● モルゴンの主・・・そう言っても、もう良いでしょう。ジャン・フォワイヤール(ジャン・フォイヤール)はそれだけの存在感の有る素晴らしいクリュ・ボジョレーを造っています。ガメイだぁ、ピノだと、そんなものは土地に合うかどうかだけだよと・・・当たり前のことを優しく教えてくれるワインです。

■ミレジム情報 当主ジャン・フォワヤールのコメント
2013年は、最終的には状態の良いブドウを収穫できたが、ミレジム的には難しい年だった。春は気温が上がらず雨の多い天候が続き、開花のスタートが例年よりも 3 週間遅れた上に時期も長くまばらだった。また、湿気が高かったためベト病の心配が常にあり、ボルドー液の散布もいつも以上に回数が多かった。7 月後半から天候が回復し、遅れていた成長を幾分取り戻したが、9 月に入り再び涼しく不安定な天候に逆戻り。ブドウの糖度がなかなか上がらず、12%を超える完熟したブドウを収穫するのに例年よりも 2 週間以上多く待たなくてはならなかった。
2014年は、2013年同様に難しい年だった。スタートは全て順調で、開花も例年より 3 週間も早く、雨が降らないことが少し心配なくらい天気に恵まれていた。だが、7 月に入り一転、気温も低く 1 日おきに雨が降るような不安定な天候が 8 月終わりまで続いた。夏らしい日がほとんどなく、ブドウの成長にもブレーキがかかり、毎日がベト病対策に追われる日々だった。このまま行くとブドウが未熟のまま収穫に入らざるを得ないと半ば絶望的だったが、9 月に入り再び天気が戻ってきた。夏が遅れたようにやって来て、ブレーキのかかったブドウも全てみごとに熟し、最終的に傷のないきれいなブドウを収穫することができた!
■「ヨシ」のつ・ぶ・や・き
今年もジャンの収穫に参加した!2016年は、コルスレットとフルーリーに雹の甚大な被害があったが、モルゴン全体としては 2010年のようなバランス良いワインとなりそうだ!
ところで、今回の収穫参加でジャンが新しくカーヴを建設していることが判明!収穫時の朝は暗かったので気づかなかったが、収穫から帰ってきた後、ジャンのカーヴの隣に目をやると、建設途中のどでかい新カーヴがあるではないか!ジャン曰く、今のカーヴは醸造所としては全く問題ないが、熟成カーヴとしては地下が狭く作業の効率がものすごく悪いとのことで、作業効率の良いカーヴを新たに建設することにしたそうだ。来年から正式に稼働する予定の新設カーヴの広さは小学校の体育館並みで、その中でも特筆すべきことは、地下に 100m2ほどの個人用のワインストック場を設けることだ!ストックのスペースを設けたジャンはこれから将来に向けて毎年 600 本以上のワインを確保する予定だ!すでにレジェンドとなっている彼の古酒がベストのコンディションで長年熟成されていくと思うと、ロマンを感じずにはいられない・・嗚呼、飲ませて欲しい~!!
(2016.9.29.のドメーヌ突撃訪問より)
Jean FOILLARD (ジャン・フォワヤール)
生産地
マコンからリヨンへ南下する途中、右手に大小起伏のある山々の連なる光景が一面に広がる。ボジョレーの街ベルヴィルから西へ6kmほど緩やかに登りきったところに、クリュ・ボジョレーのひとつであるモルゴンの産地ヴィリエ・モルゴン村がある。その村の中心地から少し外れたところにジャン・フォイヤールのドメーヌがある。
畑の総面積は11ha。そのうちの6haはクリュ・ボジョレーの畑で、モルゴンの中でもとりわけ評価の高い区画である「コート・ド・ピィ(Cote
de Py )」とその近辺に持つ。その他の畑もちょうどモルゴンとボジョレヴィラージュを挟む境界付近に点在し、クリュ・ボジョレー、ボジョレー共にテロワール的には非常に恵まれた環境下でブドウを栽培している。気候はコンチネンタルで、夏はたいへん暑く冬はたいへん寒い。東西南北に広がる丘陵地帯によって、冷たい風や多量の雨からブドウ畑が守られている。
歴史
現オーナーであるジャン・フォイヤールは、以前はワインの瓶詰め会社で働いていた。当時、仕事で瓶詰め設備のない小さなワイナリーをまわる機会の多かった彼は、マルセル・ラピエール、ギイ・ブルトン、イヴォン・メトラ等、現在活躍する自然派ワインの生産者と深く知り合い、次第に彼らのワインづくりに興味を抱くようになる。特にマルセル・ラピエールに影響を受けたという彼は、ジュール・ショーヴェの本を片手に、マルセルのカーヴに足繁く通いながら独学でワインの醸造を勉強した。1981年、彼の義父が老年により畑仕事を辞めたのをきっかけに、畑を譲り受け本格的にワインづくりをスタートする。現在ではマルセル・ラピエールに次ぐボジョレー自然派ワインの代表格となっている。
生産者
現在、ジャン・フォイヤールは11haの畑を4人で管理している。ブドウの品種は、ガメイのみで、樹齢は27~70年。畑は硫黄とボルドー液散布のみで、100%ビオロジック。とにかくブドウの質にこだわり、収穫時の選果は粒レベルで傷んだブドウは一切入れない。低温でのマセラシオンで、じっくり時間をかけた仕込みから出来上がるワインはまさに上品の一言。彼のつくり出す果実味豊かでエレガントなワインは、自然派ワインの愛好家以外の人たちからも評価が高く、ワインガイド「ル・クラスマン」を始めさまざまなガイドで取り上げられている。
ジャン・フォイヤールの+α情報
<もっと知りたい畑のこと>
土壌:サーブル・カリケール
総面積:11ヘクタール
品種:ガメイ、シャルドネ(買ブドウ)
樹齢:27~70年(シャルドネは20年平均)
剪定方法:ゴブレ
生産量:50hl(1ヘクタールあたり)
収穫方法:収穫者15人前後でケースを使った手摘み。畑で粒レベルの選果
ビオの認証:なし
<もっと知りたい醸造のこと>
醸造方法:赤はマセラシオン・カルボニック、白はトラディショナル。 赤は、ブドウを畑で選果後、房のままセメントタンクへ。その前にタンク内に「ピエ・ド・キューヴ」と呼ばれるすでに先に熟したブドウを敷いて醗酵を促し、その上に収穫したブドウを入れていく。いったんキューヴの温度を7~8℃まで下げて、低温マセラシオンを施す。この間に二酸化炭素をキューヴ内に加え充満させておく。タンクを密閉のまま発酵・浸漬期間は23日間。ルモンタージュ、ピジャージュは一切なし。垂直プレス機で時間をかけてプレスをした後、フリーランとアッサンブラージュ。古樽または大樽(フードル)、もしくはセメントタンクに移し3~8ヶ月の熟成。
白は、畑での選果後、房のまま垂直プレスで4時間かけて圧搾。プレス後、ジュースをイノックスタンクに移し、温度14℃~18℃での低温発酵で7ヶ月の醗酵熟成。澱引き後1ヶ月の清澄を経て瓶詰め。
酵母:自然酵母
発酵期間:セメントタンクで23日間
熟成方法:古樽、フードル、イノックスタンクまたはセメントタンク(モルゴンはセメントタンクで3~4ヶ月、モルゴン・コルスレットは古樽で7ヶ月、モルゴン・コート・ド・ピィは古樽50%フードル50%で8ヶ月、モルゴン・コート・ド・ピィ・ヴィエーユ・ヴィーニュは古樽で8ヶ月の熟成)
SO2添加:瓶詰め中に極微量
熟成樽:2~5年樽
フィルター:なし、白はメンブランシート
ちょっと一言、独り言
初めてジャン・フォイヤールのワインを知ったのは2年前、ロワールのドメーヌで剪定作業を1週間だけ手伝いに行った時だった。2日目の夜に出してもらったワイン、あまりにも美味しくてそのワインの名前だけなぐり書きしたメモ帳が今でも残っている。そのメモには Py だけしか書かれていないが、それがまさにジャン・フォイヤールのMorgon Cote de Py だったのである。以後は、自然派ワインのサロンがある度に、彼のブースで顔を合わせ試飲をさせてもらい、その度に一人で感動していたが、今回のように実際に彼のドメーヌに赴いてじっくり話しをしたのは初めてだった。
彼の印象は、見た目の仏頂面とは正反対に、性格は明るく、ワイン好きのイイおっちゃんという感じだ。「昨日の飲み過ぎたお酒がまだ残っていて頭がボーとしているんだ」と言いながら、さっそく封の切られていないモルゴンを開けて、自分にも私にもグラスなみなみに注いで朝から迎酒!私はこれからジャンのワインの試飲と午後から別のドメーヌ訪問が控えていたので、注がれた一杯をゆっくり口にしながら話しを進めていったが、彼は話しの間に軽く一本を空けてしまった!確かにジャンのワインはどれも美味しいので、普通に一本くらいは簡単に空いてしまいそうだが・・・でも、これから畑とカーヴを見に行かなければならないし、いきなりのハイペースで大丈夫なのだろうか?
そんな心配はよそに、彼は酒の勢いで多少明るくなっただけで、畑案内とカーヴ説明はしっかりこなしてくれた。さすが大モノは違う!ちなみに彼にプライベートの趣味を聞いたところ「飲むこと!」と間髪入れずに応えてくれたので、相当ワインが好きなのだろう。
彼は、ジュール・ショーヴェやマルセルラピエールのワイン哲学から大きな影響を受けているが、実際に醸造学校等で学んだことはないという。彼のコンセプトはワインらしいワインをつくるのではなく、ピュアなブドウをそのまま醗酵させたお酒をつくることで、低温でマセレーションすること以外は技術的にほとんど人の手をかけない。かの Bettane&Desseauve の Le Classement ではジャン・フォワヤールのワインを「全ての要素が素晴らしく融和されて、みごとなバランスを保ちながらも、後味に若々しいタンニンを感じる、誰にもまねできない彼独特の秘法が隠されている」と絶賛する。彼には天性の才能があるのだろうか。
ジャンはまた、当然ながらボジョレーヌーボーも生産する。彼のヌーボーの特徴は長いマセレーション。ヌーボーは解禁日が決まっているため、実際多くのワイナリーは、解禁日に遅れないようマセレーションの期間を短くしたり、発酵温度を高めに設定し発酵をスムーズに終わらせるようなリスク回避を行なっている。一方で、彼のヌーボーはそのような流れに逆行するかのように、自然酵母、低温長期浸漬と解禁日ぎりぎりのせめぎ合いで少しでも品質の向上を図る努力をしている。
「ボジョレーヌーボーが、世界的にある種の収穫祭的な要素で盛り上がるのは大いに結構だが、本当にしっかりつくったボジョレーは、ブルゴーニュのグランクリュに匹敵するくらいのポテンシャルがある」
と言い切る彼は、ヌーボーがたんなるお祭り的なキーワードではなく、常にクリュ・ボジョレーの試金石となる質の高いものでなくてはならないと肝に銘じている。 品質よりも商業主義に走りがちなボジョレー生産者に一石を投じる彼の素晴らしい渾身の力を込めたキュヴェのラインナップをぜひお試しあれ!
【到着時は少し硬かったのでご案内しなかったワインです!・・そろそろ良いんじゃないかと!】---以前のレヴューを使用しています。

数あるモルゴンのワインの中でも凝縮したエキスの味わいからの見事な果実の味わいが素晴らしい、ジャン・フォワイヤールの銘品、コート・デュ・ピィです。
もう随分前に届いていたんですが、キュヴェ π(キュヴェ3.14)は滅茶苦茶美味しかったものの、こちらのノーマルは少し硬かったので、同じく硬かったコルスレットなどと一緒に仕舞い込んで・・忘れていました。(そんなのが100アイテム位あるので・・いい加減にしないと・・)
ですので、今回は新たにチェックはしておらず、単に、
「そろそろ良いんじゃないのかな・・」
と言う「感」だけでご案内しています。
何時間も探してようやく数ショットだけ見つかったのがこの「コート・デュ・ピィ2015」だけ・・と言う有様でして、フルーリー2015、モルゴン・キュヴェ・コルスレット2015も飲んでいるはずなんですが写真を探し出せずにいます。
ですので、
「この左の写真はリリース直後のテイスティング時のもの」
です。
見事に・・まだ落ち着いてない感がバリバリに出ちゃってる写真ですね。しかも硬そうです。赤い果実が白っぽいミネラリティに抑え込まれている風なニュアンスですが、
「今はもっと落ち着いていて、エッジに僅かにオレンジが入り始めた頃」
じゃないかと想像します。
もしそうなっていれば、熟したモルゴンが放つ「艶っぽさ」もグラスから相当上がって来るんじゃないかと思うんですね。是非品温を調整しながら飲んでみていただきたいと思います。特に、長いセラーリングによる価格調整はしていないので、
「健康的でグレートな2015年!」
のこのワイン、お買い得だと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【はっきり言って・・・・とんでも無い化け物ワインです!沢山の果実のミルフィーユ!最高の出来映えです!絶対飲むべし!】
これは本当に素晴らしいです!凄いピュアさ!清冽な水の余韻!自然な膨らみ・・じわっと押し寄せ、徐々に浸透してくる波状のエキスの旨み!・・・そこからの高質なベリー!ドライなのに甘く、水のように流れて・・帰ってきます。今飲んでも最高に美味しい!飲んでみてください!3.14(π)のコラムにもこのコート・デュ・ピィ2014については記載していますので是非ご覧ください。超お奨めです!
以下は以前のコメントです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【マルセル・ラピエールが嫉妬?!ここの争いは、我々の楽しみとなるでしょう!必飲アイテム!】
一時やる気を無くしていた、と伝えられていたジャン・フォワイヤールですが、この5年ほどの間には完全に復帰し、難しかったはずの2007年、またとんでもなく美しいモルゴンを造り出しました。・・・まあ、呆れるほど美しいです。
まず、ガメイだピノだと、好みは有るかもしれませんが、そんなものはまるで些細なことだと、改めて認識されるに違い有りません。それほどまでにピュアでミネラリティが高く、美しいのです。
話は変わりますが、noisy の品揃えは大幅に偏っています。・・・まあ、そりゃあそうです。気に入らないと売らないんですから・・・。
「あ、このアペラシオンのワインが無いから揃えなくちゃ・・・」
という感覚が全くの「ゼロ」です。ですので、マルセル・ラピエールも今まで気に入らないから、いかに大御所で有っても扱わなかった訳です。
「モルゴンばっかり集めてどうすんの?」
みたいな声も聞こえてきますが、もしそれがショップ仲間だったら、
「反対にじゃあ美味しくないワインを集めてどうすんのよ?」
と言ってやりたいところです。
ラピエールも嫉妬しているとささやかれているほど、ジャンの畑は恵まれていると言われます。的確なビジョンを持った才能ある若者がやる気を出すと、こんなに美しいワインが生まれるんだとご理解ください。余り数は有りませんのでぜひお早めにご手配ください。マルセル・ラピエールの、キュヴェ・マルセル・ラピエールとの比較も、こりゃあ楽しいです。お奨めします!
【到着時は少し硬かったのでご案内しなかったワインです!・・そろそろ良いんじゃないかと!】

数あるモルゴンのワインの中でも凝縮したエキスの味わいからの見事な果実の味わいが素晴らしい、ジャン・フォワイヤールの銘品、コート・デュ・ピィです。
もう随分前に届いていたんですが、キュヴェ π(キュヴェ3.14)は滅茶苦茶美味しかったものの、こちらのノーマルは少し硬かったので、同じく硬かったコルスレットなどと一緒に仕舞い込んで・・忘れていました。(そんなのが100アイテム位あるので・・いい加減にしないと・・)
ですので、今回は新たにチェックはしておらず、単に、
「そろそろ良いんじゃないのかな・・」
と言う「感」だけでご案内しています。
何時間も探してようやく数ショットだけ見つかったのがこの「コート・デュ・ピィ2015」だけ・・と言う有様でして、フルーリー2015、モルゴン・キュヴェ・コルスレット2015も飲んでいるはずなんですが写真を探し出せずにいます。
ですので、
「この左の写真はリリース直後のテイスティング時のもの」
です。
見事に・・まだ落ち着いてない感がバリバリに出ちゃってる写真ですね。しかも硬そうです。赤い果実が白っぽいミネラリティに抑え込まれている風なニュアンスですが、
「今はもっと落ち着いていて、エッジに僅かにオレンジが入り始めた頃」
じゃないかと想像します。
もしそうなっていれば、熟したモルゴンが放つ「艶っぽさ」もグラスから相当上がって来るんじゃないかと思うんですね。是非品温を調整しながら飲んでみていただきたいと思います。特に、長いセラーリングによる価格調整はしていないので、
「健康的でグレートな2015年!」
のこのワイン、お買い得だと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【はっきり言って・・・・とんでも無い化け物ワインです!沢山の果実のミルフィーユ!最高の出来映えです!絶対飲むべし!】
これは本当に素晴らしいです!凄いピュアさ!清冽な水の余韻!自然な膨らみ・・じわっと押し寄せ、徐々に浸透してくる波状のエキスの旨み!・・・そこからの高質なベリー!ドライなのに甘く、水のように流れて・・帰ってきます。今飲んでも最高に美味しい!飲んでみてください!3.14(π)のコラムにもこのコート・デュ・ピィ2014については記載していますので是非ご覧ください。超お奨めです!
以下は以前のコメントです。
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【マルセル・ラピエールが嫉妬?!ここの争いは、我々の楽しみとなるでしょう!必飲アイテム!】
一時やる気を無くしていた、と伝えられていたジャン・フォワイヤールですが、この5年ほどの間には完全に復帰し、難しかったはずの2007年、またとんでもなく美しいモルゴンを造り出しました。・・・まあ、呆れるほど美しいです。
まず、ガメイだピノだと、好みは有るかもしれませんが、そんなものはまるで些細なことだと、改めて認識されるに違い有りません。それほどまでにピュアでミネラリティが高く、美しいのです。
話は変わりますが、noisy の品揃えは大幅に偏っています。・・・まあ、そりゃあそうです。気に入らないと売らないんですから・・・。
「あ、このアペラシオンのワインが無いから揃えなくちゃ・・・」
という感覚が全くの「ゼロ」です。ですので、マルセル・ラピエールも今まで気に入らないから、いかに大御所で有っても扱わなかった訳です。
「モルゴンばっかり集めてどうすんの?」
みたいな声も聞こえてきますが、もしそれがショップ仲間だったら、
「反対にじゃあ美味しくないワインを集めてどうすんのよ?」
と言ってやりたいところです。
ラピエールも嫉妬しているとささやかれているほど、ジャンの畑は恵まれていると言われます。的確なビジョンを持った才能ある若者がやる気を出すと、こんなに美しいワインが生まれるんだとご理解ください。余り数は有りませんのでぜひお早めにご手配ください。マルセル・ラピエールの、キュヴェ・マルセル・ラピエールとの比較も、こりゃあ楽しいです。お奨めします!
【バランスの良いコート・デュ・ピィより、むしろポテンシャルは高いかもしれないのがこのコルスレット!】
すみません・・撮ったはずの写真が見当たらない・・そりゃぁ4~5年も経過してしまえば、数万枚はある撮りためた写真の中から探すのは、相当に困難なことは誰にでも容易に判るはずなんですね・・なので諦めました。無くてすみません。
コート・デュ・ピィ(ノーマル)が硬かったので、同時期には飲んでないんですね。3~6カ月後に飲んでいるはずなんですよ。ポテンシャルはしっかり覚えています。
「・・こうやって飲んでみるとコルスレットって下手をするとノーマルのピィよりポテンシャルはあるかも・・」
などと思ったのを覚えています。
ただし・・モルゴンって硬いと・・特にフォワイヤールはミネラリティが結構に多いので、中盤以降・・「じ~~ん」と舌に残る鉄?・・マンガン?・・みたいなニュアンスがするんですよね。なので、
「コート・デュ・ピィとのお蔵入りを決定!」
したはずなんですね。フルーリーはもっと高域が賑やかで細身・・で硬かったですしね。
と言う訳で、すみません、写真は無いですが、そろそろ美味しくなってきているはずです。ご検討いただけましたら幸いです。

と書いていたんですが・・
「見つけました!」
いや~・・大変でした!・・2017年12月17日 0:24:21 と言う写真のデータでしたね・・やはり5年弱ほど寝かせてしまったようです。
どうです?明るい赤が貴重のコート・デュ・ピィに対し、結構に黒っぽいの多めに差し込んでいる感じのコルスレットじゃ・・無いかと思うんですね。直近で飲んでいないのでコメントはしませんが、そろそろ・・いかがでしょうか。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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数が無く、飲めていませんので以前のコメントを掲載しています。
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【はっきり言って・・・・とんでも無い化け物ワインです!沢山の果実のミルフィーユ!】
2005年のコート・ド・ピィを飲まれた方は、ガメイの味わいの深さに驚かれたことでしょう。そして、これなら間違いなく長く熟成するし、将来の甘美な姿をも想像しえたでしょう。
で、2006年のジャン・フォワイヤールは・・・、一体どうしちゃったんでしょうか・・・。人間的にも大きく成長したんじゃないかと思えるほど、ピュアで凝縮した味わいを、どちらのキュヴェにも感じさせてくれました。
もし、これがガメイの本当の味わいだとすると、これは大変なことになります。今までの意識を変えて行かなくてはいけません。何しろ「くしゃっ」と凝縮した美しい果実が、本当に積層しているんです・・・。
まず現状でのnoisyの一押しです(2つしかキュヴェがないが・・)。物凄く凝縮しているが、ジャンのモルゴンの良い部分と言えるのが、
「濃い と 凝縮 は全く別」
と言う事です。
そう、凝縮はしているが濃い訳じゃ無いんです。ですので、とてもすっきりしているんです。まるで上質のピノ・ノアールのように・・です。ですので、ベ
リーそのものを積層させたニュアンスを楽しめるんですね。中盤から余韻、後口まで、実に美しい表現をしてくれます。でも飲まれるタイミングによっては、少
しずつ硬くなる傾向があるかもしれません。
樹齢が上がってくるにしたがって、ジャンのモルゴンからは目が離せない状況になってくるでしょう。ある意味化け物ワインです。是非とも飲んでみてください。お奨めします!
【中域がふっくらしているモルゴンに対し、フラワリーに高域に伸びて行くアロマと中域のスタイリッシュさが特徴のフルーリー!・・完熟すると結構に爆発的な香りがするはずです!】
やっぱり写真が見当たりませんで・・すみません。(あ、何とか2アイテムは見つけ出しましたが・・) 適度な重量感があるモルゴンに対し、もっと軽めで伸びが良いのが特徴ですよね。若い時期の美味しさを追求してしまうと甘みを残すような造りになってしまい、結果として「台無し」になってしまう、ある意味造りが難しいワインなのかもしれません。
軽めのものは軽めだから良いので有って、そこ重量感を出したいとか・・はダメなんですね。軽いから早飲みに仕上げたい・・などと思っても結局は上手く行かない。スタンスとしては、やはりユベール・ラミーのようなアプローチが良いのかな?と思っています。
そう言う意味ではさすがもはやモルゴンの品質的なトップ生産者であるジャン・フォワーヤールのフルーリーは優秀です。2015年ものも・・多分リリースされて半年後ほどにテイスティングして、
「まぁまぁ・・行けるか?」
と言う硬さのレベルだったと記憶しています。飲めない訳じゃ無いがちょっと硬い・・と言う判断です。
なので、
「どうせコート・デュ・ピィもコルスレットもお蔵入りだし・・」
と言うことで、そのまま仕舞い込んだはずです。何かと忙しかったのもあるかもしれません。
リリースから5年弱、経過していますので、
「こちらもそろそろ行けるはず!」
かと思います。ご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【「透明なガラスの花瓶に刺したやや淡い色の美しい花束」!モルゴンよりもエレガントで透明感が素晴らしいです!】
10個あるクリュ・ボージョレのひとつ、フルーリーです。ジャンはどうしてもこのクリュを造りたかったそうです。フルーリーの名前の通り・・ですが、フルール(花)のニュアンスがエレガントに香るワインで、ややブルゴーニュ的なモルゴンと比較するとやや軽めながら、繊細で細やかな表現の有る素晴らしいガメになります。
そんな対照的な味わいですからジャンも欲しかったんでしょうね。若くても新鮮な果実のアロマとやや引き締まったボディで、比較的スッキリと美味しく飲めるんですが、このフルーリーは2~3年でかなり激変・・香水のような香りに変貌する・・場合が多いと思います。超熟なモルゴンに対し、比較的早く熟しますので、飲んでいての変化も大きく楽しいワインなんですね。
到着して時間をさほど置けずのテイスティングになりましたので、僅かに濁りの見える写真になっているかな?と思いますが、同時期にテイスティングした「モルゴン・レ・シャルム・キュヴェ・エポニム」ほどの白っぽく細かい濁りにはなっていないように、
「透明感のあるミネラリティ」
が特徴でしょう。モルゴンの方にはやや白っぽさがベースに赤や黒、紫が乗っているように思いますが、こちらは「透明」なミネラリティがベースです。
かなりエキシーな味わいで、無駄な贅肉の無い、ややタイトな感じです。そこをグイグイと押し分けて入って行くと、奥に花っぽい・・やや軽めの淡い色合いのフラワリーさが感じられます。非常に繊細で粒子が細かい感じです。やや硬い状況ですが、それでも30分ほどしますと、先ほどまで「奥にあった花束」が少しずつ前面に向かってきているのが判ります。
何もしなくても嫌味なくどんどん押して来る「コート・デュ・ピィ」に対するととてもエレガントです。そういう意味では、キュヴェ・エポニムにも似たニュアンスが有りますが、そちらは結構金属的な・・と言うか、鉄に近い金属由来のミネラリティが多いです。こちらはもっとツヤッツヤな透明感が有りますので、
「透明なガラスの花瓶に刺したやや淡い色の美しい花束」
と言えるでしょうか。とても素晴らしいです。
皆さんはどうしても、「ピノ・ノワールが飲みたい!」らしいので、中々クリュ・ボジョレーまで手を伸ばしてくれないんですが、ジャン・フォワイヤール(フォイヤール)のモルゴンもフルーリーも絶品ですので、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。最も、
「ジャンのボージョレ・ヌーボーを飲んだらことのほか・・旨かった!」
と経験済みの方も多いかと思います。是非ご検討くださいませ!お勧めします!
【はっきり言って・・・・とんでも無い化け物ワインです!沢山の果実のミルフィーユ!最高の出来映えです!絶対飲むべし!】

これは本当に素晴らしいです!凄いピュアさ!清冽な水の余韻!自然な膨らみ・・じわっと押し寄せ、徐々に浸透してくる波状のエキスの旨み!・・・そこからの高質なベリー!ドライなのに甘く、水のように流れて・・帰ってきます。今飲んでも最高に美味しい!飲んでみてください!3.14(π)のコラムにもこのコート・デュ・ピィ2014については記載していますので是非ご覧ください。超お奨めです!
以下は以前のコメントです。
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【マルセル・ラピエールが嫉妬?!ここの争いは、我々の楽しみとなるでしょう!必飲アイテム!】
一時やる気を無くしていた、と伝えられていたジャン・フォワイヤールですが、この5年ほどの間には完全に復帰し、難しかったはずの2007年、またとんでもなく美しいモルゴンを造り出しました。・・・まあ、呆れるほど美しいです。
まず、ガメイだピノだと、好みは有るかもしれませんが、そんなものはまるで些細なことだと、改めて認識されるに違い有りません。それほどまでにピュアでミネラリティが高く、美しいのです。
話は変わりますが、noisy の品揃えは大幅に偏っています。・・・まあ、そりゃあそうです。気に入らないと売らないんですから・・・。
「あ、このアペラシオンのワインが無いから揃えなくちゃ・・・」
という感覚が全くの「ゼロ」です。ですので、マルセル・ラピエールも今まで気に入らないから、いかに大御所で有っても扱わなかった訳です。
「モルゴンばっかり集めてどうすんの?」
みたいな声も聞こえてきますが、もしそれがショップ仲間だったら、
「反対にじゃあ美味しくないワインを集めてどうすんのよ?」
と言ってやりたいところです。
ラピエールも嫉妬しているとささやかれているほど、ジャンの畑は恵まれていると言われます。的確なビジョンを持った才能ある若者がやる気を出すと、こんなに美しいワインが生まれるんだとご理解ください。余り数は有りませんのでぜひお早めにご手配ください。マルセル・ラピエールの、キュヴェ・マルセル・ラピエールとの比較も、こりゃあ楽しいです。お奨めします!
【コート・デュ・ピィの重厚さとは違うエレガントな面を表現するレ・シャルム・キュヴェ・エポニムです!】---こちらは何と2013年のレ・シャルム・エポニム!・・出て来ました!希少です。
以前のご紹介時のままですみません。6本残ってました・・どうなっちゃってますでしょ!
---

垢抜けたデザインで登場したモルゴン・レ・シャルム・キュヴェ・エポニムです。ヴィンテージは違いますが、2014年のコート・デュ・ピィの、濃密・・と言ってしまえば少し違うような気もしますが、幾層にも重なったややジャミーなベリーのニュアンスともだいぶ異なる印象を受けるレ・シャルム・キュヴェ・エポニム2013年です。エキゾチックなアロマは似ていますが、
「しっかり・・波状にベリーが押して来るコート・デュ・ピィ」
に対し、
「ブルゴーニュのピノ・ノワールのようなエキス系ワインが持つ穏やかなエレガンス、一体感を表現」
しているのがレ・シャルム・キュヴェ・エポニムと言えるでしょう。
安易な言い方をしてしまうと、出来の良いジュヴレ=シャンベルタンのような、複雑なミネラリティからの表情にしっかり起伏を持ち、飲み人の感性を揺らしつつ楽しませてくれるのがコート・デュ・ピィ・・。一方、シャンボール=ミュジニーのようにやや軽めの石灰系のミネラリティがテカテカ、ツルツルと滑らかでエレガントに入射しつつ、瑞々しく美しい要素の中を飲み人が自身で探って行くと、とても細やかな複雑さが顔を出すレ・シャルム・キュヴェ・エポニム・・と言うような違いかと思います。
いずれにしてもとても繊細な質ですので、現時点では細やかな澱をしっかり下げた方が、このワインの理解が深まるかと思います。まぁ・・言ってしまえばナーバスなタイプなんですが、ちゃんと扱ってあげると、その繊細さの光り具合が物凄い!・・と言うことになるんですね。
その辺は写真を見ていただくとお判りかもしれません。店から家に持ち帰り、すぐに抜栓してグラスに注ぎ写真を撮っていますので、
「僅かに不透明な感じ」
が判るかと・・思います。特に2014年のコート・ド・ピィの透明感とは感じがちょっと違うでしょ?・・そうなんですよね。こんなところからも、
「白っぽいミネラリティ」
が想像できるかと思いますし、
「非常に細かい・・目に見えないような澱」
の存在が判ると思います。
到着しましたら少し立てておいていただき、しっかり澱を落としてお召し上がりください。コート・デュ・ピィの波のように押し寄せるエキスも本当に旨いんですが、この繊細系のモルゴンが持つ、モルゴンとしての複雑性も保ちつつの繊細さ・エレガンスが素晴らしいです。お勧めします!ぜひ飲んでみてください!
【「透明なガラスの花瓶に刺したやや淡い色の美しい花束」!モルゴンよりもエレガントで透明感が素晴らしいです!】

10個あるクリュ・ボージョレのひとつ、フルーリーです。ジャンはどうしてもこのクリュを造りたかったそうです。フルーリーの名前の通り・・ですが、フルール(花)のニュアンスがエレガントに香るワインで、ややブルゴーニュ的なモルゴンと比較するとやや軽めながら、繊細で細やかな表現の有る素晴らしいガメになります。
そんな対照的な味わいですからジャンも欲しかったんでしょうね。若くても新鮮な果実のアロマとやや引き締まったボディで、比較的スッキリと美味しく飲めるんですが、このフルーリーは2~3年でかなり激変・・香水のような香りに変貌する・・場合が多いと思います。超熟なモルゴンに対し、比較的早く熟しますので、飲んでいての変化も大きく楽しいワインなんですね。
到着して時間をさほど置けずのテイスティングになりましたので、僅かに濁りの見える写真になっているかな?と思いますが、同時期にテイスティングした「モルゴン・レ・シャルム・キュヴェ・エポニム」ほどの白っぽく細かい濁りにはなっていないように、
「透明感のあるミネラリティ」
が特徴でしょう。モルゴンの方にはやや白っぽさがベースに赤や黒、紫が乗っているように思いますが、こちらは「透明」なミネラリティがベースです。
かなりエキシーな味わいで、無駄な贅肉の無い、ややタイトな感じです。そこをグイグイと押し分けて入って行くと、奥に花っぽい・・やや軽めの淡い色合いのフラワリーさが感じられます。非常に繊細で粒子が細かい感じです。やや硬い状況ですが、それでも30分ほどしますと、先ほどまで「奥にあった花束」が少しずつ前面に向かってきているのが判ります。
何もしなくても嫌味なくどんどん押して来る「コート・デュ・ピィ」に対するととてもエレガントです。そういう意味では、キュヴェ・エポニムにも似たニュアンスが有りますが、そちらは結構金属的な・・と言うか、鉄に近い金属由来のミネラリティが多いです。こちらはもっとツヤッツヤな透明感が有りますので、
「透明なガラスの花瓶に刺したやや淡い色の美しい花束」
と言えるでしょうか。とても素晴らしいです。
皆さんはどうしても、「ピノ・ノワールが飲みたい!」らしいので、中々クリュ・ボジョレーまで手を伸ばしてくれないんですが、ジャン・フォワイヤール(フォイヤール)のモルゴンもフルーリーも絶品ですので、ぜひ飲んでみて欲しいと思います。最も、
「ジャンのボージョレ・ヌーボーを飲んだらことのほか・・旨かった!」
と経験済みの方も多いかと思います。是非ご検討くださいませ!お勧めします!