ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ファネッティ

ファネッティ

イタリア Fanetti トスカーナ
FanettiDomaine index -- Open All Column
● 本当に素晴らしい・・本物と言えるヴィーノ・ノビレです。

 大樽熟成で長い期間育まれた、本物にしか出せない見事な芳香、時間が経ってもまったく崩れる気配の無い構造です。圧倒されてみてください。異常に安いです!

 ■「変化しない」ということの良さ、歴史に裏付けられたワイン造りを貫き続けるカンティーナ。

 モンテプルチアーノは標高250~600mの丘陵地で、フィレンツェの南東に位置し、ウンブリアに近い。ブドウ栽培の歴史は古く、古くは中世より造られており、当時の生産量や販売について詳しく定められた資料も残されている。17世紀の詩人フランチェスコレディの著書「バッコ・イン・トスカーナ」に登場する、「モンテプルチャーノは全てのワインの王」という記述や、フランスの作家デュマの「モンテクリスト伯」などにも登場することから、「Nobile高貴な」という言葉で表現されるようになっていった。1966年にDOC、1983年に最初のDOCGの一つとして数えられた。

 1700年代よりモンテプルチアーノに暮らし、ワイン造りをはじめとした農園を営んできたファネッティ家。1921年、当主アダモファネッティによってこの地でできるワインを「Vino Nobile di Montepulciano」、昔から栽培してきたサンジョヴェーゼを「PrugnoloGentileプルニョーロ・ジェンティーレ」(のちに亜種として認識される。)として正式に名づけられた。

 1700年代よりモンテプルチアーノに存し、彼らの存在は、ノービレの始祖(エリザベッタ曰く、当時ブルネッロと名前を付けたビオンディサンティと親睦の深かった祖父が、張り合って付けたのが始まりだという。その後DOCとして正式な名前になるまでは彼らのワインだけが、この名前であったという。)という事以上に、当時のワイン造りを大切に守ってきたことに驚嘆を覚える。

 現在はアダモの孫娘に当たるエリザベッタによって、農園全体の運営を含め、ブドウ栽培、ワイン醸造を行っている。土壌はこの地域全体で共通しているのは、砂質を含む粘土質(Tufo)土壌、小石、石灰を強く含んでいることも特徴的。畑の標高は340~400mに位置。DOCGのエリアの中心にあるのも、必然と言える。

 プルニョーロ、カナイオーロ、マンモーロ、トレッビアーノ トスカーノ、マルヴァージア・ビアンカ、樹齢は30~40年。栽培に携わるのは、父親、祖父の代よりこの家で働く従業員ばかり(65歳を超えても現役で働くものもいる)。彼女の農園は、祖父より受け継ぎ、そしてその土地に住まうものみんなによって守られてきた。

 畑での作業、肥料は基本的に使用せず、農薬についても極力使用しない、手作業中心の栽培を貫いている。醸造については、さらに徹底した手法を守っている。6000Lを越える大型のセメントタンクにて2週間ほどのマセレーション。当然のことながら温度管理や酵母添加は行っていない。熟成はモンテプルチアーノの町の地下深く続く、トンネルのようなカンティーナにて。

 昔から使い続けている大樽(30年、古いものは60年以上現役の樽もあるという話)による悠久ともいえる長い熟成を行っている。

「本来のノービレは最低でも4年(48か月)は大樽で時間を過ごさせないとサンジョヴェーゼの持つ本来の香りは出てこない。だから私たちの造るノービレは現在のDOCGの基準だと、すべてがリゼルヴァと表記することになってしまっている。」

と嘆くエリザベッタ。

 祖父の頃より変わらない6年間というサイクルでリリースされる彼女のノービレ。また、過去のヴィンテージについても、相当な量をストックするという考えを持ち、古くは60年代(これ以前の物もあるようだが、ラベルが無かったり、コルクが傷んでいたり、ヴィンテージが明確にわからないという)より多くのストックが迷路のようなカンティーナに眠っている。

 そして、もう一つの魅力ともいえるのが、地元モンテプルチアーノの町で昔から愛されているスフーゾ(量り売り)の雰囲気そのままのビアンコとロッソを、少量ながらボトル詰め。大型のセメントタンク、野生酵母のみで醗酵を終えたビアンコ、ロッソはノービレに含まれない区画の果実を用いる。使わずに空いている大樽を使い熟成しており、なんとも味わい深く、どこか懐かしささえ感じる味わい。

 日々のテーブルを彩る存在ともいえるこの二つ、気取らない旨みと染み出す味わい。何かを突き詰めることでは辿り着かない、当たり前に美味しいモノ、変わることなく続けてきた事の大切さ、を再発見させてくれるカンティーナ。


2023 Olio Extra Vergine di Oliva
オリオ・エクストラ・ヴァージン・ディ・オリーヴァ

18933
自然派

イタリア
トスカーナ
モンテプルチアーノ
ファネッティ

■ エージェント情報
 レッチーノ40%、モライオーロ40%、フラントイオ20%、樹齢30~40年。ワイン造りだけでなく、オリーヴの栽培・オイルも作り続けてきたファネッティ。収穫は11月下旬より、すべて手摘みで1本の樹からの搾油量がとても少ない。
 2023年は雨の影響で収穫量が激減したヴィンテージ。特有の辛味やスパイス感は少し控えめ。その分ジュースのような甘みと柔らかさを感じる繊細な味わい。
 標高の高いモンテプルチアーノらしい酸と繊細さを持ったファネッティのオイルは食事とのバランス感を考えたブレンド。地元ではワイン以上に評判というオリーヴオイル。(酸度0.2%)
500ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,390 (外税) 
【2023年ものは不作で量が無い・・でもこちらはあのファネッティのトスカーナ・モンテプルチアーノの質感の良いジューシーなエクストラ・ヴァージン!!とてもリーズナブルで旨いです!】
 ヴァレンティーニのエクストラ・ヴァージンも2023年は不作で量が無く、しかしユーロはとんでもなく高値になってしまっていた訳ですね。

 noisy もいつもの年はヴァレンティーニを自分用に少し取っておくんですが・・と言うよりもヴァレンティーニの5L缶を1Lほどの瓶に詰め替えて使い、1年間ほど持たせていた訳ですが、2023年ものは5L缶のリリースが無く・・

「どうしよう・・」

と悩んでいたところ、エヴィーノさんにファネッティのエクストラ・ヴァージンが入ったとオファーが有ったんですね。そこで・・

「これは是非試してみないと!」

と言うことで仕入れさせていただいた訳です。

 ファネッティと言えば、まさに・・

「ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの本家」

です。そして古き良き伝統を今に伝え、昔ながらのワイン造りを続けています。

 こちらのエクストラ・ヴァージン2023年は、比較高地の冷ややかさを持ちつつ、濃密さを感じさせます。ほんのりとスパイシーさと、オリーブのあの「す~っ」と流れるようなフルーティーなアロマ、そしてほんのり膨らみをみせるファットさから、スイカとかメロンっぽいニュアンスを含む果実が繊細に感じられます。

 ちょうどエヴィーノさんに、

「造っているワイン以上に評判の良い!」

と噂の モンテ・ディ・グラツィアのポモドーロの缶詰も届いたので、その両方を使用しまして・・カミさんにアラビアータを作って貰いました。ポモドーロもめっちゃ美味しいので超お薦めです。

 2枚目の写真が出来上がったアラビアータです。そこにこの500ML缶のファネッティのエクストラ・ヴァージンを少量ふりかけ・・また、残り少ないヴァレンティーニのエクストラ・ヴァージンも少量、別の場所にふりかけて食べ比べてみました。

 ヴァレンティーニは流石により風味が強く、冷ややかで・・ヴァレンティーニを主張して来ます。旨いです・・。

 ファネッティの方ですが、ヴァレンティーニには総合的には届かないかと感じますが、よりコクのあるバタリーな感じで余韻が繊細でさらりとしており、中々に健闘したと判断します。

 このクラスになると、

「オイルも飲める・・(^^;;」

と思っちゃいますよね。美味しくてリーズナブル、四角い缶入りなので冷蔵庫にも入れやすいです。ただし缶入りですから・・視覚で残量が判らないし、固まっているかどうかもやってみないと判らないのが難点です。

 で、開け方ですが、

1. 上部の黄色いワッカを引き出す(上げる)。
2. 黄色いワッカをつかんで、少し力を入れ気味に持ち上げる。
3. すると1枚目の写真のように注ぎ口がポップアップしてくる。
4. 黄色いキャップを回してキャップを取る。

 これでもう使用可能です。

 まぁ・・ヴァレンティーニの半額以下でこの味わいですから、きっと気に入っていただけるんじゃないかと思います。ぜひご検討くださいませ。お薦めします!




2006 Rosso di Montepulciano
ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ

18115
自然派
赤 ミディアムボディ
イタリア
トスカーナ
モンテプルチアーノ
ファネッティ

◆◆◆ ヴィンテージ更新です!
■エージェント情報
プルニョーロ ジェンティーレ主体、カナイオーロ、大樽にて12か月以上
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,650 (外税) 
【適度な熟成感の優しい味わいのロッソです!モンテプルチアーノらしさが満載!】
 ややこってりした大きな構成を見せるモンタルチーノに対し、より優しく出っ張りの少ない丸みを帯びた味わいとアロマが特徴のモンテプルチアーノのロッソです。もうお馴染みですよね。

 ここのところはやや若かったんですが、今回到着したロッソは何と2004年もの!・・飲んでみるとまだまだ若い!・・でも角が取れて来ています。

「元々優しく角が無いのに・・さらに角が無いってどういうこと?」

とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

 そう・・さらに角が無く、熟成感が増しているんですね・・ほんのりブルネッロの特徴でも有る熟成のニュアンスも盗んでいるかのようです。

 そして、まだ若さが有るんですね・・まぁ、飲まれるタイミングにもよるかと思いますが、2004年ものと言えば収穫から14年ですよ。アドヴォケイトなら、

「・・もうお前は死んでいる・・」

と言いかねません。


 勿論ですが、若い時分のフレッシュなアロマや果実の風味が大好きな方には似合わないお勧めかもしれません。でも、ワインの魅力って若い時だけじゃないじゃないですか・・。人間もそう、綺麗なお婆ちゃんはやっぱり綺麗だし、汚い noisy はいつも汚い・・(^^;;

 なので、枯れ掛けた魅力・・とまではとても行きませんが、若さ・バイタリティも持ち、熟した旨さ・熟練の手練れのような部分も持ち始めたロッソを考えていただければと思います。

 ファネッティ、良いですね。お勧めします。是非飲んでみて下さい!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【満を持してのご紹介!豊かなモンテプルチアーノの味わいは他生産者のヴィノ・ノビレ以上!?2011年Rossoとは違った魅力!!】

 いや~・・・ファネッティのワインって、本当に美味しいですよね~・・。ファンが急増しているのを肌身で感じています。大樽系なのにね~・・ちゃんとアピールしてくるのに雑さが無くエレガントなんですよね~!

 で、やはり、この写真を見てくださいよ・・。この色のグラデュエーション・・堪りませんよね・・。濃くは無いのに、ちゃんと濃淡が有って、しかも実に美しい!。。ただのグラスに入れたワインの写真なのに、全然違うんですよね~。


 2011年のロッソは、まぁ・・noisy も呆れるほど、ご購入いただきました。その数400本余り・・です。それも5ケースずつご案内させていただきましたが、5~10分で完売してしまうので、

「追加したってメール来たけど、在庫数が入ってないですよ!」

と真顔でご心配いただいたメールもいただきました。


 2011年のロッソは、タイトながらも美しくエレガンスをバッチリ持ちつつ、内向きのベクトルの沢山の要素を感じさせてくれる素晴らしい味わいでした。

 しかしながらその辺の感じ方は人に寄るようでして・・

「ん~・・ちょっと硬いかな~・・」
「思ったより出てこないか~・・」 とおっしゃるお客様も散見されたのも事実です。それはまぁ・・仕方の無いことでは有ります。好みですからね・・。

 しかしながら、今回ご紹介の2005年ロッソは・・2011年ロッソとは大きく違ってまして、素晴らしい成長を遂げたモンテプルチアーノの味わいを感じさせてくれるんですよ!しかも、そんじょそんこらのヴィノ・ノビレよりも豊かなヴィノ・ノビレになっていて・・しかもしかも、ファネッティらしい美しさはそのまま・・なんですね~!半端無い目の詰まり具合が少しだけ解け、豊かなモンテプルチアーノの土地を表現してくれているんですね。

 モンテプルチアーノの非常に美しい土のニュアンスと、昼の気温の高さを感じさせるカカオやココアのようなトッピング・・いや、甘くなどないですよ・・全く・・。そして、上の写真のような透明感と、幾層にも渡るグラデュエーションの通りの味わいの積層感・・ダラーっと膨張し切らないエレガントさと、ややカチッとしつつも、いつまで続くのよ!・・と思えるような、美しい鳩の血のようなニュアンスを持った余韻・・複雑精緻な味わいを見せてくれるんですね~・・。

 2011年のタイトさから考えると、単純には6年の熟成でここまで豊かに、饒舌になるんですね・・饒舌とは言っても煩わしくなどは全く無いです。そして何と言っても、

「魚介と合わせてもへっちゃらな寛容さとピュアさが存在する!」

んですよね~・・。


 なので、これを一推しにしない訳にはいかないんです。2011年ロッソをご購入いただいたお客様にも是非、この素晴らしい2005年を・・飲んでいただきたいと思います。一推しです!・・飲み頃を迎えつつあります。ご堪能くださいませ!





以下は2011年のロッソ・ディ・モンテプルチアーノのご紹介文です。是非比較してみてください。
━━━━━
【本物のヴィノ・ノヴィレの蔵元のロッソ2011は常識外れ、桁違いのポテンシャル!!素晴らしいです!必買ワイン!!】
 またまたファネッティがやってくれました!ソルデーラもおそらくビックリするに違いない・・素晴らしいポテンシャルです!しかも今飲んでも凄く旨い!・・ちょっと焦ってこのレヴューを書いてます。

 何せこの素晴らしいロッソ・ディ・モンテプルチアーノを飲んだのは昨晩・・まだ15時間ほどしか経ってませんが、あと数時間後には新着を出す予定ですんで・・焦ってます!

 それに、これほどまでに素晴らしいと、新着の一推しアイテムにしなけりゃなりませんが、何をどのように書こうとか・・という方向性も定まってない(・・まぁ、いつもそうではあるので同じっちゃ同じですが)。

 昨年から今年に掛けてご案内させていただいた2001年のファネッティのヴィノ・ノヴィレ・リゼルヴァですが、まぁ、これを飲まれた方はおそらくビックリされたことと思います。余りの素晴らしさに・・です。

 勿論、その2001ヴィノ・ノヴィレ・リゼルヴァのような時間の経過を積み重ね、磨かれた味わいは無いんですが、どうでしょう・・ポテンシャル的には「引けを取らない」と申し上げても・・過言では無い気がしますよ。

 noisy がそういう大それたことを言えるのは、やはりそれだけのニュアンスを感じ取った・・と言うことでして、ただ価格を下げるために造られた「下級クラスのワインではない」と言う事です。おそらくですが、ヴィンテッジ的にも滅茶苦茶出来が良かったと思われまして、

「単に長く熟成させなかっただけの若目のヴィノ・ノビレ!」と言って良いポテンシャルです。

 目の詰まり具合は半端無いです。それでいて、モンテプルチアーノらしい内向きのエナジーのベクトルを持ち内部方向への集中感をモリモリと感じさせてくれます。大樽由来のナチュラルなニュアンスはピュアさを伴い、口内で磨り潰しても潰し切れないほどの要素がたんまりと残っています。

 滅茶苦茶美しい「鳩の血」のような清潔な官能さを僅かに溢していて、端正な中にもワインの声が聞こえて来るように思います。

 新進のビオディナミコ生産者のような、

「酸化?酢酸香?・・ナチュラルワインなんだからそんなのしてて当然でしょ!」

みたいな、一般的に言われるようなマイナス印象さえプラスだと言わんばかりの傲慢さは全く無く、何十年前かにデザインし、何年も前に作ってもらったかのような古めかしいエチケッタをただ手で張っただけの、まったく飾り気の無い立ち姿から、非常に正直で正当で純粋なモンテプルチアーノの味わいを伝えてくれるワインです。

 まぁ・・何は無くともこれは飲むべきです。ピュアです。ミネラリティが実にシッカリです。甘みなど・・全く無いドライです。しかし、まん丸のパレットを表面張力でパンパンにして描けるようなエキスの凄みを持ったワイン・・。

 聞いた話ですがこのファネッティでは一度には瓶詰めしないそうです。大樽で貯蔵しておき、必要になったらその樽の分を瓶詰めするのでしょう。このロッソも・・もしかしたら・・!・・などとも考えちゃいますが・・いや、それは言わないでおきましょう。飲んでもらえれば言わんとすることが判るんじゃないかと思いますよ。

 こんなにリーズナブルな大樽系ハイポテンシャルワインは今までに有っただろうか?・・いや、無い!・・と言ってしまいたくなるほど素晴らしいです。超お奨めです!・・今のところは在庫は有るようですが・・こんなに凄いとすぐ無くなるでしょう。お早めに・・沢山ご購入ください。自信漲る一推しです!


 以下は昨年~今年の頭に掛けてご案内させていただいた(まだoisyがいる頃の)2001ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァのご紹介文です。
━━━━━
【 有り得ない風格!モンテプルチアーノの真の姿がここに有ります!】


 物凄いワインです・・・カーゼ・バッセに張り合えるような風格と、モンテプルチアーノのテロワール、風味を、異常に長い間保ってしまいます。

「・・開けて1週間は無理でしょ?」

 全然へっちゃらです・・!


 そして、モンテプルチアーノのワインの本当の姿を見せてくれます。

「今までのヴィノ・ノヴィレは一体何だったのか・・」

とさえ思うかもしれません。


 大樽熟成の本当の意味・・も教えてくれます。酸化の意味と一緒に。


 力を持った本物の葡萄でなければ、これは不可能なことです。

 「魂を感じる味わい」なんです。


 細かく言えば色々言えます。物凄く凝縮している、思いっきりドライ、マンモスナチュラル、余韻が異常に長いなどなど・・・

 しかし、それではこのヴィノ・ノビレを正しく表現はできないでしょう。

「空気・酸素に対する抗体を持った液体」

とも言えるでしょう。開けて2週間・・・平気なはずです。さらに美味しくなっているでしょう。

 昨今の、出来るだけ酸素に触れさせないようにしてピュア感を醸しだしているワインとは、まったく別の手法によるものです。

 しかしナチュラル感、ピュア感は・・・そう、やはり比較する対象とするならカーゼ・バッセしか思い当たりません。凄いワインです。


 資料を読めば、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの本家であることが判ります。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノに対抗して名乗ったと・・。しかし、単一品種のブルネッロに対して、ヴィーノ・ノビレは地品種のブレンドです。その複数の品種がマリアージュするのに、もしくはテロワールの姿を正しく発揮するのには、エナジーを持った葡萄の収穫が出来ること、そして大樽での長い時間が必要ということなのでしょう。

 素晴らしいヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノです。造り手本人はリゼルヴァとは名乗りたくないそうですので、ここでは付けません。14年を経て日本に届いた素晴らしいヴィーノ・ノビレです。これはサクッと購入すべきです。お奨めです。

■■oisyテイスティングコメント
2001 Vino Nobile di Montepulciano RiservaD.O.C.G. Fanetti

 トスカーナの2大高級産地といえばブルネッロ・ディ・モンタルチーノとヴィーノ・ノビレ・デ・モンテプルチアーノであることは間違いないと思います。
この2つの産地のワインは他の高級産地に優るとも劣らない複雑性があります。
そこに追随するのがサッシカイア等を産み出す海沿いのマレンマ・ボルゲリ地区であると思います。
しかし、価格や人気的にも注目されるワインの多くはブルネッロやマレンマ・ボルゲリ地区のワインが多くヴィーノ・ノビレに関しては中々注目が集まらないように思います。


 僕も調べていて思ったのですがブルネッロ地区は比較的新しい地域でビオンディ・サンティが19世紀末に造り始めた超熟赤ワインが始まりで、その前はもともと軽やかな白甘口ワインのモスカデッロの産地だったそうです。
つまりまだブルネッロが造られ始めて100年ちょっとしか経っていないという事。
ボルゲリ・マレンマ地区についてもパイオニアであるサッシカイアの誕生は1968年という若さ。

 それに対してヴィーノ・ノビレは古くは2000年前の文献に「モンテプルチアーノの甘美な命の酒」として登場したとも言います。
それだけ歴史がありトスカーナの精神のようなワインであるのに「地味」な印象があったり、ブルネッロの代替え、みたいな印象は付きまといます。
かくゆうOisyもそのような印象を持っている事は今だ否めません。
特にワインに触れ始めた時はヴィーノ・ノビレの良さは全くわかりませんでした
それには注目されないが故の生産者の意識だったり(ブルゴーニュは注目されてからの品質向上が著しいと聞きます。)、かつては白ワインの混醸が許されていたり。。。と様々な要因があるとは思いますが一概には言えません。

けれども、Oisyはファネッティのヴィーノ・ノビレを飲んで思いました。
実は非常にクラシカルかつ長熟なワインのために理解されづらいのではないか。。。)と。

もちろん、造り手によると思いますがこの14年物のヴィーノ・ノビレは非常にエレガントで甘美なものです。
少し太めのタンニンを持ち深淵な奥行があり、ミネラリティは複雑です。。
タンニンも非常に上質で甘みに変わりつつあります。


でも!
まだまだなのです。非常に若い。
その証拠ではありませんが、2週間放置の後、ふと思い出して飲んでみたのですが、これが非常に美味しい!!
2週間経っても酸化のニュアンスは僅かで香りは複雑性を増し、ようやっと開いた面持ちになったのです。
嘘ではありません、2週間です!
これは72ヶ月(6年!)にも及ぶ大樽による非常に緩やかな酸化熟成とそれに耐えられるポテンシャルを持った力強い葡萄によるものなのでしょう。

かなり衝撃的な出来事でした。
ちょっとヴィーノ・ノビレに懐疑的なあなたにも、今はぜひこのトスカーナの銘醸ワインを飲んでいただきたいという思いでいっぱいです。
面倒でなければデキャンタージュされても良いと思います。
澱はかなり大量にあるのでしっかりと立てて、落としてから飲まれる事をおススメします。

この地からまた新たなスーパーワインを産出されないかなーという思いが沸いてきました。
それだけのポテンシャルのある土地である事が確信できるワインです!
あっぱれ!



2012 Bianco Betty
ビアンコ・ベッティ

17053
自然派
白 辛口
イタリア
トスカーナ
ファネッティ

■エージェント情報
トレッビアーノ・トスカーノ、マルヴァジーア・ビアンカ主体、リースリング、樹齢30年~。

 樹齢の古い区画より収穫、ビアンコ・サンタニェーゼとして醸造を行ったもののボトル詰めされることなく、セメントタンクにて約10年の熟成。2022年春にボトル詰め。収穫量に恵まれた2012年だけにおきた珍事ではありますが、ブドウの質が良かった分熟成にも耐えました。忘れられていたとは思えない素晴らしい表情と飲み心地を合わせもったビアンコ。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,280 (外税) 
【良い感じに熟成したトスカーナのビアンコ!2012年ものですが、油に良く合うマリアージュ系の白です!焼肉、中華、テールの煮込み等に是非!】
 2012年ものはやたらと収穫量が多かったから・・って・・、

「セメントタンクに入れっぱなし!」

で、

「2022年の春に瓶詰!」

って・・

「タンク熟成10年!」

ってことですよね~~・・。まぁ・・イタリアの古いカンティーナなら普通に有り得るのかもしれません。日本人ならもう・・セメントタンクの中に入れっぱなしのワインが気になっちゃって夜も眠れないでしょうから、絶対にそんなことは起きないと思うんですよね。

 寛容なイタリアの方だからこそ・・なのかもしれませんが、まぁ・・少なくとも・・

「蓋はしてあったはず・・」

と思いたいです・・(^^;;


 まぁ・・言ってしまえば、そんなに長いこと瓶詰もしないで解放タンクに蓋をしてあったか、蓋付きだったか・・とは思いますが、若い時分のフレーヴァーなどは・・

「微塵も無い!」

ですから、ある意味・・

「こんなに凄いお勉強が出来るとは!」

と思っていただけると良いかな・・と思います。


 色合いは・・「ウーロン茶」ですね・・。でも明るく照りの有る綺麗な色彩です。イタリアのビオ系のマセラシオンしてSo2を入れない方々のワインに外観は似ていますが、それらよりもずっと明るく照りが有って美しいです。

 ワインは言ってしまえば、酸とアルコールと水と無機物の味わいですから、ここまで熟成しますと・・面白いことにその「酸の味わい」が複雑さを持って来ます。

 そしてその酸の複雑性が・・

「油脂に良く合う!」

訳ですね。

 まぁ・・色は嘘をつかないですから、

「ウーロン茶代わり!」

もしくは、

「ワインのウーロンハイ」

みたいな感じでしょうか。そもそもウーロン茶は油脂と相性が良いですしね。


 ですが、これがまた本当に良い相性でして、ハンバーグや焼き肉、中華料理などと良く合うんですよ。noisy も有る程度合わせてみましたので・・間違い無いです。

 もっともワインだけ飲んでいるとフレーヴァーがちょっと寂しいかもしれませんが、それでも食べて飲んでいると・・

「・・えっ?・・」

と思える位に、ほんのりと果実のフレーヴァーが浮かんでくるんですね・・。

 いや・・ワインって本当に面白いです。流石にこの席には、ロブマイヤー・ワイングラスIII が無かったので試してみませんでしたが、古酒向けのワイングラスで飲んだら・・

「想像した以上に美味しい・・かもしれない・・(^^;;」

です。

 こんな遊びも楽しいと思いますよ。・・そうそう、ブラインドで出したら・・あの方々は何とおっしゃるか・・ビオ大好きな方々とか、古酒好きの方々とか・・考えただけでもイタズラ心に火が付いちゃいませんか?

 是非一度、飲んでみてください。楽しいですよ・・何でも有り!やってみましょう。


N.V.(2018) S.Agnese Bianco V.d.T.
サンタニェーゼ・ビアンコ

16150
自然派
白 辛口
イタリア
トスカーナ
ファネッティ

■エージェント情報
トレッビアーノ・トスカーノ種とマルヴァージア・ビアンカ種による。
 肥料・薬品を極力使用せず、野生酵母のみ、セメント槽で発酵。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥1,690 (外税) 
【現地で量り売りしているキュヴェです!自然派嫌いにはちょっと??でしょうが、自然派好きには持って来い!のパフォーマンス!】
 ファネッティの白ワインです。異常に安いです。ロッソやヴィノ・ノビレでもうお判りかと思いますが、安いからって手を抜くことは無いです。スタンスはいつも一緒・・・

「いつものように・・よりナチュラルに・・」

です。


 しかしファネッティの良さは、一般的な自然派では許容されやすい「揮発酸」がまず出ないと言う事です。なので、白ワインにおいても、

「お酢のような余韻でどんなワインでも同じ味わいの余韻」

は無いです。だから、自然派嫌いでもOKなんですね。


 しかしながら、写真の色合いをご覧下さい。やや黒味が見えるでしょう?・・しかし、非常に美しいゴールドで艶やか、透明感がバッチリで旨そうでしょう?

 そうなんですよ・・要は、仕込みの時に「使いたいSo2」を極力使用しないんでしょう。全く使わないとは・・言いません。

 また、大樽で生育させ、タンク貯蔵かと思いますので、その際にナチュラルな酸化が促進されるのだと思います。その結果がこの・・照りのある美しく、「深い色のゴールド」なんですね。
 抜栓し、すぐ飲み始めますと、まだやや硬さを感じられます。しかし目の詰まりが・・半端無い!・・デイリー価格のワインとは思えないような葡萄のポテンシャルを感じます。非常にドライで甘みもへったくれも有りません・・がエキス濃度も半端無い!

 5分もすると徐々に硬さが解れて来ます。お茶とか、ほうじ茶に近い香りが徐々に花に・・20分も経過すると果実に変化して来ます。当初はやや「シャバい」感じだったものが5分後には滑らかに、20分後にはややネットリとしてくるんですね・・。そしてビックリさせられるのは、

「蜜っぽさ」

まで・・出てくるんですよ!

「おいおい・・こんなデイリーでそこまで感じさせてくれる訳?・・大判振る舞いだね~!」

と・・嬉しくなって来ちゃいました!


 抜栓当初の香り・味わいですと、まず、どんな料理とも相性を取れるでしょう。20分経ちますと果実が出て来ますが、まだどこかに当初の穏やかなニュアンスも有り、比較的マリアージュは楽なはずです。後半は熟度の高い・・でも甘くないフルーツです!

 現地で量り売りをしているワインだそうですが、こんなにハイポテンシャルで良いのかな~!・・と思ってしまいました!・・白ワインながらやはりモンテプルチアーノのニュアンスを持っています。夏は結構蒸し暑いだろうな~、夜は寒そう・・とか・・でもかなり畑のポテンシャルは高いぞ~とか、標高はさして高くは無いか~・・などなど、様々に想像できると思います!

 いや~・・ファネッティ、恐るべし!・・昔からのワインファンの方々は、抜栓当初の「酸化のニュアンス」が気に成るかもしれませんが、20分後には・・

「・・お~~~!」

と言ってくださるでしょう。「酸化のニュアンス」は自然なものなんだ・・いずれ消える・・と思ってください。

 素晴らしいデイリーです。ワインの本質を感じさせてくれます。是非一度はトライしてみてください。否定するつもりだったのに気に入ってしまったら・・ごめんなさい!超お奨めです!


2015 Vino Nobile di Montepulciano Reserva
ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァ

16077
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
モンテプルチアーノ
ファネッティ

■エージェント情報
 プルニョーロ、カナイオーロ、マンモロ、樹齢30~40年。収穫後、約2~3週間のマセレーションを行い、野生酵母による醗酵を促す。圧搾後、使い込んだ大樽(20~30hl)にて72か月の熟成。途中適宜オリ引きを行い、ノンフィルターにてボトル詰め。
◆◆◆有り得ない素晴らしさです!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,180 (外税) 
【プルニョーロ種の熟した優しい滑らかな味わいに癒されます!・・決して薄い味わいでは有りませんが、ほっこりとする「ジェンティーレ」な味わいです。】
 ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの本家本元元祖のファネッティです。こんなにリーズナブルにご案内できるのが信じられないほど・・です。

 そもそもはブルネッロ・ディ・モンタルチーノに対抗して名乗ったのがモンテプルチアーノ村のファネッティで有り、ヴィノ・ノビレなんですね。

 そして、大樽でおおらかに酸化をさせて醸造しますが、熟成具合を見ながら・・ヴィンテージ順にはリリースしないので、本当にバラバラで到着します。しかも、

「もう仕込むべき大樽が無い・・」

みたいな状況に追い込まれてから、大樽を空にすべくボトル詰めを始める・・で、そこから、

「ボトル熟成」

もやっちゃう訳ですから、もう本当に申し訳ありません・・と謝りたくなってしまいます。

 ようやっと届いたヴィノ・ノビレ・リゼルヴァは2015年で、収穫後6年・・ファネッティにしては若いワインです。

 色合いを見ていただきますと判ると思いますが、

「おおらかな酸化を得たワイン」

であることは判ると思うんですね。少し「茶褐色」が入っていて、粒子が幾分大きい感じがしますから、完熟までは到達していないと見るべきでしょう。


 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノもそうですが、このように茶褐色系の色合いを見せるタイプが結構存在します。長い熟成を強制されるから・・ですね。

 でも、こちらのヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァは、別に強制された訳では無く、「結果的にそうなってしまった」だけで、「それでもまだ若い方」だと言う理解が必要かな?と思います。以前、随分販売させてうただいた「デーイ」辺りとは、大分異なるタイプです。

 適度に熟していて滑らかさも有るが、まだ少しタンニンのアタックが丸く成り切ってはいない感じがします。ですが、ポンテプルチアーノらしい「熱量」がたっぷり感じられる太目の味わいながら、優しさや滑らかさも感じられます。

 ジビエなどには非常に良く合うかと思いますが、意外や意外・・言っちゃって大丈夫でしょうかね・・刺身系も行けちゃったりします。ただし、「ヴァレンティーニのエクストラ・ヴァージン」は適量使用するべきでは有ります。

 大樽系のゆったり感と、凝縮した葡萄が酸化熟成を経たニュアンス、モンテプルチアーノの蒸し暑い気候、ファネッティ家ののんびりな日常、充実した味わいの中に、そんな風景が見えてくると思います。栽培自体は結構ナチュールなのかも・・とも思ってしまいます。澱が有りますので飲む前にはしばらく立ててくださいね。是非飲んでみて下さい。美味しいです!




 以下は以前のレヴューです。
-----
【大人気で瞬間蒸発したファネッティのリゼルヴァ2001年ですが、今最高に美味しくなって来た2009年をご案内します!凄いコストパフォーマンスです!】

 以前ご紹介させていただきました2001年のこのワインは、4千円弱と言う価格にも関わらず、多くの方のご支持をいただきました。どこかモンテプルチアーノのワインが持つ脆弱さを払拭しつつ、しかしパワーには頼らず、美しいエキスに昇華したプルニョーロの真の美味しさを気付かせてくれたと思っています。

 2001年は実に飲み頃で、ほぼパーフェクトな味わいだったかと思います。実はその後入荷したのは2005年の同じワインでして、これが・・非常にポテンシャルは高いんですが、溢れんばかりのポテンシャルが、まだ癒しを含む前・・と言う判断で、一般には販売しませんでした。店頭で「どうしても欲しい」と言う方だけにお分けしたのみです。

 で、2005年がグレートなことは判るけれど、ファネティさんの昔からの造りでは、飲めるようになるにはどうしても時間が必要なんですね。2001年リゼルヴァをお飲みいただいた方にはそれが想像できるかと思います。

 で・・そこまでグレートじゃ無い方が早めに美味しくなる・・それがワインの面白いところでして、今回ご紹介させていただく2009年リゼルヴァは、今現在の美味しさでいうと確実に2005年リゼルヴァを超えちゃうんですよ。

 しかも価格は・・こんなんですから・・。デイリーに毛が生えた位のプライスでモンテプルチアーノの最高峰を飲める!・・しかも成長中だが今のバランスだと飲んでいるうちにどんどん変化して香りも出て柔らかくも成って行きます。このリゼルヴァを飲まずして何を飲む!・・とさえ言いたくなるほど旨いです。

 同じ名前の「モンテプルチアーノ」・ダブルッツォ ヴァレンティーニを彷彿とさせるような、「クシャッ」と凝縮した部分を持っていますが、これが素晴らしく気品を持っています。まだ血っぽくは無いんですがとても美しい鳩の血のようなニュアンスを含めた黒~濃い赤色の凝縮感です。

 ドライで、しかし「ふっくら」としつつタイトさをまだ多く持っています。その部分も嫌味を全く感じさせず、艶々とした滑らかなテクスチュアを持っています。余韻には黒っぽい果実感を含み、とても長いです。

 時間が経ってくると艶々感はテカテカと輝きを増し、味わいに伸びが出て来ます。ナチュラルさもしなやかさも増してきます。もともと完全にピュアな味わいですから、時系列でどんどん良さが増して来るんですね。

 本当に素晴らしい・・皆さんに是非とも飲んでいただきたい、非常にリーズナブルなヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァです。上記にも書きましたが、ヴァレンティーニの赤にも通じる部分を確認するほど凝縮しつつ、節操が有ります。超おすすめです!ぜひ飲んでみてください。



 以下はまだoisyがいる頃にご案内させていただいた、2001ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァのご紹介文です。
━━━━━
【 有り得ない風格!モンテプルチアーノの真の姿がここに有ります!】


 物凄いワインです・・・カーゼ・バッセに張り合えるような風格と、モンテプルチアーノのテロワール、風味を、異常に長い間保ってしまいます。

「・・開けて1週間は無理でしょ?」

 全然へっちゃらです・・!


 そして、モンテプルチアーノのワインの本当の姿を見せてくれます。

「今までのヴィノ・ノヴィレは一体何だったのか・・」

とさえ思うかもしれません。


 大樽熟成の本当の意味・・も教えてくれます。酸化の意味と一緒に。


 力を持った本物の葡萄でなければ、これは不可能なことです。

 「魂を感じる味わい」なんです。


 細かく言えば色々言えます。物凄く凝縮している、思いっきりドライ、マンモスナチュラル、余韻が異常に長いなどなど・・・

 しかし、それではこのヴィノ・ノビレを正しく表現はできないでしょう。

「空気・酸素に対する抗体を持った液体」

とも言えるでしょう。開けて2週間・・・平気なはずです。さらに美味しくなっているでしょう。

 昨今の、出来るだけ酸素に触れさせないようにしてピュア感を醸しだしているワインとは、まったく別の手法によるものです。

 しかしナチュラル感、ピュア感は・・・そう、やはり比較する対象とするならカーゼ・バッセしか思い当たりません。凄いワインです。


 資料を読めば、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの本家であることが判ります。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノに対抗して名乗ったと・・。しかし、単一品種のブルネッロに対して、ヴィーノ・ノビレは地品種のブレンドです。その複数の品種がマリアージュするのに、もしくはテロワールの姿を正しく発揮するのには、エナジーを持った葡萄の収穫が出来ること、そして大樽での長い時間が必要ということなのでしょう。

 素晴らしいヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノです。造り手本人はリゼルヴァとは名乗りたくないそうですので、ここでは付けません。14年を経て日本に届いた素晴らしいヴィーノ・ノビレです。これはサクッと購入すべきです。お奨めです。

■■oisyテイスティングコメント
2001 Vino Nobile di Montepulciano RiservaD.O.C.G. Fanetti

 トスカーナの2大高級産地といえばブルネッロ・ディ・モンタルチーノとヴィーノ・ノビレ・デ・モンテプルチアーノであることは間違いないと思います。
この2つの産地のワインは他の高級産地に優るとも劣らない複雑性があります。
そこに追随するのがサッシカイア等を産み出す海沿いのマレンマ・ボルゲリ地区であると思います。
しかし、価格や人気的にも注目されるワインの多くはブルネッロやマレンマ・ボルゲリ地区のワインが多くヴィーノ・ノビレに関しては中々注目が集まらないように思います。


 僕も調べていて思ったのですがブルネッロ地区は比較的新しい地域でビオンディ・サンティが19世紀末に造り始めた超熟赤ワインが始まりで、その前はもともと軽やかな白甘口ワインのモスカデッロの産地だったそうです。
つまりまだブルネッロが造られ始めて100年ちょっとしか経っていないという事。
ボルゲリ・マレンマ地区についてもパイオニアであるサッシカイアの誕生は1968年という若さ。

 それに対してヴィーノ・ノビレは古くは2000年前の文献に「モンテプルチアーノの甘美な命の酒」として登場したとも言います。
それだけ歴史がありトスカーナの精神のようなワインであるのに「地味」な印象があったり、ブルネッロの代替え、みたいな印象は付きまといます。
かくゆうOisyもそのような印象を持っている事は今だ否めません。
特にワインに触れ始めた時はヴィーノ・ノビレの良さは全くわかりませんでした
それには注目されないが故の生産者の意識だったり(ブルゴーニュは注目されてからの品質向上が著しいと聞きます。)、かつては白ワインの混醸が許されていたり。。。と様々な要因があるとは思いますが一概には言えません。

けれども、Oisyはファネッティのヴィーノ・ノビレを飲んで思いました。
実は非常にクラシカルかつ長熟なワインのために理解されづらいのではないか。。。)と。

もちろん、造り手によると思いますがこの14年物のヴィーノ・ノビレは非常にエレガントで甘美なものです。
少し太めのタンニンを持ち深淵な奥行があり、ミネラリティは複雑です。。
タンニンも非常に上質で甘みに変わりつつあります。


でも!
まだまだなのです。非常に若い。
その証拠ではありませんが、2週間放置の後、ふと思い出して飲んでみたのですが、これが非常に美味しい!!
2週間経っても酸化のニュアンスは僅かで香りは複雑性を増し、ようやっと開いた面持ちになったのです。
嘘ではありません、2週間です!
これは72ヶ月(6年!)にも及ぶ大樽による非常に緩やかな酸化熟成とそれに耐えられるポテンシャルを持った力強い葡萄によるものなのでしょう。

かなり衝撃的な出来事でした。
ちょっとヴィーノ・ノビレに懐疑的なあなたにも、今はぜひこのトスカーナの銘醸ワインを飲んでいただきたいという思いでいっぱいです。
面倒でなければデキャンタージュされても良いと思います。
澱はかなり大量にあるのでしっかりと立てて、落としてから飲まれる事をおススメします。

この地からまた新たなスーパーワインを産出されないかなーという思いが沸いてきました。
それだけのポテンシャルのある土地である事が確信できるワインです!
あっぱれ!



N.V.(2018) S.Agnese Bianco V.d.T.
サンタニェーゼ・ビアンコ

15526
自然派
白 辛口
イタリア
トスカーナ
ファネッティ

◆◆◆2021/12/15(水)より出荷可能です。ヴィンテージが進む場合がございます。ご了承くださいませ。
■エージェント情報
トレッビアーノ・トスカーノ種とマルヴァージア・ビアンカ種による。
 肥料・薬品を極力使用せず、野生酵母のみ、セメント槽で発酵。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥1,690 (外税) 
【現地で量り売りしているキュヴェです!自然派嫌いにはちょっと??でしょうが、自然派好きには持って来い!のパフォーマンス!】
 ファネッティの白ワインです。異常に安いです。ロッソやヴィノ・ノビレでもうお判りかと思いますが、安いからって手を抜くことは無いです。スタンスはいつも一緒・・・

「いつものように・・よりナチュラルに・・」

です。


 しかしファネッティの良さは、一般的な自然派では許容されやすい「揮発酸」がまず出ないと言う事です。なので、白ワインにおいても、

「お酢のような余韻でどんなワインでも同じ味わいの余韻」

は無いです。だから、自然派嫌いでもOKなんですね。


 しかしながら、写真の色合いをご覧下さい。やや黒味が見えるでしょう?・・しかし、非常に美しいゴールドで艶やか、透明感がバッチリで旨そうでしょう?

 そうなんですよ・・要は、仕込みの時に「使いたいSo2」を極力使用しないんでしょう。全く使わないとは・・言いません。

 また、大樽で生育させ、タンク貯蔵かと思いますので、その際にナチュラルな酸化が促進されるのだと思います。その結果がこの・・照りのある美しく、「深い色のゴールド」なんですね。
 抜栓し、すぐ飲み始めますと、まだやや硬さを感じられます。しかし目の詰まりが・・半端無い!・・デイリー価格のワインとは思えないような葡萄のポテンシャルを感じます。非常にドライで甘みもへったくれも有りません・・がエキス濃度も半端無い!

 5分もすると徐々に硬さが解れて来ます。お茶とか、ほうじ茶に近い香りが徐々に花に・・20分も経過すると果実に変化して来ます。当初はやや「シャバい」感じだったものが5分後には滑らかに、20分後にはややネットリとしてくるんですね・・。そしてビックリさせられるのは、

「蜜っぽさ」

まで・・出てくるんですよ!

「おいおい・・こんなデイリーでそこまで感じさせてくれる訳?・・大判振る舞いだね~!」

と・・嬉しくなって来ちゃいました!


 抜栓当初の香り・味わいですと、まず、どんな料理とも相性を取れるでしょう。20分経ちますと果実が出て来ますが、まだどこかに当初の穏やかなニュアンスも有り、比較的マリアージュは楽なはずです。後半は熟度の高い・・でも甘くないフルーツです!

 現地で量り売りをしているワインだそうですが、こんなにハイポテンシャルで良いのかな~!・・と思ってしまいました!・・白ワインながらやはりモンテプルチアーノのニュアンスを持っています。夏は結構蒸し暑いだろうな~、夜は寒そう・・とか・・でもかなり畑のポテンシャルは高いぞ~とか、標高はさして高くは無いか~・・などなど、様々に想像できると思います!

 いや~・・ファネッティ、恐るべし!・・昔からのワインファンの方々は、抜栓当初の「酸化のニュアンス」が気に成るかもしれませんが、20分後には・・

「・・お~~~!」

と言ってくださるでしょう。「酸化のニュアンス」は自然なものなんだ・・いずれ消える・・と思ってください。

 素晴らしいデイリーです。ワインの本質を感じさせてくれます。是非一度はトライしてみてください。否定するつもりだったのに気に入ってしまったら・・ごめんなさい!超お奨めです!


2004 Rosso di Montepulciano
ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ

13620
自然派
赤 ミディアムボディ
イタリア
トスカーナ
ファネッティ

■エージェント情報
プルニョーロ ジェンティーレ主体、カナイオーロ、大樽にて12か月以上
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,580 (外税) 
【適度な熟成感の優しい味わいのロッソです!モンテプルチアーノらしさが満載!】
 ややこってりした大きな構成を見せるモンタルチーノに対し、より優しく出っ張りの少ない丸みを帯びた味わいとアロマが特徴のモンテプルチアーノのロッソです。もうお馴染みですよね。

 ここのところはやや若かったんですが、今回到着したロッソは何と2004年もの!・・飲んでみるとまだまだ若い!・・でも角が取れて来ています。

「元々優しく角が無いのに・・さらに角が無いってどういうこと?」

とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

 そう・・さらに角が無く、熟成感が増しているんですね・・ほんのりブルネッロの特徴でも有る熟成のニュアンスも盗んでいるかのようです。

 そして、まだ若さが有るんですね・・まぁ、飲まれるタイミングにもよるかと思いますが、2004年ものと言えば収穫から14年ですよ。アドヴォケイトなら、

「・・もうお前は死んでいる・・」

と言いかねません。


 勿論ですが、若い時分のフレッシュなアロマや果実の風味が大好きな方には似合わないお勧めかもしれません。でも、ワインの魅力って若い時だけじゃないじゃないですか・・。人間もそう、綺麗なお婆ちゃんはやっぱり綺麗だし、汚い noisy はいつも汚い・・(^^;;

 なので、枯れ掛けた魅力・・とまではとても行きませんが、若さ・バイタリティも持ち、熟した旨さ・熟練の手練れのような部分も持ち始めたロッソを考えていただければと思います。

 ファネッティ、良いですね。お勧めします。是非飲んでみて下さい!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【満を持してのご紹介!豊かなモンテプルチアーノの味わいは他生産者のヴィノ・ノビレ以上!?2011年Rossoとは違った魅力!!】

 いや~・・・ファネッティのワインって、本当に美味しいですよね~・・。ファンが急増しているのを肌身で感じています。大樽系なのにね~・・ちゃんとアピールしてくるのに雑さが無くエレガントなんですよね~!

 で、やはり、この写真を見てくださいよ・・。この色のグラデュエーション・・堪りませんよね・・。濃くは無いのに、ちゃんと濃淡が有って、しかも実に美しい!。。ただのグラスに入れたワインの写真なのに、全然違うんですよね~。


 2011年のロッソは、まぁ・・noisy も呆れるほど、ご購入いただきました。その数400本余り・・です。それも5ケースずつご案内させていただきましたが、5~10分で完売してしまうので、

「追加したってメール来たけど、在庫数が入ってないですよ!」

と真顔でご心配いただいたメールもいただきました。


 2011年のロッソは、タイトながらも美しくエレガンスをバッチリ持ちつつ、内向きのベクトルの沢山の要素を感じさせてくれる素晴らしい味わいでした。

 しかしながらその辺の感じ方は人に寄るようでして・・

「ん~・・ちょっと硬いかな~・・」
「思ったより出てこないか~・・」 とおっしゃるお客様も散見されたのも事実です。それはまぁ・・仕方の無いことでは有ります。好みですからね・・。

 しかしながら、今回ご紹介の2005年ロッソは・・2011年ロッソとは大きく違ってまして、素晴らしい成長を遂げたモンテプルチアーノの味わいを感じさせてくれるんですよ!しかも、そんじょそんこらのヴィノ・ノビレよりも豊かなヴィノ・ノビレになっていて・・しかもしかも、ファネッティらしい美しさはそのまま・・なんですね~!半端無い目の詰まり具合が少しだけ解け、豊かなモンテプルチアーノの土地を表現してくれているんですね。

 モンテプルチアーノの非常に美しい土のニュアンスと、昼の気温の高さを感じさせるカカオやココアのようなトッピング・・いや、甘くなどないですよ・・全く・・。そして、上の写真のような透明感と、幾層にも渡るグラデュエーションの通りの味わいの積層感・・ダラーっと膨張し切らないエレガントさと、ややカチッとしつつも、いつまで続くのよ!・・と思えるような、美しい鳩の血のようなニュアンスを持った余韻・・複雑精緻な味わいを見せてくれるんですね~・・。

 2011年のタイトさから考えると、単純には6年の熟成でここまで豊かに、饒舌になるんですね・・饒舌とは言っても煩わしくなどは全く無いです。そして何と言っても、

「魚介と合わせてもへっちゃらな寛容さとピュアさが存在する!」

んですよね~・・。


 なので、これを一推しにしない訳にはいかないんです。2011年ロッソをご購入いただいたお客様にも是非、この素晴らしい2005年を・・飲んでいただきたいと思います。一推しです!・・飲み頃を迎えつつあります。ご堪能くださいませ!





以下は2011年のロッソ・ディ・モンテプルチアーノのご紹介文です。是非比較してみてください。
━━━━━
【本物のヴィノ・ノヴィレの蔵元のロッソ2011は常識外れ、桁違いのポテンシャル!!素晴らしいです!必買ワイン!!】
 またまたファネッティがやってくれました!ソルデーラもおそらくビックリするに違いない・・素晴らしいポテンシャルです!しかも今飲んでも凄く旨い!・・ちょっと焦ってこのレヴューを書いてます。

 何せこの素晴らしいロッソ・ディ・モンテプルチアーノを飲んだのは昨晩・・まだ15時間ほどしか経ってませんが、あと数時間後には新着を出す予定ですんで・・焦ってます!

 それに、これほどまでに素晴らしいと、新着の一推しアイテムにしなけりゃなりませんが、何をどのように書こうとか・・という方向性も定まってない(・・まぁ、いつもそうではあるので同じっちゃ同じですが)。

 昨年から今年に掛けてご案内させていただいた2001年のファネッティのヴィノ・ノヴィレ・リゼルヴァですが、まぁ、これを飲まれた方はおそらくビックリされたことと思います。余りの素晴らしさに・・です。

 勿論、その2001ヴィノ・ノヴィレ・リゼルヴァのような時間の経過を積み重ね、磨かれた味わいは無いんですが、どうでしょう・・ポテンシャル的には「引けを取らない」と申し上げても・・過言では無い気がしますよ。

 noisy がそういう大それたことを言えるのは、やはりそれだけのニュアンスを感じ取った・・と言うことでして、ただ価格を下げるために造られた「下級クラスのワインではない」と言う事です。おそらくですが、ヴィンテッジ的にも滅茶苦茶出来が良かったと思われまして、

「単に長く熟成させなかっただけの若目のヴィノ・ノビレ!」と言って良いポテンシャルです。

 目の詰まり具合は半端無いです。それでいて、モンテプルチアーノらしい内向きのエナジーのベクトルを持ち内部方向への集中感をモリモリと感じさせてくれます。大樽由来のナチュラルなニュアンスはピュアさを伴い、口内で磨り潰しても潰し切れないほどの要素がたんまりと残っています。

 滅茶苦茶美しい「鳩の血」のような清潔な官能さを僅かに溢していて、端正な中にもワインの声が聞こえて来るように思います。

 新進のビオディナミコ生産者のような、

「酸化?酢酸香?・・ナチュラルワインなんだからそんなのしてて当然でしょ!」

みたいな、一般的に言われるようなマイナス印象さえプラスだと言わんばかりの傲慢さは全く無く、何十年前かにデザインし、何年も前に作ってもらったかのような古めかしいエチケッタをただ手で張っただけの、まったく飾り気の無い立ち姿から、非常に正直で正当で純粋なモンテプルチアーノの味わいを伝えてくれるワインです。

 まぁ・・何は無くともこれは飲むべきです。ピュアです。ミネラリティが実にシッカリです。甘みなど・・全く無いドライです。しかし、まん丸のパレットを表面張力でパンパンにして描けるようなエキスの凄みを持ったワイン・・。

 聞いた話ですがこのファネッティでは一度には瓶詰めしないそうです。大樽で貯蔵しておき、必要になったらその樽の分を瓶詰めするのでしょう。このロッソも・・もしかしたら・・!・・などとも考えちゃいますが・・いや、それは言わないでおきましょう。飲んでもらえれば言わんとすることが判るんじゃないかと思いますよ。

 こんなにリーズナブルな大樽系ハイポテンシャルワインは今までに有っただろうか?・・いや、無い!・・と言ってしまいたくなるほど素晴らしいです。超お奨めです!・・今のところは在庫は有るようですが・・こんなに凄いとすぐ無くなるでしょう。お早めに・・沢山ご購入ください。自信漲る一推しです!


 以下は昨年~今年の頭に掛けてご案内させていただいた(まだoisyがいる頃の)2001ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァのご紹介文です。
━━━━━
【 有り得ない風格!モンテプルチアーノの真の姿がここに有ります!】


 物凄いワインです・・・カーゼ・バッセに張り合えるような風格と、モンテプルチアーノのテロワール、風味を、異常に長い間保ってしまいます。

「・・開けて1週間は無理でしょ?」

 全然へっちゃらです・・!


 そして、モンテプルチアーノのワインの本当の姿を見せてくれます。

「今までのヴィノ・ノヴィレは一体何だったのか・・」

とさえ思うかもしれません。


 大樽熟成の本当の意味・・も教えてくれます。酸化の意味と一緒に。


 力を持った本物の葡萄でなければ、これは不可能なことです。

 「魂を感じる味わい」なんです。


 細かく言えば色々言えます。物凄く凝縮している、思いっきりドライ、マンモスナチュラル、余韻が異常に長いなどなど・・・

 しかし、それではこのヴィノ・ノビレを正しく表現はできないでしょう。

「空気・酸素に対する抗体を持った液体」

とも言えるでしょう。開けて2週間・・・平気なはずです。さらに美味しくなっているでしょう。

 昨今の、出来るだけ酸素に触れさせないようにしてピュア感を醸しだしているワインとは、まったく別の手法によるものです。

 しかしナチュラル感、ピュア感は・・・そう、やはり比較する対象とするならカーゼ・バッセしか思い当たりません。凄いワインです。


 資料を読めば、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの本家であることが判ります。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノに対抗して名乗ったと・・。しかし、単一品種のブルネッロに対して、ヴィーノ・ノビレは地品種のブレンドです。その複数の品種がマリアージュするのに、もしくはテロワールの姿を正しく発揮するのには、エナジーを持った葡萄の収穫が出来ること、そして大樽での長い時間が必要ということなのでしょう。

 素晴らしいヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノです。造り手本人はリゼルヴァとは名乗りたくないそうですので、ここでは付けません。14年を経て日本に届いた素晴らしいヴィーノ・ノビレです。これはサクッと購入すべきです。お奨めです。

■■oisyテイスティングコメント
2001 Vino Nobile di Montepulciano RiservaD.O.C.G. Fanetti

 トスカーナの2大高級産地といえばブルネッロ・ディ・モンタルチーノとヴィーノ・ノビレ・デ・モンテプルチアーノであることは間違いないと思います。
この2つの産地のワインは他の高級産地に優るとも劣らない複雑性があります。
そこに追随するのがサッシカイア等を産み出す海沿いのマレンマ・ボルゲリ地区であると思います。
しかし、価格や人気的にも注目されるワインの多くはブルネッロやマレンマ・ボルゲリ地区のワインが多くヴィーノ・ノビレに関しては中々注目が集まらないように思います。


 僕も調べていて思ったのですがブルネッロ地区は比較的新しい地域でビオンディ・サンティが19世紀末に造り始めた超熟赤ワインが始まりで、その前はもともと軽やかな白甘口ワインのモスカデッロの産地だったそうです。
つまりまだブルネッロが造られ始めて100年ちょっとしか経っていないという事。
ボルゲリ・マレンマ地区についてもパイオニアであるサッシカイアの誕生は1968年という若さ。

 それに対してヴィーノ・ノビレは古くは2000年前の文献に「モンテプルチアーノの甘美な命の酒」として登場したとも言います。
それだけ歴史がありトスカーナの精神のようなワインであるのに「地味」な印象があったり、ブルネッロの代替え、みたいな印象は付きまといます。
かくゆうOisyもそのような印象を持っている事は今だ否めません。
特にワインに触れ始めた時はヴィーノ・ノビレの良さは全くわかりませんでした
それには注目されないが故の生産者の意識だったり(ブルゴーニュは注目されてからの品質向上が著しいと聞きます。)、かつては白ワインの混醸が許されていたり。。。と様々な要因があるとは思いますが一概には言えません。

けれども、Oisyはファネッティのヴィーノ・ノビレを飲んで思いました。
実は非常にクラシカルかつ長熟なワインのために理解されづらいのではないか。。。)と。

もちろん、造り手によると思いますがこの14年物のヴィーノ・ノビレは非常にエレガントで甘美なものです。
少し太めのタンニンを持ち深淵な奥行があり、ミネラリティは複雑です。。
タンニンも非常に上質で甘みに変わりつつあります。


でも!
まだまだなのです。非常に若い。
その証拠ではありませんが、2週間放置の後、ふと思い出して飲んでみたのですが、これが非常に美味しい!!
2週間経っても酸化のニュアンスは僅かで香りは複雑性を増し、ようやっと開いた面持ちになったのです。
嘘ではありません、2週間です!
これは72ヶ月(6年!)にも及ぶ大樽による非常に緩やかな酸化熟成とそれに耐えられるポテンシャルを持った力強い葡萄によるものなのでしょう。

かなり衝撃的な出来事でした。
ちょっとヴィーノ・ノビレに懐疑的なあなたにも、今はぜひこのトスカーナの銘醸ワインを飲んでいただきたいという思いでいっぱいです。
面倒でなければデキャンタージュされても良いと思います。
澱はかなり大量にあるのでしっかりと立てて、落としてから飲まれる事をおススメします。

この地からまた新たなスーパーワインを産出されないかなーという思いが沸いてきました。
それだけのポテンシャルのある土地である事が確信できるワインです!
あっぱれ!



2009 Vino Nobile di Montepulciano Reserva
ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァ

12078
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
モンテプルチアーノ
ファネッティ

◆◆◆2019/01/26(土)より出荷可能です。
■エージェント情報
 プルニョーロ、カナイオーロ、マンモロ、樹齢30~40年。収穫後、約2~3週間のマセレーションを行い、野生酵母による醗酵を促す。圧搾後、使い込んだ大樽(20~30hl)にて72か月の熟成。途中適宜オリ引きを行い、ノンフィルターにてボトル詰め。
◆◆◆有り得ない素晴らしさです!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,390 (外税) 
【大人気で瞬間蒸発したファネッティのリゼルヴァ2001年ですが、今最高に美味しくなって来た2009年をご案内します!凄いコストパフォーマンスです!】
 以前ご紹介させていただきました2001年のこのワインは、4千円弱と言う価格にも関わらず、多くの方のご支持をいただきました。どこかモンテプルチアーノのワインが持つ脆弱さを払拭しつつ、しかしパワーには頼らず、美しいエキスに昇華したプルニョーロの真の美味しさを気付かせてくれたと思っています。

 2001年は実に飲み頃で、ほぼパーフェクトな味わいだったかと思います。実はその後入荷したのは2005年の同じワインでして、これが・・非常にポテンシャルは高いんですが、溢れんばかりのポテンシャルが、まだ癒しを含む前・・と言う判断で、一般には販売しませんでした。店頭で「どうしても欲しい」と言う方だけにお分けしたのみです。

 で、2005年がグレートなことは判るけれど、ファネティさんの昔からの造りでは、飲めるようになるにはどうしても時間が必要なんですね。2001年リゼルヴァをお飲みいただいた方にはそれが想像できるかと思います。

 で・・そこまでグレートじゃ無い方が早めに美味しくなる・・それがワインの面白いところでして、今回ご紹介させていただく2009年リゼルヴァは、今現在の美味しさでいうと確実に2005年リゼルヴァを超えちゃうんですよ。

 しかも価格は・・こんなんですから・・。デイリーに毛が生えた位のプライスでモンテプルチアーノの最高峰を飲める!・・しかも成長中だが今のバランスだと飲んでいるうちにどんどん変化して香りも出て柔らかくも成って行きます。このリゼルヴァを飲まずして何を飲む!・・とさえ言いたくなるほど旨いです。

 同じ名前の「モンテプルチアーノ」・ダブルッツォ ヴァレンティーニを彷彿とさせるような、「クシャッ」と凝縮した部分を持っていますが、これが素晴らしく気品を持っています。まだ血っぽくは無いんですがとても美しい鳩の血のようなニュアンスを含めた黒~濃い赤色の凝縮感です。

 ドライで、しかし「ふっくら」としつつタイトさをまだ多く持っています。その部分も嫌味を全く感じさせず、艶々とした滑らかなテクスチュアを持っています。余韻には黒っぽい果実感を含み、とても長いです。

 時間が経ってくると艶々感はテカテカと輝きを増し、味わいに伸びが出て来ます。ナチュラルさもしなやかさも増してきます。もともと完全にピュアな味わいですから、時系列でどんどん良さが増して来るんですね。

 本当に素晴らしい・・皆さんに是非とも飲んでいただきたい、非常にリーズナブルなヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァです。上記にも書きましたが、ヴァレンティーニの赤にも通じる部分を確認するほど凝縮しつつ、節操が有ります。超おすすめです!ぜひ飲んでみてください。



 以下はまだoisyがいる頃にご案内させていただいた、2001ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァのご紹介文です。
━━━━━
【 有り得ない風格!モンテプルチアーノの真の姿がここに有ります!】


 物凄いワインです・・・カーゼ・バッセに張り合えるような風格と、モンテプルチアーノのテロワール、風味を、異常に長い間保ってしまいます。

「・・開けて1週間は無理でしょ?」

 全然へっちゃらです・・!


 そして、モンテプルチアーノのワインの本当の姿を見せてくれます。

「今までのヴィノ・ノヴィレは一体何だったのか・・」

とさえ思うかもしれません。


 大樽熟成の本当の意味・・も教えてくれます。酸化の意味と一緒に。


 力を持った本物の葡萄でなければ、これは不可能なことです。

 「魂を感じる味わい」なんです。


 細かく言えば色々言えます。物凄く凝縮している、思いっきりドライ、マンモスナチュラル、余韻が異常に長いなどなど・・・

 しかし、それではこのヴィノ・ノビレを正しく表現はできないでしょう。

「空気・酸素に対する抗体を持った液体」

とも言えるでしょう。開けて2週間・・・平気なはずです。さらに美味しくなっているでしょう。

 昨今の、出来るだけ酸素に触れさせないようにしてピュア感を醸しだしているワインとは、まったく別の手法によるものです。

 しかしナチュラル感、ピュア感は・・・そう、やはり比較する対象とするならカーゼ・バッセしか思い当たりません。凄いワインです。


 資料を読めば、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの本家であることが判ります。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノに対抗して名乗ったと・・。しかし、単一品種のブルネッロに対して、ヴィーノ・ノビレは地品種のブレンドです。その複数の品種がマリアージュするのに、もしくはテロワールの姿を正しく発揮するのには、エナジーを持った葡萄の収穫が出来ること、そして大樽での長い時間が必要ということなのでしょう。

 素晴らしいヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノです。造り手本人はリゼルヴァとは名乗りたくないそうですので、ここでは付けません。14年を経て日本に届いた素晴らしいヴィーノ・ノビレです。これはサクッと購入すべきです。お奨めです。

■■oisyテイスティングコメント
2001 Vino Nobile di Montepulciano RiservaD.O.C.G. Fanetti

 トスカーナの2大高級産地といえばブルネッロ・ディ・モンタルチーノとヴィーノ・ノビレ・デ・モンテプルチアーノであることは間違いないと思います。
この2つの産地のワインは他の高級産地に優るとも劣らない複雑性があります。
そこに追随するのがサッシカイア等を産み出す海沿いのマレンマ・ボルゲリ地区であると思います。
しかし、価格や人気的にも注目されるワインの多くはブルネッロやマレンマ・ボルゲリ地区のワインが多くヴィーノ・ノビレに関しては中々注目が集まらないように思います。


 僕も調べていて思ったのですがブルネッロ地区は比較的新しい地域でビオンディ・サンティが19世紀末に造り始めた超熟赤ワインが始まりで、その前はもともと軽やかな白甘口ワインのモスカデッロの産地だったそうです。
つまりまだブルネッロが造られ始めて100年ちょっとしか経っていないという事。
ボルゲリ・マレンマ地区についてもパイオニアであるサッシカイアの誕生は1968年という若さ。

 それに対してヴィーノ・ノビレは古くは2000年前の文献に「モンテプルチアーノの甘美な命の酒」として登場したとも言います。
それだけ歴史がありトスカーナの精神のようなワインであるのに「地味」な印象があったり、ブルネッロの代替え、みたいな印象は付きまといます。
かくゆうOisyもそのような印象を持っている事は今だ否めません。
特にワインに触れ始めた時はヴィーノ・ノビレの良さは全くわかりませんでした
それには注目されないが故の生産者の意識だったり(ブルゴーニュは注目されてからの品質向上が著しいと聞きます。)、かつては白ワインの混醸が許されていたり。。。と様々な要因があるとは思いますが一概には言えません。

けれども、Oisyはファネッティのヴィーノ・ノビレを飲んで思いました。
実は非常にクラシカルかつ長熟なワインのために理解されづらいのではないか。。。)と。

もちろん、造り手によると思いますがこの14年物のヴィーノ・ノビレは非常にエレガントで甘美なものです。
少し太めのタンニンを持ち深淵な奥行があり、ミネラリティは複雑です。。
タンニンも非常に上質で甘みに変わりつつあります。


でも!
まだまだなのです。非常に若い。
その証拠ではありませんが、2週間放置の後、ふと思い出して飲んでみたのですが、これが非常に美味しい!!
2週間経っても酸化のニュアンスは僅かで香りは複雑性を増し、ようやっと開いた面持ちになったのです。
嘘ではありません、2週間です!
これは72ヶ月(6年!)にも及ぶ大樽による非常に緩やかな酸化熟成とそれに耐えられるポテンシャルを持った力強い葡萄によるものなのでしょう。

かなり衝撃的な出来事でした。
ちょっとヴィーノ・ノビレに懐疑的なあなたにも、今はぜひこのトスカーナの銘醸ワインを飲んでいただきたいという思いでいっぱいです。
面倒でなければデキャンタージュされても良いと思います。
澱はかなり大量にあるのでしっかりと立てて、落としてから飲まれる事をおススメします。

この地からまた新たなスーパーワインを産出されないかなーという思いが沸いてきました。
それだけのポテンシャルのある土地である事が確信できるワインです!
あっぱれ!



1990 Vino Nobile di Montepulciano Reserva
ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァ

13802
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
モンテプルチアーノ
ファネッティ

■エージェント情報
 プルニョーロ、カナイオーロ、マンモロ、樹齢30~40年。収穫後、約2~3週間のマセレーションを行い、野生酵母による醗酵を促す。圧搾後、使い込んだ大樽(20~30hl)にて72か月の熟成。途中適宜オリ引きを行い、ノンフィルターにてボトル詰め。
◆◆◆有り得ない素晴らしさです!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,450 (外税) 


2010 Vino Nobile di Montepulciano Reserva
ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァ

13800
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
モンテプルチアーノ
ファネッティ

■エージェント情報
 プルニョーロ、カナイオーロ、マンモロ、樹齢30~40年。収穫後、約2~3週間のマセレーションを行い、野生酵母による醗酵を促す。圧搾後、使い込んだ大樽(20~30hl)にて72か月の熟成。途中適宜オリ引きを行い、ノンフィルターにてボトル詰め。
◆◆◆有り得ない素晴らしさです!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,190 (外税) 
【ヴィノ・ノビレの元祖本家が造る華やかなアロマと豊かなボディのリゼルヴァ3ヴィンテージ!ピュアな赤黒果実にスイカやメロンのニュアンス!大きなワインです!
 とても香しくふくよかなヴィノ・ノビレのどこか、のどかさを感じさせる味わいが心を打つファネッティの3ヴィンテージをご紹介します。何と世界的にもグレートイヤーになった1990年もの、そして良い年だった1995年、またグレートな仕上がりになった2010年ものになります。テイスティングはやや落ち着いていない状況でせざるを得ませんでしたが、それでも「ファネッティ」らしさがそこここに感じられ、ほのぼのさが伝わりつつも充実したエキスから発せられる表情が素晴らしいです。

 また、このようにヴィンテージで色合いを比較してみると、実に面白いです。グレートイヤーとされる1990年、2010年・・って20年も離れてはいますが、共通部分の多い色合いです。1995年は平均的~良いクラスの仕上がりのヴィンテージですが、やや果実的な色合いが後退した中に、古酒的要素、ブケが香って来そうな色彩を放っています。(因みに・・ブケは古酒系、アロマは新酒系に由来する香りで使い分けています。)

 味わいのコアはかなり共通点が有ります・・って同じ畑由来のワインですからね・・当然かもしれません。香りも同様では有りますが、やはりグレートとされるヴィンテージの1990、2010年は若々しく、果実のニュアンスが強いです。
 
 2010年のリゼルヴァは、丸みを帯び充実したミネラリティを芳香からも感じられるようなしっかりした味わいです。まだ少し若く、パワフルさが目立ちますが、しっかり休めて飲むと滅茶美味しいでしょう!

 あ、忘れないように言っておきたいのですが、

「細かい澱と粘性の高い液で、澱が沈むのに少し時間が掛かる」

 のにはご注意ください。少なくとも3日ほどは・・出来るなら・・特に古酒は2週間ほど、立てて澱を完全に落としてください。これをするだけで、香り、味わい、テクスチュアが驚くほど違うはずです。

 2010年ものは1990年ものとの共通点が多いですから、1990年ものを飲めば将来がそれなりに見通せます。価格は1990年ものは2.5倍ほどしますが、20年の歳月を金額換算するなら仕方のないことでしょう。生まれたばかりの赤ん坊が成人式を迎えている時分になってしまう訳ですから・・。

 しかし2010年もののポテンシャルの高さと、フィルターをしないことによる旨味成分の欠落が無いこと、そしてSo2の存在の少なさ(無いとは言いません)が、心地良さを感じさせてくれる元になっていることは疑いの無いところです。

 1995年のリゼルヴァは、1990年ものとはやや傾向が違います・・と言うよりも、

「・・どっちが古く感じる?」

と言う視点で観た場合には、

「・・1995年・・」

とおっしゃる方が多いはずです。ヴィンテージの妙ですよね。


 果実感はやや後退気味ですが熟成でしか現れない見事な表情が、むしろ「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」的なニュアンスとなって感じられるかもしれません。落ち葉や腐葉土と言ったニュアンスに、ドライフルーツ的ニュアンスが混じり、スイカやメロンなどの瑞々しくもアロマティックな香りが混じります。

 このスイカやメロンのニュアンスはすべてのヴィンテージに言えること・・と言うよりも、ファネッティのモンテプルチアーノには共通して感じられる要素です。何とも心地良く、ついついグラスを重ねてしまいます。


 1990年のリゼルヴァは、もうさすがと言うしかありません。エチケッタも「赤い字」で「収穫年」を入れているほど、造り手も嬉しい出来栄えだったのでしょう。時が磨くポテンシャルの高いワインの味わいはやはり格別で、28年前のワインとは思えないほどの若々しささえ感じさせてくれます。素晴らしいです。


 最後に、このような「古酒」のコルクを抜くのには、やはりそれなりの技術が必要です。仮に少し「失敗」したとしても、その後の「フォロー」がキッチリ出来れば問題は有りません。

 しかし、慎重に抜くことに集中するあまり、せっかく休ませて落とした「澱」を、再び舞い上げてしまっては・・意味の無いことになってしまいます。

 澱を舞い上げないように静かに、しかも、

「四半世紀を過ぎ、耐用年数を超えているはずのコルク」

を失敗しないで抜くのは至難の業です。なので、失敗は恐れずに、しかしフォローできる体制を作り上げてから、コルクを抜いてください。ピンセットなども有ると良いですね。途中でもし折れてしまっても慌てずに・・

「ワインの中にコルクやコルクカスを落とさないように」

ピンセットを使う・・とか、タイプの違うスクリューを複数本用意しておき、折れて穴の開いた上部から、上から見て残っている部分の少ない方にスクリューを斜めに入れ、ボトルの口の向こうとこっちに押し付けながら引き上げてください。これは、途中で折れた場合の対処です。ピンセットは、コルクカスをあらかじめ除くのに使えますし、複数本有れば挟んで引き上げることも可能です。また、ピンセットは形を変えられるものがほとんどですので、コルクの残り具合などを見ながら、「合うように」形を整え、引き上げてください。

 いずれにしましても、何事もやってみないといつまでも出来ませんし、美味しいものにもたどり着けません。


 ワインの長い寿命を楽しむには、やはりそういった努力も必要かと思います。ワインの様子を常に見ながら、対処するのがまた楽しみの一つかと思います。リーズナブルで高ポテンシャルなワインです!是非、

「澱をしっかり落として!」

お召し上がりください。お勧めします!



 以下は別のヴィンテージもののレヴューです。
━━━━━
【大人気で瞬間蒸発したファネッティのリゼルヴァ2001年ですが、今最高に美味しくなって来た2009年をご案内します!凄いコストパフォーマンスです!】

 以前ご紹介させていただきました2001年のこのワインは、4千円弱と言う価格にも関わらず、多くの方のご支持をいただきました。どこかモンテプルチアーノのワインが持つ脆弱さを払拭しつつ、しかしパワーには頼らず、美しいエキスに昇華したプルニョーロの真の美味しさを気付かせてくれたと思っています。

 2001年は実に飲み頃で、ほぼパーフェクトな味わいだったかと思います。実はその後入荷したのは2005年の同じワインでして、これが・・非常にポテンシャルは高いんですが、溢れんばかりのポテンシャルが、まだ癒しを含む前・・と言う判断で、一般には販売しませんでした。店頭で「どうしても欲しい」と言う方だけにお分けしたのみです。

 で、2005年がグレートなことは判るけれど、ファネティさんの昔からの造りでは、飲めるようになるにはどうしても時間が必要なんですね。2001年リゼルヴァをお飲みいただいた方にはそれが想像できるかと思います。

 で・・そこまでグレートじゃ無い方が早めに美味しくなる・・それがワインの面白いところでして、今回ご紹介させていただく2009年リゼルヴァは、今現在の美味しさでいうと確実に2005年リゼルヴァを超えちゃうんですよ。

 しかも価格は・・こんなんですから・・。デイリーに毛が生えた位のプライスでモンテプルチアーノの最高峰を飲める!・・しかも成長中だが今のバランスだと飲んでいるうちにどんどん変化して香りも出て柔らかくも成って行きます。このリゼルヴァを飲まずして何を飲む!・・とさえ言いたくなるほど旨いです。

 同じ名前の「モンテプルチアーノ」・ダブルッツォ ヴァレンティーニを彷彿とさせるような、「クシャッ」と凝縮した部分を持っていますが、これが素晴らしく気品を持っています。まだ血っぽくは無いんですがとても美しい鳩の血のようなニュアンスを含めた黒~濃い赤色の凝縮感です。

 ドライで、しかし「ふっくら」としつつタイトさをまだ多く持っています。その部分も嫌味を全く感じさせず、艶々とした滑らかなテクスチュアを持っています。余韻には黒っぽい果実感を含み、とても長いです。

 時間が経ってくると艶々感はテカテカと輝きを増し、味わいに伸びが出て来ます。ナチュラルさもしなやかさも増してきます。もともと完全にピュアな味わいですから、時系列でどんどん良さが増して来るんですね。

 本当に素晴らしい・・皆さんに是非とも飲んでいただきたい、非常にリーズナブルなヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァです。上記にも書きましたが、ヴァレンティーニの赤にも通じる部分を確認するほど凝縮しつつ、節操が有ります。超おすすめです!ぜひ飲んでみてください。



 以下はまだoisyがいる頃にご案内させていただいた、2001ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァのご紹介文です。
━━━━━
【 有り得ない風格!モンテプルチアーノの真の姿がここに有ります!】


 物凄いワインです・・・カーゼ・バッセに張り合えるような風格と、モンテプルチアーノのテロワール、風味を、異常に長い間保ってしまいます。

「・・開けて1週間は無理でしょ?」

 全然へっちゃらです・・!


 そして、モンテプルチアーノのワインの本当の姿を見せてくれます。

「今までのヴィノ・ノヴィレは一体何だったのか・・」

とさえ思うかもしれません。


 大樽熟成の本当の意味・・も教えてくれます。酸化の意味と一緒に。


 力を持った本物の葡萄でなければ、これは不可能なことです。

 「魂を感じる味わい」なんです。


 細かく言えば色々言えます。物凄く凝縮している、思いっきりドライ、マンモスナチュラル、余韻が異常に長いなどなど・・・

 しかし、それではこのヴィノ・ノビレを正しく表現はできないでしょう。

「空気・酸素に対する抗体を持った液体」

とも言えるでしょう。開けて2週間・・・平気なはずです。さらに美味しくなっているでしょう。

 昨今の、出来るだけ酸素に触れさせないようにしてピュア感を醸しだしているワインとは、まったく別の手法によるものです。

 しかしナチュラル感、ピュア感は・・・そう、やはり比較する対象とするならカーゼ・バッセしか思い当たりません。凄いワインです。


 資料を読めば、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの本家であることが判ります。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノに対抗して名乗ったと・・。しかし、単一品種のブルネッロに対して、ヴィーノ・ノビレは地品種のブレンドです。その複数の品種がマリアージュするのに、もしくはテロワールの姿を正しく発揮するのには、エナジーを持った葡萄の収穫が出来ること、そして大樽での長い時間が必要ということなのでしょう。

 素晴らしいヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノです。造り手本人はリゼルヴァとは名乗りたくないそうですので、ここでは付けません。14年を経て日本に届いた素晴らしいヴィーノ・ノビレです。これはサクッと購入すべきです。お奨めです。

■■oisyテイスティングコメント
2001 Vino Nobile di Montepulciano RiservaD.O.C.G. Fanetti

 トスカーナの2大高級産地といえばブルネッロ・ディ・モンタルチーノとヴィーノ・ノビレ・デ・モンテプルチアーノであることは間違いないと思います。
この2つの産地のワインは他の高級産地に優るとも劣らない複雑性があります。
そこに追随するのがサッシカイア等を産み出す海沿いのマレンマ・ボルゲリ地区であると思います。
しかし、価格や人気的にも注目されるワインの多くはブルネッロやマレンマ・ボルゲリ地区のワインが多くヴィーノ・ノビレに関しては中々注目が集まらないように思います。


 僕も調べていて思ったのですがブルネッロ地区は比較的新しい地域でビオンディ・サンティが19世紀末に造り始めた超熟赤ワインが始まりで、その前はもともと軽やかな白甘口ワインのモスカデッロの産地だったそうです。
つまりまだブルネッロが造られ始めて100年ちょっとしか経っていないという事。
ボルゲリ・マレンマ地区についてもパイオニアであるサッシカイアの誕生は1968年という若さ。

 それに対してヴィーノ・ノビレは古くは2000年前の文献に「モンテプルチアーノの甘美な命の酒」として登場したとも言います。
それだけ歴史がありトスカーナの精神のようなワインであるのに「地味」な印象があったり、ブルネッロの代替え、みたいな印象は付きまといます。
かくゆうOisyもそのような印象を持っている事は今だ否めません。
特にワインに触れ始めた時はヴィーノ・ノビレの良さは全くわかりませんでした
それには注目されないが故の生産者の意識だったり(ブルゴーニュは注目されてからの品質向上が著しいと聞きます。)、かつては白ワインの混醸が許されていたり。。。と様々な要因があるとは思いますが一概には言えません。

けれども、Oisyはファネッティのヴィーノ・ノビレを飲んで思いました。
実は非常にクラシカルかつ長熟なワインのために理解されづらいのではないか。。。)と。

もちろん、造り手によると思いますがこの14年物のヴィーノ・ノビレは非常にエレガントで甘美なものです。
少し太めのタンニンを持ち深淵な奥行があり、ミネラリティは複雑です。。
タンニンも非常に上質で甘みに変わりつつあります。


でも!
まだまだなのです。非常に若い。
その証拠ではありませんが、2週間放置の後、ふと思い出して飲んでみたのですが、これが非常に美味しい!!
2週間経っても酸化のニュアンスは僅かで香りは複雑性を増し、ようやっと開いた面持ちになったのです。
嘘ではありません、2週間です!
これは72ヶ月(6年!)にも及ぶ大樽による非常に緩やかな酸化熟成とそれに耐えられるポテンシャルを持った力強い葡萄によるものなのでしょう。

かなり衝撃的な出来事でした。
ちょっとヴィーノ・ノビレに懐疑的なあなたにも、今はぜひこのトスカーナの銘醸ワインを飲んでいただきたいという思いでいっぱいです。
面倒でなければデキャンタージュされても良いと思います。
澱はかなり大量にあるのでしっかりと立てて、落としてから飲まれる事をおススメします。

この地からまた新たなスーパーワインを産出されないかなーという思いが沸いてきました。
それだけのポテンシャルのある土地である事が確信できるワインです!
あっぱれ!



2005 Rosso di Montepulciano
ロッソ・ディ・モンテプルチアーノ

11528
自然派
赤 辛口
イタリア
トスカーナ
ファネッティ

■エージェント情報
プルニョーロ ジェンティーレ主体、カナイオーロ、大樽にて12か月以上
◆◆◆有り得ない素晴らしさです!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,490 (外税) 
【満を持してのご紹介!豊かなモンテプルチアーノの味わいは他生産者のヴィノ・ノビレ以上!?2011年Rossoとは違った魅力!!】
 いや~・・・ファネッティのワインって、本当に美味しいですよね~・・。ファンが急増しているのを肌身で感じています。大樽系なのにね~・・ちゃんとアピールしてくるのに雑さが無くエレガントなんですよね~!

 で、やはり、この写真を見てくださいよ・・。この色のグラデュエーション・・堪りませんよね・・。濃くは無いのに、ちゃんと濃淡が有って、しかも実に美しい!。。ただのグラスに入れたワインの写真なのに、全然違うんですよね~。


 2011年のロッソは、まぁ・・noisy も呆れるほど、ご購入いただきました。その数400本余り・・です。それも5ケースずつご案内させていただきましたが、5~10分で完売してしまうので、

「追加したってメール来たけど、在庫数が入ってないですよ!」

と真顔でご心配いただいたメールもいただきました。


 2011年のロッソは、タイトながらも美しくエレガンスをバッチリ持ちつつ、内向きのベクトルの沢山の要素を感じさせてくれる素晴らしい味わいでした。

 しかしながらその辺の感じ方は人に寄るようでして・・

「ん~・・ちょっと硬いかな~・・」
「思ったより出てこないか~・・」 とおっしゃるお客様も散見されたのも事実です。それはまぁ・・仕方の無いことでは有ります。好みですからね・・。

 しかしながら、今回ご紹介の2005年ロッソは・・2011年ロッソとは大きく違ってまして、素晴らしい成長を遂げたモンテプルチアーノの味わいを感じさせてくれるんですよ!しかも、そんじょそんこらのヴィノ・ノビレよりも豊かなヴィノ・ノビレになっていて・・しかもしかも、ファネッティらしい美しさはそのまま・・なんですね~!半端無い目の詰まり具合が少しだけ解け、豊かなモンテプルチアーノの土地を表現してくれているんですね。

 モンテプルチアーノの非常に美しい土のニュアンスと、昼の気温の高さを感じさせるカカオやココアのようなトッピング・・いや、甘くなどないですよ・・全く・・。そして、上の写真のような透明感と、幾層にも渡るグラデュエーションの通りの味わいの積層感・・ダラーっと膨張し切らないエレガントさと、ややカチッとしつつも、いつまで続くのよ!・・と思えるような、美しい鳩の血のようなニュアンスを持った余韻・・複雑精緻な味わいを見せてくれるんですね~・・。

 2011年のタイトさから考えると、単純には6年の熟成でここまで豊かに、饒舌になるんですね・・饒舌とは言っても煩わしくなどは全く無いです。そして何と言っても、

「魚介と合わせてもへっちゃらな寛容さとピュアさが存在する!」

んですよね~・・。


 なので、これを一推しにしない訳にはいかないんです。2011年ロッソをご購入いただいたお客様にも是非、この素晴らしい2005年を・・飲んでいただきたいと思います。一推しです!・・飲み頃を迎えつつあります。ご堪能くださいませ!





以下は2011年のロッソ・ディ・モンテプルチアーノのご紹介文です。是非比較してみてください。
━━━━━
【本物のヴィノ・ノヴィレの蔵元のロッソ2011は常識外れ、桁違いのポテンシャル!!素晴らしいです!必買ワイン!!】
 またまたファネッティがやってくれました!ソルデーラもおそらくビックリするに違いない・・素晴らしいポテンシャルです!しかも今飲んでも凄く旨い!・・ちょっと焦ってこのレヴューを書いてます。

 何せこの素晴らしいロッソ・ディ・モンテプルチアーノを飲んだのは昨晩・・まだ15時間ほどしか経ってませんが、あと数時間後には新着を出す予定ですんで・・焦ってます!

 それに、これほどまでに素晴らしいと、新着の一推しアイテムにしなけりゃなりませんが、何をどのように書こうとか・・という方向性も定まってない(・・まぁ、いつもそうではあるので同じっちゃ同じですが)。

 昨年から今年に掛けてご案内させていただいた2001年のファネッティのヴィノ・ノヴィレ・リゼルヴァですが、まぁ、これを飲まれた方はおそらくビックリされたことと思います。余りの素晴らしさに・・です。

 勿論、その2001ヴィノ・ノヴィレ・リゼルヴァのような時間の経過を積み重ね、磨かれた味わいは無いんですが、どうでしょう・・ポテンシャル的には「引けを取らない」と申し上げても・・過言では無い気がしますよ。

 noisy がそういう大それたことを言えるのは、やはりそれだけのニュアンスを感じ取った・・と言うことでして、ただ価格を下げるために造られた「下級クラスのワインではない」と言う事です。おそらくですが、ヴィンテッジ的にも滅茶苦茶出来が良かったと思われまして、

「単に長く熟成させなかっただけの若目のヴィノ・ノビレ!」と言って良いポテンシャルです。

 目の詰まり具合は半端無いです。それでいて、モンテプルチアーノらしい内向きのエナジーのベクトルを持ち内部方向への集中感をモリモリと感じさせてくれます。大樽由来のナチュラルなニュアンスはピュアさを伴い、口内で磨り潰しても潰し切れないほどの要素がたんまりと残っています。

 滅茶苦茶美しい「鳩の血」のような清潔な官能さを僅かに溢していて、端正な中にもワインの声が聞こえて来るように思います。

 新進のビオディナミコ生産者のような、

「酸化?酢酸香?・・ナチュラルワインなんだからそんなのしてて当然でしょ!」

みたいな、一般的に言われるようなマイナス印象さえプラスだと言わんばかりの傲慢さは全く無く、何十年前かにデザインし、何年も前に作ってもらったかのような古めかしいエチケッタをただ手で張っただけの、まったく飾り気の無い立ち姿から、非常に正直で正当で純粋なモンテプルチアーノの味わいを伝えてくれるワインです。

 まぁ・・何は無くともこれは飲むべきです。ピュアです。ミネラリティが実にシッカリです。甘みなど・・全く無いドライです。しかし、まん丸のパレットを表面張力でパンパンにして描けるようなエキスの凄みを持ったワイン・・。

 聞いた話ですがこのファネッティでは一度には瓶詰めしないそうです。大樽で貯蔵しておき、必要になったらその樽の分を瓶詰めするのでしょう。このロッソも・・もしかしたら・・!・・などとも考えちゃいますが・・いや、それは言わないでおきましょう。飲んでもらえれば言わんとすることが判るんじゃないかと思いますよ。

 こんなにリーズナブルな大樽系ハイポテンシャルワインは今までに有っただろうか?・・いや、無い!・・と言ってしまいたくなるほど素晴らしいです。超お奨めです!・・今のところは在庫は有るようですが・・こんなに凄いとすぐ無くなるでしょう。お早めに・・沢山ご購入ください。自信漲る一推しです!


 以下は昨年~今年の頭に掛けてご案内させていただいた(まだoisyがいる頃の)2001ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァのご紹介文です。
━━━━━
【 有り得ない風格!モンテプルチアーノの真の姿がここに有ります!】


 物凄いワインです・・・カーゼ・バッセに張り合えるような風格と、モンテプルチアーノのテロワール、風味を、異常に長い間保ってしまいます。

「・・開けて1週間は無理でしょ?」

 全然へっちゃらです・・!


 そして、モンテプルチアーノのワインの本当の姿を見せてくれます。

「今までのヴィノ・ノヴィレは一体何だったのか・・」

とさえ思うかもしれません。


 大樽熟成の本当の意味・・も教えてくれます。酸化の意味と一緒に。


 力を持った本物の葡萄でなければ、これは不可能なことです。

 「魂を感じる味わい」なんです。


 細かく言えば色々言えます。物凄く凝縮している、思いっきりドライ、マンモスナチュラル、余韻が異常に長いなどなど・・・

 しかし、それではこのヴィノ・ノビレを正しく表現はできないでしょう。

「空気・酸素に対する抗体を持った液体」

とも言えるでしょう。開けて2週間・・・平気なはずです。さらに美味しくなっているでしょう。

 昨今の、出来るだけ酸素に触れさせないようにしてピュア感を醸しだしているワインとは、まったく別の手法によるものです。

 しかしナチュラル感、ピュア感は・・・そう、やはり比較する対象とするならカーゼ・バッセしか思い当たりません。凄いワインです。


 資料を読めば、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの本家であることが判ります。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノに対抗して名乗ったと・・。しかし、単一品種のブルネッロに対して、ヴィーノ・ノビレは地品種のブレンドです。その複数の品種がマリアージュするのに、もしくはテロワールの姿を正しく発揮するのには、エナジーを持った葡萄の収穫が出来ること、そして大樽での長い時間が必要ということなのでしょう。

 素晴らしいヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノです。造り手本人はリゼルヴァとは名乗りたくないそうですので、ここでは付けません。14年を経て日本に届いた素晴らしいヴィーノ・ノビレです。これはサクッと購入すべきです。お奨めです。

■■oisyテイスティングコメント
2001 Vino Nobile di Montepulciano RiservaD.O.C.G. Fanetti

 トスカーナの2大高級産地といえばブルネッロ・ディ・モンタルチーノとヴィーノ・ノビレ・デ・モンテプルチアーノであることは間違いないと思います。
この2つの産地のワインは他の高級産地に優るとも劣らない複雑性があります。
そこに追随するのがサッシカイア等を産み出す海沿いのマレンマ・ボルゲリ地区であると思います。
しかし、価格や人気的にも注目されるワインの多くはブルネッロやマレンマ・ボルゲリ地区のワインが多くヴィーノ・ノビレに関しては中々注目が集まらないように思います。


 僕も調べていて思ったのですがブルネッロ地区は比較的新しい地域でビオンディ・サンティが19世紀末に造り始めた超熟赤ワインが始まりで、その前はもともと軽やかな白甘口ワインのモスカデッロの産地だったそうです。
つまりまだブルネッロが造られ始めて100年ちょっとしか経っていないという事。
ボルゲリ・マレンマ地区についてもパイオニアであるサッシカイアの誕生は1968年という若さ。

 それに対してヴィーノ・ノビレは古くは2000年前の文献に「モンテプルチアーノの甘美な命の酒」として登場したとも言います。
それだけ歴史がありトスカーナの精神のようなワインであるのに「地味」な印象があったり、ブルネッロの代替え、みたいな印象は付きまといます。
かくゆうOisyもそのような印象を持っている事は今だ否めません。
特にワインに触れ始めた時はヴィーノ・ノビレの良さは全くわかりませんでした
それには注目されないが故の生産者の意識だったり(ブルゴーニュは注目されてからの品質向上が著しいと聞きます。)、かつては白ワインの混醸が許されていたり。。。と様々な要因があるとは思いますが一概には言えません。

けれども、Oisyはファネッティのヴィーノ・ノビレを飲んで思いました。
実は非常にクラシカルかつ長熟なワインのために理解されづらいのではないか。。。)と。

もちろん、造り手によると思いますがこの14年物のヴィーノ・ノビレは非常にエレガントで甘美なものです。
少し太めのタンニンを持ち深淵な奥行があり、ミネラリティは複雑です。。
タンニンも非常に上質で甘みに変わりつつあります。


でも!
まだまだなのです。非常に若い。
その証拠ではありませんが、2週間放置の後、ふと思い出して飲んでみたのですが、これが非常に美味しい!!
2週間経っても酸化のニュアンスは僅かで香りは複雑性を増し、ようやっと開いた面持ちになったのです。
嘘ではありません、2週間です!
これは72ヶ月(6年!)にも及ぶ大樽による非常に緩やかな酸化熟成とそれに耐えられるポテンシャルを持った力強い葡萄によるものなのでしょう。

かなり衝撃的な出来事でした。
ちょっとヴィーノ・ノビレに懐疑的なあなたにも、今はぜひこのトスカーナの銘醸ワインを飲んでいただきたいという思いでいっぱいです。
面倒でなければデキャンタージュされても良いと思います。
澱はかなり大量にあるのでしっかりと立てて、落としてから飲まれる事をおススメします。

この地からまた新たなスーパーワインを産出されないかなーという思いが沸いてきました。
それだけのポテンシャルのある土地である事が確信できるワインです!
あっぱれ!



N.V.(2013) S.Agnese Bianco V.d.T.
サンタニェーゼ・ビアンコ

13225
自然派
白 辛口
イタリア
トスカーナ
ファネッティ

■エージェント情報
トレッビアーノ・トスカーノ種とマルヴァージア・ビアンカ種による。
 肥料・薬品を極力使用せず、野生酵母のみ、セメント槽で発酵。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥1,690 (外税) 
【現地で量り売りしているキュヴェです!自然派嫌いにはちょっと??でしょうが、自然派好きには持って来い!のパフォーマンス!】
 ファネッティの白ワインです。異常に安いです。ロッソやヴィノ・ノビレでもうお判りかと思いますが、安いからって手を抜くことは無いです。スタンスはいつも一緒・・・

「いつものように・・よりナチュラルに・・」

です。


 しかしファネッティの良さは、一般的な自然派では許容されやすい「揮発酸」がまず出ないと言う事です。なので、白ワインにおいても、

「お酢のような余韻でどんなワインでも同じ味わいの余韻」

は無いです。だから、自然派嫌いでもOKなんですね。


 しかしながら、写真の色合いをご覧下さい。やや黒味が見えるでしょう?・・しかし、非常に美しいゴールドで艶やか、透明感がバッチリで旨そうでしょう?

 そうなんですよ・・要は、仕込みの時に「使いたいSo2」を極力使用しないんでしょう。全く使わないとは・・言いません。

 また、大樽で生育させ、タンク貯蔵かと思いますので、その際にナチュラルな酸化が促進されるのだと思います。その結果がこの・・照りのある美しく、「深い色のゴールド」なんですね。
 抜栓し、すぐ飲み始めますと、まだやや硬さを感じられます。しかし目の詰まりが・・半端無い!・・デイリー価格のワインとは思えないような葡萄のポテンシャルを感じます。非常にドライで甘みもへったくれも有りません・・がエキス濃度も半端無い!

 5分もすると徐々に硬さが解れて来ます。お茶とか、ほうじ茶に近い香りが徐々に花に・・20分も経過すると果実に変化して来ます。当初はやや「シャバい」感じだったものが5分後には滑らかに、20分後にはややネットリとしてくるんですね・・。そしてビックリさせられるのは、

「蜜っぽさ」

まで・・出てくるんですよ!

「おいおい・・こんなデイリーでそこまで感じさせてくれる訳?・・大判振る舞いだね~!」

と・・嬉しくなって来ちゃいました!


 抜栓当初の香り・味わいですと、まず、どんな料理とも相性を取れるでしょう。20分経ちますと果実が出て来ますが、まだどこかに当初の穏やかなニュアンスも有り、比較的マリアージュは楽なはずです。後半は熟度の高い・・でも甘くないフルーツです!

 現地で量り売りをしているワインだそうですが、こんなにハイポテンシャルで良いのかな~!・・と思ってしまいました!・・白ワインながらやはりモンテプルチアーノのニュアンスを持っています。夏は結構蒸し暑いだろうな~、夜は寒そう・・とか・・でもかなり畑のポテンシャルは高いぞ~とか、標高はさして高くは無いか~・・などなど、様々に想像できると思います!

 いや~・・ファネッティ、恐るべし!・・昔からのワインファンの方々は、抜栓当初の「酸化のニュアンス」が気に成るかもしれませんが、20分後には・・

「・・お~~~!」

と言ってくださるでしょう。「酸化のニュアンス」は自然なものなんだ・・いずれ消える・・と思ってください。

 素晴らしいデイリーです。ワインの本質を感じさせてくれます。是非一度はトライしてみてください。否定するつもりだったのに気に入ってしまったら・・ごめんなさい!超お奨めです!




1995 Vino Nobile di Montepulciano Reserva
ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァ

13801
自然派
赤 フルボディ
イタリア
トスカーナ
モンテプルチアーノ
ファネッティ

■エージェント情報
 プルニョーロ、カナイオーロ、マンモロ、樹齢30~40年。収穫後、約2~3週間のマセレーションを行い、野生酵母による醗酵を促す。圧搾後、使い込んだ大樽(20~30hl)にて72か月の熟成。途中適宜オリ引きを行い、ノンフィルターにてボトル詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,350 (外税) 
【ヴィノ・ノビレの元祖本家が造る華やかなアロマと豊かなボディのリゼルヴァ3ヴィンテージ!ピュアな赤黒果実にスイカやメロンのニュアンス!大きなワインです!
 とても香しくふくよかなヴィノ・ノビレのどこか、のどかさを感じさせる味わいが心を打つファネッティの3ヴィンテージをご紹介します。何と世界的にもグレートイヤーになった1990年もの、そして良い年だった1995年、またグレートな仕上がりになった2010年ものになります。テイスティングはやや落ち着いていない状況でせざるを得ませんでしたが、それでも「ファネッティ」らしさがそこここに感じられ、ほのぼのさが伝わりつつも充実したエキスから発せられる表情が素晴らしいです。

 また、このようにヴィンテージで色合いを比較してみると、実に面白いです。グレートイヤーとされる1990年、2010年・・って20年も離れてはいますが、共通部分の多い色合いです。1995年は平均的~良いクラスの仕上がりのヴィンテージですが、やや果実的な色合いが後退した中に、古酒的要素、ブケが香って来そうな色彩を放っています。(因みに・・ブケは古酒系、アロマは新酒系に由来する香りで使い分けています。)

 味わいのコアはかなり共通点が有ります・・って同じ畑由来のワインですからね・・当然かもしれません。香りも同様では有りますが、やはりグレートとされるヴィンテージの1990、2010年は若々しく、果実のニュアンスが強いです。
 
 2010年のリゼルヴァは、丸みを帯び充実したミネラリティを芳香からも感じられるようなしっかりした味わいです。まだ少し若く、パワフルさが目立ちますが、しっかり休めて飲むと滅茶美味しいでしょう!

 あ、忘れないように言っておきたいのですが、

「細かい澱と粘性の高い液で、澱が沈むのに少し時間が掛かる」

 のにはご注意ください。少なくとも3日ほどは・・出来るなら・・特に古酒は2週間ほど、立てて澱を完全に落としてください。これをするだけで、香り、味わい、テクスチュアが驚くほど違うはずです。

 2010年ものは1990年ものとの共通点が多いですから、1990年ものを飲めば将来がそれなりに見通せます。価格は1990年ものは2.5倍ほどしますが、20年の歳月を金額換算するなら仕方のないことでしょう。生まれたばかりの赤ん坊が成人式を迎えている時分になってしまう訳ですから・・。

 しかし2010年もののポテンシャルの高さと、フィルターをしないことによる旨味成分の欠落が無いこと、そしてSo2の存在の少なさ(無いとは言いません)が、心地良さを感じさせてくれる元になっていることは疑いの無いところです。

 1995年のリゼルヴァは、1990年ものとはやや傾向が違います・・と言うよりも、

「・・どっちが古く感じる?」

と言う視点で観た場合には、

「・・1995年・・」

とおっしゃる方が多いはずです。ヴィンテージの妙ですよね。


 果実感はやや後退気味ですが熟成でしか現れない見事な表情が、むしろ「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」的なニュアンスとなって感じられるかもしれません。落ち葉や腐葉土と言ったニュアンスに、ドライフルーツ的ニュアンスが混じり、スイカやメロンなどの瑞々しくもアロマティックな香りが混じります。

 このスイカやメロンのニュアンスはすべてのヴィンテージに言えること・・と言うよりも、ファネッティのモンテプルチアーノには共通して感じられる要素です。何とも心地良く、ついついグラスを重ねてしまいます。


 1990年のリゼルヴァは、もうさすがと言うしかありません。エチケッタも「赤い字」で「収穫年」を入れているほど、造り手も嬉しい出来栄えだったのでしょう。時が磨くポテンシャルの高いワインの味わいはやはり格別で、28年前のワインとは思えないほどの若々しささえ感じさせてくれます。素晴らしいです。


 最後に、このような「古酒」のコルクを抜くのには、やはりそれなりの技術が必要です。仮に少し「失敗」したとしても、その後の「フォロー」がキッチリ出来れば問題は有りません。

 しかし、慎重に抜くことに集中するあまり、せっかく休ませて落とした「澱」を、再び舞い上げてしまっては・・意味の無いことになってしまいます。

 澱を舞い上げないように静かに、しかも、

「四半世紀を過ぎ、耐用年数を超えているはずのコルク」

を失敗しないで抜くのは至難の業です。なので、失敗は恐れずに、しかしフォローできる体制を作り上げてから、コルクを抜いてください。ピンセットなども有ると良いですね。途中でもし折れてしまっても慌てずに・・

「ワインの中にコルクやコルクカスを落とさないように」

ピンセットを使う・・とか、タイプの違うスクリューを複数本用意しておき、折れて穴の開いた上部から、上から見て残っている部分の少ない方にスクリューを斜めに入れ、ボトルの口の向こうとこっちに押し付けながら引き上げてください。これは、途中で折れた場合の対処です。ピンセットは、コルクカスをあらかじめ除くのに使えますし、複数本有れば挟んで引き上げることも可能です。また、ピンセットは形を変えられるものがほとんどですので、コルクの残り具合などを見ながら、「合うように」形を整え、引き上げてください。

 いずれにしましても、何事もやってみないといつまでも出来ませんし、美味しいものにもたどり着けません。


 ワインの長い寿命を楽しむには、やはりそういった努力も必要かと思います。ワインの様子を常に見ながら、対処するのがまた楽しみの一つかと思います。リーズナブルで高ポテンシャルなワインです!是非、

「澱をしっかり落として!」

お召し上がりください。お勧めします!



 以下は別のヴィンテージもののレヴューです。
━━━━━
【大人気で瞬間蒸発したファネッティのリゼルヴァ2001年ですが、今最高に美味しくなって来た2009年をご案内します!凄いコストパフォーマンスです!】

 以前ご紹介させていただきました2001年のこのワインは、4千円弱と言う価格にも関わらず、多くの方のご支持をいただきました。どこかモンテプルチアーノのワインが持つ脆弱さを払拭しつつ、しかしパワーには頼らず、美しいエキスに昇華したプルニョーロの真の美味しさを気付かせてくれたと思っています。

 2001年は実に飲み頃で、ほぼパーフェクトな味わいだったかと思います。実はその後入荷したのは2005年の同じワインでして、これが・・非常にポテンシャルは高いんですが、溢れんばかりのポテンシャルが、まだ癒しを含む前・・と言う判断で、一般には販売しませんでした。店頭で「どうしても欲しい」と言う方だけにお分けしたのみです。

 で、2005年がグレートなことは判るけれど、ファネティさんの昔からの造りでは、飲めるようになるにはどうしても時間が必要なんですね。2001年リゼルヴァをお飲みいただいた方にはそれが想像できるかと思います。

 で・・そこまでグレートじゃ無い方が早めに美味しくなる・・それがワインの面白いところでして、今回ご紹介させていただく2009年リゼルヴァは、今現在の美味しさでいうと確実に2005年リゼルヴァを超えちゃうんですよ。

 しかも価格は・・こんなんですから・・。デイリーに毛が生えた位のプライスでモンテプルチアーノの最高峰を飲める!・・しかも成長中だが今のバランスだと飲んでいるうちにどんどん変化して香りも出て柔らかくも成って行きます。このリゼルヴァを飲まずして何を飲む!・・とさえ言いたくなるほど旨いです。

 同じ名前の「モンテプルチアーノ」・ダブルッツォ ヴァレンティーニを彷彿とさせるような、「クシャッ」と凝縮した部分を持っていますが、これが素晴らしく気品を持っています。まだ血っぽくは無いんですがとても美しい鳩の血のようなニュアンスを含めた黒~濃い赤色の凝縮感です。

 ドライで、しかし「ふっくら」としつつタイトさをまだ多く持っています。その部分も嫌味を全く感じさせず、艶々とした滑らかなテクスチュアを持っています。余韻には黒っぽい果実感を含み、とても長いです。

 時間が経ってくると艶々感はテカテカと輝きを増し、味わいに伸びが出て来ます。ナチュラルさもしなやかさも増してきます。もともと完全にピュアな味わいですから、時系列でどんどん良さが増して来るんですね。

 本当に素晴らしい・・皆さんに是非とも飲んでいただきたい、非常にリーズナブルなヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァです。上記にも書きましたが、ヴァレンティーニの赤にも通じる部分を確認するほど凝縮しつつ、節操が有ります。超おすすめです!ぜひ飲んでみてください。



 以下はまだoisyがいる頃にご案内させていただいた、2001ヴィノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ・リゼルヴァのご紹介文です。
━━━━━
【 有り得ない風格!モンテプルチアーノの真の姿がここに有ります!】


 物凄いワインです・・・カーゼ・バッセに張り合えるような風格と、モンテプルチアーノのテロワール、風味を、異常に長い間保ってしまいます。

「・・開けて1週間は無理でしょ?」

 全然へっちゃらです・・!


 そして、モンテプルチアーノのワインの本当の姿を見せてくれます。

「今までのヴィノ・ノヴィレは一体何だったのか・・」

とさえ思うかもしれません。


 大樽熟成の本当の意味・・も教えてくれます。酸化の意味と一緒に。


 力を持った本物の葡萄でなければ、これは不可能なことです。

 「魂を感じる味わい」なんです。


 細かく言えば色々言えます。物凄く凝縮している、思いっきりドライ、マンモスナチュラル、余韻が異常に長いなどなど・・・

 しかし、それではこのヴィノ・ノビレを正しく表現はできないでしょう。

「空気・酸素に対する抗体を持った液体」

とも言えるでしょう。開けて2週間・・・平気なはずです。さらに美味しくなっているでしょう。

 昨今の、出来るだけ酸素に触れさせないようにしてピュア感を醸しだしているワインとは、まったく別の手法によるものです。

 しかしナチュラル感、ピュア感は・・・そう、やはり比較する対象とするならカーゼ・バッセしか思い当たりません。凄いワインです。


 資料を読めば、ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの本家であることが判ります。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノに対抗して名乗ったと・・。しかし、単一品種のブルネッロに対して、ヴィーノ・ノビレは地品種のブレンドです。その複数の品種がマリアージュするのに、もしくはテロワールの姿を正しく発揮するのには、エナジーを持った葡萄の収穫が出来ること、そして大樽での長い時間が必要ということなのでしょう。

 素晴らしいヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノです。造り手本人はリゼルヴァとは名乗りたくないそうですので、ここでは付けません。14年を経て日本に届いた素晴らしいヴィーノ・ノビレです。これはサクッと購入すべきです。お奨めです。

■■oisyテイスティングコメント
2001 Vino Nobile di Montepulciano RiservaD.O.C.G. Fanetti

 トスカーナの2大高級産地といえばブルネッロ・ディ・モンタルチーノとヴィーノ・ノビレ・デ・モンテプルチアーノであることは間違いないと思います。
この2つの産地のワインは他の高級産地に優るとも劣らない複雑性があります。
そこに追随するのがサッシカイア等を産み出す海沿いのマレンマ・ボルゲリ地区であると思います。
しかし、価格や人気的にも注目されるワインの多くはブルネッロやマレンマ・ボルゲリ地区のワインが多くヴィーノ・ノビレに関しては中々注目が集まらないように思います。


 僕も調べていて思ったのですがブルネッロ地区は比較的新しい地域でビオンディ・サンティが19世紀末に造り始めた超熟赤ワインが始まりで、その前はもともと軽やかな白甘口ワインのモスカデッロの産地だったそうです。
つまりまだブルネッロが造られ始めて100年ちょっとしか経っていないという事。
ボルゲリ・マレンマ地区についてもパイオニアであるサッシカイアの誕生は1968年という若さ。

 それに対してヴィーノ・ノビレは古くは2000年前の文献に「モンテプルチアーノの甘美な命の酒」として登場したとも言います。
それだけ歴史がありトスカーナの精神のようなワインであるのに「地味」な印象があったり、ブルネッロの代替え、みたいな印象は付きまといます。
かくゆうOisyもそのような印象を持っている事は今だ否めません。
特にワインに触れ始めた時はヴィーノ・ノビレの良さは全くわかりませんでした
それには注目されないが故の生産者の意識だったり(ブルゴーニュは注目されてからの品質向上が著しいと聞きます。)、かつては白ワインの混醸が許されていたり。。。と様々な要因があるとは思いますが一概には言えません。

けれども、Oisyはファネッティのヴィーノ・ノビレを飲んで思いました。
実は非常にクラシカルかつ長熟なワインのために理解されづらいのではないか。。。)と。

もちろん、造り手によると思いますがこの14年物のヴィーノ・ノビレは非常にエレガントで甘美なものです。
少し太めのタンニンを持ち深淵な奥行があり、ミネラリティは複雑です。。
タンニンも非常に上質で甘みに変わりつつあります。


でも!
まだまだなのです。非常に若い。
その証拠ではありませんが、2週間放置の後、ふと思い出して飲んでみたのですが、これが非常に美味しい!!
2週間経っても酸化のニュアンスは僅かで香りは複雑性を増し、ようやっと開いた面持ちになったのです。
嘘ではありません、2週間です!
これは72ヶ月(6年!)にも及ぶ大樽による非常に緩やかな酸化熟成とそれに耐えられるポテンシャルを持った力強い葡萄によるものなのでしょう。

かなり衝撃的な出来事でした。
ちょっとヴィーノ・ノビレに懐疑的なあなたにも、今はぜひこのトスカーナの銘醸ワインを飲んでいただきたいという思いでいっぱいです。
面倒でなければデキャンタージュされても良いと思います。
澱はかなり大量にあるのでしっかりと立てて、落としてから飲まれる事をおススメします。

この地からまた新たなスーパーワインを産出されないかなーという思いが沸いてきました。
それだけのポテンシャルのある土地である事が確信できるワインです!
あっぱれ!