ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユ
マルキ・ダンジェルヴィーユ
フランス Domaine Marquis d'Angerville ブルゴーニュ
● 2020年もので史上最高、ブルゴーニュのドメーヌとしてもトップクラスに躍り出た、マルキ・ダンジェルヴィーユの2021年ものをご紹介させていただきます。
残念ながら、
「史上最高の少量入荷!」
も更新してしまいまして、村名以上はほぼ2本・・とか1本・・とか・・です。パスグラでさえ6本・・ですので、出来る限りのテイスティングをさせていただきましたが、至らない点も有るかもしれません。
ですが、
「史上最高のダンジェルヴィーユ的繊細さを持ったエキスのワインに仕上がった!」
のも間違い無く、飲めた下級キュヴェはテイスティングコメントで、飲めなかった上級キュヴェはメディアの解説で・・レヴューさせていただきました。是非ともご検討いただければ幸いです。
◇ドメーヌより
2021年は4月6~8日の夜間に氷点下5度まで気温が下がって霜が降りてしまった。2016年同様大きな被害が出てしまったが、2016年は全ての葡萄の芽が出ていた4月末の霜害だったので、被害は畑の標高の低い村名とレジオナルに集中した。しかし、2021年の霜は少し時期が早くて村名やレジオナルの葡萄の芽はまだ少ししか出ておらず、被害は葡萄の芽が多く出ていた1級クラスに集中してしまった。夏場も雨が多く冷涼で8月に太陽は戻ってきたものの、9月はまた雨が降り出して収穫は9月20日に雨が降る中で行った。収穫した葡萄は糖度は高くないが適度に成熟しており、甘くチャーミングな香り、ミネラル豊かで柔らかい口当たり、2017年や2019年と同じく早くから楽しめるヴィンテージだが、そこに1本線が通ったきれいで繊細な味わいになっている。
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2020年のマルキ・ダンジェルヴィーユをご紹介させていただきます。圧巻な素晴らしさを見せてくれた2019年ものに驚かれた方も多かったと思われますが、2020年ものはダンジェルヴィーユらしい、いや、ダンジェルヴィーユならではの「優雅さ」と「エレガンス」をさらに追及し実現した素晴らしいヴィンテージになったようです。
「なったようです・・」と言いますのは・・Noisy wine における今のところのテイスティング量が中途半端なんですね。その理由は、
「
● 2022 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【こちらはA.C.ブル・シャルドネ2022とは違って、いつもの滅茶美味しいダンジェルヴィーユさんのアリゴテ、そのものです!】

果実がブリブリ、酸は鋭く無く、ふんわり柔らかで質感がまさにダンジェルヴィーユ的な「ゆとり感」と「貴族感」がする・・(^^;; 見事なアリゴテです。
ブルゴーニュ・アリゴテはこの10年ほどの間に大きく変わっています。世界中でのブルゴーニュ人気に、
「・・分けてくれって?・・でも売れるワインがないぞ?」
と言うことで、今までは本気では造っていなかったクラスのワインを、しっかり仕上げるようになったのかな?・・と理解しています。
まぁ・・某大陸の大国の方々の「押しの強さ」と「お金の強さ」に押し切られて、日本向けのアロケーションは切り取られてばかり・・と言う10数年ではありました。
もっとも、円が物凄く強い時期も有りました。ドルに対して70円台まで・・行った訳ですね。でも・・そんな頃も、
「ブルゴーニュ・・高いよなぁ・・」
と思っていたんですよね。
でもヨクヨク考えてみたら、強い円で購入していたんですから、
「その頃はフランスワインが安く買えた!」

と言うのが事実なんですね。今は政府のお陰を持ちまして・・と言いますか、バブル崩壊等のツケを30年掛けて支払って来た・・と考えるべきなのかもしれません。
もう少し掛かるかもしれませんが、サラリーはアップの方向になったと言えますし、円高のトレンドにも入ったと思います。ましてや・・時期アメリカ大統領はトランプさんですから・・いや、止めておきましょう。
A.C.ブル2022シャルドネは、ちょっと今までと変わった感覚がしましたが・・
「もしかして、アルボワのワインのリリースが、ブルゴーニュにも影響し始めたか?」
などとも考えましたが、決め付けるのは時期尚早でしょうし、おそらく違う気もします。
こちらは「ピュア」「繊細」「酸は柔らかく酸っぱく無い」「果実はブリッブリ」「バランス最高」「ダンジェルヴィーユ的な品格」を持った素晴らしいアリゴテでした。今すぐ飲んでも非常に美味しいです。
価格の方は、これ以上は下げられないほど下げています。ぜひ飲んでみてください。お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ダンジェルヴィーユならではのエレガンスを実現している、ダンジェルヴィーユを知る意味でも良いアイテム。アリゴテと思わず飲んでみてください!】
30年前とはもう雲泥の差がある「アリゴテ」です。
ただひとつだけ・・例外が有ったのは「コシュ=デュリ」でした。他のアリゴテは、例えロマネ=コンティのオーナー、ヴィレーヌさんが造るアリゴテ=ブーズロンでさえも酸っぱく硬く、非常に安価で・・
「アリゴテは多産で酸っぱいのでカシスと混ぜて飲むワイン」
と定義されていたほどです。ですがコシュ=デュリのブルゴーニュ・アリゴテは、
「コシュ=デュリは高いけれどムルソー以上を購入しない良く、アリゴテで充分!」
と・・皆、何とかアリゴテを入手して楽しみ、時にワイン会で奇特な方がお持ち下さるムルソーやペリエール、時には金ぴかラベルのコルトン=シャルルマーニュに有り付いて、
「コシュ=デュリって最高!」
なんて・・言ってた訳ですね・・懐かしいですね~。
このブルゴーニュ・アリゴテも、すでにその頃のコシュ=デュリのアリゴテの価格と同様か、それ以上になっていますが、
「ダンジェルヴィーユ特有のエレガンス、フィネスはそのまま。ダンジェルヴィーユを理解するには非常に良いアイテム!」
と感じました。

なにせ・・
「いつも以上に甘く無い」
ですから、僅かな糖分が見せる豊満さを持ち合わせていないんですね。
ビオ転向後のダンジェルヴィーユのワインが見せる「しなやかさ」が硬さを凌駕、2021年ものの筋肉質ながらも伸びの良さ、非常に細い筋の束が見せる滑らかなテクスチュア、フレッシュさを僅かに残したフラワリーさ、果実のピュアなディテールと、総体を流れる「ダンジェルヴィーユ風」な・・まぁ・・言ってみれば、
「貴族的優雅さ??」
みたいなものが、じんわりとワインから漂ってきます。
ですから、昔のように「酸っぱい」なんて・・まるで感じません。感じるのは艶やかさとか優雅さ・・で
● 2022 Bourgogne Chardonnay
ブルゴーニュ・シャルドネ
【ん?・・ちょっとナチュール、入って来たのが伝わって来る感覚。ちょっとあの造り手風の匂いもします。】

2022年アリゴテの仕上がりとはまた違ったニュアンスを受けたA.C.ブル・シャルドネです。
少しナチュールっぽい感覚の柔らかさと、液の感覚が「ペチャペチャ」っと僅かに波打ったような感じ・・そしてちょっと胡麻っぽいものが混じったアロマ・・。
ムルソー的なのは以前と変わりませんし、質感の良さはそのままに・・でも、
「ダンジェルヴィ―ユと言うよりはコシュ=XxX風?」
みたいな・・(^^;;
そう、コシュ=XxX のアリゴテに似たような感じなんですね・・新樽は使っていないはずですが・・
なので、美味しくのませていただいたんですが・・なんだろう・・ダンジェルヴィーユらしい感じが若干減り、柔らかさと重厚感が増した感じがしました。
まぁ・・若くてもボトル差は稀に有りますから、
「・・飲んだけど、ちっともコシュ=XxXっぽく無いじゃん!」
と怒られる可能性も有りますが、もしそうだとしたら・・
「・・noisy も疲れてたんだろね~~師走だし・・。」
とでも思ってください。

ま~・・何とも入荷が不全でして、入って来る時は皆一緒、入らない時も皆一緒になってしまいまして、
「入荷が切れるとしばらく入荷せず、入荷が始まると交通整理とセラーの整理を強制される」
状態ですから、noisy も腰をかばいながらワインの整理を一生懸命に行う羽目になりますし、週に2度も新着を発行していますから、何とかテイスティングの順番とご案内の順番を考慮しながら、計画を立てなければいけないんですが、
「直前にならないと入荷の案内が届かないインポーターさんも結構に多い」
ので、無理やり仕入を起こすのも・・まま・・有ります。そんなこんなでめちゃ忙しい師走の毎日です。
こちらも・・いつもの、
「果実がブリブリっとしたダンジェルヴィーユさんのA.C.ブル・シャルドネ」
では無いものの、やや違った感覚でも美味しくいただける白に仕上がっています。
価格の方もパスグラやA.C.ブル赤同様に、かなり頑張って下げていますのでぜひご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【全くのピュアに仕上げたムルソー的感覚のシャルドネ!・・ダンジェルヴィーユ・マジックとも言うべきポテンシャルです!】
そもそもムルソーと言う畑は、大理石的で石灰がキツく、そこにどれだけ粘土が混じるか、他のミネラリティが混じり合うか?・・と言うような点で、リューディの差が大きく生まれ、そこに気候や標高の影響が重なってくる・・みたいな印象を持っています。もちろんですがそれだけでは無く、醸造の仕方、技術によっても差が出ますが、
「昨今のダンジェルヴィーユは半端無く大変身し続けている」
ようにも感じます。2008年以降に大きく変わり、この5年ほどでもさらに大きく変わり、今もまだ変わり続けていると感じます。
ビオに転向してからと言うもの、それまでの「硬く平板な味わい」が立体的で柔らかさを含んだものに変わりました。昨今はもう、
「ダンジェルヴィーユ風」
と言う言葉を・・noisy もいつの間にか普通に使用するようになっていますが、この新樽を使用しないシャルドネもまた、
「正にムルソー的」
なんですが、そこにはムルソーでは必須と言って良い新樽の影響が無いんですね。
ですから・・凄くピュアです。フレッシュさも残っています。硬質さも有ります・・が、ふんわりとしたダンジェルヴィーユ風の優雅さが備わっていると感じるのが・・不思議なんですね。
言ってしまえば、
「新樽を使わずに、あの硬~くマンモスなミネラリティを含むシャルドネを、どうやったらこんなの伸びやかに、またムルソーを感じさせる仕上がりになるのか?」
と言うような疑問が生まれます。

柑橘系の果実がたんまり感じられ、そこによりフレッシュで繊細なフラワリーさが混じります。
例年になく残糖が少なく、超ドライなんですが・・、まるでキツさを感じさせません。ボディは厚みがたっぷりあり、まるで口内でぶわっと膨れて来るのを待ってしまうような・・アクションを要求されているようでも有ります。
確かにアリゴテもそうでしたが・・A.C.ブ
● 2022 Meursault 1er Cru Santenots
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ
【ようやっとまともな評点に出会いました!・・ティム・アトキンさんが94ポイントと・・おそらくメディアで過去最高点を付けています。】
もしかしたら noisyも 後で飲めるかもしれないムルソー=サントノ2022です。そしてダンジェルヴィーユのムルソー=サントノは騙されても良いかと思って購入されて飲んだ方が再び買われるワインでも有ります。で、よくよく考えてみてください・・
「そんなワインに・・ですね・・90~92ポイントの評価が正しい訳が無いじゃないですか・・。」
2022年のこのムルソー=サントノには、ティム・アトキンさんが94ポイント、付けています。ティムさんも評価に若干浮き沈みが有るように感じますが、まぁ・・官能検査ですし、人間ですから・・調子の出ないことも有りますし、何らかのバイアスが掛かっちゃってる、もしくは忖度も?・・なんてことも考えたりしますが、この94ポイントは立派な評価だと思います。
noisy としましては、もし飲めたら・・あとで書き足しておこうかな・・と思っています。
「・・想像以上に美味しいワインだと思います」
と言っておきましょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリスさんは2019年ものより1ポイント下げましたが・・果たしてそれは正しいのでしょうか。】-----以前のレヴューを掲載しています。
そもそも海外メディアはムルソーの北・・畑はヴォルネイ、もしくはその境に有るんですが、ここは決まったように92点止まりなんですね。頑張っても93点でしょうか・・その上にくるワインは見たことが無い・・コシュ=デュリも持って無いし・・。反対にムルソーの南、ピュリニーとの境になって来ますと、これはもう・・ほぼ天井無しでの評価になります。特にペリエールですね。シャルムも時折凄い評価が出ることが有ります。
まぁ、南の方が複雑性が高く、ピュリニーに似たニュアンスを持っていることも有ろうかと思います。基本はそれで良いと思うんですが、凄く良く出来た時位・・
「ちゃんと評価してあげて欲しい」
と思うんですね。まぁ・・ムルソーはそんな評価対象になっています。
こちらのサントノはダンジェルヴィーユご自慢の1級畑です。周りはヴォルネイの至宝ともいうべき1級畑がずらり・・です。カイユレはすぐそこです。
で、2020年ものなんですが・・この色彩ですよ。凄いでしょう?プティ・ブランもそうでしたが、
「イエローが濃い。奥にグリーンが透けて見える感じ。」
が見て取れます。
オイリーさも有りつつ、その粘性からの「旨味」が半端無い・・でもダンジェルヴィーユ的なエレガンス、優雅さが有るので、
「実に優美なムルソー1級!」

に仕上がっているんですね。
このサントノもまた他のキュヴェ同様、完全には仕上がり切ってはおらず、その優雅さ、優美さを生育中で、飲んでいる最中にもその「成長」が見て取れる感じなんですね。ですので飲んでいてすごく楽しいんです。
むしろ抜栓直後は「美しい!」「質の良さ」「エレガントさ」「ピュアさ」が目立っているはずです。それがまた飲んでいる最中に「優美さ」を得て行く訳ですね。
このような白ワインって、結構に見当たらないと思うんですよ。そもそももっと、「バキ
● 2022 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【「・・えっ?」と noisy も驚いた!・・何とジャスパーさんが「5つ★」で90ポイントと大きく持ち上げていました!・・激エレガントで素晴らしく精緻です!】

noisyの場合、ジャスパーさんはこのA.C.ブルゴーニュ(+α)クラスには、最高でも90ポイント、普通は86ポイント、良いと思ったとしても88ポイントだと思っています。どんなに素晴らしくても・・です。
そして多くのメディアはこのクラスには、コメントは付けても評点は出しません・・滅多に。つまり、多くのメディアは評点を付けたと言うことは良い出来だ・・と言っているに等しい訳ですね。
「ワインはそのクラスによって評価される」
のは仕方が無いことです。
しかし時には、その仮定のクラスを超えて・・素晴らしい出来であることもあり得る訳ですね。
例えば、本当に格落ちの葡萄を結構に使用している場合も有りますし、その畑が特別なもので有る場合も有ります。そして、
「どれだけ頑張って良いワインにしようとしたか?」
と言う点も有る訳で、そのヴィニュロンや醸造家が、良い葡萄を造って魂を込めて仕上げた場合だって・・あり得る訳です。
なので、
「何とジャスパーさんがこのクラス最高の90ポイントをパスグラに付けた!」
と言うのは、まずあり得ないことですし・・・

「さらには ★★★★★ を付けたと言うのは、おそらく全く無かったこと」
だと思います。
どこまでも純粋で精緻、瑞々しく美しいパスグラです。
確かに、A.C.ブルゴーニュ2022のピノ・ノワール100%の旨味、果実感の高さ・・には追い付きません。
しかし、最近の noisy は、よる年波の性か・・
「こういうのが・・とても好き」
なんですね~~・・。
そもそもまだダンジェルヴィーユさんやトラペさん(アニマ)のパスグラが安くて豊富に有った頃は、フィネスさんが驚くほど・・販売していました。だって・・美味しいから・・お薦めしちゃう訳ですよ。
ですが、
「2022年、最高に旨いが・・幾分成熟不足なので少し休ませてからの方が美味しいはず!」
ですし、
「2022年、最高に旨いが・・価格も上がったので・・でも飲んで欲しいので、頑張って利益を削って値下げ!」
に出ています。
美しいでしょう?・・グラスの涙が可憐でしょう?・・純な色彩にミネラリティが映っているかのようでしょう?
飲んでみてください。この価格はかなりツライですが、飲んでもらってナンボですから・・
「ジャスパー・モリス、90ポイントのパストゥグラン!」
・・・ いかがでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【エレガンス最高!ピュアでナチュラル!・・そしてダンジェルヴィーユの優美さが飲んでいるうちに成長してきます!】---以前のレヴューを掲載しています。

激旨いブルゴーニュワインです。パストゥグランですが・・
「これで・・良い!」
と言いたくなるような美味しさを持っていると思います。
まぁ・・おかげ様でダンジェルヴィーユのパスグラは、Noisy wine では本当に良く売れまして・・ある意味、ポイントゲッターと言うか、名刺代わりに「さっ」と出して飲んでもらって、
「あら・・美味しいのね・・」
と言って貰えてブルゴーニュワインファンになっていただける、素晴らしいワインなんです。
ところが・・まったく数が無い・・(T.T)
多い時は合計10ケースほどもいただいていたんですが、
「2020年ものは12本・・」
です。

「・・えっ?」
と思われたでしょう?・・本当に無いんですよ。
ですが・・素晴らしい出来です。滅茶ピュアです。優美さ、優雅さが育っている段階ですが、それでも・・
「葡萄の美味しさがそのまま伝わってくる!」
んですよね。
色合いも素晴らしいでしょう?・・2019年ものもめっちゃ美味しかったです。「同じ時間経過」だけを見ますと、2019年ものの方がより育ってます。2020年ものはそこに到達しようと・・今頑張っている最中で、年明け頃にはまとまってくるはずです。
でも・・とてもじゃないがそれまで持ちません。12本ですからね・・アッと言う間に無くなると思います。
それに、
「パスグラでこの価格は無いんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、しっかり釣り合っていると思いますよ。まぁ、ドメーヌ・ルロワのコトー・ブルギニヨンが6万円上代って・・それとは比較できないとしても、
「飲んでいただいたら納得!」
していただけると思います。ご検討くださいませ。
以下は以
● 2022 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
【ジャスパーさんによりますと2022年パスグラよりも低い89~90ポイント!・・ちょっと何言ってるかわかんないです・・が旨いです!】

色々と調べてみますと、2015年のこのダンジェルヴィーユさんのA.C.ブルは・・
「新着価格で5420円」
で販売させていただいてました。なので、今回のこの価格ですと・・
「お客様には何とか許容していただけるだろうか・・」
と微妙なところだと思うんですね。
まぁ・・販売価格は・・通常よりもあり得ない位に下げています。相当・・厳しいです。
ですが、どうやらこの先はユーロ、ドルに対して円高がトレンドかな・・と思えますので・・いや、世の中、何が起こるか判らない時代ですから、安易な想像は火傷の原因なのかもしれませんが、それでも・・
「美味しいブルゴーニュの火を消さないためにも・・」
と考える訳ですね。
なので何とか導入の部分だけでも頑張って値下げをして、何とか飲んでいただこうと言う目論見です。
非常に瑞々しく、ピノ・ノワールの適度な濃密感を感じさせる・・旨いA.C.ブルです。質感の造り方は本当にお上手なダンジェルヴィーユさんです。

で、パスグラ2022年に90ポイント、★★★★★ も付けていたジャスパーさんだったので、このA.C.ブル2022も調べてみたんですね。
「・・もしかしたらパスグラより上にするだろうから、91~92 ポイント!・・なんてついていたらどうしよ・・」
なんてね・・取らぬ狸の何とかです。
因みにインサイドバーガンディは期限が切れてしまって更新していないので、直接は見られないのでアチコチ調べてみますと・・なんと!
「89~90 Points」
・・期待を裏切ってくれますよね~~・・ホントに・・(^^;;
noisy の場合、この2点はテイスティングさせていただき、しっかり身体に染み込ませてから・・このコラムを書くために色々と調査をしますんで、パスグラで驚き、A.C.ブルで・・
「・・んなわけ、あるかい!」
と・・憤慨することになってしまいました。
なので、お客様は・・
「パスグラ90点は信頼してもOK、A.C.ブル89~90点は不採用で」
お願いします。
2022年ものは葡萄が精緻に仕上がっていますので、何かとギリギリだった2021年ものよりも仕上がりに若干時間が掛かる傾向にあるようです。このA.C.ブル2022年もその傾向は有りますが、
「今飲んでも充分旨い!」
ですし、パスグラのコラムで書かせていただいたように、
「パスグラはA.C.ブルには追い付かないが、激エレガントで純粋無垢で飲みやすい!」
です。
そしてこのA.C.ブルは、その純粋無垢なパスグラを、ピノ・ノワールの旨味と果実の精緻さで濃密な方向にそのまんま、少し持って行っているんですね。
なので、89~90 ポイントと言われてしまいますと・・
「何いってるかわかんない・・」
としか言いようが有りません。
その辺、ちょっと面白いかもしれませんので、いたずらな心がお有りの方はお確かめしてみてください。純粋無垢な美味しいピノ・ノワールです!
以下は以前のレヴューです。
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【美しくも輝きの有る見事なエレガンスを持ったピノ・ノワール!・・濃度は2020年もののほぼ半分?・・ですが、不足しているものは何一つ無いと感じさせてくれます!】

優雅さを湛えた美しい味わいのピノ・ノワールです。個人的には、このドライなエキス系の味わいが・・大好きなんですね・・。
ですが、このように・・淡く、2020年ものの写真と比較しても、とても同じワインだとは思えないような色彩の濃さの違いを感じてしまいますよね。
noisy 的には・・
「いや、1990年頃のブルゴーニュのインポーターさんのテイスティング会に行くと、このような色彩のワインばかりだった。」
と・・思い出します。稀に黒くて濃いピノ・ノワールが出始めて来たのもこの頃です。その濃さとほんのり感じる甘い味わいに、
「強く心を引っ張られた」
と思います。勿論ですが、アンリ・ジャイエはやや濃い目でした。でも・・今の基準から言ったらもう・・全然濃くないです。・・いや、今の基準は少し薄目になったかも?・・とも思いますが、ヴィンテージによって・・例えば2019~2020年など、まだまだ濃い目の強いワインが出来て来る気候になっています。
そんな中で!・・
「2021年ものは、しばらく見なかったほどに繊細で美しい、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールらしいワインが出来たヴィンテージである!」
と・・ダンジェルヴィーユのこのワインも訴えかけて来ているように思うんですね。

エレガンスとフィネスはもう、全くダンジェルヴィーユ、そのものです。優雅で有り、余裕を感じ、その上で美しいエキスからの繊細な表情を見せてくれます。
幾分は早いのでしょうが・・仕上がっていると言っても良いと思います。
海外メディアはほぼ点を付けておらず、ジャスパー・モリスさんが上値で88点、付けていました。ですが・・彼は、
「A.C.ブルは上限88点」
としているようで、それ以上の評価はほとんど見ていないと思います。なので、敢えて・・写真の下には掲載しませんでした。
● 2022 Volnay( Village)
ヴォルネイ(・ヴィラージュ)
【少な過ぎて手が出せませんでした。とりあえずお一人様1本限定でお願いいたします。】---以下は以前のレヴューです。
【希少な2021年の村名ヴォルネイは、2019年ものよりも良いそうですが?・・】
ジャスパーさんの2019年ものの村名の評価は、いただいたサンプルに異常を検出したようで、ノーコンテストでしたのでハッキリはしませんが、2021年ものの上値が92ポイントとすると、アドヴォケイトやバーガウンドの91ポイントを超えてしまうので・・
「ん~・・そりゃぁどうだろ・・」
とは思ってしまいます。村名は飲めませんでしたが他の2019年ものも滅茶美味しかったですからね。
なのでやはり、
「2021年は筋肉質でぜい肉無し。ポテンシャルが比較的見やすく、美しい系のエレガントなヴォルネイ」
だと思われます。ジャスパーさんも、
「優雅さに愛撫されているように感じる」
との表現で、
「2026年から2030年に飲み始めると良い」
と言っています。飲めなくてすみません。2本だけです。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【少なくて飲めませんでした。でもジャスパー・モリスさん、上値で94ポイント・・あれ?・・】
激少ない村名です。ジャスパー・モリスさん、どう言う訳か・・1級並みの評価をしちゃってます。上値で94ポイント、下値で91ポイント。ファルスタッフは93ポイント、デカンターでも92ポイントと絶好調です。
まぁ・・モリスさんは時々こういうことが有りますので驚きはしないんですが、それにしても・・です。
おそらく下のキュヴェなので、バレルテイスティング時に拾いやすかったんじゃないかと思うんですね。まぁ・・だったら上のキュヴェをもっと真剣に・・なんて思ってしまうんですけどね。それは人それぞれですから・・。
noisy も2018年もの以来、飲めていないのが残念でなりませんが、余りに素晴らしいフルミエやシャンパンが飲め、その傾向が掴めましたので・・
「この村名ヴォルネイと1級ヴォルネイ(区画名無し)は超ねらい目!」
だと思っています。価格もそうは変わらない・・まぁ、おそらく上のクラスの格落ちが入ったかな・・と邪推しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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● 2022 Volnay 1er Cru
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ
【なんと・・村名より低い上値93ポイント!・・と言うか、ブレンドの1級で93ポイントって、相当高い評価ですが!】-----以前のレヴューを掲載しています。
まぁ、村名ヴォルネイが91~94ポイントと言うのがジャスパー・モリスさんの評価ですから、そのまま受け取ってしまいますと・・
「なんだ・・村名より低い評価だから美味しくないんだ・・」
となっちゃう訳ですが、ちょっと待ってくださいね。
そもそも村名ヴォルネイに高い点を・・抜けて付けたのが1人だけ・・と言うことなんですね。ですので、そのものズバリで93ポイントとしたティム・アトキン氏の方を見るのが良いかな・・と思います。
やはり何度も言いますが、2020年ものの早期ポイント付けは相当に難しいと思います。グレートイヤーと言われた1996年も、結果的に多くのメディアが大きく外した・・と思いますし、その次の1997年も・・エレガントさに目が行っていればそこそこに高めの評価が出来たはずですが、結局2年続けて大外し・・でした。まぁ、1997年ものに高い評価をしろ・・と言うことでは無く、高く無くて良かったが低過ぎる評価が良く無かった・・そういうことだと思います。その後だと2000年でしょうか。結果的に非常に美しい仕上がりのヴィンテージだったと思いますが、noisy は目の前の現物主義、メディアの多くはバレルテイスティングと言う違いが有りますから・・。仕上がっていないワインの早期テイスティングは、結構に難しいものです。
で、こちらは村名のコラムにも書きましたが、非常にねらい目だと思います。価格は安いが評価も高い・・1級ミタンが入っているのが・・素敵です。それにさらに上級の若木も入っているそうですから・・。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年のダンジェルヴィーユが過去最高の出来映えだと、優しく教えてくれるのがこのヴォルネイ1級です!】
ちょっと見ただけだと「ヴォルネイ・フルミエ」に思えてしまうかもしれませんが、この写真は間違い無く、「ヴォルネイ・プルミエ・クリュ」です。1級ピチュールと1級ミタンのブレンド・セパージュと言うことになっています。
ですが・・
● 2022 Volnay 1er Cru Clos des Angles
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ザングル
【何と、デカンター誌は95ポイントとグランクリュ並みの評価!・・2021年ものは少な過ぎたのか Noisy wineには入荷無しでした。】
凄いですね~・・デカンター誌の評価となりますと、ちょっと気になっちゃいます。結構、シュアなバッティング・・いや、評価をしているメディアかなと思っています。
中々飲めずに申し訳ありません。ポマールに引っ付いた▲の形の畑です。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【ポマールに接した「三角の畑」、ザングルです。海外メディアは上値93ポイントで揃ってます!】----以前のレヴューを掲載しています。 2018年ものを飲んでおいて良かった・・2019年ものはどれも本当に少な過ぎて、安易にはとても飲めません。ベリーに生ショコラ・・なんて書いてたんですね・・2018年もの。
海外メディアは上値93ポイントで揃ってます。下値も91ポイントで・・揃っちゃってますね。バーガウンドは2018年ものよりも1ポイント、あげて来ていますし、その他のメディアも上値は弄らず、下値を上げています。なので、ポイントの正確性は置いておくにせよ、やはり
「2018年ものよりも上質」
と認めているのでしょう。
そもそも・・93ポイントって、実は相当に高い評価なんですが、何と言っても格違いのクロ・デ・デュックが有りますから・・はい。この最高の畑が98ポイント位として、少しずつ下がって村名の91ポイントまで・・と言う感じの評点です。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨いです!超上質!上品なベリーに生ショコラ・・甘く無いのにね・・素晴らしい仕上がりです!】
まぁ、ヴィノスのテイスティングでは、よほどこのクロ・デ・ザングルのコンディションが悪かったのかと思うしか無いんですが、まさか・・ヴォルネイ1級より下の評価を安易に出来ると言うのが信じられませんで・・キツイ感じの文章が続いてしまいまして申し訳在りません。
黒みの入った美しい・・ナチュラル感さえ見えて来そうな写真に撮れたと思いますがいかがでしょう?
ようやっと飲めた、noisy 的には初ですが、クロ・デ・ザングル・・滅茶美味しいです。ナチュラル感がさらに増した2018年ものでして、このクロ・デ・ザングルにもその素晴らしいノーズのスピードと自然な膨らみのノーズのニュアンスが立ち昇ります。
小粒なチェリーやベリーの密集に生な上質ショコラ・・です。もう・・これだけで最高ですが、適度に膨らむ中域、中盤からの余韻には、もう・・本当に繊細にビターなニュアンスが追い打ちをかけて来ますから、先の表情が正にリアルに感じられ
● 2022 Volnay 1er Cru Fremiet
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フルミエ
● 2022 Volnay 1er Cru Fremiet Mugnum
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フルミエ・マグナム
【超絶に美しいです!・・純粋でピュア、そして激エレガント・・数あるダンジェルヴィーユの1級アイテムで、この美しさを持つのはこのフルミエだけでしょう!超お薦めです!】

残念ながら2021年ものは余りに少なくて noisy も飲めなかった訳ですが、2020年の凄いフルミエを飲んで、
「1級フルミエ、大復活!」
を申し上げたのを覚えています。
で、2022年ものはまぁまぁの数をいただけましたので、気になっている1級シャンパンとこの1級フルミエを一緒に開けてみたんですね。
2022年のシャンパンの官能さには驚きました。実に色っぽく、ついついグラスを傾けてしまいました・・「旨いなぁこれ・・」と呟きながら。
で、2022年のフルミエは、
「・・あっ・・と驚く純粋さ!・・瑞々しく、思いっきりピュアで激エレガント。その無垢な美味しさが半端無い!」
と・・まぁ、過去一なんでしょうが、2020年ものとはまただいぶ違ったスタイルなんですね。そこそこに濃度が有りましたから。
ですが、ここはポマールのレ・リュジアン・バ(下の方のリュジアン)から、レ・ジャロリエールを挟んでの畑です。ポマールの1級レ・ジャロリエールと言えば、ドメーヌ・ド・ラ・プスドールご自慢の畑です。そしてそのド・ラ・プスドールのレ・ジャロリエールの味わいは、例えばマット・クレイマーさんはこんな言い方をしています。
「絹のようになめらかで洗練されている」
と。
そしてレ・ジャロリエールと言う畑については、こうも言っています。

「ヴォルネのフレミエとは双子のような畑で、このワインも熟成がはやい。ただ、フレミエよりもどことなく肌理が粗く、味のはりも強い。」
まぁ・・ちょっと悩みそうな言ではありますが、非常に滑らかでジャロリエールよりも美しいのがフルミエ・・と言うことになりそうですよね?
そんなフルミエ(マット・クレイマーさんはフレミエ)ですが、
「まさにその絹のようななめらかさを持ち、洗練されている」
美味しさを実現しているのがこの2022年のフルミエなんです。
余りに純粋で瑞々しく美しいので・・美味しいにはとんでもなく美味しいんですが、その・・美しさを汚すようなマリアージュは・・避けた方が良いかな・・などと思うくらいです。
例えば、やや濃い目の味付けのお皿と合わせるのではなく、素材の持ち味をそのまま薄味で生かしたようなお料理でしたら、とんでも無く旨いと・・断言できます。しかし、クリームやらチーズやらを散々に載せたものとは、ちょっと厳しいんじゃないかと思うんですね。
それほどに美しく純粋無垢な味わいです。シャンパンのコラムには、グラスそのものの比較も出来るようになっていますから、是非ご覧くださいませ。
官能さが滲み出るシャンパンと純粋無垢なフルミエ。
未だに格としてはシャンパンの下の価格が付いている通りでは有りますが、ドイツのあるワイン販売サイト(Gerstl Weinselektionen)では98ポイントまで付けていました。まぁ・・ここはダンジェルヴィーユにはとんでもなく高い評点が出ていますので、あくまで「参考」とさせていただきますが、95ポイント以上の評点を出しているメディアも多く有ります。
激エレガントなピノ・ノワールにはやや厳しいヴィノスが93ポイント、良く判らない気分屋さんのアドヴォケイトも上値93ポイントで揃っていますが、noisy的には全くもって93ポイントは低いと感じます。
まぁ・・良いお肉をお出しでしゃぶしゃぶして、濃くないポン酢か、岩塩だけで合わせてみたい・・純粋この上ない、素晴らしいヴォルネイ1級です。ぜひ飲んでみてください。激推しです!
以下は以前のレヴューです。
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【ティム・アトキン氏、アンディ・ハワード氏が94ポイント!・・やはり1級フルミエの復活は間違い無かったようです!】 正直なところ2016年以前のフルミエは、中々に難しい性格でして、内向的で硬く閉ざした・・いつになったらこっち向いてくれるの?・・みたいな頑ななワインでしたから・・そして、
「数は有る」
ので・・(^^;;
ところがですよ・・この2021年ものですが、
「入荷は2本」
です・・。
きっとフルミエは沢山入るはずだから飲めると思っていただけに・・どっひゃ~です・・。
そして2020年ものの評価とはあまり変わらず、他の優れた1級にも引けを取らない評価が上がっています。
「まさか・・あのフルミエが・・ねぇ・・」
と、未だに疑問に思っておられる方もおられるとは思いますが、
「全く昔の頑なさは無い」
ですので、是非・・飲んでみて欲しいと思います。お勧めです。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【ついに1級レ・フルミエが持つポテンシャルが開花し始めた!?・・今飲んでも滅茶美味しいですが、2020年は大器晩成型と思われます!】
いや~・・こんな日が来るとは思いませんでした~・・あのフルミエが・・ね~・・。おじさんは嬉しい・・(^^;;
いや、ダンジェルヴィーユさんのフルミエと言えば、言葉は悪いですが・・どちらかと言うとお荷物の部類(・・すみません!!!)
何とも表情に乏しく、硬く・・熟したと思って開けてみても良く判らない・・と言う、何ともならないもどかしさ!
でも、諦めかけて・・忘れて・・相当放置したのちに、気が向いて開けてみると~・・
「・・あれ?・・美味しいじゃん・・」
みたいな・・(^^
そんなワインだったんですね。まぁ・・他の生産者さんのポマールのフルミエも似たような感じかと思います。

それが2019年ものもアドヴォケイトで94ポイント、2020年はテイスティングブックで95ポイントと、大賑わいなんですよ。
noisy もその品質をしっかり確かめまして、テイスティングブックに1票、入れさせていただきました。
今飲んでもとてもおいしい・・これにはちょっとビックリです。テイスティングブックは、こちらもクロ・デ・デュック同様、4時間のデキャンタを要求しています。
そしてその本質はやはり・・
「本来の大器晩成型」
は変わらないと思うんですね。
ですので、今飲んでも、5年後に飲んでも、10年後に飲んでも美味しいはずですが、20年はへっちゃらで持っちゃうはずです。テイスティングブックは2020~2035とデュック同様の飲み頃と言っていますが、noisy 的にはあと10年、伸ばしたいと思います。飲んでみてください。結構にいつ飲んでも美味しいはずです。
以下は以前のレヴューです。
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【生まれ変わった1級フルミエは、何と・・アドヴォケイト94ポイントです!】
「・・有り得ない・・」
と言うような声が聞こえて来そうですよね?・・そう、3年以上前のダンジェルヴィーユを良く知る人ならきっと、このフルミエにアドヴォケイトが94ポイントも献上するなんて、想像もできないでしょう。
ですが・・これが現実です。圧巻の美味しさです・・だから・・信じられないのも無理はないと思っています。
「でも・・ジャスパー・モリス氏は下げているじゃん?」
そうなんですよ。2018年もので上値93ポイントまで付けたのですが、2019年ものは上値91ポイントと、ただ一人・・下げているんですね。
でもそれにはおそらくこんな理由が有ったと思います。彼がテイスティングしたのが2000年の10月です。なので、製品になるかならないか・・ボトルに入れたかどうか?・・と言うようなタイミングでした。他のテイスターたちは2021年になってから飲んでいますので・・その辺が影響したんじゃないかと思っています。

1枚目も2枚目も・・何か同じようになってしまいまして申し訳ありません。
フルミエらしい、非常に美しい、エレガントな味わいでした。以前のように「どこまでも・・平坦な」と言う単調さは全くなく、見事な起伏を持ち、幾重にも押し寄せるエキスの旨味が果実感を拡げてくれます。
そしてその表情こそに「気品」が有り、もう・・ダンジェルヴィーユの独壇場ともいうべき、ダンジェルヴィーユ劇場が開催されています。畑名の付かない「ヴォルネイ1級」のコラムでも書きましたが、もはやヴォルネイのみに留まらず、ブルゴーニュワイン全体の中でも滅茶光る存在感を出していると思います。
素晴らしく美味しいです!是非飲んでみて・・ビックリしてください!・・あのフルミエがアドヴォケイト94ポイントですよ。この存在感、素晴らしいです。
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細!赤、黒、白の見事な調和!・・2017年ものから生まれ変わった1級フルミエには、さらにナチュラルで細やかな表情が見られます!】
海外メディアの評価を見たnoisy は、
「・・なんだよ・・2017年と変わらないじゃん!」
と、結構にオカンムリです。
「どこ見てんの!」
みたいな感じですよ。
ナチュラルさの増大についても、どのメディアも上げていませんし・・、アドヴォケイトだけは 「lively(活き活きとした)」と言う単語は使ってましたが、海外には「ナチュラル」と言う単語はワインでは使わないのかもしれませんね。
このヴォルネイ・フルミエは、ポマールにもあるフルミエと地続きでして、ポマール側はやや鉄っぽくて土っぽい、ヴォルネイ側はより赤くて黒さも有る・・一般的にはそんな感じかと思います。
2017年もので大ブレークした、フィネスたっぷり、表情の美しさにビックリさせられるフルミエですが、2018年ものもしっかりその性格を踏襲しており、しかもSo2の少なさが、2017年ものでも印象的だったディテールの美しさをさらに際立たせています。
ですので、2016年以前のフルミエしか飲んだことが無い方がこのワインに触れたら、本当に驚くはずです。何を置いても飲みたくなるようなフィネスに満ちた味わいなんですよ・・。
「・・嘘だ~!」
と言いたくなるのは・・判りますよ。でも・・本当なんです。
もしかしたら・・将来的には一番売れ筋のワインになるかも・・と思っちゃうほどなので・・はい。
小さな赤い果実に黒い小さな果実、そして細やかな白い石灰とクリアな透明の石英・・。ほのかなスパイスに僅かに妖艶さが混じり、時系列変化に富む見事な味わいです。
中域もちゃんと膨らんでくれます・・余韻も長い・・・が清楚で、節操が有って、これ見よがしじゃないんです。「どうだ~!」・・みたいな部分など・・まるで有りません。そしてナチュラル感は、このフルミエが一番高いんじゃないか?・・と、noisy は踏んでいますが、そのナチュラル感さえ、So2 の少なささえ、全く押しつけがましく無いんですね。
これは非常に美味しいです!・・ブルゴーニュワインが目指す将来の姿の指標とも言えるワインでしょう。是非飲んでいただきたい1本です・・ですが、悪く成りやすいと思いますので、保存はしっかり!・・購入するショップは選びましょう。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【・・えっ・・1級フルミエが94ポイントって・・本当?・・ある意味、大進化を遂げたダンジェルヴィーユ2017年の象徴かもしれません!】 2016年ものまで結構に頑張ってテイスティングしてきた1級フルミエですから、その貴重なしなやかさ、優しさを湛えた味わいは大好きでした。どこにも出っ張らず、いつも包み込んでくれるようなワインでした。
が・・どうやらそれは2016年までのようですよ。noisy もテイスティングするアイテムを間違えたかもしれません。このフルミエは飲むべきだったかも・・と思っていますが、フルミエではなく「プルミエ」を飲んでしまいましたので・・はい。これは是非、「プルミエ・クリュ」のコラムをご覧くださいね。滅茶苦茶旨いですから・・もう何本も無いですけど。
何と、
「ヴォルネイ・フルミエ/ダンジェルヴィーユが94ポイント!」
です。
信じられないでしょう?・・2016年までの進化がもし無かったら、
「誰だ?・・間違った評価をしたのは!」
と、問題になったかもしれません。
しかしながら、物凄いシャンパンや、呆れるほど美味しい、ただの1級を飲めば、その進化の凄さは想像に難くないですし、クロ・デ・デュックの1900年台前半の凄いワインたちと同レベルにまで評価されるようになったことを思えば、
「フルミエが94ポイントでも驚かない」
と言うような結論に達せるんじゃないかと思うんですね。
そもそもフルミエは、あのポマール・リュジアンに近い畑ですし、プスドールの看板ワインのひとつ、「レ・ジャロリエール」に接しています。マット・クレイマーさんは、
「レ・ジャロリエールとフルミエは双子」
とまで言ってます。
なので、もしダンジェルヴィーユの進化の証を確かめたいという方なら、この「フルミエ」がお勧めですよ・・いや~・・ちょっと楽しくなってきました!是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
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【深く優しく繊細に美しい・・見事な味わいです!】
まぁ、確かにポマールっぽい味わいです。丸みが有って、ジュヴレ系の尖がったものとはまた異なる鉄分のニュアンスが有り、そこにほんのり白みも差し込む感じです。
しかし以前までのフルミエとは違って「ミネラルだけに支えられている感」が薄れています。しっかりと果実のニュアンスが膨らんでくれるんですね。まず・・色の感じがかなり違って見えるかと思います。
因みに2015年のフルミエは、リアルワインガイド第61号で92~93ポイント、2022~2043 と言う評価でした。以下の文章は2014年ものですが、2016年ものは印象がやや異なります。「キラキラ」と言う言葉が似合わないんですね・・。むしろ「ふっくらとした膨らみと漂う気品」と言いたくなります。
2016年もののダンジェルヴィーユに共通している「ポテンシャルを包み込む気品」は、むしろダンジェルヴィーユが以前より持ち得ていたものに違い有りません。2016年ものの深みを得て、そのことが表面化し感じられたということなのでしょう。以前のヴィンテージはまだ骨格が出来ただけ・・だったのかもしれません。
例えば2016年のカイユレを飲めば、その滲みだす官能さに酔いしれるでしょう。赤く特徴的なアロマにクラクラっとするはずです。2016年のフルミエは、そこはそんな風には成りません。しかしながら非常に繊細で目が細やかで滑らか、それでいてふっくらとして優しく、ジンワリと包み込まれるような包容力が有るんですね。つまり骨格に見事な肉が備わったということかな?と感じました。
そうしても上級キュヴェに目が行きますので、今一つの人気のフルミエです。しかし、2015年もののリアルの評価、92~93ポイントが証明するように、とても高質なヴォルネイ1級です。この質感、気品にぜひ触れてみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ちょっとポマールっぽい丸い深みが特徴!!】
ヴォルネイ的な、やや鋭角な酸を多くは持たない感じ、少しポマールっぽい豊かさを感じさせてくれるのがこのヴォルネイ1級フルミエです。2014年ですんで、非常にエレガントです。2015年のダンジェルヴィーユ的な豊かさやボリューム感、ある種の完璧さを感じさせるものでは無く、2014年までの「とてもエレガント」なダンジェルヴィーユを表現しています。
ヴォルネイって、よく出来たものはキラキラと輝くようなニュアンスが感じられますよね。そんな部分も無い訳じゃぁ無いんですが、むしろポマールっぽい高質な美しい土のニュアンスを多く持ちつつ、赤い果実をほんのり持っている感じです。それを白っぽい石灰系ミネラリティが支える感じでしょうか。
ダンジェルヴィーユのベース的1級では有りますが、クロ・デ・デュックはもう2万超えですから・・はい。取り敢えずこの辺を飲んでみるという選択も有るかと思います。ご検討くださいませ。
● 2022 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
● 2022 Volnay 1er Cru Champans Magnumbottle
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン マグナムボトル
【フラワリーでミネラリティが高く、美しく・・しかも官能的!・・このところ急激に伸びて来たフルミエのピュアな美しさと、是非比較してみてください!素晴らしい出来!】

2年前の2020年ものの時だったでしょうか。どちらかと言えばダンジェルヴィーユの秀逸ぞろいなヴォルネイ1級群に有って「鬼っ子」的存在だったレ・フルミエが、余りに美味しくなってしまい、noisy も超驚いたと・・お伝えしたと思います。
ポマールの秀逸な1級リュジアン・バと同高度、小さな1級レ・ジャロリエールを挟んで接しているヴォルネイ=フルミエです。もっともリュジアン・バの下に接しているポマールのレ・フルミエと同じ畑・・まぁ、これもヴォルネイのレ・フルミエと繋がっていますから・・リュジアン・バには似ていなくとも、ドメーヌ・ド・ラ・プスドールご自慢の1級レ・ジャロリエールと似ているのは間違い無いところです。この辺りはレ・フルミエのコラムに詳細を書かせていただいています。
なんでレ・フルミエの話しばかりをするか・・と言いますとですね・・2022年のレ・フルミエがとんでもなく旨いから・・と言うのも有りますが、
「言葉にすると2022年レ・フルミエと2022年シャンパンが同じように捉えられてしまいそうだから・・」
なんですね。
2022年のレ・フルミエは、まさに絹ごしのテクスチュアを持ち、ミネラリティも非常~~~に美しい、そしてピュアで瑞々しい味わいがいつまでもたなびくような・・そして激エレガントな味わいなんです。・・で、これを覚えておいてください。まぁ・・非常に美しい系、そしてピュア系のシャンボール=ミュジニー的な味わいです。

ところがですよ・・この2022年のシャンパンは、まさにそのニュアンスに近いものを持ちながらも、
「官能的で艶っぽい、ややヴォーヌ=ロマネを感じさせるような・・適度に熟したシャンボール=ミュジニー系!」
と言いたくなるようなアロマと味わいで、しかも、
「表現に同じシャンボールを持ち出していながら、全く異なると感じさせるほど・・違う!」
んですね。
簡単に言いますと、レ・フルミエの方は「激エレで瑞々しく純粋で美しい」、このシャンパンは「熟していて艶っぽくて複雑で官能的」。その上で、似てはいないんですが、どこのアペラシオンが近いか・・と言いますと、レ・フルミエはシャンボール、シャンパンはほとんどシャンボールでヴォーヌ=ロマネも混じる・・そんな感じなんです。
なので、どちらも非常に素晴らしくエレガントで旨いんですが、ま~・・呆れるほど違う訳ですね。
で、こんな写真を撮ってみました。ぜひ比較してご覧ください。

左がこのシャンパンです。右の純粋でエレガントさを得に書いたようなレ・フルミエに対し、
「もはやエロスを感じさせるほどの色彩!」
に見えないでしょうか?
デカンター誌は2021年ものでは92ポイントと、気の無い評点で呆れましたが2022年ものには一転、96ポイントまで付けています。一気に4ポイントの上げです。
ジャスパー・モリス、ティム・アトキン、ジャンシス・ロビンソンも1点、もしくはそれ以上上げ、下げたのはアドヴォケイトが上値を1ポイントだけでした。
飲んでいて非常に楽しい・・そしてダンジェルヴィーユ的な極上の質感を持っているヴォルネイ1級です。ぜひ飲んでみてください。超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【アドヴォケイトは2019~2021年ものにほぼ差が無いと・・。ジャンシス・ロビンソンさん95+、ヘイナー・ロベンベルクさんが96+と高いです。】 海外メディアも Noisy wine と同様にネットでワインを販売しているところが多いので、ま・・言っちゃえば、
「同じ穴の狢(むじな)」
と言うことです。
あのデカンター誌もサイトでしっかり、評価したワインを販売しています。もっとも評点はメンバーにならないと見えないようになっているんですが、ネットをサーフィン(・・古っ)すると拾えます。
ヘイナー・ロベンベルクさんも同様でして、まぁどうでしょうか・・ちょっと盛ってる感じはするんですね・・。
ジャンシス・ロビンソンさんは直接、販売はしていないように思います。まぁ・・彼女の目線も独特ですが、やはりナチュール系、エレガント系のワインには目が無いようです。
なので、クロ・デ・デュックが96ポイントで、シャンパンが95+ポイントとほとんど変わらない、0.5ポイント差と言うのは、2021年もののヴィンテージの特色を表しているような気がします。
デュックは濃度も旨味も高いですが、シャンパンは雅なミネラリティと素晴らしいテクスチュアが有りますので、そのミネラリティ由来の表情が目立ったかな・・と想像しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【ヴォルネイに咲くシャンボールの花!?・・今のところ飲めた2020年ダンジェルヴィーユの最高峰・・素晴らしいです!・・しかも超エレガントなのに長熟間違い無し!】

いや・・始まって以来かもしれません。新着を書き終えて、ご案内を出してからも・・追加で書き始めていると言う、まさに火事場の様相を見せているnoisyの小部屋です。混迷の極みです。
ですが・・この色彩ですよ。素晴らしいでしょう?・・非常に上質なシャンボール同様のニュアンスです。赤い果実感に僅かに重みが有り、その積層感だけがシャンボールとの違い?・・いや、むしろレ・クラにも似た重量感ですから・・
「これはブラインドでは判らないかも!」
とも思います。
しかし、この何とも素敵に漂う「ダンジェルヴィーユ感」に気付きさえすれば、
「・・ん?・・待てよ?・・もしかして!」
と混迷の中、入口を見つけることが出来るかもしれません。
ワインは面白いものでして、秀逸な造り手には必ず、
「何とか香!」
みたいな名前が付きます。
昔ならデュジャック香でしょうか・・コシュ=デュリだって、あのちょっとゴマっぽい感じの樽のニュアンスなど・・特徴が有りますよね(ない場合も有りますが・・)。

ですので、クロ・デ・デュックはもう・・神品と言っても過言では無いので難しいかもしれませんが、このシャンパンが放つダンジェルヴィーユ感・・これぞダンジェルヴィーユ香?・・なんじゃないかなぁ・・とも思ったりします。
2019年も美味しかったですが、明らかに2020年、上だと思います。しかしながら海外メディアは同じか・・むしろマイナスに行ってます。バレルテイスティングがよっぽど難しかったんだろうと思うんですね。
ジャスパー・モリスさんは、村名ヴォルネイに91~94ポイント、この1級シャンパンに92~94ポイントですから、
「・・どんだけ~~?」
とも思ってしまいました。
まぁ、noisy の場合は製品をテイスティングしていますから判りやすい訳でして・・だからこそ、
「2020年ヴォルネイ=シャンパンは過去最高!」
と申し上げておきましょう。飲んでみてください。熟の進み具合は他のキュヴェ同様・・少なくとも年が明けるまで待ってくださいね。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・アドヴォケイトは94ポイント止まりですが、何とアレン・メドゥーズ氏は96ポイント!】
おそらく最高評価のヴォルネイ=シャンパンでしょう。2019年ものでついに・・
「クラシック評価!」
をアレン・メドゥーズ氏から獲得したようです。
もう・・確かにこのレ・シャンパンは素晴らしいです。2018年ものは「シャンボールだ」と言った記憶がある・・いや、この下にちゃんと書いてありますよね・・でも2019年ものはヴォーヌ=ロマネ1級の凄いワイン似だと・・言いたいと思います。
そして、例えばメオ=カミュゼの2019年のワインは、滅茶苦茶に美味しいですが・・いくつかのキュヴェを除きダンジェルヴィーユとは対照的でも有ります。
メオ=カミュゼは、アルコール分が出る時は、ちゃんとそのまま、葡萄がなりたいようにしていると思います。なので2019年のメオのワインはアルコール分がうやや高めです。
ダンジェルヴィーユは?・・と言いますと、ほぼほぼ13.5%以下なんですね・・全部はしっかりチェックしていませんが、飲んでいてのイメージは、アルコール分を意識することはなく、決して度数は高いものでは無いと感じていました。
メオの方は・・ヴォーヌ=ロマネのキュヴェはとても優しくて柔らかで、むしろ低めに出ているように思うキュヴェも有りましたが総じて高目で・・しかしながら、それでも・・
「物凄いエレガンス、荘厳さ」
を感じさせてくれました。

ダンジェルヴィーユはもう・・柔らかで優しくて、美しくて純粋で・・でも、
「・・この美しさがやがて色っぽさ、艶っぽさに染まってくるんだよなぁ・・」
と感じさせてくれました。
圧巻だったのはやはりクロ・デ・デュックですが、海外メディアの評価者の中には、クロ・デ・デュックと並び称すほどの高い評価をした・・それがメドゥズ氏ですね。これはちょっとnoisy も迂闊でした。余りに美味しくて・・シャンパンに酔いしれてしまっていました。もっと真剣にポテンシャルを取りに行くべきだったかと反省しています。
ですが、とんでもなく美味しいのは間違い無いです。デュックは相当しますが、シャンパンはまだこの価格です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイの中に有るシャンボール=ミュジニー!・・絶品です!】
美味しいです~!・・隠しようが無いですよね・・この赤黒い色の中にある、見えない真っ白なミネラリティの存在が、ワインにとって如何に大事なものなのか・・。ツヤツヤでテカテカと輝くかのようなテクスチュアは、ビロード的でもあり、磨かれたクリスタルのようでも有ります。
例年以上にこの12月は、物凄いペースでテイスティングしています。終わらないんですよ・・なので、12月前半だけで4回も新着を出すことになってしまいました。それだけで済めばよいんですが、飲んだ以上は書かなければ販売がスタートしない・・品物はどんどん入ってくる・・仕分ける・・登録する・・片付ける・・送る・・飲む・・書く・・と、物凄い循環です。自分でも良くやってると思いますが、時にエージェントの担当さんが角の生えた鬼のように思える時も有ります。
ですが、これほどの出来のワインのテイスティングに当たりますと・・癒されるんですよね。普通の世の中では年間休日が100何日で少ないとか多いとか言われているようですが、noisy の場合は6~7日、お正月だけしか休日が有りませんし、法廷年間労働時間が2080時間だと言うことですが、どんなに少なく見積もってもその1.5倍は有りますんで・・。こうして一応の定休日も10時間ほどは PC の前で文章書きをしています。仕事の延長で・・「癒しの時」が有ることが、今までなんとかやってこれた一因でもあるのでしょう。
ヴォルネイと言うコート・ド・ボーヌの小さな村ですが、驚くほどに異なるテロワールを感じさせてくれるのが良く判る、2018年のダンジェルヴィーユです。そのディテールは見事に繊細に詳細に、そのすべてを簡単に伝えてくれます。
おそらくこのヴォルネイ=シャンパン2018年を飲んだ方のほとんどが、
「ヴォルネイ的シャンボール=ミュジニー!・・しかも超絶に旨い!」
と言っていただけると確信しています。
伸びやかな高域、ややタイトでスレンダーな中域、エレガントさを支える白く、透明でも有る・・でも実はとても緻密な低域です。2018年ダンジェルヴィーユの特徴でも有る少ないSo2 は、手入れの良い畑が生んだ健康な葡萄からのプレゼントです。
タイトでスレンダーな中域でさえ、ふかふかとした柔らかい表土を想像させてくれますし、非常に上品なベリーのニュアンスは角張った部分の無いアナログな連続性を感じさせます。今飲んでも非常に美味しく、この先も、
「もしかしたらこのワインは・・閉じないんじゃないか?」
と思いたくなるほどに開いてくれます。
上値でヴィノス、ジャスパー・モリス氏は95ポイント、アドヴォケイト、バーガウンドは94ポイントと高いですが、まだこのダンジェルヴィーユの大きな変化には気付いていないようです。
まぁ、言ってしまえば・・余りに美味しいので気付けない・・と言うことなのかもしれませんね。
ビオでもパキパキに硬いブルゴーニュワインは結構多いですが、是非このディテールの美しさに触れてみて欲しいと思います。ナチュラルでピュアな、今一番素晴らしいブルゴーニュワインです。
以下は以前のレヴューです。
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【・・どうしてこれほどまでに違うのか・・!2017年でついにシャンパンの本性が発揮された!?】
写真をご覧いただけましたら、その色彩が全く異なることにお気付きでしょう。・・いや~・・これは驚きました・・。だって・・このところ、今まで飲んできたシャンパンの味わいとは・・
「全然違う!」
と言って過言では無いと思えるからです。
最も、全然違うとは言っても、2016年までも非常に美味しかったです。エレガントで優しくて石灰の支えが有って高質感漂う素晴らしい味わいでした。
でも2017年ものは・・エレガントでは有るが、それはまず最初に言うべき言葉では無いと感じます。
「官能的で超複雑!」
まず、これを言いたいです。まるでジュヴレの超1級畑・・何とは言いませんが、それを思わせるような「官能的に香る匂い」が有ります。
これを嗅いで、
「はい・・ヴォルネイ・シャンパンかな~?」
と言える人は、果たして・・いらっしゃるんでしょうか・・。すっごいですよ。
そして、滅茶苦茶綺麗です・・が、鉱物的で種類豊富なミネラリティが凄いです。白っぽい石灰なんて、奥の奥のさらに奥で縁の下の支えの置石みたいになっちゃってます。圧巻です。
ティム・アトキン氏は96ポイントと、このワインの素晴らしさを評価していますが、noisy もほぼ同感です。飲み頃としましては、3年先以降をお薦めしたいです・・が、この香りはもう・・物凄いですから、抜栓後に締まる方向に動くことは覚悟で、もしくはやや高い温度から飲み始めることを肝に銘じて飲まれてみてはいかがでしょうか。
こんなのに出会ってしまうと・・この価格も仕方が無いと思えるはずです。是非飲んでみてください!素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです
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【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】 こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2022 Volnay 1er Cru Caillerets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・カイユレ
【ダンジェルヴィーユのトップ3の一画、カイユレは・・おそらく過去最高の評価のようです。】
上値97、96ポイントまで付いているカイユレです。Noisy wine にはなんと・・
「2019年もの以来の入荷」
です。2020年、2021年と続けて入荷無しでした。おそらく数が無いんですね・・
なので、noisy も中々飲めない・・何せ今まで全く残らないし・・入荷数も少ないので減らす訳にもいかないかと考えてしまうんですね。
メディアの評価は2019年もの辺りと比較しますと、アドヴォケイト、ヴィノス以外は全て95ポイントを超えていますから、この下に記載している2019年もののコラムの、
「上値94ポイントでほぼ揃っています!」
さえも超えているんですね。
深く美しい粘土由来の美味しさと質感の素晴らしさ、是非ご堪能下さいませ。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【上値94ポイントでほぼ揃ってます!・・でも、あの・・非常に厳しい評点のアレン・メドゥズ氏は2018年よりも上げて来ています。】 すみません・・やはり飲めなくて申し訳ありません。
クロ・デ・デュックに続く評価はやはり3兄弟・・カイユレは上値94ポイントで揃ってます。海外メディア評価は、ジャスパー・モリス氏は2018年の方が良かったのか・・僅かに下げ、反対にアレン・メドゥズ氏は上げています。
ジャスパー・モリス氏のテイスティングは2020年10月、メドゥズ氏は2021年になってから・・と言うことで、製品版のテイスティングですと評価が高く、その前の段階だと少し低い・・のが、2019年の海外メディア評価から何となく伺えます。
ですが、畑名の付かないヴォルネイ1級を昨日テイスティングさせていただき、その半端無いエレガンス・・フィネスに、グググっと心を鷲掴みされてしまいましたので、
「クロ・デ・デュックの評価から1点、もしくは2点以下」
と言うような評価基準になっているような気がします。
非常に少ないワインです。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【凄過ぎるクロ・デ・デュックに次ぐ3兄弟の一人、カイユレです!】 すみません、数が無く、飲めなかったワインです。以前のレヴューを掲載しています。
【こちらは95ポイント!・・滅茶高ポイントです!優れたヴォルネイ1級の各畑の良さを分けて持っているとも言えるカイユレです!】 こちらも少ないので・・すみません。
レ・カイユレはシャンパンの南側、クロ・デ・シェヌの東側(下部)に接する1級畑で、繊細さと力強さを併せ持った優れた1級畑です。カイユレの南がサントノなので、粘土の強さはサントノ由来、微細で複雑なミネラリティはクロ・デ・シェヌ由来、白っぽい石灰はシャンパン由来・・などと、勝手に区分しちゃってますが、実際はそんなに単純では有りません。
何せ2017年のシャンパンの細やかで複雑な味わいは、2016年以前のものには余り感じられなかったものです。よほど出来が良いんだと思いますよ。
因みに最高点を付けたティム・アトキン氏は95ポイント。シャンパンに1ポイント及んでいませんが、この位の評価は飲み手で大きく変わると思います。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【最高に素晴らしいです!サントノ・デュ・ミリューを凌駕する官能的なアロマにクラクラ!】
前言撤回・・です・・(^^;; いや、下記には2015年もののカイユレを、「軽やかだけれど・・云々」としていました。2016年ものの話しなので撤回ではないけれど、
「素晴らしい出来だった2015年ともかなり異なる!」
と言うことを言いたい訳です。因みに素晴らしかった「軽やかな」2015年ものはリアルワインガイド第61号で、92+~94 2023~2045 と言う評価でした。
「2016年ものは軽やかでは無い」
です。
かといって重くは無いです。鈍重さなども無い・・言わば、ヴォーヌ=ロマネのワインのようにエレガントで有り、ある種の軽やかさとある種の重量感を持っていると言えます。
2015年ものに見えた透明なミネラル感は・・2016年ものに見えますでしょうか。・・有るんですが見え辛いですよね。それほどまでに深みを持っています。
抜栓直後のアロマなど・・ノックアウトものです。「わお~・・」と言葉が漏れてしまいましたよ。今飲んでも「絶旨い」です。ヴォルネイって、極一部を除くとこの深みを持つのは難しいと思っていたんですね。2015年のクロ・デ・デュックにはそれが有りました。2015年のカイユレには・・無かったんです。
しかしながら2016年のカイユレには、クロ・デ・デュック並み・・とまでは言わないものの、その絶妙の深みを気品とエロスが覆っています。この動物香とも皮革香ともスパイス香とも取れる複雑にエロティシズムが交錯するアロマに・・うっとりとさせられてしまいました。
まぁ、クロ・デ・デュックとシャンパンには手を出せないのでカイユレを開けた訳ですが、飲むまでは・・
「デュック・・シャンパン・・飲みたかったなぁ・・」
と思っていました。しかし、このカイユレは飲んでいて良かった!隣接する「1級サントノ・デュ・ミリュー」を凌駕する仕上がりと言って良いかと思います。10年以上を経てようやく美味しく成り始めるコント・ラフォンのサントノ・デュ・ミリューを蹴散らすと思います。今飲んでもそれは伝わって来ます。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【軽やかだけれど深みのある赤果実中心の見事なヴォルネイ1級です!】
いや・・すみません、散々探したんですがどこに行っちゃったのか。2014年のカイユレをテイスティングしたものの写真が見当たりません。諦めてこのコラムを書いていると言う状況です。
2015年のヴォルネイ・カイユレは、テイスティングした2015年のヴォルネイ・シャンパンの物凄い仕上がりを考慮すると、その個性を大きく伸ばした仕上がりになっているのはまず間違い無く、2014年がリアルワインガイド第57号で「92+~93」と評価されていることを合わせると、
「かなり期待できるはず!」
と思っています。
2014年のカイユレは、赤果実が繊細に表現されエキスが綺麗に出たエレガント系です。noisy の大好物的な味わいに仕上がっています。赤果実には、わずかに粘性を感じさせるものが混じり、深い表現がされていました。
2015年のカイユレは、飲んでいませんので想像でしかありませんが、その延長上で有るとしても中域の押し出しが強くなっていると思われ、かなり底上げされたものになるかと思うんですね。
なので、限りなく95Pointsを目指せる味わいじゃないかと・・期待している訳です。勿論ですが、2014年の93ポイントには大賛成!ピッタリと言えるでしょう。
このところのダンジェルヴィーユは凄い!・・年末のワイン会でクロ・デ・デュック2015年を開けましたが、参加メンバーの方々もかなり驚いてました。
「・・ノーマークだったのに・・」
・・ですよね~!・・このままノーマークにしていたら、大きな魚を逃がしたことになるんじゃないかと思います。カイユレ2015年!・・これも是非飲みたいと思っています。誰か飲ませてくれないか・・と、これも期待しています。何せ・・2014~2015年のダンジェルヴィーユ、入荷数は多く無いのにテイスティングした数が非常に多く、完全に赤ですんで・・世の中の厳しさを肌で感じています。是非ご検討くださいませ!
● 2022 Volnay 1er Cru Taillepieds
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・タイユピエ
【テイスティング予定にはなっていますが新着のご案内には間に合いませんでした!今や確実にクロ・デ・デュックに寄り添う不動のNo.2です!】
なんでそんなにクロ・デ・デュックが凄いのか・・と言われますと、ただこの一言に尽きます。
「ダンジェルヴィーユを水平で比較試飲すると、確実に頭一つ以上、他のキュヴェを凌駕しているのが判るから・・」
でもどうでしょう。このタイユピエやカイユレはおいそれと飲めないんですよね・・数も無いし。
因みにこのタイユピエは、村の中心にある村人たちの家が集まった部分の北に有ります。 で、その対角ですね。家々の南側のやや下(東)に存在するのがタイユピエですから・・もしかしたら、
「村人の家の真下がヴォルネイの最高のテロワール?」
などと勘ぐってしまいそうになるほど・・です。
メディアの評価は抜群です。上値の最低が94ポイント、最高が97+ポイントで、クロ・デ・デュックに肉薄する評価です。フルミエも凄い伸長振りですが、ダンジェルヴィーユはこの何年かで全てのキュヴェをブラッシュアップしたと思います。
で、ようやっとタイユピエ2022のテイスティングが出来る目途が付いたんですが申し訳ありません・・間に合いませんでした。もし時間が取れましたらコラムを更新出来ればと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【やはりエレガント系 + 筋肉質系+ほんのりナチュラル系のピノ・ノワールがお好きな方の評価が高いようです。】
ジャンシス・ロビンソン女史が18/20ポイントですから換算して96ポイントです。ロデンベルクさんは余り良く知らないので取りあえず除外・・(^^ すみません・・綺麗系でポテンシャルの高いピノ・ノワールには彼女は比較的良い評価をしているように思います。
その他のメディアの多くは93ポイントでほぼ揃っています。ところが・・
「その93ポイントの方々は、2020年ものには上値で95~96ポイントほど付けている」
んですね。そして2020年ものの下値の93ポイントと言うラインが2021年ものの上値になっています。
なので、ちょっと単純では有りますが、
「濃い系に高い評価をしたメディアは2021年ものには93ポイント程度、エレガント系でもポテンシャルが高いと判断できたメディアは96ポイントほど。」
と言うことになり、
「本質は2020年ものと2021年ものに差が無い」
と言えるかもしれません。
因みにジャスパー・モリスさんは、
「収量は15hl/haで1ヘクタールの畑から7樽出来た。味わいにはきめ細やかな密度があり、2021年には珍しい特定の豊かな品質がある。2028年から2033年の間に飲み始めるのが良い」
と言っています。
15ヘクトリットル/ヘクタールって、グラン・クリュでも見ないほど低い収量です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【シャンパンとクロ・デ・シェヌの両方の表情を併せ持ち、エレガンスを最大限に発揮できる素晴らしい畑です。】
デュックに続く凄い評価です! すみません・・本当に極少量で飲めませんでした。ですが上値は95ポイントで、シャンパンと同様の評価。2019年のダンジェルヴィーユの他の1級の物凄い出来を思えば、購入しておくべきワインだと思います。
まぁ、ティム・アトキン氏のポイントが見当たらなかったので残念ですが、結構高い評価になっているはずと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【こちらは96
● 2022 Volnay 1er Cru Clos des Ducs Monopole
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・デュック・モノポール
【ダンジェルヴィーユには厳しいアドヴォケイトも1ポイント上げています。おそらく激エレガントに仕上がったんじゃないかと・・】
もはやグラン・クリュとしての動きになっているかな・・と、価格も、そして評価も・・そのように感じます。
シャンパンとフルミエを飲ませていただきました。しばらくしてからタイユピエも飲める予定ですが、新着のご案内には間に合いそうもありません。そこから得られた感覚としては、
「2022年のダンジェルヴィーユは激エレガント系でバランス良くとても精緻。」
だと感じます。
メディアの評点のヴィンテージ間の動きを見ましても、エレガントなワインをきちんと見極めることが出来たメディアは評価を上げたと思います。面白いのジャスパー・モリスさんが、
「上値を95ポイントから97ポイントにどっか~んと上げている」
んですね。
noisy は今のところはクロ・デ・デュック2022は飲めそうも無いですが、トップ・キュヴェですので・・ご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【2020年ものとは大きく違ったと想像されるクロ・デ・デュックですが、意外や意外・・2020年ものとの評価の差はほぼ無い?・・のかもしれません。】 余りに少ないので開ける訳には行かない2021年のダンジェルヴィーユですが、このトップ・キュヴェであるクロ・デ・デュックも同様です。noisy 的には下のクラスを飲んでみると非常にエレガントですっぴんな美しさの有る、非常に好ましい味わいだったのですが、
「・・このライン上に有るとするなら・・2021年ものは3ポイント位下がるかなぁ・・」
濃いピノ・ノワールに慣れていますからね・・いきなりエレガント系のスタイリッシュな味わいになると、きっとそうなるだろうと思ってました。
なのでちょっとやってみましょうか?
2020年----->2021年
99 Points -->95 Points TastingBook
98 Points Falstaff -->?
95~97 Points --> 92~94 Points Vinous
94~97 Points --> 92~94 Points Burghound
96 Points --> 95 Points Decanter
93~95 Points --> 92~94 Points Robert Parker's Wine Advocate
93~95 Points --> 92~95 Points Jasper Morris
----------------> 97~98 Points Heiner Lobenberg
----------------> 18/20 Points Jancis Robinson
どうでしょう?・・2020年もので最高点の99ポイントを付けたテイスティングブックは95ポイントと4ポイント下げ、上値で97ポイントのヴィノスとバーガウンドは3ポイント下げでした。
ですが、96ポイントのデカンターは1ポイント下げ、上値95ポイントのアドヴォケイトも1ポイント下げですが、御大ジャスパー・モリスさんは上値は95ポイントで2020年ものと同じ、下値だけを1ポイント下げています。
2020年ものでは見当たらなかったロベンベルクさんが上値98ポイントと2021年もので最高評価、ジャンシス・ロビンソン女史も100点法変換で96ポイントと高いです。
ん~・・エレガント系に高い評価を出す傾向のあるジャンシス・ロビンソンさんは高いのも何となく判りますが、どうでしょう・・98ポイントはちょっと弾けすぎなのかなとも思います。2020年ものの99ポイントもその傾向は有りましたけどね・・。
面白いのはジャスパーさんが「ほぼ変わらない」と判断したこと・・でしょうか。アドヴォケイトも1ポイントは下げましたが近い評価でした。
ですので、
「2020年ものは濃く2021年ものは淡いが、ダンジェルヴィーユ的なフィネスやエレガンスは変わらず、その濃淡の好き嫌いが評価に表れている・・か、2020年ものの素晴らしさを特に高く評価したため、2021年ものを少々下げた。」
と言うようなところに落ち着くような感じがします。
いずれにしましても脂(糖分)とぜい肉をそぎ落とし、筋肉質な本来の姿をさらけ出したクロ・デ・デュックのようです。始まって以来の少ない入荷量です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【テイスティングノートは99ポイント!でどうやら素晴らしいダンジェルヴィーユの2020年ものの見方が微妙に割れているようですが、それでも今までで最高を予想します!】
びっくりですね~・・テイスティングブックが99ポイント!・・しかも2020~2035年と言う飲み頃予想です。おまけに「4時間のデキャンター」とも言ってます・・相当自信がある様です。勿論、テイスティングブック史上最高の評価です。
ファルスタッフも98ポイントと最大限の持ち上げようです。こちらも今までで最高の評価のようです。
半面、昨年の2019年ものに史上最高を付けた各海外メディア・・アドヴォケイト、ヴィノス、ジャスパー・モリスは上値を1ポイント下げ、バーガウンドのアレン・メドゥズは2019年ものと全く同じ評価・・そんな状況です。
これ・・noisy も2020年もののダンジェルヴィーユを飲んでいて思ったんですが、
「飲んでいて面白いように成長具合が進んでいくのが見える」
んですね。つまり、まだ仕上がっていない・・
「現在、急成長中!」
と言うことなんです。
ですから、バレルテイスティングですべてを語るのは危険・・それくらい判断の難しいヴィンテージ・・だと言うことだと思っています。
まぁ・・テイスティングノートの、自信たっぷりなコメントと評価にはびっくりですが・・4時間のデキャンティングで美味しく飲めるよ・・私たちの評価は正しいよ・・みたいな感じですから・・ですので少なくとも・・
「最終的に2019年同様の評価!」
であることは間違い無いでしょう。
それに加え、フィネスさんのテイスティングに参加した友人が、
「ルーミエも悪くないが頭抜けていたのはダンジェルヴィーユ。そしてアンリ・グージュがこんなに美味しくなっていたなんて!」
の言葉がすべてを語っているような気がします。非常に少ないです。こんなに少ないのは初めて・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【圧巻!・・格の違いを見せつける物凄いワイン!それがクロ・デ・デュック!】
飲んだ者には、もはや誰もこのワインがグラン・クリュでない・・と言うことを信じられないでしょう。そしていつしか・・
「このワインが間違いなく、グラン・クリュに昇格するに違いない!」
と確信するに違い無いと思います。
飲んでいる感覚は、もはやヴォーヌ=ロマネの超一流どころと全く同じです。
一瞬でも気を抜くと・・もう、ほんの少し前の彼の姿はそこには存在せず、また違う顔でそにに立っている・・そしてまた素晴らしい演技をしてくれる・・そんなパフォーマーのようでも有ります。
だから、そのグラスをいつまでも放さず、その香りの変化を脳裏に焼き付けていたい欲望を持ってしまいそうになります。
あの、ブルゴーニュ専門家でありながらも、余りに平均よりも低い点しか付けないアレン・メドゥーズ氏がなんと、
「97ポイント!」
も付けています。

ヴィノスに至っては・・ニール・マーティン氏かと思いますが・・
「98ポイント!」
も上値に付けています。もはや海外メディアの方は、
「いつ、だれが、どのタイミングで***点を付けるか・・」
と言う感じになって来たんじゃ無いでしょうか。今までは97ポイント止まりだったと思います。
noisy もこの素晴らしい2019年のクロ・デ・デュックを飲むことが出来て幸せです。そしていつか・・
「単に クロ・デ・デュック」
と言うA.O.P.になる日を待っているような感覚です。是非手に入れておいてください。その日まで・・何とか生きて行きたいと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【やっぱりクロ・デ・デュックは素晴らしい!・・出来は他のキュヴェとちょっと違います!激エレガントで激妖艶!】
昨年の2017年ものに97ポイント付けたデカンターのティム・アトキン氏の評価が見当たらないのが残念ですが、それでも97~96ポイントで海外メディアは揃ってますね。
ですが・・少し各レヴューを読んでみましたが、やはりダンジェルヴィーユの変化については・・それを思わせるような言葉が無いように思います。難しいものですね・・。
しかしながらバーガウンド・ドット・コムのアレン・メドゥズさんは、
「アウトスタンディング!ドント・ミス!」
と、得られなかったら後悔するぞ・・みたいな言葉を書いていました。
このトップ・キュヴェのクロ・デ・デュック2018年ですが、他のトップクラスの1級群に比較しても、随分と印象が異なります。
まず色合いが他のキュヴェに比較して若干淡いです。この写真は、撮るのに一度失敗しておりまして、翌日に残りのワインで再度、撮り直ししています。なので、So2 の少なさゆえでしょう・・若干色落ちしていますが、少し淡いのはお判りいただけるかと思います。
そして、非常にナチュラルですが非常に健全です。しかしながら、他のキュヴェが・・ジャイエ的な美味しさを見せるのに対し、・・言っちゃってよいのかなぁ・・まぁ、言っちゃいましょう・・最近のエマニュエル・ルジェ的な官能さを良く出している感じなんですね。
一瞬、クロパラか?・・みたいな・・(^^;;
そこまで言わないにせよ、ルジェのエシェゾー?・・みたいな・・感じも受けるほどに「官能感が満載!」なんですよ。
そもそも海外メディアがボーヌの赤ワインに97点も付けると言うのは稀なことです。まぁ、ダンジェルヴィーユと言うビッグネームも後押しはしているとは思いますが、それも、
「ヴォルネイの1級に!」
ですから・・ね。
で、noisy としましては、97ポイントは非常に妥当な評価だと思っています。プラスマイナス0.5~1点は可能性が有ると見ていますが、のんびりとそれだけ飲んでいれば良いと言うシュチュエーションでは有り得ず、この日は一体何本開けたか覚えていないほどに多かったので、グラスの写真ももしかしたら少し汚れが有ったかもしれません・・申し訳ありません。
素晴らしいワインは、やはりその「存在感の大きさ」に圧倒されます。色が濃くても薄くても・・関係無いんですね。
超絶にエレガントで有り、滅茶ナチュラルで有り、ピュアさに満ちていて、存在感の凄い味わいで・・しかも超官能的です。ここまでリリース直後にここまで官能的だったクロ・デ・デュックを noisy は知りません。だからこそ、エマニュエル・ルジェを比較対象として脳が引っ張り出したのかもしれません。最近神掛って滅茶凄いメオ=カミュゼでは有りますが、そっちの味わいでは絶対に有り得ない・・のが、また興味深くも面白くないですか?
ヴォルネイと言う小さな村が、コート=ドールで再び輝きを取り戻した・・その旗手たるのは、クロ・デ・デュック!
そう思わせてくれた1本です。安いと思います。是非飲んでいただきたい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ついに97ポイント!デカンター誌ティム・アトキン氏も弾けてます!】 飲めなかった腹いせからのボヤキでは有りませんが・・いや~・・壮観ですね~。ヴォルネイで97ポイントって、一体どう言うことなんでしょう。
それでもまぁ、アドヴォケイトが1920年ものに99ポイント、1953年ものに97ポイント付けて以来では有りますが、この「クロ・デ・デュック」の実力を伺わせるのには充分な情報だとは思いますし、何よりも、
「2017年ものはマルキ・ダンジェルヴィーユ最高潮時のクロ・デ・デュックに肉薄する出来!」
と言うことを物語るに違い無いでしょう。
この3年間でも、上値では有りますが、95ポイント、96ポイントと来ての・・97ポイントです。あと3年で・・いや、詰まらない想像は止めておきましょう。
でも、noisy が、
「2017年ヴォルネイ1級を飲んでショックを受けた!」
のもお判りいただけるんじゃないかな?・・と思います。
すでに店頭で減ってしまっていますので、こんな数量です。是非押さえておいてください!超お勧め!ヴォルネイがブルゴーニュのトップに回帰した姿を是非ご覧くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【どうやら2016年ものは2015年ものを超えたようですよ?】 ダンジェルヴィーユご自慢の「クロ・デ・デュック」です。少ないので飲みません・・余ったら年末年始に飲もうと狙っています。
例えばですが、2015年ものの「デュック」はリアルワインガイド第57号で93+~95+ 2022~2050 と言う、ヴォルネイではおそらく紙上でトップの評価でした。いや、noisyならもっと付けたと思いますけどね。
で、2015年ものはしっかり飲ませていただいたということで、ま~・・余りに旨くてひっくり返ったものです。
しかしながら2016年ものは余りに少なく・・いや、マグナムはいただきましたが・・(^^;; で、ネットをアチコチ探して見ると・・有りましたよ。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんと、MWのジャスパー・モリスさんが94~96Points!ヴィノスが93~96Points。あの非常に厳しい評価で知られるメドーさんのバーガウンドが93~95Points と、軒並み96Points を得ています。
これだけ見ても・・恐ろしい仕上がりかと思います。息子はしっかり・・デュックもシャンパンも飲んで来まして、非常にはしゃいでおりました。まあ・さすがにこの入荷量で両方開けてしまいますと、完全に赤になってしまうので、余って開けられたとしてもどちらかかな・・と思います。
史上最高の出来になったと思われる「クロ・デ・デュック」です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【王者の品格!まさにフィネス!すべてにおいてヴォルネイのトップはこのワイン!!】
いや~・・素晴らしかったですね~。2015年のダンジェルヴィーユは何を飲んでも素晴らしいです・・が、クロ・デ・デュックは
「完璧!」
と言いたくなるような、素晴らしい味わいでした。
エレガンス、フィネス、品格が全体を覆っていて、各要素・・濃密さとか複雑性とかもたっぷりあるのに、それを言及させない・・と言うか、言う必要が無い・・と思わせてしまう完成度が有るんですね。
・・あれ?・・気付かれましたか?・・そうそう・・2017年の年末に開けさせていただきましたが、その時一緒に飲まれた方が持って来てくれたのが右側にある 1993年 Bonnes-Mares ですね。勿論エチケットでお判りになるかと思いますが d'Auvenay です。こちらも素晴らしかったです!ご馳走様です・・でも・・負けてないですよ。
しかも今飲んでも滅茶美味しい!・・本当に素晴らしいワインはいつ飲んでも美味しい・・と言う格言から言えば、それに当たる仕上がりかと思います。
濃密なんですが・・サラリとしています。超複雑なんですが、それをそのようには見せません。アロマもエゲツナイほど・・なんでしょうが、全く無理をしていないようにしか感じられないので、それが本当の姿なんだと思いこまされてしまいます。

こちらの写真は、もう少し寄って、色合いを見せるために、明るくしてみたものです。ま~、余り上手くは行ってませんですみません。でも意図するところは判っていただけるかな・・と思いますが、明るいところで見ても決して濃くは無い、透明度の高い色合いは、美しい赤が基調ですが、このように薄暗い状況で見ると、しっかりと「黒系」の色合いも持ってることが判ります。
テクスチャーはまさに「ビロード」。アナログ的に連続しているんですが、実はデジタリックにきちんと肌理が有って、そのひとつひとつの段階が実際には感じられるのに・・超連続しているんですね。そのひとつひとつの段階にはやはりそれぞれのアロマの粒が感じられます。これ以上に精巧な造りが出来るはずも無い・・そう感じさせてくれました。
いや・・素晴らしかったです。実は結構、2014年も2015年も、ダンジェルヴィーユを飲ませていただきましたが、クロ・デ・デュックが白眉で有ることは間違い無しです。
また、2014年のクロ・デ・デュックは開けていませんでして申し訳ありません。こちらはリアルワインガイド第57号で、
「今飲んで 93 ポテンシャル 94 飲み頃予想 今~2043年」
と言う高評価です。
どうでしょうね~・・徳丸さん的には2014年がお好みのようですんで、次号に載るであろう2015年ものの評価が気になるところでは有りますが、noisy的には、2014年と2015年を一通り飲んだところでは、2015年が上回るんじゃないかと思っています。
完全復活なったマルキ・ダンジェルヴィーユのトップ・ワインです。決して褪せることのない銘品と言えるでしょう。是非ご検討くださいませ。
● 2021 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【ダンジェルヴィーユならではのエレガンスを実現している、ダンジェルヴィーユを知る意味でも良いアイテム。アリゴテと思わず飲んでみてください!】

30年前とはもう雲泥の差がある「アリゴテ」です。
ただひとつだけ・・例外が有ったのは「コシュ=デュリ」でした。他のアリゴテは、例えロマネ=コンティのオーナー、ヴィレーヌさんが造るアリゴテ=ブーズロンでさえも酸っぱく硬く、非常に安価で・・
「アリゴテは多産で酸っぱいのでカシスと混ぜて飲むワイン」
と定義されていたほどです。ですがコシュ=デュリのブルゴーニュ・アリゴテは、
「コシュ=デュリは高いけれどムルソー以上を購入しない良く、アリゴテで充分!」
と・・皆、何とかアリゴテを入手して楽しみ、時にワイン会で奇特な方がお持ち下さるムルソーやペリエール、時には金ぴかラベルのコルトン=シャルルマーニュに有り付いて、
「コシュ=デュリって最高!」
なんて・・言ってた訳ですね・・懐かしいですね~。
このブルゴーニュ・アリゴテも、すでにその頃のコシュ=デュリのアリゴテの価格と同様か、それ以上になっていますが、
「ダンジェルヴィーユ特有のエレガンス、フィネスはそのまま。ダンジェルヴィーユを理解するには非常に良いアイテム!」
と感じました。

なにせ・・
「いつも以上に甘く無い」
ですから、僅かな糖分が見せる豊満さを持ち合わせていないんですね。
ビオ転向後のダンジェルヴィーユのワインが見せる「しなやかさ」が硬さを凌駕、2021年ものの筋肉質ながらも伸びの良さ、非常に細い筋の束が見せる滑らかなテクスチュア、フレッシュさを僅かに残したフラワリーさ、果実のピュアなディテールと、総体を流れる「ダンジェルヴィーユ風」な・・まぁ・・言ってみれば、
「貴族的優雅さ??」
みたいなものが、じんわりとワインから漂ってきます。
ですから、昔のように「酸っぱい」なんて・・まるで感じません。感じるのは艶やかさとか優雅さ・・でしょうか。
幾分は早いと思いますが、今から飲んでも充分に旨いです!・・
頑張って値を上げませんでしたので、この機会に是非!・・残るようなら引っ込めて、美味しく仕上がった頃・・そうですね・・数年経ったら出そうかと思っています。是非ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【素晴らしかった2019年のシルヴァン・パタイユのアリゴテを超える?・・素晴らしい味わいでした!・・もう・・「アリゴテだから・・」「アリゴテに過ぎないから・・」は通用しない時代です!】

もう、ここまで来るとアリゴテの色じゃないですよね・・「青さ」なんて、以前なら何とか判別して見えたものですが、どこをどう見ても手を多く掛けて仕上げた高級シャルドネにしか見えません。
「アリゴテ=青りんご」
と言うのが今までのレヴューの基本構造だった訳です・・それこそ、D.R.C.のオーナーさんが2人とも仕込むアリゴテだって、その毛はバリバリに有る訳です。ドーヴネだけはちょっと違いますけどね。
1枚目はしっかり寄った写真、2枚目はそこから少し離れた写真です。1枚目には、透明なガラスのような感じに見えるミネラリティが目に見えるかのように思います。2枚目は黄色い感じが良く撮れているので、似たような写真では有ったんですがアップさせていただきました。もう、見事なシャルドネに・・思えてしまいます。
昨年の暮れに、ま~・・美味しいアリゴテでした!・・シルヴァン・パタイユの2019年をご紹介させていただきました。
実は・・本当はそこで、
「アリゴテ対決!」
と言う筋書きを描いていたんですよ。
ですが・・余りに多くのアイテムをご紹介していまして・・とてもダンジェルヴィーユの全てのアイテムを一度には書き上げられなかったので、パタイユとの違いを書こうと思い立った・・んですが、
「ダンジェルヴィーユの白は3アイテム有った・・」
ことで、時間的に書き切れないと・・断念しまして、シルヴァン・パタイユ単独でのご案内になってしまったという「オチ」でした。

つまり、どこまでも透明感のあるパタイユのアリゴテ2019年と、このダンジェルヴィーユの2019年アリゴテが、まさに「好敵手」と言えるほどの仕上がりだったということなんですね。実際、noisy的には、
「甲乙つけ難い・・非常に悩む選択になる!」
との判断だと思っています。
昨今のダンジェルヴィーユは、「ナチュラルだ」と修飾したいほどの質感なんですね・・。2018や2019年のダンジェルヴィーユをお飲みの方なら感じられていらっしゃることだと思います。
だから、見事な「柔らかさ」が有ります。その柔らかさには「襞、表情」が滲み出します。
一方、パタイユのアリゴテは、ナチュラルですがどちらかと言うと「一途(いちず)」です。「凛」とした硬質さの中にある微細な表情とも言えるかもしれません。
ですから、
「・・甲乙つけ難い・・」
んですよ。
そして、今の美味しさだけを言うのであれば・・それは
「ダンジェルヴィーユ2019アリゴテに軍配を上げざるを得ない」
と思います。それほどまでに、ダンジェルヴィーユの白は美味しい・・シャルドネやムルソーも・・です。
最近はラシーヌさんは余り良い顔をしてはくれないので、パタイユのクリュもののアリゴテと比較してみたいところではあるんですが無理ですね。
レストランさんで飲むのは・・ダンジェルヴィーユで決まりでしょう!
でも行きつけのワインバーで飲むならパタイユかも・・と思います。
素晴らしいアリゴテです!・・価格も頑張りました。是非、
「一度でも良いからダンジェルヴィーユのアリゴテ・・いや、白でも・・飲んでみて欲しい!」
と思います。素晴らしい味わいです!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【こんなに繊細な表現ができるアリゴテは久しぶりに出会った気がします。2017年ものとも、ブルゴーニュ・シャルドネとも異なるスタイリッシュでフレッシュで・・しかし神妙な味わいで旨いです!】

2018年もののダンジェルヴィーユは全て凄いんですが、このアリゴテからのテイスティングスタートでした。もうその1本目で・・目が覚めるような衝撃的な味わいに出会いました。
2009年には完全にビオディナミに転向したと言われていますので、そろそろ10年目と言うのもあるのかもしれません。アロマの柔らかさ、若くともまったく閉じこもろうとせず、柔らかに・・でもスピード感も高くノーズに届きます。
ナチュラル感は素晴らしく、
「はい、私・・ビオです!」
などとも言ってこないですし、モロビオ系の気になるようなネガティヴさは皆無です。
それでいて、まったく普通のブルゴーニュワインに向かっているようで有りながら、その柔らかで薫り高き芳香に嫌味も無く、ドライでフレッシュ、そして超瑞々しく繊細な味わいを長く持続させてくれるんですね。
滅茶苦茶良いワインに出会った時の感覚ですよ。ビオだと言われなければ気付かずにそのまま美味しく飲んでしまうでしょうし、アリゴテかもしれない・・と思わなければ、繊細系のシャルドネだと思って呑んでしまうかもしれません。
こんなに美味しいアリゴテは久しぶりでした・・って去年も書いてましたが、
「2017年ものよりも繊細な質」
だと思ってください。
そして身体に入ってくる角度の優しいことは、2018年のマルキ・ダンジェルヴィーユのワインの特徴かと思います。
「ナチュラル&ピュアな超美味しいブルゴーニュ!」
です。超お勧めします!アリゴテとしますと安くは無いかもしれませんが、絶対納得していただける味わいと確信しています。
以下は以前のレヴューです。
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【ん十年+少し前、初めてコシュ=デュリのアリゴテに出会った時の衝撃を思い出しました!‥2017年、大激変のダンジェルヴィーユの白です!】
何も言わずにサクッと買っておきましょう。きっと感謝していただけるに違い無い、素晴らしいワインです。
そもそも、何で noisy が白ワインを好きか?・・と言うところにも当てはまりますが、昔は凄い白ワインが普通に安かったんですね。
なので、それこそコシュ=デュリのアリゴテは3千円+α 位で買えました。仲間内や、近いお客様同士では、
「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」
「ムルソー以上を買うお金が有ったらアリゴテを何本か買う!」
みたいな言い回しが有りました。
それは、コシュ=デュリのムルソーを貶めている訳では無く、アリゴテで充分な美味しさを得られ、満足させていただけた訳です。質は充分なので、量を・・と言うことだったんですね。
この、2017年のダンジェルヴィーユさんのアリゴテを飲ませていただいて・・その頃のシュチュエーションと言うか、場面に引き戻されてしまいました。
「すっごいアリゴテ!」
です。
そもそもフィネスさんのアナウンスでは、
「アリゴテは樽を使わない」
ことになっていました。
でも、コシュ=デュリを思い出すくらいですから・・しっかりと「バリックの風味」が入り込んでいます。一応確認のため、フィネスさんの担当さんに電話をして、
「樽っぽいよね・・?」
「そうですよね・・?」
「アリゴテは樽を使わないってテクニカルに書いてあるけど、そこ、削った方が良いよね・・?」
「・・そうすね・・」
と言うようなやり取りをしました。
ま~・・物凄いポテンシャルを持った葡萄です。かなり掛かった新樽の風味を完全に飲みこんでしまっています。おそらくですがそのバランスがコシュ=デュリを思い起こさせたのでしょう。
そして、オイリーで蜜っぽさが僅かに有って、ノーズに抜けて行くアロマに、ミネラリティに乗っかった胡麻っぽい、少しオイリーなものが混じり、中域の見事な膨らみと、僅かに強さを持った豊かな酸の味わい、そして長く続く余韻・・そこからの再度の膨らみ・・凄いワインにしかない表現が有りました。
確かに中盤以降の表情は、コシュ=デュリのアリゴテの振る舞いとは異なるように思いますが、それでも、
「・・お・・まだ押してくる・・!・・香りも素晴らしい!」
と、飲んでいて楽しくなってしまう要素をふんだんに持っていました。
やはりワインは価格だけでは無いし、クラスだけでも無いんですね。たぶん、このワインに高い評価ポイントが付くことは無いでしょう。しかし、そんな高ポイントよりも、人々の記憶に深く刻まれる印象は、もしかしたらどんなに高ポイントのワインよりも機会が多いかもしれません。
是非、飲んでみてください。非常に・・驚くほど安いです。
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【ベルヴェッティなテクスチュア、優しくピュアにたなびくアロマ!ダンジェルヴィーユならではの質感をお楽しみください!】

マルキ・ダンジェルヴィーユのベースの白ワイン、アリゴテです。ブルゴーニュにおいてはこの十年ほどで、
「ブルゴーニュ・アリゴテの質の向上」
が半端なく続けられた結果、
「もはやアリゴテの昔の面影は無く、飲み手たちもそれを認めるべき」
状況に来ているのは、皆さんも承知のことかと思います。もっとも価格も上がって来てしまいましたが・・しかし、あのD.R.C.の共同所有者でもあるヴィレーヌさんちの「ブーズロン」の価格も半端なく上昇してしまい、
「・・それにしちゃぁ・・ポテンシャルはどうよ?」
と言うような部分は残りますよね。あまりに安泰過ぎてちょっと胡坐をかいているような感じもします。
しかしながら、10年前は・・と言うより2008年もの以前のダンジェルヴィーユさんのワインは、確かに悪くは無いものの、それこそ・・いや、失言かもしれませんが、かのブーズロンのような平板さと似たようなものを感じたものですから、この3年ほどの
「とんでもないレベル・スピードでの質感の向上」
は、ある意味、異常なのかもしれません。
そうは言っても例えばかのコシュ=デュリにしても、
「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」
などと言う言葉は、noisy がネット販売を始める以前から、ワインファンの間で呟かれた言葉です。noisy もその言葉を随分と使わせてもらいました。
それほどまでに、他の造り手たちとコシュ=デュリのアリゴテとは、雲泥の差が有ったと言えます。

上の写真は2015年のアリゴテです。
そんな、コシュ=デュリのアリゴテを除けば、
「酸っぱいだけ。キール用(カシスを加えてリキュールにする)のワイン」
と言われたアリゴテ暗黒時代を、ようやく抜けたのが今です。そりゃぁそうですよ。
「ブルゴーニュに属するブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオン」
なんですから。同じブルゴーニュワインで有りながら、アリゴテと付いたら格が下がる・・などと言うのは、本来はおかしい訳で、それなら最初から「並酒」(パストゥグラン等)で良い訳です。
ようやく今になって、
「ブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオンの存在意義が発揮されるようになった」
と言えます。
ほんのりと、そしてふっくらとした青りんごのアロマに柑橘系果実が丸く柔らかに感じられます。中域は適度に膨らみ、早くも遅くも無い・・適度なスピードの豊かなアロマがそこへ乗っかって来ます。ノーズに抜けるときに白っぽい石灰感、柑橘のフレーヴァー、余韻にもほんのりと青味、余韻も良い感じに長いです。
普通に飲んだら「アリゴテを感じる部分」は少ないでしょう。言われなければ「シャルドネだろう」と信じて飲んでしまうに違いありません。
わずかに酸のエキセントリックさ、いや、非常にまろやかに仕上がっているので気付かないかもしれません。青りんごっぽさにその面影を見るかもしれません。その程度で有り、むしろそれは好意的にしか取れないでしょう。
わずかにマッタリ、蜜っぽさも有り、とても完成度の高い味わいです。
2014年は2015年に比較するとわずかに冷ややかさが多めかな・・と思います。2015年はよりグラマラスで、2014年の冷たさよりふくよかさが見えやすいと思います。
これだけ高質なブルゴーニュ・アリゴテにするには、やはりかなり収穫制限をしているかと思いますし、選果も厳しくしているのでしょう。価格もそれにつれて上昇するのは仕方が無いかな・・と思っていただけると思います。
とても美味しいです!・・その辺の仕上げはやはり「貴族ならでは・・の感覚」なのかなぁ・・とも思いますが、よほど美味しいものを食されていらっしゃるのかと!
お勧めします!ぜひ飲んでみてください。
● 2021 Bourgogne Chardonnay
ブルゴーニュ・シャルドネ
【全くのピュアに仕上げたムルソー的感覚のシャルドネ!・・ダンジェルヴィーユ・マジックとも言うべきポテンシャルです!】

そもそもムルソーと言う畑は、大理石的で石灰がキツく、そこにどれだけ粘土が混じるか、他のミネラリティが混じり合うか?・・と言うような点で、リューディの差が大きく生まれ、そこに気候や標高の影響が重なってくる・・みたいな印象を持っています。もちろんですがそれだけでは無く、醸造の仕方、技術によっても差が出ますが、
「昨今のダンジェルヴィーユは半端無く大変身し続けている」
ようにも感じます。2008年以降に大きく変わり、この5年ほどでもさらに大きく変わり、今もまだ変わり続けていると感じます。
ビオに転向してからと言うもの、それまでの「硬く平板な味わい」が立体的で柔らかさを含んだものに変わりました。昨今はもう、
「ダンジェルヴィーユ風」
と言う言葉を・・noisy もいつの間にか普通に使用するようになっていますが、この新樽を使用しないシャルドネもまた、
「正にムルソー的」
なんですが、そこにはムルソーでは必須と言って良い新樽の影響が無いんですね。
ですから・・凄くピュアです。フレッシュさも残っています。硬質さも有ります・・が、ふんわりとしたダンジェルヴィーユ風の優雅さが備わっていると感じるのが・・不思議なんですね。
言ってしまえば、
「新樽を使わずに、あの硬~くマンモスなミネラリティを含むシャルドネを、どうやったらこんなの伸びやかに、またムルソーを感じさせる仕上がりになるのか?」
と言うような疑問が生まれます。

柑橘系の果実がたんまり感じられ、そこによりフレッシュで繊細なフラワリーさが混じります。
例年になく残糖が少なく、超ドライなんですが・・、まるでキツさを感じさせません。ボディは厚みがたっぷりあり、まるで口内でぶわっと膨れて来るのを待ってしまうような・・アクションを要求されているようでも有ります。
確かにアリゴテもそうでしたが・・A.C.ブルとしますと高価な部類です。ですが、ダンジェルヴィーユのワインで有り、他の生産者さんの方がより高価でも有るんじゃないかと・・。
それに、
「ビオ系の生産者さんがA.O.P.の畑でダンジェルヴィーユ同様の仕事をしたら、こんな価格では出て来ない」
のも当然・・そう言えると思うんですね。
ユーロがようやく天井を打った・・そんな風にも思えますから、もしかしたら・・ですよ・・もしかしたら、2024年以降は円高に振れて来るかもしれません。そうしますと、
「ワインのストップ高もしばらくしたら収まる」
とも・・言えるかもしれません。
まぁ・・希望的観測かもしれませんがどう考えても円は安過ぎ、ユーロは高過ぎかと・・思いますので、そろそろ・・かなと思います。
それに・・どうやら企業のお偉方も、従業員の昇給をせざるを得ず、来期は上がってくるでしょう。すぐに旦那さんのお小遣いが増えるとは思いませんが、待った甲斐が有るかもしれません・・・。是非ダンジェルヴィーユ風をご理解いただく意味でも、この贅沢なシャルドネ、飲んでみてください。お勧めします。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【ムルソー=サントノから「ねっとり」をある程度奪うと、激エレガントなこのA.C.ブルの出来上がり??】
美味しいです!滅茶エレガントです!・・そしてダンジェルヴィーユ風の「優雅さ」が成長中です!・・今開けますと、
「そのエレガントさがより繊細さを身に着け、優雅さを生んでゆく姿を時系列で確認できる!」
そんな状況です。
まぁ・・言っちゃえば、完全には仕上がっていない・・と言うことなんでしょうが、このバランスでも凄く美味しいんですね。
そもそも今までポイント付けなどしていなかった海外メディアも黙ってられなくなったのか、
「ファルスタッフが90ポイント!」
と言う評点を付けてました。
海外メディアはA.C.ブルについては評価はしても評点は付けない・・のがほとんどだったんですね。まぁ・・価格が価格ですから、いつまでも評点を付けないと言う訳にも行かなくなったのかもしれません。

そもそもこの「レ・プティ・プレ」は1級レ・シャンパンから下がって行ったところにある広域の畑ですから、粘土はそれなりに有ります。黒葡萄も育つ土壌ですからね。
村名のワイン畑で黒葡萄ならヴォルネイ、白葡萄ならムルソーになる土地のA.C.ブルですから、それこそ
「プティ・ムルソー=サントノ」
みたいな感覚で良いと思います。ねっとり感をだいぶ無くしてサラリとエレガントな方向に向けた感じが、
「むしろダンジェルヴィーユ感を増長する?」
と言えるかもしれません。
因みにこれも何度も申し上げていますが、ダンジェルヴィーユのムルソー=サントノは価格はそこそこしますが、すぐに飲んでも美味しいし、5~10年置いたらとんでもないほど美味しくなります・・。最近もようやく騙されてくれた人が飲んでくれまして、
「・・ビックリしました!」
とおっしゃってくれました。
こちらはA.C.ブルの畑ですので、そこまでは行かないとしても、このエレガンス・・優美さ、優雅さ・・素晴らしいです。斜めに走る涙の太いこと!・・是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【激旨A.C.ブル!・・もしA.C.ブルにエレガンス&フィネス部門のコンクールが有ったらノミネート&表彰台間違い無し!・・非常に完成度が高いです!】
2018年も美味しかったですが、2019年ものはあっさり超えて来てしまいました!
貴婦人的なニュアンスの2018年ものに対し、2019年ものはほぼ全ての表情がブラッシュアップされ、特にオイリーさが素晴らしいです。そして何とも美しいバランス!・・これならこの価格も全く高く無いと!・・思える素晴らしい出来でした。
ある意味、ユベール・ラミーが造る、思わずひれ伏してしまうような「物凄いシャルドネワイン」・・とは対極にありながら・・「自然に首(こうべ)が下がってくる」エレガンスを感じてしまうんですね。
まぁ、アチコチで書いてますので耳タコかもしれませんが、ラミーの2019年クリオ=バタールは、2019年を代表するワインになりました。クリオ=バタールは飲めちゃいませんが、それを飲まずとも・・判りますよね・・?・・だって、
「・・A.C.ブルで充分だ・・」
と思ってしまうほど、ラミーのシャタイネールは凄いですから・・。ポテンシャルを取りながらゆっくり楽しむことが出来る・・し、余りの美味しさにクイクイと流し込むように飲むことさえ出来ます。
ダンジェルヴィーユの2019年A.C.ブル・シャルドネは、その「半端無いバランスがエレガンスを持っている」し、「どこにも欠点が無い」とも思えるし、「人を幸せにしてくれる最高の白」だとも思ってしまいます。完成度が半端無いんですね・・。だから、ワインだけ飲んでいても滅茶美味しいし、マリアージュに持って行っても素晴らしいバランスを見せてくれると感じます。
グラスの色合いを是非見てください!・・どうやったら新樽を使っていないと言うシャルドネでこんな色が出るのか判りませんし、味わいも確かにシャキッとした部分に良い表情も感じる訳でも有るんですが、
「どうやっているのか判らない・・」
と思えるほど、バランスが良くエレガントです!・・是非飲んでみていただきたい、素晴らしいシャルドネです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【「貴族の味わい」から「少し気取ったような部分」を削除。あくまで繊細で柔らかく、密度高く瑞々しい「ワイン主義」へ大変身!】
激、美味しいです!まったりした滑らかさと、相反するような瑞々しさ、果実感のしっかりあるのに超繊細・・です。
ブルゴーニュ・アリゴテのコラムでも書かせていただきましたが、2017年ものまでも凄く美味しかったのに、ちょっと貴族的な匂いを感じていました。
しかし、そんなちょっと・・もしかしたら「嫌味」にも通じるかもしれないような部分が、2018年ものには感じられないんですよ。
なので非常に繊細だし、表情は活き活きとしているし、柔らかな畑のフカフカしか感じと、養分・水分を地中からくみ上げた時に得る複雑で素晴らしいミネラリティを、ファーストノーズから・・・いや、グラスに鼻を近づける前に、しっかり感じることが出来るんですね。
アリゴテのやや冷涼な青りんご的なアロマより、もう少し黄色くてまろやかな、僅かに温かみのある感じのフルーツ感も雑さの全く無い精妙なもので、非常に心地良いです。それでいて、五味、六味までしっかり感じるのに・・甘く無い・・非常に端正な姿をしています。
面白いのは、2018年のメオ=カミュゼの白ワインが見せる「氷のようなミネラリティ」では無く、「より白くて純粋で瑞々しいミネラリティ」でしょうか。ツヤツヤと輝くんじゃなくて、よりリアリティのある自然なニュートラルさ・・です。あ、あとでのご案内になるかと思いますが、メオ=カミュゼの2018年サン=ロマン・ブランは激旨でして、流石にこのサン=ロマン・ブランと比べてしまうと「格の差」は感じるかもしれませんが、同じくメオ=カミュゼの滅茶美味しい2018年ブルゴーニュ・ブランとは、その「ミネラリティ組成の違い」を感じることが出来て面白いですよ。
実は、最近届き始めた2018年もののワインがどれも素晴らしくて、「オオカミ少年」だと思われるんじゃないかと少し不安なんですね。美味しいもの、素晴らしいものもその通りにお伝えしたいし、まぁ、普通の出来なら普通だと・・言いたい訳ですが、
「2018年ものが余りに素晴らしい!」
ので、ちょっと困っているんです。
しかしながらダンジェルヴィーユの素晴らしさは、良い葡萄を得ることによってSo2の使用量を大きく減らすことが出来るようになったことが挙げられると思います。兎に角ニュートラルな立ち位置で、超高質な味わいに造り上げていますので、2017年ものの、どこか「上から目線」的な部分の無いナチュラルさが、素晴らしいと思うんですね。
いや・・ナチュラルだとも思わないかもしれません。・・・そして軽い酔いの醒め始めたころに気付くでしょう。
「・・・あれ?・・アルコール飲んだはず・・だよね・・」
と。
是非ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【飲みやすさ返上!まさに貴族の味わいです!物凄い出来です!並みの村名は・・道を譲るでしょう!】
2017年のブルゴーニュ・アリゴテの超絶な美味しさに悶絶してしまいましたので、当然ながらこのA.C.ブルゴーニュのシャルドネにも、非常に大きな期待が掛かる訳です。
並みの生産者ですと・・一つ良くても他はイマイチな場合がほとんどですが、やはりマルキ・ダンジェルヴィーユは違ってました。いや~・・めっちゃ美味しいです!
基本ラインは全く2017年のブルゴーニュ・アリゴテと同じです。このワインも「新樽は使わない」と言うアナウンスでしたが、古樽と言うニュアンスでは無いので、おそらく新樽でしょう。間違っていたらすみません。でも、ピノ・ノワールを造る生産者は、まず下のクラスの白ワインに新樽をあてがい、その後にピノに使用する方もいらっしゃる位です。
高貴な樽のトーンがします。アリゴテほどパワフルでは無く、エレガンスが滲んで来ます。その辺はアリゴテと異なる部分です。
ほんのりとオイリーで、中域が綺麗に膨らみます。出てくる果実の表情がまた・・優雅なんですね~。非常に良いです。そして長~~~く押してくれ、長~~く留まってくれます。ドライなのに口内で膨張してくるかのような振る舞いにほんのりと甘みが顔を出して来ます。
ここの「レ・プティ・プレ」と言う畑は、「レ・シャンパン」から東に500メートルほど下がった位置に有ります。優れた村名ヴォルネイや村名ムルソーになる「クロ・マルタン」に接していて、条件の良いA.C.ブル格の畑です。そして、ダンジェルヴィーユの白の最高峰、ムルソー・サントノにも程近い畑です。
粘土のしっかりしたサントノとも少し異なり、粘土はやや少なめ、しかしハイトーンな白い石灰が多めで、伸びやかなアロマが特徴です。ムルソーの中央や上部、南側の厳しいほどのミネラリティには届かないのが幸いして、むしろピュリニーやシャサーニュにも共通するようなバランスになった村名ムルソー・・と言ったら近いような気がします。
非常に饒舌なアリゴテに対し、こちらはおしとやかな貴婦人タイプ・・と言えるかもしれません。
価格は・・A.C.ブルとしては安く無いですが、ムルソーだと思えば高く無いでしょう。飲んでビックリ・・だと思いますよ。このエレガンス重視な見事なバランス、味わいは侯爵と言う爵位を持つダンジェルヴィーユが長く受け継いできた血によるものなのかもしれません。是非飲んでみてください。ビックリされると・・思います!
以下は以前のレヴューです。
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【ダンジェルヴィーユは下級ワインが滅茶美味しいです!2016年のACブル・シャルドネは絶品!・・これで充分!】
これで充分に旨いです・・。高いと思われますかね。でも、
「超エレガントなムルソー!」
だと思っていただければ、全く高く無いです。「A.C.Bourgogne」と書いてあるのがどうしても気になって仕方が無い方にはお勧めはしませんが、
「こんなに旨いシャルドネがA.C..ブルなの?」
と思っていただけることは確実です。2015年・・超えてると思います。
熟度は高いんですが、ミネラリティも2015年以上に感じられます。豊かなんだけれどもダンジェルヴィーユ的気品がノーズから余韻まで漂い続けます。減衰の仕方が本当にダンジェルヴィーユは赤も白も同じで、ものの見事なグラデュエーションを感じさせてくれるんですね。他の生産者さんですと、もっとゴリゴリっと押してくるとか、押し広げつつ通り抜け、力強さを感じさせる・・と言うニュアンスなんですが、ダンジェルヴィーユさんのワインは決してそんな振る舞いはしません。
しかし、まさに「気品がポテンシャルを包み込み」つつ、見事なグラデュエーションを見せてくれます。こちらも躍起になってポテンシャルを取りに行くと・・いや、実は簡単に見当たる訳です。
「・・なんだ・・ちゃんとあるじゃん」
と言うことになってしまい、品格・気品の存在に気付く訳です。
こんなワインは良いですね・・。けっしてギシギシしません。ゆとりの有る味わいです。車で言ったら、大排気量でトルクでのんびり走っている感じです。判りますよね・・。
エチケットの格に騙されず、美味しいワインを選んでください。素晴らしいと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【見事な色合い!超高質です!ほんのり軽量に振っただけの村の北側のムルソー的味わいです!】
例えば、あれほどリーズナブルで(以前は・・)ポテンシャルも高い、
「イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルゴーニュ」
は、すでに noisy たちの手を離れてしまいましたが、今でもポテンシャルは維持しているものの、価格は非常に上がってしまいましたし、何よりも、
「高質さ、エレガントさ、ゆとり」
と言う部分は持ち合わせない「素質の塊」みたいなワインでした。それも良し。年月が磨いてくれる美味しさも素晴らしいものです。
それとはまったく印象を異にするのがこの、マルキ・ダンジェルヴィーユのシャルドネやアリゴテです。このワインたちを表現するのに、
「素晴らしいポテンシャル!」
とは・・言いたくはありません。・・いや、勘違いしないでくださいね。
「ちゃんと素晴らしいポテンシャルを持っている!」
のは間違い無いんですから。
しかしながら、磨く前のダイアモンドの原石みたいなマルトノの、まったくムルソーみたいなACブルゴーニュに比べ、同じような表現をしたとするならば、それは表現者としては不合格と言うことになるかと感じています。
敢えて言うなら「磨き抜いた原石」と言うことになるのでしょうが、それもまたどうかな・・と思うんですね。そんなに「キラキラと輝き続けてはいない」し、
「光を反射する素晴らしいカットは、時に周りの人をイラつかせることも有る」
かと思うんですね。
まぁ、宝石のお好きな方にそんなことを言っては、さらに勘違いされそうですが、「良い石はそんなえげつない光り方などしない!」と言われそう・・いや、あくまで比喩的なものとご容赦ください。
上の写真は2015年ものです。この、どこか緑色を想像させる柑橘類を柔らかく、少しマッタリと感じさせるシャルドネは、非常に完成度が高いです。
イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルのように、
「ギラギラしていない」
・・つまりポテンシャルをひけらかさないにも関わらず、ちゃんとポテンシャルを内包しつつ、磨き抜かれたダイヤモンドのように、
「キラキラもしていない」
・・・つまり、上記同様必要以上に他人に向けては輝かないが、
「着用している本人には充分な包容力として存在を知らしめてくれる」
味わいなんですね・・。
まさにやや軽妙なムルソーと言った面持ちで、しかし、高級車に乗った時のような余裕や安心感と、いざと言う時のパニックブレーキ、急加速と言った操作に充分に答えてくれる・・と言うような包容力・・でしょうか。そんなものを感じます。

下の写真は2014年ものです。滅茶美味しいんですよ。リアルワインガイド第61号(2018/03/15発刊)には、残念ながら下級クラスで有るシャルドネは掲載されてはいませんが、1級ムルソー=サントノに、今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 と評価されています。ナイスなジャッジだと感じています。
飲み頃を見てください・・「今~2043」ですよ・・今から美味しいと・・しかもポテンシャルは93+ ポイント。今飲んでポイントとの差は0.5ポイントです。これは何を意味するのでしょうか?
やはりこれは「完成度」だと思います。とても満足できる・・しかも今から遠い将来まで・・と言うことですね。
勿論、それが全て正しく、何も間違いなく、いつ飲んでも美味しいのだと・・思ってもらって結構では有りますが、現実は決してそうでは無いことは皆さんもご存じの通りです。
しかし、テイスティングしてみると、
「今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 だ・・これで間違い無い」
と感じさせてくれるんですね。
素晴らしいシャルドネだと思います。因みに2014年のムルソー=サントノは
「今飲んで92 ポテンシャル92+ 飲み頃 今~2036」
と言うものでした。これも良い感じの評価だと感じています。
勿論、このシャルドネをムルソー=サントノと同じだなどと言うつもりは有りませんが、同じ道筋に有る、とても近い出来です。決して高くないです。そしておそらくいつ開けても・・かなりな表情をみせてくれるものと感じます。ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャルドネも旨いです!】
このシャルドネも旨かったです!・・さすがダンジェルヴィーユ・・と言う感じですが、ムルソ的ともピュリニー的とも・・はたまたはシャサーニュ的、コルシャル的とも言えず・・ある種独特の・・・
「薄い緑のミネラリティ」
を感じます。
写真をご覧になっていただいても・・何となく見えるかな?・・少し珪藻土的な・・若い地層が隆起した部分を地下の層に持つ畑なのかな・・と理解しています。
ムルソーで言えばヴォルネイに近いほうの下の畑?・・・完全に石灰岩に覆われたムルソーの標高の高い部分では無く、むしろヴォルネイ=サントノに近い・・・もしくはヴォルネイに有るのかも・・いや、ムルソー=サントノーもご紹介しますので、そのあたりの下の畑なのかもしれません。
で、この薄い緑のニュアンスが実に良い感じで・・しかもダンジェルヴィーユ的な高貴さが有りますのでなおさらです。
まぁ、ムルソー村名だと思っていただければ価格も納得かと思います。オイリーさも非常に高貴な優しい表現でとても美味しいです。
一方のムルソー=サントノーは1級ですが、ヴォルネイ寄りにありますので、ピュリニーに引っ付く形にあるペリエール、シャルムとは少々ミネラリティの組成が違います。
どう違うのか・・飲んでないので書けませんが、悔しいのでその内に書きます! 希少なダンジェルヴィーユの白、是非ご検討くださいませ。
● 2021 Meursault 1er Cru Santenots
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ
【ジャスパー・モリスさんは2019年ものより1ポイント下げましたが・・果たしてそれは正しいのでしょうか。】-----以前のレヴューを掲載しています。

そもそも海外メディアはムルソーの北・・畑はヴォルネイ、もしくはその境に有るんですが、ここは決まったように92点止まりなんですね。頑張っても93点でしょうか・・その上にくるワインは見たことが無い・・コシュ=デュリも持って無いし・・。反対にムルソーの南、ピュリニーとの境になって来ますと、これはもう・・ほぼ天井無しでの評価になります。特にペリエールですね。シャルムも時折凄い評価が出ることが有ります。
まぁ、南の方が複雑性が高く、ピュリニーに似たニュアンスを持っていることも有ろうかと思います。基本はそれで良いと思うんですが、凄く良く出来た時位・・
「ちゃんと評価してあげて欲しい」
と思うんですね。まぁ・・ムルソーはそんな評価対象になっています。
こちらのサントノはダンジェルヴィーユご自慢の1級畑です。周りはヴォルネイの至宝ともいうべき1級畑がずらり・・です。カイユレはすぐそこです。
で、2020年ものなんですが・・この色彩ですよ。凄いでしょう?プティ・ブランもそうでしたが、
「イエローが濃い。奥にグリーンが透けて見える感じ。」
が見て取れます。
オイリーさも有りつつ、その粘性からの「旨味」が半端無い・・でもダンジェルヴィーユ的なエレガンス、優雅さが有るので、
「実に優美なムルソー1級!」

に仕上がっているんですね。
このサントノもまた他のキュヴェ同様、完全には仕上がり切ってはおらず、その優雅さ、優美さを生育中で、飲んでいる最中にもその「成長」が見て取れる感じなんですね。ですので飲んでいてすごく楽しいんです。
むしろ抜栓直後は「美しい!」「質の良さ」「エレガントさ」「ピュアさ」が目立っているはずです。それがまた飲んでいる最中に「優美さ」を得て行く訳ですね。
このような白ワインって、結構に見当たらないと思うんですよ。そもそももっと、「バキッ」と硬さが先に来て、
「お~っ・・硬いな~~」
みたいな印象を受けるはずなんですね。
ところがダンジェルヴィーユの場合、柔らかさやしなやかさが必ず感じられるんですね。これがビオ度が上がっていること、またSo2の量・使い方、澱の使い方などによるかと思うんですが、他の方には中々みない特徴でもあるかと思うんですね。
上質さ・・それがダンジェルヴィーユのワインです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【気品漂う見事なムルソー1級!滅茶フィネスたっぷりなムルソーって・・飲んだこと、有りますか?】
素晴らしい出来でした!・・もっと早くご紹介させていただく予定だったんですが、遅筆と多忙が重なって・・と言いますか、少し言い訳をさせていただきますと・・
「ブルゴーニュのドメーヌで10アイテム~20アイテムも有ると、ちょっとやそっとじゃ書き上げ切れない!」
訳ですね。
ましてや週に2度平均で新着のご案内を出すとなると・・月曜に書いてアップして、火曜に伝票を打ってそれなりに出荷して・・水~木曜で書き上げなければ木曜の新着には間に合わない訳です。金曜は伝票打ち、ピッキング、梱包とこなしますが、月曜にいただいたご注文分のお届けの出荷が金~土曜に重なる場合が多いので、特に金曜は
「しっちゃかめっちゃか」
になります。土曜も出荷は結構多いですし、土日はお客様もご来店されます・・すると・・もう月曜日なんです・・。
「一体ど~せい・・っちゅうの?」
と言うくらいに雑用が山ほどありますので、結果として1年に360日は働くことになってしまう訳ですね・・。ブラックの鏡、そのものです・・とは言え、社長だけがブラックな働きですが・・テイスティングに出かける?・・いや、無理です。買い物にも行けません。
なので、一旦書き切れないアイテムは、しばらくタイミングを計ってご案内するようになってしまう訳ですね・・。ネガ入ってしまいまして申し訳ありません。
ですが、
「昨今のダンジェルヴィーユは物凄い!」
を証明するかのような素晴らしい出来でした。ダンジェルヴィーユは白も激旨です。
サントノですからムルソー村のヴォルネイ側、北側にある1級畑です。村の中央から西側、南側にある畑よりも「粘土」の存在がこのサントノの優れた味わいを造っていると思います。しかも「ヴォルネイ=カイユレ」や「クロ・デ・シェヌ」に似た粘土を相応に持っていますので、そんな「ミネラリティ」と同様な組成を感じさせてくれます。
そのバランスがまた「フィネス」に大きな影響を与えていると思いますし、樽の使い方がまた・・めっちゃお上手なんですね。まるでもう・・仕上がっているかのようなバランスで飲ませてくれちゃいます!勿論、素晴らしい柑橘のニュアンスが有りますが、
「マンモス柑橘~!」
と言うような「派手さ」などは微塵もないんですよね。あくまで「フィネス」としか言いようのない華麗さを漂わせてくれます。ミネラリティにしてもそう・・
「凄いミネラル!」
と言うような表現は当たらないと思います。しかしながら、相当な量のミネラリティを含んでいるのは間違い無いんですけどね。
なので、その意味で言うと・・仮にコント・ラフォンのムルソーシリーズで言うなれば、確実に1級の上級キュヴェ並みのアイテムに近いニュアンスです。ジャスパー・モリス氏は92点までしか付けていませんが・・それはちょっとな~・・ムルソー=サントノと言うアペラシオンに対する既知の知見からの評価に過ぎないかと・・低過ぎると思います。是非飲んでみて下さい!滅茶美味しい・・素晴らしいフィネスを感じさせてくれる、珍しい?ムルソー1級です!
以下は以前のレヴューです。
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【A.O.C.ヴォルネイを引き立たせるムルソー=サントノの存在は、正にヴォルネイ=ムルソーと言うアペラシオンとピノ・ノワール=シャルドネと言う品種の接点を感じさせてくれます!】
「赤ワインは好きなんだけど白は飲まないんだよね・・」
とか、
「ピノ・ノワールは飲むけどシャルドネはね・・」
と言う方も結構に多いように感じます。ただし、Noisy wine のお客様は結構・・白ワインもお買い上げになる方が多いです。中には白ばかりの方もいらっしゃり、まぁ・・かなり変なショップですから、素晴らしいお客様が多いのでしょう・・。
ですが、例えばミュジニーと言うブルゴーニュ随一のクリマには、赤い部分と白い部分が有って、それぞれピノ・ノワールとシャルドネが植わっているのはご存じかと思います。
でもこれって・・ブルゴーニュではアチコチに散見されるんですね。結構に白い表土に植わっているピノ・ノワールとか、その逆も有ったりもする訳です。
そして乾いた土・・粘土が多かったり少なかったり・・、水分供給できたり、ほとんど出来なかったり・・です。グレートな畑はまるで人格が有るかのように、自身でしっかり振るまいのできる畑だったりします。
ちょうどヴォルネイとムルソーの村では、植わっている葡萄がほぼ真逆な訳ですね。基本的にはヴォルネイはピノ・ノワール、ムルソーはシャルドネです。ですがムルソーの赤い粘土の多い部分にはピノ・ノワールが植わっていて、条件の良い畑・・人格が備わっていそうな畑は「ヴォルネイ=なんとか」になる訳です。それ以外はムルソー=サントノ、ムルソー、もしくはA.O.C.ブルゴーニュです。
このムルソー=サントノは、ヴォルネイとの境界のムルソー側の上部にある1級畑です。情報が有りませんが、ダンジェルヴィーユの畑はおそらく、レ・プリュール(レ・プチュールとも言う)畑で、泥灰土(でいかいど、marl)は粘土と石灰(、もしくは炭酸カルシウム)のことを言いますが、正にここがそうなんですね。
粘土が多く、また赤い土も有り、石灰(もしくはカルシウム)も存在しているので、ねっとりとしたグラマラスな味わいのシャルドネが生まれる訳です。
で・・2017年ものまではそれだけで良かったんですが、2018年ものにはもう少し書かなければいけなくなりました。そう・・単に「グラマラスな味わい」じゃぁ無いんですよね。
So2の少なさから来る柔らかさ、瑞々しさ、ナチュラルなニュアンスは2018年のアリゴテやA.C.ブルと同様です。この比較的強い泥灰土から生まれるのでグラマラスでは有るんですが、非常に繊細でスタイリッシュなんですね。
いままでは「複雑でファットな味わい」で良かった・・しかし、2018年ものはかなりの繊細さが加わり、瑞々しさが強くなり、さらには「気取った感じ」が無くなって精妙になったんですね。
だから美味しくない訳が無い・・と感じてしまいます。今飲んでも美味しいです。でも寿命は相当にあると感じますので、3年経過したら相当に良くなるとも思っています。
そして・・こんなことを書いて良いのかどうか・・例えば、飲んだ方には伝わるかと思いますが、あの素晴らしいイタリアの「ロアーニャ、ソレア」とかなり通じる部分が有ると感じました。あのソレアは、シャルドネ70%にネッビオーロが30%ほど入っているんですが、似てるんですよね~・・イメージが・・。
まぁ、葡萄は葡萄ですから、黒い果皮なのか白いのかで、結構に造り方は異なるんですが、昨今はそんな「垣根」が取っ払われつつ有りますよね?・・そんな部分も感じていただきながら、是非この素晴らしいムルソー1級を他の試飲でいただけたら幸いです。
かなり美味しいです!・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【A.C.ブル、そしてアリゴテの素晴らしさを見ると、期待が膨らむトップ・キュヴェです!】 2017年ものの入荷が多く無かったので、テイスティングはパスさせていただきましたが、残るようならば年末年始に飲んでみたいと思っているマルキ・ダンジェルヴィーユの白のトップ・キュヴェです。
まぁ・・ハッキリ言って、このサントノ白の日本での人気は今ひとつでしょう。どうしても赤のイメージが有ってそれが影響していると思います。
ですが、ブルゴーニュのワインを結果的に育てて来たのは、領主でも有る貴族たちです。そこには当然、宗教も絡んで来ますし、フランス革命を大きく絡んでいます。
日本では、海外のような「領主と領民」意識は今ではほぼ無いと思われますが、海外ではどこか、
「私は貴族、あなたは平民」
みたいな匂いがまだ残っているのかもしれません。
しかしながら現在のそれぞれの意識がどうであれ、良いものを食し、飲んで来られたのは上流階級の方々ですよね。フランス革命でブルジョワジーが台頭し現在に続いている訳ですが、やはり、
「素晴らしいワインや素晴らしいワインを生む畑」
は上流階級に支配され、愛され、飲まれてきた訳で、彼らはやはりそんな記憶も受け継いでいるのかな・・とも感じます。
2016年までのこのムルソー・サントノや、2017年のブルゴーニュ、そしてアリゴテを飲んでみると、その進化の凄さも思い知りますが、
「彼らが組み立てるワインの味わい」
にも興味が行きます。
まぁ、ピノ・ノワールの方はそちらのコラムで書きますが、13.5度のアルコール度でこれほどまでにエレガンスを表現できるというのは、技術もさることながら、
「この味わいが良い」
と思える・・判断できる感性によると思うんですね。
なので、この2017年ムルソー・サントノは・・おそらくですが、物凄いことになっているはずなんです。
ですが・・敢えてマイナス要素を書きますと、アラン・メドーの評価が見当たりまして、それが 89~91 Points だったんですね~。noisy 的な予想では、94ポイント以上でしたので、ちょっと残念では有ります。・・まぁ、アラン・メドーさんの評価は、noisy とは余り相性が良く無いようで・・余り一緒にはなりませんが。
と言う訳で、飲んではいないが、2017年のダンジェルヴィーユの他のワインの出来を見れば、凄いことになっているはず・・と予想しています。是非トライしてみてください。
以下は以前のレヴューです。
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【ほんのりとマッタリ粘っこく精緻さを感じさせる大人のムルソー!質感・完成度高いです!リアルワインガイドでも2014年は92+、2015年は93+と格上の評価!】
ヴォルネイの偉大な生産者の姿を完全に取り戻したと言えるマルキ・ダンジェルヴィーユです。シャルドネも気品高く、完成度が非常に高い!やはりどこか「ヴォルネイ」と書いた看板を背負っているかのような見事なムルソーで、ムルソー村の南から中央部に掛けて存在する、正に
「ムルソーらしいムルソー」
とは一線を画すニュアンスが有ります。
やはりムルソーらしいムルソーは、白や灰や黄色や黄土色、もしくはそれぞれを非常に色濃く持っていて、それを強く感じさせてくれます。時にハードに、エグイ角度で侵入してきては、脳裏に強烈な印象を刻むものが多いです。
しかしながらダンジェルヴィーユさんのムルソー=サントノ1級は、侯爵・貴族の血がそうさせるのか・・決してそんなエグイ角度では入射して来ないんですね。まぁ、畑の位置も勿論関係有るのでしょうが、このところのダンジェルヴィーユさんのワインは、例えベースラインの「パストゥグラン」でさえ、
「気品の漂う・・」
と言うような修飾が、もっとも似合うと言え、このムルソー=サントノも気品に満ちた味わいなんですね。
ここの畑はもちろん、ムルソーの最も北側に有る、ピノ・ノワールだとヴォルネイのアペラシオンになる部分と重なっています。この辺でシャルドネが植わっていると「ムルソー(1級)」になりますし、ピノ・ノワールが植わっていると「ヴォルネイ(1級)」になる訳です。
ピノ・ノワールとシャルドネの両方が植わっていると言うことは、粘土がしっかり有る土壌・・と想像されますし、また、かなりの石灰土壌で有るとも言えます。そんな土地ですんで、
「やや粘っこくて石灰質のしっかりある、ムルソー南部の1級の厳しい大理石感が余り無いムルソー1級」
と言うことになりますよね。

今回ご紹介するのは2014年ものと2015年ものです。ダンジェルヴィーユさんのワインのご紹介は、ヘタレのnoisyは、余りのアイテムの多さに二年続けてへこたれてしまって・・さすがに三年溜め続ける訳にも行かないので・・頑張って書いているところです。この時期は毎年、リアルワインガイドのテイスティングと決算と年間で最も入荷が多い時期の毎週の新着更新が重なり、疲れは溜まるは、ワインも溜まる、おまけにそんな時には決まって、
「・・コンピュータの調子が悪い・・」
「・・プリンタが壊れた・・」
「サーバーの調子が・・」
「今まで動いていたWebアプリケーションが突然、今までと違う動きになってしまう・・」
などと言うような、とんでもない状況にnoisy を導いてくれます。たった今も画像転送用のアプリケーションが・・クリックするとワインの写真をサーバーにアップできるようにしているんですが、何と・・サーバーにアップすると「PATH付きの写真の名前になってしまう」と言う・・酷い状況になってしまってました。
「・・犯人は・・誰だ!」
と犯人捜しをしたいところをグッと抑え、当該のソフトのコードを再検証し、直して再度サーバーにアップ、事なきを得ています。「・・何やってんだかなぁ・・」です。
2014年のムルソー=サントノはほぼ完璧、非常に美味しいです。オイリーでほんのり粘っこい・・そこにしっかり気品を得た素晴らしい味わいです。2014年らしくやや涼やかで明瞭な酸味が気持ち良いです。
2015年のムルソー=サントノはとても大柄です。グラマラスな仕上がりで、2014年同様に甘く無く、ほんのりと「緑色」を覗かせる風味がまた素晴らしい・・noisyの場合、この「緑」を感じるとさらに評価が上がっちゃうんですが・・そこは人によるかとは思います。
柑橘系の果実もたっぷり、グラマラスですがぜい肉無し!どちらを選んでいただいても文句の無い仕上がりかと思います。
まぁ、ダンジェルヴィーユさんにとっては、シャルドネの
「トップワイン」
であるワインです。根を詰めてしっかり丁寧に造っているのが伝わってきます。ぜひ飲んでみてください。余分な作業でややイライラしていても・・しっかり和んでしまいます。お勧めです。
● 2021 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【エレガンス最高!ピュアでナチュラル!・・そしてダンジェルヴィーユの優美さが飲んでいるうちに成長してきます!】---以前のレヴューを掲載しています。

激旨いブルゴーニュワインです。パストゥグランですが・・
「これで・・良い!」
と言いたくなるような美味しさを持っていると思います。
まぁ・・おかげ様でダンジェルヴィーユのパスグラは、Noisy wine では本当に良く売れまして・・ある意味、ポイントゲッターと言うか、名刺代わりに「さっ」と出して飲んでもらって、
「あら・・美味しいのね・・」
と言って貰えてブルゴーニュワインファンになっていただける、素晴らしいワインなんです。
ところが・・まったく数が無い・・(T.T)
多い時は合計10ケースほどもいただいていたんですが、
「2020年ものは12本・・」
です。

「・・えっ?」
と思われたでしょう?・・本当に無いんですよ。
ですが・・素晴らしい出来です。滅茶ピュアです。優美さ、優雅さが育っている段階ですが、それでも・・
「葡萄の美味しさがそのまま伝わってくる!」
んですよね。
色合いも素晴らしいでしょう?・・2019年ものもめっちゃ美味しかったです。「同じ時間経過」だけを見ますと、2019年ものの方がより育ってます。2020年ものはそこに到達しようと・・今頑張っている最中で、年明け頃にはまとまってくるはずです。
でも・・とてもじゃないがそれまで持ちません。12本ですからね・・アッと言う間に無くなると思います。
それに、
「パスグラでこの価格は無いんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、しっかり釣り合っていると思いますよ。まぁ、ドメーヌ・ルロワのコトー・ブルギニヨンが6万円上代って・・それとは比較できないとしても、
「飲んでいただいたら納得!」
していただけると思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ブルゴーニュファンはこれを飲まずにいられるのか!?・・呆れるほどのピュア、繊細な襞、劇的なエレガンス!・・ダンジェルヴィーユの真骨頂はむしろこのワインじゃないか!?】
「ぎゃ~っ!っ・・」
と声を上げてしまいそうになるほど、とことんまで美しく、純粋で、可憐で、フィネス感に満ちたパスグラです・・。
「・・ん?・・パスグラでこの価格でしょ?・・高過ぎるんじゃないの?」
と思われるに違い無い・・。
でも、騙されたと思って飲んでみて下さい。もしかしたらあなたの人生を左右するような出来事になるかも・・しれません・・(大げさかな?・・)
ですが、ダンジェルヴィーユのパスグラを、いつも滅茶推している noisy でも、この2019年のパスグラだけは、どうしても飲んでいただきたい!・・そう思っています。
「3900円?・・下手すれば村名、買えるじゃん・・」
と思ったとしても、これほどまでに美味しいブルゴーニュワインと同じかどうか・・
もう、パストゥグランだから・・とか、A.C.ブルだから・・と言う「括り」での判断は古い・・いや、造り手によっては無視すべきだと思います。過去にもいらっしゃいましたよね・・コシュ=デュリさんとか・・(^^;;
noisy 的には、単に美味しさとか、個人的な満足度で言ったら、ダンジェルヴィーユは上のクロ・デ・デュックから下のパスグラまで、モノの見事な「一貫性」でほぼ同じように思えます。
だって・・誰もクロ・デ・デュックを毎日飲みたいとは・・思わない・・いや、思えない・・か・・(^^;; でもこのパスグラはいつでも飲みたい・・と思ってしまうと思うんですね。
こんなワイン、良くぞ造れたと思います。劇的に美しいです!・・でも美しいだけじゃない・・この色合いを是非ご覧ください。
「これでパスグラですよ!」
きっと毎日のようにワインの色から愛でている方なら、この「色にどんなにそそられるか」を感じられると思います。兎に角このパスグラを飲んで・・A.C.ブルはもろに村名ヴォルネイですから少し置いて・・何か良い記念日にはダンジェルヴィーユの素晴らしい2019年の1級を楽しむ。それが最高の過ごし方なんじゃないかとさえ思います。是非ご検討ください。超旨いです!
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細系!しかもとてもナチュラル!・・飲むタイミングで姿を変える(はず)、愛すべきガメの存在を知ってください!】
良いですね~・・素晴らしくナチュラルでエレガントです。2017年ものを開けたタイミングでは、ピノもガメも「適度な頑張り」なものだったので、繊細で膨らみが有って滅茶美味しかったです。
2018年ものはさらにナチュラル度が増し、しかも健全さは全く変わらないので・・変化して行くその姿が非常に愛しく感じられました。
どちらかと言いますと、テイスティングのタイミングは余り良く無く、
「どっちも(ピノもガメも)余り頑張らない時」
だったようで、比較的スレンダーで縦伸びはするものの、なかなか横には膨らんでくれない感じでした。他のアイテムにテイスティングを移る頃・・30分ほどしてからでしょうか、ようやっとガメが膨らみ始め、中低域の押し出しをし始めてくれました。
ですので、1~2カ月ほどでだいぶ良い感じになるんじゃないかと思いますよ。
何しろダンジェルヴィーユの2018年のピノの美味しさは格別で、ビロードのテクスチュアに完全除梗の葡萄果汁の美味しさが見事に反映されています。noisy などは、普段飲むならダンジェルヴィーユかトラペのパスグラが一番美味しい・・最近はユドロ=バイエのブルギニヨンも・・などと思ってますから・・はい。
ですが、残念ながら?・・もっと高いワインを自腹で開けなくてはならず、中々自己中心的な楽しみに持って行くことができません。
それでも、ヴォルネイ=シャンパンとか、ザングルとか・・いや~・・そうそう・・クロ・デ・ザングル、滅茶苦茶美味しいですよ・・。ビックリです!・・あれはあれでもう完成しちゃってます。
もう少しエルヴァージュが必要では有りますが、少し休息をさせてあげられれば急激に膨らんでくるかもしれません・・それほどナチュラルでピュアですから・・。是非飲んでみて下さい!お勧めします!愛すべきパストゥグランです!
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細です!気品に満ちたアロマと伸びやかでフレッシュだが酸っぱくない・・ピノ・ノワールとガメの見事なアンサンブルです!】
このワインはいつもかなり売れるんですね。パストゥグランはガメが入っていると言うことで、一般にはさほどの人気にならないんですが、トラペさんちのとダンジェルヴィーユさんちのパスグラは大人気です。
で、毎年飲んでいますので早速いただきました!・・やはり2018年もののダンジェルヴィーユは一味も二味も違って感じられました・・。
以下は以前のレヴューです。
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【「果実が濃い~・・」】
え~・・千鳥のノブさんの口調で反復していただけますと、非常に判りやすいと思います。特にこのダンジェルヴィーユのパスグラのファンは多いので・・はい。
凄い色、してるでしょう?・・
もし、今までの・・2016年までのダンジェルヴィーユのパスグラを想像したまま、2017年ものを口にすると、先の言葉が出てくると思いますよ。
「・・・果実が・・濃い~・・」
と。
もっと言ってしまえば、
「・・・ピノが・・濃い~・・」
ですし、補足するとすれば、滅茶苦茶ピュアで、ドライで要素が詰まっているんですね。ガメの存在は・・判らない位・・です。
2017年のダンジェルヴィーユ、とんでも無いことになってるのは判っているんですが、5~6本しかないA.C.ブルゴーニュとかは流石に飲めませんから、全てを確認することはできません。
しかし、このパスグラでさえ、大きな変化を感じさせてくれると思いますよ。一時は相当数販売させていただいた年も有りましたので、是非、この違いに気付いていただきたいと思います。勿論、味筋・方向性は一緒では有るんですが、
「密度」
がもう・・全く異なると言えます。是非ご検討くださいませ!
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【これで充分!素晴らしい出来です・・いつもは大量に仕入れるワインですが2016年ものは1ケースだけ・・お早めにどうぞ!】
べらぼうに旨いです!・・noisy などは、
「ダンジェルヴィーユのパスグラ最高!」
とばかりにお勧めしていますので、騙されて購入された方のほとんどは、このパスグラの素晴らしさに気付かれ、折に触れて飲まれていらっしゃることと思います。フィネスの担当さんもビックリするほど、この何年かは販売させていただいておりました。
ところがですね・・申し訳ありません。本当に・・無いんです・・。2016年ものは12本だけです。1本はどうしても飲みたかったので11本だけの販売です。
そしてテイスティングしてみて、このワインの素晴らしさを再確認しました!・・何と2015年ものよりも美味しいかもしれません。
色合いをぜひご覧ください。2015年ものよりもやや深いでしょう?赤みが強いと言うか・・ピノがいつもより若干多いと言うか・・。
そうなんですよ・・パスグラですからね。飲むタイミングで味わいが見事に異なるんです。ピノが頑張るか、ガメが出しゃばるか、どっちも負けず嫌いか、閉じているか・・。
しかしその表情のすべてが気品に溢れており、シミジミとした美味しさや、パーフェクトだ!・・と思わせるような見事にまん丸なパレットを描いたり・・この素晴らしい美味しさにぜひ触れて欲しいんですね。ブルゴーニュファンでこれがキライだと思われる方はおそらくいらっしゃらない・・と思います。
素晴らしい出来でした。フィネスさんの残りが何とか出て来て、再度入手できることを祈っています。お力をお貸しくださいませ。超お勧めです!見事です。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに!・・2015年にダンジェルヴィーユ、大化けか!必飲ワイン!】
来ましたね~・・まぁ、遅かれ早かれ来るとは思っていました。いや、遅かったのかな?・・2014年で来るかとも思いましたが、2014年ものはそれまでの「総決算」みたいな感じなのかと思います。それほどまでに2015年のダンジェルヴィーユは今までと違い、それがこの、エレガントさとフィネスの極み・・みたいなパストゥグランにも現れていました。
2013年、2014年のダンジェルヴィーユのパストゥグランは皆さまのご贔屓をいただき、考えられないほど販売させていただきました。
2013年は超エレガント、2014年は2013年の延長上に有り、やや濃度を深めた感じでした。しかし2014年ものは飲むたびに印象が異なり、安易な言葉で説明するのが困難な感じがしました。
ピノが頑張っている時とガメが出張っている時では印象がかなり違った訳です。
2015年のパストゥグランは・・まぁ、この写真を見ていただければお判りのように、
「全然色が違う!」
ことにお気付きでしょう。
しかし、2015年が濃いのでは無いんですね。この位で普通・・濃くも無く、薄くも無いと言った色合いです。2014年や2013年が・・薄いんですよ。
色が薄くてもエキスはしっかり出ていますので・・その変化がまた、色っぽい訳ですね。だからブルゴーニュワインファンはこれに参っちゃう訳です。3千円ちょっとの、たかがパストゥグランにメロメロになってしまうんですね~。2013年ものは非常に薄かったので、良い意味で開きが速く、変化が大きく、シミジミとした旨みからの大きな表現にクラクラっとさせられたと思います。
ところが2015年は違いますよ。そんなエレガントさは・・実は、全く失っていないんです。非常にエレガントで高質です。
それに加えて・・大きく違うのは、中域のボリューム感の拡大です。濃い訳じゃない・・しかし弱さが無い・・と言うのが正解かと思います。
2014年までは縦構造の深さは有っても横への拡がりに欠ける部分が有ったと思うんですね。勿論、ただ横にだらしなく拡がって行ってしまうと、「ダレ」として感じられますからマイナスポイントです。横方向、斜め方向に拡がろうとするベクトルを味わう者が受容出来るからこそ、その素晴らしさが感じられると言ったら良いかな・・と思います。
綺麗でしょう・・?・・これ、パストゥグランなんですよ。パストゥグランだから美味しいんですよ。濃密な縦構造を持つピノ・ノワールと、少し気まぐれで横に拡がり易いガメの為せる気品高き逸品です。是非とも飲んでみてください。かなりの出来!2015年ダンジェルヴィーユは必飲です!
以下は2014年、2013年のこのワインのレヴューです。是非ご参考にされてください。
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【・・ダンジェルヴィーユが遂に来た!・・パストゥグランと侮るべからず!・・このエレガンスは上級ワインに匹敵!一推しです!】
昨年ご案内させていただいた2013年のダンジェルヴィーユさんのパストゥグランの素晴らしさには、皆さんもビックリされたことと思います。最初はまぁまぁな動きでしたが、飲まれた方からの追加オーダーが凄かったんですよ。もう、「幾ら追加しても即完売」と言う感じでして、noisy もオーダーを沢山いただいてビックリしてしまうという・・。
まぁ、そうは言ってもですね、再現無く入荷が見込めるアイテムでは無く、むしろ、ワイン屋の皆さんの、
「・・・2013年のブルゴーニュがそんなに良い訳が無い・・」
と言うような思い込みが、このワインを noisy のところに多く来れるようにしてくれたものと思います。それにやはりエージェントさんのご協力が無いと、
「幾ら美味しいから、欲しいから・・と言ってそんなに沢山はくれないもの」
ですので、感謝しているnoisy です。
そして満を持しての2014年のパストゥグランのご紹介です。
・・そう、
「美味しく無い訳が無い!」
ですよね?・・めっちゃ美味しいです!この煌びやかさ!・・素晴らしいです。しかも昨年よりもリーズナブルなプライスなんですね~。これ、沢山欲しい方がいらっしゃると思うんですが、順調に入荷するかどうかは未定です。
まず、
「甘く無い!」
です。で、
「物凄い縦伸びするアロマ!」
です。・・で、
「適度な膨らみとスタイリッシュさ、余韻の美しさが素晴らしい!」
です。
もう、ブルゴーニュならでは・・の美味しさが詰まったワインと言えるでしょう!
確かに、2014年は2013年より・・良いと言えますが、その分、僅かに・・現状はタイトです。しかし、一口飲んで、
「ん?・・ちと、硬いか?」
とは思うでしょう。でも二口目からはもう納得の、
「あの美しさ!」
です。
何で、ピノ+ガメでこんな素晴らしい味わいになっちゃうのかが判りません・・。因みに今回は書いてる時間が無くて間に合わないんですが、ダンジェルヴィーユさんのACブルゴーニュ2014年もテイスティング済みなんですよ。詳細はご紹介時に書かせていただきますが、ACブル、ピノ・ノワール・オンリーのキュヴェは、
「・・・ちょっと時間が掛かる」
状態なんですね・・。非常に美しいんですけどね・・。まだ、もう少し掛かりそうです。
なので、この呆気に取られるような素晴らしいパストゥグランを飲んで、ダンジェルヴィーユ2014年の他のキュヴェのご案内をお待ちください。
またもし、このパストゥグランを飲んだことが無いのでしたら、必ず飲んでみてください。非常にリーズナブルだと感じていただけるでしょう。一推しです!どうぞよろしくお願いします!
以下は2013年もののご紹介文です。
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「・・たっ、高いな~!・・売れんな~・・こりゃ!」
正直なところ、それが noisy がこのパストゥグランの価格を聞いた時の感想です。負けず劣らず・・皆さんも・・
「・・そんなパストゥグラン・・買うかいな!」
と・・思われるに違い有りません。
ところがですね・・少ない量の入荷だけど、飲まなきゃ新着記事を書きようが無い・・さらに売れんな・・と思ったので、取りあえず飲んでみました。
そうしたらですね・・もう・・前言撤回!・・担当のK君が持っている分、全部貰っちゃいました!・・いや~・・これは素晴らしいです。
店頭でも数人の方にご購入いただきましたが、口を揃えて・・
「目茶美味しいです!」
まぁ・・そりゃぁそうでしょう・・。ガメが35%ほど入っているはずのパストゥグランなんですが、
「・・その痕跡がほぼ見当たらない」
んですよ。
そして、ACブルゴーニュ・ルージュと比較するとしても、余りのエレガンスに、比較対象がまず見当たらないです。エマニュエル・ルジェのパストゥグランが雑に感じられるほど、優雅さとエレガンス、フィネスを発揮してくれちゃうんですね~!
ヴォルネイの東側の畑で造っているようですが、特に格の高い畑では無いんです。そこからこのように飛びぬけて美しいワインが生まれた・・と言うことは・・
「ダンジェルヴィーユはさらに高みに来たか?」
と思わせるに充分でした。とにかく非常に・・旨いです。
なので、3本ずつしかないヴォルネイ1級にも手を出す羽目になっちゃいました・・(^^;;
ブルゴーニュ・ファンならこのパストゥグラン、飲まないと今後のご自身の購入の優先順位を変更出来なくなっちゃいますよ・・。飲んだら必ずや、マルキ・ダンジェルヴィーユを見直すことになるでしょう。これは全く高く無い!・・どころか、安いと思います。超お奨め!一推しです!
● 2021 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
【美しくも輝きの有る見事なエレガンスを持ったピノ・ノワール!・・濃度は2020年もののほぼ半分?・・ですが、不足しているものは何一つ無いと感じさせてくれます!】

優雅さを湛えた美しい味わいのピノ・ノワールです。個人的には、このドライなエキス系の味わいが・・大好きなんですね・・。
ですが、このように・・淡く、2020年ものの写真と比較しても、とても同じワインだとは思えないような色彩の濃さの違いを感じてしまいますよね。
noisy 的には・・
「いや、1990年頃のブルゴーニュのインポーターさんのテイスティング会に行くと、このような色彩のワインばかりだった。」
と・・思い出します。稀に黒くて濃いピノ・ノワールが出始めて来たのもこの頃です。その濃さとほんのり感じる甘い味わいに、
「強く心を引っ張られた」
と思います。勿論ですが、アンリ・ジャイエはやや濃い目でした。でも・・今の基準から言ったらもう・・全然濃くないです。・・いや、今の基準は少し薄目になったかも?・・とも思いますが、ヴィンテージによって・・例えば2019~2020年など、まだまだ濃い目の強いワインが出来て来る気候になっています。
そんな中で!・・
「2021年ものは、しばらく見なかったほどに繊細で美しい、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールらしいワインが出来たヴィンテージである!」
と・・ダンジェルヴィーユのこのワインも訴えかけて来ているように思うんですね。

エレガンスとフィネスはもう、全くダンジェルヴィーユ、そのものです。優雅で有り、余裕を感じ、その上で美しいエキスからの繊細な表情を見せてくれます。
幾分は早いのでしょうが・・仕上がっていると言っても良いと思います。
海外メディアはほぼ点を付けておらず、ジャスパー・モリスさんが上値で88点、付けていました。ですが・・彼は、
「A.C.ブルは上限88点」
としているようで、それ以上の評価はほとんど見ていないと思います。なので、敢えて・・写真の下には掲載しませんでした。
この色彩の中には、明るい赤と僅かに黒味を帯びた赤が有るように感じます。とても「純」な・・感じが伝わって来ますよね。2014年ものはこんな感じだったと思いますが、もしかしたら2021年ものはもっと淡いかもしれません。
ですがエキスはドライながらバランスが良く凝縮している感じで、果皮の部分の多さを感じます。いつもは幾分、残糖分が多いかと思うんですが、2021年ものは完全発酵している感じ・・と言えばお判りかな・・と思います。
その分、ヴォルネイらしさは減ったかな?・・と思いますが、昔のヴォルネイは・・こんな感じだったと・・思い出しもするんですよね。
素晴らしい出来だと思います。A.C.ブルゴーニュとしては少し高めですが、出来の良いピノ・ノワールとしては高く無いでしょう。
2021年のダンジェルヴィーユのピノ・ノワールで、
「唯一・・飲めたワイン」
です。上級キュヴェも、この下のパストゥグランさえも、手を出せないほどに少ないです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【もはや村名決定・・そう思ってください。ファルスタッフもそう言っているようです・・91ポイント!】
村名ヴォルネイ・・そう言っても過言では無い・・そう思わせてくれる素晴らしい仕上がりでした。
確かに2020年ものは円安の影響をモロに受けましたので、値上げが厳しいです。ほぼ7千円ですからね・・クロード・デュガさんのA.C.ブルに近くなって来てしまいましたが、もし為替が良くなるのなら、またリーズナブルになってくれるかもしれません。
現状、非常にピュアです。葡萄の美味しさが素直に伝わってくる・・非常にエレガンスが際立っています。他のキュヴェも同様では有りますが、その段階から徐々に甘美さや優雅さが育って来ます。ちょうど今・・育ち盛りなんですね。
色彩も絶好調・・濃く無く、淡く無く・・です。集中はしているんですが、これ見よがしなところが全く存在しないんです。ほんのり柔らかさが有り、絹ごしのテクスチュアが心地良いんですね。

ファルスタッフはこの2020年ものに、
「91ポイント!」
も付けています。2019年もののファルスタッフの評価が見当たりませんでしたが、2019年ものをジャスパー・モリスさんが上値89ポイントとしています。あの美味しかった・・素晴らしい2019年ものが上値89ポイントですから、noisy 的には噛みつきたい位の気持ちだったんですね。
ですが、この2020年もので91ポイントも付けていただいて・・むしろ、我が意を得たり・・みたいな気持ちで嬉しいんですよ。
確かに成長中ではあるんですが、その難しい判断をちゃんとしていると思いました。可能でしたら年明け位から、下がった品温を少し上げ気味にされて飲んでみてください。ゾゾっとするような優美さにダンジェルヴィーユの素晴らしさを感じていただけると思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【このA.C.ブルはもう・・村名並みと言わずにはおられません。素晴らしいクオリティ!・・フィネス、エレガンスが満載です!】
いつも少ないA.C.ブルですが、何故か?・・2019年ものはそれなりにまぁまぁの数が届きました。
「・・ん?」
と、思いませんか?
そう・・もしかすると・・ですね・・格落ちが入っているんじゃないかと想像しています。だって・・滅茶美しいし、ヴォルネイそのもののように感じられるし・・この色合いですよ?・・
もし例年のような出来であるとすれば、このような「しっかりした色合い」になるのかな?・・とも感じます。それに何と言っても「滅茶美味しい!」んですね。
ジャスパー・モリス氏はこのA.C.ブルに上値89ポイント、付けています。noisy としましては 90ポイントからの・・ポイント付けです。何故って?・・そう、noisy の場合、90ポイントを付けるか付けないか・・は、ひとつの基準を持っているから・・そして、基準をクリアすれば「それ以上である」と、すぐポイント付けできるから・・なんですね。
ハッキリ申し上げまして、noisy的にはヴォルネイ村名格と同等と判断します。その上で、
「ダンジェルヴィーユならではのエレガンスとフィネスを持ち合わせている」
と言え、さらには、
「2019年ものの見事な濃度と、滅茶苦茶に美しい酸の伸びやかさこそが、この完成度の高さに貢献している!」
と思います。・・ね?・・この左(上かも)の写真を見てみてください。凄い・・色をしているでしょう?
ですが・・飲む順番は有ります。まずはパスグラです。これはもう必飲だと思います。飲まないと後悔する・・と思いますし・・で、少し休ませてからこのA.C.ブルです。間にアリゴテを挟んでも良いです。これも素晴らしい出来映え!・・
2019年のダンジェルヴィーユは、どれを飲んでも万々歳です。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ブルゴーニュワインに最適のナチュラル感を得たマルキ・ダンジェルヴィーユの味わいはこのA.C.ブルでチェックしましょう!呆れるほどに素晴らしいA.C.ブルです!飲むべきワインです!】
実は、ダンジェルヴィーユのA.C.ブルには、結構に狂信的なファンがいらっしゃいます。その美味しさ、ポテンシャルの素晴らしさに随分前からお気付きになっていらっしゃったのでしょう。
しかしながら・・2018年ものは、それ以前までとは大違い!・・と言えます。ただしそれはA.C.ブルに限ったことでは有りませんが・・。
その理由は、
「ビオディナミを見事にブルゴーニュの高級ワインにベストマッチングさせた!」
と感じられることです。
例えば、どんなにナチュラル度が高くても、美しいディテールを欠損し汚してしまうようなものでは、ブルゴーニュファンは納得できません。赤ワインなら、ピノ・ノワール単一ならではの美しさが有るのに、トップノーズに明らかに・・ぷんぷんと酢酸の香りが有って、終盤から余韻に掛けてはサワー的な酸っぱさが有ったら・・もう幻滅ですよね。
しかしながらこの20年ほどの間に、ブルゴーニュワインにも「ヴァン・ナチュール」が浸透して来ています。気付いていないかもしれませんが、もうすでに皆さん・・ちゃんと受け入れている訳でして、20年以上前には大騒ぎしたはずの「還元香」は、レベルによっては、全く問題が無いものとして受け取っているか、気付いたとしても全く気にならないように、自身が変化してきているんですね。
そもそもは、やや還元状態に置いたワインをボトル詰めしますので、そのタイミングによっては、「やや臭い」「臭い」ものが散見された訳ですが、造り手たちもそれを重視し、タイミングを計れるようになり、その結果として、
「使用So2の量を減らせるようになってきた」
訳です。ダンジェルヴィーユも畑がナチュラル化し、健康な葡萄を得られるようになって、それが具現化してきた・・そして結実したのが2018年ものと言えると思います。
ですので、ディテールは驚くほどに繊細で美しいです。しかし・・So2 の少なさはかなりのものになって来ています。なので、
「管理の出来ないショップでの購入は危険を伴うレベルにある」
と思ってください。サン・スフルだった2016~2017年のグロ・フレールほどまでは行かないとしてもです。
開けたては素晴らしいアロマに驚き、そして・・一口すすった直後は・・
「・・あ・・やっちゃった・・noisy に騙された!」
と、少しの間、ガッカリするかもしれません。騙された自分にイラっと・・するかもしれません。
しかしながら次の二口目には、
「・・あれ?・・ちょと待って・・結構美味しいじゃん・・」
そうなんですよ・・。ナチュラルですんで、変化も早いんですね・・。開けたては少しだけ酸素を取り込む時間が必要かもしれないんですね・・この今のタイミングでは。しかし、すぐに優しく開いて来ます。
そして三口目は、ブルゴーニュ広域のピノ・ノワールの味わいじゃ無くなっているはずです。まさにヴォルネイそのものの、雅で美しい、伸びやかな美しさを見せます。
四口目以降はもう、素晴らしいですよ・・。ヴォルネイ各クリマの表情が、時系列変化で感じられるはずです・・粘土かな?・・赤い土・・白い土・・泥灰土?・・少し鉄っぽい?・・マンガンな感じ?・・ちょっと石英入ったか?・・みたいな感じでしょうか。
もしかしたら、
「A.C.ブルでこの価格は高い!」
と、単純に思ってしまうかもしれません。
でも決して高く無いです。見事な高級ピノ・ノワールです。ボルドーのシャトーものと違って何万本も造れるようなワインでは無いんですね。どんなに出来たとしても2千本がよいところじゃないでしょうか。それがこれだけのパフォーマンスを見せてくれ、この価格で有るなら「安い!」となるはずです。
2018年のダンジェルヴィーユは、ジャイエ系の見事な味わいを、ヴァン・ナチュール的なアプローチで仕上げた完成形だと思います。是非飲んでみて欲しい!超お勧めです。
以下は以前のレヴューです。
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【「果実が濃い~・・」】【・・勿体なくてとても飲めませんでした・・】 実に秀逸なバランスを持つダンジェルヴィーユのパストゥグランを味わってしまうと、このACブルゴーニュ・ルージュの深みが身体に染みて感じられます。このACブルを飲むことで、パスグラの配合とか、今どっちが頑張ってるかとか・・ピノかガメか・・とかですね、そんなことも想像できるようになります。
それに、ヴォルネイ近郊のピノの畑(ムルソー村を含む)の組成をも想像させてくれます。「むっちり」とした部分や「きらきら」した感じとか、「めちゃ美しい土のニュアンス」とかですね。
2016年ものは残念ながら飲めませんでした・・と言うか、飲みませんでした。これは6本だけですから・・。畑の個性を強く出さないのが個性・・と言う感じのヴォルネイ村名ワインと言って良いかと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
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【ACブルゴーニュだと思わないでください!仕上がりは見事なヴォルネイ・ルージュ!!】
2014年と2015年のACブルゴーニュをご紹介します。
2014年ものを1年間もほったらかしにしてしまった noisy ですが、パストゥグランだけは・・さっさとご紹介していました。2013年もののパスグラは惚れ惚れるような美しい味わいで、
「ん~・・これで充分!」
と思わせるようなエレガントな表情がたまらないワインでした。
2014年もその延長上に有り、とても美味しかったですが、念のために時折開けてみてみると、
「・・その時々で味わいの印象が結構違う」
ことに気付きました。
そうです・・パストゥグランですから、ピノとガメがセパージュされていますよね?・・その、開ける時に、
「どっちが頑張っているか?」
で、印象がかなり違うんですよ。
むしろリリース直後の方が判り易いかな?・・などとも感じたものです。
ACブルゴーニュは、そんなブレンドのワインでは有りませんから、締まったり開いたりはするにせよ、まるで違う表情になる・・と言うのは、少しイントネーションが違います。やはりそこはモノセパージュの表情の変化ですよね。
2015年のACブルゴーニュは10%ほど値上がりしていますが、この年のダンジェルヴィーユの素晴らしさを感じさせてくれる良いワインです。まず村名ヴォルネイと同等・・と言って良い仕上がり具合で、しかも中域が豊かですから、ベリーやチェリーのドライな赤黒果実がたっぷり、ベルベットな舌触りに適度なボリューム、非常な品格を漂わせつつ長い余韻を感じさせてくれます。

まぁ、この辺は流石、「侯爵」と言うことなのかもしれませんね。長い歴史の中で子々孫々受け継がれてきた「味わい」が、品格をもたらしているのかと思います。決して下品になるような強さ、粗さ、荒さは持ってはいけない・・そのように感じます。
2014年のACブルゴーニュは、2015年に比較するとより「透明」です。むしろ「白っぽい」ミネラリティを感じる2015年ものに対し、透き通ったガラス、クリスタルと言ったミネラリティ寄りのものを強く感じます。
その分、とても美しさが際立ちますが、飲まれるタイミングによっては、「硬さ」が出るかもしれません。2015年ものはその辺り、果実の深みや濃度が有りますんで、硬さが目立たないかと思います。
非常に良い仕上がりだと思います。確かにACブルだと理解してしまうと高価だな・・と感じますが、村名をリリースしないダンジェルヴィーユ(多分)にとっては村名同等なのでしょう。お勧めします!とても美味しいです!
● 2021 Volnay( Village)
ヴォルネイ(・ヴィラージュ)
【希少な2021年の村名ヴォルネイは、2019年ものよりも良いそうですが?・・】
ジャスパーさんの2019年ものの村名の評価は、いただいたサンプルに異常を検出したようで、ノーコンテストでしたのでハッキリはしませんが、2021年ものの上値が92ポイントとすると、アドヴォケイトやバーガウンドの91ポイントを超えてしまうので・・
「ん~・・そりゃぁどうだろ・・」
とは思ってしまいます。村名は飲めませんでしたが他の2019年ものも滅茶美味しかったですからね。
なのでやはり、
「2021年は筋肉質でぜい肉無し。ポテンシャルが比較的見やすく、美しい系のエレガントなヴォルネイ」
だと思われます。ジャスパーさんも、
「優雅さに愛撫されているように感じる」
との表現で、
「2026年から2030年に飲み始めると良い」
と言っています。飲めなくてすみません。2本だけです。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【少なくて飲めませんでした。でもジャスパー・モリスさん、上値で94ポイント・・あれ?・・】 激少ない村名です。ジャスパー・モリスさん、どう言う訳か・・1級並みの評価をしちゃってます。上値で94ポイント、下値で91ポイント。ファルスタッフは93ポイント、デカンターでも92ポイントと絶好調です。
まぁ・・モリスさんは時々こういうことが有りますので驚きはしないんですが、それにしても・・です。
おそらく下のキュヴェなので、バレルテイスティング時に拾いやすかったんじゃないかと思うんですね。まぁ・・だったら上のキュヴェをもっと真剣に・・なんて思ってしまうんですけどね。それは人それぞれですから・・。
noisy も2018年もの以来、飲めていないのが残念でなりませんが、余りに素晴らしいフルミエやシャンパンが飲め、その傾向が掴めましたので・・
「この村名ヴォルネイと1級ヴォルネイ(区画名無し)は超ねらい目!」
だと思っています。価格もそうは変わらない・・まぁ、おそらく上のクラスの格落ちが入ったかな・・と邪推しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【村名ヴォルネイ・・入荷が少な過ぎて飲めません・・買えたら本当にラッキーだと思います。】 2019年、2020年、2021年と続く生産の減少は、本当に厳しいです。2018年ものは何とかこの村名を飲めましたが相当無理をしてのことで、そもそも相当に少ないのに、2019年の収穫量ダウンで微々たる数量になってしまいました。
ですが、テイスティング出来た他のワインが余りにも素晴らしく・・2018年ものも凄かったですが、2019年ものは、正に・・「王者ヴォルネイの復権」を感じさせる物凄いエレガンスでした。
A.C.ブルや村名ヴォルネイは、本当に買えないと思いますので・・是非お早めにご検討くださいませ。海外メディアは上値91ポイントで揃っているようです。
以下は以前のレヴューです。
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【全てが上質!・・「ヴォルネイでも・・まぁ良いか・・」の時代は終了!・・「ヴォルネイが飲みたい!」と心から思える時代の到来です!】
いや~・・こんなヴォルネイ村名を待っていました!ヴォルネイ賛美の時代がもう、すぐそこにやってきていますよね?
この2020年の年末・・最終位にはなってしまいますが、あの「ベルナール・エ・ティエリー・グラントネ」の2018年のヴォルネイ群が入って来ますので、まだ飲んではいないにしても、相当に期待しています。2017年もの、美味しかったでしょう?・・ビックリされたはずです。
ですがこのダンジェルヴィーユの村名ヴォルネイも、ハッキリ言って、ぶっ飛んでます。こんなの、一度でも飲んじゃったら・・
「またヴォルネイが飲みたい!」
って、必ずなっちゃいますよ。
A.C.ブルのコラムでも書きましたが、もう・・ヴォルネイ全ての1級の姿を時系列で、もしくは自分からポテンシャルを取りに行くことで感じられちゃうんですね。しかもとても健全にナチュールですから、So2の少なさと相まってディテールがま~・・超美しいです。
全房のワインが見せるガッシリした体格の大きな構造のワインも素晴らしいですが、ジャイエ直系の除梗のエレガンス、超美しいスタイルには、必ずややられちゃいますよね。最もジャイエは果梗が健全なら使った年も有る・・と言ってましたが、基本的には除梗がスタイルでした。もう・・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュなんて、涙が出る程美味しかったです・・その頃のルジェのニュイ=サン=ジョルジュには、それほどまでの感動は無かったですけど。
人間、どうしても・・嫌でも「慣れ」ってしてしまいますよね。なので、長くワイン屋をやっていると、その「変な慣れ」「不要に思うほどの慣れ」が鬱陶しくなることも有ります。もっと単純に喜べないのか?・・冷静になるのは必要だが、何事にも感動できないような人にはなりたくないと・・。そんなことを思う時、「慣れ」の恐ろしさに気付く訳です。
それだけ慣れていても、この村名の美味しさは感動的でした。A.C.ブルの素晴らしさに、さらに磨きをかけまくり、一点の染みも無く、濃密さとエレガンスの拮抗と、ナチュラルさとブルゴーニュワイン的な美しさのベストな接点を感じさせてくれます。
これは飲まずにはいられないでしょう!・・ワイン史の転換点にもなりうるとさえ思っています。是非飲んでみて下さい・・数は全く無いです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大激変の2017年村名です!】 すみません・・数がどうにも無いです。もしかしたら村名ヴォルネイは初めての入荷かもしれません。価格がリーズナブルなので、料飲店さんの希望が多いんでしょうね。中々回って来ませんでしたし・・。
しかし、2017年ものはヴィノスで上値、92ポイントです。noisy 的にはヴィノスは余り信用してないんですが、アドヴォケイトも似たり寄ったりなので、良い方を見ています・・(^^;;
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ2017年の素晴らしさを見れば、ヴィノスは1点違いですから・・。
「どんだけ凄いの?」
と、確かめたくなってしまいますが、誰かが飲ませてくれることを願って、全て販売に回すことにしました。ご検討くださいませ。
● 2021 Volnay 1er Cru
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ
【なんと・・村名より低い上値93ポイント!・・と言うか、ブレンドの1級で93ポイントって、相当高い評価ですが!】-----以前のレヴューを掲載しています。
まぁ、村名ヴォルネイが91~94ポイントと言うのがジャスパー・モリスさんの評価ですから、そのまま受け取ってしまいますと・・
「なんだ・・村名より低い評価だから美味しくないんだ・・」
となっちゃう訳ですが、ちょっと待ってくださいね。
そもそも村名ヴォルネイに高い点を・・抜けて付けたのが1人だけ・・と言うことなんですね。ですので、そのものズバリで93ポイントとしたティム・アトキン氏の方を見るのが良いかな・・と思います。
やはり何度も言いますが、2020年ものの早期ポイント付けは相当に難しいと思います。グレートイヤーと言われた1996年も、結果的に多くのメディアが大きく外した・・と思いますし、その次の1997年も・・エレガントさに目が行っていればそこそこに高めの評価が出来たはずですが、結局2年続けて大外し・・でした。まぁ、1997年ものに高い評価をしろ・・と言うことでは無く、高く無くて良かったが低過ぎる評価が良く無かった・・そういうことだと思います。その後だと2000年でしょうか。結果的に非常に美しい仕上がりのヴィンテージだったと思いますが、noisy は目の前の現物主義、メディアの多くはバレルテイスティングと言う違いが有りますから・・。仕上がっていないワインの早期テイスティングは、結構に難しいものです。
で、こちらは村名のコラムにも書きましたが、非常にねらい目だと思います。価格は安いが評価も高い・・1級ミタンが入っているのが・・素敵です。それにさらに上級の若木も入っているそうですから・・。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年のダンジェルヴィーユが過去最高の出来映えだと、優しく教えてくれるのがこのヴォルネイ1級です!】
ちょっと見ただけだと「ヴォルネイ・フルミエ」に思えてしまうかもしれませんが、この写真は間違い無く、「ヴォルネイ・プルミエ・クリュ」です。1級ピチュールと1級ミタンのブレンド・セパージュと言うことになっています。
ですが・・これはもう、ヴォルネイがどうとか・・と言う狭いレベルの話しじゃないと・・感じてしまう、素晴らしいワインでした!・・滅茶旨いです!
何が一番近いか?・・と聞かれましたら・・誤解を恐れずに言わせていただけましたら・・ヴォーヌ=ロマネのある凄いワインを彷彿させてくれるので、それ・・と言うと思います。
noisy もこの何年か・・2年ほどでしょうか、
「ヴォルネイ新時代」
を言って来ました。
ヴォルネイのワインがもう・・滅茶苦茶美味しいんです。ダンジェルヴィーユしかり、グラントネしかりです。
グラントネ・・旨いですよね~・・。しかも価格は驚くほどリーズナブルです。凝縮しているし、エレガントでも有るし、相対的なポテンシャルは物凄いと思います。
ダンジェルヴィーユはどうでしょう?・・勿論、凝縮もしているし、物凄いエレガンスだし、そして何と言ってもフィネスが・・半端無い・・ですよね?・・2019年は、そこがもう物凄い「底上げ」になっていまして、
「ダンジェルヴィーユならではの物凄いフィネス!」
なんですよ。これはグラントネには無い・・いや、無いと言っては失礼ですね・・グラントネにはまだ出し切れていない・・と言うか、スタイルそのものが異なると言えるかもしれません。もし可能なら、

「グラントネのブルイヤールとこの1級を比較してみる」
のもお勧めです。ブルイヤールの南に接する「ミタン」をセパージュしていますし、ヴォルネイの上部の畑ピチュールとのブレンドですから・・。まぁ、ピチュールはデュックとも接してますので、ちょっとズルいかな?
もはや「ヴォルネイ」に留まらず、ブルゴーニュ全体の中でも、物凄く光るワインになったと言えます。
一枚目の写真は思いっきり寄って撮りました。このワインが持つエレガントさ、フィネスさえも撮れているようで・・ちょっと・・「えへん!」です。
二枚目は普通に、一枚目よりも引いて撮りました。でも・・やはりこれじゃぁ・・何も判らないですよね?・・なので、最近は思いっきり寄って、しかもグラスの3/4ほどしか見せない方が、真の姿を撮れるような気がして、そのようにしています。
滅茶苦茶美味しいので・・あ、アレン・メドゥーズ氏がこのワインに上値、93ポイントも付けていました!・・ちょっとビックリです。まぁ、noisy ならもう少し載せてしまいますけどね。是非飲んでみていただきたい、素晴らしいブルゴーニュワインです。ヴォーヌ=ロマネの素晴らしいと思っているワインと、是非比較してみてください!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものダンジェルヴィーユでもっともソフトで優しい味わいのヴォルネイ1級・・ピチュールとミタンのブレンドです!】
クロ・デ・ザングルの上部で、しかもクロ・デ・デュックの北に接するピチュールと、クロ・デ・ザングルの下部のミタンをブレンドしている1級で、まぁ・・ある意味、コート・ド・ニュイで言えば、
「クロ・ド・ヴージョ」 か、 「エシェゾー」か・・
みたいな1級のワインです。今一番ソフトで柔らかく、優しい味わいをしていました。とてもナチュラルで豊満で、しかしピシッと焦点が合っています。
どちらかと言うと、以前の「フルミエ」のようなニュアンスで、その「ほんわか」としたゆったりさを2018年のダンジェルヴィーユ的な締まりの良さ、半透明なミネラリティがコーティングしているような感じです。
なので、とっても近寄りやすく、全くしかめっ面をしていないので好感度が高いです。
因みにヴィノスでは93ポイントと言う、かなりのハイポイントで評価していました。
ですが・・その評点自体には文句は無いんですが・・ヴィノスは1級クロ・デ・ザングルを90~92ポイントと、この1級より低く評価しているんですね・・おそらく担当はニール・マーティンさんかと思われますが・・これは、絶対に間違っています。noisy は、どちらも並べて一緒に飲んでますんで・・はい。間違いなくポテンシャルも、現在の味わいも上なのは、この1級では無くクロ・デ・ザングルです。・・ザングルは滅茶苦茶美味しいですよ。凄い出来です。
そもそも・・クロ・デ・ザングルの上部のピチュールと、下部のミタンをブレンドしたのがこの1級でして、ドメーヌの出し値もクロ・デ・ザングルの方が上、そして、ドメーヌの方では、元々クロ・デ・ザングルとピチュールとミタンをブレンドしてヴォルネイ1級としてリリースしていたんですが、クロ・デ・ザングルをひとつのアイテムとして独立させたんですね。
ですので、ドメーヌとしてもクロ・デ・ザングルを上級としています。noisy もちゃんとテイスティングして、クロ・デ・ザングルをより上の出来であると確認しました。その差は、noisy 的には1.5ポイントほど有りますので、非常に大きな差です。
決してこのヴォルネイ1級を貶める意図は有りませんが、このような・・ちょっといい加減にも思える評価が出回るのは良く無いと思うんですね。
ですので、興味のある方はクロ・デ・ザングルとヴォルネイ1級を比較していただければ・・(^^;; 少なくとも如何にいい加減な評価が出回っているか、を知ることが出来ます。
いや、とても美味しいんですよ・・ただし、このワインについてはブレンドと言うことで、特徴が見え辛くなっているのは確かかな・・と思います。是非ご検討くださいませ!
● 2021 Volnay 1er Cru Fremiet
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フルミエ
【ティム・アトキン氏、アンディ・ハワード氏が94ポイント!・・やはり1級フルミエの復活は間違い無かったようです!】
正直なところ2016年以前のフルミエは、中々に難しい性格でして、内向的で硬く閉ざした・・いつになったらこっち向いてくれるの?・・みたいな頑ななワインでしたから・・そして、
「数は有る」
ので・・(^^;;
ところがですよ・・この2021年ものですが、
「入荷は2本」
です・・。
きっとフルミエは沢山入るはずだから飲めると思っていただけに・・どっひゃ~です・・。
そして2020年ものの評価とはあまり変わらず、他の優れた1級にも引けを取らない評価が上がっています。
「まさか・・あのフルミエが・・ねぇ・・」
と、未だに疑問に思っておられる方もおられるとは思いますが、
「全く昔の頑なさは無い」
ですので、是非・・飲んでみて欲しいと思います。お勧めです。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【ついに1級レ・フルミエが持つポテンシャルが開花し始めた!?・・今飲んでも滅茶美味しいですが、2020年は大器晩成型と思われます!】
いや~・・こんな日が来るとは思いませんでした~・・あのフルミエが・・ね~・・。おじさんは嬉しい・・(^^;;
いや、ダンジェルヴィーユさんのフルミエと言えば、言葉は悪いですが・・どちらかと言うとお荷物の部類(・・すみません!!!)
何とも表情に乏しく、硬く・・熟したと思って開けてみても良く判らない・・と言う、何ともならないもどかしさ!
でも、諦めかけて・・忘れて・・相当放置したのちに、気が向いて開けてみると~・・
「・・あれ?・・美味しいじゃん・・」
みたいな・・(^^
そんなワインだったんですね。まぁ・・他の生産者さんのポマールのフルミエも似たような感じかと思います。

それが2019年ものもアドヴォケイトで94ポイント、2020年はテイスティングブックで95ポイントと、大賑わいなんですよ。
noisy もその品質をしっかり確かめまして、テイスティングブックに1票、入れさせていただきました。
今飲んでもとてもおいしい・・これにはちょっとビックリです。テイスティングブックは、こちらもクロ・デ・デュック同様、4時間のデキャンタを要求しています。
そしてその本質はやはり・・
「本来の大器晩成型」
は変わらないと思うんですね。
ですので、今飲んでも、5年後に飲んでも、10年後に飲んでも美味しいはずですが、20年はへっちゃらで持っちゃうはずです。テイスティングブックは2020~2035とデュック同様の飲み頃と言っていますが、noisy 的にはあと10年、伸ばしたいと思います。飲んでみてください。結構にいつ飲んでも美味しいはずです。
以下は以前のレヴューです。
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【生まれ変わった1級フルミエは、何と・・アドヴォケイト94ポイントです!】
「・・有り得ない・・」
と言うような声が聞こえて来そうですよね?・・そう、3年以上前のダンジェルヴィーユを良く知る人ならきっと、このフルミエにアドヴォケイトが94ポイントも献上するなんて、想像もできないでしょう。
ですが・・これが現実です。圧巻の美味しさです・・だから・・信じられないのも無理はないと思っています。
「でも・・ジャスパー・モリス氏は下げているじゃん?」
そうなんですよ。2018年もので上値93ポイントまで付けたのですが、2019年ものは上値91ポイントと、ただ一人・・下げているんですね。
でもそれにはおそらくこんな理由が有ったと思います。彼がテイスティングしたのが2000年の10月です。なので、製品になるかならないか・・ボトルに入れたかどうか?・・と言うようなタイミングでした。他のテイスターたちは2021年になってから飲んでいますので・・その辺が影響したんじゃないかと思っています。

1枚目も2枚目も・・何か同じようになってしまいまして申し訳ありません。
フルミエらしい、非常に美しい、エレガントな味わいでした。以前のように「どこまでも・・平坦な」と言う単調さは全くなく、見事な起伏を持ち、幾重にも押し寄せるエキスの旨味が果実感を拡げてくれます。
そしてその表情こそに「気品」が有り、もう・・ダンジェルヴィーユの独壇場ともいうべき、ダンジェルヴィーユ劇場が開催されています。畑名の付かない「ヴォルネイ1級」のコラムでも書きましたが、もはやヴォルネイのみに留まらず、ブルゴーニュワイン全体の中でも滅茶光る存在感を出していると思います。
素晴らしく美味しいです!是非飲んでみて・・ビックリしてください!・・あのフルミエがアドヴォケイト94ポイントですよ。この存在感、素晴らしいです。
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細!赤、黒、白の見事な調和!・・2017年ものから生まれ変わった1級フルミエには、さらにナチュラルで細やかな表情が見られます!】
海外メディアの評価を見たnoisy は、
「・・なんだよ・・2017年と変わらないじゃん!」
と、結構にオカンムリです。
「どこ見てんの!」
みたいな感じですよ。
ナチュラルさの増大についても、どのメディアも上げていませんし・・、アドヴォケイトだけは 「lively(活き活きとした)」と言う単語は使ってましたが、海外には「ナチュラル」と言う単語はワインでは使わないのかもしれませんね。
このヴォルネイ・フルミエは、ポマールにもあるフルミエと地続きでして、ポマール側はやや鉄っぽくて土っぽい、ヴォルネイ側はより赤くて黒さも有る・・一般的にはそんな感じかと思います。
2017年もので大ブレークした、フィネスたっぷり、表情の美しさにビックリさせられるフルミエですが、2018年ものもしっかりその性格を踏襲しており、しかもSo2の少なさが、2017年ものでも印象的だったディテールの美しさをさらに際立たせています。
ですので、2016年以前のフルミエしか飲んだことが無い方がこのワインに触れたら、本当に驚くはずです。何を置いても飲みたくなるようなフィネスに満ちた味わいなんですよ・・。
「・・嘘だ~!」
と言いたくなるのは・・判りますよ。でも・・本当なんです。
もしかしたら・・将来的には一番売れ筋のワインになるかも・・と思っちゃうほどなので・・はい。
小さな赤い果実に黒い小さな果実、そして細やかな白い石灰とクリアな透明の石英・・。ほのかなスパイスに僅かに妖艶さが混じり、時系列変化に富む見事な味わいです。
中域もちゃんと膨らんでくれます・・余韻も長い・・・が清楚で、節操が有って、これ見よがしじゃないんです。「どうだ~!」・・みたいな部分など・・まるで有りません。そしてナチュラル感は、このフルミエが一番高いんじゃないか?・・と、noisy は踏んでいますが、そのナチュラル感さえ、So2 の少なささえ、全く押しつけがましく無いんですね。
これは非常に美味しいです!・・ブルゴーニュワインが目指す将来の姿の指標とも言えるワインでしょう。是非飲んでいただきたい1本です・・ですが、悪く成りやすいと思いますので、保存はしっかり!・・購入するショップは選びましょう。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【・・えっ・・1級フルミエが94ポイントって・・本当?・・ある意味、大進化を遂げたダンジェルヴィーユ2017年の象徴かもしれません!】 2016年ものまで結構に頑張ってテイスティングしてきた1級フルミエですから、その貴重なしなやかさ、優しさを湛えた味わいは大好きでした。どこにも出っ張らず、いつも包み込んでくれるようなワインでした。
が・・どうやらそれは2016年までのようですよ。noisy もテイスティングするアイテムを間違えたかもしれません。このフルミエは飲むべきだったかも・・と思っていますが、フルミエではなく「プルミエ」を飲んでしまいましたので・・はい。これは是非、「プルミエ・クリュ」のコラムをご覧くださいね。滅茶苦茶旨いですから・・もう何本も無いですけど。
何と、
「ヴォルネイ・フルミエ/ダンジェルヴィーユが94ポイント!」
です。
信じられないでしょう?・・2016年までの進化がもし無かったら、
「誰だ?・・間違った評価をしたのは!」
と、問題になったかもしれません。
しかしながら、物凄いシャンパンや、呆れるほど美味しい、ただの1級を飲めば、その進化の凄さは想像に難くないですし、クロ・デ・デュックの1900年台前半の凄いワインたちと同レベルにまで評価されるようになったことを思えば、
「フルミエが94ポイントでも驚かない」
と言うような結論に達せるんじゃないかと思うんですね。
そもそもフルミエは、あのポマール・リュジアンに近い畑ですし、プスドールの看板ワインのひとつ、「レ・ジャロリエール」に接しています。マット・クレイマーさんは、
「レ・ジャロリエールとフルミエは双子」
とまで言ってます。
なので、もしダンジェルヴィーユの進化の証を確かめたいという方なら、この「フルミエ」がお勧めですよ・・いや~・・ちょっと楽しくなってきました!是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
━━━━━
【深く優しく繊細に美しい・・見事な味わいです!】
まぁ、確かにポマールっぽい味わいです。丸みが有って、ジュヴレ系の尖がったものとはまた異なる鉄分のニュアンスが有り、そこにほんのり白みも差し込む感じです。
しかし以前までのフルミエとは違って「ミネラルだけに支えられている感」が薄れています。しっかりと果実のニュアンスが膨らんでくれるんですね。まず・・色の感じがかなり違って見えるかと思います。
因みに2015年のフルミエは、リアルワインガイド第61号で92~93ポイント、2022~2043 と言う評価でした。以下の文章は2014年ものですが、2016年ものは印象がやや異なります。「キラキラ」と言う言葉が似合わないんですね・・。むしろ「ふっくらとした膨らみと漂う気品」と言いたくなります。
2016年もののダンジェルヴィーユに共通している「ポテンシャルを包み込む気品」は、むしろダンジェルヴィーユが以前より持ち得ていたものに違い有りません。2016年ものの深みを得て、そのことが表面化し感じられたということなのでしょう。以前のヴィンテージはまだ骨格が出来ただけ・・だったのかもしれません。
例えば2016年のカイユレを飲めば、その滲みだす官能さに酔いしれるでしょう。赤く特徴的なアロマにクラクラっとするはずです。2016年のフルミエは、そこはそんな風には成りません。しかしながら非常に繊細で目が細やかで滑らか、それでいてふっくらとして優しく、ジンワリと包み込まれるような包容力が有るんですね。つまり骨格に見事な肉が備わったということかな?と感じました。
そうしても上級キュヴェに目が行きますので、今一つの人気のフルミエです。しかし、2015年もののリアルの評価、92~93ポイントが証明するように、とても高質なヴォルネイ1級です。この質感、気品にぜひ触れてみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ちょっとポマールっぽい丸い深みが特徴!!】
ヴォルネイ的な、やや鋭角な酸を多くは持たない感じ、少しポマールっぽい豊かさを感じさせてくれるのがこのヴォルネイ1級フルミエです。2014年ですんで、非常にエレガントです。2015年のダンジェルヴィーユ的な豊かさやボリューム感、ある種の完璧さを感じさせるものでは無く、2014年までの「とてもエレガント」なダンジェルヴィーユを表現しています。
ヴォルネイって、よく出来たものはキラキラと輝くようなニュアンスが感じられますよね。そんな部分も無い訳じゃぁ無いんですが、むしろポマールっぽい高質な美しい土のニュアンスを多く持ちつつ、赤い果実をほんのり持っている感じです。それを白っぽい石灰系ミネラリティが支える感じでしょうか。
ダンジェルヴィーユのベース的1級では有りますが、クロ・デ・デュックはもう2万超えですから・・はい。取り敢えずこの辺を飲んでみるという選択も有るかと思います。ご検討くださいませ。
● 2021 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
【アドヴォケイトは2019~2021年ものにほぼ差が無いと・・。ジャンシス・ロビンソンさん95+、ヘイナー・ロベンベルクさんが96+と高いです。】
海外メディアも Noisy wine と同様にネットでワインを販売しているところが多いので、ま・・言っちゃえば、
「同じ穴の狢(むじな)」
と言うことです。
あのデカンター誌もサイトでしっかり、評価したワインを販売しています。もっとも評点はメンバーにならないと見えないようになっているんですが、ネットをサーフィン(・・古っ)すると拾えます。
ヘイナー・ロベンベルクさんも同様でして、まぁどうでしょうか・・ちょっと盛ってる感じはするんですね・・。
ジャンシス・ロビンソンさんは直接、販売はしていないように思います。まぁ・・彼女の目線も独特ですが、やはりナチュール系、エレガント系のワインには目が無いようです。
なので、クロ・デ・デュックが96ポイントで、シャンパンが95+ポイントとほとんど変わらない、0.5ポイント差と言うのは、2021年もののヴィンテージの特色を表しているような気がします。
デュックは濃度も旨味も高いですが、シャンパンは雅なミネラリティと素晴らしいテクスチュアが有りますので、そのミネラリティ由来の表情が目立ったかな・・と想像しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【ヴォルネイに咲くシャンボールの花!?・・今のところ飲めた2020年ダンジェルヴィーユの最高峰・・素晴らしいです!・・しかも超エレガントなのに長熟間違い無し!】

いや・・始まって以来かもしれません。新着を書き終えて、ご案内を出してからも・・追加で書き始めていると言う、まさに火事場の様相を見せているnoisyの小部屋です。混迷の極みです。
ですが・・この色彩ですよ。素晴らしいでしょう?・・非常に上質なシャンボール同様のニュアンスです。赤い果実感に僅かに重みが有り、その積層感だけがシャンボールとの違い?・・いや、むしろレ・クラにも似た重量感ですから・・
「これはブラインドでは判らないかも!」
とも思います。
しかし、この何とも素敵に漂う「ダンジェルヴィーユ感」に気付きさえすれば、
「・・ん?・・待てよ?・・もしかして!」
と混迷の中、入口を見つけることが出来るかもしれません。
ワインは面白いものでして、秀逸な造り手には必ず、
「何とか香!」
みたいな名前が付きます。
昔ならデュジャック香でしょうか・・コシュ=デュリだって、あのちょっとゴマっぽい感じの樽のニュアンスなど・・特徴が有りますよね(ない場合も有りますが・・)。

ですので、クロ・デ・デュックはもう・・神品と言っても過言では無いので難しいかもしれませんが、このシャンパンが放つダンジェルヴィーユ感・・これぞダンジェルヴィーユ香?・・なんじゃないかなぁ・・とも思ったりします。
2019年も美味しかったですが、明らかに2020年、上だと思います。しかしながら海外メディアは同じか・・むしろマイナスに行ってます。バレルテイスティングがよっぽど難しかったんだろうと思うんですね。
ジャスパー・モリスさんは、村名ヴォルネイに91~94ポイント、この1級シャンパンに92~94ポイントですから、
「・・どんだけ~~?」
とも思ってしまいました。
まぁ、noisy の場合は製品をテイスティングしていますから判りやすい訳でして・・だからこそ、
「2020年ヴォルネイ=シャンパンは過去最高!」
と申し上げておきましょう。飲んでみてください。熟の進み具合は他のキュヴェ同様・・少なくとも年が明けるまで待ってくださいね。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・アドヴォケイトは94ポイント止まりですが、何とアレン・メドゥーズ氏は96ポイント!】
おそらく最高評価のヴォルネイ=シャンパンでしょう。2019年ものでついに・・
「クラシック評価!」
をアレン・メドゥーズ氏から獲得したようです。
もう・・確かにこのレ・シャンパンは素晴らしいです。2018年ものは「シャンボールだ」と言った記憶がある・・いや、この下にちゃんと書いてありますよね・・でも2019年ものはヴォーヌ=ロマネ1級の凄いワイン似だと・・言いたいと思います。
そして、例えばメオ=カミュゼの2019年のワインは、滅茶苦茶に美味しいですが・・いくつかのキュヴェを除きダンジェルヴィーユとは対照的でも有ります。
メオ=カミュゼは、アルコール分が出る時は、ちゃんとそのまま、葡萄がなりたいようにしていると思います。なので2019年のメオのワインはアルコール分がうやや高めです。
ダンジェルヴィーユは?・・と言いますと、ほぼほぼ13.5%以下なんですね・・全部はしっかりチェックしていませんが、飲んでいてのイメージは、アルコール分を意識することはなく、決して度数は高いものでは無いと感じていました。
メオの方は・・ヴォーヌ=ロマネのキュヴェはとても優しくて柔らかで、むしろ低めに出ているように思うキュヴェも有りましたが総じて高目で・・しかしながら、それでも・・
「物凄いエレガンス、荘厳さ」
を感じさせてくれました。

ダンジェルヴィーユはもう・・柔らかで優しくて、美しくて純粋で・・でも、
「・・この美しさがやがて色っぽさ、艶っぽさに染まってくるんだよなぁ・・」
と感じさせてくれました。
圧巻だったのはやはりクロ・デ・デュックですが、海外メディアの評価者の中には、クロ・デ・デュックと並び称すほどの高い評価をした・・それがメドゥズ氏ですね。これはちょっとnoisy も迂闊でした。余りに美味しくて・・シャンパンに酔いしれてしまっていました。もっと真剣にポテンシャルを取りに行くべきだったかと反省しています。
ですが、とんでもなく美味しいのは間違い無いです。デュックは相当しますが、シャンパンはまだこの価格です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイの中に有るシャンボール=ミュジニー!・・絶品です!】
美味しいです~!・・隠しようが無いですよね・・この赤黒い色の中にある、見えない真っ白なミネラリティの存在が、ワインにとって如何に大事なものなのか・・。ツヤツヤでテカテカと輝くかのようなテクスチュアは、ビロード的でもあり、磨かれたクリスタルのようでも有ります。
例年以上にこの12月は、物凄いペースでテイスティングしています。終わらないんですよ・・なので、12月前半だけで4回も新着を出すことになってしまいました。それだけで済めばよいんですが、飲んだ以上は書かなければ販売がスタートしない・・品物はどんどん入ってくる・・仕分ける・・登録する・・片付ける・・送る・・飲む・・書く・・と、物凄い循環です。自分でも良くやってると思いますが、時にエージェントの担当さんが角の生えた鬼のように思える時も有ります。
ですが、これほどの出来のワインのテイスティングに当たりますと・・癒されるんですよね。普通の世の中では年間休日が100何日で少ないとか多いとか言われているようですが、noisy の場合は6~7日、お正月だけしか休日が有りませんし、法廷年間労働時間が2080時間だと言うことですが、どんなに少なく見積もってもその1.5倍は有りますんで・・。こうして一応の定休日も10時間ほどは PC の前で文章書きをしています。仕事の延長で・・「癒しの時」が有ることが、今までなんとかやってこれた一因でもあるのでしょう。
ヴォルネイと言うコート・ド・ボーヌの小さな村ですが、驚くほどに異なるテロワールを感じさせてくれるのが良く判る、2018年のダンジェルヴィーユです。そのディテールは見事に繊細に詳細に、そのすべてを簡単に伝えてくれます。
おそらくこのヴォルネイ=シャンパン2018年を飲んだ方のほとんどが、
「ヴォルネイ的シャンボール=ミュジニー!・・しかも超絶に旨い!」
と言っていただけると確信しています。
伸びやかな高域、ややタイトでスレンダーな中域、エレガントさを支える白く、透明でも有る・・でも実はとても緻密な低域です。2018年ダンジェルヴィーユの特徴でも有る少ないSo2 は、手入れの良い畑が生んだ健康な葡萄からのプレゼントです。
タイトでスレンダーな中域でさえ、ふかふかとした柔らかい表土を想像させてくれますし、非常に上品なベリーのニュアンスは角張った部分の無いアナログな連続性を感じさせます。今飲んでも非常に美味しく、この先も、
「もしかしたらこのワインは・・閉じないんじゃないか?」
と思いたくなるほどに開いてくれます。
上値でヴィノス、ジャスパー・モリス氏は95ポイント、アドヴォケイト、バーガウンドは94ポイントと高いですが、まだこのダンジェルヴィーユの大きな変化には気付いていないようです。
まぁ、言ってしまえば・・余りに美味しいので気付けない・・と言うことなのかもしれませんね。
ビオでもパキパキに硬いブルゴーニュワインは結構多いですが、是非このディテールの美しさに触れてみて欲しいと思います。ナチュラルでピュアな、今一番素晴らしいブルゴーニュワインです。
以下は以前のレヴューです。
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【・・どうしてこれほどまでに違うのか・・!2017年でついにシャンパンの本性が発揮された!?】
写真をご覧いただけましたら、その色彩が全く異なることにお気付きでしょう。・・いや~・・これは驚きました・・。だって・・このところ、今まで飲んできたシャンパンの味わいとは・・
「全然違う!」
と言って過言では無いと思えるからです。
最も、全然違うとは言っても、2016年までも非常に美味しかったです。エレガントで優しくて石灰の支えが有って高質感漂う素晴らしい味わいでした。
でも2017年ものは・・エレガントでは有るが、それはまず最初に言うべき言葉では無いと感じます。
「官能的で超複雑!」
まず、これを言いたいです。まるでジュヴレの超1級畑・・何とは言いませんが、それを思わせるような「官能的に香る匂い」が有ります。
これを嗅いで、
「はい・・ヴォルネイ・シャンパンかな~?」
と言える人は、果たして・・いらっしゃるんでしょうか・・。すっごいですよ。
そして、滅茶苦茶綺麗です・・が、鉱物的で種類豊富なミネラリティが凄いです。白っぽい石灰なんて、奥の奥のさらに奥で縁の下の支えの置石みたいになっちゃってます。圧巻です。
ティム・アトキン氏は96ポイントと、このワインの素晴らしさを評価していますが、noisy もほぼ同感です。飲み頃としましては、3年先以降をお薦めしたいです・・が、この香りはもう・・物凄いですから、抜栓後に締まる方向に動くことは覚悟で、もしくはやや高い温度から飲み始めることを肝に銘じて飲まれてみてはいかがでしょうか。
こんなのに出会ってしまうと・・この価格も仕方が無いと思えるはずです。是非飲んでみてください!素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです
━━━━━
【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】 こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2021 Volnay 1er Cru Champans Magnumbottle
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン マグナムボトル
【ヴォルネイに咲くシャンボールの花!?・・今のところ飲めた2020年ダンジェルヴィーユの最高峰・・素晴らしいです!・・しかも超エレガントなのに長熟間違い無し!】

いや・・始まって以来かもしれません。新着を書き終えて、ご案内を出してからも・・追加で書き始めていると言う、まさに火事場の様相を見せているnoisyの小部屋です。混迷の極みです。
ですが・・この色彩ですよ。素晴らしいでしょう?・・非常に上質なシャンボール同様のニュアンスです。赤い果実感に僅かに重みが有り、その積層感だけがシャンボールとの違い?・・いや、むしろレ・クラにも似た重量感ですから・・
「これはブラインドでは判らないかも!」
とも思います。
しかし、この何とも素敵に漂う「ダンジェルヴィーユ感」に気付きさえすれば、
「・・ん?・・待てよ?・・もしかして!」
と混迷の中、入口を見つけることが出来るかもしれません。
ワインは面白いものでして、秀逸な造り手には必ず、
「何とか香!」
みたいな名前が付きます。
昔ならデュジャック香でしょうか・・コシュ=デュリだって、あのちょっとゴマっぽい感じの樽のニュアンスなど・・特徴が有りますよね(ない場合も有りますが・・)。

ですので、クロ・デ・デュックはもう・・神品と言っても過言では無いので難しいかもしれませんが、このシャンパンが放つダンジェルヴィーユ感・・これぞダンジェルヴィーユ香?・・なんじゃないかなぁ・・とも思ったりします。
2019年も美味しかったですが、明らかに2020年、上だと思います。しかしながら海外メディアは同じか・・むしろマイナスに行ってます。バレルテイスティングがよっぽど難しかったんだろうと思うんですね。
ジャスパー・モリスさんは、村名ヴォルネイに91~94ポイント、この1級シャンパンに92~94ポイントですから、
「・・どんだけ~~?」
とも思ってしまいました。
まぁ、noisy の場合は製品をテイスティングしていますから判りやすい訳でして・・だからこそ、
「2020年ヴォルネイ=シャンパンは過去最高!」
と申し上げておきましょう。飲んでみてください。熟の進み具合は他のキュヴェ同様・・少なくとも年が明けるまで待ってくださいね。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・アドヴォケイトは94ポイント止まりですが、何とアレン・メドゥーズ氏は96ポイント!】
おそらく最高評価のヴォルネイ=シャンパンでしょう。2019年ものでついに・・
「クラシック評価!」
をアレン・メドゥーズ氏から獲得したようです。
もう・・確かにこのレ・シャンパンは素晴らしいです。2018年ものは「シャンボールだ」と言った記憶がある・・いや、この下にちゃんと書いてありますよね・・でも2019年ものはヴォーヌ=ロマネ1級の凄いワイン似だと・・言いたいと思います。
そして、例えばメオ=カミュゼの2019年のワインは、滅茶苦茶に美味しいですが・・いくつかのキュヴェを除きダンジェルヴィーユとは対照的でも有ります。
メオ=カミュゼは、アルコール分が出る時は、ちゃんとそのまま、葡萄がなりたいようにしていると思います。なので2019年のメオのワインはアルコール分がうやや高めです。
ダンジェルヴィーユは?・・と言いますと、ほぼほぼ13.5%以下なんですね・・全部はしっかりチェックしていませんが、飲んでいてのイメージは、アルコール分を意識することはなく、決して度数は高いものでは無いと感じていました。
メオの方は・・ヴォーヌ=ロマネのキュヴェはとても優しくて柔らかで、むしろ低めに出ているように思うキュヴェも有りましたが総じて高目で・・しかしながら、それでも・・
「物凄いエレガンス、荘厳さ」
を感じさせてくれました。

ダンジェルヴィーユはもう・・柔らかで優しくて、美しくて純粋で・・でも、
「・・この美しさがやがて色っぽさ、艶っぽさに染まってくるんだよなぁ・・」
と感じさせてくれました。
圧巻だったのはやはりクロ・デ・デュックですが、海外メディアの評価者の中には、クロ・デ・デュックと並び称すほどの高い評価をした・・それがメドゥズ氏ですね。これはちょっとnoisy も迂闊でした。余りに美味しくて・・シャンパンに酔いしれてしまっていました。もっと真剣にポテンシャルを取りに行くべきだったかと反省しています。
ですが、とんでもなく美味しいのは間違い無いです。デュックは相当しますが、シャンパンはまだこの価格です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイの中に有るシャンボール=ミュジニー!・・絶品です!】
美味しいです~!・・隠しようが無いですよね・・この赤黒い色の中にある、見えない真っ白なミネラリティの存在が、ワインにとって如何に大事なものなのか・・。ツヤツヤでテカテカと輝くかのようなテクスチュアは、ビロード的でもあり、磨かれたクリスタルのようでも有ります。
例年以上にこの12月は、物凄いペースでテイスティングしています。終わらないんですよ・・なので、12月前半だけで4回も新着を出すことになってしまいました。それだけで済めばよいんですが、飲んだ以上は書かなければ販売がスタートしない・・品物はどんどん入ってくる・・仕分ける・・登録する・・片付ける・・送る・・飲む・・書く・・と、物凄い循環です。自分でも良くやってると思いますが、時にエージェントの担当さんが角の生えた鬼のように思える時も有ります。
ですが、これほどの出来のワインのテイスティングに当たりますと・・癒されるんですよね。普通の世の中では年間休日が100何日で少ないとか多いとか言われているようですが、noisy の場合は6~7日、お正月だけしか休日が有りませんし、法廷年間労働時間が2080時間だと言うことですが、どんなに少なく見積もってもその1.5倍は有りますんで・・。こうして一応の定休日も10時間ほどは PC の前で文章書きをしています。仕事の延長で・・「癒しの時」が有ることが、今までなんとかやってこれた一因でもあるのでしょう。
ヴォルネイと言うコート・ド・ボーヌの小さな村ですが、驚くほどに異なるテロワールを感じさせてくれるのが良く判る、2018年のダンジェルヴィーユです。そのディテールは見事に繊細に詳細に、そのすべてを簡単に伝えてくれます。
おそらくこのヴォルネイ=シャンパン2018年を飲んだ方のほとんどが、
「ヴォルネイ的シャンボール=ミュジニー!・・しかも超絶に旨い!」
と言っていただけると確信しています。
伸びやかな高域、ややタイトでスレンダーな中域、エレガントさを支える白く、透明でも有る・・でも実はとても緻密な低域です。2018年ダンジェルヴィーユの特徴でも有る少ないSo2 は、手入れの良い畑が生んだ健康な葡萄からのプレゼントです。
タイトでスレンダーな中域でさえ、ふかふかとした柔らかい表土を想像させてくれますし、非常に上品なベリーのニュアンスは角張った部分の無いアナログな連続性を感じさせます。今飲んでも非常に美味しく、この先も、
「もしかしたらこのワインは・・閉じないんじゃないか?」
と思いたくなるほどに開いてくれます。
上値でヴィノス、ジャスパー・モリス氏は95ポイント、アドヴォケイト、バーガウンドは94ポイントと高いですが、まだこのダンジェルヴィーユの大きな変化には気付いていないようです。
まぁ、言ってしまえば・・余りに美味しいので気付けない・・と言うことなのかもしれませんね。
ビオでもパキパキに硬いブルゴーニュワインは結構多いですが、是非このディテールの美しさに触れてみて欲しいと思います。ナチュラルでピュアな、今一番素晴らしいブルゴーニュワインです。
以下は以前のレヴューです。
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【・・どうしてこれほどまでに違うのか・・!2017年でついにシャンパンの本性が発揮された!?】
写真をご覧いただけましたら、その色彩が全く異なることにお気付きでしょう。・・いや~・・これは驚きました・・。だって・・このところ、今まで飲んできたシャンパンの味わいとは・・
「全然違う!」
と言って過言では無いと思えるからです。
最も、全然違うとは言っても、2016年までも非常に美味しかったです。エレガントで優しくて石灰の支えが有って高質感漂う素晴らしい味わいでした。
でも2017年ものは・・エレガントでは有るが、それはまず最初に言うべき言葉では無いと感じます。
「官能的で超複雑!」
まず、これを言いたいです。まるでジュヴレの超1級畑・・何とは言いませんが、それを思わせるような「官能的に香る匂い」が有ります。
これを嗅いで、
「はい・・ヴォルネイ・シャンパンかな~?」
と言える人は、果たして・・いらっしゃるんでしょうか・・。すっごいですよ。
そして、滅茶苦茶綺麗です・・が、鉱物的で種類豊富なミネラリティが凄いです。白っぽい石灰なんて、奥の奥のさらに奥で縁の下の支えの置石みたいになっちゃってます。圧巻です。
ティム・アトキン氏は96ポイントと、このワインの素晴らしさを評価していますが、noisy もほぼ同感です。飲み頃としましては、3年先以降をお薦めしたいです・・が、この香りはもう・・物凄いですから、抜栓後に締まる方向に動くことは覚悟で、もしくはやや高い温度から飲み始めることを肝に銘じて飲まれてみてはいかがでしょうか。
こんなのに出会ってしまうと・・この価格も仕方が無いと思えるはずです。是非飲んでみてください!素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです
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【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】 こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2021 Volnay 1er Cru Taillepieds
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・タイユピエ
【やはりエレガント系 + 筋肉質系+ほんのりナチュラル系のピノ・ノワールがお好きな方の評価が高いようです。】
ジャンシス・ロビンソン女史が18/20ポイントですから換算して96ポイントです。ロデンベルクさんは余り良く知らないので取りあえず除外・・(^^ すみません・・綺麗系でポテンシャルの高いピノ・ノワールには彼女は比較的良い評価をしているように思います。
その他のメディアの多くは93ポイントでほぼ揃っています。ところが・・
「その93ポイントの方々は、2020年ものには上値で95~96ポイントほど付けている」
んですね。そして2020年ものの下値の93ポイントと言うラインが2021年ものの上値になっています。
なので、ちょっと単純では有りますが、
「濃い系に高い評価をしたメディアは2021年ものには93ポイント程度、エレガント系でもポテンシャルが高いと判断できたメディアは96ポイントほど。」
と言うことになり、
「本質は2020年ものと2021年ものに差が無い」
と言えるかもしれません。
因みにジャスパー・モリスさんは、
「収量は15hl/haで1ヘクタールの畑から7樽出来た。味わいにはきめ細やかな密度があり、2021年には珍しい特定の豊かな品質がある。2028年から2033年の間に飲み始めるのが良い」
と言っています。
15ヘクトリットル/ヘクタールって、グラン・クリュでも見ないほど低い収量です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【シャンパンとクロ・デ・シェヌの両方の表情を併せ持ち、エレガンスを最大限に発揮できる素晴らしい畑です。】
デュックに続く凄い評価です! すみません・・本当に極少量で飲めませんでした。ですが上値は95ポイントで、シャンパンと同様の評価。2019年のダンジェルヴィーユの他の1級の物凄い出来を思えば、購入しておくべきワインだと思います。
まぁ、ティム・アトキン氏のポイントが見当たらなかったので残念ですが、結構高い評価になっているはずと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【こちらは96ポイント!!少なくて飲めていません・・】
ご存じ1級タイユピエです。ティム・アトキン氏は96ポイントで、クロ・デ・デュックに僅かに及ばない評価でしたが、カイユレ、シャンパンとは同じ評価で、ほぼ同様の出来で有ることが思い起こされます。
そもそもタイユピエは、クロ・デ・デュックに程近く、僅かに及ばないか、ほぼ同様か・・の見分けは微妙では有ると思います。何よりも造り手の意思とか感情とかがワインに乗り移る、ワインの出来に関与するのかもしれませんし、クロ・デ・デュックの特殊性を良しと判断する飲み手側の問題で有るのかもしれません。
今回は3本のみの入荷です。価格的にも魅力でしょう?・・でも、2017年のダンジェルヴィーユは、他のワインも凄いので悩むとは思います。是非ご検討くださいませ。
● 2021 Volnay 1er Cru Clos des Ducs Monopole
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・デュック・モノポール
【2020年ものとは大きく違ったと想像されるクロ・デ・デュックですが、意外や意外・・2020年ものとの評価の差はほぼ無い?・・のかもしれません。】
余りに少ないので開ける訳には行かない2021年のダンジェルヴィーユですが、このトップ・キュヴェであるクロ・デ・デュックも同様です。noisy 的には下のクラスを飲んでみると非常にエレガントですっぴんな美しさの有る、非常に好ましい味わいだったのですが、
「・・このライン上に有るとするなら・・2021年ものは3ポイント位下がるかなぁ・・」
濃いピノ・ノワールに慣れていますからね・・いきなりエレガント系のスタイリッシュな味わいになると、きっとそうなるだろうと思ってました。
なのでちょっとやってみましょうか?
2020年----->2021年
99 Points -->95 Points TastingBook
98 Points Falstaff -->?
95~97 Points --> 92~94 Points Vinous
94~97 Points --> 92~94 Points Burghound
96 Points --> 95 Points Decanter
93~95 Points --> 92~94 Points Robert Parker's Wine Advocate
93~95 Points --> 92~95 Points Jasper Morris
----------------> 97~98 Points Heiner Lobenberg
----------------> 18/20 Points Jancis Robinson
どうでしょう?・・2020年もので最高点の99ポイントを付けたテイスティングブックは95ポイントと4ポイント下げ、上値で97ポイントのヴィノスとバーガウンドは3ポイント下げでした。
ですが、96ポイントのデカンターは1ポイント下げ、上値95ポイントのアドヴォケイトも1ポイント下げですが、御大ジャスパー・モリスさんは上値は95ポイントで2020年ものと同じ、下値だけを1ポイント下げています。
2020年ものでは見当たらなかったロベンベルクさんが上値98ポイントと2021年もので最高評価、ジャンシス・ロビンソン女史も100点法変換で96ポイントと高いです。
ん~・・エレガント系に高い評価を出す傾向のあるジャンシス・ロビンソンさんは高いのも何となく判りますが、どうでしょう・・98ポイントはちょっと弾けすぎなのかなとも思います。2020年ものの99ポイントもその傾向は有りましたけどね・・。
面白いのはジャスパーさんが「ほぼ変わらない」と判断したこと・・でしょうか。アドヴォケイトも1ポイントは下げましたが近い評価でした。
ですので、
「2020年ものは濃く2021年ものは淡いが、ダンジェルヴィーユ的なフィネスやエレガンスは変わらず、その濃淡の好き嫌いが評価に表れている・・か、2020年ものの素晴らしさを特に高く評価したため、2021年ものを少々下げた。」
と言うようなところに落ち着くような感じがします。
いずれにしましても脂(糖分)とぜい肉をそぎ落とし、筋肉質な本来の姿をさらけ出したクロ・デ・デュックのようです。始まって以来の少ない入荷量です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【テイスティングノートは99ポイント!でどうやら素晴らしいダンジェルヴィーユの2020年ものの見方が微妙に割れているようですが、それでも今までで最高を予想します!】
びっくりですね~・・テイスティングブックが99ポイント!・・しかも2020~2035年と言う飲み頃予想です。おまけに「4時間のデキャンター」とも言ってます・・相当自信がある様です。勿論、テイスティングブック史上最高の評価です。
ファルスタッフも98ポイントと最大限の持ち上げようです。こちらも今までで最高の評価のようです。
半面、昨年の2019年ものに史上最高を付けた各海外メディア・・アドヴォケイト、ヴィノス、ジャスパー・モリスは上値を1ポイント下げ、バーガウンドのアレン・メドゥズは2019年ものと全く同じ評価・・そんな状況です。
これ・・noisy も2020年もののダンジェルヴィーユを飲んでいて思ったんですが、
「飲んでいて面白いように成長具合が進んでいくのが見える」
んですね。つまり、まだ仕上がっていない・・
「現在、急成長中!」
と言うことなんです。
ですから、バレルテイスティングですべてを語るのは危険・・それくらい判断の難しいヴィンテージ・・だと言うことだと思っています。
まぁ・・テイスティングノートの、自信たっぷりなコメントと評価にはびっくりですが・・4時間のデキャンティングで美味しく飲めるよ・・私たちの評価は正しいよ・・みたいな感じですから・・ですので少なくとも・・
「最終的に2019年同様の評価!」
であることは間違い無いでしょう。
それに加え、フィネスさんのテイスティングに参加した友人が、
「ルーミエも悪くないが頭抜けていたのはダンジェルヴィーユ。そしてアンリ・グージュがこんなに美味しくなっていたなんて!」
の言葉がすべてを語っているような気がします。非常に少ないです。こんなに少ないのは初めて・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【圧巻!・・格の違いを見せつける物凄いワイン!それがクロ・デ・デュック!】
飲んだ者には、もはや誰もこのワインがグラン・クリュでない・・と言うことを信じられないでしょう。そしていつしか・・
「このワインが間違いなく、グラン・クリュに昇格するに違いない!」
と確信するに違い無いと思います。
飲んでいる感覚は、もはやヴォーヌ=ロマネの超一流どころと全く同じです。
一瞬でも気を抜くと・・もう、ほんの少し前の彼の姿はそこには存在せず、また違う顔でそにに立っている・・そしてまた素晴らしい演技をしてくれる・・そんなパフォーマーのようでも有ります。
だから、そのグラスをいつまでも放さず、その香りの変化を脳裏に焼き付けていたい欲望を持ってしまいそうになります。
あの、ブルゴーニュ専門家でありながらも、余りに平均よりも低い点しか付けないアレン・メドゥーズ氏がなんと、
「97ポイント!」
も付けています。

ヴィノスに至っては・・ニール・マーティン氏かと思いますが・・
「98ポイント!」
も上値に付けています。もはや海外メディアの方は、
「いつ、だれが、どのタイミングで***点を付けるか・・」
と言う感じになって来たんじゃ無いでしょうか。今までは97ポイント止まりだったと思います。
noisy もこの素晴らしい2019年のクロ・デ・デュックを飲むことが出来て幸せです。そしていつか・・
「単に クロ・デ・デュック」
と言うA.O.P.になる日を待っているような感覚です。是非手に入れておいてください。その日まで・・何とか生きて行きたいと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【やっぱりクロ・デ・デュックは素晴らしい!・・出来は他のキュヴェとちょっと違います!激エレガントで激妖艶!】
昨年の2017年ものに97ポイント付けたデカンターのティム・アトキン氏の評価が見当たらないのが残念ですが、それでも97~96ポイントで海外メディアは揃ってますね。
ですが・・少し各レヴューを読んでみましたが、やはりダンジェルヴィーユの変化については・・それを思わせるような言葉が無いように思います。難しいものですね・・。
しかしながらバーガウンド・ドット・コムのアレン・メドゥズさんは、
「アウトスタンディング!ドント・ミス!」
と、得られなかったら後悔するぞ・・みたいな言葉を書いていました。
このトップ・キュヴェのクロ・デ・デュック2018年ですが、他のトップクラスの1級群に比較しても、随分と印象が異なります。
まず色合いが他のキュヴェに比較して若干淡いです。この写真は、撮るのに一度失敗しておりまして、翌日に残りのワインで再度、撮り直ししています。なので、So2 の少なさゆえでしょう・・若干色落ちしていますが、少し淡いのはお判りいただけるかと思います。
そして、非常にナチュラルですが非常に健全です。しかしながら、他のキュヴェが・・ジャイエ的な美味しさを見せるのに対し、・・言っちゃってよいのかなぁ・・まぁ、言っちゃいましょう・・最近のエマニュエル・ルジェ的な官能さを良く出している感じなんですね。
一瞬、クロパラか?・・みたいな・・(^^;;
そこまで言わないにせよ、ルジェのエシェゾー?・・みたいな・・感じも受けるほどに「官能感が満載!」なんですよ。
そもそも海外メディアがボーヌの赤ワインに97点も付けると言うのは稀なことです。まぁ、ダンジェルヴィーユと言うビッグネームも後押しはしているとは思いますが、それも、
「ヴォルネイの1級に!」
ですから・・ね。
で、noisy としましては、97ポイントは非常に妥当な評価だと思っています。プラスマイナス0.5~1点は可能性が有ると見ていますが、のんびりとそれだけ飲んでいれば良いと言うシュチュエーションでは有り得ず、この日は一体何本開けたか覚えていないほどに多かったので、グラスの写真ももしかしたら少し汚れが有ったかもしれません・・申し訳ありません。
素晴らしいワインは、やはりその「存在感の大きさ」に圧倒されます。色が濃くても薄くても・・関係無いんですね。
超絶にエレガントで有り、滅茶ナチュラルで有り、ピュアさに満ちていて、存在感の凄い味わいで・・しかも超官能的です。ここまでリリース直後にここまで官能的だったクロ・デ・デュックを noisy は知りません。だからこそ、エマニュエル・ルジェを比較対象として脳が引っ張り出したのかもしれません。最近神掛って滅茶凄いメオ=カミュゼでは有りますが、そっちの味わいでは絶対に有り得ない・・のが、また興味深くも面白くないですか?
ヴォルネイと言う小さな村が、コート=ドールで再び輝きを取り戻した・・その旗手たるのは、クロ・デ・デュック!
そう思わせてくれた1本です。安いと思います。是非飲んでいただきたい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ついに97ポイント!デカンター誌ティム・アトキン氏も弾けてます!】 飲めなかった腹いせからのボヤキでは有りませんが・・いや~・・壮観ですね~。ヴォルネイで97ポイントって、一体どう言うことなんでしょう。
それでもまぁ、アドヴォケイトが1920年ものに99ポイント、1953年ものに97ポイント付けて以来では有りますが、この「クロ・デ・デュック」の実力を伺わせるのには充分な情報だとは思いますし、何よりも、
「2017年ものはマルキ・ダンジェルヴィーユ最高潮時のクロ・デ・デュックに肉薄する出来!」
と言うことを物語るに違い無いでしょう。
この3年間でも、上値では有りますが、95ポイント、96ポイントと来ての・・97ポイントです。あと3年で・・いや、詰まらない想像は止めておきましょう。
でも、noisy が、
「2017年ヴォルネイ1級を飲んでショックを受けた!」
のもお判りいただけるんじゃないかな?・・と思います。
すでに店頭で減ってしまっていますので、こんな数量です。是非押さえておいてください!超お勧め!ヴォルネイがブルゴーニュのトップに回帰した姿を是非ご覧くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【どうやら2016年ものは2015年ものを超えたようですよ?】 ダンジェルヴィーユご自慢の「クロ・デ・デュック」です。少ないので飲みません・・余ったら年末年始に飲もうと狙っています。
例えばですが、2015年ものの「デュック」はリアルワインガイド第57号で93+~95+ 2022~2050 と言う、ヴォルネイではおそらく紙上でトップの評価でした。いや、noisyならもっと付けたと思いますけどね。
で、2015年ものはしっかり飲ませていただいたということで、ま~・・余りに旨くてひっくり返ったものです。
しかしながら2016年ものは余りに少なく・・いや、マグナムはいただきましたが・・(^^;; で、ネットをアチコチ探して見ると・・有りましたよ。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんと、MWのジャスパー・モリスさんが94~96Points!ヴィノスが93~96Points。あの非常に厳しい評価で知られるメドーさんのバーガウンドが93~95Points と、軒並み96Points を得ています。
これだけ見ても・・恐ろしい仕上がりかと思います。息子はしっかり・・デュックもシャンパンも飲んで来まして、非常にはしゃいでおりました。まあ・さすがにこの入荷量で両方開けてしまいますと、完全に赤になってしまうので、余って開けられたとしてもどちらかかな・・と思います。
史上最高の出来になったと思われる「クロ・デ・デュック」です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【王者の品格!まさにフィネス!すべてにおいてヴォルネイのトップはこのワイン!!】
いや~・・素晴らしかったですね~。2015年のダンジェルヴィーユは何を飲んでも素晴らしいです・・が、クロ・デ・デュックは
「完璧!」
と言いたくなるような、素晴らしい味わいでした。
エレガンス、フィネス、品格が全体を覆っていて、各要素・・濃密さとか複雑性とかもたっぷりあるのに、それを言及させない・・と言うか、言う必要が無い・・と思わせてしまう完成度が有るんですね。
・・あれ?・・気付かれましたか?・・そうそう・・2017年の年末に開けさせていただきましたが、その時一緒に飲まれた方が持って来てくれたのが右側にある 1993年 Bonnes-Mares ですね。勿論エチケットでお判りになるかと思いますが d'Auvenay です。こちらも素晴らしかったです!ご馳走様です・・でも・・負けてないですよ。
しかも今飲んでも滅茶美味しい!・・本当に素晴らしいワインはいつ飲んでも美味しい・・と言う格言から言えば、それに当たる仕上がりかと思います。
濃密なんですが・・サラリとしています。超複雑なんですが、それをそのようには見せません。アロマもエゲツナイほど・・なんでしょうが、全く無理をしていないようにしか感じられないので、それが本当の姿なんだと思いこまされてしまいます。

こちらの写真は、もう少し寄って、色合いを見せるために、明るくしてみたものです。ま~、余り上手くは行ってませんですみません。でも意図するところは判っていただけるかな・・と思いますが、明るいところで見ても決して濃くは無い、透明度の高い色合いは、美しい赤が基調ですが、このように薄暗い状況で見ると、しっかりと「黒系」の色合いも持ってることが判ります。
テクスチャーはまさに「ビロード」。アナログ的に連続しているんですが、実はデジタリックにきちんと肌理が有って、そのひとつひとつの段階が実際には感じられるのに・・超連続しているんですね。そのひとつひとつの段階にはやはりそれぞれのアロマの粒が感じられます。これ以上に精巧な造りが出来るはずも無い・・そう感じさせてくれました。
いや・・素晴らしかったです。実は結構、2014年も2015年も、ダンジェルヴィーユを飲ませていただきましたが、クロ・デ・デュックが白眉で有ることは間違い無しです。
また、2014年のクロ・デ・デュックは開けていませんでして申し訳ありません。こちらはリアルワインガイド第57号で、
「今飲んで 93 ポテンシャル 94 飲み頃予想 今~2043年」
と言う高評価です。
どうでしょうね~・・徳丸さん的には2014年がお好みのようですんで、次号に載るであろう2015年ものの評価が気になるところでは有りますが、noisy的には、2014年と2015年を一通り飲んだところでは、2015年が上回るんじゃないかと思っています。
完全復活なったマルキ・ダンジェルヴィーユのトップ・ワインです。決して褪せることのない銘品と言えるでしょう。是非ご検討くださいませ。
● 2011 Meursault 1er Cru Santenots
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ
【 Finesse Back Vintage Autumn Festival !! 何と12年ものの完熟ムルソー=サントノ1級です!!】
現在のように世界中でブルゴーニュが注目され、持てはやされている状況では無かった2000年代、やはりブルゴーニュワインの評価は散々でした。
物凄く持ち上げる時・メディアは時には有ったものの、信じられないような・・足を引っ張ってるの?と言いたくなるような、目も当てられない評価を出すメディアも有りました。
例えばですね・・以下は、ムルソーを代表するワインだった・・いや、今もでしょうか、アルベール・グリヴォーのムルソー・クロ・デ・ペリエールの評価を拾い出してみました。面白いので是非ご覧ください。
1991 87 Points
1994 92 Points(16/20) La Revue du Vin de France
1995 98 Points(19/20) La Revue du Vin de France.92 Points CellarTracker.90 Points Wine Spectator
1996 92 Points Wine Spectator.93 Points CellarTracker
1997 70 Points Wine Spectator .92 Points(16/20) La Revue du Vin de France
1998 75 Points Wine Spectator .96 Points(18/20) La Revue du Vin de France
1999 92 Points(16/20) La Revue du Vin de France.92 Points CellarTracker
2000 94 Points(17/20) La Revue du Vin de France
2001 96 Points(18/20) La Revue du Vin de France
2002 98 Points(19/20) La Revue du Vin de France.91 Points CellarTracker
2003 96 Points(18/20) La Revue du Vin de France
2004 93 Points(16.5/20) La Revue du Vin de France
2005 94 Points(17/20) La Revue du Vin de France.93 Points CellarTracker
2006 95 Points(17.5/20) La Revue du Vin de France.91 Points CellarTracker
2007 94 Points(17/20) La Revue du Vin de France.92 Points CellarTracker
2008 97 Points(18.5/20) La Revue du Vin de France.82 Points Gilbert & Gaillard
2009 96 Points(18/20) La Revue du Vin de France.93 Points CellarTracker
2010 94 Points(17/20) La Revue du Vin de France.91 Points CellarTracker
2011 93 Points(16.5/20) La Revue du Vin de France.94 Points CellarTracker
2012 94 Points(17/20) La Revue du Vin de France.94 Points CellarTracker
2013 95 Points(17.5/20) La Revue du Vin de France.92 Points CellarTracker
2014 92 Points CellarTracker
2015 99 Points(19.5/20) La Revue du Vin de France.92 Points CellarTracker
2016 97 Points(18.5/20) La Revue du Vin de France.93 Points CellarTracker
2017 93 Points(16.5/20) La Revue du Vin de France.94 Points CellarTracker
2018 92 Points(16/20) La Revue du Vin de France
1990年代..ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは1995年ものに98ポイントと..それまでには無かった非常に高い評価をしました。同じ年、セラートラッカーは92ポイント、ワインスペクテイターは90ポイントです。
「その差は8ポイント!」
もあります。
そして1997年~1998年のスペクテイターは70ポイント、75ポイントと・・
「飲んじゃいけないよ」
と言わんばかりの存在否定的な評価、一方・・ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは92~96ポイントと、中々の評価です。
まぁ・・こんな具合いに1990年代の、「ムルソー」に対する評価は、どこか蔑視しているような感じだったんですね。スペクテイターはシャルドネはマッチョ系じゃないと否定する・・そんな感じなのかもしれませんが、いずれにしましても2000年以降の評価の方が、全く高いんですね。
ここには掲載していませんが、ジャスパー・モリスさんが、樽からのテイスティングではなく、リリース後しばらくしてから、このクロ・デ・ペリエールを評価していまして、2014年ものを2019年になって評価し93ポイント..と言うのも有ります。
明らかに2000年以降になって評価も上がりました。植え替えてから時間も経過したのもあるでしょうが、まぁ・・クロ・ド・ペリエールで90点ちょっとと言うのが昔の普通の評価です。2015年にはラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスが99点付けていますが、SNSのセラートラッカーは92ポイントと低調でして、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスとセラートラッカーが、ある意味・・反比例な評価をしているのも面白いです。
まぁ、D.R.C.やルロワを除けば、シャルドネはマッチョなカルフォルニア産などよりも劣る・・と言うような評価だったと、noisy的には感じていました。でも実際は決してそんなことは無く、
「クラシカルだと低く、外向的でマッチョだと高い」
と言う評価は間違いであって、
「エレガンス点をつけるべき!」
と声高に?・・書いていたのもこの頃だったかなと思い出します。
そして・・少し高めのムルソー1級なので、飲まれていない方には余り人気が薄いダイジェルヴィーユのムルソー=サントノですが、飲まれた方の評価は非常に高いワインです。
クロ・ド・ペリエールとはまた違ったオイリーさ、ふくよかさを持った素晴らしいシャルドネなんですが・・飲んでみていただきたいですね。ご検討ください。
【 Finesse Back Vintage Summer Festival !! 何と15年ものの完熟ムルソー=サントノ1級!・・スルーするには惜し過ぎると思います!】 フィネスさんよりこの夏お分けいただいた、非常に希少な2008年の1級ムルソー=サントノです。
ムルソーは良く長く持つと言われていますが、それを確かめたことの有る方は・・意外に少ないはずで、結構、若い時分に飲まれてしまっています。
この位熟成させますと、良くも悪くも「好み」での判断になりますが、やはり「ムルソー」と言う格別なクラスのシャルドネが持つ圧倒的な表現を期待されると思いますし、その期待を大きく裏切ることは少ないんじゃないかと思います。
ご存じの通り、ここはムルソー村にある1級畑ですが、ヴォルネイ村と接する区画で・・ムルソーの南にある1級群とは、またちょっとスタイルが違うんですね。
ヴォルネイと言いますと・・その土壌の組成からピノ・ノワールにほぼ限定されます。ですので・・すぐ近くのカイユレとかの「粘土」の影響を受けつつ、離れたムルソー的土壌からの強い石灰のミネラリティの影響をも持ちます。しかも2008年ものと言えば、noisy 的にはダンジェルヴィーユが復活の狼煙を上げたヴィンテージです。
まぁ・・noisy としましても、ヴォルネイ=サントノ系は有るにせよ・・
「15年もののムルソー=サントノの経験は無い」
ので、偉そうなことを言うのはここまでに・・希少なアイテムです。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリスさんは2019年ものより1ポイント下げましたが・・果たしてそれは正しいのでしょうか。】
そもそも海外メディアはムルソーの北・・畑はヴォルネイ、もしくはその境に有るんですが、ここは決まったように92点止まりなんですね。頑張っても93点でしょうか・・その上にくるワインは見たことが無い・・コシュ=デュリも持って無いし・・。反対にムルソーの南、ピュリニーとの境になって来ますと、これはもう・・ほぼ天井無しでの評価になります。特にペリエールですね。シャルムも時折凄い評価が出ることが有ります。
まぁ、南の方が複雑性が高く、ピュリニーに似たニュアンスを持っていることも有ろうかと思います。基本はそれで良いと思うんですが、凄く良く出来た時位・・
「ちゃんと評価してあげて欲しい」
と思うんですね。まぁ・・ムルソーはそんな評価対象になっています。
こちらのサントノはダンジェルヴィーユご自慢の1級畑です。周りはヴォルネイの至宝ともいうべき1級畑がずらり・・です。カイユレはすぐそこです。
で、2020年ものなんですが・・この色彩ですよ。凄いでしょう?プティ・ブランもそうでしたが、
「イエローが濃い。奥にグリーンが透けて見える感じ。」
が見て取れます。
オイリーさも有りつつ、その粘性からの「旨味」が半端無い・・でもダンジェルヴィーユ的なエレガンス、優雅さが有るので、
「実に優美なムルソー1級!」

に仕上がっているんですね。
このサントノもまた他のキュヴェ同様、完全には仕上がり切ってはおらず、その優雅さ、優美さを生育中で、飲んでいる最中にもその「成長」が見て取れる感じなんですね。ですので飲んでいてすごく楽しいんです。
むしろ抜栓直後は「美しい!」「質の良さ」「エレガントさ」「ピュアさ」が目立っているはずです。それがまた飲んでいる最中に「優美さ」を得て行く訳ですね。
このような白ワインって、結構に見当たらないと思うんですよ。そもそももっと、「バキッ」と硬さが先に来て、
「お~っ・・硬いな~~」
みたいな印象を受けるはずなんですね。
ところがダンジェルヴィーユの場合、柔らかさやしなやかさが必ず感じられるんですね。これがビオ度が上がっていること、またSo2の量・使い方、澱の使い方などによるかと思うんですが、他の方には中々みない特徴でもあるかと思うんですね。
上質さ・・それがダンジェルヴィーユのワインです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【気品漂う見事なムルソー1級!滅茶フィネスたっぷりなムルソーって・・飲んだこと、有りますか?】
素晴らしい出来でした!・・もっと早くご紹介させていただく予定だったんですが、遅筆と多忙が重なって・・と言いますか、少し言い訳をさせていただきますと・・
「ブルゴーニュのドメーヌで10アイテム~20アイテムも有ると、ちょっとやそっとじゃ書き上げ切れない!」
訳ですね。
ましてや週に2度平均で新着のご案内を出すとなると・・月曜に書いてアップして、火曜に伝票を打ってそれなりに出荷して・・水~木曜で書き上げなければ木曜の新着には間に合わない訳です。金曜は伝票打ち、ピッキング、梱包とこなしますが、月曜にいただいたご注文分のお届けの出荷が金~土曜に重なる場合が多いので、特に金曜は
「しっちゃかめっちゃか」
になります。土曜も出荷は結構多いですし、土日はお客様もご来店されます・・すると・・もう月曜日なんです・・。
「一体ど~せい・・っちゅうの?」
と言うくらいに雑用が山ほどありますので、結果として1年に360日は働くことになってしまう訳ですね・・。ブラックの鏡、そのものです・・とは言え、社長だけがブラックな働きですが・・テイスティングに出かける?・・いや、無理です。買い物にも行けません。
なので、一旦書き切れないアイテムは、しばらくタイミングを計ってご案内するようになってしまう訳ですね・・。ネガ入ってしまいまして申し訳ありません。
ですが、
「昨今のダンジェルヴィーユは物凄い!」
を証明するかのような素晴らしい出来でした。ダンジェルヴィーユは白も激旨です。
サントノですからムルソー村のヴォルネイ側、北側にある1級畑です。村の中央から西側、南側にある畑よりも「粘土」の存在がこのサントノの優れた味わいを造っていると思います。しかも「ヴォルネイ=カイユレ」や「クロ・デ・シェヌ」に似た粘土を相応に持っていますので、そんな「ミネラリティ」と同様な組成を感じさせてくれます。
そのバランスがまた「フィネス」に大きな影響を与えていると思いますし、樽の使い方がまた・・めっちゃお上手なんですね。まるでもう・・仕上がっているかのようなバランスで飲ませてくれちゃいます!勿論、素晴らしい柑橘のニュアンスが有りますが、
「マンモス柑橘~!」
と言うような「派手さ」などは微塵もないんですよね。あくまで「フィネス」としか言いようのない華麗さを漂わせてくれます。ミネラリティにしてもそう・・
「凄いミネラル!」
と言うような表現は当たらないと思います。しかしながら、相当な量のミネラリティを含んでいるのは間違い無いんですけどね。
なので、その意味で言うと・・仮にコント・ラフォンのムルソーシリーズで言うなれば、確実に1級の上級キュヴェ並みのアイテムに近いニュアンスです。ジャスパー・モリス氏は92点までしか付けていませんが・・それはちょっとな~・・ムルソー=サントノと言うアペラシオンに対する既知の知見からの評価に過ぎないかと・・低過ぎると思います。是非飲んでみて下さい!滅茶美味しい・・素晴らしいフィネスを感じさせてくれる、珍しい?ムルソー1級です!
以下は以前のレヴューです。
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【A.O.C.ヴォルネイを引き立たせるムルソー=サントノの存在は、正にヴォルネイ=ムルソーと言うアペラシオンとピノ・ノワール=シャルドネと言う品種の接点を感じさせてくれます!】
「赤ワインは好きなんだけど白は飲まないんだよね・・」
とか、
「ピノ・ノワールは飲むけどシャルドネはね・・」
と言う方も結構に多いように感じます。ただし、Noisy wine のお客様は結構・・白ワインもお買い上げになる方が多いです。中には白ばかりの方もいらっしゃり、まぁ・・かなり変なショップですから、素晴らしいお客様が多いのでしょう・・。
ですが、例えばミュジニーと言うブルゴーニュ随一のクリマには、赤い部分と白い部分が有って、それぞれピノ・ノワールとシャルドネが植わっているのはご存じかと思います。
でもこれって・・ブルゴーニュではアチコチに散見されるんですね。結構に白い表土に植わっているピノ・ノワールとか、その逆も有ったりもする訳です。
そして乾いた土・・粘土が多かったり少なかったり・・、水分供給できたり、ほとんど出来なかったり・・です。グレートな畑はまるで人格が有るかのように、自身でしっかり振るまいのできる畑だったりします。
ちょうどヴォルネイとムルソーの村では、植わっている葡萄がほぼ真逆な訳ですね。基本的にはヴォルネイはピノ・ノワール、ムルソーはシャルドネです。ですがムルソーの赤い粘土の多い部分にはピノ・ノワールが植わっていて、条件の良い畑・・人格が備わっていそうな畑は「ヴォルネイ=なんとか」になる訳です。それ以外はムルソー=サントノ、ムルソー、もしくはA.O.C.ブルゴーニュです。
このムルソー=サントノは、ヴォルネイとの境界のムルソー側の上部にある1級畑です。情報が有りませんが、ダンジェルヴィーユの畑はおそらく、レ・プリュール(レ・プチュールとも言う)畑で、泥灰土(でいかいど、marl)は粘土と石灰(、もしくは炭酸カルシウム)のことを言いますが、正にここがそうなんですね。
粘土が多く、また赤い土も有り、石灰(もしくはカルシウム)も存在しているので、ねっとりとしたグラマラスな味わいのシャルドネが生まれる訳です。
で・・2017年ものまではそれだけで良かったんですが、2018年ものにはもう少し書かなければいけなくなりました。そう・・単に「グラマラスな味わい」じゃぁ無いんですよね。
So2の少なさから来る柔らかさ、瑞々しさ、ナチュラルなニュアンスは2018年のアリゴテやA.C.ブルと同様です。この比較的強い泥灰土から生まれるのでグラマラスでは有るんですが、非常に繊細でスタイリッシュなんですね。
いままでは「複雑でファットな味わい」で良かった・・しかし、2018年ものはかなりの繊細さが加わり、瑞々しさが強くなり、さらには「気取った感じ」が無くなって精妙になったんですね。
だから美味しくない訳が無い・・と感じてしまいます。今飲んでも美味しいです。でも寿命は相当にあると感じますので、3年経過したら相当に良くなるとも思っています。
そして・・こんなことを書いて良いのかどうか・・例えば、飲んだ方には伝わるかと思いますが、あの素晴らしいイタリアの「ロアーニャ、ソレア」とかなり通じる部分が有ると感じました。あのソレアは、シャルドネ70%にネッビオーロが30%ほど入っているんですが、似てるんですよね~・・イメージが・・。
まぁ、葡萄は葡萄ですから、黒い果皮なのか白いのかで、結構に造り方は異なるんですが、昨今はそんな「垣根」が取っ払われつつ有りますよね?・・そんな部分も感じていただきながら、是非この素晴らしいムルソー1級を他の試飲でいただけたら幸いです。
かなり美味しいです!・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【A.C.ブル、そしてアリゴテの素晴らしさを見ると、期待が膨らむトップ・キュヴェです!】 2017年ものの入荷が多く無かったので、テイスティングはパスさせていただきましたが、残るようならば年末年始に飲んでみたいと思っているマルキ・ダンジェルヴィーユの白のトップ・キュヴェです。
まぁ・・ハッキリ言って、このサントノ白の日本での人気は今ひとつでしょう。どうしても赤のイメージが有ってそれが影響していると思います。
ですが、ブルゴーニュのワインを結果的に育てて来たのは、領主でも有る貴族たちです。そこには当然、宗教も絡んで来ますし、フランス革命を大きく絡んでいます。
日本では、海外のような「領主と領民」意識は今ではほぼ無いと思われますが、海外ではどこか、
「私は貴族、あなたは平民」
みたいな匂いがまだ残っているのかもしれません。
しかしながら現在のそれぞれの意識がどうであれ、良いものを食し、飲んで来られたのは上流階級の方々ですよね。フランス革命でブルジョワジーが台頭し現在に続いている訳ですが、やはり、
「素晴らしいワインや素晴らしいワインを生む畑」
は上流階級に支配され、愛され、飲まれてきた訳で、彼らはやはりそんな記憶も受け継いでいるのかな・・とも感じます。
2016年までのこのムルソー・サントノや、2017年のブルゴーニュ、そしてアリゴテを飲んでみると、その進化の凄さも思い知りますが、
「彼らが組み立てるワインの味わい」
にも興味が行きます。
まぁ、ピノ・ノワールの方はそちらのコラムで書きますが、13.5度のアルコール度でこれほどまでにエレガンスを表現できるというのは、技術もさることながら、
「この味わいが良い」
と思える・・判断できる感性によると思うんですね。
なので、この2017年ムルソー・サントノは・・おそらくですが、物凄いことになっているはずなんです。
ですが・・敢えてマイナス要素を書きますと、アラン・メドーの評価が見当たりまして、それが 89~91 Points だったんですね~。noisy 的な予想では、94ポイント以上でしたので、ちょっと残念では有ります。・・まぁ、アラン・メドーさんの評価は、noisy とは余り相性が良く無いようで・・余り一緒にはなりませんが。
と言う訳で、飲んではいないが、2017年のダンジェルヴィーユの他のワインの出来を見れば、凄いことになっているはず・・と予想しています。是非トライしてみてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ほんのりとマッタリ粘っこく精緻さを感じさせる大人のムルソー!質感・完成度高いです!リアルワインガイドでも2014年は92+、2015年は93+と格上の評価!】
ヴォルネイの偉大な生産者の姿を完全に取り戻したと言えるマルキ・ダンジェルヴィーユです。シャルドネも気品高く、完成度が非常に高い!やはりどこか「ヴォルネイ」と書いた看板を背負っているかのような見事なムルソーで、ムルソー村の南から中央部に掛けて存在する、正に
「ムルソーらしいムルソー」
とは一線を画すニュアンスが有ります。
やはりムルソーらしいムルソーは、白や灰や黄色や黄土色、もしくはそれぞれを非常に色濃く持っていて、それを強く感じさせてくれます。時にハードに、エグイ角度で侵入してきては、脳裏に強烈な印象を刻むものが多いです。
しかしながらダンジェルヴィーユさんのムルソー=サントノ1級は、侯爵・貴族の血がそうさせるのか・・決してそんなエグイ角度では入射して来ないんですね。まぁ、畑の位置も勿論関係有るのでしょうが、このところのダンジェルヴィーユさんのワインは、例えベースラインの「パストゥグラン」でさえ、
「気品の漂う・・」
と言うような修飾が、もっとも似合うと言え、このムルソー=サントノも気品に満ちた味わいなんですね。
ここの畑はもちろん、ムルソーの最も北側に有る、ピノ・ノワールだとヴォルネイのアペラシオンになる部分と重なっています。この辺でシャルドネが植わっていると「ムルソー(1級)」になりますし、ピノ・ノワールが植わっていると「ヴォルネイ(1級)」になる訳です。
ピノ・ノワールとシャルドネの両方が植わっていると言うことは、粘土がしっかり有る土壌・・と想像されますし、また、かなりの石灰土壌で有るとも言えます。そんな土地ですんで、
「やや粘っこくて石灰質のしっかりある、ムルソー南部の1級の厳しい大理石感が余り無いムルソー1級」
と言うことになりますよね。

今回ご紹介するのは2014年ものと2015年ものです。ダンジェルヴィーユさんのワインのご紹介は、ヘタレのnoisyは、余りのアイテムの多さに二年続けてへこたれてしまって・・さすがに三年溜め続ける訳にも行かないので・・頑張って書いているところです。この時期は毎年、リアルワインガイドのテイスティングと決算と年間で最も入荷が多い時期の毎週の新着更新が重なり、疲れは溜まるは、ワインも溜まる、おまけにそんな時には決まって、
「・・コンピュータの調子が悪い・・」
「・・プリンタが壊れた・・」
「サーバーの調子が・・」
「今まで動いていたWebアプリケーションが突然、今までと違う動きになってしまう・・」
などと言うような、とんでもない状況にnoisy を導いてくれます。たった今も画像転送用のアプリケーションが・・クリックするとワインの写真をサーバーにアップできるようにしているんですが、何と・・サーバーにアップすると「PATH付きの写真の名前になってしまう」と言う・・酷い状況になってしまってました。
「・・犯人は・・誰だ!」
と犯人捜しをしたいところをグッと抑え、当該のソフトのコードを再検証し、直して再度サーバーにアップ、事なきを得ています。「・・何やってんだかなぁ・・」です。
2014年のムルソー=サントノはほぼ完璧、非常に美味しいです。オイリーでほんのり粘っこい・・そこにしっかり気品を得た素晴らしい味わいです。2014年らしくやや涼やかで明瞭な酸味が気持ち良いです。
2015年のムルソー=サントノはとても大柄です。グラマラスな仕上がりで、2014年同様に甘く無く、ほんのりと「緑色」を覗かせる風味がまた素晴らしい・・noisyの場合、この「緑」を感じるとさらに評価が上がっちゃうんですが・・そこは人によるかとは思います。
柑橘系の果実もたっぷり、グラマラスですがぜい肉無し!どちらを選んでいただいても文句の無い仕上がりかと思います。
まぁ、ダンジェルヴィーユさんにとっては、シャルドネの
「トップワイン」
であるワインです。根を詰めてしっかり丁寧に造っているのが伝わってきます。ぜひ飲んでみてください。余分な作業でややイライラしていても・・しっかり和んでしまいます。お勧めです。
● 2006 Meursault 1er Cru Santenots
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ
【 Finesse Back Vintage Autumn Festival !! 何と17年ものの完熟ムルソー=サントノ1級です!!】
現在のように世界中でブルゴーニュが注目され、持てはやされている状況では無かった2000年代、やはりブルゴーニュワインの評価は散々でした。
物凄く持ち上げる時・メディアは時には有ったものの、信じられないような・・足を引っ張ってるの?と言いたくなるような、目も当てられない評価を出すメディアも有りました。
例えばですね・・以下は、ムルソーを代表するワインだった・・いや、今もでしょうか、アルベール・グリヴォーのムルソー・クロ・デ・ペリエールの評価を拾い出してみました。面白いので是非ご覧ください。
1991 87 Points
1994 92 Points(16/20) La Revue du Vin de France
1995 98 Points(19/20) La Revue du Vin de France.92 Points CellarTracker.90 Points Wine Spectator
1996 92 Points Wine Spectator.93 Points CellarTracker
1997 70 Points Wine Spectator .92 Points(16/20) La Revue du Vin de France
1998 75 Points Wine Spectator .96 Points(18/20) La Revue du Vin de France
1999 92 Points(16/20) La Revue du Vin de France.92 Points CellarTracker
2000 94 Points(17/20) La Revue du Vin de France
2001 96 Points(18/20) La Revue du Vin de France
2002 98 Points(19/20) La Revue du Vin de France.91 Points CellarTracker
2003 96 Points(18/20) La Revue du Vin de France
2004 93 Points(16.5/20) La Revue du Vin de France
2005 94 Points(17/20) La Revue du Vin de France.93 Points CellarTracker
2006 95 Points(17.5/20) La Revue du Vin de France.91 Points CellarTracker
2007 94 Points(17/20) La Revue du Vin de France.92 Points CellarTracker
2008 97 Points(18.5/20) La Revue du Vin de France.82 Points Gilbert & Gaillard
2009 96 Points(18/20) La Revue du Vin de France.93 Points CellarTracker
2010 94 Points(17/20) La Revue du Vin de France.91 Points CellarTracker
2011 93 Points(16.5/20) La Revue du Vin de France.94 Points CellarTracker
2012 94 Points(17/20) La Revue du Vin de France.94 Points CellarTracker
2013 95 Points(17.5/20) La Revue du Vin de France.92 Points CellarTracker
2014 92 Points CellarTracker
2015 99 Points(19.5/20) La Revue du Vin de France.92 Points CellarTracker
2016 97 Points(18.5/20) La Revue du Vin de France.93 Points CellarTracker
2017 93 Points(16.5/20) La Revue du Vin de France.94 Points CellarTracker
2018 92 Points(16/20) La Revue du Vin de France
1990年代..ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは1995年ものに98ポイントと..それまでには無かった非常に高い評価をしました。同じ年、セラートラッカーは92ポイント、ワインスペクテイターは90ポイントです。
「その差は8ポイント!」
もあります。
そして1997年~1998年のスペクテイターは70ポイント、75ポイントと・・
「飲んじゃいけないよ」
と言わんばかりの存在否定的な評価、一方・・ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは92~96ポイントと、中々の評価です。
まぁ・・こんな具合いに1990年代の、「ムルソー」に対する評価は、どこか蔑視しているような感じだったんですね。スペクテイターはシャルドネはマッチョ系じゃないと否定する・・そんな感じなのかもしれませんが、いずれにしましても2000年以降の評価の方が、全く高いんですね。
ここには掲載していませんが、ジャスパー・モリスさんが、樽からのテイスティングではなく、リリース後しばらくしてから、このクロ・デ・ペリエールを評価していまして、2014年ものを2019年になって評価し93ポイント..と言うのも有ります。
明らかに2000年以降になって評価も上がりました。植え替えてから時間も経過したのもあるでしょうが、まぁ・・クロ・ド・ペリエールで90点ちょっとと言うのが昔の普通の評価です。2015年にはラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスが99点付けていますが、SNSのセラートラッカーは92ポイントと低調でして、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスとセラートラッカーが、ある意味・・反比例な評価をしているのも面白いです。
まぁ、D.R.C.やルロワを除けば、シャルドネはマッチョなカルフォルニア産などよりも劣る・・と言うような評価だったと、noisy的には感じていました。でも実際は決してそんなことは無く、
「クラシカルだと低く、外向的でマッチョだと高い」
と言う評価は間違いであって、
「エレガンス点をつけるべき!」
と声高に?・・書いていたのもこの頃だったかなと思い出します。
そして・・少し高めのムルソー1級なので、飲まれていない方には余り人気が薄いダイジェルヴィーユのムルソー=サントノですが、飲まれた方の評価は非常に高いワインです。
クロ・ド・ペリエールとはまた違ったオイリーさ、ふくよかさを持った素晴らしいシャルドネなんですが・・飲んでみていただきたいですね。ご検討ください。
【 Finesse Back Vintage Summer Festival !! 何と15年ものの完熟ムルソー=サントノ1級!・・スルーするには惜し過ぎると思います!】 フィネスさんよりこの夏お分けいただいた、非常に希少な2008年の1級ムルソー=サントノです。
ムルソーは良く長く持つと言われていますが、それを確かめたことの有る方は・・意外に少ないはずで、結構、若い時分に飲まれてしまっています。
この位熟成させますと、良くも悪くも「好み」での判断になりますが、やはり「ムルソー」と言う格別なクラスのシャルドネが持つ圧倒的な表現を期待されると思いますし、その期待を大きく裏切ることは少ないんじゃないかと思います。
ご存じの通り、ここはムルソー村にある1級畑ですが、ヴォルネイ村と接する区画で・・ムルソーの南にある1級群とは、またちょっとスタイルが違うんですね。
ヴォルネイと言いますと・・その土壌の組成からピノ・ノワールにほぼ限定されます。ですので・・すぐ近くのカイユレとかの「粘土」の影響を受けつつ、離れたムルソー的土壌からの強い石灰のミネラリティの影響をも持ちます。しかも2008年ものと言えば、noisy 的にはダンジェルヴィーユが復活の狼煙を上げたヴィンテージです。
まぁ・・noisy としましても、ヴォルネイ=サントノ系は有るにせよ・・
「15年もののムルソー=サントノの経験は無い」
ので、偉そうなことを言うのはここまでに・・希少なアイテムです。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリスさんは2019年ものより1ポイント下げましたが・・果たしてそれは正しいのでしょうか。】
そもそも海外メディアはムルソーの北・・畑はヴォルネイ、もしくはその境に有るんですが、ここは決まったように92点止まりなんですね。頑張っても93点でしょうか・・その上にくるワインは見たことが無い・・コシュ=デュリも持って無いし・・。反対にムルソーの南、ピュリニーとの境になって来ますと、これはもう・・ほぼ天井無しでの評価になります。特にペリエールですね。シャルムも時折凄い評価が出ることが有ります。
まぁ、南の方が複雑性が高く、ピュリニーに似たニュアンスを持っていることも有ろうかと思います。基本はそれで良いと思うんですが、凄く良く出来た時位・・
「ちゃんと評価してあげて欲しい」
と思うんですね。まぁ・・ムルソーはそんな評価対象になっています。
こちらのサントノはダンジェルヴィーユご自慢の1級畑です。周りはヴォルネイの至宝ともいうべき1級畑がずらり・・です。カイユレはすぐそこです。
で、2020年ものなんですが・・この色彩ですよ。凄いでしょう?プティ・ブランもそうでしたが、
「イエローが濃い。奥にグリーンが透けて見える感じ。」
が見て取れます。
オイリーさも有りつつ、その粘性からの「旨味」が半端無い・・でもダンジェルヴィーユ的なエレガンス、優雅さが有るので、
「実に優美なムルソー1級!」

に仕上がっているんですね。
このサントノもまた他のキュヴェ同様、完全には仕上がり切ってはおらず、その優雅さ、優美さを生育中で、飲んでいる最中にもその「成長」が見て取れる感じなんですね。ですので飲んでいてすごく楽しいんです。
むしろ抜栓直後は「美しい!」「質の良さ」「エレガントさ」「ピュアさ」が目立っているはずです。それがまた飲んでいる最中に「優美さ」を得て行く訳ですね。
このような白ワインって、結構に見当たらないと思うんですよ。そもそももっと、「バキッ」と硬さが先に来て、
「お~っ・・硬いな~~」
みたいな印象を受けるはずなんですね。
ところがダンジェルヴィーユの場合、柔らかさやしなやかさが必ず感じられるんですね。これがビオ度が上がっていること、またSo2の量・使い方、澱の使い方などによるかと思うんですが、他の方には中々みない特徴でもあるかと思うんですね。
上質さ・・それがダンジェルヴィーユのワインです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【気品漂う見事なムルソー1級!滅茶フィネスたっぷりなムルソーって・・飲んだこと、有りますか?】
素晴らしい出来でした!・・もっと早くご紹介させていただく予定だったんですが、遅筆と多忙が重なって・・と言いますか、少し言い訳をさせていただきますと・・
「ブルゴーニュのドメーヌで10アイテム~20アイテムも有ると、ちょっとやそっとじゃ書き上げ切れない!」
訳ですね。
ましてや週に2度平均で新着のご案内を出すとなると・・月曜に書いてアップして、火曜に伝票を打ってそれなりに出荷して・・水~木曜で書き上げなければ木曜の新着には間に合わない訳です。金曜は伝票打ち、ピッキング、梱包とこなしますが、月曜にいただいたご注文分のお届けの出荷が金~土曜に重なる場合が多いので、特に金曜は
「しっちゃかめっちゃか」
になります。土曜も出荷は結構多いですし、土日はお客様もご来店されます・・すると・・もう月曜日なんです・・。
「一体ど~せい・・っちゅうの?」
と言うくらいに雑用が山ほどありますので、結果として1年に360日は働くことになってしまう訳ですね・・。ブラックの鏡、そのものです・・とは言え、社長だけがブラックな働きですが・・テイスティングに出かける?・・いや、無理です。買い物にも行けません。
なので、一旦書き切れないアイテムは、しばらくタイミングを計ってご案内するようになってしまう訳ですね・・。ネガ入ってしまいまして申し訳ありません。
ですが、
「昨今のダンジェルヴィーユは物凄い!」
を証明するかのような素晴らしい出来でした。ダンジェルヴィーユは白も激旨です。
サントノですからムルソー村のヴォルネイ側、北側にある1級畑です。村の中央から西側、南側にある畑よりも「粘土」の存在がこのサントノの優れた味わいを造っていると思います。しかも「ヴォルネイ=カイユレ」や「クロ・デ・シェヌ」に似た粘土を相応に持っていますので、そんな「ミネラリティ」と同様な組成を感じさせてくれます。
そのバランスがまた「フィネス」に大きな影響を与えていると思いますし、樽の使い方がまた・・めっちゃお上手なんですね。まるでもう・・仕上がっているかのようなバランスで飲ませてくれちゃいます!勿論、素晴らしい柑橘のニュアンスが有りますが、
「マンモス柑橘~!」
と言うような「派手さ」などは微塵もないんですよね。あくまで「フィネス」としか言いようのない華麗さを漂わせてくれます。ミネラリティにしてもそう・・
「凄いミネラル!」
と言うような表現は当たらないと思います。しかしながら、相当な量のミネラリティを含んでいるのは間違い無いんですけどね。
なので、その意味で言うと・・仮にコント・ラフォンのムルソーシリーズで言うなれば、確実に1級の上級キュヴェ並みのアイテムに近いニュアンスです。ジャスパー・モリス氏は92点までしか付けていませんが・・それはちょっとな~・・ムルソー=サントノと言うアペラシオンに対する既知の知見からの評価に過ぎないかと・・低過ぎると思います。是非飲んでみて下さい!滅茶美味しい・・素晴らしいフィネスを感じさせてくれる、珍しい?ムルソー1級です!
以下は以前のレヴューです。
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【A.O.C.ヴォルネイを引き立たせるムルソー=サントノの存在は、正にヴォルネイ=ムルソーと言うアペラシオンとピノ・ノワール=シャルドネと言う品種の接点を感じさせてくれます!】
「赤ワインは好きなんだけど白は飲まないんだよね・・」
とか、
「ピノ・ノワールは飲むけどシャルドネはね・・」
と言う方も結構に多いように感じます。ただし、Noisy wine のお客様は結構・・白ワインもお買い上げになる方が多いです。中には白ばかりの方もいらっしゃり、まぁ・・かなり変なショップですから、素晴らしいお客様が多いのでしょう・・。
ですが、例えばミュジニーと言うブルゴーニュ随一のクリマには、赤い部分と白い部分が有って、それぞれピノ・ノワールとシャルドネが植わっているのはご存じかと思います。
でもこれって・・ブルゴーニュではアチコチに散見されるんですね。結構に白い表土に植わっているピノ・ノワールとか、その逆も有ったりもする訳です。
そして乾いた土・・粘土が多かったり少なかったり・・、水分供給できたり、ほとんど出来なかったり・・です。グレートな畑はまるで人格が有るかのように、自身でしっかり振るまいのできる畑だったりします。
ちょうどヴォルネイとムルソーの村では、植わっている葡萄がほぼ真逆な訳ですね。基本的にはヴォルネイはピノ・ノワール、ムルソーはシャルドネです。ですがムルソーの赤い粘土の多い部分にはピノ・ノワールが植わっていて、条件の良い畑・・人格が備わっていそうな畑は「ヴォルネイ=なんとか」になる訳です。それ以外はムルソー=サントノ、ムルソー、もしくはA.O.C.ブルゴーニュです。
このムルソー=サントノは、ヴォルネイとの境界のムルソー側の上部にある1級畑です。情報が有りませんが、ダンジェルヴィーユの畑はおそらく、レ・プリュール(レ・プチュールとも言う)畑で、泥灰土(でいかいど、marl)は粘土と石灰(、もしくは炭酸カルシウム)のことを言いますが、正にここがそうなんですね。
粘土が多く、また赤い土も有り、石灰(もしくはカルシウム)も存在しているので、ねっとりとしたグラマラスな味わいのシャルドネが生まれる訳です。
で・・2017年ものまではそれだけで良かったんですが、2018年ものにはもう少し書かなければいけなくなりました。そう・・単に「グラマラスな味わい」じゃぁ無いんですよね。
So2の少なさから来る柔らかさ、瑞々しさ、ナチュラルなニュアンスは2018年のアリゴテやA.C.ブルと同様です。この比較的強い泥灰土から生まれるのでグラマラスでは有るんですが、非常に繊細でスタイリッシュなんですね。
いままでは「複雑でファットな味わい」で良かった・・しかし、2018年ものはかなりの繊細さが加わり、瑞々しさが強くなり、さらには「気取った感じ」が無くなって精妙になったんですね。
だから美味しくない訳が無い・・と感じてしまいます。今飲んでも美味しいです。でも寿命は相当にあると感じますので、3年経過したら相当に良くなるとも思っています。
そして・・こんなことを書いて良いのかどうか・・例えば、飲んだ方には伝わるかと思いますが、あの素晴らしいイタリアの「ロアーニャ、ソレア」とかなり通じる部分が有ると感じました。あのソレアは、シャルドネ70%にネッビオーロが30%ほど入っているんですが、似てるんですよね~・・イメージが・・。
まぁ、葡萄は葡萄ですから、黒い果皮なのか白いのかで、結構に造り方は異なるんですが、昨今はそんな「垣根」が取っ払われつつ有りますよね?・・そんな部分も感じていただきながら、是非この素晴らしいムルソー1級を他の試飲でいただけたら幸いです。
かなり美味しいです!・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【A.C.ブル、そしてアリゴテの素晴らしさを見ると、期待が膨らむトップ・キュヴェです!】 2017年ものの入荷が多く無かったので、テイスティングはパスさせていただきましたが、残るようならば年末年始に飲んでみたいと思っているマルキ・ダンジェルヴィーユの白のトップ・キュヴェです。
まぁ・・ハッキリ言って、このサントノ白の日本での人気は今ひとつでしょう。どうしても赤のイメージが有ってそれが影響していると思います。
ですが、ブルゴーニュのワインを結果的に育てて来たのは、領主でも有る貴族たちです。そこには当然、宗教も絡んで来ますし、フランス革命を大きく絡んでいます。
日本では、海外のような「領主と領民」意識は今ではほぼ無いと思われますが、海外ではどこか、
「私は貴族、あなたは平民」
みたいな匂いがまだ残っているのかもしれません。
しかしながら現在のそれぞれの意識がどうであれ、良いものを食し、飲んで来られたのは上流階級の方々ですよね。フランス革命でブルジョワジーが台頭し現在に続いている訳ですが、やはり、
「素晴らしいワインや素晴らしいワインを生む畑」
は上流階級に支配され、愛され、飲まれてきた訳で、彼らはやはりそんな記憶も受け継いでいるのかな・・とも感じます。
2016年までのこのムルソー・サントノや、2017年のブルゴーニュ、そしてアリゴテを飲んでみると、その進化の凄さも思い知りますが、
「彼らが組み立てるワインの味わい」
にも興味が行きます。
まぁ、ピノ・ノワールの方はそちらのコラムで書きますが、13.5度のアルコール度でこれほどまでにエレガンスを表現できるというのは、技術もさることながら、
「この味わいが良い」
と思える・・判断できる感性によると思うんですね。
なので、この2017年ムルソー・サントノは・・おそらくですが、物凄いことになっているはずなんです。
ですが・・敢えてマイナス要素を書きますと、アラン・メドーの評価が見当たりまして、それが 89~91 Points だったんですね~。noisy 的な予想では、94ポイント以上でしたので、ちょっと残念では有ります。・・まぁ、アラン・メドーさんの評価は、noisy とは余り相性が良く無いようで・・余り一緒にはなりませんが。
と言う訳で、飲んではいないが、2017年のダンジェルヴィーユの他のワインの出来を見れば、凄いことになっているはず・・と予想しています。是非トライしてみてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ほんのりとマッタリ粘っこく精緻さを感じさせる大人のムルソー!質感・完成度高いです!リアルワインガイドでも2014年は92+、2015年は93+と格上の評価!】
ヴォルネイの偉大な生産者の姿を完全に取り戻したと言えるマルキ・ダンジェルヴィーユです。シャルドネも気品高く、完成度が非常に高い!やはりどこか「ヴォルネイ」と書いた看板を背負っているかのような見事なムルソーで、ムルソー村の南から中央部に掛けて存在する、正に
「ムルソーらしいムルソー」
とは一線を画すニュアンスが有ります。
やはりムルソーらしいムルソーは、白や灰や黄色や黄土色、もしくはそれぞれを非常に色濃く持っていて、それを強く感じさせてくれます。時にハードに、エグイ角度で侵入してきては、脳裏に強烈な印象を刻むものが多いです。
しかしながらダンジェルヴィーユさんのムルソー=サントノ1級は、侯爵・貴族の血がそうさせるのか・・決してそんなエグイ角度では入射して来ないんですね。まぁ、畑の位置も勿論関係有るのでしょうが、このところのダンジェルヴィーユさんのワインは、例えベースラインの「パストゥグラン」でさえ、
「気品の漂う・・」
と言うような修飾が、もっとも似合うと言え、このムルソー=サントノも気品に満ちた味わいなんですね。
ここの畑はもちろん、ムルソーの最も北側に有る、ピノ・ノワールだとヴォルネイのアペラシオンになる部分と重なっています。この辺でシャルドネが植わっていると「ムルソー(1級)」になりますし、ピノ・ノワールが植わっていると「ヴォルネイ(1級)」になる訳です。
ピノ・ノワールとシャルドネの両方が植わっていると言うことは、粘土がしっかり有る土壌・・と想像されますし、また、かなりの石灰土壌で有るとも言えます。そんな土地ですんで、
「やや粘っこくて石灰質のしっかりある、ムルソー南部の1級の厳しい大理石感が余り無いムルソー1級」
と言うことになりますよね。

今回ご紹介するのは2014年ものと2015年ものです。ダンジェルヴィーユさんのワインのご紹介は、ヘタレのnoisyは、余りのアイテムの多さに二年続けてへこたれてしまって・・さすがに三年溜め続ける訳にも行かないので・・頑張って書いているところです。この時期は毎年、リアルワインガイドのテイスティングと決算と年間で最も入荷が多い時期の毎週の新着更新が重なり、疲れは溜まるは、ワインも溜まる、おまけにそんな時には決まって、
「・・コンピュータの調子が悪い・・」
「・・プリンタが壊れた・・」
「サーバーの調子が・・」
「今まで動いていたWebアプリケーションが突然、今までと違う動きになってしまう・・」
などと言うような、とんでもない状況にnoisy を導いてくれます。たった今も画像転送用のアプリケーションが・・クリックするとワインの写真をサーバーにアップできるようにしているんですが、何と・・サーバーにアップすると「PATH付きの写真の名前になってしまう」と言う・・酷い状況になってしまってました。
「・・犯人は・・誰だ!」
と犯人捜しをしたいところをグッと抑え、当該のソフトのコードを再検証し、直して再度サーバーにアップ、事なきを得ています。「・・何やってんだかなぁ・・」です。
2014年のムルソー=サントノはほぼ完璧、非常に美味しいです。オイリーでほんのり粘っこい・・そこにしっかり気品を得た素晴らしい味わいです。2014年らしくやや涼やかで明瞭な酸味が気持ち良いです。
2015年のムルソー=サントノはとても大柄です。グラマラスな仕上がりで、2014年同様に甘く無く、ほんのりと「緑色」を覗かせる風味がまた素晴らしい・・noisyの場合、この「緑」を感じるとさらに評価が上がっちゃうんですが・・そこは人によるかとは思います。
柑橘系の果実もたっぷり、グラマラスですがぜい肉無し!どちらを選んでいただいても文句の無い仕上がりかと思います。
まぁ、ダンジェルヴィーユさんにとっては、シャルドネの
「トップワイン」
であるワインです。根を詰めてしっかり丁寧に造っているのが伝わってきます。ぜひ飲んでみてください。余分な作業でややイライラしていても・・しっかり和んでしまいます。お勧めです。
● 2007 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
【 Finesse Back Vintage Autumn Festival !! 今更絶対に見つからない??2007年!・・2008年大変身説によればその直前のクラシカルシャンパンです!】
インポーターのフィネスさんのテクニカルに寄りますと、
「2006年から毎年25%の割合でビオディナミに移行、2009年から全てビオディナミに。」
と言うことでして、noisy の・・
「ダンジェルヴィーユ2008年大変身説!」
は、大当たり..でもあるかもしれませんし、半分程度の当たり..かもしれません。結局、毎年のようにテイスティングしているテイスターが何かの変化に気付くのは、
「葡萄の樹自体の変化がワインの表情に大きく出てくるのに時間が掛かった」
と言うことなのかもしれません。
それにテクニカルには出て来ないような改革も当然ながら毎年のように行われたはずで、それが、
「若くしても美味しくなったと感じる」
ことに繋がったんじゃないかと・・noisy的には総括しているんですね。
ですからこの2007年のシャンパンも、2008年的な外向的で快活な側面を隠し持っていたかもしれない訳でして、まぁ・・その辺もnoisy自身がしっかり確かめられれば良いのですが、せっかく分けていただいた2007年ものを飲んでしまいますと・・商売自体が傾いてしまいますから痛し痒しで申し訳ありません。
ヴォルネイ新時代のど真ん中にいるのは間違い無くダンジェルヴィーユさんでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【 Finesse Back Vintage Summer Festival !! 「うわおっ!」と言うしかない・・貴重な貴重な1999年ものヴォルネイ=シャンパンです!】 この夏、フィネスさんから分けていただきました、貴重な貴重な・・ダンジェルヴィーユさんのヴォルネイ=シャンパン、1999年ものです!
「・・げげっ・・トゥエンティー・センチュリーもの!」
ですよ。何故かキング・クリムゾンさんの「21世紀の精神異常者」を思い出してしまいました・・この唄はまるで noisy のことのようだからでしょうか・・あ、この唄、相当に激しい唄ですから決してYoutubeなどで検索しないように・・お願いします。もっとも、するなと言われるとしたくなるのが人間の性・・
ワインも歴史、音楽も歴史、人も歴史ですから、ワインファンに音楽系の人が多いのも頷けます。震災の時は、実は大掛かりなライヴをワイン会会場でやることになっていましたが、311で中止になりました・・準備が全て無駄になりましたが、
「そんなことを言ってる場合じゃなかった」
ですからね。兎に角、自分、自分たちのことも一生懸命に考えなければならないし、お客様の無事を祈るばかりで・・お客様から無事ですとメールやツイッターなどをいただいた時には、涙が出るほど・・ホッとしたのを覚えています。
で、それが2011年・・ですから、
「そんなに長い時間を生きて来た、1999年に収穫された葡萄で造られたヴォルネイ=シャンパン!」
と言うことになります。ほぼ・・
「四半世紀もの!」
です。
そんなワインをずっと取っておくなんて・・ 21st Century Schizoid Man ・・良いですよね。そうなりたかったものです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイに咲くシャンボールの花!?・・今のところ飲めた2020年ダンジェルヴィーユの最高峰・・素晴らしいです!・・しかも超エレガントなのに長熟間違い無し!】

いや・・始まって以来かもしれません。新着を書き終えて、ご案内を出してからも・・追加で書き始めていると言う、まさに火事場の様相を見せているnoisyの小部屋です。混迷の極みです。
ですが・・この色彩ですよ。素晴らしいでしょう?・・非常に上質なシャンボール同様のニュアンスです。赤い果実感に僅かに重みが有り、その積層感だけがシャンボールとの違い?・・いや、むしろレ・クラにも似た重量感ですから・・
「これはブラインドでは判らないかも!」
とも思います。
しかし、この何とも素敵に漂う「ダンジェルヴィーユ感」に気付きさえすれば、
「・・ん?・・待てよ?・・もしかして!」
と混迷の中、入口を見つけることが出来るかもしれません。
ワインは面白いものでして、秀逸な造り手には必ず、
「何とか香!」
みたいな名前が付きます。
昔ならデュジャック香でしょうか・・コシュ=デュリだって、あのちょっとゴマっぽい感じの樽のニュアンスなど・・特徴が有りますよね(ない場合も有りますが・・)。

ですので、クロ・デ・デュックはもう・・神品と言っても過言では無いので難しいかもしれませんが、このシャンパンが放つダンジェルヴィーユ感・・これぞダンジェルヴィーユ香?・・なんじゃないかなぁ・・とも思ったりします。
2019年も美味しかったですが、明らかに2020年、上だと思います。しかしながら海外メディアは同じか・・むしろマイナスに行ってます。バレルテイスティングがよっぽど難しかったんだろうと思うんですね。
ジャスパー・モリスさんは、村名ヴォルネイに91~94ポイント、この1級シャンパンに92~94ポイントですから、
「・・どんだけ~~?」
とも思ってしまいました。
まぁ、noisy の場合は製品をテイスティングしていますから判りやすい訳でして・・だからこそ、
「2020年ヴォルネイ=シャンパンは過去最高!」
と申し上げておきましょう。飲んでみてください。熟の進み具合は他のキュヴェ同様・・少なくとも年が明けるまで待ってくださいね。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・アドヴォケイトは94ポイント止まりですが、何とアレン・メドゥーズ氏は96ポイント!】
おそらく最高評価のヴォルネイ=シャンパンでしょう。2019年ものでついに・・
「クラシック評価!」
をアレン・メドゥーズ氏から獲得したようです。
もう・・確かにこのレ・シャンパンは素晴らしいです。2018年ものは「シャンボールだ」と言った記憶がある・・いや、この下にちゃんと書いてありますよね・・でも2019年ものはヴォーヌ=ロマネ1級の凄いワイン似だと・・言いたいと思います。
そして、例えばメオ=カミュゼの2019年のワインは、滅茶苦茶に美味しいですが・・いくつかのキュヴェを除きダンジェルヴィーユとは対照的でも有ります。
メオ=カミュゼは、アルコール分が出る時は、ちゃんとそのまま、葡萄がなりたいようにしていると思います。なので2019年のメオのワインはアルコール分がうやや高めです。
ダンジェルヴィーユは?・・と言いますと、ほぼほぼ13.5%以下なんですね・・全部はしっかりチェックしていませんが、飲んでいてのイメージは、アルコール分を意識することはなく、決して度数は高いものでは無いと感じていました。
メオの方は・・ヴォーヌ=ロマネのキュヴェはとても優しくて柔らかで、むしろ低めに出ているように思うキュヴェも有りましたが総じて高目で・・しかしながら、それでも・・
「物凄いエレガンス、荘厳さ」
を感じさせてくれました。

ダンジェルヴィーユはもう・・柔らかで優しくて、美しくて純粋で・・でも、
「・・この美しさがやがて色っぽさ、艶っぽさに染まってくるんだよなぁ・・」
と感じさせてくれました。
圧巻だったのはやはりクロ・デ・デュックですが、海外メディアの評価者の中には、クロ・デ・デュックと並び称すほどの高い評価をした・・それがメドゥズ氏ですね。これはちょっとnoisy も迂闊でした。余りに美味しくて・・シャンパンに酔いしれてしまっていました。もっと真剣にポテンシャルを取りに行くべきだったかと反省しています。
ですが、とんでもなく美味しいのは間違い無いです。デュックは相当しますが、シャンパンはまだこの価格です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【ヴォルネイの中に有るシャンボール=ミュジニー!・・絶品です!】
美味しいです~!・・隠しようが無いですよね・・この赤黒い色の中にある、見えない真っ白なミネラリティの存在が、ワインにとって如何に大事なものなのか・・。ツヤツヤでテカテカと輝くかのようなテクスチュアは、ビロード的でもあり、磨かれたクリスタルのようでも有ります。
例年以上にこの12月は、物凄いペースでテイスティングしています。終わらないんですよ・・なので、12月前半だけで4回も新着を出すことになってしまいました。それだけで済めばよいんですが、飲んだ以上は書かなければ販売がスタートしない・・品物はどんどん入ってくる・・仕分ける・・登録する・・片付ける・・送る・・飲む・・書く・・と、物凄い循環です。自分でも良くやってると思いますが、時にエージェントの担当さんが角の生えた鬼のように思える時も有ります。
ですが、これほどの出来のワインのテイスティングに当たりますと・・癒されるんですよね。普通の世の中では年間休日が100何日で少ないとか多いとか言われているようですが、noisy の場合は6~7日、お正月だけしか休日が有りませんし、法廷年間労働時間が2080時間だと言うことですが、どんなに少なく見積もってもその1.5倍は有りますんで・・。こうして一応の定休日も10時間ほどは PC の前で文章書きをしています。仕事の延長で・・「癒しの時」が有ることが、今までなんとかやってこれた一因でもあるのでしょう。
ヴォルネイと言うコート・ド・ボーヌの小さな村ですが、驚くほどに異なるテロワールを感じさせてくれるのが良く判る、2018年のダンジェルヴィーユです。そのディテールは見事に繊細に詳細に、そのすべてを簡単に伝えてくれます。
おそらくこのヴォルネイ=シャンパン2018年を飲んだ方のほとんどが、
「ヴォルネイ的シャンボール=ミュジニー!・・しかも超絶に旨い!」
と言っていただけると確信しています。
伸びやかな高域、ややタイトでスレンダーな中域、エレガントさを支える白く、透明でも有る・・でも実はとても緻密な低域です。2018年ダンジェルヴィーユの特徴でも有る少ないSo2 は、手入れの良い畑が生んだ健康な葡萄からのプレゼントです。
タイトでスレンダーな中域でさえ、ふかふかとした柔らかい表土を想像させてくれますし、非常に上品なベリーのニュアンスは角張った部分の無いアナログな連続性を感じさせます。今飲んでも非常に美味しく、この先も、
「もしかしたらこのワインは・・閉じないんじゃないか?」
と思いたくなるほどに開いてくれます。
上値でヴィノス、ジャスパー・モリス氏は95ポイント、アドヴォケイト、バーガウンドは94ポイントと高いですが、まだこのダンジェルヴィーユの大きな変化には気付いていないようです。
まぁ、言ってしまえば・・余りに美味しいので気付けない・・と言うことなのかもしれませんね。
ビオでもパキパキに硬いブルゴーニュワインは結構多いですが、是非このディテールの美しさに触れてみて欲しいと思います。ナチュラルでピュアな、今一番素晴らしいブルゴーニュワインです。
以下は以前のレヴューです。
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【・・どうしてこれほどまでに違うのか・・!2017年でついにシャンパンの本性が発揮された!?】
写真をご覧いただけましたら、その色彩が全く異なることにお気付きでしょう。・・いや~・・これは驚きました・・。だって・・このところ、今まで飲んできたシャンパンの味わいとは・・
「全然違う!」
と言って過言では無いと思えるからです。
最も、全然違うとは言っても、2016年までも非常に美味しかったです。エレガントで優しくて石灰の支えが有って高質感漂う素晴らしい味わいでした。
でも2017年ものは・・エレガントでは有るが、それはまず最初に言うべき言葉では無いと感じます。
「官能的で超複雑!」
まず、これを言いたいです。まるでジュヴレの超1級畑・・何とは言いませんが、それを思わせるような「官能的に香る匂い」が有ります。
これを嗅いで、
「はい・・ヴォルネイ・シャンパンかな~?」
と言える人は、果たして・・いらっしゃるんでしょうか・・。すっごいですよ。
そして、滅茶苦茶綺麗です・・が、鉱物的で種類豊富なミネラリティが凄いです。白っぽい石灰なんて、奥の奥のさらに奥で縁の下の支えの置石みたいになっちゃってます。圧巻です。
ティム・アトキン氏は96ポイントと、このワインの素晴らしさを評価していますが、noisy もほぼ同感です。飲み頃としましては、3年先以降をお薦めしたいです・・が、この香りはもう・・物凄いですから、抜栓後に締まる方向に動くことは覚悟で、もしくはやや高い温度から飲み始めることを肝に銘じて飲まれてみてはいかがでしょうか。
こんなのに出会ってしまうと・・この価格も仕方が無いと思えるはずです。是非飲んでみてください!素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです
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【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】 こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2006 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
【 Finesse Back Vintage Autumn Festival !! ベタンヌ・エ・ドゥソーヴで17/20ポイント!そろそろ良いでしょう!】
ダンジェルヴィーユさんの上から2番目、もしくは3番目のワイン、シャンパンです。勿論ですがトップ・キュヴェはクロ・デ・デュックです。
面白いのは・・この時期のダンジェルヴィーユさんのワインは結構にクラシカルでして、今のように開け立てから柔和で深い、そしてシルキーなテクスチュアを見せてくれるようなスタイルでは無かったんですね。
ですから・・あのセラファンさんと同じように、
「5年経ったら美味しくなる・・」
と感じていました。本当に一皮剥けたような味わいになったんですね。
で、さらに面白いのは、トップ・キュヴェはクロ・デ・デュックなんですが・・その頃は・・
「このシャンパンが白眉とされることが有った!」
んですね。
ですから、2006年のシャンパンはベタンヌで17/20ポイント、換算だと94ポイントでしょう?
2006年のクロ・デ・デュックはベタンヌで16.5/20ポイント、換算だと93ポイントと、シャンパンの方が評価は高いんですね。
まぁ・・ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスはデュックに17.5/20ポイントなんですが、シャンパンの方の評価が判らないので比較できないんですが、実はセラートラッカーもワイン・スペクテイターも90ポイントと言う評価ですから、シャンパンが上を行っちゃってるのは間違い無いんです。
ですので、タイユピエやカイユレと言ったヴォルネイの素晴らしい1級畑も捨てがたいですが・・
「ミネラリティに満ちたシャンパンが、若いうちから高い評価受けやすかった2008年以前!」
と言うのも、何となくお判りいただけるんじゃないかと思います。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
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【 Finesse Back Vintage Summer Festival !! 「うわおっ!」と言うしかない・・貴重な貴重な1999年ものヴォルネイ=シャンパンです!】
この夏、フィネスさんから分けていただきました、貴重な貴重な・・ダンジェルヴィーユさんのヴォルネイ=シャンパン、1999年ものです!
「・・げげっ・・トゥエンティー・センチュリーもの!」
ですよ。何故かキング・クリムゾンさんの「21世紀の精神異常者」を思い出してしまいました・・この唄はまるで noisy のことのようだからでしょうか・・あ、この唄、相当に激しい唄ですから決してYoutubeなどで検索しないように・・お願いします。もっとも、するなと言われるとしたくなるのが人間の性・・
ワインも歴史、音楽も歴史、人も歴史ですから、ワインファンに音楽系の人が多いのも頷けます。震災の時は、実は大掛かりなライヴをワイン会会場でやることになっていましたが、311で中止になりました・・準備が全て無駄になりましたが、
「そんなことを言ってる場合じゃなかった」
ですからね。兎に角、自分、自分たちのことも一生懸命に考えなければならないし、お客様の無事を祈るばかりで・・お客様から無事ですとメールやツイッターなどをいただいた時には、涙が出るほど・・ホッとしたのを覚えています。
で、それが2011年・・ですから、
「そんなに長い時間を生きて来た、1999年に収穫された葡萄で造られたヴォルネイ=シャンパン!」
と言うことになります。ほぼ・・
「四半世紀もの!」
です。
そんなワインをずっと取っておくなんて・・ 21st Century Schizoid Man ・・良いですよね。そうなりたかったものです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイに咲くシャンボールの花!?・・今のところ飲めた2020年ダンジェルヴィーユの最高峰・・素晴らしいです!・・しかも超エレガントなのに長熟間違い無し!】

いや・・始まって以来かもしれません。新着を書き終えて、ご案内を出してからも・・追加で書き始めていると言う、まさに火事場の様相を見せているnoisyの小部屋です。混迷の極みです。
ですが・・この色彩ですよ。素晴らしいでしょう?・・非常に上質なシャンボール同様のニュアンスです。赤い果実感に僅かに重みが有り、その積層感だけがシャンボールとの違い?・・いや、むしろレ・クラにも似た重量感ですから・・
「これはブラインドでは判らないかも!」
とも思います。
しかし、この何とも素敵に漂う「ダンジェルヴィーユ感」に気付きさえすれば、
「・・ん?・・待てよ?・・もしかして!」
と混迷の中、入口を見つけることが出来るかもしれません。
ワインは面白いものでして、秀逸な造り手には必ず、
「何とか香!」
みたいな名前が付きます。
昔ならデュジャック香でしょうか・・コシュ=デュリだって、あのちょっとゴマっぽい感じの樽のニュアンスなど・・特徴が有りますよね(ない場合も有りますが・・)。

ですので、クロ・デ・デュックはもう・・神品と言っても過言では無いので難しいかもしれませんが、このシャンパンが放つダンジェルヴィーユ感・・これぞダンジェルヴィーユ香?・・なんじゃないかなぁ・・とも思ったりします。
2019年も美味しかったですが、明らかに2020年、上だと思います。しかしながら海外メディアは同じか・・むしろマイナスに行ってます。バレルテイスティングがよっぽど難しかったんだろうと思うんですね。
ジャスパー・モリスさんは、村名ヴォルネイに91~94ポイント、この1級シャンパンに92~94ポイントですから、
「・・どんだけ~~?」
とも思ってしまいました。
まぁ、noisy の場合は製品をテイスティングしていますから判りやすい訳でして・・だからこそ、
「2020年ヴォルネイ=シャンパンは過去最高!」
と申し上げておきましょう。飲んでみてください。熟の進み具合は他のキュヴェ同様・・少なくとも年が明けるまで待ってくださいね。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・アドヴォケイトは94ポイント止まりですが、何とアレン・メドゥーズ氏は96ポイント!】
おそらく最高評価のヴォルネイ=シャンパンでしょう。2019年ものでついに・・
「クラシック評価!」
をアレン・メドゥーズ氏から獲得したようです。
もう・・確かにこのレ・シャンパンは素晴らしいです。2018年ものは「シャンボールだ」と言った記憶がある・・いや、この下にちゃんと書いてありますよね・・でも2019年ものはヴォーヌ=ロマネ1級の凄いワイン似だと・・言いたいと思います。
そして、例えばメオ=カミュゼの2019年のワインは、滅茶苦茶に美味しいですが・・いくつかのキュヴェを除きダンジェルヴィーユとは対照的でも有ります。
メオ=カミュゼは、アルコール分が出る時は、ちゃんとそのまま、葡萄がなりたいようにしていると思います。なので2019年のメオのワインはアルコール分がうやや高めです。
ダンジェルヴィーユは?・・と言いますと、ほぼほぼ13.5%以下なんですね・・全部はしっかりチェックしていませんが、飲んでいてのイメージは、アルコール分を意識することはなく、決して度数は高いものでは無いと感じていました。
メオの方は・・ヴォーヌ=ロマネのキュヴェはとても優しくて柔らかで、むしろ低めに出ているように思うキュヴェも有りましたが総じて高目で・・しかしながら、それでも・・
「物凄いエレガンス、荘厳さ」
を感じさせてくれました。

ダンジェルヴィーユはもう・・柔らかで優しくて、美しくて純粋で・・でも、
「・・この美しさがやがて色っぽさ、艶っぽさに染まってくるんだよなぁ・・」
と感じさせてくれました。
圧巻だったのはやはりクロ・デ・デュックですが、海外メディアの評価者の中には、クロ・デ・デュックと並び称すほどの高い評価をした・・それがメドゥズ氏ですね。これはちょっとnoisy も迂闊でした。余りに美味しくて・・シャンパンに酔いしれてしまっていました。もっと真剣にポテンシャルを取りに行くべきだったかと反省しています。
ですが、とんでもなく美味しいのは間違い無いです。デュックは相当しますが、シャンパンはまだこの価格です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイの中に有るシャンボール=ミュジニー!・・絶品です!】
美味しいです~!・・隠しようが無いですよね・・この赤黒い色の中にある、見えない真っ白なミネラリティの存在が、ワインにとって如何に大事なものなのか・・。ツヤツヤでテカテカと輝くかのようなテクスチュアは、ビロード的でもあり、磨かれたクリスタルのようでも有ります。
例年以上にこの12月は、物凄いペースでテイスティングしています。終わらないんですよ・・なので、12月前半だけで4回も新着を出すことになってしまいました。それだけで済めばよいんですが、飲んだ以上は書かなければ販売がスタートしない・・品物はどんどん入ってくる・・仕分ける・・登録する・・片付ける・・送る・・飲む・・書く・・と、物凄い循環です。自分でも良くやってると思いますが、時にエージェントの担当さんが角の生えた鬼のように思える時も有ります。
ですが、これほどの出来のワインのテイスティングに当たりますと・・癒されるんですよね。普通の世の中では年間休日が100何日で少ないとか多いとか言われているようですが、noisy の場合は6~7日、お正月だけしか休日が有りませんし、法廷年間労働時間が2080時間だと言うことですが、どんなに少なく見積もってもその1.5倍は有りますんで・・。こうして一応の定休日も10時間ほどは PC の前で文章書きをしています。仕事の延長で・・「癒しの時」が有ることが、今までなんとかやってこれた一因でもあるのでしょう。
ヴォルネイと言うコート・ド・ボーヌの小さな村ですが、驚くほどに異なるテロワールを感じさせてくれるのが良く判る、2018年のダンジェルヴィーユです。そのディテールは見事に繊細に詳細に、そのすべてを簡単に伝えてくれます。
おそらくこのヴォルネイ=シャンパン2018年を飲んだ方のほとんどが、
「ヴォルネイ的シャンボール=ミュジニー!・・しかも超絶に旨い!」
と言っていただけると確信しています。
伸びやかな高域、ややタイトでスレンダーな中域、エレガントさを支える白く、透明でも有る・・でも実はとても緻密な低域です。2018年ダンジェルヴィーユの特徴でも有る少ないSo2 は、手入れの良い畑が生んだ健康な葡萄からのプレゼントです。
タイトでスレンダーな中域でさえ、ふかふかとした柔らかい表土を想像させてくれますし、非常に上品なベリーのニュアンスは角張った部分の無いアナログな連続性を感じさせます。今飲んでも非常に美味しく、この先も、
「もしかしたらこのワインは・・閉じないんじゃないか?」
と思いたくなるほどに開いてくれます。
上値でヴィノス、ジャスパー・モリス氏は95ポイント、アドヴォケイト、バーガウンドは94ポイントと高いですが、まだこのダンジェルヴィーユの大きな変化には気付いていないようです。
まぁ、言ってしまえば・・余りに美味しいので気付けない・・と言うことなのかもしれませんね。
ビオでもパキパキに硬いブルゴーニュワインは結構多いですが、是非このディテールの美しさに触れてみて欲しいと思います。ナチュラルでピュアな、今一番素晴らしいブルゴーニュワインです。
以下は以前のレヴューです。
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【・・どうしてこれほどまでに違うのか・・!2017年でついにシャンパンの本性が発揮された!?】
写真をご覧いただけましたら、その色彩が全く異なることにお気付きでしょう。・・いや~・・これは驚きました・・。だって・・このところ、今まで飲んできたシャンパンの味わいとは・・
「全然違う!」
と言って過言では無いと思えるからです。
最も、全然違うとは言っても、2016年までも非常に美味しかったです。エレガントで優しくて石灰の支えが有って高質感漂う素晴らしい味わいでした。
でも2017年ものは・・エレガントでは有るが、それはまず最初に言うべき言葉では無いと感じます。
「官能的で超複雑!」
まず、これを言いたいです。まるでジュヴレの超1級畑・・何とは言いませんが、それを思わせるような「官能的に香る匂い」が有ります。
これを嗅いで、
「はい・・ヴォルネイ・シャンパンかな~?」
と言える人は、果たして・・いらっしゃるんでしょうか・・。すっごいですよ。
そして、滅茶苦茶綺麗です・・が、鉱物的で種類豊富なミネラリティが凄いです。白っぽい石灰なんて、奥の奥のさらに奥で縁の下の支えの置石みたいになっちゃってます。圧巻です。
ティム・アトキン氏は96ポイントと、このワインの素晴らしさを評価していますが、noisy もほぼ同感です。飲み頃としましては、3年先以降をお薦めしたいです・・が、この香りはもう・・物凄いですから、抜栓後に締まる方向に動くことは覚悟で、もしくはやや高い温度から飲み始めることを肝に銘じて飲まれてみてはいかがでしょうか。
こんなのに出会ってしまうと・・この価格も仕方が無いと思えるはずです。是非飲んでみてください!素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです
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【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】 こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2008 Meursault 1er Cru Santenots
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ
【 Finesse Back Vintage Summer Festival !! 何と15年ものの完熟ムルソー=サントノ1級!・・スルーするには惜し過ぎると思います!】
フィネスさんよりこの夏お分けいただいた、非常に希少な2008年の1級ムルソー=サントノです。
ムルソーは良く長く持つと言われていますが、それを確かめたことの有る方は・・意外に少ないはずで、結構、若い時分に飲まれてしまっています。
この位熟成させますと、良くも悪くも「好み」での判断になりますが、やはり「ムルソー」と言う格別なクラスのシャルドネが持つ圧倒的な表現を期待されると思いますし、その期待を大きく裏切ることは少ないんじゃないかと思います。
ご存じの通り、ここはムルソー村にある1級畑ですが、ヴォルネイ村と接する区画で・・ムルソーの南にある1級群とは、またちょっとスタイルが違うんですね。
ヴォルネイと言いますと・・その土壌の組成からピノ・ノワールにほぼ限定されます。ですので・・すぐ近くのカイユレとかの「粘土」の影響を受けつつ、離れたムルソー的土壌からの強い石灰のミネラリティの影響をも持ちます。しかも2008年ものと言えば、noisy 的にはダンジェルヴィーユが復活の狼煙を上げたヴィンテージです。
まぁ・・noisy としましても、ヴォルネイ=サントノ系は有るにせよ・・
「15年もののムルソー=サントノの経験は無い」
ので、偉そうなことを言うのはここまでに・・希少なアイテムです。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリスさんは2019年ものより1ポイント下げましたが・・果たしてそれは正しいのでしょうか。】
そもそも海外メディアはムルソーの北・・畑はヴォルネイ、もしくはその境に有るんですが、ここは決まったように92点止まりなんですね。頑張っても93点でしょうか・・その上にくるワインは見たことが無い・・コシュ=デュリも持って無いし・・。反対にムルソーの南、ピュリニーとの境になって来ますと、これはもう・・ほぼ天井無しでの評価になります。特にペリエールですね。シャルムも時折凄い評価が出ることが有ります。
まぁ、南の方が複雑性が高く、ピュリニーに似たニュアンスを持っていることも有ろうかと思います。基本はそれで良いと思うんですが、凄く良く出来た時位・・
「ちゃんと評価してあげて欲しい」
と思うんですね。まぁ・・ムルソーはそんな評価対象になっています。
こちらのサントノはダンジェルヴィーユご自慢の1級畑です。周りはヴォルネイの至宝ともいうべき1級畑がずらり・・です。カイユレはすぐそこです。
で、2020年ものなんですが・・この色彩ですよ。凄いでしょう?プティ・ブランもそうでしたが、
「イエローが濃い。奥にグリーンが透けて見える感じ。」
が見て取れます。
オイリーさも有りつつ、その粘性からの「旨味」が半端無い・・でもダンジェルヴィーユ的なエレガンス、優雅さが有るので、
「実に優美なムルソー1級!」

に仕上がっているんですね。
このサントノもまた他のキュヴェ同様、完全には仕上がり切ってはおらず、その優雅さ、優美さを生育中で、飲んでいる最中にもその「成長」が見て取れる感じなんですね。ですので飲んでいてすごく楽しいんです。
むしろ抜栓直後は「美しい!」「質の良さ」「エレガントさ」「ピュアさ」が目立っているはずです。それがまた飲んでいる最中に「優美さ」を得て行く訳ですね。
このような白ワインって、結構に見当たらないと思うんですよ。そもそももっと、「バキッ」と硬さが先に来て、
「お~っ・・硬いな~~」
みたいな印象を受けるはずなんですね。
ところがダンジェルヴィーユの場合、柔らかさやしなやかさが必ず感じられるんですね。これがビオ度が上がっていること、またSo2の量・使い方、澱の使い方などによるかと思うんですが、他の方には中々みない特徴でもあるかと思うんですね。
上質さ・・それがダンジェルヴィーユのワインです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【気品漂う見事なムルソー1級!滅茶フィネスたっぷりなムルソーって・・飲んだこと、有りますか?】
素晴らしい出来でした!・・もっと早くご紹介させていただく予定だったんですが、遅筆と多忙が重なって・・と言いますか、少し言い訳をさせていただきますと・・
「ブルゴーニュのドメーヌで10アイテム~20アイテムも有ると、ちょっとやそっとじゃ書き上げ切れない!」
訳ですね。
ましてや週に2度平均で新着のご案内を出すとなると・・月曜に書いてアップして、火曜に伝票を打ってそれなりに出荷して・・水~木曜で書き上げなければ木曜の新着には間に合わない訳です。金曜は伝票打ち、ピッキング、梱包とこなしますが、月曜にいただいたご注文分のお届けの出荷が金~土曜に重なる場合が多いので、特に金曜は
「しっちゃかめっちゃか」
になります。土曜も出荷は結構多いですし、土日はお客様もご来店されます・・すると・・もう月曜日なんです・・。
「一体ど~せい・・っちゅうの?」
と言うくらいに雑用が山ほどありますので、結果として1年に360日は働くことになってしまう訳ですね・・。ブラックの鏡、そのものです・・とは言え、社長だけがブラックな働きですが・・テイスティングに出かける?・・いや、無理です。買い物にも行けません。
なので、一旦書き切れないアイテムは、しばらくタイミングを計ってご案内するようになってしまう訳ですね・・。ネガ入ってしまいまして申し訳ありません。
ですが、
「昨今のダンジェルヴィーユは物凄い!」
を証明するかのような素晴らしい出来でした。ダンジェルヴィーユは白も激旨です。
サントノですからムルソー村のヴォルネイ側、北側にある1級畑です。村の中央から西側、南側にある畑よりも「粘土」の存在がこのサントノの優れた味わいを造っていると思います。しかも「ヴォルネイ=カイユレ」や「クロ・デ・シェヌ」に似た粘土を相応に持っていますので、そんな「ミネラリティ」と同様な組成を感じさせてくれます。
そのバランスがまた「フィネス」に大きな影響を与えていると思いますし、樽の使い方がまた・・めっちゃお上手なんですね。まるでもう・・仕上がっているかのようなバランスで飲ませてくれちゃいます!勿論、素晴らしい柑橘のニュアンスが有りますが、
「マンモス柑橘~!」
と言うような「派手さ」などは微塵もないんですよね。あくまで「フィネス」としか言いようのない華麗さを漂わせてくれます。ミネラリティにしてもそう・・
「凄いミネラル!」
と言うような表現は当たらないと思います。しかしながら、相当な量のミネラリティを含んでいるのは間違い無いんですけどね。
なので、その意味で言うと・・仮にコント・ラフォンのムルソーシリーズで言うなれば、確実に1級の上級キュヴェ並みのアイテムに近いニュアンスです。ジャスパー・モリス氏は92点までしか付けていませんが・・それはちょっとな~・・ムルソー=サントノと言うアペラシオンに対する既知の知見からの評価に過ぎないかと・・低過ぎると思います。是非飲んでみて下さい!滅茶美味しい・・素晴らしいフィネスを感じさせてくれる、珍しい?ムルソー1級です!
以下は以前のレヴューです。
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【A.O.C.ヴォルネイを引き立たせるムルソー=サントノの存在は、正にヴォルネイ=ムルソーと言うアペラシオンとピノ・ノワール=シャルドネと言う品種の接点を感じさせてくれます!】
「赤ワインは好きなんだけど白は飲まないんだよね・・」
とか、
「ピノ・ノワールは飲むけどシャルドネはね・・」
と言う方も結構に多いように感じます。ただし、Noisy wine のお客様は結構・・白ワインもお買い上げになる方が多いです。中には白ばかりの方もいらっしゃり、まぁ・・かなり変なショップですから、素晴らしいお客様が多いのでしょう・・。
ですが、例えばミュジニーと言うブルゴーニュ随一のクリマには、赤い部分と白い部分が有って、それぞれピノ・ノワールとシャルドネが植わっているのはご存じかと思います。
でもこれって・・ブルゴーニュではアチコチに散見されるんですね。結構に白い表土に植わっているピノ・ノワールとか、その逆も有ったりもする訳です。
そして乾いた土・・粘土が多かったり少なかったり・・、水分供給できたり、ほとんど出来なかったり・・です。グレートな畑はまるで人格が有るかのように、自身でしっかり振るまいのできる畑だったりします。
ちょうどヴォルネイとムルソーの村では、植わっている葡萄がほぼ真逆な訳ですね。基本的にはヴォルネイはピノ・ノワール、ムルソーはシャルドネです。ですがムルソーの赤い粘土の多い部分にはピノ・ノワールが植わっていて、条件の良い畑・・人格が備わっていそうな畑は「ヴォルネイ=なんとか」になる訳です。それ以外はムルソー=サントノ、ムルソー、もしくはA.O.C.ブルゴーニュです。
このムルソー=サントノは、ヴォルネイとの境界のムルソー側の上部にある1級畑です。情報が有りませんが、ダンジェルヴィーユの畑はおそらく、レ・プリュール(レ・プチュールとも言う)畑で、泥灰土(でいかいど、marl)は粘土と石灰(、もしくは炭酸カルシウム)のことを言いますが、正にここがそうなんですね。
粘土が多く、また赤い土も有り、石灰(もしくはカルシウム)も存在しているので、ねっとりとしたグラマラスな味わいのシャルドネが生まれる訳です。
で・・2017年ものまではそれだけで良かったんですが、2018年ものにはもう少し書かなければいけなくなりました。そう・・単に「グラマラスな味わい」じゃぁ無いんですよね。
So2の少なさから来る柔らかさ、瑞々しさ、ナチュラルなニュアンスは2018年のアリゴテやA.C.ブルと同様です。この比較的強い泥灰土から生まれるのでグラマラスでは有るんですが、非常に繊細でスタイリッシュなんですね。
いままでは「複雑でファットな味わい」で良かった・・しかし、2018年ものはかなりの繊細さが加わり、瑞々しさが強くなり、さらには「気取った感じ」が無くなって精妙になったんですね。
だから美味しくない訳が無い・・と感じてしまいます。今飲んでも美味しいです。でも寿命は相当にあると感じますので、3年経過したら相当に良くなるとも思っています。
そして・・こんなことを書いて良いのかどうか・・例えば、飲んだ方には伝わるかと思いますが、あの素晴らしいイタリアの「ロアーニャ、ソレア」とかなり通じる部分が有ると感じました。あのソレアは、シャルドネ70%にネッビオーロが30%ほど入っているんですが、似てるんですよね~・・イメージが・・。
まぁ、葡萄は葡萄ですから、黒い果皮なのか白いのかで、結構に造り方は異なるんですが、昨今はそんな「垣根」が取っ払われつつ有りますよね?・・そんな部分も感じていただきながら、是非この素晴らしいムルソー1級を他の試飲でいただけたら幸いです。
かなり美味しいです!・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【A.C.ブル、そしてアリゴテの素晴らしさを見ると、期待が膨らむトップ・キュヴェです!】 2017年ものの入荷が多く無かったので、テイスティングはパスさせていただきましたが、残るようならば年末年始に飲んでみたいと思っているマルキ・ダンジェルヴィーユの白のトップ・キュヴェです。
まぁ・・ハッキリ言って、このサントノ白の日本での人気は今ひとつでしょう。どうしても赤のイメージが有ってそれが影響していると思います。
ですが、ブルゴーニュのワインを結果的に育てて来たのは、領主でも有る貴族たちです。そこには当然、宗教も絡んで来ますし、フランス革命を大きく絡んでいます。
日本では、海外のような「領主と領民」意識は今ではほぼ無いと思われますが、海外ではどこか、
「私は貴族、あなたは平民」
みたいな匂いがまだ残っているのかもしれません。
しかしながら現在のそれぞれの意識がどうであれ、良いものを食し、飲んで来られたのは上流階級の方々ですよね。フランス革命でブルジョワジーが台頭し現在に続いている訳ですが、やはり、
「素晴らしいワインや素晴らしいワインを生む畑」
は上流階級に支配され、愛され、飲まれてきた訳で、彼らはやはりそんな記憶も受け継いでいるのかな・・とも感じます。
2016年までのこのムルソー・サントノや、2017年のブルゴーニュ、そしてアリゴテを飲んでみると、その進化の凄さも思い知りますが、
「彼らが組み立てるワインの味わい」
にも興味が行きます。
まぁ、ピノ・ノワールの方はそちらのコラムで書きますが、13.5度のアルコール度でこれほどまでにエレガンスを表現できるというのは、技術もさることながら、
「この味わいが良い」
と思える・・判断できる感性によると思うんですね。
なので、この2017年ムルソー・サントノは・・おそらくですが、物凄いことになっているはずなんです。
ですが・・敢えてマイナス要素を書きますと、アラン・メドーの評価が見当たりまして、それが 89~91 Points だったんですね~。noisy 的な予想では、94ポイント以上でしたので、ちょっと残念では有ります。・・まぁ、アラン・メドーさんの評価は、noisy とは余り相性が良く無いようで・・余り一緒にはなりませんが。
と言う訳で、飲んではいないが、2017年のダンジェルヴィーユの他のワインの出来を見れば、凄いことになっているはず・・と予想しています。是非トライしてみてください。
以下は以前のレヴューです。
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【ほんのりとマッタリ粘っこく精緻さを感じさせる大人のムルソー!質感・完成度高いです!リアルワインガイドでも2014年は92+、2015年は93+と格上の評価!】
ヴォルネイの偉大な生産者の姿を完全に取り戻したと言えるマルキ・ダンジェルヴィーユです。シャルドネも気品高く、完成度が非常に高い!やはりどこか「ヴォルネイ」と書いた看板を背負っているかのような見事なムルソーで、ムルソー村の南から中央部に掛けて存在する、正に
「ムルソーらしいムルソー」
とは一線を画すニュアンスが有ります。
やはりムルソーらしいムルソーは、白や灰や黄色や黄土色、もしくはそれぞれを非常に色濃く持っていて、それを強く感じさせてくれます。時にハードに、エグイ角度で侵入してきては、脳裏に強烈な印象を刻むものが多いです。
しかしながらダンジェルヴィーユさんのムルソー=サントノ1級は、侯爵・貴族の血がそうさせるのか・・決してそんなエグイ角度では入射して来ないんですね。まぁ、畑の位置も勿論関係有るのでしょうが、このところのダンジェルヴィーユさんのワインは、例えベースラインの「パストゥグラン」でさえ、
「気品の漂う・・」
と言うような修飾が、もっとも似合うと言え、このムルソー=サントノも気品に満ちた味わいなんですね。
ここの畑はもちろん、ムルソーの最も北側に有る、ピノ・ノワールだとヴォルネイのアペラシオンになる部分と重なっています。この辺でシャルドネが植わっていると「ムルソー(1級)」になりますし、ピノ・ノワールが植わっていると「ヴォルネイ(1級)」になる訳です。
ピノ・ノワールとシャルドネの両方が植わっていると言うことは、粘土がしっかり有る土壌・・と想像されますし、また、かなりの石灰土壌で有るとも言えます。そんな土地ですんで、
「やや粘っこくて石灰質のしっかりある、ムルソー南部の1級の厳しい大理石感が余り無いムルソー1級」
と言うことになりますよね。

今回ご紹介するのは2014年ものと2015年ものです。ダンジェルヴィーユさんのワインのご紹介は、ヘタレのnoisyは、余りのアイテムの多さに二年続けてへこたれてしまって・・さすがに三年溜め続ける訳にも行かないので・・頑張って書いているところです。この時期は毎年、リアルワインガイドのテイスティングと決算と年間で最も入荷が多い時期の毎週の新着更新が重なり、疲れは溜まるは、ワインも溜まる、おまけにそんな時には決まって、
「・・コンピュータの調子が悪い・・」
「・・プリンタが壊れた・・」
「サーバーの調子が・・」
「今まで動いていたWebアプリケーションが突然、今までと違う動きになってしまう・・」
などと言うような、とんでもない状況にnoisy を導いてくれます。たった今も画像転送用のアプリケーションが・・クリックするとワインの写真をサーバーにアップできるようにしているんですが、何と・・サーバーにアップすると「PATH付きの写真の名前になってしまう」と言う・・酷い状況になってしまってました。
「・・犯人は・・誰だ!」
と犯人捜しをしたいところをグッと抑え、当該のソフトのコードを再検証し、直して再度サーバーにアップ、事なきを得ています。「・・何やってんだかなぁ・・」です。
2014年のムルソー=サントノはほぼ完璧、非常に美味しいです。オイリーでほんのり粘っこい・・そこにしっかり気品を得た素晴らしい味わいです。2014年らしくやや涼やかで明瞭な酸味が気持ち良いです。
2015年のムルソー=サントノはとても大柄です。グラマラスな仕上がりで、2014年同様に甘く無く、ほんのりと「緑色」を覗かせる風味がまた素晴らしい・・noisyの場合、この「緑」を感じるとさらに評価が上がっちゃうんですが・・そこは人によるかとは思います。
柑橘系の果実もたっぷり、グラマラスですがぜい肉無し!どちらを選んでいただいても文句の無い仕上がりかと思います。
まぁ、ダンジェルヴィーユさんにとっては、シャルドネの
「トップワイン」
であるワインです。根を詰めてしっかり丁寧に造っているのが伝わってきます。ぜひ飲んでみてください。余分な作業でややイライラしていても・・しっかり和んでしまいます。お勧めです。
● 1999 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
【 Finesse Back Vintage Summer Festival !! 「うわおっ!」と言うしかない・・貴重な貴重な1999年ものヴォルネイ=シャンパンです!】
この夏、フィネスさんから分けていただきました、貴重な貴重な・・ダンジェルヴィーユさんのヴォルネイ=シャンパン、1999年ものです!
「・・げげっ・・トゥエンティー・センチュリーもの!」
ですよ。何故かキング・クリムゾンさんの「21世紀の精神異常者」を思い出してしまいました・・この唄はまるで noisy のことのようだからでしょうか・・あ、この唄、相当に激しい唄ですから決してYoutubeなどで検索しないように・・お願いします。もっとも、するなと言われるとしたくなるのが人間の性・・
ワインも歴史、音楽も歴史、人も歴史ですから、ワインファンに音楽系の人が多いのも頷けます。震災の時は、実は大掛かりなライヴをワイン会会場でやることになっていましたが、311で中止になりました・・準備が全て無駄になりましたが、
「そんなことを言ってる場合じゃなかった」
ですからね。兎に角、自分、自分たちのことも一生懸命に考えなければならないし、お客様の無事を祈るばかりで・・お客様から無事ですとメールやツイッターなどをいただいた時には、涙が出るほど・・ホッとしたのを覚えています。
で、それが2011年・・ですから、
「そんなに長い時間を生きて来た、1999年に収穫された葡萄で造られたヴォルネイ=シャンパン!」
と言うことになります。ほぼ・・
「四半世紀もの!」
です。
そんなワインをずっと取っておくなんて・・ 21st Century Schizoid Man ・・良いですよね。そうなりたかったものです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイに咲くシャンボールの花!?・・今のところ飲めた2020年ダンジェルヴィーユの最高峰・・素晴らしいです!・・しかも超エレガントなのに長熟間違い無し!】

いや・・始まって以来かもしれません。新着を書き終えて、ご案内を出してからも・・追加で書き始めていると言う、まさに火事場の様相を見せているnoisyの小部屋です。混迷の極みです。
ですが・・この色彩ですよ。素晴らしいでしょう?・・非常に上質なシャンボール同様のニュアンスです。赤い果実感に僅かに重みが有り、その積層感だけがシャンボールとの違い?・・いや、むしろレ・クラにも似た重量感ですから・・
「これはブラインドでは判らないかも!」
とも思います。
しかし、この何とも素敵に漂う「ダンジェルヴィーユ感」に気付きさえすれば、
「・・ん?・・待てよ?・・もしかして!」
と混迷の中、入口を見つけることが出来るかもしれません。
ワインは面白いものでして、秀逸な造り手には必ず、
「何とか香!」
みたいな名前が付きます。
昔ならデュジャック香でしょうか・・コシュ=デュリだって、あのちょっとゴマっぽい感じの樽のニュアンスなど・・特徴が有りますよね(ない場合も有りますが・・)。

ですので、クロ・デ・デュックはもう・・神品と言っても過言では無いので難しいかもしれませんが、このシャンパンが放つダンジェルヴィーユ感・・これぞダンジェルヴィーユ香?・・なんじゃないかなぁ・・とも思ったりします。
2019年も美味しかったですが、明らかに2020年、上だと思います。しかしながら海外メディアは同じか・・むしろマイナスに行ってます。バレルテイスティングがよっぽど難しかったんだろうと思うんですね。
ジャスパー・モリスさんは、村名ヴォルネイに91~94ポイント、この1級シャンパンに92~94ポイントですから、
「・・どんだけ~~?」
とも思ってしまいました。
まぁ、noisy の場合は製品をテイスティングしていますから判りやすい訳でして・・だからこそ、
「2020年ヴォルネイ=シャンパンは過去最高!」
と申し上げておきましょう。飲んでみてください。熟の進み具合は他のキュヴェ同様・・少なくとも年が明けるまで待ってくださいね。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・アドヴォケイトは94ポイント止まりですが、何とアレン・メドゥーズ氏は96ポイント!】
おそらく最高評価のヴォルネイ=シャンパンでしょう。2019年ものでついに・・
「クラシック評価!」
をアレン・メドゥーズ氏から獲得したようです。
もう・・確かにこのレ・シャンパンは素晴らしいです。2018年ものは「シャンボールだ」と言った記憶がある・・いや、この下にちゃんと書いてありますよね・・でも2019年ものはヴォーヌ=ロマネ1級の凄いワイン似だと・・言いたいと思います。
そして、例えばメオ=カミュゼの2019年のワインは、滅茶苦茶に美味しいですが・・いくつかのキュヴェを除きダンジェルヴィーユとは対照的でも有ります。
メオ=カミュゼは、アルコール分が出る時は、ちゃんとそのまま、葡萄がなりたいようにしていると思います。なので2019年のメオのワインはアルコール分がうやや高めです。
ダンジェルヴィーユは?・・と言いますと、ほぼほぼ13.5%以下なんですね・・全部はしっかりチェックしていませんが、飲んでいてのイメージは、アルコール分を意識することはなく、決して度数は高いものでは無いと感じていました。
メオの方は・・ヴォーヌ=ロマネのキュヴェはとても優しくて柔らかで、むしろ低めに出ているように思うキュヴェも有りましたが総じて高目で・・しかしながら、それでも・・
「物凄いエレガンス、荘厳さ」
を感じさせてくれました。

ダンジェルヴィーユはもう・・柔らかで優しくて、美しくて純粋で・・でも、
「・・この美しさがやがて色っぽさ、艶っぽさに染まってくるんだよなぁ・・」
と感じさせてくれました。
圧巻だったのはやはりクロ・デ・デュックですが、海外メディアの評価者の中には、クロ・デ・デュックと並び称すほどの高い評価をした・・それがメドゥズ氏ですね。これはちょっとnoisy も迂闊でした。余りに美味しくて・・シャンパンに酔いしれてしまっていました。もっと真剣にポテンシャルを取りに行くべきだったかと反省しています。
ですが、とんでもなく美味しいのは間違い無いです。デュックは相当しますが、シャンパンはまだこの価格です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイの中に有るシャンボール=ミュジニー!・・絶品です!】
美味しいです~!・・隠しようが無いですよね・・この赤黒い色の中にある、見えない真っ白なミネラリティの存在が、ワインにとって如何に大事なものなのか・・。ツヤツヤでテカテカと輝くかのようなテクスチュアは、ビロード的でもあり、磨かれたクリスタルのようでも有ります。
例年以上にこの12月は、物凄いペースでテイスティングしています。終わらないんですよ・・なので、12月前半だけで4回も新着を出すことになってしまいました。それだけで済めばよいんですが、飲んだ以上は書かなければ販売がスタートしない・・品物はどんどん入ってくる・・仕分ける・・登録する・・片付ける・・送る・・飲む・・書く・・と、物凄い循環です。自分でも良くやってると思いますが、時にエージェントの担当さんが角の生えた鬼のように思える時も有ります。
ですが、これほどの出来のワインのテイスティングに当たりますと・・癒されるんですよね。普通の世の中では年間休日が100何日で少ないとか多いとか言われているようですが、noisy の場合は6~7日、お正月だけしか休日が有りませんし、法廷年間労働時間が2080時間だと言うことですが、どんなに少なく見積もってもその1.5倍は有りますんで・・。こうして一応の定休日も10時間ほどは PC の前で文章書きをしています。仕事の延長で・・「癒しの時」が有ることが、今までなんとかやってこれた一因でもあるのでしょう。
ヴォルネイと言うコート・ド・ボーヌの小さな村ですが、驚くほどに異なるテロワールを感じさせてくれるのが良く判る、2018年のダンジェルヴィーユです。そのディテールは見事に繊細に詳細に、そのすべてを簡単に伝えてくれます。
おそらくこのヴォルネイ=シャンパン2018年を飲んだ方のほとんどが、
「ヴォルネイ的シャンボール=ミュジニー!・・しかも超絶に旨い!」
と言っていただけると確信しています。
伸びやかな高域、ややタイトでスレンダーな中域、エレガントさを支える白く、透明でも有る・・でも実はとても緻密な低域です。2018年ダンジェルヴィーユの特徴でも有る少ないSo2 は、手入れの良い畑が生んだ健康な葡萄からのプレゼントです。
タイトでスレンダーな中域でさえ、ふかふかとした柔らかい表土を想像させてくれますし、非常に上品なベリーのニュアンスは角張った部分の無いアナログな連続性を感じさせます。今飲んでも非常に美味しく、この先も、
「もしかしたらこのワインは・・閉じないんじゃないか?」
と思いたくなるほどに開いてくれます。
上値でヴィノス、ジャスパー・モリス氏は95ポイント、アドヴォケイト、バーガウンドは94ポイントと高いですが、まだこのダンジェルヴィーユの大きな変化には気付いていないようです。
まぁ、言ってしまえば・・余りに美味しいので気付けない・・と言うことなのかもしれませんね。
ビオでもパキパキに硬いブルゴーニュワインは結構多いですが、是非このディテールの美しさに触れてみて欲しいと思います。ナチュラルでピュアな、今一番素晴らしいブルゴーニュワインです。
以下は以前のレヴューです。
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【・・どうしてこれほどまでに違うのか・・!2017年でついにシャンパンの本性が発揮された!?】
写真をご覧いただけましたら、その色彩が全く異なることにお気付きでしょう。・・いや~・・これは驚きました・・。だって・・このところ、今まで飲んできたシャンパンの味わいとは・・
「全然違う!」
と言って過言では無いと思えるからです。
最も、全然違うとは言っても、2016年までも非常に美味しかったです。エレガントで優しくて石灰の支えが有って高質感漂う素晴らしい味わいでした。
でも2017年ものは・・エレガントでは有るが、それはまず最初に言うべき言葉では無いと感じます。
「官能的で超複雑!」
まず、これを言いたいです。まるでジュヴレの超1級畑・・何とは言いませんが、それを思わせるような「官能的に香る匂い」が有ります。
これを嗅いで、
「はい・・ヴォルネイ・シャンパンかな~?」
と言える人は、果たして・・いらっしゃるんでしょうか・・。すっごいですよ。
そして、滅茶苦茶綺麗です・・が、鉱物的で種類豊富なミネラリティが凄いです。白っぽい石灰なんて、奥の奥のさらに奥で縁の下の支えの置石みたいになっちゃってます。圧巻です。
ティム・アトキン氏は96ポイントと、このワインの素晴らしさを評価していますが、noisy もほぼ同感です。飲み頃としましては、3年先以降をお薦めしたいです・・が、この香りはもう・・物凄いですから、抜栓後に締まる方向に動くことは覚悟で、もしくはやや高い温度から飲み始めることを肝に銘じて飲まれてみてはいかがでしょうか。
こんなのに出会ってしまうと・・この価格も仕方が無いと思えるはずです。是非飲んでみてください!素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです
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【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】 こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2020 Petit Blanc V.d.F.
プティ・ブラン・ヴァン・ド・フランス
【これが2020年限定の超エレガンスをまとったブルゴーニュ・アリゴテ!・・ですが、本当にアリゴテなのか?と思ってしまうでしょう!激旨です!】

誰がどう見たって・・旨そうでしょう?・・収量がオーバーしたので「ブルゴーニュ・アリゴテ」を名乗れなくなったそうです。
そもそも noisy はテイスティング前に余り情報を入れたがらない人なので、この・・見たことの無いエチケットを見て・・
「・・あれ?・・何か昔のD.R.C.風?・・誰かから葡萄を仕入れて造ったのかな?」
と思ってました・・(^^;; 大外れですが。
それにアリゴテ100%などとは全く思っておらず、
「ギョームさん、何か面白そうなことを始めたのかな?・・でも激旨いんですけど!」
と、このワインの素性を知らないのを良いことに舞い上がってしまっていました。
収穫は多かったそうですがダンジェルヴィーユの味わいに必要な密度は充分で、2~3日置いても全然へこたれない・・どころか、さらに味わいが深くなって行きます。アロマの上がりもスムーズで、確かに・・
「ほんのり青りんごっぽい感じは有るものの、アリゴテ100%とは思えないほど・・太い!」
見事な味わいです。ですから、出来の良いシャルドネにアリゴテを混ぜたものだからヴァン・ド・フランスにするしかなかったのか?・・などと思っていた訳ですよ。

2019年のブルゴーニュ・アリゴテの写真と見比べてみてください。2019年ものは透明なミネラリティを多く含み、やや冷涼なニュアンスを漂わせています。
一方2020年ものは格としてはV.d.F.では有りますが、とても豊かで黄色がより深く、緑の色彩も透けてみえるようじゃありませんか?
ですから、まぁ・・ファーストノーズではアリゴテの存在を認めたとしても、ほんのりオイリーささえ含むそのバランスに、脳内に芽生えた「アリゴテ」の4文字を消してしまうんじゃないか?・・と思うんですね。
そしてダンジェルヴィーユらしい優雅さとエレガンスを見せるバランスの良いアロマ、味わいに、
「ムルソー=サントノ1級ほどの粘度やパワフルさ、複雑性は無いにせよ、この白ワインは相当旨い!」
と思っていただけると思います。
おそらく2020年限定になるでしょうし、このワイン、5年ほど熟成させても美味しいでしょうし、すぐ飲んでもダンジェルヴィーユ的エレガンスに納得されるでしょう。今よりさらに少し置きますと、優雅さがさらに育って行くと思います。ご検討くださいませ。素晴らしいです!
【素晴らしかった2019年のシルヴァン・パタイユのアリゴテを超える?・・素晴らしい味わいでした!・・もう・・「アリゴテだから・・」「アリゴテに過ぎないから・・」は通用しない時代です!】
もう、ここまで来るとアリゴテの色じゃないですよね・・「青さ」なんて、以前なら何とか判別して見えたものですが、どこをどう見ても手を多く掛けて仕上げた高級シャルドネにしか見えません。
「アリゴテ=青りんご」
と言うのが今までのレヴューの基本構造だった訳です・・それこそ、D.R.C.のオーナーさんが2人とも仕込むアリゴテだって、その毛はバリバリに有る訳です。ドーヴネだけはちょっと違いますけどね。
1枚目はしっかり寄った写真、2枚目はそこから少し離れた写真です。1枚目には、透明なガラスのような感じに見えるミネラリティが目に見えるかのように思います。2枚目は黄色い感じが良く撮れているので、似たような写真では有ったんですがアップさせていただきました。もう、見事なシャルドネに・・思えてしまいます。
昨年の暮れに、ま~・・美味しいアリゴテでした!・・シルヴァン・パタイユの2019年をご紹介させていただきました。
実は・・本当はそこで、
「アリゴテ対決!」
と言う筋書きを描いていたんですよ。
ですが・・余りに多くのアイテムをご紹介していまして・・とてもダンジェルヴィーユの全てのアイテムを一度には書き上げられなかったので、パタイユとの違いを書こうと思い立った・・んですが、
「ダンジェルヴィーユの白は3アイテム有った・・」
ことで、時間的に書き切れないと・・断念しまして、シルヴァン・パタイユ単独でのご案内になってしまったという「オチ」でした。

つまり、どこまでも透明感のあるパタイユのアリゴテ2019年と、このダンジェルヴィーユの2019年アリゴテが、まさに「好敵手」と言えるほどの仕上がりだったということなんですね。実際、noisy的には、
「甲乙つけ難い・・非常に悩む選択になる!」
との判断だと思っています。
昨今のダンジェルヴィーユは、「ナチュラルだ」と修飾したいほどの質感なんですね・・。2018や2019年のダンジェルヴィーユをお飲みの方なら感じられていらっしゃることだと思います。
だから、見事な「柔らかさ」が有ります。その柔らかさには「襞、表情」が滲み出します。
一方、パタイユのアリゴテは、ナチュラルですがどちらかと言うと「一途(いちず)」です。「凛」とした硬質さの中にある微細な表情とも言えるかもしれません。
ですから、
「・・甲乙つけ難い・・」
んですよ。
そして、今の美味しさだけを言うのであれば・・それは
「ダンジェルヴィーユ2019アリゴテに軍配を上げざるを得ない」
と思います。それほどまでに、ダンジェルヴィーユの白は美味しい・・シャルドネやムルソーも・・です。
最近はラシーヌさんは余り良い顔をしてはくれないので、パタイユのクリュもののアリゴテと比較してみたいところではあるんですが無理ですね。
レストランさんで飲むのは・・ダンジェルヴィーユで決まりでしょう!
でも行きつけのワインバーで飲むならパタイユかも・・と思います。
素晴らしいアリゴテです!・・価格も頑張りました。是非、
「一度でも良いからダンジェルヴィーユのアリゴテ・・いや、白でも・・飲んでみて欲しい!」
と思います。素晴らしい味わいです!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【こんなに繊細な表現ができるアリゴテは久しぶりに出会った気がします。2017年ものとも、ブルゴーニュ・シャルドネとも異なるスタイリッシュでフレッシュで・・しかし神妙な味わいで旨いです!】

2018年もののダンジェルヴィーユは全て凄いんですが、このアリゴテからのテイスティングスタートでした。もうその1本目で・・目が覚めるような衝撃的な味わいに出会いました。
2009年には完全にビオディナミに転向したと言われていますので、そろそろ10年目と言うのもあるのかもしれません。アロマの柔らかさ、若くともまったく閉じこもろうとせず、柔らかに・・でもスピード感も高くノーズに届きます。
ナチュラル感は素晴らしく、
「はい、私・・ビオです!」
などとも言ってこないですし、モロビオ系の気になるようなネガティヴさは皆無です。
それでいて、まったく普通のブルゴーニュワインに向かっているようで有りながら、その柔らかで薫り高き芳香に嫌味も無く、ドライでフレッシュ、そして超瑞々しく繊細な味わいを長く持続させてくれるんですね。
滅茶苦茶良いワインに出会った時の感覚ですよ。ビオだと言われなければ気付かずにそのまま美味しく飲んでしまうでしょうし、アリゴテかもしれない・・と思わなければ、繊細系のシャルドネだと思って呑んでしまうかもしれません。
こんなに美味しいアリゴテは久しぶりでした・・って去年も書いてましたが、
「2017年ものよりも繊細な質」
だと思ってください。
そして身体に入ってくる角度の優しいことは、2018年のマルキ・ダンジェルヴィーユのワインの特徴かと思います。
「ナチュラル&ピュアな超美味しいブルゴーニュ!」
です。超お勧めします!アリゴテとしますと安くは無いかもしれませんが、絶対納得していただける味わいと確信しています。
以下は以前のレヴューです。
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【ん十年+少し前、初めてコシュ=デュリのアリゴテに出会った時の衝撃を思い出しました!‥2017年、大激変のダンジェルヴィーユの白です!】
何も言わずにサクッと買っておきましょう。きっと感謝していただけるに違い無い、素晴らしいワインです。
そもそも、何で noisy が白ワインを好きか?・・と言うところにも当てはまりますが、昔は凄い白ワインが普通に安かったんですね。
なので、それこそコシュ=デュリのアリゴテは3千円+α 位で買えました。仲間内や、近いお客様同士では、
「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」
「ムルソー以上を買うお金が有ったらアリゴテを何本か買う!」
みたいな言い回しが有りました。
それは、コシュ=デュリのムルソーを貶めている訳では無く、アリゴテで充分な美味しさを得られ、満足させていただけた訳です。質は充分なので、量を・・と言うことだったんですね。
この、2017年のダンジェルヴィーユさんのアリゴテを飲ませていただいて・・その頃のシュチュエーションと言うか、場面に引き戻されてしまいました。
「すっごいアリゴテ!」
です。
そもそもフィネスさんのアナウンスでは、
「アリゴテは樽を使わない」
ことになっていました。
でも、コシュ=デュリを思い出すくらいですから・・しっかりと「バリックの風味」が入り込んでいます。一応確認のため、フィネスさんの担当さんに電話をして、
「樽っぽいよね・・?」
「そうですよね・・?」
「アリゴテは樽を使わないってテクニカルに書いてあるけど、そこ、削った方が良いよね・・?」
「・・そうすね・・」
と言うようなやり取りをしました。
ま~・・物凄いポテンシャルを持った葡萄です。かなり掛かった新樽の風味を完全に飲みこんでしまっています。おそらくですがそのバランスがコシュ=デュリを思い起こさせたのでしょう。
そして、オイリーで蜜っぽさが僅かに有って、ノーズに抜けて行くアロマに、ミネラリティに乗っかった胡麻っぽい、少しオイリーなものが混じり、中域の見事な膨らみと、僅かに強さを持った豊かな酸の味わい、そして長く続く余韻・・そこからの再度の膨らみ・・凄いワインにしかない表現が有りました。
確かに中盤以降の表情は、コシュ=デュリのアリゴテの振る舞いとは異なるように思いますが、それでも、
「・・お・・まだ押してくる・・!・・香りも素晴らしい!」
と、飲んでいて楽しくなってしまう要素をふんだんに持っていました。
やはりワインは価格だけでは無いし、クラスだけでも無いんですね。たぶん、このワインに高い評価ポイントが付くことは無いでしょう。しかし、そんな高ポイントよりも、人々の記憶に深く刻まれる印象は、もしかしたらどんなに高ポイントのワインよりも機会が多いかもしれません。
是非、飲んでみてください。非常に・・驚くほど安いです。
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【ベルヴェッティなテクスチュア、優しくピュアにたなびくアロマ!ダンジェルヴィーユならではの質感をお楽しみください!】

マルキ・ダンジェルヴィーユのベースの白ワイン、アリゴテです。ブルゴーニュにおいてはこの十年ほどで、
「ブルゴーニュ・アリゴテの質の向上」
が半端なく続けられた結果、
「もはやアリゴテの昔の面影は無く、飲み手たちもそれを認めるべき」
状況に来ているのは、皆さんも承知のことかと思います。もっとも価格も上がって来てしまいましたが・・しかし、あのD.R.C.の共同所有者でもあるヴィレーヌさんちの「ブーズロン」の価格も半端なく上昇してしまい、
「・・それにしちゃぁ・・ポテンシャルはどうよ?」
と言うような部分は残りますよね。あまりに安泰過ぎてちょっと胡坐をかいているような感じもします。
しかしながら、10年前は・・と言うより2008年もの以前のダンジェルヴィーユさんのワインは、確かに悪くは無いものの、それこそ・・いや、失言かもしれませんが、かのブーズロンのような平板さと似たようなものを感じたものですから、この3年ほどの
「とんでもないレベル・スピードでの質感の向上」
は、ある意味、異常なのかもしれません。
そうは言っても例えばかのコシュ=デュリにしても、
「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」
などと言う言葉は、noisy がネット販売を始める以前から、ワインファンの間で呟かれた言葉です。noisy もその言葉を随分と使わせてもらいました。
それほどまでに、他の造り手たちとコシュ=デュリのアリゴテとは、雲泥の差が有ったと言えます。

上の写真は2015年のアリゴテです。
そんな、コシュ=デュリのアリゴテを除けば、
「酸っぱいだけ。キール用(カシスを加えてリキュールにする)のワイン」
と言われたアリゴテ暗黒時代を、ようやく抜けたのが今です。そりゃぁそうですよ。
「ブルゴーニュに属するブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオン」
なんですから。同じブルゴーニュワインで有りながら、アリゴテと付いたら格が下がる・・などと言うのは、本来はおかしい訳で、それなら最初から「並酒」(パストゥグラン等)で良い訳です。
ようやく今になって、
「ブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオンの存在意義が発揮されるようになった」
と言えます。
ほんのりと、そしてふっくらとした青りんごのアロマに柑橘系果実が丸く柔らかに感じられます。中域は適度に膨らみ、早くも遅くも無い・・適度なスピードの豊かなアロマがそこへ乗っかって来ます。ノーズに抜けるときに白っぽい石灰感、柑橘のフレーヴァー、余韻にもほんのりと青味、余韻も良い感じに長いです。
普通に飲んだら「アリゴテを感じる部分」は少ないでしょう。言われなければ「シャルドネだろう」と信じて飲んでしまうに違いありません。
わずかに酸のエキセントリックさ、いや、非常にまろやかに仕上がっているので気付かないかもしれません。青りんごっぽさにその面影を見るかもしれません。その程度で有り、むしろそれは好意的にしか取れないでしょう。
わずかにマッタリ、蜜っぽさも有り、とても完成度の高い味わいです。
2014年は2015年に比較するとわずかに冷ややかさが多めかな・・と思います。2015年はよりグラマラスで、2014年の冷たさよりふくよかさが見えやすいと思います。
これだけ高質なブルゴーニュ・アリゴテにするには、やはりかなり収穫制限をしているかと思いますし、選果も厳しくしているのでしょう。価格もそれにつれて上昇するのは仕方が無いかな・・と思っていただけると思います。
とても美味しいです!・・その辺の仕上げはやはり「貴族ならでは・・の感覚」なのかなぁ・・とも思いますが、よほど美味しいものを食されていらっしゃるのかと!
お勧めします!ぜひ飲んでみてください。
● 2020 Petit Blanc Petillant Naturel
プティ・ブラン・ペティアン・ナチュレル
【ダンジェルヴィーユがペティアン!??・・マジですか!・・どこぞの若いビオ系生産者じゃないっってところが・・凄いですね・・!】
古くから続く大ドメーヌです。最近始めた若いビオ系の造り手さんじゃないですから・・
「ダンジェルヴィーユの・・ペティアン?・・えっ?・・ホント?」
と、多くのブルゴーニュワインファンがそう思うに違い無いんですね。あなたもきっとそう思ったはず・・。
勿論ですが noisy もそう思いました。
「・・ギョームさん・・やるなぁ・・」
と思っちゃいましたよ。
そもそもペティアンって、発酵し始めたら栓をしちゃって、どちらかと言うとワイン任せなところが有ります。まぁ・・結構簡単にできてしまうので、余った葡萄で造る・・とか、そんなことは良くはあるようです。
でもこの大ドメーヌがですよ・・そんな駆け出し(すみません・・)の若手が良くやるような手段で、しかもダンジェルヴィーユの名前を使ってリリースする・・なんて、
「・・なんて・・素敵なんだ!」
そう思っちゃいました・・(^^;;
ですが、滅茶少ないんですよ・・このプティ・ブランのペティアン・・。まぁ、ボトルも高いですしコルクも・・デゴルジュマンもしなくちゃいけないしと、手間は結構に掛かります。ダンジェルヴィーユの名に掛けても変なものはリリース出来ないでしょうし・・。
と言う訳で、余りに「無い」ので、飲まずのご紹介に留めます。でもスティルのプティ・ブランの出来を見れば、しっかりできているはずと想像します。
ダンジェルヴィーユのペティアン・・いや、考えられないなぁ・・。ビックリです。是非飲んでみてください。ある意味、お宝かもしれません。
● 2020 Bourgogne Chardonnay
ブルゴーニュ・シャルドネ
【ムルソー=サントノから「ねっとり」をある程度奪うと、激エレガントなこのA.C.ブルの出来上がり??】

美味しいです!滅茶エレガントです!・・そしてダンジェルヴィーユ風の「優雅さ」が成長中です!・・今開けますと、
「そのエレガントさがより繊細さを身に着け、優雅さを生んでゆく姿を時系列で確認できる!」
そんな状況です。
まぁ・・言っちゃえば、完全には仕上がっていない・・と言うことなんでしょうが、このバランスでも凄く美味しいんですね。
そもそも今までポイント付けなどしていなかった海外メディアも黙ってられなくなったのか、
「ファルスタッフが90ポイント!」
と言う評点を付けてました。
海外メディアはA.C.ブルについては評価はしても評点は付けない・・のがほとんどだったんですね。まぁ・・価格が価格ですから、いつまでも評点を付けないと言う訳にも行かなくなったのかもしれません。

そもそもこの「レ・プティ・プレ」は1級レ・シャンパンから下がって行ったところにある広域の畑ですから、粘土はそれなりに有ります。黒葡萄も育つ土壌ですからね。
村名のワイン畑で黒葡萄ならヴォルネイ、白葡萄ならムルソーになる土地のA.C.ブルですから、それこそ
「プティ・ムルソー=サントノ」
みたいな感覚で良いと思います。ねっとり感をだいぶ無くしてサラリとエレガントな方向に向けた感じが、
「むしろダンジェルヴィーユ感を増長する?」
と言えるかもしれません。
因みにこれも何度も申し上げていますが、ダンジェルヴィーユのムルソー=サントノは価格はそこそこしますが、すぐに飲んでも美味しいし、5~10年置いたらとんでもないほど美味しくなります・・。最近もようやく騙されてくれた人が飲んでくれまして、
「・・ビックリしました!」
とおっしゃってくれました。
こちらはA.C.ブルの畑ですので、そこまでは行かないとしても、このエレガンス・・優美さ、優雅さ・・素晴らしいです。斜めに走る涙の太いこと!・・是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【激旨A.C.ブル!・・もしA.C.ブルにエレガンス&フィネス部門のコンクールが有ったらノミネート&表彰台間違い無し!・・非常に完成度が高いです!】
2018年も美味しかったですが、2019年ものはあっさり超えて来てしまいました!
貴婦人的なニュアンスの2018年ものに対し、2019年ものはほぼ全ての表情がブラッシュアップされ、特にオイリーさが素晴らしいです。そして何とも美しいバランス!・・これならこの価格も全く高く無いと!・・思える素晴らしい出来でした。
ある意味、ユベール・ラミーが造る、思わずひれ伏してしまうような「物凄いシャルドネワイン」・・とは対極にありながら・・「自然に首(こうべ)が下がってくる」エレガンスを感じてしまうんですね。
まぁ、アチコチで書いてますので耳タコかもしれませんが、ラミーの2019年クリオ=バタールは、2019年を代表するワインになりました。クリオ=バタールは飲めちゃいませんが、それを飲まずとも・・判りますよね・・?・・だって、
「・・A.C.ブルで充分だ・・」
と思ってしまうほど、ラミーのシャタイネールは凄いですから・・。ポテンシャルを取りながらゆっくり楽しむことが出来る・・し、余りの美味しさにクイクイと流し込むように飲むことさえ出来ます。
ダンジェルヴィーユの2019年A.C.ブル・シャルドネは、その「半端無いバランスがエレガンスを持っている」し、「どこにも欠点が無い」とも思えるし、「人を幸せにしてくれる最高の白」だとも思ってしまいます。完成度が半端無いんですね・・。だから、ワインだけ飲んでいても滅茶美味しいし、マリアージュに持って行っても素晴らしいバランスを見せてくれると感じます。
グラスの色合いを是非見てください!・・どうやったら新樽を使っていないと言うシャルドネでこんな色が出るのか判りませんし、味わいも確かにシャキッとした部分に良い表情も感じる訳でも有るんですが、
「どうやっているのか判らない・・」
と思えるほど、バランスが良くエレガントです!・・是非飲んでみていただきたい、素晴らしいシャルドネです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【「貴族の味わい」から「少し気取ったような部分」を削除。あくまで繊細で柔らかく、密度高く瑞々しい「ワイン主義」へ大変身!】
激、美味しいです!まったりした滑らかさと、相反するような瑞々しさ、果実感のしっかりあるのに超繊細・・です。
ブルゴーニュ・アリゴテのコラムでも書かせていただきましたが、2017年ものまでも凄く美味しかったのに、ちょっと貴族的な匂いを感じていました。
しかし、そんなちょっと・・もしかしたら「嫌味」にも通じるかもしれないような部分が、2018年ものには感じられないんですよ。
なので非常に繊細だし、表情は活き活きとしているし、柔らかな畑のフカフカしか感じと、養分・水分を地中からくみ上げた時に得る複雑で素晴らしいミネラリティを、ファーストノーズから・・・いや、グラスに鼻を近づける前に、しっかり感じることが出来るんですね。
アリゴテのやや冷涼な青りんご的なアロマより、もう少し黄色くてまろやかな、僅かに温かみのある感じのフルーツ感も雑さの全く無い精妙なもので、非常に心地良いです。それでいて、五味、六味までしっかり感じるのに・・甘く無い・・非常に端正な姿をしています。
面白いのは、2018年のメオ=カミュゼの白ワインが見せる「氷のようなミネラリティ」では無く、「より白くて純粋で瑞々しいミネラリティ」でしょうか。ツヤツヤと輝くんじゃなくて、よりリアリティのある自然なニュートラルさ・・です。あ、あとでのご案内になるかと思いますが、メオ=カミュゼの2018年サン=ロマン・ブランは激旨でして、流石にこのサン=ロマン・ブランと比べてしまうと「格の差」は感じるかもしれませんが、同じくメオ=カミュゼの滅茶美味しい2018年ブルゴーニュ・ブランとは、その「ミネラリティ組成の違い」を感じることが出来て面白いですよ。
実は、最近届き始めた2018年もののワインがどれも素晴らしくて、「オオカミ少年」だと思われるんじゃないかと少し不安なんですね。美味しいもの、素晴らしいものもその通りにお伝えしたいし、まぁ、普通の出来なら普通だと・・言いたい訳ですが、
「2018年ものが余りに素晴らしい!」
ので、ちょっと困っているんです。
しかしながらダンジェルヴィーユの素晴らしさは、良い葡萄を得ることによってSo2の使用量を大きく減らすことが出来るようになったことが挙げられると思います。兎に角ニュートラルな立ち位置で、超高質な味わいに造り上げていますので、2017年ものの、どこか「上から目線」的な部分の無いナチュラルさが、素晴らしいと思うんですね。
いや・・ナチュラルだとも思わないかもしれません。・・・そして軽い酔いの醒め始めたころに気付くでしょう。
「・・・あれ?・・アルコール飲んだはず・・だよね・・」
と。
是非ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【飲みやすさ返上!まさに貴族の味わいです!物凄い出来です!並みの村名は・・道を譲るでしょう!】
2017年のブルゴーニュ・アリゴテの超絶な美味しさに悶絶してしまいましたので、当然ながらこのA.C.ブルゴーニュのシャルドネにも、非常に大きな期待が掛かる訳です。
並みの生産者ですと・・一つ良くても他はイマイチな場合がほとんどですが、やはりマルキ・ダンジェルヴィーユは違ってました。いや~・・めっちゃ美味しいです!
基本ラインは全く2017年のブルゴーニュ・アリゴテと同じです。このワインも「新樽は使わない」と言うアナウンスでしたが、古樽と言うニュアンスでは無いので、おそらく新樽でしょう。間違っていたらすみません。でも、ピノ・ノワールを造る生産者は、まず下のクラスの白ワインに新樽をあてがい、その後にピノに使用する方もいらっしゃる位です。
高貴な樽のトーンがします。アリゴテほどパワフルでは無く、エレガンスが滲んで来ます。その辺はアリゴテと異なる部分です。
ほんのりとオイリーで、中域が綺麗に膨らみます。出てくる果実の表情がまた・・優雅なんですね~。非常に良いです。そして長~~~く押してくれ、長~~く留まってくれます。ドライなのに口内で膨張してくるかのような振る舞いにほんのりと甘みが顔を出して来ます。
ここの「レ・プティ・プレ」と言う畑は、「レ・シャンパン」から東に500メートルほど下がった位置に有ります。優れた村名ヴォルネイや村名ムルソーになる「クロ・マルタン」に接していて、条件の良いA.C.ブル格の畑です。そして、ダンジェルヴィーユの白の最高峰、ムルソー・サントノにも程近い畑です。
粘土のしっかりしたサントノとも少し異なり、粘土はやや少なめ、しかしハイトーンな白い石灰が多めで、伸びやかなアロマが特徴です。ムルソーの中央や上部、南側の厳しいほどのミネラリティには届かないのが幸いして、むしろピュリニーやシャサーニュにも共通するようなバランスになった村名ムルソー・・と言ったら近いような気がします。
非常に饒舌なアリゴテに対し、こちらはおしとやかな貴婦人タイプ・・と言えるかもしれません。
価格は・・A.C.ブルとしては安く無いですが、ムルソーだと思えば高く無いでしょう。飲んでビックリ・・だと思いますよ。このエレガンス重視な見事なバランス、味わいは侯爵と言う爵位を持つダンジェルヴィーユが長く受け継いできた血によるものなのかもしれません。是非飲んでみてください。ビックリされると・・思います!
以下は以前のレヴューです。
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【ダンジェルヴィーユは下級ワインが滅茶美味しいです!2016年のACブル・シャルドネは絶品!・・これで充分!】
これで充分に旨いです・・。高いと思われますかね。でも、
「超エレガントなムルソー!」
だと思っていただければ、全く高く無いです。「A.C.Bourgogne」と書いてあるのがどうしても気になって仕方が無い方にはお勧めはしませんが、
「こんなに旨いシャルドネがA.C..ブルなの?」
と思っていただけることは確実です。2015年・・超えてると思います。
熟度は高いんですが、ミネラリティも2015年以上に感じられます。豊かなんだけれどもダンジェルヴィーユ的気品がノーズから余韻まで漂い続けます。減衰の仕方が本当にダンジェルヴィーユは赤も白も同じで、ものの見事なグラデュエーションを感じさせてくれるんですね。他の生産者さんですと、もっとゴリゴリっと押してくるとか、押し広げつつ通り抜け、力強さを感じさせる・・と言うニュアンスなんですが、ダンジェルヴィーユさんのワインは決してそんな振る舞いはしません。
しかし、まさに「気品がポテンシャルを包み込み」つつ、見事なグラデュエーションを見せてくれます。こちらも躍起になってポテンシャルを取りに行くと・・いや、実は簡単に見当たる訳です。
「・・なんだ・・ちゃんとあるじゃん」
と言うことになってしまい、品格・気品の存在に気付く訳です。
こんなワインは良いですね・・。けっしてギシギシしません。ゆとりの有る味わいです。車で言ったら、大排気量でトルクでのんびり走っている感じです。判りますよね・・。
エチケットの格に騙されず、美味しいワインを選んでください。素晴らしいと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【見事な色合い!超高質です!ほんのり軽量に振っただけの村の北側のムルソー的味わいです!】
例えば、あれほどリーズナブルで(以前は・・)ポテンシャルも高い、
「イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルゴーニュ」
は、すでに noisy たちの手を離れてしまいましたが、今でもポテンシャルは維持しているものの、価格は非常に上がってしまいましたし、何よりも、
「高質さ、エレガントさ、ゆとり」
と言う部分は持ち合わせない「素質の塊」みたいなワインでした。それも良し。年月が磨いてくれる美味しさも素晴らしいものです。
それとはまったく印象を異にするのがこの、マルキ・ダンジェルヴィーユのシャルドネやアリゴテです。このワインたちを表現するのに、
「素晴らしいポテンシャル!」
とは・・言いたくはありません。・・いや、勘違いしないでくださいね。
「ちゃんと素晴らしいポテンシャルを持っている!」
のは間違い無いんですから。
しかしながら、磨く前のダイアモンドの原石みたいなマルトノの、まったくムルソーみたいなACブルゴーニュに比べ、同じような表現をしたとするならば、それは表現者としては不合格と言うことになるかと感じています。
敢えて言うなら「磨き抜いた原石」と言うことになるのでしょうが、それもまたどうかな・・と思うんですね。そんなに「キラキラと輝き続けてはいない」し、
「光を反射する素晴らしいカットは、時に周りの人をイラつかせることも有る」
かと思うんですね。
まぁ、宝石のお好きな方にそんなことを言っては、さらに勘違いされそうですが、「良い石はそんなえげつない光り方などしない!」と言われそう・・いや、あくまで比喩的なものとご容赦ください。
上の写真は2015年ものです。この、どこか緑色を想像させる柑橘類を柔らかく、少しマッタリと感じさせるシャルドネは、非常に完成度が高いです。
イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルのように、
「ギラギラしていない」
・・つまりポテンシャルをひけらかさないにも関わらず、ちゃんとポテンシャルを内包しつつ、磨き抜かれたダイヤモンドのように、
「キラキラもしていない」
・・・つまり、上記同様必要以上に他人に向けては輝かないが、
「着用している本人には充分な包容力として存在を知らしめてくれる」
味わいなんですね・・。
まさにやや軽妙なムルソーと言った面持ちで、しかし、高級車に乗った時のような余裕や安心感と、いざと言う時のパニックブレーキ、急加速と言った操作に充分に答えてくれる・・と言うような包容力・・でしょうか。そんなものを感じます。

下の写真は2014年ものです。滅茶美味しいんですよ。リアルワインガイド第61号(2018/03/15発刊)には、残念ながら下級クラスで有るシャルドネは掲載されてはいませんが、1級ムルソー=サントノに、今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 と評価されています。ナイスなジャッジだと感じています。
飲み頃を見てください・・「今~2043」ですよ・・今から美味しいと・・しかもポテンシャルは93+ ポイント。今飲んでポイントとの差は0.5ポイントです。これは何を意味するのでしょうか?
やはりこれは「完成度」だと思います。とても満足できる・・しかも今から遠い将来まで・・と言うことですね。
勿論、それが全て正しく、何も間違いなく、いつ飲んでも美味しいのだと・・思ってもらって結構では有りますが、現実は決してそうでは無いことは皆さんもご存じの通りです。
しかし、テイスティングしてみると、
「今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 だ・・これで間違い無い」
と感じさせてくれるんですね。
素晴らしいシャルドネだと思います。因みに2014年のムルソー=サントノは
「今飲んで92 ポテンシャル92+ 飲み頃 今~2036」
と言うものでした。これも良い感じの評価だと感じています。
勿論、このシャルドネをムルソー=サントノと同じだなどと言うつもりは有りませんが、同じ道筋に有る、とても近い出来です。決して高くないです。そしておそらくいつ開けても・・かなりな表情をみせてくれるものと感じます。ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャルドネも旨いです!】
このシャルドネも旨かったです!・・さすがダンジェルヴィーユ・・と言う感じですが、ムルソ的ともピュリニー的とも・・はたまたはシャサーニュ的、コルシャル的とも言えず・・ある種独特の・・・
「薄い緑のミネラリティ」
を感じます。
写真をご覧になっていただいても・・何となく見えるかな?・・少し珪藻土的な・・若い地層が隆起した部分を地下の層に持つ畑なのかな・・と理解しています。
ムルソーで言えばヴォルネイに近いほうの下の畑?・・・完全に石灰岩に覆われたムルソーの標高の高い部分では無く、むしろヴォルネイ=サントノに近い・・・もしくはヴォルネイに有るのかも・・いや、ムルソー=サントノーもご紹介しますので、そのあたりの下の畑なのかもしれません。
で、この薄い緑のニュアンスが実に良い感じで・・しかもダンジェルヴィーユ的な高貴さが有りますのでなおさらです。
まぁ、ムルソー村名だと思っていただければ価格も納得かと思います。オイリーさも非常に高貴な優しい表現でとても美味しいです。
一方のムルソー=サントノーは1級ですが、ヴォルネイ寄りにありますので、ピュリニーに引っ付く形にあるペリエール、シャルムとは少々ミネラリティの組成が違います。
どう違うのか・・飲んでないので書けませんが、悔しいのでその内に書きます! 希少なダンジェルヴィーユの白、是非ご検討くださいませ。
● 2020 Meursault 1er Cru Santenots
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ
【ジャスパー・モリスさんは2019年ものより1ポイント下げましたが・・果たしてそれは正しいのでしょうか。】

そもそも海外メディアはムルソーの北・・畑はヴォルネイ、もしくはその境に有るんですが、ここは決まったように92点止まりなんですね。頑張っても93点でしょうか・・その上にくるワインは見たことが無い・・コシュ=デュリも持って無いし・・。反対にムルソーの南、ピュリニーとの境になって来ますと、これはもう・・ほぼ天井無しでの評価になります。特にペリエールですね。シャルムも時折凄い評価が出ることが有ります。
まぁ、南の方が複雑性が高く、ピュリニーに似たニュアンスを持っていることも有ろうかと思います。基本はそれで良いと思うんですが、凄く良く出来た時位・・
「ちゃんと評価してあげて欲しい」
と思うんですね。まぁ・・ムルソーはそんな評価対象になっています。
こちらのサントノはダンジェルヴィーユご自慢の1級畑です。周りはヴォルネイの至宝ともいうべき1級畑がずらり・・です。カイユレはすぐそこです。
で、2020年ものなんですが・・この色彩ですよ。凄いでしょう?プティ・ブランもそうでしたが、
「イエローが濃い。奥にグリーンが透けて見える感じ。」
が見て取れます。
オイリーさも有りつつ、その粘性からの「旨味」が半端無い・・でもダンジェルヴィーユ的なエレガンス、優雅さが有るので、
「実に優美なムルソー1級!」

に仕上がっているんですね。
このサントノもまた他のキュヴェ同様、完全には仕上がり切ってはおらず、その優雅さ、優美さを生育中で、飲んでいる最中にもその「成長」が見て取れる感じなんですね。ですので飲んでいてすごく楽しいんです。
むしろ抜栓直後は「美しい!」「質の良さ」「エレガントさ」「ピュアさ」が目立っているはずです。それがまた飲んでいる最中に「優美さ」を得て行く訳ですね。
このような白ワインって、結構に見当たらないと思うんですよ。そもそももっと、「バキッ」と硬さが先に来て、
「お~っ・・硬いな~~」
みたいな印象を受けるはずなんですね。
ところがダンジェルヴィーユの場合、柔らかさやしなやかさが必ず感じられるんですね。これがビオ度が上がっていること、またSo2の量・使い方、澱の使い方などによるかと思うんですが、他の方には中々みない特徴でもあるかと思うんですね。
上質さ・・それがダンジェルヴィーユのワインです。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【気品漂う見事なムルソー1級!滅茶フィネスたっぷりなムルソーって・・飲んだこと、有りますか?】
素晴らしい出来でした!・・もっと早くご紹介させていただく予定だったんですが、遅筆と多忙が重なって・・と言いますか、少し言い訳をさせていただきますと・・
「ブルゴーニュのドメーヌで10アイテム~20アイテムも有ると、ちょっとやそっとじゃ書き上げ切れない!」
訳ですね。
ましてや週に2度平均で新着のご案内を出すとなると・・月曜に書いてアップして、火曜に伝票を打ってそれなりに出荷して・・水~木曜で書き上げなければ木曜の新着には間に合わない訳です。金曜は伝票打ち、ピッキング、梱包とこなしますが、月曜にいただいたご注文分のお届けの出荷が金~土曜に重なる場合が多いので、特に金曜は
「しっちゃかめっちゃか」
になります。土曜も出荷は結構多いですし、土日はお客様もご来店されます・・すると・・もう月曜日なんです・・。
「一体ど~せい・・っちゅうの?」
と言うくらいに雑用が山ほどありますので、結果として1年に360日は働くことになってしまう訳ですね・・。ブラックの鏡、そのものです・・とは言え、社長だけがブラックな働きですが・・テイスティングに出かける?・・いや、無理です。買い物にも行けません。
なので、一旦書き切れないアイテムは、しばらくタイミングを計ってご案内するようになってしまう訳ですね・・。ネガ入ってしまいまして申し訳ありません。
ですが、
「昨今のダンジェルヴィーユは物凄い!」
を証明するかのような素晴らしい出来でした。ダンジェルヴィーユは白も激旨です。
サントノですからムルソー村のヴォルネイ側、北側にある1級畑です。村の中央から西側、南側にある畑よりも「粘土」の存在がこのサントノの優れた味わいを造っていると思います。しかも「ヴォルネイ=カイユレ」や「クロ・デ・シェヌ」に似た粘土を相応に持っていますので、そんな「ミネラリティ」と同様な組成を感じさせてくれます。
そのバランスがまた「フィネス」に大きな影響を与えていると思いますし、樽の使い方がまた・・めっちゃお上手なんですね。まるでもう・・仕上がっているかのようなバランスで飲ませてくれちゃいます!勿論、素晴らしい柑橘のニュアンスが有りますが、
「マンモス柑橘~!」
と言うような「派手さ」などは微塵もないんですよね。あくまで「フィネス」としか言いようのない華麗さを漂わせてくれます。ミネラリティにしてもそう・・
「凄いミネラル!」
と言うような表現は当たらないと思います。しかしながら、相当な量のミネラリティを含んでいるのは間違い無いんですけどね。
なので、その意味で言うと・・仮にコント・ラフォンのムルソーシリーズで言うなれば、確実に1級の上級キュヴェ並みのアイテムに近いニュアンスです。ジャスパー・モリス氏は92点までしか付けていませんが・・それはちょっとな~・・ムルソー=サントノと言うアペラシオンに対する既知の知見からの評価に過ぎないかと・・低過ぎると思います。是非飲んでみて下さい!滅茶美味しい・・素晴らしいフィネスを感じさせてくれる、珍しい?ムルソー1級です!
以下は以前のレヴューです。
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【A.O.C.ヴォルネイを引き立たせるムルソー=サントノの存在は、正にヴォルネイ=ムルソーと言うアペラシオンとピノ・ノワール=シャルドネと言う品種の接点を感じさせてくれます!】
「赤ワインは好きなんだけど白は飲まないんだよね・・」
とか、
「ピノ・ノワールは飲むけどシャルドネはね・・」
と言う方も結構に多いように感じます。ただし、Noisy wine のお客様は結構・・白ワインもお買い上げになる方が多いです。中には白ばかりの方もいらっしゃり、まぁ・・かなり変なショップですから、素晴らしいお客様が多いのでしょう・・。
ですが、例えばミュジニーと言うブルゴーニュ随一のクリマには、赤い部分と白い部分が有って、それぞれピノ・ノワールとシャルドネが植わっているのはご存じかと思います。
でもこれって・・ブルゴーニュではアチコチに散見されるんですね。結構に白い表土に植わっているピノ・ノワールとか、その逆も有ったりもする訳です。
そして乾いた土・・粘土が多かったり少なかったり・・、水分供給できたり、ほとんど出来なかったり・・です。グレートな畑はまるで人格が有るかのように、自身でしっかり振るまいのできる畑だったりします。
ちょうどヴォルネイとムルソーの村では、植わっている葡萄がほぼ真逆な訳ですね。基本的にはヴォルネイはピノ・ノワール、ムルソーはシャルドネです。ですがムルソーの赤い粘土の多い部分にはピノ・ノワールが植わっていて、条件の良い畑・・人格が備わっていそうな畑は「ヴォルネイ=なんとか」になる訳です。それ以外はムルソー=サントノ、ムルソー、もしくはA.O.C.ブルゴーニュです。
このムルソー=サントノは、ヴォルネイとの境界のムルソー側の上部にある1級畑です。情報が有りませんが、ダンジェルヴィーユの畑はおそらく、レ・プリュール(レ・プチュールとも言う)畑で、泥灰土(でいかいど、marl)は粘土と石灰(、もしくは炭酸カルシウム)のことを言いますが、正にここがそうなんですね。
粘土が多く、また赤い土も有り、石灰(もしくはカルシウム)も存在しているので、ねっとりとしたグラマラスな味わいのシャルドネが生まれる訳です。
で・・2017年ものまではそれだけで良かったんですが、2018年ものにはもう少し書かなければいけなくなりました。そう・・単に「グラマラスな味わい」じゃぁ無いんですよね。
So2の少なさから来る柔らかさ、瑞々しさ、ナチュラルなニュアンスは2018年のアリゴテやA.C.ブルと同様です。この比較的強い泥灰土から生まれるのでグラマラスでは有るんですが、非常に繊細でスタイリッシュなんですね。
いままでは「複雑でファットな味わい」で良かった・・しかし、2018年ものはかなりの繊細さが加わり、瑞々しさが強くなり、さらには「気取った感じ」が無くなって精妙になったんですね。
だから美味しくない訳が無い・・と感じてしまいます。今飲んでも美味しいです。でも寿命は相当にあると感じますので、3年経過したら相当に良くなるとも思っています。
そして・・こんなことを書いて良いのかどうか・・例えば、飲んだ方には伝わるかと思いますが、あの素晴らしいイタリアの「ロアーニャ、ソレア」とかなり通じる部分が有ると感じました。あのソレアは、シャルドネ70%にネッビオーロが30%ほど入っているんですが、似てるんですよね~・・イメージが・・。
まぁ、葡萄は葡萄ですから、黒い果皮なのか白いのかで、結構に造り方は異なるんですが、昨今はそんな「垣根」が取っ払われつつ有りますよね?・・そんな部分も感じていただきながら、是非この素晴らしいムルソー1級を他の試飲でいただけたら幸いです。
かなり美味しいです!・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【A.C.ブル、そしてアリゴテの素晴らしさを見ると、期待が膨らむトップ・キュヴェです!】 2017年ものの入荷が多く無かったので、テイスティングはパスさせていただきましたが、残るようならば年末年始に飲んでみたいと思っているマルキ・ダンジェルヴィーユの白のトップ・キュヴェです。
まぁ・・ハッキリ言って、このサントノ白の日本での人気は今ひとつでしょう。どうしても赤のイメージが有ってそれが影響していると思います。
ですが、ブルゴーニュのワインを結果的に育てて来たのは、領主でも有る貴族たちです。そこには当然、宗教も絡んで来ますし、フランス革命を大きく絡んでいます。
日本では、海外のような「領主と領民」意識は今ではほぼ無いと思われますが、海外ではどこか、
「私は貴族、あなたは平民」
みたいな匂いがまだ残っているのかもしれません。
しかしながら現在のそれぞれの意識がどうであれ、良いものを食し、飲んで来られたのは上流階級の方々ですよね。フランス革命でブルジョワジーが台頭し現在に続いている訳ですが、やはり、
「素晴らしいワインや素晴らしいワインを生む畑」
は上流階級に支配され、愛され、飲まれてきた訳で、彼らはやはりそんな記憶も受け継いでいるのかな・・とも感じます。
2016年までのこのムルソー・サントノや、2017年のブルゴーニュ、そしてアリゴテを飲んでみると、その進化の凄さも思い知りますが、
「彼らが組み立てるワインの味わい」
にも興味が行きます。
まぁ、ピノ・ノワールの方はそちらのコラムで書きますが、13.5度のアルコール度でこれほどまでにエレガンスを表現できるというのは、技術もさることながら、
「この味わいが良い」
と思える・・判断できる感性によると思うんですね。
なので、この2017年ムルソー・サントノは・・おそらくですが、物凄いことになっているはずなんです。
ですが・・敢えてマイナス要素を書きますと、アラン・メドーの評価が見当たりまして、それが 89~91 Points だったんですね~。noisy 的な予想では、94ポイント以上でしたので、ちょっと残念では有ります。・・まぁ、アラン・メドーさんの評価は、noisy とは余り相性が良く無いようで・・余り一緒にはなりませんが。
と言う訳で、飲んではいないが、2017年のダンジェルヴィーユの他のワインの出来を見れば、凄いことになっているはず・・と予想しています。是非トライしてみてください。
以下は以前のレヴューです。
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【ほんのりとマッタリ粘っこく精緻さを感じさせる大人のムルソー!質感・完成度高いです!リアルワインガイドでも2014年は92+、2015年は93+と格上の評価!】
ヴォルネイの偉大な生産者の姿を完全に取り戻したと言えるマルキ・ダンジェルヴィーユです。シャルドネも気品高く、完成度が非常に高い!やはりどこか「ヴォルネイ」と書いた看板を背負っているかのような見事なムルソーで、ムルソー村の南から中央部に掛けて存在する、正に
「ムルソーらしいムルソー」
とは一線を画すニュアンスが有ります。
やはりムルソーらしいムルソーは、白や灰や黄色や黄土色、もしくはそれぞれを非常に色濃く持っていて、それを強く感じさせてくれます。時にハードに、エグイ角度で侵入してきては、脳裏に強烈な印象を刻むものが多いです。
しかしながらダンジェルヴィーユさんのムルソー=サントノ1級は、侯爵・貴族の血がそうさせるのか・・決してそんなエグイ角度では入射して来ないんですね。まぁ、畑の位置も勿論関係有るのでしょうが、このところのダンジェルヴィーユさんのワインは、例えベースラインの「パストゥグラン」でさえ、
「気品の漂う・・」
と言うような修飾が、もっとも似合うと言え、このムルソー=サントノも気品に満ちた味わいなんですね。
ここの畑はもちろん、ムルソーの最も北側に有る、ピノ・ノワールだとヴォルネイのアペラシオンになる部分と重なっています。この辺でシャルドネが植わっていると「ムルソー(1級)」になりますし、ピノ・ノワールが植わっていると「ヴォルネイ(1級)」になる訳です。
ピノ・ノワールとシャルドネの両方が植わっていると言うことは、粘土がしっかり有る土壌・・と想像されますし、また、かなりの石灰土壌で有るとも言えます。そんな土地ですんで、
「やや粘っこくて石灰質のしっかりある、ムルソー南部の1級の厳しい大理石感が余り無いムルソー1級」
と言うことになりますよね。

今回ご紹介するのは2014年ものと2015年ものです。ダンジェルヴィーユさんのワインのご紹介は、ヘタレのnoisyは、余りのアイテムの多さに二年続けてへこたれてしまって・・さすがに三年溜め続ける訳にも行かないので・・頑張って書いているところです。この時期は毎年、リアルワインガイドのテイスティングと決算と年間で最も入荷が多い時期の毎週の新着更新が重なり、疲れは溜まるは、ワインも溜まる、おまけにそんな時には決まって、
「・・コンピュータの調子が悪い・・」
「・・プリンタが壊れた・・」
「サーバーの調子が・・」
「今まで動いていたWebアプリケーションが突然、今までと違う動きになってしまう・・」
などと言うような、とんでもない状況にnoisy を導いてくれます。たった今も画像転送用のアプリケーションが・・クリックするとワインの写真をサーバーにアップできるようにしているんですが、何と・・サーバーにアップすると「PATH付きの写真の名前になってしまう」と言う・・酷い状況になってしまってました。
「・・犯人は・・誰だ!」
と犯人捜しをしたいところをグッと抑え、当該のソフトのコードを再検証し、直して再度サーバーにアップ、事なきを得ています。「・・何やってんだかなぁ・・」です。
2014年のムルソー=サントノはほぼ完璧、非常に美味しいです。オイリーでほんのり粘っこい・・そこにしっかり気品を得た素晴らしい味わいです。2014年らしくやや涼やかで明瞭な酸味が気持ち良いです。
2015年のムルソー=サントノはとても大柄です。グラマラスな仕上がりで、2014年同様に甘く無く、ほんのりと「緑色」を覗かせる風味がまた素晴らしい・・noisyの場合、この「緑」を感じるとさらに評価が上がっちゃうんですが・・そこは人によるかとは思います。
柑橘系の果実もたっぷり、グラマラスですがぜい肉無し!どちらを選んでいただいても文句の無い仕上がりかと思います。
まぁ、ダンジェルヴィーユさんにとっては、シャルドネの
「トップワイン」
であるワインです。根を詰めてしっかり丁寧に造っているのが伝わってきます。ぜひ飲んでみてください。余分な作業でややイライラしていても・・しっかり和んでしまいます。お勧めです。
● 2020 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
● 2020 Bourgogne Passetoutgrain Magnum
ブルゴーニュ・パストゥグラン・マグナム
【エレガンス最高!ピュアでナチュラル!・・そしてダンジェルヴィーユの優美さが飲んでいるうちに成長してきます!】

激旨いブルゴーニュワインです。パストゥグランですが・・
「これで・・良い!」
と言いたくなるような美味しさを持っていると思います。
まぁ・・おかげ様でダンジェルヴィーユのパスグラは、Noisy wine では本当に良く売れまして・・ある意味、ポイントゲッターと言うか、名刺代わりに「さっ」と出して飲んでもらって、
「あら・・美味しいのね・・」
と言って貰えてブルゴーニュワインファンになっていただける、素晴らしいワインなんです。
ところが・・まったく数が無い・・(T.T)
多い時は合計10ケースほどもいただいていたんですが、
「2020年ものは12本・・」
です。

「・・えっ?」
と思われたでしょう?・・本当に無いんですよ。
ですが・・素晴らしい出来です。滅茶ピュアです。優美さ、優雅さが育っている段階ですが、それでも・・
「葡萄の美味しさがそのまま伝わってくる!」
んですよね。
色合いも素晴らしいでしょう?・・2019年ものもめっちゃ美味しかったです。「同じ時間経過」だけを見ますと、2019年ものの方がより育ってます。2020年ものはそこに到達しようと・・今頑張っている最中で、年明け頃にはまとまってくるはずです。
でも・・とてもじゃないがそれまで持ちません。12本ですからね・・アッと言う間に無くなると思います。
それに、
「パスグラでこの価格は無いんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、しっかり釣り合っていると思いますよ。まぁ、ドメーヌ・ルロワのコトー・ブルギニヨンが6万円上代って・・それとは比較できないとしても、
「飲んでいただいたら納得!」
していただけると思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ブルゴーニュファンはこれを飲まずにいられるのか!?・・呆れるほどのピュア、繊細な襞、劇的なエレガンス!・・ダンジェルヴィーユの真骨頂はむしろこのワインじゃないか!?】
「ぎゃ~っ!っ・・」
と声を上げてしまいそうになるほど、とことんまで美しく、純粋で、可憐で、フィネス感に満ちたパスグラです・・。
「・・ん?・・パスグラでこの価格でしょ?・・高過ぎるんじゃないの?」
と思われるに違い無い・・。
でも、騙されたと思って飲んでみて下さい。もしかしたらあなたの人生を左右するような出来事になるかも・・しれません・・(大げさかな?・・)
ですが、ダンジェルヴィーユのパスグラを、いつも滅茶推している noisy でも、この2019年のパスグラだけは、どうしても飲んでいただきたい!・・そう思っています。
「3900円?・・下手すれば村名、買えるじゃん・・」
と思ったとしても、これほどまでに美味しいブルゴーニュワインと同じかどうか・・
もう、パストゥグランだから・・とか、A.C.ブルだから・・と言う「括り」での判断は古い・・いや、造り手によっては無視すべきだと思います。過去にもいらっしゃいましたよね・・コシュ=デュリさんとか・・(^^;;
noisy 的には、単に美味しさとか、個人的な満足度で言ったら、ダンジェルヴィーユは上のクロ・デ・デュックから下のパスグラまで、モノの見事な「一貫性」でほぼ同じように思えます。
だって・・誰もクロ・デ・デュックを毎日飲みたいとは・・思わない・・いや、思えない・・か・・(^^;; でもこのパスグラはいつでも飲みたい・・と思ってしまうと思うんですね。
こんなワイン、良くぞ造れたと思います。劇的に美しいです!・・でも美しいだけじゃない・・この色合いを是非ご覧ください。
「これでパスグラですよ!」
きっと毎日のようにワインの色から愛でている方なら、この「色にどんなにそそられるか」を感じられると思います。兎に角このパスグラを飲んで・・A.C.ブルはもろに村名ヴォルネイですから少し置いて・・何か良い記念日にはダンジェルヴィーユの素晴らしい2019年の1級を楽しむ。それが最高の過ごし方なんじゃないかとさえ思います。是非ご検討ください。超旨いです!
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細系!しかもとてもナチュラル!・・飲むタイミングで姿を変える(はず)、愛すべきガメの存在を知ってください!】
良いですね~・・素晴らしくナチュラルでエレガントです。2017年ものを開けたタイミングでは、ピノもガメも「適度な頑張り」なものだったので、繊細で膨らみが有って滅茶美味しかったです。
2018年ものはさらにナチュラル度が増し、しかも健全さは全く変わらないので・・変化して行くその姿が非常に愛しく感じられました。
どちらかと言いますと、テイスティングのタイミングは余り良く無く、
「どっちも(ピノもガメも)余り頑張らない時」
だったようで、比較的スレンダーで縦伸びはするものの、なかなか横には膨らんでくれない感じでした。他のアイテムにテイスティングを移る頃・・30分ほどしてからでしょうか、ようやっとガメが膨らみ始め、中低域の押し出しをし始めてくれました。
ですので、1~2カ月ほどでだいぶ良い感じになるんじゃないかと思いますよ。
何しろダンジェルヴィーユの2018年のピノの美味しさは格別で、ビロードのテクスチュアに完全除梗の葡萄果汁の美味しさが見事に反映されています。noisy などは、普段飲むならダンジェルヴィーユかトラペのパスグラが一番美味しい・・最近はユドロ=バイエのブルギニヨンも・・などと思ってますから・・はい。
ですが、残念ながら?・・もっと高いワインを自腹で開けなくてはならず、中々自己中心的な楽しみに持って行くことができません。
それでも、ヴォルネイ=シャンパンとか、ザングルとか・・いや~・・そうそう・・クロ・デ・ザングル、滅茶苦茶美味しいですよ・・。ビックリです!・・あれはあれでもう完成しちゃってます。
もう少しエルヴァージュが必要では有りますが、少し休息をさせてあげられれば急激に膨らんでくるかもしれません・・それほどナチュラルでピュアですから・・。是非飲んでみて下さい!お勧めします!愛すべきパストゥグランです!
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細です!気品に満ちたアロマと伸びやかでフレッシュだが酸っぱくない・・ピノ・ノワールとガメの見事なアンサンブルです!】
このワインはいつもかなり売れるんですね。パストゥグランはガメが入っていると言うことで、一般にはさほどの人気にならないんですが、トラペさんちのとダンジェルヴィーユさんちのパスグラは大人気です。
で、毎年飲んでいますので早速いただきました!・・やはり2018年もののダンジェルヴィーユは一味も二味も違って感じられました・・。
以下は以前のレヴューです。
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【「果実が濃い~・・」】
え~・・千鳥のノブさんの口調で反復していただけますと、非常に判りやすいと思います。特にこのダンジェルヴィーユのパスグラのファンは多いので・・はい。
凄い色、してるでしょう?・・
もし、今までの・・2016年までのダンジェルヴィーユのパスグラを想像したまま、2017年ものを口にすると、先の言葉が出てくると思いますよ。
「・・・果実が・・濃い~・・」
と。
もっと言ってしまえば、
「・・・ピノが・・濃い~・・」
ですし、補足するとすれば、滅茶苦茶ピュアで、ドライで要素が詰まっているんですね。ガメの存在は・・判らない位・・です。
2017年のダンジェルヴィーユ、とんでも無いことになってるのは判っているんですが、5~6本しかないA.C.ブルゴーニュとかは流石に飲めませんから、全てを確認することはできません。
しかし、このパスグラでさえ、大きな変化を感じさせてくれると思いますよ。一時は相当数販売させていただいた年も有りましたので、是非、この違いに気付いていただきたいと思います。勿論、味筋・方向性は一緒では有るんですが、
「密度」
がもう・・全く異なると言えます。是非ご検討くださいませ!
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【これで充分!素晴らしい出来です・・いつもは大量に仕入れるワインですが2016年ものは1ケースだけ・・お早めにどうぞ!】
べらぼうに旨いです!・・noisy などは、
「ダンジェルヴィーユのパスグラ最高!」
とばかりにお勧めしていますので、騙されて購入された方のほとんどは、このパスグラの素晴らしさに気付かれ、折に触れて飲まれていらっしゃることと思います。フィネスの担当さんもビックリするほど、この何年かは販売させていただいておりました。
ところがですね・・申し訳ありません。本当に・・無いんです・・。2016年ものは12本だけです。1本はどうしても飲みたかったので11本だけの販売です。
そしてテイスティングしてみて、このワインの素晴らしさを再確認しました!・・何と2015年ものよりも美味しいかもしれません。
色合いをぜひご覧ください。2015年ものよりもやや深いでしょう?赤みが強いと言うか・・ピノがいつもより若干多いと言うか・・。
そうなんですよ・・パスグラですからね。飲むタイミングで味わいが見事に異なるんです。ピノが頑張るか、ガメが出しゃばるか、どっちも負けず嫌いか、閉じているか・・。
しかしその表情のすべてが気品に溢れており、シミジミとした美味しさや、パーフェクトだ!・・と思わせるような見事にまん丸なパレットを描いたり・・この素晴らしい美味しさにぜひ触れて欲しいんですね。ブルゴーニュファンでこれがキライだと思われる方はおそらくいらっしゃらない・・と思います。
素晴らしい出来でした。フィネスさんの残りが何とか出て来て、再度入手できることを祈っています。お力をお貸しくださいませ。超お勧めです!見事です。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに!・・2015年にダンジェルヴィーユ、大化けか!必飲ワイン!】
来ましたね~・・まぁ、遅かれ早かれ来るとは思っていました。いや、遅かったのかな?・・2014年で来るかとも思いましたが、2014年ものはそれまでの「総決算」みたいな感じなのかと思います。それほどまでに2015年のダンジェルヴィーユは今までと違い、それがこの、エレガントさとフィネスの極み・・みたいなパストゥグランにも現れていました。
2013年、2014年のダンジェルヴィーユのパストゥグランは皆さまのご贔屓をいただき、考えられないほど販売させていただきました。
2013年は超エレガント、2014年は2013年の延長上に有り、やや濃度を深めた感じでした。しかし2014年ものは飲むたびに印象が異なり、安易な言葉で説明するのが困難な感じがしました。
ピノが頑張っている時とガメが出張っている時では印象がかなり違った訳です。
2015年のパストゥグランは・・まぁ、この写真を見ていただければお判りのように、
「全然色が違う!」
ことにお気付きでしょう。
しかし、2015年が濃いのでは無いんですね。この位で普通・・濃くも無く、薄くも無いと言った色合いです。2014年や2013年が・・薄いんですよ。
色が薄くてもエキスはしっかり出ていますので・・その変化がまた、色っぽい訳ですね。だからブルゴーニュワインファンはこれに参っちゃう訳です。3千円ちょっとの、たかがパストゥグランにメロメロになってしまうんですね~。2013年ものは非常に薄かったので、良い意味で開きが速く、変化が大きく、シミジミとした旨みからの大きな表現にクラクラっとさせられたと思います。
ところが2015年は違いますよ。そんなエレガントさは・・実は、全く失っていないんです。非常にエレガントで高質です。
それに加えて・・大きく違うのは、中域のボリューム感の拡大です。濃い訳じゃない・・しかし弱さが無い・・と言うのが正解かと思います。
2014年までは縦構造の深さは有っても横への拡がりに欠ける部分が有ったと思うんですね。勿論、ただ横にだらしなく拡がって行ってしまうと、「ダレ」として感じられますからマイナスポイントです。横方向、斜め方向に拡がろうとするベクトルを味わう者が受容出来るからこそ、その素晴らしさが感じられると言ったら良いかな・・と思います。
綺麗でしょう・・?・・これ、パストゥグランなんですよ。パストゥグランだから美味しいんですよ。濃密な縦構造を持つピノ・ノワールと、少し気まぐれで横に拡がり易いガメの為せる気品高き逸品です。是非とも飲んでみてください。かなりの出来!2015年ダンジェルヴィーユは必飲です!
以下は2014年、2013年のこのワインのレヴューです。是非ご参考にされてください。
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【・・ダンジェルヴィーユが遂に来た!・・パストゥグランと侮るべからず!・・このエレガンスは上級ワインに匹敵!一推しです!】
昨年ご案内させていただいた2013年のダンジェルヴィーユさんのパストゥグランの素晴らしさには、皆さんもビックリされたことと思います。最初はまぁまぁな動きでしたが、飲まれた方からの追加オーダーが凄かったんですよ。もう、「幾ら追加しても即完売」と言う感じでして、noisy もオーダーを沢山いただいてビックリしてしまうという・・。
まぁ、そうは言ってもですね、再現無く入荷が見込めるアイテムでは無く、むしろ、ワイン屋の皆さんの、
「・・・2013年のブルゴーニュがそんなに良い訳が無い・・」
と言うような思い込みが、このワインを noisy のところに多く来れるようにしてくれたものと思います。それにやはりエージェントさんのご協力が無いと、
「幾ら美味しいから、欲しいから・・と言ってそんなに沢山はくれないもの」
ですので、感謝しているnoisy です。
そして満を持しての2014年のパストゥグランのご紹介です。
・・そう、
「美味しく無い訳が無い!」
ですよね?・・めっちゃ美味しいです!この煌びやかさ!・・素晴らしいです。しかも昨年よりもリーズナブルなプライスなんですね~。これ、沢山欲しい方がいらっしゃると思うんですが、順調に入荷するかどうかは未定です。
まず、
「甘く無い!」
です。で、
「物凄い縦伸びするアロマ!」
です。・・で、
「適度な膨らみとスタイリッシュさ、余韻の美しさが素晴らしい!」
です。
もう、ブルゴーニュならでは・・の美味しさが詰まったワインと言えるでしょう!
確かに、2014年は2013年より・・良いと言えますが、その分、僅かに・・現状はタイトです。しかし、一口飲んで、
「ん?・・ちと、硬いか?」
とは思うでしょう。でも二口目からはもう納得の、
「あの美しさ!」
です。
何で、ピノ+ガメでこんな素晴らしい味わいになっちゃうのかが判りません・・。因みに今回は書いてる時間が無くて間に合わないんですが、ダンジェルヴィーユさんのACブルゴーニュ2014年もテイスティング済みなんですよ。詳細はご紹介時に書かせていただきますが、ACブル、ピノ・ノワール・オンリーのキュヴェは、
「・・・ちょっと時間が掛かる」
状態なんですね・・。非常に美しいんですけどね・・。まだ、もう少し掛かりそうです。
なので、この呆気に取られるような素晴らしいパストゥグランを飲んで、ダンジェルヴィーユ2014年の他のキュヴェのご案内をお待ちください。
またもし、このパストゥグランを飲んだことが無いのでしたら、必ず飲んでみてください。非常にリーズナブルだと感じていただけるでしょう。一推しです!どうぞよろしくお願いします!
以下は2013年もののご紹介文です。
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「・・たっ、高いな~!・・売れんな~・・こりゃ!」
正直なところ、それが noisy がこのパストゥグランの価格を聞いた時の感想です。負けず劣らず・・皆さんも・・
「・・そんなパストゥグラン・・買うかいな!」
と・・思われるに違い有りません。
ところがですね・・少ない量の入荷だけど、飲まなきゃ新着記事を書きようが無い・・さらに売れんな・・と思ったので、取りあえず飲んでみました。
そうしたらですね・・もう・・前言撤回!・・担当のK君が持っている分、全部貰っちゃいました!・・いや~・・これは素晴らしいです。
店頭でも数人の方にご購入いただきましたが、口を揃えて・・
「目茶美味しいです!」
まぁ・・そりゃぁそうでしょう・・。ガメが35%ほど入っているはずのパストゥグランなんですが、
「・・その痕跡がほぼ見当たらない」
んですよ。
そして、ACブルゴーニュ・ルージュと比較するとしても、余りのエレガンスに、比較対象がまず見当たらないです。エマニュエル・ルジェのパストゥグランが雑に感じられるほど、優雅さとエレガンス、フィネスを発揮してくれちゃうんですね~!
ヴォルネイの東側の畑で造っているようですが、特に格の高い畑では無いんです。そこからこのように飛びぬけて美しいワインが生まれた・・と言うことは・・
「ダンジェルヴィーユはさらに高みに来たか?」
と思わせるに充分でした。とにかく非常に・・旨いです。
なので、3本ずつしかないヴォルネイ1級にも手を出す羽目になっちゃいました・・(^^;;
ブルゴーニュ・ファンならこのパストゥグラン、飲まないと今後のご自身の購入の優先順位を変更出来なくなっちゃいますよ・・。飲んだら必ずや、マルキ・ダンジェルヴィーユを見直すことになるでしょう。これは全く高く無い!・・どころか、安いと思います。超お奨め!一推しです!
● 2020 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
● 2020 Bourgogne Pinot Noir M.G.
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・マグナム
【もはや村名決定・・そう思ってください。ファルスタッフもそう言っているようです・・91ポイント!】

村名ヴォルネイ・・そう言っても過言では無い・・そう思わせてくれる素晴らしい仕上がりでした。
確かに2020年ものは円安の影響をモロに受けましたので、値上げが厳しいです。ほぼ7千円ですからね・・クロード・デュガさんのA.C.ブルに近くなって来てしまいましたが、もし為替が良くなるのなら、またリーズナブルになってくれるかもしれません。
現状、非常にピュアです。葡萄の美味しさが素直に伝わってくる・・非常にエレガンスが際立っています。他のキュヴェも同様では有りますが、その段階から徐々に甘美さや優雅さが育って来ます。ちょうど今・・育ち盛りなんですね。
色彩も絶好調・・濃く無く、淡く無く・・です。集中はしているんですが、これ見よがしなところが全く存在しないんです。ほんのり柔らかさが有り、絹ごしのテクスチュアが心地良いんですね。

ファルスタッフはこの2020年ものに、
「91ポイント!」
も付けています。2019年もののファルスタッフの評価が見当たりませんでしたが、2019年ものをジャスパー・モリスさんが上値89ポイントとしています。あの美味しかった・・素晴らしい2019年ものが上値89ポイントですから、noisy 的には噛みつきたい位の気持ちだったんですね。
ですが、この2020年もので91ポイントも付けていただいて・・むしろ、我が意を得たり・・みたいな気持ちで嬉しいんですよ。
確かに成長中ではあるんですが、その難しい判断をちゃんとしていると思いました。可能でしたら年明け位から、下がった品温を少し上げ気味にされて飲んでみてください。ゾゾっとするような優美さにダンジェルヴィーユの素晴らしさを感じていただけると思います。ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【このA.C.ブルはもう・・村名並みと言わずにはおられません。素晴らしいクオリティ!・・フィネス、エレガンスが満載です!】
いつも少ないA.C.ブルですが、何故か?・・2019年ものはそれなりにまぁまぁの数が届きました。
「・・ん?」
と、思いませんか?
そう・・もしかすると・・ですね・・格落ちが入っているんじゃないかと想像しています。だって・・滅茶美しいし、ヴォルネイそのもののように感じられるし・・この色合いですよ?・・
もし例年のような出来であるとすれば、このような「しっかりした色合い」になるのかな?・・とも感じます。それに何と言っても「滅茶美味しい!」んですね。
ジャスパー・モリス氏はこのA.C.ブルに上値89ポイント、付けています。noisy としましては 90ポイントからの・・ポイント付けです。何故って?・・そう、noisy の場合、90ポイントを付けるか付けないか・・は、ひとつの基準を持っているから・・そして、基準をクリアすれば「それ以上である」と、すぐポイント付けできるから・・なんですね。
ハッキリ申し上げまして、noisy的にはヴォルネイ村名格と同等と判断します。その上で、
「ダンジェルヴィーユならではのエレガンスとフィネスを持ち合わせている」
と言え、さらには、
「2019年ものの見事な濃度と、滅茶苦茶に美しい酸の伸びやかさこそが、この完成度の高さに貢献している!」
と思います。・・ね?・・この左(上かも)の写真を見てみてください。凄い・・色をしているでしょう?
ですが・・飲む順番は有ります。まずはパスグラです。これはもう必飲だと思います。飲まないと後悔する・・と思いますし・・で、少し休ませてからこのA.C.ブルです。間にアリゴテを挟んでも良いです。これも素晴らしい出来映え!・・
2019年のダンジェルヴィーユは、どれを飲んでも万々歳です。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ブルゴーニュワインに最適のナチュラル感を得たマルキ・ダンジェルヴィーユの味わいはこのA.C.ブルでチェックしましょう!呆れるほどに素晴らしいA.C.ブルです!飲むべきワインです!】
実は、ダンジェルヴィーユのA.C.ブルには、結構に狂信的なファンがいらっしゃいます。その美味しさ、ポテンシャルの素晴らしさに随分前からお気付きになっていらっしゃったのでしょう。
しかしながら・・2018年ものは、それ以前までとは大違い!・・と言えます。ただしそれはA.C.ブルに限ったことでは有りませんが・・。
その理由は、
「ビオディナミを見事にブルゴーニュの高級ワインにベストマッチングさせた!」
と感じられることです。
例えば、どんなにナチュラル度が高くても、美しいディテールを欠損し汚してしまうようなものでは、ブルゴーニュファンは納得できません。赤ワインなら、ピノ・ノワール単一ならではの美しさが有るのに、トップノーズに明らかに・・ぷんぷんと酢酸の香りが有って、終盤から余韻に掛けてはサワー的な酸っぱさが有ったら・・もう幻滅ですよね。
しかしながらこの20年ほどの間に、ブルゴーニュワインにも「ヴァン・ナチュール」が浸透して来ています。気付いていないかもしれませんが、もうすでに皆さん・・ちゃんと受け入れている訳でして、20年以上前には大騒ぎしたはずの「還元香」は、レベルによっては、全く問題が無いものとして受け取っているか、気付いたとしても全く気にならないように、自身が変化してきているんですね。
そもそもは、やや還元状態に置いたワインをボトル詰めしますので、そのタイミングによっては、「やや臭い」「臭い」ものが散見された訳ですが、造り手たちもそれを重視し、タイミングを計れるようになり、その結果として、
「使用So2の量を減らせるようになってきた」
訳です。ダンジェルヴィーユも畑がナチュラル化し、健康な葡萄を得られるようになって、それが具現化してきた・・そして結実したのが2018年ものと言えると思います。
ですので、ディテールは驚くほどに繊細で美しいです。しかし・・So2 の少なさはかなりのものになって来ています。なので、
「管理の出来ないショップでの購入は危険を伴うレベルにある」
と思ってください。サン・スフルだった2016~2017年のグロ・フレールほどまでは行かないとしてもです。
開けたては素晴らしいアロマに驚き、そして・・一口すすった直後は・・
「・・あ・・やっちゃった・・noisy に騙された!」
と、少しの間、ガッカリするかもしれません。騙された自分にイラっと・・するかもしれません。
しかしながら次の二口目には、
「・・あれ?・・ちょと待って・・結構美味しいじゃん・・」
そうなんですよ・・。ナチュラルですんで、変化も早いんですね・・。開けたては少しだけ酸素を取り込む時間が必要かもしれないんですね・・この今のタイミングでは。しかし、すぐに優しく開いて来ます。
そして三口目は、ブルゴーニュ広域のピノ・ノワールの味わいじゃ無くなっているはずです。まさにヴォルネイそのものの、雅で美しい、伸びやかな美しさを見せます。
四口目以降はもう、素晴らしいですよ・・。ヴォルネイ各クリマの表情が、時系列変化で感じられるはずです・・粘土かな?・・赤い土・・白い土・・泥灰土?・・少し鉄っぽい?・・マンガンな感じ?・・ちょっと石英入ったか?・・みたいな感じでしょうか。
もしかしたら、
「A.C.ブルでこの価格は高い!」
と、単純に思ってしまうかもしれません。
でも決して高く無いです。見事な高級ピノ・ノワールです。ボルドーのシャトーものと違って何万本も造れるようなワインでは無いんですね。どんなに出来たとしても2千本がよいところじゃないでしょうか。それがこれだけのパフォーマンスを見せてくれ、この価格で有るなら「安い!」となるはずです。
2018年のダンジェルヴィーユは、ジャイエ系の見事な味わいを、ヴァン・ナチュール的なアプローチで仕上げた完成形だと思います。是非飲んでみて欲しい!超お勧めです。
以下は以前のレヴューです。
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【「果実が濃い~・・」】【・・勿体なくてとても飲めませんでした・・】 実に秀逸なバランスを持つダンジェルヴィーユのパストゥグランを味わってしまうと、このACブルゴーニュ・ルージュの深みが身体に染みて感じられます。このACブルを飲むことで、パスグラの配合とか、今どっちが頑張ってるかとか・・ピノかガメか・・とかですね、そんなことも想像できるようになります。
それに、ヴォルネイ近郊のピノの畑(ムルソー村を含む)の組成をも想像させてくれます。「むっちり」とした部分や「きらきら」した感じとか、「めちゃ美しい土のニュアンス」とかですね。
2016年ものは残念ながら飲めませんでした・・と言うか、飲みませんでした。これは6本だけですから・・。畑の個性を強く出さないのが個性・・と言う感じのヴォルネイ村名ワインと言って良いかと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
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【ACブルゴーニュだと思わないでください!仕上がりは見事なヴォルネイ・ルージュ!!】
2014年と2015年のACブルゴーニュをご紹介します。
2014年ものを1年間もほったらかしにしてしまった noisy ですが、パストゥグランだけは・・さっさとご紹介していました。2013年もののパスグラは惚れ惚れるような美しい味わいで、
「ん~・・これで充分!」
と思わせるようなエレガントな表情がたまらないワインでした。
2014年もその延長上に有り、とても美味しかったですが、念のために時折開けてみてみると、
「・・その時々で味わいの印象が結構違う」
ことに気付きました。
そうです・・パストゥグランですから、ピノとガメがセパージュされていますよね?・・その、開ける時に、
「どっちが頑張っているか?」
で、印象がかなり違うんですよ。
むしろリリース直後の方が判り易いかな?・・などとも感じたものです。
ACブルゴーニュは、そんなブレンドのワインでは有りませんから、締まったり開いたりはするにせよ、まるで違う表情になる・・と言うのは、少しイントネーションが違います。やはりそこはモノセパージュの表情の変化ですよね。
2015年のACブルゴーニュは10%ほど値上がりしていますが、この年のダンジェルヴィーユの素晴らしさを感じさせてくれる良いワインです。まず村名ヴォルネイと同等・・と言って良い仕上がり具合で、しかも中域が豊かですから、ベリーやチェリーのドライな赤黒果実がたっぷり、ベルベットな舌触りに適度なボリューム、非常な品格を漂わせつつ長い余韻を感じさせてくれます。

まぁ、この辺は流石、「侯爵」と言うことなのかもしれませんね。長い歴史の中で子々孫々受け継がれてきた「味わい」が、品格をもたらしているのかと思います。決して下品になるような強さ、粗さ、荒さは持ってはいけない・・そのように感じます。
2014年のACブルゴーニュは、2015年に比較するとより「透明」です。むしろ「白っぽい」ミネラリティを感じる2015年ものに対し、透き通ったガラス、クリスタルと言ったミネラリティ寄りのものを強く感じます。
その分、とても美しさが際立ちますが、飲まれるタイミングによっては、「硬さ」が出るかもしれません。2015年ものはその辺り、果実の深みや濃度が有りますんで、硬さが目立たないかと思います。
非常に良い仕上がりだと思います。確かにACブルだと理解してしまうと高価だな・・と感じますが、村名をリリースしないダンジェルヴィーユ(多分)にとっては村名同等なのでしょう。お勧めします!とても美味しいです!
● 2020 Volnay( Village)
ヴォルネイ(・ヴィラージュ)
【少なくて飲めませんでした。でもジャスパー・モリスさん、上値で94ポイント・・あれ?・・】
激少ない村名です。ジャスパー・モリスさん、どう言う訳か・・1級並みの評価をしちゃってます。上値で94ポイント、下値で91ポイント。ファルスタッフは93ポイント、デカンターでも92ポイントと絶好調です。
まぁ・・モリスさんは時々こういうことが有りますので驚きはしないんですが、それにしても・・です。
おそらく下のキュヴェなので、バレルテイスティング時に拾いやすかったんじゃないかと思うんですね。まぁ・・だったら上のキュヴェをもっと真剣に・・なんて思ってしまうんですけどね。それは人それぞれですから・・。
noisy も2018年もの以来、飲めていないのが残念でなりませんが、余りに素晴らしいフルミエやシャンパンが飲め、その傾向が掴めましたので・・
「この村名ヴォルネイと1級ヴォルネイ(区画名無し)は超ねらい目!」
だと思っています。価格もそうは変わらない・・まぁ、おそらく上のクラスの格落ちが入ったかな・・と邪推しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【村名ヴォルネイ・・入荷が少な過ぎて飲めません・・買えたら本当にラッキーだと思います。】 2019年、2020年、2021年と続く生産の減少は、本当に厳しいです。2018年ものは何とかこの村名を飲めましたが相当無理をしてのことで、そもそも相当に少ないのに、2019年の収穫量ダウンで微々たる数量になってしまいました。
ですが、テイスティング出来た他のワインが余りにも素晴らしく・・2018年ものも凄かったですが、2019年ものは、正に・・「王者ヴォルネイの復権」を感じさせる物凄いエレガンスでした。
A.C.ブルや村名ヴォルネイは、本当に買えないと思いますので・・是非お早めにご検討くださいませ。海外メディアは上値91ポイントで揃っているようです。
以下は以前のレヴューです。
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【全てが上質!・・「ヴォルネイでも・・まぁ良いか・・」の時代は終了!・・「ヴォルネイが飲みたい!」と心から思える時代の到来です!】
いや~・・こんなヴォルネイ村名を待っていました!ヴォルネイ賛美の時代がもう、すぐそこにやってきていますよね?
この2020年の年末・・最終位にはなってしまいますが、あの「ベルナール・エ・ティエリー・グラントネ」の2018年のヴォルネイ群が入って来ますので、まだ飲んではいないにしても、相当に期待しています。2017年もの、美味しかったでしょう?・・ビックリされたはずです。
ですがこのダンジェルヴィーユの村名ヴォルネイも、ハッキリ言って、ぶっ飛んでます。こんなの、一度でも飲んじゃったら・・
「またヴォルネイが飲みたい!」
って、必ずなっちゃいますよ。
A.C.ブルのコラムでも書きましたが、もう・・ヴォルネイ全ての1級の姿を時系列で、もしくは自分からポテンシャルを取りに行くことで感じられちゃうんですね。しかもとても健全にナチュールですから、So2の少なさと相まってディテールがま~・・超美しいです。
全房のワインが見せるガッシリした体格の大きな構造のワインも素晴らしいですが、ジャイエ直系の除梗のエレガンス、超美しいスタイルには、必ずややられちゃいますよね。最もジャイエは果梗が健全なら使った年も有る・・と言ってましたが、基本的には除梗がスタイルでした。もう・・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュなんて、涙が出る程美味しかったです・・その頃のルジェのニュイ=サン=ジョルジュには、それほどまでの感動は無かったですけど。
人間、どうしても・・嫌でも「慣れ」ってしてしまいますよね。なので、長くワイン屋をやっていると、その「変な慣れ」「不要に思うほどの慣れ」が鬱陶しくなることも有ります。もっと単純に喜べないのか?・・冷静になるのは必要だが、何事にも感動できないような人にはなりたくないと・・。そんなことを思う時、「慣れ」の恐ろしさに気付く訳です。
それだけ慣れていても、この村名の美味しさは感動的でした。A.C.ブルの素晴らしさに、さらに磨きをかけまくり、一点の染みも無く、濃密さとエレガンスの拮抗と、ナチュラルさとブルゴーニュワイン的な美しさのベストな接点を感じさせてくれます。
これは飲まずにはいられないでしょう!・・ワイン史の転換点にもなりうるとさえ思っています。是非飲んでみて下さい・・数は全く無いです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大激変の2017年村名です!】 すみません・・数がどうにも無いです。もしかしたら村名ヴォルネイは初めての入荷かもしれません。価格がリーズナブルなので、料飲店さんの希望が多いんでしょうね。中々回って来ませんでしたし・・。
しかし、2017年ものはヴィノスで上値、92ポイントです。noisy 的にはヴィノスは余り信用してないんですが、アドヴォケイトも似たり寄ったりなので、良い方を見ています・・(^^;;
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ2017年の素晴らしさを見れば、ヴィノスは1点違いですから・・。
「どんだけ凄いの?」
と、確かめたくなってしまいますが、誰かが飲ませてくれることを願って、全て販売に回すことにしました。ご検討くださいませ。
● 2020 Volnay 1er Cru
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ
【なんと・・村名より低い上値93ポイント!・・と言うか、ブレンドの1級で93ポイントって、相当高い評価ですが!】
まぁ、村名ヴォルネイが91~94ポイントと言うのがジャスパー・モリスさんの評価ですから、そのまま受け取ってしまいますと・・
「なんだ・・村名より低い評価だから美味しくないんだ・・」
となっちゃう訳ですが、ちょっと待ってくださいね。
そもそも村名ヴォルネイに高い点を・・抜けて付けたのが1人だけ・・と言うことなんですね。ですので、そのものズバリで93ポイントとしたティム・アトキン氏の方を見るのが良いかな・・と思います。
やはり何度も言いますが、2020年ものの早期ポイント付けは相当に難しいと思います。グレートイヤーと言われた1996年も、結果的に多くのメディアが大きく外した・・と思いますし、その次の1997年も・・エレガントさに目が行っていればそこそこに高めの評価が出来たはずですが、結局2年続けて大外し・・でした。まぁ、1997年ものに高い評価をしろ・・と言うことでは無く、高く無くて良かったが低過ぎる評価が良く無かった・・そういうことだと思います。その後だと2000年でしょうか。結果的に非常に美しい仕上がりのヴィンテージだったと思いますが、noisy は目の前の現物主義、メディアの多くはバレルテイスティングと言う違いが有りますから・・。仕上がっていないワインの早期テイスティングは、結構に難しいものです。
で、こちらは村名のコラムにも書きましたが、非常にねらい目だと思います。価格は安いが評価も高い・・1級ミタンが入っているのが・・素敵です。それにさらに上級の若木も入っているそうですから・・。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年のダンジェルヴィーユが過去最高の出来映えだと、優しく教えてくれるのがこのヴォルネイ1級です!】
ちょっと見ただけだと「ヴォルネイ・フルミエ」に思えてしまうかもしれませんが、この写真は間違い無く、「ヴォルネイ・プルミエ・クリュ」です。1級ピチュールと1級ミタンのブレンド・セパージュと言うことになっています。
ですが・・これはもう、ヴォルネイがどうとか・・と言う狭いレベルの話しじゃないと・・感じてしまう、素晴らしいワインでした!・・滅茶旨いです!
何が一番近いか?・・と聞かれましたら・・誤解を恐れずに言わせていただけましたら・・ヴォーヌ=ロマネのある凄いワインを彷彿させてくれるので、それ・・と言うと思います。
noisy もこの何年か・・2年ほどでしょうか、
「ヴォルネイ新時代」
を言って来ました。
ヴォルネイのワインがもう・・滅茶苦茶美味しいんです。ダンジェルヴィーユしかり、グラントネしかりです。
グラントネ・・旨いですよね~・・。しかも価格は驚くほどリーズナブルです。凝縮しているし、エレガントでも有るし、相対的なポテンシャルは物凄いと思います。
ダンジェルヴィーユはどうでしょう?・・勿論、凝縮もしているし、物凄いエレガンスだし、そして何と言ってもフィネスが・・半端無い・・ですよね?・・2019年は、そこがもう物凄い「底上げ」になっていまして、
「ダンジェルヴィーユならではの物凄いフィネス!」
なんですよ。これはグラントネには無い・・いや、無いと言っては失礼ですね・・グラントネにはまだ出し切れていない・・と言うか、スタイルそのものが異なると言えるかもしれません。もし可能なら、

「グラントネのブルイヤールとこの1級を比較してみる」
のもお勧めです。ブルイヤールの南に接する「ミタン」をセパージュしていますし、ヴォルネイの上部の畑ピチュールとのブレンドですから・・。まぁ、ピチュールはデュックとも接してますので、ちょっとズルいかな?
もはや「ヴォルネイ」に留まらず、ブルゴーニュ全体の中でも、物凄く光るワインになったと言えます。
一枚目の写真は思いっきり寄って撮りました。このワインが持つエレガントさ、フィネスさえも撮れているようで・・ちょっと・・「えへん!」です。
二枚目は普通に、一枚目よりも引いて撮りました。でも・・やはりこれじゃぁ・・何も判らないですよね?・・なので、最近は思いっきり寄って、しかもグラスの3/4ほどしか見せない方が、真の姿を撮れるような気がして、そのようにしています。
滅茶苦茶美味しいので・・あ、アレン・メドゥーズ氏がこのワインに上値、93ポイントも付けていました!・・ちょっとビックリです。まぁ、noisy ならもう少し載せてしまいますけどね。是非飲んでみていただきたい、素晴らしいブルゴーニュワインです。ヴォーヌ=ロマネの素晴らしいと思っているワインと、是非比較してみてください!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものダンジェルヴィーユでもっともソフトで優しい味わいのヴォルネイ1級・・ピチュールとミタンのブレンドです!】
クロ・デ・ザングルの上部で、しかもクロ・デ・デュックの北に接するピチュールと、クロ・デ・ザングルの下部のミタンをブレンドしている1級で、まぁ・・ある意味、コート・ド・ニュイで言えば、
「クロ・ド・ヴージョ」 か、 「エシェゾー」か・・
みたいな1級のワインです。今一番ソフトで柔らかく、優しい味わいをしていました。とてもナチュラルで豊満で、しかしピシッと焦点が合っています。
どちらかと言うと、以前の「フルミエ」のようなニュアンスで、その「ほんわか」としたゆったりさを2018年のダンジェルヴィーユ的な締まりの良さ、半透明なミネラリティがコーティングしているような感じです。
なので、とっても近寄りやすく、全くしかめっ面をしていないので好感度が高いです。
因みにヴィノスでは93ポイントと言う、かなりのハイポイントで評価していました。
ですが・・その評点自体には文句は無いんですが・・ヴィノスは1級クロ・デ・ザングルを90~92ポイントと、この1級より低く評価しているんですね・・おそらく担当はニール・マーティンさんかと思われますが・・これは、絶対に間違っています。noisy は、どちらも並べて一緒に飲んでますんで・・はい。間違いなくポテンシャルも、現在の味わいも上なのは、この1級では無くクロ・デ・ザングルです。・・ザングルは滅茶苦茶美味しいですよ。凄い出来です。
そもそも・・クロ・デ・ザングルの上部のピチュールと、下部のミタンをブレンドしたのがこの1級でして、ドメーヌの出し値もクロ・デ・ザングルの方が上、そして、ドメーヌの方では、元々クロ・デ・ザングルとピチュールとミタンをブレンドしてヴォルネイ1級としてリリースしていたんですが、クロ・デ・ザングルをひとつのアイテムとして独立させたんですね。
ですので、ドメーヌとしてもクロ・デ・ザングルを上級としています。noisy もちゃんとテイスティングして、クロ・デ・ザングルをより上の出来であると確認しました。その差は、noisy 的には1.5ポイントほど有りますので、非常に大きな差です。
決してこのヴォルネイ1級を貶める意図は有りませんが、このような・・ちょっといい加減にも思える評価が出回るのは良く無いと思うんですね。
ですので、興味のある方はクロ・デ・ザングルとヴォルネイ1級を比較していただければ・・(^^;; 少なくとも如何にいい加減な評価が出回っているか、を知ることが出来ます。
いや、とても美味しいんですよ・・ただし、このワインについてはブレンドと言うことで、特徴が見え辛くなっているのは確かかな・・と思います。是非ご検討くださいませ!
● 2020 Pommard 1er Cru les Combes Dessus
ポマール・プルミエ・クリュ・レ・コンブ・ドゥスュ
【2017年ものは88~90ポイントでした・・が、2018年ものは90~92ポイント、2019年ものも90~92ポイント・・と言うことのようです。】---以前のレヴューを掲載しています。
1~3本の入荷のアイテムは、どれかは飲めたとしても・・全部は飲めないんですね・・。なのでいつも少ないこのレ・コンブ・ドゥスュは、何年かに1回と言うレベルになってしまうと思います。
2017年のご案内の時はアドヴォケイトとジャスパー・モリス氏、どちらも88~90ポイントと言う評価でしたが、2018年、2019年ともにどちらも90~92ポイントとアップしています。
このワインは飲んでいない訳ですが、2018年ものの素晴らしさは物凄いバランスの良さ、真ん丸なパレットを描く美しいワインでした。でも総体として2019年ものも2018年もの以上に非常に素晴らしく、
「美しい伸びやかでエレガントな酸の見事な味わいがエキスの濃度にピッタリとマッチした味わい」
ですので、noisy 的には少なくとも2018年ものに、プラス0.5~1ポイント、とすると思います。
飲めたワインは、1級は半分くらいですが・・どれもこれも素晴らしかったです。おそらくアチコチの1級をブレンドしたであろう「ヴォルネイ・プルミエ・クリュ2019」でさえ、海外メディアで上値93ポイント付いていますので、このワインも93ポイントは付いて良いのかな・・と思います。まぁ・・こちらはポマールですから、ヴォルネイ1級の素晴らしい果実感を味わえば、幾分おとなしいと思ってしまうかもしれません。でも・・そこがポマールの良さでも有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【数が無いところ、まだ飲めていないので取り合えずご案内します。】
すみません・・今回も2018年ものが3本しかないのでどうしようかと思ってまして、しかし日数が不足してテイスティングに至っておりません。しかもこのワイン、noisy は飲んだことが無いもので、ご紹介のしようが無い・・。取り合えずアップいたします。メディアの評価は90~93ポイントのボックス位です。
● 2020 Volnay 1er Cru Clos des Angles
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ザングル
【ポマールに接した「三角の畑」、ザングルです。海外メディアは上値93ポイントで揃ってます!】----以前のレヴューを掲載しています。
2018年ものを飲んでおいて良かった・・2019年ものはどれも本当に少な過ぎて、安易にはとても飲めません。ベリーに生ショコラ・・なんて書いてたんですね・・2018年もの。
海外メディアは上値93ポイントで揃ってます。下値も91ポイントで・・揃っちゃってますね。バーガウンドは2018年ものよりも1ポイント、あげて来ていますし、その他のメディアも上値は弄らず、下値を上げています。なので、ポイントの正確性は置いておくにせよ、やはり
「2018年ものよりも上質」
と認めているのでしょう。
そもそも・・93ポイントって、実は相当に高い評価なんですが、何と言っても格違いのクロ・デ・デュックが有りますから・・はい。この最高の畑が98ポイント位として、少しずつ下がって村名の91ポイントまで・・と言う感じの評点です。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨いです!超上質!上品なベリーに生ショコラ・・甘く無いのにね・・素晴らしい仕上がりです!】
まぁ、ヴィノスのテイスティングでは、よほどこのクロ・デ・ザングルのコンディションが悪かったのかと思うしか無いんですが、まさか・・ヴォルネイ1級より下の評価を安易に出来ると言うのが信じられませんで・・キツイ感じの文章が続いてしまいまして申し訳在りません。
黒みの入った美しい・・ナチュラル感さえ見えて来そうな写真に撮れたと思いますがいかがでしょう?
ようやっと飲めた、noisy 的には初ですが、クロ・デ・ザングル・・滅茶美味しいです。ナチュラル感がさらに増した2018年ものでして、このクロ・デ・ザングルにもその素晴らしいノーズのスピードと自然な膨らみのノーズのニュアンスが立ち昇ります。
小粒なチェリーやベリーの密集に生な上質ショコラ・・です。もう・・これだけで最高ですが、適度に膨らむ中域、中盤からの余韻には、もう・・本当に繊細にビターなニュアンスが追い打ちをかけて来ますから、先の表情が正にリアルに感じられる訳ですね。
まぁ、ポマールには近い部分ですので、ポマール的な要素が目立つのか?・・と思えばそうでも無く、むしろグラン=ゼシェゾー(ふくよかなタイプの)とか、クロ・ド・ヴージョとかの印象に近いと感じました。
いや・・これは相当に美味しいです!・・超上質!・・アドヴォケイトは上値で93ポイントでしたが、もう少し底上げしないと全体のヒエラルキーがおかしなことにならないかと心配するほどです。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【初の入荷です。】 すみません・・何せ数が無いし、初入荷なので、飲んでご案内しようと思っていたんですが、余りの入荷量とテイスティング待ちで列を作って控えているワインが多いもので・・取り合えず飲まずにご案内致します。
ちょうどフルミエの下、東側にある1級畑で、「角」と言う名前です。親指と人差し指でアングルを作りますよね?・・まさにそんな形をしています。
この辺はポマールとの境になりますので、ポマールっぽさもあるんじゃないかと思います。以前は「ヴォルネイ1級」に混ぜられていたはずです。樹齢が上がって、区画名付きで行ける味わいになってきたのも、単独で仕込まれた理由の一つでしょう。ご検討くださいませ。
● 2020 Volnay 1er Cru Fremiet
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フルミエ
● 2020 Volnay 1er Cru Fremiet Mugnum
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フルミエ・マグナム
【ついに1級レ・フルミエが持つポテンシャルが開花し始めた!?・・今飲んでも滅茶美味しいですが、2020年は大器晩成型と思われます!】

いや~・・こんな日が来るとは思いませんでした~・・あのフルミエが・・ね~・・。おじさんは嬉しい・・(^^;;
いや、ダンジェルヴィーユさんのフルミエと言えば、言葉は悪いですが・・どちらかと言うとお荷物の部類(・・すみません!!!)
何とも表情に乏しく、硬く・・熟したと思って開けてみても良く判らない・・と言う、何ともならないもどかしさ!
でも、諦めかけて・・忘れて・・相当放置したのちに、気が向いて開けてみると~・・
「・・あれ?・・美味しいじゃん・・」
みたいな・・(^^
そんなワインだったんですね。まぁ・・他の生産者さんのポマールのフルミエも似たような感じかと思います。

それが2019年ものもアドヴォケイトで94ポイント、2020年はテイスティングブックで95ポイントと、大賑わいなんですよ。
noisy もその品質をしっかり確かめまして、テイスティングブックに1票、入れさせていただきました。
今飲んでもとてもおいしい・・これにはちょっとビックリです。テイスティングブックは、こちらもクロ・デ・デュック同様、4時間のデキャンタを要求しています。
そしてその本質はやはり・・
「本来の大器晩成型」
は変わらないと思うんですね。
ですので、今飲んでも、5年後に飲んでも、10年後に飲んでも美味しいはずですが、20年はへっちゃらで持っちゃうはずです。テイスティングブックは2020~2035とデュック同様の飲み頃と言っていますが、noisy 的にはあと10年、伸ばしたいと思います。飲んでみてください。結構にいつ飲んでも美味しいはずです。
以下は以前のレヴューです。
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【生まれ変わった1級フルミエは、何と・・アドヴォケイト94ポイントです!】
「・・有り得ない・・」
と言うような声が聞こえて来そうですよね?・・そう、3年以上前のダンジェルヴィーユを良く知る人ならきっと、このフルミエにアドヴォケイトが94ポイントも献上するなんて、想像もできないでしょう。
ですが・・これが現実です。圧巻の美味しさです・・だから・・信じられないのも無理はないと思っています。
「でも・・ジャスパー・モリス氏は下げているじゃん?」
そうなんですよ。2018年もので上値93ポイントまで付けたのですが、2019年ものは上値91ポイントと、ただ一人・・下げているんですね。
でもそれにはおそらくこんな理由が有ったと思います。彼がテイスティングしたのが2000年の10月です。なので、製品になるかならないか・・ボトルに入れたかどうか?・・と言うようなタイミングでした。他のテイスターたちは2021年になってから飲んでいますので・・その辺が影響したんじゃないかと思っています。

1枚目も2枚目も・・何か同じようになってしまいまして申し訳ありません。
フルミエらしい、非常に美しい、エレガントな味わいでした。以前のように「どこまでも・・平坦な」と言う単調さは全くなく、見事な起伏を持ち、幾重にも押し寄せるエキスの旨味が果実感を拡げてくれます。
そしてその表情こそに「気品」が有り、もう・・ダンジェルヴィーユの独壇場ともいうべき、ダンジェルヴィーユ劇場が開催されています。畑名の付かない「ヴォルネイ1級」のコラムでも書きましたが、もはやヴォルネイのみに留まらず、ブルゴーニュワイン全体の中でも滅茶光る存在感を出していると思います。
素晴らしく美味しいです!是非飲んでみて・・ビックリしてください!・・あのフルミエがアドヴォケイト94ポイントですよ。この存在感、素晴らしいです。
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細!赤、黒、白の見事な調和!・・2017年ものから生まれ変わった1級フルミエには、さらにナチュラルで細やかな表情が見られます!】
海外メディアの評価を見たnoisy は、
「・・なんだよ・・2017年と変わらないじゃん!」
と、結構にオカンムリです。
「どこ見てんの!」
みたいな感じですよ。
ナチュラルさの増大についても、どのメディアも上げていませんし・・、アドヴォケイトだけは 「lively(活き活きとした)」と言う単語は使ってましたが、海外には「ナチュラル」と言う単語はワインでは使わないのかもしれませんね。
このヴォルネイ・フルミエは、ポマールにもあるフルミエと地続きでして、ポマール側はやや鉄っぽくて土っぽい、ヴォルネイ側はより赤くて黒さも有る・・一般的にはそんな感じかと思います。
2017年もので大ブレークした、フィネスたっぷり、表情の美しさにビックリさせられるフルミエですが、2018年ものもしっかりその性格を踏襲しており、しかもSo2の少なさが、2017年ものでも印象的だったディテールの美しさをさらに際立たせています。
ですので、2016年以前のフルミエしか飲んだことが無い方がこのワインに触れたら、本当に驚くはずです。何を置いても飲みたくなるようなフィネスに満ちた味わいなんですよ・・。
「・・嘘だ~!」
と言いたくなるのは・・判りますよ。でも・・本当なんです。
もしかしたら・・将来的には一番売れ筋のワインになるかも・・と思っちゃうほどなので・・はい。
小さな赤い果実に黒い小さな果実、そして細やかな白い石灰とクリアな透明の石英・・。ほのかなスパイスに僅かに妖艶さが混じり、時系列変化に富む見事な味わいです。
中域もちゃんと膨らんでくれます・・余韻も長い・・・が清楚で、節操が有って、これ見よがしじゃないんです。「どうだ~!」・・みたいな部分など・・まるで有りません。そしてナチュラル感は、このフルミエが一番高いんじゃないか?・・と、noisy は踏んでいますが、そのナチュラル感さえ、So2 の少なささえ、全く押しつけがましく無いんですね。
これは非常に美味しいです!・・ブルゴーニュワインが目指す将来の姿の指標とも言えるワインでしょう。是非飲んでいただきたい1本です・・ですが、悪く成りやすいと思いますので、保存はしっかり!・・購入するショップは選びましょう。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【・・えっ・・1級フルミエが94ポイントって・・本当?・・ある意味、大進化を遂げたダンジェルヴィーユ2017年の象徴かもしれません!】 2016年ものまで結構に頑張ってテイスティングしてきた1級フルミエですから、その貴重なしなやかさ、優しさを湛えた味わいは大好きでした。どこにも出っ張らず、いつも包み込んでくれるようなワインでした。
が・・どうやらそれは2016年までのようですよ。noisy もテイスティングするアイテムを間違えたかもしれません。このフルミエは飲むべきだったかも・・と思っていますが、フルミエではなく「プルミエ」を飲んでしまいましたので・・はい。これは是非、「プルミエ・クリュ」のコラムをご覧くださいね。滅茶苦茶旨いですから・・もう何本も無いですけど。
何と、
「ヴォルネイ・フルミエ/ダンジェルヴィーユが94ポイント!」
です。
信じられないでしょう?・・2016年までの進化がもし無かったら、
「誰だ?・・間違った評価をしたのは!」
と、問題になったかもしれません。
しかしながら、物凄いシャンパンや、呆れるほど美味しい、ただの1級を飲めば、その進化の凄さは想像に難くないですし、クロ・デ・デュックの1900年台前半の凄いワインたちと同レベルにまで評価されるようになったことを思えば、
「フルミエが94ポイントでも驚かない」
と言うような結論に達せるんじゃないかと思うんですね。
そもそもフルミエは、あのポマール・リュジアンに近い畑ですし、プスドールの看板ワインのひとつ、「レ・ジャロリエール」に接しています。マット・クレイマーさんは、
「レ・ジャロリエールとフルミエは双子」
とまで言ってます。
なので、もしダンジェルヴィーユの進化の証を確かめたいという方なら、この「フルミエ」がお勧めですよ・・いや~・・ちょっと楽しくなってきました!是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
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【深く優しく繊細に美しい・・見事な味わいです!】
まぁ、確かにポマールっぽい味わいです。丸みが有って、ジュヴレ系の尖がったものとはまた異なる鉄分のニュアンスが有り、そこにほんのり白みも差し込む感じです。
しかし以前までのフルミエとは違って「ミネラルだけに支えられている感」が薄れています。しっかりと果実のニュアンスが膨らんでくれるんですね。まず・・色の感じがかなり違って見えるかと思います。
因みに2015年のフルミエは、リアルワインガイド第61号で92~93ポイント、2022~2043 と言う評価でした。以下の文章は2014年ものですが、2016年ものは印象がやや異なります。「キラキラ」と言う言葉が似合わないんですね・・。むしろ「ふっくらとした膨らみと漂う気品」と言いたくなります。
2016年もののダンジェルヴィーユに共通している「ポテンシャルを包み込む気品」は、むしろダンジェルヴィーユが以前より持ち得ていたものに違い有りません。2016年ものの深みを得て、そのことが表面化し感じられたということなのでしょう。以前のヴィンテージはまだ骨格が出来ただけ・・だったのかもしれません。
例えば2016年のカイユレを飲めば、その滲みだす官能さに酔いしれるでしょう。赤く特徴的なアロマにクラクラっとするはずです。2016年のフルミエは、そこはそんな風には成りません。しかしながら非常に繊細で目が細やかで滑らか、それでいてふっくらとして優しく、ジンワリと包み込まれるような包容力が有るんですね。つまり骨格に見事な肉が備わったということかな?と感じました。
そうしても上級キュヴェに目が行きますので、今一つの人気のフルミエです。しかし、2015年もののリアルの評価、92~93ポイントが証明するように、とても高質なヴォルネイ1級です。この質感、気品にぜひ触れてみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ちょっとポマールっぽい丸い深みが特徴!!】
ヴォルネイ的な、やや鋭角な酸を多くは持たない感じ、少しポマールっぽい豊かさを感じさせてくれるのがこのヴォルネイ1級フルミエです。2014年ですんで、非常にエレガントです。2015年のダンジェルヴィーユ的な豊かさやボリューム感、ある種の完璧さを感じさせるものでは無く、2014年までの「とてもエレガント」なダンジェルヴィーユを表現しています。
ヴォルネイって、よく出来たものはキラキラと輝くようなニュアンスが感じられますよね。そんな部分も無い訳じゃぁ無いんですが、むしろポマールっぽい高質な美しい土のニュアンスを多く持ちつつ、赤い果実をほんのり持っている感じです。それを白っぽい石灰系ミネラリティが支える感じでしょうか。
ダンジェルヴィーユのベース的1級では有りますが、クロ・デ・デュックはもう2万超えですから・・はい。取り敢えずこの辺を飲んでみるという選択も有るかと思います。ご検討くださいませ。
● 2020 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
● 2020 Volnay 1er Cru Champans Magnumbottle
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン マグナムボトル
【ヴォルネイに咲くシャンボールの花!?・・今のところ飲めた2020年ダンジェルヴィーユの最高峰・・素晴らしいです!・・しかも超エレガントなのに長熟間違い無し!】

いや・・始まって以来かもしれません。新着を書き終えて、ご案内を出してからも・・追加で書き始めていると言う、まさに火事場の様相を見せているnoisyの小部屋です。混迷の極みです。
ですが・・この色彩ですよ。素晴らしいでしょう?・・非常に上質なシャンボール同様のニュアンスです。赤い果実感に僅かに重みが有り、その積層感だけがシャンボールとの違い?・・いや、むしろレ・クラにも似た重量感ですから・・
「これはブラインドでは判らないかも!」
とも思います。
しかし、この何とも素敵に漂う「ダンジェルヴィーユ感」に気付きさえすれば、
「・・ん?・・待てよ?・・もしかして!」
と混迷の中、入口を見つけることが出来るかもしれません。
ワインは面白いものでして、秀逸な造り手には必ず、
「何とか香!」
みたいな名前が付きます。
昔ならデュジャック香でしょうか・・コシュ=デュリだって、あのちょっとゴマっぽい感じの樽のニュアンスなど・・特徴が有りますよね(ない場合も有りますが・・)。

ですので、クロ・デ・デュックはもう・・神品と言っても過言では無いので難しいかもしれませんが、このシャンパンが放つダンジェルヴィーユ感・・これぞダンジェルヴィーユ香?・・なんじゃないかなぁ・・とも思ったりします。
2019年も美味しかったですが、明らかに2020年、上だと思います。しかしながら海外メディアは同じか・・むしろマイナスに行ってます。バレルテイスティングがよっぽど難しかったんだろうと思うんですね。
ジャスパー・モリスさんは、村名ヴォルネイに91~94ポイント、この1級シャンパンに92~94ポイントですから、
「・・どんだけ~~?」
とも思ってしまいました。
まぁ、noisy の場合は製品をテイスティングしていますから判りやすい訳でして・・だからこそ、
「2020年ヴォルネイ=シャンパンは過去最高!」
と申し上げておきましょう。飲んでみてください。熟の進み具合は他のキュヴェ同様・・少なくとも年が明けるまで待ってくださいね。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・アドヴォケイトは94ポイント止まりですが、何とアレン・メドゥーズ氏は96ポイント!】
おそらく最高評価のヴォルネイ=シャンパンでしょう。2019年ものでついに・・
「クラシック評価!」
をアレン・メドゥーズ氏から獲得したようです。
もう・・確かにこのレ・シャンパンは素晴らしいです。2018年ものは「シャンボールだ」と言った記憶がある・・いや、この下にちゃんと書いてありますよね・・でも2019年ものはヴォーヌ=ロマネ1級の凄いワイン似だと・・言いたいと思います。
そして、例えばメオ=カミュゼの2019年のワインは、滅茶苦茶に美味しいですが・・いくつかのキュヴェを除きダンジェルヴィーユとは対照的でも有ります。
メオ=カミュゼは、アルコール分が出る時は、ちゃんとそのまま、葡萄がなりたいようにしていると思います。なので2019年のメオのワインはアルコール分がうやや高めです。
ダンジェルヴィーユは?・・と言いますと、ほぼほぼ13.5%以下なんですね・・全部はしっかりチェックしていませんが、飲んでいてのイメージは、アルコール分を意識することはなく、決して度数は高いものでは無いと感じていました。
メオの方は・・ヴォーヌ=ロマネのキュヴェはとても優しくて柔らかで、むしろ低めに出ているように思うキュヴェも有りましたが総じて高目で・・しかしながら、それでも・・
「物凄いエレガンス、荘厳さ」
を感じさせてくれました。

ダンジェルヴィーユはもう・・柔らかで優しくて、美しくて純粋で・・でも、
「・・この美しさがやがて色っぽさ、艶っぽさに染まってくるんだよなぁ・・」
と感じさせてくれました。
圧巻だったのはやはりクロ・デ・デュックですが、海外メディアの評価者の中には、クロ・デ・デュックと並び称すほどの高い評価をした・・それがメドゥズ氏ですね。これはちょっとnoisy も迂闊でした。余りに美味しくて・・シャンパンに酔いしれてしまっていました。もっと真剣にポテンシャルを取りに行くべきだったかと反省しています。
ですが、とんでもなく美味しいのは間違い無いです。デュックは相当しますが、シャンパンはまだこの価格です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイの中に有るシャンボール=ミュジニー!・・絶品です!】
美味しいです~!・・隠しようが無いですよね・・この赤黒い色の中にある、見えない真っ白なミネラリティの存在が、ワインにとって如何に大事なものなのか・・。ツヤツヤでテカテカと輝くかのようなテクスチュアは、ビロード的でもあり、磨かれたクリスタルのようでも有ります。
例年以上にこの12月は、物凄いペースでテイスティングしています。終わらないんですよ・・なので、12月前半だけで4回も新着を出すことになってしまいました。それだけで済めばよいんですが、飲んだ以上は書かなければ販売がスタートしない・・品物はどんどん入ってくる・・仕分ける・・登録する・・片付ける・・送る・・飲む・・書く・・と、物凄い循環です。自分でも良くやってると思いますが、時にエージェントの担当さんが角の生えた鬼のように思える時も有ります。
ですが、これほどの出来のワインのテイスティングに当たりますと・・癒されるんですよね。普通の世の中では年間休日が100何日で少ないとか多いとか言われているようですが、noisy の場合は6~7日、お正月だけしか休日が有りませんし、法廷年間労働時間が2080時間だと言うことですが、どんなに少なく見積もってもその1.5倍は有りますんで・・。こうして一応の定休日も10時間ほどは PC の前で文章書きをしています。仕事の延長で・・「癒しの時」が有ることが、今までなんとかやってこれた一因でもあるのでしょう。
ヴォルネイと言うコート・ド・ボーヌの小さな村ですが、驚くほどに異なるテロワールを感じさせてくれるのが良く判る、2018年のダンジェルヴィーユです。そのディテールは見事に繊細に詳細に、そのすべてを簡単に伝えてくれます。
おそらくこのヴォルネイ=シャンパン2018年を飲んだ方のほとんどが、
「ヴォルネイ的シャンボール=ミュジニー!・・しかも超絶に旨い!」
と言っていただけると確信しています。
伸びやかな高域、ややタイトでスレンダーな中域、エレガントさを支える白く、透明でも有る・・でも実はとても緻密な低域です。2018年ダンジェルヴィーユの特徴でも有る少ないSo2 は、手入れの良い畑が生んだ健康な葡萄からのプレゼントです。
タイトでスレンダーな中域でさえ、ふかふかとした柔らかい表土を想像させてくれますし、非常に上品なベリーのニュアンスは角張った部分の無いアナログな連続性を感じさせます。今飲んでも非常に美味しく、この先も、
「もしかしたらこのワインは・・閉じないんじゃないか?」
と思いたくなるほどに開いてくれます。
上値でヴィノス、ジャスパー・モリス氏は95ポイント、アドヴォケイト、バーガウンドは94ポイントと高いですが、まだこのダンジェルヴィーユの大きな変化には気付いていないようです。
まぁ、言ってしまえば・・余りに美味しいので気付けない・・と言うことなのかもしれませんね。
ビオでもパキパキに硬いブルゴーニュワインは結構多いですが、是非このディテールの美しさに触れてみて欲しいと思います。ナチュラルでピュアな、今一番素晴らしいブルゴーニュワインです。
以下は以前のレヴューです。
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【・・どうしてこれほどまでに違うのか・・!2017年でついにシャンパンの本性が発揮された!?】
写真をご覧いただけましたら、その色彩が全く異なることにお気付きでしょう。・・いや~・・これは驚きました・・。だって・・このところ、今まで飲んできたシャンパンの味わいとは・・
「全然違う!」
と言って過言では無いと思えるからです。
最も、全然違うとは言っても、2016年までも非常に美味しかったです。エレガントで優しくて石灰の支えが有って高質感漂う素晴らしい味わいでした。
でも2017年ものは・・エレガントでは有るが、それはまず最初に言うべき言葉では無いと感じます。
「官能的で超複雑!」
まず、これを言いたいです。まるでジュヴレの超1級畑・・何とは言いませんが、それを思わせるような「官能的に香る匂い」が有ります。
これを嗅いで、
「はい・・ヴォルネイ・シャンパンかな~?」
と言える人は、果たして・・いらっしゃるんでしょうか・・。すっごいですよ。
そして、滅茶苦茶綺麗です・・が、鉱物的で種類豊富なミネラリティが凄いです。白っぽい石灰なんて、奥の奥のさらに奥で縁の下の支えの置石みたいになっちゃってます。圧巻です。
ティム・アトキン氏は96ポイントと、このワインの素晴らしさを評価していますが、noisy もほぼ同感です。飲み頃としましては、3年先以降をお薦めしたいです・・が、この香りはもう・・物凄いですから、抜栓後に締まる方向に動くことは覚悟で、もしくはやや高い温度から飲み始めることを肝に銘じて飲まれてみてはいかがでしょうか。
こんなのに出会ってしまうと・・この価格も仕方が無いと思えるはずです。是非飲んでみてください!素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです
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【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】 こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2020 Volnay 1er Cru Taillepieds
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・タイユピエ
【シャンパンとクロ・デ・シェヌの両方の表情を併せ持ち、エレガンスを最大限に発揮できる素晴らしい畑です。】---すみません時間が無くて仕上げられませんでした。デュックに続く凄い評価です!
すみません・・本当に極少量で飲めませんでした。ですが上値は95ポイントで、シャンパンと同様の評価。2019年のダンジェルヴィーユの他の1級の物凄い出来を思えば、購入しておくべきワインだと思います。
まぁ、ティム・アトキン氏のポイントが見当たらなかったので残念ですが、結構高い評価になっているはずと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【こちらは96ポイント!!少なくて飲めていません・・】
ご存じ1級タイユピエです。ティム・アトキン氏は96ポイントで、クロ・デ・デュックに僅かに及ばない評価でしたが、カイユレ、シャンパンとは同じ評価で、ほぼ同様の出来で有ることが思い起こされます。
そもそもタイユピエは、クロ・デ・デュックに程近く、僅かに及ばないか、ほぼ同様か・・の見分けは微妙では有ると思います。何よりも造り手の意思とか感情とかがワインに乗り移る、ワインの出来に関与するのかもしれませんし、クロ・デ・デュックの特殊性を良しと判断する飲み手側の問題で有るのかもしれません。
今回は3本のみの入荷です。価格的にも魅力でしょう?・・でも、2017年のダンジェルヴィーユは、他のワインも凄いので悩むとは思います。是非ご検討くださいませ。
● 2020 Volnay 1er Cru Clos des Ducs Monopole
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・デュック・モノポール
● 2020 Volnay 1er Cru Clos des Ducs Monopole Magnum
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・デュック・モノポール・マグナム
【テイスティングノートは99ポイント!でどうやら素晴らしいダンジェルヴィーユの2020年ものの見方が微妙に割れているようですが、それでも今までで最高を予想します!】
びっくりですね~・・テイスティングブックが99ポイント!・・しかも2020~2035年と言う飲み頃予想です。おまけに「4時間のデキャンター」とも言ってます・・相当自信がある様です。勿論、テイスティングブック史上最高の評価です。
ファルスタッフも98ポイントと最大限の持ち上げようです。こちらも今までで最高の評価のようです。
半面、昨年の2019年ものに史上最高を付けた各海外メディア・・アドヴォケイト、ヴィノス、ジャスパー・モリスは上値を1ポイント下げ、バーガウンドのアレン・メドゥズは2019年ものと全く同じ評価・・そんな状況です。
これ・・noisy も2020年もののダンジェルヴィーユを飲んでいて思ったんですが、
「飲んでいて面白いように成長具合が進んでいくのが見える」
んですね。つまり、まだ仕上がっていない・・
「現在、急成長中!」
と言うことなんです。
ですから、バレルテイスティングですべてを語るのは危険・・それくらい判断の難しいヴィンテージ・・だと言うことだと思っています。
まぁ・・テイスティングノートの、自信たっぷりなコメントと評価にはびっくりですが・・4時間のデキャンティングで美味しく飲めるよ・・私たちの評価は正しいよ・・みたいな感じですから・・ですので少なくとも・・
「最終的に2019年同様の評価!」
であることは間違い無いでしょう。
それに加え、フィネスさんのテイスティングに参加した友人が、
「ルーミエも悪くないが頭抜けていたのはダンジェルヴィーユ。そしてアンリ・グージュがこんなに美味しくなっていたなんて!」
の言葉がすべてを語っているような気がします。非常に少ないです。こんなに少ないのは初めて・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【圧巻!・・格の違いを見せつける物凄いワイン!それがクロ・デ・デュック!】
飲んだ者には、もはや誰もこのワインがグラン・クリュでない・・と言うことを信じられないでしょう。そしていつしか・・
「このワインが間違いなく、グラン・クリュに昇格するに違いない!」
と確信するに違い無いと思います。
飲んでいる感覚は、もはやヴォーヌ=ロマネの超一流どころと全く同じです。
一瞬でも気を抜くと・・もう、ほんの少し前の彼の姿はそこには存在せず、また違う顔でそにに立っている・・そしてまた素晴らしい演技をしてくれる・・そんなパフォーマーのようでも有ります。
だから、そのグラスをいつまでも放さず、その香りの変化を脳裏に焼き付けていたい欲望を持ってしまいそうになります。
あの、ブルゴーニュ専門家でありながらも、余りに平均よりも低い点しか付けないアレン・メドゥーズ氏がなんと、
「97ポイント!」
も付けています。

ヴィノスに至っては・・ニール・マーティン氏かと思いますが・・
「98ポイント!」
も上値に付けています。もはや海外メディアの方は、
「いつ、だれが、どのタイミングで***点を付けるか・・」
と言う感じになって来たんじゃ無いでしょうか。今までは97ポイント止まりだったと思います。
noisy もこの素晴らしい2019年のクロ・デ・デュックを飲むことが出来て幸せです。そしていつか・・
「単に クロ・デ・デュック」
と言うA.O.P.になる日を待っているような感覚です。是非手に入れておいてください。その日まで・・何とか生きて行きたいと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【やっぱりクロ・デ・デュックは素晴らしい!・・出来は他のキュヴェとちょっと違います!激エレガントで激妖艶!】
昨年の2017年ものに97ポイント付けたデカンターのティム・アトキン氏の評価が見当たらないのが残念ですが、それでも97~96ポイントで海外メディアは揃ってますね。
ですが・・少し各レヴューを読んでみましたが、やはりダンジェルヴィーユの変化については・・それを思わせるような言葉が無いように思います。難しいものですね・・。
しかしながらバーガウンド・ドット・コムのアレン・メドゥズさんは、
「アウトスタンディング!ドント・ミス!」
と、得られなかったら後悔するぞ・・みたいな言葉を書いていました。
このトップ・キュヴェのクロ・デ・デュック2018年ですが、他のトップクラスの1級群に比較しても、随分と印象が異なります。
まず色合いが他のキュヴェに比較して若干淡いです。この写真は、撮るのに一度失敗しておりまして、翌日に残りのワインで再度、撮り直ししています。なので、So2 の少なさゆえでしょう・・若干色落ちしていますが、少し淡いのはお判りいただけるかと思います。
そして、非常にナチュラルですが非常に健全です。しかしながら、他のキュヴェが・・ジャイエ的な美味しさを見せるのに対し、・・言っちゃってよいのかなぁ・・まぁ、言っちゃいましょう・・最近のエマニュエル・ルジェ的な官能さを良く出している感じなんですね。
一瞬、クロパラか?・・みたいな・・(^^;;
そこまで言わないにせよ、ルジェのエシェゾー?・・みたいな・・感じも受けるほどに「官能感が満載!」なんですよ。
そもそも海外メディアがボーヌの赤ワインに97点も付けると言うのは稀なことです。まぁ、ダンジェルヴィーユと言うビッグネームも後押しはしているとは思いますが、それも、
「ヴォルネイの1級に!」
ですから・・ね。
で、noisy としましては、97ポイントは非常に妥当な評価だと思っています。プラスマイナス0.5~1点は可能性が有ると見ていますが、のんびりとそれだけ飲んでいれば良いと言うシュチュエーションでは有り得ず、この日は一体何本開けたか覚えていないほどに多かったので、グラスの写真ももしかしたら少し汚れが有ったかもしれません・・申し訳ありません。
素晴らしいワインは、やはりその「存在感の大きさ」に圧倒されます。色が濃くても薄くても・・関係無いんですね。
超絶にエレガントで有り、滅茶ナチュラルで有り、ピュアさに満ちていて、存在感の凄い味わいで・・しかも超官能的です。ここまでリリース直後にここまで官能的だったクロ・デ・デュックを noisy は知りません。だからこそ、エマニュエル・ルジェを比較対象として脳が引っ張り出したのかもしれません。最近神掛って滅茶凄いメオ=カミュゼでは有りますが、そっちの味わいでは絶対に有り得ない・・のが、また興味深くも面白くないですか?
ヴォルネイと言う小さな村が、コート=ドールで再び輝きを取り戻した・・その旗手たるのは、クロ・デ・デュック!
そう思わせてくれた1本です。安いと思います。是非飲んでいただきたい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ついに97ポイント!デカンター誌ティム・アトキン氏も弾けてます!】 飲めなかった腹いせからのボヤキでは有りませんが・・いや~・・壮観ですね~。ヴォルネイで97ポイントって、一体どう言うことなんでしょう。
それでもまぁ、アドヴォケイトが1920年ものに99ポイント、1953年ものに97ポイント付けて以来では有りますが、この「クロ・デ・デュック」の実力を伺わせるのには充分な情報だとは思いますし、何よりも、
「2017年ものはマルキ・ダンジェルヴィーユ最高潮時のクロ・デ・デュックに肉薄する出来!」
と言うことを物語るに違い無いでしょう。
この3年間でも、上値では有りますが、95ポイント、96ポイントと来ての・・97ポイントです。あと3年で・・いや、詰まらない想像は止めておきましょう。
でも、noisy が、
「2017年ヴォルネイ1級を飲んでショックを受けた!」
のもお判りいただけるんじゃないかな?・・と思います。
すでに店頭で減ってしまっていますので、こんな数量です。是非押さえておいてください!超お勧め!ヴォルネイがブルゴーニュのトップに回帰した姿を是非ご覧くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【どうやら2016年ものは2015年ものを超えたようですよ?】 ダンジェルヴィーユご自慢の「クロ・デ・デュック」です。少ないので飲みません・・余ったら年末年始に飲もうと狙っています。
例えばですが、2015年ものの「デュック」はリアルワインガイド第57号で93+~95+ 2022~2050 と言う、ヴォルネイではおそらく紙上でトップの評価でした。いや、noisyならもっと付けたと思いますけどね。
で、2015年ものはしっかり飲ませていただいたということで、ま~・・余りに旨くてひっくり返ったものです。
しかしながら2016年ものは余りに少なく・・いや、マグナムはいただきましたが・・(^^;; で、ネットをアチコチ探して見ると・・有りましたよ。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんと、MWのジャスパー・モリスさんが94~96Points!ヴィノスが93~96Points。あの非常に厳しい評価で知られるメドーさんのバーガウンドが93~95Points と、軒並み96Points を得ています。
これだけ見ても・・恐ろしい仕上がりかと思います。息子はしっかり・・デュックもシャンパンも飲んで来まして、非常にはしゃいでおりました。まあ・さすがにこの入荷量で両方開けてしまいますと、完全に赤になってしまうので、余って開けられたとしてもどちらかかな・・と思います。
史上最高の出来になったと思われる「クロ・デ・デュック」です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【王者の品格!まさにフィネス!すべてにおいてヴォルネイのトップはこのワイン!!】
いや~・・素晴らしかったですね~。2015年のダンジェルヴィーユは何を飲んでも素晴らしいです・・が、クロ・デ・デュックは
「完璧!」
と言いたくなるような、素晴らしい味わいでした。
エレガンス、フィネス、品格が全体を覆っていて、各要素・・濃密さとか複雑性とかもたっぷりあるのに、それを言及させない・・と言うか、言う必要が無い・・と思わせてしまう完成度が有るんですね。
・・あれ?・・気付かれましたか?・・そうそう・・2017年の年末に開けさせていただきましたが、その時一緒に飲まれた方が持って来てくれたのが右側にある 1993年 Bonnes-Mares ですね。勿論エチケットでお判りになるかと思いますが d'Auvenay です。こちらも素晴らしかったです!ご馳走様です・・でも・・負けてないですよ。
しかも今飲んでも滅茶美味しい!・・本当に素晴らしいワインはいつ飲んでも美味しい・・と言う格言から言えば、それに当たる仕上がりかと思います。
濃密なんですが・・サラリとしています。超複雑なんですが、それをそのようには見せません。アロマもエゲツナイほど・・なんでしょうが、全く無理をしていないようにしか感じられないので、それが本当の姿なんだと思いこまされてしまいます。

こちらの写真は、もう少し寄って、色合いを見せるために、明るくしてみたものです。ま~、余り上手くは行ってませんですみません。でも意図するところは判っていただけるかな・・と思いますが、明るいところで見ても決して濃くは無い、透明度の高い色合いは、美しい赤が基調ですが、このように薄暗い状況で見ると、しっかりと「黒系」の色合いも持ってることが判ります。
テクスチャーはまさに「ビロード」。アナログ的に連続しているんですが、実はデジタリックにきちんと肌理が有って、そのひとつひとつの段階が実際には感じられるのに・・超連続しているんですね。そのひとつひとつの段階にはやはりそれぞれのアロマの粒が感じられます。これ以上に精巧な造りが出来るはずも無い・・そう感じさせてくれました。
いや・・素晴らしかったです。実は結構、2014年も2015年も、ダンジェルヴィーユを飲ませていただきましたが、クロ・デ・デュックが白眉で有ることは間違い無しです。
また、2014年のクロ・デ・デュックは開けていませんでして申し訳ありません。こちらはリアルワインガイド第57号で、
「今飲んで 93 ポテンシャル 94 飲み頃予想 今~2043年」
と言う高評価です。
どうでしょうね~・・徳丸さん的には2014年がお好みのようですんで、次号に載るであろう2015年ものの評価が気になるところでは有りますが、noisy的には、2014年と2015年を一通り飲んだところでは、2015年が上回るんじゃないかと思っています。
完全復活なったマルキ・ダンジェルヴィーユのトップ・ワインです。決して褪せることのない銘品と言えるでしょう。是非ご検討くださいませ。
● N.V. Eau de Vie de Marc de Bourgogne Hors d'Age
オー・ド・ヴォー・ド・マール・ド・ブルゴーニュ・オル・ダージュ
【珍しいダンジェルヴィーユのオル・ダージュのマールです!】

綺麗ですね~・・滅茶、色が濃い目です。照りの有る「琥珀色」・・です。まぁ・・ブランデーやウイスキーの場合、大抵はカラメルで調色するんですがこちらはどうなんでしょうね。
因みに「Hors d'Age(オル・ダージュ)」と言うのは、
「年代が判らないほど古い」
と言う意味でして、そんな言葉からは・・
「もしかして、ずっと樽に入って数十年・・いや、100年近く熟成していたのでは?」
などと言う希望的観測をしてしまいそうになりますが、まず・・おそらく・・きっと・・そんなことは無いだろうと思います。ブランデーの場合は通常だと15年以上熟成させた場合に「オル・ダージュ」を名乗って良いらしいですが、コニャックやアルマニャックの場合ですから、ブルゴーニュのマールにそれが当てはまるのかは判りません。
ですが、
「少なくとも相当熟成して来たようにも見える」
と言う点と、
「ダンジェルヴィーユが満を持してリリースしたんだから・・ひょっとしたらひょっとする?」
みたいなね・・希望も持ってしまいますよね。
まぁ..いつも言ってますが、国産のウイスキーやブランデーに有り得ないほどのプレミアを載せて購入するより、ずっと美味しい思いが出来るのは間違い無いと思います。
左の写真のように白い筒の缶に入っていまして、缶詰のような感じの金属の蓋、同じように底も金属です。上蓋は綺麗ですが底の部分には若干ですが、錆・腐食が出ています。また白い部分は綺麗では有りますが、その錆が若干移って付着している部分も有ります。(写真の下部、ちょっと茶色い部分がそうです。)輸入の際の湿気で出たかな・・と思われますが、全てそのような状態ですのでご了承の上ご注文くださいませ。
● 2019 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【素晴らしかった2019年のシルヴァン・パタイユのアリゴテを超える?・・素晴らしい味わいでした!・・もう・・「アリゴテだから・・」「アリゴテに過ぎないから・・」は通用しない時代です!】

もう、ここまで来るとアリゴテの色じゃないですよね・・「青さ」なんて、以前なら何とか判別して見えたものですが、どこをどう見ても手を多く掛けて仕上げた高級シャルドネにしか見えません。
「アリゴテ=青りんご」
と言うのが今までのレヴューの基本構造だった訳です・・それこそ、D.R.C.のオーナーさんが2人とも仕込むアリゴテだって、その毛はバリバリに有る訳です。ドーヴネだけはちょっと違いますけどね。
1枚目はしっかり寄った写真、2枚目はそこから少し離れた写真です。1枚目には、透明なガラスのような感じに見えるミネラリティが目に見えるかのように思います。2枚目は黄色い感じが良く撮れているので、似たような写真では有ったんですがアップさせていただきました。もう、見事なシャルドネに・・思えてしまいます。
昨年の暮れに、ま~・・美味しいアリゴテでした!・・シルヴァン・パタイユの2019年をご紹介させていただきました。
実は・・本当はそこで、
「アリゴテ対決!」
と言う筋書きを描いていたんですよ。
ですが・・余りに多くのアイテムをご紹介していまして・・とてもダンジェルヴィーユの全てのアイテムを一度には書き上げられなかったので、パタイユとの違いを書こうと思い立った・・んですが、
「ダンジェルヴィーユの白は3アイテム有った・・」
ことで、時間的に書き切れないと・・断念しまして、シルヴァン・パタイユ単独でのご案内になってしまったという「オチ」でした。

つまり、どこまでも透明感のあるパタイユのアリゴテ2019年と、このダンジェルヴィーユの2019年アリゴテが、まさに「好敵手」と言えるほどの仕上がりだったということなんですね。実際、noisy的には、
「甲乙つけ難い・・非常に悩む選択になる!」
との判断だと思っています。
昨今のダンジェルヴィーユは、「ナチュラルだ」と修飾したいほどの質感なんですね・・。2018や2019年のダンジェルヴィーユをお飲みの方なら感じられていらっしゃることだと思います。
だから、見事な「柔らかさ」が有ります。その柔らかさには「襞、表情」が滲み出します。
一方、パタイユのアリゴテは、ナチュラルですがどちらかと言うと「一途(いちず)」です。「凛」とした硬質さの中にある微細な表情とも言えるかもしれません。
ですから、
「・・甲乙つけ難い・・」
んですよ。
そして、今の美味しさだけを言うのであれば・・それは
「ダンジェルヴィーユ2019アリゴテに軍配を上げざるを得ない」
と思います。それほどまでに、ダンジェルヴィーユの白は美味しい・・シャルドネやムルソーも・・です。
最近はラシーヌさんは余り良い顔をしてはくれないので、パタイユのクリュもののアリゴテと比較してみたいところではあるんですが無理ですね。
レストランさんで飲むのは・・ダンジェルヴィーユで決まりでしょう!
でも行きつけのワインバーで飲むならパタイユかも・・と思います。
素晴らしいアリゴテです!・・価格も頑張りました。是非、
「一度でも良いからダンジェルヴィーユのアリゴテ・・いや、白でも・・飲んでみて欲しい!」
と思います。素晴らしい味わいです!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【こんなに繊細な表現ができるアリゴテは久しぶりに出会った気がします。2017年ものとも、ブルゴーニュ・シャルドネとも異なるスタイリッシュでフレッシュで・・しかし神妙な味わいで旨いです!】

2018年もののダンジェルヴィーユは全て凄いんですが、このアリゴテからのテイスティングスタートでした。もうその1本目で・・目が覚めるような衝撃的な味わいに出会いました。
2009年には完全にビオディナミに転向したと言われていますので、そろそろ10年目と言うのもあるのかもしれません。アロマの柔らかさ、若くともまったく閉じこもろうとせず、柔らかに・・でもスピード感も高くノーズに届きます。
ナチュラル感は素晴らしく、
「はい、私・・ビオです!」
などとも言ってこないですし、モロビオ系の気になるようなネガティヴさは皆無です。
それでいて、まったく普通のブルゴーニュワインに向かっているようで有りながら、その柔らかで薫り高き芳香に嫌味も無く、ドライでフレッシュ、そして超瑞々しく繊細な味わいを長く持続させてくれるんですね。
滅茶苦茶良いワインに出会った時の感覚ですよ。ビオだと言われなければ気付かずにそのまま美味しく飲んでしまうでしょうし、アリゴテかもしれない・・と思わなければ、繊細系のシャルドネだと思って呑んでしまうかもしれません。
こんなに美味しいアリゴテは久しぶりでした・・って去年も書いてましたが、
「2017年ものよりも繊細な質」
だと思ってください。
そして身体に入ってくる角度の優しいことは、2018年のマルキ・ダンジェルヴィーユのワインの特徴かと思います。
「ナチュラル&ピュアな超美味しいブルゴーニュ!」
です。超お勧めします!アリゴテとしますと安くは無いかもしれませんが、絶対納得していただける味わいと確信しています。
以下は以前のレヴューです。
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【ん十年+少し前、初めてコシュ=デュリのアリゴテに出会った時の衝撃を思い出しました!‥2017年、大激変のダンジェルヴィーユの白です!】
何も言わずにサクッと買っておきましょう。きっと感謝していただけるに違い無い、素晴らしいワインです。
そもそも、何で noisy が白ワインを好きか?・・と言うところにも当てはまりますが、昔は凄い白ワインが普通に安かったんですね。
なので、それこそコシュ=デュリのアリゴテは3千円+α 位で買えました。仲間内や、近いお客様同士では、
「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」
「ムルソー以上を買うお金が有ったらアリゴテを何本か買う!」
みたいな言い回しが有りました。
それは、コシュ=デュリのムルソーを貶めている訳では無く、アリゴテで充分な美味しさを得られ、満足させていただけた訳です。質は充分なので、量を・・と言うことだったんですね。
この、2017年のダンジェルヴィーユさんのアリゴテを飲ませていただいて・・その頃のシュチュエーションと言うか、場面に引き戻されてしまいました。
「すっごいアリゴテ!」
です。
そもそもフィネスさんのアナウンスでは、
「アリゴテは樽を使わない」
ことになっていました。
でも、コシュ=デュリを思い出すくらいですから・・しっかりと「バリックの風味」が入り込んでいます。一応確認のため、フィネスさんの担当さんに電話をして、
「樽っぽいよね・・?」
「そうですよね・・?」
「アリゴテは樽を使わないってテクニカルに書いてあるけど、そこ、削った方が良いよね・・?」
「・・そうすね・・」
と言うようなやり取りをしました。
ま~・・物凄いポテンシャルを持った葡萄です。かなり掛かった新樽の風味を完全に飲みこんでしまっています。おそらくですがそのバランスがコシュ=デュリを思い起こさせたのでしょう。
そして、オイリーで蜜っぽさが僅かに有って、ノーズに抜けて行くアロマに、ミネラリティに乗っかった胡麻っぽい、少しオイリーなものが混じり、中域の見事な膨らみと、僅かに強さを持った豊かな酸の味わい、そして長く続く余韻・・そこからの再度の膨らみ・・凄いワインにしかない表現が有りました。
確かに中盤以降の表情は、コシュ=デュリのアリゴテの振る舞いとは異なるように思いますが、それでも、
「・・お・・まだ押してくる・・!・・香りも素晴らしい!」
と、飲んでいて楽しくなってしまう要素をふんだんに持っていました。
やはりワインは価格だけでは無いし、クラスだけでも無いんですね。たぶん、このワインに高い評価ポイントが付くことは無いでしょう。しかし、そんな高ポイントよりも、人々の記憶に深く刻まれる印象は、もしかしたらどんなに高ポイントのワインよりも機会が多いかもしれません。
是非、飲んでみてください。非常に・・驚くほど安いです。
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【ベルヴェッティなテクスチュア、優しくピュアにたなびくアロマ!ダンジェルヴィーユならではの質感をお楽しみください!】

マルキ・ダンジェルヴィーユのベースの白ワイン、アリゴテです。ブルゴーニュにおいてはこの十年ほどで、
「ブルゴーニュ・アリゴテの質の向上」
が半端なく続けられた結果、
「もはやアリゴテの昔の面影は無く、飲み手たちもそれを認めるべき」
状況に来ているのは、皆さんも承知のことかと思います。もっとも価格も上がって来てしまいましたが・・しかし、あのD.R.C.の共同所有者でもあるヴィレーヌさんちの「ブーズロン」の価格も半端なく上昇してしまい、
「・・それにしちゃぁ・・ポテンシャルはどうよ?」
と言うような部分は残りますよね。あまりに安泰過ぎてちょっと胡坐をかいているような感じもします。
しかしながら、10年前は・・と言うより2008年もの以前のダンジェルヴィーユさんのワインは、確かに悪くは無いものの、それこそ・・いや、失言かもしれませんが、かのブーズロンのような平板さと似たようなものを感じたものですから、この3年ほどの
「とんでもないレベル・スピードでの質感の向上」
は、ある意味、異常なのかもしれません。
そうは言っても例えばかのコシュ=デュリにしても、
「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」
などと言う言葉は、noisy がネット販売を始める以前から、ワインファンの間で呟かれた言葉です。noisy もその言葉を随分と使わせてもらいました。
それほどまでに、他の造り手たちとコシュ=デュリのアリゴテとは、雲泥の差が有ったと言えます。

上の写真は2015年のアリゴテです。
そんな、コシュ=デュリのアリゴテを除けば、
「酸っぱいだけ。キール用(カシスを加えてリキュールにする)のワイン」
と言われたアリゴテ暗黒時代を、ようやく抜けたのが今です。そりゃぁそうですよ。
「ブルゴーニュに属するブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオン」
なんですから。同じブルゴーニュワインで有りながら、アリゴテと付いたら格が下がる・・などと言うのは、本来はおかしい訳で、それなら最初から「並酒」(パストゥグラン等)で良い訳です。
ようやく今になって、
「ブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオンの存在意義が発揮されるようになった」
と言えます。
ほんのりと、そしてふっくらとした青りんごのアロマに柑橘系果実が丸く柔らかに感じられます。中域は適度に膨らみ、早くも遅くも無い・・適度なスピードの豊かなアロマがそこへ乗っかって来ます。ノーズに抜けるときに白っぽい石灰感、柑橘のフレーヴァー、余韻にもほんのりと青味、余韻も良い感じに長いです。
普通に飲んだら「アリゴテを感じる部分」は少ないでしょう。言われなければ「シャルドネだろう」と信じて飲んでしまうに違いありません。
わずかに酸のエキセントリックさ、いや、非常にまろやかに仕上がっているので気付かないかもしれません。青りんごっぽさにその面影を見るかもしれません。その程度で有り、むしろそれは好意的にしか取れないでしょう。
わずかにマッタリ、蜜っぽさも有り、とても完成度の高い味わいです。
2014年は2015年に比較するとわずかに冷ややかさが多めかな・・と思います。2015年はよりグラマラスで、2014年の冷たさよりふくよかさが見えやすいと思います。
これだけ高質なブルゴーニュ・アリゴテにするには、やはりかなり収穫制限をしているかと思いますし、選果も厳しくしているのでしょう。価格もそれにつれて上昇するのは仕方が無いかな・・と思っていただけると思います。
とても美味しいです!・・その辺の仕上げはやはり「貴族ならでは・・の感覚」なのかなぁ・・とも思いますが、よほど美味しいものを食されていらっしゃるのかと!
お勧めします!ぜひ飲んでみてください。
● 2019 Bourgogne Chardonnay
ブルゴーニュ・シャルドネ
【激旨A.C.ブル!・・もしA.C.ブルにエレガンス&フィネス部門のコンクールが有ったらノミネート&表彰台間違い無し!・・非常に完成度が高いです!】

2018年も美味しかったですが、2019年ものはあっさり超えて来てしまいました!
貴婦人的なニュアンスの2018年ものに対し、2019年ものはほぼ全ての表情がブラッシュアップされ、特にオイリーさが素晴らしいです。そして何とも美しいバランス!・・これならこの価格も全く高く無いと!・・思える素晴らしい出来でした。
ある意味、ユベール・ラミーが造る、思わずひれ伏してしまうような「物凄いシャルドネワイン」・・とは対極にありながら・・「自然に首(こうべ)が下がってくる」エレガンスを感じてしまうんですね。
まぁ、アチコチで書いてますので耳タコかもしれませんが、ラミーの2019年クリオ=バタールは、2019年を代表するワインになりました。クリオ=バタールは飲めちゃいませんが、それを飲まずとも・・判りますよね・・?・・だって、
「・・A.C.ブルで充分だ・・」
と思ってしまうほど、ラミーのシャタイネールは凄いですから・・。ポテンシャルを取りながらゆっくり楽しむことが出来る・・し、余りの美味しさにクイクイと流し込むように飲むことさえ出来ます。
ダンジェルヴィーユの2019年A.C.ブル・シャルドネは、その「半端無いバランスがエレガンスを持っている」し、「どこにも欠点が無い」とも思えるし、「人を幸せにしてくれる最高の白」だとも思ってしまいます。完成度が半端無いんですね・・。だから、ワインだけ飲んでいても滅茶美味しいし、マリアージュに持って行っても素晴らしいバランスを見せてくれると感じます。
グラスの色合いを是非見てください!・・どうやったら新樽を使っていないと言うシャルドネでこんな色が出るのか判りませんし、味わいも確かにシャキッとした部分に良い表情も感じる訳でも有るんですが、
「どうやっているのか判らない・・」
と思えるほど、バランスが良くエレガントです!・・是非飲んでみていただきたい、素晴らしいシャルドネです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【「貴族の味わい」から「少し気取ったような部分」を削除。あくまで繊細で柔らかく、密度高く瑞々しい「ワイン主義」へ大変身!】
激、美味しいです!まったりした滑らかさと、相反するような瑞々しさ、果実感のしっかりあるのに超繊細・・です。
ブルゴーニュ・アリゴテのコラムでも書かせていただきましたが、2017年ものまでも凄く美味しかったのに、ちょっと貴族的な匂いを感じていました。
しかし、そんなちょっと・・もしかしたら「嫌味」にも通じるかもしれないような部分が、2018年ものには感じられないんですよ。
なので非常に繊細だし、表情は活き活きとしているし、柔らかな畑のフカフカしか感じと、養分・水分を地中からくみ上げた時に得る複雑で素晴らしいミネラリティを、ファーストノーズから・・・いや、グラスに鼻を近づける前に、しっかり感じることが出来るんですね。
アリゴテのやや冷涼な青りんご的なアロマより、もう少し黄色くてまろやかな、僅かに温かみのある感じのフルーツ感も雑さの全く無い精妙なもので、非常に心地良いです。それでいて、五味、六味までしっかり感じるのに・・甘く無い・・非常に端正な姿をしています。
面白いのは、2018年のメオ=カミュゼの白ワインが見せる「氷のようなミネラリティ」では無く、「より白くて純粋で瑞々しいミネラリティ」でしょうか。ツヤツヤと輝くんじゃなくて、よりリアリティのある自然なニュートラルさ・・です。あ、あとでのご案内になるかと思いますが、メオ=カミュゼの2018年サン=ロマン・ブランは激旨でして、流石にこのサン=ロマン・ブランと比べてしまうと「格の差」は感じるかもしれませんが、同じくメオ=カミュゼの滅茶美味しい2018年ブルゴーニュ・ブランとは、その「ミネラリティ組成の違い」を感じることが出来て面白いですよ。
実は、最近届き始めた2018年もののワインがどれも素晴らしくて、「オオカミ少年」だと思われるんじゃないかと少し不安なんですね。美味しいもの、素晴らしいものもその通りにお伝えしたいし、まぁ、普通の出来なら普通だと・・言いたい訳ですが、
「2018年ものが余りに素晴らしい!」
ので、ちょっと困っているんです。
しかしながらダンジェルヴィーユの素晴らしさは、良い葡萄を得ることによってSo2の使用量を大きく減らすことが出来るようになったことが挙げられると思います。兎に角ニュートラルな立ち位置で、超高質な味わいに造り上げていますので、2017年ものの、どこか「上から目線」的な部分の無いナチュラルさが、素晴らしいと思うんですね。
いや・・ナチュラルだとも思わないかもしれません。・・・そして軽い酔いの醒め始めたころに気付くでしょう。
「・・・あれ?・・アルコール飲んだはず・・だよね・・」
と。
是非ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【飲みやすさ返上!まさに貴族の味わいです!物凄い出来です!並みの村名は・・道を譲るでしょう!】
2017年のブルゴーニュ・アリゴテの超絶な美味しさに悶絶してしまいましたので、当然ながらこのA.C.ブルゴーニュのシャルドネにも、非常に大きな期待が掛かる訳です。
並みの生産者ですと・・一つ良くても他はイマイチな場合がほとんどですが、やはりマルキ・ダンジェルヴィーユは違ってました。いや~・・めっちゃ美味しいです!
基本ラインは全く2017年のブルゴーニュ・アリゴテと同じです。このワインも「新樽は使わない」と言うアナウンスでしたが、古樽と言うニュアンスでは無いので、おそらく新樽でしょう。間違っていたらすみません。でも、ピノ・ノワールを造る生産者は、まず下のクラスの白ワインに新樽をあてがい、その後にピノに使用する方もいらっしゃる位です。
高貴な樽のトーンがします。アリゴテほどパワフルでは無く、エレガンスが滲んで来ます。その辺はアリゴテと異なる部分です。
ほんのりとオイリーで、中域が綺麗に膨らみます。出てくる果実の表情がまた・・優雅なんですね~。非常に良いです。そして長~~~く押してくれ、長~~く留まってくれます。ドライなのに口内で膨張してくるかのような振る舞いにほんのりと甘みが顔を出して来ます。
ここの「レ・プティ・プレ」と言う畑は、「レ・シャンパン」から東に500メートルほど下がった位置に有ります。優れた村名ヴォルネイや村名ムルソーになる「クロ・マルタン」に接していて、条件の良いA.C.ブル格の畑です。そして、ダンジェルヴィーユの白の最高峰、ムルソー・サントノにも程近い畑です。
粘土のしっかりしたサントノとも少し異なり、粘土はやや少なめ、しかしハイトーンな白い石灰が多めで、伸びやかなアロマが特徴です。ムルソーの中央や上部、南側の厳しいほどのミネラリティには届かないのが幸いして、むしろピュリニーやシャサーニュにも共通するようなバランスになった村名ムルソー・・と言ったら近いような気がします。
非常に饒舌なアリゴテに対し、こちらはおしとやかな貴婦人タイプ・・と言えるかもしれません。
価格は・・A.C.ブルとしては安く無いですが、ムルソーだと思えば高く無いでしょう。飲んでビックリ・・だと思いますよ。このエレガンス重視な見事なバランス、味わいは侯爵と言う爵位を持つダンジェルヴィーユが長く受け継いできた血によるものなのかもしれません。是非飲んでみてください。ビックリされると・・思います!
以下は以前のレヴューです。
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【ダンジェルヴィーユは下級ワインが滅茶美味しいです!2016年のACブル・シャルドネは絶品!・・これで充分!】
これで充分に旨いです・・。高いと思われますかね。でも、
「超エレガントなムルソー!」
だと思っていただければ、全く高く無いです。「A.C.Bourgogne」と書いてあるのがどうしても気になって仕方が無い方にはお勧めはしませんが、
「こんなに旨いシャルドネがA.C..ブルなの?」
と思っていただけることは確実です。2015年・・超えてると思います。
熟度は高いんですが、ミネラリティも2015年以上に感じられます。豊かなんだけれどもダンジェルヴィーユ的気品がノーズから余韻まで漂い続けます。減衰の仕方が本当にダンジェルヴィーユは赤も白も同じで、ものの見事なグラデュエーションを感じさせてくれるんですね。他の生産者さんですと、もっとゴリゴリっと押してくるとか、押し広げつつ通り抜け、力強さを感じさせる・・と言うニュアンスなんですが、ダンジェルヴィーユさんのワインは決してそんな振る舞いはしません。
しかし、まさに「気品がポテンシャルを包み込み」つつ、見事なグラデュエーションを見せてくれます。こちらも躍起になってポテンシャルを取りに行くと・・いや、実は簡単に見当たる訳です。
「・・なんだ・・ちゃんとあるじゃん」
と言うことになってしまい、品格・気品の存在に気付く訳です。
こんなワインは良いですね・・。けっしてギシギシしません。ゆとりの有る味わいです。車で言ったら、大排気量でトルクでのんびり走っている感じです。判りますよね・・。
エチケットの格に騙されず、美味しいワインを選んでください。素晴らしいと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【見事な色合い!超高質です!ほんのり軽量に振っただけの村の北側のムルソー的味わいです!】
例えば、あれほどリーズナブルで(以前は・・)ポテンシャルも高い、
「イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルゴーニュ」
は、すでに noisy たちの手を離れてしまいましたが、今でもポテンシャルは維持しているものの、価格は非常に上がってしまいましたし、何よりも、
「高質さ、エレガントさ、ゆとり」
と言う部分は持ち合わせない「素質の塊」みたいなワインでした。それも良し。年月が磨いてくれる美味しさも素晴らしいものです。
それとはまったく印象を異にするのがこの、マルキ・ダンジェルヴィーユのシャルドネやアリゴテです。このワインたちを表現するのに、
「素晴らしいポテンシャル!」
とは・・言いたくはありません。・・いや、勘違いしないでくださいね。
「ちゃんと素晴らしいポテンシャルを持っている!」
のは間違い無いんですから。
しかしながら、磨く前のダイアモンドの原石みたいなマルトノの、まったくムルソーみたいなACブルゴーニュに比べ、同じような表現をしたとするならば、それは表現者としては不合格と言うことになるかと感じています。
敢えて言うなら「磨き抜いた原石」と言うことになるのでしょうが、それもまたどうかな・・と思うんですね。そんなに「キラキラと輝き続けてはいない」し、
「光を反射する素晴らしいカットは、時に周りの人をイラつかせることも有る」
かと思うんですね。
まぁ、宝石のお好きな方にそんなことを言っては、さらに勘違いされそうですが、「良い石はそんなえげつない光り方などしない!」と言われそう・・いや、あくまで比喩的なものとご容赦ください。
上の写真は2015年ものです。この、どこか緑色を想像させる柑橘類を柔らかく、少しマッタリと感じさせるシャルドネは、非常に完成度が高いです。
イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルのように、
「ギラギラしていない」
・・つまりポテンシャルをひけらかさないにも関わらず、ちゃんとポテンシャルを内包しつつ、磨き抜かれたダイヤモンドのように、
「キラキラもしていない」
・・・つまり、上記同様必要以上に他人に向けては輝かないが、
「着用している本人には充分な包容力として存在を知らしめてくれる」
味わいなんですね・・。
まさにやや軽妙なムルソーと言った面持ちで、しかし、高級車に乗った時のような余裕や安心感と、いざと言う時のパニックブレーキ、急加速と言った操作に充分に答えてくれる・・と言うような包容力・・でしょうか。そんなものを感じます。

下の写真は2014年ものです。滅茶美味しいんですよ。リアルワインガイド第61号(2018/03/15発刊)には、残念ながら下級クラスで有るシャルドネは掲載されてはいませんが、1級ムルソー=サントノに、今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 と評価されています。ナイスなジャッジだと感じています。
飲み頃を見てください・・「今~2043」ですよ・・今から美味しいと・・しかもポテンシャルは93+ ポイント。今飲んでポイントとの差は0.5ポイントです。これは何を意味するのでしょうか?
やはりこれは「完成度」だと思います。とても満足できる・・しかも今から遠い将来まで・・と言うことですね。
勿論、それが全て正しく、何も間違いなく、いつ飲んでも美味しいのだと・・思ってもらって結構では有りますが、現実は決してそうでは無いことは皆さんもご存じの通りです。
しかし、テイスティングしてみると、
「今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 だ・・これで間違い無い」
と感じさせてくれるんですね。
素晴らしいシャルドネだと思います。因みに2014年のムルソー=サントノは
「今飲んで92 ポテンシャル92+ 飲み頃 今~2036」
と言うものでした。これも良い感じの評価だと感じています。
勿論、このシャルドネをムルソー=サントノと同じだなどと言うつもりは有りませんが、同じ道筋に有る、とても近い出来です。決して高くないです。そしておそらくいつ開けても・・かなりな表情をみせてくれるものと感じます。ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャルドネも旨いです!】
このシャルドネも旨かったです!・・さすがダンジェルヴィーユ・・と言う感じですが、ムルソ的ともピュリニー的とも・・はたまたはシャサーニュ的、コルシャル的とも言えず・・ある種独特の・・・
「薄い緑のミネラリティ」
を感じます。
写真をご覧になっていただいても・・何となく見えるかな?・・少し珪藻土的な・・若い地層が隆起した部分を地下の層に持つ畑なのかな・・と理解しています。
ムルソーで言えばヴォルネイに近いほうの下の畑?・・・完全に石灰岩に覆われたムルソーの標高の高い部分では無く、むしろヴォルネイ=サントノに近い・・・もしくはヴォルネイに有るのかも・・いや、ムルソー=サントノーもご紹介しますので、そのあたりの下の畑なのかもしれません。
で、この薄い緑のニュアンスが実に良い感じで・・しかもダンジェルヴィーユ的な高貴さが有りますのでなおさらです。
まぁ、ムルソー村名だと思っていただければ価格も納得かと思います。オイリーさも非常に高貴な優しい表現でとても美味しいです。
一方のムルソー=サントノーは1級ですが、ヴォルネイ寄りにありますので、ピュリニーに引っ付く形にあるペリエール、シャルムとは少々ミネラリティの組成が違います。
どう違うのか・・飲んでないので書けませんが、悔しいのでその内に書きます! 希少なダンジェルヴィーユの白、是非ご検討くださいませ。
● 2019 Meursault 1er Cru Santenots
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ
【気品漂う見事なムルソー1級!滅茶フィネスたっぷりなムルソーって・・飲んだこと、有りますか?】

素晴らしい出来でした!・・もっと早くご紹介させていただく予定だったんですが、遅筆と多忙が重なって・・と言いますか、少し言い訳をさせていただきますと・・
「ブルゴーニュのドメーヌで10アイテム~20アイテムも有ると、ちょっとやそっとじゃ書き上げ切れない!」
訳ですね。
ましてや週に2度平均で新着のご案内を出すとなると・・月曜に書いてアップして、火曜に伝票を打ってそれなりに出荷して・・水~木曜で書き上げなければ木曜の新着には間に合わない訳です。金曜は伝票打ち、ピッキング、梱包とこなしますが、月曜にいただいたご注文分のお届けの出荷が金~土曜に重なる場合が多いので、特に金曜は
「しっちゃかめっちゃか」
になります。土曜も出荷は結構多いですし、土日はお客様もご来店されます・・すると・・もう月曜日なんです・・。
「一体ど~せい・・っちゅうの?」
と言うくらいに雑用が山ほどありますので、結果として1年に360日は働くことになってしまう訳ですね・・。ブラックの鏡、そのものです・・とは言え、社長だけがブラックな働きですが・・テイスティングに出かける?・・いや、無理です。買い物にも行けません。
なので、一旦書き切れないアイテムは、しばらくタイミングを計ってご案内するようになってしまう訳ですね・・。ネガ入ってしまいまして申し訳ありません。
ですが、
「昨今のダンジェルヴィーユは物凄い!」
を証明するかのような素晴らしい出来でした。ダンジェルヴィーユは白も激旨です。
サントノですからムルソー村のヴォルネイ側、北側にある1級畑です。村の中央から西側、南側にある畑よりも「粘土」の存在がこのサントノの優れた味わいを造っていると思います。しかも「ヴォルネイ=カイユレ」や「クロ・デ・シェヌ」に似た粘土を相応に持っていますので、そんな「ミネラリティ」と同様な組成を感じさせてくれます。
そのバランスがまた「フィネス」に大きな影響を与えていると思いますし、樽の使い方がまた・・めっちゃお上手なんですね。まるでもう・・仕上がっているかのようなバランスで飲ませてくれちゃいます!勿論、素晴らしい柑橘のニュアンスが有りますが、
「マンモス柑橘~!」
と言うような「派手さ」などは微塵もないんですよね。あくまで「フィネス」としか言いようのない華麗さを漂わせてくれます。ミネラリティにしてもそう・・
「凄いミネラル!」
と言うような表現は当たらないと思います。しかしながら、相当な量のミネラリティを含んでいるのは間違い無いんですけどね。
なので、その意味で言うと・・仮にコント・ラフォンのムルソーシリーズで言うなれば、確実に1級の上級キュヴェ並みのアイテムに近いニュアンスです。ジャスパー・モリス氏は92点までしか付けていませんが・・それはちょっとな~・・ムルソー=サントノと言うアペラシオンに対する既知の知見からの評価に過ぎないかと・・低過ぎると思います。是非飲んでみて下さい!滅茶美味しい・・素晴らしいフィネスを感じさせてくれる、珍しい?ムルソー1級です!
以下は以前のレヴューです。
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【A.O.C.ヴォルネイを引き立たせるムルソー=サントノの存在は、正にヴォルネイ=ムルソーと言うアペラシオンとピノ・ノワール=シャルドネと言う品種の接点を感じさせてくれます!】
「赤ワインは好きなんだけど白は飲まないんだよね・・」
とか、
「ピノ・ノワールは飲むけどシャルドネはね・・」
と言う方も結構に多いように感じます。ただし、Noisy wine のお客様は結構・・白ワインもお買い上げになる方が多いです。中には白ばかりの方もいらっしゃり、まぁ・・かなり変なショップですから、素晴らしいお客様が多いのでしょう・・。
ですが、例えばミュジニーと言うブルゴーニュ随一のクリマには、赤い部分と白い部分が有って、それぞれピノ・ノワールとシャルドネが植わっているのはご存じかと思います。
でもこれって・・ブルゴーニュではアチコチに散見されるんですね。結構に白い表土に植わっているピノ・ノワールとか、その逆も有ったりもする訳です。
そして乾いた土・・粘土が多かったり少なかったり・・、水分供給できたり、ほとんど出来なかったり・・です。グレートな畑はまるで人格が有るかのように、自身でしっかり振るまいのできる畑だったりします。
ちょうどヴォルネイとムルソーの村では、植わっている葡萄がほぼ真逆な訳ですね。基本的にはヴォルネイはピノ・ノワール、ムルソーはシャルドネです。ですがムルソーの赤い粘土の多い部分にはピノ・ノワールが植わっていて、条件の良い畑・・人格が備わっていそうな畑は「ヴォルネイ=なんとか」になる訳です。それ以外はムルソー=サントノ、ムルソー、もしくはA.O.C.ブルゴーニュです。
このムルソー=サントノは、ヴォルネイとの境界のムルソー側の上部にある1級畑です。情報が有りませんが、ダンジェルヴィーユの畑はおそらく、レ・プリュール(レ・プチュールとも言う)畑で、泥灰土(でいかいど、marl)は粘土と石灰(、もしくは炭酸カルシウム)のことを言いますが、正にここがそうなんですね。
粘土が多く、また赤い土も有り、石灰(もしくはカルシウム)も存在しているので、ねっとりとしたグラマラスな味わいのシャルドネが生まれる訳です。
で・・2017年ものまではそれだけで良かったんですが、2018年ものにはもう少し書かなければいけなくなりました。そう・・単に「グラマラスな味わい」じゃぁ無いんですよね。
So2の少なさから来る柔らかさ、瑞々しさ、ナチュラルなニュアンスは2018年のアリゴテやA.C.ブルと同様です。この比較的強い泥灰土から生まれるのでグラマラスでは有るんですが、非常に繊細でスタイリッシュなんですね。
いままでは「複雑でファットな味わい」で良かった・・しかし、2018年ものはかなりの繊細さが加わり、瑞々しさが強くなり、さらには「気取った感じ」が無くなって精妙になったんですね。
だから美味しくない訳が無い・・と感じてしまいます。今飲んでも美味しいです。でも寿命は相当にあると感じますので、3年経過したら相当に良くなるとも思っています。
そして・・こんなことを書いて良いのかどうか・・例えば、飲んだ方には伝わるかと思いますが、あの素晴らしいイタリアの「ロアーニャ、ソレア」とかなり通じる部分が有ると感じました。あのソレアは、シャルドネ70%にネッビオーロが30%ほど入っているんですが、似てるんですよね~・・イメージが・・。
まぁ、葡萄は葡萄ですから、黒い果皮なのか白いのかで、結構に造り方は異なるんですが、昨今はそんな「垣根」が取っ払われつつ有りますよね?・・そんな部分も感じていただきながら、是非この素晴らしいムルソー1級を他の試飲でいただけたら幸いです。
かなり美味しいです!・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【A.C.ブル、そしてアリゴテの素晴らしさを見ると、期待が膨らむトップ・キュヴェです!】 2017年ものの入荷が多く無かったので、テイスティングはパスさせていただきましたが、残るようならば年末年始に飲んでみたいと思っているマルキ・ダンジェルヴィーユの白のトップ・キュヴェです。
まぁ・・ハッキリ言って、このサントノ白の日本での人気は今ひとつでしょう。どうしても赤のイメージが有ってそれが影響していると思います。
ですが、ブルゴーニュのワインを結果的に育てて来たのは、領主でも有る貴族たちです。そこには当然、宗教も絡んで来ますし、フランス革命を大きく絡んでいます。
日本では、海外のような「領主と領民」意識は今ではほぼ無いと思われますが、海外ではどこか、
「私は貴族、あなたは平民」
みたいな匂いがまだ残っているのかもしれません。
しかしながら現在のそれぞれの意識がどうであれ、良いものを食し、飲んで来られたのは上流階級の方々ですよね。フランス革命でブルジョワジーが台頭し現在に続いている訳ですが、やはり、
「素晴らしいワインや素晴らしいワインを生む畑」
は上流階級に支配され、愛され、飲まれてきた訳で、彼らはやはりそんな記憶も受け継いでいるのかな・・とも感じます。
2016年までのこのムルソー・サントノや、2017年のブルゴーニュ、そしてアリゴテを飲んでみると、その進化の凄さも思い知りますが、
「彼らが組み立てるワインの味わい」
にも興味が行きます。
まぁ、ピノ・ノワールの方はそちらのコラムで書きますが、13.5度のアルコール度でこれほどまでにエレガンスを表現できるというのは、技術もさることながら、
「この味わいが良い」
と思える・・判断できる感性によると思うんですね。
なので、この2017年ムルソー・サントノは・・おそらくですが、物凄いことになっているはずなんです。
ですが・・敢えてマイナス要素を書きますと、アラン・メドーの評価が見当たりまして、それが 89~91 Points だったんですね~。noisy 的な予想では、94ポイント以上でしたので、ちょっと残念では有ります。・・まぁ、アラン・メドーさんの評価は、noisy とは余り相性が良く無いようで・・余り一緒にはなりませんが。
と言う訳で、飲んではいないが、2017年のダンジェルヴィーユの他のワインの出来を見れば、凄いことになっているはず・・と予想しています。是非トライしてみてください。
以下は以前のレヴューです。
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【ほんのりとマッタリ粘っこく精緻さを感じさせる大人のムルソー!質感・完成度高いです!リアルワインガイドでも2014年は92+、2015年は93+と格上の評価!】
ヴォルネイの偉大な生産者の姿を完全に取り戻したと言えるマルキ・ダンジェルヴィーユです。シャルドネも気品高く、完成度が非常に高い!やはりどこか「ヴォルネイ」と書いた看板を背負っているかのような見事なムルソーで、ムルソー村の南から中央部に掛けて存在する、正に
「ムルソーらしいムルソー」
とは一線を画すニュアンスが有ります。
やはりムルソーらしいムルソーは、白や灰や黄色や黄土色、もしくはそれぞれを非常に色濃く持っていて、それを強く感じさせてくれます。時にハードに、エグイ角度で侵入してきては、脳裏に強烈な印象を刻むものが多いです。
しかしながらダンジェルヴィーユさんのムルソー=サントノ1級は、侯爵・貴族の血がそうさせるのか・・決してそんなエグイ角度では入射して来ないんですね。まぁ、畑の位置も勿論関係有るのでしょうが、このところのダンジェルヴィーユさんのワインは、例えベースラインの「パストゥグラン」でさえ、
「気品の漂う・・」
と言うような修飾が、もっとも似合うと言え、このムルソー=サントノも気品に満ちた味わいなんですね。
ここの畑はもちろん、ムルソーの最も北側に有る、ピノ・ノワールだとヴォルネイのアペラシオンになる部分と重なっています。この辺でシャルドネが植わっていると「ムルソー(1級)」になりますし、ピノ・ノワールが植わっていると「ヴォルネイ(1級)」になる訳です。
ピノ・ノワールとシャルドネの両方が植わっていると言うことは、粘土がしっかり有る土壌・・と想像されますし、また、かなりの石灰土壌で有るとも言えます。そんな土地ですんで、
「やや粘っこくて石灰質のしっかりある、ムルソー南部の1級の厳しい大理石感が余り無いムルソー1級」
と言うことになりますよね。

今回ご紹介するのは2014年ものと2015年ものです。ダンジェルヴィーユさんのワインのご紹介は、ヘタレのnoisyは、余りのアイテムの多さに二年続けてへこたれてしまって・・さすがに三年溜め続ける訳にも行かないので・・頑張って書いているところです。この時期は毎年、リアルワインガイドのテイスティングと決算と年間で最も入荷が多い時期の毎週の新着更新が重なり、疲れは溜まるは、ワインも溜まる、おまけにそんな時には決まって、
「・・コンピュータの調子が悪い・・」
「・・プリンタが壊れた・・」
「サーバーの調子が・・」
「今まで動いていたWebアプリケーションが突然、今までと違う動きになってしまう・・」
などと言うような、とんでもない状況にnoisy を導いてくれます。たった今も画像転送用のアプリケーションが・・クリックするとワインの写真をサーバーにアップできるようにしているんですが、何と・・サーバーにアップすると「PATH付きの写真の名前になってしまう」と言う・・酷い状況になってしまってました。
「・・犯人は・・誰だ!」
と犯人捜しをしたいところをグッと抑え、当該のソフトのコードを再検証し、直して再度サーバーにアップ、事なきを得ています。「・・何やってんだかなぁ・・」です。
2014年のムルソー=サントノはほぼ完璧、非常に美味しいです。オイリーでほんのり粘っこい・・そこにしっかり気品を得た素晴らしい味わいです。2014年らしくやや涼やかで明瞭な酸味が気持ち良いです。
2015年のムルソー=サントノはとても大柄です。グラマラスな仕上がりで、2014年同様に甘く無く、ほんのりと「緑色」を覗かせる風味がまた素晴らしい・・noisyの場合、この「緑」を感じるとさらに評価が上がっちゃうんですが・・そこは人によるかとは思います。
柑橘系の果実もたっぷり、グラマラスですがぜい肉無し!どちらを選んでいただいても文句の無い仕上がりかと思います。
まぁ、ダンジェルヴィーユさんにとっては、シャルドネの
「トップワイン」
であるワインです。根を詰めてしっかり丁寧に造っているのが伝わってきます。ぜひ飲んでみてください。余分な作業でややイライラしていても・・しっかり和んでしまいます。お勧めです。
● 2019 Bourgogne Passetoutgrain M.G.
ブルゴーニュ・パストゥグラン・マグナム
【ブルゴーニュファンはこれを飲まずにいられるのか!?・・呆れるほどのピュア、繊細な襞、劇的なエレガンス!・・ダンジェルヴィーユの真骨頂はむしろこのワインじゃないか!?】

「ぎゃ~っ!っ・・」
と声を上げてしまいそうになるほど、とことんまで美しく、純粋で、可憐で、フィネス感に満ちたパスグラです・・。
「・・ん?・・パスグラでこの価格でしょ?・・高過ぎるんじゃないの?」
と思われるに違い無い・・。
でも、騙されたと思って飲んでみて下さい。もしかしたらあなたの人生を左右するような出来事になるかも・・しれません・・(大げさかな?・・)
ですが、ダンジェルヴィーユのパスグラを、いつも滅茶推している noisy でも、この2019年のパスグラだけは、どうしても飲んでいただきたい!・・そう思っています。
「3900円?・・下手すれば村名、買えるじゃん・・」
と思ったとしても、これほどまでに美味しいブルゴーニュワインと同じかどうか・・
もう、パストゥグランだから・・とか、A.C.ブルだから・・と言う「括り」での判断は古い・・いや、造り手によっては無視すべきだと思います。過去にもいらっしゃいましたよね・・コシュ=デュリさんとか・・(^^;;
noisy 的には、単に美味しさとか、個人的な満足度で言ったら、ダンジェルヴィーユは上のクロ・デ・デュックから下のパスグラまで、モノの見事な「一貫性」でほぼ同じように思えます。
だって・・誰もクロ・デ・デュックを毎日飲みたいとは・・思わない・・いや、思えない・・か・・(^^;; でもこのパスグラはいつでも飲みたい・・と思ってしまうと思うんですね。
こんなワイン、良くぞ造れたと思います。劇的に美しいです!・・でも美しいだけじゃない・・この色合いを是非ご覧ください。
「これでパスグラですよ!」
きっと毎日のようにワインの色から愛でている方なら、この「色にどんなにそそられるか」を感じられると思います。兎に角このパスグラを飲んで・・A.C.ブルはもろに村名ヴォルネイですから少し置いて・・何か良い記念日にはダンジェルヴィーユの素晴らしい2019年の1級を楽しむ。それが最高の過ごし方なんじゃないかとさえ思います。是非ご検討ください。超旨いです!
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細系!しかもとてもナチュラル!・・飲むタイミングで姿を変える(はず)、愛すべきガメの存在を知ってください!】
良いですね~・・素晴らしくナチュラルでエレガントです。2017年ものを開けたタイミングでは、ピノもガメも「適度な頑張り」なものだったので、繊細で膨らみが有って滅茶美味しかったです。
2018年ものはさらにナチュラル度が増し、しかも健全さは全く変わらないので・・変化して行くその姿が非常に愛しく感じられました。
どちらかと言いますと、テイスティングのタイミングは余り良く無く、
「どっちも(ピノもガメも)余り頑張らない時」
だったようで、比較的スレンダーで縦伸びはするものの、なかなか横には膨らんでくれない感じでした。他のアイテムにテイスティングを移る頃・・30分ほどしてからでしょうか、ようやっとガメが膨らみ始め、中低域の押し出しをし始めてくれました。
ですので、1~2カ月ほどでだいぶ良い感じになるんじゃないかと思いますよ。
何しろダンジェルヴィーユの2018年のピノの美味しさは格別で、ビロードのテクスチュアに完全除梗の葡萄果汁の美味しさが見事に反映されています。noisy などは、普段飲むならダンジェルヴィーユかトラペのパスグラが一番美味しい・・最近はユドロ=バイエのブルギニヨンも・・などと思ってますから・・はい。
ですが、残念ながら?・・もっと高いワインを自腹で開けなくてはならず、中々自己中心的な楽しみに持って行くことができません。
それでも、ヴォルネイ=シャンパンとか、ザングルとか・・いや~・・そうそう・・クロ・デ・ザングル、滅茶苦茶美味しいですよ・・。ビックリです!・・あれはあれでもう完成しちゃってます。
もう少しエルヴァージュが必要では有りますが、少し休息をさせてあげられれば急激に膨らんでくるかもしれません・・それほどナチュラルでピュアですから・・。是非飲んでみて下さい!お勧めします!愛すべきパストゥグランです!
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細です!気品に満ちたアロマと伸びやかでフレッシュだが酸っぱくない・・ピノ・ノワールとガメの見事なアンサンブルです!】
このワインはいつもかなり売れるんですね。パストゥグランはガメが入っていると言うことで、一般にはさほどの人気にならないんですが、トラペさんちのとダンジェルヴィーユさんちのパスグラは大人気です。
で、毎年飲んでいますので早速いただきました!・・やはり2018年もののダンジェルヴィーユは一味も二味も違って感じられました・・。
以下は以前のレヴューです。
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【「果実が濃い~・・」】
え~・・千鳥のノブさんの口調で反復していただけますと、非常に判りやすいと思います。特にこのダンジェルヴィーユのパスグラのファンは多いので・・はい。
凄い色、してるでしょう?・・
もし、今までの・・2016年までのダンジェルヴィーユのパスグラを想像したまま、2017年ものを口にすると、先の言葉が出てくると思いますよ。
「・・・果実が・・濃い~・・」
と。
もっと言ってしまえば、
「・・・ピノが・・濃い~・・」
ですし、補足するとすれば、滅茶苦茶ピュアで、ドライで要素が詰まっているんですね。ガメの存在は・・判らない位・・です。
2017年のダンジェルヴィーユ、とんでも無いことになってるのは判っているんですが、5~6本しかないA.C.ブルゴーニュとかは流石に飲めませんから、全てを確認することはできません。
しかし、このパスグラでさえ、大きな変化を感じさせてくれると思いますよ。一時は相当数販売させていただいた年も有りましたので、是非、この違いに気付いていただきたいと思います。勿論、味筋・方向性は一緒では有るんですが、
「密度」
がもう・・全く異なると言えます。是非ご検討くださいませ!
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【これで充分!素晴らしい出来です・・いつもは大量に仕入れるワインですが2016年ものは1ケースだけ・・お早めにどうぞ!】
べらぼうに旨いです!・・noisy などは、
「ダンジェルヴィーユのパスグラ最高!」
とばかりにお勧めしていますので、騙されて購入された方のほとんどは、このパスグラの素晴らしさに気付かれ、折に触れて飲まれていらっしゃることと思います。フィネスの担当さんもビックリするほど、この何年かは販売させていただいておりました。
ところがですね・・申し訳ありません。本当に・・無いんです・・。2016年ものは12本だけです。1本はどうしても飲みたかったので11本だけの販売です。
そしてテイスティングしてみて、このワインの素晴らしさを再確認しました!・・何と2015年ものよりも美味しいかもしれません。
色合いをぜひご覧ください。2015年ものよりもやや深いでしょう?赤みが強いと言うか・・ピノがいつもより若干多いと言うか・・。
そうなんですよ・・パスグラですからね。飲むタイミングで味わいが見事に異なるんです。ピノが頑張るか、ガメが出しゃばるか、どっちも負けず嫌いか、閉じているか・・。
しかしその表情のすべてが気品に溢れており、シミジミとした美味しさや、パーフェクトだ!・・と思わせるような見事にまん丸なパレットを描いたり・・この素晴らしい美味しさにぜひ触れて欲しいんですね。ブルゴーニュファンでこれがキライだと思われる方はおそらくいらっしゃらない・・と思います。
素晴らしい出来でした。フィネスさんの残りが何とか出て来て、再度入手できることを祈っています。お力をお貸しくださいませ。超お勧めです!見事です。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに!・・2015年にダンジェルヴィーユ、大化けか!必飲ワイン!】
来ましたね~・・まぁ、遅かれ早かれ来るとは思っていました。いや、遅かったのかな?・・2014年で来るかとも思いましたが、2014年ものはそれまでの「総決算」みたいな感じなのかと思います。それほどまでに2015年のダンジェルヴィーユは今までと違い、それがこの、エレガントさとフィネスの極み・・みたいなパストゥグランにも現れていました。
2013年、2014年のダンジェルヴィーユのパストゥグランは皆さまのご贔屓をいただき、考えられないほど販売させていただきました。
2013年は超エレガント、2014年は2013年の延長上に有り、やや濃度を深めた感じでした。しかし2014年ものは飲むたびに印象が異なり、安易な言葉で説明するのが困難な感じがしました。
ピノが頑張っている時とガメが出張っている時では印象がかなり違った訳です。
2015年のパストゥグランは・・まぁ、この写真を見ていただければお判りのように、
「全然色が違う!」
ことにお気付きでしょう。
しかし、2015年が濃いのでは無いんですね。この位で普通・・濃くも無く、薄くも無いと言った色合いです。2014年や2013年が・・薄いんですよ。
色が薄くてもエキスはしっかり出ていますので・・その変化がまた、色っぽい訳ですね。だからブルゴーニュワインファンはこれに参っちゃう訳です。3千円ちょっとの、たかがパストゥグランにメロメロになってしまうんですね~。2013年ものは非常に薄かったので、良い意味で開きが速く、変化が大きく、シミジミとした旨みからの大きな表現にクラクラっとさせられたと思います。
ところが2015年は違いますよ。そんなエレガントさは・・実は、全く失っていないんです。非常にエレガントで高質です。
それに加えて・・大きく違うのは、中域のボリューム感の拡大です。濃い訳じゃない・・しかし弱さが無い・・と言うのが正解かと思います。
2014年までは縦構造の深さは有っても横への拡がりに欠ける部分が有ったと思うんですね。勿論、ただ横にだらしなく拡がって行ってしまうと、「ダレ」として感じられますからマイナスポイントです。横方向、斜め方向に拡がろうとするベクトルを味わう者が受容出来るからこそ、その素晴らしさが感じられると言ったら良いかな・・と思います。
綺麗でしょう・・?・・これ、パストゥグランなんですよ。パストゥグランだから美味しいんですよ。濃密な縦構造を持つピノ・ノワールと、少し気まぐれで横に拡がり易いガメの為せる気品高き逸品です。是非とも飲んでみてください。かなりの出来!2015年ダンジェルヴィーユは必飲です!
以下は2014年、2013年のこのワインのレヴューです。是非ご参考にされてください。
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【・・ダンジェルヴィーユが遂に来た!・・パストゥグランと侮るべからず!・・このエレガンスは上級ワインに匹敵!一推しです!】
昨年ご案内させていただいた2013年のダンジェルヴィーユさんのパストゥグランの素晴らしさには、皆さんもビックリされたことと思います。最初はまぁまぁな動きでしたが、飲まれた方からの追加オーダーが凄かったんですよ。もう、「幾ら追加しても即完売」と言う感じでして、noisy もオーダーを沢山いただいてビックリしてしまうという・・。
まぁ、そうは言ってもですね、再現無く入荷が見込めるアイテムでは無く、むしろ、ワイン屋の皆さんの、
「・・・2013年のブルゴーニュがそんなに良い訳が無い・・」
と言うような思い込みが、このワインを noisy のところに多く来れるようにしてくれたものと思います。それにやはりエージェントさんのご協力が無いと、
「幾ら美味しいから、欲しいから・・と言ってそんなに沢山はくれないもの」
ですので、感謝しているnoisy です。
そして満を持しての2014年のパストゥグランのご紹介です。
・・そう、
「美味しく無い訳が無い!」
ですよね?・・めっちゃ美味しいです!この煌びやかさ!・・素晴らしいです。しかも昨年よりもリーズナブルなプライスなんですね~。これ、沢山欲しい方がいらっしゃると思うんですが、順調に入荷するかどうかは未定です。
まず、
「甘く無い!」
です。で、
「物凄い縦伸びするアロマ!」
です。・・で、
「適度な膨らみとスタイリッシュさ、余韻の美しさが素晴らしい!」
です。
もう、ブルゴーニュならでは・・の美味しさが詰まったワインと言えるでしょう!
確かに、2014年は2013年より・・良いと言えますが、その分、僅かに・・現状はタイトです。しかし、一口飲んで、
「ん?・・ちと、硬いか?」
とは思うでしょう。でも二口目からはもう納得の、
「あの美しさ!」
です。
何で、ピノ+ガメでこんな素晴らしい味わいになっちゃうのかが判りません・・。因みに今回は書いてる時間が無くて間に合わないんですが、ダンジェルヴィーユさんのACブルゴーニュ2014年もテイスティング済みなんですよ。詳細はご紹介時に書かせていただきますが、ACブル、ピノ・ノワール・オンリーのキュヴェは、
「・・・ちょっと時間が掛かる」
状態なんですね・・。非常に美しいんですけどね・・。まだ、もう少し掛かりそうです。
なので、この呆気に取られるような素晴らしいパストゥグランを飲んで、ダンジェルヴィーユ2014年の他のキュヴェのご案内をお待ちください。
またもし、このパストゥグランを飲んだことが無いのでしたら、必ず飲んでみてください。非常にリーズナブルだと感じていただけるでしょう。一推しです!どうぞよろしくお願いします!
以下は2013年もののご紹介文です。
━━━━━

「・・たっ、高いな~!・・売れんな~・・こりゃ!」
正直なところ、それが noisy がこのパストゥグランの価格を聞いた時の感想です。負けず劣らず・・皆さんも・・
「・・そんなパストゥグラン・・買うかいな!」
と・・思われるに違い有りません。
ところがですね・・少ない量の入荷だけど、飲まなきゃ新着記事を書きようが無い・・さらに売れんな・・と思ったので、取りあえず飲んでみました。
そうしたらですね・・もう・・前言撤回!・・担当のK君が持っている分、全部貰っちゃいました!・・いや~・・これは素晴らしいです。
店頭でも数人の方にご購入いただきましたが、口を揃えて・・
「目茶美味しいです!」
まぁ・・そりゃぁそうでしょう・・。ガメが35%ほど入っているはずのパストゥグランなんですが、
「・・その痕跡がほぼ見当たらない」
んですよ。
そして、ACブルゴーニュ・ルージュと比較するとしても、余りのエレガンスに、比較対象がまず見当たらないです。エマニュエル・ルジェのパストゥグランが雑に感じられるほど、優雅さとエレガンス、フィネスを発揮してくれちゃうんですね~!
ヴォルネイの東側の畑で造っているようですが、特に格の高い畑では無いんです。そこからこのように飛びぬけて美しいワインが生まれた・・と言うことは・・
「ダンジェルヴィーユはさらに高みに来たか?」
と思わせるに充分でした。とにかく非常に・・旨いです。
なので、3本ずつしかないヴォルネイ1級にも手を出す羽目になっちゃいました・・(^^;;
ブルゴーニュ・ファンならこのパストゥグラン、飲まないと今後のご自身の購入の優先順位を変更出来なくなっちゃいますよ・・。飲んだら必ずや、マルキ・ダンジェルヴィーユを見直すことになるでしょう。これは全く高く無い!・・どころか、安いと思います。超お奨め!一推しです!
● 2019 Bourgogne Pinot Noir M.G.
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・マグナム
【このA.C.ブルはもう・・村名並みと言わずにはおられません。素晴らしいクオリティ!・・フィネス、エレガンスが満載です!】

いつも少ないA.C.ブルですが、何故か?・・2019年ものはそれなりにまぁまぁの数が届きました。
「・・ん?」
と、思いませんか?
そう・・もしかすると・・ですね・・格落ちが入っているんじゃないかと想像しています。だって・・滅茶美しいし、ヴォルネイそのもののように感じられるし・・この色合いですよ?・・
もし例年のような出来であるとすれば、このような「しっかりした色合い」になるのかな?・・とも感じます。それに何と言っても「滅茶美味しい!」んですね。
ジャスパー・モリス氏はこのA.C.ブルに上値89ポイント、付けています。noisy としましては 90ポイントからの・・ポイント付けです。何故って?・・そう、noisy の場合、90ポイントを付けるか付けないか・・は、ひとつの基準を持っているから・・そして、基準をクリアすれば「それ以上である」と、すぐポイント付けできるから・・なんですね。
ハッキリ申し上げまして、noisy的にはヴォルネイ村名格と同等と判断します。その上で、
「ダンジェルヴィーユならではのエレガンスとフィネスを持ち合わせている」
と言え、さらには、
「2019年ものの見事な濃度と、滅茶苦茶に美しい酸の伸びやかさこそが、この完成度の高さに貢献している!」
と思います。・・ね?・・この左(上かも)の写真を見てみてください。凄い・・色をしているでしょう?
ですが・・飲む順番は有ります。まずはパスグラです。これはもう必飲だと思います。飲まないと後悔する・・と思いますし・・で、少し休ませてからこのA.C.ブルです。間にアリゴテを挟んでも良いです。これも素晴らしい出来映え!・・
2019年のダンジェルヴィーユは、どれを飲んでも万々歳です。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ブルゴーニュワインに最適のナチュラル感を得たマルキ・ダンジェルヴィーユの味わいはこのA.C.ブルでチェックしましょう!呆れるほどに素晴らしいA.C.ブルです!飲むべきワインです!】
実は、ダンジェルヴィーユのA.C.ブルには、結構に狂信的なファンがいらっしゃいます。その美味しさ、ポテンシャルの素晴らしさに随分前からお気付きになっていらっしゃったのでしょう。
しかしながら・・2018年ものは、それ以前までとは大違い!・・と言えます。ただしそれはA.C.ブルに限ったことでは有りませんが・・。
その理由は、
「ビオディナミを見事にブルゴーニュの高級ワインにベストマッチングさせた!」
と感じられることです。
例えば、どんなにナチュラル度が高くても、美しいディテールを欠損し汚してしまうようなものでは、ブルゴーニュファンは納得できません。赤ワインなら、ピノ・ノワール単一ならではの美しさが有るのに、トップノーズに明らかに・・ぷんぷんと酢酸の香りが有って、終盤から余韻に掛けてはサワー的な酸っぱさが有ったら・・もう幻滅ですよね。
しかしながらこの20年ほどの間に、ブルゴーニュワインにも「ヴァン・ナチュール」が浸透して来ています。気付いていないかもしれませんが、もうすでに皆さん・・ちゃんと受け入れている訳でして、20年以上前には大騒ぎしたはずの「還元香」は、レベルによっては、全く問題が無いものとして受け取っているか、気付いたとしても全く気にならないように、自身が変化してきているんですね。
そもそもは、やや還元状態に置いたワインをボトル詰めしますので、そのタイミングによっては、「やや臭い」「臭い」ものが散見された訳ですが、造り手たちもそれを重視し、タイミングを計れるようになり、その結果として、
「使用So2の量を減らせるようになってきた」
訳です。ダンジェルヴィーユも畑がナチュラル化し、健康な葡萄を得られるようになって、それが具現化してきた・・そして結実したのが2018年ものと言えると思います。
ですので、ディテールは驚くほどに繊細で美しいです。しかし・・So2 の少なさはかなりのものになって来ています。なので、
「管理の出来ないショップでの購入は危険を伴うレベルにある」
と思ってください。サン・スフルだった2016~2017年のグロ・フレールほどまでは行かないとしてもです。
開けたては素晴らしいアロマに驚き、そして・・一口すすった直後は・・
「・・あ・・やっちゃった・・noisy に騙された!」
と、少しの間、ガッカリするかもしれません。騙された自分にイラっと・・するかもしれません。
しかしながら次の二口目には、
「・・あれ?・・ちょと待って・・結構美味しいじゃん・・」
そうなんですよ・・。ナチュラルですんで、変化も早いんですね・・。開けたては少しだけ酸素を取り込む時間が必要かもしれないんですね・・この今のタイミングでは。しかし、すぐに優しく開いて来ます。
そして三口目は、ブルゴーニュ広域のピノ・ノワールの味わいじゃ無くなっているはずです。まさにヴォルネイそのものの、雅で美しい、伸びやかな美しさを見せます。
四口目以降はもう、素晴らしいですよ・・。ヴォルネイ各クリマの表情が、時系列変化で感じられるはずです・・粘土かな?・・赤い土・・白い土・・泥灰土?・・少し鉄っぽい?・・マンガンな感じ?・・ちょっと石英入ったか?・・みたいな感じでしょうか。
もしかしたら、
「A.C.ブルでこの価格は高い!」
と、単純に思ってしまうかもしれません。
でも決して高く無いです。見事な高級ピノ・ノワールです。ボルドーのシャトーものと違って何万本も造れるようなワインでは無いんですね。どんなに出来たとしても2千本がよいところじゃないでしょうか。それがこれだけのパフォーマンスを見せてくれ、この価格で有るなら「安い!」となるはずです。
2018年のダンジェルヴィーユは、ジャイエ系の見事な味わいを、ヴァン・ナチュール的なアプローチで仕上げた完成形だと思います。是非飲んでみて欲しい!超お勧めです。
以下は以前のレヴューです。
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【「果実が濃い~・・」】【・・勿体なくてとても飲めませんでした・・】 実に秀逸なバランスを持つダンジェルヴィーユのパストゥグランを味わってしまうと、このACブルゴーニュ・ルージュの深みが身体に染みて感じられます。このACブルを飲むことで、パスグラの配合とか、今どっちが頑張ってるかとか・・ピノかガメか・・とかですね、そんなことも想像できるようになります。
それに、ヴォルネイ近郊のピノの畑(ムルソー村を含む)の組成をも想像させてくれます。「むっちり」とした部分や「きらきら」した感じとか、「めちゃ美しい土のニュアンス」とかですね。
2016年ものは残念ながら飲めませんでした・・と言うか、飲みませんでした。これは6本だけですから・・。畑の個性を強く出さないのが個性・・と言う感じのヴォルネイ村名ワインと言って良いかと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
━━━━━
【ACブルゴーニュだと思わないでください!仕上がりは見事なヴォルネイ・ルージュ!!】
2014年と2015年のACブルゴーニュをご紹介します。
2014年ものを1年間もほったらかしにしてしまった noisy ですが、パストゥグランだけは・・さっさとご紹介していました。2013年もののパスグラは惚れ惚れるような美しい味わいで、
「ん~・・これで充分!」
と思わせるようなエレガントな表情がたまらないワインでした。
2014年もその延長上に有り、とても美味しかったですが、念のために時折開けてみてみると、
「・・その時々で味わいの印象が結構違う」
ことに気付きました。
そうです・・パストゥグランですから、ピノとガメがセパージュされていますよね?・・その、開ける時に、
「どっちが頑張っているか?」
で、印象がかなり違うんですよ。
むしろリリース直後の方が判り易いかな?・・などとも感じたものです。
ACブルゴーニュは、そんなブレンドのワインでは有りませんから、締まったり開いたりはするにせよ、まるで違う表情になる・・と言うのは、少しイントネーションが違います。やはりそこはモノセパージュの表情の変化ですよね。
2015年のACブルゴーニュは10%ほど値上がりしていますが、この年のダンジェルヴィーユの素晴らしさを感じさせてくれる良いワインです。まず村名ヴォルネイと同等・・と言って良い仕上がり具合で、しかも中域が豊かですから、ベリーやチェリーのドライな赤黒果実がたっぷり、ベルベットな舌触りに適度なボリューム、非常な品格を漂わせつつ長い余韻を感じさせてくれます。

まぁ、この辺は流石、「侯爵」と言うことなのかもしれませんね。長い歴史の中で子々孫々受け継がれてきた「味わい」が、品格をもたらしているのかと思います。決して下品になるような強さ、粗さ、荒さは持ってはいけない・・そのように感じます。
2014年のACブルゴーニュは、2015年に比較するとより「透明」です。むしろ「白っぽい」ミネラリティを感じる2015年ものに対し、透き通ったガラス、クリスタルと言ったミネラリティ寄りのものを強く感じます。
その分、とても美しさが際立ちますが、飲まれるタイミングによっては、「硬さ」が出るかもしれません。2015年ものはその辺り、果実の深みや濃度が有りますんで、硬さが目立たないかと思います。
非常に良い仕上がりだと思います。確かにACブルだと理解してしまうと高価だな・・と感じますが、村名をリリースしないダンジェルヴィーユ(多分)にとっては村名同等なのでしょう。お勧めします!とても美味しいです!
● 2019 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【ブルゴーニュファンはこれを飲まずにいられるのか!?・・呆れるほどのピュア、繊細な襞、劇的なエレガンス!・・ダンジェルヴィーユの真骨頂はむしろこのワインじゃないか!?】

「ぎゃ~っ!っ・・」
と声を上げてしまいそうになるほど、とことんまで美しく、純粋で、可憐で、フィネス感に満ちたパスグラです・・。
「・・ん?・・パスグラでこの価格でしょ?・・高過ぎるんじゃないの?」
と思われるに違い無い・・。
でも、騙されたと思って飲んでみて下さい。もしかしたらあなたの人生を左右するような出来事になるかも・・しれません・・(大げさかな?・・)
ですが、ダンジェルヴィーユのパスグラを、いつも滅茶推している noisy でも、この2019年のパスグラだけは、どうしても飲んでいただきたい!・・そう思っています。
「3900円?・・下手すれば村名、買えるじゃん・・」
と思ったとしても、これほどまでに美味しいブルゴーニュワインと同じかどうか・・
もう、パストゥグランだから・・とか、A.C.ブルだから・・と言う「括り」での判断は古い・・いや、造り手によっては無視すべきだと思います。過去にもいらっしゃいましたよね・・コシュ=デュリさんとか・・(^^;;
noisy 的には、単に美味しさとか、個人的な満足度で言ったら、ダンジェルヴィーユは上のクロ・デ・デュックから下のパスグラまで、モノの見事な「一貫性」でほぼ同じように思えます。
だって・・誰もクロ・デ・デュックを毎日飲みたいとは・・思わない・・いや、思えない・・か・・(^^;; でもこのパスグラはいつでも飲みたい・・と思ってしまうと思うんですね。
こんなワイン、良くぞ造れたと思います。劇的に美しいです!・・でも美しいだけじゃない・・この色合いを是非ご覧ください。
「これでパスグラですよ!」
きっと毎日のようにワインの色から愛でている方なら、この「色にどんなにそそられるか」を感じられると思います。兎に角このパスグラを飲んで・・A.C.ブルはもろに村名ヴォルネイですから少し置いて・・何か良い記念日にはダンジェルヴィーユの素晴らしい2019年の1級を楽しむ。それが最高の過ごし方なんじゃないかとさえ思います。是非ご検討ください。超旨いです!
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細系!しかもとてもナチュラル!・・飲むタイミングで姿を変える(はず)、愛すべきガメの存在を知ってください!】
良いですね~・・素晴らしくナチュラルでエレガントです。2017年ものを開けたタイミングでは、ピノもガメも「適度な頑張り」なものだったので、繊細で膨らみが有って滅茶美味しかったです。
2018年ものはさらにナチュラル度が増し、しかも健全さは全く変わらないので・・変化して行くその姿が非常に愛しく感じられました。
どちらかと言いますと、テイスティングのタイミングは余り良く無く、
「どっちも(ピノもガメも)余り頑張らない時」
だったようで、比較的スレンダーで縦伸びはするものの、なかなか横には膨らんでくれない感じでした。他のアイテムにテイスティングを移る頃・・30分ほどしてからでしょうか、ようやっとガメが膨らみ始め、中低域の押し出しをし始めてくれました。
ですので、1~2カ月ほどでだいぶ良い感じになるんじゃないかと思いますよ。
何しろダンジェルヴィーユの2018年のピノの美味しさは格別で、ビロードのテクスチュアに完全除梗の葡萄果汁の美味しさが見事に反映されています。noisy などは、普段飲むならダンジェルヴィーユかトラペのパスグラが一番美味しい・・最近はユドロ=バイエのブルギニヨンも・・などと思ってますから・・はい。
ですが、残念ながら?・・もっと高いワインを自腹で開けなくてはならず、中々自己中心的な楽しみに持って行くことができません。
それでも、ヴォルネイ=シャンパンとか、ザングルとか・・いや~・・そうそう・・クロ・デ・ザングル、滅茶苦茶美味しいですよ・・。ビックリです!・・あれはあれでもう完成しちゃってます。
もう少しエルヴァージュが必要では有りますが、少し休息をさせてあげられれば急激に膨らんでくるかもしれません・・それほどナチュラルでピュアですから・・。是非飲んでみて下さい!お勧めします!愛すべきパストゥグランです!
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細です!気品に満ちたアロマと伸びやかでフレッシュだが酸っぱくない・・ピノ・ノワールとガメの見事なアンサンブルです!】
このワインはいつもかなり売れるんですね。パストゥグランはガメが入っていると言うことで、一般にはさほどの人気にならないんですが、トラペさんちのとダンジェルヴィーユさんちのパスグラは大人気です。
で、毎年飲んでいますので早速いただきました!・・やはり2018年もののダンジェルヴィーユは一味も二味も違って感じられました・・。
以下は以前のレヴューです。
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【「果実が濃い~・・」】
え~・・千鳥のノブさんの口調で反復していただけますと、非常に判りやすいと思います。特にこのダンジェルヴィーユのパスグラのファンは多いので・・はい。
凄い色、してるでしょう?・・
もし、今までの・・2016年までのダンジェルヴィーユのパスグラを想像したまま、2017年ものを口にすると、先の言葉が出てくると思いますよ。
「・・・果実が・・濃い~・・」
と。
もっと言ってしまえば、
「・・・ピノが・・濃い~・・」
ですし、補足するとすれば、滅茶苦茶ピュアで、ドライで要素が詰まっているんですね。ガメの存在は・・判らない位・・です。
2017年のダンジェルヴィーユ、とんでも無いことになってるのは判っているんですが、5~6本しかないA.C.ブルゴーニュとかは流石に飲めませんから、全てを確認することはできません。
しかし、このパスグラでさえ、大きな変化を感じさせてくれると思いますよ。一時は相当数販売させていただいた年も有りましたので、是非、この違いに気付いていただきたいと思います。勿論、味筋・方向性は一緒では有るんですが、
「密度」
がもう・・全く異なると言えます。是非ご検討くださいませ!
━━━━━
【これで充分!素晴らしい出来です・・いつもは大量に仕入れるワインですが2016年ものは1ケースだけ・・お早めにどうぞ!】
べらぼうに旨いです!・・noisy などは、
「ダンジェルヴィーユのパスグラ最高!」
とばかりにお勧めしていますので、騙されて購入された方のほとんどは、このパスグラの素晴らしさに気付かれ、折に触れて飲まれていらっしゃることと思います。フィネスの担当さんもビックリするほど、この何年かは販売させていただいておりました。
ところがですね・・申し訳ありません。本当に・・無いんです・・。2016年ものは12本だけです。1本はどうしても飲みたかったので11本だけの販売です。
そしてテイスティングしてみて、このワインの素晴らしさを再確認しました!・・何と2015年ものよりも美味しいかもしれません。
色合いをぜひご覧ください。2015年ものよりもやや深いでしょう?赤みが強いと言うか・・ピノがいつもより若干多いと言うか・・。
そうなんですよ・・パスグラですからね。飲むタイミングで味わいが見事に異なるんです。ピノが頑張るか、ガメが出しゃばるか、どっちも負けず嫌いか、閉じているか・・。
しかしその表情のすべてが気品に溢れており、シミジミとした美味しさや、パーフェクトだ!・・と思わせるような見事にまん丸なパレットを描いたり・・この素晴らしい美味しさにぜひ触れて欲しいんですね。ブルゴーニュファンでこれがキライだと思われる方はおそらくいらっしゃらない・・と思います。
素晴らしい出来でした。フィネスさんの残りが何とか出て来て、再度入手できることを祈っています。お力をお貸しくださいませ。超お勧めです!見事です。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ついに!・・2015年にダンジェルヴィーユ、大化けか!必飲ワイン!】
来ましたね~・・まぁ、遅かれ早かれ来るとは思っていました。いや、遅かったのかな?・・2014年で来るかとも思いましたが、2014年ものはそれまでの「総決算」みたいな感じなのかと思います。それほどまでに2015年のダンジェルヴィーユは今までと違い、それがこの、エレガントさとフィネスの極み・・みたいなパストゥグランにも現れていました。
2013年、2014年のダンジェルヴィーユのパストゥグランは皆さまのご贔屓をいただき、考えられないほど販売させていただきました。
2013年は超エレガント、2014年は2013年の延長上に有り、やや濃度を深めた感じでした。しかし2014年ものは飲むたびに印象が異なり、安易な言葉で説明するのが困難な感じがしました。
ピノが頑張っている時とガメが出張っている時では印象がかなり違った訳です。
2015年のパストゥグランは・・まぁ、この写真を見ていただければお判りのように、
「全然色が違う!」
ことにお気付きでしょう。
しかし、2015年が濃いのでは無いんですね。この位で普通・・濃くも無く、薄くも無いと言った色合いです。2014年や2013年が・・薄いんですよ。
色が薄くてもエキスはしっかり出ていますので・・その変化がまた、色っぽい訳ですね。だからブルゴーニュワインファンはこれに参っちゃう訳です。3千円ちょっとの、たかがパストゥグランにメロメロになってしまうんですね~。2013年ものは非常に薄かったので、良い意味で開きが速く、変化が大きく、シミジミとした旨みからの大きな表現にクラクラっとさせられたと思います。
ところが2015年は違いますよ。そんなエレガントさは・・実は、全く失っていないんです。非常にエレガントで高質です。
それに加えて・・大きく違うのは、中域のボリューム感の拡大です。濃い訳じゃない・・しかし弱さが無い・・と言うのが正解かと思います。
2014年までは縦構造の深さは有っても横への拡がりに欠ける部分が有ったと思うんですね。勿論、ただ横にだらしなく拡がって行ってしまうと、「ダレ」として感じられますからマイナスポイントです。横方向、斜め方向に拡がろうとするベクトルを味わう者が受容出来るからこそ、その素晴らしさが感じられると言ったら良いかな・・と思います。
綺麗でしょう・・?・・これ、パストゥグランなんですよ。パストゥグランだから美味しいんですよ。濃密な縦構造を持つピノ・ノワールと、少し気まぐれで横に拡がり易いガメの為せる気品高き逸品です。是非とも飲んでみてください。かなりの出来!2015年ダンジェルヴィーユは必飲です!
以下は2014年、2013年のこのワインのレヴューです。是非ご参考にされてください。
━━━━━
【・・ダンジェルヴィーユが遂に来た!・・パストゥグランと侮るべからず!・・このエレガンスは上級ワインに匹敵!一推しです!】
昨年ご案内させていただいた2013年のダンジェルヴィーユさんのパストゥグランの素晴らしさには、皆さんもビックリされたことと思います。最初はまぁまぁな動きでしたが、飲まれた方からの追加オーダーが凄かったんですよ。もう、「幾ら追加しても即完売」と言う感じでして、noisy もオーダーを沢山いただいてビックリしてしまうという・・。
まぁ、そうは言ってもですね、再現無く入荷が見込めるアイテムでは無く、むしろ、ワイン屋の皆さんの、
「・・・2013年のブルゴーニュがそんなに良い訳が無い・・」
と言うような思い込みが、このワインを noisy のところに多く来れるようにしてくれたものと思います。それにやはりエージェントさんのご協力が無いと、
「幾ら美味しいから、欲しいから・・と言ってそんなに沢山はくれないもの」
ですので、感謝しているnoisy です。
そして満を持しての2014年のパストゥグランのご紹介です。
・・そう、
「美味しく無い訳が無い!」
ですよね?・・めっちゃ美味しいです!この煌びやかさ!・・素晴らしいです。しかも昨年よりもリーズナブルなプライスなんですね~。これ、沢山欲しい方がいらっしゃると思うんですが、順調に入荷するかどうかは未定です。
まず、
「甘く無い!」
です。で、
「物凄い縦伸びするアロマ!」
です。・・で、
「適度な膨らみとスタイリッシュさ、余韻の美しさが素晴らしい!」
です。
もう、ブルゴーニュならでは・・の美味しさが詰まったワインと言えるでしょう!
確かに、2014年は2013年より・・良いと言えますが、その分、僅かに・・現状はタイトです。しかし、一口飲んで、
「ん?・・ちと、硬いか?」
とは思うでしょう。でも二口目からはもう納得の、
「あの美しさ!」
です。
何で、ピノ+ガメでこんな素晴らしい味わいになっちゃうのかが判りません・・。因みに今回は書いてる時間が無くて間に合わないんですが、ダンジェルヴィーユさんのACブルゴーニュ2014年もテイスティング済みなんですよ。詳細はご紹介時に書かせていただきますが、ACブル、ピノ・ノワール・オンリーのキュヴェは、
「・・・ちょっと時間が掛かる」
状態なんですね・・。非常に美しいんですけどね・・。まだ、もう少し掛かりそうです。
なので、この呆気に取られるような素晴らしいパストゥグランを飲んで、ダンジェルヴィーユ2014年の他のキュヴェのご案内をお待ちください。
またもし、このパストゥグランを飲んだことが無いのでしたら、必ず飲んでみてください。非常にリーズナブルだと感じていただけるでしょう。一推しです!どうぞよろしくお願いします!
以下は2013年もののご紹介文です。
━━━━━

「・・たっ、高いな~!・・売れんな~・・こりゃ!」
正直なところ、それが noisy がこのパストゥグランの価格を聞いた時の感想です。負けず劣らず・・皆さんも・・
「・・そんなパストゥグラン・・買うかいな!」
と・・思われるに違い有りません。
ところがですね・・少ない量の入荷だけど、飲まなきゃ新着記事を書きようが無い・・さらに売れんな・・と思ったので、取りあえず飲んでみました。
そうしたらですね・・もう・・前言撤回!・・担当のK君が持っている分、全部貰っちゃいました!・・いや~・・これは素晴らしいです。
店頭でも数人の方にご購入いただきましたが、口を揃えて・・
「目茶美味しいです!」
まぁ・・そりゃぁそうでしょう・・。ガメが35%ほど入っているはずのパストゥグランなんですが、
「・・その痕跡がほぼ見当たらない」
んですよ。
そして、ACブルゴーニュ・ルージュと比較するとしても、余りのエレガンスに、比較対象がまず見当たらないです。エマニュエル・ルジェのパストゥグランが雑に感じられるほど、優雅さとエレガンス、フィネスを発揮してくれちゃうんですね~!
ヴォルネイの東側の畑で造っているようですが、特に格の高い畑では無いんです。そこからこのように飛びぬけて美しいワインが生まれた・・と言うことは・・
「ダンジェルヴィーユはさらに高みに来たか?」
と思わせるに充分でした。とにかく非常に・・旨いです。
なので、3本ずつしかないヴォルネイ1級にも手を出す羽目になっちゃいました・・(^^;;
ブルゴーニュ・ファンならこのパストゥグラン、飲まないと今後のご自身の購入の優先順位を変更出来なくなっちゃいますよ・・。飲んだら必ずや、マルキ・ダンジェルヴィーユを見直すことになるでしょう。これは全く高く無い!・・どころか、安いと思います。超お奨め!一推しです!
● 2019 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
【このA.C.ブルはもう・・村名並みと言わずにはおられません。素晴らしいクオリティ!・・フィネス、エレガンスが満載です!】

いつも少ないA.C.ブルですが、何故か?・・2019年ものはそれなりにまぁまぁの数が届きました。
「・・ん?」
と、思いませんか?
そう・・もしかすると・・ですね・・格落ちが入っているんじゃないかと想像しています。だって・・滅茶美しいし、ヴォルネイそのもののように感じられるし・・この色合いですよ?・・
もし例年のような出来であるとすれば、このような「しっかりした色合い」になるのかな?・・とも感じます。それに何と言っても「滅茶美味しい!」んですね。
ジャスパー・モリス氏はこのA.C.ブルに上値89ポイント、付けています。noisy としましては 90ポイントからの・・ポイント付けです。何故って?・・そう、noisy の場合、90ポイントを付けるか付けないか・・は、ひとつの基準を持っているから・・そして、基準をクリアすれば「それ以上である」と、すぐポイント付けできるから・・なんですね。
ハッキリ申し上げまして、noisy的にはヴォルネイ村名格と同等と判断します。その上で、
「ダンジェルヴィーユならではのエレガンスとフィネスを持ち合わせている」
と言え、さらには、
「2019年ものの見事な濃度と、滅茶苦茶に美しい酸の伸びやかさこそが、この完成度の高さに貢献している!」
と思います。・・ね?・・この左(上かも)の写真を見てみてください。凄い・・色をしているでしょう?
ですが・・飲む順番は有ります。まずはパスグラです。これはもう必飲だと思います。飲まないと後悔する・・と思いますし・・で、少し休ませてからこのA.C.ブルです。間にアリゴテを挟んでも良いです。これも素晴らしい出来映え!・・
2019年のダンジェルヴィーユは、どれを飲んでも万々歳です。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ブルゴーニュワインに最適のナチュラル感を得たマルキ・ダンジェルヴィーユの味わいはこのA.C.ブルでチェックしましょう!呆れるほどに素晴らしいA.C.ブルです!飲むべきワインです!】
実は、ダンジェルヴィーユのA.C.ブルには、結構に狂信的なファンがいらっしゃいます。その美味しさ、ポテンシャルの素晴らしさに随分前からお気付きになっていらっしゃったのでしょう。
しかしながら・・2018年ものは、それ以前までとは大違い!・・と言えます。ただしそれはA.C.ブルに限ったことでは有りませんが・・。
その理由は、
「ビオディナミを見事にブルゴーニュの高級ワインにベストマッチングさせた!」
と感じられることです。
例えば、どんなにナチュラル度が高くても、美しいディテールを欠損し汚してしまうようなものでは、ブルゴーニュファンは納得できません。赤ワインなら、ピノ・ノワール単一ならではの美しさが有るのに、トップノーズに明らかに・・ぷんぷんと酢酸の香りが有って、終盤から余韻に掛けてはサワー的な酸っぱさが有ったら・・もう幻滅ですよね。
しかしながらこの20年ほどの間に、ブルゴーニュワインにも「ヴァン・ナチュール」が浸透して来ています。気付いていないかもしれませんが、もうすでに皆さん・・ちゃんと受け入れている訳でして、20年以上前には大騒ぎしたはずの「還元香」は、レベルによっては、全く問題が無いものとして受け取っているか、気付いたとしても全く気にならないように、自身が変化してきているんですね。
そもそもは、やや還元状態に置いたワインをボトル詰めしますので、そのタイミングによっては、「やや臭い」「臭い」ものが散見された訳ですが、造り手たちもそれを重視し、タイミングを計れるようになり、その結果として、
「使用So2の量を減らせるようになってきた」
訳です。ダンジェルヴィーユも畑がナチュラル化し、健康な葡萄を得られるようになって、それが具現化してきた・・そして結実したのが2018年ものと言えると思います。
ですので、ディテールは驚くほどに繊細で美しいです。しかし・・So2 の少なさはかなりのものになって来ています。なので、
「管理の出来ないショップでの購入は危険を伴うレベルにある」
と思ってください。サン・スフルだった2016~2017年のグロ・フレールほどまでは行かないとしてもです。
開けたては素晴らしいアロマに驚き、そして・・一口すすった直後は・・
「・・あ・・やっちゃった・・noisy に騙された!」
と、少しの間、ガッカリするかもしれません。騙された自分にイラっと・・するかもしれません。
しかしながら次の二口目には、
「・・あれ?・・ちょと待って・・結構美味しいじゃん・・」
そうなんですよ・・。ナチュラルですんで、変化も早いんですね・・。開けたては少しだけ酸素を取り込む時間が必要かもしれないんですね・・この今のタイミングでは。しかし、すぐに優しく開いて来ます。
そして三口目は、ブルゴーニュ広域のピノ・ノワールの味わいじゃ無くなっているはずです。まさにヴォルネイそのものの、雅で美しい、伸びやかな美しさを見せます。
四口目以降はもう、素晴らしいですよ・・。ヴォルネイ各クリマの表情が、時系列変化で感じられるはずです・・粘土かな?・・赤い土・・白い土・・泥灰土?・・少し鉄っぽい?・・マンガンな感じ?・・ちょっと石英入ったか?・・みたいな感じでしょうか。
もしかしたら、
「A.C.ブルでこの価格は高い!」
と、単純に思ってしまうかもしれません。
でも決して高く無いです。見事な高級ピノ・ノワールです。ボルドーのシャトーものと違って何万本も造れるようなワインでは無いんですね。どんなに出来たとしても2千本がよいところじゃないでしょうか。それがこれだけのパフォーマンスを見せてくれ、この価格で有るなら「安い!」となるはずです。
2018年のダンジェルヴィーユは、ジャイエ系の見事な味わいを、ヴァン・ナチュール的なアプローチで仕上げた完成形だと思います。是非飲んでみて欲しい!超お勧めです。
以下は以前のレヴューです。
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【「果実が濃い~・・」】【・・勿体なくてとても飲めませんでした・・】 実に秀逸なバランスを持つダンジェルヴィーユのパストゥグランを味わってしまうと、このACブルゴーニュ・ルージュの深みが身体に染みて感じられます。このACブルを飲むことで、パスグラの配合とか、今どっちが頑張ってるかとか・・ピノかガメか・・とかですね、そんなことも想像できるようになります。
それに、ヴォルネイ近郊のピノの畑(ムルソー村を含む)の組成をも想像させてくれます。「むっちり」とした部分や「きらきら」した感じとか、「めちゃ美しい土のニュアンス」とかですね。
2016年ものは残念ながら飲めませんでした・・と言うか、飲みませんでした。これは6本だけですから・・。畑の個性を強く出さないのが個性・・と言う感じのヴォルネイ村名ワインと言って良いかと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
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【ACブルゴーニュだと思わないでください!仕上がりは見事なヴォルネイ・ルージュ!!】
2014年と2015年のACブルゴーニュをご紹介します。
2014年ものを1年間もほったらかしにしてしまった noisy ですが、パストゥグランだけは・・さっさとご紹介していました。2013年もののパスグラは惚れ惚れるような美しい味わいで、
「ん~・・これで充分!」
と思わせるようなエレガントな表情がたまらないワインでした。
2014年もその延長上に有り、とても美味しかったですが、念のために時折開けてみてみると、
「・・その時々で味わいの印象が結構違う」
ことに気付きました。
そうです・・パストゥグランですから、ピノとガメがセパージュされていますよね?・・その、開ける時に、
「どっちが頑張っているか?」
で、印象がかなり違うんですよ。
むしろリリース直後の方が判り易いかな?・・などとも感じたものです。
ACブルゴーニュは、そんなブレンドのワインでは有りませんから、締まったり開いたりはするにせよ、まるで違う表情になる・・と言うのは、少しイントネーションが違います。やはりそこはモノセパージュの表情の変化ですよね。
2015年のACブルゴーニュは10%ほど値上がりしていますが、この年のダンジェルヴィーユの素晴らしさを感じさせてくれる良いワインです。まず村名ヴォルネイと同等・・と言って良い仕上がり具合で、しかも中域が豊かですから、ベリーやチェリーのドライな赤黒果実がたっぷり、ベルベットな舌触りに適度なボリューム、非常な品格を漂わせつつ長い余韻を感じさせてくれます。

まぁ、この辺は流石、「侯爵」と言うことなのかもしれませんね。長い歴史の中で子々孫々受け継がれてきた「味わい」が、品格をもたらしているのかと思います。決して下品になるような強さ、粗さ、荒さは持ってはいけない・・そのように感じます。
2014年のACブルゴーニュは、2015年に比較するとより「透明」です。むしろ「白っぽい」ミネラリティを感じる2015年ものに対し、透き通ったガラス、クリスタルと言ったミネラリティ寄りのものを強く感じます。
その分、とても美しさが際立ちますが、飲まれるタイミングによっては、「硬さ」が出るかもしれません。2015年ものはその辺り、果実の深みや濃度が有りますんで、硬さが目立たないかと思います。
非常に良い仕上がりだと思います。確かにACブルだと理解してしまうと高価だな・・と感じますが、村名をリリースしないダンジェルヴィーユ(多分)にとっては村名同等なのでしょう。お勧めします!とても美味しいです!
● 2019 Volnay( Village)
ヴォルネイ(・ヴィラージュ)
【村名ヴォルネイ・・入荷が少な過ぎて飲めません・・買えたら本当にラッキーだと思います。】
2019年、2020年、2021年と続く生産の減少は、本当に厳しいです。2018年ものは何とかこの村名を飲めましたが相当無理をしてのことで、そもそも相当に少ないのに、2019年の収穫量ダウンで微々たる数量になってしまいました。
ですが、テイスティング出来た他のワインが余りにも素晴らしく・・2018年ものも凄かったですが、2019年ものは、正に・・「王者ヴォルネイの復権」を感じさせる物凄いエレガンスでした。
A.C.ブルや村名ヴォルネイは、本当に買えないと思いますので・・是非お早めにご検討くださいませ。海外メディアは上値91ポイントで揃っているようです。
以下は以前のレヴューです。
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【全てが上質!・・「ヴォルネイでも・・まぁ良いか・・」の時代は終了!・・「ヴォルネイが飲みたい!」と心から思える時代の到来です!】
いや~・・こんなヴォルネイ村名を待っていました!ヴォルネイ賛美の時代がもう、すぐそこにやってきていますよね?
この2020年の年末・・最終位にはなってしまいますが、あの「ベルナール・エ・ティエリー・グラントネ」の2018年のヴォルネイ群が入って来ますので、まだ飲んではいないにしても、相当に期待しています。2017年もの、美味しかったでしょう?・・ビックリされたはずです。
ですがこのダンジェルヴィーユの村名ヴォルネイも、ハッキリ言って、ぶっ飛んでます。こんなの、一度でも飲んじゃったら・・
「またヴォルネイが飲みたい!」
って、必ずなっちゃいますよ。
A.C.ブルのコラムでも書きましたが、もう・・ヴォルネイ全ての1級の姿を時系列で、もしくは自分からポテンシャルを取りに行くことで感じられちゃうんですね。しかもとても健全にナチュールですから、So2の少なさと相まってディテールがま~・・超美しいです。
全房のワインが見せるガッシリした体格の大きな構造のワインも素晴らしいですが、ジャイエ直系の除梗のエレガンス、超美しいスタイルには、必ずややられちゃいますよね。最もジャイエは果梗が健全なら使った年も有る・・と言ってましたが、基本的には除梗がスタイルでした。もう・・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュなんて、涙が出る程美味しかったです・・その頃のルジェのニュイ=サン=ジョルジュには、それほどまでの感動は無かったですけど。
人間、どうしても・・嫌でも「慣れ」ってしてしまいますよね。なので、長くワイン屋をやっていると、その「変な慣れ」「不要に思うほどの慣れ」が鬱陶しくなることも有ります。もっと単純に喜べないのか?・・冷静になるのは必要だが、何事にも感動できないような人にはなりたくないと・・。そんなことを思う時、「慣れ」の恐ろしさに気付く訳です。
それだけ慣れていても、この村名の美味しさは感動的でした。A.C.ブルの素晴らしさに、さらに磨きをかけまくり、一点の染みも無く、濃密さとエレガンスの拮抗と、ナチュラルさとブルゴーニュワイン的な美しさのベストな接点を感じさせてくれます。
これは飲まずにはいられないでしょう!・・ワイン史の転換点にもなりうるとさえ思っています。是非飲んでみて下さい・・数は全く無いです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大激変の2017年村名です!】 すみません・・数がどうにも無いです。もしかしたら村名ヴォルネイは初めての入荷かもしれません。価格がリーズナブルなので、料飲店さんの希望が多いんでしょうね。中々回って来ませんでしたし・・。
しかし、2017年ものはヴィノスで上値、92ポイントです。noisy 的にはヴィノスは余り信用してないんですが、アドヴォケイトも似たり寄ったりなので、良い方を見ています・・(^^;;
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ2017年の素晴らしさを見れば、ヴィノスは1点違いですから・・。
「どんだけ凄いの?」
と、確かめたくなってしまいますが、誰かが飲ませてくれることを願って、全て販売に回すことにしました。ご検討くださいませ。
● 2019 Volnay 1er Cru
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ
【2019年のダンジェルヴィーユが過去最高の出来映えだと、優しく教えてくれるのがこのヴォルネイ1級です!】

ちょっと見ただけだと「ヴォルネイ・フルミエ」に思えてしまうかもしれませんが、この写真は間違い無く、「ヴォルネイ・プルミエ・クリュ」です。1級ピチュールと1級ミタンのブレンド・セパージュと言うことになっています。
ですが・・これはもう、ヴォルネイがどうとか・・と言う狭いレベルの話しじゃないと・・感じてしまう、素晴らしいワインでした!・・滅茶旨いです!
何が一番近いか?・・と聞かれましたら・・誤解を恐れずに言わせていただけましたら・・ヴォーヌ=ロマネのある凄いワインを彷彿させてくれるので、それ・・と言うと思います。
noisy もこの何年か・・2年ほどでしょうか、
「ヴォルネイ新時代」
を言って来ました。
ヴォルネイのワインがもう・・滅茶苦茶美味しいんです。ダンジェルヴィーユしかり、グラントネしかりです。
グラントネ・・旨いですよね~・・。しかも価格は驚くほどリーズナブルです。凝縮しているし、エレガントでも有るし、相対的なポテンシャルは物凄いと思います。
ダンジェルヴィーユはどうでしょう?・・勿論、凝縮もしているし、物凄いエレガンスだし、そして何と言ってもフィネスが・・半端無い・・ですよね?・・2019年は、そこがもう物凄い「底上げ」になっていまして、
「ダンジェルヴィーユならではの物凄いフィネス!」
なんですよ。これはグラントネには無い・・いや、無いと言っては失礼ですね・・グラントネにはまだ出し切れていない・・と言うか、スタイルそのものが異なると言えるかもしれません。もし可能なら、

「グラントネのブルイヤールとこの1級を比較してみる」
のもお勧めです。ブルイヤールの南に接する「ミタン」をセパージュしていますし、ヴォルネイの上部の畑ピチュールとのブレンドですから・・。まぁ、ピチュールはデュックとも接してますので、ちょっとズルいかな?
もはや「ヴォルネイ」に留まらず、ブルゴーニュ全体の中でも、物凄く光るワインになったと言えます。
一枚目の写真は思いっきり寄って撮りました。このワインが持つエレガントさ、フィネスさえも撮れているようで・・ちょっと・・「えへん!」です。
二枚目は普通に、一枚目よりも引いて撮りました。でも・・やはりこれじゃぁ・・何も判らないですよね?・・なので、最近は思いっきり寄って、しかもグラスの3/4ほどしか見せない方が、真の姿を撮れるような気がして、そのようにしています。
滅茶苦茶美味しいので・・あ、アレン・メドゥーズ氏がこのワインに上値、93ポイントも付けていました!・・ちょっとビックリです。まぁ、noisy ならもう少し載せてしまいますけどね。是非飲んでみていただきたい、素晴らしいブルゴーニュワインです。ヴォーヌ=ロマネの素晴らしいと思っているワインと、是非比較してみてください!お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものダンジェルヴィーユでもっともソフトで優しい味わいのヴォルネイ1級・・ピチュールとミタンのブレンドです!】
クロ・デ・ザングルの上部で、しかもクロ・デ・デュックの北に接するピチュールと、クロ・デ・ザングルの下部のミタンをブレンドしている1級で、まぁ・・ある意味、コート・ド・ニュイで言えば、
「クロ・ド・ヴージョ」 か、 「エシェゾー」か・・
みたいな1級のワインです。今一番ソフトで柔らかく、優しい味わいをしていました。とてもナチュラルで豊満で、しかしピシッと焦点が合っています。
どちらかと言うと、以前の「フルミエ」のようなニュアンスで、その「ほんわか」としたゆったりさを2018年のダンジェルヴィーユ的な締まりの良さ、半透明なミネラリティがコーティングしているような感じです。
なので、とっても近寄りやすく、全くしかめっ面をしていないので好感度が高いです。
因みにヴィノスでは93ポイントと言う、かなりのハイポイントで評価していました。
ですが・・その評点自体には文句は無いんですが・・ヴィノスは1級クロ・デ・ザングルを90~92ポイントと、この1級より低く評価しているんですね・・おそらく担当はニール・マーティンさんかと思われますが・・これは、絶対に間違っています。noisy は、どちらも並べて一緒に飲んでますんで・・はい。間違いなくポテンシャルも、現在の味わいも上なのは、この1級では無くクロ・デ・ザングルです。・・ザングルは滅茶苦茶美味しいですよ。凄い出来です。
そもそも・・クロ・デ・ザングルの上部のピチュールと、下部のミタンをブレンドしたのがこの1級でして、ドメーヌの出し値もクロ・デ・ザングルの方が上、そして、ドメーヌの方では、元々クロ・デ・ザングルとピチュールとミタンをブレンドしてヴォルネイ1級としてリリースしていたんですが、クロ・デ・ザングルをひとつのアイテムとして独立させたんですね。
ですので、ドメーヌとしてもクロ・デ・ザングルを上級としています。noisy もちゃんとテイスティングして、クロ・デ・ザングルをより上の出来であると確認しました。その差は、noisy 的には1.5ポイントほど有りますので、非常に大きな差です。
決してこのヴォルネイ1級を貶める意図は有りませんが、このような・・ちょっといい加減にも思える評価が出回るのは良く無いと思うんですね。
ですので、興味のある方はクロ・デ・ザングルとヴォルネイ1級を比較していただければ・・(^^;; 少なくとも如何にいい加減な評価が出回っているか、を知ることが出来ます。
いや、とても美味しいんですよ・・ただし、このワインについてはブレンドと言うことで、特徴が見え辛くなっているのは確かかな・・と思います。是非ご検討くださいませ!
● 2019 Pommard 1er Cru les Combes Dessus
ポマール・プルミエ・クリュ・レ・コンブ・ドゥスュ
【2017年ものは88~90ポイントでした・・が、2018年ものは90~92ポイント、2019年ものも90~92ポイント・・と言うことのようです。】
1~3本の入荷のアイテムは、どれかは飲めたとしても・・全部は飲めないんですね・・。なのでいつも少ないこのレ・コンブ・ドゥスュは、何年かに1回と言うレベルになってしまうと思います。
2017年のご案内の時はアドヴォケイトとジャスパー・モリス氏、どちらも88~90ポイントと言う評価でしたが、2018年、2019年ともにどちらも90~92ポイントとアップしています。
このワインは飲んでいない訳ですが、2018年ものの素晴らしさは物凄いバランスの良さ、真ん丸なパレットを描く美しいワインでした。でも総体として2019年ものも2018年もの以上に非常に素晴らしく、
「美しい伸びやかでエレガントな酸の見事な味わいがエキスの濃度にピッタリとマッチした味わい」
ですので、noisy 的には少なくとも2018年ものに、プラス0.5~1ポイント、とすると思います。
飲めたワインは、1級は半分くらいですが・・どれもこれも素晴らしかったです。おそらくアチコチの1級をブレンドしたであろう「ヴォルネイ・プルミエ・クリュ2019」でさえ、海外メディアで上値93ポイント付いていますので、このワインも93ポイントは付いて良いのかな・・と思います。まぁ・・こちらはポマールですから、ヴォルネイ1級の素晴らしい果実感を味わえば、幾分おとなしいと思ってしまうかもしれません。でも・・そこがポマールの良さでも有ります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【数が無いところ、まだ飲めていないので取り合えずご案内します。】
すみません・・今回も2018年ものが3本しかないのでどうしようかと思ってまして、しかし日数が不足してテイスティングに至っておりません。しかもこのワイン、noisy は飲んだことが無いもので、ご紹介のしようが無い・・。取り合えずアップいたします。メディアの評価は90~93ポイントのボックス位です。
● 2019 Volnay 1er Cru Clos des Angles
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ザングル
【ポマールに接した「三角の畑」、ザングルです。海外メディアは上値93ポイントで揃ってます!】
2018年ものを飲んでおいて良かった・・2019年ものはどれも本当に少な過ぎて、安易にはとても飲めません。ベリーに生ショコラ・・なんて書いてたんですね・・2018年もの。
海外メディアは上値93ポイントで揃ってます。下値も91ポイントで・・揃っちゃってますね。バーガウンドは2018年ものよりも1ポイント、あげて来ていますし、その他のメディアも上値は弄らず、下値を上げています。なので、ポイントの正確性は置いておくにせよ、やはり
「2018年ものよりも上質」
と認めているのでしょう。
そもそも・・93ポイントって、実は相当に高い評価なんですが、何と言っても格違いのクロ・デ・デュックが有りますから・・はい。この最高の畑が98ポイント位として、少しずつ下がって村名の91ポイントまで・・と言う感じの評点です。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【べらぼうに旨いです!超上質!上品なベリーに生ショコラ・・甘く無いのにね・・素晴らしい仕上がりです!】
まぁ、ヴィノスのテイスティングでは、よほどこのクロ・デ・ザングルのコンディションが悪かったのかと思うしか無いんですが、まさか・・ヴォルネイ1級より下の評価を安易に出来ると言うのが信じられませんで・・キツイ感じの文章が続いてしまいまして申し訳在りません。
黒みの入った美しい・・ナチュラル感さえ見えて来そうな写真に撮れたと思いますがいかがでしょう?
ようやっと飲めた、noisy 的には初ですが、クロ・デ・ザングル・・滅茶美味しいです。ナチュラル感がさらに増した2018年ものでして、このクロ・デ・ザングルにもその素晴らしいノーズのスピードと自然な膨らみのノーズのニュアンスが立ち昇ります。
小粒なチェリーやベリーの密集に生な上質ショコラ・・です。もう・・これだけで最高ですが、適度に膨らむ中域、中盤からの余韻には、もう・・本当に繊細にビターなニュアンスが追い打ちをかけて来ますから、先の表情が正にリアルに感じられる訳ですね。
まぁ、ポマールには近い部分ですので、ポマール的な要素が目立つのか?・・と思えばそうでも無く、むしろグラン=ゼシェゾー(ふくよかなタイプの)とか、クロ・ド・ヴージョとかの印象に近いと感じました。
いや・・これは相当に美味しいです!・・超上質!・・アドヴォケイトは上値で93ポイントでしたが、もう少し底上げしないと全体のヒエラルキーがおかしなことにならないかと心配するほどです。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【初の入荷です。】 すみません・・何せ数が無いし、初入荷なので、飲んでご案内しようと思っていたんですが、余りの入荷量とテイスティング待ちで列を作って控えているワインが多いもので・・取り合えず飲まずにご案内致します。
ちょうどフルミエの下、東側にある1級畑で、「角」と言う名前です。親指と人差し指でアングルを作りますよね?・・まさにそんな形をしています。
この辺はポマールとの境になりますので、ポマールっぽさもあるんじゃないかと思います。以前は「ヴォルネイ1級」に混ぜられていたはずです。樹齢が上がって、区画名付きで行ける味わいになってきたのも、単独で仕込まれた理由の一つでしょう。ご検討くださいませ。
● 2019 Volnay 1er Cru Fremiet
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フルミエ
【生まれ変わった1級フルミエは、何と・・アドヴォケイト94ポイントです!】

「・・有り得ない・・」
と言うような声が聞こえて来そうですよね?・・そう、3年以上前のダンジェルヴィーユを良く知る人ならきっと、このフルミエにアドヴォケイトが94ポイントも献上するなんて、想像もできないでしょう。
ですが・・これが現実です。圧巻の美味しさです・・だから・・信じられないのも無理はないと思っています。
「でも・・ジャスパー・モリス氏は下げているじゃん?」
そうなんですよ。2018年もので上値93ポイントまで付けたのですが、2019年ものは上値91ポイントと、ただ一人・・下げているんですね。
でもそれにはおそらくこんな理由が有ったと思います。彼がテイスティングしたのが2000年の10月です。なので、製品になるかならないか・・ボトルに入れたかどうか?・・と言うようなタイミングでした。他のテイスターたちは2021年になってから飲んでいますので・・その辺が影響したんじゃないかと思っています。

1枚目も2枚目も・・何か同じようになってしまいまして申し訳ありません。
フルミエらしい、非常に美しい、エレガントな味わいでした。以前のように「どこまでも・・平坦な」と言う単調さは全くなく、見事な起伏を持ち、幾重にも押し寄せるエキスの旨味が果実感を拡げてくれます。
そしてその表情こそに「気品」が有り、もう・・ダンジェルヴィーユの独壇場ともいうべき、ダンジェルヴィーユ劇場が開催されています。畑名の付かない「ヴォルネイ1級」のコラムでも書きましたが、もはやヴォルネイのみに留まらず、ブルゴーニュワイン全体の中でも滅茶光る存在感を出していると思います。
素晴らしく美味しいです!是非飲んでみて・・ビックリしてください!・・あのフルミエがアドヴォケイト94ポイントですよ。この存在感、素晴らしいです。
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細!赤、黒、白の見事な調和!・・2017年ものから生まれ変わった1級フルミエには、さらにナチュラルで細やかな表情が見られます!】
海外メディアの評価を見たnoisy は、
「・・なんだよ・・2017年と変わらないじゃん!」
と、結構にオカンムリです。
「どこ見てんの!」
みたいな感じですよ。
ナチュラルさの増大についても、どのメディアも上げていませんし・・、アドヴォケイトだけは 「lively(活き活きとした)」と言う単語は使ってましたが、海外には「ナチュラル」と言う単語はワインでは使わないのかもしれませんね。
このヴォルネイ・フルミエは、ポマールにもあるフルミエと地続きでして、ポマール側はやや鉄っぽくて土っぽい、ヴォルネイ側はより赤くて黒さも有る・・一般的にはそんな感じかと思います。
2017年もので大ブレークした、フィネスたっぷり、表情の美しさにビックリさせられるフルミエですが、2018年ものもしっかりその性格を踏襲しており、しかもSo2の少なさが、2017年ものでも印象的だったディテールの美しさをさらに際立たせています。
ですので、2016年以前のフルミエしか飲んだことが無い方がこのワインに触れたら、本当に驚くはずです。何を置いても飲みたくなるようなフィネスに満ちた味わいなんですよ・・。
「・・嘘だ~!」
と言いたくなるのは・・判りますよ。でも・・本当なんです。
もしかしたら・・将来的には一番売れ筋のワインになるかも・・と思っちゃうほどなので・・はい。
小さな赤い果実に黒い小さな果実、そして細やかな白い石灰とクリアな透明の石英・・。ほのかなスパイスに僅かに妖艶さが混じり、時系列変化に富む見事な味わいです。
中域もちゃんと膨らんでくれます・・余韻も長い・・・が清楚で、節操が有って、これ見よがしじゃないんです。「どうだ~!」・・みたいな部分など・・まるで有りません。そしてナチュラル感は、このフルミエが一番高いんじゃないか?・・と、noisy は踏んでいますが、そのナチュラル感さえ、So2 の少なささえ、全く押しつけがましく無いんですね。
これは非常に美味しいです!・・ブルゴーニュワインが目指す将来の姿の指標とも言えるワインでしょう。是非飲んでいただきたい1本です・・ですが、悪く成りやすいと思いますので、保存はしっかり!・・購入するショップは選びましょう。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【・・えっ・・1級フルミエが94ポイントって・・本当?・・ある意味、大進化を遂げたダンジェルヴィーユ2017年の象徴かもしれません!】 2016年ものまで結構に頑張ってテイスティングしてきた1級フルミエですから、その貴重なしなやかさ、優しさを湛えた味わいは大好きでした。どこにも出っ張らず、いつも包み込んでくれるようなワインでした。
が・・どうやらそれは2016年までのようですよ。noisy もテイスティングするアイテムを間違えたかもしれません。このフルミエは飲むべきだったかも・・と思っていますが、フルミエではなく「プルミエ」を飲んでしまいましたので・・はい。これは是非、「プルミエ・クリュ」のコラムをご覧くださいね。滅茶苦茶旨いですから・・もう何本も無いですけど。
何と、
「ヴォルネイ・フルミエ/ダンジェルヴィーユが94ポイント!」
です。
信じられないでしょう?・・2016年までの進化がもし無かったら、
「誰だ?・・間違った評価をしたのは!」
と、問題になったかもしれません。
しかしながら、物凄いシャンパンや、呆れるほど美味しい、ただの1級を飲めば、その進化の凄さは想像に難くないですし、クロ・デ・デュックの1900年台前半の凄いワインたちと同レベルにまで評価されるようになったことを思えば、
「フルミエが94ポイントでも驚かない」
と言うような結論に達せるんじゃないかと思うんですね。
そもそもフルミエは、あのポマール・リュジアンに近い畑ですし、プスドールの看板ワインのひとつ、「レ・ジャロリエール」に接しています。マット・クレイマーさんは、
「レ・ジャロリエールとフルミエは双子」
とまで言ってます。
なので、もしダンジェルヴィーユの進化の証を確かめたいという方なら、この「フルミエ」がお勧めですよ・・いや~・・ちょっと楽しくなってきました!是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
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【深く優しく繊細に美しい・・見事な味わいです!】
まぁ、確かにポマールっぽい味わいです。丸みが有って、ジュヴレ系の尖がったものとはまた異なる鉄分のニュアンスが有り、そこにほんのり白みも差し込む感じです。
しかし以前までのフルミエとは違って「ミネラルだけに支えられている感」が薄れています。しっかりと果実のニュアンスが膨らんでくれるんですね。まず・・色の感じがかなり違って見えるかと思います。
因みに2015年のフルミエは、リアルワインガイド第61号で92~93ポイント、2022~2043 と言う評価でした。以下の文章は2014年ものですが、2016年ものは印象がやや異なります。「キラキラ」と言う言葉が似合わないんですね・・。むしろ「ふっくらとした膨らみと漂う気品」と言いたくなります。
2016年もののダンジェルヴィーユに共通している「ポテンシャルを包み込む気品」は、むしろダンジェルヴィーユが以前より持ち得ていたものに違い有りません。2016年ものの深みを得て、そのことが表面化し感じられたということなのでしょう。以前のヴィンテージはまだ骨格が出来ただけ・・だったのかもしれません。
例えば2016年のカイユレを飲めば、その滲みだす官能さに酔いしれるでしょう。赤く特徴的なアロマにクラクラっとするはずです。2016年のフルミエは、そこはそんな風には成りません。しかしながら非常に繊細で目が細やかで滑らか、それでいてふっくらとして優しく、ジンワリと包み込まれるような包容力が有るんですね。つまり骨格に見事な肉が備わったということかな?と感じました。
そうしても上級キュヴェに目が行きますので、今一つの人気のフルミエです。しかし、2015年もののリアルの評価、92~93ポイントが証明するように、とても高質なヴォルネイ1級です。この質感、気品にぜひ触れてみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ちょっとポマールっぽい丸い深みが特徴!!】
ヴォルネイ的な、やや鋭角な酸を多くは持たない感じ、少しポマールっぽい豊かさを感じさせてくれるのがこのヴォルネイ1級フルミエです。2014年ですんで、非常にエレガントです。2015年のダンジェルヴィーユ的な豊かさやボリューム感、ある種の完璧さを感じさせるものでは無く、2014年までの「とてもエレガント」なダンジェルヴィーユを表現しています。
ヴォルネイって、よく出来たものはキラキラと輝くようなニュアンスが感じられますよね。そんな部分も無い訳じゃぁ無いんですが、むしろポマールっぽい高質な美しい土のニュアンスを多く持ちつつ、赤い果実をほんのり持っている感じです。それを白っぽい石灰系ミネラリティが支える感じでしょうか。
ダンジェルヴィーユのベース的1級では有りますが、クロ・デ・デュックはもう2万超えですから・・はい。取り敢えずこの辺を飲んでみるという選択も有るかと思います。ご検討くださいませ。
● 2019 Volnay 1er Cru Taillepieds
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・タイユピエ
【シャンパンとクロ・デ・シェヌの両方の表情を併せ持ち、エレガンスを最大限に発揮できる素晴らしい畑です。】
すみません・・本当に極少量で飲めませんでした。ですが上値は95ポイントで、シャンパンと同様の評価。2019年のダンジェルヴィーユの他の1級の物凄い出来を思えば、購入しておくべきワインだと思います。
まぁ、ティム・アトキン氏のポイントが見当たらなかったので残念ですが、結構高い評価になっているはずと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【こちらは96ポイント!!少なくて飲めていません・・】
ご存じ1級タイユピエです。ティム・アトキン氏は96ポイントで、クロ・デ・デュックに僅かに及ばない評価でしたが、カイユレ、シャンパンとは同じ評価で、ほぼ同様の出来で有ることが思い起こされます。
そもそもタイユピエは、クロ・デ・デュックに程近く、僅かに及ばないか、ほぼ同様か・・の見分けは微妙では有ると思います。何よりも造り手の意思とか感情とかがワインに乗り移る、ワインの出来に関与するのかもしれませんし、クロ・デ・デュックの特殊性を良しと判断する飲み手側の問題で有るのかもしれません。
今回は3本のみの入荷です。価格的にも魅力でしょう?・・でも、2017年のダンジェルヴィーユは、他のワインも凄いので悩むとは思います。是非ご検討くださいませ。
● 2019 Volnay 1er Cru Caillerets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・カイユレ
【上値94ポイントでほぼ揃ってます!・・でも、あの・・非常に厳しい評点のアレン・メドゥズ氏は2018年よりも上げて来ています。】
すみません・・やはり飲めなくて申し訳ありません。
クロ・デ・デュックに続く評価はやはり3兄弟・・カイユレは上値94ポイントで揃ってます。海外メディア評価は、ジャスパー・モリス氏は2018年の方が良かったのか・・僅かに下げ、反対にアレン・メドゥズ氏は上げています。
ジャスパー・モリス氏のテイスティングは2020年10月、メドゥズ氏は2021年になってから・・と言うことで、製品版のテイスティングですと評価が高く、その前の段階だと少し低い・・のが、2019年の海外メディア評価から何となく伺えます。
ですが、畑名の付かないヴォルネイ1級を昨日テイスティングさせていただき、その半端無いエレガンス・・フィネスに、グググっと心を鷲掴みされてしまいましたので、
「クロ・デ・デュックの評価から1点、もしくは2点以下」
と言うような評価基準になっているような気がします。
非常に少ないワインです。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【凄過ぎるクロ・デ・デュックに次ぐ3兄弟の一人、カイユレです!】 すみません、数が無く、飲めなかったワインです。以前のレヴューを掲載しています。
【こちらは95ポイント!・・滅茶高ポイントです!優れたヴォルネイ1級の各畑の良さを分けて持っているとも言えるカイユレです!】 こちらも少ないので・・すみません。
レ・カイユレはシャンパンの南側、クロ・デ・シェヌの東側(下部)に接する1級畑で、繊細さと力強さを併せ持った優れた1級畑です。カイユレの南がサントノなので、粘土の強さはサントノ由来、微細で複雑なミネラリティはクロ・デ・シェヌ由来、白っぽい石灰はシャンパン由来・・などと、勝手に区分しちゃってますが、実際はそんなに単純では有りません。
何せ2017年のシャンパンの細やかで複雑な味わいは、2016年以前のものには余り感じられなかったものです。よほど出来が良いんだと思いますよ。
因みに最高点を付けたティム・アトキン氏は95ポイント。シャンパンに1ポイント及んでいませんが、この位の評価は飲み手で大きく変わると思います。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【最高に素晴らしいです!サントノ・デュ・ミリューを凌駕する官能的なアロマにクラクラ!】
前言撤回・・です・・(^^;; いや、下記には2015年もののカイユレを、「軽やかだけれど・・云々」としていました。2016年ものの話しなので撤回ではないけれど、
「素晴らしい出来だった2015年ともかなり異なる!」
と言うことを言いたい訳です。因みに素晴らしかった「軽やかな」2015年ものはリアルワインガイド第61号で、92+~94 2023~2045 と言う評価でした。
「2016年ものは軽やかでは無い」
です。
かといって重くは無いです。鈍重さなども無い・・言わば、ヴォーヌ=ロマネのワインのようにエレガントで有り、ある種の軽やかさとある種の重量感を持っていると言えます。
2015年ものに見えた透明なミネラル感は・・2016年ものに見えますでしょうか。・・有るんですが見え辛いですよね。それほどまでに深みを持っています。
抜栓直後のアロマなど・・ノックアウトものです。「わお~・・」と言葉が漏れてしまいましたよ。今飲んでも「絶旨い」です。ヴォルネイって、極一部を除くとこの深みを持つのは難しいと思っていたんですね。2015年のクロ・デ・デュックにはそれが有りました。2015年のカイユレには・・無かったんです。
しかしながら2016年のカイユレには、クロ・デ・デュック並み・・とまでは言わないものの、その絶妙の深みを気品とエロスが覆っています。この動物香とも皮革香ともスパイス香とも取れる複雑にエロティシズムが交錯するアロマに・・うっとりとさせられてしまいました。
まぁ、クロ・デ・デュックとシャンパンには手を出せないのでカイユレを開けた訳ですが、飲むまでは・・
「デュック・・シャンパン・・飲みたかったなぁ・・」
と思っていました。しかし、このカイユレは飲んでいて良かった!隣接する「1級サントノ・デュ・ミリュー」を凌駕する仕上がりと言って良いかと思います。10年以上を経てようやく美味しく成り始めるコント・ラフォンのサントノ・デュ・ミリューを蹴散らすと思います。今飲んでもそれは伝わって来ます。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【軽やかだけれど深みのある赤果実中心の見事なヴォルネイ1級です!】
いや・・すみません、散々探したんですがどこに行っちゃったのか。2014年のカイユレをテイスティングしたものの写真が見当たりません。諦めてこのコラムを書いていると言う状況です。
2015年のヴォルネイ・カイユレは、テイスティングした2015年のヴォルネイ・シャンパンの物凄い仕上がりを考慮すると、その個性を大きく伸ばした仕上がりになっているのはまず間違い無く、2014年がリアルワインガイド第57号で「92+~93」と評価されていることを合わせると、
「かなり期待できるはず!」
と思っています。
2014年のカイユレは、赤果実が繊細に表現されエキスが綺麗に出たエレガント系です。noisy の大好物的な味わいに仕上がっています。赤果実には、わずかに粘性を感じさせるものが混じり、深い表現がされていました。
2015年のカイユレは、飲んでいませんので想像でしかありませんが、その延長上で有るとしても中域の押し出しが強くなっていると思われ、かなり底上げされたものになるかと思うんですね。
なので、限りなく95Pointsを目指せる味わいじゃないかと・・期待している訳です。勿論ですが、2014年の93ポイントには大賛成!ピッタリと言えるでしょう。
このところのダンジェルヴィーユは凄い!・・年末のワイン会でクロ・デ・デュック2015年を開けましたが、参加メンバーの方々もかなり驚いてました。
「・・ノーマークだったのに・・」
・・ですよね~!・・このままノーマークにしていたら、大きな魚を逃がしたことになるんじゃないかと思います。カイユレ2015年!・・これも是非飲みたいと思っています。誰か飲ませてくれないか・・と、これも期待しています。何せ・・2014~2015年のダンジェルヴィーユ、入荷数は多く無いのにテイスティングした数が非常に多く、完全に赤ですんで・・世の中の厳しさを肌で感じています。是非ご検討くださいませ!
● 2019 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
● 2019 Volnay 1er Cru Champans Magnumbottle
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン マグナムボトル
【素晴らしいです!・・アドヴォケイトは94ポイント止まりですが、何とアレン・メドゥーズ氏は96ポイント!】

おそらく最高評価のヴォルネイ=シャンパンでしょう。2019年ものでついに・・
「クラシック評価!」
をアレン・メドゥーズ氏から獲得したようです。
もう・・確かにこのレ・シャンパンは素晴らしいです。2018年ものは「シャンボールだ」と言った記憶がある・・いや、この下にちゃんと書いてありますよね・・でも2019年ものはヴォーヌ=ロマネ1級の凄いワイン似だと・・言いたいと思います。
そして、例えばメオ=カミュゼの2019年のワインは、滅茶苦茶に美味しいですが・・いくつかのキュヴェを除きダンジェルヴィーユとは対照的でも有ります。
メオ=カミュゼは、アルコール分が出る時は、ちゃんとそのまま、葡萄がなりたいようにしていると思います。なので2019年のメオのワインはアルコール分がうやや高めです。
ダンジェルヴィーユは?・・と言いますと、ほぼほぼ13.5%以下なんですね・・全部はしっかりチェックしていませんが、飲んでいてのイメージは、アルコール分を意識することはなく、決して度数は高いものでは無いと感じていました。
メオの方は・・ヴォーヌ=ロマネのキュヴェはとても優しくて柔らかで、むしろ低めに出ているように思うキュヴェも有りましたが総じて高目で・・しかしながら、それでも・・
「物凄いエレガンス、荘厳さ」
を感じさせてくれました。

ダンジェルヴィーユはもう・・柔らかで優しくて、美しくて純粋で・・でも、
「・・この美しさがやがて色っぽさ、艶っぽさに染まってくるんだよなぁ・・」
と感じさせてくれました。
圧巻だったのはやはりクロ・デ・デュックですが、海外メディアの評価者の中には、クロ・デ・デュックと並び称すほどの高い評価をした・・それがメドゥズ氏ですね。これはちょっとnoisy も迂闊でした。余りに美味しくて・・シャンパンに酔いしれてしまっていました。もっと真剣にポテンシャルを取りに行くべきだったかと反省しています。
ですが、とんでもなく美味しいのは間違い無いです。デュックは相当しますが、シャンパンはまだこの価格です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ヴォルネイの中に有るシャンボール=ミュジニー!・・絶品です!】
美味しいです~!・・隠しようが無いですよね・・この赤黒い色の中にある、見えない真っ白なミネラリティの存在が、ワインにとって如何に大事なものなのか・・。ツヤツヤでテカテカと輝くかのようなテクスチュアは、ビロード的でもあり、磨かれたクリスタルのようでも有ります。
例年以上にこの12月は、物凄いペースでテイスティングしています。終わらないんですよ・・なので、12月前半だけで4回も新着を出すことになってしまいました。それだけで済めばよいんですが、飲んだ以上は書かなければ販売がスタートしない・・品物はどんどん入ってくる・・仕分ける・・登録する・・片付ける・・送る・・飲む・・書く・・と、物凄い循環です。自分でも良くやってると思いますが、時にエージェントの担当さんが角の生えた鬼のように思える時も有ります。
ですが、これほどの出来のワインのテイスティングに当たりますと・・癒されるんですよね。普通の世の中では年間休日が100何日で少ないとか多いとか言われているようですが、noisy の場合は6~7日、お正月だけしか休日が有りませんし、法廷年間労働時間が2080時間だと言うことですが、どんなに少なく見積もってもその1.5倍は有りますんで・・。こうして一応の定休日も10時間ほどは PC の前で文章書きをしています。仕事の延長で・・「癒しの時」が有ることが、今までなんとかやってこれた一因でもあるのでしょう。
ヴォルネイと言うコート・ド・ボーヌの小さな村ですが、驚くほどに異なるテロワールを感じさせてくれるのが良く判る、2018年のダンジェルヴィーユです。そのディテールは見事に繊細に詳細に、そのすべてを簡単に伝えてくれます。
おそらくこのヴォルネイ=シャンパン2018年を飲んだ方のほとんどが、
「ヴォルネイ的シャンボール=ミュジニー!・・しかも超絶に旨い!」
と言っていただけると確信しています。
伸びやかな高域、ややタイトでスレンダーな中域、エレガントさを支える白く、透明でも有る・・でも実はとても緻密な低域です。2018年ダンジェルヴィーユの特徴でも有る少ないSo2 は、手入れの良い畑が生んだ健康な葡萄からのプレゼントです。
タイトでスレンダーな中域でさえ、ふかふかとした柔らかい表土を想像させてくれますし、非常に上品なベリーのニュアンスは角張った部分の無いアナログな連続性を感じさせます。今飲んでも非常に美味しく、この先も、
「もしかしたらこのワインは・・閉じないんじゃないか?」
と思いたくなるほどに開いてくれます。
上値でヴィノス、ジャスパー・モリス氏は95ポイント、アドヴォケイト、バーガウンドは94ポイントと高いですが、まだこのダンジェルヴィーユの大きな変化には気付いていないようです。
まぁ、言ってしまえば・・余りに美味しいので気付けない・・と言うことなのかもしれませんね。
ビオでもパキパキに硬いブルゴーニュワインは結構多いですが、是非このディテールの美しさに触れてみて欲しいと思います。ナチュラルでピュアな、今一番素晴らしいブルゴーニュワインです。
以下は以前のレヴューです。
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【・・どうしてこれほどまでに違うのか・・!2017年でついにシャンパンの本性が発揮された!?】
写真をご覧いただけましたら、その色彩が全く異なることにお気付きでしょう。・・いや~・・これは驚きました・・。だって・・このところ、今まで飲んできたシャンパンの味わいとは・・
「全然違う!」
と言って過言では無いと思えるからです。
最も、全然違うとは言っても、2016年までも非常に美味しかったです。エレガントで優しくて石灰の支えが有って高質感漂う素晴らしい味わいでした。
でも2017年ものは・・エレガントでは有るが、それはまず最初に言うべき言葉では無いと感じます。
「官能的で超複雑!」
まず、これを言いたいです。まるでジュヴレの超1級畑・・何とは言いませんが、それを思わせるような「官能的に香る匂い」が有ります。
これを嗅いで、
「はい・・ヴォルネイ・シャンパンかな~?」
と言える人は、果たして・・いらっしゃるんでしょうか・・。すっごいですよ。
そして、滅茶苦茶綺麗です・・が、鉱物的で種類豊富なミネラリティが凄いです。白っぽい石灰なんて、奥の奥のさらに奥で縁の下の支えの置石みたいになっちゃってます。圧巻です。
ティム・アトキン氏は96ポイントと、このワインの素晴らしさを評価していますが、noisy もほぼ同感です。飲み頃としましては、3年先以降をお薦めしたいです・・が、この香りはもう・・物凄いですから、抜栓後に締まる方向に動くことは覚悟で、もしくはやや高い温度から飲み始めることを肝に銘じて飲まれてみてはいかがでしょうか。
こんなのに出会ってしまうと・・この価格も仕方が無いと思えるはずです。是非飲んでみてください!素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです
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【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】 こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2019 Volnay 1er Cru Clos des Ducs Monopole
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・デュック・モノポール
【圧巻!・・格の違いを見せつける物凄いワイン!それがクロ・デ・デュック!】

飲んだ者には、もはや誰もこのワインがグラン・クリュでない・・と言うことを信じられないでしょう。そしていつしか・・
「このワインが間違いなく、グラン・クリュに昇格するに違いない!」
と確信するに違い無いと思います。
飲んでいる感覚は、もはやヴォーヌ=ロマネの超一流どころと全く同じです。
一瞬でも気を抜くと・・もう、ほんの少し前の彼の姿はそこには存在せず、また違う顔でそにに立っている・・そしてまた素晴らしい演技をしてくれる・・そんなパフォーマーのようでも有ります。
だから、そのグラスをいつまでも放さず、その香りの変化を脳裏に焼き付けていたい欲望を持ってしまいそうになります。
あの、ブルゴーニュ専門家でありながらも、余りに平均よりも低い点しか付けないアレン・メドゥーズ氏がなんと、
「97ポイント!」
も付けています。

ヴィノスに至っては・・ニール・マーティン氏かと思いますが・・
「98ポイント!」
も上値に付けています。もはや海外メディアの方は、
「いつ、だれが、どのタイミングで***点を付けるか・・」
と言う感じになって来たんじゃ無いでしょうか。今までは97ポイント止まりだったと思います。
noisy もこの素晴らしい2019年のクロ・デ・デュックを飲むことが出来て幸せです。そしていつか・・
「単に クロ・デ・デュック」
と言うA.O.P.になる日を待っているような感覚です。是非手に入れておいてください。その日まで・・何とか生きて行きたいと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【やっぱりクロ・デ・デュックは素晴らしい!・・出来は他のキュヴェとちょっと違います!激エレガントで激妖艶!】
昨年の2017年ものに97ポイント付けたデカンターのティム・アトキン氏の評価が見当たらないのが残念ですが、それでも97~96ポイントで海外メディアは揃ってますね。
ですが・・少し各レヴューを読んでみましたが、やはりダンジェルヴィーユの変化については・・それを思わせるような言葉が無いように思います。難しいものですね・・。
しかしながらバーガウンド・ドット・コムのアレン・メドゥズさんは、
「アウトスタンディング!ドント・ミス!」
と、得られなかったら後悔するぞ・・みたいな言葉を書いていました。
このトップ・キュヴェのクロ・デ・デュック2018年ですが、他のトップクラスの1級群に比較しても、随分と印象が異なります。
まず色合いが他のキュヴェに比較して若干淡いです。この写真は、撮るのに一度失敗しておりまして、翌日に残りのワインで再度、撮り直ししています。なので、So2 の少なさゆえでしょう・・若干色落ちしていますが、少し淡いのはお判りいただけるかと思います。
そして、非常にナチュラルですが非常に健全です。しかしながら、他のキュヴェが・・ジャイエ的な美味しさを見せるのに対し、・・言っちゃってよいのかなぁ・・まぁ、言っちゃいましょう・・最近のエマニュエル・ルジェ的な官能さを良く出している感じなんですね。
一瞬、クロパラか?・・みたいな・・(^^;;
そこまで言わないにせよ、ルジェのエシェゾー?・・みたいな・・感じも受けるほどに「官能感が満載!」なんですよ。
そもそも海外メディアがボーヌの赤ワインに97点も付けると言うのは稀なことです。まぁ、ダンジェルヴィーユと言うビッグネームも後押しはしているとは思いますが、それも、
「ヴォルネイの1級に!」
ですから・・ね。
で、noisy としましては、97ポイントは非常に妥当な評価だと思っています。プラスマイナス0.5~1点は可能性が有ると見ていますが、のんびりとそれだけ飲んでいれば良いと言うシュチュエーションでは有り得ず、この日は一体何本開けたか覚えていないほどに多かったので、グラスの写真ももしかしたら少し汚れが有ったかもしれません・・申し訳ありません。
素晴らしいワインは、やはりその「存在感の大きさ」に圧倒されます。色が濃くても薄くても・・関係無いんですね。
超絶にエレガントで有り、滅茶ナチュラルで有り、ピュアさに満ちていて、存在感の凄い味わいで・・しかも超官能的です。ここまでリリース直後にここまで官能的だったクロ・デ・デュックを noisy は知りません。だからこそ、エマニュエル・ルジェを比較対象として脳が引っ張り出したのかもしれません。最近神掛って滅茶凄いメオ=カミュゼでは有りますが、そっちの味わいでは絶対に有り得ない・・のが、また興味深くも面白くないですか?
ヴォルネイと言う小さな村が、コート=ドールで再び輝きを取り戻した・・その旗手たるのは、クロ・デ・デュック!
そう思わせてくれた1本です。安いと思います。是非飲んでいただきたい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ついに97ポイント!デカンター誌ティム・アトキン氏も弾けてます!】 飲めなかった腹いせからのボヤキでは有りませんが・・いや~・・壮観ですね~。ヴォルネイで97ポイントって、一体どう言うことなんでしょう。
それでもまぁ、アドヴォケイトが1920年ものに99ポイント、1953年ものに97ポイント付けて以来では有りますが、この「クロ・デ・デュック」の実力を伺わせるのには充分な情報だとは思いますし、何よりも、
「2017年ものはマルキ・ダンジェルヴィーユ最高潮時のクロ・デ・デュックに肉薄する出来!」
と言うことを物語るに違い無いでしょう。
この3年間でも、上値では有りますが、95ポイント、96ポイントと来ての・・97ポイントです。あと3年で・・いや、詰まらない想像は止めておきましょう。
でも、noisy が、
「2017年ヴォルネイ1級を飲んでショックを受けた!」
のもお判りいただけるんじゃないかな?・・と思います。
すでに店頭で減ってしまっていますので、こんな数量です。是非押さえておいてください!超お勧め!ヴォルネイがブルゴーニュのトップに回帰した姿を是非ご覧くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【どうやら2016年ものは2015年ものを超えたようですよ?】 ダンジェルヴィーユご自慢の「クロ・デ・デュック」です。少ないので飲みません・・余ったら年末年始に飲もうと狙っています。
例えばですが、2015年ものの「デュック」はリアルワインガイド第57号で93+~95+ 2022~2050 と言う、ヴォルネイではおそらく紙上でトップの評価でした。いや、noisyならもっと付けたと思いますけどね。
で、2015年ものはしっかり飲ませていただいたということで、ま~・・余りに旨くてひっくり返ったものです。
しかしながら2016年ものは余りに少なく・・いや、マグナムはいただきましたが・・(^^;; で、ネットをアチコチ探して見ると・・有りましたよ。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんと、MWのジャスパー・モリスさんが94~96Points!ヴィノスが93~96Points。あの非常に厳しい評価で知られるメドーさんのバーガウンドが93~95Points と、軒並み96Points を得ています。
これだけ見ても・・恐ろしい仕上がりかと思います。息子はしっかり・・デュックもシャンパンも飲んで来まして、非常にはしゃいでおりました。まあ・さすがにこの入荷量で両方開けてしまいますと、完全に赤になってしまうので、余って開けられたとしてもどちらかかな・・と思います。
史上最高の出来になったと思われる「クロ・デ・デュック」です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【王者の品格!まさにフィネス!すべてにおいてヴォルネイのトップはこのワイン!!】
いや~・・素晴らしかったですね~。2015年のダンジェルヴィーユは何を飲んでも素晴らしいです・・が、クロ・デ・デュックは
「完璧!」
と言いたくなるような、素晴らしい味わいでした。
エレガンス、フィネス、品格が全体を覆っていて、各要素・・濃密さとか複雑性とかもたっぷりあるのに、それを言及させない・・と言うか、言う必要が無い・・と思わせてしまう完成度が有るんですね。
・・あれ?・・気付かれましたか?・・そうそう・・2017年の年末に開けさせていただきましたが、その時一緒に飲まれた方が持って来てくれたのが右側にある 1993年 Bonnes-Mares ですね。勿論エチケットでお判りになるかと思いますが d'Auvenay です。こちらも素晴らしかったです!ご馳走様です・・でも・・負けてないですよ。
しかも今飲んでも滅茶美味しい!・・本当に素晴らしいワインはいつ飲んでも美味しい・・と言う格言から言えば、それに当たる仕上がりかと思います。
濃密なんですが・・サラリとしています。超複雑なんですが、それをそのようには見せません。アロマもエゲツナイほど・・なんでしょうが、全く無理をしていないようにしか感じられないので、それが本当の姿なんだと思いこまされてしまいます。

こちらの写真は、もう少し寄って、色合いを見せるために、明るくしてみたものです。ま~、余り上手くは行ってませんですみません。でも意図するところは判っていただけるかな・・と思いますが、明るいところで見ても決して濃くは無い、透明度の高い色合いは、美しい赤が基調ですが、このように薄暗い状況で見ると、しっかりと「黒系」の色合いも持ってることが判ります。
テクスチャーはまさに「ビロード」。アナログ的に連続しているんですが、実はデジタリックにきちんと肌理が有って、そのひとつひとつの段階が実際には感じられるのに・・超連続しているんですね。そのひとつひとつの段階にはやはりそれぞれのアロマの粒が感じられます。これ以上に精巧な造りが出来るはずも無い・・そう感じさせてくれました。
いや・・素晴らしかったです。実は結構、2014年も2015年も、ダンジェルヴィーユを飲ませていただきましたが、クロ・デ・デュックが白眉で有ることは間違い無しです。
また、2014年のクロ・デ・デュックは開けていませんでして申し訳ありません。こちらはリアルワインガイド第57号で、
「今飲んで 93 ポテンシャル 94 飲み頃予想 今~2043年」
と言う高評価です。
どうでしょうね~・・徳丸さん的には2014年がお好みのようですんで、次号に載るであろう2015年ものの評価が気になるところでは有りますが、noisy的には、2014年と2015年を一通り飲んだところでは、2015年が上回るんじゃないかと思っています。
完全復活なったマルキ・ダンジェルヴィーユのトップ・ワインです。決して褪せることのない銘品と言えるでしょう。是非ご検討くださいませ。
● 2018 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【こんなに繊細な表現ができるアリゴテは久しぶりに出会った気がします。2017年ものとも、ブルゴーニュ・シャルドネとも異なるスタイリッシュでフレッシュで・・しかし神妙な味わいで旨いです!】

2018年もののダンジェルヴィーユは全て凄いんですが、このアリゴテからのテイスティングスタートでした。もうその1本目で・・目が覚めるような衝撃的な味わいに出会いました。
2009年には完全にビオディナミに転向したと言われていますので、そろそろ10年目と言うのもあるのかもしれません。アロマの柔らかさ、若くともまったく閉じこもろうとせず、柔らかに・・でもスピード感も高くノーズに届きます。
ナチュラル感は素晴らしく、
「はい、私・・ビオです!」
などとも言ってこないですし、モロビオ系の気になるようなネガティヴさは皆無です。
それでいて、まったく普通のブルゴーニュワインに向かっているようで有りながら、その柔らかで薫り高き芳香に嫌味も無く、ドライでフレッシュ、そして超瑞々しく繊細な味わいを長く持続させてくれるんですね。
滅茶苦茶良いワインに出会った時の感覚ですよ。ビオだと言われなければ気付かずにそのまま美味しく飲んでしまうでしょうし、アリゴテかもしれない・・と思わなければ、繊細系のシャルドネだと思って呑んでしまうかもしれません。
こんなに美味しいアリゴテは久しぶりでした・・って去年も書いてましたが、
「2017年ものよりも繊細な質」
だと思ってください。
そして身体に入ってくる角度の優しいことは、2018年のマルキ・ダンジェルヴィーユのワインの特徴かと思います。
「ナチュラル&ピュアな超美味しいブルゴーニュ!」
です。超お勧めします!アリゴテとしますと安くは無いかもしれませんが、絶対納得していただける味わいと確信しています。
以下は以前のレヴューです。
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【ん十年+少し前、初めてコシュ=デュリのアリゴテに出会った時の衝撃を思い出しました!‥2017年、大激変のダンジェルヴィーユの白です!】
何も言わずにサクッと買っておきましょう。きっと感謝していただけるに違い無い、素晴らしいワインです。
そもそも、何で noisy が白ワインを好きか?・・と言うところにも当てはまりますが、昔は凄い白ワインが普通に安かったんですね。
なので、それこそコシュ=デュリのアリゴテは3千円+α 位で買えました。仲間内や、近いお客様同士では、
「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」
「ムルソー以上を買うお金が有ったらアリゴテを何本か買う!」
みたいな言い回しが有りました。
それは、コシュ=デュリのムルソーを貶めている訳では無く、アリゴテで充分な美味しさを得られ、満足させていただけた訳です。質は充分なので、量を・・と言うことだったんですね。
この、2017年のダンジェルヴィーユさんのアリゴテを飲ませていただいて・・その頃のシュチュエーションと言うか、場面に引き戻されてしまいました。
「すっごいアリゴテ!」
です。
そもそもフィネスさんのアナウンスでは、
「アリゴテは樽を使わない」
ことになっていました。
でも、コシュ=デュリを思い出すくらいですから・・しっかりと「バリックの風味」が入り込んでいます。一応確認のため、フィネスさんの担当さんに電話をして、
「樽っぽいよね・・?」
「そうですよね・・?」
「アリゴテは樽を使わないってテクニカルに書いてあるけど、そこ、削った方が良いよね・・?」
「・・そうすね・・」
と言うようなやり取りをしました。
ま~・・物凄いポテンシャルを持った葡萄です。かなり掛かった新樽の風味を完全に飲みこんでしまっています。おそらくですがそのバランスがコシュ=デュリを思い起こさせたのでしょう。
そして、オイリーで蜜っぽさが僅かに有って、ノーズに抜けて行くアロマに、ミネラリティに乗っかった胡麻っぽい、少しオイリーなものが混じり、中域の見事な膨らみと、僅かに強さを持った豊かな酸の味わい、そして長く続く余韻・・そこからの再度の膨らみ・・凄いワインにしかない表現が有りました。
確かに中盤以降の表情は、コシュ=デュリのアリゴテの振る舞いとは異なるように思いますが、それでも、
「・・お・・まだ押してくる・・!・・香りも素晴らしい!」
と、飲んでいて楽しくなってしまう要素をふんだんに持っていました。
やはりワインは価格だけでは無いし、クラスだけでも無いんですね。たぶん、このワインに高い評価ポイントが付くことは無いでしょう。しかし、そんな高ポイントよりも、人々の記憶に深く刻まれる印象は、もしかしたらどんなに高ポイントのワインよりも機会が多いかもしれません。
是非、飲んでみてください。非常に・・驚くほど安いです。
━━━━━
【ベルヴェッティなテクスチュア、優しくピュアにたなびくアロマ!ダンジェルヴィーユならではの質感をお楽しみください!】

マルキ・ダンジェルヴィーユのベースの白ワイン、アリゴテです。ブルゴーニュにおいてはこの十年ほどで、
「ブルゴーニュ・アリゴテの質の向上」
が半端なく続けられた結果、
「もはやアリゴテの昔の面影は無く、飲み手たちもそれを認めるべき」
状況に来ているのは、皆さんも承知のことかと思います。もっとも価格も上がって来てしまいましたが・・しかし、あのD.R.C.の共同所有者でもあるヴィレーヌさんちの「ブーズロン」の価格も半端なく上昇してしまい、
「・・それにしちゃぁ・・ポテンシャルはどうよ?」
と言うような部分は残りますよね。あまりに安泰過ぎてちょっと胡坐をかいているような感じもします。
しかしながら、10年前は・・と言うより2008年もの以前のダンジェルヴィーユさんのワインは、確かに悪くは無いものの、それこそ・・いや、失言かもしれませんが、かのブーズロンのような平板さと似たようなものを感じたものですから、この3年ほどの
「とんでもないレベル・スピードでの質感の向上」
は、ある意味、異常なのかもしれません。
そうは言っても例えばかのコシュ=デュリにしても、
「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」
などと言う言葉は、noisy がネット販売を始める以前から、ワインファンの間で呟かれた言葉です。noisy もその言葉を随分と使わせてもらいました。
それほどまでに、他の造り手たちとコシュ=デュリのアリゴテとは、雲泥の差が有ったと言えます。

上の写真は2015年のアリゴテです。
そんな、コシュ=デュリのアリゴテを除けば、
「酸っぱいだけ。キール用(カシスを加えてリキュールにする)のワイン」
と言われたアリゴテ暗黒時代を、ようやく抜けたのが今です。そりゃぁそうですよ。
「ブルゴーニュに属するブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオン」
なんですから。同じブルゴーニュワインで有りながら、アリゴテと付いたら格が下がる・・などと言うのは、本来はおかしい訳で、それなら最初から「並酒」(パストゥグラン等)で良い訳です。
ようやく今になって、
「ブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオンの存在意義が発揮されるようになった」
と言えます。
ほんのりと、そしてふっくらとした青りんごのアロマに柑橘系果実が丸く柔らかに感じられます。中域は適度に膨らみ、早くも遅くも無い・・適度なスピードの豊かなアロマがそこへ乗っかって来ます。ノーズに抜けるときに白っぽい石灰感、柑橘のフレーヴァー、余韻にもほんのりと青味、余韻も良い感じに長いです。
普通に飲んだら「アリゴテを感じる部分」は少ないでしょう。言われなければ「シャルドネだろう」と信じて飲んでしまうに違いありません。
わずかに酸のエキセントリックさ、いや、非常にまろやかに仕上がっているので気付かないかもしれません。青りんごっぽさにその面影を見るかもしれません。その程度で有り、むしろそれは好意的にしか取れないでしょう。
わずかにマッタリ、蜜っぽさも有り、とても完成度の高い味わいです。
2014年は2015年に比較するとわずかに冷ややかさが多めかな・・と思います。2015年はよりグラマラスで、2014年の冷たさよりふくよかさが見えやすいと思います。
これだけ高質なブルゴーニュ・アリゴテにするには、やはりかなり収穫制限をしているかと思いますし、選果も厳しくしているのでしょう。価格もそれにつれて上昇するのは仕方が無いかな・・と思っていただけると思います。
とても美味しいです!・・その辺の仕上げはやはり「貴族ならでは・・の感覚」なのかなぁ・・とも思いますが、よほど美味しいものを食されていらっしゃるのかと!
お勧めします!ぜひ飲んでみてください。
● 2018 Bourgogne Chardonnay
ブルゴーニュ・シャルドネ
【「貴族の味わい」から「少し気取ったような部分」を削除。あくまで繊細で柔らかく、密度高く瑞々しい「ワイン主義」へ大変身!】

激、美味しいです!まったりした滑らかさと、相反するような瑞々しさ、果実感のしっかりあるのに超繊細・・です。
ブルゴーニュ・アリゴテのコラムでも書かせていただきましたが、2017年ものまでも凄く美味しかったのに、ちょっと貴族的な匂いを感じていました。
しかし、そんなちょっと・・もしかしたら「嫌味」にも通じるかもしれないような部分が、2018年ものには感じられないんですよ。
なので非常に繊細だし、表情は活き活きとしているし、柔らかな畑のフカフカしか感じと、養分・水分を地中からくみ上げた時に得る複雑で素晴らしいミネラリティを、ファーストノーズから・・・いや、グラスに鼻を近づける前に、しっかり感じることが出来るんですね。
アリゴテのやや冷涼な青りんご的なアロマより、もう少し黄色くてまろやかな、僅かに温かみのある感じのフルーツ感も雑さの全く無い精妙なもので、非常に心地良いです。それでいて、五味、六味までしっかり感じるのに・・甘く無い・・非常に端正な姿をしています。
面白いのは、2018年のメオ=カミュゼの白ワインが見せる「氷のようなミネラリティ」では無く、「より白くて純粋で瑞々しいミネラリティ」でしょうか。ツヤツヤと輝くんじゃなくて、よりリアリティのある自然なニュートラルさ・・です。あ、あとでのご案内になるかと思いますが、メオ=カミュゼの2018年サン=ロマン・ブランは激旨でして、流石にこのサン=ロマン・ブランと比べてしまうと「格の差」は感じるかもしれませんが、同じくメオ=カミュゼの滅茶美味しい2018年ブルゴーニュ・ブランとは、その「ミネラリティ組成の違い」を感じることが出来て面白いですよ。
実は、最近届き始めた2018年もののワインがどれも素晴らしくて、「オオカミ少年」だと思われるんじゃないかと少し不安なんですね。美味しいもの、素晴らしいものもその通りにお伝えしたいし、まぁ、普通の出来なら普通だと・・言いたい訳ですが、
「2018年ものが余りに素晴らしい!」
ので、ちょっと困っているんです。
しかしながらダンジェルヴィーユの素晴らしさは、良い葡萄を得ることによってSo2の使用量を大きく減らすことが出来るようになったことが挙げられると思います。兎に角ニュートラルな立ち位置で、超高質な味わいに造り上げていますので、2017年ものの、どこか「上から目線」的な部分の無いナチュラルさが、素晴らしいと思うんですね。
いや・・ナチュラルだとも思わないかもしれません。・・・そして軽い酔いの醒め始めたころに気付くでしょう。
「・・・あれ?・・アルコール飲んだはず・・だよね・・」
と。
是非ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【飲みやすさ返上!まさに貴族の味わいです!物凄い出来です!並みの村名は・・道を譲るでしょう!】
2017年のブルゴーニュ・アリゴテの超絶な美味しさに悶絶してしまいましたので、当然ながらこのA.C.ブルゴーニュのシャルドネにも、非常に大きな期待が掛かる訳です。
並みの生産者ですと・・一つ良くても他はイマイチな場合がほとんどですが、やはりマルキ・ダンジェルヴィーユは違ってました。いや~・・めっちゃ美味しいです!
基本ラインは全く2017年のブルゴーニュ・アリゴテと同じです。このワインも「新樽は使わない」と言うアナウンスでしたが、古樽と言うニュアンスでは無いので、おそらく新樽でしょう。間違っていたらすみません。でも、ピノ・ノワールを造る生産者は、まず下のクラスの白ワインに新樽をあてがい、その後にピノに使用する方もいらっしゃる位です。
高貴な樽のトーンがします。アリゴテほどパワフルでは無く、エレガンスが滲んで来ます。その辺はアリゴテと異なる部分です。
ほんのりとオイリーで、中域が綺麗に膨らみます。出てくる果実の表情がまた・・優雅なんですね~。非常に良いです。そして長~~~く押してくれ、長~~く留まってくれます。ドライなのに口内で膨張してくるかのような振る舞いにほんのりと甘みが顔を出して来ます。
ここの「レ・プティ・プレ」と言う畑は、「レ・シャンパン」から東に500メートルほど下がった位置に有ります。優れた村名ヴォルネイや村名ムルソーになる「クロ・マルタン」に接していて、条件の良いA.C.ブル格の畑です。そして、ダンジェルヴィーユの白の最高峰、ムルソー・サントノにも程近い畑です。
粘土のしっかりしたサントノとも少し異なり、粘土はやや少なめ、しかしハイトーンな白い石灰が多めで、伸びやかなアロマが特徴です。ムルソーの中央や上部、南側の厳しいほどのミネラリティには届かないのが幸いして、むしろピュリニーやシャサーニュにも共通するようなバランスになった村名ムルソー・・と言ったら近いような気がします。
非常に饒舌なアリゴテに対し、こちらはおしとやかな貴婦人タイプ・・と言えるかもしれません。
価格は・・A.C.ブルとしては安く無いですが、ムルソーだと思えば高く無いでしょう。飲んでビックリ・・だと思いますよ。このエレガンス重視な見事なバランス、味わいは侯爵と言う爵位を持つダンジェルヴィーユが長く受け継いできた血によるものなのかもしれません。是非飲んでみてください。ビックリされると・・思います!
以下は以前のレヴューです。
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【ダンジェルヴィーユは下級ワインが滅茶美味しいです!2016年のACブル・シャルドネは絶品!・・これで充分!】
これで充分に旨いです・・。高いと思われますかね。でも、
「超エレガントなムルソー!」
だと思っていただければ、全く高く無いです。「A.C.Bourgogne」と書いてあるのがどうしても気になって仕方が無い方にはお勧めはしませんが、
「こんなに旨いシャルドネがA.C..ブルなの?」
と思っていただけることは確実です。2015年・・超えてると思います。
熟度は高いんですが、ミネラリティも2015年以上に感じられます。豊かなんだけれどもダンジェルヴィーユ的気品がノーズから余韻まで漂い続けます。減衰の仕方が本当にダンジェルヴィーユは赤も白も同じで、ものの見事なグラデュエーションを感じさせてくれるんですね。他の生産者さんですと、もっとゴリゴリっと押してくるとか、押し広げつつ通り抜け、力強さを感じさせる・・と言うニュアンスなんですが、ダンジェルヴィーユさんのワインは決してそんな振る舞いはしません。
しかし、まさに「気品がポテンシャルを包み込み」つつ、見事なグラデュエーションを見せてくれます。こちらも躍起になってポテンシャルを取りに行くと・・いや、実は簡単に見当たる訳です。
「・・なんだ・・ちゃんとあるじゃん」
と言うことになってしまい、品格・気品の存在に気付く訳です。
こんなワインは良いですね・・。けっしてギシギシしません。ゆとりの有る味わいです。車で言ったら、大排気量でトルクでのんびり走っている感じです。判りますよね・・。
エチケットの格に騙されず、美味しいワインを選んでください。素晴らしいと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【見事な色合い!超高質です!ほんのり軽量に振っただけの村の北側のムルソー的味わいです!】
例えば、あれほどリーズナブルで(以前は・・)ポテンシャルも高い、
「イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルゴーニュ」
は、すでに noisy たちの手を離れてしまいましたが、今でもポテンシャルは維持しているものの、価格は非常に上がってしまいましたし、何よりも、
「高質さ、エレガントさ、ゆとり」
と言う部分は持ち合わせない「素質の塊」みたいなワインでした。それも良し。年月が磨いてくれる美味しさも素晴らしいものです。
それとはまったく印象を異にするのがこの、マルキ・ダンジェルヴィーユのシャルドネやアリゴテです。このワインたちを表現するのに、
「素晴らしいポテンシャル!」
とは・・言いたくはありません。・・いや、勘違いしないでくださいね。
「ちゃんと素晴らしいポテンシャルを持っている!」
のは間違い無いんですから。
しかしながら、磨く前のダイアモンドの原石みたいなマルトノの、まったくムルソーみたいなACブルゴーニュに比べ、同じような表現をしたとするならば、それは表現者としては不合格と言うことになるかと感じています。
敢えて言うなら「磨き抜いた原石」と言うことになるのでしょうが、それもまたどうかな・・と思うんですね。そんなに「キラキラと輝き続けてはいない」し、
「光を反射する素晴らしいカットは、時に周りの人をイラつかせることも有る」
かと思うんですね。
まぁ、宝石のお好きな方にそんなことを言っては、さらに勘違いされそうですが、「良い石はそんなえげつない光り方などしない!」と言われそう・・いや、あくまで比喩的なものとご容赦ください。
上の写真は2015年ものです。この、どこか緑色を想像させる柑橘類を柔らかく、少しマッタリと感じさせるシャルドネは、非常に完成度が高いです。
イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルのように、
「ギラギラしていない」
・・つまりポテンシャルをひけらかさないにも関わらず、ちゃんとポテンシャルを内包しつつ、磨き抜かれたダイヤモンドのように、
「キラキラもしていない」
・・・つまり、上記同様必要以上に他人に向けては輝かないが、
「着用している本人には充分な包容力として存在を知らしめてくれる」
味わいなんですね・・。
まさにやや軽妙なムルソーと言った面持ちで、しかし、高級車に乗った時のような余裕や安心感と、いざと言う時のパニックブレーキ、急加速と言った操作に充分に答えてくれる・・と言うような包容力・・でしょうか。そんなものを感じます。

下の写真は2014年ものです。滅茶美味しいんですよ。リアルワインガイド第61号(2018/03/15発刊)には、残念ながら下級クラスで有るシャルドネは掲載されてはいませんが、1級ムルソー=サントノに、今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 と評価されています。ナイスなジャッジだと感じています。
飲み頃を見てください・・「今~2043」ですよ・・今から美味しいと・・しかもポテンシャルは93+ ポイント。今飲んでポイントとの差は0.5ポイントです。これは何を意味するのでしょうか?
やはりこれは「完成度」だと思います。とても満足できる・・しかも今から遠い将来まで・・と言うことですね。
勿論、それが全て正しく、何も間違いなく、いつ飲んでも美味しいのだと・・思ってもらって結構では有りますが、現実は決してそうでは無いことは皆さんもご存じの通りです。
しかし、テイスティングしてみると、
「今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 だ・・これで間違い無い」
と感じさせてくれるんですね。
素晴らしいシャルドネだと思います。因みに2014年のムルソー=サントノは
「今飲んで92 ポテンシャル92+ 飲み頃 今~2036」
と言うものでした。これも良い感じの評価だと感じています。
勿論、このシャルドネをムルソー=サントノと同じだなどと言うつもりは有りませんが、同じ道筋に有る、とても近い出来です。決して高くないです。そしておそらくいつ開けても・・かなりな表情をみせてくれるものと感じます。ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャルドネも旨いです!】
このシャルドネも旨かったです!・・さすがダンジェルヴィーユ・・と言う感じですが、ムルソ的ともピュリニー的とも・・はたまたはシャサーニュ的、コルシャル的とも言えず・・ある種独特の・・・
「薄い緑のミネラリティ」
を感じます。
写真をご覧になっていただいても・・何となく見えるかな?・・少し珪藻土的な・・若い地層が隆起した部分を地下の層に持つ畑なのかな・・と理解しています。
ムルソーで言えばヴォルネイに近いほうの下の畑?・・・完全に石灰岩に覆われたムルソーの標高の高い部分では無く、むしろヴォルネイ=サントノに近い・・・もしくはヴォルネイに有るのかも・・いや、ムルソー=サントノーもご紹介しますので、そのあたりの下の畑なのかもしれません。
で、この薄い緑のニュアンスが実に良い感じで・・しかもダンジェルヴィーユ的な高貴さが有りますのでなおさらです。
まぁ、ムルソー村名だと思っていただければ価格も納得かと思います。オイリーさも非常に高貴な優しい表現でとても美味しいです。
一方のムルソー=サントノーは1級ですが、ヴォルネイ寄りにありますので、ピュリニーに引っ付く形にあるペリエール、シャルムとは少々ミネラリティの組成が違います。
どう違うのか・・飲んでないので書けませんが、悔しいのでその内に書きます! 希少なダンジェルヴィーユの白、是非ご検討くださいませ。
● 2018 Meursault 1er Cru Santenots
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ
【A.O.C.ヴォルネイを引き立たせるムルソー=サントノの存在は、正にヴォルネイ=ムルソーと言うアペラシオンとピノ・ノワール=シャルドネと言う品種の接点を感じさせてくれます!】

「赤ワインは好きなんだけど白は飲まないんだよね・・」
とか、
「ピノ・ノワールは飲むけどシャルドネはね・・」
と言う方も結構に多いように感じます。ただし、Noisy wine のお客様は結構・・白ワインもお買い上げになる方が多いです。中には白ばかりの方もいらっしゃり、まぁ・・かなり変なショップですから、素晴らしいお客様が多いのでしょう・・。
ですが、例えばミュジニーと言うブルゴーニュ随一のクリマには、赤い部分と白い部分が有って、それぞれピノ・ノワールとシャルドネが植わっているのはご存じかと思います。
でもこれって・・ブルゴーニュではアチコチに散見されるんですね。結構に白い表土に植わっているピノ・ノワールとか、その逆も有ったりもする訳です。
そして乾いた土・・粘土が多かったり少なかったり・・、水分供給できたり、ほとんど出来なかったり・・です。グレートな畑はまるで人格が有るかのように、自身でしっかり振るまいのできる畑だったりします。
ちょうどヴォルネイとムルソーの村では、植わっている葡萄がほぼ真逆な訳ですね。基本的にはヴォルネイはピノ・ノワール、ムルソーはシャルドネです。ですがムルソーの赤い粘土の多い部分にはピノ・ノワールが植わっていて、条件の良い畑・・人格が備わっていそうな畑は「ヴォルネイ=なんとか」になる訳です。それ以外はムルソー=サントノ、ムルソー、もしくはA.O.C.ブルゴーニュです。
このムルソー=サントノは、ヴォルネイとの境界のムルソー側の上部にある1級畑です。情報が有りませんが、ダンジェルヴィーユの畑はおそらく、レ・プリュール(レ・プチュールとも言う)畑で、泥灰土(でいかいど、marl)は粘土と石灰(、もしくは炭酸カルシウム)のことを言いますが、正にここがそうなんですね。
粘土が多く、また赤い土も有り、石灰(もしくはカルシウム)も存在しているので、ねっとりとしたグラマラスな味わいのシャルドネが生まれる訳です。
で・・2017年ものまではそれだけで良かったんですが、2018年ものにはもう少し書かなければいけなくなりました。そう・・単に「グラマラスな味わい」じゃぁ無いんですよね。
So2の少なさから来る柔らかさ、瑞々しさ、ナチュラルなニュアンスは2018年のアリゴテやA.C.ブルと同様です。この比較的強い泥灰土から生まれるのでグラマラスでは有るんですが、非常に繊細でスタイリッシュなんですね。
いままでは「複雑でファットな味わい」で良かった・・しかし、2018年ものはかなりの繊細さが加わり、瑞々しさが強くなり、さらには「気取った感じ」が無くなって精妙になったんですね。
だから美味しくない訳が無い・・と感じてしまいます。今飲んでも美味しいです。でも寿命は相当にあると感じますので、3年経過したら相当に良くなるとも思っています。
そして・・こんなことを書いて良いのかどうか・・例えば、飲んだ方には伝わるかと思いますが、あの素晴らしいイタリアの「ロアーニャ、ソレア」とかなり通じる部分が有ると感じました。あのソレアは、シャルドネ70%にネッビオーロが30%ほど入っているんですが、似てるんですよね~・・イメージが・・。
まぁ、葡萄は葡萄ですから、黒い果皮なのか白いのかで、結構に造り方は異なるんですが、昨今はそんな「垣根」が取っ払われつつ有りますよね?・・そんな部分も感じていただきながら、是非この素晴らしいムルソー1級を他の試飲でいただけたら幸いです。
かなり美味しいです!・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【A.C.ブル、そしてアリゴテの素晴らしさを見ると、期待が膨らむトップ・キュヴェです!】 2017年ものの入荷が多く無かったので、テイスティングはパスさせていただきましたが、残るようならば年末年始に飲んでみたいと思っているマルキ・ダンジェルヴィーユの白のトップ・キュヴェです。
まぁ・・ハッキリ言って、このサントノ白の日本での人気は今ひとつでしょう。どうしても赤のイメージが有ってそれが影響していると思います。
ですが、ブルゴーニュのワインを結果的に育てて来たのは、領主でも有る貴族たちです。そこには当然、宗教も絡んで来ますし、フランス革命を大きく絡んでいます。
日本では、海外のような「領主と領民」意識は今ではほぼ無いと思われますが、海外ではどこか、
「私は貴族、あなたは平民」
みたいな匂いがまだ残っているのかもしれません。
しかしながら現在のそれぞれの意識がどうであれ、良いものを食し、飲んで来られたのは上流階級の方々ですよね。フランス革命でブルジョワジーが台頭し現在に続いている訳ですが、やはり、
「素晴らしいワインや素晴らしいワインを生む畑」
は上流階級に支配され、愛され、飲まれてきた訳で、彼らはやはりそんな記憶も受け継いでいるのかな・・とも感じます。
2016年までのこのムルソー・サントノや、2017年のブルゴーニュ、そしてアリゴテを飲んでみると、その進化の凄さも思い知りますが、
「彼らが組み立てるワインの味わい」
にも興味が行きます。
まぁ、ピノ・ノワールの方はそちらのコラムで書きますが、13.5度のアルコール度でこれほどまでにエレガンスを表現できるというのは、技術もさることながら、
「この味わいが良い」
と思える・・判断できる感性によると思うんですね。
なので、この2017年ムルソー・サントノは・・おそらくですが、物凄いことになっているはずなんです。
ですが・・敢えてマイナス要素を書きますと、アラン・メドーの評価が見当たりまして、それが 89~91 Points だったんですね~。noisy 的な予想では、94ポイント以上でしたので、ちょっと残念では有ります。・・まぁ、アラン・メドーさんの評価は、noisy とは余り相性が良く無いようで・・余り一緒にはなりませんが。
と言う訳で、飲んではいないが、2017年のダンジェルヴィーユの他のワインの出来を見れば、凄いことになっているはず・・と予想しています。是非トライしてみてください。
以下は以前のレヴューです。
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【ほんのりとマッタリ粘っこく精緻さを感じさせる大人のムルソー!質感・完成度高いです!リアルワインガイドでも2014年は92+、2015年は93+と格上の評価!】
ヴォルネイの偉大な生産者の姿を完全に取り戻したと言えるマルキ・ダンジェルヴィーユです。シャルドネも気品高く、完成度が非常に高い!やはりどこか「ヴォルネイ」と書いた看板を背負っているかのような見事なムルソーで、ムルソー村の南から中央部に掛けて存在する、正に
「ムルソーらしいムルソー」
とは一線を画すニュアンスが有ります。
やはりムルソーらしいムルソーは、白や灰や黄色や黄土色、もしくはそれぞれを非常に色濃く持っていて、それを強く感じさせてくれます。時にハードに、エグイ角度で侵入してきては、脳裏に強烈な印象を刻むものが多いです。
しかしながらダンジェルヴィーユさんのムルソー=サントノ1級は、侯爵・貴族の血がそうさせるのか・・決してそんなエグイ角度では入射して来ないんですね。まぁ、畑の位置も勿論関係有るのでしょうが、このところのダンジェルヴィーユさんのワインは、例えベースラインの「パストゥグラン」でさえ、
「気品の漂う・・」
と言うような修飾が、もっとも似合うと言え、このムルソー=サントノも気品に満ちた味わいなんですね。
ここの畑はもちろん、ムルソーの最も北側に有る、ピノ・ノワールだとヴォルネイのアペラシオンになる部分と重なっています。この辺でシャルドネが植わっていると「ムルソー(1級)」になりますし、ピノ・ノワールが植わっていると「ヴォルネイ(1級)」になる訳です。
ピノ・ノワールとシャルドネの両方が植わっていると言うことは、粘土がしっかり有る土壌・・と想像されますし、また、かなりの石灰土壌で有るとも言えます。そんな土地ですんで、
「やや粘っこくて石灰質のしっかりある、ムルソー南部の1級の厳しい大理石感が余り無いムルソー1級」
と言うことになりますよね。

今回ご紹介するのは2014年ものと2015年ものです。ダンジェルヴィーユさんのワインのご紹介は、ヘタレのnoisyは、余りのアイテムの多さに二年続けてへこたれてしまって・・さすがに三年溜め続ける訳にも行かないので・・頑張って書いているところです。この時期は毎年、リアルワインガイドのテイスティングと決算と年間で最も入荷が多い時期の毎週の新着更新が重なり、疲れは溜まるは、ワインも溜まる、おまけにそんな時には決まって、
「・・コンピュータの調子が悪い・・」
「・・プリンタが壊れた・・」
「サーバーの調子が・・」
「今まで動いていたWebアプリケーションが突然、今までと違う動きになってしまう・・」
などと言うような、とんでもない状況にnoisy を導いてくれます。たった今も画像転送用のアプリケーションが・・クリックするとワインの写真をサーバーにアップできるようにしているんですが、何と・・サーバーにアップすると「PATH付きの写真の名前になってしまう」と言う・・酷い状況になってしまってました。
「・・犯人は・・誰だ!」
と犯人捜しをしたいところをグッと抑え、当該のソフトのコードを再検証し、直して再度サーバーにアップ、事なきを得ています。「・・何やってんだかなぁ・・」です。
2014年のムルソー=サントノはほぼ完璧、非常に美味しいです。オイリーでほんのり粘っこい・・そこにしっかり気品を得た素晴らしい味わいです。2014年らしくやや涼やかで明瞭な酸味が気持ち良いです。
2015年のムルソー=サントノはとても大柄です。グラマラスな仕上がりで、2014年同様に甘く無く、ほんのりと「緑色」を覗かせる風味がまた素晴らしい・・noisyの場合、この「緑」を感じるとさらに評価が上がっちゃうんですが・・そこは人によるかとは思います。
柑橘系の果実もたっぷり、グラマラスですがぜい肉無し!どちらを選んでいただいても文句の無い仕上がりかと思います。
まぁ、ダンジェルヴィーユさんにとっては、シャルドネの
「トップワイン」
であるワインです。根を詰めてしっかり丁寧に造っているのが伝わってきます。ぜひ飲んでみてください。余分な作業でややイライラしていても・・しっかり和んでしまいます。お勧めです。
● 2018 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【超繊細系!しかもとてもナチュラル!・・飲むタイミングで姿を変える(はず)、愛すべきガメの存在を知ってください!】

良いですね~・・素晴らしくナチュラルでエレガントです。2017年ものを開けたタイミングでは、ピノもガメも「適度な頑張り」なものだったので、繊細で膨らみが有って滅茶美味しかったです。
2018年ものはさらにナチュラル度が増し、しかも健全さは全く変わらないので・・変化して行くその姿が非常に愛しく感じられました。
どちらかと言いますと、テイスティングのタイミングは余り良く無く、
「どっちも(ピノもガメも)余り頑張らない時」
だったようで、比較的スレンダーで縦伸びはするものの、なかなか横には膨らんでくれない感じでした。他のアイテムにテイスティングを移る頃・・30分ほどしてからでしょうか、ようやっとガメが膨らみ始め、中低域の押し出しをし始めてくれました。
ですので、1~2カ月ほどでだいぶ良い感じになるんじゃないかと思いますよ。
何しろダンジェルヴィーユの2018年のピノの美味しさは格別で、ビロードのテクスチュアに完全除梗の葡萄果汁の美味しさが見事に反映されています。noisy などは、普段飲むならダンジェルヴィーユかトラペのパスグラが一番美味しい・・最近はユドロ=バイエのブルギニヨンも・・などと思ってますから・・はい。
ですが、残念ながら?・・もっと高いワインを自腹で開けなくてはならず、中々自己中心的な楽しみに持って行くことができません。
それでも、ヴォルネイ=シャンパンとか、ザングルとか・・いや~・・そうそう・・クロ・デ・ザングル、滅茶苦茶美味しいですよ・・。ビックリです!・・あれはあれでもう完成しちゃってます。
もう少しエルヴァージュが必要では有りますが、少し休息をさせてあげられれば急激に膨らんでくるかもしれません・・それほどナチュラルでピュアですから・・。是非飲んでみて下さい!お勧めします!愛すべきパストゥグランです!
以下は以前のレヴューです。
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【超繊細です!気品に満ちたアロマと伸びやかでフレッシュだが酸っぱくない・・ピノ・ノワールとガメの見事なアンサンブルです!】
このワインはいつもかなり売れるんですね。パストゥグランはガメが入っていると言うことで、一般にはさほどの人気にならないんですが、トラペさんちのとダンジェルヴィーユさんちのパスグラは大人気です。
で、毎年飲んでいますので早速いただきました!・・やはり2018年もののダンジェルヴィーユは一味も二味も違って感じられました・・。
以下は以前のレヴューです。
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【「果実が濃い~・・」】
え~・・千鳥のノブさんの口調で反復していただけますと、非常に判りやすいと思います。特にこのダンジェルヴィーユのパスグラのファンは多いので・・はい。
凄い色、してるでしょう?・・
もし、今までの・・2016年までのダンジェルヴィーユのパスグラを想像したまま、2017年ものを口にすると、先の言葉が出てくると思いますよ。
「・・・果実が・・濃い~・・」
と。
もっと言ってしまえば、
「・・・ピノが・・濃い~・・」
ですし、補足するとすれば、滅茶苦茶ピュアで、ドライで要素が詰まっているんですね。ガメの存在は・・判らない位・・です。
2017年のダンジェルヴィーユ、とんでも無いことになってるのは判っているんですが、5~6本しかないA.C.ブルゴーニュとかは流石に飲めませんから、全てを確認することはできません。
しかし、このパスグラでさえ、大きな変化を感じさせてくれると思いますよ。一時は相当数販売させていただいた年も有りましたので、是非、この違いに気付いていただきたいと思います。勿論、味筋・方向性は一緒では有るんですが、
「密度」
がもう・・全く異なると言えます。是非ご検討くださいませ!
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【これで充分!素晴らしい出来です・・いつもは大量に仕入れるワインですが2016年ものは1ケースだけ・・お早めにどうぞ!】
べらぼうに旨いです!・・noisy などは、
「ダンジェルヴィーユのパスグラ最高!」
とばかりにお勧めしていますので、騙されて購入された方のほとんどは、このパスグラの素晴らしさに気付かれ、折に触れて飲まれていらっしゃることと思います。フィネスの担当さんもビックリするほど、この何年かは販売させていただいておりました。
ところがですね・・申し訳ありません。本当に・・無いんです・・。2016年ものは12本だけです。1本はどうしても飲みたかったので11本だけの販売です。
そしてテイスティングしてみて、このワインの素晴らしさを再確認しました!・・何と2015年ものよりも美味しいかもしれません。
色合いをぜひご覧ください。2015年ものよりもやや深いでしょう?赤みが強いと言うか・・ピノがいつもより若干多いと言うか・・。
そうなんですよ・・パスグラですからね。飲むタイミングで味わいが見事に異なるんです。ピノが頑張るか、ガメが出しゃばるか、どっちも負けず嫌いか、閉じているか・・。
しかしその表情のすべてが気品に溢れており、シミジミとした美味しさや、パーフェクトだ!・・と思わせるような見事にまん丸なパレットを描いたり・・この素晴らしい美味しさにぜひ触れて欲しいんですね。ブルゴーニュファンでこれがキライだと思われる方はおそらくいらっしゃらない・・と思います。
素晴らしい出来でした。フィネスさんの残りが何とか出て来て、再度入手できることを祈っています。お力をお貸しくださいませ。超お勧めです!見事です。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに!・・2015年にダンジェルヴィーユ、大化けか!必飲ワイン!】
来ましたね~・・まぁ、遅かれ早かれ来るとは思っていました。いや、遅かったのかな?・・2014年で来るかとも思いましたが、2014年ものはそれまでの「総決算」みたいな感じなのかと思います。それほどまでに2015年のダンジェルヴィーユは今までと違い、それがこの、エレガントさとフィネスの極み・・みたいなパストゥグランにも現れていました。
2013年、2014年のダンジェルヴィーユのパストゥグランは皆さまのご贔屓をいただき、考えられないほど販売させていただきました。
2013年は超エレガント、2014年は2013年の延長上に有り、やや濃度を深めた感じでした。しかし2014年ものは飲むたびに印象が異なり、安易な言葉で説明するのが困難な感じがしました。
ピノが頑張っている時とガメが出張っている時では印象がかなり違った訳です。
2015年のパストゥグランは・・まぁ、この写真を見ていただければお判りのように、
「全然色が違う!」
ことにお気付きでしょう。
しかし、2015年が濃いのでは無いんですね。この位で普通・・濃くも無く、薄くも無いと言った色合いです。2014年や2013年が・・薄いんですよ。
色が薄くてもエキスはしっかり出ていますので・・その変化がまた、色っぽい訳ですね。だからブルゴーニュワインファンはこれに参っちゃう訳です。3千円ちょっとの、たかがパストゥグランにメロメロになってしまうんですね~。2013年ものは非常に薄かったので、良い意味で開きが速く、変化が大きく、シミジミとした旨みからの大きな表現にクラクラっとさせられたと思います。
ところが2015年は違いますよ。そんなエレガントさは・・実は、全く失っていないんです。非常にエレガントで高質です。
それに加えて・・大きく違うのは、中域のボリューム感の拡大です。濃い訳じゃない・・しかし弱さが無い・・と言うのが正解かと思います。
2014年までは縦構造の深さは有っても横への拡がりに欠ける部分が有ったと思うんですね。勿論、ただ横にだらしなく拡がって行ってしまうと、「ダレ」として感じられますからマイナスポイントです。横方向、斜め方向に拡がろうとするベクトルを味わう者が受容出来るからこそ、その素晴らしさが感じられると言ったら良いかな・・と思います。
綺麗でしょう・・?・・これ、パストゥグランなんですよ。パストゥグランだから美味しいんですよ。濃密な縦構造を持つピノ・ノワールと、少し気まぐれで横に拡がり易いガメの為せる気品高き逸品です。是非とも飲んでみてください。かなりの出来!2015年ダンジェルヴィーユは必飲です!
以下は2014年、2013年のこのワインのレヴューです。是非ご参考にされてください。
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【・・ダンジェルヴィーユが遂に来た!・・パストゥグランと侮るべからず!・・このエレガンスは上級ワインに匹敵!一推しです!】
昨年ご案内させていただいた2013年のダンジェルヴィーユさんのパストゥグランの素晴らしさには、皆さんもビックリされたことと思います。最初はまぁまぁな動きでしたが、飲まれた方からの追加オーダーが凄かったんですよ。もう、「幾ら追加しても即完売」と言う感じでして、noisy もオーダーを沢山いただいてビックリしてしまうという・・。
まぁ、そうは言ってもですね、再現無く入荷が見込めるアイテムでは無く、むしろ、ワイン屋の皆さんの、
「・・・2013年のブルゴーニュがそんなに良い訳が無い・・」
と言うような思い込みが、このワインを noisy のところに多く来れるようにしてくれたものと思います。それにやはりエージェントさんのご協力が無いと、
「幾ら美味しいから、欲しいから・・と言ってそんなに沢山はくれないもの」
ですので、感謝しているnoisy です。
そして満を持しての2014年のパストゥグランのご紹介です。
・・そう、
「美味しく無い訳が無い!」
ですよね?・・めっちゃ美味しいです!この煌びやかさ!・・素晴らしいです。しかも昨年よりもリーズナブルなプライスなんですね~。これ、沢山欲しい方がいらっしゃると思うんですが、順調に入荷するかどうかは未定です。
まず、
「甘く無い!」
です。で、
「物凄い縦伸びするアロマ!」
です。・・で、
「適度な膨らみとスタイリッシュさ、余韻の美しさが素晴らしい!」
です。
もう、ブルゴーニュならでは・・の美味しさが詰まったワインと言えるでしょう!
確かに、2014年は2013年より・・良いと言えますが、その分、僅かに・・現状はタイトです。しかし、一口飲んで、
「ん?・・ちと、硬いか?」
とは思うでしょう。でも二口目からはもう納得の、
「あの美しさ!」
です。
何で、ピノ+ガメでこんな素晴らしい味わいになっちゃうのかが判りません・・。因みに今回は書いてる時間が無くて間に合わないんですが、ダンジェルヴィーユさんのACブルゴーニュ2014年もテイスティング済みなんですよ。詳細はご紹介時に書かせていただきますが、ACブル、ピノ・ノワール・オンリーのキュヴェは、
「・・・ちょっと時間が掛かる」
状態なんですね・・。非常に美しいんですけどね・・。まだ、もう少し掛かりそうです。
なので、この呆気に取られるような素晴らしいパストゥグランを飲んで、ダンジェルヴィーユ2014年の他のキュヴェのご案内をお待ちください。
またもし、このパストゥグランを飲んだことが無いのでしたら、必ず飲んでみてください。非常にリーズナブルだと感じていただけるでしょう。一推しです!どうぞよろしくお願いします!
以下は2013年もののご紹介文です。
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「・・たっ、高いな~!・・売れんな~・・こりゃ!」
正直なところ、それが noisy がこのパストゥグランの価格を聞いた時の感想です。負けず劣らず・・皆さんも・・
「・・そんなパストゥグラン・・買うかいな!」
と・・思われるに違い有りません。
ところがですね・・少ない量の入荷だけど、飲まなきゃ新着記事を書きようが無い・・さらに売れんな・・と思ったので、取りあえず飲んでみました。
そうしたらですね・・もう・・前言撤回!・・担当のK君が持っている分、全部貰っちゃいました!・・いや~・・これは素晴らしいです。
店頭でも数人の方にご購入いただきましたが、口を揃えて・・
「目茶美味しいです!」
まぁ・・そりゃぁそうでしょう・・。ガメが35%ほど入っているはずのパストゥグランなんですが、
「・・その痕跡がほぼ見当たらない」
んですよ。
そして、ACブルゴーニュ・ルージュと比較するとしても、余りのエレガンスに、比較対象がまず見当たらないです。エマニュエル・ルジェのパストゥグランが雑に感じられるほど、優雅さとエレガンス、フィネスを発揮してくれちゃうんですね~!
ヴォルネイの東側の畑で造っているようですが、特に格の高い畑では無いんです。そこからこのように飛びぬけて美しいワインが生まれた・・と言うことは・・
「ダンジェルヴィーユはさらに高みに来たか?」
と思わせるに充分でした。とにかく非常に・・旨いです。
なので、3本ずつしかないヴォルネイ1級にも手を出す羽目になっちゃいました・・(^^;;
ブルゴーニュ・ファンならこのパストゥグラン、飲まないと今後のご自身の購入の優先順位を変更出来なくなっちゃいますよ・・。飲んだら必ずや、マルキ・ダンジェルヴィーユを見直すことになるでしょう。これは全く高く無い!・・どころか、安いと思います。超お奨め!一推しです!
● 2018 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
【ブルゴーニュワインに最適のナチュラル感を得たマルキ・ダンジェルヴィーユの味わいはこのA.C.ブルでチェックしましょう!呆れるほどに素晴らしいA.C.ブルです!飲むべきワインです!】

実は、ダンジェルヴィーユのA.C.ブルには、結構に狂信的なファンがいらっしゃいます。その美味しさ、ポテンシャルの素晴らしさに随分前からお気付きになっていらっしゃったのでしょう。
しかしながら・・2018年ものは、それ以前までとは大違い!・・と言えます。ただしそれはA.C.ブルに限ったことでは有りませんが・・。
その理由は、
「ビオディナミを見事にブルゴーニュの高級ワインにベストマッチングさせた!」
と感じられることです。
例えば、どんなにナチュラル度が高くても、美しいディテールを欠損し汚してしまうようなものでは、ブルゴーニュファンは納得できません。赤ワインなら、ピノ・ノワール単一ならではの美しさが有るのに、トップノーズに明らかに・・ぷんぷんと酢酸の香りが有って、終盤から余韻に掛けてはサワー的な酸っぱさが有ったら・・もう幻滅ですよね。
しかしながらこの20年ほどの間に、ブルゴーニュワインにも「ヴァン・ナチュール」が浸透して来ています。気付いていないかもしれませんが、もうすでに皆さん・・ちゃんと受け入れている訳でして、20年以上前には大騒ぎしたはずの「還元香」は、レベルによっては、全く問題が無いものとして受け取っているか、気付いたとしても全く気にならないように、自身が変化してきているんですね。
そもそもは、やや還元状態に置いたワインをボトル詰めしますので、そのタイミングによっては、「やや臭い」「臭い」ものが散見された訳ですが、造り手たちもそれを重視し、タイミングを計れるようになり、その結果として、
「使用So2の量を減らせるようになってきた」
訳です。ダンジェルヴィーユも畑がナチュラル化し、健康な葡萄を得られるようになって、それが具現化してきた・・そして結実したのが2018年ものと言えると思います。
ですので、ディテールは驚くほどに繊細で美しいです。しかし・・So2 の少なさはかなりのものになって来ています。なので、
「管理の出来ないショップでの購入は危険を伴うレベルにある」
と思ってください。サン・スフルだった2016~2017年のグロ・フレールほどまでは行かないとしてもです。
開けたては素晴らしいアロマに驚き、そして・・一口すすった直後は・・
「・・あ・・やっちゃった・・noisy に騙された!」
と、少しの間、ガッカリするかもしれません。騙された自分にイラっと・・するかもしれません。
しかしながら次の二口目には、
「・・あれ?・・ちょと待って・・結構美味しいじゃん・・」
そうなんですよ・・。ナチュラルですんで、変化も早いんですね・・。開けたては少しだけ酸素を取り込む時間が必要かもしれないんですね・・この今のタイミングでは。しかし、すぐに優しく開いて来ます。
そして三口目は、ブルゴーニュ広域のピノ・ノワールの味わいじゃ無くなっているはずです。まさにヴォルネイそのものの、雅で美しい、伸びやかな美しさを見せます。
四口目以降はもう、素晴らしいですよ・・。ヴォルネイ各クリマの表情が、時系列変化で感じられるはずです・・粘土かな?・・赤い土・・白い土・・泥灰土?・・少し鉄っぽい?・・マンガンな感じ?・・ちょっと石英入ったか?・・みたいな感じでしょうか。
もしかしたら、
「A.C.ブルでこの価格は高い!」
と、単純に思ってしまうかもしれません。
でも決して高く無いです。見事な高級ピノ・ノワールです。ボルドーのシャトーものと違って何万本も造れるようなワインでは無いんですね。どんなに出来たとしても2千本がよいところじゃないでしょうか。それがこれだけのパフォーマンスを見せてくれ、この価格で有るなら「安い!」となるはずです。
2018年のダンジェルヴィーユは、ジャイエ系の見事な味わいを、ヴァン・ナチュール的なアプローチで仕上げた完成形だと思います。是非飲んでみて欲しい!超お勧めです。
以下は以前のレヴューです。
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【「果実が濃い~・・」】【・・勿体なくてとても飲めませんでした・・】 実に秀逸なバランスを持つダンジェルヴィーユのパストゥグランを味わってしまうと、このACブルゴーニュ・ルージュの深みが身体に染みて感じられます。このACブルを飲むことで、パスグラの配合とか、今どっちが頑張ってるかとか・・ピノかガメか・・とかですね、そんなことも想像できるようになります。
それに、ヴォルネイ近郊のピノの畑(ムルソー村を含む)の組成をも想像させてくれます。「むっちり」とした部分や「きらきら」した感じとか、「めちゃ美しい土のニュアンス」とかですね。
2016年ものは残念ながら飲めませんでした・・と言うか、飲みませんでした。これは6本だけですから・・。畑の個性を強く出さないのが個性・・と言う感じのヴォルネイ村名ワインと言って良いかと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
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【ACブルゴーニュだと思わないでください!仕上がりは見事なヴォルネイ・ルージュ!!】
2014年と2015年のACブルゴーニュをご紹介します。
2014年ものを1年間もほったらかしにしてしまった noisy ですが、パストゥグランだけは・・さっさとご紹介していました。2013年もののパスグラは惚れ惚れるような美しい味わいで、
「ん~・・これで充分!」
と思わせるようなエレガントな表情がたまらないワインでした。
2014年もその延長上に有り、とても美味しかったですが、念のために時折開けてみてみると、
「・・その時々で味わいの印象が結構違う」
ことに気付きました。
そうです・・パストゥグランですから、ピノとガメがセパージュされていますよね?・・その、開ける時に、
「どっちが頑張っているか?」
で、印象がかなり違うんですよ。
むしろリリース直後の方が判り易いかな?・・などとも感じたものです。
ACブルゴーニュは、そんなブレンドのワインでは有りませんから、締まったり開いたりはするにせよ、まるで違う表情になる・・と言うのは、少しイントネーションが違います。やはりそこはモノセパージュの表情の変化ですよね。
2015年のACブルゴーニュは10%ほど値上がりしていますが、この年のダンジェルヴィーユの素晴らしさを感じさせてくれる良いワインです。まず村名ヴォルネイと同等・・と言って良い仕上がり具合で、しかも中域が豊かですから、ベリーやチェリーのドライな赤黒果実がたっぷり、ベルベットな舌触りに適度なボリューム、非常な品格を漂わせつつ長い余韻を感じさせてくれます。

まぁ、この辺は流石、「侯爵」と言うことなのかもしれませんね。長い歴史の中で子々孫々受け継がれてきた「味わい」が、品格をもたらしているのかと思います。決して下品になるような強さ、粗さ、荒さは持ってはいけない・・そのように感じます。
2014年のACブルゴーニュは、2015年に比較するとより「透明」です。むしろ「白っぽい」ミネラリティを感じる2015年ものに対し、透き通ったガラス、クリスタルと言ったミネラリティ寄りのものを強く感じます。
その分、とても美しさが際立ちますが、飲まれるタイミングによっては、「硬さ」が出るかもしれません。2015年ものはその辺り、果実の深みや濃度が有りますんで、硬さが目立たないかと思います。
非常に良い仕上がりだと思います。確かにACブルだと理解してしまうと高価だな・・と感じますが、村名をリリースしないダンジェルヴィーユ(多分)にとっては村名同等なのでしょう。お勧めします!とても美味しいです!
● 2018 Volnay( Village)
ヴォルネイ(・ヴィラージュ)
【全てが上質!・・「ヴォルネイでも・・まぁ良いか・・」の時代は終了!・・「ヴォルネイが飲みたい!」と心から思える時代の到来です!】

いや~・・こんなヴォルネイ村名を待っていました!ヴォルネイ賛美の時代がもう、すぐそこにやってきていますよね?
この2020年の年末・・最終位にはなってしまいますが、あの「ベルナール・エ・ティエリー・グラントネ」の2018年のヴォルネイ群が入って来ますので、まだ飲んではいないにしても、相当に期待しています。2017年もの、美味しかったでしょう?・・ビックリされたはずです。
ですがこのダンジェルヴィーユの村名ヴォルネイも、ハッキリ言って、ぶっ飛んでます。こんなの、一度でも飲んじゃったら・・
「またヴォルネイが飲みたい!」
って、必ずなっちゃいますよ。
A.C.ブルのコラムでも書きましたが、もう・・ヴォルネイ全ての1級の姿を時系列で、もしくは自分からポテンシャルを取りに行くことで感じられちゃうんですね。しかもとても健全にナチュールですから、So2の少なさと相まってディテールがま~・・超美しいです。
全房のワインが見せるガッシリした体格の大きな構造のワインも素晴らしいですが、ジャイエ直系の除梗のエレガンス、超美しいスタイルには、必ずややられちゃいますよね。最もジャイエは果梗が健全なら使った年も有る・・と言ってましたが、基本的には除梗がスタイルでした。もう・・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュなんて、涙が出る程美味しかったです・・その頃のルジェのニュイ=サン=ジョルジュには、それほどまでの感動は無かったですけど。
人間、どうしても・・嫌でも「慣れ」ってしてしまいますよね。なので、長くワイン屋をやっていると、その「変な慣れ」「不要に思うほどの慣れ」が鬱陶しくなることも有ります。もっと単純に喜べないのか?・・冷静になるのは必要だが、何事にも感動できないような人にはなりたくないと・・。そんなことを思う時、「慣れ」の恐ろしさに気付く訳です。
それだけ慣れていても、この村名の美味しさは感動的でした。A.C.ブルの素晴らしさに、さらに磨きをかけまくり、一点の染みも無く、濃密さとエレガンスの拮抗と、ナチュラルさとブルゴーニュワイン的な美しさのベストな接点を感じさせてくれます。
これは飲まずにはいられないでしょう!・・ワイン史の転換点にもなりうるとさえ思っています。是非飲んでみて下さい・・数は全く無いです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【大激変の2017年村名です!】 すみません・・数がどうにも無いです。もしかしたら村名ヴォルネイは初めての入荷かもしれません。価格がリーズナブルなので、料飲店さんの希望が多いんでしょうね。中々回って来ませんでしたし・・。
しかし、2017年ものはヴィノスで上値、92ポイントです。noisy 的にはヴィノスは余り信用してないんですが、アドヴォケイトも似たり寄ったりなので、良い方を見ています・・(^^;;
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ2017年の素晴らしさを見れば、ヴィノスは1点違いですから・・。
「どんだけ凄いの?」
と、確かめたくなってしまいますが、誰かが飲ませてくれることを願って、全て販売に回すことにしました。ご検討くださいませ。
● 2018 Volnay 1er Cru
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ
【2018年ものダンジェルヴィーユでもっともソフトで優しい味わいのヴォルネイ1級・・ピチュールとミタンのブレンドです!】

クロ・デ・ザングルの上部で、しかもクロ・デ・デュックの北に接するピチュールと、クロ・デ・ザングルの下部のミタンをブレンドしている1級で、まぁ・・ある意味、コート・ド・ニュイで言えば、
「クロ・ド・ヴージョ」 か、 「エシェゾー」か・・
みたいな1級のワインです。今一番ソフトで柔らかく、優しい味わいをしていました。とてもナチュラルで豊満で、しかしピシッと焦点が合っています。
どちらかと言うと、以前の「フルミエ」のようなニュアンスで、その「ほんわか」としたゆったりさを2018年のダンジェルヴィーユ的な締まりの良さ、半透明なミネラリティがコーティングしているような感じです。
なので、とっても近寄りやすく、全くしかめっ面をしていないので好感度が高いです。
因みにヴィノスでは93ポイントと言う、かなりのハイポイントで評価していました。
ですが・・その評点自体には文句は無いんですが・・ヴィノスは1級クロ・デ・ザングルを90~92ポイントと、この1級より低く評価しているんですね・・おそらく担当はニール・マーティンさんかと思われますが・・これは、絶対に間違っています。noisy は、どちらも並べて一緒に飲んでますんで・・はい。間違いなくポテンシャルも、現在の味わいも上なのは、この1級では無くクロ・デ・ザングルです。・・ザングルは滅茶苦茶美味しいですよ。凄い出来です。
そもそも・・クロ・デ・ザングルの上部のピチュールと、下部のミタンをブレンドしたのがこの1級でして、ドメーヌの出し値もクロ・デ・ザングルの方が上、そして、ドメーヌの方では、元々クロ・デ・ザングルとピチュールとミタンをブレンドしてヴォルネイ1級としてリリースしていたんですが、クロ・デ・ザングルをひとつのアイテムとして独立させたんですね。
ですので、ドメーヌとしてもクロ・デ・ザングルを上級としています。noisy もちゃんとテイスティングして、クロ・デ・ザングルをより上の出来であると確認しました。その差は、noisy 的には1.5ポイントほど有りますので、非常に大きな差です。
決してこのヴォルネイ1級を貶める意図は有りませんが、このような・・ちょっといい加減にも思える評価が出回るのは良く無いと思うんですね。
ですので、興味のある方はクロ・デ・ザングルとヴォルネイ1級を比較していただければ・・(^^;; 少なくとも如何にいい加減な評価が出回っているか、を知ることが出来ます。
いや、とても美味しいんですよ・・ただし、このワインについてはブレンドと言うことで、特徴が見え辛くなっているのは確かかな・・と思います。是非ご検討くださいませ!
● 2018 Pommard 1er Cru les Combes Dessus
ポマール・プルミエ・クリュ・レ・コンブ・ドゥスュ
【数が無いところ、まだ飲めていないので取り合えずご案内します。】
すみません・・今回も2018年ものが3本しかないのでどうしようかと思ってまして、しかし日数が不足してテイスティングに至っておりません。しかもこのワイン、noisy は飲んだことが無いもので、ご紹介のしようが無い・・。取り合えずアップいたします。メディアの評価は90~93ポイントのボックス位です。
● 2018 Volnay 1er Cru Clos des Angles
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ザングル
【べらぼうに旨いです!超上質!上品なベリーに生ショコラ・・甘く無いのにね・・素晴らしい仕上がりです!】

まぁ、ヴィノスのテイスティングでは、よほどこのクロ・デ・ザングルのコンディションが悪かったのかと思うしか無いんですが、まさか・・ヴォルネイ1級より下の評価を安易に出来ると言うのが信じられませんで・・キツイ感じの文章が続いてしまいまして申し訳在りません。
黒みの入った美しい・・ナチュラル感さえ見えて来そうな写真に撮れたと思いますがいかがでしょう?
ようやっと飲めた、noisy 的には初ですが、クロ・デ・ザングル・・滅茶美味しいです。ナチュラル感がさらに増した2018年ものでして、このクロ・デ・ザングルにもその素晴らしいノーズのスピードと自然な膨らみのノーズのニュアンスが立ち昇ります。
小粒なチェリーやベリーの密集に生な上質ショコラ・・です。もう・・これだけで最高ですが、適度に膨らむ中域、中盤からの余韻には、もう・・本当に繊細にビターなニュアンスが追い打ちをかけて来ますから、先の表情が正にリアルに感じられる訳ですね。
まぁ、ポマールには近い部分ですので、ポマール的な要素が目立つのか?・・と思えばそうでも無く、むしろグラン=ゼシェゾー(ふくよかなタイプの)とか、クロ・ド・ヴージョとかの印象に近いと感じました。
いや・・これは相当に美味しいです!・・超上質!・・アドヴォケイトは上値で93ポイントでしたが、もう少し底上げしないと全体のヒエラルキーがおかしなことにならないかと心配するほどです。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【初の入荷です。】 すみません・・何せ数が無いし、初入荷なので、飲んでご案内しようと思っていたんですが、余りの入荷量とテイスティング待ちで列を作って控えているワインが多いもので・・取り合えず飲まずにご案内致します。
ちょうどフルミエの下、東側にある1級畑で、「角」と言う名前です。親指と人差し指でアングルを作りますよね?・・まさにそんな形をしています。
この辺はポマールとの境になりますので、ポマールっぽさもあるんじゃないかと思います。以前は「ヴォルネイ1級」に混ぜられていたはずです。樹齢が上がって、区画名付きで行ける味わいになってきたのも、単独で仕込まれた理由の一つでしょう。ご検討くださいませ。
● 2018 Volnay 1er Cru Fremiet
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フルミエ
【超繊細!赤、黒、白の見事な調和!・・2017年ものから生まれ変わった1級フルミエには、さらにナチュラルで細やかな表情が見られます!】

海外メディアの評価を見たnoisy は、
「・・なんだよ・・2017年と変わらないじゃん!」
と、結構にオカンムリです。
「どこ見てんの!」
みたいな感じですよ。
ナチュラルさの増大についても、どのメディアも上げていませんし・・、アドヴォケイトだけは 「lively(活き活きとした)」と言う単語は使ってましたが、海外には「ナチュラル」と言う単語はワインでは使わないのかもしれませんね。
このヴォルネイ・フルミエは、ポマールにもあるフルミエと地続きでして、ポマール側はやや鉄っぽくて土っぽい、ヴォルネイ側はより赤くて黒さも有る・・一般的にはそんな感じかと思います。
2017年もので大ブレークした、フィネスたっぷり、表情の美しさにビックリさせられるフルミエですが、2018年ものもしっかりその性格を踏襲しており、しかもSo2の少なさが、2017年ものでも印象的だったディテールの美しさをさらに際立たせています。
ですので、2016年以前のフルミエしか飲んだことが無い方がこのワインに触れたら、本当に驚くはずです。何を置いても飲みたくなるようなフィネスに満ちた味わいなんですよ・・。
「・・嘘だ~!」
と言いたくなるのは・・判りますよ。でも・・本当なんです。
もしかしたら・・将来的には一番売れ筋のワインになるかも・・と思っちゃうほどなので・・はい。
小さな赤い果実に黒い小さな果実、そして細やかな白い石灰とクリアな透明の石英・・。ほのかなスパイスに僅かに妖艶さが混じり、時系列変化に富む見事な味わいです。
中域もちゃんと膨らんでくれます・・余韻も長い・・・が清楚で、節操が有って、これ見よがしじゃないんです。「どうだ~!」・・みたいな部分など・・まるで有りません。そしてナチュラル感は、このフルミエが一番高いんじゃないか?・・と、noisy は踏んでいますが、そのナチュラル感さえ、So2 の少なささえ、全く押しつけがましく無いんですね。
これは非常に美味しいです!・・ブルゴーニュワインが目指す将来の姿の指標とも言えるワインでしょう。是非飲んでいただきたい1本です・・ですが、悪く成りやすいと思いますので、保存はしっかり!・・購入するショップは選びましょう。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【・・えっ・・1級フルミエが94ポイントって・・本当?・・ある意味、大進化を遂げたダンジェルヴィーユ2017年の象徴かもしれません!】 2016年ものまで結構に頑張ってテイスティングしてきた1級フルミエですから、その貴重なしなやかさ、優しさを湛えた味わいは大好きでした。どこにも出っ張らず、いつも包み込んでくれるようなワインでした。
が・・どうやらそれは2016年までのようですよ。noisy もテイスティングするアイテムを間違えたかもしれません。このフルミエは飲むべきだったかも・・と思っていますが、フルミエではなく「プルミエ」を飲んでしまいましたので・・はい。これは是非、「プルミエ・クリュ」のコラムをご覧くださいね。滅茶苦茶旨いですから・・もう何本も無いですけど。
何と、
「ヴォルネイ・フルミエ/ダンジェルヴィーユが94ポイント!」
です。
信じられないでしょう?・・2016年までの進化がもし無かったら、
「誰だ?・・間違った評価をしたのは!」
と、問題になったかもしれません。
しかしながら、物凄いシャンパンや、呆れるほど美味しい、ただの1級を飲めば、その進化の凄さは想像に難くないですし、クロ・デ・デュックの1900年台前半の凄いワインたちと同レベルにまで評価されるようになったことを思えば、
「フルミエが94ポイントでも驚かない」
と言うような結論に達せるんじゃないかと思うんですね。
そもそもフルミエは、あのポマール・リュジアンに近い畑ですし、プスドールの看板ワインのひとつ、「レ・ジャロリエール」に接しています。マット・クレイマーさんは、
「レ・ジャロリエールとフルミエは双子」
とまで言ってます。
なので、もしダンジェルヴィーユの進化の証を確かめたいという方なら、この「フルミエ」がお勧めですよ・・いや~・・ちょっと楽しくなってきました!是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
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【深く優しく繊細に美しい・・見事な味わいです!】
まぁ、確かにポマールっぽい味わいです。丸みが有って、ジュヴレ系の尖がったものとはまた異なる鉄分のニュアンスが有り、そこにほんのり白みも差し込む感じです。
しかし以前までのフルミエとは違って「ミネラルだけに支えられている感」が薄れています。しっかりと果実のニュアンスが膨らんでくれるんですね。まず・・色の感じがかなり違って見えるかと思います。
因みに2015年のフルミエは、リアルワインガイド第61号で92~93ポイント、2022~2043 と言う評価でした。以下の文章は2014年ものですが、2016年ものは印象がやや異なります。「キラキラ」と言う言葉が似合わないんですね・・。むしろ「ふっくらとした膨らみと漂う気品」と言いたくなります。
2016年もののダンジェルヴィーユに共通している「ポテンシャルを包み込む気品」は、むしろダンジェルヴィーユが以前より持ち得ていたものに違い有りません。2016年ものの深みを得て、そのことが表面化し感じられたということなのでしょう。以前のヴィンテージはまだ骨格が出来ただけ・・だったのかもしれません。
例えば2016年のカイユレを飲めば、その滲みだす官能さに酔いしれるでしょう。赤く特徴的なアロマにクラクラっとするはずです。2016年のフルミエは、そこはそんな風には成りません。しかしながら非常に繊細で目が細やかで滑らか、それでいてふっくらとして優しく、ジンワリと包み込まれるような包容力が有るんですね。つまり骨格に見事な肉が備わったということかな?と感じました。
そうしても上級キュヴェに目が行きますので、今一つの人気のフルミエです。しかし、2015年もののリアルの評価、92~93ポイントが証明するように、とても高質なヴォルネイ1級です。この質感、気品にぜひ触れてみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ちょっとポマールっぽい丸い深みが特徴!!】
ヴォルネイ的な、やや鋭角な酸を多くは持たない感じ、少しポマールっぽい豊かさを感じさせてくれるのがこのヴォルネイ1級フルミエです。2014年ですんで、非常にエレガントです。2015年のダンジェルヴィーユ的な豊かさやボリューム感、ある種の完璧さを感じさせるものでは無く、2014年までの「とてもエレガント」なダンジェルヴィーユを表現しています。
ヴォルネイって、よく出来たものはキラキラと輝くようなニュアンスが感じられますよね。そんな部分も無い訳じゃぁ無いんですが、むしろポマールっぽい高質な美しい土のニュアンスを多く持ちつつ、赤い果実をほんのり持っている感じです。それを白っぽい石灰系ミネラリティが支える感じでしょうか。
ダンジェルヴィーユのベース的1級では有りますが、クロ・デ・デュックはもう2万超えですから・・はい。取り敢えずこの辺を飲んでみるという選択も有るかと思います。ご検討くださいませ。
● 2018 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
【ヴォルネイの中に有るシャンボール=ミュジニー!・・絶品です!】

美味しいです~!・・隠しようが無いですよね・・この赤黒い色の中にある、見えない真っ白なミネラリティの存在が、ワインにとって如何に大事なものなのか・・。ツヤツヤでテカテカと輝くかのようなテクスチュアは、ビロード的でもあり、磨かれたクリスタルのようでも有ります。
例年以上にこの12月は、物凄いペースでテイスティングしています。終わらないんですよ・・なので、12月前半だけで4回も新着を出すことになってしまいました。それだけで済めばよいんですが、飲んだ以上は書かなければ販売がスタートしない・・品物はどんどん入ってくる・・仕分ける・・登録する・・片付ける・・送る・・飲む・・書く・・と、物凄い循環です。自分でも良くやってると思いますが、時にエージェントの担当さんが角の生えた鬼のように思える時も有ります。
ですが、これほどの出来のワインのテイスティングに当たりますと・・癒されるんですよね。普通の世の中では年間休日が100何日で少ないとか多いとか言われているようですが、noisy の場合は6~7日、お正月だけしか休日が有りませんし、法廷年間労働時間が2080時間だと言うことですが、どんなに少なく見積もってもその1.5倍は有りますんで・・。こうして一応の定休日も10時間ほどは PC の前で文章書きをしています。仕事の延長で・・「癒しの時」が有ることが、今までなんとかやってこれた一因でもあるのでしょう。
ヴォルネイと言うコート・ド・ボーヌの小さな村ですが、驚くほどに異なるテロワールを感じさせてくれるのが良く判る、2018年のダンジェルヴィーユです。そのディテールは見事に繊細に詳細に、そのすべてを簡単に伝えてくれます。
おそらくこのヴォルネイ=シャンパン2018年を飲んだ方のほとんどが、
「ヴォルネイ的シャンボール=ミュジニー!・・しかも超絶に旨い!」
と言っていただけると確信しています。
伸びやかな高域、ややタイトでスレンダーな中域、エレガントさを支える白く、透明でも有る・・でも実はとても緻密な低域です。2018年ダンジェルヴィーユの特徴でも有る少ないSo2 は、手入れの良い畑が生んだ健康な葡萄からのプレゼントです。
タイトでスレンダーな中域でさえ、ふかふかとした柔らかい表土を想像させてくれますし、非常に上品なベリーのニュアンスは角張った部分の無いアナログな連続性を感じさせます。今飲んでも非常に美味しく、この先も、
「もしかしたらこのワインは・・閉じないんじゃないか?」
と思いたくなるほどに開いてくれます。
上値でヴィノス、ジャスパー・モリス氏は95ポイント、アドヴォケイト、バーガウンドは94ポイントと高いですが、まだこのダンジェルヴィーユの大きな変化には気付いていないようです。
まぁ、言ってしまえば・・余りに美味しいので気付けない・・と言うことなのかもしれませんね。
ビオでもパキパキに硬いブルゴーニュワインは結構多いですが、是非このディテールの美しさに触れてみて欲しいと思います。ナチュラルでピュアな、今一番素晴らしいブルゴーニュワインです。
以下は以前のレヴューです。
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【・・どうしてこれほどまでに違うのか・・!2017年でついにシャンパンの本性が発揮された!?】
写真をご覧いただけましたら、その色彩が全く異なることにお気付きでしょう。・・いや~・・これは驚きました・・。だって・・このところ、今まで飲んできたシャンパンの味わいとは・・
「全然違う!」
と言って過言では無いと思えるからです。
最も、全然違うとは言っても、2016年までも非常に美味しかったです。エレガントで優しくて石灰の支えが有って高質感漂う素晴らしい味わいでした。
でも2017年ものは・・エレガントでは有るが、それはまず最初に言うべき言葉では無いと感じます。
「官能的で超複雑!」
まず、これを言いたいです。まるでジュヴレの超1級畑・・何とは言いませんが、それを思わせるような「官能的に香る匂い」が有ります。
これを嗅いで、
「はい・・ヴォルネイ・シャンパンかな~?」
と言える人は、果たして・・いらっしゃるんでしょうか・・。すっごいですよ。
そして、滅茶苦茶綺麗です・・が、鉱物的で種類豊富なミネラリティが凄いです。白っぽい石灰なんて、奥の奥のさらに奥で縁の下の支えの置石みたいになっちゃってます。圧巻です。
ティム・アトキン氏は96ポイントと、このワインの素晴らしさを評価していますが、noisy もほぼ同感です。飲み頃としましては、3年先以降をお薦めしたいです・・が、この香りはもう・・物凄いですから、抜栓後に締まる方向に動くことは覚悟で、もしくはやや高い温度から飲み始めることを肝に銘じて飲まれてみてはいかがでしょうか。
こんなのに出会ってしまうと・・この価格も仕方が無いと思えるはずです。是非飲んでみてください!素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです
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【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】 こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2018 Volnay 1er Cru Caillerets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・カイユレ
【凄過ぎるクロ・デ・デュックに次ぐ3兄弟の一人、カイユレです!】
すみません、数が無く、飲めなかったワインです。以前のレヴューを掲載しています。
【こちらは95ポイント!・・滅茶高ポイントです!優れたヴォルネイ1級の各畑の良さを分けて持っているとも言えるカイユレです!】 こちらも少ないので・・すみません。
レ・カイユレはシャンパンの南側、クロ・デ・シェヌの東側(下部)に接する1級畑で、繊細さと力強さを併せ持った優れた1級畑です。カイユレの南がサントノなので、粘土の強さはサントノ由来、微細で複雑なミネラリティはクロ・デ・シェヌ由来、白っぽい石灰はシャンパン由来・・などと、勝手に区分しちゃってますが、実際はそんなに単純では有りません。
何せ2017年のシャンパンの細やかで複雑な味わいは、2016年以前のものには余り感じられなかったものです。よほど出来が良いんだと思いますよ。
因みに最高点を付けたティム・アトキン氏は95ポイント。シャンパンに1ポイント及んでいませんが、この位の評価は飲み手で大きく変わると思います。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【最高に素晴らしいです!サントノ・デュ・ミリューを凌駕する官能的なアロマにクラクラ!】
前言撤回・・です・・(^^;; いや、下記には2015年もののカイユレを、「軽やかだけれど・・云々」としていました。2016年ものの話しなので撤回ではないけれど、
「素晴らしい出来だった2015年ともかなり異なる!」
と言うことを言いたい訳です。因みに素晴らしかった「軽やかな」2015年ものはリアルワインガイド第61号で、92+~94 2023~2045 と言う評価でした。
「2016年ものは軽やかでは無い」
です。
かといって重くは無いです。鈍重さなども無い・・言わば、ヴォーヌ=ロマネのワインのようにエレガントで有り、ある種の軽やかさとある種の重量感を持っていると言えます。
2015年ものに見えた透明なミネラル感は・・2016年ものに見えますでしょうか。・・有るんですが見え辛いですよね。それほどまでに深みを持っています。
抜栓直後のアロマなど・・ノックアウトものです。「わお~・・」と言葉が漏れてしまいましたよ。今飲んでも「絶旨い」です。ヴォルネイって、極一部を除くとこの深みを持つのは難しいと思っていたんですね。2015年のクロ・デ・デュックにはそれが有りました。2015年のカイユレには・・無かったんです。
しかしながら2016年のカイユレには、クロ・デ・デュック並み・・とまでは言わないものの、その絶妙の深みを気品とエロスが覆っています。この動物香とも皮革香ともスパイス香とも取れる複雑にエロティシズムが交錯するアロマに・・うっとりとさせられてしまいました。
まぁ、クロ・デ・デュックとシャンパンには手を出せないのでカイユレを開けた訳ですが、飲むまでは・・
「デュック・・シャンパン・・飲みたかったなぁ・・」
と思っていました。しかし、このカイユレは飲んでいて良かった!隣接する「1級サントノ・デュ・ミリュー」を凌駕する仕上がりと言って良いかと思います。10年以上を経てようやく美味しく成り始めるコント・ラフォンのサントノ・デュ・ミリューを蹴散らすと思います。今飲んでもそれは伝わって来ます。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【軽やかだけれど深みのある赤果実中心の見事なヴォルネイ1級です!】
いや・・すみません、散々探したんですがどこに行っちゃったのか。2014年のカイユレをテイスティングしたものの写真が見当たりません。諦めてこのコラムを書いていると言う状況です。
2015年のヴォルネイ・カイユレは、テイスティングした2015年のヴォルネイ・シャンパンの物凄い仕上がりを考慮すると、その個性を大きく伸ばした仕上がりになっているのはまず間違い無く、2014年がリアルワインガイド第57号で「92+~93」と評価されていることを合わせると、
「かなり期待できるはず!」
と思っています。
2014年のカイユレは、赤果実が繊細に表現されエキスが綺麗に出たエレガント系です。noisy の大好物的な味わいに仕上がっています。赤果実には、わずかに粘性を感じさせるものが混じり、深い表現がされていました。
2015年のカイユレは、飲んでいませんので想像でしかありませんが、その延長上で有るとしても中域の押し出しが強くなっていると思われ、かなり底上げされたものになるかと思うんですね。
なので、限りなく95Pointsを目指せる味わいじゃないかと・・期待している訳です。勿論ですが、2014年の93ポイントには大賛成!ピッタリと言えるでしょう。
このところのダンジェルヴィーユは凄い!・・年末のワイン会でクロ・デ・デュック2015年を開けましたが、参加メンバーの方々もかなり驚いてました。
「・・ノーマークだったのに・・」
・・ですよね~!・・このままノーマークにしていたら、大きな魚を逃がしたことになるんじゃないかと思います。カイユレ2015年!・・これも是非飲みたいと思っています。誰か飲ませてくれないか・・と、これも期待しています。何せ・・2014~2015年のダンジェルヴィーユ、入荷数は多く無いのにテイスティングした数が非常に多く、完全に赤ですんで・・世の中の厳しさを肌で感じています。是非ご検討くださいませ!
● 2018 Volnay 1er Cru Champans Magnumbottle
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン マグナムボトル
【ヴォルネイの中に有るシャンボール=ミュジニー!・・絶品です!】

美味しいです~!・・隠しようが無いですよね・・この赤黒い色の中にある、見えない真っ白なミネラリティの存在が、ワインにとって如何に大事なものなのか・・。ツヤツヤでテカテカと輝くかのようなテクスチュアは、ビロード的でもあり、磨かれたクリスタルのようでも有ります。
例年以上にこの12月は、物凄いペースでテイスティングしています。終わらないんですよ・・なので、12月前半だけで4回も新着を出すことになってしまいました。それだけで済めばよいんですが、飲んだ以上は書かなければ販売がスタートしない・・品物はどんどん入ってくる・・仕分ける・・登録する・・片付ける・・送る・・飲む・・書く・・と、物凄い循環です。自分でも良くやってると思いますが、時にエージェントの担当さんが角の生えた鬼のように思える時も有ります。
ですが、これほどの出来のワインのテイスティングに当たりますと・・癒されるんですよね。普通の世の中では年間休日が100何日で少ないとか多いとか言われているようですが、noisy の場合は6~7日、お正月だけしか休日が有りませんし、法廷年間労働時間が2080時間だと言うことですが、どんなに少なく見積もってもその1.5倍は有りますんで・・。こうして一応の定休日も10時間ほどは PC の前で文章書きをしています。仕事の延長で・・「癒しの時」が有ることが、今までなんとかやってこれた一因でもあるのでしょう。
ヴォルネイと言うコート・ド・ボーヌの小さな村ですが、驚くほどに異なるテロワールを感じさせてくれるのが良く判る、2018年のダンジェルヴィーユです。そのディテールは見事に繊細に詳細に、そのすべてを簡単に伝えてくれます。
おそらくこのヴォルネイ=シャンパン2018年を飲んだ方のほとんどが、
「ヴォルネイ的シャンボール=ミュジニー!・・しかも超絶に旨い!」
と言っていただけると確信しています。
伸びやかな高域、ややタイトでスレンダーな中域、エレガントさを支える白く、透明でも有る・・でも実はとても緻密な低域です。2018年ダンジェルヴィーユの特徴でも有る少ないSo2 は、手入れの良い畑が生んだ健康な葡萄からのプレゼントです。
タイトでスレンダーな中域でさえ、ふかふかとした柔らかい表土を想像させてくれますし、非常に上品なベリーのニュアンスは角張った部分の無いアナログな連続性を感じさせます。今飲んでも非常に美味しく、この先も、
「もしかしたらこのワインは・・閉じないんじゃないか?」
と思いたくなるほどに開いてくれます。
上値でヴィノス、ジャスパー・モリス氏は95ポイント、アドヴォケイト、バーガウンドは94ポイントと高いですが、まだこのダンジェルヴィーユの大きな変化には気付いていないようです。
まぁ、言ってしまえば・・余りに美味しいので気付けない・・と言うことなのかもしれませんね。
ビオでもパキパキに硬いブルゴーニュワインは結構多いですが、是非このディテールの美しさに触れてみて欲しいと思います。ナチュラルでピュアな、今一番素晴らしいブルゴーニュワインです。
以下は以前のレヴューです。
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【・・どうしてこれほどまでに違うのか・・!2017年でついにシャンパンの本性が発揮された!?】
写真をご覧いただけましたら、その色彩が全く異なることにお気付きでしょう。・・いや~・・これは驚きました・・。だって・・このところ、今まで飲んできたシャンパンの味わいとは・・
「全然違う!」
と言って過言では無いと思えるからです。
最も、全然違うとは言っても、2016年までも非常に美味しかったです。エレガントで優しくて石灰の支えが有って高質感漂う素晴らしい味わいでした。
でも2017年ものは・・エレガントでは有るが、それはまず最初に言うべき言葉では無いと感じます。
「官能的で超複雑!」
まず、これを言いたいです。まるでジュヴレの超1級畑・・何とは言いませんが、それを思わせるような「官能的に香る匂い」が有ります。
これを嗅いで、
「はい・・ヴォルネイ・シャンパンかな~?」
と言える人は、果たして・・いらっしゃるんでしょうか・・。すっごいですよ。
そして、滅茶苦茶綺麗です・・が、鉱物的で種類豊富なミネラリティが凄いです。白っぽい石灰なんて、奥の奥のさらに奥で縁の下の支えの置石みたいになっちゃってます。圧巻です。
ティム・アトキン氏は96ポイントと、このワインの素晴らしさを評価していますが、noisy もほぼ同感です。飲み頃としましては、3年先以降をお薦めしたいです・・が、この香りはもう・・物凄いですから、抜栓後に締まる方向に動くことは覚悟で、もしくはやや高い温度から飲み始めることを肝に銘じて飲まれてみてはいかがでしょうか。
こんなのに出会ってしまうと・・この価格も仕方が無いと思えるはずです。是非飲んでみてください!素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです
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【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】 こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2018 Volnay 1er Cru Clos des Ducs Monopole
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・デュック・モノポール
● 2018 Volnay 1er Cru Clos des Ducs Monopole Magnumbottle
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・デュック・モノポール・マグナムボトル
【やっぱりクロ・デ・デュックは素晴らしい!・・出来は他のキュヴェとちょっと違います!激エレガントで激妖艶!】

昨年の2017年ものに97ポイント付けたデカンターのティム・アトキン氏の評価が見当たらないのが残念ですが、それでも97~96ポイントで海外メディアは揃ってますね。
ですが・・少し各レヴューを読んでみましたが、やはりダンジェルヴィーユの変化については・・それを思わせるような言葉が無いように思います。難しいものですね・・。
しかしながらバーガウンド・ドット・コムのアレン・メドゥズさんは、
「アウトスタンディング!ドント・ミス!」
と、得られなかったら後悔するぞ・・みたいな言葉を書いていました。
このトップ・キュヴェのクロ・デ・デュック2018年ですが、他のトップクラスの1級群に比較しても、随分と印象が異なります。
まず色合いが他のキュヴェに比較して若干淡いです。この写真は、撮るのに一度失敗しておりまして、翌日に残りのワインで再度、撮り直ししています。なので、So2 の少なさゆえでしょう・・若干色落ちしていますが、少し淡いのはお判りいただけるかと思います。
そして、非常にナチュラルですが非常に健全です。しかしながら、他のキュヴェが・・ジャイエ的な美味しさを見せるのに対し、・・言っちゃってよいのかなぁ・・まぁ、言っちゃいましょう・・最近のエマニュエル・ルジェ的な官能さを良く出している感じなんですね。
一瞬、クロパラか?・・みたいな・・(^^;;
そこまで言わないにせよ、ルジェのエシェゾー?・・みたいな・・感じも受けるほどに「官能感が満載!」なんですよ。
そもそも海外メディアがボーヌの赤ワインに97点も付けると言うのは稀なことです。まぁ、ダンジェルヴィーユと言うビッグネームも後押しはしているとは思いますが、それも、
「ヴォルネイの1級に!」
ですから・・ね。
で、noisy としましては、97ポイントは非常に妥当な評価だと思っています。プラスマイナス0.5~1点は可能性が有ると見ていますが、のんびりとそれだけ飲んでいれば良いと言うシュチュエーションでは有り得ず、この日は一体何本開けたか覚えていないほどに多かったので、グラスの写真ももしかしたら少し汚れが有ったかもしれません・・申し訳ありません。
素晴らしいワインは、やはりその「存在感の大きさ」に圧倒されます。色が濃くても薄くても・・関係無いんですね。
超絶にエレガントで有り、滅茶ナチュラルで有り、ピュアさに満ちていて、存在感の凄い味わいで・・しかも超官能的です。ここまでリリース直後にここまで官能的だったクロ・デ・デュックを noisy は知りません。だからこそ、エマニュエル・ルジェを比較対象として脳が引っ張り出したのかもしれません。最近神掛って滅茶凄いメオ=カミュゼでは有りますが、そっちの味わいでは絶対に有り得ない・・のが、また興味深くも面白くないですか?
ヴォルネイと言う小さな村が、コート=ドールで再び輝きを取り戻した・・その旗手たるのは、クロ・デ・デュック!
そう思わせてくれた1本です。安いと思います。是非飲んでいただきたい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ついに97ポイント!デカンター誌ティム・アトキン氏も弾けてます!】 飲めなかった腹いせからのボヤキでは有りませんが・・いや~・・壮観ですね~。ヴォルネイで97ポイントって、一体どう言うことなんでしょう。
それでもまぁ、アドヴォケイトが1920年ものに99ポイント、1953年ものに97ポイント付けて以来では有りますが、この「クロ・デ・デュック」の実力を伺わせるのには充分な情報だとは思いますし、何よりも、
「2017年ものはマルキ・ダンジェルヴィーユ最高潮時のクロ・デ・デュックに肉薄する出来!」
と言うことを物語るに違い無いでしょう。
この3年間でも、上値では有りますが、95ポイント、96ポイントと来ての・・97ポイントです。あと3年で・・いや、詰まらない想像は止めておきましょう。
でも、noisy が、
「2017年ヴォルネイ1級を飲んでショックを受けた!」
のもお判りいただけるんじゃないかな?・・と思います。
すでに店頭で減ってしまっていますので、こんな数量です。是非押さえておいてください!超お勧め!ヴォルネイがブルゴーニュのトップに回帰した姿を是非ご覧くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【どうやら2016年ものは2015年ものを超えたようですよ?】 ダンジェルヴィーユご自慢の「クロ・デ・デュック」です。少ないので飲みません・・余ったら年末年始に飲もうと狙っています。
例えばですが、2015年ものの「デュック」はリアルワインガイド第57号で93+~95+ 2022~2050 と言う、ヴォルネイではおそらく紙上でトップの評価でした。いや、noisyならもっと付けたと思いますけどね。
で、2015年ものはしっかり飲ませていただいたということで、ま~・・余りに旨くてひっくり返ったものです。
しかしながら2016年ものは余りに少なく・・いや、マグナムはいただきましたが・・(^^;; で、ネットをアチコチ探して見ると・・有りましたよ。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんと、MWのジャスパー・モリスさんが94~96Points!ヴィノスが93~96Points。あの非常に厳しい評価で知られるメドーさんのバーガウンドが93~95Points と、軒並み96Points を得ています。
これだけ見ても・・恐ろしい仕上がりかと思います。息子はしっかり・・デュックもシャンパンも飲んで来まして、非常にはしゃいでおりました。まあ・さすがにこの入荷量で両方開けてしまいますと、完全に赤になってしまうので、余って開けられたとしてもどちらかかな・・と思います。
史上最高の出来になったと思われる「クロ・デ・デュック」です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【王者の品格!まさにフィネス!すべてにおいてヴォルネイのトップはこのワイン!!】
いや~・・素晴らしかったですね~。2015年のダンジェルヴィーユは何を飲んでも素晴らしいです・・が、クロ・デ・デュックは
「完璧!」
と言いたくなるような、素晴らしい味わいでした。
エレガンス、フィネス、品格が全体を覆っていて、各要素・・濃密さとか複雑性とかもたっぷりあるのに、それを言及させない・・と言うか、言う必要が無い・・と思わせてしまう完成度が有るんですね。
・・あれ?・・気付かれましたか?・・そうそう・・2017年の年末に開けさせていただきましたが、その時一緒に飲まれた方が持って来てくれたのが右側にある 1993年 Bonnes-Mares ですね。勿論エチケットでお判りになるかと思いますが d'Auvenay です。こちらも素晴らしかったです!ご馳走様です・・でも・・負けてないですよ。
しかも今飲んでも滅茶美味しい!・・本当に素晴らしいワインはいつ飲んでも美味しい・・と言う格言から言えば、それに当たる仕上がりかと思います。
濃密なんですが・・サラリとしています。超複雑なんですが、それをそのようには見せません。アロマもエゲツナイほど・・なんでしょうが、全く無理をしていないようにしか感じられないので、それが本当の姿なんだと思いこまされてしまいます。

こちらの写真は、もう少し寄って、色合いを見せるために、明るくしてみたものです。ま~、余り上手くは行ってませんですみません。でも意図するところは判っていただけるかな・・と思いますが、明るいところで見ても決して濃くは無い、透明度の高い色合いは、美しい赤が基調ですが、このように薄暗い状況で見ると、しっかりと「黒系」の色合いも持ってることが判ります。
テクスチャーはまさに「ビロード」。アナログ的に連続しているんですが、実はデジタリックにきちんと肌理が有って、そのひとつひとつの段階が実際には感じられるのに・・超連続しているんですね。そのひとつひとつの段階にはやはりそれぞれのアロマの粒が感じられます。これ以上に精巧な造りが出来るはずも無い・・そう感じさせてくれました。
いや・・素晴らしかったです。実は結構、2014年も2015年も、ダンジェルヴィーユを飲ませていただきましたが、クロ・デ・デュックが白眉で有ることは間違い無しです。
また、2014年のクロ・デ・デュックは開けていませんでして申し訳ありません。こちらはリアルワインガイド第57号で、
「今飲んで 93 ポテンシャル 94 飲み頃予想 今~2043年」
と言う高評価です。
どうでしょうね~・・徳丸さん的には2014年がお好みのようですんで、次号に載るであろう2015年ものの評価が気になるところでは有りますが、noisy的には、2014年と2015年を一通り飲んだところでは、2015年が上回るんじゃないかと思っています。
完全復活なったマルキ・ダンジェルヴィーユのトップ・ワインです。決して褪せることのない銘品と言えるでしょう。是非ご検討くださいませ。
● 2012 Volnay 1er Cru Taillepieds
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・タイユピエ
● 2012 Volnay 1er Cru Caillerets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・カイユレ
● 2012 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
● 2012 Volnay 1er Cru Fremiet
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フルミエ
【全身が肌理細やかなシルクです!!】

呆れかえってしまう様な美しい肌理を持つ、非常に雅なワインでした・・・。ロマネ=サン=ヴィヴァンにも似たような表現を良くしていますが、「荘厳さ」を持たない、美しさのみに特化した雅さ・・と言いたいと思います。
このACブルゴーニュは、全くのヴォルネイと言って良いかと思います。まぁ・・価格もヴォルネイ村名並みでは有ります・・
滑らかで、冷ややかで、実にしっとりとしていて・・出しゃばらず・・しかししっかりと伝えてきます。要素の一つ一つは、これ以上無く磨き抜かれていて、一点の曇りも見当たりません。
実は、2012年のロッシュ・ド・ベレーヌのACブルV.V.と・・そっくりです!・・
「え~っ?それじゃぁ駄目じゃん・・ベレーヌ買うよ・・」
そうなんですよ。実は本当にそっくり!ロッシュ・ド・ベレーヌはここの格落ち?・・とさえ思えるような味わいで、非常にお買い得ですが・・2012年は数が無い・・
で、ただし・・・、少し感覚を研ぎ澄ませると・・・ロッシュ・ド・ベレーヌのACブルV.V.の味わいに雑さを感じている自分に気が付くはずです。
そう・・このダンジェルヴィーユさんのブルゴーニュは、あきれ返るほどに美しい・・そして品格が備わっているんです。

この高質さは・・気付いてしまうと止められません・・。昔、
「もう・・いや・・絹の靴下は・・」
みたいな唄が有りましたが・・古いか!・・しかし、そんな全身がツヤツヤなのにおしとやか・・なんですね・・。この質感に是非触れてみて欲しいと思います。
ヴォルネイ・フルミエは1級で、まさにヴォルネイの王道を行く味わいです。シャンパンやカイユレのような気品に満ちた白い土、赤い土のイメージ、豪奢な果実のニュアンスは有りませんが、ヴォルネイがヴォルネイたる由縁の部分をどこまでも伸張したかのような味わい深さが備わっています。シャンパンのエキセントリックな白いミネラリティなどは無く、ただただヴォルネイらしい雅さを追求しているかのようなイメージです。素晴らしいワインだと思いました。この絶妙の美しさはフーリエのワインには無いです。
2012年はクロ・デ・デュックが少なすぎ、マグナムを少量のみ詰めただけのようで、こちらには回ってきませんでした。
あとは、タイユピエという素晴らしい1級が有りますが、全て6本ずつで、店頭販売分もあり極少です。
あのダンジェルヴィーユが・・なぁ・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんね・・。そりゃ良く判ります・・。noisyも、
「悪くは無いが、比較的凡庸・・」
と思っていたんですから・・・ それでも・・おそらく何か有ったのでしょう。2008年ごろから急激に品質が改善され、恐ろしく美しいワインになってしまいました!ブルゴーニュワインファンには必ずチェックしていただきたい超雅なワイン!・・それがマルキ・ダンジェルヴィーユです。ご検討ください!
● 2012 Meursault 1er Cru Santenots
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ
【シャルドネも旨いです!】

このシャルドネも旨かったです!・・さすがダンジェルヴィーユ・・と言う感じですが、ムルソ的ともピュリニー的とも・・はたまたはシャサーニュ的、コルシャル的とも言えず・・ある種独特の・・・
「薄い緑のミネラリティ」
を感じます。
写真をご覧になっていただいても・・何となく見えるかな?・・少し珪藻土的な・・若い地層が隆起した部分を地下の層に持つ畑なのかな・・と理解しています。
ムルソーで言えばヴォルネイに近いほうの下の畑?・・・完全に石灰岩に覆われたムルソーの標高の高い部分では無く、むしろヴォルネイ=サントノに近い・・・もしくはヴォルネイに有るのかも・・いや、ムルソー=サントノーもご紹介しますので、そのあたりの下の畑なのかもしれません。
で、この薄い緑のニュアンスが実に良い感じで・・しかもダンジェルヴィーユ的な高貴さが有りますのでなおさらです。
まぁ、ムルソー村名だと思っていただければ価格も納得かと思います。オイリーさも非常に高貴な優しい表現でとても美味しいです。
一方のムルソー=サントノーは1級ですが、ヴォルネイ寄りにありますので、ピュリニーに引っ付く形にあるペリエール、シャルムとは少々ミネラリティの組成が違います。
どう違うのか・・飲んでないので書けませんが、悔しいのでその内に書きます! 希少なダンジェルヴィーユの白、是非ご検討くださいませ。
● 2014 Volnay 1er Cru Caillerets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・カイユレ
【軽やかだけれど深みのある赤果実中心の見事なヴォルネイ1級です!】

いや・・すみません、散々探したんですがどこに行っちゃったのか。2014年のカイユレをテイスティングしたものの写真が見当たりません。諦めてこのコラムを書いていると言う状況です。
2015年のヴォルネイ・カイユレは、テイスティングした2015年のヴォルネイ・シャンパンの物凄い仕上がりを考慮すると、その個性を大きく伸ばした仕上がりになっているのはまず間違い無く、2014年がリアルワインガイド第57号で「92+~93」と評価されていることを合わせると、
「かなり期待できるはず!」
と思っています。
2014年のカイユレは、赤果実が繊細に表現されエキスが綺麗に出たエレガント系です。noisy の大好物的な味わいに仕上がっています。赤果実には、わずかに粘性を感じさせるものが混じり、深い表現がされていました。
2015年のカイユレは、飲んでいませんので想像でしかありませんが、その延長上で有るとしても中域の押し出しが強くなっていると思われ、かなり底上げされたものになるかと思うんですね。
なので、限りなく95Pointsを目指せる味わいじゃないかと・・期待している訳です。勿論ですが、2014年の93ポイントには大賛成!ピッタリと言えるでしょう。
このところのダンジェルヴィーユは凄い!・・年末のワイン会でクロ・デ・デュック2015年を開けましたが、参加メンバーの方々もかなり驚いてました。
「・・ノーマークだったのに・・」
・・ですよね~!・・このままノーマークにしていたら、大きな魚を逃がしたことになるんじゃないかと思います。カイユレ2015年!・・これも是非飲みたいと思っています。誰か飲ませてくれないか・・と、これも期待しています。何せ・・2014~2015年のダンジェルヴィーユ、入荷数は多く無いのにテイスティングした数が非常に多く、完全に赤ですんで・・世の中の厳しさを肌で感じています。是非ご検討くださいませ!
● 2014 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】

どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2014 Volnay 1er Cru Fremiet
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フルミエ
【ちょっとポマールっぽい丸い深みが特徴!!】

ヴォルネイ的な、やや鋭角な酸を多くは持たない感じ、少しポマールっぽい豊かさを感じさせてくれるのがこのヴォルネイ1級フルミエです。2014年ですんで、非常にエレガントです。2015年のダンジェルヴィーユ的な豊かさやボリューム感、ある種の完璧さを感じさせるものでは無く、2014年までの「とてもエレガント」なダンジェルヴィーユを表現しています。
ヴォルネイって、よく出来たものはキラキラと輝くようなニュアンスが感じられますよね。そんな部分も無い訳じゃぁ無いんですが、むしろポマールっぽい高質な美しい土のニュアンスを多く持ちつつ、赤い果実をほんのり持っている感じです。それを白っぽい石灰系ミネラリティが支える感じでしょうか。
ダンジェルヴィーユのベース的1級では有りますが、クロ・デ・デュックはもう2万超えですから・・はい。取り敢えずこの辺を飲んでみるという選択も有るかと思います。ご検討くださいませ。
● 2015 Meursault 1er Cru Santenots
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ
【昨年ご紹介させていただいた2015年のこのサントノ、とんでも無く旨いです!是非飲んでみてください!】

昨年に続き2本目、開けてしまいました。・・いや、2016年かな?・・と思って持ち帰ったんですが、昨年同様に2015年だったんですね・・。フィネスさんの場合はたまにそう言うことが有ります。
で、昨年もフカフカな味わいで素晴らしかったんですが・・いや~・。・ビックリです。今、絶好調に素晴らしいです。
ムルソーと言うと、どこか破天荒な部分が有って、マンモスなミネラル感が心地良い方にも、野暮ったい方にも向かう・・弥次郎兵衛バランスのワインがほとんどです。あの圧倒的な凄みの有るペリエールでさえ・・そんな「強さ」をイメージさせるものでしょう。
しかしながらこの1級サントノ・・氷のように冷ややかで、ほんのりのバリックのアロマが香り、ほんのりオイリーさや蜜っぽさをまとい、ダンジェルヴィーユならではの気品と階段を昇り降りするかのようなアナログティックな減衰が感じられるんですね。
「あ・・もっと余韻が長く欲しい・・」
と思われること、あるでしょう?
「この、いつまでも漂う余韻が素晴らしい!」
とも思う。
しかし、本当にそれが良いのかどうか・・は、このワインを飲まれると判ると思います。節度とエレガンス、フィネス、気品の関係です。余韻も「良いと感じるもの」であれば非常な長さは貴重です。ダンジェルヴィーユの場合、そこに節度が有り、いつまでもダラダラと長い余韻には持ち込まない・・感じがします。余韻が短いのではなく、充分に長い・・しかし、その間にしっかり、ワインの真実の姿を見せ切る・・そんなワインだと感じました。
ま~・・これは飲んでしまいます。もっと飲みたい・・と思ってしまいました。液体の無くなったボトルが恨めしい・・きっとそう思っていただけると思います。超お勧めです!ムルソー1級だとするなら安く無いですが、素晴らしいシャルドネワインと言うことでしたら決して高く有りません。お勧めします!ビックリです!
以下は昨年書いた、このワインのレヴューです。
━━━━━
【ほんのりとマッタリ粘っこく精緻さを感じさせる大人のムルソー!質感・完成度高いです!リアルワインガイドでも2014年は92+、2015年は93+と格上の評価!】

ヴォルネイの偉大な生産者の姿を完全に取り戻したと言えるマルキ・ダンジェルヴィーユです。シャルドネも気品高く、完成度が非常に高い!やはりどこか「ヴォルネイ」と書いた看板を背負っているかのような見事なムルソーで、ムルソー村の南から中央部に掛けて存在する、正に
「ムルソーらしいムルソー」
とは一線を画すニュアンスが有ります。
やはりムルソーらしいムルソーは、白や灰や黄色や黄土色、もしくはそれぞれを非常に色濃く持っていて、それを強く感じさせてくれます。時にハードに、エグイ角度で侵入してきては、脳裏に強烈な印象を刻むものが多いです。
しかしながらダンジェルヴィーユさんのムルソー=サントノ1級は、侯爵・貴族の血がそうさせるのか・・決してそんなエグイ角度では入射して来ないんですね。まぁ、畑の位置も勿論関係有るのでしょうが、このところのダンジェルヴィーユさんのワインは、例えベースラインの「パストゥグラン」でさえ、
「気品の漂う・・」
と言うような修飾が、もっとも似合うと言え、このムルソー=サントノも気品に満ちた味わいなんですね。
ここの畑はもちろん、ムルソーの最も北側に有る、ピノ・ノワールだとヴォルネイのアペラシオンになる部分と重なっています。この辺でシャルドネが植わっていると「ムルソー(1級)」になりますし、ピノ・ノワールが植わっていると「ヴォルネイ(1級)」になる訳です。
ピノ・ノワールとシャルドネの両方が植わっていると言うことは、粘土がしっかり有る土壌・・と想像されますし、また、かなりの石灰土壌で有るとも言えます。そんな土地ですんで、
「やや粘っこくて石灰質のしっかりある、ムルソー南部の1級の厳しい大理石感が余り無いムルソー1級」
と言うことになりますよね。

今回ご紹介するのは2014年ものと2015年ものです。ダンジェルヴィーユさんのワインのご紹介は、ヘタレのnoisyは、余りのアイテムの多さに二年続けてへこたれてしまって・・さすがに三年溜め続ける訳にも行かないので・・頑張って書いているところです。この時期は毎年、リアルワインガイドのテイスティングと決算と年間で最も入荷が多い時期の毎週の新着更新が重なり、疲れは溜まるは、ワインも溜まる、おまけにそんな時には決まって、
「・・コンピュータの調子が悪い・・」
「・・プリンタが壊れた・・」
「サーバーの調子が・・」
「今まで動いていたWebアプリケーションが突然、今までと違う動きになってしまう・・」
などと言うような、とんでもない状況にnoisy を導いてくれます。たった今も画像転送用のアプリケーションが・・クリックするとワインの写真をサーバーにアップできるようにしているんですが、何と・・サーバーにアップすると「PATH付きの写真の名前になってしまう」と言う・・酷い状況になってしまってました。
「・・犯人は・・誰だ!」
と犯人捜しをしたいところをグッと抑え、当該のソフトのコードを再検証し、直して再度サーバーにアップ、事なきを得ています。「・・何やってんだかなぁ・・」です。
2014年のムルソー=サントノはほぼ完璧、非常に美味しいです。オイリーでほんのり粘っこい・・そこにしっかり気品を得た素晴らしい味わいです。2014年らしくやや涼やかで明瞭な酸味が気持ち良いです。
2015年のムルソー=サントノはとても大柄です。グラマラスな仕上がりで、2014年同様に甘く無く、ほんのりと「緑色」を覗かせる風味がまた素晴らしい・・noisyの場合、この「緑」を感じるとさらに評価が上がっちゃうんですが・・そこは人によるかとは思います。
柑橘系の果実もたっぷり、グラマラスですがぜい肉無し!どちらを選んでいただいても文句の無い仕上がりかと思います。
まぁ、ダンジェルヴィーユさんにとっては、シャルドネの
「トップワイン」
であるワインです。根を詰めてしっかり丁寧に造っているのが伝わってきます。ぜひ飲んでみてください。余分な作業でややイライラしていても・・しっかり和んでしまいます。お勧めです!
━━━━━
【シャルドネも旨いです!】
このシャルドネも旨かったです!・・さすがダンジェルヴィーユ・・と言う感じですが、ムルソ的ともピュリニー的とも・・はたまたはシャサーニュ的、コルシャル的とも言えず・・ある種独特の・・・
「薄い緑のミネラリティ」
を感じます。
写真をご覧になっていただいても・・何となく見えるかな?・・少し珪藻土的な・・若い地層が隆起した部分を地下の層に持つ畑なのかな・・と理解しています。
ムルソーで言えばヴォルネイに近いほうの下の畑?・・・完全に石灰岩に覆われたムルソーの標高の高い部分では無く、むしろヴォルネイ=サントノに近い・・・もしくはヴォルネイに有るのかも・・いや、ムルソー=サントノーもご紹介しますので、そのあたりの下の畑なのかもしれません。
で、この薄い緑のニュアンスが実に良い感じで・・しかもダンジェルヴィーユ的な高貴さが有りますのでなおさらです。
まぁ、ムルソー村名だと思っていただければ価格も納得かと思います。オイリーさも非常に高貴な優しい表現でとても美味しいです。
一方のムルソー=サントノーは1級ですが、ヴォルネイ寄りにありますので、ピュリニーに引っ付く形にあるペリエール、シャルムとは少々ミネラリティの組成が違います。
どう違うのか・・飲んでないので書けませんが、悔しいのでその内に書きます! 希少なダンジェルヴィーユの白、是非ご検討くださいませ。
● 2016 Volnay 1er Cru
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ
【ダンジェルヴィーユのベースの1級!「気品がポテンシャルを包み込む」姿をぜひご確認ください!】

ダンジェルヴィーユのベースとも言うべき「プルミエ・クリュ」です。2016年のようなヴィンテージは、通常の年のように「どことどこをブレンド」と言うような形にはなっていないんじゃないかと感じられます。素晴らしいバランスをしています。
そもそもヴォルネイのワインと言うのは、ヴォーヌ=ロマネに匹敵するワインとしてもてはやされたものです・・と言うか、ヴォーヌ=ロマネよりも人気が高かったと言われています。それがいつの間にか凋落してしまったんですね。
しかしながらヴォルネイのトップであるダンジェルヴィーユの復活により、昔の人気により近づいていると思われます。飲めば旨いので・・そう思っちゃいますよね。
そもそも、ややソリッドで硬めのテクスチュアがヴォルネイの特徴とも言えます。シャンボールほどでは無いにせよです。そこに赤い粘土のニュアンス、含まれるミネラリティの発露としての微細な表情が花を添える感じです。
ヴォルネイ・フルミエになると、シャンパンほど硬質では無いにせよ、やや白っぽいニュアンスが混じり、端正さが顔を出して来ます。こちらはむしろもっと複雑に感じるくらいの多様なミネラリティを持っています。ただし、そこがやはりダンジェルヴィーユらしいところなんですが、
「ポテンシャルを気品が包み込む味わい!」
が有るんですね。
これは、
「どうだ~!凄いだろ?」
と凄むのではなく、ただただ自然で、普通に滅茶旨いんですよ。多くを語りたがらない・・訳です。それがむしろ気品として感じられるのは、ちゃんと受け取ると非常に精工に、ち密に要素が組み立てられていることが判ります。このプルミエ・クリュにも、その気品がバッチリ感じられます。2013年ものをテイスティングしていますが、ここまでは無かった・・と思います。
素晴らしいワインでした!ダンジェルヴィーユのテイスティングは非常に楽しいです!昨日飲んだ2015年ムルソー・サントノの素晴らしさにはひっくり返りました・・是非そちらもご検討いただきたいと思います。
以下は以前のレヴューです
━━━━━
【ダンジェールヴィーユは名実共にトップドメーヌの仲間入り!】 こちらは飲めませんでしたので、以前の記事(2013年)をそのまま記載しています。因みに2014年ものはリアルワインガイド第57号で、「今飲んで90+ ポテンシャル91+ 飲み頃予想 2018~2037」と評価されています。2015年ものは大きく超えてくるかもしれません。
━━━━━

量が無いので飲まない予定で・・まぁ、売れなきゃそれでも良い・・位に思っていたダイジェルヴィーユのヴォルネイ1級ですが、ブルゴーニュ・パストゥグランの余りの素晴らしさに・・
「・・飲みたい!」
と思ってしまったんですね~・・この時点でダンジェルヴィーユ2013については「赤字決定」です。・・まぁこれも仕方が無いですが・・。
左の写真はヴォルネイ1級・・1級畑もののブレンドです。色合いをご覧下さい・・こんなに澄んでいて美しい色をしているんですよ!
非常に精緻で、ビオに有りがちなアヴァンギャルドさはゼロ、ナチュラルなのにピュアと言う、非常に難しいことをやっています。
これについては異論も有るかとは思いますが、So2をそれなりに使用すれば、
「(ビオ由来の)ナチュラル&ピュア(な味わい)」
を実現出来ます。しかし、So2をそれなりに使用してしまうと、テクスチュアも硬く、ワインも硬く・・で、結局昔のダンジェルヴィーユとさして変わらなくなってしまうんです。
つまり、So2の使用量を出来うる限り減らして行く・・
そういうつもりで栽培に力を入れ、醸造にも気を使わないと、しなやかさの無い、詰まらないワインになってしまうんです。このヴォルネイ1級ですが、実にソフトでひとつひとつの「襞」が感じられ、そこから品格が漏れ出てくるような素晴らしい味わいをしています。
今飲んでも充分美味しさが伝わってきます。今までのダンジェルヴィーユ(2008年以前)には無かった美しさを伴うしなやかさが、年を追うごとに増してきているんです。
1級カイユレはまだ飲んでませんが、売れなかったらお正月に飲むつもりです・・だって・・美味しいもんで・・こんなワイン、毎日飲めたら幸せです!是非ご検討くださいませ!
● 2016 Meursault 1er Cru Santenots Magnumbottle
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ・マグナムボトル
【ほんのりとマッタリ粘っこく精緻さを感じさせる大人のムルソー!質感・完成度高いです!リアルワインガイドでも2014年は92+、2015年は93+と格上の評価!】

ヴォルネイの偉大な生産者の姿を完全に取り戻したと言えるマルキ・ダンジェルヴィーユです。シャルドネも気品高く、完成度が非常に高い!やはりどこか「ヴォルネイ」と書いた看板を背負っているかのような見事なムルソーで、ムルソー村の南から中央部に掛けて存在する、正に
「ムルソーらしいムルソー」
とは一線を画すニュアンスが有ります。
やはりムルソーらしいムルソーは、白や灰や黄色や黄土色、もしくはそれぞれを非常に色濃く持っていて、それを強く感じさせてくれます。時にハードに、エグイ角度で侵入してきては、脳裏に強烈な印象を刻むものが多いです。
しかしながらダンジェルヴィーユさんのムルソー=サントノ1級は、侯爵・貴族の血がそうさせるのか・・決してそんなエグイ角度では入射して来ないんですね。まぁ、畑の位置も勿論関係有るのでしょうが、このところのダンジェルヴィーユさんのワインは、例えベースラインの「パストゥグラン」でさえ、
「気品の漂う・・」
と言うような修飾が、もっとも似合うと言え、このムルソー=サントノも気品に満ちた味わいなんですね。
ここの畑はもちろん、ムルソーの最も北側に有る、ピノ・ノワールだとヴォルネイのアペラシオンになる部分と重なっています。この辺でシャルドネが植わっていると「ムルソー(1級)」になりますし、ピノ・ノワールが植わっていると「ヴォルネイ(1級)」になる訳です。
ピノ・ノワールとシャルドネの両方が植わっていると言うことは、粘土がしっかり有る土壌・・と想像されますし、また、かなりの石灰土壌で有るとも言えます。そんな土地ですんで、
「やや粘っこくて石灰質のしっかりある、ムルソー南部の1級の厳しい大理石感が余り無いムルソー1級」
と言うことになりますよね。

今回ご紹介するのは2014年ものと2015年ものです。ダンジェルヴィーユさんのワインのご紹介は、ヘタレのnoisyは、余りのアイテムの多さに二年続けてへこたれてしまって・・さすがに三年溜め続ける訳にも行かないので・・頑張って書いているところです。この時期は毎年、リアルワインガイドのテイスティングと決算と年間で最も入荷が多い時期の毎週の新着更新が重なり、疲れは溜まるは、ワインも溜まる、おまけにそんな時には決まって、
「・・コンピュータの調子が悪い・・」
「・・プリンタが壊れた・・」
「サーバーの調子が・・」
「今まで動いていたWebアプリケーションが突然、今までと違う動きになってしまう・・」
などと言うような、とんでもない状況にnoisy を導いてくれます。たった今も画像転送用のアプリケーションが・・クリックするとワインの写真をサーバーにアップできるようにしているんですが、何と・・サーバーにアップすると「PATH付きの写真の名前になってしまう」と言う・・酷い状況になってしまってました。
「・・犯人は・・誰だ!」
と犯人捜しをしたいところをグッと抑え、当該のソフトのコードを再検証し、直して再度サーバーにアップ、事なきを得ています。「・・何やってんだかなぁ・・」です。
2014年のムルソー=サントノはほぼ完璧、非常に美味しいです。オイリーでほんのり粘っこい・・そこにしっかり気品を得た素晴らしい味わいです。2014年らしくやや涼やかで明瞭な酸味が気持ち良いです。
2015年のムルソー=サントノはとても大柄です。グラマラスな仕上がりで、2014年同様に甘く無く、ほんのりと「緑色」を覗かせる風味がまた素晴らしい・・noisyの場合、この「緑」を感じるとさらに評価が上がっちゃうんですが・・そこは人によるかとは思います。
柑橘系の果実もたっぷり、グラマラスですがぜい肉無し!どちらを選んでいただいても文句の無い仕上がりかと思います。
まぁ、ダンジェルヴィーユさんにとっては、シャルドネの
「トップワイン」
であるワインです。根を詰めてしっかり丁寧に造っているのが伝わってきます。ぜひ飲んでみてください。余分な作業でややイライラしていても・・しっかり和んでしまいます。お勧めです!
━━━━━
【シャルドネも旨いです!】
このシャルドネも旨かったです!・・さすがダンジェルヴィーユ・・と言う感じですが、ムルソ的ともピュリニー的とも・・はたまたはシャサーニュ的、コルシャル的とも言えず・・ある種独特の・・・
「薄い緑のミネラリティ」
を感じます。
写真をご覧になっていただいても・・何となく見えるかな?・・少し珪藻土的な・・若い地層が隆起した部分を地下の層に持つ畑なのかな・・と理解しています。
ムルソーで言えばヴォルネイに近いほうの下の畑?・・・完全に石灰岩に覆われたムルソーの標高の高い部分では無く、むしろヴォルネイ=サントノに近い・・・もしくはヴォルネイに有るのかも・・いや、ムルソー=サントノーもご紹介しますので、そのあたりの下の畑なのかもしれません。
で、この薄い緑のニュアンスが実に良い感じで・・しかもダンジェルヴィーユ的な高貴さが有りますのでなおさらです。
まぁ、ムルソー村名だと思っていただければ価格も納得かと思います。オイリーさも非常に高貴な優しい表現でとても美味しいです。
一方のムルソー=サントノーは1級ですが、ヴォルネイ寄りにありますので、ピュリニーに引っ付く形にあるペリエール、シャルムとは少々ミネラリティの組成が違います。
どう違うのか・・飲んでないので書けませんが、悔しいのでその内に書きます! 希少なダンジェルヴィーユの白、是非ご検討くださいませ。
● 2017 Meursault 1er Cru Santenots
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ
【A.C.ブル、そしてアリゴテの素晴らしさを見ると、期待が膨らむトップ・キュヴェです!】
2017年ものの入荷が多く無かったので、テイスティングはパスさせていただきましたが、残るようならば年末年始に飲んでみたいと思っているマルキ・ダンジェルヴィーユの白のトップ・キュヴェです。
まぁ・・ハッキリ言って、このサントノ白の日本での人気は今ひとつでしょう。どうしても赤のイメージが有ってそれが影響していると思います。
ですが、ブルゴーニュのワインを結果的に育てて来たのは、領主でも有る貴族たちです。そこには当然、宗教も絡んで来ますし、フランス革命を大きく絡んでいます。
日本では、海外のような「領主と領民」意識は今ではほぼ無いと思われますが、海外ではどこか、
「私は貴族、あなたは平民」
みたいな匂いがまだ残っているのかもしれません。
しかしながら現在のそれぞれの意識がどうであれ、良いものを食し、飲んで来られたのは上流階級の方々ですよね。フランス革命でブルジョワジーが台頭し現在に続いている訳ですが、やはり、
「素晴らしいワインや素晴らしいワインを生む畑」
は上流階級に支配され、愛され、飲まれてきた訳で、彼らはやはりそんな記憶も受け継いでいるのかな・・とも感じます。
2016年までのこのムルソー・サントノや、2017年のブルゴーニュ、そしてアリゴテを飲んでみると、その進化の凄さも思い知りますが、
「彼らが組み立てるワインの味わい」
にも興味が行きます。
まぁ、ピノ・ノワールの方はそちらのコラムで書きますが、13.5度のアルコール度でこれほどまでにエレガンスを表現できるというのは、技術もさることながら、
「この味わいが良い」
と思える・・判断できる感性によると思うんですね。
なので、この2017年ムルソー・サントノは・・おそらくですが、物凄いことになっているはずなんです。
ですが・・敢えてマイナス要素を書きますと、アラン・メドーの評価が見当たりまして、それが 89~91 Points だったんですね~。noisy 的な予想では、94ポイント以上でしたので、ちょっと残念では有ります。・・まぁ、アラン・メドーさんの評価は、noisy とは余り相性が良く無いようで・・余り一緒にはなりませんが。
と言う訳で、飲んではいないが、2017年のダンジェルヴィーユの他のワインの出来を見れば、凄いことになっているはず・・と予想しています。是非トライしてみてください。
以下は以前のレヴューです。
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【ほんのりとマッタリ粘っこく精緻さを感じさせる大人のムルソー!質感・完成度高いです!リアルワインガイドでも2014年は92+、2015年は93+と格上の評価!】
ヴォルネイの偉大な生産者の姿を完全に取り戻したと言えるマルキ・ダンジェルヴィーユです。シャルドネも気品高く、完成度が非常に高い!やはりどこか「ヴォルネイ」と書いた看板を背負っているかのような見事なムルソーで、ムルソー村の南から中央部に掛けて存在する、正に
「ムルソーらしいムルソー」
とは一線を画すニュアンスが有ります。
やはりムルソーらしいムルソーは、白や灰や黄色や黄土色、もしくはそれぞれを非常に色濃く持っていて、それを強く感じさせてくれます。時にハードに、エグイ角度で侵入してきては、脳裏に強烈な印象を刻むものが多いです。
しかしながらダンジェルヴィーユさんのムルソー=サントノ1級は、侯爵・貴族の血がそうさせるのか・・決してそんなエグイ角度では入射して来ないんですね。まぁ、畑の位置も勿論関係有るのでしょうが、このところのダンジェルヴィーユさんのワインは、例えベースラインの「パストゥグラン」でさえ、
「気品の漂う・・」
と言うような修飾が、もっとも似合うと言え、このムルソー=サントノも気品に満ちた味わいなんですね。
ここの畑はもちろん、ムルソーの最も北側に有る、ピノ・ノワールだとヴォルネイのアペラシオンになる部分と重なっています。この辺でシャルドネが植わっていると「ムルソー(1級)」になりますし、ピノ・ノワールが植わっていると「ヴォルネイ(1級)」になる訳です。
ピノ・ノワールとシャルドネの両方が植わっていると言うことは、粘土がしっかり有る土壌・・と想像されますし、また、かなりの石灰土壌で有るとも言えます。そんな土地ですんで、
「やや粘っこくて石灰質のしっかりある、ムルソー南部の1級の厳しい大理石感が余り無いムルソー1級」
と言うことになりますよね。

今回ご紹介するのは2014年ものと2015年ものです。ダンジェルヴィーユさんのワインのご紹介は、ヘタレのnoisyは、余りのアイテムの多さに二年続けてへこたれてしまって・・さすがに三年溜め続ける訳にも行かないので・・頑張って書いているところです。この時期は毎年、リアルワインガイドのテイスティングと決算と年間で最も入荷が多い時期の毎週の新着更新が重なり、疲れは溜まるは、ワインも溜まる、おまけにそんな時には決まって、
「・・コンピュータの調子が悪い・・」
「・・プリンタが壊れた・・」
「サーバーの調子が・・」
「今まで動いていたWebアプリケーションが突然、今までと違う動きになってしまう・・」
などと言うような、とんでもない状況にnoisy を導いてくれます。たった今も画像転送用のアプリケーションが・・クリックするとワインの写真をサーバーにアップできるようにしているんですが、何と・・サーバーにアップすると「PATH付きの写真の名前になってしまう」と言う・・酷い状況になってしまってました。
「・・犯人は・・誰だ!」
と犯人捜しをしたいところをグッと抑え、当該のソフトのコードを再検証し、直して再度サーバーにアップ、事なきを得ています。「・・何やってんだかなぁ・・」です。
2014年のムルソー=サントノはほぼ完璧、非常に美味しいです。オイリーでほんのり粘っこい・・そこにしっかり気品を得た素晴らしい味わいです。2014年らしくやや涼やかで明瞭な酸味が気持ち良いです。
2015年のムルソー=サントノはとても大柄です。グラマラスな仕上がりで、2014年同様に甘く無く、ほんのりと「緑色」を覗かせる風味がまた素晴らしい・・noisyの場合、この「緑」を感じるとさらに評価が上がっちゃうんですが・・そこは人によるかとは思います。
柑橘系の果実もたっぷり、グラマラスですがぜい肉無し!どちらを選んでいただいても文句の無い仕上がりかと思います。
まぁ、ダンジェルヴィーユさんにとっては、シャルドネの
「トップワイン」
であるワインです。根を詰めてしっかり丁寧に造っているのが伝わってきます。ぜひ飲んでみてください。余分な作業でややイライラしていても・・しっかり和んでしまいます。お勧めです。
● 2017 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
【・・どうしてこれほどまでに違うのか・・!2017年でついにシャンパンの本性が発揮された!?】

写真をご覧いただけましたら、その色彩が全く異なることにお気付きでしょう。・・いや~・・これは驚きました・・。だって・・このところ、今まで飲んできたシャンパンの味わいとは・・
「全然違う!」
と言って過言では無いと思えるからです。
最も、全然違うとは言っても、2016年までも非常に美味しかったです。エレガントで優しくて石灰の支えが有って高質感漂う素晴らしい味わいでした。
でも2017年ものは・・エレガントでは有るが、それはまず最初に言うべき言葉では無いと感じます。
「官能的で超複雑!」
まず、これを言いたいです。まるでジュヴレの超1級畑・・何とは言いませんが、それを思わせるような「官能的に香る匂い」が有ります。
これを嗅いで、
「はい・・ヴォルネイ・シャンパンかな~?」
と言える人は、果たして・・いらっしゃるんでしょうか・・。すっごいですよ。
そして、滅茶苦茶綺麗です・・が、鉱物的で種類豊富なミネラリティが凄いです。白っぽい石灰なんて、奥の奥のさらに奥で縁の下の支えの置石みたいになっちゃってます。圧巻です。
ティム・アトキン氏は96ポイントと、このワインの素晴らしさを評価していますが、noisy もほぼ同感です。飲み頃としましては、3年先以降をお薦めしたいです・・が、この香りはもう・・物凄いですから、抜栓後に締まる方向に動くことは覚悟で、もしくはやや高い温度から飲み始めることを肝に銘じて飲まれてみてはいかがでしょうか。
こんなのに出会ってしまうと・・この価格も仕方が無いと思えるはずです。是非飲んでみてください!素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです
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【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】 こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2017 Volnay 1er Cru Caillerets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・カイユレ
【こちらは95ポイント!・・滅茶高ポイントです!優れたヴォルネイ1級の各畑の良さを分けて持っているとも言えるカイユレです!】
こちらも少ないので・・すみません。
レ・カイユレはシャンパンの南側、クロ・デ・シェヌの東側(下部)に接する1級畑で、繊細さと力強さを併せ持った優れた1級畑です。カイユレの南がサントノなので、粘土の強さはサントノ由来、微細で複雑なミネラリティはクロ・デ・シェヌ由来、白っぽい石灰はシャンパン由来・・などと、勝手に区分しちゃってますが、実際はそんなに単純では有りません。
何せ2017年のシャンパンの細やかで複雑な味わいは、2016年以前のものには余り感じられなかったものです。よほど出来が良いんだと思いますよ。
因みに最高点を付けたティム・アトキン氏は95ポイント。シャンパンに1ポイント及んでいませんが、この位の評価は飲み手で大きく変わると思います。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【最高に素晴らしいです!サントノ・デュ・ミリューを凌駕する官能的なアロマにクラクラ!】
前言撤回・・です・・(^^;; いや、下記には2015年もののカイユレを、「軽やかだけれど・・云々」としていました。2016年ものの話しなので撤回ではないけれど、
「素晴らしい出来だった2015年ともかなり異なる!」
と言うことを言いたい訳です。因みに素晴らしかった「軽やかな」2015年ものはリアルワインガイド第61号で、92+~94 2023~2045 と言う評価でした。
「2016年ものは軽やかでは無い」
です。
かといって重くは無いです。鈍重さなども無い・・言わば、ヴォーヌ=ロマネのワインのようにエレガントで有り、ある種の軽やかさとある種の重量感を持っていると言えます。
2015年ものに見えた透明なミネラル感は・・2016年ものに見えますでしょうか。・・有るんですが見え辛いですよね。それほどまでに深みを持っています。
抜栓直後のアロマなど・・ノックアウトものです。「わお~・・」と言葉が漏れてしまいましたよ。今飲んでも「絶旨い」です。ヴォルネイって、極一部を除くとこの深みを持つのは難しいと思っていたんですね。2015年のクロ・デ・デュックにはそれが有りました。2015年のカイユレには・・無かったんです。
しかしながら2016年のカイユレには、クロ・デ・デュック並み・・とまでは言わないものの、その絶妙の深みを気品とエロスが覆っています。この動物香とも皮革香ともスパイス香とも取れる複雑にエロティシズムが交錯するアロマに・・うっとりとさせられてしまいました。
まぁ、クロ・デ・デュックとシャンパンには手を出せないのでカイユレを開けた訳ですが、飲むまでは・・
「デュック・・シャンパン・・飲みたかったなぁ・・」
と思っていました。しかし、このカイユレは飲んでいて良かった!隣接する「1級サントノ・デュ・ミリュー」を凌駕する仕上がりと言って良いかと思います。10年以上を経てようやく美味しく成り始めるコント・ラフォンのサントノ・デュ・ミリューを蹴散らすと思います。今飲んでもそれは伝わって来ます。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【軽やかだけれど深みのある赤果実中心の見事なヴォルネイ1級です!】
いや・・すみません、散々探したんですがどこに行っちゃったのか。2014年のカイユレをテイスティングしたものの写真が見当たりません。諦めてこのコラムを書いていると言う状況です。
2015年のヴォルネイ・カイユレは、テイスティングした2015年のヴォルネイ・シャンパンの物凄い仕上がりを考慮すると、その個性を大きく伸ばした仕上がりになっているのはまず間違い無く、2014年がリアルワインガイド第57号で「92+~93」と評価されていることを合わせると、
「かなり期待できるはず!」
と思っています。
2014年のカイユレは、赤果実が繊細に表現されエキスが綺麗に出たエレガント系です。noisy の大好物的な味わいに仕上がっています。赤果実には、わずかに粘性を感じさせるものが混じり、深い表現がされていました。
2015年のカイユレは、飲んでいませんので想像でしかありませんが、その延長上で有るとしても中域の押し出しが強くなっていると思われ、かなり底上げされたものになるかと思うんですね。
なので、限りなく95Pointsを目指せる味わいじゃないかと・・期待している訳です。勿論ですが、2014年の93ポイントには大賛成!ピッタリと言えるでしょう。
このところのダンジェルヴィーユは凄い!・・年末のワイン会でクロ・デ・デュック2015年を開けましたが、参加メンバーの方々もかなり驚いてました。
「・・ノーマークだったのに・・」
・・ですよね~!・・このままノーマークにしていたら、大きな魚を逃がしたことになるんじゃないかと思います。カイユレ2015年!・・これも是非飲みたいと思っています。誰か飲ませてくれないか・・と、これも期待しています。何せ・・2014~2015年のダンジェルヴィーユ、入荷数は多く無いのにテイスティングした数が非常に多く、完全に赤ですんで・・世の中の厳しさを肌で感じています。是非ご検討くださいませ!
● 2017 Volnay 1er Cru Clos des Angles
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ザングル
【初の入荷です。】
すみません・・何せ数が無いし、初入荷なので、飲んでご案内しようと思っていたんですが、余りの入荷量とテイスティング待ちで列を作って控えているワインが多いもので・・取り合えず飲まずにご案内致します。
ちょうどフルミエの下、東側にある1級畑で、「角」と言う名前です。親指と人差し指でアングルを作りますよね?・・まさにそんな形をしています。
この辺はポマールとの境になりますので、ポマールっぽさもあるんじゃないかと思います。以前は「ヴォルネイ1級」に混ぜられていたはずです。樹齢が上がって、区画名付きで行ける味わいになってきたのも、単独で仕込まれた理由の一つでしょう。ご検討くださいませ。
● 2017 Pommard 1er Cru les Combes Dessus
ポマール・プルミエ・クリュ・レ・コンブ・ドゥスュ
【数が無いところ、まだ飲めていないので取り合えずご案内します。】
すみません・・今回2017年ものが3本しかないのでどうしようかと思ってまして、しかし日数が不足してテイスティングに至っておりません。しかもこのワイン、noisy は飲んだことが無いもので、ご紹介のしようが無い・・。取り合えずアップいたします。メディアの評価は90ポイントで揃っています。
● 2017 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
● 2017 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
【「果実が濃い~・・」】
【・・勿体なくてとても飲めませんでした・・】 実に秀逸なバランスを持つダンジェルヴィーユのパストゥグランを味わってしまうと、このACブルゴーニュ・ルージュの深みが身体に染みて感じられます。このACブルを飲むことで、パスグラの配合とか、今どっちが頑張ってるかとか・・ピノかガメか・・とかですね、そんなことも想像できるようになります。
それに、ヴォルネイ近郊のピノの畑(ムルソー村を含む)の組成をも想像させてくれます。「むっちり」とした部分や「きらきら」した感じとか、「めちゃ美しい土のニュアンス」とかですね。
2016年ものは残念ながら飲めませんでした・・と言うか、飲みませんでした。これは6本だけですから・・。畑の個性を強く出さないのが個性・・と言う感じのヴォルネイ村名ワインと言って良いかと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
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【ACブルゴーニュだと思わないでください!仕上がりは見事なヴォルネイ・ルージュ!!】
2014年と2015年のACブルゴーニュをご紹介します。
2014年ものを1年間もほったらかしにしてしまった noisy ですが、パストゥグランだけは・・さっさとご紹介していました。2013年もののパスグラは惚れ惚れるような美しい味わいで、
「ん~・・これで充分!」
と思わせるようなエレガントな表情がたまらないワインでした。
2014年もその延長上に有り、とても美味しかったですが、念のために時折開けてみてみると、
「・・その時々で味わいの印象が結構違う」
ことに気付きました。
そうです・・パストゥグランですから、ピノとガメがセパージュされていますよね?・・その、開ける時に、
「どっちが頑張っているか?」
で、印象がかなり違うんですよ。
むしろリリース直後の方が判り易いかな?・・などとも感じたものです。
ACブルゴーニュは、そんなブレンドのワインでは有りませんから、締まったり開いたりはするにせよ、まるで違う表情になる・・と言うのは、少しイントネーションが違います。やはりそこはモノセパージュの表情の変化ですよね。
2015年のACブルゴーニュは10%ほど値上がりしていますが、この年のダンジェルヴィーユの素晴らしさを感じさせてくれる良いワインです。まず村名ヴォルネイと同等・・と言って良い仕上がり具合で、しかも中域が豊かですから、ベリーやチェリーのドライな赤黒果実がたっぷり、ベルベットな舌触りに適度なボリューム、非常な品格を漂わせつつ長い余韻を感じさせてくれます。

まぁ、この辺は流石、「侯爵」と言うことなのかもしれませんね。長い歴史の中で子々孫々受け継がれてきた「味わい」が、品格をもたらしているのかと思います。決して下品になるような強さ、粗さ、荒さは持ってはいけない・・そのように感じます。
2014年のACブルゴーニュは、2015年に比較するとより「透明」です。むしろ「白っぽい」ミネラリティを感じる2015年ものに対し、透き通ったガラス、クリスタルと言ったミネラリティ寄りのものを強く感じます。
その分、とても美しさが際立ちますが、飲まれるタイミングによっては、「硬さ」が出るかもしれません。2015年ものはその辺り、果実の深みや濃度が有りますんで、硬さが目立たないかと思います。
非常に良い仕上がりだと思います。確かにACブルだと理解してしまうと高価だな・・と感じますが、村名をリリースしないダンジェルヴィーユ(多分)にとっては村名同等なのでしょう。お勧めします!とても美味しいです!
● 2017 Volnay Village
ヴォルネイ・ヴィラージュ
【大激変の2017年村名です!】
すみません・・数がどうにも無いです。もしかしたら村名ヴォルネイは初めての入荷かもしれません。価格がリーズナブルなので、料飲店さんの希望が多いんでしょうね。中々回って来ませんでしたし・・。
しかし、2017年ものはヴィノスで上値、92ポイントです。noisy 的にはヴィノスは余り信用してないんですが、アドヴォケイトも似たり寄ったりなので、良い方を見ています・・(^^;;
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ2017年の素晴らしさを見れば、ヴィノスは1点違いですから・・。
「どんだけ凄いの?」
と、確かめたくなってしまいますが、誰かが飲ませてくれることを願って、全て販売に回すことにしました。ご検討くださいませ。
● 2017 Volnay 1er Cru
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ
【素晴らしい!・・大激変です!是非飲んでみてください!】

クロ・デ・デュックが97ポイント、あのフルミエでさえ94ポイントと言うようなメディアの物凄い高評価が理解できるほどの・・仕上がりです。これが買えた方はラッキーかとさえ思います。
2017年もののダンジェルヴィーユの凄さは、他のコラムで散々ご紹介させていただきましたので・・そちらに譲ることとして、まずはどこが変わったのか?・・と言う点です。
2016年ものの1級も非常に良かったですし、進化を感じたのも事実です。ですが、2017年ものは・・すみません・・他でも書きましたが・・
「別物!」
です。
そもそもの・・どこかに有った優雅さ、余裕と言ったもの・・悪く言えば、「隙間」なのかもしれませんが、それが悪い方向に向かっていない・・好意的に捉えられたと言うことですね。
「貴族の余裕」
的な美味しさ・・だった訳で、それが年を追う毎に、エレガンスと言う点において磨かれてきたと思います。
しかしこのワインは、緊張感が有り、隙間?・・なんてどこにも有りません。磨かれた宝石で隙間なくビッチリと飾られているかのようです。
つやつやとして滑らかなテクスチュア、ミネラリティの複雑さ、果実の美しさ・表情と言ったものを全てトータルしての、エレガンスが完成しています。
味わい的にも・・以前のレヴューが役立たないんじゃないかと思えるほど、異なります。色合いも全然違うでしょう?
一皮も二皮も剥けた・・だけでは無い、激変と言って良いような変わり方なんです。
「・・また~・・大げさなこと言って~~!」
と思われるかもしれませんが、フルミエが94ポイントですからね・・。ヴィノスが上値で93ポイント付けてますが、noisy的には93+~94ポイント位あるんじゃないか?とさえ思いたいほどの素晴らしさでした。
すみません・・余りに美味しいので、少し販売してしまいまして、残りが少ないです。お早めに・・これは是非とも手に入れ、飲んで欲しい!切に願っています。
以下は以前のレヴューです。
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【ダンジェルヴィーユのベースの1級!「気品がポテンシャルを包み込む」姿をぜひご確認ください!】
ダンジェルヴィーユのベースとも言うべき「プルミエ・クリュ」です。2016年のようなヴィンテージは、通常の年のように「どことどこをブレンド」と言うような形にはなっていないんじゃないかと感じられます。素晴らしいバランスをしています。
そもそもヴォルネイのワインと言うのは、ヴォーヌ=ロマネに匹敵するワインとしてもてはやされたものです・・と言うか、ヴォーヌ=ロマネよりも人気が高かったと言われています。それがいつの間にか凋落してしまったんですね。
しかしながらヴォルネイのトップであるダンジェルヴィーユの復活により、昔の人気により近づいていると思われます。飲めば旨いので・・そう思っちゃいますよね。
そもそも、ややソリッドで硬めのテクスチュアがヴォルネイの特徴とも言えます。シャンボールほどでは無いにせよです。そこに赤い粘土のニュアンス、含まれるミネラリティの発露としての微細な表情が花を添える感じです。
ヴォルネイ・フルミエになると、シャンパンほど硬質では無いにせよ、やや白っぽいニュアンスが混じり、端正さが顔を出して来ます。こちらはむしろもっと複雑に感じるくらいの多様なミネラリティを持っています。ただし、そこがやはりダンジェルヴィーユらしいところなんですが、
「ポテンシャルを気品が包み込む味わい!」
が有るんですね。
これは、
「どうだ~!凄いだろ?」
と凄むのではなく、ただただ自然で、普通に滅茶旨いんですよ。多くを語りたがらない・・訳です。それがむしろ気品として感じられるのは、ちゃんと受け取ると非常に精工に、ち密に要素が組み立てられていることが判ります。このプルミエ・クリュにも、その気品がバッチリ感じられます。2013年ものをテイスティングしていますが、ここまでは無かった・・と思います。
素晴らしいワインでした!ダンジェルヴィーユのテイスティングは非常に楽しいです!昨日飲んだ2015年ムルソー・サントノの素晴らしさにはひっくり返りました・・是非そちらもご検討いただきたいと思います。
以下は以前のレヴューです
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【ダンジェールヴィーユは名実共にトップドメーヌの仲間入り!】 こちらは飲めませんでしたので、以前の記事(2013年)をそのまま記載しています。因みに2014年ものはリアルワインガイド第57号で、「今飲んで90+ ポテンシャル91+ 飲み頃予想 2018~2037」と評価されています。2015年ものは大きく超えてくるかもしれません。
━━━━━

量が無いので飲まない予定で・・まぁ、売れなきゃそれでも良い・・位に思っていたダイジェルヴィーユのヴォルネイ1級ですが、ブルゴーニュ・パストゥグランの余りの素晴らしさに・・
「・・飲みたい!」
と思ってしまったんですね~・・この時点でダンジェルヴィーユ2013については「赤字決定」です。・・まぁこれも仕方が無いですが・・。
左の写真はヴォルネイ1級・・1級畑もののブレンドです。色合いをご覧下さい・・こんなに澄んでいて美しい色をしているんですよ!
非常に精緻で、ビオに有りがちなアヴァンギャルドさはゼロ、ナチュラルなのにピュアと言う、非常に難しいことをやっています。
これについては異論も有るかとは思いますが、So2をそれなりに使用すれば、
「(ビオ由来の)ナチュラル&ピュア(な味わい)」
を実現出来ます。しかし、So2をそれなりに使用してしまうと、テクスチュアも硬く、ワインも硬く・・で、結局昔のダンジェルヴィーユとさして変わらなくなってしまうんです。
つまり、So2の使用量を出来うる限り減らして行く・・
そういうつもりで栽培に力を入れ、醸造にも気を使わないと、しなやかさの無い、詰まらないワインになってしまうんです。このヴォルネイ1級ですが、実にソフトでひとつひとつの「襞」が感じられ、そこから品格が漏れ出てくるような素晴らしい味わいをしています。
今飲んでも充分美味しさが伝わってきます。今までのダンジェルヴィーユ(2008年以前)には無かった美しさを伴うしなやかさが、年を追うごとに増してきているんです。
1級カイユレはまだ飲んでませんが、売れなかったらお正月に飲むつもりです・・だって・・美味しいもんで・・こんなワイン、毎日飲めたら幸せです!是非ご検討くださいませ!
● 2017 Volnay 1er Cru Fremiet
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フルミエ
【・・えっ・・1級フルミエが94ポイントって・・本当?・・ある意味、大進化を遂げたダンジェルヴィーユ2017年の象徴かもしれません!】
2016年ものまで結構に頑張ってテイスティングしてきた1級フルミエですから、その貴重なしなやかさ、優しさを湛えた味わいは大好きでした。どこにも出っ張らず、いつも包み込んでくれるようなワインでした。
が・・どうやらそれは2016年までのようですよ。noisy もテイスティングするアイテムを間違えたかもしれません。このフルミエは飲むべきだったかも・・と思っていますが、フルミエではなく「プルミエ」を飲んでしまいましたので・・はい。これは是非、「プルミエ・クリュ」のコラムをご覧くださいね。滅茶苦茶旨いですから・・もう何本も無いですけど。
何と、
「ヴォルネイ・フルミエ/ダンジェルヴィーユが94ポイント!」
です。
信じられないでしょう?・・2016年までの進化がもし無かったら、
「誰だ?・・間違った評価をしたのは!」
と、問題になったかもしれません。
しかしながら、物凄いシャンパンや、呆れるほど美味しい、ただの1級を飲めば、その進化の凄さは想像に難くないですし、クロ・デ・デュックの1900年台前半の凄いワインたちと同レベルにまで評価されるようになったことを思えば、
「フルミエが94ポイントでも驚かない」
と言うような結論に達せるんじゃないかと思うんですね。
そもそもフルミエは、あのポマール・リュジアンに近い畑ですし、プスドールの看板ワインのひとつ、「レ・ジャロリエール」に接しています。マット・クレイマーさんは、
「レ・ジャロリエールとフルミエは双子」
とまで言ってます。
なので、もしダンジェルヴィーユの進化の証を確かめたいという方なら、この「フルミエ」がお勧めですよ・・いや~・・ちょっと楽しくなってきました!是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
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【深く優しく繊細に美しい・・見事な味わいです!】
まぁ、確かにポマールっぽい味わいです。丸みが有って、ジュヴレ系の尖がったものとはまた異なる鉄分のニュアンスが有り、そこにほんのり白みも差し込む感じです。
しかし以前までのフルミエとは違って「ミネラルだけに支えられている感」が薄れています。しっかりと果実のニュアンスが膨らんでくれるんですね。まず・・色の感じがかなり違って見えるかと思います。
因みに2015年のフルミエは、リアルワインガイド第61号で92~93ポイント、2022~2043 と言う評価でした。以下の文章は2014年ものですが、2016年ものは印象がやや異なります。「キラキラ」と言う言葉が似合わないんですね・・。むしろ「ふっくらとした膨らみと漂う気品」と言いたくなります。
2016年もののダンジェルヴィーユに共通している「ポテンシャルを包み込む気品」は、むしろダンジェルヴィーユが以前より持ち得ていたものに違い有りません。2016年ものの深みを得て、そのことが表面化し感じられたということなのでしょう。以前のヴィンテージはまだ骨格が出来ただけ・・だったのかもしれません。
例えば2016年のカイユレを飲めば、その滲みだす官能さに酔いしれるでしょう。赤く特徴的なアロマにクラクラっとするはずです。2016年のフルミエは、そこはそんな風には成りません。しかしながら非常に繊細で目が細やかで滑らか、それでいてふっくらとして優しく、ジンワリと包み込まれるような包容力が有るんですね。つまり骨格に見事な肉が備わったということかな?と感じました。
そうしても上級キュヴェに目が行きますので、今一つの人気のフルミエです。しかし、2015年もののリアルの評価、92~93ポイントが証明するように、とても高質なヴォルネイ1級です。この質感、気品にぜひ触れてみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ちょっとポマールっぽい丸い深みが特徴!!】
ヴォルネイ的な、やや鋭角な酸を多くは持たない感じ、少しポマールっぽい豊かさを感じさせてくれるのがこのヴォルネイ1級フルミエです。2014年ですんで、非常にエレガントです。2015年のダンジェルヴィーユ的な豊かさやボリューム感、ある種の完璧さを感じさせるものでは無く、2014年までの「とてもエレガント」なダンジェルヴィーユを表現しています。
ヴォルネイって、よく出来たものはキラキラと輝くようなニュアンスが感じられますよね。そんな部分も無い訳じゃぁ無いんですが、むしろポマールっぽい高質な美しい土のニュアンスを多く持ちつつ、赤い果実をほんのり持っている感じです。それを白っぽい石灰系ミネラリティが支える感じでしょうか。
ダンジェルヴィーユのベース的1級では有りますが、クロ・デ・デュックはもう2万超えですから・・はい。取り敢えずこの辺を飲んでみるという選択も有るかと思います。ご検討くださいませ。
● 2017 Volnay 1er Cru Taillepieds
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・タイユピエ
【こちらは96ポイント!!少なくて飲めていません・・】
ご存じ1級タイユピエです。ティム・アトキン氏は96ポイントで、クロ・デ・デュックに僅かに及ばない評価でしたが、カイユレ、シャンパンとは同じ評価で、ほぼ同様の出来で有ることが思い起こされます。
そもそもタイユピエは、クロ・デ・デュックに程近く、僅かに及ばないか、ほぼ同様か・・の見分けは微妙では有ると思います。何よりも造り手の意思とか感情とかがワインに乗り移る、ワインの出来に関与するのかもしれませんし、クロ・デ・デュックの特殊性を良しと判断する飲み手側の問題で有るのかもしれません。
今回は3本のみの入荷です。価格的にも魅力でしょう?・・でも、2017年のダンジェルヴィーユは、他のワインも凄いので悩むとは思います。是非ご検討くださいませ。
● 2017 Volnay 1er Cru Champans Magnumbottle
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン マグナムボトル
【・・どうしてこれほどまでに違うのか・・!2017年でついにシャンパンの本性が発揮された!?】

写真をご覧いただけましたら、その色彩が全く異なることにお気付きでしょう。・・いや~・・これは驚きました・・。だって・・このところ、今まで飲んできたシャンパンの味わいとは・・
「全然違う!」
と言って過言では無いと思えるからです。
最も、全然違うとは言っても、2016年までも非常に美味しかったです。エレガントで優しくて石灰の支えが有って高質感漂う素晴らしい味わいでした。
でも2017年ものは・・エレガントでは有るが、それはまず最初に言うべき言葉では無いと感じます。
「官能的で超複雑!」
まず、これを言いたいです。まるでジュヴレの超1級畑・・何とは言いませんが、それを思わせるような「官能的に香る匂い」が有ります。
これを嗅いで、
「はい・・ヴォルネイ・シャンパンかな~?」
と言える人は、果たして・・いらっしゃるんでしょうか・・。すっごいですよ。
そして、滅茶苦茶綺麗です・・が、鉱物的で種類豊富なミネラリティが凄いです。白っぽい石灰なんて、奥の奥のさらに奥で縁の下の支えの置石みたいになっちゃってます。圧巻です。
ティム・アトキン氏は96ポイントと、このワインの素晴らしさを評価していますが、noisy もほぼ同感です。飲み頃としましては、3年先以降をお薦めしたいです・・が、この香りはもう・・物凄いですから、抜栓後に締まる方向に動くことは覚悟で、もしくはやや高い温度から飲み始めることを肝に銘じて飲まれてみてはいかがでしょうか。
こんなのに出会ってしまうと・・この価格も仕方が無いと思えるはずです。是非飲んでみてください!素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです
━━━━━
【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】 こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2017 Volnay 1er Cru Clos des Ducs Monopole
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・デュック・モノポール
【ついに97ポイント!デカンター誌ティム・アトキン氏も弾けてます!】
飲めなかった腹いせからのボヤキでは有りませんが・・いや~・・壮観ですね~。ヴォルネイで97ポイントって、一体どう言うことなんでしょう。
それでもまぁ、アドヴォケイトが1920年ものに99ポイント、1953年ものに97ポイント付けて以来では有りますが、この「クロ・デ・デュック」の実力を伺わせるのには充分な情報だとは思いますし、何よりも、
「2017年ものはマルキ・ダンジェルヴィーユ最高潮時のクロ・デ・デュックに肉薄する出来!」
と言うことを物語るに違い無いでしょう。
この3年間でも、上値では有りますが、95ポイント、96ポイントと来ての・・97ポイントです。あと3年で・・いや、詰まらない想像は止めておきましょう。
でも、noisy が、
「2017年ヴォルネイ1級を飲んでショックを受けた!」
のもお判りいただけるんじゃないかな?・・と思います。
すでに店頭で減ってしまっていますので、こんな数量です。是非押さえておいてください!超お勧め!ヴォルネイがブルゴーニュのトップに回帰した姿を是非ご覧くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【どうやら2016年ものは2015年ものを超えたようですよ?】 ダンジェルヴィーユご自慢の「クロ・デ・デュック」です。少ないので飲みません・・余ったら年末年始に飲もうと狙っています。
例えばですが、2015年ものの「デュック」はリアルワインガイド第57号で93+~95+ 2022~2050 と言う、ヴォルネイではおそらく紙上でトップの評価でした。いや、noisyならもっと付けたと思いますけどね。
で、2015年ものはしっかり飲ませていただいたということで、ま~・・余りに旨くてひっくり返ったものです。
しかしながら2016年ものは余りに少なく・・いや、マグナムはいただきましたが・・(^^;; で、ネットをアチコチ探して見ると・・有りましたよ。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんと、MWのジャスパー・モリスさんが94~96Points!ヴィノスが93~96Points。あの非常に厳しい評価で知られるメドーさんのバーガウンドが93~95Points と、軒並み96Points を得ています。
これだけ見ても・・恐ろしい仕上がりかと思います。息子はしっかり・・デュックもシャンパンも飲んで来まして、非常にはしゃいでおりました。まあ・さすがにこの入荷量で両方開けてしまいますと、完全に赤になってしまうので、余って開けられたとしてもどちらかかな・・と思います。
史上最高の出来になったと思われる「クロ・デ・デュック」です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【王者の品格!まさにフィネス!すべてにおいてヴォルネイのトップはこのワイン!!】
いや~・・素晴らしかったですね~。2015年のダンジェルヴィーユは何を飲んでも素晴らしいです・・が、クロ・デ・デュックは
「完璧!」
と言いたくなるような、素晴らしい味わいでした。
エレガンス、フィネス、品格が全体を覆っていて、各要素・・濃密さとか複雑性とかもたっぷりあるのに、それを言及させない・・と言うか、言う必要が無い・・と思わせてしまう完成度が有るんですね。
・・あれ?・・気付かれましたか?・・そうそう・・2017年の年末に開けさせていただきましたが、その時一緒に飲まれた方が持って来てくれたのが右側にある 1993年 Bonnes-Mares ですね。勿論エチケットでお判りになるかと思いますが d'Auvenay です。こちらも素晴らしかったです!ご馳走様です・・でも・・負けてないですよ。
しかも今飲んでも滅茶美味しい!・・本当に素晴らしいワインはいつ飲んでも美味しい・・と言う格言から言えば、それに当たる仕上がりかと思います。
濃密なんですが・・サラリとしています。超複雑なんですが、それをそのようには見せません。アロマもエゲツナイほど・・なんでしょうが、全く無理をしていないようにしか感じられないので、それが本当の姿なんだと思いこまされてしまいます。

こちらの写真は、もう少し寄って、色合いを見せるために、明るくしてみたものです。ま~、余り上手くは行ってませんですみません。でも意図するところは判っていただけるかな・・と思いますが、明るいところで見ても決して濃くは無い、透明度の高い色合いは、美しい赤が基調ですが、このように薄暗い状況で見ると、しっかりと「黒系」の色合いも持ってることが判ります。
テクスチャーはまさに「ビロード」。アナログ的に連続しているんですが、実はデジタリックにきちんと肌理が有って、そのひとつひとつの段階が実際には感じられるのに・・超連続しているんですね。そのひとつひとつの段階にはやはりそれぞれのアロマの粒が感じられます。これ以上に精巧な造りが出来るはずも無い・・そう感じさせてくれました。
いや・・素晴らしかったです。実は結構、2014年も2015年も、ダンジェルヴィーユを飲ませていただきましたが、クロ・デ・デュックが白眉で有ることは間違い無しです。
また、2014年のクロ・デ・デュックは開けていませんでして申し訳ありません。こちらはリアルワインガイド第57号で、
「今飲んで 93 ポテンシャル 94 飲み頃予想 今~2043年」
と言う高評価です。
どうでしょうね~・・徳丸さん的には2014年がお好みのようですんで、次号に載るであろう2015年ものの評価が気になるところでは有りますが、noisy的には、2014年と2015年を一通り飲んだところでは、2015年が上回るんじゃないかと思っています。
完全復活なったマルキ・ダンジェルヴィーユのトップ・ワインです。決して褪せることのない銘品と言えるでしょう。是非ご検討くださいませ。
● 2017 Bourgogne Chardonnay
ブルゴーニュ・シャルドネ
【飲みやすさ返上!まさに貴族の味わいです!物凄い出来です!並みの村名は・・道を譲るでしょう!】

2017年のブルゴーニュ・アリゴテの超絶な美味しさに悶絶してしまいましたので、当然ながらこのA.C.ブルゴーニュのシャルドネにも、非常に大きな期待が掛かる訳です。
並みの生産者ですと・・一つ良くても他はイマイチな場合がほとんどですが、やはりマルキ・ダンジェルヴィーユは違ってました。いや~・・めっちゃ美味しいです!
基本ラインは全く2017年のブルゴーニュ・アリゴテと同じです。このワインも「新樽は使わない」と言うアナウンスでしたが、古樽と言うニュアンスでは無いので、おそらく新樽でしょう。間違っていたらすみません。でも、ピノ・ノワールを造る生産者は、まず下のクラスの白ワインに新樽をあてがい、その後にピノに使用する方もいらっしゃる位です。
高貴な樽のトーンがします。アリゴテほどパワフルでは無く、エレガンスが滲んで来ます。その辺はアリゴテと異なる部分です。
ほんのりとオイリーで、中域が綺麗に膨らみます。出てくる果実の表情がまた・・優雅なんですね~。非常に良いです。そして長~~~く押してくれ、長~~く留まってくれます。ドライなのに口内で膨張してくるかのような振る舞いにほんのりと甘みが顔を出して来ます。
ここの「レ・プティ・プレ」と言う畑は、「レ・シャンパン」から東に500メートルほど下がった位置に有ります。優れた村名ヴォルネイや村名ムルソーになる「クロ・マルタン」に接していて、条件の良いA.C.ブル格の畑です。そして、ダンジェルヴィーユの白の最高峰、ムルソー・サントノにも程近い畑です。
粘土のしっかりしたサントノとも少し異なり、粘土はやや少なめ、しかしハイトーンな白い石灰が多めで、伸びやかなアロマが特徴です。ムルソーの中央や上部、南側の厳しいほどのミネラリティには届かないのが幸いして、むしろピュリニーやシャサーニュにも共通するようなバランスになった村名ムルソー・・と言ったら近いような気がします。
非常に饒舌なアリゴテに対し、こちらはおしとやかな貴婦人タイプ・・と言えるかもしれません。
価格は・・A.C.ブルとしては安く無いですが、ムルソーだと思えば高く無いでしょう。飲んでビックリ・・だと思いますよ。このエレガンス重視な見事なバランス、味わいは侯爵と言う爵位を持つダンジェルヴィーユが長く受け継いできた血によるものなのかもしれません。是非飲んでみてください。ビックリされると・・思います!
以下は以前のレヴューです。
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【ダンジェルヴィーユは下級ワインが滅茶美味しいです!2016年のACブル・シャルドネは絶品!・・これで充分!】
これで充分に旨いです・・。高いと思われますかね。でも、
「超エレガントなムルソー!」
だと思っていただければ、全く高く無いです。「A.C.Bourgogne」と書いてあるのがどうしても気になって仕方が無い方にはお勧めはしませんが、
「こんなに旨いシャルドネがA.C..ブルなの?」
と思っていただけることは確実です。2015年・・超えてると思います。
熟度は高いんですが、ミネラリティも2015年以上に感じられます。豊かなんだけれどもダンジェルヴィーユ的気品がノーズから余韻まで漂い続けます。減衰の仕方が本当にダンジェルヴィーユは赤も白も同じで、ものの見事なグラデュエーションを感じさせてくれるんですね。他の生産者さんですと、もっとゴリゴリっと押してくるとか、押し広げつつ通り抜け、力強さを感じさせる・・と言うニュアンスなんですが、ダンジェルヴィーユさんのワインは決してそんな振る舞いはしません。
しかし、まさに「気品がポテンシャルを包み込み」つつ、見事なグラデュエーションを見せてくれます。こちらも躍起になってポテンシャルを取りに行くと・・いや、実は簡単に見当たる訳です。
「・・なんだ・・ちゃんとあるじゃん」
と言うことになってしまい、品格・気品の存在に気付く訳です。
こんなワインは良いですね・・。けっしてギシギシしません。ゆとりの有る味わいです。車で言ったら、大排気量でトルクでのんびり走っている感じです。判りますよね・・。
エチケットの格に騙されず、美味しいワインを選んでください。素晴らしいと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【見事な色合い!超高質です!ほんのり軽量に振っただけの村の北側のムルソー的味わいです!】
例えば、あれほどリーズナブルで(以前は・・)ポテンシャルも高い、
「イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルゴーニュ」
は、すでに noisy たちの手を離れてしまいましたが、今でもポテンシャルは維持しているものの、価格は非常に上がってしまいましたし、何よりも、
「高質さ、エレガントさ、ゆとり」
と言う部分は持ち合わせない「素質の塊」みたいなワインでした。それも良し。年月が磨いてくれる美味しさも素晴らしいものです。
それとはまったく印象を異にするのがこの、マルキ・ダンジェルヴィーユのシャルドネやアリゴテです。このワインたちを表現するのに、
「素晴らしいポテンシャル!」
とは・・言いたくはありません。・・いや、勘違いしないでくださいね。
「ちゃんと素晴らしいポテンシャルを持っている!」
のは間違い無いんですから。
しかしながら、磨く前のダイアモンドの原石みたいなマルトノの、まったくムルソーみたいなACブルゴーニュに比べ、同じような表現をしたとするならば、それは表現者としては不合格と言うことになるかと感じています。
敢えて言うなら「磨き抜いた原石」と言うことになるのでしょうが、それもまたどうかな・・と思うんですね。そんなに「キラキラと輝き続けてはいない」し、
「光を反射する素晴らしいカットは、時に周りの人をイラつかせることも有る」
かと思うんですね。
まぁ、宝石のお好きな方にそんなことを言っては、さらに勘違いされそうですが、「良い石はそんなえげつない光り方などしない!」と言われそう・・いや、あくまで比喩的なものとご容赦ください。
上の写真は2015年ものです。この、どこか緑色を想像させる柑橘類を柔らかく、少しマッタリと感じさせるシャルドネは、非常に完成度が高いです。
イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルのように、
「ギラギラしていない」
・・つまりポテンシャルをひけらかさないにも関わらず、ちゃんとポテンシャルを内包しつつ、磨き抜かれたダイヤモンドのように、
「キラキラもしていない」
・・・つまり、上記同様必要以上に他人に向けては輝かないが、
「着用している本人には充分な包容力として存在を知らしめてくれる」
味わいなんですね・・。
まさにやや軽妙なムルソーと言った面持ちで、しかし、高級車に乗った時のような余裕や安心感と、いざと言う時のパニックブレーキ、急加速と言った操作に充分に答えてくれる・・と言うような包容力・・でしょうか。そんなものを感じます。

下の写真は2014年ものです。滅茶美味しいんですよ。リアルワインガイド第61号(2018/03/15発刊)には、残念ながら下級クラスで有るシャルドネは掲載されてはいませんが、1級ムルソー=サントノに、今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 と評価されています。ナイスなジャッジだと感じています。
飲み頃を見てください・・「今~2043」ですよ・・今から美味しいと・・しかもポテンシャルは93+ ポイント。今飲んでポイントとの差は0.5ポイントです。これは何を意味するのでしょうか?
やはりこれは「完成度」だと思います。とても満足できる・・しかも今から遠い将来まで・・と言うことですね。
勿論、それが全て正しく、何も間違いなく、いつ飲んでも美味しいのだと・・思ってもらって結構では有りますが、現実は決してそうでは無いことは皆さんもご存じの通りです。
しかし、テイスティングしてみると、
「今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 だ・・これで間違い無い」
と感じさせてくれるんですね。
素晴らしいシャルドネだと思います。因みに2014年のムルソー=サントノは
「今飲んで92 ポテンシャル92+ 飲み頃 今~2036」
と言うものでした。これも良い感じの評価だと感じています。
勿論、このシャルドネをムルソー=サントノと同じだなどと言うつもりは有りませんが、同じ道筋に有る、とても近い出来です。決して高くないです。そしておそらくいつ開けても・・かなりな表情をみせてくれるものと感じます。ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャルドネも旨いです!】
このシャルドネも旨かったです!・・さすがダンジェルヴィーユ・・と言う感じですが、ムルソ的ともピュリニー的とも・・はたまたはシャサーニュ的、コルシャル的とも言えず・・ある種独特の・・・
「薄い緑のミネラリティ」
を感じます。
写真をご覧になっていただいても・・何となく見えるかな?・・少し珪藻土的な・・若い地層が隆起した部分を地下の層に持つ畑なのかな・・と理解しています。
ムルソーで言えばヴォルネイに近いほうの下の畑?・・・完全に石灰岩に覆われたムルソーの標高の高い部分では無く、むしろヴォルネイ=サントノに近い・・・もしくはヴォルネイに有るのかも・・いや、ムルソー=サントノーもご紹介しますので、そのあたりの下の畑なのかもしれません。
で、この薄い緑のニュアンスが実に良い感じで・・しかもダンジェルヴィーユ的な高貴さが有りますのでなおさらです。
まぁ、ムルソー村名だと思っていただければ価格も納得かと思います。オイリーさも非常に高貴な優しい表現でとても美味しいです。
一方のムルソー=サントノーは1級ですが、ヴォルネイ寄りにありますので、ピュリニーに引っ付く形にあるペリエール、シャルムとは少々ミネラリティの組成が違います。
どう違うのか・・飲んでないので書けませんが、悔しいのでその内に書きます! 希少なダンジェルヴィーユの白、是非ご検討くださいませ。
● 2017 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【ん十年+少し前、初めてコシュ=デュリのアリゴテに出会った時の衝撃を思い出しました!‥2017年、大激変のダンジェルヴィーユの白です!】

何も言わずにサクッと買っておきましょう。きっと感謝していただけるに違い無い、素晴らしいワインです。
そもそも、何で noisy が白ワインを好きか?・・と言うところにも当てはまりますが、昔は凄い白ワインが普通に安かったんですね。
なので、それこそコシュ=デュリのアリゴテは3千円+α 位で買えました。仲間内や、近いお客様同士では、
「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」
「ムルソー以上を買うお金が有ったらアリゴテを何本か買う!」
みたいな言い回しが有りました。
それは、コシュ=デュリのムルソーを貶めている訳では無く、アリゴテで充分な美味しさを得られ、満足させていただけた訳です。質は充分なので、量を・・と言うことだったんですね。
この、2017年のダンジェルヴィーユさんのアリゴテを飲ませていただいて・・その頃のシュチュエーションと言うか、場面に引き戻されてしまいました。
「すっごいアリゴテ!」
です。
そもそもフィネスさんのアナウンスでは、
「アリゴテは樽を使わない」
ことになっていました。
でも、コシュ=デュリを思い出すくらいですから・・しっかりと「バリックの風味」が入り込んでいます。一応確認のため、フィネスさんの担当さんに電話をして、
「樽っぽいよね・・?」
「そうですよね・・?」
「アリゴテは樽を使わないってテクニカルに書いてあるけど、そこ、削った方が良いよね・・?」
「・・そうすね・・」
と言うようなやり取りをしました。
ま~・・物凄いポテンシャルを持った葡萄です。かなり掛かった新樽の風味を完全に飲みこんでしまっています。おそらくですがそのバランスがコシュ=デュリを思い起こさせたのでしょう。
そして、オイリーで蜜っぽさが僅かに有って、ノーズに抜けて行くアロマに、ミネラリティに乗っかった胡麻っぽい、少しオイリーなものが混じり、中域の見事な膨らみと、僅かに強さを持った豊かな酸の味わい、そして長く続く余韻・・そこからの再度の膨らみ・・凄いワインにしかない表現が有りました。
確かに中盤以降の表情は、コシュ=デュリのアリゴテの振る舞いとは異なるように思いますが、それでも、
「・・お・・まだ押してくる・・!・・香りも素晴らしい!」
と、飲んでいて楽しくなってしまう要素をふんだんに持っていました。
やはりワインは価格だけでは無いし、クラスだけでも無いんですね。たぶん、このワインに高い評価ポイントが付くことは無いでしょう。しかし、そんな高ポイントよりも、人々の記憶に深く刻まれる印象は、もしかしたらどんなに高ポイントのワインよりも機会が多いかもしれません。
是非、飲んでみてください。非常に・・驚くほど安いです。
━━━━━
【ベルヴェッティなテクスチュア、優しくピュアにたなびくアロマ!ダンジェルヴィーユならではの質感をお楽しみください!】

マルキ・ダンジェルヴィーユのベースの白ワイン、アリゴテです。ブルゴーニュにおいてはこの十年ほどで、
「ブルゴーニュ・アリゴテの質の向上」
が半端なく続けられた結果、
「もはやアリゴテの昔の面影は無く、飲み手たちもそれを認めるべき」
状況に来ているのは、皆さんも承知のことかと思います。もっとも価格も上がって来てしまいましたが・・しかし、あのD.R.C.の共同所有者でもあるヴィレーヌさんちの「ブーズロン」の価格も半端なく上昇してしまい、
「・・それにしちゃぁ・・ポテンシャルはどうよ?」
と言うような部分は残りますよね。あまりに安泰過ぎてちょっと胡坐をかいているような感じもします。
しかしながら、10年前は・・と言うより2008年もの以前のダンジェルヴィーユさんのワインは、確かに悪くは無いものの、それこそ・・いや、失言かもしれませんが、かのブーズロンのような平板さと似たようなものを感じたものですから、この3年ほどの
「とんでもないレベル・スピードでの質感の向上」
は、ある意味、異常なのかもしれません。
そうは言っても例えばかのコシュ=デュリにしても、
「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」
などと言う言葉は、noisy がネット販売を始める以前から、ワインファンの間で呟かれた言葉です。noisy もその言葉を随分と使わせてもらいました。
それほどまでに、他の造り手たちとコシュ=デュリのアリゴテとは、雲泥の差が有ったと言えます。

上の写真は2015年のアリゴテです。
そんな、コシュ=デュリのアリゴテを除けば、
「酸っぱいだけ。キール用(カシスを加えてリキュールにする)のワイン」
と言われたアリゴテ暗黒時代を、ようやく抜けたのが今です。そりゃぁそうですよ。
「ブルゴーニュに属するブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオン」
なんですから。同じブルゴーニュワインで有りながら、アリゴテと付いたら格が下がる・・などと言うのは、本来はおかしい訳で、それなら最初から「並酒」(パストゥグラン等)で良い訳です。
ようやく今になって、
「ブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオンの存在意義が発揮されるようになった」
と言えます。
ほんのりと、そしてふっくらとした青りんごのアロマに柑橘系果実が丸く柔らかに感じられます。中域は適度に膨らみ、早くも遅くも無い・・適度なスピードの豊かなアロマがそこへ乗っかって来ます。ノーズに抜けるときに白っぽい石灰感、柑橘のフレーヴァー、余韻にもほんのりと青味、余韻も良い感じに長いです。
普通に飲んだら「アリゴテを感じる部分」は少ないでしょう。言われなければ「シャルドネだろう」と信じて飲んでしまうに違いありません。
わずかに酸のエキセントリックさ、いや、非常にまろやかに仕上がっているので気付かないかもしれません。青りんごっぽさにその面影を見るかもしれません。その程度で有り、むしろそれは好意的にしか取れないでしょう。
わずかにマッタリ、蜜っぽさも有り、とても完成度の高い味わいです。
2014年は2015年に比較するとわずかに冷ややかさが多めかな・・と思います。2015年はよりグラマラスで、2014年の冷たさよりふくよかさが見えやすいと思います。
これだけ高質なブルゴーニュ・アリゴテにするには、やはりかなり収穫制限をしているかと思いますし、選果も厳しくしているのでしょう。価格もそれにつれて上昇するのは仕方が無いかな・・と思っていただけると思います。
とても美味しいです!・・その辺の仕上げはやはり「貴族ならでは・・の感覚」なのかなぁ・・とも思いますが、よほど美味しいものを食されていらっしゃるのかと!
お勧めします!ぜひ飲んでみてください。
● 2016 Bourgogne Chardonnay
ブルゴーニュ・シャルドネ
【ダンジェルヴィーユは下級ワインが滅茶美味しいです!2016年のACブル・シャルドネは絶品!・・これで充分!】

これで充分に旨いです・・。高いと思われますかね。でも、
「超エレガントなムルソー!」
だと思っていただければ、全く高く無いです。「A.C.Bourgogne」と書いてあるのがどうしても気になって仕方が無い方にはお勧めはしませんが、
「こんなに旨いシャルドネがA.C..ブルなの?」
と思っていただけることは確実です。2015年・・超えてると思います。
熟度は高いんですが、ミネラリティも2015年以上に感じられます。豊かなんだけれどもダンジェルヴィーユ的気品がノーズから余韻まで漂い続けます。減衰の仕方が本当にダンジェルヴィーユは赤も白も同じで、ものの見事なグラデュエーションを感じさせてくれるんですね。他の生産者さんですと、もっとゴリゴリっと押してくるとか、押し広げつつ通り抜け、力強さを感じさせる・・と言うニュアンスなんですが、ダンジェルヴィーユさんのワインは決してそんな振る舞いはしません。
しかし、まさに「気品がポテンシャルを包み込み」つつ、見事なグラデュエーションを見せてくれます。こちらも躍起になってポテンシャルを取りに行くと・・いや、実は簡単に見当たる訳です。
「・・なんだ・・ちゃんとあるじゃん」
と言うことになってしまい、品格・気品の存在に気付く訳です。
こんなワインは良いですね・・。けっしてギシギシしません。ゆとりの有る味わいです。車で言ったら、大排気量でトルクでのんびり走っている感じです。判りますよね・・。
エチケットの格に騙されず、美味しいワインを選んでください。素晴らしいと思います。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【見事な色合い!超高質です!ほんのり軽量に振っただけの村の北側のムルソー的味わいです!】
例えば、あれほどリーズナブルで(以前は・・)ポテンシャルも高い、
「イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルゴーニュ」
は、すでに noisy たちの手を離れてしまいましたが、今でもポテンシャルは維持しているものの、価格は非常に上がってしまいましたし、何よりも、
「高質さ、エレガントさ、ゆとり」
と言う部分は持ち合わせない「素質の塊」みたいなワインでした。それも良し。年月が磨いてくれる美味しさも素晴らしいものです。
それとはまったく印象を異にするのがこの、マルキ・ダンジェルヴィーユのシャルドネやアリゴテです。このワインたちを表現するのに、
「素晴らしいポテンシャル!」
とは・・言いたくはありません。・・いや、勘違いしないでくださいね。
「ちゃんと素晴らしいポテンシャルを持っている!」
のは間違い無いんですから。
しかしながら、磨く前のダイアモンドの原石みたいなマルトノの、まったくムルソーみたいなACブルゴーニュに比べ、同じような表現をしたとするならば、それは表現者としては不合格と言うことになるかと感じています。
敢えて言うなら「磨き抜いた原石」と言うことになるのでしょうが、それもまたどうかな・・と思うんですね。そんなに「キラキラと輝き続けてはいない」し、
「光を反射する素晴らしいカットは、時に周りの人をイラつかせることも有る」
かと思うんですね。
まぁ、宝石のお好きな方にそんなことを言っては、さらに勘違いされそうですが、「良い石はそんなえげつない光り方などしない!」と言われそう・・いや、あくまで比喩的なものとご容赦ください。
上の写真は2015年ものです。この、どこか緑色を想像させる柑橘類を柔らかく、少しマッタリと感じさせるシャルドネは、非常に完成度が高いです。
イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルのように、
「ギラギラしていない」
・・つまりポテンシャルをひけらかさないにも関わらず、ちゃんとポテンシャルを内包しつつ、磨き抜かれたダイヤモンドのように、
「キラキラもしていない」
・・・つまり、上記同様必要以上に他人に向けては輝かないが、
「着用している本人には充分な包容力として存在を知らしめてくれる」
味わいなんですね・・。
まさにやや軽妙なムルソーと言った面持ちで、しかし、高級車に乗った時のような余裕や安心感と、いざと言う時のパニックブレーキ、急加速と言った操作に充分に答えてくれる・・と言うような包容力・・でしょうか。そんなものを感じます。

下の写真は2014年ものです。滅茶美味しいんですよ。リアルワインガイド第61号(2018/03/15発刊)には、残念ながら下級クラスで有るシャルドネは掲載されてはいませんが、1級ムルソー=サントノに、今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 と評価されています。ナイスなジャッジだと感じています。
飲み頃を見てください・・「今~2043」ですよ・・今から美味しいと・・しかもポテンシャルは93+ ポイント。今飲んでポイントとの差は0.5ポイントです。これは何を意味するのでしょうか?
やはりこれは「完成度」だと思います。とても満足できる・・しかも今から遠い将来まで・・と言うことですね。
勿論、それが全て正しく、何も間違いなく、いつ飲んでも美味しいのだと・・思ってもらって結構では有りますが、現実は決してそうでは無いことは皆さんもご存じの通りです。
しかし、テイスティングしてみると、
「今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 だ・・これで間違い無い」
と感じさせてくれるんですね。
素晴らしいシャルドネだと思います。因みに2014年のムルソー=サントノは
「今飲んで92 ポテンシャル92+ 飲み頃 今~2036」
と言うものでした。これも良い感じの評価だと感じています。
勿論、このシャルドネをムルソー=サントノと同じだなどと言うつもりは有りませんが、同じ道筋に有る、とても近い出来です。決して高くないです。そしておそらくいつ開けても・・かなりな表情をみせてくれるものと感じます。ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャルドネも旨いです!】
このシャルドネも旨かったです!・・さすがダンジェルヴィーユ・・と言う感じですが、ムルソ的ともピュリニー的とも・・はたまたはシャサーニュ的、コルシャル的とも言えず・・ある種独特の・・・
「薄い緑のミネラリティ」
を感じます。
写真をご覧になっていただいても・・何となく見えるかな?・・少し珪藻土的な・・若い地層が隆起した部分を地下の層に持つ畑なのかな・・と理解しています。
ムルソーで言えばヴォルネイに近いほうの下の畑?・・・完全に石灰岩に覆われたムルソーの標高の高い部分では無く、むしろヴォルネイ=サントノに近い・・・もしくはヴォルネイに有るのかも・・いや、ムルソー=サントノーもご紹介しますので、そのあたりの下の畑なのかもしれません。
で、この薄い緑のニュアンスが実に良い感じで・・しかもダンジェルヴィーユ的な高貴さが有りますのでなおさらです。
まぁ、ムルソー村名だと思っていただければ価格も納得かと思います。オイリーさも非常に高貴な優しい表現でとても美味しいです。
一方のムルソー=サントノーは1級ですが、ヴォルネイ寄りにありますので、ピュリニーに引っ付く形にあるペリエール、シャルムとは少々ミネラリティの組成が違います。
どう違うのか・・飲んでないので書けませんが、悔しいのでその内に書きます! 希少なダンジェルヴィーユの白、是非ご検討くださいませ。
● 2016 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【これで充分!素晴らしい出来です・・いつもは大量に仕入れるワインですが2016年ものは1ケースだけ・・お早めにどうぞ!】

べらぼうに旨いです!・・noisy などは、
「ダンジェルヴィーユのパスグラ最高!」
とばかりにお勧めしていますので、騙されて購入された方のほとんどは、このパスグラの素晴らしさに気付かれ、折に触れて飲まれていらっしゃることと思います。フィネスの担当さんもビックリするほど、この何年かは販売させていただいておりました。
ところがですね・・申し訳ありません。本当に・・無いんです・・。2016年ものは12本だけです。1本はどうしても飲みたかったので11本だけの販売です。
そしてテイスティングしてみて、このワインの素晴らしさを再確認しました!・・何と2015年ものよりも美味しいかもしれません。
色合いをぜひご覧ください。2015年ものよりもやや深いでしょう?赤みが強いと言うか・・ピノがいつもより若干多いと言うか・・。
そうなんですよ・・パスグラですからね。飲むタイミングで味わいが見事に異なるんです。ピノが頑張るか、ガメが出しゃばるか、どっちも負けず嫌いか、閉じているか・・。
しかしその表情のすべてが気品に溢れており、シミジミとした美味しさや、パーフェクトだ!・・と思わせるような見事にまん丸なパレットを描いたり・・この素晴らしい美味しさにぜひ触れて欲しいんですね。ブルゴーニュファンでこれがキライだと思われる方はおそらくいらっしゃらない・・と思います。
素晴らしい出来でした。フィネスさんの残りが何とか出て来て、再度入手できることを祈っています。お力をお貸しくださいませ。超お勧めです!見事です。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに!・・2015年にダンジェルヴィーユ、大化けか!必飲ワイン!】
来ましたね~・・まぁ、遅かれ早かれ来るとは思っていました。いや、遅かったのかな?・・2014年で来るかとも思いましたが、2014年ものはそれまでの「総決算」みたいな感じなのかと思います。それほどまでに2015年のダンジェルヴィーユは今までと違い、それがこの、エレガントさとフィネスの極み・・みたいなパストゥグランにも現れていました。
2013年、2014年のダンジェルヴィーユのパストゥグランは皆さまのご贔屓をいただき、考えられないほど販売させていただきました。
2013年は超エレガント、2014年は2013年の延長上に有り、やや濃度を深めた感じでした。しかし2014年ものは飲むたびに印象が異なり、安易な言葉で説明するのが困難な感じがしました。
ピノが頑張っている時とガメが出張っている時では印象がかなり違った訳です。
2015年のパストゥグランは・・まぁ、この写真を見ていただければお判りのように、
「全然色が違う!」
ことにお気付きでしょう。
しかし、2015年が濃いのでは無いんですね。この位で普通・・濃くも無く、薄くも無いと言った色合いです。2014年や2013年が・・薄いんですよ。
色が薄くてもエキスはしっかり出ていますので・・その変化がまた、色っぽい訳ですね。だからブルゴーニュワインファンはこれに参っちゃう訳です。3千円ちょっとの、たかがパストゥグランにメロメロになってしまうんですね~。2013年ものは非常に薄かったので、良い意味で開きが速く、変化が大きく、シミジミとした旨みからの大きな表現にクラクラっとさせられたと思います。
ところが2015年は違いますよ。そんなエレガントさは・・実は、全く失っていないんです。非常にエレガントで高質です。
それに加えて・・大きく違うのは、中域のボリューム感の拡大です。濃い訳じゃない・・しかし弱さが無い・・と言うのが正解かと思います。
2014年までは縦構造の深さは有っても横への拡がりに欠ける部分が有ったと思うんですね。勿論、ただ横にだらしなく拡がって行ってしまうと、「ダレ」として感じられますからマイナスポイントです。横方向、斜め方向に拡がろうとするベクトルを味わう者が受容出来るからこそ、その素晴らしさが感じられると言ったら良いかな・・と思います。
綺麗でしょう・・?・・これ、パストゥグランなんですよ。パストゥグランだから美味しいんですよ。濃密な縦構造を持つピノ・ノワールと、少し気まぐれで横に拡がり易いガメの為せる気品高き逸品です。是非とも飲んでみてください。かなりの出来!2015年ダンジェルヴィーユは必飲です!
以下は2014年、2013年のこのワインのレヴューです。是非ご参考にされてください。
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【・・ダンジェルヴィーユが遂に来た!・・パストゥグランと侮るべからず!・・このエレガンスは上級ワインに匹敵!一推しです!】
昨年ご案内させていただいた2013年のダンジェルヴィーユさんのパストゥグランの素晴らしさには、皆さんもビックリされたことと思います。最初はまぁまぁな動きでしたが、飲まれた方からの追加オーダーが凄かったんですよ。もう、「幾ら追加しても即完売」と言う感じでして、noisy もオーダーを沢山いただいてビックリしてしまうという・・。
まぁ、そうは言ってもですね、再現無く入荷が見込めるアイテムでは無く、むしろ、ワイン屋の皆さんの、
「・・・2013年のブルゴーニュがそんなに良い訳が無い・・」
と言うような思い込みが、このワインを noisy のところに多く来れるようにしてくれたものと思います。それにやはりエージェントさんのご協力が無いと、
「幾ら美味しいから、欲しいから・・と言ってそんなに沢山はくれないもの」
ですので、感謝しているnoisy です。
そして満を持しての2014年のパストゥグランのご紹介です。
・・そう、
「美味しく無い訳が無い!」
ですよね?・・めっちゃ美味しいです!この煌びやかさ!・・素晴らしいです。しかも昨年よりもリーズナブルなプライスなんですね~。これ、沢山欲しい方がいらっしゃると思うんですが、順調に入荷するかどうかは未定です。
まず、
「甘く無い!」
です。で、
「物凄い縦伸びするアロマ!」
です。・・で、
「適度な膨らみとスタイリッシュさ、余韻の美しさが素晴らしい!」
です。
もう、ブルゴーニュならでは・・の美味しさが詰まったワインと言えるでしょう!
確かに、2014年は2013年より・・良いと言えますが、その分、僅かに・・現状はタイトです。しかし、一口飲んで、
「ん?・・ちと、硬いか?」
とは思うでしょう。でも二口目からはもう納得の、
「あの美しさ!」
です。
何で、ピノ+ガメでこんな素晴らしい味わいになっちゃうのかが判りません・・。因みに今回は書いてる時間が無くて間に合わないんですが、ダンジェルヴィーユさんのACブルゴーニュ2014年もテイスティング済みなんですよ。詳細はご紹介時に書かせていただきますが、ACブル、ピノ・ノワール・オンリーのキュヴェは、
「・・・ちょっと時間が掛かる」
状態なんですね・・。非常に美しいんですけどね・・。まだ、もう少し掛かりそうです。
なので、この呆気に取られるような素晴らしいパストゥグランを飲んで、ダンジェルヴィーユ2014年の他のキュヴェのご案内をお待ちください。
またもし、このパストゥグランを飲んだことが無いのでしたら、必ず飲んでみてください。非常にリーズナブルだと感じていただけるでしょう。一推しです!どうぞよろしくお願いします!
以下は2013年もののご紹介文です。
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「・・たっ、高いな~!・・売れんな~・・こりゃ!」
正直なところ、それが noisy がこのパストゥグランの価格を聞いた時の感想です。負けず劣らず・・皆さんも・・
「・・そんなパストゥグラン・・買うかいな!」
と・・思われるに違い有りません。
ところがですね・・少ない量の入荷だけど、飲まなきゃ新着記事を書きようが無い・・さらに売れんな・・と思ったので、取りあえず飲んでみました。
そうしたらですね・・もう・・前言撤回!・・担当のK君が持っている分、全部貰っちゃいました!・・いや~・・これは素晴らしいです。
店頭でも数人の方にご購入いただきましたが、口を揃えて・・
「目茶美味しいです!」
まぁ・・そりゃぁそうでしょう・・。ガメが35%ほど入っているはずのパストゥグランなんですが、
「・・その痕跡がほぼ見当たらない」
んですよ。
そして、ACブルゴーニュ・ルージュと比較するとしても、余りのエレガンスに、比較対象がまず見当たらないです。エマニュエル・ルジェのパストゥグランが雑に感じられるほど、優雅さとエレガンス、フィネスを発揮してくれちゃうんですね~!
ヴォルネイの東側の畑で造っているようですが、特に格の高い畑では無いんです。そこからこのように飛びぬけて美しいワインが生まれた・・と言うことは・・
「ダンジェルヴィーユはさらに高みに来たか?」
と思わせるに充分でした。とにかく非常に・・旨いです。
なので、3本ずつしかないヴォルネイ1級にも手を出す羽目になっちゃいました・・(^^;;
ブルゴーニュ・ファンならこのパストゥグラン、飲まないと今後のご自身の購入の優先順位を変更出来なくなっちゃいますよ・・。飲んだら必ずや、マルキ・ダンジェルヴィーユを見直すことになるでしょう。これは全く高く無い!・・どころか、安いと思います。超お奨め!一推しです!
● 2016 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
【・・勿体なくてとても飲めませんでした・・】
実に秀逸なバランスを持つダンジェルヴィーユのパストゥグランを味わってしまうと、このACブルゴーニュ・ルージュの深みが身体に染みて感じられます。このACブルを飲むことで、パスグラの配合とか、今どっちが頑張ってるかとか・・ピノかガメか・・とかですね、そんなことも想像できるようになります。
それに、ヴォルネイ近郊のピノの畑(ムルソー村を含む)の組成をも想像させてくれます。「むっちり」とした部分や「きらきら」した感じとか、「めちゃ美しい土のニュアンス」とかですね。
2016年ものは残念ながら飲めませんでした・・と言うか、飲みませんでした。これは6本だけですから・・。畑の個性を強く出さないのが個性・・と言う感じのヴォルネイ村名ワインと言って良いかと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです
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【ACブルゴーニュだと思わないでください!仕上がりは見事なヴォルネイ・ルージュ!!】
2014年と2015年のACブルゴーニュをご紹介します。
2014年ものを1年間もほったらかしにしてしまった noisy ですが、パストゥグランだけは・・さっさとご紹介していました。2013年もののパスグラは惚れ惚れるような美しい味わいで、
「ん~・・これで充分!」
と思わせるようなエレガントな表情がたまらないワインでした。
2014年もその延長上に有り、とても美味しかったですが、念のために時折開けてみてみると、
「・・その時々で味わいの印象が結構違う」
ことに気付きました。
そうです・・パストゥグランですから、ピノとガメがセパージュされていますよね?・・その、開ける時に、
「どっちが頑張っているか?」
で、印象がかなり違うんですよ。
むしろリリース直後の方が判り易いかな?・・などとも感じたものです。
ACブルゴーニュは、そんなブレンドのワインでは有りませんから、締まったり開いたりはするにせよ、まるで違う表情になる・・と言うのは、少しイントネーションが違います。やはりそこはモノセパージュの表情の変化ですよね。
2015年のACブルゴーニュは10%ほど値上がりしていますが、この年のダンジェルヴィーユの素晴らしさを感じさせてくれる良いワインです。まず村名ヴォルネイと同等・・と言って良い仕上がり具合で、しかも中域が豊かですから、ベリーやチェリーのドライな赤黒果実がたっぷり、ベルベットな舌触りに適度なボリューム、非常な品格を漂わせつつ長い余韻を感じさせてくれます。

まぁ、この辺は流石、「侯爵」と言うことなのかもしれませんね。長い歴史の中で子々孫々受け継がれてきた「味わい」が、品格をもたらしているのかと思います。決して下品になるような強さ、粗さ、荒さは持ってはいけない・・そのように感じます。
2014年のACブルゴーニュは、2015年に比較するとより「透明」です。むしろ「白っぽい」ミネラリティを感じる2015年ものに対し、透き通ったガラス、クリスタルと言ったミネラリティ寄りのものを強く感じます。
その分、とても美しさが際立ちますが、飲まれるタイミングによっては、「硬さ」が出るかもしれません。2015年ものはその辺り、果実の深みや濃度が有りますんで、硬さが目立たないかと思います。
非常に良い仕上がりだと思います。確かにACブルだと理解してしまうと高価だな・・と感じますが、村名をリリースしないダンジェルヴィーユ(多分)にとっては村名同等なのでしょう。お勧めします!とても美味しいです!
● 2016 Pommard 1er Cru les Combes Dessus
ポマール・プルミエ・クリュ・レ・コンブ・ドゥスュ
【数が無いところ、まだ飲めていないので取り合えずご案内します。】
すみません・・今回2016年ものが3本しかないのでどうしようかと思ってまして、しかし日数が不足してテイスティングに至っておりません。しかもこのワイン、noisy は飲んだことが無いもので、ご紹介のしようが無い・・。取り合えずアップいたします。
● 2016 Volnay 1er Cru Fremiet
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フルミエ
【深く優しく繊細に美しい・・見事な味わいです!】

まぁ、確かにポマールっぽい味わいです。丸みが有って、ジュヴレ系の尖がったものとはまた異なる鉄分のニュアンスが有り、そこにほんのり白みも差し込む感じです。
しかし以前までのフルミエとは違って「ミネラルだけに支えられている感」が薄れています。しっかりと果実のニュアンスが膨らんでくれるんですね。まず・・色の感じがかなり違って見えるかと思います。
因みに2015年のフルミエは、リアルワインガイド第61号で92~93ポイント、2022~2043 と言う評価でした。以下の文章は2014年ものですが、2016年ものは印象がやや異なります。「キラキラ」と言う言葉が似合わないんですね・・。むしろ「ふっくらとした膨らみと漂う気品」と言いたくなります。
2016年もののダンジェルヴィーユに共通している「ポテンシャルを包み込む気品」は、むしろダンジェルヴィーユが以前より持ち得ていたものに違い有りません。2016年ものの深みを得て、そのことが表面化し感じられたということなのでしょう。以前のヴィンテージはまだ骨格が出来ただけ・・だったのかもしれません。
例えば2016年のカイユレを飲めば、その滲みだす官能さに酔いしれるでしょう。赤く特徴的なアロマにクラクラっとするはずです。2016年のフルミエは、そこはそんな風には成りません。しかしながら非常に繊細で目が細やかで滑らか、それでいてふっくらとして優しく、ジンワリと包み込まれるような包容力が有るんですね。つまり骨格に見事な肉が備わったということかな?と感じました。
そうしても上級キュヴェに目が行きますので、今一つの人気のフルミエです。しかし、2015年もののリアルの評価、92~93ポイントが証明するように、とても高質なヴォルネイ1級です。この質感、気品にぜひ触れてみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ちょっとポマールっぽい丸い深みが特徴!!】
ヴォルネイ的な、やや鋭角な酸を多くは持たない感じ、少しポマールっぽい豊かさを感じさせてくれるのがこのヴォルネイ1級フルミエです。2014年ですんで、非常にエレガントです。2015年のダンジェルヴィーユ的な豊かさやボリューム感、ある種の完璧さを感じさせるものでは無く、2014年までの「とてもエレガント」なダンジェルヴィーユを表現しています。
ヴォルネイって、よく出来たものはキラキラと輝くようなニュアンスが感じられますよね。そんな部分も無い訳じゃぁ無いんですが、むしろポマールっぽい高質な美しい土のニュアンスを多く持ちつつ、赤い果実をほんのり持っている感じです。それを白っぽい石灰系ミネラリティが支える感じでしょうか。
ダンジェルヴィーユのベース的1級では有りますが、クロ・デ・デュックはもう2万超えですから・・はい。取り敢えずこの辺を飲んでみるという選択も有るかと思います。ご検討くださいませ。
● 2016 Volnay 1er Cru Caillerets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・カイユレ
【最高に素晴らしいです!サントノ・デュ・ミリューを凌駕する官能的なアロマにクラクラ!】

前言撤回・・です・・(^^;; いや、下記には2015年もののカイユレを、「軽やかだけれど・・云々」としていました。2016年ものの話しなので撤回ではないけれど、
「素晴らしい出来だった2015年ともかなり異なる!」
と言うことを言いたい訳です。因みに素晴らしかった「軽やかな」2015年ものはリアルワインガイド第61号で、92+~94 2023~2045 と言う評価でした。
「2016年ものは軽やかでは無い」
です。
かといって重くは無いです。鈍重さなども無い・・言わば、ヴォーヌ=ロマネのワインのようにエレガントで有り、ある種の軽やかさとある種の重量感を持っていると言えます。
2015年ものに見えた透明なミネラル感は・・2016年ものに見えますでしょうか。・・有るんですが見え辛いですよね。それほどまでに深みを持っています。
抜栓直後のアロマなど・・ノックアウトものです。「わお~・・」と言葉が漏れてしまいましたよ。今飲んでも「絶旨い」です。ヴォルネイって、極一部を除くとこの深みを持つのは難しいと思っていたんですね。2015年のクロ・デ・デュックにはそれが有りました。2015年のカイユレには・・無かったんです。
しかしながら2016年のカイユレには、クロ・デ・デュック並み・・とまでは言わないものの、その絶妙の深みを気品とエロスが覆っています。この動物香とも皮革香ともスパイス香とも取れる複雑にエロティシズムが交錯するアロマに・・うっとりとさせられてしまいました。
まぁ、クロ・デ・デュックとシャンパンには手を出せないのでカイユレを開けた訳ですが、飲むまでは・・
「デュック・・シャンパン・・飲みたかったなぁ・・」
と思っていました。しかし、このカイユレは飲んでいて良かった!隣接する「1級サントノ・デュ・ミリュー」を凌駕する仕上がりと言って良いかと思います。10年以上を経てようやく美味しく成り始めるコント・ラフォンのサントノ・デュ・ミリューを蹴散らすと思います。今飲んでもそれは伝わって来ます。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【軽やかだけれど深みのある赤果実中心の見事なヴォルネイ1級です!】
いや・・すみません、散々探したんですがどこに行っちゃったのか。2014年のカイユレをテイスティングしたものの写真が見当たりません。諦めてこのコラムを書いていると言う状況です。
2015年のヴォルネイ・カイユレは、テイスティングした2015年のヴォルネイ・シャンパンの物凄い仕上がりを考慮すると、その個性を大きく伸ばした仕上がりになっているのはまず間違い無く、2014年がリアルワインガイド第57号で「92+~93」と評価されていることを合わせると、
「かなり期待できるはず!」
と思っています。
2014年のカイユレは、赤果実が繊細に表現されエキスが綺麗に出たエレガント系です。noisy の大好物的な味わいに仕上がっています。赤果実には、わずかに粘性を感じさせるものが混じり、深い表現がされていました。
2015年のカイユレは、飲んでいませんので想像でしかありませんが、その延長上で有るとしても中域の押し出しが強くなっていると思われ、かなり底上げされたものになるかと思うんですね。
なので、限りなく95Pointsを目指せる味わいじゃないかと・・期待している訳です。勿論ですが、2014年の93ポイントには大賛成!ピッタリと言えるでしょう。
このところのダンジェルヴィーユは凄い!・・年末のワイン会でクロ・デ・デュック2015年を開けましたが、参加メンバーの方々もかなり驚いてました。
「・・ノーマークだったのに・・」
・・ですよね~!・・このままノーマークにしていたら、大きな魚を逃がしたことになるんじゃないかと思います。カイユレ2015年!・・これも是非飲みたいと思っています。誰か飲ませてくれないか・・と、これも期待しています。何せ・・2014~2015年のダンジェルヴィーユ、入荷数は多く無いのにテイスティングした数が非常に多く、完全に赤ですんで・・世の中の厳しさを肌で感じています。是非ご検討くださいませ!
● 2016 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】
こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2016 Volnay 1er Cru clos des Ducs Monopole
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・デュック・モノポール
● 2016 Volnay 1er Cru Clos des Ducs Monopole Magnumbottle
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・デュック・モノポール マグナムボトル
【どうやら2016年ものは2015年ものを超えたようですよ?】
ダンジェルヴィーユご自慢の「クロ・デ・デュック」です。少ないので飲みません・・余ったら年末年始に飲もうと狙っています。
例えばですが、2015年ものの「デュック」はリアルワインガイド第57号で93+~95+ 2022~2050 と言う、ヴォルネイではおそらく紙上でトップの評価でした。いや、noisyならもっと付けたと思いますけどね。
で、2015年ものはしっかり飲ませていただいたということで、ま~・・余りに旨くてひっくり返ったものです。
しかしながら2016年ものは余りに少なく・・いや、マグナムはいただきましたが・・(^^;; で、ネットをアチコチ探して見ると・・有りましたよ。
アドヴォケイトのニール・マーティンさんと、MWのジャスパー・モリスさんが94~96Points!ヴィノスが93~96Points。あの非常に厳しい評価で知られるメドーさんのバーガウンドが93~95Points と、軒並み96Points を得ています。
これだけ見ても・・恐ろしい仕上がりかと思います。息子はしっかり・・デュックもシャンパンも飲んで来まして、非常にはしゃいでおりました。まあ・さすがにこの入荷量で両方開けてしまいますと、完全に赤になってしまうので、余って開けられたとしてもどちらかかな・・と思います。
史上最高の出来になったと思われる「クロ・デ・デュック」です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【王者の品格!まさにフィネス!すべてにおいてヴォルネイのトップはこのワイン!!】
いや~・・素晴らしかったですね~。2015年のダンジェルヴィーユは何を飲んでも素晴らしいです・・が、クロ・デ・デュックは
「完璧!」
と言いたくなるような、素晴らしい味わいでした。
エレガンス、フィネス、品格が全体を覆っていて、各要素・・濃密さとか複雑性とかもたっぷりあるのに、それを言及させない・・と言うか、言う必要が無い・・と思わせてしまう完成度が有るんですね。
・・あれ?・・気付かれましたか?・・そうそう・・2017年の年末に開けさせていただきましたが、その時一緒に飲まれた方が持って来てくれたのが右側にある 1993年 Bonnes-Mares ですね。勿論エチケットでお判りになるかと思いますが d'Auvenay です。こちらも素晴らしかったです!ご馳走様です・・でも・・負けてないですよ。
しかも今飲んでも滅茶美味しい!・・本当に素晴らしいワインはいつ飲んでも美味しい・・と言う格言から言えば、それに当たる仕上がりかと思います。
濃密なんですが・・サラリとしています。超複雑なんですが、それをそのようには見せません。アロマもエゲツナイほど・・なんでしょうが、全く無理をしていないようにしか感じられないので、それが本当の姿なんだと思いこまされてしまいます。

こちらの写真は、もう少し寄って、色合いを見せるために、明るくしてみたものです。ま~、余り上手くは行ってませんですみません。でも意図するところは判っていただけるかな・・と思いますが、明るいところで見ても決して濃くは無い、透明度の高い色合いは、美しい赤が基調ですが、このように薄暗い状況で見ると、しっかりと「黒系」の色合いも持ってることが判ります。
テクスチャーはまさに「ビロード」。アナログ的に連続しているんですが、実はデジタリックにきちんと肌理が有って、そのひとつひとつの段階が実際には感じられるのに・・超連続しているんですね。そのひとつひとつの段階にはやはりそれぞれのアロマの粒が感じられます。これ以上に精巧な造りが出来るはずも無い・・そう感じさせてくれました。
いや・・素晴らしかったです。実は結構、2014年も2015年も、ダンジェルヴィーユを飲ませていただきましたが、クロ・デ・デュックが白眉で有ることは間違い無しです。
また、2014年のクロ・デ・デュックは開けていませんでして申し訳ありません。こちらはリアルワインガイド第57号で、
「今飲んで 93 ポテンシャル 94 飲み頃予想 今~2043年」
と言う高評価です。
どうでしょうね~・・徳丸さん的には2014年がお好みのようですんで、次号に載るであろう2015年ものの評価が気になるところでは有りますが、noisy的には、2014年と2015年を一通り飲んだところでは、2015年が上回るんじゃないかと思っています。
完全復活なったマルキ・ダンジェルヴィーユのトップ・ワインです。決して褪せることのない銘品と言えるでしょう。是非ご検討くださいませ。
● 2016 Volnay 1er Cru Champans Magnumbottle
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン マグナムボトル
【ヴォルネイのエレガンスの極致、シャンパンも2016年は凄い出来です!】
こちらもクロ・デ・デュック同様少量ですのでテイスティングを回避しています。最高の出来だった2015年ものはしっかりどちらも開けちゃいましたけど・・さすがに今回は自重しています。
しかし2016年ものの仕上がりはデュック同様に素晴らしいようで、
ジャスパー・モリス 93~95 Points
ヴィノス 92~95 Points
アラン・メドー 91~94 Points
と、どうでしょう・・デュックから1ポイント下がった感じの評価でしょうか。アドヴォケイトだけはニール・マーティンさんが91~93Points とヘソの曲がった評価をしていますが・・。
因みにリアルワインガイド第61号の2015年ものシャンパンの評価は92+~94+ 2023~2048 でした。同じ土俵では無いので単純には比較できませんが、こちらも「最高の出来」と思われた2015年を超えてくる可能性が有りますね。
息子の話しでは「2016年、凄い!」とのことでした。「クロ・デ・デュック」と「シャンパン」ですと全くタイプが異なりますんで・・どうしてもパワフルさ、漲る方の評価が高くなりますんで、1ポイント位の評価の差が出て来ますよね。もちろん、デュックが漲る方で、シャンパンは「超エレガンス」が特徴です。
飲みたいですね・・。2016年ものは非常に希少だと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】
どうです?・・この二つの写真を見比べれば、2014年と2015年のダンジェルヴィーユのワインがどう違うのか、ある程度想像できるんじゃないかと思いますが・・。
2014年のヴォルネイ・シャンパンは、2008年頃から急激に良化してきたスタイルの集大成・・と言えるかと思うんですね。
それまでの・・つまり2007年以前のダンジェルヴィーユのワインは、確かに「エレガントでは有るけれど少し干乾びている」ような、切り置いて乾き過ぎたフランスパンのようなワインだったと思います。・・いや、すみません。あくまでnoisy的な印象です。
しかしながら、その「意に反して乾いてしまった」もしくは「切り置いてしまった」部分に気付き、その原因を突き止め、「しっとりとしたニュアンス」を残せるようになった2010年までのダンジェルヴィーユと、そのやり方を他の部分にまで拡げて完全復活した2014年・・と言うことが出来るかと思うんですね。
なので、2014年は色合いも淡く、しかしながらエキスは濃く、それまでも持っていた「エレガンス」「フィネス」「品格」と言ったものとの相乗効果で、素晴らしいワインになったと言えます。
ところが2015年はそれまでのエレガンス・フィネス一辺倒からの脱却を感じます。
「総合力」
ですね。
つまり、ワインとしてトップレベルの品質を得ることが出来たのが2015年・・と言うことになるかと思います。

2014年は非常にエレガントです。勿論品格も充分・・。noisy的にはこれ以上求めることの無いレベルでして、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言える味わいです。
石灰系のミネラリティが充分に・・存分に有り、赤い果実をエレガントに表現・・「軽やかで華やかなヴォルネイ1級」を演じてくれます。
どこかにルイ・ユエランを潜ませているようでも有りますが、シミジミした中にもきらびやかな味わいを見せる優れたワインです。
2015年のヴォルネイ・シャンパンはもう・・開けた傍から・・
「うぉ~っ!」
と声が出るような充実ぶりです!・・
「これがあのダンジェルヴィーユのヴォルネイ・シャンパンか~?」
と・・良く知る人なら絶叫に近い声が出るでしょう。
知らずに飲んだ人なら、
「・・ダンジェルヴィーユって、こんなに旨かったの!?」
とビックリされるでしょう。
そう、アロマも味わいも中域にしっかりした膨らみと押し出してくる勢いが有り、しかもそれはダンジェルヴィーユならではの「品格」にしっかり守られているんです。
2014年までのヴォルネイ・シャンパンなら「白っぽいヴェールに包まれた乙女」を連想させるかもしれませんが、2015年はその白っぽいヴェールは完全に外されて手に持っているような「絶世の美女」をそこに見るでしょう。
まぁ・・判りますよね・・写真で!・・でも2015年、決して濃く無いですよ。濃いのは疲れちゃいますからね・・。もうベストな濃度です。ひっくり返るに違いありません。勿論、2014年は・・noisy の大好きなスタイルです。2013年、2014年のパストゥグランをお飲みの方はお判りでしょう!
是非とも飲んでいただきたい、往年のスタイルと万全のスタイルの2014年、2015年ヴォルネイ・シャンパンです。お勧めします!
● 2015 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【ベルヴェッティなテクスチュア、優しくピュアにたなびくアロマ!ダンジェルヴィーユならではの質感をお楽しみください!】

マルキ・ダンジェルヴィーユのベースの白ワイン、アリゴテです。ブルゴーニュにおいてはこの十年ほどで、
「ブルゴーニュ・アリゴテの質の向上」
が半端なく続けられた結果、
「もはやアリゴテの昔の面影は無く、飲み手たちもそれを認めるべき」
状況に来ているのは、皆さんも承知のことかと思います。もっとも価格も上がって来てしまいましたが・・しかし、あのD.R.C.の共同所有者でもあるヴィレーヌさんちの「ブーズロン」の価格も半端なく上昇してしまい、
「・・それにしちゃぁ・・ポテンシャルはどうよ?」
と言うような部分は残りますよね。あまりに安泰過ぎてちょっと胡坐をかいているような感じもします。
しかしながら、10年前は・・と言うより2008年もの以前のダンジェルヴィーユさんのワインは、確かに悪くは無いものの、それこそ・・いや、失言かもしれませんが、かのブーズロンのような平板さと似たようなものを感じたものですから、この3年ほどの
「とんでもないレベル・スピードでの質感の向上」
は、ある意味、異常なのかもしれません。
そうは言っても例えばかのコシュ=デュリにしても、
「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」
などと言う言葉は、noisy がネット販売を始める以前から、ワインファンの間で呟かれた言葉です。noisy もその言葉を随分と使わせてもらいました。
それほどまでに、他の造り手たちとコシュ=デュリのアリゴテとは、雲泥の差が有ったと言えます。

上の写真は2015年のアリゴテです。
そんな、コシュ=デュリのアリゴテを除けば、
「酸っぱいだけ。キール用(カシスを加えてリキュールにする)のワイン」
と言われたアリゴテ暗黒時代を、ようやく抜けたのが今です。そりゃぁそうですよ。
「ブルゴーニュに属するブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオン」
なんですから。同じブルゴーニュワインで有りながら、アリゴテと付いたら格が下がる・・などと言うのは、本来はおかしい訳で、それなら最初から「並酒」(パストゥグラン等)で良い訳です。
ようやく今になって、
「ブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオンの存在意義が発揮されるようになった」
と言えます。
ほんのりと、そしてふっくらとした青りんごのアロマに柑橘系果実が丸く柔らかに感じられます。中域は適度に膨らみ、早くも遅くも無い・・適度なスピードの豊かなアロマがそこへ乗っかって来ます。ノーズに抜けるときに白っぽい石灰感、柑橘のフレーヴァー、余韻にもほんのりと青味、余韻も良い感じに長いです。
普通に飲んだら「アリゴテを感じる部分」は少ないでしょう。言われなければ「シャルドネだろう」と信じて飲んでしまうに違いありません。
わずかに酸のエキセントリックさ、いや、非常にまろやかに仕上がっているので気付かないかもしれません。青りんごっぽさにその面影を見るかもしれません。その程度で有り、むしろそれは好意的にしか取れないでしょう。
わずかにマッタリ、蜜っぽさも有り、とても完成度の高い味わいです。
2014年は2015年に比較するとわずかに冷ややかさが多めかな・・と思います。2015年はよりグラマラスで、2014年の冷たさよりふくよかさが見えやすいと思います。
これだけ高質なブルゴーニュ・アリゴテにするには、やはりかなり収穫制限をしているかと思いますし、選果も厳しくしているのでしょう。価格もそれにつれて上昇するのは仕方が無いかな・・と思っていただけると思います。
とても美味しいです!・・その辺の仕上げはやはり「貴族ならでは・・の感覚」なのかなぁ・・とも思いますが、よほど美味しいものを食されていらっしゃるのかと!
お勧めします!ぜひ飲んでみてください。
● 2015 Bourgogne Chardonnay
ブルゴーニュ・シャルドネ
【見事な色合い!超高質です!ほんのり軽量に振っただけの村の北側のムルソー的味わいです!】

例えば、あれほどリーズナブルで(以前は・・)ポテンシャルも高い、
「イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルゴーニュ」
は、すでに noisy たちの手を離れてしまいましたが、今でもポテンシャルは維持しているものの、価格は非常に上がってしまいましたし、何よりも、
「高質さ、エレガントさ、ゆとり」
と言う部分は持ち合わせない「素質の塊」みたいなワインでした。それも良し。年月が磨いてくれる美味しさも素晴らしいものです。
それとはまったく印象を異にするのがこの、マルキ・ダンジェルヴィーユのシャルドネやアリゴテです。このワインたちを表現するのに、
「素晴らしいポテンシャル!」
とは・・言いたくはありません。・・いや、勘違いしないでくださいね。
「ちゃんと素晴らしいポテンシャルを持っている!」
のは間違い無いんですから。
しかしながら、磨く前のダイアモンドの原石みたいなマルトノの、まったくムルソーみたいなACブルゴーニュに比べ、同じような表現をしたとするならば、それは表現者としては不合格と言うことになるかと感じています。
敢えて言うなら「磨き抜いた原石」と言うことになるのでしょうが、それもまたどうかな・・と思うんですね。そんなに「キラキラと輝き続けてはいない」し、
「光を反射する素晴らしいカットは、時に周りの人をイラつかせることも有る」
かと思うんですね。
まぁ、宝石のお好きな方にそんなことを言っては、さらに勘違いされそうですが、「良い石はそんなえげつない光り方などしない!」と言われそう・・いや、あくまで比喩的なものとご容赦ください。
上の写真は2015年ものです。この、どこか緑色を想像させる柑橘類を柔らかく、少しマッタリと感じさせるシャルドネは、非常に完成度が高いです。
イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルのように、
「ギラギラしていない」
・・つまりポテンシャルをひけらかさないにも関わらず、ちゃんとポテンシャルを内包しつつ、磨き抜かれたダイヤモンドのように、
「キラキラもしていない」
・・・つまり、上記同様必要以上に他人に向けては輝かないが、
「着用している本人には充分な包容力として存在を知らしめてくれる」
味わいなんですね・・。
まさにやや軽妙なムルソーと言った面持ちで、しかし、高級車に乗った時のような余裕や安心感と、いざと言う時のパニックブレーキ、急加速と言った操作に充分に答えてくれる・・と言うような包容力・・でしょうか。そんなものを感じます。

下の写真は2014年ものです。滅茶美味しいんですよ。リアルワインガイド第61号(2018/03/15発刊)には、残念ながら下級クラスで有るシャルドネは掲載されてはいませんが、1級ムルソー=サントノに、今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 と評価されています。ナイスなジャッジだと感じています。
飲み頃を見てください・・「今~2043」ですよ・・今から美味しいと・・しかもポテンシャルは93+ ポイント。今飲んでポイントとの差は0.5ポイントです。これは何を意味するのでしょうか?
やはりこれは「完成度」だと思います。とても満足できる・・しかも今から遠い将来まで・・と言うことですね。
勿論、それが全て正しく、何も間違いなく、いつ飲んでも美味しいのだと・・思ってもらって結構では有りますが、現実は決してそうでは無いことは皆さんもご存じの通りです。
しかし、テイスティングしてみると、
「今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 だ・・これで間違い無い」
と感じさせてくれるんですね。
素晴らしいシャルドネだと思います。因みに2014年のムルソー=サントノは
「今飲んで92 ポテンシャル92+ 飲み頃 今~2036」
と言うものでした。これも良い感じの評価だと感じています。
勿論、このシャルドネをムルソー=サントノと同じだなどと言うつもりは有りませんが、同じ道筋に有る、とても近い出来です。決して高くないです。そしておそらくいつ開けても・・かなりな表情をみせてくれるものと感じます。ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【シャルドネも旨いです!】
このシャルドネも旨かったです!・・さすがダンジェルヴィーユ・・と言う感じですが、ムルソ的ともピュリニー的とも・・はたまたはシャサーニュ的、コルシャル的とも言えず・・ある種独特の・・・
「薄い緑のミネラリティ」
を感じます。
写真をご覧になっていただいても・・何となく見えるかな?・・少し珪藻土的な・・若い地層が隆起した部分を地下の層に持つ畑なのかな・・と理解しています。
ムルソーで言えばヴォルネイに近いほうの下の畑?・・・完全に石灰岩に覆われたムルソーの標高の高い部分では無く、むしろヴォルネイ=サントノに近い・・・もしくはヴォルネイに有るのかも・・いや、ムルソー=サントノーもご紹介しますので、そのあたりの下の畑なのかもしれません。
で、この薄い緑のニュアンスが実に良い感じで・・しかもダンジェルヴィーユ的な高貴さが有りますのでなおさらです。
まぁ、ムルソー村名だと思っていただければ価格も納得かと思います。オイリーさも非常に高貴な優しい表現でとても美味しいです。
一方のムルソー=サントノーは1級ですが、ヴォルネイ寄りにありますので、ピュリニーに引っ付く形にあるペリエール、シャルムとは少々ミネラリティの組成が違います。
どう違うのか・・飲んでないので書けませんが、悔しいのでその内に書きます! 希少なダンジェルヴィーユの白、是非ご検討くださいませ。
● 2015 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【ついに!・・2015年にダンジェルヴィーユ、大化けか!必飲ワイン!】

来ましたね~・・まぁ、遅かれ早かれ来るとは思っていました。いや、遅かったのかな?・・2014年で来るかとも思いましたが、2014年ものはそれまでの「総決算」みたいな感じなのかと思います。それほどまでに2015年のダンジェルヴィーユは今までと違い、それがこの、エレガントさとフィネスの極み・・みたいなパストゥグランにも現れていました。
2013年、2014年のダンジェルヴィーユのパストゥグランは皆さまのご贔屓をいただき、考えられないほど販売させていただきました。
2013年は超エレガント、2014年は2013年の延長上に有り、やや濃度を深めた感じでした。しかし2014年ものは飲むたびに印象が異なり、安易な言葉で説明するのが困難な感じがしました。
ピノが頑張っている時とガメが出張っている時では印象がかなり違った訳です。
2015年のパストゥグランは・・まぁ、この写真を見ていただければお判りのように、
「全然色が違う!」
ことにお気付きでしょう。
しかし、2015年が濃いのでは無いんですね。この位で普通・・濃くも無く、薄くも無いと言った色合いです。2014年や2013年が・・薄いんですよ。
色が薄くてもエキスはしっかり出ていますので・・その変化がまた、色っぽい訳ですね。だからブルゴーニュワインファンはこれに参っちゃう訳です。3千円ちょっとの、たかがパストゥグランにメロメロになってしまうんですね~。2013年ものは非常に薄かったので、良い意味で開きが速く、変化が大きく、シミジミとした旨みからの大きな表現にクラクラっとさせられたと思います。
ところが2015年は違いますよ。そんなエレガントさは・・実は、全く失っていないんです。非常にエレガントで高質です。
それに加えて・・大きく違うのは、中域のボリューム感の拡大です。濃い訳じゃない・・しかし弱さが無い・・と言うのが正解かと思います。
2014年までは縦構造の深さは有っても横への拡がりに欠ける部分が有ったと思うんですね。勿論、ただ横にだらしなく拡がって行ってしまうと、「ダレ」として感じられますからマイナスポイントです。横方向、斜め方向に拡がろうとするベクトルを味わう者が受容出来るからこそ、その素晴らしさが感じられると言ったら良いかな・・と思います。
綺麗でしょう・・?・・これ、パストゥグランなんですよ。パストゥグランだから美味しいんですよ。濃密な縦構造を持つピノ・ノワールと、少し気まぐれで横に拡がり易いガメの為せる気品高き逸品です。是非とも飲んでみてください。かなりの出来!2015年ダンジェルヴィーユは必飲です!
以下は2014年、2013年のこのワインのレヴューです。是非ご参考にされてください。
━━━━━
【・・ダンジェルヴィーユが遂に来た!・・パストゥグランと侮るべからず!・・このエレガンスは上級ワインに匹敵!一推しです!】
昨年ご案内させていただいた2013年のダンジェルヴィーユさんのパストゥグランの素晴らしさには、皆さんもビックリされたことと思います。最初はまぁまぁな動きでしたが、飲まれた方からの追加オーダーが凄かったんですよ。もう、「幾ら追加しても即完売」と言う感じでして、noisy もオーダーを沢山いただいてビックリしてしまうという・・。
まぁ、そうは言ってもですね、再現無く入荷が見込めるアイテムでは無く、むしろ、ワイン屋の皆さんの、
「・・・2013年のブルゴーニュがそんなに良い訳が無い・・」
と言うような思い込みが、このワインを noisy のところに多く来れるようにしてくれたものと思います。それにやはりエージェントさんのご協力が無いと、
「幾ら美味しいから、欲しいから・・と言ってそんなに沢山はくれないもの」
ですので、感謝しているnoisy です。
そして満を持しての2014年のパストゥグランのご紹介です。
・・そう、
「美味しく無い訳が無い!」
ですよね?・・めっちゃ美味しいです!この煌びやかさ!・・素晴らしいです。しかも昨年よりもリーズナブルなプライスなんですね~。これ、沢山欲しい方がいらっしゃると思うんですが、順調に入荷するかどうかは未定です。
まず、
「甘く無い!」
です。で、
「物凄い縦伸びするアロマ!」
です。・・で、
「適度な膨らみとスタイリッシュさ、余韻の美しさが素晴らしい!」
です。
もう、ブルゴーニュならでは・・の美味しさが詰まったワインと言えるでしょう!
確かに、2014年は2013年より・・良いと言えますが、その分、僅かに・・現状はタイトです。しかし、一口飲んで、
「ん?・・ちと、硬いか?」
とは思うでしょう。でも二口目からはもう納得の、
「あの美しさ!」
です。
何で、ピノ+ガメでこんな素晴らしい味わいになっちゃうのかが判りません・・。因みに今回は書いてる時間が無くて間に合わないんですが、ダンジェルヴィーユさんのACブルゴーニュ2014年もテイスティング済みなんですよ。詳細はご紹介時に書かせていただきますが、ACブル、ピノ・ノワール・オンリーのキュヴェは、
「・・・ちょっと時間が掛かる」
状態なんですね・・。非常に美しいんですけどね・・。まだ、もう少し掛かりそうです。
なので、この呆気に取られるような素晴らしいパストゥグランを飲んで、ダンジェルヴィーユ2014年の他のキュヴェのご案内をお待ちください。
またもし、このパストゥグランを飲んだことが無いのでしたら、必ず飲んでみてください。非常にリーズナブルだと感じていただけるでしょう。一推しです!どうぞよろしくお願いします!
以下は2013年もののご紹介文です。
━━━━━

「・・たっ、高いな~!・・売れんな~・・こりゃ!」
正直なところ、それが noisy がこのパストゥグランの価格を聞いた時の感想です。負けず劣らず・・皆さんも・・
「・・そんなパストゥグラン・・買うかいな!」
と・・思われるに違い有りません。
ところがですね・・少ない量の入荷だけど、飲まなきゃ新着記事を書きようが無い・・さらに売れんな・・と思ったので、取りあえず飲んでみました。
そうしたらですね・・もう・・前言撤回!・・担当のK君が持っている分、全部貰っちゃいました!・・いや~・・これは素晴らしいです。
店頭でも数人の方にご購入いただきましたが、口を揃えて・・
「目茶美味しいです!」
まぁ・・そりゃぁそうでしょう・・。ガメが35%ほど入っているはずのパストゥグランなんですが、
「・・その痕跡がほぼ見当たらない」
んですよ。
そして、ACブルゴーニュ・ルージュと比較するとしても、余りのエレガンスに、比較対象がまず見当たらないです。エマニュエル・ルジェのパストゥグランが雑に感じられるほど、優雅さとエレガンス、フィネスを発揮してくれちゃうんですね~!
ヴォルネイの東側の畑で造っているようですが、特に格の高い畑では無いんです。そこからこのように飛びぬけて美しいワインが生まれた・・と言うことは・・
「ダンジェルヴィーユはさらに高みに来たか?」
と思わせるに充分でした。とにかく非常に・・旨いです。
なので、3本ずつしかないヴォルネイ1級にも手を出す羽目になっちゃいました・・(^^;;
ブルゴーニュ・ファンならこのパストゥグラン、飲まないと今後のご自身の購入の優先順位を変更出来なくなっちゃいますよ・・。飲んだら必ずや、マルキ・ダンジェルヴィーユを見直すことになるでしょう。これは全く高く無い!・・どころか、安いと思います。超お奨め!一推しです!
● 2014 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【ベルヴェッティなテクスチュア、優しくピュアにたなびくアロマ!ダンジェルヴィーユならではの質感をお楽しみください!】

マルキ・ダンジェルヴィーユのベースの白ワイン、アリゴテです。ブルゴーニュにおいてはこの十年ほどで、
「ブルゴーニュ・アリゴテの質の向上」
が半端なく続けられた結果、
「もはやアリゴテの昔の面影は無く、飲み手たちもそれを認めるべき」
状況に来ているのは、皆さんも承知のことかと思います。もっとも価格も上がって来てしまいましたが・・しかし、あのD.R.C.の共同所有者でもあるヴィレーヌさんちの「ブーズロン」の価格も半端なく上昇してしまい、
「・・それにしちゃぁ・・ポテンシャルはどうよ?」
と言うような部分は残りますよね。あまりに安泰過ぎてちょっと胡坐をかいているような感じもします。
しかしながら、10年前は・・と言うより2008年もの以前のダンジェルヴィーユさんのワインは、確かに悪くは無いものの、それこそ・・いや、失言かもしれませんが、かのブーズロンのような平板さと似たようなものを感じたものですから、この3年ほどの
「とんでもないレベル・スピードでの質感の向上」
は、ある意味、異常なのかもしれません。
そうは言っても例えばかのコシュ=デュリにしても、
「コシュ=デュリはアリゴテで充分!」
などと言う言葉は、noisy がネット販売を始める以前から、ワインファンの間で呟かれた言葉です。noisy もその言葉を随分と使わせてもらいました。
それほどまでに、他の造り手たちとコシュ=デュリのアリゴテとは、雲泥の差が有ったと言えます。

上の写真は2015年のアリゴテです。
そんな、コシュ=デュリのアリゴテを除けば、
「酸っぱいだけ。キール用(カシスを加えてリキュールにする)のワイン」
と言われたアリゴテ暗黒時代を、ようやく抜けたのが今です。そりゃぁそうですよ。
「ブルゴーニュに属するブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオン」
なんですから。同じブルゴーニュワインで有りながら、アリゴテと付いたら格が下がる・・などと言うのは、本来はおかしい訳で、それなら最初から「並酒」(パストゥグラン等)で良い訳です。
ようやく今になって、
「ブルゴーニュ・アリゴテと言うアペラシオンの存在意義が発揮されるようになった」
と言えます。
ほんのりと、そしてふっくらとした青りんごのアロマに柑橘系果実が丸く柔らかに感じられます。中域は適度に膨らみ、早くも遅くも無い・・適度なスピードの豊かなアロマがそこへ乗っかって来ます。ノーズに抜けるときに白っぽい石灰感、柑橘のフレーヴァー、余韻にもほんのりと青味、余韻も良い感じに長いです。
普通に飲んだら「アリゴテを感じる部分」は少ないでしょう。言われなければ「シャルドネだろう」と信じて飲んでしまうに違いありません。
わずかに酸のエキセントリックさ、いや、非常にまろやかに仕上がっているので気付かないかもしれません。青りんごっぽさにその面影を見るかもしれません。その程度で有り、むしろそれは好意的にしか取れないでしょう。
わずかにマッタリ、蜜っぽさも有り、とても完成度の高い味わいです。
2014年は2015年に比較するとわずかに冷ややかさが多めかな・・と思います。2015年はよりグラマラスで、2014年の冷たさよりふくよかさが見えやすいと思います。
これだけ高質なブルゴーニュ・アリゴテにするには、やはりかなり収穫制限をしているかと思いますし、選果も厳しくしているのでしょう。価格もそれにつれて上昇するのは仕方が無いかな・・と思っていただけると思います。
とても美味しいです!・・その辺の仕上げはやはり「貴族ならでは・・の感覚」なのかなぁ・・とも思いますが、よほど美味しいものを食されていらっしゃるのかと!
お勧めします!ぜひ飲んでみてください。
● 2014 Meursault 1er Cru Santenots
ムルソー・プルミエ・クリュ・サントノ
【ほんのりとマッタリ粘っこく精緻さを感じさせる大人のムルソー!質感・完成度高いです!リアルワインガイドでも2014年は92+、2015年は93+と格上の評価!】

ヴォルネイの偉大な生産者の姿を完全に取り戻したと言えるマルキ・ダンジェルヴィーユです。シャルドネも気品高く、完成度が非常に高い!やはりどこか「ヴォルネイ」と書いた看板を背負っているかのような見事なムルソーで、ムルソー村の南から中央部に掛けて存在する、正に
「ムルソーらしいムルソー」
とは一線を画すニュアンスが有ります。
やはりムルソーらしいムルソーは、白や灰や黄色や黄土色、もしくはそれぞれを非常に色濃く持っていて、それを強く感じさせてくれます。時にハードに、エグイ角度で侵入してきては、脳裏に強烈な印象を刻むものが多いです。
しかしながらダンジェルヴィーユさんのムルソー=サントノ1級は、侯爵・貴族の血がそうさせるのか・・決してそんなエグイ角度では入射して来ないんですね。まぁ、畑の位置も勿論関係有るのでしょうが、このところのダンジェルヴィーユさんのワインは、例えベースラインの「パストゥグラン」でさえ、
「気品の漂う・・」
と言うような修飾が、もっとも似合うと言え、このムルソー=サントノも気品に満ちた味わいなんですね。
ここの畑はもちろん、ムルソーの最も北側に有る、ピノ・ノワールだとヴォルネイのアペラシオンになる部分と重なっています。この辺でシャルドネが植わっていると「ムルソー(1級)」になりますし、ピノ・ノワールが植わっていると「ヴォルネイ(1級)」になる訳です。
ピノ・ノワールとシャルドネの両方が植わっていると言うことは、粘土がしっかり有る土壌・・と想像されますし、また、かなりの石灰土壌で有るとも言えます。そんな土地ですんで、
「やや粘っこくて石灰質のしっかりある、ムルソー南部の1級の厳しい大理石感が余り無いムルソー1級」
と言うことになりますよね。

今回ご紹介するのは2014年ものと2015年ものです。ダンジェルヴィーユさんのワインのご紹介は、ヘタレのnoisyは、余りのアイテムの多さに二年続けてへこたれてしまって・・さすがに三年溜め続ける訳にも行かないので・・頑張って書いているところです。この時期は毎年、リアルワインガイドのテイスティングと決算と年間で最も入荷が多い時期の毎週の新着更新が重なり、疲れは溜まるは、ワインも溜まる、おまけにそんな時には決まって、
「・・コンピュータの調子が悪い・・」
「・・プリンタが壊れた・・」
「サーバーの調子が・・」
「今まで動いていたWebアプリケーションが突然、今までと違う動きになってしまう・・」
などと言うような、とんでもない状況にnoisy を導いてくれます。たった今も画像転送用のアプリケーションが・・クリックするとワインの写真をサーバーにアップできるようにしているんですが、何と・・サーバーにアップすると「PATH付きの写真の名前になってしまう」と言う・・酷い状況になってしまってました。
「・・犯人は・・誰だ!」
と犯人捜しをしたいところをグッと抑え、当該のソフトのコードを再検証し、直して再度サーバーにアップ、事なきを得ています。「・・何やってんだかなぁ・・」です。
2014年のムルソー=サントノはほぼ完璧、非常に美味しいです。オイリーでほんのり粘っこい・・そこにしっかり気品を得た素晴らしい味わいです。2014年らしくやや涼やかで明瞭な酸味が気持ち良いです。
2015年のムルソー=サントノはとても大柄です。グラマラスな仕上がりで、2014年同様に甘く無く、ほんのりと「緑色」を覗かせる風味がまた素晴らしい・・noisyの場合、この「緑」を感じるとさらに評価が上がっちゃうんですが・・そこは人によるかとは思います。
柑橘系の果実もたっぷり、グラマラスですがぜい肉無し!どちらを選んでいただいても文句の無い仕上がりかと思います。
まぁ、ダンジェルヴィーユさんにとっては、シャルドネの
「トップワイン」
であるワインです。根を詰めてしっかり丁寧に造っているのが伝わってきます。ぜひ飲んでみてください。余分な作業でややイライラしていても・・しっかり和んでしまいます。お勧めです!
━━━━━
【シャルドネも旨いです!】
このシャルドネも旨かったです!・・さすがダンジェルヴィーユ・・と言う感じですが、ムルソ的ともピュリニー的とも・・はたまたはシャサーニュ的、コルシャル的とも言えず・・ある種独特の・・・
「薄い緑のミネラリティ」
を感じます。
写真をご覧になっていただいても・・何となく見えるかな?・・少し珪藻土的な・・若い地層が隆起した部分を地下の層に持つ畑なのかな・・と理解しています。
ムルソーで言えばヴォルネイに近いほうの下の畑?・・・完全に石灰岩に覆われたムルソーの標高の高い部分では無く、むしろヴォルネイ=サントノに近い・・・もしくはヴォルネイに有るのかも・・いや、ムルソー=サントノーもご紹介しますので、そのあたりの下の畑なのかもしれません。
で、この薄い緑のニュアンスが実に良い感じで・・しかもダンジェルヴィーユ的な高貴さが有りますのでなおさらです。
まぁ、ムルソー村名だと思っていただければ価格も納得かと思います。オイリーさも非常に高貴な優しい表現でとても美味しいです。
一方のムルソー=サントノーは1級ですが、ヴォルネイ寄りにありますので、ピュリニーに引っ付く形にあるペリエール、シャルムとは少々ミネラリティの組成が違います。
どう違うのか・・飲んでないので書けませんが、悔しいのでその内に書きます! 希少なダンジェルヴィーユの白、是非ご検討くださいませ。
● 2014 Bourgogne Chardonnay
ブルゴーニュ・シャルドネ
【見事な色合い!超高質です!ほんのり軽量に振っただけの村の北側のムルソー的味わいです!】

例えば、あれほどリーズナブルで(以前は・・)ポテンシャルも高い、
「イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルゴーニュ」
は、すでに noisy たちの手を離れてしまいましたが、今でもポテンシャルは維持しているものの、価格は非常に上がってしまいましたし、何よりも、
「高質さ、エレガントさ、ゆとり」
と言う部分は持ち合わせない「素質の塊」みたいなワインでした。それも良し。年月が磨いてくれる美味しさも素晴らしいものです。
それとはまったく印象を異にするのがこの、マルキ・ダンジェルヴィーユのシャルドネやアリゴテです。このワインたちを表現するのに、
「素晴らしいポテンシャル!」
とは・・言いたくはありません。・・いや、勘違いしないでくださいね。
「ちゃんと素晴らしいポテンシャルを持っている!」
のは間違い無いんですから。
しかしながら、磨く前のダイアモンドの原石みたいなマルトノの、まったくムルソーみたいなACブルゴーニュに比べ、同じような表現をしたとするならば、それは表現者としては不合格と言うことになるかと感じています。
敢えて言うなら「磨き抜いた原石」と言うことになるのでしょうが、それもまたどうかな・・と思うんですね。そんなに「キラキラと輝き続けてはいない」し、
「光を反射する素晴らしいカットは、時に周りの人をイラつかせることも有る」
かと思うんですね。
まぁ、宝石のお好きな方にそんなことを言っては、さらに勘違いされそうですが、「良い石はそんなえげつない光り方などしない!」と言われそう・・いや、あくまで比喩的なものとご容赦ください。
上の写真は2015年ものです。この、どこか緑色を想像させる柑橘類を柔らかく、少しマッタリと感じさせるシャルドネは、非常に完成度が高いです。
イヴ・ボワイエ=マルトノのACブルのように、
「ギラギラしていない」
・・つまりポテンシャルをひけらかさないにも関わらず、ちゃんとポテンシャルを内包しつつ、磨き抜かれたダイヤモンドのように、
「キラキラもしていない」
・・・つまり、上記同様必要以上に他人に向けては輝かないが、
「着用している本人には充分な包容力として存在を知らしめてくれる」
味わいなんですね・・。
まさにやや軽妙なムルソーと言った面持ちで、しかし、高級車に乗った時のような余裕や安心感と、いざと言う時のパニックブレーキ、急加速と言った操作に充分に答えてくれる・・と言うような包容力・・でしょうか。そんなものを感じます。

下の写真は2014年ものです。滅茶美味しいんですよ。リアルワインガイド第61号(2018/03/15発刊)には、残念ながら下級クラスで有るシャルドネは掲載されてはいませんが、1級ムルソー=サントノに、今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 と評価されています。ナイスなジャッジだと感じています。
飲み頃を見てください・・「今~2043」ですよ・・今から美味しいと・・しかもポテンシャルは93+ ポイント。今飲んでポイントとの差は0.5ポイントです。これは何を意味するのでしょうか?
やはりこれは「完成度」だと思います。とても満足できる・・しかも今から遠い将来まで・・と言うことですね。
勿論、それが全て正しく、何も間違いなく、いつ飲んでも美味しいのだと・・思ってもらって結構では有りますが、現実は決してそうでは無いことは皆さんもご存じの通りです。
しかし、テイスティングしてみると、
「今飲んで 93、ポテンシャル93+ 飲み頃 今~2043 だ・・これで間違い無い」
と感じさせてくれるんですね。
素晴らしいシャルドネだと思います。因みに2014年のムルソー=サントノは
「今飲んで92 ポテンシャル92+ 飲み頃 今~2036」
と言うものでした。これも良い感じの評価だと感じています。
勿論、このシャルドネをムルソー=サントノと同じだなどと言うつもりは有りませんが、同じ道筋に有る、とても近い出来です。決して高くないです。そしておそらくいつ開けても・・かなりな表情をみせてくれるものと感じます。ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャルドネも旨いです!】
このシャルドネも旨かったです!・・さすがダンジェルヴィーユ・・と言う感じですが、ムルソ的ともピュリニー的とも・・はたまたはシャサーニュ的、コルシャル的とも言えず・・ある種独特の・・・
「薄い緑のミネラリティ」
を感じます。
写真をご覧になっていただいても・・何となく見えるかな?・・少し珪藻土的な・・若い地層が隆起した部分を地下の層に持つ畑なのかな・・と理解しています。
ムルソーで言えばヴォルネイに近いほうの下の畑?・・・完全に石灰岩に覆われたムルソーの標高の高い部分では無く、むしろヴォルネイ=サントノに近い・・・もしくはヴォルネイに有るのかも・・いや、ムルソー=サントノーもご紹介しますので、そのあたりの下の畑なのかもしれません。
で、この薄い緑のニュアンスが実に良い感じで・・しかもダンジェルヴィーユ的な高貴さが有りますのでなおさらです。
まぁ、ムルソー村名だと思っていただければ価格も納得かと思います。オイリーさも非常に高貴な優しい表現でとても美味しいです。
一方のムルソー=サントノーは1級ですが、ヴォルネイ寄りにありますので、ピュリニーに引っ付く形にあるペリエール、シャルムとは少々ミネラリティの組成が違います。
どう違うのか・・飲んでないので書けませんが、悔しいのでその内に書きます! 希少なダンジェルヴィーユの白、是非ご検討くださいませ。
● 2015 Volnay 1er Cru Champans
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン
● 2015 Volnay 1er Cru Champans Magnum btl.
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン・マグナム
【これを見れば2014年、2015年ダンジェルヴィーユの違いは瞭然?!!でもどちらも美味しいんですけどね・・。】

いや~・・素晴らしかったですね~。2015年のダンジェルヴィーユは何を飲んでも素晴らしいです・・が、クロ・デ・デュックは
「完璧!」
と言いたくなるような、素晴らしい味わいでした。
エレガンス、フィネス、品格が全体を覆っていて、各要素・・濃密さとか複雑性とかもたっぷりあるのに、それを言及させない・・と言うか、言う必要が無い・・と思わせてしまう完成度が有るんですね。
・・あれ?・・気付かれましたか?・・そうそう・・2017年の年末に開けさせていただきましたが、その時一緒に飲まれた方が持って来てくれたのが左側にある 1993年 Bonnes-Mares ですね。勿論エチケットでお判りになるかと思いますが d'Auvenay です。こちらも素晴らしかったです!ご馳走様です・・でも・・負けてないですよ。
しかも今飲んでも滅茶美味しい!・・本当に素晴らしいワインはいつ飲んでも美味しい・・と言う格言から言えば、それに当たる仕上がりかと思います。
濃密なんですが・・サラリとしています。超複雑なんですが、それをそのようには見せません。アロマもエゲツナイほど・・なんでしょうが、全く無理をしていないようにしか感じられないので、それが本当の姿なんだと思いこまされてしまいます。

こちらの写真は、もう少し寄って、色合いを見せるために、明るくしてみたものです。ま~、余り上手くは行ってませんですみません。でも意図するところは判っていただけるかな・・と思いますが、明るいところで見ても決して濃くは無い、透明度の高い色合いは、美しい赤が基調ですが、このように薄暗い状況で見ると、しっかりと「黒系」の色合いも持ってることが判ります。
テクスチャーはまさに「ビロード」。アナログ的に連続しているんですが、実はデジタリックにきちんと肌理が有って、そのひとつひとつの段階が実際には感じられるのに・・超連続しているんですね。そのひとつひとつの段階にはやはりそれぞれのアロマの粒が感じられます。これ以上に精巧な造りが出来るはずも無い・・そう感じさせてくれました。
いや・・素晴らしかったです。実は結構、2014年も2015年も、ダンジェルヴィーユを飲ませていただきましたが、クロ・デ・デュックが白眉で有ることは間違い無しです。
また、2014年のクロ・デ・デュックは開けていませんでして申し訳ありません。こちらはリアルワインガイド第57号で、
「今飲んで 93 ポテンシャル 94 飲み頃予想 今~2043年」
と言う高評価です。
どうでしょうね~・・徳丸さん的には2014年がお好みのようですんで、次号に載るであろう2015年ものの評価が気になるところでは有りますが、noisy的には、2014年と2015年を一通り飲んだところでは、2015年が上回るんじゃないかと思っています。
完全復活なったマルキ・ダンジェルヴィーユのトップ・ワインです。決して褪せることのない銘品と言えるでしょう。是非ご検討くださいませ。
● 2015 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
【ACブルゴーニュだと思わないでください!仕上がりは見事なヴォルネイ・ルージュ!!】

2014年と2015年のACブルゴーニュをご紹介します。
2014年ものを1年間もほったらかしにしてしまった noisy ですが、パストゥグランだけは・・さっさとご紹介していました。2013年もののパスグラは惚れ惚れるような美しい味わいで、
「ん~・・これで充分!」
と思わせるようなエレガントな表情がたまらないワインでした。
2014年もその延長上に有り、とても美味しかったですが、念のために時折開けてみてみると、
「・・その時々で味わいの印象が結構違う」
ことに気付きました。
そうです・・パストゥグランですから、ピノとガメがセパージュされていますよね?・・その、開ける時に、
「どっちが頑張っているか?」
で、印象がかなり違うんですよ。
むしろリリース直後の方が判り易いかな?・・などとも感じたものです。
ACブルゴーニュは、そんなブレンドのワインでは有りませんから、締まったり開いたりはするにせよ、まるで違う表情になる・・と言うのは、少しイントネーションが違います。やはりそこはモノセパージュの表情の変化ですよね。
2015年のACブルゴーニュは10%ほど値上がりしていますが、この年のダンジェルヴィーユの素晴らしさを感じさせてくれる良いワインです。まず村名ヴォルネイと同等・・と言って良い仕上がり具合で、しかも中域が豊かですから、ベリーやチェリーのドライな赤黒果実がたっぷり、ベルベットな舌触りに適度なボリューム、非常な品格を漂わせつつ長い余韻を感じさせてくれます。

まぁ、この辺は流石、「侯爵」と言うことなのかもしれませんね。長い歴史の中で子々孫々受け継がれてきた「味わい」が、品格をもたらしているのかと思います。決して下品になるような強さ、粗さ、荒さは持ってはいけない・・そのように感じます。
2014年のACブルゴーニュは、2015年に比較するとより「透明」です。むしろ「白っぽい」ミネラリティを感じる2015年ものに対し、透き通ったガラス、クリスタルと言ったミネラリティ寄りのものを強く感じます。
その分、とても美しさが際立ちますが、飲まれるタイミングによっては、「硬さ」が出るかもしれません。2015年ものはその辺り、果実の深みや濃度が有りますんで、硬さが目立たないかと思います。
非常に良い仕上がりだと思います。確かにACブルだと理解してしまうと高価だな・・と感じますが、村名をリリースしないダンジェルヴィーユ(多分)にとっては村名同等なのでしょう。お勧めします!とても美味しいです!
● 2015 Volnay 1er Cru
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ
【ダンジェールヴィーユは名実共にトップドメーヌの仲間入り!】
こちらは飲めませんでしたので、以前の記事(2013年)をそのまま記載しています。因みに2014年ものはリアルワインガイド第57号で、「今飲んで90+ ポテンシャル91+ 飲み頃予想 2018~2037」と評価されています。2015年ものは大きく超えてくるかもしれません。
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量が無いので飲まない予定で・・まぁ、売れなきゃそれでも良い・・位に思っていたダイジェルヴィーユのヴォルネイ1級ですが、ブルゴーニュ・パストゥグランの余りの素晴らしさに・・
「・・飲みたい!」
と思ってしまったんですね~・・この時点でダンジェルヴィーユ2013については「赤字決定」です。・・まぁこれも仕方が無いですが・・。
左の写真はヴォルネイ1級・・1級畑もののブレンドです。色合いをご覧下さい・・こんなに澄んでいて美しい色をしているんですよ!
非常に精緻で、ビオに有りがちなアヴァンギャルドさはゼロ、ナチュラルなのにピュアと言う、非常に難しいことをやっています。
これについては異論も有るかとは思いますが、So2をそれなりに使用すれば、
「(ビオ由来の)ナチュラル&ピュア(な味わい)」
を実現出来ます。しかし、So2をそれなりに使用してしまうと、テクスチュアも硬く、ワインも硬く・・で、結局昔のダンジェルヴィーユとさして変わらなくなってしまうんです。
つまり、So2の使用量を出来うる限り減らして行く・・
そういうつもりで栽培に力を入れ、醸造にも気を使わないと、しなやかさの無い、詰まらないワインになってしまうんです。このヴォルネイ1級ですが、実にソフトでひとつひとつの「襞」が感じられ、そこから品格が漏れ出てくるような素晴らしい味わいをしています。
今飲んでも充分美味しさが伝わってきます。今までのダンジェルヴィーユ(2008年以前)には無かった美しさを伴うしなやかさが、年を追うごとに増してきているんです。
1級カイユレはまだ飲んでませんが、売れなかったらお正月に飲むつもりです・・だって・・美味しいもんで・・こんなワイン、毎日飲めたら幸せです!是非ご検討くださいませ!
● 2015 Volnay 1er Cru Caillerets
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・カイユレ
【軽やかだけれど深みのある赤果実中心の見事なヴォルネイ1級です!】

いや・・すみません、散々探したんですがどこに行っちゃったのか。2014年のカイユレをテイスティングしたものの写真が見当たりません。諦めてこのコラムを書いていると言う状況です。
2015年のヴォルネイ・カイユレは、テイスティングした2015年のヴォルネイ・シャンパンの物凄い仕上がりを考慮すると、その個性を大きく伸ばした仕上がりになっているのはまず間違い無く、2014年がリアルワインガイド第57号で「92+~93」と評価されていることを合わせると、
「かなり期待できるはず!」
と思っています。
2014年のカイユレは、赤果実が繊細に表現されエキスが綺麗に出たエレガント系です。noisy の大好物的な味わいに仕上がっています。赤果実には、わずかに粘性を感じさせるものが混じり、深い表現がされていました。
2015年のカイユレは、飲んでいませんので想像でしかありませんが、その延長上で有るとしても中域の押し出しが強くなっていると思われ、かなり底上げされたものになるかと思うんですね。
なので、限りなく95Pointsを目指せる味わいじゃないかと・・期待している訳です。勿論ですが、2014年の93ポイントには大賛成!ピッタリと言えるでしょう。
このところのダンジェルヴィーユは凄い!・・年末のワイン会でクロ・デ・デュック2015年を開けましたが、参加メンバーの方々もかなり驚いてました。
「・・ノーマークだったのに・・」
・・ですよね~!・・このままノーマークにしていたら、大きな魚を逃がしたことになるんじゃないかと思います。カイユレ2015年!・・これも是非飲みたいと思っています。誰か飲ませてくれないか・・と、これも期待しています。何せ・・2014~2015年のダンジェルヴィーユ、入荷数は多く無いのにテイスティングした数が非常に多く、完全に赤ですんで・・世の中の厳しさを肌で感じています。是非ご検討くださいませ!
● 2015 Volnay 1er Cru clos des Ducs Monopole
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・デュック・モノポール
【王者の品格!まさにフィネス!すべてにおいてヴォルネイのトップはこのワイン!!】

いや~・・素晴らしかったですね~。2015年のダンジェルヴィーユは何を飲んでも素晴らしいです・・が、クロ・デ・デュックは
「完璧!」
と言いたくなるような、素晴らしい味わいでした。
エレガンス、フィネス、品格が全体を覆っていて、各要素・・濃密さとか複雑性とかもたっぷりあるのに、それを言及させない・・と言うか、言う必要が無い・・と思わせてしまう完成度が有るんですね。
・・あれ?・・気付かれましたか?・・そうそう・・2017年の年末に開けさせていただきましたが、その時一緒に飲まれた方が持って来てくれたのが右側にある 1993年 Bonnes-Mares ですね。勿論エチケットでお判りになるかと思いますが d'Auvenay です。こちらも素晴らしかったです!ご馳走様です・・でも・・負けてないですよ。
しかも今飲んでも滅茶美味しい!・・本当に素晴らしいワインはいつ飲んでも美味しい・・と言う格言から言えば、それに当たる仕上がりかと思います。
濃密なんですが・・サラリとしています。超複雑なんですが、それをそのようには見せません。アロマもエゲツナイほど・・なんでしょうが、全く無理をしていないようにしか感じられないので、それが本当の姿なんだと思いこまされてしまいます。

こちらの写真は、もう少し寄って、色合いを見せるために、明るくしてみたものです。ま~、余り上手くは行ってませんですみません。でも意図するところは判っていただけるかな・・と思いますが、明るいところで見ても決して濃くは無い、透明度の高い色合いは、美しい赤が基調ですが、このように薄暗い状況で見ると、しっかりと「黒系」の色合いも持ってることが判ります。
テクスチャーはまさに「ビロード」。アナログ的に連続しているんですが、実はデジタリックにきちんと肌理が有って、そのひとつひとつの段階が実際には感じられるのに・・超連続しているんですね。そのひとつひとつの段階にはやはりそれぞれのアロマの粒が感じられます。これ以上に精巧な造りが出来るはずも無い・・そう感じさせてくれました。
いや・・素晴らしかったです。実は結構、2014年も2015年も、ダンジェルヴィーユを飲ませていただきましたが、クロ・デ・デュックが白眉で有ることは間違い無しです。
また、2014年のクロ・デ・デュックは開けていませんでして申し訳ありません。こちらはリアルワインガイド第57号で、
「今飲んで 93 ポテンシャル 94 飲み頃予想 今~2043年」
と言う高評価です。
どうでしょうね~・・徳丸さん的には2014年がお好みのようですんで、次号に載るであろう2015年ものの評価が気になるところでは有りますが、noisy的には、2014年と2015年を一通り飲んだところでは、2015年が上回るんじゃないかと思っています。
完全復活なったマルキ・ダンジェルヴィーユのトップ・ワインです。決して褪せることのない銘品と言えるでしょう。是非ご検討くださいませ。
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