ラ・ビアンカーラ
ラ・ビアンカーラ
イタリア la Biancara ヴェネト
● ラ・ビアンカーラが到着です。ビオですが、気にしなければビオを意識せずに飲み終えているでしょう。今回は全て「センツァ」です。So2 亜硫酸塩、二酸化硫黄 が無添加です。「無添加」と言うことは、状態の良い葡萄が収穫でき、醸造も上首尾に出来た・・と言うことを意味します。・・ので、
「是非飲んでみて下さい!」
・・多分すぐ無くなっちゃいます!
■幼なじみの付き合い ヴィナイオータにとってあまりにも重要な造り手、ラ ビアンカーラのアンジョリーノマウレ。会社設立2年目からの取り扱いで、12年の付き合いになります。彼の奥さん、ローザマリーアはいつも
「私達は一緒に成長してきたのよ。」
と言って くれます。それは、ラ ビアンカーラとヴィナイオータは同時期に、そして持ちつ持たれつの関係で、一緒に成長してきたということ。
彼のワインが飲み心地と個性を備えるようになった結果として、以前よりも、ワイナリーとして世間での認知度が高められたのでしょう。そして実際、その彼の歩みと同期するように、ワインに関して多々学び、ワイン観が形成され、ヴィナイオータが進むべき道を見つけることができました。
アンジョリーノが畑とセラーでドラスティックに進めてきた改変の連続の歴史は、1人の造り手から得ることは不可能な程の情報量で、それを見聞きすることができたのは、確実に今のヴィナイオータの糧となっています。

■夢を形にしたアンジョリーノ では、なぜそこまでドラスティックなのか?彼の生い立ちや性格が、大きく影響しているようです。
アンジョリーノ マウレは、ワイン生産の盛んなヴェネト州のガンベッラーラ(ソーアヴェの隣の生産地域)で生まれ育ちました。マウレ家は、その土地にありながら、ブドウやワイン生産に携わらない家庭だったのですが、アンジョリーノは若い頃から自らワインを造ることに憧れを抱いていたようです。
若い頃働いていた工場で、奥さんのローザマリーアと知り合い、結婚し、ワイナリー創設の夢を果たすべく、2人でピッツェリアを始めます。お店は大繁盛、80年代前半から畑を買い、家を建て始め、1988年がラ ビアンカーラとしてボトリングした最初の年になります。
発足当初は、畑でもセラーでもコンサルタントを雇っていましたが、アンジョリーノは彼らのやり方が気に入りませんでした。ブドウそのものに、大地、テロワール、ヴィンテージやブドウ品種そのものの個性を封じ込めたものを、なすがままに醸したものこそがワインだと考えていたアンジョリーノに、あれ使え、これ入れろということばかり…。早々に彼らとの契約を解除し、全てを自らの決断で行うことにします。
具体的にどうすれば良いのか皆目見当もつかず、いろいろ思い悩んでいた時、ヴィチェンツァのワインバーで何気なく選んで、開けたワインに衝撃を受けます。

■生産者同士の活発な交流 ミステリアスで、唯一無二の個性を放ち、惹きつけてやまないワイン。それはヨスコグラヴナーのリボッラ ジャッラでした。
以降、暇を見つけては、グナヴナーの住むフリウリはオスラーヴィアまで通うようになります。そこには、エディカンテ、ラディコン、ラ・カステッラーダのベンサ兄弟、ダーリオ プリンチッチ、ヴァルテルムレチニックなどが集い、毎回のように激論を交わし、刺激しあいながら、お互いがより自然な造りのワインを目指すようになっていきます。90-97年頃が皆が最も足繁くグラヴナーのところに通ったそうですが、その後、意見の相違から、グラヴナーのところに集まることはなくなったようです。 それでも、アンジョリーノ、ラディコン、ラ・カステッラーダ、ダーリオプリンチッチとムレチニックの交友は続き、ヴィニータリーでも共同でブースを借りるようになります。この集まりが、いま現在ではいくつか存在する、イタリアのヴァン ナチュール(自然派ワイン)のグループの出発点といえると思います。アンジョリーノは自分が中心となって作ったグループを、意見の相違から2005年に脱退し、さらに2006年、ヴィン ナトゥールという別のグループを結成し、現在に至ります。
■めまぐるしい挑戦
ワイナリーの仕事上でも、様々なことに挑戦しています。項目ごとに列挙します。
●栽培方法:完全無施肥から、ビオディナミに切り替え、今はEM菌も試し、ブドウ樹に対する栄養供給の目的ではなく、地力回復、微生物叢のバランスを整えるために自家製の純植物性の完熟堆肥を、地力が弱いと判断した区画にのみ施肥。
●農薬:当初から除草剤などの農薬は使わずに、ボルドー液(ブドウ栽培において、様々な有機農法の認証団体が唯一使用を許可している農薬)のみを使用していたが、ビオディナミ調剤を試したり、EM、様々なハーブなどから作る煎じ薬を撒いたりと、ボルドー液さえも排除した農業を目指している。

※彼の住む地域はイタリア最大の平野部、パダーナ平野に面しているため湿気が多いので病気が出やすく、ボルドー液を撒く回数を少なくすることは極めて危険。近隣の農家に比べたら、もともと撒いているうちにも入らない程度しか撒いていないにも関わらず、排除したいのだそう。

●醗酵方法:当初はプレスして出てきたモスト(ジュース)だけを使用して、いわゆる白ワイン的な造り方をしてきたが、グラヴナーやラディコンらと共に皮ごとのアルコール醗酵を試し始める。しかし長期間のマセレーションには疑問を持つようになり、つい最近まで醗酵の初期段階1~2日間だけマセレーションしていた。けれど今年はサッサイアの一部で長期間のマセレーションに再挑戦!
●酸化防止剤:当初から少量しか使用していなかったが、サッサイア2002の一部を完全無添加でボトリングを始めたのを機に、いまやサッサイアは半量を無添加でボトリング。マシエリにも無添加を試し、ピーコや赤ワインなどもヴィンテージによっては完全無添加でボトリング。目標は全ワイン完全無添加。
■情熱を持って伝える止まれないマグロ アンジョリーノは、ある時、ある人のことを褒めていたと思ったら、次の機会ではその人のことを全否定したりします。自分と同じレベルで問題意識や知ることへの渇望を持っていない人に対して辛辣で、歯に衣着せぬ発言もします。しかもその必要がない、全く利害関係のない人に対してもです。
その反面、過去の自己さえも否定することを厭わず、常に知ろうとすることに対して貪欲で、興味を持ったら即実行に移し、自分の買っている人のためならどこまででも骨を折り、"伝える"ということに対して、どの造り手よりも情熱を持ち続ける人です。その結果、彼の周りには若く新しい造り手が、続々と誕生しています。
そんな彼の姿勢から、"伝える"ことの大切さをひしひしと感じるのです。アンジョリーノの欠点は、アンジョリーノの長所でもある。面白くないですか?
彼が行うドラスティックな改変とは別のところで、ワインにも毎年、何かしらドラスティックな変化やトラブルが起こります。そのトラブルを検証し、改善、解消するために新しい改変を畑やセラーに持ち込む…。それはまるで、止まったら窒息して死んでしまうマグロのようではありませんか!彼も、彼のワインも、安住・安定するのを好しとしないかのように!!
彼のワインには、テロワールとブドウとヴィンテージがもたらしたであろうもの以外の"何か"が常に宿っていて、それは多分にそのヴィンテージ当時の"アンジョリーノの考えとアンジョリーノ家の状況など"によってもたらされているように思うのです。

次男のアレッサンドロ。農業高校を出て、学生の頃から積極的にワイナリーの仕事に関わっています。見た目も温和ですが、中身もまさに草食系男子。4兄弟の中で唯一、母親似の気性と言えるかと思います。
● 2022 Sassaia Bianco I.G.T.Veneto( Senza)
サッサイア・ビアンコ・ガルガーネガ I.G.T.ヴェネト(・センツァ)
● 2022 Rosso Masieri Veneto I.G.P.( Senza)
ロッソ・マシエリ・ヴェネト I.G.P.( センツァ)
【2019年ものもSo2無しの「センツァ」で届いています!】・・入荷僅少につき以前の記事を出しています。
すみません、テイスティングが済んでおりません。入荷量が少なかったので・・取り合えずご案内致します。
以下は2014年もののレヴューです。
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【充実した果実味!安心感に溢れた自然派ワインです! 何とSo2無添加で、真っ赤な果実が愛らしいです!】
ガンベッラーラですからソアーヴェの近隣にあります。。ヨスコ・グラヴネール氏やエドアルド・ヴァレンティーニ氏らと理論を同一に栽培・醸造しているのがアンジョーリノ・マウレ氏です。中域を赤紫でビッチリ隙間無く染め上げた、充実感・ボリューム感ある果実味が特徴で、
「ちょっと軽めの果実味のピュアな赤ワインが飲みたいな!」
という気分のときにビッタリ当てはまる味わいをしています。
さりとて気分屋で、何時あけたらいいのか判断がつかないような難しいワインではなく、気取り無く安易に開けても全方位外交をしてくれますので、安心できますよね。しかも、しっかり濃くても疲れないのがビオ系ワインの良いところ!それに変な還元香も全く感じません。
2014年は愛らしい赤果実をてんこ盛りにしたような、実にピュアで素直な美味しさです。これを美味しくない・・という人は少ないでしょう!ジューシーだがとてもドライで、新鮮さが際立って感じられます。柔らかくまとまりの良い酸で酸っぱくなく非常に良い仕上がりです!
左の写真はそんな味わいを良い感じで伝えてくれると思います。
So2少なし!
色合い淡目!
透明感バッチリ!
食事と合わせると甘みが出てくるピュアな果実感!
以上から、この夏に飲んで非常に美味しい赤ワインに認定させていただきます。・・まぁ・・残ったボトルを出したまんまにしておくと、すぐ駄目になっちゃうかもしれませんが、それだけマンモス・ピュアと言うことですね。これは超お勧め!是非飲んでみてください。
● 2021 Masieri Bianco Veneto I.G.T. Senza
マシエリ・ビアンコ I.G.T. センツァ
【これは美味しい!2017年サッサイアとはイメージは異なるものの、マシエリの拡がりの有る味わいは今まで最高!】・・入荷僅少につき2017年ものの記事を掲載しています。

今までで一番良いです。これは美味しい!
マシエリ・ビアンコと言うと、
「サッサイアのセカンドでしょ?」
と言うようなイメージが有るかと思いますが、この何とも言えぬ「強い主張の無さ」が・・心を擽るんですよね。確かに2017年のサッサイアも最高の仕上がりかと思いますが、それでもこの、
「サクッと造っちゃいました・・」
みたいな・・
「・・あれ?・・私、生まれちゃってますね・・」
みたいな・・
どこか他人行儀な、でも実際は肉厚で、太くしっかりしているのに・・でもちゃんとしているってことが結局判る旨いワインです。(何言ってるのか自分でも良く判りませんが・・)
これは飲んで欲しいですね。サッサイアは美味しい・・でもマシエリに心を惹かれてしまう自分がいる訳です。
そもそもサッサイアを周知したのはnoisy のはずなんですが・・いつの間にか手を離れてしまってます。でも寂しくは無いぞ・・マシエリがあるじゃないか!・・みたいな感じです。
飲んでいただきますと、どこか手応えが無く、掴みどころの少ない味わい・・と当初は思われるかもしれません。でもそれは、塩のきつく無い、でも実はエキスたっぷりの非常に美味しい手作りラーメンみったいなものです。noisy はほぼ、ほとんどのラーメン屋さんのラーメンはしょっぱいです。なので、行きつけのところは大抵薄めていただいてます。でも、薄めていただいてもなお、結局は焦点ボケの無い、美味しいスープで有るからこそ、通ってしまうんでしょうね・・。お勧めです!是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
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【2016年は非常に健康な葡萄で健全な醸造が出来たようです!とても美味しいです!】
ピュアでナチュラル、とても美味しいですね・・。濃過ぎず、薄く無く、見事に育った葡萄の由来が良く判る出来です。
その昔はサッサイアも、So2有りと無しをリリースしていて、その比較もとても面白かったんですが、その頃は余り売れませんでしたね。リアルワインガイドに持ち込んでテイスティング、そのおかげかどうかは判りませんが、noisy もうっかりしていると買えないような状況になってしまうほど、サッサイアは人気がある様です。
それに比べて「イ・マシエリ・ビアンコ」(と昔は言ったんですが)の人気はそこまでは行かず、それでも順調には販売は推移しているようで、気付くと無くなってしまっています。
でやはりマシエリもサッサイアも、天候に恵まれない年は今一つ元気が無いんですよ。もともと甘味(残糖)に頼るタイプでは無いので、充分な糖度が得られないとボディが小さくなっちゃうんですね。
しかし2016年は非常に健康的です。洋梨やリンゴ、レモンと言った果実が、ほんの僅かに存在するビターなニュアンスにリアルさを加えられ、見事な味わいになっています。香りもナチュラルです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は前年のこのワインのレヴューです。
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【軽いだけじゃない!ちゃんと旨みのエキスが有り、芯を感じる味わいです!しかもミネラリティもたっぷりです!】
2015年の夏にもご案内させていただいたのとヴィンテージ的にも同じワインです。
ソアーヴェ地区では無いけれど、ソアーヴェ的なワインで、しかも非常にナチュラル・・ピュア、少しライト目なところがとても受けているマシエーリ・ビアンコです。
小学生や中学生の頃は全く気にも留めませんでしたが、朝礼とか体育の授業の時に、何故か倒れる子がいて・・
「何でだろう・・」
と不思議でした。
特に中学校の時はバスケ部でしたんで、ま~・・走らされ、声を出させられ、目茶、喉が渇く訳です。専門のコーチがいた時はそうでも無かったと記憶してるんですが、noisy の学年近辺の生徒の余りの弱さに呆れて他の中学に移ってしまってからは、何故か「現代国語」だったか・・の運動音痴の先生・・「O先生」が担当になってからは・・
「駄目だ~!水を飲んだら、もっと苦しいぞ~!
と、走って叫んでまた走って・・水も飲めず・・本当に苦しかったですね・・。まぁ、トイレに行くフリをして隠れて飲んでましたが・・まぁ、今考えれば熱中症で良く死ななかったものです。
ですので夏場の脱水症状からの熱中症には充分な注意が必要です。でも昔のように、ただ水分を取れば良い訳では無く、やはり塩分などの入ったポカリとかアクエリアスだとかが良いようですが、結局は、体内熱の交換を意味する水分の吸収と排出には「ミネラル」が必要と言うことなんでしょう。
ガルガーネガ80%、(その他)トレッビアーノ等20%です。・・・で、これが今滅茶苦茶旨い・・・です!抜栓してから5~10分でボディが「ぶわ~っ」と膨れてくるのがわかるはずです。ソアーヴェのように少し黄金色をしていて、爽やかながらコクが有ります。黄色や薄緑の果実、花、スパイスのニュアンスが有って、とてもピュアに仕上がっています。
So2は僅かに添加していますが、かなり少ないようです。それでいて揮発酸の精製はほとんど無く、非常に美しいです。物凄くピュアなソアーヴェだと・・思っていただけますとピタリかな?・・さすがにソアーヴェ・クラシコの上出来なものには置いていかれますが、このプライスでは最強でしょう!
そして、このマシエリはサッサイアのセカンドみたいなポジションのワインなんですが、ポテンシャルが有るだけにまだ少し硬いサッサイアよりも膨らみとゴク味が有って、現時点では上の味わいかと!是非飲んでみてください。お奨めします!
● 2020 Sassaia Bianco I.G.T.Veneto Senza
サッサイア・ビアンコ・ガルガーネガ I.G.T.ヴェネト・センツァ
【2019年ものもSo2無しの「センツァ」で届いています!】・・入荷僅少につき以前の記事を修正して出しています。

例えば今の時代、昔は「還元している」なんて言ったものですが、その昔の時代の「還元してる」と今の「還元してる」はレベルがだいぶ異なると思うんですね。
還元香なんて言いますが、そもそもは造り手さんは「還元状態に追い込んでからボトルに詰める」訳でして、だからこそのSO2の添加を減らせる訳です。なので、その造り手の意識も有りますが、昔の還元と今とは大きく違い、むしろ昔、ちょっと還元してるかな?・・と感じたレベルはネガティヴだったものの、現在ではポジティブな方向に取られるように振れているはずです。勿論、甘言香臭すぎは・・駄目ですよ。
で、前回のサッサイア2017センツァSo2の出来は滅茶良かったです。焦点が定まりまくり、見事なシャルドネのようなスタイルですし、非常にナチュラルなんだけどアヴァンギャルドさは全く無く、高貴なニュアンスまで感じられると言う・・素晴らしい仕上がりでした。noisy 的にはややシミジミ感のある「マシエリ・ビアンコ」に痺れてしまいますが、出来だけ見れば、やはりサッサイア最高!です。是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです
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【本当に久しぶりに購入出来ました!ラ・ビアンカーラの看板ワイン、サッサイアです!】 何せ到着は・・「さっき」です。年末も押し詰まって来てから・・あり得ない話ですが、オオタさんでは極日常のようです。しかも昨日着くはずだったんですが、リーファーさんが持ってこないので電話してみると、
「・・今(荷物を)やってます・・」
(どっひゃ~!)
そんな訳ですんで、飲めもしません。ようやっと仕入れが出来たので、ちゃんとご紹介したかったんですが・・。
そもそもこのサッサイアをリアルに紹介したのは noisy だと記憶しているんですが・・So2有りと無添加が有って面白いよ・・と。違ったかな~?・・記憶が定かでは有りませんが、売れるようになると買えなくなります。とりあえずご案内します。以前のご紹介文をご参考にされてください。
以下はかなり大昔のレヴューです。
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【かなり素晴らしい出来です!ガルガーネガ95%、トレッビアーノ5%です!】 ワインというものは、余計な手出しをして仕上げてしまうと、飲み手に対しどこかに「違和感」を与えてしまうものです。
日照が不足して成熟が遅くなった時、熟度を取り返そうと収穫を出来るだけ伸ばす・・・でも、畑の持つポテンシャル以上のものを求めてしまうと、糖度は上がっても酸が不足してしまいます。
そんな時、もしあなたが栽培や醸造を手がけているとしたら一体どうするでしょうか。
きっとそれには大きく分けて二通りの道筋が有ると思います。それは・・・
1.「葡萄が育ったまま、そのまんまをワインしよう」
2.「飲んでくれるお客様のことを考えて、出来るだけの調整をしよう」
というものです。
おそらくラ・ビアンカーラは前者です。 後者の、「出来るだけの調整をする」ということはすなわち、補糖や補酸などにも手を出すことに成りかねませんが、この場合は繊細な感覚を持つ飲み手にはバレバレですから、概ね80%の消費者には満足していただいたとしても、残り20%の、本当の自身のワインの大ファンを裏切ることに繋がります。そして2011年のサッサイアは、膨らみとピュアさ、濃度を以前にも増して身につけ、充実した味わいを見せています。
そう、それで良いんです。全てにおいて100%だと言える人間など、この世に存在しないのと同じ意味合いですし、失敗を通して学び、それを肥やしにまた頑張るんです。補酸(ビタミンCや酒石酸などを添加すること)を如何にばれないようにする技術などを磨いたところで、素晴らしいワインが持つ一体感や、テロワールを崩さないようにすることなど、不可能なんです。
良いものは良い、駄目なものは駄目・・。その選択が我々ワイン屋の重大な仕事だと思います。それでも、こういった素晴らしい信念を持った生産者は、心より応援したいとも思います。ある意味、それは相反することでも有りますが、生産者から販売者までの風通しを良くする事が可能になれば、
「味わい、出来栄えをプライスに反映する」
ことで、消費者の方の期待にもマッチするんじゃないかな?とも思っています。
例年よりもグラマラスで充実したガルガーネガ種のサッサイアです。So2無添加で、ソフトなテクスチュアでピュア!旨いです。ぜひとも飲んでみてください!お奨めします!
以前のコラムより抜粋です。ご参考にされてください。
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ガンベッラーラというソアーヴェ地区に隣接するところに畑があるそうで、セパージュはガルガーネガ90%とトレッビアーノ10%ですから、まあ、ソアーヴェに近いものだと思っていただけたら良いと思います。
で核心の味わいですが..この微妙に違う味わいを正確にお伝えしたいところなんですが..これを書いてしまうと、
「なんだ、ふ~ん、やっぱりね」
で軽く受け流されてしまいそうなのと、すでに他のショップさんではガンガン販売されているのと..、なんと、我がリアルワインガイドにも出てしまった!という..状況が有ります。
ですので、ここの詳細はリアルの第12号、及び10号の noisyのレヴューをご覧になっていただくことにして、軽くまとめてしまいましょう。そして、その確認をしていただくことによって、SO2の功罪を考えていただければと思います。
簡単に言えばSO2が入ると
「硬くなり焦点、コアがぼやける」
「自然な香りと膨らみ、旨みを包み込んでしまう」
というように思います。
味わいはどちらも似たようでもありますが、確実に違いますし、時間が経てばセンツァの方は色落ちし始めます。香りも酸化のニュアンスが色濃く出てきます。
「じゃあ、どっちが好きなの?はっきりしてよ!」
と、痴話げんか並みの話になってしまいますが、そこを決めるのは..あなたです。
SO2入りとは言っても、1000リットルに、たった4グラムしか入っていません。でも、その存在の大きさは人によるのでしょうし、
「SO2入りの方が好きだな」
という方もいるでしょう。それにね、長い時間の中で、添加した微量のSO2は自然消滅してしまう..ということも言われています。2年ほど経てば、どちらも同じようなSO2含有量になっているのかもしれません。(ワインの醸造途中にSO2が発生する可能性も有ります)
しかし、仮に何年か経ってSO2がゼロになったとしても、センツァとそうでないものは熟成も確実に違うわけです。なかなか難しい問題ではありますよね。話の焦点もまるっきりボケてしまって申し訳有りませんが、結局は飲み手が決めるべきでしょう。そのためにも、SO2の存在意義や品質への影響を身をもって知るべきだと思います。そのためにもとても良いアイテムではないかと..こう思ってるわけです。
2005年のサッサイアは、かなり厳しいヴィンテッジだったようです。エージェントさんよりの情報をご覧下さい。
○エージェントさんよりの情報
2005年は彼にとって苦しい年となりました。夏までの天候は彼がワイン造りをはじめてから最も素晴らしく、偉大なヴィンテージを期待させたにもかかわらず、夏の後半に雹に襲われ6割近いブドウを捨てることになったのです。さらにその後も晴れと雨が交互に続き、ブドウは必要以上の水分を吸ってしまいました。このことはワインの味わいにも反映されています。リリースから数年後に感じられる果実のやわらかいニュアンスをすでに持っていて、ワインが若干開いていることを感じさせます。通常リリース直後は独特なかたさがあり、このニュアンスをほとんど感じることができないため、旨みがないと思ってしまうほどです。
確かにいつもは、ちょっと硬いかな・・・というところから、どんどん変化してゆく感じですが、2005年はちょっと緩く伸びシロが少ないように感じられます。そして、センツァ(SO2無し)の色落ちは激しいです。
まあ、品質をどのように判断するかは難しいところですが、もし、このSO2入り、無しの比較をされていない方がいらっしゃって、興味が有りましたら、広い心で飲んでみてください。..ん?味わい?? いや、ソアーヴェの親戚だと思っていただければ..はい!
● 2019 Pico Garganega Veneto I.G.T.
ピーコ・ガルガーネガ・ヴェネト I.G.T.
【丘の頂上付近に有るロケーションの良い畑です!】・・・入荷は1本のみでしたので以前のレヴューを掲載しています。
ガルガーネガ100%のドライな白です。「ピーコ」と言うのはセキセイインコの名前・・では無く、英語で言うところの「ピーク」なのかな?・・そんな感じでしょう。標高は250メートルほどのところにタイバーネ、ファルデオとモンテ・ディ・メッツォと言う区画が有り、そこからのセレクションです。
また今回は特別に・・なのかな?・・各畑を別々に仕込んだシングル・ヴィンヤードものも・・到着です。この2016年は出来が良かったと言うことなのでしょうね。
シングル・ヴィンヤードものは1本ずつのみですので・・早い者勝ちです。ご検討くださいませ。
● 2021 Rosso Masieri I.G.T. Senza
ロッソ・マシエリ I.G.T. センツァ
【ロッソ・マシエリも無添加!・・相当良い出来の様です!】・・・入荷僅少につき以前のレヴューですみません・・
すみません、テイスティングが済んでおりません。入荷量が少なかったので・・取り合えずご案内致します。
以下は2014年もののレヴューです。
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【充実した果実味!安心感に溢れた自然派ワインです! 何とSo2無添加で、真っ赤な果実が愛らしいです!】
ガンベッラーラですからソアーヴェの近隣にあります。。ヨスコ・グラヴネール氏やエドアルド・ヴァレンティーニ氏らと理論を同一に栽培・醸造しているのがアンジョーリノ・マウレ氏です。中域を赤紫でビッチリ隙間無く染め上げた、充実感・ボリューム感ある果実味が特徴で、
「ちょっと軽めの果実味のピュアな赤ワインが飲みたいな!」
という気分のときにビッタリ当てはまる味わいをしています。
さりとて気分屋で、何時あけたらいいのか判断がつかないような難しいワインではなく、気取り無く安易に開けても全方位外交をしてくれますので、安心できますよね。しかも、しっかり濃くても疲れないのがビオ系ワインの良いところ!それに変な還元香も全く感じません。
2014年は愛らしい赤果実をてんこ盛りにしたような、実にピュアで素直な美味しさです。これを美味しくない・・という人は少ないでしょう!ジューシーだがとてもドライで、新鮮さが際立って感じられます。柔らかくまとまりの良い酸で酸っぱくなく非常に良い仕上がりです!
左の写真はそんな味わいを良い感じで伝えてくれると思います。
So2少なし!
色合い淡目!
透明感バッチリ!
食事と合わせると甘みが出てくるピュアな果実感!
以上から、この夏に飲んで非常に美味しい赤ワインに認定させていただきます。・・まぁ・・残ったボトルを出したまんまにしておくと、すぐ駄目になっちゃうかもしれませんが、それだけマンモス・ピュアと言うことですね。これは超お勧め!是非飲んでみてください。
● 2016 Merlot Senza Veneto I.G.T.
メルロー・センツァ ヴェネト I.G.T.
【めちゃバランスの良い2010年ソ・サンと重量感も有りつつ重くなり過ぎない、高級感有るメルロ!美味しいです!】・・・入荷僅少につき以前のレヴューを掲載しています。

やはりソアーヴェ近郊のこの地域では、どうしても有名な「ソアーヴェ=白ワイン」と言うような印象が有り、同じヴェネトで有りながらもヴァルポリチェッラのような赤ワインとしての名声を得るのは難しいのかもしれません。どうしても、
「・・軽いんでしょ?」
と言うような感覚を飲む前から持ってしまっているんですね。
そんな印象をかき消してくれるような、しっかりしながらも鈍重にならない、しかも上質さの見える赤ワインになったビアンカーラの赤2種をご紹介します。色々有ってようやく書き始めたコラムです。
まずはリーズナブルな方の2010年ソ・サン。トカイ・ロッソ100%で仕上げられる、ピュアでナチュラル、重過ぎず軽くない、ピッタリな感じです。「繊細系」です。
「おっ、このバランス・・良いんじゃない?」
と素直に言える感じで、開けたてからとても美味しいです。
この辺りの「軽~い」「薄~い」赤ワインのニュアンスでは無く、太さも有りながらの繊細さが有ります。赤や黒の果実、そして「花っぽい」ニュアンス、余り重くはない「鉄っぽさ」に、ほんのりと伸びやかなハーブのニュアンスが混じります。
飲み進めるに連れエキスの旨味が出てくるような感じ・・そう、この季節はどうしても品温が下がり気味ですので、開けたては少し平たい感じが有るかもしれませんが、10分もしますと良い感じになってきます。
高質感も有り、とても美味しいと思います。

左の写真はメルロの2013年ですね。こちらはソ・サンが持つ軽妙な部分は持たず、やや粘っこく、少しだけ重量感を増したようなニュアンスです。
陰干しはしていないと思いますが・・僅か、ほんの僅かにドライフルーツっぽい感じがピュア・フルーツに交じって感じられます。そこそこにタンニンも有り、厚みと質の良さを感じます。
ジューシーと言うような形容は似合わず、本格派のメルロ・・と言っても良い重さが有ります。ピュアなだけ、フレッシュなだけの果実では無く、大いにマロラクティックされた滑らかさも有ります。
このワイン、届いた時はやや閉じ気味で・・いや、この手は冷え過ぎちゃうと今一つのバランスになってしまうんですね。なので少しご紹介するのを待っていたところです。3月になりそろそろ良いかなと・・今日8日は冷たい雨が降っていますけどね。この価格帯で高品質なのは判っても、閉じてるとガッカリしちゃいますもんね。
そうそう・・今日は昼メシ時にカミさんと「スープカレーが喰いたいぞ!」とばかりに、車でしばし時間のかかる初めてのお店に行ってきました。40分位離れた街にある、アメリカン・カジュアルな外装・内装の気取らない感じのお店でした。
ターメリックライスかな?・・お替りは自分で取り放題、かなり流行っていてお忙しいんでしょう。辛さも自分で選べます。カミさんがチキンを選んだので noisy は角煮を・・ほんのりと猪っぽい獣っぽさも有りつつ、重厚さとコク、揚げた野菜もたっぷりで食べ応えも有り、美味しいスープカレーでした。
結構気に入ってたんですが・・セコンドの方がちょっと気になっちゃいました。隣の席の方が食べ終わって立たれた後、テーブル上を片付けられたんですが・・お皿とスプーン類をガチャンガチャン、パイプ椅子を腰で押し付けて「ギー」と大きい音・・50センチも離れてない距離で、熱く辛いスープを口に運んでいる最中にそれをやられたら適いません。上がっていたテンションがへなへなヘナと下がっちゃいました。
まぁ、店員さんは総アルバイトなものでしょうからそんなシュチュエーションも、自分ももしかしたら同じような事を誰かにしていることは思いっきり棚に上げたうえでもう仕方ないと諦めてますが、ちょっと気付けばすべてが違ってくると思うんですけどね。
で、ワインも同様に・・たったひとつの事、ほんの小さな事に思えるものでも・・テンションが下がっちゃうことが多いと思うんですね。上がることも勿論ですけどね。
良さを追いかけてみて、「おっ!しっかり有るぞ!」とか、「かなり良いかも!」・・と思いつつも、余韻の最後の最後が・・「あれっ?」・・とか、一口飲み終えた後の印象に何かしらの不安めいたものを感じたりすると・・そうなっちゃうと思うんですね。
開かない、まだ硬いのは仕方がないと思えるものですが、決定的な何かの違和感・・これはやはり駄目だよな・・と思います。
そんな意味では、このメルロは非常にしっかりもしていますしメルロらしい滑らかさ、粘っこさを持ちつつ、重くなり過ぎない良さも有ります。勿論、この地ならではの「軽妙さ」を上手に生かしていて、「良い方向に」向いていると感じました。
ソ・サンは今から飲んでとても良い状態、メルロは少しずつ熟して美味しくなって行く状態で、のんびりと楽しむべきかな・・と思います。ぜひ飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2018 Pico Garganega Veneto I.G.T.
ピーコ・ガルガーネガ・ヴェネト I.G.T.
【丘の頂上付近に有るロケーションの良い畑です!】
ガルガーネガ100%のドライな白です。「ピーコ」と言うのはセキセイインコの名前・・では無く、英語で言うところの「ピーク」なのかな?・・そんな感じでしょう。標高は250メートルほどのところにタイバーネ、ファルデオとモンテ・ディ・メッツォと言う区画が有り、そこからのセレクションです。
また今回は特別に・・なのかな?・・各畑を別々に仕込んだシングル・ヴィンヤードものも・・到着です。この2016年は出来が良かったと言うことなのでしょうね。
シングル・ヴィンヤードものは1本ずつのみですので・・早い者勝ちです。ご検討くださいませ。
● 2019 Masieri Bianco Veneto I.G.T. Senza
マシエリ・ビアンコ I.G.T. センツァ
【これは美味しい!2017年サッサイアとはイメージは異なるものの、マシエリの拡がりの有る味わいは今まで最高!】・・2017年ものの記事を掲載しています。

今までで一番良いです。これは美味しい!
マシエリ・ビアンコと言うと、
「サッサイアのセカンドでしょ?」
と言うようなイメージが有るかと思いますが、この何とも言えぬ「強い主張の無さ」が・・心を擽るんですよね。確かに2017年のサッサイアも最高の仕上がりかと思いますが、それでもこの、
「サクッと造っちゃいました・・」
みたいな・・
「・・あれ?・・私、生まれちゃってますね・・」
みたいな・・
どこか他人行儀な、でも実際は肉厚で、太くしっかりしているのに・・でもちゃんとしているってことが結局判る旨いワインです。(何言ってるのか自分でも良く判りませんが・・)
これは飲んで欲しいですね。サッサイアは美味しい・・でもマシエリに心を惹かれてしまう自分がいる訳です。
そもそもサッサイアを周知したのはnoisy のはずなんですが・・いつの間にか手を離れてしまってます。でも寂しくは無いぞ・・マシエリがあるじゃないか!・・みたいな感じです。
飲んでいただきますと、どこか手応えが無く、掴みどころの少ない味わい・・と当初は思われるかもしれません。でもそれは、塩のきつく無い、でも実はエキスたっぷりの非常に美味しい手作りラーメンみったいなものです。noisy はほぼ、ほとんどのラーメン屋さんのラーメンはしょっぱいです。なので、行きつけのところは大抵薄めていただいてます。でも、薄めていただいてもなお、結局は焦点ボケの無い、美味しいスープで有るからこそ、通ってしまうんでしょうね・・。お勧めです!是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2016年は非常に健康な葡萄で健全な醸造が出来たようです!とても美味しいです!】
ピュアでナチュラル、とても美味しいですね・・。濃過ぎず、薄く無く、見事に育った葡萄の由来が良く判る出来です。
その昔はサッサイアも、So2有りと無しをリリースしていて、その比較もとても面白かったんですが、その頃は余り売れませんでしたね。リアルワインガイドに持ち込んでテイスティング、そのおかげかどうかは判りませんが、noisy もうっかりしていると買えないような状況になってしまうほど、サッサイアは人気がある様です。
それに比べて「イ・マシエリ・ビアンコ」(と昔は言ったんですが)の人気はそこまでは行かず、それでも順調には販売は推移しているようで、気付くと無くなってしまっています。
でやはりマシエリもサッサイアも、天候に恵まれない年は今一つ元気が無いんですよ。もともと甘味(残糖)に頼るタイプでは無いので、充分な糖度が得られないとボディが小さくなっちゃうんですね。
しかし2016年は非常に健康的です。洋梨やリンゴ、レモンと言った果実が、ほんの僅かに存在するビターなニュアンスにリアルさを加えられ、見事な味わいになっています。香りもナチュラルです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は前年のこのワインのレヴューです。
━━━━━
【軽いだけじゃない!ちゃんと旨みのエキスが有り、芯を感じる味わいです!しかもミネラリティもたっぷりです!】
2015年の夏にもご案内させていただいたのとヴィンテージ的にも同じワインです。
ソアーヴェ地区では無いけれど、ソアーヴェ的なワインで、しかも非常にナチュラル・・ピュア、少しライト目なところがとても受けているマシエーリ・ビアンコです。
小学生や中学生の頃は全く気にも留めませんでしたが、朝礼とか体育の授業の時に、何故か倒れる子がいて・・
「何でだろう・・」
と不思議でした。
特に中学校の時はバスケ部でしたんで、ま~・・走らされ、声を出させられ、目茶、喉が渇く訳です。専門のコーチがいた時はそうでも無かったと記憶してるんですが、noisy の学年近辺の生徒の余りの弱さに呆れて他の中学に移ってしまってからは、何故か「現代国語」だったか・・の運動音痴の先生・・「O先生」が担当になってからは・・
「駄目だ~!水を飲んだら、もっと苦しいぞ~!
と、走って叫んでまた走って・・水も飲めず・・本当に苦しかったですね・・。まぁ、トイレに行くフリをして隠れて飲んでましたが・・まぁ、今考えれば熱中症で良く死ななかったものです。
ですので夏場の脱水症状からの熱中症には充分な注意が必要です。でも昔のように、ただ水分を取れば良い訳では無く、やはり塩分などの入ったポカリとかアクエリアスだとかが良いようですが、結局は、体内熱の交換を意味する水分の吸収と排出には「ミネラル」が必要と言うことなんでしょう。
ガルガーネガ80%、(その他)トレッビアーノ等20%です。・・・で、これが今滅茶苦茶旨い・・・です!抜栓してから5~10分でボディが「ぶわ~っ」と膨れてくるのがわかるはずです。ソアーヴェのように少し黄金色をしていて、爽やかながらコクが有ります。黄色や薄緑の果実、花、スパイスのニュアンスが有って、とてもピュアに仕上がっています。
So2は僅かに添加していますが、かなり少ないようです。それでいて揮発酸の精製はほとんど無く、非常に美しいです。物凄くピュアなソアーヴェだと・・思っていただけますとピタリかな?・・さすがにソアーヴェ・クラシコの上出来なものには置いていかれますが、このプライスでは最強でしょう!
そして、このマシエリはサッサイアのセカンドみたいなポジションのワインなんですが、ポテンシャルが有るだけにまだ少し硬いサッサイアよりも膨らみとゴク味が有って、現時点では上の味わいかと!是非飲んでみてください。お奨めします!
● 2019 Sassaia Bianco I.G.T.Veneto Senza
サッサイア・ビアンコ・ガルガーネガ I.G.T.ヴェネト・センツァ
【2019年ものもSo2無しの「センツァ」で届いています!】・・以前の記事を修正して出しています。

例えば今の時代、昔は「還元している」なんて言ったものですが、その昔の時代の「還元してる」と今の「還元してる」はレベルがだいぶ異なると思うんですね。
還元香なんて言いますが、そもそもは造り手さんは「還元状態に追い込んでからボトルに詰める」訳でして、だからこそのSO2の添加を減らせる訳です。なので、その造り手の意識も有りますが、昔の還元と今とは大きく違い、むしろ昔、ちょっと還元してるかな?・・と感じたレベルはネガティヴだったものの、現在ではポジティブな方向に取られるように振れているはずです。勿論、甘言香臭すぎは・・駄目ですよ。
で、前回のサッサイア2017センツァSo2の出来は滅茶良かったです。焦点が定まりまくり、見事なシャルドネのようなスタイルですし、非常にナチュラルなんだけどアヴァンギャルドさは全く無く、高貴なニュアンスまで感じられると言う・・素晴らしい仕上がりでした。noisy 的にはややシミジミ感のある「マシエリ・ビアンコ」に痺れてしまいますが、出来だけ見れば、やはりサッサイア最高!です。是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです
━━━━━
【本当に久しぶりに購入出来ました!ラ・ビアンカーラの看板ワイン、サッサイアです!】 何せ到着は・・「さっき」です。年末も押し詰まって来てから・・あり得ない話ですが、オオタさんでは極日常のようです。しかも昨日着くはずだったんですが、リーファーさんが持ってこないので電話してみると、
「・・今(荷物を)やってます・・」
(どっひゃ~!)
そんな訳ですんで、飲めもしません。ようやっと仕入れが出来たので、ちゃんとご紹介したかったんですが・・。
そもそもこのサッサイアをリアルに紹介したのは noisy だと記憶しているんですが・・So2有りと無添加が有って面白いよ・・と。違ったかな~?・・記憶が定かでは有りませんが、売れるようになると買えなくなります。とりあえずご案内します。以前のご紹介文をご参考にされてください。
以下はかなり大昔のレヴューです。
━━━━━
【かなり素晴らしい出来です!ガルガーネガ95%、トレッビアーノ5%です!】 ワインというものは、余計な手出しをして仕上げてしまうと、飲み手に対しどこかに「違和感」を与えてしまうものです。
日照が不足して成熟が遅くなった時、熟度を取り返そうと収穫を出来るだけ伸ばす・・・でも、畑の持つポテンシャル以上のものを求めてしまうと、糖度は上がっても酸が不足してしまいます。
そんな時、もしあなたが栽培や醸造を手がけているとしたら一体どうするでしょうか。
きっとそれには大きく分けて二通りの道筋が有ると思います。それは・・・
1.「葡萄が育ったまま、そのまんまをワインしよう」
2.「飲んでくれるお客様のことを考えて、出来るだけの調整をしよう」
というものです。
おそらくラ・ビアンカーラは前者です。 後者の、「出来るだけの調整をする」ということはすなわち、補糖や補酸などにも手を出すことに成りかねませんが、この場合は繊細な感覚を持つ飲み手にはバレバレですから、概ね80%の消費者には満足していただいたとしても、残り20%の、本当の自身のワインの大ファンを裏切ることに繋がります。そして2011年のサッサイアは、膨らみとピュアさ、濃度を以前にも増して身につけ、充実した味わいを見せています。
そう、それで良いんです。全てにおいて100%だと言える人間など、この世に存在しないのと同じ意味合いですし、失敗を通して学び、それを肥やしにまた頑張るんです。補酸(ビタミンCや酒石酸などを添加すること)を如何にばれないようにする技術などを磨いたところで、素晴らしいワインが持つ一体感や、テロワールを崩さないようにすることなど、不可能なんです。
良いものは良い、駄目なものは駄目・・。その選択が我々ワイン屋の重大な仕事だと思います。それでも、こういった素晴らしい信念を持った生産者は、心より応援したいとも思います。ある意味、それは相反することでも有りますが、生産者から販売者までの風通しを良くする事が可能になれば、
「味わい、出来栄えをプライスに反映する」
ことで、消費者の方の期待にもマッチするんじゃないかな?とも思っています。
例年よりもグラマラスで充実したガルガーネガ種のサッサイアです。So2無添加で、ソフトなテクスチュアでピュア!旨いです。ぜひとも飲んでみてください!お奨めします!
以前のコラムより抜粋です。ご参考にされてください。
━━━━━
ガンベッラーラというソアーヴェ地区に隣接するところに畑があるそうで、セパージュはガルガーネガ90%とトレッビアーノ10%ですから、まあ、ソアーヴェに近いものだと思っていただけたら良いと思います。
で核心の味わいですが..この微妙に違う味わいを正確にお伝えしたいところなんですが..これを書いてしまうと、
「なんだ、ふ~ん、やっぱりね」
で軽く受け流されてしまいそうなのと、すでに他のショップさんではガンガン販売されているのと..、なんと、我がリアルワインガイドにも出てしまった!という..状況が有ります。
ですので、ここの詳細はリアルの第12号、及び10号の noisyのレヴューをご覧になっていただくことにして、軽くまとめてしまいましょう。そして、その確認をしていただくことによって、SO2の功罪を考えていただければと思います。
簡単に言えばSO2が入ると
「硬くなり焦点、コアがぼやける」
「自然な香りと膨らみ、旨みを包み込んでしまう」
というように思います。
味わいはどちらも似たようでもありますが、確実に違いますし、時間が経てばセンツァの方は色落ちし始めます。香りも酸化のニュアンスが色濃く出てきます。
「じゃあ、どっちが好きなの?はっきりしてよ!」
と、痴話げんか並みの話になってしまいますが、そこを決めるのは..あなたです。
SO2入りとは言っても、1000リットルに、たった4グラムしか入っていません。でも、その存在の大きさは人によるのでしょうし、
「SO2入りの方が好きだな」
という方もいるでしょう。それにね、長い時間の中で、添加した微量のSO2は自然消滅してしまう..ということも言われています。2年ほど経てば、どちらも同じようなSO2含有量になっているのかもしれません。(ワインの醸造途中にSO2が発生する可能性も有ります)
しかし、仮に何年か経ってSO2がゼロになったとしても、センツァとそうでないものは熟成も確実に違うわけです。なかなか難しい問題ではありますよね。話の焦点もまるっきりボケてしまって申し訳有りませんが、結局は飲み手が決めるべきでしょう。そのためにも、SO2の存在意義や品質への影響を身をもって知るべきだと思います。そのためにもとても良いアイテムではないかと..こう思ってるわけです。
2005年のサッサイアは、かなり厳しいヴィンテッジだったようです。エージェントさんよりの情報をご覧下さい。
○エージェントさんよりの情報
2005年は彼にとって苦しい年となりました。夏までの天候は彼がワイン造りをはじめてから最も素晴らしく、偉大なヴィンテージを期待させたにもかかわらず、夏の後半に雹に襲われ6割近いブドウを捨てることになったのです。さらにその後も晴れと雨が交互に続き、ブドウは必要以上の水分を吸ってしまいました。このことはワインの味わいにも反映されています。リリースから数年後に感じられる果実のやわらかいニュアンスをすでに持っていて、ワインが若干開いていることを感じさせます。通常リリース直後は独特なかたさがあり、このニュアンスをほとんど感じることができないため、旨みがないと思ってしまうほどです。
確かにいつもは、ちょっと硬いかな・・・というところから、どんどん変化してゆく感じですが、2005年はちょっと緩く伸びシロが少ないように感じられます。そして、センツァ(SO2無し)の色落ちは激しいです。
まあ、品質をどのように判断するかは難しいところですが、もし、このSO2入り、無しの比較をされていない方がいらっしゃって、興味が有りましたら、広い心で飲んでみてください。..ん?味わい?? いや、ソアーヴェの親戚だと思っていただければ..はい!
● 2019 Rosso Masieri I.G.T. Senza
ロッソ・マシエリ I.G.T. センツァ
【ロッソ・マシエリも無添加!・・相当良い出来の様です!】・・・以前のレヴューですみません・・
すみません、テイスティングが済んでおりません。入荷量が少なかったので・・取り合えずご案内致します。
以下は2014年もののレヴューです。
━━━━━
【充実した果実味!安心感に溢れた自然派ワインです! 何とSo2無添加で、真っ赤な果実が愛らしいです!】
ガンベッラーラですからソアーヴェの近隣にあります。。ヨスコ・グラヴネール氏やエドアルド・ヴァレンティーニ氏らと理論を同一に栽培・醸造しているのがアンジョーリノ・マウレ氏です。中域を赤紫でビッチリ隙間無く染め上げた、充実感・ボリューム感ある果実味が特徴で、
「ちょっと軽めの果実味のピュアな赤ワインが飲みたいな!」
という気分のときにビッタリ当てはまる味わいをしています。
さりとて気分屋で、何時あけたらいいのか判断がつかないような難しいワインではなく、気取り無く安易に開けても全方位外交をしてくれますので、安心できますよね。しかも、しっかり濃くても疲れないのがビオ系ワインの良いところ!それに変な還元香も全く感じません。
2014年は愛らしい赤果実をてんこ盛りにしたような、実にピュアで素直な美味しさです。これを美味しくない・・という人は少ないでしょう!ジューシーだがとてもドライで、新鮮さが際立って感じられます。柔らかくまとまりの良い酸で酸っぱくなく非常に良い仕上がりです!
左の写真はそんな味わいを良い感じで伝えてくれると思います。
So2少なし!
色合い淡目!
透明感バッチリ!
食事と合わせると甘みが出てくるピュアな果実感!
以上から、この夏に飲んで非常に美味しい赤ワインに認定させていただきます。・・まぁ・・残ったボトルを出したまんまにしておくと、すぐ駄目になっちゃうかもしれませんが、それだけマンモス・ピュアと言うことですね。これは超お勧め!是非飲んでみてください。
● 2018 Rosso Masieri I.G.T.
ロッソ・マシエリ I.G.T.
【...】
すみません、テイスティングが済んでおりません。入荷量が少なかったので・・取り合えずご案内致します。
以下は2014年もののレヴューです。
━━━━━
【充実した果実味!安心感に溢れた自然派ワインです! 何とSo2無添加で、真っ赤な果実が愛らしいです!】
ガンベッラーラですからソアーヴェの近隣にあります。。ヨスコ・グラヴネール氏やエドアルド・ヴァレンティーニ氏らと理論を同一に栽培・醸造しているのがアンジョーリノ・マウレ氏です。中域を赤紫でビッチリ隙間無く染め上げた、充実感・ボリューム感ある果実味が特徴で、
「ちょっと軽めの果実味のピュアな赤ワインが飲みたいな!」
という気分のときにビッタリ当てはまる味わいをしています。
さりとて気分屋で、何時あけたらいいのか判断がつかないような難しいワインではなく、気取り無く安易に開けても全方位外交をしてくれますので、安心できますよね。しかも、しっかり濃くても疲れないのがビオ系ワインの良いところ!それに変な還元香も全く感じません。
2014年は愛らしい赤果実をてんこ盛りにしたような、実にピュアで素直な美味しさです。これを美味しくない・・という人は少ないでしょう!ジューシーだがとてもドライで、新鮮さが際立って感じられます。柔らかくまとまりの良い酸で酸っぱくなく非常に良い仕上がりです!
左の写真はそんな味わいを良い感じで伝えてくれると思います。
So2少なし!
色合い淡目!
透明感バッチリ!
食事と合わせると甘みが出てくるピュアな果実感!
以上から、この夏に飲んで非常に美味しい赤ワインに認定させていただきます。・・まぁ・・残ったボトルを出したまんまにしておくと、すぐ駄目になっちゃうかもしれませんが、それだけマンモス・ピュアと言うことですね。これは超お勧め!是非飲んでみてください。
● 2015 So San Veneto I.G.T.
ソ・サン・ヴェネト I.G.T.
【めちゃバランスの良い2010年ソ・サンと重量感も有りつつ重くなり過ぎない、高級感有るメルロ!美味しいです!】・・以前の記事を掲載しています。

やはりソアーヴェ近郊のこの地域では、どうしても有名な「ソアーヴェ=白ワイン」と言うような印象が有り、同じヴェネトで有りながらもヴァルポリチェッラのような赤ワインとしての名声を得るのは難しいのかもしれません。どうしても、
「・・軽いんでしょ?」
と言うような感覚を飲む前から持ってしまっているんですね。
そんな印象をかき消してくれるような、しっかりしながらも鈍重にならない、しかも上質さの見える赤ワインになったビアンカーラの赤2種をご紹介します。色々有ってようやく書き始めたコラムです。
まずはリーズナブルな方の2010年ソ・サン。トカイ・ロッソ100%で仕上げられる、ピュアでナチュラル、重過ぎず軽くない、ピッタリな感じです。「繊細系」です。
「おっ、このバランス・・良いんじゃない?」
と素直に言える感じで、開けたてからとても美味しいです。
この辺りの「軽~い」「薄~い」赤ワインのニュアンスでは無く、太さも有りながらの繊細さが有ります。赤や黒の果実、そして「花っぽい」ニュアンス、余り重くはない「鉄っぽさ」に、ほんのりと伸びやかなハーブのニュアンスが混じります。
飲み進めるに連れエキスの旨味が出てくるような感じ・・そう、この季節はどうしても品温が下がり気味ですので、開けたては少し平たい感じが有るかもしれませんが、10分もしますと良い感じになってきます。
高質感も有り、とても美味しいと思います。

左の写真はメルロの2013年ですね。こちらはソ・サンが持つ軽妙な部分は持たず、やや粘っこく、少しだけ重量感を増したようなニュアンスです。
陰干しはしていないと思いますが・・僅か、ほんの僅かにドライフルーツっぽい感じがピュア・フルーツに交じって感じられます。そこそこにタンニンも有り、厚みと質の良さを感じます。
ジューシーと言うような形容は似合わず、本格派のメルロ・・と言っても良い重さが有ります。ピュアなだけ、フレッシュなだけの果実では無く、大いにマロラクティックされた滑らかさも有ります。
このワイン、届いた時はやや閉じ気味で・・いや、この手は冷え過ぎちゃうと今一つのバランスになってしまうんですね。なので少しご紹介するのを待っていたところです。3月になりそろそろ良いかなと・・今日8日は冷たい雨が降っていますけどね。この価格帯で高品質なのは判っても、閉じてるとガッカリしちゃいますもんね。
そうそう・・今日は昼メシ時にカミさんと「スープカレーが喰いたいぞ!」とばかりに、車でしばし時間のかかる初めてのお店に行ってきました。40分位離れた街にある、アメリカン・カジュアルな外装・内装の気取らない感じのお店でした。
ターメリックライスかな?・・お替りは自分で取り放題、かなり流行っていてお忙しいんでしょう。辛さも自分で選べます。カミさんがチキンを選んだので noisy は角煮を・・ほんのりと猪っぽい獣っぽさも有りつつ、重厚さとコク、揚げた野菜もたっぷりで食べ応えも有り、美味しいスープカレーでした。
結構気に入ってたんですが・・セコンドの方がちょっと気になっちゃいました。隣の席の方が食べ終わって立たれた後、テーブル上を片付けられたんですが・・お皿とスプーン類をガチャンガチャン、パイプ椅子を腰で押し付けて「ギー」と大きい音・・50センチも離れてない距離で、熱く辛いスープを口に運んでいる最中にそれをやられたら適いません。上がっていたテンションがへなへなヘナと下がっちゃいました。
まぁ、店員さんは総アルバイトなものでしょうからそんなシュチュエーションも、自分ももしかしたら同じような事を誰かにしていることは思いっきり棚に上げたうえでもう仕方ないと諦めてますが、ちょっと気付けばすべてが違ってくると思うんですけどね。
で、ワインも同様に・・たったひとつの事、ほんの小さな事に思えるものでも・・テンションが下がっちゃうことが多いと思うんですね。上がることも勿論ですけどね。
良さを追いかけてみて、「おっ!しっかり有るぞ!」とか、「かなり良いかも!」・・と思いつつも、余韻の最後の最後が・・「あれっ?」・・とか、一口飲み終えた後の印象に何かしらの不安めいたものを感じたりすると・・そうなっちゃうと思うんですね。
開かない、まだ硬いのは仕方がないと思えるものですが、決定的な何かの違和感・・これはやはり駄目だよな・・と思います。
そんな意味では、このメルロは非常にしっかりもしていますしメルロらしい滑らかさ、粘っこさを持ちつつ、重くなり過ぎない良さも有ります。勿論、この地ならではの「軽妙さ」を上手に生かしていて、「良い方向に」向いていると感じました。
ソ・サンは今から飲んでとても良い状態、メルロは少しずつ熟して美味しくなって行く状態で、のんびりと楽しむべきかな・・と思います。ぜひ飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2018 Masieri Bianco Veneto I.G.T.
マシエリ・ビアンコ I.G.T.
【これは美味しい!2017年サッサイアとはイメージは異なるものの、マシエリの拡がりの有る味わいは今まで最高!】・・2017年ものの記事を掲載しています。

今までで一番良いです。これは美味しい!
マシエリ・ビアンコと言うと、
「サッサイアのセカンドでしょ?」
と言うようなイメージが有るかと思いますが、この何とも言えぬ「強い主張の無さ」が・・心を擽るんですよね。確かに2017年のサッサイアも最高の仕上がりかと思いますが、それでもこの、
「サクッと造っちゃいました・・」
みたいな・・
「・・あれ?・・私、生まれちゃってますね・・」
みたいな・・
どこか他人行儀な、でも実際は肉厚で、太くしっかりしているのに・・でもちゃんとしているってことが結局判る旨いワインです。(何言ってるのか自分でも良く判りませんが・・)
これは飲んで欲しいですね。サッサイアは美味しい・・でもマシエリに心を惹かれてしまう自分がいる訳です。
そもそもサッサイアを周知したのはnoisy のはずなんですが・・いつの間にか手を離れてしまってます。でも寂しくは無いぞ・・マシエリがあるじゃないか!・・みたいな感じです。
飲んでいただきますと、どこか手応えが無く、掴みどころの少ない味わい・・と当初は思われるかもしれません。でもそれは、塩のきつく無い、でも実はエキスたっぷりの非常に美味しい手作りラーメンみったいなものです。noisy はほぼ、ほとんどのラーメン屋さんのラーメンはしょっぱいです。なので、行きつけのところは大抵薄めていただいてます。でも、薄めていただいてもなお、結局は焦点ボケの無い、美味しいスープで有るからこそ、通ってしまうんでしょうね・・。お勧めです!是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2016年は非常に健康な葡萄で健全な醸造が出来たようです!とても美味しいです!】
ピュアでナチュラル、とても美味しいですね・・。濃過ぎず、薄く無く、見事に育った葡萄の由来が良く判る出来です。
その昔はサッサイアも、So2有りと無しをリリースしていて、その比較もとても面白かったんですが、その頃は余り売れませんでしたね。リアルワインガイドに持ち込んでテイスティング、そのおかげかどうかは判りませんが、noisy もうっかりしていると買えないような状況になってしまうほど、サッサイアは人気がある様です。
それに比べて「イ・マシエリ・ビアンコ」(と昔は言ったんですが)の人気はそこまでは行かず、それでも順調には販売は推移しているようで、気付くと無くなってしまっています。
でやはりマシエリもサッサイアも、天候に恵まれない年は今一つ元気が無いんですよ。もともと甘味(残糖)に頼るタイプでは無いので、充分な糖度が得られないとボディが小さくなっちゃうんですね。
しかし2016年は非常に健康的です。洋梨やリンゴ、レモンと言った果実が、ほんの僅かに存在するビターなニュアンスにリアルさを加えられ、見事な味わいになっています。香りもナチュラルです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は前年のこのワインのレヴューです。
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【軽いだけじゃない!ちゃんと旨みのエキスが有り、芯を感じる味わいです!しかもミネラリティもたっぷりです!】
2015年の夏にもご案内させていただいたのとヴィンテージ的にも同じワインです。
ソアーヴェ地区では無いけれど、ソアーヴェ的なワインで、しかも非常にナチュラル・・ピュア、少しライト目なところがとても受けているマシエーリ・ビアンコです。
小学生や中学生の頃は全く気にも留めませんでしたが、朝礼とか体育の授業の時に、何故か倒れる子がいて・・
「何でだろう・・」
と不思議でした。
特に中学校の時はバスケ部でしたんで、ま~・・走らされ、声を出させられ、目茶、喉が渇く訳です。専門のコーチがいた時はそうでも無かったと記憶してるんですが、noisy の学年近辺の生徒の余りの弱さに呆れて他の中学に移ってしまってからは、何故か「現代国語」だったか・・の運動音痴の先生・・「O先生」が担当になってからは・・
「駄目だ~!水を飲んだら、もっと苦しいぞ~!
と、走って叫んでまた走って・・水も飲めず・・本当に苦しかったですね・・。まぁ、トイレに行くフリをして隠れて飲んでましたが・・まぁ、今考えれば熱中症で良く死ななかったものです。
ですので夏場の脱水症状からの熱中症には充分な注意が必要です。でも昔のように、ただ水分を取れば良い訳では無く、やはり塩分などの入ったポカリとかアクエリアスだとかが良いようですが、結局は、体内熱の交換を意味する水分の吸収と排出には「ミネラル」が必要と言うことなんでしょう。
ガルガーネガ80%、(その他)トレッビアーノ等20%です。・・・で、これが今滅茶苦茶旨い・・・です!抜栓してから5~10分でボディが「ぶわ~っ」と膨れてくるのがわかるはずです。ソアーヴェのように少し黄金色をしていて、爽やかながらコクが有ります。黄色や薄緑の果実、花、スパイスのニュアンスが有って、とてもピュアに仕上がっています。
So2は僅かに添加していますが、かなり少ないようです。それでいて揮発酸の精製はほとんど無く、非常に美しいです。物凄くピュアなソアーヴェだと・・思っていただけますとピタリかな?・・さすがにソアーヴェ・クラシコの上出来なものには置いていかれますが、このプライスでは最強でしょう!
そして、このマシエリはサッサイアのセカンドみたいなポジションのワインなんですが、ポテンシャルが有るだけにまだ少し硬いサッサイアよりも膨らみとゴク味が有って、現時点では上の味わいかと!是非飲んでみてください。お奨めします!
● 2018 Garg'n'go Bianco I.G.T. Veneto
ガルガンゴ・ビアンコ I.G.T.ヴェネト
【軽いだけじゃない!ちゃんと旨みのエキスが有り、芯を感じる味わいです!しかもミネラリティもたっぷりです!】
数が無いので飲めませんが、季節的にもちょうど良い・・弱発泡性の白です。遅摘みのキュヴェ(タイバーネV.T.)のモストを入れて二次発酵をしているようです。なので、結構な複雑性も出ているかと思います。お早めにどうぞ。
● 2018 Sassaia Bianco I.G.T.Veneto
サッサイア・ビアンコ・ガルガーネガ I.G.T.ヴェネト
【2018年ものもSo2無しで届いています!】・・以前の記事を修正して出しています。

例えば今の時代、昔は「還元している」なんて言ったものですが、その昔の時代の「還元してる」と今の「還元してる」はレベルがだいぶ異なると思うんですね。
還元香なんて言いますが、そもそもは造り手さんは「還元状態に追い込んでからボトルに詰める」訳でして、だからこそのSO2の添加を減らせる訳です。なので、その造り手の意識も有りますが、昔の還元と今とは大きく違い、むしろ昔、ちょっと還元してるかな?・・と感じたレベルはネガティヴだったものの、現在ではポジティブな方向に取られるように振れているはずです。勿論、甘言香臭すぎは・・駄目ですよ。
で、前回のサッサイア2017センツァSo2の出来は滅茶良かったです。焦点が定まりまくり、見事なシャルドネのようなスタイルですし、非常にナチュラルなんだけどアヴァンギャルドさは全く無く、高貴なニュアンスまで感じられると言う・・素晴らしい仕上がりでした。noisy 的にはややシミジミ感のある「マシエリ・ビアンコ」に痺れてしまいますが、出来だけ見れば、やはりサッサイア最高!です。是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです
━━━━━
【本当に久しぶりに購入出来ました!ラ・ビアンカーラの看板ワイン、サッサイアです!】 何せ到着は・・「さっき」です。年末も押し詰まって来てから・・あり得ない話ですが、オオタさんでは極日常のようです。しかも昨日着くはずだったんですが、リーファーさんが持ってこないので電話してみると、
「・・今(荷物を)やってます・・」
(どっひゃ~!)
そんな訳ですんで、飲めもしません。ようやっと仕入れが出来たので、ちゃんとご紹介したかったんですが・・。
そもそもこのサッサイアをリアルに紹介したのは noisy だと記憶しているんですが・・So2有りと無添加が有って面白いよ・・と。違ったかな~?・・記憶が定かでは有りませんが、売れるようになると買えなくなります。とりあえずご案内します。以前のご紹介文をご参考にされてください。
以下はかなり大昔のレヴューです。
━━━━━
【かなり素晴らしい出来です!ガルガーネガ95%、トレッビアーノ5%です!】 ワインというものは、余計な手出しをして仕上げてしまうと、飲み手に対しどこかに「違和感」を与えてしまうものです。
日照が不足して成熟が遅くなった時、熟度を取り返そうと収穫を出来るだけ伸ばす・・・でも、畑の持つポテンシャル以上のものを求めてしまうと、糖度は上がっても酸が不足してしまいます。
そんな時、もしあなたが栽培や醸造を手がけているとしたら一体どうするでしょうか。
きっとそれには大きく分けて二通りの道筋が有ると思います。それは・・・
1.「葡萄が育ったまま、そのまんまをワインしよう」
2.「飲んでくれるお客様のことを考えて、出来るだけの調整をしよう」
というものです。
おそらくラ・ビアンカーラは前者です。 後者の、「出来るだけの調整をする」ということはすなわち、補糖や補酸などにも手を出すことに成りかねませんが、この場合は繊細な感覚を持つ飲み手にはバレバレですから、概ね80%の消費者には満足していただいたとしても、残り20%の、本当の自身のワインの大ファンを裏切ることに繋がります。そして2011年のサッサイアは、膨らみとピュアさ、濃度を以前にも増して身につけ、充実した味わいを見せています。
そう、それで良いんです。全てにおいて100%だと言える人間など、この世に存在しないのと同じ意味合いですし、失敗を通して学び、それを肥やしにまた頑張るんです。補酸(ビタミンCや酒石酸などを添加すること)を如何にばれないようにする技術などを磨いたところで、素晴らしいワインが持つ一体感や、テロワールを崩さないようにすることなど、不可能なんです。
良いものは良い、駄目なものは駄目・・。その選択が我々ワイン屋の重大な仕事だと思います。それでも、こういった素晴らしい信念を持った生産者は、心より応援したいとも思います。ある意味、それは相反することでも有りますが、生産者から販売者までの風通しを良くする事が可能になれば、
「味わい、出来栄えをプライスに反映する」
ことで、消費者の方の期待にもマッチするんじゃないかな?とも思っています。
例年よりもグラマラスで充実したガルガーネガ種のサッサイアです。So2無添加で、ソフトなテクスチュアでピュア!旨いです。ぜひとも飲んでみてください!お奨めします!
以前のコラムより抜粋です。ご参考にされてください。
━━━━━
ガンベッラーラというソアーヴェ地区に隣接するところに畑があるそうで、セパージュはガルガーネガ90%とトレッビアーノ10%ですから、まあ、ソアーヴェに近いものだと思っていただけたら良いと思います。
で核心の味わいですが..この微妙に違う味わいを正確にお伝えしたいところなんですが..これを書いてしまうと、
「なんだ、ふ~ん、やっぱりね」
で軽く受け流されてしまいそうなのと、すでに他のショップさんではガンガン販売されているのと..、なんと、我がリアルワインガイドにも出てしまった!という..状況が有ります。
ですので、ここの詳細はリアルの第12号、及び10号の noisyのレヴューをご覧になっていただくことにして、軽くまとめてしまいましょう。そして、その確認をしていただくことによって、SO2の功罪を考えていただければと思います。
簡単に言えばSO2が入ると
「硬くなり焦点、コアがぼやける」
「自然な香りと膨らみ、旨みを包み込んでしまう」
というように思います。
味わいはどちらも似たようでもありますが、確実に違いますし、時間が経てばセンツァの方は色落ちし始めます。香りも酸化のニュアンスが色濃く出てきます。
「じゃあ、どっちが好きなの?はっきりしてよ!」
と、痴話げんか並みの話になってしまいますが、そこを決めるのは..あなたです。
SO2入りとは言っても、1000リットルに、たった4グラムしか入っていません。でも、その存在の大きさは人によるのでしょうし、
「SO2入りの方が好きだな」
という方もいるでしょう。それにね、長い時間の中で、添加した微量のSO2は自然消滅してしまう..ということも言われています。2年ほど経てば、どちらも同じようなSO2含有量になっているのかもしれません。(ワインの醸造途中にSO2が発生する可能性も有ります)
しかし、仮に何年か経ってSO2がゼロになったとしても、センツァとそうでないものは熟成も確実に違うわけです。なかなか難しい問題ではありますよね。話の焦点もまるっきりボケてしまって申し訳有りませんが、結局は飲み手が決めるべきでしょう。そのためにも、SO2の存在意義や品質への影響を身をもって知るべきだと思います。そのためにもとても良いアイテムではないかと..こう思ってるわけです。
2005年のサッサイアは、かなり厳しいヴィンテッジだったようです。エージェントさんよりの情報をご覧下さい。
○エージェントさんよりの情報
2005年は彼にとって苦しい年となりました。夏までの天候は彼がワイン造りをはじめてから最も素晴らしく、偉大なヴィンテージを期待させたにもかかわらず、夏の後半に雹に襲われ6割近いブドウを捨てることになったのです。さらにその後も晴れと雨が交互に続き、ブドウは必要以上の水分を吸ってしまいました。このことはワインの味わいにも反映されています。リリースから数年後に感じられる果実のやわらかいニュアンスをすでに持っていて、ワインが若干開いていることを感じさせます。通常リリース直後は独特なかたさがあり、このニュアンスをほとんど感じることができないため、旨みがないと思ってしまうほどです。
確かにいつもは、ちょっと硬いかな・・・というところから、どんどん変化してゆく感じですが、2005年はちょっと緩く伸びシロが少ないように感じられます。そして、センツァ(SO2無し)の色落ちは激しいです。
まあ、品質をどのように判断するかは難しいところですが、もし、このSO2入り、無しの比較をされていない方がいらっしゃって、興味が有りましたら、広い心で飲んでみてください。..ん?味わい?? いや、ソアーヴェの親戚だと思っていただければ..はい!
● 2010 Recioto di Gambellara Classico
レチョート・ディ・ガンベッラーラ・クラシコ
【飲めていませんが自然派ワインが持つ豊かな酸味を生かして甘さを和らげたガンベッラーラ・・に仕上がっているでしょう!】
少し冷やし目にしても美味しいはずです・・すみません・・飲んでません。果実本来の美味しさを残しつつ、陰干しで糖度を高めたレチョートですので、甘さが際立つ感じにはなっていないはず・・と思います。
● 2016 Rosso Masieri I.G.T.
ロッソ・マシエリ I.G.T.
【...】
すみません、テイスティングが済んでおりません。入荷量が少なかったので・・取り合えずご案内致します。
以下は2014年もののレヴューです。
━━━━━
【充実した果実味!安心感に溢れた自然派ワインです! 何とSo2無添加で、真っ赤な果実が愛らしいです!】
ガンベッラーラですからソアーヴェの近隣にあります。。ヨスコ・グラヴネール氏やエドアルド・ヴァレンティーニ氏らと理論を同一に栽培・醸造しているのがアンジョーリノ・マウレ氏です。中域を赤紫でビッチリ隙間無く染め上げた、充実感・ボリューム感ある果実味が特徴で、
「ちょっと軽めの果実味のピュアな赤ワインが飲みたいな!」
という気分のときにビッタリ当てはまる味わいをしています。
さりとて気分屋で、何時あけたらいいのか判断がつかないような難しいワインではなく、気取り無く安易に開けても全方位外交をしてくれますので、安心できますよね。しかも、しっかり濃くても疲れないのがビオ系ワインの良いところ!それに変な還元香も全く感じません。
2014年は愛らしい赤果実をてんこ盛りにしたような、実にピュアで素直な美味しさです。これを美味しくない・・という人は少ないでしょう!ジューシーだがとてもドライで、新鮮さが際立って感じられます。柔らかくまとまりの良い酸で酸っぱくなく非常に良い仕上がりです!
左の写真はそんな味わいを良い感じで伝えてくれると思います。
So2少なし!
色合い淡目!
透明感バッチリ!
食事と合わせると甘みが出てくるピュアな果実感!
以上から、この夏に飲んで非常に美味しい赤ワインに認定させていただきます。・・まぁ・・残ったボトルを出したまんまにしておくと、すぐ駄目になっちゃうかもしれませんが、それだけマンモス・ピュアと言うことですね。これは超お勧め!是非飲んでみてください。
● 2017 Masieri Bianco Veneto I.G.T.
マシエリ・ビアンコ I.G.T.
【これは美味しい!2017年サッサイアとはイメージは異なるものの、マシエリの拡がりの有る味わいは今まで最高!】

今までで一番良いです。これは美味しい!
マシエリ・ビアンコと言うと、
「サッサイアのセカンドでしょ?」
と言うようなイメージが有るかと思いますが、この何とも言えぬ「強い主張の無さ」が・・心を擽るんですよね。確かに2017年のサッサイアも最高の仕上がりかと思いますが、それでもこの、
「サクッと造っちゃいました・・」
みたいな・・
「・・あれ?・・私、生まれちゃってますね・・」
みたいな・・
どこか他人行儀な、でも実際は肉厚で、太くしっかりしているのに・・でもちゃんとしているってことが結局判る旨いワインです。(何言ってるのか自分でも良く判りませんが・・)
これは飲んで欲しいですね。サッサイアは美味しい・・でもマシエリに心を惹かれてしまう自分がいる訳です。
そもそもサッサイアを周知したのはnoisy のはずなんですが・・いつの間にか手を離れてしまってます。でも寂しくは無いぞ・・マシエリがあるじゃないか!・・みたいな感じです。
飲んでいただきますと、どこか手応えが無く、掴みどころの少ない味わい・・と当初は思われるかもしれません。でもそれは、塩のきつく無い、でも実はエキスたっぷりの非常に美味しい手作りラーメンみったいなものです。noisy はほぼ、ほとんどのラーメン屋さんのラーメンはしょっぱいです。なので、行きつけのところは大抵薄めていただいてます。でも、薄めていただいてもなお、結局は焦点ボケの無い、美味しいスープで有るからこそ、通ってしまうんでしょうね・・。お勧めです!是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2016年は非常に健康な葡萄で健全な醸造が出来たようです!とても美味しいです!】
ピュアでナチュラル、とても美味しいですね・・。濃過ぎず、薄く無く、見事に育った葡萄の由来が良く判る出来です。
その昔はサッサイアも、So2有りと無しをリリースしていて、その比較もとても面白かったんですが、その頃は余り売れませんでしたね。リアルワインガイドに持ち込んでテイスティング、そのおかげかどうかは判りませんが、noisy もうっかりしていると買えないような状況になってしまうほど、サッサイアは人気がある様です。
それに比べて「イ・マシエリ・ビアンコ」(と昔は言ったんですが)の人気はそこまでは行かず、それでも順調には販売は推移しているようで、気付くと無くなってしまっています。
でやはりマシエリもサッサイアも、天候に恵まれない年は今一つ元気が無いんですよ。もともと甘味(残糖)に頼るタイプでは無いので、充分な糖度が得られないとボディが小さくなっちゃうんですね。
しかし2016年は非常に健康的です。洋梨やリンゴ、レモンと言った果実が、ほんの僅かに存在するビターなニュアンスにリアルさを加えられ、見事な味わいになっています。香りもナチュラルです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は前年のこのワインのレヴューです。
━━━━━
【軽いだけじゃない!ちゃんと旨みのエキスが有り、芯を感じる味わいです!しかもミネラリティもたっぷりです!】
2015年の夏にもご案内させていただいたのとヴィンテージ的にも同じワインです。
ソアーヴェ地区では無いけれど、ソアーヴェ的なワインで、しかも非常にナチュラル・・ピュア、少しライト目なところがとても受けているマシエーリ・ビアンコです。
小学生や中学生の頃は全く気にも留めませんでしたが、朝礼とか体育の授業の時に、何故か倒れる子がいて・・
「何でだろう・・」
と不思議でした。
特に中学校の時はバスケ部でしたんで、ま~・・走らされ、声を出させられ、目茶、喉が渇く訳です。専門のコーチがいた時はそうでも無かったと記憶してるんですが、noisy の学年近辺の生徒の余りの弱さに呆れて他の中学に移ってしまってからは、何故か「現代国語」だったか・・の運動音痴の先生・・「O先生」が担当になってからは・・
「駄目だ~!水を飲んだら、もっと苦しいぞ~!
と、走って叫んでまた走って・・水も飲めず・・本当に苦しかったですね・・。まぁ、トイレに行くフリをして隠れて飲んでましたが・・まぁ、今考えれば熱中症で良く死ななかったものです。
ですので夏場の脱水症状からの熱中症には充分な注意が必要です。でも昔のように、ただ水分を取れば良い訳では無く、やはり塩分などの入ったポカリとかアクエリアスだとかが良いようですが、結局は、体内熱の交換を意味する水分の吸収と排出には「ミネラル」が必要と言うことなんでしょう。
ガルガーネガ80%、(その他)トレッビアーノ等20%です。・・・で、これが今滅茶苦茶旨い・・・です!抜栓してから5~10分でボディが「ぶわ~っ」と膨れてくるのがわかるはずです。ソアーヴェのように少し黄金色をしていて、爽やかながらコクが有ります。黄色や薄緑の果実、花、スパイスのニュアンスが有って、とてもピュアに仕上がっています。
So2は僅かに添加していますが、かなり少ないようです。それでいて揮発酸の精製はほとんど無く、非常に美しいです。物凄くピュアなソアーヴェだと・・思っていただけますとピタリかな?・・さすがにソアーヴェ・クラシコの上出来なものには置いていかれますが、このプライスでは最強でしょう!
そして、このマシエリはサッサイアのセカンドみたいなポジションのワインなんですが、ポテンシャルが有るだけにまだ少し硬いサッサイアよりも膨らみとゴク味が有って、現時点では上の味わいかと!是非飲んでみてください。お奨めします!
● 2017 Sassaia Bianco I.G.T.Veneto
サッサイア・ビアンコ・ガルガーネガ I.G.T.ヴェネト
● 2016 Sassaia Bianco Versione Speciale I.G.T.Veneto
サッサイア・ビアンコ・ガルガーネガ・ヴェルシオーネ・スペシアレ I.G.T.ヴェネト
【最高傑作?・・話しを聞くと色々有ったようですが、2017年ものは滅茶美味しい!しかもSo2無しで届いています!】

例えば今の時代、昔は「還元している」なんて言ったものですが、その昔の時代の「還元してる」と今の「還元してる」はレベルがだいぶ異なると思うんですね。
還元香なんて言いますが、そもそもは造り手さんは「還元状態に追い込んでからボトルに詰める」訳でして、だからこそのSO2の添加を減らせる訳です。なので、その造り手の意識も有りますが、昔の還元と今とは大きく違い、むしろ昔、ちょっと還元してるかな?・・と感じたレベルはネガティヴだったものの、現在ではポジティブな方向に取られるように振れているはずです。勿論、甘言香臭すぎは・・駄目ですよ。
で、今回のサッサイア2017センツァSo2の出来は滅茶良いです。焦点が定まりまくり、見事なシャルドネのようなスタイルですし、非常にナチュラルなんだけどアヴァンギャルドさは全く無く、高貴なニュアンスまで感じられると言う・・素晴らしい仕上がりでした。noisy 的にはややシミジミ感のある「マシエリ・ビアンコ」に痺れてしまいますが、出来だけ見れば、やはりサッサイア最高!です。是非飲んでみてください。
また、2016年のサッサイア・ヴェルシオーネ・スペシアレ と言うスペシャルなキュヴェも到着していますが、これはホント少ないので早い者勝ちです。noisy も飲めません。出来の良い葡萄で熟成を長く引っ張ったキュヴェだと思われます。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
━━━━━
【本当に久しぶりに購入出来ました!ラ・ビアンカーラの看板ワイン、サッサイアです!】 何せ到着は・・「さっき」です。年末も押し詰まって来てから・・あり得ない話ですが、オオタさんでは極日常のようです。しかも昨日着くはずだったんですが、リーファーさんが持ってこないので電話してみると、
「・・今(荷物を)やってます・・」
(どっひゃ~!)
そんな訳ですんで、飲めもしません。ようやっと仕入れが出来たので、ちゃんとご紹介したかったんですが・・。
そもそもこのサッサイアをリアルに紹介したのは noisy だと記憶しているんですが・・So2有りと無添加が有って面白いよ・・と。違ったかな~?・・記憶が定かでは有りませんが、売れるようになると買えなくなります。とりあえずご案内します。以前のご紹介文をご参考にされてください。
以下はかなり大昔のレヴューです。
━━━━━
【かなり素晴らしい出来です!ガルガーネガ95%、トレッビアーノ5%です!】 ワインというものは、余計な手出しをして仕上げてしまうと、飲み手に対しどこかに「違和感」を与えてしまうものです。
日照が不足して成熟が遅くなった時、熟度を取り返そうと収穫を出来るだけ伸ばす・・・でも、畑の持つポテンシャル以上のものを求めてしまうと、糖度は上がっても酸が不足してしまいます。
そんな時、もしあなたが栽培や醸造を手がけているとしたら一体どうするでしょうか。
きっとそれには大きく分けて二通りの道筋が有ると思います。それは・・・
1.「葡萄が育ったまま、そのまんまをワインしよう」
2.「飲んでくれるお客様のことを考えて、出来るだけの調整をしよう」
というものです。
おそらくラ・ビアンカーラは前者です。 後者の、「出来るだけの調整をする」ということはすなわち、補糖や補酸などにも手を出すことに成りかねませんが、この場合は繊細な感覚を持つ飲み手にはバレバレですから、概ね80%の消費者には満足していただいたとしても、残り20%の、本当の自身のワインの大ファンを裏切ることに繋がります。そして2011年のサッサイアは、膨らみとピュアさ、濃度を以前にも増して身につけ、充実した味わいを見せています。
そう、それで良いんです。全てにおいて100%だと言える人間など、この世に存在しないのと同じ意味合いですし、失敗を通して学び、それを肥やしにまた頑張るんです。補酸(ビタミンCや酒石酸などを添加すること)を如何にばれないようにする技術などを磨いたところで、素晴らしいワインが持つ一体感や、テロワールを崩さないようにすることなど、不可能なんです。
良いものは良い、駄目なものは駄目・・。その選択が我々ワイン屋の重大な仕事だと思います。それでも、こういった素晴らしい信念を持った生産者は、心より応援したいとも思います。ある意味、それは相反することでも有りますが、生産者から販売者までの風通しを良くする事が可能になれば、
「味わい、出来栄えをプライスに反映する」
ことで、消費者の方の期待にもマッチするんじゃないかな?とも思っています。
例年よりもグラマラスで充実したガルガーネガ種のサッサイアです。So2無添加で、ソフトなテクスチュアでピュア!旨いです。ぜひとも飲んでみてください!お奨めします!
以前のコラムより抜粋です。ご参考にされてください。
━━━━━
ガンベッラーラというソアーヴェ地区に隣接するところに畑があるそうで、セパージュはガルガーネガ90%とトレッビアーノ10%ですから、まあ、ソアーヴェに近いものだと思っていただけたら良いと思います。
で核心の味わいですが..この微妙に違う味わいを正確にお伝えしたいところなんですが..これを書いてしまうと、
「なんだ、ふ~ん、やっぱりね」
で軽く受け流されてしまいそうなのと、すでに他のショップさんではガンガン販売されているのと..、なんと、我がリアルワインガイドにも出てしまった!という..状況が有ります。
ですので、ここの詳細はリアルの第12号、及び10号の noisyのレヴューをご覧になっていただくことにして、軽くまとめてしまいましょう。そして、その確認をしていただくことによって、SO2の功罪を考えていただければと思います。
簡単に言えばSO2が入ると
「硬くなり焦点、コアがぼやける」
「自然な香りと膨らみ、旨みを包み込んでしまう」
というように思います。
味わいはどちらも似たようでもありますが、確実に違いますし、時間が経てばセンツァの方は色落ちし始めます。香りも酸化のニュアンスが色濃く出てきます。
「じゃあ、どっちが好きなの?はっきりしてよ!」
と、痴話げんか並みの話になってしまいますが、そこを決めるのは..あなたです。
SO2入りとは言っても、1000リットルに、たった4グラムしか入っていません。でも、その存在の大きさは人によるのでしょうし、
「SO2入りの方が好きだな」
という方もいるでしょう。それにね、長い時間の中で、添加した微量のSO2は自然消滅してしまう..ということも言われています。2年ほど経てば、どちらも同じようなSO2含有量になっているのかもしれません。(ワインの醸造途中にSO2が発生する可能性も有ります)
しかし、仮に何年か経ってSO2がゼロになったとしても、センツァとそうでないものは熟成も確実に違うわけです。なかなか難しい問題ではありますよね。話の焦点もまるっきりボケてしまって申し訳有りませんが、結局は飲み手が決めるべきでしょう。そのためにも、SO2の存在意義や品質への影響を身をもって知るべきだと思います。そのためにもとても良いアイテムではないかと..こう思ってるわけです。
2005年のサッサイアは、かなり厳しいヴィンテッジだったようです。エージェントさんよりの情報をご覧下さい。
○エージェントさんよりの情報
2005年は彼にとって苦しい年となりました。夏までの天候は彼がワイン造りをはじめてから最も素晴らしく、偉大なヴィンテージを期待させたにもかかわらず、夏の後半に雹に襲われ6割近いブドウを捨てることになったのです。さらにその後も晴れと雨が交互に続き、ブドウは必要以上の水分を吸ってしまいました。このことはワインの味わいにも反映されています。リリースから数年後に感じられる果実のやわらかいニュアンスをすでに持っていて、ワインが若干開いていることを感じさせます。通常リリース直後は独特なかたさがあり、このニュアンスをほとんど感じることができないため、旨みがないと思ってしまうほどです。
確かにいつもは、ちょっと硬いかな・・・というところから、どんどん変化してゆく感じですが、2005年はちょっと緩く伸びシロが少ないように感じられます。そして、センツァ(SO2無し)の色落ちは激しいです。
まあ、品質をどのように判断するかは難しいところですが、もし、このSO2入り、無しの比較をされていない方がいらっしゃって、興味が有りましたら、広い心で飲んでみてください。..ん?味わい?? いや、ソアーヴェの親戚だと思っていただければ..はい!
● 2015 Rosso Masieri I.G.T.
ロッソ・マシエリ I.G.T.
【...】
すみません、テイスティングが済んでおりません。入荷量が少なかったので・・取り合えずご案内致します。
以下は2014年もののレヴューです。
━━━━━
【充実した果実味!安心感に溢れた自然派ワインです! 何とSo2無添加で、真っ赤な果実が愛らしいです!】
ガンベッラーラですからソアーヴェの近隣にあります。。ヨスコ・グラヴネール氏やエドアルド・ヴァレンティーニ氏らと理論を同一に栽培・醸造しているのがアンジョーリノ・マウレ氏です。中域を赤紫でビッチリ隙間無く染め上げた、充実感・ボリューム感ある果実味が特徴で、
「ちょっと軽めの果実味のピュアな赤ワインが飲みたいな!」
という気分のときにビッタリ当てはまる味わいをしています。
さりとて気分屋で、何時あけたらいいのか判断がつかないような難しいワインではなく、気取り無く安易に開けても全方位外交をしてくれますので、安心できますよね。しかも、しっかり濃くても疲れないのがビオ系ワインの良いところ!それに変な還元香も全く感じません。
2014年は愛らしい赤果実をてんこ盛りにしたような、実にピュアで素直な美味しさです。これを美味しくない・・という人は少ないでしょう!ジューシーだがとてもドライで、新鮮さが際立って感じられます。柔らかくまとまりの良い酸で酸っぱくなく非常に良い仕上がりです!
左の写真はそんな味わいを良い感じで伝えてくれると思います。
So2少なし!
色合い淡目!
透明感バッチリ!
食事と合わせると甘みが出てくるピュアな果実感!
以上から、この夏に飲んで非常に美味しい赤ワインに認定させていただきます。・・まぁ・・残ったボトルを出したまんまにしておくと、すぐ駄目になっちゃうかもしれませんが、それだけマンモス・ピュアと言うことですね。これは超お勧め!是非飲んでみてください。
● 2016 Pico Garganega Veneto I.G.T.
ピーコ・ガルガーネガ・ヴェネト I.G.T.
● 2016 Pico Garganega Cru Taibane Veneto I.G.T.
ピーコ・クリュ・タイバーネ・ガルガーネガ・ヴェネト I.G.T.
● 2016 Pico Garganega Cru Monte di Mezzo Veneto I.G.T.
ピーコ・クリュ・モンテ・ディ・メッツォ・ガルガーネガ・ヴェネト I.G.T.
● 2016 Pico Garganega Cru Faldeo Veneto I.G.T.
ピーコ・クリュ・ファルデオ・ガルガーネガ・ヴェネト I.G.T.
【丘の頂上付近に有るロケーションの良い畑です!】
ガルガーネガ100%のドライな白です。「ピーコ」と言うのはセキセイインコの名前・・では無く、英語で言うところの「ピーク」なのかな?・・そんな感じでしょう。標高は250メートルほどのところにタイバーネ、ファルデオとモンテ・ディ・メッツォと言う区画が有り、そこからのセレクションです。
また今回は特別に・・なのかな?・・各畑を別々に仕込んだシングル・ヴィンヤードものも・・到着です。この2016年は出来が良かったと言うことなのでしょうね。
シングル・ヴィンヤードものは1本ずつのみですので・・早い者勝ちです。ご検討くださいませ。
● 2010 So San Veneto I.G.T.
ソ・サン・ヴェネト I.G.T.
● 2013 Merlot Veneto I.G.T.
メルロー・ヴェネト I.G.T.
【めちゃバランスの良い2010年ソ・サンと重量感も有りつつ重くなり過ぎない、高級感有るメルロ!美味しいです!】

やはりソアーヴェ近郊のこの地域では、どうしても有名な「ソアーヴェ=白ワイン」と言うような印象が有り、同じヴェネトで有りながらもヴァルポリチェッラのような赤ワインとしての名声を得るのは難しいのかもしれません。どうしても、
「・・軽いんでしょ?」
と言うような感覚を飲む前から持ってしまっているんですね。
そんな印象をかき消してくれるような、しっかりしながらも鈍重にならない、しかも上質さの見える赤ワインになったビアンカーラの赤2種をご紹介します。色々有ってようやく書き始めたコラムです。
まずはリーズナブルな方の2010年ソ・サン。トカイ・ロッソ100%で仕上げられる、ピュアでナチュラル、重過ぎず軽くない、ピッタリな感じです。「繊細系」です。
「おっ、このバランス・・良いんじゃない?」
と素直に言える感じで、開けたてからとても美味しいです。
この辺りの「軽~い」「薄~い」赤ワインのニュアンスでは無く、太さも有りながらの繊細さが有ります。赤や黒の果実、そして「花っぽい」ニュアンス、余り重くはない「鉄っぽさ」に、ほんのりと伸びやかなハーブのニュアンスが混じります。
飲み進めるに連れエキスの旨味が出てくるような感じ・・そう、この季節はどうしても品温が下がり気味ですので、開けたては少し平たい感じが有るかもしれませんが、10分もしますと良い感じになってきます。
高質感も有り、とても美味しいと思います。

左の写真はメルロの2013年ですね。こちらはソ・サンが持つ軽妙な部分は持たず、やや粘っこく、少しだけ重量感を増したようなニュアンスです。
陰干しはしていないと思いますが・・僅か、ほんの僅かにドライフルーツっぽい感じがピュア・フルーツに交じって感じられます。そこそこにタンニンも有り、厚みと質の良さを感じます。
ジューシーと言うような形容は似合わず、本格派のメルロ・・と言っても良い重さが有ります。ピュアなだけ、フレッシュなだけの果実では無く、大いにマロラクティックされた滑らかさも有ります。
このワイン、届いた時はやや閉じ気味で・・いや、この手は冷え過ぎちゃうと今一つのバランスになってしまうんですね。なので少しご紹介するのを待っていたところです。3月になりそろそろ良いかなと・・今日8日は冷たい雨が降っていますけどね。この価格帯で高品質なのは判っても、閉じてるとガッカリしちゃいますもんね。
そうそう・・今日は昼メシ時にカミさんと「スープカレーが喰いたいぞ!」とばかりに、車でしばし時間のかかる初めてのお店に行ってきました。40分位離れた街にある、アメリカン・カジュアルな外装・内装の気取らない感じのお店でした。
ターメリックライスかな?・・お替りは自分で取り放題、かなり流行っていてお忙しいんでしょう。辛さも自分で選べます。カミさんがチキンを選んだので noisy は角煮を・・ほんのりと猪っぽい獣っぽさも有りつつ、重厚さとコク、揚げた野菜もたっぷりで食べ応えも有り、美味しいスープカレーでした。
結構気に入ってたんですが・・セコンドの方がちょっと気になっちゃいました。隣の席の方が食べ終わって立たれた後、テーブル上を片付けられたんですが・・お皿とスプーン類をガチャンガチャン、パイプ椅子を腰で押し付けて「ギー」と大きい音・・50センチも離れてない距離で、熱く辛いスープを口に運んでいる最中にそれをやられたら適いません。上がっていたテンションがへなへなヘナと下がっちゃいました。
まぁ、店員さんは総アルバイトなものでしょうからそんなシュチュエーションも、自分ももしかしたら同じような事を誰かにしていることは思いっきり棚に上げたうえでもう仕方ないと諦めてますが、ちょっと気付けばすべてが違ってくると思うんですけどね。
で、ワインも同様に・・たったひとつの事、ほんの小さな事に思えるものでも・・テンションが下がっちゃうことが多いと思うんですね。上がることも勿論ですけどね。
良さを追いかけてみて、「おっ!しっかり有るぞ!」とか、「かなり良いかも!」・・と思いつつも、余韻の最後の最後が・・「あれっ?」・・とか、一口飲み終えた後の印象に何かしらの不安めいたものを感じたりすると・・そうなっちゃうと思うんですね。
開かない、まだ硬いのは仕方がないと思えるものですが、決定的な何かの違和感・・これはやはり駄目だよな・・と思います。
そんな意味では、このメルロは非常にしっかりもしていますしメルロらしい滑らかさ、粘っこさを持ちつつ、重くなり過ぎない良さも有ります。勿論、この地ならではの「軽妙さ」を上手に生かしていて、「良い方向に」向いていると感じました。
ソ・サンは今から飲んでとても良い状態、メルロは少しずつ熟して美味しくなって行く状態で、のんびりと楽しむべきかな・・と思います。ぜひ飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2016 Sassaia Bianco I.G.T.Veneto
サッサイア・ビアンコ・ガルガーネガ I.G.T.ヴェネト
【本当に久しぶりに購入出来ました!ラ・ビアンカーラの看板ワイン、サッサイアです!】
何せ到着は・・「さっき」です。年末も押し詰まって来てから・・あり得ない話ですが、オオタさんでは極日常のようです。しかも昨日着くはずだったんですが、リーファーさんが持ってこないので電話してみると、
「・・今(荷物を)やってます・・」
(どっひゃ~!)
そんな訳ですんで、飲めもしません。ようやっと仕入れが出来たので、ちゃんとご紹介したかったんですが・・。
そもそもこのサッサイアをリアルに紹介したのは noisy だと記憶しているんですが・・So2有りと無添加が有って面白いよ・・と。違ったかな~?・・記憶が定かでは有りませんが、売れるようになると買えなくなります。とりあえずご案内します。以前のご紹介文をご参考にされてください。
以下はかなり大昔のレヴューです。
━━━━━
【かなり素晴らしい出来です!ガルガーネガ95%、トレッビアーノ5%です!】
ワインというものは、余計な手出しをして仕上げてしまうと、飲み手に対しどこかに「違和感」を与えてしまうものです。
日照が不足して成熟が遅くなった時、熟度を取り返そうと収穫を出来るだけ伸ばす・・・でも、畑の持つポテンシャル以上のものを求めてしまうと、糖度は上がっても酸が不足してしまいます。
そんな時、もしあなたが栽培や醸造を手がけているとしたら一体どうするでしょうか。
きっとそれには大きく分けて二通りの道筋が有ると思います。それは・・・
1.「葡萄が育ったまま、そのまんまをワインしよう」
2.「飲んでくれるお客様のことを考えて、出来るだけの調整をしよう」
というものです。
おそらくラ・ビアンカーラは前者です。 後者の、「出来るだけの調整をする」ということはすなわち、補糖や補酸などにも手を出すことに成りかねませんが、この場合は繊細な感覚を持つ飲み手にはバレバレですから、概ね80%の消費者には満足していただいたとしても、残り20%の、本当の自身のワインの大ファンを裏切ることに繋がります。そして2011年のサッサイアは、膨らみとピュアさ、濃度を以前にも増して身につけ、充実した味わいを見せています。
そう、それで良いんです。全てにおいて100%だと言える人間など、この世に存在しないのと同じ意味合いですし、失敗を通して学び、それを肥やしにまた頑張るんです。補酸(ビタミンCや酒石酸などを添加すること)を如何にばれないようにする技術などを磨いたところで、素晴らしいワインが持つ一体感や、テロワールを崩さないようにすることなど、不可能なんです。
良いものは良い、駄目なものは駄目・・。その選択が我々ワイン屋の重大な仕事だと思います。それでも、こういった素晴らしい信念を持った生産者は、心より応援したいとも思います。ある意味、それは相反することでも有りますが、生産者から販売者までの風通しを良くする事が可能になれば、
「味わい、出来栄えをプライスに反映する」
ことで、消費者の方の期待にもマッチするんじゃないかな?とも思っています。
例年よりもグラマラスで充実したガルガーネガ種のサッサイアです。So2無添加で、ソフトなテクスチュアでピュア!旨いです。ぜひとも飲んでみてください!お奨めします!
以前のコラムより抜粋です。ご参考にされてください。
━━━━━
ガンベッラーラというソアーヴェ地区に隣接するところに畑があるそうで、セパージュはガルガーネガ90%とトレッビアーノ10%ですから、まあ、ソアーヴェに近いものだと思っていただけたら良いと思います。
で核心の味わいですが..この微妙に違う味わいを正確にお伝えしたいところなんですが..これを書いてしまうと、
「なんだ、ふ~ん、やっぱりね」
で軽く受け流されてしまいそうなのと、すでに他のショップさんではガンガン販売されているのと..、なんと、我がリアルワインガイドにも出てしまった!という..状況が有ります。
ですので、ここの詳細はリアルの第12号、及び10号の noisyのレヴューをご覧になっていただくことにして、軽くまとめてしまいましょう。そして、その確認をしていただくことによって、SO2の功罪を考えていただければと思います。
簡単に言えばSO2が入ると
「硬くなり焦点、コアがぼやける」
「自然な香りと膨らみ、旨みを包み込んでしまう」
というように思います。
味わいはどちらも似たようでもありますが、確実に違いますし、時間が経てばセンツァの方は色落ちし始めます。香りも酸化のニュアンスが色濃く出てきます。
「じゃあ、どっちが好きなの?はっきりしてよ!」
と、痴話げんか並みの話になってしまいますが、そこを決めるのは..あなたです。
SO2入りとは言っても、1000リットルに、たった4グラムしか入っていません。でも、その存在の大きさは人によるのでしょうし、
「SO2入りの方が好きだな」
という方もいるでしょう。それにね、長い時間の中で、添加した微量のSO2は自然消滅してしまう..ということも言われています。2年ほど経てば、どちらも同じようなSO2含有量になっているのかもしれません。(ワインの醸造途中にSO2が発生する可能性も有ります)
しかし、仮に何年か経ってSO2がゼロになったとしても、センツァとそうでないものは熟成も確実に違うわけです。なかなか難しい問題ではありますよね。話の焦点もまるっきりボケてしまって申し訳有りませんが、結局は飲み手が決めるべきでしょう。そのためにも、SO2の存在意義や品質への影響を身をもって知るべきだと思います。そのためにもとても良いアイテムではないかと..こう思ってるわけです。
2005年のサッサイアは、かなり厳しいヴィンテッジだったようです。エージェントさんよりの情報をご覧下さい。
○エージェントさんよりの情報
2005年は彼にとって苦しい年となりました。夏までの天候は彼がワイン造りをはじめてから最も素晴らしく、偉大なヴィンテージを期待させたにもかかわらず、夏の後半に雹に襲われ6割近いブドウを捨てることになったのです。さらにその後も晴れと雨が交互に続き、ブドウは必要以上の水分を吸ってしまいました。このことはワインの味わいにも反映されています。リリースから数年後に感じられる果実のやわらかいニュアンスをすでに持っていて、ワインが若干開いていることを感じさせます。通常リリース直後は独特なかたさがあり、このニュアンスをほとんど感じることができないため、旨みがないと思ってしまうほどです。
確かにいつもは、ちょっと硬いかな・・・というところから、どんどん変化してゆく感じですが、2005年はちょっと緩く伸びシロが少ないように感じられます。そして、センツァ(SO2無し)の色落ちは激しいです。
まあ、品質をどのように判断するかは難しいところですが、もし、このSO2入り、無しの比較をされていない方がいらっしゃって、興味が有りましたら、広い心で飲んでみてください。..ん?味わい?? いや、ソアーヴェの親戚だと思っていただければ..はい!
● 2015 Pico Garganega Veneto I.G.T.
ピーコ・ガルガーネガ・ヴェネト I.G.T.
【丘の頂上付近に有るロケーションの良い畑です!】
ガルガーネガ100%のドライな白です。2015年ものはノンフィルターで、So2も使用していないようです。
「ピーコ」と言うのはセキセイインコの名前・・では無く、英語で言うところの「ピーク」なのかな?・・そんな感じでしょう。標高は250メートルほどのところにタイバーネ、ファルデオとモンテ・ディ・メッツォと言う区画が有り、そこからのセレクションです。
こちらも6本のみですので・・早い者勝ちです。ご検討くださいませ。
● 2016 Masieri Bianco Veneto I.G.T.
マシエリ・ビアンコ I.G.T.
【2016年は非常に健康な葡萄で健全な醸造が出来たようです!とても美味しいです!】

ピュアでナチュラル、とても美味しいですね・・。濃過ぎず、薄く無く、見事に育った葡萄の由来が良く判る出来です。
その昔はサッサイアも、So2有りと無しをリリースしていて、その比較もとても面白かったんですが、その頃は余り売れませんでしたね。リアルワインガイドに持ち込んでテイスティング、そのおかげかどうかは判りませんが、noisy もうっかりしていると買えないような状況になってしまうほど、サッサイアは人気がある様です。
それに比べて「イ・マシエリ・ビアンコ」(と昔は言ったんですが)の人気はそこまでは行かず、それでも順調には販売は推移しているようで、気付くと無くなってしまっています。
でやはりマシエリもサッサイアも、天候に恵まれない年は今一つ元気が無いんですよ。もともと甘味(残糖)に頼るタイプでは無いので、充分な糖度が得られないとボディが小さくなっちゃうんですね。
しかし2016年は非常に健康的です。洋梨やリンゴ、レモンと言った果実が、ほんの僅かに存在するビターなニュアンスにリアルさを加えられ、見事な味わいになっています。香りもナチュラルです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は前年のこのワインのレヴューです。
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【軽いだけじゃない!ちゃんと旨みのエキスが有り、芯を感じる味わいです!しかもミネラリティもたっぷりです!】
2015年の夏にもご案内させていただいたのとヴィンテージ的にも同じワインです。
ソアーヴェ地区では無いけれど、ソアーヴェ的なワインで、しかも非常にナチュラル・・ピュア、少しライト目なところがとても受けているマシエーリ・ビアンコです。
小学生や中学生の頃は全く気にも留めませんでしたが、朝礼とか体育の授業の時に、何故か倒れる子がいて・・
「何でだろう・・」
と不思議でした。
特に中学校の時はバスケ部でしたんで、ま~・・走らされ、声を出させられ、目茶、喉が渇く訳です。専門のコーチがいた時はそうでも無かったと記憶してるんですが、noisy の学年近辺の生徒の余りの弱さに呆れて他の中学に移ってしまってからは、何故か「現代国語」だったか・・の運動音痴の先生・・「O先生」が担当になってからは・・
「駄目だ~!水を飲んだら、もっと苦しいぞ~!
と、走って叫んでまた走って・・水も飲めず・・本当に苦しかったですね・・。まぁ、トイレに行くフリをして隠れて飲んでましたが・・まぁ、今考えれば熱中症で良く死ななかったものです。
ですので夏場の脱水症状からの熱中症には充分な注意が必要です。でも昔のように、ただ水分を取れば良い訳では無く、やはり塩分などの入ったポカリとかアクエリアスだとかが良いようですが、結局は、体内熱の交換を意味する水分の吸収と排出には「ミネラル」が必要と言うことなんでしょう。
ガルガーネガ80%、(その他)トレッビアーノ等20%です。・・・で、これが今滅茶苦茶旨い・・・です!抜栓してから5~10分でボディが「ぶわ~っ」と膨れてくるのがわかるはずです。ソアーヴェのように少し黄金色をしていて、爽やかながらコクが有ります。黄色や薄緑の果実、花、スパイスのニュアンスが有って、とてもピュアに仕上がっています。
So2は僅かに添加していますが、かなり少ないようです。それでいて揮発酸の精製はほとんど無く、非常に美しいです。物凄くピュアなソアーヴェだと・・思っていただけますとピタリかな?・・さすがにソアーヴェ・クラシコの上出来なものには置いていかれますが、このプライスでは最強でしょう!
そして、このマシエリはサッサイアのセカンドみたいなポジションのワインなんですが、ポテンシャルが有るだけにまだ少し硬いサッサイアよりも膨らみとゴク味が有って、現時点では上の味わいかと!是非飲んでみてください。お奨めします!
● 2015 Masieri Bianco Senza SO2 I.G.T.Veneto
マシエリ・ビアンコ・センツァ So2 I.G.T.ヴェネト
【大人気のラ・ビアンカーラの白です。So2無添加!】
何しろ12月28日にバラで到着と言う・・意味不明な状況ですので申し訳ございません、とりあえずのご案内です。以下は以前のヴィンテージのもののコラムより転載しています。ご了承くださいませ。So2無添加で到着です。
【軽いだけじゃない!ちゃんと旨みのエキスが有り、芯を感じる味わいです!しかもミネラリティもたっぷりです!】
2015年の夏にもご案内させていただいたのとヴィンテージ的にも同じワインです。
ソアーヴェ地区では無いけれど、ソアーヴェ的なワインで、しかも非常にナチュラル・・ピュア、少しライト目なところがとても受けているマシエーリ・ビアンコです。
小学生や中学生の頃は全く気にも留めませんでしたが、朝礼とか体育の授業の時に、何故か倒れる子がいて・・
「何でだろう・・」
と不思議でした。
特に中学校の時はバスケ部でしたんで、ま~・・走らされ、声を出させられ、目茶、喉が渇く訳です。専門のコーチがいた時はそうでも無かったと記憶してるんですが、noisy の学年近辺の生徒の余りの弱さに呆れて他の中学に移ってしまってからは、何故か「現代国語」だったか・・の運動音痴の先生・・「O先生」が担当になってからは・・
「駄目だ~!水を飲んだら、もっと苦しいぞ~!
と、走って叫んでまた走って・・水も飲めず・・本当に苦しかったですね・・。まぁ、トイレに行くフリをして隠れて飲んでましたが・・まぁ、今考えれば熱中症で良く死ななかったものです。
ですので夏場の脱水症状からの熱中症には充分な注意が必要です。でも昔のように、ただ水分を取れば良い訳では無く、やはり塩分などの入ったポカリとかアクエリアスだとかが良いようですが、結局は、体内熱の交換を意味する水分の吸収と排出には「ミネラル」が必要と言うことなんでしょう。
ガルガーネガ80%、(その他)トレッビアーノ等20%です。・・・で、これが今滅茶苦茶旨い・・・です!抜栓してから5~10分でボディが「ぶわ~っ」と膨れてくるのがわかるはずです。ソアーヴェのように少し黄金色をしていて、爽やかながらコクが有ります。黄色や薄緑の果実、花、スパイスのニュアンスが有って、とてもピュアに仕上がっています。
So2は僅かに添加していますが、かなり少ないようです。それでいて揮発酸の精製はほとんど無く、非常に美しいです。物凄くピュアなソアーヴェだと・・思っていただけますとピタリかな?・・さすがにソアーヴェ・クラシコの上出来なものには置いていかれますが、このプライスでは最強でしょう!
そして、このマシエリはサッサイアのセカンドみたいなポジションのワインなんですが、ポテンシャルが有るだけにまだ少し硬いサッサイアよりも膨らみとゴク味が有って、現時点では上の味わいかと!是非飲んでみてください。お奨めします!
● 2011 Taibane Vendemmia Tardiva Garganega Veneto I.G.T.
タイバーネ・ヴェンデンミア・タルディーヴァ・ガルガネーガ・ヴェネト I.G.T.
【ラ・ピアンカーラ最上級キュヴェ、遅摘みです。】
1991、1996、1999、2000、2007、2008年、そしてこの2011年と、3年ぶりに造られた遅摘みのキュヴェです。フランス風に言うとヴァンダンジュ・タルディヴですね。そして甘く仕上げずドライに仕上げています。貴腐菌が付くのが通常だそうで、イグレックのような辛口・・・なのでしょう。
そう・・飲んでないんですね。入荷はたった2本ですから・・どうにもならない数量です。お早めにどうぞ。
● 2015 Garg'n'go Bianco I.G.T. Veneto
ガルガンゴ・ビアンコ I.G.T.ヴェネト
【軽いだけじゃない!ちゃんと旨みのエキスが有り、芯を感じる味わいです!しかもミネラリティもたっぷりです!】
数が無いので飲めませんが、季節的にもちょうど良い・・弱発泡性の白です。遅摘みのキュヴェ(タイバーネV.T.)のモストを入れて二次発酵をしているようです。なので、結構な複雑性も出ているかと思います。お早めにどうぞ。
● 2014 Rosso Masieri I.G.T.
ロッソ・マシエリ I.G.T.
【充実した果実味!安心感に溢れた自然派ワインです! 何とSo2無添加で、真っ赤な果実が愛らしいです!】

ガンベッラーラですからソアーヴェの近隣にあります。。ヨスコ・グラヴネール氏やエドアルド・ヴァレンティーニ氏らと理論を同一に栽培・醸造しているのがアンジョーリノ・マウレ氏です。中域を赤紫でビッチリ隙間無く染め上げた、充実感・ボリューム感ある果実味が特徴で、
「ちょっと軽めの果実味のピュアな赤ワインが飲みたいな!」
という気分のときにビッタリ当てはまる味わいをしています。
さりとて気分屋で、何時あけたらいいのか判断がつかないような難しいワインではなく、気取り無く安易に開けても全方位外交をしてくれますので、安心できますよね。しかも、しっかり濃くても疲れないのがビオ系ワインの良いところ!それに変な還元香も全く感じません。
2014年は愛らしい赤果実をてんこ盛りにしたような、実にピュアで素直な美味しさです。これを美味しくない・・という人は少ないでしょう!ジューシーだがとてもドライで、新鮮さが際立って感じられます。柔らかくまとまりの良い酸で酸っぱくなく非常に良い仕上がりです!
左の写真はそんな味わいを良い感じで伝えてくれると思います。
So2少なし!
色合い淡目!
透明感バッチリ!
食事と合わせると甘みが出てくるピュアな果実感!
以上から、この夏に飲んで非常に美味しい赤ワインに認定させていただきます。・・まぁ・・残ったボトルを出したまんまにしておくと、すぐ駄目になっちゃうかもしれませんが、それだけマンモス・ピュアと言うことですね。これは超お勧め!是非飲んでみてください。
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