ドメーヌ・アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール
アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール
フランス Domaine Alice et Olivier de Moor ブルゴーニュ
● アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの2010年が到着です。ネゴスの「ル・ヴァンダンジュール・マスケ」も同時リリースです。

Bourgogne
Alice et Olivier de Moor
アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール
地区 シャブリ
造り手 アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール
アリスとオリヴィエのカップルが作る、素晴らしいシャブリを1996ヴィンテッジから紹介してきたが、年をおうごとに彼らのスタイルはよりヴァン・ナチュールに向かって完成度を高めている。2000年ですでに、『ワイン・アドヴォケイト』で格付けのないシャブリとしては異例の高い評価を獲得。2002年ヴィンテッジにおいては、その年がシャブリにおいて稀な良年であっただけでなく、彼らがスタイルを完成したことにより、これまでで最上のワインとなったといえる。

align="left"> ヴァン・ナチュールに向かっていったのには、面白い裏話がある。
2000年、ニューヨークにクルトワやクロ・デュ・テュ=ブッフ を輸入しているヴァン・ナチュール専門のインポーターが、このドメーヌの近くに引っ越し。そのインポーターとオリヴィエが親しくなり、まもなくクルトワの実家が近くにあることをとおして、クルトワとオリヴィエの交流が開始する。
2002年、アリス&オリヴィエは、酸化防止剤非使用で醸造し、ノンフィルターで瓶詰め。
2003年、パリのレストランでヴァン・ナチュールの造り手が集まり、レストラン向けの試飲会を催した際、新しいスタイルで出発したアリス&オリヴィエ・ド・ムール のワインはアリゴテ、ソーヴィニョン・サンブリをはじめいずれのキュヴェもレストラン関係者たちから大絶賛を受けることとなった。
自社畑面積 6ha 醸造 収穫手摘み、樽発酵(10年物の古樽)、シュール・リー熟成、ノン・フィルター、ノン・コラージュ、So2はサン・スーフルのキュヴェ以外、瓶詰め時に少量使用。
● 2012 Bourgogne Aligote Plantation1902 D.L.
ブルゴーニュ・アリゴテ・プランタスィヨン1902 薄汚れ有り
【おそらくアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール史上、最高の仕上がりでしょう♪♪】

ん~・・有りあえなかったソフトなテクスチュアと、ふっくらでピュア、しかもナチュラルそのもののアロマ、味わいに、完全に舞い上がってしまいました!・・
緯度の高いシャブリでは、葡萄を完熟させるのが難しい訳ですが、さらには天候や病気などで健康な葡萄を得るのも難しく、どうしてもSo2と言う、「魔法の薬」に頼ってしまう傾向が強くなるアペラシオンなんですね。
でも、アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの場合、もう何度かSo2無添加と書いたキュヴェをリリースしていました。そのワインは非常にフカフカと柔らかく、豊かな味わいなのにスッキリしていて、身体へ入ってくる入射角もなだらか・・柑橘の香り高く、美しい中盤から長い余韻を感じさせてくれ、しかも、何事も無かったかのように振舞っているクセに、その美しい姿に挽かれてしまっている自分に気付く・・と言うような一連の作業を強制されるんですね。非常に・・旨いです。
やはり、難しかったと思われる2007年のアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのワインは、リリースされたときから「ガチガチに硬く」「酸が強く」て、今飲むのはちょっと厳しい・・とさえ思わされたことも有ります。本当に・・
「今飲まないで!」
と泣く泣く書いたのを覚えています。
そんな2007年のガチガチに硬かったシャブリ・ベレール・エ・クラルディも5~6年経過すると、ものの見事な味わいのシャブリへと変貌しましたけど!
しかし、おそらく2007年は酸化防止剤に頼らざるを得なかった部分もあり、熟度がやや不足気味だったとも言えますが、5~6年で花開いて非常に美味しくなったと言うことは、
「シャプタリザスィヨン(糖分添加)」
には頼らなかった・・と言う証拠でもある訳です。
今回は2007年をご紹介するわけでは無いのでこの辺で止めますが、やはりどんなに硬い仕上がりでもナチュラルさを犠牲にしなかったことで素晴らしい味わいになった・・と言いたかったんですね。
全てが上手く行かなかった2007年とは大違いに、おそらく2014年のアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールは、健康的な素晴らしい葡萄を得たことが伺えます。これほどまでに素晴らしかったのは、noisy の経験上では・・1度か、有っても2度です。
「シャブリって、こんなにピュアで柔らかいんだ!」
と・・是非ともビックリしてください。数が無くてとても飲めませんが、トップ・キュヴェのコトー・ド・ロゼットも同様でしょう。すぐに開けても、この柔らかな味わいならとても美味しく飲めるはずです。100年超えの樹齢のアリゴテもそう・・、そして、皆さんは余り興味が無いかもしれませんが、サン=ブリと言うソーヴィニヨンの目茶美味しいワインが有り、2014年はちゃんとA.O.C.も取得しています。厳しい年はV.d.F.になり、「サン=ブリュイ」のみの名前でリリースされるんです。そんなところからも2014年がアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールにとって如何に素晴らしかったかが伺われます。
なお、割り当てばかりなので・・この数量でほぼ動かないと思います。グレートになったはずの2014年アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール、是非とも飲んでみてください。一押しです!
● 2017 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【酸度は適度、アルコール分僅かに低め、テクスチュア最高!ノンフィル・ノンコラでここまで出来るか!・・・目茶旨いです!・・♪♪】・・以前のアリゴテJ.V.のコラムより転載しています。

アルコール分 11.6度の若木のアリゴテです・・・。でも、若木ったってね・・ここんちは100年以上の古木がヴィエイユ・ヴィーニュを名乗り、それ以下の樹がこの・・
「ジューヌ・ヴィーニュ」
を名乗っているんです。なので、一般にはこちらも実は・・
「古木、ヴィエイユ・ヴィーニュ」
なんですね。
完熟させた葡萄・・つまり、熟すまでギリギリに待った感のある「蜜」っぽいニュアンスが有ります。凄く印象が良いです。
いつもはやや酸が強め・・などと書くんですが、全然!・・ちょうど良い感じなんです。葡萄の熟度が有って、わずかに熟し目の白・黄色の果実感が素晴らしい・・・何より、この品種をブラインドで当てられるかどうか・・と言うことですね。まず当たりませんよ。シャルドネと言ってしまうでしょうね。それも非常に良く出来た・・と頭に付けてしまうでしょう。
シトリ同様に、僅かに「トロッ」としたテクスチュアがあり、非常に滑らかです。(ミネラルの変質ではないです。)柑橘系の果皮のニュアンスも実に良いですね。
これでバリックの要素が有ったら確実にボーヌのシャルドネって言っちゃいますね。
昨年かな?・・「しゃべるぬこ」の記事をここで書いたようですが、noisy はまたしても・・「うまいにゃあ・・」と言いながら飲んでいたようです。
黄金色の美しい、非常にリーズナブルな「アリゴテ」とは思えない「古木」の素晴らしいワインでした!是非飲んでください!お奨めします!
以下は2012年もののご紹介文です。
━━━━━
【酸は高めだが・・・実に旨いなぁこれ・・♪♪】
皆さんもご存知でしょうが、しゃべるねこ とか しゃべるぬこ とか言われている状態・・・になっちゃいます。
うまいにゃあと言いながら食べる猫
http://www.youtube.com/watch?v=nKPYi1YgPtQ&feature=relatedしゃべるぬこ
http://www.youtube.com/watch?v=jhojoL-78uw&feature=related まあ、「ちょうだい!」をしてから、「うまいにゃ、うまいにゃ・・、うまい、うまい」と・・・わしゃ猫か!
まああね・・アリゴテですから、しっかり酸は有るんですよ。でも高めの酸度での綺麗な輪郭っつうものも有りますんで、そこが素晴らしいのと、ミネラルの配合と量ですね。少しタプタプ感のあるほどのミネラルが、充実したボディとして感じられるんですね。
ド・ムールはこのJVの他にもアリゴテ種で、リーズナブルでライトなア・リゴテと、100年超の樹齢の見事なプランタスィヨン1902を造っています。
このアリゴテJVのJVはジューヌ・ヴィーヌ・・つまりは、「若い樹」ということなんですが、それは、1902年植樹の樹に比べてしまうと若い・・という意味ですから、そんじょそこらの若い樹ということじゃ無いんですね。流石のアリス・エ・オリヴィエです。是非飲んでみてください。冷やして美味しい!お奨めします!
■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
2012 Bourgogne aligote JV AO moor「酸があって飲みやすいだけじゃない、ピュアで旨みのあるアリゴテ」
タッチは優しくピチピチというよりも、キュ~ッと締まった酸の中に自然な果実のジュースを感じ、若い葡萄なのに出し的な旨みがちゃんと存在しています。爽やかなフレッシュ感は気持ち良いです。またかなり綺麗な自然派の造りだと思います。
嫌味のない自然派のワインは技術的なノウハウもブドウにかける手間も並みじゃない、と思います。硫黄や豆のマイナスにも取れるような香りはなく、普通においしい。フレッシュながら染み込む旨さ、おススメです!
● 2017 Bourgogne Blanc Chitry
ブルゴーニュ・ブラン・シトリ
【2013年もさすがド・ムール!ユムール・デュ・タン!シャブリのイメージバッチリです!】...以前のレヴューを掲載しています。
心配だったのでアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの2013年ものも散々飲みました。でも全く杞憂でした。とことんまでピュアで、アヴァンギャルド性などまるで無い安心感だらけのナチュラルさ、いつもの年よりも僅かに酸度は緩く、しかしその性で果実感が感じられ易く、テクスチュアも非常に滑らか・・
「2013年なのに、何でこんなに旨いのか!?」
と・・変な悩みを抱えることになってしまいました。
この絶妙な色合いを見てください。グラデュエーションのある黄金色に、まるで半透明の石灰系・キンメリ系のミネラリティが見えるようじゃないですか!
アリス・エ・オリヴィエのシャブリは、結構異端な味わいでは有ると思いますので、なかなか言葉にするのは難しいんです。ま、それでもシャブリの造り手は、自身の持ち味の表現として、樽を使うか、ステンか、も含め、かなりバラエティに富んでいるので、
「シャブリって・・何?」
と聞かれたときに結構困るんですよね。
シャブリのシャルドネのクローンを使うこととか、キンメリジャンとか言われますが、キンメリがハッキリするのは少なくともプルミエ以上のワインですし、シャブリのシャルドネ・クローンに至ってはほぼ絶滅状態・・。noisy 的には、少し燻ったニュアンスの感じられるシャルドネで、石灰の詰まった印象と、酸がタップリ有ることかもしれません。
そんな意味では、このユムール・デュ・タンが一番シャブリらしいアイテムだと思います。クローン由来と思いますが、ほんの僅かに燻られたようなニュアンスも有り、石灰系ミネラリティがしっかり存在する美味しいシャブリです。2013年は早くから美味しい!もしかしたらですがこんなに美味しい理由は、上級クラスの・・あのキュヴェ・・そう、2013年は造られなかった「ロゼット」の格下げ混入も有るのかもしれません。是非とも飲んでみてください!お奨めします!
● 2017 Sans Bruit
サン・ブリュイ V.d.F.
【おそらくアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール史上、最高の仕上がりでしょう♪♪】・・2014年のシャブリを含むレヴューを掲載しています。

ん~・・有りあえなかったソフトなテクスチュアと、ふっくらでピュア、しかもナチュラルそのもののアロマ、味わいに、完全に舞い上がってしまいました!・・
緯度の高いシャブリでは、葡萄を完熟させるのが難しい訳ですが、さらには天候や病気などで健康な葡萄を得るのも難しく、どうしてもSo2と言う、「魔法の薬」に頼ってしまう傾向が強くなるアペラシオンなんですね。
でも、アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの場合、もう何度かSo2無添加と書いたキュヴェをリリースしていました。そのワインは非常にフカフカと柔らかく、豊かな味わいなのにスッキリしていて、身体へ入ってくる入射角もなだらか・・柑橘の香り高く、美しい中盤から長い余韻を感じさせてくれ、しかも、何事も無かったかのように振舞っているクセに、その美しい姿に挽かれてしまっている自分に気付く・・と言うような一連の作業を強制されるんですね。非常に・・旨いです。
やはり、難しかったと思われる2007年のアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのワインは、リリースされたときから「ガチガチに硬く」「酸が強く」て、今飲むのはちょっと厳しい・・とさえ思わされたことも有ります。本当に・・
「今飲まないで!」
と泣く泣く書いたのを覚えています。
そんな2007年のガチガチに硬かったシャブリ・ベレール・エ・クラルディも5~6年経過すると、ものの見事な味わいのシャブリへと変貌しましたけど!
しかし、おそらく2007年は酸化防止剤に頼らざるを得なかった部分もあり、熟度がやや不足気味だったとも言えますが、5~6年で花開いて非常に美味しくなったと言うことは、
「シャプタリザスィヨン(糖分添加)」
には頼らなかった・・と言う証拠でもある訳です。
今回は2007年をご紹介するわけでは無いのでこの辺で止めますが、やはりどんなに硬い仕上がりでもナチュラルさを犠牲にしなかったことで素晴らしい味わいになった・・と言いたかったんですね。
全てが上手く行かなかった2007年とは大違いに、おそらく2014年のアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールは、健康的な素晴らしい葡萄を得たことが伺えます。これほどまでに素晴らしかったのは、noisy の経験上では・・1度か、有っても2度です。
「シャブリって、こんなにピュアで柔らかいんだ!」
と・・是非ともビックリしてください。数が無くてとても飲めませんが、トップ・キュヴェのコトー・ド・ロゼットも同様でしょう。すぐに開けても、この柔らかな味わいならとても美味しく飲めるはずです。100年超えの樹齢のアリゴテもそう・・、そして、皆さんは余り興味が無いかもしれませんが、サン=ブリと言うソーヴィニヨンの目茶美味しいワインが有り、2014年はちゃんとA.O.C.も取得しています。厳しい年はV.d.F.になり、「サン=ブリュイ」のみの名前でリリースされるんです。そんなところからも2014年がアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールにとって如何に素晴らしかったかが伺われます。
なお、割り当てばかりなので・・この数量でほぼ動かないと思います。グレートになったはずの2014年アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール、是非とも飲んでみてください。一押しです!
● 2017 Chablis l'Humeur du Temps
シャブリ・ユムール・デュ・タン
【まともに入荷の無かったアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのシャブリのベース・キュヴェです。】
以前は「ベレール・エ・クラルディ」の名前でリリースされていたキュヴェが無くなりましたので、おそらくこちらにブレンドされていると想像しています。
非常に少ないので・・申し訳ありませんがテイスティングは出来ませんでした。
以下は2013年もの!・・のユムール・デュ・タン のレヴューです。
【2013年もさすがド・ムール!ユムール・デュ・タン!シャブリのイメージバッチリです!】

心配だったのでアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの2013年ものも散々飲みました。でも全く杞憂でした。とことんまでピュアで、アヴァンギャルド性などまるで無い安心感だらけのナチュラルさ、いつもの年よりも僅かに酸度は緩く、しかしその性で果実感が感じられ易く、テクスチュアも非常に滑らか・・
「2013年なのに、何でこんなに旨いのか!?」
と・・変な悩みを抱えることになってしまいました。
この絶妙な色合いを見てください。グラデュエーションのある黄金色に、まるで半透明の石灰系・キンメリ系のミネラリティが見えるようじゃないですか!
アリス・エ・オリヴィエのシャブリは、結構異端な味わいでは有ると思いますので、なかなか言葉にするのは難しいんです。ま、それでもシャブリの造り手は、自身の持ち味の表現として、樽を使うか、ステンか、も含め、かなりバラエティに富んでいるので、
「シャブリって・・何?」
と聞かれたときに結構困るんですよね。
シャブリのシャルドネのクローンを使うこととか、キンメリジャンとか言われますが、キンメリがハッキリするのは少なくともプルミエ以上のワインですし、シャブリのシャルドネ・クローンに至ってはほぼ絶滅状態・・。noisy的には、少し燻ったニュアンスの感じられるシャルドネで、石灰の詰まった印象と、酸がタップリ有ることかもしれません。
そんな意味では、このユムール・デュ・タンが一番シャブリらしいアイテムだと思います。クローン由来と思いますが、ほんの僅かに燻られたようなニュアンスも有り、石灰系ミネラリティがしっかり存在する美味しいシャブリです。2013年は早くから美味しい!もしかしたらですがこんなに美味しい理由は、上級クラスの・・あのキュヴェ・・そう、2013年は造られなかった「ロゼット」の格下げ混入も有るのかもしれません。是非とも飲んでみてください!お奨めします!
● 2017 Chablis Coteaux de Rosette
シャブリ・コトー・ド・ロゼット
【おそらくアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール史上、最高の仕上がりでしょう♪♪】・・2014年のレヴューを掲載しています。

ん~・・有りあえなかったソフトなテクスチュアと、ふっくらでピュア、しかもナチュラルそのもののアロマ、味わいに、完全に舞い上がってしまいました!・・
緯度の高いシャブリでは、葡萄を完熟させるのが難しい訳ですが、さらには天候や病気などで健康な葡萄を得るのも難しく、どうしてもSo2と言う、「魔法の薬」に頼ってしまう傾向が強くなるアペラシオンなんですね。
でも、アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの場合、もう何度かSo2無添加と書いたキュヴェをリリースしていました。そのワインは非常にフカフカと柔らかく、豊かな味わいなのにスッキリしていて、身体へ入ってくる入射角もなだらか・・柑橘の香り高く、美しい中盤から長い余韻を感じさせてくれ、しかも、何事も無かったかのように振舞っているクセに、その美しい姿に挽かれてしまっている自分に気付く・・と言うような一連の作業を強制されるんですね。非常に・・旨いです。
やはり、難しかったと思われる2007年のアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのワインは、リリースされたときから「ガチガチに硬く」「酸が強く」て、今飲むのはちょっと厳しい・・とさえ思わされたことも有ります。本当に・・
「今飲まないで!」
と泣く泣く書いたのを覚えています。
そんな2007年のガチガチに硬かったシャブリ・ベレール・エ・クラルディも5~6年経過すると、ものの見事な味わいのシャブリへと変貌しましたけど!
しかし、おそらく2007年は酸化防止剤に頼らざるを得なかった部分もあり、熟度がやや不足気味だったとも言えますが、5~6年で花開いて非常に美味しくなったと言うことは、
「シャプタリザスィヨン(糖分添加)」
には頼らなかった・・と言う証拠でもある訳です。
今回は2007年をご紹介するわけでは無いのでこの辺で止めますが、やはりどんなに硬い仕上がりでもナチュラルさを犠牲にしなかったことで素晴らしい味わいになった・・と言いたかったんですね。
全てが上手く行かなかった2007年とは大違いに、おそらく2014年のアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールは、健康的な素晴らしい葡萄を得たことが伺えます。これほどまでに素晴らしかったのは、noisy の経験上では・・1度か、有っても2度です。
「シャブリって、こんなにピュアで柔らかいんだ!」
と・・是非ともビックリしてください。数が無くてとても飲めませんが、トップ・キュヴェのコトー・ド・ロゼットも同様でしょう。すぐに開けても、この柔らかな味わいならとても美味しく飲めるはずです。100年超えの樹齢のアリゴテもそう・・、そして、皆さんは余り興味が無いかもしれませんが、サン=ブリと言うソーヴィニヨンの目茶美味しいワインが有り、2014年はちゃんとA.O.C.も取得しています。厳しい年はV.d.F.になり、「サン=ブリュイ」のみの名前でリリースされるんです。そんなところからも2014年がアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールにとって如何に素晴らしかったかが伺われます。
なお、割り当てばかりなので・・この数量でほぼ動かないと思います。グレートになったはずの2014年アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール、是非とも飲んでみてください。一押しです!
● 2017 Chablis 1er Cru Vau de Vey
シャブリ・プルミエ・クリュ・ヴォ・ド・ヴェイ
● 2017 Chablis 1er Cru Mont de Milieu
シャブリ・プルミエ・クリュ・モン・ド・ミリュー
【超ピュア・シャブリの代名詞!アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールが初めてリリースしたシャブリ1級2アイテム!】
激レアな1級シャブリです。超ピュアなアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのシャブリですが、
■ヴォ・ド・ヴェイ
村の西、左岸側に少し奥まって存在する1級畑で、畑自体が非常に急な傾斜・・最大で52度位あるそうですから・・・落ちたら死んじゃいますね・・。最も西のヴォー・リニョーと、川沿いのボーロワの間に在る丘は東南を向いています。そんな所ですので、非常に冷涼感が有り、またその傾斜のお陰で葡萄の樹への直接の日照は抜群なため、おそらく・・ですが、立て構造の深い味わいになっていると思います。
■モン・ド・ミリュー
こちらはもうご存じでしょう。スラン川の右岸・・つまり、グラン・クリュと同じ側に有り、モロにグラン・クリュの衛星地区みたいな存在の非常に評価の高い1級畑です。畑は支流に面していてほぼ南向き、力強いシャブリ1級です。
まぁ、極端に言ってみれば、繊細系のヴォ・ド・ヴェイとパワフル系のモン・ド・ミリュー・・です。それを「超ピュア」に仕上げていると思われます。ご検討くださいませ。
● N.V.(2017) A un Jet de Pierre V.d.F. (Riesling Vendangeur Masque)
ア・アン・ジュ・ド・ピエール V.d.F. (リースリング・ヴァンダンジュール・マスケ)
【全く判りません・・すみません。】
アルザス産のビオロジックのリースリングを購入し、ネゴスのカラヴァンに混ぜる予定だったようです。よほど仕上がりが良かったんじゃないでしょうか。激レアです。
● 2010 Chablis Bel Air et Clardy
シャブリ・ベレール・エ・クラルディ
【最高に美しいワインたちです♪♪】・・2007年もの当時のレヴューです。
え~、サン=ブリ以外はしっかり飲みました。・・・サン=ブリはとても少ないので・・・ごめんなさい。むしろロゼットの方が数がある位です。・・・まあ、それでもロゼットも少ないです。
●2007サン=ブリ
飲んでいないので判りませんが、冷涼な果実酸を持ったシャブリっぽいブルゴーニュ・ブランとご理解ください。アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの、見事なまでに一直線な美しいスタイルを継承したシャルドネです。
●2007ブルゴーニュ・ブラン・シトリ
いつものように美しいシャルドネです。2006年に比べると、甘みが全く存在しない分、酸がピーキーに感じられますが、酸に耐性の有るビオ・ファンの方なら美味しく飲めると思います。飲み頃は2009年7月頃から・・・です。つまりワインがしっかりと落ち着いてから・・ということですね。リーズナブルです!
●2007シャブリ ユムール・デュ・タン
いつもの年よりもシャブリっぽい・・・(^^;; ミネラルを感じました。こちらも落ち着いていない性でしょうか、若干酸がピーキーですので、1~2カ月置いてからお楽しみください。
●2007シャブリ ベレール・エ・クラルディ
●2007シャブリ ロゼット
この二つはしばらく起きましょう・・・。勿体無いです。ロゼットはそれでも美味しく飲めますが、やはり落ち着いていない性でしょうか、ピークの幅の大きい酸が突出されて感じられます。それでも、これほどまでに美しいか・・・と思えるような、まるでシャンパーニュの秀逸なブラン・ド・ブランを思わせるような緊張感とエレガンスがあります。
一方のベレール・エ・クラルディは、抜栓当時は、ちょっと厳しいです。かなり酸が強く感じられ、果実の風味が後退しています。翌日になるとかなりボディが拡がりはじめ、充実感に満ちてきます。ですので、数日に渡って飲まれる方なら、むしろ抜栓当日よりも翌日、翌々日のために抜栓する感じで飲んでみてください。もしくは、2~3カ月はおくべきですね。
という訳で、2007年もかなり素晴らしい出来栄えになりました。しかし、全般的には、とても外交的な美味しさに満ちていた2006年には、ちょっと及ばなかったかな?という感じです。それでもさすがにアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの、超美しいシャブリは健在で、どなたにも満足していただけるものと思います。お勧めいたします。是非ともご検討ください。
以下は以前のもののコピーです。
━━━━━
以前はね・・・いつでも好きなだけ購入できたのに・・・。と、ボヤキがついつい出てしまうようになってしまいました。有る意味、
「何か美味しい白って無い?」
と聞かれた時の隠し玉的存在で、
「どうだった?」
と聞く楽しみを与えてくれるワインでした。
それが、ちょっと気を抜いていると、入荷して1週間も経たない内にラシーヌさんも切らすようになり、ついには完全割り当てのワインになってしまいました。おそらく今後は、新着で完売してしまい、hpに出ることが無いんじゃないかな?と思います。
もう随分とアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのシャブリを飲んできましたが、一度も裏切られることは無く、その一点の曇りも見受けられぬ純粋さに心を奪われ続けましたし、2006年のユムール・デュ・タンやシトリも滅茶苦茶旨いので、数量の限られるアイテムのテイスティングが取りあえず諦め、ご紹介後に余っているようなら飲んでみようと思います。
ロゼットはアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの看板のワインです。村名の区画ではあるものの、シャブリというAOCの枠を必要としない、ひとつのシャルドネの姿として完成されています。どこまでも純粋で、水の如きワインです。SO2もおそらくほとんど使っていないか、全く使用していないはず・・・何も言わず買っておきましょう。
ベレール・エ・クラルディはその名のとおり、シャブリの2つの区画の葡萄をブレンドして造られます。こちらはロゼットには一歩及ばないものの、ロゼットより早めに熟しますので、待てない日本の現代人にはぴったりのワイン・・・・。
数量は規制させていただきませんが、冷静に・・・お願いします。余りに多く偏るようでしたらご相談の上、調整させていただく場合が有ります。ご了承くださいね。
━━━━━
いや~、アリス・エ・オリヴィエって、本当に美味しいですよね・・・。ついつい飲んじゃうんですよね。
今回ご紹介の2アイテムですが、かなり傾向が違いますので、その辺りを重点的に、でも軽くご紹介だけしておきます。
いつものようにどちらのキュヴェも、とてもピュアで、冷たい酸味をしっかり持っています。とてもドライで甘みに逃げたような部分は全く持ち合わせていません。
まず2006年ブルゴーニュ・シトリ・ブランですが、いつもの年のシトリよりも遅い収穫だったのでしょうか?重厚さと、果実の熟度がいつもよりも感じられます。キリッとした部分よりもマッタリしたニュアンスが勝ったバランスで、むしろボーヌのシャルドネと似たような「温度」を持った味わいです。
シャブリユムール・デュ・タン は、いつもの年よりもシャブリらしい・・・変な物言いですが、お判りになるでしょうか?ミネラルが前面に出て、冷たい果実酸がシャリシャリ感じるような・・・、シャブリらしい味わいです。このユムール・デュ・タンは、いつもはもう少し硬さが目立つのですが、酸度はいつもと同様ながらもテクスチュアが素晴らしくソフトなんですね。むしろやや緩んだニュアンスが、よりシャブリらしく感じさせてしまうのが普通じゃぁありません。
この、ユムール・デュ・タン、とっても美味しいと思います。季節的にもバッチリです。氷のように冷たい果実酸を是非この蒸し暑い夜?に味わってみて欲しいと思います。お勧めです!
● 2010 Chablis / le Vendangeur Masque
シャブリ ル・ヴァンダンジュール・マスケ
【ド・ムールのシャブリの中では一番シャブリっぽいです!!】・・・2012年もののレヴューです。

前回ご紹介はしながらも、間に合わなかったのでテイスティングコメントを書かなかったんですが・・・・売れませんね~!しっかし!物の見事に売れない!1本も売れない・・・って・・どうよ?
とてもご信頼いただいている証拠だとは思うんですが、2~3本くらいは売れてもなぁ・・と思うつついる、ただの中年のおじさんです。
シャブリという地域は非常に面白くて、結構良い場所に畑を持ってる連中は余り一生懸命な畑仕事や、しっかりしたビジョンを持ってワインを造ってはいないようなんですね。
需要によって無理やり拡張されたシャブリは、とても広いですが昔からのシャブリの畑はそんなに広くは無いんですね。だけども、それなりの特長のワインが出来てしまうもんで、それなりに安住しているのかもしれません。
このマスケのシャブリは、結構シャブリっぽいミネラリティを持った味わいになっていると思います。ド・ムールにしてはアヴァンギャルドな酸の構成にはなっておらず、それでも冷涼な酸と少し温かみを持った丸い酸、そしてキンメリっぽい少しシャリシャリしたミネラリティが有ります(冷やし目にするとわかりやすいかもしれませんが・・)。
甘みもヘッタクレも無い、見事なドライさの中から、酸の組成による旨みがちゃんと有り、ピュアな味わいを引き立たせています。華やかなミネラリティ有ってこその構成です。
まだ白っぽい果実が中心で、熟と共に黄色い果実が膨らんでくる段階ですが、キリリとした味わいは、今の季節にもピッタリですし、美味しく飲めると思います。
さすが、ド・ムールと言える職人技です。ド・ムールがレ・クロを造ったらどうなっちゃうかな~・・・などと考えると楽しいですが、いつかそんな日が来ればよいと夢想しています。美味しいシャブリ・・・いかがでしょうか!お奨めします!
以下は以前のヴァンダンジュール・マスケのご紹介文です。
━━━━━
【ド・ムール初のネゴスワイン♪♪】 ル・ヴァンダンジュール・マスケ・・・。マスクをしての収穫?・・隠れて収穫しましたって感じなのかな?・・フランス人的ブラック・ジョークなのか、オリヴィエの冗談なのか・・不明ですが、別に隠れる必要性はありませんよね。この2品に関しましてはアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのクレジットは無く、裏のラベルに小さくle Vendangeur Masque と入っているだけです。
まずブルゴーニュ・ルージュですが、 ル・ルージュ・デチェンヌ・・と書いて有りますんで、単純には、
「エチェンヌさんちの赤」
みたいな感じでしょうか。ちょうど店に来たY君が、買って帰る前に開けてくれたので、たった
4本しかないル・ルージュ・デチェンヌをテイスティングできました。
凄いしっかりしています。それに、
「わいるどだぜぇ~?」
みたいな野性味が有り、単純にピノとかガメじゃ無いようで、セザールっぽいかな~?と・・・ま、セザールがなんたるかを良くは理解していないんですが、noisyの野生の感が「セザール・・けっこういっぱい入ってそう」と言っております・・(^^;; 見事にテクニカルが無いので、感に頼らざるを得ないんですね~。ラシーヌさん~・・何とかして~!ヴァンダンジャーって書いてるサイトも多いけど、英仏か仏独の言葉が入り混じってないすか~?・・noisyも自信無いけどね。ヴァンダージューかヴァンダンジュールか・・でしょうね。
で、11.8度とエレガントな感じのアルコール分なのに、石灰質的ミネラルが豊富なので、ちいと硬いですね。半年寝かしてください。チェリーやベリーが出て来て、少しワイルドさがトッピングされた美味しいルージュになっていると思います。因みに、
Vendange per Vincent T. vinifie eleve et mis en bouteille par le VendangeurMasque と入ってますんで、収穫はヴァンサンT さんが行い、その後の醸造熟成瓶詰めをアリスとオリヴィエがやったということなんでしょう。是非トライしてみてください。
一方のシャブリですが、こちらはVendangeeleve et mis en bouteille parle Vendangeur Masque と裏に書かれていますので、収穫~瓶詰めまで、アリス・エ・オリヴィエでやったということですね。味わい的には、シャブリ・ユムール・デュ・タンを少しマイルドに、滑らかにしたような感じです。鋭角さはほぼ無く、柔らかで、僅かに暖かみを感じると思います。むしろバランスはシャブリっぽく、アリス・エ・オリヴィエのシャブリのラインナップからは、冷ややかさが一番少ないものになりますので、飲みやすいと感じる方も多いでしょう。とても美味しいシャブリです。
こちらのシャブリは、昨年も有ったようなんですが、やらなかったかな~?あんまり覚えてない・・ということはやってないのかな?と思いますが、割り当てだったはずなので・・すみません。安くて美味しいです。ぜひご検討下さい!
● 2009 Chablis Coteaux de Rosette
シャブリ・コトー・ド・ロゼット
【本当に最高に美しいワインたちです♪♪】
時間が無いので・・・そろそろ締め切りなんですよ。もう9時過ぎだし・・で売れなくてもいいやとばかりに短いです・・すみません・・・さして飲めなかったし!昨今はどんどん減らされますので、昔はゆっくり味わってから新着を書いて、売れたら補充して・・・みたいな頃が懐かしいですな・・
飲めたのはベレール・エ・クラルディとロゼットのみ・・です。ロゼットは2009年からコトー・ド・ロゼットと改名ですので・・はい。他のワインは少な過ぎて飲めません。でも、2009年、ド・ムールは大成功でしょう・・ロゼットのポテンシャルは半端無いですよ。今までは感じなかった、かのグラン・クリュ「レ・クロ」にかなり近いものを感じてしまいました。
なお、シトリやユムール・デュ・タンは後のご紹介になるかと思いますのでよろしくお願いいたします。
●2009 サン=ブリ
リリース直後のテイスティングでしたら、このソーヴィニヨンが一番美味しいとおっしゃる方が多いはずです。2009は飲んではいないですが、2008までは何だかんだで飲んでます。2008も滅茶苦茶美味しかったです。簡単に90点は付く味わいでした。ご検討ください。
●2009シャブリ ベレール・エ・クラルディ
とても良い出来です。少なくとも暑さが引いた頃から飲み始めてください。ピュアな系統のシャブリをお楽しみいただけます。
●2009 シャブリ・プルミエ・クリュ・ビュトー
飲んでいません・・・初めてみました!・・・飲みたいな・・と思ったんですが・・3本しか入ってきませんでした。まず見ることは無いキュヴェです。
●2009 シャブリ コトー・ド・ロゼット
べらぼうな出来だと思います。この凝縮感ったら無いです!・・しかも、柑橘フルーツの爆弾と蜜のニュアンスをしっかり閉じ込めてます・・・嗅ぎ取れるかな?素晴らしい出来!・・・でも時間は掛かりそうですよ。少なくとも3年・・・出来れば5~7年置きたいところです。アリス・エ・オリヴィエのロゼットで、おそらく史上最高の仕上がりでしょう。
●2009 ブルゴーニュ・アリゴテ・プランタスィヨン1902
これも飲んでません。このコラムの最下層に昔書いた文章が有りますので・・・この位樹が古くなると、毎年美味しいというよりも1年置き位になるかもしれませんが2009年は良かったので、かなり期待が出来ます。この下に特別キュヴェもある位ですから・・
●2009 ブルゴーニュ・アリゴテ・リヴェルシビリテ
このリヴェルシビリテって言葉が辞書にも無くて判りませんが、英語でリバーシブルってことなのかな?意味深な言葉ですが確かめようが無い・・(^^;;もしご購入出来て飲む機会が有りましたら、是非この意味を想像してみてくださいね。
以下は以前のコラムより転載しました。
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【最高に美しいワインたちです♪♪】
え~、サン=ブリ以外はしっかり飲みました。・・・サン=ブリはとても少ないので・・・ごめんなさい。むしろロゼットの方が数がある位です。・・・まあ、それでもロゼットも少ないです。
●2007サン=ブリ
飲んでいないので判りませんが、冷涼な果実酸を持ったシャブリっぽいブルゴーニュ・ブランとご理解ください。アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの、見事なまでに一直線な美しいスタイルを継承したシャルドネです。
●2007ブルゴーニュ・ブラン・シトリ
いつものように美しいシャルドネです。2006年に比べると、甘みが全く存在しない分、酸がピーキーに感じられますが、酸に耐性の有るビオ・ファンの方なら美味しく飲めると思います。飲み頃は2009年7月頃から・・・です。つまりワインがしっかりと落ち着いてから・・ということですね。リーズナブルです!
●2007シャブリ ユムール・デュ・タン
いつもの年よりもシャブリっぽい・・・(^^;; ミネラルを感じました。こちらも落ち着いていない性でしょうか、若干酸がピーキーですので、1~2カ月置いてからお楽しみください。
●2007シャブリ ベレール・エ・クラルディ
●2007シャブリ ロゼット
この二つはしばらく置きましょう・・・。勿体無いです。ロゼットはそれでも美味しく飲めますが、やはり落ち着いていない性でしょうか、ピークの幅の大きい酸が突出されて感じられます。それでも、これほどまでに美しいか・・・と思えるような、まるでシャンパーニュの秀逸なブラン・ド・ブランを思わせるような緊張感とエレガンスがあります。
一方のベレール・エ・クラルディは、抜栓当時は、ちょっと厳しいです。かなり酸が強く感じられ、果実の風味が後退しています。翌日になるとかなりボディが拡がりはじめ、充実感に満ちてきます。ですので、数日に渡って飲まれる方なら、むしろ抜栓当日よりも翌日、翌々日のために抜栓する感じで飲んでみてください。もしくは、2~3カ月はおくべきですね。
という訳で、2007年もかなり素晴らしい出来栄えになりました。しかし、全般的には、とても外交的な美味しさに満ちていた2006年には、ちょっと及ばなかったかな?という感じです。それでもさすがにアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの、超美しいシャブリは健在で、どなたにも満足していただけるものと思います。お勧めいたします。是非ともご検討ください。
以下は以前のもののコピーです。
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以前はね・・・いつでも好きなだけ購入できたのに・・・。と、ボヤキがついつい出てしまうようになってしまいました。有る意味、
「何か美味しい白って無い?」
と聞かれた時の隠し玉的存在で、
「どうだった?」
と聞く楽しみを与えてくれるワインでした。
それが、ちょっと気を抜いていると、入荷して1週間も経たない内にラシーヌさんも切らすようになり、ついには完全割り当てのワインになってしまいました。おそらく今後は、新着で完売してしまい、hpに出ることが無いんじゃないかな?と思います。
もう随分とアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのシャブリを飲んできましたが、一度も裏切られることは無く、その一点の曇りも見受けられぬ純粋さに心を奪われ続けましたし、2006年のユムール・デュ・タンやシトリも滅茶苦茶旨いので、数量の限られるアイテムのテイスティングが取りあえず諦め、ご紹介後に余っているようなら飲んでみようと思います。
ロゼットはアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの看板のワインです。村名の区画ではあるものの、シャブリというAOCの枠を必要としない、ひとつのシャルドネの姿として完成されています。どこまでも純粋で、水の如きワインです。SO2もおそらくほとんど使っていないか、全く使用していないはず・・・何も言わず買っておきましょう。
ベレール・エ・クラルディはその名のとおり、シャブリの2つの区画の葡萄をブレンドして造られます。こちらはロゼットには一歩及ばないものの、ロゼットより早めに熟しますので、待てない日本の現代人にはぴったりのワイン・・・・。
数量は規制させていただきませんが、冷静に・・・お願いします。余りに多く偏るようでしたらご相談の上、調整させていただく場合が有ります。ご了承くださいね。
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アリゴテ・プランタスィヨン1902
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【1902年に植樹の樹!・・・全精力を出し切った!?】
この、類稀なワインを飲むのは2度目です。前回は2002年ものだったと記憶しています。その時は、物凄い凝縮感と、物凄い酸の強さと、そして強い生命のパワーを受け取りました。何か、じ~んと込み上げてくるものが有りました。
そしてこの2005年です。2003年、2004年とリリースが有りませんでしたが、これだけ歳を重ねると、毎年多くの結実を迎えることは無理なことなのでしょう。あまり実をつけないのか全く成らないのかは判りませんが、気候の厳しいシャブリ地区近郊では無理の無いことなのかもしれません。
最も温暖化の影響も有って、寿命を永らえているのかもしれません。シャブリ地区では、樹自体が凍ってしまうのを避ける為に、スプリンクラーで水を蒔いて水分を凍らせ、葡萄の樹を守る、というような手法を用いていましたが・・今でもやっているのかどうか??今度訊ねてもらいましょう。
で、この2005年のプランタスィヨン1902ですが、素晴らしい味わいです。心が洗われるような透明な美しさと、命のパワーに満ち溢れています。2002年ものほどの酸の強さは無く、むしろシャルドネ的な真円に近いパレットを形成します。さらに違うのは・・・・、
「もうやるだけのことはやったんだ」
というような、満足感、至福感、終了感を強く感じてしまいました。
2002年物の時は、むしろ、
「やばいぞ!何とかしなくちゃ!」
というような、やる気というか、モチベーションの高さを感じたのですが、この2005年ものには有りません。むしろ、
「これが最後・・・、これ以上は・・・無理!」
みたいな、線香花火の最後の輝き・・・風なニュアンスを強く感じました。
単にワインの味わいだけを言うのであれば、これほどまでに清冽な白ワインは数少なく、普通以上に美味しいと言えるでしょう。しかし、その味わいには、叫びというか表現、強いメッセージが有るように感じます。
「そんなの、勝手な想像に過ぎないよ!」
と言われるかもしれません。でもね、飲み手の、ワインを表現する言葉、というのは、全て想像に過ぎないんです。
「クレーム・ド・カシスの濃厚なアロマがあって~・・」
「ボルドー風の西洋杉の香りが~・・」
にしても、本当にクレーム・ド・カシスの香りがあるのか、はたまた、西洋杉が香るのか、と言えば、
「しない」
のが、おそらく正しい訳です。それでもそんな表現をわざわざするのは、ワイン・ラヴァーの「共通言語」としての「比喩」が、ワインの味わい・香りを、伝える相手にほぼ正確に渡すことが出来るからです。簡単に言えば、クレーム・ド・カシスを引き合いに出せば、最低でも白ワインじゃ無いことは判りますし、それが西洋杉で有れば、カベルネ系の、やや冷涼な産地のワインを想像させる訳ですね。それに、そのような分析自体が刷り込みとなり、自身の体験を確実に脳の引き出しのどこかに仕舞いこむことができる訳です。
おっと~・・・また脱線シリーズになっちゃいました。まあ、noisy が、目の前のワインから何を受け取ろうが、そんなもん、関係無いっちゃ無いんです。でも、単に表面を撫で回すだけではなく、奥底にあるようなものも拾って欲しいなあ・・・と思う今日この頃ではあります。人間関係などもまさにそのようで、嫌いだと言われたから、あ、そ、本当に嫌いなんだと思ったら、愛情の裏返しだったり、愛するがゆえの叱咤だったりする訳で・・・、いやぁ、本当に人間関係は難しい!なんのこっちゃ・・しっかりお薦めしたいレアなワインです。
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● 2014 Saint-Bris Sans Bruit
サン=ブリ・サン・ブリュイ
【おそらくアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール史上、最高の仕上がりでしょう♪♪】

ん~・・有りあえなかったソフトなテクスチュアと、ふっくらでピュア、しかもナチュラルそのもののアロマ、味わいに、完全に舞い上がってしまいました!・・
緯度の高いシャブリでは、葡萄を完熟させるのが難しい訳ですが、さらには天候や病気などで健康な葡萄を得るのも難しく、どうしてもSo2と言う、「魔法の薬」に頼ってしまう傾向が強くなるアペラシオンなんですね。
でも、アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの場合、もう何度かSo2無添加と書いたキュヴェをリリースしていました。そのワインは非常にフカフカと柔らかく、豊かな味わいなのにスッキリしていて、身体へ入ってくる入射角もなだらか・・柑橘の香り高く、美しい中盤から長い余韻を感じさせてくれ、しかも、何事も無かったかのように振舞っているクセに、その美しい姿に挽かれてしまっている自分に気付く・・と言うような一連の作業を強制されるんですね。非常に・・旨いです。
やはり、難しかったと思われる2007年のアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのワインは、リリースされたときから「ガチガチに硬く」「酸が強く」て、今飲むのはちょっと厳しい・・とさえ思わされたことも有ります。本当に・・
「今飲まないで!」
と泣く泣く書いたのを覚えています。
そんな2007年のガチガチに硬かったシャブリ・ベレール・エ・クラルディも5~6年経過すると、ものの見事な味わいのシャブリへと変貌しましたけど!
しかし、おそらく2007年は酸化防止剤に頼らざるを得なかった部分もあり、熟度がやや不足気味だったとも言えますが、5~6年で花開いて非常に美味しくなったと言うことは、
「シャプタリザスィヨン(糖分添加)」
には頼らなかった・・と言う証拠でもある訳です。
今回は2007年をご紹介するわけでは無いのでこの辺で止めますが、やはりどんなに硬い仕上がりでもナチュラルさを犠牲にしなかったことで素晴らしい味わいになった・・と言いたかったんですね。
全てが上手く行かなかった2007年とは大違いに、おそらく2014年のアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールは、健康的な素晴らしい葡萄を得たことが伺えます。これほどまでに素晴らしかったのは、noisy の経験上では・・1度か、有っても2度です。
「シャブリって、こんなにピュアで柔らかいんだ!」
と・・是非ともビックリしてください。数が無くてとても飲めませんが、トップ・キュヴェのコトー・ド・ロゼットも同様でしょう。すぐに開けても、この柔らかな味わいならとても美味しく飲めるはずです。100年超えの樹齢のアリゴテもそう・・、そして、皆さんは余り興味が無いかもしれませんが、サン=ブリと言うソーヴィニヨンの目茶美味しいワインが有り、2014年はちゃんとA.O.C.も取得しています。厳しい年はV.d.F.になり、「サン=ブリュイ」のみの名前でリリースされるんです。そんなところからも2014年がアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールにとって如何に素晴らしかったかが伺われます。
なお、割り当てばかりなので・・この数量でほぼ動かないと思います。グレートになったはずの2014年アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール、是非とも飲んでみてください。一押しです!
● 2014 Caravan V.d.F.Blanc / le Vendangeur Masque
カラヴァン・ブラン V.d.F. ル・ヴァンダンジュー・マスケ
【ド・ムールのネゴスワイン!・・・ですが何とヴィニュロンはマゼル!!】

アルディッシュのマゼル、ジェラルド・ウストリックと言えば、フランス南部における現在のビオディナミの教祖・・と言っても良いかもしれません。例えばあのジェローム・ジュレも、マゼルの教え子的存在です。

noisy のところでも何度かご案内させていただいたマゼルでは有りますが、このところはちょっと販売ルート変更が有ったようでご無沙汰です。
マゼルのジェラルドも、現在もワインを造っているのでしょうが、どちらかと言うとヴィニュロンやドメーヌの「ビオの先生役」としての立場が大きくなっているようです。
そんなアルディッシュのマゼルから「ヴィオニエ」を分けて貰って、ブルゴーニュの北の端のシャブリまでヴィオニエを持ち込み、ド・ムールの繊細な仕込み技術で仕込んだのがこの「Caravan」。まさに隊商を組んでシャブリに凱旋したような気持ちだったのでは・・と推測しますが・・違うかな?
2013年は3本しかいただけなかったので、どんなワインかも判らず・・今回はやっと12本!・・でも12本じゃぁ普通は飲めないんですけどね・・。ラシーヌさんにも数は入ってないのでしょう。ネットで「カラヴァン・ブラン」で検索しても、noisy を含め4件しかヒットせず、少なさを想像させてくれます。なので、
「とにかく1本は飲んでみないと・・」
と言う思いだけでテイスティングしてみました。
このワインの印象の前に、このカラヴァンとシャブリ・ベレール・エ・クラルディの2014年の総体としての印象をお伝えしたいと思います。
「2014年のアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールは物凄い出来!」
と言うことを感じてしまいました!・・今まで長きに渡ってアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールを扱い、様々なシュチュエーションで飲んできましたが、これほどまでにピュアで一点のシミも無く、しかもソフトなテクスチュアと大きな構造を持っている、しかもナチュラルで有るのは、初めて・・もしくは2度目です。
上記の造り手ご紹介欄でも書きましたが、大昔です・・今のようにこんなに垢抜けたエチケットでは無い頃、アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールは手書きで、「サン・スフル」と入れたワインを、極稀にリリースしていました。そのワインは異常に滑らかで、身体への浸透が速く優しく、非常にスムースなのに、美しい果実香をふんわりふっくらと感じさせてくれる凄いワインでした。そのときのイメージがそのままに思い返された訳です。
柑橘系のアロマは豊かで丸く、滑らかで非常に美味しいです。
このカラヴァンも全く同じで、
「えっ?・・これがヴィオニエかよ!」
と、ビックリされるでしょう。
何せ、ローヌと言う暑い地域の葡萄であるはずなのに、ひんやりさを感じさせる柑橘系フルーツと、とてもとても優しい穏やかなスパイス、そしてしっとりと品格高いミネラリティが香るんです。
味わいも香りそのままです。そしてふっくらと自然な膨らみを見せつつ、実に美しく長い余韻を感じさせてくれます。
果実も実に質が高いです・・スーパーの果物売り場じゃない・・某千x屋さんとかで販売されてるもののような、でも「みかん」とか「新鮮な苺のアロマ」とかの身の回りに有りそうなアイテムなんですね。なので非常に近しく、でも高級な質感が有り、新鮮さを現していると思います。
マゼルの葡萄で造ってはいるけれど、とてもじゃないがマゼルを連想するのは難しい・・綺麗過ぎるワインでした。とても美味しいと思います。身体に優しいビオ、そしておそらくSo2は非常に少ないはずのヴィオニエです。お奨めします!
● 2014 Bourgogne Aligote Plantation1902
ブルゴーニュ・アリゴテ・プランタスィヨン1902
● 2014 Chablis Bel Air et Clardy
シャブリ・ベレール・エ・クラルディ
● 2014 Chablis Coteaux de Rosette
シャブリ・コトー・ド・ロゼット
【おそらくアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール史上、最高の仕上がりでしょう♪♪】

ん~・・有りあえなかったソフトなテクスチュアと、ふっくらでピュア、しかもナチュラルそのもののアロマ、味わいに、完全に舞い上がってしまいました!・・
緯度の高いシャブリでは、葡萄を完熟させるのが難しい訳ですが、さらには天候や病気などで健康な葡萄を得るのも難しく、どうしてもSo2と言う、「魔法の薬」に頼ってしまう傾向が強くなるアペラシオンなんですね。
でも、アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの場合、もう何度かSo2無添加と書いたキュヴェをリリースしていました。そのワインは非常にフカフカと柔らかく、豊かな味わいなのにスッキリしていて、身体へ入ってくる入射角もなだらか・・柑橘の香り高く、美しい中盤から長い余韻を感じさせてくれ、しかも、何事も無かったかのように振舞っているクセに、その美しい姿に挽かれてしまっている自分に気付く・・と言うような一連の作業を強制されるんですね。非常に・・旨いです。
やはり、難しかったと思われる2007年のアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのワインは、リリースされたときから「ガチガチに硬く」「酸が強く」て、今飲むのはちょっと厳しい・・とさえ思わされたことも有ります。本当に・・
「今飲まないで!」
と泣く泣く書いたのを覚えています。
そんな2007年のガチガチに硬かったシャブリ・ベレール・エ・クラルディも5~6年経過すると、ものの見事な味わいのシャブリへと変貌しましたけど!
しかし、おそらく2007年は酸化防止剤に頼らざるを得なかった部分もあり、熟度がやや不足気味だったとも言えますが、5~6年で花開いて非常に美味しくなったと言うことは、
「シャプタリザスィヨン(糖分添加)」
には頼らなかった・・と言う証拠でもある訳です。
今回は2007年をご紹介するわけでは無いのでこの辺で止めますが、やはりどんなに硬い仕上がりでもナチュラルさを犠牲にしなかったことで素晴らしい味わいになった・・と言いたかったんですね。
全てが上手く行かなかった2007年とは大違いに、おそらく2014年のアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールは、健康的な素晴らしい葡萄を得たことが伺えます。これほどまでに素晴らしかったのは、noisy の経験上では・・1度か、有っても2度です。
「シャブリって、こんなにピュアで柔らかいんだ!」
と・・是非ともビックリしてください。数が無くてとても飲めませんが、トップ・キュヴェのコトー・ド・ロゼットも同様でしょう。すぐに開けても、この柔らかな味わいならとても美味しく飲めるはずです。100年超えの樹齢のアリゴテもそう・・、そして、皆さんは余り興味が無いかもしれませんが、サン=ブリと言うソーヴィニヨンの目茶美味しいワインが有り、2014年はちゃんとA.O.C.も取得しています。厳しい年はV.d.F.になり、「サン=ブリュイ」のみの名前でリリースされるんです。そんなところからも2014年がアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールにとって如何に素晴らしかったかが伺われます。
なお、割り当てばかりなので・・この数量でほぼ動かないと思います。グレートになったはずの2014年アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール、是非とも飲んでみてください。一押しです!
● 2009 Chablis Bel Air et Clardy
シャブリ・ベレール・エ・クラルディ
【本当に最高に美しいワインたちです♪♪】
時間が無いので・・・そろそろ締め切りなんですよ。もう9時過ぎだし・・で売れなくてもいいやとばかりに短いです・・すみません・・・さして飲めなかったし!昨今はどんどん減らされますので、昔はゆっくり味わってから新着を書いて、売れたら補充して・・・みたいな頃が懐かしいですな・・
飲めたのはベレール・エ・クラルディとロゼットのみ・・です。ロゼットは2009年からコトー・ド・ロゼットと改名ですので・・はい。他のワインは少な過ぎて飲めません。でも、2009年、ド・ムールは大成功でしょう・・ロゼットのポテンシャルは半端無いですよ。今までは感じなかった、かのグラン・クリュ「レ・クロ」にかなり近いものを感じてしまいました。
なお、シトリやユムール・デュ・タンは後のご紹介になるかと思いますのでよろしくお願いいたします。
●2009 サン=ブリ
リリース直後のテイスティングでしたら、このソーヴィニヨンが一番美味しいとおっしゃる方が多いはずです。2009は飲んではいないですが、2008までは何だかんだで飲んでます。2008も滅茶苦茶美味しかったです。簡単に90点は付く味わいでした。ご検討ください。
●2009シャブリ ベレール・エ・クラルディ
とても良い出来です。少なくとも暑さが引いた頃から飲み始めてください。ピュアな系統のシャブリをお楽しみいただけます。
●2009 シャブリ・プルミエ・クリュ・ビュトー
飲んでいません・・・初めてみました!・・・飲みたいな・・と思ったんですが・・3本しか入ってきませんでした。まず見ることは無いキュヴェです。
●2009 シャブリ コトー・ド・ロゼット
べらぼうな出来だと思います。この凝縮感ったら無いです!・・しかも、柑橘フルーツの爆弾と蜜のニュアンスをしっかり閉じ込めてます・・・嗅ぎ取れるかな?素晴らしい出来!・・・でも時間は掛かりそうですよ。少なくとも3年・・・出来れば5~7年置きたいところです。アリス・エ・オリヴィエのロゼットで、おそらく史上最高の仕上がりでしょう。
●2009 ブルゴーニュ・アリゴテ・プランタスィヨン1902
これも飲んでません。このコラムの最下層に昔書いた文章が有りますので・・・この位樹が古くなると、毎年美味しいというよりも1年置き位になるかもしれませんが2009年は良かったので、かなり期待が出来ます。この下に特別キュヴェもある位ですから・・
●2009 ブルゴーニュ・アリゴテ・リヴェルシビリテ
このリヴェルシビリテって言葉が辞書にも無くて判りませんが、英語でリバーシブルってことなのかな?意味深な言葉ですが確かめようが無い・・(^^;;もしご購入出来て飲む機会が有りましたら、是非この意味を想像してみてくださいね。
以下は以前のコラムより転載しました。
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【最高に美しいワインたちです♪♪】
え~、サン=ブリ以外はしっかり飲みました。・・・サン=ブリはとても少ないので・・・ごめんなさい。むしろロゼットの方が数がある位です。・・・まあ、それでもロゼットも少ないです。
●2007サン=ブリ
飲んでいないので判りませんが、冷涼な果実酸を持ったシャブリっぽいブルゴーニュ・ブランとご理解ください。アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの、見事なまでに一直線な美しいスタイルを継承したシャルドネです。
●2007ブルゴーニュ・ブラン・シトリ
いつものように美しいシャルドネです。2006年に比べると、甘みが全く存在しない分、酸がピーキーに感じられますが、酸に耐性の有るビオ・ファンの方なら美味しく飲めると思います。飲み頃は2009年7月頃から・・・です。つまりワインがしっかりと落ち着いてから・・ということですね。リーズナブルです!
●2007シャブリ ユムール・デュ・タン
いつもの年よりもシャブリっぽい・・・(^^;; ミネラルを感じました。こちらも落ち着いていない性でしょうか、若干酸がピーキーですので、1~2カ月置いてからお楽しみください。
●2007シャブリ ベレール・エ・クラルディ
●2007シャブリ ロゼット
この二つはしばらく置きましょう・・・。勿体無いです。ロゼットはそれでも美味しく飲めますが、やはり落ち着いていない性でしょうか、ピークの幅の大きい酸が突出されて感じられます。それでも、これほどまでに美しいか・・・と思えるような、まるでシャンパーニュの秀逸なブラン・ド・ブランを思わせるような緊張感とエレガンスがあります。
一方のベレール・エ・クラルディは、抜栓当時は、ちょっと厳しいです。かなり酸が強く感じられ、果実の風味が後退しています。翌日になるとかなりボディが拡がりはじめ、充実感に満ちてきます。ですので、数日に渡って飲まれる方なら、むしろ抜栓当日よりも翌日、翌々日のために抜栓する感じで飲んでみてください。もしくは、2~3カ月はおくべきですね。
という訳で、2007年もかなり素晴らしい出来栄えになりました。しかし、全般的には、とても外交的な美味しさに満ちていた2006年には、ちょっと及ばなかったかな?という感じです。それでもさすがにアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの、超美しいシャブリは健在で、どなたにも満足していただけるものと思います。お勧めいたします。是非ともご検討ください。
以下は以前のもののコピーです。
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以前はね・・・いつでも好きなだけ購入できたのに・・・。と、ボヤキがついつい出てしまうようになってしまいました。有る意味、
「何か美味しい白って無い?」
と聞かれた時の隠し玉的存在で、
「どうだった?」
と聞く楽しみを与えてくれるワインでした。
それが、ちょっと気を抜いていると、入荷して1週間も経たない内にラシーヌさんも切らすようになり、ついには完全割り当てのワインになってしまいました。おそらく今後は、新着で完売してしまい、hpに出ることが無いんじゃないかな?と思います。
もう随分とアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのシャブリを飲んできましたが、一度も裏切られることは無く、その一点の曇りも見受けられぬ純粋さに心を奪われ続けましたし、2006年のユムール・デュ・タンやシトリも滅茶苦茶旨いので、数量の限られるアイテムのテイスティングが取りあえず諦め、ご紹介後に余っているようなら飲んでみようと思います。
ロゼットはアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの看板のワインです。村名の区画ではあるものの、シャブリというAOCの枠を必要としない、ひとつのシャルドネの姿として完成されています。どこまでも純粋で、水の如きワインです。SO2もおそらくほとんど使っていないか、全く使用していないはず・・・何も言わず買っておきましょう。
ベレール・エ・クラルディはその名のとおり、シャブリの2つの区画の葡萄をブレンドして造られます。こちらはロゼットには一歩及ばないものの、ロゼットより早めに熟しますので、待てない日本の現代人にはぴったりのワイン・・・・。
数量は規制させていただきませんが、冷静に・・・お願いします。余りに多く偏るようでしたらご相談の上、調整させていただく場合が有ります。ご了承くださいね。
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アリゴテ・プランタスィヨン1902
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【1902年に植樹の樹!・・・全精力を出し切った!?】
この、類稀なワインを飲むのは2度目です。前回は2002年ものだったと記憶しています。その時は、物凄い凝縮感と、物凄い酸の強さと、そして強い生命のパワーを受け取りました。何か、じ~んと込み上げてくるものが有りました。
そしてこの2005年です。2003年、2004年とリリースが有りませんでしたが、これだけ歳を重ねると、毎年多くの結実を迎えることは無理なことなのでしょう。あまり実をつけないのか全く成らないのかは判りませんが、気候の厳しいシャブリ地区近郊では無理の無いことなのかもしれません。
最も温暖化の影響も有って、寿命を永らえているのかもしれません。シャブリ地区では、樹自体が凍ってしまうのを避ける為に、スプリンクラーで水を蒔いて水分を凍らせ、葡萄の樹を守る、というような手法を用いていましたが・・今でもやっているのかどうか??今度訊ねてもらいましょう。
で、この2005年のプランタスィヨン1902ですが、素晴らしい味わいです。心が洗われるような透明な美しさと、命のパワーに満ち溢れています。2002年ものほどの酸の強さは無く、むしろシャルドネ的な真円に近いパレットを形成します。さらに違うのは・・・・、
「もうやるだけのことはやったんだ」
というような、満足感、至福感、終了感を強く感じてしまいました。
2002年物の時は、むしろ、
「やばいぞ!何とかしなくちゃ!」
というような、やる気というか、モチベーションの高さを感じたのですが、この2005年ものには有りません。むしろ、
「これが最後・・・、これ以上は・・・無理!」
みたいな、線香花火の最後の輝き・・・風なニュアンスを強く感じました。
単にワインの味わいだけを言うのであれば、これほどまでに清冽な白ワインは数少なく、普通以上に美味しいと言えるでしょう。しかし、その味わいには、叫びというか表現、強いメッセージが有るように感じます。
「そんなの、勝手な想像に過ぎないよ!」
と言われるかもしれません。でもね、飲み手の、ワインを表現する言葉、というのは、全て想像に過ぎないんです。
「クレーム・ド・カシスの濃厚なアロマがあって~・・」
「ボルドー風の西洋杉の香りが~・・」
にしても、本当にクレーム・ド・カシスの香りがあるのか、はたまた、西洋杉が香るのか、と言えば、
「しない」
のが、おそらく正しい訳です。それでもそんな表現をわざわざするのは、ワイン・ラヴァーの「共通言語」としての「比喩」が、ワインの味わい・香りを、伝える相手にほぼ正確に渡すことが出来るからです。簡単に言えば、クレーム・ド・カシスを引き合いに出せば、最低でも白ワインじゃ無いことは判りますし、それが西洋杉で有れば、カベルネ系の、やや冷涼な産地のワインを想像させる訳ですね。それに、そのような分析自体が刷り込みとなり、自身の体験を確実に脳の引き出しのどこかに仕舞いこむことができる訳です。
おっと~・・・また脱線シリーズになっちゃいました。まあ、noisy が、目の前のワインから何を受け取ろうが、そんなもん、関係無いっちゃ無いんです。でも、単に表面を撫で回すだけではなく、奥底にあるようなものも拾って欲しいなあ・・・と思う今日この頃ではあります。人間関係などもまさにそのようで、嫌いだと言われたから、あ、そ、本当に嫌いなんだと思ったら、愛情の裏返しだったり、愛するがゆえの叱咤だったりする訳で・・・、いやぁ、本当に人間関係は難しい!なんのこっちゃ・・しっかりお薦めしたいレアなワインです。
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● 2007 Chablis Bel Air et Clardy
シャブリ・ベレール・エ・クラルディ
【最高に美しいワインたちです♪♪】
え~、サン=ブリ以外はしっかり飲みました。・・・サン=ブリはとても少ないので・・・ごめんなさい。むしろロゼットの方が数がある位です。・・・まあ、それでもロゼットも少ないです。
●2007サン=ブリ
飲んでいないので判りませんが、冷涼な果実酸を持ったシャブリっぽいブルゴーニュ・ブランとご理解ください。アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの、見事なまでに一直線な美しいスタイルを継承したシャルドネです。
●2007ブルゴーニュ・ブラン・シトリ
いつものように美しいシャルドネです。2006年に比べると、甘みが全く存在しない分、酸がピーキーに感じられますが、酸に耐性の有るビオ・ファンの方なら美味しく飲めると思います。飲み頃は2009年7月頃から・・・です。つまりワインがしっかりと落ち着いてから・・ということですね。リーズナブルです!
●2007シャブリ ユムール・デュ・タン
いつもの年よりもシャブリっぽい・・・(^^;; ミネラルを感じました。こちらも落ち着いていない性でしょうか、若干酸がピーキーですので、1~2カ月置いてからお楽しみください。
●2007シャブリ ベレール・エ・クラルディ
●2007シャブリ ロゼット
この二つはしばらく起きましょう・・・。勿体無いです。ロゼットはそれでも美味しく飲めますが、やはり落ち着いていない性でしょうか、ピークの幅の大きい酸が突出されて感じられます。それでも、これほどまでに美しいか・・・と思えるような、まるでシャンパーニュの秀逸なブラン・ド・ブランを思わせるような緊張感とエレガンスがあります。
一方のベレール・エ・クラルディは、抜栓当時は、ちょっと厳しいです。かなり酸が強く感じられ、果実の風味が後退しています。翌日になるとかなりボディが拡がりはじめ、充実感に満ちてきます。ですので、数日に渡って飲まれる方なら、むしろ抜栓当日よりも翌日、翌々日のために抜栓する感じで飲んでみてください。もしくは、2~3カ月はおくべきですね。
という訳で、2007年もかなり素晴らしい出来栄えになりました。しかし、全般的には、とても外交的な美味しさに満ちていた2006年には、ちょっと及ばなかったかな?という感じです。それでもさすがにアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの、超美しいシャブリは健在で、どなたにも満足していただけるものと思います。お勧めいたします。是非ともご検討ください。
以下は以前のもののコピーです。
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以前はね・・・いつでも好きなだけ購入できたのに・・・。と、ボヤキがついつい出てしまうようになってしまいました。有る意味、
「何か美味しい白って無い?」
と聞かれた時の隠し玉的存在で、
「どうだった?」
と聞く楽しみを与えてくれるワインでした。
それが、ちょっと気を抜いていると、入荷して1週間も経たない内にラシーヌさんも切らすようになり、ついには完全割り当てのワインになってしまいました。おそらく今後は、新着で完売してしまい、hpに出ることが無いんじゃないかな?と思います。
もう随分とアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのシャブリを飲んできましたが、一度も裏切られることは無く、その一点の曇りも見受けられぬ純粋さに心を奪われ続けましたし、2006年のユムール・デュ・タンやシトリも滅茶苦茶旨いので、数量の限られるアイテムのテイスティングが取りあえず諦め、ご紹介後に余っているようなら飲んでみようと思います。
ロゼットはアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの看板のワインです。村名の区画ではあるものの、シャブリというAOCの枠を必要としない、ひとつのシャルドネの姿として完成されています。どこまでも純粋で、水の如きワインです。SO2もおそらくほとんど使っていないか、全く使用していないはず・・・何も言わず買っておきましょう。
ベレール・エ・クラルディはその名のとおり、シャブリの2つの区画の葡萄をブレンドして造られます。こちらはロゼットには一歩及ばないものの、ロゼットより早めに熟しますので、待てない日本の現代人にはぴったりのワイン・・・・。
数量は規制させていただきませんが、冷静に・・・お願いします。余りに多く偏るようでしたらご相談の上、調整させていただく場合が有ります。ご了承くださいね。
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いや~、アリス・エ・オリヴィエって、本当に美味しいですよね・・・。ついつい飲んじゃうんですよね。
今回ご紹介の2アイテムですが、かなり傾向が違いますので、その辺りを重点的に、でも軽くご紹介だけしておきます。
いつものようにどちらのキュヴェも、とてもピュアで、冷たい酸味をしっかり持っています。とてもドライで甘みに逃げたような部分は全く持ち合わせていません。
まず2006年ブルゴーニュ・シトリ・ブランですが、いつもの年のシトリよりも遅い収穫だったのでしょうか?重厚さと、果実の熟度がいつもよりも感じられます。キリッとした部分よりもマッタリしたニュアンスが勝ったバランスで、むしろボーヌのシャルドネと似たような「温度」を持った味わいです。
シャブリユムール・デュ・タン は、いつもの年よりもシャブリらしい・・・変な物言いですが、お判りになるでしょうか?ミネラルが前面に出て、冷たい果実酸がシャリシャリ感じるような・・・、シャブリらしい味わいです。このユムール・デュ・タンは、いつもはもう少し硬さが目立つのですが、酸度はいつもと同様ながらもテクスチュアが素晴らしくソフトなんですね。むしろやや緩んだニュアンスが、よりシャブリらしく感じさせてしまうのが普通じゃぁありません。
この、ユムール・デュ・タン、とっても美味しいと思います。季節的にもバッチリです。氷のように冷たい果実酸を是非この蒸し暑い夜?に味わってみて欲しいと思います。お勧めです!
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