ドメーヌ・グラムノン
グラムノン
フランス Domaine Gramenon ローヌ
● グラムノンです。前当主のフィリップが亡くなる以前の、1994~1995年頃のアイテムを最後に扱いを止めてしまって、2012年末に再度ラシーヌさんから入ってきました。
「何でまあグラムノンをまた扱い始めたの?」
とは、聞かれるかと思います。え~・・ラシーヌさんがエージェントになったから・・です。ラシーヌさんにおいては、現在グラムノンは超レアものですので・・・黙っていても届くんです・・ほほほ・・・いや、本当に有り難い事です。でも・・2~3本しかないのは厳しいですが!
「まあ、それは理解できるとしても、何で扱いを止めたの?」
という疑問も出てきますよね。
それは、ちょうど10数年前、グラムノンの品質に疑問を持ったから・・です。もしかしたら、その頃の事情を知っていらっしゃる方もおられるかもしれませんね。酷い品質のグラムノンが蔓延してたんですよ。noisyもお客様から、グラムノンについて何度も問い合わせをいただいていました。
「noisy さんのワインでは無いですが、グラムノンが酷い香りなんです・・」
まあ、そんな感じです。今のビオと同じですよね。その頃は良くは判っちゃいませんでした。
「管理が悪かったんじゃないかな・・」
と云うことでお返事はしていたんですが、新しくエージェントさんになった所ともさして仲が良かった訳でもなく、在庫を売り切ってフェードアウトした・・それが状況です。
ビオディナミのワインも、信頼できるワインショップからでしたら、コンディション良く楽しめる時代になりました。勿論、まともに管理していないショップも沢山有りますので、お客様自身の五感で選択されれば良いと思います。noisyとしましたら、どこぞのショップさんのように、「うちの管理は万全、完全です」などとは絶対に言いませんし書きません。完全な管理など有り得ないと思っているから、もしくはまだ向上できると思っているからです。お客様には飲んでいただいて判断していただければ良いんです。
今回、アイテムの数は多いんですが、それぞれはとても少なくて、とても飲める状況では有りませんでした。それでも久しぶりにシラー100%の「コート・デュ・ローヌ・ルージュ・スィエラ・デュ・スュド」を飲んでみました。(シエラ・デュ・シュッドと書くのが普通なのかもしれません・・へそ曲がりなので・・すみませんね)
ド太いシラー・・・エルミタージュ系かな・・素晴らしいワインでした。これなら行けるな・・と思った次第です。
まあ、皆さんには、グラムノンはさして珍しくないかもしれませんが、ラシーヌさんのは一味も二味も違って感じられるかと思います。是非ご検討いただけますと幸いです。
Domaine Gramenon ドメーヌ・グラムノン 地域:Rhone 造り手:Michele Aubery-Laurent ミッシェル・オベリー・ローラン
ドメーヌ解説: 1979年にフィリップ とミッシェル・ローラン夫妻がMontbrison-Sur-Lez村にある古樹が植わった12haのブドウ畑と古い建物を購入しました。1999年にはAOCVinsobres(コートデュ・ローヌ・ヴィラージュ)に4.5haを購入。ドメーヌを広げます。事故で夫であるPhilippe Laurent氏を失いますが、ミッシェルは1人でワイン造りを続けていくことを決断。2006年には3人の子供の1人Maxime-Francoisがドメーヌに入り、小さなネゴシアン(ブドウを購入し醸造)を始めます。2007年に5.5haの畑をValreasとVinsobresの間にある台地に購入し、現在は26haを所有するドメーヌとなっています。 畑: 標高330m(Montbrison-sur-Lez)~400m(Vinsobres)、コート・デュ・ローヌの南部に位置します。石灰の層の上に形成された粘土石灰質土壌、畑によっては砂利、ガレや砂質の土壌もある。 ブドウ: グルナッシュ(70%)は3~120年、シラー(20%)は10~30年、ヴィオニエ、クレレット、センソー(10%)。栽培密度は3600株/ha~4200株/ha。 栽培: 30年前には‘普通’であったナチュラルな栽培法、ビオロジック。2007年からビオディナミ農法へ移行、2010年に有機栽培の認証所得。 収穫と醸造: 収穫は100%手摘み。自然酵母のみの使用。醸造中の亜硫酸の添加なし。無清澄、ノンフィルター。瓶詰めの際微量の亜硫酸を使用。
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● 2012 Cotes du Rhone Rouge Poignee de Raisins
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・ポワニエ・ド・レザン
【素晴らしくピュアです!】
久しぶりなので、全部テイスティングしたかったんですが、特別なキュヴェは1~3本、その他も多くて8~9本と云う状況でして、とても呑める状況に無く、シラー100%と思われるスィエラ・デュ・スュドとヴィ・オ・ニ・エのテイスティングになってしまいましたことをお詫びいたします。それでも、久しぶりのグラムノンはとても旨かったです。ただ、まるでテクニカルも揃ってないので、販売する方としては結構辛いものが有ります。
先日、リアルのテイスティング終了で余ったボトルを2本ばかり、押し戴いてきました。なんと、グラムノンの最高峰の2本・・ラ・メメとパスカル!
もう・・・幸せな時間でした!・・ラ・メメの優しさとエレガントさに包まれ、パスカルの強さとエネルギーに圧倒されました。まっことピュアそのものの味わいで、ビオに有りがちな「危うさ」など微塵も感じませんでした。ただただ・・・素晴らしいだけでした。
勿論ですが、リアルでは他のキュヴェもテイスティングしましたよ。同じように・・思いっきりのピュアさに弾けんばかりの果実の味わいと、深遠さを湛えたワインでした。グラムノンの素晴らしい醸造と管理には、哲学さえをも感じます。それにラシーヌさんの機微有る輸入と管理ですね。昔扱ったことのあるグラムノンとは異質のものです。是非ともこの素晴らしいグラムノンの味わいに触れてみて欲しいと思います。これほどまでにピュアなのかと・・思われると思います。
コート・デュ・ローヌ・ブラン・ヴィ・オ・ニ・エ は、ヴィオニエ100%の白ですね。もっと北に行くとコンドリューやシャトー・グリエが有ります。ドライに仕上げたグラマラスなヴィオニエで、すこしピノ・グリっぽい白や黄色のスパイス、やや固目ながらもしっかり膨らみ、ヴィオニエらしいビター感の有る長い余韻が有ります。2~6カ月・・・、涼しい季節を迎えた頃には、さらにバランスしてくると予想されます。
コート・デュ・ローヌ・ルージュ・ポワニェ・ド・レザン はグルナッシュ主体のキュヴェのようです。「一握りのぶどう」・・みたいな意味でしょうか。シラー主体のイメージが強いグラムノンの他のワインとは幾分違った、ジューシーでパワフルな味わいです。2012年は飲んでしまいましたが、ア・パスカルにも通じる見事な味わいでした。
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ヴァルレア・レレモンテール は、一足先にAOC昇格したヴァンソーブルの北にある村です。安いですが、どうやらローヌの2012年はかなり良さそうですので・・期待できるでしょう!
コート・デュ・ローヌ・ルージュ・スィエラ・デュ・スュド はグラムノンらしいワイン!2010年ものの印象ですが、「葉巻のアロマやスパイス、後口のビター感、ド太さが、ローヌ北部のシラーとはちょっと違うな・・と云う印象。ジューシーだが高級感、ピュア感に溢れ、完成度も高いです。とても美味しい!」とのことです・・自分の印象ですけどね!
今後、徐々に扱いも増えてゆくかなと思います。素晴らしいワインでした。ご検討ください。
● 2011 Vinsobres la Papesse
ヴァンソーブル・ラ・パペス
【素晴らしくピュアです!】----2013年物のレヴューです。

葉巻のアロマやスパイス、後口のビター感、ド太さが、ローヌ北部のシラーとはちょっと違うな・・と云う印象。ジューシーだが高級感、ピュア感に溢れ、完成度も高いです。とても美味しい!
レ・ローレンティドはおそらくヴァンソーブルのグルナッシュ・・もしくは主体かと思います。ヴァンソーブルは2006年にAOC昇格したコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュで、ラストーよりもさらに北東に位置しています。
ヴァンソーブル・パペスはまさにそのアペラシオンですね。こちらはしっかり飲みました!2012年物はしっかりドライ。甘みが無いのに甘い・・です。残糖の甘さでは無くて、凝縮感の甘さなんですね。それでいて全く嫌味が無くてピュア!さすがにグラムノン!という味わいでした。
サジェスは特別なワイン・・グルナッシュ主体です。。そして、ラ・メメはご存知でしょう。おばあちゃんの葡萄の樹・・と云う意味らしいですが、100年以上の古木の区画から、最上級のワインを造っています。規格はヴァン・ド・フランスですが、グラムノンの看板ワインです。飲ませていただきましたが、実にエレガントなブルゴーニュタイプです。キュヴェ・パスカルの力強さとは対照的でした!
● 2013 Cotes-du-Rhone Rouge Poignee de Raisins
コート=デュ=ローヌ・ルージュ・ポワニエ・ド・レザン
【何と2013年ものが出て来ました!グルナッシュ100%の若飲み用に仕上げたキュヴェですが、ようやっと美味しくなって来た頃だと思います!】
ビオの走りと言っても良い・・存在のグラムノンです。リーズナブルなクラスで樹齢が30年以下のグルナッシュによるキュヴェです。何故か紹介漏れしたまま・・でしたが、当然ながらテイスティングしています。
グラムノンらしいピュアさ満載の元気はつらつタイプですが、7~8年ほど経過してようやっと本領発揮じゃないかと思います。すみません、直前のテイスティングはしていません。
光に透かして見ると、エッジにオレンジが入りますが中心には美しいルビー~ガーネットの芯のある色合いが実に良い感じです。
おそらく「澱」が有りますので、少し立てておいてからお楽しみください。価格は当時のまま・・ですから、決して高くは無いと思います。写真が見当たらず・・と言うか、撮った写真が余りに多過ぎて、見つけるのを躊躇してしまいました。ご検討くださいませ。
以下は以前のグラムノンのレヴューです。
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【素晴らしくピュアです!】 久しぶりなので、全部テイスティングしたかったんですが、特別なキュヴェは1~3本、その他も多くて8~9本と云う状況でして、とても呑める状況に無く、シラー100%と思われるスィエラ・デュ・スュドとヴィ・オ・ニ・エのテイスティングになってしまいましたことをお詫びいたします。それでも、久しぶりのグラムノンはとても旨かったです。ただ、まるでテクニカルも揃ってないので、販売する方としては結構辛いものが有ります。
先日、リアルのテイスティング終了で余ったボトルを2本ばかり、押し戴いてきました。なんと、グラムノンの最高峰の2本・・ラ・メメとパスカル!
もう・・・幸せな時間でした!・・ラ・メメの優しさとエレガントさに包まれ、パスカルの強さとエネルギーに圧倒されました。まっことピュアそのものの味わいで、ビオに有りがちな「危うさ」など微塵も感じませんでした。ただただ・・・素晴らしいだけでした。
勿論ですが、リアルでは他のキュヴェもテイスティングしましたよ。同じように・・思いっきりのピュアさに弾けんばかりの果実の味わいと、深遠さを湛えたワインでした。グラムノンの素晴らしい醸造と管理には、哲学さえをも感じます。それにラシーヌさんの機微有る輸入と管理ですね。昔扱ったことのあるグラムノンとは異質のものです。是非ともこの素晴らしいグラムノンの味わいに触れてみて欲しいと思います。これほどまでにピュアなのかと・・思われると思います。
コート・デュ・ローヌ・ブラン・ヴィ・オ・ニ・エ は、ヴィオニエ100%の白ですね。もっと北に行くとコンドリューやシャトー・グリエが有ります。ドライに仕上げたグラマラスなヴィオニエで、すこしピノ・グリっぽい白や黄色のスパイス、やや固目ながらもしっかり膨らみ、ヴィオニエらしいビター感の有る長い余韻が有ります。2~6カ月・・・、涼しい季節を迎えた頃には、さらにバランスしてくると予想されます。
コート・デュ・ローヌ・ルージュ・ポワニェ・ド・レザン はグルナッシュ主体のキュヴェのようです。「一握りのぶどう」・・みたいな意味でしょうか。シラー主体のイメージが強いグラムノンの他のワインとは幾分違った、ジューシーでパワフルな味わいです。2012年は飲んでしまいましたが、ア・パスカルにも通じる見事な味わいでした。
コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ・ヴァルレア・レレモンテール は、一足先にAOC昇格したヴァンソーブルの北にある村です。安いですが、どうやらローヌの2012年はかなり良さそうですので・・期待できるでしょう!
コート・デュ・ローヌ・ルージュ・スィエラ・デュ・スュド はグラムノンらしいワイン!2010年ものの印象ですが、「葉巻のアロマやスパイス、後口のビター感、ド太さが、ローヌ北部のシラーとはちょっと違うな・・と云う印象。ジューシーだが高級感、ピュア感に溢れ、完成度も高いです。とても美味しい!」とのことです・・自分の印象ですけどね!
今後、徐々に扱いも増えてゆくかなと思います。素晴らしいワインでした。ご検討ください。
● 2017 Cotes-du-Rhone Villages Valreas l'Elementaire
コート=デュ=ローヌ・ヴィラージュ・ヴァルレアス・レレモンテール
【ピュアさの勝ったナチュラル濃密スルスルワイン!・・最近は「濃いスル系」と呼ぶようですよ。】

まぁ、グラムノンですから・・薄い訳は無いですが、グルナッシュ主体で正に「濃いスル」な味わいを見せてくれるワインになります。上級キュヴェになればなるほど、複雑性由来の様々な表情を見せて楽しませてくれる訳ですが、意外にもこのリーズナブルなクラスでも、
「・・充分じゃないの!」
と言う感じを受けられるかと思います。
このワインはローヌ南部でも最も北に位置するコート=デュ=ローヌ・ヴィラージュ格のヴァルレアですので、南部の中心に位置するシャトーヌッフ・デュ・パプに比較すると冷涼感が有り、酸もしっかり乗っています。
ですので、暑苦しい感じにはならず、またグラムノンならではのピュアさとナチュラルさが相まって、凝縮した濃密なジューシーさも有りつつ、スッキリと・・いや、スルスルっと飲めるのが良いですね。(つまり濃いスル・・恋するではありません・・)
ちょうど夏場に写真を撮ったので、結構に汗をかいたボトルが写真に写ってますが、夏場でも「濃いスル」ですんで・・スルスルッと美味しく飲ませていただきました。冬場で品温が下がっても味が沈みすぎませんし、新鮮な魚介なら何とか合わせられるポテンシャルを持っているかと思います。ご検討くださいませ。
● 2013 Cotes-du-Rhone Rouge Sierra du Sud
コート=デュ=ローヌ・スィエラ・デュ・シュッド
● 2013 Cotes-du-Rhone Villages les Laurendides
コート=デュ=ローヌ・ヴィラージュ・レ・ローランティド
● 2013 Vinsobres la Papesse
ヴァンソーブル・ラ・パペス
【素晴らしくピュアです!】

葉巻のアロマやスパイス、後口のビター感、ド太さが、ローヌ北部のシラーとはちょっと違うな・・と云う印象。ジューシーだが高級感、ピュア感に溢れ、完成度も高いです。とても美味しい!
レ・ローレンティドはおそらくヴァンソーブルのグルナッシュ・・もしくは主体かと思います。ヴァンソーブルは2006年にAOC昇格したコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュで、ラストーよりもさらに北東に位置しています。
ヴァンソーブル・パペスはまさにそのアペラシオンですね。こちらはしっかり飲みました!2012年物はしっかりドライ。甘みが無いのに甘い・・です。残糖の甘さでは無くて、凝縮感の甘さなんですね。それでいて全く嫌味が無くてピュア!さすがにグラムノン!という味わいでした。
サジェスは特別なワイン・・グルナッシュ主体です。。そして、ラ・メメはご存知でしょう。おばあちゃんの葡萄の樹・・と云う意味らしいですが、100年以上の古木の区画から、最上級のワインを造っています。規格はヴァン・ド・フランスですが、グラムノンの看板ワインです。飲ませていただきましたが、実にエレガントなブルゴーニュタイプです。キュヴェ・パスカルの力強さとは対照的でした!
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