
え~・・リアルの最新号でしっかりとボヤキをやらせていただきました。・・そう・・このクロ・レ・ヴェックのレビュー担当なんですね・・。なので、
「・・旨いのに・・誰も買ってくれない!」
と・・(笑
まぁ、多くの情報が入ってどうしても頭でっかちになってしまいますし、その判断も熟慮の結果・・と言うことにもならず、ただ・・
「メルキュレじゃな~・・大したことは無いだろ~しな~・・」
と言う部分のみ・・になってしまっているんじゃないかと思うんですね。
しかしながら、温暖化と言われている中で、今ひとつ評価の上がってこなかった産地のピノ・ノワールが大きな成長を遂げていることをご考慮いただけるとありがたいですね・・。だって・・
「美味しいんですから!」
そう・・少し前までは、あのシルヴァン・パタイユでさえ特売をしたほどですよね。それから2~3年で、もう皆さんはほとんどの方が認知され、あの美しさに「くらっと」されたんじゃないかと思うんですね・・。おそらくですが、ドメーヌ・ルフォー のこのメルキュレも、かなりの実力を持っていることに気付く機会さえ有れば、
「・・これで良いじゃん!」
と思っていただけると思うんですね。
で、味わいですが、軽~いメルキューレの味わい!・・じゃぁ無いんですね。ミディアムなボディをしっかり持ち、ベリー、チェリー、カシスのニュアンスの果実をたっぷり感じさせてくれるナチュラル&ピュアな素晴らしいブルゴーニュ・ピノ・ノワールなんです。ミネラリティもバッチリで、白っぽいやや軽量な石灰分をたっぷり感じます。
そして・・おそらくこの部分でしょう・・。
「ボージョレみたいに軽いんじゃないの?」
と思われているはずです。
「ぜ~んぜん!」
です。騙されたつもりで2012年を購入された方々は、皆さんびっくりしていました。しかも、この2013年クロ・レヴェックには、他の1級アイテムには無い、非常にゴージャスな味わいが有ったんですよ。
それは、高質なカシス・リキュールのような昇華したような果実感・・です。モロに紫の濃縮されたようなニュアンスが有り、ピュア感と相まって満足度がかなり高いと思います。
今飲んでもかなり旨いです!・・
まぁ・・売れなくても仕方が無い・・と思って仕入れていますんで・・飲んでみたい方!・・ご検討ください!リアル53号も是非読んでみて下さいね!
以下は2012年もののコメントです。
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村名シャピトル! 素晴らしい生産者です。メルキュレと言う、コート=ドールからは外れたコート・シャロネーズに有るリュリーの生産者です。リュリーなのに今回はメルキュレですが・・ご容赦ください。しかしエレガントでフィネス溢れるピュアなワインです。
今回は村名メルキュレ1アイテムと、1級3アイテムの入荷です。やはり価格順のポテンシャルです。
ただし、クロ・レヴェックに関しましてはたったの6本しか割り当てが無いので飲めませんでした。村名と1級ではやはりフィネスの点で違いが出てきますが、村名もかなりシッカリした味わいをしています。初めてなので、出来るだけ飲みたいと・・頑張りました。
ポテンシャル1番は1級のシャン・マルタンです。これはかなりの複雑性を持ち、フィネスがたっぷりです。基本チェリーの果実味に細やかなミネラルが複雑に絡み合っています。非常に美味しいですが、タイミング的に少し早いかな?・・でも少し休養させて落ち着けば問題内かなとも思います。
ビオディナミのツヤツヤした雅なテクスチュアで、非常にドライです。甘みは全く無いんですが、エキスが集中していますので、その分が旨みとして感じられます。色合いも美しく、非常に優れた味わいです。変な言い方ですが、シャンボール6割とジュヴレ4割を合わせたような感じで、時間ともに果実を徐々に形作っていく頃合かと思います。カスティーユ!何しろ瑞々しく、美しいです。
今、絶好に旨いのがカス

ティーユです!・・・これは今飲んでも誰が飲んでも・・・
「美味しい!」
と言っていただけるんじゃないかと思いますよ。この美しい色合いを見てください・・・普通に存在してる
「軽ん軽んのシャバイ・メルキュレ」
「妙な偏重な重さの有る味わい」
じゃぁありません。
まだ若いダヴィッドが一から始めたにしては・・・ちょっと素晴らし過ぎるかも・・です。チェリーなニュアンスはプックリと瑞々しく膨らみが有って、複雑性の有るミネラリティと穏やかなスパイス感を感じさせてくれます。
かなり美味しいので・・すぐに飲むならこれかなと思います。お勧めです!
クロ・レヴェックは6本なので飲めずに内容が判りませんが、PKさんのバーガンディには、まだ1級に昇格していないこのクロ・レヴェックとシャン・マルタンのことが書いて有ります。
1級シャン・マルタン!!「1級ではないが優秀」

と短くですがちゃんと記載されていますので、
「お?・・さすが、見るべきところは見てるのね・・」
と評価しちゃいました。
一番リーズナブルな村名は、1級に比べると若干シンプルになります。
チェリー主体の果実感に、比較的重量を感じる金属的ミネラリティとやや軽めの石灰的ミネラリティが混在しています。
エレガントな1級のワインに比べて、少し重量感が有り、飲み応えが有ります。色合いがやや濃いのが見えるかな?・・・少しだけスパイシーで良い感じです。出来れば到着したらすぐ飲まず、1週間ほど立てて頂けると、このダヴィッド・ルフォーさんのセンスを理解できるかなと思います。 ブルゴーニュでは畑も高価ですから、新規参入は非常に困難を極めます。ワインもどんどん高くなって来ていますのでお判りでしょう。その内に気楽に購入できるような金額では無くなってしまうかも・・しれません・・・いや、すでに成りつつあると感じていらっしゃるかもしれません。
そんな中で、ブルゴーニュの外れとは言え、このようにピュアさが弾ける様な、しかも高級ワインに付物のエレガンスも備わっているワインが造れるとするなら・・少し期待もできようものです。
反面、安物のメルキュレには美味しいものは無いですが、ちゃんと心を尽くせはこのようなワインが仕上がって来る・・それが嬉しいです。是非飲んでみてほしい生産者です!お奨めします!