
チリ産のピノ・ノワール主体の自然派赤ワインです。何てったって、
「価格が安い!」
のがビックリです・・。太くしっかりしたボトルに入っていて、重量もかなり有りますので、手に取ってみると1500円クラスのワインにはとても見えないでしょう。倍ほどの価格を想像されると思います。
でも、味わいがスカスカだと萎えちゃいますし、さりとて、
「・・濃い・・なぁ・・」
と、甘く濃度たっぷりで酸が無いとダレダレですよね。
そこんとこはラシーヌさんですから、ナチュラルじゃ無いと取引しないですし、完成度も求められるので安心かと思います。
しっかりとエキスの出た味わいで、わずかにガスがピチピチっと舌先に感じられます。一般のチリワインのように、凝縮感が物凄く強い・・と言うことは無く、ほんのわずかな甘味が有ります。イメージ的にはロマーニャのワインを想像されると良いかと思いますが、
「糖分を僅かに残すことでアルコール分の上昇を抑え、ガスの生成を促す」
ような造りだと思います。ランブルスコだとかのイメージで、ピノ・ノワール基本にメルロが入ったとご理解ください。
テクニカルにも有るように、「微発泡かつ血のような鮮紅色が特徴」ですが、鮮やかな紅色・・と言うよりは、やはり鮮やかだが赤紫・・かな?と思います。
それに土壁のセラー!・・恰好良いですね。自然の中で自然な発酵・醸造を心掛けている象徴のような建物にみえます。そんな自然さが感じられる伸びの有る味わいには重く無いミネラリティがたっぷり感じられ、暑苦しく無く、濃過ぎない、非常に好かれる味わいです。夏にもこのわずかな発泡が心地良く、しかもボリューム感はちゃんと有りますので受け入れていただけると確信しています。是非飲んでみてください。お勧めします!