ドメーヌ・ダニエル・エ・ジュリアン・バロー
ダニエル・エ・ジュリアン・バロー
フランス Domaine Daniel et Julien Barraud ブルゴーニュ
● すみません・・2022年もののバローのご紹介で、「過去最高」を口にしましたが、早速修正です。2023年もののドメーヌ・バロー、半端無い仕上がりで・・
「過去最高を更新した2023年!」
をお知らせいたします。
なお・・価格はアンビュランV.V.が少々値上げ、また無理してリーズナブルな価格にしていたマコン=シェントレ・ピエール・ポリが少し値上げになっているほかは、ほぼ同じ価格のはずです。
圧巻な仕上がりですが、マコン=シェントレ・ピエール・ポリでその凄さは判りますし、サン=ヴェランのどのキュヴェでも充分過ぎる旨さです。プイィ=フュイッセに至っては、
「ある意味、アリアンスV.V.で充分!」
です。メディア評価はほぼ見当たりませんでしたが、ジャンシス・ロビンソン・コムでアリアンスV.V.もサン=ヴェラン・アン・クレシェも93ポイントですから、
「上級キュヴェはどんだけ凄いか?」
位は想像に難くないと思います。
アリアンスで良いんですが・・出来れば反逆のマレショード2種・・半端無く凄いですから是非!・・数の無いアン・ビュランとスュール・ラ・ロシュは飲めていませんので・・申し訳ありません。
これほどまでにリーズナブルで高質で、しかも毎年の伸びが半端無いシャルドネは、
「いくら探しても見当たらない!」
と思います。ぜひご検討くださいませ。超お薦めのドメーヌです!
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圧巻です!・・過去最高間違い無し!・・と太鼓判を押します。1990年台から延々とテイスティングさせていただいてます、ドメーヌ・ダニエル・エ・ジュリアン・バローのご案内です。
長いようで短いようで・・この30年ほど毎年、テイスティングを欠かさずに続けたドメーヌ・バローです。ついに、
「アン・ビュランが割り当てになって少な過ぎるので、減らさないようにテイスティングを回避」
したものの、
「今まででおそらく最高の12アイテムが入荷」
したので、
「11アイテムのテイスティング」
をさせていただきました。
まぁ、過去最高は変わりませんが、ようやっと入って来た・・昔は「ラ・ヴェルシェール」とだけ入っていたプイィ=フュイッセが、
「2020年ものより1級に格上げ」
され、
「1級ラ・マレショード・クロ・ラ・ヴェルシェールと、1級ラ・マレショード・ル・バ」
のリリースとなっています。このクロ・ラ・ヴェルシェール..ポテンシャルがま~半端無く、
「復活なったレ・クレイとアン・ビュラン、そしてラ・ロシュの間に割って入る存在!」
になったと感じています。
また、10年も前に扱わせていただいた、懐かしいアイテムも全てテイスティングさせていただきましたが、
「2022年のドメーヌ・バローは過去最高!」
です。
そして価格も・・頑張らせていただきました。特にベースのマコン=シェントレは、インポーターさんとの相談で何とか激安に・・ご案内出来ます。ぜひ飲んでみてください!
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2021年のドメーヌ・バローが到着です。2020年ものの濃密なスタイルからどのような変化が有ったか・・noisy 的には、
「ここまで変わってくるとは・・20年前には予想もしていなかった・・」
と言えるほど、ナチュール感がピュアな味わいに備わっています。
そのくせ、アヴァンギャルドな・・突飛な感覚を受ける部分が全くなく、さりとて使用しているはずの「新樽」のニュアンスさえも感じないんですね。
そして収穫期の暑さに苦しめられた2020年ものの濃密なスタイルでは無く、実に健康的、健全なブリっとした果実とたっぷりでテロワールそのものを感じさせるミネラリティを豊富に含んでいて、
「個人的には過去最高・・と言いたい・・」
気持ちをグッと抑えなくてはいけない・・そんな感覚を持っています。
その意味は、2021年ものは物凄く素晴らしいヴィンテージで有ることは間違い無いものの、
「鬼っ子的存在の2020年ものを超えられるか?」
と言うただ一点・・です。
濃密さについてはもう・・2020年が圧倒的です。しかしながら、2021年ものが持つそのどこまでも健康的なニュアンスと素晴らしい酸が有り、
「このエレガンスの出方は本当にマコン、プイィ=フュイッセのワインなのか?」
と疑いたくなるほどにコート・ド・ボーヌの最高のシャルドネの姿に似通って来ています。
ですから、濃密な2020年、エレガントで健康的な2021年と言いたいと思います。
「どっちが良いのか?」
と言う点につきましては、お客様本人が・・もしくは10年以上経過してから・・答えが出るんじゃないかと思います。
また、余りの生産量の少なさからの値上げ、為替でユーロが強い背景、世界的な資材の価格上昇・燃料高騰で、価格は上昇していますが、
「Noisy wine もここが堪えどころ!」
と言うことで、自店で可能なできうる限りの最低の価格付けをさせていただきました。数が無いのに価格も適正レベルまで上げられないのは辛いところですが、
「是非2020年と2021年、葡萄の出来の背景を知り比較してみていただきたい!」
そう思っています。アン・ビュラン、スュール・ラ・ロシュ、レ・クレイ..最高です!そしてアリアンス、サン=ヴェラン、マコン=シェントレと続きますが、どれを飲まれてもミネラリティの豊かさ、ナチュラルさが増したピュアさに美味しくいただけると思います。ご検討くださいませ。
<インポーター様より、ドメーヌ・バローについて>
2021年は春の霜や6月の雹の被害でダメージが大きく厳しい年となりました。収穫量も60%減となり醸造できないキュヴェもありました。入荷数量は例年より非常に少ないため、ご希望の数量を調整させていただく運びとなります。
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2019年もののブルゴーニュ・シャルドネを振り返ってみると、健康美を誇り完成度の高い見事な出来栄え・・グレートイヤー間違い無しと思わせてくれました。今回ご紹介させていただきますドメーヌ・バローもまた、リリース時からとても美味しく飲めたヴィンテージだったと思います。
2020年ものの先駆けで入荷したバローのシャルドネですが、まず・・これまたビックリするような素晴らしい仕上がりだったことをお伝えいたします。下から上まで、より硬質で非常にポテンシャル高く、どのアイテムを飲んでも楽しんでいただけます。
また、2020年ものからは、スュール・ラ・ロシュとレ・クレイが1級のクレジットが入っています。ですがバローのトップ・キュヴェであるアン・ビュランは1級には認定されなかったようです。・・まぁ、所有者が他にいないとか・・少ないとか・・そんな理由ではないかと想像しますが、詳細は不明です。
2020年もののバローは、素晴らしかった2019年ものよりも、よりポテンシャルが高いと判断しました。ハッキリ言って・・もの凄い出来です。それは下から上まで同様です。
今飲んで圧巻は・・1級スュール・ラ・ロシュ。この数年の凄い出来を見続けて来ていますが、抜栓して15~20分ほど経過した頃に見せる、まるでピュリニーの凄い畑か!・・と思わせるような絶妙に細やかでキラ星のように口内で弾けノーズに抜ける表情には、驚かされました・・本当に凄いです!
トップ・キュヴェのアン・ビュランV.V.はまだ中々弾けてはくれませんが、ムルソー・ペリエールが如き豪奢な表情の蕾をしっかり見せてくれます。
1級になったレ・クレイはその名の通り、白亜土壌由来の非常に細やかな表情を内に秘め、その爆発を待っているタイミングかと思いますが、30年前の植え替え前は、アン・ビュランと並び賞されるヴィエイユ・ヴィーニュの畑だったことを思い起こさせる独特の表情をしています。
プイィ=フュイッセのアイテムの中では最もリーズナブルな「アリアンス」は、流石にトップ・スリーには届かないものの、今飲んでも2020年のバローのプイィ=フュイッセがどんな出来なのかを最も判りやすく教えてくれる存在です。バローのプイィ=フュイッセを今すぐに美味しく飲みたいなら・・このキュヴェでしょう。
サン=ヴェランは、硬質な出来の2020年ドメーヌ・バローに有って、中域の膨らみのある酸バランスを持っていますので、今飲んでも素晴らしい!・・リーズナブルさもマコン=シェアントレと競います。
ベースのマコン=シャントレも2020年のバローらしく、2019年ものよりもミネラリティのコートが感じられる「ツルッツル」のテクスチュア。徐々に開いて行く表情が2019年ものよりも複雑で、若いながらもとても美味いです。
海外メディアの情報を検索してみましたが、まだ中々出て来ていません。完売した頃に出てくるんじゃないかと思います・・
素晴らしい出来になった2020年のドメーヌ・バローです。リーズナブルさは変わらずです。ですが非常に少ないようなので早々に完売すると思います。お早めにご検討くださいませ。
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ドメーヌ・バローの2019年をご紹介させていただきます。年を追う毎に美しさ、健康美、ピュアさ、ナチュラルな風味を身に着けて来たこの数年ですが、2019年ものは「さらに・・」と言って良いと思います。素晴らしく健康的でピュア、そしてナチュラルな柔らかさを見せつけてくれますが、noisy もバローのワインを非常に長く扱って来ましたので、ある意味・・
「その変化には相当驚いている」
訳ですね。
1990年代はル・テロワールさんの輸入(ノースバークレイのスペシャル・キュヴェ)だったと思いますが、もっと樽っぽく凝縮感が目立ち、ポテンシャルは非常に高いものの、現在のような健康美・・と言うか、ナチュラルな柔らかさとは程遠い存在でした。もっと素直にポテンシャル感は高く、
「お~・・すげ~なぁ・・アン・ピュランやクレイは、熟したら本当に凄いぞ!」
と・・感じさせてくれたものです。そんなパワフルな味わいが受ける時代でも有ったと思います。
今はジュリアンがダニエルに代わり指揮を執っている性かもしれませんが、とても自然な味わいが全体を包んでいますので、むしろ、
「美しすぎてポテンシャルそのものを取るのは、以前より難しい」
とも言えます。
その辺りはビオ転向組のメディア評価の経緯、移り変わりを見ればお判りかと思いますが、それでもnoisy 的には、
「ポテンシャルは以前と全く変わらない」
と感じますし、
「リリース直後の膨らみ、伸び、美しさは以前より増している」
と感じます。
まぁ、ベースキュヴェのマコン=シェントレで充分美味しいので・・ある意味、ワイン屋泣かせな存在かもしれません。
2019年は2015年ものにも似た健康美に加え、そのナチュラルな膨らみ、柔らかさが以前のものよりも増している点で、より高い評価をすべきじゃないかと思います。是非ご検討くださいませ。

■生産者情報
ヴェルジッソンの岩の近くに位置するバロー・エステートは、ワインへの情熱を受け継いでいます。世代を超えて受け継がれてきた共通の目標は、常に独自のノウハウとテロワールを促進することでした。「うまく働くために、あなたはあなたの時間を節約する」というモットーで、不動産はそのルーツを維持しながらそれ自身を更新することができました。
テロワール
ソルトレとヴェルジッソンの象徴的な岩に囲まれたバローエステートは、フランスのグランドサイトに分類される村にあります。モルヴァンに裏打ちされた古いラグーンに囲まれたこの場所で提供される岩は、古代のサンゴ礁で構成されています。土壌には、石灰岩のガラ場、アグリフォイド石灰岩、斑入りの粘土の3つの主要なタイプがあります。それぞれの土壌は特別な注意と特定の文化を誘発します。バローエステートは、その豊かさと多様性を最もよく表現するために、このテロワールを維持しています。
ぶどうの木
有機農法からインスピレーションを得て職人技で栽培されたこのエステートのブドウの木は、丁寧に作られています。彼らのGuyot-Pushardサイズは、植物の樹液の流れを尊重します。
ブドウ園と土壌を尊重するために、実行される処理は硫黄と硫酸銅のみに基づいています。最近の古いブドウの木では、機械化せずに作業が行われています。可能な限り完全で健康的なブドウを得るために、収穫も手動で行われるため、酸化が制限されます。
ドメーヌ・バローの歴史
1905年
ジャンマリーとマリー・バロー
バロー家のワインの歴史は1905年に始まりました。読み方と数え方を知っていたジャンマリーバローは、小作人として良い場所を見つけ、ヴェルジッソンに定住しました。彼の安定した収入により、彼はお金を節約し、1912年にバロー邸の最初の区画である妻のマリーと一緒に買収することができました。
1922年
ジョセフとマーガレット・バロー
10年後、ジョセフとマーガレットバローが引き継ぎます。大胆な男であり、真の先見の明があるジョセフは、作付けの良い区画を見つける方法を知っているため、ブドウの木を植えるために多数の牧草地を取得します。優れた起業家として、彼はカフェやレストランに売ることの価値をすぐに理解しました。1930年代の終わりに、彼はこの地所でワインを瓶詰めすることを最初に決めた人の1人でした。最初のキュヴェ「LesCrays」は1947年に登場しました。
1959年
アンリとモニーク・バロー
1959年、アンリバローは、フュイセ出身の妻モニークと一緒に家族の邸宅で働き始めました。「うまく働くために、あなたはあなたの時間を節約する」という不動産のモットーの起源で、良い地主であり思慮深い人であるアンリは、彼の努力を数えずに不動産を維持します。1971年、AOCサンヴェランが創設されました。アペラシオン「lesPommards」の区画は、1978年に最初の瓶詰めになります。
1979年
ダニエルとマーティン・バロー
バロー家の第4世代は、1979年に定住し、不動産の一部を相続しました。ダニエルと妻のマルティーヌは、祖父と同じ意志と現代性を持って不動産を開発し、マコンヴェルジッソンとサンヴェラン「エンクレッシュ」と一緒にボトルでのマーケティングを開始しました。1990年に、彼らは家とClosdelaVerchereを買収しました。略語DBがラベルに表示されます。
ワインと環境に情熱を注ぐダニエル・バローは、テロワールの保護に取り組むGEST deBeaune協会の会員です。
2006年と2015年
ジュリアンとアナイス・バロー
彼らの息子であるジュリアンは、2006年に不動産の仕事を始め、家族の技術を習得しました。ジュリアンは、たとえばすべての区画を耕すことで、不動産の職人文化を強調することにしました。現在、ワイン造りは彼の独占的な領域であり、彼も家族のノウハウに従って運営していますが、彼はそれを開発することもできました(偉大なヴィンテージのより長い醸造)。アナイスは2015年に兄に加わり、不動産のすべての管理および商業部分を管理しました。
彼らは一緒に、将来が彼らに要求するかもしれない変化を心に留めながら、テロワールの伝統と尊敬を永続させたいと思っています。
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「2018年のダニエル・エ・ジュリアン・バローは、ディディエ・ダグノー風のクリスタルなミネラリティを手に入れた!」 このところのダニエル・バローのナチュラル化は止まりません。年を追う毎に・・美しくなって行きます。
親父さんの頃は素晴らしい果実の風味で、シャルドネの美味しさを見事に表現していました。かのPKさんも、ブルゴーニュ・シャルドネのTOP100に、ダニエル・バローのプイィ=フュイッセを2アイテムも入れていたほどです。
Julien et Anais Barraud
2018年もののバローは、そんな素晴らしい果実の風味も・・実はたっぷりあるんですが、それよりも特筆すべきは、クリスタルのようなミネラリティが膨大な果実の風味を分厚くコーティングしていることでしょう。・・そう、
「もしかして・・ディディエ・ダグノーを目指してる?」
んじゃないか?・・と思えるほど、ミネラリティのクオリティ、量が半端無く増えているんですね。
ですので・・そういう意味においては、メディア評価はむしろ下がっています。物凄い出来の2018年アン・ビュランV.V.でさえ、93点だそうです・・。まぁ、noisy としましては、ハッキリ・・否定させていただきます。「そんな訳は無いす」・・ちゃんと評価してください。
珠玉の「スュール・ラ・ロシュ」は、白眉アン・ビュランに次ぐ仕上がりです。この位のミネラリティの方がむしろ判りやすいでしょう。
そしてまぁ・・それなりの点が付いているアリアンスV.はティム・アトキンさんが91ポイントです。でももう、これで充分!と言えるほどに素晴らしいですし、サン=ヴェラン・アン・クレシェとマコン・シェントレに至っては、
「プイィ=フュイッセ群にそんな低い点を付けちゃったら・・この2アイテム、どう評価するの?」
と思えるほどです。案の定、ネットを検索してみても出て来ません・・。
ですが、2018年もののバローは、どのワインも物凄いミネラリティが豊富な果実をコーティングしていますから、
「つやつや、すべすべのテクスチュアからピュアでナチュラルな果実が漏れてくる、素晴らしいスタイル!」
に仕上がっています。どんどん・・ディディエ・ダグノーに近寄って来ていると感じています。素晴らしい出来でした!
勿論ですが、アン・ビュラン2018は、そんなレベルでは有りません。今回は非常にリーズナブルなので・・いや、少し早いですけど飲んでみていただけたら、noisy の言っている意味が判ると思いますよ。マコン=シェントレでも充分納得の美味しさと美しさを感じていただけるでしょう。超お勧めします!
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● 何しろ昨今は、あの・・「赤ワインが基本」だったリアルワインガイドも、だいぶ白ワインを掲載するようになったので、あれだけ
「ダニエル・バローは旨くて安くて素晴らしい!」
と20年近くにも渡って公言し続けてようやっと・・今の状況なんですが、リアルがバローを掲載し始め、今までブルゴーニュ・ピノにしか興味の無かった方々もシャルドネの旨さに気付き始めたのか、
「ダニエル・バローは・・・ラシーヌさんのはいつ入りますか?」
などとお尋ねの電話やメールをいただくようになりました。(基本、電話はお断りしてるんですが・・全ての仕事が中断になっちゃいますんで・・)
で、高い評価がリアルに載ったりすると・・・それも2013年のように極端に収量が低い年だと・・本当に困っちゃいます。
何しろ、アン・ビュランV.V.の入荷ががこんなに少なかったことは今まで有ったでしょうか・・アン・ビュランだけじゃなく、レ・クレもラ・ロシュも全てバラでしか入ってません。
なので、申し訳有りませんが、ダニエル・バロー今までずっと毎年ご購入になられていらっしゃるお客様にも渡らないかもしれません。ご容赦ください。
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毎年のように全アイテムをテイスティングしてきましたが、一昨年などはとても少量でしたので、テイスティングを断念せざるを得ない状況でした。
ですが2012年もの・・・価格はそれなりに上がった・・・いや、昔に戻っただけ・・・とも言えますが、数量は結構戴けたんですね。なので、2012年は全アイテムのテイスティングをさせていただきました!そしてもう・・・ビックリです!
全アイテムのテイスティングは出来なくとも、幾つかのワインは飲んできましたので、その傾向は理解しているつもりです。しかも90年代前半から連続して飲んでおりますので・・・そんなnoisy が2012年のバローのワインに感じたことは・・
「
近年、経験したことの無い凄い仕上がり!もしかするとダニエル・バローの史上最高のワインになった!」
まず、低価格~ボリュームラインクラスの格上げの美味しさ・・が言えると思います。マコン、サン=ヴェランとも・・今までに無いようなポテンシャルの高さを感じました。そして、マコンはサン=ヴェランを、サン=ヴェランはプイィ=フイッセを喰ってしまいそうなアイテムが有り、完全にクラス越えをしているんです。
そしてフラッグ・シップのアン・ビュランは・・・モンラッシェクラスのビロードのテクスチュアを持つミネラリティでした・・・どれだけ伸ばしても伸ばしきれない・・どこまでも伸張して行くだけの目の細かさを持っていました。
勿論、各アイテム・・・素晴らしいです!ダニエル・バロー史上、きっと最高の仕上がりになったと思える2012年は、必ず飲んでいただきたいと思います。皆さんの・・
「えっ?・・・」
と驚く顔が見たい・・・(^^;; ではどうぞよろしくお願いいたします。
以前ののコラムより転載です。
● 2009年ダニエル・バロー(不)完全ガイド
・・・(不)と入っているのは、幾つかのキュヴェのテイスティングが量的に考えて不可能だったからです。また、プイィ=フュイッセ・ラ・ロシュの入荷は有りませんでした。
結論
良いとアナウンスされた2009年ですが、バローにとっては・・・いや、マコネーの生産者にとっては、普通のヴィンテージなのかもしれません。むしろ、余り良くなかったのかもしれないとさえ思えます。その中で、バローは最善の策を講じ、素晴らしい品質になったのだと理解しています。
2009年のダニエル・バローは全くの贅肉無し、残糖分無し、実に筋肉質でエレガントなマコネーに仕上がっている!・・と言えます。
すなわち、マッチョでは無い、エレガントなムルソーのようなワインで、甘みと云う、人間で言えば「脂肪」のようなものを全く持っていません。これは全てのキュヴェに言えることです。本来は豪奢で、少し残った残糖分が、こってりとした、もしくは甘みの有るフルーツを連想させるものです。ところが、2009年はそうではない・・んです。すべてはエキスへと転化されていますので、今までのような、簡単にいつでも開けて美味しいマコネーでは無いです。きちんと休養させ、揺らさないように抜栓し、エキスを開かせるような飲み方が要求されるかと思います。
それでも、一連のバローのワインは、その隠し事の無いエレガントさが素晴らしいです。贅肉無し、甘み無しのプイィ=フュイッセですが、2008年の仕上がりを考えても、
「ダニエル・バローもエレガント路線に変更か?」
との思いを強くせざるを得ません。まあ、コント・ラフォンのように・・・そっちに行くのかもしれませんよ。
実は昨年、2008年のバローでは、こんなことを書いていました。
━━━━━
ある意味、2008年は、ダニエル・バローの転換となるヴィンテージになったかもしれません。それは、マイナスの方向に働くことはまず考えられず、さらに偉大なシャルドネを目指しての転換期です。本当に素晴らしい辛口のシャルドネに、実は余分な肉は必要無いのです。しかし、本当に素晴らしい辛口のシャルドネは、本当は甘いのです。でも、その甘さは・・・糖分によるものでは無い。エキスによるものです。その意味においては、2008年のダニエル・バローは、自身の過去に有り得なかったバランスのシャルドネを造り出したのです。
最低5年・・・待ってください。3~6千円のシャルドネに5年待てとは・・・なかなか言い辛いです。しかし、途方も無い可能性を秘めたワインで有る事に目を背ける訳には行かないんです。素晴らしい辛口のシャルドネとは、糖分に頼らないポテンシャルを持った甘いワインなんだと・・・理解していれば、この2008年のバローに挑戦してみることに異論は無いはずです。
やはり、アン・ビュランは凄いですし、ラ・ロシュ(プイィ=フュイッセ)もポテンシャルがビシビシ来ます。しかし、やはり今はちょっと厳しい・・・。本当のことを言うならば、あと1~3ケ月、瓶による熟成をしてから出荷すべきでした。そうすれば新酒由来の渋みも消え、綺麗な状態になったはずです。しかし、バローさんとしてみれば、そんな経験は今までにほぼ無かったはず・・・。まあ、我々が判っていれば良いんですが、人によっては、
「駄目・・」
と、早い結論をしてしまうかもしれません。
でもこのバロー2008年、ポテンシャルに掛けて欲しいと思います。2015年にはきっとそれなりの結論が出ているでしょう。焦らず、飲めるものから試し、上級キュヴェは寝かせてください。是非ともご検討くださいね。
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自分でこんなことを書いていたとは・・・すっかり忘れてました・・・(^^;;
でも、2009年のダニエル・バローは、お手軽さは無くなりましたが、ワイン本来の美しさが見えてきたとも言えます。是非ともしっかり休めてお楽しみください!お奨めします!

エージェント情報
マコン・ヴィラージュ、サン・ヴェラン、プュイ・フィッセの3つの地区でワインを造っている、コート・シャロネーズを代表する造り手・ダニエル・エ・マルティーヌ・バロー。ロバート・パーカーも「コート・ドゥ・ボーヌのグラン・クリュの最も優れたワインと同等か、それを凌ぐ、最上級のワインをつくっている。」と高く評価している。
栽培 ビオロジック
自社畑面積6.7ha
醸造完熟したブドウを収穫した後、澱の上に15ヶ月間そのままにしておき、清澄も濾過もせず、豊かな味わいのワインに仕上げている。
● 2023 Macon-Chaintre les Pierres Polies
マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
【過去一番と評価した2022年ものを、いとも簡単に超えて来た2023年ものです!・・素晴らしい!・・豊満さにキリリとした切れのある表情!・・もはや以前のピエール・ポリでは有りません!】

因みに上代設定は¥4500-です。昨年と一緒ですが、仕入れ価格は10%以上上がってますので、この価格は Noisy wine には非常にキツイです。でも、「導入」のワインなので、ここは頑張って値を下げてご案内させていただきますが、しばらく後で上げさせていただくかもしれませんのでお早めにお願いいたします。
いや~・・もはや・・このグラスの佇まいからして、今までのピエール・ポリとは違うでしょう?・・2022年ものまではまだどこか、
「一瞬シャバい?」
と思わせるような色彩感覚が有ります。
しかし、2023年ものは・・もはや「マコン、マコン=ヴィラージュであり得ず!」と書いてあるようなグラデュエーションじゃないですか!・・もう、グラスに顔を寄せただけで・・
「うおっ!」
と唸ってしまいます。
あ、どうでも良いことかもしれませんが、どうでも良いことが気になるボクの悪いクセ・・かもしれません・・
「2021年ものは右、2022年ものは左、2023年ものは・・中央で、上級キュヴェの上のクラスと同じデザイン!」
になっているのをお気づきになられたでしょうか。
そう・・DB(ドメーヌ・バロー)のマークですよ。2021年ものまではずっと右でした。2022年ものでいきなり左に移動し、2023年ものは中央に鎮座しているんですね。これって・・
「きっと何かを言いたいんじゃないの?」
と・・右京さん的に思う訳です・・もっとも何を言いたいのかまではハッキリしませんが、
「スッゴイ上手く出来た!」
と言うことに近いんじゃないかと思うんですね・・もしくは、1990年植樹と言うことで、V.V.と言えるような樹にもなってきましたし・・。

アロマは自然派的にニュートラルでスピードとふんわり感が有るものです。尖がった部分は無く、マッタリとして柑橘果実が複雑性を帯びて感じられます。
黒糖のような・・ややビターさと蜜っぽい甘さ・粘度・・黒蜜かなぁ?・・ちょっと黒糖焼酎のようなニュアンスを含む、滑らかな中にも非常に心地良い飲み終わりが有るんですが、これがこのワインの・・
「味わいの幅の広さ、深さ」
を増大しているように思います。
熟した柑橘、果実、石、岩、ハーブなど、有機物、無機物問わずに・・エレガンスを保ちつつも饒舌です。ほんのりと膨らみながらビターさを感じさせる甘く無い黒糖、余韻にはその黒糖が弾けて粉々になるようなイメージで・・余韻がさらに拡がりつつ収束して行きます。
昔のピエール・ポリのように、フレッシュで、豊満さも有りつつもどこか可憐さをも持ち合わせていた味わいとは、全く同一の畑ものとは思えないような高質な仕上がりを感じます。
今飲んでも非常に美味しく、この先1~2年に渡って上昇し続けるでしょう。
「いや・・めっちゃ美味しい!・・マコンの範疇を飛び出した!?」
と言いたいマコン=シェントレ・レ・ピエール・ポリ2023年です!
今はもう扱わなくなってしまいましたが、ヴェルジェのマコン=ピエール・クロが結構好きで、しかもリーズナブルだったんですね。でも・・ん~・・高いし質的に上昇して行く感じはしないし、良い葡萄が採れると上級キュヴェを造ってしまうから、良い年は普通で、イマイチの年は下がる・・のが判って止めてしまいました。そこから言ったら・・
「バローはほぼ常に上昇気流!」
です。例外として「植え替え」によるポテンシャルダウンは在りましたが、価格を下げましたから・・素晴らしいドメーヌです。ぜひ飲んでみてください。滅茶旨い!です!
以下は以前のレヴューです。
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【ドライ!・・エキスの集中!・・半端無いミネラリティとの統合、バランスが素晴らしいです!過去一間違い無し!・・価格も頑張らせていただきました!】

ユーロ高の影響は半端無く、ワインの価格にもろに反映していますが、この・・長く愛されてきたマコン=シェントレも、
「ついに上代4500円」
と言う・・物凄い時代になってしまいました。
流石にそれは急過ぎる・・と感じまして、何とかお願いして・・
「・・下代を下げていただいた・・」
んですね。
なのでこの価格が成り立っています。なのでサンリバティーさんのご協力に感謝して、ぜひ・・飲んでみてくださいね。安いですし・・
因みに2021年ものは新着で「3190円」ですから、
「たったの?・・160円アップ」
です。
つまり、
「1ユーロ以下しか上がって無い」
んですよ。今や165円ほどまでユーロ円はユーロが強く、円が安いです。まぁ、
「マイナス金利をゼロ金利にしただけ」
で終わっちゃいましたから・・この間の某総裁の発表。残念です。

ですがこの色!・・
「絶、セクシー!」
でしょう?
そうなんですよ・・過去最高の出来、間違い無しです。
マコン=ヴィラージュの村名の名乗り+畑名の名乗りでしかないこのピエール・ポリですが、
「上のクラスのサン=ヴェランも真っ青!」
になるほどの素晴らしい出来です。と言いますか、2022年のドメーヌ・バローのワインの・・
「物凄い密度!」
は、あの100点満点をたたき出しているクリオ=バタールを造るあの人と、テイスティング時にイメージがちょっと被ってしまうほどでした。
その上で、マンモスなミネラリティと、少し有るとより惹きつけられるグラ、ねっとり感が有り、果実・柑橘も嫌味無く冷涼で、蜜っぽく成長して行きそうな密度の高いエキスの集中さも有ります。
「・・げっ・・ピエール・ポリがこれだけ凄いと、他のは・・ヤバい出来か、それとも?」
などと考えてしまい、もし上のキュヴェがイマイチだったらどうしよう・・と・・(^^;; あ、どうしてもテイスティングは下のクラスからやりますので、心配でした・・が杞憂に終わったんですね。
2021年ものは元より、2020年もののグラスの写真とも、ぜひ比較してみてください。照り、涙、ミネラルの感じ・・どうでしょう?・・過去最高も嘘じゃないように思えると思います。ぜひ飲んでみてください。めっちゃ美味しいです!!
以下は以前のレヴューです。
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【旨いです!・・2020年の濃密なスタイルから、健康的で細やかな表情がナチュラルに、繊細に見えるスタイルへ変貌しています!。価格も凄く頑張りました・・】

「価格を頑張って・・これなの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。以前は2千円台中盤でしたから・・まぁ、上がっても3千円だろうと踏まれていたんじゃないかとも想像されますしね。
ですが、泣きたくなるくらいの利益率です。相当頑張った価格なんですね・・なのでご容赦いただきたい・・。まぁ、ヘタをするとインポーターさんに怒られるかもしれない・・だって、
「ある意味、昨年の2020年ものの販売価格と今回の2021年ものの仕入れ価格に差がほぼ無い・・」
それ位、仕入れ価格が上がってしまっています。
ですが味わいは素晴らしいです。このところのドメーヌ・バローは、ジュリアンさんが頑張っているんだと思いますが、
「よりナチュラルに・・余分な付け香はしない・・」
と言う、葡萄そのもの、もしくはワイン本来の美味しさを生かす造りに徹するようになって来ています。それを強く感じます。
ですから、香りのふくよかさや柔らかさ、スピードの速さが素晴らしく、優しくも柔らかなミネラリティを含んだアロマがノーズに飛び込んで来ます。

一段とミネラリティが洗練されたようで、ちょっと無理したマコンの少しコッテリしているが酸が乏しい感じ・・がゼロ。どこまでも自然で有りながら、マコンのミネラリティ溢れる大地のニュアンスを感じさせ、また2021年の健康的な葡萄由来の柑橘のニュアンスに満たされている感覚です。
より深い黄色をしている2020年もののグラスの写真と比較してみると良く判ると思います。2020年ものも、
「・・いや~・・ずいぶんナチュールっぽくなって来たなぁ・・」
と感じたものですが、2021年ものは・・明らかに、
「さらにSo2が少ないしなやかで繊細な味わい」
になって来ています。
その上で、
「アヴァンギャルドな味わいに没しない・・ディテールを壊さない美しい造り!」
を感じます。
日本もようやく「大企業は賃上げ」で世界標準の収入を目指す時代に入って来た・・そんな気がします。まぁ・・日本ではラーメンは1000円ほどですが、海外では3000円が当たり前です。つまり・・ちょっと乱暴では有りますが、
「日本の物価は海外の1/3」
ですから、インバウンドは好調でしょうし、徐々に製造業も日本での製造に回帰して行くんじゃないかと思います。もっともその最中にも様々な問題をクリアにしないとなりませんが、是非とも優秀な人材を取り立てて、正しい方向に旗を振っていただきたいものです。是非ご検討くださいませ!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【カリテ・プリ大賞はこれでしょう!・・これほどのリーズナブルな高級シャルドネは他に見当たりません!】
ピュアでミネラリティの高い高級シャルドネです。しかも非常にリーズナブルなので、毎年数多く販売させていただいています。
ですが・・このところの世界情勢で、色々と変化が生まれています。
勿論、温暖化も影響も有ります。今までには余り無かった気候変動が有り、2021年などは平均で対比20%の生産・・全く造れなかった地域も有る訳です。
それに加え、新型コロナウイルスの影響で、色々なモノが不足しています。さらにはウクライナ侵攻..ですね。
「コンテナが無い!」
から送れない・・送ってもらえない・・などと言うことが起きています。
なので、、Noisy wine も、例年に無く、
「入荷の無い時期が時折有る」
ことと、
「すべてのワインの入荷時期が一緒!」
・・・つまり、船が一緒なんですよ・・。だからもう・・荷が入って来る時は、「しっちゃかめっちゃか」に..それが無い時は、
「次の新着・・どうしよ・・」
と頭を悩ませるようになってしまった訳です。

でも、いつものように素晴らしいバローのマコン=シャントレが、いつもより美味しい!・・と感じられると元気が出ますよ。ウクライナの悲惨な状況を見るにつけ、澱んだ気持ちになってしまいます。
それでも店での仕事を終え、日が変わってから家にたどりついて、またそこから毎日のようにテイスティングをして・・の繰り返しですが、そのワインが美味しいと判断できると、そんな暗い気持ちも吹き飛ぶんですね・・そんな暮らしを四半世紀も続けています。
そしてこのマコン=シャントレも、四半世紀ほどのお付き合いになるはず・・です。始めた頃は・・
「千何百円・・」
だったと思います。
でも・・今もこんな価格・・。ちょっとあり得ないような気もしますが、
「その頃よりも確実に旨い!」
のは間違い無いですし、
「毎年少しずつ異なる美味しさを見せてくれる!」
んです。
2020年は過去最高だと思います。でもタイミング的に・・少し硬めですから、2~3週間休ませていただくと、グッと伸びてくると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【どなたが飲んでも美味しいと言っていただけると思います。高級シャルドネの美しい姿!ブルゴーニュ南部ながらも冷ややかな表情のエレガンスが素晴らしいです!】
未だにこの位の価格でご紹介できるのですから有難いものです。以前は・・と言っても10~20年も前ですが、このピエール・ポリも今ほどの「強い引き」は無かったように思います。アン・ビュランV.V.とクレイV.V.はあっという間に完売していました。
この10数年の間にクレイは植え替えでV.V.表記が無くなり、2本柱の地位を追われましたが、代わりに「ラ・ロシュ」がアン・ビュランV.V.と並び称されるようになった訳ですね。
確かにアン・ビュランは美味しいし素晴らしいし・・凄いです。でもやはり、「すぐ飲みたい!」と言う要望には応えきれない・・それだけの熟成期待の分がポテンシャルに備わっているからです。なのでむしろ、
「アリアンスの方がさっさと美味しい!」
訳ですし、
「サン=ヴェラン・アン・クレシェがリリース直後から滅茶美味しい!」
ですし、
「・・まぁ・・言っちゃえばピエール・ポリでも充分・・」
と思えてしまう部分も有る訳です。
2019年ものはやはり「健康美」です。まぁ、色々有ったには違い無い2019年だとは言え、非常に美しく、無駄のない・・均整の取れたボディをしています。甘く無く、しかし柑橘の美しいフレーヴァーと柔らかなミネラリティが「すっ」と立ち昇ります。
やはり「シャルドネ好き」は多いですが、どうしても高価になってしまいがちなところ、
「ドメーヌ・バローが有る!」
ので助かっている訳ですね。
ブルゴーニュ最南端です。ローヌと一部重なっている地域です・・が、
「全く暑苦しくない」
冷ややかな果実酸と、やや強い日照による、ほんのりとした「オイリーさ」が特徴です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【デイリー価格の高級シャルドネ!・・実に美味しいです!】
もう・これは常備しておくべきワインでしょう。最もリーズナブルなマコン=シェントレ・・・村名格のシャルドネですが、一般に販売されているマコン=何とかとは、まったく異なるワインです。
2018年のバローのワイン、全てに言えることは、やはり膨大なガラス、クリスタル風のミネラリティが、冷涼で豊かで凝縮した果実・柑橘をコーティングしていると言うことですが、このマコン=シェントレ2018にも同じことが言えます。
ですので・・いや、この言葉、「サン=ヴェラン・アン・クレシェ2018」のコラムにも書いたので言いたくないんですが・・ある意味、このマコン=シェントレで充分・・美味しさが堪能できてしまうんですね。
そして、その先を探って行っても、確かにまだまだ知らない存在が有ることに新たに気付くんです。だから飲んでいても楽しいし、何より、全くぐだぐだっとした部分が無いので、非常に心地良いんですね。色合いも淡い緑が入った美しい黄色です。
こんなにリーズナブルで良いんだろうか・・と思ってしまいます。2018年のダニエル・バロー、是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【定番のリーズナブルワインですが、ベースのワインがこんなに素晴らしいとは!・・と是非驚いてください!】--以前のコメントを使用しています。

ブルゴーニュのデイリークラスには非常に厳しい・・(^^;; リアルワインガイドも、しっかりポテンシャル点90ポイントを付けているマコン=シェントレです。
特徴はほんのりと芳醇ながらも美しい酸、ミネラリティもたっぷりで非常に瑞々しい美味しさが有る・・と言うところでしょう。濃密に仕上げることは、温暖化と言われる現在においては特別に難しいことではないと思われますが、
「そこにフィネスが有るか?エレガンスはどうか?」
と言う部分においては、非常に苦労してきたのがマコン各村なんですね。PKさんがシャルドネを貶める言葉として常用していたのが、
「マコンじゃないんだから・・」
でした。言ってしまえば、
「下品」
の代名詞みたいな時代が有った訳です。勿論ですがそこには、努力を続けるドメーヌも多く有り、その代表格がダニエル・バローだった訳です。「シャルドネに 割りばし入れて マコン=ヴィラージュ」などと樽臭いマコン=ヴィラージュを揶揄していた時代が有ったんですね。
そんなマコン=ヴィラージュとは全く異なるのがこのシェントレです。やっぱり旨いですね・・いつもは、タイミング的にはもっと早い時期にテイスティングしていますので、完全には落ち着いていなかった訳です。今回はサンリバティーさんが倉庫に入れっぱなしでオファーを忘れていた?ために、半年以上遅れてのご案内になっています。
でもそんなタイミングなので、しっかり落ち着いてるんですね~・・。リアルワインガイド第62号は2018年4月のテイスティングですから・・そろそろ1年近くで、その位のズレが有ります。
「このワイン、こんなにおいしかったっけ?」
と徳丸さんは書かれていますが・・
「美味しかったですよ」
とお答えしておきましょう。何せnoisy はこのワイン、もう・・どうだろ、20年近く欠かさずに飲んでますから・・。
しかしながらやはり変遷は有りますよ。もっと樽っぽかったし・・いや、樹の若さも感じたかな・・フレッシュだが凝縮感に欠けた印象が最初の頃だったと思います。でも・・千円台だったですしね・・充分にリーズナブルでした。この素晴らしいバランスを見せるシャルドネがこのプライスですから・・しかも、
「アドヴォケイトが選ぶブルゴーニュを代表する生産者」
で有り、
「ブルゴーニュ・シャルドネの傑作」
として、プイイ=フュイッセ・アン・ビュランV.V.とレ・クレV.V.が選ばれている位ですから(レ・クレは改植したため現在はV.V.表記無し)。
下から上のクラスまで、見事に美味しいのがバローです。言いたくないが・・
「マコン・シェントレで充分旨い・・」
ので困ります。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【年々、瑞々しさを増しています!滅茶美味しいです!】
滅茶苦茶瑞々しく、健康的で、伸びの良いワインです。しかも、
「ん?マコン・・?」
と思えるような冷涼感付きです。
さらには、
「・・これでマコン?」
と思えるような、コート・ド・ボーヌ的なエレガンスの有る果実の風味なんですよ。
価格もリーズナブルですし、これは売れるんじゃないかと!・・コンディションの良さも抜群です。
リアルワインガイド第58号は、ついに今までの最高ポテンシャル点、89+点を付けましたね。noisy的にはそれだとやや低いかな・・と思いますが・・ここはハッキリ、90点付けるべきでしょう。それだけのパフォーマンスをしてくれます。
年々増してきた正当にナチュラルな美味しさ、是非感じてみてください。超お勧めです!
以下は昨年までのこのワインのレヴューです。
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【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】
いつも安定して美味しいマコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリです。もうお馴染みですね。
ですが、2014年ものの美しい姿はまた2013年の健全さ、バローのベンチマーク的存在を超えて美味しいと感じてしまいました。
もっとも、昨今は自然派と言うの括りの解釈も非常に難しいです。
「自然酵母(畑に自生しているもの、果皮付着)じゃなくて自然派を名乗れるか?」
と言うような基本的なものから、
「ビオロジック + So2の使用有りき」
と言う、既存のスタンスではヴァン・ナチュールとしては不足している・・・と言う考えもあります。
その辺りはとても微妙な問題を含んでいまして、まぁ、いつも言っていますが最終的は、
「醸造結果としての揮発酸値」
に掛かってくると思うんですね。
ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として、ナチュラルなワインが仕上がる・・これが理想です。しかしながら時に、もしくは多くの場合、
「ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として揮発酸値の上昇を招く」
ことにつながり兼ねない状況が見られる訳です。
まぁ、極低レベルの揮発酸値の話しでは無いんですね。ワインのピュアな味わいを損なわない程度の揮発酸値であれば問題は無いと言えます。しかしながら、それはかなり上手く行った場合・・になります。
「ん、私はSo2は使用しないよ!」
と言う最初からのスタンスは非常に綺麗な言葉では有ると言えますが、仕上がったワインの揮発酸値が高いとすると
「唇寒し」
と判断されてしまうかもしれません。
確かに、極わずかの方々は、So2を全く使用せずともピュアなワインを造り上げることが出来ると思います。しかしながら、ほとんどの造り手は、
「最上の葡萄が収穫でき、最上の仕事が出来たときにピュアなワインに仕上げられる」
と言えるかな・・と言うのが、noisy が現在感じていることです。
リアルワインガイドは2013年ものよりも2014年ものをより高い評点にしていますね。理解できる部分では有ります。でもまぁ、
「どちらも相変わらず旨い。敢えて言えば、2014年ものがより凝縮感に長けているかもしれない。」
ですね。
何せ、どうでしょうね・・覚えてませんが、どれだけ長くダニエル・バローのワインを毎年飲み続けて来たか・・・。90年台中頃から毎年必ず飲んでますから・・体の何パーセントかはダニエル・バローのシャルドネでできているかもしれませんしね・・そりゃ無いか。
このシャントレの良いのは、甘く無いし、ミネラルは重く無く軽やかでビッシリ、適度な中域のふくよかさ、充実と余韻の長さ、ダレない酸の美しさが寄与していると思います。揮発酸の存在を感じたことなど・・ございませんしね。
価格も実にリーズナブルです。ワイン屋として困った時の「ダニエル・バロー頼み」も有りがたいものです。何せ、
「美味しく無い!」
「合わない!」
とは、まず言われないですから・・。しかも、このシャントレは、二次発酵のニュアンスが強く出ないので、やや匂いのキツイ魚介にも行ける可能性が大きいんですね。・・まぁそんな場合、安全策を考えるなら二次発酵無しのワインを第一にしますが・
柑橘系果実のしっかり出た美味しい・・甘く無い、しっかりシャルドネです。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
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いや~・・ピエール・ポリで充分旨いんですが、ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石のニュアンス、マコン=フュイッセのクラス超えのポテンシャルも捨てがたい・・・選ぶのは難しいです!
2012マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
わずかに樽、凝縮感がわずかに甘みをもたらす。粘性ある滑らかなテクスチュアと程好いスパイス感。軽めながらたっぷりあるミネラリティ。ドライな味筋ながらしっかりと押してくる素晴らしい味わい。
2011&2012 マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
2012は2011よりもかなりドライ・・・2011年は荒れが収まり、熟しつつ有って、むしろ甘みさえ感じる滑らかさ。出来はほぼ同等か?とても美しくバランスの良い仕上がり。締まったミネラリティ・・・単純に美味しいが、岩、石のツルッとしたミネラリティが特徴的。リンゴや洋梨、柑橘。両方を比較すると、渋みと苦味が味幅、土台を作っているのでどちらも必要なものだと判る。リーズナブルなワイン。
2012マコン=フュイッセ
美しい淡い黄色。光り輝いている。格上の味わいはすぐに判るほどのネットリ感とエレガンス。中域が密で味わいの幅が広い。フルーツ表現の精度が高く、よりエレガンスを感じさせているようだ。
ポリはとっても美味しいです!こんなに美味しくなって・・良いのかな?・・と思うほど、格上げされたように思います。価格的にはヴェルジッソン・ラ・ロシュが上ですが、現状の美味しさはマコン=フュイッセに軍配。マコン=フュイッセは・・・マコンじゃ無いす!・・いや、マコンを超えてます。ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石、岩のガチっとしたミネラリティが素晴らしい・・・そして2011年は熟し始めていて、凄く纏まりが出てきました!是非ご検討いただきたい4アイテムです。一推し!
● 2023 Macon-Vergisson la Roche
マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
【冷ややかさを忘れない柑橘果実と果実に大きな石灰岩と細かく砕かれた水晶的ニュアンス!・・1級プイィ=フュイッセ・ラ・スュール・ラ・ロシュに隣接する「熱さと冷たさ」が織りなす見事なエナジーの味わいです!】

2022年の1級ラ・スュール・ラ・ロシュをテイスティングしなかったのは、
「余りにこのマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュがそのA.O.P.を超えたように感じたから」
です。
1級ラ・スュール・ラ・ロシュは数が余り無いのと高めであるので・・もし余るようなら何かの時にテイスティングしようと思ったんですね。
やはりこの畑は1級スュール・ラ・ロシュもそうですが、岩ばかりがゴロゴロと転がっている急斜面ですから、飲んでいるとまさにそのイメージそのものが目の前に展開されて見えるような感覚になります。
まぁ・・石灰岩は炭酸カルシウムのはずですが、生石灰は水と反応すると熱を出すんですよね。でも、その熱かどうかは知りませんが、やはり日照由来かなぁ・・そんな熱のイメージが有ります。
一方、とても冷たい感じも一緒に受けるんですね。「砕かれた水晶」なんて、題名には書いてしまいましたが、水晶と言うよりは大理石なのかな・・石灰岩が熱変性すると大理石になるようなんですが、そんな感じでしょうか。非常に細やかで透明感のある冷ややかさが、
「熱さと冷たさ」
として感じられる感覚です。
ですから、マコン=シェントレ・レ・ピエール・ポリ2023とはだいぶ異なり、芯は非常にスタイリッシュで硬い感覚、そこに熱由来の柑橘果実と、冷たさ由来の鉱物・・ミネラリティですね・・それらが大きな要素となって感じられます。

2022年ものも非常に出来が良く、
「ベイビー・プイィ=フイッセ・ラ・ロシュ」
などと書いていますが、質感がもはやマコン=ヴェルジッソンではあり得ないほどに高いんですね。
まぁ・・ただし2023年の上級キュヴェ、特にプイィ=フュイッセ類を開けますと・・
「いや~・・凄いなぁ・・」
となってしまう訳では有るんですが、一般にイメージできる「マコン、マコン何とか、マコン=ヴィラージュ」の類では無いと感じられるはずです。
熱と冷は時に激しくぶつかり合い、硬く荒ぶる美味しさを演出したかと思えば、時に交じり合い、果実や柑橘果実、蜜などの柔らかな美味しさを感じさせてくれます。一言で表すのは無理なほどに、
「硬いし柔らかいし、厚いし薄いし、熱いし冷たいワイン!」
です。ぜひ飲んでみてください。口に含むたびに・・姿を変えてくれます。超お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいプイィ=フュイッセ・ラ・ロシュの「核の部分」を構成しているに違いない、ベイビー・プイィ=フュイッセ・ラ・ロシュ!!】
人間とは恐ろしいもので、目の前に二品のお皿が有り、それを一口ずつ口にした瞬間に、
「・・ん~・・右の皿が私には合う!」
と・・言葉にはしなくても、ちゃんと判断しているものです。少なくともどちらも食べ進めてしまって無くなってからでも、
「あ~・・美味しかった・・特に右の皿は!」
などと思っているはずです。
もしくは、私には合うじゃなくて・・
「右の皿の方が絶対に出来が良い」
などと・・noisy のような目線でおっしゃる方もいらっしゃると思います・・。
で、実はこのマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュですが、プイィ=フュイッセ・ラ・ロシュの真下の畑です。隣り合っているそうです・・ですから、
「ん?・・なら、マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュで充分じゃん?」
と思われても当然ですよね。

久々にマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュが入ったので、noisy も、
「1日4本、並べてテイスティング」
をさせていただき、このマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュもプイィ=フュイッセ・ラ・ロシュと交互に・・テイスティングさせていただきました。
アルコール分は13%と強くないですが、ま~・・ムルソー並みに
「マンモス・ミネラリティ」
ですから・・凄いです。
で、ミネラリティはやはり相当にプイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュに似ています。幾分複雑性に劣る・・と言えますが、ボーっと飲んでいるとどっちだったか、ミネラリティだけでは判断できないかもしれません。
しかし、さすがの1級ラ・ロシュですから、
「似ていても、まるで迫ってくるような迫力もプイシ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュには適いません。」
そして、エナジー、果実感も幾分劣る・・が、
「ポテンシャルが届かない分、ディテールが良く判る」
とも言えます。これはこちらのマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュの方が、早く仕上がるから・・なのでしょう。
なので、
「このマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュは、プイシ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュの中心部分を取り出したようなワイン」
かな?・・と感じました。
ですから・・相当旨いです!・・以前はここまであるとは感じませんでした。だから、プイシ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュの真下などと言う気にもならなかったんですね。
素晴らしい出来です!・・昔は「マコン=ヴェルジッソン・ピエール・クロ」と言うギュファン・エナンのワインも安くて美味しくて好きだったんですが、理解出来ないような価格の上げが有って止めてしまいました。
ぜひ飲んでみてください・・ベイビー・プイィ=フュイッセ・ラ・ロシュ、2022年のドメーヌ・バロー、本当に凄いです!
以下は以前のレヴューです。
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【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】
マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュは今回、飲んでおりません。ですが、この村の特徴とも言える大理石のような硬いニュアンスが伝わってくる石のミネラリティが特徴ですね。ムルソー的と言えるかもしれません。
リンゴや洋梨、柑橘、渋みと苦味が基礎になり、マコネーの上級キュヴェ、プイィ=フュイッセにより近いオイリーさやグラの有る太い味わいも存在しています。そこに石の風味が加わり、ドライながらも旨みたっぷりな味わいです。
写真は違うワインのものですが、リアルワインガイド第54号ではポテンシャルも90点を超える高い評価を得ています。是非ご検討くださいませ。
● 2023 Saint-Veran Arpege
サン=ヴェラン・アルページュ
【深く熱量を多分に放出していた以前のアルページュとは、また異なった印象・・まさに、「アルペジオ」的な響きを持った見事な表情です。】

noisy もその昔はギター奏者でしたから、フォーク系のギターを持つシュチュエーションで必要ならば、アルペジオをスリーフィンガーで・・などとやっていた訳です。ギターの弦は普通6本有ります(最近は単純に6本です・・とは言えない、多弦ギターがあるんです・・)から、それを1本ずつ、リズミカルに弾きますとアルペジオです。まぁ、分散和音が基本ですね・・
で、このサン=ヴェラン・アルページュですが、今までは確かにアルペジオだと感じることも有ったんですが、
「むしろしっかりした果実が表面に出ている」
ので、そんなに「アルペジオ」と言う名前ほどは・・単弦ずつでは響いて来ないよなぁ・・とは思っていたんです。ですが、2023年ものは違いました。ちゃんと・・
「単音の響きを感じられるアルペジオ!」
だと思えたんですね。
基本的にミネラリティが抜群に凄く、しかも葡萄が熟すために必要な日照をしっかり得られるのでしょう・・熟度の高い葡萄が得られますから、
「マコンよりもサン=ヴェランが格上」
とされるんです。

しかしこのところは温暖化の影響でしょう。今まで熟度が今一つだったアペラシオンがちゃんと熟すようになり、そのテロワールの表現がよりクリアに感じられるようになって来たんですね。
ですから、
「サン=ヴェランはマコン=ヴィラージュよりも熟度の高いワイン!」
と言う今までの常識は、そのまま信じる訳には行かなくなって来ています。
2023年のこのアルページュは、熟度はマコン=シェントレ・ピエール・ポリとほぼ同様かな・・と思います。ミネラリティの繊細さ、細やかな表情と言う部分で、
「きめ細やかで繊細なミネラリティが熱を得て表現している柑橘感」
と、
「まるでポロン、ポロンと細い弦をはじくように響く線状のミネラリティ」
が感じられるんですね。
非常に良い出来だと思います。メディアの評価が見つかりませんが、結構良いポイントが付くんじゃないかと思えるサン=ヴェランでは有りますが、2023年もののバローはすごく良いので・・全体的に高く評価されると期待しています。ぜひ飲んでみてください。お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【こちらも本当に久々ですが、2022年ものアルページュは以前のアン・クレシェさえ凌駕しています!・・狙い目でしょう!】
久しぶりのご案内になった「アルページュ」です。ラシーヌさんの扱いの時代に一度入って来たのを覚えています。
繊細さのあるサン=ヴェランで、レ・ポマールが比較的マッチョで重量感が有り、その正反対のような性格なのがアルページュでした。
ですが・・その頃はおそらく2014年ものの頃で、今から8年も前です。少なくとも、
「こんなにゾクゾクっとするようなゴールド的な色彩は無く、もっと淡かった。」
です。
言ってしまえばこれも並みの「プイィ=フュイッセ」の範疇を超えるような出来で、グラや押し出しは少ないものの、ややオイリーで粘性が有り、しかし細かい糸を撚り合わせたような質感、接触感のあるテクスチュアから、繊細なアロマ、表情を浮き出してくれる素晴らしい出来です。
昨年の2021年もののサン=ヴェラン・アン・クレシェさえ超えているんじゃないかと思える素晴らしい出来です。
まぁ・・アルページュって、おそらく、
「アルペジオ」
と言う意味なのかな?と思っていますが、
「ギターのアルペジオと一緒」
の意味なのでしょう。

たしかに弦を1本ずつ爪弾き、すぐ次の弦に移動して・・と言うのをリズム感良く続けるのがギターのアルペジオです。
一般には、楽器の音を高い方から低い方へ、もしくはその逆で一音ずつリズムに乗って出音させる・・みたいな感じだと思いますが、
「このアルページュは繊細なので、まさにアルペジオ!」
と言って良いと思います。
その意味では、サン=ヴェランでもレ・ポマール的では無く、アン・クレシェ的です。
しかし!
「充実した果実に充実したボディ、粘性・オイリーさも有り、ミネラリティももの凄い」
と言うバランスの中で、
「めちゃ繊細!」
と言うことなんですね・・。
いや、2022年のダニエル・バローは凄いです!・・是非、以前のアイテムとの比較もしていただきたい・・超お薦めします!
● 2023 Saint-Veran en Creches
サン=ヴェラン・アン・クレシュ
【素晴らしいバランスを持つアン・クレシェはエレガント系のサン=ヴェランであり、エレガントなプイィ=フュイッセ風!・・フラワリーさ、仄かなスパイス・ハーブ、そして出る所はちゃんと出て引っ込むところがキュッと締まる、素晴らしいボディの持ち主でした!】

2023年のドメーヌ・バローのプイィ=フュイッセは、ベースのアリアンスからして化け物級の凄い味わいを見せますから、おそらくお客様も相当驚かれることでしょう。
「フルな」・・と言う言葉は勘違いされそうなので余り使いたくないんですが、アリアンスでさえ・・フルである・・しかし美しく磨かれ、余分な・・とか、過分な・・と言うネガティヴに繋がる表情が一切無いんですね。
で、サン=ヴェランについて申し上げますと、すべてにおいて・・
「フルで半端無く凄いプイィ=フュイッセをほんの少し小さくしただけだ」
と思っていただいて良いでしょう。つまり、
「エレガントなプイィ=フュイッセ!」
です。
で、サン=ヴェランに移りますが、サン=ヴェラン・アルページュは冷涼です。繊細で美しい味わいです。
サン=ヴェラン・レ・ポマールは、サン=ヴェランの中で最も「フル」で有り、熱量が凄いですから・・まぁ・・ある意味、最もプイィ=フュイッセ的です。果実感もたっぷりです。でもバローのプイィ=フュイッセには少し及ばない・・です。

このアン・クレシェは、サン=ヴェランの中で最もバランスに優れ、絹ごしのようなミネラリティのアルページュの良さと、レ・ポマールのような熱量からの果実表現を持ち、そのバランスが物凄いバランスになっている・・とお考え下されば・・良いかと思います。
レ・ポマールはリッチなフレーヴァーです。アン・クレシェもリッチですが、リッチさはレ・ポマールに及ばないが繊細さ、ミネラリティの美しさ、バランスに優れますから、
「選択に困ったらアン・クレシェ!」
が正解です。
その上で、繊細なミネラリティが欲しいな・・感じたいな・・と思われたらアルページュを、濃密なプイィ=フュイッセ的熱量、パワーが欲しいと思ったらレ・ポマールを選ぶと良いかと。
因みに、マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュとプイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュと、このサン=ヴェラン・アン・クレシェはそれぞれ目と鼻の先、同じ丘に有ります。アペラシオンはそれぞれ異なるんですが・・面白いでしょう?・・このマコネ地区は少し離れただけで変わってしまうんですね。ぜひ飲んでみてください。素晴らしい出来です!
以下は以前のレヴューです。
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【激繊細!・・しかも贅肉無しながら欠損感の無い見事な果実感!・・過去最高のアン・クレシェで間違い無いです!】
旨いです~・・!・・もう、色彩だけ見比べても、
「過去最高・・でしょう?」
と言えると思います。もう・・2014年もののコラムで、
「2013年ものよりも確実に上!・・三千円超えてしまいましたが・・」
と書いていますが、その2014年ものの写真と見比べてみてください・・。
「この差は・・なんだ?」
と思えるんじゃないでしょうか。
激繊細ですが、豊かさも充分です。素晴らしいバランスに仕上がっていますから、
「げげっ・・サン=ヴェラン・アン・クレシェって・・こんなに美味しかったか?」
と、自問自答してしまいました。
「・・いや・・さすがにここまでは・・無かった!」
と確信したんですね。
しかも、今回はこのアン・クレシェの下のクラスも在りまして、「アルページュ」と言うワインですが、これでさえ、
「今までのアン・クレシェを超えている!」
と感じさせます。

このアン・クレシェは、標高の高い場所にある「プイ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ」の南の斜面に降りて行ったところにある畑です。ラ・ロシュとは近いそうです・・。
でも、基本的にはサン=ヴェランは、クリュ・ボージョレで有名なあの、
「サン=タムール」
の北に接しています。実際には、「サン=タムール=ベルヴュ」の村です。
なので、ここはボージョレとマコンが混じった・・と言いますか、接した地域になっていまして、これほどまでに、
「シャルドネとガメが接している」
と思っていてください。
まぁ・・この辺りでシャルドネの美味しいのはサン=ヴェランになり、美味しい赤はマコンの赤は少なくて「サン=タムール」や「ジュリエナ」になるんですね。ホント目と鼻の先です。因みにサン=ヴェランの中心からジュリエナの中心までは・・直線で3kmもありません・・。
で、このアン・クレシェですが、レ・ポマールが以前と違ってマンモス・ミネラリティなタイプになりましたので、
「そこまでのマンモスぶりではない」
にせよ、黒葡萄の地域も近くなるイメージで、石灰や岩のイメージより繊細さが感じられるんじゃないかと思います。
2022年のドメーヌ・バローには驚かされると思います。超お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【優しい・・抱かれるような感覚になるサン=ヴェラン!・・高質さ、繊細さに長けた素晴らしい出来です!】
グラスの写真の中心に、So2 添加量の少なさが僅かに見え隠れしているように・・noisy には見えます。
「・・一体この人は何を・・言ってんだか・・」
と思われる方も多いかもしれませんが・・本気で思ってます。・・もしかしたらいつか、「えっ?」と・・その意味が判る場面に出くわすかもしれません。
非常に濃密で、飲む傍から・・
「旨い!」
と言ったに違い無いレベルの2020年ものだったと思います。でも、2021年ものはちょっと違うんですね~・・。
「非常に繊細!」
なんですよ。
それに現状(2023/03中旬)はまだミネラリティの中に表情が半分、閉じ込められているような感じでして、そろそろ美味しく飲める2021マコン=シェントレよりも成長が遅れている感じです。
まぁ・・その言い方は余り正しくはなく、プイィ=フュイッセなどの上級キュヴェは、有り余るポテンシャルからの表情がミネラリティの殻を破って・・もしくはその隙間や割れ目から出てくる訳ですが、この2021年サン=ヴェランのように、
「見事にピッタリ、精緻に仕上がり、素晴らしいバランスで仕上がったキュヴェ」
の場合は、その後、グイグイと成長をして行くパターンが多いと思います。誤解を恐れずに言ってしまえば、ヴァーゼンハウスのワインなどが・・そうです。ヴァーゼンハウスもようやく
最近は早い段階で(その年の2~3月)も美味しく飲めるようになりましたが、2019年ものまでは本当に・・
「販売開始時期決定にとても気を遣うワイン」
でした。・・まぁ、プロの連中でさえそれを理解できない訳ですから、本当に難しい判断になる訳です。

実は今の開き具合でも大丈夫なんですが、非常に精緻なバランスで仕上がったSo2の少ないワインですから、少しでも休養の時間が有ると大きく変わって行く可能性が高いんですね。
また、以前のサン=ヴェラン・アン・クレシェは、どちらかと言うと非常に饒舌なスタイルでした。2021年ものは・・と言いますか、ドメーヌ・バローはジュリアンがやるようになってきてからどんどんナチュラル感が増して来ています。
その分、
「ハッキリした味わい」
「判りやすい味わい」
から、少し離れて来ているんですね。
簡単に言いますと、So2 は塩分みたいな効果を持っていまして、これを使用しますと味わいの中心点がハッキリします。使わないと・・ちょっとそのポイントがボケた感じ・・と言いますか、そのポイントが大きく拡がって感じられる?・・そんな感覚なんですね。
その上で熟成..必要な時間を得ますと、So2 を使用した時ほどでは無いんですが、「コアがハッキリ感じられる」的な感覚を得る液体になって行く・・そう感じています。
ですので、飲まれるタイミングで結構に味わいが異なるかと思いますが、美しく、繊細さを感じられる柑橘果実主体の少し柔らかめの石灰系ミネラリティを持ったサン=ヴェランの味わいを楽しめることでしょう。是非飲んでみてください。
「結構、・・コート・ド・ボーヌに寄って来たぞ・・」
的な味わいを感じられると思います。お勧めです!・・量はありません。
以下は以前のレヴューです。
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【より温暖なサン=ヴェランのふっくらした味わいにホッコリ・・します!・・2020年ものは最高の出来でしょう!】
どうでしょう・・今飲んで滅茶美味しいのは、このサン=ヴェラン、アリアンスでしょうか。最も、相当ビックリさせられるのは今の時点ではスュール・ラ・ロシュであるのも間違いないと思います。
岩や石のニュアンスが素晴らしい、マコンのシャルドネに有って、このサン=ヴェランはやはりより暖かな酸バランスと、より優しいミネラリティを持っている・・と言うか、厳し過ぎないミネラリティと言うべきかもしれませんが、中域の豊かな美味しさを感じさせてくれます。
2020年ものは2019年ものに比較すれば、やはり硬質なのは間違い在りませんが、それでもサン=ヴェランの優しいシャルドネの味わいに触れると安心します。何せ上級キュヴェは物凄いですから・・ついついポテンシャルを取りに行ってしまうんですよね。
バローのワインはそもそも全てがポテンシャル高い訳ですが、それでも・・noisy は、
「2日で6アイテム!」
とかを開けて飲んでいますから、
「・・美味しいのは・・これだけど、普段飲みたいのは・・そっち!」
とか、
「・・うわっ!・・凄い!・・」
と感じつつも、
「(・・ん・・毎日これだと・・ちょっと疲れるかなぁ・・)」
などとも思ってもいる訳です。まぁ、贅沢な悩みでも有ります。

そんな時に、このような優しい・・より柔らかな味わいの同様なワインを口にしますと、確かにポテンシャルは少し落ちるんだけれども・・凄く安心する訳ですよ。とてもバランス良く美味しいし、疲れないし・・シャルドネだから料理に合わせやすいし・・。
しかも以前のバローように樽っぽさなどは無いし、硬すぎて飲めないことも無い・・んですね。
ですから、この数年のバローのワインを非常に評価している訳ですが、それにはやはりジュリアンさんの存在が大きいんじゃないか・・と思います。
よりナチュラル、ピュアになって来ているドメーヌ・バローの、優しく暖かいサン=ヴェランです。白、黄色の果実だけじゃなく、やや赤に近い方に色付いた色の果実のニュアンスも感じますし、甘く無くドライですが旨味もしっかり載っています。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今(2021年6月末)一番開いているのはこれ!・・素晴らしいバランスです!】
サン=ヴェラン・アン・クレシェ...今めっちゃ美味しいです!!・・ダレないふくよかさ、ドライなのに旨味たっぷりなエキスから、黄色いフルーツや白、黄色の花のニュアンスに僅かに蜜・・しかも上級のプイィ=フュイッセに通じるような気品や凝縮感も有りますから、
「3千円以下クラス最強部類のシャルドネ!」
と言っても過言では無いでしょう。
まぁ、マコンとか(マコン何とかを含む)サン=ヴェランとかは、ある程度の栽培面積の広いアペラシオンですから、良いものとダメなものが両極で存在しています。俗に言う、
「ピンからキリまで」
有る訳です。
で、このサン=ヴェラン・アン・クレシェは「ピン」に限りなく近い方です。その上価格も非常にリーズナブルです。
とある生産者のマコンやサン=ヴェランが凄く美味しかったので、しばらく扱ったんですが、しばらくしたらナチュラルなのはとても良いのに、かなりのレベルの揮発酸が目立つようになってしまって・・まぁ、それでも何とか許せるレベルかとも思ったんですが、
「残念ながら・・価格が高い」
ので、それからは入れることを諦めています。
ナチュラルさと味わいのピュアさは、決して比例するものでは無いので、その辺りをお客様にどう説明して判っていただけるか?・・をかなり考えています。その点に置いて、ドメーヌ・バローのワインはナチュラルさとピュアさを同列にして言えるので、ワイン屋にもお客様にも有難いことだと思います。勿論ですが、
「ピュアさを犠牲にしてもナチュラルさを・・So2無しが欲しい」
とおっしゃるお客様にも対応はしているつもりですし、時には、
「どこまでもアヴァンギャルドで行くぜ!」
みたいなビオ系、もしくは「ノン・So2」の生産者さんのワインにも興味は有る訳で、理解できる程度の残存揮発酸量であるなら、やろうと思っている訳ですね。
ですが、このサン=ヴェランには、そんな心配は無用です。どこまでもピュアでナチュラル、ふんわりと、そして確実にスピ―ドの有るアロマをお約束出来ます。是非ご検討くださいませ。一推しでお勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【サン=ヴェランがこんなに美味しくて・・どうするの!】
このサン=ヴェランで充分!・・です。2018年のダニエル・バローの素晴らしさを見るには・・。却って上級キュヴェのマンモスなミネラリティが要素を抑え込むような動きをするかもしれないので、「造り手の傾向を知る」には、このリーズナブルなサン=ヴェランでもOKだと言えます。
やはりジュリアンが参画するようになってから、自然派的アプローチが深まって行ったのでしょう。飲むと葡萄の根が水分を求めて地中深く入って来たのが目に見えるかのように感じられます。
色彩も艶やかな果実がたんまり・・そして白いミネラリティと、透明感バッチリなガラス、クリスタル風のミネラリティがたんまり有ります。色合いも・・緑色の存在が美しく感じられます。これは実にリーズナブル!・・少なくとも90点以上は付けるべきシャルドネでしょう!是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【全方位に外向的!豊かな味わいだがダレ無い酸の美味しさが凝縮した果実を引き立たせています!】
非常に良いワインです。僅かに映しこまれた淡い緑色が、このワインの素性を語ってくれています。非常にピュアで丸みがあり、ブルゴーニュの南部のワイン特有の暑苦しさは無く、極上クラスの味わいを感じさせてくれます。
ラシーヌさんはダニエル・バローの輸入が出来なくなってしまいましたが、例えばラシーヌさんにお呼ばれされて新年会などに行かせていただくと、サンリバティーさんの社長さん、佐々木さんがいらっしゃったりします。どうやら非常に仲が宜しいようで・・また、ラシーヌさんの合田さんもサンリバティーさんの何かにタッチしてるのかな?・・ハッキリしたことは判らないんですが、関係の深い間柄のようです。
なので、新年会でラシーヌさんのワインを味わっていると・・そのままじゃ済まなくなってしまいます。2年ほど前には・・それまでラシーヌさんの新年会にお邪魔していたはずなんですが、気付くと拉致されていまして、何故か佐々木さんの地元で飲んでいたりします。気付けば日が変わっていて・・何てことになっているんですね~・・。
サンリバティーさんのワインはラシーヌさん同様コンディションも良く、社長さんのお人柄も良く・・何せ工学系出身なのになぜかワインのエージェントをしていると言う、ちょっと変わった履歴の持ち主でおられます。で、2015年ものもそうでしたが、2016年もののバローは完全にサンリバティーさんからの仕入れになっています。
このサン=ヴェラン・アン・クレシェは2015年ものはご案内出来なかったので二年振りと言うことになります。ご存知かとは思いますがサン=ヴェランはマコン各村の近郊に有る村、A.O.C.で有り、A.O.C.プイィ=フュイッセの北に接している村でA.O.C.マコンより上位とされています。また単にマコン=ヴィラージュより上位とお考え下さって結構かと思います。
さすがにA.O.C.マコンで美味しいものは多くは無いですが、マコン=ヴィラージュやマコン=何とか、サン=ヴェランともなりますと、昨今は結構に良いものも散見されるようになってきました。
ただし・・価格も10年前のブルゴーニュ村名並み・・と言う場合が多いので、
「・・いや~・・ダニエル・バローが有るからなぁ・・中々この存在は超えられないでしょ・・」
と言う気も有ります。
年々ピュアさとナチュラルさを増してきているダニエル・エ・ジュリアン・バローですが、20年ほど前の「樽っぽいシャルドネ」とは隔世の感が有ります。非常にピュアなんです。樽は掛かっていますがその存在を言う必要が無いほどまで来ています。
とても良い感じに凝縮しており、冷ややかな酸が柑橘系フルーツの美味しさをたっぷり伝えてくれます。勿論、ミネラリティもたっぷりです。ガラスのような透明感の強いものと白っぽい石灰系のものが半々ほどに感じられ、全てを支える基盤になっているかのようです。
リアルワインガイド第62号では、「現状は少し硬いがすぐこなれて来そう・・」のように書かれていますが、今飲んで充分な美味しさを感じられるバランスです。評価は89+~90 です。これより低いACブルゴーニュ・シャルドネは山ほど・・有ります。noisy のところでも非常に売れているロッシュ・ド・ベレーヌのシャルドネはリアルでは90点には届きません。確かに・・濃密さはこのサン=ヴェランの勝ちです。このちょっとしたシャルドネのマッタリ感にやられちゃうんですよね。
非常に良い出来でした。価格もリーズナブルです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【さすが格上!!マコンから来ると、クラスの違いを感じます!】
以前のコメントを修正して掲載しています。非常に旨いですが・・非常に少ないです。
さすがにポエール・ポリをこのクラスと比べると見劣りがしてしまいます・・・結局ミネラリティの違いなんですよ・・・なんだかんだ言っても最後は・・。果実だ酸だと分析しても、ミネラリティの質が自分の中のクラス、判断基準を決めているような気がします。
◆サン=ヴェラン・アルページュ
2012年初登場のアルページュ。少し濃い目の黄色。甘塩っぱいミネラル感がとても強い。ドライだが実に集中していて、それも甘みを感じさせる原因だろう。タイトで逞しい筋骨隆々タイプ。かなり旨い。
◆サン=ヴェラン・アン・クレシェ
ハッキリ言って・・ちょっと舐めてました。3千円超えちゃった・・もう駄目かな・・と思ってたら・・とんでも無い!プライス以上のポテンシャル!トースティ、ドライだがジューシー。しかもかなりなミネラリティ度。現在は少し硬めだが、今までとは異質のポテンシャルを感じる。かなりの延び代のある味わい。フレッシュ感がたっぷり有り、ピュア感に結びついている。2013年までよりも確実に旨い。
◆サン=ヴェラン・レ・ポマール
圧巻。重厚感。質感の高さ。ボーヌの優良シャルドネ並みのミネラリティ。こってり感。中域の透明感。酸の美味しさ、バランスの良さ・・かなり美味しい。ボテっとした南部のミネラリティではなく繊細さを感じる。実に高級な味わい!
サン=ヴェラン3種にも・・ビックリです。アルページュは逞しい、筋肉質の男性のようなスタイルで、プイィ、マコン辺りの暑苦しさが全く無いんですよね。アルページュが以前のアン・クレシェを男っぽくしたような感じです。価格もそんな感じ。
アン・クレシェにはビックリ・・。物凄いポテンシャル・アップでした!
「これでサン=ヴェランかよ~!」
みたいな雰囲気でした。
で、サン=ヴェラン・レ・ポマールですが・・・これをプイィ=フュイッセと言わなくて、何だと言えばよいのか・・もうミネラルの細やかさが異質なんですよ。滑らかでね・・緻密さ、エレガンスもある・・言うことのない味わいでした。
そんな訳で選択は難しいかと思いますが、どれを飲んでも旨いです。えっ?ポマールが高い?・・・いや、高くないです。エチケットが無いと思って飲んでみてください。ビックリされると思いますよ!お勧めします!
● 2023 Saint-Veran les Pommards
サン=ヴェラン・レ・ポマール
【ジュリアン・バローが目指す「バローのシャルドネの将来」が透けて見えて来る素晴らしい出来!・・新樽を抑え、かなりの自然派レベルです!】

その昔・・そうですね・・1990年代から続けて扱わせていただいているドメーヌ・バローですから、その移り変わりもまた・・しっかり舌と鼻に焼き付いてしまっている noisy です。最初はル・テロワールさんでした。今も続いているアメリカのノースバークレイ社がやっていた「ノースバークレイ・スペシャル・キュヴェ」の中にバローのラインナップが有り、それをル・テロワールさんが入れていた訳です。
それで飲んだら驚いたのなんの・・。その頃はPKさんがバリバリの頃でして、新樽に入れさせてエルヴァージュ・・これが大当たりでした。ヴェルジェもそうでしたしバローもです。ドラルシェも実はそうです。
でも、バローのシャルドネは人気で、特にアンビュランやレ・クレイはバラで少しずつしか分けてもらえませんでした。それを3年ほど熟成させてから飲むと・・と言うより、昔は今のように、
「入って来たら割り当てて、はい、お仕舞」
みたいな感じでは無かったので、以前のヴィンテージのものが残っていて、それを購入したり・・が出来た訳ですね。
で、少し熟したものを飲んでみますと・・ま~・・超絶に美味しかったです。
で・・新しいヴィンテージのものをテイスティング会などで開けてみると・・
「(・・樽臭っ!)」
と・・やや焦げ臭のする新樽由来の匂いがしていました。ですので、
「最低3年は寝かせてね」
と言っていた訳です。

ですが、今のジュリアンが造るバローのワインは全く違います。新樽は2~3割くらいじゃないかと。その他は古い樽やイノックス、他を使用しているので、
「全く樽臭さが無いピュアな味わい」
がします。
そして毎年、テイスティングのたびに感じるんですが、
「年々、どんどんナチュラルになって行く!・・アロマの線が太くなり、スピード感がどんどん高くなり、ふんわりさが増大している」
と感じる訳です。
このレ・ポマールは、1級プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュと同じ丘に有り、非常にミネラリティが高いです。実はサン=ヴェランの中で一番ミネラリティとしては高いはず。
ですが、非常に熟れた果実が収穫できるようで、その熱量から生まれる果実感、柑橘果実感が・・エレガントさはちゃんと備わっているんですが・・マンモスなんですね。
ですから最もプイィ=フュイッセに近い表情を見せてくれますし、「ラ・ロシュ的」な大きな岩、崩れた岩のニュアンスさえあるのに、それをマンモスな果実表現で包んでいる感覚・・です。非常に素晴らしい・・
「サン=ヴェランなのになぁ・・」
と、20年前じゃとてもじゃないが想像も出来ない仕上がりです。ぜひ・・グーグルマップを開いて、あの・・大きな岩山を見ながら飲み比べていただけますと、さらに美味しく飲めるんじゃないかと思います。飲んでみてください。超お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【プイィ=フュイッセより高価なサン=ヴェランです!味わいはベースのプイィ=フュイッセ以上!ティム・アトキン氏は2014年ものが91Pointsでした!】
2014年のラシーヌさんもの、2017年のサンリバティーさんもの以来のご紹介になります、サン=ヴェランのポマールです。6年ぶりに入荷して来たことになります。
以前は、
「ややファットな・・熱量感と重量感のあるサン=ヴェラン」
と言うイメージでした。
あ、因みに・・このマコン系のワインをレクチャーしますと、
下のクラスから
「マコン」
「マコン=ヴィラージュ」
「サン=ヴェラン」
「プイィ=フュッセ」
となります。
マコン=ヴィラージュと言うアペラシオンも有りますが、マコンの後に村名をつなげて「マコン=ヴェルジッソン」と言うクラスも有ります。今回の2022年ものは「マコン=ヴェルジッソン」に畑名を加えて、「ラ・ロシュ」も届いています。ここの「マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ」の真上はなんと、
「プイィ=フュッセ・ラ・ロシュ」
です。
ですので、「マコン」--地方名、「マコン=ヴィラージュ」--村名・・で、サン=ヴェランもプイィ=フュイッセも村名ですが、
「より格上」
とご理解ください。地域は結構に近い・・もしくは隣り合っている感じです。

サン=ヴェランであることが信じられないほど、
「プイィ=フュッセ的」
です。もちろん、ダニエル・バローの2022年ものの特徴でもある、健康的で冷ややか、ミネラリティが半端無く、果実感・有機物・無機物の香りが繊細にたなびくのは同様です。
ですから、
「わずかに端正・・スタイリッシュな、美しい系のプイィ=フュイッセ!」
と言って良いレベルで、とても・・
「一般に良くあるサン=ヴェランと一緒に出来ない」
と感じます。
何より、このレ・ポマールよりも濃いサン=ヴェランは有るかもしれませんが、プイィ=フュイッセだと言われても納得してしまうに違いないほどの「質感」が有ります。
ん・・書いていて気付きましたが、以前は本当に、
「豊かなサン=ヴェラン」
でした。ぜひ飲んでみてください。滅茶旨いです!
以下は以前のレヴューです。
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【プイィ=フュイッセより高価なサン=ヴェランです!味わいはベースのプイィ=フュイッセ以上!ティム・アトキン氏は2014年ものが91Pointsでした!】
以下は2013年もの、リリース当時のラシーヌさんものについてのレヴューです。
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【さすが格上!!マコンから来ると、クラスの違いを感じます!】
以前のコメントを修正して掲載しています。非常に旨いですが・・非常に少ないです。
さすがにポエール・ポリをこのクラスと比べると見劣りがしてしまいます・・・結局ミネラリティの違いなんですよ・・・なんだかんだ言っても最後は・・。果実だ酸だと分析しても、ミネラリティの質が自分の中のクラス、判断基準を決めているような気がします。
◆サン=ヴェラン・アルページュ
2012年初登場のアルページュ。少し濃い目の黄色。甘塩っぱいミネラル感がとても強い。ドライだが実に集中していて、それも甘みを感じさせる原因だろう。タイトで逞しい筋骨隆々タイプ。かなり旨い。
◆サン=ヴェラン・アン・クレシェ
ハッキリ言って・・ちょっと舐めてました。3千円超えちゃった・・もう駄目かな・・と思ってたら・・とんでも無い!プライス以上のポテンシャル!トースティ、ドライだがジューシー。しかもかなりなミネラリティ度。現在は少し硬めだが、今までとは異質のポテンシャルを感じる。かなりの延び代のある味わい。フレッシュ感がたっぷり有り、ピュア感に結びついている。2013年までよりも確実に旨い。
◆サン=ヴェラン・レ・ポマール
圧巻。重厚感。質感の高さ。ボーヌの優良シャルドネ並みのミネラリティ。こってり感。中域の透明感。酸の美味しさ、バランスの良さ・・かなり美味しい。ボテっとした南部のミネラリティではなく繊細さを感じる。実に高級な味わい!
サン=ヴェラン3種にも・・ビックリです。アルページュは逞しい、筋肉質の男性のようなスタイルで、プイィ、マコン辺りの暑苦しさが全く無いんですよね。アルページュが以前のアン・クレシェを男っぽくしたような感じです。価格もそんな感じ。
アン・クレシェにはビックリ・・。物凄いポテンシャル・アップでした!
「これでサン=ヴェランかよ~!」
みたいな雰囲気でした。
で、サン=ヴェラン・レ・ポマールですが・・・これをプイィ=フュイッセと言わなくて、何だと言えばよいのか・・もうミネラルの細やかさが異質なんですよ。滑らかでね・・緻密さ、エレガンスもある・・言うことのない味わいでした。
そんな訳で選択は難しいかと思いますが、どれを飲んでも旨いです。えっ?ポマールが高い?・・・いや、高くないです。エチケットが無いと思って飲んでみてください。ビックリされると思いますよ!お勧めします!
● 2023 Pouilly-Fuisse Aliance Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【もはや色彩からして全然違う・・(^^;; まさに照りのあるゴールド、一瞬むせるようにさえ感じる豪奢なアロマに出会う・・凄いプイィ=フュイッセです!・・あり得ないリーズナブルさ!】

毎年同じことを書いているような気がして嫌なんですが・・歳を取ると昔のことは忘れてしまいますから良いはずなんですが、嫌だと思っていることは都合悪く忘れないんですよ。困ったものです。
そもそもダニエル・バローとの付き合いは、もはや30年近くにも及ぶと思うんですね。途中抜けたことが有ったかな?・・思い出せませんが、バローに関しましてはダメになっても何故かまた別のエージェントさんから繋がって来て・・また扱わせていただける・・と言うように続いて来ました。
noisy も3年に一度ほどは凄いドメーヌと出会い・・その都度、
「騙されたと思って・・買ってください。」
とお客様にお願いしていました。最近ではギルベール・ジレでしょうか・・しっかりほぼ切られてしまいましたが・・誰も飲まないから良さがまるっきり判らないワイン屋さんは、安値で叩き売りして・・でも残ってました。noisy はテイスティングしたら・・余りの素晴らしさに驚いてしまい、
「初めて造った1年目のワインですが、とんでもない出来なので・・ぜひ!」
とお願いしたんですね。
そうしたら・・お客様がそれに乗ってくださって・・あっと言う間に完売し、フィネスさんに残っていた分をぜんぶ戴いたんですね。なので、2021年ものは結構いただけた訳ですが、それは良いとしても・・ギルベール・ジレ、海外はとんでもないことになっていまして、
「2021年の区画名無しのサヴィニー=レ=ボーヌが8~12万円」
です。
「・・あちゃ~・・やっちまったな・・」
です。

素晴らしいワインでしかも価格はリーズナブルなサヴィニ=レ=ボーヌやアロース=コルトン、ラドワ=セリニーのワインを皆さんに知っていただくのには最高のワインだったのですが・・。
あ、本筋はそこでは無く・・すみません。
このダニエル・バロー、ジュリアン・バローは長年ずっと続けられていて、しかも日本への供給は・・まぁ・・有る方なので、
「騙されたと思って・・買ってください!」
の手が、あまり効かないんですね。
でも敢えてここは言いたい・・
「この凄いアリアンス2023!・・是非騙されたと思って買ってください!」
まぁ・・一番安いアリアンスを一推しにしてしまうワイン屋はいないはずですが、やはり飲んでいただかないといけませんし・・。
もちろんですが他のプイィ=フュイッセのキュヴェもそう言いたいんです。凄いですよ・・凄い複雑性と気品に満ちたワイン・・それがアリアンスの上級キュヴェたちです。
しかし、その基本はこのアリアンスV.V.に有ります。生半可なプイィ=フュイッセじゃないんです。
柑橘がしっかりあり、ミネラリティも驚くほどにマンモス、味わいの幅も広く・・甘くドライでとことん伸びる・・凄いワインなんですね。もしこれがコート=ドールだったら、数万円するんじゃないでしょうか。
なのでここは・・
「このグラスの色を見ていただき、素晴らしいと思っていただいたら・・買ってください!」
と申し上げたいと思います。
2023年のドメーヌ・バロー・・敢えて言いたいと思います。
「ドメーヌ・バローの2023年、ドメーヌが始まって以来の最高のヴィンテージです!」
どうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
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【ドメーヌ・バローの2022年もののプイィ=フュッセの素晴らしさは、このアリアンスで充分知ることが出来ます!・・おそらく過去一でしょう!】
3年前の2020年ものは、まだ3千円代と言う超お買い得なプイィ=フュッセでした。
ミネラリティは半端無く、熱量を果実に変え、繊細さ、伸びも素晴らしい・・まさに・・
「シャルドネの鏡はダニエル・バロー!」
でしたし、
「ポテンシャルと価格が最も釣り合わない唯一のシャルドネ!」
でした。
まぁ・・最近はフイヤ=ジュイヨを見つけましたので、次のヴィンテージが楽しみでしょうがないですが・・あちらはシャロネーズの南のドンケツで、このプイィ=フュイッセとも、さほど遠くは無い・・と言うロケーションながら、どこか、
「コート・ド・ボーヌのシャルドネ的」
と言うニュアンスが強いですよね。
で、昨今のドメーヌ・バローのシャルドネは、
「どんどん北上して来ていて、やがてはボーヌのシャルドネにニュアンスが近くなるはず」
と感じます。

特に2022年ものはその傾向が顕著でして、
「プイィ=フュッセと言うよりも美しい感じのムルソー」
と言ったニュアンスですから、ここに・・昔のような新樽率の高さを持って来たとしたら・・相当に見分けは難しくなると思います。
このアリアンスは、プイィ=フュッセのワインの・・
「ある意味、寄せ集めのプイィ=フュイッセ」
ですから、良くも悪くも全てこのアリアンスを飲めば判るんですね。
黄色い柑橘果実、果皮に白っぽい花、スパイス、いつもよりも膨大に感じるミネラリティ。豊かでは有るが甘く無く、しっとりとしつつもパキッとした感覚も。中域は締まりつつも適度に膨らみが有り、ややタイト気味。中盤からの長さは素晴らしい。ノーズへの還りの表情にうっとりする・・
そんな感覚です。
ですので、今やユーロ円が165円の時代ですので、この価格も仕方が無いんじゃないかと感じます。そもそも3千円台の素晴らしいプイィ=フュイッセなどは有り得なかった訳ですから。
ぜひ飲んでみてください。健康的でふくよかながら締まって、徐々に出てくる素晴らしいシャルドネです。お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【「・・アリアンスって・・こんなに美味しかったっけ!?」とおっしゃっていただけるでしょう!・・このキュヴェは過去最高間違い無し!・・飲めば多分・・判ります・・(^^】

「とんでもなくリーズナブルなプイィ=フュイッセ!」
としてのご理解でいらっしゃったはずのアリアンスV.V.です。ですが、3千円台だったものが4千円台まで上がっちゃいました・・なので、ハッキリ・・申し上げますと・・
「この2021年アリアンスv.v.は、2020年ものの Noisy wine の販売価格より仕入れ価格の方が高い」
です。
なので、販売側としましては、
「・・何だかなぁ・・」
と・・昨年の販売を帳消しにされたような感覚に陥ってしまう訳です。・・まぁ、
「でもそろそろそんなシュチュエーションが多いので慣れて来てしまった・・」
とも言えます。昨年は昨年、今年は今年と分けて考えれば良い訳ですから・・はい・・何とか頑張ります。
では、価格は何でそんなに上がってしまったのか? そう考えてみることも必要ですよね?・・
「・・そりゃぁ・・収穫量が減って収入が大きく減る訳だから、下のクラスのプイィ=フュイッセを上げたんじゃね?」
まぁ・・その線も無いとは言えないでしょう。でも・・
「甘~~~い!」

まぁ、こんなことはバローさんも全く言ってませんが・・。でも、
「40%ものの収穫減で、キュヴェによっては全く造れなかった」
と・・エージェントさんの資料に書いて有ります。
ですから・・
「通常はアリアンスに使わない上級畑の葡萄が相当量入っている!」 そんな可能性が「大有り」なんですね。
では、どうしたらそれが判るか?・・ですが・・そう、当たり前ですね。
「飲めば判る!」んです。理由は・・
「滅茶旨いから!」
です・・(^^;;
繊細さと複雑性、そして適度なオイリーさ・・自然な黄色い柑橘果実のハイトーンなアロマ・・旨いですね~・・あ、そうそう・・是非とも2020年もののグラスの写真と比較してみてくださいね。
「・・あっ・・見比べたら・・一目瞭然ってやつ?」
この、Noisy wine を苦しめる値上げの理由、お判りいただけたんじゃないかと・・思います。ですから、アリアンスと言う名前・・英語だとおそらくアライアンス?・・これは「同盟」「連携」と言う意味が有りますので、
「この2021年アリアンスV.V.は過去最高の出来!・・しかも上級キュヴェの格落ち入りを考えられる、滅茶苦茶お買い得なプイィ=フュイッセ!」 と言うことになります。
ですので、
「他のキュヴェより相当高くなってしまったから、選択肢から外す」
のは間違い。
より高質な葡萄を使うしかなかったキュヴェだからこそ、高くせざるを得なかったんだと・・飲めば判るんですね。飲まないと判らない訳で・・飲まないワイン屋さんには絶対に教えてもらえない・・(^^
なので、「noisy激推し確定」です!・・もはやドミニク・ラフォンのA.C.ブルに匹敵する出来。飲んでみてください。利益は余り出ないけど・・超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【いつもより硬質な2020年のバローのプイィ=フュイッセを理解できる、もっともリーズナブルなキュヴェ!・・勿論、その中で最も柔らかいとも言えます!】
素晴らしい色合いですよね?・・ヴェルジッソンの畑の2キュヴェが1級になってしまいましたので、ヒエラルキーが少し変わったような気がしますが、それでもこの、
「アリアンス」
の立ち位置には変化は有りません。
何せ滅茶安いです!・・すでにユーロもドルも、対円で20%ほど値上がりしています。でも・・バローは10%しか上がっていません・・。まぁ、エージェントさんも非常な努力をされてこのリーズナブルな価格を維持しています。
noisy もこの状況は理解しており、20%近いアップを予想していたのですが・・何とか10%ほどのアップで抑えてくれました。まことに有難いことです・・アリアンスは売れ筋ですから・・はい。
ですがやはり量が少ない2020年・・2019年もののように追加はできないようです。お早めにご検討ください。
2020年のアリアンスは、他のキュヴェ同様に、より「硬質」に感じられます。果実感、柑橘果実感の周りにミネラリティのコートが感じられるようなニュアンスです。
なので、noisy がいつも良く言うように・・
「テッカテカ!」
なテクスチュアです。

ですが、プイィ=フュイッセの他のキュヴェほどでは無い・・そちらと比較すると、
「より柔らかで、要素の様子が判りやすい」
んですね。
で、その粒子の隙間から・・果実、柑橘果実が漏れてくる・・しかも酸もたっぷりでピュア。そして年々ナチュラル感が増しているようにも感じる訳です。
だから、
「A.C.ブル並みの価格で村名(プイィ=フュイッセ)が飲める!・・しかもバロー!」
と言うことに嬉しさを感じるんですね。
勿論ですが・・ワインは好みですから、
「・・ん~・・タイプじゃないんだよな・・」
と思われる方もいらっしゃるに違い無いんです。それはそれで仕方がない・・ネットを徘徊してワインの感想を書かれているブログなどを見ていますと、肯定派が断然多いんですが、否定派もいらっしゃいます。
いつも言っていることではありますが、その瞬間だけを感じていると、その時のその瞬間だけの味わいを切り取ることになってしまいます。でも、記憶と想像を生かすことで、そのワインの先の姿も味わいのひとつであることに気付かれていらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。出来ることならそのような飲み方をした方が・・大きなお世話ではありますが、より幸せになれると・・感じています。是非・・想像しながら飲んでみて下さい・・滅茶美味しいシャルドネです!
以下は以前のレヴューです。
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【最もリーズナブルで、且つ、評価も高いプイィ=フュイッセ!冷ややかな果実の美味しさを感じさせてくれます!】
2018年ものはティム・アトキン氏も91ポイント、この2019年ものはジャスパー・モリス氏も上値91ポイントですので、変わらずに・・横滑り的な評価だと言えます。
しかしながら、2018年ものでも相当に美しさがアップして来ていたのは言えますが、2019年ものはさらに・・「さらに」、美しさがアップしていると言えます。「健康美」と言いたいですね。
それも、「何も無くて、何も起こらなくて・・でも結果として美しい」のではなく、
「色々有って・・鍛えられて、その結果として美しい健康体」
と言うようなイメージを受けました。
ですので、少し筋肉が隆々としているような逞しさが備わっているように感じますし、感じる果実にも、「果肉の粒」さえ感じるような感覚なんですね。
なので、2018年ものも非常に美味しかったし、海外メディアも同じように評価しているとしても、
「2018年ものと2019年ものの美しさの違い」
も感じたように思います。
色合いも黄色がやや強めでは有りますが、あまり「樽」を感じさせるものでは無く、果実が受けた短い時間での日照の強さみたいなものを表しているのかもしれません。
少しオイリーで、逞しく、口内ですり潰すと石灰的なミネラリティを基礎に、細やかな表情が零れて来ます。それはまた柑橘果実やスパイスに変化し、ノーズへと抜けて行きます。
中域も適度に膨れてくれ、自然で長い余韻から、また果実のニュアンスとミネラリティを感じさせてくれます。
アン・ビュランV.V.は現在、やや締まっていて、やや優しいムルソー=ペリエールみたいな風情ですが、それでも厳しいミネラリティが、
「飲むのはちょっと早いぞ」
と言っているかのようです。
しかしながらアリアンスV.V.は、現在(2021年6月末)でも、開いているとは言わずとも、結構に膨らんでくれるので、それなりに美味しく飲めてしまいます。
なので、このキュヴェとサン=ヴェランとマコン=シェントレは早めに飲んでも良く、アン・ビュランV.V.だけは2~3年は置いて育てていただきたいと思います。相当旨いし、何よりリーズナブルですので、この夏を乗り切る1本に・・いかがでしょうか。ご検討くださいませ。A.C.ブル並み以下の価格ですが、かなりの出来です。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【三千円を切ったプイィ=フュイッセが91ポイント評価!・・そして今でも美味しく飲める冷ややか果実+膨大なミネラリティ!超お勧めです!】
2017年ものはスタートで躓いてしまいまして、あっという間にアリアンスV.V.が無くなってしまいました。世界で最もリーズナブルなプイィ=フュイッセです。
そしてやはり2018年ものバローはミネラリティが凄い!・・これだけしっかり有るのに・・硬くならないし、熟度は高いのに全くダレないのも不思議ですが・・真実なんですね。
バローの他のワイン同様、果実もたんまりで冷ややかで美味しいんですが、葡萄の高質感が下のクラスよりしっかり感じるんですね。なのでやはり、上のクラスの他のプイィ=フュイッセの区画並みに畑の状態が良くなって来た・・ことの証拠なのかもしれません。
因みにティム・アトキン氏は、このアリアンスV.V.までは評価していて、91点付けています。まぁ・・アン・ビュランとちょっと、間が詰まっちゃっているように感じますよね?・・それに、noisy 的にはサン=ヴェラン・アン・クレシェで90点以上は付けるでしょうから・・。
写真の方も、今回は何とか良いように撮れたようで、深~い凝縮した果実を冷ややかに閉じ込めているミネラリティが見えるような・・?・・気がしませんか?・・しないか~・・。飲んでいただけましたら、その意味が良く判ると思いますので、
「白ワインはあまり飲まないんだよな~」
とおっしゃる方にこそ、この超リーズナブルな高級シャルドネを飲んでいただきたい!・・そう感じています。きっとファンになってくれると期待しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【万全でした!アドヴォケイトも90点。A.C.ブル価格の村名区画名付き高級シャルドネです!】
何故かバローは日本でとても安いので、中々やり辛くなってしまっています。某社は何でそんなに安いのか?・・以前、ラシーヌさんから入って来た頃の価格を見ると、とてもじゃないが理解不能です。
ですが、今はジュリアンが造っていると思われるこのアリアンスV.V.、年を経る毎に「ピュア」になり、バランスが素晴らしくなっています。
昔のダニエル・バローは、これまた昔のコント・ラフォンを思わせるような大きな造りで新樽をしっかり使っていました。今もそれなりに使用していると思いますが、昔の「バリック臭さ」は全く無く、それでも「適度な酸化」で滑らかに、酸の美しさがリアルな果実酸を感じさせてくれる、「新時代の高級シャルドネ」です。
このアリアンスV.V.より上のラインは、少し寝かせた方が良いのは間違い在りませんので、直近に飲むのでしたらアリアンスV.V.をお薦めします。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ミネラリティ溢れる冷ややかな果実!高級シャルドネの複雑性とフィネスを感じさせてくれるスーパーポテンシャルワインです!】
あのブルゴーニュを代表するドメーヌのラフォンさんちも、ルフレーヴさんちも、生産量に限りの有るコート=ドールを飛び出し、将来性の高いマコンに新たな活躍の場を得た訳ですから、マコンの地がどれほどのポテンシャルを持っているのか、推して知るべし・・だと思います。
確かにコート=ドールよりも南に位置しますし、マコネーとは言いつつも最も南に有るプイィ=フュイッセは、熟度は心配しないでも、ブルゴーニュ・シャルドネと看板を出せるフィネス、エレガンスが出せるかと言う唯一点が、大問題になってくる訳です。
しかしながらこの、ダニエル・バローのプイィ=フュイッセの入門クラスである「アリアンスV.V.」ですら、そんな大問題を簡単に蹴散らしてしまう品質だと言えるのが凄いですよね。3千円でこれだけの高い品質のシャルドネが買える訳ですから、実にありがたいことです。
2016年もののブルゴーニュは、2018年に到着し始めたものの、当初は非常に心配をしていました。しかしながら・・特にシャルドネは、
「・・もしかしたら・・グレートイヤーか?」
などとの言葉がテイスティング中に浮かんできてしまうほどのクオリティを見せるアイテムが多く存在しています。
このアリアンスV.V.も非常に素晴らしい出来でした。リアルワインガイド第62号では、今飲んで 90、ポテンシャル 91、飲み頃予想 2020~2040 と言う評価で、
「このクラスから上は熟成が必要となる」
と書いています。
noisy 的には、この2019年の正月のテイスティングで、
「このプイィ=フュイッセのクラスは、アリアンスV.V.だけは今から飲んでも充分美味しさを受け取れる!」
と感じました。これより上は・・やはり待ちましょうよ・・(^^;; 勿体無いですから。
アリアンスV.V.は、ガラス系の透明感溢れるミネラリティのやや太い芯が存在し、縦構造の確かさを感じさせつつ、凝縮した果実由来のエキスが、少しずつ崩壊を繰り返し要素を放出、表情を豊かにしてくれる・・発展途上に有ります。勿論全開なんて無理ですが、
「この分子崩壊による表情」
こそが開くと言う意味(に近い)ですから、まだ少ないはずのそれを拾うだけでもたっぷり楽しめてしまうほど、ポテンシャルが充分だ・・と言うことなんですね。
勿論、もう皆さんもたっぷり飲まれていてご存知かと思いますが、バローのワインが熟した時のパフォーマンスは物凄いですよね。そこまでは行かないにせよ、
「若いフレッシュな凝縮したシャルドネの美味しさ」
と言う切り口も有る訳で、その部分において、充分な美味しさだと判断します。是非飲んでみてください。3千円のプイィ=フュイッセ、驚かずにお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【凄いポテンシャル!しかもほぼデイリー価格です!】
息子さんのジュリアンが作ったアリアンスVV・・・旨いです!実に美しいプイィ=・フュイッセに仕上がっています。しっかり腕を上げたなと思います。
リアルワインガイド第58号は、
「このクオリティでこの値段・・でいいの?」
とまで言ってます。同感・・!休養後に飲んでみてください。お奨めです。
以下は2008年のコメントです。
【むしろ3年ほどの時間が必要です。】プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
若々しく瑞々しいやや大きめの白・黄色の果実・柑橘。グレープ・フルーツっぽくも有る。ミネラルのアロマが強い。サン=ヴェランよりも構造が大きく、とても伸びやか。いつものヴィンテージよりもかなりドライ。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
やや硬い表情。現在はふくらみに掛けるが瑞々しく・・でも硬い。アリアンス・ヴェよりも青みが有る。いつもよりドライだが、肌理の細やかさは上かもしれない。
中級クラスのプイィ=フュイッセですが、ミネラリティが並みのワインよりも高い分、その殻を破る力に2008年は欠けているのかもしれません。現在はどちらも硬く、厳しいです。しかし、ハードなムルソーだと思えばこれも充分に有り。いつものようにマッチョなバローでは無いと思うべきでしょう。
5~10年の熟成でピークを迎えるでしょう。かなり美味しいタイトなシャルドネになると思ってくださいね。お奨めです。
● 2023 Pouilly-Fuisse 1er Cru la Marechaude le Bas
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・ラ・マレショード・ル・バ
【プルミエ・クリュの真価がまさに発揮されて来た2023年でしょう!・・ムルソーで言わば、「クロ・デ・ペリエール」と「ペリエール」の違い!?・・しかしこのル・バも捨てておけないエレガンスが凄いんです!】

もしご興味がございましたら是非、ラ・マレショード・クロ・ラ・ヴェルシェール2023年のグラス写真をご覧ください。きっと驚かれるでしょう。
「・・げげっ・・全然違うじゃん!」
そうなんです・・後光が差しているようなクロ・ラ・ヴェルシェールに対し、こちらのル・バの方は、
「透明感が強く、閉じているかのよう」
に見えるんじゃないかと思うんですね。
しかもですね・・ドメーヌでは、しっかり「差」を付けています。価格だけじゃないんですよ・・。
「コルクがプラスティック・コルクで下級クラスと同じ」
なんですね。
ですので、
「選別や収量まで異なるかもしれない」
んです。もちろん、クロ・ラ・ヴェルシェールの方が上・・と言うことなんですね。

「・・ですが!」
確かに今飲んだら、クロ・ラ・ヴェルシェールの方に挙手するはずです。でも少し時間を置くとどうでしょうか・・これは noisy も検証中ですので、はっきりと断言はできないんです。
ですが経験上、例えばクロ・デ・ペリエールとクロが付かないペリエールです。どっちが素晴らしいかと言われれば、単純にはクロ・デ・ペリエールです。
でも長い熟成を経ますと・・それぞれ、結構に違って熟成します。そして20年以上も寝かせて飲みますと、
「・・どっちも違った美味しさが有って、どちらかに決められない・・」
みたいな感じになることが有るんですね。
ですので、
「すぐに飲むならラ・マレショード・クロ・ラ・ヴェルシェール」
「価格優先でラ・マレショード・ル・バ」
かな・・と。
で、実は・・より凄いラ・マレショード・ラ・ヴェルシェールに感じた要素でラ・マレショード・ル・バに無かった要素はほぼ無い・・ただ「大人しい」だけ・・なんですね。だからこのル・バも・・
「とんでもなく旨い!」「美しい!」
です。
いや・・スュール・ラ・ロシュやアンビュラン、レ・クレイを脅かすとは、とんでもないラ・マレショード・・・ラ・ヴェルシェールです。昔はラ・ヴェルシェール、ここまで凄いとは気付きませんでしたが・・良い勉強になりました。
ここまで素晴らしいシャルドネで、ここまで凄いキュヴェは、そう簡単に見つからないと思います。ご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
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【おそらく・・クロで囲まれたクロ・ラ・ヴェルシェール以外の部分・・で「ル・バ」ですから・・ヴェルシェールの下部の1級。これが今、滅茶美味しいです!】


これは今、最高に美味しいです!もちろん、最初から全てにおいて・・と言う意味では無く、抜栓直後から徐々に様々な表情を出してくれる・・・と言う意味合いですね。
黄色や白、そしてクロ・ラ・ヴェルシェールのようにやや色付いた果実・・橙色とかわずかに赤い感じのする柑橘・果実のニュアンスが入り、ほんのりと蜜に近い感じのアロマのトッピングが有ります。
非常に繊細で・・たるんだ贅肉の無い、締まった味わいで、ラ・マレショードが1級畑で有る・・他のクリマとは違う・・と言うような、ワイン自体からのアピールを聞くことが出来ます。
いや・・昔の話しばかりで申し訳ないんですが、ヴェルシェールって・・そこまで凄いとは思っていなかったですね。と言いますか、そこまで感じないと言ったら良いのか判りませんが、
「アリアンスやシャテニエと、わずかに違うくらい・・」
としか捉えていませんでした。
本当に久しぶりに・・おそらく10年振り位じゃないかと思いますが、この1級昇格でどうなっているのか?・・大丈夫か?・・などと思っていた位でしたから、ちょっと余りに良くてビックリしました。
表情の出方は、トップ・キュヴェのアン・ビュランのような芳醇さを感じさせると言うよりは、
「膨大なミネラリティを前面に出しつつ、繊細で冷ややかに果実・有機物の表情を出してくる」
と言う感じです。

クロ・ラ・ヴェルシェールの方が見た感じで色合いがわずかに濃く、こちらがわずかに淡いだけ・・で、
「表情はかなり似ている」
と言えますし、
「今飲んでの点を付けるとするなら、こちらが上」
です。
ですが、クロ・ラ・ヴェルシェールの複雑性は相当に半端無く、
「明らかにスュール・ラ・ロシュと総合ポイントでタメを張る・・場合によっては?」
と・・、クロ・ラ・ヴェルシェールのポテンシャルが上です。残念ながらクロ・ラ・ヴェルシェール2022はその半端無いポテンシャルゆえに、未だ全貌を表しきれない・・と言うのが正解だと感じます。
いや・・今回、
「11アイテムのテイスティング」
をさせていただいたんですが・・何か別のアイテムのテイスティングをしているような気になってきました。それは・・あの「密度お化け」のラミーです。ニュアンスはラミーのミネラリティに近いものを感じます。
そもそものバローのワインは、果実がたんまり有って、ピュアだがバリックの風味が効いていて、ミネラリティも半端無い・・でも時に残糖の甘みが有る・・と言う感じでした。
それが今、ジュリアンの時代になって、
「ピュアで徐々にナチュールに近付いてきて、ミネラリティが途轍もない感じに増大し、そこに果実が美しくたなびき、伸び、余韻とも素晴らしい・・残糖はほぼ無い」
と言う・・理想に近い感じになったと感じています。
素晴らしい1級です!・・価格もリーズナブルで狙い目ではないでしょうか。お薦めします!・・是非とも飲んでみてください!
● 2023 Pouilly-Fuisse 1er Cru la Marechaude Clos la Verchere
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・ラ・マレショード・クロ・ラ・ヴェルシェール
【・・す・・凄い!・・このチリチリと口内で感じる複雑なテクスチュアに潜む複雑精妙な味わいに度肝を抜かれるでしょう!・・これも一推し!】

圧巻です!・・もはやこの「マレショード」2種・・トップ・キュヴェと言って良いんじゃないでしょうか。いずれ確かめるつもりではおりますが、
「アンビュランとスュール・ラ・ロシュの数が無い」
し、
「マレショード2種も追加できるかまだ判らない」
ので、身動きが取れないんですね。
しかしマレショード2アイテムに関しては、最近のリリースですから飲んで確かめない訳には行かないので開けてしまいました。
で、この「クロ・ラ・ヴェルシェール」・・・ある意味、コート・ド・ボーヌのグラン・クリュに匹敵するんじゃないか疑惑?・・を持ってしまいました。
「どえりゃぁ・・旨いです!」
アリアンスV.V.の美しいグラス写真を凌ぐ・・まさに
「グラン・クリュ並みの絵」
だと思います。

表現が非常に細かいです。そして緻密・・品格が滲んで来ます。そしてとんでもなく複雑です。口内を優しくチリチリと刺激する・・ややスパイシーな印象・・なんなんでしょうか・・余り経験の無い表情ですが、非常に心地良いです。
「オレンジの皮を手で捻ったような感覚」
でしょうか。
そして、ミネラリティの組成もちょっとやそっとじゃ分析しかねるほどに複雑だと思うんですね。
精緻でいて豪奢な表情に驚き、グラスを置いてもなお・・その印象を引きずります。これって・・もしかして・・
「クロ・ラ・ヴェルシェールってバローのトップ・キュヴェと言って良いんじゃないの?・・アンビュランやスュール・ラ・ロシュはこれより凄いの?」
と・・(^^;;
「なんだよ・・開けて確かめろよ!」
と言われてしまうと思いますが、何しろ数が無いもんですから・・申し訳ない。
そしてこのクロ・ラ・ヴェルシェールでは無い方のマレショード・ル・バとの違いですが、単純に言って、今・・結構に饒舌なのがこのクロ・ラ・ヴェルシェール、少しだけ大人しい・・重心が少しだけ低いのがマレショード・ル・バです。寿命はマレショード・ル・バの方が長そうで、
「クロ・ラ・ヴェルシェールをマレショードル・・バが熟成でいずれ追い越すか、追い越せずに終わるか?」
と言うところです。
これ、飲まないと損です。素晴らしい!・・いや、ワインって楽しいですね!シャルドネ万歳!・・超お薦めします。今飲んでもしっかりこの凄さ、確かめられますと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【レ・クレイも復活してラ・ロシュと並んだ?越した?ところに、この1級のクロ・ラ・ヴェルシェールも末脚鋭く走り込んで来て、バローのラインナップは物凄いことに!!】

その昔は、
「プイィ=フュイッセ・ラ・ヴェルシェール」
だったか・・そんな名前で出ていました。noisy も扱っていました。
輸入がサンリバティさんに移ってからは、しばらくはどうだったか・・余り覚えていませんが、気付けば・・
「2020年に1級畑に認定された!」
んですが入荷は無く、
「しかも上部のクロで囲まれた部分と、下部のそれ以外の部分が別々になってリリース!」
されたんですね。
で、ようやくこの2022年もので、昔、ラ・ヴェルシェールとしてリリースされていたワインとご対面・・この1級ラ・マレショード・クロ・ラ・ヴェルシェールになっていた訳です。

濃密で、繊細さも有りつつ、果実の出方が他のバローのプイィ=フュッセとは違うイメージに感じられました。
温かみが有り、冷ややかでも有り・・そんな感じが柑橘果実の表情でも感じます。単に黄色や白と言うよりも、少し色付いた感じ・・橙とか、より良く熟した感じが有り、ネットリしていて・・蜜っぽい感じもします。
滅茶複雑感が有り、いずれ様々な表情が出てくるイメージですが、その進み具合はややゆっくりしています。ですので、
「ポテンシャルが凄い!・・そのため、少し表情が出てくるまで待つべき」
かと思います。
反対に・・今飲んでよりまとまっていて美味しいのは、この・・
「クロに囲まれていない方の1級ラ・マレショード・ル・バの方!」
です。
明らかにポテンシャルはこちらですが、開いてゆくスピードが遅いので・・もう少し休めるべきでしょう。早めに飲むなら「ル・バ」、待てるようでしたら、「クロ・ラ・ヴェルシェール」にしたらいかがでしょうか。
あの「ヴェルシェール」がここまで進化しているとは・・驚きでした。飲んでみてください。超お薦めします!
● 2023 Pouilly-Fuisse 1er Cru les Crays
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・レ・クレイ
【このレ・クレイがV.V.を表記出来て大復活することを誰よりも願っているのはジュリアン・バロー本人のはず!・・超熟で半端無い・・ムルソー的風情のプイィ=フュイッセです!】

平均が60年と言う樹齢のようですから、ヴィエイユ・ヴィーニュを名乗っても良さそうなものですが、まだ若い樹がそれなりに多いのでしょうから、
「古木だけで仕上げることが出来ない」
からこそ、V.V.を名乗っていないのでしょう。
ですが、岩場が多いバローの畑の中に在って、
「クレイ・・粘土」
が存在する畑は非常に希少です。
そしてその昔、レ・クレイV.V.が熟した時、何とも官能的な表情とブケに酔いしれたことのある noisy としては、このレ・クレイ2023年を飲んでしまうと、その時の情景が目に浮かんで来る訳でして、
「他のバローのプイィ=フュイッセには無い素晴らしい芳香」
が、さも・・今しているような気になってしまいます。
ですが正気になって飲んでみると・・
「・・なるほど~・・」
と納得してしまいました。

今は・・アンビュランやスュール・ラ・ロシュには少し届かない・・と言う判断なのだろうと思っています。確かに今の味わいは、他のバローのキュヴェに比較しますと・・やや大人しく感じます。
しかしながら5年経過したらどうでしょう?・・粘土由来の表情から官能的な・・豊かな・・表情が生まれてくるはずなんですね。そうしますとどうでしょうか・・価格以上の素晴らしいプイィ=フュイッセに仕上がるに違いない・・そう感じました。
何故かメディアの評価がほとんど見当たらなかったんですね。他のキュヴェでほんの少しだけ見当たっただけです。
因みに、ジャンシス・ロビンソン・コムではアリアンスV.V.2023が93ポイント相当(16.5/20)でした。まぁ・・ある意味、物凄い評価です。プイィ=フュイッセの一番下で93ポイントですから。
サン=ヴェラン・アン・クレシェ2023がジャンシス・ロビンソン・コムで93ポイント、アドヴォケイトで92ポイントは見当たりました。他は残念ながらほぼ見当たらず・・なので、今回はメディアの評点を掲載していません。
このレ・クレイに関しましては、
「アンビュラン同等の扱い。少し長めの熟成をさせるつもりで」
お楽しみください。きっと素晴らしい表情に出会えるはずです。どうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
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【繊細で美しさをエレガントに訴えて来たレ・クレイは2021年を持って終了?・・偉大なレ・クレイV.V.の復活となったに違い無い2022年です!】
いや~・・これはもう、写真に出ちゃってますから・・はい。ぜひこの下の2021年もの、そしてそれ以前のものと比較してみてください。
もう・・光の反射具合からして・・
「全く違うんじゃ?」
と思えるほどです。
そして単に光り輝いていると言うよりも、
「ミネラリティが飽和状態になっている?」
とも感じますし、ちょっと見えづらいかもしれませんが、
「グラスを伝う涙さえ光り輝いている」
と思えないでしょうか。
この四半世紀ほど掛けて、その輝きを徐々に取り戻してきたのかもしれません。そもそもはこのレ・クレイは、ダニエル・バローのトップ・キュヴェとして、アン・ビュランV.V.とその座をキープしていました。
ですが、植え替えの時期になり、「レ・クレイV.V.」の名前からV.V.を消したまま、今に至っている訳です。

2020年ものは激繊細で、石灰岩的ミネラリティも結構に有りつつも、クレイな土壌由来の表情が前面に出て、
「バローのプイィ=フュイッセの中では少し弱め」
と言うイメージだったんですね。
ですので、この10年でどんどん延してきた「スュール・ラ・ロシュ」にトップ2の座を奪われている感じ・・でした。
ですが2020年に1級畑として認定されたのも在ったのかな・・と思いますが、この2022年もので・・
「2021年以前の繊細なだけのレ・クレイでは無くなった!大変化!」
と感じさせてくれます。
冷ややかな果実・柑橘と精妙さのある細やかな表情・・そしてこの半端無い透明感の高いミネラリティに、最近のレ・クレイしか飲まれたことのない方は驚かれるでしょう。
ですので、noisy的には、
「ブルゴーニュの偉大なシャルドネに選ばれた時代、1990年代前半~中盤の頃のレ・クレイのポテンシャルを再び得た!」
と感じます。
もっともですね・・その頃のバローさんのワインは、新樽の影響が非常に強く出ていましたから、今のような、「美しさ」よりも「パワフルさ」「樽」を感じるシャルドネでしたので、
「同じ味わいである」
と言うことでは有りません。
あくまで、
「ポテンシャルレベルの話し」
と言うことでご理解ください。
今からも飲めますが、5年ほどしたら凄いことになっているでしょう!・・超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【激繊細!・・このレ・クレはもう少し置きましょう!・・粘土、石灰・・二重に閉じ込められた表情が表に出てくる日まで!】
トップ・キュヴェ3種、アン・ビュラン、1級スュール・ラ・ロシュ、そしてこの1級レ・クレですが、もっとも奥ゆかしく繊細・・熟したらビックリするほどの細やかながら大きな表情を見せてくれます。
まぁそれはもう・・何十年もお付き合いしていますから判ってはいるんですが、
「ナチュールさを身に着け、濃密ささえも内包する2021年!」
と言う中で、このレ・クレの内向的な姿は、現状は少し寂しいものが有ります。
ですが前述のように、全く問題は有りません。スュール・ラ・ロシュは、ま~・・物凄く外向的なスタイルですから、誰がいつ飲んでも・・
「すっげ~!」
となります。
またアン・ビュランが持つ、まるで上質で開きつつあるムルソー・ペリエールのような豪放さ、ねっとりと口内に張り付いていつまでも存在し続けるようなスタイルであれば、
「・・わおっ!」
となる訳ですよね?

緻密で、繊細で、要素を閉じ込めやすいスタイルのレ・クレです。以前はもっと最初から饒舌さもありました。
「ヴィエイユ・ヴィーニュ」
を名乗っていた頃・・までです。
現状はまだその古木を名乗っていませんが、エチケットに記載されるようになった時、おそらくリリースされて時間をさほど置かずとも、飲んで滅茶苦茶おいしいワインになっていることでしょう。
ほんのりとネットリ、白っぽさと赤っぽさを感じさせるノーズ、ミネラリティ、果実の風味、花っぽいアロマです。非常に滑らかですが、中々表情を深くはしてくれません。グラスを振っていると、その精緻な果実がひょっこりと少々出て来ますがまだその程度。半年~1年位は掛かるでしょうか。5年後からが飲み頃だと思います。
グラスの色彩を見ても、So2 の少なさと、凝縮した果実感が滲んでいるのが判るかと思います。是非セラーで少々育ててください。お勧めします・・が飲むのは少し先です。
以下は以前のレヴューです。
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【激的に繊細!・・2019年ものバローが見せた健康美・・と言うよりも、物凄く複雑性が高く細やかです!2020年ものから1級!】
2019年ものはエージェントさんが絞って入れなかったので、Noisy wine も扱えなかった・・その昔は、あのアン・ビュランV.V.と共にレ・クレイV.V.が、
「ダニエル・バローの2枚看板!」
として、PKさんの太鼓判を得ていたんですね。
その頃は正に、
「新樽を使わなきゃワインじゃない!」
みたいな世界をPKさんが造り出していた性もあるのでしょう。バローのワインも、もっと樽っぽかったです。硬かったですしね・・でも3~5年経過すると、その樽のニュアンスがボリューム感と相まって・・素晴らしいシャルドネの世界を見せてくれたものでした。
そんな2枚看板も・・レ・クレイの植え替えで「ヴィエイユ・ヴィーニュ」表記が無くなってから、アン・ビュランの1枚看板になってしまっていました・・が、この数年は、
「ラ・ロシュ(スュール・ラ・ロシュ)」
がアン・ビュランと凌ぎを削るようになって来ました。

2020年ものからプルミエ・クリュを冠したこのレ・クレイはまだヴィエイユ・ヴィーニュを名乗っていませんが、すでに平均樹齢も上がって来ていることも有りますから、いずれ「V.V.」をエチケットに掲載するようになると思います。
そしてこの2020年ものは、「レ・クレイ」の名の意味をそのままに感じさせてくれる素晴らしい出来になったと・・確認させていただきました!
白っぽい、非常に細やかなチョーク?・・を、これまた非常に目の細やかな粘土に混ぜ込んだかのような質感を、アロマと味わいで見せつけて来ます。面白いのは・・ラ・ロシュの硬質さ、「岩」「石」を感じさせる鉱物感とはまるで異なっています。
それに、ムルソー=ペリエール2/3にコルトン=シャルルマーニュ1/3を加えたようなアン・ビュランV.V.とも・・全然違うんですよ。
レ・クレイは、比較的「さらり」とした粘土にチョーク・・カルシウムっぽい感じです。エレガントと言っても良いかもしれません・・。しなやか・・と言うには粘性が含まれるような気がしますので、ちょっとその表現だと現状は異なるかもしれません。
軽やかでバランスが良く、高域まで伸びて行くアロマと味わいが有ります。ですが流石に今は閉じ気味ですから、2~3年寝かせるのが良いかと思います。
2020年もののシャルドネは・・まださほどは飲めてはいませんが、ユドロ=バイエのシャルドネも素晴らしかったですし、このバローの2020年を合わせて考えますと、
「凄かった2019年ものとは性格を異にするが、ポテンシャルはもしかすると超えている」
かもしれないと感じました。出来ることなら秋口にもう一度それを確かめたい・・と思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【見事に閉じています・・が、2~3年後に是非飲んでみてください!素晴らしい出会いになるかと思います!】

濃密な色合いですね~・・緑掛かって、黄色も強く、ガラス系のミネラリティを強く持った色合いをしています。
味わいも色合いから想像される通り・・非常に濃密です。暑苦しさは有りません。非常にドライですがエキスが濃いので辛くは感じないと思います。しかし・・
「非常に、ものの見事に閉じています・・」
そうなんです。アリアンスV.V.の愛想の良さとは対照的に、全く無愛想です。ただし・・いや、釈迦の耳に念仏ですよね・・でもブルゴーニュ・シャルドネに余り慣れていらっしゃらない方もいらっしゃいますので、一応説明させていただきますと、
「今の時期は閉じている段階にある」
と判断します。
これはエキス系のワイン・・甘さに逃げないワインには共通して起きることです。それぞれの個性で異なりますが、
「泣いても喚いても、香りも少なく味わいも拡がらない」
時期が存在します。
しかしながらワインは素晴らしいです。ポテンシャルも高く、熟し開いた暁には、大きな喜びが得られる凄いワインなんですね。
なので、あと最低2年ほど・・は熟成させてください。5年置ければ間違いは無いと思います。
リアルワインガイド第62号は「今飲んで91 ポテンシャル93+ 飲み頃予想 2022~2048」と言う評価ですから、あと4年ほど置いてくれ・・と言うことになっています。そもそもの畑のポテンシャルは実証されているレ・クレイです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムたちです!】
時間が無くて・・すみません。以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。ですが、レ・クレは以前、V.V.でした。植え替えでV.V.は記載が無くなりましたが、元々はアン・ビュランと共に、
「ブルゴーニュを代表するシャルドネ」
とPKさんに言わしめたキュヴェです。基礎的に凄いポテンシャルを持っています!
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2023 Pouilly-Fuisse 1er Cru Sur la Roche
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・スュール・ラ・ロシュ
【アン・ビュランと事実上の「両輪」を成す「スュール・ラ・ロシュ」!・・これを飲めば「バロー...半端無いぞ!」と判ります。】
現在のドメーヌ・バローのトップ・キュヴェはアン・ビュランV.V.であることは明白ですが、
「気付かずにいつの間にかス~っとアン・ビュランの真後ろにピタッと引っ付いていた!」
と言うのが noisy の印象です。昔は単に「ラ・ロシュ」だったり「スュール・ラ・ロシュ」だったりしていまして、確かに大きな石灰岩的なイメージを持った良いプイィ=フュイッセでは有りました。
それがいつ頃でしたでしょうか・・10年位かな・・まぁ・・このラ・ロシュの入荷が無いことも有ったと思いますので定かでは無いですが、
「・・あれ?・・こんなにラ・ロシュって素晴らしかったっけ?」
と感じた瞬間から、毎年のように、グっ・・ググっ・・と伸びて来まして、
「ボトルでの熟成が必要なアン・ビュランV.V.に対し、リリース時にすでに圧巻な表情を漏らしてくれるスュール・ラ・ロシュ!」
と言うことが判明したんですね。
ですから、まぁ・・言ってみれば・・ムルソー・クロ・デ・ペリエールがアン・ビュランで、ムルソー=ペリエール、もしくはムルソー=ジュヌヴリエールがスュール・ラ・ロシュだと思っていただいて良いかと・・あ、表情は幾分異なりますけどね。アン・ビュランV.V.は肥えていて複雑でオイリー・・スュール・ラ・ロシュは肥えてはいないものの充分であり、硬度が高く品のあるミネラリティを多分に含んだポテンシャルをしっかり感じられる1級畑ものです。
ですので、バローのトップ・キュヴェを早く飲みたい方はこのスュール・ラ・ロシュをのんびり飲むのが良いかと思います。ぜひご検討くださいませ。超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・ヴェルジッソンの厳ついミネラリティを大量に取り込み、熱量をエキスに溶け込ませ、大いなる美しさに変えたブルゴーニュの1級格を直に感じさせる味わいです!】

バローも2022年もので大きく変化したと感じさせる素晴らしい出来でした。
言ってしまえばそもそもはダニエル・バローの白眉と言われたアン・ビュランV.V.と、そして対になるべきレ・クレイは・・植え替えで「V.V.」表記を失い、いつも間にかこの「スュール・ラ・ロシュ」にその座を明け渡していた訳です。
ですが2020年に1級の座を得た「レ・クレイ」は、2021年までスュール・ラ・ロシュの後塵を浴びていたとも言えますが、
「2022年ものは2021年ものまでのレ・クレイでは無い!」
と言い切れるほど変身していますし、このスュール・ラ・ロシュ2022年もまた、そのとんでもないミネラリティの総量を、
「まるで美しく着飾った平安~室町の作り込まれた武将の鎧のよう」
に表現しつつ、適切な熟度を得た冷ややかな柑橘果実の表情を、
「雅びな雅楽の音色」
のように??・・(^^;; 感じさせてくれます。
まぁ・・ヴェルジッソンは本当に凄い丘?・・台地でして、切り立った岩場全体がその石灰の地層を見せてくれます。

その写真を見ている性もあろうかと思いますが、その石灰岩とほんの僅かな土のサンドイッチを長く持続する余韻で味わっているかのような・・凄い味わいと、その雅楽のような柑橘果実のアロマのノーズが、このラ・ロシュの半端無い魅力で有ると感じます。
面白いのは、マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュは、このプイィ=フュイッセ・ラ・ロシュの下部に接する畑でして、
「このプイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュの芯の部分にマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュも少し同居している」
と感じられるんですね・・久しぶりのマコン=ヴェルジッソンのテイスティングでして・・さらには並べて飲んだので・・(^^;;・・なるほど~と・・改めて感じました。
ニール・マーティンさんは上値94ポイント止まりのようですが、いや~・・どうでしょう・・noisy は低すぎるかな・・と感じます。飲み進めるうちに、
「当初は無かった表情がどんどん変化し、深み、厚み、押し出しが出てくる・・凄い伸び!」
を感じます。
2022年のドメーヌ・バロー、今までに無く素晴らしいと感じました。細かな部分は他のコラムでも書かせていただきます。ぜひ飲んでみてください。超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ひっくり返るか、のけ反るか?・・素晴らしいアロマに出会って、取る行動はあなた次第!・・「わおっ!」】
いつ頃からでしょうか、この「ラ・ロシュ」もしくは「スュール・ラ・ロシュ」がリリースされ、いつの間にか、
「バローの最高峰、アン・ビュランの地位を脅かす評価を得始めた!」
のは。
いや・・そんなに遠い話しじゃないですよね。リアルワインガイド誌でも、時にはアン・ビュランを超える評価をしていたと記憶しています。ではなぜそんな評価をされるようになったのか・・
それは・・
「・・美味しいから・・」
です。
それを言っちゃ・・実も蓋も無い・・。ですが、
「この超絶に上質なアロマを嗅いでしまったら、ひっくり返るか、のけ反らされてしまうか!」
と言えるほどに・・素晴らしいんですね~・・果実も、
「そんじょそこらのスーパーさんでは出会えないレベル」
と言いたくなるほど高級感がバリバリです。
その高級果実に、
「まさにロッシュ!・・岩・・英語じゃロック!」
を思わせる見事なミネラリティを受け取らされてしまうから・・に違い無いでしょう。

この何年かの間に、ドメーヌ・バローは大きく変革されてきました。noisy たちが知っている1990年代のバローとは・・
「全く違う!」
と言って良いです。
どう違うのか?・・端的に言ってしまうなら、
「アルザスのマルセル・ダイスが辿った道と似ている」
と思う訳です。
マルセルも、それまでのもの凄い評価を捨て、ビオに走った訳です。そのため一時評価を落としましたし、人気もだいぶ落ちた時期が有ったんです。ちょっと早すぎたかもしれませんし、一気にやり過ぎた感も有ったのかもしれません。しかし、ようやく時代はマルセルに追いついた・・そして彼は何となくの引退の時期を迎えたことになります。
ドメーヌ・バローは2010年頃までは、その新樽由来の香りは徐々に減って来ていたことは確かですが、ビオに大きく舵を切ることは有りませんでした。徐々に・・自然な農法に向かっているのは間違い在りませんし、
「So2使用の量の少なさ」
は、毎年のように進んでいると感じます。
この素晴らしい色彩を是非ご覧ください。マンモスな量のロックなミネラリティを、さらに黄色い果実で覆っているかのような見栄えのする画像です。これほどまでにミネラリティが強いと、中々・・黄色い色は付き辛い訳です。しかし、
「2020年ものを凌ぐ色彩!」
をしているんですね・・これが何を物語っているのか・・是非ご自身でお確かめください・・「・・わおっ!」・・間違い無し!です。
以下は以前のレヴューです。
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【抜栓後、15~20分後に現れる素晴らしい表情に・・悶絶!・・あのアン・ビュランV.V.を凌ぐ評価が散見されるのも理解できるでしょう!】
晴れて1級畑を名乗った「スュール・ラ・ロシュ」です。2012年もののレヴューをすぐ下に掲載していますが、5.150円って・・今とほとんど変わりませんよね?・・このユーロが140円に近い時代に・・本当に有難いことです。
そしてエチケットもグッとジェントルになった感じがしますが、この数年はアン・ビュランV.V.を脅かす存在になったこのワイン・・
「今飲んでもその素晴らしい姿を垣間見ることが出来る!」
んですよ・・。
そう、抜栓後..15~20分位経過したタイミングでしょうか。
このような高級シャルドネが、リリース直後から最高に素晴らしい姿を見せてくれることは、まずありえません。相当に旨い!・・と感じたとしてもそれはいいところ、40~50%が関の山です。
そう思っていただいた上で・・この、抜栓から少し時間が経った時の表情が、実に悶絶もの・・なんですね。
非常にドライで、まるで石、岩のような鉱物感に柑橘、果実の美味しいワインなんですが、
「口内でチリチリ、キラキラと弾ける微細な表情!」

が、まるでボーヌの凄いシャルドネが見せる表情と瓜二つ・・なんです。
このスュール・ラ・ロシュは、ムルソーの大理石感とはまた違った、ちょっと角の取れた「丸い石・岩」みたいなニュアンスが特徴かな?・・と思っているんですが、それを抜栓直後から感じつつ飲んでいると、時間差で・・チリチリ、キラキラしてくるんです。
これには参っちゃいました・・。レ・クレイもアン・ビュランも素晴らしいんですが、この今のタイミングでどうしても飲むなら、
「このスュール・ラ・ロシュが白眉!」
でしょう。
またこの数年、スュール・ラ・ロシュの評価が鰻登りで、確かでは有りませんが、リアルワインガイドでもアン・ビュランV.V.とほぼ同じか、時により超えた評価も有ったように思います。noisy もまた、この何年かは同じように思っていますが、
「数年経ったらアン・ビュランV.V.が途方もない魅力を連れてくるのは判っているので・・」
やはり結果的には今のところはポテンシャルでアン・ビュランV.V.が上...と判断しています。
でもそれにしてもこのスュール・ラ・ロシュ2020年、滅茶苦茶旨いです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今や評価はダニエル・バローの第二位の地位!ポテンシャル高いです!前回はラシーヌさんものですが¥5.150でのご案内でした!】
かなりリーズナブルです。こちらのご案内はちょうど3年前頃ですので、飲んでOK・・かと思います。サンリバティーさんから条件をいただきました。限定数量ですのでお早めにどうぞ!
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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムの2~3番目です!】 飲めませんので以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。このラ・ロシュは、以前はバローさんの3番目のワインだったんですが、樹齢の上昇や葡萄の選別により、2番目に躍り出たキュヴェです。ですが、レ・クレとの差は微妙だと思います。むしろ好みの差と言えると思います。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2023 Pouilly-Fuisse en Buland Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【「ドメーヌ・バローのトップ・キュヴェは1級にあらず、アン・ビュランV.V.だ!」と言っているんですね。】
非常に少ない2021年、それなりには有ったが多くは無い2022年と来て、2023年ものはある程度確保できるかと思っていたところ・・やはりそうは問屋が卸してはくれず・・需要と供給を鑑みて、このアン・ビュランV.V.とスール・ラ・ロシュはテイスティングせずにご案内することにしました。
この2アイテムはとにかく足が早いと思いますのでお早めにどうぞ。
ですが、PKさんがその昔、ブルゴーニュの偉大な白ワインに選出したアン・ビュランとレ・クレイ・・のレ・クレイの方を飲ませていただきましたし、レ・クレイより格下の入荷アイテムは全て飲ませていただきましたので、
「2023年のドメーヌ・バローが如何に素晴らしいか」
をしっかりチェックさせていただいています。
2021年は非常に美しく、洗練された美味しさでしたし、2022年ものは美しさに複雑性を加えた寿命の長いワインでした。なので、
「2022年もの、最高!・・1級にもなったし!」
と言うことで、かなり舞い上がっていた訳ですが・・2023年ものは完全に2022年ものを超えて来ています。(詳細は各コラムをご覧ください。)
何せまぁ・・
「一番下のマコン・ピエール=ポリでさえ、今までのレベルでは無い!・・大きく超えて来た!」
と自信を持って言えるんですから。
ですので、1級格付けに昇格した畑は数有れど、この・・バローが一番高い価格付けをしているアン・ビュランV.V.こそがトップ・キュヴェであることは間違い無いんですね。なので、
「取って置きのシャルドネがまだこの価格!」
と言うのが信じられない訳です。
少しだけ上がりましたが、他のキュヴェはほとんど変わらず・・実際はほんの少しだけ値上げも有ったとは言え、非常にリーズナブルかと思います。
なので、ここは・・
「2023年ものドメーヌ・バローは、1級を含むそれ以下のキュヴェは飲んでも良く、このアン・ビュランは4~5年置きたい」
と思っていて良いと思います。
少なくて申し訳ありませんがどうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なアン・ビュランV.V.2022年!!・・すみません・・少ないです。】 また一段をミネラリティを増大し、壮大な美しさを創り出したと言える2022年のドメーヌ・バローです。リーズナブルながらも偉大なシャルドネと言うことも有り、世界中で人気になっているようで・・今までは間違いなく、テイスティング出来ていたこのアン・ビュランV.V.も少量の割り当てになってしまいましたので、数を減らさないように2022年のアン・ビュランV.V.だけはテイスティングはしないことにさせていただきました。
ですが、2022年のドメーヌ・バローのワインは、下級クラスのマコンから素晴らしく、またプイィ=フュイッセに1級が出来たことにより、モチベーションもアップしたのでしょうか・・
「2021年までのバローのワインと比較すると、クオリティの上がり具合を肌で感じる結果になった」
テイスティングでした。
ですので、まだ余りメディア評価が揃わない段階ですが、一応・・ヴィノスのニール・マーティンさんの評価が93~95 ポイントと言うことになっていますが、
「ニール・マーティンさんが93~95 ポイントと同じポイントで評価した1級ラ・マレショード・クロ・ラ・ヴェルシェールのテイスティングからは、彼の評価はちょっと低い」
と感じざるを得ません。
ですので、もう少し上の出来であるとお考えいただくのが良いかな・・と思います。大変少ないので是非お早めにお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【何も言わずともこのワインだけは買いましょう!】
2020年ものと2021年もの..どっちが素晴らしいかと言う・・例の話しです。
いや~・・難しいですよね~・・。もうバローのような素晴らしいドメーヌの手に掛かれば、間違いなく前年の同アイテムを超えてくる・・そんなイメージが有ります。
そしてこのグラスの写真を・・どう見ますでしょうか。
まぁ、2020年ものの写真は若干暗めに撮れています。
そして2021年ものはやや明るく撮れている・・その点が違いますよね。
でも・・2021年ものの方がより濃密さを持っているように・・見えませんか?・・普通なら、
「2021年ものの方が明るいんだから逆でしょ?」
2021年ものは濃密さ、そして酸の球体さ、レベル、量とも2020年を凌いでいると感じます。でも、2020年ものの到着時の非常に判りやすい美味しさは2021年ものにはなく、未だ成長中だと訴えているように感じます。
そりゃ・・そんなにすぐに仕上がる訳では無いので当たり前のことではありますが、ほぼ同時期に入って来ての成長具合の差を感じるか、感じないか・・と言うことなので、
「おそらく2022年の方が上」
と判断しているんですね。

アリアンスV.V.のコラムでしっかり書かせていただきましたが、ドメーヌ・バローでも2021年ものは収穫量が少な過ぎて造れなかったキュヴェが有った訳で、
「アリアンスV.V.には上級キュヴェの格落ちが入っている」
と、noisy は決めつけています。
そりゃぁ・・飲めば誰でもそう思うに違いない訳ですから・・それで良いと思います。
ですが、このトップ・キュヴェのアン・ビュランもまた・・
「生産量は非常に少ない!」
のは間違い在りません。
では、生産量が少ない年、葡萄自身はどう出るか?・・
自身の子孫を残したい。でも葡萄の実(種)は多くは造れなかった。では、一つ一つの葡萄の実に全精力を注ぎ込もう・・。
葡萄だけではなく、多くの自然界の生物がそのような対応をするそうです。まぁ・・植物を飢餓状態において濃密な果実を得る・・すでに常套手段ですよね。
昨年ものよりもこのアン・ビュランも40%、収穫を落としたと言うのなら、
「この写真にも、どこかにその影響が出ているはず」
です。
是非ご検討いただけましたら幸いです。追加は有りません。
以下は以前のレヴューです。
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【間違い無し!・・物凄いワインです!・・無冠の帝王で・・それがアン・ビュランV.V.には似合うと思います!】
ヴェルジソンにあるラ・ロシュとレ・クレイが1級になっちゃいましたから・・ソルトレにあるアン・ビュランは置いてきぼりを喰っちゃったんでしょうか。
まぁ、ヴェルジッソンと言えば、かのヴェルジェの・・あの方が、途方もなく高価なラ・ロシュをリリースしていますから、そんなパワーに乗せられての1級昇格なのかもしれませんね。
因みに
「ロシュ・ド・ソルトレ」
でgoogle検索していただきますと、フランスらしい素晴らしい風景写真を見ることが出来ますよ。そこに写っている葡萄畑がアン・ビュランかどうかは判りませんが・・物凄い形の絶壁を含む岩山が見えます。
単純に考えると、「溶けた岩?」・・でしょうか?・・フランス語に長けた方がいらしたら教えてください。
で、この2020年アン・ビュラン..万全でした。2019年ものはまさに健康美だったと思いますが、2020年ものは・・
「超複雑!」

しかも、
「超ゴージャス!」
な質だと感じました。
まぁ・・流石に早いんですけどね・・それでも
「..美味しい!」
と思ってしまうのは、何年も続けているテイスティングでパブロフの犬になってしまった性かもしれませんが、
「思い返してみれば、バローのアン・ビュランV.V.は、毎年常に味わいが異なっているが、凄さはいつも同じニュアンスで凄いと感じている」
ことに気付きました。
でも、その昔・・ラシーヌさんの前身でもあったル・テロワールさんの頃の方が、アン・ビュランV.V.は高かったように思い出しています。違ってたら申し訳ありませんが、
「世界を代表するシャルドネ!」
に、PKさんが選んだワインですから・・。その頃から超有名だったシャルドネです。そのワインを未だにリーズナブルな価格でご紹介出来ていることに・・ちょっとした嬉しさを感じています。
是非、飲み頃を計りつつ・・飲んでみて下さい。安いです!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャスパー・モリス氏は上値95ポイント!・・まぁ、バローを今、一番判っているのはこの方なのかもしれません。】
素晴らしいです!・・ポテンシャルも相当に高く、しかも以前のように「頑なでは無く」しなやかさが有り、超高級シャルドネを名乗るにふさわしい見事な出来だと思います。
懸念しているのは、以前のような「いかめしさ」が薄れることにより、
「高級感を失った」
と判断され・・あ、特に海外メディアに・・ですよ、その分、ネガティヴな評価を下されることなんですね。
「飲みやすくなる = 大したことは無い」
とされがちな世界ではあるんですね・・この世界は。
バランスが良いとどうしても見え辛くなる部分が有ります。もしそれをその方が基準としているものと「比較テイスティング」できる状況であるなら、途端に判りやすくなるものでも有ります。しかしながら中々そのような訳に行かないのが「テイスティング」です。
やはり、この「アン・ビュランV.V.」は流石なワインだと思います。その昔、PKさんが発掘?し、偉大なブルゴーニュのシャルドネに選んだことから有名になりました。noisy も、そんな「偉大なブルゴーニュ・シャルドネ100選」をリーズナブルな価格で飲めるわけですから、随分と飲ませていただきましたよ。他は3倍も4倍も・・それ以上の価格をしていましたから・・。
ある意味、その頃のアン・ビュランとは、中身は何も判っていないようにも感じられます。
しかしながら、その第一印象は・・
「とんでも無く違う!」
のは驚きです。
もっと硬く、樽臭く、パワフルさを隠そうともしないスタイルだったと思います。しかし5年以上寝かせたアン・ビュランV.V.の変身を見て・・自分自身の感覚に間違いは無かったことを確認していたりした訳ですね。
もしかしたら、今スグに飲まれたとすると、それほどに「凄い」とは思わないかもしれません。noisy のお客様の多くは、このワインを良~くご存じのはずですので、そんなことは無いとは思いますが、もし、飲んだ経験が無いようでしたら、どんなに少なくとも3年は置くか、
「時間を掛けて、2~3回に分けて飲むつもりで・・」
楽しんでください。
慣れていらっしゃる方なら、
「x日前に抜いて平底デキャンタに移してセラーで・・」
などとしていただいても良いかと思います。
ジャスパー・モリス氏、上値95ポイントの素晴らしいシャルドネです。是非飲んでみて下さいね。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【超絶なミネラリティにコーティングされたピュアな果実が膨大です!素晴らしい!】
2018年もののアン・ビュランは、プラスティック風の蝋封で、とても開けやすいですし、長くも持つんじゃないかと思います・・それにこのところ、エチケットデザインも微妙に変化しています。
もう、呆れんばかりのミネラリティです。そして以前より存在していた果実はそのまま内部に留め置かれています。
そのミネラリティのお陰でしょうか。アン・ビュランだけに留まりませんが、
「プイィ=フュイッセとは思えないほどの冷涼さ!」
が出ているんですね・・。「氷のアン・ビュラン!」とでも呼びたい位です。
なので、酸味のしっかりした柑橘の風味から、ある程度暖かい地方の良い熟し方をした柑橘・果実まで、フルにサポートしてくれちゃってます。
そしてそれらすべてに高い質感が有ります・・。これに93点は・・無いでしょう。5年後に飲んでひっくり返ること必定です。
勿論、今でも美味しくいただけますが、メディアの評価者さんたちと同様の評価をしてしまうかもしれません。それでも93点ですから、相当に美味しいのは間違い在りませんが・・。
この素晴らしい凝縮した果実・・しかも冷涼で徐々に漏れてくる僅かなものだけで・・充分に美味しいです。是非ご検討くださいませ!フランスで最もリーズナブルな高級シャルドネです!
以下は以前のレヴューです。
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【モンスター級です!】
色っぽいでしょう?・・艶が有りますよね。ワインは非常にピュアです。それに年を追う毎に「ナチュラルさ」を増しているように感じます。
もう・・ル・テロワールさんが扱われていたころからのお付き合いで、毎年のようにテイスティングしていましたので、
「むしろリリースされて日本に到着し、2~4週間ほど休ませた頃が一番判りやすい」
「リリース後5年経つと大化けしている」
「開くとプイィ=フュイッセだとは思えないほど・・コート=ドールのグラン・クリュ並み」
だと言うことはたっぷり理解しています。
もう死語に近いですが「ノースバークレイ」と言うアメリカの会社が有り、その関連でル・テロワールさんに入って来ていました。その頃はPKさんの言う、
「新樽を使え」
「濃密なワインを造れ」
と言う命題にブルゴーニュのドメーヌが振り回されていた頃ですね。ボルドー至上主義をそのままブルゴーニュに持ち込んだような感じです。
なので、当然ながらブルゴーニュワインの評価は低かったし、豊かなドメーヌは一握りでしか無かった訳です。
そのお陰で日本では美味しいブルゴーニュワインをリーズナブルに購入出来た訳ですし、儲からなかったドメーヌたちも、努力し、迎合すれば利益を上げられることを知りました。
しかしそんなバブルも崩壊し、「濃いブルゴーニュワイン」は敬遠される時代になり、以前のエレガントなブルゴーニュワインへと原点回帰してますし、さらには有機栽培へと時代は戻っているかのように感じます。
そんな中でダニエル・バローも樽を強くかけることを止め、有機栽培へと回帰、ピュアでナチュラルなシャルドネをポテンシャル高く造り上げる素晴らしい生産者になったと言えます。
2016年もののアン・ビュランも例年通りに素晴らしく、密度高い味わいです。蜜っぽく、複雑性は非常に高いです。
「しかし硬い!」
のは・・仕方が無い・・何せ日本に入って来てから倉庫に預けっぱなしでオファーしていなかった訳ですから・・今が一番硬い時期だと言えるかもしれません。
でも5年置ければ、比類無き美味しさに出会えることが確約されています。素晴らしいワインでした・・硬いけど。これは是非1本は持っていてください。超お勧めのハイポテンシャル・ハイコストパフォーマンスワインです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ダニエル・バローの言わずと知られたトップ・キュヴェです!】
時間が無くてすみません・・以前のコメントを掲載しています。非常に・・素晴らしいです。今の段階で飲むのはちょっと早いです、
バローの看板キュヴェです。このアン・ビュランならずとも、ダニエル・バローを初めて飲まれた方は、
「ブルゴーニュのシャルドネって、こんなに旨いのか!」
と驚かれる方がほとんどです。
まぁ・・むしろ、コート・ド・ボーヌのシャルドネがバローのプイィ=フュイッセのような風格を見せるようになるのに時間が掛かる訳で、そこは南部のマコネーの良さを最大限に生かし、且つ、暖かいニュアンスを余り見せないようにしているからなのかもしれませんね。凄いワインですよ。お早めにどうぞ。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2016 Macon-Village
マコン=ヴィラージュ
【ずっと販売しなかったキュヴェの・・残りです。マコン=シェントレの上級キュヴェになります・・それ、ホントか?・・】

ん~・・説明がムズいので放置していたワインです。何故か普段は買わないキュヴェがこの、
「ダニエル・バローのマコン=ヴィラージュ」
なんですね。
テイスティングもリリース時にしていまして、その時・・2019年1月にしています。
で、マコン=シェントレとほとんど価格は変わらないんですが、少し200円ほど高いんですね・・。
想像するに、マコン=シェントレの方は息子さん名の「ジュリアン・バロー」で、ほぼ同格のこの「マコン=ヴィラージュ」は「ダニエル・バロー」名義と言うことも有ったのかな?・・と思っていました。
味わいの方もほぼ同格なので・・高い分ご案内が難しく、結局そのまま店頭で販売されて減っただけ・・でこの数になりました。
「熟して美味しくなっているんじゃないか?」
と想像していますが、そうそう何本も開けられないのですみません。
「シャルドネのちょっと熟したの・・でも安いの飲みたい・・」
時にいかがでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は2016年のマコン=シェントレのレヴューです。
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【ベースのワインがこんなに素晴らしいとは!・・と是非驚いてください!】
ブルゴーニュのデイリークラスには非常に厳しい・・(^^;; リアルワインガイドも、しっかりポテンシャル点90ポイントを付けているマコン=シェントレです。
特徴はほんのりと芳醇ながらも美しい酸、ミネラリティもたっぷりで非常に瑞々しい美味しさが有る・・と言うところでしょう。濃密に仕上げることは、温暖化と言われる現在においては特別に難しいことではないと思われますが、
「そこにフィネスが有るか?エレガンスはどうか?」
と言う部分においては、非常に苦労してきたのがマコン各村なんですね。PKさんがシャルドネを貶める言葉として常用していたのが、
「マコンじゃないんだから・・」
でした。言ってしまえば、
「下品」
の代名詞みたいな時代が有った訳です。勿論ですがそこには、努力を続けるドメーヌも多く有り、その代表格がダニエル・バローだった訳です。「シャルドネに 割りばし入れて マコン=ヴィラージュ」などと樽臭いマコン=ヴィラージュを揶揄していた時代が有ったんですね。
そんなマコン=ヴィラージュとは全く異なるのがこのシェントレです。やっぱり旨いですね・・いつもは、タイミング的にはもっと早い時期にテイスティングしていますので、完全には落ち着いていなかった訳です。今回はサンリバティーさんが倉庫に入れっぱなしでオファーを忘れていた?ために、半年以上遅れてのご案内になっています。
でもそんなタイミングなので、しっかり落ち着いてるんですね~・・。リアルワインガイド第62号は2018年4月のテイスティングですから・・そろそろ1年近くで、その位のズレが有ります。
「このワイン、こんなにおいしかったっけ?」
と徳丸さんは書かれていますが・・
「美味しかったですよ」
とお答えしておきましょう。何せnoisy はこのワイン、もう・・どうだろ、20年近く欠かさずに飲んでますから・・。
しかしながらやはり変遷は有りますよ。もっと樽っぽかったし・・いや、樹の若さも感じたかな・・フレッシュだが凝縮感に欠けた印象が最初の頃だったと思います。でも・・千円台だったですしね・・充分にリーズナブルでした。この素晴らしいバランスを見せるシャルドネがこのプライスですから・・しかも、
「アドヴォケイトが選ぶブルゴーニュを代表する生産者」
で有り、
「ブルゴーニュ・シャルドネの傑作」
として、プイイ=フュイッセ・アン・ビュランV.V.とレ・クレV.V.が選ばれている位ですから(レ・クレは改植したため現在はV.V.表記無し)。
下から上のクラスまで、見事に美味しいのがバローです。言いたくないが・・
「マコン・シェントレで充分旨い・・」
ので困ります。是非飲んでみてください!お勧めします!
● 2022 Macon-Chaintre les Pierres Polies
マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
【ドライ!・・エキスの集中!・・半端無いミネラリティとの統合、バランスが素晴らしいです!過去一間違い無し!・・価格も頑張らせていただきました!】

ユーロ高の影響は半端無く、ワインの価格にもろに反映していますが、この・・長く愛されてきたマコン=シェントレも、
「ついに上代4500円」
と言う・・物凄い時代になってしまいました。
流石にそれは急過ぎる・・と感じまして、何とかお願いして・・
「・・下代を下げていただいた・・」
んですね。
なのでこの価格が成り立っています。なのでサンリバティーさんのご協力に感謝して、ぜひ・・飲んでみてくださいね。安いですし・・
因みに2021年ものは新着で「3190円」ですから、
「たったの?・・160円アップ」
です。
つまり、
「1ユーロ以下しか上がって無い」
んですよ。今や165円ほどまでユーロ円はユーロが強く、円が安いです。まぁ、
「マイナス金利をゼロ金利にしただけ」
で終わっちゃいましたから・・この間の某総裁の発表。残念です。

ですがこの色!・・
「絶、セクシー!」
でしょう?
そうなんですよ・・過去最高の出来、間違い無しです。
マコン=ヴィラージュの村名の名乗り+畑名の名乗りでしかないこのピエール・ポリですが、
「上のクラスのサン=ヴェランも真っ青!」
になるほどの素晴らしい出来です。と言いますか、2022年のドメーヌ・バローのワインの・・
「物凄い密度!」
は、あの100点満点をたたき出しているクリオ=バタールを造るあの人と、テイスティング時にイメージがちょっと被ってしまうほどでした。
その上で、マンモスなミネラリティと、少し有るとより惹きつけられるグラ、ねっとり感が有り、果実・柑橘も嫌味無く冷涼で、蜜っぽく成長して行きそうな密度の高いエキスの集中さも有ります。
「・・げっ・・ピエール・ポリがこれだけ凄いと、他のは・・ヤバい出来か、それとも?」
などと考えてしまい、もし上のキュヴェがイマイチだったらどうしよう・・と・・(^^;; あ、どうしてもテイスティングは下のクラスからやりますので、心配でした・・が杞憂に終わったんですね。
2021年ものは元より、2020年もののグラスの写真とも、ぜひ比較してみてください。照り、涙、ミネラルの感じ・・どうでしょう?・・過去最高も嘘じゃないように思えると思います。ぜひ飲んでみてください。めっちゃ美味しいです!!
以下は以前のレヴューです。
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【旨いです!・・2020年の濃密なスタイルから、健康的で細やかな表情がナチュラルに、繊細に見えるスタイルへ変貌しています!。価格も凄く頑張りました・・】

「価格を頑張って・・これなの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。以前は2千円台中盤でしたから・・まぁ、上がっても3千円だろうと踏まれていたんじゃないかとも想像されますしね。
ですが、泣きたくなるくらいの利益率です。相当頑張った価格なんですね・・なのでご容赦いただきたい・・。まぁ、ヘタをするとインポーターさんに怒られるかもしれない・・だって、
「ある意味、昨年の2020年ものの販売価格と今回の2021年ものの仕入れ価格に差がほぼ無い・・」
それ位、仕入れ価格が上がってしまっています。
ですが味わいは素晴らしいです。このところのドメーヌ・バローは、ジュリアンさんが頑張っているんだと思いますが、
「よりナチュラルに・・余分な付け香はしない・・」
と言う、葡萄そのもの、もしくはワイン本来の美味しさを生かす造りに徹するようになって来ています。それを強く感じます。
ですから、香りのふくよかさや柔らかさ、スピードの速さが素晴らしく、優しくも柔らかなミネラリティを含んだアロマがノーズに飛び込んで来ます。

一段とミネラリティが洗練されたようで、ちょっと無理したマコンの少しコッテリしているが酸が乏しい感じ・・がゼロ。どこまでも自然で有りながら、マコンのミネラリティ溢れる大地のニュアンスを感じさせ、また2021年の健康的な葡萄由来の柑橘のニュアンスに満たされている感覚です。
より深い黄色をしている2020年もののグラスの写真と比較してみると良く判ると思います。2020年ものも、
「・・いや~・・ずいぶんナチュールっぽくなって来たなぁ・・」
と感じたものですが、2021年ものは・・明らかに、
「さらにSo2が少ないしなやかで繊細な味わい」
になって来ています。
その上で、
「アヴァンギャルドな味わいに没しない・・ディテールを壊さない美しい造り!」
を感じます。
日本もようやく「大企業は賃上げ」で世界標準の収入を目指す時代に入って来た・・そんな気がします。まぁ・・日本ではラーメンは1000円ほどですが、海外では3000円が当たり前です。つまり・・ちょっと乱暴では有りますが、
「日本の物価は海外の1/3」
ですから、インバウンドは好調でしょうし、徐々に製造業も日本での製造に回帰して行くんじゃないかと思います。もっともその最中にも様々な問題をクリアにしないとなりませんが、是非とも優秀な人材を取り立てて、正しい方向に旗を振っていただきたいものです。是非ご検討くださいませ!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【カリテ・プリ大賞はこれでしょう!・・これほどのリーズナブルな高級シャルドネは他に見当たりません!】
ピュアでミネラリティの高い高級シャルドネです。しかも非常にリーズナブルなので、毎年数多く販売させていただいています。
ですが・・このところの世界情勢で、色々と変化が生まれています。
勿論、温暖化も影響も有ります。今までには余り無かった気候変動が有り、2021年などは平均で対比20%の生産・・全く造れなかった地域も有る訳です。
それに加え、新型コロナウイルスの影響で、色々なモノが不足しています。さらにはウクライナ侵攻..ですね。
「コンテナが無い!」
から送れない・・送ってもらえない・・などと言うことが起きています。
なので、、Noisy wine も、例年に無く、
「入荷の無い時期が時折有る」
ことと、
「すべてのワインの入荷時期が一緒!」
・・・つまり、船が一緒なんですよ・・。だからもう・・荷が入って来る時は、「しっちゃかめっちゃか」に..それが無い時は、
「次の新着・・どうしよ・・」
と頭を悩ませるようになってしまった訳です。

でも、いつものように素晴らしいバローのマコン=シャントレが、いつもより美味しい!・・と感じられると元気が出ますよ。ウクライナの悲惨な状況を見るにつけ、澱んだ気持ちになってしまいます。
それでも店での仕事を終え、日が変わってから家にたどりついて、またそこから毎日のようにテイスティングをして・・の繰り返しですが、そのワインが美味しいと判断できると、そんな暗い気持ちも吹き飛ぶんですね・・そんな暮らしを四半世紀も続けています。
そしてこのマコン=シャントレも、四半世紀ほどのお付き合いになるはず・・です。始めた頃は・・
「千何百円・・」
だったと思います。
でも・・今もこんな価格・・。ちょっとあり得ないような気もしますが、
「その頃よりも確実に旨い!」
のは間違い無いですし、
「毎年少しずつ異なる美味しさを見せてくれる!」
んです。
2020年は過去最高だと思います。でもタイミング的に・・少し硬めですから、2~3週間休ませていただくと、グッと伸びてくると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【どなたが飲んでも美味しいと言っていただけると思います。高級シャルドネの美しい姿!ブルゴーニュ南部ながらも冷ややかな表情のエレガンスが素晴らしいです!】
未だにこの位の価格でご紹介できるのですから有難いものです。以前は・・と言っても10~20年も前ですが、このピエール・ポリも今ほどの「強い引き」は無かったように思います。アン・ビュランV.V.とクレイV.V.はあっという間に完売していました。
この10数年の間にクレイは植え替えでV.V.表記が無くなり、2本柱の地位を追われましたが、代わりに「ラ・ロシュ」がアン・ビュランV.V.と並び称されるようになった訳ですね。
確かにアン・ビュランは美味しいし素晴らしいし・・凄いです。でもやはり、「すぐ飲みたい!」と言う要望には応えきれない・・それだけの熟成期待の分がポテンシャルに備わっているからです。なのでむしろ、
「アリアンスの方がさっさと美味しい!」
訳ですし、
「サン=ヴェラン・アン・クレシェがリリース直後から滅茶美味しい!」
ですし、
「・・まぁ・・言っちゃえばピエール・ポリでも充分・・」
と思えてしまう部分も有る訳です。
2019年ものはやはり「健康美」です。まぁ、色々有ったには違い無い2019年だとは言え、非常に美しく、無駄のない・・均整の取れたボディをしています。甘く無く、しかし柑橘の美しいフレーヴァーと柔らかなミネラリティが「すっ」と立ち昇ります。
やはり「シャルドネ好き」は多いですが、どうしても高価になってしまいがちなところ、
「ドメーヌ・バローが有る!」
ので助かっている訳ですね。
ブルゴーニュ最南端です。ローヌと一部重なっている地域です・・が、
「全く暑苦しくない」
冷ややかな果実酸と、やや強い日照による、ほんのりとした「オイリーさ」が特徴です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【デイリー価格の高級シャルドネ!・・実に美味しいです!】
もう・これは常備しておくべきワインでしょう。最もリーズナブルなマコン=シェントレ・・・村名格のシャルドネですが、一般に販売されているマコン=何とかとは、まったく異なるワインです。
2018年のバローのワイン、全てに言えることは、やはり膨大なガラス、クリスタル風のミネラリティが、冷涼で豊かで凝縮した果実・柑橘をコーティングしていると言うことですが、このマコン=シェントレ2018にも同じことが言えます。
ですので・・いや、この言葉、「サン=ヴェラン・アン・クレシェ2018」のコラムにも書いたので言いたくないんですが・・ある意味、このマコン=シェントレで充分・・美味しさが堪能できてしまうんですね。
そして、その先を探って行っても、確かにまだまだ知らない存在が有ることに新たに気付くんです。だから飲んでいても楽しいし、何より、全くぐだぐだっとした部分が無いので、非常に心地良いんですね。色合いも淡い緑が入った美しい黄色です。
こんなにリーズナブルで良いんだろうか・・と思ってしまいます。2018年のダニエル・バロー、是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【定番のリーズナブルワインですが、ベースのワインがこんなに素晴らしいとは!・・と是非驚いてください!】--以前のコメントを使用しています。

ブルゴーニュのデイリークラスには非常に厳しい・・(^^;; リアルワインガイドも、しっかりポテンシャル点90ポイントを付けているマコン=シェントレです。
特徴はほんのりと芳醇ながらも美しい酸、ミネラリティもたっぷりで非常に瑞々しい美味しさが有る・・と言うところでしょう。濃密に仕上げることは、温暖化と言われる現在においては特別に難しいことではないと思われますが、
「そこにフィネスが有るか?エレガンスはどうか?」
と言う部分においては、非常に苦労してきたのがマコン各村なんですね。PKさんがシャルドネを貶める言葉として常用していたのが、
「マコンじゃないんだから・・」
でした。言ってしまえば、
「下品」
の代名詞みたいな時代が有った訳です。勿論ですがそこには、努力を続けるドメーヌも多く有り、その代表格がダニエル・バローだった訳です。「シャルドネに 割りばし入れて マコン=ヴィラージュ」などと樽臭いマコン=ヴィラージュを揶揄していた時代が有ったんですね。
そんなマコン=ヴィラージュとは全く異なるのがこのシェントレです。やっぱり旨いですね・・いつもは、タイミング的にはもっと早い時期にテイスティングしていますので、完全には落ち着いていなかった訳です。今回はサンリバティーさんが倉庫に入れっぱなしでオファーを忘れていた?ために、半年以上遅れてのご案内になっています。
でもそんなタイミングなので、しっかり落ち着いてるんですね~・・。リアルワインガイド第62号は2018年4月のテイスティングですから・・そろそろ1年近くで、その位のズレが有ります。
「このワイン、こんなにおいしかったっけ?」
と徳丸さんは書かれていますが・・
「美味しかったですよ」
とお答えしておきましょう。何せnoisy はこのワイン、もう・・どうだろ、20年近く欠かさずに飲んでますから・・。
しかしながらやはり変遷は有りますよ。もっと樽っぽかったし・・いや、樹の若さも感じたかな・・フレッシュだが凝縮感に欠けた印象が最初の頃だったと思います。でも・・千円台だったですしね・・充分にリーズナブルでした。この素晴らしいバランスを見せるシャルドネがこのプライスですから・・しかも、
「アドヴォケイトが選ぶブルゴーニュを代表する生産者」
で有り、
「ブルゴーニュ・シャルドネの傑作」
として、プイイ=フュイッセ・アン・ビュランV.V.とレ・クレV.V.が選ばれている位ですから(レ・クレは改植したため現在はV.V.表記無し)。
下から上のクラスまで、見事に美味しいのがバローです。言いたくないが・・
「マコン・シェントレで充分旨い・・」
ので困ります。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【年々、瑞々しさを増しています!滅茶美味しいです!】
滅茶苦茶瑞々しく、健康的で、伸びの良いワインです。しかも、
「ん?マコン・・?」
と思えるような冷涼感付きです。
さらには、
「・・これでマコン?」
と思えるような、コート・ド・ボーヌ的なエレガンスの有る果実の風味なんですよ。
価格もリーズナブルですし、これは売れるんじゃないかと!・・コンディションの良さも抜群です。
リアルワインガイド第58号は、ついに今までの最高ポテンシャル点、89+点を付けましたね。noisy的にはそれだとやや低いかな・・と思いますが・・ここはハッキリ、90点付けるべきでしょう。それだけのパフォーマンスをしてくれます。
年々増してきた正当にナチュラルな美味しさ、是非感じてみてください。超お勧めです!
以下は昨年までのこのワインのレヴューです。
━━━━━
【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】
いつも安定して美味しいマコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリです。もうお馴染みですね。
ですが、2014年ものの美しい姿はまた2013年の健全さ、バローのベンチマーク的存在を超えて美味しいと感じてしまいました。
もっとも、昨今は自然派と言うの括りの解釈も非常に難しいです。
「自然酵母(畑に自生しているもの、果皮付着)じゃなくて自然派を名乗れるか?」
と言うような基本的なものから、
「ビオロジック + So2の使用有りき」
と言う、既存のスタンスではヴァン・ナチュールとしては不足している・・・と言う考えもあります。
その辺りはとても微妙な問題を含んでいまして、まぁ、いつも言っていますが最終的は、
「醸造結果としての揮発酸値」
に掛かってくると思うんですね。
ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として、ナチュラルなワインが仕上がる・・これが理想です。しかしながら時に、もしくは多くの場合、
「ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として揮発酸値の上昇を招く」
ことにつながり兼ねない状況が見られる訳です。
まぁ、極低レベルの揮発酸値の話しでは無いんですね。ワインのピュアな味わいを損なわない程度の揮発酸値であれば問題は無いと言えます。しかしながら、それはかなり上手く行った場合・・になります。
「ん、私はSo2は使用しないよ!」
と言う最初からのスタンスは非常に綺麗な言葉では有ると言えますが、仕上がったワインの揮発酸値が高いとすると
「唇寒し」
と判断されてしまうかもしれません。
確かに、極わずかの方々は、So2を全く使用せずともピュアなワインを造り上げることが出来ると思います。しかしながら、ほとんどの造り手は、
「最上の葡萄が収穫でき、最上の仕事が出来たときにピュアなワインに仕上げられる」
と言えるかな・・と言うのが、noisy が現在感じていることです。
リアルワインガイドは2013年ものよりも2014年ものをより高い評点にしていますね。理解できる部分では有ります。でもまぁ、
「どちらも相変わらず旨い。敢えて言えば、2014年ものがより凝縮感に長けているかもしれない。」
ですね。
何せ、どうでしょうね・・覚えてませんが、どれだけ長くダニエル・バローのワインを毎年飲み続けて来たか・・・。90年台中頃から毎年必ず飲んでますから・・体の何パーセントかはダニエル・バローのシャルドネでできているかもしれませんしね・・そりゃ無いか。
このシャントレの良いのは、甘く無いし、ミネラルは重く無く軽やかでビッシリ、適度な中域のふくよかさ、充実と余韻の長さ、ダレない酸の美しさが寄与していると思います。揮発酸の存在を感じたことなど・・ございませんしね。
価格も実にリーズナブルです。ワイン屋として困った時の「ダニエル・バロー頼み」も有りがたいものです。何せ、
「美味しく無い!」
「合わない!」
とは、まず言われないですから・・。しかも、このシャントレは、二次発酵のニュアンスが強く出ないので、やや匂いのキツイ魚介にも行ける可能性が大きいんですね。・・まぁそんな場合、安全策を考えるなら二次発酵無しのワインを第一にしますが・
柑橘系果実のしっかり出た美味しい・・甘く無い、しっかりシャルドネです。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
━━━━━
いや~・・ピエール・ポリで充分旨いんですが、ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石のニュアンス、マコン=フュイッセのクラス超えのポテンシャルも捨てがたい・・・選ぶのは難しいです!
2012マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
わずかに樽、凝縮感がわずかに甘みをもたらす。粘性ある滑らかなテクスチュアと程好いスパイス感。軽めながらたっぷりあるミネラリティ。ドライな味筋ながらしっかりと押してくる素晴らしい味わい。
2011&2012 マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
2012は2011よりもかなりドライ・・・2011年は荒れが収まり、熟しつつ有って、むしろ甘みさえ感じる滑らかさ。出来はほぼ同等か?とても美しくバランスの良い仕上がり。締まったミネラリティ・・・単純に美味しいが、岩、石のツルッとしたミネラリティが特徴的。リンゴや洋梨、柑橘。両方を比較すると、渋みと苦味が味幅、土台を作っているのでどちらも必要なものだと判る。リーズナブルなワイン。
2012マコン=フュイッセ
美しい淡い黄色。光り輝いている。格上の味わいはすぐに判るほどのネットリ感とエレガンス。中域が密で味わいの幅が広い。フルーツ表現の精度が高く、よりエレガンスを感じさせているようだ。
ポリはとっても美味しいです!こんなに美味しくなって・・良いのかな?・・と思うほど、格上げされたように思います。価格的にはヴェルジッソン・ラ・ロシュが上ですが、現状の美味しさはマコン=フュイッセに軍配。マコン=フュイッセは・・・マコンじゃ無いす!・・いや、マコンを超えてます。ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石、岩のガチっとしたミネラリティが素晴らしい・・・そして2011年は熟し始めていて、凄く纏まりが出てきました!是非ご検討いただきたい4アイテムです。一推し!
● 2022 Macon-Vergisson la Roche
マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
【素晴らしいプイィ=フュイッセ・ラ・ロシュの「核の部分」を構成しているに違いない、ベイビー・プイィ=フュイッセ・ラ・ロシュ!!】

人間とは恐ろしいもので、目の前に二品のお皿が有り、それを一口ずつ口にした瞬間に、
「・・ん~・・右の皿が私には合う!」
と・・言葉にはしなくても、ちゃんと判断しているものです。少なくともどちらも食べ進めてしまって無くなってからでも、
「あ~・・美味しかった・・特に右の皿は!」
などと思っているはずです。
もしくは、私には合うじゃなくて・・
「右の皿の方が絶対に出来が良い」
などと・・noisy のような目線でおっしゃる方もいらっしゃると思います・・。
で、実はこのマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュですが、プイィ=フュイッセ・ラ・ロシュの真下の畑です。隣り合っているそうです・・ですから、
「ん?・・なら、マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュで充分じゃん?」
と思われても当然ですよね。

久々にマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュが入ったので、noisy も、
「1日4本、並べてテイスティング」
をさせていただき、このマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュもプイィ=フュイッセ・ラ・ロシュと交互に・・テイスティングさせていただきました。
アルコール分は13%と強くないですが、ま~・・ムルソー並みに
「マンモス・ミネラリティ」
ですから・・凄いです。
で、ミネラリティはやはり相当にプイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュに似ています。幾分複雑性に劣る・・と言えますが、ボーっと飲んでいるとどっちだったか、ミネラリティだけでは判断できないかもしれません。
しかし、さすがの1級ラ・ロシュですから、
「似ていても、まるで迫ってくるような迫力もプイシ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュには適いません。」
そして、エナジー、果実感も幾分劣る・・が、
「ポテンシャルが届かない分、ディテールが良く判る」
とも言えます。これはこちらのマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュの方が、早く仕上がるから・・なのでしょう。
なので、
「このマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュは、プイシ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュの中心部分を取り出したようなワイン」
かな?・・と感じました。
ですから・・相当旨いです!・・以前はここまであるとは感じませんでした。だから、プイシ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュの真下などと言う気にもならなかったんですね。
素晴らしい出来です!・・昔は「マコン=ヴェルジッソン・ピエール・クロ」と言うギュファン・エナンのワインも安くて美味しくて好きだったんですが、理解出来ないような価格の上げが有って止めてしまいました。
ぜひ飲んでみてください・・ベイビー・プイィ=フュイッセ・ラ・ロシュ、2022年のドメーヌ・バロー、本当に凄いです!
以下は以前のレヴューです。
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【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】
マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュは今回、飲んでおりません。ですが、この村の特徴とも言える大理石のような硬いニュアンスが伝わってくる石のミネラリティが特徴ですね。ムルソー的と言えるかもしれません。
リンゴや洋梨、柑橘、渋みと苦味が基礎になり、マコネーの上級キュヴェ、プイィ=フュイッセにより近いオイリーさやグラの有る太い味わいも存在しています。そこに石の風味が加わり、ドライながらも旨みたっぷりな味わいです。
写真は違うワインのものですが、リアルワインガイド第54号ではポテンシャルも90点を超える高い評価を得ています。是非ご検討くださいませ。
● 2022 Saint-Veran Arpege
サン=ヴェラン・アルページュ
【こちらも本当に久々ですが、2022年ものアルページュは以前のアン・クレシェさえ凌駕しています!・・狙い目でしょう!】

久しぶりのご案内になった「アルページュ」です。ラシーヌさんの扱いの時代に一度入って来たのを覚えています。
繊細さのあるサン=ヴェランで、レ・ポマールが比較的マッチョで重量感が有り、その正反対のような性格なのがアルページュでした。
ですが・・その頃はおそらく2014年ものの頃で、今から8年も前です。少なくとも、
「こんなにゾクゾクっとするようなゴールド的な色彩は無く、もっと淡かった。」
です。
言ってしまえばこれも並みの「プイィ=フュイッセ」の範疇を超えるような出来で、グラや押し出しは少ないものの、ややオイリーで粘性が有り、しかし細かい糸を撚り合わせたような質感、接触感のあるテクスチュアから、繊細なアロマ、表情を浮き出してくれる素晴らしい出来です。
昨年の2021年もののサン=ヴェラン・アン・クレシェさえ超えているんじゃないかと思える素晴らしい出来です。
まぁ・・アルページュって、おそらく、
「アルペジオ」
と言う意味なのかな?と思っていますが、
「ギターのアルペジオと一緒」
の意味なのでしょう。

たしかに弦を1本ずつ爪弾き、すぐ次の弦に移動して・・と言うのをリズム感良く続けるのがギターのアルペジオです。
一般には、楽器の音を高い方から低い方へ、もしくはその逆で一音ずつリズムに乗って出音させる・・みたいな感じだと思いますが、
「このアルページュは繊細なので、まさにアルペジオ!」
と言って良いと思います。
その意味では、サン=ヴェランでもレ・ポマール的では無く、アン・クレシェ的です。
しかし!
「充実した果実に充実したボディ、粘性・オイリーさも有り、ミネラリティももの凄い」
と言うバランスの中で、
「めちゃ繊細!」
と言うことなんですね・・。
いや、2022年のダニエル・バローは凄いです!・・是非、以前のアイテムとの比較もしていただきたい・・超お薦めします!
● 2022 Saint-Veran en Creches
サン=ヴェラン・アン・クレシュ
【激繊細!・・しかも贅肉無しながら欠損感の無い見事な果実感!・・過去最高のアン・クレシェで間違い無いです!】

旨いです~・・!・・もう、色彩だけ見比べても、
「過去最高・・でしょう?」
と言えると思います。もう・・2014年もののコラムで、
「2013年ものよりも確実に上!・・三千円超えてしまいましたが・・」
と書いていますが、その2014年ものの写真と見比べてみてください・・。
「この差は・・なんだ?」
と思えるんじゃないでしょうか。
激繊細ですが、豊かさも充分です。素晴らしいバランスに仕上がっていますから、
「げげっ・・サン=ヴェラン・アン・クレシェって・・こんなに美味しかったか?」
と、自問自答してしまいました。
「・・いや・・さすがにここまでは・・無かった!」
と確信したんですね。
しかも、今回はこのアン・クレシェの下のクラスも在りまして、「アルページュ」と言うワインですが、これでさえ、
「今までのアン・クレシェを超えている!」
と感じさせます。

このアン・クレシェは、標高の高い場所にある「プイ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ」の南の斜面に降りて行ったところにある畑です。ラ・ロシュとは近いそうです・・。
でも、基本的にはサン=ヴェランは、クリュ・ボージョレで有名なあの、
「サン=タムール」
の北に接しています。実際には、「サン=タムール=ベルヴュ」の村です。
なので、ここはボージョレとマコンが混じった・・と言いますか、接した地域になっていまして、これほどまでに、
「シャルドネとガメが接している」
と思っていてください。
まぁ・・この辺りでシャルドネの美味しいのはサン=ヴェランになり、美味しい赤はマコンの赤は少なくて「サン=タムール」や「ジュリエナ」になるんですね。ホント目と鼻の先です。因みにサン=ヴェランの中心からジュリエナの中心までは・・直線で3kmもありません・・。
で、このアン・クレシェですが、レ・ポマールが以前と違ってマンモス・ミネラリティなタイプになりましたので、
「そこまでのマンモスぶりではない」
にせよ、黒葡萄の地域も近くなるイメージで、石灰や岩のイメージより繊細さが感じられるんじゃないかと思います。
2022年のドメーヌ・バローには驚かされると思います。超お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【優しい・・抱かれるような感覚になるサン=ヴェラン!・・高質さ、繊細さに長けた素晴らしい出来です!】
グラスの写真の中心に、So2 添加量の少なさが僅かに見え隠れしているように・・noisy には見えます。
「・・一体この人は何を・・言ってんだか・・」
と思われる方も多いかもしれませんが・・本気で思ってます。・・もしかしたらいつか、「えっ?」と・・その意味が判る場面に出くわすかもしれません。
非常に濃密で、飲む傍から・・
「旨い!」
と言ったに違い無いレベルの2020年ものだったと思います。でも、2021年ものはちょっと違うんですね~・・。
「非常に繊細!」
なんですよ。
それに現状(2023/03中旬)はまだミネラリティの中に表情が半分、閉じ込められているような感じでして、そろそろ美味しく飲める2021マコン=シェントレよりも成長が遅れている感じです。
まぁ・・その言い方は余り正しくはなく、プイィ=フュイッセなどの上級キュヴェは、有り余るポテンシャルからの表情がミネラリティの殻を破って・・もしくはその隙間や割れ目から出てくる訳ですが、この2021年サン=ヴェランのように、
「見事にピッタリ、精緻に仕上がり、素晴らしいバランスで仕上がったキュヴェ」
の場合は、その後、グイグイと成長をして行くパターンが多いと思います。誤解を恐れずに言ってしまえば、ヴァーゼンハウスのワインなどが・・そうです。ヴァーゼンハウスもようやく
最近は早い段階で(その年の2~3月)も美味しく飲めるようになりましたが、2019年ものまでは本当に・・
「販売開始時期決定にとても気を遣うワイン」
でした。・・まぁ、プロの連中でさえそれを理解できない訳ですから、本当に難しい判断になる訳です。

実は今の開き具合でも大丈夫なんですが、非常に精緻なバランスで仕上がったSo2の少ないワインですから、少しでも休養の時間が有ると大きく変わって行く可能性が高いんですね。
また、以前のサン=ヴェラン・アン・クレシェは、どちらかと言うと非常に饒舌なスタイルでした。2021年ものは・・と言いますか、ドメーヌ・バローはジュリアンがやるようになってきてからどんどんナチュラル感が増して来ています。
その分、
「ハッキリした味わい」
「判りやすい味わい」
から、少し離れて来ているんですね。
簡単に言いますと、So2 は塩分みたいな効果を持っていまして、これを使用しますと味わいの中心点がハッキリします。使わないと・・ちょっとそのポイントがボケた感じ・・と言いますか、そのポイントが大きく拡がって感じられる?・・そんな感覚なんですね。
その上で熟成..必要な時間を得ますと、So2 を使用した時ほどでは無いんですが、「コアがハッキリ感じられる」的な感覚を得る液体になって行く・・そう感じています。
ですので、飲まれるタイミングで結構に味わいが異なるかと思いますが、美しく、繊細さを感じられる柑橘果実主体の少し柔らかめの石灰系ミネラリティを持ったサン=ヴェランの味わいを楽しめることでしょう。是非飲んでみてください。
「結構、・・コート・ド・ボーヌに寄って来たぞ・・」
的な味わいを感じられると思います。お勧めです!・・量はありません。
以下は以前のレヴューです。
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【より温暖なサン=ヴェランのふっくらした味わいにホッコリ・・します!・・2020年ものは最高の出来でしょう!】
どうでしょう・・今飲んで滅茶美味しいのは、このサン=ヴェラン、アリアンスでしょうか。最も、相当ビックリさせられるのは今の時点ではスュール・ラ・ロシュであるのも間違いないと思います。
岩や石のニュアンスが素晴らしい、マコンのシャルドネに有って、このサン=ヴェランはやはりより暖かな酸バランスと、より優しいミネラリティを持っている・・と言うか、厳し過ぎないミネラリティと言うべきかもしれませんが、中域の豊かな美味しさを感じさせてくれます。
2020年ものは2019年ものに比較すれば、やはり硬質なのは間違い在りませんが、それでもサン=ヴェランの優しいシャルドネの味わいに触れると安心します。何せ上級キュヴェは物凄いですから・・ついついポテンシャルを取りに行ってしまうんですよね。
バローのワインはそもそも全てがポテンシャル高い訳ですが、それでも・・noisy は、
「2日で6アイテム!」
とかを開けて飲んでいますから、
「・・美味しいのは・・これだけど、普段飲みたいのは・・そっち!」
とか、
「・・うわっ!・・凄い!・・」
と感じつつも、
「(・・ん・・毎日これだと・・ちょっと疲れるかなぁ・・)」
などとも思ってもいる訳です。まぁ、贅沢な悩みでも有ります。

そんな時に、このような優しい・・より柔らかな味わいの同様なワインを口にしますと、確かにポテンシャルは少し落ちるんだけれども・・凄く安心する訳ですよ。とてもバランス良く美味しいし、疲れないし・・シャルドネだから料理に合わせやすいし・・。
しかも以前のバローように樽っぽさなどは無いし、硬すぎて飲めないことも無い・・んですね。
ですから、この数年のバローのワインを非常に評価している訳ですが、それにはやはりジュリアンさんの存在が大きいんじゃないか・・と思います。
よりナチュラル、ピュアになって来ているドメーヌ・バローの、優しく暖かいサン=ヴェランです。白、黄色の果実だけじゃなく、やや赤に近い方に色付いた色の果実のニュアンスも感じますし、甘く無くドライですが旨味もしっかり載っています。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今(2021年6月末)一番開いているのはこれ!・・素晴らしいバランスです!】
サン=ヴェラン・アン・クレシェ...今めっちゃ美味しいです!!・・ダレないふくよかさ、ドライなのに旨味たっぷりなエキスから、黄色いフルーツや白、黄色の花のニュアンスに僅かに蜜・・しかも上級のプイィ=フュイッセに通じるような気品や凝縮感も有りますから、
「3千円以下クラス最強部類のシャルドネ!」
と言っても過言では無いでしょう。
まぁ、マコンとか(マコン何とかを含む)サン=ヴェランとかは、ある程度の栽培面積の広いアペラシオンですから、良いものとダメなものが両極で存在しています。俗に言う、
「ピンからキリまで」
有る訳です。
で、このサン=ヴェラン・アン・クレシェは「ピン」に限りなく近い方です。その上価格も非常にリーズナブルです。
とある生産者のマコンやサン=ヴェランが凄く美味しかったので、しばらく扱ったんですが、しばらくしたらナチュラルなのはとても良いのに、かなりのレベルの揮発酸が目立つようになってしまって・・まぁ、それでも何とか許せるレベルかとも思ったんですが、
「残念ながら・・価格が高い」
ので、それからは入れることを諦めています。
ナチュラルさと味わいのピュアさは、決して比例するものでは無いので、その辺りをお客様にどう説明して判っていただけるか?・・をかなり考えています。その点に置いて、ドメーヌ・バローのワインはナチュラルさとピュアさを同列にして言えるので、ワイン屋にもお客様にも有難いことだと思います。勿論ですが、
「ピュアさを犠牲にしてもナチュラルさを・・So2無しが欲しい」
とおっしゃるお客様にも対応はしているつもりですし、時には、
「どこまでもアヴァンギャルドで行くぜ!」
みたいなビオ系、もしくは「ノン・So2」の生産者さんのワインにも興味は有る訳で、理解できる程度の残存揮発酸量であるなら、やろうと思っている訳ですね。
ですが、このサン=ヴェランには、そんな心配は無用です。どこまでもピュアでナチュラル、ふんわりと、そして確実にスピ―ドの有るアロマをお約束出来ます。是非ご検討くださいませ。一推しでお勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【サン=ヴェランがこんなに美味しくて・・どうするの!】
このサン=ヴェランで充分!・・です。2018年のダニエル・バローの素晴らしさを見るには・・。却って上級キュヴェのマンモスなミネラリティが要素を抑え込むような動きをするかもしれないので、「造り手の傾向を知る」には、このリーズナブルなサン=ヴェランでもOKだと言えます。
やはりジュリアンが参画するようになってから、自然派的アプローチが深まって行ったのでしょう。飲むと葡萄の根が水分を求めて地中深く入って来たのが目に見えるかのように感じられます。
色彩も艶やかな果実がたんまり・・そして白いミネラリティと、透明感バッチリなガラス、クリスタル風のミネラリティがたんまり有ります。色合いも・・緑色の存在が美しく感じられます。これは実にリーズナブル!・・少なくとも90点以上は付けるべきシャルドネでしょう!是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【全方位に外向的!豊かな味わいだがダレ無い酸の美味しさが凝縮した果実を引き立たせています!】
非常に良いワインです。僅かに映しこまれた淡い緑色が、このワインの素性を語ってくれています。非常にピュアで丸みがあり、ブルゴーニュの南部のワイン特有の暑苦しさは無く、極上クラスの味わいを感じさせてくれます。
ラシーヌさんはダニエル・バローの輸入が出来なくなってしまいましたが、例えばラシーヌさんにお呼ばれされて新年会などに行かせていただくと、サンリバティーさんの社長さん、佐々木さんがいらっしゃったりします。どうやら非常に仲が宜しいようで・・また、ラシーヌさんの合田さんもサンリバティーさんの何かにタッチしてるのかな?・・ハッキリしたことは判らないんですが、関係の深い間柄のようです。
なので、新年会でラシーヌさんのワインを味わっていると・・そのままじゃ済まなくなってしまいます。2年ほど前には・・それまでラシーヌさんの新年会にお邪魔していたはずなんですが、気付くと拉致されていまして、何故か佐々木さんの地元で飲んでいたりします。気付けば日が変わっていて・・何てことになっているんですね~・・。
サンリバティーさんのワインはラシーヌさん同様コンディションも良く、社長さんのお人柄も良く・・何せ工学系出身なのになぜかワインのエージェントをしていると言う、ちょっと変わった履歴の持ち主でおられます。で、2015年ものもそうでしたが、2016年もののバローは完全にサンリバティーさんからの仕入れになっています。
このサン=ヴェラン・アン・クレシェは2015年ものはご案内出来なかったので二年振りと言うことになります。ご存知かとは思いますがサン=ヴェランはマコン各村の近郊に有る村、A.O.C.で有り、A.O.C.プイィ=フュイッセの北に接している村でA.O.C.マコンより上位とされています。また単にマコン=ヴィラージュより上位とお考え下さって結構かと思います。
さすがにA.O.C.マコンで美味しいものは多くは無いですが、マコン=ヴィラージュやマコン=何とか、サン=ヴェランともなりますと、昨今は結構に良いものも散見されるようになってきました。
ただし・・価格も10年前のブルゴーニュ村名並み・・と言う場合が多いので、
「・・いや~・・ダニエル・バローが有るからなぁ・・中々この存在は超えられないでしょ・・」
と言う気も有ります。
年々ピュアさとナチュラルさを増してきているダニエル・エ・ジュリアン・バローですが、20年ほど前の「樽っぽいシャルドネ」とは隔世の感が有ります。非常にピュアなんです。樽は掛かっていますがその存在を言う必要が無いほどまで来ています。
とても良い感じに凝縮しており、冷ややかな酸が柑橘系フルーツの美味しさをたっぷり伝えてくれます。勿論、ミネラリティもたっぷりです。ガラスのような透明感の強いものと白っぽい石灰系のものが半々ほどに感じられ、全てを支える基盤になっているかのようです。
リアルワインガイド第62号では、「現状は少し硬いがすぐこなれて来そう・・」のように書かれていますが、今飲んで充分な美味しさを感じられるバランスです。評価は89+~90 です。これより低いACブルゴーニュ・シャルドネは山ほど・・有ります。noisy のところでも非常に売れているロッシュ・ド・ベレーヌのシャルドネはリアルでは90点には届きません。確かに・・濃密さはこのサン=ヴェランの勝ちです。このちょっとしたシャルドネのマッタリ感にやられちゃうんですよね。
非常に良い出来でした。価格もリーズナブルです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【さすが格上!!マコンから来ると、クラスの違いを感じます!】
以前のコメントを修正して掲載しています。非常に旨いですが・・非常に少ないです。
さすがにポエール・ポリをこのクラスと比べると見劣りがしてしまいます・・・結局ミネラリティの違いなんですよ・・・なんだかんだ言っても最後は・・。果実だ酸だと分析しても、ミネラリティの質が自分の中のクラス、判断基準を決めているような気がします。
◆サン=ヴェラン・アルページュ
2012年初登場のアルページュ。少し濃い目の黄色。甘塩っぱいミネラル感がとても強い。ドライだが実に集中していて、それも甘みを感じさせる原因だろう。タイトで逞しい筋骨隆々タイプ。かなり旨い。
◆サン=ヴェラン・アン・クレシェ
ハッキリ言って・・ちょっと舐めてました。3千円超えちゃった・・もう駄目かな・・と思ってたら・・とんでも無い!プライス以上のポテンシャル!トースティ、ドライだがジューシー。しかもかなりなミネラリティ度。現在は少し硬めだが、今までとは異質のポテンシャルを感じる。かなりの延び代のある味わい。フレッシュ感がたっぷり有り、ピュア感に結びついている。2013年までよりも確実に旨い。
◆サン=ヴェラン・レ・ポマール
圧巻。重厚感。質感の高さ。ボーヌの優良シャルドネ並みのミネラリティ。こってり感。中域の透明感。酸の美味しさ、バランスの良さ・・かなり美味しい。ボテっとした南部のミネラリティではなく繊細さを感じる。実に高級な味わい!
サン=ヴェラン3種にも・・ビックリです。アルページュは逞しい、筋肉質の男性のようなスタイルで、プイィ、マコン辺りの暑苦しさが全く無いんですよね。アルページュが以前のアン・クレシェを男っぽくしたような感じです。価格もそんな感じ。
アン・クレシェにはビックリ・・。物凄いポテンシャル・アップでした!
「これでサン=ヴェランかよ~!」
みたいな雰囲気でした。
で、サン=ヴェラン・レ・ポマールですが・・・これをプイィ=フュイッセと言わなくて、何だと言えばよいのか・・もうミネラルの細やかさが異質なんですよ。滑らかでね・・緻密さ、エレガンスもある・・言うことのない味わいでした。
そんな訳で選択は難しいかと思いますが、どれを飲んでも旨いです。えっ?ポマールが高い?・・・いや、高くないです。エチケットが無いと思って飲んでみてください。ビックリされると思いますよ!お勧めします!
● 2022 Saint-Veran les Pommards
サン=ヴェラン・レ・ポマール
【プイィ=フュイッセより高価なサン=ヴェランです!味わいはベースのプイィ=フュイッセ以上!ティム・アトキン氏は2014年ものが91Pointsでした!】

2014年のラシーヌさんもの、2017年のサンリバティーさんもの以来のご紹介になります、サン=ヴェランのポマールです。6年ぶりに入荷して来たことになります。
以前は、
「ややファットな・・熱量感と重量感のあるサン=ヴェラン」
と言うイメージでした。
あ、因みに・・このマコン系のワインをレクチャーしますと、
下のクラスから
「マコン」
「マコン=ヴィラージュ」
「サン=ヴェラン」
「プイィ=フュッセ」
となります。
マコン=ヴィラージュと言うアペラシオンも有りますが、マコンの後に村名をつなげて「マコン=ヴェルジッソン」と言うクラスも有ります。今回の2022年ものは「マコン=ヴェルジッソン」に畑名を加えて、「ラ・ロシュ」も届いています。ここの「マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ」の真上はなんと、
「プイィ=フュッセ・ラ・ロシュ」
です。
ですので、「マコン」--地方名、「マコン=ヴィラージュ」--村名・・で、サン=ヴェランもプイィ=フュイッセも村名ですが、
「より格上」
とご理解ください。地域は結構に近い・・もしくは隣り合っている感じです。

サン=ヴェランであることが信じられないほど、
「プイィ=フュッセ的」
です。もちろん、ダニエル・バローの2022年ものの特徴でもある、健康的で冷ややか、ミネラリティが半端無く、果実感・有機物・無機物の香りが繊細にたなびくのは同様です。
ですから、
「わずかに端正・・スタイリッシュな、美しい系のプイィ=フュイッセ!」
と言って良いレベルで、とても・・
「一般に良くあるサン=ヴェランと一緒に出来ない」
と感じます。
何より、このレ・ポマールよりも濃いサン=ヴェランは有るかもしれませんが、プイィ=フュイッセだと言われても納得してしまうに違いないほどの「質感」が有ります。
ん・・書いていて気付きましたが、以前は本当に、
「豊かなサン=ヴェラン」
でした。ぜひ飲んでみてください。滅茶旨いです!
以下は以前のレヴューです。
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【プイィ=フュイッセより高価なサン=ヴェランです!味わいはベースのプイィ=フュイッセ以上!ティム・アトキン氏は2014年ものが91Pointsでした!】
以下は2013年もの、リリース当時のラシーヌさんものについてのレヴューです。
━━━━━
【さすが格上!!マコンから来ると、クラスの違いを感じます!】
以前のコメントを修正して掲載しています。非常に旨いですが・・非常に少ないです。
さすがにポエール・ポリをこのクラスと比べると見劣りがしてしまいます・・・結局ミネラリティの違いなんですよ・・・なんだかんだ言っても最後は・・。果実だ酸だと分析しても、ミネラリティの質が自分の中のクラス、判断基準を決めているような気がします。
◆サン=ヴェラン・アルページュ
2012年初登場のアルページュ。少し濃い目の黄色。甘塩っぱいミネラル感がとても強い。ドライだが実に集中していて、それも甘みを感じさせる原因だろう。タイトで逞しい筋骨隆々タイプ。かなり旨い。
◆サン=ヴェラン・アン・クレシェ
ハッキリ言って・・ちょっと舐めてました。3千円超えちゃった・・もう駄目かな・・と思ってたら・・とんでも無い!プライス以上のポテンシャル!トースティ、ドライだがジューシー。しかもかなりなミネラリティ度。現在は少し硬めだが、今までとは異質のポテンシャルを感じる。かなりの延び代のある味わい。フレッシュ感がたっぷり有り、ピュア感に結びついている。2013年までよりも確実に旨い。
◆サン=ヴェラン・レ・ポマール
圧巻。重厚感。質感の高さ。ボーヌの優良シャルドネ並みのミネラリティ。こってり感。中域の透明感。酸の美味しさ、バランスの良さ・・かなり美味しい。ボテっとした南部のミネラリティではなく繊細さを感じる。実に高級な味わい!
サン=ヴェラン3種にも・・ビックリです。アルページュは逞しい、筋肉質の男性のようなスタイルで、プイィ、マコン辺りの暑苦しさが全く無いんですよね。アルページュが以前のアン・クレシェを男っぽくしたような感じです。価格もそんな感じ。
アン・クレシェにはビックリ・・。物凄いポテンシャル・アップでした!
「これでサン=ヴェランかよ~!」
みたいな雰囲気でした。
で、サン=ヴェラン・レ・ポマールですが・・・これをプイィ=フュイッセと言わなくて、何だと言えばよいのか・・もうミネラルの細やかさが異質なんですよ。滑らかでね・・緻密さ、エレガンスもある・・言うことのない味わいでした。
そんな訳で選択は難しいかと思いますが、どれを飲んでも旨いです。えっ?ポマールが高い?・・・いや、高くないです。エチケットが無いと思って飲んでみてください。ビックリされると思いますよ!お勧めします!
● 2022 Pouilly-Fuisse Aliance Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【ドメーヌ・バローの2022年もののプイィ=フュッセの素晴らしさは、このアリアンスで充分知ることが出来ます!・・おそらく過去一でしょう!】

3年前の2020年ものは、まだ3千円代と言う超お買い得なプイィ=フュッセでした。
ミネラリティは半端無く、熱量を果実に変え、繊細さ、伸びも素晴らしい・・まさに・・
「シャルドネの鏡はダニエル・バロー!」
でしたし、
「ポテンシャルと価格が最も釣り合わない唯一のシャルドネ!」
でした。
まぁ・・最近はフイヤ=ジュイヨを見つけましたので、次のヴィンテージが楽しみでしょうがないですが・・あちらはシャロネーズの南のドンケツで、このプイィ=フュイッセとも、さほど遠くは無い・・と言うロケーションながら、どこか、
「コート・ド・ボーヌのシャルドネ的」
と言うニュアンスが強いですよね。
で、昨今のドメーヌ・バローのシャルドネは、
「どんどん北上して来ていて、やがてはボーヌのシャルドネにニュアンスが近くなるはず」
と感じます。

特に2022年ものはその傾向が顕著でして、
「プイィ=フュッセと言うよりも美しい感じのムルソー」
と言ったニュアンスですから、ここに・・昔のような新樽率の高さを持って来たとしたら・・相当に見分けは難しくなると思います。
このアリアンスは、プイィ=フュッセのワインの・・
「ある意味、寄せ集めのプイィ=フュイッセ」
ですから、良くも悪くも全てこのアリアンスを飲めば判るんですね。
黄色い柑橘果実、果皮に白っぽい花、スパイス、いつもよりも膨大に感じるミネラリティ。豊かでは有るが甘く無く、しっとりとしつつもパキッとした感覚も。中域は締まりつつも適度に膨らみが有り、ややタイト気味。中盤からの長さは素晴らしい。ノーズへの還りの表情にうっとりする・・
そんな感覚です。
ですので、今やユーロ円が165円の時代ですので、この価格も仕方が無いんじゃないかと感じます。そもそも3千円台の素晴らしいプイィ=フュイッセなどは有り得なかった訳ですから。
ぜひ飲んでみてください。健康的でふくよかながら締まって、徐々に出てくる素晴らしいシャルドネです。お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【「・・アリアンスって・・こんなに美味しかったっけ!?」とおっしゃっていただけるでしょう!・・このキュヴェは過去最高間違い無し!・・飲めば多分・・判ります・・(^^】

「とんでもなくリーズナブルなプイィ=フュイッセ!」
としてのご理解でいらっしゃったはずのアリアンスV.V.です。ですが、3千円台だったものが4千円台まで上がっちゃいました・・なので、ハッキリ・・申し上げますと・・
「この2021年アリアンスv.v.は、2020年ものの Noisy wine の販売価格より仕入れ価格の方が高い」
です。
なので、販売側としましては、
「・・何だかなぁ・・」
と・・昨年の販売を帳消しにされたような感覚に陥ってしまう訳です。・・まぁ、
「でもそろそろそんなシュチュエーションが多いので慣れて来てしまった・・」
とも言えます。昨年は昨年、今年は今年と分けて考えれば良い訳ですから・・はい・・何とか頑張ります。
では、価格は何でそんなに上がってしまったのか? そう考えてみることも必要ですよね?・・
「・・そりゃぁ・・収穫量が減って収入が大きく減る訳だから、下のクラスのプイィ=フュイッセを上げたんじゃね?」
まぁ・・その線も無いとは言えないでしょう。でも・・
「甘~~~い!」

まぁ、こんなことはバローさんも全く言ってませんが・・。でも、
「40%ものの収穫減で、キュヴェによっては全く造れなかった」
と・・エージェントさんの資料に書いて有ります。
ですから・・
「通常はアリアンスに使わない上級畑の葡萄が相当量入っている!」 そんな可能性が「大有り」なんですね。
では、どうしたらそれが判るか?・・ですが・・そう、当たり前ですね。
「飲めば判る!」んです。理由は・・
「滅茶旨いから!」
です・・(^^;;
繊細さと複雑性、そして適度なオイリーさ・・自然な黄色い柑橘果実のハイトーンなアロマ・・旨いですね~・・あ、そうそう・・是非とも2020年もののグラスの写真と比較してみてくださいね。
「・・あっ・・見比べたら・・一目瞭然ってやつ?」
この、Noisy wine を苦しめる値上げの理由、お判りいただけたんじゃないかと・・思います。ですから、アリアンスと言う名前・・英語だとおそらくアライアンス?・・これは「同盟」「連携」と言う意味が有りますので、
「この2021年アリアンスV.V.は過去最高の出来!・・しかも上級キュヴェの格落ち入りを考えられる、滅茶苦茶お買い得なプイィ=フュイッセ!」 と言うことになります。
ですので、
「他のキュヴェより相当高くなってしまったから、選択肢から外す」
のは間違い。
より高質な葡萄を使うしかなかったキュヴェだからこそ、高くせざるを得なかったんだと・・飲めば判るんですね。飲まないと判らない訳で・・飲まないワイン屋さんには絶対に教えてもらえない・・(^^
なので、「noisy激推し確定」です!・・もはやドミニク・ラフォンのA.C.ブルに匹敵する出来。飲んでみてください。利益は余り出ないけど・・超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【いつもより硬質な2020年のバローのプイィ=フュイッセを理解できる、もっともリーズナブルなキュヴェ!・・勿論、その中で最も柔らかいとも言えます!】
素晴らしい色合いですよね?・・ヴェルジッソンの畑の2キュヴェが1級になってしまいましたので、ヒエラルキーが少し変わったような気がしますが、それでもこの、
「アリアンス」
の立ち位置には変化は有りません。
何せ滅茶安いです!・・すでにユーロもドルも、対円で20%ほど値上がりしています。でも・・バローは10%しか上がっていません・・。まぁ、エージェントさんも非常な努力をされてこのリーズナブルな価格を維持しています。
noisy もこの状況は理解しており、20%近いアップを予想していたのですが・・何とか10%ほどのアップで抑えてくれました。まことに有難いことです・・アリアンスは売れ筋ですから・・はい。
ですがやはり量が少ない2020年・・2019年もののように追加はできないようです。お早めにご検討ください。
2020年のアリアンスは、他のキュヴェ同様に、より「硬質」に感じられます。果実感、柑橘果実感の周りにミネラリティのコートが感じられるようなニュアンスです。
なので、noisy がいつも良く言うように・・
「テッカテカ!」
なテクスチュアです。

ですが、プイィ=フュイッセの他のキュヴェほどでは無い・・そちらと比較すると、
「より柔らかで、要素の様子が判りやすい」
んですね。
で、その粒子の隙間から・・果実、柑橘果実が漏れてくる・・しかも酸もたっぷりでピュア。そして年々ナチュラル感が増しているようにも感じる訳です。
だから、
「A.C.ブル並みの価格で村名(プイィ=フュイッセ)が飲める!・・しかもバロー!」
と言うことに嬉しさを感じるんですね。
勿論ですが・・ワインは好みですから、
「・・ん~・・タイプじゃないんだよな・・」
と思われる方もいらっしゃるに違い無いんです。それはそれで仕方がない・・ネットを徘徊してワインの感想を書かれているブログなどを見ていますと、肯定派が断然多いんですが、否定派もいらっしゃいます。
いつも言っていることではありますが、その瞬間だけを感じていると、その時のその瞬間だけの味わいを切り取ることになってしまいます。でも、記憶と想像を生かすことで、そのワインの先の姿も味わいのひとつであることに気付かれていらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。出来ることならそのような飲み方をした方が・・大きなお世話ではありますが、より幸せになれると・・感じています。是非・・想像しながら飲んでみて下さい・・滅茶美味しいシャルドネです!
以下は以前のレヴューです。
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【最もリーズナブルで、且つ、評価も高いプイィ=フュイッセ!冷ややかな果実の美味しさを感じさせてくれます!】
2018年ものはティム・アトキン氏も91ポイント、この2019年ものはジャスパー・モリス氏も上値91ポイントですので、変わらずに・・横滑り的な評価だと言えます。
しかしながら、2018年ものでも相当に美しさがアップして来ていたのは言えますが、2019年ものはさらに・・「さらに」、美しさがアップしていると言えます。「健康美」と言いたいですね。
それも、「何も無くて、何も起こらなくて・・でも結果として美しい」のではなく、
「色々有って・・鍛えられて、その結果として美しい健康体」
と言うようなイメージを受けました。
ですので、少し筋肉が隆々としているような逞しさが備わっているように感じますし、感じる果実にも、「果肉の粒」さえ感じるような感覚なんですね。
なので、2018年ものも非常に美味しかったし、海外メディアも同じように評価しているとしても、
「2018年ものと2019年ものの美しさの違い」
も感じたように思います。
色合いも黄色がやや強めでは有りますが、あまり「樽」を感じさせるものでは無く、果実が受けた短い時間での日照の強さみたいなものを表しているのかもしれません。
少しオイリーで、逞しく、口内ですり潰すと石灰的なミネラリティを基礎に、細やかな表情が零れて来ます。それはまた柑橘果実やスパイスに変化し、ノーズへと抜けて行きます。
中域も適度に膨れてくれ、自然で長い余韻から、また果実のニュアンスとミネラリティを感じさせてくれます。
アン・ビュランV.V.は現在、やや締まっていて、やや優しいムルソー=ペリエールみたいな風情ですが、それでも厳しいミネラリティが、
「飲むのはちょっと早いぞ」
と言っているかのようです。
しかしながらアリアンスV.V.は、現在(2021年6月末)でも、開いているとは言わずとも、結構に膨らんでくれるので、それなりに美味しく飲めてしまいます。
なので、このキュヴェとサン=ヴェランとマコン=シェントレは早めに飲んでも良く、アン・ビュランV.V.だけは2~3年は置いて育てていただきたいと思います。相当旨いし、何よりリーズナブルですので、この夏を乗り切る1本に・・いかがでしょうか。ご検討くださいませ。A.C.ブル並み以下の価格ですが、かなりの出来です。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【三千円を切ったプイィ=フュイッセが91ポイント評価!・・そして今でも美味しく飲める冷ややか果実+膨大なミネラリティ!超お勧めです!】
2017年ものはスタートで躓いてしまいまして、あっという間にアリアンスV.V.が無くなってしまいました。世界で最もリーズナブルなプイィ=フュイッセです。
そしてやはり2018年ものバローはミネラリティが凄い!・・これだけしっかり有るのに・・硬くならないし、熟度は高いのに全くダレないのも不思議ですが・・真実なんですね。
バローの他のワイン同様、果実もたんまりで冷ややかで美味しいんですが、葡萄の高質感が下のクラスよりしっかり感じるんですね。なのでやはり、上のクラスの他のプイィ=フュイッセの区画並みに畑の状態が良くなって来た・・ことの証拠なのかもしれません。
因みにティム・アトキン氏は、このアリアンスV.V.までは評価していて、91点付けています。まぁ・・アン・ビュランとちょっと、間が詰まっちゃっているように感じますよね?・・それに、noisy 的にはサン=ヴェラン・アン・クレシェで90点以上は付けるでしょうから・・。
写真の方も、今回は何とか良いように撮れたようで、深~い凝縮した果実を冷ややかに閉じ込めているミネラリティが見えるような・・?・・気がしませんか?・・しないか~・・。飲んでいただけましたら、その意味が良く判ると思いますので、
「白ワインはあまり飲まないんだよな~」
とおっしゃる方にこそ、この超リーズナブルな高級シャルドネを飲んでいただきたい!・・そう感じています。きっとファンになってくれると期待しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【万全でした!アドヴォケイトも90点。A.C.ブル価格の村名区画名付き高級シャルドネです!】
何故かバローは日本でとても安いので、中々やり辛くなってしまっています。某社は何でそんなに安いのか?・・以前、ラシーヌさんから入って来た頃の価格を見ると、とてもじゃないが理解不能です。
ですが、今はジュリアンが造っていると思われるこのアリアンスV.V.、年を経る毎に「ピュア」になり、バランスが素晴らしくなっています。
昔のダニエル・バローは、これまた昔のコント・ラフォンを思わせるような大きな造りで新樽をしっかり使っていました。今もそれなりに使用していると思いますが、昔の「バリック臭さ」は全く無く、それでも「適度な酸化」で滑らかに、酸の美しさがリアルな果実酸を感じさせてくれる、「新時代の高級シャルドネ」です。
このアリアンスV.V.より上のラインは、少し寝かせた方が良いのは間違い在りませんので、直近に飲むのでしたらアリアンスV.V.をお薦めします。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ミネラリティ溢れる冷ややかな果実!高級シャルドネの複雑性とフィネスを感じさせてくれるスーパーポテンシャルワインです!】
あのブルゴーニュを代表するドメーヌのラフォンさんちも、ルフレーヴさんちも、生産量に限りの有るコート=ドールを飛び出し、将来性の高いマコンに新たな活躍の場を得た訳ですから、マコンの地がどれほどのポテンシャルを持っているのか、推して知るべし・・だと思います。
確かにコート=ドールよりも南に位置しますし、マコネーとは言いつつも最も南に有るプイィ=フュイッセは、熟度は心配しないでも、ブルゴーニュ・シャルドネと看板を出せるフィネス、エレガンスが出せるかと言う唯一点が、大問題になってくる訳です。
しかしながらこの、ダニエル・バローのプイィ=フュイッセの入門クラスである「アリアンスV.V.」ですら、そんな大問題を簡単に蹴散らしてしまう品質だと言えるのが凄いですよね。3千円でこれだけの高い品質のシャルドネが買える訳ですから、実にありがたいことです。
2016年もののブルゴーニュは、2018年に到着し始めたものの、当初は非常に心配をしていました。しかしながら・・特にシャルドネは、
「・・もしかしたら・・グレートイヤーか?」
などとの言葉がテイスティング中に浮かんできてしまうほどのクオリティを見せるアイテムが多く存在しています。
このアリアンスV.V.も非常に素晴らしい出来でした。リアルワインガイド第62号では、今飲んで 90、ポテンシャル 91、飲み頃予想 2020~2040 と言う評価で、
「このクラスから上は熟成が必要となる」
と書いています。
noisy 的には、この2019年の正月のテイスティングで、
「このプイィ=フュイッセのクラスは、アリアンスV.V.だけは今から飲んでも充分美味しさを受け取れる!」
と感じました。これより上は・・やはり待ちましょうよ・・(^^;; 勿体無いですから。
アリアンスV.V.は、ガラス系の透明感溢れるミネラリティのやや太い芯が存在し、縦構造の確かさを感じさせつつ、凝縮した果実由来のエキスが、少しずつ崩壊を繰り返し要素を放出、表情を豊かにしてくれる・・発展途上に有ります。勿論全開なんて無理ですが、
「この分子崩壊による表情」
こそが開くと言う意味(に近い)ですから、まだ少ないはずのそれを拾うだけでもたっぷり楽しめてしまうほど、ポテンシャルが充分だ・・と言うことなんですね。
勿論、もう皆さんもたっぷり飲まれていてご存知かと思いますが、バローのワインが熟した時のパフォーマンスは物凄いですよね。そこまでは行かないにせよ、
「若いフレッシュな凝縮したシャルドネの美味しさ」
と言う切り口も有る訳で、その部分において、充分な美味しさだと判断します。是非飲んでみてください。3千円のプイィ=フュイッセ、驚かずにお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【凄いポテンシャル!しかもほぼデイリー価格です!】
息子さんのジュリアンが作ったアリアンスVV・・・旨いです!実に美しいプイィ=・フュイッセに仕上がっています。しっかり腕を上げたなと思います。
リアルワインガイド第58号は、
「このクオリティでこの値段・・でいいの?」
とまで言ってます。同感・・!休養後に飲んでみてください。お奨めです。
以下は2008年のコメントです。
【むしろ3年ほどの時間が必要です。】プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
若々しく瑞々しいやや大きめの白・黄色の果実・柑橘。グレープ・フルーツっぽくも有る。ミネラルのアロマが強い。サン=ヴェランよりも構造が大きく、とても伸びやか。いつものヴィンテージよりもかなりドライ。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
やや硬い表情。現在はふくらみに掛けるが瑞々しく・・でも硬い。アリアンス・ヴェよりも青みが有る。いつもよりドライだが、肌理の細やかさは上かもしれない。
中級クラスのプイィ=フュイッセですが、ミネラリティが並みのワインよりも高い分、その殻を破る力に2008年は欠けているのかもしれません。現在はどちらも硬く、厳しいです。しかし、ハードなムルソーだと思えばこれも充分に有り。いつものようにマッチョなバローでは無いと思うべきでしょう。
5~10年の熟成でピークを迎えるでしょう。かなり美味しいタイトなシャルドネになると思ってくださいね。お奨めです。
● 2022 Pouilly-Fuisse les Chataigniers Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・レ・シャテニエール・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【2018年ものにはジャスパー・モリスさんも上値93ポイント付けていましたが、それも超えてくるような素晴らしい古木の2022年シャテニエールV.V.です。】

久しぶりのシャテニエールです。いや・・だいぶ変わりました・・し、凄く良くなったと感じます。
noisy がこのシャテニエールをまだ扱っていた頃・・おそらく10年位前までかと思いますが、基本的に、
「もっと樽の影響がしっかりしていた」
と感じます。
なのでシャテミエ(栗の木)と言われれば、そうなのかも・・と思っていた部分も有ろうかと思いますが、それでも、
「大昔から比較すると、どんどん新樽率は下がって行く・・その途中だった」
とも言えようかと思います。
この新樽の使用率も下がり、自然派的なアプローチが軌道にのり、時間が経過して来た・・それらが花開いたのが、
「この2022年ヴィンテージ!」
とも・・言えようかと感じます。
このグラスの色彩も素晴らしいでしょう?集中しているのは目でも判ると思いますし、何より輝きが美しいです。そして少し白っぽく見えますか・・ミネラリティも半端無いです。

格的にアリアンスがこのレ・シャテニエの下に有るんですが、価格差がさほどない・・しかも
「ヴィエイユ・ヴィーニュを名乗っている」
んですね。
すでにあのレ・クレイも平均樹齢は50年を超えて来たようなんですが、まだヴィエイユ・ヴィーニュは名乗っていません。
その古木故の緻密さに、自然派的アプローチで・・
「根が固い石灰岩の台地の奥まで入り込んで来た」
と言うイメージが、テイスティングからも沸いてきました。
ややこってり・・少しオイリー、しかし甘く無く、エキスの美味しさが光ります。ミネラリティは言うに及ばず半端無い量です。栗の木の感じはほぼしません・・(^^;; 昔の方がイメージしやすかったかもしれませんが、ポテンシャルは以前よりかなり増大していると感じます。
なので、
「アリアンスとシャテニエール、どちらを選ぶべきか?」
で悩まれるかもしれません。
よりファットで質感が少し高いのがシャテニエール・・いや、その言い方は良くないかな・・価格はリーズナブルですが、このシャテニエールは、
「上級キュヴェを喰いかねないポテンシャルが有る!」
と感じます。
そして、今から飲み始めても美味しさは充分感じられるかと思います。ぜひ飲んでみてください。超お薦め、古木のシングルヴィンヤードものです!
● 2022 Pouilly-Fuisse 1er Cru la Marechaude le Bas
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・ラ・マレショード・ル・バ
【おそらく・・クロで囲まれたクロ・ラ・ヴェルシェール以外の部分・・で「ル・バ」ですから・・ヴェルシェールの下部の1級。これが今、滅茶美味しいです!】

これは今、最高に美味しいです!もちろん、最初から全てにおいて・・と言う意味では無く、抜栓直後から徐々に様々な表情を出してくれる・・・と言う意味合いですね。
黄色や白、そしてクロ・ラ・ヴェルシェールのようにやや色付いた果実・・橙色とかわずかに赤い感じのする柑橘・果実のニュアンスが入り、ほんのりと蜜に近い感じのアロマのトッピングが有ります。
非常に繊細で・・たるんだ贅肉の無い、締まった味わいで、ラ・マレショードが1級畑で有る・・他のクリマとは違う・・と言うような、ワイン自体からのアピールを聞くことが出来ます。
いや・・昔の話しばかりで申し訳ないんですが、ヴェルシェールって・・そこまで凄いとは思っていなかったですね。と言いますか、そこまで感じないと言ったら良いのか判りませんが、
「アリアンスやシャテニエと、わずかに違うくらい・・」
としか捉えていませんでした。
本当に久しぶりに・・おそらく10年振り位じゃないかと思いますが、この1級昇格でどうなっているのか?・・大丈夫か?・・などと思っていた位でしたから、ちょっと余りに良くてビックリしました。
表情の出方は、トップ・キュヴェのアン・ビュランのような芳醇さを感じさせると言うよりは、
「膨大なミネラリティを前面に出しつつ、繊細で冷ややかに果実・有機物の表情を出してくる」
と言う感じです。

クロ・ラ・ヴェルシェールの方が見た感じで色合いがわずかに濃く、こちらがわずかに淡いだけ・・で、
「表情はかなり似ている」
と言えますし、
「今飲んでの点を付けるとするなら、こちらが上」
です。
ですが、クロ・ラ・ヴェルシェールの複雑性は相当に半端無く、
「明らかにスュール・ラ・ロシュと総合ポイントでタメを張る・・場合によっては?」
と・・、クロ・ラ・ヴェルシェールのポテンシャルが上です。残念ながらクロ・ラ・ヴェルシェール2022はその半端無いポテンシャルゆえに、未だ全貌を表しきれない・・と言うのが正解だと感じます。
いや・・今回、
「11アイテムのテイスティング」
をさせていただいたんですが・・何か別のアイテムのテイスティングをしているような気になってきました。それは・・あの「密度お化け」のラミーです。ニュアンスはラミーのミネラリティに近いものを感じます。
そもそものバローのワインは、果実がたんまり有って、ピュアだがバリックの風味が効いていて、ミネラリティも半端無い・・でも時に残糖の甘みが有る・・と言う感じでした。
それが今、ジュリアンの時代になって、
「ピュアで徐々にナチュールに近付いてきて、ミネラリティが途轍もない感じに増大し、そこに果実が美しくたなびき、伸び、余韻とも素晴らしい・・残糖はほぼ無い」
と言う・・理想に近い感じになったと感じています。
素晴らしい1級です!・・価格もリーズナブルで狙い目ではないでしょうか。お薦めします!・・是非とも飲んでみてください!
● 2022 Pouilly-Fuisse 1er Cru la Marechaude Clos la Verchere
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・ラ・マレショード・クロ・ラ・ヴェルシェール
【レ・クレイも復活してラ・ロシュと並んだ?越した?ところに、この1級のクロ・ラ・ヴェルシェールも末脚鋭く走り込んで来て、バローのラインナップは物凄いことに!!】

その昔は、
「プイィ=フュイッセ・ラ・ヴェルシェール」
だったか・・そんな名前で出ていました。noisy も扱っていました。
輸入がサンリバティさんに移ってからは、しばらくはどうだったか・・余り覚えていませんが、気付けば・・
「2020年に1級畑に認定された!」
んですが入荷は無く、
「しかも上部のクロで囲まれた部分と、下部のそれ以外の部分が別々になってリリース!」
されたんですね。
で、ようやくこの2022年もので、昔、ラ・ヴェルシェールとしてリリースされていたワインとご対面・・この1級ラ・マレショード・クロ・ラ・ヴェルシェールになっていた訳です。

濃密で、繊細さも有りつつ、果実の出方が他のバローのプイィ=フュッセとは違うイメージに感じられました。
温かみが有り、冷ややかでも有り・・そんな感じが柑橘果実の表情でも感じます。単に黄色や白と言うよりも、少し色付いた感じ・・橙とか、より良く熟した感じが有り、ネットリしていて・・蜜っぽい感じもします。
滅茶複雑感が有り、いずれ様々な表情が出てくるイメージですが、その進み具合はややゆっくりしています。ですので、
「ポテンシャルが凄い!・・そのため、少し表情が出てくるまで待つべき」
かと思います。
反対に・・今飲んでよりまとまっていて美味しいのは、この・・
「クロに囲まれていない方の1級ラ・マレショード・ル・バの方!」
です。
明らかにポテンシャルはこちらですが、開いてゆくスピードが遅いので・・もう少し休めるべきでしょう。早めに飲むなら「ル・バ」、待てるようでしたら、「クロ・ラ・ヴェルシェール」にしたらいかがでしょうか。
あの「ヴェルシェール」がここまで進化しているとは・・驚きでした。飲んでみてください。超お薦めします!
● 2022 Pouilly-Fuisse 1er Cru Sur la Roche
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・スュール・ラ・ロシュ
【素晴らしい出来です!・・ヴェルジッソンの厳ついミネラリティを大量に取り込み、熱量をエキスに溶け込ませ、大いなる美しさに変えたブルゴーニュの1級格を直に感じさせる味わいです!】

バローも2022年もので大きく変化したと感じさせる素晴らしい出来でした。
言ってしまえばそもそもはダニエル・バローの白眉と言われたアン・ビュランV.V.と、そして対になるべきレ・クレイは・・植え替えで「V.V.」表記を失い、いつも間にかこの「スュール・ラ・ロシュ」にその座を明け渡していた訳です。
ですが2020年に1級の座を得た「レ・クレイ」は、2021年までスュール・ラ・ロシュの後塵を浴びていたとも言えますが、
「2022年ものは2021年ものまでのレ・クレイでは無い!」
と言い切れるほど変身していますし、このスュール・ラ・ロシュ2022年もまた、そのとんでもないミネラリティの総量を、
「まるで美しく着飾った平安~室町の作り込まれた武将の鎧のよう」
に表現しつつ、適切な熟度を得た冷ややかな柑橘果実の表情を、
「雅びな雅楽の音色」
のように??・・(^^;; 感じさせてくれます。
まぁ・・ヴェルジッソンは本当に凄い丘?・・台地でして、切り立った岩場全体がその石灰の地層を見せてくれます。

その写真を見ている性もあろうかと思いますが、その石灰岩とほんの僅かな土のサンドイッチを長く持続する余韻で味わっているかのような・・凄い味わいと、その雅楽のような柑橘果実のアロマのノーズが、このラ・ロシュの半端無い魅力で有ると感じます。
面白いのは、マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュは、このプイィ=フュイッセ・ラ・ロシュの下部に接する畑でして、
「このプイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュの芯の部分にマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュも少し同居している」
と感じられるんですね・・久しぶりのマコン=ヴェルジッソンのテイスティングでして・・さらには並べて飲んだので・・(^^;;・・なるほど~と・・改めて感じました。
ニール・マーティンさんは上値94ポイント止まりのようですが、いや~・・どうでしょう・・noisy は低すぎるかな・・と感じます。飲み進めるうちに、
「当初は無かった表情がどんどん変化し、深み、厚み、押し出しが出てくる・・凄い伸び!」
を感じます。
2022年のドメーヌ・バロー、今までに無く素晴らしいと感じました。細かな部分は他のコラムでも書かせていただきます。ぜひ飲んでみてください。超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ひっくり返るか、のけ反るか?・・素晴らしいアロマに出会って、取る行動はあなた次第!・・「わおっ!」】
いつ頃からでしょうか、この「ラ・ロシュ」もしくは「スュール・ラ・ロシュ」がリリースされ、いつの間にか、
「バローの最高峰、アン・ビュランの地位を脅かす評価を得始めた!」
のは。
いや・・そんなに遠い話しじゃないですよね。リアルワインガイド誌でも、時にはアン・ビュランを超える評価をしていたと記憶しています。ではなぜそんな評価をされるようになったのか・・
それは・・
「・・美味しいから・・」
です。
それを言っちゃ・・実も蓋も無い・・。ですが、
「この超絶に上質なアロマを嗅いでしまったら、ひっくり返るか、のけ反らされてしまうか!」
と言えるほどに・・素晴らしいんですね~・・果実も、
「そんじょそこらのスーパーさんでは出会えないレベル」
と言いたくなるほど高級感がバリバリです。
その高級果実に、
「まさにロッシュ!・・岩・・英語じゃロック!」
を思わせる見事なミネラリティを受け取らされてしまうから・・に違い無いでしょう。

この何年かの間に、ドメーヌ・バローは大きく変革されてきました。noisy たちが知っている1990年代のバローとは・・
「全く違う!」
と言って良いです。
どう違うのか?・・端的に言ってしまうなら、
「アルザスのマルセル・ダイスが辿った道と似ている」
と思う訳です。
マルセルも、それまでのもの凄い評価を捨て、ビオに走った訳です。そのため一時評価を落としましたし、人気もだいぶ落ちた時期が有ったんです。ちょっと早すぎたかもしれませんし、一気にやり過ぎた感も有ったのかもしれません。しかし、ようやく時代はマルセルに追いついた・・そして彼は何となくの引退の時期を迎えたことになります。
ドメーヌ・バローは2010年頃までは、その新樽由来の香りは徐々に減って来ていたことは確かですが、ビオに大きく舵を切ることは有りませんでした。徐々に・・自然な農法に向かっているのは間違い在りませんし、
「So2使用の量の少なさ」
は、毎年のように進んでいると感じます。
この素晴らしい色彩を是非ご覧ください。マンモスな量のロックなミネラリティを、さらに黄色い果実で覆っているかのような見栄えのする画像です。これほどまでにミネラリティが強いと、中々・・黄色い色は付き辛い訳です。しかし、
「2020年ものを凌ぐ色彩!」
をしているんですね・・これが何を物語っているのか・・是非ご自身でお確かめください・・「・・わおっ!」・・間違い無し!です。
以下は以前のレヴューです。
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【抜栓後、15~20分後に現れる素晴らしい表情に・・悶絶!・・あのアン・ビュランV.V.を凌ぐ評価が散見されるのも理解できるでしょう!】
晴れて1級畑を名乗った「スュール・ラ・ロシュ」です。2012年もののレヴューをすぐ下に掲載していますが、5.150円って・・今とほとんど変わりませんよね?・・このユーロが140円に近い時代に・・本当に有難いことです。
そしてエチケットもグッとジェントルになった感じがしますが、この数年はアン・ビュランV.V.を脅かす存在になったこのワイン・・
「今飲んでもその素晴らしい姿を垣間見ることが出来る!」
んですよ・・。
そう、抜栓後..15~20分位経過したタイミングでしょうか。
このような高級シャルドネが、リリース直後から最高に素晴らしい姿を見せてくれることは、まずありえません。相当に旨い!・・と感じたとしてもそれはいいところ、40~50%が関の山です。
そう思っていただいた上で・・この、抜栓から少し時間が経った時の表情が、実に悶絶もの・・なんですね。
非常にドライで、まるで石、岩のような鉱物感に柑橘、果実の美味しいワインなんですが、
「口内でチリチリ、キラキラと弾ける微細な表情!」

が、まるでボーヌの凄いシャルドネが見せる表情と瓜二つ・・なんです。
このスュール・ラ・ロシュは、ムルソーの大理石感とはまた違った、ちょっと角の取れた「丸い石・岩」みたいなニュアンスが特徴かな?・・と思っているんですが、それを抜栓直後から感じつつ飲んでいると、時間差で・・チリチリ、キラキラしてくるんです。
これには参っちゃいました・・。レ・クレイもアン・ビュランも素晴らしいんですが、この今のタイミングでどうしても飲むなら、
「このスュール・ラ・ロシュが白眉!」
でしょう。
またこの数年、スュール・ラ・ロシュの評価が鰻登りで、確かでは有りませんが、リアルワインガイドでもアン・ビュランV.V.とほぼ同じか、時により超えた評価も有ったように思います。noisy もまた、この何年かは同じように思っていますが、
「数年経ったらアン・ビュランV.V.が途方もない魅力を連れてくるのは判っているので・・」
やはり結果的には今のところはポテンシャルでアン・ビュランV.V.が上...と判断しています。
でもそれにしてもこのスュール・ラ・ロシュ2020年、滅茶苦茶旨いです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今や評価はダニエル・バローの第二位の地位!ポテンシャル高いです!前回はラシーヌさんものですが¥5.150でのご案内でした!】
かなりリーズナブルです。こちらのご案内はちょうど3年前頃ですので、飲んでOK・・かと思います。サンリバティーさんから条件をいただきました。限定数量ですのでお早めにどうぞ!
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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムの2~3番目です!】 飲めませんので以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。このラ・ロシュは、以前はバローさんの3番目のワインだったんですが、樹齢の上昇や葡萄の選別により、2番目に躍り出たキュヴェです。ですが、レ・クレとの差は微妙だと思います。むしろ好みの差と言えると思います。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2022 Pouilly-Fuisse 1er Cru les Crays
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・レ・クレイ
【繊細で美しさをエレガントに訴えて来たレ・クレイは2021年を持って終了?・・偉大なレ・クレイV.V.の復活となったに違い無い2022年です!】

いや~・・これはもう、写真に出ちゃってますから・・はい。ぜひこの下の2021年もの、そしてそれ以前のものと比較してみてください。
もう・・光の反射具合からして・・
「全く違うんじゃ?」
と思えるほどです。
そして単に光り輝いていると言うよりも、
「ミネラリティが飽和状態になっている?」
とも感じますし、ちょっと見えづらいかもしれませんが、
「グラスを伝う涙さえ光り輝いている」
と思えないでしょうか。
この四半世紀ほど掛けて、その輝きを徐々に取り戻してきたのかもしれません。そもそもはこのレ・クレイは、ダニエル・バローのトップ・キュヴェとして、アン・ビュランV.V.とその座をキープしていました。
ですが、植え替えの時期になり、「レ・クレイV.V.」の名前からV.V.を消したまま、今に至っている訳です。

2020年ものは激繊細で、石灰岩的ミネラリティも結構に有りつつも、クレイな土壌由来の表情が前面に出て、
「バローのプイィ=フュイッセの中では少し弱め」
と言うイメージだったんですね。
ですので、この10年でどんどん延してきた「スュール・ラ・ロシュ」にトップ2の座を奪われている感じ・・でした。
ですが2020年に1級畑として認定されたのも在ったのかな・・と思いますが、この2022年もので・・
「2021年以前の繊細なだけのレ・クレイでは無くなった!大変化!」
と感じさせてくれます。
冷ややかな果実・柑橘と精妙さのある細やかな表情・・そしてこの半端無い透明感の高いミネラリティに、最近のレ・クレイしか飲まれたことのない方は驚かれるでしょう。
ですので、noisy的には、
「ブルゴーニュの偉大なシャルドネに選ばれた時代、1990年代前半~中盤の頃のレ・クレイのポテンシャルを再び得た!」
と感じます。
もっともですね・・その頃のバローさんのワインは、新樽の影響が非常に強く出ていましたから、今のような、「美しさ」よりも「パワフルさ」「樽」を感じるシャルドネでしたので、
「同じ味わいである」
と言うことでは有りません。
あくまで、
「ポテンシャルレベルの話し」
と言うことでご理解ください。
今からも飲めますが、5年ほどしたら凄いことになっているでしょう!・・超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【激繊細!・・このレ・クレはもう少し置きましょう!・・粘土、石灰・・二重に閉じ込められた表情が表に出てくる日まで!】
トップ・キュヴェ3種、アン・ビュラン、1級スュール・ラ・ロシュ、そしてこの1級レ・クレですが、もっとも奥ゆかしく繊細・・熟したらビックリするほどの細やかながら大きな表情を見せてくれます。
まぁそれはもう・・何十年もお付き合いしていますから判ってはいるんですが、
「ナチュールさを身に着け、濃密ささえも内包する2021年!」
と言う中で、このレ・クレの内向的な姿は、現状は少し寂しいものが有ります。
ですが前述のように、全く問題は有りません。スュール・ラ・ロシュは、ま~・・物凄く外向的なスタイルですから、誰がいつ飲んでも・・
「すっげ~!」
となります。
またアン・ビュランが持つ、まるで上質で開きつつあるムルソー・ペリエールのような豪放さ、ねっとりと口内に張り付いていつまでも存在し続けるようなスタイルであれば、
「・・わおっ!」
となる訳ですよね?

緻密で、繊細で、要素を閉じ込めやすいスタイルのレ・クレです。以前はもっと最初から饒舌さもありました。
「ヴィエイユ・ヴィーニュ」
を名乗っていた頃・・までです。
現状はまだその古木を名乗っていませんが、エチケットに記載されるようになった時、おそらくリリースされて時間をさほど置かずとも、飲んで滅茶苦茶おいしいワインになっていることでしょう。
ほんのりとネットリ、白っぽさと赤っぽさを感じさせるノーズ、ミネラリティ、果実の風味、花っぽいアロマです。非常に滑らかですが、中々表情を深くはしてくれません。グラスを振っていると、その精緻な果実がひょっこりと少々出て来ますがまだその程度。半年~1年位は掛かるでしょうか。5年後からが飲み頃だと思います。
グラスの色彩を見ても、So2 の少なさと、凝縮した果実感が滲んでいるのが判るかと思います。是非セラーで少々育ててください。お勧めします・・が飲むのは少し先です。
以下は以前のレヴューです。
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【激的に繊細!・・2019年ものバローが見せた健康美・・と言うよりも、物凄く複雑性が高く細やかです!2020年ものから1級!】
2019年ものはエージェントさんが絞って入れなかったので、Noisy wine も扱えなかった・・その昔は、あのアン・ビュランV.V.と共にレ・クレイV.V.が、
「ダニエル・バローの2枚看板!」
として、PKさんの太鼓判を得ていたんですね。
その頃は正に、
「新樽を使わなきゃワインじゃない!」
みたいな世界をPKさんが造り出していた性もあるのでしょう。バローのワインも、もっと樽っぽかったです。硬かったですしね・・でも3~5年経過すると、その樽のニュアンスがボリューム感と相まって・・素晴らしいシャルドネの世界を見せてくれたものでした。
そんな2枚看板も・・レ・クレイの植え替えで「ヴィエイユ・ヴィーニュ」表記が無くなってから、アン・ビュランの1枚看板になってしまっていました・・が、この数年は、
「ラ・ロシュ(スュール・ラ・ロシュ)」
がアン・ビュランと凌ぎを削るようになって来ました。

2020年ものからプルミエ・クリュを冠したこのレ・クレイはまだヴィエイユ・ヴィーニュを名乗っていませんが、すでに平均樹齢も上がって来ていることも有りますから、いずれ「V.V.」をエチケットに掲載するようになると思います。
そしてこの2020年ものは、「レ・クレイ」の名の意味をそのままに感じさせてくれる素晴らしい出来になったと・・確認させていただきました!
白っぽい、非常に細やかなチョーク?・・を、これまた非常に目の細やかな粘土に混ぜ込んだかのような質感を、アロマと味わいで見せつけて来ます。面白いのは・・ラ・ロシュの硬質さ、「岩」「石」を感じさせる鉱物感とはまるで異なっています。
それに、ムルソー=ペリエール2/3にコルトン=シャルルマーニュ1/3を加えたようなアン・ビュランV.V.とも・・全然違うんですよ。
レ・クレイは、比較的「さらり」とした粘土にチョーク・・カルシウムっぽい感じです。エレガントと言っても良いかもしれません・・。しなやか・・と言うには粘性が含まれるような気がしますので、ちょっとその表現だと現状は異なるかもしれません。
軽やかでバランスが良く、高域まで伸びて行くアロマと味わいが有ります。ですが流石に今は閉じ気味ですから、2~3年寝かせるのが良いかと思います。
2020年もののシャルドネは・・まださほどは飲めてはいませんが、ユドロ=バイエのシャルドネも素晴らしかったですし、このバローの2020年を合わせて考えますと、
「凄かった2019年ものとは性格を異にするが、ポテンシャルはもしかすると超えている」
かもしれないと感じました。出来ることなら秋口にもう一度それを確かめたい・・と思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【見事に閉じています・・が、2~3年後に是非飲んでみてください!素晴らしい出会いになるかと思います!】

濃密な色合いですね~・・緑掛かって、黄色も強く、ガラス系のミネラリティを強く持った色合いをしています。
味わいも色合いから想像される通り・・非常に濃密です。暑苦しさは有りません。非常にドライですがエキスが濃いので辛くは感じないと思います。しかし・・
「非常に、ものの見事に閉じています・・」
そうなんです。アリアンスV.V.の愛想の良さとは対照的に、全く無愛想です。ただし・・いや、釈迦の耳に念仏ですよね・・でもブルゴーニュ・シャルドネに余り慣れていらっしゃらない方もいらっしゃいますので、一応説明させていただきますと、
「今の時期は閉じている段階にある」
と判断します。
これはエキス系のワイン・・甘さに逃げないワインには共通して起きることです。それぞれの個性で異なりますが、
「泣いても喚いても、香りも少なく味わいも拡がらない」
時期が存在します。
しかしながらワインは素晴らしいです。ポテンシャルも高く、熟し開いた暁には、大きな喜びが得られる凄いワインなんですね。
なので、あと最低2年ほど・・は熟成させてください。5年置ければ間違いは無いと思います。
リアルワインガイド第62号は「今飲んで91 ポテンシャル93+ 飲み頃予想 2022~2048」と言う評価ですから、あと4年ほど置いてくれ・・と言うことになっています。そもそもの畑のポテンシャルは実証されているレ・クレイです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムたちです!】
時間が無くて・・すみません。以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。ですが、レ・クレは以前、V.V.でした。植え替えでV.V.は記載が無くなりましたが、元々はアン・ビュランと共に、
「ブルゴーニュを代表するシャルドネ」
とPKさんに言わしめたキュヴェです。基礎的に凄いポテンシャルを持っています!
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2022 Pouilly-Fuisse en Buland Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【希少なアン・ビュランV.V.2022年!!・・すみません・・少ないです。】
また一段をミネラリティを増大し、壮大な美しさを創り出したと言える2022年のドメーヌ・バローです。リーズナブルながらも偉大なシャルドネと言うことも有り、世界中で人気になっているようで・・今までは間違いなく、テイスティング出来ていたこのアン・ビュランV.V.も少量の割り当てになってしまいましたので、数を減らさないように2022年のアン・ビュランV.V.だけはテイスティングはしないことにさせていただきました。
ですが、2022年のドメーヌ・バローのワインは、下級クラスのマコンから素晴らしく、またプイィ=フュイッセに1級が出来たことにより、モチベーションもアップしたのでしょうか・・
「2021年までのバローのワインと比較すると、クオリティの上がり具合を肌で感じる結果になった」
テイスティングでした。
ですので、まだ余りメディア評価が揃わない段階ですが、一応・・ヴィノスのニール・マーティンさんの評価が93~95 ポイントと言うことになっていますが、
「ニール・マーティンさんが93~95 ポイントと同じポイントで評価した1級ラ・マレショード・クロ・ラ・ヴェルシェールのテイスティングからは、彼の評価はちょっと低い」
と感じざるを得ません。
ですので、もう少し上の出来であるとお考えいただくのが良いかな・・と思います。大変少ないので是非お早めにお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【何も言わずともこのワインだけは買いましょう!】
2020年ものと2021年もの..どっちが素晴らしいかと言う・・例の話しです。
いや~・・難しいですよね~・・。もうバローのような素晴らしいドメーヌの手に掛かれば、間違いなく前年の同アイテムを超えてくる・・そんなイメージが有ります。
そしてこのグラスの写真を・・どう見ますでしょうか。
まぁ、2020年ものの写真は若干暗めに撮れています。
そして2021年ものはやや明るく撮れている・・その点が違いますよね。
でも・・2021年ものの方がより濃密さを持っているように・・見えませんか?・・普通なら、
「2021年ものの方が明るいんだから逆でしょ?」
2021年ものは濃密さ、そして酸の球体さ、レベル、量とも2020年を凌いでいると感じます。でも、2020年ものの到着時の非常に判りやすい美味しさは2021年ものにはなく、未だ成長中だと訴えているように感じます。
そりゃ・・そんなにすぐに仕上がる訳では無いので当たり前のことではありますが、ほぼ同時期に入って来ての成長具合の差を感じるか、感じないか・・と言うことなので、
「おそらく2022年の方が上」
と判断しているんですね。

アリアンスV.V.のコラムでしっかり書かせていただきましたが、ドメーヌ・バローでも2021年ものは収穫量が少な過ぎて造れなかったキュヴェが有った訳で、
「アリアンスV.V.には上級キュヴェの格落ちが入っている」
と、noisy は決めつけています。
そりゃぁ・・飲めば誰でもそう思うに違いない訳ですから・・それで良いと思います。
ですが、このトップ・キュヴェのアン・ビュランもまた・・
「生産量は非常に少ない!」
のは間違い在りません。
では、生産量が少ない年、葡萄自身はどう出るか?・・
自身の子孫を残したい。でも葡萄の実(種)は多くは造れなかった。では、一つ一つの葡萄の実に全精力を注ぎ込もう・・。
葡萄だけではなく、多くの自然界の生物がそのような対応をするそうです。まぁ・・植物を飢餓状態において濃密な果実を得る・・すでに常套手段ですよね。
昨年ものよりもこのアン・ビュランも40%、収穫を落としたと言うのなら、
「この写真にも、どこかにその影響が出ているはず」
です。
是非ご検討いただけましたら幸いです。追加は有りません。
以下は以前のレヴューです。
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【間違い無し!・・物凄いワインです!・・無冠の帝王で・・それがアン・ビュランV.V.には似合うと思います!】
ヴェルジソンにあるラ・ロシュとレ・クレイが1級になっちゃいましたから・・ソルトレにあるアン・ビュランは置いてきぼりを喰っちゃったんでしょうか。
まぁ、ヴェルジッソンと言えば、かのヴェルジェの・・あの方が、途方もなく高価なラ・ロシュをリリースしていますから、そんなパワーに乗せられての1級昇格なのかもしれませんね。
因みに
「ロシュ・ド・ソルトレ」
でgoogle検索していただきますと、フランスらしい素晴らしい風景写真を見ることが出来ますよ。そこに写っている葡萄畑がアン・ビュランかどうかは判りませんが・・物凄い形の絶壁を含む岩山が見えます。
単純に考えると、「溶けた岩?」・・でしょうか?・・フランス語に長けた方がいらしたら教えてください。
で、この2020年アン・ビュラン..万全でした。2019年ものはまさに健康美だったと思いますが、2020年ものは・・
「超複雑!」

しかも、
「超ゴージャス!」
な質だと感じました。
まぁ・・流石に早いんですけどね・・それでも
「..美味しい!」
と思ってしまうのは、何年も続けているテイスティングでパブロフの犬になってしまった性かもしれませんが、
「思い返してみれば、バローのアン・ビュランV.V.は、毎年常に味わいが異なっているが、凄さはいつも同じニュアンスで凄いと感じている」
ことに気付きました。
でも、その昔・・ラシーヌさんの前身でもあったル・テロワールさんの頃の方が、アン・ビュランV.V.は高かったように思い出しています。違ってたら申し訳ありませんが、
「世界を代表するシャルドネ!」
に、PKさんが選んだワインですから・・。その頃から超有名だったシャルドネです。そのワインを未だにリーズナブルな価格でご紹介出来ていることに・・ちょっとした嬉しさを感じています。
是非、飲み頃を計りつつ・・飲んでみて下さい。安いです!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャスパー・モリス氏は上値95ポイント!・・まぁ、バローを今、一番判っているのはこの方なのかもしれません。】
素晴らしいです!・・ポテンシャルも相当に高く、しかも以前のように「頑なでは無く」しなやかさが有り、超高級シャルドネを名乗るにふさわしい見事な出来だと思います。
懸念しているのは、以前のような「いかめしさ」が薄れることにより、
「高級感を失った」
と判断され・・あ、特に海外メディアに・・ですよ、その分、ネガティヴな評価を下されることなんですね。
「飲みやすくなる = 大したことは無い」
とされがちな世界ではあるんですね・・この世界は。
バランスが良いとどうしても見え辛くなる部分が有ります。もしそれをその方が基準としているものと「比較テイスティング」できる状況であるなら、途端に判りやすくなるものでも有ります。しかしながら中々そのような訳に行かないのが「テイスティング」です。
やはり、この「アン・ビュランV.V.」は流石なワインだと思います。その昔、PKさんが発掘?し、偉大なブルゴーニュのシャルドネに選んだことから有名になりました。noisy も、そんな「偉大なブルゴーニュ・シャルドネ100選」をリーズナブルな価格で飲めるわけですから、随分と飲ませていただきましたよ。他は3倍も4倍も・・それ以上の価格をしていましたから・・。
ある意味、その頃のアン・ビュランとは、中身は何も判っていないようにも感じられます。
しかしながら、その第一印象は・・
「とんでも無く違う!」
のは驚きです。
もっと硬く、樽臭く、パワフルさを隠そうともしないスタイルだったと思います。しかし5年以上寝かせたアン・ビュランV.V.の変身を見て・・自分自身の感覚に間違いは無かったことを確認していたりした訳ですね。
もしかしたら、今スグに飲まれたとすると、それほどに「凄い」とは思わないかもしれません。noisy のお客様の多くは、このワインを良~くご存じのはずですので、そんなことは無いとは思いますが、もし、飲んだ経験が無いようでしたら、どんなに少なくとも3年は置くか、
「時間を掛けて、2~3回に分けて飲むつもりで・・」
楽しんでください。
慣れていらっしゃる方なら、
「x日前に抜いて平底デキャンタに移してセラーで・・」
などとしていただいても良いかと思います。
ジャスパー・モリス氏、上値95ポイントの素晴らしいシャルドネです。是非飲んでみて下さいね。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【超絶なミネラリティにコーティングされたピュアな果実が膨大です!素晴らしい!】
2018年もののアン・ビュランは、プラスティック風の蝋封で、とても開けやすいですし、長くも持つんじゃないかと思います・・それにこのところ、エチケットデザインも微妙に変化しています。
もう、呆れんばかりのミネラリティです。そして以前より存在していた果実はそのまま内部に留め置かれています。
そのミネラリティのお陰でしょうか。アン・ビュランだけに留まりませんが、
「プイィ=フュイッセとは思えないほどの冷涼さ!」
が出ているんですね・・。「氷のアン・ビュラン!」とでも呼びたい位です。
なので、酸味のしっかりした柑橘の風味から、ある程度暖かい地方の良い熟し方をした柑橘・果実まで、フルにサポートしてくれちゃってます。
そしてそれらすべてに高い質感が有ります・・。これに93点は・・無いでしょう。5年後に飲んでひっくり返ること必定です。
勿論、今でも美味しくいただけますが、メディアの評価者さんたちと同様の評価をしてしまうかもしれません。それでも93点ですから、相当に美味しいのは間違い在りませんが・・。
この素晴らしい凝縮した果実・・しかも冷涼で徐々に漏れてくる僅かなものだけで・・充分に美味しいです。是非ご検討くださいませ!フランスで最もリーズナブルな高級シャルドネです!
以下は以前のレヴューです。
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【モンスター級です!】
色っぽいでしょう?・・艶が有りますよね。ワインは非常にピュアです。それに年を追う毎に「ナチュラルさ」を増しているように感じます。
もう・・ル・テロワールさんが扱われていたころからのお付き合いで、毎年のようにテイスティングしていましたので、
「むしろリリースされて日本に到着し、2~4週間ほど休ませた頃が一番判りやすい」
「リリース後5年経つと大化けしている」
「開くとプイィ=フュイッセだとは思えないほど・・コート=ドールのグラン・クリュ並み」
だと言うことはたっぷり理解しています。
もう死語に近いですが「ノースバークレイ」と言うアメリカの会社が有り、その関連でル・テロワールさんに入って来ていました。その頃はPKさんの言う、
「新樽を使え」
「濃密なワインを造れ」
と言う命題にブルゴーニュのドメーヌが振り回されていた頃ですね。ボルドー至上主義をそのままブルゴーニュに持ち込んだような感じです。
なので、当然ながらブルゴーニュワインの評価は低かったし、豊かなドメーヌは一握りでしか無かった訳です。
そのお陰で日本では美味しいブルゴーニュワインをリーズナブルに購入出来た訳ですし、儲からなかったドメーヌたちも、努力し、迎合すれば利益を上げられることを知りました。
しかしそんなバブルも崩壊し、「濃いブルゴーニュワイン」は敬遠される時代になり、以前のエレガントなブルゴーニュワインへと原点回帰してますし、さらには有機栽培へと時代は戻っているかのように感じます。
そんな中でダニエル・バローも樽を強くかけることを止め、有機栽培へと回帰、ピュアでナチュラルなシャルドネをポテンシャル高く造り上げる素晴らしい生産者になったと言えます。
2016年もののアン・ビュランも例年通りに素晴らしく、密度高い味わいです。蜜っぽく、複雑性は非常に高いです。
「しかし硬い!」
のは・・仕方が無い・・何せ日本に入って来てから倉庫に預けっぱなしでオファーしていなかった訳ですから・・今が一番硬い時期だと言えるかもしれません。
でも5年置ければ、比類無き美味しさに出会えることが確約されています。素晴らしいワインでした・・硬いけど。これは是非1本は持っていてください。超お勧めのハイポテンシャル・ハイコストパフォーマンスワインです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ダニエル・バローの言わずと知られたトップ・キュヴェです!】
時間が無くてすみません・・以前のコメントを掲載しています。非常に・・素晴らしいです。今の段階で飲むのはちょっと早いです、
バローの看板キュヴェです。このアン・ビュランならずとも、ダニエル・バローを初めて飲まれた方は、
「ブルゴーニュのシャルドネって、こんなに旨いのか!」
と驚かれる方がほとんどです。
まぁ・・むしろ、コート・ド・ボーヌのシャルドネがバローのプイィ=フュイッセのような風格を見せるようになるのに時間が掛かる訳で、そこは南部のマコネーの良さを最大限に生かし、且つ、暖かいニュアンスを余り見せないようにしているからなのかもしれませんね。凄いワインですよ。お早めにどうぞ。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2021 Macon-Chaintre les Pierres Polies
マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
【旨いです!・・2020年の濃密なスタイルから、健康的で細やかな表情がナチュラルに、繊細に見えるスタイルへ変貌しています!。価格も凄く頑張りました・・】

「価格を頑張って・・これなの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。以前は2千円台中盤でしたから・・まぁ、上がっても3千円だろうと踏まれていたんじゃないかとも想像されますしね。
ですが、泣きたくなるくらいの利益率です。相当頑張った価格なんですね・・なのでご容赦いただきたい・・。まぁ、ヘタをするとインポーターさんに怒られるかもしれない・・だって、
「ある意味、昨年の2020年ものの販売価格と今回の2021年ものの仕入れ価格に差がほぼ無い・・」
それ位、仕入れ価格が上がってしまっています。
ですが味わいは素晴らしいです。このところのドメーヌ・バローは、ジュリアンさんが頑張っているんだと思いますが、
「よりナチュラルに・・余分な付け香はしない・・」
と言う、葡萄そのもの、もしくはワイン本来の美味しさを生かす造りに徹するようになって来ています。それを強く感じます。
ですから、香りのふくよかさや柔らかさ、スピードの速さが素晴らしく、優しくも柔らかなミネラリティを含んだアロマがノーズに飛び込んで来ます。

一段とミネラリティが洗練されたようで、ちょっと無理したマコンの少しコッテリしているが酸が乏しい感じ・・がゼロ。どこまでも自然で有りながら、マコンのミネラリティ溢れる大地のニュアンスを感じさせ、また2021年の健康的な葡萄由来の柑橘のニュアンスに満たされている感覚です。
より深い黄色をしている2020年もののグラスの写真と比較してみると良く判ると思います。2020年ものも、
「・・いや~・・ずいぶんナチュールっぽくなって来たなぁ・・」
と感じたものですが、2021年ものは・・明らかに、
「さらにSo2が少ないしなやかで繊細な味わい」
になって来ています。
その上で、
「アヴァンギャルドな味わいに没しない・・ディテールを壊さない美しい造り!」
を感じます。
日本もようやく「大企業は賃上げ」で世界標準の収入を目指す時代に入って来た・・そんな気がします。まぁ・・日本ではラーメンは1000円ほどですが、海外では3000円が当たり前です。つまり・・ちょっと乱暴では有りますが、
「日本の物価は海外の1/3」
ですから、インバウンドは好調でしょうし、徐々に製造業も日本での製造に回帰して行くんじゃないかと思います。もっともその最中にも様々な問題をクリアにしないとなりませんが、是非とも優秀な人材を取り立てて、正しい方向に旗を振っていただきたいものです。是非ご検討くださいませ!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【カリテ・プリ大賞はこれでしょう!・・これほどのリーズナブルな高級シャルドネは他に見当たりません!】
ピュアでミネラリティの高い高級シャルドネです。しかも非常にリーズナブルなので、毎年数多く販売させていただいています。
ですが・・このところの世界情勢で、色々と変化が生まれています。
勿論、温暖化も影響も有ります。今までには余り無かった気候変動が有り、2021年などは平均で対比20%の生産・・全く造れなかった地域も有る訳です。
それに加え、新型コロナウイルスの影響で、色々なモノが不足しています。さらにはウクライナ侵攻..ですね。
「コンテナが無い!」
から送れない・・送ってもらえない・・などと言うことが起きています。
なので、、Noisy wine も、例年に無く、
「入荷の無い時期が時折有る」
ことと、
「すべてのワインの入荷時期が一緒!」
・・・つまり、船が一緒なんですよ・・。だからもう・・荷が入って来る時は、「しっちゃかめっちゃか」に..それが無い時は、
「次の新着・・どうしよ・・」
と頭を悩ませるようになってしまった訳です。

でも、いつものように素晴らしいバローのマコン=シャントレが、いつもより美味しい!・・と感じられると元気が出ますよ。ウクライナの悲惨な状況を見るにつけ、澱んだ気持ちになってしまいます。
それでも店での仕事を終え、日が変わってから家にたどりついて、またそこから毎日のようにテイスティングをして・・の繰り返しですが、そのワインが美味しいと判断できると、そんな暗い気持ちも吹き飛ぶんですね・・そんな暮らしを四半世紀も続けています。
そしてこのマコン=シャントレも、四半世紀ほどのお付き合いになるはず・・です。始めた頃は・・
「千何百円・・」
だったと思います。
でも・・今もこんな価格・・。ちょっとあり得ないような気もしますが、
「その頃よりも確実に旨い!」
のは間違い無いですし、
「毎年少しずつ異なる美味しさを見せてくれる!」
んです。
2020年は過去最高だと思います。でもタイミング的に・・少し硬めですから、2~3週間休ませていただくと、グッと伸びてくると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【どなたが飲んでも美味しいと言っていただけると思います。高級シャルドネの美しい姿!ブルゴーニュ南部ながらも冷ややかな表情のエレガンスが素晴らしいです!】
未だにこの位の価格でご紹介できるのですから有難いものです。以前は・・と言っても10~20年も前ですが、このピエール・ポリも今ほどの「強い引き」は無かったように思います。アン・ビュランV.V.とクレイV.V.はあっという間に完売していました。
この10数年の間にクレイは植え替えでV.V.表記が無くなり、2本柱の地位を追われましたが、代わりに「ラ・ロシュ」がアン・ビュランV.V.と並び称されるようになった訳ですね。
確かにアン・ビュランは美味しいし素晴らしいし・・凄いです。でもやはり、「すぐ飲みたい!」と言う要望には応えきれない・・それだけの熟成期待の分がポテンシャルに備わっているからです。なのでむしろ、
「アリアンスの方がさっさと美味しい!」
訳ですし、
「サン=ヴェラン・アン・クレシェがリリース直後から滅茶美味しい!」
ですし、
「・・まぁ・・言っちゃえばピエール・ポリでも充分・・」
と思えてしまう部分も有る訳です。
2019年ものはやはり「健康美」です。まぁ、色々有ったには違い無い2019年だとは言え、非常に美しく、無駄のない・・均整の取れたボディをしています。甘く無く、しかし柑橘の美しいフレーヴァーと柔らかなミネラリティが「すっ」と立ち昇ります。
やはり「シャルドネ好き」は多いですが、どうしても高価になってしまいがちなところ、
「ドメーヌ・バローが有る!」
ので助かっている訳ですね。
ブルゴーニュ最南端です。ローヌと一部重なっている地域です・・が、
「全く暑苦しくない」
冷ややかな果実酸と、やや強い日照による、ほんのりとした「オイリーさ」が特徴です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【デイリー価格の高級シャルドネ!・・実に美味しいです!】
もう・これは常備しておくべきワインでしょう。最もリーズナブルなマコン=シェントレ・・・村名格のシャルドネですが、一般に販売されているマコン=何とかとは、まったく異なるワインです。
2018年のバローのワイン、全てに言えることは、やはり膨大なガラス、クリスタル風のミネラリティが、冷涼で豊かで凝縮した果実・柑橘をコーティングしていると言うことですが、このマコン=シェントレ2018にも同じことが言えます。
ですので・・いや、この言葉、「サン=ヴェラン・アン・クレシェ2018」のコラムにも書いたので言いたくないんですが・・ある意味、このマコン=シェントレで充分・・美味しさが堪能できてしまうんですね。
そして、その先を探って行っても、確かにまだまだ知らない存在が有ることに新たに気付くんです。だから飲んでいても楽しいし、何より、全くぐだぐだっとした部分が無いので、非常に心地良いんですね。色合いも淡い緑が入った美しい黄色です。
こんなにリーズナブルで良いんだろうか・・と思ってしまいます。2018年のダニエル・バロー、是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【定番のリーズナブルワインですが、ベースのワインがこんなに素晴らしいとは!・・と是非驚いてください!】--以前のコメントを使用しています。

ブルゴーニュのデイリークラスには非常に厳しい・・(^^;; リアルワインガイドも、しっかりポテンシャル点90ポイントを付けているマコン=シェントレです。
特徴はほんのりと芳醇ながらも美しい酸、ミネラリティもたっぷりで非常に瑞々しい美味しさが有る・・と言うところでしょう。濃密に仕上げることは、温暖化と言われる現在においては特別に難しいことではないと思われますが、
「そこにフィネスが有るか?エレガンスはどうか?」
と言う部分においては、非常に苦労してきたのがマコン各村なんですね。PKさんがシャルドネを貶める言葉として常用していたのが、
「マコンじゃないんだから・・」
でした。言ってしまえば、
「下品」
の代名詞みたいな時代が有った訳です。勿論ですがそこには、努力を続けるドメーヌも多く有り、その代表格がダニエル・バローだった訳です。「シャルドネに 割りばし入れて マコン=ヴィラージュ」などと樽臭いマコン=ヴィラージュを揶揄していた時代が有ったんですね。
そんなマコン=ヴィラージュとは全く異なるのがこのシェントレです。やっぱり旨いですね・・いつもは、タイミング的にはもっと早い時期にテイスティングしていますので、完全には落ち着いていなかった訳です。今回はサンリバティーさんが倉庫に入れっぱなしでオファーを忘れていた?ために、半年以上遅れてのご案内になっています。
でもそんなタイミングなので、しっかり落ち着いてるんですね~・・。リアルワインガイド第62号は2018年4月のテイスティングですから・・そろそろ1年近くで、その位のズレが有ります。
「このワイン、こんなにおいしかったっけ?」
と徳丸さんは書かれていますが・・
「美味しかったですよ」
とお答えしておきましょう。何せnoisy はこのワイン、もう・・どうだろ、20年近く欠かさずに飲んでますから・・。
しかしながらやはり変遷は有りますよ。もっと樽っぽかったし・・いや、樹の若さも感じたかな・・フレッシュだが凝縮感に欠けた印象が最初の頃だったと思います。でも・・千円台だったですしね・・充分にリーズナブルでした。この素晴らしいバランスを見せるシャルドネがこのプライスですから・・しかも、
「アドヴォケイトが選ぶブルゴーニュを代表する生産者」
で有り、
「ブルゴーニュ・シャルドネの傑作」
として、プイイ=フュイッセ・アン・ビュランV.V.とレ・クレV.V.が選ばれている位ですから(レ・クレは改植したため現在はV.V.表記無し)。
下から上のクラスまで、見事に美味しいのがバローです。言いたくないが・・
「マコン・シェントレで充分旨い・・」
ので困ります。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【年々、瑞々しさを増しています!滅茶美味しいです!】
滅茶苦茶瑞々しく、健康的で、伸びの良いワインです。しかも、
「ん?マコン・・?」
と思えるような冷涼感付きです。
さらには、
「・・これでマコン?」
と思えるような、コート・ド・ボーヌ的なエレガンスの有る果実の風味なんですよ。
価格もリーズナブルですし、これは売れるんじゃないかと!・・コンディションの良さも抜群です。
リアルワインガイド第58号は、ついに今までの最高ポテンシャル点、89+点を付けましたね。noisy的にはそれだとやや低いかな・・と思いますが・・ここはハッキリ、90点付けるべきでしょう。それだけのパフォーマンスをしてくれます。
年々増してきた正当にナチュラルな美味しさ、是非感じてみてください。超お勧めです!
以下は昨年までのこのワインのレヴューです。
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【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】
いつも安定して美味しいマコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリです。もうお馴染みですね。
ですが、2014年ものの美しい姿はまた2013年の健全さ、バローのベンチマーク的存在を超えて美味しいと感じてしまいました。
もっとも、昨今は自然派と言うの括りの解釈も非常に難しいです。
「自然酵母(畑に自生しているもの、果皮付着)じゃなくて自然派を名乗れるか?」
と言うような基本的なものから、
「ビオロジック + So2の使用有りき」
と言う、既存のスタンスではヴァン・ナチュールとしては不足している・・・と言う考えもあります。
その辺りはとても微妙な問題を含んでいまして、まぁ、いつも言っていますが最終的は、
「醸造結果としての揮発酸値」
に掛かってくると思うんですね。
ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として、ナチュラルなワインが仕上がる・・これが理想です。しかしながら時に、もしくは多くの場合、
「ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として揮発酸値の上昇を招く」
ことにつながり兼ねない状況が見られる訳です。
まぁ、極低レベルの揮発酸値の話しでは無いんですね。ワインのピュアな味わいを損なわない程度の揮発酸値であれば問題は無いと言えます。しかしながら、それはかなり上手く行った場合・・になります。
「ん、私はSo2は使用しないよ!」
と言う最初からのスタンスは非常に綺麗な言葉では有ると言えますが、仕上がったワインの揮発酸値が高いとすると
「唇寒し」
と判断されてしまうかもしれません。
確かに、極わずかの方々は、So2を全く使用せずともピュアなワインを造り上げることが出来ると思います。しかしながら、ほとんどの造り手は、
「最上の葡萄が収穫でき、最上の仕事が出来たときにピュアなワインに仕上げられる」
と言えるかな・・と言うのが、noisy が現在感じていることです。
リアルワインガイドは2013年ものよりも2014年ものをより高い評点にしていますね。理解できる部分では有ります。でもまぁ、
「どちらも相変わらず旨い。敢えて言えば、2014年ものがより凝縮感に長けているかもしれない。」
ですね。
何せ、どうでしょうね・・覚えてませんが、どれだけ長くダニエル・バローのワインを毎年飲み続けて来たか・・・。90年台中頃から毎年必ず飲んでますから・・体の何パーセントかはダニエル・バローのシャルドネでできているかもしれませんしね・・そりゃ無いか。
このシャントレの良いのは、甘く無いし、ミネラルは重く無く軽やかでビッシリ、適度な中域のふくよかさ、充実と余韻の長さ、ダレない酸の美しさが寄与していると思います。揮発酸の存在を感じたことなど・・ございませんしね。
価格も実にリーズナブルです。ワイン屋として困った時の「ダニエル・バロー頼み」も有りがたいものです。何せ、
「美味しく無い!」
「合わない!」
とは、まず言われないですから・・。しかも、このシャントレは、二次発酵のニュアンスが強く出ないので、やや匂いのキツイ魚介にも行ける可能性が大きいんですね。・・まぁそんな場合、安全策を考えるなら二次発酵無しのワインを第一にしますが・
柑橘系果実のしっかり出た美味しい・・甘く無い、しっかりシャルドネです。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
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いや~・・ピエール・ポリで充分旨いんですが、ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石のニュアンス、マコン=フュイッセのクラス超えのポテンシャルも捨てがたい・・・選ぶのは難しいです!
2012マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
わずかに樽、凝縮感がわずかに甘みをもたらす。粘性ある滑らかなテクスチュアと程好いスパイス感。軽めながらたっぷりあるミネラリティ。ドライな味筋ながらしっかりと押してくる素晴らしい味わい。
2011&2012 マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
2012は2011よりもかなりドライ・・・2011年は荒れが収まり、熟しつつ有って、むしろ甘みさえ感じる滑らかさ。出来はほぼ同等か?とても美しくバランスの良い仕上がり。締まったミネラリティ・・・単純に美味しいが、岩、石のツルッとしたミネラリティが特徴的。リンゴや洋梨、柑橘。両方を比較すると、渋みと苦味が味幅、土台を作っているのでどちらも必要なものだと判る。リーズナブルなワイン。
2012マコン=フュイッセ
美しい淡い黄色。光り輝いている。格上の味わいはすぐに判るほどのネットリ感とエレガンス。中域が密で味わいの幅が広い。フルーツ表現の精度が高く、よりエレガンスを感じさせているようだ。
ポリはとっても美味しいです!こんなに美味しくなって・・良いのかな?・・と思うほど、格上げされたように思います。価格的にはヴェルジッソン・ラ・ロシュが上ですが、現状の美味しさはマコン=フュイッセに軍配。マコン=フュイッセは・・・マコンじゃ無いす!・・いや、マコンを超えてます。ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石、岩のガチっとしたミネラリティが素晴らしい・・・そして2011年は熟し始めていて、凄く纏まりが出てきました!是非ご検討いただきたい4アイテムです。一推し!
● 2021 Saint-Veran en Creches
サン=ヴェラン・アン・クレシュ
【優しい・・抱かれるような感覚になるサン=ヴェラン!・・高質さ、繊細さに長けた素晴らしい出来です!】

グラスの写真の中心に、So2 添加量の少なさが僅かに見え隠れしているように・・noisy には見えます。
「・・一体この人は何を・・言ってんだか・・」
と思われる方も多いかもしれませんが・・本気で思ってます。・・もしかしたらいつか、「えっ?」と・・その意味が判る場面に出くわすかもしれません。
非常に濃密で、飲む傍から・・
「旨い!」
と言ったに違い無いレベルの2020年ものだったと思います。でも、2021年ものはちょっと違うんですね~・・。
「非常に繊細!」
なんですよ。
それに現状(2023/03中旬)はまだミネラリティの中に表情が半分、閉じ込められているような感じでして、そろそろ美味しく飲める2021マコン=シェントレよりも成長が遅れている感じです。
まぁ・・その言い方は余り正しくはなく、プイィ=フュイッセなどの上級キュヴェは、有り余るポテンシャルからの表情がミネラリティの殻を破って・・もしくはその隙間や割れ目から出てくる訳ですが、この2021年サン=ヴェランのように、
「見事にピッタリ、精緻に仕上がり、素晴らしいバランスで仕上がったキュヴェ」
の場合は、その後、グイグイと成長をして行くパターンが多いと思います。誤解を恐れずに言ってしまえば、ヴァーゼンハウスのワインなどが・・そうです。ヴァーゼンハウスもようやく
最近は早い段階で(その年の2~3月)も美味しく飲めるようになりましたが、2019年ものまでは本当に・・
「販売開始時期決定にとても気を遣うワイン」
でした。・・まぁ、プロの連中でさえそれを理解できない訳ですから、本当に難しい判断になる訳です。

実は今の開き具合でも大丈夫なんですが、非常に精緻なバランスで仕上がったSo2の少ないワインですから、少しでも休養の時間が有ると大きく変わって行く可能性が高いんですね。
また、以前のサン=ヴェラン・アン・クレシェは、どちらかと言うと非常に饒舌なスタイルでした。2021年ものは・・と言いますか、ドメーヌ・バローはジュリアンがやるようになってきてからどんどんナチュラル感が増して来ています。
その分、
「ハッキリした味わい」
「判りやすい味わい」
から、少し離れて来ているんですね。
簡単に言いますと、So2 は塩分みたいな効果を持っていまして、これを使用しますと味わいの中心点がハッキリします。使わないと・・ちょっとそのポイントがボケた感じ・・と言いますか、そのポイントが大きく拡がって感じられる?・・そんな感覚なんですね。
その上で熟成..必要な時間を得ますと、So2 を使用した時ほどでは無いんですが、「コアがハッキリ感じられる」的な感覚を得る液体になって行く・・そう感じています。
ですので、飲まれるタイミングで結構に味わいが異なるかと思いますが、美しく、繊細さを感じられる柑橘果実主体の少し柔らかめの石灰系ミネラリティを持ったサン=ヴェランの味わいを楽しめることでしょう。是非飲んでみてください。
「結構、・・コート・ド・ボーヌに寄って来たぞ・・」
的な味わいを感じられると思います。お勧めです!・・量はありません。
以下は以前のレヴューです。
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【より温暖なサン=ヴェランのふっくらした味わいにホッコリ・・します!・・2020年ものは最高の出来でしょう!】
どうでしょう・・今飲んで滅茶美味しいのは、このサン=ヴェラン、アリアンスでしょうか。最も、相当ビックリさせられるのは今の時点ではスュール・ラ・ロシュであるのも間違いないと思います。
岩や石のニュアンスが素晴らしい、マコンのシャルドネに有って、このサン=ヴェランはやはりより暖かな酸バランスと、より優しいミネラリティを持っている・・と言うか、厳し過ぎないミネラリティと言うべきかもしれませんが、中域の豊かな美味しさを感じさせてくれます。
2020年ものは2019年ものに比較すれば、やはり硬質なのは間違い在りませんが、それでもサン=ヴェランの優しいシャルドネの味わいに触れると安心します。何せ上級キュヴェは物凄いですから・・ついついポテンシャルを取りに行ってしまうんですよね。
バローのワインはそもそも全てがポテンシャル高い訳ですが、それでも・・noisy は、
「2日で6アイテム!」
とかを開けて飲んでいますから、
「・・美味しいのは・・これだけど、普段飲みたいのは・・そっち!」
とか、
「・・うわっ!・・凄い!・・」
と感じつつも、
「(・・ん・・毎日これだと・・ちょっと疲れるかなぁ・・)」
などとも思ってもいる訳です。まぁ、贅沢な悩みでも有ります。

そんな時に、このような優しい・・より柔らかな味わいの同様なワインを口にしますと、確かにポテンシャルは少し落ちるんだけれども・・凄く安心する訳ですよ。とてもバランス良く美味しいし、疲れないし・・シャルドネだから料理に合わせやすいし・・。
しかも以前のバローように樽っぽさなどは無いし、硬すぎて飲めないことも無い・・んですね。
ですから、この数年のバローのワインを非常に評価している訳ですが、それにはやはりジュリアンさんの存在が大きいんじゃないか・・と思います。
よりナチュラル、ピュアになって来ているドメーヌ・バローの、優しく暖かいサン=ヴェランです。白、黄色の果実だけじゃなく、やや赤に近い方に色付いた色の果実のニュアンスも感じますし、甘く無くドライですが旨味もしっかり載っています。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今(2021年6月末)一番開いているのはこれ!・・素晴らしいバランスです!】
サン=ヴェラン・アン・クレシェ...今めっちゃ美味しいです!!・・ダレないふくよかさ、ドライなのに旨味たっぷりなエキスから、黄色いフルーツや白、黄色の花のニュアンスに僅かに蜜・・しかも上級のプイィ=フュイッセに通じるような気品や凝縮感も有りますから、
「3千円以下クラス最強部類のシャルドネ!」
と言っても過言では無いでしょう。
まぁ、マコンとか(マコン何とかを含む)サン=ヴェランとかは、ある程度の栽培面積の広いアペラシオンですから、良いものとダメなものが両極で存在しています。俗に言う、
「ピンからキリまで」
有る訳です。
で、このサン=ヴェラン・アン・クレシェは「ピン」に限りなく近い方です。その上価格も非常にリーズナブルです。
とある生産者のマコンやサン=ヴェランが凄く美味しかったので、しばらく扱ったんですが、しばらくしたらナチュラルなのはとても良いのに、かなりのレベルの揮発酸が目立つようになってしまって・・まぁ、それでも何とか許せるレベルかとも思ったんですが、
「残念ながら・・価格が高い」
ので、それからは入れることを諦めています。
ナチュラルさと味わいのピュアさは、決して比例するものでは無いので、その辺りをお客様にどう説明して判っていただけるか?・・をかなり考えています。その点に置いて、ドメーヌ・バローのワインはナチュラルさとピュアさを同列にして言えるので、ワイン屋にもお客様にも有難いことだと思います。勿論ですが、
「ピュアさを犠牲にしてもナチュラルさを・・So2無しが欲しい」
とおっしゃるお客様にも対応はしているつもりですし、時には、
「どこまでもアヴァンギャルドで行くぜ!」
みたいなビオ系、もしくは「ノン・So2」の生産者さんのワインにも興味は有る訳で、理解できる程度の残存揮発酸量であるなら、やろうと思っている訳ですね。
ですが、このサン=ヴェランには、そんな心配は無用です。どこまでもピュアでナチュラル、ふんわりと、そして確実にスピ―ドの有るアロマをお約束出来ます。是非ご検討くださいませ。一推しでお勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【サン=ヴェランがこんなに美味しくて・・どうするの!】
このサン=ヴェランで充分!・・です。2018年のダニエル・バローの素晴らしさを見るには・・。却って上級キュヴェのマンモスなミネラリティが要素を抑え込むような動きをするかもしれないので、「造り手の傾向を知る」には、このリーズナブルなサン=ヴェランでもOKだと言えます。
やはりジュリアンが参画するようになってから、自然派的アプローチが深まって行ったのでしょう。飲むと葡萄の根が水分を求めて地中深く入って来たのが目に見えるかのように感じられます。
色彩も艶やかな果実がたんまり・・そして白いミネラリティと、透明感バッチリなガラス、クリスタル風のミネラリティがたんまり有ります。色合いも・・緑色の存在が美しく感じられます。これは実にリーズナブル!・・少なくとも90点以上は付けるべきシャルドネでしょう!是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【全方位に外向的!豊かな味わいだがダレ無い酸の美味しさが凝縮した果実を引き立たせています!】
非常に良いワインです。僅かに映しこまれた淡い緑色が、このワインの素性を語ってくれています。非常にピュアで丸みがあり、ブルゴーニュの南部のワイン特有の暑苦しさは無く、極上クラスの味わいを感じさせてくれます。
ラシーヌさんはダニエル・バローの輸入が出来なくなってしまいましたが、例えばラシーヌさんにお呼ばれされて新年会などに行かせていただくと、サンリバティーさんの社長さん、佐々木さんがいらっしゃったりします。どうやら非常に仲が宜しいようで・・また、ラシーヌさんの合田さんもサンリバティーさんの何かにタッチしてるのかな?・・ハッキリしたことは判らないんですが、関係の深い間柄のようです。
なので、新年会でラシーヌさんのワインを味わっていると・・そのままじゃ済まなくなってしまいます。2年ほど前には・・それまでラシーヌさんの新年会にお邪魔していたはずなんですが、気付くと拉致されていまして、何故か佐々木さんの地元で飲んでいたりします。気付けば日が変わっていて・・何てことになっているんですね~・・。
サンリバティーさんのワインはラシーヌさん同様コンディションも良く、社長さんのお人柄も良く・・何せ工学系出身なのになぜかワインのエージェントをしていると言う、ちょっと変わった履歴の持ち主でおられます。で、2015年ものもそうでしたが、2016年もののバローは完全にサンリバティーさんからの仕入れになっています。
このサン=ヴェラン・アン・クレシェは2015年ものはご案内出来なかったので二年振りと言うことになります。ご存知かとは思いますがサン=ヴェランはマコン各村の近郊に有る村、A.O.C.で有り、A.O.C.プイィ=フュイッセの北に接している村でA.O.C.マコンより上位とされています。また単にマコン=ヴィラージュより上位とお考え下さって結構かと思います。
さすがにA.O.C.マコンで美味しいものは多くは無いですが、マコン=ヴィラージュやマコン=何とか、サン=ヴェランともなりますと、昨今は結構に良いものも散見されるようになってきました。
ただし・・価格も10年前のブルゴーニュ村名並み・・と言う場合が多いので、
「・・いや~・・ダニエル・バローが有るからなぁ・・中々この存在は超えられないでしょ・・」
と言う気も有ります。
年々ピュアさとナチュラルさを増してきているダニエル・エ・ジュリアン・バローですが、20年ほど前の「樽っぽいシャルドネ」とは隔世の感が有ります。非常にピュアなんです。樽は掛かっていますがその存在を言う必要が無いほどまで来ています。
とても良い感じに凝縮しており、冷ややかな酸が柑橘系フルーツの美味しさをたっぷり伝えてくれます。勿論、ミネラリティもたっぷりです。ガラスのような透明感の強いものと白っぽい石灰系のものが半々ほどに感じられ、全てを支える基盤になっているかのようです。
リアルワインガイド第62号では、「現状は少し硬いがすぐこなれて来そう・・」のように書かれていますが、今飲んで充分な美味しさを感じられるバランスです。評価は89+~90 です。これより低いACブルゴーニュ・シャルドネは山ほど・・有ります。noisy のところでも非常に売れているロッシュ・ド・ベレーヌのシャルドネはリアルでは90点には届きません。確かに・・濃密さはこのサン=ヴェランの勝ちです。このちょっとしたシャルドネのマッタリ感にやられちゃうんですよね。
非常に良い出来でした。価格もリーズナブルです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【さすが格上!!マコンから来ると、クラスの違いを感じます!】
以前のコメントを修正して掲載しています。非常に旨いですが・・非常に少ないです。
さすがにポエール・ポリをこのクラスと比べると見劣りがしてしまいます・・・結局ミネラリティの違いなんですよ・・・なんだかんだ言っても最後は・・。果実だ酸だと分析しても、ミネラリティの質が自分の中のクラス、判断基準を決めているような気がします。
◆サン=ヴェラン・アルページュ
2012年初登場のアルページュ。少し濃い目の黄色。甘塩っぱいミネラル感がとても強い。ドライだが実に集中していて、それも甘みを感じさせる原因だろう。タイトで逞しい筋骨隆々タイプ。かなり旨い。
◆サン=ヴェラン・アン・クレシェ
ハッキリ言って・・ちょっと舐めてました。3千円超えちゃった・・もう駄目かな・・と思ってたら・・とんでも無い!プライス以上のポテンシャル!トースティ、ドライだがジューシー。しかもかなりなミネラリティ度。現在は少し硬めだが、今までとは異質のポテンシャルを感じる。かなりの延び代のある味わい。フレッシュ感がたっぷり有り、ピュア感に結びついている。2013年までよりも確実に旨い。
◆サン=ヴェラン・レ・ポマール
圧巻。重厚感。質感の高さ。ボーヌの優良シャルドネ並みのミネラリティ。こってり感。中域の透明感。酸の美味しさ、バランスの良さ・・かなり美味しい。ボテっとした南部のミネラリティではなく繊細さを感じる。実に高級な味わい!
サン=ヴェラン3種にも・・ビックリです。アルページュは逞しい、筋肉質の男性のようなスタイルで、プイィ、マコン辺りの暑苦しさが全く無いんですよね。アルページュが以前のアン・クレシェを男っぽくしたような感じです。価格もそんな感じ。
アン・クレシェにはビックリ・・。物凄いポテンシャル・アップでした!
「これでサン=ヴェランかよ~!」
みたいな雰囲気でした。
で、サン=ヴェラン・レ・ポマールですが・・・これをプイィ=フュイッセと言わなくて、何だと言えばよいのか・・もうミネラルの細やかさが異質なんですよ。滑らかでね・・緻密さ、エレガンスもある・・言うことのない味わいでした。
そんな訳で選択は難しいかと思いますが、どれを飲んでも旨いです。えっ?ポマールが高い?・・・いや、高くないです。エチケットが無いと思って飲んでみてください。ビックリされると思いますよ!お勧めします!
● 2021 Pouilly-Fuisse Aliance Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【「・・アリアンスって・・こんなに美味しかったっけ!?」とおっしゃっていただけるでしょう!・・このキュヴェは過去最高間違い無し!・・飲めば多分・・判ります・・(^^】

「とんでもなくリーズナブルなプイィ=フュイッセ!」
としてのご理解でいらっしゃったはずのアリアンスV.V.です。ですが、3千円台だったものが4千円台まで上がっちゃいました・・なので、ハッキリ・・申し上げますと・・
「この2021年アリアンスv.v.は、2020年ものの Noisy wine の販売価格より仕入れ価格の方が高い」
です。
なので、販売側としましては、
「・・何だかなぁ・・」
と・・昨年の販売を帳消しにされたような感覚に陥ってしまう訳です。・・まぁ、
「でもそろそろそんなシュチュエーションが多いので慣れて来てしまった・・」
とも言えます。昨年は昨年、今年は今年と分けて考えれば良い訳ですから・・はい・・何とか頑張ります。
では、価格は何でそんなに上がってしまったのか? そう考えてみることも必要ですよね?・・
「・・そりゃぁ・・収穫量が減って収入が大きく減る訳だから、下のクラスのプイィ=フュイッセを上げたんじゃね?」
まぁ・・その線も無いとは言えないでしょう。でも・・
「甘~~~い!」

まぁ、こんなことはバローさんも全く言ってませんが・・。でも、
「40%ものの収穫減で、キュヴェによっては全く造れなかった」
と・・エージェントさんの資料に書いて有ります。
ですから・・
「通常はアリアンスに使わない上級畑の葡萄が相当量入っている!」 そんな可能性が「大有り」なんですね。
では、どうしたらそれが判るか?・・ですが・・そう、当たり前ですね。
「飲めば判る!」んです。理由は・・
「滅茶旨いから!」
です・・(^^;;
繊細さと複雑性、そして適度なオイリーさ・・自然な黄色い柑橘果実のハイトーンなアロマ・・旨いですね~・・あ、そうそう・・是非とも2020年もののグラスの写真と比較してみてくださいね。
「・・あっ・・見比べたら・・一目瞭然ってやつ?」
この、Noisy wine を苦しめる値上げの理由、お判りいただけたんじゃないかと・・思います。ですから、アリアンスと言う名前・・英語だとおそらくアライアンス?・・これは「同盟」「連携」と言う意味が有りますので、
「この2021年アリアンスV.V.は過去最高の出来!・・しかも上級キュヴェの格落ち入りを考えられる、滅茶苦茶お買い得なプイィ=フュイッセ!」 と言うことになります。
ですので、
「他のキュヴェより相当高くなってしまったから、選択肢から外す」
のは間違い。
より高質な葡萄を使うしかなかったキュヴェだからこそ、高くせざるを得なかったんだと・・飲めば判るんですね。飲まないと判らない訳で・・飲まないワイン屋さんには絶対に教えてもらえない・・(^^
なので、「noisy激推し確定」です!・・もはやドミニク・ラフォンのA.C.ブルに匹敵する出来。飲んでみてください。利益は余り出ないけど・・超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【いつもより硬質な2020年のバローのプイィ=フュイッセを理解できる、もっともリーズナブルなキュヴェ!・・勿論、その中で最も柔らかいとも言えます!】
素晴らしい色合いですよね?・・ヴェルジッソンの畑の2キュヴェが1級になってしまいましたので、ヒエラルキーが少し変わったような気がしますが、それでもこの、
「アリアンス」
の立ち位置には変化は有りません。
何せ滅茶安いです!・・すでにユーロもドルも、対円で20%ほど値上がりしています。でも・・バローは10%しか上がっていません・・。まぁ、エージェントさんも非常な努力をされてこのリーズナブルな価格を維持しています。
noisy もこの状況は理解しており、20%近いアップを予想していたのですが・・何とか10%ほどのアップで抑えてくれました。まことに有難いことです・・アリアンスは売れ筋ですから・・はい。
ですがやはり量が少ない2020年・・2019年もののように追加はできないようです。お早めにご検討ください。
2020年のアリアンスは、他のキュヴェ同様に、より「硬質」に感じられます。果実感、柑橘果実感の周りにミネラリティのコートが感じられるようなニュアンスです。
なので、noisy がいつも良く言うように・・
「テッカテカ!」
なテクスチュアです。

ですが、プイィ=フュイッセの他のキュヴェほどでは無い・・そちらと比較すると、
「より柔らかで、要素の様子が判りやすい」
んですね。
で、その粒子の隙間から・・果実、柑橘果実が漏れてくる・・しかも酸もたっぷりでピュア。そして年々ナチュラル感が増しているようにも感じる訳です。
だから、
「A.C.ブル並みの価格で村名(プイィ=フュイッセ)が飲める!・・しかもバロー!」
と言うことに嬉しさを感じるんですね。
勿論ですが・・ワインは好みですから、
「・・ん~・・タイプじゃないんだよな・・」
と思われる方もいらっしゃるに違い無いんです。それはそれで仕方がない・・ネットを徘徊してワインの感想を書かれているブログなどを見ていますと、肯定派が断然多いんですが、否定派もいらっしゃいます。
いつも言っていることではありますが、その瞬間だけを感じていると、その時のその瞬間だけの味わいを切り取ることになってしまいます。でも、記憶と想像を生かすことで、そのワインの先の姿も味わいのひとつであることに気付かれていらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。出来ることならそのような飲み方をした方が・・大きなお世話ではありますが、より幸せになれると・・感じています。是非・・想像しながら飲んでみて下さい・・滅茶美味しいシャルドネです!
以下は以前のレヴューです。
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【最もリーズナブルで、且つ、評価も高いプイィ=フュイッセ!冷ややかな果実の美味しさを感じさせてくれます!】
2018年ものはティム・アトキン氏も91ポイント、この2019年ものはジャスパー・モリス氏も上値91ポイントですので、変わらずに・・横滑り的な評価だと言えます。
しかしながら、2018年ものでも相当に美しさがアップして来ていたのは言えますが、2019年ものはさらに・・「さらに」、美しさがアップしていると言えます。「健康美」と言いたいですね。
それも、「何も無くて、何も起こらなくて・・でも結果として美しい」のではなく、
「色々有って・・鍛えられて、その結果として美しい健康体」
と言うようなイメージを受けました。
ですので、少し筋肉が隆々としているような逞しさが備わっているように感じますし、感じる果実にも、「果肉の粒」さえ感じるような感覚なんですね。
なので、2018年ものも非常に美味しかったし、海外メディアも同じように評価しているとしても、
「2018年ものと2019年ものの美しさの違い」
も感じたように思います。
色合いも黄色がやや強めでは有りますが、あまり「樽」を感じさせるものでは無く、果実が受けた短い時間での日照の強さみたいなものを表しているのかもしれません。
少しオイリーで、逞しく、口内ですり潰すと石灰的なミネラリティを基礎に、細やかな表情が零れて来ます。それはまた柑橘果実やスパイスに変化し、ノーズへと抜けて行きます。
中域も適度に膨れてくれ、自然で長い余韻から、また果実のニュアンスとミネラリティを感じさせてくれます。
アン・ビュランV.V.は現在、やや締まっていて、やや優しいムルソー=ペリエールみたいな風情ですが、それでも厳しいミネラリティが、
「飲むのはちょっと早いぞ」
と言っているかのようです。
しかしながらアリアンスV.V.は、現在(2021年6月末)でも、開いているとは言わずとも、結構に膨らんでくれるので、それなりに美味しく飲めてしまいます。
なので、このキュヴェとサン=ヴェランとマコン=シェントレは早めに飲んでも良く、アン・ビュランV.V.だけは2~3年は置いて育てていただきたいと思います。相当旨いし、何よりリーズナブルですので、この夏を乗り切る1本に・・いかがでしょうか。ご検討くださいませ。A.C.ブル並み以下の価格ですが、かなりの出来です。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【三千円を切ったプイィ=フュイッセが91ポイント評価!・・そして今でも美味しく飲める冷ややか果実+膨大なミネラリティ!超お勧めです!】
2017年ものはスタートで躓いてしまいまして、あっという間にアリアンスV.V.が無くなってしまいました。世界で最もリーズナブルなプイィ=フュイッセです。
そしてやはり2018年ものバローはミネラリティが凄い!・・これだけしっかり有るのに・・硬くならないし、熟度は高いのに全くダレないのも不思議ですが・・真実なんですね。
バローの他のワイン同様、果実もたんまりで冷ややかで美味しいんですが、葡萄の高質感が下のクラスよりしっかり感じるんですね。なのでやはり、上のクラスの他のプイィ=フュイッセの区画並みに畑の状態が良くなって来た・・ことの証拠なのかもしれません。
因みにティム・アトキン氏は、このアリアンスV.V.までは評価していて、91点付けています。まぁ・・アン・ビュランとちょっと、間が詰まっちゃっているように感じますよね?・・それに、noisy 的にはサン=ヴェラン・アン・クレシェで90点以上は付けるでしょうから・・。
写真の方も、今回は何とか良いように撮れたようで、深~い凝縮した果実を冷ややかに閉じ込めているミネラリティが見えるような・・?・・気がしませんか?・・しないか~・・。飲んでいただけましたら、その意味が良く判ると思いますので、
「白ワインはあまり飲まないんだよな~」
とおっしゃる方にこそ、この超リーズナブルな高級シャルドネを飲んでいただきたい!・・そう感じています。きっとファンになってくれると期待しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【万全でした!アドヴォケイトも90点。A.C.ブル価格の村名区画名付き高級シャルドネです!】
何故かバローは日本でとても安いので、中々やり辛くなってしまっています。某社は何でそんなに安いのか?・・以前、ラシーヌさんから入って来た頃の価格を見ると、とてもじゃないが理解不能です。
ですが、今はジュリアンが造っていると思われるこのアリアンスV.V.、年を経る毎に「ピュア」になり、バランスが素晴らしくなっています。
昔のダニエル・バローは、これまた昔のコント・ラフォンを思わせるような大きな造りで新樽をしっかり使っていました。今もそれなりに使用していると思いますが、昔の「バリック臭さ」は全く無く、それでも「適度な酸化」で滑らかに、酸の美しさがリアルな果実酸を感じさせてくれる、「新時代の高級シャルドネ」です。
このアリアンスV.V.より上のラインは、少し寝かせた方が良いのは間違い在りませんので、直近に飲むのでしたらアリアンスV.V.をお薦めします。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ミネラリティ溢れる冷ややかな果実!高級シャルドネの複雑性とフィネスを感じさせてくれるスーパーポテンシャルワインです!】
あのブルゴーニュを代表するドメーヌのラフォンさんちも、ルフレーヴさんちも、生産量に限りの有るコート=ドールを飛び出し、将来性の高いマコンに新たな活躍の場を得た訳ですから、マコンの地がどれほどのポテンシャルを持っているのか、推して知るべし・・だと思います。
確かにコート=ドールよりも南に位置しますし、マコネーとは言いつつも最も南に有るプイィ=フュイッセは、熟度は心配しないでも、ブルゴーニュ・シャルドネと看板を出せるフィネス、エレガンスが出せるかと言う唯一点が、大問題になってくる訳です。
しかしながらこの、ダニエル・バローのプイィ=フュイッセの入門クラスである「アリアンスV.V.」ですら、そんな大問題を簡単に蹴散らしてしまう品質だと言えるのが凄いですよね。3千円でこれだけの高い品質のシャルドネが買える訳ですから、実にありがたいことです。
2016年もののブルゴーニュは、2018年に到着し始めたものの、当初は非常に心配をしていました。しかしながら・・特にシャルドネは、
「・・もしかしたら・・グレートイヤーか?」
などとの言葉がテイスティング中に浮かんできてしまうほどのクオリティを見せるアイテムが多く存在しています。
このアリアンスV.V.も非常に素晴らしい出来でした。リアルワインガイド第62号では、今飲んで 90、ポテンシャル 91、飲み頃予想 2020~2040 と言う評価で、
「このクラスから上は熟成が必要となる」
と書いています。
noisy 的には、この2019年の正月のテイスティングで、
「このプイィ=フュイッセのクラスは、アリアンスV.V.だけは今から飲んでも充分美味しさを受け取れる!」
と感じました。これより上は・・やはり待ちましょうよ・・(^^;; 勿体無いですから。
アリアンスV.V.は、ガラス系の透明感溢れるミネラリティのやや太い芯が存在し、縦構造の確かさを感じさせつつ、凝縮した果実由来のエキスが、少しずつ崩壊を繰り返し要素を放出、表情を豊かにしてくれる・・発展途上に有ります。勿論全開なんて無理ですが、
「この分子崩壊による表情」
こそが開くと言う意味(に近い)ですから、まだ少ないはずのそれを拾うだけでもたっぷり楽しめてしまうほど、ポテンシャルが充分だ・・と言うことなんですね。
勿論、もう皆さんもたっぷり飲まれていてご存知かと思いますが、バローのワインが熟した時のパフォーマンスは物凄いですよね。そこまでは行かないにせよ、
「若いフレッシュな凝縮したシャルドネの美味しさ」
と言う切り口も有る訳で、その部分において、充分な美味しさだと判断します。是非飲んでみてください。3千円のプイィ=フュイッセ、驚かずにお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【凄いポテンシャル!しかもほぼデイリー価格です!】
息子さんのジュリアンが作ったアリアンスVV・・・旨いです!実に美しいプイィ=・フュイッセに仕上がっています。しっかり腕を上げたなと思います。
リアルワインガイド第58号は、
「このクオリティでこの値段・・でいいの?」
とまで言ってます。同感・・!休養後に飲んでみてください。お奨めです。
以下は2008年のコメントです。
【むしろ3年ほどの時間が必要です。】プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
若々しく瑞々しいやや大きめの白・黄色の果実・柑橘。グレープ・フルーツっぽくも有る。ミネラルのアロマが強い。サン=ヴェランよりも構造が大きく、とても伸びやか。いつものヴィンテージよりもかなりドライ。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
やや硬い表情。現在はふくらみに掛けるが瑞々しく・・でも硬い。アリアンス・ヴェよりも青みが有る。いつもよりドライだが、肌理の細やかさは上かもしれない。
中級クラスのプイィ=フュイッセですが、ミネラリティが並みのワインよりも高い分、その殻を破る力に2008年は欠けているのかもしれません。現在はどちらも硬く、厳しいです。しかし、ハードなムルソーだと思えばこれも充分に有り。いつものようにマッチョなバローでは無いと思うべきでしょう。
5~10年の熟成でピークを迎えるでしょう。かなり美味しいタイトなシャルドネになると思ってくださいね。お奨めです。
● 2021 Pouilly-Fuisse 1er Cru Sur la Roche
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・スュール・ラ・ロシュ
【ひっくり返るか、のけ反るか?・・素晴らしいアロマに出会って、取る行動はあなた次第!・・「わおっ!」】

いつ頃からでしょうか、この「ラ・ロシュ」もしくは「スュール・ラ・ロシュ」がリリースされ、いつの間にか、
「バローの最高峰、アン・ビュランの地位を脅かす評価を得始めた!」
のは。
いや・・そんなに遠い話しじゃないですよね。リアルワインガイド誌でも、時にはアン・ビュランを超える評価をしていたと記憶しています。ではなぜそんな評価をされるようになったのか・・
それは・・
「・・美味しいから・・」
です。
それを言っちゃ・・実も蓋も無い・・。ですが、
「この超絶に上質なアロマを嗅いでしまったら、ひっくり返るか、のけ反らされてしまうか!」
と言えるほどに・・素晴らしいんですね~・・果実も、
「そんじょそこらのスーパーさんでは出会えないレベル」
と言いたくなるほど高級感がバリバリです。
その高級果実に、
「まさにロッシュ!・・岩・・英語じゃロック!」
を思わせる見事なミネラリティを受け取らされてしまうから・・に違い無いでしょう。

この何年かの間に、ドメーヌ・バローは大きく変革されてきました。noisy たちが知っている1990年代のバローとは・・
「全く違う!」
と言って良いです。
どう違うのか?・・端的に言ってしまうなら、
「アルザスのマルセル・ダイスが辿った道と似ている」
と思う訳です。
マルセルも、それまでのもの凄い評価を捨て、ビオに走った訳です。そのため一時評価を落としましたし、人気もだいぶ落ちた時期が有ったんです。ちょっと早すぎたかもしれませんし、一気にやり過ぎた感も有ったのかもしれません。しかし、ようやく時代はマルセルに追いついた・・そして彼は何となくの引退の時期を迎えたことになります。
ドメーヌ・バローは2010年頃までは、その新樽由来の香りは徐々に減って来ていたことは確かですが、ビオに大きく舵を切ることは有りませんでした。徐々に・・自然な農法に向かっているのは間違い在りませんし、
「So2使用の量の少なさ」
は、毎年のように進んでいると感じます。
この素晴らしい色彩を是非ご覧ください。マンモスな量のロックなミネラリティを、さらに黄色い果実で覆っているかのような見栄えのする画像です。これほどまでにミネラリティが強いと、中々・・黄色い色は付き辛い訳です。しかし、
「2020年ものを凌ぐ色彩!」
をしているんですね・・これが何を物語っているのか・・是非ご自身でお確かめください・・「・・わおっ!」・・間違い無し!です。
以下は以前のレヴューです。
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【抜栓後、15~20分後に現れる素晴らしい表情に・・悶絶!・・あのアン・ビュランV.V.を凌ぐ評価が散見されるのも理解できるでしょう!】
晴れて1級畑を名乗った「スュール・ラ・ロシュ」です。2012年もののレヴューをすぐ下に掲載していますが、5.150円って・・今とほとんど変わりませんよね?・・このユーロが140円に近い時代に・・本当に有難いことです。
そしてエチケットもグッとジェントルになった感じがしますが、この数年はアン・ビュランV.V.を脅かす存在になったこのワイン・・
「今飲んでもその素晴らしい姿を垣間見ることが出来る!」
んですよ・・。
そう、抜栓後..15~20分位経過したタイミングでしょうか。
このような高級シャルドネが、リリース直後から最高に素晴らしい姿を見せてくれることは、まずありえません。相当に旨い!・・と感じたとしてもそれはいいところ、40~50%が関の山です。
そう思っていただいた上で・・この、抜栓から少し時間が経った時の表情が、実に悶絶もの・・なんですね。
非常にドライで、まるで石、岩のような鉱物感に柑橘、果実の美味しいワインなんですが、
「口内でチリチリ、キラキラと弾ける微細な表情!」

が、まるでボーヌの凄いシャルドネが見せる表情と瓜二つ・・なんです。
このスュール・ラ・ロシュは、ムルソーの大理石感とはまた違った、ちょっと角の取れた「丸い石・岩」みたいなニュアンスが特徴かな?・・と思っているんですが、それを抜栓直後から感じつつ飲んでいると、時間差で・・チリチリ、キラキラしてくるんです。
これには参っちゃいました・・。レ・クレイもアン・ビュランも素晴らしいんですが、この今のタイミングでどうしても飲むなら、
「このスュール・ラ・ロシュが白眉!」
でしょう。
またこの数年、スュール・ラ・ロシュの評価が鰻登りで、確かでは有りませんが、リアルワインガイドでもアン・ビュランV.V.とほぼ同じか、時により超えた評価も有ったように思います。noisy もまた、この何年かは同じように思っていますが、
「数年経ったらアン・ビュランV.V.が途方もない魅力を連れてくるのは判っているので・・」
やはり結果的には今のところはポテンシャルでアン・ビュランV.V.が上...と判断しています。
でもそれにしてもこのスュール・ラ・ロシュ2020年、滅茶苦茶旨いです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今や評価はダニエル・バローの第二位の地位!ポテンシャル高いです!前回はラシーヌさんものですが¥5.150でのご案内でした!】
かなりリーズナブルです。こちらのご案内はちょうど3年前頃ですので、飲んでOK・・かと思います。サンリバティーさんから条件をいただきました。限定数量ですのでお早めにどうぞ!
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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムの2~3番目です!】 飲めませんので以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。このラ・ロシュは、以前はバローさんの3番目のワインだったんですが、樹齢の上昇や葡萄の選別により、2番目に躍り出たキュヴェです。ですが、レ・クレとの差は微妙だと思います。むしろ好みの差と言えると思います。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2021 Pouilly-Fuisse 1er Cru les Crays
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・レ・クレイ
【激繊細!・・このレ・クレはもう少し置きましょう!・・粘土、石灰・・二重に閉じ込められた表情が表に出てくる日まで!】

トップ・キュヴェ3種、アン・ビュラン、1級スュール・ラ・ロシュ、そしてこの1級レ・クレですが、もっとも奥ゆかしく繊細・・熟したらビックリするほどの細やかながら大きな表情を見せてくれます。
まぁそれはもう・・何十年もお付き合いしていますから判ってはいるんですが、
「ナチュールさを身に着け、濃密ささえも内包する2021年!」
と言う中で、このレ・クレの内向的な姿は、現状は少し寂しいものが有ります。
ですが前述のように、全く問題は有りません。スュール・ラ・ロシュは、ま~・・物凄く外向的なスタイルですから、誰がいつ飲んでも・・
「すっげ~!」
となります。
またアン・ビュランが持つ、まるで上質で開きつつあるムルソー・ペリエールのような豪放さ、ねっとりと口内に張り付いていつまでも存在し続けるようなスタイルであれば、
「・・わおっ!」
となる訳ですよね?

緻密で、繊細で、要素を閉じ込めやすいスタイルのレ・クレです。以前はもっと最初から饒舌さもありました。
「ヴィエイユ・ヴィーニュ」
を名乗っていた頃・・までです。
現状はまだその古木を名乗っていませんが、エチケットに記載されるようになった時、おそらくリリースされて時間をさほど置かずとも、飲んで滅茶苦茶おいしいワインになっていることでしょう。
ほんのりとネットリ、白っぽさと赤っぽさを感じさせるノーズ、ミネラリティ、果実の風味、花っぽいアロマです。非常に滑らかですが、中々表情を深くはしてくれません。グラスを振っていると、その精緻な果実がひょっこりと少々出て来ますがまだその程度。半年~1年位は掛かるでしょうか。5年後からが飲み頃だと思います。
グラスの色彩を見ても、So2 の少なさと、凝縮した果実感が滲んでいるのが判るかと思います。是非セラーで少々育ててください。お勧めします・・が飲むのは少し先です。
以下は以前のレヴューです。
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【激的に繊細!・・2019年ものバローが見せた健康美・・と言うよりも、物凄く複雑性が高く細やかです!2020年ものから1級!】
2019年ものはエージェントさんが絞って入れなかったので、Noisy wine も扱えなかった・・その昔は、あのアン・ビュランV.V.と共にレ・クレイV.V.が、
「ダニエル・バローの2枚看板!」
として、PKさんの太鼓判を得ていたんですね。
その頃は正に、
「新樽を使わなきゃワインじゃない!」
みたいな世界をPKさんが造り出していた性もあるのでしょう。バローのワインも、もっと樽っぽかったです。硬かったですしね・・でも3~5年経過すると、その樽のニュアンスがボリューム感と相まって・・素晴らしいシャルドネの世界を見せてくれたものでした。
そんな2枚看板も・・レ・クレイの植え替えで「ヴィエイユ・ヴィーニュ」表記が無くなってから、アン・ビュランの1枚看板になってしまっていました・・が、この数年は、
「ラ・ロシュ(スュール・ラ・ロシュ)」
がアン・ビュランと凌ぎを削るようになって来ました。

2020年ものからプルミエ・クリュを冠したこのレ・クレイはまだヴィエイユ・ヴィーニュを名乗っていませんが、すでに平均樹齢も上がって来ていることも有りますから、いずれ「V.V.」をエチケットに掲載するようになると思います。
そしてこの2020年ものは、「レ・クレイ」の名の意味をそのままに感じさせてくれる素晴らしい出来になったと・・確認させていただきました!
白っぽい、非常に細やかなチョーク?・・を、これまた非常に目の細やかな粘土に混ぜ込んだかのような質感を、アロマと味わいで見せつけて来ます。面白いのは・・ラ・ロシュの硬質さ、「岩」「石」を感じさせる鉱物感とはまるで異なっています。
それに、ムルソー=ペリエール2/3にコルトン=シャルルマーニュ1/3を加えたようなアン・ビュランV.V.とも・・全然違うんですよ。
レ・クレイは、比較的「さらり」とした粘土にチョーク・・カルシウムっぽい感じです。エレガントと言っても良いかもしれません・・。しなやか・・と言うには粘性が含まれるような気がしますので、ちょっとその表現だと現状は異なるかもしれません。
軽やかでバランスが良く、高域まで伸びて行くアロマと味わいが有ります。ですが流石に今は閉じ気味ですから、2~3年寝かせるのが良いかと思います。
2020年もののシャルドネは・・まださほどは飲めてはいませんが、ユドロ=バイエのシャルドネも素晴らしかったですし、このバローの2020年を合わせて考えますと、
「凄かった2019年ものとは性格を異にするが、ポテンシャルはもしかすると超えている」
かもしれないと感じました。出来ることなら秋口にもう一度それを確かめたい・・と思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【見事に閉じています・・が、2~3年後に是非飲んでみてください!素晴らしい出会いになるかと思います!】

濃密な色合いですね~・・緑掛かって、黄色も強く、ガラス系のミネラリティを強く持った色合いをしています。
味わいも色合いから想像される通り・・非常に濃密です。暑苦しさは有りません。非常にドライですがエキスが濃いので辛くは感じないと思います。しかし・・
「非常に、ものの見事に閉じています・・」
そうなんです。アリアンスV.V.の愛想の良さとは対照的に、全く無愛想です。ただし・・いや、釈迦の耳に念仏ですよね・・でもブルゴーニュ・シャルドネに余り慣れていらっしゃらない方もいらっしゃいますので、一応説明させていただきますと、
「今の時期は閉じている段階にある」
と判断します。
これはエキス系のワイン・・甘さに逃げないワインには共通して起きることです。それぞれの個性で異なりますが、
「泣いても喚いても、香りも少なく味わいも拡がらない」
時期が存在します。
しかしながらワインは素晴らしいです。ポテンシャルも高く、熟し開いた暁には、大きな喜びが得られる凄いワインなんですね。
なので、あと最低2年ほど・・は熟成させてください。5年置ければ間違いは無いと思います。
リアルワインガイド第62号は「今飲んで91 ポテンシャル93+ 飲み頃予想 2022~2048」と言う評価ですから、あと4年ほど置いてくれ・・と言うことになっています。そもそもの畑のポテンシャルは実証されているレ・クレイです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムたちです!】
時間が無くて・・すみません。以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。ですが、レ・クレは以前、V.V.でした。植え替えでV.V.は記載が無くなりましたが、元々はアン・ビュランと共に、
「ブルゴーニュを代表するシャルドネ」
とPKさんに言わしめたキュヴェです。基礎的に凄いポテンシャルを持っています!
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2021 Pouilly-Fuisse en Buland Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【何も言わずともこのワインだけは買いましょう!】

2020年ものと2021年もの..どっちが素晴らしいかと言う・・例の話しです。
いや~・・難しいですよね~・・。もうバローのような素晴らしいドメーヌの手に掛かれば、間違いなく前年の同アイテムを超えてくる・・そんなイメージが有ります。
そしてこのグラスの写真を・・どう見ますでしょうか。
まぁ、2020年ものの写真は若干暗めに撮れています。
そして2021年ものはやや明るく撮れている・・その点が違いますよね。
でも・・2021年ものの方がより濃密さを持っているように・・見えませんか?・・普通なら、
「2021年ものの方が明るいんだから逆でしょ?」
2021年ものは濃密さ、そして酸の球体さ、レベル、量とも2020年を凌いでいると感じます。でも、2020年ものの到着時の非常に判りやすい美味しさは2021年ものにはなく、未だ成長中だと訴えているように感じます。
そりゃ・・そんなにすぐに仕上がる訳では無いので当たり前のことではありますが、ほぼ同時期に入って来ての成長具合の差を感じるか、感じないか・・と言うことなので、
「おそらく2022年の方が上」
と判断しているんですね。

アリアンスV.V.のコラムでしっかり書かせていただきましたが、ドメーヌ・バローでも2021年ものは収穫量が少な過ぎて造れなかったキュヴェが有った訳で、
「アリアンスV.V.には上級キュヴェの格落ちが入っている」
と、noisy は決めつけています。
そりゃぁ・・飲めば誰でもそう思うに違いない訳ですから・・それで良いと思います。
ですが、このトップ・キュヴェのアン・ビュランもまた・・
「生産量は非常に少ない!」
のは間違い在りません。
では、生産量が少ない年、葡萄自身はどう出るか?・・
自身の子孫を残したい。でも葡萄の実(種)は多くは造れなかった。では、一つ一つの葡萄の実に全精力を注ぎ込もう・・。
葡萄だけではなく、多くの自然界の生物がそのような対応をするそうです。まぁ・・植物を飢餓状態において濃密な果実を得る・・すでに常套手段ですよね。
昨年ものよりもこのアン・ビュランも40%、収穫を落としたと言うのなら、
「この写真にも、どこかにその影響が出ているはず」
です。
是非ご検討いただけましたら幸いです。追加は有りません。
以下は以前のレヴューです。
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【間違い無し!・・物凄いワインです!・・無冠の帝王で・・それがアン・ビュランV.V.には似合うと思います!】
ヴェルジソンにあるラ・ロシュとレ・クレイが1級になっちゃいましたから・・ソルトレにあるアン・ビュランは置いてきぼりを喰っちゃったんでしょうか。
まぁ、ヴェルジッソンと言えば、かのヴェルジェの・・あの方が、途方もなく高価なラ・ロシュをリリースしていますから、そんなパワーに乗せられての1級昇格なのかもしれませんね。
因みに
「ロシュ・ド・ソルトレ」
でgoogle検索していただきますと、フランスらしい素晴らしい風景写真を見ることが出来ますよ。そこに写っている葡萄畑がアン・ビュランかどうかは判りませんが・・物凄い形の絶壁を含む岩山が見えます。
単純に考えると、「溶けた岩?」・・でしょうか?・・フランス語に長けた方がいらしたら教えてください。
で、この2020年アン・ビュラン..万全でした。2019年ものはまさに健康美だったと思いますが、2020年ものは・・
「超複雑!」

しかも、
「超ゴージャス!」
な質だと感じました。
まぁ・・流石に早いんですけどね・・それでも
「..美味しい!」
と思ってしまうのは、何年も続けているテイスティングでパブロフの犬になってしまった性かもしれませんが、
「思い返してみれば、バローのアン・ビュランV.V.は、毎年常に味わいが異なっているが、凄さはいつも同じニュアンスで凄いと感じている」
ことに気付きました。
でも、その昔・・ラシーヌさんの前身でもあったル・テロワールさんの頃の方が、アン・ビュランV.V.は高かったように思い出しています。違ってたら申し訳ありませんが、
「世界を代表するシャルドネ!」
に、PKさんが選んだワインですから・・。その頃から超有名だったシャルドネです。そのワインを未だにリーズナブルな価格でご紹介出来ていることに・・ちょっとした嬉しさを感じています。
是非、飲み頃を計りつつ・・飲んでみて下さい。安いです!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャスパー・モリス氏は上値95ポイント!・・まぁ、バローを今、一番判っているのはこの方なのかもしれません。】
素晴らしいです!・・ポテンシャルも相当に高く、しかも以前のように「頑なでは無く」しなやかさが有り、超高級シャルドネを名乗るにふさわしい見事な出来だと思います。
懸念しているのは、以前のような「いかめしさ」が薄れることにより、
「高級感を失った」
と判断され・・あ、特に海外メディアに・・ですよ、その分、ネガティヴな評価を下されることなんですね。
「飲みやすくなる = 大したことは無い」
とされがちな世界ではあるんですね・・この世界は。
バランスが良いとどうしても見え辛くなる部分が有ります。もしそれをその方が基準としているものと「比較テイスティング」できる状況であるなら、途端に判りやすくなるものでも有ります。しかしながら中々そのような訳に行かないのが「テイスティング」です。
やはり、この「アン・ビュランV.V.」は流石なワインだと思います。その昔、PKさんが発掘?し、偉大なブルゴーニュのシャルドネに選んだことから有名になりました。noisy も、そんな「偉大なブルゴーニュ・シャルドネ100選」をリーズナブルな価格で飲めるわけですから、随分と飲ませていただきましたよ。他は3倍も4倍も・・それ以上の価格をしていましたから・・。
ある意味、その頃のアン・ビュランとは、中身は何も判っていないようにも感じられます。
しかしながら、その第一印象は・・
「とんでも無く違う!」
のは驚きです。
もっと硬く、樽臭く、パワフルさを隠そうともしないスタイルだったと思います。しかし5年以上寝かせたアン・ビュランV.V.の変身を見て・・自分自身の感覚に間違いは無かったことを確認していたりした訳ですね。
もしかしたら、今スグに飲まれたとすると、それほどに「凄い」とは思わないかもしれません。noisy のお客様の多くは、このワインを良~くご存じのはずですので、そんなことは無いとは思いますが、もし、飲んだ経験が無いようでしたら、どんなに少なくとも3年は置くか、
「時間を掛けて、2~3回に分けて飲むつもりで・・」
楽しんでください。
慣れていらっしゃる方なら、
「x日前に抜いて平底デキャンタに移してセラーで・・」
などとしていただいても良いかと思います。
ジャスパー・モリス氏、上値95ポイントの素晴らしいシャルドネです。是非飲んでみて下さいね。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【超絶なミネラリティにコーティングされたピュアな果実が膨大です!素晴らしい!】
2018年もののアン・ビュランは、プラスティック風の蝋封で、とても開けやすいですし、長くも持つんじゃないかと思います・・それにこのところ、エチケットデザインも微妙に変化しています。
もう、呆れんばかりのミネラリティです。そして以前より存在していた果実はそのまま内部に留め置かれています。
そのミネラリティのお陰でしょうか。アン・ビュランだけに留まりませんが、
「プイィ=フュイッセとは思えないほどの冷涼さ!」
が出ているんですね・・。「氷のアン・ビュラン!」とでも呼びたい位です。
なので、酸味のしっかりした柑橘の風味から、ある程度暖かい地方の良い熟し方をした柑橘・果実まで、フルにサポートしてくれちゃってます。
そしてそれらすべてに高い質感が有ります・・。これに93点は・・無いでしょう。5年後に飲んでひっくり返ること必定です。
勿論、今でも美味しくいただけますが、メディアの評価者さんたちと同様の評価をしてしまうかもしれません。それでも93点ですから、相当に美味しいのは間違い在りませんが・・。
この素晴らしい凝縮した果実・・しかも冷涼で徐々に漏れてくる僅かなものだけで・・充分に美味しいです。是非ご検討くださいませ!フランスで最もリーズナブルな高級シャルドネです!
以下は以前のレヴューです。
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【モンスター級です!】
色っぽいでしょう?・・艶が有りますよね。ワインは非常にピュアです。それに年を追う毎に「ナチュラルさ」を増しているように感じます。
もう・・ル・テロワールさんが扱われていたころからのお付き合いで、毎年のようにテイスティングしていましたので、
「むしろリリースされて日本に到着し、2~4週間ほど休ませた頃が一番判りやすい」
「リリース後5年経つと大化けしている」
「開くとプイィ=フュイッセだとは思えないほど・・コート=ドールのグラン・クリュ並み」
だと言うことはたっぷり理解しています。
もう死語に近いですが「ノースバークレイ」と言うアメリカの会社が有り、その関連でル・テロワールさんに入って来ていました。その頃はPKさんの言う、
「新樽を使え」
「濃密なワインを造れ」
と言う命題にブルゴーニュのドメーヌが振り回されていた頃ですね。ボルドー至上主義をそのままブルゴーニュに持ち込んだような感じです。
なので、当然ながらブルゴーニュワインの評価は低かったし、豊かなドメーヌは一握りでしか無かった訳です。
そのお陰で日本では美味しいブルゴーニュワインをリーズナブルに購入出来た訳ですし、儲からなかったドメーヌたちも、努力し、迎合すれば利益を上げられることを知りました。
しかしそんなバブルも崩壊し、「濃いブルゴーニュワイン」は敬遠される時代になり、以前のエレガントなブルゴーニュワインへと原点回帰してますし、さらには有機栽培へと時代は戻っているかのように感じます。
そんな中でダニエル・バローも樽を強くかけることを止め、有機栽培へと回帰、ピュアでナチュラルなシャルドネをポテンシャル高く造り上げる素晴らしい生産者になったと言えます。
2016年もののアン・ビュランも例年通りに素晴らしく、密度高い味わいです。蜜っぽく、複雑性は非常に高いです。
「しかし硬い!」
のは・・仕方が無い・・何せ日本に入って来てから倉庫に預けっぱなしでオファーしていなかった訳ですから・・今が一番硬い時期だと言えるかもしれません。
でも5年置ければ、比類無き美味しさに出会えることが確約されています。素晴らしいワインでした・・硬いけど。これは是非1本は持っていてください。超お勧めのハイポテンシャル・ハイコストパフォーマンスワインです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ダニエル・バローの言わずと知られたトップ・キュヴェです!】
時間が無くてすみません・・以前のコメントを掲載しています。非常に・・素晴らしいです。今の段階で飲むのはちょっと早いです、
バローの看板キュヴェです。このアン・ビュランならずとも、ダニエル・バローを初めて飲まれた方は、
「ブルゴーニュのシャルドネって、こんなに旨いのか!」
と驚かれる方がほとんどです。
まぁ・・むしろ、コート・ド・ボーヌのシャルドネがバローのプイィ=フュイッセのような風格を見せるようになるのに時間が掛かる訳で、そこは南部のマコネーの良さを最大限に生かし、且つ、暖かいニュアンスを余り見せないようにしているからなのかもしれませんね。凄いワインですよ。お早めにどうぞ。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2020 Macon-Chaintre les Pierres Polies
マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
【カリテ・プリ大賞はこれでしょう!・・これほどのリーズナブルな高級シャルドネは他に見当たりません!】

ピュアでミネラリティの高い高級シャルドネです。しかも非常にリーズナブルなので、毎年数多く販売させていただいています。
ですが・・このところの世界情勢で、色々と変化が生まれています。
勿論、温暖化も影響も有ります。今までには余り無かった気候変動が有り、2021年などは平均で対比20%の生産・・全く造れなかった地域も有る訳です。
それに加え、新型コロナウイルスの影響で、色々なモノが不足しています。さらにはウクライナ侵攻..ですね。
「コンテナが無い!」
から送れない・・送ってもらえない・・などと言うことが起きています。
なので、、Noisy wine も、例年に無く、
「入荷の無い時期が時折有る」
ことと、
「すべてのワインの入荷時期が一緒!」
・・・つまり、船が一緒なんですよ・・。だからもう・・荷が入って来る時は、「しっちゃかめっちゃか」に..それが無い時は、
「次の新着・・どうしよ・・」
と頭を悩ませるようになってしまった訳です。

でも、いつものように素晴らしいバローのマコン=シャントレが、いつもより美味しい!・・と感じられると元気が出ますよ。ウクライナの悲惨な状況を見るにつけ、澱んだ気持ちになってしまいます。
それでも店での仕事を終え、日が変わってから家にたどりついて、またそこから毎日のようにテイスティングをして・・の繰り返しですが、そのワインが美味しいと判断できると、そんな暗い気持ちも吹き飛ぶんですね・・そんな暮らしを四半世紀も続けています。
そしてこのマコン=シャントレも、四半世紀ほどのお付き合いになるはず・・です。始めた頃は・・
「千何百円・・」
だったと思います。
でも・・今もこんな価格・・。ちょっとあり得ないような気もしますが、
「その頃よりも確実に旨い!」
のは間違い無いですし、
「毎年少しずつ異なる美味しさを見せてくれる!」
んです。
2020年は過去最高だと思います。でもタイミング的に・・少し硬めですから、2~3週間休ませていただくと、グッと伸びてくると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【どなたが飲んでも美味しいと言っていただけると思います。高級シャルドネの美しい姿!ブルゴーニュ南部ながらも冷ややかな表情のエレガンスが素晴らしいです!】
未だにこの位の価格でご紹介できるのですから有難いものです。以前は・・と言っても10~20年も前ですが、このピエール・ポリも今ほどの「強い引き」は無かったように思います。アン・ビュランV.V.とクレイV.V.はあっという間に完売していました。
この10数年の間にクレイは植え替えでV.V.表記が無くなり、2本柱の地位を追われましたが、代わりに「ラ・ロシュ」がアン・ビュランV.V.と並び称されるようになった訳ですね。
確かにアン・ビュランは美味しいし素晴らしいし・・凄いです。でもやはり、「すぐ飲みたい!」と言う要望には応えきれない・・それだけの熟成期待の分がポテンシャルに備わっているからです。なのでむしろ、
「アリアンスの方がさっさと美味しい!」
訳ですし、
「サン=ヴェラン・アン・クレシェがリリース直後から滅茶美味しい!」
ですし、
「・・まぁ・・言っちゃえばピエール・ポリでも充分・・」
と思えてしまう部分も有る訳です。
2019年ものはやはり「健康美」です。まぁ、色々有ったには違い無い2019年だとは言え、非常に美しく、無駄のない・・均整の取れたボディをしています。甘く無く、しかし柑橘の美しいフレーヴァーと柔らかなミネラリティが「すっ」と立ち昇ります。
やはり「シャルドネ好き」は多いですが、どうしても高価になってしまいがちなところ、
「ドメーヌ・バローが有る!」
ので助かっている訳ですね。
ブルゴーニュ最南端です。ローヌと一部重なっている地域です・・が、
「全く暑苦しくない」
冷ややかな果実酸と、やや強い日照による、ほんのりとした「オイリーさ」が特徴です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【デイリー価格の高級シャルドネ!・・実に美味しいです!】
もう・これは常備しておくべきワインでしょう。最もリーズナブルなマコン=シェントレ・・・村名格のシャルドネですが、一般に販売されているマコン=何とかとは、まったく異なるワインです。
2018年のバローのワイン、全てに言えることは、やはり膨大なガラス、クリスタル風のミネラリティが、冷涼で豊かで凝縮した果実・柑橘をコーティングしていると言うことですが、このマコン=シェントレ2018にも同じことが言えます。
ですので・・いや、この言葉、「サン=ヴェラン・アン・クレシェ2018」のコラムにも書いたので言いたくないんですが・・ある意味、このマコン=シェントレで充分・・美味しさが堪能できてしまうんですね。
そして、その先を探って行っても、確かにまだまだ知らない存在が有ることに新たに気付くんです。だから飲んでいても楽しいし、何より、全くぐだぐだっとした部分が無いので、非常に心地良いんですね。色合いも淡い緑が入った美しい黄色です。
こんなにリーズナブルで良いんだろうか・・と思ってしまいます。2018年のダニエル・バロー、是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【定番のリーズナブルワインですが、ベースのワインがこんなに素晴らしいとは!・・と是非驚いてください!】--以前のコメントを使用しています。

ブルゴーニュのデイリークラスには非常に厳しい・・(^^;; リアルワインガイドも、しっかりポテンシャル点90ポイントを付けているマコン=シェントレです。
特徴はほんのりと芳醇ながらも美しい酸、ミネラリティもたっぷりで非常に瑞々しい美味しさが有る・・と言うところでしょう。濃密に仕上げることは、温暖化と言われる現在においては特別に難しいことではないと思われますが、
「そこにフィネスが有るか?エレガンスはどうか?」
と言う部分においては、非常に苦労してきたのがマコン各村なんですね。PKさんがシャルドネを貶める言葉として常用していたのが、
「マコンじゃないんだから・・」
でした。言ってしまえば、
「下品」
の代名詞みたいな時代が有った訳です。勿論ですがそこには、努力を続けるドメーヌも多く有り、その代表格がダニエル・バローだった訳です。「シャルドネに 割りばし入れて マコン=ヴィラージュ」などと樽臭いマコン=ヴィラージュを揶揄していた時代が有ったんですね。
そんなマコン=ヴィラージュとは全く異なるのがこのシェントレです。やっぱり旨いですね・・いつもは、タイミング的にはもっと早い時期にテイスティングしていますので、完全には落ち着いていなかった訳です。今回はサンリバティーさんが倉庫に入れっぱなしでオファーを忘れていた?ために、半年以上遅れてのご案内になっています。
でもそんなタイミングなので、しっかり落ち着いてるんですね~・・。リアルワインガイド第62号は2018年4月のテイスティングですから・・そろそろ1年近くで、その位のズレが有ります。
「このワイン、こんなにおいしかったっけ?」
と徳丸さんは書かれていますが・・
「美味しかったですよ」
とお答えしておきましょう。何せnoisy はこのワイン、もう・・どうだろ、20年近く欠かさずに飲んでますから・・。
しかしながらやはり変遷は有りますよ。もっと樽っぽかったし・・いや、樹の若さも感じたかな・・フレッシュだが凝縮感に欠けた印象が最初の頃だったと思います。でも・・千円台だったですしね・・充分にリーズナブルでした。この素晴らしいバランスを見せるシャルドネがこのプライスですから・・しかも、
「アドヴォケイトが選ぶブルゴーニュを代表する生産者」
で有り、
「ブルゴーニュ・シャルドネの傑作」
として、プイイ=フュイッセ・アン・ビュランV.V.とレ・クレV.V.が選ばれている位ですから(レ・クレは改植したため現在はV.V.表記無し)。
下から上のクラスまで、見事に美味しいのがバローです。言いたくないが・・
「マコン・シェントレで充分旨い・・」
ので困ります。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【年々、瑞々しさを増しています!滅茶美味しいです!】
滅茶苦茶瑞々しく、健康的で、伸びの良いワインです。しかも、
「ん?マコン・・?」
と思えるような冷涼感付きです。
さらには、
「・・これでマコン?」
と思えるような、コート・ド・ボーヌ的なエレガンスの有る果実の風味なんですよ。
価格もリーズナブルですし、これは売れるんじゃないかと!・・コンディションの良さも抜群です。
リアルワインガイド第58号は、ついに今までの最高ポテンシャル点、89+点を付けましたね。noisy的にはそれだとやや低いかな・・と思いますが・・ここはハッキリ、90点付けるべきでしょう。それだけのパフォーマンスをしてくれます。
年々増してきた正当にナチュラルな美味しさ、是非感じてみてください。超お勧めです!
以下は昨年までのこのワインのレヴューです。
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【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】
いつも安定して美味しいマコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリです。もうお馴染みですね。
ですが、2014年ものの美しい姿はまた2013年の健全さ、バローのベンチマーク的存在を超えて美味しいと感じてしまいました。
もっとも、昨今は自然派と言うの括りの解釈も非常に難しいです。
「自然酵母(畑に自生しているもの、果皮付着)じゃなくて自然派を名乗れるか?」
と言うような基本的なものから、
「ビオロジック + So2の使用有りき」
と言う、既存のスタンスではヴァン・ナチュールとしては不足している・・・と言う考えもあります。
その辺りはとても微妙な問題を含んでいまして、まぁ、いつも言っていますが最終的は、
「醸造結果としての揮発酸値」
に掛かってくると思うんですね。
ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として、ナチュラルなワインが仕上がる・・これが理想です。しかしながら時に、もしくは多くの場合、
「ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として揮発酸値の上昇を招く」
ことにつながり兼ねない状況が見られる訳です。
まぁ、極低レベルの揮発酸値の話しでは無いんですね。ワインのピュアな味わいを損なわない程度の揮発酸値であれば問題は無いと言えます。しかしながら、それはかなり上手く行った場合・・になります。
「ん、私はSo2は使用しないよ!」
と言う最初からのスタンスは非常に綺麗な言葉では有ると言えますが、仕上がったワインの揮発酸値が高いとすると
「唇寒し」
と判断されてしまうかもしれません。
確かに、極わずかの方々は、So2を全く使用せずともピュアなワインを造り上げることが出来ると思います。しかしながら、ほとんどの造り手は、
「最上の葡萄が収穫でき、最上の仕事が出来たときにピュアなワインに仕上げられる」
と言えるかな・・と言うのが、noisy が現在感じていることです。
リアルワインガイドは2013年ものよりも2014年ものをより高い評点にしていますね。理解できる部分では有ります。でもまぁ、
「どちらも相変わらず旨い。敢えて言えば、2014年ものがより凝縮感に長けているかもしれない。」
ですね。
何せ、どうでしょうね・・覚えてませんが、どれだけ長くダニエル・バローのワインを毎年飲み続けて来たか・・・。90年台中頃から毎年必ず飲んでますから・・体の何パーセントかはダニエル・バローのシャルドネでできているかもしれませんしね・・そりゃ無いか。
このシャントレの良いのは、甘く無いし、ミネラルは重く無く軽やかでビッシリ、適度な中域のふくよかさ、充実と余韻の長さ、ダレない酸の美しさが寄与していると思います。揮発酸の存在を感じたことなど・・ございませんしね。
価格も実にリーズナブルです。ワイン屋として困った時の「ダニエル・バロー頼み」も有りがたいものです。何せ、
「美味しく無い!」
「合わない!」
とは、まず言われないですから・・。しかも、このシャントレは、二次発酵のニュアンスが強く出ないので、やや匂いのキツイ魚介にも行ける可能性が大きいんですね。・・まぁそんな場合、安全策を考えるなら二次発酵無しのワインを第一にしますが・
柑橘系果実のしっかり出た美味しい・・甘く無い、しっかりシャルドネです。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
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いや~・・ピエール・ポリで充分旨いんですが、ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石のニュアンス、マコン=フュイッセのクラス超えのポテンシャルも捨てがたい・・・選ぶのは難しいです!
2012マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
わずかに樽、凝縮感がわずかに甘みをもたらす。粘性ある滑らかなテクスチュアと程好いスパイス感。軽めながらたっぷりあるミネラリティ。ドライな味筋ながらしっかりと押してくる素晴らしい味わい。
2011&2012 マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
2012は2011よりもかなりドライ・・・2011年は荒れが収まり、熟しつつ有って、むしろ甘みさえ感じる滑らかさ。出来はほぼ同等か?とても美しくバランスの良い仕上がり。締まったミネラリティ・・・単純に美味しいが、岩、石のツルッとしたミネラリティが特徴的。リンゴや洋梨、柑橘。両方を比較すると、渋みと苦味が味幅、土台を作っているのでどちらも必要なものだと判る。リーズナブルなワイン。
2012マコン=フュイッセ
美しい淡い黄色。光り輝いている。格上の味わいはすぐに判るほどのネットリ感とエレガンス。中域が密で味わいの幅が広い。フルーツ表現の精度が高く、よりエレガンスを感じさせているようだ。
ポリはとっても美味しいです!こんなに美味しくなって・・良いのかな?・・と思うほど、格上げされたように思います。価格的にはヴェルジッソン・ラ・ロシュが上ですが、現状の美味しさはマコン=フュイッセに軍配。マコン=フュイッセは・・・マコンじゃ無いす!・・いや、マコンを超えてます。ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石、岩のガチっとしたミネラリティが素晴らしい・・・そして2011年は熟し始めていて、凄く纏まりが出てきました!是非ご検討いただきたい4アイテムです。一推し!
● 2020 Saint-Veran en Creches
サン=ヴェラン・アン・クレシュ
【より温暖なサン=ヴェランのふっくらした味わいにホッコリ・・します!・・2020年ものは最高の出来でしょう!】

どうでしょう・・今飲んで滅茶美味しいのは、このサン=ヴェラン、アリアンスでしょうか。最も、相当ビックリさせられるのは今の時点ではスュール・ラ・ロシュであるのも間違いないと思います。
岩や石のニュアンスが素晴らしい、マコンのシャルドネに有って、このサン=ヴェランはやはりより暖かな酸バランスと、より優しいミネラリティを持っている・・と言うか、厳し過ぎないミネラリティと言うべきかもしれませんが、中域の豊かな美味しさを感じさせてくれます。
2020年ものは2019年ものに比較すれば、やはり硬質なのは間違い在りませんが、それでもサン=ヴェランの優しいシャルドネの味わいに触れると安心します。何せ上級キュヴェは物凄いですから・・ついついポテンシャルを取りに行ってしまうんですよね。
バローのワインはそもそも全てがポテンシャル高い訳ですが、それでも・・noisy は、
「2日で6アイテム!」
とかを開けて飲んでいますから、
「・・美味しいのは・・これだけど、普段飲みたいのは・・そっち!」
とか、
「・・うわっ!・・凄い!・・」
と感じつつも、
「(・・ん・・毎日これだと・・ちょっと疲れるかなぁ・・)」
などとも思ってもいる訳です。まぁ、贅沢な悩みでも有ります。

そんな時に、このような優しい・・より柔らかな味わいの同様なワインを口にしますと、確かにポテンシャルは少し落ちるんだけれども・・凄く安心する訳ですよ。とてもバランス良く美味しいし、疲れないし・・シャルドネだから料理に合わせやすいし・・。
しかも以前のバローように樽っぽさなどは無いし、硬すぎて飲めないことも無い・・んですね。
ですから、この数年のバローのワインを非常に評価している訳ですが、それにはやはりジュリアンさんの存在が大きいんじゃないか・・と思います。
よりナチュラル、ピュアになって来ているドメーヌ・バローの、優しく暖かいサン=ヴェランです。白、黄色の果実だけじゃなく、やや赤に近い方に色付いた色の果実のニュアンスも感じますし、甘く無くドライですが旨味もしっかり載っています。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今(2021年6月末)一番開いているのはこれ!・・素晴らしいバランスです!】
サン=ヴェラン・アン・クレシェ...今めっちゃ美味しいです!!・・ダレないふくよかさ、ドライなのに旨味たっぷりなエキスから、黄色いフルーツや白、黄色の花のニュアンスに僅かに蜜・・しかも上級のプイィ=フュイッセに通じるような気品や凝縮感も有りますから、
「3千円以下クラス最強部類のシャルドネ!」
と言っても過言では無いでしょう。
まぁ、マコンとか(マコン何とかを含む)サン=ヴェランとかは、ある程度の栽培面積の広いアペラシオンですから、良いものとダメなものが両極で存在しています。俗に言う、
「ピンからキリまで」
有る訳です。
で、このサン=ヴェラン・アン・クレシェは「ピン」に限りなく近い方です。その上価格も非常にリーズナブルです。
とある生産者のマコンやサン=ヴェランが凄く美味しかったので、しばらく扱ったんですが、しばらくしたらナチュラルなのはとても良いのに、かなりのレベルの揮発酸が目立つようになってしまって・・まぁ、それでも何とか許せるレベルかとも思ったんですが、
「残念ながら・・価格が高い」
ので、それからは入れることを諦めています。
ナチュラルさと味わいのピュアさは、決して比例するものでは無いので、その辺りをお客様にどう説明して判っていただけるか?・・をかなり考えています。その点に置いて、ドメーヌ・バローのワインはナチュラルさとピュアさを同列にして言えるので、ワイン屋にもお客様にも有難いことだと思います。勿論ですが、
「ピュアさを犠牲にしてもナチュラルさを・・So2無しが欲しい」
とおっしゃるお客様にも対応はしているつもりですし、時には、
「どこまでもアヴァンギャルドで行くぜ!」
みたいなビオ系、もしくは「ノン・So2」の生産者さんのワインにも興味は有る訳で、理解できる程度の残存揮発酸量であるなら、やろうと思っている訳ですね。
ですが、このサン=ヴェランには、そんな心配は無用です。どこまでもピュアでナチュラル、ふんわりと、そして確実にスピ―ドの有るアロマをお約束出来ます。是非ご検討くださいませ。一推しでお勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【サン=ヴェランがこんなに美味しくて・・どうするの!】
このサン=ヴェランで充分!・・です。2018年のダニエル・バローの素晴らしさを見るには・・。却って上級キュヴェのマンモスなミネラリティが要素を抑え込むような動きをするかもしれないので、「造り手の傾向を知る」には、このリーズナブルなサン=ヴェランでもOKだと言えます。
やはりジュリアンが参画するようになってから、自然派的アプローチが深まって行ったのでしょう。飲むと葡萄の根が水分を求めて地中深く入って来たのが目に見えるかのように感じられます。
色彩も艶やかな果実がたんまり・・そして白いミネラリティと、透明感バッチリなガラス、クリスタル風のミネラリティがたんまり有ります。色合いも・・緑色の存在が美しく感じられます。これは実にリーズナブル!・・少なくとも90点以上は付けるべきシャルドネでしょう!是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【全方位に外向的!豊かな味わいだがダレ無い酸の美味しさが凝縮した果実を引き立たせています!】
非常に良いワインです。僅かに映しこまれた淡い緑色が、このワインの素性を語ってくれています。非常にピュアで丸みがあり、ブルゴーニュの南部のワイン特有の暑苦しさは無く、極上クラスの味わいを感じさせてくれます。
ラシーヌさんはダニエル・バローの輸入が出来なくなってしまいましたが、例えばラシーヌさんにお呼ばれされて新年会などに行かせていただくと、サンリバティーさんの社長さん、佐々木さんがいらっしゃったりします。どうやら非常に仲が宜しいようで・・また、ラシーヌさんの合田さんもサンリバティーさんの何かにタッチしてるのかな?・・ハッキリしたことは判らないんですが、関係の深い間柄のようです。
なので、新年会でラシーヌさんのワインを味わっていると・・そのままじゃ済まなくなってしまいます。2年ほど前には・・それまでラシーヌさんの新年会にお邪魔していたはずなんですが、気付くと拉致されていまして、何故か佐々木さんの地元で飲んでいたりします。気付けば日が変わっていて・・何てことになっているんですね~・・。
サンリバティーさんのワインはラシーヌさん同様コンディションも良く、社長さんのお人柄も良く・・何せ工学系出身なのになぜかワインのエージェントをしていると言う、ちょっと変わった履歴の持ち主でおられます。で、2015年ものもそうでしたが、2016年もののバローは完全にサンリバティーさんからの仕入れになっています。
このサン=ヴェラン・アン・クレシェは2015年ものはご案内出来なかったので二年振りと言うことになります。ご存知かとは思いますがサン=ヴェランはマコン各村の近郊に有る村、A.O.C.で有り、A.O.C.プイィ=フュイッセの北に接している村でA.O.C.マコンより上位とされています。また単にマコン=ヴィラージュより上位とお考え下さって結構かと思います。
さすがにA.O.C.マコンで美味しいものは多くは無いですが、マコン=ヴィラージュやマコン=何とか、サン=ヴェランともなりますと、昨今は結構に良いものも散見されるようになってきました。
ただし・・価格も10年前のブルゴーニュ村名並み・・と言う場合が多いので、
「・・いや~・・ダニエル・バローが有るからなぁ・・中々この存在は超えられないでしょ・・」
と言う気も有ります。
年々ピュアさとナチュラルさを増してきているダニエル・エ・ジュリアン・バローですが、20年ほど前の「樽っぽいシャルドネ」とは隔世の感が有ります。非常にピュアなんです。樽は掛かっていますがその存在を言う必要が無いほどまで来ています。
とても良い感じに凝縮しており、冷ややかな酸が柑橘系フルーツの美味しさをたっぷり伝えてくれます。勿論、ミネラリティもたっぷりです。ガラスのような透明感の強いものと白っぽい石灰系のものが半々ほどに感じられ、全てを支える基盤になっているかのようです。
リアルワインガイド第62号では、「現状は少し硬いがすぐこなれて来そう・・」のように書かれていますが、今飲んで充分な美味しさを感じられるバランスです。評価は89+~90 です。これより低いACブルゴーニュ・シャルドネは山ほど・・有ります。noisy のところでも非常に売れているロッシュ・ド・ベレーヌのシャルドネはリアルでは90点には届きません。確かに・・濃密さはこのサン=ヴェランの勝ちです。このちょっとしたシャルドネのマッタリ感にやられちゃうんですよね。
非常に良い出来でした。価格もリーズナブルです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【さすが格上!!マコンから来ると、クラスの違いを感じます!】
以前のコメントを修正して掲載しています。非常に旨いですが・・非常に少ないです。
さすがにポエール・ポリをこのクラスと比べると見劣りがしてしまいます・・・結局ミネラリティの違いなんですよ・・・なんだかんだ言っても最後は・・。果実だ酸だと分析しても、ミネラリティの質が自分の中のクラス、判断基準を決めているような気がします。
◆サン=ヴェラン・アルページュ
2012年初登場のアルページュ。少し濃い目の黄色。甘塩っぱいミネラル感がとても強い。ドライだが実に集中していて、それも甘みを感じさせる原因だろう。タイトで逞しい筋骨隆々タイプ。かなり旨い。
◆サン=ヴェラン・アン・クレシェ
ハッキリ言って・・ちょっと舐めてました。3千円超えちゃった・・もう駄目かな・・と思ってたら・・とんでも無い!プライス以上のポテンシャル!トースティ、ドライだがジューシー。しかもかなりなミネラリティ度。現在は少し硬めだが、今までとは異質のポテンシャルを感じる。かなりの延び代のある味わい。フレッシュ感がたっぷり有り、ピュア感に結びついている。2013年までよりも確実に旨い。
◆サン=ヴェラン・レ・ポマール
圧巻。重厚感。質感の高さ。ボーヌの優良シャルドネ並みのミネラリティ。こってり感。中域の透明感。酸の美味しさ、バランスの良さ・・かなり美味しい。ボテっとした南部のミネラリティではなく繊細さを感じる。実に高級な味わい!
サン=ヴェラン3種にも・・ビックリです。アルページュは逞しい、筋肉質の男性のようなスタイルで、プイィ、マコン辺りの暑苦しさが全く無いんですよね。アルページュが以前のアン・クレシェを男っぽくしたような感じです。価格もそんな感じ。
アン・クレシェにはビックリ・・。物凄いポテンシャル・アップでした!
「これでサン=ヴェランかよ~!」
みたいな雰囲気でした。
で、サン=ヴェラン・レ・ポマールですが・・・これをプイィ=フュイッセと言わなくて、何だと言えばよいのか・・もうミネラルの細やかさが異質なんですよ。滑らかでね・・緻密さ、エレガンスもある・・言うことのない味わいでした。
そんな訳で選択は難しいかと思いますが、どれを飲んでも旨いです。えっ?ポマールが高い?・・・いや、高くないです。エチケットが無いと思って飲んでみてください。ビックリされると思いますよ!お勧めします!
● 2020 Pouilly-Fuisse Aliance Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【いつもより硬質な2020年のバローのプイィ=フュイッセを理解できる、もっともリーズナブルなキュヴェ!・・勿論、その中で最も柔らかいとも言えます!】

素晴らしい色合いですよね?・・ヴェルジッソンの畑の2キュヴェが1級になってしまいましたので、ヒエラルキーが少し変わったような気がしますが、それでもこの、
「アリアンス」
の立ち位置には変化は有りません。
何せ滅茶安いです!・・すでにユーロもドルも、対円で20%ほど値上がりしています。でも・・バローは10%しか上がっていません・・。まぁ、エージェントさんも非常な努力をされてこのリーズナブルな価格を維持しています。
noisy もこの状況は理解しており、20%近いアップを予想していたのですが・・何とか10%ほどのアップで抑えてくれました。まことに有難いことです・・アリアンスは売れ筋ですから・・はい。
ですがやはり量が少ない2020年・・2019年もののように追加はできないようです。お早めにご検討ください。
2020年のアリアンスは、他のキュヴェ同様に、より「硬質」に感じられます。果実感、柑橘果実感の周りにミネラリティのコートが感じられるようなニュアンスです。
なので、noisy がいつも良く言うように・・
「テッカテカ!」
なテクスチュアです。

ですが、プイィ=フュイッセの他のキュヴェほどでは無い・・そちらと比較すると、
「より柔らかで、要素の様子が判りやすい」
んですね。
で、その粒子の隙間から・・果実、柑橘果実が漏れてくる・・しかも酸もたっぷりでピュア。そして年々ナチュラル感が増しているようにも感じる訳です。
だから、
「A.C.ブル並みの価格で村名(プイィ=フュイッセ)が飲める!・・しかもバロー!」
と言うことに嬉しさを感じるんですね。
勿論ですが・・ワインは好みですから、
「・・ん~・・タイプじゃないんだよな・・」
と思われる方もいらっしゃるに違い無いんです。それはそれで仕方がない・・ネットを徘徊してワインの感想を書かれているブログなどを見ていますと、肯定派が断然多いんですが、否定派もいらっしゃいます。
いつも言っていることではありますが、その瞬間だけを感じていると、その時のその瞬間だけの味わいを切り取ることになってしまいます。でも、記憶と想像を生かすことで、そのワインの先の姿も味わいのひとつであることに気付かれていらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。出来ることならそのような飲み方をした方が・・大きなお世話ではありますが、より幸せになれると・・感じています。是非・・想像しながら飲んでみて下さい・・滅茶美味しいシャルドネです!
以下は以前のレヴューです。
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【最もリーズナブルで、且つ、評価も高いプイィ=フュイッセ!冷ややかな果実の美味しさを感じさせてくれます!】
2018年ものはティム・アトキン氏も91ポイント、この2019年ものはジャスパー・モリス氏も上値91ポイントですので、変わらずに・・横滑り的な評価だと言えます。
しかしながら、2018年ものでも相当に美しさがアップして来ていたのは言えますが、2019年ものはさらに・・「さらに」、美しさがアップしていると言えます。「健康美」と言いたいですね。
それも、「何も無くて、何も起こらなくて・・でも結果として美しい」のではなく、
「色々有って・・鍛えられて、その結果として美しい健康体」
と言うようなイメージを受けました。
ですので、少し筋肉が隆々としているような逞しさが備わっているように感じますし、感じる果実にも、「果肉の粒」さえ感じるような感覚なんですね。
なので、2018年ものも非常に美味しかったし、海外メディアも同じように評価しているとしても、
「2018年ものと2019年ものの美しさの違い」
も感じたように思います。
色合いも黄色がやや強めでは有りますが、あまり「樽」を感じさせるものでは無く、果実が受けた短い時間での日照の強さみたいなものを表しているのかもしれません。
少しオイリーで、逞しく、口内ですり潰すと石灰的なミネラリティを基礎に、細やかな表情が零れて来ます。それはまた柑橘果実やスパイスに変化し、ノーズへと抜けて行きます。
中域も適度に膨れてくれ、自然で長い余韻から、また果実のニュアンスとミネラリティを感じさせてくれます。
アン・ビュランV.V.は現在、やや締まっていて、やや優しいムルソー=ペリエールみたいな風情ですが、それでも厳しいミネラリティが、
「飲むのはちょっと早いぞ」
と言っているかのようです。
しかしながらアリアンスV.V.は、現在(2021年6月末)でも、開いているとは言わずとも、結構に膨らんでくれるので、それなりに美味しく飲めてしまいます。
なので、このキュヴェとサン=ヴェランとマコン=シェントレは早めに飲んでも良く、アン・ビュランV.V.だけは2~3年は置いて育てていただきたいと思います。相当旨いし、何よりリーズナブルですので、この夏を乗り切る1本に・・いかがでしょうか。ご検討くださいませ。A.C.ブル並み以下の価格ですが、かなりの出来です。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【三千円を切ったプイィ=フュイッセが91ポイント評価!・・そして今でも美味しく飲める冷ややか果実+膨大なミネラリティ!超お勧めです!】
2017年ものはスタートで躓いてしまいまして、あっという間にアリアンスV.V.が無くなってしまいました。世界で最もリーズナブルなプイィ=フュイッセです。
そしてやはり2018年ものバローはミネラリティが凄い!・・これだけしっかり有るのに・・硬くならないし、熟度は高いのに全くダレないのも不思議ですが・・真実なんですね。
バローの他のワイン同様、果実もたんまりで冷ややかで美味しいんですが、葡萄の高質感が下のクラスよりしっかり感じるんですね。なのでやはり、上のクラスの他のプイィ=フュイッセの区画並みに畑の状態が良くなって来た・・ことの証拠なのかもしれません。
因みにティム・アトキン氏は、このアリアンスV.V.までは評価していて、91点付けています。まぁ・・アン・ビュランとちょっと、間が詰まっちゃっているように感じますよね?・・それに、noisy 的にはサン=ヴェラン・アン・クレシェで90点以上は付けるでしょうから・・。
写真の方も、今回は何とか良いように撮れたようで、深~い凝縮した果実を冷ややかに閉じ込めているミネラリティが見えるような・・?・・気がしませんか?・・しないか~・・。飲んでいただけましたら、その意味が良く判ると思いますので、
「白ワインはあまり飲まないんだよな~」
とおっしゃる方にこそ、この超リーズナブルな高級シャルドネを飲んでいただきたい!・・そう感じています。きっとファンになってくれると期待しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【万全でした!アドヴォケイトも90点。A.C.ブル価格の村名区画名付き高級シャルドネです!】
何故かバローは日本でとても安いので、中々やり辛くなってしまっています。某社は何でそんなに安いのか?・・以前、ラシーヌさんから入って来た頃の価格を見ると、とてもじゃないが理解不能です。
ですが、今はジュリアンが造っていると思われるこのアリアンスV.V.、年を経る毎に「ピュア」になり、バランスが素晴らしくなっています。
昔のダニエル・バローは、これまた昔のコント・ラフォンを思わせるような大きな造りで新樽をしっかり使っていました。今もそれなりに使用していると思いますが、昔の「バリック臭さ」は全く無く、それでも「適度な酸化」で滑らかに、酸の美しさがリアルな果実酸を感じさせてくれる、「新時代の高級シャルドネ」です。
このアリアンスV.V.より上のラインは、少し寝かせた方が良いのは間違い在りませんので、直近に飲むのでしたらアリアンスV.V.をお薦めします。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ミネラリティ溢れる冷ややかな果実!高級シャルドネの複雑性とフィネスを感じさせてくれるスーパーポテンシャルワインです!】
あのブルゴーニュを代表するドメーヌのラフォンさんちも、ルフレーヴさんちも、生産量に限りの有るコート=ドールを飛び出し、将来性の高いマコンに新たな活躍の場を得た訳ですから、マコンの地がどれほどのポテンシャルを持っているのか、推して知るべし・・だと思います。
確かにコート=ドールよりも南に位置しますし、マコネーとは言いつつも最も南に有るプイィ=フュイッセは、熟度は心配しないでも、ブルゴーニュ・シャルドネと看板を出せるフィネス、エレガンスが出せるかと言う唯一点が、大問題になってくる訳です。
しかしながらこの、ダニエル・バローのプイィ=フュイッセの入門クラスである「アリアンスV.V.」ですら、そんな大問題を簡単に蹴散らしてしまう品質だと言えるのが凄いですよね。3千円でこれだけの高い品質のシャルドネが買える訳ですから、実にありがたいことです。
2016年もののブルゴーニュは、2018年に到着し始めたものの、当初は非常に心配をしていました。しかしながら・・特にシャルドネは、
「・・もしかしたら・・グレートイヤーか?」
などとの言葉がテイスティング中に浮かんできてしまうほどのクオリティを見せるアイテムが多く存在しています。
このアリアンスV.V.も非常に素晴らしい出来でした。リアルワインガイド第62号では、今飲んで 90、ポテンシャル 91、飲み頃予想 2020~2040 と言う評価で、
「このクラスから上は熟成が必要となる」
と書いています。
noisy 的には、この2019年の正月のテイスティングで、
「このプイィ=フュイッセのクラスは、アリアンスV.V.だけは今から飲んでも充分美味しさを受け取れる!」
と感じました。これより上は・・やはり待ちましょうよ・・(^^;; 勿体無いですから。
アリアンスV.V.は、ガラス系の透明感溢れるミネラリティのやや太い芯が存在し、縦構造の確かさを感じさせつつ、凝縮した果実由来のエキスが、少しずつ崩壊を繰り返し要素を放出、表情を豊かにしてくれる・・発展途上に有ります。勿論全開なんて無理ですが、
「この分子崩壊による表情」
こそが開くと言う意味(に近い)ですから、まだ少ないはずのそれを拾うだけでもたっぷり楽しめてしまうほど、ポテンシャルが充分だ・・と言うことなんですね。
勿論、もう皆さんもたっぷり飲まれていてご存知かと思いますが、バローのワインが熟した時のパフォーマンスは物凄いですよね。そこまでは行かないにせよ、
「若いフレッシュな凝縮したシャルドネの美味しさ」
と言う切り口も有る訳で、その部分において、充分な美味しさだと判断します。是非飲んでみてください。3千円のプイィ=フュイッセ、驚かずにお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【凄いポテンシャル!しかもほぼデイリー価格です!】
息子さんのジュリアンが作ったアリアンスVV・・・旨いです!実に美しいプイィ=・フュイッセに仕上がっています。しっかり腕を上げたなと思います。
リアルワインガイド第58号は、
「このクオリティでこの値段・・でいいの?」
とまで言ってます。同感・・!休養後に飲んでみてください。お奨めです。
以下は2008年のコメントです。
【むしろ3年ほどの時間が必要です。】プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
若々しく瑞々しいやや大きめの白・黄色の果実・柑橘。グレープ・フルーツっぽくも有る。ミネラルのアロマが強い。サン=ヴェランよりも構造が大きく、とても伸びやか。いつものヴィンテージよりもかなりドライ。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
やや硬い表情。現在はふくらみに掛けるが瑞々しく・・でも硬い。アリアンス・ヴェよりも青みが有る。いつもよりドライだが、肌理の細やかさは上かもしれない。
中級クラスのプイィ=フュイッセですが、ミネラリティが並みのワインよりも高い分、その殻を破る力に2008年は欠けているのかもしれません。現在はどちらも硬く、厳しいです。しかし、ハードなムルソーだと思えばこれも充分に有り。いつものようにマッチョなバローでは無いと思うべきでしょう。
5~10年の熟成でピークを迎えるでしょう。かなり美味しいタイトなシャルドネになると思ってくださいね。お奨めです。
● 2020 Pouilly-Fuisse 1er Cru les Crays
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・レ・クレイ
【激的に繊細!・・2019年ものバローが見せた健康美・・と言うよりも、物凄く複雑性が高く細やかです!2020年ものから1級!】

2019年ものはエージェントさんが絞って入れなかったので、Noisy wine も扱えなかった・・その昔は、あのアン・ビュランV.V.と共にレ・クレイV.V.が、
「ダニエル・バローの2枚看板!」
として、PKさんの太鼓判を得ていたんですね。
その頃は正に、
「新樽を使わなきゃワインじゃない!」
みたいな世界をPKさんが造り出していた性もあるのでしょう。バローのワインも、もっと樽っぽかったです。硬かったですしね・・でも3~5年経過すると、その樽のニュアンスがボリューム感と相まって・・素晴らしいシャルドネの世界を見せてくれたものでした。
そんな2枚看板も・・レ・クレイの植え替えで「ヴィエイユ・ヴィーニュ」表記が無くなってから、アン・ビュランの1枚看板になってしまっていました・・が、この数年は、
「ラ・ロシュ(スュール・ラ・ロシュ)」
がアン・ビュランと凌ぎを削るようになって来ました。

2020年ものからプルミエ・クリュを冠したこのレ・クレイはまだヴィエイユ・ヴィーニュを名乗っていませんが、すでに平均樹齢も上がって来ていることも有りますから、いずれ「V.V.」をエチケットに掲載するようになると思います。
そしてこの2020年ものは、「レ・クレイ」の名の意味をそのままに感じさせてくれる素晴らしい出来になったと・・確認させていただきました!
白っぽい、非常に細やかなチョーク?・・を、これまた非常に目の細やかな粘土に混ぜ込んだかのような質感を、アロマと味わいで見せつけて来ます。面白いのは・・ラ・ロシュの硬質さ、「岩」「石」を感じさせる鉱物感とはまるで異なっています。
それに、ムルソー=ペリエール2/3にコルトン=シャルルマーニュ1/3を加えたようなアン・ビュランV.V.とも・・全然違うんですよ。
レ・クレイは、比較的「さらり」とした粘土にチョーク・・カルシウムっぽい感じです。エレガントと言っても良いかもしれません・・。しなやか・・と言うには粘性が含まれるような気がしますので、ちょっとその表現だと現状は異なるかもしれません。
軽やかでバランスが良く、高域まで伸びて行くアロマと味わいが有ります。ですが流石に今は閉じ気味ですから、2~3年寝かせるのが良いかと思います。
2020年もののシャルドネは・・まださほどは飲めてはいませんが、ユドロ=バイエのシャルドネも素晴らしかったですし、このバローの2020年を合わせて考えますと、
「凄かった2019年ものとは性格を異にするが、ポテンシャルはもしかすると超えている」
かもしれないと感じました。出来ることなら秋口にもう一度それを確かめたい・・と思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【見事に閉じています・・が、2~3年後に是非飲んでみてください!素晴らしい出会いになるかと思います!】

濃密な色合いですね~・・緑掛かって、黄色も強く、ガラス系のミネラリティを強く持った色合いをしています。
味わいも色合いから想像される通り・・非常に濃密です。暑苦しさは有りません。非常にドライですがエキスが濃いので辛くは感じないと思います。しかし・・
「非常に、ものの見事に閉じています・・」
そうなんです。アリアンスV.V.の愛想の良さとは対照的に、全く無愛想です。ただし・・いや、釈迦の耳に念仏ですよね・・でもブルゴーニュ・シャルドネに余り慣れていらっしゃらない方もいらっしゃいますので、一応説明させていただきますと、
「今の時期は閉じている段階にある」
と判断します。
これはエキス系のワイン・・甘さに逃げないワインには共通して起きることです。それぞれの個性で異なりますが、
「泣いても喚いても、香りも少なく味わいも拡がらない」
時期が存在します。
しかしながらワインは素晴らしいです。ポテンシャルも高く、熟し開いた暁には、大きな喜びが得られる凄いワインなんですね。
なので、あと最低2年ほど・・は熟成させてください。5年置ければ間違いは無いと思います。
リアルワインガイド第62号は「今飲んで91 ポテンシャル93+ 飲み頃予想 2022~2048」と言う評価ですから、あと4年ほど置いてくれ・・と言うことになっています。そもそもの畑のポテンシャルは実証されているレ・クレイです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムたちです!】
時間が無くて・・すみません。以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。ですが、レ・クレは以前、V.V.でした。植え替えでV.V.は記載が無くなりましたが、元々はアン・ビュランと共に、
「ブルゴーニュを代表するシャルドネ」
とPKさんに言わしめたキュヴェです。基礎的に凄いポテンシャルを持っています!
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2020 Pouilly-Fuisse 1er Cru Sur la Roche
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・スュール・ラ・ロシュ
【抜栓後、15~20分後に現れる素晴らしい表情に・・悶絶!・・あのアン・ビュランV.V.を凌ぐ評価が散見されるのも理解できるでしょう!】

晴れて1級畑を名乗った「スュール・ラ・ロシュ」です。2012年もののレヴューをすぐ下に掲載していますが、5.150円って・・今とほとんど変わりませんよね?・・このユーロが140円に近い時代に・・本当に有難いことです。
そしてエチケットもグッとジェントルになった感じがしますが、この数年はアン・ビュランV.V.を脅かす存在になったこのワイン・・
「今飲んでもその素晴らしい姿を垣間見ることが出来る!」
んですよ・・。
そう、抜栓後..15~20分位経過したタイミングでしょうか。
このような高級シャルドネが、リリース直後から最高に素晴らしい姿を見せてくれることは、まずありえません。相当に旨い!・・と感じたとしてもそれはいいところ、40~50%が関の山です。
そう思っていただいた上で・・この、抜栓から少し時間が経った時の表情が、実に悶絶もの・・なんですね。
非常にドライで、まるで石、岩のような鉱物感に柑橘、果実の美味しいワインなんですが、
「口内でチリチリ、キラキラと弾ける微細な表情!」

が、まるでボーヌの凄いシャルドネが見せる表情と瓜二つ・・なんです。
このスュール・ラ・ロシュは、ムルソーの大理石感とはまた違った、ちょっと角の取れた「丸い石・岩」みたいなニュアンスが特徴かな?・・と思っているんですが、それを抜栓直後から感じつつ飲んでいると、時間差で・・チリチリ、キラキラしてくるんです。
これには参っちゃいました・・。レ・クレイもアン・ビュランも素晴らしいんですが、この今のタイミングでどうしても飲むなら、
「このスュール・ラ・ロシュが白眉!」
でしょう。
またこの数年、スュール・ラ・ロシュの評価が鰻登りで、確かでは有りませんが、リアルワインガイドでもアン・ビュランV.V.とほぼ同じか、時により超えた評価も有ったように思います。noisy もまた、この何年かは同じように思っていますが、
「数年経ったらアン・ビュランV.V.が途方もない魅力を連れてくるのは判っているので・・」
やはり結果的には今のところはポテンシャルでアン・ビュランV.V.が上...と判断しています。
でもそれにしてもこのスュール・ラ・ロシュ2020年、滅茶苦茶旨いです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今や評価はダニエル・バローの第二位の地位!ポテンシャル高いです!前回はラシーヌさんものですが¥5.150でのご案内でした!】
かなりリーズナブルです。こちらのご案内はちょうど3年前頃ですので、飲んでOK・・かと思います。サンリバティーさんから条件をいただきました。限定数量ですのでお早めにどうぞ!
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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムの2~3番目です!】 飲めませんので以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。このラ・ロシュは、以前はバローさんの3番目のワインだったんですが、樹齢の上昇や葡萄の選別により、2番目に躍り出たキュヴェです。ですが、レ・クレとの差は微妙だと思います。むしろ好みの差と言えると思います。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2020 Pouilly-Fuisse en Buland Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【間違い無し!・・物凄いワインです!・・無冠の帝王で・・それがアン・ビュランV.V.には似合うと思います!】

ヴェルジソンにあるラ・ロシュとレ・クレイが1級になっちゃいましたから・・ソルトレにあるアン・ビュランは置いてきぼりを喰っちゃったんでしょうか。
まぁ、ヴェルジッソンと言えば、かのヴェルジェの・・あの方が、途方もなく高価なラ・ロシュをリリースしていますから、そんなパワーに乗せられての1級昇格なのかもしれませんね。
因みに
「ロシュ・ド・ソルトレ」
でgoogle検索していただきますと、フランスらしい素晴らしい風景写真を見ることが出来ますよ。そこに写っている葡萄畑がアン・ビュランかどうかは判りませんが・・物凄い形の絶壁を含む岩山が見えます。
単純に考えると、「溶けた岩?」・・でしょうか?・・フランス語に長けた方がいらしたら教えてください。
で、この2020年アン・ビュラン..万全でした。2019年ものはまさに健康美だったと思いますが、2020年ものは・・
「超複雑!」

しかも、
「超ゴージャス!」
な質だと感じました。
まぁ・・流石に早いんですけどね・・それでも
「..美味しい!」
と思ってしまうのは、何年も続けているテイスティングでパブロフの犬になってしまった性かもしれませんが、
「思い返してみれば、バローのアン・ビュランV.V.は、毎年常に味わいが異なっているが、凄さはいつも同じニュアンスで凄いと感じている」
ことに気付きました。
でも、その昔・・ラシーヌさんの前身でもあったル・テロワールさんの頃の方が、アン・ビュランV.V.は高かったように思い出しています。違ってたら申し訳ありませんが、
「世界を代表するシャルドネ!」
に、PKさんが選んだワインですから・・。その頃から超有名だったシャルドネです。そのワインを未だにリーズナブルな価格でご紹介出来ていることに・・ちょっとした嬉しさを感じています。
是非、飲み頃を計りつつ・・飲んでみて下さい。安いです!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【シャスパー・モリス氏は上値95ポイント!・・まぁ、バローを今、一番判っているのはこの方なのかもしれません。】
素晴らしいです!・・ポテンシャルも相当に高く、しかも以前のように「頑なでは無く」しなやかさが有り、超高級シャルドネを名乗るにふさわしい見事な出来だと思います。
懸念しているのは、以前のような「いかめしさ」が薄れることにより、
「高級感を失った」
と判断され・・あ、特に海外メディアに・・ですよ、その分、ネガティヴな評価を下されることなんですね。
「飲みやすくなる = 大したことは無い」
とされがちな世界ではあるんですね・・この世界は。
バランスが良いとどうしても見え辛くなる部分が有ります。もしそれをその方が基準としているものと「比較テイスティング」できる状況であるなら、途端に判りやすくなるものでも有ります。しかしながら中々そのような訳に行かないのが「テイスティング」です。
やはり、この「アン・ビュランV.V.」は流石なワインだと思います。その昔、PKさんが発掘?し、偉大なブルゴーニュのシャルドネに選んだことから有名になりました。noisy も、そんな「偉大なブルゴーニュ・シャルドネ100選」をリーズナブルな価格で飲めるわけですから、随分と飲ませていただきましたよ。他は3倍も4倍も・・それ以上の価格をしていましたから・・。
ある意味、その頃のアン・ビュランとは、中身は何も判っていないようにも感じられます。
しかしながら、その第一印象は・・
「とんでも無く違う!」
のは驚きです。
もっと硬く、樽臭く、パワフルさを隠そうともしないスタイルだったと思います。しかし5年以上寝かせたアン・ビュランV.V.の変身を見て・・自分自身の感覚に間違いは無かったことを確認していたりした訳ですね。
もしかしたら、今スグに飲まれたとすると、それほどに「凄い」とは思わないかもしれません。noisy のお客様の多くは、このワインを良~くご存じのはずですので、そんなことは無いとは思いますが、もし、飲んだ経験が無いようでしたら、どんなに少なくとも3年は置くか、
「時間を掛けて、2~3回に分けて飲むつもりで・・」
楽しんでください。
慣れていらっしゃる方なら、
「x日前に抜いて平底デキャンタに移してセラーで・・」
などとしていただいても良いかと思います。
ジャスパー・モリス氏、上値95ポイントの素晴らしいシャルドネです。是非飲んでみて下さいね。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【超絶なミネラリティにコーティングされたピュアな果実が膨大です!素晴らしい!】
2018年もののアン・ビュランは、プラスティック風の蝋封で、とても開けやすいですし、長くも持つんじゃないかと思います・・それにこのところ、エチケットデザインも微妙に変化しています。
もう、呆れんばかりのミネラリティです。そして以前より存在していた果実はそのまま内部に留め置かれています。
そのミネラリティのお陰でしょうか。アン・ビュランだけに留まりませんが、
「プイィ=フュイッセとは思えないほどの冷涼さ!」
が出ているんですね・・。「氷のアン・ビュラン!」とでも呼びたい位です。
なので、酸味のしっかりした柑橘の風味から、ある程度暖かい地方の良い熟し方をした柑橘・果実まで、フルにサポートしてくれちゃってます。
そしてそれらすべてに高い質感が有ります・・。これに93点は・・無いでしょう。5年後に飲んでひっくり返ること必定です。
勿論、今でも美味しくいただけますが、メディアの評価者さんたちと同様の評価をしてしまうかもしれません。それでも93点ですから、相当に美味しいのは間違い在りませんが・・。
この素晴らしい凝縮した果実・・しかも冷涼で徐々に漏れてくる僅かなものだけで・・充分に美味しいです。是非ご検討くださいませ!フランスで最もリーズナブルな高級シャルドネです!
以下は以前のレヴューです。
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【モンスター級です!】
色っぽいでしょう?・・艶が有りますよね。ワインは非常にピュアです。それに年を追う毎に「ナチュラルさ」を増しているように感じます。
もう・・ル・テロワールさんが扱われていたころからのお付き合いで、毎年のようにテイスティングしていましたので、
「むしろリリースされて日本に到着し、2~4週間ほど休ませた頃が一番判りやすい」
「リリース後5年経つと大化けしている」
「開くとプイィ=フュイッセだとは思えないほど・・コート=ドールのグラン・クリュ並み」
だと言うことはたっぷり理解しています。
もう死語に近いですが「ノースバークレイ」と言うアメリカの会社が有り、その関連でル・テロワールさんに入って来ていました。その頃はPKさんの言う、
「新樽を使え」
「濃密なワインを造れ」
と言う命題にブルゴーニュのドメーヌが振り回されていた頃ですね。ボルドー至上主義をそのままブルゴーニュに持ち込んだような感じです。
なので、当然ながらブルゴーニュワインの評価は低かったし、豊かなドメーヌは一握りでしか無かった訳です。
そのお陰で日本では美味しいブルゴーニュワインをリーズナブルに購入出来た訳ですし、儲からなかったドメーヌたちも、努力し、迎合すれば利益を上げられることを知りました。
しかしそんなバブルも崩壊し、「濃いブルゴーニュワイン」は敬遠される時代になり、以前のエレガントなブルゴーニュワインへと原点回帰してますし、さらには有機栽培へと時代は戻っているかのように感じます。
そんな中でダニエル・バローも樽を強くかけることを止め、有機栽培へと回帰、ピュアでナチュラルなシャルドネをポテンシャル高く造り上げる素晴らしい生産者になったと言えます。
2016年もののアン・ビュランも例年通りに素晴らしく、密度高い味わいです。蜜っぽく、複雑性は非常に高いです。
「しかし硬い!」
のは・・仕方が無い・・何せ日本に入って来てから倉庫に預けっぱなしでオファーしていなかった訳ですから・・今が一番硬い時期だと言えるかもしれません。
でも5年置ければ、比類無き美味しさに出会えることが確約されています。素晴らしいワインでした・・硬いけど。これは是非1本は持っていてください。超お勧めのハイポテンシャル・ハイコストパフォーマンスワインです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ダニエル・バローの言わずと知られたトップ・キュヴェです!】
時間が無くてすみません・・以前のコメントを掲載しています。非常に・・素晴らしいです。今の段階で飲むのはちょっと早いです、
バローの看板キュヴェです。このアン・ビュランならずとも、ダニエル・バローを初めて飲まれた方は、
「ブルゴーニュのシャルドネって、こんなに旨いのか!」
と驚かれる方がほとんどです。
まぁ・・むしろ、コート・ド・ボーヌのシャルドネがバローのプイィ=フュイッセのような風格を見せるようになるのに時間が掛かる訳で、そこは南部のマコネーの良さを最大限に生かし、且つ、暖かいニュアンスを余り見せないようにしているからなのかもしれませんね。凄いワインですよ。お早めにどうぞ。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2019 Macon-Chaintre les Pierres Polies
マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
【どなたが飲んでも美味しいと言っていただけると思います。高級シャルドネの美しい姿!ブルゴーニュ南部ながらも冷ややかな表情のエレガンスが素晴らしいです!】

未だにこの位の価格でご紹介できるのですから有難いものです。以前は・・と言っても10~20年も前ですが、このピエール・ポリも今ほどの「強い引き」は無かったように思います。アン・ビュランV.V.とクレイV.V.はあっという間に完売していました。
この10数年の間にクレイは植え替えでV.V.表記が無くなり、2本柱の地位を追われましたが、代わりに「ラ・ロシュ」がアン・ビュランV.V.と並び称されるようになった訳ですね。
確かにアン・ビュランは美味しいし素晴らしいし・・凄いです。でもやはり、「すぐ飲みたい!」と言う要望には応えきれない・・それだけの熟成期待の分がポテンシャルに備わっているからです。なのでむしろ、
「アリアンスの方がさっさと美味しい!」
訳ですし、
「サン=ヴェラン・アン・クレシェがリリース直後から滅茶美味しい!」
ですし、
「・・まぁ・・言っちゃえばピエール・ポリでも充分・・」
と思えてしまう部分も有る訳です。
2019年ものはやはり「健康美」です。まぁ、色々有ったには違い無い2019年だとは言え、非常に美しく、無駄のない・・均整の取れたボディをしています。甘く無く、しかし柑橘の美しいフレーヴァーと柔らかなミネラリティが「すっ」と立ち昇ります。
やはり「シャルドネ好き」は多いですが、どうしても高価になってしまいがちなところ、
「ドメーヌ・バローが有る!」
ので助かっている訳ですね。
ブルゴーニュ最南端です。ローヌと一部重なっている地域です・・が、
「全く暑苦しくない」
冷ややかな果実酸と、やや強い日照による、ほんのりとした「オイリーさ」が特徴です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【デイリー価格の高級シャルドネ!・・実に美味しいです!】
もう・これは常備しておくべきワインでしょう。最もリーズナブルなマコン=シェントレ・・・村名格のシャルドネですが、一般に販売されているマコン=何とかとは、まったく異なるワインです。
2018年のバローのワイン、全てに言えることは、やはり膨大なガラス、クリスタル風のミネラリティが、冷涼で豊かで凝縮した果実・柑橘をコーティングしていると言うことですが、このマコン=シェントレ2018にも同じことが言えます。
ですので・・いや、この言葉、「サン=ヴェラン・アン・クレシェ2018」のコラムにも書いたので言いたくないんですが・・ある意味、このマコン=シェントレで充分・・美味しさが堪能できてしまうんですね。
そして、その先を探って行っても、確かにまだまだ知らない存在が有ることに新たに気付くんです。だから飲んでいても楽しいし、何より、全くぐだぐだっとした部分が無いので、非常に心地良いんですね。色合いも淡い緑が入った美しい黄色です。
こんなにリーズナブルで良いんだろうか・・と思ってしまいます。2018年のダニエル・バロー、是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【定番のリーズナブルワインですが、ベースのワインがこんなに素晴らしいとは!・・と是非驚いてください!】--以前のコメントを使用しています。

ブルゴーニュのデイリークラスには非常に厳しい・・(^^;; リアルワインガイドも、しっかりポテンシャル点90ポイントを付けているマコン=シェントレです。
特徴はほんのりと芳醇ながらも美しい酸、ミネラリティもたっぷりで非常に瑞々しい美味しさが有る・・と言うところでしょう。濃密に仕上げることは、温暖化と言われる現在においては特別に難しいことではないと思われますが、
「そこにフィネスが有るか?エレガンスはどうか?」
と言う部分においては、非常に苦労してきたのがマコン各村なんですね。PKさんがシャルドネを貶める言葉として常用していたのが、
「マコンじゃないんだから・・」
でした。言ってしまえば、
「下品」
の代名詞みたいな時代が有った訳です。勿論ですがそこには、努力を続けるドメーヌも多く有り、その代表格がダニエル・バローだった訳です。「シャルドネに 割りばし入れて マコン=ヴィラージュ」などと樽臭いマコン=ヴィラージュを揶揄していた時代が有ったんですね。
そんなマコン=ヴィラージュとは全く異なるのがこのシェントレです。やっぱり旨いですね・・いつもは、タイミング的にはもっと早い時期にテイスティングしていますので、完全には落ち着いていなかった訳です。今回はサンリバティーさんが倉庫に入れっぱなしでオファーを忘れていた?ために、半年以上遅れてのご案内になっています。
でもそんなタイミングなので、しっかり落ち着いてるんですね~・・。リアルワインガイド第62号は2018年4月のテイスティングですから・・そろそろ1年近くで、その位のズレが有ります。
「このワイン、こんなにおいしかったっけ?」
と徳丸さんは書かれていますが・・
「美味しかったですよ」
とお答えしておきましょう。何せnoisy はこのワイン、もう・・どうだろ、20年近く欠かさずに飲んでますから・・。
しかしながらやはり変遷は有りますよ。もっと樽っぽかったし・・いや、樹の若さも感じたかな・・フレッシュだが凝縮感に欠けた印象が最初の頃だったと思います。でも・・千円台だったですしね・・充分にリーズナブルでした。この素晴らしいバランスを見せるシャルドネがこのプライスですから・・しかも、
「アドヴォケイトが選ぶブルゴーニュを代表する生産者」
で有り、
「ブルゴーニュ・シャルドネの傑作」
として、プイイ=フュイッセ・アン・ビュランV.V.とレ・クレV.V.が選ばれている位ですから(レ・クレは改植したため現在はV.V.表記無し)。
下から上のクラスまで、見事に美味しいのがバローです。言いたくないが・・
「マコン・シェントレで充分旨い・・」
ので困ります。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【年々、瑞々しさを増しています!滅茶美味しいです!】
滅茶苦茶瑞々しく、健康的で、伸びの良いワインです。しかも、
「ん?マコン・・?」
と思えるような冷涼感付きです。
さらには、
「・・これでマコン?」
と思えるような、コート・ド・ボーヌ的なエレガンスの有る果実の風味なんですよ。
価格もリーズナブルですし、これは売れるんじゃないかと!・・コンディションの良さも抜群です。
リアルワインガイド第58号は、ついに今までの最高ポテンシャル点、89+点を付けましたね。noisy的にはそれだとやや低いかな・・と思いますが・・ここはハッキリ、90点付けるべきでしょう。それだけのパフォーマンスをしてくれます。
年々増してきた正当にナチュラルな美味しさ、是非感じてみてください。超お勧めです!
以下は昨年までのこのワインのレヴューです。
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【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】
いつも安定して美味しいマコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリです。もうお馴染みですね。
ですが、2014年ものの美しい姿はまた2013年の健全さ、バローのベンチマーク的存在を超えて美味しいと感じてしまいました。
もっとも、昨今は自然派と言うの括りの解釈も非常に難しいです。
「自然酵母(畑に自生しているもの、果皮付着)じゃなくて自然派を名乗れるか?」
と言うような基本的なものから、
「ビオロジック + So2の使用有りき」
と言う、既存のスタンスではヴァン・ナチュールとしては不足している・・・と言う考えもあります。
その辺りはとても微妙な問題を含んでいまして、まぁ、いつも言っていますが最終的は、
「醸造結果としての揮発酸値」
に掛かってくると思うんですね。
ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として、ナチュラルなワインが仕上がる・・これが理想です。しかしながら時に、もしくは多くの場合、
「ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として揮発酸値の上昇を招く」
ことにつながり兼ねない状況が見られる訳です。
まぁ、極低レベルの揮発酸値の話しでは無いんですね。ワインのピュアな味わいを損なわない程度の揮発酸値であれば問題は無いと言えます。しかしながら、それはかなり上手く行った場合・・になります。
「ん、私はSo2は使用しないよ!」
と言う最初からのスタンスは非常に綺麗な言葉では有ると言えますが、仕上がったワインの揮発酸値が高いとすると
「唇寒し」
と判断されてしまうかもしれません。
確かに、極わずかの方々は、So2を全く使用せずともピュアなワインを造り上げることが出来ると思います。しかしながら、ほとんどの造り手は、
「最上の葡萄が収穫でき、最上の仕事が出来たときにピュアなワインに仕上げられる」
と言えるかな・・と言うのが、noisy が現在感じていることです。
リアルワインガイドは2013年ものよりも2014年ものをより高い評点にしていますね。理解できる部分では有ります。でもまぁ、
「どちらも相変わらず旨い。敢えて言えば、2014年ものがより凝縮感に長けているかもしれない。」
ですね。
何せ、どうでしょうね・・覚えてませんが、どれだけ長くダニエル・バローのワインを毎年飲み続けて来たか・・・。90年台中頃から毎年必ず飲んでますから・・体の何パーセントかはダニエル・バローのシャルドネでできているかもしれませんしね・・そりゃ無いか。
このシャントレの良いのは、甘く無いし、ミネラルは重く無く軽やかでビッシリ、適度な中域のふくよかさ、充実と余韻の長さ、ダレない酸の美しさが寄与していると思います。揮発酸の存在を感じたことなど・・ございませんしね。
価格も実にリーズナブルです。ワイン屋として困った時の「ダニエル・バロー頼み」も有りがたいものです。何せ、
「美味しく無い!」
「合わない!」
とは、まず言われないですから・・。しかも、このシャントレは、二次発酵のニュアンスが強く出ないので、やや匂いのキツイ魚介にも行ける可能性が大きいんですね。・・まぁそんな場合、安全策を考えるなら二次発酵無しのワインを第一にしますが・
柑橘系果実のしっかり出た美味しい・・甘く無い、しっかりシャルドネです。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
━━━━━
いや~・・ピエール・ポリで充分旨いんですが、ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石のニュアンス、マコン=フュイッセのクラス超えのポテンシャルも捨てがたい・・・選ぶのは難しいです!
2012マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
わずかに樽、凝縮感がわずかに甘みをもたらす。粘性ある滑らかなテクスチュアと程好いスパイス感。軽めながらたっぷりあるミネラリティ。ドライな味筋ながらしっかりと押してくる素晴らしい味わい。
2011&2012 マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
2012は2011よりもかなりドライ・・・2011年は荒れが収まり、熟しつつ有って、むしろ甘みさえ感じる滑らかさ。出来はほぼ同等か?とても美しくバランスの良い仕上がり。締まったミネラリティ・・・単純に美味しいが、岩、石のツルッとしたミネラリティが特徴的。リンゴや洋梨、柑橘。両方を比較すると、渋みと苦味が味幅、土台を作っているのでどちらも必要なものだと判る。リーズナブルなワイン。
2012マコン=フュイッセ
美しい淡い黄色。光り輝いている。格上の味わいはすぐに判るほどのネットリ感とエレガンス。中域が密で味わいの幅が広い。フルーツ表現の精度が高く、よりエレガンスを感じさせているようだ。
ポリはとっても美味しいです!こんなに美味しくなって・・良いのかな?・・と思うほど、格上げされたように思います。価格的にはヴェルジッソン・ラ・ロシュが上ですが、現状の美味しさはマコン=フュイッセに軍配。マコン=フュイッセは・・・マコンじゃ無いす!・・いや、マコンを超えてます。ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石、岩のガチっとしたミネラリティが素晴らしい・・・そして2011年は熟し始めていて、凄く纏まりが出てきました!是非ご検討いただきたい4アイテムです。一推し!
● 2019 Saint-Veran en Creches
サン=ヴェラン・アン・クレシュ
【今(2021年6月末)一番開いているのはこれ!・・素晴らしいバランスです!】

サン=ヴェラン・アン・クレシェ...今めっちゃ美味しいです!!・・ダレないふくよかさ、ドライなのに旨味たっぷりなエキスから、黄色いフルーツや白、黄色の花のニュアンスに僅かに蜜・・しかも上級のプイィ=フュイッセに通じるような気品や凝縮感も有りますから、
「3千円以下クラス最強部類のシャルドネ!」
と言っても過言では無いでしょう。
まぁ、マコンとか(マコン何とかを含む)サン=ヴェランとかは、ある程度の栽培面積の広いアペラシオンですから、良いものとダメなものが両極で存在しています。俗に言う、
「ピンからキリまで」
有る訳です。
で、このサン=ヴェラン・アン・クレシェは「ピン」に限りなく近い方です。その上価格も非常にリーズナブルです。
とある生産者のマコンやサン=ヴェランが凄く美味しかったので、しばらく扱ったんですが、しばらくしたらナチュラルなのはとても良いのに、かなりのレベルの揮発酸が目立つようになってしまって・・まぁ、それでも何とか許せるレベルかとも思ったんですが、
「残念ながら・・価格が高い」
ので、それからは入れることを諦めています。
ナチュラルさと味わいのピュアさは、決して比例するものでは無いので、その辺りをお客様にどう説明して判っていただけるか?・・をかなり考えています。その点に置いて、ドメーヌ・バローのワインはナチュラルさとピュアさを同列にして言えるので、ワイン屋にもお客様にも有難いことだと思います。勿論ですが、
「ピュアさを犠牲にしてもナチュラルさを・・So2無しが欲しい」
とおっしゃるお客様にも対応はしているつもりですし、時には、
「どこまでもアヴァンギャルドで行くぜ!」
みたいなビオ系、もしくは「ノン・So2」の生産者さんのワインにも興味は有る訳で、理解できる程度の残存揮発酸量であるなら、やろうと思っている訳ですね。
ですが、このサン=ヴェランには、そんな心配は無用です。どこまでもピュアでナチュラル、ふんわりと、そして確実にスピ―ドの有るアロマをお約束出来ます。是非ご検討くださいませ。一推しでお勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【サン=ヴェランがこんなに美味しくて・・どうするの!】
このサン=ヴェランで充分!・・です。2018年のダニエル・バローの素晴らしさを見るには・・。却って上級キュヴェのマンモスなミネラリティが要素を抑え込むような動きをするかもしれないので、「造り手の傾向を知る」には、このリーズナブルなサン=ヴェランでもOKだと言えます。
やはりジュリアンが参画するようになってから、自然派的アプローチが深まって行ったのでしょう。飲むと葡萄の根が水分を求めて地中深く入って来たのが目に見えるかのように感じられます。
色彩も艶やかな果実がたんまり・・そして白いミネラリティと、透明感バッチリなガラス、クリスタル風のミネラリティがたんまり有ります。色合いも・・緑色の存在が美しく感じられます。これは実にリーズナブル!・・少なくとも90点以上は付けるべきシャルドネでしょう!是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【全方位に外向的!豊かな味わいだがダレ無い酸の美味しさが凝縮した果実を引き立たせています!】
非常に良いワインです。僅かに映しこまれた淡い緑色が、このワインの素性を語ってくれています。非常にピュアで丸みがあり、ブルゴーニュの南部のワイン特有の暑苦しさは無く、極上クラスの味わいを感じさせてくれます。
ラシーヌさんはダニエル・バローの輸入が出来なくなってしまいましたが、例えばラシーヌさんにお呼ばれされて新年会などに行かせていただくと、サンリバティーさんの社長さん、佐々木さんがいらっしゃったりします。どうやら非常に仲が宜しいようで・・また、ラシーヌさんの合田さんもサンリバティーさんの何かにタッチしてるのかな?・・ハッキリしたことは判らないんですが、関係の深い間柄のようです。
なので、新年会でラシーヌさんのワインを味わっていると・・そのままじゃ済まなくなってしまいます。2年ほど前には・・それまでラシーヌさんの新年会にお邪魔していたはずなんですが、気付くと拉致されていまして、何故か佐々木さんの地元で飲んでいたりします。気付けば日が変わっていて・・何てことになっているんですね~・・。
サンリバティーさんのワインはラシーヌさん同様コンディションも良く、社長さんのお人柄も良く・・何せ工学系出身なのになぜかワインのエージェントをしていると言う、ちょっと変わった履歴の持ち主でおられます。で、2015年ものもそうでしたが、2016年もののバローは完全にサンリバティーさんからの仕入れになっています。
このサン=ヴェラン・アン・クレシェは2015年ものはご案内出来なかったので二年振りと言うことになります。ご存知かとは思いますがサン=ヴェランはマコン各村の近郊に有る村、A.O.C.で有り、A.O.C.プイィ=フュイッセの北に接している村でA.O.C.マコンより上位とされています。また単にマコン=ヴィラージュより上位とお考え下さって結構かと思います。
さすがにA.O.C.マコンで美味しいものは多くは無いですが、マコン=ヴィラージュやマコン=何とか、サン=ヴェランともなりますと、昨今は結構に良いものも散見されるようになってきました。
ただし・・価格も10年前のブルゴーニュ村名並み・・と言う場合が多いので、
「・・いや~・・ダニエル・バローが有るからなぁ・・中々この存在は超えられないでしょ・・」
と言う気も有ります。
年々ピュアさとナチュラルさを増してきているダニエル・エ・ジュリアン・バローですが、20年ほど前の「樽っぽいシャルドネ」とは隔世の感が有ります。非常にピュアなんです。樽は掛かっていますがその存在を言う必要が無いほどまで来ています。
とても良い感じに凝縮しており、冷ややかな酸が柑橘系フルーツの美味しさをたっぷり伝えてくれます。勿論、ミネラリティもたっぷりです。ガラスのような透明感の強いものと白っぽい石灰系のものが半々ほどに感じられ、全てを支える基盤になっているかのようです。
リアルワインガイド第62号では、「現状は少し硬いがすぐこなれて来そう・・」のように書かれていますが、今飲んで充分な美味しさを感じられるバランスです。評価は89+~90 です。これより低いACブルゴーニュ・シャルドネは山ほど・・有ります。noisy のところでも非常に売れているロッシュ・ド・ベレーヌのシャルドネはリアルでは90点には届きません。確かに・・濃密さはこのサン=ヴェランの勝ちです。このちょっとしたシャルドネのマッタリ感にやられちゃうんですよね。
非常に良い出来でした。価格もリーズナブルです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【さすが格上!!マコンから来ると、クラスの違いを感じます!】
以前のコメントを修正して掲載しています。非常に旨いですが・・非常に少ないです。
さすがにポエール・ポリをこのクラスと比べると見劣りがしてしまいます・・・結局ミネラリティの違いなんですよ・・・なんだかんだ言っても最後は・・。果実だ酸だと分析しても、ミネラリティの質が自分の中のクラス、判断基準を決めているような気がします。
◆サン=ヴェラン・アルページュ
2012年初登場のアルページュ。少し濃い目の黄色。甘塩っぱいミネラル感がとても強い。ドライだが実に集中していて、それも甘みを感じさせる原因だろう。タイトで逞しい筋骨隆々タイプ。かなり旨い。
◆サン=ヴェラン・アン・クレシェ
ハッキリ言って・・ちょっと舐めてました。3千円超えちゃった・・もう駄目かな・・と思ってたら・・とんでも無い!プライス以上のポテンシャル!トースティ、ドライだがジューシー。しかもかなりなミネラリティ度。現在は少し硬めだが、今までとは異質のポテンシャルを感じる。かなりの延び代のある味わい。フレッシュ感がたっぷり有り、ピュア感に結びついている。2013年までよりも確実に旨い。
◆サン=ヴェラン・レ・ポマール
圧巻。重厚感。質感の高さ。ボーヌの優良シャルドネ並みのミネラリティ。こってり感。中域の透明感。酸の美味しさ、バランスの良さ・・かなり美味しい。ボテっとした南部のミネラリティではなく繊細さを感じる。実に高級な味わい!
サン=ヴェラン3種にも・・ビックリです。アルページュは逞しい、筋肉質の男性のようなスタイルで、プイィ、マコン辺りの暑苦しさが全く無いんですよね。アルページュが以前のアン・クレシェを男っぽくしたような感じです。価格もそんな感じ。
アン・クレシェにはビックリ・・。物凄いポテンシャル・アップでした!
「これでサン=ヴェランかよ~!」
みたいな雰囲気でした。
で、サン=ヴェラン・レ・ポマールですが・・・これをプイィ=フュイッセと言わなくて、何だと言えばよいのか・・もうミネラルの細やかさが異質なんですよ。滑らかでね・・緻密さ、エレガンスもある・・言うことのない味わいでした。
そんな訳で選択は難しいかと思いますが、どれを飲んでも旨いです。えっ?ポマールが高い?・・・いや、高くないです。エチケットが無いと思って飲んでみてください。ビックリされると思いますよ!お勧めします!
● 2019 Pouilly-Fuisse Aliance Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【最もリーズナブルで、且つ、評価も高いプイィ=フュイッセ!冷ややかな果実の美味しさを感じさせてくれます!】

2018年ものはティム・アトキン氏も91ポイント、この2019年ものはジャスパー・モリス氏も上値91ポイントですので、変わらずに・・横滑り的な評価だと言えます。
しかしながら、2018年ものでも相当に美しさがアップして来ていたのは言えますが、2019年ものはさらに・・「さらに」、美しさがアップしていると言えます。「健康美」と言いたいですね。
それも、「何も無くて、何も起こらなくて・・でも結果として美しい」のではなく、
「色々有って・・鍛えられて、その結果として美しい健康体」
と言うようなイメージを受けました。
ですので、少し筋肉が隆々としているような逞しさが備わっているように感じますし、感じる果実にも、「果肉の粒」さえ感じるような感覚なんですね。
なので、2018年ものも非常に美味しかったし、海外メディアも同じように評価しているとしても、
「2018年ものと2019年ものの美しさの違い」
も感じたように思います。
色合いも黄色がやや強めでは有りますが、あまり「樽」を感じさせるものでは無く、果実が受けた短い時間での日照の強さみたいなものを表しているのかもしれません。
少しオイリーで、逞しく、口内ですり潰すと石灰的なミネラリティを基礎に、細やかな表情が零れて来ます。それはまた柑橘果実やスパイスに変化し、ノーズへと抜けて行きます。
中域も適度に膨れてくれ、自然で長い余韻から、また果実のニュアンスとミネラリティを感じさせてくれます。
アン・ビュランV.V.は現在、やや締まっていて、やや優しいムルソー=ペリエールみたいな風情ですが、それでも厳しいミネラリティが、
「飲むのはちょっと早いぞ」
と言っているかのようです。
しかしながらアリアンスV.V.は、現在(2021年6月末)でも、開いているとは言わずとも、結構に膨らんでくれるので、それなりに美味しく飲めてしまいます。
なので、このキュヴェとサン=ヴェランとマコン=シェントレは早めに飲んでも良く、アン・ビュランV.V.だけは2~3年は置いて育てていただきたいと思います。相当旨いし、何よりリーズナブルですので、この夏を乗り切る1本に・・いかがでしょうか。ご検討くださいませ。A.C.ブル並み以下の価格ですが、かなりの出来です。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【三千円を切ったプイィ=フュイッセが91ポイント評価!・・そして今でも美味しく飲める冷ややか果実+膨大なミネラリティ!超お勧めです!】
2017年ものはスタートで躓いてしまいまして、あっという間にアリアンスV.V.が無くなってしまいました。世界で最もリーズナブルなプイィ=フュイッセです。
そしてやはり2018年ものバローはミネラリティが凄い!・・これだけしっかり有るのに・・硬くならないし、熟度は高いのに全くダレないのも不思議ですが・・真実なんですね。
バローの他のワイン同様、果実もたんまりで冷ややかで美味しいんですが、葡萄の高質感が下のクラスよりしっかり感じるんですね。なのでやはり、上のクラスの他のプイィ=フュイッセの区画並みに畑の状態が良くなって来た・・ことの証拠なのかもしれません。
因みにティム・アトキン氏は、このアリアンスV.V.までは評価していて、91点付けています。まぁ・・アン・ビュランとちょっと、間が詰まっちゃっているように感じますよね?・・それに、noisy 的にはサン=ヴェラン・アン・クレシェで90点以上は付けるでしょうから・・。
写真の方も、今回は何とか良いように撮れたようで、深~い凝縮した果実を冷ややかに閉じ込めているミネラリティが見えるような・・?・・気がしませんか?・・しないか~・・。飲んでいただけましたら、その意味が良く判ると思いますので、
「白ワインはあまり飲まないんだよな~」
とおっしゃる方にこそ、この超リーズナブルな高級シャルドネを飲んでいただきたい!・・そう感じています。きっとファンになってくれると期待しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【万全でした!アドヴォケイトも90点。A.C.ブル価格の村名区画名付き高級シャルドネです!】
何故かバローは日本でとても安いので、中々やり辛くなってしまっています。某社は何でそんなに安いのか?・・以前、ラシーヌさんから入って来た頃の価格を見ると、とてもじゃないが理解不能です。
ですが、今はジュリアンが造っていると思われるこのアリアンスV.V.、年を経る毎に「ピュア」になり、バランスが素晴らしくなっています。
昔のダニエル・バローは、これまた昔のコント・ラフォンを思わせるような大きな造りで新樽をしっかり使っていました。今もそれなりに使用していると思いますが、昔の「バリック臭さ」は全く無く、それでも「適度な酸化」で滑らかに、酸の美しさがリアルな果実酸を感じさせてくれる、「新時代の高級シャルドネ」です。
このアリアンスV.V.より上のラインは、少し寝かせた方が良いのは間違い在りませんので、直近に飲むのでしたらアリアンスV.V.をお薦めします。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ミネラリティ溢れる冷ややかな果実!高級シャルドネの複雑性とフィネスを感じさせてくれるスーパーポテンシャルワインです!】
あのブルゴーニュを代表するドメーヌのラフォンさんちも、ルフレーヴさんちも、生産量に限りの有るコート=ドールを飛び出し、将来性の高いマコンに新たな活躍の場を得た訳ですから、マコンの地がどれほどのポテンシャルを持っているのか、推して知るべし・・だと思います。
確かにコート=ドールよりも南に位置しますし、マコネーとは言いつつも最も南に有るプイィ=フュイッセは、熟度は心配しないでも、ブルゴーニュ・シャルドネと看板を出せるフィネス、エレガンスが出せるかと言う唯一点が、大問題になってくる訳です。
しかしながらこの、ダニエル・バローのプイィ=フュイッセの入門クラスである「アリアンスV.V.」ですら、そんな大問題を簡単に蹴散らしてしまう品質だと言えるのが凄いですよね。3千円でこれだけの高い品質のシャルドネが買える訳ですから、実にありがたいことです。
2016年もののブルゴーニュは、2018年に到着し始めたものの、当初は非常に心配をしていました。しかしながら・・特にシャルドネは、
「・・もしかしたら・・グレートイヤーか?」
などとの言葉がテイスティング中に浮かんできてしまうほどのクオリティを見せるアイテムが多く存在しています。
このアリアンスV.V.も非常に素晴らしい出来でした。リアルワインガイド第62号では、今飲んで 90、ポテンシャル 91、飲み頃予想 2020~2040 と言う評価で、
「このクラスから上は熟成が必要となる」
と書いています。
noisy 的には、この2019年の正月のテイスティングで、
「このプイィ=フュイッセのクラスは、アリアンスV.V.だけは今から飲んでも充分美味しさを受け取れる!」
と感じました。これより上は・・やはり待ちましょうよ・・(^^;; 勿体無いですから。
アリアンスV.V.は、ガラス系の透明感溢れるミネラリティのやや太い芯が存在し、縦構造の確かさを感じさせつつ、凝縮した果実由来のエキスが、少しずつ崩壊を繰り返し要素を放出、表情を豊かにしてくれる・・発展途上に有ります。勿論全開なんて無理ですが、
「この分子崩壊による表情」
こそが開くと言う意味(に近い)ですから、まだ少ないはずのそれを拾うだけでもたっぷり楽しめてしまうほど、ポテンシャルが充分だ・・と言うことなんですね。
勿論、もう皆さんもたっぷり飲まれていてご存知かと思いますが、バローのワインが熟した時のパフォーマンスは物凄いですよね。そこまでは行かないにせよ、
「若いフレッシュな凝縮したシャルドネの美味しさ」
と言う切り口も有る訳で、その部分において、充分な美味しさだと判断します。是非飲んでみてください。3千円のプイィ=フュイッセ、驚かずにお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【凄いポテンシャル!しかもほぼデイリー価格です!】
息子さんのジュリアンが作ったアリアンスVV・・・旨いです!実に美しいプイィ=・フュイッセに仕上がっています。しっかり腕を上げたなと思います。
リアルワインガイド第58号は、
「このクオリティでこの値段・・でいいの?」
とまで言ってます。同感・・!休養後に飲んでみてください。お奨めです。
以下は2008年のコメントです。
【むしろ3年ほどの時間が必要です。】プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
若々しく瑞々しいやや大きめの白・黄色の果実・柑橘。グレープ・フルーツっぽくも有る。ミネラルのアロマが強い。サン=ヴェランよりも構造が大きく、とても伸びやか。いつものヴィンテージよりもかなりドライ。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
やや硬い表情。現在はふくらみに掛けるが瑞々しく・・でも硬い。アリアンス・ヴェよりも青みが有る。いつもよりドライだが、肌理の細やかさは上かもしれない。
中級クラスのプイィ=フュイッセですが、ミネラリティが並みのワインよりも高い分、その殻を破る力に2008年は欠けているのかもしれません。現在はどちらも硬く、厳しいです。しかし、ハードなムルソーだと思えばこれも充分に有り。いつものようにマッチョなバローでは無いと思うべきでしょう。
5~10年の熟成でピークを迎えるでしょう。かなり美味しいタイトなシャルドネになると思ってくださいね。お奨めです。
● 2019 Pouilly-Fuisse en Buland Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【シャスパー・モリス氏は上値95ポイント!・・まぁ、バローを今、一番判っているのはこの方なのかもしれません。】

素晴らしいです!・・ポテンシャルも相当に高く、しかも以前のように「頑なでは無く」しなやかさが有り、超高級シャルドネを名乗るにふさわしい見事な出来だと思います。
懸念しているのは、以前のような「いかめしさ」が薄れることにより、
「高級感を失った」
と判断され・・あ、特に海外メディアに・・ですよ、その分、ネガティヴな評価を下されることなんですね。
「飲みやすくなる = 大したことは無い」
とされがちな世界ではあるんですね・・この世界は。
バランスが良いとどうしても見え辛くなる部分が有ります。もしそれをその方が基準としているものと「比較テイスティング」できる状況であるなら、途端に判りやすくなるものでも有ります。しかしながら中々そのような訳に行かないのが「テイスティング」です。
やはり、この「アン・ビュランV.V.」は流石なワインだと思います。その昔、PKさんが発掘?し、偉大なブルゴーニュのシャルドネに選んだことから有名になりました。noisy も、そんな「偉大なブルゴーニュ・シャルドネ100選」をリーズナブルな価格で飲めるわけですから、随分と飲ませていただきましたよ。他は3倍も4倍も・・それ以上の価格をしていましたから・・。
ある意味、その頃のアン・ビュランとは、中身は何も判っていないようにも感じられます。
しかしながら、その第一印象は・・
「とんでも無く違う!」
のは驚きです。
もっと硬く、樽臭く、パワフルさを隠そうともしないスタイルだったと思います。しかし5年以上寝かせたアン・ビュランV.V.の変身を見て・・自分自身の感覚に間違いは無かったことを確認していたりした訳ですね。
もしかしたら、今スグに飲まれたとすると、それほどに「凄い」とは思わないかもしれません。noisy のお客様の多くは、このワインを良~くご存じのはずですので、そんなことは無いとは思いますが、もし、飲んだ経験が無いようでしたら、どんなに少なくとも3年は置くか、
「時間を掛けて、2~3回に分けて飲むつもりで・・」
楽しんでください。
慣れていらっしゃる方なら、
「x日前に抜いて平底デキャンタに移してセラーで・・」
などとしていただいても良いかと思います。
ジャスパー・モリス氏、上値95ポイントの素晴らしいシャルドネです。是非飲んでみて下さいね。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【超絶なミネラリティにコーティングされたピュアな果実が膨大です!素晴らしい!】
2018年もののアン・ビュランは、プラスティック風の蝋封で、とても開けやすいですし、長くも持つんじゃないかと思います・・それにこのところ、エチケットデザインも微妙に変化しています。
もう、呆れんばかりのミネラリティです。そして以前より存在していた果実はそのまま内部に留め置かれています。
そのミネラリティのお陰でしょうか。アン・ビュランだけに留まりませんが、
「プイィ=フュイッセとは思えないほどの冷涼さ!」
が出ているんですね・・。「氷のアン・ビュラン!」とでも呼びたい位です。
なので、酸味のしっかりした柑橘の風味から、ある程度暖かい地方の良い熟し方をした柑橘・果実まで、フルにサポートしてくれちゃってます。
そしてそれらすべてに高い質感が有ります・・。これに93点は・・無いでしょう。5年後に飲んでひっくり返ること必定です。
勿論、今でも美味しくいただけますが、メディアの評価者さんたちと同様の評価をしてしまうかもしれません。それでも93点ですから、相当に美味しいのは間違い在りませんが・・。
この素晴らしい凝縮した果実・・しかも冷涼で徐々に漏れてくる僅かなものだけで・・充分に美味しいです。是非ご検討くださいませ!フランスで最もリーズナブルな高級シャルドネです!
以下は以前のレヴューです。
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【モンスター級です!】
色っぽいでしょう?・・艶が有りますよね。ワインは非常にピュアです。それに年を追う毎に「ナチュラルさ」を増しているように感じます。
もう・・ル・テロワールさんが扱われていたころからのお付き合いで、毎年のようにテイスティングしていましたので、
「むしろリリースされて日本に到着し、2~4週間ほど休ませた頃が一番判りやすい」
「リリース後5年経つと大化けしている」
「開くとプイィ=フュイッセだとは思えないほど・・コート=ドールのグラン・クリュ並み」
だと言うことはたっぷり理解しています。
もう死語に近いですが「ノースバークレイ」と言うアメリカの会社が有り、その関連でル・テロワールさんに入って来ていました。その頃はPKさんの言う、
「新樽を使え」
「濃密なワインを造れ」
と言う命題にブルゴーニュのドメーヌが振り回されていた頃ですね。ボルドー至上主義をそのままブルゴーニュに持ち込んだような感じです。
なので、当然ながらブルゴーニュワインの評価は低かったし、豊かなドメーヌは一握りでしか無かった訳です。
そのお陰で日本では美味しいブルゴーニュワインをリーズナブルに購入出来た訳ですし、儲からなかったドメーヌたちも、努力し、迎合すれば利益を上げられることを知りました。
しかしそんなバブルも崩壊し、「濃いブルゴーニュワイン」は敬遠される時代になり、以前のエレガントなブルゴーニュワインへと原点回帰してますし、さらには有機栽培へと時代は戻っているかのように感じます。
そんな中でダニエル・バローも樽を強くかけることを止め、有機栽培へと回帰、ピュアでナチュラルなシャルドネをポテンシャル高く造り上げる素晴らしい生産者になったと言えます。
2016年もののアン・ビュランも例年通りに素晴らしく、密度高い味わいです。蜜っぽく、複雑性は非常に高いです。
「しかし硬い!」
のは・・仕方が無い・・何せ日本に入って来てから倉庫に預けっぱなしでオファーしていなかった訳ですから・・今が一番硬い時期だと言えるかもしれません。
でも5年置ければ、比類無き美味しさに出会えることが確約されています。素晴らしいワインでした・・硬いけど。これは是非1本は持っていてください。超お勧めのハイポテンシャル・ハイコストパフォーマンスワインです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ダニエル・バローの言わずと知られたトップ・キュヴェです!】
時間が無くてすみません・・以前のコメントを掲載しています。非常に・・素晴らしいです。今の段階で飲むのはちょっと早いです、
バローの看板キュヴェです。このアン・ビュランならずとも、ダニエル・バローを初めて飲まれた方は、
「ブルゴーニュのシャルドネって、こんなに旨いのか!」
と驚かれる方がほとんどです。
まぁ・・むしろ、コート・ド・ボーヌのシャルドネがバローのプイィ=フュイッセのような風格を見せるようになるのに時間が掛かる訳で、そこは南部のマコネーの良さを最大限に生かし、且つ、暖かいニュアンスを余り見せないようにしているからなのかもしれませんね。凄いワインですよ。お早めにどうぞ。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2018 Macon-Chaintre les Pierres Polies
マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
【デイリー価格の高級シャルドネ!・・実に美味しいです!】

もう・これは常備しておくべきワインでしょう。最もリーズナブルなマコン=シェントレ・・・村名格のシャルドネですが、一般に販売されているマコン=何とかとは、まったく異なるワインです。
2018年のバローのワイン、全てに言えることは、やはり膨大なガラス、クリスタル風のミネラリティが、冷涼で豊かで凝縮した果実・柑橘をコーティングしていると言うことですが、このマコン=シェントレ2018にも同じことが言えます。
ですので・・いや、この言葉、「サン=ヴェラン・アン・クレシェ2018」のコラムにも書いたので言いたくないんですが・・ある意味、このマコン=シェントレで充分・・美味しさが堪能できてしまうんですね。
そして、その先を探って行っても、確かにまだまだ知らない存在が有ることに新たに気付くんです。だから飲んでいても楽しいし、何より、全くぐだぐだっとした部分が無いので、非常に心地良いんですね。色合いも淡い緑が入った美しい黄色です。
こんなにリーズナブルで良いんだろうか・・と思ってしまいます。2018年のダニエル・バロー、是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【定番のリーズナブルワインですが、ベースのワインがこんなに素晴らしいとは!・・と是非驚いてください!】--以前のコメントを使用しています。

ブルゴーニュのデイリークラスには非常に厳しい・・(^^;; リアルワインガイドも、しっかりポテンシャル点90ポイントを付けているマコン=シェントレです。
特徴はほんのりと芳醇ながらも美しい酸、ミネラリティもたっぷりで非常に瑞々しい美味しさが有る・・と言うところでしょう。濃密に仕上げることは、温暖化と言われる現在においては特別に難しいことではないと思われますが、
「そこにフィネスが有るか?エレガンスはどうか?」
と言う部分においては、非常に苦労してきたのがマコン各村なんですね。PKさんがシャルドネを貶める言葉として常用していたのが、
「マコンじゃないんだから・・」
でした。言ってしまえば、
「下品」
の代名詞みたいな時代が有った訳です。勿論ですがそこには、努力を続けるドメーヌも多く有り、その代表格がダニエル・バローだった訳です。「シャルドネに 割りばし入れて マコン=ヴィラージュ」などと樽臭いマコン=ヴィラージュを揶揄していた時代が有ったんですね。
そんなマコン=ヴィラージュとは全く異なるのがこのシェントレです。やっぱり旨いですね・・いつもは、タイミング的にはもっと早い時期にテイスティングしていますので、完全には落ち着いていなかった訳です。今回はサンリバティーさんが倉庫に入れっぱなしでオファーを忘れていた?ために、半年以上遅れてのご案内になっています。
でもそんなタイミングなので、しっかり落ち着いてるんですね~・・。リアルワインガイド第62号は2018年4月のテイスティングですから・・そろそろ1年近くで、その位のズレが有ります。
「このワイン、こんなにおいしかったっけ?」
と徳丸さんは書かれていますが・・
「美味しかったですよ」
とお答えしておきましょう。何せnoisy はこのワイン、もう・・どうだろ、20年近く欠かさずに飲んでますから・・。
しかしながらやはり変遷は有りますよ。もっと樽っぽかったし・・いや、樹の若さも感じたかな・・フレッシュだが凝縮感に欠けた印象が最初の頃だったと思います。でも・・千円台だったですしね・・充分にリーズナブルでした。この素晴らしいバランスを見せるシャルドネがこのプライスですから・・しかも、
「アドヴォケイトが選ぶブルゴーニュを代表する生産者」
で有り、
「ブルゴーニュ・シャルドネの傑作」
として、プイイ=フュイッセ・アン・ビュランV.V.とレ・クレV.V.が選ばれている位ですから(レ・クレは改植したため現在はV.V.表記無し)。
下から上のクラスまで、見事に美味しいのがバローです。言いたくないが・・
「マコン・シェントレで充分旨い・・」
ので困ります。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【年々、瑞々しさを増しています!滅茶美味しいです!】
滅茶苦茶瑞々しく、健康的で、伸びの良いワインです。しかも、
「ん?マコン・・?」
と思えるような冷涼感付きです。
さらには、
「・・これでマコン?」
と思えるような、コート・ド・ボーヌ的なエレガンスの有る果実の風味なんですよ。
価格もリーズナブルですし、これは売れるんじゃないかと!・・コンディションの良さも抜群です。
リアルワインガイド第58号は、ついに今までの最高ポテンシャル点、89+点を付けましたね。noisy的にはそれだとやや低いかな・・と思いますが・・ここはハッキリ、90点付けるべきでしょう。それだけのパフォーマンスをしてくれます。
年々増してきた正当にナチュラルな美味しさ、是非感じてみてください。超お勧めです!
以下は昨年までのこのワインのレヴューです。
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【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】
いつも安定して美味しいマコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリです。もうお馴染みですね。
ですが、2014年ものの美しい姿はまた2013年の健全さ、バローのベンチマーク的存在を超えて美味しいと感じてしまいました。
もっとも、昨今は自然派と言うの括りの解釈も非常に難しいです。
「自然酵母(畑に自生しているもの、果皮付着)じゃなくて自然派を名乗れるか?」
と言うような基本的なものから、
「ビオロジック + So2の使用有りき」
と言う、既存のスタンスではヴァン・ナチュールとしては不足している・・・と言う考えもあります。
その辺りはとても微妙な問題を含んでいまして、まぁ、いつも言っていますが最終的は、
「醸造結果としての揮発酸値」
に掛かってくると思うんですね。
ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として、ナチュラルなワインが仕上がる・・これが理想です。しかしながら時に、もしくは多くの場合、
「ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として揮発酸値の上昇を招く」
ことにつながり兼ねない状況が見られる訳です。
まぁ、極低レベルの揮発酸値の話しでは無いんですね。ワインのピュアな味わいを損なわない程度の揮発酸値であれば問題は無いと言えます。しかしながら、それはかなり上手く行った場合・・になります。
「ん、私はSo2は使用しないよ!」
と言う最初からのスタンスは非常に綺麗な言葉では有ると言えますが、仕上がったワインの揮発酸値が高いとすると
「唇寒し」
と判断されてしまうかもしれません。
確かに、極わずかの方々は、So2を全く使用せずともピュアなワインを造り上げることが出来ると思います。しかしながら、ほとんどの造り手は、
「最上の葡萄が収穫でき、最上の仕事が出来たときにピュアなワインに仕上げられる」
と言えるかな・・と言うのが、noisy が現在感じていることです。
リアルワインガイドは2013年ものよりも2014年ものをより高い評点にしていますね。理解できる部分では有ります。でもまぁ、
「どちらも相変わらず旨い。敢えて言えば、2014年ものがより凝縮感に長けているかもしれない。」
ですね。
何せ、どうでしょうね・・覚えてませんが、どれだけ長くダニエル・バローのワインを毎年飲み続けて来たか・・・。90年台中頃から毎年必ず飲んでますから・・体の何パーセントかはダニエル・バローのシャルドネでできているかもしれませんしね・・そりゃ無いか。
このシャントレの良いのは、甘く無いし、ミネラルは重く無く軽やかでビッシリ、適度な中域のふくよかさ、充実と余韻の長さ、ダレない酸の美しさが寄与していると思います。揮発酸の存在を感じたことなど・・ございませんしね。
価格も実にリーズナブルです。ワイン屋として困った時の「ダニエル・バロー頼み」も有りがたいものです。何せ、
「美味しく無い!」
「合わない!」
とは、まず言われないですから・・。しかも、このシャントレは、二次発酵のニュアンスが強く出ないので、やや匂いのキツイ魚介にも行ける可能性が大きいんですね。・・まぁそんな場合、安全策を考えるなら二次発酵無しのワインを第一にしますが・
柑橘系果実のしっかり出た美味しい・・甘く無い、しっかりシャルドネです。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
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いや~・・ピエール・ポリで充分旨いんですが、ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石のニュアンス、マコン=フュイッセのクラス超えのポテンシャルも捨てがたい・・・選ぶのは難しいです!
2012マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
わずかに樽、凝縮感がわずかに甘みをもたらす。粘性ある滑らかなテクスチュアと程好いスパイス感。軽めながらたっぷりあるミネラリティ。ドライな味筋ながらしっかりと押してくる素晴らしい味わい。
2011&2012 マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
2012は2011よりもかなりドライ・・・2011年は荒れが収まり、熟しつつ有って、むしろ甘みさえ感じる滑らかさ。出来はほぼ同等か?とても美しくバランスの良い仕上がり。締まったミネラリティ・・・単純に美味しいが、岩、石のツルッとしたミネラリティが特徴的。リンゴや洋梨、柑橘。両方を比較すると、渋みと苦味が味幅、土台を作っているのでどちらも必要なものだと判る。リーズナブルなワイン。
2012マコン=フュイッセ
美しい淡い黄色。光り輝いている。格上の味わいはすぐに判るほどのネットリ感とエレガンス。中域が密で味わいの幅が広い。フルーツ表現の精度が高く、よりエレガンスを感じさせているようだ。
ポリはとっても美味しいです!こんなに美味しくなって・・良いのかな?・・と思うほど、格上げされたように思います。価格的にはヴェルジッソン・ラ・ロシュが上ですが、現状の美味しさはマコン=フュイッセに軍配。マコン=フュイッセは・・・マコンじゃ無いす!・・いや、マコンを超えてます。ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石、岩のガチっとしたミネラリティが素晴らしい・・・そして2011年は熟し始めていて、凄く纏まりが出てきました!是非ご検討いただきたい4アイテムです。一推し!
● 2018 Saint-Veran en Creches
サン=ヴェラン・アン・クレシュ
【サン=ヴェランがこんなに美味しくて・・どうするの!】

このサン=ヴェランで充分!・・です。2018年のダニエル・バローの素晴らしさを見るには・・。却って上級キュヴェのマンモスなミネラリティが要素を抑え込むような動きをするかもしれないので、「造り手の傾向を知る」には、このリーズナブルなサン=ヴェランでもOKだと言えます。
やはりジュリアンが参画するようになってから、自然派的アプローチが深まって行ったのでしょう。飲むと葡萄の根が水分を求めて地中深く入って来たのが目に見えるかのように感じられます。
色彩も艶やかな果実がたんまり・・そして白いミネラリティと、透明感バッチリなガラス、クリスタル風のミネラリティがたんまり有ります。色合いも・・緑色の存在が美しく感じられます。これは実にリーズナブル!・・少なくとも90点以上は付けるべきシャルドネでしょう!是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【全方位に外向的!豊かな味わいだがダレ無い酸の美味しさが凝縮した果実を引き立たせています!】
非常に良いワインです。僅かに映しこまれた淡い緑色が、このワインの素性を語ってくれています。非常にピュアで丸みがあり、ブルゴーニュの南部のワイン特有の暑苦しさは無く、極上クラスの味わいを感じさせてくれます。
ラシーヌさんはダニエル・バローの輸入が出来なくなってしまいましたが、例えばラシーヌさんにお呼ばれされて新年会などに行かせていただくと、サンリバティーさんの社長さん、佐々木さんがいらっしゃったりします。どうやら非常に仲が宜しいようで・・また、ラシーヌさんの合田さんもサンリバティーさんの何かにタッチしてるのかな?・・ハッキリしたことは判らないんですが、関係の深い間柄のようです。
なので、新年会でラシーヌさんのワインを味わっていると・・そのままじゃ済まなくなってしまいます。2年ほど前には・・それまでラシーヌさんの新年会にお邪魔していたはずなんですが、気付くと拉致されていまして、何故か佐々木さんの地元で飲んでいたりします。気付けば日が変わっていて・・何てことになっているんですね~・・。
サンリバティーさんのワインはラシーヌさん同様コンディションも良く、社長さんのお人柄も良く・・何せ工学系出身なのになぜかワインのエージェントをしていると言う、ちょっと変わった履歴の持ち主でおられます。で、2015年ものもそうでしたが、2016年もののバローは完全にサンリバティーさんからの仕入れになっています。
このサン=ヴェラン・アン・クレシェは2015年ものはご案内出来なかったので二年振りと言うことになります。ご存知かとは思いますがサン=ヴェランはマコン各村の近郊に有る村、A.O.C.で有り、A.O.C.プイィ=フュイッセの北に接している村でA.O.C.マコンより上位とされています。また単にマコン=ヴィラージュより上位とお考え下さって結構かと思います。
さすがにA.O.C.マコンで美味しいものは多くは無いですが、マコン=ヴィラージュやマコン=何とか、サン=ヴェランともなりますと、昨今は結構に良いものも散見されるようになってきました。
ただし・・価格も10年前のブルゴーニュ村名並み・・と言う場合が多いので、
「・・いや~・・ダニエル・バローが有るからなぁ・・中々この存在は超えられないでしょ・・」
と言う気も有ります。
年々ピュアさとナチュラルさを増してきているダニエル・エ・ジュリアン・バローですが、20年ほど前の「樽っぽいシャルドネ」とは隔世の感が有ります。非常にピュアなんです。樽は掛かっていますがその存在を言う必要が無いほどまで来ています。
とても良い感じに凝縮しており、冷ややかな酸が柑橘系フルーツの美味しさをたっぷり伝えてくれます。勿論、ミネラリティもたっぷりです。ガラスのような透明感の強いものと白っぽい石灰系のものが半々ほどに感じられ、全てを支える基盤になっているかのようです。
リアルワインガイド第62号では、「現状は少し硬いがすぐこなれて来そう・・」のように書かれていますが、今飲んで充分な美味しさを感じられるバランスです。評価は89+~90 です。これより低いACブルゴーニュ・シャルドネは山ほど・・有ります。noisy のところでも非常に売れているロッシュ・ド・ベレーヌのシャルドネはリアルでは90点には届きません。確かに・・濃密さはこのサン=ヴェランの勝ちです。このちょっとしたシャルドネのマッタリ感にやられちゃうんですよね。
非常に良い出来でした。価格もリーズナブルです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【さすが格上!!マコンから来ると、クラスの違いを感じます!】
以前のコメントを修正して掲載しています。非常に旨いですが・・非常に少ないです。
さすがにポエール・ポリをこのクラスと比べると見劣りがしてしまいます・・・結局ミネラリティの違いなんですよ・・・なんだかんだ言っても最後は・・。果実だ酸だと分析しても、ミネラリティの質が自分の中のクラス、判断基準を決めているような気がします。
◆サン=ヴェラン・アルページュ
2012年初登場のアルページュ。少し濃い目の黄色。甘塩っぱいミネラル感がとても強い。ドライだが実に集中していて、それも甘みを感じさせる原因だろう。タイトで逞しい筋骨隆々タイプ。かなり旨い。
◆サン=ヴェラン・アン・クレシェ
ハッキリ言って・・ちょっと舐めてました。3千円超えちゃった・・もう駄目かな・・と思ってたら・・とんでも無い!プライス以上のポテンシャル!トースティ、ドライだがジューシー。しかもかなりなミネラリティ度。現在は少し硬めだが、今までとは異質のポテンシャルを感じる。かなりの延び代のある味わい。フレッシュ感がたっぷり有り、ピュア感に結びついている。2013年までよりも確実に旨い。
◆サン=ヴェラン・レ・ポマール
圧巻。重厚感。質感の高さ。ボーヌの優良シャルドネ並みのミネラリティ。こってり感。中域の透明感。酸の美味しさ、バランスの良さ・・かなり美味しい。ボテっとした南部のミネラリティではなく繊細さを感じる。実に高級な味わい!
サン=ヴェラン3種にも・・ビックリです。アルページュは逞しい、筋肉質の男性のようなスタイルで、プイィ、マコン辺りの暑苦しさが全く無いんですよね。アルページュが以前のアン・クレシェを男っぽくしたような感じです。価格もそんな感じ。
アン・クレシェにはビックリ・・。物凄いポテンシャル・アップでした!
「これでサン=ヴェランかよ~!」
みたいな雰囲気でした。
で、サン=ヴェラン・レ・ポマールですが・・・これをプイィ=フュイッセと言わなくて、何だと言えばよいのか・・もうミネラルの細やかさが異質なんですよ。滑らかでね・・緻密さ、エレガンスもある・・言うことのない味わいでした。
そんな訳で選択は難しいかと思いますが、どれを飲んでも旨いです。えっ?ポマールが高い?・・・いや、高くないです。エチケットが無いと思って飲んでみてください。ビックリされると思いますよ!お勧めします!
● 2018 Pouilly-Fuisse Aliance Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【三千円を切ったプイィ=フュイッセが91ポイント評価!・・そして今でも美味しく飲める冷ややか果実+膨大なミネラリティ!超お勧めです!】

2017年ものはスタートで躓いてしまいまして、あっという間にアリアンスV.V.が無くなってしまいました。世界で最もリーズナブルなプイィ=フュイッセです。
そしてやはり2018年ものバローはミネラリティが凄い!・・これだけしっかり有るのに・・硬くならないし、熟度は高いのに全くダレないのも不思議ですが・・真実なんですね。
バローの他のワイン同様、果実もたんまりで冷ややかで美味しいんですが、葡萄の高質感が下のクラスよりしっかり感じるんですね。なのでやはり、上のクラスの他のプイィ=フュイッセの区画並みに畑の状態が良くなって来た・・ことの証拠なのかもしれません。
因みにティム・アトキン氏は、このアリアンスV.V.までは評価していて、91点付けています。まぁ・・アン・ビュランとちょっと、間が詰まっちゃっているように感じますよね?・・それに、noisy 的にはサン=ヴェラン・アン・クレシェで90点以上は付けるでしょうから・・。
写真の方も、今回は何とか良いように撮れたようで、深~い凝縮した果実を冷ややかに閉じ込めているミネラリティが見えるような・・?・・気がしませんか?・・しないか~・・。飲んでいただけましたら、その意味が良く判ると思いますので、
「白ワインはあまり飲まないんだよな~」
とおっしゃる方にこそ、この超リーズナブルな高級シャルドネを飲んでいただきたい!・・そう感じています。きっとファンになってくれると期待しています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【万全でした!アドヴォケイトも90点。A.C.ブル価格の村名区画名付き高級シャルドネです!】
何故かバローは日本でとても安いので、中々やり辛くなってしまっています。某社は何でそんなに安いのか?・・以前、ラシーヌさんから入って来た頃の価格を見ると、とてもじゃないが理解不能です。
ですが、今はジュリアンが造っていると思われるこのアリアンスV.V.、年を経る毎に「ピュア」になり、バランスが素晴らしくなっています。
昔のダニエル・バローは、これまた昔のコント・ラフォンを思わせるような大きな造りで新樽をしっかり使っていました。今もそれなりに使用していると思いますが、昔の「バリック臭さ」は全く無く、それでも「適度な酸化」で滑らかに、酸の美しさがリアルな果実酸を感じさせてくれる、「新時代の高級シャルドネ」です。
このアリアンスV.V.より上のラインは、少し寝かせた方が良いのは間違い在りませんので、直近に飲むのでしたらアリアンスV.V.をお薦めします。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ミネラリティ溢れる冷ややかな果実!高級シャルドネの複雑性とフィネスを感じさせてくれるスーパーポテンシャルワインです!】
あのブルゴーニュを代表するドメーヌのラフォンさんちも、ルフレーヴさんちも、生産量に限りの有るコート=ドールを飛び出し、将来性の高いマコンに新たな活躍の場を得た訳ですから、マコンの地がどれほどのポテンシャルを持っているのか、推して知るべし・・だと思います。
確かにコート=ドールよりも南に位置しますし、マコネーとは言いつつも最も南に有るプイィ=フュイッセは、熟度は心配しないでも、ブルゴーニュ・シャルドネと看板を出せるフィネス、エレガンスが出せるかと言う唯一点が、大問題になってくる訳です。
しかしながらこの、ダニエル・バローのプイィ=フュイッセの入門クラスである「アリアンスV.V.」ですら、そんな大問題を簡単に蹴散らしてしまう品質だと言えるのが凄いですよね。3千円でこれだけの高い品質のシャルドネが買える訳ですから、実にありがたいことです。
2016年もののブルゴーニュは、2018年に到着し始めたものの、当初は非常に心配をしていました。しかしながら・・特にシャルドネは、
「・・もしかしたら・・グレートイヤーか?」
などとの言葉がテイスティング中に浮かんできてしまうほどのクオリティを見せるアイテムが多く存在しています。
このアリアンスV.V.も非常に素晴らしい出来でした。リアルワインガイド第62号では、今飲んで 90、ポテンシャル 91、飲み頃予想 2020~2040 と言う評価で、
「このクラスから上は熟成が必要となる」
と書いています。
noisy 的には、この2019年の正月のテイスティングで、
「このプイィ=フュイッセのクラスは、アリアンスV.V.だけは今から飲んでも充分美味しさを受け取れる!」
と感じました。これより上は・・やはり待ちましょうよ・・(^^;; 勿体無いですから。
アリアンスV.V.は、ガラス系の透明感溢れるミネラリティのやや太い芯が存在し、縦構造の確かさを感じさせつつ、凝縮した果実由来のエキスが、少しずつ崩壊を繰り返し要素を放出、表情を豊かにしてくれる・・発展途上に有ります。勿論全開なんて無理ですが、
「この分子崩壊による表情」
こそが開くと言う意味(に近い)ですから、まだ少ないはずのそれを拾うだけでもたっぷり楽しめてしまうほど、ポテンシャルが充分だ・・と言うことなんですね。
勿論、もう皆さんもたっぷり飲まれていてご存知かと思いますが、バローのワインが熟した時のパフォーマンスは物凄いですよね。そこまでは行かないにせよ、
「若いフレッシュな凝縮したシャルドネの美味しさ」
と言う切り口も有る訳で、その部分において、充分な美味しさだと判断します。是非飲んでみてください。3千円のプイィ=フュイッセ、驚かずにお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【凄いポテンシャル!しかもほぼデイリー価格です!】
息子さんのジュリアンが作ったアリアンスVV・・・旨いです!実に美しいプイィ=・フュイッセに仕上がっています。しっかり腕を上げたなと思います。
リアルワインガイド第58号は、
「このクオリティでこの値段・・でいいの?」
とまで言ってます。同感・・!休養後に飲んでみてください。お奨めです。
以下は2008年のコメントです。
【むしろ3年ほどの時間が必要です。】プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
若々しく瑞々しいやや大きめの白・黄色の果実・柑橘。グレープ・フルーツっぽくも有る。ミネラルのアロマが強い。サン=ヴェランよりも構造が大きく、とても伸びやか。いつものヴィンテージよりもかなりドライ。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
やや硬い表情。現在はふくらみに掛けるが瑞々しく・・でも硬い。アリアンス・ヴェよりも青みが有る。いつもよりドライだが、肌理の細やかさは上かもしれない。
中級クラスのプイィ=フュイッセですが、ミネラリティが並みのワインよりも高い分、その殻を破る力に2008年は欠けているのかもしれません。現在はどちらも硬く、厳しいです。しかし、ハードなムルソーだと思えばこれも充分に有り。いつものようにマッチョなバローでは無いと思うべきでしょう。
5~10年の熟成でピークを迎えるでしょう。かなり美味しいタイトなシャルドネになると思ってくださいね。お奨めです。
● 2018 Pouilly-Fuisse Sur la Roche
プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
【94点・・素晴らしいです!・・でも流石のアン・ビュランには叶いません。】

美味しいです~・・見事ですね。2018年のバロー全般に言えますが、物凄いミネラリティが果実の風味をコーティングしています。柑橘も、果実も、花も、蕾も・・しっかり感じられます。
ティム・アトキンさんはアン・ビュラン93点、ラ・ロシュ94点と、掟破りの逆転評価をしています・・。頑張りましたね・・でもそれは違うでしょう。ミネラリティの封鎖が緩い分・・つまり、クリスタル的なミネラリティの総量が僅かに少ない分、その中にある果実の風味が出てきているんですね。
ですので、下のクラスの方が果実もたんまり・・いや、リリース直後の今の時期の話しですが、感じられるんですよ。
そして、ラ・ロシュらしい石灰で出来た少し大きな岩のようなニュアンスもたっぷり有ります。ですので、早めに飲むのであればアン・ビュランよりスュール・ラ・ロシュの方が美味しく感じるかもしれません。でも、ちゃんと取れば、アン・ビュランの呆気に取られるような膨大なミネラリティと果実味の凝縮に気付かれるでしょう。
2018年のバロー・・・実に素晴らしいです!是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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以前の樽臭いバローを知っている方は少数派でしょうが、最近はそれでも・・そんな時代の大仰なシャルドネが結構に、
「・・懐かしい・・」
と思いつつ、しかも、それを美味しいと思って飲んでいる自分に気付く・・ことがママ・・あります・・歳、取ったのね・・それでも美味しいものは美味しい・・で良いとも思っています。
この2017年もののバローは、相当前に入ってはいたんですが、サンリバティーさんが仕入をしくじったようで、トップキュヴェの「アン・ビュラン」が入って来ないことになってしまいました・・ので、
「(・・げげっ・・やり辛い・・よなぁ・・)」
と言うような気持ちが有って、ついつい・・今まで放置することになってしまいました。アン・ビュラン・・・毎年ちゃんと入れてくださいね・。
ですので、2017年ものは、このところはもうバローの二番目のキュヴェで有る「スュール・ラ・ロシュ」が最も上のキュヴェと言うことになっていますので・・申し訳ございませんがご了承くださいませ。
まぁ、今年2020年は年初より、相当に色々なことが続けざまに起き、この新型コロナウイルスでとどめを刺されたような感じです。どれほどの事件?が起きていたか・・などは、お客様には一切、お話ししていませんが、それはもう・・忙しい日々でした。
そして6月15日発刊予定のリアルワインガイドの次号も・・そりゃぁ・・大変ですよ。何せ、テイスティングに行けない、できない・・ですから。
なので、もうすぐ発売なのでお話ししても良いかと思いますが、何と・・noisy も寄稿文を寄せさせていただいてます。5千文字という文字数が多いか少ないか・・は判りませんが、5千文字に揃える・・その近くでまとめる・・と言うのも、結構な困難な作業になったりします。
その上、通常のレヴューは6アイテムほど書いていますし、日々状況の変わる新型コロナウイルスの影響も含めての寄稿文だったので、
「締め切りを大幅に超えてから書き上げた」
もので・・、その、遅れていると言うプレッシャーと、新型コロナウイルスの影響がどっちに出るかに関係のないように仕上げなくてはいけないと言うようなプレッシャーもあり、結構にしんどかったです。
まぁ、文字を書くのも結構な仕事では有りますが、造り手さんにとっても上級キュヴェをちゃんと仕上げる・・と言うことも、毎年違う気候や状況をしっかり見極め、作業していく訳ですので・・大変ですよね。まぁ、noisyは寄稿、バローさんは気候に左右された訳です。
やはりトップ・キュヴェのひとつ、スュール・ラ・ロシュは、その名の通りの石のニュアンスが感じられる素晴らしい出来でした。アドヴォケイトも93ポイント、そこそこの評価をいただけているようです。
年々、ピュアさを増し、ナチュラルさも入り、樽の要素はやや弱くなり、ディテールがしっかり描かれていると感じます。是非飲んでみて下さい。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【今や評価はダニエル・バローの第二位の地位!ポテンシャル高いです!前回はラシーヌさんものですが¥5.150でのご案内でした!】 かなりリーズナブルです。ご案内したのはちょうど2年前頃ですので、そろそろ飲みはじめてOK・・かと思います。サンリバティーさんから条件をいただきました。限定数量ですのでお早めにどうぞ!
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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムの2~3番目です!】 飲めませんので以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。このラ・ロシュは、以前はバローさんの3番目のワインだったんですが、樹齢の上昇や葡萄の選別により、2番目に躍り出たキュヴェです。ですが、レ・クレとの差は微妙だと思います。むしろ好みの差と言えると思います。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2018 Pouilly-Fuisse en Buland Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【超絶なミネラリティにコーティングされたピュアな果実が膨大です!素晴らしい!】

2018年もののアン・ビュランは、プラスティック風の蝋封で、とても開けやすいですし、長くも持つんじゃないかと思います・・それにこのところ、エチケットデザインも微妙に変化しています。
もう、呆れんばかりのミネラリティです。そして以前より存在していた果実はそのまま内部に留め置かれています。
そのミネラリティのお陰でしょうか。アン・ビュランだけに留まりませんが、
「プイィ=フュイッセとは思えないほどの冷涼さ!」
が出ているんですね・・。「氷のアン・ビュラン!」とでも呼びたい位です。
なので、酸味のしっかりした柑橘の風味から、ある程度暖かい地方の良い熟し方をした柑橘・果実まで、フルにサポートしてくれちゃってます。
そしてそれらすべてに高い質感が有ります・・。これに93点は・・無いでしょう。5年後に飲んでひっくり返ること必定です。
勿論、今でも美味しくいただけますが、メディアの評価者さんたちと同様の評価をしてしまうかもしれません。それでも93点ですから、相当に美味しいのは間違い在りませんが・・。
この素晴らしい凝縮した果実・・しかも冷涼で徐々に漏れてくる僅かなものだけで・・充分に美味しいです。是非ご検討くださいませ!フランスで最もリーズナブルな高級シャルドネです!
以下は以前のレヴューです。
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【モンスター級です!】
色っぽいでしょう?・・艶が有りますよね。ワインは非常にピュアです。それに年を追う毎に「ナチュラルさ」を増しているように感じます。
もう・・ル・テロワールさんが扱われていたころからのお付き合いで、毎年のようにテイスティングしていましたので、
「むしろリリースされて日本に到着し、2~4週間ほど休ませた頃が一番判りやすい」
「リリース後5年経つと大化けしている」
「開くとプイィ=フュイッセだとは思えないほど・・コート=ドールのグラン・クリュ並み」
だと言うことはたっぷり理解しています。
もう死語に近いですが「ノースバークレイ」と言うアメリカの会社が有り、その関連でル・テロワールさんに入って来ていました。その頃はPKさんの言う、
「新樽を使え」
「濃密なワインを造れ」
と言う命題にブルゴーニュのドメーヌが振り回されていた頃ですね。ボルドー至上主義をそのままブルゴーニュに持ち込んだような感じです。
なので、当然ながらブルゴーニュワインの評価は低かったし、豊かなドメーヌは一握りでしか無かった訳です。
そのお陰で日本では美味しいブルゴーニュワインをリーズナブルに購入出来た訳ですし、儲からなかったドメーヌたちも、努力し、迎合すれば利益を上げられることを知りました。
しかしそんなバブルも崩壊し、「濃いブルゴーニュワイン」は敬遠される時代になり、以前のエレガントなブルゴーニュワインへと原点回帰してますし、さらには有機栽培へと時代は戻っているかのように感じます。
そんな中でダニエル・バローも樽を強くかけることを止め、有機栽培へと回帰、ピュアでナチュラルなシャルドネをポテンシャル高く造り上げる素晴らしい生産者になったと言えます。
2016年もののアン・ビュランも例年通りに素晴らしく、密度高い味わいです。蜜っぽく、複雑性は非常に高いです。
「しかし硬い!」
のは・・仕方が無い・・何せ日本に入って来てから倉庫に預けっぱなしでオファーしていなかった訳ですから・・今が一番硬い時期だと言えるかもしれません。
でも5年置ければ、比類無き美味しさに出会えることが確約されています。素晴らしいワインでした・・硬いけど。これは是非1本は持っていてください。超お勧めのハイポテンシャル・ハイコストパフォーマンスワインです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ダニエル・バローの言わずと知られたトップ・キュヴェです!】
時間が無くてすみません・・以前のコメントを掲載しています。非常に・・素晴らしいです。今の段階で飲むのはちょっと早いです、
バローの看板キュヴェです。このアン・ビュランならずとも、ダニエル・バローを初めて飲まれた方は、
「ブルゴーニュのシャルドネって、こんなに旨いのか!」
と驚かれる方がほとんどです。
まぁ・・むしろ、コート・ド・ボーヌのシャルドネがバローのプイィ=フュイッセのような風格を見せるようになるのに時間が掛かる訳で、そこは南部のマコネーの良さを最大限に生かし、且つ、暖かいニュアンスを余り見せないようにしているからなのかもしれませんね。凄いワインですよ。お早めにどうぞ。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2017 Macon-Chaintre les Pierres Polies
マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
【定番のリーズナブルワインですが、ベースのワインがこんなに素晴らしいとは!・・と是非驚いてください!】--以前のコメントを使用しています。

ブルゴーニュのデイリークラスには非常に厳しい・・(^^;; リアルワインガイドも、しっかりポテンシャル点90ポイントを付けているマコン=シェントレです。
特徴はほんのりと芳醇ながらも美しい酸、ミネラリティもたっぷりで非常に瑞々しい美味しさが有る・・と言うところでしょう。濃密に仕上げることは、温暖化と言われる現在においては特別に難しいことではないと思われますが、
「そこにフィネスが有るか?エレガンスはどうか?」
と言う部分においては、非常に苦労してきたのがマコン各村なんですね。PKさんがシャルドネを貶める言葉として常用していたのが、
「マコンじゃないんだから・・」
でした。言ってしまえば、
「下品」
の代名詞みたいな時代が有った訳です。勿論ですがそこには、努力を続けるドメーヌも多く有り、その代表格がダニエル・バローだった訳です。「シャルドネに 割りばし入れて マコン=ヴィラージュ」などと樽臭いマコン=ヴィラージュを揶揄していた時代が有ったんですね。
そんなマコン=ヴィラージュとは全く異なるのがこのシェントレです。やっぱり旨いですね・・いつもは、タイミング的にはもっと早い時期にテイスティングしていますので、完全には落ち着いていなかった訳です。今回はサンリバティーさんが倉庫に入れっぱなしでオファーを忘れていた?ために、半年以上遅れてのご案内になっています。
でもそんなタイミングなので、しっかり落ち着いてるんですね~・・。リアルワインガイド第62号は2018年4月のテイスティングですから・・そろそろ1年近くで、その位のズレが有ります。
「このワイン、こんなにおいしかったっけ?」
と徳丸さんは書かれていますが・・
「美味しかったですよ」
とお答えしておきましょう。何せnoisy はこのワイン、もう・・どうだろ、20年近く欠かさずに飲んでますから・・。
しかしながらやはり変遷は有りますよ。もっと樽っぽかったし・・いや、樹の若さも感じたかな・・フレッシュだが凝縮感に欠けた印象が最初の頃だったと思います。でも・・千円台だったですしね・・充分にリーズナブルでした。この素晴らしいバランスを見せるシャルドネがこのプライスですから・・しかも、
「アドヴォケイトが選ぶブルゴーニュを代表する生産者」
で有り、
「ブルゴーニュ・シャルドネの傑作」
として、プイイ=フュイッセ・アン・ビュランV.V.とレ・クレV.V.が選ばれている位ですから(レ・クレは改植したため現在はV.V.表記無し)。
下から上のクラスまで、見事に美味しいのがバローです。言いたくないが・・
「マコン・シェントレで充分旨い・・」
ので困ります。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【年々、瑞々しさを増しています!滅茶美味しいです!】
滅茶苦茶瑞々しく、健康的で、伸びの良いワインです。しかも、
「ん?マコン・・?」
と思えるような冷涼感付きです。
さらには、
「・・これでマコン?」
と思えるような、コート・ド・ボーヌ的なエレガンスの有る果実の風味なんですよ。
価格もリーズナブルですし、これは売れるんじゃないかと!・・コンディションの良さも抜群です。
リアルワインガイド第58号は、ついに今までの最高ポテンシャル点、89+点を付けましたね。noisy的にはそれだとやや低いかな・・と思いますが・・ここはハッキリ、90点付けるべきでしょう。それだけのパフォーマンスをしてくれます。
年々増してきた正当にナチュラルな美味しさ、是非感じてみてください。超お勧めです!
以下は昨年までのこのワインのレヴューです。
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【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】
いつも安定して美味しいマコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリです。もうお馴染みですね。
ですが、2014年ものの美しい姿はまた2013年の健全さ、バローのベンチマーク的存在を超えて美味しいと感じてしまいました。
もっとも、昨今は自然派と言うの括りの解釈も非常に難しいです。
「自然酵母(畑に自生しているもの、果皮付着)じゃなくて自然派を名乗れるか?」
と言うような基本的なものから、
「ビオロジック + So2の使用有りき」
と言う、既存のスタンスではヴァン・ナチュールとしては不足している・・・と言う考えもあります。
その辺りはとても微妙な問題を含んでいまして、まぁ、いつも言っていますが最終的は、
「醸造結果としての揮発酸値」
に掛かってくると思うんですね。
ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として、ナチュラルなワインが仕上がる・・これが理想です。しかしながら時に、もしくは多くの場合、
「ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として揮発酸値の上昇を招く」
ことにつながり兼ねない状況が見られる訳です。
まぁ、極低レベルの揮発酸値の話しでは無いんですね。ワインのピュアな味わいを損なわない程度の揮発酸値であれば問題は無いと言えます。しかしながら、それはかなり上手く行った場合・・になります。
「ん、私はSo2は使用しないよ!」
と言う最初からのスタンスは非常に綺麗な言葉では有ると言えますが、仕上がったワインの揮発酸値が高いとすると
「唇寒し」
と判断されてしまうかもしれません。
確かに、極わずかの方々は、So2を全く使用せずともピュアなワインを造り上げることが出来ると思います。しかしながら、ほとんどの造り手は、
「最上の葡萄が収穫でき、最上の仕事が出来たときにピュアなワインに仕上げられる」
と言えるかな・・と言うのが、noisy が現在感じていることです。
リアルワインガイドは2013年ものよりも2014年ものをより高い評点にしていますね。理解できる部分では有ります。でもまぁ、
「どちらも相変わらず旨い。敢えて言えば、2014年ものがより凝縮感に長けているかもしれない。」
ですね。
何せ、どうでしょうね・・覚えてませんが、どれだけ長くダニエル・バローのワインを毎年飲み続けて来たか・・・。90年台中頃から毎年必ず飲んでますから・・体の何パーセントかはダニエル・バローのシャルドネでできているかもしれませんしね・・そりゃ無いか。
このシャントレの良いのは、甘く無いし、ミネラルは重く無く軽やかでビッシリ、適度な中域のふくよかさ、充実と余韻の長さ、ダレない酸の美しさが寄与していると思います。揮発酸の存在を感じたことなど・・ございませんしね。
価格も実にリーズナブルです。ワイン屋として困った時の「ダニエル・バロー頼み」も有りがたいものです。何せ、
「美味しく無い!」
「合わない!」
とは、まず言われないですから・・。しかも、このシャントレは、二次発酵のニュアンスが強く出ないので、やや匂いのキツイ魚介にも行ける可能性が大きいんですね。・・まぁそんな場合、安全策を考えるなら二次発酵無しのワインを第一にしますが・
柑橘系果実のしっかり出た美味しい・・甘く無い、しっかりシャルドネです。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
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いや~・・ピエール・ポリで充分旨いんですが、ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石のニュアンス、マコン=フュイッセのクラス超えのポテンシャルも捨てがたい・・・選ぶのは難しいです!
2012マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
わずかに樽、凝縮感がわずかに甘みをもたらす。粘性ある滑らかなテクスチュアと程好いスパイス感。軽めながらたっぷりあるミネラリティ。ドライな味筋ながらしっかりと押してくる素晴らしい味わい。
2011&2012 マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
2012は2011よりもかなりドライ・・・2011年は荒れが収まり、熟しつつ有って、むしろ甘みさえ感じる滑らかさ。出来はほぼ同等か?とても美しくバランスの良い仕上がり。締まったミネラリティ・・・単純に美味しいが、岩、石のツルッとしたミネラリティが特徴的。リンゴや洋梨、柑橘。両方を比較すると、渋みと苦味が味幅、土台を作っているのでどちらも必要なものだと判る。リーズナブルなワイン。
2012マコン=フュイッセ
美しい淡い黄色。光り輝いている。格上の味わいはすぐに判るほどのネットリ感とエレガンス。中域が密で味わいの幅が広い。フルーツ表現の精度が高く、よりエレガンスを感じさせているようだ。
ポリはとっても美味しいです!こんなに美味しくなって・・良いのかな?・・と思うほど、格上げされたように思います。価格的にはヴェルジッソン・ラ・ロシュが上ですが、現状の美味しさはマコン=フュイッセに軍配。マコン=フュイッセは・・・マコンじゃ無いす!・・いや、マコンを超えてます。ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石、岩のガチっとしたミネラリティが素晴らしい・・・そして2011年は熟し始めていて、凄く纏まりが出てきました!是非ご検討いただきたい4アイテムです。一推し!
● 2017 Pouilly-Fuisse Aliance Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【万全でした!アドヴォケイトも90点。A.C.ブル価格の村名区画名付き高級シャルドネです!】

何故かバローは日本でとても安いので、中々やり辛くなってしまっています。某社は何でそんなに安いのか?・・以前、ラシーヌさんから入って来た頃の価格を見ると、とてもじゃないが理解不能です。
ですが、今はジュリアンが造っていると思われるこのアリアンスV.V.、年を経る毎に「ピュア」になり、バランスが素晴らしくなっています。
昔のダニエル・バローは、これまた昔のコント・ラフォンを思わせるような大きな造りで新樽をしっかり使っていました。今もそれなりに使用していると思いますが、昔の「バリック臭さ」は全く無く、それでも「適度な酸化」で滑らかに、酸の美しさがリアルな果実酸を感じさせてくれる、「新時代の高級シャルドネ」です。
このアリアンスV.V.より上のラインは、少し寝かせた方が良いのは間違い在りませんので、直近に飲むのでしたらアリアンスV.V.をお薦めします。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ミネラリティ溢れる冷ややかな果実!高級シャルドネの複雑性とフィネスを感じさせてくれるスーパーポテンシャルワインです!】
あのブルゴーニュを代表するドメーヌのラフォンさんちも、ルフレーヴさんちも、生産量に限りの有るコート=ドールを飛び出し、将来性の高いマコンに新たな活躍の場を得た訳ですから、マコンの地がどれほどのポテンシャルを持っているのか、推して知るべし・・だと思います。
確かにコート=ドールよりも南に位置しますし、マコネーとは言いつつも最も南に有るプイィ=フュイッセは、熟度は心配しないでも、ブルゴーニュ・シャルドネと看板を出せるフィネス、エレガンスが出せるかと言う唯一点が、大問題になってくる訳です。
しかしながらこの、ダニエル・バローのプイィ=フュイッセの入門クラスである「アリアンスV.V.」ですら、そんな大問題を簡単に蹴散らしてしまう品質だと言えるのが凄いですよね。3千円でこれだけの高い品質のシャルドネが買える訳ですから、実にありがたいことです。
2016年もののブルゴーニュは、2018年に到着し始めたものの、当初は非常に心配をしていました。しかしながら・・特にシャルドネは、
「・・もしかしたら・・グレートイヤーか?」
などとの言葉がテイスティング中に浮かんできてしまうほどのクオリティを見せるアイテムが多く存在しています。
このアリアンスV.V.も非常に素晴らしい出来でした。リアルワインガイド第62号では、今飲んで 90、ポテンシャル 91、飲み頃予想 2020~2040 と言う評価で、
「このクラスから上は熟成が必要となる」
と書いています。
noisy 的には、この2019年の正月のテイスティングで、
「このプイィ=フュイッセのクラスは、アリアンスV.V.だけは今から飲んでも充分美味しさを受け取れる!」
と感じました。これより上は・・やはり待ちましょうよ・・(^^;; 勿体無いですから。
アリアンスV.V.は、ガラス系の透明感溢れるミネラリティのやや太い芯が存在し、縦構造の確かさを感じさせつつ、凝縮した果実由来のエキスが、少しずつ崩壊を繰り返し要素を放出、表情を豊かにしてくれる・・発展途上に有ります。勿論全開なんて無理ですが、
「この分子崩壊による表情」
こそが開くと言う意味(に近い)ですから、まだ少ないはずのそれを拾うだけでもたっぷり楽しめてしまうほど、ポテンシャルが充分だ・・と言うことなんですね。
勿論、もう皆さんもたっぷり飲まれていてご存知かと思いますが、バローのワインが熟した時のパフォーマンスは物凄いですよね。そこまでは行かないにせよ、
「若いフレッシュな凝縮したシャルドネの美味しさ」
と言う切り口も有る訳で、その部分において、充分な美味しさだと判断します。是非飲んでみてください。3千円のプイィ=フュイッセ、驚かずにお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【凄いポテンシャル!しかもほぼデイリー価格です!】
息子さんのジュリアンが作ったアリアンスVV・・・旨いです!実に美しいプイィ=・フュイッセに仕上がっています。しっかり腕を上げたなと思います。
リアルワインガイド第58号は、
「このクオリティでこの値段・・でいいの?」
とまで言ってます。同感・・!休養後に飲んでみてください。お奨めです。
以下は2008年のコメントです。
【むしろ3年ほどの時間が必要です。】プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
若々しく瑞々しいやや大きめの白・黄色の果実・柑橘。グレープ・フルーツっぽくも有る。ミネラルのアロマが強い。サン=ヴェランよりも構造が大きく、とても伸びやか。いつものヴィンテージよりもかなりドライ。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
やや硬い表情。現在はふくらみに掛けるが瑞々しく・・でも硬い。アリアンス・ヴェよりも青みが有る。いつもよりドライだが、肌理の細やかさは上かもしれない。
中級クラスのプイィ=フュイッセですが、ミネラリティが並みのワインよりも高い分、その殻を破る力に2008年は欠けているのかもしれません。現在はどちらも硬く、厳しいです。しかし、ハードなムルソーだと思えばこれも充分に有り。いつものようにマッチョなバローでは無いと思うべきでしょう。
5~10年の熟成でピークを迎えるでしょう。かなり美味しいタイトなシャルドネになると思ってくださいね。お奨めです。
● 2017 Pouilly-Fuisse Sur la Roche
プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
【アドヴォケイトは93ポイント!・・相当に素晴らしいです!】

以前の樽臭いバローを知っている方は少数派でしょうが、最近はそれでも・・そんな時代の大仰なシャルドネが結構に、
「・・懐かしい・・」
と思いつつ、しかも、それを美味しいと思って飲んでいる自分に気付く・・ことがママ・・あります・・歳、取ったのね・・それでも美味しいものは美味しい・・で良いとも思っています。
この2017年もののバローは、相当前に入ってはいたんですが、サンリバティーさんが仕入をしくじったようで、トップキュヴェの「アン・ビュラン」が入って来ないことになってしまいました・・ので、
「(・・げげっ・・やり辛い・・よなぁ・・)」
と言うような気持ちが有って、ついつい・・今まで放置することになってしまいました。アン・ビュラン・・・毎年ちゃんと入れてくださいね・。
ですので、2017年ものは、このところはもうバローの二番目のキュヴェで有る「スュール・ラ・ロシュ」が最も上のキュヴェと言うことになっていますので・・申し訳ございませんがご了承くださいませ。
まぁ、今年2020年は年初より、相当に色々なことが続けざまに起き、この新型コロナウイルスでとどめを刺されたような感じです。どれほどの事件?が起きていたか・・などは、お客様には一切、お話ししていませんが、それはもう・・忙しい日々でした。
そして6月15日発刊予定のリアルワインガイドの次号も・・そりゃぁ・・大変ですよ。何せ、テイスティングに行けない、できない・・ですから。
なので、もうすぐ発売なのでお話ししても良いかと思いますが、何と・・noisy も寄稿文を寄せさせていただいてます。5千文字という文字数が多いか少ないか・・は判りませんが、5千文字に揃える・・その近くでまとめる・・と言うのも、結構な困難な作業になったりします。
その上、通常のレヴューは6アイテムほど書いていますし、日々状況の変わる新型コロナウイルスの影響も含めての寄稿文だったので、
「締め切りを大幅に超えてから書き上げた」
もので・・、その、遅れていると言うプレッシャーと、新型コロナウイルスの影響がどっちに出るかに関係のないように仕上げなくてはいけないと言うようなプレッシャーもあり、結構にしんどかったです。
まぁ、文字を書くのも結構な仕事では有りますが、造り手さんにとっても上級キュヴェをちゃんと仕上げる・・と言うことも、毎年違う気候や状況をしっかり見極め、作業していく訳ですので・・大変ですよね。まぁ、noisyは寄稿、バローさんは気候に左右された訳です。
やはりトップ・キュヴェのひとつ、スュール・ラ・ロシュは、その名の通りの石のニュアンスが感じられる素晴らしい出来でした。アドヴォケイトも93ポイント、そこそこの評価をいただけているようです。
年々、ピュアさを増し、ナチュラルさも入り、樽の要素はやや弱くなり、ディテールがしっかり描かれていると感じます。是非飲んでみて下さい。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【今や評価はダニエル・バローの第二位の地位!ポテンシャル高いです!前回はラシーヌさんものですが¥5.150でのご案内でした!】 かなりリーズナブルです。ご案内したのはちょうど2年前頃ですので、そろそろ飲みはじめてOK・・かと思います。サンリバティーさんから条件をいただきました。限定数量ですのでお早めにどうぞ!
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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムの2~3番目です!】 飲めませんので以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。このラ・ロシュは、以前はバローさんの3番目のワインだったんですが、樹齢の上昇や葡萄の選別により、2番目に躍り出たキュヴェです。ですが、レ・クレとの差は微妙だと思います。むしろ好みの差と言えると思います。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2017 Saint-Veran les Pommards
サン=ヴェラン・レ・ポマール
【素晴らしい仕上がりでした!一推し!】

サン=ヴェランもこれほどまでに豊かで複雑性高く、品格も備わっていると・・プイィ=フュイッセさえ喰ってしまっていると、もろに感じてしまいます。
確かに、僅か3千円ほどのアリアンスV.V.は、A.C.ブル並みの価格で、「冷ややか系の」プイィ=フュイッセの繊細で見事な味わいを、村名格として感じさせてくれます。
一般にはより格下と思われているサン=ヴェランですが、このところはこのように、プイィ=フュイッセを上回る価格のアイテムが出回り始めています。まぁ、ビオ系の生産者さんのサン=ヴェランはそれなりに高価では有りますけどね。
しかし・・このサン=ヴェラン・レ・ポマールは素晴らしいです。熱量をしっかり閉じ込めた豊かで複雑性の高い見事なバランスです。僅かでは有りますがプイィ=フュイッセよりも高い・・これは結構、財布には厳しい部分では有るとしても、この豊かさ、高級感を知ってしまえば、こちらを選んで正解かと思います。
それに、例えばビオ系生産者のロベール・ドゥノジャンのマコンやサン=ヴェランは美味しいし、結構好きでは有るんですが、価格もそれなりにしますし、ナチュラルで香りも華やかなのは良いんですが、ヴィンテージにより結構に揮発酸がビシバシ上がってくるのが、ネガティヴなレベルまで数値が上がっていると捉えなければならないことが有り、最近は余りテンションが下がり気味です。
いや、揮発酸が全く有ってはいけない・・とは言いませんが、有るならどうするか、どうやって飲むか、誰に勧めるか、勧めるならそれをちゃんと説明すべきですし・・などと考えてしまう訳ですね。
そこから言えば、このサン=ヴェラン・レ・ポマールは、ピュアなのにナチュラル感が年々増し、しかも精緻さまで増大しているとなると、本当に素晴らしいのはこっちでしょ・・と思ってしまうんですね。
プイィ=フュイッセ並みにオイリーさも粘っこさも有り、ミネラリティもバッチリなシャルドネです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【プイィ=フュイッセより高価なサン=ヴェランです!味わいはベースのプイィ=フュイッセ以上!ティム・アトキン氏は2014年ものが91Pointsでした!】
以下は2013年もの、リリース当時のラシーヌさんものについてのレヴューです。
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【さすが格上!!マコンから来ると、クラスの違いを感じます!】
以前のコメントを修正して掲載しています。非常に旨いですが・・非常に少ないです。
さすがにポエール・ポリをこのクラスと比べると見劣りがしてしまいます・・・結局ミネラリティの違いなんですよ・・・なんだかんだ言っても最後は・・。果実だ酸だと分析しても、ミネラリティの質が自分の中のクラス、判断基準を決めているような気がします。
◆サン=ヴェラン・アルページュ
2012年初登場のアルページュ。少し濃い目の黄色。甘塩っぱいミネラル感がとても強い。ドライだが実に集中していて、それも甘みを感じさせる原因だろう。タイトで逞しい筋骨隆々タイプ。かなり旨い。
◆サン=ヴェラン・アン・クレシェ
ハッキリ言って・・ちょっと舐めてました。3千円超えちゃった・・もう駄目かな・・と思ってたら・・とんでも無い!プライス以上のポテンシャル!トースティ、ドライだがジューシー。しかもかなりなミネラリティ度。現在は少し硬めだが、今までとは異質のポテンシャルを感じる。かなりの延び代のある味わい。フレッシュ感がたっぷり有り、ピュア感に結びついている。2013年までよりも確実に旨い。
◆サン=ヴェラン・レ・ポマール
圧巻。重厚感。質感の高さ。ボーヌの優良シャルドネ並みのミネラリティ。こってり感。中域の透明感。酸の美味しさ、バランスの良さ・・かなり美味しい。ボテっとした南部のミネラリティではなく繊細さを感じる。実に高級な味わい!
サン=ヴェラン3種にも・・ビックリです。アルページュは逞しい、筋肉質の男性のようなスタイルで、プイィ、マコン辺りの暑苦しさが全く無いんですよね。アルページュが以前のアン・クレシェを男っぽくしたような感じです。価格もそんな感じ。
アン・クレシェにはビックリ・・。物凄いポテンシャル・アップでした!
「これでサン=ヴェランかよ~!」
みたいな雰囲気でした。
で、サン=ヴェラン・レ・ポマールですが・・・これをプイィ=フュイッセと言わなくて、何だと言えばよいのか・・もうミネラルの細やかさが異質なんですよ。滑らかでね・・緻密さ、エレガンスもある・・言うことのない味わいでした。
そんな訳で選択は難しいかと思いますが、どれを飲んでも旨いです。えっ?ポマールが高い?・・・いや、高くないです。エチケットが無いと思って飲んでみてください。ビックリされると思いますよ!お勧めします!
● 2016 Macon-Chaintre les Pierres Polies
マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
【ベースのワインがこんなに素晴らしいとは!・・と是非驚いてください!】

ブルゴーニュのデイリークラスには非常に厳しい・・(^^;; リアルワインガイドも、しっかりポテンシャル点90ポイントを付けているマコン=シェントレです。
特徴はほんのりと芳醇ながらも美しい酸、ミネラリティもたっぷりで非常に瑞々しい美味しさが有る・・と言うところでしょう。濃密に仕上げることは、温暖化と言われる現在においては特別に難しいことではないと思われますが、
「そこにフィネスが有るか?エレガンスはどうか?」
と言う部分においては、非常に苦労してきたのがマコン各村なんですね。PKさんがシャルドネを貶める言葉として常用していたのが、
「マコンじゃないんだから・・」
でした。言ってしまえば、
「下品」
の代名詞みたいな時代が有った訳です。勿論ですがそこには、努力を続けるドメーヌも多く有り、その代表格がダニエル・バローだった訳です。「シャルドネに 割りばし入れて マコン=ヴィラージュ」などと樽臭いマコン=ヴィラージュを揶揄していた時代が有ったんですね。
そんなマコン=ヴィラージュとは全く異なるのがこのシェントレです。やっぱり旨いですね・・いつもは、タイミング的にはもっと早い時期にテイスティングしていますので、完全には落ち着いていなかった訳です。今回はサンリバティーさんが倉庫に入れっぱなしでオファーを忘れていた?ために、半年以上遅れてのご案内になっています。
でもそんなタイミングなので、しっかり落ち着いてるんですね~・・。リアルワインガイド第62号は2018年4月のテイスティングですから・・そろそろ1年近くで、その位のズレが有ります。
「このワイン、こんなにおいしかったっけ?」
と徳丸さんは書かれていますが・・
「美味しかったですよ」
とお答えしておきましょう。何せnoisy はこのワイン、もう・・どうだろ、20年近く欠かさずに飲んでますから・・。
しかしながらやはり変遷は有りますよ。もっと樽っぽかったし・・いや、樹の若さも感じたかな・・フレッシュだが凝縮感に欠けた印象が最初の頃だったと思います。でも・・千円台だったですしね・・充分にリーズナブルでした。この素晴らしいバランスを見せるシャルドネがこのプライスですから・・しかも、
「アドヴォケイトが選ぶブルゴーニュを代表する生産者」
で有り、
「ブルゴーニュ・シャルドネの傑作」
として、プイイ=フュイッセ・アン・ビュランV.V.とレ・クレV.V.が選ばれている位ですから(レ・クレは改植したため現在はV.V.表記無し)。
下から上のクラスまで、見事に美味しいのがバローです。言いたくないが・・
「マコン・シェントレで充分旨い・・」
ので困ります。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【年々、瑞々しさを増しています!滅茶美味しいです!】
滅茶苦茶瑞々しく、健康的で、伸びの良いワインです。しかも、
「ん?マコン・・?」
と思えるような冷涼感付きです。
さらには、
「・・これでマコン?」
と思えるような、コート・ド・ボーヌ的なエレガンスの有る果実の風味なんですよ。
価格もリーズナブルですし、これは売れるんじゃないかと!・・コンディションの良さも抜群です。
リアルワインガイド第58号は、ついに今までの最高ポテンシャル点、89+点を付けましたね。noisy的にはそれだとやや低いかな・・と思いますが・・ここはハッキリ、90点付けるべきでしょう。それだけのパフォーマンスをしてくれます。
年々増してきた正当にナチュラルな美味しさ、是非感じてみてください。超お勧めです!
以下は昨年までのこのワインのレヴューです。
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【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】
いつも安定して美味しいマコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリです。もうお馴染みですね。
ですが、2014年ものの美しい姿はまた2013年の健全さ、バローのベンチマーク的存在を超えて美味しいと感じてしまいました。
もっとも、昨今は自然派と言うの括りの解釈も非常に難しいです。
「自然酵母(畑に自生しているもの、果皮付着)じゃなくて自然派を名乗れるか?」
と言うような基本的なものから、
「ビオロジック + So2の使用有りき」
と言う、既存のスタンスではヴァン・ナチュールとしては不足している・・・と言う考えもあります。
その辺りはとても微妙な問題を含んでいまして、まぁ、いつも言っていますが最終的は、
「醸造結果としての揮発酸値」
に掛かってくると思うんですね。
ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として、ナチュラルなワインが仕上がる・・これが理想です。しかしながら時に、もしくは多くの場合、
「ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として揮発酸値の上昇を招く」
ことにつながり兼ねない状況が見られる訳です。
まぁ、極低レベルの揮発酸値の話しでは無いんですね。ワインのピュアな味わいを損なわない程度の揮発酸値であれば問題は無いと言えます。しかしながら、それはかなり上手く行った場合・・になります。
「ん、私はSo2は使用しないよ!」
と言う最初からのスタンスは非常に綺麗な言葉では有ると言えますが、仕上がったワインの揮発酸値が高いとすると
「唇寒し」
と判断されてしまうかもしれません。
確かに、極わずかの方々は、So2を全く使用せずともピュアなワインを造り上げることが出来ると思います。しかしながら、ほとんどの造り手は、
「最上の葡萄が収穫でき、最上の仕事が出来たときにピュアなワインに仕上げられる」
と言えるかな・・と言うのが、noisy が現在感じていることです。
リアルワインガイドは2013年ものよりも2014年ものをより高い評点にしていますね。理解できる部分では有ります。でもまぁ、
「どちらも相変わらず旨い。敢えて言えば、2014年ものがより凝縮感に長けているかもしれない。」
ですね。
何せ、どうでしょうね・・覚えてませんが、どれだけ長くダニエル・バローのワインを毎年飲み続けて来たか・・・。90年台中頃から毎年必ず飲んでますから・・体の何パーセントかはダニエル・バローのシャルドネでできているかもしれませんしね・・そりゃ無いか。
このシャントレの良いのは、甘く無いし、ミネラルは重く無く軽やかでビッシリ、適度な中域のふくよかさ、充実と余韻の長さ、ダレない酸の美しさが寄与していると思います。揮発酸の存在を感じたことなど・・ございませんしね。
価格も実にリーズナブルです。ワイン屋として困った時の「ダニエル・バロー頼み」も有りがたいものです。何せ、
「美味しく無い!」
「合わない!」
とは、まず言われないですから・・。しかも、このシャントレは、二次発酵のニュアンスが強く出ないので、やや匂いのキツイ魚介にも行ける可能性が大きいんですね。・・まぁそんな場合、安全策を考えるなら二次発酵無しのワインを第一にしますが・
柑橘系果実のしっかり出た美味しい・・甘く無い、しっかりシャルドネです。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
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いや~・・ピエール・ポリで充分旨いんですが、ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石のニュアンス、マコン=フュイッセのクラス超えのポテンシャルも捨てがたい・・・選ぶのは難しいです!
2012マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
わずかに樽、凝縮感がわずかに甘みをもたらす。粘性ある滑らかなテクスチュアと程好いスパイス感。軽めながらたっぷりあるミネラリティ。ドライな味筋ながらしっかりと押してくる素晴らしい味わい。
2011&2012 マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
2012は2011よりもかなりドライ・・・2011年は荒れが収まり、熟しつつ有って、むしろ甘みさえ感じる滑らかさ。出来はほぼ同等か?とても美しくバランスの良い仕上がり。締まったミネラリティ・・・単純に美味しいが、岩、石のツルッとしたミネラリティが特徴的。リンゴや洋梨、柑橘。両方を比較すると、渋みと苦味が味幅、土台を作っているのでどちらも必要なものだと判る。リーズナブルなワイン。
2012マコン=フュイッセ
美しい淡い黄色。光り輝いている。格上の味わいはすぐに判るほどのネットリ感とエレガンス。中域が密で味わいの幅が広い。フルーツ表現の精度が高く、よりエレガンスを感じさせているようだ。
ポリはとっても美味しいです!こんなに美味しくなって・・良いのかな?・・と思うほど、格上げされたように思います。価格的にはヴェルジッソン・ラ・ロシュが上ですが、現状の美味しさはマコン=フュイッセに軍配。マコン=フュイッセは・・・マコンじゃ無いす!・・いや、マコンを超えてます。ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石、岩のガチっとしたミネラリティが素晴らしい・・・そして2011年は熟し始めていて、凄く纏まりが出てきました!是非ご検討いただきたい4アイテムです。一推し!
● 2016 Macon-Vergisson la Roche
マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】

マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュは今回、飲んでおりません。ですが、この村の特徴とも言える大理石のような硬いニュアンスが伝わってくる石のミネラリティが特徴ですね。ムルソー的と言えるかもしれません。
リンゴや洋梨、柑橘、渋みと苦味が基礎になり、マコネーの上級キュヴェ、プイィ=フュイッセにより近いオイリーさやグラの有る太い味わいも存在しています。そこに石の風味が加わり、ドライながらも旨みたっぷりな味わいです。
写真は違うワインのものですが、リアルワインガイド第54号ではポテンシャルも90点を超える高い評価を得ています。是非ご検討くださいませ。
● 2016 Saint-Veran en Creches
サン=ヴェラン・アン・クレシュ
【全方位に外向的!豊かな味わいだがダレ無い酸の美味しさが凝縮した果実を引き立たせています!】

非常に良いワインです。僅かに映しこまれた淡い緑色が、このワインの素性を語ってくれています。非常にピュアで丸みがあり、ブルゴーニュの南部のワイン特有の暑苦しさは無く、極上クラスの味わいを感じさせてくれます。
ラシーヌさんはダニエル・バローの輸入が出来なくなってしまいましたが、例えばラシーヌさんにお呼ばれされて新年会などに行かせていただくと、サンリバティーさんの社長さん、佐々木さんがいらっしゃったりします。どうやら非常に仲が宜しいようで・・また、ラシーヌさんの合田さんもサンリバティーさんの何かにタッチしてるのかな?・・ハッキリしたことは判らないんですが、関係の深い間柄のようです。
なので、新年会でラシーヌさんのワインを味わっていると・・そのままじゃ済まなくなってしまいます。2年ほど前には・・それまでラシーヌさんの新年会にお邪魔していたはずなんですが、気付くと拉致されていまして、何故か佐々木さんの地元で飲んでいたりします。気付けば日が変わっていて・・何てことになっているんですね~・・。
サンリバティーさんのワインはラシーヌさん同様コンディションも良く、社長さんのお人柄も良く・・何せ工学系出身なのになぜかワインのエージェントをしていると言う、ちょっと変わった履歴の持ち主でおられます。で、2015年ものもそうでしたが、2016年もののバローは完全にサンリバティーさんからの仕入れになっています。
このサン=ヴェラン・アン・クレシェは2015年ものはご案内出来なかったので二年振りと言うことになります。ご存知かとは思いますがサン=ヴェランはマコン各村の近郊に有る村、A.O.C.で有り、A.O.C.プイィ=フュイッセの北に接している村でA.O.C.マコンより上位とされています。また単にマコン=ヴィラージュより上位とお考え下さって結構かと思います。
さすがにA.O.C.マコンで美味しいものは多くは無いですが、マコン=ヴィラージュやマコン=何とか、サン=ヴェランともなりますと、昨今は結構に良いものも散見されるようになってきました。
ただし・・価格も10年前のブルゴーニュ村名並み・・と言う場合が多いので、
「・・いや~・・ダニエル・バローが有るからなぁ・・中々この存在は超えられないでしょ・・」
と言う気も有ります。
年々ピュアさとナチュラルさを増してきているダニエル・エ・ジュリアン・バローですが、20年ほど前の「樽っぽいシャルドネ」とは隔世の感が有ります。非常にピュアなんです。樽は掛かっていますがその存在を言う必要が無いほどまで来ています。
とても良い感じに凝縮しており、冷ややかな酸が柑橘系フルーツの美味しさをたっぷり伝えてくれます。勿論、ミネラリティもたっぷりです。ガラスのような透明感の強いものと白っぽい石灰系のものが半々ほどに感じられ、全てを支える基盤になっているかのようです。
リアルワインガイド第62号では、「現状は少し硬いがすぐこなれて来そう・・」のように書かれていますが、今飲んで充分な美味しさを感じられるバランスです。評価は89+~90 です。これより低いACブルゴーニュ・シャルドネは山ほど・・有ります。noisy のところでも非常に売れているロッシュ・ド・ベレーヌのシャルドネはリアルでは90点には届きません。確かに・・濃密さはこのサン=ヴェランの勝ちです。このちょっとしたシャルドネのマッタリ感にやられちゃうんですよね。
非常に良い出来でした。価格もリーズナブルです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【さすが格上!!マコンから来ると、クラスの違いを感じます!】
以前のコメントを修正して掲載しています。非常に旨いですが・・非常に少ないです。
さすがにポエール・ポリをこのクラスと比べると見劣りがしてしまいます・・・結局ミネラリティの違いなんですよ・・・なんだかんだ言っても最後は・・。果実だ酸だと分析しても、ミネラリティの質が自分の中のクラス、判断基準を決めているような気がします。
◆サン=ヴェラン・アルページュ
2012年初登場のアルページュ。少し濃い目の黄色。甘塩っぱいミネラル感がとても強い。ドライだが実に集中していて、それも甘みを感じさせる原因だろう。タイトで逞しい筋骨隆々タイプ。かなり旨い。
◆サン=ヴェラン・アン・クレシェ
ハッキリ言って・・ちょっと舐めてました。3千円超えちゃった・・もう駄目かな・・と思ってたら・・とんでも無い!プライス以上のポテンシャル!トースティ、ドライだがジューシー。しかもかなりなミネラリティ度。現在は少し硬めだが、今までとは異質のポテンシャルを感じる。かなりの延び代のある味わい。フレッシュ感がたっぷり有り、ピュア感に結びついている。2013年までよりも確実に旨い。
◆サン=ヴェラン・レ・ポマール
圧巻。重厚感。質感の高さ。ボーヌの優良シャルドネ並みのミネラリティ。こってり感。中域の透明感。酸の美味しさ、バランスの良さ・・かなり美味しい。ボテっとした南部のミネラリティではなく繊細さを感じる。実に高級な味わい!
サン=ヴェラン3種にも・・ビックリです。アルページュは逞しい、筋肉質の男性のようなスタイルで、プイィ、マコン辺りの暑苦しさが全く無いんですよね。アルページュが以前のアン・クレシェを男っぽくしたような感じです。価格もそんな感じ。
アン・クレシェにはビックリ・・。物凄いポテンシャル・アップでした!
「これでサン=ヴェランかよ~!」
みたいな雰囲気でした。
で、サン=ヴェラン・レ・ポマールですが・・・これをプイィ=フュイッセと言わなくて、何だと言えばよいのか・・もうミネラルの細やかさが異質なんですよ。滑らかでね・・緻密さ、エレガンスもある・・言うことのない味わいでした。
そんな訳で選択は難しいかと思いますが、どれを飲んでも旨いです。えっ?ポマールが高い?・・・いや、高くないです。エチケットが無いと思って飲んでみてください。ビックリされると思いますよ!お勧めします!
● 2016 Pouilly-Fuisse Aliance Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【ミネラリティ溢れる冷ややかな果実!高級シャルドネの複雑性とフィネスを感じさせてくれるスーパーポテンシャルワインです!】

あのブルゴーニュを代表するドメーヌのラフォンさんちも、ルフレーヴさんちも、生産量に限りの有るコート=ドールを飛び出し、将来性の高いマコンに新たな活躍の場を得た訳ですから、マコンの地がどれほどのポテンシャルを持っているのか、推して知るべし・・だと思います。
確かにコート=ドールよりも南に位置しますし、マコネーとは言いつつも最も南に有るプイィ=フュイッセは、熟度は心配しないでも、ブルゴーニュ・シャルドネと看板を出せるフィネス、エレガンスが出せるかと言う唯一点が、大問題になってくる訳です。
しかしながらこの、ダニエル・バローのプイィ=フュイッセの入門クラスである「アリアンスV.V.」ですら、そんな大問題を簡単に蹴散らしてしまう品質だと言えるのが凄いですよね。3千円でこれだけの高い品質のシャルドネが買える訳ですから、実にありがたいことです。
2016年もののブルゴーニュは、2018年に到着し始めたものの、当初は非常に心配をしていました。しかしながら・・特にシャルドネは、
「・・もしかしたら・・グレートイヤーか?」
などとの言葉がテイスティング中に浮かんできてしまうほどのクオリティを見せるアイテムが多く存在しています。
このアリアンスV.V.も非常に素晴らしい出来でした。リアルワインガイド第62号では、今飲んで 90、ポテンシャル 91、飲み頃予想 2020~2040 と言う評価で、
「このクラスから上は熟成が必要となる」
と書いています。
noisy 的には、この2019年の正月のテイスティングで、
「このプイィ=フュイッセのクラスは、アリアンスV.V.だけは今から飲んでも充分美味しさを受け取れる!」
と感じました。これより上は・・やはり待ちましょうよ・・(^^;; 勿体無いですから。
アリアンスV.V.は、ガラス系の透明感溢れるミネラリティのやや太い芯が存在し、縦構造の確かさを感じさせつつ、凝縮した果実由来のエキスが、少しずつ崩壊を繰り返し要素を放出、表情を豊かにしてくれる・・発展途上に有ります。勿論全開なんて無理ですが、
「この分子崩壊による表情」
こそが開くと言う意味(に近い)ですから、まだ少ないはずのそれを拾うだけでもたっぷり楽しめてしまうほど、ポテンシャルが充分だ・・と言うことなんですね。
勿論、もう皆さんもたっぷり飲まれていてご存知かと思いますが、バローのワインが熟した時のパフォーマンスは物凄いですよね。そこまでは行かないにせよ、
「若いフレッシュな凝縮したシャルドネの美味しさ」
と言う切り口も有る訳で、その部分において、充分な美味しさだと判断します。是非飲んでみてください。3千円のプイィ=フュイッセ、驚かずにお楽しみくださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【凄いポテンシャル!しかもほぼデイリー価格です!】
息子さんのジュリアンが作ったアリアンスVV・・・旨いです!実に美しいプイィ=・フュイッセに仕上がっています。しっかり腕を上げたなと思います。
リアルワインガイド第58号は、
「このクオリティでこの値段・・でいいの?」
とまで言ってます。同感・・!休養後に飲んでみてください。お奨めです。
以下は2008年のコメントです。
【むしろ3年ほどの時間が必要です。】プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
若々しく瑞々しいやや大きめの白・黄色の果実・柑橘。グレープ・フルーツっぽくも有る。ミネラルのアロマが強い。サン=ヴェランよりも構造が大きく、とても伸びやか。いつものヴィンテージよりもかなりドライ。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
やや硬い表情。現在はふくらみに掛けるが瑞々しく・・でも硬い。アリアンス・ヴェよりも青みが有る。いつもよりドライだが、肌理の細やかさは上かもしれない。
中級クラスのプイィ=フュイッセですが、ミネラリティが並みのワインよりも高い分、その殻を破る力に2008年は欠けているのかもしれません。現在はどちらも硬く、厳しいです。しかし、ハードなムルソーだと思えばこれも充分に有り。いつものようにマッチョなバローでは無いと思うべきでしょう。
5~10年の熟成でピークを迎えるでしょう。かなり美味しいタイトなシャルドネになると思ってくださいね。お奨めです。
● 2016 Pouilly-Fuisse les Crays
プイィ=フュイッセ・レ・クレ
【見事に閉じています・・が、2~3年後に是非飲んでみてください!素晴らしい出会いになるかと思います!】

濃密な色合いですね~・・緑掛かって、黄色も強く、ガラス系のミネラリティを強く持った色合いをしています。
味わいも色合いから想像される通り・・非常に濃密です。暑苦しさは有りません。非常にドライですがエキスが濃いので辛くは感じないと思います。しかし・・
「非常に、ものの見事に閉じています・・」
そうなんです。アリアンスV.V.の愛想の良さとは対照的に、全く無愛想です。ただし・・いや、釈迦の耳に念仏ですよね・・でもブルゴーニュ・シャルドネに余り慣れていらっしゃらない方もいらっしゃいますので、一応説明させていただきますと、
「今の時期は閉じている段階にある」
と判断します。
これはエキス系のワイン・・甘さに逃げないワインには共通して起きることです。それぞれの個性で異なりますが、
「泣いても喚いても、香りも少なく味わいも拡がらない」
時期が存在します。
しかしながらワインは素晴らしいです。ポテンシャルも高く、熟し開いた暁には、大きな喜びが得られる凄いワインなんですね。
なので、あと最低2年ほど・・は熟成させてください。5年置ければ間違いは無いと思います。
リアルワインガイド第62号は「今飲んで91 ポテンシャル93+ 飲み頃予想 2022~2048」と言う評価ですから、あと4年ほど置いてくれ・・と言うことになっています。そもそもの畑のポテンシャルは実証されているレ・クレイです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムたちです!】
時間が無くて・・すみません。以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。ですが、レ・クレは以前、V.V.でした。植え替えでV.V.は記載が無くなりましたが、元々はアン・ビュランと共に、
「ブルゴーニュを代表するシャルドネ」
とPKさんに言わしめたキュヴェです。基礎的に凄いポテンシャルを持っています!
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2016 Pouilly-Fuisse en Buland Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【モンスター級です!】

色っぽいでしょう?・・艶が有りますよね。ワインは非常にピュアです。それに年を追う毎に「ナチュラルさ」を増しているように感じます。
もう・・ル・テロワールさんが扱われていたころからのお付き合いで、毎年のようにテイスティングしていましたので、
「むしろリリースされて日本に到着し、2~4週間ほど休ませた頃が一番判りやすい」
「リリース後5年経つと大化けしている」
「開くとプイィ=フュイッセだとは思えないほど・・コート=ドールのグラン・クリュ並み」
だと言うことはたっぷり理解しています。
もう死語に近いですが「ノースバークレイ」と言うアメリカの会社が有り、その関連でル・テロワールさんに入って来ていました。その頃はPKさんの言う、
「新樽を使え」
「濃密なワインを造れ」
と言う命題にブルゴーニュのドメーヌが振り回されていた頃ですね。ボルドー至上主義をそのままブルゴーニュに持ち込んだような感じです。
なので、当然ながらブルゴーニュワインの評価は低かったし、豊かなドメーヌは一握りでしか無かった訳です。
そのお陰で日本では美味しいブルゴーニュワインをリーズナブルに購入出来た訳ですし、儲からなかったドメーヌたちも、努力し、迎合すれば利益を上げられることを知りました。
しかしそんなバブルも崩壊し、「濃いブルゴーニュワイン」は敬遠される時代になり、以前のエレガントなブルゴーニュワインへと原点回帰してますし、さらには有機栽培へと時代は戻っているかのように感じます。
そんな中でダニエル・バローも樽を強くかけることを止め、有機栽培へと回帰、ピュアでナチュラルなシャルドネをポテンシャル高く造り上げる素晴らしい生産者になったと言えます。
2016年もののアン・ビュランも例年通りに素晴らしく、密度高い味わいです。蜜っぽく、複雑性は非常に高いです。
「しかし硬い!」
のは・・仕方が無い・・何せ日本に入って来てから倉庫に預けっぱなしでオファーしていなかった訳ですから・・今が一番硬い時期だと言えるかもしれません。
でも5年置ければ、比類無き美味しさに出会えることが確約されています。素晴らしいワインでした・・硬いけど。これは是非1本は持っていてください。超お勧めのハイポテンシャル・ハイコストパフォーマンスワインです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ダニエル・バローの言わずと知られたトップ・キュヴェです!】
時間が無くてすみません・・以前のコメントを掲載しています。非常に・・素晴らしいです。今の段階で飲むのはちょっと早いです、
バローの看板キュヴェです。このアン・ビュランならずとも、ダニエル・バローを初めて飲まれた方は、
「ブルゴーニュのシャルドネって、こんなに旨いのか!」
と驚かれる方がほとんどです。
まぁ・・むしろ、コート・ド・ボーヌのシャルドネがバローのプイィ=フュイッセのような風格を見せるようになるのに時間が掛かる訳で、そこは南部のマコネーの良さを最大限に生かし、且つ、暖かいニュアンスを余り見せないようにしているからなのかもしれませんね。凄いワインですよ。お早めにどうぞ。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2014 Saint-Veran les Pommards
サン=ヴェラン・レ・ポマール
● 2013 Saint-Veran les Pomaards
サン=ヴェラン・レ・ポマール
【プイィ=フュイッセより高価なサン=ヴェランです!味わいはベースのプイィ=フュイッセ以上!ティム・アトキン氏は2014年ものが91Pointsでした!】
以下は2013年もの、リリース当時のラシーヌさんものについてのレヴューです。
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【さすが格上!!マコンから来ると、クラスの違いを感じます!】
以前のコメントを修正して掲載しています。非常に旨いですが・・非常に少ないです。
さすがにポエール・ポリをこのクラスと比べると見劣りがしてしまいます・・・結局ミネラリティの違いなんですよ・・・なんだかんだ言っても最後は・・。果実だ酸だと分析しても、ミネラリティの質が自分の中のクラス、判断基準を決めているような気がします。
◆サン=ヴェラン・アルページュ
2012年初登場のアルページュ。少し濃い目の黄色。甘塩っぱいミネラル感がとても強い。ドライだが実に集中していて、それも甘みを感じさせる原因だろう。タイトで逞しい筋骨隆々タイプ。かなり旨い。
◆サン=ヴェラン・アン・クレシェ
ハッキリ言って・・ちょっと舐めてました。3千円超えちゃった・・もう駄目かな・・と思ってたら・・とんでも無い!プライス以上のポテンシャル!トースティ、ドライだがジューシー。しかもかなりなミネラリティ度。現在は少し硬めだが、今までとは異質のポテンシャルを感じる。かなりの延び代のある味わい。フレッシュ感がたっぷり有り、ピュア感に結びついている。2013年までよりも確実に旨い。
◆サン=ヴェラン・レ・ポマール
圧巻。重厚感。質感の高さ。ボーヌの優良シャルドネ並みのミネラリティ。こってり感。中域の透明感。酸の美味しさ、バランスの良さ・・かなり美味しい。ボテっとした南部のミネラリティではなく繊細さを感じる。実に高級な味わい!
サン=ヴェラン3種にも・・ビックリです。アルページュは逞しい、筋肉質の男性のようなスタイルで、プイィ、マコン辺りの暑苦しさが全く無いんですよね。アルページュが以前のアン・クレシェを男っぽくしたような感じです。価格もそんな感じ。
アン・クレシェにはビックリ・・。物凄いポテンシャル・アップでした!
「これでサン=ヴェランかよ~!」
みたいな雰囲気でした。
で、サン=ヴェラン・レ・ポマールですが・・・これをプイィ=フュイッセと言わなくて、何だと言えばよいのか・・もうミネラルの細やかさが異質なんですよ。滑らかでね・・緻密さ、エレガンスもある・・言うことのない味わいでした。
そんな訳で選択は難しいかと思いますが、どれを飲んでも旨いです。えっ?ポマールが高い?・・・いや、高くないです。エチケットが無いと思って飲んでみてください。ビックリされると思いますよ!お勧めします!
● 2013 Pouilly-Fuisse en France
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
【そろそろ良いでしょう!ほぼ、ACブル並みのプライスです!】
【凄いポテンシャル!】
他のピュイィ=フュイッセのキュヴェは余りに無くて飲めませんので、このアリアンス以外は以前のコメントを掲載しています。
冷ややかな酸、そして非常に伸びやかでピュア・・・ナチュラルとも言える滑らかなシャルドネです。
色合いも美しく、2013年のマイナスイメージは浮かんでこない。少しトロっとしていて、柑橘系や、やや南国のフルーツ感も有る・・・とは言っても全く暑苦しさが無いのは、その冷ややかな酸ゆえだろうと思います。
リアルワインガイド第50号はポテンシャル90+とのことですが、まぁ・・実際のところはそんなところかもしれません。たしかに飲むにはちょっと早いタイミングでは有るんですが、今飲んでも90点を越える味わいを取れると思いますよ。
そして、この何年かの間に、息子さんのジュリアンさんとの連名になり、そしてワインの仕上がりは確実にヴァン・ナチュールの方向を向いていると思います。
しかも、昨今非常に有りがちな「危うい(揮発酸的)ニュアンス」を感じず、加えて「So2の量が多い訳じゃない」ことも言えるかと思います。もっともSo2関係については葡萄の仕上がりに寄るかとは思いますけどね。
非常に旨い・・・いつも通りの、しかもナチュールに向かいつつある「アリアンス・V.V.」です。お奨めします
以下は以前のコメントを掲載しています。
ここからは全くの「ダニエル・バロー劇場」でした!素晴らしいプイィ=フイッセに万歳!
2012プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴィエイユ・ヴィーニュ
アリアンス・ヴェからアリアンス・ヴィエイユ・ヴィーニュへ名称変更したので「V.」がVieillesの略だと判った。遂にVieilles Vignes が付いたが・・・これは旨い!美しい色、香りの伸び。ミネラリティを含んだたおやかなアロマ。質の高い果実表現。圧倒的に美味しい。味わいに立体感が有り構造が目に浮かぶようだ。余韻も長く持続する。
2012プイィ=フュイッセ・レ・シャテニエ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
もの凄い美しい色。レモン・イエロー??そして実に美しいアロマは立体構造で複雑。そしてその延びに圧倒される。思わず声が出る。凝縮しているのに野暮ったさが全く無い。ドライなのにスウィート・・・緻密・・素晴らしい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・フランス
少し暗めのイエロー(これだけ遅摘?)。少し閉じ気味のアロマだが、大量にあるミネラルの締まり具合が半端無い。硬いが詰まり切っている。カプセルに閉じ込められたような状態。開いたら・・凄いだろう。
以下は以前のコメントです。
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【アリアンス・ヴェ・・・見事に旨い!!!】 息子さんのジュリアンが作ったアリアンス・ヴェ・・・旨いです!実に美しいプイィ=・フュイッセに仕上がっています。しっかり腕を上げたなと思います。休養後に飲んでみてください。お奨めです。アン・フランスは少な過ぎて飲めませんでした。
以下は2008年のコメントです。
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【むしろ3年ほどの時間が必要です。】プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
若々しく瑞々しいやや大きめの白・黄色の果実・柑橘。グレープ・フルーツっぽくも有る。ミネラルのアロマが強い。サン=ヴェランよりも構造が大きく、とても伸びやか。いつものヴィンテージよりもかなりドライ。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
やや硬い表情。現在はふくらみに掛けるが瑞々しく・・でも硬い。アリアンス・ヴェよりも青みが有る。いつもよりドライだが、肌理の細やかさは上かもしれない。
中級クラスのプイィ=フュイッセですが、ミネラリティが並みのワインよりも高い分、その殻を破る力に2008年は欠けているのかもしれません。現在はどちらも硬く、厳しいです。しかし、ハードなムルソーだと思えばこれも充分に有り。いつものようにマッチョなバローでは無いと思うべきでしょう。
5~10年の熟成でピークを迎えるでしょう。かなり美味しいムルソーになると思ってくださいね。お奨めです。でも今すぐは飲んではいけません。
● 2014 Pouilly-Fuisse la Verchere Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・ラ・ヴェルシェール・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【上から4番目のキュヴェです。非常にリーズナブルです!】
ティム・アトキン氏も93Points と評価、しかもかなりリーズナブルです。ご案内したのはちょうど2年前頃ですので、そろそろ飲みはじめてOK・・かと思います。サンリバティーさんから条件をいただきました。限定数量ですのでお早めにどうぞ!
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【標高・・・xxxメートル?!】
飲めませんので以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。
黄色の強い色合いから蜜のニュアンス。膨大なミネラリティ。しっかりと味の付いた重量級プイィ=フュイッセ。今はまだ飲むべきではない。3年後からがベストか?この巨大なミネラルの構造ゆえ、未来へのタイムマシーンになっている。まだ崖の上にいて、下界を覗いているかのよう・・・その途中はほぼ見えないが、それだけでもポテンシャルの高さ、崖の高度にビックリする。
以下は以前のコメントです。
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【一番お買い得なのはこれ?!!バランス最高です!】
ニュアンス的には2008年同様です。ですが、大きく違うのはやっぱりエレガントさが前面に出ている部分です。2008年では果実の甘み・・・と書いていますが、まだそこまでは成長していません。完全エキスのワインです。こちらは1~2年置いたほうが良いでしょう。
以下は2008年のコメントです。
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【ここまでは今でも飲めます!】
上品さと大きさ。僅かに果実の甘み。美しいミネラリティと白黄色の果実。かなりの高級感でやや緑色をした液体。どっしりとしたミネラルと果実自体の甘みを余韻まで美しいカーヴ。かなり良い。今までの中でベスト。僅かに蜜さえ感じる。後口はわずかにビター。
これまでにご紹介した中では、やはり価格成りにベストでした。この辺からはむしろ判りやすいと思います。一応、今でも飲めるワインですが、出来れば3~4年は寝かしたいところです。これは良い・・・今でも美味しいと思います。僅かに果実の若さも・・・有りますし、とても熟した感じも有ります。素晴らしいです。
● 2013 Pouilly-Fuisse la Verchere Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・ラ・ヴェルシェール・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【前々回、前回はラシーヌさんものですが2013年、2014年とも¥4.500でした!】
ワインスペクテイター誌で92Pointsでした。 かなりリーズナブルです。ご案内したのはちょうど2年前頃ですので、そろそろ飲みはじめてOK・・かと思います。サンリバティーさんから条件をいただきました。限定数量ですのでお早めにどうぞ!
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【標高・・・xxxメートル?!】
飲めませんので以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。
黄色の強い色合いから蜜のニュアンス。膨大なミネラリティ。しっかりと味の付いた重量級プイィ=フュイッセ。今はまだ飲むべきではない。3年後からがベストか?この巨大なミネラルの構造ゆえ、未来へのタイムマシーンになっている。まだ崖の上にいて、下界を覗いているかのよう・・・その途中はほぼ見えないが、それだけでもポテンシャルの高さ、崖の高度にビックリする。
以下は以前のコメントです。
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【一番お買い得なのはこれ?!!バランス最高です!】
ニュアンス的には2008年同様です。ですが、大きく違うのはやっぱりエレガントさが前面に出ている部分です。2008年では果実の甘み・・・と書いていますが、まだそこまでは成長していません。完全エキスのワインです。こちらは1~2年置いたほうが良いでしょう。
以下は2008年のコメントです。
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【ここまでは今でも飲めます!】
上品さと大きさ。僅かに果実の甘み。美しいミネラリティと白黄色の果実。かなりの高級感でやや緑色をした液体。どっしりとしたミネラルと果実自体の甘みを余韻まで美しいカーヴ。かなり良い。今までの中でベスト。僅かに蜜さえ感じる。後口はわずかにビター。
これまでにご紹介した中では、やはり価格成りにベストでした。この辺からはむしろ判りやすいと思います。一応、今でも飲めるワインですが、出来れば3~4年は寝かしたいところです。これは良い・・・今でも美味しいと思います。僅かに果実の若さも・・・有りますし、とても熟した感じも有ります。素晴らしいです。
● 2013 Pouilly-Fuisse Sur la Roche
プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
● 2014 Pouilly-Fuisse Sur la Roche
プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
【今や評価はダニエル・バローの第二位の地位!ポテンシャル高いです!前回はラシーヌさんものですが¥5.150でのご案内でした!】
かなりリーズナブルです。ご案内したのはちょうど2年前頃ですので、そろそろ飲みはじめてOK・・かと思います。サンリバティーさんから条件をいただきました。限定数量ですのでお早めにどうぞ!
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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムの2~3番目です!】
飲めませんので以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。このラ・ロシュは、以前はバローさんの3番目のワインだったんですが、樹齢の上昇や葡萄の選別により、2番目に躍り出たキュヴェです。ですが、レ・クレとの差は微妙だと思います。むしろ好みの差と言えると思います。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】
アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】
プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2015 Macon-Chaintre les Pierres Polies
マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
【年々、瑞々しさを増しています!滅茶美味しいです!】

滅茶苦茶瑞々しく、健康的で、伸びの良いワインです。しかも、
「ん?マコン・・?」
と思えるような冷涼感付きです。
さらには、
「・・これでマコン?」
と思えるような、コート・ド・ボーヌ的なエレガンスの有る果実の風味なんですよ。
価格もリーズナブルですし、これは売れるんじゃないかと!・・コンディションの良さも抜群です。
リアルワインガイド第58号は、ついに今までの最高ポテンシャル点、89+点を付けましたね。noisy的にはそれだとやや低いかな・・と思いますが・・ここはハッキリ、90点付けるべきでしょう。それだけのパフォーマンスをしてくれます。
年々増してきた正当にナチュラルな美味しさ、是非感じてみてください。超お勧めです!
以下は昨年までのこのワインのレヴューです。
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【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】
いつも安定して美味しいマコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリです。もうお馴染みですね。
ですが、2014年ものの美しい姿はまた2013年の健全さ、バローのベンチマーク的存在を超えて美味しいと感じてしまいました。
もっとも、昨今は自然派と言うの括りの解釈も非常に難しいです。
「自然酵母(畑に自生しているもの、果皮付着)じゃなくて自然派を名乗れるか?」
と言うような基本的なものから、
「ビオロジック + So2の使用有りき」
と言う、既存のスタンスではヴァン・ナチュールとしては不足している・・・と言う考えもあります。
その辺りはとても微妙な問題を含んでいまして、まぁ、いつも言っていますが最終的は、
「醸造結果としての揮発酸値」
に掛かってくると思うんですね。
ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として、ナチュラルなワインが仕上がる・・これが理想です。しかしながら時に、もしくは多くの場合、
「ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として揮発酸値の上昇を招く」
ことにつながり兼ねない状況が見られる訳です。
まぁ、極低レベルの揮発酸値の話しでは無いんですね。ワインのピュアな味わいを損なわない程度の揮発酸値であれば問題は無いと言えます。しかしながら、それはかなり上手く行った場合・・になります。
「ん、私はSo2は使用しないよ!」
と言う最初からのスタンスは非常に綺麗な言葉では有ると言えますが、仕上がったワインの揮発酸値が高いとすると
「唇寒し」
と判断されてしまうかもしれません。
確かに、極わずかの方々は、So2を全く使用せずともピュアなワインを造り上げることが出来ると思います。しかしながら、ほとんどの造り手は、
「最上の葡萄が収穫でき、最上の仕事が出来たときにピュアなワインに仕上げられる」
と言えるかな・・と言うのが、noisy が現在感じていることです。
リアルワインガイドは2013年ものよりも2014年ものをより高い評点にしていますね。理解できる部分では有ります。でもまぁ、
「どちらも相変わらず旨い。敢えて言えば、2014年ものがより凝縮感に長けているかもしれない。」
ですね。
何せ、どうでしょうね・・覚えてませんが、どれだけ長くダニエル・バローのワインを毎年飲み続けて来たか・・・。90年台中頃から毎年必ず飲んでますから・・体の何パーセントかはダニエル・バローのシャルドネでできているかもしれませんしね・・そりゃ無いか。
このシャントレの良いのは、甘く無いし、ミネラルは重く無く軽やかでビッシリ、適度な中域のふくよかさ、充実と余韻の長さ、ダレない酸の美しさが寄与していると思います。揮発酸の存在を感じたことなど・・ございませんしね。
価格も実にリーズナブルです。ワイン屋として困った時の「ダニエル・バロー頼み」も有りがたいものです。何せ、
「美味しく無い!」
「合わない!」
とは、まず言われないですから・・。しかも、このシャントレは、二次発酵のニュアンスが強く出ないので、やや匂いのキツイ魚介にも行ける可能性が大きいんですね。・・まぁそんな場合、安全策を考えるなら二次発酵無しのワインを第一にしますが・
柑橘系果実のしっかり出た美味しい・・甘く無い、しっかりシャルドネです。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
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いや~・・ピエール・ポリで充分旨いんですが、ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石のニュアンス、マコン=フュイッセのクラス超えのポテンシャルも捨てがたい・・・選ぶのは難しいです!
2012マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
わずかに樽、凝縮感がわずかに甘みをもたらす。粘性ある滑らかなテクスチュアと程好いスパイス感。軽めながらたっぷりあるミネラリティ。ドライな味筋ながらしっかりと押してくる素晴らしい味わい。
2011&2012 マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
2012は2011よりもかなりドライ・・・2011年は荒れが収まり、熟しつつ有って、むしろ甘みさえ感じる滑らかさ。出来はほぼ同等か?とても美しくバランスの良い仕上がり。締まったミネラリティ・・・単純に美味しいが、岩、石のツルッとしたミネラリティが特徴的。リンゴや洋梨、柑橘。両方を比較すると、渋みと苦味が味幅、土台を作っているのでどちらも必要なものだと判る。リーズナブルなワイン。
2012マコン=フュイッセ
美しい淡い黄色。光り輝いている。格上の味わいはすぐに判るほどのネットリ感とエレガンス。中域が密で味わいの幅が広い。フルーツ表現の精度が高く、よりエレガンスを感じさせているようだ。
ポリはとっても美味しいです!こんなに美味しくなって・・良いのかな?・・と思うほど、格上げされたように思います。価格的にはヴェルジッソン・ラ・ロシュが上ですが、現状の美味しさはマコン=フュイッセに軍配。マコン=フュイッセは・・・マコンじゃ無いす!・・いや、マコンを超えてます。ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石、岩のガチっとしたミネラリティが素晴らしい・・・そして2011年は熟し始めていて、凄く纏まりが出てきました!是非ご検討いただきたい4アイテムです。一推し!
● 2015 Macon-Fuisse
マコン=フュイッセ
● 2015 Pouilly-Fuisse Aliance Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【凄いポテンシャル!しかもほぼデイリー価格です!】

息子さんのジュリアンが作ったアリアンスVV・・・旨いです!実に美しいプイィ=・フュイッセに仕上がっています。しっかり腕を上げたなと思います。
リアルワインガイド第58号は、
「このクオリティでこの値段・・でいいの?」
とまで言ってます。同感・・!休養後に飲んでみてください。お奨めです。
以下は2008年のコメントです。
【むしろ3年ほどの時間が必要です。】プイィ=フュイッセ・アリアンス・ヴェ / ジュリアン・バロー
若々しく瑞々しいやや大きめの白・黄色の果実・柑橘。グレープ・フルーツっぽくも有る。ミネラルのアロマが強い。サン=ヴェランよりも構造が大きく、とても伸びやか。いつものヴィンテージよりもかなりドライ。
プイィ=フュイッセ・アン・フランス
やや硬い表情。現在はふくらみに掛けるが瑞々しく・・でも硬い。アリアンス・ヴェよりも青みが有る。いつもよりドライだが、肌理の細やかさは上かもしれない。
中級クラスのプイィ=フュイッセですが、ミネラリティが並みのワインよりも高い分、その殻を破る力に2008年は欠けているのかもしれません。現在はどちらも硬く、厳しいです。しかし、ハードなムルソーだと思えばこれも充分に有り。いつものようにマッチョなバローでは無いと思うべきでしょう。
5~10年の熟成でピークを迎えるでしょう。かなり美味しいタイトなシャルドネになると思ってくださいね。お奨めです。
● 2015 Pouilly-Fuisse les Crays
プイィ=フュイッセ・レ・クレ
【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムたちです!】

時間が無くて・・すみません。以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。ですが、レ・クレは以前、V.V.でした。植え替えでV.V.は記載が無くなりましたが、元々はアン・ビュランと共に、
「ブルゴーニュを代表するシャルドネ」
とPKさんに言わしめたキュヴェです。基礎的に凄いポテンシャルを持っています!
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
● 2015 Pouilly-Fuisse en Buland Vieilles Vignes
プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【ダニエル・バローの言わずと知られたトップ・キュヴェです!】

時間が無くてすみません・・以前のコメントを掲載しています。非常に・・素晴らしいです。今の段階で飲むのはちょっと早いです、
バローの看板キュヴェです。このアン・ビュランならずとも、ダニエル・バローを初めて飲まれた方は、
「ブルゴーニュのシャルドネって、こんなに旨いのか!」
と驚かれる方がほとんどです。
まぁ・・むしろ、コート・ド・ボーヌのシャルドネがバローのプイィ=フュイッセのような風格を見せるようになるのに時間が掛かる訳で、そこは南部のマコネーの良さを最大限に生かし、且つ、暖かいニュアンスを余り見せないようにしているからなのかもしれませんね。凄いワインですよ。お早めにどうぞ。
2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。
2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。
2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。
まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。
以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。
現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!
以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。
上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。
ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。
レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。
で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。
この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。
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