ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
ログイン  パスワード  
  
Stop! reload  2025.05.22 
Last Update 2025.05.22  


■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
頻繁なリロード禁止のお願い
 大変お世話になっております。切実なお願いです。
 ページのリロードが必要以上に行われるようになっています。サーバーへの過大な負荷でページ更新が滞る状況になっていますので、頻繁なリロードはお止めくださるようお願いいたします。
 また、「503 Server is busy」のエラードギュメントページが表示され、一定時間アクセスが制限される場合がございます。いずれ元に戻りますが、そのようなことにならないようお願いいたします。
詳細ページ
■新着情報メールサービスのご登録
 Noisy wine の新着情報メールサービスにご登録いただきますと、ご登録いただきましたメールアドレスに「タイムリーに」更新情報をお届けいたします。希少性のあるワインをご希望でしたら登録必須のサービスです。

■お届け情報他
 現在以下の宛先に対し新着情報メールをお届けするすることが出来ません。世界情勢を反映してか、各社様メールのフィルターを厳しくしています。申し訳ありませんが gmail.com や yahoo.co.jp (yahoo.comは厳しいです) などのフリーアドレスに変更をご検討の上、再登録をお願いいたします。不明な方は最下段中央の「e-mail to noisy」よりお問い合わせください。

■新着情報メール不達の宛先(新規登録も出来ません)
icloud.com nifty.com  me.com mac.com  hi-ho.ne.jp tiki.ne.jp  enjoy.ne.jp docomo.ne.jp  plala.or.jp rim.or.jp  suisui.ne.jp teabreak.jp outlook.com outlook.jp hotmail.co.jp hotmail.com msn.com infoseek.jp live.jp live.com
etc.
noisy のお奨め
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・レッドワイン 424ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い赤ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・ホワイト 340ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い白ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
WEBの情報書込みもSSLで安心!


 Noisy Wine [NOISY'S WINE SELECTS] のサイトでは、全ての通信をSSL/TLS 情報暗号化通信し、情報漏洩から保護しています。
◆◆Twitter 開始のご案内

 時折、Twitter でつぶやき始めました。もう・・どうしようもなくしょうもない、手の施しようの無い内容が多いですが、気が向いたらフォローしてやってくださいね。RWGの徳さん、アルXXロのせんむとか・・結構性格が出るもんです。
https://twitter.com/noisywine

ニコラ・ジェイ

ニコラ・ジェイ

アメリカ Nicolas Jay オレゴン
Nicolas JayDomaine index -- Open All Column
● 2022年のニコラス=ジェイです。まぁ~~~・・呆れるほどに海外メディアの評価が高いです。でもじゃぁ・・外人さんがお好きな

「マッチョでクリーミーで甘いピノ・ノワールやシャルドネか?」

と言いますと・・真逆です。

「ブラインドでテイスティングしたら新世界とは誰も思わないだろう」

と言うのが noisy の予想です。それほどにブルゴーニュにそっくりです。noisy 的には、来日され感化された外国人観光客の方々や海外出店の日本の飲食店の影響で日本人的感性が海外に輸出されたお陰で、エレガントで美しい味わいを愛でるようになってきたものと考えています。日本に住んでいらっしゃるテイスターの方もいらっしゃいますし。

 今回の2022年ものは、数が非常に少なく・・ランサンブルは飲めましたが他は飲めるような状況では無かったので、

「海外メディアを出汁に使う・・ちょっと汚い手法」

でご紹介させていただきました。ぜひ楽しんで読んでいただけましたら幸いです。

「98+ って・・マジすか?」

「著名メディアも96ポイント!?」

 凄い時代になったものです。どうぞよろしくお願いいたします。

◇ニコラス=ジェイより
 2022年は近年の中で最も特殊なヴィンテージ。冬の気温と降水量は平均的だったが、4月に入っても気温が上がらずに冬のような気候が続いた。その後、気温が上がって開花期も無事に過ぎたが、夏も比較的冷涼だったので収穫は10月に入ってから開始した。9月は特に夜間が涼しかったので日中との気温差の影響が葡萄に素晴らしい酸味を与えた。シャルドネはアロマ豊かでチョークのような鉱物的なニュアンスと桃やパイナップルをグリルしたような香りにフレッシュな酸味も感じられる。果樹園を連想させるようなたっぷりの果実味とミネラル、トーストのニュアンスが濃厚にハーモニーを奏でていて、コートドボーヌの白ワインを連想せずにはいられない。ピノノワールは昔のヴィンテージを思い出させるような冷涼なアロマがあり、空気のように軽やかでエレガントなストラクチャーながらもコクのある複雑さ、柑橘類のような酸味と濃厚なブラックベリーのリキュール、ミネラルのエッセンスなどが混ざり合っていて、最初から最後までエネルギッシュで緊張感がある。

-----
 2021年のニコラス=ジェイをご紹介させていただきます。前年の2020年ものは山火事でほとんどのキュヴェがリリースされませんでした。2年ぶりのリリースとなります。

 noisy も2020年フルール・ブランシュは飲めたものの、ほとんどが2019年以来のテイスティングになりましたが・・

「ニコラ=ジェイ始まって以来の凄い出来!」

と申し上げておきたいと思います。


 以下は「 NICOLAS-JAY 」よりのコメントです。


 2021年は前年の冬から暖かく乾燥していて、春になると冷涼で雨が降る日が多くなったが葡萄の開花期は順調に過ぎた。6月には気温が45℃を超えるようなヒートドームが発生したが、幸いにも葡萄にそれほど影響を及ぼす時期ではなかったのでそこまで被害は出なかった。8月には気温も落ち着きを取り戻したので葡萄はゆっくり成熟することができ、9月初旬にシャルドネ、9月下旬にピノノワールを収穫。収穫量は多く、適度な糖度と酸味で葡萄の状態は素晴らしく、柔らかくスパイシーな果実味と滑らかな舌触り、緊張感もあり余韻がとても長い。2020年が山火事の影響でワインが造れなかったが、その翌年にこれほど素晴らしい出来になったことに感謝している。

 そして・・海外メディアの情報は、上級キュヴェになればなるほど出て来なかったのですが、飲まれた(奇跡的に飲めた)マシュー・ジュークスさん・・イギリスの著名なワインライターの方の評価を上げますと・・

「20点法ですべてが18.5以上!」

と言う、非常に高い評価をしていました。ベースのピノ・ノワールの「ランサンブル」に至っては、

「19+ポイント!」

ですから・・上位のキュヴェを凌ぐ98+ポイントと言うことになります。


 まぁ・・気持ちは判ります。今一番開いているのがランサンブルだから・・です。

 幾分、差し引くとしましても、2021年もののニコラ=ジェイは素晴らしい出来だと感じ入りました!ご紹介の全てのキュヴェをテイスティングしてのコメントです。是非ご覧いただけますよう・・どうぞよろしくお願いいたします。


-----
 2019年のニコラ・ジェイ・・素晴らしい出来でした!

「・・これ、本当にニコラ・ジェイか?」

と思えるほどでした。

 まぁ・・もうそんな戯言は聞き飽きたとおっしゃるに違い無いんですが・・嘘は申しません。一番下の「ランサンブル」で結構!・・飲んでみて下さい。必ずや「嘘じゃ無かった」と・・思っていただけると確信しています。

 そして何と、

「2020年ものは赤ワインが造れなかった!」

ことが判明しています。山火事による影響だそうです・・2019年ものが半端無く良かっただけに残念です。葡萄の樹自体に影響がなければよいのですが・・まだ詳細は不明です。どうぞよろしくお願いいたします。


■造り手による2019年
 2019年のオレゴンは暑かったブルゴーニュとは対照的に我々がこの地でワイン造りを始めてから最も涼しい年だった。夏の日差しはいつも通りだったが熱波が来ることもなく、特に早熟というわけでもなく9月にはすでに気候は涼しく時々雨も降り、曇りの日が多かった影響で葡萄の成熟はゆっくり進んだ。結果的にストラクチャーはあるが硬さのないきれいなヴィンテージになっていて、これまでで最も軽やかな味わいになっている。優雅で上品、控えめながらも心地よいバランスがあり、一般的なアメリカ産のワインとは全く違う味わいになっている。ブルゴーニュのヴィンテージで例えるとするならば、2011年かもっと古ければ2001年といった印象になっている。本来であれば来年リリースするはずの2020年ヴィンテージはアメリカ西海岸で起きた大規模な山火事の影響でピノノワールが全く収穫できず、赤ワインは醸造していないので2019年ヴィンテージを長く楽しんで貰えれば嬉しい。
-----
 フィネスさんからメオ=カミュゼの新プロジェクト、アメリカはオレゴンの「ニコラ=ジェイ」をご紹介します。ブルゴーニュ的感覚を持った造り手ジャン・ニコラ=メオと、音楽関係で育ったジェイ・ボバーグ、そしてボランティアをしていたと言うトレーシー・ケンダルのジョイントです。

 ジャン ニコラ メオ氏はブルゴーニュ地方ヴォーヌ ロマネ村の「DOMAINE MÉO-CAMUZET」の3代目当主。師匠であるアンリ ジャイエ氏の教えを受け継ぎながら素晴らしいワインを造り続けています。ジャン ニコラ氏はパリ生まれの都会人で元々はワイン造りではなく経済学などを学んでいました。アメリカにも留学していた時期があり、その時に将来「NICOLAS-JAY」の共同経営者となるジェイ ボバーグ氏との出会いがワイン造りへ情熱を注ぐきっかけとなりました。




 ジェイ ボバーグ氏はデジタル音楽配信会社の社長で様々なミュージシャンを育て、世に送り出してきました。同時にブルゴーニュの
「シュヴァリエ デュ タスト ヴァン」
の会員でもあり音楽同様にワインも深く愛し、1983年からオレゴンのワインを飲み続けてその可能性を探ってきました。2011年にウィラメット ヴァレーを訪れた際、この地域が持つ類稀なるポテンシャルに惹かれ、ジャン ニコラ氏と共にビショップ クリークの畑でのワイン造りを始める決意を固めました。


 トレーシー ケンダル女史は米国の太平洋岸北西部生まれ。ワシントン大学で公衆衛生や人類学について学び、ブラジルのスラム街でのボランティア活動を通して様々な経験をしました。

 その後、カリフォルニア大学でワイン醸造と葡萄栽培の修士号を取得。アメリカを始めオーストラリアやニュージーランドの生産者の元でワイン造りの修業をし、2014年にジャン ニコラ氏とジェイ ボバーグ氏と出会い、彼女の人生は大きな転機を迎えることになります。



 経済学を学ぶため、アメリカに留学中だったジャン ニコラ氏のクラスメイトにジェイ ボバーグ氏の妹が居たことが2人の出会いのきっかけでした。彼らはすぐに意気投合してお互いワインへ情熱を傾けることになり、ジャン ニコラ氏は故郷のヴォーヌ ロマネに戻ってドメーヌを継ぎました。

 その後も度々アメリカを訪れ、オレゴンのウィラメット ヴァレーの気候風土がブルゴーニュに共通するものを持っていると感じ、オレゴンワインの将来に興味を抱くようになりました。2012年、長年オレゴンワインの可能性を探っていたジェイ ボバーグ氏からウィラメット ヴァレーでのワイン造りの話を持ちかけられ、ジャン ニコラ氏はヴォーヌ ロマネで培った知識と経験をオレゴンのピノ ノワールに注ぐことを決意。そしてアメリカを始め様々な地域でワイン造りを経験し、ジャン ニコラ氏&ジェイ ボバーグ氏と同じ情熱と精神を持つトレーシー ケンダル女史がチームに加わり、「Nicolas-Jay」は完成しました。

 「Nicolas-Jay」のワインに使われるピノ ノワールはウィラメット ヴァレーの中心にあるビショップ クリークと呼ばれる畑に植えられています。ワイン造りはジャン ニコラ氏の指導の下、トレーシー ケンダル女史が中心となって伝統的なブルゴーニュの手法で行われています。手摘みでの収穫後は葡萄が潰れないように小さな容器に入れて醸造所まで運び、選別台で厳しく選別します。アルコール発酵は樫樽で21日間行い、ワインに固さを出さないように圧搾も軽めに抑えてシルクのように滑らかな舌触りになるよう努めています。その後、新樽32%のフレンチオークで15ヵ月間熟成させてワインに厚みや深みを与えています。



2022 Chardonnay Willamette Valley Affinites
シャルドネ・ウィラメット・ヴァレー・アフィニテ

19247
自然派
白 辛口
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■メディア情報
◇2022年もの
 18.5/20 Points Matthew Jukes
 95 Points Decanter
◇2021年もの
 97 Points Internationl Wine Report
 18.5+/20 Points Matthew Jukes
 94 Points 2023~2035 Decanter
 93 Points Audrey Frick Jebdunnuck.com

■エージェント情報
 2018年ヴィンテージに初めてニコラスジェイのラインナップに加わったアイテム。ジャン・ニコラ=メオ氏がウィラメットヴァレーのシャルドネに可能性を感じたために醸造されたキュヴェ。ニコラスジェイが所有するシングルヴィンヤード「ビショップクリーク」のシャルドネを中心に他のAVAのシャルドネもブレンドされています。「Affinite(アフィニテ)」はフランス語で「繋がり」を意味する言葉で、異なる葡萄畑のシャルドネをブレンドしてウィラメットヴァレーのシャルドネの素晴らしさをより良く表現できるようにこのキュヴェ名を付けました。新樽を使わずに旧樽のみで醸造しており、早い段階からバランスが整ってまとまった味わいになっていて、かつ複雑味もあるウィラメットヴァレーのシャルドネとしては並外れたポテンシャルを持っています。

◇造り手より
 開けたてからグレープフルーツや青りんご、オレンジのようなフレッシュでハツラツとしたアロマが感じられ、空気に触れさせるとシナモンやアプリコット、レモンや蜂蜜などの香りも出てくるようになる。2022年は2021年よりも酸味が柔らかく、滑らかな舌触りとオレンジのリキュールやジャスミンティー、桃などを連想させる果実味がとても豊か。口当たりは素晴らしいので若いうちから飲むことができるが、少し熟成させればさらにバランスが良くなるだろう。
750ML 在庫  5   ご注文数   本
¥11,200 (外税) 
【マチュー・ジュークスさんは「プラス」を取ってほんの僅かに下げ・・しかしデカンター誌は1ポイント上げて、名刺代わりのこのワインに95ポイントも献上!】
 ビショップ・クリーク・シャルドネの凄い評価に気後れしてしまいますが、このシャルドネのベースの格である「アニフィテ」も、デカンターで95ポイントも付けています。

 しかも2021年ものから1ポイント上げ・・です。

 ニコラス=ジェイに結構高い評点をだしているマチュー・ジュークスさんは、逆に2021年から「+」を取っての下げで、それでも97ポイントと高い評価を維持しています。

 マチューさんはこんな感じです。

「ビショップ・クリーク・(ヤムヒル=カールトンAVA)、スピリット・ヒル (エオラ・アミティ)、フォン・エーセン (エオラ・アミティ) から造られ、気楽に上品なシャルドネ。」

「熟してコントロールされており、美しい果皮と皮由来の酸味と噛みごたえがあり、そのバランスは素晴らしく、フルーツの香りはバレエのような落ち着きの瞬間とともに刺激的で爽快です。」

「今でも美味しいワインが、12か月ほど熟成させるべき。」

 2024年11月末のテイスティングのようですから、もし熟度を得たいなら来年末まで待った方が良さそうです。


 一方の95ポイントまで上げたデカンター誌はこんな感じです。

「2022年の霜でシャルドネは本当に苦しんだので、このヴィンテージの熟成状況を心配していましたが、全体的にはうまくいきました」

とジャン=ニコラ・メオ氏は言います。ビショップ・クリーク、スピリット・ヒル、エオラ・アミティ・ヒルズにある樹齢 20 年のブドウの木があるフォン エセンで採れた果物。ミネラル感がたっぷりあります。

「シャルドネに関しては、これは超熟したヴィンテージではなく、ブリックス21か22程度です。一般に糖分は低く、ワインは素晴らしいフレッシュさを持ち、シャルドネは非常に軽い状態で最適な熟度を達成しました。活気がある」

とメオは結論付けた。このワインは素晴らしいミネラル感、豊かなスモーキーなレモンの皮、塩分を通した風味を持ち、偉大なウィラメット・ヴァレー・シャルドネの名刺です。


 ふ~ん・・名刺代わりが95ポイントですか・・。ブルゴーニュもその位ポンポンと評価を上げていただけるとお薦めするのも楽なんですけど!・・などと思ってしまいます。

 まぁ・・noisy 自身は、自分の「基準」にはそれなりの自信を持っています。なので余計に・・

「ブルゴーニュのあれが92点で、日本のワインのあれが93点?・・新世界のそれが95点?・・おかしくないすか?」

と。

 言いたいことは多々様々ですが、余り言い過ぎると角が立つので止めておきます。相当良さそうです。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【ちょっとヤバいほどの評価になって来たニコラス・ジェイですが、この下位のシャルドネでも97ポイントが出るほど・・確かに滅茶美味しいし、フレンチワインライクな味わいです!】

 山火事で大きな打撃を受けた2020年ものでしたが、このシャルドネ・アフィニテは2020年もリリースされ、非常に素晴らしい出来だったと・・お知らせしました。

 ところが2021年ものがリリースされ、noisy もテイスティングしてみますと・・

「・・あれ?・・」

 まぁ・・脳がバグることはしょっちゅうでは有りますが、何だか昨年の・・あの素晴らしかったアフィニテを凌ぐんじゃないかと・・感じたんですね。

 それにシャルドネでは無いですが半年ほど前だったか、バックヴィンテージのベースのピノ・ノワールをご案内させていただいた時に、物凄い違和感を感じたんです。

 それは・・2014年ものから扱わせていただき、2015年ものや2016年ものが半年ほど前にバックヴィンテージで入荷、そしてテイスティングした時に・・

「2015~2016年ものが当初のリリース時に見せていた、やや浅いニュアンスや新世界風な印象が全く無くなっていて、美しいブルゴーニュ風のピノ・ノワールに大変身していた!」

と言うことなんですね。

 noisy も・・僅かな熟成期間で、そのようなエレガントでたっぷりな味わいに変身するとは思っておらず、相当驚きました。そしてそれをコラムでお伝えしたつもりだったんですが、今ひとつの売れ行きでして・・ちょっと残念です。

 このアフィニテですが・・いや・・文句のつけようが全くありません。オレゴンだと言われて飲めば、それらしい要素を探しに行きますから、何かしらの似たような表情を見つけて、

「やっぱりね・・」

と言うことは出来るでしょう。

 もしその辺で言えることが有るとするなら、

「もしかしたら・・ブルゴーニュ・シャルドネよりもほんの幾分か、総酸量が少ない・・かも・・」

と言うことだけです。

 フィネスたっぷりで、キラキラと口内で輝きを見せるような石灰系のミネラリティに、柑橘、果実のアロマが非常に心地良く感じられます。バランスも最高・・酸っぱく無く、冷ややかさまで・・ブルゴーニュ的です。

 2020年もので95ポイントまで付けていた「インターナショナル・ワイン・リポート」は、2021年ものに97ポイントと2ポイントのアップ、イギリスのワインライター、マシュー・ジュークスさんも18+/20 ポイントで、100点法換算で97ポイントと同様の評価です。

 まぁ・・ブルゴーニュのシャルドネで97ポイント以上の評価を得ることは非常に難しい中、オレゴンのシャルドネで・・と思ってしまう部分も有りますが、本当に良く出来ていると・・感心してしまうに違いないでしょう。是非飲んでみてください。お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
-----
【旨いです!ニコラ=ジェイ、乗って来ました!山火事で大変だった2020年、赤ワインは全滅でしたがシャルドネは凄い評価です!】

 高質さがそのまま見えてくるような写真が撮れて嬉しいです!・・(・・そこか?)

 2020年はニコラ=ジェイも、山火事の被害を避けることは出来ませんでした。直接の被害は少な目だったようですが・・

「火事の煤が葡萄に付いてしまった」

訳でして、黒葡萄は全くダメ・・ビショップ・クリークのごく一部のピノ・ノワールがフルール・ブランシュになっただけのようです。また、シャルドネもビショップ・クリークが比較的被害が少なかったようです。

 収穫したブドウを洗う訳には絶対に行かない訳ですから、ここで・・ピンチをチャンスに変えたんですね・・。

「つまり、煤を抽出しないように・・優しく絞って醸造した!」

と思われるんですね。


 果皮を漬け込むとかは全くできなかったはずですが、その優しい抽出が、物凄い「フリーラン・ジュース」を生んだのかと理解していますが、海外メディアの評価を見ましても・・ちょっと2019年までとはだいぶ異なり、ブルゴーニュで言えばグラン・クリュ並みの評価になって来ています。

 硬質さ、ミネラリティから2019年ものはコルトン=シャルルマーニュに近いと評しました。2020年ものは・・2019年ものとやはり似たニュアンスは有るんですが、

「繊細さが凄くて、硬質なコルトン=シャルルマーニュとは言い辛い・・」

んですね・・。

 敢えてそのコルトン=シャルルマーニュと言うフレーズを使うなら、

「若いまま見事に熟した?」

 みたいな、余りに正確性を欠く言葉になってしまいます。

 質感が凄いんですね・・だから評価も上がってしまうのでしょう。通常は・・

「2020年のオレゴンは山火事でダメ!」

となってしまったはずです。

 不死鳥の如くの2020年、ニコラ=ジェイでした・・滅茶美味しい!・・しかもレアです。3本のみ!・・お早めにどうぞ!






 以下は以前のレヴューです。
-----
【・・これはもはやコルトン=シャルルマーニュ??・・硬質なミネラリティの中に潜む見事に冷ややかな柑橘の美しさ!・・素晴らしいです!】

 激少のシャルドネ、アニフィテ2019です。少ないとは言っても、このアニフィテはそれでもネット上で見つけることは可能です。ビショップ・クリークはもはや評価も見当たりません。

 2018年ものに引き続き、開けさせていただきました。2019年ものは3本のみ、ビジョップ・クリーク2019も3本のみの入荷なので、非常に苦しいですが美味しいので・・どちらを開けようかと悩んだのですが、経費的に安い方で・・。

 しかし、2018年ものも滅茶美味しかったんですが、2019年ものはそれ以上だと感じました。ですが海外メディアは・・例えばSNSのセラートラッカーは、

2018年ものに93ポイントで2019年ものに92ポイントと下げていました。2019年ものに93ポイント付けていたメディアも有りました。

 どうなんでしょう・・noisy 的にはコルトン=シャルルマーニュ的な

「キュッと締まった感じの中の要素」
「ミネラリティにコートされた要素」

 それらが少しずつコートされたものが崩壊して行くに連れて現れる表情が、確実に2018よりも上だと判断しましたが、海外メディアは逆のようです。

 ですがその表情の美しいこと!・・冷ややかなこと!・・柑橘の果実のアロマの美しさったら・・まさにコル=シャル的だと思った訳ですね。


 まぁ、それでも販売できるのはたったの2本だけですから、書いていると段々気持ちが落ち込んでしまいます。

 ワインの仕入と言うのは非常に難しいものでして、

「ほとんどの場合、飲まずに買わなければならない!」

訳です。

 そりゃぁ・・デイリーワインなら良いですよ。そんなには高くは無いんですから。

 でも、ブルゴーニュワインや、このニコラス=ジェイは安く無い・・しかも数が無い・・(^^;;

 普通なら、試食なり試飲なりが先に有って、それを気に入った方が購入する・・訳ですが、高級ワインの世界は中々にそうはならないんですね。ですので、お客様も結局は同様に、

「飲まずに買う!」

と言うことになりますから、少なくともある程度は信頼を置いている方から・・そのワインの様子、味わい、将来性などをたずねて購入されていらっしゃるのでしょう。その意味では、Noisy wine は多少なりともご信頼いただけているのかな・・と思います。

 このワインは、相当旨いです!・・価格もリーズナブルです。ちょっとアメリカのワインとは思えない・・(^^;; 完成度の高さに驚かれてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【驚きの味わい!・・相当旨いです!】

 いや~・・ちょっと驚きました。確かに2016、2017、2018年と、飛躍的に美味しくなって来たニコラ・ジェイのピノ・ノワールでしたが、シャルドネがリリースされ、その美味しさたるや・・

「・・えっ?・・マジすか・・?・・シャルドネの理想の味わいのひとつとも・・言えるんじゃない?」

と感じてしまいました。

 実はニコラ・ジェイのシャルドネは昨年、2017年もののビショップ・クリーク・シャルドネも届いていたんですが、余りに数が無くてテイスティングを諦めていたんですね。それにこのところは年末に届くので、

「正月に飲んでみるか・・」

と言うような弱気の虫が誘ってくれちゃいまして、そのまま放置する羽目になってしまっていた訳です。

 そもそもブルゴーニュワイン・ファンが多いですから、

「アメリカのワインはちと甘い」

と刷り込まれていらっしゃる方も多く、しかも数が無ければワイン屋も当然飲めない訳で、そんな状況ではお客様も購入するはずがなく、ネットを徘徊したところでまるで情報が無く、ただただ価格と在庫数、そしてフィネスさんからのテクニカルだけが空しく掲載されているのみ・・になってしまう訳ですね。

 この「アニフィテ」はドライでピュア、ほんのりナチュラルな「ピュリニー=モンラッシェ」風の味わいです。幾分、シャブリのようなミネラリティも感じられましたが、上級キュヴェのビショップ・クリークよりも肉付きが良く、豪奢で、しかも繊細です。

 例えば、キスラー・ヴィンヤードのワインのような豊かで甘みのあるスタイルでは、全く有りません。敢えて言うならカレラのスタイルでは有りますが、カレラほど平板では有りません。もっと言えば、オ・ボン・クリマよりもドライですし、アルコール分が高くなることも無いと言えます。

 ミネラリティは前述のような細やかなものが非常に豊かに存在しています。

 なので、今飲んでも美味しいし、

「まるでフランスのワインのような・・」

と形容したくなるような味わいなんですね・・。

 なのでピュリニー=モンラッシェ・・・と形容させていただきましたが、人に寄り・・シャサーニュとか、シャサーニュ1級とか・・変化は有ると思いますが、

「自分自身が非常に慣れた味わい」

に酷似しているのにも関わらず、それがどこだとハッキリ言えないもどかしさと、素直に美味しいと言うのがちょっと恥ずかしい・・みたいな感情が錯綜しました。

 これ、かなり美味しいです。価格もブルゴーニュの村名並みです。偏見を捨て、是非飲んでみて下さい。こんな選択も有ったと思っていただけると思います。


2022 Chardonnay Bishop Creek Yamhill-Carlton
シャルドネ・ビショップ・クリーク・ヤムヒム=カールトン

19246
自然派
白 辛口
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■メディア情報
◇2022年もの
 19+/20 Points (≒98+ Points) Matthew Jukes
 97 Points Decanter
 95 Points Wine Enthusiast
 94 Points Jeb Dunnuck
◇2021年もの
 19+/20 Points Matthew Jukes
 96 Points Internationl Wine Report
 95 Points Decanter

■エージェント情報
 ニコラス=ジェイが所有するシングルヴィンヤード「ビショップ・クリーク」の畑の大部分にはピノ・ノワールが植えられていますが、一部区画にはシャルドネも植えられていてピノ・ノワール同様有機栽培を行っています。新樽30%で醸造されているこのワインは洋梨やマイヤーレモン(オレンジとレモンのハイブリッド)の香り、みなぎる酸味とミネラル、ほのかに感じられるバニラやトーストのフレーバー、洋梨や柑橘系のジューシーな果実味がアフターまで長く残ります。エネルギッシュでハツラツとしているので熟成させれば素晴らしく良くなるワインでアメリカの雑誌「Wine&Spirits」で93点の評価をされています(2018年もの)。

◇造り手より
 ライムの果皮や青りんごのような爽やかな香りに柑橘類の花のようなフローラルさも感じられる。完熟した柑橘類を連想させる果実味がとてもリッチでたっぷりとした口当たり、桃の種のようなニュアンスやフレッシュなパイナップルのような南国果実の風味もあり、酸味とミネラル感、塩味や軽い渋味もあってバランスが取れている。余韻にレモングラスや砂糖漬けのレモンのような魅惑的な風味が長く残り、粘性のある豊かな味わいだ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥16,000 (外税) 
【2021年ものも半端無い評価を付けたマチュー・ジュークスさんは2022年ものも98+ポイント、そしてそれを裏付けるような評価をしたのは2ポイントもアップして97ポイントを付けたデカンター誌!】
 ん~・・デカンターの97ポイントは・・ちょっと凄いですね。2021年ものは95ポイントと・・いや、それでも凄い訳ですが、

「マチュー・ジュークスさんが98+ ポイントと2021年と同じ評点の中、97ポイントと上げたのはマチューさんが正解だった可能性も有り?」

なのかと・・少なくて今のところ飲めないのが残念でなりません。何とかならないかと・・思っているんですが・・。

 いや、メディアが出す97~98ポイントと言う評点帯の意味は、

「100点満点は出せないと感じただけ」

の可能性が有ります。

 もし、のちに再テイスティングした場合に、前言撤回して上げることさえ在りえる評点なんですね。ましてや 98+ と言う評点は、テイスターとしたら中々出すのには勇気がいるものです。

 因みに、これも丸々コピーは出来ませんが、マチュー・ジュークスさんはこんな感じのことを言っています。

「驚異的な繁殖と緊張感により、直線的で密度が高く、異常に閉じたワイン。」

「驚くほど集中力があり、見事に熟して筋肉質で、最も滑らかな脇腹を持ち、エキゾチシズムのほのめかしは数秒で閉ざされ、あらゆる熱狂を呼び起こす。」

「これは本当に素晴らしい、そしてあえて言えばグラン・クリュ!」

 つまり、モンラッシェ系の緊張感が有ると言いたいのかな?・・と推測しています。



 2ポイントも上げ、脅威の97ポイントを付けたデカンター誌はこんな感じです。

「これは(今飲むよりも??)もっと大きなワインです」

とワインメーカーのジャン=ニコラ・メオは言います。

「塊感、つまり粘性と豊かさがあり、グレートミネラルの余韻があり、このワインにはある種の重さがある。」

 生理食塩水の香り、塩レモンが乾燥した白い野の花、レモンバーバナ、砕いたチョークの泡と溶け合います。味わいは濃厚で、ジューシーなマイヤーレモンの果肉が凝縮されており、複雑さはカモミールと生理食塩水のシースプレーのノートによって表現され、レモングラスの風味と魅惑的な甘酸っぱい砂糖漬けのレモンとともにフィニッシュに向かって踊ります。


 ちょっと翻訳されたものを理解するのに窮し、(今飲むよりも??)とnoisyの勝手で余計な言葉が入っていますのでご注意ください。

 例えば、あのモンラッシェの多くは、特に若いうちには緊張感が物凄いですから・・それを言いたいのかなと想像しています。あ、稀に最初のうちからバタリーで果実がたんまり・・と言うようなタイプのモンラッシェも有りますので、一概には言い切れません。

 まぁ・・ジャン=ニコラさんも、流石にモンラッシェまでは入手できないでしょうから、

「じゃぁ・・この地で超えるものを造りたい!」

と思っての・・挑戦じゃないかと思ったりしています。


「・・・飲みたい!」

 ・・すみません。どうぞよろしくお願いいたします。

 以下は以前のレヴューです。
-----
【過去最高は間違い無し!・・にしても、20点法で19.0+って・・100点法だと何点なんでしょう・・98+Points?・・とんでもない出来に、確かに評価も付いてきています!】

 素晴らしいです!・・見事なシャルドネ・・冷ややかで伸びやか、ミネラリティも鈍重さが無く、エレガントで素晴らしい!・・それに何故かブルゴーニュ・シャルドネを飲んでいる感じがするんですよね・・。

 まぁ・・シャルドネと言いますと、noisy のような古い人は、

「やっぱり何と言ってもフランスはブルゴーニュが一番!」

と思っていますが、世界の人の多くは・・

「ん?・・ブルゴーニュのシャルドネが最高?・・そんなこと、一度も思ったこと・・無いす!」

とおっしゃるに違い無いんですね。

 カルフォルニアも人気が高いし、オーストラリアもそうですね。凄い評価がバンバン出てます。

 でもどうでしょ?・・ごく一部、その国やその畑のテロワールを見事に現わしているシャルドネが、「その意味において」高く評価されている場合も有りますが、大部分は・・

「ブルゴーニュと比較して・・よりも、ブルゴーニュらしい振る舞いをするシャルドネ」

としての評価のようにも・・感じるんですね。


 このビショップ・クリークですが20%ほどのフレンチ・オークの新樽を使用していることも有るでしょうが、非常にブルゴーニュ風・・と言うか、新世界臭さを感じさせないシャルドネです。めっちゃ美味しい!・・ビックリです。

 しかも、イギリス人のワインライター、マシュー・ジュークスさんは

「19.0+/20ポイント!」

と・・めちゃ弾けての高評価をしているんですよね。まぁ・・アフィニテにも18.5+/20ポイントと、物凄い評価をしていらっしゃいますので、ちょっと・・彼がどんな風に評価文を書いているのか気になってしまったので・・調べてみると・・こんな感じでした。相当に略はしています。

 正直なところ、こんな言葉を言うとは思っていませんでしたが、これは私が今まで味わった中で最も素晴らしいオレゴン・シャルドネですし、ブルゴーニュよりも偉大なマーガレット・リバー・シャルドネを思い出させます。驚くほど層がぶ厚くクールでジューシーで余韻は信じられないほど長く、驚くほど洗練されています・・

 ・・なるほど~・・彼の中では西オーストラリアのマーガレットリヴァーのシャルドネが最高・・と言うヒエラルキーなんですね。だから・・それに似ていると思えたから、非常に高い評価なのでしょう。

 ですが、noisy に言わせますと、

「・・ん~・・それって単に・・判りやすい味わいだから・・とか、早いうちにポテンシャルを見せるからってことじゃぁ?」

と言う気もするんですけどね。

 まるで気品が高い表現でバターを振り撒くシャルドネや、マンモスな緊張感で痺れさせるシャルドネは、言ってしまえばバタール=モンラッシェやモンラッシェを想定していないか?・・とは思ってしまうんですが、一般的にはやはり判りやすく超美味しいのが良いのかもしれません。

 そう言う意味ではこのビショップ・クリーク2021、まさにおっしゃる通りの・・リリース直後から素晴らしい表情をしてくれている高ポテンシャルなシャルドネです。

 数も少なく、かなりレアだと思います。是非飲んでみてください。お勧めします。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【飲めていませんがnoisy的な判断では、2018年のビショップ・クリークが2019年のアニフィテにソックリ・・なので、2019年のビショップ・クリークは相当良さそうです!】


 どこを探してもレヴューが無く、評価も無かったので、テイスティングするアイテムを間違えたか・・と落ち込みました。

 ですが、造り手のレヴューが見当たったので・・おそらくニコラさんのものだと思いますので、掲載させていただきます。是非ご検討くださいませ。

 Beautiful. pale-straw color immediately reveals a cool-climate directed Chardonnay.
But aromatics are not without weight and style; apple blossoms. sugar lemon. sweet
herbaceous notes and Kaffir lime leaves are enmeshed around a crushed granite
and limestone core. Chalky river rock minerality befalls orange zest and a dollop of
cream as this wine picks up its pace toward the mid-palette. The finish is long.
expanding and focused and is certainly a wine that will reward the patient.

 美しく淡い麦わら色は、涼しい気候に向けられたシャルドネをすぐに明らかにします。しかし、芳香は重量とスタイルがないわけではありません。リンゴの花、砂糖レモン、甘い
砕いた花崗岩の周りに草本のノートとカフィアライムの葉が絡み合い石灰岩のコアが有ります。チョーキーな川の岩のような鉱物性は、オレンジの皮と一滴のこのワインがパレットの中央に向かってペースを上げるようにクリーム。フィニッシュは長く拡大し、集中していて、ワインは報酬を与えてくれるでしょう。

 以下は以前のレヴューです。
-----
【コルトン=シャルルマーニュに、さらに輝きを増した感じ?!・・って、ボーヌのグラン・クリュと比較したくなる出来栄えです!】

 滅茶美味しいです!・・ワイン&スピリッツ誌で93ポイントだそうですが、noisy も初めて飲ませていただいた・・その一口目で、

「・・わお・・コルシャルか・・?」

と思ってしまうほどの見事なミネラリティと、酸素を吸って崩壊して行く表情には、キラキラと輝き、ひらひらと宙を舞う・・まるで「ダイアモンドダスト」のような印象が脳裏を駆け巡りました!

 いや~・・これは実に旨いです。コルシャルとは言っていますが、若いコルシャルほどは気難しく有りませんで、しっかり締まっていますが、人を寄せ付けないような厳しさでは無いので、今飲んでも非常に美味しいです。

 そして見事な出来の「ドライさ」で、緩慢な部分が無いのと、ちょうど良いドライさが、見事に「アメリカ」な部分を消し去り、「フランス」を浮きだたせてくれます。

 まぁ、それが良いかどうかは別にして、どうしてもワイン好きは固定観念の塊になってしまいがちですから、そんな表情こそが、「自身の好みの範疇である」と太鼓判を押してくれた瞬間なのでしょう。

 そう・・そして光を浴びて変化する色合い・・ダイアモンドダストですね。noisy もそんなものを何度か見ています。昔は結構、夜中に出発して一日スキーをし、また夜帰って来る・・なんて無茶をしたものです。山形蔵王に日帰り・・なんて、今考えれば良く出来たものですが、若い頃は全然へっちゃらでした。トマムには二度行ってますが、一度はツインタワーに、もう一度は少し離れた民宿に・・泊ってました。

 民宿で早朝に起きて、天気が良かったので外に出てみると・・まさに「ダイアモンドダスト」状態です。朝日の光に七色に変化しながら輝く見事なものでした。ただし、息さえ・・凍ってしまいますので、鼻の周りは霜柱状態、目もまつげも凄いことになり、首から下げていた、少し濡れたタオル(顔を洗ったので)は、その形でカッチカチに凍ってしまっていました。

 もう30年以上も前の話しですが、そんな風景を思い起こさせるようなキラキラ感が素晴らしく、これは是非飲んでいただきたいなぁ・・と思ったものです。

 そもそもニコラ・ジェイ(ニコラス・ジェイかな?)のワインは、まず情報が出て来ません。ワイン屋のレヴューも他にはまともに有りませんし、消費者の方々のブログなども、今のところ見当たって無い・・

 ですが、これほどまでにフランスナイズなアメリカン・ワインは無いんじゃないかと・・思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!・・滅茶美味しいです。


2022 Pinot Noir Willamette Valley l'Ensemble
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー・ランサンブル

19245
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■メディア情報
◇2022年もの
 18.5/20 Points (≒97 Points) Matthew Jukes
 95 Points Decanter
 94 Points Jeb Dunnuck
◇2021年もの
 19+/20 Points Matthew Jukes
 96 Points 2025-2040 Audrey Frick jebdunnuck.com
 93 Points Decanter

■エージェント情報
 今までのウィラメット・ヴァレー・ピノ・ノワールに新しく「L`Ensemble(ランサンブル)」というキュヴェ名を追加。フランス語で「調和」を意味する言葉で、葡萄畑の自然と醸造テクニックの調和を表現するためにこのキュヴェ名を付けました。基本的な醸造方法は変わりませんが、以前よりもシングルヴィンヤードの比率が上がり、さらに収穫量を抑えてよりクオリティの高い洗練された葡萄を使用するようになりました。ウィラメットヴァレーの8つのヴィンヤードの葡萄を区画ごとに別々に醸造して造られたワインのより良い樽を選抜して複雑さと深み、繊細さなどを表現できるように何度もブレンドを繰り返して完成させています。濃厚な黒い果実味と熟成のポテンシャルを感じさせるタンニン、複雑味もあり、価格は維持したままでより高品質のワインを造ることにチャレンジしています。

◇造り手より
 甘い木の香りや土の香り、ハツラツとしたラズベリー酒、藁を切ったときのようなフレッシュな香り、そこに赤い花や白胡椒、ローストしたローズマリーや良く熟したブラックチェリーの香りも感じられる。白い桃や柑橘類を連想させる果実味にぎっしり詰まった緻密なタンニン、口の中で広がるにつれて赤や青色のたくさんのフルーツも感じられるようになりワインに複雑さを与えている。フレッシュさもあるがジューシーで飲みごたえのあるワインになっている。このキュヴェを造り始めて4年目になるが、毎年葡萄の収穫を繰り返すことで畑の特性が分かったきたのでこれまでで最高の出来になっていると思う。
750ML 在庫  3   ご注文数   本
¥12,800 (外税) 
【なんとベースのキュヴェに97ポイント、95ポイント、94ポイントと言う凄い評価!・・フラワリーで軽やかなアロマに溌剌さを乗せたブルゴーニュそっくりの味わいです!】
 まぁ・・海外のメディアは誰かに忖度しているのか、本気なのかは不明ですが、少なくとも・・

「オレゴンでブルゴーニュそっくりの凄いワインが生まれている!」

そのことに驚いているのかもしれません。

 オレゴンと言えば・・まぁ・・過疎地でしょうか。人よりも家畜の方が多く、畜産や農業で頑張る方が少々いらっしゃる・・みたいな感じなんじゃないかと思うんですね。もちろん、葡萄を育て、ワインにして生計を立てる方も多くいらっしゃいますし、日本から和牛を育てるためにオレゴンに行かれ頑張っていらっしゃる方もおられるようです。ですが・・まぁ・・人は少ないと思います。

 で、この・・「ランサンブル」と途中で名前と内容が変わった、ニコラス=ジェイのベースのキュヴェ、2022年ですが、マチュー・ジュークスさんは97ポイント、デカンター誌は95ポイント、ジェブ・ダナックさんは94ポイントと・・ブルゴーニュの生産者さんたちが聞いたら・・

「・・んな訳有るかい!!」

と焼餅を焼くに違いないほどに高い評点が出ています。

 noisy も、2022年のニコラス=ジェイはこのランサンブルしか開けられない状況でしたので、noisy のコメントは後回しで・・まずはマチューさんがこんな感じのことを言っていると・・申し上げます。

「このフレーバーの「組み合わせ」には 9 区画以上のブドウの木が使用され、2022年ものはシア産の果物を加えることにしました。」

「ジェイは、一度閉じて後で再び開花するタイプと考えており私もそう思います。」

「2022年は病気の問題のためモンタジが減ったので、このワインはよりフルーティーなワインになる可能性が高い。」

「これはブレンドの芸術の一例であり、単独のワインよりも無限に複雑なワインを作ることができますが、見事に達成されました。」


 普通は入ることの無い上級のモンタジの葡萄までブレンドすることによりフルーティーで若々しく、しかも深く複雑な味わいになった・・と言っているようです。


 では破格の95ポイントまで付けたデカンター誌はどうでしょうか。

 このワインのかなりの部分は最大 1/3 までビショップ クリークから来ていますが、他の 5 ~ 6 ヶ所の産地も含まれています。

「このワインのアイデアは、ヴァレーとヴィンテージの両方を表現することです」

とジャン=ニコラ・メオは言います。

 ブドウ畑と樽の両方を厳選し、新樽を30%使用しています。アロマティックな香りは赤いフローラルを基調としており、土のタッチとスパイスのきいたブラッド オレンジの香りが感じられます。味わいはエレガントで洗練されており、タルトベリー、絹のような構造、そして風味豊かなスパイスの美しい余韻が特徴です。私たちは単一畑のワインを作る前に、まずこのワインの樽の選択を行います。

「これらは最高の場所であり、ヴィンテージからの最高の樽です。」

とパートナーのジェイ・ボバーグは言います。


 なるほど・・まぁ、ある意味、マチュー・ジュークスさんとデカンターは同じことを言っているようですね。


 では noisy としてはどうでしょうか・・。

 若々しく複雑でハツラツとしたノーズ。フラワリーでスパイシー、ハーブのヒントに赤果実が遅れて支配的になってきます。非常にドライでナチュラルだが、決してアヴァンギャルドに感じるものは皆無、健康的で適度な中域の膨らみ、余韻に掛けて若々しいアロマがノーズに還流して来ます。ブルゴーニュワインにそっくりです。

 で・・ちょっと悪ふざけではないんですが、メオのニュイ=サン=ジョルジュ2022年と色彩を比べられる写真を撮ってみました。一緒にテイスティングしたものですから・・。

 左奥が2022年のメオのメゾンもの、右手前がニコラス=ジェイの2022年のランサンブルです。

「・・え~・・?そんなに違うの?」

と思われるかもしれませんね。

 メオの2022年ニュイ=サン=ジョルジュですが、やはり粘土由来の深く充実した味わいと、樹齢の高い畑特有の深い複雑性が感じられる・・やや黒み掛かった色彩です。

 一方、ランサンブル2022年の方はと言いますと、

「明らかに明るく、赤く、よりフレッシュに見える」

と思うんですね。

 比較して言ってみるならば、若々しく(粘土的なものは少し少な目で)非常にフローラル、フルーティさもより赤く、複雑で純粋な味わい・・です。

 ですので、非常に素晴らしい出来栄えですが、noisy的には95点は付けないと思います。最大で94ポイント・・でしょうか。

 
ん?・・何故って?・・


 まぁ・・考えてみてくださいよ。メオのメゾンものの2022年ニュイ=サン=ジョルジュ・・滅茶苦茶旨いんですね・・でも、彼らは・・

「メゾン・メオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュは評価さえしない」

「このランサンブル2022年に95ポイントのデカンター誌は、メオの2022年オー・クロ・パラントーにも95ポイントと評価」

 これはちょっとね・・。ベンチマークがズレズレじゃないかと思ってしまう訳ですね。


 さりとて noisyもこの2022年ランサンブルを貶している訳では有りません。非常に素晴らしいと・・心から感じています。素直に言えば、

「今飲んで92+ ポテンシャル94 飲み頃予想 今(2026)~2040」

です。

 まぁ・・自分のサイトで余りポイント付けはしたくないんですが、流石に97ポイントは盛り過ぎだと思うので敢えて出させていただきました。

 ミネラリティが見えるような素晴らしい「赤」が感じられる、しかもブルゴーニュとの認識しかしえないような高級リーズナブルピノ・ノワールです。ぜひ飲んでみてください。超お薦めです!

















【山火事で造れなかった2020年ものの被害を乗り越え、2021年ものは理解しがたいほどの支持を得ています!・・このベースのキュヴェで19.0+/20 ポイントと信じられないほどの評価です!】

 2020年ものは酷い山火事で、素晴らしかった2019年もの・・特に、

「新世界臭さが無く、美しいブルゴーニュ的なピノ・ノワールの味わい!」

が、滅茶魅力的だったと・・お伝えし、残念だったんですね。

 で、その山火事の被害も甚大だったと思います。かなりのブドウの樹が焼けたと思いますし、営業的にも厳しかったはずです。そんな中で煙がまとわりついた「ピノ・ノワール」で造られた、

「2020 ビショップ・クリーク・フルール・ブランシュ・ヤムヒム=カールトン」

と言うブラン・ド・ノワールが絶品の美味しさだったともお伝えしました。なので、

「2021年こそは!」

と言う思いが伝わってくる見事なランサンブルの味わいには、何かこう・・目の辺りがじわっとする感覚が有りました。

「・・めちゃおいしい・・」


 で、あれこれとネットを検索してみましても、中々2021年のニコラ・ジェイの評価が出て来ないんですね。やっとのことで見つけたところ、

「・・えっ?・・そこまで・・高く付けたの?」

と・・(^^;;


 いや、高い評価は当たり前だとは思いますよ・・noisy もちゃんと飲んでますから・・。

 しかしながら、

「19.0+/20ポイント!」

って・・100点法に換算すると

「98+ポイント」

ですよ?

「・・このランサンブルは・・ベース・キュヴェなんですけど・・」

と言いたくなってしまいました。

 この19.0+ポイントを付けたのは、シャルドネも同様に高く評価されたイギリスのワインライター、マシュー・ジュークス氏です。彼も、

「このワインがこれほどまでに凄い魅力を持っているなんて、私自身信じられません。」

と書いていました。

 たしかに・・素晴らしい出来のシャンボール=ミュジニーのようにビロードのテクスチュアを持ち滑らかで、果実表現もその美しさに負けず劣らず・・美しい表情を出してくれます。中域も・・多くの新世界のワインのように、ただ力強さや濃度をアピールはせず、適度な膨らみからの余韻と、還ってくる美しいアロマが素晴らしいです。

 まぁ・・確かに素晴らしい・・それは認めざるを得ないです。でも98+ポイントが正しいか?・・と言われますと・・中々に微妙です。

 ジェブ・ダナックさんのサイトでも96ポイントと言う高い評価をされています。noisy 的にはこの位だと・・(^^;;

 いや、反対に言いますとですね・・マシュー・ジュークス氏のこのランサンブルに対する高い評価は良いとしても・・

「彼のこの2021ランサンブルの評価は、他の上位のキュヴェ、オウン・ルーテッド、ニーサ、モンタジを上回っている!」

と言う点で・・noisy 的には納得がいかないんですね。

 まぁ・・オウン・ルーテッドとランサンブルですと、人によりましては入れ替わるかと思いますが、ニーサとモンタジは・・少なくともこのランサンブルと同等か、それ以上だと感じるからです。

 実を言いますと、「現状」と言う部分では noisy 的には、「ほぼ同等」だが、ポテンシャルはニーサとモンタジが上である・・と感じた訳ですね・・。

 ですので、素晴らしい出来だ!・・誰もが美味しいと言うに違い無いとは思いますが、98+ポイントは付け過ぎで96~96.5までだろう・・と考えています。

 いや~・・それにしても凄い評価でビックリしました。今飲んでも美味しく、この先15年ほど大丈夫でしょう。最高のベースワインです。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【・・えっ?・・あのウィラメットヴァレーが・・この凄い締まりを持ったブルゴーニュ風ボディを手に入れた?・・と言うより、2019年のニコラ・ジェイのキュヴェ全てがとんでも無く素晴らしい出来でした!】

 いつも言っているんですが、余りに凄い、滅茶良くなった・・などと言い続けていると、

「・・ちょっとどこかで一旦、休みたいんだけどなぁ・・」

と言うような気持ちが生まれて来てしまいます。

 まぁ、オオカミ少年にならないための経験則・・みたいなものでしょうか・・それとも何とか今まで生きて来れた自身に課した人生訓のようなものかもしれません。

 しかしながら2019年もののニコラ・ジェイを軒並みテイスティングさせていただいたのですが、これもまた、言わなければなりません。

「2019年のニコラ・ジェイは物凄い出来です!」


 ただし・・おそらくもう皆さんはお気付きでしょう。

「2019年ものニコラ・ジェイはグラスの写真の色合いが今までと全然違う!」


 この、とても締まった素晴らしい紫・・赤と、赤を積層させたかのような濃い紫・・ですよね・・黒じゃない・・しかも相当に美しい・・そこがポイントかと思います。


 なんと・・ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、「ワインの味の科学」と言う本まで出されているイギリス系のジェイミー・グッドさん・・ワイン・ライターの方ですが、Wine Anorac と言うサイトもやっておられまして、評点も出されています・・

「96ポイント!」

でした!・・あのベースキュヴェのウィラメットヴァレーが・・です。

 しかしながら noisy も、少なくとも95点は付けると思いますし、他のキュヴェと一緒にテイスティングしたので正確なところは出せないにせよ、

「2018年ものまでとは大きく異なる」

のは確認しています。


 カリフォルニアとか、オレゴンなどのワインで感じる「強い温度感」「甘さ」は微塵もなく、

「これ・・ブルゴーニュだよ・・ね?」

といきなり訊ねられたら、

「・・多分・・」

ときっと言ってしまうに違いないのです。


 それほどまでにブルゴーニュ的エレガンスを感じさせてくれる「締まりのあるボディ&残糖感の無い果実感」と「軽妙なバランスの良いミネラリティ」を持っています。

 これ、かなりビックリすると思います!・・と言うか、2019年もののニコラ・ジェイはどれもビックリですが!・・

「ベース・キュヴェで・・これか!」

と思っていただけると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!・・数は無いです!




 以下は以前のレヴューです。
-----
【短い間に超上質なピノ・ノワールに成長しました!ブルゴーニュの村名格並みは充分ある見事な味わいです!】

 2018年からは、ウィラメット・ヴァレーが、ウィラメット・ヴァレー・ランサンブルに名称変更になっていますので、今回ご案内させていただいている2016年、2017年は「ウィラメット・ヴァレー」になりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 非常に上質なビショップ・クリーク、ニーサ、モンタジには届きませんが、非常にバランスの良い柔らかで近しい味わいをしています。年々凝縮度は上がっていて、むしろ2018年ものは締まり気味・・とも取れますが、それは樹齢の上昇による要素の凝縮感と言うことなのかもしれません。

 ですので、2016~2018と言うご案内になりますと、2018年ものが一番凝縮度が高い・・となりますが、ワインの場合は単にそれだけでは判断できないですから・・少なくとも、瓶熟の長さがワインの味わいに与える影響は、計り知れないものが有ります。テイスターとしますとその辺はきちんと評価に織り込むのが普通ですが、最近はどうも・・直近のことしか受け取らない傾向が有るような気もして来ています。

 上級キュヴェのビショップ・クリークは、ニュイ=サン=ジョルジュ風、もしくはヴォーヌ=ロマネ風ですが、こちらのウィラメット・ヴァレー(・ランサンブル)も同系統です。ビショップ・クリークほどのミネラリティの多彩さ、よりメオらしい荘厳さは追いつきませんが、それでも相当に美味しいです。2013年ものの緩さが何か・・懐かしいとさえ思えます。

 一枚目の写真は2018年ものです。ランサンブルの名前が付いている方ですね。

 キュッとウエストの締まった感じが素晴らしいです。これは2016年ものから出て来た「締まり」ですが、そもそもある程度「出るところが出ていないと締まるウエストも無い」訳ですから、2016年ものあたりから、締めるに値するボディになってきたになってきた・・と言うことだと思います。

 一般的なカルフォルニアのピノ・ノワールのように、甘さでダレることが無く、ドライでやや白っぽさのある石灰感がほんのり漂います。飲み心地は正にブルゴーニュのピノ・ノワールと言って良く、チェリーやベリーの締まった果実感と滑らかでピュアな味わいが特徴です。「濃いな~・・」と言う感じはしないですね。

 やはりその辺はピノ・ノワールの聖地で育ったジャン=ニコラの感性が優先されているんだと思います。

 実は2017年と2018年だけでなく、2016年もテイスティングしているので写真を探しましたが、機種変更時にゴチャゴチャになってしまい、未だに探し出せていません。申し訳ありません。

 でも、2016年からは非常に見事な・・緩慢さの無い味わいになったと確認しています。是非とも飲んでみて下さい。リーズナブルだと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【高い評価の2014年よりもドライでエキス系の美しく品位高い仕上がり!とても好印象です!】

 ニコラ・ジェイのワインは2013年からリリースされ始めたと思いますが、noisy は昨年の2016年に2014年ものから扱わせていただいています。

「noisy さんのところじゃカルフォルニアは売れないんじゃないの?」

等と思われているかもしれませんが、実は2014年ものも早々に完売してるんですよね~。

 因みに2014年もののウィラメットヴァレーはワイン・アンスージャストが94Points、スペクテイターが93Pointsと、かなり好意的に評価されているようです。さすがに2015年ものの評価はまだ上がっていないようですが。

 で、早速飲んでみたんですね・・。いや、たった一年でこれだけ変わるか!・・と言う位、良くなってますね~・・かなりドメーヌ・エ・メゾンのメオ=カミュゼものが持つ美しいエキスと酸の姿に酷似してきています。

 是非2014年ものの色合いと比較してみていただきたいんですが・・、比べると2014年ものは全体が白っぽく見えるかな・・と思うんですがいかがでしょうか?

 やや半透明に白っぽいミネラリティ、ナトリウムっぽいようなニュアンスのミネラリティが全体を覆っているように見えるのが2014年、比べて2015年はそのような白っぽさは無く、むしろ透明でややハードなミネラリティ、クリスタルっぽく見えるんじゃないかと思うんですが、その差は非常にハッキリと香りや味わいに現れて来ています。

 やや柔らかいテクスチュアでポマールっぽさを感じさせてくれた2014年でしたが、2015年はむしろもう少しハードで、最近のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ的な、荘厳華麗なピノの姿に近いと感じました。

 まぁ、

「想像しているより甘く無いですよ・・」

と2014年ものに付いて評しましたが、2015年は、

「全く甘く無いですよ・・」

と言えるかと思います。


 とてもエキシーでほんのり複雑性の有るスパイスが香り、チェリー系果実が品位を持って表現されていると思われ、ブルゴーニュのピノ・ノワールが大好きな方々にも大いに許容される姿じゃないかと思います。

 昨今のメオ=カミュゼのワインは非常に素晴らしいです。ですが、「アンリ・ジャイエの薫陶を受けた・・」と言うことについては、それを引きずってはいないな・・と言う印象で、むしろDRC的なエキスの味わい + 品格 を感じさせてくれるものであって、それがまたニコラ・ジェイにも感じられることはとても嬉しいです。

 この左にかなり寄った写真も掲載させていただきましたが、とてもブルゴーニュ的な色合いを感覚として受けますよね。そして、温かく雨が余り降らない地で、葡萄の生育を見ながらベストのタイミングで収穫し、アルコール分や残留糖度を見て丁寧に醸造したことが伺えます。アルコール分は13%に仕上がっていてほぼドライですから、エキス系ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なのも伺えるかと思います。

 とても良い出来のウィラメットヴァレーでした、お勧めします!


 なお、シングル・ヴィンヤードもののビショップ・クリークは今回が初入荷で、2014年と2015年の両方が入って来ています。ただし非常に少量ですので、今回はテイスティングを見送っています。

 話に寄ればシングル・ヴィンヤードものはウィラメットヴァレーよりもポテンシャルが高いとのことで、かなり期待できそうですが、売れ行きを見て飲めるようなら飲みたいと思っています。量的には無いようでして、海外の評価機関でもテイスティング出来ていないようです。是非ご検討くださいませ。



 以下は2014年ウィラメットヴァレーのレヴューです。
-----━━━━━━━━━

【カルフォルニアとも違う緯度感!柔らかく滑らかなポマールに似たニュアンスです!】





「カルフォルニアのピノは甘くて・・」

とおっしゃる方が多いはずの noisy のお客様の気持ちは良~く・・判ります。カレラなら良いけど飲むタイミングが難しいし・・オ・ボン・クリマまでかな?・・などと言うようなものかと思います。

 でも安心してください・・いや、Xいてますよ・・とは言いません。おそらく想像されるより甘く無いです。オレゴンの持つ緯度的要素かな?・・と思いますが、バランスの良いソフトな酸、滑らかでやや太めのボディ、やや温かみを感じるタンニン以外は、ブルゴーニュ系のピノ・ノワールのフィネスを持っていると思います。

 それに、樽臭さも無く、いつ飲んでもおそらくとても美味しいはず・・まぁ、それもブルゴーニュのピノには無いものかもしれません。

 メオさんとジェイさん、そして醸造家の女性、トレーシーさんのジョイントでオレゴン・ピノ・ノワールを始めた訳ですが、トレーシーさんの苗字はケンダルさんだそうで、もしかして?・・そっちの絡みも有るのかな?・・などと邪推しています。もちろん、全然関係無いかもしれません。

 単にジューシーなピノでは無く、オ・ボン・クリマのジム・クレンデネンさんのピノ・ノワールのような冷ややかさも持つ、エレガントさも充分な、いつ飲んでも美味しいポマールっぽいワインです。美味しいと思います。是非ご検討くださいませ。


2022 Pinot Noir Willamette Valley Own Rooted
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー・オウンルーテッド

19244
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■メディア情報
◇2022年もの
 18.5+/20 Points (≒97+ Points) Matthew Jukes
 96 Points Decanter
 95 Points Jeb Dunnuck
◇2021年もの
 18.5+/20 Points Matthew Jukes
 96 Points Audrey Frick Jeb Dunnuck
 94 Points Decanter


■エージェント情報
 この“自根“ワインは、オレゴンのウィラメットバレーの葡萄畑ではまだ台木が比較的珍しかった頃に植えられ、少なくとも30年以上経過した古木の葡萄をブレンドしています。自社所有のビショプクリークからは黒い果実のニュアンスを、マクミンヴィルAVAで最も古いハイランドは樹齢45年で、凛とした印象を与えます。ニーサの1990年に植樹されたポマールクローンの葡萄はエレガントな赤い果実とスパイシーさを加えます。新樽率は50%でプラムの砂糖漬けや黒い果実の香り、若いうちはオリーブやローストした肉、塩味も感じられます。控えめながらミネラルや緊張感があり、とても繊細で高いポテンシャルを秘めています。

◇造り手より
 最初に森の土壌の香りやブラックオリーブのような香りが感じられ、その後に松の若木の香りやベリー系のリキュールの香り、ココアパウダーのような香りも感じられる。口当たりは大人しいがすぐにスパイシーな果実味と紅茶のようなニュアンス、ハーブで風味付けしたロースト肉のようなリッチな旨味が感じられる。まだ若いので控えめな印象だがこのワインの持つポテンシャルは十分感じることができるので、ある程度熟成させてから開けることをお薦めする。
750ML 在庫  5   ご注文数   本
¥16,000 (外税) 
【デカンター誌は2021年ものから2ポイント上げての96ポイント!・・反対にシングルヴィンヤードもの2キュヴェに98+ポイントを付けたマチュー・ジュークスさんは97+ポイントと1ポイント下げです!】
 ワイン評論家さんの評論家を目指している(??) noisy としましては・・(^^;; まぁ・・少なくて飲めないアイテムの時に、その方々の内面とか、クセとか・・はたまたは・・

「誰が真実に近いことを言っているか?」

を知りたいがために・・精神分析みたいなことをやらざるを得ないとも思っていたりします。

 マチュー・ジュークスさんは2022年のニコラス=ジェイのシングル・ヴィンヤードもの・・具体的にはビショップ・クリーク・ヤムヒム=カールトンとニーサ・・に、98+ ポイントと物凄い評価をしていますが、このブレンドものは1ポイント下げています。

 反対にデカンター誌は、ヤムヒム=カールトンにこそ95ポイントを付けていますが、格下と思われるブレンド・・しかし、自根のこのキュヴェに、

「96 Point!」

と・・反逆の評価をしているんですね。それにシングルヴィンヤードのニーサに至っては94ポイントなんですね。

 そうなりますと、誰の評価が真実なのか・・非常に微妙になって来ます。

 順当に行くならば、より高い値付けのシングルヴィンヤードにはより良い葡萄を使うと考えられますので、マチュー・ジュークスさんの97+ポイントが正しい・・。しかし、どう考えてもシングル・ヴィンヤードものの98+ポイントは過剰反応じゃないか・・とも思える訳です。

 しかしながら、自根のこのオウンルーテッドに最高点を付けたデカンター誌も、決して手を抜いた訳では無いだろう・・そうも考えられますから・・

「少なくとも、価格がより安いオウンルーテッドにかなりの光を当てて考えるのが良いのかも・・」

などと思っています。

 因みにマチューさんは・・そのまんまは書けませんが、抜粋しますとこんな感じです。

「2022年ものには1971年に植えられたハイランド(マクミンヴィル)、ビショップ・クリーク(ヤムヒル=カールトン)、ニーサ(ダンディー・ヒルズ)の3つの異なるブドウ畑から造られる」

「この 2022 年は、通常よりも少しタイトで、細身でシャイでより消極的なシャーシを備えています。私はこの細かく判断されたスタンスが好きです。」

「このポートフォリオでは歓迎すべきペースの変化であり、開花するには数年を必要とする、今までとは別のワインです。」


 デカンター誌はこんな感じです。

「ニーサ、ハイランド・エステート、ニコラス=ジェイ・エステート・ビショップ・クリークのサイトなど、ウィラメット・バレーで最も古く、独自のルーツを持つサイトのいくつかにこだわった素晴らしいブレンドです。砂糖漬けのフルーツと甘くスモーキーなバラの花びらの豊かな香りを持つ、ゴージャスなピノ・ノワールです。広々とした林床があり、新しく切り開かれた土が甘くて明るいチェリー、絞られたブラッドオレンジ、そして風味豊かな仕上がりをもたらすたくさんの乾燥した野生のハーブと溶け合います。ウィラメットの自根ブドウのピノ・ノワールによく見られる絹のような質感があります。素敵なワインです。」

 まぁ・・以前とはかなり印象を異にするのかもしませんが、ブルゴーニュのピノ・ノワールも恐れおののくに違いない、グラン・クリュ並みの出来であることは間違い無さそうです。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【台木ものとは明らかに異なる自根のピノ・ノワール!96~97 ポイントと非常に高い評価です!】

 良いですよ・・滅茶素晴らしいです!

 ベースの2021ランサンブルのょっと信じ難い高い評価も有りつつ、この自根のキュヴェも同様の評価を得ていることに、むしろ驚きを感じます。

 この「自根感」と言って良いのかどうか判りませんが、noisy が自根のキュヴェにいつも言っている「繋がっている感覚」「シームレス感」が、ちゃんと感じられるんですね。

 ですから反対に、自根では無いキュヴェと比較したりしますと・・

「・・ん・・キズがある・・」

と感じたりする訳です。

 シャンパーニュだとボランジェのヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズもまた・・非常なるシームレス感を感じさせてくれる希少なシャンパーニュですし、フランスではほとんど・・「アメリカ由来の台木」を使用する訳ですから、

「じゃぁ・・アメリカなら全て自根で良いじゃない?」

と思われるかもしれませんが・・そうは行かないんですね・・だって・・

「アメリカで植えたピノ・ノワールの樹はフランス由来」

なので、フィロキセラには耐性が無い訳ですね。


 なので、その畑の周りが砂地だとか、他の畑と何かで隔絶されているとかでない限り、

「ピノ・ノワールやシャルドネの自根の樹はほとんど有り得ない」

訳です。

 非常に伸びやかでシームレス、シャンボールのように滑らかです。現状、同じブレンドですがランサンブルの方が表情が豊かで饒舌ですから、

「ランサンブルの方がポテンシャルが高い」

と思われがちだと思います。でも本当にそうなのかは・・どうでしょうね。


 古い樹も多く、むしろ若いうちに・・比較すると内向的なオウン・ルーテッドは、いずれランサンブルを逆点すると感じます。

 しかし・・始めて10年も経たないうちにここまで来るとは、いや~・・ジャン=ニコラ・メオ、恐るべしです。

「メオのブルゴーニュワインにどんどん似て来る!」

のが年を追うごとに感じられます。

 noisy もどちらかと言いますと新世界のワインよりもフランスワインが好きですが、

「・・見分けがつかなくなって来た!」

のも間違いでは無い・・ホント、怖い世界です!・・是非飲んでみてください。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【流石、自根のピノ!・・一体感のある凄い仕上がりです!】

 2018年以前の写真が「ちょっと可愛らしく」見えてしまうんじゃないかと思いますが、それは当たっていると思います。

 こういう言い方が良いとは思ってはいませんが、少なくとも2~2.5ポイントはアップしていると思われる2019年もののオウンルーテッドです。

 どちらかと言いますと締まった豊かさがすぐに感じられるランサンブルに比べ、少し「陰性」と言いますか、「内向的」に感じられる分、ワイン・アノラックの評価がウィラメットヴァレーよりも1ポイント低く出ている・・かと思いますが、noisy 的には同点・・もしくはこちらが僅かに上回るか・・と思います。いずれにしましても僅差・・素晴らしい仕上がりかと思います。

 味わいは縦伸び系・・比較するならウィラメットヴァレーはほぼ丸い感じ、こちらは縦長の楕円です。目をつぶって飲めば、足が繋がっているような気もします。この辺は・・

「2018年ものとは真逆」

なイメージです。

 しかしながら、2018年のオウンルーテッドとは、色彩も相当に異なりますよね?

「・・濃いのか?」

と思われるかもしれませんが、全然濃く無く・・良い感じのブルゴーニュ・ピノ・ノワールと同等位の感覚です。ここはおそらくミネラリティが高く、そのバランスに濃度が釣り合っているのかと思います。

 因みに早々にこの2019年のニコラ・ジェイを評価していたワイン・アノラックのジェイミー・グッドさんは、下級のランサンブルが96ポイント、上級のこのオウンルーテッドが95ポイントですが、この1点差は人によりそのまま真逆も有り得ます。ただし、テイスティング次点では、

「え?・・ウィラメットヴァレーで・・こんなに凄いの?」

と圧倒された感があり、それを引きずってのオウンルーテッドのテイスティングだったので、ちょっと閉じたシャンボール的味わいに思えてしまったかもしれませんね。

 いずれにしましても相当に素晴らしい出来でした!・・このまま行ったら・・カルフォルニアのカルトを追い越してしまうんじゃないか?とも思います。素晴らしい味わいでした!是非ご検討くださいませ。

 以下は以前のレヴューです。
-----
【何と自根のピノ・ノワール!・・シームレスな味わいに感動!・・まだフレンチ・ピノは自分の根っこで立つことが出来ています!】

 フランスでは自根のキュヴェがほとんど有りませんで、特にブルゴーニュでは「全く」と言って良いほど・・無いと言うか、有り得ない状態です。

 あのD.R.C.でさえ、1990年前からのフィロキセラの被害で青息吐息のラ・ターシュは、それでも何とか1960年代まで頑張ったはずです。なので、その頃の生産量は微々たるもので、もう枯れてしまって生産できないギリギリのところまで追い込まれてようやく植え替えた・・と記憶しています。

 その植え替えではアメリカ系の葡萄の台木が使用されたはずですが、フレンチ・クローンをアメリカの大地に植えるのには、やはり台木を使用した方が良いんじゃないかと思いますが・・こちらはそんなことはお構いなしで、「自根」のようです。

 ウィラメット・ヴァレー(・ランサンブル)とは結構違っています。むしろこちらはより果実の風味がたっぷりで、より締まって冷ややかさを感じるのがベースのウィラメット・ヴァレー。こちらはとても豊かでふくよかです。

 黒系の果実も、赤系の果実もほぼ同様に感じられ、ニコラ・ジェイのラインナップでは、最もオレゴンの豊かさをアピールしているようにも感じられます。まぁ、言ってみれば・・ブルゴーニュの大地は「痩せて」いるんですね。

 しかし、結構なドライさで旨味もしっかり有りますので、良く有るサンテミリオンのような甘さにもたれかかったようなニュアンスは有りません。

 それにやはりどこか、自根由来の「のびやかさ」を感じます。一本筋が通っていると・・下から上まで「すっ」と伸びて行く感じが有るんですね。これ、以前もプラン・ド・ピエのワインで言ったことが有るんですが、飲まれた方の多くも同じ印象だったと言っていただけましたよ。

 意識しなければそれっきり・・かもしれませんが、

「そう来るかもしれないぞ?」

と思いながら飲んでみると、確かにそうだ!・・と思えるんですね。


 なので、フランスの希少な畑を蹂躙し破壊したフィロキセラの大罪は、決して消えることは無い訳です。・・それでも、

「フランスのピノ・ノワールの子孫は、アメリカで自分の根っこで立っている!」

ことが、まだ・・確かめられるのは、この上無い幸せなのかもしれません。ご検討くださいませ。 フランスでは自根のキュヴェがほとんど有りませんで、特にブルゴーニュでは「全く」と言って良いほど・・無いと言うか、有り得ない状態です。

 あのD.R.C.でさえ、1990年前からのフィロキセラの被害で青息吐息のラ・ターシュは、それでも何とか1960年代まで頑張ったはずです。なので、その頃の生産量は微々たるもので、もう枯れてしまって生産できないギリギリのところまで追い込まれてようやく植え替えた・・と記憶しています。

 その植え替えではアメリカ系の葡萄の台木が使用されたはずですが、フレンチ・クローンをアメリカの大地に植えるのには、やはり台木を使用した方が良いんじゃないかと思いますが・・こちらはそんなことはお構いなしで、「自根」のようです。

 ウヴィラメット・ヴァレー(・ランサンブル)とは結構違っています。むしろこちらはより果実の風味がたっぷりで、より締まって冷ややかさを感じるのがベースのウィラメット・ヴァレー。こちらはとても豊かでふくよかです。

 黒系の果実も、赤系の果実もほぼ同様に感じられ、ニコラ・ジェイのラインナップでは、最もオレゴンの豊かさをアピールしているようにも感じられます。まぁ、言ってみれば・・ブルゴーニュの大地は「痩せて」いるんですね。

 しかし、結構なドライさで旨味もしっかり有りますので、良く有るサンテミリオンのような甘さにもたれかかったようなニュアンスは有りません。

 それにやはりどこか、自根由来の「のびやかさ」を感じます。一本筋が通っていると・・下から上まで「すっ」と伸びて行く感じが有るんですね。これ、以前もプラン・ド・ピエのワインで言ったことが有るんですが、飲まれた方の多くも同じ印象だったと言っていただけましたよ。

 意識しなければそれっきり・・かもしれませんが、

「そう来るかもしれないぞ?」

と思いながら飲んでみると、確かにそうだ!・・と思えるんですね。


 なので、フランスの希少な畑を蹂躙し破壊したフィロキセラの大罪は、決して消えることは無い訳です。・・それでも、

「フランスのピノ・ノワールの子孫は、アメリカで自分の根っこで立っている!」

ことが、まだ・・確かめられるのは、この上無い幸せなのかもしれません。ご検討くださいませ。

 左は2017年ものの写真です。


2022 Pinot Noir Dundee Hills Nysa
ピノ・ノワール・ダンディー・ヒルズ・ニーサ

19243
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■メディア情報
◇2022年もの
 19+/20 Points (≒ 98+ Points)Matthew Jukes
 94 Points Decanter
 94 Points Vinous
◇2021年もの
 18.5/20 Points Matthew Jukes

■エージェント情報
 ウィラメット・ヴァレーの「Dundee Hills(ダンディー・ヒルズ)」というAVAにある「Nysa Vineyard(ニーサ・ヴィンヤード)」の葡萄を使用。1988年に植えられた葡萄をメインに使用しており、醸造方法は上記ビショップ・クリークと同じです。しっかりしたストラクチャーとタンニン、ミネラル豊かで繊細な味わい。余韻にハツラツとした旨味が残るのが特徴です。

◇造り手より
 このワインの特徴であるブラックベリーのようなアロマは2022年ヴィンテージも健在で、削った鉛筆のようなアロマも感じられる。アタックは力強くタンニンもしっかりしていて男性的な印象だが、後を追うように砂糖漬けのフェンネルやローストしたプラムのような甘い果実味がやってくる。ジューシーでハツラツとしたワインだがアフターのタンニンは黒い果実の種の周りのようなしなやかな渋味でローストした樫のニュアンスも感じられる。ドメーヌのトップキュヴェでもあるこのワインはセラーの主役として保管しておくべき1本だ。
750ML 在庫  6   ご注文数   本
¥18,400 (外税) 
【noisy好みのニーサは、マチュー・ジュークスさんが98+ポイント!・・まぁ・・ちょっと付け過ぎのような気もしますが・・!】
 凄いですね~・・2万円もしないのに98+ポイントとは・・あ、因みにマチューさんの評価はニコラス・ジェイのhpには出ていないので、そのまま掲載する訳には行きませんが、こんな風に言っています。

「ニュイ=サン=ジョルジュのヴォーヌ側の・・紛れもなく偉大なワインの感覚を持っています。」
「3〜5年も経てば、クジャクの尾は完全に拡がりを見せるでしょう。」

 まぁ・・そうおっしゃりながらも、noisyならシャンボール的だと言い出しかねない・・こんなことも・・

「他のワインよりも静かなワインなので、赤いひだの中に隠された表情を見逃してしまう人もいるかもしれません・・」

 ミネラリティがたっぷり存在する美しさがこのニーサの特徴でもあるので、noisy はその全体像を見てシャンボール的だと言い、マチューさんはその内部を見てニュイ=サン=ジョルジュのヴォーヌ=ロマネ側・・と言っているようです。


 また、94ポイントに留めたデカンター誌はこのように言っています。

「心地よいテクスチャーで、親しみやすく寛大な、クラシックなダンディー・ヒルズです。毎年ニコラス=ジェイの最も早い指名権。赤い果実、砂利の粉塵がグラスから飛び出すアロマティックな香り。これには1989年に植えられた自根のブドウの古木ポマールが含まれており、1990年代に植えられた115本の2番目の摘み取りの前に最も早く摘み取られます。口に含むと、スパイシーなベリー類、酸味のあるクランベリー、香り豊かなチコリの根の香りが感じられます。」

 同じく94ポイントのヴィノスです。

「2022 ピノ・ノワール・ニーサは繊細で控えめで、紫のトローチと砂糖をまぶしたカラント、ラベンダーとクローブをブレンドした甘くスパイスの効いたブーケが特徴です。シームレスにシルキーで、熟した赤と青の果実が口全体に広がり、ピリッとした酸味の核を通して若々しい緊張感の余韻が高まります。これにより、口蓋が原濃度でコーティングされ、滑りにくいタンニンの細かい膜が残ります。ブルーとパープルのインナーフローラルがクローズアップで響き合います。ニーサは控えめな美しさであり、無視することはできません。」

 どうでしょうか・・言ってしまえば・・、評点こそは異なりますが、ワインの印象としては同じかな・・と思います。98+ 点はちょっと付け過ぎのようには思いますが、相当素晴らしい出来なのでしょう。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【ブルゴーニュのピノ・ノワール・ファンには非常に近しい、見事なシャンボール=ミュジニーだと感じていただけるでしょう!】

 2020年ものの山火事が響いているのでしょうか。入ってくる数も少なく、また・・

「海外メディアの評価がほとんど見当たらない!」

んですね。

 まぁ・・造れるワインが少なければ、メディアに露出してくる回数も少なくなるとは思いますが、このニーサ、モンタジ、ビショップ・クリークの3トップ・キュヴェは、今のところ・・ワインライターのマシュー・ジュークスさんのものがほとんどを占めています。稀にデカンター誌のものが見当たりますが・・新型コロナウイルスでテイスティングの機会も奪われたのかもしれませんね。

 マシュー・ジュークスさんは、ベース・キュヴェのランサンブルにとんでもないほど高い98+ポイント(19+/20ポイント)と付けていまして、このまさにシャンボール的なツヤツヤ感とポテンシャルを見せるニーサには、97ポイントと・・

「かなり渋い評価!」

をしています。

 まぁ・・それも理解出来なくはない・・「新世界的な舌と鼻」が仕上がっている方には、どうしても直近の美味しさを多く受け取る傾向が有ります。いや、ワインファンならそれも良いんですが・・好みですから。でもプロは・・それじゃいかんと思うんですけどね。

 その昔、noisy も・・不当に低いブルゴーニュワインの評価に、しょっちゅう・・怒ってました。2000年頃のnoisy の新着をご覧になっていた方は、

「noisyさん・・何をそんなに怒っているんだろう・・」

と思われていたかもしれませんね・・。

「(若い頃はやんちゃしててね・・)」

と言う訳では無かったんですね。ただ、数十万本も造っているボルドー1級シャトーのワインの高い評価に比較して、1樽~2樽のブルゴーニュのグラン・クリュの・・とんでも無く低い評価にキレ気味だっただけです・・。

 言ってしまえば・・新世界のワインは、王者フランスワインをどうやって負かすか?・・その方法・・と言いますか、その試合をどうやって行い、それをワインファンに見せつけるか?・・と言うようなことを考えていたようです。

「スタッグス・リープがシャトー・ムートンを下した・・・」

「シャトー・モンテレーナがルーロのムルソー=シャルムに勝った・・」

 まぁ・・俗に言うところの1976年5月24日のパリでのパリスの審判..でしょうかね。もしその辺、興味がございましたらググってみてください。


 また昨今は来日される外国人の方の、

「日本びいき」

が半端無いようです。

 日本食もしかり、安全で気持ち良く過ごせ、四季のある自然と、都会と田舎の対比、人々の穏やかさなど・・それを帰国して口々に・・

「日本は素晴らしい!」

と言うものですから・・日本にいらっしゃる方々が非常に増えていると聞きます。


 その「日本食の美味しさ」は、日本人的な感覚だけがそれを知っているのかと思っていたら、決してそうでは無いんですね。アチコチの国々からいらして、寿司やラーメンばかりでなく、お茶やせんべい、納豆から漬物までも・・

「日本って半端無い!」

と、滅茶美味しいと・・おっしゃっているようなんですよ。そして日本酒を飲まれた方々も口々に美味しいと・・そして海外への販売も凄く増えているようです。


 ですから・・ワインもまた、日本人的な感性そのものが輸出?できるようになって来ていると・・感じます。そもそも25年前までは、

「ブルゴーニュワインをまともにやっていると笑われた」

訳でして・・Noisy wine もネット販売に出て、2023年で25年を経過しました。みんなボルドーをやっている時にブルゴーニュですからね・・。今や、中国をはじめとする東南アジアでは、ブルゴーニュも自然派も大人気です・・まぁ、今中国はどうなのか、判りませんが、


「これも日本人的感覚が輸出された?」

ことの一つのように感じます。

 その意味でもこの2021年ニーサ、2020年のフルール・ブランシュを超えるポテンシャルを持っていると感じます。是非飲んでみてください。今飲んでもかなり美味しいです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【テイスティングの時点ではモンタジに遅れを取りましたが、ポテンシャルでは負けていないです!素晴らしいテロワール!】

 この赤果実の集合体!・・素晴らしいですね~!・・noisyの場合は基本的にアメリカのピノは余り好みでは無い・・と思っていました。

 評判の良いカリ・ピノを飲んでみても、豊かだとはしても甘かったり・・ブルゴーニュ的だとしても若い時には平坦過ぎたり・・アルコールが強くて浮いていたり・・それに何より、

「・・・ちょっと高く無いか?」

と言うのも有ったんですね。なので、デイリー価格のものはネット販売開始当初は扱っていたのですが、その内に誰も買ってくれなくなってしまいまして、いらっしゃるのはカルフォルニア系のエージェントさんの売込みばかり・・と言う状況になってしまった訳です。なので、

「ちょっとアレルギー感」

が残っていたんですね。


 ですが、この「ニーサ」のような素晴らしいエレガンスを持ったワインだとしますと話は別ですよ。noisy の想像よりも相当早く、

「高いレベルに到達した!」

と言えるんじゃないかと思います。



 2017、2018、2019年のグラスの写真が、物凄いグラデュエーションになってしまっています。

 しかしこのニーサ2019年、ミネラリティが凄いんですよ。なので、言ってしまえば・・

「モンタジよりもタイト」

です。

 なのに隠しきれない気品の高い赤い小果実の群生・・。フィネスと言って良いんじゃないかと思いますが、「質感」が凄いんですね。

 テイスティング時ですと、

「質感ならニーサが凌ぎ、現在のバランスでモンタジが勝る」

と思います。ビショップ・クリーク2019年は、その中間でしょうか。これも素晴らしく良いワインです!


 実は、非常に少ないニコラ・ジェイのシャルドネが届いているんですよ。これを飲むか飲まないか、数が無いので悩んでいるところだったんです。でも、

94 Points Nicolas -Jay Affinites Chardonnay 2019 Willamette Valley. Oregon
95 Points Nicolas-Jay Bishop Creek Chardonnay 2019 Yamhill-Carlton. Oregon

と言う、ジェイミー・グッドさんの評価を見つけてしまったら・・テイスティングしてみたくなってしまいました。なので、今回のご紹介はパス、次回以降をお楽しみにされてください。

 兎にも角にもニーサ!・・素晴らしいです。ちょっと「るみゑさん」入ってる感じです。是非飲んでみて下さい。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【noisy の大のお気に入りです!まるで見事なシャンボール=ミュジニー!・・1級以上並みのポテンシャルを感じます!】

 これは美味しい!・・本当に美味しいです。最近ようやく飲ませていただいた2018年ものです・・2017年ものは少な過ぎて飲めていませんでした。

 しかしながらようやっと飲めた2018年ものには感動しました・・。シャンボール的なテッカテカな明るさと、シルキーな舌触りに、赤い果実がドライに繊細に「たわわ」に感じられます。

 しかも・・これを言って良いんだろうか・・シャンボールでも中々出会えないような、極々小さな実が・・口内ですり潰しても潰しきれないほど、細やかに感じられるんですね。それがまた物凄いポジティブなニュアンスとなって感じられて、

「わ~・・滅茶美味しいわ・・」

となってしまうんですね。


 例えば、物凄く果実感が有って、ジューシーで美味しい!・・と言うワインは、それなりに結構存在します。ですが・・それって品格は別の話しなんですよね。むしろ、あまり果実果実してると品格は下がる・・下品に感じられてしまう部分が有りますし、繊細さも消えてなくなってしまいます。大雑把な味わい・・と言うことになります。

 でも、こちらのニーサは違うんですよ。果実はそれなりには有りますが、やはりフレンチ式なんですね。なのでフィネスが有って繊細で、その一つ一つの要素がそれらの気品を持ちつつ、果実感も持っている・・そんな感じなんです。

 なので・・美味しくない訳が無いじゃないですか!・・この美しさには脱帽でした!これは是非、何とかして飲んでいただきたいと思います。

 まぁ、ニコラ・ジェイはワイン屋も全く飲んでいないので・・売れる訳が無いと思いますんで、きっと他のお店でも余っているはずです。もし完売していたらコンディションの良いお店で探してみて下さい。素晴らしいです!


2022 Bishop Creek Yamhill-Carlton Pinot Noir
ビショップ・クリーク・ヤムヒム=カールトン・ピノ・ノワール

19242
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■ メディア情報
◇2022年もの
 19+/20 Points (≒98+ Points)Matthew Jukes
 96 Points Wine Enthusiast
 95 Points Decanter
◇2021年もの
 19/20 Points Matthew Jukes
 94 Points Decanter

■エージェント情報
 ウィラメット・ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル=カールトン)」にある自社畑「Bishop Creek(ビショップ・クリーク)」の葡萄のみで造られるシングル ヴィンヤード・ワイン。9区画の中から厳選した2区画の葡萄を使用しています。シングル ヴィンヤードは新樽率が50%とやや高くなっており、凝縮感のある果実味と渋味のバランス、余韻の長さがあり熟成もできるポテンシャルを持っています。

◇造り手より
 火山灰土壌の畑で毎年1番最初に収穫されるキュヴェ。赤いベリー系の香りが華やか、チャーミングな口当たりで舌触りはとても滑らか。クランベリーのタルトを連想させるような甘い果実味ときれいな酸味、チコリのような繊細な苦味が感じられる。ドメーヌの造るシングルヴィンヤードの中では1番エレガントで親しみやすいキュヴェになっている。
750ML 在庫  1   ご注文数   本
¥18,400 (外税) 
【凄い評価が連発しています。ワイン・アンスージャストは96ポイント、デカンターは95ポイント・・それ以上の評価も出ています!】
 すみません・・少量につき、今のところ飲めずのご案内です。まぁ・・それでも後になってから飲めるパターンかなとも思ってはいます。

 ニコラス=ジェイのホームページを見ますと、メディアの評価が掲載されていまして・・それも相当良いのでビックリしています。Google 翻訳を掛けてご紹介します。



 このワインのかなりの部分は最大 1/3 までビショップ クリークから来ていますが、他の 5 ~ 6 ヶ所の産地も含まれています。

「このワインのアイデアは、ヴァレーとヴィンテージの両方を表現することです」

 とジャン・ニコラ・メオは言います。ブドウ畑と樽の両方を厳選し、新樽を30%使用しています。アロマティックな香りは赤いフローラルを基調としており、土のタッチとスパイスのきいたブラッド オレンジの香りが感じられます。味わいはエレガントで洗練されており、タルトベリー、絹のような構造、そして風味豊かなスパイスの美しい余韻が特徴です。私たちは単一畑のワインを作る前に、まずこのワインの樽の選択を行います。

「これらは最高の場所であり、最高のヴィンテージからの樽です。」

 とパートナーのジェイ・ボバーグは言っています。


 この文章は95ポイントを付けたデカンターのものです。グラン・クリュ並みの評価ですが、noisy も昨年・・2021年ものを飲ませていただいた時、余りにフランス産的な印象を強く受けました。それに加え、バックヴィンテージが結構有ったのですが、それらはニコラス=ジェイが始まって間もない頃のものだったので、

「・・そろそろ完熟で厳しいんじゃない?」

と・・その頃の樹の若さ、熟度を思い出して想像していたんですが、ものの見事に裏切られました。

 noisy たちが当時テイスティングで受け取った情報から想像する以上に、たっぷりとミネラリティを持っており、そのミネラリティが美しいディテールを見せ始めていたんですね。なので、その頃のヴィンテージの noisy の評価は低過ぎたと・・反省しています。

 飲めなくて申し訳ありませんがご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【べらぼうに旨いです!・・メオ=カニュゼっぽさが最大の魅力!?・・素晴らしいオレゴン・ピノ・ノワールです!】

 ん~・・確かにランサンブル、とても美味しいんですが・・noisy はやppりこのビショップ・クリークやモンタジ、ニーサが上だと・・思いますね。

 で、フィネスさん情報では出て来ないんですが、noisy が雇っている秘密警察が嗅ぎつけたところ・・このビショップ・クリークは自根、もしくは自根のキュヴェを含んでいて、さらには・・

「777 clone」

も・・使用しているそうなんですね。

 この777クローンと言うのは・・かのロマネ=コンティ由来の苗木です。そして777クローン以外にもポマール由来のクローンとのブレンドだそうなんですね・・・。

 以前のレヴューを見ますと・・やはり、

「ヴォーヌ=ロマネに似ている・・」

と書いていますが、この2021年のビショップ・クリークをテイスティングしても同様に感じます。非常に・・素晴らしい!・・2019年も良かったし、

「2020年のピノ・ノワールをブラン・ド・ノワールに仕上げたフルール・ブランシュも最高に素晴らしかった!」

訳ですよ。

 あの2020年のフルール・ブランシュの、何とも切なくも有り、愛らしくもあり、命の大切さとか何とか・・何かそんなイメージが浮かんでくるような味わいには、本当にほれ込みました。

 余りに美味いので、フィネスさんの担当さんに、

「フルール・ブランシュ..残ってない?」

とお願いした位です。そうしたら残っていたフルール・ブランシュを数本、回してくれたんですね。


 そんな思い入れももしかしたら加点対象になってしまっているかもしれない・・いや、noisy 自身は決してそんな目では見ないんですが、万が一、そんな感じで飲んでいたとしても、

「相当高い評価をしたとしても、その根拠に自信がある」

と・・思っています。


 それに noisy もわずかながらロxx=コxxxのピノ・ノワールを育てていますから・・日本で育てるピノ・ファンの大変さは判っています。少しでも目を離すと・・大変なことになっちゃいますから・・はい。今年は一番芽、全滅でした・・

 と言う訳で、過去最高の出来だったと思えるビショップ・クリーク2021です。マシュー・ジュークスさんは98ポイントです。ランサンブルより低いのが気に入りません・・が、素晴らしいです!是非飲んでみてください。超お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【バランスの良い酸、果実、ミネラリティはやっぱりヴォーヌ=ロマネ・タイプです!】

 シングル・ヴィンヤードのビショップ・クリークです。どうでしょう・・やはり重厚さ、低域からの押し上げのある「モンタジ」と、可憐な赤い小果実の群生が何とも心地良い「ニーサ」との中間と言いますか、両方の良いところを持っているようなバランスイメージのするのが、このビショップ・クリークです。勿論、個人的な感覚での話しになります。

 このワインについては、2017年ものから結構、しっかりしていたと思います。でも2019年ものは別格ですね。カリフォルニアのあっけらかんとした超開放的な味わい・・では無く、ブルゴーニュ的な閉鎖感・・いや、良く締まった感じがするのは、高質な葡萄を使用し、丁寧な醸造をしているからだと言うことが伝わって来ます。

 この色合いですから・・。1年遡ると、全く異なるワインのようじゃないですか。

 でもこれって、単に「年を経たから」じゃないと思うんですね。今は新型コロナの性で、余り出歩くことが出来ませんから、ドメーヌの情報もまたメールでしか入って来ないようなんですね。なので、

「実は2019年ものは、相当に何か変革をした!」

と・・想像しています。・・あくまで個人的な想像でして、情報を得た訳では有りません。

 因みにジェイミー・グッドさんはこちらも95ポイント。相当高い評価です。でも、96ポイントの下級キュヴェが有りますから・・(^^;; noisy 的にはこちらが上ですけどね。

 果実感はとても小さな実の赤いスグリ、チェリーが同居している感じです。ニーサはスグリが多め、こちらはチェリーが多め・・みたいな感覚で、やや重心が低いです。骨格自体はこりらが大きく、ニーサはやや小ぶりながらキュッと締まった感じがします。

 だからやはり優しい酸味、気品のある感じからヴォーヌ=ロマネ風・・と言いたいですね。

 2019年のニコラ・ジェイは、どのキュヴェを飲まれてもご納得いただけると確信しています!・・素晴らしい出来でした!是非どのキュヴェでも良いので、

「ブルゴーニュのど真ん中のドメーヌが監修する新世界のピノ・ノワール!」

をお楽しみくださいませ。超お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
-----
【ニュイ=サン=ジョルジュかヴォーヌ=ロマネか・・いずれにしても、ジャン=ニコラがお得意なスタイルです!】

 2017年ものは数が無かったので、ついつい・・おまけに2016年ものも同様だったので、二年続けて・・いや、都合3年か?・・良く溜めたもんですが、ようやっとご案内にこぎつけた次第です。

 ニコラ・ジェイのシャルドネのコラムにも書かせていただきましたが、ま~・・兎に角、全くのフレンチワイン・・見事なバーガンディです。2013年ものはまだどこか、あどけなさと甘やかさが抜けきらない・・でも近寄りやすいスタイルでしたが、年を経て、樹齢が上がって来たのと、畑の個性の引き出し方をスキルに出来てきたのかと思います。

 メオ=カミュゼと言えば、ドメーヌものでヴォーヌ=ロマネとニュイ=サン=ジョルジュに良い畑を持ち、昨今はもう神掛った荘厳な味わいを見せていますが、そんなブルゴーニュのドメーヌものに引けを取らない出来になって来たと言えます。

 単一ヴィンヤードもののビショップ・クリークは、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ風のニュアンスを持ち、柔らかなテクスチュアながらもミネラリティに支えられた、もしくはコーティングされたかのような、ブルゴーニュワインファンにとっては非常に慣れた、そしてより近しい味わいに仕上がっています。

 今飲んでも充分に美味しいです。特に、ドメーヌものやネゴスもののメオのニュイ=サン=ジョルジュ、ニュイ=サン=ジョルジュ1級の美味しさには目を見張るものが有りますが、勝るとも劣らないと言って良いでしょう。

 土の風味の強い、悪く言えば土むさいニュイ=サン=ジョルジュに慣れた方は、おそらくメオのニュイ=サン=ジョルジュ、そして1級を飲んだら・・ビックリするはずなんですね。

「・・これがニュイ=サン=ジョルジュなのか?」

と。

 そこには、どこかに野暮ったさが燻る姿はまるで有りません。心地良い、テクスチュアの滑らかで、荘厳さとフィネスに満ちた味わいが有ります。このビショップ・クリークも、ニュイ=サン=ジョルジュ風・・・ヴォーヌ=ロマネ風ですから、おそらく違和感なく、美味しくいただけるんじゃないでしょうか。

 むしろブルゴーニュワインのように、

「・・・そろそろ飲んでも大丈夫だろうか?」

と、飲み頃を気にしつつ、

「・・あぁ・・まだ少し早かった・・」

と嘆く機会は減ると思いますよ。


 メオらしいエレガンスをきっちり表現できていると思います。さらに年を重ねたビショップ・クリークを飲みたくなるはずです。ご検討くださいませ。




2021 Chardonnay Willamette Valley Affinites
シャルドネ・ウィラメット・ヴァレー・アフィニテ

18204
自然派
白 辛口
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■画像は以前のものを加工しています。ご了承くださいませ。
■海外メディア情報
97 Points Internationl Wine Report
18.5+/20 Points Matthew Jukes
94 Points 2023~2035 Decanter
93 Points Audrey Frick Jebdunnuck.com

■エージェント情報
 2018年ヴィンテージに初めてニコラスジェイのラインナップに加わったアイテム。ジャン・ニコラ=メオ氏がウィラメットヴァレーのシャルドネに可能性を感じたために醸造されたキュヴェ。ニコラスジェイが所有するシングルヴィンヤード「ビショップクリーク」のシャルドネを中心に他のAVAのシャルドネもブレンドされています。「Affinite(アフィニテ)」はフランス語で「繋がり」を意味する言葉で、異なる葡萄畑のシャルドネをブレンドしてウィラメットヴァレーのシャルドネの素晴らしさをより良く表現できるようにこのキュヴェ名を付けました。新樽を使わずに旧樽のみで醸造しており、早い段階からバランスが整ってまとまった味わいになっていて、かつ複雑味もあるウィラメットヴァレーのシャルドネとしては並外れたポテンシャルを持っています。

・Alcohol 13%
・Native Yeast
・20% New French Oak
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,200 (外税) 
【ちょっとヤバいほどの評価になって来たニコラス・ジェイですが、この下位のシャルドネでも97ポイントが出るほど・・確かに滅茶美味しいし、フレンチワインライクな味わいです!】
 山火事で大きな打撃を受けた2020年ものでしたが、このシャルドネ・アフィニテは2020年もリリースされ、非常に素晴らしい出来だったと・・お知らせしました。

 ところが2021年ものがリリースされ、noisy もテイスティングしてみますと・・

「・・あれ?・・」

 まぁ・・脳がバグることはしょっちゅうでは有りますが、何だか昨年の・・あの素晴らしかったアフィニテを凌ぐんじゃないかと・・感じたんですね。

 それにシャルドネでは無いですが半年ほど前だったか、バックヴィンテージのベースのピノ・ノワールをご案内させていただいた時に、物凄い違和感を感じたんです。

 それは・・2014年ものから扱わせていただき、2015年ものや2016年ものが半年ほど前にバックヴィンテージで入荷、そしてテイスティングした時に・・

「2015~2016年ものが当初のリリース時に見せていた、やや浅いニュアンスや新世界風な印象が全く無くなっていて、美しいブルゴーニュ風のピノ・ノワールに大変身していた!」

と言うことなんですね。

 noisy も・・僅かな熟成期間で、そのようなエレガントでたっぷりな味わいに変身するとは思っておらず、相当驚きました。そしてそれをコラムでお伝えしたつもりだったんですが、今ひとつの売れ行きでして・・ちょっと残念です。

 このアフィニテですが・・いや・・文句のつけようが全くありません。オレゴンだと言われて飲めば、それらしい要素を探しに行きますから、何かしらの似たような表情を見つけて、

「やっぱりね・・」

と言うことは出来るでしょう。

 もしその辺で言えることが有るとするなら、

「もしかしたら・・ブルゴーニュ・シャルドネよりもほんの幾分か、総酸量が少ない・・かも・・」

と言うことだけです。

 フィネスたっぷりで、キラキラと口内で輝きを見せるような石灰系のミネラリティに、柑橘、果実のアロマが非常に心地良く感じられます。バランスも最高・・酸っぱく無く、冷ややかさまで・・ブルゴーニュ的です。

 2020年もので95ポイントまで付けていた「インターナショナル・ワイン・リポート」は、2021年ものに97ポイントと2ポイントのアップ、イギリスのワインライター、マシュー・ジュークスさんも18+/20 ポイントで、100点法換算で97ポイントと同様の評価です。

 まぁ・・ブルゴーニュのシャルドネで97ポイント以上の評価を得ることは非常に難しい中、オレゴンのシャルドネで・・と思ってしまう部分も有りますが、本当に良く出来ていると・・感心してしまうに違いないでしょう。是非飲んでみてください。お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
-----
【旨いです!ニコラ=ジェイ、乗って来ました!山火事で大変だった2020年、赤ワインは全滅でしたがシャルドネは凄い評価です!】

 高質さがそのまま見えてくるような写真が撮れて嬉しいです!・・(・・そこか?)

 2020年はニコラ=ジェイも、山火事の被害を避けることは出来ませんでした。直接の被害は少な目だったようですが・・

「火事の煤が葡萄に付いてしまった」

訳でして、黒葡萄は全くダメ・・ビショップ・クリークのごく一部のピノ・ノワールがフルール・ブランシュになっただけのようです。また、シャルドネもビショップ・クリークが比較的被害が少なかったようです。

 収穫したブドウを洗う訳には絶対に行かない訳ですから、ここで・・ピンチをチャンスに変えたんですね・・。

「つまり、煤を抽出しないように・・優しく絞って醸造した!」

と思われるんですね。


 果皮を漬け込むとかは全くできなかったはずですが、その優しい抽出が、物凄い「フリーラン・ジュース」を生んだのかと理解していますが、海外メディアの評価を見ましても・・ちょっと2019年までとはだいぶ異なり、ブルゴーニュで言えばグラン・クリュ並みの評価になって来ています。

 硬質さ、ミネラリティから2019年ものはコルトン=シャルルマーニュに近いと評しました。2020年ものは・・2019年ものとやはり似たニュアンスは有るんですが、

「繊細さが凄くて、硬質なコルトン=シャルルマーニュとは言い辛い・・」

んですね・・。

 敢えてそのコルトン=シャルルマーニュと言うフレーズを使うなら、

「若いまま見事に熟した?」

 みたいな、余りに正確性を欠く言葉になってしまいます。

 質感が凄いんですね・・だから評価も上がってしまうのでしょう。通常は・・

「2020年のオレゴンは山火事でダメ!」

となってしまったはずです。

 不死鳥の如くの2020年、ニコラ=ジェイでした・・滅茶美味しい!・・しかもレアです。3本のみ!・・お早めにどうぞ!






 以下は以前のレヴューです。
-----
【・・これはもはやコルトン=シャルルマーニュ??・・硬質なミネラリティの中に潜む見事に冷ややかな柑橘の美しさ!・・素晴らしいです!】

 激少のシャルドネ、アニフィテ2019です。少ないとは言っても、このアニフィテはそれでもネット上で見つけることは可能です。ビショップ・クリークはもはや評価も見当たりません。

 2018年ものに引き続き、開けさせていただきました。2019年ものは3本のみ、ビジョップ・クリーク2019も3本のみの入荷なので、非常に苦しいですが美味しいので・・どちらを開けようかと悩んだのですが、経費的に安い方で・・。

 しかし、2018年ものも滅茶美味しかったんですが、2019年ものはそれ以上だと感じました。ですが海外メディアは・・例えばSNSのセラートラッカーは、

2018年ものに93ポイントで2019年ものに92ポイントと下げていました。2019年ものに93ポイント付けていたメディアも有りました。

 どうなんでしょう・・noisy 的にはコルトン=シャルルマーニュ的な

「キュッと締まった感じの中の要素」
「ミネラリティにコートされた要素」

 それらが少しずつコートされたものが崩壊して行くに連れて現れる表情が、確実に2018よりも上だと判断しましたが、海外メディアは逆のようです。

 ですがその表情の美しいこと!・・冷ややかなこと!・・柑橘の果実のアロマの美しさったら・・まさにコル=シャル的だと思った訳ですね。


 まぁ、それでも販売できるのはたったの2本だけですから、書いていると段々気持ちが落ち込んでしまいます。

 ワインの仕入と言うのは非常に難しいものでして、

「ほとんどの場合、飲まずに買わなければならない!」

訳です。

 そりゃぁ・・デイリーワインなら良いですよ。そんなには高くは無いんですから。

 でも、ブルゴーニュワインや、このニコラス=ジェイは安く無い・・しかも数が無い・・(^^;;

 普通なら、試食なり試飲なりが先に有って、それを気に入った方が購入する・・訳ですが、高級ワインの世界は中々にそうはならないんですね。ですので、お客様も結局は同様に、

「飲まずに買う!」

と言うことになりますから、少なくともある程度は信頼を置いている方から・・そのワインの様子、味わい、将来性などをたずねて購入されていらっしゃるのでしょう。その意味では、Noisy wine は多少なりともご信頼いただけているのかな・・と思います。

 このワインは、相当旨いです!・・価格もリーズナブルです。ちょっとアメリカのワインとは思えない・・(^^;; 完成度の高さに驚かれてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【驚きの味わい!・・相当旨いです!】

 いや~・・ちょっと驚きました。確かに2016、2017、2018年と、飛躍的に美味しくなって来たニコラ・ジェイのピノ・ノワールでしたが、シャルドネがリリースされ、その美味しさたるや・・

「・・えっ?・・マジすか・・?・・シャルドネの理想の味わいのひとつとも・・言えるんじゃない?」

と感じてしまいました。

 実はニコラ・ジェイのシャルドネは昨年、2017年もののビショップ・クリーク・シャルドネも届いていたんですが、余りに数が無くてテイスティングを諦めていたんですね。それにこのところは年末に届くので、

「正月に飲んでみるか・・」

と言うような弱気の虫が誘ってくれちゃいまして、そのまま放置する羽目になってしまっていた訳です。

 そもそもブルゴーニュワイン・ファンが多いですから、

「アメリカのワインはちと甘い」

と刷り込まれていらっしゃる方も多く、しかも数が無ければワイン屋も当然飲めない訳で、そんな状況ではお客様も購入するはずがなく、ネットを徘徊したところでまるで情報が無く、ただただ価格と在庫数、そしてフィネスさんからのテクニカルだけが空しく掲載されているのみ・・になってしまう訳ですね。

 この「アニフィテ」はドライでピュア、ほんのりナチュラルな「ピュリニー=モンラッシェ」風の味わいです。幾分、シャブリのようなミネラリティも感じられましたが、上級キュヴェのビショップ・クリークよりも肉付きが良く、豪奢で、しかも繊細です。

 例えば、キスラー・ヴィンヤードのワインのような豊かで甘みのあるスタイルでは、全く有りません。敢えて言うならカレラのスタイルでは有りますが、カレラほど平板では有りません。もっと言えば、オ・ボン・クリマよりもドライですし、アルコール分が高くなることも無いと言えます。

 ミネラリティは前述のような細やかなものが非常に豊かに存在しています。

 なので、今飲んでも美味しいし、

「まるでフランスのワインのような・・」

と形容したくなるような味わいなんですね・・。

 なのでピュリニー=モンラッシェ・・・と形容させていただきましたが、人に寄り・・シャサーニュとか、シャサーニュ1級とか・・変化は有ると思いますが、

「自分自身が非常に慣れた味わい」

に酷似しているのにも関わらず、それがどこだとハッキリ言えないもどかしさと、素直に美味しいと言うのがちょっと恥ずかしい・・みたいな感情が錯綜しました。

 これ、かなり美味しいです。価格もブルゴーニュの村名並みです。偏見を捨て、是非飲んでみて下さい。こんな選択も有ったと思っていただけると思います。


2021 Chardonnay Bishop Creek Yamhill-Carlton
シャルドネ・ビショップ・クリーク・ヤムヒム=カールトン

18203
自然派
白 辛口
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■画像は以前のものを加工しています。ご了承くださいませ。
■ メディア情報
19+/20 Points Matthew Jukes
96 Points Internationl Wine Report
95 Points Decanter

■エージェント情報
 ニコラスジェイが所有するシングルヴィンヤード「ビショップクリーク」の畑の大部分にはピノノワールが植えられていますが、一部区画にはシャルドネも植えられていてピノノワール同様有機栽培を行っています。新樽30%で醸造されているこのワインは洋梨やマイヤーレモン(オレンジとレモンのハイブリッド)の香り、みなぎる酸味とミネラル、ほのかに感じられるバニラやトーストのフレーバー、洋梨や柑橘系のジューシーな果実味がアフターまで長く残ります。エネルギッシュでハツラツとしているので熟成させれば素晴らしく良くなるワインでアメリカの雑誌「Wine&Spirits」で93点の評価をされています(2018年もの)。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥16,000 (外税) 
【過去最高は間違い無し!・・にしても、20点法で19.0+って・・100点法だと何点なんでしょう・・98+Points?・・とんでもない出来に、確かに評価も付いてきています!】
 素晴らしいです!・・見事なシャルドネ・・冷ややかで伸びやか、ミネラリティも鈍重さが無く、エレガントで素晴らしい!・・それに何故かブルゴーニュ・シャルドネを飲んでいる感じがするんですよね・・。

 まぁ・・シャルドネと言いますと、noisy のような古い人は、

「やっぱり何と言ってもフランスはブルゴーニュが一番!」

と思っていますが、世界の人の多くは・・

「ん?・・ブルゴーニュのシャルドネが最高?・・そんなこと、一度も思ったこと・・無いす!」

とおっしゃるに違い無いんですね。

 カルフォルニアも人気が高いし、オーストラリアもそうですね。凄い評価がバンバン出てます。

 でもどうでしょ?・・ごく一部、その国やその畑のテロワールを見事に現わしているシャルドネが、「その意味において」高く評価されている場合も有りますが、大部分は・・

「ブルゴーニュと比較して・・よりも、ブルゴーニュらしい振る舞いをするシャルドネ」

としての評価のようにも・・感じるんですね。


 このビショップ・クリークですが20%ほどのフレンチ・オークの新樽を使用していることも有るでしょうが、非常にブルゴーニュ風・・と言うか、新世界臭さを感じさせないシャルドネです。めっちゃ美味しい!・・ビックリです。

 しかも、イギリス人のワインライター、マシュー・ジュークスさんは

「19.0+/20ポイント!」

と・・めちゃ弾けての高評価をしているんですよね。まぁ・・アフィニテにも18.5+/20ポイントと、物凄い評価をしていらっしゃいますので、ちょっと・・彼がどんな風に評価文を書いているのか気になってしまったので・・調べてみると・・こんな感じでした。相当に略はしています。

 正直なところ、こんな言葉を言うとは思っていませんでしたが、これは私が今まで味わった中で最も素晴らしいオレゴン・シャルドネですし、ブルゴーニュよりも偉大なマーガレット・リバー・シャルドネを思い出させます。驚くほど層がぶ厚くクールでジューシーで余韻は信じられないほど長く、驚くほど洗練されています・・

 ・・なるほど~・・彼の中では西オーストラリアのマーガレットリヴァーのシャルドネが最高・・と言うヒエラルキーなんですね。だから・・それに似ていると思えたから、非常に高い評価なのでしょう。

 ですが、noisy に言わせますと、

「・・ん~・・それって単に・・判りやすい味わいだから・・とか、早いうちにポテンシャルを見せるからってことじゃぁ?」

と言う気もするんですけどね。

 まるで気品が高い表現でバターを振り撒くシャルドネや、マンモスな緊張感で痺れさせるシャルドネは、言ってしまえばバタール=モンラッシェやモンラッシェを想定していないか?・・とは思ってしまうんですが、一般的にはやはり判りやすく超美味しいのが良いのかもしれません。

 そう言う意味ではこのビショップ・クリーク2021、まさにおっしゃる通りの・・リリース直後から素晴らしい表情をしてくれている高ポテンシャルなシャルドネです。

 数も少なく、かなりレアだと思います。是非飲んでみてください。お勧めします。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【飲めていませんがnoisy的な判断では、2018年のビショップ・クリークが2019年のアニフィテにソックリ・・なので、2019年のビショップ・クリークは相当良さそうです!】


 どこを探してもレヴューが無く、評価も無かったので、テイスティングするアイテムを間違えたか・・と落ち込みました。

 ですが、造り手のレヴューが見当たったので・・おそらくニコラさんのものだと思いますので、掲載させていただきます。是非ご検討くださいませ。

 Beautiful. pale-straw color immediately reveals a cool-climate directed Chardonnay.
But aromatics are not without weight and style; apple blossoms. sugar lemon. sweet
herbaceous notes and Kaffir lime leaves are enmeshed around a crushed granite
and limestone core. Chalky river rock minerality befalls orange zest and a dollop of
cream as this wine picks up its pace toward the mid-palette. The finish is long.
expanding and focused and is certainly a wine that will reward the patient.

 美しく淡い麦わら色は、涼しい気候に向けられたシャルドネをすぐに明らかにします。しかし、芳香は重量とスタイルがないわけではありません。リンゴの花、砂糖レモン、甘い
砕いた花崗岩の周りに草本のノートとカフィアライムの葉が絡み合い石灰岩のコアが有ります。チョーキーな川の岩のような鉱物性は、オレンジの皮と一滴のこのワインがパレットの中央に向かってペースを上げるようにクリーム。フィニッシュは長く拡大し、集中していて、ワインは報酬を与えてくれるでしょう。

 以下は以前のレヴューです。
-----
【コルトン=シャルルマーニュに、さらに輝きを増した感じ?!・・って、ボーヌのグラン・クリュと比較したくなる出来栄えです!】

 滅茶美味しいです!・・ワイン&スピリッツ誌で93ポイントだそうですが、noisy も初めて飲ませていただいた・・その一口目で、

「・・わお・・コルシャルか・・?」

と思ってしまうほどの見事なミネラリティと、酸素を吸って崩壊して行く表情には、キラキラと輝き、ひらひらと宙を舞う・・まるで「ダイアモンドダスト」のような印象が脳裏を駆け巡りました!

 いや~・・これは実に旨いです。コルシャルとは言っていますが、若いコルシャルほどは気難しく有りませんで、しっかり締まっていますが、人を寄せ付けないような厳しさでは無いので、今飲んでも非常に美味しいです。

 そして見事な出来の「ドライさ」で、緩慢な部分が無いのと、ちょうど良いドライさが、見事に「アメリカ」な部分を消し去り、「フランス」を浮きだたせてくれます。

 まぁ、それが良いかどうかは別にして、どうしてもワイン好きは固定観念の塊になってしまいがちですから、そんな表情こそが、「自身の好みの範疇である」と太鼓判を押してくれた瞬間なのでしょう。

 そう・・そして光を浴びて変化する色合い・・ダイアモンドダストですね。noisy もそんなものを何度か見ています。昔は結構、夜中に出発して一日スキーをし、また夜帰って来る・・なんて無茶をしたものです。山形蔵王に日帰り・・なんて、今考えれば良く出来たものですが、若い頃は全然へっちゃらでした。トマムには二度行ってますが、一度はツインタワーに、もう一度は少し離れた民宿に・・泊ってました。

 民宿で早朝に起きて、天気が良かったので外に出てみると・・まさに「ダイアモンドダスト」状態です。朝日の光に七色に変化しながら輝く見事なものでした。ただし、息さえ・・凍ってしまいますので、鼻の周りは霜柱状態、目もまつげも凄いことになり、首から下げていた、少し濡れたタオル(顔を洗ったので)は、その形でカッチカチに凍ってしまっていました。

 もう30年以上も前の話しですが、そんな風景を思い起こさせるようなキラキラ感が素晴らしく、これは是非飲んでいただきたいなぁ・・と思ったものです。

 そもそもニコラ・ジェイ(ニコラス・ジェイかな?)のワインは、まず情報が出て来ません。ワイン屋のレヴューも他にはまともに有りませんし、消費者の方々のブログなども、今のところ見当たって無い・・

 ですが、これほどまでにフランスナイズなアメリカン・ワインは無いんじゃないかと・・思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!・・滅茶美味しいです。


2021 Pinot Noir Willamette Valley l'Ensemble
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー・ランサンブル

18202
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■画像は以前のものを加工しています。ご了承くださいませ。
■海外メディア情報
19+/20 Points Matthew Jukes
96 Points 2025-2040 Audrey Frick jebdunnuck.com
93 Points Decanter

■エージェント情報
 今までのウィラメット・ヴァレー・ピノ・ノワールに新しく「L`Ensemble(ランサンブル)」というキュヴェ名を追加。フランス語で「調和」を意味する言葉で、葡萄畑の自然と醸造テクニックの調和を表現するためにこのキュヴェ名を付けました。基本的な醸造方法は変わりませんが、以前よりもシングルヴィンヤードの比率が上がり、さらに収穫量を抑えてよりクオリティの高い洗練された葡萄を使用するようになりました。ウィラメットヴァレーの8つのヴィンヤードの葡萄を区画ごとに別々に醸造して造られたワインのより良い樽を選抜して複雑さと深み、繊細さなどを表現できるように何度もブレンドを繰り返して完成させています。濃厚な黒い果実味と熟成のポテンシャルを感じさせるタンニン、複雑味もあり、価格は維持したままでより高品質のワインを造ることにチャレンジしています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,800 (外税) 
【山火事で造れなかった2020年ものの被害を乗り越え、2021年ものは理解しがたいほどの支持を得ています!・・このベースのキュヴェで19.0+/20 ポイントと信じられないほどの評価です!】
 2020年ものは酷い山火事で、素晴らしかった2019年もの・・特に、

「新世界臭さが無く、美しいブルゴーニュ的なピノ・ノワールの味わい!」

が、滅茶魅力的だったと・・お伝えし、残念だったんですね。

 で、その山火事の被害も甚大だったと思います。かなりのブドウの樹が焼けたと思いますし、営業的にも厳しかったはずです。そんな中で煙がまとわりついた「ピノ・ノワール」で造られた、

「2020 ビショップ・クリーク・フルール・ブランシュ・ヤムヒム=カールトン」

と言うブラン・ド・ノワールが絶品の美味しさだったともお伝えしました。なので、

「2021年こそは!」

と言う思いが伝わってくる見事なランサンブルの味わいには、何かこう・・目の辺りがじわっとする感覚が有りました。

「・・めちゃおいしい・・」


 で、あれこれとネットを検索してみましても、中々2021年のニコラ・ジェイの評価が出て来ないんですね。やっとのことで見つけたところ、

「・・えっ?・・そこまで・・高く付けたの?」

と・・(^^;;


 いや、高い評価は当たり前だとは思いますよ・・noisy もちゃんと飲んでますから・・。

 しかしながら、

「19.0+/20ポイント!」

って・・100点法に換算すると

「98+ポイント」

ですよ?

「・・このランサンブルは・・ベース・キュヴェなんですけど・・」

と言いたくなってしまいました。

 この19.0+ポイントを付けたのは、シャルドネも同様に高く評価されたイギリスのワインライター、マシュー・ジュークス氏です。彼も、

「このワインがこれほどまでに凄い魅力を持っているなんて、私自身信じられません。」

と書いていました。

 たしかに・・素晴らしい出来のシャンボール=ミュジニーのようにビロードのテクスチュアを持ち滑らかで、果実表現もその美しさに負けず劣らず・・美しい表情を出してくれます。中域も・・多くの新世界のワインのように、ただ力強さや濃度をアピールはせず、適度な膨らみからの余韻と、還ってくる美しいアロマが素晴らしいです。

 まぁ・・確かに素晴らしい・・それは認めざるを得ないです。でも98+ポイントが正しいか?・・と言われますと・・中々に微妙です。

 ジェブ・ダナックさんのサイトでも96ポイントと言う高い評価をされています。noisy 的にはこの位だと・・(^^;;

 いや、反対に言いますとですね・・マシュー・ジュークス氏のこのランサンブルに対する高い評価は良いとしても・・

「彼のこの2021ランサンブルの評価は、他の上位のキュヴェ、オウン・ルーテッド、ニーサ、モンタジを上回っている!」

と言う点で・・noisy 的には納得がいかないんですね。

 まぁ・・オウン・ルーテッドとランサンブルですと、人によりましては入れ替わるかと思いますが、ニーサとモンタジは・・少なくともこのランサンブルと同等か、それ以上だと感じるからです。

 実を言いますと、「現状」と言う部分では noisy 的には、「ほぼ同等」だが、ポテンシャルはニーサとモンタジが上である・・と感じた訳ですね・・。

 ですので、素晴らしい出来だ!・・誰もが美味しいと言うに違い無いとは思いますが、98+ポイントは付け過ぎで96~96.5までだろう・・と考えています。

 いや~・・それにしても凄い評価でビックリしました。今飲んでも美味しく、この先15年ほど大丈夫でしょう。最高のベースワインです。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【・・えっ?・・あのウィラメットヴァレーが・・この凄い締まりを持ったブルゴーニュ風ボディを手に入れた?・・と言うより、2019年のニコラ・ジェイのキュヴェ全てがとんでも無く素晴らしい出来でした!】

 いつも言っているんですが、余りに凄い、滅茶良くなった・・などと言い続けていると、

「・・ちょっとどこかで一旦、休みたいんだけどなぁ・・」

と言うような気持ちが生まれて来てしまいます。

 まぁ、オオカミ少年にならないための経験則・・みたいなものでしょうか・・それとも何とか今まで生きて来れた自身に課した人生訓のようなものかもしれません。

 しかしながら2019年もののニコラ・ジェイを軒並みテイスティングさせていただいたのですが、これもまた、言わなければなりません。

「2019年のニコラ・ジェイは物凄い出来です!」


 ただし・・おそらくもう皆さんはお気付きでしょう。

「2019年ものニコラ・ジェイはグラスの写真の色合いが今までと全然違う!」


 この、とても締まった素晴らしい紫・・赤と、赤を積層させたかのような濃い紫・・ですよね・・黒じゃない・・しかも相当に美しい・・そこがポイントかと思います。


 なんと・・ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、「ワインの味の科学」と言う本まで出されているイギリス系のジェイミー・グッドさん・・ワイン・ライターの方ですが、Wine Anorac と言うサイトもやっておられまして、評点も出されています・・

「96ポイント!」

でした!・・あのベースキュヴェのウィラメットヴァレーが・・です。

 しかしながら noisy も、少なくとも95点は付けると思いますし、他のキュヴェと一緒にテイスティングしたので正確なところは出せないにせよ、

「2018年ものまでとは大きく異なる」

のは確認しています。


 カリフォルニアとか、オレゴンなどのワインで感じる「強い温度感」「甘さ」は微塵もなく、

「これ・・ブルゴーニュだよ・・ね?」

といきなり訊ねられたら、

「・・多分・・」

ときっと言ってしまうに違いないのです。


 それほどまでにブルゴーニュ的エレガンスを感じさせてくれる「締まりのあるボディ&残糖感の無い果実感」と「軽妙なバランスの良いミネラリティ」を持っています。

 これ、かなりビックリすると思います!・・と言うか、2019年もののニコラ・ジェイはどれもビックリですが!・・

「ベース・キュヴェで・・これか!」

と思っていただけると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!・・数は無いです!




 以下は以前のレヴューです。
-----
【短い間に超上質なピノ・ノワールに成長しました!ブルゴーニュの村名格並みは充分ある見事な味わいです!】

 2018年からは、ウィラメット・ヴァレーが、ウィラメット・ヴァレー・ランサンブルに名称変更になっていますので、今回ご案内させていただいている2016年、2017年は「ウィラメット・ヴァレー」になりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 非常に上質なビショップ・クリーク、ニーサ、モンタジには届きませんが、非常にバランスの良い柔らかで近しい味わいをしています。年々凝縮度は上がっていて、むしろ2018年ものは締まり気味・・とも取れますが、それは樹齢の上昇による要素の凝縮感と言うことなのかもしれません。

 ですので、2016~2018と言うご案内になりますと、2018年ものが一番凝縮度が高い・・となりますが、ワインの場合は単にそれだけでは判断できないですから・・少なくとも、瓶熟の長さがワインの味わいに与える影響は、計り知れないものが有ります。テイスターとしますとその辺はきちんと評価に織り込むのが普通ですが、最近はどうも・・直近のことしか受け取らない傾向が有るような気もして来ています。

 上級キュヴェのビショップ・クリークは、ニュイ=サン=ジョルジュ風、もしくはヴォーヌ=ロマネ風ですが、こちらのウィラメット・ヴァレー(・ランサンブル)も同系統です。ビショップ・クリークほどのミネラリティの多彩さ、よりメオらしい荘厳さは追いつきませんが、それでも相当に美味しいです。2013年ものの緩さが何か・・懐かしいとさえ思えます。

 一枚目の写真は2018年ものです。ランサンブルの名前が付いている方ですね。

 キュッとウエストの締まった感じが素晴らしいです。これは2016年ものから出て来た「締まり」ですが、そもそもある程度「出るところが出ていないと締まるウエストも無い」訳ですから、2016年ものあたりから、締めるに値するボディになってきたになってきた・・と言うことだと思います。

 一般的なカルフォルニアのピノ・ノワールのように、甘さでダレることが無く、ドライでやや白っぽさのある石灰感がほんのり漂います。飲み心地は正にブルゴーニュのピノ・ノワールと言って良く、チェリーやベリーの締まった果実感と滑らかでピュアな味わいが特徴です。「濃いな~・・」と言う感じはしないですね。

 やはりその辺はピノ・ノワールの聖地で育ったジャン=ニコラの感性が優先されているんだと思います。

 実は2017年と2018年だけでなく、2016年もテイスティングしているので写真を探しましたが、機種変更時にゴチャゴチャになってしまい、未だに探し出せていません。申し訳ありません。

 でも、2016年からは非常に見事な・・緩慢さの無い味わいになったと確認しています。是非とも飲んでみて下さい。リーズナブルだと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【高い評価の2014年よりもドライでエキス系の美しく品位高い仕上がり!とても好印象です!】

 ニコラ・ジェイのワインは2013年からリリースされ始めたと思いますが、noisy は昨年の2016年に2014年ものから扱わせていただいています。

「noisy さんのところじゃカルフォルニアは売れないんじゃないの?」

等と思われているかもしれませんが、実は2014年ものも早々に完売してるんですよね~。

 因みに2014年もののウィラメットヴァレーはワイン・アンスージャストが94Points、スペクテイターが93Pointsと、かなり好意的に評価されているようです。さすがに2015年ものの評価はまだ上がっていないようですが。

 で、早速飲んでみたんですね・・。いや、たった一年でこれだけ変わるか!・・と言う位、良くなってますね~・・かなりドメーヌ・エ・メゾンのメオ=カミュゼものが持つ美しいエキスと酸の姿に酷似してきています。

 是非2014年ものの色合いと比較してみていただきたいんですが・・、比べると2014年ものは全体が白っぽく見えるかな・・と思うんですがいかがでしょうか?

 やや半透明に白っぽいミネラリティ、ナトリウムっぽいようなニュアンスのミネラリティが全体を覆っているように見えるのが2014年、比べて2015年はそのような白っぽさは無く、むしろ透明でややハードなミネラリティ、クリスタルっぽく見えるんじゃないかと思うんですが、その差は非常にハッキリと香りや味わいに現れて来ています。

 やや柔らかいテクスチュアでポマールっぽさを感じさせてくれた2014年でしたが、2015年はむしろもう少しハードで、最近のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ的な、荘厳華麗なピノの姿に近いと感じました。

 まぁ、

「想像しているより甘く無いですよ・・」

と2014年ものに付いて評しましたが、2015年は、

「全く甘く無いですよ・・」

と言えるかと思います。


 とてもエキシーでほんのり複雑性の有るスパイスが香り、チェリー系果実が品位を持って表現されていると思われ、ブルゴーニュのピノ・ノワールが大好きな方々にも大いに許容される姿じゃないかと思います。

 昨今のメオ=カミュゼのワインは非常に素晴らしいです。ですが、「アンリ・ジャイエの薫陶を受けた・・」と言うことについては、それを引きずってはいないな・・と言う印象で、むしろDRC的なエキスの味わい + 品格 を感じさせてくれるものであって、それがまたニコラ・ジェイにも感じられることはとても嬉しいです。

 この左にかなり寄った写真も掲載させていただきましたが、とてもブルゴーニュ的な色合いを感覚として受けますよね。そして、温かく雨が余り降らない地で、葡萄の生育を見ながらベストのタイミングで収穫し、アルコール分や残留糖度を見て丁寧に醸造したことが伺えます。アルコール分は13%に仕上がっていてほぼドライですから、エキス系ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なのも伺えるかと思います。

 とても良い出来のウィラメットヴァレーでした、お勧めします!


 なお、シングル・ヴィンヤードもののビショップ・クリークは今回が初入荷で、2014年と2015年の両方が入って来ています。ただし非常に少量ですので、今回はテイスティングを見送っています。

 話に寄ればシングル・ヴィンヤードものはウィラメットヴァレーよりもポテンシャルが高いとのことで、かなり期待できそうですが、売れ行きを見て飲めるようなら飲みたいと思っています。量的には無いようでして、海外の評価機関でもテイスティング出来ていないようです。是非ご検討くださいませ。



 以下は2014年ウィラメットヴァレーのレヴューです。
-----━━━━━━━━━

【カルフォルニアとも違う緯度感!柔らかく滑らかなポマールに似たニュアンスです!】





「カルフォルニアのピノは甘くて・・」

とおっしゃる方が多いはずの noisy のお客様の気持ちは良~く・・判ります。カレラなら良いけど飲むタイミングが難しいし・・オ・ボン・クリマまでかな?・・などと言うようなものかと思います。

 でも安心してください・・いや、Xいてますよ・・とは言いません。おそらく想像されるより甘く無いです。オレゴンの持つ緯度的要素かな?・・と思いますが、バランスの良いソフトな酸、滑らかでやや太めのボディ、やや温かみを感じるタンニン以外は、ブルゴーニュ系のピノ・ノワールのフィネスを持っていると思います。

 それに、樽臭さも無く、いつ飲んでもおそらくとても美味しいはず・・まぁ、それもブルゴーニュのピノには無いものかもしれません。

 メオさんとジェイさん、そして醸造家の女性、トレーシーさんのジョイントでオレゴン・ピノ・ノワールを始めた訳ですが、トレーシーさんの苗字はケンダルさんだそうで、もしかして?・・そっちの絡みも有るのかな?・・などと邪推しています。もちろん、全然関係無いかもしれません。

 単にジューシーなピノでは無く、オ・ボン・クリマのジム・クレンデネンさんのピノ・ノワールのような冷ややかさも持つ、エレガントさも充分な、いつ飲んでも美味しいポマールっぽいワインです。美味しいと思います。是非ご検討くださいませ。


2021 Pinot Noir Willamette Valley Own Rooted
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー・オウンルーテッド

18201
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■画像は以前のものを加工しています。ご了承くださいませ。
■海外メディア情報
18.5+/20 Points Matthew Jukes
96 Points Audrey Frick jebdunnuck.com
94 Points Decanter


■エージェント情報
 この“自根“ワインは、オレゴンのウィラメットバレーの葡萄畑ではまだ台木が比較的珍しかった頃に植えられ、少なくとも30年以上経過した古木の葡萄をブレンドしています。自社所有のビショプクリークからは黒い果実のニュアンスを、マクミンヴィルAVAで最も古いハイランドは樹齢45年で、凛とした印象を与えます。ニーサの1990年に植樹されたポマールクローンの葡萄はエレガントな赤い果実とスパイシーさを加えます。新樽率は50%でプラムの砂糖漬けや黒い果実の香り、若いうちはオリーブやローストした肉、塩味も感じられます。控えめながらミネラルや緊張感があり、とても繊細で高いポテンシャルを秘めています。
750ML 在庫  1   ご注文数   本
¥16,800 (外税) 
【台木ものとは明らかに異なる自根のピノ・ノワール!96~97 ポイントと非常に高い評価です!】
 良いですよ・・滅茶素晴らしいです!

 ベースの2021ランサンブルのょっと信じ難い高い評価も有りつつ、この自根のキュヴェも同様の評価を得ていることに、むしろ驚きを感じます。

 この「自根感」と言って良いのかどうか判りませんが、noisy が自根のキュヴェにいつも言っている「繋がっている感覚」「シームレス感」が、ちゃんと感じられるんですね。

 ですから反対に、自根では無いキュヴェと比較したりしますと・・

「・・ん・・キズがある・・」

と感じたりする訳です。

 シャンパーニュだとボランジェのヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズもまた・・非常なるシームレス感を感じさせてくれる希少なシャンパーニュですし、フランスではほとんど・・「アメリカ由来の台木」を使用する訳ですから、

「じゃぁ・・アメリカなら全て自根で良いじゃない?」

と思われるかもしれませんが・・そうは行かないんですね・・だって・・

「アメリカで植えたピノ・ノワールの樹はフランス由来」

なので、フィロキセラには耐性が無い訳ですね。


 なので、その畑の周りが砂地だとか、他の畑と何かで隔絶されているとかでない限り、

「ピノ・ノワールやシャルドネの自根の樹はほとんど有り得ない」

訳です。

 非常に伸びやかでシームレス、シャンボールのように滑らかです。現状、同じブレンドですがランサンブルの方が表情が豊かで饒舌ですから、

「ランサンブルの方がポテンシャルが高い」

と思われがちだと思います。でも本当にそうなのかは・・どうでしょうね。


 古い樹も多く、むしろ若いうちに・・比較すると内向的なオウン・ルーテッドは、いずれランサンブルを逆点すると感じます。

 しかし・・始めて10年も経たないうちにここまで来るとは、いや~・・ジャン=ニコラ・メオ、恐るべしです。

「メオのブルゴーニュワインにどんどん似て来る!」

のが年を追うごとに感じられます。

 noisy もどちらかと言いますと新世界のワインよりもフランスワインが好きですが、

「・・見分けがつかなくなって来た!」

のも間違いでは無い・・ホント、怖い世界です!・・是非飲んでみてください。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【流石、自根のピノ!・・一体感のある凄い仕上がりです!】

 2018年以前の写真が「ちょっと可愛らしく」見えてしまうんじゃないかと思いますが、それは当たっていると思います。

 こういう言い方が良いとは思ってはいませんが、少なくとも2~2.5ポイントはアップしていると思われる2019年もののオウンルーテッドです。

 どちらかと言いますと締まった豊かさがすぐに感じられるランサンブルに比べ、少し「陰性」と言いますか、「内向的」に感じられる分、ワイン・アノラックの評価がウィラメットヴァレーよりも1ポイント低く出ている・・かと思いますが、noisy 的には同点・・もしくはこちらが僅かに上回るか・・と思います。いずれにしましても僅差・・素晴らしい仕上がりかと思います。

 味わいは縦伸び系・・比較するならウィラメットヴァレーはほぼ丸い感じ、こちらは縦長の楕円です。目をつぶって飲めば、足が繋がっているような気もします。この辺は・・

「2018年ものとは真逆」

なイメージです。

 しかしながら、2018年のオウンルーテッドとは、色彩も相当に異なりますよね?

「・・濃いのか?」

と思われるかもしれませんが、全然濃く無く・・良い感じのブルゴーニュ・ピノ・ノワールと同等位の感覚です。ここはおそらくミネラリティが高く、そのバランスに濃度が釣り合っているのかと思います。

 因みに早々にこの2019年のニコラ・ジェイを評価していたワイン・アノラックのジェイミー・グッドさんは、下級のランサンブルが96ポイント、上級のこのオウンルーテッドが95ポイントですが、この1点差は人によりそのまま真逆も有り得ます。ただし、テイスティング次点では、

「え?・・ウィラメットヴァレーで・・こんなに凄いの?」

と圧倒された感があり、それを引きずってのオウンルーテッドのテイスティングだったので、ちょっと閉じたシャンボール的味わいに思えてしまったかもしれませんね。

 いずれにしましても相当に素晴らしい出来でした!・・このまま行ったら・・カルフォルニアのカルトを追い越してしまうんじゃないか?とも思います。素晴らしい味わいでした!是非ご検討くださいませ。

 以下は以前のレヴューです。
-----
【何と自根のピノ・ノワール!・・シームレスな味わいに感動!・・まだフレンチ・ピノは自分の根っこで立つことが出来ています!】

 フランスでは自根のキュヴェがほとんど有りませんで、特にブルゴーニュでは「全く」と言って良いほど・・無いと言うか、有り得ない状態です。

 あのD.R.C.でさえ、1990年前からのフィロキセラの被害で青息吐息のラ・ターシュは、それでも何とか1960年代まで頑張ったはずです。なので、その頃の生産量は微々たるもので、もう枯れてしまって生産できないギリギリのところまで追い込まれてようやく植え替えた・・と記憶しています。

 その植え替えではアメリカ系の葡萄の台木が使用されたはずですが、フレンチ・クローンをアメリカの大地に植えるのには、やはり台木を使用した方が良いんじゃないかと思いますが・・こちらはそんなことはお構いなしで、「自根」のようです。

 ウィラメット・ヴァレー(・ランサンブル)とは結構違っています。むしろこちらはより果実の風味がたっぷりで、より締まって冷ややかさを感じるのがベースのウィラメット・ヴァレー。こちらはとても豊かでふくよかです。

 黒系の果実も、赤系の果実もほぼ同様に感じられ、ニコラ・ジェイのラインナップでは、最もオレゴンの豊かさをアピールしているようにも感じられます。まぁ、言ってみれば・・ブルゴーニュの大地は「痩せて」いるんですね。

 しかし、結構なドライさで旨味もしっかり有りますので、良く有るサンテミリオンのような甘さにもたれかかったようなニュアンスは有りません。

 それにやはりどこか、自根由来の「のびやかさ」を感じます。一本筋が通っていると・・下から上まで「すっ」と伸びて行く感じが有るんですね。これ、以前もプラン・ド・ピエのワインで言ったことが有るんですが、飲まれた方の多くも同じ印象だったと言っていただけましたよ。

 意識しなければそれっきり・・かもしれませんが、

「そう来るかもしれないぞ?」

と思いながら飲んでみると、確かにそうだ!・・と思えるんですね。


 なので、フランスの希少な畑を蹂躙し破壊したフィロキセラの大罪は、決して消えることは無い訳です。・・それでも、

「フランスのピノ・ノワールの子孫は、アメリカで自分の根っこで立っている!」

ことが、まだ・・確かめられるのは、この上無い幸せなのかもしれません。ご検討くださいませ。 フランスでは自根のキュヴェがほとんど有りませんで、特にブルゴーニュでは「全く」と言って良いほど・・無いと言うか、有り得ない状態です。

 あのD.R.C.でさえ、1990年前からのフィロキセラの被害で青息吐息のラ・ターシュは、それでも何とか1960年代まで頑張ったはずです。なので、その頃の生産量は微々たるもので、もう枯れてしまって生産できないギリギリのところまで追い込まれてようやく植え替えた・・と記憶しています。

 その植え替えではアメリカ系の葡萄の台木が使用されたはずですが、フレンチ・クローンをアメリカの大地に植えるのには、やはり台木を使用した方が良いんじゃないかと思いますが・・こちらはそんなことはお構いなしで、「自根」のようです。

 ウヴィラメット・ヴァレー(・ランサンブル)とは結構違っています。むしろこちらはより果実の風味がたっぷりで、より締まって冷ややかさを感じるのがベースのウィラメット・ヴァレー。こちらはとても豊かでふくよかです。

 黒系の果実も、赤系の果実もほぼ同様に感じられ、ニコラ・ジェイのラインナップでは、最もオレゴンの豊かさをアピールしているようにも感じられます。まぁ、言ってみれば・・ブルゴーニュの大地は「痩せて」いるんですね。

 しかし、結構なドライさで旨味もしっかり有りますので、良く有るサンテミリオンのような甘さにもたれかかったようなニュアンスは有りません。

 それにやはりどこか、自根由来の「のびやかさ」を感じます。一本筋が通っていると・・下から上まで「すっ」と伸びて行く感じが有るんですね。これ、以前もプラン・ド・ピエのワインで言ったことが有るんですが、飲まれた方の多くも同じ印象だったと言っていただけましたよ。

 意識しなければそれっきり・・かもしれませんが、

「そう来るかもしれないぞ?」

と思いながら飲んでみると、確かにそうだ!・・と思えるんですね。


 なので、フランスの希少な畑を蹂躙し破壊したフィロキセラの大罪は、決して消えることは無い訳です。・・それでも、

「フランスのピノ・ノワールの子孫は、アメリカで自分の根っこで立っている!」

ことが、まだ・・確かめられるのは、この上無い幸せなのかもしれません。ご検討くださいませ。

 左は2017年ものの写真です。


2021 Bishop Creek Yamhill-Carlton Pinot Noir
ビショップ・クリーク・ヤムヒム=カールトン・ピノ・ノワール

18198
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■画像は以前のものを加工しています。ご了承くださいませ。
■ メディア情報
19/20 Points Matthew Jukes
94 Points Decanter

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル カールトン)」にある自社畑「Bishop Creek(ビショップ クリーク)」の葡萄のみで造られるシングル ヴィンヤード ワイン。9区画の中から厳選した2区画の葡萄を使用しています。シングル ヴィンヤードは新樽率が50%とやや高くなっており、凝縮感のある果実味と渋味のバランス、余韻の長さがあり熟成もできるポテンシャルを持っています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥18,400 (外税) 
【べらぼうに旨いです!・・メオ=カニュゼっぽさが最大の魅力!?・・素晴らしいオレゴン・ピノ・ノワールです!】
 ん~・・確かにランサンブル、とても美味しいんですが・・noisy はやppりこのビショップ・クリークやモンタジ、ニーサが上だと・・思いますね。

 で、フィネスさん情報では出て来ないんですが、noisy が雇っている秘密警察が嗅ぎつけたところ・・このビショップ・クリークは自根、もしくは自根のキュヴェを含んでいて、さらには・・

「777 clone」

も・・使用しているそうなんですね。

 この777クローンと言うのは・・かのロマネ=コンティ由来の苗木です。そして777クローン以外にもポマール由来のクローンとのブレンドだそうなんですね・・・。

 以前のレヴューを見ますと・・やはり、

「ヴォーヌ=ロマネに似ている・・」

と書いていますが、この2021年のビショップ・クリークをテイスティングしても同様に感じます。非常に・・素晴らしい!・・2019年も良かったし、

「2020年のピノ・ノワールをブラン・ド・ノワールに仕上げたフルール・ブランシュも最高に素晴らしかった!」

訳ですよ。

 あの2020年のフルール・ブランシュの、何とも切なくも有り、愛らしくもあり、命の大切さとか何とか・・何かそんなイメージが浮かんでくるような味わいには、本当にほれ込みました。

 余りに美味いので、フィネスさんの担当さんに、

「フルール・ブランシュ..残ってない?」

とお願いした位です。そうしたら残っていたフルール・ブランシュを数本、回してくれたんですね。


 そんな思い入れももしかしたら加点対象になってしまっているかもしれない・・いや、noisy 自身は決してそんな目では見ないんですが、万が一、そんな感じで飲んでいたとしても、

「相当高い評価をしたとしても、その根拠に自信がある」

と・・思っています。


 それに noisy もわずかながらロxx=コxxxのピノ・ノワールを育てていますから・・日本で育てるピノ・ファンの大変さは判っています。少しでも目を離すと・・大変なことになっちゃいますから・・はい。今年は一番芽、全滅でした・・

 と言う訳で、過去最高の出来だったと思えるビショップ・クリーク2021です。マシュー・ジュークスさんは98ポイントです。ランサンブルより低いのが気に入りません・・が、素晴らしいです!是非飲んでみてください。超お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【バランスの良い酸、果実、ミネラリティはやっぱりヴォーヌ=ロマネ・タイプです!】

 シングル・ヴィンヤードのビショップ・クリークです。どうでしょう・・やはり重厚さ、低域からの押し上げのある「モンタジ」と、可憐な赤い小果実の群生が何とも心地良い「ニーサ」との中間と言いますか、両方の良いところを持っているようなバランスイメージのするのが、このビショップ・クリークです。勿論、個人的な感覚での話しになります。

 このワインについては、2017年ものから結構、しっかりしていたと思います。でも2019年ものは別格ですね。カリフォルニアのあっけらかんとした超開放的な味わい・・では無く、ブルゴーニュ的な閉鎖感・・いや、良く締まった感じがするのは、高質な葡萄を使用し、丁寧な醸造をしているからだと言うことが伝わって来ます。

 この色合いですから・・。1年遡ると、全く異なるワインのようじゃないですか。

 でもこれって、単に「年を経たから」じゃないと思うんですね。今は新型コロナの性で、余り出歩くことが出来ませんから、ドメーヌの情報もまたメールでしか入って来ないようなんですね。なので、

「実は2019年ものは、相当に何か変革をした!」

と・・想像しています。・・あくまで個人的な想像でして、情報を得た訳では有りません。

 因みにジェイミー・グッドさんはこちらも95ポイント。相当高い評価です。でも、96ポイントの下級キュヴェが有りますから・・(^^;; noisy 的にはこちらが上ですけどね。

 果実感はとても小さな実の赤いスグリ、チェリーが同居している感じです。ニーサはスグリが多め、こちらはチェリーが多め・・みたいな感覚で、やや重心が低いです。骨格自体はこりらが大きく、ニーサはやや小ぶりながらキュッと締まった感じがします。

 だからやはり優しい酸味、気品のある感じからヴォーヌ=ロマネ風・・と言いたいですね。

 2019年のニコラ・ジェイは、どのキュヴェを飲まれてもご納得いただけると確信しています!・・素晴らしい出来でした!是非どのキュヴェでも良いので、

「ブルゴーニュのど真ん中のドメーヌが監修する新世界のピノ・ノワール!」

をお楽しみくださいませ。超お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
-----
【ニュイ=サン=ジョルジュかヴォーヌ=ロマネか・・いずれにしても、ジャン=ニコラがお得意なスタイルです!】

 2017年ものは数が無かったので、ついつい・・おまけに2016年ものも同様だったので、二年続けて・・いや、都合3年か?・・良く溜めたもんですが、ようやっとご案内にこぎつけた次第です。

 ニコラ・ジェイのシャルドネのコラムにも書かせていただきましたが、ま~・・兎に角、全くのフレンチワイン・・見事なバーガンディです。2013年ものはまだどこか、あどけなさと甘やかさが抜けきらない・・でも近寄りやすいスタイルでしたが、年を経て、樹齢が上がって来たのと、畑の個性の引き出し方をスキルに出来てきたのかと思います。

 メオ=カミュゼと言えば、ドメーヌものでヴォーヌ=ロマネとニュイ=サン=ジョルジュに良い畑を持ち、昨今はもう神掛った荘厳な味わいを見せていますが、そんなブルゴーニュのドメーヌものに引けを取らない出来になって来たと言えます。

 単一ヴィンヤードもののビショップ・クリークは、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ風のニュアンスを持ち、柔らかなテクスチュアながらもミネラリティに支えられた、もしくはコーティングされたかのような、ブルゴーニュワインファンにとっては非常に慣れた、そしてより近しい味わいに仕上がっています。

 今飲んでも充分に美味しいです。特に、ドメーヌものやネゴスもののメオのニュイ=サン=ジョルジュ、ニュイ=サン=ジョルジュ1級の美味しさには目を見張るものが有りますが、勝るとも劣らないと言って良いでしょう。

 土の風味の強い、悪く言えば土むさいニュイ=サン=ジョルジュに慣れた方は、おそらくメオのニュイ=サン=ジョルジュ、そして1級を飲んだら・・ビックリするはずなんですね。

「・・これがニュイ=サン=ジョルジュなのか?」

と。

 そこには、どこかに野暮ったさが燻る姿はまるで有りません。心地良い、テクスチュアの滑らかで、荘厳さとフィネスに満ちた味わいが有ります。このビショップ・クリークも、ニュイ=サン=ジョルジュ風・・・ヴォーヌ=ロマネ風ですから、おそらく違和感なく、美味しくいただけるんじゃないでしょうか。

 むしろブルゴーニュワインのように、

「・・・そろそろ飲んでも大丈夫だろうか?」

と、飲み頃を気にしつつ、

「・・あぁ・・まだ少し早かった・・」

と嘆く機会は減ると思いますよ。


 メオらしいエレガンスをきっちり表現できていると思います。さらに年を重ねたビショップ・クリークを飲みたくなるはずです。ご検討くださいませ。




2021 Pinot Noir Dundee Hills Nysa
ピノ・ノワール・ダンディー・ヒルズ・ニーサ

18199
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■画像は以前のものを加工しています。ご了承くださいませ。
■海外メディア情報
18.5/20 Points Matthew Jukes

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Dundee Hills(ダンディー ヒルズ)」というAVAにある「Nysa Vineyard(ニーサ ヴィンヤード)」の葡萄を使用。1988年に植えられた葡萄をメインに使用しており、醸造方法は上記ビショップ クリークと同じです。しっかりしたストラクチャーとタンニン、ミネラル豊かで繊細な味わい。余韻にハツラツとした旨味が残るのが特徴です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥18,400 (外税) 
【ブルゴーニュのピノ・ノワール・ファンには非常に近しい、見事なシャンボール=ミュジニーだと感じていただけるでしょう!】
 2020年ものの山火事が響いているのでしょうか。入ってくる数も少なく、また・・

「海外メディアの評価がほとんど見当たらない!」

んですね。

 まぁ・・造れるワインが少なければ、メディアに露出してくる回数も少なくなるとは思いますが、このニーサ、モンタジ、ビショップ・クリークの3トップ・キュヴェは、今のところ・・ワインライターのマシュー・ジュークスさんのものがほとんどを占めています。稀にデカンター誌のものが見当たりますが・・新型コロナウイルスでテイスティングの機会も奪われたのかもしれませんね。

 マシュー・ジュークスさんは、ベース・キュヴェのランサンブルにとんでもないほど高い98+ポイント(19+/20ポイント)と付けていまして、このまさにシャンボール的なツヤツヤ感とポテンシャルを見せるニーサには、97ポイントと・・

「かなり渋い評価!」

をしています。

 まぁ・・それも理解出来なくはない・・「新世界的な舌と鼻」が仕上がっている方には、どうしても直近の美味しさを多く受け取る傾向が有ります。いや、ワインファンならそれも良いんですが・・好みですから。でもプロは・・それじゃいかんと思うんですけどね。

 その昔、noisy も・・不当に低いブルゴーニュワインの評価に、しょっちゅう・・怒ってました。2000年頃のnoisy の新着をご覧になっていた方は、

「noisyさん・・何をそんなに怒っているんだろう・・」

と思われていたかもしれませんね・・。

「(若い頃はやんちゃしててね・・)」

と言う訳では無かったんですね。ただ、数十万本も造っているボルドー1級シャトーのワインの高い評価に比較して、1樽~2樽のブルゴーニュのグラン・クリュの・・とんでも無く低い評価にキレ気味だっただけです・・。

 言ってしまえば・・新世界のワインは、王者フランスワインをどうやって負かすか?・・その方法・・と言いますか、その試合をどうやって行い、それをワインファンに見せつけるか?・・と言うようなことを考えていたようです。

「スタッグス・リープがシャトー・ムートンを下した・・・」

「シャトー・モンテレーナがルーロのムルソー=シャルムに勝った・・」

 まぁ・・俗に言うところの1976年5月24日のパリでのパリスの審判..でしょうかね。もしその辺、興味がございましたらググってみてください。


 また昨今は来日される外国人の方の、

「日本びいき」

が半端無いようです。

 日本食もしかり、安全で気持ち良く過ごせ、四季のある自然と、都会と田舎の対比、人々の穏やかさなど・・それを帰国して口々に・・

「日本は素晴らしい!」

と言うものですから・・日本にいらっしゃる方々が非常に増えていると聞きます。


 その「日本食の美味しさ」は、日本人的な感覚だけがそれを知っているのかと思っていたら、決してそうでは無いんですね。アチコチの国々からいらして、寿司やラーメンばかりでなく、お茶やせんべい、納豆から漬物までも・・

「日本って半端無い!」

と、滅茶美味しいと・・おっしゃっているようなんですよ。そして日本酒を飲まれた方々も口々に美味しいと・・そして海外への販売も凄く増えているようです。


 ですから・・ワインもまた、日本人的な感性そのものが輸出?できるようになって来ていると・・感じます。そもそも25年前までは、

「ブルゴーニュワインをまともにやっていると笑われた」

訳でして・・Noisy wine もネット販売に出て、2023年で25年を経過しました。みんなボルドーをやっている時にブルゴーニュですからね・・。今や、中国をはじめとする東南アジアでは、ブルゴーニュも自然派も大人気です・・まぁ、今中国はどうなのか、判りませんが、


「これも日本人的感覚が輸出された?」

ことの一つのように感じます。

 その意味でもこの2021年ニーサ、2020年のフルール・ブランシュを超えるポテンシャルを持っていると感じます。是非飲んでみてください。今飲んでもかなり美味しいです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【テイスティングの時点ではモンタジに遅れを取りましたが、ポテンシャルでは負けていないです!素晴らしいテロワール!】

 この赤果実の集合体!・・素晴らしいですね~!・・noisyの場合は基本的にアメリカのピノは余り好みでは無い・・と思っていました。

 評判の良いカリ・ピノを飲んでみても、豊かだとはしても甘かったり・・ブルゴーニュ的だとしても若い時には平坦過ぎたり・・アルコールが強くて浮いていたり・・それに何より、

「・・・ちょっと高く無いか?」

と言うのも有ったんですね。なので、デイリー価格のものはネット販売開始当初は扱っていたのですが、その内に誰も買ってくれなくなってしまいまして、いらっしゃるのはカルフォルニア系のエージェントさんの売込みばかり・・と言う状況になってしまった訳です。なので、

「ちょっとアレルギー感」

が残っていたんですね。


 ですが、この「ニーサ」のような素晴らしいエレガンスを持ったワインだとしますと話は別ですよ。noisy の想像よりも相当早く、

「高いレベルに到達した!」

と言えるんじゃないかと思います。



 2017、2018、2019年のグラスの写真が、物凄いグラデュエーションになってしまっています。

 しかしこのニーサ2019年、ミネラリティが凄いんですよ。なので、言ってしまえば・・

「モンタジよりもタイト」

です。

 なのに隠しきれない気品の高い赤い小果実の群生・・。フィネスと言って良いんじゃないかと思いますが、「質感」が凄いんですね。

 テイスティング時ですと、

「質感ならニーサが凌ぎ、現在のバランスでモンタジが勝る」

と思います。ビショップ・クリーク2019年は、その中間でしょうか。これも素晴らしく良いワインです!


 実は、非常に少ないニコラ・ジェイのシャルドネが届いているんですよ。これを飲むか飲まないか、数が無いので悩んでいるところだったんです。でも、

94 Points Nicolas -Jay Affinites Chardonnay 2019 Willamette Valley. Oregon
95 Points Nicolas-Jay Bishop Creek Chardonnay 2019 Yamhill-Carlton. Oregon

と言う、ジェイミー・グッドさんの評価を見つけてしまったら・・テイスティングしてみたくなってしまいました。なので、今回のご紹介はパス、次回以降をお楽しみにされてください。

 兎にも角にもニーサ!・・素晴らしいです。ちょっと「るみゑさん」入ってる感じです。是非飲んでみて下さい。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【noisy の大のお気に入りです!まるで見事なシャンボール=ミュジニー!・・1級以上並みのポテンシャルを感じます!】

 これは美味しい!・・本当に美味しいです。最近ようやく飲ませていただいた2018年ものです・・2017年ものは少な過ぎて飲めていませんでした。

 しかしながらようやっと飲めた2018年ものには感動しました・・。シャンボール的なテッカテカな明るさと、シルキーな舌触りに、赤い果実がドライに繊細に「たわわ」に感じられます。

 しかも・・これを言って良いんだろうか・・シャンボールでも中々出会えないような、極々小さな実が・・口内ですり潰しても潰しきれないほど、細やかに感じられるんですね。それがまた物凄いポジティブなニュアンスとなって感じられて、

「わ~・・滅茶美味しいわ・・」

となってしまうんですね。


 例えば、物凄く果実感が有って、ジューシーで美味しい!・・と言うワインは、それなりに結構存在します。ですが・・それって品格は別の話しなんですよね。むしろ、あまり果実果実してると品格は下がる・・下品に感じられてしまう部分が有りますし、繊細さも消えてなくなってしまいます。大雑把な味わい・・と言うことになります。

 でも、こちらのニーサは違うんですよ。果実はそれなりには有りますが、やはりフレンチ式なんですね。なのでフィネスが有って繊細で、その一つ一つの要素がそれらの気品を持ちつつ、果実感も持っている・・そんな感じなんです。

 なので・・美味しくない訳が無いじゃないですか!・・この美しさには脱帽でした!これは是非、何とかして飲んでいただきたいと思います。

 まぁ、ニコラ・ジェイはワイン屋も全く飲んでいないので・・売れる訳が無いと思いますんで、きっと他のお店でも余っているはずです。もし完売していたらコンディションの良いお店で探してみて下さい。素晴らしいです!


2021 Pinot Noir McMinnville Momtazi
ピノ・ノワール・マクヴィンヴィル・モンタジ

18200
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■画像は以前のものを加工しています。ご了承くださいませ。
■海外メディア情報
◇2021年もの
18.5+/20 Points Matthew Jukes
◇2019年もの
97 Points Jamie Goode - Wine Anorak

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「McMinnville(マクミンヴィル)」というAVAにある「Momtazi Vineyard(モンタジ ヴィンヤード)」の葡萄を使用。ビオディナミ農法を採用している葡萄栽培者の1999年に植樹された1区画を借りています。この地域は丘の谷間に位置するので海岸からの冷たい風が強く吹く影響で葡萄の果皮が厚く酸味がしっかりした葡萄になり、さらに空気が循環するので病気になりにくいという特徴があります。醸造は上記のシングルヴィンヤードと同じで、色調が濃く酸味がしっかりとしたパワフルかつエレガントなキャラクターになりやすく、ブルゴーニュに例えて言えば、ヴォーヌ ロマネよりニュイ サン ジョルジュに近いイメージのワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥18,400 (外税) 
【ビオディナミで仕立てた葡萄からシャンベルタン系?・・ニュイ=サン=ジョルジュ系の見事な味わいに仕上げています!・・97+ポイント!?】
 素晴らしい出来です!過去最高・・かと感じますが、さほど多く飲んでいる訳でもないので確定はいたしません。それにしても素晴らしい!

 メオっぽい感じもしますが、凝縮していながらもややソフトに感じる部分は、メオっぽい・・と言う言葉を少し引っ込める感じがします。メオのニュイ1級などはまるでロマネ=サン=ヴィヴァン風の「凛々しいスタイル」ですし・・その意味では、シャンベルタンとか・・シャルム=シャンベルタンの造り手に、

「こんな風に仕上げる人・・いたよなぁ・・」

などとも感じてしまいました。

 僅か数年前までは、メオ=カミュゼの・・とんでもない出来のニュイ1級が、非常にリーズナブルに購入出来た訳です。余りに売れないので、

「メオのニュイ1級...何でも良いから飲んでみなよ。」

と、店にいらっしゃるブルゴーニュワインファンの方々に言い続けていたら・・いや、それでもお買い上げになる方は多くは無かったにせよ・・今ではテイスティングさえ出来ないほど、少なくなってしまいました。

 メオ=カミュゼのワインの入荷の時は、12本横箱を5段積みにして最低4列・・あっという間にセラーの余白が埋まってしまった訳ですが、今では到着すると・・

「・・えっ?・・これ・・だけ・・だったっけ?」

と。

 まぁ・・素晴らしいワインがまだ売れない時が・・楽しかったのかもしれません。「美味しいのに・・なぁ・・買わないんだもんなぁ・・」と・・(^^;;


 このモンタジは、少し鉄っぽさみたいな部分も感じるんですね。鉄と言いますか・・やはり金属由来の部分です。

 その成分みたいなものがこのワインを華やかに、スパイシーにしているように感じます・・いや、スパイシーと言ってもコート=ロティーとかの感じでは無く、やはりブルゴーニュ・ピノ・ノワール的穏やかで精妙なものです。

 そして、その土壌由来のニュアンスがヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ的な雰囲気を醸し出し、ビオディナミならではの柔らかなテクスチュア、ふかふかな土を感じさせつつ、質感の高いチェリー、ほんのりとプラムを想像させるパレットを確実に描いてくれます。

 海外メディアの評価はほぼ見当たらず、やはりマユー・ジュークスさんのもののみ・・見当たりました。

 18.5+/20 ポイントと言う評価ですので、100点法に置き換えますと97+ポイントでしょうか。やはり・・ベースのランサンブルの19+/20 ポイントよりも低いのが気になりますが、新世界好きなのかな・・と言うことで仕方が無いかと思います。

 ただし、仕上がりは決して「新世界的」だとは思えず、饒舌な部分は有れどブルゴーニュ的なフィネスをしっかりと内包していると感じます。海外メディア評価が少ないのは、量的に出来なかったこと、もしくはNoisy wineのご紹介のタイミングが少し早かったことが有るかもしれません。

 高いレベルで仕上がったオレゴン・ピノ・ノワールです。是非飲んでみてください!超お勧めします!





 以下は以前のレヴューです。
-----
【・・このエレガンスはメオ=カミュゼのニュイ1級を超える!・・滅茶旨いです!】

 ん~・・この写真・・大きなサイズでアップしたいものですが・・余りサーバーに負担を掛ける訳にも行かないので自重しています。

 それにしても超絶に美しく、適度に締まったアロマがエレガントさに満ちているのがグラスの写真から匂って来そうなくらいの色彩、グラデュエーションです。

 2017年、2018年、2019年と・・是非とも見比べてみて下さい。

「・・あれ?・全く違うじゃん!」

・・でしょう?・・noisy の驚きが判っていただけるはずです。


 それでも、2018年ものの「モンタジ」と「ニーサ」の旨さは半端無かったんですよ。モンタジ2018年はニュイ1級みたいな感覚で飲めましたが、2019年ものは、ちょうど良いタイミングで飲めたリュショット?・・みたいな・・もしくはリュショットをもっとキッチリ締まらせたようなイメージも感じました。

 なんと、ジェイミー・グッドさんは97ポイント!・・も付けちゃってますが・・これ、判ります。noisy もその位付けたいです・・(^^;;


 もしかしたらこちらも・・

「ん?・・ちょっと濃い目?」

と思われるかもしれませんが、全然濃く無いです。その辺はミネラリティと酸のバランスに非常に長けていると思います。例えばカリフォルニアのピノのような、熟した甘いバランスでは無いんですね。

 決して熟しすぎず、フレッシュさを失わない時に収穫、しかも選別を相当に厳しくし、「優しいプレス」をしているんだと思います。そうじゃなければ・・こんな味わいにはなりません。きっと、モンタジ、ニーサとビショップ・クリークはグランクリュ並みの扱いで仕込んでいると思いますよ。

 これは・・飲んで欲しいですが、新世界嫌いの多いNoisy wine のお客様にお勧めするのは気が引けます。それでも、とある東京の料飲店で2018年ものを少し使っていただいたのですが、

「滅茶苦茶評判が良かった!」

と、嬉しいお言葉を戴いています。


 2019年のニコラ・ジェイは・・評点/価格 のバランスがかなり変ですが、新世界嫌いのブルゴーニュ・ファンの方にも受け入れていただけるだけのブルゴーニュ的エレガンスをしっかり持っています。是非飲んでみて下さい!・・超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【少し鉄っぽく、美しい土のニュアンス!確実に1級並みのポテンシャル・・美味しいです!】

 Noisy wine 初登場の「モンタジ」です。今のところのトップ・キュヴェのひとつです。

 ニーサが・・ま~・・シャンボール=ミュジニー的なハイトーンの伸びが素晴らしい味わいであるのに対し、こちらはどうでしょう・・。フィネスさんはニュイ=サン=ジョルジュ的だと言ってますが、さもありなん・・ですね。僅かな鉄っぽさ、ニーサに比較することを考えるとジュヴレ1級と言う答えも出来そうですし、ポマール1級・・と言う考え方も有るかな・・などと感じていました。

 中域の充実度が有り、出っ張った余分なところが無い、しかしパワフルでも有り、エレガントさも滲んでくる・・そして荘厳さも有るのが2018年ものです。でも、それだけじゃなくて、2017年ものも、2016年ものも有ったんですよね。

 実は、トップ・キュヴェのモンタジを飲んだのは2年も前のことです。ある意味・・驚きました。これだけの短い間で、ここまでの集中度とエレガンスを導き出せるのかと・・。それは初リリースの時のワインの味わいを覚えているから・・とも言えます。

 それはやはりとても美味しいのですが、やはりどこか「緩さ」も感覚的に受けていた訳です。なので、

「あ・・まだ10年は掛るかな?」

と言うような頭でいたんですね。


 2枚目は2017年ものです。ヴィンテージの背景が良く判らないのでハッキリは言えませんが・・少し淡く見えるでしょう?口の悪い方なら、

「ロゼか!」

と言うかもしれません。


 しかしこれが・・ですね・・非常に美味しかったのを覚えていますよ。色の強さとエキスの度合いは必ずしも比例しないのは、2013年もののアメリー・ベルトーのA.C.ブルで皆さんも経験済みだと思うんですね。美味しかったですよね・・僅かに色付いた・・申し訳無さそうな感じで色が付いている程度のピノ・ノワールの「エキスの美味しさ」でした。

 集中し、凝縮し、色合いが濃く出る場合・・糖度も上がり、様々な要素も強くなりますので、エキスの味わいは裏の支えに回ってしまうと思うんですね。

 なので淡い色合いの、色調が強く出なかった年は、その分、若い段階から早くエキスの味わいが出てくるような気がしています。

 この2017年もそのようなスタイルで、酸のレベルもそれなりにしっかりしていて・・「美味しい!」と思ったのを覚えています。言っておきますが、カレラ風の全く残糖が残らないような味わいでは有りませんが、ブルゴーニュ的にとてもドライな味わいになっています。


 2016年ものは写真が見当たらないので・・すみません。でも2017年ものの方が淡いはずです。もっとしっかりした色調で、感覚は2018年ものに近いと思います。

 是非飲んでみていただきたい、ニコラ・ジェイのトップ・キュヴェです。お勧めします!



2020 Chardonnay Willamette Valley Affinites
シャルドネ・ウィラメット・ヴァレー・アフィニテ

17479
自然派
白 辛口
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■海外メディア情報
95 Points International Wine Report
94 Points Wilfred Wong
92 Points Wine Enthusiast
92 Points Wine Spectator

■エージェント情報
 2018年ヴィンテージに初めてニコラスジェイのラインナップに加わったアイテム。ジャン・ニコラ=メオ氏がウィラメットヴァレーのシャルドネに可能性を感じたために醸造されたキュヴェ。ニコラスジェイが所有するシングルヴィンヤード「ビショップクリーク」のシャルドネを中心に他のAVAのシャルドネもブレンドされています。「Affinite(アフィニテ)」はフランス語で「繋がり」を意味する言葉で、異なる葡萄畑のシャルドネをブレンドしてウィラメットヴァレーのシャルドネの素晴らしさをより良く表現できるようにこのキュヴェ名を付けました。新樽を使わずに旧樽のみで醸造しており、早い段階からバランスが整ってまとまった味わいになっていて、かつ複雑味もあるウィラメットヴァレーのシャルドネとしては並外れたポテンシャルを持っています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,500 (外税) 
【旨いです!ニコラ=ジェイ、乗って来ました!山火事で大変だった2020年、赤ワインは全滅でしたがシャルドネは凄い評価です!】
 高質さがそのまま見えてくるような写真が撮れて嬉しいです!・・(・・そこか?)

 2020年はニコラ=ジェイも、山火事の被害を避けることは出来ませんでした。直接の被害は少な目だったようですが・・

「火事の煤が葡萄に付いてしまった」

訳でして、黒葡萄は全くダメ・・ビショップ・クリークのごく一部のピノ・ノワールがフルール・ブランシュになっただけのようです。また、シャルドネもビショップ・クリークが比較的被害が少なかったようです。

 収穫したブドウを洗う訳には絶対に行かない訳ですから、ここで・・ピンチをチャンスに変えたんですね・・。

「つまり、煤を抽出しないように・・優しく絞って醸造した!」

と思われるんですね。


 果皮を漬け込むとかは全くできなかったはずですが、その優しい抽出が、物凄い「フリーラン・ジュース」を生んだのかと理解していますが、海外メディアの評価を見ましても・・ちょっと2019年までとはだいぶ異なり、ブルゴーニュで言えばグラン・クリュ並みの評価になって来ています。

 硬質さ、ミネラリティから2019年ものはコルトン=シャルルマーニュに近いと評しました。2020年ものは・・2019年ものとやはり似たニュアンスは有るんですが、

「繊細さが凄くて、硬質なコルトン=シャルルマーニュとは言い辛い・・」

んですね・・。

 敢えてそのコルトン=シャルルマーニュと言うフレーズを使うなら、

「若いまま見事に熟した?」

 みたいな、余りに正確性を欠く言葉になってしまいます。

 質感が凄いんですね・・だから評価も上がってしまうのでしょう。通常は・・

「2020年のオレゴンは山火事でダメ!」

となってしまったはずです。

 不死鳥の如くの2020年、ニコラ=ジェイでした・・滅茶美味しい!・・しかもレアです。3本のみ!・・お早めにどうぞ!






 以下は以前のレヴューです。
-----
【・・これはもはやコルトン=シャルルマーニュ??・・硬質なミネラリティの中に潜む見事に冷ややかな柑橘の美しさ!・・素晴らしいです!】

 激少のシャルドネ、アニフィテ2019です。少ないとは言っても、このアニフィテはそれでもネット上で見つけることは可能です。ビショップ・クリークはもはや評価も見当たりません。

 2018年ものに引き続き、開けさせていただきました。2019年ものは3本のみ、ビジョップ・クリーク2019も3本のみの入荷なので、非常に苦しいですが美味しいので・・どちらを開けようかと悩んだのですが、経費的に安い方で・・。

 しかし、2018年ものも滅茶美味しかったんですが、2019年ものはそれ以上だと感じました。ですが海外メディアは・・例えばSNSのセラートラッカーは、

2018年ものに93ポイントで2019年ものに92ポイントと下げていました。2019年ものに93ポイント付けていたメディアも有りました。

 どうなんでしょう・・noisy 的にはコルトン=シャルルマーニュ的な

「キュッと締まった感じの中の要素」
「ミネラリティにコートされた要素」

 それらが少しずつコートされたものが崩壊して行くに連れて現れる表情が、確実に2018よりも上だと判断しましたが、海外メディアは逆のようです。

 ですがその表情の美しいこと!・・冷ややかなこと!・・柑橘の果実のアロマの美しさったら・・まさにコル=シャル的だと思った訳ですね。


 まぁ、それでも販売できるのはたったの2本だけですから、書いていると段々気持ちが落ち込んでしまいます。

 ワインの仕入と言うのは非常に難しいものでして、

「ほとんどの場合、飲まずに買わなければならない!」

訳です。

 そりゃぁ・・デイリーワインなら良いですよ。そんなには高くは無いんですから。

 でも、ブルゴーニュワインや、このニコラス=ジェイは安く無い・・しかも数が無い・・(^^;;

 普通なら、試食なり試飲なりが先に有って、それを気に入った方が購入する・・訳ですが、高級ワインの世界は中々にそうはならないんですね。ですので、お客様も結局は同様に、

「飲まずに買う!」

と言うことになりますから、少なくともある程度は信頼を置いている方から・・そのワインの様子、味わい、将来性などをたずねて購入されていらっしゃるのでしょう。その意味では、Noisy wine は多少なりともご信頼いただけているのかな・・と思います。

 このワインは、相当旨いです!・・価格もリーズナブルです。ちょっとアメリカのワインとは思えない・・(^^;; 完成度の高さに驚かれてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【驚きの味わい!・・相当旨いです!】

 いや~・・ちょっと驚きました。確かに2016、2017、2018年と、飛躍的に美味しくなって来たニコラ・ジェイのピノ・ノワールでしたが、シャルドネがリリースされ、その美味しさたるや・・

「・・えっ?・・マジすか・・?・・シャルドネの理想の味わいのひとつとも・・言えるんじゃない?」

と感じてしまいました。

 実はニコラ・ジェイのシャルドネは昨年、2017年もののビショップ・クリーク・シャルドネも届いていたんですが、余りに数が無くてテイスティングを諦めていたんですね。それにこのところは年末に届くので、

「正月に飲んでみるか・・」

と言うような弱気の虫が誘ってくれちゃいまして、そのまま放置する羽目になってしまっていた訳です。

 そもそもブルゴーニュワイン・ファンが多いですから、

「アメリカのワインはちと甘い」

と刷り込まれていらっしゃる方も多く、しかも数が無ければワイン屋も当然飲めない訳で、そんな状況ではお客様も購入するはずがなく、ネットを徘徊したところでまるで情報が無く、ただただ価格と在庫数、そしてフィネスさんからのテクニカルだけが空しく掲載されているのみ・・になってしまう訳ですね。

 この「アニフィテ」はドライでピュア、ほんのりナチュラルな「ピュリニー=モンラッシェ」風の味わいです。幾分、シャブリのようなミネラリティも感じられましたが、上級キュヴェのビショップ・クリークよりも肉付きが良く、豪奢で、しかも繊細です。

 例えば、キスラー・ヴィンヤードのワインのような豊かで甘みのあるスタイルでは、全く有りません。敢えて言うならカレラのスタイルでは有りますが、カレラほど平板では有りません。もっと言えば、オ・ボン・クリマよりもドライですし、アルコール分が高くなることも無いと言えます。

 ミネラリティは前述のような細やかなものが非常に豊かに存在しています。

 なので、今飲んでも美味しいし、

「まるでフランスのワインのような・・」

と形容したくなるような味わいなんですね・・。

 なのでピュリニー=モンラッシェ・・・と形容させていただきましたが、人に寄り・・シャサーニュとか、シャサーニュ1級とか・・変化は有ると思いますが、

「自分自身が非常に慣れた味わい」

に酷似しているのにも関わらず、それがどこだとハッキリ言えないもどかしさと、素直に美味しいと言うのがちょっと恥ずかしい・・みたいな感情が錯綜しました。

 これ、かなり美味しいです。価格もブルゴーニュの村名並みです。偏見を捨て、是非飲んでみて下さい。こんな選択も有ったと思っていただけると思います。


2020 Bishop Creek Fleur Blanche Yamhill-Carlton ( Pinot Noir)
ビショップ・クリーク・フルール・ブランシュ・ヤムヒム=カールトン(ピノ・ノワール)

17480
自然派
白 辛口
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ
お一人様1本限定

■エージェント情報
 2020年はアメリカ西海岸で発生した大規模な山火事の影響で葡萄の果皮が煤で汚れてしまったので、醸造で果皮浸漬を行う赤ワインについては造ることが出来ませんでした。その代わりにシングルヴィンヤードであるビショップ・クリークの畑の比較的きれいなピノ・ノワールを使って果皮浸漬を行わない白ワインを造りました。
 葡萄のポテンシャルが高いので醸造はハイグレードのシャルドネと同じように樫樽で行っています。ただし、果皮の色を抽出するわけにはいかないので圧搾は非常に柔らかく行わなければならず、搾り取れるジュースも少なかったので生産量は非常に少ないです。
 ロゼのような光沢のある色調ですが、アロマとストラクチャーは偉大な白ワインを彷彿させるようで熟成させることができる面白さを持っています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥14,600 (外税) 
【・・何たる由来の白ワインなんでしょう!・・有り得ないほどの激繊細!・・それは有り得ないほど優しく軽く絞ったジュースすから生まれた!・・ピンチなシュチュエーションから生まれた、とんでもない化け物です!】
 2019年ものは海外メディア評価の最高値で97ポイントまで付いたビショップ・クリークのシャルドネですが・・でも

「・・すみません・・これはシャルドネではないんです!」

 本来は・・飲めるようなワインじゃぁ無いんですが、フィネスさんのご配慮により、飲めちゃったんですよ。そのお陰で・・

「この2020年ビショップ・クリーク・フルール・ブランシュ・ヤムヒム=カールトン のレヴューが生まれた」

訳でも有ります。

 因みに・・どこを探しても2020年のこのワインの評価などは有りません。激レアなワインです。

 と言いますのも、2020年の西海岸の山火事を思い出す方もおられるかと思いますが、ニコラ=ジェイもその火事からは逃れられず、煤が付いた黒葡萄で仕込む赤ワインは全滅だったそうです。

 ですが、ビショップ・クリークのピノ・ノワールは比較的被害が軽かったそうで、そのピノ・ノワールを使用して・・

「ブラン・ド・ノワールを造ったのだそう!」

です!それがこのワインの由来です。

 ですから・・飲めたと言っても入手出来たのはたったの2本...とんでもないレアワインでして、海外メディアも評価どころじゃなかったのでしょう。


 何とも淡~~い・・桃の缶詰の汁のような・・(^^;; 色彩をしています。

 ですが、太過ぎない涙が大元と一緒になるのを拒絶しているようですから、粘性を見せているようでもあります・・。

 これ・・とんでも無く・・繊細・・シャルドネでは有り得ない・・んですね。ピノ・ノワールだからこその繊細さ・・なのでしょう。

 少しずつ口に含み、その甘美さからの繊細さを確かめる喜びに浸れます。柑橘・・なんて言いたくない・・(^^;; そんな強烈な表情ではないんです。ふわっと優しく、でも・・

「非常に高質な微粒子を愛でる」

 そんな気持ちにさせられてしまうワインです・・。

 そもそも2019年のシャルドネ・ビショップ・クリークは、97ポイントまで付けたメディアも有りました。ですが、こちらは2020年のピノ・ノワールです。

 でもそれで「煤っぽい感じ」が有ったら台無しでしょう?・・無いです。激繊細で滅茶美味しいです!同時にご紹介させていただいている格下のアフィニテ・シャルドネは95ポイントも付いています・・このフルール・ブランシュには一体、どれほどの評価をすれば良いのでしょうか?

 もはやこのワインには評点を付けるべきではない・・のかもしれません。ですが、滅茶繊細で何とも甘美・・優しい甘露な白ワインです。評価はご購入出来た方のみに許されるべきでしょう。お勧めします。




 以下は シャルドネ・ビショップ・クリーク・ヤムヒム=カールトン のレヴューです。
-----
【飲めていませんがnoisy的な判断では、2018年のビショップ・クリークが2019年のアニフィテにソックリ・・なので、2019年のビショップ・クリークは相当良さそうです!】



 どこを探してもレヴューが無く、評価も無かったので、テイスティングするアイテムを間違えたか・・と落ち込みました。

 ですが、造り手のレヴューが見当たったので・・おそらくニコラさんのものだと思いますので、掲載させていただきます。是非ご検討くださいませ。

 Beautiful. pale-straw color immediately reveals a cool-climate directed Chardonnay.
But aromatics are not without weight and style; apple blossoms. sugar lemon. sweet
herbaceous notes and Kaffir lime leaves are enmeshed around a crushed granite
and limestone core. Chalky river rock minerality befalls orange zest and a dollop of
cream as this wine picks up its pace toward the mid-palette. The finish is long.
expanding and focused and is certainly a wine that will reward the patient.

 美しく淡い麦わら色は、涼しい気候に向けられたシャルドネをすぐに明らかにします。しかし、芳香は重量とスタイルがないわけではありません。リンゴの花、砂糖レモン、甘い
砕いた花崗岩の周りに草本のノートとカフィアライムの葉が絡み合い石灰岩のコアが有ります。チョーキーな川の岩のような鉱物性は、オレンジの皮と一滴のこのワインがパレットの中央に向かってペースを上げるようにクリーム。フィニッシュは長く拡大し、集中していて、ワインは報酬を与えてくれるでしょう。

 以下は以前のレヴューです。
-----
【コルトン=シャルルマーニュに、さらに輝きを増した感じ?!・・って、ボーヌのグラン・クリュと比較したくなる出来栄えです!】

 滅茶美味しいです!・・ワイン&スピリッツ誌で93ポイントだそうですが、noisy も初めて飲ませていただいた・・その一口目で、

「・・わお・・コルシャルか・・?」

と思ってしまうほどの見事なミネラリティと、酸素を吸って崩壊して行く表情には、キラキラと輝き、ひらひらと宙を舞う・・まるで「ダイアモンドダスト」のような印象が脳裏を駆け巡りました!

 いや~・・これは実に旨いです。コルシャルとは言っていますが、若いコルシャルほどは気難しく有りませんで、しっかり締まっていますが、人を寄せ付けないような厳しさでは無いので、今飲んでも非常に美味しいです。

 そして見事な出来の「ドライさ」で、緩慢な部分が無いのと、ちょうど良いドライさが、見事に「アメリカ」な部分を消し去り、「フランス」を浮きだたせてくれます。

 まぁ、それが良いかどうかは別にして、どうしてもワイン好きは固定観念の塊になってしまいがちですから、そんな表情こそが、「自身の好みの範疇である」と太鼓判を押してくれた瞬間なのでしょう。

 そう・・そして光を浴びて変化する色合い・・ダイアモンドダストですね。noisy もそんなものを何度か見ています。昔は結構、夜中に出発して一日スキーをし、また夜帰って来る・・なんて無茶をしたものです。山形蔵王に日帰り・・なんて、今考えれば良く出来たものですが、若い頃は全然へっちゃらでした。トマムには二度行ってますが、一度はツインタワーに、もう一度は少し離れた民宿に・・泊ってました。

 民宿で早朝に起きて、天気が良かったので外に出てみると・・まさに「ダイアモンドダスト」状態です。朝日の光に七色に変化しながら輝く見事なものでした。ただし、息さえ・・凍ってしまいますので、鼻の周りは霜柱状態、目もまつげも凄いことになり、首から下げていた、少し濡れたタオル(顔を洗ったので)は、その形でカッチカチに凍ってしまっていました。

 もう30年以上も前の話しですが、そんな風景を思い起こさせるようなキラキラ感が素晴らしく、これは是非飲んでいただきたいなぁ・・と思ったものです。

 そもそもニコラ・ジェイ(ニコラス・ジェイかな?)のワインは、まず情報が出て来ません。ワイン屋のレヴューも他にはまともに有りませんし、消費者の方々のブログなども、今のところ見当たって無い・・

 ですが、これほどまでにフランスナイズなアメリカン・ワインは無いんじゃないかと・・思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!・・滅茶美味しいです。


2019 Chardonnay Willamette Valley Affinites
シャルドネ・ウィラメット・ヴァレー・アフィニテ

16700
自然派
白 辛口
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

Cellar Tracker 92 Points!
■エージェント情報
 2018年ヴィンテージに初めてニコラスジェイのラインナップに加わったアイテム。ジャン・ニコラ=メオ氏がウィラメットヴァレーのシャルドネに可能性を感じたために醸造されたキュヴェ。ニコラスジェイが所有するシングルヴィンヤード「ビショップクリーク」のシャルドネを中心に他のAVAのシャルドネもブレンドされています。「Affinite(アフィニテ)」はフランス語で「繋がり」を意味する言葉で、異なる葡萄畑のシャルドネをブレンドしてウィラメットヴァレーのシャルドネの素晴らしさをより良く表現できるようにこのキュヴェ名を付けました。新樽を使わずに旧樽のみで醸造しており、早い段階からバランスが整ってまとまった味わいになっていて、かつ複雑味もあるウィラメットヴァレーのシャルドネとしては並外れたポテンシャルを持っています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,990 (外税) 
【・・これはもはやコルトン=シャルルマーニュ??・・硬質なミネラリティの中に潜む見事に冷ややかな柑橘の美しさ!・・素晴らしいです!】
 激少のシャルドネ、アニフィテ2019です。少ないとは言っても、このアニフィテはそれでもネット上で見つけることは可能です。ビショップ・クリークはもはや評価も見当たりません。

 2018年ものに引き続き、開けさせていただきました。2019年ものは3本のみ、ビジョップ・クリーク2019も3本のみの入荷なので、非常に苦しいですが美味しいので・・どちらを開けようかと悩んだのですが、経費的に安い方で・・。

 しかし、2018年ものも滅茶美味しかったんですが、2019年ものはそれ以上だと感じました。ですが海外メディアは・・例えばSNSのセラートラッカーは、

2018年ものに93ポイントで2019年ものに92ポイントと下げていました。2019年ものに93ポイント付けていたメディアも有りました。

 どうなんでしょう・・noisy 的にはコルトン=シャルルマーニュ的な

「キュッと締まった感じの中の要素」
「ミネラリティにコートされた要素」

 それらが少しずつコートされたものが崩壊して行くに連れて現れる表情が、確実に2018よりも上だと判断しましたが、海外メディアは逆のようです。

 ですがその表情の美しいこと!・・冷ややかなこと!・・柑橘の果実のアロマの美しさったら・・まさにコル=シャル的だと思った訳ですね。


 まぁ、それでも販売できるのはたったの2本だけですから、書いていると段々気持ちが落ち込んでしまいます。

 ワインの仕入と言うのは非常に難しいものでして、

「ほとんどの場合、飲まずに買わなければならない!」

訳です。

 そりゃぁ・・デイリーワインなら良いですよ。そんなには高くは無いんですから。

 でも、ブルゴーニュワインや、このニコラス=ジェイは安く無い・・しかも数が無い・・(^^;;

 普通なら、試食なり試飲なりが先に有って、それを気に入った方が購入する・・訳ですが、高級ワインの世界は中々にそうはならないんですね。ですので、お客様も結局は同様に、

「飲まずに買う!」

と言うことになりますから、少なくともある程度は信頼を置いている方から・・そのワインの様子、味わい、将来性などをたずねて購入されていらっしゃるのでしょう。その意味では、Noisy wine は多少なりともご信頼いただけているのかな・・と思います。

 このワインは、相当旨いです!・・価格もリーズナブルです。ちょっとアメリカのワインとは思えない・・(^^;; 完成度の高さに驚かれてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【驚きの味わい!・・相当旨いです!】

 いや~・・ちょっと驚きました。確かに2016、2017、2018年と、飛躍的に美味しくなって来たニコラ・ジェイのピノ・ノワールでしたが、シャルドネがリリースされ、その美味しさたるや・・

「・・えっ?・・マジすか・・?・・シャルドネの理想の味わいのひとつとも・・言えるんじゃない?」

と感じてしまいました。

 実はニコラ・ジェイのシャルドネは昨年、2017年もののビショップ・クリーク・シャルドネも届いていたんですが、余りに数が無くてテイスティングを諦めていたんですね。それにこのところは年末に届くので、

「正月に飲んでみるか・・」

と言うような弱気の虫が誘ってくれちゃいまして、そのまま放置する羽目になってしまっていた訳です。

 そもそもブルゴーニュワイン・ファンが多いですから、

「アメリカのワインはちと甘い」

と刷り込まれていらっしゃる方も多く、しかも数が無ければワイン屋も当然飲めない訳で、そんな状況ではお客様も購入するはずがなく、ネットを徘徊したところでまるで情報が無く、ただただ価格と在庫数、そしてフィネスさんからのテクニカルだけが空しく掲載されているのみ・・になってしまう訳ですね。

 この「アニフィテ」はドライでピュア、ほんのりナチュラルな「ピュリニー=モンラッシェ」風の味わいです。幾分、シャブリのようなミネラリティも感じられましたが、上級キュヴェのビショップ・クリークよりも肉付きが良く、豪奢で、しかも繊細です。

 例えば、キスラー・ヴィンヤードのワインのような豊かで甘みのあるスタイルでは、全く有りません。敢えて言うならカレラのスタイルでは有りますが、カレラほど平板では有りません。もっと言えば、オ・ボン・クリマよりもドライですし、アルコール分が高くなることも無いと言えます。

 ミネラリティは前述のような細やかなものが非常に豊かに存在しています。

 なので、今飲んでも美味しいし、

「まるでフランスのワインのような・・」

と形容したくなるような味わいなんですね・・。

 なのでピュリニー=モンラッシェ・・・と形容させていただきましたが、人に寄り・・シャサーニュとか、シャサーニュ1級とか・・変化は有ると思いますが、

「自分自身が非常に慣れた味わい」

に酷似しているのにも関わらず、それがどこだとハッキリ言えないもどかしさと、素直に美味しいと言うのがちょっと恥ずかしい・・みたいな感情が錯綜しました。

 これ、かなり美味しいです。価格もブルゴーニュの村名並みです。偏見を捨て、是非飲んでみて下さい。こんな選択も有ったと思っていただけると思います。


2019 Chardonnay Bishop Creek Yamhill-Carlton
シャルドネ・ビショップ・クリーク・ヤムヒム=カールトン

16699
自然派
白 辛口
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 ニコラスジェイが所有するシングルヴィンヤード「ビショップクリーク」の畑の大部分にはピノノワールが植えられていますが、一部区画にはシャルドネも植えられていてピノノワール同様有機栽培を行っています。新樽30%で醸造されているこのワインは洋梨やマイヤーレモン(オレンジとレモンのハイブリッド)の香り、みなぎる酸味とミネラル、ほのかに感じられるバニラやトーストのフレーバー、洋梨や柑橘系のジューシーな果実味がアフターまで長く残ります。エネルギッシュでハツラツとしているので熟成させれば素晴らしく良くなるワインでアメリカの雑誌「Wine&Spirits」で93点の評価をされています(2018年もの)。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,390 (外税) 
【飲めていませんがnoisy的な判断では、2018年のビショップ・クリークが2019年のアニフィテにソックリ・・なので、2019年のビショップ・クリークは相当良さそうです!】
 どこを探してもレヴューが無く、評価も無かったので、テイスティングするアイテムを間違えたか・・と落ち込みました。

 ですが、造り手のレヴューが見当たったので・・おそらくニコラさんのものだと思いますので、掲載させていただきます。是非ご検討くださいませ。

 Beautiful. pale-straw color immediately reveals a cool-climate directed Chardonnay.
But aromatics are not without weight and style; apple blossoms. sugar lemon. sweet
herbaceous notes and Kaffir lime leaves are enmeshed around a crushed granite
and limestone core. Chalky river rock minerality befalls orange zest and a dollop of
cream as this wine picks up its pace toward the mid-palette. The finish is long.
expanding and focused and is certainly a wine that will reward the patient.

 美しく淡い麦わら色は、涼しい気候に向けられたシャルドネをすぐに明らかにします。しかし、芳香は重量とスタイルがないわけではありません。リンゴの花、砂糖レモン、甘い
砕いた花崗岩の周りに草本のノートとカフィアライムの葉が絡み合い石灰岩のコアが有ります。チョーキーな川の岩のような鉱物性は、オレンジの皮と一滴のこのワインがパレットの中央に向かってペースを上げるようにクリーム。フィニッシュは長く拡大し、集中していて、ワインは報酬を与えてくれるでしょう。

 以下は以前のレヴューです。
-----
【コルトン=シャルルマーニュに、さらに輝きを増した感じ?!・・って、ボーヌのグラン・クリュと比較したくなる出来栄えです!】

 滅茶美味しいです!・・ワイン&スピリッツ誌で93ポイントだそうですが、noisy も初めて飲ませていただいた・・その一口目で、

「・・わお・・コルシャルか・・?」

と思ってしまうほどの見事なミネラリティと、酸素を吸って崩壊して行く表情には、キラキラと輝き、ひらひらと宙を舞う・・まるで「ダイアモンドダスト」のような印象が脳裏を駆け巡りました!

 いや~・・これは実に旨いです。コルシャルとは言っていますが、若いコルシャルほどは気難しく有りませんで、しっかり締まっていますが、人を寄せ付けないような厳しさでは無いので、今飲んでも非常に美味しいです。

 そして見事な出来の「ドライさ」で、緩慢な部分が無いのと、ちょうど良いドライさが、見事に「アメリカ」な部分を消し去り、「フランス」を浮きだたせてくれます。

 まぁ、それが良いかどうかは別にして、どうしてもワイン好きは固定観念の塊になってしまいがちですから、そんな表情こそが、「自身の好みの範疇である」と太鼓判を押してくれた瞬間なのでしょう。

 そう・・そして光を浴びて変化する色合い・・ダイアモンドダストですね。noisy もそんなものを何度か見ています。昔は結構、夜中に出発して一日スキーをし、また夜帰って来る・・なんて無茶をしたものです。山形蔵王に日帰り・・なんて、今考えれば良く出来たものですが、若い頃は全然へっちゃらでした。トマムには二度行ってますが、一度はツインタワーに、もう一度は少し離れた民宿に・・泊ってました。

 民宿で早朝に起きて、天気が良かったので外に出てみると・・まさに「ダイアモンドダスト」状態です。朝日の光に七色に変化しながら輝く見事なものでした。ただし、息さえ・・凍ってしまいますので、鼻の周りは霜柱状態、目もまつげも凄いことになり、首から下げていた、少し濡れたタオル(顔を洗ったので)は、その形でカッチカチに凍ってしまっていました。

 もう30年以上も前の話しですが、そんな風景を思い起こさせるようなキラキラ感が素晴らしく、これは是非飲んでいただきたいなぁ・・と思ったものです。

 そもそもニコラ・ジェイ(ニコラス・ジェイかな?)のワインは、まず情報が出て来ません。ワイン屋のレヴューも他にはまともに有りませんし、消費者の方々のブログなども、今のところ見当たって無い・・

 ですが、これほどまでにフランスナイズなアメリカン・ワインは無いんじゃないかと・・思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!・・滅茶美味しいです。


2019 Pinot Noir Willamette Valley l'Ensemble
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー・ランサンブル

16698
自然派
赤 ライトボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■海外メディア情報
96 Points Jamie Goode - Wine Anorak


■エージェント情報
 今までのウィラメット・ヴァレー・ピノ・ノワールに新しく「L`Ensemble(ランサンブル)」というキュヴェ名を追加。フランス語で「調和」を意味する言葉で、葡萄畑の自然と醸造テクニックの調和を表現するためにこのキュヴェ名を付けました。基本的な醸造方法は変わりませんが、以前よりもシングルヴィンヤードの比率が上がり、さらに収穫量を抑えてよりクオリティの高い洗練された葡萄を使用するようになりました。ウィラメットヴァレーの8つのヴィンヤードの葡萄を区画ごとに別々に醸造して造られたワインのより良い樽を選抜して複雑さと深み、繊細さなどを表現できるように何度もブレンドを繰り返して完成させています。濃厚な黒い果実味と熟成のポテンシャルを感じさせるタンニン、複雑味もあり、価格は維持したままでより高品質のワインを造ることにチャレンジしています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,680 (外税) 
【・・えっ?・・あのウィラメットヴァレーが・・この凄い締まりを持ったブルゴーニュ風ボディを手に入れた?・・と言うより、2019年のニコラ・ジェイのキュヴェ全てがとんでも無く素晴らしい出来でした!】
 いつも言っているんですが、余りに凄い、滅茶良くなった・・などと言い続けていると、

「・・ちょっとどこかで一旦、休みたいんだけどなぁ・・」

と言うような気持ちが生まれて来てしまいます。

 まぁ、オオカミ少年にならないための経験則・・みたいなものでしょうか・・それとも何とか今まで生きて来れた自身に課した人生訓のようなものかもしれません。

 しかしながら2019年もののニコラ・ジェイを軒並みテイスティングさせていただいたのですが、これもまた、言わなければなりません。

「2019年のニコラ・ジェイは物凄い出来です!」


 ただし・・おそらくもう皆さんはお気付きでしょう。

「2019年ものニコラ・ジェイはグラスの写真の色合いが今までと全然違う!」


 この、とても締まった素晴らしい紫・・赤と、赤を積層させたかのような濃い紫・・ですよね・・黒じゃない・・しかも相当に美しい・・そこがポイントかと思います。


 なんと・・ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、「ワインの味の科学」と言う本まで出されているイギリス系のジェイミー・グッドさん・・ワイン・ライターの方ですが、Wine Anorac と言うサイトもやっておられまして、評点も出されています・・

「96ポイント!」

でした!・・あのベースキュヴェのウィラメットヴァレーが・・です。

 しかしながら noisy も、少なくとも95点は付けると思いますし、他のキュヴェと一緒にテイスティングしたので正確なところは出せないにせよ、

「2018年ものまでとは大きく異なる」

のは確認しています。


 カリフォルニアとか、オレゴンなどのワインで感じる「強い温度感」「甘さ」は微塵もなく、

「これ・・ブルゴーニュだよ・・ね?」

といきなり訊ねられたら、

「・・多分・・」

ときっと言ってしまうに違いないのです。


 それほどまでにブルゴーニュ的エレガンスを感じさせてくれる「締まりのあるボディ&残糖感の無い果実感」と「軽妙なバランスの良いミネラリティ」を持っています。

 これ、かなりビックリすると思います!・・と言うか、2019年もののニコラ・ジェイはどれもビックリですが!・・

「ベース・キュヴェで・・これか!」

と思っていただけると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!・・数は無いです!




 以下は以前のレヴューです。
-----
【短い間に超上質なピノ・ノワールに成長しました!ブルゴーニュの村名格並みは充分ある見事な味わいです!】

 2018年からは、ウィラメット・ヴァレーが、ウィラメット・ヴァレー・ランサンブルに名称変更になっていますので、今回ご案内させていただいている2016年、2017年は「ウィラメット・ヴァレー」になりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 非常に上質なビショップ・クリーク、ニーサ、モンタジには届きませんが、非常にバランスの良い柔らかで近しい味わいをしています。年々凝縮度は上がっていて、むしろ2018年ものは締まり気味・・とも取れますが、それは樹齢の上昇による要素の凝縮感と言うことなのかもしれません。

 ですので、2016~2018と言うご案内になりますと、2018年ものが一番凝縮度が高い・・となりますが、ワインの場合は単にそれだけでは判断できないですから・・少なくとも、瓶熟の長さがワインの味わいに与える影響は、計り知れないものが有ります。テイスターとしますとその辺はきちんと評価に織り込むのが普通ですが、最近はどうも・・直近のことしか受け取らない傾向が有るような気もして来ています。

 上級キュヴェのビショップ・クリークは、ニュイ=サン=ジョルジュ風、もしくはヴォーヌ=ロマネ風ですが、こちらのウィラメット・ヴァレー(・ランサンブル)も同系統です。ビショップ・クリークほどのミネラリティの多彩さ、よりメオらしい荘厳さは追いつきませんが、それでも相当に美味しいです。2013年ものの緩さが何か・・懐かしいとさえ思えます。

 一枚目の写真は2018年ものです。ランサンブルの名前が付いている方ですね。

 キュッとウエストの締まった感じが素晴らしいです。これは2016年ものから出て来た「締まり」ですが、そもそもある程度「出るところが出ていないと締まるウエストも無い」訳ですから、2016年ものあたりから、締めるに値するボディになってきたになってきた・・と言うことだと思います。

 一般的なカルフォルニアのピノ・ノワールのように、甘さでダレることが無く、ドライでやや白っぽさのある石灰感がほんのり漂います。飲み心地は正にブルゴーニュのピノ・ノワールと言って良く、チェリーやベリーの締まった果実感と滑らかでピュアな味わいが特徴です。「濃いな~・・」と言う感じはしないですね。

 やはりその辺はピノ・ノワールの聖地で育ったジャン=ニコラの感性が優先されているんだと思います。

 実は2017年と2018年だけでなく、2016年もテイスティングしているので写真を探しましたが、機種変更時にゴチャゴチャになってしまい、未だに探し出せていません。申し訳ありません。

 でも、2016年からは非常に見事な・・緩慢さの無い味わいになったと確認しています。是非とも飲んでみて下さい。リーズナブルだと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【高い評価の2014年よりもドライでエキス系の美しく品位高い仕上がり!とても好印象です!】

 ニコラ・ジェイのワインは2013年からリリースされ始めたと思いますが、noisy は昨年の2016年に2014年ものから扱わせていただいています。

「noisy さんのところじゃカルフォルニアは売れないんじゃないの?」

等と思われているかもしれませんが、実は2014年ものも早々に完売してるんですよね~。

 因みに2014年もののウィラメットヴァレーはワイン・アンスージャストが94Points、スペクテイターが93Pointsと、かなり好意的に評価されているようです。さすがに2015年ものの評価はまだ上がっていないようですが。

 で、早速飲んでみたんですね・・。いや、たった一年でこれだけ変わるか!・・と言う位、良くなってますね~・・かなりドメーヌ・エ・メゾンのメオ=カミュゼものが持つ美しいエキスと酸の姿に酷似してきています。

 是非2014年ものの色合いと比較してみていただきたいんですが・・、比べると2014年ものは全体が白っぽく見えるかな・・と思うんですがいかがでしょうか?

 やや半透明に白っぽいミネラリティ、ナトリウムっぽいようなニュアンスのミネラリティが全体を覆っているように見えるのが2014年、比べて2015年はそのような白っぽさは無く、むしろ透明でややハードなミネラリティ、クリスタルっぽく見えるんじゃないかと思うんですが、その差は非常にハッキリと香りや味わいに現れて来ています。

 やや柔らかいテクスチュアでポマールっぽさを感じさせてくれた2014年でしたが、2015年はむしろもう少しハードで、最近のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ的な、荘厳華麗なピノの姿に近いと感じました。

 まぁ、

「想像しているより甘く無いですよ・・」

と2014年ものに付いて評しましたが、2015年は、

「全く甘く無いですよ・・」

と言えるかと思います。


 とてもエキシーでほんのり複雑性の有るスパイスが香り、チェリー系果実が品位を持って表現されていると思われ、ブルゴーニュのピノ・ノワールが大好きな方々にも大いに許容される姿じゃないかと思います。

 昨今のメオ=カミュゼのワインは非常に素晴らしいです。ですが、「アンリ・ジャイエの薫陶を受けた・・」と言うことについては、それを引きずってはいないな・・と言う印象で、むしろDRC的なエキスの味わい + 品格 を感じさせてくれるものであって、それがまたニコラ・ジェイにも感じられることはとても嬉しいです。

 この左にかなり寄った写真も掲載させていただきましたが、とてもブルゴーニュ的な色合いを感覚として受けますよね。そして、温かく雨が余り降らない地で、葡萄の生育を見ながらベストのタイミングで収穫し、アルコール分や残留糖度を見て丁寧に醸造したことが伺えます。アルコール分は13%に仕上がっていてほぼドライですから、エキス系ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なのも伺えるかと思います。

 とても良い出来のウィラメットヴァレーでした、お勧めします!


 なお、シングル・ヴィンヤードもののビショップ・クリークは今回が初入荷で、2014年と2015年の両方が入って来ています。ただし非常に少量ですので、今回はテイスティングを見送っています。

 話に寄ればシングル・ヴィンヤードものはウィラメットヴァレーよりもポテンシャルが高いとのことで、かなり期待できそうですが、売れ行きを見て飲めるようなら飲みたいと思っています。量的には無いようでして、海外の評価機関でもテイスティング出来ていないようです。是非ご検討くださいませ。



 以下は2014年ウィラメットヴァレーのレヴューです。
-----━━━━━━━━━

【カルフォルニアとも違う緯度感!柔らかく滑らかなポマールに似たニュアンスです!】





「カルフォルニアのピノは甘くて・・」

とおっしゃる方が多いはずの noisy のお客様の気持ちは良~く・・判ります。カレラなら良いけど飲むタイミングが難しいし・・オ・ボン・クリマまでかな?・・などと言うようなものかと思います。

 でも安心してください・・いや、Xいてますよ・・とは言いません。おそらく想像されるより甘く無いです。オレゴンの持つ緯度的要素かな?・・と思いますが、バランスの良いソフトな酸、滑らかでやや太めのボディ、やや温かみを感じるタンニン以外は、ブルゴーニュ系のピノ・ノワールのフィネスを持っていると思います。

 それに、樽臭さも無く、いつ飲んでもおそらくとても美味しいはず・・まぁ、それもブルゴーニュのピノには無いものかもしれません。

 メオさんとジェイさん、そして醸造家の女性、トレーシーさんのジョイントでオレゴン・ピノ・ノワールを始めた訳ですが、トレーシーさんの苗字はケンダルさんだそうで、もしかして?・・そっちの絡みも有るのかな?・・などと邪推しています。もちろん、全然関係無いかもしれません。

 単にジューシーなピノでは無く、オ・ボン・クリマのジム・クレンデネンさんのピノ・ノワールのような冷ややかさも持つ、エレガントさも充分な、いつ飲んでも美味しいポマールっぽいワインです。美味しいと思います。是非ご検討くださいませ。


2019 Pinot Noir Willamette Valley Own Rooted
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー・オウンルーテッド

16697
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■海外メディア情報
95 Points Jamie Goode - Wine Anorak


■エージェント情報
 この“自根“ワインは、オレゴンのウィラメットバレーの葡萄畑ではまだ台木が比較的珍しかった頃に植えられ、少なくとも30年以上経過した古木の葡萄をブレンドしています。自社所有のビショプクリークからは黒い果実のニュアンスを、マクミンヴィルAVAで最も古いハイランドは樹齢45年で、凛とした印象を与えます。ニーサの1990年に植樹されたポマールクローンの葡萄はエレガントな赤い果実とスパイシーさを加えます。新樽率は50%でプラムの砂糖漬けや黒い果実の香り、若いうちはオリーブやローストした肉、塩味も感じられます。控えめながらミネラルや緊張感があり、とても繊細で高いポテンシャルを秘めています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,990 (外税) 
【流石、自根のピノ!・・一体感のある凄い仕上がりです!】
 2018年以前の写真が「ちょっと可愛らしく」見えてしまうんじゃないかと思いますが、それは当たっていると思います。

 こういう言い方が良いとは思ってはいませんが、少なくとも2~2.5ポイントはアップしていると思われる2019年もののオウンルーテッドです。

 どちらかと言いますと締まった豊かさがすぐに感じられるランサンブルに比べ、少し「陰性」と言いますか、「内向的」に感じられる分、ワイン・アノラックの評価がウィラメットヴァレーよりも1ポイント低く出ている・・かと思いますが、noisy 的には同点・・もしくはこちらが僅かに上回るか・・と思います。いずれにしましても僅差・・素晴らしい仕上がりかと思います。

 味わいは縦伸び系・・比較するならウィラメットヴァレーはほぼ丸い感じ、こちらは縦長の楕円です。目をつぶって飲めば、足が繋がっているような気もします。この辺は・・

「2018年ものとは真逆」

なイメージです。

 しかしながら、2018年のオウンルーテッドとは、色彩も相当に異なりますよね?

「・・濃いのか?」

と思われるかもしれませんが、全然濃く無く・・良い感じのブルゴーニュ・ピノ・ノワールと同等位の感覚です。ここはおそらくミネラリティが高く、そのバランスに濃度が釣り合っているのかと思います。

 因みに早々にこの2019年のニコラ・ジェイを評価していたワイン・アノラックのジェイミー・グッドさんは、下級のランサンブルが96ポイント、上級のこのオウンルーテッドが95ポイントですが、この1点差は人によりそのまま真逆も有り得ます。ただし、テイスティング次点では、

「え?・・ウィラメットヴァレーで・・こんなに凄いの?」

と圧倒された感があり、それを引きずってのオウンルーテッドのテイスティングだったので、ちょっと閉じたシャンボール的味わいに思えてしまったかもしれませんね。

 いずれにしましても相当に素晴らしい出来でした!・・このまま行ったら・・カルフォルニアのカルトを追い越してしまうんじゃないか?とも思います。素晴らしい味わいでした!是非ご検討くださいませ。

 以下は以前のレヴューです。
-----
【何と自根のピノ・ノワール!・・シームレスな味わいに感動!・・まだフレンチ・ピノは自分の根っこで立つことが出来ています!】

 フランスでは自根のキュヴェがほとんど有りませんで、特にブルゴーニュでは「全く」と言って良いほど・・無いと言うか、有り得ない状態です。

 あのD.R.C.でさえ、1990年前からのフィロキセラの被害で青息吐息のラ・ターシュは、それでも何とか1960年代まで頑張ったはずです。なので、その頃の生産量は微々たるもので、もう枯れてしまって生産できないギリギリのところまで追い込まれてようやく植え替えた・・と記憶しています。

 その植え替えではアメリカ系の葡萄の台木が使用されたはずですが、フレンチ・クローンをアメリカの大地に植えるのには、やはり台木を使用した方が良いんじゃないかと思いますが・・こちらはそんなことはお構いなしで、「自根」のようです。

 ウィラメット・ヴァレー(・ランサンブル)とは結構違っています。むしろこちらはより果実の風味がたっぷりで、より締まって冷ややかさを感じるのがベースのウィラメット・ヴァレー。こちらはとても豊かでふくよかです。

 黒系の果実も、赤系の果実もほぼ同様に感じられ、ニコラ・ジェイのラインナップでは、最もオレゴンの豊かさをアピールしているようにも感じられます。まぁ、言ってみれば・・ブルゴーニュの大地は「痩せて」いるんですね。

 しかし、結構なドライさで旨味もしっかり有りますので、良く有るサンテミリオンのような甘さにもたれかかったようなニュアンスは有りません。

 それにやはりどこか、自根由来の「のびやかさ」を感じます。一本筋が通っていると・・下から上まで「すっ」と伸びて行く感じが有るんですね。これ、以前もプラン・ド・ピエのワインで言ったことが有るんですが、飲まれた方の多くも同じ印象だったと言っていただけましたよ。

 意識しなければそれっきり・・かもしれませんが、

「そう来るかもしれないぞ?」

と思いながら飲んでみると、確かにそうだ!・・と思えるんですね。


 なので、フランスの希少な畑を蹂躙し破壊したフィロキセラの大罪は、決して消えることは無い訳です。・・それでも、

「フランスのピノ・ノワールの子孫は、アメリカで自分の根っこで立っている!」

ことが、まだ・・確かめられるのは、この上無い幸せなのかもしれません。ご検討くださいませ。 フランスでは自根のキュヴェがほとんど有りませんで、特にブルゴーニュでは「全く」と言って良いほど・・無いと言うか、有り得ない状態です。

 あのD.R.C.でさえ、1990年前からのフィロキセラの被害で青息吐息のラ・ターシュは、それでも何とか1960年代まで頑張ったはずです。なので、その頃の生産量は微々たるもので、もう枯れてしまって生産できないギリギリのところまで追い込まれてようやく植え替えた・・と記憶しています。

 その植え替えではアメリカ系の葡萄の台木が使用されたはずですが、フレンチ・クローンをアメリカの大地に植えるのには、やはり台木を使用した方が良いんじゃないかと思いますが・・こちらはそんなことはお構いなしで、「自根」のようです。

 ウヴィラメット・ヴァレー(・ランサンブル)とは結構違っています。むしろこちらはより果実の風味がたっぷりで、より締まって冷ややかさを感じるのがベースのウィラメット・ヴァレー。こちらはとても豊かでふくよかです。

 黒系の果実も、赤系の果実もほぼ同様に感じられ、ニコラ・ジェイのラインナップでは、最もオレゴンの豊かさをアピールしているようにも感じられます。まぁ、言ってみれば・・ブルゴーニュの大地は「痩せて」いるんですね。

 しかし、結構なドライさで旨味もしっかり有りますので、良く有るサンテミリオンのような甘さにもたれかかったようなニュアンスは有りません。

 それにやはりどこか、自根由来の「のびやかさ」を感じます。一本筋が通っていると・・下から上まで「すっ」と伸びて行く感じが有るんですね。これ、以前もプラン・ド・ピエのワインで言ったことが有るんですが、飲まれた方の多くも同じ印象だったと言っていただけましたよ。

 意識しなければそれっきり・・かもしれませんが、

「そう来るかもしれないぞ?」

と思いながら飲んでみると、確かにそうだ!・・と思えるんですね。


 なので、フランスの希少な畑を蹂躙し破壊したフィロキセラの大罪は、決して消えることは無い訳です。・・それでも、

「フランスのピノ・ノワールの子孫は、アメリカで自分の根っこで立っている!」

ことが、まだ・・確かめられるのは、この上無い幸せなのかもしれません。ご検討くださいませ。

 左は2017年ものの写真です。


2019 Pinot Noir Dundee Hills Nysa
ピノ・ノワール・ダンディー・ヒルズ・ニーサ

16695
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■海外メディア情報
95 Points Jamie Goode - Wine Anorak

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Dundee Hills(ダンディー ヒルズ)」というAVAにある「Nysa Vineyard(ニーサ ヴィンヤード)」の葡萄を使用。1988年に植えられた葡萄をメインに使用しており、醸造方法は上記ビショップ クリークと同じです。しっかりしたストラクチャーとタンニン、ミネラル豊かで繊細な味わい。余韻にハツラツとした旨味が残るのが特徴です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥13,700 (外税) 
【テイスティングの時点ではモンタジに遅れを取りましたが、ポテンシャルでは負けていないです!素晴らしいテロワール!】
 この赤果実の集合体!・・素晴らしいですね~!・・noisyの場合は基本的にアメリカのピノは余り好みでは無い・・と思っていました。

 評判の良いカリ・ピノを飲んでみても、豊かだとはしても甘かったり・・ブルゴーニュ的だとしても若い時には平坦過ぎたり・・アルコールが強くて浮いていたり・・それに何より、

「・・・ちょっと高く無いか?」

と言うのも有ったんですね。なので、デイリー価格のものはネット販売開始当初は扱っていたのですが、その内に誰も買ってくれなくなってしまいまして、いらっしゃるのはカルフォルニア系のエージェントさんの売込みばかり・・と言う状況になってしまった訳です。なので、

「ちょっとアレルギー感」

が残っていたんですね。


 ですが、この「ニーサ」のような素晴らしいエレガンスを持ったワインだとしますと話は別ですよ。noisy の想像よりも相当早く、

「高いレベルに到達した!」

と言えるんじゃないかと思います。



 2017、2018、2019年のグラスの写真が、物凄いグラデュエーションになってしまっています。

 しかしこのニーサ2019年、ミネラリティが凄いんですよ。なので、言ってしまえば・・

「モンタジよりもタイト」

です。

 なのに隠しきれない気品の高い赤い小果実の群生・・。フィネスと言って良いんじゃないかと思いますが、「質感」が凄いんですね。

 テイスティング時ですと、

「質感ならニーサが凌ぎ、現在のバランスでモンタジが勝る」

と思います。ビショップ・クリーク2019年は、その中間でしょうか。これも素晴らしく良いワインです!


 実は、非常に少ないニコラ・ジェイのシャルドネが届いているんですよ。これを飲むか飲まないか、数が無いので悩んでいるところだったんです。でも、

94 Points Nicolas -Jay Affinites Chardonnay 2019 Willamette Valley. Oregon
95 Points Nicolas-Jay Bishop Creek Chardonnay 2019 Yamhill-Carlton. Oregon

と言う、ジェイミー・グッドさんの評価を見つけてしまったら・・テイスティングしてみたくなってしまいました。なので、今回のご紹介はパス、次回以降をお楽しみにされてください。

 兎にも角にもニーサ!・・素晴らしいです。ちょっと「るみゑさん」入ってる感じです。是非飲んでみて下さい。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【noisy の大のお気に入りです!まるで見事なシャンボール=ミュジニー!・・1級以上並みのポテンシャルを感じます!】

 これは美味しい!・・本当に美味しいです。最近ようやく飲ませていただいた2018年ものです・・2017年ものは少な過ぎて飲めていませんでした。

 しかしながらようやっと飲めた2018年ものには感動しました・・。シャンボール的なテッカテカな明るさと、シルキーな舌触りに、赤い果実がドライに繊細に「たわわ」に感じられます。

 しかも・・これを言って良いんだろうか・・シャンボールでも中々出会えないような、極々小さな実が・・口内ですり潰しても潰しきれないほど、細やかに感じられるんですね。それがまた物凄いポジティブなニュアンスとなって感じられて、

「わ~・・滅茶美味しいわ・・」

となってしまうんですね。


 例えば、物凄く果実感が有って、ジューシーで美味しい!・・と言うワインは、それなりに結構存在します。ですが・・それって品格は別の話しなんですよね。むしろ、あまり果実果実してると品格は下がる・・下品に感じられてしまう部分が有りますし、繊細さも消えてなくなってしまいます。大雑把な味わい・・と言うことになります。

 でも、こちらのニーサは違うんですよ。果実はそれなりには有りますが、やはりフレンチ式なんですね。なのでフィネスが有って繊細で、その一つ一つの要素がそれらの気品を持ちつつ、果実感も持っている・・そんな感じなんです。

 なので・・美味しくない訳が無いじゃないですか!・・この美しさには脱帽でした!これは是非、何とかして飲んでいただきたいと思います。

 まぁ、ニコラ・ジェイはワイン屋も全く飲んでいないので・・売れる訳が無いと思いますんで、きっと他のお店でも余っているはずです。もし完売していたらコンディションの良いお店で探してみて下さい。素晴らしいです!


2019 Pinot Noir Yamhill-Carlton Bishop Creek
ピノ・ノワール・ヤムヒム=カールトン・ビショップ・クリーク

16694
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■海外メディア情報
95 Points Jamie Goode - Wine Anorak

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル カールトン)」にある自社畑「Bishop Creek(ビショップ クリーク)」の葡萄のみで造られるシングル ヴィンヤード ワイン。9区画の中から厳選した2区画の葡萄を使用しています。シングル ヴィンヤードは新樽率が50%とやや高くなっており、凝縮感のある果実味と渋味のバランス、余韻の長さがあり熟成もできるポテンシャルを持っています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥13,700 (外税) 
【バランスの良い酸、果実、ミネラリティはやっぱりヴォーヌ=ロマネ・タイプです!】
 シングル・ヴィンヤードのビショップ・クリークです。どうでしょう・・やはり重厚さ、低域からの押し上げのある「モンタジ」と、可憐な赤い小果実の群生が何とも心地良い「ニーサ」との中間と言いますか、両方の良いところを持っているようなバランスイメージのするのが、このビショップ・クリークです。勿論、個人的な感覚での話しになります。

 このワインについては、2017年ものから結構、しっかりしていたと思います。でも2019年ものは別格ですね。カリフォルニアのあっけらかんとした超開放的な味わい・・では無く、ブルゴーニュ的な閉鎖感・・いや、良く締まった感じがするのは、高質な葡萄を使用し、丁寧な醸造をしているからだと言うことが伝わって来ます。

 この色合いですから・・。1年遡ると、全く異なるワインのようじゃないですか。

 でもこれって、単に「年を経たから」じゃないと思うんですね。今は新型コロナの性で、余り出歩くことが出来ませんから、ドメーヌの情報もまたメールでしか入って来ないようなんですね。なので、

「実は2019年ものは、相当に何か変革をした!」

と・・想像しています。・・あくまで個人的な想像でして、情報を得た訳では有りません。

 因みにジェイミー・グッドさんはこちらも95ポイント。相当高い評価です。でも、96ポイントの下級キュヴェが有りますから・・(^^;; noisy 的にはこちらが上ですけどね。

 果実感はとても小さな実の赤いスグリ、チェリーが同居している感じです。ニーサはスグリが多め、こちらはチェリーが多め・・みたいな感覚で、やや重心が低いです。骨格自体はこりらが大きく、ニーサはやや小ぶりながらキュッと締まった感じがします。

 だからやはり優しい酸味、気品のある感じからヴォーヌ=ロマネ風・・と言いたいですね。

 2019年のニコラ・ジェイは、どのキュヴェを飲まれてもご納得いただけると確信しています!・・素晴らしい出来でした!是非どのキュヴェでも良いので、

「ブルゴーニュのど真ん中のドメーヌが監修する新世界のピノ・ノワール!」

をお楽しみくださいませ。超お勧めします!

 以下は以前のレヴューです。
-----
【ニュイ=サン=ジョルジュかヴォーヌ=ロマネか・・いずれにしても、ジャン=ニコラがお得意なスタイルです!】

 2017年ものは数が無かったので、ついつい・・おまけに2016年ものも同様だったので、二年続けて・・いや、都合3年か?・・良く溜めたもんですが、ようやっとご案内にこぎつけた次第です。

 ニコラ・ジェイのシャルドネのコラムにも書かせていただきましたが、ま~・・兎に角、全くのフレンチワイン・・見事なバーガンディです。2013年ものはまだどこか、あどけなさと甘やかさが抜けきらない・・でも近寄りやすいスタイルでしたが、年を経て、樹齢が上がって来たのと、畑の個性の引き出し方をスキルに出来てきたのかと思います。

 メオ=カミュゼと言えば、ドメーヌものでヴォーヌ=ロマネとニュイ=サン=ジョルジュに良い畑を持ち、昨今はもう神掛った荘厳な味わいを見せていますが、そんなブルゴーニュのドメーヌものに引けを取らない出来になって来たと言えます。

 単一ヴィンヤードもののビショップ・クリークは、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ風のニュアンスを持ち、柔らかなテクスチュアながらもミネラリティに支えられた、もしくはコーティングされたかのような、ブルゴーニュワインファンにとっては非常に慣れた、そしてより近しい味わいに仕上がっています。

 今飲んでも充分に美味しいです。特に、ドメーヌものやネゴスもののメオのニュイ=サン=ジョルジュ、ニュイ=サン=ジョルジュ1級の美味しさには目を見張るものが有りますが、勝るとも劣らないと言って良いでしょう。

 土の風味の強い、悪く言えば土むさいニュイ=サン=ジョルジュに慣れた方は、おそらくメオのニュイ=サン=ジョルジュ、そして1級を飲んだら・・ビックリするはずなんですね。

「・・これがニュイ=サン=ジョルジュなのか?」

と。

 そこには、どこかに野暮ったさが燻る姿はまるで有りません。心地良い、テクスチュアの滑らかで、荘厳さとフィネスに満ちた味わいが有ります。このビショップ・クリークも、ニュイ=サン=ジョルジュ風・・・ヴォーヌ=ロマネ風ですから、おそらく違和感なく、美味しくいただけるんじゃないでしょうか。

 むしろブルゴーニュワインのように、

「・・・そろそろ飲んでも大丈夫だろうか?」

と、飲み頃を気にしつつ、

「・・あぁ・・まだ少し早かった・・」

と嘆く機会は減ると思いますよ。


 メオらしいエレガンスをきっちり表現できていると思います。さらに年を重ねたビショップ・クリークを飲みたくなるはずです。ご検討くださいませ。




2019 Pinot Noir McMinnville Momtazi
ピノ・ノワール・マクヴィンヴィル・モンタジ

16696
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■海外メディア情報
97 Points Jamie Goode - Wine Anorak

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「McMinnville(マクミンヴィル)」というAVAにある「Momtazi Vineyard(モンタジ ヴィンヤード)」の葡萄を使用。ビオディナミ農法を採用している葡萄栽培者の1999年に植樹された1区画を借りています。この地域は丘の谷間に位置するので海岸からの冷たい風が強く吹く影響で葡萄の果皮が厚く酸味がしっかりした葡萄になり、さらに空気が循環するので病気になりにくいという特徴があります。醸造は上記のシングルヴィンヤードと同じで、色調が濃く酸味がしっかりとしたパワフルかつエレガントなキャラクターになりやすく、ブルゴーニュに例えて言えば、ヴォーヌ ロマネよりニュイ サン ジョルジュに近いイメージのワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥13,700 (外税) 
【・・このエレガンスはメオ=カミュゼのニュイ1級を超える!・・滅茶旨いです!】
 ん~・・この写真・・大きなサイズでアップしたいものですが・・余りサーバーに負担を掛ける訳にも行かないので自重しています。

 それにしても超絶に美しく、適度に締まったアロマがエレガントさに満ちているのがグラスの写真から匂って来そうなくらいの色彩、グラデュエーションです。

 2017年、2018年、2019年と・・是非とも見比べてみて下さい。

「・・あれ?・全く違うじゃん!」

・・でしょう?・・noisy の驚きが判っていただけるはずです。


 それでも、2018年ものの「モンタジ」と「ニーサ」の旨さは半端無かったんですよ。モンタジ2018年はニュイ1級みたいな感覚で飲めましたが、2019年ものは、ちょうど良いタイミングで飲めたリュショット?・・みたいな・・もしくはリュショットをもっとキッチリ締まらせたようなイメージも感じました。

 なんと、ジェイミー・グッドさんは97ポイント!・・も付けちゃってますが・・これ、判ります。noisy もその位付けたいです・・(^^;;


 もしかしたらこちらも・・

「ん?・・ちょっと濃い目?」

と思われるかもしれませんが、全然濃く無いです。その辺はミネラリティと酸のバランスに非常に長けていると思います。例えばカリフォルニアのピノのような、熟した甘いバランスでは無いんですね。

 決して熟しすぎず、フレッシュさを失わない時に収穫、しかも選別を相当に厳しくし、「優しいプレス」をしているんだと思います。そうじゃなければ・・こんな味わいにはなりません。きっと、モンタジ、ニーサとビショップ・クリークはグランクリュ並みの扱いで仕込んでいると思いますよ。

 これは・・飲んで欲しいですが、新世界嫌いの多いNoisy wine のお客様にお勧めするのは気が引けます。それでも、とある東京の料飲店で2018年ものを少し使っていただいたのですが、

「滅茶苦茶評判が良かった!」

と、嬉しいお言葉を戴いています。


 2019年のニコラ・ジェイは・・評点/価格 のバランスがかなり変ですが、新世界嫌いのブルゴーニュ・ファンの方にも受け入れていただけるだけのブルゴーニュ的エレガンスをしっかり持っています。是非飲んでみて下さい!・・超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【少し鉄っぽく、美しい土のニュアンス!確実に1級並みのポテンシャル・・美味しいです!】

 Noisy wine 初登場の「モンタジ」です。今のところのトップ・キュヴェのひとつです。

 ニーサが・・ま~・・シャンボール=ミュジニー的なハイトーンの伸びが素晴らしい味わいであるのに対し、こちらはどうでしょう・・。フィネスさんはニュイ=サン=ジョルジュ的だと言ってますが、さもありなん・・ですね。僅かな鉄っぽさ、ニーサに比較することを考えるとジュヴレ1級と言う答えも出来そうですし、ポマール1級・・と言う考え方も有るかな・・などと感じていました。

 中域の充実度が有り、出っ張った余分なところが無い、しかしパワフルでも有り、エレガントさも滲んでくる・・そして荘厳さも有るのが2018年ものです。でも、それだけじゃなくて、2017年ものも、2016年ものも有ったんですよね。

 実は、トップ・キュヴェのモンタジを飲んだのは2年も前のことです。ある意味・・驚きました。これだけの短い間で、ここまでの集中度とエレガンスを導き出せるのかと・・。それは初リリースの時のワインの味わいを覚えているから・・とも言えます。

 それはやはりとても美味しいのですが、やはりどこか「緩さ」も感覚的に受けていた訳です。なので、

「あ・・まだ10年は掛るかな?」

と言うような頭でいたんですね。


 2枚目は2017年ものです。ヴィンテージの背景が良く判らないのでハッキリは言えませんが・・少し淡く見えるでしょう?口の悪い方なら、

「ロゼか!」

と言うかもしれません。


 しかしこれが・・ですね・・非常に美味しかったのを覚えていますよ。色の強さとエキスの度合いは必ずしも比例しないのは、2013年もののアメリー・ベルトーのA.C.ブルで皆さんも経験済みだと思うんですね。美味しかったですよね・・僅かに色付いた・・申し訳無さそうな感じで色が付いている程度のピノ・ノワールの「エキスの美味しさ」でした。

 集中し、凝縮し、色合いが濃く出る場合・・糖度も上がり、様々な要素も強くなりますので、エキスの味わいは裏の支えに回ってしまうと思うんですね。

 なので淡い色合いの、色調が強く出なかった年は、その分、若い段階から早くエキスの味わいが出てくるような気がしています。

 この2017年もそのようなスタイルで、酸のレベルもそれなりにしっかりしていて・・「美味しい!」と思ったのを覚えています。言っておきますが、カレラ風の全く残糖が残らないような味わいでは有りませんが、ブルゴーニュ的にとてもドライな味わいになっています。


 2016年ものは写真が見当たらないので・・すみません。でも2017年ものの方が淡いはずです。もっとしっかりした色調で、感覚は2018年ものに近いと思います。

 是非飲んでみていただきたい、ニコラ・ジェイのトップ・キュヴェです。お勧めします!



2018 Chardonnay Bishop Creek
シャルドネ・ビショップ・クリーク

15661
自然派
白 辛口
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

93 Points Wine & Spirits
■エージェント情報
 ニコラスジェイが所有するシングルヴィンヤード「ビショップクリーク」の畑の大部分にはピノノワールが植えられていますが、一部区画にはシャルドネも植えられていてピノノワール同様有機栽培を行っています。新樽30%で醸造されているこのワインは洋梨やマイヤーレモン(オレンジとレモンのハイブリッド)の香り、みなぎる酸味とミネラル、ほのかに感じられるバニラやトーストのフレーバー、洋梨や柑橘系のジューシーな果実味がアフターまで長く残ります。エネルギッシュでハツラツとしているので熟成させれば素晴らしく良くなるワインでアメリカの雑誌「Wine&Spirits」で93点の評価をされています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,390 (外税) 
【コルトン=シャルルマーニュに、さらに輝きを増した感じ?!・・って、ボーヌのグラン・クリュと比較したくなる出来栄えです!】
 滅茶美味しいです!・・ワイン&スピリッツ誌で93ポイントだそうですが、noisy も初めて飲ませていただいた・・その一口目で、

「・・わお・・コルシャルか・・?」

と思ってしまうほどの見事なミネラリティと、酸素を吸って崩壊して行く表情には、キラキラと輝き、ひらひらと宙を舞う・・まるで「ダイアモンドダスト」のような印象が脳裏を駆け巡りました!

 いや~・・これは実に旨いです。コルシャルとは言っていますが、若いコルシャルほどは気難しく有りませんで、しっかり締まっていますが、人を寄せ付けないような厳しさでは無いので、今飲んでも非常に美味しいです。

 そして見事な出来の「ドライさ」で、緩慢な部分が無いのと、ちょうど良いドライさが、見事に「アメリカ」な部分を消し去り、「フランス」を浮きだたせてくれます。

 まぁ、それが良いかどうかは別にして、どうしてもワイン好きは固定観念の塊になってしまいがちですから、そんな表情こそが、「自身の好みの範疇である」と太鼓判を押してくれた瞬間なのでしょう。

 そう・・そして光を浴びて変化する色合い・・ダイアモンドダストですね。noisy もそんなものを何度か見ています。昔は結構、夜中に出発して一日スキーをし、また夜帰って来る・・なんて無茶をしたものです。山形蔵王に日帰り・・なんて、今考えれば良く出来たものですが、若い頃は全然へっちゃらでした。トマムには二度行ってますが、一度はツインタワーに、もう一度は少し離れた民宿に・・泊ってました。

 民宿で早朝に起きて、天気が良かったので外に出てみると・・まさに「ダイアモンドダスト」状態です。朝日の光に七色に変化しながら輝く見事なものでした。ただし、息さえ・・凍ってしまいますので、鼻の周りは霜柱状態、目もまつげも凄いことになり、首から下げていた、少し濡れたタオル(顔を洗ったので)は、その形でカッチカチに凍ってしまっていました。

 もう30年以上も前の話しですが、そんな風景を思い起こさせるようなキラキラ感が素晴らしく、これは是非飲んでいただきたいなぁ・・と思ったものです。

 そもそもニコラ・ジェイ(ニコラス・ジェイかな?)のワインは、まず情報が出て来ません。ワイン屋のレヴューも他にはまともに有りませんし、消費者の方々のブログなども、今のところ見当たって無い・・

 ですが、これほどまでにフランスナイズなアメリカン・ワインは無いんじゃないかと・・思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!・・滅茶美味しいです。


2018 Chardonnay Willamette Valley Affinites
シャルドネ・ウィラメット・ヴァレー・アフィニテ

15666
自然派
白 辛口
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

Cellar Tracker 93 Points!
■エージェント情報
 2018年ヴィンテージに初めてニコラスジェイのラインナップに加わったアイテム。ジャン・ニコラ=メオ氏がウィラメットヴァレーのシャルドネに可能性を感じたために醸造されたキュヴェ。ニコラスジェイが所有するシングルヴィンヤード「ビショップクリーク」のシャルドネを中心に他のAVAのシャルドネもブレンドされています。「Affinite(アフィニテ)」はフランス語で「繋がり」を意味する言葉で、異なる葡萄畑のシャルドネをブレンドしてウィラメットヴァレーのシャルドネの素晴らしさをより良く表現できるようにこのキュヴェ名を付けました。新樽を使わずに旧樽のみで醸造しており、早い段階からバランスが整ってまとまった味わいになっていて、かつ複雑味もあるウィラメットヴァレーのシャルドネとしては並外れたポテンシャルを持っています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,990 (外税) 
【驚きの味わい!・・相当旨いです!】
 いや~・・ちょっと驚きました。確かに2016、2017、2018年と、飛躍的に美味しくなって来たニコラ・ジェイのピノ・ノワールでしたが、シャルドネがリリースされ、その美味しさたるや・・

「・・えっ?・・マジすか・・?・・シャルドネの理想の味わいのひとつとも・・言えるんじゃない?」

と感じてしまいました。

 実はニコラ・ジェイのシャルドネは昨年、2017年もののビショップ・クリーク・シャルドネも届いていたんですが、余りに数が無くてテイスティングを諦めていたんですね。それにこのところは年末に届くので、

「正月に飲んでみるか・・」

と言うような弱気の虫が誘ってくれちゃいまして、そのまま放置する羽目になってしまっていた訳です。

 そもそもブルゴーニュワイン・ファンが多いですから、

「アメリカのワインはちと甘い」

と刷り込まれていらっしゃる方も多く、しかも数が無ければワイン屋も当然飲めない訳で、そんな状況ではお客様も購入するはずがなく、ネットを徘徊したところでまるで情報が無く、ただただ価格と在庫数、そしてフィネスさんからのテクニカルだけが空しく掲載されているのみ・・になってしまう訳ですね。

 この「アニフィテ」はドライでピュア、ほんのりナチュラルな「ピュリニー=モンラッシェ」風の味わいです。幾分、シャブリのようなミネラリティも感じられましたが、上級キュヴェのビショップ・クリークよりも肉付きが良く、豪奢で、しかも繊細です。

 例えば、キスラー・ヴィンヤードのワインのような豊かで甘みのあるスタイルでは、全く有りません。敢えて言うならカレラのスタイルでは有りますが、カレラほど平板では有りません。もっと言えば、オ・ボン・クリマよりもドライですし、アルコール分が高くなることも無いと言えます。

 ミネラリティは前述のような細やかなものが非常に豊かに存在しています。

 なので、今飲んでも美味しいし、

「まるでフランスのワインのような・・」

と形容したくなるような味わいなんですね・・。

 なのでピュリニー=モンラッシェ・・・と形容させていただきましたが、人に寄り・・シャサーニュとか、シャサーニュ1級とか・・変化は有ると思いますが、

「自分自身が非常に慣れた味わい」

に酷似しているのにも関わらず、それがどこだとハッキリ言えないもどかしさと、素直に美味しいと言うのがちょっと恥ずかしい・・みたいな感情が錯綜しました。

 これ、かなり美味しいです。価格もブルゴーニュの村名並みです。偏見を捨て、是非飲んでみて下さい。こんな選択も有ったと思っていただけると思います。


2018 Pinot Noir Dundee Hills Nysa
ピノ・ノワール・ダンディー・ヒルズ・ニーサ

15662
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Dundee Hills(ダンディー ヒルズ)」というAVAにある「Nysa Vineyard(ニーサ ヴィンヤード)」の葡萄を使用。1988年に植えられた葡萄をメインに使用しており、醸造方法は上記ビショップ クリークと同じです。しっかりしたストラクチャーとタンニン、ミネラル豊かで繊細な味わい。余韻にハツラツとした旨味が残るのが特徴です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,990 (外税) 


2017 Pinot Noir Dundee Hills Nysa
ピノ・ノワール・ダンディー・ヒルズ・ニーサ

14507
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Dundee Hills(ダンディー ヒルズ)」というAVAにある「Nysa Vineyard(ニーサ ヴィンヤード)」の葡萄を使用。1988年に植えられた葡萄をメインに使用しており、醸造方法は上記ビショップ クリークと同じです。しっかりしたストラクチャーとタンニン、ミネラル豊かで繊細な味わい。余韻にハツラツとした旨味が残るのが特徴です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,990 (外税) 
【noisy の大のお気に入りです!まるで見事なシャンボール=ミュジニー!・・1級以上並みのポテンシャルを感じます!】
 これは美味しい!・・本当に美味しいです。最近ようやく飲ませていただいた2018年ものです・・2017年ものは少な過ぎて飲めていませんでした。

 しかしながらようやっと飲めた2018年ものには感動しました・・。シャンボール的なテッカテカな明るさと、シルキーな舌触りに、赤い果実がドライに繊細に「たわわ」に感じられます。

 しかも・・これを言って良いんだろうか・・シャンボールでも中々出会えないような、極々小さな実が・・口内ですり潰しても潰しきれないほど、細やかに感じられるんですね。それがまた物凄いポジティブなニュアンスとなって感じられて、

「わ~・・滅茶美味しいわ・・」

となってしまうんですね。


 例えば、物凄く果実感が有って、ジューシーで美味しい!・・と言うワインは、それなりに結構存在します。ですが・・それって品格は別の話しなんですよね。むしろ、あまり果実果実してると品格は下がる・・下品に感じられてしまう部分が有りますし、繊細さも消えてなくなってしまいます。大雑把な味わい・・と言うことになります。

 でも、こちらのニーサは違うんですよ。果実はそれなりには有りますが、やはりフレンチ式なんですね。なのでフィネスが有って繊細で、その一つ一つの要素がそれらの気品を持ちつつ、果実感も持っている・・そんな感じなんです。

 なので・・美味しくない訳が無いじゃないですか!・・この美しさには脱帽でした!これは是非、何とかして飲んでいただきたいと思います。

 まぁ、ニコラ・ジェイはワイン屋も全く飲んでいないので・・売れる訳が無いと思いますんで、きっと他のお店でも余っているはずです。もし完売していたらコンディションの良いお店で探してみて下さい。素晴らしいです!


2016 Pinot Noir Dundee Hills Nysa
ピノ・ノワール・ダンディー・ヒルズ・ニーサ

13764
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

94 points Vinous Antonio Galloni
91 points Wine Enthusiast

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Dundee Hills(ダンディー ヒルズ)」というAVAにある「Nysa Vineyard(ニーサ ヴィンヤード)」の葡萄を使用。1988年に植えられた葡萄をメインに使用しており、醸造方法は上記ビショップ クリークと同じです。しっかりしたストラクチャーとタンニン、ミネラル豊かで繊細な味わい。余韻にハツラツとした旨味が残るのが特徴です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,990 (外税) 
【noisy の大のお気に入りです!まるで見事なシャンボール=ミュジニー!・・1級以上並みのポテンシャルを感じます!】---2018年ものの印象です。
 これは美味しい!・・本当に美味しいです。最近ようやく飲ませていただいた2018年ものです・・2017年ものは少な過ぎて飲めていませんでした。

 しかしながらようやっと飲めた2018年ものには感動しました・・。シャンボール的なテッカテカな明るさと、シルキーな舌触りに、赤い果実がドライに繊細に「たわわ」に感じられます。

 しかも・・これを言って良いんだろうか・・シャンボールでも中々出会えないような、極々小さな実が・・口内ですり潰しても潰しきれないほど、細やかに感じられるんですね。それがまた物凄いポジティブなニュアンスとなって感じられて、

「わ~・・滅茶美味しいわ・・」

となってしまうんですね。


 例えば、物凄く果実感が有って、ジューシーで美味しい!・・と言うワインは、それなりに結構存在します。ですが・・それって品格は別の話しなんですよね。むしろ、あまり果実果実してると品格は下がる・・下品に感じられてしまう部分が有りますし、繊細さも消えてなくなってしまいます。大雑把な味わい・・と言うことになります。

 でも、こちらのニーサは違うんですよ。果実はそれなりには有りますが、やはりフレンチ式なんですね。なのでフィネスが有って繊細で、その一つ一つの要素がそれらの気品を持ちつつ、果実感も持っている・・そんな感じなんです。

 なので・・美味しくない訳が無いじゃないですか!・・この美しさには脱帽でした!これは是非、何とかして飲んでいただきたいと思います。

 まぁ、ニコラ・ジェイはワイン屋も全く飲んでいないので・・売れる訳が無いと思いますんで、きっと他のお店でも余っているはずです。もし完売していたらコンディションの良いお店で探してみて下さい。素晴らしいです!


2018 Pinot Noir McMinnville Momtazi
ピノ・ノワール・マクヴィンヴィル・モンタジ

15663
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「McMinnville(マクミンヴィル)」というAVAにある「Momtazi Vineyard(モンタジ ヴィンヤード)」の葡萄を使用。ビオディナミ農法を採用している葡萄栽培者の1999年に植樹された1区画を借りています。この地域は丘の谷間に位置するので海岸からの冷たい風が強く吹く影響で葡萄の果皮が厚く酸味がしっかりした葡萄になり、さらに空気が循環するので病気になりにくいという特徴があります。醸造は上記のシングルヴィンヤードと同じで、色調が濃く酸味がしっかりとしたパワフルかつエレガントなキャラクターになりやすく、ブルゴーニュに例えて言えば、ヴォーヌ ロマネよりニュイ サン ジョルジュに近いイメージのワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,990 (外税) 


2017 Pinot Noir McMinnville Momtazi
ピノ・ノワール・マクヴィンヴィル・モンタジ

14508
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「McMinnville(マクミンヴィル)」というAVAにある「Momtazi Vineyard(モンタジ ヴィンヤード)」の葡萄を使用。ビオディナミ農法を採用している葡萄栽培者の1999年に植樹された1区画を借りています。この地域は丘の谷間に位置するので海岸からの冷たい風が強く吹く影響で葡萄の果皮が厚く酸味がしっかりした葡萄になり、さらに空気が循環するので病気になりにくいという特徴があります。醸造は上記のシングルヴィンヤードと同じで、色調が濃く酸味がしっかりとしたパワフルかつエレガントなキャラクターになりやすく、ブルゴーニュに例えて言えば、ヴォーヌ ロマネよりニュイ サン ジョルジュに近いイメージのワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,990 (外税) 


2016 Pinot Noir McMinnville Momtazi
ピノ・ノワール・マクヴィンヴィル・モンタジ

13765
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

93 Points Vinous Antonio Galloni
91 Points Wine Enthusiast

■エージェント情報
 ウィラメットヴァレーの「McMinnville(マクミンヴィル)」というAVAにある「MomtaziVineyard(モンタジヴィンヤード)」の葡萄を使用。ビオディナミ農法を採用している葡萄栽培者の1999年に植樹された1区画を借りています。この地域は丘の谷間に位置するので海岸からの冷たい風が強く吹く影響で葡萄の果皮が厚く酸味がしっかりした葡萄になり、さらに空気が循環するので病気になりにくいという特徴があります。醸造は上記のシングルヴィンヤードと同じで、色調が濃く酸味がしっかりとしたパワフルかつエレガントなキャラクターになりやすく、ブルゴーニュに例えて言えば、ヴォーヌロマネよりニュイサンジョルジュに近いイメージのワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,490 (外税) 
【少し鉄っぽく、美しい土のニュアンス!確実に1級並みのポテンシャル・・美味しいです!】
 Noisy wine 初登場の「モンタジ」です。今のところのトップ・キュヴェのひとつです。

 ニーサが・・ま~・・シャンボール=ミュジニー的なハイトーンの伸びが素晴らしい味わいであるのに対し、こちらはどうでしょう・・。フィネスさんはニュイ=サン=ジョルジュ的だと言ってますが、さもありなん・・ですね。僅かな鉄っぽさ、ニーサに比較することを考えるとジュヴレ1級と言う答えも出来そうですし、ポマール1級・・と言う考え方も有るかな・・などと感じていました。

 中域の充実度が有り、出っ張った余分なところが無い、しかしパワフルでも有り、エレガントさも滲んでくる・・そして荘厳さも有るのが2018年ものです。でも、それだけじゃなくて、2017年ものも、2016年ものも有ったんですよね。

 実は、トップ・キュヴェのモンタジを飲んだのは2年も前のことです。ある意味・・驚きました。これだけの短い間で、ここまでの集中度とエレガンスを導き出せるのかと・・。それは初リリースの時のワインの味わいを覚えているから・・とも言えます。

 それはやはりとても美味しいのですが、やはりどこか「緩さ」も感覚的に受けていた訳です。なので、

「あ・・まだ10年は掛るかな?」

と言うような頭でいたんですね。


 2枚目は2017年ものです。ヴィンテージの背景が良く判らないのでハッキリは言えませんが・・少し淡く見えるでしょう?口の悪い方なら、

「ロゼか!」

と言うかもしれません。


 しかしこれが・・ですね・・非常に美味しかったのを覚えていますよ。色の強さとエキスの度合いは必ずしも比例しないのは、2013年もののアメリー・ベルトーのA.C.ブルで皆さんも経験済みだと思うんですね。美味しかったですよね・・僅かに色付いた・・申し訳無さそうな感じで色が付いている程度のピノ・ノワールの「エキスの美味しさ」でした。

 集中し、凝縮し、色合いが濃く出る場合・・糖度も上がり、様々な要素も強くなりますので、エキスの味わいは裏の支えに回ってしまうと思うんですね。

 なので淡い色合いの、色調が強く出なかった年は、その分、若い段階から早くエキスの味わいが出てくるような気がしています。

 この2017年もそのようなスタイルで、酸のレベルもそれなりにしっかりしていて・・「美味しい!」と思ったのを覚えています。言っておきますが、カレラ風の全く残糖が残らないような味わいでは有りませんが、ブルゴーニュ的にとてもドライな味わいになっています。


 2016年ものは写真が見当たらないので・・すみません。でも2017年ものの方が淡いはずです。もっとしっかりした色調で、感覚は2018年ものに近いと思います。

 是非飲んでみていただきたい、ニコラ・ジェイのトップ・キュヴェです。お勧めします!



2018 Pinot Noir Yamhill-Carlton Bishop Creek
ピノ・ノワール・ヤムヒム=カールトン・ビショップ・クリーク

15660
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル カールトン)」にある自社畑「Bishop Creek(ビショップ クリーク)」の葡萄のみで造られるシングル ヴィンヤード ワイン。9区画の中から厳選した2区画の葡萄を使用しています。シングル ヴィンヤードは新樽率が50%とやや高くなっており、凝縮感のある果実味と渋味のバランス、余韻の長さがあり熟成もできるポテンシャルを持っています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,790 (外税) 


2017 Pinot Noir Yamhill-Carlton Bishop Creek
ピノ・ノワール・ヤムヒム=カールトン・ビショップ・クリーク

14505
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

92 Points CellarTracker
■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル カールトン)」にある自社畑「Bishop Creek(ビショップ クリーク)」の葡萄のみで造られるシングル ヴィンヤード ワイン。9区画の中から厳選した2区画の葡萄を使用しています。シングル ヴィンヤードは新樽率が50%とやや高くなっており、凝縮感のある果実味と渋味のバランス、余韻の長さがあり熟成もできるポテンシャルを持っています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥13,720 (外税) 


2016 Pinot Noir Yamhill-Carlton Bishop Creek
ピノ・ノワール・ヤムヒム=カールトン・ビショップ・クリーク

13763
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

93 Points Vinous
92 Points Wine Enthusiast

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル カールトン)」にある自社畑「Bishop Creek(ビショップ クリーク)」の葡萄のみで造られるシングル ヴィンヤード ワイン。9区画の中から厳選した2区画の葡萄を使用しています。シングル ヴィンヤードは新樽率が50%とやや高くなっており、凝縮感のある果実味と渋味のバランス、余韻の長さがあり熟成もできるポテンシャルを持っています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,790 (外税) 
【ニュイ=サン=ジョルジュかヴォーヌ=ロマネか・・いずれにしても、ジャン=ニコラがお得意なスタイルです!】
 2017年ものは数が無かったので、ついつい・・おまけに2016年ものも同様だったので、二年続けて・・いや、都合3年か?・・良く溜めたもんですが、ようやっとご案内にこぎつけた次第です。

 ニコラ・ジェイのシャルドネのコラムにも書かせていただきましたが、ま~・・兎に角、全くのフレンチワイン・・見事なバーガンディです。2013年ものはまだどこか、あどけなさと甘やかさが抜けきらない・・でも近寄りやすいスタイルでしたが、年を経て、樹齢が上がって来たのと、畑の個性の引き出し方をスキルに出来てきたのかと思います。

 メオ=カミュゼと言えば、ドメーヌものでヴォーヌ=ロマネとニュイ=サン=ジョルジュに良い畑を持ち、昨今はもう神掛った荘厳な味わいを見せていますが、そんなブルゴーニュのドメーヌものに引けを取らない出来になって来たと言えます。

 単一ヴィンヤードもののビショップ・クリークは、ヴォーヌ=ロマネやニュイ=サン=ジョルジュ風のニュアンスを持ち、柔らかなテクスチュアながらもミネラリティに支えられた、もしくはコーティングされたかのような、ブルゴーニュワインファンにとっては非常に慣れた、そしてより近しい味わいに仕上がっています。

 今飲んでも充分に美味しいです。特に、ドメーヌものやネゴスもののメオのニュイ=サン=ジョルジュ、ニュイ=サン=ジョルジュ1級の美味しさには目を見張るものが有りますが、勝るとも劣らないと言って良いでしょう。

 土の風味の強い、悪く言えば土むさいニュイ=サン=ジョルジュに慣れた方は、おそらくメオのニュイ=サン=ジョルジュ、そして1級を飲んだら・・ビックリするはずなんですね。

「・・これがニュイ=サン=ジョルジュなのか?」

と。

 そこには、どこかに野暮ったさが燻る姿はまるで有りません。心地良い、テクスチュアの滑らかで、荘厳さとフィネスに満ちた味わいが有ります。このビショップ・クリークも、ニュイ=サン=ジョルジュ風・・・ヴォーヌ=ロマネ風ですから、おそらく違和感なく、美味しくいただけるんじゃないでしょうか。

 むしろブルゴーニュワインのように、

「・・・そろそろ飲んでも大丈夫だろうか?」

と、飲み頃を気にしつつ、

「・・あぁ・・まだ少し早かった・・」

と嘆く機会は減ると思いますよ。


 メオらしいエレガンスをきっちり表現できていると思います。さらに年を重ねたビショップ・クリークを飲みたくなるはずです。ご検討くださいませ。


2018 Pinot Noir Willamette Valley Own Rooted
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー・オウンルーテッド

15664
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 この“自根“ワインは、オレゴンのウィラメットバレーの葡萄畑ではまだ台木が比較的珍しかった頃に植えられ、少なくとも30年以上経過した古木の葡萄をブレンドしています。自社所有のビショプクリークからは黒い果実のニュアンスを、マクミンヴィルAVAで最も古いハイランドは樹齢45年で、凛とした印象を与えます。ニーサの1990年に植樹されたポマールクローンの葡萄はエレガントな赤い果実とスパイシーさを加えます。新樽率は50%でプラムの砂糖漬けや黒い果実の香り、若いうちはオリーブやローストした肉、塩味も感じられます。控えめながらミネラルや緊張感があり、とても繊細で高いポテンシャルを秘めています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,150 (外税) 


2017 Pinot Noir Willamette Own Rooted
ピノ・ノワール・ウィラメット・オウンルーテッド

14509
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

94 Points CellarTracker
■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル カールトン)」に所有する「Bishop Creek(ビショップ クリーク)」の葡萄を中心に「Eola-Amity Hills AVA(エオラ アミティ ヒルズ)」、「McMinnville AVA(マクミンヴィル)」、「Dundee Hills AVA(ダンディー ヒルズ)」という4つのAVAの葡萄を使用。それぞれ特徴のある8~10区画の葡萄を混ぜて新樽率33%で醸造されます。シングル ヴィンヤード ワインよりもチャーミングで飲みやすい味わいです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,980 (外税) 
【何と自根のピノ・ノワール!・・シームレスな味わいに感動!・・まだフレンチ・ピノは自分の根っこで立つことが出来ています!】
 フランスでは自根のキュヴェがほとんど有りませんで、特にブルゴーニュでは「全く」と言って良いほど・・無いと言うか、有り得ない状態です。

 あのD.R.C.でさえ、1990年前からのフィロキセラの被害で青息吐息のラ・ターシュは、それでも何とか1960年代まで頑張ったはずです。なので、その頃の生産量は微々たるもので、もう枯れてしまって生産できないギリギリのところまで追い込まれてようやく植え替えた・・と記憶しています。

 その植え替えではアメリカ系の葡萄の台木が使用されたはずですが、フレンチ・クローンをアメリカの大地に植えるのには、やはり台木を使用した方が良いんじゃないかと思いますが・・こちらはそんなことはお構いなしで、「自根」のようです。

 ウヴィラメット・ヴァレー(・ランサンブル)とは結構違っています。むしろこちらはより果実の風味がたっぷりで、より締まって冷ややかさを感じるのがベースのウィラメット・ヴァレー。こちらはとても豊かでふくよかです。

 黒系の果実も、赤系の果実もほぼ同様に感じられ、ニコラ・ジェイのラインナップでは、最もオレゴンの豊かさをアピールしているようにも感じられます。まぁ、言ってみれば・・ブルゴーニュの大地は「痩せて」いるんですね。

 しかし、結構なドライさで旨味もしっかり有りますので、良く有るサンテミリオンのような甘さにもたれかかったようなニュアンスは有りません。

 それにやはりどこか、自根由来の「のびやかさ」を感じます。一本筋が通っていると・・下から上まで「すっ」と伸びて行く感じが有るんですね。これ、以前もプラン・ド・ピエのワインで言ったことが有るんですが、飲まれた方の多くも同じ印象だったと言っていただけましたよ。

 意識しなければそれっきり・・かもしれませんが、

「そう来るかもしれないぞ?」

と思いながら飲んでみると、確かにそうだ!・・と思えるんですね。


 なので、フランスの希少な畑を蹂躙し破壊したフィロキセラの大罪は、決して消えることは無い訳です。・・それでも、

「フランスのピノ・ノワールの子孫は、アメリカで自分の根っこで立っている!」

ことが、まだ・・確かめられるのは、この上無い幸せなのかもしれません。ご検討くださいませ。

 左は2017年ものの写真です。


2018 Pinot Noir Willamette Valley l'Ensemble
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー・ランサンブル

15665
自然派
赤 ライトボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 今までのウィラメット・ヴァレー・ピノ・ノワールに新しく「L`Ensemble(ランサンブル)」というキュヴェ名を追加。フランス語で「調和」を意味する言葉で、葡萄畑の自然と醸造テクニックの調和を表現するためにこのキュヴェ名を付けました。基本的な醸造方法は変わりませんが、以前よりもシングルヴィンヤードの比率が上がり、さらに収穫量を抑えてよりクオリティの高い洗練された葡萄を使用するようになりました。ウィラメットヴァレーの8つのヴィンヤードの葡萄を区画ごとに別々に醸造して造られたワインのより良い樽を選抜して複雑さと深み、繊細さなどを表現できるように何度もブレンドを繰り返して完成させています。濃厚な黒い果実味と熟成のポテンシャルを感じさせるタンニン、複雑味もあり、価格は維持したままでより高品質のワインを造ることにチャレンジしています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,400 (外税) 


2017 Pinot Noir Willamette Valley
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー

14510
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 ウィラメット・ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル=カールトン)」に所有する「Bishop Creek(ビショップ・クリーク)」の葡萄を中心に「Eola-Amity Hills AVA(エオラ=アミティ・ヒルズ)」、「McMinnville AVA(マクミンヴィル)」、「Dundee Hills AVA(ダンディー・ヒルズ)」という4つのAVAの葡萄を使用。それぞれ特徴のある8~10区画の葡萄を混ぜて新樽率33%で醸造されます。上記のシングル ヴィンヤード ワインよりもチャーミングで飲みやすい味わいです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,480 (外税) 


2017 Pinot Noir Willamette Valley Magnumbottle
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー・マグナムボトル

14511
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル カールトン)」に所有する「Bishop Creek(ビショップ クリーク)」の葡萄を中心に「Eola-Amity Hills AVA(エオラ アミティ ヒルズ)」、「McMinnville AVA(マクミンヴィル)」、「Dundee Hills AVA(ダンディー ヒルズ)」という4つのAVAの葡萄を使用。それぞれ特徴のある8~10区画の葡萄を混ぜて新樽率33%で醸造されます。シングル ヴィンヤード ワインよりもチャーミングで飲みやすい味わいです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥19,800 (外税) 


2016 Pinot Noir Willamette Valley
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー

13766
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

94 Points Wine Spectator
92 Points Wine Enthusiast
92 Points Vinous Antonio Galloni
91 Points CellarTracker

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル カールトン)」に所有する「Bishop Creek(ビショップ クリーク)」の葡萄を中心に「Eola-Amity Hills AVA(エオラ アミティ ヒルズ)」、「McMinnville AVA(マクミンヴィル)」、「Dundee Hills AVA(ダンディー ヒルズ)」という4つのAVAの葡萄を使用。それぞれ特徴のある8~10区画の葡萄を混ぜて新樽率33%で醸造されます。シングル ヴィンヤード ワインよりもチャーミングで飲みやすい味わいです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,700 (外税) 


2016 Pinot Noir Willamette Valley Mugnumbottle
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー・マグナムボトル

13767
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

94 Points Wine Spectator
92 Points Wine Enthusiast
92 Points Vinous Antonio Galloni
91 Points CellarTracker

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル カールトン)」に所有する「Bishop Creek(ビショップ クリーク)」の葡萄を中心に「Eola-Amity Hills AVA(エオラ アミティ ヒルズ)」、「McMinnville AVA(マクミンヴィル)」、「Dundee Hills AVA(ダンディー ヒルズ)」という4つのAVAの葡萄を使用。それぞれ特徴のある8~10区画の葡萄を混ぜて新樽率33%で醸造されます。シングル ヴィンヤード ワインよりもチャーミングで飲みやすい味わいです。
1500ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥19,900 (外税) 
【短い間に超上質なピノ・ノワールに成長しました!ブルゴーニュの村名格並みは充分ある見事な味わいです!】
 2018年からは、ウィラメット・ヴァレーが、ウィラメット・ヴァレー・ランサンブルに名称変更になっていますので、今回ご案内させていただいている2016年、2017年は「ウィラメット・ヴァレー」になりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 非常に上質なビショップ・クリーク、ニーサ、モンタジには届きませんが、非常にバランスの良い柔らかで近しい味わいをしています。年々凝縮度は上がっていて、むしろ2018年ものは締まり気味・・とも取れますが、それは樹齢の上昇による要素の凝縮感と言うことなのかもしれません。

 ですので、2016~2018と言うご案内になりますと、2018年ものが一番凝縮度が高い・・となりますが、ワインの場合は単にそれだけでは判断できないですから・・少なくとも、瓶熟の長さがワインの味わいに与える影響は、計り知れないものが有ります。テイスターとしますとその辺はきちんと評価に織り込むのが普通ですが、最近はどうも・・直近のことしか受け取らない傾向が有るような気もして来ています。

 上級キュヴェのビショップ・クリークは、ニュイ=サン=ジョルジュ風、もしくはヴォーヌ=ロマネ風ですが、こちらのウィラメット・ヴァレー(・ランサンブル)も同系統です。ビショップ・クリークほどのミネラリティの多彩さ、よりメオらしい荘厳さは追いつきませんが、それでも相当に美味しいです。2013年ものの緩さが何か・・懐かしいとさえ思えます。

 一枚目の写真は2018年ものです。ランサンブルの名前が付いている方ですね。

 キュッとウエストの締まった感じが素晴らしいです。これは2016年ものから出て来た「締まり」ですが、そもそもある程度「出るところが出ていないと締まるウエストも無い」訳ですから、2016年ものあたりから、締めるに値するボディになってきたになってきた・・と言うことだと思います。

 一般的なカルフォルニアのピノ・ノワールのように、甘さでダレることが無く、ドライでやや白っぽさのある石灰感がほんのり漂います。飲み心地は正にブルゴーニュのピノ・ノワールと言って良く、チェリーやベリーの締まった果実感と滑らかでピュアな味わいが特徴です。「濃いな~・・」と言う感じはしないですね。

 やはりその辺はピノ・ノワールの聖地で育ったジャン=ニコラの感性が優先されているんだと思います。

 実は2017年と2018年だけでなく、2016年もテイスティングしているので写真を探しましたが、機種変更時にゴチャゴチャになってしまい、未だに探し出せていません。申し訳ありません。

 でも、2016年からは非常に見事な・・緩慢さの無い味わいになったと確認しています。是非とも飲んでみて下さい。リーズナブルだと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【高い評価の2014年よりもドライでエキス系の美しく品位高い仕上がり!とても好印象です!】

 ニコラ・ジェイのワインは2013年からリリースされ始めたと思いますが、noisy は昨年の2016年に2014年ものから扱わせていただいています。

「noisy さんのところじゃカルフォルニアは売れないんじゃないの?」

等と思われているかもしれませんが、実は2014年ものも早々に完売してるんですよね~。

 因みに2014年もののウィラメットヴァレーはワイン・アンスージャストが94Points、スペクテイターが93Pointsと、かなり好意的に評価されているようです。さすがに2015年ものの評価はまだ上がっていないようですが。

 で、早速飲んでみたんですね・・。いや、たった一年でこれだけ変わるか!・・と言う位、良くなってますね~・・かなりドメーヌ・エ・メゾンのメオ=カミュゼものが持つ美しいエキスと酸の姿に酷似してきています。

 是非2014年ものの色合いと比較してみていただきたいんですが・・、比べると2014年ものは全体が白っぽく見えるかな・・と思うんですがいかがでしょうか?

 やや半透明に白っぽいミネラリティ、ナトリウムっぽいようなニュアンスのミネラリティが全体を覆っているように見えるのが2014年、比べて2015年はそのような白っぽさは無く、むしろ透明でややハードなミネラリティ、クリスタルっぽく見えるんじゃないかと思うんですが、その差は非常にハッキリと香りや味わいに現れて来ています。

 やや柔らかいテクスチュアでポマールっぽさを感じさせてくれた2014年でしたが、2015年はむしろもう少しハードで、最近のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ的な、荘厳華麗なピノの姿に近いと感じました。

 まぁ、

「想像しているより甘く無いですよ・・」

と2014年ものに付いて評しましたが、2015年は、

「全く甘く無いですよ・・」

と言えるかと思います。


 とてもエキシーでほんのり複雑性の有るスパイスが香り、チェリー系果実が品位を持って表現されていると思われ、ブルゴーニュのピノ・ノワールが大好きな方々にも大いに許容される姿じゃないかと思います。

 昨今のメオ=カミュゼのワインは非常に素晴らしいです。ですが、「アンリ・ジャイエの薫陶を受けた・・」と言うことについては、それを引きずってはいないな・・と言う印象で、むしろDRC的なエキスの味わい + 品格 を感じさせてくれるものであって、それがまたニコラ・ジェイにも感じられることはとても嬉しいです。

 この左にかなり寄った写真も掲載させていただきましたが、とてもブルゴーニュ的な色合いを感覚として受けますよね。そして、温かく雨が余り降らない地で、葡萄の生育を見ながらベストのタイミングで収穫し、アルコール分や残留糖度を見て丁寧に醸造したことが伺えます。アルコール分は13%に仕上がっていてほぼドライですから、エキス系ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なのも伺えるかと思います。

 とても良い出来のウィラメットヴァレーでした、お勧めします!


 なお、シングル・ヴィンヤードもののビショップ・クリークは今回が初入荷で、2014年と2015年の両方が入って来ています。ただし非常に少量ですので、今回はテイスティングを見送っています。

 話に寄ればシングル・ヴィンヤードものはウィラメットヴァレーよりもポテンシャルが高いとのことで、かなり期待できそうですが、売れ行きを見て飲めるようなら飲みたいと思っています。量的には無いようでして、海外の評価機関でもテイスティング出来ていないようです。是非ご検討くださいませ。



 以下は2014年ウィラメットヴァレーのレヴューです。
-----━━━━━━━━━

【カルフォルニアとも違う緯度感!柔らかく滑らかなポマールに似たニュアンスです!】





「カルフォルニアのピノは甘くて・・」

とおっしゃる方が多いはずの noisy のお客様の気持ちは良~く・・判ります。カレラなら良いけど飲むタイミングが難しいし・・オ・ボン・クリマまでかな?・・などと言うようなものかと思います。

 でも安心してください・・いや、Xいてますよ・・とは言いません。おそらく想像されるより甘く無いです。オレゴンの持つ緯度的要素かな?・・と思いますが、バランスの良いソフトな酸、滑らかでやや太めのボディ、やや温かみを感じるタンニン以外は、ブルゴーニュ系のピノ・ノワールのフィネスを持っていると思います。

 それに、樽臭さも無く、いつ飲んでもおそらくとても美味しいはず・・まぁ、それもブルゴーニュのピノには無いものかもしれません。

 メオさんとジェイさん、そして醸造家の女性、トレーシーさんのジョイントでオレゴン・ピノ・ノワールを始めた訳ですが、トレーシーさんの苗字はケンダルさんだそうで、もしかして?・・そっちの絡みも有るのかな?・・などと邪推しています。もちろん、全然関係無いかもしれません。

 単にジューシーなピノでは無く、オ・ボン・クリマのジム・クレンデネンさんのピノ・ノワールのような冷ややかさも持つ、エレガントさも充分な、いつ飲んでも美味しいポマールっぽいワインです。美味しいと思います。是非ご検討くださいませ。


2015 Pinot Noir Willamette Valley
ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー

12701
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル カールトン)」に所有する「Bishop Creek(ビショップ クリーク)」の葡萄を中心に「Eola-Amity Hills AVA(エオラ アミティ ヒルズ)」、「McMinnville AVA(マクミンヴィル)」、「Dundee Hills AVA(ダンディー ヒルズ)」という4つのAVAの葡萄を使用。それぞれ特徴のある8~10区画の葡萄を混ぜて新樽率33%で醸造されます。シングル ヴィンヤード ワインよりもチャーミングで飲みやすい味わいです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥10,700 (外税) 


2015 Pinot Noir Bishop Creek
ピノ・ノワール・ビショップ・クリーク

12703
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル カールトン)」にある自社畑「Bishop Creek(ビショップ クリーク)」の葡萄のみで造られるシングル ヴィンヤード ワイン。9区画の中から厳選した2区画の葡萄を使用しています。シングル ヴィンヤードは新樽率が50%とやや高くなっており、凝縮感のある果実味と渋味のバランス、余韻の長さがあり熟成もできるポテンシャルを持っています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥13,350 (外税) 


2014 Pinot Noir Bishop Creek
ピノ・ノワール・ビショップ・クリーク

12702
自然派
赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
 ウィラメット ヴァレーの「Yamhill-Carlton AVA(ヤムヒル カールトン)」にある自社畑「Bishop Creek(ビショップ クリーク)」の葡萄のみで造られるシングル ヴィンヤード ワイン。9区画の中から厳選した2区画の葡萄を使用しています。シングル ヴィンヤードは新樽率が50%とやや高くなっており、凝縮感のある果実味と渋味のバランス、余韻の長さがあり熟成もできるポテンシャルを持っています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥13,350 (外税) 
【高い評価の2014年よりもドライでエキス系の美しく品位高い仕上がり!とても好印象です!】
 ニコラ・ジェイのワインは2013年からリリースされ始めたと思いますが、noisy は昨年の2016年に2014年ものから扱わせていただいています。

「noisy さんのところじゃカルフォルニアは売れないんじゃないの?」

等と思われているかもしれませんが、実は2014年ものも早々に完売してるんですよね~。

 因みに2014年もののウィラメットヴァレーはワイン・アンスージャストが94Points、スペクテイターが93Pointsと、かなり好意的に評価されているようです。さすがに2015年ものの評価はまだ上がっていないようですが。

 で、早速飲んでみたんですね・・。いや、たった一年でこれだけ変わるか!・・と言う位、良くなってますね~・・かなりドメーヌ・エ・メゾンのメオ=カミュゼものが持つ美しいエキスと酸の姿に酷似してきています。

 是非2014年ものの色合いと比較してみていただきたいんですが・・、比べると2014年ものは全体が白っぽく見えるかな・・と思うんですがいかがでしょうか?

 やや半透明に白っぽいミネラリティ、ナトリウムっぽいようなニュアンスのミネラリティが全体を覆っているように見えるのが2014年、比べて2015年はそのような白っぽさは無く、むしろ透明でややハードなミネラリティ、クリスタルっぽく見えるんじゃないかと思うんですが、その差は非常にハッキリと香りや味わいに現れて来ています。

 やや柔らかいテクスチュアでポマールっぽさを感じさせてくれた2014年でしたが、2015年はむしろもう少しハードで、最近のメオ=カミュゼのニュイ=サン=ジョルジュ的な、荘厳華麗なピノの姿に近いと感じました。

 まぁ、

「想像しているより甘く無いですよ・・」

と2014年ものに付いて評しましたが、2015年は、

「全く甘く無いですよ・・」

と言えるかと思います。


 とてもエキシーでほんのり複雑性の有るスパイスが香り、チェリー系果実が品位を持って表現されていると思われ、ブルゴーニュのピノ・ノワールが大好きな方々にも大いに許容される姿じゃないかと思います。

 昨今のメオ=カミュゼのワインは非常に素晴らしいです。ですが、「アンリ・ジャイエの薫陶を受けた・・」と言うことについては、それを引きずってはいないな・・と言う印象で、むしろDRC的なエキスの味わい + 品格 を感じさせてくれるものであって、それがまたニコラ・ジェイにも感じられることはとても嬉しいです。

 この左にかなり寄った写真も掲載させていただきましたが、とてもブルゴーニュ的な色合いを感覚として受けますよね。そして、温かく雨が余り降らない地で、葡萄の生育を見ながらベストのタイミングで収穫し、アルコール分や残留糖度を見て丁寧に醸造したことが伺えます。アルコール分は13%に仕上がっていてほぼドライですから、エキス系ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なのも伺えるかと思います。

 とても良い出来のウィラメットヴァレーでした、お勧めします!


 なお、シングル・ヴィンヤードもののビショップ・クリークは今回が初入荷で、2014年と2015年の両方が入って来ています。ただし非常に少量ですので、今回はテイスティングを見送っています。

 話に寄ればシングル・ヴィンヤードものはウィラメットヴァレーよりもポテンシャルが高いとのことで、かなり期待できそうですが、売れ行きを見て飲めるようなら飲みたいと思っています。量的には無いようでして、海外の評価機関でもテイスティング出来ていないようです。是非ご検討くださいませ。



 以下は2014年ウィラメットヴァレーのレヴューです。
━━━━━
【カルフォルニアとも違う緯度感!柔らかく滑らかなポマールに似たニュアンスです!】



「カルフォルニアのピノは甘くて・・」

とおっしゃる方が多いはずの noisy のお客様の気持ちは良~く・・判ります。カレラなら良いけど飲むタイミングが難しいし・・オ・ボン・クリマまでかな?・・などと言うようなものかと思います。

 でも安心してください・・いや、Xいてますよ・・とは言いません。おそらく想像されるより甘く無いです。オレゴンの持つ緯度的要素かな?・・と思いますが、バランスの良いソフトな酸、滑らかでやや太めのボディ、やや温かみを感じるタンニン以外は、ブルゴーニュ系のピノ・ノワールのフィネスを持っていると思います。

 それに、樽臭さも無く、いつ飲んでもおそらくとても美味しいはず・・まぁ、それもブルゴーニュのピノには無いものかもしれません。

 メオさんとジェイさん、そして醸造家の女性、トレーシーさんのジョイントでオレゴン・ピノ・ノワールを始めた訳ですが、トレーシーさんの苗字はケンダルさんだそうで、もしかして?・・そっちの絡みも有るのかな?・・などと邪推しています。もちろん、全然関係無いかもしれません。

 単にジューシーなピノでは無く、オ・ボン・クリマのジム・クレンデネンさんのピノ・ノワールのような冷ややかさも持つ、エレガントさも充分な、いつ飲んでも美味しいポマールっぽいワインです。美味しいと思います。是非ご検討くださいませ。


2014 Pinot Noir Willamette Valley
ピノ・ノワール・ウィラメットヴァレー

12077

赤 ミディアムボディ
アメリカ
オレゴン
ウィラメット・ヴァレー
ニコラ・ジェイ

■エージェント情報
○ピノ ノワール ウィラメット ヴァレー
葡萄品種: ピノ ノワール種100%
ヴィンテージ: 2014年
平均樹齢: 30年
醸造方法: 樫樽で15ヵ月間(新樽32%)
アルコール度数: 13.5%
販売時期: 2016年9月より
価格: オープン(参考小売価格9.000円(税抜))

2014年のオレゴンは春先から収穫まで天気が良く温暖だったので十分な日照量があり、糖度やタンニンの熟し具合、果皮の色付きなど素晴らしく成熟した葡萄を収穫することが出来ました。複雑で深みのある長熟に適したワインになっており、最高のヴィンテージと言われています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,550 (外税) 
【カルフォルニアとも違う緯度感!柔らかく滑らかなポマールに似たニュアンスです!】


「カルフォルニアのピノは甘くて・・」

とおっしゃる方が多いはずの noisy のお客様の気持ちは良~く・・判ります。カレラなら良いけど飲むタイミングが難しいし・・オ・ボン・クリマまでかな?・・などと言うようなものかと思います。

 でも安心してください・・いや、Xいてますよ・・とは言いません。おそらく想像されるより甘く無いです。オレゴンの持つ緯度的要素かな?・・と思いますが、バランスの良いソフトな酸、滑らかでやや太めのボディ、やや温かみを感じるタンニン以外は、ブルゴーニュ系のピノ・ノワールのフィネスを持っていると思います。

 それに、樽臭さも無く、いつ飲んでもおそらくとても美味しいはず・・まぁ、それもブルゴーニュのピノには無いものかもしれません。

 メオさんとジェイさん、そして醸造家の女性、トレーシーさんのジョイントでオレゴン・ピノ・ノワールを始めた訳ですが、トレーシーさんの苗字はケンダルさんだそうで、もしかして?・・そっちの絡みも有るのかな?・・などと邪推しています。もちろん、全然関係無いかもしれません。

 単にジューシーなピノでは無く、オ・ボン・クリマのジム・クレンデネンさんのピノ・ノワールのような冷ややかさも持つ、エレガントさも充分な、いつ飲んでも美味しいポマールっぽいワインです。美味しいと思います。是非ご検討くださいませ。