ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ヴァイングート・ファン・フォルクセン

ヴァイングート・ファン・フォルクセン

ドイツ Weingut Van Volxem ザール
● ラシーヌさんのドイツへの侵攻?・・は、noisyや他のワイン屋さんたちを驚かせました。2012年の夏過ぎより何度と無くテイスティングをさせていただきました。いくつかの生産者をすでにご紹介させていただきましたが、ついに真打が登場です。ファン・フォルクセンです。シャルツホーフを始め、素晴らしい畑を持っています。

 昨年の夏過ぎにはいくつかのアイテムが入っていたのですが、

「しっかり紹介しないと・・」
と言う気持ちは有るものの、夏の終わりと共にやってくるワイン屋にとっての恐怖の季節・・、つまりボージョレ・ヌーボーを控えた頃から年末までの期間は、本当にフルマラソンを毎日やっているような状況になり、その中でのご紹介が中途半端なものになってしまうことを怖れていたところ、先月、ついに待望の上級のキュヴェが入ってきまして、ほぼフルラインナップでのご紹介となった訳です。


 ここでひとつ、ぶち上げておかないと、お客様にも勘違いされるかと思いますので、言わせていただきたいと思います。

「今までのドイツワインのイメージとダブらせないでください!」

「酸と糖とアルコール+リースリング種の味わい・・と言う単純な図式の味わいではありません。

「張りのある味わいの中に畑のテロワールの柔らかな表情がきちんと存在する今までに無いリースリングです。」



 今回は、あの著名なシャルツホフベルガーを始め、フォルツ、そしてアルテンベルクと言った(VdPによる)特級畑まで入っています。下級のリーズナブルプライスなものも、全く同様に「柔らかく繊細な表情」がキッチリ感じられる素晴らしい味わいです。

「 ドイツワイン?・・そんな甘さに逃げた単純な味わいのものには興味ないよ」

 いや、きっとそれまでの概念を覆すことになるでしょう。是非飲まれてみてください。ドライ、でも柔らかい、子細な表情まで感じられます!



Weingut Van Volxem
ファン・フォルクセン醸造所
>地域:モーゼル=ザール=ルーヴァー
地区、村:Wiltingen ヴィルティンゲン村
オーナー:Roman Niewodniczanski
ローマン・ニエヴォドニツァンスキー)
醸造家:Dominik Volk
(ドミニク・フェルク)HomePage:www.vanvolxem.de
(参考:VDP.The Members 公式資料)
栽培面積:51ha
年間生産量:220000本

栽培品種:リースリング96%、 ヴァイスブルグンダー4%

Erste Lage(特級畑):
Wiltingen ヴィルティンゲン村:Gottesfus ゴッテスフース Braunfels ブラウンフェルス、Volzフォルツ Scharzhofberger シャルツホーフベルガー
Kanzem カンツェム村:Altenberg アルテンベルク
Wawerner ヴァヴェルン村:Goldberg ゴルトベルク
土壌構成:Roter-Blauer、 Devon-Schiefer(赤、青、デヴォン・シスト)、Grauwacke(硬砂岩)、Quarzit(珪岩)ファン・フォルクセン――
グラン・クリュのザールワイン


 ザールで最も重要なワイン村ヴィルティンゲンの、歴史的な中心部にあるファン・フォルクセン醸造所は、ローマ時代の荘園の館の土台の上に建てられています。かつてルクセンブルクのイエズス会修道院が所有する醸造施設であった18世紀初期には、シャルツホーフベルク、ヴィルティンガー・ゴッテスフース、フォルツ、カンツェマー・アルテンベルクやヴァヴェルナー・ゴールドベルクといった、ザールで最上のスレート粘板岩土壌の急斜面のブドウ畑に、広い区画を所有していました。
 この自然環境から見て大変恵まれたテロワールは、既に1865年、プロイセン王国の時代に行われたブドウ畑の格付けで最上位(グラン・クリュ/グローセ・ラーゲVDP)にランクされています。所有する51haのスレート粘板岩土壌の急斜面の96%にはリースリングが栽培されており、4%がヴァイスブルグンダーです。ブドウ樹の平均樹齢は40年前後。ザールの優れたブドウ畑の中でも最も急な斜面の一つにあるヴィルティンガー・ゴッテスフースには、実に樹齢130年に達する自根のリースリングが栽培されています。

 2000年のはじめ、この長い歴史を誇る醸造所を現当主のローマン・ニエヴォドニツァンスキーが購入し、歴史的建造物として適切に改修工事を行い、数々の優れたブドウ畑を買い足してきました。2004年にドミニク・フェルクが醸造責任者として加わった、この醸造所の若いチームが目指しているのは、妥協を排して高品質なワインを追求し、ヴィルティンゲンの歴史ある醸造所がかつて誇っていた名声を現代に蘇らせることです。

 ファン・フォルクセンの品質思想の中心にあるのは、自然に近い有機物を使った土壌の世話から手作業で行われる正確な収穫に至るまで、労をいとわないブドウ栽培です。よく熟して香り高いブドウを収穫するために、グリーンハーヴェストやブドウの一部を切り落とす作業など、様々な手段による収量制限を行い、平均収穫量を約40h?/haに抑えています。ブドウ樹を新たに植えたり植え替える際は、2001年から主に自根の高品質な苗木を選抜して用いています(マサル・セレクション)。
 職人気質に徹して行われる醸造の目的は、個々のブドウ畑の個性を保持することです。例年10月末まで意識的に待ってから始める生理的に完熟したブドウの収穫は、多い時は3回に分けて選りすぐりながら手作業だけで行います。念入りに果梗を外し、短時間のマセレーションの後、一部は最新のバスケットプレスを用いる丁寧な圧搾作業に続いて、果汁を主に伝統的な木樽の中で非常にゆっくりと野生酵母で発酵します。異なるテロワールが持つ個性を保ちつつ、ワインの絹のようなテクスチャーを壊さないように、人工的に培養された酵母は用いません。念入りな手作業による選別を行い、収穫を非常に丁寧に扱うことで、最近の人工的な醸造手法を全く用いず、化学的に合成された醸造補助物質や清澄剤、さらにマストのシャプタリゼーション(補糖)も一貫して排除することを達成しています。その結果、大変体に優しく、アルコール濃度の穏やかな、ミネラル感のあるフィネスに満ちたワインとなり、それは華やかなリースリングの果実味――はっきりとしたブドウ畑の個性を持つ生き生きとした自然なワイン(Naturweine)で、偉大な熟成能力がある ――の、ザールワインがその名声を誇っていた1900年頃のスタイルに他なりません。
 高貴な甘口のスペシャリティを除いては、全てのワインは(いわゆる)辛口タイプに仕上がっており、豊かな香りの料理に素晴らしい相性を示します。収穫量を低く抑えるとともに、遅い時期の収穫で果汁糖度はことごとくシュペートレーゼかアウスレーゼのレヴェルになるので、これらのワインは1900年頃のワインと同様に、プレディカート(肩書き)を表記していません。ファン・フォルクセンのワインが「カビネット」「シュペートレーゼ」あるいは「アウスレーゼ」と名乗る場合、常に甘口か高貴な甘口です。
 醸造所が所有する5つのグラン・クリュ(グローセ・ラーゲVDP)のリリースは、収穫翌年の9月以降です。 (出展:ファン・フォルクセン 公式資料)


2016 Riesling sekt 1900 Brut
リースリング・ゼクト・1900・ブリュット

19225
自然派
白 辛口
ドイツ
ザール
ヴァイングート・ファン・フォルクセン

■エージェント情報
品種:リースリング100%植樹:一部は自根の古木、1900年頃植樹
位置:ザールの支流の渓谷の複数の畑土壌:粘板岩土壌に火山性の珪質斑岩、流紋岩、硬砂岩が混じる

 手作業で収穫、選別を経て、最新式のプレスマシンでやさしく丁寧に圧搾木樽で野生酵母とともに醗酵、培養酵母・酵母の栄養剤・酵素・清澄剤などは一切使わない木樽で約11ヵ月間熟成最長5年間、伝統的瓶内二次発酵を行う。

 1900年頃、ザールはスパークリングワインの醸造で繁栄し、ヨーロッパ各地のレストランやホテルで賞味され、賞賛された。今もザール川沿いにある醸造所の豪奢なたたずまいが、当時の繁栄ぶりを物語っている。キュベ名の1900は、栄華を誇った当時へのオマージュ。古木の完熟したリースリングに由来する、複雑で繊細かつ芳醇な味わい。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,380 (外税) 
【・・これは・・ちょっとズルい!・・と思わず声が出てしまうでしょう!・・激繊細な高質リースリングだけが持つアロマが、フツフツと湧き上がる泡に載ってノーズに飛び込んで来ます!・・「ゼクトはシャンパーニュでは無いんだ!」と呟いているかのようです。】
 ファン・フォルクセンの至高の逸品、「シャルツホーフベルガー・ペルゲンツクノップ・リースリング」を飲まれたことがあるでしょうか・・。

「・・ドイツのリースリングなんて、ブルゴーニュ・シャルドネに比べたら大したこと無いんじゃない?」

と思われるかもしれませんが、ま~・・飲まなきゃ何にも判らないのがこの世界なんですね。

 noisy は白ワインも大好きですが、素晴らしいドイツワインもめちゃ好きなんですね。

 その、偉大なシャルツホーフベルガーが放つ、素晴らしい気品、激繊細な糸を撚ったかのようなテクスチュアが、このゼクト1900にもしっかり感じられるんですよ。

 もう、グラスを一嗅ぎしただけで・・

「・・やられた・・」

と・・思うはずです。

 蜜をほんのりと忍ばせた、なんともフリンティなアロマ・・漂う高質さ・・それが、気まぐれな泡の弾けとともに、強弱をつけてノーズに入って来るんですね。

 まったく甘く無いのに細やかな泡が密度の高いエキスのニュアンスだったり、時にフリンティなノーズだったり、ぺトロールに成長する前の何とも表現しがたい超高質なリースリングのアロマも、その気まぐれな泡に載って飛び込んで来る訳です。やられちゃいます。

 泡は旺盛なように見えるかもしれませんが、最初だけです。しかしながらその泡はめっちゃ繊細で小さなもの、注いで直ぐに口に持って行けば、物凄くクリーミーに感じることが出来ます。

 二枚目の写真を見ていただけますとイメージしやすいかもしれません。非常に黄色が濃く、輝いていますので・・黄金色をしているように見えます。そこに、まるで・・それほどは熱くはなっていなさそうな源泉のように、泡が湧き出て来るんですね。

 なので、口内で常にしっかりしたガスを感じる・・長く熟成を加えた高級シャンパーニュ的ではありません。そもそも・・

「わしはシャンパーニュでは無いんじゃ・・」

と言っているようにも感じます。

 超高質なドイツはザールのリースリングの持つ素晴らしいポテンシャルを、その繊細な泡が気品を壊さずにノーズに届けてくれる泡もの、それがこのゼクト1900なのでしょう。飲んでみてください。繊細系のお食事には、なんでも合わせられそうです!・・お薦めします!


2022 Saar Riesling
ザール・リースリング

19010
自然派
白 辛口
ドイツ
ザール
ヴァイングート・ファン・フォルクセン

◆◆◆ ヴィンテージ更新です!目っちゃんこ旨いです!ギンギンなミネラリティ!ドライでタイトながらもちゃんと表情の襞が存在しています!

■エージェント情報
立地:ヴィルティンゲン、フィルツェン、ヴァヴェルン、カンツェム、ゼーリヒの村々に散在する急斜面のスレート粘板岩土壌の畑
土壌:青色、灰色、赤色のスレート粘板岩のミックス
樹齢:30年以上
接木:50%接木、50%自根(契約農家の栽培によるブドウ)
位置づけ:コスト・パフォーマンスと味覚満足度ともに抜群。当醸造所の中核をなす
上級ベーシック・ワイン
ワインスタイル:ザール・リースリングはファン・フォルクセンの中で最も生産量の多いワイン。本収穫の前に熟した房を選りすぐって収穫したブドウを使い、樹齢は全て30年以上。良く熟したブドウと抑えた収穫量が豊かな香りとシルキーで凝縮感のある舌触りをもたらす
750ML 在庫  3   ご注文数   本
¥3,590 (外税) 
【これほどまでに繊細な表情を浮かべているドライなリースリングが今までに存在したのだろうか?】
 是非飲んでビックリしてください!!!
 noisy も若いながらも芯のある意志を持つ、非常に長身なご当主、ローマンに会って来ました・・・。2メートルほど有るかと思われる長身で細身、しかし、人の話を注意深く聞き、理解し、イエス、ノーを言う機微を持ち合わせている素晴らしい青年でした。170センチほどのnoisyが隣にいると、

「・・・なんだかな~・・すっげ~引け目感じるんですけど~・・」

 だってね・・彼の腰くらいのところに目が有るような位置関係なんだよね~・・彼、足も長いしスリムだし男前だし・・くっそ~!

 まぁ、飲んでみてビックリしたのは、その表情の実に豊かなこと!・・ドイツワインに関しては今まではどうしても、単純な酸のレベルにおいての話しにしかならなかった・・それが普通でしたが、

「このワイン、いや、この畑のニュアンスはどうのこうの・・・」
と言う細かな話しにきちんとなる訳。エキスがキッチリ出ていて、非常にドライなのに、しっかりと厚みのあるボディをしていて・・そして表情が豊かなんですね・・。今までのドイツワインに対する印象とは大きく違っていました。フランケンのかなり良い辛口でも、このような繊細子細な表情を持ったものには当たったことが有りませんでした・・。かなりのレベルでSO2の使用が控えられているのが判ります。

 ・・それなのに泰子ちゃん・・ロマンに向かって、
「もっと使用量は控えられるでしょ?」
なんて言ってるし~・・・お~、こわっ!

 ロマンもちょっと困ったような表情で・・
「・・そんなこと言われてもな~・・今でもギリだから返事のしようがないしな~」
みたいな感じ・・。

 なので、後でこっそり通訳さんを挟んで、
「・・・自分がやりたいようにやればそれでいいんだよ・・。良いものが出来れば皆判ってくれるんだから・・」
などと超偉そうなことを言っておきました。ロマンもニッコリしてましたよ・・。


 知っている方も多いかもしれませんが、白ワインの醸造でSo2を使用しないことは、とても危険が有ります。葡萄が熟し辛い、寒い地域では余計にそうです。ただし、安全に醸造するために取られてきた処置、つまり補糖とかSo2の使用こそが、ドイツワインの進化を妨げてきたのも事実なのでしょう。現在はそんな過渡期に有るのかもしれません。

 甘いデブデブワインから辛口の繊細スタイリッシュワインへ・・

 その最先端がこのファン・フォルクセンだと言えます。しかし、そこにはやはりラシーヌさんの品質へのこだわりこそが重要だと思います。それが無ければこのワインたちは存在し得ないほど変質してしまうかもしれません。我々ワイン屋も当然ながら、その責務を負うわけです。素晴らしいワインたちでした!きっちりとお渡ししたいと思います!

 契約農家からの葡萄を含むが、とても受けが良いかと思われるワイン。銀色の鉱物的ニュアンスが強く、男っぽいがシーファーよりも膨らむ。キラキラした味わいがクセになりそう。なんと50%の自根率です!

 焦点がビシッと合っていつつも単に豪腕さだけが目立つのでは無く、ディテールをキッチリ描いているリースリングだと思います。柔らかさと言ってしまうと勘違いされるかもしれませんが、筋が通っていての柔らかさの中に、今までのドイツワインには無いディテールがあると・・甘さでスポイルと言うかガードされてきたテロワールの表現が描かれています。素晴らしいワインです。是非とも飲んでみてください!超お奨めです!


2022 Schiefer (Riesling)
シーファー(・リースリング)

18052
自然派
白 辛口
ドイツ
ザール
ヴァイングート・ファン・フォルクセン

■エージェント情報
品種:リースリング 100%
植樹:30年未満
位置:モーゼル川沿いとザール川沿いの急斜面
土壌:デヴォン紀のスレート粘板岩の土壌、一部に流紋岩と硬砂岩が混じる

・手作業で収穫、選別を経て、最新式のプレスマシンでやさしく丁寧に圧搾。
・ステンレスタンクで醗酵。野生酵母のみ。培養酵母、酵母の栄養剤、酵素、清澄剤などは一切使わない。
・ステンレスタンクで6-7ヶ月間熟成

 樹齢30年以下のやや若いブドウ樹からのワインで、粘板岩のミネラル感をくっきりと表現しつつ、心地よい酸味が調和している。控えめなアルコール濃度と魅惑的な果実味、いつまでも飲み続けたくなる飲み心地。夏のさっぱりとした料理にあう。2020年産から自家所有するブドウ畑の収穫100%で醸造するようになったので、ラベルデザインを変更しまし
た。
750ML 在庫  3   ご注文数   本
¥2,780 (外税) 
【ファン・フォルクセンもナチュール化促進??・・美しさはそのままに、ナチュール感を増したシェーファー・リースリングです!】
 どうやら2021年ものの時に醸造責任者が変わったようで、ラシーヌさんのテクニカルを読ませていただきましたら、

「2021年の栽培~収穫は前任者が、醸造~瓶詰めは後任のでナーエのシュロスグート・ディールで醸造責任者を勤めていたクリストフ・フリードリヒさん」

と言うことが判りました。

 まぁ・・こんなことを言いますと「ひけらかし」みたいで本意では有りませんが、これは申し上げておくべきかと感じましたので・・。

 美しい伸びの有る、タイトさを含んだリースリングで、徐々にSo2を減らして来た感じの2020年まで・・だったと思います。ですが今回の2022年ものをテイスティングさせていただき、

「・・あれ?・・路線変更??」

と・・いきなり感じたんですね。

 そう・・明らかに以前よりもSo2感が激減し、その分・・僅かにSo2の使用拒否??による僅かな揮発酸の影・・が感じられた訳です。

 ですので、ビオは栽培オンリーだから、ナチュールどうこうは関係無いじゃん・・と思われるかもしれませんが、栽培も収穫も・・実は結構関係在ったりするんですよね。すなわち、

「激的に健康な葡萄(のみ)を収穫出来るかどうか?」

が、本来はそのSo2(酸化防止剤)添加と密接な関係が有るからです。

 ですので、ナチュール感が増えたというよりも、So2感が激減した・・その分、ナチュールっぽさが増えた・・と言うのが正解に近いかと思うんですね。

 ですから以前の硬質さはふんわりとした柔らかさを乗せた感じになっています。香りの上がりも早くなったように感じます。非常にドライですが、繊細なディテールを感じられやすくなったかな?・・と。その分、僅かな揮発酸の影響・・揮発酸そのものと言う感覚では無く、揮発酸を生み出したニュアンスが有る・・と言う感覚です。

 これは非常に微妙な部分ですから、

「ん?・・noisy さんが言うほどは感じないんだけど・・テクスチュアがふわっとして香りの上がりが良くなった感じはするけど・・」

と言われる方はいらっしゃるんじゃないかとは思います。

 いずれにしましても、少々の路線変更は有るのかと・・思いますよ。醸造責任者が変わったと言う訳ですから・・・。まぁ、合田康子さんは、

「もっとSo2、減らして!40mg/L もあるのよ・・」

と・・充分位に低い残留So2値だとは思うんですが、それをご当主のローマンさんにねじ込んでいたのを覚えていますから、ラシーヌさん的には・・いや、まぁ・・止めておきましょう。

 変わって行くのを見るのも面白いですよね。飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【ザール・ドライ・リースリングの基準とも言うべき、特徴もバランスも備えた見事な味わいです!滅茶美味しい!】

 何でしょうね・・2021年ものだから・・と言う部分ももしかしたら有るのかもしれませんが、硬い硬いザールのリースリングを甘い糖分でソフトに見せた20年前のドイツワインの姿は完全に有りません。

 もちろんですがドイツワインが辛口白ワインを目指してから混迷を深めていた時期、ドライに振ったのは良いがガチガチで旨味が閉じ込められ、もしくは生成されずに相当苦労していたようにも思えますし、白ワインならではの苦労ともいうべき「So2添加」の問題を含めてですね・・So2を入れると硬くなっちゃいますしね・・

 自然派を目指して様々なトライが有ったと思いますが、ファン・フォルクセンもまた、徐々にSo2の使用量を減らしていると感じます。勿論、世界的な気候変化はドイツではむしろポジティヴな作用をしたかもしれません。

 飲んでみると非常にディテールが細やかに伝わって来ます。タッチのフィーリングが硬くないんですよ。だから表情が伝わって来やすい。メロンや花梨、リンゴと言ったフルーツが繊細に、ピュアに・・でも押し付けがましく無く香ります。ミネラリティはザールらしい締まった部分とやや温かみのあるモーゼルの混ざったニュアンスですが、柔らかさが年々増して来ているように思いますので、むしろ「見事に一体化しアロマの表情とマッチしている」と感じられます。硬いと感じる方はいらっしゃらないんじゃないか?・・位のニュアンスです。

 おそらくやはりSo2の少なさと、気候の変化・・温暖化ですね・・寄与している感じがしますが、単にプラスの効果だけでは無いでしょうからご苦労されていらっしゃると思います。

 若きご当主にお会いした時、合田さんが、「もっとSo2減らして」と言ってらして、ご当主のちょっと困ったような顔を思い出します。

 まぁ、ビオ系の茶色に変色することを何とも思わない生産者さんとは異なりますから・・どうしてもSo2 を使用する前提の醸造自体を変更する決断は、中々難しいでしょう。そんな中でも確実に、

「この細やかで柔らかなディテールはSo2さえ減らしている」

と感じます。

 非常に旨いです!・・ドライですがボディはしっかり有ります。しかし重くなっていません・・さわやかだとさえ感じます。是非飲んでみてください!お勧めです。

P.S.新しくなっていたエチケットが、また以前のものに戻ったようです。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【ザール・リースリングの冷涼で潔癖な鉄っぽいドライさとはまた違う、ややソフトで温かみ有る、それでもキリリとして旨味の乗ったリースリングです!】

 少し前まではドイツワインと言えば、

「甘くてダレ気味、もしくは酸っぱい白と、超薄い色の赤ワイン」

と言うのが定番で、ましてや白ワインの場合、

「甘ければ甘いほどクラスが上」

とか、

「似た様な名前でクラスも同じと思えるのに価格が驚くほど違う」

ことに戸惑いを覚えられたでしょう。


 大昔は「ツェラー・シュヴァルツ・カッツ」、通称ツェルの黒猫ちゃん・・がおいて有れば良い方で、マドンナ何とかとか、ブルーボトルの何とか・・と言う、クラス上位と勘違いさせるようなキャビネット、アウスレーゼが付いて、リーズナブルなような気になってご購入されていらした方も多いかと思います。

 以前のドイツでは、ちゃんと畑にも格が有って、それも実はちゃんと判るようにはなっていたんですが、フランスワインほどは明確では無かったとも言えますんで、

「ツェラー・シュヴァルツ・カッツ・キャビネット」

と言うワインは、単に「キャビネット」だけでクラスを判断してしまいがちだったんですね。

 まぁ、単一畑とか、集合畑とかが判っていれば良い訳ですが、そんなのを理解するのはかなり困難な訳です。


 現在も法的には色々有りますが、結局のところ、とどのつまりは、

「飲んで美味しいのが良い」

と言うことが普遍的な訳ですね。


 ファン・フォルクセンのワインは、勿論ですが、畑自体、物凄く上質なものをお持ちです。そこまでの畑では無くても、しっかりと仕立てた畑で葡萄を育てています。

 このシーファー・リースリングは、畑がどうです・・とまで言うワインでは有りません。それよりも、

「土壌」

に言及したワインであって・・それは、粘板岩(シーファー / Schiefer)です。スレートとも言いますよね。WIKI より転載させていただきますと、

 粘板岩(ねんばんがん、英: slate、スレート)とは、泥岩や頁岩が圧密作用によりスレート劈開を持ったもの。堆積岩がやや変成作用を受けたもの。元々の堆積面ではなく圧密作用に垂直に薄くはがれる。石英・雲母・粘土鉱物・長石・赤鉄鉱・黄鉄鉱などが含まれる。

 でも言葉が難しいですよね。一応転載しますと、

 泥岩(でいがん、英: mudstone)は、その構成物質の粒の大きさが1⁄16mm以下のもの(泥)でできている堆積岩の一種。海底や湖沼底などに堆積した泥(シルト・粘土)が、脱水固結して岩石となったものである。主に粘土鉱物からなり、有機物を含むことも多い。

 頁岩(けつがん、英: shale、シェール)は堆積岩の一種。1/16(=0.0625)mm以下の粒子(泥)が水中で水平に堆積したものが脱水・固結してできた岩石のうち、堆積面に沿って薄く層状に割れやすい性質(へき開性)があるもの。「頁」の字は本のページを意味し、この薄く割れる性質から命名された。泥が堆積してできた岩石のうち、薄く割れる性質を持たないものを泥岩(シルト岩・粘土岩)と呼ぶが、泥岩と頁岩の間に本質的な違いはないので、頁岩は泥岩の一種とする考え方もある。また、弱い変成作用を受けて硬くなり、やや厚い板状に割れるものを粘板岩(スレート)と呼び区別する。粘板岩と共に、硯の材料として使用される。

 堆積岩(たいせきがん、英: sedimentary rock[1])は、既存の岩石が風化・侵食されてできた礫・砂・泥、また火山灰や生物遺骸などの粒(堆積物)が、海底・湖底などの水底または地表に堆積し、続成作用を受けてできた岩石。かつては、火成岩に対し、水成岩(すいせいがん、英: aqueous rock)とよばれていたこともある。地球の陸の多くを覆い、地層をなすのが普通である。


 判りますでしょうか。まぁ、基本的には堆積岩で、粘土やミネラルが豊富な土壌と言うことになるかと思います。結構乾いたニュアンスが有ります。

 フレーヴァーは柑橘系で、基本ドライ(・・辛口だがどこまでも超絶に辛く残糖が無いと言えるレベルでは無い)、膨らみの中にほんのりと粘性が有り、そこから軽やかなハーブやスパイスがノーズに抜けて行く感じで、酸のレベルはしっかり有るものの、全然酸っぱく無く、さりとてチープなドイツワインに在りがちな、ほぼ酸が無いかバランスに欠けたものとは、全くレベルの違うものです。

 粘板岩土壌の乾いた中の豊かさを感じることが出来る柑橘系辛口白ワイン・・と言う理解で良いと思います。モーゼル系、ザール系のワインだと追加で判っていただけますと整理しやすいですね。

 美味しいと思います。是非飲んでみてください。お勧めです。


2017 Scharzhofberger Pergentsknopp Riesling V.D.P.Grosses Gewaechs
シャルツホーフベルガー・ペルゲンツクノップ・リースリング・V.D.P.グローセス・ゲヴェクス

17694
自然派
白 辛口
ドイツ
ザール
シャルツホーフ
ヴァイングート・ファン・フォルクセン

■海外メディア情報
 98 Points When to drink:2025 to 2050 / Robert Parker's The Wine Advocate

■ エージェント情報
・畑
 品種:リースリング
 植樹:1950年頃
 位置:南南東~南南西向き斜面、斜度20~60%、標高216~300m
 土壌:デヴォン紀の青色粘板岩に少量の赤色粘板岩、硬砂岩
・醸造
 手作業で収穫、選別を経て、最新式のプレスマシンでやさしく丁寧に圧搾。木樽で醗酵。野生酵母のみ。培養酵母、酵母の栄養剤、酵素、清澄剤などは一切使わない。木樽で11ヵ月熟成。野生酵母、長期熟成、伝統的醸造。

 シャルツホーフベルクの丘の中央付近の上部にある小さな区画で、より冷涼な環境でブドウはゆっくりと熟す。近年の温暖化で恩恵を受けている。シャルツホーフベルクの中でもいっそう緻密なテクスチャーで、奥行きと複雑さと気品はドイツ最高の辛口リースリン
グにふさわしい。熟成能力も極めて高い。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,990 (外税) 
【ドイツを代表する傑出した畑シャルツホーフベルガーの辛口でアドヴォケイト連続98ポイント!グローセス・ゲヴェックスを代表する銘柄です・・が、圧巻な気品と繊細さで激旨です!・・しかもG.Gの最高傑作でもこの価格です!】
 もの凄いワインが眠っていました。いつか仕入れようと狙っていたんですが、中々タイミングが合わず・・ですが、2017年ものですから・・

「今、このタイミングで仕入れないと無くなってしまうに違い無い・・」

と・・なので、例の如く・・

「あるんなら全部ちょうだい」

と担当さんに言ったら、

「ラベル不良も含めて21本有ります」

とのことだったので、そっくりいただきました。なのでテイスティングしたのはラベル不良で、ペルゲンツクノップと言う畑名を示しているに違い無い「赤いP」の斜め右上にキズが有ったボトルです。

 Noisy wine としますとこのペルゲンツクノップのご案内は2012年もの以来・・と言うことになります。中々仕入れが上手く行かなくなったのがこの頃ですね。

 シャルツホーフベルガーと言えば、ドイツを代表するワインです。生産者としますと誰もがご存じ?かと思いますが・・

「エゴン・ミュラー」

です。

 このエゴン・ミュラーのシャルツホーフベルガーも素晴らしいですが、価格も高いし・・何せ、

「シャルツホーフベルガーの・・何を買えばよいの?」

と迷ってしまうほど・・アイテムがごっそり存在します。

 しかも高級になればなるほど・・甘くなる訳でして・・こう言っては問題かもしれませんしそれだけでは無いんですが、ワインの人気とのパラドックスがドイツワインに生まれてしまった原因にもなっているかもしれません。

 でそういった問題を含め、良いドイツワインを判りやすく、まぁ・・平たく言えばフランスのブルゴーニュワインのようにしようと??・・頑張って来たのがV.D.P.と言う「ドイツ・プレディカーツワイン生産者協会」でして・・まぁ、これもまた語弊は有るかと思うんですが、

「VDPの鷲のマークを見たら、ブルゴーニュの階層を思い出そう!」

と思っていただけましたら、そうは遠く無い話しになります。

 つまり、

 一番下のクラスは地域名ですからA.C.ブルゴーニュ・・これがVDPでは、「VDPグーツワイン」
 その上のクラスは村名ですから・A.C.(例)ヴォーヌ=ロマネ・・で「VDPオルツワイン」
 その上のクラスは1級ですから・・A.C.ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・・・で、「VDPエアステ・ラーグ」
 一番上のクラスは特級ですから・・A.C.(例)リシュブール・・で「VDPグローセ・ラーグ」

となります・・が、さらにその上に、特別銘柄畑として、

「VDPグローセス・ゲヴェックス」

が少数の畑のみ、指定されています。

 しかもこのワインはその「グローセス・ゲヴェックス」の畑の特別な部分で収穫されるものなので・・言ってしまえば、

「ラ・グランド・リュの畑の元ラ・ターシュだった部分をワインにした Cuvee 1959 みたいなもの・・」

とも言えるかもしれませんが、グローセス・ゲヴェックス自体は1級畑~グラン・クリュの中でも理由が有ってその畑自体を別格指定したもの・・でしょうか。

 なおこの上に記載させていただいた説明は、相当ザックリです。判りやすいようにかなり丸めたり意訳したりしていますので、ツッコミしないでくださいね。


 で・・飲ませていただきました~~!・・いや~・・正直に言わせていただきます。


「・・こんなの、売らず買わずにずっと放置なんて・・ワイン屋はホントしょうもないね・・」


 まぁ、自分も含めですよ。高いから飲まない、少ないから飲めないと理由は付けてそのままですから・・はい。


 ふんわりとした柔らかさを持ったアロマには、蜜、そして最上級のリースリングにしか感じられない見事なリースリングの品格高いアロマ、やや白さを持った鈍い銀色の鉱物と石、そして何とも上質な黄色、白の果実。

 適度な膨らみと締まりを持ち、酸バランスも豊かだが鋭角さはさほど無く、非常に心地良く流れて行くような飲み心地。余韻は素晴らしく長く、異常に美味しい果実酸が無くなった後に数度逆流する。


 いや~・・素晴らしい!・・アドヴォケイトはこの2017年ものに「98ポイント」を付けていますが2016年もの、2019年ものも98ポイントです。辛口ですよ・・少なくとも甘さとしての認識は無いと思います。

 ライバルと言えば・・甘口になってしまいますが、同じくシャルツホーフベルガーのエゴン・ミュラー家でしょうか。アドヴォケイトはエゴン・ミュラーの2017年シャルツホーフベルガー・リースリング・アウスレーゼ・ゴルトキャプセルに100ポイント・・付けています。これをどう考えるかは・・お客様ご自身の判断でしょう。


 確かに、酸度のレベルが高めのドイツワインに有って、甘口の高級酒は・・美味しいんです・・言葉を失う位に美味しい・・

 でも、この辛口のペルゲンツクノップ2017年も、

「とんでも無く旨い!」

のは間違い無いです。


 ただし!

 こんなことを言うとぶち壊しのような感じになってしまうかもしれませんが敢えて言わせていただきますと・・もしかすると、こんな感覚になるかもしれません。


「・・いや、滅茶美味しいですね・・!・・でもこれって・・凄いワインなんでしょうか・・?・・さほど凄みみたいのは判らないんですけど・・」

と。


 そうなんですね・・その素晴らしいワインの「凄み」は、現在成長中です。今飲んでも滅茶美味しいんですよ・・でもその凄みは育っているんですが、まだ拾い辛いかもしれません。

 アドヴォケイトはこのワインの飲み頃を、

「2025年から2050年」

としています。


 そう・・実はまだ、本領を発揮するまで育っていないんです。それでもめっちゃ美味しいんですよ。

 このアドヴォケイトの2025年からと言う飲み頃予想ですが、noisy は正しいと思います。あと2年ほど寝かせた方が、よりポテンシャルも取りやすいし、今よりも美味しく、凄みも備わってくるでしょう。

 もう・・余りに美しい飲み口なので、もしかしたら・・

「スイスイっ!」

と飲んでしまうと思います・・入っちゃいます。

 しかしですね・・その時には余りに美しく、心地良く、スムーズな流れの中にポテンシャルが埋め込まれているので気付き辛いんですね・・。

 実はとんでも無い実力を持った「化け物」なんですね。アドヴォケイトは98ポイント、良く付けました。飲み頃予想2025年からとしましたが・・ちゃんと仕事をしました・・久々にそう思いました・・(^^;;


 もし余力がお有りでしたら複数本ご購入され、1本は直近で楽しみ、数年後に残りを飲んでみる・・そんな楽しみは人を成長させてくれると思います。しかも・・

「価格は信じられないほど安い!」

です!

 グラン・クリュで、アドヴォケイト98ポイントで・・この価格です。因みにエゴン・ミュラーのゴルトキャプセルはおそらく20万ほどすると思います・・その5%以下の価格ですよ・・。

 是非飲んでみてください。

「絶対に・・美味しく無いと言う方はいない!」

と思います。ただし、「凄い」が判るのにはそれなりの時間とスキルが関係するかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします。


2021 Schiefer Riesling Kabinett
シーファー・リースリング

17223
自然派
白 辛口
ドイツ
ザール
ヴァイングート・ファン・フォルクセン

■エージェント情報
品種:リースリング 100%
植樹:30年未満
位置:モーゼル川沿いとザール川沿いの急斜面
土壌:デヴォン紀のスレート粘板岩の土壌、一部に流紋岩と硬砂岩が混じる
醸造:手作業で収穫、選別を経て、最新式のプレスマシンでやさしく丁寧に圧搾。ステンレスタンクで醗酵。野生酵母のみ。培養酵母、酵母の栄養剤、酵素、清澄剤などは一切使わない。ステンレスタンクで6-7ヶ月間熟成

 樹齢30年以下のやや若いブドウ樹からのワインで、粘板岩のミネラル感をくっきりと表現しつつ、心地よい酸味が調和している。控えめなアルコール濃度と魅惑的な果実味、いつまでも飲み続けたくなる飲み心地。夏のさっぱりとした料理にあう。ザールの基準となるリースリング。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,480 (外税) 
【ザール・ドライ・リースリングの基準とも言うべき、特徴もバランスも備えた見事な味わいです!滅茶美味しい!】
 何でしょうね・・2021年ものだから・・と言う部分ももしかしたら有るのかもしれませんが、硬い硬いザールのリースリングを甘い糖分でソフトに見せた20年前のドイツワインの姿は完全に有りません。

 もちろんですがドイツワインが辛口白ワインを目指してから混迷を深めていた時期、ドライに振ったのは良いがガチガチで旨味が閉じ込められ、もしくは生成されずに相当苦労していたようにも思えますし、白ワインならではの苦労ともいうべき「So2添加」の問題を含めてですね・・So2を入れると硬くなっちゃいますしね・・

 自然派を目指して様々なトライが有ったと思いますが、ファン・フォルクセンもまた、徐々にSo2の使用量を減らしていると感じます。勿論、世界的な気候変化はドイツではむしろポジティヴな作用をしたかもしれません。

 飲んでみると非常にディテールが細やかに伝わって来ます。タッチのフィーリングが硬くないんですよ。だから表情が伝わって来やすい。メロンや花梨、リンゴと言ったフルーツが繊細に、ピュアに・・でも押し付けがましく無く香ります。ミネラリティはザールらしい締まった部分とやや温かみのあるモーゼルの混ざったニュアンスですが、柔らかさが年々増して来ているように思いますので、むしろ「見事に一体化しアロマの表情とマッチしている」と感じられます。硬いと感じる方はいらっしゃらないんじゃないか?・・位のニュアンスです。

 おそらくやはりSo2の少なさと、気候の変化・・温暖化ですね・・寄与している感じがしますが、単にプラスの効果だけでは無いでしょうからご苦労されていらっしゃると思います。

 若きご当主にお会いした時、合田さんが、「もっとSo2減らして」と言ってらして、ご当主のちょっと困ったような顔を思い出します。

 まぁ、ビオ系の茶色に変色することを何とも思わない生産者さんとは異なりますから・・どうしてもSo2 を使用する前提の醸造自体を変更する決断は、中々難しいでしょう。そんな中でも確実に、

「この細やかで柔らかなディテールはSo2さえ減らしている」

と感じます。

 非常に旨いです!・・ドライですがボディはしっかり有ります。しかし重くなっていません・・さわやかだとさえ感じます。是非飲んでみてください!お勧めです。

P.S.新しくなっていたエチケットが、また以前のものに戻ったようです。


 以下は以前のレヴューです。
-----
【ザール・リースリングの冷涼で潔癖な鉄っぽいドライさとはまた違う、ややソフトで温かみ有る、それでもキリリとして旨味の乗ったリースリングです!】

 少し前まではドイツワインと言えば、

「甘くてダレ気味、もしくは酸っぱい白と、超薄い色の赤ワイン」

と言うのが定番で、ましてや白ワインの場合、

「甘ければ甘いほどクラスが上」

とか、

「似た様な名前でクラスも同じと思えるのに価格が驚くほど違う」

ことに戸惑いを覚えられたでしょう。


 大昔は「ツェラー・シュヴァルツ・カッツ」、通称ツェルの黒猫ちゃん・・がおいて有れば良い方で、マドンナ何とかとか、ブルーボトルの何とか・・と言う、クラス上位と勘違いさせるようなキャビネット、アウスレーゼが付いて、リーズナブルなような気になってご購入されていらした方も多いかと思います。

 以前のドイツでは、ちゃんと畑にも格が有って、それも実はちゃんと判るようにはなっていたんですが、フランスワインほどは明確では無かったとも言えますんで、

「ツェラー・シュヴァルツ・カッツ・キャビネット」

と言うワインは、単に「キャビネット」だけでクラスを判断してしまいがちだったんですね。

 まぁ、単一畑とか、集合畑とかが判っていれば良い訳ですが、そんなのを理解するのはかなり困難な訳です。


 現在も法的には色々有りますが、結局のところ、とどのつまりは、

「飲んで美味しいのが良い」

と言うことが普遍的な訳ですね。


 ファン・フォルクセンのワインは、勿論ですが、畑自体、物凄く上質なものをお持ちです。そこまでの畑では無くても、しっかりと仕立てた畑で葡萄を育てています。

 このシーファー・リースリングは、畑がどうです・・とまで言うワインでは有りません。それよりも、

「土壌」

に言及したワインであって・・それは、粘板岩(シーファー / Schiefer)です。スレートとも言いますよね。WIKI より転載させていただきますと、

 粘板岩(ねんばんがん、英: slate、スレート)とは、泥岩や頁岩が圧密作用によりスレート劈開を持ったもの。堆積岩がやや変成作用を受けたもの。元々の堆積面ではなく圧密作用に垂直に薄くはがれる。石英・雲母・粘土鉱物・長石・赤鉄鉱・黄鉄鉱などが含まれる。

 でも言葉が難しいですよね。一応転載しますと、

 泥岩(でいがん、英: mudstone)は、その構成物質の粒の大きさが1⁄16mm以下のもの(泥)でできている堆積岩の一種。海底や湖沼底などに堆積した泥(シルト・粘土)が、脱水固結して岩石となったものである。主に粘土鉱物からなり、有機物を含むことも多い。

 頁岩(けつがん、英: shale、シェール)は堆積岩の一種。1/16(=0.0625)mm以下の粒子(泥)が水中で水平に堆積したものが脱水・固結してできた岩石のうち、堆積面に沿って薄く層状に割れやすい性質(へき開性)があるもの。「頁」の字は本のページを意味し、この薄く割れる性質から命名された。泥が堆積してできた岩石のうち、薄く割れる性質を持たないものを泥岩(シルト岩・粘土岩)と呼ぶが、泥岩と頁岩の間に本質的な違いはないので、頁岩は泥岩の一種とする考え方もある。また、弱い変成作用を受けて硬くなり、やや厚い板状に割れるものを粘板岩(スレート)と呼び区別する。粘板岩と共に、硯の材料として使用される。

 堆積岩(たいせきがん、英: sedimentary rock[1])は、既存の岩石が風化・侵食されてできた礫・砂・泥、また火山灰や生物遺骸などの粒(堆積物)が、海底・湖底などの水底または地表に堆積し、続成作用を受けてできた岩石。かつては、火成岩に対し、水成岩(すいせいがん、英: aqueous rock)とよばれていたこともある。地球の陸の多くを覆い、地層をなすのが普通である。


 判りますでしょうか。まぁ、基本的には堆積岩で、粘土やミネラルが豊富な土壌と言うことになるかと思います。結構乾いたニュアンスが有ります。

 フレーヴァーは柑橘系で、基本ドライ(・・辛口だがどこまでも超絶に辛く残糖が無いと言えるレベルでは無い)、膨らみの中にほんのりと粘性が有り、そこから軽やかなハーブやスパイスがノーズに抜けて行く感じで、酸のレベルはしっかり有るものの、全然酸っぱく無く、さりとてチープなドイツワインに在りがちな、ほぼ酸が無いかバランスに欠けたものとは、全くレベルの違うものです。

 粘板岩土壌の乾いた中の豊かさを感じることが出来る柑橘系辛口白ワイン・・と言う理解で良いと思います。モーゼル系、ザール系のワインだと追加で判っていただけますと整理しやすいですね。

 美味しいと思います。是非飲んでみてください。お勧めです。


2018 Riesling V.V.
リースリング V.V.

16216
自然派
白 辛口
ドイツ
ザール
ヴァイングート・ファン・フォルクセン

◆◆◆ファン・フォルクセンのベースのリースリングですが、素晴らしいバランスをしています!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥1,950 (外税) 
【完璧!・・と思わせてくれた素晴らしい2017年ものでしたが、2018年ものは滅茶ナチュール!・・それでいて破綻しない・・って、ファン・フォルクセンも新たな境地へとブラッシュアップを始めたか?!】
 実はですね・・2017年ものが余りに美味しくてお客様の反応も素晴らしく、ただ早々に完売してしまったので、

「ヴィンテージ更新!・・2018年も2017年同様、滅茶美味しいです!」

と書いて済ませよう・・などと、取らぬ狸の皮算用をしていた訳です。・・まぁ・・noisy も自分で言ってれば世話無い訳ですが何から何まで自分でやらねばならず相当に忙しい人ですので、このように滅茶美味しくてリーズナブルで、黙っていてもバンバン売れて行くアイテムを「以前のレヴューです」で済ませられるとしますと、ちょっと有難いんですね。

 ですが・・まぁ、お判りになられる方にはバレバレかと思いますが、グラスの写真をご覧ください。

「・・ん?・・2017年と2018年じゃぁ・・結構に違うように見えるけど・・」

「2018年ものは相当・・いや、かなり So2の使用量が少なそうに見えるなぁ・・」

「・・これはナチュールなワイン・・だね!・・しかも危険性はほぼ無い・・」

 などと思われた方、「正解!」です。

 僅かに異なる色彩、照り方では有りますが、2017年ものが「SO2の少なさ」を連想させないビジュアルなのに対し、2018年ものは、So2 の少なさ・絶対量そのものの少なさまではストレートに現わしてはいないものの、

「So2 を抑えた、もしくは醸造初期に使用するSo2の量を控えた感じに見える」

のは間違い無いでしょう。もっとも残存So2の総量としては、醸造由来の生成量が有り、且つ、瓶詰からの経過日数が判りませんのでハッキリは判りません。それでも少なくとも、

「2017年ものよりもナチュール(サンズ・ナチュール)寄りの味わい」

なことは、テイスティング結果的にも間違い無いです。


 まぁ、昔のことを言ってしまえば、物凄い長身のローマン氏に、

「ねえ・・もっとSo2、減らしてよ・・」

と泰子さんがニッコリしながらもちょっとキツイ言葉を投げ掛けていたのを思い出します。noisy 的には、

「確かにそこは感じるが、一気に半分に・・もしくはゼロにするのには、造り手としたら冒険だよなぁ・・」

と思っていました。でも、この流れを見ると、ローマン氏も「So2使用量を下げる」ことに、自身が生み出すワインの将来を見たのかもしれません。


 余りに素晴らしかった2017年もののイメージをそのままに、テクスチュアはフカフカと柔らかく、ノーズもソフト、香りのスピードは速いと言う特徴が有ります。揮発酸の生成量は全くゼロか?と聞かれますと、ゼロでは無いでしょう・・と答えざるを得ませんが、かなり検出限界寄りです。

 それでいて、2017年もののような素晴らしいメロンや青りんご的フルーツ香とミネラリティのアロマ、ドライながらも旨味やコクがきちんと感じられ、美しい余韻の自然な減衰がそのままに、そのSo2の少なさゆえの表現が載っている感じですから・・これはもう、ついつい・・「美味しい!」と言ってしまいますよ。

 もっとも、2017年もののような完成度まで到達しているか?・・と言う点においては、輸入の疲れ、瓶熟の期間の短さから、もう少しだけ時間が掛かると思われます。

 また、嬉しいことに・・

「何故か・・相当な値下げ!」

なんですね~・・。2千円切ってのご案内になりました。ナチュラルで滅茶美味しいので、是非飲んでみて下さい。お勧めします!







【ファン・フォルクセンらしいピュアさの勝ったナチュラルな味わい!メロンや青りんごが香る・・でもしっかり骨太で甘く無いです!秀逸!】


 この位のプライスでこれほどのポテンシャルのリースリングが楽しめるなんて、良い時代になったものです。きっちりとミネラリティが有り、僅かに「金属的」なザール風なアロマ、滅茶苦茶ドライ・・と言うほどでは無いが甘く無く、ボディも分厚いが酸っぱく無く、本当に良く出来たリースリングです。

 因みにエチケット下部に書かれている「VV」は、「ヴィエイウユ・ヴィーニュ」の略では無いそうでして・・判るかな?・・そう、「ファン・フォルクセン」の略なんですね。「ファン」は伯爵・・だったか?・・「ファン」とか「フォン」は貴族の階級だったと思います。なので高貴なお血筋であられるんですね。そう言えば、若社長は見上げる程の長身に長い髪を後ろで結わえていらっしゃいました。まぁ、noisy も似たような髪型では有りますが、

「微塵も高貴さが感じられない!」

に違い無いですが・・気にしてません。庶民で結構!・・汚いナリをしたワイン屋の親父で結構!・・でも美味しい(・・だろうと思ってもらえるはずの)ワインを一生懸命お勧めするのが生業です。なかなか判って貰えませんが、やっとここまで来た・・みたいな感覚も有ります。そもそも・・ネットでワインをやり始めた時は、

「ブルゴーニュはほぼ無視されていた。ボルドーばっかり!」

でしたから、それこそ「レ・ゴーディショ」とかね・・出物が有っても誰も買わないから、随分仕入れさせていただきました。

 そんなnoisy も、実はドイツワイン、大好きでして・・あ、まだ飲んじゃいけない歳で学校の先生に飲まされまして・・はい・・それ以来、リースリングは好きなんですね。是非飲んでみて下さい。ちょっと「目から鱗」的な美味しさですよ。お勧めいたします。



2017 Riesling V.V.
リースリング VV

16073
自然派
白 辛口
ドイツ
ザール
ヴァイングート・ファン・フォルクセン

◆◆◆ファン・フォルクセンのベースのリースリングですが、素晴らしいバランスをしています!
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,380 (外税) 
【ファン・フォルクセンらしいピュアさの勝ったナチュラルな味わい!メロンや青りんごが香る・・でもしっかり骨太で甘く無いです!秀逸!】
 この位のプライスでこれほどのポテンシャルのリースリングが楽しめるなんて、良い時代になったものです。きっちりとミネラリティが有り、僅かに「金属的」なザール風なアロマ、滅茶苦茶ドライ・・と言うほどでは無いが甘く無く、ボディも分厚いが酸っぱく無く、本当に良く出来たリースリングです。

 因みにエチケット下部に書かれている「VV」は、「ヴィエイウユ・ヴィーニュ」の略では無いそうでして・・判るかな?・・そう、「ファン・フォルクセン」の略なんですね。「ファン」は伯爵・・だったか?・・「ファン」とか「フォン」は貴族の階級だったと思います。なので高貴なお血筋であられるんですね。そう言えば、若社長は見上げる程の長身に長い髪を後ろで結わえていらっしゃいました。まぁ、noisy も似たような髪型では有りますが、

「微塵も高貴さが感じられない!」

に違い無いですが・・気にしてません。庶民で結構!・・汚いナリをしたワイン屋の親父で結構!・・でも美味しい(・・だろうと思ってもらえるはずの)ワインを一生懸命お勧めするのが生業です。なかなか判って貰えませんが、やっとここまで来た・・みたいな感覚も有ります。そもそも・・ネットでワインをやり始めた時は、

「ブルゴーニュはほぼ無視されていた。ボルドーばっかり!」

でしたから、それこそ「レ・ゴーディショ」とかね・・出物が有っても誰も買わないから、随分仕入れさせていただきました。

 そんなnoisy も、実はドイツワイン、大好きでして・・あ、まだ飲んじゃいけない歳で学校の先生に飲まされまして・・はい・・それ以来、リースリングは好きなんですね。是非飲んでみて下さい。ちょっと「目から鱗」的な美味しさですよ。お勧めいたします。



2015 Saar Riesling
ザール・リースリング

14962
自然派
白 辛口
ドイツ
ザール
ヴァイングート・ファン・フォルクセン

◆◆◆ ヴィンテージ更新です!目っちゃんこ旨いです!ギンギンなミネラリティ!ドライでタイトながらもちゃんと表情の襞が存在しています!

■エージェント情報
立地:ヴィルティンゲン、フィルツェン、ヴァヴェルン、カンツェム、ゼーリヒの村々に散在する急斜面のスレート粘板岩土壌の畑
土壌:青色、灰色、赤色のスレート粘板岩のミックス
樹齢:30年以上
接木:50%接木、50%自根(契約農家の栽培によるブドウ)
位置づけ:コスト・パフォーマンスと味覚満足度ともに抜群。当醸造所の中核をなす
上級ベーシック・ワイン
ワインスタイル:ザール・リースリングはファン・フォルクセンの中で最も生産量の多いワイン。本収穫の前に熟した房を選りすぐって収穫したブドウを使い、樹齢は全て30年以上。良く熟したブドウと抑えた収穫量が豊かな香りとシルキーで凝縮感のある舌触りをもたらす
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,780 (外税) 
【これほどまでに繊細な表情を浮かべているドライなリースリングが今までに存在したのだろうか?】


是非飲んでビックリしてください!!!
 noisy も若いながらも芯のある意志を持つ、非常に長身なご当主、ローマンに会って来ました・・・。2メートルほど有るかと思われる長身で細身、しかし、人の話を注意深く聞き、理解し、イエス、ノーを言う機微を持ち合わせている素晴らしい青年でした。170センチほどのnoisyが隣にいると、

「・・・なんだかな~・・すっげ~引け目感じるんですけど~・・」

 だってね・・彼の腰くらいのところに目が有るような位置関係なんだよね~・・彼、足も長いしスリムだし男前だし・・くっそ~!

 まぁ、飲んでみてビックリしたのは、その表情の実に豊かなこと!・・ドイツワインに関しては今まではどうしても、単純な酸のレベルにおいての話しにしかならなかった・・それが普通でしたが、

「このワイン、いや、この畑のニュアンスはどうのこうの・・・」
と言う細かな話しにきちんとなる訳。エキスがキッチリ出ていて、非常にドライなのに、しっかりと厚みのあるボディをしていて・・そして表情が豊かなんですね・・。今までのドイツワインに対する印象とは大きく違っていました。フランケンのかなり良い辛口でも、このような繊細子細な表情を持ったものには当たったことが有りませんでした・・。かなりのレベルでSO2の使用が控えられているのが判ります。

 ・・それなのに泰子ちゃん・・ロマンに向かって、
「もっと使用量は控えられるでしょ?」
なんて言ってるし~・・・お~、こわっ!

 ロマンもちょっと困ったような表情で・・
「・・そんなこと言われてもな~・・今でもギリだから返事のしようがないしな~」
みたいな感じ・・。

 なので、後でこっそり通訳さんを挟んで、
「・・・自分がやりたいようにやればそれでいいんだよ・・。良いものが出来れば皆判ってくれるんだから・・」
などと超偉そうなことを言っておきました。ロマンもニッコリしてましたよ・・。


 知っている方も多いかもしれませんが、白ワインの醸造でSo2を使用しないことは、とても危険が有ります。葡萄が熟し辛い、寒い地域では余計にそうです。ただし、安全に醸造するために取られてきた処置、つまり補糖とかSo2の使用こそが、ドイツワインの進化を妨げてきたのも事実なのでしょう。現在はそんな過渡期に有るのかもしれません。

 甘いデブデブワインから辛口の繊細スタイリッシュワインへ・・

 その最先端がこのファン・フォルクセンだと言えます。しかし、そこにはやはりラシーヌさんの品質へのこだわりこそが重要だと思います。それが無ければこのワインたちは存在し得ないほど変質してしまうかもしれません。我々ワイン屋も当然ながら、その責務を負うわけです。素晴らしいワインたちでした!きっちりとお渡ししたいと思います!

 契約農家からの葡萄を含むが、とても受けが良いかと思われるワイン。銀色の鉱物的ニュアンスが強く、男っぽいがシーファーよりも膨らむ。キラキラした味わいがクセになりそう。なんと50%の自根率です!

 焦点がビシッと合っていつつも単に豪腕さだけが目立つのでは無く、ディテールをキッチリ描いているリースリングだと思います。柔らかさと言ってしまうと勘違いされるかもしれませんが、筋が通っていての柔らかさの中に、今までのドイツワインには無いディテールがあると・・甘さでスポイルと言うかガードされてきたテロワールの表現が描かれています。素晴らしいワインです。是非とも飲んでみてください!超お奨めです!


2015 Schiefer Riesling Kabinett
シーファー・リースリング

14288
自然派
白 辛口
ドイツ
ザール
ヴァイングート・ファン・フォルクセン

■エージェント情報
畑:複数の畑からの収穫
栽培技術:一本の支柱に対しハート型に仕立てるモーゼル特有の仕立て方
方角:南向き
品種:リースリング100%
樹齢:約15年
収穫量:50 hl/ha、遅い時期まで待っての手摘みによる収穫
土壌:赤色及び青色粘板岩土壌
圧搾技術:空気圧プレスにより優しく圧搾
発酵技術:自然酵母による醗酵
清澄:なし
亜硫酸添加の有無:有り
 しっかりと辛口に仕立てられており、どちらかといえばほっそりとしたスタイル。アルコール濃度はおおむね中程度で、はっきりとしたスレート粘板岩に由来するミネラル感がある。酸によるストラクチャーの存在感、かんきつ類やリンゴのアロマが前に出ている。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,290 (外税) 
【ザール・リースリングの冷涼で潔癖な鉄っぽいドライさとはまた違う、ややソフトで温かみ有る、それでもキリリとして旨味の乗ったリースリングです!】
 少し前まではドイツワインと言えば、

「甘くてダレ気味、もしくは酸っぱい白と、超薄い色の赤ワイン」

と言うのが定番で、ましてや白ワインの場合、

「甘ければ甘いほどクラスが上」

とか、

「似た様な名前でクラスも同じと思えるのに価格が驚くほど違う」

ことに戸惑いを覚えられたでしょう。


 大昔は「ツェラー・シュヴァルツ・カッツ」、通称ツェルの黒猫ちゃん・・がおいて有れば良い方で、マドンナ何とかとか、ブルーボトルの何とか・・と言う、クラス上位と勘違いさせるようなキャビネット、アウスレーゼが付いて、リーズナブルなような気になってご購入されていらした方も多いかと思います。

 以前のドイツでは、ちゃんと畑にも格が有って、それも実はちゃんと判るようにはなっていたんですが、フランスワインほどは明確では無かったとも言えますんで、

「ツェラー・シュヴァルツ・カッツ・キャビネット」

と言うワインは、単に「キャビネット」だけでクラスを判断してしまいがちだったんですね。

 まぁ、単一畑とか、集合畑とかが判っていれば良い訳ですが、そんなのを理解するのはかなり困難な訳です。


 現在も法的には色々有りますが、結局のところ、とどのつまりは、

「飲んで美味しいのが良い」

と言うことが普遍的な訳ですね。


 ファン・フォルクセンのワインは、勿論ですが、畑自体、物凄く上質なものをお持ちです。そこまでの畑では無くても、しっかりと仕立てた畑で葡萄を育てています。

 このシーファー・リースリングは、畑がどうです・・とまで言うワインでは有りません。それよりも、

「土壌」

に言及したワインであって・・それは、粘板岩(シーファー / Schiefer)です。スレートとも言いますよね。WIKI より転載させていただきますと、

 粘板岩(ねんばんがん、英: slate、スレート)とは、泥岩や頁岩が圧密作用によりスレート劈開を持ったもの。堆積岩がやや変成作用を受けたもの。元々の堆積面ではなく圧密作用に垂直に薄くはがれる。石英・雲母・粘土鉱物・長石・赤鉄鉱・黄鉄鉱などが含まれる。

 でも言葉が難しいですよね。一応転載しますと、

 泥岩(でいがん、英: mudstone)は、その構成物質の粒の大きさが1⁄16mm以下のもの(泥)でできている堆積岩の一種。海底や湖沼底などに堆積した泥(シルト・粘土)が、脱水固結して岩石となったものである。主に粘土鉱物からなり、有機物を含むことも多い。

 頁岩(けつがん、英: shale、シェール)は堆積岩の一種。1/16(=0.0625)mm以下の粒子(泥)が水中で水平に堆積したものが脱水・固結してできた岩石のうち、堆積面に沿って薄く層状に割れやすい性質(へき開性)があるもの。「頁」の字は本のページを意味し、この薄く割れる性質から命名された。泥が堆積してできた岩石のうち、薄く割れる性質を持たないものを泥岩(シルト岩・粘土岩)と呼ぶが、泥岩と頁岩の間に本質的な違いはないので、頁岩は泥岩の一種とする考え方もある。また、弱い変成作用を受けて硬くなり、やや厚い板状に割れるものを粘板岩(スレート)と呼び区別する。粘板岩と共に、硯の材料として使用される。

 堆積岩(たいせきがん、英: sedimentary rock[1])は、既存の岩石が風化・侵食されてできた礫・砂・泥、また火山灰や生物遺骸などの粒(堆積物)が、海底・湖底などの水底または地表に堆積し、続成作用を受けてできた岩石。かつては、火成岩に対し、水成岩(すいせいがん、英: aqueous rock)とよばれていたこともある。地球の陸の多くを覆い、地層をなすのが普通である。


 判りますでしょうか。まぁ、基本的には堆積岩で、粘土やミネラルが豊富な土壌と言うことになるかと思います。結構乾いたニュアンスが有ります。

 フレーヴァーは柑橘系で、基本ドライ(・・辛口だがどこまでも超絶に辛く残糖が無いと言えるレベルでは無い)、膨らみの中にほんのりと粘性が有り、そこから軽やかなハーブやスパイスがノーズに抜けて行く感じで、酸のレベルはしっかり有るものの、全然酸っぱく無く、さりとてチープなドイツワインに在りがちな、ほぼ酸が無いかバランスに欠けたものとは、全くレベルの違うものです。

 粘板岩土壌の乾いた中の豊かさを感じることが出来る柑橘系辛口白ワイン・・と言う理解で良いと思います。モーゼル系、ザール系のワインだと追加で判っていただけますと整理しやすいですね。

 美味しいと思います。是非飲んでみてください。お勧めです。


2014 Rotschiefer Riesling Kabinett
ロートシーファー・リースリング・カビネット

12641
自然派
白 辛口
ドイツ
ザール
ヴァイングート・ファン・フォルクセン

750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,350 (外税) 
【ザール・リースリングの冷涼で潔癖な鉄っぽいドライさとはまた違う、ややソフトで温かみ有る、それでもキリリとしたリースリングです!】
 ドイツのドライなリースリングは、葡萄の質こそ命・・ここがダメだと、ただ薄辛い、中身の無い平板な味わいになってしまいます。

 このロートシーファーは、いつもご案内している「ザール・リースリング」の持つ、とても硬質で鉱物的なハードさまでは持たず、鉄っぽいやや赤いイメージと、ほんの僅かな気付かないほどの残糖分の柔らかさが特徴の旨いリースリングです。

 むしろこの特性は、ザールが持つ排他的な鉱物的要素とはやや異なり、モーゼルが持つ鉄っぽさや柔らかさ、気温の高さより生まれる糖度の高さが寄与しているように思います。

 キリリとした鋼のようにも感じるザールですが、こちらは「ロートシーファー」・・おそらくですが、「レッド・スレート土壌」と言うことなのかな・・と思っていますが、赤いスレート質土壌・・と言うことなのでしょう。

 赤は鉄分由来、スレートは粘板岩・・ですね。昔はスレートで屋根を葺いた家も多くありました。今はスレートと言っても岩では無くて・・あ、薄く剝がれる岩なんですね・・屋根材として創り出されたものをスレートと呼んでいるようです。あの、ちょっと赤黒くて小さめのが重なり合った屋根です・・。違ってたらすみません。

 やはりワインは、葡萄がどこに植わっているかで大きく違ってきます。銀の色がビシバシ伝わってくるような「ザール」と、少し温かい「赤く鉄っぽい」ニュアンスを持つこの「ロートシーファー」も厳しさを感じず、美味しいです。メロンとか青りんご、柑橘も有ってとてもピュアです。ぜひご検討くださいませ。


 以下は「ザール・リースリング」のコラムより転載しています。お間違いの無きよう・・
━━━━━
【これほどまでに繊細な表情を浮かべているドライなリースリングが今までに存在したのだろうか?】



是非飲んでビックリしてください!!!
 noisy も若いながらも芯のある意志を持つ、非常に長身なご当主、ローマンに会って来ました・・・。2メートルほど有るかと思われる長身で細身、しかし、人の話を注意深く聞き、理解し、イエス、ノーを言う機微を持ち合わせている素晴らしい青年でした。170センチほどのnoisyが隣にいると、

「・・・なんだかな~・・すっげ~引け目感じるんですけど~・・」

 だってね・・彼の腰くらいのところに目が有るような位置関係なんだよね~・・彼、足も長いしスリムだし男前だし・・くっそ~!

 まぁ、飲んでみてビックリしたのは、その表情の実に豊かなこと!・・ドイツワインに関しては今まではどうしても、単純な酸のレベルにおいての話しにしかならなかった・・それが普通でしたが、

「このワイン、いや、この畑のニュアンスはどうのこうの・・・」
と言う細かな話しにきちんとなる訳。エキスがキッチリ出ていて、非常にドライなのに、しっかりと厚みのあるボディをしていて・・そして表情が豊かなんですね・・。今までのドイツワインに対する印象とは大きく違っていました。フランケンのかなり良い辛口でも、このような繊細子細な表情を持ったものには当たったことが有りませんでした・・。かなりのレベルでSO2の使用が控えられているのが判ります。

 ・・それなのに泰子ちゃん・・ロマンに向かって、
「もっと使用量は控えられるでしょ?」
なんて言ってるし~・・・お~、こわっ!

 ロマンもちょっと困ったような表情で・・
「・・そんなこと言われてもな~・・今でもギリだから返事のしようがないしな~」
みたいな感じ・・。

 なので、後でこっそり通訳さんを挟んで、
「・・・自分がやりたいようにやればそれでいいんだよ・・。良いものが出来れば皆判ってくれるんだから・・」
などと超偉そうなことを言っておきました。ロマンもニッコリしてましたよ・・。


 知っている方も多いかもしれませんが、白ワインの醸造でSo2を使用しないことは、とても危険が有ります。葡萄が熟し辛い、寒い地域では余計にそうです。ただし、安全に醸造するために取られてきた処置、つまり補糖とかSo2の使用こそが、ドイツワインの進化を妨げてきたのも事実なのでしょう。現在はそんな過渡期に有るのかもしれません。

 甘いデブデブワインから辛口の繊細スタイリッシュワインへ・・

 その最先端がこのファン・フォルクセンだと言えます。しかし、そこにはやはりラシーヌさんの品質へのこだわりこそが重要だと思います。それが無ければこのワインたちは存在し得ないほど変質してしまうかもしれません。我々ワイン屋も当然ながら、その責務を負うわけです。素晴らしいワインたちでした!きっちりとお渡ししたいと思います!

 契約農家からの葡萄を含むが、とても受けが良いかと思われるワイン。銀色の鉱物的ニュアンスが強く、男っぽいがシーファーよりも膨らむ。キラキラした味わいがクセになりそう。なんと50%の自根率です!

 焦点がビシッと合っていつつも単に豪腕さだけが目立つのでは無く、ディテールをキッチリ描いているリースリングだと思います。柔らかさと言ってしまうと勘違いされるかもしれませんが、筋が通っていての柔らかさの中に、今までのドイツワインには無いディテールがあると・・甘さでスポイルと言うかガードされてきたテロワールの表現が描かれています。素晴らしいワインです。是非とも飲んでみてください!超お奨めです!


2014 Saar Riesling
ザール・リースリング

11324
自然派
白 辛口
ドイツ
ザール
ヴァイングート・ファン・フォルクセン

 目っちゃんこ旨いです!ギンギンなミネラリティ!ドライでタイトながらもちゃんと表情の襞が存在しています!

■エージェント情報
立地:ヴィルティンゲン、フィルツェン、ヴァヴェルン、カンツェム、ゼーリヒの村々に散在する急斜面のスレート粘板岩土壌の畑
土壌:青色、灰色、赤色のスレート粘板岩のミックス
樹齢:30年以上
接木:50%接木、50%自根(契約農家の栽培によるブドウ)
位置づけ:コスト・パフォーマンスと味覚満足度ともに抜群。当醸造所の中核をなす
上級ベーシック・ワイン
ワインスタイル:ザール・リースリングはファン・フォルクセンの中で最も生産量の多いワイン。本収穫の前に熟した房を選りすぐって収穫したブドウを使い、樹齢は全て30年以上。良く熟したブドウと抑えた収穫量が豊かな香りとシルキーで凝縮感のある舌触りをもたらす
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,780 (外税) 
【これほどまでに繊細な表情を浮かべているドライなリースリングが今までに存在したのだろうか?】


是非飲んでビックリしてください!!!
 noisy も若いながらも芯のある意志を持つ、非常に長身なご当主、ローマンに会って来ました・・・。2メートルほど有るかと思われる長身で細身、しかし、人の話を注意深く聞き、理解し、イエス、ノーを言う機微を持ち合わせている素晴らしい青年でした。170センチほどのnoisyが隣にいると、

「・・・なんだかな~・・すっげ~引け目感じるんですけど~・・」

 だってね・・彼の腰くらいのところに目が有るような位置関係なんだよね~・・彼、足も長いしスリムだし男前だし・・くっそ~!

 まぁ、飲んでみてビックリしたのは、その表情の実に豊かなこと!・・ドイツワインに関しては今まではどうしても、単純な酸のレベルにおいての話しにしかならなかった・・それが普通でしたが、

「このワイン、いや、この畑のニュアンスはどうのこうの・・・」
と言う細かな話しにきちんとなる訳。エキスがキッチリ出ていて、非常にドライなのに、しっかりと厚みのあるボディをしていて・・そして表情が豊かなんですね・・。今までのドイツワインに対する印象とは大きく違っていました。フランケンのかなり良い辛口でも、このような繊細子細な表情を持ったものには当たったことが有りませんでした・・。かなりのレベルでSO2の使用が控えられているのが判ります。

 ・・それなのに泰子ちゃん・・ロマンに向かって、
「もっと使用量は控えられるでしょ?」
なんて言ってるし~・・・お~、こわっ!

 ロマンもちょっと困ったような表情で・・
「・・そんなこと言われてもな~・・今でもギリだから返事のしようがないしな~」
みたいな感じ・・。

 なので、後でこっそり通訳さんを挟んで、
「・・・自分がやりたいようにやればそれでいいんだよ・・。良いものが出来れば皆判ってくれるんだから・・」
などと超偉そうなことを言っておきました。ロマンもニッコリしてましたよ・・。


 知っている方も多いかもしれませんが、白ワインの醸造でSo2を使用しないことは、とても危険が有ります。葡萄が熟し辛い、寒い地域では余計にそうです。ただし、安全に醸造するために取られてきた処置、つまり補糖とかSo2の使用こそが、ドイツワインの進化を妨げてきたのも事実なのでしょう。現在はそんな過渡期に有るのかもしれません。

 甘いデブデブワインから辛口の繊細スタイリッシュワインへ・・

 その最先端がこのファン・フォルクセンだと言えます。しかし、そこにはやはりラシーヌさんの品質へのこだわりこそが重要だと思います。それが無ければこのワインたちは存在し得ないほど変質してしまうかもしれません。我々ワイン屋も当然ながら、その責務を負うわけです。素晴らしいワインたちでした!きっちりとお渡ししたいと思います!

 契約農家からの葡萄を含むが、とても受けが良いかと思われるワイン。銀色の鉱物的ニュアンスが強く、男っぽいがシーファーよりも膨らむ。キラキラした味わいがクセになりそう。なんと50%の自根率です!

 焦点がビシッと合っていつつも単に豪腕さだけが目立つのでは無く、ディテールをキッチリ描いているリースリングだと思います。柔らかさと言ってしまうと勘違いされるかもしれませんが、筋が通っていての柔らかさの中に、今までのドイツワインには無いディテールがあると・・甘さでスポイルと言うかガードされてきたテロワールの表現が描かれています。素晴らしいワインです。是非とも飲んでみてください!超お奨めです!