シャトー・グリュオー=ラローズ
シャトー・グリュオー=ラローズ
フランス Chateau Gruaud-Larose ボルドー
● グリュオー=ラローズの古酒が登場です。ボルドーのワインは、生産から40年を過ぎると価格が異常に上昇します。そろそろラストチャンスかと..思います。
● 1989 Chateau Gruaud-Larose
シャトー・グリュオー=ラローズ
【良い年のグリュオ=ラローズです!30年もの!】
30年ものの格付け2級、シャトー・グリュオー=ラローズです。歴史的には一度分割されましたが再統合し、現在に至っています。タンニンのしっかりした重厚な味わいです・・が、それだけに熟成してナンボのワインでもあります。
昨今のボルドーワインはビックリするほど・・リリース直後から飲めちゃいまして、
「・・えっ?・・」
と絶句するほどでも有ります。
その昔はマルゴーなどは、そのエレガントに聞こえる名前とは裏腹に、結構に樽が利いていたり、タンニンがキツクて、テイスティングでも「痺れる」ことが多かったものですが、まぁ、輸入のコンディションが良くなったことも有るとは言え、
「熟成させてから飲んでね・・」
などと迂闊に言ってしまうとワイン屋としては酷い目に合いそうです。
ただ、こんなエチケットを見てしまいますと、
「何だかな・・」
と言う気がします。
「Cordier」
と、エチケット上部に所有者が入っている、少し厳ついボトルが目に焼き付いてしまっているので、なんとなく感傷的にもなりますね。「コルディエ」から「スエズ」へと渡り、現在は「ベルナール・タイヤン」の所有です。
しかし、この1989年ものはちょうど収穫から31年目を迎える訳ですが、そんな昨今の風潮は全く関係の無いヴィンテージです。
マイケル・ブロードベントさんのワインヴィンテージ案内(柴田書店)に寄れば、1989年、1990年と二年続きの五つ星(満点)ヴィンテージでした。今思い出すと1989年だとムートン=ロートシルトが安かったですね~・・1990年は高かったですが・・それでもまだこの位のプライスで買えるんですから、お買い得とも言えます。
アバウトにはどこの評価機関も90ポイント、プラスマイナス1ポイント位の評価です。作付け面積は、カベルネ・ソーヴィ二ヨン60%、メルロー30%、カベルネ・フラン5.5%、プティ・ヴェルドー3%、マルベック1.5%ほどのようです。
最近りコンディションされ出たもののようでコンディションは悪く無いです。ご検討くださいませ。
● 1976 Chateau Gruaud-Larose
シャトー・グリュオー=ラローズ
【...アドヴォケイトは73点・・】
アドヴォケイトは73点と、悲惨な評価です。が、色合いも照りが有ってとても綺麗。エチケットはやや薄汚れが有ります。キャップシールも回り、液量も多目だと思います。
これは優れたグリュオ=ラローズではない。この出来が一様ではないヴィンテージの最上級ワインを特徴づけるような、豊かで、柔らかく、絹のような果実味がない。タンニンのバランスが悪く、フィニッシュにはいらいらするほどの酸味が感じられる。飲みきってしまおう。飲み頃予想:現在 最終試飲月:83年2月
講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』より抜粋
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