ドメーヌ・ド・シャソルネイ・エ・メゾン・フレデリック・コサール
ド・シャソルネイ・エ・フレデリック・コサール
フランス Domaine de Chassorney et Maison Frederic Cossard ブルゴーニュ
● 2018年もののドメーヌ・ド・シャソルネイ、メゾン・フレデリック・コサールが入荷しました。
いや・・青天の霹靂です。・・まぁ今は青天でも無い状況でも有る訳ですが、2018年もののド・シャソルネイ系は「大激変」です!
「またか・・まるで嘘つきオオカミのようだ・・」
と思われる方は・・仕方が無いので・・読まないでくださいね・・(^^;;
何せ、フレデリック・コサールは、2~3割は使用していた新樽の使用を全面的に止め、古樽と卵型セメントタンクとジョージアから輸入した特製のクヴェグリの使用へと大きく舵を切った訳です。
「なので・・2017年までとは大きく違います!」
と言うことはお判りいただけるかと思います。
こんなコロナ禍の中ですから、大勢集まる訳にも行かず、毎年のような「(ほぼ)全アイテム試飲」は行えなかったのは残念では有りますが、今のところ12アイテムのテイスティングを行っています。以下の表の 〇× は、テイスティング出来たものが 〇 と言うことでご理解ください。
どう説明をすればよいのか、非常に悩んだのですが、まずはこの表を見ていただくと、有る傾向が判るかと思います。
白
〇 Bourgogne Bigotes 卵型セメントタンク 白
〇 Bourgogne Bigotes QVEVRIS 白
〇 Saint-Romain Combe Bazin 2~4年古樽 白
〇 Saint-Romain Combe Bazin QVEVRIS 白
× Auxey-Duresses Blanc Les Crais 2~3年古樽 白
× Beaune Les Bressandes 2~3年古樽 白
〇 Puligny-Montrachet Voitte 2~3年古樽 白
× Puligny-Montrachet 1er Cru Les Garennes 2年古樽 白
× Puligny-Montrachet 1er Cru Champs Canet Clos de la Garenne 2年古樽 白
× Puligny Montrachet 1er Cru Les Folatieres 2年古樽 白
× Chassagne-Montrachet 1er Cru Abbaye de Morgeot 2~3年古樽 白
× La Chassornade ステンレス 白泡
赤
〇 Bourgogne Bedeau 卵型セメントタンク 赤
〇 Bourgogne Bedeau QVEVRIS 赤
〇 Mercurey Les Vignes Blanches 2~4年古樽 赤
〇 Saint-Romain Sous Roche 卵型セメントタンク 赤
〇 Saint-Romain Sous Roche QVEVRIS 赤
× Auxey-Duresses Rouge Les Crais 2~3年古樽 赤
× Savingy-les-Beaune Les Gollardes 2~3年古樽 赤
× Volnay 卵型セメントタンク 赤
× Volnay QVEVRIS 赤
× Volnay 1er Cru Les Lurets 2~3年古樽 赤
× Volnay 1er Cru Les Roncerets 2~3年古樽 赤
× Pommard 1er Cru Les Pezerolles 2~3年古樽 赤
〇 Nuits-Saint-Georges Les Damodes 2~3年古樽 赤
× Gevrey-Chambertin Les Genevrieres 2~3年古樽 赤
× Gevrey-Chambertin Les Genevrieres QVEVRIS 赤
× Chambolle-Musigny Les Herbues 2~3年古樽 赤
× Vosne-Romanee Les Champs Pedrix 2~3年古樽 赤
× Morey-Saint-Denis Les Champs de la Vigne QVEVRIS 赤
〇 Morey-Saint-Denis 1er Cru Les Monts Luisants 2~3年古樽 赤
白はドメーヌものに「卵型セメントタンク 」「クヴェグリ」そして「2~3年樽」を当てていますので、色々とテストの意味も入っているのかと思います。基本は2~3年使用樽ですが、卵型もクヴェグリも当てているパターンです。
赤は白同様でえは有りますが、買い葡萄のアイテムにも「クヴェグリ」を当てていますよね。なので、赤には出来るだけクヴェグリを使いたい意思があるようにも思います。
で、全体的な仕上がりとしましては、
「非常にピュアでナチュラル!しかも王道のピノ、シャルドネの伸びやかさや美しさ、底の深さを感じさせる素晴らしいもの」
になっていると思います。
言ってみれば、D.R.C.やシルヴァン・カティアールのような感じです・・。非常に簡易に言えば、
「物凄くピュアになった。葡萄のポテンシャルがそのまま出ている。ただし、熟成には時間が掛かる可能性有り。」
おそらくですが、ワインの味わいに余計なものを付加したくないのでしょう。それは物の見事に成功しています。新樽を使わないことによる「緩やかな酸化」をしない訳ですから、美しさは1950年代以前のワインに匹敵すると思います。
これは非常に興味深い・・しかも素晴らしく美味しいワインになったと思います。しかしながら、リリース直後の味わいを見てみますと・・熟成に時間が掛かるタイプが有りますので、
「さっさと開けて美味しいかには難が有る場合有り」
と言うことになります。
ただし・・D.R.C.やカティアールをさっさと開ける方がいらっしゃるでしょうか?・・出来ることなら適度な熟成を得てから飲みたいと考えるはずですよね。
そういう意味においても・・コサールが考える・・
「本物のワインとは何か?」
を具現化することに邁進し始めたと言えます。
2018年の彼のワインのエキスは非常に美しいです。飲むタイミングはお客様でお決めください。心底美しい味わいがそこにあるはずです。ご検討くださいませ。
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2017年のド・シャソルネイ、フレデリック・コサールが入荷して来ました。例年並みにかなりのアイテムをテイスティングさせていただき、2017年ヴィンテージのブルゴーニュの素晴らしさ、そしてフレデリック・コサールの2017年の素晴らしさの両方をチェックさせていただきました。
昨年もの2016年ののテイスティングもほぼ同時期ですが、とても厳しかった2016年ものとは思えない美しさに惚れ惚れとさせられました。一体感の有る伸びやかな味わいでしたし、テイスティング時のタイミングで、どのキュヴェも美味しく整っていました。
フレデリック・コサールが造った2017年ものは、
「より偉大なヴィンテージになった!」
と言えると思います。
その反面、同じ時期でのテイスティングであるにも関わらず、
「まだ落ち着いていないワインが結構に存在する」
ことも判りました。
そのあたりは各キュヴェのコラムをご覧いただければと思います。
また、上級のキュヴェは・・半端無い、物凄い仕上がりです。
・シャンボール村名
・ヴォーヌ=ロマネ村名
・モレ=サン=ドゥニ1級
・ピュリニー=モンラッシェ・ガレンヌ
呆れんばかりのエキスの濃度と密度に圧巻です。単に濃いんじゃないんです。濃いだけならさして何とも思わないですが、その密度が持つ表情ですね。これが凄い。そしてそれはミネラリティの密度の高さで有るとも言えます。今までのコサールのワインの中でも群を抜く仕上がりと思われます。
また、ボンヌ=マールなど一部のキュヴェは少ないので飲めておりませんが、村名格、1級格の凄さを見る限り安定しており、しかも素晴らしい出来ですので、想像に難くないところと言えます。
また、赤と白を言いますと、白ワインの方がすべからく早くから安定しています。上級キュヴェは今飲んでも美味しいですが、勿体なさは隠せません。
赤は下級キュヴェは早々にまとまると思われますが、6月に入るまで手を付けない方が良いかと思います。むしろ、上級キュヴェは今開けてもそのもの凄さは隠しようが有りませんので、白とは逆の意味で飲んでも良いと思われます。
コサールは、以前のような小手先の技術で何とかするようなことはしなくなり、よりピュアで真っ当なブルゴーニュワインを造るようになったと言えます。
「ホメオパシー?・・なら、私はダメかな・・」
等と言うような心配は無いです。勿論ナチュラル感は有りますが、アヴァンギャルドにはならず、正当な美しい姿をしています。2017年のド・シャソルネイとフレデリック・コサールは是非手に入れていただきたい、素晴らしいヴィンテージになりました。ご検討くださいませ。
■エージェント情報
ドメーヌ・ド・シャソルネイ&ネゴシアン・フレデリックコサールの新ヴィンテージ「2017年」がやってまいりました!
2017年は一般的には「早熟で収量の取れた2011年に似ている」とされていますが、生産者ごとの収穫のタイミングにより、例年以上にワインの品質やキャラクターに差が出やすい年だったようで「いかにフェノールの熟しを見極め、早く収穫し酸を確保するかが大きなカギだった」とフレッドが言うように、今年のシャソルネイ&コサールは、特に酸の密度と全体のバランスが重要なポイントになっていると感じます。
また味わいについては「白は2011年のピュアな飲み口の良さに加えて、バランスの良い骨格と複雑味を兼ね備えた2010年の2ヴィンテージの特徴を併せ持っている。そして赤はタンニンの柔らかい2016年、フェノールがしっかりと熟し酸がエレガントな2008年の特徴があり、白赤共に秀逸でハイレベルな年」と評価しています。
収量については4月末にコート・ド・ボーヌを中心に遅霜がありましたが、2016年の教訓を活かし、夜中から明け方にかけて藁束や蝋燭に火を灯し、冷たい空気の循環を行うことで、被害は最小限に食い止めらたようで、ここ近年では一番収量がとれています。ただ対策を講じられなかったサン・ロマンについては白18 hL/ha、赤20 hL/haと近年の中でも厳しい収量となってしまったようです。
【2017年のトピックス】
2016年にスタートさせたジュラワインのうち「サヴァニャン」については、今回から品種名ではなく「FEEL GOOD(フィール・グッド)」の名前でリリースされます。サヴァニャンはジュラ以外で仕込んだ場合品種をラベルに記載することができないため、フレッドの頭文字Fとジュラの買いブドウ生産者をフレッドに紹介してくれたガヌヴァの頭文字Gをかけて名付けられました。※ジュラのシャルドネとピノノワールはラベルへの記載が認められています
また今回ネゴシアン「モレ・サン・ドニ レ・シャン・ド・ラ・ヴィーニュ」「ジュヴレ・シャンベルタン ラ・ジュヌヴリエール」が初リリースとなります。
モレ・サン・ドニ レ・シャン・ド・ラ・ヴィーニュは、畑が1級レ・モン・リュイザンのすそ野に位置するだけあって、ややスケールは小ぶりながらもレ・モン・リュイザンのように香り高く、艶やかな味わいです。ジュヴレ・シャンベルタン レ・ジュヌヴリエールは、ややダークトーンの果実感と芯のあるジュヴレ・シャンベルタンらしい特徴に加え、質感は美しく滑らかで、フレッドが目指すエレガントなスタイルが見事に反映されています。
2017年はフレッドの特徴的なミネラリティの重要性をあらためて認識させられます。また美しくフィネス溢れる果実感、ヴィヴィットな酸、それらの奥にくっきり表れるテロワールの個性など、一段とフレッドの魅力が凝縮されたヴィンテージに仕上がっていると感じます。
飛び切りの2017年をどうぞお楽しみに♪
● 2018 Petillant la Chassornade
ペティアン・ラ・シャソルナード・ブラン
【こちらは以前の造りをほぼ踏襲しているはず!・・価格的には頑張ってリーズナブルにしています!】
ナチュラルで小気味良い味わいのシャソルナードです。シャンパーニュも4千円以下で購入できる時代ですが、今回のシャソルナードを普通に値付けすると4500円ほどになってしまいます。
それでは手が出し辛い・・部分も有るかと思いまして、ここは頑張って何とかギリギリ3千円台でご案内させていただきます。
コサールの心地良くも深い味わいのシャソルナード・・是非飲んでみて下さい。内容は以前のレヴューをご参考にされてください。
以下は以前のレヴューです。
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【相当、旨いです!泡質も細やかでクリーミー・・これ、アリゴテで出来るなんて・・まるで魔術師です!】
初めてシャソルナード・・いや、その時は「ポエ」でしたが、それを飲んだ時の衝撃を思い出しました。
これ、めっちゃおいしいです!
まぁ、上質な、ちゃんとできたシャンパーニュと比較してしまうと泡質は落ちますが、
「何よりクリーミーで滑らかで甘辛バランスが秀逸でエレガントさと濃密さの有る泡もの」
と言う意味では、最高ランクでしょう。
そして、顔をしかめつつ飲むようなお堅い味わいでは無いので、自然と柔和な表情になってしまいます。
この、まるでブラン・ド・ノワールのような色をした(・・いや、ピンク色でしょ!)ピュアでナチュラルな美味しい泡、是非とも飲んでみてください。フレデリック・コサールのオフザケでは有るんですが、超真面目に造っているのが判ります。こんなところにね・・一生懸命になるお人なんですね~・・超お勧めです。数は有りませんのでお早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【イージードリンキング!・・軽快なペティアンを久しぶりに造りました!】
思い出してみれば、
「モエ」をもじった「ポエ」
と言う泡も有りましたよね。それに、写真が見つかりましたが、シャソルナード・ピンクと言うアイテムも有りました。
どちらもいわくつきで、モエ・エ・ヘネシーからクレームが付き、「ポエ」は終了、シャソルナード・ピンクも結局、ボトルの栓不良などが多く、それからしばらく「ペティアン系」は見られなくなってしまいました。
非常に軽快で爽快、シトラス、レモンのフレーヴァー。それなりに味幅の広さがあるのは驚き。かなりドライだが旨味はしっかり。重量感も有る。
と言うのがテイスティング時のメモです。泡質はまだ粗目ですが、落ち着かせることで良くなってくるんじゃないかと想像しています。
ペティアンは、葡萄だけの糖分で発酵させますので、このドライさ加減だと、これ以上は強くはならず、甘さは出ず、ドライで旨味しっかりのペティアンと言うことになろうかと思います。
これも数は無く、早めに無くなってしまうと思われます。ご検討くださいませ!
● 2018 Bourgogne Chardonney Bigotes Qvevri
ブルゴーニュ・シャルドネ・ビゴット・クヴェヴリ
【クヴェグリ使用のビゴット!・・個人的には非常に好きです!・・って、クヴェグリって何?って?】

そもそもクヴェグリって何よ?・・と言うような質問も有ろうかと思いますので、少しだけ・・。まぁ、素焼きの壺の一種ですので、「アンフォラ・アンフォール」の仲間ですね。
ジョージア産が有名ですが、ジョージアの粘土を積み重ねるようにして壺の形に成形したものを1000度以上ほどの高温で長い期間焼いたものです。ジョージアでは、その焼けた壺の内側に、漏れないようにするため「蜜蝋」を塗ります。外側も石灰などで固めます。
ただし、蜜蝋のアロマは結構にキツイ方も多いので、蜜蝋無しで購入する造り手も多いようですが、今回のド・シャソルネイのクヴェグリも「蜜蝋無しタイプ」です。
どうでしょう?・・実に良い感じの色合いでは無いかと思いますが?・・いや、拒否感の在る方もいらっしゃるかもしれませんが、非常に「純」なアロマで膨らみのある「ピュア」な味わいですよ。
クヴェグリ使用より、無使用の方がやや閉じ気味ですがピュアさに長けていると言えます。クヴェグリの方が、やはりパワーの向きが外向きになると感じますので、
「より豊かな表情を早い段階からやや柔らかめに見せてくれる」
と感じました。
非常に深い・・縦伸び系の見事な構造です。
酸化防止剤も無し、無濾過、無清澄、樽の使用無し・・です。
そして・・勿論、以前の通りに美味しいビゴットのニュアンスも感じられます。
こんな自然そのもののブルゴーニュワインが飲めるようになったことこそが、初めての体験でも有る訳です。是非、この瞬間に立ち会ってみていただきたいと思います。ご検討くださいませ。
以下は2017年ものの新樽使用時代のレヴューです。
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【例年にも増して素晴らしく旨いです!サン=ロマン・ブランを僅かにスケールダウンしたかのような見事な味わい!】
写真がショボくて申し訳ありません。照度不足でした・・。
しかし、グラスに付く涙の粘度は・・すごいでしょう?・・このビゴットはこのド・シャソルネイ系のテイスティングでの一杯目ですんで、グラスが汚れている訳じゃ無いんです。
一杯目でグラスをスワリングして、その涙そのもの・・その粘性がもろに見えている写真です。
2016年ものの写真は少しガスが見えるようじゃないかな?・・と思いますが、2017年ものは全くそれが無く、しっとりと落ち着いています。その上で、全く格上では有りますが、サン=ロマン・ブラン2017年に追いつかんばかりの見事な味わいをしていました。
サン=ロマン・ブランが悪いんじゃないんですね。勿論、サン=ロマン・ブランの方が旨いですし、品格も上です。しかし、それに僅かに及ばない・・位の味わいを見せてくれます。
コサールの白はいつも美味しいんですが、ビゴットは格別です。是非飲んでみてください。一押し!
● 2018 Bourgogne Chardonney Bigotes
ブルゴーニュ・シャルドネ・ビゴット
【こちらは卵型セメントタンクによるエルヴァージュが施されたビゴットです!】

果皮浸漬はやってないとのことですが、やはり無濾過無清澄の影響か、けっこうな「不透明感」が目に見える出来かと思います。
でも、目で見る程、2017年以前のビゴットと「全く違う感」は少ないと思います。今までと同様にバリックを使用したとしても、ここまででは無いにせよ、無濾過無清澄だと、結構に濁りは出るはずです。
また、テクニカルには書いてはいないですが、
「なぜ、そのようなことをしているのか?」
に気が向かえば、書いていないことも同様に、
「やっているに違いない・・」
と考えられる訳で・・例えばラッキングなどについても、ワイン自体の扱いにしても、出来うる限り自然な重力を利用し、ワインに負荷を掛けないようにしているはずです。
その積み重ねによって、この・・
「今まで以上に分厚いボディ!」
が形成されていますし、
「今まで以上にリアルな果実のアロマと味わい!」
が生まれていると言えます。
人に寄っては、
「・・・ワインって、こんなに奥深い味わいや香りがするものだったんだ!」
と、ある意味、新樽由来のネガティヴなポイントに気付かずとも、その自由な味わいに喜びを感じていただけるやもしれません。
フレデリック・コサールが思うブルゴーニュ・ワインの真の姿の先駆けが、このワインたちに反映されています。是非飲んでみていただきたい!お勧めします!
以下は2017年の通常のビゴット(新樽20%)のレヴューです。
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【例年にも増して素晴らしく旨いです!サン=ロマン・ブランを僅かにスケールダウンしたかのような見事な味わい!】
写真がショボくて申し訳ありません。照度不足でした・・。
しかし、グラスに付く涙の粘度は・・すごいでしょう?・・このビゴットはこのド・シャソルネイ系のテイスティングでの一杯目ですんで、グラスが汚れている訳じゃ無いんです。
一杯目でグラスをスワリングして、その涙そのもの・・その粘性がもろに見えている写真です。
2016年ものの写真は少しガスが見えるようじゃないかな?・・と思いますが、2017年ものは全くそれが無く、しっとりと落ち着いています。その上で、全く格上では有りますが、サン=ロマン・ブラン2017年に追いつかんばかりの見事な味わいをしていました。
サン=ロマン・ブランが悪いんじゃないんですね。勿論、サン=ロマン・ブランの方が旨いですし、品格も上です。しかし、それに僅かに及ばない・・位の味わいを見せてくれます。
コサールの白はいつも美味しいんですが、ビゴットは格別です。是非飲んでみてください。一押し!
● 2018 Saint-Romain Combe Bazin Qvevri Blanc
サン=ロマン・コンブ・バザン・クヴェヴリ・ブラン
【こちらはジョージア産のクヴェグリを使用してベクトル変換が行われた(と思われる?)馴染みやすいピュア&ナチュラルなサン=ロマン白です!】

何しろ30アイテム以上もご紹介するとなると、書くだけでも・・いや、エージェントさんの資料を掲載するだけでも、相当な労力になって来ます。まして全て試飲するとなれば尚更・・ですが、流石に30アイテム以上は無かったですが、十数年の長きに渡り、ド・シャソルネイのテイスティングを続けて来たことも、そしてご紹介をしてきたことも、奇跡と言えるようになるのかもしれません。
2018年は彼にとっても大きな転換点となるヴィンテージになりました。2017年ものの「クリアな」色合いと、2018年ものの「やや乳白なものが混じったような色合い」は、飲む者にとっても全く異なる印象を与えます。
しかし実際に飲んでみると、やや思いつめた内向さのようなものを感じるが超ピュアな「ノン・クヴェグリ」と、外観からは予想もつかないが、より外向さを感じさせる自然な膨らみを感じさせる「クヴェグリ」・・と言う点を置いては、現時点では・・
「さほどは違いは無い」
と言えるかもしれません。
もっとも、クヴェグリ入りのこのワインは、時間を置くとオレンジ色に変化して行く度合いやスピードがやや速いようにも感じます。
仲間の中でビオ嫌いの者は、余り気に入らなかったようにコメントしていますが、大方は好印象の者で占められたのげ現実でした。ワイン屋同士での話しです。
なので、もしビオが嫌いだと自認する方は、クヴェグリは厳しいかな・・と思いますし、若干なりとも許容できる方でしたら、おそらくほとんど気にならないレベルだと思います。
また、時間が経過しますとオレンジ系へと変わって来ますが、その変化も実は楽しいものの、嫌いな方にはシャットアウトされてしまうと思いますので、
「ご自身の好みで飲み方を決めるのが吉!」
とするのが良いかと思います。
しかしながら・・これも、「モンラッシェと同じ土壌」のワインですから・・古代の良質な白ワインがどのようであったか・・とか、ピュアで上質なワインの本質はどうか・・とか、
「すっぴん美人のシャルドネとはどういうものか?」
など、中々に答えを見つけられない難問の回答に成り得るワインかと思います。
美味しいと思える方には、とんでもなく美味しいワインでしょう。ご検討くださいませ。
【ミネラリティの美しさに脱帽!相当に素晴らしい仕上がりです!】

ド・シャソルネイのシャルドネと言うと、noisy 的にはこんな色を思い浮かべます。黄色がしっかり入っていて、黄色い柑橘を想像させてくれる色合いです。ビゴットの写真はちょっと失敗しました。ある程度多くの人数で、かつ限られた時間でテイスティングしますので、ゴチャゴチャと込み入った写真になってしまっています。
それでも、こんな色合いを想像されるシャソルネイ・ファンの方は多いと思うんですね。
ビゴットの出来栄えも素晴らしいので価格的にそちらを推していますが、このサン=ロマン・ブランも素晴らしいです。
より優しくて包容力が有り、より美しく完成度が高いです。余りに美味しいので・・途中で感想を書くのを止めてしまいました。ミネラリティの量とそのバランスが素晴らしいですから、その表現もまた美しいものになります。
今飲んで美味しく、10年以上に渡り成長する素晴らしいシャルドネです。5年経ったら・・
「・・えっ?・・これ、サン=ロマンなの?」
とビックリされると思いますよ。
2010年代、もっとも素晴らしい仕上がりかと思います。2017年って、どうやら相当良さそうです。是非ご検討くださいませ。
● 2018 Saint-Romain Combe Bazin Blanc
サン=ロマン・コンブ・バザン・ブラン
【あのモンラッシェに繋がる道が見える・・!?】

どうでしょう?・・随分と粗っぽい写真では有りますが、リアリティに溢れる色合いじゃないかと思っています。
むしろ2017年ものの写真のワインの色合いが「綺麗過ぎる」とも・・思いませんか?
無濾過、無清澄、So2無添加で造られる、「モンラッシェと同じ地層」の上に在るサン=ロマン・コンブ・バザン、古樽仕上げです。
そう言われてみれば・・いや、以前のサン=ロマン白からは想像し辛いかと思いますが、この古樽仕上げのサン=ロマンからは、モンラッシェに繋がるイメージは出来ますよ。
むしろベクトル変換されていると思われるクヴェグリからは、少しだけ遠くなるかもしれません。
これ、やや硬い質ですが、ミネラリティに溢れ、硬く締まった・・でも適度に熟した柑橘果実のフレーヴァーの中に、希少な金属由来のミネラリティも感じられます。さすがにモンラッシェと同じだとは言えませんが。
今までのド・シャソルネイのサン=ロマンを飲みなれた方は、きっとビックリされると思います。
そしてこのワインが、5~8年後に見せる姿を想像してみると・・ゾクゾクしてしまいます。これ、飲んでみる価値は相当有ると思いますよ。是非優先順位を大きく上げることをお薦め致します。ご検討くださいませ。
以下は2017年もののレヴューです。(新樽20%使用時)
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【ミネラリティの美しさに脱帽!相当に素晴らしい仕上がりです!】
ド・シャソルネイのシャルドネと言うと、noisy 的にはこんな色を思い浮かべます。黄色がしっかり入っていて、黄色い柑橘を想像させてくれる色合いです。ビゴットの写真はちょっと失敗しました。ある程度多くの人数で、かつ限られた時間でテイスティングしますので、ゴチャゴチャと込み入った写真になってしまっています。
それでも、こんな色合いを想像されるシャソルネイ・ファンの方は多いと思うんですね。
ビゴットの出来栄えも素晴らしいので価格的にそちらを推していますが、このサン=ロマン・ブランも素晴らしいです。
より優しくて包容力が有り、より美しく完成度が高いです。余りに美味しいので・・途中で感想を書くのを止めてしまいました。ミネラリティの量とそのバランスが素晴らしいですから、その表現もまた美しいものになります。
今飲んで美味しく、10年以上に渡り成長する素晴らしいシャルドネです。5年経ったら・・
「・・えっ?・・これ、サン=ロマンなの?」
とビックリされると思いますよ。
2010年代、もっとも素晴らしい仕上がりかと思います。2017年って、どうやら相当良さそうです。是非ご検討くださいませ。
● 2018 Auxey-Duresses les Crais Blanc
オーセ=デュレッス・レ・クレ・ブラン
【同じドメーヌものでもサン=ロマンのようにクヴェグリにはしなかったオーセ白です。】
「ワインとはどう在るべきか?」
おそらくフレデリック・コサールは常にそう、自身に問いかけ続けていたと思います。ホメオパシーによるワイン造りは、造っている本人ですら、
「何がどうなっているからこのようにすべきである」
のように詳細には・・おそらくは理解していない・・できてはいないと思います。noisy も、かのルドルフ・シュタイナーの著作を何冊も目を通しましたが、何度読み返しても理解はさして深まりません。余りに抽象過ぎたり、余りに詳細過ぎて、全体像が見えてこないんですね。
結局は、
「ハンドパワーです!」
みたいな・・超能力とか、神秘な世界とか、この世の真相とかに触れることになり、結局のところは良く判らない訳です。
ですので、「根の日だから瓶詰しよう・・」とか・・ビオ・カレンダーに沿って、禁忌を破らないようにとか、去年そのようにして上手く行ったから・・とかの経験による裏付けを吟味しつつ、変化させてきたものと推測します。
いや・もしかしたら彼は超能力者なのかもしれませんが。
まるでコルトン=シャルルマーニュ風な味わいを見せるオーセ=デュレッス・レ・クラですが、新樽不使用により、より果実の味わいに長けたピュアな味わいに仕上がっていると思われます。
さらには、あれだけ美味しかったこのワインの味わいは新樽30%によるものだったので、古樽のみの2018年ものは相当に変化しているものと思われます。
ですので、もし残るようでしたら、お正月にでもこのワインを飲んで確認したいと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【「えっ?・・これ、オーセデュレッスなの!?」と思われるに違いありません!・・勿体なく無ければ今すぐ飲んでみるべき!!】
いや~・・驚きました。こんなことは今まで無かった・・オフコースの小田さんの歌声が聞こえて来てしまいました・・♪♪
まぁ、もうどうでしょう・・十数年に渡って毎年ド・シャソルネイのワインをテイスティングしている訳ですから、ある意味、ある程度想像をしてからテイスティングに臨んでいる訳です。
なので、その予想を大きく裏切られると驚いてしまうんですね。
で、何に驚いたかと言いますと、
「柔らかなテクスチュアと表情をしっかり放出している姿にビックリ!」
したんです。
昨年の2016年ものの時もそうです。「現状はやや硬め!3年置いて・・云々」と書いてます。ですが、noisy のテイスティングメモには、
「例年の硬さは無い。やや柔らかなテクスチュアから見事な果実感が目立つように感じられる。」
と書かれています。
だから、こんなことは今まで無かった♪♪ んです。どうしちゃったの?・・と言う感情なんですね。
勿論、そんな姿がいつまでも続くとは思えません。今のうち・・でしょう。そしてやがて裏側、奥で支えに回っていたミネラリティが、各要素をコーティングするようになるでしょうから・・そうですね・・暖かいうちは大丈夫かと思います。2018年の10月以降はもう硬くなり始めるかもしれません。
なので、勿体ないと思われるかもしれませんが、今飲んで滅茶美味しいので・・飲めるようならトライしてみてください。新鮮な果実のピュアでナチュラルな姿、これを「チビリチビリ」とやるのも非常に「オツ」なものです。十数年やっててこんなことは初めてなんですから、今後も有るかどうかは判りませんよ。
しかも出来栄えは相当良いと言えます。例年のようにコルシャル風と言うよりは、サン=ロマンを濃密に、そしてややスレンダーに、僅かに硬質にした美しい姿をしています。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【現状はやや硬め!3年置いて飲みましょう!出来は良いです!】
毎年、緊張しつつコサールのテイスティングをしています。もう何年になるでしょうか。おそらく15年ほどに渡り、毎年20~30アイテムほどをテイスティングして来ました。
そして2016年、やはり緊張しました・・どんな仕上がりなんだろうと心配なのはいつものことではありますが、それでもさらに・・と言うことでした。
で、ACブル、サン=ロマン、オーセ=デュレッスと進んでくると・・安心するんですね。
「・・あぁ・・今年もこれでシャソルネイの巨大アソートが買える・・」
と。
まぁ、今では巨大と言うほどではないですけどね。それでも結構な負担と、時間を掛けての結果、扱う、扱わないを決めています。
オーセ=デュレッスは、赤はリリース無し、白のみになりました。毎年硬いですから・・今年も少し硬めでしたね。ややオイリーでサン=ロマンより大柄、シトラス系のフラワリーなアロマ、レモン、洋ナシなどのフルーツ、全体として涼し気で繊細なテクスチュア。まだ膨らんでこない。超硬質なイメージ。
まぁ、若いコルトン=シャルルマーニュを想像していただければ、その通りのニュアンスです。ご検討くださいませ。
━━━━━
【ドメーヌ定番のオーセも収量激減・・】 こちらも全く数がありません。昨年の2014年のコメントをご参考にしてください。
以下は2014年もののコメントです。
━━━━━
【素晴らしい!味わい1級、香りはグランクリュ並?】
旨いですね・・これは飲んでしまいます・・って、持って帰って飲んだので写真が有るんですが!
で、しっかりとシャソルネイ/コサールの成長を見させていただきました。2014年のコサールは、
「今まで最高の仕上がり!」
と言って良いでしょう。
テイスティング中も楽しくて仕方が無かったんですが、持って帰ってから数日間・・物の見事なこのシャルドネの「旨みのエキス」に触れるたび、
「むふふ・・」
と思わずにっこりしてしまうんですね~・・旨いですよ~!
高級感バッチリ!まるでGC並みの表情を見せてくれるアロマ。ただし例年のコルシャルのような「白く細やかな石灰的ミネラリティ」では無く、ピュリニーからムルソーに掛けての中間的ニュアンス。かなり旨い。白っぽくなく、透明感に満ちたミネラリティが凄い。味わいはすでに1級並。
非常に素晴らしいです!・・数は無いです!お早めにどうぞ!大変身したコサールの味わいは、このオーセの透明なミネラリティにも出ていると思います。
● 2018 Beaune les Bressandes Blanc
ボーヌ・レ・ブレッサンド・ブラン
【村の西にある丘の村名ですが、常に1級並みの味わいを見せるワインです。】
こちらも古樽仕上げです。今までにも何度か同じようなことを書いてはいるんですが、このワインも実は・・結構にミステリーなんですよね。
基本的にボーヌ・レ・ブレッサンドは1級畑です。ちょうど村の西側の丘の麓から斜面になっている辺りです。相当に「岩壁」を思わせる地形です・・。
でもこのワインは「村名」です・・不思議でしょう?
考えられるのは2つ。1つは「格下げ」です。でも畑名が入っての村名ですので、他の畑のものは混ぜられないので、純然たるレ・ブレッサンドであれば1級ですから、これは無いかと思います。
2つ目は、新たに開墾した土地で1級の認証が取れていないパターンです。これだと以前の地図には無い畑が相当しますが、実はこれは見つけています。高い位置では無いんですが、元々は何らかの理由で Bois(森) とか Friches(荒地)にしかならなかった、ほとんどが人力での開墾が難しかった土地です。現在のパワーショベルとか・・で、ようやく開墾できるような感じの土地です。
ですが・・結構にそんな土地のシャルドネが美味しいことは、皆さんも経験済みですよね?・・ショーム・ド・ペリエールとか・・言ってしまえば、かのクロパラも・・ピノでは有りますが、葡萄が植わっていた訳では有りません。
今までの経験から、このワインは非常にポテンシャルが有り、しかも価格がリーズナブルなことは判っています。古樽仕上げのピュアな味わいに、ホメオパシーならではのナチュラルさが加わった超熟なシャルドネに仕上がっているはずです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【非常に少なくて、こちらはテイスティング出来ませんでしたが、毎年、カリテ・プリさがトップです!】 申し訳ありません。非常に少なく、テイスティングも出来ないほどの数量でした。2014年もののコメントと、2015年のコメントをご参考にしてください。1級部分では無いですがボーヌ・ブレッサンドのシャルドネは石灰に満ち、美味しいです。
以下は2014年もののコメントです。
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【こちらも村名とはとても思えない素晴らしい仕上がりです!ムルソー・ペリエールのエレガントバージョン的!】
下級クラスと比較するとより濃いゴールドからの蜜、より上品にしたペリエールのような感じ。超高級なイメージ。今飲んでかなり美味しい。ポテンシャル高くバランスに優れ非常にお買い得感が高い。
非常に旨いです!ボーヌの北西部の優れた畑ですが、1級を名乗れないのが不思議なくらいです。
コサールはボーヌのシャルドネをシャソルネイ以外でもリリースしていますが、そのどれもが素晴らしいです。お勧めです!
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え~・・グラスが揺れてしまったようで美しくない写真ですみません・・・。でもこれは非常に良かった。
わずかに暗めだが輝くゴールド。熟れた果実香。こちらはわずかにナチュラル系。美しいミネラリティがたっぷり有る。伸びやかさもしっかり。出来はとても良い。
ナチュラル感とコサール味がマッチしている良いアイテムかと思います。狙い目かもしれません。
● 2018 Puligny-Montrachet Voitte
ピュリニー=モンラッシェ・ヴォワット
【王道のシャルドネ、ここに在り!・・な見事な味わいです!】

見事にピュア、見事なナチュラルさです。これを飲めばフレデリック・コサールが何を考えているか、良く判るんじゃないかと思います。
もう・・見るからにフィルターしていない感じの色合いが伺えますでしょうか?・・どこかちょっと不透明な感じですよね。仕上がり切っていないようにも見えるかもしれません。
しかしながら口内でのパフォーマンスが凄いです。縦伸びしますし、ブリッブリの柑橘がムッチリと・・感じられます。
これ、本当に素晴らしいと思います・・が、直近の美味しさだけを求める方には難しいワインなのかもしれません。
まだ熟していない果実を食べて、「酸っぱい!・・おいしくない!」と言うのとは根本的に異なりますが、現代のソフィスティケイトされた・・もしくは早い段階でも美味しく飲めるように工夫された・・極端な言い方をすれば、「やや軟弱」なワインとは根本的に異なるものです。
なので、その辺りを重々ご勘案の上、「王道のシャルドネ」が何たるものなのか・・を楽しんでいただきたいと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【申し訳ありません、非常に少量に付きテイスティング不能でした。】 エージェント情報もご参考にされてください。申し訳ありません。
以下は以前のレヴューです。
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【非常にお買い得かと思います!】

コサールのシャルドネはいつもどれも美味いんですが、どれかひとつ、価格も考えて・・となると、このピュリニーのヴォワットがお勧めです。
村名ながらも1級並みのポテンシャルを充分に感じられますし、ボリューミーで繊細、複雑です。
煙、ほんのり甘みさえ感じるが基本ドライ、線はまだ細めだが複雑性が非常に高い。少し硬いか。余韻は異常に・・長い。かなり良いが今飲むべき?・・蜜っぽさが出てきた。相当良い。
以上がテイスティング時のメモです。素晴らしかったと素直に言える味わい。ご検討くださいませ!
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【思わず唸り声が上がってしまう驚異の村名ピュリニー!!絶品です!是非・・意識せず大いに唸ってしまってください!】

まぁ・・10人弱でテイスティングしていますが、どこからともなく・・
「・・うむ・・」
とか、
「・・わ・・」
とか・・の感嘆な声が聞こえてきていました。絶品ですね・・これで村名とは・・と思うに違いないでしょう。ルフレーヴさんちのピュリニーは何であんなに硬く香らないのか・・とも思うかもしれません。
輝きの有る黄色が強めのゴールド。蜜、リンゴ、白い石灰、透明なミネラル。全く残糖感は無いのに甘味まで感じる濃密で美しいエキス。ピュアでリアルでゴージャスなフルーツ、柑橘感がたっぷり。それでいて終盤は僅かに締まりつつ、確かで長い余韻を見せる。ピュリニーの良いところだけを強調したような全方位外交的シャルドネ。
今飲んじゃっても後悔しないでしょう。滅茶美味しいです。お勧めします!お早めにどうぞ。
以下は2014年のコメントです。
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【非常に旨いです!2013年も良かったが、これを飲むと弱いと思ってしまう可能性有りです。】 とても美しい、存在感のあるゴールド。深い蜜、下級に比べ香りの密度が段違いに凄い。ペリエール的な部分とピュリニー的なゴージャス感、複雑感に満ちている。村名とは思えない実力。ミネラリティ、バランスも凄い!
以下は2013年のコメントです。
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え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
輝くゴールド。ほんのり蜜。美しい果実酸。非常にピュア!ナチュラル系、ビオ系の方向には向いていない。現状やや硬めだが美しいミネラリティがたっぷり有り、並のピュリニーには思えない。硬質なミネラリティが有る。これは実に旨い!雅さを表現しつつ延びて行く・・
今までどおりのコサールのシャルドネです。しかもポテンシャルはかなりのものでした。お奨めです!
● 2018 Chassagne-Montrachet 1er Cru Abbaye de Morgeot
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・アベイ・ド・モルジョ
【こちらも古樽使用に変更したアベイ・ド・モルジョ1級です!】
こちらも余裕が全く無い・・と言うことで、テイスティング出来なかったキュヴェです。ですが、今までの円形のパレットを描くような豪奢な味わいから、縦伸び系のピュアな質実剛健タイプに変身しているはず・・なんですね。
そもそもここは、モルジョ修道院の周りの区画で、モルジョとシャペルの両区画にまたがっています。モルジョ自体はそこそこに広い区画ですし、買い葡萄で仕上げるネゴシアンの競演で力量の差がハッキリ出るところでも有ります。ご検討くださいませ。
以下は2014年以前のレヴューを掲載しますので是非ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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【どちらが白眉か・・・】 少し熟したリンゴ、蜂蜜、柑橘系果実。ピュリニー=モンラッシェ・ボワットをよりエレガントにした色合い。シャサーニュらしい押し代の強くない、しかし確実に高いポテンシャルを持つもの。香りはボワットに軍配だが味わいはモルジョが優位。とても複雑で精緻な佇まい。素晴らしい。
久々に素晴らしい仕上がりになったモルジョです。とても大きいです・・ぷんぷんと匂う・・と言うよりも、おしとやかに・・でも隠そうとはしていないです。隠し切れない・・と言うべきか。非常に良いです。お勧めです!
以下は昨年のコメントです。
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え?・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
わずかに還元・・しかし非常に構造の大きさを感じさせてくれるワイン。緻密な酸、構成自体が大きい。
エレガンスならガレンヌ、大きさならこちらのモルジョと言えるだろう。厚みの有る偉大なワイン。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。
この深い深い・・色の構造も見て取れると思います・・・単純な色じゃないですよね?
● 2018 Puligny-Montrachet 1er Cru les Garennes
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ガレンヌ
● 2018 Puligny-Montrachet 1er Cru les Champ Canet Clos de la Garenne
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・シャン・カネ・クロ・ド・ラ・ガレンヌ
【2018年ものガレンヌは、「シャン=カネ・クロ・ド・ラ・ガレンヌ」と「レ・ガレンヌ」の2アイテム・・希少です。】
「ガレンヌ」と付くからクロ・ド・ラ・ガレンヌはガレンヌの一部だろう・・と思ってしまうかもしれませんが、基本的に別の畑です。一帯の葡萄を一緒にしてリリースしていた歴史なんでしょうが、クロ・ド・ラ・ガレンヌは結構離れていますが古区画のシャン・カネの一部で、フォラティエールに接する畑です。
スュール・ラ・ガレンヌ(コサールのクレジットはレ・ガレンヌ)はもっと上方の畑で、レ・フォラティエールを通し越して、シャン=ガンも通り越したブラニー村に近い畑です。ただし、狭義の古区画シャン・カネの周りにも忘れ去られた名前の区画がある可能性も有ります。エージェントさんの説明だと、レ・ガレンヌとクロ・ド・ラ・ガレンヌは5メートルしか離れていないがレ・フォラティエールとは50メートル離れているとしているように受けますが、クロ・ド・ラ・ガレンヌはレ・フォラティエールの道を挟んだ向かいの畑ですので、5メートルと50メートルが両立しえないのでは?・・との懸念が消えません。ここは調べていただいてますので・・来年にはきっと・・(^^;;
なので・・相当に違うはず・・確かめられないのはとても残念です。
そもそもクロ・ド・ラ・ガレンヌはデュック・ド・マジェンダで有名になったワインです。造り手はルイ・ジャドですね。勿論、ラ・ガレンヌも有りますし・・・アベイ・ド・モルジョも・・と言うことは、供給元はその辺・・と言うことになるのかな?・・だとしますと、コサールのガレンヌが滅茶美味しかった裏付けにもなりそうですね。
昔の記事で、ジャドのガレンヌを開けたらコルクにクロ・ド・ラ・ガレンヌの焼き印が有ったことを書いた記憶が有りますが、現代のように細分化された名前でリリースされる前は、普通にブレンドされていたんでしょうね。
ですので、クロ・ド・ラ・ガレンヌはレ・フォラティエール寄りの豪奢な味わい、レ・ガレンヌはシャン=ガン寄りの切れの良い繊細な味わい・・かと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【旨い!!】
べらぼうに旨いです!・・コサールならではの非常に上質な仕上がりです。
何と言いますか、コサールのワインと言うのは、どこか「人たらし」的な部分が有りまして、
「・・どうしてそんな風に仕上げられるの?」
と、ある程度ワインを知っていればいるほど、深みに入り込ませるような味わいや表情をしているんですね・・。
実に高品位で、クロ・ド・ラ・ガレンヌらしい暑さと超冷涼さを持ち、ピュリニーならではのゴージャスさと、ピュリニーの良い畑ならでは緊張感の両方を感じさせてくれます。素晴らしいです。
確かに・・少し早いとは思わせますが、今飲んでもこのワインの質感、存在感にはビックリされるでしょう。お勧めします!
以下は以前のレヴューです
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【晴れてクロ・ド・ラ・ガレンヌを名乗った1級シャン・カネです!】
今までと同じキュヴェのようですが、晴れて、
「クロ・ド・ラ・ガレンヌ」
と名乗れるようになったようです。
大柄でオイリー、非常にドライながら旨味もバッチリ乗っています。現状はやや硬さも見られますが、角は丸く太さも有ります。複雑性は2015年よりも感じますし、何と言ってもボリューム感が凄い!
あのルイ・ジャドが造るデュック・ド・マジェンタのクロ・ド・ラ・ガレンヌも美味いですが、単に凝縮感だけ見てもこちらが上です。
今飲んでも飲めますが、ここはやはり3年ほど寝かせるのが「吉」。是非ともご検討くださいませ!
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【2年ぶりのテイスティングで・・はしゃいでしまいました!素晴らしいシャルドネです!】
最高ですね・・。どっしりとした重厚さではフォラティエールに分が有りますが、
「ピカピカな金の延べ棒」
的な凄さが伝わって来ます。
もし・・アイテムを迷われて、これが残っているようでしたらサクッと・・行っちゃってください。
非常に高質。「ボワット」をさらに磨きに磨いたような感じ。余韻から表情がジワジワと還って来るようなイメージ。非常に美しい果実酸。ムルソー=ペリエールを軽やかに、エレガントにしたようなイメージ。バランスが物凄い。白眉!
これも圧巻でした。今飲むならこれ・・が最高。フォラティエールも白眉ですが、こちらはちょっと置いた方が良い・・と言われているような気配が漂ってます。ご検討ください。
以下は2014年以前のコメントです。(2013年ですね・・)
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【間違い無く素晴らしいはずですが?!】 2014年ものガレンヌはほぼ入荷無しです。よって飲めませんでしたので、2013年のコメントをご参考にお願いします。
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【白眉!】

え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
ガレンヌ
これはもう・・素晴らしいの一言に尽きる。マンモスワイン!可憐さを持ちつつ雅。素晴らしい美しさとエレガンス、美しい果実酸・・・ヴォワットも旨いがさすが1級!・・大きさと冷涼感が備わる。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。圧巻のワインです!白眉です。
フォラティエール
これは余りに数が無く、飲めませんでした。
● 2018 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール
【2018年、フレデリック・コサールが造った最高ランクのシャルドネはこれ!・・偉大なワインに違いないはず・・】
何にせよ、ずっと全く変わらずにいられることは、この世界には有り得ないんだ・・との再確認を植え付けられていることを、今、このコロナ渦の状態で噛みしめていることはとても残念なことです。ついこの間までは普通に、さして何も考えずに生きてこられたのが不思議でも有ります。あの東北大震災から9年、まさかこんなことになるとは・・。
フレデリック・コサールも2017年ものまでは「新樽」を多くは無いにせよ使用していました。2018年ものからは「一切」新樽を使用しないワイン造りへと変化していたんですね。
本来で有れば、
「これ幸い!」
とばかりに、31アイテムと言うような物凄いアイテム数でも出来る限りのテイスティングで、彼の意思の反映されたピノとシャルドネを確認しているはずでした。
まぁ、仮にもし実行していたら何十万円分かの経費を計上せざるを得なくなる訳ですが、とても
「直接の利益を生むことはないテイスティング」
に、それだけ費やすことは難しいので、毎年仲間で集まって経費を按分しつつ、間接的な利益を生むかもしれない行動をしていた訳です。
それすらも、このコロナの影響で出来なくなってしまったことは、本当に残念でなりません。お客様にも、おそらく楽しみにされていらした方が多くいらっしゃったと思うと、期待を裏切ることになってしまったと・・思っています。
しかしながらそれでも何とか3分の1強のアイテムは何とかテイスティングにこぎつけ、2018年の大変化を確認出来たと思っています。
彼の2018年のシャルドネのトップ・キュヴェはこの「ピュリニー=モンラッシェ1級レ・フォラティエール」になります。以前はバタール=モンラッシェもリリースしていました。しかしながらもう・・葡萄の価格、畑の持ち主の言う価格が高騰してしまい、どうやら買う予定で畑の世話はしていたものの、手放さざるを得なくなったそうです。
このレ・フォラティエールにしましても上代設定は33350円と相当に高いように感じますが、それでもコサールが言うには利益度外視とのことのようですよ。
他の2018年の古樽仕上げのシャルドネの出来を鑑みますと、ビックリするようなピュアさと深遠さを持った純な味わいだと想像出来ます。
新樽による「緩やかな酸素供給」をしない・・・酸素との結合を許さない「純な」液体は、とんでも無く長い寿命を持っているはずです。
美味しく飲みたいと思うのであれば、決して早飲みは厳禁です。買おうと思っても入手できないワインです。ご興味がございましたら是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【すみません・・飲めませんでした!】 圧巻だった2015年のフォラティエールを思えば、また、2016年の素晴らしいクロ・ド・ラ・ガレンヌを考えあわせれば、2016年のフォラティエールもかなりの仕上がりになっていることが想像可能です。
しかもフォラティエールとするならば、価格的にもリーズナブルですよね。2016年に何かしらのオマージュが無くても、コサールのフォラティエールなら飲んでみたいと思わせるだけの、
「コサールのシャルドネっていつも美味しい!」
と言うイメージが定着していると思います。
まぁ、2016年はバタール=モンラッシェを造りましたので・・トップ・キュヴェの座からは降りましたが、それでも凄いワインであることには違いは無いでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【もの凄いです!!】
このフォラティエールをテイスティング出来たことを感謝します。素晴らしいです。コント・ラフォンやルフレーヴのシャルドネがリリース直後から何であんなに硬いのか?・・、それだけの価値が有るのか?・・などと思ってしまうぐらいに・・ソフトでアロマは素早くノーズに飛び込みます。
ゴージャスですし、エレガンスの極致・・です。
非常に蜜で緻密!非常に高いレベルで仕上がった高貴なアロマ。ポテンシャル甚大。この目の詰まり具合は半端無い。どっしりと重厚。ポテンシャルは2015年のテイスティングの中でトップ。
これも圧巻です。コサール、シャソルネイの白はどれを飲んでも・・絶品です。サン=ロマンの白はリリース延長だそうですので、その分がビゴットに向かうでしょう・・が、これもさしては無いです。
お勧めしたいですが数が有りません。早い者勝ちです。ご検討くださいませ。
● 2018 Bourgogne Pinot Noir Bedeau
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・ブドー
● 2018 Bourgogne Pinot Noir Bedeau Qvevri
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・ブドー・クヴェヴリ
【ここでの比較は楽し・・くなって行きます!新生フレデリック・コサールのベースの姿を是非ご覧くださいませ!】

上がクヴェグリ、下が古樽です。全く変わらないように思えますよね?
また、以前の写真と比較しても、さして違わないように見えるかもしれません。
ですが、本当に大きく異なります。まずはどちらも非常にドライです。そして、おそらくマロラクティックの動きが異なるんじゃないかと思いますが、この二つ自体、結構に異なります。やはりクヴェグリの方がやや解放的で有り、古樽の方は閉じ気味です。

まぁ、それは良いのですが、この「ブドー」2アイテムについては、
「やや荒れ気味」
です。
落ち着いてない・・と言って良いかと思います。長い船旅の疲れが癒されていない感じで、おそらく、美しい果実感が前面に出るはずのところ、ちょっとギスギスしたテクスチュアで、フラワリーなアロマが主体です。
フラワリーと言えば・・カベルネ系でしょうか。なので、ピノ・ノワールなのに・・・そっち系に思えてしまうほど、果皮のニュアンスが浮いてしまっているように感じます。
ですので、出来ましたら1カ月ほどは休めていただけましたら良いかと思います。半年ほど寝かせるとさらに良いかと思います。
新たなスタートを切った、ド・シャソルネイ、フレデリック・コサールの姿を是非ご覧いただきたいと思います・・・もし早めにチェックしたいようでしたら、サン=ロマンが良いかと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【もしかしたら今までで最高の出来・・です。しかも新生フレデリック・コサール系のピュアで余計なことをしない見事な味筋です!】

すごく良いです・・今まではどこか、
「コサール・・少し弄り過ぎでしょう・・」
と言うような気が有ったんですが、2016年ものからは見事に変貌しています。
これ、まだ少し硬めなんですが2~3日掛けて飲んでみてください。素晴らしい味わいですよ。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【梅カツオは2016年ものも封印?・・それとも後で出てくるか?・・厳しいヴィンテージを感じさせない素晴らしい出来です!】

昨年の2015年ものはとことんピュアで、非常に良い出来・・今までで一番良かったと言える仕上がりでした。
2016年ものは、苦労した甲斐あってか、これも良い出来になりましたが、一見同じように見えて、かなり仕上がりが違います。
ピュアで美しい果実の味わいはそのまんまですが、そこに複雑な要素と、長熟さを感じさせる、いつもよりわずかに多いタンニンの存在が有ります。
現状、もし早めに飲まれるのであれば、トップの部分で記載しましたようにされるか、早めに抜栓し、酸素を供給されると良いかと思います。膨らみと滑らかさが違いますよ。それ以外は、いつものフレデリック・コサールのピュア&ナチュラルなブドーです。
2016年ものは非常に少ないので・・お早めにお手当ください。お勧めします!
● 2018 Mercurey Rouge les Vignes Franches
メルキュレ・ルージュ・レ・ヴィーニュ・フランシュ
【コート=ドールを飛び出して南のコート・シャロネーズのピノ・ノワールです!超エレガント!】

見えますでしょうか・・余り写りが良く無くて申し訳ありません。店で一気に12アイテムを開けたもので・・。
コサールの他のピノと比べますと、やや軽めに仕上がっているのは皆さんの想像通りです。でも非常にピュアでエレガントですね。重みの無い味わいの美しさと言うべきでしょうか。軽やかな美しさがキッチリ出ています。
また、このキュヴェは新樽不使用の古樽バージョンです。コサールに言わせれば、
「古樽でも古樽のニュアンスが付く」
と言い出しかねないんですが、noisy にはほとんど判らないです。
今でも美味しく飲めますが、2年ほどの熟がこのワインを大きく成長させるでしょう。ご検討くださいませ。・・3本しかないですが・・(^^;;
● 2018 Saint-Romain Sous Roche Rouge
サン=ロマン・スー・ロッシュ・ルージュ
● 2018 Saint-Romain Sous Roche Qvevri Rouge
サン=ロマン・スー・ロッシュ・クヴェヴリ・ルージュ
【サン=ロマン古樽、グヴェグリ、どちらも素晴らしい仕上がりでした!】

すみません・・古樽の方の写真が見つかりませんで、どうやら撮り忘れたようです。
左はクヴェグリですが、淡い色合いから、まるで意思を持ったかのような表情が見て取れます。凄いすっぴん美人ですし、愛嬌も有ります。ジョージアのクヴェグリのような蜜蝋のニュアンスが全くなく、普通に飲んでいるのでしたら、
「クヴェグリ?・・何それ?」
みたいに、まったく邪魔の無い美しさを見せてくれます。
勿論ですが、揮発酸系の味わいも感じませんので非常に美しいです。
古樽との違いは非常に微妙ですが、古樽の方がやはり閉じ加減かな・・と思います。現状の美しさはクヴェグリに軍配!・・そして2017年ものまでのサン=ロマンとは、糖分が完全に食い切られているかのようなドライさに有ると思います。美味しいです!ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶複雑です!そして美しさとエナジー!】
良い出来だと思います。タンニンは少し大目ですので、抜栓して空気(酸素)を取り入れてからが本番ですね。2~3日経つと膨らみと滑らかさが半端なく出て来ます。
2015年のような
「ピュアな果実一辺倒」
では無く、
「天候に揉まれ、様々な要素を実の中に酸の形成として閉じ込めた複雑な姿」
が、ものの見事に感じられます。
色だって・・見てください・・非常に素晴らしい色でしょう?2015年ものが霞んでしまいそうな美しい色合いです。この素晴らしい色合いの中に、
「非常に複雑な要素の姿」
が詰まっています。ぜひご検討くださいませ。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【素晴らしくピュアです!】
ほんのわずかに還元。とても良い出来!適度な拡がり。純な余韻が長く持続する。まだ開かないが2015年は凄く良いぞ。赤い果実が満載、スパイスが心地良く、嫌な感じが全く無い。高級感も素晴らしい!
例年になくボリューミーでした。健康な葡萄を、そのままに仕上げた感じが伝わって来ます。是非ご堪能くださいませ!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【例年よりもパワフル!】 熟し気味のブラックベリー、ベリー。ふくよかで丸みの有る味わい。ジューシーさと骨格の確かさ。適度な拡がり、膨らむ中域。例年通りの良い仕上がり。しかし全体的には締りのあるもの。
やはり2013年は構成自体が少し緩かったと思わざるを得ない2014年の素晴らしさでした。そして、このキュヴェは今までの「柔らかコサール」を踏襲しています。その上で収穫時期は少し早いのでしょう。美しい酸、伸びやかなエキスが堪能出来ます。今飲んでも美味しいです。是非ご検討くださいませ。
以下は2013年もののコメントです。
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え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
2012年の大きさには及ばないが、この年の難しさを考えれば上出来か?ピュアさの奥になめらかさが有り、ややチャーミングだがバランスもしっかり取れている。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。色合いをブドーと比較すると判り易いかもしれません。こちらはしっかち落ち着いています。そしてミネラリティもしっかり有って存在感が凄いです。
● 2018 Auxey-Duresses les Crais Rouge
オーセ=デュレッス・レ・クレ・ルージュ
【少量です!テイスティングは出来ませんでした!・・新樽未使用のピュアでナチュラルな味わいかと思います。】
以下は以前のコメントです。
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【よりスタイリッシュに、より美しい酸に、よりエキシーになったオーセ=デュレッス・レ・クレ!】
いつもコルトン系の味わいになるオーセ赤です。2014年のオーセの白は何故か余りコルトン=シャルルマーニュっぽく無かったんですね・・まぁ、それはそのコラムで書きますが・・。
しかしこちらはコルトン系で、しかも「変身したコサールのピュア系な味わい」に仕上げた方ですので、非常に・・綺麗でエキスがバッチリで旨いです。変な小細工はしていません・・・が、その影響も有ります。
ミネラリティが高いこのレ・クレは、そのピュアに仕上げる手法のお陰で、少し硬くなっちゃったんですね。より時間の掛かるワインになった・・と言えますが、元々このレ・クレはやや硬いタイプですから・・少し伸びたとお考え下さると良いかなと思います。
少しカッチリと硬い感じのアロマ。熟しているが硬めのチェリーの果実味。スタイリッシュでタイト、しかしエキス感が半端無く、バランスは良い。高級感も生まれた。少し置くべき。
テイスティング中のメモですので、どうしても簡便な言葉になっていますが、「非常に良い」と感じている部分は2014年ド・シャソルネイのどのキュヴェにしても同じです。変化した部分を中心にコメントを書き残していますので・・。とても旨かったです。
1~2カ月の間にさっさと飲むか5年置くと良いかと思います。非常に美しいエキシーなワインでした。お奨めします!
以下は以前のコメントです。
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【エキス系??生のまま果実味系??意味が判らん??!】
●ブルゴーニュ・ピノ・ノアール ブドー
これがかなり旨いです。シャソルネイ節全開の肉厚な果実を思われる風味で、黒、赤の極小果実が感じられます。それでいてとてもピュア!ピノ・ノアールの美味しさを理解しているコサールならではの味わいですね。2004年のサン=ロマンを若くしたような・・・という表現なら、きっと飲まれた方はピンと来るはず・・・。旨いです。
●サン=ロマン・スー・ロッシュ
これもかなり良いのですが、残念ながらやや硬いです。でも白ほどでは無いので、これも6月ごろから行けるでしょう。何となくポマールとコルトンを足して割ったような感じですが、ご存知のように熟すとワイルドさが出てきてヴォーヌ=ロマネっぽくなるんですよね。これもセラーに入れておいて欲しい逸品です。
●オーセ=デュレッス・レ・クラ・ルージュ
こちらはコルトンです・・・いや、オーセですが、かなり硬いですね。3~4年の熟成は必要かと思いますが、ある意味、ド・シャソルネイのボーヌのトップ・キュヴェらしい、高い質感を閉じ込めたものになっています。さすがです。
●サヴィニー・レ・=ボーヌ・レ・ゴラール
今回の目玉とも言うべき、初リリースのサヴィニーですが、この出来が素晴らしいです。どうしても肉厚さが足りず、チェリーといわずに桜の花・・・みたいに言い換えてしまうことの多いサヴィニーですが、こちらはキッチリと黒味もあるチェリーだと言えます。そして、何よりも肉厚で、ド・シャソルネイ節がここでも生きています。まったりとしていながらピュアさが光る、素晴らしい味わいをしていますので、これも一推し!畑は借りているそうです。
●ニュイ=サン=ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・デ・ザルジリエール
やっぱりポテンシャルは最高のクロ・デ・ザルジリエールです。が、他のピノに比べると、ちょっとトーンが違うように思えました。2007年の特徴でしょうか。この畑だけがニュイですから、もしかしたらその辺もあるのかもしれません。noisy的には、
「ん?これ、コサールのワインなの?何かパカレっぽくない?」
・・・そうなんです・・・。バランスが妙にパカレっぽく、しかも2007年は2006年よりもエレガントな仕上がりで、現状でポテンシャルを取りながら美味しく飲めちゃうんですよ・・・。ヴィンテージの差なのか、もしくは造りを少し変えたのか判りませんが、やや収穫を早めにして、綺麗な酸を残したように思います。ニュイ・サン=ジョルジュの持つ、ある種の「野暮ったさ」が無く、やや「軽妙」ながら素晴らしいバランスなんです。それに加え、ミネラルの出方が・・・パカレ的!どうなってんのこれ!でも旨いから許す!みたいな感じです。是非とも飲んでみてください。かなり面白いです!お奨めします。
● 2018 Savigny-les-Beaune les Gollardes
サヴィニー=レ=ボーヌ・レ・ゴラルド
【コサールのラインナップの中では1~2位を争う濃い目の味わいです!】
こちらも飲めずにすみません・・昔は2ケースとか..少なくとも1ケース、来ていましたが、2018年ものの入荷はなんと・・
「2本」
です。
なのでテイスティングするのも憚られてしまうんですね・・。申し訳ありません。こちらは新樽20%から古樽100%へ、新樽不使用になっています。
以下は以前のレヴューです。
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いつも美味しい・・とてもサヴィニークラスとは思えない出来でビックリさせられるワインですが、エージェント情報にてご確認ください。申し訳ありません。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!】

やや黒味を「帯びた果実。少し濃いめの美しいトーン。サンーロマン同様とても純でピュア。やや重量感が備わる。とても健康的でやや大柄。黒系有機物の表情がやがて出て来るだろう。瑞々しく力強い。13.5%
これは美味しいです!かなり仕上がっています・・がやはり1カ月ほど休ませてあげてください。皆さんが思っているような、
「桜のような印象のサヴィニー」
とは全く違います。お勧めです!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【大変身の2014年!・・素晴らしい仕上がりになったゴラルドです!ピュアです!】 実はこのワイン、コサールの大変身を確信したワインです。ブルゴーニュ・・オート=コート・・サン=ロマン・・オーセ=デュレッスと飲んできてのサヴィニー・ゴラルドです。
本来は非常に熟度が高く、まったりとした深い味わいの・・そしてもう少し色が「暗い」方向に行ってました。それが、
「ビックリするほどピュアな赤紫」
だったんですね。それも、ブル、サン=ロマンとは全く違うんです。サン=ロマンはいつものコサールですが、このゴラルド、オーセ以上は、
「生まれ変わったコサールのワイン」
です。
仕上がりが良い年は、誰もが欲しいので・・・どうしても取り合いになってしまいますが、数量は限られ、基本前予約のような形になっているため、我々ワイン屋も苦労します。反面良く無いと判断した年は・・判りますよね・・。で、2014年シャソルネイは「買い」の素晴らしい味わいでした。
例年よりも淡い色合い。収穫を少し早めたはず。透明感のあるミネラリティがたっぷり有り、総熱量は例年よりも少ないが非常な美しい酸がある。エキスがたっぷりでピュア。まるで他人が造ったようである意味新鮮。とても驚いたワイン。
どうでしょう?・・変身したピュアなコサールのワインを是非お確かめください。お奨めします!
以下は2012年のコメントです。
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【毎年旨いが2012年も磐石!!】
柔らかさのある酸味が特徴の2012年、シャソルネイ・コサールのワインにあって、ゴラルドはハツラツ感満載の美しい冷ややかな酸がたっぷり。若くもバランス良く、しかもキッチリ熟した葡萄の味わいがとても良く、美味しい感を増幅させる。将来的にワイルド感が出てきそうな雰囲気が奥にある。
何故か今ひとつの人気のゴラルドですが、毎年とても旨いです。薄く桜色をしているサヴィニーでは有りません。
● 2018 Volnay
ヴォルネイ
● 2018 Volnay Qvevri
ヴォルネイ・クヴェヴリ
【村名ヴォルネイは古樽使用とクヴェグリ使用の2アイテムリリース!・・でも申し訳ありません、未テイスティングです。】
ドメーヌもののヴォルネイを、古樽とクヴェグリの2アイテム、仕込んだ2018年です。ここの比較は面白いかと思います。
noisy は、ブルゴーニュ・ブドー2018 で古樽とクヴェグリを比較テイスティングしています。やはりこのクヴェグリは、内部に留まろうとする表情を外部に向ける、ベクトル変換の意味合いが大きいと感じています。
ただし、そうだからと言って、
「いつも美味しいはず?」
と言うことにはならないんですね。
その辺が難しいところでは有りますが、
「硬くてパッキパキ!」
と言うことは無くなるかと思います。可能でしたら古樽のアイテムと一緒に開ける・・などしていただけますと・・、もしくは2017年ものとの垂直などもお勧めです。
以下は以前のレヴューです。
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【新コサール誕生をシッカリうかがわせる見事な仕上がりです!】
全く小細工無し!透明感バッチリ。色調は濃いめ。香りはソフト。エレガントだがヴォルネイ的な力強さも。赤果実と黒果実をバランス良く加えた味わい。ややアルコール分はいつもより高め?完全発酵気味にしっかりドライでボリューミーだがエレガンスを損なっていない。13.5%
この辺で、しっかり・・2015年のコサールを理解出来ました。下のクラスから順にテイスティングしています。ナチュラル&ピュア、小細工無しの「新コサール」誕生です!ご検討くださいませ。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【2014年は美しい仕上がり!ヴォルネイらしいきらびやかさに満ちています!】 赤紫。ドライなのに仄かに感じる甘みのレベルが絶妙。たっぷりとした果実感。ジューシーで飲みやすく旨い。質の良いタンニンも有る。
コサールがドメーヌとして得たヴォルネイ村名です。エキス感のしっかりした、生まれ変わったド・シャソルネイのピュア系な味わいになっています。是非お試しくださいませ。
● 2018 Volnay 1er Cru les Lurets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・リュレ
【こちらも飲めていません!】
ヴォルネイ系は何か1本、飲む予定ではいたんですが・・すみません、今のところは間に合っていませんでした。何しろ・・
「30アイテム以上!」
有りますので、毎日1本のテイスティングだと1カ月掛かっちゃう訳ですね。なので、
「12本まとめてテイスティング!」
させていただきましたが、味わいの傾向はしっかり掴んでいます。
それでもドメーヌもののヴォルネイ系は1本は飲まねば・・ご検討くださいませ。
以下は以前(2014年もの)のレヴューです。
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【2014年ものの中では最もエナジーを感じる味わいです!!】
深い赤紫。ふくよかな丸みっとした果実のアロマ。ブラックチェリー的。果実自体の熟度はロンスレより高いので、とてもふっくらとしている。大きさを感じるもの。滑らかで果実味がたっぷり。
ミネラリティの印象的なロンスレと比較すると、ミネラリティが無い・・と言うのでは無く、しっかり有った上で「熱量」をしっかり得た葡萄であることが判ります。似ていますが好みかな?と思います。お勧めです!以下は以前のコメントです。
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黒味が入るきれいな赤。石灰系ミネラルの端正なアロマ!エステリックな香りがエロい・・・!とても熟していて。果皮のパーセンテージがとても大きい、充実した味わい!
2010年は9月23日の収穫・・・2011年は9月1日。事情通なら逆と思って仕舞い勝ちですが、畑至上主義のコサールならではの判断なのでしょう。2011年はモタモタできなかったということなのかな?
ロンスレの完璧さにはちょっと及ばないかもしれませんが、その分、官能さで優っています。ご検討くださいね!
【まあ、確かにこちらが繊細!】
フランボワーズ、ラズベリー、スパイス。軽やかさも滑らかさも素晴らしい。ヴォルネイらしいエレガンス、深みとコク。ジューシーで今でも美味しく飲める。シャンボールっぽい絹のテクスチュア。果実感たっぷりで美味しい!
ドメーヌものになったヴォルネイ1級です。早く飲んで美味しいレ・リュレということでしょうか。構造の大きさでレ・ロンスレにドメーヌものトップの座は譲りますが、軽やかな良さが光ります。とても美味しいです。飲んでみてください!
● 2018 Volnay 1er Cru Roncerets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・ロンスレ
【こちらも飲めていません。新樽20%-->新樽0%へ変更になったドメーヌものです。】
未テイスティングにつき申し訳ありません。このコラム下の「以前のレヴュー」と、2018年ものポマール・ペズロールなどの文章をご参考にご検討くださいませ。ヴォルネイ=シャンパン直下でエレガント系の味わいのようです。
以下は以前のレヴューです。
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【ミネラル感がたっぷり!チェリーな果実、とても滑らかなヴォルネイ1級ロンスレです!】
深い赤紫。素直に旨い!エキス系のピュアな味わい。今までのコサールとは大分違う造りと感じる。下手にいじくらず、素直に、綺麗に仕上げている。太いチェリーは品格が備わる。ミネラル感もフィネスが有る。
ラインナップに同じ村、ヴォルネイ1級のリュレが有るので、違いを書いておきましょうか・・結構似た感じは有るんですが、敢えて言えば、こちらのロンスレは「ミネラル感がしっかり」していて、より滑らかだがタイトな味わいです。美味しいと思います。
以下は以前のコメントです。
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黒味が入るきれいな赤。石灰系ミネラルの端正なアロマ!エステリックな香りがエロい・・・!とても熟していて。果皮のパーセンテージがとても大きい、充実した味わい!
2010年は9月23日の収穫・・・2011年は9月1日。事情通なら逆と思って仕舞い勝ちですが、畑至上主義のコサールならではの判断なのでしょう。2011年はモタモタできなかったということなのかな?
ロンスレの完璧さにはちょっと及ばないかもしれませんが、その分、官能さで優っています。ご検討くださいね!
【まあ、確かにこちらが繊細!】
フランボワーズ、ラズベリー、スパイス。軽やかさも滑らかさも素晴らしい。ヴォルネイらしいエレガンス、深みとコク。ジューシーで今でも美味しく飲める。シャンボールっぽい絹のテクスチュア。果実感たっぷりで美味しい!
ドメーヌものになったヴォルネイ1級です。早く飲んで美味しいレ・リュレということでしょうか。構造の大きさでレ・ロンスレにドメーヌものトップの座は譲りますが、軽やかな良さが光ります。とても美味しいです。飲んでみてください!
● 2018 Pommard 1er Cru les Pezerolles
ポマール・プルミエ・クリュ・レ・ペズロール
【未テイスティングにつき・・申し訳ありません。】
もし売れ残るようでしたら、真っ先に飲みたいのがこのワイン!・・です。決して重くならない・・軽やかさに真っ赤な果実がスパイシーにエレガントに香る(はず!)のペズロールです。もし飲まれましたらご感想などお寄せくださいませ。少量です。
以下は以前のレヴューです。
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【申し訳ありません、少量に付きテイスティング不能でした。】
エージェント情報にてご確認ください。申し訳ありません。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なドメーヌもののポマール・レ・ペズロールです!・・こちらは飲めていません。】
2016年のポマール・レ・ペズロールはマグナムのみ生産されたようです。収穫は10月にもなろうかと言う9月30日です。2015年が新樽30%、古樽70%のところ、2016年はそれぞれ50%。成熟したタンニンと釣り合いと取るべくの、新樽割合を増加したかと思います。この辺りのコサールの対応が、2016年産の特性・・複雑性と構造の大きさ、フレーヴァーの量などに影響していると思います。長熟さもかなりありそうです!
以下は2015年のこのワインのレヴューです。
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【純度の高いチェリー・リキュール的なイメージ!ドメーヌものの最高峰!!】
非常に美しい透明度の高い色合い。素早いアロマの立ち上がり。とても高質。チェリーとベリーのエキスがしっかり。純度の高いチェリー・リキュール的な味わいのイメージ。美しい。
ぺズロールはnoisy の大好きな畑なんですが、ハイトーンの伸びが良くチェリッシュで、土っぽいポマールとは無縁なんですね・・どちらかと言うとシャンボール的で、しかもよりチェリーの果肉の表現が有るのが素晴らしいです!お勧めです!
● 2018 Nuits-Saint-Georges les Damodes
ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ダモード
【新樽20%から新樽0%へ!・・この意味がもしかしたらこのワインで判るかも?】

美しくエキスみ満ちた見事な味わいです・・ただし今はちょっと硬いですが・・味筋は見事と言うしかないです。
あとは飲まれる方がタイミングを合わせていただくことですが・・少なくとも半年待っていただき飲まれるか・・来春以降になってしまうとまた閉じるかもしれませんので、飲むタイミングは中々難しいかと思います。
ですが、この「美しさ」に勝るものは無い!・・とも言える訳で・・
もしできましたらこうしてください。
開けてしばらく飲んで、もし「硬いかな?」と思われたら翌日以降に・・。そんな飲み方で美味しくいただけるかと思います。ワインの本当の美しさの意味を教えてくれるかもしれません!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい仕上がりです!・・が今はちょっとタイトです。】
2017年ものらしい、健康で見事にピュアなニュイです。
物凄いシャンボール村名のような、果実たっぷりな状況にはまだ届いていませんが、新樽の割合などを見ても2~3年は置きたいところですね。
もともとの素性は相当に良いので、2017年ものはじっくり待ってください。きっとビックリするような見事な味わいに変貌するはずです。
以下は以前のレヴューです。
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【2015年ものよりもパワフルなのは間違い無し!元気ハツラツとさせたヴォーヌ=ロマネのようなニュアンスです!】

2015年は飲めてはいないんですが、その他のテイスティングによる全体の印象から、
「物凄くピュアでおしとやかな2015年のニュイ・ダモード」
と言う印象から、
「一転、パワフルさを隠さない、最近の体育会系美男子!」
と言うような印象の2016年ものに変化しています。同じ畑なのに・・かなり印象が違うと思いますよ。
もっとも、2~3カ月も落ち着かせますと、かなりしっとりとしてくると思われます。むしろ長熟なんじゃないかと想像出来ます。しかも美しさもバッチリです!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【未テイスティングアイテムです。何と16ヘクトリットル/ヘクタールと言う・・ドン引きの低収量が生み出した凄い味わいが期待できます!】 飲めてないので・・すみません。16ヘクトリットルだそうです!トップ・グランクリュの約半分の収量です。
以下は2014年もののコメントです。
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【ニュイ=サン=ジョルジュでは有りますが、かなりヴォーヌ=ロマネ的な味わいです!!素晴らしい!】 淡い赤紫。美しい土とスパイス。かなりエキシー。ニュイなのに美しくて少しびっくり。テイスティングしていて思い出したのが、何とラ・ターシュ。樽の無い香りはとても華やかで旨い。個人的にはとても好き。
まぁ、余り好まれないアペラシオンかもしれませんが、ここは実はヴォーヌ=ロマネに引っ付いた畑なので、味わいも香りも似ています。しかもヴォーヌ=ロマネにも同名の畑が有って、そこと引っ付いているので・・つまりは、同じ畑で村だけ違う・・と言う事です。
収穫を少し早くしているのが良く判ります。その結果、とても美しい酸を熟度のバランス的にとても良く得ています。今までは少し過熟気味だったとも言えますが・・。それにしても素晴らしいです。飲んでてラ・ターシュを思い出したくらいですから・・!
以下は以前のコメントです。
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え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
スパーシー、現状やや硬め。ドライだが集中したエキスの美味しさに感動。やや大柄でニュイらしい大きさのあるワイン。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無くピュア系で、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。
いや・・色合いもしっかりしています。非常に構成もしっかりしている・・やや硬いので、少し置いた方が良いです。
● 2018 Gevrey-Chambertin les Genevrieres
ジュヴレ=シャンベルタン・レ・ジュヌヴリエール
【ジュヴレ=シャンベルタン村名ジュヌヴリエール(ルニアール)の2~3年古樽です!】
おそらく思いっきりピュアな美しいスタイルかと思います。ただし、やや硬い時期がバリック使用のワインよりも長くなりますので、今は閉じているかもしれません。
以下は以前のレヴューです。
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【とても良い出来ですが、少しおいてください。】 
エキスがしっかり出た美しいジュヴレ=シャンベルタンです。まぁ、これがフレデリック・コサールの普通の出来・・です。今はちょっとタイトでは有りますが、3年ほどで見事なワインに変わってくるはずです。
と言うよりも、トップスリーの赤が凄すぎるんですね・・。なのでこんなコメントになってしまいますが、非常に素晴らしいワインです。
● 2018 Gevrey-Chambertin les Genevrieres Qvevri
ジュヴレ=シャンベルタン・レ・ジュヌヴリエール・クヴェヴリ
【ジュヴレ=シャンベルタン村名ジュヌヴリエール(ルニアール)のクヴェグリです!】
こちらはクヴェグリです。ベクトル変換が出来ているはずです・・が、飲むタイミングはそれだけでは決まらないので、やはり少し休めてからが良いかと思います。
なお、コサールのクヴェグリワインですが、ジョージアのワインのような蜜蝋(みつろう)のちょっと違和感の在る香りは皆無です。そもそも蜜蝋は使用していないとのこと・・・そりゃそうですよね・・変な香りや味わいを付けたくないからクヴェグリを使用し始めたんですから・・ご検討くださいませ。
以下は2017年ジュヴレ=シャンベルタンのレヴューです。(クヴェグリではありません。)
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【とても良い出来ですが、少しおいてください。】
エキスがしっかり出た美しいジュヴレ=シャンベルタンです。まぁ、これがフレデリック・コサールの普通の出来・・です。今はちょっとタイトでは有りますが、3年ほどで見事なワインに変わってくるはずです。
と言うよりも、トップスリーの赤が凄すぎるんですね・・。なのでこんなコメントになってしまいますが、非常に素晴らしいワインです。
● 2018 Chambolle-Musigny les Herbues
シャンボール=ミュジニー・レ・ゼルビュ
こちらも2~3年古樽です。何も足さない、何も引かない・・の精神の表れがワインに出ていると思います。古樽ですので、余計な味わいは乗って来ないと思います。コサールの村名ワインって、滅茶美味しいですが、シャンボール村名はいつもトップ3~5には必ず入っていたワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【こちらも赤のトップ3に入る凄い出来栄えです!】
もれは旨い!・・見事な果実がたわわに実っています。モレ1級、ヴォーヌ=ロマネに次ぐ仕上がり・・。フレデリック・コサールの実力は半端ないと理解するでしょう!超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【毎年美味しいシャンボール!2016年はとてもピュアであっけらかんとしたスタイル・・・ですが、実はかなりのタフガイです!】

おそらく男子はみんな、綺麗な女の子には簡単に騙されちゃうと思いますが・・いや、俺はそうじゃないってったって、言い寄られたらね~・・その気になっちゃいますよね~。
このシャンボール=ミュジニー・レ・ゼルビュはまさにそんな感じですよ。一見、非常に美しく、可憐さも見えるようなピュア、シルキーな味わいなんですが・・実は非常に芯の強い、パワフルさを容姿で隠しているんですね~。
なので、みんな男は思うんですよ。
「・・こんなはずじゃなかった・・」
いや、何の「含み」も無いですよ。一般論です・・・非常に旨いです。でも、
「綺麗な薔薇にはドゲが有る」
のも事実。
でもそのトゲすら愛おしいのがワインファンですよね。素晴らしいパワフルシャンボールです!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【高域に伸びて行くラズベリーのトーン!】
実に美しい色調!高質なラズベリー、そのまんまな仕上がり。雑さが全く無くとても旨い。高貴でエレガント、軽やかで華やか。エキスが充実し、その旨みが半端無い。13.5%。
いつも美味しいコサールのシャンボール=ミュジニーです。でもいつもよりピュアさが漂っています。健全です!ご検討くださいませ。数は全く在りません。
以下は2014年以前のレヴューです。
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【フリーランだけ使用か?・・半端無いフィネス感です!】
確かに2014年のコサールは、上級キュヴェに行けば行くほど圧巻な仕上がりになりますが、このピノ・ノワール、赤系ではシャンボール=ミュジニー、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリ、モレ・モン・リュイザンに有る「フリーラン感」が凄いです。
フリーラン感・・などと言っても通じ無いかもしれませんが、ある種の高級感と思っていただければ良いでしょう。一番絞り果汁だけを使用したニュアンス・・とでも言えば良いでしょうか。
これは、若い時分のテイスティングでは、ややもすると「逆」に捉えられる場合が多いんですが、フリーランだけで醸すと、どうしても若いうちには、
「美しいけれど小さくまとまっているように見えてしまう」
ことが有ります。これを防ぐために、造り手は種や果梗を料理する訳ですが、そうしますと大きさや深みは出てもフィネスをマイナスすることにも繋がります。フリーランだけで大きさや深みを出せればその方が良い訳です・・が、畑に能力が無いと軽いだけのワインになってしまいますから、このような良い畑のワインでそうするんですね。
赤さの目立つ色合い。やや還元。余韻の長さが半端無い。スパイス、エキス、少し硬いがポテンシャルは非常に高い。とても美しい色合い。先の成長が約束されている素晴らしいフィネス。
・・実はモン・リュイザンだけじゃなくて、シャンボールもゲットして帰ったんですね~・・(^^;; 還元香は完全に消え、本来の美しいアロマティックな香りを吐き出し、中域も見事に出た素晴らしい味わいでした。
色合いは、透明でやや暗めの赤紫ですが、この後、数日間常温で置いておきました。日中は結構暖かくなりましたので25度位まで上がったり15度位まで下がったりしたでしょうか・・。
するとどうでしょう・・やや暗めな赤紫の色合いは、結構・・小豆色に近付いてきたんですね・・。まぁ、量がもう少なかったのも有りますが、積算温度を急激にアップしたことにより、色合いも小豆色になってきたと言うことでしょう。そして味わいも何と・・・2013年までのコサールのワインに似通ってきたんですね。
と言う事はやはり、コサールの2014年のピノは、二次発酵においてはやや冷涼に、そしてより長くゆっくりとさせたことが想像されます。そしてそれにより、よりピュアな味わいと純なエキスを手に入れたということでしょう。
素晴らしいワインです。単なるシャンボールと思わないでください・・香りますし味わいも深く長い・・これは売り手としては沢山欲しいアイテムです・・がそうは問屋が卸さない・・残念!
勿論ですが、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリも同様・・。より柔らかいテクスチュアと柔らかな酸度、複雑性を持った味わいに感動しました!・・ここがは数が無いので・・すみません・・お早めにどうぞ。
● 2018 Vosne-Romanee les Champs Perdorix
ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリ
【あの素晴らしいヴォーヌ=ロマネがどうなっているのか・・こちらも2~3年古樽、未テイスティングです。】
まぁ、コサールのヴォーヌ=ロマネを飲んだことが有る方は、余りのテッカテカな美味しさにビックリされたことと思います。
でもコサールにとっては、それでも、
「余分なものが付加された味わい」
だったのだと想像します。
その「余分なモノ」の無いピュアな味わいがする・・はずです。
以下は以前のレヴューです。
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【ピュアなスグリ、美しい紫の果実です!】
写真もどうでしょう?・・非常に美しい色合いに撮れています。2015年ものの写真がやや暴れていますんで比較にならないかもしれませんが、
「澄んだ美しい赤紫の奥にエナジーが溢れている」
かのように・・noisy には見えます。
やはり上級キュヴェは、その潜在能力で美味しく仕上がってしまう部分が大きいかと思います。2016年の特徴を見るのでしたら、むしろ下級キュヴェの方が判りやすいです。余りにピュアで純で、今飲んでも美味しいので、
「・・複雑性が高く構造がどうの・・って言われても・・2015年と変わらないんじゃない?」
と思われるかもしれません。
2016年ものは非常に少ないので、お早めにお手当ください。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【わお!素晴らしいです!】
実にエレガント!繊細。非常に美しい色調。エキスが旨い!健康的で見事なバランス。複雑性は照りを感じるミネラリティに閉じ込められたまま。しかし今でも必要にして充分。柔らかな酸、ワイルドでスパイシーな穏やかアロマ。13.5%
これも今までとかなり違うことを判っていただけるでしょう。フレデリック・コサール、脱皮の2015年です!
以下は2014年もののコメントです。
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【フリーランだけ使用か?・・半端無いフィネス感です!】
確かに2014年のコサールは、上級キュヴェに行けば行くほど圧巻な仕上がりになりますが、このピノ・ノワール、赤系ではシャンボール=ミュジニー、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリ、モレ・モン・リュイザンに有る「フリーラン感」が凄いです。
フリーラン感・・などと言っても通じ無いかもしれませんが、ある種の高級感と思っていただければ良いでしょう。一番絞り果汁だけを使用したニュアンス・・とでも言えば良いでしょうか。
これは、若い時分のテイスティングでは、ややもすると「逆」に捉えられる場合が多いんですが、フリーランだけで醸すと、どうしても若いうちには、
「美しいけれど小さくまとまっているように見えてしまう」
ことが有ります。これを防ぐために、造り手は種や果梗を料理する訳ですが、そうしますと大きさや深みは出てもフィネスをマイナスすることにも繋がります。フリーランだけで大きさや深みを出せればその方が良い訳です・・が、畑に能力が無いと軽いだけのワインになってしまいますから、このような良い畑のワインでそうするんですね。
赤さの目立つ色合い。やや還元。余韻の長さが半端無い。スパイス、エキス、少し硬いがポテンシャルは非常に高い。とても美しい色合い。先の成長が約束されている素晴らしいフィネス。
・・実はモン・リュイザンだけじゃなくて、シャンボールもゲットして帰ったんですね~・・(^^;; 還元香は完全に消え、本来の美しいアロマティックな香りを吐き出し、中域も見事に出た素晴らしい味わいでした。
色合いは、透明でやや暗めの赤紫ですが、この後、数日間常温で置いておきました。日中は結構暖かくなりましたので25度位まで上がったり15度位まで下がったりしたでしょうか・・。
するとどうでしょう・・やや暗めな赤紫の色合いは、結構・・小豆色に近付いてきたんですね・・。まぁ、量がもう少なかったのも有りますが、積算温度を急激にアップしたことにより、色合いも小豆色になってきたと言うことでしょう。そして味わいも何と・・・2013年までのコサールのワインに似通ってきたんですね。
と言う事はやはり、コサールの2014年のピノは、二次発酵においてはやや冷涼に、そしてより長くゆっくりとさせたことが想像されます。そしてそれにより、よりピュアな味わいと純なエキスを手に入れたということでしょう。
素晴らしいワインです。単なるシャンボールと思わないでください・・香りますし味わいも深く長い・・これは売り手としては沢山欲しいアイテムです・・がそうは問屋が卸さない・・残念!
勿論ですが、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリも同様・・。より柔らかいテクスチュアと柔らかな酸度、複雑性を持った味わいに感動しました!・・ここがは数が無いので・・すみません・・お早めにどうぞ。
● 2018 Morey-Saint-Denis les Champs de la Vigne Qvevri
モレ=サン=ドニ・レ・シャン・ド・ラ・ヴィーニュ・クヴェヴリ
【こちらはクヴェグリ使用の村名!】
未テイスティングです。でもクヴェグリですので様子は判ります。
古樽のように・・要素、表情をむしろ外部に出さずに閉じ込めて置こう・・若い段階はそう動きますが、クヴェグリはそのベクトル方向を真逆にしてくれますので、単に「古樽」よりも、早めに美味しくなると思います。
畑もモン・リュイザンに近いですし、古樽とクヴェグリの違いを見るには、非常に興味深いアイテムかと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【なんとモン・リュイザンの対面だそうです!!】
何と、あの凄いモン・リュイザンの対面に有ると言う畑です。
確かに・・細かな部分が似てはいます。しかし、モン・リュイザンのような物凄いエキスの集中度は・・残念ながら有りませんので、その分、ややタイトに感じます。奥にしっかりワイルドさが隠れています。
このワインは3年ほどはおくべきでしょう。すると・・かなり似てくると思います。待てる方にお勧めです!
● 2018 Morey-Saint-Denis 1er Cru les Monts Luisants
モレ=サン=ドニ・プルミエ・クリュ・レ・モン・リュイザン
【樽の無いD.R.C.風?・・と言えるかもしれません!・・滅茶ピュア!・・縦伸びが物凄い凝縮した品格高いエキス!】

モレの1級、グランクリュ直下の素晴らしい畑、モン・リュイザンです。写真写りが余り良く無くてすみません。
2017年ものと同じように見えるかもしれませんが、もう全然違うと言って良いかと思います。
しかしながら、人により印象は異なるかもしれませんで・・
「以前より美味しい!・・そして今も飲める!」
と感じる人はそれなりにいらっしゃるでしょう。
ですから敢えてそこはハッキリ言っておきたいと思います。
「本当の姿を見せるには最低10年は掛ります!・・が、心底美しい味わいです!」
なので、決して早飲みは厳禁。勿論ですがお勉強のために開けるのでしたら止めはしません。古樽熟成の美しさを堪能いただけます。その分、
「早くからの官能さは取り辛い」
と思ってください。少量です。
以下は以前のレヴューです。
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【圧巻!】
物凄いです・・今飲んでも、このエキスの凄さは理解できます。まぁ・・今までこのワインを飲まれた方ならお判りかと思います・・が、そこすら超えて来ます。必買でしょう。このプライスは馬鹿げています。
以下は以前のレヴューです。
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【フレデリック・コサール&ド・シャソルネイの2016年、赤のトップ・ワインはこれ!盤石です!】

2016年は2015年リリースしたボンヌ=マールが無く、赤はこのモレ1級レ・モン・リュイザンが事実上のトップ・キュヴェです。
それに、毎年のようにテイスティングしていますが、2016年はスタイルこそ違えど、以前のヴィンテージに劣るものでは無いと感じました。
非常に複雑性が高く、テイスティング時は
「爆発前のマグマがマグマ溜まりに溜まっているかのような状態」
と感じました。素晴らしい1級です。
色も・・すごいでしょう?2015年とほぼ同様ですが、漲っているパワーが見えるかのようです。2013年の写真も有りますが、やはり淡いですよね。でも2016年はそのような年の出来とは違う・・と言うのが判ります。
今すぐに飲んでもそれなりに飲めるかと思いますが、やはりこのキュヴェは最低5年ほどは置いてほしいですね。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【ん?・・プリューレ・ロックだと?】
・・念のため・・言っておきたいと思いますが、今、初めてテクニカルを見ましたら・・
「プリューレ・ロックがどうの・・」
とコサールは言ってたんですね。
noisy がジュヴレ・ラ・ジュスティスのコラムで「プリューレ・ロック」に言及したのはもう2週間前の話しですから、本当にロックに似ていた・・と言う証拠なのでしょう。
でもこれで、このコラムに「プリューレ・ロックに似ている」と・・書けなくなっちゃいました・・。
香りの質感が凄い。色も綺麗。厚みも感じられる素早いアロマ。とても上質。とても健康的で小細工一切無しのストレート勝負。モン・リュイザンが持つクロ・ド・ラ・ロシュ的要素をたっぷり持つ。格上感が素晴らしい!
・・お早めに!
以下は2014年もののレヴューです。
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【今までで最高の出来です!圧巻!!】
圧巻です!・・石や岩のミネラリティでややゴツいイメージのあるクロ・ド・ラ・ロシュ、もしくはモン・リュイザン(モン・リュイザンの一部はグラン・クリュ・クロ・ド・ラ・ロシュです。)ですが、何故かシャンボールの南側のグラン・クリュや1級に顕著に出やすい香水のようなニュアンスを多分に表情に現してきます。素晴らしいです。
集まってのテイスティングの後、阿弥陀のくじ引きで運良くトップだったので、やはり半端無く素晴らしかったモン・リュイザンを躊躇無くゲットしました。
左の写真は翌日のものですが、淡く美しい赤紫色をしています。
ブドーのような小豆色では有りません。(この部分についてはシャンボールのコラムに書く予定ですので是非ご覧下さい。)そして透明感が有ります。
淡い色合いはクロ・ド・ラ・ロシュ的な石灰が強いからですが、この色合いは2013年まではもっと暗く、そしてややくすんでいました。透明感がさらにアップし、よりタイトなテクスチュアにはなりましたが、ピュアさが半端無くアップしています。
どなたでも納得していただけるでしょう。ポテンシャル/価格は間違い無く安いです。ぜひともご検討くださいませ。
● 2017 Morey-Saint-Denis les Champs de la Vigne
モレ=サン=ドニ・レ・シャン・ド・ラ・ヴィーニュ
【なんとモン・リュイザンの対面だそうです!!】

何と、あの凄いモン・リュイザンの対面に有ると言う畑です。
確かに・・細かな部分が似てはいます。しかし、モン・リュイザンのような物凄いエキスの集中度は・・残念ながら有りませんので、その分、ややタイトに感じます。奥にしっかりワイルドさが隠れています。
このワインは3年ほどはおくべきでしょう。すると・・かなり似てくると思います。待てる方にお勧めです!
● 2017 Nuits-Saint-Georges les Damodes
ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ダモード
【素晴らしい仕上がりです!・・が今はちょっとタイトです。】

2017年ものらしい、健康で見事にピュアなニュイです。
物凄いシャンボール村名のような、果実たっぷりな状況にはまだ届いていませんが、新樽の割合などを見ても2~3年は置きたいところですね。
もともとの素性は相当に良いので、2017年ものはじっくり待ってください。きっとビックリするような見事な味わいに変貌するはずです。
以下は以前のレヴューです。
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【2015年ものよりもパワフルなのは間違い無し!元気ハツラツとさせたヴォーヌ=ロマネのようなニュアンスです!】

2015年は飲めてはいないんですが、その他のテイスティングによる全体の印象から、
「物凄くピュアでおしとやかな2015年のニュイ・ダモード」
と言う印象から、
「一転、パワフルさを隠さない、最近の体育会系美男子!」
と言うような印象の2016年ものに変化しています。同じ畑なのに・・かなり印象が違うと思いますよ。
もっとも、2~3カ月も落ち着かせますと、かなりしっとりとしてくると思われます。むしろ長熟なんじゃないかと想像出来ます。しかも美しさもバッチリです!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【未テイスティングアイテムです。何と16ヘクトリットル/ヘクタールと言う・・ドン引きの低収量が生み出した凄い味わいが期待できます!】 飲めてないので・・すみません。16ヘクトリットルだそうです!トップ・グランクリュの約半分の収量です。
以下は2014年もののコメントです。
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【ニュイ=サン=ジョルジュでは有りますが、かなりヴォーヌ=ロマネ的な味わいです!!素晴らしい!】 淡い赤紫。美しい土とスパイス。かなりエキシー。ニュイなのに美しくて少しびっくり。テイスティングしていて思い出したのが、何とラ・ターシュ。樽の無い香りはとても華やかで旨い。個人的にはとても好き。
まぁ、余り好まれないアペラシオンかもしれませんが、ここは実はヴォーヌ=ロマネに引っ付いた畑なので、味わいも香りも似ています。しかもヴォーヌ=ロマネにも同名の畑が有って、そこと引っ付いているので・・つまりは、同じ畑で村だけ違う・・と言う事です。
収穫を少し早くしているのが良く判ります。その結果、とても美しい酸を熟度のバランス的にとても良く得ています。今までは少し過熟気味だったとも言えますが・・。それにしても素晴らしいです。飲んでてラ・ターシュを思い出したくらいですから・・!
以下は以前のコメントです。
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え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
スパーシー、現状やや硬め。ドライだが集中したエキスの美味しさに感動。やや大柄でニュイらしい大きさのあるワイン。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無くピュア系で、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。
いや・・色合いもしっかりしています。非常に構成もしっかりしている・・やや硬いので、少し置いた方が良いです。
● 2017 Gevrey-Chambertin les Genevrieres
ジュヴレ=シャンベルタン・レ・ジュヌヴリエール
【とても良い出来ですが、少しおいてください。】

エキスがしっかり出た美しいジュヴレ=シャンベルタンです。まぁ、これがフレデリック・コサールの普通の出来・・です。今はちょっとタイトでは有りますが、3年ほどで見事なワインに変わってくるはずです。
と言うよりも、トップスリーの赤が凄すぎるんですね・・。なのでこんなコメントになってしまいますが、非常に素晴らしいワインです。
● 2017 Chassagne-Montrachet 1er Cru Abbaye de Morgeot
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・アベイ・ド・モルジョ
【数量無しでテイスティングは出来ませんでした。】
こちらも余裕が全く無い・・と言うことで、前以ての仕入れが出来なかったキュヴェです。2014年以前のレヴューを掲載しますので是非ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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【どちらが白眉か・・・】 少し熟したリンゴ、蜂蜜、柑橘系果実。ピュリニー=モンラッシェ・ボワットをよりエレガントにした色合い。シャサーニュらしい押し代の強くない、しかし確実に高いポテンシャルを持つもの。香りはボワットに軍配だが味わいはモルジョが優位。とても複雑で精緻な佇まい。素晴らしい。
久々に素晴らしい仕上がりになったモルジョです。とても大きいです・・ぷんぷんと匂う・・と言うよりも、おしとやかに・・でも隠そうとはしていないです。隠し切れない・・と言うべきか。非常に良いです。お勧めです!
以下は昨年のコメントです。
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え?・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
わずかに還元・・しかし非常に構造の大きさを感じさせてくれるワイン。緻密な酸、構成自体が大きい。
エレガンスならガレンヌ、大きさならこちらのモルジョと言えるだろう。厚みの有る偉大なワイン。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。
この深い深い・・色の構造も見て取れると思います・・・単純な色じゃないですよね?
● 2013 Bourgogne Pinot Noir Bedeau / Negos
ブルゴーニュ・ルージュ・ブドー
【良い感じに熟して来ました!!2013年的クールなニュアンスを多く持つ冷涼さ満点のピノ・ノワールです。ピュア系でナチュラルさは弱いです!】

リリース直後のテイスティング時の色合いよりも明るくなり、落ち着いた感が漂う綺麗な色合いですね。
ビゴット(シャルドネ)との違いは、やはり醸造におけるSo2を減らせる、もしくは使わなくても色落ちしないし味わいへの影響も少ない・・と言うことが挙げられるでしょう。とは言え、保存に「落ち」が有ると、そのまんま・・積算温度が積み上がり、痛んだ味わいになってしまうので注意が必要です。結構・・その辺はルーズな方も散見されますが、ご家庭での保存に過敏になることも無いですが、鈍感ではいけません。
今まで余り言及していなかったので少し書いておきたいと思いますが、
1.1~2時間の間の保存温度の上昇は3~4度ほどまではさして影響しない。(影響無しとは言わないが、さして気にしなくて良い)
2.1日の間の保存温度の差は少ない方が望ましいが、上記のように3~4度ほどまではさして影響しない。
注:保存温度です。品温では無いことに注意。3.保存温度の低い方は、5度が限界。しかし振動も相互に影響するので、8度までと思っている方が良い。
4.保存温度の高い方は、ビオ系ワインは15度以下、それ以外は18度以下が望ましい。外れても非常に短時間ならさして影響しない。(影響無しとは言わない。)しかし、限度にトライすることは止めてください・・(^^;;
5.年間の保存温度の上下は、例えば冬場10度、夏場15度で、秋冬の間に徐々に移行するので有れば、さして影響しない。(影響無しとは言わない。)
6.コルクの乾きについては、ほとんどの場合1~2年立てて置いてもさして影響しない。(影響無しとは言わない)
7.湿度については、特殊な環境を除き、通常の日本の湿度については冬場の乾きに気をつければほぼ大丈夫。
まぁ、ある意味、言葉にしてしまって、それが独り歩きしてしまうと・・駄目なんですが、一応の目安としてください。
「上記に細かく書いてあるし、その通りにしているから良い」
では無く、
「穏やかな変化で短時間なら」
「低い方は8度で止めよう」
「高い方は18度で止めよう」
「ビオは少なくとも出来る限り15度以下にしよう」
「立たせておいてもしばらくは大丈夫」
と言うことを少し細かくしただけで、そうしているから大丈夫と言うことでは無く、
「常に気を配っている」
ことが重要です。また、温度計や湿度計などで、セラー内だけでは無くて、置いてある部屋の状況を知ることも重要です。因みにnoisy のセラーは、上部で13~13.5度 70%前後、下部で11.5~12.0度 80%前後 です。上部と下部では温度で最大2度ほど違い、湿度で10%以上違います。下部の方が気温は低く、湿度が高くなります・・って冷気・水蒸気の影響は下部ほど溜まる・・と言うことなんですね。勿論、セラーのドアを開けると温度計は敏感に反応します。
そうやって保存されてきたブドーです。シャルドネのビゴットに比べると熟は遅いですが、リリース時に書いたように、
「少し時間が必要かと思います。」
の様子はかなり変化して来ています。今飲んで・・良いんじゃないかな・・と言う時期で、勿論まだベストだとは言いませんが、2013年的な冷的ニュアンスを含み、存在の大きさとナチュラルワイン的要素もほんのりと、しかしビオ臭さはほぼ無くピュアに味わえます。
芯の強さは凄いです。冷涼さの真ん中にど~んと存在している感じです。僅かにエッジを感じますが、品温が上がるに従い溶け込んで行きます。
少し赤い肉系はバッチリです。野菜は・・ソースを選びそうですね。そのままだと冷涼感がしっかり有るので厳しいですが、濃い目のソースと合わせると良いですよ。
美味しくなって来たブドー・・是非ご賞味ください。勿論ですが、在庫数は有るだけで終わりです。大して有る訳では無いです。
以下はリリース時のレヴューです。
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【頑張って仕上げたブドー!】
え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
やや暗めのルビー。なめらかさ、要素のバランスに優れる。非常にソフトなタッチだが、まだ仕上がり切ってはいないか?
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。少し時間が必要かと思います。
● 2013 Saint-Romain Sous Roche Rouge / Domaine
サン=ロマン・スー・ロッシュ・ルージュ
【トロットロ・・とは行かないものの、だいぶ仕上がって来ています!】

まぁ、ある程度残っているのは有るんですが、ご紹介のためにまた開けるのも一興かなと・・。中々できないですからね。冷涼に仕上がった2013年のスー・ロッシュです。
だいぶ仕上がって来ていますね。美味しいです。13度からだと温度的にはやや低過ぎ、温まるまでエッジ感が残ります。
しかしながら15度ほどを超えてくると・・正にコサールのサン=ロマン節がさく裂します。一時期、リアルで散々表現していた「梅昆布茶」的な要素もほんのり・・いや、ほんのりですよ。それがほとんどでは無く、一部分です。
やはりどか~んと・・ど真ん中に「芯」の通った味筋で、ベリーやチェリーの風味に大地の清々しさ、綺麗さが漂います。透明感の溢れるミネラリティもノーズに常に存在しているようです。旨いですね・・。
やはりシャルドネのようにビオ的では無く、「普通のワイン」と同様に感じられる方が多いかと思いますが、でもやはりナチュラルさも有り、ピュアさも有るコサール風の表現をしてくるくんですね。2013年もののリリース直後の硬さは柔らかさを持ち始め、色合いにもそれは現れていますよね。押し出しが強くなっているように見えるはずです。
そして、ビオに出がちな酢酸のニュアンスも全く無いピュアな味わい・・でいて、サン=ロマンと言う弱小なアペラシオン由来の小さな表現に留まらないのがこのスー・ロッシュの素晴らしいところでしょう。
「すでに飲み頃です・・」とは言いませんが、「飲み始めて良い頃に入った・・」と言えます。だいぶ少なくなりました。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
以下はリリース時のレヴューです。
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【例年よりもパワフル!】
え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
2012年の大きさには及ばないが、この年の難しさを考えれば上出来か?ピュアさの奥になめらかさが有り、ややチャーミングだがバランスもしっかり取れている。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。色合いをブドーと比較すると判り易いかもしれません。こちらはしっかり落ち着いています。そしてミネラリティもしっかり有って存在感が凄いです。
● 2016 Bourgogne Pinot Noir Bedeau
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・ブドー
【梅カツオは2016年ものも封印?・・それとも後で出てくるか?・・厳しいヴィンテージを感じさせない素晴らしい出来です!】

昨年の2015年ものはとことんピュアで、非常に良い出来・・今までで一番良かったと言える仕上がりでした。
2016年ものは、苦労した甲斐あってか、これも良い出来になりましたが、一見同じように見えて、かなり仕上がりが違います。
ピュアで美しい果実の味わいはそのまんまですが、そこに複雑な要素と、長熟さを感じさせる、いつもよりわずかに多いタンニンの存在が有ります。
現状、もし早めに飲まれるのであれば、トップの部分で記載しましたようにされるか、早めに抜栓し、酸素を供給されると良いかと思います。膨らみと滑らかさが違いますよ。それ以外は、いつものフレデリック・コサールのピュア&ナチュラルなブドーです。
2016年ものは非常に少ないので・・お早めにお手当ください。お勧めします!
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【梅カツオ風味はもうお蔵入り!ピュアでポテンシャル高いブルゴーニュ・ピノ・ノワールに大変身!!】
有る意味、非常にショッキングかもしれません。・・そう・・今までのコサールらしさは大分・・無くなっていたんです。
サンタムールやムーラン・ナ=ヴァンなどのガメのテイスティングから入ったので、
「おいおい・・コサールは醸造から外れたか?・・もしくは、デコンブさんの息子さんが造ったか?」
などとはしゃいでいました。
ですが、ブドー、サン=ロマンと進むうちに、想像は確信に変わったんですね。
そう・・「梅カツオ風味のピノ・ノワール」はもう・・終焉していました。同時に、あの何とも形容しがたい色合い・・淡いあずき色と言うか、淡い赤にやや黒ずんだ土留め色が混じる・・と言うか、コサールらしさを感じるニュアンスはことごとく・・無いんです。
そして、ナチュラルでピュアでアロマが速攻で飛び込んでくる、ボリューミーな味わいがそこにありました。
しっかりした赤紫の色調。ほんのわずかにMC系のアロマ。わずかに還元。ようやっと出荷に間に合った・・と言うイメージ。澱にもなり切っていない澱・・。とても純粋。ドライでジューシー。非常に良く出来ている。摩り下ろしたような果実がピュア。もしかして・・大変身?
いや・・ビックリしました。noisy の小言が効いたかのようです・・(^^;; 非常に素晴らしいですが、1カ月ほどは休養させてください。おそらくそれで仕上がると思います。超お勧めです!
以下は2014年もののレヴューです。
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【ピチピチのギャル的?!コサールにしてはちょっと珍しい仕上がりか?】 コサールらしい複雑間たっぷりな深い味わいのピノ・ノワール。2014年は非常に素晴らしい仕上がり。ミネラル感バッリチリ、その分少しカッチリとした感じ。透明感の有るもの。冷ややかながら熟した感じのするベリー系の味わいが特徴。
このワインとサン=ロマン赤は、2013年までのコサールの味わいをそのまま踏襲していますが、よりミネライティ高く、美しい酸を得ています。とても美味しいです。これなら納得していただけるでしょう。価格も今回は頑張りましたので是非ご検討くださいませ!
以下は2013年のコメントです。
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【頑張って仕上げたブドー!】
え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
やや暗めのルビー。なめらかさ、要素のバランスに優れる。非常にソフトなタッチだが、まだ仕上がり切ってはいないか?
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。少し時間が必要かと思います。
● 2016 Saint-Amour
サン=タムール
【ストレスを感じさせないスムースでピュア、フレーヴァーも膨大で非常に旨いです!】

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【とてもエレガントで美しいです!】
クリュ・ボージョレです。エレガント系、フラワリーでスパイシーなサン=タムールですね。熟すと結構、妖艶な感じも出て来ますよ。
淡い美しい色調からのベリー系アロマが軽やかに香る。エレガント。舌先に僅かなガスがチリチリ。現状は僅かに硬めか?エキスがとても美しい。でもこれ・・コサールが造ったの?
・・はい。ちゃんと疑問を書いてましたね・・。それ位ハッキリと、今までとは違うスタンスを感じていたんですね。
非常に良い出来だと思います。早めに飲まれるようでしたら1カ月ほどは休ませてくださいね。お勧めします!

2016年もののクリュ・ボージョレ2品、サンタムールとムーラン=ナ=ヴァンです・
この2アイテム、物凄いフレーヴァーです!・・2015年のムーラン=ナ=ヴァンと見比べてみてください。
「・・これ、同じアペラシオンなの?」
と声が出てしまうほど、違いますよね。
しっとりとした精緻な美味しさのサンタムールと、複雑性に満ち、膨大なフレーヴァーを感じさせる、
「一口飲んで、美味しい!・・と言ってしまうほどの完成度の高さを見せるムーラン=ナヴァン」
です。
ブルゴーニュ南部のボージョレですが、並み居るボージョレの自然派生産者も、これは・・と唸ることでしょう。かなり素晴らしい!お勧めします!

以下は以前のレヴューです。
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【こちらは初ヴィンテージのムーラン=ナ=ヴァンです!】
同じクリュ・ボージョレのムーラン=ナ=ヴァンです。サン=タムールに比較すると快活ですね。今飲んでも美味しいです。
やや暗めの、非常に淡い色調。薄いフィルム状のミネラリティ。サン=タムールより、言っちゃえば派手目の陽気さが伝わってくる。エキスがキッチリと出た、でもピュアで・・コサール節の無いのが不思議。チリチリとガス。本当にコサール作?
え~・・すみません。ここでもまだ疑ってますね。このムーラン=ナ=ヴァンのテイスティングは2番目なんですよ。なので、ちょっとまだ全体像を掴めていないんですね。
しかしながら、そこを除けば・・素晴らしいです。おそらくですがヌーボーでジョイントしているデコンブ絡みだと思います。美味しいです!ご検討くださいませ。
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【とてもエレガントで美しいです!】
クリュ・ボージョレです。エレガント系、フラワリーでスパイシーなサン=タムールですね。熟すと結構、妖艶な感じも出て来ますよ。
淡い美しい色調からのベリー系アロマが軽やかに香る。エレガント。舌先に僅かなガスがチリチリ。現状は僅かに硬めか?エキスがとても美しい。でもこれ・・コサールが造ったの?
・・はい。ちゃんと疑問を書いてましたね・・。それ位ハッキリと、今までとは違うスタンスを感じていたんですね。
非常に良い出来だと思います。早めに飲まれるようでしたら1カ月ほどは休ませてくださいね。お勧めします!
● 2016 Chambolle-Musigny les Herbues
シャンボール=ミュジニー・レ・ゼルビュ
【毎年美味しいシャンボール!2016年はとてもピュアであっけらかんとしたスタイル・・・ですが、実はかなりのタフガイです!】

おそらく男子はみんな、綺麗な女の子には簡単に騙されちゃうと思いますが・・いや、俺はそうじゃないってったって、言い寄られたらね~・・その気になっちゃいますよね~。
このシャンボール=ミュジニー・レ・ゼルビュはまさにそんな感じですよ。一見、非常に美しく、可憐さも見えるようなピュア、シルキーな味わいなんですが・・実は非常に芯の強い、パワフルさを容姿で隠しているんですね~。
なので、みんな男は思うんですよ。
「・・こんなはずじゃなかった・・」
いや、何の「含み」も無いですよ。一般論です・・・非常に旨いです。でも、
「綺麗な薔薇にはドゲが有る」
のも事実。
でもそのトゲすら愛おしいのがワインファンですよね。素晴らしいパワフルシャンボールです!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【高域に伸びて行くラズベリーのトーン!】
実に美しい色調!高質なラズベリー、そのまんまな仕上がり。雑さが全く無くとても旨い。高貴でエレガント、軽やかで華やか。エキスが充実し、その旨みが半端無い。13.5%。
いつも美味しいコサールのシャンボール=ミュジニーです。でもいつもよりピュアさが漂っています。健全です!ご検討くださいませ。数は全く在りません。
以下は2014年以前のレヴューです。
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【フリーランだけ使用か?・・半端無いフィネス感です!】
確かに2014年のコサールは、上級キュヴェに行けば行くほど圧巻な仕上がりになりますが、このピノ・ノワール、赤系ではシャンボール=ミュジニー、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリ、モレ・モン・リュイザンに有る「フリーラン感」が凄いです。
フリーラン感・・などと言っても通じ無いかもしれませんが、ある種の高級感と思っていただければ良いでしょう。一番絞り果汁だけを使用したニュアンス・・とでも言えば良いでしょうか。
これは、若い時分のテイスティングでは、ややもすると「逆」に捉えられる場合が多いんですが、フリーランだけで醸すと、どうしても若いうちには、
「美しいけれど小さくまとまっているように見えてしまう」
ことが有ります。これを防ぐために、造り手は種や果梗を料理する訳ですが、そうしますと大きさや深みは出てもフィネスをマイナスすることにも繋がります。フリーランだけで大きさや深みを出せればその方が良い訳です・・が、畑に能力が無いと軽いだけのワインになってしまいますから、このような良い畑のワインでそうするんですね。
赤さの目立つ色合い。やや還元。余韻の長さが半端無い。スパイス、エキス、少し硬いがポテンシャルは非常に高い。とても美しい色合い。先の成長が約束されている素晴らしいフィネス。
・・実はモン・リュイザンだけじゃなくて、シャンボールもゲットして帰ったんですね~・・(^^;; 還元香は完全に消え、本来の美しいアロマティックな香りを吐き出し、中域も見事に出た素晴らしい味わいでした。
色合いは、透明でやや暗めの赤紫ですが、この後、数日間常温で置いておきました。日中は結構暖かくなりましたので25度位まで上がったり15度位まで下がったりしたでしょうか・・。
するとどうでしょう・・やや暗めな赤紫の色合いは、結構・・小豆色に近付いてきたんですね・・。まぁ、量がもう少なかったのも有りますが、積算温度を急激にアップしたことにより、色合いも小豆色になってきたと言うことでしょう。そして味わいも何と・・・2013年までのコサールのワインに似通ってきたんですね。
と言う事はやはり、コサールの2014年のピノは、二次発酵においてはやや冷涼に、そしてより長くゆっくりとさせたことが想像されます。そしてそれにより、よりピュアな味わいと純なエキスを手に入れたということでしょう。
素晴らしいワインです。単なるシャンボールと思わないでください・・香りますし味わいも深く長い・・これは売り手としては沢山欲しいアイテムです・・がそうは問屋が卸さない・・残念!
勿論ですが、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリも同様・・。より柔らかいテクスチュアと柔らかな酸度、複雑性を持った味わいに感動しました!・・ここがは数が無いので・・すみません・・お早めにどうぞ。
● 2016 Bourgogne Chardonney Bigotes
ブルゴーニュ・シャルドネ・ビゴット
【ようやっと仕上がってきました!

ほぼトップバッターでテイスティングに登場したビゴットです。(実際にはペティアンがスタート)
なので、非常に緊張していたんですが・・安心しました。
「(・・これなら行ける!・・2016年も結果、悪くないんじゃないか?)」
と、感じられたんですね。
綺麗な色。少しだけ還元。これは短い期間で無くなる。煙。柑橘。ピュアさ。中域はやや硬いが余韻は非常に長い・・。「静かなるもの?」いつもよりやや軽妙か?・・でも味幅は有るから軽妙と言うべきか?・・もしくはまだ線が細い感じ。
以上がテイスティング時のコメントです。まだ始まったばかりで戸惑ってますね。結果を出さないといけないわけですが、まだ全体像を捉えられていない・・あやふやなコメントです。
しかしながら、かなりのアイテムをテイスティングし、時間がたってからも検証していますので・・今は大丈夫ですよ。
つまり、
「ようやっと仕上がってきたタイミングでのテイスティングだった」
訳で、これを書いている2018年5月10日には、だいぶまとまって来ているはずです。
むしろ、時間が掛かったのは複雑な構成になったから・・と言えます。単純な・・と言うか、健康な酸だけによるストレートな姿では無く、カーブもスライダーもフォークもホップも有り、その処理に時間が掛かっていると言うことですね。(難しい表現ですみません。)
こちらは届きましたら、少し休めてどうぞお召し上がりください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【コサール史上最強のシャルドネです!滅茶美味しいです!】

コサール自身が「最高の出来!」と言うのも判る、素晴らしい仕上がりでした。
まぁ、毎年のように・・
「今までで最高!」
などと、まるで言葉だけがどこまでも昇り詰めて行くヌーボーのような表現で申し訳ないのですが、造り手紹介欄にも書きましたように、
「今までとちょっと違うが今までで最高のシャルドネを造った!」
と言っておきましょう。
まぁ、本来ならば・・こう有るべきだった訳です。
「葡萄が健全であるならば小手先の小細工はいらない」
ので有って、造り手が有る意味、造り手のエゴを見せなければならない、葡萄の出来が今一つだったヴィンテージには、それが実行されても、褒められこそすれ、けなされることは無いでしょうが、非常に良い葡萄を得たヴィンテージであれば、
「なるように任せる」
ことも必要だと思うんですね。
コサールの2014年はそんなヴィンテージです。それでもシャルドネ、白ワインはコサールらしさも出ていて、非常に旨いです。
・焼きリンゴ、蜜、柑橘、スピードの速い素晴らしい健康的なアロマ。球体感、透明感バッチリのミネラリティ。酸もしっかり有るのにまろやか。エキス味が染み入る。旨い。
これは文句の出ない素晴らしいシャルドネです。ピュリニー村名でも通るかも・・です。コサールらしいナチュラル感に満ちています。是非ご賞味ください。超お勧めします!
以下は2014年もののコメントです。
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【目茶美味しいビゴット・シャルドネ復活!!・・素晴らしいです!】
いや~・・2014年のコサールのシャルドネは素晴らしいです。手放しで褒められます・・。ポテンシャルは価格が上のものが確実に上ですが、もしこのブドーしか飲まなかったら・・
「これで充分!」
と思ってしまうでしょう。
溌剌としてシャッキリした酸、味わいに奥行きがある。張り詰めていて薫り高く、ピュア。ミネラリティも半端無い。2013年とはだいぶ違う。リンゴと蜂蜜がとろ~り融けているよう。旨みがしっかり載った模範的な仕上がりだ。
価格も安く頑張りましたので、これは非常にお買い得です。仕上がりも文句無し!超お奨めです!
以下は2013年のコメントです。
【良く熟した葡萄が由来!】 やや暗め、ハチミツ色。非常に熟したアロマ。ビオ的なニュアンスはそれなりにある。ドライ、非常にナチュラル。ひと皮剥けた感じ?もしかしたらさらなるホメオパシー的なトライをしたか?質感は非常に高い。ミネラル感も素晴らしい。この瑞々しさはSo2を出来るだけ使用しなかったことによるものだろう。
この2013年ビゴットも写真が有りませんでした。他のシャソルネイのキュヴェに比べるとかなりビオ的と言えるかもしれません。・・が、これはこれでかなり美味しいと思います。ただし、2012年までもビゴットとの素直な比較は難しいかもしれません。
● 2016 Saint-Romain Combe Bazin Blanc
サン=ロマン・コンブ・バザン・ブラン
【いつもよりは仕上がりに時間が掛かっているようです・・が、結局いつも通りに素晴らしいサン=ロマン・コンブ・バザンに仕上がっています!】

ようやく仕上がってきた・・と言うタイミングでのテイスティングになったようで、いや、少し硬いですね。でも、仮面を剥ぐって行くと、いつものコサールのサン=ロマン・ブランに近いことが判ります。
柑橘や締まったボディ、そこから感じられるマンモスなミネラリティ・・2016年のネガティヴさと言うよりは、きっちりと仕上げるのに時間が掛かった2016年・・ということが伺えます。
早い段階で飲まれるには1カ月、しっかり休めていただくことが前提です。
「少し暑くなってきたな・・。」
と、梅雨の時期を抜けてからが、ようやくいつものコサールのサン=ロマン・コンブ・バザンに出会えるタイミングでしょう。
色合いも毎年変わらず、淡いイエローが美しいです。超お勧め!・・少し休養を与えてください。2016年は少量です!
以下は以前のレヴューです!
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【ナチュラルでピュア、しかも王道のボーヌ・シャルドネ味です!ビオ特有の危険な風味は無し!】
2014年のコサールのシャルドネは本当に素晴らしいです!・・中域の膨らみも見事で、アロマもリンゴ系、柑橘系に蜜が備わります。そして余韻が非常に長く、口内に入って嫌味なく粘ってくれるんですね。
より強い色合いのゴールド。実に美しい。ミネラル感たっぷり。高域の伸びが抜群。中域もむっちりと膨らむ。コサール節の復活か?・・かなりの旨さ。
言葉は短いんですが、良い出来で安心した感じが出ているかと思います。2013年もののビオっぽさが嘘のようなピュア感です。是非飲んでみてください。お奨めします!
以下は2013年もののコメントです。
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【ビオ的に少し攻めたか?!】

え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
やや暗め。ドライだが煮詰めたようなジャミーさ、わじかな甘みが有るようにも感じる。ややビオっぽさはあるがコサール味のシャルドネで、個性が発揮された味わいだと思う。リュリーのように今までのコサールの個性の延長上に有る味わいよりも、さらにビオ的に攻めたように思う。
いつものコサールのサン=ロマンよりも、よりナチュラルだと言えます。なので、自然派が嫌いな方にはどうかな?・・と思いますが、ヴァン・ナチュール大好きな方々には、大歓迎でしょう。
● 2016 Beaune les Bressandes Blanc
ボーヌ・レ・ブレッサンド・ブラン
【非常に少なくて、こちらはテイスティング出来ませんでしたが、毎年、カリテ・プリさがトップです!】
申し訳ありません。非常に少なく、テイスティングも出来ないほどの数量でした。一昨年の2014年もののコメントと、今回の2015年のコメントをご参考にしてください。1級部分では無いですがボーヌ・ブレッサンドのシャルドネは石灰に満ち、美味しいです。
以下は2014年もののコメントです。
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【こちらも村名とはとても思えない素晴らしい仕上がりです!ムルソー・ペリエールのエレガントバージョン的!】
下級クラスと比較するとより濃いゴールドからの蜜、より上品にしたペリエールのような感じ。超高級なイメージ。今飲んでかなり美味しい。ポテンシャル高くバランスに優れ非常にお買い得感が高い。
非常に旨いです!ボーヌの北西部の優れた畑ですが、1級を名乗れないのが不思議なくらいです。
コサールはボーヌのシャルドネをシャソルネイ以外でもリリースしていますが、そのどれもが素晴らしいです。お勧めです!
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え~・・グラスが揺れてしまったようで美しくない写真ですみません・・・。でもこれは非常に良かった。
わずかに暗めだが輝くゴールド。熟れた果実香。こちらはわずかにナチュラル系。美しいミネラリティがたっぷり有る。伸びやかさもしっかり。出来はとても良い。
ナチュラル感とコサール味がマッチしている良いアイテムかと思います。狙い目かもしれません。
● 2016 Puligny-Montrachet Voitte
ピュリニー=モンラッシェ・ヴォワット
【非常にお買い得かと思います!】

コサールのシャルドネはいつもどれも美味いんですが、どれかひとつ、価格も考えて・・となると、このピュリニーのヴォワットがお勧めです。
村名ながらも1級並みのポテンシャルを充分に感じられますし、ボリューミーで繊細、複雑です。
煙、ほんのり甘みさえ感じるが基本ドライ、線はまだ細めだが複雑性が非常に高い。少し硬いか。余韻は異常に・・長い。かなり良いが今飲むべき?・・蜜っぽさが出てきた。相当良い。
以上がテイスティング時のメモです。素晴らしかったと素直に言える味わい。ご検討くださいませ!
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【思わず唸り声が上がってしまう驚異の村名ピュリニー!!絶品です!是非・・意識せず大いに唸ってしまってください!】

まぁ・・10人弱でテイスティングしていますが、どこからともなく・・
「・・うむ・・」
とか、
「・・わ・・」
とか・・の感嘆な声が聞こえてきていました。絶品ですね・・これで村名とは・・と思うに違いないでしょう。ルフレーヴさんちのピュリニーは何であんなに硬く香らないのか・・とも思うかもしれません。
輝きの有る黄色が強めのゴールド。蜜、リンゴ、白い石灰、透明なミネラル。全く残糖感は無いのに甘味まで感じる濃密で美しいエキス。ピュアでリアルでゴージャスなフルーツ、柑橘感がたっぷり。それでいて終盤は僅かに締まりつつ、確かで長い余韻を見せる。ピュリニーの良いところだけを強調したような全方位外交的シャルドネ。
今飲んじゃっても後悔しないでしょう。滅茶美味しいです。お勧めします!お早めにどうぞ。
以下は2014年のコメントです。
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【非常に旨いです!2013年も良かったが、これを飲むと弱いと思ってしまう可能性有りです。】 とても美しい、存在感のあるゴールド。深い蜜、下級に比べ香りの密度が段違いに凄い。ペリエール的な部分とピュリニー的なゴージャス感、複雑感に満ちている。村名とは思えない実力。ミネラリティ、バランスも凄い!
以下は2013年のコメントです。
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え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
輝くゴールド。ほんのり蜜。美しい果実酸。非常にピュア!ナチュラル系、ビオ系の方向には向いていない。現状やや硬めだが美しいミネラリティがたっぷり有り、並のピュリニーには思えない。硬質なミネラリティが有る。これは実に旨い!雅さを表現しつつ延びて行く・・
今までどおりのコサールのシャルドネです。しかもポテンシャルはかなりのものでした。お奨めです!
● 2016 Puligny-Montrachet 1er Cru les Champ Canet Clos de la Garenne
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・シャンカネ・クロ・ド・ラ・ガレンヌ
【晴れてクロ・ド・ラ・ガレンヌを名乗った1級シャン・カネです!】

今までと同じキュヴェのようですが、晴れて、
「クロ・ド・ラ・ガレンヌ」
と名乗れるようになったようです。
大柄でオイリー、非常にドライながら旨味もバッチリ乗っています。現状はやや硬さも見られますが、角は丸く太さも有ります。複雑性は2015年よりも感じますし、何と言ってもボリューム感が凄い!
あのルイ・ジャドが造るデュック・ド・マジェンタのクロ・ド・ラ・ガレンヌも美味いですが、単に凝縮感だけ見てもこちらが上です。
今飲んでも飲めますが、ここはやはり3年ほど寝かせるのが「吉」。是非ともご検討くださいませ!
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【2年ぶりのテイスティングで・・はしゃいでしまいました!素晴らしいシャルドネです!】
最高ですね・・。どっしりとした重厚さではフォラティエールに分が有りますが、
「ピカピカな金の延べ棒」
的な凄さが伝わって来ます。
もし・・アイテムを迷われて、これが残っているようでしたらサクッと・・行っちゃってください。
非常に高質。「ボワット」をさらに磨きに磨いたような感じ。余韻から表情がジワジワと還って来るようなイメージ。非常に美しい果実酸。ムルソー=ペリエールを軽やかに、エレガントにしたようなイメージ。バランスが物凄い。白眉!
これも圧巻でした。今飲むならこれ・・が最高。フォラティエールも白眉ですが、こちらはちょっと置いた方が良い・・と言われているような気配が漂ってます。ご検討ください。
以下は2014年以前のコメントです。(2013年ですね・・)
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【間違い無く素晴らしいはずですが?!】 2014年ものガレンヌはほぼ入荷無しです。よって飲めませんでしたので、2013年のコメントをご参考にお願いします。
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【白眉!】

え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
ガレンヌ
これはもう・・素晴らしいの一言に尽きる。マンモスワイン!可憐さを持ちつつ雅。素晴らしい美しさとエレガンス、美しい果実酸・・・ヴォワットも旨いがさすが1級!・・大きさと冷涼感が備わる。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。圧巻のワインです!白眉です。
フォラティエール
これは余りに数が無く、飲めませんでした。
● 2015 Saint-Amour
サン=タムール
【とてもエレガントで美しいです!】

クリュ・ボージョレです。エレガント系、フラワリーでスパイシーなサン=タムールですね。熟すと結構、妖艶な感じも出て来ますよ。
淡い美しい色調からのベリー系アロマが軽やかに香る。エレガント。舌先に僅かなガスがチリチリ。現状は僅かに硬めか?エキスがとても美しい。でもこれ・・コサールが造ったの?
・・はい。ちゃんと疑問を書いてましたね・・。それ位ハッキリと、今までとは違うスタンスを感じていたんですね。
非常に良い出来だと思います。早めに飲まれるようでしたら1カ月ほどは休ませてくださいね。お勧めします!
● 2015 Moulin-a-Vent
ムーラン=ナヴァン
【こちらは初ヴィンテージのムーラン=ナ=ヴァンです!】

同じクリュ・ボージョレのムーラン=ナ=ヴァンです。サン=タムールに比較すると快活ですね。今飲んでも美味しいです。
やや暗めの、非常に淡い色調。薄いフィルム状のミネラリティ。サン=タムールより、言っちゃえば派手目の陽気さが伝わってくる。エキスがキッチリと出た、でもピュアで・・コサール節の無いのが不思議。チリチリとガス。本当にコサール作?
え~・・すみません。ここでもまだ疑ってますね。このムーラン=ナ=ヴァンのテイスティングは2番目なんですよ。なので、ちょっとまだ全体像を掴めていないんですね。
しかしながら、そこを除けば・・素晴らしいです。おそらくですがヌーボーでジョイントしているデコンブ絡みだと思います。美味しいです!ご検討くださいませ。
● 2014 Bourgogne Pinot Noir Bedeau
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・ブドー
【ピチピチのギャル的?!コサールにしてはちょっと珍しい仕上がりか?】
コサールらしい複雑感たっぷりな深い味わいのピノ・ノワール。2014年は非常に素晴らしい仕上がり。ミネラル感バッリチリ、その分少しカッチリとした感じ。透明感の有るもの。冷ややかながら熟した感じのするベリー系の味わいが特徴。
このワインとサン=ロマン赤は、2013年までのコサールの味わいをそのまま踏襲していますが、よりミネライティ高く、美しい酸を得ています。とても美味しいです。これなら納得していただけるでしょう。価格も今回は頑張りましたので是非ご検討くださいませ!
以下は2013年のコメントです。
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【頑張って仕上げたブドー!】
え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
やや暗めのルビー。なめらかさ、要素のバランスに優れる。非常にソフトなタッチだが、まだ仕上がり切ってはいないか?
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。少し時間が必要かと思います。
● 2013 Saint-Romain Combe Bazin Blanc / Domaine
サン=ロマン・コンブ・バザン・ブラン
【ビオ的に少し攻めたか?!】

え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
やや暗め。ドライだが煮詰めたようなジャミーさ、わじかな甘みが有るようにも感じる。ややビオっぽさはあるがコサール味のシャルドネで、個性が発揮された味わいだと思う。リュリーのように今までのコサールの個性の延長上に有る味わいよりも、さらにビオ的に攻めたように思う。
いつものコサールのサン=ロマンよりも、よりナチュラルだと言えます。なので、自然派が嫌いな方にはどうかな?・・と思いますが、ヴァン・ナチュール大好きな方々には、大歓迎でしょう。
● 2013 Beaune les Bressandes Blanc / Negos
ボーヌ・レ・ブレッサンド・ブラン
【こちらも村名とはとても思えない素晴らしい仕上がりです!】

え~・・グラスが揺れてしまったようで美しくない写真ですみません・・・。でもこれは非常に良かった。
わずかに暗めだが輝くゴールド。熟れた果実香。こちらはわずかにナチュラル系。美しいミネラリティがたっぷり有る。伸びやかさもしっかり。出来はとても良い。
ナチュラル感とコサール味がマッチしている良いアイテムかと思います。狙い目かもしれません。
● 2013 Puligny-Montrachet Voitte / Negos
ピュリニー=モンラッシェ・レ・ヴォワット
【非常に旨いです!】

え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
輝くゴールド。ほんのり蜜。美しい果実酸。非常にピュア!ナチュラル系、ビオ系の方向には向いていない。現状やや硬めだが美しいミネラリティがたっぷり有り、並のピュリニーには思えない。硬質なミネラリティが有る。これは実に旨い!雅さを表現しつつ延びて行く・・
今までどおりのコサールのシャルドネです。しかもポテンシャルはかなりのものでした。お奨めです!
● 2013 Nuits-Saint-Georges les Damodes / Negos
ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ダモード
【これも村名とはとても思えない仕上がり!】

え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
スパーシー、現状やや硬め。ドライだが集中したエキスの美味しさに感動。やや大柄でニュイらしい大きさのあるワイン。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無くピュア系で、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。
いや・・色合いもしっかりしています。非常に構成もしっかりしている・・やや硬いので、少し置いた方が良いです。
● 2012 Bourgogne Chardonnay Bigotes / Negos
ブルゴーニュ・シャルドネ・ビゴット
【良く熟した葡萄が由来!】
とても熟した果実。しかしながら酸とのバランスも良い。熟し始めのリンゴのニュアンス。それ以外はいつものビゴット。パカレのピュア系、早摘み系の味わいとは対照的なので、比較試飲は余りに違っていてかなり面白いはず。これも美味しいからワインは止められない。
■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント
グレープフルーツ、ライチの香り。少しの出汁系のポジティブで良い自然派の香り。
よく熟した果実のボリューム感があるけど酸味もたっぷり。
葡萄は熟しているけど酸味も失わない。
柔らかい肉付きがあり今飲んでもおいしい!
● 2012 Bourgogne Pinot Noir Bedeau / Negos
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・ブドー
【2012年のコサールのワインに有って、純粋さが際立ちます!ACブルゴーニュとはとても思えない仕上がりです!】
コサールらしい、たっぷりとした肉のある果実。ジューシーさ。エレガントさも充実。出来はとても良い。収穫減が下級のワインのポテンシャルを上げた良い例かもしれない。ACブルゴーニュだと思わなければ納得の味わい。
● 2012 Nuits-Saint-Georges les Damodes / Negos
ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ダモード
【これも村名とはとても思えない仕上がり!エレガントなニュイ・サン=ジョルジュ???】
奥にスパイスの芽、エレガントでまったく土臭くないニュイ。とても良い。チリチリとしたスパイスが口内でしとやかに弾ける。とても印象的な香り。躍動感と言う言葉が不釣合いな珍しいニュイ。しかし穏やかだがワイルドな要素も奥に潜む。これほどの複雑性が村名に存在するとはとても思えない。
● 2011 Saint-Romain Sous Roche Rouge
サン=ロマン・スー・ロッシュ・ルージュ
【これも素晴らしい仕上がり!】
少し暗めのルビー。集中したエキスと柔らかい石灰系ミネラリティのアロマ。そしてほのかなスパイス。熟度も程好く、とても美味しい。適度な中域のふくらみからの余韻がとても美しい。静かに長く持続。とても良い出来。
安心できる仕上がりでした。3~4年寝かせると素晴らしい味わいに成長するのは見えていますが、今年一杯は若い旨さで美味しくいただけるでしょう。2014年の1年ほどは少し硬いかと思います。お奨めします!
【これも素晴らしい仕上がり!】
黒スグリ、赤いベリー、凝縮感しっかり。果実味、エキス分とも濃い。やや硬さも見えるがちゃんと膨らんでくる。深みと飲みやすさの両立!エレガントだが重厚!
明らかに進化中・・だと思います。詳細は2011年をテイスティングした時に・・・お話しましょう。まだ確信には至りきらない・・でも片鱗が・・と云うところに来ています。誰も行った事が無い場所に行こうとしているのでしょう。飲んでみてください。お奨めです!
エージェント情報
スー・ロッシュは区画名で名前の通り薄い表層土のすぐ下を分厚い石灰岩層が続く。畑面積は1.2ha。収穫日は2010年10月1日で一番最後!収量は25hl/ha!新樽は40%、残りの60%は2~3年樽を使用!
グロゼイユやモカとバニラ、甘草の香り。艶やかな果実味と繊細な酸とのバランスが良く、スマートで骨格のあるミネラルと目の細かいタンニンが味わいを引き締める!
以下は2009年のコラムより転載です。
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【サン=ロマンもとても美味しいです!】
ブドーがフレッシュ系な仕上がりとすると、サン=ロマンはいつものサン=ロマンでコサール節が全開です。しかもミネラルはいつもの年よりもたっぷり出ていると思いますので、熟成も楽しみですね。素晴らしい仕上がりです。
ベリー系の熟した柔らかなアロマ、いつもの年のサン=ロマンだがよりミネラリー。適度な膨らみでとても飲みやすい。正にコサール的なアロマと味わい。良く熟した葡萄のジャム、コンポート的なトップノーズ。ワイン中のミネラル感も半端無いレベル。
いつもと違うブドーより、サン=ロマンを飲んで何故か安心してしまった自分に気付きました。ブラインドなら、こちらはシャソルネイと判りますが、ブドー2009は・・・外すかもしれません・・(^^;;いずれにしてもこちらは柔らかく、少し滑らかな仕上がりでとても美味しいです。お奨めします。是非ご検討くださいね。
エージェント情報
スー・ロッシュは区画名で名前の通り薄い表層土のすぐ下を分厚い石灰岩層が続く。畑面積は1.2ha。収穫日は2009年9月17日。収量は32hl/ha。1~3年樽を使用。
プルーンや青竹、アーモンドの香り。筋肉質な骨格の中に凝縮したミネラルと果実味があり、後からタンニンの収斂味が味を引き締める!
以下は2008年のコラムよりです。
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【素晴らしいです!こちらはどんどん開放方向に向かっています!】
ブドーとは味わいはやや似た物に思えますが、細やかさや質感はやはりサン=ロマンが確実に上です。しかも、ブドーが時間軸で締まる傾向に有りますが、サン=ロマンはどんどん開放する方向性を持っています。
これはしっかりと粒立ちが見えるような、ぷっくり膨らんだチェリーのアロマ。奥深くとても健康的な果実。エキスがとても充実している。瑞々しく、丸く、一体となった継ぎ目の無い素晴らしく滑らかな味わい。いつまでも余韻が長くたなびく。赤い果実系の味幅の大きい味わいに成長するだろう。今でも美味しく飲め、開放方向に向かっている。
いつもは比較的、数が有るサン=ロマンですので、皆さんは、
「後でお金がある時買おうかな・・」
と思われるかもしれません。でも、2008年は収穫量が少ないですから、エージェントさんも売り切れですので、追加分が望めません。
比較的早くから滅茶苦茶美味しいピノになるでしょう。2004年のサン=ロマンを昨年購入された方ならお判りですよね?・・・そう、あんな、ヴォーヌ=ロマネっぽい皮革、動物のニュアンスまで出てくる、とてもソフトな酸の浸透率の高い液体に変貌するでしょう。是非とも飲んでみてください。超お奨めです。
● 2017 Batard-Montrachet Grand Cru
バタール=モンラッシェ・グラン・クリュ
【ついにコサールもバタール=モンラッシェを!・・興味津々ですが、非常に少ないです!】
ボンヌ=マールの葡萄入手が叶わなかった2016年、フレデリック・コサールは世界最高の白ワインと言われるモンラッシェと同格、バタール=モンラッシェを造りました。
バタール=モンラッシェと言えば、かのDRCも小区画を所有、そのワインはネゴシアンへと販売されてしまいます。(最もごく少量、ドメーヌの催しなどで出されたことがあるようです。)
また、バタールの高水準のものは、モンラッシェをも凌ぐと言われ、noisy もほんのいくつかですが、そんなバタールのご相伴に預かったことが有ります。
豪放磊落なもの、繊細の境地を思わせるものの2タイプ・・と感じています。どちらに仕上がったのかは、その葡萄の供給者によると思いますが、やはり判らないようですね。ぜひこの希少なバタール=モンラッシェ、ご検討くださいませ。
● 2017 Pinot Noir Vin de France
ピノ・ノワール V.d.F.
【申し訳ありません、少量に付きテイスティング不能でした。】
昨年のレヴューとエージェント情報にてご確認ください。申し訳ありません。
以下は以前のレヴューです。
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【非常にピュアです!ジュラのピノ・ノワール!!】

サヴァニャンやシャルドネとともに、2016年リリースとなったジュラのピノ・ノワールです。
ジュラのワインと言えば、産膜酵母が働き、独特のアロマを形成する場合が有りますが、
「こちらにはそのようなニュアンスは一切無し!」
です。
まぁ、ピノ・ノワールですしね。美しく、やや淡く輝くルビーから、おそらく全房発酵系のアロマ、イチゴのニュアンス。やや暖かめに感じるニュアンスがジュラらしさを感じさせるわずかな証拠か。中盤にはほんのりとタンニン。若いが非常に良い造り。
上記が簡易では有りますがテイスティング時のメモです。ブドーよりもほんのり暖かく、その分、フレーヴァーが載っています。良い出来たと思います。ご検討くださいませ。
● 2017 Bourgogne Pinot Noir Bedeau
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・ブドー
【もしかしたら今までで最高の出来・・です。しかも新生フレデリック・コサール系のピュアで余計なことをしない見事な味筋です!】

すごく良いです・・今まではどこか、
「コサール・・少し弄り過ぎでしょう・・」
と言うような気が有ったんですが、2016年ものからは見事に変貌しています。
これ、まだ少し硬めなんですが2~3日掛けて飲んでみてください。素晴らしい味わいですよ。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【梅カツオは2016年ものも封印?・・それとも後で出てくるか?・・厳しいヴィンテージを感じさせない素晴らしい出来です!】

昨年の2015年ものはとことんピュアで、非常に良い出来・・今までで一番良かったと言える仕上がりでした。
2016年ものは、苦労した甲斐あってか、これも良い出来になりましたが、一見同じように見えて、かなり仕上がりが違います。
ピュアで美しい果実の味わいはそのまんまですが、そこに複雑な要素と、長熟さを感じさせる、いつもよりわずかに多いタンニンの存在が有ります。
現状、もし早めに飲まれるのであれば、トップの部分で記載しましたようにされるか、早めに抜栓し、酸素を供給されると良いかと思います。膨らみと滑らかさが違いますよ。それ以外は、いつものフレデリック・コサールのピュア&ナチュラルなブドーです。
2016年ものは非常に少ないので・・お早めにお手当ください。お勧めします!
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【梅カツオ風味はもうお蔵入り!ピュアでポテンシャル高いブルゴーニュ・ピノ・ノワールに大変身!!】
有る意味、非常にショッキングかもしれません。・・そう・・今までのコサールらしさは大分・・無くなっていたんです。
サンタムールやムーラン・ナ=ヴァンなどのガメのテイスティングから入ったので、
「おいおい・・コサールは醸造から外れたか?・・もしくは、デコンブさんの息子さんが造ったか?」
などとはしゃいでいました。
ですが、ブドー、サン=ロマンと進むうちに、想像は確信に変わったんですね。
そう・・「梅カツオ風味のピノ・ノワール」はもう・・終焉していました。同時に、あの何とも形容しがたい色合い・・淡いあずき色と言うか、淡い赤にやや黒ずんだ土留め色が混じる・・と言うか、コサールらしさを感じるニュアンスはことごとく・・無いんです。
そして、ナチュラルでピュアでアロマが速攻で飛び込んでくる、ボリューミーな味わいがそこにありました。
しっかりした赤紫の色調。ほんのわずかにMC系のアロマ。わずかに還元。ようやっと出荷に間に合った・・と言うイメージ。澱にもなり切っていない澱・・。とても純粋。ドライでジューシー。非常に良く出来ている。摩り下ろしたような果実がピュア。もしかして・・大変身?
いや・・ビックリしました。noisy の小言が効いたかのようです・・(^^;; 非常に素晴らしいですが、1カ月ほどは休養させてください。おそらくそれで仕上がると思います。超お勧めです!
以下は2014年もののレヴューです。
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【ピチピチのギャル的?!コサールにしてはちょっと珍しい仕上がりか?】 コサールらしい複雑間たっぷりな深い味わいのピノ・ノワール。2014年は非常に素晴らしい仕上がり。ミネラル感バッリチリ、その分少しカッチリとした感じ。透明感の有るもの。冷ややかながら熟した感じのするベリー系の味わいが特徴。
このワインとサン=ロマン赤は、2013年までのコサールの味わいをそのまま踏襲していますが、よりミネライティ高く、美しい酸を得ています。とても美味しいです。これなら納得していただけるでしょう。価格も今回は頑張りましたので是非ご検討くださいませ!
以下は2013年のコメントです。
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【頑張って仕上げたブドー!】
え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
やや暗めのルビー。なめらかさ、要素のバランスに優れる。非常にソフトなタッチだが、まだ仕上がり切ってはいないか?
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。少し時間が必要かと思います。
● 2017 Beaune les Bressandes Blanc
ボーヌ・レ・ブレッサンド・ブラン
【非常に少なくて、こちらはテイスティング出来ませんでしたが、毎年、カリテ・プリさがトップです!】
申し訳ありません。非常に少なく、テイスティングも出来ないほどの数量でした。2014年もののコメントと、2015年のコメントをご参考にしてください。1級部分では無いですがボーヌ・ブレッサンドのシャルドネは石灰に満ち、美味しいです。
以下は2014年もののコメントです。
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【こちらも村名とはとても思えない素晴らしい仕上がりです!ムルソー・ペリエールのエレガントバージョン的!】
下級クラスと比較するとより濃いゴールドからの蜜、より上品にしたペリエールのような感じ。超高級なイメージ。今飲んでかなり美味しい。ポテンシャル高くバランスに優れ非常にお買い得感が高い。
非常に旨いです!ボーヌの北西部の優れた畑ですが、1級を名乗れないのが不思議なくらいです。
コサールはボーヌのシャルドネをシャソルネイ以外でもリリースしていますが、そのどれもが素晴らしいです。お勧めです!
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え~・・グラスが揺れてしまったようで美しくない写真ですみません・・・。でもこれは非常に良かった。
わずかに暗めだが輝くゴールド。熟れた果実香。こちらはわずかにナチュラル系。美しいミネラリティがたっぷり有る。伸びやかさもしっかり。出来はとても良い。
ナチュラル感とコサール味がマッチしている良いアイテムかと思います。狙い目かもしれません。
● 2017 Rully 1er Cru en Vauvry Blanc
リュリー・プルミエ・クリュ・アン・ヴォーヴリー・ブラン
【申し訳ありません、少量に付きテイスティング不能でした。】
以下は以前のレヴューです。
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【旨味たっぷり!健康的な果実!・・こちらは余り2016年っぽくありません!】

このリュリーに関しましては、上記コラムに書いた印象は当たりません。
むしろ2015年ものとの「差」を見つけられず、ほぼ同様の印象です。旨味がたっぷりで軽くトーストしたリンゴのフレーヴァー、ボリューム感がたっぷりです。これを「美味しくない」と言う方は・・シャルドネ嫌いでしょう・・と言いたくなるほどの全方位外交振りです。
素晴らしい出来だと思います。ぜひご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【コサール2015年のシャルドネの中では中量級!華やかで瑞々しい、あっけらかんとした表情が素晴らしいです!】 すみません・・どうやら写真を撮り忘れたようです。でもしっかりテイスティングしましたので・・。
リンゴのコンポート。瑞々しく清らか。少し閉じ気味だがきちんと膨らみ、かなりドライ。冷涼感。シャリシャリしたテクスチュア。爽やかがに特徴。
ビゴットが重厚なのに対し、リュリーはそれよりやや軽めで明るい感じです。クラス的にはボーヌの村名クラス。健康的に美味しいです。お勧めします!
以下は2014年もののレヴューです。
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【豪放で豊満、判りやすい美味しさに満ちたリュリー1級!】 熟れた深い果実味。たっぷりとしている。南国系フルーツ感。ミネラル感はよりソフト。とても判りやすい美味しさでしっとりとしたナチュラル感、そしてピュア感。
以下は2013年のコメントです。
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え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
これは旨い!ハツラツとした果実、ミネラリティ高くふっくらとしている。実に旨い。酸のリアルなフルーツ感、旨みはシッカリ有るのにきれの良い味わい。お買い得。白桃、黄桃、柑橘系果実のニュアンスが良い。
美しい色合いです。かなり旨いです。そして非常に健全・・・
● 2017 Skin-Contact Blanc Feelgood Savagnin V.d.F.
スキン=コンタクト・ブラン・フィール・グット・サヴァニャン V.d.F.
● 2017 Skin-Contact Blanc Zizifredo V.d.F.
スキン=コンタクト・ブラン・ズィズィフレッド V.d.F.
【ド・シャソルネイの未来・方向性を見せてくれる素晴らしい味わいでした!】

すみません・・サヴァニャンのスキン・コンタクトも飲んだんですが、写真が見当たりませんでした。写真はズィズィフレッドですが、サヴァニャンの方は色はもっと濃いです。
ズィズィフレッドは南部の白葡萄をマセラシオンした、まぁ・・ある意味では最近流行の「オレンジワイン」と言うことになりますが、余りオレンジ色にはならないのが玉にキズです。「しっかりした黄色」をしています。
で、味わいはもう・・素晴らしいですね・・noisy はとても好きです。滅茶苦茶複雑性が高いです。種からのタンニンもソフトに感じられます。味わいの幅が通常のキュヴェよりもたっぷり有り、熟成もまた赤ワインに似たものになってくるかと思いますので、将来的にも楽しみです。
noisy的には意外や意外・・2016年のスキンコンタクトシリーズはブルゴーニュファンの飛びつきは余り無かったですね。・・美味しいのに・・(^^;;
サヴァニャンはズィズィフレッドに輪を掛けて、もっと濃密です。黄色も深いし、そこにオレンジ色も見え、複雑性もより感じます。
しかし、2016年ものとはだいぶ趣が異なります。サヴァニャンなら「産膜酵母」を思い浮かべますが、2017年ものには全く感じませんでした。
また、現状は結構に「硬い」です。白ワインではこのスキンコンタクトシリーズのみ、
「すぐ飲むのは厳禁!」
です。
また、サヴァニャン系のワインがお好きでない方にはお勧めはしません。むしろそのような方はズィズィフレッドの方が合うと思われます。
ズィズィフレッドは2年、サヴァニャンは3年は待っていただくことになりそうです・・サヴァニャンの写真が有ればもっと説得力が有ったんじゃないかと思いますが残念です。是非ご検討くださいませ。
● 2017 Auxey-Duresses les Crais Blanc
オーセ=デュレッス・レ・クレ・ブラン
【「えっ?・・これ、オーセデュレッスなの!?」と思われるに違いありません!・・勿体なく無ければ今すぐ飲んでみるべき!!】

いや~・・驚きました。こんなことは今まで無かった・・オフコースの小田さんの歌声が聞こえて来てしまいました・・♪♪
まぁ、もうどうでしょう・・十数年に渡って毎年ド・シャソルネイのワインをテイスティングしている訳ですから、ある意味、ある程度想像をしてからテイスティングに臨んでいる訳です。
なので、その予想を大きく裏切られると驚いてしまうんですね。
で、何に驚いたかと言いますと、
「柔らかなテクスチュアと表情をしっかり放出している姿にビックリ!」
したんです。
昨年の2016年ものの時もそうです。「現状はやや硬め!3年置いて・・云々」と書いてます。ですが、noisy のテイスティングメモには、
「例年の硬さは無い。やや柔らかなテクスチュアから見事な果実感が目立つように感じられる。」
と書かれています。
だから、こんなことは今まで無かった♪♪ んです。どうしちゃったの?・・と言う感情なんですね。
勿論、そんな姿がいつまでも続くとは思えません。今のうち・・でしょう。そしてやがて裏側、奥で支えに回っていたミネラリティが、各要素をコーティングするようになるでしょうから・・そうですね・・暖かいうちは大丈夫かと思います。2018年の10月以降はもう硬くなり始めるかもしれません。
なので、勿体ないと思われるかもしれませんが、今飲んで滅茶美味しいので・・飲めるようならトライしてみてください。新鮮な果実のピュアでナチュラルな姿、これを「チビリチビリ」とやるのも非常に「オツ」なものです。十数年やっててこんなことは初めてなんですから、今後も有るかどうかは判りませんよ。
しかも出来栄えは相当良いと言えます。例年のようにコルシャル風と言うよりは、サン=ロマンを濃密に、そしてややスレンダーに、僅かに硬質にした美しい姿をしています。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【現状はやや硬め!3年置いて飲みましょう!出来は良いです!】
毎年、緊張しつつコサールのテイスティングをしています。もう何年になるでしょうか。おそらく15年ほどに渡り、毎年20~30アイテムほどをテイスティングして来ました。
そして2016年、やはり緊張しました・・どんな仕上がりなんだろうと心配なのはいつものことではありますが、それでもさらに・・と言うことでした。
で、ACブル、サン=ロマン、オーセ=デュレッスと進んでくると・・安心するんですね。
「・・あぁ・・今年もこれでシャソルネイの巨大アソートが買える・・」
と。
まぁ、今では巨大と言うほどではないですけどね。それでも結構な負担と、時間を掛けての結果、扱う、扱わないを決めています。
オーセ=デュレッスは、赤はリリース無し、白のみになりました。毎年硬いですから・・今年も少し硬めでしたね。ややオイリーでサン=ロマンより大柄、シトラス系のフラワリーなアロマ、レモン、洋ナシなどのフルーツ、全体として涼し気で繊細なテクスチュア。まだ膨らんでこない。超硬質なイメージ。
まぁ、若いコルトン=シャルルマーニュを想像していただければ、その通りのニュアンスです。ご検討くださいませ。
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【ドメーヌ定番のオーセも収量激減・・】 こちらも全く数がありません。昨年の2014年のコメントをご参考にしてください。
以下は2014年もののコメントです。
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【素晴らしい!味わい1級、香りはグランクリュ並?】
旨いですね・・これは飲んでしまいます・・って、持って帰って飲んだので写真が有るんですが!
で、しっかりとシャソルネイ/コサールの成長を見させていただきました。2014年のコサールは、
「今まで最高の仕上がり!」
と言って良いでしょう。
テイスティング中も楽しくて仕方が無かったんですが、持って帰ってから数日間・・物の見事なこのシャルドネの「旨みのエキス」に触れるたび、
「むふふ・・」
と思わずにっこりしてしまうんですね~・・旨いですよ~!
高級感バッチリ!まるでGC並みの表情を見せてくれるアロマ。ただし例年のコルシャルのような「白く細やかな石灰的ミネラリティ」では無く、ピュリニーからムルソーに掛けての中間的ニュアンス。かなり旨い。白っぽくなく、透明感に満ちたミネラリティが凄い。味わいはすでに1級並。
非常に素晴らしいです!・・数は無いです!お早めにどうぞ!大変身したコサールの味わいは、このオーセの透明なミネラリティにも出ていると思います。
● 2017 Saint-Romain Combe Bazin Blanc
サン=ロマン・コンブ・バザン・ブラン
【ミネラリティの美しさに脱帽!相当に素晴らしい仕上がりです!】

ド・シャソルネイのシャルドネと言うと、noisy 的にはこんな色を思い浮かべます。黄色がしっかり入っていて、黄色い柑橘を想像させてくれる色合いです。ビゴットの写真はちょっと失敗しました。ある程度多くの人数で、かつ限られた時間でテイスティングしますので、ゴチャゴチャと込み入った写真になってしまっています。
それでも、こんな色合いを想像されるシャソルネイ・ファンの方は多いと思うんですね。
ビゴットの出来栄えも素晴らしいので価格的にそちらを推していますが、このサン=ロマン・ブランも素晴らしいです。
より優しくて包容力が有り、より美しく完成度が高いです。余りに美味しいので・・途中で感想を書くのを止めてしまいました。ミネラリティの量とそのバランスが素晴らしいですから、その表現もまた美しいものになります。
今飲んで美味しく、10年以上に渡り成長する素晴らしいシャルドネです。5年経ったら・・
「・・えっ?・・これ、サン=ロマンなの?」
とビックリされると思いますよ。
2010年代、もっとも素晴らしい仕上がりかと思います。2017年って、どうやら相当良さそうです。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【いつもよりは仕上がりに時間が掛かっているようです・・が、結局いつも通りに素晴らしいサン=ロマン・コンブ・バザンに仕上がっています!】
ようやく仕上がってきた・・と言うタイミングでのテイスティングになったようで、いや、少し硬いですね。でも、仮面を剥ぐって行くと、いつものコサールのサン=ロマン・ブランに近いことが判ります。
柑橘や締まったボディ、そこから感じられるマンモスなミネラリティ・・2016年のネガティヴさと言うよりは、きっちりと仕上げるのに時間が掛かった2016年・・ということが伺えます。
早い段階で飲まれるには1カ月、しっかり休めていただくことが前提です。
「少し暑くなってきたな・・。」
と、梅雨の時期を抜けてからが、ようやくいつものコサールのサン=ロマン・コンブ・バザンに出会えるタイミングでしょう。
色合いも毎年変わらず、淡いイエローが美しいです。超お勧め!・・少し休養を与えてください。2016年は少量です!
以下は以前のレヴューです!
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【ナチュラルでピュア、しかも王道のボーヌ・シャルドネ味です!ビオ特有の危険な風味は無し!】
2014年のコサールのシャルドネは本当に素晴らしいです!・・中域の膨らみも見事で、アロマもリンゴ系、柑橘系に蜜が備わります。そして余韻が非常に長く、口内に入って嫌味なく粘ってくれるんですね。
より強い色合いのゴールド。実に美しい。ミネラル感たっぷり。高域の伸びが抜群。中域もむっちりと膨らむ。コサール節の復活か?・・かなりの旨さ。
言葉は短いんですが、良い出来で安心した感じが出ているかと思います。2013年もののビオっぽさが嘘のようなピュア感です。是非飲んでみてください。お奨めします!
以下は2013年もののコメントです。
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【ビオ的に少し攻めたか?!】

え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
やや暗め。ドライだが煮詰めたようなジャミーさ、わじかな甘みが有るようにも感じる。ややビオっぽさはあるがコサール味のシャルドネで、個性が発揮された味わいだと思う。リュリーのように今までのコサールの個性の延長上に有る味わいよりも、さらにビオ的に攻めたように思う。
いつものコサールのサン=ロマンよりも、よりナチュラルだと言えます。なので、自然派が嫌いな方にはどうかな?・・と思いますが、ヴァン・ナチュール大好きな方々には、大歓迎でしょう。
● 2017 Bourgogne Chardonney Bigotes
ブルゴーニュ・シャルドネ・ビゴット
【例年にも増して素晴らしく旨いです!サン=ロマン・ブランを僅かにスケールダウンしたかのような見事な味わい!】

写真がショボくて申し訳ありません。照度不足でした・・。
しかし、グラスに付く涙の粘度は・・すごいでしょう?・・このビゴットはこのド・シャソルネイ系のテイスティングでの一杯目ですんで、グラスが汚れている訳じゃ無いんです。
一杯目でグラスをスワリングして、その涙そのもの・・その粘性がもろに見えている写真です。
2016年ものの写真は少しガスが見えるようじゃないかな?・・と思いますが、2017年ものは全くそれが無く、しっとりと落ち着いています。その上で、全く格上では有りますが、サン=ロマン・ブラン2017年に追いつかんばかりの見事な味わいをしていました。
サン=ロマン・ブランが悪いんじゃないんですね。勿論、サン=ロマン・ブランの方が旨いですし、品格も上です。しかし、それに僅かに及ばない・・位の味わいを見せてくれます。
コサールの白はいつも美味しいんですが、ビゴットは格別です。是非飲んでみてください。一押し!
以下は以前のレヴューです。
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【ようやっと仕上がってきました!】
ほぼトップバッターでテイスティングに登場したビゴットです。(実際にはペティアンがスタート)
なので、非常に緊張していたんですが・・安心しました。
「(・・これなら行ける!・・2016年も結果、悪くないんじゃないか?)」
と、感じられたんですね。
綺麗な色。少しだけ還元。これは短い期間で無くなる。煙。柑橘。ピュアさ。中域はやや硬いが余韻は非常に長い・・。「静かなるもの?」いつもよりやや軽妙か?・・でも味幅は有るから軽妙と言うべきか?・・もしくはまだ線が細い感じ。
以上がテイスティング時のコメントです。まだ始まったばかりで戸惑ってますね。結果を出さないといけないわけですが、まだ全体像を捉えられていない・・あやふやなコメントです。
しかしながら、かなりのアイテムをテイスティングし、時間がたってからも検証していますので・・今は大丈夫ですよ。
つまり、
「ようやっと仕上がってきたタイミングでのテイスティングだった」
訳で、これを書いている2018年5月10日には、だいぶまとまって来ているはずです。
むしろ、時間が掛かったのは複雑な構成になったから・・と言えます。単純な・・と言うか、健康な酸だけによるストレートな姿では無く、カーブもスライダーもフォークもホップも有り、その処理に時間が掛かっていると言うことですね。(難しい表現ですみません。)
こちらは届きましたら、少し休めてどうぞお召し上がりください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【コサール史上最強のシャルドネです!滅茶美味しいです!】
コサール自身が「最高の出来!」と言うのも判る、素晴らしい仕上がりでした。
まぁ、毎年のように・・
「今までで最高!」
などと、まるで言葉だけがどこまでも昇り詰めて行くヌーボーのような表現で申し訳ないのですが、造り手紹介欄にも書きましたように、
「今までとちょっと違うが今までで最高のシャルドネを造った!」
と言っておきましょう。
まぁ、本来ならば・・こう有るべきだった訳です。
「葡萄が健全であるならば小手先の小細工はいらない」
ので有って、造り手が有る意味、造り手のエゴを見せなければならない、葡萄の出来が今一つだったヴィンテージには、それが実行されても、褒められこそすれ、けなされることは無いでしょうが、非常に良い葡萄を得たヴィンテージであれば、
「なるように任せる」
ことも必要だと思うんですね。
コサールの2014年はそんなヴィンテージです。それでもシャルドネ、白ワインはコサールらしさも出ていて、非常に旨いです。
・焼きリンゴ、蜜、柑橘、スピードの速い素晴らしい健康的なアロマ。球体感、透明感バッチリのミネラリティ。酸もしっかり有るのにまろやか。エキス味が染み入る。旨い。
これは文句の出ない素晴らしいシャルドネです。ピュリニー村名でも通るかも・・です。コサールらしいナチュラル感に満ちています。是非ご賞味ください。超お勧めします!
以下は2014年もののコメントです。
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【目茶美味しいビゴット・シャルドネ復活!!・・素晴らしいです!】
いや~・・2014年のコサールのシャルドネは素晴らしいです。手放しで褒められます・・。ポテンシャルは価格が上のものが確実に上ですが、もしこのブドーしか飲まなかったら・・
「これで充分!」
と思ってしまうでしょう。
溌剌としてシャッキリした酸、味わいに奥行きがある。張り詰めていて薫り高く、ピュア。ミネラリティも半端無い。2013年とはだいぶ違う。リンゴと蜂蜜がとろ~り融けているよう。旨みがしっかり載った模範的な仕上がりだ。
価格も安く頑張りましたので、これは非常にお買い得です。仕上がりも文句無し!超お奨めです!
以下は2013年のコメントです。
【良く熟した葡萄が由来!】 やや暗め、ハチミツ色。非常に熟したアロマ。ビオ的なニュアンスはそれなりにある。ドライ、非常にナチュラル。ひと皮剥けた感じ?もしかしたらさらなるホメオパシー的なトライをしたか?質感は非常に高い。ミネラル感も素晴らしい。この瑞々しさはSo2を出来るだけ使用しなかったことによるものだろう。
この2013年ビゴットも写真が有りませんでした。他のシャソルネイのキュヴェに比べるとかなりビオ的と言えるかもしれません。・・が、これはこれでかなり美味しいと思います。ただし、2012年までもビゴットとの素直な比較は難しいかもしれません。
● 2017 Petillant la Chassornade
ペティアン・ラ・シャソルナード・ブラン
【相当、旨いです!泡質も細やかでクリーミー・・これ、アリゴテで出来るなんて・・まるで魔術師です!】

初めてシャソルナード・・いや、その時は「ポエ」でしたが、それを飲んだ時の衝撃を思い出しました。
これ、めっちゃおいしいです!
まぁ、上質な、ちゃんとできたシャンパーニュと比較してしまうと泡質は落ちますが、
「何よりクリーミーで滑らかで甘辛バランスが秀逸でエレガントさと濃密さの有る泡もの」
と言う意味では、最高ランクでしょう。
そして、顔をしかめつつ飲むようなお堅い味わいでは無いので、自然と柔和な表情になってしまいます。
この、まるでブラン・ド・ノワールのような色をした(・・いや、ピンク色でしょ!)ピュアでナチュラルな美味しい泡、是非とも飲んでみてください。フレデリック・コサールのオフザケでは有るんですが、超真面目に造っているのが判ります。こんなところにね・・一生懸命になるお人なんですね~・・超お勧めです。数は有りませんのでお早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【イージードリンキング!・・軽快なペティアンを久しぶりに造りました!】
思い出してみれば、
「モエ」をもじった「ポエ」
と言う泡も有りましたよね。それに、写真が見つかりましたが、シャソルナード・ピンクと言うアイテムも有りました。
どちらもいわくつきで、モエ・エ・ヘネシーからクレームが付き、「ポエ」は終了、シャソルナード・ピンクも結局、ボトルの栓不良などが多く、それからしばらく「ペティアン系」は見られなくなってしまいました。
非常に軽快で爽快、シトラス、レモンのフレーヴァー。それなりに味幅の広さがあるのは驚き。かなりドライだが旨味はしっかり。重量感も有る。
と言うのがテイスティング時のメモです。泡質はまだ粗目ですが、落ち着かせることで良くなってくるんじゃないかと想像しています。
ペティアンは、葡萄だけの糖分で発酵させますので、このドライさ加減だと、これ以上は強くはならず、甘さは出ず、ドライで旨味しっかりのペティアンと言うことになろうかと思います。
これも数は無く、早めに無くなってしまうと思われます。ご検討くださいませ!
● 2017 Feel Good Savagnin Van de France
フィール・グッド・サヴァニャン V.d.F.
● 2017 Chardonney Van de France
シャルドネ V.d.F.
【申し訳ありません、少量に付きテイスティング不能でした。】
エージェント情報にてご確認ください。申し訳ありません。
● 2017 Saint-Romain Sous Roche Rouge
サン=ロマン・スー・ロッシュ・ルージュ
【滅茶複雑です!そして美しさとエナジー!】

良い出来だと思います。タンニンは少し大目ですので、抜栓して空気(酸素)を取り入れてからが本番ですね。2~3日経つと膨らみと滑らかさが半端なく出て来ます。
2015年のような
「ピュアな果実一辺倒」
では無く、
「天候に揉まれ、様々な要素を実の中に酸の形成として閉じ込めた複雑な姿」
が、ものの見事に感じられます。
色だって・・見てください・・非常に素晴らしい色でしょう?2015年ものが霞んでしまいそうな美しい色合いです。この素晴らしい色合いの中に、
「非常に複雑な要素の姿」
が詰まっています。ぜひご検討くださいませ。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【素晴らしくピュアです!】
ほんのわずかに還元。とても良い出来!適度な拡がり。純な余韻が長く持続する。まだ開かないが2015年は凄く良いぞ。赤い果実が満載、スパイスが心地良く、嫌な感じが全く無い。高級感も素晴らしい!
例年になくボリューミーでした。健康な葡萄を、そのままに仕上げた感じが伝わって来ます。是非ご堪能くださいませ!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【例年よりもパワフル!】 熟し気味のブラックベリー、ベリー。ふくよかで丸みの有る味わい。ジューシーさと骨格の確かさ。適度な拡がり、膨らむ中域。例年通りの良い仕上がり。しかし全体的には締りのあるもの。
やはり2013年は構成自体が少し緩かったと思わざるを得ない2014年の素晴らしさでした。そして、このキュヴェは今までの「柔らかコサール」を踏襲しています。その上で収穫時期は少し早いのでしょう。美しい酸、伸びやかなエキスが堪能出来ます。今飲んでも美味しいです。是非ご検討くださいませ。
以下は2013年もののコメントです。
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え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
2012年の大きさには及ばないが、この年の難しさを考えれば上出来か?ピュアさの奥になめらかさが有り、ややチャーミングだがバランスもしっかり取れている。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。色合いをブドーと比較すると判り易いかもしれません。こちらはしっかち落ち着いています。そしてミネラリティもしっかり有って存在感が凄いです。
● 2017 Puligny-Montrachet 1er Cru les Champ Canet Clos de la Garenne
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・シャン・カネ・クロ・ド・ラ・ガレンヌ
【旨い!!】

べらぼうに旨いです!・・コサールならではの非常に上質な仕上がりです。
何と言いますか、コサールのワインと言うのは、どこか「人たらし」的な部分が有りまして、
「・・どうしてそんな風に仕上げられるの?」
と、ある程度ワインを知っていればいるほど、深みに入り込ませるような味わいや表情をしているんですね・・。
実に高品位で、クロ・ド・ラ・ガレンヌらしい暑さと超冷涼さを持ち、ピュリニーならではのゴージャスさと、ピュリニーの良い畑ならでは緊張感の両方を感じさせてくれます。素晴らしいです。
確かに・・少し早いとは思わせますが、今飲んでもこのワインの質感、存在感にはビックリされるでしょう。お勧めします!
以下は以前のレヴューです
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【晴れてクロ・ド・ラ・ガレンヌを名乗った1級シャン・カネです!】
今までと同じキュヴェのようですが、晴れて、
「クロ・ド・ラ・ガレンヌ」
と名乗れるようになったようです。
大柄でオイリー、非常にドライながら旨味もバッチリ乗っています。現状はやや硬さも見られますが、角は丸く太さも有ります。複雑性は2015年よりも感じますし、何と言ってもボリューム感が凄い!
あのルイ・ジャドが造るデュック・ド・マジェンタのクロ・ド・ラ・ガレンヌも美味いですが、単に凝縮感だけ見てもこちらが上です。
今飲んでも飲めますが、ここはやはり3年ほど寝かせるのが「吉」。是非ともご検討くださいませ!
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【2年ぶりのテイスティングで・・はしゃいでしまいました!素晴らしいシャルドネです!】
最高ですね・・。どっしりとした重厚さではフォラティエールに分が有りますが、
「ピカピカな金の延べ棒」
的な凄さが伝わって来ます。
もし・・アイテムを迷われて、これが残っているようでしたらサクッと・・行っちゃってください。
非常に高質。「ボワット」をさらに磨きに磨いたような感じ。余韻から表情がジワジワと還って来るようなイメージ。非常に美しい果実酸。ムルソー=ペリエールを軽やかに、エレガントにしたようなイメージ。バランスが物凄い。白眉!
これも圧巻でした。今飲むならこれ・・が最高。フォラティエールも白眉ですが、こちらはちょっと置いた方が良い・・と言われているような気配が漂ってます。ご検討ください。
以下は2014年以前のコメントです。(2013年ですね・・)
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【間違い無く素晴らしいはずですが?!】 2014年ものガレンヌはほぼ入荷無しです。よって飲めませんでしたので、2013年のコメントをご参考にお願いします。
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【白眉!】

え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
ガレンヌ
これはもう・・素晴らしいの一言に尽きる。マンモスワイン!可憐さを持ちつつ雅。素晴らしい美しさとエレガンス、美しい果実酸・・・ヴォワットも旨いがさすが1級!・・大きさと冷涼感が備わる。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。圧巻のワインです!白眉です。
フォラティエール
これは余りに数が無く、飲めませんでした。
● 2017 Savigny-les-Beaune les Gollardes
サヴィニー=レ=ボーヌ・レ・ゴラルド
【申し訳ありません、こちらもごく少量に付きテイスティング不能でした。】
いつも美味しい・・とてもサヴィニークラスとは思えない出来でビックリさせられるワインですが、エージェント情報にてご確認ください。申し訳ありません。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!】

やや黒味を「帯びた果実。少し濃いめの美しいトーン。サンーロマン同様とても純でピュア。やや重量感が備わる。とても健康的でやや大柄。黒系有機物の表情がやがて出て来るだろう。瑞々しく力強い。13.5%
これは美味しいです!かなり仕上がっています・・がやはり1カ月ほど休ませてあげてください。皆さんが思っているような、
「桜のような印象のサヴィニー」
とは全く違います。お勧めです!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【大変身の2014年!・・素晴らしい仕上がりになったゴラルドです!ピュアです!】 実はこのワイン、コサールの大変身を確信したワインです。ブルゴーニュ・・オート=コート・・サン=ロマン・・オーセ=デュレッスと飲んできてのサヴィニー・ゴラルドです。
本来は非常に熟度が高く、まったりとした深い味わいの・・そしてもう少し色が「暗い」方向に行ってました。それが、
「ビックリするほどピュアな赤紫」
だったんですね。それも、ブル、サン=ロマンとは全く違うんです。サン=ロマンはいつものコサールですが、このゴラルド、オーセ以上は、
「生まれ変わったコサールのワイン」
です。
仕上がりが良い年は、誰もが欲しいので・・・どうしても取り合いになってしまいますが、数量は限られ、基本前予約のような形になっているため、我々ワイン屋も苦労します。反面良く無いと判断した年は・・判りますよね・・。で、2014年シャソルネイは「買い」の素晴らしい味わいでした。
例年よりも淡い色合い。収穫を少し早めたはず。透明感のあるミネラリティがたっぷり有り、総熱量は例年よりも少ないが非常な美しい酸がある。エキスがたっぷりでピュア。まるで他人が造ったようである意味新鮮。とても驚いたワイン。
どうでしょう?・・変身したピュアなコサールのワインを是非お確かめください。お奨めします!
以下は2012年のコメントです。
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【毎年旨いが2012年も磐石!!】
柔らかさのある酸味が特徴の2012年、シャソルネイ・コサールのワインにあって、ゴラルドはハツラツ感満載の美しい冷ややかな酸がたっぷり。若くもバランス良く、しかもキッチリ熟した葡萄の味わいがとても良く、美味しい感を増幅させる。将来的にワイルド感が出てきそうな雰囲気が奥にある。
何故か今ひとつの人気のゴラルドですが、毎年とても旨いです。薄く桜色をしているサヴィニーでは有りません。
● 2017 Puligny-Montrachet 1er Cru les Garennes
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ガレンヌ
【申し訳ありません、少量に付きテイスティング不能でした。】
詳細はエージェント情報にてご確認ください。申し訳ありません。クロ・ド・ラ・ガレンヌと間違われないよう・・お気を付けください。
以下は以前のレヴューです。
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【2年ぶりのテイスティングで・・はしゃいでしまいました!素晴らしいシャルドネです!】

最高ですね・・。どっしりとした重厚さではフォラティエールに分が有りますが、
「ピカピカな金の延べ棒」
的な凄さが伝わって来ます。
もし・・アイテムを迷われて、これが残っているようでしたらサクッと・・行っちゃってください。
非常に高質。「ボワット」をさらに磨きに磨いたような感じ。余韻から表情がジワジワと還って来るようなイメージ。非常に美しい果実酸。ムルソー=ペリエールを軽やかに、エレガントにしたようなイメージ。バランスが物凄い。白眉!
これも圧巻でした。今飲むならこれ・・が最高。フォラティエールも白眉ですが、こちらはちょっと置いた方が良い・・と言われているような気配が漂ってます。ご検討ください。
以下は2014年以前のコメントです。(2013年ですね・・)
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【間違い無く素晴らしいはずですが?!】 2014年ものガレンヌはほぼ入荷無しです。よって飲めませんでしたので、2013年のコメントをご参考にお願いします。
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【白眉!】

え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
ガレンヌ
これはもう・・素晴らしいの一言に尽きる。マンモスワイン!可憐さを持ちつつ雅。素晴らしい美しさとエレガンス、美しい果実酸・・・ヴォワットも旨いがさすが1級!・・大きさと冷涼感が備わる。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。圧巻のワインです!白眉です。
フォラティエール
これは余りに数が無く、飲めませんでした。
● 2017 Auxey-Duresses les Crais Rouge
オーセ=デュレッス・レ・クレ・ルージュ
【少量です!テイスティングは出来ませんでした!】
以下は以前のコメントです。
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【よりスタイリッシュに、より美しい酸に、よりエキシーになったオーセ=デュレッス・レ・クレ!】
いつもコルトン系の味わいになるオーセ赤です。2014年のオーセの白は何故か余りコルトン=シャルルマーニュっぽく無かったんですね・・まぁ、それはそのコラムで書きますが・・。
しかしこちらはコルトン系で、しかも「変身したコサールのピュア系な味わい」に仕上げた方ですので、非常に・・綺麗でエキスがバッチリで旨いです。変な小細工はしていません・・・が、その影響も有ります。
ミネラリティが高いこのレ・クレは、そのピュアに仕上げる手法のお陰で、少し硬くなっちゃったんですね。より時間の掛かるワインになった・・と言えますが、元々このレ・クレはやや硬いタイプですから・・少し伸びたとお考え下さると良いかなと思います。
少しカッチリと硬い感じのアロマ。熟しているが硬めのチェリーの果実味。スタイリッシュでタイト、しかしエキス感が半端無く、バランスは良い。高級感も生まれた。少し置くべき。
テイスティング中のメモですので、どうしても簡便な言葉になっていますが、「非常に良い」と感じている部分は2014年ド・シャソルネイのどのキュヴェにしても同じです。変化した部分を中心にコメントを書き残していますので・・。とても旨かったです。
1~2カ月の間にさっさと飲むか5年置くと良いかと思います。非常に美しいエキシーなワインでした。お奨めします!
以下は以前のコメントです。
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【エキス系??生のまま果実味系??意味が判らん??!】
●ブルゴーニュ・ピノ・ノアール ブドー
これがかなり旨いです。シャソルネイ節全開の肉厚な果実を思われる風味で、黒、赤の極小果実が感じられます。それでいてとてもピュア!ピノ・ノアールの美味しさを理解しているコサールならではの味わいですね。2004年のサン=ロマンを若くしたような・・・という表現なら、きっと飲まれた方はピンと来るはず・・・。旨いです。
●サン=ロマン・スー・ロッシュ
これもかなり良いのですが、残念ながらやや硬いです。でも白ほどでは無いので、これも6月ごろから行けるでしょう。何となくポマールとコルトンを足して割ったような感じですが、ご存知のように熟すとワイルドさが出てきてヴォーヌ=ロマネっぽくなるんですよね。これもセラーに入れておいて欲しい逸品です。
●オーセ=デュレッス・レ・クラ・ルージュ
こちらはコルトンです・・・いや、オーセですが、かなり硬いですね。3~4年の熟成は必要かと思いますが、ある意味、ド・シャソルネイのボーヌのトップ・キュヴェらしい、高い質感を閉じ込めたものになっています。さすがです。
●サヴィニー・レ・=ボーヌ・レ・ゴラール
今回の目玉とも言うべき、初リリースのサヴィニーですが、この出来が素晴らしいです。どうしても肉厚さが足りず、チェリーといわずに桜の花・・・みたいに言い換えてしまうことの多いサヴィニーですが、こちらはキッチリと黒味もあるチェリーだと言えます。そして、何よりも肉厚で、ド・シャソルネイ節がここでも生きています。まったりとしていながらピュアさが光る、素晴らしい味わいをしていますので、これも一推し!畑は借りているそうです。
●ニュイ=サン=ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・デ・ザルジリエール
やっぱりポテンシャルは最高のクロ・デ・ザルジリエールです。が、他のピノに比べると、ちょっとトーンが違うように思えました。2007年の特徴でしょうか。この畑だけがニュイですから、もしかしたらその辺もあるのかもしれません。noisy的には、
「ん?これ、コサールのワインなの?何かパカレっぽくない?」
・・・そうなんです・・・。バランスが妙にパカレっぽく、しかも2007年は2006年よりもエレガントな仕上がりで、現状でポテンシャルを取りながら美味しく飲めちゃうんですよ・・・。ヴィンテージの差なのか、もしくは造りを少し変えたのか判りませんが、やや収穫を早めにして、綺麗な酸を残したように思います。ニュイ・サン=ジョルジュの持つ、ある種の「野暮ったさ」が無く、やや「軽妙」ながら素晴らしいバランスなんです。それに加え、ミネラルの出方が・・・パカレ的!どうなってんのこれ!でも旨いから許す!みたいな感じです。是非とも飲んでみてください。かなり面白いです!お奨めします。
● 2017 Puligny-Montrachet Voitte
ピュリニー=モンラッシェ・ヴォワット
【申し訳ありません、非常に少量に付きテイスティング不能でした。】
エージェント情報もご参考にされてください。申し訳ありません。
以下は以前のレヴューです。
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【非常にお買い得かと思います!】

コサールのシャルドネはいつもどれも美味いんですが、どれかひとつ、価格も考えて・・となると、このピュリニーのヴォワットがお勧めです。
村名ながらも1級並みのポテンシャルを充分に感じられますし、ボリューミーで繊細、複雑です。
煙、ほんのり甘みさえ感じるが基本ドライ、線はまだ細めだが複雑性が非常に高い。少し硬いか。余韻は異常に・・長い。かなり良いが今飲むべき?・・蜜っぽさが出てきた。相当良い。
以上がテイスティング時のメモです。素晴らしかったと素直に言える味わい。ご検討くださいませ!
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【思わず唸り声が上がってしまう驚異の村名ピュリニー!!絶品です!是非・・意識せず大いに唸ってしまってください!】

まぁ・・10人弱でテイスティングしていますが、どこからともなく・・
「・・うむ・・」
とか、
「・・わ・・」
とか・・の感嘆な声が聞こえてきていました。絶品ですね・・これで村名とは・・と思うに違いないでしょう。ルフレーヴさんちのピュリニーは何であんなに硬く香らないのか・・とも思うかもしれません。
輝きの有る黄色が強めのゴールド。蜜、リンゴ、白い石灰、透明なミネラル。全く残糖感は無いのに甘味まで感じる濃密で美しいエキス。ピュアでリアルでゴージャスなフルーツ、柑橘感がたっぷり。それでいて終盤は僅かに締まりつつ、確かで長い余韻を見せる。ピュリニーの良いところだけを強調したような全方位外交的シャルドネ。
今飲んじゃっても後悔しないでしょう。滅茶美味しいです。お勧めします!お早めにどうぞ。
以下は2014年のコメントです。
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【非常に旨いです!2013年も良かったが、これを飲むと弱いと思ってしまう可能性有りです。】 とても美しい、存在感のあるゴールド。深い蜜、下級に比べ香りの密度が段違いに凄い。ペリエール的な部分とピュリニー的なゴージャス感、複雑感に満ちている。村名とは思えない実力。ミネラリティ、バランスも凄い!
以下は2013年のコメントです。
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え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
輝くゴールド。ほんのり蜜。美しい果実酸。非常にピュア!ナチュラル系、ビオ系の方向には向いていない。現状やや硬めだが美しいミネラリティがたっぷり有り、並のピュリニーには思えない。硬質なミネラリティが有る。これは実に旨い!雅さを表現しつつ延びて行く・・
今までどおりのコサールのシャルドネです。しかもポテンシャルはかなりのものでした。お奨めです!
● 2017 Volnay
ヴォルネイ
【申し訳ありません、少量に付きテイスティング不能でした。】
【新コサール誕生をシッカリうかがわせる見事な仕上がりです!】

全く小細工無し!透明感バッチリ。色調は濃いめ。香りはソフト。エレガントだがヴォルネイ的な力強さも。赤果実と黒果実をバランス良く加えた味わい。ややアルコール分はいつもより高め?完全発酵気味にしっかりドライでボリューミーだがエレガンスを損なっていない。13.5%
この辺で、しっかり・・2015年のコサールを理解出来ました。下のクラスから順にテイスティングしています。ナチュラル&ピュア、小細工無しの「新コサール」誕生です!ご検討くださいませ。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【2014年は美しい仕上がり!ヴォルネイらしいきらびやかさに満ちています!】 赤紫。ドライなのに仄かに感じる甘みのレベルが絶妙。たっぷりとした果実感。ジューシーで飲みやすく旨い。質の良いタンニンも有る。
コサールがドメーヌとして得たヴォルネイ村名です。エキス感のしっかりした、生まれ変わったド・シャソルネイのピュア系な味わいになっています。是非お試しくださいませ。
● 2017 Volnay 1er Cru les Lurets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・レ・リュレ
【数が来ていないので・・すみません!】
【2014年ものの中では最もエナジーを感じる味わいです!!】
深い赤紫。ふくよかな丸みっとした果実のアロマ。ブラックチェリー的。果実自体の熟度はロンスレより高いので、とてもふっくらとしている。大きさを感じるもの。滑らかで果実味がたっぷり。
ミネラリティの印象的なロンスレと比較すると、ミネラリティが無い・・と言うのでは無く、しっかり有った上で「熱量」をしっかり得た葡萄であることが判ります。似ていますが好みかな?と思います。お勧めです!以下は以前のコメントです。
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黒味が入るきれいな赤。石灰系ミネラルの端正なアロマ!エステリックな香りがエロい・・・!とても熟していて。果皮のパーセンテージがとても大きい、充実した味わい!
2010年は9月23日の収穫・・・2011年は9月1日。事情通なら逆と思って仕舞い勝ちですが、畑至上主義のコサールならではの判断なのでしょう。2011年はモタモタできなかったということなのかな?
ロンスレの完璧さにはちょっと及ばないかもしれませんが、その分、官能さで優っています。ご検討くださいね!
【まあ、確かにこちらが繊細!】
フランボワーズ、ラズベリー、スパイス。軽やかさも滑らかさも素晴らしい。ヴォルネイらしいエレガンス、深みとコク。ジューシーで今でも美味しく飲める。シャンボールっぽい絹のテクスチュア。果実感たっぷりで美味しい!
ドメーヌものになったヴォルネイ1級です。早く飲んで美味しいレ・リュレということでしょうか。構造の大きさでレ・ロンスレにドメーヌものトップの座は譲りますが、軽やかな良さが光ります。とても美味しいです。飲んでみてください!
● 2017 Volnay 1er Cru Roncerets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・ロンスレ
【こちらも飲めていません。】
【ミネラル感がたっぷり!チェリーな果実、とても滑らかなヴォルネイ1級ロンスレです!】
深い赤紫。素直に旨い!エキス系のピュアな味わい。今までのコサールとは大分違う造りと感じる。下手にいじくらず、素直に、綺麗に仕上げている。太いチェリーは品格が備わる。ミネラル感もフィネスが有る。
ラインナップに同じ村、ヴォルネイ1級のリュレが有るので、違いを書いておきましょうか・・結構似た感じは有るんですが、敢えて言えば、こちらのロンスレは「ミネラル感がしっかり」していて、より滑らかだがタイトな味わいです。美味しいと思います。
以下は以前のコメントです。
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黒味が入るきれいな赤。石灰系ミネラルの端正なアロマ!エステリックな香りがエロい・・・!とても熟していて。果皮のパーセンテージがとても大きい、充実した味わい!
2010年は9月23日の収穫・・・2011年は9月1日。事情通なら逆と思って仕舞い勝ちですが、畑至上主義のコサールならではの判断なのでしょう。2011年はモタモタできなかったということなのかな?
ロンスレの完璧さにはちょっと及ばないかもしれませんが、その分、官能さで優っています。ご検討くださいね!
【まあ、確かにこちらが繊細!】
フランボワーズ、ラズベリー、スパイス。軽やかさも滑らかさも素晴らしい。ヴォルネイらしいエレガンス、深みとコク。ジューシーで今でも美味しく飲める。シャンボールっぽい絹のテクスチュア。果実感たっぷりで美味しい!
ドメーヌものになったヴォルネイ1級です。早く飲んで美味しいレ・リュレということでしょうか。構造の大きさでレ・ロンスレにドメーヌものトップの座は譲りますが、軽やかな良さが光ります。とても美味しいです。飲んでみてください!
● 2017 Pommard 1er Cru les Pezerolles
ポマール・プルミエ・クリュ・レ・ペズロール
【申し訳ありません、少量に付きテイスティング不能でした。】
エージェント情報にてご確認ください。申し訳ありません。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なドメーヌもののポマール・レ・ペズロールです!・・こちらは飲めていません。】
2016年のポマール・レ・ペズロールはマグナムのみ生産されたようです。収穫は10月にもなろうかと言う9月30日です。2015年が新樽30%、古樽70%のところ、2016年はそれぞれ50%。成熟したタンニンと釣り合いと取るべくの、新樽割合を増加したかと思います。この辺りのコサールの対応が、2016年産の特性・・複雑性と構造の大きさ、フレーヴァーの量などに影響していると思います。長熟さもかなりありそうです!
以下は2015年のこのワインのレヴューです。
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【純度の高いチェリー・リキュール的なイメージ!ドメーヌものの最高峰!!】
非常に美しい透明度の高い色合い。素早いアロマの立ち上がり。とても高質。チェリーとベリーのエキスがしっかり。純度の高いチェリー・リキュール的な味わいのイメージ。美しい。
ぺズロールはnoisy の大好きな畑なんですが、ハイトーンの伸びが良くチェリッシュで、土っぽいポマールとは無縁なんですね・・どちらかと言うとシャンボール的で、しかもよりチェリーの果肉の表現が有るのが素晴らしいです!お勧めです!
● 2017 Chambolle-Musigny les Herbues
シャンボール=ミュジニー・レ・ゼルビュ
【こちらも赤のトップ3に入る凄い出来栄えです!】

もれは旨い!・・見事な果実がたわわに実っています。モレ1級、ヴォーヌ=ロマネに次ぐ仕上がり・・。フレデリック・コサールの実力は半端ないと理解するでしょう!超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【毎年美味しいシャンボール!2016年はとてもピュアであっけらかんとしたスタイル・・・ですが、実はかなりのタフガイです!】

おそらく男子はみんな、綺麗な女の子には簡単に騙されちゃうと思いますが・・いや、俺はそうじゃないってったって、言い寄られたらね~・・その気になっちゃいますよね~。
このシャンボール=ミュジニー・レ・ゼルビュはまさにそんな感じですよ。一見、非常に美しく、可憐さも見えるようなピュア、シルキーな味わいなんですが・・実は非常に芯の強い、パワフルさを容姿で隠しているんですね~。
なので、みんな男は思うんですよ。
「・・こんなはずじゃなかった・・」
いや、何の「含み」も無いですよ。一般論です・・・非常に旨いです。でも、
「綺麗な薔薇にはドゲが有る」
のも事実。
でもそのトゲすら愛おしいのがワインファンですよね。素晴らしいパワフルシャンボールです!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【高域に伸びて行くラズベリーのトーン!】
実に美しい色調!高質なラズベリー、そのまんまな仕上がり。雑さが全く無くとても旨い。高貴でエレガント、軽やかで華やか。エキスが充実し、その旨みが半端無い。13.5%。
いつも美味しいコサールのシャンボール=ミュジニーです。でもいつもよりピュアさが漂っています。健全です!ご検討くださいませ。数は全く在りません。
以下は2014年以前のレヴューです。
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【フリーランだけ使用か?・・半端無いフィネス感です!】
確かに2014年のコサールは、上級キュヴェに行けば行くほど圧巻な仕上がりになりますが、このピノ・ノワール、赤系ではシャンボール=ミュジニー、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリ、モレ・モン・リュイザンに有る「フリーラン感」が凄いです。
フリーラン感・・などと言っても通じ無いかもしれませんが、ある種の高級感と思っていただければ良いでしょう。一番絞り果汁だけを使用したニュアンス・・とでも言えば良いでしょうか。
これは、若い時分のテイスティングでは、ややもすると「逆」に捉えられる場合が多いんですが、フリーランだけで醸すと、どうしても若いうちには、
「美しいけれど小さくまとまっているように見えてしまう」
ことが有ります。これを防ぐために、造り手は種や果梗を料理する訳ですが、そうしますと大きさや深みは出てもフィネスをマイナスすることにも繋がります。フリーランだけで大きさや深みを出せればその方が良い訳です・・が、畑に能力が無いと軽いだけのワインになってしまいますから、このような良い畑のワインでそうするんですね。
赤さの目立つ色合い。やや還元。余韻の長さが半端無い。スパイス、エキス、少し硬いがポテンシャルは非常に高い。とても美しい色合い。先の成長が約束されている素晴らしいフィネス。
・・実はモン・リュイザンだけじゃなくて、シャンボールもゲットして帰ったんですね~・・(^^;; 還元香は完全に消え、本来の美しいアロマティックな香りを吐き出し、中域も見事に出た素晴らしい味わいでした。
色合いは、透明でやや暗めの赤紫ですが、この後、数日間常温で置いておきました。日中は結構暖かくなりましたので25度位まで上がったり15度位まで下がったりしたでしょうか・・。
するとどうでしょう・・やや暗めな赤紫の色合いは、結構・・小豆色に近付いてきたんですね・・。まぁ、量がもう少なかったのも有りますが、積算温度を急激にアップしたことにより、色合いも小豆色になってきたと言うことでしょう。そして味わいも何と・・・2013年までのコサールのワインに似通ってきたんですね。
と言う事はやはり、コサールの2014年のピノは、二次発酵においてはやや冷涼に、そしてより長くゆっくりとさせたことが想像されます。そしてそれにより、よりピュアな味わいと純なエキスを手に入れたということでしょう。
素晴らしいワインです。単なるシャンボールと思わないでください・・香りますし味わいも深く長い・・これは売り手としては沢山欲しいアイテムです・・がそうは問屋が卸さない・・残念!
勿論ですが、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリも同様・・。より柔らかいテクスチュアと柔らかな酸度、複雑性を持った味わいに感動しました!・・ここがは数が無いので・・すみません・・お早めにどうぞ。
● 2017 Vosne-Romanee les Champs Perdorix
ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリ
【ピュアなスグリ、美しい紫の果実です!】

写真もどうでしょう?・・非常に美しい色合いに撮れています。2015年ものの写真がやや暴れていますんで比較にならないかもしれませんが、
「澄んだ美しい赤紫の奥にエナジーが溢れている」
かのように・・noisy には見えます。
やはり上級キュヴェは、その潜在能力で美味しく仕上がってしまう部分が大きいかと思います。2016年の特徴を見るのでしたら、むしろ下級キュヴェの方が判りやすいです。余りにピュアで純で、今飲んでも美味しいので、
「・・複雑性が高く構造がどうの・・って言われても・・2015年と変わらないんじゃない?」
と思われるかもしれません。
2016年ものは非常に少ないので、お早めにお手当ください。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【わお!素晴らしいです!】
実にエレガント!繊細。非常に美しい色調。エキスが旨い!健康的で見事なバランス。複雑性は照りを感じるミネラリティに閉じ込められたまま。しかし今でも必要にして充分。柔らかな酸、ワイルドでスパイシーな穏やかアロマ。13.5%
これも今までとかなり違うことを判っていただけるでしょう。フレデリック・コサール、脱皮の2015年です!
以下は2014年もののコメントです。
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【フリーランだけ使用か?・・半端無いフィネス感です!】
確かに2014年のコサールは、上級キュヴェに行けば行くほど圧巻な仕上がりになりますが、このピノ・ノワール、赤系ではシャンボール=ミュジニー、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリ、モレ・モン・リュイザンに有る「フリーラン感」が凄いです。
フリーラン感・・などと言っても通じ無いかもしれませんが、ある種の高級感と思っていただければ良いでしょう。一番絞り果汁だけを使用したニュアンス・・とでも言えば良いでしょうか。
これは、若い時分のテイスティングでは、ややもすると「逆」に捉えられる場合が多いんですが、フリーランだけで醸すと、どうしても若いうちには、
「美しいけれど小さくまとまっているように見えてしまう」
ことが有ります。これを防ぐために、造り手は種や果梗を料理する訳ですが、そうしますと大きさや深みは出てもフィネスをマイナスすることにも繋がります。フリーランだけで大きさや深みを出せればその方が良い訳です・・が、畑に能力が無いと軽いだけのワインになってしまいますから、このような良い畑のワインでそうするんですね。
赤さの目立つ色合い。やや還元。余韻の長さが半端無い。スパイス、エキス、少し硬いがポテンシャルは非常に高い。とても美しい色合い。先の成長が約束されている素晴らしいフィネス。
・・実はモン・リュイザンだけじゃなくて、シャンボールもゲットして帰ったんですね~・・(^^;; 還元香は完全に消え、本来の美しいアロマティックな香りを吐き出し、中域も見事に出た素晴らしい味わいでした。
色合いは、透明でやや暗めの赤紫ですが、この後、数日間常温で置いておきました。日中は結構暖かくなりましたので25度位まで上がったり15度位まで下がったりしたでしょうか・・。
するとどうでしょう・・やや暗めな赤紫の色合いは、結構・・小豆色に近付いてきたんですね・・。まぁ、量がもう少なかったのも有りますが、積算温度を急激にアップしたことにより、色合いも小豆色になってきたと言うことでしょう。そして味わいも何と・・・2013年までのコサールのワインに似通ってきたんですね。
と言う事はやはり、コサールの2014年のピノは、二次発酵においてはやや冷涼に、そしてより長くゆっくりとさせたことが想像されます。そしてそれにより、よりピュアな味わいと純なエキスを手に入れたということでしょう。
素晴らしいワインです。単なるシャンボールと思わないでください・・香りますし味わいも深く長い・・これは売り手としては沢山欲しいアイテムです・・がそうは問屋が卸さない・・残念!
勿論ですが、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリも同様・・。より柔らかいテクスチュアと柔らかな酸度、複雑性を持った味わいに感動しました!・・ここがは数が無いので・・すみません・・お早めにどうぞ。
● 2017 Morey-Saint-Denis 1er Cru les Monts Luisants
モレ=サン=ドニ・プルミエ・クリュ・レ・モン・リュイザン
【圧巻!】

物凄いです・・今飲んでも、このエキスの凄さは理解できます。まぁ・・今までこのワインを飲まれた方ならお判りかと思います・・が、そこすら超えて来ます。必買でしょう。このプライスは馬鹿げています。
以下は以前のレヴューです。
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【フレデリック・コサール&ド・シャソルネイの2016年、赤のトップ・ワインはこれ!盤石です!】

2016年は2015年リリースしたボンヌ=マールが無く、赤はこのモレ1級レ・モン・リュイザンが事実上のトップ・キュヴェです。
それに、毎年のようにテイスティングしていますが、2016年はスタイルこそ違えど、以前のヴィンテージに劣るものでは無いと感じました。
非常に複雑性が高く、テイスティング時は
「爆発前のマグマがマグマ溜まりに溜まっているかのような状態」
と感じました。素晴らしい1級です。
色も・・すごいでしょう?2015年とほぼ同様ですが、漲っているパワーが見えるかのようです。2013年の写真も有りますが、やはり淡いですよね。でも2016年はそのような年の出来とは違う・・と言うのが判ります。
今すぐに飲んでもそれなりに飲めるかと思いますが、やはりこのキュヴェは最低5年ほどは置いてほしいですね。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【ん?・・プリューレ・ロックだと?】
・・念のため・・言っておきたいと思いますが、今、初めてテクニカルを見ましたら・・
「プリューレ・ロックがどうの・・」
とコサールは言ってたんですね。
noisy がジュヴレ・ラ・ジュスティスのコラムで「プリューレ・ロック」に言及したのはもう2週間前の話しですから、本当にロックに似ていた・・と言う証拠なのでしょう。
でもこれで、このコラムに「プリューレ・ロックに似ている」と・・書けなくなっちゃいました・・。
香りの質感が凄い。色も綺麗。厚みも感じられる素早いアロマ。とても上質。とても健康的で小細工一切無しのストレート勝負。モン・リュイザンが持つクロ・ド・ラ・ロシュ的要素をたっぷり持つ。格上感が素晴らしい!
・・お早めに!
以下は2014年もののレヴューです。
━━━━━
【今までで最高の出来です!圧巻!!】
圧巻です!・・石や岩のミネラリティでややゴツいイメージのあるクロ・ド・ラ・ロシュ、もしくはモン・リュイザン(モン・リュイザンの一部はグラン・クリュ・クロ・ド・ラ・ロシュです。)ですが、何故かシャンボールの南側のグラン・クリュや1級に顕著に出やすい香水のようなニュアンスを多分に表情に現してきます。素晴らしいです。
集まってのテイスティングの後、阿弥陀のくじ引きで運良くトップだったので、やはり半端無く素晴らしかったモン・リュイザンを躊躇無くゲットしました。
左の写真は翌日のものですが、淡く美しい赤紫色をしています。
ブドーのような小豆色では有りません。(この部分についてはシャンボールのコラムに書く予定ですので是非ご覧下さい。)そして透明感が有ります。
淡い色合いはクロ・ド・ラ・ロシュ的な石灰が強いからですが、この色合いは2013年まではもっと暗く、そしてややくすんでいました。透明感がさらにアップし、よりタイトなテクスチュアにはなりましたが、ピュアさが半端無くアップしています。
どなたでも納得していただけるでしょう。ポテンシャル/価格は間違い無く安いです。ぜひともご検討くださいませ。
● 2016 Pinot Noir Vin de France
ピノ・ノワール V.d.F.
【非常にピュアです!ジュラのピノ・ノワール!!】

サヴァニャンやシャルドネとともに、2016年リリースとなったジュラのピノ・ノワールです。
ジュラのワインと言えば、産膜酵母が働き、独特のアロマを形成する場合が有りますが、
「こちらにはそのようなニュアンスは一切無し!」
です。
まぁ、ピノ・ノワールですしね。美しく、やや淡く輝くルビーから、おそらく全房発酵系のアロマ、イチゴのニュアンス。やや暖かめに感じるニュアンスがジュラらしさを感じさせるわずかな証拠か。中盤にはほんのりとタンニン。若いが非常に良い造り。
上記が簡易では有りますがテイスティング時のメモです。ブドーよりもほんのり暖かく、その分、フレーヴァーが載っています。良い出来たと思います。ご検討くださいませ。
● 2016 Skin-Contact Rouge Bedeau
スキン=コンタクト・ルージュ・ブドー
● 2016 Skin-Contact Sous Roche V.d.F.Rouge
スキン=コンタクト・スー・ロッシュ・V.d.F.ルージュ
【わ~お!!・・これは素晴らしい!・・でも、神経質な方には合わない場合も有ります!】

これは凄いです!酵母の分解香が混ざった非常に複雑なアロマ、キビキビした・・味蕾をアチコチ働かせる味わいでかなり複雑です。ほんの僅か・・感じられないほどの揮発香は有りますが、そこは全く成長して行かないので問題無しです。
むしろ、3日目はビックリしましたね~・・。
「こうなるか!」
と言う位に・・。むしろ、
「・・あれ?・・普通に美味しいブルゴーニュのピノじゃん!」
と思ってしまうほどの大変化です。
なので、開けたてはむしろ「ビオ」「ホメオパシー」を感じるかもしれませんが、アヴァンギャルド系では無いし、しかも酸素と交わると、むしろもっと「ピュア」になって「普通の造りのピノ・ノワール」に寄って行くと言う不思議なスタイルです。
まぁ、葡萄のポテンシャル自体は「ブルゴーニュ・ブドー」よりも高いですので・・それとは比べないでくださいね。
また、サン=ロマン赤のスキン・コンタクトは少なくて飲めませんでしたので、こちらをご参考にされてください。
お勧めしたいが・・ビオ嫌いの方にはあえてお勧めはしません。しかし、選り好みしない方、ぜひ飲んでみて欲しい逸品です!
● 2016 Nuits-Saint-Georges les Damodes
ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ダモード
【2015年ものよりもパワフルなのは間違い無し!元気ハツラツとさせたヴォーヌ=ロマネのようなニュアンスです!】

2015年は飲めてはいないんですが、その他のテイスティングによる全体の印象から、
「物凄くピュアでおしとやかな2015年のニュイ・ダモード」
と言う印象から、
「一転、パワフルさを隠さない、最近の体育会系美男子!」
と言うような印象の2016年ものに変化しています。同じ畑なのに・・かなり印象が違うと思いますよ。
もっとも、2~3カ月も落ち着かせますと、かなりしっとりとしてくると思われます。むしろ長熟なんじゃないかと想像出来ます。しかも美しさもバッチリです!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【未テイスティングアイテムです。何と16ヘクトリットル/ヘクタールと言う・・ドン引きの低収量が生み出した凄い味わいが期待できます!】 飲めてないので・・すみません。16ヘクトリットルだそうです!トップ・グランクリュの約半分の収量です。
以下は2014年もののコメントです。
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【ニュイ=サン=ジョルジュでは有りますが、かなりヴォーヌ=ロマネ的な味わいです!!素晴らしい!】 淡い赤紫。美しい土とスパイス。かなりエキシー。ニュイなのに美しくて少しびっくり。テイスティングしていて思い出したのが、何とラ・ターシュ。樽の無い香りはとても華やかで旨い。個人的にはとても好き。
まぁ、余り好まれないアペラシオンかもしれませんが、ここは実はヴォーヌ=ロマネに引っ付いた畑なので、味わいも香りも似ています。しかもヴォーヌ=ロマネにも同名の畑が有って、そこと引っ付いているので・・つまりは、同じ畑で村だけ違う・・と言う事です。
収穫を少し早くしているのが良く判ります。その結果、とても美しい酸を熟度のバランス的にとても良く得ています。今までは少し過熟気味だったとも言えますが・・。それにしても素晴らしいです。飲んでてラ・ターシュを思い出したくらいですから・・!
以下は以前のコメントです。
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え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
スパーシー、現状やや硬め。ドライだが集中したエキスの美味しさに感動。やや大柄でニュイらしい大きさのあるワイン。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無くピュア系で、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。
いや・・色合いもしっかりしています。非常に構成もしっかりしている・・やや硬いので、少し置いた方が良いです。
● 2016 Pommard 1er Cru les Pezerolles Magnumbottle
ポマール・プルミエ・クリュ・レ・ペズロール・マグナムボトル
【希少なドメーヌもののポマール・レ・ペズロールです!・・こちらは飲めていません。マグナムのみ!】
2016年のポマール・レ・ペズロールはマグナムのみ生産されたようです。収穫は10月にもなろうかと言う9月30日です。2015年が新樽30%、古樽70%のところ、2016年はそれぞれ50%。成熟したタンニンと釣り合いと取るべくの、新樽割合を増加したかと思います。この辺りのコサールの対応が、2016年産の特性・・複雑性と構造の大きさ、フレーヴァーの量などに影響していると思います。長熟さもかなりありそうです!
以下は2015年のこのワインのレヴューです。
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【純度の高いチェリー・リキュール的なイメージ!ドメーヌものの最高峰!!】
非常に美しい透明度の高い色合い。素早いアロマの立ち上がり。とても高質。チェリーとベリーのエキスがしっかり。純度の高いチェリー・リキュール的な味わいのイメージ。美しい。
ぺズロールはnoisy の大好きな畑なんですが、ハイトーンの伸びが良くチェリッシュで、土っぽいポマールとは無縁なんですね・・どちらかと言うとシャンボール的で、しかもよりチェリーの果肉の表現が有るのが素晴らしいです!お勧めです!
● 2016 Vosne-Romanee les Champs Perdorix
ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリ
【ピュアなスグリ、美しい紫の果実です!】

写真もどうでしょう?・・非常に美しい色合いに撮れています。2015年ものの写真がやや暴れていますんで比較にならないかもしれませんが、
「澄んだ美しい赤紫の奥にエナジーが溢れている」
かのように・・noisy には見えます。
やはり上級キュヴェは、その潜在能力で美味しく仕上がってしまう部分が大きいかと思います。2016年の特徴を見るのでしたら、むしろ下級キュヴェの方が判りやすいです。余りにピュアで純で、今飲んでも美味しいので、
「・・複雑性が高く構造がどうの・・って言われても・・2015年と変わらないんじゃない?」
と思われるかもしれません。
2016年ものは非常に少ないので、お早めにお手当ください。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【わお!素晴らしいです!】
実にエレガント!繊細。非常に美しい色調。エキスが旨い!健康的で見事なバランス。複雑性は照りを感じるミネラリティに閉じ込められたまま。しかし今でも必要にして充分。柔らかな酸、ワイルドでスパイシーな穏やかアロマ。13.5%
これも今までとかなり違うことを判っていただけるでしょう。フレデリック・コサール、脱皮の2015年です!
以下は2014年もののコメントです。
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【フリーランだけ使用か?・・半端無いフィネス感です!】
確かに2014年のコサールは、上級キュヴェに行けば行くほど圧巻な仕上がりになりますが、このピノ・ノワール、赤系ではシャンボール=ミュジニー、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリ、モレ・モン・リュイザンに有る「フリーラン感」が凄いです。
フリーラン感・・などと言っても通じ無いかもしれませんが、ある種の高級感と思っていただければ良いでしょう。一番絞り果汁だけを使用したニュアンス・・とでも言えば良いでしょうか。
これは、若い時分のテイスティングでは、ややもすると「逆」に捉えられる場合が多いんですが、フリーランだけで醸すと、どうしても若いうちには、
「美しいけれど小さくまとまっているように見えてしまう」
ことが有ります。これを防ぐために、造り手は種や果梗を料理する訳ですが、そうしますと大きさや深みは出てもフィネスをマイナスすることにも繋がります。フリーランだけで大きさや深みを出せればその方が良い訳です・・が、畑に能力が無いと軽いだけのワインになってしまいますから、このような良い畑のワインでそうするんですね。
赤さの目立つ色合い。やや還元。余韻の長さが半端無い。スパイス、エキス、少し硬いがポテンシャルは非常に高い。とても美しい色合い。先の成長が約束されている素晴らしいフィネス。
・・実はモン・リュイザンだけじゃなくて、シャンボールもゲットして帰ったんですね~・・(^^;; 還元香は完全に消え、本来の美しいアロマティックな香りを吐き出し、中域も見事に出た素晴らしい味わいでした。
色合いは、透明でやや暗めの赤紫ですが、この後、数日間常温で置いておきました。日中は結構暖かくなりましたので25度位まで上がったり15度位まで下がったりしたでしょうか・・。
するとどうでしょう・・やや暗めな赤紫の色合いは、結構・・小豆色に近付いてきたんですね・・。まぁ、量がもう少なかったのも有りますが、積算温度を急激にアップしたことにより、色合いも小豆色になってきたと言うことでしょう。そして味わいも何と・・・2013年までのコサールのワインに似通ってきたんですね。
と言う事はやはり、コサールの2014年のピノは、二次発酵においてはやや冷涼に、そしてより長くゆっくりとさせたことが想像されます。そしてそれにより、よりピュアな味わいと純なエキスを手に入れたということでしょう。
素晴らしいワインです。単なるシャンボールと思わないでください・・香りますし味わいも深く長い・・これは売り手としては沢山欲しいアイテムです・・がそうは問屋が卸さない・・残念!
勿論ですが、ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ペルドリも同様・・。より柔らかいテクスチュアと柔らかな酸度、複雑性を持った味わいに感動しました!・・ここがは数が無いので・・すみません・・お早めにどうぞ。
● 2016 Morey-Saint-Denis 1er Cru les Monts Luisants
モレ=サン=ドニ・プルミエ・クリュ・レ・モン・リュイザン
【フレデリック・コサール&ド・シャソルネイの2016年、赤のトップ・ワインはこれ!盤石です!】

2016年は2015年リリースしたボンヌ=マールが無く、赤はこのモレ1級レ・モン・リュイザンが事実上のトップ・キュヴェです。
それに、毎年のようにテイスティングしていますが、2016年はスタイルこそ違えど、以前のヴィンテージに劣るものでは無いと感じました。
非常に複雑性が高く、テイスティング時は
「爆発前のマグマがマグマ溜まりに溜まっているかのような状態」
と感じました。素晴らしい1級です。
色も・・すごいでしょう?2015年とほぼ同様ですが、漲っているパワーが見えるかのようです。2013年の写真も有りますが、やはり淡いですよね。でも2016年はそのような年の出来とは違う・・と言うのが判ります。
今すぐに飲んでもそれなりに飲めるかと思いますが、やはりこのキュヴェは最低5年ほどは置いてほしいですね。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【ん?・・プリューレ・ロックだと?】
・・念のため・・言っておきたいと思いますが、今、初めてテクニカルを見ましたら・・
「プリューレ・ロックがどうの・・」
とコサールは言ってたんですね。
noisy がジュヴレ・ラ・ジュスティスのコラムで「プリューレ・ロック」に言及したのはもう2週間前の話しですから、本当にロックに似ていた・・と言う証拠なのでしょう。
でもこれで、このコラムに「プリューレ・ロックに似ている」と・・書けなくなっちゃいました・・。
香りの質感が凄い。色も綺麗。厚みも感じられる素早いアロマ。とても上質。とても健康的で小細工一切無しのストレート勝負。モン・リュイザンが持つクロ・ド・ラ・ロシュ的要素をたっぷり持つ。格上感が素晴らしい!
・・お早めに!
以下は2014年もののレヴューです。
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【今までで最高の出来です!圧巻!!】
圧巻です!・・石や岩のミネラリティでややゴツいイメージのあるクロ・ド・ラ・ロシュ、もしくはモン・リュイザン(モン・リュイザンの一部はグラン・クリュ・クロ・ド・ラ・ロシュです。)ですが、何故かシャンボールの南側のグラン・クリュや1級に顕著に出やすい香水のようなニュアンスを多分に表情に現してきます。素晴らしいです。
集まってのテイスティングの後、阿弥陀のくじ引きで運良くトップだったので、やはり半端無く素晴らしかったモン・リュイザンを躊躇無くゲットしました。
左の写真は翌日のものですが、淡く美しい赤紫色をしています。
ブドーのような小豆色では有りません。(この部分についてはシャンボールのコラムに書く予定ですので是非ご覧下さい。)そして透明感が有ります。
淡い色合いはクロ・ド・ラ・ロシュ的な石灰が強いからですが、この色合いは2013年まではもっと暗く、そしてややくすんでいました。透明感がさらにアップし、よりタイトなテクスチュアにはなりましたが、ピュアさが半端無くアップしています。
どなたでも納得していただけるでしょう。ポテンシャル/価格は間違い無く安いです。ぜひともご検討くださいませ。
● 2016 Petillant la Chassornade
ペティアン・ラ・シャソルナード・ブラン
【イージードリンキング!・・軽快なペティアンを久しぶりに造りました!】

思い出してみれば、
「モエ」をもじった「ポエ」
と言う泡も有りましたよね。それに、写真が見つかりましたが、シャソルナード・ピンクと言うアイテムも有りました。
どちらもいわくつきで、モエ・エ・ヘネシーからクレームが付き、「ポエ」は終了、シャソルナード・ピンクも結局、ボトルの栓不良などが多く、それからしばらく「ペティアン系」は見られなくなってしまいました。
非常に軽快で爽快、シトラス、レモンのフレーヴァー。それなりに味幅の広さがあるのは驚き。かなりドライだが旨味はしっかり。重量感も有る。
と言うのがテイスティング時のメモです。泡質はまだ粗目ですが、落ち着かせることで良くなってくるんじゃないかと想像しています。
ペティアンは、葡萄だけの糖分で発酵させますので、このドライさ加減だと、これ以上は強くはならず、甘さは出ず、ドライで旨味しっかりのペティアンと言うことになろうかと思います。
これも数は無く、早めに無くなってしまうと思われます。ご検討くださいませ!
● 2016 Chardonney Van de France
シャルドネ V.d.F.
【台風の目!ジュラのシャルドネとサヴァニャン!!】

2016年コサールの目玉のひとつ、ジュラのサヴァニャン、シャルドネ、ピノ・ノワールです。サヴァニャンにはスキン・コンタクト品も有ります。
しかしながら、こちらの「ノーマル品」には、スキン・コンタクトのアイテムのような、ある種特殊な要素、香り、味わいは・・
「有りません!めちゃ普通に旨い!」
です・・(^^;;
なので、ある種特殊な・・実際には全然普通なんですが、そっちがお望みならば、スキン・コンタクトをご選択ください。特にサヴァニャンのノーマルは、
「むちむちしつつ表情深く、少しだけ黄色が強く、瑞々しい長い余韻にくらくらさせられる」
と思いますよ。
かなり素晴らしい仕上がりです。

シャルドネの方もサヴァニャンに似たニュアンスでは有りますが、やはりサヴァニャンの深さ、濃密さには及ばないですね。むしろ、
「すっきりした美味しさを追求したい」
と思われるようでしたら、シャルドネを選ばれると良いと思います。
2016年、コサールは面白い命題をくれたと思います。是非ともご検討くださいませ!
● 2016 Rully 1er Cru en Vaubry Blancs
リュリー・プルミエ・クリュ・アン・ヴォーヴリー・ブラン
【旨味たっぷり!健康的な果実!・・こちらは余り2016年っぽくありません!】

このリュリーに関しましては、上記コラムに書いた印象は当たりません。
むしろ2015年ものとの「差」を見つけられず、ほぼ同様の印象です。旨味がたっぷりで軽くトーストしたリンゴのフレーヴァー、ボリューム感がたっぷりです。これを「美味しくない」と言う方は・・シャルドネ嫌いでしょう・・と言いたくなるほどの全方位外交振りです。
素晴らしい出来だと思います。ぜひご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【コサール2015年のシャルドネの中では中量級!華やかで瑞々しい、あっけらかんとした表情が素晴らしいです!】 すみません・・どうやら写真を撮り忘れたようです。でもしっかりテイスティングしましたので・・。
リンゴのコンポート。瑞々しく清らか。少し閉じ気味だがきちんと膨らみ、かなりドライ。冷涼感。シャリシャリしたテクスチュア。爽やかがに特徴。
ビゴットが重厚なのに対し、リュリーはそれよりやや軽めで明るい感じです。クラス的にはボーヌの村名クラス。健康的に美味しいです。お勧めします!
以下は2014年もののレヴューです。
━━━━━
【豪放で豊満、判りやすい美味しさに満ちたリュリー1級!】 熟れた深い果実味。たっぷりとしている。南国系フルーツ感。ミネラル感はよりソフト。とても判りやすい美味しさでしっとりとしたナチュラル感、そしてピュア感。
以下は2013年のコメントです。
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え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
これは旨い!ハツラツとした果実、ミネラリティ高くふっくらとしている。実に旨い。酸のリアルなフルーツ感、旨みはシッカリ有るのにきれの良い味わい。お買い得。白桃、黄桃、柑橘系果実のニュアンスが良い。
美しい色合いです。かなり旨いです。そして非常に健全・・・
● 2016 Savagnin Van de France
サヴァニャン V.d.F.
【台風の目!ジュラのシャルドネとサヴァニャン!!】

2016年コサールの目玉のひとつ、ジュラのサヴァニャン、シャルドネ、ピノ・ノワールです。サヴァニャンにはスキン・コンタクト品も有ります。
しかしながら、こちらの「ノーマル品」には、スキン・コンタクトのアイテムのような、ある種特殊な要素、香り、味わいは・・
「有りません!めちゃ普通に旨い!」
です・・(^^;;
なので、ある種特殊な・・実際には全然普通なんですが、そっちがお望みならば、スキン・コンタクトをご選択ください。特にサヴァニャンのノーマルは、
「むちむちしつつ表情深く、少しだけ黄色が強く、瑞々しい長い余韻にくらくらさせられる」
と思いますよ。
かなり素晴らしい仕上がりです。

シャルドネの方もサヴァニャンに似たニュアンスでは有りますが、やはりサヴァニャンの深さ、濃密さには及ばないですね。むしろ、
「すっきりした美味しさを追求したい」
と思われるようでしたら、シャルドネを選ばれると良いと思います。
2016年、コサールは面白い命題をくれたと思います。是非ともご検討くださいませ!
● 2016 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール
【すみません・・飲めませんでした!】
圧巻だった2015年のフォラティエールを思えば、また、2016年の素晴らしいクロ・ド・ラ・ガレンヌを考えあわせれば、2016年のフォラティエールもかなりの仕上がりになっていることが想像可能です。
しかもフォラティエールとするならば、価格的にもリーズナブルですよね。2016年に何かしらのオマージュが無くても、コサールのフォラティエールなら飲んでみたいと思わせるだけの、
「コサールのシャルドネっていつも美味しい!」
と言うイメージが定着していると思います。
まぁ、2016年はバタール=モンラッシェを造りましたので・・トップ・キュヴェの座からは降りましたが、それでも凄いワインであることには違いは無いでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【もの凄いです!!】
このフォラティエールをテイスティング出来たことを感謝します。素晴らしいです。コント・ラフォンやルフレーヴのシャルドネがリリース直後から何であんなに硬いのか?・・、それだけの価値が有るのか?・・などと思ってしまうぐらいに・・ソフトでアロマは素早くノーズに飛び込みます。
ゴージャスですし、エレガンスの極致・・です。
非常に蜜で緻密!非常に高いレベルで仕上がった高貴なアロマ。ポテンシャル甚大。この目の詰まり具合は半端無い。どっしりと重厚。ポテンシャルは2015年のテイスティングの中でトップ。
これも圧巻です。コサール、シャソルネイの白はどれを飲んでも・・絶品です。サン=ロマンの白はリリース延長だそうですので、その分がビゴットに向かうでしょう・・が、これもさしては無いです。
お勧めしたいですが数が有りません。早い者勝ちです。ご検討くださいませ。
● 2016 Batard-Montrachet Grand Cru
バタール=モンラッシェ・グラン・クリュ
【ついにコサールもバタール=モンラッシェを!・・興味津々ですが、非常に少ないです!】
ボンヌ=マールの葡萄入手が叶わなかった2016年、フレデリック・コサールは世界最高の白ワインと言われるモンラッシェと同格、バタール=モンラッシェを造りました。
バタール=モンラッシェと言えば、かのDRCも小区画を所有、そのワインはネゴシアンへと販売されてしまいます。(最もごく少量、ドメーヌの催しなどで出されたことがあるようです。)
また、バタールの高水準のものは、モンラッシェをも凌ぐと言われ、noisy もほんのいくつかですが、そんなバタールのご相伴に預かったことが有ります。
豪放磊落なもの、繊細の境地を思わせるものの2タイプ・・と感じています。どちらに仕上がったのかは、その葡萄の供給者によると思いますが、やはり判らないようですね。ぜひこの希少なバタール=モンラッシェ、ご検討くださいませ。
● 2016 Auxey-Duresses les Crais Blanc
オーセ=デュレッス・レ・クレ・ブラン
【現状はやや硬め!3年置いて飲みましょう!出来は良いです!】

毎年、緊張しつつコサールのテイスティングをしています。もう何年になるでしょうか。おそらく15年ほどに渡り、毎年20~30アイテムほどをテイスティングして来ました。
そして2016年、やはり緊張しました・・どんな仕上がりなんだろうと心配なのはいつものことではありますが、それでもさらに・・と言うことでした。
で、ACブル、サン=ロマン、オーセ=デュレッスと進んでくると・・安心するんですね。
「・・あぁ・・今年もこれでシャソルネイの巨大アソートが買える・・」
と。
まぁ、今では巨大と言うほどではないですけどね。それでも結構な負担と、時間を掛けての結果、扱う、扱わないを決めています。
オーセ=デュレッスは、赤はリリース無し、白のみになりました。毎年硬いですから・・今年も少し硬めでしたね。ややオイリーでサン=ロマンより大柄、シトラス系のフラワリーなアロマ、レモン、洋ナシなどのフルーツ、全体として涼し気で繊細なテクスチュア。まだ膨らんでこない。超硬質なイメージ。
まぁ、若いコルトン=シャルルマーニュを想像していただければ、その通りのニュアンスです。ご検討くださいませ。
━━━━━
【ドメーヌ定番のオーセも収量激減・・】 こちらも全く数がありません。昨年の2014年のコメントをご参考にしてください。
以下は2014年もののコメントです。
━━━━━
【素晴らしい!味わい1級、香りはグランクリュ並?】
旨いですね・・これは飲んでしまいます・・って、持って帰って飲んだので写真が有るんですが!
で、しっかりとシャソルネイ/コサールの成長を見させていただきました。2014年のコサールは、
「今まで最高の仕上がり!」
と言って良いでしょう。
テイスティング中も楽しくて仕方が無かったんですが、持って帰ってから数日間・・物の見事なこのシャルドネの「旨みのエキス」に触れるたび、
「むふふ・・」
と思わずにっこりしてしまうんですね~・・旨いですよ~!
高級感バッチリ!まるでGC並みの表情を見せてくれるアロマ。ただし例年のコルシャルのような「白く細やかな石灰的ミネラリティ」では無く、ピュリニーからムルソーに掛けての中間的ニュアンス。かなり旨い。白っぽくなく、透明感に満ちたミネラリティが凄い。味わいはすでに1級並。
非常に素晴らしいです!・・数は無いです!お早めにどうぞ!大変身したコサールの味わいは、このオーセの透明なミネラリティにも出ていると思います。
● 2016 Moulin-a-Vent
ムーラン=ナヴァン
【ストレスを感じさせないスムースでピュア、フレーヴァーも膨大で非常に旨いです!】

2016年もののクリュ・ボージョレ2品、サンタムールとムーラン=ナ=ヴァンです・
この2アイテム、物凄いフレーヴァーです!・・2015年のムーラン=ナ=ヴァンと見比べてみてください。
「・・これ、同じアペラシオンなの?」
と声が出てしまうほど、違いますよね。
しっとりとした精緻な美味しさのサンタムールと、複雑性に満ち、膨大なフレーヴァーを感じさせる、
「一口飲んで、美味しい!・・と言ってしまうほどの完成度の高さを見せるムーラン=ナヴァン」
です。
ブルゴーニュ南部のボージョレですが、並み居るボージョレの自然派生産者も、これは・・と唸ることでしょう。かなり素晴らしい!お勧めします!

以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【こちらは初ヴィンテージのムーラン=ナ=ヴァンです!】
同じクリュ・ボージョレのムーラン=ナ=ヴァンです。サン=タムールに比較すると快活ですね。今飲んでも美味しいです。
やや暗めの、非常に淡い色調。薄いフィルム状のミネラリティ。サン=タムールより、言っちゃえば派手目の陽気さが伝わってくる。エキスがキッチリと出た、でもピュアで・・コサール節の無いのが不思議。チリチリとガス。本当にコサール作?
え~・・すみません。ここでもまだ疑ってますね。このムーラン=ナ=ヴァンのテイスティングは2番目なんですよ。なので、ちょっとまだ全体像を掴めていないんですね。
しかしながら、そこを除けば・・素晴らしいです。おそらくですがヌーボーでジョイントしているデコンブ絡みだと思います。美味しいです!ご検討くださいませ。
━━━━━
【とてもエレガントで美しいです!】
クリュ・ボージョレです。エレガント系、フラワリーでスパイシーなサン=タムールですね。熟すと結構、妖艶な感じも出て来ますよ。
淡い美しい色調からのベリー系アロマが軽やかに香る。エレガント。舌先に僅かなガスがチリチリ。現状は僅かに硬めか?エキスがとても美しい。でもこれ・・コサールが造ったの?
・・はい。ちゃんと疑問を書いてましたね・・。それ位ハッキリと、今までとは違うスタンスを感じていたんですね。
非常に良い出来だと思います。早めに飲まれるようでしたら1カ月ほどは休ませてくださいね。お勧めします!
● 2016 Saint-Romain Sous Roche Rouge
サン=ロマン・スー・ロッシュ・ルージュ
【滅茶複雑です!そして美しさとエナジー!】

良い出来だと思います。タンニンは少し大目ですので、抜栓して空気(酸素)を取り入れてからが本番ですね。2~3日経つと膨らみと滑らかさが半端なく出て来ます。
2015年のような
「ピュアな果実一辺倒」
では無く、
「天候に揉まれ、様々な要素を実の中に酸の形成として閉じ込めた複雑な姿」
が、ものの見事に感じられます。
色だって・・見てください・・非常に素晴らしい色でしょう?2015年ものが霞んでしまいそうな美しい色合いです。この素晴らしい色合いの中に、
「非常に複雑な要素の姿」
が詰まっています。ぜひご検討くださいませ。
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【素晴らしくピュアです!】
ほんのわずかに還元。とても良い出来!適度な拡がり。純な余韻が長く持続する。まだ開かないが2015年は凄く良いぞ。赤い果実が満載、スパイスが心地良く、嫌な感じが全く無い。高級感も素晴らしい!
例年になくボリューミーでした。健康な葡萄を、そのままに仕上げた感じが伝わって来ます。是非ご堪能くださいませ!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
━━━━━
【例年よりもパワフル!】 熟し気味のブラックベリー、ベリー。ふくよかで丸みの有る味わい。ジューシーさと骨格の確かさ。適度な拡がり、膨らむ中域。例年通りの良い仕上がり。しかし全体的には締りのあるもの。
やはり2013年は構成自体が少し緩かったと思わざるを得ない2014年の素晴らしさでした。そして、このキュヴェは今までの「柔らかコサール」を踏襲しています。その上で収穫時期は少し早いのでしょう。美しい酸、伸びやかなエキスが堪能出来ます。今飲んでも美味しいです。是非ご検討くださいませ。
以下は2013年もののコメントです。
━━━━━

え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
2012年の大きさには及ばないが、この年の難しさを考えれば上出来か?ピュアさの奥になめらかさが有り、ややチャーミングだがバランスもしっかり取れている。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。色合いをブドーと比較すると判り易いかもしれません。こちらはしっかち落ち着いています。そしてミネラリティもしっかり有って存在感が凄いです。
● 2016 Skin-Contact Blanc Zizifredo V.d.F.
スキン=コンタクト・ブラン・ズィズィフレッド V.d.F.
【・・・】
数が無く、飲めておりませんので、スキンコンタクト・サヴァニャンのコラムをご覧ください。
● 2016 Skin-Contact Savagnin
スキン=コンタクト・サヴァニャン
【凄い!!】

「ありゃりゃりゃ・・やっちまったな~・・」
と思われるか、
「おっ!・・すっげ~!」
と思うか・・は、飲まれるその人次第です。noisy 的には「後者」です。しかも、しっかり3日後の姿も拝見させていただきました。
その結果は・・
「滅茶旨い!・・サヴァニャンの濃密さにさらなる深みの構造を加え、新たな世界を創り出した!」
と言いたいと思います。
この旨さは、「産膜酵母系の動きは無し」ですので、そっち系の味わいでは有りません。
抜栓直後はビオ的では有りますが、開き切ると、
「まったくビオ臭さは感じない。むしろとことんピュアな味わいになって行く!」
と言えます。
つまりは、長い醸しにより、酵母や果皮、種などからの複雑な要素を手に入れている訳で、それがこの深い、
「美しい黄色」
に表れていると思ってください。
かなり凄いです!・・他のスキン・コンタクト、ロング・マセレーテドにも興味が湧いて来てしまいました!皆さんもおそらくそうでしょう!一般品とも比較されると、さらに楽しいかと思います。お勧めします!
● 2016 Skin-Contact Blanc Combe Bazin
スキン=コンタクト・ブラン・コンブ・バザン
【・・・】
数が無く、飲めておりませんので、スキンコンタクト・サヴァニャンのコラムをご覧ください。
● 2013 Chassagne-Montrachet 1er Cru-Abbaye De Morgeot / Negos
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・アベイ・ド・モルジョ
【どちらが白眉か・・・】

え?・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
わずかに還元・・しかし非常に構造の大きさを感じさせてくれるワイン。緻密な酸、構成自体が大きい。
エレガンスならガレンヌ、大きさならこちらのモルジョと言えるだろう。厚みの有る偉大なワイン。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無く、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。
この深い深い・・色の構造も見て取れると思います・・・単純な色じゃないですよね?
● 2013 Bourgogne Chardonnay Bigotes / Negos
ブルゴーニュ・ブラン・ビゴット
【リバイバルシリーズ!旨いです!イタリア系ビオディナミコファンが飲んだら驚くはず!・・熟して来ており飲んで良い頃です!】

いつになく暑かった夏もその勢いに徐々に陰りは見えて来ましたが、2018年9月6日早朝、北海道で甚大な被害をもたらした地震が発生しました。
被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
ワインなんぞ売ってて良いのだろうか?・・ご案内なぞ出して良いのか?・・と、大地震が起きたニュースを地震とリアルタイムで見ていましたので・・何せ、帰宅時間が遅いし夕食は翌日ですから・・
自問自答はしたものの、やはり・・普通が一番良いかと言う結論に達しました。ご異論も多く有るかと思います。でも自重・自粛していても仕方が無い。早く普通の生活に戻っていただく、希望を持てるように、いつも通りにしようと思っています。ご批判は受け止めさせていただきます。
最近のフレデリック・コサールのワインは、ホメオパシー方向を推し進めていますが、元々からそうだったとは言えど、この「2013年ビゴット」がその後の彼のワインの道を開く端緒になったんじゃないかと思っています。
それまでは、ピュアさに長けた綺麗なワインでしたが、そのピュアさそのものは変わらないにせよ、よりビオに寄った、ホメオパシー農法・醸造とも言えるコサール独風のブルゴーニュワインに成って来ていると思います。
その先駆けとなったのがこの2013年のビゴットです。色合いもまた、2016年のクヴェグリとかに似た、明るさと照りを持ったビオ的な色合いになっています。
風味は正に自然なニュアンスで、しかし大きな酒格さえ感じさせるものです。ちょうど熟し始め、どんどん美味しさを増してきています。
例えば、イタリアのビオディナミコワインが大好きな方がこのビゴットを飲んだら・・有頂天になってしまうんじゃないか?・・とさえ・・思われます。ナチュラルで、しかもピュアさを失わず、より大きな風格と骨格を感じさせます。
残念ながら、テロワールを感じるか?・・と言われますと、経験の無さ・・と言うか、この種のブルゴーニュワインはそうは多く無いですから、余り強くは言えないですが、
「ブルゴーニュ・シャルドネとしてのテロワールは充分以上に感じる。しかしそれ以上細かな部分に言及するのは難しい」
と言うことですね。
それは、「格」としてこのワインが持っていないと言うことでは無くて、ナチュラルワインとしての「格」を比較できないし、ここまで真にナチュラルでは無いものと比較したとしても、それは公平でない・・と思われるからです。
くしくもこの2013年のビゴットをリリース直後にご紹介させていただいた時のレヴュー(この下)にも同じように書いていました。
しかし、蜜がほんのり香り、シャルドネ的な柑橘香がナチュラルに・・柔らかく味わえます。そして、まだ成長しようとしています。noisy的には非常に美味しいと・・感じます。
しかし・・しかしですね・・自然派嫌いの方にはお勧めしませんよ。そりゃ無理です。イタリアのビオのように真っ茶っ茶では有りませんし、酸化の印象は非常に少ないですが、そのような方々は、そのようなニュアンスの存在をわずかでも感じた瞬間に・・シャットアウトされてしまう場合が多いですから・・。
もしそのような方がどうしても飲んでみたいと・・おっしゃるなら、シャルドネよりピノ・ノワールの方が良いと思います。熟の進みは赤の方が遅いですし、So2を控えることで受ける影響もより少ないですから。
非常に美味しいと思います。価格は据え置き!・・是非飲んでみてください。お勧めします!
以下はリリース時のレヴューです。
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【良く熟した葡萄が由来!】 やや暗め、ハチミツ色。非常に熟したアロマ。ビオ的なニュアンスはそれなりにある。ドライ、非常にナチュラル。ひと皮剥けた感じ?もしかしたらさらなるホメオパシー的なトライをしたか?質感は非常に高い。ミネラル感も素晴らしい。この瑞々しさはSo2を出来るだけ使用しなかったことによるものだろう。
この2013年ビゴットも写真が有りませんでした。他のシャソルネイのキュヴェに比べるとかなりビオ的と言えるかもしれません。・・が、これはこれでかなり美味しいと思います。ただし、2012年までもビゴットとの素直な比較は難しいかもしれません。
● 2007 Auxey-Duresses les Crais Rouge
オーセ=デュレッス・レ・クラ・ルージュ
【エキス系??生のまま果実味系??意味が判らん??!】
●ブルゴーニュ・ピノ・ノアール ブドー
これがかなり旨いです。シャソルネイ節全開の肉厚な果実を思われる風味で、黒、赤の極小果実が感じられます。それでいてとてもピュア!ピノ・ノアールの美味しさを理解しているコサールならではの味わいですね。2004年のサン=ロマンを若くしたような・・・という表現なら、きっと飲まれた方はピンと来るはず・・・。旨いです。
●サン=ロマン・スー・ロッシュ
これもかなり良いのですが、残念ながらやや硬いです。でも白ほどでは無いので、これも6月ごろから行けるでしょう。何となくポマールとコルトンを足して割ったような感じですが、ご存知のように熟すとワイルドさが出てきてヴォーヌ=ロマネっぽくなるんですよね。これもセラーに入れておいて欲しい逸品です。
●オーセ=デュレッス・レ・クラ・ルージュ
こちらはコルトンです・・・いや、オーセですが、かなり硬いですね。3~4年の熟成は必要かと思いますが、ある意味、ド・シャソルネイのボーヌのトップ・キュヴェらしい、高い質感を閉じ込めたものになっています。さすがです。
●サヴィニー・レ・=ボーヌ・レ・ゴラール
今回の目玉とも言うべき、初リリースのサヴィニーですが、この出来が素晴らしいです。どうしても肉厚さが足りず、チェリーといわずに桜の花・・・みたいに言い換えてしまうことの多いサヴィニーですが、こちらはキッチリと黒味もあるチェリーだと言えます。そして、何よりも肉厚で、ド・シャソルネイ節がここでも生きています。まったりとしていながらピュアさが光る、素晴らしい味わいをしていますので、これも一推し!畑は借りているそうです。
●ニュイ=サン=ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・デ・ザルジリエール
やっぱりポテンシャルは最高のクロ・デ・ザルジリエールです。が、他のピノに比べると、ちょっとトーンが違うように思えました。2007年の特徴でしょうか。この畑だけがニュイですから、もしかしたらその辺もあるのかもしれません。noisy的には、
「ん?これ、コサールのワインなの?何かパカレっぽくない?」
・・・そうなんです・・・。バランスが妙にパカレっぽく、しかも2007年は2006年よりもエレガントな仕上がりで、現状でポテンシャルを取りながら美味しく飲めちゃうんですよ・・・。ヴィンテージの差なのか、もしくは造りを少し変えたのか判りませんが、やや収穫を早めにして、綺麗な酸を残したように思います。ニュイ・サン=ジョルジュの持つ、ある種の「野暮ったさ」が無く、やや「軽妙」ながら素晴らしいバランスなんです。それに加え、ミネラルの出方が・・・パカレ的!どうなってんのこれ!でも旨いから許す!みたいな感じです。是非とも飲んでみてください。かなり面白いです!お奨めします。
● 2013 Volnay 1er Cru / Domaine
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ
【バランス最高のヴォルネイをさらに精緻に、複雑性を豊かにしたようなピュアな1級!】

え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
エナジー。パワー。そして繊細さと複雑性。とてもドライだが集中している。ブルゴーニュらしい美味しさ、美しさを表現している。スパイスは雅でエレガント。味わいは比較的パワフル。
こちらはビオ系、ナチュラル系では無くピュア系で、2012年までのコサールのワインと何も変わりません。
これだけ淡いのに・・味わいが実にしっかり。そして旨いです。アペラシオンの優秀性を感じます。
● 2004 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Argillieres
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ザルジリエール
【さてさてお立合い!・・2004年のクロ・デ・ザルジリエールは一体どうなっちゃってるでしょうか・・!】
いや~・・こういうの、やりたかったんですよね~。まぁ、ただ、「やぶへび」とか、「商売的には相当に逆効果」なことではあるんですけどね。
例えばリアルワインガイドの2006年SUMMER第14号(・・若っ)には、このような評価になっていますよ。
今飲んで 90 ポテンシャル 92 飲み頃予想 2007~2023
シャソルネイは長く持たない、自然派は熟成しない、2004年は悪い年だから云々・・
さぁ・・どうなんでしょうね。
このワインも、今回の新着でブルゴーニュの赤の新着が少ないので、「何か無いかな?」と探し出したものです。
1級クロ・デ・ザルジリエールは、すでにシャソルネイも手放してしまっています。かのプリューレ・ロックさんが入手しましたが、ロックさんもすでに亡く・・やはり、「クロ・デ・コルヴェ」のお隣の「クロ・デ・ザルジリエール」は、何としても手に入れたかったのでしょう。
因みにクロ・デ・ザルジリエ-ル(&レ・ザルジリエール)は、北にオ・コルヴェとオ・ペルドリ、南にクロ・ザルロ(クロ・ド・ラルロ)に挟まれるロケーションに有り、マット・クレイマーさんによれば、
「レ・カイユ、レ・ヴォークランと同格の、プレモー最上の畑ではあるまいか?」
ブルゴーニュワインが判る 白水社
と申されております。
それに、プリューレ・ロックさんのクロ・デ・ザルジリエールは・・やはりとんでもない価格になっちゃってますので・・もう中々手が出せない状況です。
自然派は持たないのか?
2004年はダメなのか?
などなど、興味を惹かれるんじゃないかと思います。古酒ですので、責任は持てませんが、
「色合い-->良し」
「液量-->良し」
「キャプスュル-->破れたら困るので回していないが透明なので良く見える・・漏れも上がりも見えず」
です。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は2006年の新着に書いた文章を引っ張り出して来ました!
━━━━━
【ただ骨太だけじゃあ無い!フィネスたっぷりのモンスター級です】
2002、2003年とテイスティングしていますが、2004年はさらに飛躍しているように思います。果実味たっぷりだがややオークのニュアンスが突出していたため、時間が掛かるワインなのかな?と思った2003年に比較し、むしろクラシックな仕上がりで、とても引き締まったボディをしています。30分ほどでボディが膨れてきたかな?と思った途端、とても綺麗な土のニュアンスに動物の毛皮、スパイスに溢れてゆきます。透明感たっぷりなミネラルに優しく包まれた柔らかな酒肉から、紫や赤、黒の小さな果実も出てきます。その出現の仕方にエレガンスがしっかり出ているんですね。特に、繊細な赤い果実の真裏にある ド太く力強い要素にびっくりしながら鑑賞していただけると思います。
きっちりと発酵され、とてもドライで、美しいスタイルをしています。今飲まれたとしても、少しの時間お待ちいただくだけで、そのポテンシャルを拾うことが可能ですし、
「美味しい!」
と思わせる感動が押し寄せてくるでしょう。
また、フレドリック・コサール率いるドメーヌ・ド・シャソルネイのトップ・キュヴェとして、その格を見せ付けてくれますから、今回ご案内の価格も決して高くは無いと思います。きっと将来、(飲んでしまわなければ..)お宝として存在するに違いないでしょう。おそらく次号のリアルワインガイドには載る..?のかな?自然派特集のようですので期待しましょう。お奨めいたします。
● 2012 Chambolle-Musigny / Negos
シャンボール=ミュジニー
【完成度の高いワイン!これも完全にクラス越え!】
フランボワーズ、ワイルドベリー。ジャミーでいて、そこにしっとりとしたスパイスが絡む。ジューシーさと軽やかなミネラリティ。とても美味しく、実に完成度が高い。村名だと思わなければ妥当なプライスだろう。高級感がしっかりと備わる。
● 2013 Bourgogne Haute-Cites de Beaune Rouge Puits de Chaux / Domaine
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ボーヌ・ルージュ・ピュイ・ド・ショー
【これは旨い!】

え~・・色々映り込んでまして・・すみません。10人くらいでのテイスティングですので、余り場所を取れないんですね・・。色合いをご検討ください。
赤い色の立った美しい色合い。わずかに還元しているが非常にピュア。硬質だが美しい果実。ミネラリティもしっかりあり、純粋無垢な水の余韻。香水のようなスパイス感・・・シャンボール的でもある。
ややビオ的・・・ナチュール感のある仕上がりです。色合いをブドーと比較すると判り易いかもしれません。こちらはしっかち落ち着いています。そしてミネラリティもしっかり有って存在感が凄いです。
● 2011 Chassagne-Montrachet 1er Cru-Abbaye De Morgeot / Negos
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・アビィ・ド・モルジョ
【ポテンシャルだけはトップ!・・しかしちょっと気になる部分も・・・】
エージェントさんが1年、販売しないで様子を見たキュヴェです。「還元しているから」との理由でした。飲んでみると・・・確かに凄いわ・・・これは。化け物のレベルのポテンシャルです。
しかしながら、ちょっと気になる香りが有って、白眉とはなりませんでした。栗っぽいというか、栗の渋皮みたいな香りがミネラルから匂ってくるようで・・・noisy的には減点かなと。
これほどまでに複雑で完成された味わいなのに、あの香りが・・・と少し残念に思います。しかし、あの香りの正体がわからないこと、また、消えるんじゃないかという声もあることを付記しておきたいと思います。
● 2011 Bourgogne Pinot Noir Bedeau
ブルゴーニュ・ピノ・ノアール・ブドー
【良いときのパカレのようなドライな味わい!】
やや暗めのルビー。一瞬昔のパカレのような梅かつを。ジャミーな味わいの奥に深いアロマ。熟れと若さが交錯する。いつもより少しドライ目な仕上がりで、とてもバランス良く旨い。
コサールの赤ワインは、パカレから見ると少し甘みが有るように感じることが多いですが、2011年のこのブドーに関しては、パカレっぽい仕上がりですね・・。これはこれでとても美味しいです。何しろそれでも飲み終えた後には、
「・・・あ、コサール・・・ここに居たのか」
と感じさせてくれますから・・。
優れた造り手は、やはりテロワールと造り手自身をちゃんと感じさせてくれます。お奨めします!
【2008年以前のシャソルネイに戻ったかのようです!とても美味しい!】
チェリー、ベリー、深みの有る味わい。シャソルネイらしく昔のブドーのように、熟しているのにハツラツとした味わいに戻ったかのよう。現在はまだ少しタイトだがすぐにバランスしてくるだろう。軽やかさと深さがある。
どうでしょう?2009年がシャソルネイらしくなかったのか?・・・それとも、新たな境地に向かったのか?と云うところをどのように判断するかですが、noisy的には完全に後者です。素晴らしいピノだと思います。徐々に味わいを深めて行くでしょう!何よりもマグナムを仕込んでいますんで、自信もあるでしょうね。超お奨めです!
エージェント情報
ブドーは「カトリック司祭の案内係」という意味で、オート・コート・ド・ボーヌのPuitsde Chauxの区画1haと、ピュリニーとサシャーニュの間の教会の近くに1haのブドウ畑がある。収穫日は9月20日。収量は19hl/ha!新樽は25%、残りの75%は2~3年樽!
グロゼイユやザクロ、アニスの香り。繊細な酸、スレンダーな果実味ときれいに溶け込んだ旨味とのバランスが良く、後から収斂したミネラルがワインを引き締める!
以下は2009年のコラムより転載です。
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【ピチピチのギャル的?!コサールにしてはちょっと珍しい仕上がりか?】
とても柔らかく、香りが出やすいピノがコサールの特徴かと思ってきたんですが、2009年のブドーに限ってはむしろ、「フィリップ・パカレ的」でした・・・!などと書いてしまうとクレームが来るかな??でもとても美味しいのでご安心ください。いつもよりも若々しい果実が中心だという事です。
ジューシーでフレッシュな果実とアロマティックな石灰。いつもの年よりも凝縮感がたっぷりで紫の印象が強い。膨らみは今ひとつだが、お客様に届く頃には問題無いだろう。いつもよりも少し硬めな仕上がりなのは事実。健康的な葡萄とピュアな美味しさが光る。
どうでしょう・・・そう、パカレ的なんて言ってしまうから難しいかもしれないですね。むしろ、
「マルセル・ラピエール的」
と言えば良いでしょうか。・・そうピュアで真っ直ぐな果実の感じです。コサールの場合はやや色が暗く、官能的になってくるのが普通ですが、2009は少しラピエール的だと理解してください。いずれにしてもとても旨い!超お奨めです!
エージェント情報
ブドーは「カトリック司祭の案内係」という意味で、ピュリニーとシャサーニュの間にある教会の近くに1.2haのブドウ畑がある。収穫日は2009年9月19日と23日。収量は40hl/ha。1~3年樽を使用。
カカオやミネラル、フランボワーズなどの香り。豊かで骨格のある果実と酸とのバランスが良く、余韻に若いタンニンの収斂味が残る!
以下は2008年のブドーのコラムよりです。
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【熟度と鮮度の融合!素晴らしいバランスです!これは一推し!・・・青い色は危険な色、の巻!】
良く「色合い」のことを noisy は書いていると思いますが、やはりこの色というものは実に重要なファクターです。ある程度長い期間、ワインに親しんで来た方なら、グラスに注いで色を見れば、仮に香りを嗅がなくても、口にしなくても、ある程度、どのようなワインかは判るでしょう。その程度というのは、その方がどれだけ情報を得ようとされてきたか、という気持ちが「気付き」を得ますので、人に寄る部分が多いかもしれません。
単にワインの色・・・ということだけでは無く、もっと広い意味合いでの「色」も有ります。いつ頃でしたか、そろそろ季節も近くなってきましたが、「アジサイ」を料理の付け合せ、もしくは彩りに、お皿に載せてお客さんに出してしまい、食中毒になってしまった・・ということが有りました。アジサイには毒になる成分がありますから、決して口にしてはいけないんですが、そのことを知らない方が、そのようにしてしまったのかと思います。最低でも、口にしたらストレートに毒になる食材をお皿にしてはいけませんよね。
でも、人間は気付かないうちに、
「これは・・・食べちゃいけないだろうな・・」
というものを判断しているんですね。例えば、道端の石を食べよう・・・とは誰も思わないでしょう。如何に美しい輝きを放っていたとしても、その場合は歯が欠けてしまいますモンね。
色の場合、良く「毒々しい」などと表現しますが、あんまり「派手な」色合いが組み合わさった物は、
「・・・これを口にしたら・・・やばいかな?」
と、普通はお考えになるでしょう。
では、アジサイはどうでしょうか。もし蕾だけだったら・・・食べてしまいますか?それとも花が咲いているのを見たとして、毒性が有ると知らなければ口にしてしまうでしょうか。
例えば土(つち)は・・・土色をしています。これは、病原菌や虫がいない状況で、しかも「きれい」なら・・・、不味いしジャリジャリとテクスチュアが悪いとは思いますが、栄養分も有り、食せ無いことも無いですよね。
赤はどうでしょうか。真っ赤なリンゴ・・これは美味しそうです。真っ赤なバラの花・・・まあ、美味しいのかな?判りませんがおそらくは食べられると思います。
黄色はどうですか?余り毒々しいのはどうかと思いますが、レモンしかり、黄桃しかり・・・ちょっと美味しそうですね。ひまわりの花弁・・・これは判りませんが、菊の花は食します。
緑は・・・まあ、これは植物ですから、この色だけは普通・・・は食せると考えてしまいます。アジサイは葉っぱが緑ですから・・・食べられると思ったのでしょう。
ところで、青はどうでしょうか。
「青リンゴが有るくらいだから・・・大丈夫じゃない?」
と思われるかもしれませんが、青リンゴの色は「黄緑」「薄緑」ですよね?青い色の食べ物って・・・有りますか?
「そりゃあ有るでしょ?ゼリーとかブルーハワイ・・なんて飲み物も有るし」
と思われるかもしれませんが、それは・・・着色料で染まっているだけですよね。
まあ、言ってみれば、信号機の場合の「青」は安全ですが、自然界では毒性を持つ場合もかなり有る・・・ということなんですね。シアン化カリウムとは青酸カリのことで、シアンとは明るい青色の事を言います。シアン化カリウムはご存知の通り・・・猛毒ですよね。
アジサイは青い花やピンク、その他も有ると思いますが、
「青系」の色はちょっと危険な色・・・なんです。朝顔もそうですよ。綺麗な淡い色の青い花を咲かせる事も有りますが、種には結構な毒性が有ります。茄子も、食用に改良されたものはOKですが、原種では毒性がありますし、ケシとかトリカブトなんてのは、青だけじゃなくてピンクなどの花も咲かせますが、猛毒性のある部分が有る訳です。人間にとって青く見える植物・食材は、自然界の人間には通常不必要な成分を吸収したものである確率が高いものです。(勿論例外はあるでしょう。)
その「青い部分が見えない、想像できないから」なのでしょうか、それとも普段から色など全く気にしていないから、全く食材になることのない「青い色」のものも普通に食せると考えてしまって、間違って食材に使用してしまうのかもしれません・・・で、ようやっと本題です。
ワインの場合、専門家以外の普通のワインファンでしたら、「今現在・もしくは比較的近い時期の味わい」のみの判断がほとんどだと言っても良いかもしれません。・・・そりゃあそうです。普通は、
「無いものは無いから無いのだ」
「今美味しいからこのワインは美味しい」
「今好きじゃない味だからこのワインは駄目なワイン」
勿論、それで良いんです。それが普通の感性と言うものですから、何も悪くは有りません。でも、このことはとても危険性を孕んでいることは、上記の「青い色」のことを気にかけることがないとすると・・・お判りですよね。そこには実際に無いもの、これから生まれてくるもの・変化しようとしているもの、元々持っていたもの・・・これを想像できないと、いや、想像してみることによって、その繰り返しで身に付くものなのかもしれません。青い色は周波数が高く、波長がとても短いものです。普通の人間は、その周波数帯に対応できない・・・・もしくは、自然界には余り多くは存在しないものだから慣れていないと言えるかもしれません。
noisy は、比較的麻酔が効きにくい変態体質のようで、2年ほど前に歯が痛くてお医者さんに行った所、
「これでもか!」
というほど・・・、口から打った麻酔薬がジャバジャバ流れ出してくるほど・・・(T.T 数えられないほど何本も打たれてしまいました。いつだか、手の腱を断裂してしまった時も、麻酔を打ったはずなのに、全く効かず、縫合を激痛の中、涙をジャバジャバ流しつつ耐えた記憶が有ります・・・・(T.T まあ、noisyの個人的なことはどうでも良いんですが。
この、その場・その時に無いものを想像する力が、ワインの成長を想像でき、それが可能だから先を見通せてしまって、
「このワイン、滅茶苦茶旨い!」
と、他の人が顔をしかめていたとしても、その人だけが笑っている・・・そんなシュチュエーションが生まれるのでしょう。それは、淡い色しかついていないアジサイの蕾に、何を感じる事ができるのか、ということに似ているような気がするのです。
ですが、2008年のこのブドーには・・・そんな「想像力」も「気付き」さえも必要有りません。実に享楽的で素晴らしいピノです。薄いルビーのグラデュエーション確かな色合いこそ、このワインの美味しさを表現しています。
チェリーやプラム、ワイルドベリー。柔らかなミネラルのアロマ。ふわっと膨らんで後を引く繊細な長い余韻。奥にある芯の硬さを包み込む優しい膨らみと果実味。とても印象的だ。すべてが一体となった美しい仕上がり。エキスがキッチリと出た無駄の無い締まったボディ。ただし、時間と共にやや締まって行く傾向にあるようだ。
どうでしょうか。新樽は20%ほど使用したようですが、樽の影響を見分けるとか、醸造由来のものを見つけるとか、そのような気にはなかなかさせてもらえない・・・それほど完成度の高いピノだと思います。やや硬くなって行く傾向に有りますが、これから暖かくなってきますので、そのスピードも遅くなると思います。是非とも飲んでみてください。超お奨めです!