ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

ドミニク・ラフォン

フランス Domaine Dominique Lafon ブルゴーニュ
● 2019年のドミニク・ラフォンです。すみません・・日本への割り当ては、シャルドネは「A.C.ブルのみ」でした。上級キュヴェが入る予定は無いそうです。残念!・・

 ですがま~・・A.C.ブル2019年、べらぼうに旨いです!埼玉銘菓、行田の十万石饅頭(おそらく知らないでしょう?・・)の、

「うまい、うますぎる!」

の新聞やテレビのCMのコピーを叫びたくなります。昔は結構、新聞にも宣伝が出ていて、棟方志功さんの版画絵が・・あ、すみません・・余計でした。

 なので、2019年はA.C.ブルだけ、しかも追加無し・・とのことです。

 また2021年末を持ってドミニクは引退表明されたようです。noisy にとってはさほどは年齢も離れておらず、色々と思うところは有りますがそれはまたいずれ・・。

 素晴らしいですが余りに数が無い・・是非今のうちに入手しておいてください。

「ブルゴーニュ・シャルドネとは?」

と、色々と話しかけてくれると思います。


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 待望のドミニク・ラフォンの2018年ものが入荷です!2017年もので1990年代の、物凄い巨大さを誇ったコント・ラフォンの作風を取り戻し、さらにはビオによるピュアさを美しく載せた素晴らしいムルソーに仕立てたことは、すでに皆さんもご存じの方もあろうかと思っています。何よりnoisy 自身が・・物凄く嬉しいです。日本に入ってくるコント・ラフォンは・・まともには飲めない・・色んな意味で・・(^^;; なってしまっていますが、ドミニク・ラフォン本人のドメーヌのこのドメーヌ・ドミニク・ラフォンは、その辺はバッチリです。

 早速2018年ものを・・今回はシャルドネばかりを4アイテム、いただくことが出来たので、

「この機会を逃してしまえば、この先は絶対飲めなくなってしまう・・」

と言うような強迫観念も有り・・激レアなムルソーレ・ナルヴォーのみならず、何とトップ・キュヴェのピュリニー=モンラッシェ1級レ・シャンガンまで開けてしまいました!・・いや~・・素晴らしい体験をさせていただきました。これも皆さまからご愛顧いただいているお陰、感謝しています。

 各キュヴェの詳細はコラムをご覧いただくとしまして、2018年もののドミニク・ラフォンの印象をお伝えいたします。

 2018年のドミニク・ラフォンは、2017年ものの偉大なコント・ラフォンの作風への変化をそのまま引き継いでいます。・・で、それだけなら・・さしたることは無い・・2017年もので充分な訳ですが、2018年ものは「さらなる進展」が有ったと感じています。

 それは・・いや、ムルソーの各ワインが中心なラフォンですから、これを言ってしまうと何かと問題なのかもしれませんが、そこは noisy ですからハッキリ言ってしまいます。

「2018年もののドミニク・ラフォンは超エレガンスを纏った2017年もの!」

です。

 すなわち、2017年もののオイリーで滅茶滑らか・・いつまでも舐めていたいと思わせるような素晴らしい柑橘果実がほとばしる大きな構造にプラスして、物凄いエレガンスを感じてしまう・・まさに、

「モンラッシェ!・・近くイメージ!」

を彷彿させてくれます。


 ちょっと金属的だったり、またそれが滅茶苦茶細い絹糸的だったり、細やかな襞の表現だったりが、物凄く繊細なんですね。きっちりとそれまでのドミニク・ラフォンを感じさせてくれるのに、非常なエレガンスをも感じさせてくれます。

 ですので、2017年ものも素晴らしかったですが、2018年ものはその意味で・・シャルドネの醍醐味を感じさせてくれます。希少なワインかと思います。特にナルヴォーやシャンガンはほんの少しだけの入荷です。でも、ムルソーも多くはありません・・このムルソーが、今飲んでも呆れるほどに美味しいんです!・・・比べてしまえばA.C.ブルは少しだけ早いのが、2017年と異なる部分です。是非とも飲んでみていただきたい、「ブルゴーニュ・シャルドネの本流、ここに有り!」を感じてみて下さい。お勧めします!


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 ドミニク・ラフォンの2017年をご紹介させていただきます。・・いや、ぶっ飛びました・・1990年代の、あの凄いコント・ラフォンへの再帰です!・・とにかく・・A.C.ブルで良いので飲んでみて下さい。呆れますよ・・美味しくて!

 それに加え、2017年はピノ・ノワールも価格で頑張りました!・・このクラスの生産者さんになると、通常は出来ないことでは有ります。2016年ものに比べても15%の値下げ!・・数量は限定になりますので、今の機会に是非、お試しくださいませ!

━━━━━
 偉大なシャルドネの造り手、コント・ラフォンの当主ドミニク・ラフォンが、「自分で造るワイン」として、「ドミニク・ラフォン」を設立、2008年ものよりリリースしました。noisyも2008年から欲しかったんですが、余りの量の無さに入手できず、臍を噛む思いをしていましたところ、このところ・・エージェントさんの覚えも少し良くなったようで、それなりにはいただけるように成って来ました。

 しかし、皆さんの好みに合わないのか、余りご存知無い造り手なのか・・今一つの盛り上がりに欠けちゃうんですね。

 まぁ、noisy としましても、入荷が安定せず、アイテムによっては2~3本の入荷・・と言うものが多いもので、コストを考えるとさすがに飲み切れないんですね。なので飲めてもACブルゴーニュ・ブラン辺り、もしくは何か赤を1アイテムと、お茶を濁してる感がお客様にも伝わってしまっていたのかもしれません。いや・・とても好きな造り手なんですね~・・。ドメーヌ・コント・ラフォンのムルソーを見れば、熟したら素晴らしいのは判り切ったことなんですが・・。


 2015年ものについては、例年のように数は安定せず非常に少ないものの、やはり一度はちゃんとテイスティングしないといけないと言うことで、3本しか入っていないアイテムも結構テイスティングし、その内容を確認しました。

 総評として仕上がりとしますと2013年を超えるもので、今までで最高のポテンシャルと持つと思われます。冷やかな果実と果実酸をたっぷり持つシャルドネ、そしておそらく大柄で超熟なワインを目指したピノ・ノワールです。

 シャルドネは今回、ACブルとムルソーで、どちらもテイスティングしていますので是非コラムをご覧ください。

 ピノ・ノワールは非常に少ないですが、ボーヌ1級ヴィーニュ・フランシュ、ヴォルネイ村名、ヴォルネイ1級レ・リュレ。決して媚びを売るような、最初からしなやかさを求めた軽い味わいでは無く、畑のポテンシャルを最大限に引き出すと言う気持ちが伝わってくる大きな構造をしています。

 やはりドミニク・ラフォンは、ブルゴーニュワインのトップを目指しているのが伝わって来ます。ボーヌ1級を飲めば、その畑が持つ細やかさや複雑な表情が見て取れ、ヴォルネイ村名を飲めば、昨今流行りの軽く圧搾しただけでエレガントさ命・・と言うスタイルでは無く、その中に有る、特段目立たないものの緻密な構成の金属が昇華した表情・・ミネラリティの妙が有るんですね。


 素晴らしい2014年になったと思います。それぞれ飲み頃は有りますので、是非コラムをご覧の上、ご検討くださいませ。



 コント・ラフォンと言えば、昔からの偉大なムルソーの造り手で、クリスティーズやサザビーズと言ったオークションで、常に高値で取引される銘柄です。

 1998年以降は完全にビオに移行し、そのパワフルな味わいを繊細深遠なものへと変革、そしてまた、自身のワインを造り上げるために「ドミニク・ラフォン」のラインを発表したんですね。

 実は、つい最近までこの新着に出ていた2009年のゼリティエ・デュ・コント・ラフォンのヴィレ=クレッセは、2008年ではドミニク・ラフォンのラインに入っていたアイテムです。2009年は自身で手掛けなかった性でしょう、ゼリティエに移したのだと思います。
 今回、2009年のドミニク・ラフォンは2008年発表のものとも変遷が有ります。また、今回購入出来たのは極少量・・・です。そのため、何とか飲めたのはマコネーのサン=ヴェランだけ・・です。しかし、BBR社が日本の正規になったお陰で、かなりリーズナブルにご紹介できることになりました!(パチパチパチ!)何せ、皆さんもよくご存知の某有名ショップではヴォルネイ2009が11550ですので・・・「おい!・・どんだけ~♪!」 いいなぁ・・そんな楽な商売が出来て・・・それで完売してるんだよなぁ~・・何倍ふっかけてんだろ・・

 まあ、そこのショップさんは業界随一ですし、ワインエージェント(輸入代理店)もやっていますので、時折、

「うちのワインも買って下さいよ~」

といらっしゃるのですが、

「おたくは高いしね・・それに、自分の店では手に入れにくいものばかり販売して、余ったものを卸すなんて・・・ね。まあ、気が向いたら考えるよ」

と、決してコンXxXションが悪いから・・などとは言いませんが、断り続けています。そちらは自分の良いように勝手にやってくれって・・感じです。上辺だけニコニコしてて、机の下ではナイフをチラつかせているような感じにしか思えません。

 あらら、いつの間にかぼやきになっちゃいましたが、良い子は購入するショップは選びましょう・・・。ショップもしっかりお客さんを選んでいるようですので!

■エージェント情報
 ドミニク・ラフォンは、言わずと知れたムルソーのトップ・プロデューサーで、ブルゴーニュで最も偉大な辛口白ワインの造り手として高い評価を得ています。そのドミニクが、2008年から、少数のワインを自分の名前を冠したラベルで売り出すことになりました。一族のドメーヌであるドメーヌ・デ・コント・ラフォンとは、別ブランドとして売るということです。この新しいワイナリーは正式にはネゴシアンということになりますが、ほとんどすべてのワインが元詰め物となっていて、畑はドミニクが所有するか、契約栽培しています。現在ワインは、ムルソーにあるセラーで醸造、熟成、瓶詰めされています。以前、ドメーヌ・ルネ・マニュエルが使っていた建物です。
 白ワインで一番リーズナブルなのがブルゴーニュ・ブラン(2010年から)で、次がラ・プティト・モンターニュの畑のブドウを使った村名格のムルソーです。この畑のブドウは以前、ドメーヌ・デ・コント・ラフォンのムルソーにブレンドされていました。そして単一畑のムルソーであるレ・ナルヴォー(2010年から)、ピュリニー・モンラッシェ村に若干所有する一級畑シャンガンのワインがあります。
 赤ワインは、村名格のヴォルネイと、プルミエクリュのヴォルネイ・レ・リュレ、ボーヌの一級畑レ・ゼプノットです。


2019 Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン

17259
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
  ムルソー(古樹)とピュリニーの下に位置する畑のブドウをブレンドし、9月に瓶詰め。非の打ち所がなく美しいワイン。果実味の素晴らしい表現力、絶妙に丁度良い肉付きと、絶対的な精度。スリルさえ感じる。これ以上の例を想像するのは難しい。
 ドミニク・ラフォンのワインの醸造は、シャトー・ド・ブラニーの大きなセラーに移り、労働環境が大幅に改善しました。雹の結果、2014年は販売できるヴィラージュのヴォルネイやボーヌ・エプノットは手に入りそうにありません。しかし、ドミニクはその不足分を埋め合わせる、素晴らしいボーヌ・ヴィーニュ・フランシュを見つけました。このキュヴェを除き、全ての畑はレ・エレティエール・デュ・コント・ラフォンの栽培チームによって同じ手法で管理されています。ワインは全てディアム30のコルクで打栓されています。
(Jasper Morris. MW - Wine Buyer)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,990 (外税) 
【ドミニク・ラフォンの置手紙?・・もはやこれは完璧なムルソーです!・・を彷彿させる見事な2019年のA.C.ブルゴーニュ・ブランです!僅少につき、お早めにお手当ください!】
 余りに素晴らしい2017年のドミニク・ラフォン、A.C.ブルでしたし、2018年ものはそこにエレガンスがしっかり載ってワインファンを楽しませてくれました。2017年ものはNoisy wine にとっては記録的な販売数量になりましたが、2018年ものは1/10ほどに減少、2019年ものも同様の数量のみの入荷です。

 それに加えまして2019年ものは数量が無いと言うことで日本には割り当てが無く、村名ムルソーやシャンガンなどのシャルドネの上級キュヴェは入って来なかった..と言い訳を聞かされましたので、

「2019年もののドミニク・ラフォンはA.C.ブルのみ」

と言うことになります。

 そして、noisy より少しお兄さんな年齢である1958年生まれのドミニク・ラフォンは2021年末でどうやらご引退されたとのこと。と言うことは?・・

「2019年ものを仕上げての勇退!」

と言うことになったようです。跡は娘さんと甥御さんが取るようで、それでも戦う農民貴族のドミニク・ラフォンも、まぁ・・何かと黙っちゃいられないはず・・とも思っています。でも、

「大変お疲れ様でした!有難うございました。」

と言いたいです。

 2019年ものにつきましては海外メディアは、ジャスパー・モリスさんが89~90ポイント、SNS的なセラー・トラッカーが91ポイントとしていまして、メディアとしてのA.C.ブルの評価としては相当に高い評価になっています。

 noisy的には少なくとも91+~92 ポイントと感じていまして、もはやこれはもう・・単に広域のA.C.ブルゴーニュと言う範疇に有らず、

「ムルソーの北、南、西、東の要素をすべて取り入れた凄い味わい!」

と評価しています。めっちゃ・・旨いですし、素晴らしい気品を感じます。


 ムルソー北部の赤く重厚な粘土、東側の少し茶の入る粘土、西側の涼し気で白くとても硬いミネラルの味わい、南部の温かみ、粘性が高く品性が有り、オイリーさと複雑さを感じさせる組成を、

「それぞれを複合して仕上がったムルソーそのもの!」

と・・感じさせていただきました。ミネラリティも複雑ですし、何せ上品に良く香るんですね・・その上で生まれた期待を裏切らないリッチな味わいです。

 ですから・・今飲んでも「べらぼうに!」旨いです!

「これは絶対に飲むべき!」

だとお勧めします。

「・・でも少し高くなったよね?」

と思われるかもしれませんが、いや・・物価がこれだけ上がっている中で、健闘している方じゃないかと思うんですね。noisy 的にも、

「もう少し上げたいのは山々なれど5千円手前で留めたい・・」

と言う気持ちが有りました。


 しかも村名並みのポテンシャルは間違い無いですし、

「ドミニク・ラフォンが最後まで面倒を見たヴィンテージ」

ですから。


 反対に、

「こんなに美味しいムルソーが有る!?」

と思ってしまうかもしれません。


 昔はルフレーヴさんちやトロ・ボーさんちのA.C.ブルが、安くてめっちゃ美味しくて、熟成させても上級キュヴェに並ぶんじゃないか?と思わされたものですが、今やもう・・価格も高いし出て来ないしで・・どうにもならなくなっちゃいました。そんな中で、

「正規品の・・あのドメーヌ・デ・コント・ラフォン当主の自身のワインを造るドメーヌ!」

がまだ半額以下で楽しめる訳です。是非飲んでみてください。お疲れ様でした!




 以下は以前のレヴューです。
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【激エレガンスを手に入れた2018年のドミニク・ラフォンを知るには、是非このA.C.ブルをご選択ください!】

 素晴らしいエレガンスです!・・ムルソー系でエレガンス・・なんて言葉は余り使わないような気がしますが、2018年のドミニク・ラフォンを飲んでしまうと、

「絶対にそれを言わなければいけない」

ような強迫観念を植え付けられてしまいました。

 そのエレガンスも、ピュリニーの高地・・辺りのものなんですよね・・どうしたものでしょうか・・noisy 自身の感覚が緩んできたのか?・・とも疑ってしまいます。

 この絹ごしのテクスチュア、滑らかさとフレッシュさ、大きさが有りながらもエレガンスをしっかり感じてしまう・・大きな矛盾を孕んだシャルドネは、それは偉大なシャルドネに間違いないと思います。

 ただし!・・2017年もののように、結構に開いている状態には到達していません。2018年ものは村名ムルソーがその境地にいます。なので、出来るなら少しでも1~2カ月でも休養させていただけましたら、2017年もののような柔らかさが出てくると感じています。

 いや~・・しかし・・シャルドネって本当に美味しいですよね・・。ようやく夏の暑さから解放され、食欲も向上しつつある今、美味しいシャルドネは職務に疲れた身体を優しく癒してくれる感じがします。

「もう、今年リリースのドミニク・ラフォンを飲んだか?」

 そう言い続けられることを望みます。是非飲んでみてビックリされてください。ブルゴーニュ・シャルドネの本流がここにあります。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【とにかくこのA.C.ブル2017年だけは・・飲んでいただきたい!90年代までのコント・ラフォンが、よりリアルなディテールを表現しながら大復活です!】

 いや~・・素晴らしいです!・・シャルドネの醍醐味を詰め込んだ、見事に巨大な白ワインです・・ずっ~~~と飲んでいたい・・(^^;;

 ラフォンがビオに転向してから・・また、マコンに新天地を求めてから、確かにワインは伸びやかになり、香りの立ち上がりは非常に早くなった・・にも関わらず、どこか、「?」を付けざるを得ないような雰囲気を醸し出すワインに、

「ドミニク・・・大丈夫か・・?」

の声が、実際には上がらないにせよ、聞こえてくるようでした。


 しかしこの3年ほどは、90年代の彼のワインに回帰するような感じが見えて来ていたところ・・

「・・来ました!」

と言って良いでしょう!・・大柄でムッチリ、表面張力の半端無い、そしてバリックもしっかり使った結果としての「巨大な構造を持ったシャルドネ」が完成したと言えます。


 勿論ですが、単に昔に還ったと言うのではありません。ビオ栽培で得た葡萄のピュアなポテンシャルは、ディテールを細やかに表現し、その酸の美しさを伝えてくれます。「酸っぱい」とか「弱い」とかを感じさせることなく、一体となった表現・・ですね。

 A.C.ブルでは有るんですが、もう誰が何と言おうと「ムルソー」です。・・いや、そう感じさせてくれます。それも巨大です。

 noisy もこれには感動しまして・・先ほど、国外のサイトをかなり検索してみましたら・・なんと、

「93+Points!」

まで付けた方を発見!


 もっともメディアはこのクラスにはほぼ点は付けませんので、Shop の方とか、愛好家の方とか・・です。それでも単なるA.C.ブルに、そんなに高い評価をしてしまうほど、このワインは巨大で見事な完成度を誇り、実に旨いと感じさせてくれます。

 まぁ、低い評価を一生懸命探しても89Points、中心は91~92Points辺りだと推計されます。

 もう、騙されたと思って黙って飲んでみましょう・・。

「享楽のシャルドネの世界へようこそ!」

と、迎えてくれるでしょう。間違ってもドミニク・ラフォンのムルソー2017年をサクッと開けないように・・。とても勿体無いですから、そちらは購入しても仕舞って置いてくださいね。このA.C.ブルで充分!・・最高です。是非飲んでみて下さい!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【「美味い!」と・・思わず言ってしまうでしょう!濃密で気品溢れる逸品!ムルソー+ピュリニーを感じさせてくれます!2016年もの、最高です!】

 緻密でマンモス級なミネラリティを持つムルソーと、豪奢な果実を気品あるアロマで表現してくれるピュリニーのニュアンスが見事に融和したかのような味わいのA.C.ブルゴーニュです。2015年ものも最高に旨かったですが、2016年ものの印象は、ポテンシャル的には同じかそれ以上だとしても、かなり違ったものになりました。

 2015年ものはもう・・完全に「ムルソー」でした。A.C.ブルゴーニュと記載のあるムルソー。それで良かったと思います。

 2016年ものはそこに完全にピュリニー的な豪奢な果実と気品が載っているんですね。大理石のようなミネラリティは僅かに後退していると思います。

 なので、厳しい部分・・ミネラリティが厳しいとか、輪郭のグラデュエーションが少ないとかは、その逆になり、果実の風味が増し、気品がより前面に出て来ています。

「このバランスを嫌いな人はいないだろ!」

と突っ込みたくなるような、かなりズルい仕上げだな~・・と言う感じなんですね。滅茶美味しいです!

 しかも価格もほとんど変わらずで行けますので、

「ムルソーの名手、ラフォンのシャルドネを飲める良い機会!」

です。


 まぁ、皆さんは「コント・ラフォン」と聞いても、さして灌漑にふけることも無いかもしれませんが、noisy 達にとってみればその名は神様みたいなものです。樽の利いたムルソーが10~15年ほどで完熟した時のスケールの大きさ、見事な味わいには、何度も感動させられましたし、モンラッシェの持つ凄いパフォーマンスにも驚かされました。

 ビオへの転身とマコン進出、この自身のドメーヌであるドミニク・ラフォンを開始した直後は、若い樹齢の性だったのでしょうか。

「・・あの巨大な味わいはどこに行ってしまったのか?」

と、シャルドネファンをヤキモキさせていたと思いますが、

「やっぱりラフォンはラフォン!」

と、以前の姿にナチュラルさの良い部分のみをトッピングさせ、完全復活したんじゃないかと思っています。

 そうは言ってもドメーヌ・コント・ラフォンのワインは簡単には買えませんので厳しいですけどね。

 非常に美味しいです。今回はムルソーは飲めそうもないです。2016年ものは、シャルドネはどうやら「グレートイヤー」と言って良いと思います・・が、ご存じの通り、数は少ない!・・是非飲んで欲しいと思います。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨い!90年代のコント・ラフォンのムルソーを立体感を増大させて復活させたような素晴らしい味わいです!さっさと飲んでみましょう!】

 来た!来ました!待ってました~!やっぱりラフォンのシャルドネはこうじゃないと!・・と、言いたくは無いけれどツイツイ心がそう思ってしまうんですね・・。


 確かに2015年は糖分も乗り、良い葡萄が採れたヴィンテージでは有りますが、ドメーヌ・ドミニク・ラフォンが始まって早や10年、リリースが8年目になり、葡萄の樹の樹齢も上がり、ようやく良い状況になってきたのかと見受けられます。

 これ、全くのムルソーですよ。ブラインドなら誰もACブルだとは認識できないでしょう。しかも、1990年代のドメーヌ・コント・ラフォン全盛期の、あの重量感たっぷり、ねっとりで、さらにはそれをある程度熟成させて飲んだ時の印象にソックリです!

 ハード過ぎないミネラリティ、酸の豊かな美味しさ、僅かに蜜っぽく、奥にオイリーさを湛えた頬っぺたの落ちそうなムルソーの味わいが再現されています。勿論その1990年代のムルソーには無かった表情の3D化がビオ転向により、よりハッキリと感じられ、アロマのスピードも非常に早く太く、ノーズに飛び込んできます。抜栓後すぐに・・飛び込んでくるアロマは柑橘、樽・・・そう、ほんのりと樽のニュアンスが感じられ、また全くクドク無く、品格たっぷりなその存在に有頂天になってしまいました!いや~・・素晴らしいです!これは必買です。


 思い起こせば、noisy も、また古くからのワインファン達も勘違いをしていたのでしょう。

「コント・ラフォンはどこに行っちゃったんだ?・・」

と思っていたファンは多いはずです。


「無理してビオにしなくても・・」

なんて思っていらした方も多いかもしれません。でもこれは悪循環を止めるために必要なことだったんですね。樹が病気になる-->農薬を撒く-->樹は一時的に立ち直る-->弱る-->化学肥料を撒く-->一時的に立ち直るがまた病気になる-->・・・-->そしてヴィニュロンも病気になる-->・・・

 そんな連鎖をも断ち切った上で、素晴らしいワインを造ろうとしたのだと感じています。


 ドミニク・ラフォンのこのACブルも入荷は少ないものの定点観測を続け、2015年・・凄い味わいになったのを確認しました。またピノ・ノワールもヴォルネイを定点観測していますが、やはりドミニク・ラフォンは結局・・

「何も変わらないし変わりたくない」

と思っているんだと感じます。


 彼の造るヴォルネイやボーヌのワインは、ヴォーヌ=ロマネの偉大なワインたちを見つつ、それらに負けないワインを造りたいと頑張っているのでしょう。ですので、早く飲んでおいしいなんてワインを造るつもりはないんです・・きっと。


 このコラムの下の方には、偉い古い先代の造ったモンラッシェの写真が有るかと思いますが、半世紀経過して今なお成長しているかのように感じる凄い味わいでした。まさに跪いて飲ませていただくかのような荘厳たる空気が流れました。

 シャルドネであれ、ピノ・ノワールであれ・・またACブルも村名も1級も、彼には関係無いんだと感じます。

 このACブルも平気で20年、いや、保存が完璧ならその倍の寿命が有ると思います。勿論上記のモンラッシェのような高みに達する訳もありませんが、そのニュアンスはおそらく持っているとも感じます。是非1本!・・数は無いのでお早めにゲットされてください。ムッチムチの球体を感じられる素晴らしいテクスチュアです。
 
 ムルソーは6本のみ、またようやっと初めていただくことが出来たドミニク・ラフォンのトップワイン、ピュリニー=モンラッシェ1級シャンガンは3本のみの入荷で・・すみません。さすがに飲めませんが、ACブルの仕上がりを見ればそれらの味わいも想像できます。ACブルがコント・ラフォンのムルソー並みで、ACムルソーがムルソー並みじゃぁ・・バランスしませんもんね。

 ようやく楽しくなってきました。兎にも角にも素晴らしいACブルです。ムルソーもピュリニー・シャンガンもぜひご検討くださいませ。


 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【ドミニク・ラフォンの長き血統を表現したリーズナブルラインのACブルです!】

 2014年のACブルゴーニュ・ブランです。今回はかなり頑張ってドミニク・ラフォンのワインを数少ないながらもテイスティングし、理解出来たと思っています。お勧めするからにはある程度個性を掴んだ上で色々と判っていないとできませんからね。

 それでもドミニク・ラフォンと言えば、ドメーヌ・コント・ラフォンのご当主さんですから、一般的には偉大なムルソーと言えば、

「コシュ=デュリ、コント・ラフォン」

で有って、また暗黙にはドーヴネもそうでしょう。


 いずれにしても高額で、少し前まではドーヴネのムルソー・リューディ名でもちょっと頑張れば手が出せる位でしたし、数は無いもののコシュ=デュリのムルソー正規もさほどは高くは無かったと記憶しています。

 ドーヴネやルロワは正規の品質に少々疑いが有り、またコルクが細く、到着直後は大丈夫なのにちゃんと保存していても何故か蝋封のトップから漏れてくると言う・・何だかな~・・な感じです。コシュ=デュリはその人気からか正規も、物凄いアソートをこなさないとそのご尊顔を拝することさえできません。コント・ラフォンも、正規の品質も、またその販売方法にも違和感が有り、これまた中々表には出て来ないと言う状況です。まぁ、皆さんはそんなことは考えたことも無いかもしれません。


 そんな中で、よりリーズナブルにコント・ラフォンのスタイルを判ってもらいたい、もしくは様々な束縛から離れて、新しい自分の自由な表現がしたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」なのでしょう。

 2014年ものは4アイテム開けましたが、そのすべてが「合成(集成)コルク」で、見た感じは高級感も有る滑らかな表面をしています。

 香りの上りは比較的早く、自然派であることはすぐに分かります。透明なミネラリティが多分に有り、柑橘系果実、ナッツ類、ほんの少し色付いた果実や花、やや大振りの石のニュアンスが有ります。

 甘さはほとんど無く、やや内向的なベクトルを持ち、ほんのりオイリーさを感じさせつつの中域で、丸みと潜在的な膨張力を感じさせます。余韻はマッタリと長く、それでもまだやや内向的です。樽のニュアンスは2013年ほどは無く、特筆するべきものでも無い感じです。

 非常にピュアで、奥にナチュラルさが隠れています。「出るぞ・・出るぞ!」と・・、幽霊話のように雰囲気はたっぷり有ります。ムルソー的と言うよりは、やはりムルソーとピュリニーの両方のニュアンスを内包していて、よりクリスタル的な透明さの有る硬いミネラリティはピュリニー的で有り、白や黄色の柑橘系果実が非常に締まった形になっている辺りは、ムルソー=シャルム的なニュアンスで有ると言えます。


 出来自体は2013年を凌ぐでしょう。半面、しっかりしているのでやや硬め・・と言うことになります。3~5年の間にかなり開くようになり、10年を超えると完熟か・・と言うところで、この後20年の長きに渡って楽しめるワインです。


 もし、非常に熟したコント・ラフォンのムルソー辺りを飲む機会が有れば、やはりドミニク・ラフォンのワインはその血を受け継いでいること、そしてその美味しさをさらにアップさせてくれること、間違い無いです。

 さっさと飲んで美味しい・・そういう安易なスタイルでは有りませんが、今飲んでもその良さはたっぷり伝わって来ます。今回は「オイル・サバディーン」の「ブラックペッパー」と「ガーリック」に合わせてみましたが、全く料理せず、そのまんまで相性抜群でした!・・美味しかったです。やはりラフォンは好きだなぁ・・と。ユベール・ラミー2014年の様なベクトルが内にも外にも向いているようなタイプでは無くて、あくまで内を向いた内向的ムルソータイプなんですね。それが徐々に耐えられなくなってくる・・要素を漏らしてしまうようになる・・その姿が何ともエロティックでシャルドネの美味しさの一つかな・・と感じています。是非とも飲んで見て欲しいと思います。価格も今回は頑張りました!お勧めします!


 以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

 待望のドミニク・ラフォン2013年です。今回はシャルドネのみをご案内させていただきます。

 まぁ・・最も・・コント・ラフォンやドミニク・ラフォンのオファーだと言っても、皆さんが喜ぶかどうかは・・微妙ですよね。コント・ラフォンのムルソーは目茶高いですから、それだけでも手を出し辛いところに持ってきて、数年前にエージェント権を入手したところが、まともに卸さないようになってしまいましたんで・・溜め込んでいるんでしょうかね・・。ガゼネタかもしれませんが、どうも東北にあるセラーにたんまりと貯蔵してあるようです。

 知らない方のために少しだけ・・説明しますと、2000年頃を境にコント・ラフォンは当主のドミニクにより、ビオディナミへと栽培方法を変えます。非常にファンの多いコント・ラフォンですが、どうもやはり1990年代までの

「樽の効いたスケールの大きいワイン」

 の評判が良かったんだと思います。樽の風味はほぼ無くなり、よりピュアさが際立つ方向へと向かった訳ですね。


 ですがファンも、昔のラフォンの「大きなワイン」が好きだったようで・・いや、noisy もそんな部分も持ち合わせています・・また、ワインの価格の上昇、そして市中在庫がほぼ無い状況が10年も続きますと、

「ラフォン・・?・・それって・・ボルドーの??」

みたいな笑えない話しも生まれてしまうようになってしまったと言えるかと思います。


 そんな中で、ドミニクはブルゴーニュ南部のマコネーに進出し、ピュアで、よりリーズナブルなシャルドネを世に送り出しますが・・やはり最初のうちは、樹が若いですから、

「凝縮感不足」
 ↓
「新樽も少なめ」

と言う流れになり、今までのファンを取り込めずにいた・・と思うんですね。


 まあ、そんな感じでnoisy は分析していますが、皆さんは美味しければ、そしてリーズナブルなら良い訳ですから・・。

 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2012 Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン

11318
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■出て来たシリーズ!!しかも正規代理店商品です!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,800 (外税) 
【正規もの!希少な入荷です!】
 ようやっと noisy の店にも正規のドミニク・ラフォン2012年が、本当に少々・・入荷しました。2012年はようやくドミニクの本領とも言える「白」がいただけましたが、赤のヴォルネイや1級は「ゼロ回答」でした。

 聞くところによると2012年のドミニク・ラフォンは、本当に日本への入荷が片手にも余るほどのケース数だそうで・・・、しっかり飲んでご案内したいところを、これまたどうにもならない数量しか戴けないと言う・・

 それなりに親しくさせていただいているエージェントさんでは有りますし、それこそ15年じゃきかないほど、そこそこのお付き合いは有るんですが、中々オペレーションが複雑なようで・・・友人の店には「遠の昔」に入荷しているものを、もう忘れた頃になってからようやくのご案内を戴け・・それもこのお盆前のど~にもならない時期ですから、

「・・なんだかな~・・」

と言うような気持ちにも成ろうもんです。


 本来で有れば・・いや、知名度、出来、ポテンシャルから言えば、あっという間に無くなる様なアイテムかと思うんですが、ワイン屋はともかくとして、エージェントさんが思っているような「市場の気持ち」形成には至っていないように思います。

 まぁ・・「コント・ラフォン」と言えば、ワインマニアの間では「超大物」では有るんですが、何しろ「高価」ですし、「数が無い」ですから、実際に飲まれたことの有る方・・それも良いタイミング、良いコンディションで・・と言う限定されたものになってくると・・

「余り知られていないのかな~・・」

と、不思議な気持ちになってしまうものです。反対にあの「コシュ=デュリ」さんのように、まともな価格で取引できないようになってしまえば、またそんな目で見られるようになるのかもしれません。

 今のところは・・まぁ、ご紹介済みのバックヴィンテージのブローカーものも、若干は高目では有るにせよ、余り動きませんからね・・。


 だから、本来で有れば、きちんとテイスティングしてのご案内が妥当なところですが、

「ドミニク・ラフォンだけでは分けてくれない」

状況も有りますし、ど~もその辺の板ばさみ状態になってしまってね・・。困ったものです。


 そんな感じなので、

「そんなことやってるとエクスクルーシヴも失うぞ!」

と脅しに近いようなことを言って・・(^^・・少しでも大目に貰おうとしてはいるんですが、これも上首尾には行きませんね。その、エージェントさんとリテールの市場の「思いっきり違う温度差」を埋めるのが「ワイン屋」で有るべきですが、そのワイン屋も「飲めないような数量」しかもらえないとなると、

「無理して飲んで、その分を価格転嫁しなくちゃならないのならテイスティング出来ない」

と言う状況になってしまうんですね。


 どこかでこの悪いサイクルを変えないと、せっかくの素晴らしいワインが日本に入らない状況になってしまいます。


 2012年のドミニク・ラフォンです。目立つ「D」のエチケットは、「何となく可愛らしいけどフツー?」なものに変更になりました。上記のような理由で、noisyも取り合えずは・・飲みませんが、売れないようなら飲んでみようかと思っています。その場合は価格変更も視野に入ってきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 シャルドネ・ファンならやはり必ず飲んでおきたい・・・もしくはセラーに置いて熟成させたいアイテムかと思います。ご検討くださいませ。




2018 Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン

16375
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
  ムルソー(古樹)とピュリニーの下に位置する畑のブドウをブレンドし、9月に瓶詰め。非の打ち所がなく美しいワイン。果実味の素晴らしい表現力、絶妙に丁度良い肉付きと、絶対的な精度。スリルさえ感じる。これ以上の例を想像するのは難しい。
 ドミニク・ラフォンのワインの醸造は、シャトー・ド・ブラニーの大きなセラーに移り、労働環境が大幅に改善しました。雹の結果、2014年は販売できるヴィラージュのヴォルネイやボーヌ・エプノットは手に入りそうにありません。しかし、ドミニクはその不足分を埋め合わせる、素晴らしいボーヌ・ヴィーニュ・フランシュを見つけました。このキュヴェを除き、全ての畑はレ・エレティエール・デュ・コント・ラフォンの栽培チームによって同じ手法で管理されています。ワインは全てディアム30のコルクで打栓されています。
(Jasper Morris. MW - Wine Buyer)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,390 (外税) 
【激エレガンスを手に入れた2018年のドミニク・ラフォンを知るには、是非このA.C.ブルをご選択ください!】
 素晴らしいエレガンスです!・・ムルソー系でエレガンス・・なんて言葉は余り使わないような気がしますが、2018年のドミニク・ラフォンを飲んでしまうと、

「絶対にそれを言わなければいけない」

ような強迫観念を植え付けられてしまいました。

 そのエレガンスも、ピュリニーの高地・・辺りのものなんですよね・・どうしたものでしょうか・・noisy 自身の感覚が緩んできたのか?・・とも疑ってしまいます。

 この絹ごしのテクスチュア、滑らかさとフレッシュさ、大きさが有りながらもエレガンスをしっかり感じてしまう・・大きな矛盾を孕んだシャルドネは、それは偉大なシャルドネに間違いないと思います。

 ただし!・・2017年もののように、結構に開いている状態には到達していません。2018年ものは村名ムルソーがその境地にいます。なので、出来るなら少しでも1~2カ月でも休養させていただけましたら、2017年もののような柔らかさが出てくると感じています。

 いや~・・しかし・・シャルドネって本当に美味しいですよね・・。ようやく夏の暑さから解放され、食欲も向上しつつある今、美味しいシャルドネは職務に疲れた身体を優しく癒してくれる感じがします。

「もう、今年リリースのドミニク・ラフォンを飲んだか?」

 そう言い続けられることを望みます。是非飲んでみてビックリされてください。ブルゴーニュ・シャルドネの本流がここにあります。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【とにかくこのA.C.ブル2017年だけは・・飲んでいただきたい!90年代までのコント・ラフォンが、よりリアルなディテールを表現しながら大復活です!】

 いや~・・素晴らしいです!・・シャルドネの醍醐味を詰め込んだ、見事に巨大な白ワインです・・ずっ~~~と飲んでいたい・・(^^;;

 ラフォンがビオに転向してから・・また、マコンに新天地を求めてから、確かにワインは伸びやかになり、香りの立ち上がりは非常に早くなった・・にも関わらず、どこか、「?」を付けざるを得ないような雰囲気を醸し出すワインに、

「ドミニク・・・大丈夫か・・?」

の声が、実際には上がらないにせよ、聞こえてくるようでした。


 しかしこの3年ほどは、90年代の彼のワインに回帰するような感じが見えて来ていたところ・・

「・・来ました!」

と言って良いでしょう!・・大柄でムッチリ、表面張力の半端無い、そしてバリックもしっかり使った結果としての「巨大な構造を持ったシャルドネ」が完成したと言えます。


 勿論ですが、単に昔に還ったと言うのではありません。ビオ栽培で得た葡萄のピュアなポテンシャルは、ディテールを細やかに表現し、その酸の美しさを伝えてくれます。「酸っぱい」とか「弱い」とかを感じさせることなく、一体となった表現・・ですね。

 A.C.ブルでは有るんですが、もう誰が何と言おうと「ムルソー」です。・・いや、そう感じさせてくれます。それも巨大です。

 noisy もこれには感動しまして・・先ほど、国外のサイトをかなり検索してみましたら・・なんと、

「93+Points!」

まで付けた方を発見!


 もっともメディアはこのクラスにはほぼ点は付けませんので、Shop の方とか、愛好家の方とか・・です。それでも単なるA.C.ブルに、そんなに高い評価をしてしまうほど、このワインは巨大で見事な完成度を誇り、実に旨いと感じさせてくれます。

 まぁ、低い評価を一生懸命探しても89Points、中心は91~92Points辺りだと推計されます。

 もう、騙されたと思って黙って飲んでみましょう・・。

「享楽のシャルドネの世界へようこそ!」

と、迎えてくれるでしょう。間違ってもドミニク・ラフォンのムルソー2017年をサクッと開けないように・・。とても勿体無いですから、そちらは購入しても仕舞って置いてくださいね。このA.C.ブルで充分!・・最高です。是非飲んでみて下さい!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【「美味い!」と・・思わず言ってしまうでしょう!濃密で気品溢れる逸品!ムルソー+ピュリニーを感じさせてくれます!2016年もの、最高です!】

 緻密でマンモス級なミネラリティを持つムルソーと、豪奢な果実を気品あるアロマで表現してくれるピュリニーのニュアンスが見事に融和したかのような味わいのA.C.ブルゴーニュです。2015年ものも最高に旨かったですが、2016年ものの印象は、ポテンシャル的には同じかそれ以上だとしても、かなり違ったものになりました。

 2015年ものはもう・・完全に「ムルソー」でした。A.C.ブルゴーニュと記載のあるムルソー。それで良かったと思います。

 2016年ものはそこに完全にピュリニー的な豪奢な果実と気品が載っているんですね。大理石のようなミネラリティは僅かに後退していると思います。

 なので、厳しい部分・・ミネラリティが厳しいとか、輪郭のグラデュエーションが少ないとかは、その逆になり、果実の風味が増し、気品がより前面に出て来ています。

「このバランスを嫌いな人はいないだろ!」

と突っ込みたくなるような、かなりズルい仕上げだな~・・と言う感じなんですね。滅茶美味しいです!

 しかも価格もほとんど変わらずで行けますので、

「ムルソーの名手、ラフォンのシャルドネを飲める良い機会!」

です。


 まぁ、皆さんは「コント・ラフォン」と聞いても、さして灌漑にふけることも無いかもしれませんが、noisy 達にとってみればその名は神様みたいなものです。樽の利いたムルソーが10~15年ほどで完熟した時のスケールの大きさ、見事な味わいには、何度も感動させられましたし、モンラッシェの持つ凄いパフォーマンスにも驚かされました。

 ビオへの転身とマコン進出、この自身のドメーヌであるドミニク・ラフォンを開始した直後は、若い樹齢の性だったのでしょうか。

「・・あの巨大な味わいはどこに行ってしまったのか?」

と、シャルドネファンをヤキモキさせていたと思いますが、

「やっぱりラフォンはラフォン!」

と、以前の姿にナチュラルさの良い部分のみをトッピングさせ、完全復活したんじゃないかと思っています。

 そうは言ってもドメーヌ・コント・ラフォンのワインは簡単には買えませんので厳しいですけどね。

 非常に美味しいです。今回はムルソーは飲めそうもないです。2016年ものは、シャルドネはどうやら「グレートイヤー」と言って良いと思います・・が、ご存じの通り、数は少ない!・・是非飲んで欲しいと思います。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【べらぼうに旨い!90年代のコント・ラフォンのムルソーを立体感を増大させて復活させたような素晴らしい味わいです!さっさと飲んでみましょう!】

 来た!来ました!待ってました~!やっぱりラフォンのシャルドネはこうじゃないと!・・と、言いたくは無いけれどツイツイ心がそう思ってしまうんですね・・。


 確かに2015年は糖分も乗り、良い葡萄が採れたヴィンテージでは有りますが、ドメーヌ・ドミニク・ラフォンが始まって早や10年、リリースが8年目になり、葡萄の樹の樹齢も上がり、ようやく良い状況になってきたのかと見受けられます。

 これ、全くのムルソーですよ。ブラインドなら誰もACブルだとは認識できないでしょう。しかも、1990年代のドメーヌ・コント・ラフォン全盛期の、あの重量感たっぷり、ねっとりで、さらにはそれをある程度熟成させて飲んだ時の印象にソックリです!

 ハード過ぎないミネラリティ、酸の豊かな美味しさ、僅かに蜜っぽく、奥にオイリーさを湛えた頬っぺたの落ちそうなムルソーの味わいが再現されています。勿論その1990年代のムルソーには無かった表情の3D化がビオ転向により、よりハッキリと感じられ、アロマのスピードも非常に早く太く、ノーズに飛び込んできます。抜栓後すぐに・・飛び込んでくるアロマは柑橘、樽・・・そう、ほんのりと樽のニュアンスが感じられ、また全くクドク無く、品格たっぷりなその存在に有頂天になってしまいました!いや~・・素晴らしいです!これは必買です。


 思い起こせば、noisy も、また古くからのワインファン達も勘違いをしていたのでしょう。

「コント・ラフォンはどこに行っちゃったんだ?・・」

と思っていたファンは多いはずです。


「無理してビオにしなくても・・」

なんて思っていらした方も多いかもしれません。でもこれは悪循環を止めるために必要なことだったんですね。樹が病気になる-->農薬を撒く-->樹は一時的に立ち直る-->弱る-->化学肥料を撒く-->一時的に立ち直るがまた病気になる-->・・・-->そしてヴィニュロンも病気になる-->・・・

 そんな連鎖をも断ち切った上で、素晴らしいワインを造ろうとしたのだと感じています。


 ドミニク・ラフォンのこのACブルも入荷は少ないものの定点観測を続け、2015年・・凄い味わいになったのを確認しました。またピノ・ノワールもヴォルネイを定点観測していますが、やはりドミニク・ラフォンは結局・・

「何も変わらないし変わりたくない」

と思っているんだと感じます。


 彼の造るヴォルネイやボーヌのワインは、ヴォーヌ=ロマネの偉大なワインたちを見つつ、それらに負けないワインを造りたいと頑張っているのでしょう。ですので、早く飲んでおいしいなんてワインを造るつもりはないんです・・きっと。


 このコラムの下の方には、偉い古い先代の造ったモンラッシェの写真が有るかと思いますが、半世紀経過して今なお成長しているかのように感じる凄い味わいでした。まさに跪いて飲ませていただくかのような荘厳たる空気が流れました。

 シャルドネであれ、ピノ・ノワールであれ・・またACブルも村名も1級も、彼には関係無いんだと感じます。

 このACブルも平気で20年、いや、保存が完璧ならその倍の寿命が有ると思います。勿論上記のモンラッシェのような高みに達する訳もありませんが、そのニュアンスはおそらく持っているとも感じます。是非1本!・・数は無いのでお早めにゲットされてください。ムッチムチの球体を感じられる素晴らしいテクスチュアです。
 
 ムルソーは6本のみ、またようやっと初めていただくことが出来たドミニク・ラフォンのトップワイン、ピュリニー=モンラッシェ1級シャンガンは3本のみの入荷で・・すみません。さすがに飲めませんが、ACブルの仕上がりを見ればそれらの味わいも想像できます。ACブルがコント・ラフォンのムルソー並みで、ACムルソーがムルソー並みじゃぁ・・バランスしませんもんね。

 ようやく楽しくなってきました。兎にも角にも素晴らしいACブルです。ムルソーもピュリニー・シャンガンもぜひご検討くださいませ。


 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【ドミニク・ラフォンの長き血統を表現したリーズナブルラインのACブルです!】

 2014年のACブルゴーニュ・ブランです。今回はかなり頑張ってドミニク・ラフォンのワインを数少ないながらもテイスティングし、理解出来たと思っています。お勧めするからにはある程度個性を掴んだ上で色々と判っていないとできませんからね。

 それでもドミニク・ラフォンと言えば、ドメーヌ・コント・ラフォンのご当主さんですから、一般的には偉大なムルソーと言えば、

「コシュ=デュリ、コント・ラフォン」

で有って、また暗黙にはドーヴネもそうでしょう。


 いずれにしても高額で、少し前まではドーヴネのムルソー・リューディ名でもちょっと頑張れば手が出せる位でしたし、数は無いもののコシュ=デュリのムルソー正規もさほどは高くは無かったと記憶しています。

 ドーヴネやルロワは正規の品質に少々疑いが有り、またコルクが細く、到着直後は大丈夫なのにちゃんと保存していても何故か蝋封のトップから漏れてくると言う・・何だかな~・・な感じです。コシュ=デュリはその人気からか正規も、物凄いアソートをこなさないとそのご尊顔を拝することさえできません。コント・ラフォンも、正規の品質も、またその販売方法にも違和感が有り、これまた中々表には出て来ないと言う状況です。まぁ、皆さんはそんなことは考えたことも無いかもしれません。


 そんな中で、よりリーズナブルにコント・ラフォンのスタイルを判ってもらいたい、もしくは様々な束縛から離れて、新しい自分の自由な表現がしたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」なのでしょう。

 2014年ものは4アイテム開けましたが、そのすべてが「合成(集成)コルク」で、見た感じは高級感も有る滑らかな表面をしています。

 香りの上りは比較的早く、自然派であることはすぐに分かります。透明なミネラリティが多分に有り、柑橘系果実、ナッツ類、ほんの少し色付いた果実や花、やや大振りの石のニュアンスが有ります。

 甘さはほとんど無く、やや内向的なベクトルを持ち、ほんのりオイリーさを感じさせつつの中域で、丸みと潜在的な膨張力を感じさせます。余韻はマッタリと長く、それでもまだやや内向的です。樽のニュアンスは2013年ほどは無く、特筆するべきものでも無い感じです。

 非常にピュアで、奥にナチュラルさが隠れています。「出るぞ・・出るぞ!」と・・、幽霊話のように雰囲気はたっぷり有ります。ムルソー的と言うよりは、やはりムルソーとピュリニーの両方のニュアンスを内包していて、よりクリスタル的な透明さの有る硬いミネラリティはピュリニー的で有り、白や黄色の柑橘系果実が非常に締まった形になっている辺りは、ムルソー=シャルム的なニュアンスで有ると言えます。


 出来自体は2013年を凌ぐでしょう。半面、しっかりしているのでやや硬め・・と言うことになります。3~5年の間にかなり開くようになり、10年を超えると完熟か・・と言うところで、この後20年の長きに渡って楽しめるワインです。


 もし、非常に熟したコント・ラフォンのムルソー辺りを飲む機会が有れば、やはりドミニク・ラフォンのワインはその血を受け継いでいること、そしてその美味しさをさらにアップさせてくれること、間違い無いです。

 さっさと飲んで美味しい・・そういう安易なスタイルでは有りませんが、今飲んでもその良さはたっぷり伝わって来ます。今回は「オイル・サバディーン」の「ブラックペッパー」と「ガーリック」に合わせてみましたが、全く料理せず、そのまんまで相性抜群でした!・・美味しかったです。やはりラフォンは好きだなぁ・・と。ユベール・ラミー2014年の様なベクトルが内にも外にも向いているようなタイプでは無くて、あくまで内を向いた内向的ムルソータイプなんですね。それが徐々に耐えられなくなってくる・・要素を漏らしてしまうようになる・・その姿が何ともエロティックでシャルドネの美味しさの一つかな・・と感じています。是非とも飲んで見て欲しいと思います。価格も今回は頑張りました!お勧めします!


 以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

 待望のドミニク・ラフォン2013年です。今回はシャルドネのみをご案内させていただきます。

 まぁ・・最も・・コント・ラフォンやドミニク・ラフォンのオファーだと言っても、皆さんが喜ぶかどうかは・・微妙ですよね。コント・ラフォンのムルソーは目茶高いですから、それだけでも手を出し辛いところに持ってきて、数年前にエージェント権を入手したところが、まともに卸さないようになってしまいましたんで・・溜め込んでいるんでしょうかね・・。ガゼネタかもしれませんが、どうも東北にあるセラーにたんまりと貯蔵してあるようです。

 知らない方のために少しだけ・・説明しますと、2000年頃を境にコント・ラフォンは当主のドミニクにより、ビオディナミへと栽培方法を変えます。非常にファンの多いコント・ラフォンですが、どうもやはり1990年代までの

「樽の効いたスケールの大きいワイン」

 の評判が良かったんだと思います。樽の風味はほぼ無くなり、よりピュアさが際立つ方向へと向かった訳ですね。


 ですがファンも、昔のラフォンの「大きなワイン」が好きだったようで・・いや、noisy もそんな部分も持ち合わせています・・また、ワインの価格の上昇、そして市中在庫がほぼ無い状況が10年も続きますと、

「ラフォン・・?・・それって・・ボルドーの??」

みたいな笑えない話しも生まれてしまうようになってしまったと言えるかと思います。


 そんな中で、ドミニクはブルゴーニュ南部のマコネーに進出し、ピュアで、よりリーズナブルなシャルドネを世に送り出しますが・・やはり最初のうちは、樹が若いですから、

「凝縮感不足」
 ↓
「新樽も少なめ」

と言う流れになり、今までのファンを取り込めずにいた・・と思うんですね。


 まあ、そんな感じでnoisy は分析していますが、皆さんは美味しければ、そしてリーズナブルなら良い訳ですから・・。

 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2018 Meursault
ムルソー

16376
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
 ドメーヌ・デ・コント・ラフォンのムルソーで使用されていたラ・プティ・モンターニュの葡萄で造られます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,350 (外税) 
【何と値上げをしませんでした!・・厳しいですが、割り当て分はこの価格で行かせていただきます!2018年ものは今飲んでも呆れるほど美味しいです! 】
 ドミニク・ラフォンの2018年、ムルソーです!・・心が躍るくらい、今飲んでも・・滅茶美味しいです!

 この辺りは2017年ものとは違うところですね。ほぼ同じようなタイミングで入って来ているはずですが、2017年ものはA.C.ブルの方が開いていましたし、ムルソーの方が閉じ気味でした。

 また、2017年ものと大きく異なるのは・・

「めっちゃエレガンス!」

です。(松浦亜弥ちゃん的にどうぞ。)


「・・げっ?・・ムルソーでこんなにエレガンスを表現できるのか!?」


と思えるほど・・です。ムルソーにマンモス・エレガンスを加えちゃったらもう・・某偉大なシャルドネになっちゃいかねない?・・と思ってしまうほど、

「ムルソー的な大理石的ミネラリティに尊厳みたいなニュアンスが感じられる!」

んですね。

 まぁ、それに輪を掛けているのがレ・ナルヴォーでは有るんですが、ナルヴォーはそれなりに価格がしますんで・・いや、ただし、皆さんが思われているより、多分もっとずっと素晴らしいですよ。

 ですのでご予算と運をお持ちの方はレ・ナルヴォーを、ちょっと財布が厳しいぞ・・と思われていらっしゃる方はムルソーを、1~2カ月は待ったとしても2018年のドミニク・ラフォンを飲みたいぞ・・と思われる方はA.C.ブルをご選択ください。

 noisy にシャルドネの美味しさを教えてくれたのは、やはりコント・ラフォンで有り、コシュ=デュリです。もはやコシュ=デュリは入手難、コント・ラフォンもまともなものは入手出来ない・・でも、

「ドミニク・ラフォンがいるぞ!」

 是非飲んでみて下さい・・いや、お早めにゲットされてください。忍びに忍んで、値上げしていません。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【回帰し復活したドミニク・ラフォンのムルソー!ポテンシャル高いです!】

 さっさと飲んで、その時の美味しさだけに浸りたい方にはA.C.ブルをお薦めします。こちらは正に90年代のコント・ラフォンのムルソーを現代に復活させたと言って間違いのない、そのムルソーそのものです。何せ本当に昔はこの「ラ・プティ・モンターニュ」は、コント・ラフォンのムルソーに使用されていましたから・・。

 まず・・余り落ち着いてはいない状態だったのもありますが、グラスから立ち昇るアロマには・・あの懐かしい・・

「新樽のアロマ!」

が「ぷ~ん」と。


 もうこれでいきなり90年代にタイムスリップですよ。

 そして、非常に目のタイトな舌触りから浮かんでくるような極小の粒を舌と口蓋ですり潰してやると・・もう、これがまた素晴らしい複雑さ!・・様々なミネラリティが交錯し、そこからまた色とりどりの果実がふわっとノーズに抜けて行きます。


「やはり2017年ものは90年代に回帰!」

をしっかり感じさせていただきました。


 因みに2017年のコント・ラフォンのムルソー・シャルムには、デカンター誌のティム・アトキン氏が97ポイントも付けています(もっと因むと、何とモンラッシェも97ポイント・・)。そしてその評価文の中で、ドミニクはジュヌヴリエールに新樽を20%しか使わなかった・・それはフィネスを生かすためだと言っている・・と書いています。

 そう言うことなんですよね。決して新樽100%とかでは無い・・んです。ラフォンのシャルドネの美味しさは、その葡萄の出来によって樽をどう使うか?によって生まれて来た訳です。

 このムルソーも、テクニカルが無いのでどのようにエルヴァージュされたのかは不明です。ですが、トップ・ノーズに樽香が乗っているからと言って、決して「重厚な樽香」では無いんですね。軽く掛った感じです。それでもそのアロマと、味わいの中に溶け込んだ樽の要素から、90年代の彼のシャルドネにソックリだと・・感じさせてくれたと言うことは、

「今までドミニク・ラフォンのワインに欠けていたもの、もしくは多過ぎたものが研ぎ澄まされた」

と言うことなんだろうと思います。


 素晴らしい出来だと思います・・が、決して「今飲んではいけない」ワインです。少なくとも3年は我慢してください。その間は滅茶苦茶美味しいドミニク・ラフォンのA.C.ブルを飲んでください。

「ムルソーとは、シャルドネの美味しさのひとつの表現方法!」


 いや、違うだろう!・・と突っ込まないでくださいね。判ってますから・・。しかしこのオイリーでムッチリ、そして滅茶目の細かい滑らかな舌触りに出会うと、そう言いたくなってしまうんですね。ご検討くださいませ!



 以下は以前のレヴューです。
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【現時点では飲めていませんが、偉大なヴィンテージになったと想像されるプティ・モンターニュのムルソー2016年です!】

 何せ2016年ものですから、極少量しか入荷しないのは仕方が無いですよね。このムルソーは今のところ6本のみ・・もしかするとキャンセルが有ればもう少しいただけるかもしれませんが、レ・ナルヴォーとか、ピュリニー1級レ・シャンガンなどは入荷は望めません。赤にしてもこの2016年はヴォルネイ1級群も入荷無しです。

 ただ、余りに素晴らしいドミニク・ラフォンのA.C.ブルは何とか24本確保出来ましたので、それだけが救いかな・・と思っています。

 このドミニク・ラフォンのムルソーは、以前はドメーヌ・コント・ラフォンのムルソーに混ぜられていたものを、ドミニク・ラフォン自身がフェルマージュをしていると言う・・ちょっと込み入った話しになっています。

 この何年かは飲めていました。2015年ものなどはもう、90年台の偉大なコント・ラフォンのムルソーを彷彿とさせる見事なスタイルでした。その継承は2016年のA.C.ブルを飲みましたので・・しっかりされていると感じます。

 非常に少ないので・・今回は残念ですがテイスティングせずにご案内いたします。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【コント・ラフォンのムルソーに使用されていた葡萄で造られたドミニク・ラフォンのムルソーです!マンモス・ミネラリティ!!】

 美味しいですね。リューディはラ・プティ・モンターニュだそうで、岩場的なミネラリティをたっぷり感じます。カメラを変えた関係で2013年とは色合いが比較し辛いですが・・。

 より凝縮感が有り、クリスタル系の透明で硬いツヤツヤしたミネラリティと、真っ白な小粒の石灰が岩になったようなミネラリティが交錯します。

 オイリーさや果実はたっぷり有りますが、ACブルゴーニュ同様、ベクトルは内向きです。これって、おそらくコント・ラフォンのムルソー系の特徴かもしれませんね。むしろこれこそが「密度感」を感じさせてくれるのでしょう。

 もしドミニクが一念発起してアンフォラを使い出したら、この向きが180度変わって、リリース直後から滅茶美味しくなるんじゃないかと思います。半面、開放し続けるでしょうから寿命は短くなるかな?・・判りませんが・・。

 この高質で硬質な男っぽいムルソースタイルですが、例えばイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソーのようには「厳し過ぎるほどのミネラリティ」のようには伝わってこないですね。

 もしくは、マルトノにはナルヴォーが有りますが、これはま~・・物凄いミネラル感を外向きなベクトルで持っています。

 ラ・プティ・モンターニュはその下部に近い部分かと思いますので、似ているのか?と思うとそうでは無くて、大理石を思わせるカッチカチの、少し模様の有るようなミネラリティじゃ無くて、もっと透明感の有るものと白いもののブレンドのように思います。

 ニュアンスはほぼコント・ラフォンのムルソーに酷似していて、もし比較テイスティングしていたとしても、どっちがどっちか、当てるのは至難の業でしょう。それほどに2014年ムルソーの仕上がりは良いと言えます。

 もっとも、

「今飲んで滅茶苦茶美味しいか?」

・・と問われると、


「・・・あなたがどれだけブルゴーニュのシャルドネを愛しているかに寄るかな・・」

と答えるでしょう。


 ムルソーはやはりこの素晴らしい質と量のミネラリティを感じてこその味わいであって、緩みなどは期待していないんですね。それならピュリニーやシャサーニュを飲むべきで有り、格を落としてACブルで我慢すべきなのでしょう。

 いずれにしても、素晴らしい2014年でした。2013年を確実にしのぐと思います。色々と各評論家さんのコメントなども探してみましたが、ほぼ見つかりませんね。美味しいと思います!是非ご検討くださいませ!

 


 以下は2013年もののレヴューです。
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【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

(略)
 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2018 Meursault les Narvaux
ムルソー・レ・ナルヴォー

16377
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
 
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥17,150 (外税) 
【10年近く経ってようやっと飲めたレ・ナルヴォーは圧巻なエレガンスのムルソーでした!】
 1級レ・ジュヌヴリエールの真上に在る、ミネラリティの厳しい畑・・それがレ・ナルヴォーです。1級では有りませんが準1級みたいな世の見方になっています。

 今までも何度か、ほんの2~3本をいただけたことが有るだけ・・のレ・ナルヴォーですから、勿体なくて飲めなかったんですね・・。ですが、今回は何と、

「12本もいただけた!」

ので、この機会を逃さないで飲ませていただきました!


 いや、このワインを飲めたからこそ、2018年のドミニク・ラフォンが「超エレガンス」を持っていると確信を深めることが出来たんですね。

 シャルドネファンの方なら、このレ・ナルヴォーを飲まれたら相当驚くと思います。

 もはやもう・・準1級なんて言っていられない・・ほどのエレガントさを持っています。ポテンシャルが滅茶高い!・・です。すべての表現が素晴らしい!・・とさえ思ってしまいます。

 もし、このワインが100%を教えてくれるタイミングで飲みたい!・・と思われるなら、相当な時間を費やすことになるかと思います。しかしながら、

「今飲んでも相当分・・30%位かと思いますが、それで充分満足できるだけの表情が放出される!」

とお考え下さい。

 レ・ナルヴォーを、「激エレガンス」などと言うような言葉で表すことになるとは思いませんでした。素晴らしいワインです!グレートなムルソーです。グラスの写真の、グラスに伝う脚の長さを・・ちょっと写りが悪いですが、見ていただきたいと思います。お早めにご検討くださいませ!


2018 Puligny Montrachet 1er Cru Champgain
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャンガン

16378
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

◆◆◆ドミニク・ラフォンのトップ・ワインです!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥24,000 (外税) 
【飲んじゃいました~!・・あの偉大な畑がすぐ傍に見えるかのようです!】
 飲んじゃいました・・大赤字ですが・・(笑

 実は、ピュリニーのレ・シャンガン(シャサーニュは違いますよ)は、かのモンラッシェに接している1級畑なんです。素晴らしいレ・フォラティエールはレ・シャンガンより下部に有ります。

 レ・フォラティエールがややグラマラスな性格を持っているとするなら、レ・シャンガンはもっと緊張感を持ったタイトな性格です。

 いや・・見えます。見える気がしますよ・・飲んでいると。すぐ近くにあの畑が有ると言うのが判るような気がするんですね・・楽しいですね~・・ワインファンの最大の醍醐味かと思います。

 しかし!・・しかしですね・・今開けてしまうのは、余りお勧めはしません。今開けてもポテンシャルの5%ほどしか解放してくれないと思います。まぁ、それでも充分に楽しいですが・・。開けてみて・・

「あ~・・幼児 ・・虐待かぁ?」

とまでは思わないような、懐の深さはちゃんと有るので、開けちゃっても良いっちゃ良いんですが、それこそ本当に勿体無いかと思います。

 なので、出来うるならば2~3年は待っていただけると有難いです。少しシュヴァリエっぽいですかね。希少なワインです。お早めにどうぞ!



 以下は以前のレヴューです。
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【ほんの数本のトップ・キュヴェです!】

 すみません、極少量の入荷につき流石に飲めませんので・・。何せ、海外のメディアでもまず・・飲めないので評価が出回っていないです。非常に古い樹の区画のようで、正規エージェントのBBR社のページには以下のように記載されています。

 This parcel of very old vines rarely produces large volumes and sadly provided less fruit this year than in 2016. The nose is very floral. with honeysuckle notes and a noble reduction which runs through the palate. It is delicate and elegant. but with a racy intensity that underpins the fruit and gives a salivating finish. Drink 2023-2030.


 以下は以前の他のキュヴェのレヴューです。
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【べらぼうに旨い!90年代のコント・ラフォンのムルソーを立体感を増大させて復活させたような素晴らしい味わいです!さっさと飲んでみましょう!】

 来た!来ました!待ってました~!やっぱりラフォンのシャルドネはこうじゃないと!・・と、言いたくは無いけれどツイツイ心がそう思ってしまうんですね・・。


 確かに2015年は糖分も乗り、良い葡萄が採れたヴィンテージでは有りますが、ドメーヌ・ドミニク・ラフォンが始まって早や10年、リリースが8年目になり、葡萄の樹の樹齢も上がり、ようやく良い状況になってきたのかと見受けられます。

 これ、全くのムルソーですよ。ブラインドなら誰もACブルだとは認識できないでしょう。しかも、1990年代のドメーヌ・コント・ラフォン全盛期の、あの重量感たっぷり、ねっとりで、さらにはそれをある程度熟成させて飲んだ時の印象にソックリです!

 ハード過ぎないミネラリティ、酸の豊かな美味しさ、僅かに蜜っぽく、奥にオイリーさを湛えた頬っぺたの落ちそうなムルソーの味わいが再現されています。勿論その1990年代のムルソーには無かった表情の3D化がビオ転向により、よりハッキリと感じられ、アロマのスピードも非常に早く太く、ノーズに飛び込んできます。抜栓後すぐに・・飛び込んでくるアロマは柑橘、樽・・・そう、ほんのりと樽のニュアンスが感じられ、また全くクドク無く、品格たっぷりなその存在に有頂天になってしまいました!いや~・・素晴らしいです!これは必買です。


 思い起こせば、noisy も、また古くからのワインファン達も勘違いをしていたのでしょう。

「コント・ラフォンはどこに行っちゃったんだ?・・」

と思っていたファンは多いはずです。


「無理してビオにしなくても・・」

なんて思っていらした方も多いかもしれません。でもこれは悪循環を止めるために必要なことだったんですね。樹が病気になる-->農薬を撒く-->樹は一時的に立ち直る-->弱る-->化学肥料を撒く-->一時的に立ち直るがまた病気になる-->・・・-->そしてヴィニュロンも病気になる-->・・・

 そんな連鎖をも断ち切った上で、素晴らしいワインを造ろうとしたのだと感じています。


 ドミニク・ラフォンのこのACブルも入荷は少ないものの定点観測を続け、2015年・・凄い味わいになったのを確認しました。またピノ・ノワールもヴォルネイを定点観測していますが、やはりドミニク・ラフォンは結局・・

「何も変わらないし変わりたくない」

と思っているんだと感じます。


 彼の造るヴォルネイやボーヌのワインは、ヴォーヌ=ロマネの偉大なワインたちを見つつ、それらに負けないワインを造りたいと頑張っているのでしょう。ですので、早く飲んでおいしいなんてワインを造るつもりはないんです・・きっと。


 このコラムの下の方には、偉い古い先代の造ったモンラッシェの写真が有るかと思いますが、半世紀経過して今なお成長しているかのように感じる凄い味わいでした。まさに跪いて飲ませていただくかのような荘厳たる空気が流れました。

 シャルドネであれ、ピノ・ノワールであれ・・またACブルも村名も1級も、彼には関係無いんだと感じます。

 このACブルも平気で20年、いや、保存が完璧ならその倍の寿命が有ると思います。勿論上記のモンラッシェのような高みに達する訳もありませんが、そのニュアンスはおそらく持っているとも感じます。是非1本!・・数は無いのでお早めにゲットされてください。ムッチムチの球体を感じられる素晴らしいテクスチュアです。
 
 ムルソーは6本のみ、またようやっと初めていただくことが出来たドミニク・ラフォンのトップワイン、ピュリニー=モンラッシェ1級シャンガンは3本のみの入荷で・・すみません。さすがに飲めませんが、ACブルの仕上がりを見ればそれらの味わいも想像できます。ACブルがコント・ラフォンのムルソー並みで、ACムルソーがムルソー並みじゃぁ・・バランスしませんもんね。

 ようやく楽しくなってきました。兎にも角にも素晴らしいACブルです。ムルソーもピュリニー・シャンガンもぜひご検討くださいませ。


 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【ドミニク・ラフォンの長き血統を表現したリーズナブルラインのACブルです!】

 2014年のACブルゴーニュ・ブランです。今回はかなり頑張ってドミニク・ラフォンのワインを数少ないながらもテイスティングし、理解出来たと思っています。お勧めするからにはある程度個性を掴んだ上で色々と判っていないとできませんからね。

 それでもドミニク・ラフォンと言えば、ドメーヌ・コント・ラフォンのご当主さんですから、一般的には偉大なムルソーと言えば、

「コシュ=デュリ、コント・ラフォン」

で有って、また暗黙にはドーヴネもそうでしょう。


 いずれにしても高額で、少し前まではドーヴネのムルソー・リューディ名でもちょっと頑張れば手が出せる位でしたし、数は無いもののコシュ=デュリのムルソー正規もさほどは高くは無かったと記憶しています。

 ドーヴネやルロワは正規の品質に少々疑いが有り、またコルクが細く、到着直後は大丈夫なのにちゃんと保存していても何故か蝋封のトップから漏れてくると言う・・何だかな~・・な感じです。コシュ=デュリはその人気からか正規も、物凄いアソートをこなさないとそのご尊顔を拝することさえできません。コント・ラフォンも、正規の品質も、またその販売方法にも違和感が有り、これまた中々表には出て来ないと言う状況です。まぁ、皆さんはそんなことは考えたことも無いかもしれません。


 そんな中で、よりリーズナブルにコント・ラフォンのスタイルを判ってもらいたい、もしくは様々な束縛から離れて、新しい自分の自由な表現がしたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」なのでしょう。

 2014年ものは4アイテム開けましたが、そのすべてが「合成(集成)コルク」で、見た感じは高級感も有る滑らかな表面をしています。

 香りの上りは比較的早く、自然派であることはすぐに分かります。透明なミネラリティが多分に有り、柑橘系果実、ナッツ類、ほんの少し色付いた果実や花、やや大振りの石のニュアンスが有ります。

 甘さはほとんど無く、やや内向的なベクトルを持ち、ほんのりオイリーさを感じさせつつの中域で、丸みと潜在的な膨張力を感じさせます。余韻はマッタリと長く、それでもまだやや内向的です。樽のニュアンスは2013年ほどは無く、特筆するべきものでも無い感じです。

 非常にピュアで、奥にナチュラルさが隠れています。「出るぞ・・出るぞ!」と・・、幽霊話のように雰囲気はたっぷり有ります。ムルソー的と言うよりは、やはりムルソーとピュリニーの両方のニュアンスを内包していて、よりクリスタル的な透明さの有る硬いミネラリティはピュリニー的で有り、白や黄色の柑橘系果実が非常に締まった形になっている辺りは、ムルソー=シャルム的なニュアンスで有ると言えます。


 出来自体は2013年を凌ぐでしょう。半面、しっかりしているのでやや硬め・・と言うことになります。3~5年の間にかなり開くようになり、10年を超えると完熟か・・と言うところで、この後20年の長きに渡って楽しめるワインです。


 もし、非常に熟したコント・ラフォンのムルソー辺りを飲む機会が有れば、やはりドミニク・ラフォンのワインはその血を受け継いでいること、そしてその美味しさをさらにアップさせてくれること、間違い無いです。

 さっさと飲んで美味しい・・そういう安易なスタイルでは有りませんが、今飲んでもその良さはたっぷり伝わって来ます。今回は「オイル・サバディーン」の「ブラックペッパー」と「ガーリック」に合わせてみましたが、全く料理せず、そのまんまで相性抜群でした!・・美味しかったです。やはりラフォンは好きだなぁ・・と。ユベール・ラミー2014年の様なベクトルが内にも外にも向いているようなタイプでは無くて、あくまで内を向いた内向的ムルソータイプなんですね。それが徐々に耐えられなくなってくる・・要素を漏らしてしまうようになる・・その姿が何ともエロティックでシャルドネの美味しさの一つかな・・と感じています。是非とも飲んで見て欲しいと思います。価格も今回は頑張りました!お勧めします!


 以下は2013年もののレヴューです。
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【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

 待望のドミニク・ラフォン2013年です。今回はシャルドネのみをご案内させていただきます。

 まぁ・・最も・・コント・ラフォンやドミニク・ラフォンのオファーだと言っても、皆さんが喜ぶかどうかは・・微妙ですよね。コント・ラフォンのムルソーは目茶高いですから、それだけでも手を出し辛いところに持ってきて、数年前にエージェント権を入手したところが、まともに卸さないようになってしまいましたんで・・溜め込んでいるんでしょうかね・・。ガゼネタかもしれませんが、どうも東北にあるセラーにたんまりと貯蔵してあるようです。

 知らない方のために少しだけ・・説明しますと、2000年頃を境にコント・ラフォンは当主のドミニクにより、ビオディナミへと栽培方法を変えます。非常にファンの多いコント・ラフォンですが、どうもやはり1990年代までの

「樽の効いたスケールの大きいワイン」

 の評判が良かったんだと思います。樽の風味はほぼ無くなり、よりピュアさが際立つ方向へと向かった訳ですね。


 ですがファンも、昔のラフォンの「大きなワイン」が好きだったようで・・いや、noisy もそんな部分も持ち合わせています・・また、ワインの価格の上昇、そして市中在庫がほぼ無い状況が10年も続きますと、

「ラフォン・・?・・それって・・ボルドーの??」

みたいな笑えない話しも生まれてしまうようになってしまったと言えるかと思います。


 そんな中で、ドミニクはブルゴーニュ南部のマコネーに進出し、ピュアで、よりリーズナブルなシャルドネを世に送り出しますが・・やはり最初のうちは、樹が若いですから、

「凝縮感不足」
 ↓
「新樽も少なめ」

と言う流れになり、今までのファンを取り込めずにいた・・と思うんですね。


 まあ、そんな感じでnoisy は分析していますが、皆さんは美味しければ、そしてリーズナブルなら良い訳ですから・・。

 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2017 Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン

15251
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
  ムルソー(古樹)とピュリニーの下に位置する畑のブドウをブレンドし、9月に瓶詰め。非の打ち所がなく美しいワイン。果実味の素晴らしい表現力、絶妙に丁度良い肉付きと、絶対的な精度。スリルさえ感じる。これ以上の例を想像するのは難しい。
 ドミニク・ラフォンのワインの醸造は、シャトー・ド・ブラニーの大きなセラーに移り、労働環境が大幅に改善しました。雹の結果、2014年は販売できるヴィラージュのヴォルネイやボーヌ・エプノットは手に入りそうにありません。しかし、ドミニクはその不足分を埋め合わせる、素晴らしいボーヌ・ヴィーニュ・フランシュを見つけました。このキュヴェを除き、全ての畑はレ・エレティエール・デュ・コント・ラフォンの栽培チームによって同じ手法で管理されています。ワインは全てディアム30のコルクで打栓されています。
(Jasper Morris. MW - Wine Buyer)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,750 (外税) 
【とにかくこのA.C.ブル2017年だけは・・飲んでいただきたい!90年代までのコント・ラフォンが、よりリアルなディテールを表現しながら大復活です!】
 いや~・・素晴らしいです!・・シャルドネの醍醐味を詰め込んだ、見事に巨大な白ワインです・・ずっ~~~と飲んでいたい・・(^^;;

 ラフォンがビオに転向してから・・また、マコンに新天地を求めてから、確かにワインは伸びやかになり、香りの立ち上がりは非常に早くなった・・にも関わらず、どこか、「?」を付けざるを得ないような雰囲気を醸し出すワインに、

「ドミニク・・・大丈夫か・・?」

の声が、実際には上がらないにせよ、聞こえてくるようでした。


 しかしこの3年ほどは、90年代の彼のワインに回帰するような感じが見えて来ていたところ・・

「・・来ました!」

と言って良いでしょう!・・大柄でムッチリ、表面張力の半端無い、そしてバリックもしっかり使った結果としての「巨大な構造を持ったシャルドネ」が完成したと言えます。


 勿論ですが、単に昔に還ったと言うのではありません。ビオ栽培で得た葡萄のピュアなポテンシャルは、ディテールを細やかに表現し、その酸の美しさを伝えてくれます。「酸っぱい」とか「弱い」とかを感じさせることなく、一体となった表現・・ですね。

 A.C.ブルでは有るんですが、もう誰が何と言おうと「ムルソー」です。・・いや、そう感じさせてくれます。それも巨大です。

 noisy もこれには感動しまして・・先ほど、国外のサイトをかなり検索してみましたら・・なんと、

「93+Points!」

まで付けた方を発見!


 もっともメディアはこのクラスにはほぼ点は付けませんので、Shop の方とか、愛好家の方とか・・です。それでも単なるA.C.ブルに、そんなに高い評価をしてしまうほど、このワインは巨大で見事な完成度を誇り、実に旨いと感じさせてくれます。

 まぁ、低い評価を一生懸命探しても89Points、中心は91~92Points辺りだと推計されます。

 もう、騙されたと思って黙って飲んでみましょう・・。

「享楽のシャルドネの世界へようこそ!」

と、迎えてくれるでしょう。間違ってもドミニク・ラフォンのムルソー2017年をサクッと開けないように・・。とても勿体無いですから、そちらは購入しても仕舞って置いてくださいね。このA.C.ブルで充分!・・最高です。是非飲んでみて下さい!



 以下は以前のレヴューです。
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【「美味い!」と・・思わず言ってしまうでしょう!濃密で気品溢れる逸品!ムルソー+ピュリニーを感じさせてくれます!2016年もの、最高です!】

 緻密でマンモス級なミネラリティを持つムルソーと、豪奢な果実を気品あるアロマで表現してくれるピュリニーのニュアンスが見事に融和したかのような味わいのA.C.ブルゴーニュです。2015年ものも最高に旨かったですが、2016年ものの印象は、ポテンシャル的には同じかそれ以上だとしても、かなり違ったものになりました。

 2015年ものはもう・・完全に「ムルソー」でした。A.C.ブルゴーニュと記載のあるムルソー。それで良かったと思います。

 2016年ものはそこに完全にピュリニー的な豪奢な果実と気品が載っているんですね。大理石のようなミネラリティは僅かに後退していると思います。

 なので、厳しい部分・・ミネラリティが厳しいとか、輪郭のグラデュエーションが少ないとかは、その逆になり、果実の風味が増し、気品がより前面に出て来ています。

「このバランスを嫌いな人はいないだろ!」

と突っ込みたくなるような、かなりズルい仕上げだな~・・と言う感じなんですね。滅茶美味しいです!

 しかも価格もほとんど変わらずで行けますので、

「ムルソーの名手、ラフォンのシャルドネを飲める良い機会!」

です。


 まぁ、皆さんは「コント・ラフォン」と聞いても、さして灌漑にふけることも無いかもしれませんが、noisy 達にとってみればその名は神様みたいなものです。樽の利いたムルソーが10~15年ほどで完熟した時のスケールの大きさ、見事な味わいには、何度も感動させられましたし、モンラッシェの持つ凄いパフォーマンスにも驚かされました。

 ビオへの転身とマコン進出、この自身のドメーヌであるドミニク・ラフォンを開始した直後は、若い樹齢の性だったのでしょうか。

「・・あの巨大な味わいはどこに行ってしまったのか?」

と、シャルドネファンをヤキモキさせていたと思いますが、

「やっぱりラフォンはラフォン!」

と、以前の姿にナチュラルさの良い部分のみをトッピングさせ、完全復活したんじゃないかと思っています。

 そうは言ってもドメーヌ・コント・ラフォンのワインは簡単には買えませんので厳しいですけどね。

 非常に美味しいです。今回はムルソーは飲めそうもないです。2016年ものは、シャルドネはどうやら「グレートイヤー」と言って良いと思います・・が、ご存じの通り、数は少ない!・・是非飲んで欲しいと思います。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨い!90年代のコント・ラフォンのムルソーを立体感を増大させて復活させたような素晴らしい味わいです!さっさと飲んでみましょう!】

 来た!来ました!待ってました~!やっぱりラフォンのシャルドネはこうじゃないと!・・と、言いたくは無いけれどツイツイ心がそう思ってしまうんですね・・。


 確かに2015年は糖分も乗り、良い葡萄が採れたヴィンテージでは有りますが、ドメーヌ・ドミニク・ラフォンが始まって早や10年、リリースが8年目になり、葡萄の樹の樹齢も上がり、ようやく良い状況になってきたのかと見受けられます。

 これ、全くのムルソーですよ。ブラインドなら誰もACブルだとは認識できないでしょう。しかも、1990年代のドメーヌ・コント・ラフォン全盛期の、あの重量感たっぷり、ねっとりで、さらにはそれをある程度熟成させて飲んだ時の印象にソックリです!

 ハード過ぎないミネラリティ、酸の豊かな美味しさ、僅かに蜜っぽく、奥にオイリーさを湛えた頬っぺたの落ちそうなムルソーの味わいが再現されています。勿論その1990年代のムルソーには無かった表情の3D化がビオ転向により、よりハッキリと感じられ、アロマのスピードも非常に早く太く、ノーズに飛び込んできます。抜栓後すぐに・・飛び込んでくるアロマは柑橘、樽・・・そう、ほんのりと樽のニュアンスが感じられ、また全くクドク無く、品格たっぷりなその存在に有頂天になってしまいました!いや~・・素晴らしいです!これは必買です。


 思い起こせば、noisy も、また古くからのワインファン達も勘違いをしていたのでしょう。

「コント・ラフォンはどこに行っちゃったんだ?・・」

と思っていたファンは多いはずです。


「無理してビオにしなくても・・」

なんて思っていらした方も多いかもしれません。でもこれは悪循環を止めるために必要なことだったんですね。樹が病気になる-->農薬を撒く-->樹は一時的に立ち直る-->弱る-->化学肥料を撒く-->一時的に立ち直るがまた病気になる-->・・・-->そしてヴィニュロンも病気になる-->・・・

 そんな連鎖をも断ち切った上で、素晴らしいワインを造ろうとしたのだと感じています。


 ドミニク・ラフォンのこのACブルも入荷は少ないものの定点観測を続け、2015年・・凄い味わいになったのを確認しました。またピノ・ノワールもヴォルネイを定点観測していますが、やはりドミニク・ラフォンは結局・・

「何も変わらないし変わりたくない」

と思っているんだと感じます。


 彼の造るヴォルネイやボーヌのワインは、ヴォーヌ=ロマネの偉大なワインたちを見つつ、それらに負けないワインを造りたいと頑張っているのでしょう。ですので、早く飲んでおいしいなんてワインを造るつもりはないんです・・きっと。


 このコラムの下の方には、偉い古い先代の造ったモンラッシェの写真が有るかと思いますが、半世紀経過して今なお成長しているかのように感じる凄い味わいでした。まさに跪いて飲ませていただくかのような荘厳たる空気が流れました。

 シャルドネであれ、ピノ・ノワールであれ・・またACブルも村名も1級も、彼には関係無いんだと感じます。

 このACブルも平気で20年、いや、保存が完璧ならその倍の寿命が有ると思います。勿論上記のモンラッシェのような高みに達する訳もありませんが、そのニュアンスはおそらく持っているとも感じます。是非1本!・・数は無いのでお早めにゲットされてください。ムッチムチの球体を感じられる素晴らしいテクスチュアです。
 
 ムルソーは6本のみ、またようやっと初めていただくことが出来たドミニク・ラフォンのトップワイン、ピュリニー=モンラッシェ1級シャンガンは3本のみの入荷で・・すみません。さすがに飲めませんが、ACブルの仕上がりを見ればそれらの味わいも想像できます。ACブルがコント・ラフォンのムルソー並みで、ACムルソーがムルソー並みじゃぁ・・バランスしませんもんね。

 ようやく楽しくなってきました。兎にも角にも素晴らしいACブルです。ムルソーもピュリニー・シャンガンもぜひご検討くださいませ。


 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【ドミニク・ラフォンの長き血統を表現したリーズナブルラインのACブルです!】

 2014年のACブルゴーニュ・ブランです。今回はかなり頑張ってドミニク・ラフォンのワインを数少ないながらもテイスティングし、理解出来たと思っています。お勧めするからにはある程度個性を掴んだ上で色々と判っていないとできませんからね。

 それでもドミニク・ラフォンと言えば、ドメーヌ・コント・ラフォンのご当主さんですから、一般的には偉大なムルソーと言えば、

「コシュ=デュリ、コント・ラフォン」

で有って、また暗黙にはドーヴネもそうでしょう。


 いずれにしても高額で、少し前まではドーヴネのムルソー・リューディ名でもちょっと頑張れば手が出せる位でしたし、数は無いもののコシュ=デュリのムルソー正規もさほどは高くは無かったと記憶しています。

 ドーヴネやルロワは正規の品質に少々疑いが有り、またコルクが細く、到着直後は大丈夫なのにちゃんと保存していても何故か蝋封のトップから漏れてくると言う・・何だかな~・・な感じです。コシュ=デュリはその人気からか正規も、物凄いアソートをこなさないとそのご尊顔を拝することさえできません。コント・ラフォンも、正規の品質も、またその販売方法にも違和感が有り、これまた中々表には出て来ないと言う状況です。まぁ、皆さんはそんなことは考えたことも無いかもしれません。


 そんな中で、よりリーズナブルにコント・ラフォンのスタイルを判ってもらいたい、もしくは様々な束縛から離れて、新しい自分の自由な表現がしたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」なのでしょう。

 2014年ものは4アイテム開けましたが、そのすべてが「合成(集成)コルク」で、見た感じは高級感も有る滑らかな表面をしています。

 香りの上りは比較的早く、自然派であることはすぐに分かります。透明なミネラリティが多分に有り、柑橘系果実、ナッツ類、ほんの少し色付いた果実や花、やや大振りの石のニュアンスが有ります。

 甘さはほとんど無く、やや内向的なベクトルを持ち、ほんのりオイリーさを感じさせつつの中域で、丸みと潜在的な膨張力を感じさせます。余韻はマッタリと長く、それでもまだやや内向的です。樽のニュアンスは2013年ほどは無く、特筆するべきものでも無い感じです。

 非常にピュアで、奥にナチュラルさが隠れています。「出るぞ・・出るぞ!」と・・、幽霊話のように雰囲気はたっぷり有ります。ムルソー的と言うよりは、やはりムルソーとピュリニーの両方のニュアンスを内包していて、よりクリスタル的な透明さの有る硬いミネラリティはピュリニー的で有り、白や黄色の柑橘系果実が非常に締まった形になっている辺りは、ムルソー=シャルム的なニュアンスで有ると言えます。


 出来自体は2013年を凌ぐでしょう。半面、しっかりしているのでやや硬め・・と言うことになります。3~5年の間にかなり開くようになり、10年を超えると完熟か・・と言うところで、この後20年の長きに渡って楽しめるワインです。


 もし、非常に熟したコント・ラフォンのムルソー辺りを飲む機会が有れば、やはりドミニク・ラフォンのワインはその血を受け継いでいること、そしてその美味しさをさらにアップさせてくれること、間違い無いです。

 さっさと飲んで美味しい・・そういう安易なスタイルでは有りませんが、今飲んでもその良さはたっぷり伝わって来ます。今回は「オイル・サバディーン」の「ブラックペッパー」と「ガーリック」に合わせてみましたが、全く料理せず、そのまんまで相性抜群でした!・・美味しかったです。やはりラフォンは好きだなぁ・・と。ユベール・ラミー2014年の様なベクトルが内にも外にも向いているようなタイプでは無くて、あくまで内を向いた内向的ムルソータイプなんですね。それが徐々に耐えられなくなってくる・・要素を漏らしてしまうようになる・・その姿が何ともエロティックでシャルドネの美味しさの一つかな・・と感じています。是非とも飲んで見て欲しいと思います。価格も今回は頑張りました!お勧めします!


 以下は2013年もののレヴューです。
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【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

 待望のドミニク・ラフォン2013年です。今回はシャルドネのみをご案内させていただきます。

 まぁ・・最も・・コント・ラフォンやドミニク・ラフォンのオファーだと言っても、皆さんが喜ぶかどうかは・・微妙ですよね。コント・ラフォンのムルソーは目茶高いですから、それだけでも手を出し辛いところに持ってきて、数年前にエージェント権を入手したところが、まともに卸さないようになってしまいましたんで・・溜め込んでいるんでしょうかね・・。ガゼネタかもしれませんが、どうも東北にあるセラーにたんまりと貯蔵してあるようです。

 知らない方のために少しだけ・・説明しますと、2000年頃を境にコント・ラフォンは当主のドミニクにより、ビオディナミへと栽培方法を変えます。非常にファンの多いコント・ラフォンですが、どうもやはり1990年代までの

「樽の効いたスケールの大きいワイン」

 の評判が良かったんだと思います。樽の風味はほぼ無くなり、よりピュアさが際立つ方向へと向かった訳ですね。


 ですがファンも、昔のラフォンの「大きなワイン」が好きだったようで・・いや、noisy もそんな部分も持ち合わせています・・また、ワインの価格の上昇、そして市中在庫がほぼ無い状況が10年も続きますと、

「ラフォン・・?・・それって・・ボルドーの??」

みたいな笑えない話しも生まれてしまうようになってしまったと言えるかと思います。


 そんな中で、ドミニクはブルゴーニュ南部のマコネーに進出し、ピュアで、よりリーズナブルなシャルドネを世に送り出しますが・・やはり最初のうちは、樹が若いですから、

「凝縮感不足」
 ↓
「新樽も少なめ」

と言う流れになり、今までのファンを取り込めずにいた・・と思うんですね。


 まあ、そんな感じでnoisy は分析していますが、皆さんは美味しければ、そしてリーズナブルなら良い訳ですから・・。

 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2017 Meursault
ムルソー

15252
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
 ドメーヌ・デ・コント・ラフォンのムルソーで使用されていたラ・プティ・モンターニュの葡萄で造られます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,350 (外税) 
【回帰し復活したドミニク・ラフォンのムルソー!ポテンシャル高いです!】
 さっさと飲んで、その時の美味しさだけに浸りたい方にはA.C.ブルをお薦めします。こちらは正に90年代のコント・ラフォンのムルソーを現代に復活させたと言って間違いのない、そのムルソーそのものです。何せ本当に昔はこの「ラ・プティ・モンターニュ」は、コント・ラフォンのムルソーに使用されていましたから・・。

 まず・・余り落ち着いてはいない状態だったのもありますが、グラスから立ち昇るアロマには・・あの懐かしい・・

「新樽のアロマ!」

が「ぷ~ん」と。


 もうこれでいきなり90年代にタイムスリップですよ。

 そして、非常に目のタイトな舌触りから浮かんでくるような極小の粒を舌と口蓋ですり潰してやると・・もう、これがまた素晴らしい複雑さ!・・様々なミネラリティが交錯し、そこからまた色とりどりの果実がふわっとノーズに抜けて行きます。


「やはり2017年ものは90年代に回帰!」

をしっかり感じさせていただきました。


 因みに2017年のコント・ラフォンのムルソー・シャルムには、デカンター誌のティム・アトキン氏が97ポイントも付けています(もっと因むと、何とモンラッシェも97ポイント・・)。そしてその評価文の中で、ドミニクはジュヌヴリエールに新樽を20%しか使わなかった・・それはフィネスを生かすためだと言っている・・と書いています。

 そう言うことなんですよね。決して新樽100%とかでは無い・・んです。ラフォンのシャルドネの美味しさは、その葡萄の出来によって樽をどう使うか?によって生まれて来た訳です。

 このムルソーも、テクニカルが無いのでどのようにエルヴァージュされたのかは不明です。ですが、トップ・ノーズに樽香が乗っているからと言って、決して「重厚な樽香」では無いんですね。軽く掛った感じです。それでもそのアロマと、味わいの中に溶け込んだ樽の要素から、90年代の彼のシャルドネにソックリだと・・感じさせてくれたと言うことは、

「今までドミニク・ラフォンのワインに欠けていたもの、もしくは多過ぎたものが研ぎ澄まされた」

と言うことなんだろうと思います。


 素晴らしい出来だと思います・・が、決して「今飲んではいけない」ワインです。少なくとも3年は我慢してください。その間は滅茶苦茶美味しいドミニク・ラフォンのA.C.ブルを飲んでください。

「ムルソーとは、シャルドネの美味しさのひとつの表現方法!」


 いや、違うだろう!・・と突っ込まないでくださいね。判ってますから・・。しかしこのオイリーでムッチリ、そして滅茶目の細かい滑らかな舌触りに出会うと、そう言いたくなってしまうんですね。ご検討くださいませ!



 以下は以前のレヴューです。
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【現時点では飲めていませんが、偉大なヴィンテージになったと想像されるプティ・モンターニュのムルソー2016年です!】

 何せ2016年ものですから、極少量しか入荷しないのは仕方が無いですよね。このムルソーは今のところ6本のみ・・もしかするとキャンセルが有ればもう少しいただけるかもしれませんが、レ・ナルヴォーとか、ピュリニー1級レ・シャンガンなどは入荷は望めません。赤にしてもこの2016年はヴォルネイ1級群も入荷無しです。

 ただ、余りに素晴らしいドミニク・ラフォンのA.C.ブルは何とか24本確保出来ましたので、それだけが救いかな・・と思っています。

 このドミニク・ラフォンのムルソーは、以前はドメーヌ・コント・ラフォンのムルソーに混ぜられていたものを、ドミニク・ラフォン自身がフェルマージュをしていると言う・・ちょっと込み入った話しになっています。

 この何年かは飲めていました。2015年ものなどはもう、90年台の偉大なコント・ラフォンのムルソーを彷彿とさせる見事なスタイルでした。その継承は2016年のA.C.ブルを飲みましたので・・しっかりされていると感じます。

 非常に少ないので・・今回は残念ですがテイスティングせずにご案内いたします。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【コント・ラフォンのムルソーに使用されていた葡萄で造られたドミニク・ラフォンのムルソーです!マンモス・ミネラリティ!!】

 美味しいですね。リューディはラ・プティ・モンターニュだそうで、岩場的なミネラリティをたっぷり感じます。カメラを変えた関係で2013年とは色合いが比較し辛いですが・・。

 より凝縮感が有り、クリスタル系の透明で硬いツヤツヤしたミネラリティと、真っ白な小粒の石灰が岩になったようなミネラリティが交錯します。

 オイリーさや果実はたっぷり有りますが、ACブルゴーニュ同様、ベクトルは内向きです。これって、おそらくコント・ラフォンのムルソー系の特徴かもしれませんね。むしろこれこそが「密度感」を感じさせてくれるのでしょう。

 もしドミニクが一念発起してアンフォラを使い出したら、この向きが180度変わって、リリース直後から滅茶美味しくなるんじゃないかと思います。半面、開放し続けるでしょうから寿命は短くなるかな?・・判りませんが・・。

 この高質で硬質な男っぽいムルソースタイルですが、例えばイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソーのようには「厳し過ぎるほどのミネラリティ」のようには伝わってこないですね。

 もしくは、マルトノにはナルヴォーが有りますが、これはま~・・物凄いミネラル感を外向きなベクトルで持っています。

 ラ・プティ・モンターニュはその下部に近い部分かと思いますので、似ているのか?と思うとそうでは無くて、大理石を思わせるカッチカチの、少し模様の有るようなミネラリティじゃ無くて、もっと透明感の有るものと白いもののブレンドのように思います。

 ニュアンスはほぼコント・ラフォンのムルソーに酷似していて、もし比較テイスティングしていたとしても、どっちがどっちか、当てるのは至難の業でしょう。それほどに2014年ムルソーの仕上がりは良いと言えます。

 もっとも、

「今飲んで滅茶苦茶美味しいか?」

・・と問われると、


「・・・あなたがどれだけブルゴーニュのシャルドネを愛しているかに寄るかな・・」

と答えるでしょう。


 ムルソーはやはりこの素晴らしい質と量のミネラリティを感じてこその味わいであって、緩みなどは期待していないんですね。それならピュリニーやシャサーニュを飲むべきで有り、格を落としてACブルで我慢すべきなのでしょう。

 いずれにしても、素晴らしい2014年でした。2013年を確実にしのぐと思います。色々と各評論家さんのコメントなども探してみましたが、ほぼ見つかりませんね。美味しいと思います!是非ご検討くださいませ!

 


 以下は2013年もののレヴューです。
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【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

(略)
 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2017 Beaune 1er Cru Vignes Franches
ボーヌ・プルミエ・クリュ・ヴィーニュ・フランシュ

15254
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ボーヌ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!ボーヌ村の南、ル・クロ・デ・ムーシュに接するトップクラスの1級畑です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,980 (外税) 


2017 Beaune 1er Cru les Greves
ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・グレーヴ

15255
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ボーヌ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!村の中央部にあるフィネスたっぷりのエレガント系、素晴らしい1級畑です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,980 (外税) 
【2017年のドミニク・ラフォンのピノ・ノワールはボーヌ1級のこの2つ、ヴィーニュ・フランシュとグレーヴが最高に美味しいです!しかも頑張って粘って値下げしました!】
 上の赤みの強い方がヴィーニュ・フランシュ、下の写真がレ・グレーヴです。比べると一目瞭然、石灰の強い感じがグレーヴ、鉄や金属系のニュアンスが強いのがヴィーニュ・フランシュ・・で良いかな?・・良いとしましょう。そんな味わいにも感じました。

 そして、この2アイテムだけではなく、例えば2017年のヴォルネイや他のアイテムもテイスティングだけは・・しています。でも、

「それらはすぐ飲んで美味しいスタイルでは無い」

ので・・(^^;; 勘違いされると判っているものを、さっさと仕入れるのもどうかな・・と思い、取りあえず先延ばしにすることにしちゃいました。

 いや・・こう言ってしまいますと身も蓋も無いんですが、ブルゴーニュの仕入ってワイン屋にとっても結構にキツイんですね~。平気で「ん百万」とかになっちゃう訳です。時折、仕入伝票を見て卒倒しそうになっちゃいますよ・・気が弱いもので・・はい。


 それに、このご時世に・・相当安くなっていると思いません?・・そうなんです。結構に頑張って交渉し、値下げに協力していただいたんですね~。

 何せ、テイスティング代だけでも年間、相当な金額になっちゃいますし、それで売れないことになってしまいますと、本当に、

「何やってんだか・・」

と言う気持ちにもなってしまいます。


 なので、協力していただけるとなると「ここまで出来る!」訳で、昨年の2016年ものに比べますと、ほぼ15パーセントも値下げさせていただきました!


 この2アイテムは、流石にボーヌ1級の中でも「トップ」と言われるだけあって、

「仮に今飲んでも優れたポテンシャルで美味しく飲めてしまう!」

のが特徴でもあり、それも有って早々に仕入れた訳です。


 因みに・・デ・クロワのボーヌ・レ・グレーヴだと1万2千円ほどはしますから、2/3のプライスです。


 味わい的には、こんな言い方はズルいかもしれませんが、近いのは「ドメーヌ・ルイ・ジャド」でしょうかね。それをもう少しナチュラル感を盛ったようなニュアンスで有り、結構クラシカルな造りも似た感じになっているんじゃないかと想像しています。


 ヴィーニュ・フランシュはクロ・デ・ムーシュに接し、ポマールがすぐそこですから、ポマールっぽい粘土のニュアンスと、ボーヌのもう少し軽めの粘土に白い石灰が混じったような感じです。

「少し多めにジュヴレ=シャンベルタンが入ってます?」

みたいなニュアンスで、ジュヴレほど鉄分はきつく無く、果実をしっかり感じさせながら適度な重さの粘土由来の重厚さを感じさせてくれます。

 今飲んでも結構・・おいしいですよ。特に余韻の最後のニュアンス・・意外にワイン界では余り重視されないところでは有りますが、

「ハッキリ言って、最後の最後がダメならアウト」

です。それって結構に皆さんもそのように感じているはずです。


 ある意味、ヴィーニュ・フランシュと言うワインは、「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの標準」みたいな存在でして、その昔、かの田崎ソムリエも、クロ・デ・ズルシュルと言う限定では有りましたが、そのようにおっしゃられているのを聞いたことが有りますし、確かに「標準」と言うものが有るとするなら、このワインをそうする意味が飲めばわかる・・と思います。しっかりしたチェリー風の果実の味わいがします。


 レ・グレーヴは、西側に石灰の強い丘の麓辺りに在りますので、やはりその「石灰の強さ」をより感じさせてくれます。色合いにも出ていますよね。

 口内で弾けていくような新鮮なチェリーの風味が心地良く、決して鈍重にならず、どこかシャンボール=ミュジニーのようなニュアンスをも持っているような味わいです。

 ドミニク・ラフォンも80年代からピノ・ノワールに挑戦していまして、今ではもう40年近くのベテランですが、結構にクラシカルに仕上がってしまうので・・昨今の、

「酸化をコントロールした、抜栓してからの変化が大きいピノ・ノワール」

では無い・・ので、より「クラシックだ」と感じてしまうのかな?・・と思っています。

 勿論、そのワインも2~3年の熟成で大きく変わって美味しくなるんですが、リリース直後はやや「しかめっ面」をしていることが多いのが難点では有ります。

 しかしながらこの2アイテムに限っては、

「実は・・すぐ飲んでも美味しいと言ってしまえるほどの高いポテンシャルを有している」

ので、コント・ラフォンのヴォルネイ=サントノ・デュ・ミリュのように5年以上も寝かせないと美味しくならないことは在りません。


 今回はかなり頑張ってみました。まぁ、来年も同様に出来るかどうかは判りませんが、少なくとも2017年ものに関しましては相当お得だと思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!


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【今回は飲めませんでしたが、あの1級畑クロ・デ・ズルシュルを含むエレガント系のヴィーニュ・フランシュ2016年、非常に期待大です!】

 すみません・・今回は6本だけなので、12本届いたレ・グレーヴのテイスティングでピノ・ノワールの方は限界です。

 ボーヌの村のほぼ中央(・・少し北寄りでは有りますが)のバランスに優れたトップ・クリマがレ・グレーヴですが、ポマール寄りの南のトップ・クリマの一つがこのヴィーニュ・フランシュです。

「全ピノ・ノワールの基準」

などとも評されることさえある、ルイ・ジャドの1級クロ・デ・ズルシュルは、このヴィーニュ・フランシュの一部分です。

 こちらもバランスの良いボーヌ1級ですが、伸びやかで優美な、少しポマール風なニュアンスも混じった味わいが特徴です。重厚さが有りますよね。

 なので、一面的に言ってしまえば、エレガント系のレ・グレーヴ(村の中心辺りの1級としては異例)に対し、ポマール風の大きさを感じさせるのがヴィーニュ・フランシュと言うことになります。

 そもそもラフォンさんはシャルドネばかりだったんですが、80年台中盤頃だったかと思いますが、ヴォルネイのピノ・ノワールを造り始めたと記憶しています。(違ってたらすみません・・)

 PKさんもこのようなことを言っていたかと記憶しています。

「偉大なシャルドネを造るラフォンもピノ・ノワールには苦労しているようだ。」

 それでも、noisy も時折、ヴォルネイ=サントノ辺りを飲ませていただいておりましたが、確かにリリースからしばらくはバランスしないワインだったものの、5~6年ほど経過すると、実に旨いワインに変化していたものです。

 まぁ、メディアの連中も、リリース直後は飲んだとしても、その後追いかけで確認のために飲むことはしないですから、リリースしてから2~30年の間は、中々陽の目を見ないものです。

 そのうちにこのナチュラルさとピュアな果実が誰かの目に留まり人気が出てしまうと、元々少ないですから、とんでもないことになりそうですが、アペラシオンの人気度も有りますから・・どうなりますでしょうか。昨今はもう、ほんとに2~3年で状況が激変してしまいますので、読めなくなってしまって困ってます。

 少なくともnoisy が、さほどの人気では無いにせよ、扱っていると言うことは、今も美味しいし将来性も充分と踏んでいるからに他なりません。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ドミニク・ラフォンのピノ・ノワール2015年は、2014年以前までのスタイルを継承、大柄な本格派を目指しています!】

 ここまでハッキリしていると非常に判りやすいですね。例えばヴォルネイの大御所ダンジェルヴィーユさん、昨今は誰が飲んでも美味しいと即断できる、非常に外向的で近代的な造りをしています。なので、畑のポテンシャルがそのままに、即、伝わって来ますす、シャンパンとかクロ・デ・デュックなどを口にできる機会に恵まれれば、必ずやファンになってしまうような魅力が有ります。

 かたやムルソーの大御所で、ムルソーと言えばコント・ラフォンかコシュ=デュリか・・と言われる造り手ですが、昨今はコシュ=デュリさんに間を空けられたような感じになっています。

 そのムルソーの大御所が自分のワインを造りたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」ですから、noisy 的には、

「ビオディナミに特化し、オーソドックスなスタイルを捨て、近代的なスタイルに向かうのか?」

と思っていたんですね。そもそもドミニク・ラフォンのワインも数量はいただけないので、赤でさえ、さしては
飲めなかった訳です。


「それじゃいかんだろう・・」

と言うことで、2014年は無理をして入荷アイテム全て開けてしまったんですが、2015年はさすがに全部開けられないにせよ、見えて来たものが有ります。それは、上記とは違って、

「ビオディナミに特化し、昔のスタイルに戻ることに尽力する!」

と言うことなんですね。


 それはシャルドネでも同じことです。2015年のドミニク・ラフォンのACブルは、圧巻の仕上がりですが・・ここではシャルドネの話しはしません。

 2015年のヴォルネイは非常にクラシックです。思いっきりドライで思いっきりピュアで思いっきり目が詰まっています。伸びやかで軽快、エレガントで雅な飲みやすいヴォルネイでは有りません。

 例えばヴォーヌ=ロマネのシルヴァン・カティアールを思い浮かべてください。もしくはボーヌならカミーユ・ジルーです。でもシルヴァン・カティアールの方が近いかな?と思います。クラシックで重厚、リリースしてすぐ飲むタイプではなく、クラスにも拠りますが3~8年ほど熟成させる必要のあるタイプなんですね。おそらく炭酸ガスの充填とかドライアイスとかの使用は「嫌い」なんでしょう。そのような手法は取りたくない・・と言うような気持ちが伝わって来ます。

「・・ナチュラルでは無いから・・」

なのでしょう。


 しかし、このようなワインこそが本物なんだとも言えます。ほんの僅かに甘みを残し、飲みやすくすることさえ拒否しています。濃密で複雑性高く、超ドライで高質です。その分、リリース直後のこのタイミングは厳しいものも有り、さっさと開けて「とても美味しい」とは言い辛い面が有りますが、リアルワインガイドで言う、「ポテンシャル点」は高いです。


 色合いも深淵さが出ていますよね。美しい色合いに、真面目さが映り込んでいるかのように見えます。丹精して育てた健康な葡萄で、ヴォルネイの深い味わいを追求しています。

 このワインは3年置いてください。驚くべき成長を見せるでしょう。ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ1級サントノ・デュ・ミリューの味わいのライン上にあるワインです。


 今回の2015年ものでは開けてはいない、ボーヌ1級ヴィーニュ・フランシュ、ボーヌ1級エプノット、ボーヌ1級レ・グレーヴ につきましても、全く同じライン上にあると言えるかと思いますので、このヴォルネイのコラム、及び2014年もののレヴューをご参考にされてください。基本的にヴィーニュ・フランシュは肉が有りややコッテリ系、エプノットはポマールのプティ・エプノに連なる畑ですのでほんのりポマール的、レ・グレーヴは持っている畑の上下で若干印象は異なるものの、軽やかで華やか、エレガント系の味わいです。ご検討くださいませ!






 以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのトップを目指している!・・と感じさせてくれるような物凄いエネルギーの塊です!】

 2014年ものでいただけたドミニク・ラフォンの赤は、

「ボーヌ1級・ヴィーニュ・フランシュ」
「ヴォルネイ」
「ヴォルネイ1級・レ・リュレ」
の3アイテムです。

 3本ずつの入荷でしたので合計で9本、内2本飲んじゃいましたんで・・(^^;; 大赤字です。このテイスティング分は上乗せにはなっていませんで、実際は結構・・厳しいです。

 それでもまぁ、中身を判らず販売するのは性に合わないので、一度はちゃんと向き合わないといかんと・・思っていた部分が大きく、仕方が無いかなぁ・・と。でも飲んでみてかなり理解は深まったと思います。

 ドミニク・ラフォンの白、シャルドネについては、コント・ラフォンやゼリティエ・ラフォンのテイスティングからだいぶ理解できていると自認していましたが、ピノ・ノワールについては、コント・ラフォンもヴォルネイのサントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは非常に希少ですし、ゼリティエ・ラフォンは無いしで、この何年かで4本ほどしか飲めていない訳ですね。なので、今回のテイスティングで見えて来たことをお話しできればと思います。

 ドミニク・ラフォンは、コート・ド・ボーヌのピノ・ノワールだからと言って、軽く仕上げて飲み易く、もしくは早くから美味しく、さらには安易なワインにはしたくない・・との意識が有ると思います。

 それはドメーヌ・コント・ラフォンの前述のピノ・ノワールとも同様のスタイルなのでしょう。リリース直後に・・、

「今でも滅茶苦茶美味しい!」

などとテイスティングコメントを書かれるようなワインを造っていない・・歴史に残るような大きな構造のしっかりしたピノ・ノワールを造りたい・・そのように思っているんじゃないでしょうか。そのようにnoisy には感じました。

 ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュは1級畑で、ポマールと引っ付いた、かなりポマール寄りの味わいがする豊かなピノ・ノワールです。価格はヴォルネイ村名と同じですのでお買い得感は有ると思います。

 よっぽど葡萄が良かったんでしょう。それで20年以上は軽く持つ、スーパーボーヌ1級に成ってます・・。反対に言えば、今飲むのはちょっと辛いです。

 まぁ、そう書いてしまうとまず売れなくなってしまうんですが、構造は非常に豊かです。例えば非常に有名なヴィーニュ・フランシュと言えば「ルイ・ジャド」が看板の一つにしている訳ですが、タイトに締まって硬いルイ・ジャドに対し、やはりビオ系らしく、香りのスピードの速い、豊かで柔らかでたっぷりしたポマールチックなボディに、ボーヌ1級らしい細やかなヒダの有るテクスチュア、グラマラスだが贅肉の無い引き締まった酒躯をしています。余韻にはブラックベリー風果実を感じさせつつ、かなり長く果実を感じさせてくれます。かなりの出来です。

 しかしながら、先にも書きましたように、「今飲んで」のポイントを高くする訳には・・リアルワインガイドのテイスターとしては・・出来ません。それは矜持に反しますし、さっさと開けられてガッカリするお客さんの顔は見たくない・・(^^;;

 ですが、3年経つとかなりまとまって来ると感じられ、5年後からは、「おっ!」と言っていただけるんじゃないかと思います。何しろピュアですし、非常に素性の真っすぐな性格です。その上で高ポテンシャルですから。まぁ、2本の在庫じゃ何とやら・・では有ります。


 ヴォルネイ村名は、ヴィーニュ・フランシュと同価格ですが、ポテンシャルでヴィーニュ・フランシュに届かず、しかし楽観的な、早いうちからの美味しさに長けています。「今飲んで」のポイントは確実にヴィーニュ・フランシュを超え、ポテンシャル点で僅かに届かないか・・と言う感じでしょう。

 果実はたっぷりながらもポマール風のヴィーニュ・フランシュに対し、こちらはモロにヴォルネイです。ベリーやチェリーの果実がたんまり、ドライでややタイトですが密度が有って、その美味しさで飲めてしまいます。中域の膨らみも今から適度に有り、終息にはダークなチェリーを長く感じさせてくれます。これは落ち着かせたら飲んでも良いか・・と思いますが、寿命自体は20年ほどは有るでしょう。


 この2つのワインを飲んでみると、やはり・・

「尻軽なピノ・ノワールを造るつもりは無い!」

と思います。


 ドミニク・ラフォンが目指しているのは、かつてアンドレ・ラモネがクロ・ド・ラ・ブードリオットをボーヌのロマネ=コンティだと言ったように、D.R.C.で有り、ルロワで有るのでしょう。

 左の写真は、今まで何度か登場していますが、1970年もののコント・ラフォンのモンラッシェです。まぁ、たまげたワインでした。50年近くも経っているのに、抜栓して3時間たっても、まだまだ・・です。自然と頭が下がって来ちゃいます。

 そんなモンラッシェと同様に、ドミニク・ラフォンはどんなワインでも、全く手を抜くことをしないです。ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュも、ヴォルネイも、自分の全精力をつぎ込んでいるように思えます。

 だから味わいは物凄く「エネルギッシュ」です。全然、濃くは無いですよ、密度感はかなり有りますが・・。それにムルソーやACブルのように、要素の向きが内向き・・と言う風ではないです。どっちの方向にも向いています。その上で、かなりのエナジーを感じる味わいなんですね。是非ご検討いただきたいワインです。


 因みに・・ヴォルネイ1級レ・リュレも、売れずに残っていたら飲んでしまうかもしれません。ドミニク・ラフォンのラインナップではほぼトップのキュヴェです。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は2013年もの以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい果実感!ピュアです!目茶美味しいです!】

 コント・ラフォンと言われるとどうしてもシャルドネのイメージが強いですが、実は素晴らしいピノ・ノワールも造っていて、ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは、長熟で官能的な味わいです。ムルソー側にあるヴォルネイのシャルドネはムルソーのアペラシオンになりますから、実はラフォンにとっても「本拠のワイン」なんですね。シャルドネで成功したコント・ラフォンも、PKさんには、

「シャルドネは第一人者だが赤の上達はもう少し時間が掛かるかも」

などと言われていた時期も有りました。

 もっともコント・ラフォンのワインは高価ですから、そう易々とは飲めない環境に有りましたし、数も無かったですから、ほとんどの方々も検証が出来なかったと思います。基本、サントノー・デュ・ミリューは10年、シャンパン他は3~5年経過してから・・が良いと思います。


 このドメーヌ・ドミニク・ラフォンのラインですが、今回はベースのヴォルネイを・・ようやく飲んでみました。2011年、2012年は輸入自体が少なかったので、結局 noisy も入手できず、ヴォルネイも2009年以来の入荷です。とても飲める入荷量では無いんですが、将来を考え・・無理にも飲んでみました。でも飲んでみて・・良かったです。

 非常にしなやかで大柄、ピュアさと官能感に溢れた素晴らしいヴォルネイでした。エキスもしっかり出ているんですが、肉がちゃんと有るんですね。果実に置き換えるとすると、ジュースだけでは無く、果肉感も有る・・んです。

 例えば似たようにポマール・ヴォルネイで育ったニコラ・ポテル、ロッシュ・ド・ベレーヌのヴォルネイは、エキスがしっかり出た完全エキスな味わいです。伸びやかですが肉は無い・・。しかし同じくドメーヌ・ド・ベレーヌの上級キュヴェには肉がちゃんと有るんですね。

 何でそう感じるのかは判らないんですが、そんなドミニク・ラフォンのヴォルネイも、飲み始めて30分ほど経過すると凄く変化してきます。ピュアな果実と果肉が全面を占めていたスタイルから徐々に官能的なアロマが漂い出します。それと同時に「肉」を感じていた部分が無くなり、非常にエキシーになってくる・・滑らかで妖艶で・・そしてピュアなんです。

 ドミニク・ラフォンはビオですが、揮発酸的危険な部分はほぼゼロです。皆無と言って良いかもしれません。しかしそのピュアなニュアンスはSO2の少なさにも要因が在りますから、抜栓後の香りのスピードは速いし変化も早い・・と言うことになります。どんどん良くなる法華の太鼓・・です。

 果実もチェリーのニュアンスで始まりますが、徐々に色濃くなり、ヴォーヌ=ロマネのような皮革感、スパイスも出てきます。単にピュアだというのでは無く、ポテンシャルも高いことが伺えます。


 今飲んでも美味しいです。ビオですから・・早飲みしても開きが早く、追い付いてくれます。し


2016 Beaune 1er Cru les Greves
ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・グレーヴ

14555
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ボーヌ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!村の中央部にあるフィネスたっぷりのエレガント系、素晴らしい1級畑です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,700 (外税) 
【素晴らしいです!ピュアでナチュラル、リアルなチェリー!デコボコの無い丸いパレット!】
 どうでしょう?・・結構に素晴らしい色彩、グラデュエーションが見えるような写真になったかと思いますが・・。見ての通りの味わいです・・と言うか、飲んで知った味わいと、写真から想像できる味わいが「イコール」になっているかと自画自賛しています。

 ボーヌのワインは・・まぁ、ピノ・ノワールの場合はほぼ1級畑が中心になるとしても、ブルゴーニュワインファンたちの気を余り引かないのは承知しています。それはnoisy自身にとっても同様な部分も有ります。

「・・判り辛いんだよなぁ・・」

と思っちゃうんですよね。まだヴォルネイの方が判りやすい・・などとも感じちゃいますよね。


 しかし、北からサヴィニー=・レ・ボーヌとショレ=レ・ボーヌが並び、その南にボーヌの村が有り、ブルゴーニュワインの中心地として賑わうボーヌのワインは、高騰が続くブルゴーニュワインの中でもお値打ちです。

 それに、この1級畑のレ・グレーヴは、ボーヌの1級畑のトップと言われている畑ですから、数ある1級の中でも価格も高い方にランクされています。

 因みに引退されたかのPKさんも、

「しなやかで、はじけるようなチェリー香がする甘美なワイン。通常10年以内が飲み頃。(明日香出版 バーガンディ)」

と、レ・サン=ヴィーニュと共にトップ・クリマとして賛美しています。


 まぁ、パワフルだとしてもどこか少し粗野なレ・サン=ヴィーニュより、完璧バランスのレ・ヴレーヴが上だよなぁ・・と言う気はしますが、これが仮にヴォーヌ=ロマネだったとしたら半額以下・・です。

 仕上がりは、ラフォンらしい破綻の無いナチュラルさを感じさせるピュアな味わいです。如何にナチュラルさが心地良くても、揮発酸でパレットの一部を欠損した単一品種のピノ・ノワールは、「気品」「フィネス」と言う部分にも浸食を及ぼして感じられますから、その辺に厳しい方の多いピノ・ノワール・ファンには、飲む前に排除されてしまいますが、さすがにドミニク・ラフォン、しっかりと仕上げて来ました。

 そうそう・・今回は何故か赤のトップ・キュヴェと言って良いボーヌ1級レ・グレーヴが12本届いたので飲めましたが、これが今までのように3本とか6本だと、中々手を出せないところなんですね。

 非常にドライながらエキスと酸が見事な「芯」を造り、パレットも欠損無く、非常に美しいです。結構にボーヌのワインは、どこか水平のパレットに欠損と言うか、不足したベクトルが有り、結果として、

「ボーヌだから・・な~・・仕方ないか・・」

みたいな言葉で紛らわすことが多くなってしまう訳です。


 この結果は、やはり「繋ぎ部分」が重要なんですが、甘みやアルコール分の高さでも補うことが出来るとしても、そうしてしまうと余り美味しく無い・・と感じてしまいますよね?・・しっかりドライながら、アルコール分も12.5~13度ほどで、酸やミネラリティで大方のベクトルを表現できていると、

「おっ!?」

と思わせてくれるはずなんですね。


 2016年、厳しかったはずなんですが・・かなり素晴らしい出来でした。ヴォルネイは余り造れなかったのかもしれませんが、少なくともこのレ・グレーヴは、かなり良い出来だと感じました。是非ボーヌのワインもポートフォリオに入れていただきたいなぁ・・と思います。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【ドミニク・ラフォンのピノ・ノワール2015年は、2014年以前までのスタイルを継承、大柄な本格派を目指しています!】

 ここまでハッキリしていると非常に判りやすいですね。例えばヴォルネイの大御所ダンジェルヴィーユさん、昨今は誰が飲んでも美味しいと即断できる、非常に外向的で近代的な造りをしています。なので、畑のポテンシャルがそのままに、即、伝わって来ますす、シャンパンとかクロ・デ・デュックなどを口にできる機会に恵まれれば、必ずやファンになってしまうような魅力が有ります。

 かたやムルソーの大御所で、ムルソーと言えばコント・ラフォンかコシュ=デュリか・・と言われる造り手ですが、昨今はコシュ=デュリさんに間を空けられたような感じになっています。

 そのムルソーの大御所が自分のワインを造りたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」ですから、noisy 的には、

「ビオディナミに特化し、オーソドックスなスタイルを捨て、近代的なスタイルに向かうのか?」

と思っていたんですね。そもそもドミニク・ラフォンのワインも数量はいただけないので、赤でさえ、さしては
飲めなかった訳です。


「それじゃいかんだろう・・」

と言うことで、2014年は無理をして入荷アイテム全て開けてしまったんですが、2015年はさすがに全部開けられないにせよ、見えて来たものが有ります。それは、上記とは違って、

「ビオディナミに特化し、昔のスタイルに戻ることに尽力する!」

と言うことなんですね。


 それはシャルドネでも同じことです。2015年のドミニク・ラフォンのACブルは、圧巻の仕上がりですが・・ここではシャルドネの話しはしません。

 2015年のヴォルネイは非常にクラシックです。思いっきりドライで思いっきりピュアで思いっきり目が詰まっています。伸びやかで軽快、エレガントで雅な飲みやすいヴォルネイでは有りません。

 例えばヴォーヌ=ロマネのシルヴァン・カティアールを思い浮かべてください。もしくはボーヌならカミーユ・ジルーです。でもシルヴァン・カティアールの方が近いかな?と思います。クラシックで重厚、リリースしてすぐ飲むタイプではなく、クラスにも拠りますが3~8年ほど熟成させる必要のあるタイプなんですね。おそらく炭酸ガスの充填とかドライアイスとかの使用は「嫌い」なんでしょう。そのような手法は取りたくない・・と言うような気持ちが伝わって来ます。

「・・ナチュラルでは無いから・・」

なのでしょう。


 しかし、このようなワインこそが本物なんだとも言えます。ほんの僅かに甘みを残し、飲みやすくすることさえ拒否しています。濃密で複雑性高く、超ドライで高質です。その分、リリース直後のこのタイミングは厳しいものも有り、さっさと開けて「とても美味しい」とは言い辛い面が有りますが、リアルワインガイドで言う、「ポテンシャル点」は高いです。


 色合いも深淵さが出ていますよね。美しい色合いに、真面目さが映り込んでいるかのように見えます。丹精して育てた健康な葡萄で、ヴォルネイの深い味わいを追求しています。

 このワインは3年置いてください。驚くべき成長を見せるでしょう。ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ1級サントノ・デュ・ミリューの味わいのライン上にあるワインです。


 今回の2015年ものでは開けてはいない、ボーヌ1級ヴィーニュ・フランシュ、ボーヌ1級エプノット、ボーヌ1級レ・グレーヴ につきましても、全く同じライン上にあると言えるかと思いますので、このヴォルネイのコラム、及び2014年もののレヴューをご参考にされてください。基本的にヴィーニュ・フランシュは肉が有りややコッテリ系、エプノットはポマールのプティ・エプノに連なる畑ですのでほんのりポマール的、レ・グレーヴは持っている畑の上下で若干印象は異なるものの、軽やかで華やか、エレガント系の味わいです。ご検討くださいませ!






 以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのトップを目指している!・・と感じさせてくれるような物凄いエネルギーの塊です!】

 2014年ものでいただけたドミニク・ラフォンの赤は、

「ボーヌ1級・ヴィーニュ・フランシュ」
「ヴォルネイ」
「ヴォルネイ1級・レ・リュレ」
の3アイテムです。

 3本ずつの入荷でしたので合計で9本、内2本飲んじゃいましたんで・・(^^;; 大赤字です。このテイスティング分は上乗せにはなっていませんで、実際は結構・・厳しいです。

 それでもまぁ、中身を判らず販売するのは性に合わないので、一度はちゃんと向き合わないといかんと・・思っていた部分が大きく、仕方が無いかなぁ・・と。でも飲んでみてかなり理解は深まったと思います。

 ドミニク・ラフォンの白、シャルドネについては、コント・ラフォンやゼリティエ・ラフォンのテイスティングからだいぶ理解できていると自認していましたが、ピノ・ノワールについては、コント・ラフォンもヴォルネイのサントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは非常に希少ですし、ゼリティエ・ラフォンは無いしで、この何年かで4本ほどしか飲めていない訳ですね。なので、今回のテイスティングで見えて来たことをお話しできればと思います。

 ドミニク・ラフォンは、コート・ド・ボーヌのピノ・ノワールだからと言って、軽く仕上げて飲み易く、もしくは早くから美味しく、さらには安易なワインにはしたくない・・との意識が有ると思います。

 それはドメーヌ・コント・ラフォンの前述のピノ・ノワールとも同様のスタイルなのでしょう。リリース直後に・・、

「今でも滅茶苦茶美味しい!」

などとテイスティングコメントを書かれるようなワインを造っていない・・歴史に残るような大きな構造のしっかりしたピノ・ノワールを造りたい・・そのように思っているんじゃないでしょうか。そのようにnoisy には感じました。

 ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュは1級畑で、ポマールと引っ付いた、かなりポマール寄りの味わいがする豊かなピノ・ノワールです。価格はヴォルネイ村名と同じですのでお買い得感は有ると思います。

 よっぽど葡萄が良かったんでしょう。それで20年以上は軽く持つ、スーパーボーヌ1級に成ってます・・。反対に言えば、今飲むのはちょっと辛いです。

 まぁ、そう書いてしまうとまず売れなくなってしまうんですが、構造は非常に豊かです。例えば非常に有名なヴィーニュ・フランシュと言えば「ルイ・ジャド」が看板の一つにしている訳ですが、タイトに締まって硬いルイ・ジャドに対し、やはりビオ系らしく、香りのスピードの速い、豊かで柔らかでたっぷりしたポマールチックなボディに、ボーヌ1級らしい細やかなヒダの有るテクスチュア、グラマラスだが贅肉の無い引き締まった酒躯をしています。余韻にはブラックベリー風果実を感じさせつつ、かなり長く果実を感じさせてくれます。かなりの出来です。

 しかしながら、先にも書きましたように、「今飲んで」のポイントを高くする訳には・・リアルワインガイドのテイスターとしては・・出来ません。それは矜持に反しますし、さっさと開けられてガッカリするお客さんの顔は見たくない・・(^^;;

 ですが、3年経つとかなりまとまって来ると感じられ、5年後からは、「おっ!」と言っていただけるんじゃないかと思います。何しろピュアですし、非常に素性の真っすぐな性格です。その上で高ポテンシャルですから。まぁ、2本の在庫じゃ何とやら・・では有ります。


 ヴォルネイ村名は、ヴィーニュ・フランシュと同価格ですが、ポテンシャルでヴィーニュ・フランシュに届かず、しかし楽観的な、早いうちからの美味しさに長けています。「今飲んで」のポイントは確実にヴィーニュ・フランシュを超え、ポテンシャル点で僅かに届かないか・・と言う感じでしょう。

 果実はたっぷりながらもポマール風のヴィーニュ・フランシュに対し、こちらはモロにヴォルネイです。ベリーやチェリーの果実がたんまり、ドライでややタイトですが密度が有って、その美味しさで飲めてしまいます。中域の膨らみも今から適度に有り、終息にはダークなチェリーを長く感じさせてくれます。これは落ち着かせたら飲んでも良いか・・と思いますが、寿命自体は20年ほどは有るでしょう。


 この2つのワインを飲んでみると、やはり・・

「尻軽なピノ・ノワールを造るつもりは無い!」

と思います。


 ドミニク・ラフォンが目指しているのは、かつてアンドレ・ラモネがクロ・ド・ラ・ブードリオットをボーヌのロマネ=コンティだと言ったように、D.R.C.で有り、ルロワで有るのでしょう。

 左の写真は、今まで何度か登場していますが、1970年もののコント・ラフォンのモンラッシェです。まぁ、たまげたワインでした。50年近くも経っているのに、抜栓して3時間たっても、まだまだ・・です。自然と頭が下がって来ちゃいます。

 そんなモンラッシェと同様に、ドミニク・ラフォンはどんなワインでも、全く手を抜くことをしないです。ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュも、ヴォルネイも、自分の全精力をつぎ込んでいるように思えます。

 だから味わいは物凄く「エネルギッシュ」です。全然、濃くは無いですよ、密度感はかなり有りますが・・。それにムルソーやACブルのように、要素の向きが内向き・・と言う風ではないです。どっちの方向にも向いています。その上で、かなりのエナジーを感じる味わいなんですね。是非ご検討いただきたいワインです。


 因みに・・ヴォルネイ1級レ・リュレも、売れずに残っていたら飲んでしまうかもしれません。ドミニク・ラフォンのラインナップではほぼトップのキュヴェです。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は2013年もの以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい果実感!ピュアです!目茶美味しいです!】

 コント・ラフォンと言われるとどうしてもシャルドネのイメージが強いですが、実は素晴らしいピノ・ノワールも造っていて、ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは、長熟で官能的な味わいです。ムルソー側にあるヴォルネイのシャルドネはムルソーのアペラシオンになりますから、実はラフォンにとっても「本拠のワイン」なんですね。シャルドネで成功したコント・ラフォンも、PKさんには、

「シャルドネは第一人者だが赤の上達はもう少し時間が掛かるかも」

などと言われていた時期も有りました。

 もっともコント・ラフォンのワインは高価ですから、そう易々とは飲めない環境に有りましたし、数も無かったですから、ほとんどの方々も検証が出来なかったと思います。基本、サントノー・デュ・ミリューは10年、シャンパン他は3~5年経過してから・・が良いと思います。


 このドメーヌ・ドミニク・ラフォンのラインですが、今回はベースのヴォルネイを・・ようやく飲んでみました。2011年、2012年は輸入自体が少なかったので、結局 noisy も入手できず、ヴォルネイも2009年以来の入荷です。とても飲める入荷量では無いんですが、将来を考え・・無理にも飲んでみました。でも飲んでみて・・良かったです。

 非常にしなやかで大柄、ピュアさと官能感に溢れた素晴らしいヴォルネイでした。エキスもしっかり出ているんですが、肉がちゃんと有るんですね。果実に置き換えるとすると、ジュースだけでは無く、果肉感も有る・・んです。

 例えば似たようにポマール・ヴォルネイで育ったニコラ・ポテル、ロッシュ・ド・ベレーヌのヴォルネイは、エキスがしっかり出た完全エキスな味わいです。伸びやかですが肉は無い・・。しかし同じくドメーヌ・ド・ベレーヌの上級キュヴェには肉がちゃんと有るんですね。

 何でそう感じるのかは判らないんですが、そんなドミニク・ラフォンのヴォルネイも、飲み始めて30分ほど経過すると凄く変化してきます。ピュアな果実と果肉が全面を占めていたスタイルから徐々に官能的なアロマが漂い出します。それと同時に「肉」を感じていた部分が無くなり、非常にエキシーになってくる・・滑らかで妖艶で・・そしてピュアなんです。

 ドミニク・ラフォンはビオですが、揮発酸的危険な部分はほぼゼロです。皆無と言って良いかもしれません。しかしそのピュアなニュアンスはSO2の少なさにも要因が在りますから、抜栓後の香りのスピードは速いし変化も早い・・と言うことになります。どんどん良くなる法華の太鼓・・です。

 果実もチェリーのニュアンスで始まりますが、徐々に色濃くなり、ヴォーヌ=ロマネのような皮革感、スパイスも出てきます。単にピュアだというのでは無く、ポテンシャルも高いことが伺えます。


 今飲んでも美味しいです。ビオですから・・早飲みしても開きが早く、追い付いてくれます。しかし、自然派ワインを特別視していたとしても、「一般的なブルゴーニュワイン」の範疇から外れていないので、自然派嫌いの方でも守備範囲内と言えるでしょう。


 ここまで仕上がりが良いと1級レ・リュレ、ボーヌ1級エプノットも期待大ですが・・残念ながら今回 noisy は飲めません。お客様には是非飲んでみて欲しいと思います。貴重なドミニク・ラフォンです!



 赤紫の、実に美しい色合いです。輝きが判るでしょうか? なんとドミニク・ラフォンのファースト・ヴィンテージと新ヴィンテージのピノ・ノワールが入手できました!ラッキーでした!・・・
 早速ファーストの2008年のヴォルネイ村名を飲んでみると・・・とても重厚で厚みのあるボディ、やや黒みの入ったチェリーのニュアンス、煙、滑らかで、比較的果実の力の強い、美味しいピノ・ノワールでした。到着直後のテイスティングでしたので、やや荒れてはいましたが、少し休養を与えてあげると、さらにエレガンスも出てくるはずです。 印象的には、ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ=サントノ・デュ・ミリューの小型版のような感じで、例えば同じヴォルネイの、ニコラ・ポテルとは違う感じです。ニコラの方がより軽やかさを感じますが、むしろ、以前のドメーヌ・ド・ラ・プスドールのワインに似ているかもしれません。

 また、数的に全く無いので飲んではいませんが、2008年、2010年のヴォルネイ・レ・リュレは、さらに煌きを持った味わいかと想像します。こちらはおそらく新樽を使用して造られたトップワインで、むしろコント・ラフォンのヴォルネイ・シリーズ以上の気品あるポテンシャルを持っていると思います。

 お買い得なのはボーヌ1級レ・ゼプノット。ポマール・エプノの北隣、クロ・デ・ムーシュの下部と言う絶好のロケーションから、ポマールより僅かにエレガントな味わいになっていると想像します。

 なお、2010年ヴォルネイ・レ・リュレのエチケット上部には、わずかですが汚れが有ります。おそらく割れたボトルから滲みた液体が移った感じで酷いものではありません。気になる方は申し訳有りませんがご遠慮ください。中身に影響は全く有りません。

 2012年ものまでは、おそらく品数が増えることは無いでしょう。今回、白ワインが全く来なかったので・・残念ですが、2010年ものが入っただけで感謝です。ご検討ください!

以下は以前のコメントです。参考になるでしょうか・・
━━━━━
【目茶ピュアなワインでした!しかもラフォンらしいムルソー的ニュアンスもバッチリです!(サン=ヴェラン)】

 サン=ヴェラン・・飲んじゃいました。全部で3ケースにも満たない数量しか無いんです。それでもまあ、良く分けていただけたなぁ・・と云う感じですよ。コント・ラフォンに特別の思いの無い方には判らないかもしれませんが!

 その昔、コント・ラフォンはジャー ディンさんの輸入でした。超高級ブルゴーニュでしたんで、今と変らず価格は高かったし、入手難でした。何故かブローカー経由の輸入物には澱が有り、国内物には無かったです。こんなことを言ってましたが、どこかのサイトで、ドミニクに聞いたら、「フィルターの有無の区別はしてない」と言ってたとのこと・・。まあ、本当のことを知らないのか、言わないのか、今はそのようにしてないのかは判りませんが、少なくとも90年台以前はそのように思えましたよ。やたらクリアなものと旨みたっぷりのものが同名で存在したんで、飲めば誰でも判る事ですんで・・はい。そりゃあもう、コント・ラフォンが飲めるとなったら、
「ほいほい、絶対に行きます!」
てなもんで、ニコニコしながら出かけたもんですよ。あの、濃厚でねっとりした感涙を呼び起こすようなムルソーに、久しぶりに出会えるとなったらね~!

 ムルソー村名でも凄いご馳走なのに、ジュヌヴリやシャルム、ペリエールが出るとなったら・・そりゃあ仕事ほっぽりだして出かけました!・・・まだワインのワ 位しか知らなかった若造の頃の話しでは有ります。なので、
「コント・ラフォン」
とか、
「ドミニク・ラフォン」
なんてフレーズを聞いちゃうと、パブロフの犬状態に、よだれが出て来てしまうんです。


 サン=ヴェランはどうやら2009年のみのリリースみたいですね。ヴィレ=クレッセ同様に2010年以降はドミニク自身の手から離れるようです。まあ、コート・ドールからの距離もそれなり有るので、自分で造るのは大変だから・・と云うことなのでしょう。でも、やはり御大ドミニクによるワインだと云うことは、2009年ヴィレ=クレッセ以上に溢れています。そう、抜栓直後など、ラフォンのムルソーにそっくりなんですよ!それも2000年以前のコント・ラフォンのムルソーに、ビオ的なニュアンスが加わっているような感じで、実に肉厚、高貴、ねっとりしています!実に旨いです。時間が経過してくると、まだ溶けきれていない樽のニュアンスが飛び、奥に有ったデリシャスなフルーツの構造が出てきます。サン=ヴェランとは思えない・・むしろ、冷ややかに仕上がった出来の良いプイィ=フュイッセのようなニュアンスなんですね。数が無いのでとりあえず1本ずつでお願いします。このプライスなら良いでしょ?

 ムルソー村名は何故かロットに無かったので、白はトップのピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャンガンです。こちらはルフレーヴさんで有名なフォラティエールの上部(西側)に有り、あのトリュフィエールに接しています。涼しげで、ミネラルに富み、独特の香りを持ち、ピュリニーの中では硬質な部類に入ると思いますが、むしろムルソー本拠のドミニク・ラフォンにとっては好都合でしょう。飲んではいませんが最高のポテンシャルを持っていると思います。

 是非飲んでみたいのはヴォルネイ村名です。こちらは安いし、ドミニクのピノ・ノワールに対する考え方がモロに出ているはずだから・・です。飲まれた方の印象は・・めちゃくちゃ綺麗系のピノ・・だそうです。

 ボーヌのレ・ゼプノットは、ポマールのプティ・エプノ(レ・ゼプノ)のお隣です。この辺りはゼプノットだったり、ゼプノーだったり、ゼプノだったりするんですが、まあ、語源は同じでしょうし、村は違えども似たようなニュアンスだと思われます。比較的力強さを持つポマール的鉄っぽいニュアンスのピノでしょう。ヴォルネイとほとんど価格は変りません。

 ピノのトップに君臨するのはヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・リュレです。こちらはヴォルネイの南部にあり、1級レ・カイユレに接するリューディです。ムルソー村にあるコント・ラフォンご自慢のサントノー・デュ・ミリューのような目茶逞しいタイプでは無いと思われます。エレガントさにどれだけドミニク味を加味したのか・・気になるところです。

 実際のところは、飲めていないので詳細を掴みかねますが、そこはラフォンですから・・・しかも、自分の造りたいように造ったブルゴーニュですから、かなりいい線まで来ているはずです。サン=ヴェランを飲んで確信しました。ヴォーヌ=ロマネよりも高価に取引されていたというヴォルネイの・・・いやコート・ド・ボーヌ復権の台風の目になるかもしれません。是非ご検討ください。


2016 Beaune 1er Cru Vignes Franches
ボーヌ・プルミエ・クリュ・ヴィーニュ・フランシュ

14554
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ボーヌ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!ボーヌ村の南、ル・クロ・デ・ムーシュに接するトップクラスの1級畑です。
750ML 在庫  2   ご注文数   本
¥9,700 (外税) 
【今回は飲めませんでしたが、あの1級畑クロ・デ・ズルシュルを含むエレガント系のヴィーニュ・フランシュ2016年、非常に期待大です!】
 すみません・・今回は6本だけなので、12本届いたレ・グレーヴのテイスティングでピノ・ノワールの方は限界です。

 ボーヌの村のほぼ中央(・・少し北寄りでは有りますが)のバランスに優れたトップ・クリマがレ・グレーヴですが、ポマール寄りの南のトップ・クリマの一つがこのヴィーニュ・フランシュです。

「全ピノ・ノワールの基準」

などとも評されることさえある、ルイ・ジャドの1級クロ・デ・ズルシュルは、このヴィーニュ・フランシュの一部分です。

 こちらもバランスの良いボーヌ1級ですが、伸びやかで優美な、少しポマール風なニュアンスも混じった味わいが特徴です。重厚さが有りますよね。

 なので、一面的に言ってしまえば、エレガント系のレ・グレーヴ(村の中心辺りの1級としては異例)に対し、ポマール風の大きさを感じさせるのがヴィーニュ・フランシュと言うことになります。

 そもそもラフォンさんはシャルドネばかりだったんですが、80年台中盤頃だったかと思いますが、ヴォルネイのピノ・ノワールを造り始めたと記憶しています。(違ってたらすみません・・)

 PKさんもこのようなことを言っていたかと記憶しています。

「偉大なシャルドネを造るラフォンもピノ・ノワールには苦労しているようだ。」

 それでも、noisy も時折、ヴォルネイ=サントノ辺りを飲ませていただいておりましたが、確かにリリースからしばらくはバランスしないワインだったものの、5~6年ほど経過すると、実に旨いワインに変化していたものです。

 まぁ、メディアの連中も、リリース直後は飲んだとしても、その後追いかけで確認のために飲むことはしないですから、リリースしてから2~30年の間は、中々陽の目を見ないものです。

 そのうちにこのナチュラルさとピュアな果実が誰かの目に留まり人気が出てしまうと、元々少ないですから、とんでもないことになりそうですが、アペラシオンの人気度も有りますから・・どうなりますでしょうか。昨今はもう、ほんとに2~3年で状況が激変してしまいますので、読めなくなってしまって困ってます。

 少なくともnoisy が、さほどの人気では無いにせよ、扱っていると言うことは、今も美味しいし将来性も充分と踏んでいるからに他なりません。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ドミニク・ラフォンのピノ・ノワール2015年は、2014年以前までのスタイルを継承、大柄な本格派を目指しています!】

 ここまでハッキリしていると非常に判りやすいですね。例えばヴォルネイの大御所ダンジェルヴィーユさん、昨今は誰が飲んでも美味しいと即断できる、非常に外向的で近代的な造りをしています。なので、畑のポテンシャルがそのままに、即、伝わって来ますす、シャンパンとかクロ・デ・デュックなどを口にできる機会に恵まれれば、必ずやファンになってしまうような魅力が有ります。

 かたやムルソーの大御所で、ムルソーと言えばコント・ラフォンかコシュ=デュリか・・と言われる造り手ですが、昨今はコシュ=デュリさんに間を空けられたような感じになっています。

 そのムルソーの大御所が自分のワインを造りたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」ですから、noisy 的には、

「ビオディナミに特化し、オーソドックスなスタイルを捨て、近代的なスタイルに向かうのか?」

と思っていたんですね。そもそもドミニク・ラフォンのワインも数量はいただけないので、赤でさえ、さしては
飲めなかった訳です。


「それじゃいかんだろう・・」

と言うことで、2014年は無理をして入荷アイテム全て開けてしまったんですが、2015年はさすがに全部開けられないにせよ、見えて来たものが有ります。それは、上記とは違って、

「ビオディナミに特化し、昔のスタイルに戻ることに尽力する!」

と言うことなんですね。


 それはシャルドネでも同じことです。2015年のドミニク・ラフォンのACブルは、圧巻の仕上がりですが・・ここではシャルドネの話しはしません。

 2015年のヴォルネイは非常にクラシックです。思いっきりドライで思いっきりピュアで思いっきり目が詰まっています。伸びやかで軽快、エレガントで雅な飲みやすいヴォルネイでは有りません。

 例えばヴォーヌ=ロマネのシルヴァン・カティアールを思い浮かべてください。もしくはボーヌならカミーユ・ジルーです。でもシルヴァン・カティアールの方が近いかな?と思います。クラシックで重厚、リリースしてすぐ飲むタイプではなく、クラスにも拠りますが3~8年ほど熟成させる必要のあるタイプなんですね。おそらく炭酸ガスの充填とかドライアイスとかの使用は「嫌い」なんでしょう。そのような手法は取りたくない・・と言うような気持ちが伝わって来ます。

「・・ナチュラルでは無いから・・」

なのでしょう。


 しかし、このようなワインこそが本物なんだとも言えます。ほんの僅かに甘みを残し、飲みやすくすることさえ拒否しています。濃密で複雑性高く、超ドライで高質です。その分、リリース直後のこのタイミングは厳しいものも有り、さっさと開けて「とても美味しい」とは言い辛い面が有りますが、リアルワインガイドで言う、「ポテンシャル点」は高いです。


 色合いも深淵さが出ていますよね。美しい色合いに、真面目さが映り込んでいるかのように見えます。丹精して育てた健康な葡萄で、ヴォルネイの深い味わいを追求しています。

 このワインは3年置いてください。驚くべき成長を見せるでしょう。ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ1級サントノ・デュ・ミリューの味わいのライン上にあるワインです。


 今回の2015年ものでは開けてはいない、ボーヌ1級ヴィーニュ・フランシュ、ボーヌ1級エプノット、ボーヌ1級レ・グレーヴ につきましても、全く同じライン上にあると言えるかと思いますので、このヴォルネイのコラム、及び2014年もののレヴューをご参考にされてください。基本的にヴィーニュ・フランシュは肉が有りややコッテリ系、エプノットはポマールのプティ・エプノに連なる畑ですのでほんのりポマール的、レ・グレーヴは持っている畑の上下で若干印象は異なるものの、軽やかで華やか、エレガント系の味わいです。ご検討くださいませ!






 以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのトップを目指している!・・と感じさせてくれるような物凄いエネルギーの塊です!】

 2014年ものでいただけたドミニク・ラフォンの赤は、

「ボーヌ1級・ヴィーニュ・フランシュ」
「ヴォルネイ」
「ヴォルネイ1級・レ・リュレ」
の3アイテムです。

 3本ずつの入荷でしたので合計で9本、内2本飲んじゃいましたんで・・(^^;; 大赤字です。このテイスティング分は上乗せにはなっていませんで、実際は結構・・厳しいです。

 それでもまぁ、中身を判らず販売するのは性に合わないので、一度はちゃんと向き合わないといかんと・・思っていた部分が大きく、仕方が無いかなぁ・・と。でも飲んでみてかなり理解は深まったと思います。

 ドミニク・ラフォンの白、シャルドネについては、コント・ラフォンやゼリティエ・ラフォンのテイスティングからだいぶ理解できていると自認していましたが、ピノ・ノワールについては、コント・ラフォンもヴォルネイのサントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは非常に希少ですし、ゼリティエ・ラフォンは無いしで、この何年かで4本ほどしか飲めていない訳ですね。なので、今回のテイスティングで見えて来たことをお話しできればと思います。

 ドミニク・ラフォンは、コート・ド・ボーヌのピノ・ノワールだからと言って、軽く仕上げて飲み易く、もしくは早くから美味しく、さらには安易なワインにはしたくない・・との意識が有ると思います。

 それはドメーヌ・コント・ラフォンの前述のピノ・ノワールとも同様のスタイルなのでしょう。リリース直後に・・、

「今でも滅茶苦茶美味しい!」

などとテイスティングコメントを書かれるようなワインを造っていない・・歴史に残るような大きな構造のしっかりしたピノ・ノワールを造りたい・・そのように思っているんじゃないでしょうか。そのようにnoisy には感じました。

 ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュは1級畑で、ポマールと引っ付いた、かなりポマール寄りの味わいがする豊かなピノ・ノワールです。価格はヴォルネイ村名と同じですのでお買い得感は有ると思います。

 よっぽど葡萄が良かったんでしょう。それで20年以上は軽く持つ、スーパーボーヌ1級に成ってます・・。反対に言えば、今飲むのはちょっと辛いです。

 まぁ、そう書いてしまうとまず売れなくなってしまうんですが、構造は非常に豊かです。例えば非常に有名なヴィーニュ・フランシュと言えば「ルイ・ジャド」が看板の一つにしている訳ですが、タイトに締まって硬いルイ・ジャドに対し、やはりビオ系らしく、香りのスピードの速い、豊かで柔らかでたっぷりしたポマールチックなボディに、ボーヌ1級らしい細やかなヒダの有るテクスチュア、グラマラスだが贅肉の無い引き締まった酒躯をしています。余韻にはブラックベリー風果実を感じさせつつ、かなり長く果実を感じさせてくれます。かなりの出来です。

 しかしながら、先にも書きましたように、「今飲んで」のポイントを高くする訳には・・リアルワインガイドのテイスターとしては・・出来ません。それは矜持に反しますし、さっさと開けられてガッカリするお客さんの顔は見たくない・・(^^;;

 ですが、3年経つとかなりまとまって来ると感じられ、5年後からは、「おっ!」と言っていただけるんじゃないかと思います。何しろピュアですし、非常に素性の真っすぐな性格です。その上で高ポテンシャルですから。まぁ、2本の在庫じゃ何とやら・・では有ります。


 ヴォルネイ村名は、ヴィーニュ・フランシュと同価格ですが、ポテンシャルでヴィーニュ・フランシュに届かず、しかし楽観的な、早いうちからの美味しさに長けています。「今飲んで」のポイントは確実にヴィーニュ・フランシュを超え、ポテンシャル点で僅かに届かないか・・と言う感じでしょう。

 果実はたっぷりながらもポマール風のヴィーニュ・フランシュに対し、こちらはモロにヴォルネイです。ベリーやチェリーの果実がたんまり、ドライでややタイトですが密度が有って、その美味しさで飲めてしまいます。中域の膨らみも今から適度に有り、終息にはダークなチェリーを長く感じさせてくれます。これは落ち着かせたら飲んでも良いか・・と思いますが、寿命自体は20年ほどは有るでしょう。


 この2つのワインを飲んでみると、やはり・・

「尻軽なピノ・ノワールを造るつもりは無い!」

と思います。


 ドミニク・ラフォンが目指しているのは、かつてアンドレ・ラモネがクロ・ド・ラ・ブードリオットをボーヌのロマネ=コンティだと言ったように、D.R.C.で有り、ルロワで有るのでしょう。

 左の写真は、今まで何度か登場していますが、1970年もののコント・ラフォンのモンラッシェです。まぁ、たまげたワインでした。50年近くも経っているのに、抜栓して3時間たっても、まだまだ・・です。自然と頭が下がって来ちゃいます。

 そんなモンラッシェと同様に、ドミニク・ラフォンはどんなワインでも、全く手を抜くことをしないです。ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュも、ヴォルネイも、自分の全精力をつぎ込んでいるように思えます。

 だから味わいは物凄く「エネルギッシュ」です。全然、濃くは無いですよ、密度感はかなり有りますが・・。それにムルソーやACブルのように、要素の向きが内向き・・と言う風ではないです。どっちの方向にも向いています。その上で、かなりのエナジーを感じる味わいなんですね。是非ご検討いただきたいワインです。


 因みに・・ヴォルネイ1級レ・リュレも、売れずに残っていたら飲んでしまうかもしれません。ドミニク・ラフォンのラインナップではほぼトップのキュヴェです。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は2013年もの以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい果実感!ピュアです!目茶美味しいです!】

 コント・ラフォンと言われるとどうしてもシャルドネのイメージが強いですが、実は素晴らしいピノ・ノワールも造っていて、ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは、長熟で官能的な味わいです。ムルソー側にあるヴォルネイのシャルドネはムルソーのアペラシオンになりますから、実はラフォンにとっても「本拠のワイン」なんですね。シャルドネで成功したコント・ラフォンも、PKさんには、

「シャルドネは第一人者だが赤の上達はもう少し時間が掛かるかも」

などと言われていた時期も有りました。

 もっともコント・ラフォンのワインは高価ですから、そう易々とは飲めない環境に有りましたし、数も無かったですから、ほとんどの方々も検証が出来なかったと思います。基本、サントノー・デュ・ミリューは10年、シャンパン他は3~5年経過してから・・が良いと思います。


 このドメーヌ・ドミニク・ラフォンのラインですが、今回はベースのヴォルネイを・・ようやく飲んでみました。2011年、2012年は輸入自体が少なかったので、結局 noisy も入手できず、ヴォルネイも2009年以来の入荷です。とても飲める入荷量では無いんですが、将来を考え・・無理にも飲んでみました。でも飲んでみて・・良かったです。

 非常にしなやかで大柄、ピュアさと官能感に溢れた素晴らしいヴォルネイでした。エキスもしっかり出ているんですが、肉がちゃんと有るんですね。果実に置き換えるとすると、ジュースだけでは無く、果肉感も有る・・んです。

 例えば似たようにポマール・ヴォルネイで育ったニコラ・ポテル、ロッシュ・ド・ベレーヌのヴォルネイは、エキスがしっかり出た完全エキスな味わいです。伸びやかですが肉は無い・・。しかし同じくドメーヌ・ド・ベレーヌの上級キュヴェには肉がちゃんと有るんですね。

 何でそう感じるのかは判らないんですが、そんなドミニク・ラフォンのヴォルネイも、飲み始めて30分ほど経過すると凄く変化してきます。ピュアな果実と果肉が全面を占めていたスタイルから徐々に官能的なアロマが漂い出します。それと同時に「肉」を感じていた部分が無くなり、非常にエキシーになってくる・・滑らかで妖艶で・・そしてピュアなんです。

 ドミニク・ラフォンはビオですが、揮発酸的危険な部分はほぼゼロです。皆無と言って良いかもしれません。しかしそのピュアなニュアンスはSO2の少なさにも要因が在りますから、抜栓後の香りのスピードは速いし変化も早い・・と言うことになります。どんどん良くなる法華の太鼓・・です。

 果実もチェリーのニュアンスで始まりますが、徐々に色濃くなり、ヴォーヌ=ロマネのような皮革感、スパイスも出てきます。単にピュアだというのでは無く、ポテンシャルも高いことが伺えます。


 今飲んでも美味しいです。ビオですから・・早飲みしても開きが早く、追い付いてくれます。し


2014 Beaune 1er Cru Vignes Franches
ボーヌ・プルミエ・クリュ・ヴィーニュ・フランシュ

12412
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ボーヌ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!久しぶりの入荷です!ポマール・レ・ゼプノ(プティ・エプノ)の北に隣接する素晴らしい1級畑です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,990 (外税) 
【ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのトップを目指している!・・と感じさせてくれるような物凄いエネルギーの塊です!】
 2014年ものでいただけたドミニク・ラフォンの赤は、

「ボーヌ1級・ヴィーニュ・フランシュ」
「ヴォルネイ」
「ヴォルネイ1級・レ・リュレ」
の3アイテムです。

 3本ずつの入荷でしたので合計で9本、内2本飲んじゃいましたんで・・(^^;; 大赤字です。このテイスティング分は上乗せにはなっていませんで、実際は結構・・厳しいです。

 それでもまぁ、中身を判らず販売するのは性に合わないので、一度はちゃんと向き合わないといかんと・・思っていた部分が大きく、仕方が無いかなぁ・・と。でも飲んでみてかなり理解は深まったと思います。

 ドミニク・ラフォンの白、シャルドネについては、コント・ラフォンやゼリティエ・ラフォンのテイスティングからだいぶ理解できていると自認していましたが、ピノ・ノワールについては、コント・ラフォンもヴォルネイのサントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは非常に希少ですし、ゼリティエ・ラフォンは無いしで、この何年かで4本ほどしか飲めていない訳ですね。なので、今回のテイスティングで見えて来たことをお話しできればと思います。

 ドミニク・ラフォンは、コート・ド・ボーヌのピノ・ノワールだからと言って、軽く仕上げて飲み易く、もしくは早くから美味しく、さらには安易なワインにはしたくない・・との意識が有ると思います。

 それはドメーヌ・コント・ラフォンの前述のピノ・ノワールとも同様のスタイルなのでしょう。リリース直後に・・、

「今でも滅茶苦茶美味しい!」

などとテイスティングコメントを書かれるようなワインを造っていない・・歴史に残るような大きな構造のしっかりしたピノ・ノワールを造りたい・・そのように思っているんじゃないでしょうか。そのようにnoisy には感じました。

 ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュは1級畑で、ポマールと引っ付いた、かなりポマール寄りの味わいがする豊かなピノ・ノワールです。価格はヴォルネイ村名と同じですのでお買い得感は有ると思います。

 よっぽど葡萄が良かったんでしょう。それで20年以上は軽く持つ、スーパーボーヌ1級に成ってます・・。反対に言えば、今飲むのはちょっと辛いです。

 まぁ、そう書いてしまうとまず売れなくなってしまうんですが、構造は非常に豊かです。例えば非常に有名なヴィーニュ・フランシュと言えば「ルイ・ジャド」が看板の一つにしている訳ですが、タイトに締まって硬いルイ・ジャドに対し、やはりビオ系らしく、香りのスピードの速い、豊かで柔らかでたっぷりしたポマールチックなボディに、ボーヌ1級らしい細やかなヒダの有るテクスチュア、グラマラスだが贅肉の無い引き締まった酒躯をしています。余韻にはブラックベリー風果実を感じさせつつ、かなり長く果実を感じさせてくれます。かなりの出来です。

 しかしながら、先にも書きましたように、「今飲んで」のポイントを高くする訳には・・リアルワインガイドのテイスターとしては・・出来ません。それは矜持に反しますし、さっさと開けられてガッカリするお客さんの顔は見たくない・・(^^;;

 ですが、3年経つとかなりまとまって来ると感じられ、5年後からは、「おっ!」と言っていただけるんじゃないかと思います。何しろピュアですし、非常に素性の真っすぐな性格です。その上で高ポテンシャルですから。まぁ、2本の在庫じゃ何とやら・・では有ります。


 ヴォルネイ村名は、ヴィーニュ・フランシュと同価格ですが、ポテンシャルでヴィーニュ・フランシュに届かず、しかし楽観的な、早いうちからの美味しさに長けています。「今飲んで」のポイントは確実にヴィーニュ・フランシュを超え、ポテンシャル点で僅かに届かないか・・と言う感じでしょう。

 果実はたっぷりながらもポマール風のヴィーニュ・フランシュに対し、こちらはモロにヴォルネイです。ベリーやチェリーの果実がたんまり、ドライでややタイトですが密度が有って、その美味しさで飲めてしまいます。中域の膨らみも今から適度に有り、終息にはダークなチェリーを長く感じさせてくれます。これは落ち着かせたら飲んでも良いか・・と思いますが、寿命自体は20年ほどは有るでしょう。


 この2つのワインを飲んでみると、やはり・・

「尻軽なピノ・ノワールを造るつもりは無い!」

と思います。


 ドミニク・ラフォンが目指しているのは、かつてアンドレ・ラモネがクロ・ド・ラ・ブードリオットをボーヌのロマネ=コンティだと言ったように、D.R.C.で有り、ルロワで有るのでしょう。

 左の写真は、今まで何度か登場していますが、1970年もののコント・ラフォンのモンラッシェです。まぁ、たまげたワインでした。50年近くも経っているのに、抜栓して3時間たっても、まだまだ・・です。自然と頭が下がって来ちゃいます。

 そんなモンラッシェと同様に、ドミニク・ラフォンはどんなワインでも、全く手を抜くことをしないです。ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュも、ヴォルネイも、自分の全精力をつぎ込んでいるように思えます。

 だから味わいは物凄く「エネルギッシュ」です。全然、濃くは無いですよ、密度感はかなり有りますが・・。それにムルソーやACブルのように、要素の向きが内向き・・と言う風ではないです。どっちの方向にも向いています。その上で、かなりのエナジーを感じる味わいなんですね。是非ご検討いただきたいワインです。


 因みに・・ヴォルネイ1級レ・リュレも、売れずに残っていたら飲んでしまうかもしれません。ドミニク・ラフォンのラインナップではほぼトップのキュヴェです。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は2013年もの以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい果実感!ピュアです!目茶美味しいです!】

 コント・ラフォンと言われるとどうしてもシャルドネのイメージが強いですが、実は素晴らしいピノ・ノワールも造っていて、ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは、長熟で官能的な味わいです。ムルソー側にあるヴォルネイのシャルドネはムルソーのアペラシオンになりますから、実はラフォンにとっても「本拠のワイン」なんですね。シャルドネで成功したコント・ラフォンも、PKさんには、

「シャルドネは第一人者だが赤の上達はもう少し時間が掛かるかも」

などと言われていた時期も有りました。

 もっともコント・ラフォンのワインは高価ですから、そう易々とは飲めない環境に有りましたし、数も無かったですから、ほとんどの方々も検証が出来なかったと思います。基本、サントノー・デュ・ミリューは10年、シャンパン他は3~5年経過してから・・が良いと思います。


 このドメーヌ・ドミニク・ラフォンのラインですが、今回はベースのヴォルネイを・・ようやく飲んでみました。2011年、2012年は輸入自体が少なかったので、結局 noisy も入手できず、ヴォルネイも2009年以来の入荷です。とても飲める入荷量では無いんですが、将来を考え・・無理にも飲んでみました。でも飲んでみて・・良かったです。

 非常にしなやかで大柄、ピュアさと官能感に溢れた素晴らしいヴォルネイでした。エキスもしっかり出ているんですが、肉がちゃんと有るんですね。果実に置き換えるとすると、ジュースだけでは無く、果肉感も有る・・んです。

 例えば似たようにポマール・ヴォルネイで育ったニコラ・ポテル、ロッシュ・ド・ベレーヌのヴォルネイは、エキスがしっかり出た完全エキスな味わいです。伸びやかですが肉は無い・・。しかし同じくドメーヌ・ド・ベレーヌの上級キュヴェには肉がちゃんと有るんですね。

 何でそう感じるのかは判らないんですが、そんなドミニク・ラフォンのヴォルネイも、飲み始めて30分ほど経過すると凄く変化してきます。ピュアな果実と果肉が全面を占めていたスタイルから徐々に官能的なアロマが漂い出します。それと同時に「肉」を感じていた部分が無くなり、非常にエキシーになってくる・・滑らかで妖艶で・・そしてピュアなんです。

 ドミニク・ラフォンはビオですが、揮発酸的危険な部分はほぼゼロです。皆無と言って良いかもしれません。しかしそのピュアなニュアンスはSO2の少なさにも要因が在りますから、抜栓後の香りのスピードは速いし変化も早い・・と言うことになります。どんどん良くなる法華の太鼓・・です。

 果実もチェリーのニュアンスで始まりますが、徐々に色濃くなり、ヴォーヌ=ロマネのような皮革感、スパイスも出てきます。単にピュアだというのでは無く、ポテンシャルも高いことが伺えます。


 今飲んでも美味しいです。ビオですから・・早飲みしても開きが早く、追い付いてくれます。しかし、自然派ワインを特別視していたとしても、「一般的なブルゴーニュワイン」の範疇から外れていないので、自然派嫌いの方でも守備範囲内と言えるでしょう。


 ここまで仕上がりが良いと1級レ・リュレ、ボーヌ1級エプノットも期待大ですが・・残念ながら今回 noisy は飲めません。お客様には是非飲んでみて欲しいと思います。貴重なドミニク・ラフォンです!



 赤紫の、実に美しい色合いです。輝きが判るでしょうか? なんとドミニク・ラフォンのファースト・ヴィンテージと新ヴィンテージのピノ・ノワールが入手できました!ラッキーでした!・・・
 早速ファーストの2008年のヴォルネイ村名を飲んでみると・・・とても重厚で厚みのあるボディ、やや黒みの入ったチェリーのニュアンス、煙、滑らかで、比較的果実の力の強い、美味しいピノ・ノワールでした。到着直後のテイスティングでしたので、やや荒れてはいましたが、少し休養を与えてあげると、さらにエレガンスも出てくるはずです。 印象的には、ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ=サントノ・デュ・ミリューの小型版のような感じで、例えば同じヴォルネイの、ニコラ・ポテルとは違う感じです。ニコラの方がより軽やかさを感じますが、むしろ、以前のドメーヌ・ド・ラ・プスドールのワインに似ているかもしれません。

 また、数的に全く無いので飲んではいませんが、2008年、2010年のヴォルネイ・レ・リュレは、さらに煌きを持った味わいかと想像します。こちらはおそらく新樽を使用して造られたトップワインで、むしろコント・ラフォンのヴォルネイ・シリーズ以上の気品あるポテンシャルを持っていると思います。

 お買い得なのはボーヌ1級レ・ゼプノット。ポマール・エプノの北隣、クロ・デ・ムーシュの下部と言う絶好のロケーションから、ポマールより僅かにエレガントな味わいになっていると想像します。

 なお、2010年ヴォルネイ・レ・リュレのエチケット上部には、わずかですが汚れが有ります。おそらく割れたボトルから滲みた液体が移った感じで酷いものではありません。気になる方は申し訳有りませんがご遠慮ください。中身に影響は全く有りません。

 2012年ものまでは、おそらく品数が増えることは無いでしょう。今回、白ワインが全く来なかったので・・残念ですが、2010年ものが入っただけで感謝です。ご検討ください!

以下は以前のコメントです。参考になるでしょうか・・
━━━━━
【目茶ピュアなワインでした!しかもラフォンらしいムルソー的ニュアンスもバッチリです!(サン=ヴェラン)】

 サン=ヴェラン・・飲んじゃいました。全部で3ケースにも満たない数量しか無いんです。それでもまあ、良く分けていただけたなぁ・・と云う感じですよ。コント・ラフォンに特別の思いの無い方には判らないかもしれませんが!

 その昔、コント・ラフォンはジャー ディンさんの輸入でした。超高級ブルゴーニュでしたんで、今と変らず価格は高かったし、入手難でした。何故かブローカー経由の輸入物には澱が有り、国内物には無かったです。こんなことを言ってましたが、どこかのサイトで、ドミニクに聞いたら、「フィルターの有無の区別はしてない」と言ってたとのこと・・。まあ、本当のことを知らないのか、言わないのか、今はそのようにしてないのかは判りませんが、少なくとも90年台以前はそのように思えましたよ。やたらクリアなものと旨みたっぷりのものが同名で存在したんで、飲めば誰でも判る事ですんで・・はい。そりゃあもう、コント・ラフォンが飲めるとなったら、
「ほいほい、絶対に行きます!」
てなもんで、ニコニコしながら出かけたもんですよ。あの、濃厚でねっとりした感涙を呼び起こすようなムルソーに、久しぶりに出会えるとなったらね~!

 ムルソー村名でも凄いご馳走なのに、ジュヌヴリやシャルム、ペリエールが出るとなったら・・そりゃあ仕事ほっぽりだして出かけました!・・・まだワインのワ 位しか知らなかった若造の頃の話しでは有ります。なので、
「コント・ラフォン」
とか、
「ドミニク・ラフォン」
なんてフレーズを聞いちゃうと、パブロフの犬状態に、よだれが出て来てしまうんです。


 サン=ヴェランはどうやら2009年のみのリリースみたいですね。ヴィレ=クレッセ同様に2010年以降はドミニク自身の手から離れるようです。まあ、コート・ドールからの距離もそれなり有るので、自分で造るのは大変だから・・と云うことなのでしょう。でも、やはり御大ドミニクによるワインだと云うことは、2009年ヴィレ=クレッセ以上に溢れています。そう、抜栓直後など、ラフォンのムルソーにそっくりなんですよ!それも2000年以前のコント・ラフォンのムルソーに、ビオ的なニュアンスが加わっているような感じで、実に肉厚、高貴、ねっとりしています!実に旨いです。時間が経過してくると、まだ溶けきれていない樽のニュアンスが飛び、奥に有ったデリシャスなフルーツの構造が出てきます。サン=ヴェランとは思えない・・むしろ、冷ややかに仕上がった出来の良いプイィ=フュイッセのようなニュアンスなんですね。数が無いのでとりあえず1本ずつでお願いします。このプライスなら良いでしょ?

 ムルソー村名は何故かロットに無かったので、白はトップのピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャンガンです。こちらはルフレーヴさんで有名なフォラティエールの上部(西側)に有り、あのトリュフィエールに接しています。涼しげで、ミネラルに富み、独特の香りを持ち、ピュリニーの中では硬質な部類に入ると思いますが、むしろムルソー本拠のドミニク・ラフォンにとっては好都合でしょう。飲んではいませんが最高のポテンシャルを持っていると思います。

 是非飲んでみたいのはヴォルネイ村名です。こちらは安いし、ドミニクのピノ・ノワールに対する考え方がモロに出ているはずだから・・です。飲まれた方の印象は・・めちゃくちゃ綺麗系のピノ・・だそうです。

 ボーヌのレ・ゼプノットは、ポマールのプティ・エプノ(レ・ゼプノ)のお隣です。この辺りはゼプノットだったり、ゼプノーだったり、ゼプノだったりするんですが、まあ、語源は同じでしょうし、村は違えども似たようなニュアンスだと思われます。比較的力強さを持つポマール的鉄っぽいニュアンスのピノでしょう。ヴォルネイとほとんど価格は変りません。

 ピノのトップに君臨するのはヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・リュレです。こちらはヴォルネイの南部にあり、1級レ・カイユレに接するリューディです。ムルソー村にあるコント・ラフォンご自慢のサントノー・デュ・ミリューのような目茶逞しいタイプでは無いと思われます。エレガントさにどれだけドミニク味を加味したのか・・気になるところです。

 実際のところは、飲めていないので詳細を掴みかねますが、そこはラフォンですから・・・しかも、自分の造りたいように造ったブルゴーニュですから、かなりいい線まで来ているはずです。サン=ヴェランを飲んで確信しました。ヴォーヌ=ロマネよりも高価に取引されていたというヴォルネイの・・・いやコート・ド・ボーヌ復権の台風の目になるかもしれません。是非ご検討ください。


2015 Beaune 1er Cru Epenottes
ボーヌ・プルミエ・クリュ・エプノット

13583
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ボーヌ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!久しぶりの入荷です!ポマール・レ・ゼプノ(プティ・エプノ)の北に隣接する素晴らしい1級畑です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,800 (外税) 


2015 Beaune 1er Cru Vignes Franches
ボーヌ・プルミエ・クリュ・ヴィーニュ・フランシュ

13582
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ボーヌ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!ボーヌ村の南、ル・クロ・デ・ムーシュに接するトップクラスの1級畑です。
750ML 在庫  5   ご注文数   本
¥9,800 (外税) 


2015 Volnay
ヴォルネイ

13585
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォルネイ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

◆◆◆正規代理店商品です!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,690 (外税) 
【ドミニク・ラフォンのピノ・ノワール2015年は、2014年以前までのスタイルを継承、大柄な本格派を目指しています!】
 ここまでハッキリしていると非常に判りやすいですね。例えばヴォルネイの大御所ダンジェルヴィーユさん、昨今は誰が飲んでも美味しいと即断できる、非常に外向的で近代的な造りをしています。なので、畑のポテンシャルがそのままに、即、伝わって来ますす、シャンパンとかクロ・デ・デュックなどを口にできる機会に恵まれれば、必ずやファンになってしまうような魅力が有ります。

 かたやムルソーの大御所で、ムルソーと言えばコント・ラフォンかコシュ=デュリか・・と言われる造り手ですが、昨今はコシュ=デュリさんに間を空けられたような感じになっています。

 そのムルソーの大御所が自分のワインを造りたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」ですから、noisy 的には、

「ビオディナミに特化し、オーソドックスなスタイルを捨て、近代的なスタイルに向かうのか?」

と思っていたんですね。そもそもドミニク・ラフォンのワインも数量はいただけないので、赤でさえ、さしては
飲めなかった訳です。


「それじゃいかんだろう・・」

と言うことで、2014年は無理をして入荷アイテム全て開けてしまったんですが、2015年はさすがに全部開けられないにせよ、見えて来たものが有ります。それは、上記とは違って、

「ビオディナミに特化し、昔のスタイルに戻ることに尽力する!」

と言うことなんですね。


 それはシャルドネでも同じことです。2015年のドミニク・ラフォンのACブルは、圧巻の仕上がりですが・・ここではシャルドネの話しはしません。

 2015年のヴォルネイは非常にクラシックです。思いっきりドライで思いっきりピュアで思いっきり目が詰まっています。伸びやかで軽快、エレガントで雅な飲みやすいヴォルネイでは有りません。

 例えばヴォーヌ=ロマネのシルヴァン・カティアールを思い浮かべてください。もしくはボーヌならカミーユ・ジルーです。でもシルヴァン・カティアールの方が近いかな?と思います。クラシックで重厚、リリースしてすぐ飲むタイプではなく、クラスにも拠りますが3~8年ほど熟成させる必要のあるタイプなんですね。おそらく炭酸ガスの充填とかドライアイスとかの使用は「嫌い」なんでしょう。そのような手法は取りたくない・・と言うような気持ちが伝わって来ます。

「・・ナチュラルでは無いから・・」

なのでしょう。


 しかし、このようなワインこそが本物なんだとも言えます。ほんの僅かに甘みを残し、飲みやすくすることさえ拒否しています。濃密で複雑性高く、超ドライで高質です。その分、リリース直後のこのタイミングは厳しいものも有り、さっさと開けて「とても美味しい」とは言い辛い面が有りますが、リアルワインガイドで言う、「ポテンシャル点」は高いです。


 色合いも深淵さが出ていますよね。美しい色合いに、真面目さが映り込んでいるかのように見えます。丹精して育てた健康な葡萄で、ヴォルネイの深い味わいを追求しています。

 このワインは3年置いてください。驚くべき成長を見せるでしょう。ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ1級サントノ・デュ・ミリューの味わいのライン上にあるワインです。


 今回の2015年ものでは開けてはいない、ボーヌ1級ヴィーニュ・フランシュ、ボーヌ1級エプノット、ボーヌ1級レ・グレーヴ につきましても、全く同じライン上にあると言えるかと思いますので、このヴォルネイのコラム、及び2014年もののレヴューをご参考にされてください。基本的にヴィーニュ・フランシュは肉が有りややコッテリ系、エプノットはポマールのプティ・エプノに連なる畑ですのでほんのりポマール的、レ・グレーヴは持っている畑の上下で若干印象は異なるものの、軽やかで華やか、エレガント系の味わいです。ご検討くださいませ!






 以下は2014年以前のレヴューです。
━━━━━
【ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのトップを目指している!・・と感じさせてくれるような物凄いエネルギーの塊です!】

 2014年ものでいただけたドミニク・ラフォンの赤は、

「ボーヌ1級・ヴィーニュ・フランシュ」
「ヴォルネイ」
「ヴォルネイ1級・レ・リュレ」
の3アイテムです。

 3本ずつの入荷でしたので合計で9本、内2本飲んじゃいましたんで・・(^^;; 大赤字です。このテイスティング分は上乗せにはなっていませんで、実際は結構・・厳しいです。

 それでもまぁ、中身を判らず販売するのは性に合わないので、一度はちゃんと向き合わないといかんと・・思っていた部分が大きく、仕方が無いかなぁ・・と。でも飲んでみてかなり理解は深まったと思います。

 ドミニク・ラフォンの白、シャルドネについては、コント・ラフォンやゼリティエ・ラフォンのテイスティングからだいぶ理解できていると自認していましたが、ピノ・ノワールについては、コント・ラフォンもヴォルネイのサントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは非常に希少ですし、ゼリティエ・ラフォンは無いしで、この何年かで4本ほどしか飲めていない訳ですね。なので、今回のテイスティングで見えて来たことをお話しできればと思います。

 ドミニク・ラフォンは、コート・ド・ボーヌのピノ・ノワールだからと言って、軽く仕上げて飲み易く、もしくは早くから美味しく、さらには安易なワインにはしたくない・・との意識が有ると思います。

 それはドメーヌ・コント・ラフォンの前述のピノ・ノワールとも同様のスタイルなのでしょう。リリース直後に・・、

「今でも滅茶苦茶美味しい!」

などとテイスティングコメントを書かれるようなワインを造っていない・・歴史に残るような大きな構造のしっかりしたピノ・ノワールを造りたい・・そのように思っているんじゃないでしょうか。そのようにnoisy には感じました。

 ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュは1級畑で、ポマールと引っ付いた、かなりポマール寄りの味わいがする豊かなピノ・ノワールです。価格はヴォルネイ村名と同じですのでお買い得感は有ると思います。

 よっぽど葡萄が良かったんでしょう。それで20年以上は軽く持つ、スーパーボーヌ1級に成ってます・・。反対に言えば、今飲むのはちょっと辛いです。

 まぁ、そう書いてしまうとまず売れなくなってしまうんですが、構造は非常に豊かです。例えば非常に有名なヴィーニュ・フランシュと言えば「ルイ・ジャド」が看板の一つにしている訳ですが、タイトに締まって硬いルイ・ジャドに対し、やはりビオ系らしく、香りのスピードの速い、豊かで柔らかでたっぷりしたポマールチックなボディに、ボーヌ1級らしい細やかなヒダの有るテクスチュア、グラマラスだが贅肉の無い引き締まった酒躯をしています。余韻にはブラックベリー風果実を感じさせつつ、かなり長く果実を感じさせてくれます。かなりの出来です。

 しかしながら、先にも書きましたように、「今飲んで」のポイントを高くする訳には・・リアルワインガイドのテイスターとしては・・出来ません。それは矜持に反しますし、さっさと開けられてガッカリするお客さんの顔は見たくない・・(^^;;

 ですが、3年経つとかなりまとまって来ると感じられ、5年後からは、「おっ!」と言っていただけるんじゃないかと思います。何しろピュアですし、非常に素性の真っすぐな性格です。その上で高ポテンシャルですから。まぁ、2本の在庫じゃ何とやら・・では有ります。


 ヴォルネイ村名は、ヴィーニュ・フランシュと同価格ですが、ポテンシャルでヴィーニュ・フランシュに届かず、しかし楽観的な、早いうちからの美味しさに長けています。「今飲んで」のポイントは確実にヴィーニュ・フランシュを超え、ポテンシャル点で僅かに届かないか・・と言う感じでしょう。

 果実はたっぷりながらもポマール風のヴィーニュ・フランシュに対し、こちらはモロにヴォルネイです。ベリーやチェリーの果実がたんまり、ドライでややタイトですが密度が有って、その美味しさで飲めてしまいます。中域の膨らみも今から適度に有り、終息にはダークなチェリーを長く感じさせてくれます。これは落ち着かせたら飲んでも良いか・・と思いますが、寿命自体は20年ほどは有るでしょう。


 この2つのワインを飲んでみると、やはり・・

「尻軽なピノ・ノワールを造るつもりは無い!」

と思います。


 ドミニク・ラフォンが目指しているのは、かつてアンドレ・ラモネがクロ・ド・ラ・ブードリオットをボーヌのロマネ=コンティだと言ったように、D.R.C.で有り、ルロワで有るのでしょう。

 左の写真は、今まで何度か登場していますが、1970年もののコント・ラフォンのモンラッシェです。まぁ、たまげたワインでした。50年近くも経っているのに、抜栓して3時間たっても、まだまだ・・です。自然と頭が下がって来ちゃいます。

 そんなモンラッシェと同様に、ドミニク・ラフォンはどんなワインでも、全く手を抜くことをしないです。ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュも、ヴォルネイも、自分の全精力をつぎ込んでいるように思えます。

 だから味わいは物凄く「エネルギッシュ」です。全然、濃くは無いですよ、密度感はかなり有りますが・・。それにムルソーやACブルのように、要素の向きが内向き・・と言う風ではないです。どっちの方向にも向いています。その上で、かなりのエナジーを感じる味わいなんですね。是非ご検討いただきたいワインです。


 因みに・・ヴォルネイ1級レ・リュレも、売れずに残っていたら飲んでしまうかもしれません。ドミニク・ラフォンのラインナップではほぼトップのキュヴェです。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は2013年もの以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい果実感!ピュアです!目茶美味しいです!】

 コント・ラフォンと言われるとどうしてもシャルドネのイメージが強いですが、実は素晴らしいピノ・ノワールも造っていて、ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは、長熟で官能的な味わいです。ムルソー側にあるヴォルネイのシャルドネはムルソーのアペラシオンになりますから、実はラフォンにとっても「本拠のワイン」なんですね。シャルドネで成功したコント・ラフォンも、PKさんには、

「シャルドネは第一人者だが赤の上達はもう少し時間が掛かるかも」

などと言われていた時期も有りました。

 もっともコント・ラフォンのワインは高価ですから、そう易々とは飲めない環境に有りましたし、数も無かったですから、ほとんどの方々も検証が出来なかったと思います。基本、サントノー・デュ・ミリューは10年、シャンパン他は3~5年経過してから・・が良いと思います。


 このドメーヌ・ドミニク・ラフォンのラインですが、今回はベースのヴォルネイを・・ようやく飲んでみました。2011年、2012年は輸入自体が少なかったので、結局 noisy も入手できず、ヴォルネイも2009年以来の入荷です。とても飲める入荷量では無いんですが、将来を考え・・無理にも飲んでみました。でも飲んでみて・・良かったです。

 非常にしなやかで大柄、ピュアさと官能感に溢れた素晴らしいヴォルネイでした。エキスもしっかり出ているんですが、肉がちゃんと有るんですね。果実に置き換えるとすると、ジュースだけでは無く、果肉感も有る・・んです。

 例えば似たようにポマール・ヴォルネイで育ったニコラ・ポテル、ロッシュ・ド・ベレーヌのヴォルネイは、エキスがしっかり出た完全エキスな味わいです。伸びやかですが肉は無い・・。しかし同じくドメーヌ・ド・ベレーヌの上級キュヴェには肉がちゃんと有るんですね。

 何でそう感じるのかは判らないんですが、そんなドミニク・ラフォンのヴォルネイも、飲み始めて30分ほど経過すると凄く変化してきます。ピュアな果実と果肉が全面を占めていたスタイルから徐々に官能的なアロマが漂い出します。それと同時に「肉」を感じていた部分が無くなり、非常にエキシーになってくる・・滑らかで妖艶で・・そしてピュアなんです。

 ドミニク・ラフォンはビオですが、揮発酸的危険な部分はほぼゼロです。皆無と言って良いかもしれません。しかしそのピュアなニュアンスはSO2の少なさにも要因が在りますから、抜栓後の香りのスピードは速いし変化も早い・・と言うことになります。どんどん良くなる法華の太鼓・・です。

 果実もチェリーのニュアンスで始まりますが、徐々に色濃くなり、ヴォーヌ=ロマネのような皮革感、スパイスも出てきます。単にピュアだというのでは無く、ポテンシャルも高いことが伺えます。


 今飲んでも美味しいです。ビオですから・・早飲みしても開きが早く、追い付いてくれます。しかし、自然派ワインを特別視していたとしても、「一般的なブルゴーニュワイン」の範疇から外れていないので、自然派嫌いの方でも守備範囲内と言えるでしょう。


 ここまで仕上がりが良いと1級レ・リュレ、ボーヌ1級エプノットも期待大ですが・・残念ながら今回 noisy は飲めません。お客様には是非飲んでみて欲しいと思います。貴重なドミニク・ラフォンです!



 赤紫の、実に美しい色合いです。輝きが判るでしょうか? なんとドミニク・ラフォンのファースト・ヴィンテージと新ヴィンテージのピノ・ノワールが入手できました!ラッキーでした!・・・
 早速ファーストの2008年のヴォルネイ村名を飲んでみると・・・とても重厚で厚みのあるボディ、やや黒みの入ったチェリーのニュアンス、煙、滑らかで、比較的果実の力の強い、美味しいピノ・ノワールでした。到着直後のテイスティングでしたので、やや荒れてはいましたが、少し休養を与えてあげると、さらにエレガンスも出てくるはずです。 印象的には、ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ=サントノ・デュ・ミリューの小型版のような感じで、例えば同じヴォルネイの、ニコラ・ポテルとは違う感じです。ニコラの方がより軽やかさを感じますが、むしろ、以前のドメーヌ・ド・ラ・プスドールのワインに似ているかもしれません。

 また、数的に全く無いので飲んではいませんが、2008年、2010年のヴォルネイ・レ・リュレは、さらに煌きを持った味わいかと想像します。こちらはおそらく新樽を使用して造られたトップワインで、むしろコント・ラフォンのヴォルネイ・シリーズ以上の気品あるポテンシャルを持っていると思います。

 お買い得なのはボーヌ1級レ・ゼプノット。ポマール・エプノの北隣、クロ・デ・ムーシュの下部と言う絶好のロケーションから、ポマールより僅かにエレガントな味わいになっていると想像します。

 なお、2010年ヴォルネイ・レ・リュレのエチケット上部には、わずかですが汚れが有ります。おそらく割れたボトルから滲みた液体が移った感じで酷いものではありません。気になる方は申し訳有りませんがご遠慮ください。中身に影響は全く有りません。

 2012年ものまでは、おそらく品数が増えることは無いでしょう。今回、白ワインが全く来なかったので・・残念ですが、2010年ものが入っただけで感謝です。ご検討ください!

以下は以前のコメントです。参考になるでしょうか・・
━━━━━
【目茶ピュアなワインでした!しかもラフォンらしいムルソー的ニュアンスもバッチリです!(サン=ヴェラン)】

 サン=ヴェラン・・飲んじゃいました。全部で3ケースにも満たない数量しか無いんです。それでもまあ、良く分けていただけたなぁ・・と云う感じですよ。コント・ラフォンに特別の思いの無い方には判らないかもしれませんが!

 その昔、コント・ラフォンはジャー ディンさんの輸入でした。超高級ブルゴーニュでしたんで、今と変らず価格は高かったし、入手難でした。何故かブローカー経由の輸入物には澱が有り、国内物には無かったです。こんなことを言ってましたが、どこかのサイトで、ドミニクに聞いたら、「フィルターの有無の区別はしてない」と言ってたとのこと・・。まあ、本当のことを知らないのか、言わないのか、今はそのようにしてないのかは判りませんが、少なくとも90年台以前はそのように思えましたよ。やたらクリアなものと旨みたっぷりのものが同名で存在したんで、飲めば誰でも判る事ですんで・・はい。そりゃあもう、コント・ラフォンが飲めるとなったら、
「ほいほい、絶対に行きます!」
てなもんで、ニコニコしながら出かけたもんですよ。あの、濃厚でねっとりした感涙を呼び起こすようなムルソーに、久しぶりに出会えるとなったらね~!

 ムルソー村名でも凄いご馳走なのに、ジュヌヴリやシャルム、ペリエールが出るとなったら・・そりゃあ仕事ほっぽりだして出かけました!・・・まだワインのワ 位しか知らなかった若造の頃の話しでは有ります。なので、
「コント・ラフォン」
とか、
「ドミニク・ラフォン」
なんてフレーズを聞いちゃうと、パブロフの犬状態に、よだれが出て来てしまうんです。


 サン=ヴェランはどうやら2009年のみのリリースみたいですね。ヴィレ=クレッセ同様に2010年以降はドミニク自身の手から離れるようです。まあ、コート・ドールからの距離もそれなり有るので、自分で造るのは大変だから・・と云うことなのでしょう。でも、やはり御大ドミニクによるワインだと云うことは、2009年ヴィレ=クレッセ以上に溢れています。そう、抜栓直後など、ラフォンのムルソーにそっくりなんですよ!それも2000年以前のコント・ラフォンのムルソーに、ビオ的なニュアンスが加わっているような感じで、実に肉厚、高貴、ねっとりしています!実に旨いです。時間が経過してくると、まだ溶けきれていない樽のニュアンスが飛び、奥に有ったデリシャスなフルーツの構造が出てきます。サン=ヴェランとは思えない・・むしろ、冷ややかに仕上がった出来の良いプイィ=フュイッセのようなニュアンスなんですね。数が無いのでとりあえず1本ずつでお願いします。このプライスなら良いでしょ?

 ムルソー村名は何故かロットに無かったので、白はトップのピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャンガンです。こちらはルフレーヴさんで有名なフォラティエールの上部(西側)に有り、あのトリュフィエールに接しています。涼しげで、ミネラルに富み、独特の香りを持ち、ピュリニーの中では硬質な部類に入ると思いますが、むしろムルソー本拠のドミニク・ラフォンにとっては好都合でしょう。飲んではいませんが最高のポテンシャルを持っていると思います。

 是非飲んでみたいのはヴォルネイ村名です。こちらは安いし、ドミニクのピノ・ノワールに対する考え方がモロに出ているはずだから・・です。飲まれた方の印象は・・めちゃくちゃ綺麗系のピノ・・だそうです。

 ボーヌのレ・ゼプノットは、ポマールのプティ・エプノ(レ・ゼプノ)のお隣です。この辺りはゼプノットだったり、ゼプノーだったり、ゼプノだったりするんですが、まあ、語源は同じでしょうし、村は違えども似たようなニュアンスだと思われます。比較的力強さを持つポマール的鉄っぽいニュアンスのピノでしょう。ヴォルネイとほとんど価格は変りません。

 ピノのトップに君臨するのはヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・リュレです。こちらはヴォルネイの南部にあり、1級レ・カイユレに接するリューディです。ムルソー村にあるコント・ラフォンご自慢のサントノー・デュ・ミリューのような目茶逞しいタイプでは無いと思われます。エレガントさにどれだけドミニク味を加味したのか・・気になるところです。

 実際のところは、飲めていないので詳細を掴みかねますが、そこはラフォンですから・・・しかも、自分の造りたいように造ったブルゴーニュですから、かなりいい線まで来ているはずです。サン=ヴェランを飲んで確信しました。ヴォーヌ=ロマネよりも高価に取引されていたというヴォルネイの・・・いやコート・ド・ボーヌ復権の台風の目になるかもしれません。是非ご検討ください。


2015 Puligny Montrachet 1er Cru Champgain
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャンガン

13581
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

◆◆◆ドミニク・ラフォンのトップ・ワインです!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥20,590 (外税) 
【べらぼうに旨い!90年代のコント・ラフォンのムルソーを立体感を増大させて復活させたような素晴らしい味わいです!さっさと飲んでみましょう!】
 来た!来ました!待ってました~!やっぱりラフォンのシャルドネはこうじゃないと!・・と、言いたくは無いけれどツイツイ心がそう思ってしまうんですね・・。


 確かに2015年は糖分も乗り、良い葡萄が採れたヴィンテージでは有りますが、ドメーヌ・ドミニク・ラフォンが始まって早や10年、リリースが8年目になり、葡萄の樹の樹齢も上がり、ようやく良い状況になってきたのかと見受けられます。

 これ、全くのムルソーですよ。ブラインドなら誰もACブルだとは認識できないでしょう。しかも、1990年代のドメーヌ・コント・ラフォン全盛期の、あの重量感たっぷり、ねっとりで、さらにはそれをある程度熟成させて飲んだ時の印象にソックリです!

 ハード過ぎないミネラリティ、酸の豊かな美味しさ、僅かに蜜っぽく、奥にオイリーさを湛えた頬っぺたの落ちそうなムルソーの味わいが再現されています。勿論その1990年代のムルソーには無かった表情の3D化がビオ転向により、よりハッキリと感じられ、アロマのスピードも非常に早く太く、ノーズに飛び込んできます。抜栓後すぐに・・飛び込んでくるアロマは柑橘、樽・・・そう、ほんのりと樽のニュアンスが感じられ、また全くクドク無く、品格たっぷりなその存在に有頂天になってしまいました!いや~・・素晴らしいです!これは必買です。


 思い起こせば、noisy も、また古くからのワインファン達も勘違いをしていたのでしょう。

「コント・ラフォンはどこに行っちゃったんだ?・・」

と思っていたファンは多いはずです。


「無理してビオにしなくても・・」

なんて思っていらした方も多いかもしれません。でもこれは悪循環を止めるために必要なことだったんですね。樹が病気になる-->農薬を撒く-->樹は一時的に立ち直る-->弱る-->化学肥料を撒く-->一時的に立ち直るがまた病気になる-->・・・-->そしてヴィニュロンも病気になる-->・・・

 そんな連鎖をも断ち切った上で、素晴らしいワインを造ろうとしたのだと感じています。


 ドミニク・ラフォンのこのACブルも入荷は少ないものの定点観測を続け、2015年・・凄い味わいになったのを確認しました。またピノ・ノワールもヴォルネイを定点観測していますが、やはりドミニク・ラフォンは結局・・

「何も変わらないし変わりたくない」

と思っているんだと感じます。


 彼の造るヴォルネイやボーヌのワインは、ヴォーヌ=ロマネの偉大なワインたちを見つつ、それらに負けないワインを造りたいと頑張っているのでしょう。ですので、早く飲んでおいしいなんてワインを造るつもりはないんです・・きっと。


 このコラムの下の方には、偉い古い先代の造ったモンラッシェの写真が有るかと思いますが、半世紀経過して今なお成長しているかのように感じる凄い味わいでした。まさに跪いて飲ませていただくかのような荘厳たる空気が流れました。

 シャルドネであれ、ピノ・ノワールであれ・・またACブルも村名も1級も、彼には関係無いんだと感じます。

 このACブルも平気で20年、いや、保存が完璧ならその倍の寿命が有ると思います。勿論上記のモンラッシェのような高みに達する訳もありませんが、そのニュアンスはおそらく持っているとも感じます。是非1本!・・数は無いのでお早めにゲットされてください。ムッチムチの球体を感じられる素晴らしいテクスチュアです。
 
 ムルソーは6本のみ、またようやっと初めていただくことが出来たドミニク・ラフォンのトップワイン、ピュリニー=モンラッシェ1級シャンガンは3本のみの入荷で・・すみません。さすがに飲めませんが、ACブルの仕上がりを見ればそれらの味わいも想像できます。ACブルがコント・ラフォンのムルソー並みで、ACムルソーがムルソー並みじゃぁ・・バランスしませんもんね。

 ようやく楽しくなってきました。兎にも角にも素晴らしいACブルです。ムルソーもピュリニー・シャンガンもぜひご検討くださいませ。


 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【ドミニク・ラフォンの長き血統を表現したリーズナブルラインのACブルです!】

 2014年のACブルゴーニュ・ブランです。今回はかなり頑張ってドミニク・ラフォンのワインを数少ないながらもテイスティングし、理解出来たと思っています。お勧めするからにはある程度個性を掴んだ上で色々と判っていないとできませんからね。

 それでもドミニク・ラフォンと言えば、ドメーヌ・コント・ラフォンのご当主さんですから、一般的には偉大なムルソーと言えば、

「コシュ=デュリ、コント・ラフォン」

で有って、また暗黙にはドーヴネもそうでしょう。


 いずれにしても高額で、少し前まではドーヴネのムルソー・リューディ名でもちょっと頑張れば手が出せる位でしたし、数は無いもののコシュ=デュリのムルソー正規もさほどは高くは無かったと記憶しています。

 ドーヴネやルロワは正規の品質に少々疑いが有り、またコルクが細く、到着直後は大丈夫なのにちゃんと保存していても何故か蝋封のトップから漏れてくると言う・・何だかな~・・な感じです。コシュ=デュリはその人気からか正規も、物凄いアソートをこなさないとそのご尊顔を拝することさえできません。コント・ラフォンも、正規の品質も、またその販売方法にも違和感が有り、これまた中々表には出て来ないと言う状況です。まぁ、皆さんはそんなことは考えたことも無いかもしれません。


 そんな中で、よりリーズナブルにコント・ラフォンのスタイルを判ってもらいたい、もしくは様々な束縛から離れて、新しい自分の自由な表現がしたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」なのでしょう。

 2014年ものは4アイテム開けましたが、そのすべてが「合成(集成)コルク」で、見た感じは高級感も有る滑らかな表面をしています。

 香りの上りは比較的早く、自然派であることはすぐに分かります。透明なミネラリティが多分に有り、柑橘系果実、ナッツ類、ほんの少し色付いた果実や花、やや大振りの石のニュアンスが有ります。

 甘さはほとんど無く、やや内向的なベクトルを持ち、ほんのりオイリーさを感じさせつつの中域で、丸みと潜在的な膨張力を感じさせます。余韻はマッタリと長く、それでもまだやや内向的です。樽のニュアンスは2013年ほどは無く、特筆するべきものでも無い感じです。

 非常にピュアで、奥にナチュラルさが隠れています。「出るぞ・・出るぞ!」と・・、幽霊話のように雰囲気はたっぷり有ります。ムルソー的と言うよりは、やはりムルソーとピュリニーの両方のニュアンスを内包していて、よりクリスタル的な透明さの有る硬いミネラリティはピュリニー的で有り、白や黄色の柑橘系果実が非常に締まった形になっている辺りは、ムルソー=シャルム的なニュアンスで有ると言えます。


 出来自体は2013年を凌ぐでしょう。半面、しっかりしているのでやや硬め・・と言うことになります。3~5年の間にかなり開くようになり、10年を超えると完熟か・・と言うところで、この後20年の長きに渡って楽しめるワインです。


 もし、非常に熟したコント・ラフォンのムルソー辺りを飲む機会が有れば、やはりドミニク・ラフォンのワインはその血を受け継いでいること、そしてその美味しさをさらにアップさせてくれること、間違い無いです。

 さっさと飲んで美味しい・・そういう安易なスタイルでは有りませんが、今飲んでもその良さはたっぷり伝わって来ます。今回は「オイル・サバディーン」の「ブラックペッパー」と「ガーリック」に合わせてみましたが、全く料理せず、そのまんまで相性抜群でした!・・美味しかったです。やはりラフォンは好きだなぁ・・と。ユベール・ラミー2014年の様なベクトルが内にも外にも向いているようなタイプでは無くて、あくまで内を向いた内向的ムルソータイプなんですね。それが徐々に耐えられなくなってくる・・要素を漏らしてしまうようになる・・その姿が何ともエロティックでシャルドネの美味しさの一つかな・・と感じています。是非とも飲んで見て欲しいと思います。価格も今回は頑張りました!お勧めします!


 以下は2013年もののレヴューです。
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【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

 待望のドミニク・ラフォン2013年です。今回はシャルドネのみをご案内させていただきます。

 まぁ・・最も・・コント・ラフォンやドミニク・ラフォンのオファーだと言っても、皆さんが喜ぶかどうかは・・微妙ですよね。コント・ラフォンのムルソーは目茶高いですから、それだけでも手を出し辛いところに持ってきて、数年前にエージェント権を入手したところが、まともに卸さないようになってしまいましたんで・・溜め込んでいるんでしょうかね・・。ガゼネタかもしれませんが、どうも東北にあるセラーにたんまりと貯蔵してあるようです。

 知らない方のために少しだけ・・説明しますと、2000年頃を境にコント・ラフォンは当主のドミニクにより、ビオディナミへと栽培方法を変えます。非常にファンの多いコント・ラフォンですが、どうもやはり1990年代までの

「樽の効いたスケールの大きいワイン」

 の評判が良かったんだと思います。樽の風味はほぼ無くなり、よりピュアさが際立つ方向へと向かった訳ですね。


 ですがファンも、昔のラフォンの「大きなワイン」が好きだったようで・・いや、noisy もそんな部分も持ち合わせています・・また、ワインの価格の上昇、そして市中在庫がほぼ無い状況が10年も続きますと、

「ラフォン・・?・・それって・・ボルドーの??」

みたいな笑えない話しも生まれてしまうようになってしまったと言えるかと思います。


 そんな中で、ドミニクはブルゴーニュ南部のマコネーに進出し、ピュアで、よりリーズナブルなシャルドネを世に送り出しますが・・やはり最初のうちは、樹が若いですから、

「凝縮感不足」
 ↓
「新樽も少なめ」

と言う流れになり、今までのファンを取り込めずにいた・・と思うんですね。


 まあ、そんな感じでnoisy は分析していますが、皆さんは美味しければ、そしてリーズナブルなら良い訳ですから・・。

 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2014 Volnay
ヴォルネイ

12413
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォルネイ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

◆◆◆正規代理店商品です!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,990 (外税) 
【ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのトップを目指している!・・と感じさせてくれるような物凄いエネルギーの塊です!】
 2014年ものでいただけたドミニク・ラフォンの赤は、

「ボーヌ1級・ヴィーニュ・フランシュ」
「ヴォルネイ」
「ヴォルネイ1級・レ・リュレ」
の3アイテムです。

 3本ずつの入荷でしたので合計で9本、内2本飲んじゃいましたんで・・(^^;; 大赤字です。このテイスティング分は上乗せにはなっていませんで、実際は結構・・厳しいです。

 それでもまぁ、中身を判らず販売するのは性に合わないので、一度はちゃんと向き合わないといかんと・・思っていた部分が大きく、仕方が無いかなぁ・・と。でも飲んでみてかなり理解は深まったと思います。

 ドミニク・ラフォンの白、シャルドネについては、コント・ラフォンやゼリティエ・ラフォンのテイスティングからだいぶ理解できていると自認していましたが、ピノ・ノワールについては、コント・ラフォンもヴォルネイのサントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは非常に希少ですし、ゼリティエ・ラフォンは無いしで、この何年かで4本ほどしか飲めていない訳ですね。なので、今回のテイスティングで見えて来たことをお話しできればと思います。

 ドミニク・ラフォンは、コート・ド・ボーヌのピノ・ノワールだからと言って、軽く仕上げて飲み易く、もしくは早くから美味しく、さらには安易なワインにはしたくない・・との意識が有ると思います。

 それはドメーヌ・コント・ラフォンの前述のピノ・ノワールとも同様のスタイルなのでしょう。リリース直後に・・、

「今でも滅茶苦茶美味しい!」

などとテイスティングコメントを書かれるようなワインを造っていない・・歴史に残るような大きな構造のしっかりしたピノ・ノワールを造りたい・・そのように思っているんじゃないでしょうか。そのようにnoisy には感じました。

 ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュは1級畑で、ポマールと引っ付いた、かなりポマール寄りの味わいがする豊かなピノ・ノワールです。価格はヴォルネイ村名と同じですのでお買い得感は有ると思います。

 よっぽど葡萄が良かったんでしょう。それで20年以上は軽く持つ、スーパーボーヌ1級に成ってます・・。反対に言えば、今飲むのはちょっと辛いです。

 まぁ、そう書いてしまうとまず売れなくなってしまうんですが、構造は非常に豊かです。例えば非常に有名なヴィーニュ・フランシュと言えば「ルイ・ジャド」が看板の一つにしている訳ですが、タイトに締まって硬いルイ・ジャドに対し、やはりビオ系らしく、香りのスピードの速い、豊かで柔らかでたっぷりしたポマールチックなボディに、ボーヌ1級らしい細やかなヒダの有るテクスチュア、グラマラスだが贅肉の無い引き締まった酒躯をしています。余韻にはブラックベリー風果実を感じさせつつ、かなり長く果実を感じさせてくれます。かなりの出来です。

 しかしながら、先にも書きましたように、「今飲んで」のポイントを高くする訳には・・リアルワインガイドのテイスターとしては・・出来ません。それは矜持に反しますし、さっさと開けられてガッカリするお客さんの顔は見たくない・・(^^;;

 ですが、3年経つとかなりまとまって来ると感じられ、5年後からは、「おっ!」と言っていただけるんじゃないかと思います。何しろピュアですし、非常に素性の真っすぐな性格です。その上で高ポテンシャルですから。まぁ、2本の在庫じゃ何とやら・・では有ります。


 ヴォルネイ村名は、ヴィーニュ・フランシュと同価格ですが、ポテンシャルでヴィーニュ・フランシュに届かず、しかし楽観的な、早いうちからの美味しさに長けています。「今飲んで」のポイントは確実にヴィーニュ・フランシュを超え、ポテンシャル点で僅かに届かないか・・と言う感じでしょう。

 果実はたっぷりながらもポマール風のヴィーニュ・フランシュに対し、こちらはモロにヴォルネイです。ベリーやチェリーの果実がたんまり、ドライでややタイトですが密度が有って、その美味しさで飲めてしまいます。中域の膨らみも今から適度に有り、終息にはダークなチェリーを長く感じさせてくれます。これは落ち着かせたら飲んでも良いか・・と思いますが、寿命自体は20年ほどは有るでしょう。


 この2つのワインを飲んでみると、やはり・・

「尻軽なピノ・ノワールを造るつもりは無い!」

と思います。


 ドミニク・ラフォンが目指しているのは、かつてアンドレ・ラモネがクロ・ド・ラ・ブードリオットをボーヌのロマネ=コンティだと言ったように、D.R.C.で有り、ルロワで有るのでしょう。

 左の写真は、今まで何度か登場していますが、1970年もののコント・ラフォンのモンラッシェです。まぁ、たまげたワインでした。50年近くも経っているのに、抜栓して3時間たっても、まだまだ・・です。自然と頭が下がって来ちゃいます。

 そんなモンラッシェと同様に、ドミニク・ラフォンはどんなワインでも、全く手を抜くことをしないです。ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュも、ヴォルネイも、自分の全精力をつぎ込んでいるように思えます。

 だから味わいは物凄く「エネルギッシュ」です。全然、濃くは無いですよ、密度感はかなり有りますが・・。それにムルソーやACブルのように、要素の向きが内向き・・と言う風ではないです。どっちの方向にも向いています。その上で、かなりのエナジーを感じる味わいなんですね。是非ご検討いただきたいワインです。


 因みに・・ヴォルネイ1級レ・リュレも、売れずに残っていたら飲んでしまうかもしれません。ドミニク・ラフォンのラインナップではほぼトップのキュヴェです。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は2013年もの以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい果実感!ピュアです!目茶美味しいです!】

 コント・ラフォンと言われるとどうしてもシャルドネのイメージが強いですが、実は素晴らしいピノ・ノワールも造っていて、ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは、長熟で官能的な味わいです。ムルソー側にあるヴォルネイのシャルドネはムルソーのアペラシオンになりますから、実はラフォンにとっても「本拠のワイン」なんですね。シャルドネで成功したコント・ラフォンも、PKさんには、

「シャルドネは第一人者だが赤の上達はもう少し時間が掛かるかも」

などと言われていた時期も有りました。

 もっともコント・ラフォンのワインは高価ですから、そう易々とは飲めない環境に有りましたし、数も無かったですから、ほとんどの方々も検証が出来なかったと思います。基本、サントノー・デュ・ミリューは10年、シャンパン他は3~5年経過してから・・が良いと思います。


 このドメーヌ・ドミニク・ラフォンのラインですが、今回はベースのヴォルネイを・・ようやく飲んでみました。2011年、2012年は輸入自体が少なかったので、結局 noisy も入手できず、ヴォルネイも2009年以来の入荷です。とても飲める入荷量では無いんですが、将来を考え・・無理にも飲んでみました。でも飲んでみて・・良かったです。

 非常にしなやかで大柄、ピュアさと官能感に溢れた素晴らしいヴォルネイでした。エキスもしっかり出ているんですが、肉がちゃんと有るんですね。果実に置き換えるとすると、ジュースだけでは無く、果肉感も有る・・んです。

 例えば似たようにポマール・ヴォルネイで育ったニコラ・ポテル、ロッシュ・ド・ベレーヌのヴォルネイは、エキスがしっかり出た完全エキスな味わいです。伸びやかですが肉は無い・・。しかし同じくドメーヌ・ド・ベレーヌの上級キュヴェには肉がちゃんと有るんですね。

 何でそう感じるのかは判らないんですが、そんなドミニク・ラフォンのヴォルネイも、飲み始めて30分ほど経過すると凄く変化してきます。ピュアな果実と果肉が全面を占めていたスタイルから徐々に官能的なアロマが漂い出します。それと同時に「肉」を感じていた部分が無くなり、非常にエキシーになってくる・・滑らかで妖艶で・・そしてピュアなんです。

 ドミニク・ラフォンはビオですが、揮発酸的危険な部分はほぼゼロです。皆無と言って良いかもしれません。しかしそのピュアなニュアンスはSO2の少なさにも要因が在りますから、抜栓後の香りのスピードは速いし変化も早い・・と言うことになります。どんどん良くなる法華の太鼓・・です。

 果実もチェリーのニュアンスで始まりますが、徐々に色濃くなり、ヴォーヌ=ロマネのような皮革感、スパイスも出てきます。単にピュアだというのでは無く、ポテンシャルも高いことが伺えます。


 今飲んでも美味しいです。ビオですから・・早飲みしても開きが早く、追い付いてくれます。しかし、自然派ワインを特別視していたとしても、「一般的なブルゴーニュワイン」の範疇から外れていないので、自然派嫌いの方でも守備範囲内と言えるでしょう。


 ここまで仕上がりが良いと1級レ・リュレ、ボーヌ1級エプノットも期待大ですが・・残念ながら今回 noisy は飲めません。お客様には是非飲んでみて欲しいと思います。貴重なドミニク・ラフォンです!



 赤紫の、実に美しい色合いです。輝きが判るでしょうか? なんとドミニク・ラフォンのファースト・ヴィンテージと新ヴィンテージのピノ・ノワールが入手できました!ラッキーでした!・・・
 早速ファーストの2008年のヴォルネイ村名を飲んでみると・・・とても重厚で厚みのあるボディ、やや黒みの入ったチェリーのニュアンス、煙、滑らかで、比較的果実の力の強い、美味しいピノ・ノワールでした。到着直後のテイスティングでしたので、やや荒れてはいましたが、少し休養を与えてあげると、さらにエレガンスも出てくるはずです。 印象的には、ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ=サントノ・デュ・ミリューの小型版のような感じで、例えば同じヴォルネイの、ニコラ・ポテルとは違う感じです。ニコラの方がより軽やかさを感じますが、むしろ、以前のドメーヌ・ド・ラ・プスドールのワインに似ているかもしれません。

 また、数的に全く無いので飲んではいませんが、2008年、2010年のヴォルネイ・レ・リュレは、さらに煌きを持った味わいかと想像します。こちらはおそらく新樽を使用して造られたトップワインで、むしろコント・ラフォンのヴォルネイ・シリーズ以上の気品あるポテンシャルを持っていると思います。

 お買い得なのはボーヌ1級レ・ゼプノット。ポマール・エプノの北隣、クロ・デ・ムーシュの下部と言う絶好のロケーションから、ポマールより僅かにエレガントな味わいになっていると想像します。

 なお、2010年ヴォルネイ・レ・リュレのエチケット上部には、わずかですが汚れが有ります。おそらく割れたボトルから滲みた液体が移った感じで酷いものではありません。気になる方は申し訳有りませんがご遠慮ください。中身に影響は全く有りません。

 2012年ものまでは、おそらく品数が増えることは無いでしょう。今回、白ワインが全く来なかったので・・残念ですが、2010年ものが入っただけで感謝です。ご検討ください!

以下は以前のコメントです。参考になるでしょうか・・
━━━━━
【目茶ピュアなワインでした!しかもラフォンらしいムルソー的ニュアンスもバッチリです!(サン=ヴェラン)】

 サン=ヴェラン・・飲んじゃいました。全部で3ケースにも満たない数量しか無いんです。それでもまあ、良く分けていただけたなぁ・・と云う感じですよ。コント・ラフォンに特別の思いの無い方には判らないかもしれませんが!

 その昔、コント・ラフォンはジャー ディンさんの輸入でした。超高級ブルゴーニュでしたんで、今と変らず価格は高かったし、入手難でした。何故かブローカー経由の輸入物には澱が有り、国内物には無かったです。こんなことを言ってましたが、どこかのサイトで、ドミニクに聞いたら、「フィルターの有無の区別はしてない」と言ってたとのこと・・。まあ、本当のことを知らないのか、言わないのか、今はそのようにしてないのかは判りませんが、少なくとも90年台以前はそのように思えましたよ。やたらクリアなものと旨みたっぷりのものが同名で存在したんで、飲めば誰でも判る事ですんで・・はい。そりゃあもう、コント・ラフォンが飲めるとなったら、
「ほいほい、絶対に行きます!」
てなもんで、ニコニコしながら出かけたもんですよ。あの、濃厚でねっとりした感涙を呼び起こすようなムルソーに、久しぶりに出会えるとなったらね~!

 ムルソー村名でも凄いご馳走なのに、ジュヌヴリやシャルム、ペリエールが出るとなったら・・そりゃあ仕事ほっぽりだして出かけました!・・・まだワインのワ 位しか知らなかった若造の頃の話しでは有ります。なので、
「コント・ラフォン」
とか、
「ドミニク・ラフォン」
なんてフレーズを聞いちゃうと、パブロフの犬状態に、よだれが出て来てしまうんです。


 サン=ヴェランはどうやら2009年のみのリリースみたいですね。ヴィレ=クレッセ同様に2010年以降はドミニク自身の手から離れるようです。まあ、コート・ドールからの距離もそれなり有るので、自分で造るのは大変だから・・と云うことなのでしょう。でも、やはり御大ドミニクによるワインだと云うことは、2009年ヴィレ=クレッセ以上に溢れています。そう、抜栓直後など、ラフォンのムルソーにそっくりなんですよ!それも2000年以前のコント・ラフォンのムルソーに、ビオ的なニュアンスが加わっているような感じで、実に肉厚、高貴、ねっとりしています!実に旨いです。時間が経過してくると、まだ溶けきれていない樽のニュアンスが飛び、奥に有ったデリシャスなフルーツの構造が出てきます。サン=ヴェランとは思えない・・むしろ、冷ややかに仕上がった出来の良いプイィ=フュイッセのようなニュアンスなんですね。数が無いのでとりあえず1本ずつでお願いします。このプライスなら良いでしょ?

 ムルソー村名は何故かロットに無かったので、白はトップのピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャンガンです。こちらはルフレーヴさんで有名なフォラティエールの上部(西側)に有り、あのトリュフィエールに接しています。涼しげで、ミネラルに富み、独特の香りを持ち、ピュリニーの中では硬質な部類に入ると思いますが、むしろムルソー本拠のドミニク・ラフォンにとっては好都合でしょう。飲んではいませんが最高のポテンシャルを持っていると思います。

 是非飲んでみたいのはヴォルネイ村名です。こちらは安いし、ドミニクのピノ・ノワールに対する考え方がモロに出ているはずだから・・です。飲まれた方の印象は・・めちゃくちゃ綺麗系のピノ・・だそうです。

 ボーヌのレ・ゼプノットは、ポマールのプティ・エプノ(レ・ゼプノ)のお隣です。この辺りはゼプノットだったり、ゼプノーだったり、ゼプノだったりするんですが、まあ、語源は同じでしょうし、村は違えども似たようなニュアンスだと思われます。比較的力強さを持つポマール的鉄っぽいニュアンスのピノでしょう。ヴォルネイとほとんど価格は変りません。

 ピノのトップに君臨するのはヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・リュレです。こちらはヴォルネイの南部にあり、1級レ・カイユレに接するリューディです。ムルソー村にあるコント・ラフォンご自慢のサントノー・デュ・ミリューのような目茶逞しいタイプでは無いと思われます。エレガントさにどれだけドミニク味を加味したのか・・気になるところです。

 実際のところは、飲めていないので詳細を掴みかねますが、そこはラフォンですから・・・しかも、自分の造りたいように造ったブルゴーニュですから、かなりいい線まで来ているはずです。サン=ヴェランを飲んで確信しました。ヴォーヌ=ロマネよりも高価に取引されていたというヴォルネイの・・・いやコート・ド・ボーヌ復権の台風の目になるかもしれません。是非ご検討ください。


2013 Volnay
ヴォルネイ

2766
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォルネイ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

◆◆◆3年振りの入荷です!素晴らしい仕上がり!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,990 (外税) 


2013 Beaune 1er Cru Epenottes
ボーヌ・プルミエ・クリュ・エプノット

2768
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ボーヌ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!久しぶりの入荷です!ポマール・レ・ゼプノ(プティ・エプノ)の北に隣接する素晴らしい1級畑です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,990 (外税) 


2013 Volnay 1er Cru les Lurets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・リュレ

2767
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォルネイ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥13,980 (外税) 
【素晴らしい果実感!ピュアです!目茶美味しいです!】
 コント・ラフォンと言われるとどうしてもシャルドネのイメージが強いですが、実は素晴らしいピノ・ノワールも造っていて、ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは、長熟で官能的な味わいです。ムルソー側にあるヴォルネイのシャルドネはムルソーのアペラシオンになりますから、実はラフォンにとっても「本拠のワイン」なんですね。シャルドネで成功したコント・ラフォンも、PKさんには、

「シャルドネは第一人者だが赤の上達はもう少し時間が掛かるかも」

などと言われていた時期も有りました。

 もっともコント・ラフォンのワインは高価ですから、そう易々とは飲めない環境に有りましたし、数も無かったですから、ほとんどの方々も検証が出来なかったと思います。基本、サントノー・デュ・ミリューは10年、シャンパン他は3~5年経過してから・・が良いと思います。


 このドメーヌ・ドミニク・ラフォンのラインですが、今回はベースのヴォルネイを・・ようやく飲んでみました。2011年、2012年は輸入自体が少なかったので、結局 noisy も入手できず、ヴォルネイも2009年以来の入荷です。とても飲める入荷量では無いんですが、将来を考え・・無理にも飲んでみました。でも飲んでみて・・良かったです。

 非常にしなやかで大柄、ピュアさと官能感に溢れた素晴らしいヴォルネイでした。エキスもしっかり出ているんですが、肉がちゃんと有るんですね。果実に置き換えるとすると、ジュースだけでは無く、果肉感も有る・・んです。

 例えば似たようにポマール・ヴォルネイで育ったニコラ・ポテル、ロッシュ・ド・ベレーヌのヴォルネイは、エキスがしっかり出た完全エキスな味わいです。伸びやかですが肉は無い・・。しかし同じくドメーヌ・ド・ベレーヌの上級キュヴェには肉がちゃんと有るんですね。

 何でそう感じるのかは判らないんですが、そんなドミニク・ラフォンのヴォルネイも、飲み始めて30分ほど経過すると凄く変化してきます。ピュアな果実と果肉が全面を占めていたスタイルから徐々に官能的なアロマが漂い出します。それと同時に「肉」を感じていた部分が無くなり、非常にエキシーになってくる・・滑らかで妖艶で・・そしてピュアなんです。

 ドミニク・ラフォンはビオですが、揮発酸的危険な部分はほぼゼロです。皆無と言って良いかもしれません。しかしそのピュアなニュアンスはSO2の少なさにも要因が在りますから、抜栓後の香りのスピードは速いし変化も早い・・と言うことになります。どんどん良くなる法華の太鼓・・です。

 果実もチェリーのニュアンスで始まりますが、徐々に色濃くなり、ヴォーヌ=ロマネのような皮革感、スパイスも出てきます。単にピュアだというのでは無く、ポテンシャルも高いことが伺えます。


 今飲んでも美味しいです。ビオですから・・早飲みしても開きが早く、追い付いてくれます。しかし、自然派ワインを特別視していたとしても、「一般的なブルゴーニュワイン」の範疇から外れていないので、自然派嫌いの方でも守備範囲内と言えるでしょう。


 ここまで仕上がりが良いと1級レ・リュレ、ボーヌ1級エプノットも期待大ですが・・残念ながら今回 noisy は飲めません。お客様には是非飲んでみて欲しいと思います。貴重なドミニク・ラフォンです!



 赤紫の、実に美しい色合いです。輝きが判るでしょうか? なんとドミニク・ラフォンのファースト・ヴィンテージと新ヴィンテージのピノ・ノワールが入手できました!ラッキーでした!・・・
 早速ファーストの2008年のヴォルネイ村名を飲んでみると・・・とても重厚で厚みのあるボディ、やや黒みの入ったチェリーのニュアンス、煙、滑らかで、比較的果実の力の強い、美味しいピノ・ノワールでした。到着直後のテイスティングでしたので、やや荒れてはいましたが、少し休養を与えてあげると、さらにエレガンスも出てくるはずです。 印象的には、ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ=サントノ・デュ・ミリューの小型版のような感じで、例えば同じヴォルネイの、ニコラ・ポテルとは違う感じです。ニコラの方がより軽やかさを感じますが、むしろ、以前のドメーヌ・ド・ラ・プスドールのワインに似ているかもしれません。

 また、数的に全く無いので飲んではいませんが、2008年、2010年のヴォルネイ・レ・リュレは、さらに煌きを持った味わいかと想像します。こちらはおそらく新樽を使用して造られたトップワインで、むしろコント・ラフォンのヴォルネイ・シリーズ以上の気品あるポテンシャルを持っていると思います。

 お買い得なのはボーヌ1級レ・ゼプノット。ポマール・エプノの北隣、クロ・デ・ムーシュの下部と言う絶好のロケーションから、ポマールより僅かにエレガントな味わいになっていると想像します。

 なお、2010年ヴォルネイ・レ・リュレのエチケット上部には、わずかですが汚れが有ります。おそらく割れたボトルから滲みた液体が移った感じで酷いものではありません。気になる方は申し訳有りませんがご遠慮ください。中身に影響は全く有りません。

 2012年ものまでは、おそらく品数が増えることは無いでしょう。今回、白ワインが全く来なかったので・・残念ですが、2010年ものが入っただけで感謝です。ご検討ください!

以下は以前のコメントです。参考になるでしょうか・・
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【目茶ピュアなワインでした!しかもラフォンらしいムルソー的ニュアンスもバッチリです!(サン=ヴェラン)】

 サン=ヴェラン・・飲んじゃいました。全部で3ケースにも満たない数量しか無いんです。それでもまあ、良く分けていただけたなぁ・・と云う感じですよ。コント・ラフォンに特別の思いの無い方には判らないかもしれませんが!

 その昔、コント・ラフォンはジャー ディンさんの輸入でした。超高級ブルゴーニュでしたんで、今と変らず価格は高かったし、入手難でした。何故かブローカー経由の輸入物には澱が有り、国内物には無かったです。こんなことを言ってましたが、どこかのサイトで、ドミニクに聞いたら、「フィルターの有無の区別はしてない」と言ってたとのこと・・。まあ、本当のことを知らないのか、言わないのか、今はそのようにしてないのかは判りませんが、少なくとも90年台以前はそのように思えましたよ。やたらクリアなものと旨みたっぷりのものが同名で存在したんで、飲めば誰でも判る事ですんで・・はい。そりゃあもう、コント・ラフォンが飲めるとなったら、
「ほいほい、絶対に行きます!」
てなもんで、ニコニコしながら出かけたもんですよ。あの、濃厚でねっとりした感涙を呼び起こすようなムルソーに、久しぶりに出会えるとなったらね~!

 ムルソー村名でも凄いご馳走なのに、ジュヌヴリやシャルム、ペリエールが出るとなったら・・そりゃあ仕事ほっぽりだして出かけました!・・・まだワインのワ 位しか知らなかった若造の頃の話しでは有ります。なので、
「コント・ラフォン」
とか、
「ドミニク・ラフォン」
なんてフレーズを聞いちゃうと、パブロフの犬状態に、よだれが出て来てしまうんです。


 サン=ヴェランはどうやら2009年のみのリリースみたいですね。ヴィレ=クレッセ同様に2010年以降はドミニク自身の手から離れるようです。まあ、コート・ドールからの距離もそれなり有るので、自分で造るのは大変だから・・と云うことなのでしょう。でも、やはり御大ドミニクによるワインだと云うことは、2009年ヴィレ=クレッセ以上に溢れています。そう、抜栓直後など、ラフォンのムルソーにそっくりなんですよ!それも2000年以前のコント・ラフォンのムルソーに、ビオ的なニュアンスが加わっているような感じで、実に肉厚、高貴、ねっとりしています!実に旨いです。時間が経過してくると、まだ溶けきれていない樽のニュアンスが飛び、奥に有ったデリシャスなフルーツの構造が出てきます。サン=ヴェランとは思えない・・むしろ、冷ややかに仕上がった出来の良いプイィ=フュイッセのようなニュアンスなんですね。数が無いのでとりあえず1本ずつでお願いします。このプライスなら良いでしょ?

 ムルソー村名は何故かロットに無かったので、白はトップのピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャンガンです。こちらはルフレーヴさんで有名なフォラティエールの上部(西側)に有り、あのトリュフィエールに接しています。涼しげで、ミネラルに富み、独特の香りを持ち、ピュリニーの中では硬質な部類に入ると思いますが、むしろムルソー本拠のドミニク・ラフォンにとっては好都合でしょう。飲んではいませんが最高のポテンシャルを持っていると思います。

 是非飲んでみたいのはヴォルネイ村名です。こちらは安いし、ドミニクのピノ・ノワールに対する考え方がモロに出ているはずだから・・です。飲まれた方の印象は・・めちゃくちゃ綺麗系のピノ・・だそうです。

 ボーヌのレ・ゼプノットは、ポマールのプティ・エプノ(レ・ゼプノ)のお隣です。この辺りはゼプノットだったり、ゼプノーだったり、ゼプノだったりするんですが、まあ、語源は同じでしょうし、村は違えども似たようなニュアンスだと思われます。比較的力強さを持つポマール的鉄っぽいニュアンスのピノでしょう。ヴォルネイとほとんど価格は変りません。

 ピノのトップに君臨するのはヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・リュレです。こちらはヴォルネイの南部にあり、1級レ・カイユレに接するリューディです。ムルソー村にあるコント・ラフォンご自慢のサントノー・デュ・ミリューのような目茶逞しいタイプでは無いと思われます。エレガントさにどれだけドミニク味を加味したのか・・気になるところです。

 実際のところは、飲めていないので詳細を掴みかねますが、そこはラフォンですから・・・しかも、自分の造りたいように造ったブルゴーニュですから、かなりいい線まで来ているはずです。サン=ヴェランを飲んで確信しました。ヴォーヌ=ロマネよりも高価に取引されていたというヴォルネイの・・・いやコート・ド・ボーヌ復権の台風の目になるかもしれません。是非ご検討ください。


2017 Puligny Montrachet 1er Cru Champgain
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャンガン

15253
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ピュリニー=モンラッシェ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

◆◆◆ドミニク・ラフォンのトップ・ワインです!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥22,000 (外税) 
【ほんの数本のトップ・キュヴェです!】
 すみません、極少量の入荷につき流石に飲めませんので・・。何せ、海外のメディアでもまず・・飲めないので評価が出回っていないです。非常に古い樹の区画のようで、正規エージェントのBBR社のページには以下のように記載されています。

 This parcel of very old vines rarely produces large volumes and sadly provided less fruit this year than in 2016. The nose is very floral. with honeysuckle notes and a noble reduction which runs through the palate. It is delicate and elegant. but with a racy intensity that underpins the fruit and gives a salivating finish. Drink 2023-2030.


 以下は以前の他のキュヴェのレヴューです。
━━━━━
【べらぼうに旨い!90年代のコント・ラフォンのムルソーを立体感を増大させて復活させたような素晴らしい味わいです!さっさと飲んでみましょう!】

 来た!来ました!待ってました~!やっぱりラフォンのシャルドネはこうじゃないと!・・と、言いたくは無いけれどツイツイ心がそう思ってしまうんですね・・。


 確かに2015年は糖分も乗り、良い葡萄が採れたヴィンテージでは有りますが、ドメーヌ・ドミニク・ラフォンが始まって早や10年、リリースが8年目になり、葡萄の樹の樹齢も上がり、ようやく良い状況になってきたのかと見受けられます。

 これ、全くのムルソーですよ。ブラインドなら誰もACブルだとは認識できないでしょう。しかも、1990年代のドメーヌ・コント・ラフォン全盛期の、あの重量感たっぷり、ねっとりで、さらにはそれをある程度熟成させて飲んだ時の印象にソックリです!

 ハード過ぎないミネラリティ、酸の豊かな美味しさ、僅かに蜜っぽく、奥にオイリーさを湛えた頬っぺたの落ちそうなムルソーの味わいが再現されています。勿論その1990年代のムルソーには無かった表情の3D化がビオ転向により、よりハッキリと感じられ、アロマのスピードも非常に早く太く、ノーズに飛び込んできます。抜栓後すぐに・・飛び込んでくるアロマは柑橘、樽・・・そう、ほんのりと樽のニュアンスが感じられ、また全くクドク無く、品格たっぷりなその存在に有頂天になってしまいました!いや~・・素晴らしいです!これは必買です。


 思い起こせば、noisy も、また古くからのワインファン達も勘違いをしていたのでしょう。

「コント・ラフォンはどこに行っちゃったんだ?・・」

と思っていたファンは多いはずです。


「無理してビオにしなくても・・」

なんて思っていらした方も多いかもしれません。でもこれは悪循環を止めるために必要なことだったんですね。樹が病気になる-->農薬を撒く-->樹は一時的に立ち直る-->弱る-->化学肥料を撒く-->一時的に立ち直るがまた病気になる-->・・・-->そしてヴィニュロンも病気になる-->・・・

 そんな連鎖をも断ち切った上で、素晴らしいワインを造ろうとしたのだと感じています。


 ドミニク・ラフォンのこのACブルも入荷は少ないものの定点観測を続け、2015年・・凄い味わいになったのを確認しました。またピノ・ノワールもヴォルネイを定点観測していますが、やはりドミニク・ラフォンは結局・・

「何も変わらないし変わりたくない」

と思っているんだと感じます。


 彼の造るヴォルネイやボーヌのワインは、ヴォーヌ=ロマネの偉大なワインたちを見つつ、それらに負けないワインを造りたいと頑張っているのでしょう。ですので、早く飲んでおいしいなんてワインを造るつもりはないんです・・きっと。


 このコラムの下の方には、偉い古い先代の造ったモンラッシェの写真が有るかと思いますが、半世紀経過して今なお成長しているかのように感じる凄い味わいでした。まさに跪いて飲ませていただくかのような荘厳たる空気が流れました。

 シャルドネであれ、ピノ・ノワールであれ・・またACブルも村名も1級も、彼には関係無いんだと感じます。

 このACブルも平気で20年、いや、保存が完璧ならその倍の寿命が有ると思います。勿論上記のモンラッシェのような高みに達する訳もありませんが、そのニュアンスはおそらく持っているとも感じます。是非1本!・・数は無いのでお早めにゲットされてください。ムッチムチの球体を感じられる素晴らしいテクスチュアです。
 
 ムルソーは6本のみ、またようやっと初めていただくことが出来たドミニク・ラフォンのトップワイン、ピュリニー=モンラッシェ1級シャンガンは3本のみの入荷で・・すみません。さすがに飲めませんが、ACブルの仕上がりを見ればそれらの味わいも想像できます。ACブルがコント・ラフォンのムルソー並みで、ACムルソーがムルソー並みじゃぁ・・バランスしませんもんね。

 ようやく楽しくなってきました。兎にも角にも素晴らしいACブルです。ムルソーもピュリニー・シャンガンもぜひご検討くださいませ。


 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【ドミニク・ラフォンの長き血統を表現したリーズナブルラインのACブルです!】

 2014年のACブルゴーニュ・ブランです。今回はかなり頑張ってドミニク・ラフォンのワインを数少ないながらもテイスティングし、理解出来たと思っています。お勧めするからにはある程度個性を掴んだ上で色々と判っていないとできませんからね。

 それでもドミニク・ラフォンと言えば、ドメーヌ・コント・ラフォンのご当主さんですから、一般的には偉大なムルソーと言えば、

「コシュ=デュリ、コント・ラフォン」

で有って、また暗黙にはドーヴネもそうでしょう。


 いずれにしても高額で、少し前まではドーヴネのムルソー・リューディ名でもちょっと頑張れば手が出せる位でしたし、数は無いもののコシュ=デュリのムルソー正規もさほどは高くは無かったと記憶しています。

 ドーヴネやルロワは正規の品質に少々疑いが有り、またコルクが細く、到着直後は大丈夫なのにちゃんと保存していても何故か蝋封のトップから漏れてくると言う・・何だかな~・・な感じです。コシュ=デュリはその人気からか正規も、物凄いアソートをこなさないとそのご尊顔を拝することさえできません。コント・ラフォンも、正規の品質も、またその販売方法にも違和感が有り、これまた中々表には出て来ないと言う状況です。まぁ、皆さんはそんなことは考えたことも無いかもしれません。


 そんな中で、よりリーズナブルにコント・ラフォンのスタイルを判ってもらいたい、もしくは様々な束縛から離れて、新しい自分の自由な表現がしたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」なのでしょう。

 2014年ものは4アイテム開けましたが、そのすべてが「合成(集成)コルク」で、見た感じは高級感も有る滑らかな表面をしています。

 香りの上りは比較的早く、自然派であることはすぐに分かります。透明なミネラリティが多分に有り、柑橘系果実、ナッツ類、ほんの少し色付いた果実や花、やや大振りの石のニュアンスが有ります。

 甘さはほとんど無く、やや内向的なベクトルを持ち、ほんのりオイリーさを感じさせつつの中域で、丸みと潜在的な膨張力を感じさせます。余韻はマッタリと長く、それでもまだやや内向的です。樽のニュアンスは2013年ほどは無く、特筆するべきものでも無い感じです。

 非常にピュアで、奥にナチュラルさが隠れています。「出るぞ・・出るぞ!」と・・、幽霊話のように雰囲気はたっぷり有ります。ムルソー的と言うよりは、やはりムルソーとピュリニーの両方のニュアンスを内包していて、よりクリスタル的な透明さの有る硬いミネラリティはピュリニー的で有り、白や黄色の柑橘系果実が非常に締まった形になっている辺りは、ムルソー=シャルム的なニュアンスで有ると言えます。


 出来自体は2013年を凌ぐでしょう。半面、しっかりしているのでやや硬め・・と言うことになります。3~5年の間にかなり開くようになり、10年を超えると完熟か・・と言うところで、この後20年の長きに渡って楽しめるワインです。


 もし、非常に熟したコント・ラフォンのムルソー辺りを飲む機会が有れば、やはりドミニク・ラフォンのワインはその血を受け継いでいること、そしてその美味しさをさらにアップさせてくれること、間違い無いです。

 さっさと飲んで美味しい・・そういう安易なスタイルでは有りませんが、今飲んでもその良さはたっぷり伝わって来ます。今回は「オイル・サバディーン」の「ブラックペッパー」と「ガーリック」に合わせてみましたが、全く料理せず、そのまんまで相性抜群でした!・・美味しかったです。やはりラフォンは好きだなぁ・・と。ユベール・ラミー2014年の様なベクトルが内にも外にも向いているようなタイプでは無くて、あくまで内を向いた内向的ムルソータイプなんですね。それが徐々に耐えられなくなってくる・・要素を漏らしてしまうようになる・・その姿が何ともエロティックでシャルドネの美味しさの一つかな・・と感じています。是非とも飲んで見て欲しいと思います。価格も今回は頑張りました!お勧めします!


 以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

 待望のドミニク・ラフォン2013年です。今回はシャルドネのみをご案内させていただきます。

 まぁ・・最も・・コント・ラフォンやドミニク・ラフォンのオファーだと言っても、皆さんが喜ぶかどうかは・・微妙ですよね。コント・ラフォンのムルソーは目茶高いですから、それだけでも手を出し辛いところに持ってきて、数年前にエージェント権を入手したところが、まともに卸さないようになってしまいましたんで・・溜め込んでいるんでしょうかね・・。ガゼネタかもしれませんが、どうも東北にあるセラーにたんまりと貯蔵してあるようです。

 知らない方のために少しだけ・・説明しますと、2000年頃を境にコント・ラフォンは当主のドミニクにより、ビオディナミへと栽培方法を変えます。非常にファンの多いコント・ラフォンですが、どうもやはり1990年代までの

「樽の効いたスケールの大きいワイン」

 の評判が良かったんだと思います。樽の風味はほぼ無くなり、よりピュアさが際立つ方向へと向かった訳ですね。


 ですがファンも、昔のラフォンの「大きなワイン」が好きだったようで・・いや、noisy もそんな部分も持ち合わせています・・また、ワインの価格の上昇、そして市中在庫がほぼ無い状況が10年も続きますと、

「ラフォン・・?・・それって・・ボルドーの??」

みたいな笑えない話しも生まれてしまうようになってしまったと言えるかと思います。


 そんな中で、ドミニクはブルゴーニュ南部のマコネーに進出し、ピュアで、よりリーズナブルなシャルドネを世に送り出しますが・・やはり最初のうちは、樹が若いですから、

「凝縮感不足」
 ↓
「新樽も少なめ」

と言う流れになり、今までのファンを取り込めずにいた・・と思うんですね。


 まあ、そんな感じでnoisy は分析していますが、皆さんは美味しければ、そしてリーズナブルなら良い訳ですから・・。

 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2016 Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン

14553
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
  ムルソー(古樹)とピュリニーの下に位置する畑のブドウをブレンドし、9月に瓶詰め。非の打ち所がなく美しいワイン。果実味の素晴らしい表現力、絶妙に丁度良い肉付きと、絶対的な精度。スリルさえ感じる。これ以上の例を想像するのは難しい。
 ドミニク・ラフォンのワインの醸造は、シャトー・ド・ブラニーの大きなセラーに移り、労働環境が大幅に改善しました。雹の結果、2014年は販売できるヴィラージュのヴォルネイやボーヌ・エプノットは手に入りそうにありません。しかし、ドミニクはその不足分を埋め合わせる、素晴らしいボーヌ・ヴィーニュ・フランシュを見つけました。このキュヴェを除き、全ての畑はレ・エレティエール・デュ・コント・ラフォンの栽培チームによって同じ手法で管理されています。ワインは全てディアム30のコルクで打栓されています。
(Jasper Morris. MW - Wine Buyer)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,390 (外税) 
【「美味い!」と・・思わず言ってしまうでしょう!濃密で気品溢れる逸品!ムルソー+ピュリニーを感じさせてくれます!2016年もの、最高です!】
 緻密でマンモス級なミネラリティを持つムルソーと、豪奢な果実を気品あるアロマで表現してくれるピュリニーのニュアンスが見事に融和したかのような味わいのA.C.ブルゴーニュです。2015年ものも最高に旨かったですが、2016年ものの印象は、ポテンシャル的には同じかそれ以上だとしても、かなり違ったものになりました。

 2015年ものはもう・・完全に「ムルソー」でした。A.C.ブルゴーニュと記載のあるムルソー。それで良かったと思います。

 2016年ものはそこに完全にピュリニー的な豪奢な果実と気品が載っているんですね。大理石のようなミネラリティは僅かに後退していると思います。

 なので、厳しい部分・・ミネラリティが厳しいとか、輪郭のグラデュエーションが少ないとかは、その逆になり、果実の風味が増し、気品がより前面に出て来ています。

「このバランスを嫌いな人はいないだろ!」

と突っ込みたくなるような、かなりズルい仕上げだな~・・と言う感じなんですね。滅茶美味しいです!

 しかも価格もほとんど変わらずで行けますので、

「ムルソーの名手、ラフォンのシャルドネを飲める良い機会!」

です。


 まぁ、皆さんは「コント・ラフォン」と聞いても、さして灌漑にふけることも無いかもしれませんが、noisy 達にとってみればその名は神様みたいなものです。樽の利いたムルソーが10~15年ほどで完熟した時のスケールの大きさ、見事な味わいには、何度も感動させられましたし、モンラッシェの持つ凄いパフォーマンスにも驚かされました。

 ビオへの転身とマコン進出、この自身のドメーヌであるドミニク・ラフォンを開始した直後は、若い樹齢の性だったのでしょうか。

「・・あの巨大な味わいはどこに行ってしまったのか?」

と、シャルドネファンをヤキモキさせていたと思いますが、

「やっぱりラフォンはラフォン!」

と、以前の姿にナチュラルさの良い部分のみをトッピングさせ、完全復活したんじゃないかと思っています。

 そうは言ってもドメーヌ・コント・ラフォンのワインは簡単には買えませんので厳しいですけどね。

 非常に美味しいです。今回はムルソーは飲めそうもないです。2016年ものは、シャルドネはどうやら「グレートイヤー」と言って良いと思います・・が、ご存じの通り、数は少ない!・・是非飲んで欲しいと思います。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨い!90年代のコント・ラフォンのムルソーを立体感を増大させて復活させたような素晴らしい味わいです!さっさと飲んでみましょう!】

 来た!来ました!待ってました~!やっぱりラフォンのシャルドネはこうじゃないと!・・と、言いたくは無いけれどツイツイ心がそう思ってしまうんですね・・。


 確かに2015年は糖分も乗り、良い葡萄が採れたヴィンテージでは有りますが、ドメーヌ・ドミニク・ラフォンが始まって早や10年、リリースが8年目になり、葡萄の樹の樹齢も上がり、ようやく良い状況になってきたのかと見受けられます。

 これ、全くのムルソーですよ。ブラインドなら誰もACブルだとは認識できないでしょう。しかも、1990年代のドメーヌ・コント・ラフォン全盛期の、あの重量感たっぷり、ねっとりで、さらにはそれをある程度熟成させて飲んだ時の印象にソックリです!

 ハード過ぎないミネラリティ、酸の豊かな美味しさ、僅かに蜜っぽく、奥にオイリーさを湛えた頬っぺたの落ちそうなムルソーの味わいが再現されています。勿論その1990年代のムルソーには無かった表情の3D化がビオ転向により、よりハッキリと感じられ、アロマのスピードも非常に早く太く、ノーズに飛び込んできます。抜栓後すぐに・・飛び込んでくるアロマは柑橘、樽・・・そう、ほんのりと樽のニュアンスが感じられ、また全くクドク無く、品格たっぷりなその存在に有頂天になってしまいました!いや~・・素晴らしいです!これは必買です。


 思い起こせば、noisy も、また古くからのワインファン達も勘違いをしていたのでしょう。

「コント・ラフォンはどこに行っちゃったんだ?・・」

と思っていたファンは多いはずです。


「無理してビオにしなくても・・」

なんて思っていらした方も多いかもしれません。でもこれは悪循環を止めるために必要なことだったんですね。樹が病気になる-->農薬を撒く-->樹は一時的に立ち直る-->弱る-->化学肥料を撒く-->一時的に立ち直るがまた病気になる-->・・・-->そしてヴィニュロンも病気になる-->・・・

 そんな連鎖をも断ち切った上で、素晴らしいワインを造ろうとしたのだと感じています。


 ドミニク・ラフォンのこのACブルも入荷は少ないものの定点観測を続け、2015年・・凄い味わいになったのを確認しました。またピノ・ノワールもヴォルネイを定点観測していますが、やはりドミニク・ラフォンは結局・・

「何も変わらないし変わりたくない」

と思っているんだと感じます。


 彼の造るヴォルネイやボーヌのワインは、ヴォーヌ=ロマネの偉大なワインたちを見つつ、それらに負けないワインを造りたいと頑張っているのでしょう。ですので、早く飲んでおいしいなんてワインを造るつもりはないんです・・きっと。


 このコラムの下の方には、偉い古い先代の造ったモンラッシェの写真が有るかと思いますが、半世紀経過して今なお成長しているかのように感じる凄い味わいでした。まさに跪いて飲ませていただくかのような荘厳たる空気が流れました。

 シャルドネであれ、ピノ・ノワールであれ・・またACブルも村名も1級も、彼には関係無いんだと感じます。

 このACブルも平気で20年、いや、保存が完璧ならその倍の寿命が有ると思います。勿論上記のモンラッシェのような高みに達する訳もありませんが、そのニュアンスはおそらく持っているとも感じます。是非1本!・・数は無いのでお早めにゲットされてください。ムッチムチの球体を感じられる素晴らしいテクスチュアです。
 
 ムルソーは6本のみ、またようやっと初めていただくことが出来たドミニク・ラフォンのトップワイン、ピュリニー=モンラッシェ1級シャンガンは3本のみの入荷で・・すみません。さすがに飲めませんが、ACブルの仕上がりを見ればそれらの味わいも想像できます。ACブルがコント・ラフォンのムルソー並みで、ACムルソーがムルソー並みじゃぁ・・バランスしませんもんね。

 ようやく楽しくなってきました。兎にも角にも素晴らしいACブルです。ムルソーもピュリニー・シャンガンもぜひご検討くださいませ。


 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【ドミニク・ラフォンの長き血統を表現したリーズナブルラインのACブルです!】

 2014年のACブルゴーニュ・ブランです。今回はかなり頑張ってドミニク・ラフォンのワインを数少ないながらもテイスティングし、理解出来たと思っています。お勧めするからにはある程度個性を掴んだ上で色々と判っていないとできませんからね。

 それでもドミニク・ラフォンと言えば、ドメーヌ・コント・ラフォンのご当主さんですから、一般的には偉大なムルソーと言えば、

「コシュ=デュリ、コント・ラフォン」

で有って、また暗黙にはドーヴネもそうでしょう。


 いずれにしても高額で、少し前まではドーヴネのムルソー・リューディ名でもちょっと頑張れば手が出せる位でしたし、数は無いもののコシュ=デュリのムルソー正規もさほどは高くは無かったと記憶しています。

 ドーヴネやルロワは正規の品質に少々疑いが有り、またコルクが細く、到着直後は大丈夫なのにちゃんと保存していても何故か蝋封のトップから漏れてくると言う・・何だかな~・・な感じです。コシュ=デュリはその人気からか正規も、物凄いアソートをこなさないとそのご尊顔を拝することさえできません。コント・ラフォンも、正規の品質も、またその販売方法にも違和感が有り、これまた中々表には出て来ないと言う状況です。まぁ、皆さんはそんなことは考えたことも無いかもしれません。


 そんな中で、よりリーズナブルにコント・ラフォンのスタイルを判ってもらいたい、もしくは様々な束縛から離れて、新しい自分の自由な表現がしたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」なのでしょう。

 2014年ものは4アイテム開けましたが、そのすべてが「合成(集成)コルク」で、見た感じは高級感も有る滑らかな表面をしています。

 香りの上りは比較的早く、自然派であることはすぐに分かります。透明なミネラリティが多分に有り、柑橘系果実、ナッツ類、ほんの少し色付いた果実や花、やや大振りの石のニュアンスが有ります。

 甘さはほとんど無く、やや内向的なベクトルを持ち、ほんのりオイリーさを感じさせつつの中域で、丸みと潜在的な膨張力を感じさせます。余韻はマッタリと長く、それでもまだやや内向的です。樽のニュアンスは2013年ほどは無く、特筆するべきものでも無い感じです。

 非常にピュアで、奥にナチュラルさが隠れています。「出るぞ・・出るぞ!」と・・、幽霊話のように雰囲気はたっぷり有ります。ムルソー的と言うよりは、やはりムルソーとピュリニーの両方のニュアンスを内包していて、よりクリスタル的な透明さの有る硬いミネラリティはピュリニー的で有り、白や黄色の柑橘系果実が非常に締まった形になっている辺りは、ムルソー=シャルム的なニュアンスで有ると言えます。


 出来自体は2013年を凌ぐでしょう。半面、しっかりしているのでやや硬め・・と言うことになります。3~5年の間にかなり開くようになり、10年を超えると完熟か・・と言うところで、この後20年の長きに渡って楽しめるワインです。


 もし、非常に熟したコント・ラフォンのムルソー辺りを飲む機会が有れば、やはりドミニク・ラフォンのワインはその血を受け継いでいること、そしてその美味しさをさらにアップさせてくれること、間違い無いです。

 さっさと飲んで美味しい・・そういう安易なスタイルでは有りませんが、今飲んでもその良さはたっぷり伝わって来ます。今回は「オイル・サバディーン」の「ブラックペッパー」と「ガーリック」に合わせてみましたが、全く料理せず、そのまんまで相性抜群でした!・・美味しかったです。やはりラフォンは好きだなぁ・・と。ユベール・ラミー2014年の様なベクトルが内にも外にも向いているようなタイプでは無くて、あくまで内を向いた内向的ムルソータイプなんですね。それが徐々に耐えられなくなってくる・・要素を漏らしてしまうようになる・・その姿が何ともエロティックでシャルドネの美味しさの一つかな・・と感じています。是非とも飲んで見て欲しいと思います。価格も今回は頑張りました!お勧めします!


 以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

 待望のドミニク・ラフォン2013年です。今回はシャルドネのみをご案内させていただきます。

 まぁ・・最も・・コント・ラフォンやドミニク・ラフォンのオファーだと言っても、皆さんが喜ぶかどうかは・・微妙ですよね。コント・ラフォンのムルソーは目茶高いですから、それだけでも手を出し辛いところに持ってきて、数年前にエージェント権を入手したところが、まともに卸さないようになってしまいましたんで・・溜め込んでいるんでしょうかね・・。ガゼネタかもしれませんが、どうも東北にあるセラーにたんまりと貯蔵してあるようです。

 知らない方のために少しだけ・・説明しますと、2000年頃を境にコント・ラフォンは当主のドミニクにより、ビオディナミへと栽培方法を変えます。非常にファンの多いコント・ラフォンですが、どうもやはり1990年代までの

「樽の効いたスケールの大きいワイン」

 の評判が良かったんだと思います。樽の風味はほぼ無くなり、よりピュアさが際立つ方向へと向かった訳ですね。


 ですがファンも、昔のラフォンの「大きなワイン」が好きだったようで・・いや、noisy もそんな部分も持ち合わせています・・また、ワインの価格の上昇、そして市中在庫がほぼ無い状況が10年も続きますと、

「ラフォン・・?・・それって・・ボルドーの??」

みたいな笑えない話しも生まれてしまうようになってしまったと言えるかと思います。


 そんな中で、ドミニクはブルゴーニュ南部のマコネーに進出し、ピュアで、よりリーズナブルなシャルドネを世に送り出しますが・・やはり最初のうちは、樹が若いですから、

「凝縮感不足」
 ↓
「新樽も少なめ」

と言う流れになり、今までのファンを取り込めずにいた・・と思うんですね。


 まあ、そんな感じでnoisy は分析していますが、皆さんは美味しければ、そしてリーズナブルなら良い訳ですから・・。

 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2016 Meursault
ムルソー

14556
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
ドメーヌ・デ・コント・ラフォンのムルソーで使用されていたラ・プティ・モンターニュの葡萄で造られます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,900 (外税) 
【現時点では飲めていませんが、偉大なヴィンテージになったと想像されるプティ・モンターニュのムルソー2016年です!】
 何せ2016年ものですから、極少量しか入荷しないのは仕方が無いですよね。このムルソーは今のところ6本のみ・・もしかするとキャンセルが有ればもう少しいただけるかもしれませんが、レ・ナルヴォーとか、ピュリニー1級レ・シャンガンなどは入荷は望めません。赤にしてもこの2016年はヴォルネイ1級群も入荷無しです。

 ただ、余りに素晴らしいドミニク・ラフォンのA.C.ブルは何とか24本確保出来ましたので、それだけが救いかな・・と思っています。

 このドミニク・ラフォンのムルソーは、以前はドメーヌ・コント・ラフォンのムルソーに混ぜられていたものを、ドミニク・ラフォン自身がフェルマージュをしていると言う・・ちょっと込み入った話しになっています。

 この何年かは飲めていました。2015年ものなどはもう、90年台の偉大なコント・ラフォンのムルソーを彷彿とさせる見事なスタイルでした。その継承は2016年のA.C.ブルを飲みましたので・・しっかりされていると感じます。

 非常に少ないので・・今回は残念ですがテイスティングせずにご案内いたします。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【コント・ラフォンのムルソーに使用されていた葡萄で造られたドミニク・ラフォンのムルソーです!マンモス・ミネラリティ!!】

 美味しいですね。リューディはラ・プティ・モンターニュだそうで、岩場的なミネラリティをたっぷり感じます。カメラを変えた関係で2013年とは色合いが比較し辛いですが・・。

 より凝縮感が有り、クリスタル系の透明で硬いツヤツヤしたミネラリティと、真っ白な小粒の石灰が岩になったようなミネラリティが交錯します。

 オイリーさや果実はたっぷり有りますが、ACブルゴーニュ同様、ベクトルは内向きです。これって、おそらくコント・ラフォンのムルソー系の特徴かもしれませんね。むしろこれこそが「密度感」を感じさせてくれるのでしょう。

 もしドミニクが一念発起してアンフォラを使い出したら、この向きが180度変わって、リリース直後から滅茶美味しくなるんじゃないかと思います。半面、開放し続けるでしょうから寿命は短くなるかな?・・判りませんが・・。

 この高質で硬質な男っぽいムルソースタイルですが、例えばイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソーのようには「厳し過ぎるほどのミネラリティ」のようには伝わってこないですね。

 もしくは、マルトノにはナルヴォーが有りますが、これはま~・・物凄いミネラル感を外向きなベクトルで持っています。

 ラ・プティ・モンターニュはその下部に近い部分かと思いますので、似ているのか?と思うとそうでは無くて、大理石を思わせるカッチカチの、少し模様の有るようなミネラリティじゃ無くて、もっと透明感の有るものと白いもののブレンドのように思います。

 ニュアンスはほぼコント・ラフォンのムルソーに酷似していて、もし比較テイスティングしていたとしても、どっちがどっちか、当てるのは至難の業でしょう。それほどに2014年ムルソーの仕上がりは良いと言えます。

 もっとも、

「今飲んで滅茶苦茶美味しいか?」

・・と問われると、


「・・・あなたがどれだけブルゴーニュのシャルドネを愛しているかに寄るかな・・」

と答えるでしょう。


 ムルソーはやはりこの素晴らしい質と量のミネラリティを感じてこその味わいであって、緩みなどは期待していないんですね。それならピュリニーやシャサーニュを飲むべきで有り、格を落としてACブルで我慢すべきなのでしょう。

 いずれにしても、素晴らしい2014年でした。2013年を確実にしのぐと思います。色々と各評論家さんのコメントなども探してみましたが、ほぼ見つかりませんね。美味しいと思います!是非ご検討くださいませ!

 


 以下は2013年もののレヴューです。
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【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

(略)
 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2015 Beaune 1er Cru les Greves
ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・グレーヴ

13584
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ボーヌ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!村の中央部にあるフィネスたっぷりのエレガント系、素晴らしい1級畑です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,800 (外税) 
【ドミニク・ラフォンのピノ・ノワール2015年は、2014年以前までのスタイルを継承、大柄な本格派を目指しています!】
 ここまでハッキリしていると非常に判りやすいですね。例えばヴォルネイの大御所ダンジェルヴィーユさん、昨今は誰が飲んでも美味しいと即断できる、非常に外向的で近代的な造りをしています。なので、畑のポテンシャルがそのままに、即、伝わって来ますす、シャンパンとかクロ・デ・デュックなどを口にできる機会に恵まれれば、必ずやファンになってしまうような魅力が有ります。

 かたやムルソーの大御所で、ムルソーと言えばコント・ラフォンかコシュ=デュリか・・と言われる造り手ですが、昨今はコシュ=デュリさんに間を空けられたような感じになっています。

 そのムルソーの大御所が自分のワインを造りたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」ですから、noisy 的には、

「ビオディナミに特化し、オーソドックスなスタイルを捨て、近代的なスタイルに向かうのか?」

と思っていたんですね。そもそもドミニク・ラフォンのワインも数量はいただけないので、赤でさえ、さしては
飲めなかった訳です。


「それじゃいかんだろう・・」

と言うことで、2014年は無理をして入荷アイテム全て開けてしまったんですが、2015年はさすがに全部開けられないにせよ、見えて来たものが有ります。それは、上記とは違って、

「ビオディナミに特化し、昔のスタイルに戻ることに尽力する!」

と言うことなんですね。


 それはシャルドネでも同じことです。2015年のドミニク・ラフォンのACブルは、圧巻の仕上がりですが・・ここではシャルドネの話しはしません。

 2015年のヴォルネイは非常にクラシックです。思いっきりドライで思いっきりピュアで思いっきり目が詰まっています。伸びやかで軽快、エレガントで雅な飲みやすいヴォルネイでは有りません。

 例えばヴォーヌ=ロマネのシルヴァン・カティアールを思い浮かべてください。もしくはボーヌならカミーユ・ジルーです。でもシルヴァン・カティアールの方が近いかな?と思います。クラシックで重厚、リリースしてすぐ飲むタイプではなく、クラスにも拠りますが3~8年ほど熟成させる必要のあるタイプなんですね。おそらく炭酸ガスの充填とかドライアイスとかの使用は「嫌い」なんでしょう。そのような手法は取りたくない・・と言うような気持ちが伝わって来ます。

「・・ナチュラルでは無いから・・」

なのでしょう。


 しかし、このようなワインこそが本物なんだとも言えます。ほんの僅かに甘みを残し、飲みやすくすることさえ拒否しています。濃密で複雑性高く、超ドライで高質です。その分、リリース直後のこのタイミングは厳しいものも有り、さっさと開けて「とても美味しい」とは言い辛い面が有りますが、リアルワインガイドで言う、「ポテンシャル点」は高いです。


 色合いも深淵さが出ていますよね。美しい色合いに、真面目さが映り込んでいるかのように見えます。丹精して育てた健康な葡萄で、ヴォルネイの深い味わいを追求しています。

 このワインは3年置いてください。驚くべき成長を見せるでしょう。ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ1級サントノ・デュ・ミリューの味わいのライン上にあるワインです。


 今回の2015年ものでは開けてはいない、ボーヌ1級ヴィーニュ・フランシュ、ボーヌ1級エプノット、ボーヌ1級レ・グレーヴ につきましても、全く同じライン上にあると言えるかと思いますので、このヴォルネイのコラム、及び2014年もののレヴューをご参考にされてください。基本的にヴィーニュ・フランシュは肉が有りややコッテリ系、エプノットはポマールのプティ・エプノに連なる畑ですのでほんのりポマール的、レ・グレーヴは持っている畑の上下で若干印象は異なるものの、軽やかで華やか、エレガント系の味わいです。ご検討くださいませ!






 以下は2014年以前のレヴューです。
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【ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのトップを目指している!・・と感じさせてくれるような物凄いエネルギーの塊です!】

 2014年ものでいただけたドミニク・ラフォンの赤は、

「ボーヌ1級・ヴィーニュ・フランシュ」
「ヴォルネイ」
「ヴォルネイ1級・レ・リュレ」
の3アイテムです。

 3本ずつの入荷でしたので合計で9本、内2本飲んじゃいましたんで・・(^^;; 大赤字です。このテイスティング分は上乗せにはなっていませんで、実際は結構・・厳しいです。

 それでもまぁ、中身を判らず販売するのは性に合わないので、一度はちゃんと向き合わないといかんと・・思っていた部分が大きく、仕方が無いかなぁ・・と。でも飲んでみてかなり理解は深まったと思います。

 ドミニク・ラフォンの白、シャルドネについては、コント・ラフォンやゼリティエ・ラフォンのテイスティングからだいぶ理解できていると自認していましたが、ピノ・ノワールについては、コント・ラフォンもヴォルネイのサントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは非常に希少ですし、ゼリティエ・ラフォンは無いしで、この何年かで4本ほどしか飲めていない訳ですね。なので、今回のテイスティングで見えて来たことをお話しできればと思います。

 ドミニク・ラフォンは、コート・ド・ボーヌのピノ・ノワールだからと言って、軽く仕上げて飲み易く、もしくは早くから美味しく、さらには安易なワインにはしたくない・・との意識が有ると思います。

 それはドメーヌ・コント・ラフォンの前述のピノ・ノワールとも同様のスタイルなのでしょう。リリース直後に・・、

「今でも滅茶苦茶美味しい!」

などとテイスティングコメントを書かれるようなワインを造っていない・・歴史に残るような大きな構造のしっかりしたピノ・ノワールを造りたい・・そのように思っているんじゃないでしょうか。そのようにnoisy には感じました。

 ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュは1級畑で、ポマールと引っ付いた、かなりポマール寄りの味わいがする豊かなピノ・ノワールです。価格はヴォルネイ村名と同じですのでお買い得感は有ると思います。

 よっぽど葡萄が良かったんでしょう。それで20年以上は軽く持つ、スーパーボーヌ1級に成ってます・・。反対に言えば、今飲むのはちょっと辛いです。

 まぁ、そう書いてしまうとまず売れなくなってしまうんですが、構造は非常に豊かです。例えば非常に有名なヴィーニュ・フランシュと言えば「ルイ・ジャド」が看板の一つにしている訳ですが、タイトに締まって硬いルイ・ジャドに対し、やはりビオ系らしく、香りのスピードの速い、豊かで柔らかでたっぷりしたポマールチックなボディに、ボーヌ1級らしい細やかなヒダの有るテクスチュア、グラマラスだが贅肉の無い引き締まった酒躯をしています。余韻にはブラックベリー風果実を感じさせつつ、かなり長く果実を感じさせてくれます。かなりの出来です。

 しかしながら、先にも書きましたように、「今飲んで」のポイントを高くする訳には・・リアルワインガイドのテイスターとしては・・出来ません。それは矜持に反しますし、さっさと開けられてガッカリするお客さんの顔は見たくない・・(^^;;

 ですが、3年経つとかなりまとまって来ると感じられ、5年後からは、「おっ!」と言っていただけるんじゃないかと思います。何しろピュアですし、非常に素性の真っすぐな性格です。その上で高ポテンシャルですから。まぁ、2本の在庫じゃ何とやら・・では有ります。


 ヴォルネイ村名は、ヴィーニュ・フランシュと同価格ですが、ポテンシャルでヴィーニュ・フランシュに届かず、しかし楽観的な、早いうちからの美味しさに長けています。「今飲んで」のポイントは確実にヴィーニュ・フランシュを超え、ポテンシャル点で僅かに届かないか・・と言う感じでしょう。

 果実はたっぷりながらもポマール風のヴィーニュ・フランシュに対し、こちらはモロにヴォルネイです。ベリーやチェリーの果実がたんまり、ドライでややタイトですが密度が有って、その美味しさで飲めてしまいます。中域の膨らみも今から適度に有り、終息にはダークなチェリーを長く感じさせてくれます。これは落ち着かせたら飲んでも良いか・・と思いますが、寿命自体は20年ほどは有るでしょう。


 この2つのワインを飲んでみると、やはり・・

「尻軽なピノ・ノワールを造るつもりは無い!」

と思います。


 ドミニク・ラフォンが目指しているのは、かつてアンドレ・ラモネがクロ・ド・ラ・ブードリオットをボーヌのロマネ=コンティだと言ったように、D.R.C.で有り、ルロワで有るのでしょう。

 左の写真は、今まで何度か登場していますが、1970年もののコント・ラフォンのモンラッシェです。まぁ、たまげたワインでした。50年近くも経っているのに、抜栓して3時間たっても、まだまだ・・です。自然と頭が下がって来ちゃいます。

 そんなモンラッシェと同様に、ドミニク・ラフォンはどんなワインでも、全く手を抜くことをしないです。ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュも、ヴォルネイも、自分の全精力をつぎ込んでいるように思えます。

 だから味わいは物凄く「エネルギッシュ」です。全然、濃くは無いですよ、密度感はかなり有りますが・・。それにムルソーやACブルのように、要素の向きが内向き・・と言う風ではないです。どっちの方向にも向いています。その上で、かなりのエナジーを感じる味わいなんですね。是非ご検討いただきたいワインです。


 因みに・・ヴォルネイ1級レ・リュレも、売れずに残っていたら飲んでしまうかもしれません。ドミニク・ラフォンのラインナップではほぼトップのキュヴェです。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は2013年もの以前のレヴューです。
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【素晴らしい果実感!ピュアです!目茶美味しいです!】

 コント・ラフォンと言われるとどうしてもシャルドネのイメージが強いですが、実は素晴らしいピノ・ノワールも造っていて、ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは、長熟で官能的な味わいです。ムルソー側にあるヴォルネイのシャルドネはムルソーのアペラシオンになりますから、実はラフォンにとっても「本拠のワイン」なんですね。シャルドネで成功したコント・ラフォンも、PKさんには、

「シャルドネは第一人者だが赤の上達はもう少し時間が掛かるかも」

などと言われていた時期も有りました。

 もっともコント・ラフォンのワインは高価ですから、そう易々とは飲めない環境に有りましたし、数も無かったですから、ほとんどの方々も検証が出来なかったと思います。基本、サントノー・デュ・ミリューは10年、シャンパン他は3~5年経過してから・・が良いと思います。


 このドメーヌ・ドミニク・ラフォンのラインですが、今回はベースのヴォルネイを・・ようやく飲んでみました。2011年、2012年は輸入自体が少なかったので、結局 noisy も入手できず、ヴォルネイも2009年以来の入荷です。とても飲める入荷量では無いんですが、将来を考え・・無理にも飲んでみました。でも飲んでみて・・良かったです。

 非常にしなやかで大柄、ピュアさと官能感に溢れた素晴らしいヴォルネイでした。エキスもしっかり出ているんですが、肉がちゃんと有るんですね。果実に置き換えるとすると、ジュースだけでは無く、果肉感も有る・・んです。

 例えば似たようにポマール・ヴォルネイで育ったニコラ・ポテル、ロッシュ・ド・ベレーヌのヴォルネイは、エキスがしっかり出た完全エキスな味わいです。伸びやかですが肉は無い・・。しかし同じくドメーヌ・ド・ベレーヌの上級キュヴェには肉がちゃんと有るんですね。

 何でそう感じるのかは判らないんですが、そんなドミニク・ラフォンのヴォルネイも、飲み始めて30分ほど経過すると凄く変化してきます。ピュアな果実と果肉が全面を占めていたスタイルから徐々に官能的なアロマが漂い出します。それと同時に「肉」を感じていた部分が無くなり、非常にエキシーになってくる・・滑らかで妖艶で・・そしてピュアなんです。

 ドミニク・ラフォンはビオですが、揮発酸的危険な部分はほぼゼロです。皆無と言って良いかもしれません。しかしそのピュアなニュアンスはSO2の少なさにも要因が在りますから、抜栓後の香りのスピードは速いし変化も早い・・と言うことになります。どんどん良くなる法華の太鼓・・です。

 果実もチェリーのニュアンスで始まりますが、徐々に色濃くなり、ヴォーヌ=ロマネのような皮革感、スパイスも出てきます。単にピュアだというのでは無く、ポテンシャルも高いことが伺えます。


 今飲んでも美味しいです。ビオですから・・早飲みしても開きが早く、追い付いてくれます。しかし、自然派ワインを特別視していたとしても、「一般的なブルゴーニュワイン」の範疇から外れていないので、自然派嫌いの方でも守備範囲内と言えるでしょう。


 ここまで仕上がりが良いと1級レ・リュレ、ボーヌ1級エプノットも期待大ですが・・残念ながら今回 noisy は飲めません。お客様には是非飲んでみて欲しいと思います。貴重なドミニク・ラフォンです!



 赤紫の、実に美しい色合いです。輝きが判るでしょうか? なんとドミニク・ラフォンのファースト・ヴィンテージと新ヴィンテージのピノ・ノワールが入手できました!ラッキーでした!・・・
 早速ファーストの2008年のヴォルネイ村名を飲んでみると・・・とても重厚で厚みのあるボディ、やや黒みの入ったチェリーのニュアンス、煙、滑らかで、比較的果実の力の強い、美味しいピノ・ノワールでした。到着直後のテイスティングでしたので、やや荒れてはいましたが、少し休養を与えてあげると、さらにエレガンスも出てくるはずです。 印象的には、ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ=サントノ・デュ・ミリューの小型版のような感じで、例えば同じヴォルネイの、ニコラ・ポテルとは違う感じです。ニコラの方がより軽やかさを感じますが、むしろ、以前のドメーヌ・ド・ラ・プスドールのワインに似ているかもしれません。

 また、数的に全く無いので飲んではいませんが、2008年、2010年のヴォルネイ・レ・リュレは、さらに煌きを持った味わいかと想像します。こちらはおそらく新樽を使用して造られたトップワインで、むしろコント・ラフォンのヴォルネイ・シリーズ以上の気品あるポテンシャルを持っていると思います。

 お買い得なのはボーヌ1級レ・ゼプノット。ポマール・エプノの北隣、クロ・デ・ムーシュの下部と言う絶好のロケーションから、ポマールより僅かにエレガントな味わいになっていると想像します。

 なお、2010年ヴォルネイ・レ・リュレのエチケット上部には、わずかですが汚れが有ります。おそらく割れたボトルから滲みた液体が移った感じで酷いものではありません。気になる方は申し訳有りませんがご遠慮ください。中身に影響は全く有りません。

 2012年ものまでは、おそらく品数が増えることは無いでしょう。今回、白ワインが全く来なかったので・・残念ですが、2010年ものが入っただけで感謝です。ご検討ください!

以下は以前のコメントです。参考になるでしょうか・・
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【目茶ピュアなワインでした!しかもラフォンらしいムルソー的ニュアンスもバッチリです!(サン=ヴェラン)】

 サン=ヴェラン・・飲んじゃいました。全部で3ケースにも満たない数量しか無いんです。それでもまあ、良く分けていただけたなぁ・・と云う感じですよ。コント・ラフォンに特別の思いの無い方には判らないかもしれませんが!

 その昔、コント・ラフォンはジャー ディンさんの輸入でした。超高級ブルゴーニュでしたんで、今と変らず価格は高かったし、入手難でした。何故かブローカー経由の輸入物には澱が有り、国内物には無かったです。こんなことを言ってましたが、どこかのサイトで、ドミニクに聞いたら、「フィルターの有無の区別はしてない」と言ってたとのこと・・。まあ、本当のことを知らないのか、言わないのか、今はそのようにしてないのかは判りませんが、少なくとも90年台以前はそのように思えましたよ。やたらクリアなものと旨みたっぷりのものが同名で存在したんで、飲めば誰でも判る事ですんで・・はい。そりゃあもう、コント・ラフォンが飲めるとなったら、
「ほいほい、絶対に行きます!」
てなもんで、ニコニコしながら出かけたもんですよ。あの、濃厚でねっとりした感涙を呼び起こすようなムルソーに、久しぶりに出会えるとなったらね~!

 ムルソー村名でも凄いご馳走なのに、ジュヌヴリやシャルム、ペリエールが出るとなったら・・そりゃあ仕事ほっぽりだして出かけました!・・・まだワインのワ 位しか知らなかった若造の頃の話しでは有ります。なので、
「コント・ラフォン」
とか、
「ドミニク・ラフォン」
なんてフレーズを聞いちゃうと、パブロフの犬状態に、よだれが出て来てしまうんです。


 サン=ヴェランはどうやら2009年のみのリリースみたいですね。ヴィレ=クレッセ同様に2010年以降はドミニク自身の手から離れるようです。まあ、コート・ドールからの距離もそれなり有るので、自分で造るのは大変だから・・と云うことなのでしょう。でも、やはり御大ドミニクによるワインだと云うことは、2009年ヴィレ=クレッセ以上に溢れています。そう、抜栓直後など、ラフォンのムルソーにそっくりなんですよ!それも2000年以前のコント・ラフォンのムルソーに、ビオ的なニュアンスが加わっているような感じで、実に肉厚、高貴、ねっとりしています!実に旨いです。時間が経過してくると、まだ溶けきれていない樽のニュアンスが飛び、奥に有ったデリシャスなフルーツの構造が出てきます。サン=ヴェランとは思えない・・むしろ、冷ややかに仕上がった出来の良いプイィ=フュイッセのようなニュアンスなんですね。数が無いのでとりあえず1本ずつでお願いします。このプライスなら良いでしょ?

 ムルソー村名は何故かロットに無かったので、白はトップのピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャンガンです。こちらはルフレーヴさんで有名なフォラティエールの上部(西側)に有り、あのトリュフィエールに接しています。涼しげで、ミネラルに富み、独特の香りを持ち、ピュリニーの中では硬質な部類に入ると思いますが、むしろムルソー本拠のドミニク・ラフォンにとっては好都合でしょう。飲んではいませんが最高のポテンシャルを持っていると思います。

 是非飲んでみたいのはヴォルネイ村名です。こちらは安いし、ドミニクのピノ・ノワールに対する考え方がモロに出ているはずだから・・です。飲まれた方の印象は・・めちゃくちゃ綺麗系のピノ・・だそうです。

 ボーヌのレ・ゼプノットは、ポマールのプティ・エプノ(レ・ゼプノ)のお隣です。この辺りはゼプノットだったり、ゼプノーだったり、ゼプノだったりするんですが、まあ、語源は同じでしょうし、村は違えども似たようなニュアンスだと思われます。比較的力強さを持つポマール的鉄っぽいニュアンスのピノでしょう。ヴォルネイとほとんど価格は変りません。

 ピノのトップに君臨するのはヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・リュレです。こちらはヴォルネイの南部にあり、1級レ・カイユレに接するリューディです。ムルソー村にあるコント・ラフォンご自慢のサントノー・デュ・ミリューのような目茶逞しいタイプでは無いと思われます。エレガントさにどれだけドミニク味を加味したのか・・気になるところです。

 実際のところは、飲めていないので詳細を掴みかねますが、そこはラフォンですから・・・しかも、自分の造りたいように造ったブルゴーニュですから、かなりいい線まで来ているはずです。サン=ヴェランを飲んで確信しました。ヴォーヌ=ロマネよりも高価に取引されていたというヴォルネイの・・・いやコート・ド・ボーヌ復権の台風の目になるかもしれません。是非ご検討ください。


2015 Meursault
ムルソー

13586
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン
お一人様1本限定

■正規代理店商品です!エチケット左角に4~7mmほどの欠損が有ります。ご了承くださいませ。
ドメーヌ・コント・ラフォンのムルソーで使用されていたラ・プティ・モンターニュの葡萄で造られます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,350 (外税) 
【コント・ラフォンのムルソーに使用されていた葡萄で造られたドミニク・ラフォンのムルソーです!マンモス・ミネラリティ!!】
 美味しいですね。リューディはラ・プティ・モンターニュだそうで、岩場的なミネラリティをたっぷり感じます。カメラを変えた関係で2013年とは色合いが比較し辛いですが・・。

 より凝縮感が有り、クリスタル系の透明で硬いツヤツヤしたミネラリティと、真っ白な小粒の石灰が岩になったようなミネラリティが交錯します。

 オイリーさや果実はたっぷり有りますが、ACブルゴーニュ同様、ベクトルは内向きです。これって、おそらくコント・ラフォンのムルソー系の特徴かもしれませんね。むしろこれこそが「密度感」を感じさせてくれるのでしょう。

 もしドミニクが一念発起してアンフォラを使い出したら、この向きが180度変わって、リリース直後から滅茶美味しくなるんじゃないかと思います。半面、開放し続けるでしょうから寿命は短くなるかな?・・判りませんが・・。

 この高質で硬質な男っぽいムルソースタイルですが、例えばイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソーのようには「厳し過ぎるほどのミネラリティ」のようには伝わってこないですね。

 もしくは、マルトノにはナルヴォーが有りますが、これはま~・・物凄いミネラル感を外向きなベクトルで持っています。

 ラ・プティ・モンターニュはその下部に近い部分かと思いますので、似ているのか?と思うとそうでは無くて、大理石を思わせるカッチカチの、少し模様の有るようなミネラリティじゃ無くて、もっと透明感の有るものと白いもののブレンドのように思います。

 ニュアンスはほぼコント・ラフォンのムルソーに酷似していて、もし比較テイスティングしていたとしても、どっちがどっちか、当てるのは至難の業でしょう。それほどに2014年ムルソーの仕上がりは良いと言えます。

 もっとも、

「今飲んで滅茶苦茶美味しいか?」

・・と問われると、


「・・・あなたがどれだけブルゴーニュのシャルドネを愛しているかに寄るかな・・」

と答えるでしょう。


 ムルソーはやはりこの素晴らしい質と量のミネラリティを感じてこその味わいであって、緩みなどは期待していないんですね。それならピュリニーやシャサーニュを飲むべきで有り、格を落としてACブルで我慢すべきなのでしょう。

 いずれにしても、素晴らしい2014年でした。2013年を確実にしのぐと思います。色々と各評論家さんのコメントなども探してみましたが、ほぼ見つかりませんね。美味しいと思います!是非ご検討くださいませ!

 


 以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

(略)
 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2015 Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン

13580
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン
お一人様1本限定

◆◆◆お一人様1本限定です。
■正規代理店商品です!
  ムルソー(古樹)とピュリニーの下に位置する畑のブドウをブレンドし、9月に瓶詰め。非の打ち所がなく美しいワイン。果実味の素晴らしい表現力、絶妙に丁度良い肉付きと、絶対的な精度。スリルさえ感じる。これ以上の例を想像するのは難しい。
 ドミニク・ラフォンのワインの醸造は、シャトー・ド・ブラニーの大きなセラーに移り、労働環境が大幅に改善しました。雹の結果、2014年は販売できるヴィラージュのヴォルネイやボーヌ・エプノットは手に入りそうにありません。しかし、ドミニクはその不足分を埋め合わせる、素晴らしいボーヌ・ヴィーニュ・フランシュを見つけました。このキュヴェを除き、全ての畑はレ・エレティエール・デュ・コント・ラフォンの栽培チームによって同じ手法で管理されています。今年から、ワインは全てディアム30のコルクで打栓されています。
(Jasper Morris. MW - Wine Buyer)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,500 (外税) 
【べらぼうに旨い!90年代のコント・ラフォンのムルソーを立体感を増大させて復活させたような素晴らしい味わいです!さっさと飲んでみましょう!】
 来た!来ました!待ってました~!やっぱりラフォンのシャルドネはこうじゃないと!・・と、言いたくは無いけれどツイツイ心がそう思ってしまうんですね・・。


 確かに2015年は糖分も乗り、良い葡萄が採れたヴィンテージでは有りますが、ドメーヌ・ドミニク・ラフォンが始まって早や10年、リリースが8年目になり、葡萄の樹の樹齢も上がり、ようやく良い状況になってきたのかと見受けられます。

 これ、全くのムルソーですよ。ブラインドなら誰もACブルだとは認識できないでしょう。しかも、1990年代のドメーヌ・コント・ラフォン全盛期の、あの重量感たっぷり、ねっとりで、さらにはそれをある程度熟成させて飲んだ時の印象にソックリです!

 ハード過ぎないミネラリティ、酸の豊かな美味しさ、僅かに蜜っぽく、奥にオイリーさを湛えた頬っぺたの落ちそうなムルソーの味わいが再現されています。勿論その1990年代のムルソーには無かった表情の3D化がビオ転向により、よりハッキリと感じられ、アロマのスピードも非常に早く太く、ノーズに飛び込んできます。抜栓後すぐに・・飛び込んでくるアロマは柑橘、樽・・・そう、ほんのりと樽のニュアンスが感じられ、また全くクドク無く、品格たっぷりなその存在に有頂天になってしまいました!いや~・・素晴らしいです!これは必買です。


 思い起こせば、noisy も、また古くからのワインファン達も勘違いをしていたのでしょう。

「コント・ラフォンはどこに行っちゃったんだ?・・」

と思っていたファンは多いはずです。


「無理してビオにしなくても・・」

なんて思っていらした方も多いかもしれません。でもこれは悪循環を止めるために必要なことだったんですね。樹が病気になる-->農薬を撒く-->樹は一時的に立ち直る-->弱る-->化学肥料を撒く-->一時的に立ち直るがまた病気になる-->・・・-->そしてヴィニュロンも病気になる-->・・・

 そんな連鎖をも断ち切った上で、素晴らしいワインを造ろうとしたのだと感じています。


 ドミニク・ラフォンのこのACブルも入荷は少ないものの定点観測を続け、2015年・・凄い味わいになったのを確認しました。またピノ・ノワールもヴォルネイを定点観測していますが、やはりドミニク・ラフォンは結局・・

「何も変わらないし変わりたくない」

と思っているんだと感じます。


 彼の造るヴォルネイやボーヌのワインは、ヴォーヌ=ロマネの偉大なワインたちを見つつ、それらに負けないワインを造りたいと頑張っているのでしょう。ですので、早く飲んでおいしいなんてワインを造るつもりはないんです・・きっと。


 このコラムの下の方には、偉い古い先代の造ったモンラッシェの写真が有るかと思いますが、半世紀経過して今なお成長しているかのように感じる凄い味わいでした。まさに跪いて飲ませていただくかのような荘厳たる空気が流れました。

 シャルドネであれ、ピノ・ノワールであれ・・またACブルも村名も1級も、彼には関係無いんだと感じます。

 このACブルも平気で20年、いや、保存が完璧ならその倍の寿命が有ると思います。勿論上記のモンラッシェのような高みに達する訳もありませんが、そのニュアンスはおそらく持っているとも感じます。是非1本!・・数は無いのでお早めにゲットされてください。ムッチムチの球体を感じられる素晴らしいテクスチュアです。
 
 ムルソーは6本のみ、またようやっと初めていただくことが出来たドミニク・ラフォンのトップワイン、ピュリニー=モンラッシェ1級シャンガンは3本のみの入荷で・・すみません。さすがに飲めませんが、ACブルの仕上がりを見ればそれらの味わいも想像できます。ACブルがコント・ラフォンのムルソー並みで、ACムルソーがムルソー並みじゃぁ・・バランスしませんもんね。

 ようやく楽しくなってきました。兎にも角にも素晴らしいACブルです。ムルソーもピュリニー・シャンガンもぜひご検討くださいませ。


 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【ドミニク・ラフォンの長き血統を表現したリーズナブルラインのACブルです!】

 2014年のACブルゴーニュ・ブランです。今回はかなり頑張ってドミニク・ラフォンのワインを数少ないながらもテイスティングし、理解出来たと思っています。お勧めするからにはある程度個性を掴んだ上で色々と判っていないとできませんからね。

 それでもドミニク・ラフォンと言えば、ドメーヌ・コント・ラフォンのご当主さんですから、一般的には偉大なムルソーと言えば、

「コシュ=デュリ、コント・ラフォン」

で有って、また暗黙にはドーヴネもそうでしょう。


 いずれにしても高額で、少し前まではドーヴネのムルソー・リューディ名でもちょっと頑張れば手が出せる位でしたし、数は無いもののコシュ=デュリのムルソー正規もさほどは高くは無かったと記憶しています。

 ドーヴネやルロワは正規の品質に少々疑いが有り、またコルクが細く、到着直後は大丈夫なのにちゃんと保存していても何故か蝋封のトップから漏れてくると言う・・何だかな~・・な感じです。コシュ=デュリはその人気からか正規も、物凄いアソートをこなさないとそのご尊顔を拝することさえできません。コント・ラフォンも、正規の品質も、またその販売方法にも違和感が有り、これまた中々表には出て来ないと言う状況です。まぁ、皆さんはそんなことは考えたことも無いかもしれません。


 そんな中で、よりリーズナブルにコント・ラフォンのスタイルを判ってもらいたい、もしくは様々な束縛から離れて、新しい自分の自由な表現がしたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」なのでしょう。

 2014年ものは4アイテム開けましたが、そのすべてが「合成(集成)コルク」で、見た感じは高級感も有る滑らかな表面をしています。

 香りの上りは比較的早く、自然派であることはすぐに分かります。透明なミネラリティが多分に有り、柑橘系果実、ナッツ類、ほんの少し色付いた果実や花、やや大振りの石のニュアンスが有ります。

 甘さはほとんど無く、やや内向的なベクトルを持ち、ほんのりオイリーさを感じさせつつの中域で、丸みと潜在的な膨張力を感じさせます。余韻はマッタリと長く、それでもまだやや内向的です。樽のニュアンスは2013年ほどは無く、特筆するべきものでも無い感じです。

 非常にピュアで、奥にナチュラルさが隠れています。「出るぞ・・出るぞ!」と・・、幽霊話のように雰囲気はたっぷり有ります。ムルソー的と言うよりは、やはりムルソーとピュリニーの両方のニュアンスを内包していて、よりクリスタル的な透明さの有る硬いミネラリティはピュリニー的で有り、白や黄色の柑橘系果実が非常に締まった形になっている辺りは、ムルソー=シャルム的なニュアンスで有ると言えます。


 出来自体は2013年を凌ぐでしょう。半面、しっかりしているのでやや硬め・・と言うことになります。3~5年の間にかなり開くようになり、10年を超えると完熟か・・と言うところで、この後20年の長きに渡って楽しめるワインです。


 もし、非常に熟したコント・ラフォンのムルソー辺りを飲む機会が有れば、やはりドミニク・ラフォンのワインはその血を受け継いでいること、そしてその美味しさをさらにアップさせてくれること、間違い無いです。

 さっさと飲んで美味しい・・そういう安易なスタイルでは有りませんが、今飲んでもその良さはたっぷり伝わって来ます。今回は「オイル・サバディーン」の「ブラックペッパー」と「ガーリック」に合わせてみましたが、全く料理せず、そのまんまで相性抜群でした!・・美味しかったです。やはりラフォンは好きだなぁ・・と。ユベール・ラミー2014年の様なベクトルが内にも外にも向いているようなタイプでは無くて、あくまで内を向いた内向的ムルソータイプなんですね。それが徐々に耐えられなくなってくる・・要素を漏らしてしまうようになる・・その姿が何ともエロティックでシャルドネの美味しさの一つかな・・と感じています。是非とも飲んで見て欲しいと思います。価格も今回は頑張りました!お勧めします!


 以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

 待望のドミニク・ラフォン2013年です。今回はシャルドネのみをご案内させていただきます。

 まぁ・・最も・・コント・ラフォンやドミニク・ラフォンのオファーだと言っても、皆さんが喜ぶかどうかは・・微妙ですよね。コント・ラフォンのムルソーは目茶高いですから、それだけでも手を出し辛いところに持ってきて、数年前にエージェント権を入手したところが、まともに卸さないようになってしまいましたんで・・溜め込んでいるんでしょうかね・・。ガゼネタかもしれませんが、どうも東北にあるセラーにたんまりと貯蔵してあるようです。

 知らない方のために少しだけ・・説明しますと、2000年頃を境にコント・ラフォンは当主のドミニクにより、ビオディナミへと栽培方法を変えます。非常にファンの多いコント・ラフォンですが、どうもやはり1990年代までの

「樽の効いたスケールの大きいワイン」

 の評判が良かったんだと思います。樽の風味はほぼ無くなり、よりピュアさが際立つ方向へと向かった訳ですね。


 ですがファンも、昔のラフォンの「大きなワイン」が好きだったようで・・いや、noisy もそんな部分も持ち合わせています・・また、ワインの価格の上昇、そして市中在庫がほぼ無い状況が10年も続きますと、

「ラフォン・・?・・それって・・ボルドーの??」

みたいな笑えない話しも生まれてしまうようになってしまったと言えるかと思います。


 そんな中で、ドミニクはブルゴーニュ南部のマコネーに進出し、ピュアで、よりリーズナブルなシャルドネを世に送り出しますが・・やはり最初のうちは、樹が若いですから、

「凝縮感不足」
 ↓
「新樽も少なめ」

と言う流れになり、今までのファンを取り込めずにいた・・と思うんですね。


 まあ、そんな感じでnoisy は分析していますが、皆さんは美味しければ、そしてリーズナブルなら良い訳ですから・・。

 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2014 Meursault
ムルソー

12411
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
ドメーヌ・コント・ラフォンのムルソーで使用されていたラ・プティ・モンターニュの葡萄で造られます。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,800 (外税) 
【コント・ラフォンのムルソーに使用されていた葡萄で造られたドミニク・ラフォンのムルソーです!マンモス・ミネラリティ!!】
 美味しいですね。リューディはラ・プティ・モンターニュだそうで、岩場的なミネラリティをたっぷり感じます。カメラを変えた関係で2013年とは色合いが比較し辛いですが・・。

 より凝縮感が有り、クリスタル系の透明で硬いツヤツヤしたミネラリティと、真っ白な小粒の石灰が岩になったようなミネラリティが交錯します。

 オイリーさや果実はたっぷり有りますが、ACブルゴーニュ同様、ベクトルは内向きです。これって、おそらくコント・ラフォンのムルソー系の特徴かもしれませんね。むしろこれこそが「密度感」を感じさせてくれるのでしょう。

 もしドミニクが一念発起してアンフォラを使い出したら、この向きが180度変わって、リリース直後から滅茶美味しくなるんじゃないかと思います。半面、開放し続けるでしょうから寿命は短くなるかな?・・判りませんが・・。

 この高質で硬質な男っぽいムルソースタイルですが、例えばイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソーのようには「厳し過ぎるほどのミネラリティ」のようには伝わってこないですね。

 もしくは、マルトノにはナルヴォーが有りますが、これはま~・・物凄いミネラル感を外向きなベクトルで持っています。

 ラ・プティ・モンターニュはその下部に近い部分かと思いますので、似ているのか?と思うとそうでは無くて、大理石を思わせるカッチカチの、少し模様の有るようなミネラリティじゃ無くて、もっと透明感の有るものと白いもののブレンドのように思います。

 ニュアンスはほぼコント・ラフォンのムルソーに酷似していて、もし比較テイスティングしていたとしても、どっちがどっちか、当てるのは至難の業でしょう。それほどに2014年ムルソーの仕上がりは良いと言えます。

 もっとも、

「今飲んで滅茶苦茶美味しいか?」

・・と問われると、


「・・・あなたがどれだけブルゴーニュのシャルドネを愛しているかに寄るかな・・」

と答えるでしょう。


 ムルソーはやはりこの素晴らしい質と量のミネラリティを感じてこその味わいであって、緩みなどは期待していないんですね。それならピュリニーやシャサーニュを飲むべきで有り、格を落としてACブルで我慢すべきなのでしょう。

 いずれにしても、素晴らしい2014年でした。2013年を確実にしのぐと思います。色々と各評論家さんのコメントなども探してみましたが、ほぼ見つかりませんね。美味しいと思います!是非ご検討くださいませ!

 


 以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

(略)
 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2013 Meursault
ムルソー

2765
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,800 (外税) 
【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】
 待望のドミニク・ラフォン2013年です。今回はシャルドネのみをご案内させていただきます。

 まぁ・・最も・・コント・ラフォンやドミニク・ラフォンのオファーだと言っても、皆さんが喜ぶかどうかは・・微妙ですよね。コント・ラフォンのムルソーは目茶高いですから、それだけでも手を出し辛いところに持ってきて、数年前にエージェント権を入手したところが、まともに卸さないようになってしまいましたんで・・溜め込んでいるんでしょうかね・・。ガゼネタかもしれませんが、どうも東北にあるセラーにたんまりと貯蔵してあるようです。

 知らない方のために少しだけ・・説明しますと、2000年頃を境にコント・ラフォンは当主のドミニクにより、ビオディナミへと栽培方法を変えます。非常にファンの多いコント・ラフォンですが、どうもやはり1990年代までの

「樽の効いたスケールの大きいワイン」

 の評判が良かったんだと思います。樽の風味はほぼ無くなり、よりピュアさが際立つ方向へと向かった訳ですね。


 ですがファンも、昔のラフォンの「大きなワイン」が好きだったようで・・いや、noisy もそんな部分も持ち合わせています・・また、ワインの価格の上昇、そして市中在庫がほぼ無い状況が10年も続きますと、

「ラフォン・・?・・それって・・ボルドーの??」

みたいな笑えない話しも生まれてしまうようになってしまったと言えるかと思います。


 そんな中で、ドミニクはブルゴーニュ南部のマコネーに進出し、ピュアで、よりリーズナブルなシャルドネを世に送り出しますが・・やはり最初のうちは、樹が若いですから、

「凝縮感不足」
 ↓
「新樽も少なめ」

と言う流れになり、今までのファンを取り込めずにいた・・と思うんですね。


 まあ、そんな感じでnoisy は分析していますが、皆さんは美味しければ、そしてリーズナブルなら良い訳ですから・・。

 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2012 Meursault
ムルソー

11319
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン
お一人様1本限定

■正規代理店商品です!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,850 (外税) 
【遂に・・飲めました!やはりラフォンはラフォン・・!活き活き艶々なフルーツ感、長熟なムルソーです!】
 昔別れた片思いの恋人に再会したような・・ちょっと切ないような、でも嬉しいような・・でも楽しいひと時を過ごしました。コント・ラフォンもドミニク・ラフォンも、ワイン屋ではあっても色んな障害で、そう簡単にコルクを抜けるアイテムでは無いのはご存知かと思います。

 輸入元の絡みも有り、昔からコント・ラフォンの扱いは非常に難しかったです。ドミニク自身が自由にやりたいという・・ドミニク・ラフォンのアイテムも同様で、入荷数は安定しない・・と言うより、

「入荷しないと思っていた方が精神的に楽・・」

な状況が長く続いています。

 でも今回はようやっとまとまった数、24本をいただけましたので、飲んでみました・・と言うか、飲んじゃいました~!

 ドミニク・ラフォンのムルソーは、変更が無ければショーム・ド・ナルヴォーと言う岩場に開墾したレ・プティ・モンターニュと言う村名リューディ単独です。

 これは以前のコント・ラフォンのムルソーに使用されていました( En La Barre、EnLuraule、La Petite Montagne です。)。コント・ラフォンでは、自社所有畑のみになりましたので、しばらくは使用されていなかったと思うんですが、ドミニクがドミニク・ラフォンを始めるに当たって、このレ・プティ・モンターニュの畑を自身でフェルマージュしたんですね。ちょっと興味深い・・まぁ、そんなのはnoisyだけかもしれません。
 この畑は1級のグット・ドールやレ・ブーシェールの上部に有り、この2つの1級のニュアンスに似た「こってり」した部分と、レ・ナルヴォー的な「石の厳しい感じ」を持っていると思います。

 昨今のラフォンの作風同様に、「新樽」のニュアンスはまず感じません。非常にピュアでしかもナチュラルです。ムチムチっとしてます・・。ほんのりと「グリーン」な色を忍ばせる美しいゴールドから、ムルソー的なキツ~イ石たちの洗礼を受けます。・・でもこのキツ~イ石たちが良いんですよ。少量を口に含み、舌と口蓋で磨り潰してゆくと・・非常に細やかな石灰なニュアンスと熟しているのに新鮮なフルーツをタンマリと感じることが出来ます。昔からコント・ラフォンをお飲みの方はもう・・想像出来ちゃうんじゃ無いかな~と思いますよ。まぁ、造っているのがドミニクですから当然かもしれませんが、

「コント・ラフォンのムルソーそっくり!!」

 まぁ・・冗談では無く、こう言うワインをドミニクは造りたいんだな・・と言うことは本当に良く判ります。

 中域の膨らみは適度、オイリーで余韻も非常に長いです。蜜っぽいニュアンスが形成されてゆく正に真っ只中と言う感じで旨いですね~・・やっぱり!

 ですが、2012年ですから少し「締り気味」です。閉じ気味というよりは「締まっている感じ」です。それでもポテンシャルが有りますから美味しく飲めちゃいます・・まぁそれでも「少し早いな~」と言う気持ちにはなるかもしれません。ムルソーは村名でも平気で30年以上の寿命が有りますから、余り大事にしすぎると、購入した本人は飲めないことになっちゃいますから~・・ご注意くださいね~。

 「やっぱいいわ~!・・ラフォン!」と思っていただけるでしょう!・・某大手代理店さんが溜めるだけだけ溜めてガメている性で価格は高いし品物は無い状況になっているコント・ラフォンとドミニク・ラフォンですが、確実にこちらの方がコンディションも良いです。正規品です。品温を上げやすい春から・・のおつもりで、ちょっと贅沢をしてみたい時にいかがでしょうか!・・勿論、消化不良になっちゃうかもしれませんがnoisy は責任持てません。ムルソーと言ったらやはりラフォン!・・ご検討くださいませ!




 前回の時に書いた同じアイテムのレヴューです。
━━━━━
 ようやっと noisy の店にも正規のドミニク・ラフォン2012年が、本当に少々・・入荷しました。2012年はようやくドミニクの本領とも言える「白」がいただけましたが、赤のヴォルネイや1級は「ゼロ回答」でした。

 聞くところによると2012年のドミニク・ラフォンは、本当に日本への入荷が片手にも余るほどのケース数だそうで・・・、しっかり飲んでご案内したいところを、これまたどうにもならない数量しか戴けないと言う・・

 それなりに親しくさせていただいているエージェントさんでは有りますし、それこそ15年じゃきかないほど、そこそこのお付き合いは有るんですが、中々オペレーションが複雑なようで・・・友人の店には「遠の昔」に入荷しているものを、もう忘れた頃になってからようやくのご案内を戴け・・それもこのお盆前のど~にもならない時期ですから、

「・・なんだかな~・・」

と言うような気持ちにも成ろうもんです。


 本来で有れば・・いや、知名度、出来、ポテンシャルから言えば、あっという間に無くなる様なアイテムかと思うんですが、ワイン屋はともかくとして、エージェントさんが思っているような「市場の気持ち」形成には至っていないように思います。

 まぁ・・「コント・ラフォン」と言えば、ワインマニアの間では「超大物」では有るんですが、何しろ「高価」ですし、「数が無い」ですから、実際に飲まれたことの有る方・・それも良いタイミング、良いコンディションで・・と言う限定されたものになってくると・・

「余り知られていないのかな~・・」

と、不思議な気持ちになってしまうものです。反対にあの「コシュ=デュリ」さんのように、まともな価格で取引できないようになってしまえば、またそんな目で見られるようになるのかもしれません。

 今のところは・・まぁ、ご紹介済みのバックヴィンテージのブローカーものも、若干は高目では有るにせよ、余り動きませんからね・・。


 だから、本来で有れば、きちんとテイスティングしてのご案内が妥当なところですが、

「ドミニク・ラフォンだけでは分けてくれない」

状況も有りますし、ど~もその辺の板ばさみ状態になってしまってね・・。困ったものです。


 そんな感じなので、

「そんなことやってるとエクスクルーシヴも失うぞ!」

と脅しに近いようなことを言って・・(^^・・少しでも大目に貰おうとしてはいるんですが、これも上首尾には行きませんね。その、エージェントさんとリテールの市場の「思いっきり違う温度差」を埋めるのが「ワイン屋」で有るべきですが、そのワイン屋も「飲めないような数量」しかもらえないとなると、

「無理して飲んで、その分を価格転嫁しなくちゃならないのならテイスティング出来ない」

と言う状況になってしまうんですね。


 どこかでこの悪いサイクルを変えないと、せっかくの素晴らしいワインが日本に入らない状況になってしまいます。


 2012年のドミニク・ラフォンです。目立つ「D」のエチケットは、「何となく可愛らしいけどフツー?」なものに変更になりました。上記のような理由で、noisyも取り合えずは・・飲みませんが、売れないようなら飲んでみようかと思っています。その場合は価格変更も視野に入ってきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 シャルドネ・ファンならやはり必ず飲んでおきたい・・・もしくはセラーに置いて熟成させたいアイテムかと思います。ご検討くださいませ。




2014 Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン

12410
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
 ムルソー(古樹)とピュリニーの下に位置する畑のブドウをブレンドして造られたこの見事なホワイト・バーガンディーには素晴らしい芳香があり、どちらかというとムルソーよりピュリニーに近いスタイルです。魅力的なアロマと果実が口のなかで踊るようです。偉大な造り手による秀逸なワインです。
(Jasper Morris. MW - Wine Buyer)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,090 (外税) 
【ドミニク・ラフォンの長き血統を表現したリーズナブルラインのACブルです!】
 2014年のACブルゴーニュ・ブランです。今回はかなり頑張ってドミニク・ラフォンのワインを数少ないながらもテイスティングし、理解出来たと思っています。お勧めするからにはある程度個性を掴んだ上で色々と判っていないとできませんからね。

 それでもドミニク・ラフォンと言えば、ドメーヌ・コント・ラフォンのご当主さんですから、一般的には偉大なムルソーと言えば、

「コシュ=デュリ、コント・ラフォン」

で有って、また暗黙にはドーヴネもそうでしょう。


 いずれにしても高額で、少し前まではドーヴネのムルソー・リューディ名でもちょっと頑張れば手が出せる位でしたし、数は無いもののコシュ=デュリのムルソー正規もさほどは高くは無かったと記憶しています。

 ドーヴネやルロワは正規の品質に少々疑いが有り、またコルクが細く、到着直後は大丈夫なのにちゃんと保存していても何故か蝋封のトップから漏れてくると言う・・何だかな~・・な感じです。コシュ=デュリはその人気からか正規も、物凄いアソートをこなさないとそのご尊顔を拝することさえできません。コント・ラフォンも、正規の品質も、またその販売方法にも違和感が有り、これまた中々表には出て来ないと言う状況です。まぁ、皆さんはそんなことは考えたことも無いかもしれません。


 そんな中で、よりリーズナブルにコント・ラフォンのスタイルを判ってもらいたい、もしくは様々な束縛から離れて、新しい自分の自由な表現がしたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」なのでしょう。

 2014年ものは4アイテム開けましたが、そのすべてが「合成(集成)コルク」で、見た感じは高級感も有る滑らかな表面をしています。

 香りの上りは比較的早く、自然派であることはすぐに分かります。透明なミネラリティが多分に有り、柑橘系果実、ナッツ類、ほんの少し色付いた果実や花、やや大振りの石のニュアンスが有ります。

 甘さはほとんど無く、やや内向的なベクトルを持ち、ほんのりオイリーさを感じさせつつの中域で、丸みと潜在的な膨張力を感じさせます。余韻はマッタリと長く、それでもまだやや内向的です。樽のニュアンスは2013年ほどは無く、特筆するべきものでも無い感じです。

 非常にピュアで、奥にナチュラルさが隠れています。「出るぞ・・出るぞ!」と・・、幽霊話のように雰囲気はたっぷり有ります。ムルソー的と言うよりは、やはりムルソーとピュリニーの両方のニュアンスを内包していて、よりクリスタル的な透明さの有る硬いミネラリティはピュリニー的で有り、白や黄色の柑橘系果実が非常に締まった形になっている辺りは、ムルソー=シャルム的なニュアンスで有ると言えます。


 出来自体は2013年を凌ぐでしょう。半面、しっかりしているのでやや硬め・・と言うことになります。3~5年の間にかなり開くようになり、10年を超えると完熟か・・と言うところで、この後20年の長きに渡って楽しめるワインです。


 もし、非常に熟したコント・ラフォンのムルソー辺りを飲む機会が有れば、やはりドミニク・ラフォンのワインはその血を受け継いでいること、そしてその美味しさをさらにアップさせてくれること、間違い無いです。

 さっさと飲んで美味しい・・そういう安易なスタイルでは有りませんが、今飲んでもその良さはたっぷり伝わって来ます。今回は「オイル・サバディーン」の「ブラックペッパー」と「ガーリック」に合わせてみましたが、全く料理せず、そのまんまで相性抜群でした!・・美味しかったです。やはりラフォンは好きだなぁ・・と。ユベール・ラミー2014年の様なベクトルが内にも外にも向いているようなタイプでは無くて、あくまで内を向いた内向的ムルソータイプなんですね。それが徐々に耐えられなくなってくる・・要素を漏らしてしまうようになる・・その姿が何ともエロティックでシャルドネの美味しさの一つかな・・と感じています。是非とも飲んで見て欲しいと思います。価格も今回は頑張りました!お勧めします!


 以下は2013年もののレヴューです。
━━━━━
【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】

 待望のドミニク・ラフォン2013年です。今回はシャルドネのみをご案内させていただきます。

 まぁ・・最も・・コント・ラフォンやドミニク・ラフォンのオファーだと言っても、皆さんが喜ぶかどうかは・・微妙ですよね。コント・ラフォンのムルソーは目茶高いですから、それだけでも手を出し辛いところに持ってきて、数年前にエージェント権を入手したところが、まともに卸さないようになってしまいましたんで・・溜め込んでいるんでしょうかね・・。ガゼネタかもしれませんが、どうも東北にあるセラーにたんまりと貯蔵してあるようです。

 知らない方のために少しだけ・・説明しますと、2000年頃を境にコント・ラフォンは当主のドミニクにより、ビオディナミへと栽培方法を変えます。非常にファンの多いコント・ラフォンですが、どうもやはり1990年代までの

「樽の効いたスケールの大きいワイン」

 の評判が良かったんだと思います。樽の風味はほぼ無くなり、よりピュアさが際立つ方向へと向かった訳ですね。


 ですがファンも、昔のラフォンの「大きなワイン」が好きだったようで・・いや、noisy もそんな部分も持ち合わせています・・また、ワインの価格の上昇、そして市中在庫がほぼ無い状況が10年も続きますと、

「ラフォン・・?・・それって・・ボルドーの??」

みたいな笑えない話しも生まれてしまうようになってしまったと言えるかと思います。


 そんな中で、ドミニクはブルゴーニュ南部のマコネーに進出し、ピュアで、よりリーズナブルなシャルドネを世に送り出しますが・・やはり最初のうちは、樹が若いですから、

「凝縮感不足」
 ↓
「新樽も少なめ」

と言う流れになり、今までのファンを取り込めずにいた・・と思うんですね。


 まあ、そんな感じでnoisy は分析していますが、皆さんは美味しければ、そしてリーズナブルなら良い訳ですから・・。

 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2014 Volnay 1er Cru les Lurets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・リュレ

12414
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォルネイ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,300 (外税) 
【ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのトップを目指している!・・と感じさせてくれるような物凄いエネルギーの塊です!】
 2014年ものでいただけたドミニク・ラフォンの赤は、

「ボーヌ1級・ヴィーニュ・フランシュ」
「ヴォルネイ」
「ヴォルネイ1級・レ・リュレ」
の3アイテムです。

 3本ずつの入荷でしたので合計で9本、内2本飲んじゃいましたんで・・(^^;; 大赤字です。このテイスティング分は上乗せにはなっていませんで、実際は結構・・厳しいです。

 それでもまぁ、中身を判らず販売するのは性に合わないので、一度はちゃんと向き合わないといかんと・・思っていた部分が大きく、仕方が無いかなぁ・・と。でも飲んでみてかなり理解は深まったと思います。

 ドミニク・ラフォンの白、シャルドネについては、コント・ラフォンやゼリティエ・ラフォンのテイスティングからだいぶ理解できていると自認していましたが、ピノ・ノワールについては、コント・ラフォンもヴォルネイのサントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは非常に希少ですし、ゼリティエ・ラフォンは無いしで、この何年かで4本ほどしか飲めていない訳ですね。なので、今回のテイスティングで見えて来たことをお話しできればと思います。

 ドミニク・ラフォンは、コート・ド・ボーヌのピノ・ノワールだからと言って、軽く仕上げて飲み易く、もしくは早くから美味しく、さらには安易なワインにはしたくない・・との意識が有ると思います。

 それはドメーヌ・コント・ラフォンの前述のピノ・ノワールとも同様のスタイルなのでしょう。リリース直後に・・、

「今でも滅茶苦茶美味しい!」

などとテイスティングコメントを書かれるようなワインを造っていない・・歴史に残るような大きな構造のしっかりしたピノ・ノワールを造りたい・・そのように思っているんじゃないでしょうか。そのようにnoisy には感じました。

 ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュは1級畑で、ポマールと引っ付いた、かなりポマール寄りの味わいがする豊かなピノ・ノワールです。価格はヴォルネイ村名と同じですのでお買い得感は有ると思います。

 よっぽど葡萄が良かったんでしょう。それで20年以上は軽く持つ、スーパーボーヌ1級に成ってます・・。反対に言えば、今飲むのはちょっと辛いです。

 まぁ、そう書いてしまうとまず売れなくなってしまうんですが、構造は非常に豊かです。例えば非常に有名なヴィーニュ・フランシュと言えば「ルイ・ジャド」が看板の一つにしている訳ですが、タイトに締まって硬いルイ・ジャドに対し、やはりビオ系らしく、香りのスピードの速い、豊かで柔らかでたっぷりしたポマールチックなボディに、ボーヌ1級らしい細やかなヒダの有るテクスチュア、グラマラスだが贅肉の無い引き締まった酒躯をしています。余韻にはブラックベリー風果実を感じさせつつ、かなり長く果実を感じさせてくれます。かなりの出来です。

 しかしながら、先にも書きましたように、「今飲んで」のポイントを高くする訳には・・リアルワインガイドのテイスターとしては・・出来ません。それは矜持に反しますし、さっさと開けられてガッカリするお客さんの顔は見たくない・・(^^;;

 ですが、3年経つとかなりまとまって来ると感じられ、5年後からは、「おっ!」と言っていただけるんじゃないかと思います。何しろピュアですし、非常に素性の真っすぐな性格です。その上で高ポテンシャルですから。まぁ、2本の在庫じゃ何とやら・・では有ります。


 ヴォルネイ村名は、ヴィーニュ・フランシュと同価格ですが、ポテンシャルでヴィーニュ・フランシュに届かず、しかし楽観的な、早いうちからの美味しさに長けています。「今飲んで」のポイントは確実にヴィーニュ・フランシュを超え、ポテンシャル点で僅かに届かないか・・と言う感じでしょう。

 果実はたっぷりながらもポマール風のヴィーニュ・フランシュに対し、こちらはモロにヴォルネイです。ベリーやチェリーの果実がたんまり、ドライでややタイトですが密度が有って、その美味しさで飲めてしまいます。中域の膨らみも今から適度に有り、終息にはダークなチェリーを長く感じさせてくれます。これは落ち着かせたら飲んでも良いか・・と思いますが、寿命自体は20年ほどは有るでしょう。


 この2つのワインを飲んでみると、やはり・・

「尻軽なピノ・ノワールを造るつもりは無い!」

と思います。


 ドミニク・ラフォンが目指しているのは、かつてアンドレ・ラモネがクロ・ド・ラ・ブードリオットをボーヌのロマネ=コンティだと言ったように、D.R.C.で有り、ルロワで有るのでしょう。

 左の写真は、今まで何度か登場していますが、1970年もののコント・ラフォンのモンラッシェです。まぁ、たまげたワインでした。50年近くも経っているのに、抜栓して3時間たっても、まだまだ・・です。自然と頭が下がって来ちゃいます。

 そんなモンラッシェと同様に、ドミニク・ラフォンはどんなワインでも、全く手を抜くことをしないです。ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュも、ヴォルネイも、自分の全精力をつぎ込んでいるように思えます。

 だから味わいは物凄く「エネルギッシュ」です。全然、濃くは無いですよ、密度感はかなり有りますが・・。それにムルソーやACブルのように、要素の向きが内向き・・と言う風ではないです。どっちの方向にも向いています。その上で、かなりのエナジーを感じる味わいなんですね。是非ご検討いただきたいワインです。


 因みに・・ヴォルネイ1級レ・リュレも、売れずに残っていたら飲んでしまうかもしれません。ドミニク・ラフォンのラインナップではほぼトップのキュヴェです。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は2013年もの以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい果実感!ピュアです!目茶美味しいです!】

 コント・ラフォンと言われるとどうしてもシャルドネのイメージが強いですが、実は素晴らしいピノ・ノワールも造っていて、ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは、長熟で官能的な味わいです。ムルソー側にあるヴォルネイのシャルドネはムルソーのアペラシオンになりますから、実はラフォンにとっても「本拠のワイン」なんですね。シャルドネで成功したコント・ラフォンも、PKさんには、

「シャルドネは第一人者だが赤の上達はもう少し時間が掛かるかも」

などと言われていた時期も有りました。

 もっともコント・ラフォンのワインは高価ですから、そう易々とは飲めない環境に有りましたし、数も無かったですから、ほとんどの方々も検証が出来なかったと思います。基本、サントノー・デュ・ミリューは10年、シャンパン他は3~5年経過してから・・が良いと思います。


 このドメーヌ・ドミニク・ラフォンのラインですが、今回はベースのヴォルネイを・・ようやく飲んでみました。2011年、2012年は輸入自体が少なかったので、結局 noisy も入手できず、ヴォルネイも2009年以来の入荷です。とても飲める入荷量では無いんですが、将来を考え・・無理にも飲んでみました。でも飲んでみて・・良かったです。

 非常にしなやかで大柄、ピュアさと官能感に溢れた素晴らしいヴォルネイでした。エキスもしっかり出ているんですが、肉がちゃんと有るんですね。果実に置き換えるとすると、ジュースだけでは無く、果肉感も有る・・んです。

 例えば似たようにポマール・ヴォルネイで育ったニコラ・ポテル、ロッシュ・ド・ベレーヌのヴォルネイは、エキスがしっかり出た完全エキスな味わいです。伸びやかですが肉は無い・・。しかし同じくドメーヌ・ド・ベレーヌの上級キュヴェには肉がちゃんと有るんですね。

 何でそう感じるのかは判らないんですが、そんなドミニク・ラフォンのヴォルネイも、飲み始めて30分ほど経過すると凄く変化してきます。ピュアな果実と果肉が全面を占めていたスタイルから徐々に官能的なアロマが漂い出します。それと同時に「肉」を感じていた部分が無くなり、非常にエキシーになってくる・・滑らかで妖艶で・・そしてピュアなんです。

 ドミニク・ラフォンはビオですが、揮発酸的危険な部分はほぼゼロです。皆無と言って良いかもしれません。しかしそのピュアなニュアンスはSO2の少なさにも要因が在りますから、抜栓後の香りのスピードは速いし変化も早い・・と言うことになります。どんどん良くなる法華の太鼓・・です。

 果実もチェリーのニュアンスで始まりますが、徐々に色濃くなり、ヴォーヌ=ロマネのような皮革感、スパイスも出てきます。単にピュアだというのでは無く、ポテンシャルも高いことが伺えます。


 今飲んでも美味しいです。ビオですから・・早飲みしても開きが早く、追い付いてくれます。しかし、自然派ワインを特別視していたとしても、「一般的なブルゴーニュワイン」の範疇から外れていないので、自然派嫌いの方でも守備範囲内と言えるでしょう。


 ここまで仕上がりが良いと1級レ・リュレ、ボーヌ1級エプノットも期待大ですが・・残念ながら今回 noisy は飲めません。お客様には是非飲んでみて欲しいと思います。貴重なドミニク・ラフォンです!



 赤紫の、実に美しい色合いです。輝きが判るでしょうか? なんとドミニク・ラフォンのファースト・ヴィンテージと新ヴィンテージのピノ・ノワールが入手できました!ラッキーでした!・・・
 早速ファーストの2008年のヴォルネイ村名を飲んでみると・・・とても重厚で厚みのあるボディ、やや黒みの入ったチェリーのニュアンス、煙、滑らかで、比較的果実の力の強い、美味しいピノ・ノワールでした。到着直後のテイスティングでしたので、やや荒れてはいましたが、少し休養を与えてあげると、さらにエレガンスも出てくるはずです。 印象的には、ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ=サントノ・デュ・ミリューの小型版のような感じで、例えば同じヴォルネイの、ニコラ・ポテルとは違う感じです。ニコラの方がより軽やかさを感じますが、むしろ、以前のドメーヌ・ド・ラ・プスドールのワインに似ているかもしれません。

 また、数的に全く無いので飲んではいませんが、2008年、2010年のヴォルネイ・レ・リュレは、さらに煌きを持った味わいかと想像します。こちらはおそらく新樽を使用して造られたトップワインで、むしろコント・ラフォンのヴォルネイ・シリーズ以上の気品あるポテンシャルを持っていると思います。

 お買い得なのはボーヌ1級レ・ゼプノット。ポマール・エプノの北隣、クロ・デ・ムーシュの下部と言う絶好のロケーションから、ポマールより僅かにエレガントな味わいになっていると想像します。

 なお、2010年ヴォルネイ・レ・リュレのエチケット上部には、わずかですが汚れが有ります。おそらく割れたボトルから滲みた液体が移った感じで酷いものではありません。気になる方は申し訳有りませんがご遠慮ください。中身に影響は全く有りません。

 2012年ものまでは、おそらく品数が増えることは無いでしょう。今回、白ワインが全く来なかったので・・残念ですが、2010年ものが入っただけで感謝です。ご検討ください!

以下は以前のコメントです。参考になるでしょうか・・
━━━━━
【目茶ピュアなワインでした!しかもラフォンらしいムルソー的ニュアンスもバッチリです!(サン=ヴェラン)】

 サン=ヴェラン・・飲んじゃいました。全部で3ケースにも満たない数量しか無いんです。それでもまあ、良く分けていただけたなぁ・・と云う感じですよ。コント・ラフォンに特別の思いの無い方には判らないかもしれませんが!

 その昔、コント・ラフォンはジャー ディンさんの輸入でした。超高級ブルゴーニュでしたんで、今と変らず価格は高かったし、入手難でした。何故かブローカー経由の輸入物には澱が有り、国内物には無かったです。こんなことを言ってましたが、どこかのサイトで、ドミニクに聞いたら、「フィルターの有無の区別はしてない」と言ってたとのこと・・。まあ、本当のことを知らないのか、言わないのか、今はそのようにしてないのかは判りませんが、少なくとも90年台以前はそのように思えましたよ。やたらクリアなものと旨みたっぷりのものが同名で存在したんで、飲めば誰でも判る事ですんで・・はい。そりゃあもう、コント・ラフォンが飲めるとなったら、
「ほいほい、絶対に行きます!」
てなもんで、ニコニコしながら出かけたもんですよ。あの、濃厚でねっとりした感涙を呼び起こすようなムルソーに、久しぶりに出会えるとなったらね~!

 ムルソー村名でも凄いご馳走なのに、ジュヌヴリやシャルム、ペリエールが出るとなったら・・そりゃあ仕事ほっぽりだして出かけました!・・・まだワインのワ 位しか知らなかった若造の頃の話しでは有ります。なので、
「コント・ラフォン」
とか、
「ドミニク・ラフォン」
なんてフレーズを聞いちゃうと、パブロフの犬状態に、よだれが出て来てしまうんです。


 サン=ヴェランはどうやら2009年のみのリリースみたいですね。ヴィレ=クレッセ同様に2010年以降はドミニク自身の手から離れるようです。まあ、コート・ドールからの距離もそれなり有るので、自分で造るのは大変だから・・と云うことなのでしょう。でも、やはり御大ドミニクによるワインだと云うことは、2009年ヴィレ=クレッセ以上に溢れています。そう、抜栓直後など、ラフォンのムルソーにそっくりなんですよ!それも2000年以前のコント・ラフォンのムルソーに、ビオ的なニュアンスが加わっているような感じで、実に肉厚、高貴、ねっとりしています!実に旨いです。時間が経過してくると、まだ溶けきれていない樽のニュアンスが飛び、奥に有ったデリシャスなフルーツの構造が出てきます。サン=ヴェランとは思えない・・むしろ、冷ややかに仕上がった出来の良いプイィ=フュイッセのようなニュアンスなんですね。数が無いのでとりあえず1本ずつでお願いします。このプライスなら良いでしょ?

 ムルソー村名は何故かロットに無かったので、白はトップのピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャンガンです。こちらはルフレーヴさんで有名なフォラティエールの上部(西側)に有り、あのトリュフィエールに接しています。涼しげで、ミネラルに富み、独特の香りを持ち、ピュリニーの中では硬質な部類に入ると思いますが、むしろムルソー本拠のドミニク・ラフォンにとっては好都合でしょう。飲んではいませんが最高のポテンシャルを持っていると思います。

 是非飲んでみたいのはヴォルネイ村名です。こちらは安いし、ドミニクのピノ・ノワールに対する考え方がモロに出ているはずだから・・です。飲まれた方の印象は・・めちゃくちゃ綺麗系のピノ・・だそうです。

 ボーヌのレ・ゼプノットは、ポマールのプティ・エプノ(レ・ゼプノ)のお隣です。この辺りはゼプノットだったり、ゼプノーだったり、ゼプノだったりするんですが、まあ、語源は同じでしょうし、村は違えども似たようなニュアンスだと思われます。比較的力強さを持つポマール的鉄っぽいニュアンスのピノでしょう。ヴォルネイとほとんど価格は変りません。

 ピノのトップに君臨するのはヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・リュレです。こちらはヴォルネイの南部にあり、1級レ・カイユレに接するリューディです。ムルソー村にあるコント・ラフォンご自慢のサントノー・デュ・ミリューのような目茶逞しいタイプでは無いと思われます。エレガントさにどれだけドミニク味を加味したのか・・気になるところです。

 実際のところは、飲めていないので詳細を掴みかねますが、そこはラフォンですから・・・しかも、自分の造りたいように造ったブルゴーニュですから、かなりいい線まで来ているはずです。サン=ヴェランを飲んで確信しました。ヴォーヌ=ロマネよりも高価に取引されていたというヴォルネイの・・・いやコート・ド・ボーヌ復権の台風の目になるかもしれません。是非ご検討ください。


2013 Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン

2576
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

■正規代理店商品です!
 ムルソー(古樹)とピュリニーの下に位置する畑のブドウをブレンドして造られたこの見事なホワイト・バーガンディーには素晴らしい芳香があり、どちらかというとムルソーよりピュリニーに近いスタイルです。魅力的なアロマと果実が口のなかで踊るようです。偉大な造り手による秀逸なワインです。
(Jasper Morris. MW - Wine Buyer)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,500 (外税) 
【2013年のドミニク・ラフォンは、より昔のコント・ラフォン風に!大きな構造の素晴らしいシャルドネです!旨い!】
 待望のドミニク・ラフォン2013年です。今回はシャルドネのみをご案内させていただきます。

 まぁ・・最も・・コント・ラフォンやドミニク・ラフォンのオファーだと言っても、皆さんが喜ぶかどうかは・・微妙ですよね。コント・ラフォンのムルソーは目茶高いですから、それだけでも手を出し辛いところに持ってきて、数年前にエージェント権を入手したところが、まともに卸さないようになってしまいましたんで・・溜め込んでいるんでしょうかね・・。ガゼネタかもしれませんが、どうも東北にあるセラーにたんまりと貯蔵してあるようです。

 知らない方のために少しだけ・・説明しますと、2000年頃を境にコント・ラフォンは当主のドミニクにより、ビオディナミへと栽培方法を変えます。非常にファンの多いコント・ラフォンですが、どうもやはり1990年代までの

「樽の効いたスケールの大きいワイン」

 の評判が良かったんだと思います。樽の風味はほぼ無くなり、よりピュアさが際立つ方向へと向かった訳ですね。


 ですがファンも、昔のラフォンの「大きなワイン」が好きだったようで・・いや、noisy もそんな部分も持ち合わせています・・また、ワインの価格の上昇、そして市中在庫がほぼ無い状況が10年も続きますと、

「ラフォン・・?・・それって・・ボルドーの??」

みたいな笑えない話しも生まれてしまうようになってしまったと言えるかと思います。


 そんな中で、ドミニクはブルゴーニュ南部のマコネーに進出し、ピュアで、よりリーズナブルなシャルドネを世に送り出しますが・・やはり最初のうちは、樹が若いですから、

「凝縮感不足」
 ↓
「新樽も少なめ」

と言う流れになり、今までのファンを取り込めずにいた・・と思うんですね。


 まあ、そんな感じでnoisy は分析していますが、皆さんは美味しければ、そしてリーズナブルなら良い訳ですから・・。

 で、今回は2013年のドミニクの方・・個人のドメーヌの方のご紹介になります。2013年ものは早速!・・ACブルゴーニュもムルソーも飲んでしまいました!・・そして、感じてしまったんですね・・1990年代のコント・ラフォンに確実に通じるものを。


 ACブルゴーニュは、樹齢が上がってきた性でしょうか。もしくは選別を厳しくした性かもしれません・・2012年ものより、より凝縮度が上がっていて、少々オイリー、滑らかでテクスチュアも良く、高級シャルドネの王道を行くような味わいです。

 ミネラリティは「まるで滑らかなガラスのよう・・」です。ガラスと言えば、諸説有るようですが、以下のような感じだそうです。

 アモルファス構造をとった二酸化ケイ素が骨格となり、ナトリウム・イオン(薄緑色)、カルシウム・イオン(緑色)を含む。桃色はイオン化した酸素。アルミニウム原子(灰色)が安定剤として働いている。

(WIKIから抜粋させていただきました。)

 そうなんですよ・・透明感を感じさせる見事な構成です。ツルツルしたテクスチュアからもそう・・感じます。そこにややオイリーなムルソーっぽいニュアンスと黄色い柑橘系フルーツが混じり、わずかなビターさが味わいの幅を感じさせてくれる・・というようなバランスなんですね。

 そんじょそこらのACブルでは出せない、ポテンシャルの高い味わいかと思います。とっても美味しいので是非飲んでみてください。2013年ものはいつもよりいただきましたので!・・因みにこちらは・・樽のニュアンスはさほど無いです。


 で、ムルソー村名です。ムルソーっぽさは有るものの、やはりムルソーっぽい「大きめの石のニュアンス」は無く、ガラスっぽいミネラリティが特徴のACブルとは・・かなり違いました。それは、


「新樽のニュアンス!」

です。


 そうなんですよ・・樽をそれなりに使ったと言うことが判る仕上がりでして、新酒の時にこんなバランスだと10年後はこんな感じ、15年後は・・などと言うようなイメージがほぼ出来上がってしまっているnoisyとしては、

「おっ!・・昔のラフォン・・復活か!?」

などと思ってしまいました。


 オイリーさ、白、黄色のフルーツに大理石、スパイス、奥に蜜・・ネットリと粘るテクスチュアに・・そして樽・・。

 これじゃぁ・・舞い上がらずにはいられない訳ですね!・・まぁ・・旨いったら無い訳です。


 ですが昨今は、noisy と、カミサンと、店を手伝い始めた息子の3人で飲みますから・・割り当てが少なくなってるんですよ。翌日、翌々日も様子を見たい・・まぁ、結果は判っているとして、そんな暮らしを延々としてきた訳ですから、つい、クセで・・。

 カミサンも・・美味しいとか美味しくないとかは言わないし、高級だとか安いとかも全然気にしない人なんですが、

「飲みやすい~!」

とか言いながら結構飲んじゃったんですね~・・。


「(・・飲みやすいか~?)」

「(・・もっとゆっくり味わって飲んでくれ~!)」

とか・・思いつつも、2杯目をちゃんと注ぐと無くなっちゃうんですね~・・。


 ある意味、非常に懐かしく、そして嬉しいような気持ちでした。勿論ですが昨今のラフォンのように、非常にピュアです。そしてとても大きな構造をしています。ムルソーの味わいとは・・こんなイメージだったよな?・・と思っていただける、素晴らしい仕上がりだと思います。是非ご検討くださいませ。

 それに・・2012年のムルソーも飲んでますが、それとも大きく違って感じられました。


2011 Meursault
ムルソー

10960
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
ムルソー
ドメーヌ・ドミニク・ラフォン

◆◆◆こちらはブローカーものです。コンディションは良いです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,700 (外税) 
【ブローカーものです!ようやっと買えました!】
 前回は正規から2011年ムルソー・レ・ナルヴォーをほんのちょっとだけ分けていただけました。しかしシンプル・ムルソーの入荷は無し・・実に入手の難しいワインです。

 コント・ラフォンと言えば押しも押されぬムルソーの大家です。noisy もその昔はコント・ラフォンのムルソーが飲みたくて仕方が無かったですよ・・。でも価格は高いし数は無いし・・。余りの高さに実際に飲んだ方は少なくなり、またエージェントさんの問題も在り、むしろ名声はビオに天候した頃から翳りが見えてきたようにも思います。

 しかしそれでもコント・ラフォンのワインは素晴らしいと思っています。ビオ転向後、本領を発揮するにはより時間の掛かるワインになったことも有るかと思います。そのドミニク・ラフォンの、自身のドメーヌのムルソーを是非飲んでみたいと思うのは・・普通の感覚じゃないかな?と思います。


 昨今は noisy の(悪い?)影響でしょうか、赤ワインよりも白ワイン・・とおっしゃるブルゴーニュ・ファンが少しずつですが増殖しているようにも思います。それでもドミニク・ラフォンはそうそうは飲めない・・入手できないと思います。

 今回はブローカーものですがコンディションも良いと見受けられます。気になっていらっしゃる方も多いはずのドミニク・ラフォン・・コント・ラフォンのムルソーに比較しますとやはりリーズナブルですから、知らない方も是非ご検討くださいませ。


以下は以前のコメントです。
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【ドミニク・ラフォン自身のドメーヌです!】

 奇跡的にコント・ラフォンの当主、ドミニク自身のドメーヌ、ドミニク・ラフォンの貴重な貴重な・・白を含む3アイテムをゲット出来ました!・・noisyひとりで喜んでいるだけかもしれませんが、

「ドミニク・・・まだ来ないの~?」

「そろそろだよね~・・ドミニク・・」

「今年は白もくれるんだよね~?」

「・・・まだかな~・・」

「・・きっと旨いんだろ~な~。去年は赤しかくれなかったからな~・・」

「まだ~?」

と・・・、担当も辟易したはずの「まだ?まだ?」攻撃で、ようやくのことでBBRさんから入手したドミニク・ラフォンです。


 なので、このコント・ラフォンより全く数の無いドミニク・ラフォンは・・・飲めていません。3アイテム全部で24本しか無いんです・・。取り合えずご紹介させていただき、余るようでしたら・・引っ込めます~!どうぞよろしくお願いいたします。

【ドミニク・ラフォン自身のドメーヌです。非常に希少です!】


赤紫の、実に美しい色合いです。輝きが判るでしょうか? なんとドミニク・ラフォンのファースト・ヴィンテージと新ヴィンテージのピノ・ノワールが入手できました!ラッキーでした!・・・


 早速ファーストの2008年のヴォルネイ村名を飲んでみると・・・とても重厚で厚みのあるボディ、やや黒みの入ったチェリーのニュアンス、煙、滑らかで、比較的果実の力の強い、美味しいピノ・ノワールでした。到着直後のテイスティングでしたので、やや荒れてはいましたが、少し休養を与えてあげると、さらにエレガンスも出てくるはずです。

 印象的には、ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ=サントノ・デュ・ミリューの小型版のような感じで、例えば同じヴォルネイの、ニコラ・ポテルとは違う感じです。ニコラの方がより軽やかさを感じますが、むしろ、以前のドメーヌ・ド・ラ・プスドールのワインに似ているかもしれません。

 また、数的に全く無いので飲んではいませんが、2008年、2010年のヴォルネイ・レ・リュレは、さらに煌きを持った味わいかと想像します。こちらはおそらく新樽を使用して造られたトップワインで、むしろコント・ラフォンのヴォルネイ・シリーズ以上の気品あるポテンシャルを持っていると思います。

 お買い得なのはボーヌ1級レ・ゼプノット。ポマール・エプノの北隣、クロ・デ・ムーシュの下部と言う絶好のロケーションから、ポマールより僅かにエレガントな味わいになっていると想像します。

 なお、2010年ヴォルネイ・レ・リュレのエチケット上部には、わずかですが汚れが有ります。おそらく割れたボトルから滲みた液体が移った感じで酷いものではありません。気になる方は申し訳有りませんがご遠慮ください。中身に影響は全く有りません。

 2012年ものまでは、おそらく品数が増えることは無いでしょう。今回、白ワインが全く来なかったので・・残念ですが、2010年ものが入っただけで感謝です。ご検討ください!

以下は以前のコメントです。参考になるでしょうか・・
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【目茶ピュアなワインでした!しかもラフォンらしいムルソー的ニュアンスもバッチリです!(サン=ヴェラン)】

 サン=ヴェラン・・飲んじゃいました。全部で3ケースにも満たない数量しか無いんです。それでもまあ、良く分けていただけたなぁ・・と云う感じですよ。コント・ラフォンに特別の思いの無い方には判らないかもしれませんが!

 その昔、コント・ラフォンはジャー ディンさんの輸入でした。超高級ブルゴーニュでしたんで、今と変らず価格は高かったし、入手難でした。何故かブローカー経由の輸入物には澱が有り、国内物には無かったです。こんなことを言ってましたが、どこかのサイトで、ドミニクに聞いたら、「フィルターの有無の区別はしてない」と言ってたとのこと・・。まあ、本当のことを知らないのか、言わないのか、今はそのようにしてないのかは判りませんが、少なくとも90年台以前はそのように思えましたよ。やたらクリアなものと旨みたっぷりのものが同名で存在したんで、飲めば誰でも判る事ですんで・・はい。そりゃあもう、コント・ラフォンが飲めるとなったら、
「ほいほい、絶対に行きます!」
てなもんで、ニコニコしながら出かけたもんですよ。あの、濃厚でねっとりした感涙を呼び起こすようなムルソーに、久しぶりに出会えるとなったらね~!

 ムルソー村名でも凄いご馳走なのに、ジュヌヴリやシャルム、ペリエールが出るとなったら・・そりゃあ仕事ほっぽりだして出かけました!・・・まだワインのワ位しか知らなかった若造の頃の話しでは有ります。なので、
「コント・ラフォン」
とか、
「ドミニク・ラフォン」
なんてフレーズを聞いちゃうと、パブロフの犬状態に、よだれが出て来てしまうんです。


 サン=ヴェランはどうやら2009年のみのリリースみたいですね。ヴィレ=クレッセ同様に2010年以降はドミニク自身の手から離れるようです。まあ、コート・ドールからの距離もそれなり有るので、自分で造るのは大変だから・・と云うことなのでしょう。でも、やはり御大ドミニクによるワインだと云うことは、2009年ヴィレ=クレッセ以上に溢れています。そう、抜栓直後など、ラフォンのムルソーにそっくりなんですよ!それも2000年以前のコント・ラフォンのムルソーに、ビオ的なニュアンスが加わっているような感じで、実に肉厚、高貴、ねっとりしています!実に旨いです。時間が経過してくると、まだ溶けきれていない樽のニュアンスが飛び、奥に有ったデリシャスなフルーツの構造が出てきます。サン=ヴェランとは思えない・・むしろ、冷ややかに仕上がった出来の良いプイィ=フュイッセのようなニュアンスなんですね。数が無いのでとりあえず1本ずつでお願いします。このプライスなら良いでしょ?

 ムルソー村名は何故かロットに無かったので、白はトップのピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャンガンです。こちらはルフレーヴさんで有名なフォラティエールの上部(西側)に有り、あのトリュフィエールに接しています。涼しげで、ミネラルに富み、独特の香りを持ち、ピュリニーの中では硬質な部類に入ると思いますが、むしろムルソー本拠のドミニク・ラフォンにとっては好都合でしょう。飲んではいませんが最高のポテンシャルを持っていると思います。

 是非飲んでみたいのはヴォルネイ村名です。こちらは安いし、ドミニクのピノ・ノワールに対する考え方がモロに出ているはずだから・・です。飲まれた方の印象は・・めちゃくちゃ綺麗系のピノ・・だそうです。

 ボーヌのレ・ゼプノットは、ポマールのプティ・エプノ(レ・ゼプノ)のお隣です。この辺りはゼプノットだったり、ゼプノーだったり、ゼプノだったりするんですが、まあ、語源は同じでしょうし、村は違えども似たようなニュアンスだと思われます。比較的力強さを持つポマール的鉄っぽいニュアンスのピノでしょう。ヴォルネイとほとんど価格は変りません。

 ピノのトップに君臨するのはヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・リュレです。こちらはヴォルネイの南部にあり、1級レ・カイユレに接するリューディです。ムルソー村にあるコント・ラフォンご自慢のサントノー・デュ・ミリューのような目茶逞しいタイプでは無いと思われます。エレガントさにどれだけドミニク味を加味したのか・・気になるところです。

 実際のところは、飲めていないので詳細を掴みかねますが、そこはラフォンですから・・・しかも、自分の造りたいように造ったブルゴーニュですから、かなりいい線まで来ているはずです。サン=ヴェランを飲んで確信しました。ヴォーヌ=ロマネよりも高価に取引されていたというヴォルネイの・・・いやコート・ド・ボーヌ復権の台風の目になるかもしれません。是非ご検討ください。