クレメンス・ブッシュ
クレメンス・ブッシュ
ドイツ Clemens Busch モーゼル
● 美しきモーゼルの川辺。その急斜面でクレメンス・ブッシュは、傾斜にしがみつくようにして葡萄を育てています。
「甘いワインは一切造ってこなかった。造り始めたのは最近のこと」
と、クレメンスさんは言いました。
とてもハンサムで、静かな物言いですが、鋭い眼光と、簡単には折れない心の強さを感じました。
キリリとした飲み口、美しいミネラルと軽やかなアロマ、絶品と言える味わいです。今回は低価格なラインから2アイテム、ご紹介させていただこうと思います。
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◆ラシーヌ・ドイツ・セレクション Weingut Clemens Busch クレメンス・ブッシュ醸造所
地域:Mosel 地区、村: ピュンダリッヒ 造り手:Clemens Busch クレメンス・ブッシュ HomePage : www.clemens-busch.de/
ドメ ーヌ解説: 数世代に渡り、ピュンダリッヒャー・マリエンブルグの畑を所有し、ワイン造りを行ってきた蔵元。現当主のクレメンス・ブッシュ氏は1974年からワイン造りに携わり、1975年から醸造を任された。その当時、畑の面積は2ha。75年から除草剤の使用をやめ、化学合成肥料ではなく有機肥料を使用するなど、有機栽培へ転換していった。同志の醸造家8人で、『オイノス』(ギリシャ語でワインを意味する)ドイツで最初のビオの醸造家団体を結成した。この取り組みが、ドイツにおける有機農法指針をつくり、1986年にドイツ連邦有機農法葡萄栽培者連盟BundesverbandOkologischer Weinbau、略称エコヴァンとして、当時60の生産者による全国規模の団体が成立した。2006年から息子のフロリアンと共にビオディナミに本格的開始。現在、モーゼルはもとよりドイツでも最上のビオの生産者に数えられている。
栽培品種: 自社畑面積: 13ha 醸造:手作業でブドウを選りすぐった後、非常に優しく圧搾して、木樽の中で発酵させ、丁寧に瓶詰する。全て時間をかけて行い、ブドウの果汁やワインを傷めないように作業する。その際、清澄剤とか発酵を支援する物質は使わず、ただ自然な手法だけを用いる。一番大切なのは、必要なだけ時間をかけること。培養酵母は使わずに野生酵母だけを使用。長年に渡る有機農法でブドウ畑には独自の酵母が生育している。亜硫酸の添加は必要最低限の量にとどめている。収穫時、マセレーション、マストの段階で亜硫酸を加えることはせず、澱引きしてから瓶詰め前に加えるのみ。
加盟醸造所団体 ECOVIN |

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● 2014 Riesling Trocken Q.b.A. Low Sulfur
リースリング・トロッケン・Q.b.A.・ロー・サルファー
● 2013 Riesling Trocken Q.b.A. Low Sulfur
リースリング・トロッケン・Q.b.A.・ロー・サルファー
【ラシーヌさんの初ドイツワイン!すっごいキレイで切れよく、冷ややかです!何よりピュア!】
お会いしましたよ~・・クレメンスさんと。なかなかに色男でして、しかも誠実そうなゲルマンタイプのお方でした。ワインも実にクリアでビューティフル!滅茶苦茶旨いです!それでも泰子ちゃんはまだまだ不満な部分もあるようで・・・あ、言っても良いのかな・・・いいとも~!酸化防止剤をもっと減らしてくれろと。入れなくてもいいと・・。ラシーヌが全部買うからと・・。
「お~い!・・帰っておいで~!あんまり遠くに行っちゃぁダメだよ~!」
と、さすがにその通りには言わなかったが・・遠回しにそのようなことを泰子ちゃんにはお伝えしたつもり・・です。
とてもクリアで美しい、実に旨いドイツワインです。そんじょそこらで飲めるようなコンディション、ポテンシャルのドイツワインじゃぁ有りません。それでも、ドイツワインにおけるSo2の使用方法を考えれば、クレメンス・ブッシュさんのワインはかなり少ない方なんですね。それでも減らして欲しい・・という気持ちは判りますが、コンディションに気を配れるショップばかりなら、それでも良いのかもしれませんが、現状、流通での問題は残りますし、繊細な品質のドイツワインは、どうしてもわずかなSo2に頼るのも理解できる訳です。是非飲んでみて、noisyの言っている意味を判っていただきたいと思います。
■リースリング・トロッケン
甘みなど、全く無い・・素晴らしい鉄火面振りをみせるトロッケンです。酸味はモーゼルらしく、キリリとしていますが、酸っぱくは無いんですね。それでいて、薄い旨みが実に合っていて、しかもコアがしっかり出来ているので焦点ボケにならず、ミネラルが良い感じを作ってくれています。花のような淡いがピュアなアロマが実に好ましい!これほどの繊細なトロッケンは、フランケンのものと比較しても引けを取りません。とても美味しいです。
また、これからの暑い時期の暑気払いには打ってつけ!冷やして飲みたいですね~。それも真昼間に!・・これは想像しただけでも涎が出てきそうです!
■マリエンブルク・エアステ・ラーゲ・キャビネット
こちらは僅かに甘みを残した、1級畑のキャビネットです。思わず、「にんまり」してしまうような、わずかながらもピュアな甘みが、実に嬉しいです。誰が飲んでも美味しいと言うに違いない・・です。事実、店頭では結構売れていて、ご案内本数が減ってしまっています。そこいらのドイツはドイツなのかと??ん、なんだ?
味わい的にはトロッケンの辛さの厳しさを和らげる程度の甘みと、エアステ・ラーゲならではの葡萄の質の良さ、繊細さを感じます。そしてトロミ、キレの良さ、余韻の美しさが際立っています。とても安いんじゃないかな?と思います。完売必死かな?
とても素晴らしいドイツワインです。ラシーヌさんの輸入なので、コンディションがやっぱり抜群・・・ピュアさがそのまま感じられますので、素晴らしいご馳走になるに違いないです!是非ともご検討下さい!
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