ドメーヌ・ジョルジュ・ミュヌレ=ジブール
ジョルジュ・ミュヌレ=ジブール
フランス Domaine Georges Mugneret-Gibourg ブルゴーニュ
● 2021年の非常に希少なドメーヌ・ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールです。ご存じの通り2021年ものは収穫量の激減により、生産量が激減しました。
ワイン自体の出来はエレガンスをそのままに、むしろ2020年もの以前と同様と言って良い出来かと思いますが、海外メディアによっては2021年ものは濃くは無いので、評価を若干下げに出たところも有ります。
リアルワインガイドはむしろ好印象を持ったようで、
「異次元の質感とクオリティを生み出す別格の存在」
になったと、太鼓判を押しています。
ただし、人気も従来を超えるものになって来ているのも有り、ネットショップには余り出回らない・・もしくはネットに出さない、出せないか、出たとしてもかなりの高値になってしまっているようです。
これまで比較的低評価だったニュイ1級レ・ヴィーニュ・ロンドも、この2年で高い評価を得るようになり、同じくニュイ1級レ・シェニョとほぼ同等の評価になりつつあります。それによりレ・ヴィーニュ・ロンドの価格も上昇しています。
2021年ものはエレガンスを前面に出した素晴らしいワインになっているかと思いますが、このところは noisy も毎年減少する数量により飲めていませんので、各メディアの評価中心にご案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
この何年かで巷の評価がグングン上がった感のあるジョルジュ・ミュヌレ=ジブールです。まぁ、リアルワインガイドで散々、
「物凄い!」
を連発している性でしょうか・・。また、
「ジョルジュ・ミュヌレとミュヌレ=ジブールに分かれていたのを一緒にしてジョルジュ・ミュヌレ=ジブールになった!でもワイン屋さんはまだ直してない!」
ともおっしゃってましたんで、やっぱりその頃から上昇の目が有ったのかな?・・とも思っています。ただ、
「リアルも Georges Mugneret Gibourg と表記してて、間の - が無いぞ!」
と思うのはnoisy だけでしょうか?・・これが有ることで、ミュヌレ家とジブール家が一緒になったことが判るんですけどね・・。いつか言おうと思ってたんですが、会っても忘れちゃうもんで・・。
2018年ものも相当に良さそうです。でも価格も世界的に上昇していまして、日本では高い価格を付けているエージェントさんの販売価格でも三分の二程度ですので・・むしろリーズナブルなんですね。
因みに海外と国内(L社)の価格を言いますと(小売価格 税抜き)、
海外価格-->国内価格
2018 エシェゾー 73000~113000円-->50000円
2018 ニュイ=サン=ジョルジュ・レ・シェニョ 28000~35000円-->22500円
2018 ニュイ=サン=ジョルジュ・ヴィーニュ・ロンド 28000~35000円-->20500円
2018 ヴォーヌ=ロマネ 17500~22000円-->16500円
みたいな感じでして、ヴォーヌ=ロマネ村名以外は物凄いことになってしまってます。
ですが、おそらく代理店のオルヴォーさんの値付けは非常に良心的ですので、Noisy wine の価格もリーズナブルにお出し出来ます。
ただし・・そのような状況ですと、価格差が発生する訳ですね・・。今の日本では、「買い占めて転売して差益を得る」と言うようなことが当たり前のように起こり得ますので、ワインファンの方にちゃんとお渡しするためには販売条件を設定せざるを得ないのが残念です。
以前のように幾ら頑張っても売れなかった状況では無いのは有難いですが、入荷数量減、アイテム減で飲めずに販売するだけなのも、中々辛いところですがどうぞよろしくお願いいたします。
━━━━━
Domaine Georges Mugneret-Gibourg
ドメーヌ・ジョルジュ・ミュニュレ・ジブール
地区 ヴォーヌ・ロマネ
造り手 ジョルジュ・ミュニュレ
ロバート・パーカーが「ブルゴーニュ」に記しているように、亡きジョルジュ・ミュニュレ博士はブルゴーニュを代表する優れた醸造家で、芳醇な果実味、美しく成長する力強さとフィネスを備えた上品な味わいは高く評価されてきた。ジョルジュの代に購入された畑は、ドメーヌ・ジョルジュ・ミュニュレのラベルでリリースされルショット・シャンベルタン、エシェゾー、クロ・ヴージョはいずれもそれぞれのアペラシオンで最上の畑に数えられる。
1998年、博士の死後、長女のクリスティーヌがワイン造りを引き継いだ。84年に肝臓癌にかかっていることがわかって以来、毎日曜の朝、家族とドメーヌで働く人を全員集め、彼の醸造哲学を伝えたと聞く。グレイト・ヴィンテージ、雨の多い年、カビの蔓延した時、あらゆる場合にいかに対処すべきかあますことなく伝え1988年発酵を終えた後、帰らぬ人となった。
現在も続く折半小作契約の畑については、以前よりも摘花を自ら厳しく行い、収量を抑え、ミュニュレ流の果実味豊かで力強い味わいは完全に受け継がれたと評されている。
醸造 高めの温度で発酵、20%上の除梗せず、発酵は3週間をこえる。新樽使用率はヴィンテージにより異なる。グラン・クリュは特に長期熟成型のワインといわれている。
■追加情報
2018年について
水分がこのミレジムの重要な鍵となりました。冬の間、葡萄の樹は暑くて乾燥した夏季に直面出来るように水分を蓄えていました。春、霜も雨も風も開花を妨げることはありませんでした。おかげでとても美しい房がたくさん生まれたのです。収穫までのあらゆる段階で、葡萄はこの上なく健全に生育していきました。収穫は9月4日から9日まで行われました。醸造はあまり前例のないものとなりました。
温暖な年の高い糖度の割合に注意深く対応する必要がありましたが、幸いなことに美しい酸が綺麗なバランスを保ってくれています。色々なテイスティングコメントがあるとは思いますが、過剰なアルコール感や乾いたタンニンを感じさせず、美食家を刺激する集中力のある豊満な個性、総じて輝かしい光のミレジムです。ブラックカラント、チェリー、プラムといった黒系果実の精緻な香り。絹のような舌触りで悠大に広がっていきます。
(オルヴォー村岡)
● 2021 Vosne-Romanee Set
ヴォーヌ=ロマネ・セット
【もはや「幻」?になってしまったのでしょうか。リアルワインガイドは「異次元の質感とクオリティを生み出す」「四天王」と!・・滅茶少ないです・・】
国内の販売状況を見ていても、また海外サイトの価格を見ても、もはや以前のような・・気軽に購入出来た時代が過ぎ去ったのかと思わざるを得ません。
以前はラシーヌさんからそれなりには入っていましたが、クルティエさんと上手く行かなくなってしまい止まってしまいました。現在はオルヴォーさんから限定アイテムでの少量入荷になっています。それでもいただけているだけ、有難いのかと・・思うしかない状況です。
価格も上昇しており、村名ヴォーヌ=ロマネで2万円を超えてしまいましたが、海外のプライスは現在の為替で3万6千円から6万円ですので、
「ほぼ三分の二の価格、下手すれば半分以下」
です。
それに日本国内でも・・どうでしょうか・・海外の価格を参考にしているのか、セット販売にしてわかり辛いようにしていますが、3万円を超えるのが実売ウ価格のようです。
評価は・・村名ですが上がっており、リアルワインガイドで上値94ポイント、海外メディアで92~91ポイントです。
2020年もののような濃いワインでは無く、しかし2021年ものに散見される淡いまではとても行かない・・素晴らしい出来栄えのようです。
申し訳ありませんが販売条件を少し厳しくさせていただきました。
「2021年ものミュヌレ=ジブールは、買えただけでもラッキー!」
と思ってください。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
-----
【デカンター92ポイント、ヴィノス91ポイント!ミュヌレ=ジブールの基本はやっぱりこのワインです!】
エキスに満ち、しなやかでツヤツヤなテクスチュア・・。理想形なヴォーヌ=ロマネの代表かと思います。少し前までは1万円しない価格でした。
海外でも日本でも大人気になってしまいましたが、それでもミュヌレ=ジブールのワインは日本にちゃんと入って来ていることが嬉しいですね。この村名ヴォーヌ=ロマネは、むしろ価格は抑えられていまして、海外でも13000~18000円程度です。有難いですね・・。
今回はこの村名ヴォーヌ=ロマネは、そこそこの数をいただけました。なので、今まで飲めなかった方もご購入いただけるんじゃないかと期待しています。こちらもお一人様1本限定+条件の無いワインをプラス1本でお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【村名でもなんとポテンシャル93Points!! しかも正規代理店商品でまだこのプライス!・・さすがに来年度以降は4桁は無理かと思います・・】
2013年、2014年、2015年、2016年もそうでしたが2017年も、リアルワインガイドはポテンシャル93Pointsです。これは確実に秀逸な1級クラスの評価ですし、ものによってはグラン・クリュ並みと言えるものでしょう。
とてつもない仕上がりのヴォーヌ=ロマネ村名と言えるかと思います。
今回ご紹介分は正規代理店さん扱いですが、2014年ものまでのラシーヌさんものでは無く、オルヴォーさんの扱いです。コンディションは非常に良いです。皆さんももうチェック済かと思いますが・・。ラシーヌさんものの入荷は、クルチエさんとのトラブルでしばらくは見込めない状況です。
プライスも間違ってるんじゃないか?・・と思えるくらいにリーズナブルですよね。おそらくですが瞬間で無くなると思いますのでお早めにご検討くださいませ。
以下は2008年のコメントです。(テイスティングして販売していた位ですから・・状況が判りますよね・・)
━━━━━
【飲みました!すっげ~旨いです!】
今飲むならこのヴォーヌ=ロマネでしょう!最高に旨いです!
ヴォーヌ=ロマネ村のワインは、お隣のニュイやフラジェ=エシェゾー、ヴージョと比べても酸度が低いです。しかし、このワインを飲むと、単に酸が低いと言うよりも、
「充実しているが構成バランスが素晴らしく、酸が柔らかいと表現すべき」
とさえ思ってしまいます。
時間と共に締まって行く傾向は見せますが、お二人で1本飲む極普通のご家庭では、(今のうちは)問題なく美味しくいただけるんじゃないかな?と思います。素晴らしいエレガンス、精緻さ、複雑性です。コンディションも抜群!是非ご検討ください。お奨めします!
● 2021 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vignes Rondes Set
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ロンド・セット
【ティム・アトキン氏は2年連続で94ポイント!・・ヴィノスも上値94ポイント!・・ついに鬼っ子「レ・ヴィーニュ・ロンド」もその資質をしっかり表して来たようです!】
昨年の2020年もののレ・ヴィーニュ・ロンドも、
「高い評価が付き始めた!」
と申し上げましたが今ひとつ動きは鈍く、それでも完売はしたのかな?・・しなかったかな?・・みたいな感覚でおりましたが、今やもう・・
「いつも凄いニュイ1級レ・シェニョと同様の評価にまでされるようになった!」
と言えるんじゃないでしょうか。
「・・ん?・・またまた・・そんなこと言っちゃって・・リアルがレ・ヴィーニュ・ロンドのテイスティングも評価もしていないのに・・」
などと思われてしまうかもしれませんが、そんなことは無いんですよ。
因みにティム・アトキン氏は2021年の1級レ・シェニョには94ポイント、ジャスパー・モリス氏も上値94ポイントですから・・ね?・・同じでしょう?
このところのレ・ヴィーニュ・ロンドの評価の上げは急ピッチです。このまま行くとレ・シェニョを追い越しかねない感じさえします。
まぁ・・この1級レ・ヴィーニュ・ロンドは1級レ・シェニョの下部(北にも)に接し、北には1級レ・ミュルジュに接すると言う・・正にヴォーヌ=ロマネ側のニュイ=サン=ジョルジュの花形となるべき資質は持っているんですね。ヴォーヌ=ロマネ側のニュイ=サン=ジョルジュの1級アペラシオンの中では最も堅固で大柄・・と言われるレ・シェニョよりも・・
「ヴォーヌ=ロマネ的なエレガンスに長ける」
と・・個人的には思っています。そのエレガンスが・・「無い」と取られて来たのが3年前までのこのワイン。
「ここに来てミュヌレ=ジブールの1級レ・ヴィーニュ・ロンドはようやく認知された!」
とも言えるんじゃないかと思うんですね。
まぁ・・有り体に言えば、
「やや華やかさに欠けていたが、それがディテールに表れるようになった」
と言うことなのでしょう。
今までで最少の入荷です。レ・ヴィーニュ・ロンドがこんなに入らなかったことは有りません。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
-----
【レ・ヴィーニュ・ロンドも94ポイント(ティム・アトキン氏)!・・ここまで上がるとは驚きです!】
いつも低い評価ばかりで、ミュヌレ=ジブールのラインナップの中では「鬼っ子」的な扱いをされていたレ・ヴィーニュ・ロンドです。言ってみればルーミエさんのモレ1級みたいな感じでは有りましたが、昨今のモレ、クロ・ド・ラ・ビュシェールは物凄いですんで・・その美味しさを知っている人はシャンボールを蹴ってモレを買っているはずです。
で、同じように・・このレ・ヴィーニュ・ロンドも、2014年ものでティム・アトキン氏が93ポイントと高い評価をした後は、他のメディアも1ポイント、2ポイントと評価を上げ始めているようです。酷かったのはヴィノスで、88ポイントとか・・良くて90ポイントとかで、
「・・ふざけてるの?」
と言いたくなるほどでしたが、最近は上げざるを得ないようで、2018年ものは92ポイントまで上がって来ました。
noisy 的には、
「ミュヌレ=ジブールの美味しさは以前からで、さしたる変化無し・・」
と捉えていまして、
「何をいまさら・・」
と言うような感覚は有るんですね。
良いコンディションでお飲みいただけましたら必ずや納得できる味わいかと思います。
「プティD.R.C.!」
と言われるのも、D.R.C.をお飲みになられた方なら納得でしょうし、
https://www.mugneret-gibourg.com/en/
の、ミュヌレ=ジブールのサイトの写真を見ると、カーヴにはフランソワ・フレール社のバリックも散見されたりして、「さもありなん・・」などと思ってしまいました。
年一度の非常に希少なオファーですのでお早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【何と1級ニュイ=サン=ジョルジュでポテンシャル 94+ Points!】
ラシーヌさんの扱いでは有りませんのでご注意くださいね。ラシーヌさんからはこのキュヴェ、ヴィーニュ・ロンドは入りません。オルヴォーさんの輸入です。非常にコンディションが良いと思われます。
とても貴重なので飲むのをためらっていますが、リアルワインガイドも2014年ものの紹介の第55号で、
「2014年のジョルジュ=ミュヌレ=ジブールはとんでもないことになってる!」
と記載してますが、2015年ものの評価は2014年を超えています。
このところ数年はリアルも、ほぼヴォーニュ・ロンドがフュスロットを上回る評価でしたが、今回は入って来ないフュスロットは何と・・
「96Points」
と唖然とするような高評価で、まるでグラン・クリュの評価を見ているようです。
ヴィーニュ・ロンドも今までで最高と思われる、ポテンシャルで「94+」ですから、採点の苦労の跡が見えるようです・・。良いワインばかりが集まっている造り手さんのテイスティングでは、下のクラスのワインの評価を押しとどめないとね・・100点法にならなくなっちゃうんですね~・・リアルも時折、なっちゃいますよね~。
でもnoisy も、このヴィーニュ・ロンドに関しては余り扱ったことが無い・・ほんの数度ですんで、余り判らないんですが、まぁ、このところのシェニョを見る限り、煌びやかさを持った美しさに磨きを掛けたニュイ=サン=ジョルジュ1級・・と言えると思います。元々このヴィーニュ・ロンドはニュイの中でもエレガント系と思われます・・と言うよりも、エレガント系に仕上げるのが良い結果をもたらす・・と言うことでしょう。北側がレ・ミュルジュ、西側(上)と南側がシェニョ、東側(下)がオー・ザロと言うロケーションでヴォーヌ=ロマネの村に近い畑です。ご検討くださいませ。
● 2022 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【もはや「幻」?になってしまったのでしょうか。リアルワインガイドは「異次元の質感とクオリティを生み出す」「四天王」と!・・滅茶少ないです・・】
国内の販売状況を見ていても、また海外サイトの価格を見ても、もはや以前のような・・気軽に購入出来た時代が過ぎ去ったのかと思わざるを得ません。
以前はラシーヌさんからそれなりには入っていましたが、クルティエさんと上手く行かなくなってしまい止まってしまいました。現在はオルヴォーさんから限定アイテムでの少量入荷になっています。それでもいただけているだけ、有難いのかと・・思うしかない状況です。
価格も上昇しており、村名ヴォーヌ=ロマネで2万円を超えてしまいましたが、海外のプライスは現在の為替で3万6千円から6万円ですので、
「ほぼ三分の二の価格、下手すれば半分以下」
です。
それに日本国内でも・・どうでしょうか・・海外の価格を参考にしているのか、セット販売にしてわかり辛いようにしていますが、3万円を超えるのが実売ウ価格のようです。
評価は・・村名ですが上がっており、リアルワインガイドで上値94ポイント、海外メディアで92~91ポイントです。
2020年もののような濃いワインでは無く、しかし2021年ものに散見される淡いまではとても行かない・・素晴らしい出来栄えのようです。
申し訳ありませんが販売条件を少し厳しくさせていただきました。
「2021年ものミュヌレ=ジブールは、買えただけでもラッキー!」
と思ってください。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【デカンター92ポイント、ヴィノス91ポイント!ミュヌレ=ジブールの基本はやっぱりこのワインです!】
エキスに満ち、しなやかでツヤツヤなテクスチュア・・。理想形なヴォーヌ=ロマネの代表かと思います。少し前までは1万円しない価格でした。
海外でも日本でも大人気になってしまいましたが、それでもミュヌレ=ジブールのワインは日本にちゃんと入って来ていることが嬉しいですね。この村名ヴォーヌ=ロマネは、むしろ価格は抑えられていまして、海外でも13000~18000円程度です。有難いですね・・。
今回はこの村名ヴォーヌ=ロマネは、そこそこの数をいただけました。なので、今まで飲めなかった方もご購入いただけるんじゃないかと期待しています。こちらもお一人様1本限定+条件の無いワインをプラス1本でお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【村名でもなんとポテンシャル93Points!! しかも正規代理店商品でまだこのプライス!・・さすがに来年度以降は4桁は無理かと思います・・】
2013年、2014年、2015年、2016年もそうでしたが2017年も、リアルワインガイドはポテンシャル93Pointsです。これは確実に秀逸な1級クラスの評価ですし、ものによってはグラン・クリュ並みと言えるものでしょう。
とてつもない仕上がりのヴォーヌ=ロマネ村名と言えるかと思います。
今回ご紹介分は正規代理店さん扱いですが、2014年ものまでのラシーヌさんものでは無く、オルヴォーさんの扱いです。コンディションは非常に良いです。皆さんももうチェック済かと思いますが・・。ラシーヌさんものの入荷は、クルチエさんとのトラブルでしばらくは見込めない状況です。
プライスも間違ってるんじゃないか?・・と思えるくらいにリーズナブルですよね。おそらくですが瞬間で無くなると思いますのでお早めにご検討くださいませ。
以下は2008年のコメントです。(テイスティングして販売していた位ですから・・状況が判りますよね・・)
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【飲みました!すっげ~旨いです!】
今飲むならこのヴォーヌ=ロマネでしょう!最高に旨いです!
ヴォーヌ=ロマネ村のワインは、お隣のニュイやフラジェ=エシェゾー、ヴージョと比べても酸度が低いです。しかし、このワインを飲むと、単に酸が低いと言うよりも、
「充実しているが構成バランスが素晴らしく、酸が柔らかいと表現すべき」
とさえ思ってしまいます。
時間と共に締まって行く傾向は見せますが、お二人で1本飲む極普通のご家庭では、(今のうちは)問題なく美味しくいただけるんじゃないかな?と思います。素晴らしいエレガンス、精緻さ、複雑性です。コンディションも抜群!是非ご検討ください。お奨めします!
● 2022 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vignes Rondes
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ロンド
【ティム・アトキン氏は2年連続で94ポイント!・・ヴィノスも上値94ポイント!・・ついに鬼っ子「レ・ヴィーニュ・ロンド」もその資質をしっかり表して来たようです!】
昨年の2020年もののレ・ヴィーニュ・ロンドも、
「高い評価が付き始めた!」
と申し上げましたが今ひとつ動きは鈍く、それでも完売はしたのかな?・・しなかったかな?・・みたいな感覚でおりましたが、今やもう・・
「いつも凄いニュイ1級レ・シェニョと同様の評価にまでされるようになった!」
と言えるんじゃないでしょうか。
「・・ん?・・またまた・・そんなこと言っちゃって・・リアルがレ・ヴィーニュ・ロンドのテイスティングも評価もしていないのに・・」
などと思われてしまうかもしれませんが、そんなことは無いんですよ。
因みにティム・アトキン氏は2021年の1級レ・シェニョには94ポイント、ジャスパー・モリス氏も上値94ポイントですから・・ね?・・同じでしょう?
このところのレ・ヴィーニュ・ロンドの評価の上げは急ピッチです。このまま行くとレ・シェニョを追い越しかねない感じさえします。
まぁ・・この1級レ・ヴィーニュ・ロンドは1級レ・シェニョの下部(北にも)に接し、北には1級レ・ミュルジュに接すると言う・・正にヴォーヌ=ロマネ側のニュイ=サン=ジョルジュの花形となるべき資質は持っているんですね。ヴォーヌ=ロマネ側のニュイ=サン=ジョルジュの1級アペラシオンの中では最も堅固で大柄・・と言われるレ・シェニョよりも・・
「ヴォーヌ=ロマネ的なエレガンスに長ける」
と・・個人的には思っています。そのエレガンスが・・「無い」と取られて来たのが3年前までのこのワイン。
「ここに来てミュヌレ=ジブールの1級レ・ヴィーニュ・ロンドはようやく認知された!」
とも言えるんじゃないかと思うんですね。
まぁ・・有り体に言えば、
「やや華やかさに欠けていたが、それがディテールに表れるようになった」
と言うことなのでしょう。
今までで最少の入荷です。レ・ヴィーニュ・ロンドがこんなに入らなかったことは有りません。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【レ・ヴィーニュ・ロンドも94ポイント(ティム・アトキン氏)!・・ここまで上がるとは驚きです!】
いつも低い評価ばかりで、ミュヌレ=ジブールのラインナップの中では「鬼っ子」的な扱いをされていたレ・ヴィーニュ・ロンドです。言ってみればルーミエさんのモレ1級みたいな感じでは有りましたが、昨今のモレ、クロ・ド・ラ・ビュシェールは物凄いですんで・・その美味しさを知っている人はシャンボールを蹴ってモレを買っているはずです。
で、同じように・・このレ・ヴィーニュ・ロンドも、2014年ものでティム・アトキン氏が93ポイントと高い評価をした後は、他のメディアも1ポイント、2ポイントと評価を上げ始めているようです。酷かったのはヴィノスで、88ポイントとか・・良くて90ポイントとかで、
「・・ふざけてるの?」
と言いたくなるほどでしたが、最近は上げざるを得ないようで、2018年ものは92ポイントまで上がって来ました。
noisy 的には、
「ミュヌレ=ジブールの美味しさは以前からで、さしたる変化無し・・」
と捉えていまして、
「何をいまさら・・」
と言うような感覚は有るんですね。
良いコンディションでお飲みいただけましたら必ずや納得できる味わいかと思います。
「プティD.R.C.!」
と言われるのも、D.R.C.をお飲みになられた方なら納得でしょうし、
https://www.mugneret-gibourg.com/en/
の、ミュヌレ=ジブールのサイトの写真を見ると、カーヴにはフランソワ・フレール社のバリックも散見されたりして、「さもありなん・・」などと思ってしまいました。
年一度の非常に希少なオファーですのでお早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【何と1級ニュイ=サン=ジョルジュでポテンシャル 94+ Points!】
ラシーヌさんの扱いでは有りませんのでご注意くださいね。ラシーヌさんからはこのキュヴェ、ヴィーニュ・ロンドは入りません。オルヴォーさんの輸入です。非常にコンディションが良いと思われます。
とても貴重なので飲むのをためらっていますが、リアルワインガイドも2014年ものの紹介の第55号で、
「2014年のジョルジュ=ミュヌレ=ジブールはとんでもないことになってる!」
と記載してますが、2015年ものの評価は2014年を超えています。
このところ数年はリアルも、ほぼヴォーニュ・ロンドがフュスロットを上回る評価でしたが、今回は入って来ないフュスロットは何と・・
「96Points」
と唖然とするような高評価で、まるでグラン・クリュの評価を見ているようです。
ヴィーニュ・ロンドも今までで最高と思われる、ポテンシャルで「94+」ですから、採点の苦労の跡が見えるようです・・。良いワインばかりが集まっている造り手さんのテイスティングでは、下のクラスのワインの評価を押しとどめないとね・・100点法にならなくなっちゃうんですね~・・リアルも時折、なっちゃいますよね~。
でもnoisy も、このヴィーニュ・ロンドに関しては余り扱ったことが無い・・ほんの数度ですんで、余り判らないんですが、まぁ、このところのシェニョを見る限り、煌びやかさを持った美しさに磨きを掛けたニュイ=サン=ジョルジュ1級・・と言えると思います。元々このヴィーニュ・ロンドはニュイの中でもエレガント系と思われます・・と言うよりも、エレガント系に仕上げるのが良い結果をもたらす・・と言うことでしょう。北側がレ・ミュルジュ、西側(上)と南側がシェニョ、東側(下)がオー・ザロと言うロケーションでヴォーヌ=ロマネの村に近い畑です。ご検討くださいませ。
● 2022 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【2018年ものレ・シェニョの海外での価格は1本当り3万円からです!!国内大手は22500円・・Noisy wine はこんなプライス・・一体どうなってるんでしょうね・・。】----以前のレヴューを掲載しています。
まぁ・・本当に苦労したワインでした。素晴らしいのに全然売れないんですよ・・レ・シェニョ・・。まぁ、数はそこそこ有ったというのと、ラシーヌさん口の仕入れ価格が諸事情有ってか、やや高めだったのもその理由だったかもしれません。
それでもリュショットだけは人気でした。クロ・ヴージョなどはま~・・余りに売れないので、時折飲んでおりましたが、そのエレガンスにクラクラしたものです。
「プティD.R.C!」
とね・・散々書いたんですが、ラシーヌさん口が入って来なくなった頃から大人気になってしまいまして、世の無情を肌で感じるようなことになってしまっています。
この、グラン・クリュ並みの出来と言って良いだろうレ・シェニョも非常に少ないので、
「お一人様1本+他の造り手のワイン1本」
とさせていただきました。
以下は以前のコメントです。
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【グラン・クリュ以上の評価です!】
いつも残るニュイ1級レ・シェニョですが、このところは売れ残っていた昔のワインがほぼ無くなっています。そりゃぁそうですよね・・新しいヴィンテージのものよりも3割近く安いし、2000年代のワインは飲んでももう美味しいですからね。
ポテンシャル点95+ Points と言うのは、出来の良いグラン・クリュの評価点です。最新号のリアル59号では「恐ろしいまでの上質感」と徳丸さんも書いてらっしゃいますが、まぁ・・noisy的には「いつも美味しいけどさらに凄いのだろうね」と受け取っています。
なお、一般的な2018年のジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの価格からはかなりリーズナブルですが、何せ数がございません。お一人様1本限定とさせていただき、他のワインも必ず同数以上お願いいたします。ご検討くださいませ。
● 2022 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのトップ・キュヴェの一つ!リアルワインガイドは「エレガント・ブルゴーニュの到達点の一つ」と評価しています。】
この12月は、本当に入荷数の少ない=生産量激減のドメーヌのワインが目白押しで、noisy も・・
「これの数じゃぁいつものように普通に販売したら大変なことになるかも・・」
と、頭を悩ませ続けています。
まぁ・・もうとてもミュヌレ=ジブールのワインをテイスティングして販売するような時代にはならないとは思いますが、noisy 的には・・
「非常に長い間販売させていただき、誰もが良いと判っているはずなのに中々売れなかったドメーヌ」
でも有ります。四半世紀は販売し続けていると・・思います・・ですが、苦労せずに売れるようになったのはこの7~8年のことです。特にこのエシェゾーはどんなに頑張っても売れませんでした。
なので入荷が1本だけ・・と聞いて、本当に・・何だかなぁ・・とこの世の無常を感じてしまいます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【リアルワインガイドは2017年エシェゾーにポテンシャル97ポイント!2018年はデカンター、ヴィノス共に95ポイントと凄い評価です!!】 ラシーヌさんの正規輸入が切れてからは、その分がどこに行ってしまったのか判りませんが、その辺りからさらに評価も上がってしまいまして・・もうどうにもならない状況になってしまっています。
リュショットやクロ・ヴージョ、そしてエシェゾーはリアルワインガイド第63号でポテンシャル点、98ポイントと言う、とんでもない評価を2016年もので得ています。2017年は2016年ものに比較すると僅かに及ばなかったと言うのがリアルワインガイド的評価でしょうか。
そもそもはラシーヌさんからノースバークレイ関係と言うことで仕入れていた造り手です。もう20年以上だったと思いますが、ワインの仕上がりとは裏腹に日本での人気が出ず・・noisy が幾ら言っても聞く耳さえ持たれず、リュショット=シャンベルタン位でしょうかね・・何とか売れたのが・・。それ以外は本当に苦労しました。毎年、平気で残ってましたから・・。
時代は常に動いていますが、入荷が減ったのと同時に・・人気が出る・・と言う、何とも言えない寂しさを感じます。
因みに2018年もののエシェゾーは、ティム・アトキン氏95ポイント、ヴィノスでも95ポイントでした。ヴィノスは史上最高と目される2016年ものに95ポイント、2017年ものに93ポイントですので、総合して想像するに、2016年ものとほぼ同様のポテンシャルを持っているものと思います。
また昨今のブルゴーニュワインの価格上昇で、ミュヌレ=ジブールも値上がりしていますが・・
「こんなに安いミュヌレ=ジブールは他には絶対無い!」
と言えます。オルヴォーさん扱いですのでコンディションも非常に良いです。
・・申し訳ありませんが1本限定+条件の無いワインを1本でお願いいたします。お早めにどうぞご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【最高評価の最高のワインです!お一人様1本限定です!】 2015年はまだ評価が無いので2014年のエシェゾーですが、例えばイギリス人MWのティム・アトキンさんも94Pointsとリアルワインガイド第55号に近い評価ですね。
第59号でリアルワインガイドはなんと、
「ポテンシャル97Points!」
もし、入手出来たらラッキーどころの話しじゃないでしょう。少し前まで・・2012年頃までは、リュショット=シャンベルタン、クロ=ヴージョは即完売するのに、エシェゾーだけは中々無くならない・・と言う状況でした。
もっとも、あの物凄いクロ=ヴージョでさえも、
「・・ミュヌレ=ジブールもクロ=ヴージョじゃなぁ・・」
みたいなニュアンスで、以前は今一つ売れない感じでは有りました。
まぁ、実際に飲めばね・・また欲しくなっちゃいますよね。
今回の入荷分はラシーヌさんでは有りませんで、3件有る正規エージェントのひとつ、オルヴォーさんの輸入分です。このところオルヴォーさん経由のワインを随分ご紹介していますので、皆さんもコンディションの良さを確認されていることと思います。また、価格も比較すると随分リーズナブルかと思います。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
2011年の評価と価格は・・
エシェゾー・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想 今~2035 ¥22500
ルショット=シャンベルタン・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで94 ポテンシャル 95 飲み頃予想 2020~2040 ¥27080
クロ・ヴージョ・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 93 ポテンシャル95 飲み頃予想 2020~2045 ¥26680
勿論ですが価格はNoisy'sのものです。このご時勢に約10%台のアップで収まっているのは奇跡です。
【すんごい評価です!】 ジュヴレの1級のところでも書きましたが、実はインボイスや、ラシーヌさんの伝票には、ルショット=シャンベルタンはヴィエイユ・ヴィーニュの記載が有り、また、リアルワインガイドもV.V.としています。
つまり、ジュヴレ1級は2012年よりリュショットになり、リュショットはリュショットV.V.になる可能性もある・・と言うことですね。
ただ、リュショットを均一化した場合・・、2011年ものは最後のリュショットV.V.と言うことにもなるかもしれませんで・・・ワインオタク的な話しですみませんが、時代が進むとこの辺のワインは、
「既に飲めるワインじゃなくなったDRCと同列」
になっているかもしれませんね・・
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【きっとお宝・・秘蔵品になるでしょう!】 まあ、リリースになる前からかなりのお問い合わせをいただいたミュヌレ=ジブールの2009年です。特にラシーヌさんのはいつ出るんですかと、随分聞かれましたが、ようやっとご案内できます。
一応、リアルの評価は、エシェゾー94~95、ルショット94+~96、クロ=ヴージョ94~96です。
リアルワインガイド39号以前はこちらから!リアルワインガイド40号はこちらから! ご購入いただけますのでクリックしてくださいね。noisyもレヴューを書いておりますんでご愛読いただけますと、資金に乏しい編集部も泣いて喜ばれると・・(^^
ジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの味わいと言うのは、やっぱりDRC的だと思いますんで、DRCは買えないけど・・と言う方にはピッタリなんですよね。ご検討ください!
以下は2008年までのコメントです。
━━━━━
実は2006年のクロ・ヴージョが余ったので飲んじゃいましたが・・・いや、滅茶苦茶旨いですね。クロ・ヴージョのイメージがおそらくひっくり返ると思いますよ。ビロードのテクスチュアを持ったクロ・ヴージョ、サン=ヴィヴァン的ともミュジニー的とも思えるものでした。凄い!
2006年もののときのコメントを若干訂正した2007年のコメントです。
━━━━━
【プチDRCと言われるには理由が有ります!】 昔は随分とワインの造りの部分に突っ込んだ上で、味わいの違いをお伝えしていたように思いますが、昨今は、「単純な分類による比較」が本当にわかり易いのかどうか、伝わりやすいか、不安な部分も有って少し避けていたのも事実です。特に、出来るだけ自分で飲めるものをご紹介したいという立場ですから、飲めないもの、飲んでも仕方が無いもののご紹介が「手薄」になっていたかもしれません。
noisy的には、このミュヌレ=ジブールは大好きな生産者で、手に入るだけ欲しい造り手では有りますが、諸事情により年々少なくなっているような気もします。それでも一時期は、あるインポーターさんの入荷量の約半分とかを、noisyや仲間でいただいていた時期も有りました。
味わいの傾向としましては、昔からエレガント系、エキス系の造り手でして、
「一時期は濃厚な方向に向かったけれど、最近はエレガント系に戻った」
等という、軸のぶれ易い造り手とは一線を画します。ですので筋金入りのエレガント系ですから、完成度の高さは群を抜いている訳です。
DRCの造りとしましては、比較的高目の温度で醗酵させてから漬け込んでおく、言わば「葡萄の香水」を造るようなものですが、ミュヌレ=ジブールも似たようなもので、かなり高めの温度での醗酵、つまり本醗酵期間自体は短いものです。
これは、常に比較対象となるアンリ・ジャイエの低温発酵系とは全く異なる印象のワインに仕上がります。こちらの方は、「生のままの果実の風味」を閉じ込めた、言わば葡萄の生カスタードクリーム?のような味わいですから、noisy的には略して「果実味系」などと称していた訳です。・・・最も、長いスパンで考えると、20年以上の熟成を迎えて行くとなれば、最終的には同じ方向に向かって行くとも言えますが、今回は低温発酵系のお話では無いので省略します。
この高温醗酵系のエキスたっぷり、香水系のワインは、製品となった後は、とても香りやすいものの、味わいはスッキリとしていてテクスチュアもボディも硬い事が多いです。特に、リリース後にさっさと飲んでしまわれる方の多い日本では、
「確かに良い造りでそれなりに美味しいけれど何かが不足気味・・・」
みたいな捕らえ方の方がとても多いように思われます。直近の味わいオンリーでしかその姿を捕らえられないのであれば、もしくは、その一瞬の刹那での判断が全てである、との前提であれば、それも正しいのかもしれませんが、ワインの本質が現実にはそのようなものである、とはとても言いたくは有りません。
反面、低温醗酵系のワインの結構な割合のものは、上記の「生のまま果実の風味」「生葡萄カスタード」のような味わいが有りますので、特にバランス良く造られるものには、リリース直後からとても美味しく飲めるので、一時期の過大とも言えるような一部のメディアの評価が人気を呼んだのでしょう。ミュヌレ=ジブールのワインはこのようなものでは無いので、美味しく飲みたいのであればやはりリリース直後の抜栓は避け、最低でも上記のようなスパンでの時間置くことが重要かと思います。
まあ、とても飲めるような入荷本数では無いため、個別の印象は書きようが有りませんが、ミュヌレ=ジブール2006年がおそらく素晴らしい出来栄えであることを信じています。最近ですが2000年のグラン・クリュを飲まれた方からコメントをいただきましたが、「本当に素晴らしかった!」とのことでした。皆さんは、
「2000年?弱い年だし、そんなに良いのは不思議だな・・」
と思われるかもしれませんが、決して理由の無いことでは有りません。ちょうど良いタイミングで、コンディションの良いワインを開けられたのでしょう。
PKさんは、やはり欧米人の舌鼻ですので、自身でとても良いと思われる、むしろ過大な果実味が乗った、積算温度の高いヴィンテージを高く評価しています。1985年や1988年などです。しかしながら、もうお分かりかと思いますが、その間の1986年だって実にエレガントでとても良く香る素晴らしい味わいをしていたのです。勿論、巨大な構造とか、長熟性には若干の問題が有ったと思いますが、
「良い年だからって、一体何年待てば良いのよ!」
という素直な疑問の声に耳を傾けるべきでしょう。
おそらくワイン業界の優秀なメディアは、
「2006年、2007年のブルゴーニュワインは大したことが無い」
と書き立てるでしょう。
「だから、2005年は高くても購入すべき、という自分の判断に間違いは無かったし、2006~2008年は避けるべき」
とも言うかもしれない。
でも、それではワインの本質の部分には、いつまで経っても辿り着けないんです。1997年、1998年のワインは美味しくないですか?1998年はもう少し時間が掛かるかもしれませんが、1997年は何年か前からとても美味しく、今も素晴らしいでしょ?1997年、メディアの皆さんはケチョンケチョンに貶していましたよ。「早枯れのヴィンテージで青臭くて飲めない」などと評していました。まあ、欧米系の舌と鼻をお持ちの方でしたら、マッチョさの無いヴィンテージですから理解できますが、普通の日本人の方でしたら、もしくはピノ・ノワールが大好きな方でしたら、
「これで何で評価が悪いの?」
と不思議に思われるに違い有りません。確かに大きくは無いにせよ、決して飲めないようなヴィンテージでは無く、早熟で早く美味しくなるブルゴーニュらしいエレガントな仕上がりの年だったのです。大まかな表現ではありますが、本来のブルゴーニュワインの姿が見えた年なんです。
かなり脱線しましたが、
「メディアが良いとはやし立てるヴィンテージだけを購入していつまでもセラーに囲っておくだけ」
ならば、収集家であればそれも良いですが、ワインファンとすればいつまでも本質に触れられない、ちょっと可愛そうな存在にしかなれません。
2007年ピノ・ノワールは、ずば抜けた偉大さの有るヴィンテージでは無いかもしれませんが、良いといわれる生産者であれば、水準・平均以上の良い年であると感じています。是非少しの時間をこれらのワインに与え、楽しんでいただければと思います。お奨めします。
● 2020 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots 【Special Set】
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ 【スペシャル・セット】
【2018年ものレ・シェニョの海外での価格は1本当り3万円からです!!国内大手は22500円・・Noisy wine はこんなプライス・・一体どうなってるんでしょうね・・。】----以前のレヴューを掲載しています。
まぁ・・本当に苦労したワインでした。素晴らしいのに全然売れないんですよ・・レ・シェニョ・・。まぁ、数はそこそこ有ったというのと、ラシーヌさん口の仕入れ価格が諸事情有ってか、やや高めだったのもその理由だったかもしれません。
それでもリュショットだけは人気でした。クロ・ヴージョなどはま~・・余りに売れないので、時折飲んでおりましたが、そのエレガンスにクラクラしたものです。
「プティD.R.C!」
とね・・散々書いたんですが、ラシーヌさん口が入って来なくなった頃から大人気になってしまいまして、世の無情を肌で感じるようなことになってしまっています。
この、グラン・クリュ並みの出来と言って良いだろうレ・シェニョも非常に少ないので、
「お一人様1本+他の造り手のワイン1本」
とさせていただきました。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【グラン・クリュ以上の評価です!】
いつも残るニュイ1級レ・シェニョですが、このところは売れ残っていた昔のワインがほぼ無くなっています。そりゃぁそうですよね・・新しいヴィンテージのものよりも3割近く安いし、2000年代のワインは飲んでももう美味しいですからね。
ポテンシャル点95+ Points と言うのは、出来の良いグラン・クリュの評価点です。最新号のリアル59号では「恐ろしいまでの上質感」と徳丸さんも書いてらっしゃいますが、まぁ・・noisy的には「いつも美味しいけどさらに凄いのだろうね」と受け取っています。
なお、一般的な2018年のジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの価格からはかなりリーズナブルですが、何せ数がございません。お一人様1本限定とさせていただき、他のワインも必ず同数以上お願いいたします。ご検討くださいませ。
● 2020 Echezeaux Grand Cru Special Set
エシェゾー・グラン・クリュ 【スペシャル・セット】
【リアルワインガイドは2017年エシェゾーにポテンシャル97ポイント!2018年はデカンター、ヴィノス共に95ポイントと凄い評価です!!】---以前のレヴューを掲載しています。
ラシーヌさんの正規輸入が切れてからは、その分がどこに行ってしまったのか判りませんが、その辺りからさらに評価も上がってしまいまして・・もうどうにもならない状況になってしまっています。
リュショットやクロ・ヴージョ、そしてエシェゾーはリアルワインガイド第63号でポテンシャル点、98ポイントと言う、とんでもない評価を2016年もので得ています。2017年は2016年ものに比較すると僅かに及ばなかったと言うのがリアルワインガイド的評価でしょうか。
そもそもはラシーヌさんからノースバークレイ関係と言うことで仕入れていた造り手です。もう20年以上だったと思いますが、ワインの仕上がりとは裏腹に日本での人気が出ず・・noisy が幾ら言っても聞く耳さえ持たれず、リュショット=シャンベルタン位でしょうかね・・何とか売れたのが・・。それ以外は本当に苦労しました。毎年、平気で残ってましたから・・。
時代は常に動いていますが、入荷が減ったのと同時に・・人気が出る・・と言う、何とも言えない寂しさを感じます。
因みに2018年もののエシェゾーは、ティム・アトキン氏95ポイント、ヴィノスでも95ポイントでした。ヴィノスは史上最高と目される2016年ものに95ポイント、2017年ものに93ポイントですので、総合して想像するに、2016年ものとほぼ同様のポテンシャルを持っているものと思います。
また昨今のブルゴーニュワインの価格上昇で、ミュヌレ=ジブールも値上がりしていますが・・
「こんなに安いミュヌレ=ジブールは他には絶対無い!」
と言えます。オルヴォーさん扱いですのでコンディションも非常に良いです。
・・申し訳ありませんが1本限定+条件の無いワインを1本でお願いいたします。お早めにどうぞご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【最高評価の最高のワインです!お一人様1本限定です!】 2015年はまだ評価が無いので2014年のエシェゾーですが、例えばイギリス人MWのティム・アトキンさんも94Pointsとリアルワインガイド第55号に近い評価ですね。
第59号でリアルワインガイドはなんと、
「ポテンシャル97Points!」
もし、入手出来たらラッキーどころの話しじゃないでしょう。少し前まで・・2012年頃までは、リュショット=シャンベルタン、クロ=ヴージョは即完売するのに、エシェゾーだけは中々無くならない・・と言う状況でした。
もっとも、あの物凄いクロ=ヴージョでさえも、
「・・ミュヌレ=ジブールもクロ=ヴージョじゃなぁ・・」
みたいなニュアンスで、以前は今一つ売れない感じでは有りました。
まぁ、実際に飲めばね・・また欲しくなっちゃいますよね。
今回の入荷分はラシーヌさんでは有りませんで、3件有る正規エージェントのひとつ、オルヴォーさんの輸入分です。このところオルヴォーさん経由のワインを随分ご紹介していますので、皆さんもコンディションの良さを確認されていることと思います。また、価格も比較すると随分リーズナブルかと思います。
以下は以前のコメントです。
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2011年の評価と価格は・・
エシェゾー・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想 今~2035 ¥22500
ルショット=シャンベルタン・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで94 ポテンシャル 95 飲み頃予想 2020~2040 ¥27080
クロ・ヴージョ・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 93 ポテンシャル95 飲み頃予想 2020~2045 ¥26680
勿論ですが価格はNoisy'sのものです。このご時勢に約10%台のアップで収まっているのは奇跡です。
【すんごい評価です!】 ジュヴレの1級のところでも書きましたが、実はインボイスや、ラシーヌさんの伝票には、ルショット=シャンベルタンはヴィエイユ・ヴィーニュの記載が有り、また、リアルワインガイドもV.V.としています。
つまり、ジュヴレ1級は2012年よりリュショットになり、リュショットはリュショットV.V.になる可能性もある・・と言うことですね。
ただ、リュショットを均一化した場合・・、2011年ものは最後のリュショットV.V.と言うことにもなるかもしれませんで・・・ワインオタク的な話しですみませんが、時代が進むとこの辺のワインは、
「既に飲めるワインじゃなくなったDRCと同列」
になっているかもしれませんね・・
以下は以前のコメントです。
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【きっとお宝・・秘蔵品になるでしょう!】 まあ、リリースになる前からかなりのお問い合わせをいただいたミュヌレ=ジブールの2009年です。特にラシーヌさんのはいつ出るんですかと、随分聞かれましたが、ようやっとご案内できます。
一応、リアルの評価は、エシェゾー94~95、ルショット94+~96、クロ=ヴージョ94~96です。
リアルワインガイド39号以前はこちらから!リアルワインガイド40号はこちらから! ご購入いただけますのでクリックしてくださいね。noisyもレヴューを書いておりますんでご愛読いただけますと、資金に乏しい編集部も泣いて喜ばれると・・(^^
ジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの味わいと言うのは、やっぱりDRC的だと思いますんで、DRCは買えないけど・・と言う方にはピッタリなんですよね。ご検討ください!
以下は2008年までのコメントです。
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実は2006年のクロ・ヴージョが余ったので飲んじゃいましたが・・・いや、滅茶苦茶旨いですね。クロ・ヴージョのイメージがおそらくひっくり返ると思いますよ。ビロードのテクスチュアを持ったクロ・ヴージョ、サン=ヴィヴァン的ともミュジニー的とも思えるものでした。凄い!
2006年もののときのコメントを若干訂正した2007年のコメントです。
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【プチDRCと言われるには理由が有ります!】 昔は随分とワインの造りの部分に突っ込んだ上で、味わいの違いをお伝えしていたように思いますが、昨今は、「単純な分類による比較」が本当にわかり易いのかどうか、伝わりやすいか、不安な部分も有って少し避けていたのも事実です。特に、出来るだけ自分で飲めるものをご紹介したいという立場ですから、飲めないもの、飲んでも仕方が無いもののご紹介が「手薄」になっていたかもしれません。
noisy的には、このミュヌレ=ジブールは大好きな生産者で、手に入るだけ欲しい造り手では有りますが、諸事情により年々少なくなっているような気もします。それでも一時期は、あるインポーターさんの入荷量の約半分とかを、noisyや仲間でいただいていた時期も有りました。
味わいの傾向としましては、昔からエレガント系、エキス系の造り手でして、
「一時期は濃厚な方向に向かったけれど、最近はエレガント系に戻った」
等という、軸のぶれ易い造り手とは一線を画します。ですので筋金入りのエレガント系ですから、完成度の高さは群を抜いている訳です。
DRCの造りとしましては、比較的高目の温度で醗酵させてから漬け込んでおく、言わば「葡萄の香水」を造るようなものですが、ミュヌレ=ジブールも似たようなもので、かなり高めの温度での醗酵、つまり本醗酵期間自体は短いものです。
これは、常に比較対象となるアンリ・ジャイエの低温発酵系とは全く異なる印象のワインに仕上がります。こちらの方は、「生のままの果実の風味」を閉じ込めた、言わば葡萄の生カスタードクリーム?のような味わいですから、noisy的には略して「果実味系」などと称していた訳です。・・・最も、長いスパンで考えると、20年以上の熟成を迎えて行くとなれば、最終的には同じ方向に向かって行くとも言えますが、今回は低温発酵系のお話では無いので省略します。
この高温醗酵系のエキスたっぷり、香水系のワインは、製品となった後は、とても香りやすいものの、味わいはスッキリとしていてテクスチュアもボディも硬い事が多いです。特に、リリース後にさっさと飲んでしまわれる方の多い日本では、
「確かに良い造りでそれなりに美味しいけれど何かが不足気味・・・」
みたいな捕らえ方の方がとても多いように思われます。直近の味わいオンリーでしかその姿を捕らえられないのであれば、もしくは、その一瞬の刹那での判断が全てである、との前提であれば、それも正しいのかもしれませんが、ワインの本質が現実にはそのようなものである、とはとても言いたくは有りません。
反面、低温醗酵系のワインの結構な割合のものは、上記の「生のまま果実の風味」「生葡萄カスタード」のような味わいが有りますので、特にバランス良く造られるものには、リリース直後からとても美味しく飲めるので、一時期の過大とも言えるような一部のメディアの評価が人気を呼んだのでしょう。ミュヌレ=ジブールのワインはこのようなものでは無いので、美味しく飲みたいのであればやはりリリース直後の抜栓は避け、最低でも上記のようなスパンでの時間置くことが重要かと思います。
まあ、とても飲めるような入荷本数では無いため、個別の印象は書きようが有りませんが、ミュヌレ=ジブール2006年がおそらく素晴らしい出来栄えであることを信じています。最近ですが2000年のグラン・クリュを飲まれた方からコメントをいただきましたが、「本当に素晴らしかった!」とのことでした。皆さんは、
「2000年?弱い年だし、そんなに良いのは不思議だな・・」
と思われるかもしれませんが、決して理由の無いことでは有りません。ちょうど良いタイミングで、コンディションの良いワインを開けられたのでしょう。
PKさんは、やはり欧米人の舌鼻ですので、自身でとても良いと思われる、むしろ過大な果実味が乗った、積算温度の高いヴィンテージを高く評価しています。1985年や1988年などです。しかしながら、もうお分かりかと思いますが、その間の1986年だって実にエレガントでとても良く香る素晴らしい味わいをしていたのです。勿論、巨大な構造とか、長熟性には若干の問題が有ったと思いますが、
「良い年だからって、一体何年待てば良いのよ!」
という素直な疑問の声に耳を傾けるべきでしょう。
おそらくワイン業界の優秀なメディアは、
「2006年、2007年のブルゴーニュワインは大したことが無い」
と書き立てるでしょう。
「だから、2005年は高くても購入すべき、という自分の判断に間違いは無かったし、2006~2008年は避けるべき」
とも言うかもしれない。
でも、それではワインの本質の部分には、いつまで経っても辿り着けないんです。1997年、1998年のワインは美味しくないですか?1998年はもう少し時間が掛かるかもしれませんが、1997年は何年か前からとても美味しく、今も素晴らしいでしょ?1997年、メディアの皆さんはケチョンケチョンに貶していましたよ。「早枯れのヴィンテージで青臭くて飲めない」などと評していました。まあ、欧米系の舌と鼻をお持ちの方でしたら、マッチョさの無いヴィンテージですから理解できますが、普通の日本人の方でしたら、もしくはピノ・ノワールが大好きな方でしたら、
「これで何で評価が悪いの?」
と不思議に思われるに違い有りません。確かに大きくは無いにせよ、決して飲めないようなヴィンテージでは無く、早熟で早く美味しくなるブルゴーニュらしいエレガントな仕上がりの年だったのです。大まかな表現ではありますが、本来のブルゴーニュワインの姿が見えた年なんです。
かなり脱線しましたが、
「メディアが良いとはやし立てるヴィンテージだけを購入していつまでもセラーに囲っておくだけ」
ならば、収集家であればそれも良いですが、ワインファンとすればいつまでも本質に触れられない、ちょっと可愛そうな存在にしかなれません。
2007年ピノ・ノワールは、ずば抜けた偉大さの有るヴィンテージでは無いかもしれませんが、良いといわれる生産者であれば、水準・平均以上の良い年であると感じています。是非少しの時間をこれらのワインに与え、楽しんでいただければと思います。お奨めします。
● 2021 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【もはや「幻」?になってしまったのでしょうか。リアルワインガイドは「異次元の質感とクオリティを生み出す」「四天王」と!・・滅茶少ないです・・】
国内の販売状況を見ていても、また海外サイトの価格を見ても、もはや以前のような・・気軽に購入出来た時代が過ぎ去ったのかと思わざるを得ません。
以前はラシーヌさんからそれなりには入っていましたが、クルティエさんと上手く行かなくなってしまい止まってしまいました。現在はオルヴォーさんから限定アイテムでの少量入荷になっています。それでもいただけているだけ、有難いのかと・・思うしかない状況です。
価格も上昇しており、村名ヴォーヌ=ロマネで2万円を超えてしまいましたが、海外のプライスは現在の為替で3万6千円から6万円ですので、
「ほぼ三分の二の価格、下手すれば半分以下」
です。
それに日本国内でも・・どうでしょうか・・海外の価格を参考にしているのか、セット販売にしてわかり辛いようにしていますが、3万円を超えるのが実売ウ価格のようです。
評価は・・村名ですが上がっており、リアルワインガイドで上値94ポイント、海外メディアで92~91ポイントです。
2020年もののような濃いワインでは無く、しかし2021年ものに散見される淡いまではとても行かない・・素晴らしい出来栄えのようです。
申し訳ありませんが販売条件を少し厳しくさせていただきました。
「2021年ものミュヌレ=ジブールは、買えただけでもラッキー!」
と思ってください。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
-----
【デカンター92ポイント、ヴィノス91ポイント!ミュヌレ=ジブールの基本はやっぱりこのワインです!】
エキスに満ち、しなやかでツヤツヤなテクスチュア・・。理想形なヴォーヌ=ロマネの代表かと思います。少し前までは1万円しない価格でした。
海外でも日本でも大人気になってしまいましたが、それでもミュヌレ=ジブールのワインは日本にちゃんと入って来ていることが嬉しいですね。この村名ヴォーヌ=ロマネは、むしろ価格は抑えられていまして、海外でも13000~18000円程度です。有難いですね・・。
今回はこの村名ヴォーヌ=ロマネは、そこそこの数をいただけました。なので、今まで飲めなかった方もご購入いただけるんじゃないかと期待しています。こちらもお一人様1本限定+条件の無いワインをプラス1本でお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【村名でもなんとポテンシャル93Points!! しかも正規代理店商品でまだこのプライス!・・さすがに来年度以降は4桁は無理かと思います・・】
2013年、2014年、2015年、2016年もそうでしたが2017年も、リアルワインガイドはポテンシャル93Pointsです。これは確実に秀逸な1級クラスの評価ですし、ものによってはグラン・クリュ並みと言えるものでしょう。
とてつもない仕上がりのヴォーヌ=ロマネ村名と言えるかと思います。
今回ご紹介分は正規代理店さん扱いですが、2014年ものまでのラシーヌさんものでは無く、オルヴォーさんの扱いです。コンディションは非常に良いです。皆さんももうチェック済かと思いますが・・。ラシーヌさんものの入荷は、クルチエさんとのトラブルでしばらくは見込めない状況です。
プライスも間違ってるんじゃないか?・・と思えるくらいにリーズナブルですよね。おそらくですが瞬間で無くなると思いますのでお早めにご検討くださいませ。
以下は2008年のコメントです。(テイスティングして販売していた位ですから・・状況が判りますよね・・)
━━━━━
【飲みました!すっげ~旨いです!】
今飲むならこのヴォーヌ=ロマネでしょう!最高に旨いです!
ヴォーヌ=ロマネ村のワインは、お隣のニュイやフラジェ=エシェゾー、ヴージョと比べても酸度が低いです。しかし、このワインを飲むと、単に酸が低いと言うよりも、
「充実しているが構成バランスが素晴らしく、酸が柔らかいと表現すべき」
とさえ思ってしまいます。
時間と共に締まって行く傾向は見せますが、お二人で1本飲む極普通のご家庭では、(今のうちは)問題なく美味しくいただけるんじゃないかな?と思います。素晴らしいエレガンス、精緻さ、複雑性です。コンディションも抜群!是非ご検討ください。お奨めします!
● 2021 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vignes Rondes
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ロンド
【ティム・アトキン氏は2年連続で94ポイント!・・ヴィノスも上値94ポイント!・・ついに鬼っ子「レ・ヴィーニュ・ロンド」もその資質をしっかり表して来たようです!】
昨年の2020年もののレ・ヴィーニュ・ロンドも、
「高い評価が付き始めた!」
と申し上げましたが今ひとつ動きは鈍く、それでも完売はしたのかな?・・しなかったかな?・・みたいな感覚でおりましたが、今やもう・・
「いつも凄いニュイ1級レ・シェニョと同様の評価にまでされるようになった!」
と言えるんじゃないでしょうか。
「・・ん?・・またまた・・そんなこと言っちゃって・・リアルがレ・ヴィーニュ・ロンドのテイスティングも評価もしていないのに・・」
などと思われてしまうかもしれませんが、そんなことは無いんですよ。
因みにティム・アトキン氏は2021年の1級レ・シェニョには94ポイント、ジャスパー・モリス氏も上値94ポイントですから・・ね?・・同じでしょう?
このところのレ・ヴィーニュ・ロンドの評価の上げは急ピッチです。このまま行くとレ・シェニョを追い越しかねない感じさえします。
まぁ・・この1級レ・ヴィーニュ・ロンドは1級レ・シェニョの下部(北にも)に接し、北には1級レ・ミュルジュに接すると言う・・正にヴォーヌ=ロマネ側のニュイ=サン=ジョルジュの花形となるべき資質は持っているんですね。ヴォーヌ=ロマネ側のニュイ=サン=ジョルジュの1級アペラシオンの中では最も堅固で大柄・・と言われるレ・シェニョよりも・・
「ヴォーヌ=ロマネ的なエレガンスに長ける」
と・・個人的には思っています。そのエレガンスが・・「無い」と取られて来たのが3年前までのこのワイン。
「ここに来てミュヌレ=ジブールの1級レ・ヴィーニュ・ロンドはようやく認知された!」
とも言えるんじゃないかと思うんですね。
まぁ・・有り体に言えば、
「やや華やかさに欠けていたが、それがディテールに表れるようになった」
と言うことなのでしょう。
今までで最少の入荷です。レ・ヴィーニュ・ロンドがこんなに入らなかったことは有りません。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
-----
【レ・ヴィーニュ・ロンドも94ポイント(ティム・アトキン氏)!・・ここまで上がるとは驚きです!】
いつも低い評価ばかりで、ミュヌレ=ジブールのラインナップの中では「鬼っ子」的な扱いをされていたレ・ヴィーニュ・ロンドです。言ってみればルーミエさんのモレ1級みたいな感じでは有りましたが、昨今のモレ、クロ・ド・ラ・ビュシェールは物凄いですんで・・その美味しさを知っている人はシャンボールを蹴ってモレを買っているはずです。
で、同じように・・このレ・ヴィーニュ・ロンドも、2014年ものでティム・アトキン氏が93ポイントと高い評価をした後は、他のメディアも1ポイント、2ポイントと評価を上げ始めているようです。酷かったのはヴィノスで、88ポイントとか・・良くて90ポイントとかで、
「・・ふざけてるの?」
と言いたくなるほどでしたが、最近は上げざるを得ないようで、2018年ものは92ポイントまで上がって来ました。
noisy 的には、
「ミュヌレ=ジブールの美味しさは以前からで、さしたる変化無し・・」
と捉えていまして、
「何をいまさら・・」
と言うような感覚は有るんですね。
良いコンディションでお飲みいただけましたら必ずや納得できる味わいかと思います。
「プティD.R.C.!」
と言われるのも、D.R.C.をお飲みになられた方なら納得でしょうし、
https://www.mugneret-gibourg.com/en/
の、ミュヌレ=ジブールのサイトの写真を見ると、カーヴにはフランソワ・フレール社のバリックも散見されたりして、「さもありなん・・」などと思ってしまいました。
年一度の非常に希少なオファーですのでお早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【何と1級ニュイ=サン=ジョルジュでポテンシャル 94+ Points!】
ラシーヌさんの扱いでは有りませんのでご注意くださいね。ラシーヌさんからはこのキュヴェ、ヴィーニュ・ロンドは入りません。オルヴォーさんの輸入です。非常にコンディションが良いと思われます。
とても貴重なので飲むのをためらっていますが、リアルワインガイドも2014年ものの紹介の第55号で、
「2014年のジョルジュ=ミュヌレ=ジブールはとんでもないことになってる!」
と記載してますが、2015年ものの評価は2014年を超えています。
このところ数年はリアルも、ほぼヴォーニュ・ロンドがフュスロットを上回る評価でしたが、今回は入って来ないフュスロットは何と・・
「96Points」
と唖然とするような高評価で、まるでグラン・クリュの評価を見ているようです。
ヴィーニュ・ロンドも今までで最高と思われる、ポテンシャルで「94+」ですから、採点の苦労の跡が見えるようです・・。良いワインばかりが集まっている造り手さんのテイスティングでは、下のクラスのワインの評価を押しとどめないとね・・100点法にならなくなっちゃうんですね~・・リアルも時折、なっちゃいますよね~。
でもnoisy も、このヴィーニュ・ロンドに関しては余り扱ったことが無い・・ほんの数度ですんで、余り判らないんですが、まぁ、このところのシェニョを見る限り、煌びやかさを持った美しさに磨きを掛けたニュイ=サン=ジョルジュ1級・・と言えると思います。元々このヴィーニュ・ロンドはニュイの中でもエレガント系と思われます・・と言うよりも、エレガント系に仕上げるのが良い結果をもたらす・・と言うことでしょう。北側がレ・ミュルジュ、西側(上)と南側がシェニョ、東側(下)がオー・ザロと言うロケーションでヴォーヌ=ロマネの村に近い畑です。ご検討くださいませ。
● 2021 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【ジョルジュ=ミュヌレ=ジブールのトップ・キュヴェの一つ!リアルワインガイドは「エレガント・ブルゴーニュの到達点の一つ」と評価しています。】
この12月は、本当に入荷数の少ない=生産量激減のドメーヌのワインが目白押しで、noisy も・・
「これの数じゃぁいつものように普通に販売したら大変なことになるかも・・」
と、頭を悩ませ続けています。
まぁ・・もうとてもミュヌレ=ジブールのワインをテイスティングして販売するような時代にはならないとは思いますが、noisy 的には・・
「非常に長い間販売させていただき、誰もが良いと判っているはずなのに中々売れなかったドメーヌ」
でも有ります。四半世紀は販売し続けていると・・思います・・ですが、苦労せずに売れるようになったのはこの7~8年のことです。特にこのエシェゾーはどんなに頑張っても売れませんでした。
なので入荷が1本だけ・・と聞いて、本当に・・何だかなぁ・・とこの世の無常を感じてしまいます。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューを掲載しています。
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【リアルワインガイドは2017年エシェゾーにポテンシャル97ポイント!2018年はデカンター、ヴィノス共に95ポイントと凄い評価です!!】 ラシーヌさんの正規輸入が切れてからは、その分がどこに行ってしまったのか判りませんが、その辺りからさらに評価も上がってしまいまして・・もうどうにもならない状況になってしまっています。
リュショットやクロ・ヴージョ、そしてエシェゾーはリアルワインガイド第63号でポテンシャル点、98ポイントと言う、とんでもない評価を2016年もので得ています。2017年は2016年ものに比較すると僅かに及ばなかったと言うのがリアルワインガイド的評価でしょうか。
そもそもはラシーヌさんからノースバークレイ関係と言うことで仕入れていた造り手です。もう20年以上だったと思いますが、ワインの仕上がりとは裏腹に日本での人気が出ず・・noisy が幾ら言っても聞く耳さえ持たれず、リュショット=シャンベルタン位でしょうかね・・何とか売れたのが・・。それ以外は本当に苦労しました。毎年、平気で残ってましたから・・。
時代は常に動いていますが、入荷が減ったのと同時に・・人気が出る・・と言う、何とも言えない寂しさを感じます。
因みに2018年もののエシェゾーは、ティム・アトキン氏95ポイント、ヴィノスでも95ポイントでした。ヴィノスは史上最高と目される2016年ものに95ポイント、2017年ものに93ポイントですので、総合して想像するに、2016年ものとほぼ同様のポテンシャルを持っているものと思います。
また昨今のブルゴーニュワインの価格上昇で、ミュヌレ=ジブールも値上がりしていますが・・
「こんなに安いミュヌレ=ジブールは他には絶対無い!」
と言えます。オルヴォーさん扱いですのでコンディションも非常に良いです。
・・申し訳ありませんが1本限定+条件の無いワインを1本でお願いいたします。お早めにどうぞご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【最高評価の最高のワインです!お一人様1本限定です!】 2015年はまだ評価が無いので2014年のエシェゾーですが、例えばイギリス人MWのティム・アトキンさんも94Pointsとリアルワインガイド第55号に近い評価ですね。
第59号でリアルワインガイドはなんと、
「ポテンシャル97Points!」
もし、入手出来たらラッキーどころの話しじゃないでしょう。少し前まで・・2012年頃までは、リュショット=シャンベルタン、クロ=ヴージョは即完売するのに、エシェゾーだけは中々無くならない・・と言う状況でした。
もっとも、あの物凄いクロ=ヴージョでさえも、
「・・ミュヌレ=ジブールもクロ=ヴージョじゃなぁ・・」
みたいなニュアンスで、以前は今一つ売れない感じでは有りました。
まぁ、実際に飲めばね・・また欲しくなっちゃいますよね。
今回の入荷分はラシーヌさんでは有りませんで、3件有る正規エージェントのひとつ、オルヴォーさんの輸入分です。このところオルヴォーさん経由のワインを随分ご紹介していますので、皆さんもコンディションの良さを確認されていることと思います。また、価格も比較すると随分リーズナブルかと思います。
以下は以前のコメントです。
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2011年の評価と価格は・・
エシェゾー・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想 今~2035 ¥22500
ルショット=シャンベルタン・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで94 ポテンシャル 95 飲み頃予想 2020~2040 ¥27080
クロ・ヴージョ・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 93 ポテンシャル95 飲み頃予想 2020~2045 ¥26680
勿論ですが価格はNoisy'sのものです。このご時勢に約10%台のアップで収まっているのは奇跡です。
【すんごい評価です!】 ジュヴレの1級のところでも書きましたが、実はインボイスや、ラシーヌさんの伝票には、ルショット=シャンベルタンはヴィエイユ・ヴィーニュの記載が有り、また、リアルワインガイドもV.V.としています。
つまり、ジュヴレ1級は2012年よりリュショットになり、リュショットはリュショットV.V.になる可能性もある・・と言うことですね。
ただ、リュショットを均一化した場合・・、2011年ものは最後のリュショットV.V.と言うことにもなるかもしれませんで・・・ワインオタク的な話しですみませんが、時代が進むとこの辺のワインは、
「既に飲めるワインじゃなくなったDRCと同列」
になっているかもしれませんね・・
以下は以前のコメントです。
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【きっとお宝・・秘蔵品になるでしょう!】 まあ、リリースになる前からかなりのお問い合わせをいただいたミュヌレ=ジブールの2009年です。特にラシーヌさんのはいつ出るんですかと、随分聞かれましたが、ようやっとご案内できます。
一応、リアルの評価は、エシェゾー94~95、ルショット94+~96、クロ=ヴージョ94~96です。
リアルワインガイド39号以前はこちらから!リアルワインガイド40号はこちらから! ご購入いただけますのでクリックしてくださいね。noisyもレヴューを書いておりますんでご愛読いただけますと、資金に乏しい編集部も泣いて喜ばれると・・(^^
ジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの味わいと言うのは、やっぱりDRC的だと思いますんで、DRCは買えないけど・・と言う方にはピッタリなんですよね。ご検討ください!
以下は2008年までのコメントです。
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実は2006年のクロ・ヴージョが余ったので飲んじゃいましたが・・・いや、滅茶苦茶旨いですね。クロ・ヴージョのイメージがおそらくひっくり返ると思いますよ。ビロードのテクスチュアを持ったクロ・ヴージョ、サン=ヴィヴァン的ともミュジニー的とも思えるものでした。凄い!
2006年もののときのコメントを若干訂正した2007年のコメントです。
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【プチDRCと言われるには理由が有ります!】 昔は随分とワインの造りの部分に突っ込んだ上で、味わいの違いをお伝えしていたように思いますが、昨今は、「単純な分類による比較」が本当にわかり易いのかどうか、伝わりやすいか、不安な部分も有って少し避けていたのも事実です。特に、出来るだけ自分で飲めるものをご紹介したいという立場ですから、飲めないもの、飲んでも仕方が無いもののご紹介が「手薄」になっていたかもしれません。
noisy的には、このミュヌレ=ジブールは大好きな生産者で、手に入るだけ欲しい造り手では有りますが、諸事情により年々少なくなっているような気もします。それでも一時期は、あるインポーターさんの入荷量の約半分とかを、noisyや仲間でいただいていた時期も有りました。
味わいの傾向としましては、昔からエレガント系、エキス系の造り手でして、
「一時期は濃厚な方向に向かったけれど、最近はエレガント系に戻った」
等という、軸のぶれ易い造り手とは一線を画します。ですので筋金入りのエレガント系ですから、完成度の高さは群を抜いている訳です。
DRCの造りとしましては、比較的高目の温度で醗酵させてから漬け込んでおく、言わば「葡萄の香水」を造るようなものですが、ミュヌレ=ジブールも似たようなもので、かなり高めの温度での醗酵、つまり本醗酵期間自体は短いものです。
これは、常に比較対象となるアンリ・ジャイエの低温発酵系とは全く異なる印象のワインに仕上がります。こちらの方は、「生のままの果実の風味」を閉じ込めた、言わば葡萄の生カスタードクリーム?のような味わいですから、noisy的には略して「果実味系」などと称していた訳です。・・・最も、長いスパンで考えると、20年以上の熟成を迎えて行くとなれば、最終的には同じ方向に向かって行くとも言えますが、今回は低温発酵系のお話では無いので省略します。
この高温醗酵系のエキスたっぷり、香水系のワインは、製品となった後は、とても香りやすいものの、味わいはスッキリとしていてテクスチュアもボディも硬い事が多いです。特に、リリース後にさっさと飲んでしまわれる方の多い日本では、
「確かに良い造りでそれなりに美味しいけれど何かが不足気味・・・」
みたいな捕らえ方の方がとても多いように思われます。直近の味わいオンリーでしかその姿を捕らえられないのであれば、もしくは、その一瞬の刹那での判断が全てである、との前提であれば、それも正しいのかもしれませんが、ワインの本質が現実にはそのようなものである、とはとても言いたくは有りません。
反面、低温醗酵系のワインの結構な割合のものは、上記の「生のまま果実の風味」「生葡萄カスタード」のような味わいが有りますので、特にバランス良く造られるものには、リリース直後からとても美味しく飲めるので、一時期の過大とも言えるような一部のメディアの評価が人気を呼んだのでしょう。ミュヌレ=ジブールのワインはこのようなものでは無いので、美味しく飲みたいのであればやはりリリース直後の抜栓は避け、最低でも上記のようなスパンでの時間置くことが重要かと思います。
まあ、とても飲めるような入荷本数では無いため、個別の印象は書きようが有りませんが、ミュヌレ=ジブール2006年がおそらく素晴らしい出来栄えであることを信じています。最近ですが2000年のグラン・クリュを飲まれた方からコメントをいただきましたが、「本当に素晴らしかった!」とのことでした。皆さんは、
「2000年?弱い年だし、そんなに良いのは不思議だな・・」
と思われるかもしれませんが、決して理由の無いことでは有りません。ちょうど良いタイミングで、コンディションの良いワインを開けられたのでしょう。
PKさんは、やはり欧米人の舌鼻ですので、自身でとても良いと思われる、むしろ過大な果実味が乗った、積算温度の高いヴィンテージを高く評価しています。1985年や1988年などです。しかしながら、もうお分かりかと思いますが、その間の1986年だって実にエレガントでとても良く香る素晴らしい味わいをしていたのです。勿論、巨大な構造とか、長熟性には若干の問題が有ったと思いますが、
「良い年だからって、一体何年待てば良いのよ!」
という素直な疑問の声に耳を傾けるべきでしょう。
おそらくワイン業界の優秀なメディアは、
「2006年、2007年のブルゴーニュワインは大したことが無い」
と書き立てるでしょう。
「だから、2005年は高くても購入すべき、という自分の判断に間違いは無かったし、2006~2008年は避けるべき」
とも言うかもしれない。
でも、それではワインの本質の部分には、いつまで経っても辿り着けないんです。1997年、1998年のワインは美味しくないですか?1998年はもう少し時間が掛かるかもしれませんが、1997年は何年か前からとても美味しく、今も素晴らしいでしょ?1997年、メディアの皆さんはケチョンケチョンに貶していましたよ。「早枯れのヴィンテージで青臭くて飲めない」などと評していました。まあ、欧米系の舌と鼻をお持ちの方でしたら、マッチョさの無いヴィンテージですから理解できますが、普通の日本人の方でしたら、もしくはピノ・ノワールが大好きな方でしたら、
「これで何で評価が悪いの?」
と不思議に思われるに違い有りません。確かに大きくは無いにせよ、決して飲めないようなヴィンテージでは無く、早熟で早く美味しくなるブルゴーニュらしいエレガントな仕上がりの年だったのです。大まかな表現ではありますが、本来のブルゴーニュワインの姿が見えた年なんです。
かなり脱線しましたが、
「メディアが良いとはやし立てるヴィンテージだけを購入していつまでもセラーに囲っておくだけ」
ならば、収集家であればそれも良いですが、ワインファンとすればいつまでも本質に触れられない、ちょっと可愛そうな存在にしかなれません。
2007年ピノ・ノワールは、ずば抜けた偉大さの有るヴィンテージでは無いかもしれませんが、良いといわれる生産者であれば、水準・平均以上の良い年であると感じています。是非少しの時間をこれらのワインに与え、楽しんでいただければと思います。お奨めします。
● 2020 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【デカンター92ポイント、ヴィノス91ポイント!ミュヌレ=ジブールの基本はやっぱりこのワインです!】---以前のレヴューを掲載しています。
エキスに満ち、しなやかでツヤツヤなテクスチュア・・。理想形なヴォーヌ=ロマネの代表かと思います。少し前までは1万円しない価格でした。
海外でも日本でも大人気になってしまいましたが、それでもミュヌレ=ジブールのワインは日本にちゃんと入って来ていることが嬉しいですね。この村名ヴォーヌ=ロマネは、むしろ価格は抑えられていまして、海外でも13000~18000円程度です。有難いですね・・。
今回はこの村名ヴォーヌ=ロマネは、そこそこの数をいただけました。なので、今まで飲めなかった方もご購入いただけるんじゃないかと期待しています。こちらもお一人様1本限定+条件の無いワインをプラス1本でお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【村名でもなんとポテンシャル93Points!! しかも正規代理店商品でまだこのプライス!・・さすがに来年度以降は4桁は無理かと思います・・】
2013年、2014年、2015年、2016年もそうでしたが2017年も、リアルワインガイドはポテンシャル93Pointsです。これは確実に秀逸な1級クラスの評価ですし、ものによってはグラン・クリュ並みと言えるものでしょう。
とてつもない仕上がりのヴォーヌ=ロマネ村名と言えるかと思います。
今回ご紹介分は正規代理店さん扱いですが、2014年ものまでのラシーヌさんものでは無く、オルヴォーさんの扱いです。コンディションは非常に良いです。皆さんももうチェック済かと思いますが・・。ラシーヌさんものの入荷は、クルチエさんとのトラブルでしばらくは見込めない状況です。
プライスも間違ってるんじゃないか?・・と思えるくらいにリーズナブルですよね。おそらくですが瞬間で無くなると思いますのでお早めにご検討くださいませ。
以下は2008年のコメントです。(テイスティングして販売していた位ですから・・状況が判りますよね・・)
━━━━━
【飲みました!すっげ~旨いです!】
今飲むならこのヴォーヌ=ロマネでしょう!最高に旨いです!
ヴォーヌ=ロマネ村のワインは、お隣のニュイやフラジェ=エシェゾー、ヴージョと比べても酸度が低いです。しかし、このワインを飲むと、単に酸が低いと言うよりも、
「充実しているが構成バランスが素晴らしく、酸が柔らかいと表現すべき」
とさえ思ってしまいます。
時間と共に締まって行く傾向は見せますが、お二人で1本飲む極普通のご家庭では、(今のうちは)問題なく美味しくいただけるんじゃないかな?と思います。素晴らしいエレガンス、精緻さ、複雑性です。コンディションも抜群!是非ご検討ください。お奨めします!
● 2020 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vignes Rondes
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ロンド
【レ・ヴィーニュ・ロンドも94ポイント(ティム・アトキン氏)!・・ここまで上がるとは驚きです!】
いつも低い評価ばかりで、ミュヌレ=ジブールのラインナップの中では「鬼っ子」的な扱いをされていたレ・ヴィーニュ・ロンドです。言ってみればルーミエさんのモレ1級みたいな感じでは有りましたが、昨今のモレ、クロ・ド・ラ・ビュシェールは物凄いですんで・・その美味しさを知っている人はシャンボールを蹴ってモレを買っているはずです。
で、同じように・・このレ・ヴィーニュ・ロンドも、2014年ものでティム・アトキン氏が93ポイントと高い評価をした後は、他のメディアも1ポイント、2ポイントと評価を上げ始めているようです。酷かったのはヴィノスで、88ポイントとか・・良くて90ポイントとかで、
「・・ふざけてるの?」
と言いたくなるほどでしたが、最近は上げざるを得ないようで、2018年ものは92ポイントまで上がって来ました。
noisy 的には、
「ミュヌレ=ジブールの美味しさは以前からで、さしたる変化無し・・」
と捉えていまして、
「何をいまさら・・」
と言うような感覚は有るんですね。
良いコンディションでお飲みいただけましたら必ずや納得できる味わいかと思います。
「プティD.R.C.!」
と言われるのも、D.R.C.をお飲みになられた方なら納得でしょうし、
https://www.mugneret-gibourg.com/en/
の、ミュヌレ=ジブールのサイトの写真を見ると、カーヴにはフランソワ・フレール社のバリックも散見されたりして、「さもありなん・・」などと思ってしまいました。
年一度の非常に希少なオファーですのでお早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【何と1級ニュイ=サン=ジョルジュでポテンシャル 94+ Points!】
ラシーヌさんの扱いでは有りませんのでご注意くださいね。ラシーヌさんからはこのキュヴェ、ヴィーニュ・ロンドは入りません。オルヴォーさんの輸入です。非常にコンディションが良いと思われます。
とても貴重なので飲むのをためらっていますが、リアルワインガイドも2014年ものの紹介の第55号で、
「2014年のジョルジュ=ミュヌレ=ジブールはとんでもないことになってる!」
と記載してますが、2015年ものの評価は2014年を超えています。
このところ数年はリアルも、ほぼヴォーニュ・ロンドがフュスロットを上回る評価でしたが、今回は入って来ないフュスロットは何と・・
「96Points」
と唖然とするような高評価で、まるでグラン・クリュの評価を見ているようです。
ヴィーニュ・ロンドも今までで最高と思われる、ポテンシャルで「94+」ですから、採点の苦労の跡が見えるようです・・。良いワインばかりが集まっている造り手さんのテイスティングでは、下のクラスのワインの評価を押しとどめないとね・・100点法にならなくなっちゃうんですね~・・リアルも時折、なっちゃいますよね~。
でもnoisy も、このヴィーニュ・ロンドに関しては余り扱ったことが無い・・ほんの数度ですんで、余り判らないんですが、まぁ、このところのシェニョを見る限り、煌びやかさを持った美しさに磨きを掛けたニュイ=サン=ジョルジュ1級・・と言えると思います。元々このヴィーニュ・ロンドはニュイの中でもエレガント系と思われます・・と言うよりも、エレガント系に仕上げるのが良い結果をもたらす・・と言うことでしょう。北側がレ・ミュルジュ、西側(上)と南側がシェニョ、東側(下)がオー・ザロと言うロケーションでヴォーヌ=ロマネの村に近い畑です。ご検討くださいませ。
● 2020 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【2018年ものレ・シェニョの海外での価格は1本当り3万円からです!!国内大手は22500円・・Noisy wine はこんなプライス・・一体どうなってるんでしょうね・・。】----以前のレヴューを掲載しています。
まぁ・・本当に苦労したワインでした。素晴らしいのに全然売れないんですよ・・レ・シェニョ・・。まぁ、数はそこそこ有ったというのと、ラシーヌさん口の仕入れ価格が諸事情有ってか、やや高めだったのもその理由だったかもしれません。
それでもリュショットだけは人気でした。クロ・ヴージョなどはま~・・余りに売れないので、時折飲んでおりましたが、そのエレガンスにクラクラしたものです。
「プティD.R.C!」
とね・・散々書いたんですが、ラシーヌさん口が入って来なくなった頃から大人気になってしまいまして、世の無情を肌で感じるようなことになってしまっています。
この、グラン・クリュ並みの出来と言って良いだろうレ・シェニョも非常に少ないので、
「お一人様1本+他の造り手のワイン1本」
とさせていただきました。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【グラン・クリュ以上の評価です!】
いつも残るニュイ1級レ・シェニョですが、このところは売れ残っていた昔のワインがほぼ無くなっています。そりゃぁそうですよね・・新しいヴィンテージのものよりも3割近く安いし、2000年代のワインは飲んでももう美味しいですからね。
ポテンシャル点95+ Points と言うのは、出来の良いグラン・クリュの評価点です。最新号のリアル59号では「恐ろしいまでの上質感」と徳丸さんも書いてらっしゃいますが、まぁ・・noisy的には「いつも美味しいけどさらに凄いのだろうね」と受け取っています。
なお、一般的な2018年のジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの価格からはかなりリーズナブルですが、何せ数がございません。お一人様1本限定とさせていただき、他のワインも必ず同数以上お願いいたします。ご検討くださいませ。
● 2020 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【リアルワインガイドは2017年エシェゾーにポテンシャル97ポイント!2018年はデカンター、ヴィノス共に95ポイントと凄い評価です!!】---以前のレヴューを掲載しています。
ラシーヌさんの正規輸入が切れてからは、その分がどこに行ってしまったのか判りませんが、その辺りからさらに評価も上がってしまいまして・・もうどうにもならない状況になってしまっています。
リュショットやクロ・ヴージョ、そしてエシェゾーはリアルワインガイド第63号でポテンシャル点、98ポイントと言う、とんでもない評価を2016年もので得ています。2017年は2016年ものに比較すると僅かに及ばなかったと言うのがリアルワインガイド的評価でしょうか。
そもそもはラシーヌさんからノースバークレイ関係と言うことで仕入れていた造り手です。もう20年以上だったと思いますが、ワインの仕上がりとは裏腹に日本での人気が出ず・・noisy が幾ら言っても聞く耳さえ持たれず、リュショット=シャンベルタン位でしょうかね・・何とか売れたのが・・。それ以外は本当に苦労しました。毎年、平気で残ってましたから・・。
時代は常に動いていますが、入荷が減ったのと同時に・・人気が出る・・と言う、何とも言えない寂しさを感じます。
因みに2018年もののエシェゾーは、ティム・アトキン氏95ポイント、ヴィノスでも95ポイントでした。ヴィノスは史上最高と目される2016年ものに95ポイント、2017年ものに93ポイントですので、総合して想像するに、2016年ものとほぼ同様のポテンシャルを持っているものと思います。
また昨今のブルゴーニュワインの価格上昇で、ミュヌレ=ジブールも値上がりしていますが・・
「こんなに安いミュヌレ=ジブールは他には絶対無い!」
と言えます。オルヴォーさん扱いですのでコンディションも非常に良いです。
・・申し訳ありませんが1本限定+条件の無いワインを1本でお願いいたします。お早めにどうぞご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【最高評価の最高のワインです!お一人様1本限定です!】 2015年はまだ評価が無いので2014年のエシェゾーですが、例えばイギリス人MWのティム・アトキンさんも94Pointsとリアルワインガイド第55号に近い評価ですね。
第59号でリアルワインガイドはなんと、
「ポテンシャル97Points!」
もし、入手出来たらラッキーどころの話しじゃないでしょう。少し前まで・・2012年頃までは、リュショット=シャンベルタン、クロ=ヴージョは即完売するのに、エシェゾーだけは中々無くならない・・と言う状況でした。
もっとも、あの物凄いクロ=ヴージョでさえも、
「・・ミュヌレ=ジブールもクロ=ヴージョじゃなぁ・・」
みたいなニュアンスで、以前は今一つ売れない感じでは有りました。
まぁ、実際に飲めばね・・また欲しくなっちゃいますよね。
今回の入荷分はラシーヌさんでは有りませんで、3件有る正規エージェントのひとつ、オルヴォーさんの輸入分です。このところオルヴォーさん経由のワインを随分ご紹介していますので、皆さんもコンディションの良さを確認されていることと思います。また、価格も比較すると随分リーズナブルかと思います。
以下は以前のコメントです。
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2011年の評価と価格は・・
エシェゾー・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想 今~2035 ¥22500
ルショット=シャンベルタン・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで94 ポテンシャル 95 飲み頃予想 2020~2040 ¥27080
クロ・ヴージョ・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 93 ポテンシャル95 飲み頃予想 2020~2045 ¥26680
勿論ですが価格はNoisy'sのものです。このご時勢に約10%台のアップで収まっているのは奇跡です。
【すんごい評価です!】 ジュヴレの1級のところでも書きましたが、実はインボイスや、ラシーヌさんの伝票には、ルショット=シャンベルタンはヴィエイユ・ヴィーニュの記載が有り、また、リアルワインガイドもV.V.としています。
つまり、ジュヴレ1級は2012年よりリュショットになり、リュショットはリュショットV.V.になる可能性もある・・と言うことですね。
ただ、リュショットを均一化した場合・・、2011年ものは最後のリュショットV.V.と言うことにもなるかもしれませんで・・・ワインオタク的な話しですみませんが、時代が進むとこの辺のワインは、
「既に飲めるワインじゃなくなったDRCと同列」
になっているかもしれませんね・・
以下は以前のコメントです。
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【きっとお宝・・秘蔵品になるでしょう!】 まあ、リリースになる前からかなりのお問い合わせをいただいたミュヌレ=ジブールの2009年です。特にラシーヌさんのはいつ出るんですかと、随分聞かれましたが、ようやっとご案内できます。
一応、リアルの評価は、エシェゾー94~95、ルショット94+~96、クロ=ヴージョ94~96です。
リアルワインガイド39号以前はこちらから!リアルワインガイド40号はこちらから! ご購入いただけますのでクリックしてくださいね。noisyもレヴューを書いておりますんでご愛読いただけますと、資金に乏しい編集部も泣いて喜ばれると・・(^^
ジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの味わいと言うのは、やっぱりDRC的だと思いますんで、DRCは買えないけど・・と言う方にはピッタリなんですよね。ご検討ください!
以下は2008年までのコメントです。
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実は2006年のクロ・ヴージョが余ったので飲んじゃいましたが・・・いや、滅茶苦茶旨いですね。クロ・ヴージョのイメージがおそらくひっくり返ると思いますよ。ビロードのテクスチュアを持ったクロ・ヴージョ、サン=ヴィヴァン的ともミュジニー的とも思えるものでした。凄い!
2006年もののときのコメントを若干訂正した2007年のコメントです。
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【プチDRCと言われるには理由が有ります!】 昔は随分とワインの造りの部分に突っ込んだ上で、味わいの違いをお伝えしていたように思いますが、昨今は、「単純な分類による比較」が本当にわかり易いのかどうか、伝わりやすいか、不安な部分も有って少し避けていたのも事実です。特に、出来るだけ自分で飲めるものをご紹介したいという立場ですから、飲めないもの、飲んでも仕方が無いもののご紹介が「手薄」になっていたかもしれません。
noisy的には、このミュヌレ=ジブールは大好きな生産者で、手に入るだけ欲しい造り手では有りますが、諸事情により年々少なくなっているような気もします。それでも一時期は、あるインポーターさんの入荷量の約半分とかを、noisyや仲間でいただいていた時期も有りました。
味わいの傾向としましては、昔からエレガント系、エキス系の造り手でして、
「一時期は濃厚な方向に向かったけれど、最近はエレガント系に戻った」
等という、軸のぶれ易い造り手とは一線を画します。ですので筋金入りのエレガント系ですから、完成度の高さは群を抜いている訳です。
DRCの造りとしましては、比較的高目の温度で醗酵させてから漬け込んでおく、言わば「葡萄の香水」を造るようなものですが、ミュヌレ=ジブールも似たようなもので、かなり高めの温度での醗酵、つまり本醗酵期間自体は短いものです。
これは、常に比較対象となるアンリ・ジャイエの低温発酵系とは全く異なる印象のワインに仕上がります。こちらの方は、「生のままの果実の風味」を閉じ込めた、言わば葡萄の生カスタードクリーム?のような味わいですから、noisy的には略して「果実味系」などと称していた訳です。・・・最も、長いスパンで考えると、20年以上の熟成を迎えて行くとなれば、最終的には同じ方向に向かって行くとも言えますが、今回は低温発酵系のお話では無いので省略します。
この高温醗酵系のエキスたっぷり、香水系のワインは、製品となった後は、とても香りやすいものの、味わいはスッキリとしていてテクスチュアもボディも硬い事が多いです。特に、リリース後にさっさと飲んでしまわれる方の多い日本では、
「確かに良い造りでそれなりに美味しいけれど何かが不足気味・・・」
みたいな捕らえ方の方がとても多いように思われます。直近の味わいオンリーでしかその姿を捕らえられないのであれば、もしくは、その一瞬の刹那での判断が全てである、との前提であれば、それも正しいのかもしれませんが、ワインの本質が現実にはそのようなものである、とはとても言いたくは有りません。
反面、低温醗酵系のワインの結構な割合のものは、上記の「生のまま果実の風味」「生葡萄カスタード」のような味わいが有りますので、特にバランス良く造られるものには、リリース直後からとても美味しく飲めるので、一時期の過大とも言えるような一部のメディアの評価が人気を呼んだのでしょう。ミュヌレ=ジブールのワインはこのようなものでは無いので、美味しく飲みたいのであればやはりリリース直後の抜栓は避け、最低でも上記のようなスパンでの時間置くことが重要かと思います。
まあ、とても飲めるような入荷本数では無いため、個別の印象は書きようが有りませんが、ミュヌレ=ジブール2006年がおそらく素晴らしい出来栄えであることを信じています。最近ですが2000年のグラン・クリュを飲まれた方からコメントをいただきましたが、「本当に素晴らしかった!」とのことでした。皆さんは、
「2000年?弱い年だし、そんなに良いのは不思議だな・・」
と思われるかもしれませんが、決して理由の無いことでは有りません。ちょうど良いタイミングで、コンディションの良いワインを開けられたのでしょう。
PKさんは、やはり欧米人の舌鼻ですので、自身でとても良いと思われる、むしろ過大な果実味が乗った、積算温度の高いヴィンテージを高く評価しています。1985年や1988年などです。しかしながら、もうお分かりかと思いますが、その間の1986年だって実にエレガントでとても良く香る素晴らしい味わいをしていたのです。勿論、巨大な構造とか、長熟性には若干の問題が有ったと思いますが、
「良い年だからって、一体何年待てば良いのよ!」
という素直な疑問の声に耳を傾けるべきでしょう。
おそらくワイン業界の優秀なメディアは、
「2006年、2007年のブルゴーニュワインは大したことが無い」
と書き立てるでしょう。
「だから、2005年は高くても購入すべき、という自分の判断に間違いは無かったし、2006~2008年は避けるべき」
とも言うかもしれない。
でも、それではワインの本質の部分には、いつまで経っても辿り着けないんです。1997年、1998年のワインは美味しくないですか?1998年はもう少し時間が掛かるかもしれませんが、1997年は何年か前からとても美味しく、今も素晴らしいでしょ?1997年、メディアの皆さんはケチョンケチョンに貶していましたよ。「早枯れのヴィンテージで青臭くて飲めない」などと評していました。まあ、欧米系の舌と鼻をお持ちの方でしたら、マッチョさの無いヴィンテージですから理解できますが、普通の日本人の方でしたら、もしくはピノ・ノワールが大好きな方でしたら、
「これで何で評価が悪いの?」
と不思議に思われるに違い有りません。確かに大きくは無いにせよ、決して飲めないようなヴィンテージでは無く、早熟で早く美味しくなるブルゴーニュらしいエレガントな仕上がりの年だったのです。大まかな表現ではありますが、本来のブルゴーニュワインの姿が見えた年なんです。
かなり脱線しましたが、
「メディアが良いとはやし立てるヴィンテージだけを購入していつまでもセラーに囲っておくだけ」
ならば、収集家であればそれも良いですが、ワインファンとすればいつまでも本質に触れられない、ちょっと可愛そうな存在にしかなれません。
2007年ピノ・ノワールは、ずば抜けた偉大さの有るヴィンテージでは無いかもしれませんが、良いといわれる生産者であれば、水準・平均以上の良い年であると感じています。是非少しの時間をこれらのワインに与え、楽しんでいただければと思います。お奨めします。
● 2019 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【デカンター92ポイント、ヴィノス91ポイント!ミュヌレ=ジブールの基本はやっぱりこのワインです!】
エキスに満ち、しなやかでツヤツヤなテクスチュア・・。理想形なヴォーヌ=ロマネの代表かと思います。少し前までは1万円しない価格でした。
海外でも日本でも大人気になってしまいましたが、それでもミュヌレ=ジブールのワインは日本にちゃんと入って来ていることが嬉しいですね。この村名ヴォーヌ=ロマネは、むしろ価格は抑えられていまして、海外でも13000~18000円程度です。有難いですね・・。
今回はこの村名ヴォーヌ=ロマネは、そこそこの数をいただけました。なので、今まで飲めなかった方もご購入いただけるんじゃないかと期待しています。こちらもお一人様1本限定+条件の無いワインをプラス1本でお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【村名でもなんとポテンシャル93Points!! しかも正規代理店商品でまだこのプライス!・・さすがに来年度以降は4桁は無理かと思います・・】
2013年、2014年、2015年、2016年もそうでしたが2017年も、リアルワインガイドはポテンシャル93Pointsです。これは確実に秀逸な1級クラスの評価ですし、ものによってはグラン・クリュ並みと言えるものでしょう。
とてつもない仕上がりのヴォーヌ=ロマネ村名と言えるかと思います。
今回ご紹介分は正規代理店さん扱いですが、2014年ものまでのラシーヌさんものでは無く、オルヴォーさんの扱いです。コンディションは非常に良いです。皆さんももうチェック済かと思いますが・・。ラシーヌさんものの入荷は、クルチエさんとのトラブルでしばらくは見込めない状況です。
プライスも間違ってるんじゃないか?・・と思えるくらいにリーズナブルですよね。おそらくですが瞬間で無くなると思いますのでお早めにご検討くださいませ。
以下は2008年のコメントです。(テイスティングして販売していた位ですから・・状況が判りますよね・・)
━━━━━
【飲みました!すっげ~旨いです!】
今飲むならこのヴォーヌ=ロマネでしょう!最高に旨いです!
ヴォーヌ=ロマネ村のワインは、お隣のニュイやフラジェ=エシェゾー、ヴージョと比べても酸度が低いです。しかし、このワインを飲むと、単に酸が低いと言うよりも、
「充実しているが構成バランスが素晴らしく、酸が柔らかいと表現すべき」
とさえ思ってしまいます。
時間と共に締まって行く傾向は見せますが、お二人で1本飲む極普通のご家庭では、(今のうちは)問題なく美味しくいただけるんじゃないかな?と思います。素晴らしいエレガンス、精緻さ、複雑性です。コンディションも抜群!是非ご検討ください。お奨めします!
● 2019 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vignes Rondes
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ロンド
【レ・ヴィーニュ・ロンドも94ポイント(ティム・アトキン氏)!・・ここまで上がるとは驚きです!】
いつも低い評価ばかりで、ミュヌレ=ジブールのラインナップの中では「鬼っ子」的な扱いをされていたレ・ヴィーニュ・ロンドです。言ってみればルーミエさんのモレ1級みたいな感じでは有りましたが、昨今のモレ、クロ・ド・ラ・ビュシェールは物凄いですんで・・その美味しさを知っている人はシャンボールを蹴ってモレを買っているはずです。
で、同じように・・このレ・ヴィーニュ・ロンドも、2014年ものでティム・アトキン氏が93ポイントと高い評価をした後は、他のメディアも1ポイント、2ポイントと評価を上げ始めているようです。酷かったのはヴィノスで、88ポイントとか・・良くて90ポイントとかで、
「・・ふざけてるの?」
と言いたくなるほどでしたが、最近は上げざるを得ないようで、2018年ものは92ポイントまで上がって来ました。
noisy 的には、
「ミュヌレ=ジブールの美味しさは以前からで、さしたる変化無し・・」
と捉えていまして、
「何をいまさら・・」
と言うような感覚は有るんですね。
良いコンディションでお飲みいただけましたら必ずや納得できる味わいかと思います。
「プティD.R.C.!」
と言われるのも、D.R.C.をお飲みになられた方なら納得でしょうし、
https://www.mugneret-gibourg.com/en/
の、ミュヌレ=ジブールのサイトの写真を見ると、カーヴにはフランソワ・フレール社のバリックも散見されたりして、「さもありなん・・」などと思ってしまいました。
年一度の非常に希少なオファーですのでお早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【何と1級ニュイ=サン=ジョルジュでポテンシャル 94+ Points!】
ラシーヌさんの扱いでは有りませんのでご注意くださいね。ラシーヌさんからはこのキュヴェ、ヴィーニュ・ロンドは入りません。オルヴォーさんの輸入です。非常にコンディションが良いと思われます。
とても貴重なので飲むのをためらっていますが、リアルワインガイドも2014年ものの紹介の第55号で、
「2014年のジョルジュ=ミュヌレ=ジブールはとんでもないことになってる!」
と記載してますが、2015年ものの評価は2014年を超えています。
このところ数年はリアルも、ほぼヴォーニュ・ロンドがフュスロットを上回る評価でしたが、今回は入って来ないフュスロットは何と・・
「96Points」
と唖然とするような高評価で、まるでグラン・クリュの評価を見ているようです。
ヴィーニュ・ロンドも今までで最高と思われる、ポテンシャルで「94+」ですから、採点の苦労の跡が見えるようです・・。良いワインばかりが集まっている造り手さんのテイスティングでは、下のクラスのワインの評価を押しとどめないとね・・100点法にならなくなっちゃうんですね~・・リアルも時折、なっちゃいますよね~。
でもnoisy も、このヴィーニュ・ロンドに関しては余り扱ったことが無い・・ほんの数度ですんで、余り判らないんですが、まぁ、このところのシェニョを見る限り、煌びやかさを持った美しさに磨きを掛けたニュイ=サン=ジョルジュ1級・・と言えると思います。元々このヴィーニュ・ロンドはニュイの中でもエレガント系と思われます・・と言うよりも、エレガント系に仕上げるのが良い結果をもたらす・・と言うことでしょう。北側がレ・ミュルジュ、西側(上)と南側がシェニョ、東側(下)がオー・ザロと言うロケーションでヴォーヌ=ロマネの村に近い畑です。ご検討くださいませ。
● 2019 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【2018年ものレ・シェニョの海外での価格は1本当り3万円からです!!国内大手は22500円・・Noisy wine はこんなプライス・・一体どうなってるんでしょうね・・。】
まぁ・・本当に苦労したワインでした。素晴らしいのに全然売れないんですよ・・レ・シェニョ・・。まぁ、数はそこそこ有ったというのと、ラシーヌさん口の仕入れ価格が諸事情有ってか、やや高めだったのもその理由だったかもしれません。
それでもリュショットだけは人気でした。クロ・ヴージョなどはま~・・余りに売れないので、時折飲んでおりましたが、そのエレガンスにクラクラしたものです。
「プティD.R.C!」
とね・・散々書いたんですが、ラシーヌさん口が入って来なくなった頃から大人気になってしまいまして、世の無情を肌で感じるようなことになってしまっています。
この、グラン・クリュ並みの出来と言って良いだろうレ・シェニョも非常に少ないので、
「お一人様1本+他の造り手のワイン1本」
とさせていただきました。
以下は以前のコメントです。
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【グラン・クリュ以上の評価です!】
いつも残るニュイ1級レ・シェニョですが、このところは売れ残っていた昔のワインがほぼ無くなっています。そりゃぁそうですよね・・新しいヴィンテージのものよりも3割近く安いし、2000年代のワインは飲んでももう美味しいですからね。
ポテンシャル点95+ Points と言うのは、出来の良いグラン・クリュの評価点です。最新号のリアル59号では「恐ろしいまでの上質感」と徳丸さんも書いてらっしゃいますが、まぁ・・noisy的には「いつも美味しいけどさらに凄いのだろうね」と受け取っています。
なお、一般的な2018年のジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの価格からはかなりリーズナブルですが、何せ数がございません。お一人様1本限定とさせていただき、他のワインも必ず同数以上お願いいたします。ご検討くださいませ。
● 2019 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【リアルワインガイドは2017年エシェゾーにポテンシャル97ポイント!2018年はデカンター、ヴィノス共に95ポイントと凄い評価です!お一人様1本限定+他のワイン1本です!】
ラシーヌさんの正規輸入が切れてからは、その分がどこに行ってしまったのか判りませんが、その辺りからさらに評価も上がってしまいまして・・もうどうにもならない状況になってしまっています。
リュショットやクロ・ヴージョ、そしてエシェゾーはリアルワインガイド第63号でポテンシャル点、98ポイントと言う、とんでもない評価を2016年もので得ています。2017年は2016年ものに比較すると僅かに及ばなかったと言うのがリアルワインガイド的評価でしょうか。
そもそもはラシーヌさんからノースバークレイ関係と言うことで仕入れていた造り手です。もう20年以上だったと思いますが、ワインの仕上がりとは裏腹に日本での人気が出ず・・noisy が幾ら言っても聞く耳さえ持たれず、リュショット=シャンベルタン位でしょうかね・・何とか売れたのが・・。それ以外は本当に苦労しました。毎年、平気で残ってましたから・・。
時代は常に動いていますが、入荷が減ったのと同時に・・人気が出る・・と言う、何とも言えない寂しさを感じます。
因みに2018年もののエシェゾーは、ティム・アトキン氏95ポイント、ヴィノスでも95ポイントでした。ヴィノスは史上最高と目される2016年ものに95ポイント、2017年ものに93ポイントですので、総合して想像するに、2016年ものとほぼ同様のポテンシャルを持っているものと思います。
また昨今のブルゴーニュワインの価格上昇で、ミュヌレ=ジブールも値上がりしていますが・・
「こんなに安いミュヌレ=ジブールは他には絶対無い!」
と言えます。オルヴォーさん扱いですのでコンディションも非常に良いです。
・・申し訳ありませんが1本限定+条件の無いワインを1本でお願いいたします。お早めにどうぞご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【最高評価の最高のワインです!お一人様1本限定です!】 2015年はまだ評価が無いので2014年のエシェゾーですが、例えばイギリス人MWのティム・アトキンさんも94Pointsとリアルワインガイド第55号に近い評価ですね。
第59号でリアルワインガイドはなんと、
「ポテンシャル97Points!」
もし、入手出来たらラッキーどころの話しじゃないでしょう。少し前まで・・2012年頃までは、リュショット=シャンベルタン、クロ=ヴージョは即完売するのに、エシェゾーだけは中々無くならない・・と言う状況でした。
もっとも、あの物凄いクロ=ヴージョでさえも、
「・・ミュヌレ=ジブールもクロ=ヴージョじゃなぁ・・」
みたいなニュアンスで、以前は今一つ売れない感じでは有りました。
まぁ、実際に飲めばね・・また欲しくなっちゃいますよね。
今回の入荷分はラシーヌさんでは有りませんで、3件有る正規エージェントのひとつ、オルヴォーさんの輸入分です。このところオルヴォーさん経由のワインを随分ご紹介していますので、皆さんもコンディションの良さを確認されていることと思います。また、価格も比較すると随分リーズナブルかと思います。
以下は以前のコメントです。
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2011年の評価と価格は・・
エシェゾー・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想 今~2035 ¥22500
ルショット=シャンベルタン・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで94 ポテンシャル 95 飲み頃予想 2020~2040 ¥27080
クロ・ヴージョ・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 93 ポテンシャル95 飲み頃予想 2020~2045 ¥26680
勿論ですが価格はNoisy'sのものです。このご時勢に約10%台のアップで収まっているのは奇跡です。
【すんごい評価です!】 ジュヴレの1級のところでも書きましたが、実はインボイスや、ラシーヌさんの伝票には、ルショット=シャンベルタンはヴィエイユ・ヴィーニュの記載が有り、また、リアルワインガイドもV.V.としています。
つまり、ジュヴレ1級は2012年よりリュショットになり、リュショットはリュショットV.V.になる可能性もある・・と言うことですね。
ただ、リュショットを均一化した場合・・、2011年ものは最後のリュショットV.V.と言うことにもなるかもしれませんで・・・ワインオタク的な話しですみませんが、時代が進むとこの辺のワインは、
「既に飲めるワインじゃなくなったDRCと同列」
になっているかもしれませんね・・
以下は以前のコメントです。
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【きっとお宝・・秘蔵品になるでしょう!】 まあ、リリースになる前からかなりのお問い合わせをいただいたミュヌレ=ジブールの2009年です。特にラシーヌさんのはいつ出るんですかと、随分聞かれましたが、ようやっとご案内できます。
一応、リアルの評価は、エシェゾー94~95、ルショット94+~96、クロ=ヴージョ94~96です。
リアルワインガイド39号以前はこちらから!リアルワインガイド40号はこちらから! ご購入いただけますのでクリックしてくださいね。noisyもレヴューを書いておりますんでご愛読いただけますと、資金に乏しい編集部も泣いて喜ばれると・・(^^
ジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの味わいと言うのは、やっぱりDRC的だと思いますんで、DRCは買えないけど・・と言う方にはピッタリなんですよね。ご検討ください!
以下は2008年までのコメントです。
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実は2006年のクロ・ヴージョが余ったので飲んじゃいましたが・・・いや、滅茶苦茶旨いですね。クロ・ヴージョのイメージがおそらくひっくり返ると思いますよ。ビロードのテクスチュアを持ったクロ・ヴージョ、サン=ヴィヴァン的ともミュジニー的とも思えるものでした。凄い!
2006年もののときのコメントを若干訂正した2007年のコメントです。
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【プチDRCと言われるには理由が有ります!】 昔は随分とワインの造りの部分に突っ込んだ上で、味わいの違いをお伝えしていたように思いますが、昨今は、「単純な分類による比較」が本当にわかり易いのかどうか、伝わりやすいか、不安な部分も有って少し避けていたのも事実です。特に、出来るだけ自分で飲めるものをご紹介したいという立場ですから、飲めないもの、飲んでも仕方が無いもののご紹介が「手薄」になっていたかもしれません。
noisy的には、このミュヌレ=ジブールは大好きな生産者で、手に入るだけ欲しい造り手では有りますが、諸事情により年々少なくなっているような気もします。それでも一時期は、あるインポーターさんの入荷量の約半分とかを、noisyや仲間でいただいていた時期も有りました。
味わいの傾向としましては、昔からエレガント系、エキス系の造り手でして、
「一時期は濃厚な方向に向かったけれど、最近はエレガント系に戻った」
等という、軸のぶれ易い造り手とは一線を画します。ですので筋金入りのエレガント系ですから、完成度の高さは群を抜いている訳です。
DRCの造りとしましては、比較的高目の温度で醗酵させてから漬け込んでおく、言わば「葡萄の香水」を造るようなものですが、ミュヌレ=ジブールも似たようなもので、かなり高めの温度での醗酵、つまり本醗酵期間自体は短いものです。
これは、常に比較対象となるアンリ・ジャイエの低温発酵系とは全く異なる印象のワインに仕上がります。こちらの方は、「生のままの果実の風味」を閉じ込めた、言わば葡萄の生カスタードクリーム?のような味わいですから、noisy的には略して「果実味系」などと称していた訳です。・・・最も、長いスパンで考えると、20年以上の熟成を迎えて行くとなれば、最終的には同じ方向に向かって行くとも言えますが、今回は低温発酵系のお話では無いので省略します。
この高温醗酵系のエキスたっぷり、香水系のワインは、製品となった後は、とても香りやすいものの、味わいはスッキリとしていてテクスチュアもボディも硬い事が多いです。特に、リリース後にさっさと飲んでしまわれる方の多い日本では、
「確かに良い造りでそれなりに美味しいけれど何かが不足気味・・・」
みたいな捕らえ方の方がとても多いように思われます。直近の味わいオンリーでしかその姿を捕らえられないのであれば、もしくは、その一瞬の刹那での判断が全てである、との前提であれば、それも正しいのかもしれませんが、ワインの本質が現実にはそのようなものである、とはとても言いたくは有りません。
反面、低温醗酵系のワインの結構な割合のものは、上記の「生のまま果実の風味」「生葡萄カスタード」のような味わいが有りますので、特にバランス良く造られるものには、リリース直後からとても美味しく飲めるので、一時期の過大とも言えるような一部のメディアの評価が人気を呼んだのでしょう。ミュヌレ=ジブールのワインはこのようなものでは無いので、美味しく飲みたいのであればやはりリリース直後の抜栓は避け、最低でも上記のようなスパンでの時間置くことが重要かと思います。
まあ、とても飲めるような入荷本数では無いため、個別の印象は書きようが有りませんが、ミュヌレ=ジブール2006年がおそらく素晴らしい出来栄えであることを信じています。最近ですが2000年のグラン・クリュを飲まれた方からコメントをいただきましたが、「本当に素晴らしかった!」とのことでした。皆さんは、
「2000年?弱い年だし、そんなに良いのは不思議だな・・」
と思われるかもしれませんが、決して理由の無いことでは有りません。ちょうど良いタイミングで、コンディションの良いワインを開けられたのでしょう。
PKさんは、やはり欧米人の舌鼻ですので、自身でとても良いと思われる、むしろ過大な果実味が乗った、積算温度の高いヴィンテージを高く評価しています。1985年や1988年などです。しかしながら、もうお分かりかと思いますが、その間の1986年だって実にエレガントでとても良く香る素晴らしい味わいをしていたのです。勿論、巨大な構造とか、長熟性には若干の問題が有ったと思いますが、
「良い年だからって、一体何年待てば良いのよ!」
という素直な疑問の声に耳を傾けるべきでしょう。
おそらくワイン業界の優秀なメディアは、
「2006年、2007年のブルゴーニュワインは大したことが無い」
と書き立てるでしょう。
「だから、2005年は高くても購入すべき、という自分の判断に間違いは無かったし、2006~2008年は避けるべき」
とも言うかもしれない。
でも、それではワインの本質の部分には、いつまで経っても辿り着けないんです。1997年、1998年のワインは美味しくないですか?1998年はもう少し時間が掛かるかもしれませんが、1997年は何年か前からとても美味しく、今も素晴らしいでしょ?1997年、メディアの皆さんはケチョンケチョンに貶していましたよ。「早枯れのヴィンテージで青臭くて飲めない」などと評していました。まあ、欧米系の舌と鼻をお持ちの方でしたら、マッチョさの無いヴィンテージですから理解できますが、普通の日本人の方でしたら、もしくはピノ・ノワールが大好きな方でしたら、
「これで何で評価が悪いの?」
と不思議に思われるに違い有りません。確かに大きくは無いにせよ、決して飲めないようなヴィンテージでは無く、早熟で早く美味しくなるブルゴーニュらしいエレガントな仕上がりの年だったのです。大まかな表現ではありますが、本来のブルゴーニュワインの姿が見えた年なんです。
かなり脱線しましたが、
「メディアが良いとはやし立てるヴィンテージだけを購入していつまでもセラーに囲っておくだけ」
ならば、収集家であればそれも良いですが、ワインファンとすればいつまでも本質に触れられない、ちょっと可愛そうな存在にしかなれません。
2007年ピノ・ノワールは、ずば抜けた偉大さの有るヴィンテージでは無いかもしれませんが、良いといわれる生産者であれば、水準・平均以上の良い年であると感じています。是非少しの時間をこれらのワインに与え、楽しんでいただければと思います。お奨めします。
● 2018 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【デカンター92ポイント、ヴィノス91ポイント!ミュヌレ=ジブールの基本はやっぱりこのワインです!】
エキスに満ち、しなやかでツヤツヤなテクスチュア・・。理想形なヴォーヌ=ロマネの代表かと思います。少し前までは1万円しない価格でした。
海外でも日本でも大人気になってしまいましたが、それでもミュヌレ=ジブールのワインは日本にちゃんと入って来ていることが嬉しいですね。この村名ヴォーヌ=ロマネは、むしろ価格は抑えられていまして、海外でも13000~18000円程度です。有難いですね・・。
今回はこの村名ヴォーヌ=ロマネは、そこそこの数をいただけました。なので、今まで飲めなかった方もご購入いただけるんじゃないかと期待しています。こちらもお一人様1本限定+条件の無いワインをプラス1本でお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【村名でもなんとポテンシャル93Points!! しかも正規代理店商品でまだこのプライス!・・さすがに来年度以降は4桁は無理かと思います・・】
2013年、2014年、2015年、2016年もそうでしたが2017年も、リアルワインガイドはポテンシャル93Pointsです。これは確実に秀逸な1級クラスの評価ですし、ものによってはグラン・クリュ並みと言えるものでしょう。
とてつもない仕上がりのヴォーヌ=ロマネ村名と言えるかと思います。
今回ご紹介分は正規代理店さん扱いですが、2014年ものまでのラシーヌさんものでは無く、オルヴォーさんの扱いです。コンディションは非常に良いです。皆さんももうチェック済かと思いますが・・。ラシーヌさんものの入荷は、クルチエさんとのトラブルでしばらくは見込めない状況です。
プライスも間違ってるんじゃないか?・・と思えるくらいにリーズナブルですよね。おそらくですが瞬間で無くなると思いますのでお早めにご検討くださいませ。
以下は2008年のコメントです。(テイスティングして販売していた位ですから・・状況が判りますよね・・)
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【飲みました!すっげ~旨いです!】
今飲むならこのヴォーヌ=ロマネでしょう!最高に旨いです!
ヴォーヌ=ロマネ村のワインは、お隣のニュイやフラジェ=エシェゾー、ヴージョと比べても酸度が低いです。しかし、このワインを飲むと、単に酸が低いと言うよりも、
「充実しているが構成バランスが素晴らしく、酸が柔らかいと表現すべき」
とさえ思ってしまいます。
時間と共に締まって行く傾向は見せますが、お二人で1本飲む極普通のご家庭では、(今のうちは)問題なく美味しくいただけるんじゃないかな?と思います。素晴らしいエレガンス、精緻さ、複雑性です。コンディションも抜群!是非ご検討ください。お奨めします!
● 2018 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vignes Rondes
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ロンド
【レ・ヴィーニュ・ロンドも94ポイント(ティム・アトキン氏)!・・ここまで上がるとは驚きです!】
いつも低い評価ばかりで、ミュヌレ=ジブールのラインナップの中では「鬼っ子」的な扱いをされていたレ・ヴィーニュ・ロンドです。言ってみればルーミエさんのモレ1級みたいな感じでは有りましたが、昨今のモレ、クロ・ド・ラ・ビュシェールは物凄いですんで・・その美味しさを知っている人はシャンボールを蹴ってモレを買っているはずです。
で、同じように・・このレ・ヴィーニュ・ロンドも、2014年ものでティム・アトキン氏が93ポイントと高い評価をした後は、他のメディアも1ポイント、2ポイントと評価を上げ始めているようです。酷かったのはヴィノスで、88ポイントとか・・良くて90ポイントとかで、
「・・ふざけてるの?」
と言いたくなるほどでしたが、最近は上げざるを得ないようで、2018年ものは92ポイントまで上がって来ました。
noisy 的には、
「ミュヌレ=ジブールの美味しさは以前からで、さしたる変化無し・・」
と捉えていまして、
「何をいまさら・・」
と言うような感覚は有るんですね。
良いコンディションでお飲みいただけましたら必ずや納得できる味わいかと思います。
「プティD.R.C.!」
と言われるのも、D.R.C.をお飲みになられた方なら納得でしょうし、
https://www.mugneret-gibourg.com/en/
の、ミュヌレ=ジブールのサイトの写真を見ると、カーヴにはフランソワ・フレール社のバリックも散見されたりして、「さもありなん・・」などと思ってしまいました。
年一度の非常に希少なオファーですのでお早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【何と1級ニュイ=サン=ジョルジュでポテンシャル 94+ Points!】
ラシーヌさんの扱いでは有りませんのでご注意くださいね。ラシーヌさんからはこのキュヴェ、ヴィーニュ・ロンドは入りません。オルヴォーさんの輸入です。非常にコンディションが良いと思われます。
とても貴重なので飲むのをためらっていますが、リアルワインガイドも2014年ものの紹介の第55号で、
「2014年のジョルジュ=ミュヌレ=ジブールはとんでもないことになってる!」
と記載してますが、2015年ものの評価は2014年を超えています。
このところ数年はリアルも、ほぼヴォーニュ・ロンドがフュスロットを上回る評価でしたが、今回は入って来ないフュスロットは何と・・
「96Points」
と唖然とするような高評価で、まるでグラン・クリュの評価を見ているようです。
ヴィーニュ・ロンドも今までで最高と思われる、ポテンシャルで「94+」ですから、採点の苦労の跡が見えるようです・・。良いワインばかりが集まっている造り手さんのテイスティングでは、下のクラスのワインの評価を押しとどめないとね・・100点法にならなくなっちゃうんですね~・・リアルも時折、なっちゃいますよね~。
でもnoisy も、このヴィーニュ・ロンドに関しては余り扱ったことが無い・・ほんの数度ですんで、余り判らないんですが、まぁ、このところのシェニョを見る限り、煌びやかさを持った美しさに磨きを掛けたニュイ=サン=ジョルジュ1級・・と言えると思います。元々このヴィーニュ・ロンドはニュイの中でもエレガント系と思われます・・と言うよりも、エレガント系に仕上げるのが良い結果をもたらす・・と言うことでしょう。北側がレ・ミュルジュ、西側(上)と南側がシェニョ、東側(下)がオー・ザロと言うロケーションでヴォーヌ=ロマネの村に近い畑です。ご検討くださいませ。
● 2018 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【2018年ものレ・シェニョの海外での価格は1本当り3万円からです!!国内大手は22500円・・Noisy wine はこんなプライス・・一体どうなってるんでしょうね・・。】
まぁ・・本当に苦労したワインでした。素晴らしいのに全然売れないんですよ・・レ・シェニョ・・。まぁ、数はそこそこ有ったというのと、ラシーヌさん口の仕入れ価格が諸事情有ってか、やや高めだったのもその理由だったかもしれません。
それでもリュショットだけは人気でした。クロ・ヴージョなどはま~・・余りに売れないので、時折飲んでおりましたが、そのエレガンスにクラクラしたものです。
「プティD.R.C!」
とね・・散々書いたんですが、ラシーヌさん口が入って来なくなった頃から大人気になってしまいまして、世の無情を肌で感じるようなことになってしまっています。
この、グラン・クリュ並みの出来と言って良いだろうレ・シェニョも非常に少ないので、
「お一人様1本+他の造り手のワイン1本」
とさせていただきました。
以下は以前のコメントです。
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【グラン・クリュ以上の評価です!】
いつも残るニュイ1級レ・シェニョですが、このところは売れ残っていた昔のワインがほぼ無くなっています。そりゃぁそうですよね・・新しいヴィンテージのものよりも3割近く安いし、2000年代のワインは飲んでももう美味しいですからね。
ポテンシャル点95+ Points と言うのは、出来の良いグラン・クリュの評価点です。最新号のリアル59号では「恐ろしいまでの上質感」と徳丸さんも書いてらっしゃいますが、まぁ・・noisy的には「いつも美味しいけどさらに凄いのだろうね」と受け取っています。
なお、一般的な2018年のジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの価格からはかなりリーズナブルですが、何せ数がございません。お一人様1本限定とさせていただき、他のワインも必ず同数以上お願いいたします。ご検討くださいませ。
● 2018 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【リアルワインガイドは2017年エシェゾーにポテンシャル97ポイント!2018年はデカンター、ヴィノス共に95ポイントと凄い評価です!お一人様1本限定+他のワイン1本です!】
ラシーヌさんの正規輸入が切れてからは、その分がどこに行ってしまったのか判りませんが、その辺りからさらに評価も上がってしまいまして・・もうどうにもならない状況になってしまっています。
リュショットやクロ・ヴージョ、そしてエシェゾーはリアルワインガイド第63号でポテンシャル点、98ポイントと言う、とんでもない評価を2016年もので得ています。2017年は2016年ものに比較すると僅かに及ばなかったと言うのがリアルワインガイド的評価でしょうか。
そもそもはラシーヌさんからノースバークレイ関係と言うことで仕入れていた造り手です。もう20年以上だったと思いますが、ワインの仕上がりとは裏腹に日本での人気が出ず・・noisy が幾ら言っても聞く耳さえ持たれず、リュショット=シャンベルタン位でしょうかね・・何とか売れたのが・・。それ以外は本当に苦労しました。毎年、平気で残ってましたから・・。
時代は常に動いていますが、入荷が減ったのと同時に・・人気が出る・・と言う、何とも言えない寂しさを感じます。
因みに2018年もののエシェゾーは、ティム・アトキン氏95ポイント、ヴィノスでも95ポイントでした。ヴィノスは史上最高と目される2016年ものに95ポイント、2017年ものに93ポイントですので、総合して想像するに、2016年ものとほぼ同様のポテンシャルを持っているものと思います。
また昨今のブルゴーニュワインの価格上昇で、ミュヌレ=ジブールも値上がりしていますが・・
「こんなに安いミュヌレ=ジブールは他には絶対無い!」
と言えます。オルヴォーさん扱いですのでコンディションも非常に良いです。
・・申し訳ありませんが1本限定+条件の無いワインを1本でお願いいたします。お早めにどうぞご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【最高評価の最高のワインです!お一人様1本限定です!】 2015年はまだ評価が無いので2014年のエシェゾーですが、例えばイギリス人MWのティム・アトキンさんも94Pointsとリアルワインガイド第55号に近い評価ですね。
第59号でリアルワインガイドはなんと、
「ポテンシャル97Points!」
もし、入手出来たらラッキーどころの話しじゃないでしょう。少し前まで・・2012年頃までは、リュショット=シャンベルタン、クロ=ヴージョは即完売するのに、エシェゾーだけは中々無くならない・・と言う状況でした。
もっとも、あの物凄いクロ=ヴージョでさえも、
「・・ミュヌレ=ジブールもクロ=ヴージョじゃなぁ・・」
みたいなニュアンスで、以前は今一つ売れない感じでは有りました。
まぁ、実際に飲めばね・・また欲しくなっちゃいますよね。
今回の入荷分はラシーヌさんでは有りませんで、3件有る正規エージェントのひとつ、オルヴォーさんの輸入分です。このところオルヴォーさん経由のワインを随分ご紹介していますので、皆さんもコンディションの良さを確認されていることと思います。また、価格も比較すると随分リーズナブルかと思います。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
2011年の評価と価格は・・
エシェゾー・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想 今~2035 ¥22500
ルショット=シャンベルタン・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで94 ポテンシャル 95 飲み頃予想 2020~2040 ¥27080
クロ・ヴージョ・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 93 ポテンシャル95 飲み頃予想 2020~2045 ¥26680
勿論ですが価格はNoisy'sのものです。このご時勢に約10%台のアップで収まっているのは奇跡です。
【すんごい評価です!】 ジュヴレの1級のところでも書きましたが、実はインボイスや、ラシーヌさんの伝票には、ルショット=シャンベルタンはヴィエイユ・ヴィーニュの記載が有り、また、リアルワインガイドもV.V.としています。
つまり、ジュヴレ1級は2012年よりリュショットになり、リュショットはリュショットV.V.になる可能性もある・・と言うことですね。
ただ、リュショットを均一化した場合・・、2011年ものは最後のリュショットV.V.と言うことにもなるかもしれませんで・・・ワインオタク的な話しですみませんが、時代が進むとこの辺のワインは、
「既に飲めるワインじゃなくなったDRCと同列」
になっているかもしれませんね・・
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【きっとお宝・・秘蔵品になるでしょう!】 まあ、リリースになる前からかなりのお問い合わせをいただいたミュヌレ=ジブールの2009年です。特にラシーヌさんのはいつ出るんですかと、随分聞かれましたが、ようやっとご案内できます。
一応、リアルの評価は、エシェゾー94~95、ルショット94+~96、クロ=ヴージョ94~96です。
リアルワインガイド39号以前はこちらから!リアルワインガイド40号はこちらから! ご購入いただけますのでクリックしてくださいね。noisyもレヴューを書いておりますんでご愛読いただけますと、資金に乏しい編集部も泣いて喜ばれると・・(^^
ジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの味わいと言うのは、やっぱりDRC的だと思いますんで、DRCは買えないけど・・と言う方にはピッタリなんですよね。ご検討ください!
以下は2008年までのコメントです。
━━━━━
実は2006年のクロ・ヴージョが余ったので飲んじゃいましたが・・・いや、滅茶苦茶旨いですね。クロ・ヴージョのイメージがおそらくひっくり返ると思いますよ。ビロードのテクスチュアを持ったクロ・ヴージョ、サン=ヴィヴァン的ともミュジニー的とも思えるものでした。凄い!
2006年もののときのコメントを若干訂正した2007年のコメントです。
━━━━━
【プチDRCと言われるには理由が有ります!】 昔は随分とワインの造りの部分に突っ込んだ上で、味わいの違いをお伝えしていたように思いますが、昨今は、「単純な分類による比較」が本当にわかり易いのかどうか、伝わりやすいか、不安な部分も有って少し避けていたのも事実です。特に、出来るだけ自分で飲めるものをご紹介したいという立場ですから、飲めないもの、飲んでも仕方が無いもののご紹介が「手薄」になっていたかもしれません。
noisy的には、このミュヌレ=ジブールは大好きな生産者で、手に入るだけ欲しい造り手では有りますが、諸事情により年々少なくなっているような気もします。それでも一時期は、あるインポーターさんの入荷量の約半分とかを、noisyや仲間でいただいていた時期も有りました。
味わいの傾向としましては、昔からエレガント系、エキス系の造り手でして、
「一時期は濃厚な方向に向かったけれど、最近はエレガント系に戻った」
等という、軸のぶれ易い造り手とは一線を画します。ですので筋金入りのエレガント系ですから、完成度の高さは群を抜いている訳です。
DRCの造りとしましては、比較的高目の温度で醗酵させてから漬け込んでおく、言わば「葡萄の香水」を造るようなものですが、ミュヌレ=ジブールも似たようなもので、かなり高めの温度での醗酵、つまり本醗酵期間自体は短いものです。
これは、常に比較対象となるアンリ・ジャイエの低温発酵系とは全く異なる印象のワインに仕上がります。こちらの方は、「生のままの果実の風味」を閉じ込めた、言わば葡萄の生カスタードクリーム?のような味わいですから、noisy的には略して「果実味系」などと称していた訳です。・・・最も、長いスパンで考えると、20年以上の熟成を迎えて行くとなれば、最終的には同じ方向に向かって行くとも言えますが、今回は低温発酵系のお話では無いので省略します。
この高温醗酵系のエキスたっぷり、香水系のワインは、製品となった後は、とても香りやすいものの、味わいはスッキリとしていてテクスチュアもボディも硬い事が多いです。特に、リリース後にさっさと飲んでしまわれる方の多い日本では、
「確かに良い造りでそれなりに美味しいけれど何かが不足気味・・・」
みたいな捕らえ方の方がとても多いように思われます。直近の味わいオンリーでしかその姿を捕らえられないのであれば、もしくは、その一瞬の刹那での判断が全てである、との前提であれば、それも正しいのかもしれませんが、ワインの本質が現実にはそのようなものである、とはとても言いたくは有りません。
反面、低温醗酵系のワインの結構な割合のものは、上記の「生のまま果実の風味」「生葡萄カスタード」のような味わいが有りますので、特にバランス良く造られるものには、リリース直後からとても美味しく飲めるので、一時期の過大とも言えるような一部のメディアの評価が人気を呼んだのでしょう。ミュヌレ=ジブールのワインはこのようなものでは無いので、美味しく飲みたいのであればやはりリリース直後の抜栓は避け、最低でも上記のようなスパンでの時間置くことが重要かと思います。
まあ、とても飲めるような入荷本数では無いため、個別の印象は書きようが有りませんが、ミュヌレ=ジブール2006年がおそらく素晴らしい出来栄えであることを信じています。最近ですが2000年のグラン・クリュを飲まれた方からコメントをいただきましたが、「本当に素晴らしかった!」とのことでした。皆さんは、
「2000年?弱い年だし、そんなに良いのは不思議だな・・」
と思われるかもしれませんが、決して理由の無いことでは有りません。ちょうど良いタイミングで、コンディションの良いワインを開けられたのでしょう。
PKさんは、やはり欧米人の舌鼻ですので、自身でとても良いと思われる、むしろ過大な果実味が乗った、積算温度の高いヴィンテージを高く評価しています。1985年や1988年などです。しかしながら、もうお分かりかと思いますが、その間の1986年だって実にエレガントでとても良く香る素晴らしい味わいをしていたのです。勿論、巨大な構造とか、長熟性には若干の問題が有ったと思いますが、
「良い年だからって、一体何年待てば良いのよ!」
という素直な疑問の声に耳を傾けるべきでしょう。
おそらくワイン業界の優秀なメディアは、
「2006年、2007年のブルゴーニュワインは大したことが無い」
と書き立てるでしょう。
「だから、2005年は高くても購入すべき、という自分の判断に間違いは無かったし、2006~2008年は避けるべき」
とも言うかもしれない。
でも、それではワインの本質の部分には、いつまで経っても辿り着けないんです。1997年、1998年のワインは美味しくないですか?1998年はもう少し時間が掛かるかもしれませんが、1997年は何年か前からとても美味しく、今も素晴らしいでしょ?1997年、メディアの皆さんはケチョンケチョンに貶していましたよ。「早枯れのヴィンテージで青臭くて飲めない」などと評していました。まあ、欧米系の舌と鼻をお持ちの方でしたら、マッチョさの無いヴィンテージですから理解できますが、普通の日本人の方でしたら、もしくはピノ・ノワールが大好きな方でしたら、
「これで何で評価が悪いの?」
と不思議に思われるに違い有りません。確かに大きくは無いにせよ、決して飲めないようなヴィンテージでは無く、早熟で早く美味しくなるブルゴーニュらしいエレガントな仕上がりの年だったのです。大まかな表現ではありますが、本来のブルゴーニュワインの姿が見えた年なんです。
かなり脱線しましたが、
「メディアが良いとはやし立てるヴィンテージだけを購入していつまでもセラーに囲っておくだけ」
ならば、収集家であればそれも良いですが、ワインファンとすればいつまでも本質に触れられない、ちょっと可愛そうな存在にしかなれません。
2007年ピノ・ノワールは、ずば抜けた偉大さの有るヴィンテージでは無いかもしれませんが、良いといわれる生産者であれば、水準・平均以上の良い年であると感じています。是非少しの時間をこれらのワインに与え、楽しんでいただければと思います。お奨めします。
● 2017 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vignes Rondes
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ロンド
【何と1級ニュイ=サン=ジョルジュでポテンシャル 94+ Points!】
ラシーヌさんの扱いでは有りませんのでご注意くださいね。ラシーヌさんからはこのキュヴェ、ヴィーニュ・ロンドは入りません。オルヴォーさんの輸入です。非常にコンディションが良いと思われます。
とても貴重なので飲むのをためらっていますが、リアルワインガイドも2014年ものの紹介の第55号で、
「2014年のジョルジュ=ミュヌレ=ジブールはとんでもないことになってる!」
と記載してますが、2015年ものの評価は2014年を超えています。
このところ数年はリアルも、ほぼヴォーニュ・ロンドがフュスロットを上回る評価でしたが、今回は入って来ないフュスロットは何と・・
「96Points」
と唖然とするような高評価で、まるでグラン・クリュの評価を見ているようです。
ヴィーニュ・ロンドも今までで最高と思われる、ポテンシャルで「94+」ですから、採点の苦労の跡が見えるようです・・。良いワインばかりが集まっている造り手さんのテイスティングでは、下のクラスのワインの評価を押しとどめないとね・・100点法にならなくなっちゃうんですね~・・リアルも時折、なっちゃいますよね~。
でもnoisy も、このヴィーニュ・ロンドに関しては余り扱ったことが無い・・ほんの数度ですんで、余り判らないんですが、まぁ、このところのシェニョを見る限り、煌びやかさを持った美しさに磨きを掛けたニュイ=サン=ジョルジュ1級・・と言えると思います。元々このヴィーニュ・ロンドはニュイの中でもエレガント系と思われます・・と言うよりも、エレガント系に仕上げるのが良い結果をもたらす・・と言うことでしょう。北側がレ・ミュルジュ、西側(上)と南側がシェニョ、東側(下)がオー・ザロと言うロケーションでヴォーヌ=ロマネの村に近い畑です。ご検討くださいませ。
● 2017 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【リアルワインガイドは95+ポイント!!】
まぁ・・本当に苦労したワインでした。素晴らしいのに全然売れないんですよ・・レ・シェニョ・・。まぁ、数はそこそこ有ったというのと、ラシーヌさん口の仕入れ価格が諸事情有ってか、やや高めだったのもその理由だったかもしれません。
それでもリュショットだけは人気でした。クロ・ヴージョなどはま~・・余りに売れないので、時折飲んでおりましたが、そこエレガンスにクラクラしたものです。
「プティD.R.C!」
とね・・散々書いたんですが、ラシーヌさん口が入って来なくなった頃から大人気になってしまいまして、世の無情を肌で感じるようなことになってしまっています。
この、グラン・クリュ並みの出来と言って良いだろうレ・シェニョですが、非常に少ないので、
「お一人様1本+他の造り手のワイン1本」
とさせていただきました。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【グラン・クリュ以上の評価です!】
いつも残るニュイ1級レ・シェニョですが、このところは売れ残っていた昔のワインがほぼ無くなっています。そりゃぁそうですよね・・新しいヴィンテージのものよりも3割近く安いし、2000年代のワインは飲んでももう美味しいですからね。
ポテンシャル点95+ Points と言うのは、出来の良いグラン・クリュの評価点です。最新号のリアル59号では「恐ろしいまでの上質感」と徳丸さんも書いてらっしゃいますが、まぁ・・noisy的には「いつも美味しいけどさらに凄いのだろうね」と受け取っています。
なお、一般的な2015年のジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの価格からはかなりリーズナブルですが、何せ数がございません。お一人様1本限定とさせていただき、他のワインも必ず同数以上お願いいたします。ご検討くださいませ。
● 2017 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【リアルワインガイドは2017年エシェゾーにポテンシャル97ポイント!凄い評価です!お一人様1本限定です!】
ラシーヌさんの正規輸入が切れてからは、その分がどこに行ってしまったのか判りませんが、その辺りからさらに評価も上がってしまいまして・・もうどうにもならない状況になってしまっています。
リュショットやクロ・ヴージョ、そしてエシェゾーはリアルワインガイド第63号でポテンシャル点、98ポイントと言う、とんでもない評価を得ている2016年ものです。2017年は2016年ものに比較すると僅かに及ばなかったと言うのがリアルワインガイド的評価でしょうか。
そもそもはラシーヌさんからノースバークレイ関係と言うことで仕入れていた造り手です。もう20年以上だったと思いますが、ワインの仕上がりとは裏腹に日本での人気が出ず・・noisy が幾ら言っても聞く耳さえ持たれず、リュショット=シャンベルタン位でしょうかね・・何とか売れたのが・・。それ以外は本当に苦労しました。毎年、平気で残ってましたから・・。
時代は常に動いていますが、入荷が減ったのと同時に・・人気が出る・・と言う、何とも言えない寂しさを感じます。
また昨今のブルゴーニュワインの価格上昇で、ミュヌレ=ジブールも値上がりしていますが・・
「こんなに安いミュヌレ=ジブールは他には絶対無い!」
と言えます。オルヴォーさん扱いですのでコンディションも非常に良いです。
・・申し訳ありませんが条件を組ませていただきました。お早めにどうぞご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【最高評価の最高のワインです!お一人様1本限定です!】 2015年はまだ評価が無いので2014年のエシェゾーですが、例えばイギリス人MWのティム・アトキンさんも94Pointsとリアルワインガイド第55号に近い評価ですね。
第59号でリアルワインガイドはなんと、
「ポテンシャル97Points!」
もし、入手出来たらラッキーどころの話しじゃないでしょう。少し前まで・・2012年頃までは、リュショット=シャンベルタン、クロ=ヴージョは即完売するのに、エシェゾーだけは中々無くならない・・と言う状況でした。
もっとも、あの物凄いクロ=ヴージョでさえも、
「・・ミュヌレ=ジブールもクロ=ヴージョじゃなぁ・・」
みたいなニュアンスで、以前は今一つ売れない感じでは有りました。
まぁ、実際に飲めばね・・また欲しくなっちゃいますよね。
今回の入荷分はラシーヌさんでは有りませんで、3件有る正規エージェントのひとつ、オルヴォーさんの輸入分です。このところオルヴォーさん経由のワインを随分ご紹介していますので、皆さんもコンディションの良さを確認されていることと思います。また、価格も比較すると随分リーズナブルかと思います。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
2011年の評価と価格は・・
エシェゾー・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想 今~2035 ¥22500
ルショット=シャンベルタン・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで94 ポテンシャル 95 飲み頃予想 2020~2040 ¥27080
クロ・ヴージョ・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 93 ポテンシャル95 飲み頃予想 2020~2045 ¥26680
勿論ですが価格はNoisy'sのものです。このご時勢に約10%台のアップで収まっているのは奇跡です。
【すんごい評価です!】 ジュヴレの1級のところでも書きましたが、実はインボイスや、ラシーヌさんの伝票には、ルショット=シャンベルタンはヴィエイユ・ヴィーニュの記載が有り、また、リアルワインガイドもV.V.としています。
つまり、ジュヴレ1級は2012年よりリュショットになり、リュショットはリュショットV.V.になる可能性もある・・と言うことですね。
ただ、リュショットを均一化した場合・・、2011年ものは最後のリュショットV.V.と言うことにもなるかもしれませんで・・・ワインオタク的な話しですみませんが、時代が進むとこの辺のワインは、
「既に飲めるワインじゃなくなったDRCと同列」
になっているかもしれませんね・・
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【きっとお宝・・秘蔵品になるでしょう!】 まあ、リリースになる前からかなりのお問い合わせをいただいたミュヌレ=ジブールの2009年です。特にラシーヌさんのはいつ出るんですかと、随分聞かれましたが、ようやっとご案内できます。
一応、リアルの評価は、エシェゾー94~95、ルショット94+~96、クロ=ヴージョ94~96です。
リアルワインガイド39号以前はこちらから!リアルワインガイド40号はこちらから! ご購入いただけますのでクリックしてくださいね。noisyもレヴューを書いておりますんでご愛読いただけますと、資金に乏しい編集部も泣いて喜ばれると・・(^^
ジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの味わいと言うのは、やっぱりDRC的だと思いますんで、DRCは買えないけど・・と言う方にはピッタリなんですよね。ご検討ください!
以下は2008年までのコメントです。
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実は2006年のクロ・ヴージョが余ったので飲んじゃいましたが・・・いや、滅茶苦茶旨いですね。クロ・ヴージョのイメージがおそらくひっくり返ると思いますよ。ビロードのテクスチュアを持ったクロ・ヴージョ、サン=ヴィヴァン的ともミュジニー的とも思えるものでした。凄い!
2006年もののときのコメントを若干訂正した2007年のコメントです。
━━━━━
【プチDRCと言われるには理由が有ります!】 昔は随分とワインの造りの部分に突っ込んだ上で、味わいの違いをお伝えしていたように思いますが、昨今は、「単純な分類による比較」が本当にわかり易いのかどうか、伝わりやすいか、不安な部分も有って少し避けていたのも事実です。特に、出来るだけ自分で飲めるものをご紹介したいという立場ですから、飲めないもの、飲んでも仕方が無いもののご紹介が「手薄」になっていたかもしれません。
noisy的には、このミュヌレ=ジブールは大好きな生産者で、手に入るだけ欲しい造り手では有りますが、諸事情により年々少なくなっているような気もします。それでも一時期は、あるインポーターさんの入荷量の約半分とかを、noisyや仲間でいただいていた時期も有りました。
味わいの傾向としましては、昔からエレガント系、エキス系の造り手でして、
「一時期は濃厚な方向に向かったけれど、最近はエレガント系に戻った」
等という、軸のぶれ易い造り手とは一線を画します。ですので筋金入りのエレガント系ですから、完成度の高さは群を抜いている訳です。
DRCの造りとしましては、比較的高目の温度で醗酵させてから漬け込んでおく、言わば「葡萄の香水」を造るようなものですが、ミュヌレ=ジブールも似たようなもので、かなり高めの温度での醗酵、つまり本醗酵期間自体は短いものです。
これは、常に比較対象となるアンリ・ジャイエの低温発酵系とは全く異なる印象のワインに仕上がります。こちらの方は、「生のままの果実の風味」を閉じ込めた、言わば葡萄の生カスタードクリーム?のような味わいですから、noisy的には略して「果実味系」などと称していた訳です。・・・最も、長いスパンで考えると、20年以上の熟成を迎えて行くとなれば、最終的には同じ方向に向かって行くとも言えますが、今回は低温発酵系のお話では無いので省略します。
この高温醗酵系のエキスたっぷり、香水系のワインは、製品となった後は、とても香りやすいものの、味わいはスッキリとしていてテクスチュアもボディも硬い事が多いです。特に、リリース後にさっさと飲んでしまわれる方の多い日本では、
「確かに良い造りでそれなりに美味しいけれど何かが不足気味・・・」
みたいな捕らえ方の方がとても多いように思われます。直近の味わいオンリーでしかその姿を捕らえられないのであれば、もしくは、その一瞬の刹那での判断が全てである、との前提であれば、それも正しいのかもしれませんが、ワインの本質が現実にはそのようなものである、とはとても言いたくは有りません。
反面、低温醗酵系のワインの結構な割合のものは、上記の「生のまま果実の風味」「生葡萄カスタード」のような味わいが有りますので、特にバランス良く造られるものには、リリース直後からとても美味しく飲めるので、一時期の過大とも言えるような一部のメディアの評価が人気を呼んだのでしょう。ミュヌレ=ジブールのワインはこのようなものでは無いので、美味しく飲みたいのであればやはりリリース直後の抜栓は避け、最低でも上記のようなスパンでの時間置くことが重要かと思います。
まあ、とても飲めるような入荷本数では無いため、個別の印象は書きようが有りませんが、ミュヌレ=ジブール2006年がおそらく素晴らしい出来栄えであることを信じています。最近ですが2000年のグラン・クリュを飲まれた方からコメントをいただきましたが、「本当に素晴らしかった!」とのことでした。皆さんは、
「2000年?弱い年だし、そんなに良いのは不思議だな・・」
と思われるかもしれませんが、決して理由の無いことでは有りません。ちょうど良いタイミングで、コンディションの良いワインを開けられたのでしょう。
PKさんは、やはり欧米人の舌鼻ですので、自身でとても良いと思われる、むしろ過大な果実味が乗った、積算温度の高いヴィンテージを高く評価しています。1985年や1988年などです。しかしながら、もうお分かりかと思いますが、その間の1986年だって実にエレガントでとても良く香る素晴らしい味わいをしていたのです。勿論、巨大な構造とか、長熟性には若干の問題が有ったと思いますが、
「良い年だからって、一体何年待てば良いのよ!」
という素直な疑問の声に耳を傾けるべきでしょう。
おそらくワイン業界の優秀なメディアは、
「2006年、2007年のブルゴーニュワインは大したことが無い」
と書き立てるでしょう。
「だから、2005年は高くても購入すべき、という自分の判断に間違いは無かったし、2006~2008年は避けるべき」
とも言うかもしれない。
でも、それではワインの本質の部分には、いつまで経っても辿り着けないんです。1997年、1998年のワインは美味しくないですか?1998年はもう少し時間が掛かるかもしれませんが、1997年は何年か前からとても美味しく、今も素晴らしいでしょ?1997年、メディアの皆さんはケチョンケチョンに貶していましたよ。「早枯れのヴィンテージで青臭くて飲めない」などと評していました。まあ、欧米系の舌と鼻をお持ちの方でしたら、マッチョさの無いヴィンテージですから理解できますが、普通の日本人の方でしたら、もしくはピノ・ノワールが大好きな方でしたら、
「これで何で評価が悪いの?」
と不思議に思われるに違い有りません。確かに大きくは無いにせよ、決して飲めないようなヴィンテージでは無く、早熟で早く美味しくなるブルゴーニュらしいエレガントな仕上がりの年だったのです。大まかな表現ではありますが、本来のブルゴーニュワインの姿が見えた年なんです。
かなり脱線しましたが、
「メディアが良いとはやし立てるヴィンテージだけを購入していつまでもセラーに囲っておくだけ」
ならば、収集家であればそれも良いですが、ワインファンとすればいつまでも本質に触れられない、ちょっと可愛そうな存在にしかなれません。
2007年ピノ・ノワールは、ずば抜けた偉大さの有るヴィンテージでは無いかもしれませんが、良いといわれる生産者であれば、水準・平均以上の良い年であると感じています。是非少しの時間をこれらのワインに与え、楽しんでいただければと思います。お奨めします。
● 2009 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【売れなくて引っ込めていた2009年シェニョをご案内!!販売条件付きですのでご注意ください。】
まぁ・・本当に苦労したワインでした。素晴らしいのに全然売れないんですよ・・レ・シェニョ・・。2009年でさえ、テイスティングして、素晴らしいのを確認してからのご案内で全然ですよ。何だかな~・・余りに空しいし、だんだん頭に来たので引っ込めてしまいました。
それが今や全く状況が変わってしまいまして・・激レアになってしまいました。ふと気付くと、
「・・あ、そんなに残ってたの・・」
で、今回の新着はブルゴーニュの赤のニューアイテムがさほど無いので、カンフル剤としての投入です。
13度のセラーで良い状況で保存していますので、大分美味しく成って来ているんじゃないかと思いますが、美味しく飲めるとしてもまだまだこれからです。販売条件がございますので、必ずお守りくださいね。
● 2016 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【村名でもなんとポテンシャル93Points!! しかも正規代理店商品でまだこのプライス!・・さすがに来年度以降は4桁は無理かと思います・・】
2013年、2014年、2015年もそうでしたが2016年も、リアルワインガイドはポテンシャル93Pointsです。これは確実に秀逸な1級クラスの評価ですし、ものによってはグラン・クリュ並みと言えるものでしょう。
とてつもない仕上がりのヴォーヌ=ロマネ村名と言えるかと思います。
今回ご紹介分は正規代理店さん扱いですが、2014年ものまでのラシーヌさんものでは無く、オルヴォーさんの扱いです。コンディションは非常に良いです。皆さんももうチェック済かと思いますが・・。ラシーヌさんものの入荷は、クルチエさんとのトラブルでしばらくは見込めない状況です。
プライスも間違ってるんじゃないか?・・と思えるくらいにリーズナブルですよね。おそらくですが瞬間で無くなると思いますのでお早めにご検討くださいませ。
以下は2008年のコメントです。(テイスティングして販売していた位ですから・・状況が判りますよね・・)
━━━━━
【飲みました!すっげ~旨いです!】
今飲むならこのヴォーヌ=ロマネでしょう!最高に旨いです!
ヴォーヌ=ロマネ村のワインは、お隣のニュイやフラジェ=エシェゾー、ヴージョと比べても酸度が低いです。しかし、このワインを飲むと、単に酸が低いと言うよりも、
「充実しているが構成バランスが素晴らしく、酸が柔らかいと表現すべき」
とさえ思ってしまいます。
時間と共に締まって行く傾向は見せますが、お二人で1本飲む極普通のご家庭では、(今のうちは)問題なく美味しくいただけるんじゃないかな?と思います。素晴らしいエレガンス、精緻さ、複雑性です。コンディションも抜群!是非ご検討ください。お奨めします!
● 2016 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vignes Rondes
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ロンド
【何と1級ニュイ=サン=ジョルジュでポテンシャル 94+ Points!】
ラシーヌさんの扱いでは有りませんのでご注意くださいね。ラシーヌさんからはこのキュヴェ、ヴィーニュ・ロンドは入りません。オルヴォーさんの輸入です。非常にコンディションが良いと思われます。
とても貴重なので飲むのをためらっていますが、リアルワインガイドも2014年ものの紹介の第55号で、
「2014年のジョルジュ=ミュヌレ=ジブールはとんでもないことになってる!」
と記載してますが、2015年ものの評価は2014年を超えています。
このところ数年はリアルも、ほぼヴォーニュ・ロンドがフュスロットを上回る評価でしたが、今回は入って来ないフュスロットは何と・・
「96Points」
と唖然とするような高評価で、まるでグラン・クリュの評価を見ているようです。
ヴィーニュ・ロンドも今までで最高と思われる、ポテンシャルで「94+」ですから、採点の苦労の跡が見えるようです・・。良いワインばかりが集まっている造り手さんのテイスティングでは、下のクラスのワインの評価を押しとどめないとね・・100点法にならなくなっちゃうんですね~・・リアルも時折、なっちゃいますよね~。
でもnoisy も、このヴィーニュ・ロンドに関しては余り扱ったことが無い・・ほんの数度ですんで、余り判らないんですが、まぁ、このところのシェニョを見る限り、煌びやかさを持った美しさに磨きを掛けたニュイ=サン=ジョルジュ1級・・と言えると思います。元々このヴィーニュ・ロンドはニュイの中でもエレガント系と思われます・・と言うよりも、エレガント系に仕上げるのが良い結果をもたらす・・と言うことでしょう。北側がレ・ミュルジュ、西側(上)と南側がシェニョ、東側(下)がオー・ザロと言うロケーションでヴォーヌ=ロマネの村に近い畑です。ご検討くださいませ。
● 2016 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【リアルワインガイドは95+ポイント!!】
まぁ・・本当に苦労したワインでした。素晴らしいのに全然売れないんですよ・・レ・シェニョ・・。まぁ、数はそこそこ有ったというのと、ラシーヌさん口の仕入れ価格が諸事情有ってか、やや高めだったのもその理由だったかもしれません。
それでもリュショットだけは人気でした。クロ・ヴージョなどはま~・・余りに売れないので、時折飲んでおりましたが、そこエレガンスにクラクラしたものです。
「プティD.R.C!」
とね・・散々書いたんですが、ラシーヌさん口が入って来なくなった頃から大人気になってしまいまして、世の無情を肌で感じるようなことになってしまっています。
この、グラン・クリュ並みの出来と言って良いだろうレ・シェニョですが、非常に少ないので、
「お一人様1本+他のワイン1本」
とさせていただきました。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【グラン・クリュ以上の評価です!】
いつも残るニュイ1級レ・シェニョですが、このところは売れ残っていた昔のワインがほぼ無くなっています。そりゃぁそうですよね・・新しいヴィンテージのものよりも3割近く安いし、2000年代のワインは飲んでももう美味しいですからね。
ポテンシャル点95+ Points と言うのは、出来の良いグラン・クリュの評価点です。最新号のリアル59号では「恐ろしいまでの上質感」と徳丸さんも書いてらっしゃいますが、まぁ・・noisy的には「いつも美味しいけどさらに凄いのだろうね」と受け取っています。
なお、一般的な2015年のジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの価格からはかなりリーズナブルですが、何せ数がございません。お一人様1本限定とさせていただき、他のワインも必ず同数以上お願いいたします。ご検討くださいませ。
● 2016 Echezeaux Grand Cru/Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vignes Rondes
エシェゾー・グラン・クリュ/ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ロンド 各1本セット
【リアルワインガイドは2016年エシェゾーにポテンシャル98ポイント!最高評価の最高のワインです!お一人様1セット限定です!】
ラシーヌさんの正規輸入が切れてからは、その分がどこに行ってしまったのか判りませんが、その辺りからさらに評価も上がってしまいまして・・もうどうにもならない状況になってしまっています。
リュショットやクロ・ヴージョ、そしてこのエシェゾーはリアルワインガイド第63号でポテンシャル点、98ポイントと言う、とんでもない評価を得ている2016年ものです。
そもそもはラシーヌさんからノースバークレイ関係と言うことで仕入れていた造り手です。もう20年以上だったと思いますが、ワインの仕上がりとは裏腹に日本での人気が出ず・・noisy が幾ら言っても聞く耳さえ持たれず、リュショット=シャンベルタン位でしょうかね・・何とか売れたのが・・。それ以外は本当に苦労しました。毎年、平気で残ってましたから・・。
時代は常に動いていますが、入荷が減ったのと同時に・・人気が出る・・と言う、何とも言えない寂しさを感じます。
また昨今のブルゴーニュワインの価格上昇で、ミュヌレ=ジブールも値上がりしていますが・・
「こんなに安いミュヌレ=ジブールは他には絶対無い!」
と言えます。オルヴォーさん扱いですのでコンディションも非常に良いです。
ただでさえ少ない2016年もの・・申し訳ありませんがセットを組ませていただきました。お早めにどうぞご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【最高評価の最高のワインです!お一人様1本限定です!】 2015年はまだ評価が無いので2014年のエシェゾーですが、例えばイギリス人MWのティム・アトキンさんも94Pointsとリアルワインガイド第55号に近い評価ですね。
第59号でリアルワインガイドはなんと、
「ポテンシャル97Points!」
もし、入手出来たらラッキーどころの話しじゃないでしょう。少し前まで・・2012年頃までは、リュショット=シャンベルタン、クロ=ヴージョは即完売するのに、エシェゾーだけは中々無くならない・・と言う状況でした。
もっとも、あの物凄いクロ=ヴージョでさえも、
「・・ミュヌレ=ジブールもクロ=ヴージョじゃなぁ・・」
みたいなニュアンスで、以前は今一つ売れない感じでは有りました。
まぁ、実際に飲めばね・・また欲しくなっちゃいますよね。
今回の入荷分はラシーヌさんでは有りませんで、3件有る正規エージェントのひとつ、オルヴォーさんの輸入分です。このところオルヴォーさん経由のワインを随分ご紹介していますので、皆さんもコンディションの良さを確認されていることと思います。また、価格も比較すると随分リーズナブルかと思います。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
2011年の評価と価格は・・
エシェゾー・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想 今~2035 ¥22500
ルショット=シャンベルタン・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで94 ポテンシャル 95 飲み頃予想 2020~2040 ¥27080
クロ・ヴージョ・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 93 ポテンシャル95 飲み頃予想 2020~2045 ¥26680
勿論ですが価格はNoisy'sのものです。このご時勢に約10%台のアップで収まっているのは奇跡です。
【すんごい評価です!】 ジュヴレの1級のところでも書きましたが、実はインボイスや、ラシーヌさんの伝票には、ルショット=シャンベルタンはヴィエイユ・ヴィーニュの記載が有り、また、リアルワインガイドもV.V.としています。
つまり、ジュヴレ1級は2012年よりリュショットになり、リュショットはリュショットV.V.になる可能性もある・・と言うことですね。
ただ、リュショットを均一化した場合・・、2011年ものは最後のリュショットV.V.と言うことにもなるかもしれませんで・・・ワインオタク的な話しですみませんが、時代が進むとこの辺のワインは、
「既に飲めるワインじゃなくなったDRCと同列」
になっているかもしれませんね・・
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【きっとお宝・・秘蔵品になるでしょう!】 まあ、リリースになる前からかなりのお問い合わせをいただいたミュヌレ=ジブールの2009年です。特にラシーヌさんのはいつ出るんですかと、随分聞かれましたが、ようやっとご案内できます。
一応、リアルの評価は、エシェゾー94~95、ルショット94+~96、クロ=ヴージョ94~96です。
リアルワインガイド39号以前はこちらから!リアルワインガイド40号はこちらから! ご購入いただけますのでクリックしてくださいね。noisyもレヴューを書いておりますんでご愛読いただけますと、資金に乏しい編集部も泣いて喜ばれると・・(^^
ジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの味わいと言うのは、やっぱりDRC的だと思いますんで、DRCは買えないけど・・と言う方にはピッタリなんですよね。ご検討ください!
以下は2008年までのコメントです。
━━━━━
実は2006年のクロ・ヴージョが余ったので飲んじゃいましたが・・・いや、滅茶苦茶旨いですね。クロ・ヴージョのイメージがおそらくひっくり返ると思いますよ。ビロードのテクスチュアを持ったクロ・ヴージョ、サン=ヴィヴァン的ともミュジニー的とも思えるものでした。凄い!
2006年もののときのコメントを若干訂正した2007年のコメントです。
━━━━━
【プチDRCと言われるには理由が有ります!】 昔は随分とワインの造りの部分に突っ込んだ上で、味わいの違いをお伝えしていたように思いますが、昨今は、「単純な分類による比較」が本当にわかり易いのかどうか、伝わりやすいか、不安な部分も有って少し避けていたのも事実です。特に、出来るだけ自分で飲めるものをご紹介したいという立場ですから、飲めないもの、飲んでも仕方が無いもののご紹介が「手薄」になっていたかもしれません。
noisy的には、このミュヌレ=ジブールは大好きな生産者で、手に入るだけ欲しい造り手では有りますが、諸事情により年々少なくなっているような気もします。それでも一時期は、あるインポーターさんの入荷量の約半分とかを、noisyや仲間でいただいていた時期も有りました。
味わいの傾向としましては、昔からエレガント系、エキス系の造り手でして、
「一時期は濃厚な方向に向かったけれど、最近はエレガント系に戻った」
等という、軸のぶれ易い造り手とは一線を画します。ですので筋金入りのエレガント系ですから、完成度の高さは群を抜いている訳です。
DRCの造りとしましては、比較的高目の温度で醗酵させてから漬け込んでおく、言わば「葡萄の香水」を造るようなものですが、ミュヌレ=ジブールも似たようなもので、かなり高めの温度での醗酵、つまり本醗酵期間自体は短いものです。
これは、常に比較対象となるアンリ・ジャイエの低温発酵系とは全く異なる印象のワインに仕上がります。こちらの方は、「生のままの果実の風味」を閉じ込めた、言わば葡萄の生カスタードクリーム?のような味わいですから、noisy的には略して「果実味系」などと称していた訳です。・・・最も、長いスパンで考えると、20年以上の熟成を迎えて行くとなれば、最終的には同じ方向に向かって行くとも言えますが、今回は低温発酵系のお話では無いので省略します。
この高温醗酵系のエキスたっぷり、香水系のワインは、製品となった後は、とても香りやすいものの、味わいはスッキリとしていてテクスチュアもボディも硬い事が多いです。特に、リリース後にさっさと飲んでしまわれる方の多い日本では、
「確かに良い造りでそれなりに美味しいけれど何かが不足気味・・・」
みたいな捕らえ方の方がとても多いように思われます。直近の味わいオンリーでしかその姿を捕らえられないのであれば、もしくは、その一瞬の刹那での判断が全てである、との前提であれば、それも正しいのかもしれませんが、ワインの本質が現実にはそのようなものである、とはとても言いたくは有りません。
反面、低温醗酵系のワインの結構な割合のものは、上記の「生のまま果実の風味」「生葡萄カスタード」のような味わいが有りますので、特にバランス良く造られるものには、リリース直後からとても美味しく飲めるので、一時期の過大とも言えるような一部のメディアの評価が人気を呼んだのでしょう。ミュヌレ=ジブールのワインはこのようなものでは無いので、美味しく飲みたいのであればやはりリリース直後の抜栓は避け、最低でも上記のようなスパンでの時間置くことが重要かと思います。
まあ、とても飲めるような入荷本数では無いため、個別の印象は書きようが有りませんが、ミュヌレ=ジブール2006年がおそらく素晴らしい出来栄えであることを信じています。最近ですが2000年のグラン・クリュを飲まれた方からコメントをいただきましたが、「本当に素晴らしかった!」とのことでした。皆さんは、
「2000年?弱い年だし、そんなに良いのは不思議だな・・」
と思われるかもしれませんが、決して理由の無いことでは有りません。ちょうど良いタイミングで、コンディションの良いワインを開けられたのでしょう。
PKさんは、やはり欧米人の舌鼻ですので、自身でとても良いと思われる、むしろ過大な果実味が乗った、積算温度の高いヴィンテージを高く評価しています。1985年や1988年などです。しかしながら、もうお分かりかと思いますが、その間の1986年だって実にエレガントでとても良く香る素晴らしい味わいをしていたのです。勿論、巨大な構造とか、長熟性には若干の問題が有ったと思いますが、
「良い年だからって、一体何年待てば良いのよ!」
という素直な疑問の声に耳を傾けるべきでしょう。
おそらくワイン業界の優秀なメディアは、
「2006年、2007年のブルゴーニュワインは大したことが無い」
と書き立てるでしょう。
「だから、2005年は高くても購入すべき、という自分の判断に間違いは無かったし、2006~2008年は避けるべき」
とも言うかもしれない。
でも、それではワインの本質の部分には、いつまで経っても辿り着けないんです。1997年、1998年のワインは美味しくないですか?1998年はもう少し時間が掛かるかもしれませんが、1997年は何年か前からとても美味しく、今も素晴らしいでしょ?1997年、メディアの皆さんはケチョンケチョンに貶していましたよ。「早枯れのヴィンテージで青臭くて飲めない」などと評していました。まあ、欧米系の舌と鼻をお持ちの方でしたら、マッチョさの無いヴィンテージですから理解できますが、普通の日本人の方でしたら、もしくはピノ・ノワールが大好きな方でしたら、
「これで何で評価が悪いの?」
と不思議に思われるに違い有りません。確かに大きくは無いにせよ、決して飲めないようなヴィンテージでは無く、早熟で早く美味しくなるブルゴーニュらしいエレガントな仕上がりの年だったのです。大まかな表現ではありますが、本来のブルゴーニュワインの姿が見えた年なんです。
かなり脱線しましたが、
「メディアが良いとはやし立てるヴィンテージだけを購入していつまでもセラーに囲っておくだけ」
ならば、収集家であればそれも良いですが、ワインファンとすればいつまでも本質に触れられない、ちょっと可愛そうな存在にしかなれません。
2007年ピノ・ノワールは、ずば抜けた偉大さの有るヴィンテージでは無いかもしれませんが、良いといわれる生産者であれば、水準・平均以上の良い年であると感じています。是非少しの時間をこれらのワインに与え、楽しんでいただければと思います。お奨めします。
● 2017 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
● 2015 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【村名でもなんとポテンシャル93Points!! しかも正規代理店商品でまだこのプライス!・・さすがに来年度以降は4桁は無理かと思います・・】
2013年、2014年もそうでしたが2015年も、リアルワインガイドは93Pointsです。これは確実に秀逸な1級クラスの評価ですし、ものによってはグラン・クリュ並みと言えるものでしょう。
と。
とてつもない仕上がりのヴォーヌ=ロマネ村名と言えるかと思います。
今回ご紹介分は正規代理店の扱いですがいつものラシーヌさんものでは無く、オルヴォーさんの扱いです。コンディションは非常に良いです。皆さんももうチェック済かと思いますが・・。ラシーヌさんものの入荷は、クルチエさんとのトラブルでしばらくは見込めない状況です。
プライスも間違ってるんじゃないか?・・と思えるくらいにリーズナブルですよね。おそらくですが瞬間で無くなると思いますのでお早めにご検討くださいませ。
以下は2008年のコメントです。
━━━━━
【飲みました!すっげ~旨いです!】
今飲むならこのヴォーヌ=ロマネでしょう!最高に旨いです!
ヴォーヌ=ロマネ村のワインは、お隣のニュイやフラジェ=エシェゾー、ヴージョと比べても酸度が低いです。しかし、このワインを飲むと、単に酸が低いと言うよりも、
「充実しているが構成バランスが素晴らしく、酸が柔らかいと表現すべき」
とさえ思ってしまいます。
時間と共に締まって行く傾向は見せますが、お二人で1本飲む極普通のご家庭では、(今のうちは)問題なく美味しくいただけるんじゃないかな?と思います。素晴らしいエレガンス、精緻さ、複雑性です。コンディションも抜群!是非ご検討ください。お奨めします!
● 2015 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vignes Rondes
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ロンド
【何と1級ニュイ=サン=ジョルジュでポテンシャル 94+ Points!】
ラシーヌさんの扱いでは有りませんのでご注意くださいね。ラシーヌさんからはこのキュヴェ、ヴィーニュ・ロンドは入りません。オルヴォーさんの輸入です。非常にコンディションが良いと思われます。
とても貴重なので飲むのをためらっていますが、リアルワインガイドも2014年ものの紹介の第55号で、
「2014年のジョルジュ=ミュヌレ=ジブールはとんでもないことになってる!」
と記載してますが、2015年ものの評価は2014年を超えています。
このところ数年はリアルも、ほぼヴォーニュ・ロンドがフュスロットを上回る評価でしたが、今回は入って来ないフュスロットは何と・・
「96Points」
と唖然とするような高評価で、まるでグラン・クリュの評価を見ているようです。
ヴィーニュ・ロンドも今までで最高と思われる、ポテンシャルで「94+」ですから、採点の苦労の跡が見えるようです・・。良いワインばかりが集まっている造り手さんのテイスティングでは、下のクラスのワインの評価を押しとどめないとね・・100点法にならなくなっちゃうんですね~・・リアルも時折、なっちゃいますよね~。
でもnoisy も、このヴィーニュ・ロンドに関しては余り扱ったことが無い・・ほんの数度ですんで、余り判らないんですが、まぁ、このところのシェニョを見る限り、煌びやかさを持った美しさに磨きを掛けたニュイ=サン=ジョルジュ1級・・と言えると思います。元々このヴィーニュ・ロンドはニュイの中でもエレガント系と思われます・・と言うよりも、エレガント系に仕上げるのが良い結果をもたらす・・と言うことでしょう。北側がレ・ミュルジュ、西側(上)と南側がシェニョ、東側(下)がオー・ザロと言うロケーションでヴォーヌ=ロマネの村に近い畑です。ご検討くださいませ。
● 2015 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【グラン・クリュ以上の評価です!】
いつも残るニュイ1級レ・シェニョですが、このところは売れ残っていた昔のワインがほぼ無くなっています。そりゃぁそうですよね・・新しいヴィンテージのものよりも3割近く安いし、2000年代のワインは飲んでももう美味しいですからね。
ポテンシャル点95+ Points と言うのは、出来の良いグラン・クリュの評価点です。最新号のリアル59号では「恐ろしいまでの上質感」と徳丸さんも書いてらっしゃいますが、まぁ・・noisy的には「いつも美味しいけどさらに凄いのだろうね」と受け取っています。
なお、一般的な2015年のジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの価格からはかなりリーズナブルですが、何せ数がございません。お一人様1本限定とさせていただき、他のワインも必ず同数以上お願いいたします。ご検討くださいませ。
● 2015 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【最高評価の最高のワインです!お一人様1本限定です!】
申し訳ございませんが他の生産者のワインを同数お願いいたします。時折、自分勝手な解釈の変な方がいらっしゃいますが、良識の範囲でお願いいたします。
2015年はまだ評価が無いので2014年のエシェゾーですが、例えばイギリス人MWのティム・アトキンさんも94Pointsとリアルワインガイド第55号に近い評価ですね。
第59号でリアルワインガイドはなんと、
「ポテンシャル97Points!」
もし、入手出来たらラッキーどころの話しじゃないでしょう。少し前まで・・2012年頃までは、リュショット=シャンベルタン、クロ=ヴージョは即完売するのに、エシェゾーだけは中々無くならない・・と言う状況でした。
もっとも、あの物凄いクロ=ヴージョでさえも、
「・・ミュヌレ=ジブールもクロ=ヴージョじゃなぁ・・」
みたいなニュアンスで、以前は今一つ売れない感じでは有りました。
まぁ、実際に飲めばね・・また欲しくなっちゃいますよね。
今回の入荷分はラシーヌさんでは有りませんで、3件有る正規エージェントのひとつ、オルヴォーさんの輸入分です。このところオルヴォーさん経由のワインを随分ご紹介していますので、皆さんもコンディションの良さを確認されていることと思います。また、価格も比較すると随分リーズナブルかと思います。
以下は以前のコメントです。
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2011年の評価と価格は・・
エシェゾー・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想 今~2035 ¥22500
ルショット=シャンベルタン・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで94 ポテンシャル 95 飲み頃予想 2020~2040 ¥27080
クロ・ヴージョ・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 93 ポテンシャル95 飲み頃予想 2020~2045 ¥26680
勿論ですが価格はNoisy'sのものです。このご時勢に約10%台のアップで収まっているのは奇跡です。
【すんごい評価です!】 ジュヴレの1級のところでも書きましたが、実はインボイスや、ラシーヌさんの伝票には、ルショット=シャンベルタンはヴィエイユ・ヴィーニュの記載が有り、また、リアルワインガイドもV.V.としています。
つまり、ジュヴレ1級は2012年よりリュショットになり、リュショットはリュショットV.V.になる可能性もある・・と言うことですね。
ただ、リュショットを均一化した場合・・、2011年ものは最後のリュショットV.V.と言うことにもなるかもしれませんで・・・ワインオタク的な話しですみませんが、時代が進むとこの辺のワインは、
「既に飲めるワインじゃなくなったDRCと同列」
になっているかもしれませんね・・
以下は以前のコメントです。
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【きっとお宝・・秘蔵品になるでしょう!】 まあ、リリースになる前からかなりのお問い合わせをいただいたミュヌレ=ジブールの2009年です。特にラシーヌさんのはいつ出るんですかと、随分聞かれましたが、ようやっとご案内できます。
一応、リアルの評価は、エシェゾー94~95、ルショット94+~96、クロ=ヴージョ94~96です。
リアルワインガイド39号以前はこちらから!リアルワインガイド40号はこちらから! ご購入いただけますのでクリックしてくださいね。noisyもレヴューを書いておりますんでご愛読いただけますと、資金に乏しい編集部も泣いて喜ばれると・・(^^
ジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの味わいと言うのは、やっぱりDRC的だと思いますんで、DRCは買えないけど・・と言う方にはピッタリなんですよね。ご検討ください!
以下は2008年までのコメントです。
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実は2006年のクロ・ヴージョが余ったので飲んじゃいましたが・・・いや、滅茶苦茶旨いですね。クロ・ヴージョのイメージがおそらくひっくり返ると思いますよ。ビロードのテクスチュアを持ったクロ・ヴージョ、サン=ヴィヴァン的ともミュジニー的とも思えるものでした。凄い!
2006年もののときのコメントを若干訂正した2007年のコメントです。
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【プチDRCと言われるには理由が有ります!】 昔は随分とワインの造りの部分に突っ込んだ上で、味わいの違いをお伝えしていたように思いますが、昨今は、「単純な分類による比較」が本当にわかり易いのかどうか、伝わりやすいか、不安な部分も有って少し避けていたのも事実です。特に、出来るだけ自分で飲めるものをご紹介したいという立場ですから、飲めないもの、飲んでも仕方が無いもののご紹介が「手薄」になっていたかもしれません。
noisy的には、このミュヌレ=ジブールは大好きな生産者で、手に入るだけ欲しい造り手では有りますが、諸事情により年々少なくなっているような気もします。それでも一時期は、あるインポーターさんの入荷量の約半分とかを、noisyや仲間でいただいていた時期も有りました。
味わいの傾向としましては、昔からエレガント系、エキス系の造り手でして、
「一時期は濃厚な方向に向かったけれど、最近はエレガント系に戻った」
等という、軸のぶれ易い造り手とは一線を画します。ですので筋金入りのエレガント系ですから、完成度の高さは群を抜いている訳です。
DRCの造りとしましては、比較的高目の温度で醗酵させてから漬け込んでおく、言わば「葡萄の香水」を造るようなものですが、ミュヌレ=ジブールも似たようなもので、かなり高めの温度での醗酵、つまり本醗酵期間自体は短いものです。
これは、常に比較対象となるアンリ・ジャイエの低温発酵系とは全く異なる印象のワインに仕上がります。こちらの方は、「生のままの果実の風味」を閉じ込めた、言わば葡萄の生カスタードクリーム?のような味わいですから、noisy的には略して「果実味系」などと称していた訳です。・・・最も、長いスパンで考えると、20年以上の熟成を迎えて行くとなれば、最終的には同じ方向に向かって行くとも言えますが、今回は低温発酵系のお話では無いので省略します。
この高温醗酵系のエキスたっぷり、香水系のワインは、製品となった後は、とても香りやすいものの、味わいはスッキリとしていてテクスチュアもボディも硬い事が多いです。特に、リリース後にさっさと飲んでしまわれる方の多い日本では、
「確かに良い造りでそれなりに美味しいけれど何かが不足気味・・・」
みたいな捕らえ方の方がとても多いように思われます。直近の味わいオンリーでしかその姿を捕らえられないのであれば、もしくは、その一瞬の刹那での判断が全てである、との前提であれば、それも正しいのかもしれませんが、ワインの本質が現実にはそのようなものである、とはとても言いたくは有りません。
反面、低温醗酵系のワインの結構な割合のものは、上記の「生のまま果実の風味」「生葡萄カスタード」のような味わいが有りますので、特にバランス良く造られるものには、リリース直後からとても美味しく飲めるので、一時期の過大とも言えるような一部のメディアの評価が人気を呼んだのでしょう。ミュヌレ=ジブールのワインはこのようなものでは無いので、美味しく飲みたいのであればやはりリリース直後の抜栓は避け、最低でも上記のようなスパンでの時間置くことが重要かと思います。
まあ、とても飲めるような入荷本数では無いため、個別の印象は書きようが有りませんが、ミュヌレ=ジブール2006年がおそらく素晴らしい出来栄えであることを信じています。最近ですが2000年のグラン・クリュを飲まれた方からコメントをいただきましたが、「本当に素晴らしかった!」とのことでした。皆さんは、
「2000年?弱い年だし、そんなに良いのは不思議だな・・」
と思われるかもしれませんが、決して理由の無いことでは有りません。ちょうど良いタイミングで、コンディションの良いワインを開けられたのでしょう。
PKさんは、やはり欧米人の舌鼻ですので、自身でとても良いと思われる、むしろ過大な果実味が乗った、積算温度の高いヴィンテージを高く評価しています。1985年や1988年などです。しかしながら、もうお分かりかと思いますが、その間の1986年だって実にエレガントでとても良く香る素晴らしい味わいをしていたのです。勿論、巨大な構造とか、長熟性には若干の問題が有ったと思いますが、
「良い年だからって、一体何年待てば良いのよ!」
という素直な疑問の声に耳を傾けるべきでしょう。
おそらくワイン業界の優秀なメディアは、
「2006年、2007年のブルゴーニュワインは大したことが無い」
と書き立てるでしょう。
「だから、2005年は高くても購入すべき、という自分の判断に間違いは無かったし、2006~2008年は避けるべき」
とも言うかもしれない。
でも、それではワインの本質の部分には、いつまで経っても辿り着けないんです。1997年、1998年のワインは美味しくないですか?1998年はもう少し時間が掛かるかもしれませんが、1997年は何年か前からとても美味しく、今も素晴らしいでしょ?1997年、メディアの皆さんはケチョンケチョンに貶していましたよ。「早枯れのヴィンテージで青臭くて飲めない」などと評していました。まあ、欧米系の舌と鼻をお持ちの方でしたら、マッチョさの無いヴィンテージですから理解できますが、普通の日本人の方でしたら、もしくはピノ・ノワールが大好きな方でしたら、
「これで何で評価が悪いの?」
と不思議に思われるに違い有りません。確かに大きくは無いにせよ、決して飲めないようなヴィンテージでは無く、早熟で早く美味しくなるブルゴーニュらしいエレガントな仕上がりの年だったのです。大まかな表現ではありますが、本来のブルゴーニュワインの姿が見えた年なんです。
かなり脱線しましたが、
「メディアが良いとはやし立てるヴィンテージだけを購入していつまでもセラーに囲っておくだけ」
ならば、収集家であればそれも良いですが、ワインファンとすればいつまでも本質に触れられない、ちょっと可愛そうな存在にしかなれません。
2007年ピノ・ノワールは、ずば抜けた偉大さの有るヴィンテージでは無いかもしれませんが、良いといわれる生産者であれば、水準・平均以上の良い年であると感じています。是非少しの時間をこれらのワインに与え、楽しんでいただければと思います。お奨めします。
● 2014 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【村名でもなんとポテンシャル93Points!! 】
2013年もそうでしたが2014年もリアルワインガイド第55は93Pointsで、しかも・・
「これはグランクリュですか?」
と。
とてつもない仕上がりのヴォーヌ=ロマネ村名と言えるかと思います。因みにティム・アトキンさんも92Pointsと非常に高い評価です。
今回ご紹介分は正規代理店の扱いですがいつものラシーヌさんものでは無く、オルヴォーさんの扱いです。コンディションは非常に良いと見えます。皆さんももうチェック済かと思いますが・・。ラシーヌさんものの入荷は決まっていませんが、通常ならば年明け以降になるかと思います。
プライスも間違ってるんじゃないか?・・と思えるくらいにリーズナブルですよね。おそらくですが瞬間で無くなると思いますのでお早めにご検討くださいませ。
以下は2008年のコメントです。
━━━━━
【飲みました!すっげ~旨いです!】
今飲むならこのヴォーヌ=ロマネでしょう!最高に旨いです!
ヴォーヌ=ロマネ村のワインは、お隣のニュイやフラジェ=エシェゾー、ヴージョと比べても酸度が低いです。しかし、このワインを飲むと、単に酸が低いと言うよりも、
「充実しているが構成バランスが素晴らしく、酸が柔らかいと表現すべき」
とさえ思ってしまいます。
時間と共に締まって行く傾向は見せますが、お二人で1本飲む極普通のご家庭では、(今のうちは)問題なく美味しくいただけるんじゃないかな?と思います。素晴らしいエレガンス、精緻さ、複雑性です。コンディションも抜群!是非ご検討ください。お奨めします!
● 2014 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Vignes Rondes
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ヴィーニュ・ロンド
【何と1級ニュイ=サン=ジョルジュでポテンシャル94Points!】
ラシーヌさんの扱いでは有りませんのでご注意くださいね。ラシーヌさんからはこのキュヴェ、ヴィーニュ・ロンドは入りません。オルヴォーさんの輸入です。非常にコンディションが良いと思われます。
とても貴重なので飲むのをためらっていますが、リアルワインガイドも最新号の第55号で、
「2014年のジョルジュ=ミュヌレ=ジブールはとんでもないことになってる!」
と記載してます。
このところ数年はリアルも、ほぼヴォーニュ・ロンドがフュスロットを上回る評価でしたが、2014年ものはシェニョが94~95でグラン・クリュを超えるようなハイポイントを付けちゃいました。
noisy も、このヴィーニュ・ロンドに関しては余り扱ったことが無い・・ほんの1~2度ですんで、余り判らないんですが、まぁ、このところのシェニョを見る限り、煌びやかさを持った美しさに磨きを掛けたニュイ=サン=ジョルジュ1級・・と言えると思います。元々このヴィーニュ・ロンドはニュイの中でもエレガント系と思われます・・と言うよりも、エレガント系に仕上げるのが良い結果をもたらす・・と言うことでしょう。北側がレ・ミュルジュ、西側(上)と南側がシェニョ、東側(下)がオー・ザロと言うロケーションでヴォーヌ=ロマネの村に近い畑です。ご検討くださいませ。
● 2014 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【最高評価の最高のワインです!お一人様1本限定です!】
申し訳ございませんが他の生産者のワインを同数お願いいたします。時折、自分勝手な解釈の変な方がいらっしゃいますが、良識の範囲でお願いいたします。
2014年のエシェゾーですが、例えばイギリス人MWのティム・アトキンさんも94Pointsとリアルワインガイドに近い評価ですね。
今回の入荷分はラシーヌさんでは有りませんで、3件有る正規エージェントのひとつ、オルヴォーさんの輸入分です。このところオルヴォーさん経由のワインを随分ご紹介していますので、皆さんもコンディションの良さを確認されていることと思います。また、価格も比較すると随分リーズナブルかと思います。2013年のラシーヌさんもののエシェゾーはほぼ3万円でしたので、2014年も近い感じになると思います。
以下は以前のコメントです。
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2011年の評価と価格は・・
エシェゾー・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 92+ ポテンシャル93+ 飲み頃予想 今~2035 ¥22500
ルショット=シャンベルタン・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで94 ポテンシャル 95 飲み頃予想 2020~2040 ¥27080
クロ・ヴージョ・グラン・クリュ リアルワインガイド43号 今飲んで 93 ポテンシャル95 飲み頃予想 2020~2045 ¥26680
勿論ですが価格はNoisy'sのものです。このご時勢に約10%台のアップで収まっているのは奇跡です。
【すんごい評価です!】 ジュヴレの1級のところでも書きましたが、実はインボイスや、ラシーヌさんの伝票には、ルショット=シャンベルタンはヴィエイユ・ヴィーニュの記載が有り、また、リアルワインガイドもV.V.としています。
つまり、ジュヴレ1級は2012年よりリュショットになり、リュショットはリュショットV.V.になる可能性もある・・と言うことですね。
ただ、リュショットを均一化した場合・・、2011年ものは最後のリュショットV.V.と言うことにもなるかもしれませんで・・・ワインオタク的な話しですみませんが、時代が進むとこの辺のワインは、
「既に飲めるワインじゃなくなったDRCと同列」
になっているかもしれませんね・・
以下は以前のコメントです。
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【きっとお宝・・秘蔵品になるでしょう!】 まあ、リリースになる前からかなりのお問い合わせをいただいたミュヌレ=ジブールの2009年です。特にラシーヌさんのはいつ出るんですかと、随分聞かれましたが、ようやっとご案内できます。
一応、リアルの評価は、エシェゾー94~95、ルショット94+~96、クロ=ヴージョ94~96です。
リアルワインガイド39号以前はこちらから!リアルワインガイド40号はこちらから! ご購入いただけますのでクリックしてくださいね。noisyもレヴューを書いておりますんでご愛読いただけますと、資金に乏しい編集部も泣いて喜ばれると・・(^^
ジョルジュ・ミュヌレ=ジブールの味わいと言うのは、やっぱりDRC的だと思いますんで、DRCは買えないけど・・と言う方にはピッタリなんですよね。ご検討ください!
以下は2008年までのコメントです。
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実は2006年のクロ・ヴージョが余ったので飲んじゃいましたが・・・いや、滅茶苦茶旨いですね。クロ・ヴージョのイメージがおそらくひっくり返ると思いますよ。ビロードのテクスチュアを持ったクロ・ヴージョ、サン=ヴィヴァン的ともミュジニー的とも思えるものでした。凄い!
2006年もののときのコメントを若干訂正した2007年のコメントです。
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【プチDRCと言われるには理由が有ります!】 昔は随分とワインの造りの部分に突っ込んだ上で、味わいの違いをお伝えしていたように思いますが、昨今は、「単純な分類による比較」が本当にわかり易いのかどうか、伝わりやすいか、不安な部分も有って少し避けていたのも事実です。特に、出来るだけ自分で飲めるものをご紹介したいという立場ですから、飲めないもの、飲んでも仕方が無いもののご紹介が「手薄」になっていたかもしれません。
noisy的には、このミュヌレ=ジブールは大好きな生産者で、手に入るだけ欲しい造り手では有りますが、諸事情により年々少なくなっているような気もします。それでも一時期は、あるインポーターさんの入荷量の約半分とかを、noisyや仲間でいただいていた時期も有りました。
味わいの傾向としましては、昔からエレガント系、エキス系の造り手でして、
「一時期は濃厚な方向に向かったけれど、最近はエレガント系に戻った」
等という、軸のぶれ易い造り手とは一線を画します。ですので筋金入りのエレガント系ですから、完成度の高さは群を抜いている訳です。
DRCの造りとしましては、比較的高目の温度で醗酵させてから漬け込んでおく、言わば「葡萄の香水」を造るようなものですが、ミュヌレ=ジブールも似たようなもので、かなり高めの温度での醗酵、つまり本醗酵期間自体は短いものです。
これは、常に比較対象となるアンリ・ジャイエの低温発酵系とは全く異なる印象のワインに仕上がります。こちらの方は、「生のままの果実の風味」を閉じ込めた、言わば葡萄の生カスタードクリーム?のような味わいですから、noisy的には略して「果実味系」などと称していた訳です。・・・最も、長いスパンで考えると、20年以上の熟成を迎えて行くとなれば、最終的には同じ方向に向かって行くとも言えますが、今回は低温発酵系のお話では無いので省略します。
この高温醗酵系のエキスたっぷり、香水系のワインは、製品となった後は、とても香りやすいものの、味わいはスッキリとしていてテクスチュアもボディも硬い事が多いです。特に、リリース後にさっさと飲んでしまわれる方の多い日本では、
「確かに良い造りでそれなりに美味しいけれど何かが不足気味・・・」
みたいな捕らえ方の方がとても多いように思われます。直近の味わいオンリーでしかその姿を捕らえられないのであれば、もしくは、その一瞬の刹那での判断が全てである、との前提であれば、それも正しいのかもしれませんが、ワインの本質が現実にはそのようなものである、とはとても言いたくは有りません。
反面、低温醗酵系のワインの結構な割合のものは、上記の「生のまま果実の風味」「生葡萄カスタード」のような味わいが有りますので、特にバランス良く造られるものには、リリース直後からとても美味しく飲めるので、一時期の過大とも言えるような一部のメディアの評価が人気を呼んだのでしょう。ミュヌレ=ジブールのワインはこのようなものでは無いので、美味しく飲みたいのであればやはりリリース直後の抜栓は避け、最低でも上記のようなスパンでの時間置くことが重要かと思います。
まあ、とても飲めるような入荷本数では無いため、個別の印象は書きようが有りませんが、ミュヌレ=ジブール2006年がおそらく素晴らしい出来栄えであることを信じています。最近ですが2000年のグラン・クリュを飲まれた方からコメントをいただきましたが、「本当に素晴らしかった!」とのことでした。皆さんは、
「2000年?弱い年だし、そんなに良いのは不思議だな・・」
と思われるかもしれませんが、決して理由の無いことでは有りません。ちょうど良いタイミングで、コンディションの良いワインを開けられたのでしょう。
PKさんは、やはり欧米人の舌鼻ですので、自身でとても良いと思われる、むしろ過大な果実味が乗った、積算温度の高いヴィンテージを高く評価しています。1985年や1988年などです。しかしながら、もうお分かりかと思いますが、その間の1986年だって実にエレガントでとても良く香る素晴らしい味わいをしていたのです。勿論、巨大な構造とか、長熟性には若干の問題が有ったと思いますが、
「良い年だからって、一体何年待てば良いのよ!」
という素直な疑問の声に耳を傾けるべきでしょう。
おそらくワイン業界の優秀なメディアは、
「2006年、2007年のブルゴーニュワインは大したことが無い」
と書き立てるでしょう。
「だから、2005年は高くても購入すべき、という自分の判断に間違いは無かったし、2006~2008年は避けるべき」
とも言うかもしれない。
でも、それではワインの本質の部分には、いつまで経っても辿り着けないんです。1997年、1998年のワインは美味しくないですか?1998年はもう少し時間が掛かるかもしれませんが、1997年は何年か前からとても美味しく、今も素晴らしいでしょ?1997年、メディアの皆さんはケチョンケチョンに貶していましたよ。「早枯れのヴィンテージで青臭くて飲めない」などと評していました。まあ、欧米系の舌と鼻をお持ちの方でしたら、マッチョさの無いヴィンテージですから理解できますが、普通の日本人の方でしたら、もしくはピノ・ノワールが大好きな方でしたら、
「これで何で評価が悪いの?」
と不思議に思われるに違い有りません。確かに大きくは無いにせよ、決して飲めないようなヴィンテージでは無く、早熟で早く美味しくなるブルゴーニュらしいエレガントな仕上がりの年だったのです。大まかな表現ではありますが、本来のブルゴーニュワインの姿が見えた年なんです。
かなり脱線しましたが、
「メディアが良いとはやし立てるヴィンテージだけを購入していつまでもセラーに囲っておくだけ」
ならば、収集家であればそれも良いですが、ワインファンとすればいつまでも本質に触れられない、ちょっと可愛そうな存在にしかなれません。
2007年ピノ・ノワールは、ずば抜けた偉大さの有るヴィンテージでは無いかもしれませんが、良いといわれる生産者であれば、水準・平均以上の良い年であると感じています。是非少しの時間をこれらのワインに与え、楽しんでいただければと思います。お奨めします。
● 2011 Nuits-Saint-Georges 1er Cru les Chaignots
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・シェニョ
【近年大人気のジョルジュ・ミュヌレ=ジブール。評価も鰻上りです!】
毎年飲んでご案内していましたが、ここ数年はとても飲めない入荷数量になってきました。申し訳有りませんが以下は2009年もののコメントです。
【飲みました!こちらもすっげ~旨いです!】
こちらも素晴らしいですね。ニュイ・サン=ジョルジュの、ややもすると複雑性充分な要素、男っぽさが野暮ったさを感じさせてしまう部分があるのが普通なんですが、単に、
「ポテンシャルが凄い!」
と思わせてくれてしまいます。
勿論ですが、今飲むなら、ヴォーヌ=ロマネの艶やかなスムーズさに軍配が上がりますが、確実にニュイのレ・シェニョの方がポテンシャルで上回ります。
飲み頃は、出来れば2年以上置いて欲しいですが、上記の通り、すぐに飲むのであればワインの方から歩み寄ってきてくれると思います。
ニュイ・サン=ジョルジュとすれば、力強さで押しまくるタイプでは無く、ジワーっとエキスの旨みで包んでくれる感じです。美味しいですよ。ぜひご検討くださいね。お奨めします!
● 2009 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【バーガウンド・ドット・コム 89-91 Outstanding!リアルワインガイド 90-91!】
果実味がボタっと乗っかったようなヴォーヌ=ロマネでは有りません。エキスが綺麗に出た・・それもとても美しいヴァイオレットの出汁です!
以下は2008年のコメントです。
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【飲みました!すっげ~旨いです!】
今飲むならこのヴォーヌ=ロマネでしょう!最高に旨いです!
ヴォーヌ=ロマネ村のワインは、お隣のニュイやフラジェ=エシェゾー、ヴージョと比べても酸度が低いです。しかし、このワインを飲むと、単に酸が低いと言うよりも、
「充実しているが構成バランスが素晴らしく、酸が柔らかいと表現すべき」
とさえ思ってしまいます。
時間と共に締まって行く傾向は見せますが、お二人で1本飲む極普通のご家庭では、(今のうちは)問題なく美味しくいただけるんじゃないかな?と思います。素晴らしいエレガンス、精緻さ、複雑性です。コンディションも抜群!是非ご検討ください。お奨めします!
● 2006 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【プチDRCと言われるには理由が有ります!】
昔は随分とワインの造りの部分に突っ込んだ上で、味わいの違いをお伝えしていたように思いますが、昨今は、「単純な分類による比較」が本当にわかり易いのかどうか、伝わりやすいか、不安な部分も有って少し避けていたのも事実です。特に、出来るだけ自分で飲めるものをご紹介したいという立場ですから、飲めないもの、飲んでも仕方が無いもののご紹介が「手薄」になっていたかもしれません。
noisy 的には、このミュヌレ=ジブールは大好きな生産者で、手に入るだけ欲しい造り手では有りますが、諸事情により年々少なくなっているような気もします。それでも一時期は、あるインポーターさんの入荷量の約半分とかを、noisyや仲間でいただいていた時期も有りました。
味わいの傾向としましては、昔からエレガント系、エキス系の造り手でして、
「一時期は濃厚な方向に向かったけれど、最近はエレガント系に戻った」
等という、軸のぶれ易い造り手とは一線を画します。ですので筋金入りのエレガント系ですから、完成度の高さは群を抜いている訳です。
DRCの造りとしましては、比較的高目の温度で醗酵させてから漬け込んでおく、言わば「葡萄の香水」を造るようなものですが、ミュヌレ=ジブールも似たようなもので、かなり高めの温度での醗酵、つまり本醗酵期間自体は短いものです。
これは、常に比較対象となるアンリ・ジャイエの低温発酵系とは全く異なる印象のワインに仕上がります。こちらの方は、「生のままの果実の風味」を閉じ込めた、言わば葡萄の生カスタードクリーム?のような味わいですから、noisy的には略して「果実味系」などと称していた訳です。・・・最も、長いスパンで考えると、20年以上の熟成を迎えて行くとなれば、最終的には同じ方向に向かって行くとも言えますが、今回は低温発酵系のお話では無いので省略します。
この高温醗酵系のエキスたっぷり、香水系のワインは、製品となった後は、とても香りやすいものの、味わいはスッキリとしていてテクスチュアもボディも硬い事が多いです。特に、リリース後にさっさと飲んでしまわれる方の多い日本では、
「確かに良い造りでそれなりに美味しいけれど何かが不足気味・・・」
みたいな捕らえ方の方がとても多いように思われます。直近の味わいオンリーでしかその姿を捕らえられないのであれば、もしくは、その一瞬の刹那での判断が全てである、との前提であれば、それも正しいのかもしれませんが、ワインの本質が現実にはそのようなものである、とはとても言いたくは有りません。
反面、低温醗酵系のワインの結構な割合のものは、上記の「生のまま果実の風味」「生葡萄カスタード」のような味わいが有りますので、特にバランス良く造られるものには、リリース直後からとても美味しく飲めるので、一時期の過大とも言えるような一部のメディアの評価が人気を呼んだのでしょう。ミュヌレ=ジブールのワインはこのようなものでは無いので、美味しく飲みたいのであればやはりリリース直後の抜栓は避け、最低でも上記のようなスパンでの時間置くことが重要かと思います。
まあ、とても飲めるような入荷本数では無いため、個別の印象は書きようが有りませんが、ミュヌレ=ジブール2006年がおそらく素晴らしい出来栄えであることを信じています。最近ですが2000年のグラン・クリュを飲まれた方からコメントをいただきましたが、「本当に素晴らしかった!」とのことでした。皆さんは、
「2000年?弱い年だし、そんなに良いのは不思議だな・・」
と思われるかもしれませんが、決して理由の無いことでは有りません。ちょうど良いタイミングで、コンディションの良いワインを開けられたのでしょう。
PKさんは、やはり欧米人の舌鼻ですので、自身でとても良いと思われる、むしろ過大な果実味が乗った、積算温度の高いヴィンテージを高く評価しています。1985年や1988年などです。しかしながら、もうお分かりかと思いますが、その間の1986年だって実にエレガントでとても良く香る素晴らしい味わいをしていたのです。勿論、巨大な構造とか、長熟性には若干の問題が有ったと思いますが、
「良い年だからって、一体何年待てば良いのよ!」
という素直な疑問の声に耳を傾けるべきでしょう。
おそらくワイン業界の優秀なメディアは、
「2006年、2007年のブルゴーニュワインは大したことが無い」
と書き立てるでしょう。
「だから、2005年は高くても購入すべき、という自分の判断に間違いは無かったし、2006~2008年は避けるべき」
とも言うかもしれない。
でも、それではワインの本質の部分には、いつまで経っても辿り着けないんです。1997年、1998年のワインは美味しくないですか?1998年はもう少し時間が掛かるかもしれませんが、1997年は何年か前からとても美味しく、今も素晴らしいでしょ?1997年、メディアの皆さんはケチョンケチョンに貶していましたよ。「早枯れのヴィンテージで青臭くて飲めない」などと評していました。まあ、欧米系の舌と鼻をお持ちの方でしたら、マッチョさの無いヴィンテージですから理解できますが、普通の日本人の方でしたら、もしくはピノ・ノアールが大好きな方でしたら、
「これで何で評価が悪いの?」
と不思議に思われるに違い有りません。確かに大きくは無いにせよ、決して飲めないようなヴィンテージでは無く、早熟で早く美味しくなるブルゴーニュらしいエレガントな仕上がりの年だったのです。大まかな表現ではありますが、本来のブルゴーニュワインの姿が見えた年なんです。
かなり脱線しましたが、
「メディアが良いとはやし立てるヴィンテージだけを購入していつまでもセラーに囲っておくだけ」
ならば、収集家であればそれも良いですが、ワインファンとすればいつまでも本質に触れられない、ちょっと可愛そうな存在にしかなれません。
2006年ピノ・ノアールは、ずば抜けた偉大さの有るヴィンテージでは無いかもしれませんが、良いといわれる生産者であれば、水準・平均以上の良い年であると感じています。是非少しの時間をこれらのワインに与え、楽しんでいただければと思います。お奨めします。
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