ラディコン
ラディコン
イタリア Radikon フリウーリ=ヴェネツィア・ジュリア
● ラディコンの新作です。入荷が全部で3本と余りに少ないので・・(^^;; もうダメですね。すみません。
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ラディコンです。お初のワインも結構入って来ました。アイテムは非常に多いんですが、それぞれ2本~6本ほどしか在りません。各々1ケース以上で発注していますが、それでもこんな数です。
なので今回は数量も少なく、毎回全部開けてますと倒産しちゃいますんで、前回のコメントを中心にお届けいたします。

Radikon
ラディコン
オスラーヴィアで戦後間もなく、現オーナーであるスタニスラオ・ラディコンの祖父によって始められたワイナリー。1980年からスタニスラオにワイナリーは委譲され、それまで桶売りしていたワインを自らボトリングを始める。シャルドネやソーヴィニョンなど国際的なブドウの導入、畑をヘクタールあたり9500-10000本を高密植にし、過熟気味のブドウを圧縮空気式の柔らかな圧搾にかけ、バリック内での醗酵・熟成という最上の白ワインを造る上で世界中で採用されている手法をとってきた。しかし1995年からは、ピノグリージョ以外の白ブドウに70年代までは一般的に行われていた約2週間のマセレーションと大樽での熟成を採用し、畑でも除草剤や化学肥料などの使用をやめる。
太田社長より
注文していたラベルがなかなか納品されないなぁなどと思っていたら、印刷所が製造さえしていなかったことが判明、そのせいで引き取りが大幅に遅れていたラディコンからワインがようやく届きました!!日本だけ現行ヴィンテージが大きくずれ込んでいるという問題(それで悪いことがあるわけではない…どころかワインにとっては非常に良い事だったりするのですが…)を解消すべく、2006年ヴィンテージの白が瞬殺した勢いに乗じ07、08とジャンジャン買って、世界に追い付こうと画策していたのですが、なんともうすでに現地では2010年が売り切れてしまったそう…。08はもともとの生産量が少なく、09からはスラトニック&ピノグリージョを生産し始めたためにオスラーヴィエの生産本数が減ったことなどに加え、スラトニック&ピノグリージョがイントロ的役割を果たすことで故スタンコが確立したリボッラ、オスラーヴィエ、ヤーコットの販売も順調になってきているようです。日本でだけでなく世界でも愛飲されるようになったのだとしたら、本当に嬉しい限りです。あ、ちゃんと日本への分はどんな生産本数の少ないヴィンテージであれ必ず一定量は取って置いてくれるはずなので、ご心配なく!
で、今回入ってきたワインですが、
〇スラトニック&ピノグリージョ2014:天候的に非常に厳しい年だったこともあり、例年の4割程度の本数しか届いていません…。味わいは…ザクザクです!
〇リボッラ&オスラーヴィエ&ヤーコット2007:2006ヴィンテージはいまだにやんちゃな印象(完全な大人になるにはあと1-2年くらいかかるでしょうか…)がありますが、2007年は目立った反抗期もなく素直に成長したヴィンテージで、天真爛漫という言葉がぴったりかと。まさに“すぐ美味しい、凄く美味しい”ってやつです。
〇リボッラ2003:ノーマル リボッラの2003としては、今回入荷分で最後となります。あれっ、ノーマル リボッラ??という事は…お楽しみに!!
〇オスラーヴィエ2002:リリース当時、2003と共にオータをウルトラ疑心暗鬼にさせたラディコンの2002の白…雨がちな年だったので非常に線の細いワインでして、スタンコにも
「これって早々にボトリングしたほうがいいんじゃない?」
と何度も言ったのですが、
「いやいや、まだタンニンが落ち着いてない(硬い)からダメだ。」
とスタンコ…。リリースされたワインを飲んでは心の中で、
「お歳の割には老けすぎてない?」
と思っていたのですが、忘れたころ(4―5年後くらい?)に開けたら果実味全開で何のストレスもかからない恐ろしくスムーズな飲み心地のワインに…つまりある種の還元状態だったんです…。2002と2003が美しく変貌する姿を見てからというもの、一度信じた造り手のことを疑うのはやめようとオータは心に固く誓ったのでした…。前回入荷の各種バックヴィンテージワインよりも更にセラー奥にあったこのワイン、とりあえず半量を持ってきました。是非ともビックリしちゃってください。
〇オスラーヴィエFDT(フオーリ ダル テンポ)2001:“時間軸を超えた”という名を持つオスラーヴィエのリゼルヴァ的ワイン。今回入荷分で2001は最後になります。2000年に続き、2001もほとんどが日本に来たことに…。
〇オスラーヴィエ1998:前回入荷はリゼルヴァでしたが、今回はノーマルの98が!色はいかついですが、開いてきた時の香りと味わいは至ってキュート。
●モードリ2004:ラディコンがスロヴェニア側に所有する区画に植わるピノネーロで造るワイン。最終在庫をかっさらってきました!
●メルロー2005:春先から断続的な雨に見舞われた2005ヴィンテージ、ボルドー液撒いては雨が降り、地面が乾くのを待ってボルドー液を撒いてはまた雨…白の区画の世話に追われてしまい、ふと気づけばボルドー液を一回も撒くことなく長雨の洗礼を受けることになったメルローにべと病が蔓延、大半のブドウ樹が結実不良をおこします。そんなタフな環境の中でも結実したブドウは、2005とは思えないほどのしっかりした実を生らせ…。このワインを飲んだ直後、僕は樽に「ユート(オータ長男)用」とチョーク書きしたのでした…。もちろん1999や2001のような深み&テンションはありませんが、だからといって軽いワインなわけでもなく…是非!
●メルロー2001:こちらも現地最終在庫を全部戴いてきました!
念のため、白ワインは全て限定とさせていただきます!!忘れるとこでしたが、グラスも1200脚届いています。こちらも限定とさせていただきますし、ラディコンのワインをより多くご注文下さった方を優先して数を振り分けさせていただくことを予めご了承くださいませ。
● 2021 S Sivi (Pinot Grigio) Bianco Venezia Giulia I.G.T.
エッセ・シヴィ(ピノ・グリージョ) I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
【少ないので今回はテイスティング無しでのご案内です。シヴィ・ピノ (=イコール)ピノ・グリージョですね。】
以前のレヴューをそのまま使用しています。ご了承くださいませ。
【こちらはおそらくどんな方でもOKです!こんなに美味しいピノ・グリージョは久し振りです!そしてスラトニックは刺激的な味わいが溜まりません!】 重量級の白ワインが多いラディコンのラインナップに有って、比較的中量級のアイテム2種です。こちらはSo2を使用していますので、
「見る見る内に色が変わってきた・・」
みたいなことはありません。
もっとも、飲み残しを冷蔵庫に1週間も置いておいたら「泥水」みたいな色になってるかもしれませんけどね・・・。いや、それはそれでとても美味しいんですよ。確かめてありますのでご心配なく。

スラトニック・ビアンコはシャルドネとソーヴィニヨンによるマセレーションが短めのワインです。漬け込みが短いですから、その分は「あっさり目」に仕上がります。でも重厚では無いと言いながらもしっかりしていますよ。
ラディコンには珍しい、少し「キラキラ輝く」ような冷涼系の酸が美味しいスタイルです。
飲みつつ時折、
「サクッ」
っと、口内や鼻を優しく刺激してくれます。少しマッタリと粘る部分も感じられ、単なるシャバい味わいになっていないのが素晴らしいです。
基本、ドライな味筋で、適度な膨らみ、白、黄色、オレンジの果実が感じられます。
時間が経ってくると結構なボリューム感も感じられますから軽量級とはとても言えず、さりとて重量級とも言えないので中量級とさせていただきました。とても美味しいと思います!
こちらは結構赤い感じですね・・ロゼでも無いんです。フランスならピノ・グリです。グリは基本灰色ですが、漬け込むとオレンジ系の色合いが出ますし、赤っぽい実になることも有るようです。
で、これがとっても旨いんですよ・・・。ピノ・グリージョって、しっかり漬け込んでしまうと複雑性は出るんですが「エグ味」も一緒に出てしまうように感じています。
スパイシーさと色の薄い果実のピュアさ、適度な中域の膨らみとの美しい減衰の余韻、キレが有ります。
そう・・キレが実に良いんです。終わりよければ全て良し・・ワインにはこれが当てはまります。前半・中盤、どんなに印象が良くても、最後が駄目だと・・・・・誰でも顔をしかめてしまいますよね?このワインにはそんな部分が全く無く、ヒラリヒラリと軽やかにこなしつつ、フワリと舞い上がって・・4回位捻って着地してくれますので・・高い満足感が得られると思います。実に美味しい・・・そして、ビオ嫌いの方にも問題の無い味わいだと思います。是非是非ご堪能ください!超お勧めです!
● 2018 Jakot Venezia Giulia I.G.T. 2/3
ヤーコット I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【入荷量は呆れるぐらい少ないです。】(以前のレヴューを掲載しています。)
以下は以前のヴィンテッジ・・しかもマグナムボトルのレヴューです。
━━━━━
【ビオ的重量級フリウラーノ!!これも旨い!!】
今回はヤーコットのテイスティングはしておりませんで・・すみません。以下は以前のコメントを掲載しています。
このトカイ・・・いや、フリウラーノも美味しいです・・・が、ビオが大丈夫な方、限定です。・・本当は全ての方に飲んで欲しいんですが、昔からワインを嗜まれていた方は、頭をスッカラカンにして、しかも、身体の感覚器官を「マッサラな状態」にしていただいた上で・・・、さらには積みあがっている既成概念を取っ払っていただかないと「無理です」。
嗜好品ですので自分好みに合わないもの(いや・・それですら決め付けでしかないんですけどね)を我慢して飲むことはありません。でも、それが絶対では無いかもしれないということを忘れないで欲しいと思います。勿論ですが、noisyも、揮発酸バリバリ、しかもどんどん成長してしまって1時間も経つとお酢になってしまう・・・とか、酸化し過ぎていて何の表情も出てこないものとかに対するプライオリティはビリッケツです。そこはテイスターとして、きちんとした基準を持っていますのでご安心ください。
5~6年前のラディコンの白には有ったはずの不安定さは、全く有りません。とてもピュアで、開放的で、重量感が有ります。
一般的イメージのフリウラーノの軽やかさとは、全く違ったものだと思います。
そして、フランスでのシャルドネの立ち居地である王者の白ワインを、このフリウラーノで表現していると思います。
下のコラムでご紹介させていただいた、オスラヴィエ・ビアンコ・フオーリ・ダル・テンポの延長上にあるワインです。
色合いはオレンジですが、決して酸化している訳では有りません・・・いや、これからどんどん酸化はして行きます。
しかし、その酸化してゆく時にも出てくる美しい表情、アロマが実にピュアなんです!味わいも重厚ながらもシツコク無く、滑らかです。
一時、酸化のニュアンスが勝る時間帯が有ります。このワインに欠点が有るとするなら・・そこでしょう。しかし、その頃には実は、飲み手の感覚は結構麻痺してきており、今までなら気になっていたはずの酸化臭に対する耐性が出来てしまっているんです!
そして、構成の大きい、重量級な味わいは、実にピュアなんですが、味噌醤油漬物チーズなどの発酵食品に対するマリアージュが非常に高い確率でOKなんです!これ以上の食中酒は無いかもしれない!・・です!
是非一度、このヤーコットに挑戦してください。受け付けないとするなら残念ですが・・それでも飲んでみて、酔った感覚をお確かめください。とても軽く、優しい酔いのはずです。身体が欲しがるミネラリティを補充し、整えてくれる魔法のワイン・・それがヤーコットです。お勧めします!
。
● 2008 Merlot Venezia Giulia I.G.T. 2/3
メルロ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【非常にリーズナブルなラディコン・メルロ2005年!・・厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しさも魅力です!是非コラムの内容を良くお確かめの上、ご検討くださいませ!】---以前のレヴューを使用しています。

妙にリーズナブルな・・今までで一番安いんじゃないでしょうか?・・500MLでこんなですから、1.5倍しても・・ね。ラディコンのメルロがリーズナブルに購入できる良い機会かなぁ・・と思います。
しかし!・・しかしですね。美味しい話しには裏が有るのが世の常ですね。普通ですと、
「ラディコンのメルロがこんなロー・プライス!」
って謳い文句だけで販売されてしまうことが多いんですが、良くその周りや脇を見てみると、小さく・・もしくは目立たぬように、何か書いて有ったりするものですが、その場合は良心的なのかもなぁ・・とも思います。
そんなものですから noisy も、
「確かにリーズナブルだが不安も有るかな・・」
と言うことで、取り敢えず飲んでみることにしたんですね。以下のオータシャチョーさんのコメントも気になりましたんで・・まぁ、相変わらずどんなワインなのかは容易に想像できない内容ですが・・
春先から断続的な雨に見舞われた2005ヴィンテージ、ボルドー液撒いては雨が降り、地面が乾くのを待ってボルドー液を撒いてはまた雨…白の区画の世話に追われてしまい、ふと気づけばボルドー液を一回も撒くことなく長雨の洗礼を受けることになったメルローにべと病が蔓延、大半のブドウ樹が結実不良をおこします。そんなタフな環境の中でも結実したブドウは、2005とは思えないほどのしっかりした実を生らせ…。このワインを飲んだ直後、僕は樽に「ユート(オータ長男)用」とチョーク書きしたのでした…。もちろん1999や2001のような深み&テンションはありませんが、だからといって軽いワインなわけでもなく…是非!
2005年のメルロですから収穫から12年ですね。長雨の影響を受けてしまったと言うことで、以前ご紹介させていただいた2002年とか1998年とかのピュアな果実感の健康的な味わいの、万人受けするような味わいでは無い・・と言う感じの仕上がりでした。
色合いもややくすんだ感じに、不透明なオレンジが入ったグラディエーションが見え、どこかの段階で揮発酸が生成されたニュアンスが、写真からも見えます。
ところが、揮発酸は動いたのでしょうが、その影響は見えなくは無いものの、お酢っぽさは無く、揮発香そのものの香りはほぼ有りません。
非常に複雑なアロマで、熟したスイカ、熟したメロン、熟した杏などの果実にお茶、紅茶、緑茶、ハーブティーなどのお茶系、レンガ的な土、鉄分などが混じり合います。
タンニンもそれなりに多めに有り、アルコール分はさほどは高く無いようです。
抜栓仕立ては結構、妖艶なニュアンスが支配的ですが、5分ほどでリアルな果実のニュアンスが割り込んできます。タンニンも和らぎ始めボディも膨れて来ます。
ネガティヴな要素が無いとは言えない味わいですが、ヴァン・ナチュールとするならば、非常にナチュラルなテイストがらも、一部に批判の大きい「揮発酸的香り」は除かれていて、
「厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しいワイン」
として評価できるなぁ・・と感じました。
その辺りがオータシャチョーがおっしゃる「ユート(オータ長男)用」で有って、そのしっかり気味に存在するタンニンの和らぎには、ユート君が二十歳になる頃まで掛かる・・と言う意味なんだ・・と言うことが判る訳ですね。
ですので、ビオファン、ラディコンファンの方には、全く問題の無い味わいじゃないかと思います。むしろ非常に複雑で逞しいですから、ポジティヴに受け止める方が多いと思われます。
半面、少しの穢れも許せない完全主義者のブルゴーニュワインファンには厳しいんじゃないかと・・ネガティヴに受け止められかねないが、それでも揮発酸的要素は無い(動いた形跡は有って、でも消してあり、揮発菌・酵素の再起動も無い)ので、その中で美味しいと言ってくれる方は2割ほどはいらっしゃるかな・・と感じました。
何しろ・・飲んだ後の気持ちが良いです。すっと入って来て・・身体に馴染んでしまいますから、酔いはとても軽いです。それに500MLですからあと腐れ無いですよね。
また、当然ながらボトル下部には滅茶「澱」が・・大き目のやつが有ります。ボトルの底に残してグラスに注ぐか、最後まで注いでしまったら、澱が沈むのを待って、歯などで漉いてお楽しみくださいね。
とてもリーズナブルで楽しめるメルロでした。当てはまらないかたもいらっしゃるかもしれませんので、その辺りは是非ご自身でご検討くださいませ。noisy個人的には全くOKです。
以下は違うヴィンテッジのレヴューです。
━━━━━
【熟したメロン、ベリー、チェリー!!美味しいです。ビオ嫌いもこのメルロならきっと大丈夫でしょう!】 再入荷ということになるでしょうか・・。以前にもご案内させていただいた2002年ですが、他のヴィンテージがやたらと高くなってしまってまして、この2002年がとてもお買い得に思えてしまいます。500MLでも大台を超えてしまうような価格になっています。
今回は新たにボトルの口は切っていません。前回ご案内時の印象になります。
ラディコンと言えばこのメルロ・・で通ってしまっています。実に旨いワインです。そして1000MLの独特の瓶形をしています。口が細いんですね。ですので、やや太い瓶から細い口を通ってグラスに注がれる・・・すると、沢山の空気を同時に巻き込みつつ、ゴボゴボとグラスに入って行きます。酸素を遮断させて造られた貴重なメルロは、そこで酸素と結合を始める訳です。つまり、美味しく飲むためにこの瓶の形が必要なのでしょう。

味わいは、抜栓直後はややタイトながらも、適度な膨らみを持っています。そして徐々に拡がりを見せ、オレンジ色の熟したメロンの素晴らしい香りを見せてくれます。
昔なら夕張メロン・・と言ったところですね。食べごろの伝助スイカみたいなニュアンスも有ります。スグリっぽいニュアンスが出たかと思えば、チェリーに変化して行く・・そして黒っぽい果実や、茶色い果実など・・実に表情豊か、多彩です。
余韻、キレもとても素晴らしく、雑味の無い美しい収束を見せてくれます。
この1リットルのサイズですから、残して翌日に飲むことも可能で、またさらに拡がりを持ったメルロの姿も見られるわけです。
1リッター瓶と言えども、ブルゴーニュの普通サイズの瓶に比べて、3センチ長いだけですから、保存にもさほどの苦労は有りません。太さも85mmで少しだけ太い位ですから・・ポンソのブルゴーニュ瓶と同程度です。ビゾの瓶の方が90mmオーバーで全然太いですよ。
色合いを見ても、とても健全であるのがお判りでしょう・・・もっとも、時間が経つと変化して酸化して行きますが、実はそれからのフルーツ香の出方が素晴らしいんですけどね!とても素晴らしいメルロです。是非飲んで欲しい!ピュアな味わいです。お勧めします!
● 2008 Merlot Venezia Giulia I.G.T. 4/3
メルロ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 4/3
【非常にリーズナブルなラディコン・メルロ2005年!・・厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しさも魅力です!是非コラムの内容を良くお確かめの上、ご検討くださいませ!】(こちらは以前に書いた500MLボトルのレヴューです。)

妙にリーズナブルな・・今までで一番安いんじゃないでしょうか?・・500MLでこんなですから、1.5倍しても・・ね。ラディコンのメルロがリーズナブルに購入できる良い機会かなぁ・・と思います。
しかし!・・しかしですね。美味しい話しには裏が有るのが世の常ですね。普通ですと、
「ラディコンのメルロがこんなロー・プライス!」
って謳い文句だけで販売されてしまうことが多いんですが、良くその周りや脇を見てみると、小さく・・もしくは目立たぬように、何か書いて有ったりするものですが、その場合は良心的なのかもなぁ・・とも思います。
そんなものですから noisy も、
「確かにリーズナブルだが不安も有るかな・・」
と言うことで、取り敢えず飲んでみることにしたんですね。以下のオータシャチョーさんのコメントも気になりましたんで・・まぁ、相変わらずどんなワインなのかは容易に想像できない内容ですが・・
春先から断続的な雨に見舞われた2005ヴィンテージ、ボルドー液撒いては雨が降り、地面が乾くのを待ってボルドー液を撒いてはまた雨…白の区画の世話に追われてしまい、ふと気づけばボルドー液を一回も撒くことなく長雨の洗礼を受けることになったメルローにべと病が蔓延、大半のブドウ樹が結実不良をおこします。そんなタフな環境の中でも結実したブドウは、2005とは思えないほどのしっかりした実を生らせ…。このワインを飲んだ直後、僕は樽に「ユート(オータ長男)用」とチョーク書きしたのでした…。もちろん1999や2001のような深み&テンションはありませんが、だからといって軽いワインなわけでもなく…是非!
2005年のメルロですから収穫から12年ですね。長雨の影響を受けてしまったと言うことで、以前ご紹介させていただいた2002年とか1998年とかのピュアな果実感の健康的な味わいの、万人受けするような味わいでは無い・・と言う感じの仕上がりでした。
色合いもややくすんだ感じに、不透明なオレンジが入ったグラディエーションが見え、どこかの段階で揮発酸が生成されたニュアンスが、写真からも見えます。
ところが、揮発酸は動いたのでしょうが、その影響は見えなくは無いものの、お酢っぽさは無く、揮発香そのものの香りはほぼ有りません。
非常に複雑なアロマで、熟したスイカ、熟したメロン、熟した杏などの果実にお茶、紅茶、緑茶、ハーブティーなどのお茶系、レンガ的な土、鉄分などが混じり合います。
タンニンもそれなりに多めに有り、アルコール分はさほどは高く無いようです。
抜栓仕立ては結構、妖艶なニュアンスが支配的ですが、5分ほどでリアルな果実のニュアンスが割り込んできます。タンニンも和らぎ始めボディも膨れて来ます。
ネガティヴな要素が無いとは言えない味わいですが、ヴァン・ナチュールとするならば、非常にナチュラルなテイストがらも、一部に批判の大きい「揮発酸的香り」は除かれていて、
「厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しいワイン」
として評価できるなぁ・・と感じました。
その辺りがオータシャチョーがおっしゃる「ユート(オータ長男)用」で有って、そのしっかり気味に存在するタンニンの和らぎには、ユート君が二十歳になる頃まで掛かる・・と言う意味なんだ・・と言うことが判る訳ですね。
ですので、ビオファン、ラディコンファンの方には、全く問題の無い味わいじゃないかと思います。むしろ非常に複雑で逞しいですから、ポジティヴに受け止める方が多いと思われます。
半面、少しの穢れも許せない完全主義者のブルゴーニュワインファンには厳しいんじゃないかと・・ネガティヴに受け止められかねないが、それでも揮発酸的要素は無い(動いた形跡は有って、でも消してあり、揮発菌・酵素の再起動も無い)ので、その中で美味しいと言ってくれる方は2割ほどはいらっしゃるかな・・と感じました。
何しろ・・飲んだ後の気持ちが良いです。すっと入って来て・・身体に馴染んでしまいますから、酔いはとても軽いです。それに500MLですからあと腐れ無いですよね。
また、当然ながらボトル下部には滅茶「澱」が・・大き目のやつが有ります。ボトルの底に残してグラスに注ぐか、最後まで注いでしまったら、澱が沈むのを待って、歯などで漉いてお楽しみくださいね。
とてもリーズナブルで楽しめるメルロでした。当てはまらないかたもいらっしゃるかもしれませんので、その辺りは是非ご自身でご検討くださいませ。noisy個人的には全くOKです。
以下は違うヴィンテッジのレヴューです。
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【熟したメロン、ベリー、チェリー!!美味しいです。ビオ嫌いもこのメルロならきっと大丈夫でしょう!】 再入荷ということになるでしょうか・・。以前にもご案内させていただいた2002年ですが、他のヴィンテージがやたらと高くなってしまってまして、この2002年がとてもお買い得に思えてしまいます。500MLでも大台を超えてしまうような価格になっています。
今回は新たにボトルの口は切っていません。前回ご案内時の印象になります。
ラディコンと言えばこのメルロ・・で通ってしまっています。実に旨いワインです。そして1000MLの独特の瓶形をしています。口が細いんですね。ですので、やや太い瓶から細い口を通ってグラスに注がれる・・・すると、沢山の空気を同時に巻き込みつつ、ゴボゴボとグラスに入って行きます。酸素を遮断させて造られた貴重なメルロは、そこで酸素と結合を始める訳です。つまり、美味しく飲むためにこの瓶の形が必要なのでしょう。

味わいは、抜栓直後はややタイトながらも、適度な膨らみを持っています。そして徐々に拡がりを見せ、オレンジ色の熟したメロンの素晴らしい香りを見せてくれます。
昔なら夕張メロン・・と言ったところですね。食べごろの伝助スイカみたいなニュアンスも有ります。スグリっぽいニュアンスが出たかと思えば、チェリーに変化して行く・・そして黒っぽい果実や、茶色い果実など・・実に表情豊か、多彩です。
余韻、キレもとても素晴らしく、雑味の無い美しい収束を見せてくれます。
この1リットルのサイズですから、残して翌日に飲むことも可能で、またさらに拡がりを持ったメルロの姿も見られるわけです。
1リッター瓶と言えども、ブルゴーニュの普通サイズの瓶に比べて、3センチ長いだけですから、保存にもさほどの苦労は有りません。太さも85mmで少しだけ太い位ですから・・ポンソのブルゴーニュ瓶と同程度です。ビゾの瓶の方が90mmオーバーで全然太いですよ。
色合いを見ても、とても健全であるのがお判りでしょう・・・もっとも、時間が経つと変化して酸化して行きますが、実はそれからのフルーツ香の出方が素晴らしいんですけどね!とても素晴らしいメルロです。是非飲んで欲しい!ピュアな味わいです。お勧めします!
● 2017 Jakot Venezia Giulia I.G.T. 2/3
ヤーコット I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【入荷量は呆れるぐらい少ないです。】(以前のレヴューを掲載しています。)
以下は以前のヴィンテッジ・・しかもマグナムボトルのレヴューです。
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【ビオ的重量級フリウラーノ!!これも旨い!!】
今回はヤーコットのテイスティングはしておりませんで・・すみません。以下は以前のコメントを掲載しています。
このトカイ・・・いや、フリウラーノも美味しいです・・・が、ビオが大丈夫な方、限定です。・・本当は全ての方に飲んで欲しいんですが、昔からワインを嗜まれていた方は、頭をスッカラカンにして、しかも、身体の感覚器官を「マッサラな状態」にしていただいた上で・・・、さらには積みあがっている既成概念を取っ払っていただかないと「無理です」。
嗜好品ですので自分好みに合わないもの(いや・・それですら決め付けでしかないんですけどね)を我慢して飲むことはありません。でも、それが絶対では無いかもしれないということを忘れないで欲しいと思います。勿論ですが、noisyも、揮発酸バリバリ、しかもどんどん成長してしまって1時間も経つとお酢になってしまう・・・とか、酸化し過ぎていて何の表情も出てこないものとかに対するプライオリティはビリッケツです。そこはテイスターとして、きちんとした基準を持っていますのでご安心ください。
5~6年前のラディコンの白には有ったはずの不安定さは、全く有りません。とてもピュアで、開放的で、重量感が有ります。
一般的イメージのフリウラーノの軽やかさとは、全く違ったものだと思います。
そして、フランスでのシャルドネの立ち居地である王者の白ワインを、このフリウラーノで表現していると思います。
下のコラムでご紹介させていただいた、オスラヴィエ・ビアンコ・フオーリ・ダル・テンポの延長上にあるワインです。
色合いはオレンジですが、決して酸化している訳では有りません・・・いや、これからどんどん酸化はして行きます。
しかし、その酸化してゆく時にも出てくる美しい表情、アロマが実にピュアなんです!味わいも重厚ながらもシツコク無く、滑らかです。
一時、酸化のニュアンスが勝る時間帯が有ります。このワインに欠点が有るとするなら・・そこでしょう。しかし、その頃には実は、飲み手の感覚は結構麻痺してきており、今までなら気になっていたはずの酸化臭に対する耐性が出来てしまっているんです!
そして、構成の大きい、重量級な味わいは、実にピュアなんですが、味噌醤油漬物チーズなどの発酵食品に対するマリアージュが非常に高い確率でOKなんです!これ以上の食中酒は無いかもしれない!・・です!
是非一度、このヤーコットに挑戦してください。受け付けないとするなら残念ですが・・それでも飲んでみて、酔った感覚をお確かめください。とても軽く、優しい酔いのはずです。身体が欲しがるミネラリティを補充し、整えてくれる魔法のワイン・・それがヤーコットです。お勧めします!
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● 2017 Ribolla Gialla I.G.T. Venezia Giulia 2/3
リボッラ・ジャッラ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【スッキリ系、適度な量の500ML!モロにビオ的な味わいですが、どんな料理にも合わせやすい素晴らしい味わいです!】(以前のレヴューを掲載しています。)

リボッラも飲んじゃいました~!・・まぁ~・・エグイ照りをした色合いをしていますね・・。So2を使用しない白ワインは、基本、こんな茶掛かった色合いになるのが普通・・と思っていてそう間違いは無いです。自然な酸化を許容する造り・・・そう、酸化防止剤を使わないし、自然酵母のみですから、糖分を酵母が食べてアルコールと炭酸ガスに変える過程の中でも、
「非常にナチュラルな状態に置かれる」
訳ですから、空気中にいる菌(酵母他)や葡萄、果皮などに付着している菌(酵母他)が活動するんですね。なので、糖分を食べてアルコールに変質させるのが酵母ですが、アルコールを他の物質に変えようとする菌もいる訳で・・それが酢酸菌などの連中な訳です。
このリボッラを始め、ラディコンの白ワインには全て・・この酢酸菌系の動いた痕跡が認められます。まぁ・・noisy が余り好きでは無い連中です・・が、ラディコンの白は、この処理が目茶お上手なんですね。
完全に酢酸菌系、もしくはその菌類が出した酵素は収まっていて、再びその連中が活動を再開することは有りません。
また、その酢酸菌系が動いた痕跡は、これらのワインが持つ「表情のひとつ」になっていて、むしろこれが無いと「無表情」・・と言うことになってしまうでしょう。この感じが中々に良いんですね。
もっとも、これが「モンラッシェ」とか「ムルソー」「コルトン=シャルルマーニュ」に有ったとしたら・・全く喜べませんが、それに変えて非常な「ナチュラルさ」と「それらとは異なる深み」を得ていると言えるでしょう。
このリボッラはスッキリ系の、決して濃厚では無い味わいですが、それらのナチュラルな味わいがかなりな深みを持っています。白、黄色、杏色、茶色の果実がドライに感じられ、尖った部分は有りません。そうだな・・平たく言ってみれば紅茶やウーロン茶がワインになったようなイメージ・・なので、マリアージュには苦労しないと思いますよ。
勿論ですが、
「ビオ嫌いにはお勧めしない!」
タイプであることは間違い無いです。
さらに勿論ですが、
「決してフランスのブルゴーニュ系とは比べない」
ことが求められます。そっち系では全く・・有りませんが、非常なる「ナチュラルさ」が美味しいワインです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のご紹介文です。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。

ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。
リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2007 Ribolla 3781 I.G.T. Venezia Giulia 2/3
リボッラ 3781 I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【中々に気難しいリボッラをどのように料理したのか?4年もの間、樽に入れ、ボトルで10年熟成!・・リゼルヴァ的存在です!】
オオタさんの説明では3カ月のマセレーションとのことだったので調べてみましたら、「2/3カ月」と公式ホームページに有りました。まぁ・・外国語は難しいですがこの場合の「/」(スラッシュ)はどうやら、「 or 」のようですから、2~3カ月と言うことなのでしょうね。「on the skins」と言うことなので、黒葡萄と同様の仕込みをしたと言うことになります。
ですがこれは キュヴェ 3781 に限らず、普通のリボッラも同様です。違うのはそこから・・なんと4年間も樽に入れ、10年間ボトルで貯蔵したと!しかも、この場合の樽は古樽では無さそうで・・凄いですよね。(ラディコンの hp では、in old barrels と in barrels を使い分けているので・・)
それにしても今更ながらに2007年が出てくる訳ですから、以前にも入っていたとしても・・凄く長い熟成を経ています。もう少し沢山いただけるようならテイスティングするんですけどね・・。
リボッラと言う葡萄はイタリアの地場品種ですが、そのポテンシャルを長い間期待され続けています。noisy も随分・・期待して飲み、「ん~・・どうなんだろう・・」と、今ひとつ判断に困るようなシュチュエーションを繰り返して来ました。あの巨人、ヨスコ・グラヴネール(グラヴナー)をしても苦労していたと感じていましたが、この何年かは、
「・・おっ!・・これは!」
と目を見張る出来映えのヴィンテージも有り、ようやくリボッラを手懐けたか・・と喜んだものです。
まぁ、何でグラヴネールを引き合いに出したか・・と言いますと、彼は1995年を最後に新樽の使用を止めています。それまではパワフルな凄いフリウーリを造ってました。しかし現在はアンフォラ・・ですよね?そんなグラヴネールとは対照的かなぁ・・などと思っている訳です。
ラディコンのアイテムの中では相当にビオっぽい感じがするかと思われるリボッラでは有りますが、このリゼルヴァ(名乗れませんが・・)がどれほどのポテンシャルを発揮しているか・・興味は尽きません。ご興味のある方はお早めに!・・お願いいたします。
● 2020 RS20 Venezia Giulia I.G.T.
エッレ・エッセ20 I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
【すみません。2本のみの入荷です・・】
2014年もの、メルロ75%に希少種ピニョーロを25%混醸したもの・・だそうです。全く・・どんな味わいなのか、想像が付きません。良い年のピニョーロはどこかピノ・ノワールっぽいエレガントな・・と言うか、果皮がしっかり仕上がるかに関わってくるのでしょうから一概には言えないし、何せピニョーロ種のワインを沢山飲んでいる訳でもないので、何とも想像ができないワインです。
ただし価格はリーズナブルですので、ラディコン・ファンとすれば、一度は飲んでみたいと思われるんじゃないか・・と思いますので、今回はテイスティングせずにご案内します。飲まれましたらどんな感じか、教えてくださいね。
● 2010 Pignoli Venezia Giulia I.G.T. 2/3
ピニョーリ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【希少なピニョーロ種100%!2本のみです。】
今回入荷したラディコンのワインを数種、テイスティングしました。進むにつけ、ラディコンの進化を思うようになってきました。まぁ、それがラディコンが進化したのか、noisy の感覚の変化なのかは不明だとしても、少なくともラディコンが日本に初めて紹介され入ってきた頃より、格段にコンディションは良くなっていると思います。
元々は、グラヴナー(noisy はグラヴネールと言ってましたが・・)が1995年で造りを一旦止め、1996年を造らず、1997年からビコディナミコの造り手として再スタートを切ったことと大きく関係しているように思います。
noisy的には、フランス風な造りのワインだが物凄いポテンシャルを持つフリウーリのワインに初めて触れたのがグラヴナーで有り、しかしイタリア現地以外での評論家の評価が余りに不当であることに気付いていました。その素晴らしいグラヴナーのワインが、自身でもどうも完全な理解を得られない状況に陥ったことから、イタリアのビオに対する消化不良を起こしていたかもしれません。
それは、まず正規に輸入されることのなかったビオのワインが2000年前後を境にどんどん輸入されるようになったこと、そしてそのコンディションにはどうしても「?」を付けなくては理解し難い味わいをそのワインが持っていたことが上げられます。現にグラヴナーのワインはどうでしょうか・・。とても理解できるような状況では無いんじゃないかと・・思うわけです。
そんな中で、ラディコンのワインは年々安定度を増し、それに連れ、ファンも増えてきたように思います。
ラディコンのワインには、例え「揮発酸」が発生していたとしても、それは完全に「表現のひとつ」に取り込まれていて、揮発酸を生成する菌は生きておらず、それ以上の数値になることは(内的には)有りません。
そのバランスは非常に良く、一般の方なら揮発酸のニュアンスの無い普通のワインとの判別は難しいでしょう。元よりその辺りに寛大なビオファン、ラディコンファンには、
「そんなこと言っても・・意味無いんじゃない?」
と言うかもしれません。
少なくとも現在の正規輸入のラディコンワインはコンディションも良く、ラディコンの持っている独特な風味をそのままに伝えていると言えます。揮発酸の大嫌いな noisyでさえ、
「・・そうそう・・こんな風に仕上げてくれれば問題無いんだよ・・」
と思わせるものになっています。
このピニョーリは、何と「ピニョーロ種100%」です。栽培が難しい葡萄で、しかも他の品種よりもタニック(種の割合が多い)に仕上がるので、熟成に時間が掛かります。
また果皮が厚い葡萄では無く、エレガントさと官能さに掛けてはピノ・ノワールにも匹敵するでしょう。しかし、ピノ・ノワールとは全く違う官能さでも有り、熟したピニョーロを飲めるというのはとても贅沢なこと・・と考えています。昔、ジローラモ・ドリゴのピニョーロを扱っていましたが、熟すと本当に素晴らしかったです。
今回は数が決められており、取りあえずテイスティングは数を減らさないために保留しています。もし余るようなら久しぶりに飲んでみたいな・・と思っています。
希少なピニョーロ種、しかもビオディナミコ、さらにはラディコンの作・・と言うことで、飲んでみたい方も多いかと思います。ラディコン・グラスで飲んでみたいですよね~・・是非ご検討くださいませ。
● 2006 Merlot Venezia Giulia I.G.T. 2/3
メルロ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【非常にリーズナブルなラディコン・メルロ2005年!・・厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しさも魅力です!是非コラムの内容を良くお確かめの上、ご検討くださいませ!】---以前のレヴューを使用しています。

妙にリーズナブルな・・今までで一番安いんじゃないでしょうか?・・500MLでこんなですから、1.5倍しても・・ね。ラディコンのメルロがリーズナブルに購入できる良い機会かなぁ・・と思います。
しかし!・・しかしですね。美味しい話しには裏が有るのが世の常ですね。普通ですと、
「ラディコンのメルロがこんなロー・プライス!」
って謳い文句だけで販売されてしまうことが多いんですが、良くその周りや脇を見てみると、小さく・・もしくは目立たぬように、何か書いて有ったりするものですが、その場合は良心的なのかもなぁ・・とも思います。
そんなものですから noisy も、
「確かにリーズナブルだが不安も有るかな・・」
と言うことで、取り敢えず飲んでみることにしたんですね。以下のオータシャチョーさんのコメントも気になりましたんで・・まぁ、相変わらずどんなワインなのかは容易に想像できない内容ですが・・
春先から断続的な雨に見舞われた2005ヴィンテージ、ボルドー液撒いては雨が降り、地面が乾くのを待ってボルドー液を撒いてはまた雨…白の区画の世話に追われてしまい、ふと気づけばボルドー液を一回も撒くことなく長雨の洗礼を受けることになったメルローにべと病が蔓延、大半のブドウ樹が結実不良をおこします。そんなタフな環境の中でも結実したブドウは、2005とは思えないほどのしっかりした実を生らせ…。このワインを飲んだ直後、僕は樽に「ユート(オータ長男)用」とチョーク書きしたのでした…。もちろん1999や2001のような深み&テンションはありませんが、だからといって軽いワインなわけでもなく…是非!
2005年のメルロですから収穫から12年ですね。長雨の影響を受けてしまったと言うことで、以前ご紹介させていただいた2002年とか1998年とかのピュアな果実感の健康的な味わいの、万人受けするような味わいでは無い・・と言う感じの仕上がりでした。
色合いもややくすんだ感じに、不透明なオレンジが入ったグラディエーションが見え、どこかの段階で揮発酸が生成されたニュアンスが、写真からも見えます。
ところが、揮発酸は動いたのでしょうが、その影響は見えなくは無いものの、お酢っぽさは無く、揮発香そのものの香りはほぼ有りません。
非常に複雑なアロマで、熟したスイカ、熟したメロン、熟した杏などの果実にお茶、紅茶、緑茶、ハーブティーなどのお茶系、レンガ的な土、鉄分などが混じり合います。
タンニンもそれなりに多めに有り、アルコール分はさほどは高く無いようです。
抜栓仕立ては結構、妖艶なニュアンスが支配的ですが、5分ほどでリアルな果実のニュアンスが割り込んできます。タンニンも和らぎ始めボディも膨れて来ます。
ネガティヴな要素が無いとは言えない味わいですが、ヴァン・ナチュールとするならば、非常にナチュラルなテイストがらも、一部に批判の大きい「揮発酸的香り」は除かれていて、
「厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しいワイン」
として評価できるなぁ・・と感じました。
その辺りがオータシャチョーがおっしゃる「ユート(オータ長男)用」で有って、そのしっかり気味に存在するタンニンの和らぎには、ユート君が二十歳になる頃まで掛かる・・と言う意味なんだ・・と言うことが判る訳ですね。
ですので、ビオファン、ラディコンファンの方には、全く問題の無い味わいじゃないかと思います。むしろ非常に複雑で逞しいですから、ポジティヴに受け止める方が多いと思われます。
半面、少しの穢れも許せない完全主義者のブルゴーニュワインファンには厳しいんじゃないかと・・ネガティヴに受け止められかねないが、それでも揮発酸的要素は無い(動いた形跡は有って、でも消してあり、揮発菌・酵素の再起動も無い)ので、その中で美味しいと言ってくれる方は2割ほどはいらっしゃるかな・・と感じました。
何しろ・・飲んだ後の気持ちが良いです。すっと入って来て・・身体に馴染んでしまいますから、酔いはとても軽いです。それに500MLですからあと腐れ無いですよね。
また、当然ながらボトル下部には滅茶「澱」が・・大き目のやつが有ります。ボトルの底に残してグラスに注ぐか、最後まで注いでしまったら、澱が沈むのを待って、歯などで漉いてお楽しみくださいね。
とてもリーズナブルで楽しめるメルロでした。当てはまらないかたもいらっしゃるかもしれませんので、その辺りは是非ご自身でご検討くださいませ。noisy個人的には全くOKです。
以下は違うヴィンテッジのレヴューです。
━━━━━
【熟したメロン、ベリー、チェリー!!美味しいです。ビオ嫌いもこのメルロならきっと大丈夫でしょう!】 再入荷ということになるでしょうか・・。以前にもご案内させていただいた2002年ですが、他のヴィンテージがやたらと高くなってしまってまして、この2002年がとてもお買い得に思えてしまいます。500MLでも大台を超えてしまうような価格になっています。
今回は新たにボトルの口は切っていません。前回ご案内時の印象になります。
ラディコンと言えばこのメルロ・・で通ってしまっています。実に旨いワインです。そして1000MLの独特の瓶形をしています。口が細いんですね。ですので、やや太い瓶から細い口を通ってグラスに注がれる・・・すると、沢山の空気を同時に巻き込みつつ、ゴボゴボとグラスに入って行きます。酸素を遮断させて造られた貴重なメルロは、そこで酸素と結合を始める訳です。つまり、美味しく飲むためにこの瓶の形が必要なのでしょう。

味わいは、抜栓直後はややタイトながらも、適度な膨らみを持っています。そして徐々に拡がりを見せ、オレンジ色の熟したメロンの素晴らしい香りを見せてくれます。
昔なら夕張メロン・・と言ったところですね。食べごろの伝助スイカみたいなニュアンスも有ります。スグリっぽいニュアンスが出たかと思えば、チェリーに変化して行く・・そして黒っぽい果実や、茶色い果実など・・実に表情豊か、多彩です。
余韻、キレもとても素晴らしく、雑味の無い美しい収束を見せてくれます。
この1リットルのサイズですから、残して翌日に飲むことも可能で、またさらに拡がりを持ったメルロの姿も見られるわけです。
1リッター瓶と言えども、ブルゴーニュの普通サイズの瓶に比べて、3センチ長いだけですから、保存にもさほどの苦労は有りません。太さも85mmで少しだけ太い位ですから・・ポンソのブルゴーニュ瓶と同程度です。ビゾの瓶の方が90mmオーバーで全然太いですよ。
色合いを見ても、とても健全であるのがお判りでしょう・・・もっとも、時間が経つと変化して酸化して行きますが、実はそれからのフルーツ香の出方が素晴らしいんですけどね!とても素晴らしいメルロです。是非飲んで欲しい!ピュアな味わいです。お勧めします!
● 2006 Merlot Venezia Giulia I.G.T. 4/3
メルロ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 4/3
【非常にリーズナブルなラディコン・メルロ2005年!・・厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しさも魅力です!是非コラムの内容を良くお確かめの上、ご検討くださいませ!】(こちらは以前に書いた500MLボトルのレヴューです。)

妙にリーズナブルな・・今までで一番安いんじゃないでしょうか?・・500MLでこんなですから、1.5倍しても・・ね。ラディコンのメルロがリーズナブルに購入できる良い機会かなぁ・・と思います。
しかし!・・しかしですね。美味しい話しには裏が有るのが世の常ですね。普通ですと、
「ラディコンのメルロがこんなロー・プライス!」
って謳い文句だけで販売されてしまうことが多いんですが、良くその周りや脇を見てみると、小さく・・もしくは目立たぬように、何か書いて有ったりするものですが、その場合は良心的なのかもなぁ・・とも思います。
そんなものですから noisy も、
「確かにリーズナブルだが不安も有るかな・・」
と言うことで、取り敢えず飲んでみることにしたんですね。以下のオータシャチョーさんのコメントも気になりましたんで・・まぁ、相変わらずどんなワインなのかは容易に想像できない内容ですが・・
春先から断続的な雨に見舞われた2005ヴィンテージ、ボルドー液撒いては雨が降り、地面が乾くのを待ってボルドー液を撒いてはまた雨…白の区画の世話に追われてしまい、ふと気づけばボルドー液を一回も撒くことなく長雨の洗礼を受けることになったメルローにべと病が蔓延、大半のブドウ樹が結実不良をおこします。そんなタフな環境の中でも結実したブドウは、2005とは思えないほどのしっかりした実を生らせ…。このワインを飲んだ直後、僕は樽に「ユート(オータ長男)用」とチョーク書きしたのでした…。もちろん1999や2001のような深み&テンションはありませんが、だからといって軽いワインなわけでもなく…是非!
2005年のメルロですから収穫から12年ですね。長雨の影響を受けてしまったと言うことで、以前ご紹介させていただいた2002年とか1998年とかのピュアな果実感の健康的な味わいの、万人受けするような味わいでは無い・・と言う感じの仕上がりでした。
色合いもややくすんだ感じに、不透明なオレンジが入ったグラディエーションが見え、どこかの段階で揮発酸が生成されたニュアンスが、写真からも見えます。
ところが、揮発酸は動いたのでしょうが、その影響は見えなくは無いものの、お酢っぽさは無く、揮発香そのものの香りはほぼ有りません。
非常に複雑なアロマで、熟したスイカ、熟したメロン、熟した杏などの果実にお茶、紅茶、緑茶、ハーブティーなどのお茶系、レンガ的な土、鉄分などが混じり合います。
タンニンもそれなりに多めに有り、アルコール分はさほどは高く無いようです。
抜栓仕立ては結構、妖艶なニュアンスが支配的ですが、5分ほどでリアルな果実のニュアンスが割り込んできます。タンニンも和らぎ始めボディも膨れて来ます。
ネガティヴな要素が無いとは言えない味わいですが、ヴァン・ナチュールとするならば、非常にナチュラルなテイストがらも、一部に批判の大きい「揮発酸的香り」は除かれていて、
「厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しいワイン」
として評価できるなぁ・・と感じました。
その辺りがオータシャチョーがおっしゃる「ユート(オータ長男)用」で有って、そのしっかり気味に存在するタンニンの和らぎには、ユート君が二十歳になる頃まで掛かる・・と言う意味なんだ・・と言うことが判る訳ですね。
ですので、ビオファン、ラディコンファンの方には、全く問題の無い味わいじゃないかと思います。むしろ非常に複雑で逞しいですから、ポジティヴに受け止める方が多いと思われます。
半面、少しの穢れも許せない完全主義者のブルゴーニュワインファンには厳しいんじゃないかと・・ネガティヴに受け止められかねないが、それでも揮発酸的要素は無い(動いた形跡は有って、でも消してあり、揮発菌・酵素の再起動も無い)ので、その中で美味しいと言ってくれる方は2割ほどはいらっしゃるかな・・と感じました。
何しろ・・飲んだ後の気持ちが良いです。すっと入って来て・・身体に馴染んでしまいますから、酔いはとても軽いです。それに500MLですからあと腐れ無いですよね。
また、当然ながらボトル下部には滅茶「澱」が・・大き目のやつが有ります。ボトルの底に残してグラスに注ぐか、最後まで注いでしまったら、澱が沈むのを待って、歯などで漉いてお楽しみくださいね。
とてもリーズナブルで楽しめるメルロでした。当てはまらないかたもいらっしゃるかもしれませんので、その辺りは是非ご自身でご検討くださいませ。noisy個人的には全くOKです。
以下は違うヴィンテッジのレヴューです。
━━━━━
【熟したメロン、ベリー、チェリー!!美味しいです。ビオ嫌いもこのメルロならきっと大丈夫でしょう!】 再入荷ということになるでしょうか・・。以前にもご案内させていただいた2002年ですが、他のヴィンテージがやたらと高くなってしまってまして、この2002年がとてもお買い得に思えてしまいます。500MLでも大台を超えてしまうような価格になっています。
今回は新たにボトルの口は切っていません。前回ご案内時の印象になります。
ラディコンと言えばこのメルロ・・で通ってしまっています。実に旨いワインです。そして1000MLの独特の瓶形をしています。口が細いんですね。ですので、やや太い瓶から細い口を通ってグラスに注がれる・・・すると、沢山の空気を同時に巻き込みつつ、ゴボゴボとグラスに入って行きます。酸素を遮断させて造られた貴重なメルロは、そこで酸素と結合を始める訳です。つまり、美味しく飲むためにこの瓶の形が必要なのでしょう。

味わいは、抜栓直後はややタイトながらも、適度な膨らみを持っています。そして徐々に拡がりを見せ、オレンジ色の熟したメロンの素晴らしい香りを見せてくれます。
昔なら夕張メロン・・と言ったところですね。食べごろの伝助スイカみたいなニュアンスも有ります。スグリっぽいニュアンスが出たかと思えば、チェリーに変化して行く・・そして黒っぽい果実や、茶色い果実など・・実に表情豊か、多彩です。
余韻、キレもとても素晴らしく、雑味の無い美しい収束を見せてくれます。
この1リットルのサイズですから、残して翌日に飲むことも可能で、またさらに拡がりを持ったメルロの姿も見られるわけです。
1リッター瓶と言えども、ブルゴーニュの普通サイズの瓶に比べて、3センチ長いだけですから、保存にもさほどの苦労は有りません。太さも85mmで少しだけ太い位ですから・・ポンソのブルゴーニュ瓶と同程度です。ビゾの瓶の方が90mmオーバーで全然太いですよ。
色合いを見ても、とても健全であるのがお判りでしょう・・・もっとも、時間が経つと変化して酸化して行きますが、実はそれからのフルーツ香の出方が素晴らしいんですけどね!とても素晴らしいメルロです。是非飲んで欲しい!ピュアな味わいです。お勧めします!
● 2007 Pignoli Venezia Giulia I.G.T. 4/3
ピニョーリ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 4/3
【希少なピニョーロ種100%!4本のみです。】
今回入荷したラディコンのワインを数種、テイスティングしました。進むにつけ、ラディコンの進化を思うようになってきました。まぁ、それがラディコンが進化したのか、noisy の感覚の変化なのかは不明だとしても、少なくともラディコンが日本に初めて紹介され入ってきた頃より、格段にコンディションは良くなっていると思います。
元々は、グラヴナー(noisy はグラヴネールと言ってましたが・・)が1995年で造りを一旦止め、1996年を造らず、1997年からビコディナミコの造り手として再スタートを切ったことと大きく関係しているように思います。
noisy的には、フランス風な造りのワインだが物凄いポテンシャルを持つフリウーリのワインに初めて触れたのがグラヴナーで有り、しかしイタリア現地以外での評論家の評価が余りに不当であることに気付いていました。その素晴らしいグラヴナーのワインが、自身でもどうも完全な理解を得られない状況に陥ったことから、イタリアのビオに対する消化不良を起こしていたかもしれません。
それは、まず正規に輸入されることのなかったビオのワインが2000年前後を境にどんどん輸入されるようになったこと、そしてそのコンディションにはどうしても「?」を付けなくては理解し難い味わいをそのワインが持っていたことが上げられます。現にグラヴナーのワインはどうでしょうか・・。とても理解できるような状況では無いんじゃないかと・・思うわけです。
そんな中で、ラディコンのワインは年々安定度を増し、それに連れ、ファンも増えてきたように思います。
ラディコンのワインには、例え「揮発酸」が発生していたとしても、それは完全に「表現のひとつ」に取り込まれていて、揮発酸を生成する菌は生きておらず、それ以上の数値になることは(内的には)有りません。
そのバランスは非常に良く、一般の方なら揮発酸のニュアンスの無い普通のワインとの判別は難しいでしょう。元よりその辺りに寛大なビオファン、ラディコンファンには、
「そんなこと言っても・・意味無いんじゃない?」
と言うかもしれません。
少なくとも現在の正規輸入のラディコンワインはコンディションも良く、ラディコンの持っている独特な風味をそのままに伝えていると言えます。揮発酸の大嫌いな noisyでさえ、
「・・そうそう・・こんな風に仕上げてくれれば問題無いんだよ・・」
と思わせるものになっています。
このピニョーリは、何と「ピニョーロ種100%」です。栽培が難しい葡萄で、しかも他の品種よりもタニック(種の割合が多い)に仕上がるので、熟成に時間が掛かります。
また果皮が厚い葡萄では無く、エレガントさと官能さに掛けてはピノ・ノワールにも匹敵するでしょう。しかし、ピノ・ノワールとは全く違う官能さでも有り、熟したピニョーロを飲めるというのはとても贅沢なこと・・と考えています。昔、ジローラモ・ドリゴのピニョーロを扱っていましたが、熟すと本当に素晴らしかったです。
今回は数が決められており、取りあえずテイスティングは数を減らさないために保留しています。もし余るようなら久しぶりに飲んでみたいな・・と思っています。
希少なピニョーロ種、しかもビオディナミコ、さらにはラディコンの作・・と言うことで、飲んでみたい方も多いかと思います。ラディコン・グラスで飲んでみたいですよね~・・是非ご検討くださいませ。
● 2018 S Sivi (Pinot Grigio) Bianco Venezia Giulia I.G.T.
エッセ・シヴィ(ピノ・グリージョ) I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
【少ないので今回はテイスティング無しでのご案内です。シヴィ・ピノ (=イコール)ピノ・グリージョですね。】
以前のレヴューをそのまま使用しています。ご了承くださいませ。
【こちらはおそらくどんな方でもOKです!こんなに美味しいピノ・グリージョは久し振りです!そしてスラトニックは刺激的な味わいが溜まりません!】 重量級の白ワインが多いラディコンのラインナップに有って、比較的中量級のアイテム2種です。こちらはSo2を使用していますので、
「見る見る内に色が変わってきた・・」
みたいなことはありません。
もっとも、飲み残しを冷蔵庫に1週間も置いておいたら「泥水」みたいな色になってるかもしれませんけどね・・・。いや、それはそれでとても美味しいんですよ。確かめてありますのでご心配なく。

スラトニック・ビアンコはシャルドネとソーヴィニヨンによるマセレーションが短めのワインです。漬け込みが短いですから、その分は「あっさり目」に仕上がります。でも重厚では無いと言いながらもしっかりしていますよ。
ラディコンには珍しい、少し「キラキラ輝く」ような冷涼系の酸が美味しいスタイルです。
飲みつつ時折、
「サクッ」
っと、口内や鼻を優しく刺激してくれます。少しマッタリと粘る部分も感じられ、単なるシャバい味わいになっていないのが素晴らしいです。
基本、ドライな味筋で、適度な膨らみ、白、黄色、オレンジの果実が感じられます。
時間が経ってくると結構なボリューム感も感じられますから軽量級とはとても言えず、さりとて重量級とも言えないので中量級とさせていただきました。とても美味しいと思います!
こちらは結構赤い感じですね・・ロゼでも無いんです。フランスならピノ・グリです。グリは基本灰色ですが、漬け込むとオレンジ系の色合いが出ますし、赤っぽい実になることも有るようです。
で、これがとっても旨いんですよ・・・。ピノ・グリージョって、しっかり漬け込んでしまうと複雑性は出るんですが「エグ味」も一緒に出てしまうように感じています。
スパイシーさと色の薄い果実のピュアさ、適度な中域の膨らみとの美しい減衰の余韻、キレが有ります。
そう・・キレが実に良いんです。終わりよければ全て良し・・ワインにはこれが当てはまります。前半・中盤、どんなに印象が良くても、最後が駄目だと・・・・・誰でも顔をしかめてしまいますよね?このワインにはそんな部分が全く無く、ヒラリヒラリと軽やかにこなしつつ、フワリと舞い上がって・・4回位捻って着地してくれますので・・高い満足感が得られると思います。実に美味しい・・・そして、ビオ嫌いの方にも問題の無い味わいだと思います。是非是非ご堪能ください!超お勧めです!
● 2018 RS18 Venezia Giulia I.G.T.
エッレ・エッセ17 I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
【すみません。6本のみの入荷です・・】
2014年もの、メルロ75%に希少種ピニョーロを25%混醸したもの・・だそうです。全く・・どんな味わいなのか、想像が付きません。良い年のピニョーロはどこかピノ・ノワールっぽいエレガントな・・と言うか、果皮がしっかり仕上がるかに関わってくるのでしょうから一概には言えないし、何せピニョーロ種のワインを沢山飲んでいる訳でもないので、何とも想像ができないワインです。
ただし価格はリーズナブルですので、ラディコン・ファンとすれば、一度は飲んでみたいと思われるんじゃないか・・と思いますので、今回はテイスティングせずにご案内します。飲まれましたらどんな感じか、教えてくださいね。
● 2018 S Slatnik Bianco Venezia Giulia I.G.T.
エッセ・スラトニック I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
【少ないので今回はテイスティング無しでのご案内です。】
以前のレヴューをそのまま使用しています。ご了承くださいませ。
【こちらはおそらくどんな方でもOKです!こんなに美味しいピノ・グリージョは久し振りです!そしてスラトニックは刺激的な味わいが溜まりません!】 重量級の白ワインが多いラディコンのラインナップに有って、比較的中量級のアイテム2種です。こちらはSo2を使用していますので、
「見る見る内に色が変わってきた・・」
みたいなことはありません。
もっとも、飲み残しを冷蔵庫に1週間も置いておいたら「泥水」みたいな色になってるかもしれませんけどね・・・。いや、それはそれでとても美味しいんですよ。確かめてありますのでご心配なく。

こちらは結構赤い感じですね・・ロゼでも無いんです。フランスならピノ・グリです。グリは基本灰色ですが、漬け込むとオレンジ系の色合いが出ますし、赤っぽい実になることも有るようです。
で、これがとっても旨いんですよ・・・。ピノ・グリージョって、しっかり漬け込んでしまうと複雑性は出るんですが「エグ味」も一緒に出てしまうように感じています。
スパイシーさと色の薄い果実のピュアさ、適度な中域の膨らみとの美しい減衰の余韻、キレが有ります。
そう・・キレが実に良いんです。終わりよければ全て良し・・ワインにはこれが当てはまります。前半・中盤、どんなに印象が良くても、最後が駄目だと・・・・・誰でも顔をしかめてしまいますよね?このワインにはそんな部分が全く無く、ヒラリヒラリと軽やかにこなしつつ、フワリと舞い上がって・・4回位捻って着地してくれますので・・高い満足感が得られると思います。
実に美味しい・・・そして、ビオ嫌いの方にも問題の無い味わいだと思います。是非是非ご堪能ください!超お勧めです!
● 2017 S Sivi (Pinot Grigio) Bianco Venezia Giulia I.G.T.
エッセ・シヴィ(ピノ・グリージョ) I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
【少ないので今回はテイスティング無しでのご案内です。シヴィ・ピノ (=イコール)ピノ・グリージョですね。】
以前のレヴューをそのまま使用しています。ご了承くださいませ。
【こちらはおそらくどんな方でもOKです!こんなに美味しいピノ・グリージョは久し振りです!そしてスラトニックは刺激的な味わいが溜まりません!】 重量級の白ワインが多いラディコンのラインナップに有って、比較的中量級のアイテム2種です。こちらはSo2を使用していますので、
「見る見る内に色が変わってきた・・」
みたいなことはありません。
もっとも、飲み残しを冷蔵庫に1週間も置いておいたら「泥水」みたいな色になってるかもしれませんけどね・・・。いや、それはそれでとても美味しいんですよ。確かめてありますのでご心配なく。

スラトニック・ビアンコはシャルドネとソーヴィニヨンによるマセレーションが短めのワインです。漬け込みが短いですから、その分は「あっさり目」に仕上がります。でも重厚では無いと言いながらもしっかりしていますよ。
ラディコンには珍しい、少し「キラキラ輝く」ような冷涼系の酸が美味しいスタイルです。
飲みつつ時折、
「サクッ」
っと、口内や鼻を優しく刺激してくれます。少しマッタリと粘る部分も感じられ、単なるシャバい味わいになっていないのが素晴らしいです。
基本、ドライな味筋で、適度な膨らみ、白、黄色、オレンジの果実が感じられます。
時間が経ってくると結構なボリューム感も感じられますから軽量級とはとても言えず、さりとて重量級とも言えないので中量級とさせていただきました。とても美味しいと思います!

こちらは結構赤い感じですね・・ロゼでも無いんです。フランスならピノ・グリです。グリは基本灰色ですが、漬け込むとオレンジ系の色合いが出ますし、赤っぽい実になることも有るようです。
で、これがとっても旨いんですよ・・・。ピノ・グリージョって、しっかり漬け込んでしまうと複雑性は出るんですが「エグ味」も一緒に出てしまうように感じています。
スパイシーさと色の薄い果実のピュアさ、適度な中域の膨らみとの美しい減衰の余韻、キレが有ります。
そう・・キレが実に良いんです。終わりよければ全て良し・・ワインにはこれが当てはまります。前半・中盤、どんなに印象が良くても、最後が駄目だと・・・・・誰でも顔をしかめてしまいますよね?このワインにはそんな部分が全く無く、ヒラリヒラリと軽やかにこなしつつ、フワリと舞い上がって・・4回位捻って着地してくれますので・・高い満足感が得られると思います。実に美味しい・・・そして、ビオ嫌いの方にも問題の無い味わいだと思います。是非是非ご堪能ください!超お勧めです!
● 2017 S Slatnik Bianco Venezia Giulia I.G.T.
エッセ・スラトニック I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
【少ないので今回はテイスティング無しでのご案内です。】
以前のレヴューをそのまま使用しています。ご了承くださいませ。
【こちらはおそらくどんな方でもOKです!こんなに美味しいピノ・グリージョは久し振りです!そしてスラトニックは刺激的な味わいが溜まりません!】 重量級の白ワインが多いラディコンのラインナップに有って、比較的中量級のアイテム2種です。こちらはSo2を使用していますので、
「見る見る内に色が変わってきた・・」
みたいなことはありません。
もっとも、飲み残しを冷蔵庫に1週間も置いておいたら「泥水」みたいな色になってるかもしれませんけどね・・・。いや、それはそれでとても美味しいんですよ。確かめてありますのでご心配なく。

スラトニック・ビアンコはシャルドネとソーヴィニヨンによるマセレーションが短めのワインです。漬け込みが短いですから、その分は「あっさり目」に仕上がります。でも重厚では無いと言いながらもしっかりしていますよ。
ラディコンには珍しい、少し「キラキラ輝く」ような冷涼系の酸が美味しいスタイルです。
飲みつつ時折、
「サクッ」
っと、口内や鼻を優しく刺激してくれます。少しマッタリと粘る部分も感じられ、単なるシャバい味わいになっていないのが素晴らしいです。
基本、ドライな味筋で、適度な膨らみ、白、黄色、オレンジの果実が感じられます。
時間が経ってくると結構なボリューム感も感じられますから軽量級とはとても言えず、さりとて重量級とも言えないので中量級とさせていただきました。とても美味しいと思います!

こちらは結構赤い感じですね・・ロゼでも無いんです。フランスならピノ・グリです。グリは基本灰色ですが、漬け込むとオレンジ系の色合いが出ますし、赤っぽい実になることも有るようです。
で、これがとっても旨いんですよ・・・。ピノ・グリージョって、しっかり漬け込んでしまうと複雑性は出るんですが「エグ味」も一緒に出てしまうように感じています。
スパイシーさと色の薄い果実のピュアさ、適度な中域の膨らみとの美しい減衰の余韻、キレが有ります。
そう・・キレが実に良いんです。終わりよければ全て良し・・ワインにはこれが当てはまります。前半・中盤、どんなに印象が良くても、最後が駄目だと・・・・・誰でも顔をしかめてしまいますよね?このワインにはそんな部分が全く無く、ヒラリヒラリと軽やかにこなしつつ、フワリと舞い上がって・・4回位捻って着地してくれますので・・高い満足感が得られると思います。実に美味しい・・・そして、ビオ嫌いの方にも問題の無い味わいだと思います。是非是非ご堪能ください!超お勧めです!
● 2017 RS17 Venezia Giulia I.G.T.
エッレ・エッセ17 I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
【すみません。2本のみの入荷です・・】
2014年もの、メルロ75%に希少種ピニョーロを25%混醸したもの・・だそうです。全く・・どんな味わいなのか、想像が付きません。良い年のピニョーロはどこかピノ・ノワールっぽいエレガントな・・と言うか、果皮がしっかり仕上がるかに関わってくるのでしょうから一概には言えないし、何せピニョーロ種のワインを沢山飲んでいる訳でもないので、何とも想像ができないワインです。
ただし価格はリーズナブルですので、ラディコン・ファンとすれば、一度は飲んでみたいと思われるんじゃないか・・と思いますので、今回はテイスティングせずにご案内します。飲まれましたらどんな感じか、教えてくださいね。
● 2012 Oslavje Bianco I.G.T. Venezia Giulia 2/3
オスラヴィエ・ビアンコ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
● 2011 Oslavje Bianco I.G.T. Venezia Giulia 2/3
オスラヴィエ・ビアンコ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【少なくてすみません・・お早めにどうぞ。】
以下は以前のヴィンテッジのレヴューです。
━━━━━
【 澱まで美味しいオスラヴィエの2アイテム!】
(上の写真は2006年ものです。)
シャルドネ、ピノ・グリージョ、ソーヴィニヨンをブレンドしたオスラヴィエです。今回は500MLを2ヴィンテージ、ご紹介します。2003年と2006年です。ヴィンテージの背景も違いますが2003年の色合いが実にエグイですね・・。非常に暑かった2003年ですので、葡萄も完熟し、アルコール分もかなり出たんじゃないでしょうか。ヴィナイオータさん的なコメントでは、
「2003年、滅茶苦茶旨いですよ~!」
とのことで、期待して飲んでみました。
「お~・・なるほど~・・」
やや涼しげな仕上がりの2006年に対し、2003年はグラも有り、ほんのりと粘りさえ感じられるほど・・です。
もっとも3年間の差が有りますから、2003年はほぼ完全に仕上がった感じ、2006年はもう少し時間を掛けると2003年の方向に寄って行くだろうが、少し涼やかなイメージ・・と言うことでしょうか。
ビオっぽいニュアンスは、香りが基本的に酸化していますので、その部分が結構な感じで取られると思います。しかし味わいはとてもピュアで、香りのナチュラルさから想像するようなものでは有りません。酢酸値も少し在るんですが、決してワインを台無しにするようなものでは無く、表情の一端として感じられるのみ、これからこの数値が増して行くようなことはワインの内部が原因としては全く有りません。
非常にドライなんですが、2003年は熟成により、何となくの甘みを感じます。2006年はそこまでは行っておらず、ドライなイメージです。
また・・澱の部分が結構良い感じに美味しいです。完全に底の最後まで入れてしまうと、個体によっては厳しいかもしれませんので、その辺りは良くご覧になり、澱を沈めつつ飲む・・上澄みを飲むなど、工夫してみてください。
ん?・・澱だけ・・飲みたい?・・ビオファンの方は結構その傾向が強いようですね~。

で、こちらが2003年のオスラヴィエです。色合いの違いは写真だと微妙・・に見えるかもしれませんが、実際の印象は結構違います。赤っぽく照りの有る部分の官能感がより強く、全体的により赤いです。アルコホリックに感じるようなことも無く、ナチュラルで滑らかな液体です。素人のカミサン的には、2003年の方が美味しい・・と言ってました。
今回はこの2アイテムを比較する感じのテイスティングになりましたが、結構・・面白かったですよ。
でもやはり、ビオが苦手な方にはお勧めしません。どうしても・・とおっしゃるなら、まずラディコンの赤からお試しいただくと良いかな・・と思います。もっとも赤の方は価格も良いですが・・。
と言うことで、とてもリーズナブルな本格的ビオディナミコの白、オルラヴィエです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のページのコピーです。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。BR>
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。
ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。

リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。
中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2012 Jakot Venezia Giulia I.G.T. 2/3
ヤーコット I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
● 2011 Jakot Venezia Giulia I.G.T. 2/3
ヤーコット I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
● 2010 Jakot Venezia Giulia I.G.T. 2/3
ヤーコット I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
● 2010 Jakot Venezia Giulia I.G.T. 4/3
ヤーコット I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 4/3
【非常に少ないです。】(以前のレヴューを掲載しています。)
以下は以前のヴィンテッジ・・しかもマグナムボトルのレヴューです。
━━━━━
【ビオ的重量級フリウラーノ!!これも旨い!!】
今回はヤーコットのテイスティングはしておりませんで・・すみません。以下は以前のコメントを掲載しています。
このトカイ・・・いや、フリウラーノも美味しいです・・・が、ビオが大丈夫な方、限定です。・・本当は全ての方に飲んで欲しいんですが、昔からワインを嗜まれていた方は、頭をスッカラカンにして、しかも、身体の感覚器官を「マッサラな状態」にしていただいた上で・・・、さらには積みあがっている既成概念を取っ払っていただかないと「無理です」。
嗜好品ですので自分好みに合わないもの(いや・・それですら決め付けでしかないんですけどね)を我慢して飲むことはありません。でも、それが絶対では無いかもしれないということを忘れないで欲しいと思います。勿論ですが、noisyも、揮発酸バリバリ、しかもどんどん成長してしまって1時間も経つとお酢になってしまう・・・とか、酸化し過ぎていて何の表情も出てこないものとかに対するプライオリティはビリッケツです。そこはテイスターとして、きちんとした基準を持っていますのでご安心ください。
5~6年前のラディコンの白には有ったはずの不安定さは、全く有りません。とてもピュアで、開放的で、重量感が有ります。
一般的イメージのフリウラーノの軽やかさとは、全く違ったものだと思います。
そして、フランスでのシャルドネの立ち居地である王者の白ワインを、このフリウラーノで表現していると思います。
下のコラムでご紹介させていただいた、オスラヴィエ・ビアンコ・フオーリ・ダル・テンポの延長上にあるワインです。
色合いはオレンジですが、決して酸化している訳では有りません・・・いや、これからどんどん酸化はして行きます。
しかし、その酸化してゆく時にも出てくる美しい表情、アロマが実にピュアなんです!味わいも重厚ながらもシツコク無く、滑らかです。
一時、酸化のニュアンスが勝る時間帯が有ります。このワインに欠点が有るとするなら・・そこでしょう。しかし、その頃には実は、飲み手の感覚は結構麻痺してきており、今までなら気になっていたはずの酸化臭に対する耐性が出来てしまっているんです!
そして、構成の大きい、重量級な味わいは、実にピュアなんですが、味噌醤油漬物チーズなどの発酵食品に対するマリアージュが非常に高い確率でOKなんです!これ以上の食中酒は無いかもしれない!・・です!
是非一度、このヤーコットに挑戦してください。受け付けないとするなら残念ですが・・それでも飲んでみて、酔った感覚をお確かめください。とても軽く、優しい酔いのはずです。身体が欲しがるミネラリティを補充し、整えてくれる魔法のワイン・・それがヤーコットです。お勧めします!
。
● 2012 Ribolla Gialla I.G.T. Venezia Giulia 2/3
リボッラ・ジャッラ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
● 2011 Ribolla Gialla I.G.T. Venezia Giulia 2/3
リボッラ・ジャッラ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【スッキリ系、適度な量の500ML!モロにビオ的な味わいですが、どんな料理にも合わせやすい素晴らしい味わいです!】(以前のレヴューを掲載しています。)

リボッラも飲んじゃいました~!・・まぁ~・・エグイ照りをした色合いをしていますね・・。So2を使用しない白ワインは、基本、こんな茶掛かった色合いになるのが普通・・と思っていてそう間違いは無いです。自然な酸化を許容する造り・・・そう、酸化防止剤を使わないし、自然酵母のみですから、糖分を酵母が食べてアルコールと炭酸ガスに変える過程の中でも、
「非常にナチュラルな状態に置かれる」
訳ですから、空気中にいる菌(酵母他)や葡萄、果皮などに付着している菌(酵母他)が活動するんですね。なので、糖分を食べてアルコールに変質させるのが酵母ですが、アルコールを他の物質に変えようとする菌もいる訳で・・それが酢酸菌などの連中な訳です。
このリボッラを始め、ラディコンの白ワインには全て・・この酢酸菌系の動いた痕跡が認められます。まぁ・・noisy が余り好きでは無い連中です・・が、ラディコンの白は、この処理が目茶お上手なんですね。
完全に酢酸菌系、もしくはその菌類が出した酵素は収まっていて、再びその連中が活動を再開することは有りません。
また、その酢酸菌系が動いた痕跡は、これらのワインが持つ「表情のひとつ」になっていて、むしろこれが無いと「無表情」・・と言うことになってしまうでしょう。この感じが中々に良いんですね。
もっとも、これが「モンラッシェ」とか「ムルソー」「コルトン=シャルルマーニュ」に有ったとしたら・・全く喜べませんが、それに変えて非常な「ナチュラルさ」と「それらとは異なる深み」を得ていると言えるでしょう。
このリボッラはスッキリ系の、決して濃厚では無い味わいですが、それらのナチュラルな味わいがかなりな深みを持っています。白、黄色、杏色、茶色の果実がドライに感じられ、尖った部分は有りません。そうだな・・平たく言ってみれば紅茶やウーロン茶がワインになったようなイメージ・・なので、マリアージュには苦労しないと思いますよ。
勿論ですが、
「ビオ嫌いにはお勧めしない!」
タイプであることは間違い無いです。
さらに勿論ですが、
「決してフランスのブルゴーニュ系とは比べない」
ことが求められます。そっち系では全く・・有りませんが、非常なる「ナチュラルさ」が美味しいワインです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のご紹介文です。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。

ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。
リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2011 Ribolla Gialla I.G.T. Venezia Giulia 4/3
リボッラ・ジャッラ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 4/3
【スッキリ系!モロにビオ的な味わいですが、どんな料理にも合わせやすい素晴らしい味わいです!】(以前のレヴューを掲載しています)

リボッラも飲んじゃいました~!・・まぁ~・・エグイ照りをした色合いをしていますね・・。So2を使用しない白ワインは、基本、こんな茶掛かった色合いになるのが普通・・と思っていてそう間違いは無いです。自然な酸化を許容する造り・・・そう、酸化防止剤を使わないし、自然酵母のみですから、糖分を酵母が食べてアルコールと炭酸ガスに変える過程の中でも、
「非常にナチュラルな状態に置かれる」
訳ですから、空気中にいる菌(酵母他)や葡萄、果皮などに付着している菌(酵母他)が活動するんですね。なので、糖分を食べてアルコールに変質させるのが酵母ですが、アルコールを他の物質に変えようとする菌もいる訳で・・それが酢酸菌などの連中な訳です。
このリボッラを始め、ラディコンの白ワインには全て・・この酢酸菌系の動いた痕跡が認められます。まぁ・・noisy が余り好きでは無い連中です・・が、ラディコンの白は、この処理が目茶お上手なんですね。
完全に酢酸菌系、もしくはその菌類が出した酵素は収まっていて、再びその連中が活動を再開することは有りません。
また、その酢酸菌系が動いた痕跡は、これらのワインが持つ「表情のひとつ」になっていて、むしろこれが無いと「無表情」・・と言うことになってしまうでしょう。この感じが中々に良いんですね。
もっとも、これが「モンラッシェ」とか「ムルソー」「コルトン=シャルルマーニュ」に有ったとしたら・・全く喜べませんが、それに変えて非常な「ナチュラルさ」と「それらとは異なる深み」を得ていると言えるでしょう。
このリボッラはスッキリ系の、決して濃厚では無い味わいですが、それらのナチュラルな味わいがかなりな深みを持っています。白、黄色、杏色、茶色の果実がドライに感じられ、尖った部分は有りません。そうだな・・平たく言ってみれば紅茶やウーロン茶がワインになったようなイメージ・・なので、マリアージュには苦労しないと思いますよ。
勿論ですが、
「ビオ嫌いにはお勧めしない!」
タイプであることは間違い無いです。
さらに勿論ですが、
「決してフランスのブルゴーニュ系とは比べない」
ことが求められます。そっち系では全く・・有りませんが、非常なる「ナチュラルさ」が美味しいワインです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のご紹介文です。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。

ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。
リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2010 Ribolla Gialla I.G.T. Venezia Giulia 2/3
リボッラ・ジャッラ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【スッキリ系、適度な量の500ML!モロにビオ的な味わいですが、どんな料理にも合わせやすい素晴らしい味わいです!】(以前のレヴューを掲載しています。)

リボッラも飲んじゃいました~!・・まぁ~・・エグイ照りをした色合いをしていますね・・。So2を使用しない白ワインは、基本、こんな茶掛かった色合いになるのが普通・・と思っていてそう間違いは無いです。自然な酸化を許容する造り・・・そう、酸化防止剤を使わないし、自然酵母のみですから、糖分を酵母が食べてアルコールと炭酸ガスに変える過程の中でも、
「非常にナチュラルな状態に置かれる」
訳ですから、空気中にいる菌(酵母他)や葡萄、果皮などに付着している菌(酵母他)が活動するんですね。なので、糖分を食べてアルコールに変質させるのが酵母ですが、アルコールを他の物質に変えようとする菌もいる訳で・・それが酢酸菌などの連中な訳です。
このリボッラを始め、ラディコンの白ワインには全て・・この酢酸菌系の動いた痕跡が認められます。まぁ・・noisy が余り好きでは無い連中です・・が、ラディコンの白は、この処理が目茶お上手なんですね。
完全に酢酸菌系、もしくはその菌類が出した酵素は収まっていて、再びその連中が活動を再開することは有りません。
また、その酢酸菌系が動いた痕跡は、これらのワインが持つ「表情のひとつ」になっていて、むしろこれが無いと「無表情」・・と言うことになってしまうでしょう。この感じが中々に良いんですね。
もっとも、これが「モンラッシェ」とか「ムルソー」「コルトン=シャルルマーニュ」に有ったとしたら・・全く喜べませんが、それに変えて非常な「ナチュラルさ」と「それらとは異なる深み」を得ていると言えるでしょう。
このリボッラはスッキリ系の、決して濃厚では無い味わいですが、それらのナチュラルな味わいがかなりな深みを持っています。白、黄色、杏色、茶色の果実がドライに感じられ、尖った部分は有りません。そうだな・・平たく言ってみれば紅茶やウーロン茶がワインになったようなイメージ・・なので、マリアージュには苦労しないと思いますよ。
勿論ですが、
「ビオ嫌いにはお勧めしない!」
タイプであることは間違い無いです。
さらに勿論ですが、
「決してフランスのブルゴーニュ系とは比べない」
ことが求められます。そっち系では全く・・有りませんが、非常なる「ナチュラルさ」が美味しいワインです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のご紹介文です。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。

ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。
リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2010 Ribolla Gialla I.G.T. Venezia Giulia 4/3
リボッラ・ジャッラ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 4/3
【スッキリ系!モロにビオ的な味わいですが、どんな料理にも合わせやすい素晴らしい味わいです!】(以前のレヴューを掲載しています)

リボッラも飲んじゃいました~!・・まぁ~・・エグイ照りをした色合いをしていますね・・。So2を使用しない白ワインは、基本、こんな茶掛かった色合いになるのが普通・・と思っていてそう間違いは無いです。自然な酸化を許容する造り・・・そう、酸化防止剤を使わないし、自然酵母のみですから、糖分を酵母が食べてアルコールと炭酸ガスに変える過程の中でも、
「非常にナチュラルな状態に置かれる」
訳ですから、空気中にいる菌(酵母他)や葡萄、果皮などに付着している菌(酵母他)が活動するんですね。なので、糖分を食べてアルコールに変質させるのが酵母ですが、アルコールを他の物質に変えようとする菌もいる訳で・・それが酢酸菌などの連中な訳です。
このリボッラを始め、ラディコンの白ワインには全て・・この酢酸菌系の動いた痕跡が認められます。まぁ・・noisy が余り好きでは無い連中です・・が、ラディコンの白は、この処理が目茶お上手なんですね。
完全に酢酸菌系、もしくはその菌類が出した酵素は収まっていて、再びその連中が活動を再開することは有りません。
また、その酢酸菌系が動いた痕跡は、これらのワインが持つ「表情のひとつ」になっていて、むしろこれが無いと「無表情」・・と言うことになってしまうでしょう。この感じが中々に良いんですね。
もっとも、これが「モンラッシェ」とか「ムルソー」「コルトン=シャルルマーニュ」に有ったとしたら・・全く喜べませんが、それに変えて非常な「ナチュラルさ」と「それらとは異なる深み」を得ていると言えるでしょう。
このリボッラはスッキリ系の、決して濃厚では無い味わいですが、それらのナチュラルな味わいがかなりな深みを持っています。白、黄色、杏色、茶色の果実がドライに感じられ、尖った部分は有りません。そうだな・・平たく言ってみれば紅茶やウーロン茶がワインになったようなイメージ・・なので、マリアージュには苦労しないと思いますよ。
勿論ですが、
「ビオ嫌いにはお勧めしない!」
タイプであることは間違い無いです。
さらに勿論ですが、
「決してフランスのブルゴーニュ系とは比べない」
ことが求められます。そっち系では全く・・有りませんが、非常なる「ナチュラルさ」が美味しいワインです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のご紹介文です。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。

ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。
リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2014 Jakot Venezia Giulia I.G.T. 2/3
ヤーコット I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【入荷量は呆れるぐらい少ないです。】(以前のレヴューを掲載しています。)
以下は以前のヴィンテッジ・・しかもマグナムボトルのレヴューです。
━━━━━
【ビオ的重量級フリウラーノ!!これも旨い!!】
今回はヤーコットのテイスティングはしておりませんで・・すみません。以下は以前のコメントを掲載しています。
このトカイ・・・いや、フリウラーノも美味しいです・・・が、ビオが大丈夫な方、限定です。・・本当は全ての方に飲んで欲しいんですが、昔からワインを嗜まれていた方は、頭をスッカラカンにして、しかも、身体の感覚器官を「マッサラな状態」にしていただいた上で・・・、さらには積みあがっている既成概念を取っ払っていただかないと「無理です」。
嗜好品ですので自分好みに合わないもの(いや・・それですら決め付けでしかないんですけどね)を我慢して飲むことはありません。でも、それが絶対では無いかもしれないということを忘れないで欲しいと思います。勿論ですが、noisyも、揮発酸バリバリ、しかもどんどん成長してしまって1時間も経つとお酢になってしまう・・・とか、酸化し過ぎていて何の表情も出てこないものとかに対するプライオリティはビリッケツです。そこはテイスターとして、きちんとした基準を持っていますのでご安心ください。
5~6年前のラディコンの白には有ったはずの不安定さは、全く有りません。とてもピュアで、開放的で、重量感が有ります。
一般的イメージのフリウラーノの軽やかさとは、全く違ったものだと思います。
そして、フランスでのシャルドネの立ち居地である王者の白ワインを、このフリウラーノで表現していると思います。
下のコラムでご紹介させていただいた、オスラヴィエ・ビアンコ・フオーリ・ダル・テンポの延長上にあるワインです。
色合いはオレンジですが、決して酸化している訳では有りません・・・いや、これからどんどん酸化はして行きます。
しかし、その酸化してゆく時にも出てくる美しい表情、アロマが実にピュアなんです!味わいも重厚ながらもシツコク無く、滑らかです。
一時、酸化のニュアンスが勝る時間帯が有ります。このワインに欠点が有るとするなら・・そこでしょう。しかし、その頃には実は、飲み手の感覚は結構麻痺してきており、今までなら気になっていたはずの酸化臭に対する耐性が出来てしまっているんです!
そして、構成の大きい、重量級な味わいは、実にピュアなんですが、味噌醤油漬物チーズなどの発酵食品に対するマリアージュが非常に高い確率でOKなんです!これ以上の食中酒は無いかもしれない!・・です!
是非一度、このヤーコットに挑戦してください。受け付けないとするなら残念ですが・・それでも飲んでみて、酔った感覚をお確かめください。とても軽く、優しい酔いのはずです。身体が欲しがるミネラリティを補充し、整えてくれる魔法のワイン・・それがヤーコットです。お勧めします!
。
● 2004 Merlot Venezia Giulia I.G.T. 4/3
メルロ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 4/3
【良い出来の2004年です!】(以下は2005年もののレヴューです。)
【非常にリーズナブルなラディコン・メルロ2005年!・・厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しさも魅力です!是非コラムの内容を良くお確かめの上、ご検討くださいませ!】

妙にリーズナブルな・・今までで一番安いんじゃないでしょうか?・・500MLでこんなですから、1.5倍しても・・ね。ラディコンのメルロがリーズナブルに購入できる良い機会かなぁ・・と思います。
しかし!・・しかしですね。美味しい話しには裏が有るのが世の常ですね。普通ですと、
「ラディコンのメルロがこんなロー・プライス!」
って謳い文句だけで販売されてしまうことが多いんですが、良くその周りや脇を見てみると、小さく・・もしくは目立たぬように、何か書いて有ったりするものですが、その場合は良心的なのかもなぁ・・とも思います。
そんなものですから noisy も、
「確かにリーズナブルだが不安も有るかな・・」
と言うことで、取り敢えず飲んでみることにしたんですね。以下のオータシャチョーさんのコメントも気になりましたんで・・まぁ、相変わらずどんなワインなのかは容易に想像できない内容ですが・・
春先から断続的な雨に見舞われた2005ヴィンテージ、ボルドー液撒いては雨が降り、地面が乾くのを待ってボルドー液を撒いてはまた雨…白の区画の世話に追われてしまい、ふと気づけばボルドー液を一回も撒くことなく長雨の洗礼を受けることになったメルローにべと病が蔓延、大半のブドウ樹が結実不良をおこします。そんなタフな環境の中でも結実したブドウは、2005とは思えないほどのしっかりした実を生らせ…。このワインを飲んだ直後、僕は樽に「ユート(オータ長男)用」とチョーク書きしたのでした…。もちろん1999や2001のような深み&テンションはありませんが、だからといって軽いワインなわけでもなく…是非!
2005年のメルロですから収穫から12年ですね。長雨の影響を受けてしまったと言うことで、以前ご紹介させていただいた2002年とか1998年とかのピュアな果実感の健康的な味わいの、万人受けするような味わいでは無い・・と言う感じの仕上がりでした。
色合いもややくすんだ感じに、不透明なオレンジが入ったグラディエーションが見え、どこかの段階で揮発酸が生成されたニュアンスが、写真からも見えます。
ところが、揮発酸は動いたのでしょうが、その影響は見えなくは無いものの、お酢っぽさは無く、揮発香そのものの香りはほぼ有りません。
非常に複雑なアロマで、熟したスイカ、熟したメロン、熟した杏などの果実にお茶、紅茶、緑茶、ハーブティーなどのお茶系、レンガ的な土、鉄分などが混じり合います。
タンニンもそれなりに多めに有り、アルコール分はさほどは高く無いようです。
抜栓仕立ては結構、妖艶なニュアンスが支配的ですが、5分ほどでリアルな果実のニュアンスが割り込んできます。タンニンも和らぎ始めボディも膨れて来ます。
ネガティヴな要素が無いとは言えない味わいですが、ヴァン・ナチュールとするならば、非常にナチュラルなテイストがらも、一部に批判の大きい「揮発酸的香り」は除かれていて、
「厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しいワイン」
として評価できるなぁ・・と感じました。
その辺りがオータシャチョーがおっしゃる「ユート(オータ長男)用」で有って、そのしっかり気味に存在するタンニンの和らぎには、ユート君が二十歳になる頃まで掛かる・・と言う意味なんだ・・と言うことが判る訳ですね。
ですので、ビオファン、ラディコンファンの方には、全く問題の無い味わいじゃないかと思います。むしろ非常に複雑で逞しいですから、ポジティヴに受け止める方が多いと思われます。
半面、少しの穢れも許せない完全主義者のブルゴーニュワインファンには厳しいんじゃないかと・・ネガティヴに受け止められかねないが、それでも揮発酸的要素は無い(動いた形跡は有って、でも消してあり、揮発菌・酵素の再起動も無い)ので、その中で美味しいと言ってくれる方は2割ほどはいらっしゃるかな・・と感じました。
何しろ・・飲んだ後の気持ちが良いです。すっと入って来て・・身体に馴染んでしまいますから、酔いはとても軽いです。それに500MLですからあと腐れ無いですよね。
また、当然ながらボトル下部には滅茶「澱」が・・大き目のやつが有ります。ボトルの底に残してグラスに注ぐか、最後まで注いでしまったら、澱が沈むのを待って、歯などで漉いてお楽しみくださいね。
とてもリーズナブルで楽しめるメルロでした。当てはまらないかたもいらっしゃるかもしれませんので、その辺りは是非ご自身でご検討くださいませ。noisy個人的には全くOKです。
以下は違うヴィンテッジのレヴューです。
━━━━━
【熟したメロン、ベリー、チェリー!!美味しいです。ビオ嫌いもこのメルロならきっと大丈夫でしょう!】 再入荷ということになるでしょうか・・。以前にもご案内させていただいた2002年ですが、他のヴィンテージがやたらと高くなってしまってまして、この2002年がとてもお買い得に思えてしまいます。500MLでも大台を超えてしまうような価格になっています。
今回は新たにボトルの口は切っていません。前回ご案内時の印象になります。
ラディコンと言えばこのメルロ・・で通ってしまっています。実に旨いワインです。そして1000MLの独特の瓶形をしています。口が細いんですね。ですので、やや太い瓶から細い口を通ってグラスに注がれる・・・すると、沢山の空気を同時に巻き込みつつ、ゴボゴボとグラスに入って行きます。酸素を遮断させて造られた貴重なメルロは、そこで酸素と結合を始める訳です。つまり、美味しく飲むためにこの瓶の形が必要なのでしょう。

味わいは、抜栓直後はややタイトながらも、適度な膨らみを持っています。そして徐々に拡がりを見せ、オレンジ色の熟したメロンの素晴らしい香りを見せてくれます。
昔なら夕張メロン・・と言ったところですね。食べごろの伝助スイカみたいなニュアンスも有ります。スグリっぽいニュアンスが出たかと思えば、チェリーに変化して行く・・そして黒っぽい果実や、茶色い果実など・・実に表情豊か、多彩です。
余韻、キレもとても素晴らしく、雑味の無い美しい収束を見せてくれます。
この1リットルのサイズですから、残して翌日に飲むことも可能で、またさらに拡がりを持ったメルロの姿も見られるわけです。
1リッター瓶と言えども、ブルゴーニュの普通サイズの瓶に比べて、3センチ長いだけですから、保存にもさほどの苦労は有りません。太さも85mmで少しだけ太い位ですから・・ポンソのブルゴーニュ瓶と同程度です。ビゾの瓶の方が90mmオーバーで全然太いですよ。
色合いを見ても、とても健全であるのがお判りでしょう・・・もっとも、時間が経つと変化して酸化して行きますが、実はそれからのフルーツ香の出方が素晴らしいんですけどね!とても素晴らしいメルロです。是非飲んで欲しい!ピュアな味わいです。お勧めします!
● 2005 Merlot Venezia Giulia I.G.T. 4/3
メルロ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 4/3
【非常にリーズナブルなラディコン・メルロ2005年!・・厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しさも魅力です!是非コラムの内容を良くお確かめの上、ご検討くださいませ!】(こちらは以前に書いた500MLボトルのレヴューです。)

妙にリーズナブルな・・今までで一番安いんじゃないでしょうか?・・500MLでこんなですから、1.5倍しても・・ね。ラディコンのメルロがリーズナブルに購入できる良い機会かなぁ・・と思います。
しかし!・・しかしですね。美味しい話しには裏が有るのが世の常ですね。普通ですと、
「ラディコンのメルロがこんなロー・プライス!」
って謳い文句だけで販売されてしまうことが多いんですが、良くその周りや脇を見てみると、小さく・・もしくは目立たぬように、何か書いて有ったりするものですが、その場合は良心的なのかもなぁ・・とも思います。
そんなものですから noisy も、
「確かにリーズナブルだが不安も有るかな・・」
と言うことで、取り敢えず飲んでみることにしたんですね。以下のオータシャチョーさんのコメントも気になりましたんで・・まぁ、相変わらずどんなワインなのかは容易に想像できない内容ですが・・
春先から断続的な雨に見舞われた2005ヴィンテージ、ボルドー液撒いては雨が降り、地面が乾くのを待ってボルドー液を撒いてはまた雨…白の区画の世話に追われてしまい、ふと気づけばボルドー液を一回も撒くことなく長雨の洗礼を受けることになったメルローにべと病が蔓延、大半のブドウ樹が結実不良をおこします。そんなタフな環境の中でも結実したブドウは、2005とは思えないほどのしっかりした実を生らせ…。このワインを飲んだ直後、僕は樽に「ユート(オータ長男)用」とチョーク書きしたのでした…。もちろん1999や2001のような深み&テンションはありませんが、だからといって軽いワインなわけでもなく…是非!
2005年のメルロですから収穫から12年ですね。長雨の影響を受けてしまったと言うことで、以前ご紹介させていただいた2002年とか1998年とかのピュアな果実感の健康的な味わいの、万人受けするような味わいでは無い・・と言う感じの仕上がりでした。
色合いもややくすんだ感じに、不透明なオレンジが入ったグラディエーションが見え、どこかの段階で揮発酸が生成されたニュアンスが、写真からも見えます。
ところが、揮発酸は動いたのでしょうが、その影響は見えなくは無いものの、お酢っぽさは無く、揮発香そのものの香りはほぼ有りません。
非常に複雑なアロマで、熟したスイカ、熟したメロン、熟した杏などの果実にお茶、紅茶、緑茶、ハーブティーなどのお茶系、レンガ的な土、鉄分などが混じり合います。
タンニンもそれなりに多めに有り、アルコール分はさほどは高く無いようです。
抜栓仕立ては結構、妖艶なニュアンスが支配的ですが、5分ほどでリアルな果実のニュアンスが割り込んできます。タンニンも和らぎ始めボディも膨れて来ます。
ネガティヴな要素が無いとは言えない味わいですが、ヴァン・ナチュールとするならば、非常にナチュラルなテイストがらも、一部に批判の大きい「揮発酸的香り」は除かれていて、
「厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しいワイン」
として評価できるなぁ・・と感じました。
その辺りがオータシャチョーがおっしゃる「ユート(オータ長男)用」で有って、そのしっかり気味に存在するタンニンの和らぎには、ユート君が二十歳になる頃まで掛かる・・と言う意味なんだ・・と言うことが判る訳ですね。
ですので、ビオファン、ラディコンファンの方には、全く問題の無い味わいじゃないかと思います。むしろ非常に複雑で逞しいですから、ポジティヴに受け止める方が多いと思われます。
半面、少しの穢れも許せない完全主義者のブルゴーニュワインファンには厳しいんじゃないかと・・ネガティヴに受け止められかねないが、それでも揮発酸的要素は無い(動いた形跡は有って、でも消してあり、揮発菌・酵素の再起動も無い)ので、その中で美味しいと言ってくれる方は2割ほどはいらっしゃるかな・・と感じました。
何しろ・・飲んだ後の気持ちが良いです。すっと入って来て・・身体に馴染んでしまいますから、酔いはとても軽いです。それに500MLですからあと腐れ無いですよね。
また、当然ながらボトル下部には滅茶「澱」が・・大き目のやつが有ります。ボトルの底に残してグラスに注ぐか、最後まで注いでしまったら、澱が沈むのを待って、歯などで漉いてお楽しみくださいね。
とてもリーズナブルで楽しめるメルロでした。当てはまらないかたもいらっしゃるかもしれませんので、その辺りは是非ご自身でご検討くださいませ。noisy個人的には全くOKです。
以下は違うヴィンテッジのレヴューです。
━━━━━
【熟したメロン、ベリー、チェリー!!美味しいです。ビオ嫌いもこのメルロならきっと大丈夫でしょう!】 再入荷ということになるでしょうか・・。以前にもご案内させていただいた2002年ですが、他のヴィンテージがやたらと高くなってしまってまして、この2002年がとてもお買い得に思えてしまいます。500MLでも大台を超えてしまうような価格になっています。
今回は新たにボトルの口は切っていません。前回ご案内時の印象になります。
ラディコンと言えばこのメルロ・・で通ってしまっています。実に旨いワインです。そして1000MLの独特の瓶形をしています。口が細いんですね。ですので、やや太い瓶から細い口を通ってグラスに注がれる・・・すると、沢山の空気を同時に巻き込みつつ、ゴボゴボとグラスに入って行きます。酸素を遮断させて造られた貴重なメルロは、そこで酸素と結合を始める訳です。つまり、美味しく飲むためにこの瓶の形が必要なのでしょう。

味わいは、抜栓直後はややタイトながらも、適度な膨らみを持っています。そして徐々に拡がりを見せ、オレンジ色の熟したメロンの素晴らしい香りを見せてくれます。
昔なら夕張メロン・・と言ったところですね。食べごろの伝助スイカみたいなニュアンスも有ります。スグリっぽいニュアンスが出たかと思えば、チェリーに変化して行く・・そして黒っぽい果実や、茶色い果実など・・実に表情豊か、多彩です。
余韻、キレもとても素晴らしく、雑味の無い美しい収束を見せてくれます。
この1リットルのサイズですから、残して翌日に飲むことも可能で、またさらに拡がりを持ったメルロの姿も見られるわけです。
1リッター瓶と言えども、ブルゴーニュの普通サイズの瓶に比べて、3センチ長いだけですから、保存にもさほどの苦労は有りません。太さも85mmで少しだけ太い位ですから・・ポンソのブルゴーニュ瓶と同程度です。ビゾの瓶の方が90mmオーバーで全然太いですよ。
色合いを見ても、とても健全であるのがお判りでしょう・・・もっとも、時間が経つと変化して酸化して行きますが、実はそれからのフルーツ香の出方が素晴らしいんですけどね!とても素晴らしいメルロです。是非飲んで欲しい!ピュアな味わいです。お勧めします!
■ N.V. Bicchiere Nero Radikon Rogaska
ビッキエーレ・ネーロ ラディコン (ロガスカ社製)
【ちまたでは大人気らしいラディコン・グラスを!・・まさか、グラスだけ買ってラディコン買わないってことは無いだろうと信じてますよ!】
とてもリーズナブルで扱いやすい大きさ、しかも「口がキュッと締まって香りを逃さない」形状をしていますね~。巷じゃ大流行しているようですが、noisyが買おうとすると、いつも締め切りが過ぎていて購入できないんですよね~。ノンビリしてるからか何なのか・・判りませんが。
ようやく購入できたし、
「さて・・と。じゃ、どこかに詳細データは無いものかな~?オータの社長さんもデータ持ってないだろうしな~・・」
と、ネットを探しても全くデータが出てないのね。
「・・・販売してるのに、大きさすら測らんのかい!」
と、自分のことは思いっきり棚に上げてましたが・・仕方が無いので、グラスに水を入れたり、メジャーで測ったりしましたよ。
なので、
「このグラスの詳細データが出てるのはnoisyのページのパクリ!」
と思っていただいて構いません・・はい。・・まぁ、noisyが探しきれてないのかもしれないので、クレームなどは言いませんが~!
グラスの高さは約205ミリです。一般の、大きめのグラスとほぼ同じか、僅かに小さいです。
ボウルの口径・・・口を付けるところですね・・鼻も入るかな・・・(^^・・67ミリです。ボウル自体の高さは約100ミリ、ボウルの最大直径が約103ミリほどです。なので、脚と皿の長さが約105ミリですね。皿の直径は80ミリです。
口いっぱいに入れると470CC入ります。シッカリと・・2カップと1/3カップ・・水を入れました~!最大径の少し下・・・、ワインを普通に注ぐと1/7~1/6ボトル位なので、お店でグラス売りするのにも良いですね。・・ただ、こんなグラスを使わせてくれるお店は少ないでしょうけど!
まや、今回は、「ネーロ」のグラスもあります。形は普通のビッキエーリと同じです。色や濁りに感覚を左右されないように、真っ黒になってます。これも・・面白いですね。
因みに、ラディコンがスロヴェニアのロガスカ社に頼んで作ってもらってる・・ラディコン用の手吹きグラスです。マウスブローですね。しかも、クリスタル製ですが、鉛の使用量を抑えているようです。とても安心なグラス・・ということですし、割れにくいともっぱらの噂です。(本当かな~?)
なお申し訳有りませんが、手吹き・マウスブローのクリスタルグラスですので、
「危険ではない小さな気泡やわずかな凹凸」
につきましては、保証無しとさせていただきます。ご注文いただいた場合はご了承いただいたものとさせていただきますのでよろしくお願いいたしますね。口のチップ、割れなどには注意して検品しますので、ほとんど大丈夫かと思いますが、限定数なので出荷日が遅いご注文の方は、弾いたグラスがあると不足する場合も考えられます。その際はご返金申し上げますのでご容赦下さい。(弾いた場合には2個セットが1個に成る場合も有り得ます。その際は1個分は半分の価格です。どうぞご理解くださいませ。)
使いやすく、リーズナブルなクリスタルグラス、いかがでしょうか?・・もちろんですが、同時ご案内のラディコンのワインもよろしくお願いしますよ。信じてますからね~!で、ご注文は2個単位ですのでお間違いの無きようお願いしますね。お奨めのグラスです!
● 2003 Oslavje Bianco I.G.T. Venezia Giulia 2/3
オスラヴィエ・ビアンコ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【 澱まで美味しいオスラヴィエ!?】(以前のレヴューです。)

(上の写真は2006年ものです。)
シャルドネ、ピノ・グリージョ、ソーヴィニヨンをブレンドしたアスラヴィエです。今回は500MLを2ヴィンテージ、ご紹介します。2003年と2006年です。ヴィンテージの背景も違いますが2003年の色合いが実にエグイですね・・。非常に暑かった2003年ですので、葡萄も完熟し、アルコール分もかなり出たんじゃないでしょうか。ヴィナイオータさん的なコメントでは、
「2003年、滅茶苦茶旨いですよ~!」
とのことで、期待して飲んでみました。
「お~・・なるほど~・・」
やや涼しげな仕上がりの2006年に対し、2003年はグラも有り、ほんのりと粘りさえ感じられるほど・・です。
もっとも3年間の差が有りますから、2003年はほぼ完全に仕上がった感じ、2006年はもう少し時間を掛けると2003年の方向に寄って行くだろうが、少し涼やかなイメージ・・と言うことでしょうか。
ビオっぽいニュアンスは、香りが基本的に酸化していますので、その部分が結構な感じで取られると思います。しかし味わいはとてもピュアで、香りのナチュラルさから想像するようなものでは有りません。酢酸値も少し在るんですが、決してワインを台無しにするようなものでは無く、表情の一端として感じられるのみ、これからこの数値が増して行くようなことはワインの内部が原因としては全く有りません。
非常にドライなんですが、2003年は熟成により、何となくの甘みを感じます。2006年はそこまでは行っておらず、ドライなイメージです。
また・・澱の部分が結構良い感じに美味しいです。完全に底の最後まで入れてしまうと、個体によっては厳しいかもしれませんので、その辺りは良くご覧になり、澱を沈めつつ飲む・・上澄みを飲むなど、工夫してみてください。
ん?・・澱だけ・・飲みたい?・・ビオファンの方は結構その傾向が強いようですね~。

で、こちらが2003年のオスラヴィエです。色合いの違いは写真だと微妙・・に見えるかもしれませんが、実際の印象は結構違います。赤っぽく照りの有る部分の官能感がより強く、全体的により赤いです。アルコホリックに感じるようなことも無く、ナチュラルで滑らかな液体です。素人のカミサン的には、2003年の方が美味しい・・と言ってました。
今回はこの2アイテムを比較する感じのテイスティングになりましたが、結構・・面白かったですよ。
でもやはり、ビオが苦手な方にはお勧めしません。どうしても・・とおっしゃるなら、まずラディコンの赤からお試しいただくと良いかな・・と思います。もっとも赤の方は価格も良いですが・・。
と言うことで、とてもリーズナブルな本格的ビオディナミコの白、オルラヴィエです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のページのコピーです。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。BR>
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。
ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。

リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。
中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2016 Slatnik Bianco Venezia Giulia I.G.T.
スラトニック I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
● 2016 Pinot Grigio Venezia Giulia I.G.T.
ピノ・グリージョ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
【少ないので今回はテイスティング無しでのご案内です。】
以前のレヴューをそのまま使用しています。ご了承くださいませ。
【こちらはおそらくどんな方でもOKです!こんなに美味しいピノ・グリージョは久し振りです!そしてスラトニックは刺激的な味わいが溜まりません!】 重量級の白ワインが多いラディコンのラインナップに有って、比較的中量級のアイテム2種です。こちらはSo2を使用していますので、
「見る見る内に色が変わってきた・・」
みたいなことはありません。
もっとも、飲み残しを冷蔵庫に1週間も置いておいたら「泥水」みたいな色になってるかもしれませんけどね・・・。いや、それはそれでとても美味しいんですよ。確かめてありますのでご心配なく。

スラトニック・ビアンコはシャルドネとソーヴィニヨンによるマセレーションが短めのワインです。漬け込みが短いですから、その分は「あっさり目」に仕上がります。でも重厚では無いと言いながらもしっかりしていますよ。
ラディコンには珍しい、少し「キラキラ輝く」ような冷涼系の酸が美味しいスタイルです。
飲みつつ時折、
「サクッ」
っと、口内や鼻を優しく刺激してくれます。少しマッタリと粘る部分も感じられ、単なるシャバい味わいになっていないのが素晴らしいです。
基本、ドライな味筋で、適度な膨らみ、白、黄色、オレンジの果実が感じられます。
時間が経ってくると結構なボリューム感も感じられますから軽量級とはとても言えず、さりとて重量級とも言えないので中量級とさせていただきました。とても美味しいと思います!

こちらは結構赤い感じですね・・ロゼでも無いんです。フランスならピノ・グリです。グリは基本灰色ですが、漬け込むとオレンジ系の色合いが出ますし、赤っぽい実になることも有るようです。
で、これがとっても旨いんですよ・・・。ピノ・グリージョって、しっかり漬け込んでしまうと複雑性は出るんですが「エグ味」も一緒に出てしまうように感じています。
スパイシーさと色の薄い果実のピュアさ、適度な中域の膨らみとの美しい減衰の余韻、キレが有ります。
そう・・キレが実に良いんです。終わりよければ全て良し・・ワインにはこれが当てはまります。前半・中盤、どんなに印象が良くても、最後が駄目だと・・・・・誰でも顔をしかめてしまいますよね?このワインにはそんな部分が全く無く、ヒラリヒラリと軽やかにこなしつつ、フワリと舞い上がって・・4回位捻って着地してくれますので・・高い満足感が得られると思います。実に美味しい・・・そして、ビオ嫌いの方にも問題の無い味わいだと思います。是非是非ご堪能ください!超お勧めです!
● 2009 Ribolla Gialla I.G.T. Venezia Giulia 2/3
リボッラ・ジャッラ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【スッキリ系、適度な量の500ML!モロにビオ的な味わいですが、どんな料理にも合わせやすい素晴らしい味わいです!】

リボッラも飲んじゃいました~!・・まぁ~・・エグイ照りをした色合いをしていますね・・。So2を使用しない白ワインは、基本、こんな茶掛かった色合いになるのが普通・・と思っていてそう間違いは無いです。自然な酸化を許容する造り・・・そう、酸化防止剤を使わないし、自然酵母のみですから、糖分を酵母が食べてアルコールと炭酸ガスに変える過程の中でも、
「非常にナチュラルな状態に置かれる」
訳ですから、空気中にいる菌(酵母他)や葡萄、果皮などに付着している菌(酵母他)が活動するんですね。なので、糖分を食べてアルコールに変質させるのが酵母ですが、アルコールを他の物質に変えようとする菌もいる訳で・・それが酢酸菌などの連中な訳です。
このリボッラを始め、ラディコンの白ワインには全て・・この酢酸菌系の動いた痕跡が認められます。まぁ・・noisy が余り好きでは無い連中です・・が、ラディコンの白は、この処理が目茶お上手なんですね。
完全に酢酸菌系、もしくはその菌類が出した酵素は収まっていて、再びその連中が活動を再開することは有りません。
また、その酢酸菌系が動いた痕跡は、これらのワインが持つ「表情のひとつ」になっていて、むしろこれが無いと「無表情」・・と言うことになってしまうでしょう。この感じが中々に良いんですね。
もっとも、これが「モンラッシェ」とか「ムルソー」「コルトン=シャルルマーニュ」に有ったとしたら・・全く喜べませんが、それに変えて非常な「ナチュラルさ」と「それらとは異なる深み」を得ていると言えるでしょう。
このリボッラはスッキリ系の、決して濃厚では無い味わいですが、それらのナチュラルな味わいがかなりな深みを持っています。白、黄色、杏色、茶色の果実がドライに感じられ、尖った部分は有りません。そうだな・・平たく言ってみれば紅茶やウーロン茶がワインになったようなイメージ・・なので、マリアージュには苦労しないと思いますよ。
勿論ですが、
「ビオ嫌いにはお勧めしない!」
タイプであることは間違い無いです。
さらに勿論ですが、
「決してフランスのブルゴーニュ系とは比べない」
ことが求められます。そっち系では全く・・有りませんが、非常なる「ナチュラルさ」が美味しいワインです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のご紹介文です。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。

ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。
リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2003 Ribolla Gialla I.G.T. Venezia Giulia 2/3
リボッラ・ジャッラ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【申し訳ございませんが非常に少ないので今回はテイスティング無しでのご案内です。】
前回、前々回の以前のヴィンテージのレヴューをそのまま使用しています。ご了承くださいませ。
【スッキリ系、適度な量の500ML!モロにビオ的な味わいですが、どんな料理にも合わせやすい素晴らしい味わいです!】
リボッラも飲んじゃいました~!・・まぁ~・・エグイ照りをした色合いをしていますね・・。So2を使用しない白ワインは、基本、こんな茶掛かった色合いになるのが普通・・と思っていてそう間違いは無いです。自然な酸化を許容する造り・・・そう、酸化防止剤を使わないし、自然酵母のみですから、糖分を酵母が食べてアルコールと炭酸ガスに変える過程の中でも、
「非常にナチュラルな状態に置かれる」
訳ですから、空気中にいる菌(酵母他)や葡萄、果皮などに付着している菌(酵母他)が活動するんですね。なので、糖分を食べてアルコールに変質させるのが酵母ですが、アルコールを他の物質に変えようとする菌もいる訳で・・それが酢酸菌などの連中な訳です。
このリボッラを始め、ラディコンの白ワインには全て・・この酢酸菌系の動いた痕跡が認められます。まぁ・・noisy が余り好きでは無い連中です・・が、ラディコンの白は、この処理が目茶お上手なんですね。
完全に酢酸菌系、もしくはその菌類が出した酵素は収まっていて、再びその連中が活動を再開することは有りません。
また、その酢酸菌系が動いた痕跡は、これらのワインが持つ「表情のひとつ」になっていて、むしろこれが無いと「無表情」・・と言うことになってしまうでしょう。この感じが中々に良いんですね。
もっとも、これが「モンラッシェ」とか「ムルソー」「コルトン=シャルルマーニュ」に有ったとしたら・・全く喜べませんが、それに変えて非常な「ナチュラルさ」と「それらとは異なる深み」を得ていると言えるでしょう。
このリボッラはスッキリ系の、決して濃厚では無い味わいですが、それらのナチュラルな味わいがかなりな深みを持っています。白、黄色、杏色、茶色の果実がドライに感じられ、尖った部分は有りません。そうだな・・平たく言ってみれば紅茶やウーロン茶がワインになったようなイメージ・・なので、マリアージュには苦労しないと思いますよ。
勿論ですが、
「ビオ嫌いにはお勧めしない!」
タイプであることは間違い無いです。
さらに勿論ですが、
「決してフランスのブルゴーニュ系とは比べない」
ことが求められます。そっち系では全く・・有りませんが、非常なる「ナチュラルさ」が美味しいワインです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のご紹介文です。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。

ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。
リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2009 Oslavje Bianco I.G.T. Venezia Giulia 2/3
オスラヴィエ・ビアンコ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【少なくてすみません・・お早めにどうぞ。】
以下は以前のヴィンテッジのレヴューです。
━━━━━
【 澱まで美味しいオスラヴィエの2アイテム!】
(上の写真は2006年ものです。)
シャルドネ、ピノ・グリージョ、ソーヴィニヨンをブレンドしたオスラヴィエです。今回は500MLを2ヴィンテージ、ご紹介します。2003年と2006年です。ヴィンテージの背景も違いますが2003年の色合いが実にエグイですね・・。非常に暑かった2003年ですので、葡萄も完熟し、アルコール分もかなり出たんじゃないでしょうか。ヴィナイオータさん的なコメントでは、
「2003年、滅茶苦茶旨いですよ~!」
とのことで、期待して飲んでみました。
「お~・・なるほど~・・」
やや涼しげな仕上がりの2006年に対し、2003年はグラも有り、ほんのりと粘りさえ感じられるほど・・です。
もっとも3年間の差が有りますから、2003年はほぼ完全に仕上がった感じ、2006年はもう少し時間を掛けると2003年の方向に寄って行くだろうが、少し涼やかなイメージ・・と言うことでしょうか。
ビオっぽいニュアンスは、香りが基本的に酸化していますので、その部分が結構な感じで取られると思います。しかし味わいはとてもピュアで、香りのナチュラルさから想像するようなものでは有りません。酢酸値も少し在るんですが、決してワインを台無しにするようなものでは無く、表情の一端として感じられるのみ、これからこの数値が増して行くようなことはワインの内部が原因としては全く有りません。
非常にドライなんですが、2003年は熟成により、何となくの甘みを感じます。2006年はそこまでは行っておらず、ドライなイメージです。
また・・澱の部分が結構良い感じに美味しいです。完全に底の最後まで入れてしまうと、個体によっては厳しいかもしれませんので、その辺りは良くご覧になり、澱を沈めつつ飲む・・上澄みを飲むなど、工夫してみてください。
ん?・・澱だけ・・飲みたい?・・ビオファンの方は結構その傾向が強いようですね~。

で、こちらが2003年のオスラヴィエです。色合いの違いは写真だと微妙・・に見えるかもしれませんが、実際の印象は結構違います。赤っぽく照りの有る部分の官能感がより強く、全体的により赤いです。アルコホリックに感じるようなことも無く、ナチュラルで滑らかな液体です。素人のカミサン的には、2003年の方が美味しい・・と言ってました。
今回はこの2アイテムを比較する感じのテイスティングになりましたが、結構・・面白かったですよ。
でもやはり、ビオが苦手な方にはお勧めしません。どうしても・・とおっしゃるなら、まずラディコンの赤からお試しいただくと良いかな・・と思います。もっとも赤の方は価格も良いですが・・。
と言うことで、とてもリーズナブルな本格的ビオディナミコの白、オルラヴィエです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のページのコピーです。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。BR>
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。
ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。

リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。
中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2009 Jakot Venezia Giulia I.G.T. 2/3
ヤーコット I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【非常に少ないです。】
以下は以前のヴィンテッジ・・しかもマグナムボトルのレヴューです。
━━━━━
【ビオ的重量級フリウラーノ!!これも旨い!!】
今回はヤーコットのテイスティングはしておりませんで・・すみません。以下は以前のコメントを掲載しています。
このトカイ・・・いや、フリウラーノも美味しいです・・・が、ビオが大丈夫な方、限定です。・・本当は全ての方に飲んで欲しいんですが、昔からワインを嗜まれていた方は、頭をスッカラカンにして、しかも、身体の感覚器官を「マッサラな状態」にしていただいた上で・・・、さらには積みあがっている既成概念を取っ払っていただかないと「無理です」。
嗜好品ですので自分好みに合わないもの(いや・・それですら決め付けでしかないんですけどね)を我慢して飲むことはありません。でも、それが絶対では無いかもしれないということを忘れないで欲しいと思います。勿論ですが、noisyも、揮発酸バリバリ、しかもどんどん成長してしまって1時間も経つとお酢になってしまう・・・とか、酸化し過ぎていて何の表情も出てこないものとかに対するプライオリティはビリッケツです。そこはテイスターとして、きちんとした基準を持っていますのでご安心ください。
5~6年前のラディコンの白には有ったはずの不安定さは、全く有りません。とてもピュアで、開放的で、重量感が有ります。
一般的イメージのフリウラーノの軽やかさとは、全く違ったものだと思います。
そして、フランスでのシャルドネの立ち居地である王者の白ワインを、このフリウラーノで表現していると思います。
下のコラムでご紹介させていただいた、オスラヴィエ・ビアンコ・フオーリ・ダル・テンポの延長上にあるワインです。
色合いはオレンジですが、決して酸化している訳では有りません・・・いや、これからどんどん酸化はして行きます。
しかし、その酸化してゆく時にも出てくる美しい表情、アロマが実にピュアなんです!味わいも重厚ながらもシツコク無く、滑らかです。
一時、酸化のニュアンスが勝る時間帯が有ります。このワインに欠点が有るとするなら・・そこでしょう。しかし、その頃には実は、飲み手の感覚は結構麻痺してきており、今までなら気になっていたはずの酸化臭に対する耐性が出来てしまっているんです!
そして、構成の大きい、重量級な味わいは、実にピュアなんですが、味噌醤油漬物チーズなどの発酵食品に対するマリアージュが非常に高い確率でOKなんです!これ以上の食中酒は無いかもしれない!・・です!
是非一度、このヤーコットに挑戦してください。受け付けないとするなら残念ですが・・それでも飲んでみて、酔った感覚をお確かめください。とても軽く、優しい酔いのはずです。身体が欲しがるミネラリティを補充し、整えてくれる魔法のワイン・・それがヤーコットです。お勧めします!
。
● 2002 Ribolla Gialla Reserva? I.G.T. Venezia Giulia 2/3
リボッラ・ジャッラ・リゼルヴァ? I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【希少なリボッラの「リゼルヴァ?」です!・・イエローのラインが入った特別なキュヴェです!】
2002年、非常に良く出来た・・と造り手自身が感じているキュヴェと言うことでしょう。もう17年目に入ったキュヴェですから、価格的にも魅力ですよね。
赤ワイン同様の醸造をしている白ワインですから、果皮や種子まで一緒に発酵・・と言うことは、当然ながらタンニン成分も抽出する訳ですね。これが熟すのを待ってリリースした・・と言うことなんですが、
「D.O.C.では無いのでリゼルヴァを名乗れない」
と言うことで、
「ファン層向けにリゼルヴァ風に思わせるエチケッタ」
でアピールし、区別しやすいようにした・・と言うことになります。
「タンニンの熟した白ワイン!」
と言うことになりますかね・・面白そうですね・・数は有りませんのでお早めに!
● 2003 Oslavje F.D.T. Venezia Giulia I.G.T.
オスラヴィエ・フオーリ・ダル・テンポ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
【大受けだった2000年、2001年F.D.T.ですが、良い年の2003年が500MLで入荷です!】
オスラヴィエ(シャルドネ、ソーヴィニョン)のフオーリ・ダル・テンポです。2000年ものは美味かった・・です。でも500MLか1000MLになってしまいますので、さぁ・・どうしようかといつも思案してしまいまして、結局飲み切りサイズの500MLを選択することになってしまっています。大きいボトルの方が熟成には向くんですけどね。
しかし、そうしますとどうしても価格が・・と言うことで2/3サイズでのご案内です。今回はテイスティングに至っておりませんで申し訳ございません。2000年もののレヴューをご参考の上、ご検討くださいませ。
フオーリ・ダル・テンポの意味は、
「時の超越」
だそうです。
以下は2000年もののレヴューです。
━━━━━
【マンモス・ポテンシャル!!これは凄い!!】
今回はテイスティングしておりません。以下は2000年のF.D.T.のレヴューです。素晴らしいワインでした!
いや~・・これはビックリしました。物凄いポテンシャルでした。もしかしたら好き・嫌いで分かれる可能性があるとしても、是非一度飲んでみて欲しいビオワインです。呆れるほどの、有り余るほどの、信じられないほどの・・と言うような形容詞が似合います。
シャルドネとソーヴィニヨンによるワインのようです。誤解を恐れずに言ってしまうと、DRCのモンラッシェ並みのポテンシャルに近いと思います。もっとも味わいはかなり違いますけどね。
好き・嫌いではなく、公平な目、思い込みに寄らない判断が出来る方でしたらどんな方でも、
「こりゃ凄い!」
とおっしゃるでしょう。
好き嫌いだけの判断でしたら割れる可能性が有るかと思いますが、これほどのレベルまでの凝縮感、しかも自然なものと言うのは稀有な存在です。
色合いはオレンジ掛かっていますが、決して酸化臭があるわけでは有りませんで、澱と接触させておく・・などの手段で、酸素を遮断しているはずです。
抜栓直後はシュルリー的酵母の分解香りが占めていますが、時間がたってくると、実にピュアで艶かしい果実の香りがぶっとく現われ始めます。そして徐々にそのフルーツの種類は変化し、マッタリした食べ時のフルーツを堪能することになります!
テクニカル的に言うと、果皮接触の時間が長く、熟した種のタンニン成分も結構感じます。しかし、その要素もとても質の良いもので、時間の経過でほぼ分析不可能になります。DRCモンラッシェのような、バターのニュアンスは出ては来ませんでしたが(まだ・・かもしれませんが)、巨大な構造を堪能しました!素晴らしい白ワインです!
もっとも、ブルゴーニュ・シャルドネ命で、ビオなどもっての外!っと思ってらっしゃる方には、難しいかもしれませんが、ワインが大好きでしょうがない、どんなワインでもトライして来てるよ、とおっしゃる方なら、
「こんな凄いワイン、初めて飲んだかも!」
と言っていただけるでしょう!マンモス・ポテンシャルな2000年オスラヴィエ・ビアンコ・フオーリ・ダル・テンポは、この先20年は平気で延びて行くでしょう。恐れ入りました!
● 2014 RS14 Venezia Giulia I.G.T.
エッレ・エッセ14 I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
【すみません。2本のみの入荷です・・】
2014年もの、メルロ75%に希少種ピニョーロを25%混醸したもの・・だそうです。全く・・どんな味わいなのか、想像が付きません。良い年のピニョーロはどこかピノ・ノワールっぽいエレガントな・・と言うか、果皮がしっかり仕上がるかに関わってくるのでしょうから一概には言えないし、何せピニョーロ種のワインを沢山飲んでいる訳でもないので、何とも想像ができないワインです。
ただし価格はリーズナブルですので、ラディコン・ファンとすれば、一度は飲んでみたいと思われるんじゃないか・・と思いますので、今回はテイスティングせずにご案内します。飲まれましたらどんな感じか、教えてくださいね。
● 2007 Pignoli Venezia Giulia I.G.T. 2/3
ピニョーリ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【希少なピニョーロ種100%!2本のみです。】
今回入荷したラディコンのワインを数種、テイスティングしました。進むにつけ、ラディコンの進化を思うようになってきました。まぁ、それがラディコンが進化したのか、noisy の感覚の変化なのかは不明だとしても、少なくともラディコンが日本に初めて紹介され入ってきた頃より、格段にコンディションは良くなっていると思います。
元々は、グラヴナー(noisy はグラヴネールと言ってましたが・・)が1995年で造りを一旦止め、1996年を造らず、1997年からビコディナミコの造り手として再スタートを切ったことと大きく関係しているように思います。
noisy的には、フランス風な造りのワインだが物凄いポテンシャルを持つフリウーリのワインに初めて触れたのがグラヴナーで有り、しかしイタリア現地以外での評論家の評価が余りに不当であることに気付いていました。その素晴らしいグラヴナーのワインが、自身でもどうも完全な理解を得られない状況に陥ったことから、イタリアのビオに対する消化不良を起こしていたかもしれません。
それは、まず正規に輸入されることのなかったビオのワインが2000年前後を境にどんどん輸入されるようになったこと、そしてそのコンディションにはどうしても「?」を付けなくては理解し難い味わいをそのワインが持っていたことが上げられます。現にグラヴナーのワインはどうでしょうか・・。とても理解できるような状況では無いんじゃないかと・・思うわけです。
そんな中で、ラディコンのワインは年々安定度を増し、それに連れ、ファンも増えてきたように思います。
ラディコンのワインには、例え「揮発酸」が発生していたとしても、それは完全に「表現のひとつ」に取り込まれていて、揮発酸を生成する菌は生きておらず、それ以上の数値になることは(内的には)有りません。
そのバランスは非常に良く、一般の方なら揮発酸のニュアンスの無い普通のワインとの判別は難しいでしょう。元よりその辺りに寛大なビオファン、ラディコンファンには、
「そんなこと言っても・・意味無いんじゃない?」
と言うかもしれません。
少なくとも現在の正規輸入のラディコンワインはコンディションも良く、ラディコンの持っている独特な風味をそのままに伝えていると言えます。揮発酸の大嫌いな noisyでさえ、
「・・そうそう・・こんな風に仕上げてくれれば問題無いんだよ・・」
と思わせるものになっています。
このピニョーリは、何と「ピニョーロ種100%」です。栽培が難しい葡萄で、しかも他の品種よりもタニック(種の割合が多い)に仕上がるので、熟成に時間が掛かります。
また果皮が厚い葡萄では無く、エレガントさと官能さに掛けてはピノ・ノワールにも匹敵するでしょう。しかし、ピノ・ノワールとは全く違う官能さでも有り、熟したピニョーロを飲めるというのはとても贅沢なこと・・と考えています。昔、ジローラモ・ドリゴのピニョーロを扱っていましたが、熟すと本当に素晴らしかったです。
今回は数が決められており、取りあえずテイスティングは数を減らさないために保留しています。もし余るようなら久しぶりに飲んでみたいな・・と思っています。
希少なピニョーロ種、しかもビオディナミコ、さらにはラディコンの作・・と言うことで、飲んでみたい方も多いかと思います。ラディコン・グラスで飲んでみたいですよね~・・是非ご検討くださいませ。
● 2011 Oslavje Bianco I.G.T. Venezia Giulia 4/3
オスラヴィエ・ビアンコ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 4/3
【少なくてすみません・・お早めにどうぞ。】
以下は以前のヴィンテッジのレヴューです。
━━━━━
【 澱まで美味しいオスラヴィエの2アイテム!】
(上の写真は2006年ものです。)
シャルドネ、ピノ・グリージョ、ソーヴィニヨンをブレンドしたオスラヴィエです。今回は500MLを2ヴィンテージ、ご紹介します。2003年と2006年です。ヴィンテージの背景も違いますが2003年の色合いが実にエグイですね・・。非常に暑かった2003年ですので、葡萄も完熟し、アルコール分もかなり出たんじゃないでしょうか。ヴィナイオータさん的なコメントでは、
「2003年、滅茶苦茶旨いですよ~!」
とのことで、期待して飲んでみました。
「お~・・なるほど~・・」
やや涼しげな仕上がりの2006年に対し、2003年はグラも有り、ほんのりと粘りさえ感じられるほど・・です。
もっとも3年間の差が有りますから、2003年はほぼ完全に仕上がった感じ、2006年はもう少し時間を掛けると2003年の方向に寄って行くだろうが、少し涼やかなイメージ・・と言うことでしょうか。
ビオっぽいニュアンスは、香りが基本的に酸化していますので、その部分が結構な感じで取られると思います。しかし味わいはとてもピュアで、香りのナチュラルさから想像するようなものでは有りません。酢酸値も少し在るんですが、決してワインを台無しにするようなものでは無く、表情の一端として感じられるのみ、これからこの数値が増して行くようなことはワインの内部が原因としては全く有りません。
非常にドライなんですが、2003年は熟成により、何となくの甘みを感じます。2006年はそこまでは行っておらず、ドライなイメージです。
また・・澱の部分が結構良い感じに美味しいです。完全に底の最後まで入れてしまうと、個体によっては厳しいかもしれませんので、その辺りは良くご覧になり、澱を沈めつつ飲む・・上澄みを飲むなど、工夫してみてください。
ん?・・澱だけ・・飲みたい?・・ビオファンの方は結構その傾向が強いようですね~。

で、こちらが2003年のオスラヴィエです。色合いの違いは写真だと微妙・・に見えるかもしれませんが、実際の印象は結構違います。赤っぽく照りの有る部分の官能感がより強く、全体的により赤いです。アルコホリックに感じるようなことも無く、ナチュラルで滑らかな液体です。素人のカミサン的には、2003年の方が美味しい・・と言ってました。
今回はこの2アイテムを比較する感じのテイスティングになりましたが、結構・・面白かったですよ。
でもやはり、ビオが苦手な方にはお勧めしません。どうしても・・とおっしゃるなら、まずラディコンの赤からお試しいただくと良いかな・・と思います。もっとも赤の方は価格も良いですが・・。
と言うことで、とてもリーズナブルな本格的ビオディナミコの白、オルラヴィエです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のページのコピーです。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。BR>
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。
ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。

リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。
中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2001 Merlot Venezia Giulia I.G.T. 2/3
メルロ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【少ないので今回はテイスティング無しでのご案内です。】
前回の2002年の750MLのレヴューをそのまま使用しています。ご了承くださいませ。
【熟したメロン、ベリー、チェリー!!美味しいです。ビオ嫌いもこのメルロならきっと大丈夫でしょう!】 再入荷ということになるでしょうか・・。以前にもご案内させていただいた2002年ですが、他のヴィンテージがやたらと高くなってしまってまして、この2002年がとてもお買い得に思えてしまいます。500MLでも大台を超えてしまうような価格になっています。
今回は新たにボトルの口は切っていません。前回ご案内時の印象になります。
ラディコンと言えばこのメルロ・・で通ってしまっています。実に旨いワインです。そして1000MLの独特の瓶形をしています。口が細いんですね。ですので、やや太い瓶から細い口を通ってグラスに注がれる・・・すると、沢山の空気を同時に巻き込みつつ、ゴボゴボとグラスに入って行きます。酸素を遮断させて造られた貴重なメルロは、そこで酸素と結合を始める訳です。つまり、美味しく飲むためにこの瓶の形が必要なのでしょう。

味わいは、抜栓直後はややタイトながらも、適度な膨らみを持っています。そして徐々に拡がりを見せ、オレンジ色の熟したメロンの素晴らしい香りを見せてくれます。
昔なら夕張メロン・・と言ったところですね。食べごろの伝助スイカみたいなニュアンスも有ります。スグリっぽいニュアンスが出たかと思えば、チェリーに変化して行く・・そして黒っぽい果実や、茶色い果実など・・実に表情豊か、多彩です。
余韻、キレもとても素晴らしく、雑味の無い美しい収束を見せてくれます。
この1リットルのサイズですから、残して翌日に飲むことも可能で、またさらに拡がりを持ったメルロの姿も見られるわけです。
1リッター瓶と言えども、ブルゴーニュの普通サイズの瓶に比べて、3センチ長いだけですから、保存にもさほどの苦労は有りません。太さも85mmで少しだけ太い位ですから・・ポンソのブルゴーニュ瓶と同程度です。ビゾの瓶の方が90mmオーバーで全然太いですよ。
色合いを見ても、とても健全であるのがお判りでしょう・・・もっとも、時間が経つと変化して酸化して行きますが、実はそれからのフルーツ香の出方が素晴らしいんですけどね!
とても素晴らしいメルロです。是非飲んで欲しい!ピュアな味わいです。お勧めします!
● 2008 Oslavje Bianco I.G.T. Venezia Giulia 2/3
オスラヴィエ・ビアンコ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【少なくてすみません・・お早めにどうぞ。】
以下は以前のヴィンテッジのレヴューです。
━━━━━
【 澱まで美味しいオスラヴィエの2アイテム!】
(上の写真は2006年ものです。)
シャルドネ、ピノ・グリージョ、ソーヴィニヨンをブレンドしたオスラヴィエです。今回は500MLを2ヴィンテージ、ご紹介します。2003年と2006年です。ヴィンテージの背景も違いますが2003年の色合いが実にエグイですね・・。非常に暑かった2003年ですので、葡萄も完熟し、アルコール分もかなり出たんじゃないでしょうか。ヴィナイオータさん的なコメントでは、
「2003年、滅茶苦茶旨いですよ~!」
とのことで、期待して飲んでみました。
「お~・・なるほど~・・」
やや涼しげな仕上がりの2006年に対し、2003年はグラも有り、ほんのりと粘りさえ感じられるほど・・です。
もっとも3年間の差が有りますから、2003年はほぼ完全に仕上がった感じ、2006年はもう少し時間を掛けると2003年の方向に寄って行くだろうが、少し涼やかなイメージ・・と言うことでしょうか。
ビオっぽいニュアンスは、香りが基本的に酸化していますので、その部分が結構な感じで取られると思います。しかし味わいはとてもピュアで、香りのナチュラルさから想像するようなものでは有りません。酢酸値も少し在るんですが、決してワインを台無しにするようなものでは無く、表情の一端として感じられるのみ、これからこの数値が増して行くようなことはワインの内部が原因としては全く有りません。
非常にドライなんですが、2003年は熟成により、何となくの甘みを感じます。2006年はそこまでは行っておらず、ドライなイメージです。
また・・澱の部分が結構良い感じに美味しいです。完全に底の最後まで入れてしまうと、個体によっては厳しいかもしれませんので、その辺りは良くご覧になり、澱を沈めつつ飲む・・上澄みを飲むなど、工夫してみてください。
ん?・・澱だけ・・飲みたい?・・ビオファンの方は結構その傾向が強いようですね~。

で、こちらが2003年のオスラヴィエです。色合いの違いは写真だと微妙・・に見えるかもしれませんが、実際の印象は結構違います。赤っぽく照りの有る部分の官能感がより強く、全体的により赤いです。アルコホリックに感じるようなことも無く、ナチュラルで滑らかな液体です。素人のカミサン的には、2003年の方が美味しい・・と言ってました。
今回はこの2アイテムを比較する感じのテイスティングになりましたが、結構・・面白かったですよ。
でもやはり、ビオが苦手な方にはお勧めしません。どうしても・・とおっしゃるなら、まずラディコンの赤からお試しいただくと良いかな・・と思います。もっとも赤の方は価格も良いですが・・。
と言うことで、とてもリーズナブルな本格的ビオディナミコの白、オルラヴィエです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のページのコピーです。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。BR>
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。
ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。

リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。
中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2015 Pinot Grigio Venezia Giulia I.G.T.
ピノ・グリージョ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
● 2015 Slatnik Bianco Venezia Giulia I.G.T.
スラトニック I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア
【少ないので今回はテイスティング無しでのご案内です。】
以前のレヴューをそのまま使用しています。ご了承くださいませ。
【こちらはおそらくどんな方でもOKです!こんなに美味しいピノ・グリージョは久し振りです!そしてスラトニックは刺激的な味わいが溜まりません!】 重量級の白ワインが多いラディコンのラインナップに有って、比較的中量級のアイテム2種です。こちらはSo2を使用していますので、
「見る見る内に色が変わってきた・・」
みたいなことはありません。
もっとも、飲み残しを冷蔵庫に1週間も置いておいたら「泥水」みたいな色になってるかもしれませんけどね・・・。いや、それはそれでとても美味しいんですよ。確かめてありますのでご心配なく。

スラトニック・ビアンコはシャルドネとソーヴィニヨンによるマセレーションが短めのワインです。漬け込みが短いですから、その分は「あっさり目」に仕上がります。でも重厚では無いと言いながらもしっかりしていますよ。
ラディコンには珍しい、少し「キラキラ輝く」ような冷涼系の酸が美味しいスタイルです。
飲みつつ時折、
「サクッ」
っと、口内や鼻を優しく刺激してくれます。少しマッタリと粘る部分も感じられ、単なるシャバい味わいになっていないのが素晴らしいです。
基本、ドライな味筋で、適度な膨らみ、白、黄色、オレンジの果実が感じられます。
時間が経ってくると結構なボリューム感も感じられますから軽量級とはとても言えず、さりとて重量級とも言えないので中量級とさせていただきました。とても美味しいと思います!

こちらは結構赤い感じですね・・ロゼでも無いんです。フランスならピノ・グリです。グリは基本灰色ですが、漬け込むとオレンジ系の色合いが出ますし、赤っぽい実になることも有るようです。
で、これがとっても旨いんですよ・・・。ピノ・グリージョって、しっかり漬け込んでしまうと複雑性は出るんですが「エグ味」も一緒に出てしまうように感じています。
スパイシーさと色の薄い果実のピュアさ、適度な中域の膨らみとの美しい減衰の余韻、キレが有ります。
そう・・キレが実に良いんです。終わりよければ全て良し・・ワインにはこれが当てはまります。前半・中盤、どんなに印象が良くても、最後が駄目だと・・・・・誰でも顔をしかめてしまいますよね?このワインにはそんな部分が全く無く、ヒラリヒラリと軽やかにこなしつつ、フワリと舞い上がって・・4回位捻って着地してくれますので・・高い満足感が得られると思います。実に美味しい・・・そして、ビオ嫌いの方にも問題の無い味わいだと思います。是非是非ご堪能ください!超お勧めです!
● 2008 Jakot Venezia Giulia I.G.T. 2/3
ヤーコット I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【非常に少ないです。】
以下は以前のヴィンテッジ・・しかもマグナムボトルのレヴューです。
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【ビオ的重量級フリウラーノ!!これも旨い!!】
今回はヤーコットのテイスティングはしておりませんで・・すみません。以下は以前のコメントを掲載しています。
このトカイ・・・いや、フリウラーノも美味しいです・・・が、ビオが大丈夫な方、限定です。・・本当は全ての方に飲んで欲しいんですが、昔からワインを嗜まれていた方は、頭をスッカラカンにして、しかも、身体の感覚器官を「マッサラな状態」にしていただいた上で・・・、さらには積みあがっている既成概念を取っ払っていただかないと「無理です」。
嗜好品ですので自分好みに合わないもの(いや・・それですら決め付けでしかないんですけどね)を我慢して飲むことはありません。でも、それが絶対では無いかもしれないということを忘れないで欲しいと思います。勿論ですが、noisyも、揮発酸バリバリ、しかもどんどん成長してしまって1時間も経つとお酢になってしまう・・・とか、酸化し過ぎていて何の表情も出てこないものとかに対するプライオリティはビリッケツです。そこはテイスターとして、きちんとした基準を持っていますのでご安心ください。
5~6年前のラディコンの白には有ったはずの不安定さは、全く有りません。とてもピュアで、開放的で、重量感が有ります。
一般的イメージのフリウラーノの軽やかさとは、全く違ったものだと思います。
そして、フランスでのシャルドネの立ち居地である王者の白ワインを、このフリウラーノで表現していると思います。
下のコラムでご紹介させていただいた、オスラヴィエ・ビアンコ・フオーリ・ダル・テンポの延長上にあるワインです。
色合いはオレンジですが、決して酸化している訳では有りません・・・いや、これからどんどん酸化はして行きます。
しかし、その酸化してゆく時にも出てくる美しい表情、アロマが実にピュアなんです!味わいも重厚ながらもシツコク無く、滑らかです。
一時、酸化のニュアンスが勝る時間帯が有ります。このワインに欠点が有るとするなら・・そこでしょう。しかし、その頃には実は、飲み手の感覚は結構麻痺してきており、今までなら気になっていたはずの酸化臭に対する耐性が出来てしまっているんです!
そして、構成の大きい、重量級な味わいは、実にピュアなんですが、味噌醤油漬物チーズなどの発酵食品に対するマリアージュが非常に高い確率でOKなんです!これ以上の食中酒は無いかもしれない!・・です!
是非一度、このヤーコットに挑戦してください。受け付けないとするなら残念ですが・・それでも飲んでみて、酔った感覚をお確かめください。とても軽く、優しい酔いのはずです。身体が欲しがるミネラリティを補充し、整えてくれる魔法のワイン・・それがヤーコットです。お勧めします!
。
● 2008 Ribolla Gialla I.G.T. Venezia Giulia 2/3
リボッラ・ジャッラ I.G.T. ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【スッキリ系、適度な量の500ML!モロにビオ的な味わいですが、どんな料理にも合わせやすい素晴らしい味わいです!】

リボッラも飲んじゃいました~!・・まぁ~・・エグイ照りをした色合いをしていますね・・。So2を使用しない白ワインは、基本、こんな茶掛かった色合いになるのが普通・・と思っていてそう間違いは無いです。自然な酸化を許容する造り・・・そう、酸化防止剤を使わないし、自然酵母のみですから、糖分を酵母が食べてアルコールと炭酸ガスに変える過程の中でも、
「非常にナチュラルな状態に置かれる」
訳ですから、空気中にいる菌(酵母他)や葡萄、果皮などに付着している菌(酵母他)が活動するんですね。なので、糖分を食べてアルコールに変質させるのが酵母ですが、アルコールを他の物質に変えようとする菌もいる訳で・・それが酢酸菌などの連中な訳です。
このリボッラを始め、ラディコンの白ワインには全て・・この酢酸菌系の動いた痕跡が認められます。まぁ・・noisy が余り好きでは無い連中です・・が、ラディコンの白は、この処理が目茶お上手なんですね。
完全に酢酸菌系、もしくはその菌類が出した酵素は収まっていて、再びその連中が活動を再開することは有りません。
また、その酢酸菌系が動いた痕跡は、これらのワインが持つ「表情のひとつ」になっていて、むしろこれが無いと「無表情」・・と言うことになってしまうでしょう。この感じが中々に良いんですね。
もっとも、これが「モンラッシェ」とか「ムルソー」「コルトン=シャルルマーニュ」に有ったとしたら・・全く喜べませんが、それに変えて非常な「ナチュラルさ」と「それらとは異なる深み」を得ていると言えるでしょう。
このリボッラはスッキリ系の、決して濃厚では無い味わいですが、それらのナチュラルな味わいがかなりな深みを持っています。白、黄色、杏色、茶色の果実がドライに感じられ、尖った部分は有りません。そうだな・・平たく言ってみれば紅茶やウーロン茶がワインになったようなイメージ・・なので、マリアージュには苦労しないと思いますよ。
勿論ですが、
「ビオ嫌いにはお勧めしない!」
タイプであることは間違い無いです。
さらに勿論ですが、
「決してフランスのブルゴーニュ系とは比べない」
ことが求められます。そっち系では全く・・有りませんが、非常なる「ナチュラルさ」が美味しいワインです。是非ご検討くださいませ。
━━━━━
以下は以前のご紹介文です。
ロゼでは有りませんよ・・白ワインです・・(^^;; かといって、現状、抜栓直後は酸化している、もしくは酸化香がプンプン状態ではありません。非常にソフトで美味しい・・しかも写真のようにお刺身と合わせても美味しく飲めちゃう懐の深ささえあります。
しかし、So2も入っておりませんので・・色合いはどんどん茶掛かって来ますし、酸化香も出てきます。そこが苦手でビオが嫌いな方には、ちょっとどうかな?と思います。
さすがにnoisyのところにはそんなクレームは有りませんが、
「ワインが傷んでいて、とても飲めたものじゃありません。来客に出して恥ずかしかった。」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃるようです。
むしろ、その方が理解不足を公言しているようですし、全くの責任転嫁で恥ずかしいんじゃないかと思ってしまいますが・・。
もちろんですが、痛んでいないと決め付ける訳にも行きませんよ。ワインとはそういうものですから。
それに個人の嗜好品ですから、自分の好みでものを言っても構いません。自分が楽しむために購入されたんですから・・・。
でも、美味しく感じないから責任を取れとか、コンディションが悪いかどうかの判断が出来ないのに悪くなっていると決め付けるのも問題です。そんな場合は、
「これこれ、こう言う感じに受け取れたのですが、これはどのように判断すれば良いのでしょうか?」と、尋ねるべきだと思います。

ピノ・グリージョ40%、シャルドネ30%、ソーヴィニヨン30% 当然ながら勘違いもあるでしょうし、コンディションを悪くしたのは自分である場合もある訳ですから。冷蔵庫に1ケ月も入れておき、もしくは、居間に長いこと出しっぱなしでクレームを言われる方も多いようですしね。
左の写真のように、抜栓直後はとても綺麗な赤っぽい色合いをしています。だんだん茶色に向かって行き、フルーツの香りからやや酸化の香りが強くなり、色合いは悪くなりますがフルーツの香りがまた出てきます。参考にされてください。
リボッラ(ジャッラ)はこの地独特の品種です。非常に味わい深い品種で、少しタイトな印象、とてもドライながら適度な膨らみと、旨みを感じさせながらの長い余韻が有ります。
日本酒で言えば「味吟醸タイプ」でしょうか。酸の美味しさが感じられます。中華料理にはバッチリです。
オスラヴィエはピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニヨンのブレンドです。ピノ・グリ的な果皮の色合いが出ていると思います。
ほんのりとスパイシーで、ドライな味わいの中に包み込まれるような膨らみと味わいが有ります。お刺身と合わせましたが、魚の生臭みを助長させるような香りは全く無く、むしろ、それを消し去る方向に持ってゆく・・言わばデオドラントな・・(^^;;
感じを受けました。お寿司などにも良いかもしれません。味わいはピュアですが、徐々に酸化して行きます・・・が、500MLなので、2人だと結構早めに無くなってしまうんですね~。一人だとちょうど良いかもしれません。
酔い覚めは非常に良く、深酒した感じは全く有りません。身体に浸透してゆく美しいワインです。リーズナブルですし、是非飲んでみて欲しいと思います!お勧めします!・・・でも一応ビオワインに理解のある方限定です。
● 2005 Merlot Venezia Giulia I.G.T. 2/3
メルロ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【非常にリーズナブルなラディコン・メルロ2005年!・・厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しさも魅力です!是非コラムの内容を良くお確かめの上、ご検討くださいませ!】

妙にリーズナブルな・・今までで一番安いんじゃないでしょうか?・・500MLでこんなですから、1.5倍しても・・ね。ラディコンのメルロがリーズナブルに購入できる良い機会かなぁ・・と思います。
しかし!・・しかしですね。美味しい話しには裏が有るのが世の常ですね。普通ですと、
「ラディコンのメルロがこんなロー・プライス!」
って謳い文句だけで販売されてしまうことが多いんですが、良くその周りや脇を見てみると、小さく・・もしくは目立たぬように、何か書いて有ったりするものですが、その場合は良心的なのかもなぁ・・とも思います。
そんなものですから noisy も、
「確かにリーズナブルだが不安も有るかな・・」
と言うことで、取り敢えず飲んでみることにしたんですね。以下のオータシャチョーさんのコメントも気になりましたんで・・まぁ、相変わらずどんなワインなのかは容易に想像できない内容ですが・・
春先から断続的な雨に見舞われた2005ヴィンテージ、ボルドー液撒いては雨が降り、地面が乾くのを待ってボルドー液を撒いてはまた雨…白の区画の世話に追われてしまい、ふと気づけばボルドー液を一回も撒くことなく長雨の洗礼を受けることになったメルローにべと病が蔓延、大半のブドウ樹が結実不良をおこします。そんなタフな環境の中でも結実したブドウは、2005とは思えないほどのしっかりした実を生らせ…。このワインを飲んだ直後、僕は樽に「ユート(オータ長男)用」とチョーク書きしたのでした…。もちろん1999や2001のような深み&テンションはありませんが、だからといって軽いワインなわけでもなく…是非!
2005年のメルロですから収穫から12年ですね。長雨の影響を受けてしまったと言うことで、以前ご紹介させていただいた2002年とか1998年とかのピュアな果実感の健康的な味わいの、万人受けするような味わいでは無い・・と言う感じの仕上がりでした。
色合いもややくすんだ感じに、不透明なオレンジが入ったグラディエーションが見え、どこかの段階で揮発酸が生成されたニュアンスが、写真からも見えます。
ところが、揮発酸は動いたのでしょうが、その影響は見えなくは無いものの、お酢っぽさは無く、揮発香そのものの香りはほぼ有りません。
非常に複雑なアロマで、熟したスイカ、熟したメロン、熟した杏などの果実にお茶、紅茶、緑茶、ハーブティーなどのお茶系、レンガ的な土、鉄分などが混じり合います。
タンニンもそれなりに多めに有り、アルコール分はさほどは高く無いようです。
抜栓仕立ては結構、妖艶なニュアンスが支配的ですが、5分ほどでリアルな果実のニュアンスが割り込んできます。タンニンも和らぎ始めボディも膨れて来ます。
ネガティヴな要素が無いとは言えない味わいですが、ヴァン・ナチュールとするならば、非常にナチュラルなテイストがらも、一部に批判の大きい「揮発酸的香り」は除かれていて、
「厳しいヴィンテッジ背景を乗り越えた逞しいワイン」
として評価できるなぁ・・と感じました。
その辺りがオータシャチョーがおっしゃる「ユート(オータ長男)用」で有って、そのしっかり気味に存在するタンニンの和らぎには、ユート君が二十歳になる頃まで掛かる・・と言う意味なんだ・・と言うことが判る訳ですね。
ですので、ビオファン、ラディコンファンの方には、全く問題の無い味わいじゃないかと思います。むしろ非常に複雑で逞しいですから、ポジティヴに受け止める方が多いと思われます。
半面、少しの穢れも許せない完全主義者のブルゴーニュワインファンには厳しいんじゃないかと・・ネガティヴに受け止められかねないが、それでも揮発酸的要素は無い(動いた形跡は有って、でも消してあり、揮発菌・酵素の再起動も無い)ので、その中で美味しいと言ってくれる方は2割ほどはいらっしゃるかな・・と感じました。
何しろ・・飲んだ後の気持ちが良いです。すっと入って来て・・身体に馴染んでしまいますから、酔いはとても軽いです。それに500MLですからあと腐れ無いですよね。
また、当然ながらボトル下部には滅茶「澱」が・・大き目のやつが有ります。ボトルの底に残してグラスに注ぐか、最後まで注いでしまったら、澱が沈むのを待って、歯などで漉いてお楽しみくださいね。
とてもリーズナブルで楽しめるメルロでした。当てはまらないかたもいらっしゃるかもしれませんので、その辺りは是非ご自身でご検討くださいませ。noisy個人的には全くOKです。
以下は違うヴィンテッジのレヴューです。
━━━━━
【熟したメロン、ベリー、チェリー!!美味しいです。ビオ嫌いもこのメルロならきっと大丈夫でしょう!】 再入荷ということになるでしょうか・・。以前にもご案内させていただいた2002年ですが、他のヴィンテージがやたらと高くなってしまってまして、この2002年がとてもお買い得に思えてしまいます。500MLでも大台を超えてしまうような価格になっています。
今回は新たにボトルの口は切っていません。前回ご案内時の印象になります。
ラディコンと言えばこのメルロ・・で通ってしまっています。実に旨いワインです。そして1000MLの独特の瓶形をしています。口が細いんですね。ですので、やや太い瓶から細い口を通ってグラスに注がれる・・・すると、沢山の空気を同時に巻き込みつつ、ゴボゴボとグラスに入って行きます。酸素を遮断させて造られた貴重なメルロは、そこで酸素と結合を始める訳です。つまり、美味しく飲むためにこの瓶の形が必要なのでしょう。

味わいは、抜栓直後はややタイトながらも、適度な膨らみを持っています。そして徐々に拡がりを見せ、オレンジ色の熟したメロンの素晴らしい香りを見せてくれます。
昔なら夕張メロン・・と言ったところですね。食べごろの伝助スイカみたいなニュアンスも有ります。スグリっぽいニュアンスが出たかと思えば、チェリーに変化して行く・・そして黒っぽい果実や、茶色い果実など・・実に表情豊か、多彩です。
余韻、キレもとても素晴らしく、雑味の無い美しい収束を見せてくれます。
この1リットルのサイズですから、残して翌日に飲むことも可能で、またさらに拡がりを持ったメルロの姿も見られるわけです。
1リッター瓶と言えども、ブルゴーニュの普通サイズの瓶に比べて、3センチ長いだけですから、保存にもさほどの苦労は有りません。太さも85mmで少しだけ太い位ですから・・ポンソのブルゴーニュ瓶と同程度です。ビゾの瓶の方が90mmオーバーで全然太いですよ。
色合いを見ても、とても健全であるのがお判りでしょう・・・もっとも、時間が経つと変化して酸化して行きますが、実はそれからのフルーツ香の出方が素晴らしいんですけどね!とても素晴らしいメルロです。是非飲んで欲しい!ピュアな味わいです。お勧めします!
● 2004 Modri Rosso Venezia Giulia I.G.T. 2/3
モードリ・ロッソ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【ラディコン初のピノ・ネロは2003年!今回は2004年ものです!!】
今回の2004年ものの入荷は6本ですので、飲まずにそのままご案内させていただきます。
以下は2003年モドーリのレヴューです。
━━━━━

ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)によるモードリのご紹介です。ピノ・ノワールですので、どうしてもブルゴーニュのワインと比べてしまうと思いますが、かなり・・違います。スタイリッシュな・・細身の姿では有りません。結構・・丸い感じを受けると思いますよ。
似ているのは・・どうでしょうね・・ラディコンのメルロでしょうか。それに杏っぽいニュアンスをトッピングし、ピノ・ノワールが持つ超広域の華やかで可憐なアロマをプラスした感じでしょうか。ラディコンのメルロを知らないとなると、そのイメージが判らないかもしれませんが、チョコレートっぽいようなサンテミリオンタイプでも有りません。より粘土っぽく、ナチュラルで、こげ茶のイメージがしっかり有ると思います。そこから赤い色、橙色の果実に振ったベクトルを持っていると思っていただければと思います。テクスチュアは滑らか、タンニンは完全にこなれています。
また、ラディコンの白ワインが持つような「酸化」のニュアンスは低く、よりピュアな感じがすると思います。今までは他のワインにメルロと一緒に混ぜていた・・と言っていますので、やはり共通のニュアンスをベースに持っているんでしょう。
ですので、ビオに苦手意識を持っていらっしゃる方にも、極普通に近い感じで飲むことができるタイプです。2003年で良い感じにこなれて来ています。色合いはナチュラルさが出ていますが、余りピオっぽくは感じない部分がラディコンの赤・・なんでしょう。
「イタリアのピノ・ネロは良いものがない」
そうお考えでしたら、ブルゴーニュと比べることは無しに・・飲んでみて欲しいと思います。とても美味しくいただきました。お勧めします!
● 2004 Pignoli Venezia Giulia I.G.T. 2/3
ピニョーリ I.G.T.ヴェネツィア・ジュリア 2/3
【希少なピニョーロ種100%!】
今回入荷したラディコンのワインを数種、テイスティングしました。進むにつけ、ラディコンの進化を思うようになってきました。まぁ、それがラディコンが進化したのか、noisy の感覚の変化なのかは不明だとしても、少なくともラディコンが日本に初めて紹介され入ってきた頃より、格段にコンディションは良くなっていると思います。
元々は、グラヴナー(noisy はグラヴネールと言ってましたが・・)が1995年で造りを一旦止め、1996年を造らず、1997年からビコディナミコの造り手として再スタートを切ったことと大きく関係しているように思います。
noisy的には、フランス風な造りのワインだが物凄いポテンシャルを持つフリウーリのワインに初めて触れたのがグラヴナーで有り、しかしイタリア現地以外での評論家の評価が余りに不当であることに気付いていました。その素晴らしいグラヴナーのワインが、自身でもどうも完全な理解を得られない状況に陥ったことから、イタリアのビオに対する消化不良を起こしていたかもしれません。
それは、まず正規に輸入されることのなかったビオのワインが2000年前後を境にどんどん輸入されるようになったこと、そしてそのコンディションにはどうしても「?」を付けなくては理解し難い味わいをそのワインが持っていたことが上げられます。現にグラヴナーのワインはどうでしょうか・・。とても理解できるような状況では無いんじゃないかと・・思うわけです。
そんな中で、ラディコンのワインは年々安定度を増し、それに連れ、ファンも増えてきたように思います。
ラディコンのワインには、例え「揮発酸」が発生していたとしても、それは完全に「表現のひとつ」に取り込まれていて、揮発酸を生成する菌は生きておらず、それ以上の数値になることは(内的には)有りません。
そのバランスは非常に良く、一般の方なら揮発酸のニュアンスの無い普通のワインとの判別は難しいでしょう。元よりその辺りに寛大なビオファン、ラディコンファンには、
「そんなこと言っても・・意味無いんじゃない?」
と言うかもしれません。
少なくとも現在の正規輸入のラディコンワインはコンディションも良く、ラディコンの持っている独特な風味をそのままに伝えていると言えます。揮発酸の大嫌いな noisyでさえ、
「・・そうそう・・こんな風に仕上げてくれれば問題無いんだよ・・」
と思わせるものになっています。
このピニョーリは、何と「ピニョーロ種100%」です。栽培が難しい葡萄で、しかも他の品種よりもタニック(種の割合が多い)に仕上がるので、熟成に時間が掛かります。
また果皮が厚い葡萄では無く、エレガントさと官能さに掛けてはピノ・ノワールにも匹敵するでしょう。しかし、ピノ・ノワールとは全く違う官能さでも有り、熟したピニョーロを飲めるというのはとても贅沢なこと・・と考えています。昔、ジローラモ・ドリゴのピニョーロを扱っていましたが、熟すと本当に素晴らしかったです。
今回は数が決められており、取りあえずテイスティングは数を減らさないために保留しています。もし余るようなら久しぶりに飲んでみたいな・・と思っています。
希少なピニョーロ種、しかもビオディナミコ、さらにはラディコンの作・・と言うことで、飲んでみたい方も多いかと思います。ラディコン・グラスで飲んでみたいですよね~・・是非ご検討くださいませ。
■ N.V. Bicchiere Radikon Rogaska (Bicchiere x 2)
ビッキエーレ ラディコン (ロガスカ社製) 2個セット
【ちまたでは大人気らしいラディコン・グラスを!・・まさか、グラスだけ買ってラディコン買わないってことは無いだろうと信じてますよ!】
とてもリーズナブルで扱いやすい大きさ、しかも「口がキュッと締まって香りを逃さない」形状をしていますね~。巷じゃ大流行しているようですが、noisyが買おうとすると、いつも締め切りが過ぎていて購入できないんですよね~。ノンビリしてるからか何なのか・・判りませんが。
ようやく購入できたし、
「さて・・と。じゃ、どこかに詳細データは無いものかな~?オータの社長さんもデータ持ってないだろうしな~・・」
と、ネットを探しても全くデータが出てないのね。
「・・・販売してるのに、大きさすら測らんのかい!」
と、自分のことは思いっきり棚に上げてましたが・・仕方が無いので、グラスに水を入れたり、メジャーで測ったりしましたよ。
なので、
「このグラスの詳細データが出てるのはnoisyのページのパクリ!」
と思っていただいて構いません・・はい。・・まぁ、noisyが探しきれてないのかもしれないので、クレームなどは言いませんが~!
グラスの高さは約205ミリです。一般の、大きめのグラスとほぼ同じか、僅かに小さいです。
ボウルの口径・・・口を付けるところですね・・鼻も入るかな・・・(^^・・67ミリです。ボウル自体の高さは約100ミリ、ボウルの最大直径が約103ミリほどです。なので、脚と皿の長さが約105ミリですね。皿の直径は80ミリです。
口いっぱいに入れると470CC入ります。シッカリと・・2カップと1/3カップ・・水を入れました~!最大径の少し下・・・、ワインを普通に注ぐと1/7~1/6ボトル位なので、お店でグラス売りするのにも良いですね。・・ただ、こんなグラスを使わせてくれるお店は少ないでしょうけど!
まや、今回は、「ネーロ」のグラスもあります。形は普通のビッキエーリと同じです。色や濁りに感覚を左右されないように、真っ黒になってます。これも・・面白いですね。
因みに、ラディコンがスロヴェニアのロガスカ社に頼んで作ってもらってる・・ラディコン用の手吹きグラスです。マウスブローですね。しかも、クリスタル製ですが、鉛の使用量を抑えているようです。とても安心なグラス・・ということですし、割れにくいともっぱらの噂です。(本当かな~?)
なお申し訳有りませんが、手吹き・マウスブローのクリスタルグラスですので、
「危険ではない小さな気泡やわずかな凹凸」
につきましては、保証無しとさせていただきます。ご注文いただいた場合はご了承いただいたものとさせていただきますのでよろしくお願いいたしますね。口のチップ、割れなどには注意して検品しますので、ほとんど大丈夫かと思いますが、限定数なので出荷日が遅いご注文の方は、弾いたグラスがあると不足する場合も考えられます。その際はご返金申し上げますのでご容赦下さい。(弾いた場合には2個セットが1個に成る場合も有り得ます。その際は1個分は半分の価格です。どうぞご理解くださいませ。)
使いやすく、リーズナブルなクリスタルグラス、いかがでしょうか?・・もちろんですが、同時ご案内のラディコンのワインもよろしくお願いしますよ。信じてますからね~!で、ご注文は2個単位ですのでお間違いの無きようお願いしますね。お奨めのグラスです!
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