ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ
コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ
フランス Domaine Comte Georges de Vogue ブルゴーニュ
● 2020年もののコント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエです。ご存じの通りグラン・クリュ・ミュジニーをほぼ2/3も所有しています。ルーミエさんにもう少しお分けいただけないか・・などと思ったりもしますが、もしミュジニーが今、売りに出たとしたら、とんでもない額になってしまうでしょうね。まるで花壇のような狭さだったポルシュレの小さな小さなミュジニーの畑も、相当な高値で売られたとしても・・今なら数倍以上になっているんじゃないかと想像しています。
以前は3万円ほどで販売出来ていたミュジニーでは有りますが、Noisy wine でも2019年もので10万円を超え、今回はこんな価格になってしまいました。何せ・・
「2019年ものの販売価格と2020年ものの仕入れ価格にほぼ差が無い・・」
ほどの値上げです。
まぁ・・そうは言いましても、昨年から単純に2割も円安になっていますからね・・言ってみれば蔵出しの値上げがどれほどだったかの推測も出来ない感じでは有ります。
また2019年ものは、上値で100点・・付いていました。2020年ものは上値で99点ですから、
「海外メディアは2019年ものの方が上」
と判断したようです。
まぁ・・noisy はとてもじゃないが飲める状況では無いので多くを語る訳には行きませんが、どうでしょう・・皆、感じることは一緒なんじゃないかと・・思うんですね。
「2019年ものは最初から非常にスムーズな飲み口で判りやすい。2020年ものは仕上がり切っていない感じで推測幅を多くとらなければならず判りにくい。」
と言うような、テイスター泣かせなヴィンテージなんだろうと思います。
先日ご案内させていただきましたベルトー=ジェルベの当主、アメリー・ベルトーも、
「好きなのは2019年。でも時間が経てば(2020年ものの方が好きと)変わるかも。」
と言っているようでして、最近になってようやく幾つかの2020年もののブルゴーニュを多く飲み始めた noisy も、
「・・ん~・・判るわ~・・。まだ仕上がって無い感じの中に、将来性を感じられる滅茶複雑な要素が有る・・と思えるんだよね・・」
と言いたくなっています。
2020年は良いヴィンテージになったと思います。25年~30年経過して初めて全体を通した美しさと美味しさがマッチするグラン・クリュ・ミュジニー、そして、50年経ったら・・
「xxxx年のヴォギュエの白眉はミュジニーでは無くボンヌ=マールだった!」
と、自身の採点を後悔することになるかもしれない・・そういう質(タチ)のボンヌ=マール・・。確かに高いですが、買っておいて良かったと思える日が来ることを祈りましょう。
また、今回は超久しぶりにフィーヌとマールが入荷しました。昔は1万円なんてしませんでしたから、5~6倍以上の販売価格になってしまいましたが、これもまた貴重です。20~30年前にこの価格だとD.R.C.のマールやフィーヌが買えましたよね?・・確かに70~80年代のD.R.C.のマール・・旨かったな~!・・と、懐かしさの中にあの凄い香りも蘇ってくるようです。フランソワ・ミレ氏の置き土産でしょう。ご苦労様でした。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
ブルゴーニュの生産者とするならば、かなり多く生産しているはずなんですが、何故かいつも希少な・・・ド・ヴォギュエさんの2019年正規ものをご紹介します。このところの入荷は以前よりさらに減りました。
そして、醸造責任者のフランソワ・ミレさんの年内の引退が決まったようです。リリースまで手掛けたミュジニー2019 は、ジャスパー・モリス氏が上値100点満点、バーガウンドのアレン・メドゥズ氏が上値98点・・言うこと無しでは有りますが、価格も凄いことになっています。
最早多くを語る必要のないブルゴーニュを代表するトップドメーヌ。一時期低迷しましたが、醸造責任者のフランソワ・ミレ氏、栽培責任者のエリック・ブルゴーニュ氏、販売マネージャーのジャン・リュック・ペパン氏の3人が復興に尽力し、見事不死鳥の如く復活させました。綺羅星のように輝くワインを彼らはいつも家族に例えて語ってくれます。
「ミュジニーは父親で、1級のレ・ザムルーズは母親のような存在。シャンボール・ミュジニーの村名とミュジニーの若い樹から造るプルミエクリュは無邪気で素晴らしい可能性を秘めた子どものようなもの。ボンヌ・マールはたまに家に来るおじさんみたいなものかな。クロ・ド・タールに近くて、性格も違うからね」

テロワールの持つ力を最大限に表現する為、醸造では、新樽比率も抑えています。村名20%、1級30%、特級40%。 これは「美しい女性にメイクアップは必要ない」という考えに基づいています。
地区名 ブルゴーニュ
村名CHAMBOLLE MUSIGNY
創業年1450年代
醸造責任者栽培醸造責任者:フランソワ・ミレ氏
栽培責任者:エリック・ブルゴーニュ氏
所有する畑CHAMBOLLE-MUSIGNY
CHAMBOLLE-MUSIGNY 1er Cru
CHAMBOLLE-MUSIGNY 1er Cru Les AMOUREUSES
BONNES-MARES
MUSIGNY Vieilles Vignes
他 栽培 リュットレゾネ
● 2022 Bonnes-Mares Grand Cru
ボンヌ=マール・グラン・クリュ
【「げげっ!・・今でも飲めるって・・マジですか!」と・・そりゃぁその相手がボンヌ=マールなら、滅茶半端無い出来ってことでしょ!】
何でしょうね・・。普通、このクラスの新しいワインの評価が出る時と言うのは、一部の「決断型」のテイスターさん(ティム・アトキンさんとか)を除けば、ある程度の幅を持ったポイント付けをするんですね。
例えばヴォギュエさんのミュジニー2022年には、ジャスパー・モリスさんは、95~100ポイントとしている訳ですし、他の方々も結構に幅を読んでの評点になります。まぁ・・彼らのテイスティングはほぼ、仕上がったかどうか不明なバレルテイスティングで、ボトル詰め前に行われることが多いです。(ヴォギュエさんちは違うかもしれません。)
なので「読み切れない部分」がその「幅」を生む訳ですね・・硬いとか、どっちに向かうか判らないとか・・
ところが、このヴォギュエさんちの2022年のボンヌ=マールは、トップ評価をされたジェームズ・サックリング・コムのスチュアート・ピゴットさんが、
「滅茶美味しく飲めちゃうんだよね~・・」
と言っているのをはじめ、
「ほとんどのテイスターさんが、ドンピシャリのポイント付けで幅を持たせていない」
ことが判ります。
まぁ・・これは拙い noisy の感覚と言いますか、経験値と言いますか・・そこからは、
「リリースの最初から滅茶凄い美味しいものは神品!」
と言う格言が有るんですね。
そもそもシャンボールのワインと言うのは・・いつも言ってますが、まぁ・・飲み頃がめちゃ難しい訳です。だから、ボンヌ=マールもミュジニーも、ほとんどの場合・・
「ミュジニーは絶品の香りを振り撒いていても、口に入れるとバッキバキ」
「ボンヌ=マールはタイミングを間違えると、土のニュアンスしか出て来ない」
なんてことがまま有った訳です。
その代わり、そのミュジニーやボンヌ=マールのご機嫌が良い時、たまたまタイミングが有って開いてくれたりしてくれますと・・もう・・夢の中の人にされてしまうんですね・・。
2022年、ヴォギュエさんのエポックなヴィンテージになったのかもしれません。因みに・・いただけませんでしたが、2022年のレザムルーズにジャスパーさんは上値98ポイントでした。価格はミュジニーと一緒ほどで数も無いし、プレミア付きでとんでもない価格だと思います・・ので、この2022年ボンヌ=マール..狙い目でしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【2021年ものはミュジニーは下げ、ボンヌ=マールは上げ・・のようです。】
シャンボール=ミュジニーのワインは・・いつも言ってますが、
「飲むタイミングが非常に難しい」
です。
それはポテンシャルを取りに行く時にも同様でして、
「凄いのは判っても・・どの位凄いか・・がわかり辛い」
んですね。
時にその半端無い量・質のミネラリティが前面に出て来てしまうと、完全に表情をマスキングしてしまいます。飲む時を知るには色、照りを見て判断するしか・・無いかと思います。
2021年のヴォギュエのボンヌ=マールの大方の評価は2020年ものと比較しますと、ミュジニーは下げているのに対し上がっています。この辺りの評価をバレルテイスティングで正確に把握するのは非常に困難で、かなりの部分・・当たらない想像が含まれてしまっていると思います。何度も申しますが、シャプタリザスィヨンされていたとは言え、70年代の評価さえ付かない、評点が出ていたとしてもA.C.ブル並みの評点でしかないミュジニーが30年経過してとんでもなく美味しかったりする訳です。50年を経たボンヌ=マールが神品としか思えないような経験にも出会うでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【影の実力者、30~50年経ってからようやく本領を見せる、おしとやかな(むっつりな?)アペラシオン・・それがボンヌ=マール!】
ま・・言っちゃえばミュジニーもそうですよね。ただしミュジニーには「物凄いアロマ」が有ります。人々を花園に誘ったかのような香水的な香りが、まだ若くてバッキバキに硬いミュジニーを開けてしまった者にご褒美として与えられます。
ボンヌ=マールは若いうちのパワフルさだけで飲んでしまえば、まだ・・結構に美味しく飲めたりもするんですが、
「10年経ったから・・そろそろ良いか・・」
などと思ってしまったが運の尽き・・なんてシュチュエーションは散々に有ったと思います。
しかしながら、これは誰かも言ってたんですが・・誰だったかな・・(^^;
「50年ほど経過して初めて、その年の白眉はボンヌ=マールだったと知る」
だから、今は物凄いアロマのミュジニーが白眉だと思わされてしまっても、実際にそのワインの本性としてはボンヌ=マールが白眉だった・・と言うことは、気の遠くなるようなオールドヴィンテージを楽しんでいる一部の方には結構・・知られた話しでもある・・と言うことなんですね。まぁ・・さらに言っちゃえば、
「その年のミュジニーのピークはもっとずっと先だった!」
と言うことなのかもしれませんし。
ですから、人間の寿命とワインの寿命の戦いにもなってくるのかな・・(^^ などとも思いますが、少なくとも・・だからワインは楽しい!・・とは言えると思うんですね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ヴィノスは上値98Points!・・偉大なるミュジニーの影に有って霞んでしまっているが、完熟するのはこちらが先でしょう!】
まぁ、ミュジニーが本当に完熟したと言えるには、人智を超え、仙人にならないと無理が有る・・と言いたいほど、時間を必要とします。物凄い量のミネラリティに守られ、少しずつ熟し、少しずつその表情を溜め込み、抜栓時に一気に開放します。
なので、
「・・香りは度肝を抜かれるほど素晴らしい・・が、・・硬い・・」
と、30~40年もののヴォギュエのミュジニーを飲まれた方はおっしゃるでしょう。
実はボンヌ=マールもミュジニーに負けないほど寿命は長いのですが、
「若い時分の香りや表情はミュジニーに及ばない」
のが一般的でして、本当に熟した状態の良いボンヌ=マールに有り付ける可能性は、むしろミュジニーよりは高いと言えます。
残念な結果になってしまうのは、たまたまワインも人間もバイオリズムが合わなかったり、若過ぎたりした時に、ミュジニーのような甘美なアロマにならないことが、ボンヌ=マールの評価を幾分下げる結果になっている・・と思っています。
そう言っている noisy も、残念なテイスティングになったボンヌ=マールを散々飲んでおり、またとんでもなく素晴らしいボンヌ=マールにも出会っていますが、とんでもなく素晴らしいボンヌ=マールも、残念なボンヌ=マールも、どちらも強い印象として記憶に刻まれていることは確かで、
「あの90年のxxxのボンヌ=マール、あと10年後には素晴らしかっただろうに・・。少なくとも20年後は完熟していただろうに・・。」
と、その残念な気持ちがいつまでも残るんですね。
だからその残念な気持ちを持たせてくれたボンヌ=マールに再び出会える日を、ずっと待っているのかもしれません。
本来は力強いタイプのボンヌ=マールだと思います。お買い得かなぁと思います。ご検討くださいませ。
● 2022 Musigny Grand Cru Cuvee Vieiles Vignes
ミュジニー・グラン・クリュ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【出ました!100ポイント!・・ジャスパー・モリスさんは条件付きながら2000年以降、ずっとヴォギュエのミュジニーに出ていなかった満点です!!】
私の記憶が正しければ・・2003年のヴォギュエさんのミュジニーにアドヴォケイトが98ポイント付けたのが最高点で、それ以来、上値99ポイントさえ出ていなかったんですが・・
「ついにヴォギュエが100ポイント!」
と言う時代になりました・・まぁ・・どう転んでも飲めないので、残念至極では有ります。因みにちょっと野暮ですが、その98ポイントを付けたアドヴォケイトですが、
「飲み頃:2010 ~ 2025」
などと・・最低でも人間の寿命ほどはあるはずのミュジニーに戯けたことを言っていたはずです。
ジェームズ・サックリング・コムのワイン評論家であるスチュアート・ピゴットさんは99ポイントを付け、
「Great Burgundian legend is back in very top form!」
と・・これも野暮だと思いますが訳しますと、
「至高の舞台にレジェンドが戻って来たぜ!」
と、その驚きとも、喜びともつかない表現をされています・・因みに彼は同い年です。
まぁ・・大陸の某大国がワインに目覚めたお陰で、ブルゴーニュの銘酒を信じられないほどに安く飲めていた日本人は、下手をすれば・・
「入れ替わりにその舞台を見ることだけしか出来なくなった」
のかもしれません。
しかしヴォギュエのミュジニーの、とんでもないパフォーマンスを知っている者であるなら、テイスターの誰もが非常に高い評価を与えたヴィンテージであるならば、それはもう・・何をおいても入手すべきでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【2021年もののミュジニーV.V.は上値97ポイント!でした。】
開けようと思えば開けられた時代が懐かしいですね・・とは言え、結局中々開けられない訳でして・・(^^;;
まぁ、このようなトップ・クラスのグラン・クリュもの・・しかもミュジニーとなりますと、ほとんどのワインが長熟です。最近は飲めていないので当たっているかどうかは不明ですが、ジャック・プリュールのミュジニー(ラ・コンブ・ドルヴォーのグラン・クリュ部分)は、グラマラスな果実味が豊富に有って・・でもその分、精妙さが減るような気もしますが、リリース直後から美味しかったです。ヴォギュエはほとんどの場合、香りでノックアウトされ我を忘れていると、味わいが膨らまずに我を取り戻す・・(^^;; リリース直後はそんな感じのことが多かったように思います。
ミュジニークラスでも、昔は売れないとなると・・
「・・んじゃ・・開けるか・・」
と。
平気で出来た時代でしたが、もはやそんなことはもう起こらないのでしょうか。
でも、そんな物凄い芳香に包まれながらもバキバキに硬い味わいのミュジニーとそこそこでもマリアージュする凄いお料理に出会えたとしたら、一生忘れられないでしょうね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【誰も言わないようだから・・言ってしまおうか・・】
ヴォギュエさんの2019年もののミュジニーに、ジャスパー・モリスさんは上値で100ポイント、付けました。ですが2020年ものは上値98ポイントと自重したようです。
海外メディアの評価をあれこれ見ていますと、2019年ものがわずかに上回るか、もしくはほぼ同じ・・と言うのが2020年ものの評価のようです。
「・・でも・・それ、本当?・・みんな、ちょっと怖いだけじゃない?」
そう・・2020年ものが2019年ものを上回る!・・と言いきりたくないんだと思うんですよね・・今の段階では。だけど、そう思うんなら素直にそう評価するのがあなた方の仕事!・・とも思ってしまうんですけどね。
ただし noisy 的には、99点も100点も・・98点でも・・結局同じ・・と言うような印象を持っています。100点を付けるということは、自分(評価者)は最高に気に入ったことを明確にしているだけの意味しかない・・と言うような気持ちが有るんです。
確かにnoisyもポイント付けはやりますが、本気でやる際は自分の好みは放り投げておいて・・やるんですね。そうじゃないとまともな評価など出来ません・・と思っているんです。
ですがこの世界にいますと、どうも・・この人は自分の好みだけで評価してないか?・・みたいな・・ね。そんな気がすることが結構に有ります。もっとも好みで評価して何が悪い!・・と言われてしまったら・・どうぞご自由に・・としか言えませんが。
昔はね・・昔から安くは無かったけれど、それでも何とか飲めたから色々言えた訳ですが、さすがにここまで来ますと・・入荷が1本って・・何だよ!といつも言いたくなるヴォギュエのミュジニーです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【希少な希少な正規代理店商品です。ジャスパー・モリス氏、上値100点満点です!】
2019年もの・・です。まぁ、それでもドメーヌからオマケ分を分けて貰えたので計2本では有りますが、ほとんど商売には影響のない感じになっています。
それにしてもブルゴーニュ・グラン・クリュの高騰は暴騰と言って良いレベルですよね。リリースして・・販売して・・またリリースして・・と言う通常のワイン屋の商売だけをしているとするなら、
「前の年の販売価格を今年の仕入れ価格が超えてくる」
ものですから、年単位でみると、
「利益を生み出しているのか判らない」
状態になってしまいます。お金をただずっと預けているだけ・・です。決して還ってこないんですね。売れなきゃ損が確定です。何だろな・・と思っちゃいますよね。
それでもミュジニーに大きな地所を持つド・ヴォギュエさんのミュジニーはまだ安いです。ルーミエさんなどはもう・・ですからね。日本には数本入荷しているようですが、noisy はまだ正規さんからはいただいたことが無いです。徳丸さんは毎年飲んでるっていうのに、不公平ですよね。
・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【希少な正規代理店商品です。】
2015年ブルゴーニュは量的に、3年続けてのマイナスですから、ドメーヌも死活問題に直面しています。さらに良いワインを造るための投資も、また人件費も前年のままで良いと言う訳には行きませんから、緩やかな価格上昇に留めたいところ、中々そうも行かない状況です。
2015年のヴォギュエは、ついに「ミュジニー・ブラン」を復活させました。2005年のシャパ~いブルゴーニュ・ブランをテイスティングした時は、
「・・大丈夫・・かなぁ・・」
と、本気で心配したものです。
最も、2006年、2007年頃まではそこそこ気安く飲めましたのでチェックでき、毎年の様に密度が高くなる様子が判り、安心しました。
このミュジニーV.V.は、さすがに1970年台の悪評を乗り越え、現在では常に高い評価を得ています。最も広い地所を持つド・ヴォギュエ家ですから、ミュジニーを如何様にも・・仕上げることが出来る訳です。
2015年のミュジニーの評価は揃っていません・・と言うか、
「評論家さんたちもテイスティング出来るのだろうか?」
と、今度はそっちが心配になってしまいますが、おそらくちゃんと仕上がって来ているでしょう。
もし評論家さんたちの評価が上がってきた頃には、市場にはもう品物は無いでしょうし、有ったとしても価格は跳ね上がってしまうでしょう。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【正規品です。高いですが・・でもおそらく最安値でしょう・・。コンディションも良いです。】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2008年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2008年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2014年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。しっかし・・めっちゃ高くなってます。しっかし!・・ロマネ=コンティとラ・ターシュに対抗しうるワインはミュジニーしかない訳ですから・・それでも安いのかもしれません。(ミネラリティの違い、耐用年数?の違いでシャンベルタンは対抗馬にはし辛いですよね。)
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。高いですがこれからはあがる一方かと思いますので、もし2014年に何かのオマージュがありましたらご検討ください。
因みにワイン評論家のスティーン・オーマン氏は2015年末のカスクからのテイスティングで、
●シャンボール=ミュジニー1級Fine+ (92 ~ 93Points) Drink from 2026
●ボンヌ=マール Outstanding (94 – 95Points) Drink from 2028
●ミュジニーV.V. Outstanding+++ (96 – 97Points) Drink from 2030
と評価しています。
● 2021 Musigny Grand Cru Cuvee Vieiles Vignes
ミュジニー・グラン・クリュ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【2021年もののミュジニーV.V.は上値97ポイント!でした。】
開けようと思えば開けられた時代が懐かしいですね・・とは言え、結局中々開けられない訳でして・・(^^;;
まぁ、このようなトップ・クラスのグラン・クリュもの・・しかもミュジニーとなりますと、ほとんどのワインが長熟です。最近は飲めていないので当たっているかどうかは不明ですが、ジャック・プリュールのミュジニー(ラ・コンブ・ドルヴォーのグラン・クリュ部分)は、グラマラスな果実味が豊富に有って・・でもその分、精妙さが減るような気もしますが、リリース直後から美味しかったです。ヴォギュエはほとんどの場合、香りでノックアウトされ我を忘れていると、味わいが膨らまずに我を取り戻す・・(^^;; リリース直後はそんな感じのことが多かったように思います。
ミュジニークラスでも、昔は売れないとなると・・
「・・んじゃ・・開けるか・・」
と。
平気で出来た時代でしたが、もはやそんなことはもう起こらないのでしょうか。
でも、そんな物凄い芳香に包まれながらもバキバキに硬い味わいのミュジニーとそこそこでもマリアージュする凄いお料理に出会えたとしたら、一生忘れられないでしょうね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【誰も言わないようだから・・言ってしまおうか・・】
ヴォギュエさんの2019年もののミュジニーに、ジャスパー・モリスさんは上値で100ポイント、付けました。ですが2020年ものは上値98ポイントと自重したようです。
海外メディアの評価をあれこれ見ていますと、2019年ものがわずかに上回るか、もしくはほぼ同じ・・と言うのが2020年ものの評価のようです。
「・・でも・・それ、本当?・・みんな、ちょっと怖いだけじゃない?」
そう・・2020年ものが2019年ものを上回る!・・と言いきりたくないんだと思うんですよね・・今の段階では。だけど、そう思うんなら素直にそう評価するのがあなた方の仕事!・・とも思ってしまうんですけどね。
ただし noisy 的には、99点も100点も・・98点でも・・結局同じ・・と言うような印象を持っています。100点を付けるということは、自分(評価者)は最高に気に入ったことを明確にしているだけの意味しかない・・と言うような気持ちが有るんです。
確かにnoisyもポイント付けはやりますが、本気でやる際は自分の好みは放り投げておいて・・やるんですね。そうじゃないとまともな評価など出来ません・・と思っているんです。
ですがこの世界にいますと、どうも・・この人は自分の好みだけで評価してないか?・・みたいな・・ね。そんな気がすることが結構に有ります。もっとも好みで評価して何が悪い!・・と言われてしまったら・・どうぞご自由に・・としか言えませんが。
昔はね・・昔から安くは無かったけれど、それでも何とか飲めたから色々言えた訳ですが、さすがにここまで来ますと・・入荷が1本って・・何だよ!といつも言いたくなるヴォギュエのミュジニーです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【希少な希少な正規代理店商品です。ジャスパー・モリス氏、上値100点満点です!】
2019年もの・・です。まぁ、それでもドメーヌからオマケ分を分けて貰えたので計2本では有りますが、ほとんど商売には影響のない感じになっています。
それにしてもブルゴーニュ・グラン・クリュの高騰は暴騰と言って良いレベルですよね。リリースして・・販売して・・またリリースして・・と言う通常のワイン屋の商売だけをしているとするなら、
「前の年の販売価格を今年の仕入れ価格が超えてくる」
ものですから、年単位でみると、
「利益を生み出しているのか判らない」
状態になってしまいます。お金をただずっと預けているだけ・・です。決して還ってこないんですね。売れなきゃ損が確定です。何だろな・・と思っちゃいますよね。
それでもミュジニーに大きな地所を持つド・ヴォギュエさんのミュジニーはまだ安いです。ルーミエさんなどはもう・・ですからね。日本には数本入荷しているようですが、noisy はまだ正規さんからはいただいたことが無いです。徳丸さんは毎年飲んでるっていうのに、不公平ですよね。
・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【希少な正規代理店商品です。】
2015年ブルゴーニュは量的に、3年続けてのマイナスですから、ドメーヌも死活問題に直面しています。さらに良いワインを造るための投資も、また人件費も前年のままで良いと言う訳には行きませんから、緩やかな価格上昇に留めたいところ、中々そうも行かない状況です。
2015年のヴォギュエは、ついに「ミュジニー・ブラン」を復活させました。2005年のシャパ~いブルゴーニュ・ブランをテイスティングした時は、
「・・大丈夫・・かなぁ・・」
と、本気で心配したものです。
最も、2006年、2007年頃まではそこそこ気安く飲めましたのでチェックでき、毎年の様に密度が高くなる様子が判り、安心しました。
このミュジニーV.V.は、さすがに1970年台の悪評を乗り越え、現在では常に高い評価を得ています。最も広い地所を持つド・ヴォギュエ家ですから、ミュジニーを如何様にも・・仕上げることが出来る訳です。
2015年のミュジニーの評価は揃っていません・・と言うか、
「評論家さんたちもテイスティング出来るのだろうか?」
と、今度はそっちが心配になってしまいますが、おそらくちゃんと仕上がって来ているでしょう。
もし評論家さんたちの評価が上がってきた頃には、市場にはもう品物は無いでしょうし、有ったとしても価格は跳ね上がってしまうでしょう。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【正規品です。高いですが・・でもおそらく最安値でしょう・・。コンディションも良いです。】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2008年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2008年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2014年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。しっかし・・めっちゃ高くなってます。しっかし!・・ロマネ=コンティとラ・ターシュに対抗しうるワインはミュジニーしかない訳ですから・・それでも安いのかもしれません。(ミネラリティの違い、耐用年数?の違いでシャンベルタンは対抗馬にはし辛いですよね。)
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。高いですがこれからはあがる一方かと思いますので、もし2014年に何かのオマージュがありましたらご検討ください。
因みにワイン評論家のスティーン・オーマン氏は2015年末のカスクからのテイスティングで、
●シャンボール=ミュジニー1級Fine+ (92 ~ 93Points) Drink from 2026
●ボンヌ=マール Outstanding (94 – 95Points) Drink from 2028
●ミュジニーV.V. Outstanding+++ (96 – 97Points) Drink from 2030
と評価しています。
● 2021 Bonnes-Mares Grand Cru
ボンヌ=マール・グラン・クリュ
【2021年ものはミュジニーは下げ、ボンヌ=マールは上げ・・のようです。】
シャンボール=ミュジニーのワインは・・いつも言ってますが、
「飲むタイミングが非常に難しい」
です。
それはポテンシャルを取りに行く時にも同様でして、
「凄いのは判っても・・どの位凄いか・・がわかり辛い」
んですね。
時にその半端無い量・質のミネラリティが前面に出て来てしまうと、完全に表情をマスキングしてしまいます。飲む時を知るには色、照りを見て判断するしか・・無いかと思います。
2021年のヴォギュエのボンヌ=マールの大方の評価は2020年ものと比較しますと、ミュジニーは下げているのに対し上がっています。この辺りの評価をバレルテイスティングで正確に把握するのは非常に困難で、かなりの部分・・当たらない想像が含まれてしまっていると思います。何度も申しますが、シャプタリザスィヨンされていたとは言え、70年代の評価さえ付かない、評点が出ていたとしてもA.C.ブル並みの評点でしかないミュジニーが30年経過してとんでもなく美味しかったりする訳です。50年を経たボンヌ=マールが神品としか思えないような経験にも出会うでしょう。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【影の実力者、30~50年経ってからようやく本領を見せる、おしとやかな(むっつりな?)アペラシオン・・それがボンヌ=マール!】
ま・・言っちゃえばミュジニーもそうですよね。ただしミュジニーには「物凄いアロマ」が有ります。人々を花園に誘ったかのような香水的な香りが、まだ若くてバッキバキに硬いミュジニーを開けてしまった者にご褒美として与えられます。
ボンヌ=マールは若いうちのパワフルさだけで飲んでしまえば、まだ・・結構に美味しく飲めたりもするんですが、
「10年経ったから・・そろそろ良いか・・」
などと思ってしまったが運の尽き・・なんてシュチュエーションは散々に有ったと思います。
しかしながら、これは誰かも言ってたんですが・・誰だったかな・・(^^;
「50年ほど経過して初めて、その年の白眉はボンヌ=マールだったと知る」
だから、今は物凄いアロマのミュジニーが白眉だと思わされてしまっても、実際にそのワインの本性としてはボンヌ=マールが白眉だった・・と言うことは、気の遠くなるようなオールドヴィンテージを楽しんでいる一部の方には結構・・知られた話しでもある・・と言うことなんですね。まぁ・・さらに言っちゃえば、
「その年のミュジニーのピークはもっとずっと先だった!」
と言うことなのかもしれませんし。
ですから、人間の寿命とワインの寿命の戦いにもなってくるのかな・・(^^ などとも思いますが、少なくとも・・だからワインは楽しい!・・とは言えると思うんですね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ヴィノスは上値98Points!・・偉大なるミュジニーの影に有って霞んでしまっているが、完熟するのはこちらが先でしょう!】
まぁ、ミュジニーが本当に完熟したと言えるには、人智を超え、仙人にならないと無理が有る・・と言いたいほど、時間を必要とします。物凄い量のミネラリティに守られ、少しずつ熟し、少しずつその表情を溜め込み、抜栓時に一気に開放します。
なので、
「・・香りは度肝を抜かれるほど素晴らしい・・が、・・硬い・・」
と、30~40年もののヴォギュエのミュジニーを飲まれた方はおっしゃるでしょう。
実はボンヌ=マールもミュジニーに負けないほど寿命は長いのですが、
「若い時分の香りや表情はミュジニーに及ばない」
のが一般的でして、本当に熟した状態の良いボンヌ=マールに有り付ける可能性は、むしろミュジニーよりは高いと言えます。
残念な結果になってしまうのは、たまたまワインも人間もバイオリズムが合わなかったり、若過ぎたりした時に、ミュジニーのような甘美なアロマにならないことが、ボンヌ=マールの評価を幾分下げる結果になっている・・と思っています。
そう言っている noisy も、残念なテイスティングになったボンヌ=マールを散々飲んでおり、またとんでもなく素晴らしいボンヌ=マールにも出会っていますが、とんでもなく素晴らしいボンヌ=マールも、残念なボンヌ=マールも、どちらも強い印象として記憶に刻まれていることは確かで、
「あの90年のxxxのボンヌ=マール、あと10年後には素晴らしかっただろうに・・。少なくとも20年後は完熟していただろうに・・。」
と、その残念な気持ちがいつまでも残るんですね。
だからその残念な気持ちを持たせてくれたボンヌ=マールに再び出会える日を、ずっと待っているのかもしれません。
本来は力強いタイプのボンヌ=マールだと思います。お買い得かなぁと思います。ご検討くださいませ。
● 2009 Bonnes-Mares
ボンヌ=マール・グラン・クリュ
【正規品のバックヴィンテージです。2021年ものの生産が少ないので出してくれたそうです。アドヴォケイトは96ポイント!しかも飲み頃は2024~2039と・・それを信じるならもう待った無し!?】
正規輸入です。2021年のリリースと共に少ない出荷の補い分として出荷されたとのことです。まぁ・・当時のリリース価格は片手万円で充分なお釣りが来たわけですが、保管料 + 供給/需要を考えますと仕方が無いかもしれません。
noisy 的には14~15年ではまだまだ「ひよっこ」なボンヌ=マールですが、アドヴォケイトは96ポイントで飲み頃は2024年からと、生産から15年を想定、その後15年間が美味しく飲める期間としています。
まぁ・・この下を見ていただけますと一目瞭然ですが、noisy は「30~50年経って」と言ってますから、アドヴォケイトとはだいぶ違う訳ですね。
最近はワインの保存環境も随分良くなっています。貯蔵温度も低いです・・から、当然ながら、昔の感覚のままで評価してしまいますと・・外す訳です。
とは言いましても天下のアドヴォケイトが2024年から・・と言ってますから・・(^^;; それを確かめてみる意味も含め、飲んでみてはいかがでしょうか。一部の識者には、
「下手をするとミュジニーよりも長熟」
と公言している方もいるボンヌ=マールです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【影の実力者、30~50年経ってからようやく本領を見せる、おしとやかな(むっつりな?)アペラシオン・・それがボンヌ=マール!】
ま・・言っちゃえばミュジニーもそうですよね。ただしミュジニーには「物凄いアロマ」が有ります。人々を花園に誘ったかのような香水的な香りが、まだ若くてバッキバキに硬いミュジニーを開けてしまった者にご褒美として与えられます。
ボンヌ=マールは若いうちのパワフルさだけで飲んでしまえば、まだ・・結構に美味しく飲めたりもするんですが、
「10年経ったから・・そろそろ良いか・・」
などと思ってしまったが運の尽き・・なんてシュチュエーションは散々に有ったと思います。
しかしながら、これは誰かも言ってたんですが・・誰だったかな・・(^^;
「50年ほど経過して初めて、その年の白眉はボンヌ=マールだったと知る」
だから、今は物凄いアロマのミュジニーが白眉だと思わされてしまっても、実際にそのワインの本性としてはボンヌ=マールが白眉だった・・と言うことは、気の遠くなるようなオールドヴィンテージを楽しんでいる一部の方には結構・・知られた話しでもある・・と言うことなんですね。まぁ・・さらに言っちゃえば、
「その年のミュジニーのピークはもっとずっと先だった!」
と言うことなのかもしれませんし。
ですから、人間の寿命とワインの寿命の戦いにもなってくるのかな・・(^^ などとも思いますが、少なくとも・・だからワインは楽しい!・・とは言えると思うんですね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ヴィノスは上値98Points!・・偉大なるミュジニーの影に有って霞んでしまっているが、完熟するのはこちらが先でしょう!】
まぁ、ミュジニーが本当に完熟したと言えるには、人智を超え、仙人にならないと無理が有る・・と言いたいほど、時間を必要とします。物凄い量のミネラリティに守られ、少しずつ熟し、少しずつその表情を溜め込み、抜栓時に一気に開放します。
なので、
「・・香りは度肝を抜かれるほど素晴らしい・・が、・・硬い・・」
と、30~40年もののヴォギュエのミュジニーを飲まれた方はおっしゃるでしょう。
実はボンヌ=マールもミュジニーに負けないほど寿命は長いのですが、
「若い時分の香りや表情はミュジニーに及ばない」
のが一般的でして、本当に熟した状態の良いボンヌ=マールに有り付ける可能性は、むしろミュジニーよりは高いと言えます。
残念な結果になってしまうのは、たまたまワインも人間もバイオリズムが合わなかったり、若過ぎたりした時に、ミュジニーのような甘美なアロマにならないことが、ボンヌ=マールの評価を幾分下げる結果になっている・・と思っています。
そう言っている noisy も、残念なテイスティングになったボンヌ=マールを散々飲んでおり、またとんでもなく素晴らしいボンヌ=マールにも出会っていますが、とんでもなく素晴らしいボンヌ=マールも、残念なボンヌ=マールも、どちらも強い印象として記憶に刻まれていることは確かで、
「あの90年のxxxのボンヌ=マール、あと10年後には素晴らしかっただろうに・・。少なくとも20年後は完熟していただろうに・・。」
と、その残念な気持ちがいつまでも残るんですね。
だからその残念な気持ちを持たせてくれたボンヌ=マールに再び出会える日を、ずっと待っているのかもしれません。
本来は力強いタイプのボンヌ=マールだと思います。お買い得かなぁと思います。ご検討くださいませ。
● 2001 Chambolle-Musigny
シャンボール=ミュジニー
【ジャンク品です。】
随分と前にブローカーから仕入れた2001年のシャンボール=ミュジニーです。大量に入れた時の余り・・と言いますか、おそらく何かしらの問題が有ると踏んで弾いていたものかと思います。
ジャンクの理由ですが、コルクが1~2mmほど内部に引き込まれていること、キャプスュルが回らないこと、外観はとても綺麗に見えると思いますが、キャプスュル下部に擦ったような跡が伺えること等です。
因みにキャプスュル下部の擦ったような跡は、当方でやった訳ではありません。そもそも擦った跡かどうかも判りません。
少なくとも外部から「漏れ」としては全く見えないですし、光を透かして見ても照りのある、少し熟の入った美しい色に見えます。
液量は、キャプスュル下部から15mmほどで、20年経過しているとしますと適正と言っても良いかもしれません。
今まで残っていたことを考えますと、良いとハッキリは言えないから売らなかったと言うことかと思いますし、この位のコンディションの品ものは普通に流通しているかと思いますが、ジャンクとして販売させていただきます。
ですので、
「ジャンク品をご理解できる方」
「美味しく飲めればラッキー、ダメでも仕方が無いと思える方」
オンリーでお願いいたします。クレームいただきましてもスルーします。どうぞよろしくお願いいたします。
■ジャンクとは、英語で「がらくた」や「無価値なもの」という意味です。一般的には、価値が低いとされる物品や品質の悪いものを指します。
● 2020 Musigny Grand Cru Cuvee Vieiles Vignes
ミュジニー・グラン・クリュ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【誰も言わないようだから・・言ってしまおうか・・】
ヴォギュエさんの2019年もののミュジニーに、ジャスパー・モリスさんは上値で100ポイント、付けました。ですが2020年ものは上値98ポイントと自重したようです。
海外メディアの評価をあれこれ見ていますと、2019年ものがわずかに上回るか、もしくはほぼ同じ・・と言うのが2020年ものの評価のようです。
「・・でも・・それ、本当?・・みんな、ちょっと怖いだけじゃない?」
そう・・2020年ものが2019年ものを上回る!・・と言いきりたくないんだと思うんですよね・・今の段階では。だけど、そう思うんなら素直にそう評価するのがあなた方の仕事!・・とも思ってしまうんですけどね。
ただし noisy 的には、99点も100点も・・98点でも・・結局同じ・・と言うような印象を持っています。100点を付けるということは、自分(評価者)は最高に気に入ったことを明確にしているだけの意味しかない・・と言うような気持ちが有るんです。
確かにnoisyもポイント付けはやりますが、本気でやる際は自分の好みは放り投げておいて・・やるんですね。そうじゃないとまともな評価など出来ません・・と思っているんです。
ですがこの世界にいますと、どうも・・この人は自分の好みだけで評価してないか?・・みたいな・・ね。そんな気がすることが結構に有ります。もっとも好みで評価して何が悪い!・・と言われてしまったら・・どうぞご自由に・・としか言えませんが。
昔はね・・昔から安くは無かったけれど、それでも何とか飲めたから色々言えた訳ですが、さすがにここまで来ますと・・入荷が1本って・・何だよ!といつも言いたくなるヴォギュエのミュジニーです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【希少な希少な正規代理店商品です。ジャスパー・モリス氏、上値100点満点です!】
2019年もの・・です。まぁ、それでもドメーヌからオマケ分を分けて貰えたので計2本では有りますが、ほとんど商売には影響のない感じになっています。
それにしてもブルゴーニュ・グラン・クリュの高騰は暴騰と言って良いレベルですよね。リリースして・・販売して・・またリリースして・・と言う通常のワイン屋の商売だけをしているとするなら、
「前の年の販売価格を今年の仕入れ価格が超えてくる」
ものですから、年単位でみると、
「利益を生み出しているのか判らない」
状態になってしまいます。お金をただずっと預けているだけ・・です。決して還ってこないんですね。売れなきゃ損が確定です。何だろな・・と思っちゃいますよね。
それでもミュジニーに大きな地所を持つド・ヴォギュエさんのミュジニーはまだ安いです。ルーミエさんなどはもう・・ですからね。日本には数本入荷しているようですが、noisy はまだ正規さんからはいただいたことが無いです。徳丸さんは毎年飲んでるっていうのに、不公平ですよね。
・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【希少な正規代理店商品です。】
2015年ブルゴーニュは量的に、3年続けてのマイナスですから、ドメーヌも死活問題に直面しています。さらに良いワインを造るための投資も、また人件費も前年のままで良いと言う訳には行きませんから、緩やかな価格上昇に留めたいところ、中々そうも行かない状況です。
2015年のヴォギュエは、ついに「ミュジニー・ブラン」を復活させました。2005年のシャパ~いブルゴーニュ・ブランをテイスティングした時は、
「・・大丈夫・・かなぁ・・」
と、本気で心配したものです。
最も、2006年、2007年頃まではそこそこ気安く飲めましたのでチェックでき、毎年の様に密度が高くなる様子が判り、安心しました。
このミュジニーV.V.は、さすがに1970年台の悪評を乗り越え、現在では常に高い評価を得ています。最も広い地所を持つド・ヴォギュエ家ですから、ミュジニーを如何様にも・・仕上げることが出来る訳です。
2015年のミュジニーの評価は揃っていません・・と言うか、
「評論家さんたちもテイスティング出来るのだろうか?」
と、今度はそっちが心配になってしまいますが、おそらくちゃんと仕上がって来ているでしょう。
もし評論家さんたちの評価が上がってきた頃には、市場にはもう品物は無いでしょうし、有ったとしても価格は跳ね上がってしまうでしょう。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【正規品です。高いですが・・でもおそらく最安値でしょう・・。コンディションも良いです。】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2008年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2008年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2014年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。しっかし・・めっちゃ高くなってます。しっかし!・・ロマネ=コンティとラ・ターシュに対抗しうるワインはミュジニーしかない訳ですから・・それでも安いのかもしれません。(ミネラリティの違い、耐用年数?の違いでシャンベルタンは対抗馬にはし辛いですよね。)
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。高いですがこれからはあがる一方かと思いますので、もし2014年に何かのオマージュがありましたらご検討ください。
因みにワイン評論家のスティーン・オーマン氏は2015年末のカスクからのテイスティングで、
●シャンボール=ミュジニー1級Fine+ (92 ~ 93Points) Drink from 2026
●ボンヌ=マール Outstanding (94 – 95Points) Drink from 2028
●ミュジニーV.V. Outstanding+++ (96 – 97Points) Drink from 2030
と評価しています。
● 2020 Bonnes-Mares
ボンヌ=マール・グラン・クリュ
【影の実力者、30~50年経ってからようやく本領を見せる、おしとやかな(むっつりな?)アペラシオン・・それがボンヌ=マール!】
ま・・言っちゃえばミュジニーもそうですよね。ただしミュジニーには「物凄いアロマ」が有ります。人々を花園に誘ったかのような香水的な香りが、まだ若くてバッキバキに硬いミュジニーを開けてしまった者にご褒美として与えられます。
ボンヌ=マールは若いうちのパワフルさだけで飲んでしまえば、まだ・・結構に美味しく飲めたりもするんですが、
「10年経ったから・・そろそろ良いか・・」
などと思ってしまったが運の尽き・・なんてシュチュエーションは散々に有ったと思います。
しかしながら、これは誰かも言ってたんですが・・誰だったかな・・(^^;
「50年ほど経過して初めて、その年の白眉はボンヌ=マールだったと知る」
だから、今は物凄いアロマのミュジニーが白眉だと思わされてしまっても、実際にそのワインの本性としてはボンヌ=マールが白眉だった・・と言うことは、気の遠くなるようなオールドヴィンテージを楽しんでいる一部の方には結構・・知られた話しでもある・・と言うことなんですね。まぁ・・さらに言っちゃえば、
「その年のミュジニーのピークはもっとずっと先だった!」
と言うことなのかもしれませんし。
ですから、人間の寿命とワインの寿命の戦いにもなってくるのかな・・(^^ などとも思いますが、少なくとも・・だからワインは楽しい!・・とは言えると思うんですね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ヴィノスは上値98Points!・・偉大なるミュジニーの影に有って霞んでしまっているが、完熟するのはこちらが先でしょう!】
まぁ、ミュジニーが本当に完熟したと言えるには、人智を超え、仙人にならないと無理が有る・・と言いたいほど、時間を必要とします。物凄い量のミネラリティに守られ、少しずつ熟し、少しずつその表情を溜め込み、抜栓時に一気に開放します。
なので、
「・・香りは度肝を抜かれるほど素晴らしい・・が、・・硬い・・」
と、30~40年もののヴォギュエのミュジニーを飲まれた方はおっしゃるでしょう。
実はボンヌ=マールもミュジニーに負けないほど寿命は長いのですが、
「若い時分の香りや表情はミュジニーに及ばない」
のが一般的でして、本当に熟した状態の良いボンヌ=マールに有り付ける可能性は、むしろミュジニーよりは高いと言えます。
残念な結果になってしまうのは、たまたまワインも人間もバイオリズムが合わなかったり、若過ぎたりした時に、ミュジニーのような甘美なアロマにならないことが、ボンヌ=マールの評価を幾分下げる結果になっている・・と思っています。
そう言っている noisy も、残念なテイスティングになったボンヌ=マールを散々飲んでおり、またとんでもなく素晴らしいボンヌ=マールにも出会っていますが、とんでもなく素晴らしいボンヌ=マールも、残念なボンヌ=マールも、どちらも強い印象として記憶に刻まれていることは確かで、
「あの90年のxxxのボンヌ=マール、あと10年後には素晴らしかっただろうに・・。少なくとも20年後は完熟していただろうに・・。」
と、その残念な気持ちがいつまでも残るんですね。
だからその残念な気持ちを持たせてくれたボンヌ=マールに再び出会える日を、ずっと待っているのかもしれません。
本来は力強いタイプのボンヌ=マールだと思います。お買い得かなぁと思います。ご検討くださいませ。
■ N.V. Marc de Bourgogne
マール・ド・ブルゴーニュ
■ N.V. Fine de Bourgogne
フィーヌ・ド・ブルゴーニュ
【ヴォギュエの希少なフィーヌとマールです!】
滅多に入ってこないのでヴォギュエの蒸留酒は非常に希少です。でも・・高くなっちゃいました。昔は1万円はしなかったと思います。・・昔と言っても相当前のことでは有りますが、その頃はまだマールやフィーヌの評価が低かったんですね。D.R.C のマール、フィーヌは3~5万円だったので、四半世紀ほどでヴォギュエも追いついた感じですか。ですが、その頃はまだヴォギュエも評価が今一つで、
「ようやく低迷期を抜けられるか・・も・・」
と言うような時期でした。
これも昔のコラムに書いた記事ですが、その頃でも非常に希少な・・ヴィンテージが入っていたように思いますが、某有名ドメーヌのフィーヌをいただいたので家に持ち帰っていたんですね。
栓は抜いて有ったのでそのままテーブルに置いていたら・・なんとカミさんがワインと間違えて「煮物」に使ってしまったんですね。それも、
「水を使わずに作った・・」
と・・。なので全量、その煮物に入れてしまったんです。
何も知らない noisy は、深夜遅くに帰って来てその煮物とご対面、
「・・ん?・・なんか、凄く香しい・・良い匂い・・」
で、食してみたら・・びっくり!・・めっちゃくちゃ旨いんですよ。
「・・えっ?・・こんなの、作れるの?・・どうやったの?」
と聞いてみると・・
「ん?・・いやいつもと同じよ。テーブルに有った白ワイン、全部使っちゃったけど・・美味しい?」
ってな訳です。
「(・・げげっ!そりゃぁ・・旨いだろ~!・・ミュジニー..造ってるドメーヌのヴィンテージもののフィーヌ・・)」
まぁ、その滅茶苦茶美味しい煮物の具も、汁も・・素晴らしいワインのアテになったのは言うまでもありません・・と言うか、汁も捨てられません・・でした。
何と言いますか、物凄くエキスの効いた・・いや、凄い出汁・・か?・・もはや記憶の彼方では有りますが、楽しみにしていて飲みたかったけれどほとんど飲めなかったフィーヌのお話でした。
言ってしまえば、もはや原液を手配できない(はずの)日本のウイスキーを有り得ないような価格で購入するより、全く的を得た選択になると思います。大昔、S社のオーxドが大うけして物凄い売り上げになったんですが、何年もせずに原酒が切れ、誤魔化し誤魔化し・・何とか販売していたものの、流石に気付いた飲み手にそっぽを向かれて日本のウイスキーブームは終焉を迎えました。
「無いものは・・無い・・」
で良いと思うんですけどね。無いと言われると欲しくなるのでしょう・・人間の性ですね。ご検討くださいませ。
● 2019 Chambolle-Musigny 1er Cru
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ
【正規品、蔵出しです。】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2008年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2008年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2014年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。しっかし・・めっちゃ高くなってます。しっかし!・・ロマネ=コンティとラ・ターシュに対抗しうるワインはミュジニーしかない訳ですから・・それでも安いのかもしれません。(ミネラリティの違い、耐用年数?の違いでシャンベルタンは対抗馬にはし辛いですよね。)
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。高いですがこれからはあがる一方かと思いますので、もし2014年に何かのオマージュがありましたらご検討ください。
因みにワイン評論家のスティーン・オーマン氏は2015年末のカスクからのテイスティングで、
●シャンボール=ミュジニー1級Fine+ (92 ~ 93Points) Drink from 2026
●ボンヌ=マール Outstanding (94 – 95Points) Drink from 2028
●ミュジニーV.V. Outstanding+++ (96 – 97Points) Drink from 2030
と評価しています。
● 2019 Bonnes-Mares
ボンヌ=マール・グラン・クリュ
【ヴィノスは上値98Points!・・偉大なるミュジニーの影に有って霞んでしまっているが、完熟するのはこちらが先でしょう!】
まぁ、ミュジニーが本当に完熟したと言えるには、人智を超え、仙人にならないと無理が有る・・と言いたいほど、時間を必要とします。物凄い量のミネラリティに守られ、少しずつ熟し、少しずつその表情を溜め込み、抜栓時に一気に開放します。
なので、
「・・香りは度肝を抜かれるほど素晴らしい・・が、・・硬い・・」
と、30~40年もののヴォギュエのミュジニーを飲まれた方はおっしゃるでしょう。
実はボンヌ=マールもミュジニーに負けないほど寿命は長いのですが、
「若い時分の香りや表情はミュジニーに及ばない」
のが一般的でして、本当に熟した状態の良いボンヌ=マールに有り付ける可能性は、むしろミュジニーよりは高いと言えます。
残念な結果になってしまうのは、たまたまワインも人間もバイオリズムが合わなかったり、若過ぎたりした時に、ミュジニーのような甘美なアロマにならないことが、ボンヌ=マールの評価を幾分下げる結果になっている・・と思っています。
そう言っている noisy も、残念なテイスティングになったボンヌ=マールを散々飲んでおり、またとんでもなく素晴らしいボンヌ=マールにも出会っていますが、とんでもなく素晴らしいボンヌ=マールも、残念なボンヌ=マールも、どちらも強い印象として記憶に刻まれていることは確かで、
「あの90年のxxxのボンヌ=マール、あと10年後には素晴らしかっただろうに・・。少なくとも20年後は完熟していただろうに・・。」
と、その残念な気持ちがいつまでも残るんですね。
だからその残念な気持ちを持たせてくれたボンヌ=マールに再び出会える日を、ずっと待っているのかもしれません。
本来は力強いタイプのボンヌ=マールだと思います。お買い得かなぁと思います。ご検討くださいませ。
● 2019 Musigny Grand Cru Cuvee Vieiles Vignes
ミュジニー・グラン・クリュ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【希少な希少な正規代理店商品です。ジャスパー・モリス氏、上値100点満点です!】
2019年もの・・です。まぁ、それでもドメーヌからオマケ分を分けて貰えたので計2本では有りますが、ほとんど商売には影響のない感じになっています。
それにしてもブルゴーニュ・グラン・クリュの高騰は暴騰と言って良いレベルですよね。リリースして・・販売して・・またリリースして・・と言う通常のワイン屋の商売だけをしているとするなら、
「前の年の販売価格を今年の仕入れ価格が超えてくる」
ものですから、年単位でみると、
「利益を生み出しているのか判らない」
状態になってしまいます。お金をただずっと預けているだけ・・です。決して還ってこないんですね。売れなきゃ損が確定です。何だろな・・と思っちゃいますよね。
それでもミュジニーに大きな地所を持つド・ヴォギュエさんのミュジニーはまだ安いです。ルーミエさんなどはもう・・ですからね。日本には数本入荷しているようですが、noisy はまだ正規さんからはいただいたことが無いです。徳丸さんは毎年飲んでるっていうのに、不公平ですよね。
・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【希少な正規代理店商品です。】
2015年ブルゴーニュは量的に、3年続けてのマイナスですから、ドメーヌも死活問題に直面しています。さらに良いワインを造るための投資も、また人件費も前年のままで良いと言う訳には行きませんから、緩やかな価格上昇に留めたいところ、中々そうも行かない状況です。
2015年のヴォギュエは、ついに「ミュジニー・ブラン」を復活させました。2005年のシャパ~いブルゴーニュ・ブランをテイスティングした時は、
「・・大丈夫・・かなぁ・・」
と、本気で心配したものです。
最も、2006年、2007年頃まではそこそこ気安く飲めましたのでチェックでき、毎年の様に密度が高くなる様子が判り、安心しました。
このミュジニーV.V.は、さすがに1970年台の悪評を乗り越え、現在では常に高い評価を得ています。最も広い地所を持つド・ヴォギュエ家ですから、ミュジニーを如何様にも・・仕上げることが出来る訳です。
2015年のミュジニーの評価は揃っていません・・と言うか、
「評論家さんたちもテイスティング出来るのだろうか?」
と、今度はそっちが心配になってしまいますが、おそらくちゃんと仕上がって来ているでしょう。
もし評論家さんたちの評価が上がってきた頃には、市場にはもう品物は無いでしょうし、有ったとしても価格は跳ね上がってしまうでしょう。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【正規品です。高いですが・・でもおそらく最安値でしょう・・。コンディションも良いです。】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2008年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2008年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2014年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。しっかし・・めっちゃ高くなってます。しっかし!・・ロマネ=コンティとラ・ターシュに対抗しうるワインはミュジニーしかない訳ですから・・それでも安いのかもしれません。(ミネラリティの違い、耐用年数?の違いでシャンベルタンは対抗馬にはし辛いですよね。)
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。高いですがこれからはあがる一方かと思いますので、もし2014年に何かのオマージュがありましたらご検討ください。
因みにワイン評論家のスティーン・オーマン氏は2015年末のカスクからのテイスティングで、
●シャンボール=ミュジニー1級Fine+ (92 ~ 93Points) Drink from 2026
●ボンヌ=マール Outstanding (94 – 95Points) Drink from 2028
●ミュジニーV.V. Outstanding+++ (96 – 97Points) Drink from 2030
と評価しています。
● 2018 Bonnes-Mares
ボンヌ=マール・グラン・クリュ
【ヴィノスは上値98Points!・・偉大なるミュジニーの影に有って霞んでしまっているが、完熟するのはこちらが先でしょう!】
まぁ、ミュジニーが本当に完熟したと言えるには、人智を超え、仙人にならないと無理が有る・・と言いたいほど、時間を必要とします。物凄い量のミネラリティに守られ、少しずつ熟し、少しずつその表情を溜め込み、抜栓時に一気に開放します。
なので、
「・・香りは度肝を抜かれるほど素晴らしい・・が、・・硬い・・」
と、30~40年もののヴォギュエのミュジニーを飲まれた方はおっしゃるでしょう。
実はボンヌ=マールもミュジニーに負けないほど寿命は長いのですが、
「若い時分の香りや表情はミュジニーに及ばない」
のが一般的でして、本当に熟した状態の良いボンヌ=マールに有り付ける可能性は、むしろミュジニーよりは高いと言えます。
残念な結果になってしまうのは、たまたまワインも人間もバイオリズムが合わなかったり、若過ぎたりした時に、ミュジニーのような甘美なアロマにならないことが、ボンヌ=マールの評価を幾分下げる結果になっている・・と思っています。
そう言っている noisy も、残念なテイスティングになったボンヌ=マールを散々飲んでおり、またとんでもなく素晴らしいボンヌ=マールにも出会っていますが、とんでもなく素晴らしいボンヌ=マールも、残念なボンヌ=マールも、どちらも強い印象として記憶に刻まれていることは確かで、
「あの90年のxxxのボンヌ=マール、あと10年後には素晴らしかっただろうに・・。少なくとも20年後は完熟していただろうに・・。」
と、その残念な気持ちがいつまでも残るんですね。
だからその残念な気持ちを持たせてくれたボンヌ=マールに再び出会える日を、ずっと待っているのかもしれません。
本来は力強いタイプのボンヌ=マールだと思います。お買い得かなぁと思います。ご検討くださいませ。
● 2018 Musigny Grand Cru Cuvee Vieiles Vignes
ミュジニー・グラン・クリュ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【希少な希少な正規代理店商品です。】
ついに仕入れが1本になってしまいました。2018年もの・・です。まぁ、それでもドメーヌからオマケ分を分けて貰えたので計2本では有りますが、ほとんど商売には影響のない感じになっています。
それにしてもブルゴーニュ・グラン・クリュの高騰は暴騰と言って良いレベルですよね。リリースして・・販売して・・またリリースして・・と言う通常のワイン屋の商売だけをしているとするなら、
「前の年の販売価格を今年の仕入れ価格が超えてくる」
ものですから、年単位でみると、
「利益を生み出しているのか判らない」
状態になってしまいます。お金をただずっと預けているだけ・・です。決して還ってこないんですね。売れなきゃ損が確定です。何だろな・・と思っちゃいますよね。
それでもミュジニーに大きな地所を持つド・ヴォギュエさんのミュジニーはまだ安いです。ルーミエさんなどはもう・・ですからね。日本には数本入荷しているようですが、noisy はまだ正規さんからはいただいたことが無いです。徳丸さんは毎年飲んでるっていうのに、不公平ですよね。
・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【希少な正規代理店商品です。】
2015年ブルゴーニュは量的に、3年続けてのマイナスですから、ドメーヌも死活問題に直面しています。さらに良いワインを造るための投資も、また人件費も前年のままで良いと言う訳には行きませんから、緩やかな価格上昇に留めたいところ、中々そうも行かない状況です。
2015年のヴォギュエは、ついに「ミュジニー・ブラン」を復活させました。2005年のシャパ~いブルゴーニュ・ブランをテイスティングした時は、
「・・大丈夫・・かなぁ・・」
と、本気で心配したものです。
最も、2006年、2007年頃まではそこそこ気安く飲めましたのでチェックでき、毎年の様に密度が高くなる様子が判り、安心しました。
このミュジニーV.V.は、さすがに1970年台の悪評を乗り越え、現在では常に高い評価を得ています。最も広い地所を持つド・ヴォギュエ家ですから、ミュジニーを如何様にも・・仕上げることが出来る訳です。
2015年のミュジニーの評価は揃っていません・・と言うか、
「評論家さんたちもテイスティング出来るのだろうか?」
と、今度はそっちが心配になってしまいますが、おそらくちゃんと仕上がって来ているでしょう。
もし評論家さんたちの評価が上がってきた頃には、市場にはもう品物は無いでしょうし、有ったとしても価格は跳ね上がってしまうでしょう。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【正規品です。高いですが・・でもおそらく最安値でしょう・・。コンディションも良いです。】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2008年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2008年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2014年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。しっかし・・めっちゃ高くなってます。しっかし!・・ロマネ=コンティとラ・ターシュに対抗しうるワインはミュジニーしかない訳ですから・・それでも安いのかもしれません。(ミネラリティの違い、耐用年数?の違いでシャンベルタンは対抗馬にはし辛いですよね。)
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。高いですがこれからはあがる一方かと思いますので、もし2014年に何かのオマージュがありましたらご検討ください。
因みにワイン評論家のスティーン・オーマン氏は2015年末のカスクからのテイスティングで、
●シャンボール=ミュジニー1級Fine+ (92 ~ 93Points) Drink from 2026
●ボンヌ=マール Outstanding (94 – 95Points) Drink from 2028
●ミュジニーV.V. Outstanding+++ (96 – 97Points) Drink from 2030
と評価しています。
● 2017 Bonnes-Mares
ボンヌ=マール・グラン・クリュ
【リアルワインガイド第60号はポテンシャル96+Points!・・偉大なるミュジニーの影に有って霞んでしまっているが、完熟するのはこちらが先でしょう!】
まぁ、ミュジニーが本当に完熟したと言えるには、人智を超え、仙人にならないと無理が有る・・と言いたいほど、時間を必要とします。物凄い量のミネラリティに守られ、少しずつ熟し、少しずつその表情を溜め込み、抜栓時に一気に開放します。
なので、
「・・香りは度肝を抜かれるほど素晴らしい・・が、・・硬い・・」
と、30~40年もののヴォギュエのミュジニーを飲まれた方はおっしゃるでしょう。
実はボンヌ=マールもミュジニーに負けないほど寿命は長いのですが、
「若い時分の香りや表情はミュジニーに及ばない」
のが一般的でして、本当に熟した状態の良いボンヌ=マールに有り付ける可能性は、むしろミュジニーよりは高いと言えます。
残念な結果になってしまうのは、たまたまワインも人間もバイオリズムが合わなかったり、若過ぎたりした時に、ミュジニーのような甘美なアロマにならないことが、ボンヌ=マールの評価を幾分下げる結果になっている・・と思っています。
そう言っている noisy も、残念なテイスティングになったボンヌ=マールを散々飲んでおり、またとんでもなく素晴らしいボンヌ=マールにも出会っていますが、とんでもなく素晴らしいボンヌ=マールも、残念なボンヌ=マールも、どちらも強い印象として記憶に刻まれていることは確かで、
「あの90年のxxxのボンヌ=マール、あと10年後には素晴らしかっただろうに・・。少なくとも20年後は完熟していただろうに・・。」
と、その残念な気持ちがいつまでも残るんですね。
だからその残念な気持ちを持たせてくれたボンヌ=マールに再び出会える日を、ずっと待っているのかもしれません。
本来は力強いタイプのボンヌ=マールだと思います。お買い得かなぁと思います。ご検討くださいませ。
● 2014 Bonnes-Mares
ボンヌ=マール・グラン・クリュ
【正規品です。高いですが・・でもおそらく最安値でしょう・・。コンディションも良いです。】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2008年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2008年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2014年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。しっかし・・めっちゃ高くなってます。しっかし!・・ロマネ=コンティとラ・ターシュに対抗しうるワインはミュジニーしかない訳ですから・・それでも安いのかもしれません。(ミネラリティの違い、耐用年数?の違いでシャンベルタンは対抗馬にはし辛いですよね。)
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。高いですがこれからはあがる一方かと思いますので、もし2014年に何かのオマージュがありましたらご検討ください。
因みにワイン評論家のスティーン・オーマン氏は2015年末のカスクからのテイスティングで、
●シャンボール=ミュジニー1級Fine+ (92 ~ 93Points) Drink from 2026
●ボンヌ=マール Outstanding (94 – 95Points) Drink from 2028
●ミュジニーV.V. Outstanding+++ (96 – 97Points) Drink from 2030
と評価しています。
● 2017 Musigny Grand Cru Cuvee Vieiles Vignes
ミュジニー・グラン・クリュ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
● 2017 Chambolle-Musigny
シャンボール=ミュジニー
【希少な希少な正規代理店商品です。】
ついに仕入れが1本になってしまいました。2016年もの・・です。まぁ、それでもドメーヌからオマケ分を分けて貰えたので計3本では有りますが、ほとんど商売には影響のない感じになっています。
それにしてもブルゴーニュ・グラン・クリュの高騰は暴騰と言って良いレベルですよね。リリースして・・販売して・・またリリースして・・と言う通常のワイン屋の商売だけをしているとするなら、
「前の年の販売価格を今年の仕入れ価格が超えてくる」
ものですから、年単位でみると、
「利益を生み出しているのか判らない」
状態になってしまいます。お金をただずっと預けているだけ・・です。決して還ってこないんですね。売れなきゃ損が確定です。何だろな・・と思っちゃいますよね。
それでもミュジニーに大きな地所を持つド・ヴォギュエさんのミュジニーはまだ安いです。ルーミエさんなどはもう・・ですからね。日本には数本入荷しているようですが、noisy はまだ正規さんからはいただいたことが無いです。徳丸さんは毎年飲んでるっていうのに、不公平ですよね。
いずれにしましても、2016年のシャンボールのワインは貴重ですよ。特にグラン・クリュや1級は・・。後では決して入手は不可能でしょう。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【希少な正規代理店商品です。】
2015年ブルゴーニュは量的に、3年続けてのマイナスですから、ドメーヌも死活問題に直面しています。さらに良いワインを造るための投資も、また人件費も前年のままで良いと言う訳には行きませんから、緩やかな価格上昇に留めたいところ、中々そうも行かない状況です。
2015年のヴォギュエは、ついに「ミュジニー・ブラン」を復活させました。2005年のシャパ~いブルゴーニュ・ブランをテイスティングした時は、
「・・大丈夫・・かなぁ・・」
と、本気で心配したものです。
最も、2006年、2007年頃まではそこそこ気安く飲めましたのでチェックでき、毎年の様に密度が高くなる様子が判り、安心しました。
このミュジニーV.V.は、さすがに1970年台の悪評を乗り越え、現在では常に高い評価を得ています。最も広い地所を持つド・ヴォギュエ家ですから、ミュジニーを如何様にも・・仕上げることが出来る訳です。
2015年のミュジニーの評価は揃っていません・・と言うか、
「評論家さんたちもテイスティング出来るのだろうか?」
と、今度はそっちが心配になってしまいますが、おそらくちゃんと仕上がって来ているでしょう。
もし評論家さんたちの評価が上がってきた頃には、市場にはもう品物は無いでしょうし、有ったとしても価格は跳ね上がってしまうでしょう。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【正規品です。高いですが・・でもおそらく最安値でしょう・・。コンディションも良いです。】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2008年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2008年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2014年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。しっかし・・めっちゃ高くなってます。しっかし!・・ロマネ=コンティとラ・ターシュに対抗しうるワインはミュジニーしかない訳ですから・・それでも安いのかもしれません。(ミネラリティの違い、耐用年数?の違いでシャンベルタンは対抗馬にはし辛いですよね。)
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。高いですがこれからはあがる一方かと思いますので、もし2014年に何かのオマージュがありましたらご検討ください。
因みにワイン評論家のスティーン・オーマン氏は2015年末のカスクからのテイスティングで、
●シャンボール=ミュジニー1級Fine+ (92 ~ 93Points) Drink from 2026
●ボンヌ=マール Outstanding (94 – 95Points) Drink from 2028
●ミュジニーV.V. Outstanding+++ (96 – 97Points) Drink from 2030
と評価しています。
● 2015 Musigny Grand Cru Cuvee Vieiles Vignes
ミュジニー・グラン・クリュ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【希少な正規代理店商品です。】
2015年ブルゴーニュは量的に、3年続けてのマイナスですから、ドメーヌも死活問題に直面しています。さらに良いワインを造るための投資も、また人件費も前年のままで良いと言う訳には行きませんから、緩やかな価格上昇に留めたいところ、中々そうも行かない状況です。
2015年のヴォギュエは、ついに「ミュジニー・ブラン」を復活させました。2005年のシャパ~いブルゴーニュ・ブランをテイスティングした時は、
「・・大丈夫・・かなぁ・・」
と、本気で心配したものです。
最も、2006年、2007年頃まではそこそこ気安く飲めましたのでチェックでき、毎年の様に密度が高くなる様子が判り、安心しました。
このミュジニーV.V.は、さすがに1970年台の悪評を乗り越え、現在では常に高い評価を得ています。最も広い地所を持つド・ヴォギュエ家ですから、ミュジニーを如何様にも・・仕上げることが出来る訳です。
2015年のミュジニーの評価は揃っていません・・と言うか、
「評論家さんたちもテイスティング出来るのだろうか?」
と、今度はそっちが心配になってしまいますが、おそらくちゃんと仕上がって来ているでしょう。
もし評論家さんたちの評価が上がってきた頃には、市場にはもう品物は無いでしょうし、有ったとしても価格は跳ね上がってしまうでしょう。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【正規品です。高いですが・・でもおそらく最安値でしょう・・。コンディションも良いです。】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2008年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2008年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2014年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。しっかし・・めっちゃ高くなってます。しっかし!・・ロマネ=コンティとラ・ターシュに対抗しうるワインはミュジニーしかない訳ですから・・それでも安いのかもしれません。(ミネラリティの違い、耐用年数?の違いでシャンベルタンは対抗馬にはし辛いですよね。)
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。高いですがこれからはあがる一方かと思いますので、もし2014年に何かのオマージュがありましたらご検討ください。
因みにワイン評論家のスティーン・オーマン氏は2015年末のカスクからのテイスティングで、
●シャンボール=ミュジニー1級Fine+ (92 ~ 93Points) Drink from 2026
●ボンヌ=マール Outstanding (94 – 95Points) Drink from 2028
●ミュジニーV.V. Outstanding+++ (96 – 97Points) Drink from 2030
と評価しています。
● 2016 Musigny Grand Cru Cuvee Vieiles Vignes
ミュジニー・グラン・クリュ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【希少な希少な正規代理店商品です。】
ついに仕入れが1本になってしまいました。2016年もの・・です。まぁ、それでもドメーヌからオマケ分を分けて貰えたので計3本では有りますが、ほとんど商売には影響のない感じになっています。
それにしてもブルゴーニュ・グラン・クリュの高騰は暴騰と言って良いレベルですよね。リリースして・・販売して・・またリリースして・・と言う通常のワイン屋の商売だけをしているとするなら、
「前の年の販売価格を今年の仕入れ価格が超えてくる」
ものですから、年単位でみると、
「利益を生み出しているのか判らない」
状態になってしまいます。お金をただずっと預けているだけ・・です。決して還ってこないんですね。売れなきゃ損が確定です。何だろな・・と思っちゃいますよね。
それでもミュジニーに大きな地所を持つド・ヴォギュエさんのミュジニーはまだ安いです。ルーミエさんなどはもう・・ですからね。日本には数本入荷しているようですが、noisy はまだ正規さんからはいただいたことが無いです。徳丸さんは毎年飲んでるっていうのに、不公平ですよね。
いずれにしましても、2016年のシャンボールのワインは貴重ですよ。特にグラン・クリュや1級は・・。後では決して入手は不可能でしょう。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【希少な正規代理店商品です。】
2015年ブルゴーニュは量的に、3年続けてのマイナスですから、ドメーヌも死活問題に直面しています。さらに良いワインを造るための投資も、また人件費も前年のままで良いと言う訳には行きませんから、緩やかな価格上昇に留めたいところ、中々そうも行かない状況です。
2015年のヴォギュエは、ついに「ミュジニー・ブラン」を復活させました。2005年のシャパ~いブルゴーニュ・ブランをテイスティングした時は、
「・・大丈夫・・かなぁ・・」
と、本気で心配したものです。
最も、2006年、2007年頃まではそこそこ気安く飲めましたのでチェックでき、毎年の様に密度が高くなる様子が判り、安心しました。
このミュジニーV.V.は、さすがに1970年台の悪評を乗り越え、現在では常に高い評価を得ています。最も広い地所を持つド・ヴォギュエ家ですから、ミュジニーを如何様にも・・仕上げることが出来る訳です。
2015年のミュジニーの評価は揃っていません・・と言うか、
「評論家さんたちもテイスティング出来るのだろうか?」
と、今度はそっちが心配になってしまいますが、おそらくちゃんと仕上がって来ているでしょう。
もし評論家さんたちの評価が上がってきた頃には、市場にはもう品物は無いでしょうし、有ったとしても価格は跳ね上がってしまうでしょう。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
━━━━━
【正規品です。高いですが・・でもおそらく最安値でしょう・・。コンディションも良いです。】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2008年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2008年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2014年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。しっかし・・めっちゃ高くなってます。しっかし!・・ロマネ=コンティとラ・ターシュに対抗しうるワインはミュジニーしかない訳ですから・・それでも安いのかもしれません。(ミネラリティの違い、耐用年数?の違いでシャンベルタンは対抗馬にはし辛いですよね。)
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。高いですがこれからはあがる一方かと思いますので、もし2014年に何かのオマージュがありましたらご検討ください。
因みにワイン評論家のスティーン・オーマン氏は2015年末のカスクからのテイスティングで、
●シャンボール=ミュジニー1級Fine+ (92 ~ 93Points) Drink from 2026
●ボンヌ=マール Outstanding (94 – 95Points) Drink from 2028
●ミュジニーV.V. Outstanding+++ (96 – 97Points) Drink from 2030
と評価しています。
● 2015 Bonnes-Mares
ボンヌ=マール・グラン・クリュ
【リアルワインガイド第60号はポテンシャル96+Points!・・偉大なるミュジニーの影に有って霞んでしまっているが、完熟するのはこちらが先でしょう!】
まぁ、ミュジニーが本当に完熟したと言えるには、人智を超え、仙人にならないと無理が有る・・と言いたいほど、時間を必要とします。物凄い量のミネラリティに守られ、少しずつ熟し、少しずつその表情を溜め込み、抜栓時に一気に開放します。
なので、
「・・香りは度肝を抜かれるほど素晴らしい・・が、・・硬い・・」
と、30~40年もののヴォギュエのミュジニーを飲まれた方はおっしゃるでしょう。
実はボンヌ=マールもミュジニーに負けないほど寿命は長いのですが、
「若い時分の香りや表情はミュジニーに及ばない」
のが一般的でして、本当に熟した状態の良いボンヌ=マールに有り付ける可能性は、むしろミュジニーよりは高いと言えます。
残念な結果になってしまうのは、たまたまワインも人間もバイオリズムが合わなかったり、若過ぎたりした時に、ミュジニーのような甘美なアロマにならないことが、ボンヌ=マールの評価を幾分下げる結果になっている・・と思っています。
そう言っている noisy も、残念なテイスティングになったボンヌ=マールを散々飲んでおり、またとんでもなく素晴らしいボンヌ=マールにも出会っていますが、とんでもなく素晴らしいボンヌ=マールも、残念なボンヌ=マールも、どちらも強い印象として記憶に刻まれていることは確かで、
「あの90年のxxxのボンヌ=マール、あと10年後には素晴らしかっただろうに・・。少なくとも20年後は完熟していただろうに・・。」
と、その残念な気持ちがいつまでも残るんですね。
だからその残念な気持ちを持たせてくれたボンヌ=マールに再び出会える日を、ずっと待っているのかもしれません。
本来は力強いタイプのボンヌ=マールだと思います。お買い得かなぁと思います。ご検討くださいませ。
● 2014 Chambolle-Musigny 1er Cru
シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ
【正規品、蔵出しです。2016年ものの数が余りに無いので出してくれたそうです。】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2008年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2008年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2014年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。しっかし・・めっちゃ高くなってます。しっかし!・・ロマネ=コンティとラ・ターシュに対抗しうるワインはミュジニーしかない訳ですから・・それでも安いのかもしれません。(ミネラリティの違い、耐用年数?の違いでシャンベルタンは対抗馬にはし辛いですよね。)
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。高いですがこれからはあがる一方かと思いますので、もし2014年に何かのオマージュがありましたらご検討ください。
因みにワイン評論家のスティーン・オーマン氏は2015年末のカスクからのテイスティングで、
●シャンボール=ミュジニー1級Fine+ (92 ~ 93Points) Drink from 2026
●ボンヌ=マール Outstanding (94 – 95Points) Drink from 2028
●ミュジニーV.V. Outstanding+++ (96 – 97Points) Drink from 2030
と評価しています。
● 2014 Musigny Vieiles Vignes Grand Cru
ミュジニー・ヴィエイユ・ヴィーニュ・グラン・クリュ
【正規品です。高いですが・・でもおそらく最安値でしょう・・。コンディションも良いです。】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2008年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2008年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2014年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。しっかし・・めっちゃ高くなってます。しっかし!・・ロマネ=コンティとラ・ターシュに対抗しうるワインはミュジニーしかない訳ですから・・それでも安いのかもしれません。(ミネラリティの違い、耐用年数?の違いでシャンベルタンは対抗馬にはし辛いですよね。)
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。高いですがこれからはあがる一方かと思いますので、もし2014年に何かのオマージュがありましたらご検討ください。
因みにワイン評論家のスティーン・オーマン氏は2015年末のカスクからのテイスティングで、
●シャンボール=ミュジニー1級Fine+ (92 ~ 93Points) Drink from 2026
●ボンヌ=マール Outstanding (94 – 95Points) Drink from 2028
●ミュジニーV.V. Outstanding+++ (96 – 97Points) Drink from 2030
と評価しています。
● 2011 Musigny Vieilles Vignes Grand Cru
ミュジニー・ヴィエイユ・ヴィーニュ・グラン・クリュ 平行輸入品
【こちらは並行輸入品のバックヴィンテージです。美しく雅なアロマで寄せ付けながらも、その実は拒絶・・。そんなツンデレさにブルゴーニュファンはやられてしまうんですね・・】
いつの時代も
「高いな~・・」
と感じながら、機会が有ったら是非お相手をお願いしたい・・
それがワインファンの、この「ミュジニーV.V.」に対する思いに違いありません。それなりの大きさのあるグラン・クリュ・ミュジニーを名乗れる畑の大半を所有しながら、何故か希少なワインになってしまいます。
そんな一途な思いが通じて、ミュジニーV.V.とご対面が叶ったにせよ、甘い香水の洪水に酔わされたにせよ・・その後の、
「・・ダメ!」
と拒絶されて意気消沈・・と言うのが大方のパターンかと思います。
まぁ、しょうがないんですよね・・そう言うワインなんですから・・。人間が生を許され、健康でワインの喜びに浸ることができる期間よりもミュジニーV.V.の寿命の方が遥かに長いんですね・・。
ですから、
「30年ものか・・まだまだ子供なんだ・・」
「50年ものか・・ようやく大人になってきたところかな・・」
と言うような、仙人にでもなったようなつもりで相対する大らかな心が必要なのかもしれません。
ましてや、こんな凄いワインは飲むペースを自分で造り出し強要しますんで、ゴクゴクと喉を鳴らして飲む人はいないでしょうが、完全に尻に引かれた状態になっちゃいます。
それでいて、ほんの僅かな綻びから、甘美なお姿を見せてくれたりもしますから・・やめられないですよね。
ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの最高ランクに位置付けされるのは伊達では無いですが、それにしてもこのミュジニーV.V.には何ともやりきれない、切ない、複雑な思いが残ります。ご検討くださいませ。
● 2007 Bonnes-Mares Grand Cru
ボンヌ=マール・グラン・クリュ
【正規ものなど飲めなくなって幾年月・・・!!】
毎年繰り返されるヴィンテージについての出来、不出来は、リアルワインガイドの編集長、徳丸さんがおっしゃられているように、ほとんど意味の無いこと・・・になった、と言えると思います。温暖化の影響なのか、栽培技術の向上なのか、はたまた、他の影響なのかは、そういった分析が得意な方にお任せしたい・・・。
ワインファンの方たちも、そのようには薄々肌で感じつつも・・・、やっぱりヴィンテージの出来は気になっているようですし、noisyとしても、欧米系の評価機関によるヴィンテージ判断は、どうしても皆さんの動向を左右してしまう現状を看過できず、気にせずにはいられないのが現状です。
良い造り手は、例え冷害が言われるような事があってもキッチリと仕事をするし、その上で、自身が気に入らなければ、リリースすることさえしないのです。ローラン・ルーミエの2007年がそうでした。立派だなぁと・・・心から思います。
しかしながら現状は、
「プルミエ・クリュ以上のキュヴェをバルク売りしたんだから下のキュヴェも出来が悪い」
との判断なのでしょうか。通常のヴィンテージなら残る事など考えられなかったシャンボールやオート=コートが、今でも売れ残っています。
もし、そのようにお考えなら、先の図式など全く当てはまらないことになってしまいます。シャンボール、オート=コートの出来は、ドメーヌ・ローラン・ルーミエも良いと判断しての事・・・です。しかしながら、クロ=ヴージョやシャンボール・プルミエなどを自身の名前を冠したボトルをリリースする事が無かったにも関わらず、良い出来の下級クラスも、変な思い込みで売れない・・・とするならば、どんなに出来が良くなくてもクロ=ヴージョのリリースをした方が良かったのかもしれないと・・・思われかねません。
目の前のボトルが良いか悪いか・・・、結局はそれだけ・・なんです。2007年のブルゴーニュは美味しくないですか?不味いですか?
しっかりした造り手なら、きっちりした仕事をしますし、味わいも素晴らしいです。2007年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、決して悪いなどとは・・・noisy的には思えません。勿論、noisy が販売、扱うような造り手に限って・・という限定にはなります。
ざっくりと、マクロ的に見てしまえば、そのような評価機関の言う事に、大きな間違いは無いのかもしれません。しかし、目の前のボトルは・・・、決してそうじゃ無いんだと告げています。我々ワイン屋は、ワインを売ってナンボの商売・・・仕入れられて、販売出来て・・そしてその分け前にあずかっていますから、
「ワイン屋の言う事は話半分以下で・・・」
と言うような気持ちも判らないじゃ無いんですが、よっぽど信用が無いのかな・・・と、思わざるを得ない時も有り、悲しい気持ちになります。
2007年のド・ヴォギュエさんの正規分です。極少量です。飲んではいませんが、しかし、ちゃんと出来ているはずです。
毎年言っていますがシャンボール・プルミエ・クリュはミュジニーの格落ち(若木)ですから、早めの熟成が考えられる分、とってもお得なワインです。
「高いなぁ・・」
と思われるかと思いますが、今に始まった話では無く、ド・ヴォギュエは昔から高かった・・・んです。D.R.C.に次ぐ立ち居地に居るのを自認しているから・・・でしょう。ロマネ=コンティ、ラ・ターシュと来たら・・・次はミュジニーだという理解なんです。そこにはミュジニーの大地主ならではの自負が有ります。ですから、いつまで経っても・・・引っこ抜いたミュジニー・ブランはブルゴーニュ・ブランとしてしかリリースしていないのです。ミュジニー・ブランを名乗れるのに名乗らない・・・まだミュジニー・ブランを名乗るには若すぎる、格が出来ていないとの判断です。
真に優秀な造り手なら、駄目なものを良品としてはリリースしません。是非とも2007年のブルゴーニュワイン・・・しっかりと見届けて戴きたいと思います。
● 2006 Bonnes-Mares Grand Cru
ボンヌ=マール・グラン・クリュ
【!】
2005年のヴォギュエさんのミュジニーは、もう天文学的な価格で取引されているようです。noisyもちょっとだけ販売させていただきましたが、まあ、いつもどおりの掛け率で普通にお渡ししましたので、暴利を貪る事無く、故にいつものように清貧の生活を送っております。(・・・さほど清くは無いにせよ・・・♪)
2006年のヴォギュエさんの各アイテムの評論家さんの評価は今のところ見当たりません。また、例の如く数が全く無いのでnoisy も飲めません。価格も安くは無いですし・・・これでリアルも国内のテイスティングが無いとなると・・・、
「ワインファンの層がだんだん萎んでいくんじゃないの?」
まあ、noisy にもっとよこせ、とか、noisy には安く出せなどとは言いませんが、適正なプライスでの適正な流通になるように、業界全体での努力が必要ですよね。ブルゴーニュの一つの旗印では有る訳ですから、何とかして欲しいところです。大人の世界は・・・汚い!
・・・皆さんが比較的近い将来に飲んで良い思いをされるのは、プルミエ・クリュでしょう。まだ何とかリーズナブルです。(グラン・クリュは取りあえずはセラーで塩漬けです。)次いでは村名でしょうか。ご興味が御座いましたらお早めにどうぞ。
● 2001 Musigny Vieilles Vignes Grand Cru
ミュジニー・ヴィエイユ・ヴィーニュ・グラン・クリュ
【美しく雅なアロマで寄せ付けながらも、その実は拒絶・・。そんなツンデレさにブルゴーニュファンはやられてしまうんですね・・】
いつの時代も
「高いな~・・」
と感じながら、機会が有ったら是非お相手をお願いしたい・・
それがワインファンの、この「ミュジニーV.V.」に対する思いに違いありません。それなりの大きさのあるグラン・クリュ・ミュジニーを名乗れる畑の大半を所有しながら、何故か希少なワインになってしまいます。
そんな一途な思いが通じて、ミュジニーV.V.とご対面が叶ったにせよ、甘い香水の洪水に酔わされたにせよ・・その後の、
「・・ダメ!」
と拒絶されて意気消沈・・と言うのが大方のパターンかと思います。
まぁ、しょうがないんですよね・・そう言うワインなんですから・・。人間が生を許され、健康でワインの喜びに浸ることができる期間よりもミュジニーV.V.の寿命の方が遥かに長いんですね・・。
ですから、
「30年ものか・・まだまだ子供なんだ・・」
「50年ものか・・ようやく大人になってきたところかな・・」
と言うような、仙人にでもなったようなつもりで相対する大らかな心が必要なのかもしれません。
ましてや、こんな凄いワインは飲むペースを自分で造り出し強要しますんで、ゴクゴクと喉を鳴らして飲む人はいないでしょうが、完全に尻に引かれた状態になっちゃいます。
それでいて、ほんの僅かな綻びから、甘美なお姿を見せてくれたりもしますから・・やめられないですよね。
ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの最高ランクに位置付けされるのは伊達では無いですが、それにしてもこのミュジニーV.V.には何ともやりきれない、切ない、複雑な思いが残ります。ご検討くださいませ。
● 1999 Musigny Grand Cru Cuvee Vieiles Vignes
ミュジニー・グラン・クリュ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【1999年とバックヴィンテージですが正規品、蔵出しです。2016年ものの数が余りに無いので出してくれたそうです。】
ほぼ20年前の収穫年ですね。1999年のミュジニーです。ようやっと一皮むけたかな?・・みたいな時期でしょうが、タイミングが良ければ美味しく飲めるかもしれません。(日頃の行いが・・かもしれませんが・・)
2016年ものですが収量は非常に厳しかったようで、出荷も激減で・・以前のヴィンテージものを放出してくれたようです。1999年のミュジニーVVの蔵出しなんて・・今になって有るとはとても思えませんでしたが、やっぱり持ってるんですね・・。
因みにアドヴォケイトは95~97Points でしたから、ヴォギュエも完全復活後の良い年ですね。香りはもう・・凄いかと思いますよ。うっとりするような花束攻勢でしょう。でもまだ硬いんじゃないかな・・と思います。
でも、もし来年成人式の娘さんがいらして、買い漏らしていたとしたら・・これは良いチョイスになるかもしれませんね。決して高く無いと思いますよ。20年ものですから・・。毎年8千円の積み立てでミュジニーの20年ものが手に入ったと思えば!・・ご検討くださいませ。
Copyright(C) 1998-2023 Noisy Wine [ Noisy's Wine Selects ] Reserved