ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ルチアーノ・サンドローネ

ルチアーノ・サンドローネ

イタリア Luciano Sandrone ピエモンテ
● 2018年もののルチアーノ・サンドローネのご紹介です。ヴィテ・タリンのオーダーを忘れたのが後悔されます。去る2023年1月5日ルチアーノ・サンドローネ氏は死去されました。享年は76歳だったそうです。

 にこやかな笑顔で低音の響く声が思い出されますが、確か2017年ものは雹害で・・その笑顔が「しょぼん」として見えました。2018年ものがようやくリリースとなった時に亡くなられたようですから、

「2018年はルチアーノが最後まで目を掛けたヴィンテージ」

だと確信しています。

 ジェームス・サックリングさんが「REMEMBERING BAROLO MASTER LUCIANO SANDRONE」と言うビデオを残してくれています。ご興味のある方は是非アクセスしてみてください。

REMEMBERING BAROLO MASTER LUCIANO SANDRONE


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 凄いワインが入荷しました・・。何とイタリアの高貴種ネッビオーロの・・さらに凄いクローンのようです。モンフォルテ・ダルバのクリュ・レ・コステに植わっていた、たった1本の樹を増やして、四半世紀掛けてようやくのリリースだそうです。

 また、昨今はもう物凄い評価を連発しているレ・ヴィーニュも、そしてカンヌビ・ボスキスから名称変更になったアレステも入荷していますので、是非ご検討くださいませ。


 ルチアーノ・サンドローネのストーリーは非常にシンプルなものです。大手ネゴシアンで長くセラーの仕事に従事した後、バローロの中心にあるカンヌビの畑を買うチャンスが突然訪れました。最初の収穫は1978年、初めて自ら造ったワインに感銘を覚えました。その後少しずつ畑が増え、毎年造り続けるうち、次第に認知されるようになりました。

 ルチアーノと弟のルカは素晴らしいワインを造るために努力し続け、今日、この功績は世界中で認められ、毎年素晴らしい評価を得ています。キーワードはバランスです。

 セラーにおける伝統と革新、ワインにおけるエレガンスとボディ、ビジネスにおける国際的な取引と人間同士の付き合い。カンヌビの麓にある新しい醸造所は近代的な設備を備え、バローロ、ランガ、ロエロの地区に最上の畑を所有しています。全てのワインは固有の土壌、ミクロクリマ、酵母を持つ個々の区画を表現したものです。それぞれの畑を理解し、日々注意を払い、尊重することによって初めてその個性をワインに映し出すことができるのです。


2018 Barolo le Vigne
バローロ・レ・ヴィーニュ

17626

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
バローロ
ルチアーノ・サンドローネ

■エージェント情報
 異なる畑のワインをブレンドさせて作るというスタイルから、伝統的なバローロと言えるでしょう。標高、土壌、畑の向きが異なる4つの産地の相乗作用によって、非常にユニークなワインに仕上がっています。

畑 / Barolo-Vignane 2区画 / 標高:250m / 平均樹齢:20年 / 土壌:石灰岩質粘土 
  Novello-Merli / 標高:400m / 平均樹齢:25年 / 土壌:石灰岩質マール他、密度が濃く多様な土壌
  Monforte d’Alba-Conterni / 標高:450m / 平均樹齢:45年 / 土壌:石灰岩質マール他、密度が濃く多様な土壌
  Monforte d’Alba-Ceretta / 標高:250m / 平均樹齢:15年 / 土壌:石灰岩質マール、砂質

醸造 / 畑別に醸造。ステンレスタンクでマセラシオン9~10日間、発酵28日間。500リットルのフレンチオークで翌2月末までMLF。個々の樽のポテンシャルを見極め2005年夏にブレンドし、同じ樽で11月末まで熟成後、さらに18ヶ月瓶熟。

味わい / 2003年は安定した気候で、太陽に恵まれ雨が少なく、暑さの影響が少ない標高の高い畑には理想的でした。これ以上ないと言うほど素晴らしい出来で、異なる畑のブレンドワインとして、さらに類まれなる豊潤さと複雑性を兼ね備えたバローロとして、楽しむことができます。(2003年もの)

■ 葡萄品種
ネッビオーロ100%

■海外メディア情報
96+ Points The Wine Advocate
95 Points Wine Spectator
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥13,350 (外税) 
【いつの間にかカンヌービ・ボスキスの評価を超えてしまっているかつてのトップ・キュヴェ、レ・ヴィーニュ!ルチアーノのラストヴィンテージでしょう!】
 面白いもので、そもそもは大人気だったのはカンヌービ・ボスキスの方でした。飲んでみてもふくよかで柔らかく、近寄りやすい日向の味わいがしました。レ・ヴィーニュの方はやや硬く、少し不足した感じがしたものです。

 ですが、硬質さにさらにミネラリティの増大、エキス感が上昇して来たのは・・いつだったでしょうか?・・カンヌビ・ボスキスばかりが売れてレ・ヴィーニュはちっとも売れなかったのが・・逆転したんですね。

 まぁ、海外メディアの評価も同様に逆転していたんですが、それからはレ・ヴィーニュが売れ筋になり、カンヌビ・ボスキス改めアレステよりも早々に完売するようになりました。

 そして、バローロの城の真ん前の畑を借りて「ヴィテ・タリン2013年」をリリース・・そして安心しちゃったのかな・・と。バローロ・ボーイズの四番打者として活躍されたルチアーノさんでした。時代はどんどん移り変わりますね。ご検討くださいませ。


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【革新派の旗手が思う伝統的バローロの味わいを表現したレ・ヴィーニュです!2015年ものは今まででも最高評価でしょうか!】

 ほぼほぼいつ飲んでも美味しい・・でも、ちゃんと長く熟成するスタイルでも有る・・つまり、理想的な出来栄えのバローロを造っているサンドローネのレ・ヴィーニュです。

 一昔前までは「カンヌビ・ボスキス(今はアレステ)」 の後塵を拝す存在でしたが、この5年ほどの間に追いついてしまいました。

 言ってしまえば、充実したリッチな味わいが基本と思えるサンドローネのワインに在っては、

「エレガント系」

のバローロでも有り、

「(サンドローネが思う)伝統的」

なバローロでも有ります。

 もう、2010年頃からは、上値で97ポイントと言う高い評価を連続して得ていますので、誰が飲んでも文句の無いバローロ・・と言うことが出来ると思います。

 最も今回は「ヴィテ・タリン2013」と言う化け物が居りますんで、ちょっと霞んでしまうかもしれませんが、価格もそれなりですから・・。

 いつ開けても、いつ飲んでも、「ウェルカム!」と言ってくれるバローロの存在は大きいと思います。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2012年ものも高評価でしたが2014年レ・ヴィーニュも負けない仕上がりです!!むしろカンヌビ・ボスキス(アレステ)を凌駕した評点です!】

 複数のクリュをブレンドして仕上げるレ・ヴィーニュです。2011年も良かったですが2014年、やや評価機関によりバラついていますが、94~96 Points とグレートなワインのボックス相場になっています。

 まぁ、エリオ・アルターレさんとか、ルチアーノ・サンドローネさんとかのクリュ・バローロは、

「凄く美味しい!」

「こんなワイン、初めて飲んだ!」

と、出会って無かった方なら必ずそうおっしゃいますし、歴戦の強者でも、


「久しぶりに飲んだけど・・批判のしようが無いね・・」

と感じられるでしょう。


 タイミングにより大きく印象の異なる大樽派とは違い、ほとんどの場合、いつ空けても開放的な美味しさを感じさせてくれることが多いです。

 サンドローネさんのワインは、種の比重が多いネッビオーロの種をつぶさぬようにし、またバリックで緩やかな酸化を施すことによって、まるでタイムマシンのように若くポテンシャル高いクリュ・バローロのネッビオーロを近寄り易く開放的に仕上げています。


 2012年も良い出来のようです。今回は正規エージェント品です。是非ご検討くださいませ。



 以下は大昔のコメントを拾って来て掲載しています。非常に古いので・・でもご参考までに!

━━━━━
 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。

 と、1999年のレ・ヴィーニュを評しました。個人的には1999年カンヌービ・ボスキスより好印象を受けましたが、人によりなんでしょうね。

リアルワインガイド 第9号 (有)寿スタジオ より抜粋
今飲んで 90 ポテンシャル 91 飲み頃予想 2006 ~ 2020


 実を言うとRWGのテイスティングでは、noisy 的には この「レ・ヴィーニュ」 の方が 「カンヌービ・ボスキス」を凌駕していると判断しました。その心は...ただ本当にそう感じたからです。人の感性により評価に差異が出ることはとても自然なことですから、低いの高いのと文句を言うつもりは毛頭有りません。(まあ、、愚痴は出るでしょう..ね)

 アドヴォケイト誌のダニエル・トーマセス氏は、
レ・ヴィーニュ '99 94Points
カンヌービ・ボスキス '99 93Points
と評価していますが、奇しくもポイント的には noisy の判断とほぼ同じ結果になりました。しかし、飲み頃の始まりなどを見てみると、noisy とは違った見方をしているような感じも受けます。

 反面、インターナショナル・ワインセラーのタンザー氏は、
レ・ヴィーニュ '99 91(+) Points
カンヌービ・ボスキス '99 93 Points
と、奇しくもRWGとほぼ同様の評価をしていますが、レ・ヴィーニュに関しては (+) で上値の可能性を示唆しています。

 単純な話ですが、カンヌービ・ボスキス は 3つの機関が 93ということですので確定..レ・ヴィーニュに関しては 91~94 とややばらけた評価になっています。

 こういった雑誌や評価機関による評価・評点というのは、ほとんどの場合 ある一瞬の出来事を切り取って判断されますから、それが全てを現していることにはなりえません。あくまで 購入ワイン選択の参考 等に留めるべきでしょう。noisy が 「ああだ、こうだ」言った上でそれが正解である、などと主張するつもりも有りません。正解などは有り得ない..のがワインの評価・表現だと思います。幾らスミレの花の香りがする..などと言っても、それに近い香りに受け取れる..というのが関の山で、本当にスミレの花の香りかどうか..ねぇ。

 しかし、人間の感覚とは恐ろしいもので、研ぎ澄まされると常人では考えられない世界に入って行くのでしょう。もしかしたら noisy も常人では無いのかも..しれませんし..。(ん?誰だ?昔からどう見たってフツーじゃないよって言ってるのは!) スミレも匂えば桜も香る..スミレは群生か一株か..はたまた咲き始めか散り際か、潰した残り香か..桜は咲いたものか桜餅の葉を噛み切ったときの鼻腔を通る香りかなど..人を煙に巻こうと思えば、何だって言えるわけです。

 そうは言いながらも出来る限り公平に..例えば自分の出品したワインなら、高い評価をして貰えれば販売面も良いのでしょうし、とても嬉しいです。しかし、もしそこで我欲だけでワインの判断を狂わせてしまうとすればとても悲しいことですし、まだ修行が(!)足りないということでしょう。この先に良い前例になるはずなど有りません。良くないものは駄目と、良いものにはエールを送る、というスタイルを(リアル同様)貫いて行きたいと思っています。


 ありゃりゃ..と、風邪で熱がある性でしょうか..一気に書いていたら有らぬ方向に話が行ってしまいましたが、せっかく書いたので消すのも勿体ない..一応取っておきます。で.でも、どうやって 落ち をつけるかが問題ですね。


 まあ、noisy 的には 「これは すんごく良い 」と 判断したわけです。それよりも高い人もいれば(いなかったっけ?) 低い人もいた..とただそれだけです。

 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。


 めちゃんこ旨かった..とそれだけ..お伝えしておきましょう。今から飲んでも硬くて飲めない、渋い、などということは有りません。(移動直後に飲んだら判りませんが) お薦めいたします。


2018 Barolo Areste
バローロ・アレステ

17627

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
バローロ
ルチアーノ・サンドローネ

■エージェント情報
ランゲ地区の畑をブレンドすることで一定の個性と味わいを備えたワインを造ることができますが、ルチアーノはカンヌビ・ボスキスを選び、 1985年より毎年個別に醸造しています。クリュの概念をもたらし、革新者と言われるようになりました。
畑 / Barolo Cannubi Boschis
標高 / 250m
平均樹齢 / 30年
土壌  / 石灰岩質粘土でまばらに砂の層
醸造 / ステンレス・タンクでマセラシオン7~8日間、発酵28日間、500リットルのフレンチオークで 2004年2月末までMLF後、24ヶ月熟成、さらに18ヶ月瓶熟。

■ 葡萄品種
ネッビオーロ100%

■海外メディア情報
Wine Advocate 96 Points
Wine Spectator 95 Points
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥16,850 (外税) 
【カンティーナで働き始めた孫たちの名前の前の部分を取って足して・・「アレ」+「ステ」。クリュ・カンヌビ・ボスキスです。】
 まさかこんなことになっているなんて・・人間、判らないものです。そもそもこの2018年もののオファーは昨年でしたから、まぁ・・めちゃ忙しい時でして・・結構にいい加減な返事をしてしまっていたようで、おそらくヴィテ・タリンは・・余りの高価さにスルー、他のキュヴェも取りあえず少しだけ頼んでおいて、後で足そうと思ってしまったんですね。

 そうしたら正月早々、ショックなニュースが入って来ました。一瞬、

「・・えっ?」

と声が出てしまったように記憶しています。

 孫たちが働き始めて・・カンティーナ・ルチアーノ・サンドローネの宝でもある「クリュ・カンヌービ・ボスキス」のクレジットを孫たちの名前の「アレ(ッシア)」と「ステ(ファノ)」に変更しています。

 何かちょっと・・うるるとして来てしまいますね。ルチアーノの最後の仕事になったと思われるヴィンテージです。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです
-----
【いつも高得点なのでこれで普通の評価では有りますが、いつ飲んでも素晴らしいです!】

 こちらも97ポイントからの凄い評価です。実質レ・ヴィーニュとは同じ評価と言って良いかと思います。ル・ヴィーニュが、サンドローネ風の繊細系、エレガント系、古典的バローロで有るのに対し、先進的、パワフル系のモダン・バローロで有り、畑の個性を前面に打ち出してくる個性的なバローロでも有ります。

 それに、

「個性でも有る膨大なタンニンにどのように向き合うか?」

と言う観点は、ネッビオーロの生産者にとって重要なポイントです。


 ある生産者は、

「それは時間が解決することだろう。」

と言い、またある生産者は、

「タンニンをタンニンとして分離して意識させるようなワインではダメだ。」

と考えるはずです。

 このワインは後者で有り、タンニンは、実はちゃんとあるけれどそれを意識させないほど極上の質に高めています。

 そして、カンヌビ・ボスキスならでは複雑性とパワーを感じます・・・でも、充実した味わいなので「パワフルだ」としていますが、カンヌビ・ボスキスも・・実は非常に上品なんですよね。あくまで「ル・ヴィーニュ」をちゃんと説明したいので、繊細系 対 パワフル系 としていますが、きめ細やかで上品!・・さすが!・・と感じられることでしょう。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2013年よりカンヌビ・ボスキスからアレステへと名称変更しています!サンドローネのフラッグシップワイン!】

 2013年ものを仕入れようとは思っていたものの、瞬く間に無くなってしまいまして・・失敗したなぁ・・残念でした。長年使用してきた「カンヌビ・ボスキス」の名前をお孫さんの名前の組み合わせで「アレステ」と変更しています。

 とは言え、サンドローネ的果実をたっぷりと感じさせてくれる見事な味わいは、下級キュヴェを飲んでも「全く変わらない」ことが判ります。

 このアレステはサンドローネのトップキュヴェです。誤解を恐れずに言ってしまえば、やはりこのカンヌビ・ボスキスはサンドローネ的だと感じる果実のバローロです。まぁ・・誰が飲んでも・・

「美味しい!・・・凄い!」

と感じる味わいですね。人気が有るのも理解できる味わいです。


 しかし最近、異変が起きています。今までどんなに・・いや・・ハッキリは言えませんが、どうやってももう一方の旗印、「ル・ヴィーニュ」が「カンヌビ・ボスキス」の評価を超えることは無かったんですが・・2011年ものの頃からその傾向が変化してきたんです。

 そう・・単純にメディアが・・では有るんですが、意識的とも考えられるほど「ル・ヴィーニュ」の評価を上げ、「カンヌビ・ボスキス(アレステ)」の評価を下げているように感じるんですね・・。言ってしまえばアレステの果実のバローロに対し、ル・ヴィーニュはバローロらしいバローロ・・かな・・と思います。おそらくですが美味しいワインの定義が変わりつつあるのかな・・と思うんですが、noisy 的には、

「個性が有って・・だから楽しいし、どちらも美味い」

と感じます。・・何せ同じ方が造っていらっしゃるわけですし、大昔からのスタイル、ブレンドで仕上げる「ル・ヴィーニュ」と、単独畑故の個性が生きる「アレステ」なんですから・・。国は異なりますがその昔はあのロマネ=コンティとラ・ロマネは同じ畑でした。今となってはブレンドしてみたいかもしれませんが、大方の人々は別々で良かった・・とも思われるんじゃないかと。


 この辺り、まだnoisy はしっかりと確認していないので、いずれ両方開けてチェックしてみたいと思っています。いずれにしましても

「バローロを代表する素晴らしいバローロ!」

です。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
 複数のクリュをブレンドして仕上げるレ・ヴィーニュです。2011年も良かったですが2012年、やや評価機関によりバラついていますが、93~97 Points とグレートなワインのボックス相場になっています。

 まぁ、エリオ・アルターレさんとか、ルチアーノ・サンドローネさんとかのクリュ・バローロは、

「凄く美味しい!」

「こんなワイン、初めて飲んだ!」

と、出会って無かった方なら必ずそうおっしゃいますし、歴戦の強者でも、


「久しぶりに飲んだけど・・批判のしようが無いね・・」

と感じられるでしょう。


 タイミングにより大きく印象の異なる大樽派とは違い、ほとんどの場合、いつ空けても開放的な美味しさを感じさせてくれることが多いです。

 サンドローネさんのワインは、種の比重が多いネッビオーロの種をつぶさぬようにし、またバリックで緩やかな酸化を施すことによって、まるでタイムマシンのように若くポテンシャル高いクリュ・バローロのネッビオーロを近寄り易く開放的に仕上げています。


 2012年も良い出来のようです。今回は正規エージェント品です。是非ご検討くださいませ。



 以下は大昔のコメントを拾って来て掲載しています。非常に古いので・・でもご参考までに!

━━━━━
 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。

 と、1999年のレ・ヴィーニュを評しました。個人的には1999年カンヌービ・ボスキスより好印象を受けましたが、人によりなんでしょうね。

リアルワインガイド 第9号 (有)寿スタジオ より抜粋
今飲んで 90 ポテンシャル 91 飲み頃予想 2006 ~ 2020


 実を言うとRWGのテイスティングでは、noisy 的には この「レ・ヴィーニュ」 の方が 「カンヌービ・ボスキス」を凌駕していると判断しました。その心は...ただ本当にそう感じたからです。人の感性により評価に差異が出ることはとても自然なことですから、低いの高いのと文句を言うつもりは毛頭有りません。(まあ、、愚痴は出るでしょう..ね)

 アドヴォケイト誌のダニエル・トーマセス氏は、
レ・ヴィーニュ '99 94Points
カンヌービ・ボスキス '99 93Points
と評価していますが、奇しくもポイント的には noisy の判断とほぼ同じ結果になりました。しかし、飲み頃の始まりなどを見てみると、noisy とは違った見方をしているような感じも受けます。

 反面、インターナショナル・ワインセラーのタンザー氏は、
レ・ヴィーニュ '99 91(+) Points
カンヌービ・ボスキス '99 93 Points
と、奇しくもRWGとほぼ同様の評価をしていますが、レ・ヴィーニュに関しては (+) で上値の可能性を示唆しています。

 単純な話ですが、カンヌービ・ボスキス は 3つの機関が 93ということですので確定..レ・ヴィーニュに関しては 91~94 とややばらけた評価になっています。

 こういった雑誌や評価機関による評価・評点というのは、ほとんどの場合 ある一瞬の出来事を切り取って判断されますから、それが全てを現していることにはなりえません。あくまで 購入ワイン選択の参考 等に留めるべきでしょう。noisy が 「ああだ、こうだ」言った上でそれが正解である、などと主張するつもりも有りません。正解などは有り得ない..のがワインの評価・表現だと思います。幾らスミレの花の香りがする..などと言っても、それに近い香りに受け取れる..というのが関の山で、本当にスミレの花の香りかどうか..ねぇ。

 しかし、人間の感覚とは恐ろしいもので、研ぎ澄まされると常人では考えられない世界に入って行くのでしょう。もしかしたら noisy も常人では無いのかも..しれませんし..。(ん?誰だ?昔からどう見たってフツーじゃないよって言ってるのは!) スミレも匂えば桜も香る..スミレは群生か一株か..はたまた咲き始めか散り際か、潰した残り香か..桜は咲いたものか桜餅の葉を噛み切ったときの鼻腔を通る香りかなど..人を煙に巻こうと思えば、何だって言えるわけです。

 そうは言いながらも出来る限り公平に..例えば自分の出品したワインなら、高い評価をして貰えれば販売面も良いのでしょうし、とても嬉しいです。しかし、もしそこで我欲だけでワインの判断を狂わせてしまうとすればとても悲しいことですし、まだ修行が(!)足りないということでしょう。この先に良い前例になるはずなど有りません。良くないものは駄目と、良いものにはエールを送る、というスタイルを(リアル同様)貫いて行きたいと思っています。


 ありゃりゃ..と、風邪で熱がある性でしょうか..一気に書いていたら有らぬ方向に話が行ってしまいましたが、せっかく書いたので消すのも勿体ない..一応取っておきます。で.でも、どうやって 落ち をつけるかが問題ですね。


 まあ、noisy 的には 「これは すんごく良い 」と 判断したわけです。それよりも高い人もいれば(いなかったっけ?) 低い人もいた..とただそれだけです。

 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。


 めちゃんこ旨かった..とそれだけ..お伝えしておきましょう。今から飲んでも硬くて飲めない、渋い、などということは有りません。(移動直後に飲んだら判りませんが) お薦めいたします。


2018 Dolcetto d'Alba
ドルチェット・ダルバ

16594

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
ルチアーノ・サンドローネ

◆◆◆ヴィンテージ更新です!
■エージェント情報
 もっともシンプルな伝統的ワインです。全く異なる栽培条件の畑のブレンドによって生まれ、安定した高いレベルのワインを造り続けることができます。滑らかさ、バランス、穏やかな酸と抑えたアルコールによって伝わる美しい甘みを表現しています。

畑 / Barolo Rivassi、Crosia / Monforte d’Alba Castelleto、Cascina Pe Mol / Novello Ravera
標高 / 250~500m
平均樹齢 / 25年
土壌  / 様々な要素を含む多様な土壌
醸造 / 全てステンレス・タンクを使用。マセラシオン5~6日間、発酵14日間、MLF後、翌年の7月まで熟成、その後2ヶ月瓶熟。
味わい / 2006年は雨がほとんど降らない特別な年でした。冬と春の雨が蓄えられており、気温が過度に高くならなかった為、ブドウが完璧に熟すことができ、フレッシュでフルーティーなブーケが生まれ、バランスが取れた美しいハーモニーのワインに仕上がりました。(2006年もの)

■ 葡萄品種
ドルチェット100%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,150 (外税) 
【大きめのグラス、出来ればマグナムグラスで飲んでください。めちゃ美味しいドルチェットです!】2018年ものドルチェット・ダルバもアドヴォケイトで90ポイントでした!
 久し振りに飲んだサンドローネのドルチェットです。いや~・・テッカテカに輝きながら口内、舌、喉を通って行くシルキーなテクスチュアのドルチェットはサンドローネならでは!・・と言って過言ではないでしょう。高貴ささえ漂わせ、実に旨いです。ガッサガサなテクスチュアの真っ茶っ茶色なドルチェットが普通でしょう?この美しい、濃くも無く淡くも無い、美しい赤紫が全てを語っています。石灰のトーンまで写しているようじゃないですか!・・写真がたまたま良いのか、それとも腕が良いのか・・いや、やはり写真と言うのは恐ろしいもので、実際に目で見るよりも正直だったりしますから・・。

 しっかりとベリーやチェリーの小果実的味わいが有ります。果実感たっぷりで有りながらも縦構造が深いので、安直な味わいでは無いんですね。ドルチェットを小馬鹿にしがちでは有りますが、サンドローネは別格と言えます。

 今回、数がそんなにはご用意できなかったので・・正規ものの特売です。是非お早めにご検討くださいませ。実に旨い!一推しです!


 以下は大昔のコメントです。リアルワインガイドでイタリア編をやっていた頃の話しをしていますね・・。懐かしい!
━━━━━
 有る意味でドルチェット・ダルバの理想型と言えるんじゃないでしょうか?今までは数が少なくて、あっという間に無くなっていたワインです。詳細をお知らせしたくても..殆どの方に渡らない状態でした。

 またこのような繊細なドルチェットは、口径の小さな ISOグラス では、ポテンシャルを発揮できないため、ポイント評価は厳しい部分が有ります。(繊細なドルチェットなるものがほとんど存在しない為に起きる悲劇とも言えます..)

 脱線しますが、繊細系、大樽系 等の若いワインをISOグラスでテイスティングすると、まず樽のニュアンスを拾ってしまいます。新樽系のワインでもトップノーズに樽のニュアンスが来ることでご理解いただけるでしょう。つい最近まで入っていた入れ物のニュアンスが伝わることは極自然なことです。そして、大樽系の綺麗なワインなら、トップノーズに感じられる酸化香に混じった抜栓初期の不安定・不健全な部分を嗅ぎ分け、ややもすると「劣化」とか、悪く感じすぎると

「ブッショネじゃないの?」

とかマイナスに判断してしまいがちです。こういった場合は口径の大きなグラスに移し替えるとか、デキャンタしてみるとかしてみると全く無くなってしまいます。むしろとても伸びやかでピュアそのものに感じられると思います。

 まあ、サンドローネさんのドルチェットがお好きな方はその当たりは重々承知で、

「いいの、いいの、あんまり知らない方が幸せだし、手に入れるのが少しでも楽になるんだから..」

と、思っていらっしゃるんでしょう。

 RWGのかなり昔発行の第5号では(そうそう、noisy 大特集を組んでいただきまして有り難うございました)、noisyの健闘及ばず、やや低い評価に甘んじてしまいました。まあ、ISOグラスですので..仕方がない部分でもありますが、もし、一瓶お付き合いする機会があったなら、大きくその印象を変えるに違い有りません。アルターレのバルベーラも含め、このサンドローネのドルチェットは、「さくっと購入するべきワイン」と申し上げておきましょう。

 今回は珍しくテイスティング・コメントからはかけ離れた部分でもご紹介をしてみました。「優しさ」「しみじみ伝わる質の良さ」「エレガンス」に長けた素晴らしいワインです。


2018 Barbera d'Alba
バルベーラ・ダルバ

16593

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
ルチアーノ・サンドローネ

◆◆◆2022/03/16(水)より出荷可能です。

◆◆◆ヴィンテージ変更です!
■エージェント情報
畑: Novello - Merli & Rocche Di S. Nicola
 標高:380m(Merli) 420m(Rocche)
 平均樹齢:30年
 土壌:粘土が多い
畑:Monforte d’Alba - Cascina Pe Mol
 標高:500m
 平均樹齢:30年
 土壌:砂が多い
醸造:畑別に醸造。ステンレス・タンクでマセラシオン9日間、発酵28日間、500リットルの樽でMLF後ブレンドし、同じ樽で12ヶ月熟成、その後9ヶ月瓶熟。
味わい:生き生きとしたフレッシュなアロマに満ちています。フルボディでコクがあり非常にバランスが取れています。オークのヴァニラと混ざり合った果実味が複雑、且つ滑らかな味わいを生み出しています。
■ 葡萄品種
バルベーラ100%
94 Points The Wine Advocate
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,290 (外税) 
【何と・・2018年ものの普通のバルベーラ・ダルバが、アドヴォケイトで94ポイントです!・・どうなっちゃってるんでしょうか・・】
 実は・・

「ヴィンテージ更新です!」

で、そのままご案内しようと思っていたんですね・・。テイスティングもしていません。だって・・

「いつも美味しいから・・」


 で、そうだ・・一応、海外メディア情報も更新しようかと、アチコチ探していましたら・・なんと!

「2018年のバルベーラ・ダルバ / ルチアーノ・サンドローネは、アドヴォケイトで94ポイント!」

も付いちゃってたんですよ。・・ビックリです。

 何せ、今は新着発行5分前ですから・・はい。

 なので、急いて急いて仕方がないんですが、取りあえずご紹介させていただきます。

「やっぱり一度、開けるか・・」

と、思っていますが!・・売れる訳ですね・・美味しいんでしょう。減ってしまったので、またオーダーしておきます。どうぞよろしくお願いいたします!



 以下は以前のレヴューです。
-----
【サンドローネの濃密で滑らかな質感高いバルベーラ・ダルバ2017も特売です!!】



「サンドローネは何時飲んでも上も下も旨い!」

と言いつづけて苦節×年、それなりには聞き耳を持っていただけるような状態にはなりましたが、未だしっかりした定評を得られたとは言いかねます。実際、秀逸なバローロは言うに及ばず、ネッビオーロ・ダルバ、バルベーラ、ドルチェットの人気はさほどでも無く、飛ぶようには売れて行きません。

 まあ、数もそんなには無いので飛ぶように売れることを望んではいませんが、ピエモンテの濃度とエレガンスを巧妙に現しているワイン群ですから、一度くらいは試してみて欲しいなあ..という希望は強く持っています。むしろ、高くなってしまったブルゴーニュのリージョナル、村名クラスに引けを取らないどころか、超越した部分もありますし、似通った味わいを持っていると言えるでしょう。

 特にこの「バルベーラ・ダルバ」は、ブルーベリー、ラズベリーの風味、僅かにモカと言ったアロマ・ブケで、 「シャンボール=ミュジニー」とかなり重なるニュアンスを持っています。酸がやや温かみを持っていて膨らんで拡がりますから、中盤以降 から収束に掛けてはややこちらの方が強さを持っていますので若干異なります。

 あっけらかん・・としているのにしっかり果実とパワーも有るワインです。しなやかさが有りますので、飽きが来ないんですね。同じバローロ・ボーイズの主、エリオ・アルターレさんのバルベーラ・ダルバとも似ています。

 そう言えば、結構皆さん、アルターレもサンドローネも・・ご存じ無い方が多いので、とてもビックリしました。だいぶ前になりますが、エリオ・アルターレさんのラ・ヴィッラやラリジ、アルボリーナの特売で初めて飲まれた方も多かったようですが、かなりの高確率で、

「・・こんなに素晴らしいとは思わなかった・・」

とご連絡をいただきました。

 まぁ、noisy は彼らのワインが美味しいことを良く知っていて、何度もご案内させていただいてますから、

「当然ながらお客様はご存じだろう」

と言うスタンスに成りがちなんですが、実は良く知られている方はほんの極一部で、ほとんどの方が、

「アルターレ?サンドローネ・・?」

と言うような感じなんでしょうね。


 気温由来で品温の下がりやすい寒い時期には、このようなイタリアンワインは大活躍しますよ。特にある程度の人数でパーティなどをなさる際にはピッタリだと思います。少人数でしんみり飲んでも行けますが、そんな時はきっとブルゴーニュを飲みたいのでしょうし。


 noisy などは自分の好みに合っていますので、ついつい量を飲みすぎて、夜中に喉が渇いて起きてしまいました..(^^;; 好きなんですね、エレガントさも内包しつつ膨らんだ、ちょっと紫掛かったフレーヴァーが..ちなみになんと鱈チリで合わせたんですが、これが結構行けるんです ね。バッチリ有ってとは言いませんが、ポン酢の酸とバルベーラの酸・風味がマッチングしていたように思います。ついでに鱈子が有ったので、鱈と一緒に食し てみましたが...残念ながらこちらは少々無理だったようです。やはり魚・魚卵の発酵ものとは合わないようですね。

 アドヴォケイト誌は2017年のバルベーラ・ダルバに91ポイント。ジェブ・ダナックとジェームズ・サックリングも全く同様でした。
 
 何時飲んでも美味しい、気軽に開けてポテンシャルを発揮してくれるワインです。是非飲んでみてください。超お奨めです!


2017 Dolcetto d'Alba
ドルチェット・ダルバ

15958

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
ルチアーノ・サンドローネ

◆◆◆ヴィンテージ更新です!
■エージェント情報
 もっともシンプルな伝統的ワインです。全く異なる栽培条件の畑のブレンドによって生まれ、安定した高いレベルのワインを造り続けることができます。滑らかさ、バランス、穏やかな酸と抑えたアルコールによって伝わる美しい甘みを表現しています。

畑 / Barolo Rivassi、Crosia / Monforte d’Alba Castelleto、Cascina Pe Mol / Novello Ravera
標高 / 250~500m
平均樹齢 / 25年
土壌  / 様々な要素を含む多様な土壌
醸造 / 全てステンレス・タンクを使用。マセラシオン5~6日間、発酵14日間、MLF後、翌年の7月まで熟成、その後2ヶ月瓶熟。
味わい / 2006年は雨がほとんど降らない特別な年でした。冬と春の雨が蓄えられており、気温が過度に高くならなかった為、ブドウが完璧に熟すことができ、フレッシュでフルーティーなブーケが生まれ、バランスが取れた美しいハーモニーのワインに仕上がりました。(2006年もの)

■ 葡萄品種
ドルチェット100%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,150 (外税) 
【大きめのグラス、出来ればマグナムグラスで飲んでください。めちゃ美味しいドルチェットです!】
 久し振りに飲んだサンドローネのドルチェットです。いや~・・テッカテカに輝きながら口内、舌、喉を通って行くシルキーなテクスチュアのドルチェットはサンドローネならでは!・・と言って過言ではないでしょう。高貴ささえ漂わせ、実に旨いです。ガッサガサなテクスチュアの真っ茶っ茶色なドルチェットが普通でしょう?この美しい、濃くも無く淡くも無い、美しい赤紫が全てを語っています。石灰のトーンまで写しているようじゃないですか!・・写真がたまたま良いのか、それとも腕が良いのか・・いや、やはり写真と言うのは恐ろしいもので、実際に目で見るよりも正直だったりしますから・・。

 しっかりとベリーやチェリーの小果実的味わいが有ります。果実感たっぷりで有りながらも縦構造が深いので、安直な味わいでは無いんですね。ドルチェットを小馬鹿にしがちでは有りますが、サンドローネは別格と言えます。

 今回、数がそんなにはご用意できなかったので・・正規ものの特売です。是非お早めにご検討くださいませ。実に旨い!一推しです!


 以下は大昔のコメントです。リアルワインガイドでイタリア編をやっていた頃の話しをしていますね・・。懐かしい!
━━━━━
 有る意味でドルチェット・ダルバの理想型と言えるんじゃないでしょうか?今までは数が少なくて、あっという間に無くなっていたワインです。詳細をお知らせしたくても..殆どの方に渡らない状態でした。

 またこのような繊細なドルチェットは、口径の小さな ISOグラス では、ポテンシャルを発揮できないため、ポイント評価は厳しい部分が有ります。(繊細なドルチェットなるものがほとんど存在しない為に起きる悲劇とも言えます..)

 脱線しますが、繊細系、大樽系 等の若いワインをISOグラスでテイスティングすると、まず樽のニュアンスを拾ってしまいます。新樽系のワインでもトップノーズに樽のニュアンスが来ることでご理解いただけるでしょう。つい最近まで入っていた入れ物のニュアンスが伝わることは極自然なことです。そして、大樽系の綺麗なワインなら、トップノーズに感じられる酸化香に混じった抜栓初期の不安定・不健全な部分を嗅ぎ分け、ややもすると「劣化」とか、悪く感じすぎると

「ブッショネじゃないの?」

とかマイナスに判断してしまいがちです。こういった場合は口径の大きなグラスに移し替えるとか、デキャンタしてみるとかしてみると全く無くなってしまいます。むしろとても伸びやかでピュアそのものに感じられると思います。

 まあ、サンドローネさんのドルチェットがお好きな方はその当たりは重々承知で、

「いいの、いいの、あんまり知らない方が幸せだし、手に入れるのが少しでも楽になるんだから..」

と、思っていらっしゃるんでしょう。

 RWGのかなり昔発行の第5号では(そうそう、noisy 大特集を組んでいただきまして有り難うございました)、noisyの健闘及ばず、やや低い評価に甘んじてしまいました。まあ、ISOグラスですので..仕方がない部分でもありますが、もし、一瓶お付き合いする機会があったなら、大きくその印象を変えるに違い有りません。アルターレのバルベーラも含め、このサンドローネのドルチェットは、「さくっと購入するべきワイン」と申し上げておきましょう。

 今回は珍しくテイスティング・コメントからはかけ離れた部分でもご紹介をしてみました。「優しさ」「しみじみ伝わる質の良さ」「エレガンス」に長けた素晴らしいワインです。


2014 Barolo Areste
バローロ・アレステ

14047

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
バローロ
ルチアーノ・サンドローネ

ヴィンテージ変更です!
■エージェント情報
 異なる畑のワインをブレンドさせて作るというスタイルから、伝統的なバローロと言えるでしょう。標高、土壌、畑の向きが異なる4つの産地の相乗作用によって、非常にユニークなワインに仕上がっています。

畑 / Barolo-Vignane 2区画 / 標高:250m / 平均樹齢:20年 / 土壌:石灰岩質粘土 
  Novello-Merli / 標高:400m / 平均樹齢:25年 / 土壌:石灰岩質マール他、密度が濃く多様な土壌
  Monforte d’Alba-Conterni / 標高:450m / 平均樹齢:45年 / 土壌:石灰岩質マール他、密度が濃く多様な土壌
  Monforte d’Alba-Ceretta / 標高:250m / 平均樹齢:15年 / 土壌:石灰岩質マール、砂質

醸造 / 畑別に醸造。ステンレスタンクでマセラシオン9~10日間、発酵28日間。500リットルのフレンチオークで翌2月末までMLF。個々の樽のポテンシャルを見極め2005年夏にブレンドし、同じ樽で11月末まで熟成後、さらに18ヶ月瓶熟。

味わい / 2003年は安定した気候で、太陽に恵まれ雨が少なく、暑さの影響が少ない標高の高い畑には理想的でした。これ以上ないと言うほど素晴らしい出来で、異なる畑のブレンドワインとして、さらに類まれなる豊潤さと複雑性を兼ね備えたバローロとして、楽しむことができます。(2003年もの)■ 葡萄品種
ネッビオーロ100%
Wine Enthusiast 95 Points、Wine & Spirits 94 Points、Decanter 93 Points、James Suckling 93 Points、Wine Advocate 93 Points、Vinous 93 points
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥14,980 (外税) 
【2013年よりカンヌビ・ボスキスからアレステへと名称変更しています!サンドローネのフラッグシップワイン!】
 2013年ものを仕入れようとは思っていたものの、瞬く間に無くなってしまいまして・・失敗したなぁ・・残念でした。長年使用してきた「カンヌビ・ボスキス」の名前をお孫さんの名前の組み合わせで「アレステ」と変更しています。

 とは言え、サンドローネ的果実をたっぷりと感じさせてくれる見事な味わいは、下級キュヴェを飲んでも「全く変わらない」ことが判ります。

 このアレステはサンドローネのトップキュヴェです。誤解を恐れずに言ってしまえば、やはりこのカンヌビ・ボスキスはサンドローネ的だと感じる果実のバローロです。まぁ・・誰が飲んでも・・

「美味しい!・・・凄い!」

と感じる味わいですね。人気が有るのも理解できる味わいです。


 しかし最近、異変が起きています。今までどんなに・・いや・・ハッキリは言えませんが、どうやってももう一方の旗印、「ル・ヴィーニュ」が「カンヌビ・ボスキス」の評価を超えることは無かったんですが・・2011年ものの頃からその傾向が変化してきたんです。

 そう・・単純にメディアが・・では有るんですが、意識的とも考えられるほど「ル・ヴィーニュ」の評価を上げ、「カンヌビ・ボスキス(アレステ)」の評価を下げているように感じるんですね・・。言ってしまえばアレステの果実のバローロに対し、ル・ヴィーニュはバローロらしいバローロ・・かな・・と思います。おそらくですが美味しいワインの定義が変わりつつあるのかな・・と思うんですが、noisy 的には、

「個性が有って・・だから楽しいし、どちらも美味い」

と感じます。・・何せ同じ方が造っていらっしゃるわけですし、大昔からのスタイル、ブレンドで仕上げる「ル・ヴィーニュ」と、単独畑故の個性が生きる「アレステ」なんですから・・。国は異なりますがその昔はあのロマネ=コンティとラ・ロマネは同じ畑でした。今となってはブレンドしてみたいかもしれませんが、大方の人々は別々で良かった・・とも思われるんじゃないかと。


 この辺り、まだnoisy はしっかりと確認していないので、いずれ両方開けてチェックしてみたいと思っています。いずれにしましても

「バローロを代表する素晴らしいバローロ!」

です。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
 複数のクリュをブレンドして仕上げるレ・ヴィーニュです。2011年も良かったですが2012年、やや評価機関によりバラついていますが、93~97 Points とグレートなワインのボックス相場になっています。

 まぁ、エリオ・アルターレさんとか、ルチアーノ・サンドローネさんとかのクリュ・バローロは、

「凄く美味しい!」

「こんなワイン、初めて飲んだ!」

と、出会って無かった方なら必ずそうおっしゃいますし、歴戦の強者でも、


「久しぶりに飲んだけど・・批判のしようが無いね・・」

と感じられるでしょう。


 タイミングにより大きく印象の異なる大樽派とは違い、ほとんどの場合、いつ空けても開放的な美味しさを感じさせてくれることが多いです。

 サンドローネさんのワインは、種の比重が多いネッビオーロの種をつぶさぬようにし、またバリックで緩やかな酸化を施すことによって、まるでタイムマシンのように若くポテンシャル高いクリュ・バローロのネッビオーロを近寄り易く開放的に仕上げています。


 2012年も良い出来のようです。今回は正規エージェント品です。是非ご検討くださいませ。



 以下は大昔のコメントを拾って来て掲載しています。非常に古いので・・でもご参考までに!

━━━━━
 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。

 と、1999年のレ・ヴィーニュを評しました。個人的には1999年カンヌービ・ボスキスより好印象を受けましたが、人によりなんでしょうね。

リアルワインガイド 第9号 (有)寿スタジオ より抜粋
今飲んで 90 ポテンシャル 91 飲み頃予想 2006 ~ 2020


 実を言うとRWGのテイスティングでは、noisy 的には この「レ・ヴィーニュ」 の方が 「カンヌービ・ボスキス」を凌駕していると判断しました。その心は...ただ本当にそう感じたからです。人の感性により評価に差異が出ることはとても自然なことですから、低いの高いのと文句を言うつもりは毛頭有りません。(まあ、、愚痴は出るでしょう..ね)

 アドヴォケイト誌のダニエル・トーマセス氏は、
レ・ヴィーニュ '99 94Points
カンヌービ・ボスキス '99 93Points
と評価していますが、奇しくもポイント的には noisy の判断とほぼ同じ結果になりました。しかし、飲み頃の始まりなどを見てみると、noisy とは違った見方をしているような感じも受けます。

 反面、インターナショナル・ワインセラーのタンザー氏は、
レ・ヴィーニュ '99 91(+) Points
カンヌービ・ボスキス '99 93 Points
と、奇しくもRWGとほぼ同様の評価をしていますが、レ・ヴィーニュに関しては (+) で上値の可能性を示唆しています。

 単純な話ですが、カンヌービ・ボスキス は 3つの機関が 93ということですので確定..レ・ヴィーニュに関しては 91~94 とややばらけた評価になっています。

 こういった雑誌や評価機関による評価・評点というのは、ほとんどの場合 ある一瞬の出来事を切り取って判断されますから、それが全てを現していることにはなりえません。あくまで 購入ワイン選択の参考 等に留めるべきでしょう。noisy が 「ああだ、こうだ」言った上でそれが正解である、などと主張するつもりも有りません。正解などは有り得ない..のがワインの評価・表現だと思います。幾らスミレの花の香りがする..などと言っても、それに近い香りに受け取れる..というのが関の山で、本当にスミレの花の香りかどうか..ねぇ。

 しかし、人間の感覚とは恐ろしいもので、研ぎ澄まされると常人では考えられない世界に入って行くのでしょう。もしかしたら noisy も常人では無いのかも..しれませんし..。(ん?誰だ?昔からどう見たってフツーじゃないよって言ってるのは!) スミレも匂えば桜も香る..スミレは群生か一株か..はたまた咲き始めか散り際か、潰した残り香か..桜は咲いたものか桜餅の葉を噛み切ったときの鼻腔を通る香りかなど..人を煙に巻こうと思えば、何だって言えるわけです。

 そうは言いながらも出来る限り公平に..例えば自分の出品したワインなら、高い評価をして貰えれば販売面も良いのでしょうし、とても嬉しいです。しかし、もしそこで我欲だけでワインの判断を狂わせてしまうとすればとても悲しいことですし、まだ修行が(!)足りないということでしょう。この先に良い前例になるはずなど有りません。良くないものは駄目と、良いものにはエールを送る、というスタイルを(リアル同様)貫いて行きたいと思っています。


 ありゃりゃ..と、風邪で熱がある性でしょうか..一気に書いていたら有らぬ方向に話が行ってしまいましたが、せっかく書いたので消すのも勿体ない..一応取っておきます。で.でも、どうやって 落ち をつけるかが問題ですね。


 まあ、noisy 的には 「これは すんごく良い 」と 判断したわけです。それよりも高い人もいれば(いなかったっけ?) 低い人もいた..とただそれだけです。

 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。


 めちゃんこ旨かった..とそれだけ..お伝えしておきましょう。今から飲んでも硬くて飲めない、渋い、などということは有りません。(移動直後に飲んだら判りませんが) お薦めいたします。


2016 Dolcetto d'Alba
ドルチェット・ダルバ

15007

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
ルチアーノ・サンドローネ

◆◆◆ヴィンテージ更新です!
■エージェント情報
 もっともシンプルな伝統的ワインです。全く異なる栽培条件の畑のブレンドによって生まれ、安定した高いレベルのワインを造り続けることができます。滑らかさ、バランス、穏やかな酸と抑えたアルコールによって伝わる美しい甘みを表現しています。

畑 / Barolo Rivassi、Crosia / Monforte d’Alba Castelleto、Cascina Pe Mol / Novello Ravera
標高 / 250~500m
平均樹齢 / 25年
土壌  / 様々な要素を含む多様な土壌
醸造 / 全てステンレス・タンクを使用。マセラシオン5~6日間、発酵14日間、MLF後、翌年の7月まで熟成、その後2ヶ月瓶熟。
味わい / 2006年は雨がほとんど降らない特別な年でした。冬と春の雨が蓄えられており、気温が過度に高くならなかった為、ブドウが完璧に熟すことができ、フレッシュでフルーティーなブーケが生まれ、バランスが取れた美しいハーモニーのワインに仕上がりました。(2006年もの)

■ 葡萄品種
ドルチェット100%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,150 (外税) 
【大きめのグラス、出来ればマグナムグラスで飲んでください。めちゃ美味しいドルチェットです!】
 久し振りに飲んだサンドローネのドルチェットです。いや~・・テッカテカに輝きながら口内、舌、喉を通って行くシルキーなテクスチュアのドルチェットはサンドローネならでは!・・と言って過言ではないでしょう。高貴ささえ漂わせ、実に旨いです。ガッサガサなテクスチュアの真っ茶っ茶色なドルチェットが普通でしょう?この美しい、濃くも無く淡くも無い、美しい赤紫が全てを語っています。石灰のトーンまで写しているようじゃないですか!・・写真がたまたま良いのか、それとも腕が良いのか・・いや、やはり写真と言うのは恐ろしいもので、実際に目で見るよりも正直だったりしますから・・。

 しっかりとベリーやチェリーの小果実的味わいが有ります。果実感たっぷりで有りながらも縦構造が深いので、安直な味わいでは無いんですね。ドルチェットを小馬鹿にしがちでは有りますが、サンドローネは別格と言えます。

 今回、数がそんなにはご用意できなかったので・・正規ものの特売です。是非お早めにご検討くださいませ。実に旨い!一推しです!


 以下は大昔のコメントです。リアルワインガイドでイタリア編をやっていた頃の話しをしていますね・・。懐かしい!
━━━━━
 有る意味でドルチェット・ダルバの理想型と言えるんじゃないでしょうか?今までは数が少なくて、あっという間に無くなっていたワインです。詳細をお知らせしたくても..殆どの方に渡らない状態でした。

 またこのような繊細なドルチェットは、口径の小さな ISOグラス では、ポテンシャルを発揮できないため、ポイント評価は厳しい部分が有ります。(繊細なドルチェットなるものがほとんど存在しない為に起きる悲劇とも言えます..)

 脱線しますが、繊細系、大樽系 等の若いワインをISOグラスでテイスティングすると、まず樽のニュアンスを拾ってしまいます。新樽系のワインでもトップノーズに樽のニュアンスが来ることでご理解いただけるでしょう。つい最近まで入っていた入れ物のニュアンスが伝わることは極自然なことです。そして、大樽系の綺麗なワインなら、トップノーズに感じられる酸化香に混じった抜栓初期の不安定・不健全な部分を嗅ぎ分け、ややもすると「劣化」とか、悪く感じすぎると

「ブッショネじゃないの?」

とかマイナスに判断してしまいがちです。こういった場合は口径の大きなグラスに移し替えるとか、デキャンタしてみるとかしてみると全く無くなってしまいます。むしろとても伸びやかでピュアそのものに感じられると思います。

 まあ、サンドローネさんのドルチェットがお好きな方はその当たりは重々承知で、

「いいの、いいの、あんまり知らない方が幸せだし、手に入れるのが少しでも楽になるんだから..」

と、思っていらっしゃるんでしょう。

 RWGのかなり昔発行の第5号では(そうそう、noisy 大特集を組んでいただきまして有り難うございました)、noisyの健闘及ばず、やや低い評価に甘んじてしまいました。まあ、ISOグラスですので..仕方がない部分でもありますが、もし、一瓶お付き合いする機会があったなら、大きくその印象を変えるに違い有りません。アルターレのバルベーラも含め、このサンドローネのドルチェットは、「さくっと購入するべきワイン」と申し上げておきましょう。

 今回は珍しくテイスティング・コメントからはかけ離れた部分でもご紹介をしてみました。「優しさ」「しみじみ伝わる質の良さ」「エレガンス」に長けた素晴らしいワインです。


2017 Barbera d'Alba
バルベーラ・ダルバ

15201

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
ルチアーノ・サンドローネ

◆◆◆ヴィンテージ変更です!
■エージェント情報
畑: Novello - Merli & Rocche Di S. Nicola
 標高:380m(Merli) 420m(Rocche)
 平均樹齢:30年
 土壌:粘土が多い
畑:Monforte d’Alba - Cascina Pe Mol
 標高:500m
 平均樹齢:30年
 土壌:砂が多い
醸造:畑別に醸造。ステンレス・タンクでマセラシオン9日間、発酵28日間、500リットルの樽でMLF後ブレンドし、同じ樽で12ヶ月熟成、その後9ヶ月瓶熟。
味わい:生き生きとしたフレッシュなアロマに満ちています。フルボディでコクがあり非常にバランスが取れています。オークのヴァニラと混ざり合った果実味が複雑、且つ滑らかな味わいを生み出しています。
■ 葡萄品種
バルベーラ100%
91Points Jeb Dunnuck
91Points Wine Advocate
91Points James Suckling
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,290 (外税) 
【サンドローネの濃密で滑らかな質感高いバルベーラ・ダルバ2017も特売です!!】


「サンドローネは何時飲んでも上も下も旨い!」

と言いつづけて苦節×年、それなりには聞き耳を持っていただけるような状態にはなりましたが、未だしっかりした定評を得られたとは言いかねます。実際、秀逸なバローロは言うに及ばず、ネッビオーロ・ダルバ、バルベーラ、ドルチェットの人気はさほどでも無く、飛ぶようには売れて行きません。

 まあ、数もそんなには無いので飛ぶように売れることを望んではいませんが、ピエモンテの濃度とエレガンスを巧妙に現しているワイン群ですから、一度くらいは試してみて欲しいなあ..という希望は強く持っています。むしろ、高くなってしまったブルゴーニュのリージョナル、村名クラスに引けを取らないどころか、超越した部分もありますし、似通った味わいを持っていると言えるでしょう。

 特にこの「バルベーラ・ダルバ」は、ブルーベリー、ラズベリーの風味、僅かにモカと言ったアロマ・ブケで、 「シャンボール=ミュジニー」とかなり重なるニュアンスを持っています。酸がやや温かみを持っていて膨らんで拡がりますから、中盤以降 から収束に掛けてはややこちらの方が強さを持っていますので若干異なります。

 あっけらかん・・としているのにしっかり果実とパワーも有るワインです。しなやかさが有りますので、飽きが来ないんですね。同じバローロ・ボーイズの主、エリオ・アルターレさんのバルベーラ・ダルバとも似ています。

 そう言えば、結構皆さん、アルターレもサンドローネも・・ご存じ無い方が多いので、とてもビックリしました。だいぶ前になりますが、エリオ・アルターレさんのラ・ヴィッラやラリジ、アルボリーナの特売で初めて飲まれた方も多かったようですが、かなりの高確率で、

「・・こんなに素晴らしいとは思わなかった・・」

とご連絡をいただきました。

 まぁ、noisy は彼らのワインが美味しいことを良く知っていて、何度もご案内させていただいてますから、

「当然ながらお客様はご存じだろう」

と言うスタンスに成りがちなんですが、実は良く知られている方はほんの極一部で、ほとんどの方が、

「アルターレ?サンドローネ・・?」

と言うような感じなんでしょうね。


 気温由来で品温の下がりやすい寒い時期には、このようなイタリアンワインは大活躍しますよ。特にある程度の人数でパーティなどをなさる際にはピッタリだと思います。少人数でしんみり飲んでも行けますが、そんな時はきっとブルゴーニュを飲みたいのでしょうし。


 noisy などは自分の好みに合っていますので、ついつい量を飲みすぎて、夜中に喉が渇いて起きてしまいました..(^^;; 好きなんですね、エレガントさも内包しつつ膨らんだ、ちょっと紫掛かったフレーヴァーが..ちなみになんと鱈チリで合わせたんですが、これが結構行けるんです ね。バッチリ有ってとは言いませんが、ポン酢の酸とバルベーラの酸・風味がマッチングしていたように思います。ついでに鱈子が有ったので、鱈と一緒に食し てみましたが...残念ながらこちらは少々無理だったようです。やはり魚・魚卵の発酵ものとは合わないようですね。

 アドヴォケイト誌は2017年のバルベーラ・ダルバに91ポイント。ジェブ・ダナックとジェームズ・サックリングも全く同様でした。
 
 何時飲んでも美味しい、気軽に開けてポテンシャルを発揮してくれるワインです。是非飲んでみてください。超お奨めです!


2013 Barolo Vite Talin GiftBox
バローロ・ヴィテ・タラン 化粧箱入

14694

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
バローロ
ルチアーノ・サンドローネ

750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥45,000 (外税) 
【高貴種ネッビオーロの激レアクローン!?・・四半世紀にも及ぶ「挑戦」の結果がこれでした!・・アドヴォケイト他も100ポイント!ファーストヴィンテージです!】
 モンフォルテ・ダルバのクリュ、レ・コステの畑に奇妙な1本の樹が有った。その樹は周りの他の樹とは全く違う個性を見せていた。ルチアーノはその樹に惚れ込み、二区画に植え、育てた。

 その後2017年にDNA分析をしてみると、ネッビオーロであることが判った。しかも「最高品質」と折り紙付きで・・。そして2019年、世界中で販売を始めた。勿論メディア評価も抜群。


 大きく端折りますと・・と言うようなワインです。何せそんな「パーフェクト評価」でファーストヴィンテージですから、日本にも僅かしか入荷していないようです。

 海外の販売歴を見ても400ユーロと言う価格は有るもののすでに完売で、実物を販売しているサイトはまだ見当たりません。

 写真を検索すると、確かに栓を抜いたグラスの写真は出て来ます。PKさんのもの・・と言うコメントも見当たりましたが、PKさんなのか、アドヴォケイトの担当者のものなのかはハッキリしません。

「私が魅力的だと思うのは、バローロ・タランが私たちをブドウ畑とクリュの議論から遠ざけてしまうことです。ネビオーロのブドウは、最終的に私たちが愛するすべての偉大なバローロの背後にあるものであることを思い出させます。このワインは私たちをネッビオーロの中心に連れて行ってくれます。」

 のように、意味深なことを申したうえで・・100点と評価しています。


 まぁ、偉そうなことを言ってしまえば、バローロのクリュ論議など無用にしてしまう・・ネッビオーロの本質を教えてくれるバローロだ!・・と言うことなのでしょう。

 申し訳ありませんがたったの3本の入荷です。お早めにご検討くださいませ。



■「単一畑 Vite Talin ネッビオーロ最高品質判定」

 バローロの城の向かいに位置する単一畑のネッビオーロのブドウをルチアーノが初め手にしたのは1987年でした。前所有者のニックネームがついたタランと呼ばれる長い歴史のある区画で、大事に栽培されていたものをルチアーノが借りることになりました。

 品質向上を探求し畑作業を行う中で、一本のネッビオーロの樹がユニークな個性を持つことに気づきました。ブドウの芽がとても小さく、房はふぞろい、粒の一つ一つは小さめ、青みがかった深いプラム色など、とても個性的ですが、状態は安定しているので、ルチアーノは特に注意深くこの区画の観察を続け、その個性を信じ、その樹から苗木を造り2区画に植樹しました。

 丁寧な畑作業とワイン醸造のおかげで、その畑のブドウによるワインの品質が安定し、通常以上に優れたストラクチャーを備えてきたので、栽培と醸造を続けながらDNA分析を試みた結果、ルチアーノが信じた通り、2017年に最高品質のネッビオーロと判定されました。

 ◇ファースト・ヴィンテージ2013 25年間の集大成

 1987年以降実に25年に渡る丁寧な畑仕事と醸造実験の結果、ようやくヴィテ・タランの最初のヴィンテージ2013が6年の熟成を経て2019年にリリースされます。100%除梗、マセレーション後、50hlの直立型木製樽にて天然酵母により発酵。20~35日間の醸し期間中にヴィンテージによっては果帽を沈める為のフタを使用。醸し後、最初の澱引きをし、ステンレスタンクで一週間落ち着かせた後、再度澱引きをし500Lのフレンチオークでマロラティック発酵と2年間の熟成。タンニンのストラクチャーがしっかりとしているので新樽比
率は50%以上。澱引き後、大きな楕円のフレンチオーク樽で1年熟成させ瓶詰。その後さらに3年熟成させるので、収穫から6年を経て出荷されます。

 上品でリッチなワインです。長い熟成を経た欠点のないガーネット・レッドでフローラルや果実、スパイスのニュアンスを備えた複雑なアロマが重なり合い広がります。しっかりとしたタンニンとストラクチャーでパワフルな、長期熟成の可能性を約束されたワインです。
醸造 テイスティングノート Luciano Sandrone / Barolo Vite Talin
ルチアーノ・サンドローネ バローロ・ヴィテ・タラン


2015 Barolo Areste
バローロ・アレステ

14696

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
バローロ
ルチアーノ・サンドローネ

■エージェント情報
ランゲ地区の畑をブレンドすることで一定の個性と味わいを備えたワインを造ることができますが、ルチアーノはカンヌビ・ボスキスを選び、 1985年より毎年個別に醸造しています。クリュの概念をもたらし、革新者と言われるようになりました。
畑 / Barolo Cannubi Boschis
標高 / 250m
平均樹齢 / 30年
土壌  / 石灰岩質粘土でまばらに砂の層
醸造 / ステンレス・タンクでマセラシオン7~8日間、発酵28日間、500リットルのフレンチオークで 2004年2月末までMLF後、24ヶ月熟成、さらに18ヶ月瓶熟。
■ 葡萄品種
ネッビオーロ100%
Wine Enthusiast 97 Points
Vinous 96 Points
Wine Advocate 95 Points
James Suckling 94 Points
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥14,550 (外税) 
【いつも高得点なのでこれで普通の評価では有りますが、いつ飲んでも素晴らしいです!】
 こちらも97ポイントからの凄い評価です。実質レ・ヴィーニュとは同じ評価と言って良いかと思います。ル・ヴィーニュが、サンドローネ風の繊細系、エレガント系、古典的バローロで有るのに対し、先進的、パワフル系のモダン・バローロで有り、畑の個性を前面に打ち出してくる個性的なバローロでも有ります。

 それに、

「個性でも有る膨大なタンニンにどのように向き合うか?」

と言う観点は、ネッビオーロの生産者にとって重要なポイントです。


 ある生産者は、

「それは時間が解決することだろう。」

と言い、またある生産者は、

「タンニンをタンニンとして分離して意識させるようなワインではダメだ。」

と考えるはずです。

 このワインは後者で有り、タンニンは、実はちゃんとあるけれどそれを意識させないほど極上の質に高めています。

 そして、カンヌビ・ボスキスならでは複雑性とパワーを感じます・・・でも、充実した味わいなので「パワフルだ」としていますが、カンヌビ・ボスキスも・・実は非常に上品なんですよね。あくまで「ル・ヴィーニュ」をちゃんと説明したいので、繊細系 対 パワフル系 としていますが、きめ細やかで上品!・・さすが!・・と感じられることでしょう。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2013年よりカンヌビ・ボスキスからアレステへと名称変更しています!サンドローネのフラッグシップワイン!】

 2013年ものを仕入れようとは思っていたものの、瞬く間に無くなってしまいまして・・失敗したなぁ・・残念でした。長年使用してきた「カンヌビ・ボスキス」の名前をお孫さんの名前の組み合わせで「アレステ」と変更しています。

 とは言え、サンドローネ的果実をたっぷりと感じさせてくれる見事な味わいは、下級キュヴェを飲んでも「全く変わらない」ことが判ります。

 このアレステはサンドローネのトップキュヴェです。誤解を恐れずに言ってしまえば、やはりこのカンヌビ・ボスキスはサンドローネ的だと感じる果実のバローロです。まぁ・・誰が飲んでも・・

「美味しい!・・・凄い!」

と感じる味わいですね。人気が有るのも理解できる味わいです。


 しかし最近、異変が起きています。今までどんなに・・いや・・ハッキリは言えませんが、どうやってももう一方の旗印、「ル・ヴィーニュ」が「カンヌビ・ボスキス」の評価を超えることは無かったんですが・・2011年ものの頃からその傾向が変化してきたんです。

 そう・・単純にメディアが・・では有るんですが、意識的とも考えられるほど「ル・ヴィーニュ」の評価を上げ、「カンヌビ・ボスキス(アレステ)」の評価を下げているように感じるんですね・・。言ってしまえばアレステの果実のバローロに対し、ル・ヴィーニュはバローロらしいバローロ・・かな・・と思います。おそらくですが美味しいワインの定義が変わりつつあるのかな・・と思うんですが、noisy 的には、

「個性が有って・・だから楽しいし、どちらも美味い」

と感じます。・・何せ同じ方が造っていらっしゃるわけですし、大昔からのスタイル、ブレンドで仕上げる「ル・ヴィーニュ」と、単独畑故の個性が生きる「アレステ」なんですから・・。国は異なりますがその昔はあのロマネ=コンティとラ・ロマネは同じ畑でした。今となってはブレンドしてみたいかもしれませんが、大方の人々は別々で良かった・・とも思われるんじゃないかと。


 この辺り、まだnoisy はしっかりと確認していないので、いずれ両方開けてチェックしてみたいと思っています。いずれにしましても

「バローロを代表する素晴らしいバローロ!」

です。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
 複数のクリュをブレンドして仕上げるレ・ヴィーニュです。2011年も良かったですが2012年、やや評価機関によりバラついていますが、93~97 Points とグレートなワインのボックス相場になっています。

 まぁ、エリオ・アルターレさんとか、ルチアーノ・サンドローネさんとかのクリュ・バローロは、

「凄く美味しい!」

「こんなワイン、初めて飲んだ!」

と、出会って無かった方なら必ずそうおっしゃいますし、歴戦の強者でも、


「久しぶりに飲んだけど・・批判のしようが無いね・・」

と感じられるでしょう。


 タイミングにより大きく印象の異なる大樽派とは違い、ほとんどの場合、いつ空けても開放的な美味しさを感じさせてくれることが多いです。

 サンドローネさんのワインは、種の比重が多いネッビオーロの種をつぶさぬようにし、またバリックで緩やかな酸化を施すことによって、まるでタイムマシンのように若くポテンシャル高いクリュ・バローロのネッビオーロを近寄り易く開放的に仕上げています。


 2012年も良い出来のようです。今回は正規エージェント品です。是非ご検討くださいませ。



 以下は大昔のコメントを拾って来て掲載しています。非常に古いので・・でもご参考までに!

━━━━━
 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。

 と、1999年のレ・ヴィーニュを評しました。個人的には1999年カンヌービ・ボスキスより好印象を受けましたが、人によりなんでしょうね。

リアルワインガイド 第9号 (有)寿スタジオ より抜粋
今飲んで 90 ポテンシャル 91 飲み頃予想 2006 ~ 2020


 実を言うとRWGのテイスティングでは、noisy 的には この「レ・ヴィーニュ」 の方が 「カンヌービ・ボスキス」を凌駕していると判断しました。その心は...ただ本当にそう感じたからです。人の感性により評価に差異が出ることはとても自然なことですから、低いの高いのと文句を言うつもりは毛頭有りません。(まあ、、愚痴は出るでしょう..ね)

 アドヴォケイト誌のダニエル・トーマセス氏は、
レ・ヴィーニュ '99 94Points
カンヌービ・ボスキス '99 93Points
と評価していますが、奇しくもポイント的には noisy の判断とほぼ同じ結果になりました。しかし、飲み頃の始まりなどを見てみると、noisy とは違った見方をしているような感じも受けます。

 反面、インターナショナル・ワインセラーのタンザー氏は、
レ・ヴィーニュ '99 91(+) Points
カンヌービ・ボスキス '99 93 Points
と、奇しくもRWGとほぼ同様の評価をしていますが、レ・ヴィーニュに関しては (+) で上値の可能性を示唆しています。

 単純な話ですが、カンヌービ・ボスキス は 3つの機関が 93ということですので確定..レ・ヴィーニュに関しては 91~94 とややばらけた評価になっています。

 こういった雑誌や評価機関による評価・評点というのは、ほとんどの場合 ある一瞬の出来事を切り取って判断されますから、それが全てを現していることにはなりえません。あくまで 購入ワイン選択の参考 等に留めるべきでしょう。noisy が 「ああだ、こうだ」言った上でそれが正解である、などと主張するつもりも有りません。正解などは有り得ない..のがワインの評価・表現だと思います。幾らスミレの花の香りがする..などと言っても、それに近い香りに受け取れる..というのが関の山で、本当にスミレの花の香りかどうか..ねぇ。

 しかし、人間の感覚とは恐ろしいもので、研ぎ澄まされると常人では考えられない世界に入って行くのでしょう。もしかしたら noisy も常人では無いのかも..しれませんし..。(ん?誰だ?昔からどう見たってフツーじゃないよって言ってるのは!) スミレも匂えば桜も香る..スミレは群生か一株か..はたまた咲き始めか散り際か、潰した残り香か..桜は咲いたものか桜餅の葉を噛み切ったときの鼻腔を通る香りかなど..人を煙に巻こうと思えば、何だって言えるわけです。

 そうは言いながらも出来る限り公平に..例えば自分の出品したワインなら、高い評価をして貰えれば販売面も良いのでしょうし、とても嬉しいです。しかし、もしそこで我欲だけでワインの判断を狂わせてしまうとすればとても悲しいことですし、まだ修行が(!)足りないということでしょう。この先に良い前例になるはずなど有りません。良くないものは駄目と、良いものにはエールを送る、というスタイルを(リアル同様)貫いて行きたいと思っています。


 ありゃりゃ..と、風邪で熱がある性でしょうか..一気に書いていたら有らぬ方向に話が行ってしまいましたが、せっかく書いたので消すのも勿体ない..一応取っておきます。で.でも、どうやって 落ち をつけるかが問題ですね。


 まあ、noisy 的には 「これは すんごく良い 」と 判断したわけです。それよりも高い人もいれば(いなかったっけ?) 低い人もいた..とただそれだけです。

 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。


 めちゃんこ旨かった..とそれだけ..お伝えしておきましょう。今から飲んでも硬くて飲めない、渋い、などということは有りません。(移動直後に飲んだら判りませんが) お薦めいたします。


2015 Barolo le Vigne
バローロ・レ・ヴィーニュ

14695

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
バローロ
ルチアーノ・サンドローネ

■エージェント情報
 異なる畑のワインをブレンドさせて作るというスタイルから、伝統的なバローロと言えるでしょう。標高、土壌、畑の向きが異なる4つの産地の相乗作用によって、非常にユニークなワインに仕上がっています。

畑 / Barolo-Vignane 2区画 / 標高:250m / 平均樹齢:20年 / 土壌:石灰岩質粘土 
  Novello-Merli / 標高:400m / 平均樹齢:25年 / 土壌:石灰岩質マール他、密度が濃く多様な土壌
  Monforte d’Alba-Conterni / 標高:450m / 平均樹齢:45年 / 土壌:石灰岩質マール他、密度が濃く多様な土壌
  Monforte d’Alba-Ceretta / 標高:250m / 平均樹齢:15年 / 土壌:石灰岩質マール、砂質

醸造 / 畑別に醸造。ステンレスタンクでマセラシオン9~10日間、発酵28日間。500リットルのフレンチオークで翌2月末までMLF。個々の樽のポテンシャルを見極め2005年夏にブレンドし、同じ樽で11月末まで熟成後、さらに18ヶ月瓶熟。

味わい / 2003年は安定した気候で、太陽に恵まれ雨が少なく、暑さの影響が少ない標高の高い畑には理想的でした。これ以上ないと言うほど素晴らしい出来で、異なる畑のブレンドワインとして、さらに類まれなる豊潤さと複雑性を兼ね備えたバローロとして、楽しむことができます。(2003年もの)

■ 葡萄品種
ネッビオーロ100%
James Suckling 97 Points
Wine Enthusiast 96 Points
Vinous 95+ Points
Wine Advocate 95+ Points
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,950 (外税) 
【革新派の旗手が思う伝統的バローロの味わいを表現したル・ヴィーニュです!2015年ものは今まででも最高評価でしょうか!】
 ほぼほぼいつ飲んでも美味しい・・でも、ちゃんと長く熟成するスタイルでも有る・・つまり、理想的な出来栄えのバローロを造っているサンドローネのル・ヴィーニュです。

 一昔前までは「カンヌビ・ボスキス(今はアレステ)」 の後塵を拝す存在でしたが、この5年ほどの間に追いついてしまいました。

 言ってしまえば、充実したリッチな味わいが基本と思えるサンドローネのワインに在っては、

「エレガント系」

のバローロでも有り、

「(サンドローネが思う)伝統的」

なバローロでも有ります。

 もう、2010年頃からは、上値で97ポイントと言う高い評価を連続して得ていますので、誰が飲んでも文句の無いバローロ・・と言うことが出来ると思います。

 最も今回は「ヴィテ・タラン2013」と言う化け物が居りますんで、ちょっと霞んでしまうかもしれませんが、価格もそれなりですから・・。

 いつ開けても、いつ飲んでも、「ウェルカム!」と言ってくれるバローロの存在は大きいと思います。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2012年ものも高評価でしたが2014年レ・ヴィーニュも負けない仕上がりです!!むしろカンヌビ・ボスキス(アレステ)を凌駕した評点です!】

 複数のクリュをブレンドして仕上げるレ・ヴィーニュです。2011年も良かったですが2014年、やや評価機関によりバラついていますが、94~96 Points とグレートなワインのボックス相場になっています。

 まぁ、エリオ・アルターレさんとか、ルチアーノ・サンドローネさんとかのクリュ・バローロは、

「凄く美味しい!」

「こんなワイン、初めて飲んだ!」

と、出会って無かった方なら必ずそうおっしゃいますし、歴戦の強者でも、


「久しぶりに飲んだけど・・批判のしようが無いね・・」

と感じられるでしょう。


 タイミングにより大きく印象の異なる大樽派とは違い、ほとんどの場合、いつ空けても開放的な美味しさを感じさせてくれることが多いです。

 サンドローネさんのワインは、種の比重が多いネッビオーロの種をつぶさぬようにし、またバリックで緩やかな酸化を施すことによって、まるでタイムマシンのように若くポテンシャル高いクリュ・バローロのネッビオーロを近寄り易く開放的に仕上げています。


 2012年も良い出来のようです。今回は正規エージェント品です。是非ご検討くださいませ。



 以下は大昔のコメントを拾って来て掲載しています。非常に古いので・・でもご参考までに!

━━━━━
 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。

 と、1999年のレ・ヴィーニュを評しました。個人的には1999年カンヌービ・ボスキスより好印象を受けましたが、人によりなんでしょうね。

リアルワインガイド 第9号 (有)寿スタジオ より抜粋
今飲んで 90 ポテンシャル 91 飲み頃予想 2006 ~ 2020


 実を言うとRWGのテイスティングでは、noisy 的には この「レ・ヴィーニュ」 の方が 「カンヌービ・ボスキス」を凌駕していると判断しました。その心は...ただ本当にそう感じたからです。人の感性により評価に差異が出ることはとても自然なことですから、低いの高いのと文句を言うつもりは毛頭有りません。(まあ、、愚痴は出るでしょう..ね)

 アドヴォケイト誌のダニエル・トーマセス氏は、
レ・ヴィーニュ '99 94Points
カンヌービ・ボスキス '99 93Points
と評価していますが、奇しくもポイント的には noisy の判断とほぼ同じ結果になりました。しかし、飲み頃の始まりなどを見てみると、noisy とは違った見方をしているような感じも受けます。

 反面、インターナショナル・ワインセラーのタンザー氏は、
レ・ヴィーニュ '99 91(+) Points
カンヌービ・ボスキス '99 93 Points
と、奇しくもRWGとほぼ同様の評価をしていますが、レ・ヴィーニュに関しては (+) で上値の可能性を示唆しています。

 単純な話ですが、カンヌービ・ボスキス は 3つの機関が 93ということですので確定..レ・ヴィーニュに関しては 91~94 とややばらけた評価になっています。

 こういった雑誌や評価機関による評価・評点というのは、ほとんどの場合 ある一瞬の出来事を切り取って判断されますから、それが全てを現していることにはなりえません。あくまで 購入ワイン選択の参考 等に留めるべきでしょう。noisy が 「ああだ、こうだ」言った上でそれが正解である、などと主張するつもりも有りません。正解などは有り得ない..のがワインの評価・表現だと思います。幾らスミレの花の香りがする..などと言っても、それに近い香りに受け取れる..というのが関の山で、本当にスミレの花の香りかどうか..ねぇ。

 しかし、人間の感覚とは恐ろしいもので、研ぎ澄まされると常人では考えられない世界に入って行くのでしょう。もしかしたら noisy も常人では無いのかも..しれませんし..。(ん?誰だ?昔からどう見たってフツーじゃないよって言ってるのは!) スミレも匂えば桜も香る..スミレは群生か一株か..はたまた咲き始めか散り際か、潰した残り香か..桜は咲いたものか桜餅の葉を噛み切ったときの鼻腔を通る香りかなど..人を煙に巻こうと思えば、何だって言えるわけです。

 そうは言いながらも出来る限り公平に..例えば自分の出品したワインなら、高い評価をして貰えれば販売面も良いのでしょうし、とても嬉しいです。しかし、もしそこで我欲だけでワインの判断を狂わせてしまうとすればとても悲しいことですし、まだ修行が(!)足りないということでしょう。この先に良い前例になるはずなど有りません。良くないものは駄目と、良いものにはエールを送る、というスタイルを(リアル同様)貫いて行きたいと思っています。


 ありゃりゃ..と、風邪で熱がある性でしょうか..一気に書いていたら有らぬ方向に話が行ってしまいましたが、せっかく書いたので消すのも勿体ない..一応取っておきます。で.でも、どうやって 落ち をつけるかが問題ですね。


 まあ、noisy 的には 「これは すんごく良い 」と 判断したわけです。それよりも高い人もいれば(いなかったっけ?) 低い人もいた..とただそれだけです。

 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。


 めちゃんこ旨かった..とそれだけ..お伝えしておきましょう。今から飲んでも硬くて飲めない、渋い、などということは有りません。(移動直後に飲んだら判りませんが) お薦めいたします。


2016 Barbera d'Alba
バルベーラ・ダルバ

14045

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
ルチアーノ・サンドローネ

◆◆◆ヴィンテージ変更です!
■エージェント情報
 畑: Novello - Merli & Rocche Di S. Nicola
標高:380m(Merli).420m(Rocche)
平均樹齢:30年
土壌:粘土が多い
Monforte d’Alba - Cascina Pe Mol / 標高:500m / 平均樹齢:30年 / 土壌:砂が多い

醸造:畑別に醸造。ステンレス・タンクでマセラシオン9日間、発酵28日間、500リットルの樽でMLF後ブレンドし、
 同じ樽で12ヶ月熟成、その後9ヶ月瓶熟。

味わい:生き生きとしたフレッシュなアロマに満ちています。フルボディでコクがあり非常にバランスが取れています。
オークのヴァニラと混ざり合った果実味が複雑、且つ滑らかな味わいを生み出しています。
■ 葡萄品種
バルベーラ100%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,190 (外税) 
【サンドローネの濃密で滑らかな質感高いバルベーラ・ダルバ2016も特売です!!】


「サンドローネは何時飲んでも上も下も旨い!」

と言いつづけて苦節×年、それなりには聞き耳を持っていただけるような状態にはなりましたが、未だしっかりした定評を得られたとは言いかねます。実際、秀逸なバローロは言うに及ばず、ネッビオーロ・ダルバ、バルベーラ、ドルチェットの人気はさほどでも無く、飛ぶようには売れて行きません。

 まあ、数もそんなには無いので飛ぶように売れることを望んではいませんが、ピエモンテの濃度とエレガンスを巧妙に現しているワイン群ですから、一度くらいは試してみて欲しいなあ..という希望は強く持っています。むしろ、高くなってしまったブルゴーニュのリージョナル、村名クラスに引けを取らないどころか、超越した部分もありますし、似通った味わいを持っていると言えるでしょう。

 特にこの「バルベーラ・ダルバ」は、ブルーベリー、ラズベリーの風味、僅かにモカと言ったアロマ・ブケで、 「シャンボール=ミュジニー」とかなり重なるニュアンスを持っています。酸がやや温かみを持っていて膨らんで拡がりますから、中盤以降 から収束に掛けてはややこちらの方が強さを持っていますので若干異なります。

 あっけらかん・・としているのにしっかり果実とパワーも有るワインです。しなやかさが有りますので、飽きが来ないんですね。同じバローロ・ボーイズの主、エリオ・アルターレさんのバルベーラ・ダルバとも似ています。

 そう言えば、結構皆さん、アルターレもサンドローネも・・ご存じ無い方が多いので、とてもビックリしました。だいぶ前になりますが、エリオ・アルターレさんのラ・ヴィッラやラリジ、アルボリーナの特売で初めて飲まれた方も多かったようですが、かなりの高確率で、

「・・こんなに素晴らしいとは思わなかった・・」

とご連絡をいただきました。

 まぁ、noisy は彼らのワインが美味しいことを良く知っていて、何度もご案内させていただいてますから、

「当然ながらお客様はご存じだろう」

と言うスタンスに成りがちなんですが、実は良く知られている方はほんの極一部で、ほとんどの方が、

「アルターレ?サンドローネ・・?」

と言うような感じなんでしょうね。


 気温由来で品温の下がりやすい寒い時期には、このようなイタリアンワインは大活躍しますよ。特にある程度の人数でパーティなどをなさる際にはピッタリだと思います。少人数でしんみり飲んでも行けますが、そんな時はきっとブルゴーニュを飲みたいのでしょうし。


 noisy などは自分の好みに合っていますので、ついつい量を飲みすぎて、夜中に喉が渇いて起きてしまいました..(^^;; 好きなんですね、エレガントさも内包しつつ膨らんだ、ちょっと紫掛かったフレーヴァーが..ちなみになんと鱈チリで合わせたんですが、これが結構行けるんです ね。バッチリ有ってとは言いませんが、ポン酢の酸とバルベーラの酸・風味がマッチングしていたように思います。ついでに鱈子が有ったので、鱈と一緒に食し てみましたが...残念ながらこちらは少々無理だったようです。やはり魚・魚卵の発酵ものとは合わないようですね。

 アドヴォケイト誌は2013年のバルベーラの評価をしていないようですが、ワインスペクテイター誌は90点と、難の無い評価です。
 
 何時飲んでも美味しい、気軽に開けてポテンシャルを発揮してくれるワインです。是非飲んでみてください。超お奨めです!


2015 Dolcetto d'Alba
ドルチェット・ダルバ

14044

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
ルチアーノ・サンドローネ

■エージェント情報
 もっともシンプルな伝統的ワインです。全く異なる栽培条件の畑のブレンドによって生まれ、安定した高いレベルのワインを造り続けることができます。滑らかさ、バランス、穏やかな酸と抑えたアルコールによって伝わる美しい甘みを表現しています。

畑 / Barolo Rivassi、Crosia / Monforte d’Alba Castelleto、Cascina Pe Mol / Novello Ravera
標高 / 250~500m
平均樹齢 / 25年
土壌  / 様々な要素を含む多様な土壌
醸造 / 全てステンレス・タンクを使用。マセラシオン5~6日間、発酵14日間、MLF後、翌年の7月まで熟成、その後2ヶ月瓶熟。
味わい / 2006年は雨がほとんど降らない特別な年でした。冬と春の雨が蓄えられており、気温が過度に高くならなかった為、ブドウが完璧に熟すことができ、フレッシュでフルーティーなブーケが生まれ、バランスが取れた美しいハーモニーのワインに仕上がりました。(2006年もの)

■ 葡萄品種
ドルチェット100%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,150 (外税) 
【大きめのグラス、出来ればマグナムグラスで飲んでください。めちゃ美味しいドルチェットです!】
 久し振りに飲んだサンドローネのドルチェットです。いや~・・テッカテカに輝きながら口内、舌、喉を通って行くシルキーなテクスチュアのドルチェットはサンドローネならでは!・・と言って過言ではないでしょう。高貴ささえ漂わせ、実に旨いです。ガッサガサなテクスチュアの真っ茶っ茶色なドルチェットが普通でしょう?この美しい、濃くも無く淡くも無い、美しい赤紫が全てを語っています。石灰のトーンまで写しているようじゃないですか!・・写真がたまたま良いのか、それとも腕が良いのか・・いや、やはり写真と言うのは恐ろしいもので、実際に目で見るよりも正直だったりしますから・・。

 しっかりとベリーやチェリーの小果実的味わいが有ります。果実感たっぷりで有りながらも縦構造が深いので、安直な味わいでは無いんですね。ドルチェットを小馬鹿にしがちでは有りますが、サンドローネは別格と言えます。

 今回、数がそんなにはご用意できなかったので・・正規ものの特売です。是非お早めにご検討くださいませ。実に旨い!一推しです!


 以下は大昔のコメントです。リアルワインガイドでイタリア編をやっていた頃の話しをしていますね・・。懐かしい!
━━━━━
 有る意味でドルチェット・ダルバの理想型と言えるんじゃないでしょうか?今までは数が少なくて、あっという間に無くなっていたワインです。詳細をお知らせしたくても..殆どの方に渡らない状態でした。

 またこのような繊細なドルチェットは、口径の小さな ISOグラス では、ポテンシャルを発揮できないため、ポイント評価は厳しい部分が有ります。(繊細なドルチェットなるものがほとんど存在しない為に起きる悲劇とも言えます..)

 脱線しますが、繊細系、大樽系 等の若いワインをISOグラスでテイスティングすると、まず樽のニュアンスを拾ってしまいます。新樽系のワインでもトップノーズに樽のニュアンスが来ることでご理解いただけるでしょう。つい最近まで入っていた入れ物のニュアンスが伝わることは極自然なことです。そして、大樽系の綺麗なワインなら、トップノーズに感じられる酸化香に混じった抜栓初期の不安定・不健全な部分を嗅ぎ分け、ややもすると「劣化」とか、悪く感じすぎると

「ブッショネじゃないの?」

とかマイナスに判断してしまいがちです。こういった場合は口径の大きなグラスに移し替えるとか、デキャンタしてみるとかしてみると全く無くなってしまいます。むしろとても伸びやかでピュアそのものに感じられると思います。

 まあ、サンドローネさんのドルチェットがお好きな方はその当たりは重々承知で、

「いいの、いいの、あんまり知らない方が幸せだし、手に入れるのが少しでも楽になるんだから..」

と、思っていらっしゃるんでしょう。

 RWGのかなり昔発行の第5号では(そうそう、noisy 大特集を組んでいただきまして有り難うございました)、noisyの健闘及ばず、やや低い評価に甘んじてしまいました。まあ、ISOグラスですので..仕方がない部分でもありますが、もし、一瓶お付き合いする機会があったなら、大きくその印象を変えるに違い有りません。アルターレのバルベーラも含め、このサンドローネのドルチェットは、「さくっと購入するべきワイン」と申し上げておきましょう。

 今回は珍しくテイスティング・コメントからはかけ離れた部分でもご紹介をしてみました。「優しさ」「しみじみ伝わる質の良さ」「エレガンス」に長けた素晴らしいワインです。


2014 Barolo le Vigne
バローロ・レ・ヴィーニュ

14046

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
バローロ
ルチアーノ・サンドローネ

ヴィンテージ変更です!
■エージェント情報
 異なる畑のワインをブレンドさせて作るというスタイルから、伝統的なバローロと言えるでしょう。標高、土壌、畑の向きが異なる4つの産地の相乗作用によって、非常にユニークなワインに仕上がっています。

畑 / Barolo-Vignane 2区画 / 標高:250m / 平均樹齢:20年 / 土壌:石灰岩質粘土 
  Novello-Merli / 標高:400m / 平均樹齢:25年 / 土壌:石灰岩質マール他、密度が濃く多様な土壌
  Monforte d’Alba-Conterni / 標高:450m / 平均樹齢:45年 / 土壌:石灰岩質マール他、密度が濃く多様な土壌
  Monforte d’Alba-Ceretta / 標高:250m / 平均樹齢:15年 / 土壌:石灰岩質マール、砂質

醸造 / 畑別に醸造。ステンレスタンクでマセラシオン9~10日間、発酵28日間。500リットルのフレンチオークで翌2月末までMLF。個々の樽のポテンシャルを見極め2005年夏にブレンドし、同じ樽で11月末まで熟成後、さらに18ヶ月瓶熟。

味わい / 2003年は安定した気候で、太陽に恵まれ雨が少なく、暑さの影響が少ない標高の高い畑には理想的でした。これ以上ないと言うほど素晴らしい出来で、異なる畑のブレンドワインとして、さらに類まれなる豊潤さと複雑性を兼ね備えたバローロとして、楽しむことができます。(2003年もの)

■ 葡萄品種
ネッビオーロ100%

Vinous 96 Points、James Suckling 95 Points、Wine Enthusiast 95 Points、Wine Advocate 94 Points
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,150 (外税) 
【2012年ものも高評価でしたが2014年レ・ヴィーニュも負けない仕上がりです!!むしろカンヌビ・ボスキス(アレステ)を凌駕した評点です!】
 複数のクリュをブレンドして仕上げるレ・ヴィーニュです。2011年も良かったですが2014年、やや評価機関によりバラついていますが、94~96 Points とグレートなワインのボックス相場になっています。

 まぁ、エリオ・アルターレさんとか、ルチアーノ・サンドローネさんとかのクリュ・バローロは、

「凄く美味しい!」

「こんなワイン、初めて飲んだ!」

と、出会って無かった方なら必ずそうおっしゃいますし、歴戦の強者でも、


「久しぶりに飲んだけど・・批判のしようが無いね・・」

と感じられるでしょう。


 タイミングにより大きく印象の異なる大樽派とは違い、ほとんどの場合、いつ空けても開放的な美味しさを感じさせてくれることが多いです。

 サンドローネさんのワインは、種の比重が多いネッビオーロの種をつぶさぬようにし、またバリックで緩やかな酸化を施すことによって、まるでタイムマシンのように若くポテンシャル高いクリュ・バローロのネッビオーロを近寄り易く開放的に仕上げています。


 2012年も良い出来のようです。今回は正規エージェント品です。是非ご検討くださいませ。



 以下は大昔のコメントを拾って来て掲載しています。非常に古いので・・でもご参考までに!

━━━━━
 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。

 と、1999年のレ・ヴィーニュを評しました。個人的には1999年カンヌービ・ボスキスより好印象を受けましたが、人によりなんでしょうね。

リアルワインガイド 第9号 (有)寿スタジオ より抜粋
今飲んで 90 ポテンシャル 91 飲み頃予想 2006 ~ 2020


 実を言うとRWGのテイスティングでは、noisy 的には この「レ・ヴィーニュ」 の方が 「カンヌービ・ボスキス」を凌駕していると判断しました。その心は...ただ本当にそう感じたからです。人の感性により評価に差異が出ることはとても自然なことですから、低いの高いのと文句を言うつもりは毛頭有りません。(まあ、、愚痴は出るでしょう..ね)

 アドヴォケイト誌のダニエル・トーマセス氏は、
レ・ヴィーニュ '99 94Points
カンヌービ・ボスキス '99 93Points
と評価していますが、奇しくもポイント的には noisy の判断とほぼ同じ結果になりました。しかし、飲み頃の始まりなどを見てみると、noisy とは違った見方をしているような感じも受けます。

 反面、インターナショナル・ワインセラーのタンザー氏は、
レ・ヴィーニュ '99 91(+) Points
カンヌービ・ボスキス '99 93 Points
と、奇しくもRWGとほぼ同様の評価をしていますが、レ・ヴィーニュに関しては (+) で上値の可能性を示唆しています。

 単純な話ですが、カンヌービ・ボスキス は 3つの機関が 93ということですので確定..レ・ヴィーニュに関しては 91~94 とややばらけた評価になっています。

 こういった雑誌や評価機関による評価・評点というのは、ほとんどの場合 ある一瞬の出来事を切り取って判断されますから、それが全てを現していることにはなりえません。あくまで 購入ワイン選択の参考 等に留めるべきでしょう。noisy が 「ああだ、こうだ」言った上でそれが正解である、などと主張するつもりも有りません。正解などは有り得ない..のがワインの評価・表現だと思います。幾らスミレの花の香りがする..などと言っても、それに近い香りに受け取れる..というのが関の山で、本当にスミレの花の香りかどうか..ねぇ。

 しかし、人間の感覚とは恐ろしいもので、研ぎ澄まされると常人では考えられない世界に入って行くのでしょう。もしかしたら noisy も常人では無いのかも..しれませんし..。(ん?誰だ?昔からどう見たってフツーじゃないよって言ってるのは!) スミレも匂えば桜も香る..スミレは群生か一株か..はたまた咲き始めか散り際か、潰した残り香か..桜は咲いたものか桜餅の葉を噛み切ったときの鼻腔を通る香りかなど..人を煙に巻こうと思えば、何だって言えるわけです。

 そうは言いながらも出来る限り公平に..例えば自分の出品したワインなら、高い評価をして貰えれば販売面も良いのでしょうし、とても嬉しいです。しかし、もしそこで我欲だけでワインの判断を狂わせてしまうとすればとても悲しいことですし、まだ修行が(!)足りないということでしょう。この先に良い前例になるはずなど有りません。良くないものは駄目と、良いものにはエールを送る、というスタイルを(リアル同様)貫いて行きたいと思っています。


 ありゃりゃ..と、風邪で熱がある性でしょうか..一気に書いていたら有らぬ方向に話が行ってしまいましたが、せっかく書いたので消すのも勿体ない..一応取っておきます。で.でも、どうやって 落ち をつけるかが問題ですね。


 まあ、noisy 的には 「これは すんごく良い 」と 判断したわけです。それよりも高い人もいれば(いなかったっけ?) 低い人もいた..とただそれだけです。

 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。


 めちゃんこ旨かった..とそれだけ..お伝えしておきましょう。今から飲んでも硬くて飲めない、渋い、などということは有りません。(移動直後に飲んだら判りませんが) お薦めいたします。


2011 Barolo Cannubi Boschis
バローロ・カンヌビ・ボスキス

11936

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
バローロ
ルチアーノ・サンドローネ

■エージェント情報
 ランゲ地区の畑をブレンドすることで一定の個性と味わいを備えたワインを造ることができますが、ルチアーノはカンヌビ・ボスキスのみを選び、 1985年より毎年個別に醸造しています。クリュの概念をもたらし、革新者と言われるようになりました。

畑 / Barolo Cannubi Boschis
標高 / 250m
平均樹齢 / 30年
土壌  / 石灰岩質粘土でまばらに砂の層
醸造 / ステンレス・タンクでマセラシオン7~8日間、発酵28日間、500リットルのフレンチオークで 2004年2月末までMLF後、24ヶ月熟成、さらに18ヶ月瓶熟。
味わい / 2003年は特に暑く乾燥した年でした。フレッシュなアロマを保つ為、明らかに熱で焼けているブドウの房は取り除きました。リッチかつフルーティー、フレッシュなワインで、はっきりとしたタンニンは骨格の一部となっています。極端なほど暑い年だったため、しっかりと抽出されたフレーバーは例年よりやや複雑性が弱いように感じます。(2003年もの)

■ 葡萄品種
ネッビオーロ100%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥14,580 (外税) 
【極少量の正規です。サンドローネの大看板ワイン!】
 サンドローネの大看板、カンヌービ・ボスキスです。久し振りです。色んな意味で懐かしいです・・

 昨今はカンヌービ・ボスキスばかりを購入される方が多いので、エージェントさんもこれだけでは販売しないようになってしまっています。なのでさらにレアものになっています・・が、価格はさほどは上がっていませんので、むしろリーズナブルに見えるんじゃないでしょうか・・。

 アドヴォケイトは2011年のこのワインに95Points 2018 to 2030を付けたようです。レ・ヴィーニュが96Pointsですから逆転しちゃってますね。少量の正規です。ご検討くださいませ。


 以下は以前のコメントです。
━━━━━
 ラシーヌさんがサンドローネの扱いを止めてしまいましたんで、しばらくやってませんでした。でもブローカーから品質の良いカンヌービ・ボスキス2008が手に入りましたのでご紹介します。まぁ、皆さん、良くご存知ですから、説明も必要ないかと思いますけど。

 カンヌービ・ボスキスはバローロのクリュです。良いバローロになります。バローロのロマコンだそうです・・肯定も否定もしません・・。カンヌービは、結婚とか協調とかのコンヌビオから来たように言われているようですが、noisy
的には Cannabis、つまり大麻、麻から来てると勝手に思ってますよ。昔は畑のアチコチに生えてたんじゃないでしょうか・・違うか!

 ま、名前なんて、そんなものだと思うんですよね。原っぱだった田んぼだから原田・・、風通しの良い「林」とか・・そんな単純なものから来ているはずです。でも、そんな単純な、風通しの良い、土が良いから良い葡萄が取れるようになったんでしょう。

 バローロのロマコン・・・ま、それで良いじゃ無いですか!サンドローネならではのビロードのテクスチュアをお楽しみ下さい!リーズナブルに仕上がったと思います!

■エージェント情報

「バローロ・ボーイズ」と言えばこの人!の「ルチアーノ・サンドローネ氏」が手がける「バローロ・カンヌビ・ボスキス」です。ルチアーノ・サンドローネ氏は、もともと大手のネゴシアンで働いていたそうですが、独立して自らのワイン造りを始めました。

 そして「バローロ・ボーイズ」を牽引したマルク・デ・グラツィア氏と1982年に出会い、グラツィア氏と共にバローロ新世代組のリーダー的存在として知られるようになったのです。

 さらに評論家のマット・クレイマー氏は、サンドローネ氏を評して「バローロに期待される長期熟成に堪える強い背骨と、早くから飲める

 近づきやすさという今日の需要とを結びつけようという試みは、まことに刺激的だが真摯なものであり、しかも成功を収めている」

 と褒め称えています。

 「バローロ・カンヌビ・ボスキス」は、ルチアーノ・サンドローネ氏によるフラッグシップアイテム。

 「肉厚で力感がありながら、柔らかい」というスタイルを指針とし、バローロ屈指の畑である「カンヌビ」から、ネッビオーロの可能性を十二分に引き出した作品を送り出していますが、こちらの2008年ヴィンテージはパーカーポイント95点獲得という、限りなく満点に近い快挙を遂げています。イタリアワイン・ラヴァーの方であれば、即入手必至な逸品でしょう。


2012 Barolo le Vigne
バローロ・レ・ヴィーニュ

12385

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
バローロ
ルチアーノ・サンドローネ

ヴィンテージ変更です!
■エージェント情報
 異なる畑のワインをブレンドさせて作るというスタイルから、伝統的なバローロと言えるでしょう。標高、土壌、畑の向きが異なる4つの産地の相乗作用によって、非常にユニークなワインに仕上がっています。

畑 / Barolo-Vignane 2区画 / 標高:250m / 平均樹齢:20年 / 土壌:石灰岩質粘土 
  Novello-Merli / 標高:400m / 平均樹齢:25年 / 土壌:石灰岩質マール他、密度が濃く多様な土壌
  Monforte d’Alba-Conterni / 標高:450m / 平均樹齢:45年 / 土壌:石灰岩質マール他、密度が濃く多様な土壌
  Monforte d’Alba-Ceretta / 標高:250m / 平均樹齢:15年 / 土壌:石灰岩質マール、砂質

醸造 / 畑別に醸造。ステンレスタンクでマセラシオン9~10日間、発酵28日間。500リットルのフレンチオークで翌2月末までMLF。個々の樽のポテンシャルを見極め2005年夏にブレンドし、同じ樽で11月末まで熟成後、さらに18ヶ月瓶熟。

味わい / 2003年は安定した気候で、太陽に恵まれ雨が少なく、暑さの影響が少ない標高の高い畑には理想的でした。これ以上ないと言うほど素晴らしい出来で、異なる畑のブレンドワインとして、さらに類まれなる豊潤さと複雑性を兼ね備えたバローロとして、楽しむことができます。(2003年もの)

■ 葡萄品種
ネッビオーロ100%

Vinous.com (Antonio Galloni): 94+ points
Wine Advocate (Monica Larner): 93 points
Falstaff: 97 points
James Suckling:95 Points
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,150 (外税) 
【2011年ものも高評価でしたが2012年レ・ヴィーニュも負けない仕上がりです!それに少し安くなりました!】
 複数のクリュをブレンドして仕上げるレ・ヴィーニュです。2011年も良かったですが2012年、やや評価機関によりバラついていますが、93~97 Points とグレートなワインのボックス相場になっています。

 まぁ、エリオ・アルターレさんとか、ルチアーノ・サンドローネさんとかのクリュ・バローロは、

「凄く美味しい!」

「こんなワイン、初めて飲んだ!」

と、出会って無かった方なら必ずそうおっしゃいますし、歴戦の強者でも、


「久しぶりに飲んだけど・・批判のしようが無いね・・」

と感じられるでしょう。


 タイミングにより大きく印象の異なる大樽派とは違い、ほとんどの場合、いつ空けても開放的な美味しさを感じさせてくれることが多いです。

 サンドローネさんのワインは、種の比重が多いネッビオーロの種をつぶさぬようにし、またバリックで緩やかな酸化を施すことによって、まるでタイムマシンのように若くポテンシャル高いクリュ・バローロのネッビオーロを近寄り易く開放的に仕上げています。


 2012年も良い出来のようです。今回は正規エージェント品です。是非ご検討くださいませ。



 以下は大昔のコメントを拾って来て掲載しています。非常に古いので・・でもご参考までに!

━━━━━
 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。

 と、1999年のレ・ヴィーニュを評しました。個人的には1999年カンヌービ・ボスキスより好印象を受けましたが、人によりなんでしょうね。

リアルワインガイド 第9号 (有)寿スタジオ より抜粋
今飲んで 90 ポテンシャル 91 飲み頃予想 2006 ~ 2020


 実を言うとRWGのテイスティングでは、noisy 的には この「レ・ヴィーニュ」 の方が 「カンヌービ・ボスキス」を凌駕していると判断しました。その心は...ただ本当にそう感じたからです。人の感性により評価に差異が出ることはとても自然なことですから、低いの高いのと文句を言うつもりは毛頭有りません。(まあ、、愚痴は出るでしょう..ね)

 アドヴォケイト誌のダニエル・トーマセス氏は、
レ・ヴィーニュ '99 94Points
カンヌービ・ボスキス '99 93Points
と評価していますが、奇しくもポイント的には noisy の判断とほぼ同じ結果になりました。しかし、飲み頃の始まりなどを見てみると、noisy とは違った見方をしているような感じも受けます。

 反面、インターナショナル・ワインセラーのタンザー氏は、
レ・ヴィーニュ '99 91(+) Points
カンヌービ・ボスキス '99 93 Points
と、奇しくもRWGとほぼ同様の評価をしていますが、レ・ヴィーニュに関しては (+) で上値の可能性を示唆しています。

 単純な話ですが、カンヌービ・ボスキス は 3つの機関が 93ということですので確定..レ・ヴィーニュに関しては 91~94 とややばらけた評価になっています。

 こういった雑誌や評価機関による評価・評点というのは、ほとんどの場合 ある一瞬の出来事を切り取って判断されますから、それが全てを現していることにはなりえません。あくまで 購入ワイン選択の参考 等に留めるべきでしょう。noisy が 「ああだ、こうだ」言った上でそれが正解である、などと主張するつもりも有りません。正解などは有り得ない..のがワインの評価・表現だと思います。幾らスミレの花の香りがする..などと言っても、それに近い香りに受け取れる..というのが関の山で、本当にスミレの花の香りかどうか..ねぇ。

 しかし、人間の感覚とは恐ろしいもので、研ぎ澄まされると常人では考えられない世界に入って行くのでしょう。もしかしたら noisy も常人では無いのかも..しれませんし..。(ん?誰だ?昔からどう見たってフツーじゃないよって言ってるのは!) スミレも匂えば桜も香る..スミレは群生か一株か..はたまた咲き始めか散り際か、潰した残り香か..桜は咲いたものか桜餅の葉を噛み切ったときの鼻腔を通る香りかなど..人を煙に巻こうと思えば、何だって言えるわけです。

 そうは言いながらも出来る限り公平に..例えば自分の出品したワインなら、高い評価をして貰えれば販売面も良いのでしょうし、とても嬉しいです。しかし、もしそこで我欲だけでワインの判断を狂わせてしまうとすればとても悲しいことですし、まだ修行が(!)足りないということでしょう。この先に良い前例になるはずなど有りません。良くないものは駄目と、良いものにはエールを送る、というスタイルを(リアル同様)貫いて行きたいと思っています。


 ありゃりゃ..と、風邪で熱がある性でしょうか..一気に書いていたら有らぬ方向に話が行ってしまいましたが、せっかく書いたので消すのも勿体ない..一応取っておきます。で.でも、どうやって 落ち をつけるかが問題ですね。


 まあ、noisy 的には 「これは すんごく良い 」と 判断したわけです。それよりも高い人もいれば(いなかったっけ?) 低い人もいた..とただそれだけです。

 黒や紫のとても小さな果実が突き抜けるような明るさを放ちながら、中央に凝縮して存在している。さながら太陽系の天体図を見ているようだ。空気を満たするミネラルと見事なまでに甘美な抽出物。とても大きな存在ながら、重さ・鈍さを全く感じさせない光。1本の線に凝縮された究極とも言えるエレガンスの固まり。


 めちゃんこ旨かった..とそれだけ..お伝えしておきましょう。今から飲んでも硬くて飲めない、渋い、などということは有りません。(移動直後に飲んだら判りませんが) お薦めいたします。


2012 Valmaggiore Nebbiolo d'Alba
ヴァルマッジョーレ・ネッビオーロ・ダルバ

11934

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
アルバ
ルチアーノ・サンドローネ

■エージェント情報
 ネッビオーロに対する強い情熱、土壌によって様々な表情を見せるその特徴を表現したいという欲求から生まれたワインです。ロエロ地区、Vezza d’Albaに位置する歴史的なクリュの一つ、Valmaggioreのブドウを使用。初めての収穫は1994年でした。

畑 / Vezza d’Alba Valmaggiore
標高 / 270m
平均樹齢 / 25年
土壌  / 砂質
醸造 / ステンレス・タンクでマセラシオン9~10日間、発酵28日間、500リットルのフレンチオーク古樽でMLF後、12ヶ月熟成、さらに9ヶ月瓶熟。
味わい / 2005年は冬と春の雨のおかげで猛暑の夏も問題なく越すことができました。9月初旬の雨が懸念されましたが、素晴らしい気候に戻り、順調に進みました。繊細で優美な味わいが特徴で、お花や小さいレッドベリー、ブラックベリー、ラズベリーの香りを感じます。かすかな樽のニュアンスが美しく溶け込み、ワインに複雑性を与え、豊潤でエレガントな味わいを楽しめます。
■ 葡萄品種
ネッビオーロ100%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,890 (外税) 
【ネッビオーロのもうひとつの選択、ネッビオーロ・ダルバのクリュ・ヴァルマッジョーレ!!!】
 バローロ、バルバレスコという二大看板があるネッビオーロに有って、ヴァルマッジョーレは、そこに割り込むことが出来るワインです。素晴らしいバルバレスコのような、実に華やかなアロマが存在し、優れたバローロのように官能感と力強さの両方を持っていて、且つ、プライスがまだそこまで行っていない、非常に稀有なワインです。

 今回は正規エージェントさんから条件をいただきまして、昔ラシーヌさんが扱っていた頃よりもかなり安い・・です。なので、おそらくどこよりもお得かな・・と思います。今回は少ないのでヴァルマッジョーレは飲んでいませんが、2012年ですのでそろそろ・・もしくはあと1年したら大化けします。是非ご検討ください!

 以下はかなり昔のコメント、2001年ヴァルマッジョーレのコラムから転載します・・・。
━━━━━

リアルワインガイド 第5号 P79 (有)寿スタジオ より抜粋

今飲んで 88 ポテンシャル 89 飲み頃予想 2005 ~ 2015

 思いも寄らず抜栓直後から卓越したバランスを見せてくれたので、旨そうな料理が幾つも頭に浮かんでホント困った。伸びやかでとてもアロマティック、驚くほど美形のタンニンと五味、旨みが駆けめぐる。要素全ての質感が高く、しかも集中していて分厚いのだが、ガードは堅く簡単に口を割らない強情な性格も持つ。でも探れば探るほどに存在している。こんな優れた刺激を受ければ食欲の中枢も黙っちゃらんないね。
noisy (04年02試飲)

 ちょうど1年前に発行された第5号でご紹介された「ヴァルマッジョーレ2001」です。レヴュー文の担当もnoisyということでしたが、正直な所、もう少しポイントが欲しいかったなあ..と思った評点でした。サンドローネの偉大なバローロ二種と比較してしまえば、焦点の曖昧な部分が見え隠れしてしまうのですが、これはこれで、サンドローネワインが持つ内に秘めた「パワフル」な側面を、開けっぴろげにしている唯一のアイテムなんですね。(まあ、ペ・モルもどちらかと言えば そんなところも持ってますが..)簡単に言ってしまえば、最初から研ぎ澄まされていて、内側にある要素を成長と共に膨らませてゆくバローロと、厚着をして着ぶくれしていたが、徐々に本質を現してゆくタイプのヴァルマッジョーレ..という感じです。まあ、世の中には圧倒的に多いタイプではあります。

 ようやく飲めるようになってきた感じだと思います。是非飲んでみてください。RWGのカンヌービ・ボスキスのレヴューで、「強い質の力」と意味不明の言葉を使用させていただいた意味が、もしかしたら伝わる助力になるかもしれません。お薦めです。


2015 Barbera D'alba
バルベーラ・ダルバ

13399

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
ルチアーノ・サンドローネ

◆◆◆ヴィンテージ変更です!
■エージェント情報
 畑: Novello - Merli & Rocche Di S. Nicola
標高:380m(Merli).420m(Rocche)
平均樹齢:30年
土壌:粘土が多い
Monforte d’Alba - Cascina Pe Mol / 標高:500m / 平均樹齢:30年 / 土壌:砂が多い

醸造:畑別に醸造。ステンレス・タンクでマセラシオン9日間、発酵28日間、500リットルの樽でMLF後ブレンドし、
 同じ樽で12ヶ月熟成、その後9ヶ月瓶熟。

味わい:生き生きとしたフレッシュなアロマに満ちています。フルボディでコクがあり非常にバランスが取れています。
オークのヴァニラと混ざり合った果実味が複雑、且つ滑らかな味わいを生み出しています。
■ 葡萄品種
バルベーラ100%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,150 (外税) 
【サンドローネの濃密で滑らかな質感高いバルベーラ・ダルバ2015も特売です!やっぱり凄く美味しいです!】


「サンドローネは何時飲んでも上も下も旨い!」

と言いつづけて苦節×年、それなりには聞き耳を持っていただけるような状態にはなりましたが、未だしっかりした定評を得られたとは言いかねます。実際、秀逸なバローロは言うに及ばず、ネッビオーロ・ダルバ、バルベーラ、ドルチェットの人気はさほどでも無く、飛ぶようには売れて行きません。

 まあ、数もそんなには無いので飛ぶように売れることを望んではいませんが、ピエモンテの濃度とエレガンスを巧妙に現しているワイン群ですから、一度くらいは試してみて欲しいなあ..という希望は強く持っています。むしろ、高くなってしまったブルゴーニュのリージョナル、村名クラスに引けを取らないどころか、超越した部分もありますし、似通った味わいを持っていると言えるでしょう。

 特にこの「バルベーラ・ダルバ」は、ブルーベリー、ラズベリーの風味、僅かにモカと言ったアロマ・ブケで、 「シャンボール=ミュジニー」とかなり重なるニュアンスを持っています。酸がやや温かみを持っていて膨らんで拡がりますから、中盤以降 から収束に掛けてはややこちらの方が強さを持っていますので若干異なります。

 あっけらかん・・としているのにしっかり果実とパワーも有るワインです。しなやかさが有りますので、飽きが来ないんですね。同じバローロ・ボーイズの主、エリオ・アルターレさんのバルベーラ・ダルバとも似ています。

 そう言えば、結構皆さん、アルターレもサンドローネも・・ご存じ無い方が多いので、とてもビックリしました。だいぶ前になりますが、エリオ・アルターレさんのラ・ヴィッラやラリジ、アルボリーナの特売で初めて飲まれた方も多かったようですが、かなりの高確率で、

「・・こんなに素晴らしいとは思わなかった・・」

とご連絡をいただきました。

 まぁ、noisy は彼らのワインが美味しいことを良く知っていて、何度もご案内させていただいてますから、

「当然ながらお客様はご存じだろう」

と言うスタンスに成りがちなんですが、実は良く知られている方はほんの極一部で、ほとんどの方が、

「アルターレ?サンドローネ・・?」

と言うような感じなんでしょうね。


 気温由来で品温の下がりやすい寒い時期には、このようなイタリアンワインは大活躍しますよ。特にある程度の人数でパーティなどをなさる際にはピッタリだと思います。少人数でしんみり飲んでも行けますが、そんな時はきっとブルゴーニュを飲みたいのでしょうし。


 noisy などは自分の好みに合っていますので、ついつい量を飲みすぎて、夜中に喉が渇いて起きてしまいました..(^^;; 好きなんですね、エレガントさも内包しつつ膨らんだ、ちょっと紫掛かったフレーヴァーが..ちなみになんと鱈チリで合わせたんですが、これが結構行けるんです ね。バッチリ有ってとは言いませんが、ポン酢の酸とバルベーラの酸・風味がマッチングしていたように思います。ついでに鱈子が有ったので、鱈と一緒に食し てみましたが...残念ながらこちらは少々無理だったようです。やはり魚・魚卵の発酵ものとは合わないようですね。

 アドヴォケイト誌は2013年のバルベーラの評価をしていないようですが、ワインスペクテイター誌は90点と、難の無い評価です。
 
 何時飲んでも美味しい、気軽に開けてポテンシャルを発揮してくれるワインです。是非飲んでみてください。超お奨めです!


2014 Dolcetto D'alba
ドルチェット・ダルバ

13398

赤 フルボディ
イタリア
ピエモンテ
ルチアーノ・サンドローネ

■エージェント情報
 もっともシンプルな伝統的ワインです。全く異なる栽培条件の畑のブレンドによって生まれ、安定した高いレベルのワインを造り続けることができます。滑らかさ、バランス、穏やかな酸と抑えたアルコールによって伝わる美しい甘みを表現しています。

畑 / Barolo Rivassi、Crosia / Monforte d’Alba Castelleto、Cascina Pe Mol / Novello Ravera
標高 / 250~500m
平均樹齢 / 25年
土壌  / 様々な要素を含む多様な土壌
醸造 / 全てステンレス・タンクを使用。マセラシオン5~6日間、発酵14日間、MLF後、翌年の7月まで熟成、その後2ヶ月瓶熟。
味わい / 2006年は雨がほとんど降らない特別な年でした。冬と春の雨が蓄えられており、気温が過度に高くならなかった為、ブドウが完璧に熟すことができ、フレッシュでフルーティーなブーケが生まれ、バランスが取れた美しいハーモニーのワインに仕上がりました。(2006年もの)

■ 葡萄品種
ドルチェット100%
注:2017/02/01(水)より出荷します。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,090 (外税) 
【大きめのグラス、出来ればマグナムグラスで飲んでください。めちゃ美味しいドルチェットです!】
 久し振りに飲んだサンドローネのドルチェットです。いや~・・テッカテカに輝きながら口内、舌、喉を通って行くシルキーなテクスチュアのドルチェットはサンドローネならでは!・・と言って過言ではないでしょう。高貴ささえ漂わせ、実に旨いです。ガッサガサなテクスチュアの真っ茶っ茶色なドルチェットが普通でしょう?この美しい、濃くも無く淡くも無い、美しい赤紫が全てを語っています。石灰のトーンまで写しているようじゃないですか!・・写真がたまたま良いのか、それとも腕が良いのか・・いや、やはり写真と言うのは恐ろしいもので、実際に目で見るよりも正直だったりしますから・・。

 しっかりとベリーやチェリーの小果実的味わいが有ります。果実感たっぷりで有りながらも縦構造が深いので、安直な味わいでは無いんですね。ドルチェットを小馬鹿にしがちでは有りますが、サンドローネは別格と言えます。

 今回、数がそんなにはご用意できなかったので・・正規ものの特売です。是非お早めにご検討くださいませ。実に旨い!一推しです!


 以下は大昔のコメントです。リアルワインガイドでイタリア編をやっていた頃の話しをしていますね・・。懐かしい!
━━━━━
 有る意味でドルチェット・ダルバの理想型と言えるんじゃないでしょうか?今までは数が少なくて、あっという間に無くなっていたワインです。詳細をお知らせしたくても..殆どの方に渡らない状態でした。

 またこのような繊細なドルチェットは、口径の小さな ISOグラス では、ポテンシャルを発揮できないため、ポイント評価は厳しい部分が有ります。(繊細なドルチェットなるものがほとんど存在しない為に起きる悲劇とも言えます..)

 脱線しますが、繊細系、大樽系 等の若いワインをISOグラスでテイスティングすると、まず樽のニュアンスを拾ってしまいます。新樽系のワインでもトップノーズに樽のニュアンスが来ることでご理解いただけるでしょう。つい最近まで入っていた入れ物のニュアンスが伝わることは極自然なことです。そして、大樽系の綺麗なワインなら、トップノーズに感じられる酸化香に混じった抜栓初期の不安定・不健全な部分を嗅ぎ分け、ややもすると「劣化」とか、悪く感じすぎると

「ブッショネじゃないの?」

とかマイナスに判断してしまいがちです。こういった場合は口径の大きなグラスに移し替えるとか、デキャンタしてみるとかしてみると全く無くなってしまいます。むしろとても伸びやかでピュアそのものに感じられると思います。

 まあ、サンドローネさんのドルチェットがお好きな方はその当たりは重々承知で、

「いいの、いいの、あんまり知らない方が幸せだし、手に入れるのが少しでも楽になるんだから..」

と、思っていらっしゃるんでしょう。

 RWGのかなり昔発行の第5号では(そうそう、noisy 大特集を組んでいただきまして有り難うございました)、noisyの健闘及ばず、やや低い評価に甘んじてしまいました。まあ、ISOグラスですので..仕方がない部分でもありますが、もし、一瓶お付き合いする機会があったなら、大きくその印象を変えるに違い有りません。アルターレのバルベーラも含め、このサンドローネのドルチェットは、「さくっと購入するべきワイン」と申し上げておきましょう。

 今回は珍しくテイスティング・コメントからはかけ離れた部分でもご紹介をしてみました。「優しさ」「しみじみ伝わる質の良さ」「エレガンス」に長けた素晴らしいワインです。