● キャンティ・コッリ・セネージのカザーレです!伝統的な白葡萄を混醸するタイプの、優しくも滋味深い味わいです!

Az. Agr. Casale カザーレ
地域:Toscana
地区:Colle di Val d’Elsa コッレ・ディ・ヴァル・デルザ
造り手:Giovanni Borella ジョヴァンニ・ボレッラ
HomePage : http://www.casalewines.com/index.html
Casale
un nome genuine per i genuini prodotti della terra senese
(シエナの大地を純粋に表現したプロダクトのための、誠実な名前)
出典:Oinos - Vivere di vino誌、2012年第2号 (翻訳作成:2012年9月)
―ジョヴァンニ・ボレッラ。
親しみを込めて友人たちからジャンニと呼ばれている彼は、出来合いの言葉を当てはめて説明するにはあまりにも多才すぎる。教師、ワイン生産者、ジャズ奏者、役者、絵描き、詩人、演出家…。知的な鋭敏さ、生きることへの喜び、機転がきき抜け目ない眼、想像力、その輝かしい手腕。ジャンニは、トスカーナで生活を送るために、興味があることに専念して辛抱強く働き、体験し、そしてエルサ渓谷のロマンチックな夕日を見て味わうために、かなり早い段階でスイスを飛び出した。世界中を旅でまわった彼に言わせれば、この夕日は無条件で最も美しいもののようだ。
「私はこの小さなワイナリーを1973年に購入した。敷地面積は41ヘクタールで、そのうち5ヘクタールがブドウ畑。この畑から、約30000本のワインと1000本ちょっとのオリーヴオイルをつくっている。カンティーナが位置するのは穢れのない丘のてっぺんで、エルサ渓谷に四方を囲まれている。数々の山道やサンジミニャーノの塔、カソーレの城塞、ラディコンドリの鐘楼らは、シエナの地において私が所有する絶景のひとかけを際立たせている。
私の畑では、常に自然なやり方で栽培を行っている。事実、農業会社の営業マンが無理やり私に聞かせたつまらない話が、私にとって気に入らないものだとすぐに気付き、自問自答したしまつだ。自然は、これらのものを本当に必要としているのだろうか?と。それからあとになって、70年代の終わりころ、私のやっていることはビオロジック農法だと誰かに言われた。それまで、自分では気づいていなかったのだ。公式的には1981年から認証を受ける先駆者ということになる。近頃は、ビオロジックということばを耳にする機会が多すぎる。やや流行的に使われているが、商業上必要でうたっている場合が多いね。
自分の手で植樹し、心をこめて育て上げてきた美しいブドウ畑からは、かぐわしく厳格なキアンティ・コッリ・セネージが生まれる。品種構成はサンジョヴェーゼ86%、カナイオーロ10%、コロリーノ3%、トレッビアーノ/マルヴァジーア計1%(白ブドウ)だ。ファースト・ボトリングはいまや神話的な1979年。このワインがうまれる土地は地質学的に比類ないユニークなもので、「フェノメノ・コッラルト」と呼ばれる。石灰岩の層と火山性の隆起した層が並んだものだ。じゅうたんのような、いずれ他にはない腐葉土のモケットとなるように、私は刈った草をブドウ樹の足元にまくという作業を繰り返す。少しでもブドウ樹が楽な生活が送れるようにと思ってのことだが、それでも表土にはブドウの根は極めて少なく、ブドウは忍耐を強いられる。
私はつねに驚くほど美しいブドウをカンティーナに運び込む。腐敗をいうものを知らないし、ワイン醸造はごくごく簡単だ。勝手にワインになる。主義として、酵母添加は行わず、土着の天然酵母のみで発酵が進む。そして、私はステンレススチールタンクを愛しているわけではない。コンクリート槽の伝統を愛しんでいる。昔は木樽も用いていたが、ビステッカを調理するために犠牲になってもらった。ブドウ由来の見事なまでのタンニンが備わっているため、木樽は必要ない。最終的にはゆっくり、非常にゆっくりとボトルの中で熟成していく。そう、銀色に輝くオリーヴのことも忘れてはならない。トスカーナの象徴かつ栄光であるオリーヴから、繊細なエキストラヴァージン・オリーヴオイルができる。
『イル・カザーレ』の畑は、シエナの山々に囲まれている。昔ながらのブドウの栽培醸造の伝統があるこのエトルリアの大地で、ブドウ樹は愛情をこめて栽培され、キアンティ・コッリ・セネージになるべく醸造される高貴なブドウを実らせる。このワインは輝きのあるルビーレッド・カラーで、繊細な芳香、スミレのアロマがあって余韻が長く、ひろく食事とともに楽しまれるべきワイン。地中海の料理との相性がいい。リゼルヴァは、暗めのルビーレッド・カラー。ドライフルーツや御香のかおりがあり、たっぷりとしていて優美だ。アルコール感もあるが余韻は長い。偉大な料理のためのワインである。キアンティ・コッリ・セネージは収穫から3~4年後に、リゼルヴァは5~7年後にボトリングされる。
一方、Giovannino(ジョヴァンニーノ、つまり小さなジョヴァンニの意)は若者たち向けの、若くして楽しめるワイン。フレッシュで愉快で、飲みやすい。最後に、Rubrodel Casaleルブロ・デル・カザーレ。ファースト・ヴィンテッジは1994年。サンジョヴェーゼ100%でつくられ、毎年リリースされるわけではない。格付けはテーブルワインでありながら、ボトリングは収穫から7年後になることもある。濃いルビーレッド・カラー。堅牢なタンニンが豊富で、味わいには、好ましいアイリスの風味がある。熟成にむくワインで、ジビエとあわせるのが理想的だ。みなは『あなたのキアンティ・コッリ・セネージは非常によく熟成しますね』と言うけれど…。
『1600年代から存在しているような自身のカンティーナを持っていて、キアンティからの白ブドウの排除に常に異議を唱え続けているようなトスカーナ出身の誠実な栽培家がいる。わたしのワインに限らず、そういった栽培家が伝統にのっとってつくった多くのキアンティ・コッリ・セネージは、とてつもない熟成可能性を秘めているのだ。しばしば、私は過去を体験することを楽しんでいる。並外れたタンニンによってまだフレッシュさが保たれていながら、なめし皮を感じさせるステージにあがり、そこから赤い果実がゆっくりと姿を現してくる。そんなワインを味わうのは計り知れない喜びだ、と確信を持って言える。』
ジャンニは、常に真実の品質とは何かを探り続けた。彼は熟成したワインが大好きだ。会いに行ってごらんなさい、いつでも、驚嘆すること間違いなし。
【ポテンシャルの凄い白ワインではありません!・・・が、思いっきりピュアで充分な旨み!!・・・飲めば理解させられる存在感とワインの本質!!】

思いがけず、ワインとは一体何なのだろう・・と考えさせられたピュアさのみの駄目ワインです・・・(^^;; ・・・いや、そう言わなければワイン屋として、テイスターとしては存在理由さえ否定されかねない、ちょっと嫌なヤツです。だけども・・結局これが大好きなんだな!
おそらく大量に取れるマルヴァジーアを「サクッ」と搾って、「ホイホイっ」と醸造して、「ぱんぱんっ」とボトリングしただけの白ワインです。
でもね・・・それがきっと本質なんだと思います。そこには、充分な経験と、新鮮さをピュアさとして残すために失わないための真摯な努力と、余計なことは一切しない・・と云う強い意思が必要です。
まるで水のように飲めてしまうので、当初は思い切りポテンシャルを取ろうとしますから、口内や鼻や目や、様々な情報を得にトライしますが、一向に・・・さしたる要素に当たりません。
ポテンシャル探しにも疲れてくるので、始めのうちは液体を口内ですり潰したり、伴う感覚をさらに得ようと努力していたものを諦めると、次第に液体は、グラスから直に喉の方に向かいます。
・・・そう・・ちょっとビール的な飲み方に近くなってきますと・・・、喉の方の感覚器官がフルに活躍し始めて・・・
「・・・あれ?・・・旨いじゃん・・これ・・」
そうなんですよ・・このピュアで超ナチュラルで、でもデンジャラスなニュアンスが全く無く、充分な薄く丸い旨み、要素、ポテンシャルの、実は素晴らしいバランスのビオワインは、少し喉近くで飲んで身体がとても喜ぶ味わいだったんです!基本的に・・
「舌で飲むな・・喉で味わえ!」
っちゅうワインなんです。
色を見ても・・・判りますよね?・・ちょっと濁り気味の薄い黄土色・・・。輝くような黄金色の高貴種がとても良く熟した・・・なんてシロモノでは有りませんで、熟した葡萄も有り、ちょっと青いのも有り・・・それで結果的に見事なバランスに仕上げているんです。
ホント、ワイン屋とすると残念なワインです。幾ら販売してもさしたる利益にはなりません・・・本数が出ても売り上げには余り寄与しないんです。でもこれからの夏の本番を迎えて、果実由来の取り込みやすいミネラルと果糖と果実酸が、きっと健康な身体に寄与してくれるだろうことは、判り過ぎるくらいに伝わってきます。
この夏、一推し白ワインで販売させていただきたいと思っています。もし在庫がゼロになっていましたらお問い合わせください。何しろ一応店頭でも販売していますので、実際の数量の把握が難しいです・・・超お奨め!是非これは飲んで・・・いや、普段飲みしてください!!
【ようやっとの再入荷!中々に出来の良いお得なバック・イン・ボックス!キャンティクラスの仕上がりです!】
自然派のカザーレのバック・イン・ボックス3Lです。カルフォルニア産や、新世界の同じものに比べると少し高めですが、味わいは全然違います。結構・・美味しく飲めちゃいますよ。大満足とまでは行かないまでも、満足できるライン上にあると思います。
まぁ、ほとんどのチェーンのレストランさん辺りは、こんなバックインボックスを使っています。もちろん、こんなピュアなものでは無いですよ。ラシーヌさんの輸入ですから、完全にに温度管理された環境にあります。この半額程度で出回っているものは、全く温度管理されず、出来るだけ低価格で流通されるようになっていますんで、甘くてだら~っとした味わいのものがほとんどです。
開封してからも1ケ月以上、冷蔵庫で保存可能です。空気が入りにくいので酸化しにくい構造なんですね。
味わいは、カザーレのキャンティ・コッリ・セネージほどまでは行かないですが、軽くて薄い一般的なキャンティよりも充実した濃度とバランスがあり、しかもピュアでドライです。しっかり膨らみ、余韻もそこそこ・・味幅もしっかり有ります。甘くないので、冷蔵庫に入っていたのなら少し温度が上がって来たくらいが美味しいです。がぶ飲みしたい時はどうだろう・・・余り向かないかな?・・結構味わいはしっかりしていますんで・・・。大量消費が見込まれる時、もしくは普段飲みの予算を抑えたい時、ご検討ください。

全体の姿です。この状態から箱の上の折り目を開けてみると、何故か薄くカットされたコルクが、箱の中のバックに乗っかっていました。何に使うんだろう?

まずは横に倒します。下の方に切れ目が有るので・・・・丸いカットラインを丁寧に「指で」カットしてくださいね。
あ、カッターは使用禁止!・・もし誤って中のバックを切ったら・・・残念なことになってしまいますから・・・

次に、箱を逆向きにして・・・立てます。
そして、中の蛇口を引っ張り出してください。
カットした部分を元に戻します。蛇口がある程度安定していれば、さしたる問題にはなりませんので大丈夫です。
この状態で、赤いプラスティックの上の部分を取るので、チェックしてください。

最後に・・・その赤い、少し長めのプラを引っ張って取ってください。これで出来上がり!
注ぐ時は逆さまにして、サイドの赤いレバーを持ち上げるとワインが出てきます。
保存はそのまんまか、蛇口を奥に引っ込めて、冷蔵庫に入れちゃいましょう!