ニコリーニ
ニコリーニ
イタリア Nicolini
● かつて絶大な人気を誇ったグラッパがありました。今やほとんど見かけることのない直火型の蒸留器を使い、素朴ながら実に味わい深く、なんといっても手書きで一つ一つ描かれるそのボトルは、コレクターにとっても垂涎の的でした。残念ながらその作り手であったロマノ・レヴィ氏は数年前に亡くなり、彼のグラッパは幻のようになっていました。
もう2度とあんなグラッパは飲めないと思われていましたが、蒸留器の手入れ、ラベル作成、販売面とレヴィ氏をあらゆる面でサポートしていたオッターヴィオ・ヴェッキ氏が、レヴィ氏のグラッパ復活に立ち上がりました。彼のもとで学んだ技術を生かし、直火型蒸留器を使用し、氏の代名詞的手書きラベルを踏襲した、レヴィ氏の作品を髣髴とさせるグラッパを生み出しました。まだまだ生産量が少なく極わずかしか流通していませんが、レヴィ・ファンなら見逃せないところでしょう。
2012年にファーストバッチを生産、今回入荷分は昨年秋につくられたセカンドバッチからのもの。当然ながら入荷数も少なく、わずか90本限りの入荷です。コレクターズアイテムといってもいい貴重なボトル!ぜひお見逃しなく。
■オッターヴィオ・ヴェッキ氏について
レヴィ氏とは47年ほど前に出会い、週3度のペースでグラッパ生産の手伝いをするように。現在はイタリア北東部トリエステ近郊にある、ニコリーニという小さなワイナリーでグラッパを生産。小さな直火型の単式蒸留器を使い、昨年は4~500本、本年も6~700本程度と極少量しか生産予定はございません。
今のところイタリアおよび近隣諸国にのみ販売しており、ファーストトライアルバッチは即完売。今回は458本がつくられたセカンドバッチから限定入荷いたしました。現在18ヶ月ほど樽で熟成させたグラッパの生産も進めているようで、今後も目が離せない注目のグラッパ生産者です。
■ N.V. Grappa Monovitigno Malvasia No.008
グラッパ・モノヴィティーニョ・マルヴァジーア NO.008
■ N.V. Grappa Monovitigno Malvasia No.006
グラッパ・モノヴィティーニョ・マルヴァジーア NO.006
■ N.V. Grappa Monovitigno Malvasia No.005
グラッパ・モノヴィティーニョ・マルヴァジーア NO.005
■ N.V. Grappa Monovitigno Malvasia No.003
グラッパ・モノヴィティーニョ・マルヴァジーア NO.003
【たった年産458本?・・ロマーノ・レヴィのグラッパをこよなく愛し、翁を応援し続けたオッターヴィオ氏によるレヴィ風グラッパ!】
2008年に鬼籍に入られたロマーノ・レヴィ氏。彼の造るこの上ない極上のアルコールの雫は、貴重な人生における時間と引き換えに得た代償とも言えるものでした。直火式の超旧式蒸留器に、自然由来、醸造由来、蒸留由来の廃物を燃し、のんびりと一滴一滴を拾い集めるような仕事振りだったのだと思います。
人間、どんな仕事についていたとしても、また、仕事と呼べるようなことをしていなくとも、お腹は減り、時間を消費しますから、少し賢くなったつもりの者たちは、その時間をどのように有益に費やそうかと考えますが、結局は、自分に合った過ごし方を選択するようになるんじゃないかと思います。そして彼はそんな自然の中でのゆったりとした流れの中に、自分の居るべき場所を見出したのでしょう。
そんなロマーノの手助けをしていたオッターヴィオさんが、ロマーノ式のグラッパを後世に残したいと考えたのでしょう。何しろ彼はロマーノ・レヴィのグラッパの蒐集家でも有り、販売もされていました。そしてフリウーリの小さなカンティーナで、ロマーノと同じように造り始めたのです。
今回は2年目の蒸留でしょうか・・・。たった458本だけ造られたそうです。日本に90本入ってきたものです。瓶熟させるもよし、取りあえず、あの滅茶苦茶柔らかな高アルコールの魅力を確かめてみるも良し・・です。ご興味の有る方、ご検討ください。
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