ドメーヌ・バシュレ=モノ
バシュレ=モノ
フランス Domaine Bachelet-Monnot ブルゴーニュ
● 過去最高になったと思しき2022年のバシュレ=モノをご紹介させていただきます。
なお、赤ワインもテイスティングに入っていますが書き切れないので次回になります。どうぞよろしくお願いします。
品格と凝縮感、エレガンスと緊張感に満ちた、凄い仕上がりになったと感じた2022年ものです。とりあえず、
「A.C.ブル・シャルドネで良いので2022年、飲んでみてください!」
と申し上げておきましょう。
開けたてよりも12時間、もしくは1~2日置きますと・・
「ピュリニー風からムルソーに変化して・・まさに甘露としか思えないよな見事な味わい!」
に変化してくれます。
上級キュヴェはそこまでの短時間の変化はみこめるかどうか・・と言うところですが、最初からの姿が本当に素晴らしいので・・特に、noisy が飲ませていただいた最高の格、
「ピュリニー1級レ・ルフェールの美しさ、黄色い果実の繊細にして甘美なアロマ!」
は、出来ることなら皆さんに知っていただきたいです。
すべてのキュヴェが素晴らしかったです。もはや・・
「王道のブルゴーニュのトップ生産者」
になったと断言させていただきます。ぜひ飲んでみてください。どうぞよろしくお願いします。
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2021年のバシュレ=モノをご紹介させていただきます。2020年ものではあのピュリニーの大ドメーヌ、ルフレイヴをついに凌ぐ評価を得て、皆さんのド肝を抜いたのは記憶に新しいところです。
しかしこの2021年もの、赤も白も素晴らしい出来!・・一体どうやったのかと・・テイスティングして思いましたが、実は昨年の2020年もののテイスティングの時も同様だったんですね。
「あの、暑い2020年もので、これほどの美しい酸を得たとは!」
と。
しかしながら2021年ものは・・その濃厚だった果実こそ無いものの、ブルゴーニュ的な美味しさを存分に湛えた素晴らしいエキス、酸バランスを得ています。
あのトップ・キュヴェの「バタール=モンラッシェ2021年」も、ルフレイヴのバタール同様の98ポイントと絶好調・・一体どうやったら出来るのかと・・ビックリすることばかりです。
そして赤も素晴らしいです。マランジュ1級レ・フシェールに至っては、これもまた2020年同様の上値93ポイントで、エレガントさとボリューム感がまさにブルゴーニュ・ピノ・ノワールの気高さを醸し出しています。
価格の方は上がりましたが、下級キュヴェはnoisy の独断で思い切り下げています(・・これでも・・です。)素晴らしい出来になり、周知の存在になったドメーヌ・バシュレ=モノの2021年、ぜひご賞味くださいませ。お勧めします!
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2020年のバシュレ=モノです。これ以外何も言うことは有りません。
「2020年もののバシュレ=モノは過去最高!」
です。どのワインも
「今飲んでも滅茶苦茶おいしい!」
ですし、
「どのワインも、信じられないほど評価が高くついている!」
のも間違いないです。ただ・・アン・ルミイィの評価だけはいただけませんが・・
またトップキュヴェについて、海外メディアはほぼ、2019年ものの評価と同様では有りますが、細かく見て行きますと・・
「結局のところ、過去最高だと言っているようなもの」
とお判りいただけると思います。
頑張って価格も出しましたので・・是非この機会にご検討くださいませ。超お勧めです!
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2019年のドメーヌ・バシュレ=モノをご紹介させていただきます。扱いを始めさせていただいたのが2011年ものですので、2019年もので9年目と言うことになります。
2013年に、それまで親父さんの「ドメーヌ・ジャン=フランソワ・バシュレ」と二人の息子さん、マルクさんとアレクサンドルさんの「ドメーヌ・バシュレ=モノ」を統一したのですが、やはりそこが「大きな起点」になったと感じています。
「都合上分けなくてはいけなかったところを一緒に出来る」
ことで、それまでの・・フレッシュだけれどどこか軽いバランスで、まろやかさやコクが不足していたワインたちが、見事に無かったものを手に入れたように見えました。
そしてその後はもうご存じかと思います。Noisy wine も2011年~2012年はテスト的な扱いで、フルラインでは扱っていませんでしたが、2013年からは可能な限りの扱いをさせていただいています。
昨年の2018年ものでは、「圧巻」と言えるほどの素晴らしいパフォーマンスと優れたバランスを見せてくれ、確実にブルゴーニュを代表するワイン生産者の一人になったと感じさせてくれました。
そして2019年もの・・これがまた素晴らしいです!・・シャルドネでは王道の一つとも言えるバレルファルメンテーション(樽発酵)を行っていると思われますが、ほんのりとトースティなアロマを凝縮感にフィネスをまとわせたかのような素晴らしい柑橘系果実のアロマが、抜栓直後から溢れて来ます!
高域~超高域に伸びて行く非常に細やかな粒子の粒の繊細さと活力は、ワイン全体を活き活きとしたものに感じさせてくれますし、僅かにマッタリ・・ネットリとした、でも滑らかなテクスチュアは、長く持続する余韻にまで感じられ、たっぷりとある石灰系のミネラリティと共に、中域~低域にボリューム感を持ち、膨らませてくれます。
どうでしょう・・誰が似ている・・と言うのは非常に難しいですが、バレルファルメンテッドなニュアンスと大きな構造、重量感からはコント・ラフォンを、キラキラと輝くボリュームある酸のバランスや味わいからは名手コシュ=デュリを、そして高域に達する伸びの良い健康的なアロマはルーロを・・感じさせてくれていると思います。そして、バシュレ=モノと言えば・・「美しい酸の味わいとフレッシュな果実感」ですが、これも2019年ものにも健在のままですから、
「ブルゴーニュ・シャルドネの王道を行くドメーヌ」
と言っても過言ではないかと思っています。これらの素晴らしいシャルドネが、海外メディアからも高い評価を受けるようになったのは、出来栄えからは当然のことと言えるでしょう。そして何よりも・・
「プライスも実に良心的!」
でしょう?
そして本拠地、マランジュのシャルドネだけに留まらず、ピノ・ノワールも大躍進です。
マランジュのピノ・ノワールは、ややもすると「鈍重な感じ」が出てしまいやすく、その部分をどうワインに生かして行くか、削るのか・・を含め、力の見せ所であるかと思いますが、2019年もののマランジュ1級フシェール赤は、
「90~93ポイント ジャスパー・モリス氏」
と言う、今まででは有り得ないような高い評価を得ています。noisy もテイスティングさせていただき、その魅力を確かめていますので・・あ、ジャスパー・モリスさんは、1級フシェールばかりを褒めていますが、noisy 的には村名マランジュを高く評価しています。勿論、A.C.ブルゴーニュ赤も非常に素晴らしいと感じました。そして、
「2019年のバシュレ=モノの赤はほぼ価格据え置き」
です。
結論としまして、2019年ものは2018年ものさえ凌駕した出来栄えだと感じています。飲むべきワインです!是非ご検討くださいませ。一推しの生産者です!
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2018年のバシュレ=モノをご案内させていただきます。お待ちになられていた方も多いかと思います。何せリーズナブルですし、質感はトップクラスに引けを取らないレベルにまで来ていますし、若くてさらなる成長も毎年見せていますし、何より、
「バシュレ=モノらしいフレッシュで大柄なブルゴーニュワイン!」
を見せてくれますから、楽しみは増しこそすれ減ることが無いんですね。
noisy も、2018年ものにつきましても出来うる限りのテイスティングをさせていただきました。結果、
「飲めなかったのはバタール=モンラッシェだけ」
です。これはもう・・2本しか入らないのでどうしようもないキュヴェです。
しかしながら、2018年もののバシュレ=モノを11アイテムテイスティングさせていただいて判るのは、
「すべてのキュヴェが同じ方向を向いている」
ことですから、
「ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエールの素晴らしさが全てを語っている!」
と言うことになるでしょう。
いや~もう・・これはいけないですよ。旨すぎる・・(^^;; もう、飲むには若くて早過ぎるのは誰の目にも明らかでは有りますが、
「今飲んでも感動ものの美味しさ!・・次から次へとエンドレスにグラスを口に運んでしまう!」
ことを保証します・・。
勿論ですが、そのすぐ下のレ・ルフェールも凄いですよ。パカレも同じキュヴェを造っている(いた?)んですが、すんなり超えて来ているとさえ感じます。
そしてピュリニー村名、シャサーニュ村名も絶好調で大柄な味わいを見せてくれますし、ムルソー1級・クロ・デュ・クロマンとマランジュ1級・フシェールも、今飲んでも最高に旨いです。
皆さんも気になっているに違いないサン=トーバン1級アン・ルミイィはミネラリティが凄過ぎて、今は少し硬いです。そしてA.C.ブルゴーニュ白は、それらのベースになっている要素をリーズナブルに、そして同じライン上での美味しさを感じさせてくれる佳酒でした。
赤も美味しかったです。ラミーのものとはまた異なる感覚のピノ・ノワールで、クラシカルながらも適度に凝縮し、果実感も充実、味わいの幅の広さと僅かに残るフレッシュ感が、バシュレ・モノの真骨頂でしょう。マランジュ、A.C.ブル赤共にお勧めです。
バシュレ=モノらしさ・・要素の多様さと味わいの幅の大きさですね。多くのブルゴーニュワインはマロラクティックで全てをまろやかにしてしまいますが、バシュレ=モノはきちんと・・元の残像を残していると感じます。残した上でまろやかにしている・・とも言えるかもしれませんが、このような造り手は他にいないのでは?・・とさえ感じます。
言ってみれば、ルフレーヴとラフォンの中間・・でしょうか。
素晴らしい2018年ものでした。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
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2017年のバシュレ=モノが入って来ました。2017年ものはサン=トーバン村の産は天候の性で非常に少ないようです。
昨年まではそこそこに数量を押さえることが可能だったんですが、人気も高くなってきている性でしょうか、入荷数は激減です。インポーターさんの話しによると「5ケースしかない」キュヴェが結構あるようです。
そんな中、2016年ものと同様とまでには行きませんでしたが、かなりのアイテムをテイスティングさせていただきました。そしてある確信を持ちました。
「1990年台のドメーヌ・ラモネよりも素晴らしい!」
まぁ、言ってしまえば、その頃はラモネのサン=トーバンなどは4千円もしないで買えたわけです。余り見向きもされないワインでした。
しかし、例えば1994年のサン=トーバンなどは・・滅茶美味しかったです・・。何よりリーズナブルですし、何より・・ラモネですから・・。
そして、ラモネもシャサーニュの造り手です。シャサーニュの1級は濃度も有り、複雑性も高く美味しいワインです。でも、リリース直後は硬くて飲めなかったなぁ・・などと思い返しますと、2017年のバシュレ=モノのシャサーニュと1990年台のラモネのシャサーニュを天秤に掛け、どっちを選ぶか?・・と言われれば、
「・・バシュレ・モノの方が旨いしリーズナブル!」
と言ってしまうと思います。
4~5年前までは、強めのバリックの風味が少し浮き、マロしきれなかったか、コントロールしたかは判りませんが、通常のマロよりも「リンゴ酸」を多く残す造りが、フレッシュさと快活さを強めに感じさせるものの、それさえも少し違和感としてとらえていたようにも思います。
しかし、もう2017年ものを飲んで、そこを突いてくる方はいらっしゃらないでしょう。ムルソーのクロ・デュ・クロマンなど・・滅茶苦茶旨いですよ・・。感性の世界です。ヴォルネイに近いクロ・デュ・クロマン(あの一時を風靡したル・プレ・ド・マンシュの真下ですから)ですが、この村の北の粘土質が顔を出すムルソーにおいて、
「これ以上のムルソーは無い!」
と言っても大げさでは無いでしょう。
そして、村名シャサーニュも、村名ピュリニーも非常に美味しいです。シャサーニュを飲むとラモネを思い出します。めっちゃ似てます・・。そして、ラモネより凝縮していてバランス良く見事だと感じてしまいました。
レジョナルも美味しいです。ピノはヴォルネイを少々しっかりさせたような部分と、シャキッとさせた部分が両立して存在し、それが見事にはまっていますし、シャルドネはMWのジャスパー・モリスさんも激賞しているのが理解できほど、見事な出来栄えです。
数年前までは確かに・・リキミのあるワインたちでした。しかしここ2017年に至り、トップ生産者の仲間入りを果たしたと言って良いと思います。是非ご検討いただけましたら幸いです。
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■ Domaine Bachelet-Monnot / ドメーヌ・バシュレ=モノ
“If you have not discovered them yet now is the time.”Neal Martin The Wine Advocate
“もし、あなたが未だバシュレ=モノを知らなかったならば、今が知るべきその時なのです”
ドメーヌ・バシュレ=モノは、コート・ド・ボーヌの南、マランジュのデジーズ村にあります。
このドメーヌは、2005年1月、当時20代の若さであったマルクとアレクサンドル兄弟の2人が祖父や父のワイン造りを引き継ぐという形で設立されました。
マルクとアレクサンドルは醸造の学校を卒業した後、フランスや海外でもワイン造りの経験を積んできました。
実績のない若いバシュレ兄弟ですが、友人であるヴァンサン・ダンセールやオリヴィエ・ラミーといった新世代のライジングスター達から大きな刺激と導きを得たことは想像に難くありません。
Bourgogne Aujourd’hui誌やRuvue de Vins de Franceといった現地メディアはもちろん、InternationalWine Cellar誌といった国際的なワインのメディアで輝かしい称賛を受けたバシュレ兄弟。かつて“未来を継ぐ新しい造り手”と呼ばれた兄弟は今もなお、高い品質を追求しています。

バシュレ兄弟が本拠を構えるマランジュから、サントネ、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェ、そしてグラン・クリュとなるバタール・モンラッシェを含む畑は、現在では23ヘクタールの畑を手掛けています。
彼らは畑のもつ力を最大限に生かすことが、より良いワインを造る近道だと確信しています。
日々、土壌に非常に注意深い作業を施し、ぶどうの木を健全に保つよう、見守っています。除草剤は一切使わず、ブドウの根が奥深くまで伸びるように丁寧に手入れをしています。収穫は全て手摘みで行い、その後、空気圧式圧搾機で時間をかけてゆっくり果汁を搾ります。その後、アペラシオンによって新樽の比率を変えながら、12~18ヶ月熟成します。この熟成を経て、ワインはフレッシュ感と複雑性を備えた洗練されたワインとなります。現在ではブルゴーニュ伝統の228リットル樽からドゥミ=ミュイと呼ばれる350~500リットルの樽の割合を増やし、より緻密で純粋な果実味とテロワールの表現を志しています。
● 2022 Batard-Montrachet Grand Cru
バタール=モンラッシェ・グラン・クリュ
【・・引き締まった味わいの2022年のバシュレ=モノですが、美しく凝縮しています!】
すみません・・飲めませんでしたので多くは語れません。ですが、2022年のバシュレ=モノは他のアイテムのテイスティングから過去最高と判断しています。ご検討いただけましたら幸いです。
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【2021年もののバシュレ=モノのバタールも、どうやら今のところはバタール=モンラッシェのトップ評価のようです。】 上値で98ポイントの素晴らしい評価が出ている2021年もののバタールです。ドメーヌ・ルフレイヴもほぼ同じ評価(ピュリニー=モンラッシェのコラムをご覧ください)で、ポール・ペルノーやマルク・コラン、バンジャマン・ルルーなどを抑えています。お馴染みフォンテーヌ=ガニャールもバタールを造っていますがまだ到着せず、しかし今のところの最高評価は・・
「ジョン・ギルマンさんの97ポイント」
でして、どうでしょうか・・ジャスパー・モリスさんの幅のある評価、「95~98 Points」とほぼ同様かもしれませんが・・。
そして・・まぁ・・何とかモンラッシェ、もしくはモンラッシェが有りますから、シャルドネの単独王者だとは言えないにせよ、バタール=モンラッシェとしますと・・最高のドメーヌだと認定されたという事なのでしょう。
価格も昔に比較しますと高いですがそれでもルフレイヴさんちの半額ですし評価もこのようですので、少なくともバタール=モンラッシェの造り手の代表の一人であることは間違いないと確信しています。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
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【メディア評価も上値98ポイントで2019年ものと同様の評価・・と言ってしまえばそれっきりですが、細かく見て行くと・・真実が透けて見えて来ます。】 少なくてどうにも飲めなくなったバタール=モンラッシェです。それでも上値98ポイントの庶子モンラッシェとしてはまだまだ激安だと言えるワインでしょう。
2019年ものと同様、最高評価は98ポイントですが、その評価を出したジャスパー・モリスさんは下値を下げています。おそらくバレルテイスティング時の「荒れ」を見てそのように評価したか・・と思います。
またヴィノスの・・おそらくニール・マーティンさんでしょうが、こちらは下値と上値を1ポイント、引き下げています。
そしてバーガウンドのアレン・メドゥズさんは、ニール・マーティンさんとは逆に、下値と上値を1ポイント、積み上げているんですね・・これってどう言うことでしょう?
noisy 的には、ほぼほぼ11本だったか、2020年のバシュレ=モノをテイスティングさせていただき、他のアイテムのメディア評価も見ながら考察してみますと、
「バシュレ=モノの2020年もののポテンシャルが2019年ものを下回ることはまず有り得無い!」
と判断しています。それほどまでに濃密で、美しい酸とそのバランス、豊かな表情をしているのが2020年ものですから、
「同じポイントは有り得ても下がることは無い」
んですね。
まぁ・・noisy の場合は製品をテイスティングしていますので、メディアさんたちのバレルテイスティングとは異なり、ある程度落ち着いた状態でテイスティング出来る訳でして、その辺では一日の長??・・が有ります。判断がより簡単な訳です。
ですので・・
「間違い無く2019年ものよりも上・・もしくは微妙に上」
の仕上がりでしょう。希少なワインです。是非ご検討くださいませ。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【わお!・・98点!】 すみません・・こちらも飲めていません。ですが、ついに上値は98ポイントに到達しています。昨年の2018年ものは97点でした・・もう100点までは待った無し!・・D.R.C.も真っ青?・・じゃ、バタール=モンラッシェを市販してよ・・って話しですね。まぁ・・どうせ飲めないですが・・数年先には、
「こんな価格で売られていたの?」
とビックリされるに違いないワインです。お早めにどうぞ。
以下は以前のレヴューです。
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【もちろん、バシュレ=モノのトップ・キュヴェです。日本への入荷は数えるほど!】 ジャスパー・モリス氏はBBR社を離れてしまったようでして、BBR社も扱っていたバシュレ=モノをテイスティングできなくなったようです。なので、2017年ものに97ポイント付けたのがおそらく彼にとって最後のテイスティング・・と言うことになろうかと想像しています。
2018年ものには、ヴィノスが93~95、アラン・メドゥズが92~94ポイントと言うのが見当たりました。・・まぁ、noisy的にこのアラン・メドゥズの評価は、バタール=モンラッシェは飲めていないとは言え、レ・ルフェール2018と同じ・・です。1級レ・ルフェール、滅茶美味しいですよ。バタールはそう簡単には栓を抜けないでしょうが、ルフェールなら・・このプライスですからね。
でもやはりバシュレ・モノのバタール=モンラッシェ、飲みたいですよね。素晴らしい2018の1級の2アイテムを飲めば、そこに心は動いてしまいます。
おそらくエージェントさんに6本入った位じゃないかと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに来た!ジャスパー・モリス氏97ポイント!!驚くほど長い後味・・だそうです!】 あ~・・ここでグラスの写真を出せたなら・・などと思ってしまいます。事実、バシュレ=モノのテイスティングは非常にエキサイトします。それもA.C.ブル・クラスから・・です。
インサイド・バーガンディ・コムを主宰するMWのジャスパー・モリス氏は97ポイントと大激賞・・最もA.C.ブルのシャルドネにも90ポイント付けていますから、よほど2017年もののバシュレ=モノが気に入ったんでしょう。
甘さに頼らず、本当に適切だと感じる程度の樽の関与のアロマ、漏れてくる柑橘果実、張力、オイリーさにも滲むフィネスなど、飲んでいて非常に楽しいです。
そして、あのアドヴォケイトも93~95ポイントと、ウィリアム・ケリー氏が評価しています。昨年の2016年ものが、ジョン・ギルマン氏の93ポイントでしたから、
「今までで最高の仕上がり!」
であることは間違い無いでしょう。
そして、他でも書きましたが、2017年ものバシュレ=モノは、
「ドメーヌ・ラモネを超えたかもしれない!」
と感じています。少なくとも1990年台のラモネは超えたと・・言えると思います。2013年のラモネのモルジョも旨かったですが、ラモネの至宝のひとつ、バタール=モンラッシェと是非とも比較して、その言葉の裏付けをしてみたいものです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつです。レ・フォラティエールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。-----
【素晴らしいです!これは頭一つ抜け出してます!・・モンラッシェが持つ見事な造形をも感じます!】
いや~・・これは逸品ですね。数が無くて勿体無いんで、飲むかどうか迷ったんですが、これが家で開いてるってことが、今、noisy の一番の楽しみです。
2014年ものはアドヴォケイトでも92~95Pints と弾けてた評価でしたが、2015年ものはまだレヴューが届かず、アドヴォケイトの評価は判りません。
バタールのコラムでも書きましたが、noisy の信頼していないテイスター(平気でグランクリュの飲み頃期間を今から5~6年と書く方です)が92~94Points と評価していましたので、
「・・きっとそんなレベルじゃないんだろうなぁ・・」
と思ってます。
抜栓した瞬間から転げだすような「玉になったフルーツ感とアロマ」は、コンディションの良いモンラッシェを開けた時のようなニュアンスにそっくりです。モンラッシェの持つ独特の金属的ミネラリティだけが、やや違うミネラリティに置き換わっている印象で、テッカテカにコーティングされたその「玉」の滑らかさ、その「玉」からにじみ出てくるなんとも言えぬエキスからの味わい、アロマは、ワインの王を感じさせるものです。一般には「高質」と、簡単に言ってしまえますが、それでは中々伝わりませんよね。
この感覚は、さすがに他のキュヴェには無いですね。近いものは有っても、こんなにツルツルとした球体を感じさせてはくれません。
素晴らしいワインでした。この球体、玉の中に閉じ込められた見事な味わい・・楽しんでください。凄いです!
以下は以前のレヴューです。
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2022 Puligny-Montrachet 1er Cru les Referts
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ルフェール
【凄い!・・これほど繊細で緊張感が高い・・黄色い果実の美しい質感をノーズで嗅げるとは!・・圧巻のノーズです!】

この凄い芳香を嗅げたとしたら、95ポイント以下を付けるなど考えられない・・と思っちゃいました。それほどにこの黄色い果実・柑橘の伸びやかでたおやか、質感がもはや・・1級だとは認識するのが恥ずかしいとさえ思ってしまいました。
それに、飲む人は自身に大きなパレットを前以て・・用意しなければなりません。
そうでないと、
「小さい秤で計った、今にも零れそうな大きな石」
のように、正確に計ることが出来なくなっちゃいます。
気品に溢れたノーズには、濃い黄色から白っぽさを持った薄黄色まで・・非常に多彩な色彩を感じられます。こちらも幾分縦延び系の・・どこまでも天井目指して伸びて行くかのようなノーズです。
多くの1級レ・ルフェールは、すみません・・もっとずっと鈍重です・・あ、余り良く無い言葉ですね。エレガントさに欠ける・・とか・・です。
非常にドライですが、まるで精魂込めて造ったような氷砂糖をしのばせているかのごとく、どこかに美しい甘みを感じます・・めちゃドライなんですけどね。

で、やや金属的で・・バシュレ=モノの2022年サントネ・ブランと共通するようなモンラッシェ系の緊張感を含みます。
決して破綻を見せず、どこまでも連続していて、その全てが美しい・・
「・・あれ・?・・レ・ルフェールって、こんなに凄かったっけ?」
と、noisy のオーバーフロー気味の脳に尋ねてみましたが、
「・・こんなに緊張感が溢れ、凝縮しているのに繊細で美しいものには出会ったことが無い!」
と出ました・・。
そして・・あ、このワインをテイスティングしたのは1月30日の午前1時頃です。余りに凄いので、
「こりゃぁ・・新着を出す前にもう一度試そう」
と思って店まで持って来て、午後3時頃にもう一度グラスに注ごうと、逆刺ししたコルクをセラー内で抜いたんですね。
そうしましたら・・いやもう・・甘やかで品のある黄色い果実がセラーに一瞬で蔓延しました・・。とんでもないポテンシャルを持った1級レ・ルフェールです!
ここはムルソー・レ・シャルムと隣り合った畑ですから・・こんなに凄いとは思っていなかったんですね・・と言うか、ここまでのポテンシャルには出会っていなかった!・・是非飲んでみてください!12時間ほどご用意できれば、noisyと同じ体験ができます!超お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ペリエール、シャルム、PMシャン・カネ・・めっちゃくっちゃ・・旨いです!・・ルフェールってこんなに美味しかったっけ??・・と、間違い無く思っていただけます!】---飲めなかったので以前のレヴューを使用しています。

無茶苦茶・・旨いです!・・美味しくない訳が無いか・・。2020年のバシュレ=モノの他のアイテムを飲めば、絶対にこのルフェールかフォラティエールが飲みたくなるはず・・です。それがマランジュにも言える訳ですから、
「2020年のバシュレ=モノ・・凄い!・・半端無い!」
と思っていただけると確信しています。
そもそもこのレ・ルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの南に接するピュリニーの1級畑ですから、レ・シャルムっぽさが有るのは当然とも言えます。
そして少しだけ離れていますが同様にムルソーのトップ・クリマ、「レ・ペリエール」の滅茶濃密な「蜜っぽいニュアンス」も持っていまして・・それぞれ1/3位ずつ感じられます。
で、残りの1/3なんですが・・これは人に寄るかもしれませんが、noisy 的にはムルソー=ペリエールの南に接している「ピュリニー=モンラッシェ1級シャン・カネ」だと・・そのもう密な黄色いフレーヴァー、精緻さだと思うんですね。
その3つの優れた畑のニュアンスを併せ持ったかのような振る舞いを完成度高く感じさせてくれるのが、
「2020年ピュリニー=モンラッシェ1級レ・ルフェール」
です。

もう言うことが無いほど素晴らしいです。濃密な黄色をシャリシャリっとしたミネラリティで溶かし込んだようにさえ・・見えます。
「これで95点・・?」
とは思いますが、上が有りますからね・・そこまでしか付けられないのでしょう。
因みにルフレイヴさんちのピュリニー=モンラッシェ1級レ・コンベット2020年には、ジャスパー・モリスさんは、
「92~93ポイント」
としています。レ・ルフェールの真上の畑です。
もっと因みますとジャスパー・モリスさんは、
「2020年のルフレーヴさんのバタール=モンラッシェに96~98ポイント」
としていまして、2020年のバシュレ=モノのバタール=モンラッシェの94~98ポイントとほぼ同様です。彼の評価が真っ当であるとするなら、
「バシュレ=モノはすでにドメーヌ・ルフレイヴとほぼ同格」
と言うことが出来ます・・
「・・一体いつの間にそうなった・・」
と思われるかもしれませんが、そう言うことなんです。滅茶安いでしょう?・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【肉厚で高質・・ものすごく贅沢をしている気分になります!滅茶美味しい!】
実に秀逸なピュリニー1級、レ・ルフェールでした・・素晴らしいです!
そもそもはこのルフェールは、レ・コンベットの東(下部)にあり、レ・コンベットの上がシャン・カネですので・・言ってしまえば、シャン・カネの真横北側がムルソー=ペリエール、レ・コンベットの真横北側がレ・シャルムの上部、ルフェールはレ・シャルムの中~下部に接している・・と言うロケーションでして、その性でしょうか・・
「ルフェールは評点が余り高くつかないのが相場」
な感じが有った訳です。まぁ、今でもそんな雰囲気は有ります。
ですがこのルフェールを飲みますと、ムルソーなニュアンスはむしろ全く無くて、果実が凝縮したような強い印象と・・悪く取らないでいただきたいのですが、一種のムスクっぽいようなアロマの延長上の素晴らしいフレーヴァーが有り、
「・・お~・・・・」
っと、ちょっと押し殺したような声を発してしまいそうになってしまいました。
相当に凝縮しつつも品位の高い味わいでして・・その上でバシュレ=モノの持ち味とも言えるフレッシュな魅力、ディテールが細やかに表現されているので、
「・・只者ではないぞ・・」
となってしまうんですね。
ジャスパー・モリスさんは上値で94ポイントを付け、アレン・メドゥズさんもモリスさんよりスコープを狭めた上で93ポイント + アウトスタンディングとかなりの評価をしています。モリスさんの下級キュヴェに対する評価はちょっとどうなんでしょ・・とは思いますが、このルフェールに対し、
「ア・ロング・グレイスフル・フィニッシュ。ミドルウェイト・プラス。ウィズ・エクセレント・バランス。」
には、まったくその通りだと思いますので・・何か不思議な感じがします。
素晴らしいピュリニー1級でした。今回はレ・フォラティエールとバタール=モンラッシェのテイスティングは出来ませんでした・・・予算オーバーでして・・すみません。
以下は以前のレヴューです。
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【これも滅茶苦茶美味しいです!気品ある黄色いフルーツがてんこ盛り!】
実はこの畑、ピュリニーではもっとも北の東側にある1級なんですね。
あのムルソー・シャルムと境界で接していますが・・
「どうしてこんなに違うのよ?」
と一瞬思うほど、ブリッブリな黄色の濃いフルーツに出会えるんですね。
例えばフィリップ・パカレも同じ名前のキュヴェを仕込んでいましたが、どちらかと言えばパカレはムルソー・シャルム風のイメージを感じさせていました。でもこの見事なルフェールに、そんなムルソーらしさは色濃く有りません。
むしろ、誰もが想像する・・
「ピュリニーらしいまっ黄色で豪奢なフルーツ!」
を、まったくそのまんまに・・いや、そこにバシュレ・モノらしい大柄さやフレッシュさを載せて、持って来てくれるんですね。
だからもう、今飲んでも滅茶美味しいです!全然硬いと思わせないです。・・いや、本当はまだ20%位の表情では有ると思いますよ。でも、たったそれだけの解放率でも、「素晴らしい!」と思える味わいなんですね。
因みにバタール=モンラッシェは飲めなかったらしい・・確かめてはいませんが、ジャスパー・モリス氏は91~94ポイントと言う評価ですから、ある意味、noisy が言っているように、フォラティエールと肉薄しているかのように思える評価です。
こんなワインはたっぷり抱えて、一年以上掛けて販売したいところでは有りますが・・
「・・そうは問屋が卸さない」
のがこの世界の掟。
なんとかキツネとタヌキの化かし合いを生き抜いてきたnoisy でさえ、どうにもならないことだらけで悶絶してしまいます。昨日も、ご来店のみのお客様にバシュレ=モノのフォラティエールとルフェールを3本ずつ・・とおっしゃられたのを、受ける訳には行きませんでした。本当に難しいです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【アドヴォケイト誌は92~94ポイントと、あのレ・フォラティエールと同評価!・・希少なバタール=モンラッシェ2017と1ポイント差です!】
飲めない3兄弟の1本です。テイスティングでの評価は、例え1ポイントでも異なれば、
「それは確実に違う」
と言う意思の表明です。
しかし、同じ評価とするならば・・アレコレプラスしたりマイナスしたりした結果として同じになった・・と言うことでして、一般的な畑の格から行けば「レ・フォラティエール」が上なのかな・・とされているように思いますが、ムルソー・レ・シャルムの真横のレ・ルフェールの検討は驚きでも有ります。
でも・・確かにこれ、滅茶旨いんですよね。2年ほど前にはバタール以外は全部飲めましたんで、
「レ・フォラティエールよりリーズナブルだけれど負けてない!」
のは確認済です。
ですので、ここはねらい目かな?・・と思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェの一つです。レ・ルフェールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2014年ものにアドヴォケイトは93~95Points 付けましたが、2015年ものはあっさり抜いたと思われます。これも一推し!】
「わ~お!」です。フォラティエールが無かったら、これがトップの出来!バランス最高です!
ムルソー・レ・シャルム・ドス(レ・シャルムの上側)に接するルフェールですので、レ・シャルムを4割、ピュリニー1級的要素6割と考えていただくと良いかな?・・ピュリニーにしてはとても硬質な、ややクリスタル的なツヤツヤ感、硬さを持つ味わいです。
果実の出方も同様に輝いていて、2015年のバシュレ=モノのパワフルさ、ミネラリティの膨大さが有りますので、構造の確かさと相まって、黄色の果実が輝いています。
アドヴォケイトが2014年ものに93~95Points も 付けましたし noisyも一推しにしましたので、昨年はあっという間に売れちゃいました。2015年はどうでしょうかね・・余りにフォラティエールが凄いので霞み気味では有りますが、この硬質さ故の美味しさはフォラティエールには有りません。
フォラティエールは「玉・球体」で、「レ・ルフェールはクリスタル柱」・・が判りやすい表現かもしれません。フォラティエールには届かないかもしれないが、この美味しさはレ・ルフェールにしか無いと申し上げておきたいと思います。
2015年のバシュレ=モノ、どのキュヴェも素晴らしいので困ってしまいますが、このルフェールをご選択になられても、
「お~!」
と・・声を上げていただけるかと思います。お勧めします!飲んでみてください!
以下は2014年以前のレヴューです!
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2022 Puligny-Montrachet
ピュリニー=モンラッシェ
【2022年もののバシュレ=モノのピュリニー村名は、激繊細な仕上がり!・・凄い出来の1級レ・ルフェールを少し静かにしただけで・・これ以上無い仕上がりです!】

圧巻な仕上がりのレ・ルフェールの後にテイスティングしますと、それは気品に溢れて・・いつまでも飲んでいたいと思わせるワインですから・・幾分静かに、無口なようにさえ感じられてしまいます。
ですが、こちらは村名ですから・・価格がほぼ倍もする・・しかし、
「とんでもない仕上がりの1級群」
ですから、それは仕方が無いと思うんですね。
noisy はこの村名ピュリニーと1級レ・ルフェール、ムルソー・クロ・デュ・クロマンを3つ並べて飲んでいましたので・・それぞれに異なる表情の変化を楽しみながら、
「2022年のバシュレ=モノは過去最高、間違い無いだろう」
と当たりを付けた訳です。
また、これはインポーターさんに調べていただいたんですが、残存So2の量も2021年ものよりも10mlほども減っているんですね。ですから、
「飲み心地も非常にスムーズで酔い覚めも軽い!」
訳です。

非常に繊細な糸を撚り合わせたようなイメージで、黄色い果実を繊細に表現してくれます。
エキスはドライですが、ややネットリとしつつも・・非常に美しいです。そして、
「とてつもなく繊細な出来!」
だと感じました。
ですが、ヴィノスのニール・マーティンさんはその辺が気に入らないらしく、価格の安いシャサーニュの明るい軽さにやられて・・シャサーニュ村名をこのピュリニー村名の上の93ポイントとしています。
noisy 的には、
「いや~・・どうでしょ。それは無いと思うよ・・」
と申し上げておきましょうか。
まぁ・・その辺りは各所で書かせていただきましたので、面白いと思って読んでいただけるかと思います。
また、価格の方ですが、しぼりに絞って・・
「2021年ものよりも値下げ!」
していますので、是非ご検討いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
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【2021年ものは少ないので飲めていませんが、2019、2020、2021年と変わらず安定して美味しいピュリニー!ルフレイヴさんの半額です!】 知名度は全く追い付かないものの、評価ポイントでは全く同じ・・としか思えないような凄い生産者さんになった「ドメーヌ・バシュレ=モノ」です。村名ピュリニーは少ないので・・と言うよりも村名を超えてくると全てバラでしか入っていないので、2021年の村名ピュリニーのテイスティングは出来ませんでした。申し訳ありません。
「ルフレイヴと全く同じ評価って・・ホント?」
と思われるかもしれませんから、一応・・ちょっと見てみてください。1級レ・ルフェールは比較対象がルフレイヴさんにないので、標高がほぼ同じで少し村の中に入ったロケーションのクラヴァイヨンと比較していますが、その他は同じ畑です。
◇2021 Leflaive Puligny-Montrachet
90~92 Points Jasper Morris
90~93 Points Burghound Outstanding! Burghound (6/2023)
◇2021 Bachelet-Monnot Puligny-Montrachet
90~92 Points Vinous
89~92 Points Burghound
88~90 Points Jasper Morris
◇2021 Leflaive Les Folatieres (4/2023)
92~95 Points Burghound Sweet Spot! Outstanding! Burghound (6/2023)
94 Points Vinous (1/2024)
92~93 Points Jasper Morris
◇2021 Bachelet-Monnot Les Folatieres (10/2022)
93~95 Points Vinous (1/2023)
91~94 Points Burghound Outstanding!Burghound(6/2023)
90~93 Points Jasper Morris
◇2021 Leflaive Puligny-Montrachet 1er Cru "Clavoillon"
92~94 Points Burghound (6/2023)
92~94 Points Jasper Morris (5/2023)
93 Points Vinous (1/2024)
◇2021 Bachelet-Monnot Puligny-Montrachet 1er Cru "Les Referts"
92~94 Points Vinous (1/2023)
91~94 Points Jasper Morris (10/2022)
91~93 Points Burghound (6/2023)
◇2021 Leflaive Batard-Montrachet Grand Cru
95~98 Points Burghound Don't Miss! Burghound (6/2023)
95~97 Points Jasper Morris Drink from 2029~2038 (4/2023)
96 Points Vinous (1/2024)
96 Points Best from 2025 through 2035Wine Spectator(1/2024)
◇2021 Bachelet-Monnot Batard-Montrachet Grand Cru
96~98 Points Jasper Morris (10/2022)
95~97 Points Vinous (1/2023)
93~95 Points Burghound (6/2023)
まぁ・・noisy も何とか数キュヴェ、テイスティングさせていただきましたが・・非常に良い出来です。スケールの大きさもさることながら、やはりバシュレ=モノらしいピュアさ、フレッシュさを感じさせてくれます。最近はもう・・ルフレイヴさんちのワインはとんとご無沙汰です・・2006年まで・・だったかなと思いますが、余りに高くなったのと、ビオ系でありながらのリリース時の硬さが気になって扱わなくなってしまいました。
ですが、上記のような評価を見ますと・・こう判断せざるを得ません。
「・・バシュレ=モノが・・良いよね・・。」
評価自体が同じでも味筋は異なりますから・・ルフレイヴさんのワインが大好きな方はそちらをお買いになられるのでしょうが、バシュレ=モノも素晴らしいので、もし飲まれたことが無いようでしたらトライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリスさんは、バシュレ=モノは完全にルフレイヴを超えたと・・言っているかのような94ポイントです!】
これも激旨です!・・グダっとした果実だけのピュリニーでは無く、繊細さを果実で表現できている見事なピュリニー=モンラッシェ村名でした・・。
そして、noisy も余り前以ては見ないようにしている海外メディアの評価ですが、
「なんとジャスパー・モリスさんは94ポイント!(・・マランジュ1級と同じ評価・・ですが・・)」
なんですね。
そして、ピュリニー=モンラッシェを代表する大御所としましては、最近はNoisy wine も止めてしまったあのスーパードメーヌ・・「ドメーヌ・ルフレイヴ」さんですよね?
そのスーパー・ドメーヌのピュリニー=モンラッシェ2020年には、彼は、
「92ポイント」
としているんですね・・
「・・えっ?・・バシュレ=モノのピュリニー村名だけじゃなくて、マランジュ1級より低いの?」
と・・思いません?

おまけにかのスーパードメーヌの村名は、万札2枚でも購入できないらしい・・凄いことになっちゃってますから、
「バシュレ=モノ..飲んでみようか・・」
と思っていただけるに違い無いんですね。
深みは有るけど・・ただ底が下にあって、そこを果実で埋めているだけ・・のピュリニーじゃ在りません。繊細で有り、構成も深く、しなやかさと豊満さを持ちつつエレガントでしっかりしたエキスを持っています。
今飲んでも滅茶美味しい!・・いや・・10年寝かしたらもっとおいしい!是非飲んでみてください!
「94ポイントの村名ピュリニーなんて・・そう簡単には見つからない」
はずです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!本物!】
上の写真がシャサーニュ村名、下がピュリニー村名です。ジャスパー・モリスさんは、より価格の高い「ピュリニ=モンラッシェ」よりも1ポイント高い評価をしている「シャサーニュ=モンラッシェ村名」です。
ま・・気持ちは判るけどなぁ・・とも思いますが、2019年のシャサーニュ村名は、2018年ものに輪を掛けて素晴らしいです。某大ドメーヌ、ラ*ネさんのシャサーニュが薄い・・小さいと思ってしまうほど膨大です。まぁ、このタイミングではエレガントさはそちらが上だと思いますが、バシュレ=モノのシャサーニュが半端無いのはお判りいただけると思いますし、
「なんて言ってもこの価格が・・信じられない」
のは間違い無いでしょう。
あのアレン・メドゥズさんでさえ、「89~92ポイント + アウトスタンディング 」を付けていますから・・ちょっと村名クラスにそんなに付けちゃって良いの?・・それはあなたのペースでは無いんじゃない?・・と思ってしまいます。
通常良くあるタイプの「軽い」シャサーニュではありません。「きっちりぎっちり」と要素が有り、ミネラリティと果実感のバランスも素晴らしいシャサーニュです。
白っぽいミネラリティがたっぷり有って、しかも黄色中心の果実もたんまり有ります。果実がしっかりしていて逞しいので、一瞬「ピュリニーか?」と思わせる風でも有ります。

noisy 的にはそれでも・・ピュリニーが1ポイントほど上だと思いますよ。ピュリニーに関しては村名だけでは無く1級ルフェールも同じで、相当締まっていて各要素が簡単には飛び出してこれず、しかしバランスが素晴らし過ぎて、
「・・ん・これはそういうワインだ」
と勘違いしてしまっていると思います。
なので、シャサーニュは93ポイント、ピュリニーはポテンシャル94ポイントです・・noisyとしましては・・はい。今飲んでだと2ポイント下がりますが、今から飲んでも滅茶美味しいので、
「この状態でほとんど実力は見えている」
と思っちゃうんですね・・。・・あ、すみません・・また上から目線的に偉そうに書いてしまいました。リアルでしょっちゅうそんな書き方をしていたので、ついクセになっちゃってるんですね・・。
グラスの写真の色を見比べると、やはり判りやすいかと思います。シャサーニュの方がやや「白く」、ピュリニーの方がやや「黄色」が強いかと思います。もし可能でしたらムルソーのクロ・デュ・クロマンの写真とも見比べてみてください。明るさの補正はほぼ同じになるようにやっているつもりですが、テーブルクロスの色合いでご自身の目で補正されると良いかと思います。
海外テイスターさえ騙した・・?・・素晴らしいシャサーニュとピュリニーです。ご検討いただけましたら幸いです!滅茶安いと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【ニール・マーティン90~92、アラン・メドゥズ&ジャスパー・モリス89~91!質感高く大柄なピュリニー=モンラッシェ!旨いです!】
そりゃぁね、ルフェールやフォラティエールには勝てる訳無いですね。それは仕方が無い・・どちらもグラン・クリュ真っ青な出来ですから。
でもこのピュリニー=モンラッシェ村名、バシュレ=モノらしさをどこも削っていない、しかもそれら1級と全く同じライン上にある味わいなんですね。
ですから、黄色いフルーツ感が増し増し、バシュレ=モノらしい味幅がしっかり有る、ドライなピュリニーなんですね。
上値で言うと92ポイントクラスですから、1級クラスに肉薄している感じです。不足しているとするなら、ルフェールやフォラティエールが持つ優雅さだけ・・です。もうここは、畑の素性がモロに出て来てしまいますから・・。豊かさはそれら1級にはどうにも叶わないと思ってください。
でも、タイトな美味しさなら負けませんし、要素からの表情が出てくると・・ピュリニーらしい豪奢なフルーツが表に出て来ますよ。
なので、今飲んで美味しいのはそれら、1級畑の方です。こちらはもうちょい、寝かした方が良いでしょう。寒くなって来て、魚介類が美味しくなって来たこの冬には、だいぶ成長していると思いますよ。
そして(通常の保存温度の場合)15年間は美味しくいただけるでしょう。
何せこの色・・確実に黄色味が強くなっていますよね。熟度が高い葡萄ですが、酸がきっちり有りますので非常にバランスが良いです。上値92ポイントは伊達じゃない!・・と思います。ご検討くださいませ。非常に美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【この辺を飲むとラモネさんとの共通項が見当たっちゃいますね~・・!タンザーさんはピュリニー89~91ポイントと渋めの評価です。】

海外のメディア評価は、「シャサーニュ=モンラッシェ2017」については残念ながら見当たりませんでした・・美味しいのに・・ね。
少なくとも、「甘みにかまけた味わいの良くあるシャサーニュ」では有りません。非常にドライだが、良いシャルドネ特有の気品高い旨味成分を持つ見事な味わいです。
しかし、現状で滅茶存在感のあるムルソー・クロ・デュ・クロマン・・を飲んでしまうと、このタイミングでの抜栓はお勧めはできず、1~2カ月は休めて欲しいのが希望です。シャサーニュもピュリニーも・・です。少しだけ早いです。
上の写真がピュリニーです。ま~・・見分けがつかないですよ・・色などソックリです。
そして、どちらも・・何故かラモネさんを思い出してしまいます。何せ、両アイテム一緒に開けていますから、その「似ている」と思ってしまってからは、どうしても・・それが感覚から離れないんですね~。
しかしながら、ラモネさんのシャサーニュほど薄くは無く(・・語弊がありましたらお詫びいたします)、その飲んだニュアンスが似ている・・と言うことなんですよ。

左の写真はシャサーニュです。これは本当にソックリです。バシュレ=モノ兄弟のワインの方が充実しています。そして見事に「ハスキーな」シャサーニュらしさと、バシュレ=モノのワインが持つ華やかさが感じられます。
ピュリニーの方はやはり黄色いフルーツが強いです。そしてまさにピュリニーらしく、豪奢な味わいです。タンザーさんは上値で91ポイントですが、もう少し付けてもいいんじゃないかな?・・下値の89ポイントは余計でしょ・・と感じます。
いや、どちらも素晴らしいですが・・休養を上げてください。1~2カ月で良いです。それだけ時間があれば、しっかりとその姿を見ることが可能になっていると思います。
・・だとすると・・シャサーニュがお買い得では有りますね。もっとも、テロワールはしっかり出ていますんで、仮に同評価だとしても、そこから飲まれる方の好みが出て来ますんで、その辺りを是非お考えの上、
「2017年バシュレ=モノ、少なくともどれか1アイテムは是非!」
飲んでみていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2022 Mersault Clos du Cromin
ムルソー・クロ・デュ・クロマン
【是非とも2020年ものと2022年ものの写真を見比べてみてください!・・真実がきっと見えるはずです!】

実は・・一生懸命書いたコラムが消えてしまいまして、今書き直している最中なので・・すみません、短めになります。
是非ですね・・この上の2枚の写真、2022年ものと、その下の2枚の2020年ものの写真を見比べてみてください。きっと何か判るんじゃないかと思うんですね。
この下の3~4枚目の写真、非常にファットに仕上がった2020年ものには94ポイントまでメディアは付けています。
一方、上の2枚の2022年の写真はどうでしょう?・・活き活きとして非常に美しく、蜜がにおってきそうでミネラリティも半端無いですよね?
下の2枚の写真は、アルコール分がたっぷり出て・・大柄な味わいの素晴らしいワインになったとは見えますが、どう見ても・・
「2022年ものの方が素晴らしいようにみえる?」
と思っていただけるんじゃないかと。

非常に精緻で、しかも低域に重心が有ってムルソーらしい充実したミネラリティがたっぷり存在します。
ムルソー南部の1級畑に出がちな、高質な蜜のニュアンスさえ・・香って来ます。しかしながらこのクロ・デュ・クロマンは、
「ムルソー村に在りながらヴォルネイ1級を名乗る畑に接したムルソー北部の村名!」
なんですね。
ドライなのにエキスの甘さ、そのエレガンス、質感に驚かされます。黄色い果実がたんまりと在り、凝縮しています。低い重心から押し上げてくるような味わいは、パワフルなムルソーには感じられますが、それをエレガントに質感高く感じさせてくれる素晴らしい出来です!
すみません・・ホントはもっと沢山書いたんですが、操作を誤って消してしまいました。つまり何を言いたいか・・と言いますと、
「2020年ものには94ポイント付けて、2022年が92ポイントとは・・それは無いでしょ!」
とnoisy はオカンムリなんですね。
素晴らしい出来でした。過去最高間違い無し!・・しかも価格は去年よりも下げています!是非飲んでみてください。超お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ペリエール、シャルム、PMシャン・カネ・・めっちゃくっちゃ・・旨いです!・・ルフェールってこんなに美味しかったっけ??・・と、間違い無く思っていただけます!】---飲めなかったので以前のレヴューを使用しています。

旨いです!・・ムルソー村名に求める最高値をしっかり感じさせてくれますから、そりゃぁ高い評価も付くでしょうし、94ポイントも判らなくも有りません。
でも・・
「94ポイントって・・それはアン・ルミイィの点じゃないの?」
と思ってしまうますよね。サン=トーバン・アン・ルミイィ1級よりもムルソー村名が上?・・いや、それは絶対無いでしょう。お客様を勘違いさせてしまうから・・勘弁してください。
滅茶美味しいです!それは間違い無いです。ヴォルネイを名乗れるムルソーの畑がちょうど途切れる位置、ムルソーの北側中腹に有る村名畑です。
こってりしていて・・ねっとり・・そのねっとりさの中に「甘み」さえ感じさせてくれるエキスの凝縮感が存在します。
そして強めの石灰・・と言いますか、大理石までちょっと届かない位の硬いミネラリティが潜んでいます。口内でぶわっと拡がってくる中域は低い位置から盛り上がってくるかのようです。勿論ですが、
「甘いと言っても糖分の甘さでは無い」
のは当然で、
「集中したエキスゆえ」
の結果です。

まぁ、この甘みさえ感じる集中したエキスの味わいを感じるのは、ムルソーの場合、北側が多いように思います。南側の標高の高い部分になりますとそれがもっと繊細になって来ますから・・まぁ、そちらは1級ですが、北側でもも少しヴォルネイに寄っていますと1級畑なんですね。
ですから、村の西側の「準一級」の畑同様に、このクロ・デュ・クロマンも北側の「準一級」と言って良いかもしれません。言ってみればあのダンジェルヴィーユさんの、
「ムルソー=サントノ1級」
に近い味わいなんですね。
繊細系のワインが多いバシュレ=モノのシャルドネ群に有って、おおらかさ、ゆったりさ、リッチさに長けるムルソーらしい味わいです。
まぁ・・何せ・・
「村名ムルソーで94ポイント!」
ですから・・凄いのは間違い在りません。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【コント・ラフォンも真っ青?・・・って去年も書いてました・・ね・・。でもピュリニーとシャサーニュを差し置いて93ポイント付けたのは、なんとムルソーです!】
美味しいです・・バレルファルメンテッドなムルソーの美味しさは、やはり「止められない・・止まらない・・かっぱ・・せん」な感じになってしまうんですよね。
ほんのり漂う新樽のアロマ、少し粘っこいオイリーなアロマ、何となくすぐにもう分厚さを嗅ぎ分けさせられるほどのマッチョな要素のあるアロマ、熱量・・そしてくいッと口に含んだ瞬間に拡がる分厚い大理石風のミネラリティと黄色味の強い柑橘果実・・フルにドライなのにその厚みゆえか、甘みさえ感じさせられてしまう。ぷっくり膨れた中域からノーズに抜けて行く香りがまた素晴らしく、そのアロマを分析させられながら長い余韻が持続・・全く無くなってからもその余韻に漂いつつ、またグラスへノーズを・・。
と言うような循環作業を延々とやらされてしまう訳ですね。
まぁ、シャルドネで村名でムルソーで上値93点・・なんて滅多にお目に掛かれず、それでもついたとするならコシュ=デュリとコント・ラフォンしかいなかった訳でして、ムルソー好きのnoisy としましては、
「さもありなん」
と喜びたいところでも有ります。基本的には noisy はヴィノスとは余り相性が良く無いんですが、93ポイントには賛成です。(プラスは付けるかもしれませんが・・)
色合いも実に色っぽいですね・・。上から撮った2018年ものとは色相もちょっと違って見えますが、やはり2019年ものは健康的でピュア、色合いも非常に健全に見えます。
最近のコサール的な「ピュア一辺倒・・・余分な化粧は一切付けたくない」のも良いですが、育ってきた環境からなんでしょうか・・こんなバレルファルメンテッドなムルソーに気を惹かれてしまいます。今飲んでも滅茶苦茶美味しいです!アドヴォケイトは、This is a gastronomic wine from this early-ripening site nestled in the village of Meursault. などと書いてまして、一瞬「イラっ」としてしまいましたが、
「1937年と1998年に植樹」の超 V.V.の混ざった素晴らしいムルソー北部のクリマです。是非ご堪能くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【コント・ラフォンのムルソー並み!・・そこにバシュレ=モノらしい・・口内を押し広げるように膨らむ大きさとフレッシュさが還って来ます!】
「とっても・・1万以上はだせないけど、その下で滅茶おいしいシャルドネが飲みたい!」
そうでしょう・・。noisy が美味しい美味しい言うもんだから、世の中のピノ・ノワールファンがシャルドネファンに変身しはじめてます・・いや、そう思ってしまうほど白ワインが売れています。そうじゃなきゃ、税込5千円のドミニク・ラフォン、A.C.ブル白が200本も動きません。
もちろん、ドミニク・ラフォンのA.C.ブル2017や、メオ=カミュゼのオート=コート白2018は、驚くほどの美味しさですよね。5千円クラスではもう考えられないほどの美味しさです。
でももし先の1万円以内で・・と言うことでしたらどうでしょう?今ならこのクロ・デュ・クロマン2018年をお薦めします。でもきっとすぐ無くなってしまうので、また他の美味しいシャルドネを探す旅を続けることになってしまう訳ですが・・(^^;;
王道のムルソーを感じさせてくれる、ものの見事な「村名の」ムルソー、クロ・デュ・クロマンです。ドミニク・ラフォンさんの邸宅のすぐ傍に有ります。「ど真ん中」な感じのするムルソーです。
ムルソーは北が粘土質主体、南がハードな石灰質主体・・・と覚えて置いて良いと思います。ただしこれは北南方向です。
東西方向ですと、東が粘土質が多く成り、西がミネラリティの厳しい感じになりますし、東西は標高が関係しますから、より高いところになる西側が、より水分の低い痩せた土地と言うことになりますね。
なので、西南が最もミネラリティ豊かで厳しい感じになるんですが、そこが・・ペリエールです。
このクロ・デュ・クロマンは、そんなムルソーの「ど真ん中」を感じさせてくれる見事な味わいです。
オイリーで真ん丸でつるんとしてて甘美です・・つまり、滅茶美味しいんです。コント・ラフォンのムルソーにそっくり!・・いや、そこにバシュレ=モノらしい味幅の広いニュアンスがちゃんと入ります。
因みに、
ヴィノスのニール・マーティンさんは、92~94ポイント!・・です。 なので、アラン・メドゥズさんのバタール=モンラッシェと同じポイント・・。まぁ、実際はそんな訳は無いんですけどね。人による官能検査は結局そうなってしまう訳ですね。
今飲んで滅茶美味しいですが、ムルソーと言うアペラシオンですから芯にあるミネラリティは多く、長い寿命が想像されます。少なくとも30年は大丈夫だと思います。数が無いので・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【激うま!クロ・デュ・クロマン・・飲まないと後悔します!】
クロ・デュ・クロマン!・・素晴らしいです!呆れるほど・・今でも超旨い!・・
まぁ、確かにムルソー・ペリエールほどまでには昇華していないにせよ、むしろ、プティ・ペリエールと言いたくなるような見事な丸み、テクスチュアの滑らかさ、そしてブリッブリな果実が有ります。
これ、是非飲んで欲しい・・です!アドヴォケイトは89~91+と、もしかしたら低めに思えてしまうかもしれませんが、バタールでさえ 92~94 と言う評価しかしていませんので、アドヴォケイト的には妥当なものになっているんでしょう。
グラスをぶん回して・・楽しんでみてください。今飲んでも充分に納得できると思います。・・いや、飲み頃だなんて、絶対言いませんよ。「今飲んでも納得できる美味しさ!」です。ご堪能くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【2015年ものも美味かった!このキュヴェは上級キュヴェを喰う可能性が高いです!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
● 2022 Santenay Blanc
サントネ・ブラン
【こちらは1級畑ではありませんがサントネイ随一の1級畑、グラン・クロ・ルソーに接するル・シャイニ、レ・ブラなど4つの畑のブレンドから、緊張感溢れるモンラッシェタイプの味わいを造り出しています!】

美味しいのにテクニカルも見当たらず、情報が無いのでネットを探しまくりました。
まぁ・・「ライジング・スター」などの修飾語はすぐに見当たるんですが、コート=ドール南端のサントネについてはホント・・情報が無いんですね。
ですがようやっと見当たったページにはこんなことを書いていました。
「このワインは2012年からバシュレ=モノのポートフォリオに含まれており、平均樹齢30年の成熟したブドウの4区画から造られています。キーとなる重要なテロワールはリューディ・レ・ブラで、またル・シャイニ がバランスを提供します。これらのブドウ畑は非常に白亜質で、22年には美しくクリーミーな味わいの中間部と長く岩のような終わりを持つゴージャスな白ワインをもたらしました。」
このサントネはテロワール的には「モンラッシェと同じ土壌」だと言われていまして、noisy も2021年もので・・
「・・おや?」
と、たやすくはとても千切れないようなその金属的な細い糸を思わせるニュアンスから、
「・・なるほど・・そんな部分が出始めたのかな?」
などと思っていた訳ですが、この2022年もののサントネ・ブランを飲んでからは、
「・・一体どこの畑なんだろう?」
と気になってしまったんですね。
そうしましたら、優れたピノ・ノワールが生まれる1級畑「グラン・クロ・ルソー」の上部にある、
「白い石灰石がゴロゴロ転がっている傾斜のきつい畑」
こそがル・シャイニとレ・ブラだったんですね。
因みにPCのGoogleサーチで「グラン・クロ・ルソー」と検索しますと、バッチリ出て来ますので「Map で観る」を選択し、そのクラン・クロ・ルソーとこれらの畑の境の道に降りられますので、お時間のある方は是非ご覧ください。
「これ、ピュリニーやシャサーニュなら少なくとも1級畑でしょ?」
と思っていただけるはずです。

黄色い果実を白い石灰が包み込んだような味わいで、香りも華やかで緊張感に溢れる、凄みを持った味わいです。
Google マップの・・ゴロゴロしている石灰岩は、モンラッシェ同様のウーライト(魚卵状石灰岩)かどうかまでは見分けられませんが、やや金属的で横方向への拡がりが抑えられ、縦に非常に向かって伸びやかなのは、若いモンラッシェの特徴に似ているとも感じます。流石にモンラッシェほどの品格があるとは言えませんが。
しかしながらグラスの色彩を見ても、
「エレガンスが透けて見えて来るよう・・」
にも見えないでしょうか?
少なくともピュリニーのレ・ピュセルによく似ているようにも感じるんですね。
なので、まだ若さを感じますが一応のバランスにはたどり着いていますので、
「今飲むなら、グラスを振り回しながら楽しむ!」
のが良いかと思います。
そして半分程度で止めて置き、適度な日(2~3日ほど)を置いて再度楽しむ・・そんな飲み方が良いと思います。
何せ・・モンラッシェはそう簡単に飲めないですからね・・持っていてもさっさと開ける訳にも行かず、今更購入するのも大変ですから。
また、メディアは超近眼で目先のことしか見えていないように感じるほど、評価が低いです。ヴィノスがようやっと上値90ポイントです。SNSのセラートラッカーで一人だけ評点を出している方がいらして、91ポイントとしていました。因みにセラー・トラッカーは2019年もののこのワインに93ポイントを付けた方が複数人いらっしゃいます。何だか・・本職よりもワインファンの方がよほど正しいんじゃないかと思っちゃいます。
シャルドネの最高峰と同じ土壌と言われる部分を、この価格でチェック出来る訳ですし、かなり高いポテンシャルが有ると・・noisy も太鼓判を押させていただきます。もちろん、好き嫌いやタイミングでどんどん変化して行くので、評価もそれぞれ異なるとは思っていますが、
「めちゃ楽しめるのは間違いない!」
と言えるでしょう。ぜひ飲んでみてください。お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ついにモンラッシェと同じ地層と言われるサントネ・ブランの本領を発揮しはじめた!?「格を身に着け始めたか」と思わせる出来栄えです!】
お客様には申し訳ないな・・と思ってはいるんですが、まぁ・・ Noisy wine でご紹介させていただいている造り手さんのワインが、為替とメディアで高く評価され始めたのがきっかけなのかどうかは判らないにしましても、
「どんどん価格が上がっている!」
んですね。おまけに・・入荷量が目に見えて減っている訳です。
それでも今のところは量が減ったとしても価格上昇で noisy も何とかなっている状況では有りますが、来年の2021年ものになりますとさらに減るのは決定事項・・戦々恐々としています。
しかしながらそれでもこのバシュレ=モノのサントネ・ブランのように、
「王道の味わいをさらに濃密に、美しく仕上げつつ、過去最高を更新し続けている!」
とテイスティングで感じさせてくれますと・・
「やってて良かった・・」
と思うんですね。
そもそもバシュレ=モノはリーズナブルで、活きが良くハツラツとしていて、将来性が見えたので扱わせていただいた訳ですから、
「毎年伸びて来てくれる!」
と言う現実を見て嬉しくない訳がありません。
ましてやこのワインは「サントネ」と言うアペラシオンで、決して特別にリーズナブルでも何でも無かった訳で、海外メディアの評価さえも低いことに、noisy も噛みついていた訳です。
ですがついに90点を付け、この2020年ものには・・
「91ポイント!」
まで付くようになったわけですから・・ようやく時代が追い付いてきたと感じています。・・まぁ・・
「テイスターのnoisy としては・・もっと付ける」
のは言うまでも有りません。

サントネはモンラッシェと同じ地層だと言われています。ですが、
「どう飲んでみても・・そんな感じはしない」
と言うのが今までだった訳ですね。
ですがこの2020年もの・・いや、2019年ものもその雰囲気は有りましたが、2018年ものまでの「ムルソー風」から「何とかモンラッシェ風」と言う感じに変化して来ました。パワフルさ、ねちっこさよりもエレガンスが出て来たんですね。
2020年ものは非常に出来が良いようでして、海外メディアも最高91ポイントまで付けていますが、まさにエレガンスを内包しつつ凝縮した要素を持った見事な味わいを見せてくれます。
開けたてはほんのりトースティな新樽由来のトップノーズ・・・いや、そもそもサントネに高級な新樽を使うなんて、昔は考えられなかった訳です。無かったわけではありませんが、そのトライをしたほぼすべてキュヴェが・・
「樽に負けて風味がしょんぼり」
になってしまっているのがオチだった訳です。
この2020年ものは、そのオークのニュアンスを5分も経たずに蹴散らし、そこから「シャサーニュ」っぽい白い石灰を中心としたモンラッシェ風の姿を見せてくれます・・と思いきや、即・・そこから「気品ある黄色いフルーツ」を感じさせる「ピュリニー」っぽいニュアンスに変貌しているのに気付かれるでしょう。
さらには、モンラッシェと名の付くワインが魅せる複雑性を感じさせる振る舞いにさえ変化してくれますから、
「・・あれ?・・これってサントネだよ・・ね?」
と。
「バシュレ=モノもここまで到達したか!」
と思わせてくれること必定です。他の造り手さんのサントネではまずあり得ない・・noisy が知っている限りでは・・です。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【「サントネ・ブランなんて所詮は・・」なんて思ってスルーしていたら美味しいものには当たらなくなってしまいます。この明るさ!、ミネラリティ、バランス、健康美、ピュアさに加えて「格」さえ感じます!】

素晴らしい「サントネ」村名です。残念なのは、noisy もまた、
「サントネのシャルドネがどのようなものなのか」
を正しく、判りやすいようにはお伝え出来ないことです。なのでやはりそこは、
「コート・ド・ボーヌの偉大なシャルドネとして」
と言う部分でしか評論できないのが申し訳ないです。
しかしながら、もはや「サントネ」はコート=ドールの南のドンケツ、二軍のワインでは無い・・と言いたいですね。だってこのサントネ・・
「ビックリするほど美味しい!」
です。
ピュリニー=モンラッシェに似たスタイルで非常にバランスが良いです。しかも、「果実感」がたっぷりで、とても明るく万人に微笑んでくれているような外向さが有ります。
ピュリニーのワインって、ムルソーのワインのように「しかめっ面」はしていないでしょう?・・いつもちょっと微笑んでくれているような感じじゃないですか?
でもちょっと・・
「ん・・ミネラリティは・・軽め?・・少なめ?」
特に村名クラスのピュリニーにはそう感じられることも有るかと思うんですね。
しかしながらこのサントネは決して「ミネラリティが少なめ?」などとは絶対に思わないはずです。それでいて、
「超明るいxxx!」
のような愛想の良さを感じます。その上で、
「コート・ド・ボーヌの有名村名クラスと同等」
と言える仕上がりをしています。
ユベール・ラミーだけじゃ無かった・・凄い成長を見せてくれています。もしかしたら、今飲んで一番美味しいとおっしゃる方が多いのはこのサントネかもしれないとも思っています。是非飲んでみて下さい。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【なんとヴィノスは2018年サントネ・ブランに90ポイントも!・・2017年ものはムルソー風でしたが、2018年はシャサーニュ風にランクアップ??】
美味しいです!・・バシュレ=モノらしい、すがすがしさが口内を押し広げるかのように入って来ます。そして、ほんのり滑らかでわずかなオイリーさと細やかな石灰、白いフルーツや柑橘フルーツ、瑞々しさが膨らみます。
2017年ものはオイリーさがもっと在ったように思いますが、2018年ものはそこはやや穏やかで、代わりにリアルなフルーツ感が増えた様に思います。
コート=ドールの南端はマランジュですが、その北がサントネでして、さらにその北がシャサーニュになります。サントネはシャサーニュ同様の地層が出ている畑が散見されるそうですので、味わいも似たようなニュアンスなるのかもしれません。以前は力のある生産者が育っていなかった性も在るのでしょうが、
「90ポイント!」
などと付くようなワインは、まず在りませんでしたし、何よりメディアのテイスターが余り行かなかったことも、知名度に欠ける存在になっていたのかもしれません。
価格的にもA.C.ブルゴーニュに毛の生えたようなものですが、
「図太いボトルに剥きやすい蝋封」
をしていますので、コストは結構に掛かっていることが判ります。
その90ポイントはヴィノスですが、こちらも誰の評価か今のところ不明です・・すみません。しかし、サントネのシャルドネにこれほどの評価が付けられるのは稀かと思いますが、個人的には・・やはりプラス1ポイントの余裕を見るべきかと思います。お勧めです!是非飲んでみて下さい!
以下は以前のレヴューです。
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【2017年ものもムルソー・スタイル!!・・(^^ この高質さからは、サントネイの白だとはきっと思わないでしょう!】
サントネイの白です。普通は余り・・皆さんも食指を伸ばさないでしょう。
でも、稀にサントネイでも優れた白は見当たります。ピュアでフレッシュ系に仕上げると、結構に美味しいです。
しかし、マロをして高級シャルドネにしようとして失敗するパターンがほとんどなんです。上手く立ち回らないとこうはならないんですね。
コート=ドールの南のドンケツにあるサントネイでは有りますが、このように上手に仕上げると非常に美味しいです。ムルソーの北側的な味わいですから、
「ムルソー・クロ・デュ・クロマン」
との共通項が結構に・・感じられます。
バシュレ=モノ・・来ちゃいましたか・・ね?・・後は余りに人気が出過ぎて価格が上がり過ぎないことを祈ります。是非飲んでみてください!
● 2022 Chassagne-Montrachet
シャサーニュ=モンラッシェ
【なんと・・そんなことが許されるか?・・ニール・マーティンさんは1級レ・ルフェールと全く同じ91~93 Points で、しかもピュリニー村名を凌ぐと言う凄い評価!・・ホントかな?】

今回のニール・マーティンさんのバシュレ=モノ2022年の評価にはかなり驚かされました。
「・・何かの間違いじゃないの?」
と・・noisy は実際にそのワインを飲み比べていますからね・・どんなに過少に見積もっても、
「1級レ・ルフェールをシャサーニュ村名が超えることは無いし、並ぶことも無い」
と感じました。
ですが、この2022年の村名シャサーニュですが、滅茶美味しいのは間違い無いんですね。明るくて華やかで緊張感と凝縮感がせめぎ合う素晴らしい出来です。なので、掟破りですが・・ちょっとだけニールさんのレヴューを翻訳したものを掲載させていただきます。後で消す可能性が大ですので・・
2022 シャサーニュ=モンラッシェ・ヴィラージュには、柑橘系の果物とミックスされたチャイ・ティー、25% の新樽が巧みに溶け込んだエレガントなスタイルなど、楽しい香りが漂います。味わいはバランスが良く、入り口にはレモンの皮とオレンジの皮が感じられ、上品な重みがあります。ニュアンスのあるスパイシーなフィニッシュと非常に調和しています。まったく美味しく、プルミエ・クリュに匹敵する品質。マランジュのワイナリーではアレクサンドル・バシュレが私を出迎えてくれました。最近のヴィンテージは、白と赤の両方で非常によく作られたワインの宝庫であり、強力で忠実なファンを獲得しています。 「2022年の赤ワインの中身は気に入っているが、白ワインの場合、2021年はより「テンドゥ」(緊張感)がある。白ワインは8月25日、赤ワインは9月1日に収穫を開始した。その後、白と赤のパックを交換しました。古典的な醸造法で、収量は約 40hL/ha から最大 55hL/ha、両色ともアルコール度は約 12.8% ~ 13.2% でした。」ここの傑出したワインには、間違いなくこのブドウ畑の最高級ワインの 1 つにランクされるに違いない、見事なピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールが含まれます。実際にバタール=モンラッシェをすり抜けてしまいました…それはとても良いことです。

まぁ・・どうでしょう?確信犯でしたね。間違いでも無い・・と言うことなんですね。
noisy 的には、
「レ・ルフェールと村名ピュリニー、バタールのポテンシャルを低く取り違えただけ」
かと思ってしまいます。レ・ルフェールと村名ピュリニーに関しては、noisy的には低過ぎるのは確認済・・残念ながら1級レ・フォラティエールとバタール=モンラッシェを飲めていないので、バタールに関してはあくまで想像で低いと言っただけの戯言ではあります。
ピュリニーとピュリニー1級レ・ルフェールは、抜栓直後はやや硬めで一旦、締まる傾向に有りますが、その後に物凄い芳香を出し、ボディも膨らんで来ますので・・
で、このシャサーニュ村名の方は、ピュリニー村名、1級レ・ルフェールほどの黄色が効いた果実にはならず、やや白っぽく、しかし快活さと開いてゆく速さ・・・と言いますか、変化の具合はスピード感が有るんですね。
なので、飲んでいて非常に楽しいですが、少なくとも1級レ・ルフェールの品格には届かない・・と言っておきましょう。
素晴らしいシャサーニュ=モンラッシェです。なんてったって93ポイントで1級並み、ピュリニー越えですから・・(^^;; 是非飲んでみてください。素晴らしいです!
以下は以前のレヴューです。
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【2021年ものは非常に大柄!・・少なくとも80点台から下値を付けるというのは間違いでしょう!仕上がり待ち状態ですが、今飲んでも相当旨いです!】
2021年ものはサン=トーバン・アンルミイィが届きませんでした。余り情報が無い・・と言いますか、聞いたかもしれませんが覚えていないのかも・・(^^;; なんとなくですが、
「2021年はアン・ルミイィのリリース無し」
と聞いたようにも思います。すみません。
ですが・・超売れ筋の1級アン・ルミイィが無い・・と言うのは大きな痛手です。これが2ケース位入ってこそ・・何とかテイスティング代を捻出できる感じなんですね。2021年もののように、
「上が全く揃わない」
「上の数が無い」
と言う状況では、もう・・ぎゃふん・・と泣くしかありませんし、とても寂しい感じがします。
どうしてもメディアも・・
「ちゃんとポテンシャルを取りに行けばちゃんとある、もしくはこれから出てくるのは判るはず」
なのに、2021年のネガティヴ要素のイメージを引きずっているように思います。
「ちなみに・・80点台など有り得ない高尚な味わいに仕上がる」
ことは間違い在りません。・・A.C.ブルじゃないんだから・・。製品をテイスティングするのとバレルテイスティングは異なるとしても、ちゃんと仕事しないと・・。

ブリブリっとした果実がマンモスに感じられた2020年ものとは印象は幾分異なります。どちらかと言いますと、
「石灰系のとても細やかなミネラリティが膨大に溶け込んでいて、とても大きな構造の隅から隅までも埋め尽くしている」
状態から、
「黄色味を帯びたピュアな果実が徐々に増大して来る。」
段階まで来ており、そのミネラリティの膨大さに載って香って来るノーズの伸びやかさが素晴らしさを感じさせてくれています。
2021年ものは、2020年ものの膨大な果実の代わりに膨大なミネラリティを持ち、筋肉質な仕上がりになっていますから、
「いずれ2020年ものの様な果実の風味が出てくるが、基底となるミネラリティがふんだんにあるため、2020年ものよりも高域に伸びて行くニュアンスが強い」
と感じます。
なので、2020年ものと2021年ものの間にポイント的には大きな差は無い・・が、リリース直後の味わいは結構異なる・・が、瓶熟を終えると・・下手をすると2021年ものの方が出来が良かったと言うことになりかねないと感じます。
2020年ものには2021年ほどのミネラリティは無く、酸のレベルも幾分低いかと・・いや、ブリブリっとして美味しかったですけどね。2021年は非常に伸びて行きます・・素晴らしい出来!・・ぜひ飲んでみてください。超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【これは素晴らしいです!活き活きとして、丸々と膨らむほんのりねっとりなボディから黄色いフルーツと細やかなミネラリティ!村名で93ポイントはフロックじゃないです!】

素晴らしいです!・・って書きたかったんですが、前回新着時には書き切れずに残してしまったアイテムがこのシャサーニュ=モンラッシェ村名です。こんなに美味しい仕上がりならいつでも書ける・・と思っていたので最後の最後になってしまって・・気付けばもう午後10時でした。
2019年ものも素晴らしかったですが、2020年ものはその上を行きます。2019年もののこのシャサーニュ村名を飲まれた方は・・
「2020年も絶対に買いたい!」
と思われたに違いないので・・大変申し訳ありませんでした。
抜栓直後からの柔らかで、樽の要素を僅かに感じさせつつのエレガントなアロマがスピード感たっぷりに周りを埋め始めます。口入直後はそのふんわりと柔らかなアロマをノーズから含みながら、シャサーニュらしい白っぽい石灰感を舌先から感じながら・・しなやかに拡がって行くほんのりとオイリーなニュアンスを感じます。
しかしモロにシャサーニュらしい、その白っぽさとややタイトな飲み口は即変身しはじめ、やがてぶりぶりっとした黄色い果実、やや色を濃くしつつ、マッタリ感を強めて来ます。ムルソーのようなねっとり感では無く、ピュリニーっぽい果実感がしっかりな感じでしょうか。
バシュレ=モノの2020年のピュリニーも深み、繊細さも本当に素晴らしいので比較は微妙ですが、このシャサーニュ=モンラッシェはその繊細さを助長したような構成なんですね・・。なので、村名ピュリニーはピュリニーで間違い無いですが、村名シャサーニュの方は・・繊細さを持っているタイプのピュリニー..みたいな感覚で飲めてしまいます。滅茶美味しいです!

最近は・・シャサーニュもピュリニーも非常に高価です。シャサーニュの重鎮と言えば、あのラモネさんですが、ラモネさんの村名はちょっとタイト過ぎて造形が中々確認できない感じでしょう?・・熟すとそれなりに美味しくなってくるんですが、ディメンジョンをそのまま感じさせてくれるバシュレ=モノの村名がより美味しく感じられるかな・・と思っています。
2020年ものはラモネさんの村名の評価が出回っていないので判りませんが、2019年ものはあのSNSのセラートラッカーで91ポイントでした。バシュレ=モノの2019年はバーガウンド、ジャスパー・モリスさん共に「89~92ポイント」ですから・・まぁ・・ラモネさんと同じか、超えているか・・と言う感じでしょう。
2020年ものはその2019年ものを超えて来ていると noisy は判断しました。ジャスパー・モリスさんは2019年ものよりも上値で1ポイント積み上げ、93ポイントまで付けていますから、2019年ものの評点を覚えていらしての評点付けであるなら、彼もまた2019年もの以上の出来と判断したはずです。
まぁ、ピュリニー=モンラッシェ1級レ・ルフェールが圧巻な出来ですから流石に届かないとしても、村名シャサーニュとしますと相当に上位に来ていると思います。ただし、アレン・メドゥズさん、ニール・マーティンさんは2019年ものからわずかに評価下げに回っていますので、全てのテイスターがそう認めた訳ではありませんが・・。2020年ものは濃密で素晴らしいだけに、よほどバレルテイスティングが難しかったのかと・・そうじゃないと、
「普通、評価はこんなにバラバラにはならない」
ですよね。
色彩も2019年ものに比較しても黄色が強く、やや強めに樽を掛けても全くビクともしない果実の強さ、凝縮度が有ったのでしょう。
おそらく、
「最もリーズナブルな、何とかモンラッシェ!しかも評価は1級並み!」
です。是非お試しください。滅茶美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!本物!】
上の写真がシャサーニュ村名、下がピュリニー村名です。ジャスパー・モリスさんは、より価格の高い「ピュリニ=モンラッシェ」よりも1ポイント高い評価をしている「シャサーニュ=モンラッシェ村名」です。
ま・・気持ちは判るけどなぁ・・とも思いますが、2019年のシャサーニュ村名は、2018年ものに輪を掛けて素晴らしいです。某大ドメーヌ、ラ*ネさんのシャサーニュが薄い・・小さいと思ってしまうほど膨大です。まぁ、このタイミングではエレガントさはそちらが上だと思いますが、バシュレ=モノのシャサーニュが半端無いのはお判りいただけると思いますし、
「なんて言ってもこの価格が・・信じられない」
のは間違い無いでしょう。
あのアレン・メドゥズさんでさえ、「89~92ポイント + アウトスタンディング 」を付けていますから・・ちょっと村名クラスにそんなに付けちゃって良いの?・・それはあなたのペースでは無いんじゃない?・・と思ってしまいます。
通常良くあるタイプの「軽い」シャサーニュではありません。「きっちりぎっちり」と要素が有り、ミネラリティと果実感のバランスも素晴らしいシャサーニュです。
白っぽいミネラリティがたっぷり有って、しかも黄色中心の果実もたんまり有ります。果実がしっかりしていて逞しいので、一瞬「ピュリニーか?」と思わせる風でも有ります。

noisy 的にはそれでも・・ピュリニーが1ポイントほど上だと思いますよ。ピュリニーに関しては村名だけでは無く1級ルフェールも同じで、相当締まっていて各要素が簡単には飛び出してこれず、しかしバランスが素晴らし過ぎて、
「・・ん・これはそういうワインだ」
と勘違いしてしまっていると思います。
なので、シャサーニュは93ポイント、ピュリニーはポテンシャル94ポイントです・・noisyとしましては・・はい。今飲んでだと2ポイント下がりますが、今から飲んでも滅茶美味しいので、
「この状態でほとんど実力は見えている」
と思っちゃうんですね・・。・・あ、すみません・・また上から目線的に偉そうに書いてしまいました。リアルでしょっちゅうそんな書き方をしていたので、ついクセになっちゃってるんですね・・。
グラスの写真の色を見比べると、やはり判りやすいかと思います。シャサーニュの方がやや「白く」、ピュリニーの方がやや「黄色」が強いかと思います。もし可能でしたらムルソーのクロ・デュ・クロマンの写真とも見比べてみてください。明るさの補正はほぼ同じになるようにやっているつもりですが、テーブルクロスの色合いでご自身の目で補正されると良いかと思います。
海外テイスターさえ騙した・・?・・素晴らしいシャサーニュとピュリニーです。ご検討いただけましたら幸いです!滅茶安いと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【アラン・メドゥズは89~92ポイント!「・・一体、どうしちゃったの?」と思えるほどの高評価!・・白いフルーツ主体に輝く黄色のフルーツ!美味しいです!】
「Burghound Outstanding Top Value!!」
って書いてありましたよ。よっぽど気に入っちゃったんでしょうね・・メドゥズさん。
いつもはこんなに高いポイントは付けないんですけどね。
因みにピュリニー村名の方は89~91ポイントで、ピュリニーよりも評価が高いし、考えられないほどの価値!などと書いちゃってるんですね~。
もっと言ってしまうと、かのシャルパー・モリス氏は正反対。シャサーニュ村名は87~90ポイントで、ピュリニー村名が89~91ポイントです。ちょっと面白いでしょう?
「なんだ・・結局自分の好みで評価?」
と思われても仕方が無いですよね。・・noisyも気を付けよう・・。
今飲んでもかなり美味しいです。白いフルーツ主体ですね・・梨とか洋梨、リンゴ系・・非常に瑞々しいですよ。
こちらはもう、もしピュリニーとシャサーニュに迷うなら、
「早飲みOKのシャサーニュ 対 少し待った方が良いピュリニー」
か、
「白主体、黄色のトッピングのシャサーニュ 対 黄色主体、白のトッピングのピュリニー」
か、
「ナトリウム系の柔らかミネラリティ主体のシャサーニュ 対 カリウム系多めのミネラリティ主体のピュリニー」
などで・・お決めいただくのが良いかと思います。
価格はシャサーニュの方が安いんですが、昨年とまったく同じで「据え置き」です・・(T.T これだけテイスティングしますと、結構に厳しいので値上げしたいところでは有りますが、ここはグッと堪えて・・。
なお、シャサーニュ1に対しピュリニー2の入荷量ですので、シャサーニュは非常に少ないです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【この辺を飲むとラモネさんとの共通項が見当たっちゃいますね~・・!タンザーさんはピュリニー89~91ポイントと渋めの評価です。】
海外のメディア評価は、「シャサーニュ=モンラッシェ2017」については残念ながら見当たりませんでした・・美味しいのに・・ね。
少なくとも、「甘みにかまけた味わいの良くあるシャサーニュ」では有りません。非常にドライだが、良いシャルドネ特有の気品高い旨味成分を持つ見事な味わいです。
しかし、現状で滅茶存在感のあるムルソー・クロ・デュ・クロマン・・を飲んでしまうと、このタイミングでの抜栓はお勧めはできず、1~2カ月は休めて欲しいのが希望です。シャサーニュもピュリニーも・・です。少しだけ早いです。
上の写真がピュリニーです。ま~・・見分けがつかないですよ・・色などソックリです。
そして、どちらも・・何故かラモネさんを思い出してしまいます。何せ、両アイテム一緒に開けていますから、その「似ている」と思ってしまってからは、どうしても・・それが感覚から離れないんですね~。
しかしながら、ラモネさんのシャサーニュほど薄くは無く(・・語弊がありましたらお詫びいたします)、その飲んだニュアンスが似ている・・と言うことなんですよ。

左の写真はシャサーニュです。これは本当にソックリです。バシュレ=モノ兄弟のワインの方が充実しています。そして見事に「ハスキーな」シャサーニュらしさと、バシュレ=モノのワインが持つ華やかさが感じられます。
ピュリニーの方はやはり黄色いフルーツが強いです。そしてまさにピュリニーらしく、豪奢な味わいです。タンザーさんは上値で91ポイントですが、もう少し付けてもいいんじゃないかな?・・下値の89ポイントは余計でしょ・・と感じます。
いや、どちらも素晴らしいですが・・休養を上げてください。1~2カ月で良いです。それだけ時間があれば、しっかりとその姿を見ることが可能になっていると思います。
・・だとすると・・シャサーニュがお買い得では有りますね。もっとも、テロワールはしっかり出ていますんで、仮に同評価だとしても、そこから飲まれる方の好みが出て来ますんで、その辺りを是非お考えの上、
「2017年バシュレ=モノ、少なくともどれか1アイテムは是非!」
飲んでみていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【グラマラスなピュリニー=モンラッシェの個性をバシュレ=モノ的に表現した見事な味わいです!】
皆さんはやはり、シャサーニュとピュリニーが近いプライスなら・・
「そりゃぁ・・ピュリニーでしょ!」
と思うかもしれません。
やっぱり外向的ですしね~。柔らかいですし、愛想が良いですよね・・。シャサーニュは時折甘いですしね・・でもバシュレ=モノのワインは甘く無いですよ。
こちらのピュリニーもとても良い出来でした。ジョン・ギルマン氏は91+ ポイントだそうですよ。・・色んな意味でちょっと呆れちゃいましたけど・・。いや、高い評価をいただけたのは、自分のことのようにうれしいですけどね。
でも何でシャサーニュが90ポイントなの?・・と言う疑問は残りますね。ど~もその辺がアバウトなんですよね・・。そりゃ、2016年のシャサーニュは、確かに
「今は・・」
そうかも、それで良いかもしれませんけどね。でも、あと何年かしたら、完全に追い付く感じがします。
noisy 的には、シャサーニュ村名もピュリニー村名も、ほぼ同点かな・・。現状で近寄りやすい・・より外向的ピュリニーであって、ポテンシャルではシャサーニュは少なくとも追い付いています。なので、
「シャサーニュを選ぶか、ピュリニーを選ぶかは、そして、ムルソー1級のまん丸なミネラリティも素晴らしい(はずだ)からあなた次第!」
と言うことになっちゃいますね。
このピュリニー村名も素晴らしい出来でした。是非ご検討ください。素晴らしい色ですよね!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶ゴージャス!きっとピュリニーに抱くイメージそのままです!】
まぁ、これだけ水平でガンガン開けますと、色んな事に気付きます。バシュレ=モノらしい超高域の表現もそうです。結構難しいことをやってるのかな?・・単に畑の位置で発酵槽を変えてるだけじゃ無いよなぁ・・などもそうですが、何よりも・・一般に言うところの、
「テロワールが見事に違うことを見せつけている」
と気付かされます。
他のコラムでも書きましたが、マランジュ・フシェールとサン=トーバン・アン・ルミイィの、余りの色の違いもそうですが、これは完全に畑の個性でしょう。
豊かでゴージャスなムルソー・・って、ペリエール以外にも在ると思い出させてくれるのもクロ・デュ・クロマンです。これなんぞ、下手をすると「ムルソーと言わないかもしれない・・」シャルドネですが、モロに畑の個性、そのものです。
こちらは、根底に厳しいミネラリティを持つクロ・デュ・クロマンとも違うミネラリティ、そしてゴージャスさを見せます。ピュリニー=モンラッシェに抱くイメージはそのまま・・かと思いますが、柔らかくもやや引き締まっていて、ダラダラした感じが全く在りません。結構・・惜しい感じのピュリニーは、豊かで大らかだけど・・緩いですよね。ムルソーほどの硬い石のミネラリティでは無く、もう少し砕けて粉々になった、ややソフトで優しいニュアンスの有るミネラリティです。
感じられるフルーツも黄色が強く、しかも高質です・・実はこの上のクラスのピュリニー・レ・ルフェールが余りに凄いので、目立たない存在になってしまいガチでは有ると思うんですが、村名ピュリニーとするならば、これはかなり出来が良いと思います。
価格も6千円+α・・ですから、ユベール・ラミーの高級クラスのサン=トーバンと良い勝負です。質感高い果実感、ミネラリティ、エキス感ですから、かなりお買い得かと認識しました。
これも一推しです。全方位外交的美味しさです。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のピュリニー、シャサーニュのコラムから転載しています。
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【作風はラモネに似ている??繊細・ピュアな洗練されたシャルドネです!素晴らしいと思います!】
2011年ものはそれなりの数量を扱えたのですが、2012年はかなり厳しいです・・・。ACブル以外は数本ずつ、バタール、レ・フォラティエール、レ・ルフェールに至っては1本、2本・・です。
ACブルゴーニュや安くて美味しいマランジュの白はすでにご案内していますが、実は今回の上級キュヴェも同時に届いていたんですね。少なくとも上級キュヴェから1本はテイスティングしようと思って、シャサーニュをテイスティングしましたが、ご案内するのを今まで忘れていたんです。・・だって・・余りに少なくて、いつも忘れちゃうんですよ。
味わい的には2011年の路線をそのまま継承しており、何本か飲んだ感じでは、より凝縮感が増したかな?・・と言うイメージです。
で、この村名シャサーニュを飲んでみると、そう・・何かに、誰かのシャルドネに似た雰囲気が有る・・とずっと思っていたのが、判りました。
それは、あの偉大な・・「ラモネ」です。まぁ、違うっちゃぁ違うんですが、化粧っ気の無いピュアで若くピチピチとした味わいと柑橘系の派手さの無いフルーツ感、ほんのりとマッタリしたオイリーさなどがソックリ・・かもしれません。
このシャサーニュも、そう・・ラモネさんちのエチケットを見ながら飲んだら、全くその気になっちゃうんじゃないかと思います。ルフレーヴは有りえないし、ラフォンも無い、僅かにコシュ=デュリは掛かるかな?・・でもやっぱり似てるのはラモネだよな・・きっと、そう思っていただける高ポテンシャルな味わいです。
シャサーニュとしては全くシャバく無く、ドライでタイト、適度な膨らみを持っています。このシャサーニュに関しては、今飲んでもかなり旨いと思います。価格もリーズナブルですので是非・・ご検討くださいませ。 村名ピュリニー=モンラッシェは2012年は飲んでいませんが、村名シャサーニュほぼ同様の仕込みをしています。決して過熟させて糖分の多い葡萄だけを使用しよう、大柄に見せよう・・と言う意識は見られない造り手です。活き活きとした生命の息吹をそのままワインにしたような造りですので、ピュリニーが持つ「たっぷりとした果実味」を極自然に表現しているはずです。
1級ルフェールはムルソーの1級レ・シャルムの南に接するクリマですので、ムルソー的な大理石風ミネラリティを少し持ち、ピュリニーの豪奢な果実の風味も持つ、比較的リーズナブルなワインです。ムルソーを飲んでからピュリニーを飲むと、何故か緊張感が解れて「ほっ」としたりしますが、おおらかさと厳しさの両面を持つ味わいです。
1級レ・フォラティエールはもう・・皆さん、良くご存知の素晴らしいクリマですよね。大きさ、構造の深さ、とても立派な・・ピュリニーらしいワインかと思います。1級の中ではトップクラスです。
バタール=モンラッシェは、それでも0.5ヘクタール近く有るとのことで、物凄い財産ですね。DRCもバタールを0.6ヘクタールほど持っていて、数樽造ってネゴシアンに販売しています。飲みたいですがどうにもなりませんよね。
以上、是非ともご検討ください。
● 2022 Maranges 1er Cru la Fussiere Blanc
マランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ブラン
【このマランジュ1級レ・フシェールは・・何と、バシュレ=モノのサントネと同じ畑としか思えない・・途中で繋がっています。「なんじゃこりゃ」ですが、ポテンシャルはほぼ同等で味わいも異なります!】

バシュレ=モノのサントネ・ブランは、マランジュとの境に有ります。昔はもしかしたら・・
「サントネにこの1級レ・フシェールを混ぜていたのかも・・」
と・・アペラシオンの規定が変わり、ワイン名もA.O.C.に合わせるようになって・・みたいな歴史が、もしかしたら有るのかもしれません。
LUC社の地図を見ると間違っているようなので判りませんが、他の写真や Google Map で確認しますと、
「サントネ村名レ・ブラが途中からマランジュ1級レ・フシェールに変わっている!」
「しかもその境界は畑の畝を斜めに横切っている!」
のが判ります。
なので、極論を言いますと、
「サントネのレ・ブラやル・シャイニが村名のままって・・疑問が残る」
訳です。
マランジュだと1級になり、サントネだと村名・・まぁ、さらに言ってみれば、どちらの村も赤ワインが多く白の畑は少ないので、放置状態なのかもしれません。
またバシュレ=モノのサントネは4つのリューディのブレンドなので、当然ながら・・その2つほどがマランジュ1級に接しているとしても・・他の2つの畑がその特徴を発揮するでしょうから、当然ながらマランジュ・レ・フシェールとは異なる可能性が大きくなるのでしょう。

この1級レ・フシェールは、サントネの1級クロ・ルソー(プティ・クロ・ルゾー)、1級グラン・クロ・ルソーに接し、またマランジュの1級クロ・ルソーとも接しています。
バシュレ=モノのサントネ・ブラン2022年が緊張感のある金属的で冷ややかな味わいであるのに対し、こちらはもう少し緑掛かった・・そう・・珪藻土的なニュアンスを持ちつつ、僅かに温かみを増やしたニュアンスに感じられます。また幾分ファットでオイリーです。
黄色い果実や柑橘、ミネラリティは白や僅かに緑、凝縮していても引き締まったボディが感じられ、ピュアな酸と滑らかな酸が綺麗にバランスした集中した味わいです。
縦延び系のサントネと、やや横にも拡がりを見せるレ・フシェール..と言うべきでしょうか。ついついグラスを重ねてしまっていると言う・・危うさも在る旨いシャルドネです。
面白いのはニール・マーティンさんで、グラマラスな出来の2020年には93ポイントまで付けましたが、めちゃ引き締まって贅肉無しの2021年には91ポイント、noisy 的には過去最高と判断しているバランスも素晴らしい2022年は92ポイントと・・どうやら、
「こってりしているのがお好き」
なようです。ジャスパーさんも2020年ものには94ポイントとしていますから、同様に濃い方がお好きなようです。
この2022年ものは非常に出来が良いので、すぐに飲んでも美味しいですが、出来るだけ空気を吸わせながら・・酸化を促しながら飲むとさらに良いでしょう。素晴らしい出来です!・・畑を斜めによぎった葡萄は、
「どっちに枝が延びるか?」
でサントネにも、マランジュ1級にもなるのでしょうか?・・それとも「根の位置」なのかと・・noisy 的には悩みがまたひとつ増えてしまいました。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【「マランジュ1級でここまで旨いとは!」と、確実に思っていただける見事な出来です!】
非常に些細な違いかとは思いますが、2020年ものと2021年もののこの1級レ・フシェール、どっちが美味しそうに映るでしょうか?
まぁ・・幾分ですが、以前よりも高解像度で写真を仕上げていますからその差も出て来るかもしれませんが、海外メディアが判断したような2ポイント下げ・・と言うことはちょっと有り得ません。少なくとも同等かな・・と見えますし、実際・・覚えている感覚からは同じように感じます。
ですがヴィンテージの特徴なのでしょうか。2021年ものはシャサーニュ村名同様にミネラリティが膨大でして、構造自体が大きく深いんですね。
2020年ものは良く熟れていて葡萄の熟度は高いんですが、若干、酸が弱めに出ましたから、構造の深さ・・と言いますか・・
「グラスの底が幾分上に来る」
感じがするんですよね。2021年ものの方がビッグで、しかもその大きな空間を埋め尽くそうと・・今、努力している最中・・と言った感じなんです。
ですから、黄色や白の果実もしっかり・・今は有ります。これからさらに充実して行くでしょう。
マランジュらしい・・単純な白っぽい石灰・・と言うよりは、もう少し緑っぽいようなミネラリティがほんのり感じられます。
軽やかさとどっしりとした・・でも嫌味にならない低域から、高域に向けてややスレンダーなボディを形成しながら昇華して行くようなニュアンスです。

ですから決して、2020年もののややグラマラス系で酸は比較大人しい味わいとは異なり、現状ややスレンダーだけれど構造自体が大きく、酸もしっかり在り、高域に伸びて消えて行く感覚は2020年ものを完全にしのぎます。
この1級レ・フシェールのルージュの方は、かなり高い評価が出ているんですが、このブランの方は91ポイント止まりでして・・
「・・えっ?・・」
と、思わず評価の対象を何度も見直してしまいました。赤も美味しいですが・・白は絶品!・・と言いたくなりますよ。価格はリーズナブルだしドライで甘くないがエキスの美味しさ自体、感動的です。
まぁ・・ワインも、どんなにドライに感じたとしても、若干の残糖は有るんですね。その残留糖度?を大きくしますと、ちょっとした欠点を隠すことも可能ですし、思いっきり頼ってしまうこともできます。
しかし・・そう言ったワインはエレガンス度を下げる方向に感じられますから、やはり・・かなりのドライに仕上げないと・・飲まれる方の評価は得られないでしょう。
このマランジュ1級レ・フシェール・ブラン、2020年ものとは異なるタイプです・・単純に言ってしまえば2020年ものは横への膨らみ、2021年ものは縦への伸びが特徴です。横への膨らみで酸が良く熟れていると、そこから縦には成長しないと思いますので、
「2021年ものは今も美味しく飲めるが、先行きは相当楽しみなワイン!」
と言えると思います。ぜひ飲んでみてください。非常に美味しいマランジュ・ブランです!
以下は以前のレヴューです。
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ん~・・ちょっとどうなんだろうと・・思っていらっしゃる方も多いんじゃないかと想像します。何せ・・
「マランジュの1級白が94ポイント!」
なんて言われましても・・ね・・何かピンと来ない方が結構いらっしゃるかもしれません。
ですがすでにバシュレ=モノのこのレ・フシェールを飲まれていらっしゃる方なら、
「いや、バシュレ=モノのマランジュ1級って、滅茶美味しいでしょ!」
となっているはずなんですね。
noisy にしましても、あのジャスパー・モリスさんが2020年ものレ・フシェールに94ポイントも付けるなんて・・
「・・大丈夫かぁ?」
と思ってしまったのは事実です。それよりもアン・ルミイィに93点って・・何だよ?・・と直接聞いてみたいところでもあります。
しかしこの潮流はジャスパーさんに留まらないんですね。ヴィノスの・・おそらくニール・マーティンさんも上値で93ポイント、付けていらっしゃいますから・・
「こんなに高いポイントは、本当にそう感じていないと付けられない!」

はずなんです・・ね。
「マランジュで94ポイント!」
これは本当に衝撃でした・・って、ついさっき知ったんですけど・・(^^;;
ムルソーのように滅茶豊満・・なスタイルでは・・有りません。どちらかと言うとモンラッシェ系の繊細なニュアンスを織り込んだようなスタイルです。ちょっと金属系のギラっとしたミネラリティも感じさせつつの白い石灰が多量に有り、感じられる果実も非常に小さく繊細です。
ただただ横に拡がるだけでなく縦の延びも素晴らしいです・・から、
「こんなに美味しいマランジュなんて飲んだことない・・」
と思われます。
まぁ・・経験の無い方にアピールするのは至難の業ですよね・・何せ・・知らないんですから。
でも、この繊細に織り込まれた織物生地のような緻密さは、きっと皆さんのイメージの中に有る「マランジュ」とはかけ離れたものかと思います。
もはや今までのイメージは捨てるしかないと思います。凄いシャルドネでした・・94点が妥当かどうかは別として・・(^^;; 滅茶お勧めします。是非飲んでみてください!
以下は以前のレヴューです。
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【シャサーニュ-->サントネ-->マランジュと南下!・・何とマランジュ1級がここまで美味しいとは!・・本格派高級シャルドネとしてのマランジュを是非お楽しみください!】
もうバシュレ=モノでは、本拠地である「マランジュ」の葡萄をどう扱ったら良いのか、スキルとして完成しているんじゃないかと思ってしまうほど、この1級フシェール・ブランは美味しいです。
むしろ白っぽい石灰系ミネラリティが多いので、コルトンやラドワのワインに似たニュアンスを感じます。そこに何となく「うす緑」のニュアンスを加えたミネラリティの感じがこのマランジュ1級のイメージかと思います。
ただし・・2019年に初めてnoisy wine に入荷した「赤のマランジュ1級」が、海外メディアで相当に持ち上げられています・・こちらについては是非コラムでご確認くださいね。
因みにこのマランジュ・フシェール・ブランは92~93ポイントほどの海外評価だと思われます。ちゃんと確認ができないのでそのような書き方になってしまっていますが、確実なところは、
「セラー・トラッカーの92ポイント」
と、
「ジャスパー・モリス氏の91ポイント」
なんですが、一部に93ポイント付いていると言う情報も有り、・・でもこれは赤の1級の方とごっちゃになっている可能性も有るので掲載しませんでした。
まぁ、海外メディアの情報は実はどうでも良く、この南の本当のドンケツにあるマランジュのワインを、noisy がお勧めする時代が来るとは・・noisy本人も、つい数年前までは思っていなかった訳です。
「どうせダメでしょ・・」
とタカを括っていた訳です。
しかしここまで本格的な仕上がりのマランジュに出会ってしまうと・・・しかも自身で良いと思って扱って来た造り手でもある訳ですから、認めない訳には行かなくなってしまうんですね。
「超明るいサントネ」とはまた違う、重量感がしっかり有るタイプで、「白っぽいチョーキーなミネラリティ」に「僅かに薄緑のミネラリティ」が差し込んだような複雑感が特徴です。
相当美味しいです!・・まぁ、2018年もののフシェールを飲まれた方はすでにご存じかと思いますが、またそこさえ超えて来たのが2019年!・・と思ってください。お勧めします!滅茶美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【コート=ドールの南端の奇跡のシャルドネです!】
まぁ・・ブルゴーニュファンがマランジュと聞いて良い顔が出来るのは、この「バシュレ=モノ」を知る人だけじゃないか?・・なんて思ってしまいます。それほどのポテンシャルと味わいと価格がミスマッチなアペラシオンはありません。
それに・・このレ・フシェールのコラムをご覧の皆さま、赤のコラムも是非ご覧くださいね。ニール・マーティンさんは、
「This comes highly recommended!」
と言いつつ、90~92ポイントも付けちゃってます。あの、人より低いポイントを付けるのが趣味なんじゃないのかな?と思えるようなアラン・メドゥズさんだって、赤のマランジュに89~91ポイントも付けちゃってますから・・はい。いや、あくまでそれはピノの話ですけどね。
で、この美しい淡い緑を取り込んだ黄色の素晴らしいレ・フシェールですが、非常に美味しいです。タイトさも有りますが柔らかなテクスチュアでも有り、今飲んで非常に美味しいです。
個人的にはやや珪藻土とか、花崗岩だとかのニュアンスが僅かに入って来ていると思いますが、凄い評価のムルソー・クロ・デュ・クロマンをほんのり小振りにしたくらいの仕上がりです。
海外メディア評価はヴィノスのものが見当たったんですが、ニール・マーティンさんか、ガローニさんか、タンザーさんのものかはハッキリしません。でも90ポイント付いていました。
noisy 的には91ポイントまで上値の余裕を持ちたいですね。オイリーさと味幅の広さに僅かにフレッシュさが混ざり、フルーツ感のたっぷりなニュアンスが非常に心地良いです。一昔前なら、noisy でさえ・・避けて通っていたアペラシオンでは有りますが、今は、
「リーズナブルなのにポテンシャルが有って美味しい素晴らしいアペラシオン」
と言うような言葉に近くなって来ています。
もっとも、これは優れた生産者のみに当てはまるもので、未だにどうにもこうにも評価し辛いワインが多いのも事実。なので、
「とりあえずバシュレ=モノのマランジュは別格!」
と覚えておいてください。お勧めします!超美味しい!・・・もしドミニク・ラフォンのA.C.ブルが無くなってしまったら、さらに大きさの在るこちらを飲んでみて下さい!
【バシュレ=モノを知るならこの1本!・・そしてマランジュの将来性をも知ることになります!】
いや~・・美味しいですね~・・ギリ5千円ですが、5千円でこれだけのパフォーマンスを経験できるなら、全くお買い得だというしか在りません。
元々はnoisy も、マランジュはあまり好きでは無く・・(すみません・・)、1級畑が出来たなんて聞いても余り興味も湧かず、でもテイスティングをすると、平板でエッジの利いた角で「グザリ」と刺される感じが何ともね・・嫌だったんですね。
なので、
「マランジュに旨いものなし」
などと平気で言ってました。
まぁ、さらに言ってしまえば、このバシュレ=モノのマランジュ1級フシェールにだって・・同じことを言っていたんです。
でも、・・この3年でしょうか。ま~・・大きく向上しましたよ。そして2017年ものですが、
「めちゃんこ美味しい!」
です。
前言を軽く翻してしまうnoisy もいけませんが、しかしそれは確実にこのワインが美味しくなった証拠でも有ります。
並みのコート・ド・ボーヌのシャルドネ、それも並みの1級じゃ勝てませんよ。そして「緑色」がしっかり感じられるこの独特の味わいは、他では中々出会えないミネラル感です。
しかし・・2017年ものは非常に少ない・・少ないのに飲んでしまったからさらに少ない・・それも価格を5千円にしようと無理をするから営業的にも厳しい・・ので、ホントは厳しいです・・(^^;; お早めにどうぞ・・嘘は付きません。
以下は以前のレヴューです。
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【唯一無二の個性!・・納得していただけるに違いない見事な味わいです!ジョン・ギルマン氏は何と90ポイント!】
マランジュの白ワインに90点オーバーが付くことになるとは、時代も変わったものだと思われるかもしれません。noisy だって・・そう思いますよ。長年ワインに携わる仕事をしながら、マランジュを美味しいと感じることになるとは・・この数年前までは思ってもいませんでした。
何せ、
「硬い、土ムサイ、苦い、垢抜けない、バランス悪い」
と、5拍子以上に良く無いポイントを上げられちゃうアペラシオンでした。ここマランジュまでくると、
「ブルゴーニュと言って良いのか?」
と思えるほど、違う個性とバランスを感じたものです。
しかしこのバシュレ=モノの1級ラ・フシェール・ブランと出会ってからは大分考え方が変わりました。だって・・美味しいので・・そうなっちゃいますよね。
個性が有っても、それを人間が良いと思えるベクトルに方向を持って行かない限り、「受けないワイン」になってしまう訳です。しかしながらバシュレ=モノのマランジュ1級レ・フシェールは、見事なバランスを得て、その個性を伸ばすことに成功したと言えます。
見事な淡い緑を持ったほんのり濃い目のイエローはセクシーです。ノーズもほんのりマッタリ、オイリーまでは行かない感じですが、王道のシャルドネの主張が感じられます。口に含むと中庸なボディ感から、様々なフルーツのアロマティックさと石灰感、やや緑色をした珪藻土のような・・しかし非常に美しいニュアンスが拡がります。余韻にかけてはバシュレ=モノらしい、ややタイトでビターなミネラリティと酸の織りなす複雑な味わい、そしてまたフルーツのアロマがノーズに抜けて行きます。旨いです!
そうは言っても・・だいぶ価格も上昇してしまいました。シャサーニュのラ・ロマネやアモー・ド・ブラニーの2016年ものの入荷は無く、もしかすると「造れなかった」のかもしれませんので、造り手的には緊急な状況だったのでしょう。
なので、noisy もこのキュヴェに関しましては、頑張って価格を付けています。飲んでいただきたい一心からです。マランジュの個性を引き出した素晴らしいワインだと思います。是非ご検討くださいませ!勧めです!
● 2021 Puligny-Montrachet
ピュリニー=モンラッシェ
【2021年ものは少ないので飲めていませんが、2019、2020、2021年と変わらず安定して美味しいピュリニー!ルフレイヴさんの半額です!】
知名度は全く追い付かないものの、評価ポイントでは全く同じ・・としか思えないような凄い生産者さんになった「ドメーヌ・バシュレ=モノ」です。村名ピュリニーは少ないので・・と言うよりも村名を超えてくると全てバラでしか入っていないので、2021年の村名ピュリニーのテイスティングは出来ませんでした。申し訳ありません。
「ルフレイヴと全く同じ評価って・・ホント?」
と思われるかもしれませんから、一応・・ちょっと見てみてください。1級レ・ルフェールは比較対象がルフレイヴさんにないので、標高がほぼ同じで少し村の中に入ったロケーションのクラヴァイヨンと比較していますが、その他は同じ畑です。
◇2021 Leflaive Puligny-Montrachet
90~92 Points Jasper Morris
90~93 Points Burghound Outstanding! Burghound (6/2023)
◇2021 Bachelet-Monnot Puligny-Montrachet
90~92 Points Vinous
89~92 Points Burghound
88~90 Points Jasper Morris
◇2021 Leflaive Les Folatieres (4/2023)
92~95 Points Burghound Sweet Spot! Outstanding! Burghound (6/2023)
94 Points Vinous (1/2024)
92~93 Points Jasper Morris
◇2021 Bachelet-Monnot Les Folatieres (10/2022)
93~95 Points Vinous (1/2023)
91~94 Points Burghound Outstanding!Burghound(6/2023)
90~93 Points Jasper Morris
◇2021 Leflaive Puligny-Montrachet 1er Cru "Clavoillon"
92~94 Points Burghound (6/2023)
92~94 Points Jasper Morris (5/2023)
93 Points Vinous (1/2024)
◇2021 Bachelet-Monnot Puligny-Montrachet 1er Cru "Les Referts"
92~94 Points Vinous (1/2023)
91~94 Points Jasper Morris (10/2022)
91~93 Points Burghound (6/2023)
◇2021 Leflaive Batard-Montrachet Grand Cru
95~98 Points Burghound Don't Miss! Burghound (6/2023)
95~97 Points Jasper Morris Drink from 2029~2038 (4/2023)
96 Points Vinous (1/2024)
96 Points Best from 2025 through 2035Wine Spectator(1/2024)
◇2021 Bachelet-Monnot Batard-Montrachet Grand Cru
96~98 Points Jasper Morris (10/2022)
95~97 Points Vinous (1/2023)
93~95 Points Burghound (6/2023)
まぁ・・noisy も何とか数キュヴェ、テイスティングさせていただきましたが・・非常に良い出来です。スケールの大きさもさることながら、やはりバシュレ=モノらしいピュアさ、フレッシュさを感じさせてくれます。最近はもう・・ルフレイヴさんちのワインはとんとご無沙汰です・・2006年まで・・だったかなと思いますが、余りに高くなったのと、ビオ系でありながらのリリース時の硬さが気になって扱わなくなってしまいました。
ですが、上記のような評価を見ますと・・こう判断せざるを得ません。
「・・バシュレ=モノが・・良いよね・・。」
評価自体が同じでも味筋は異なりますから・・ルフレイヴさんのワインが大好きな方はそちらをお買いになられるのでしょうが、バシュレ=モノも素晴らしいので、もし飲まれたことが無いようでしたらトライしてみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリスさんは、バシュレ=モノは完全にルフレイヴを超えたと・・言っているかのような94ポイントです!】
これも激旨です!・・グダっとした果実だけのピュリニーでは無く、繊細さを果実で表現できている見事なピュリニー=モンラッシェ村名でした・・。
そして、noisy も余り前以ては見ないようにしている海外メディアの評価ですが、
「なんとジャスパー・モリスさんは94ポイント!(・・マランジュ1級と同じ評価・・ですが・・)」
なんですね。
そして、ピュリニー=モンラッシェを代表する大御所としましては、最近はNoisy wine も止めてしまったあのスーパードメーヌ・・「ドメーヌ・ルフレイヴ」さんですよね?
そのスーパー・ドメーヌのピュリニー=モンラッシェ2020年には、彼は、
「92ポイント」
としているんですね・・
「・・えっ?・・バシュレ=モノのピュリニー村名だけじゃなくて、マランジュ1級より低いの?」
と・・思いません?

おまけにかのスーパードメーヌの村名は、万札2枚でも購入できないらしい・・凄いことになっちゃってますから、
「バシュレ=モノ..飲んでみようか・・」
と思っていただけるに違い無いんですね。
深みは有るけど・・ただ底が下にあって、そこを果実で埋めているだけ・・のピュリニーじゃ在りません。繊細で有り、構成も深く、しなやかさと豊満さを持ちつつエレガントでしっかりしたエキスを持っています。
今飲んでも滅茶美味しい!・・いや・・10年寝かしたらもっとおいしい!是非飲んでみてください!
「94ポイントの村名ピュリニーなんて・・そう簡単には見つからない」
はずです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!本物!】
上の写真がシャサーニュ村名、下がピュリニー村名です。ジャスパー・モリスさんは、より価格の高い「ピュリニ=モンラッシェ」よりも1ポイント高い評価をしている「シャサーニュ=モンラッシェ村名」です。
ま・・気持ちは判るけどなぁ・・とも思いますが、2019年のシャサーニュ村名は、2018年ものに輪を掛けて素晴らしいです。某大ドメーヌ、ラ*ネさんのシャサーニュが薄い・・小さいと思ってしまうほど膨大です。まぁ、このタイミングではエレガントさはそちらが上だと思いますが、バシュレ=モノのシャサーニュが半端無いのはお判りいただけると思いますし、
「なんて言ってもこの価格が・・信じられない」
のは間違い無いでしょう。
あのアレン・メドゥズさんでさえ、「89~92ポイント + アウトスタンディング 」を付けていますから・・ちょっと村名クラスにそんなに付けちゃって良いの?・・それはあなたのペースでは無いんじゃない?・・と思ってしまいます。
通常良くあるタイプの「軽い」シャサーニュではありません。「きっちりぎっちり」と要素が有り、ミネラリティと果実感のバランスも素晴らしいシャサーニュです。
白っぽいミネラリティがたっぷり有って、しかも黄色中心の果実もたんまり有ります。果実がしっかりしていて逞しいので、一瞬「ピュリニーか?」と思わせる風でも有ります。

noisy 的にはそれでも・・ピュリニーが1ポイントほど上だと思いますよ。ピュリニーに関しては村名だけでは無く1級ルフェールも同じで、相当締まっていて各要素が簡単には飛び出してこれず、しかしバランスが素晴らし過ぎて、
「・・ん・これはそういうワインだ」
と勘違いしてしまっていると思います。
なので、シャサーニュは93ポイント、ピュリニーはポテンシャル94ポイントです・・noisyとしましては・・はい。今飲んでだと2ポイント下がりますが、今から飲んでも滅茶美味しいので、
「この状態でほとんど実力は見えている」
と思っちゃうんですね・・。・・あ、すみません・・また上から目線的に偉そうに書いてしまいました。リアルでしょっちゅうそんな書き方をしていたので、ついクセになっちゃってるんですね・・。
グラスの写真の色を見比べると、やはり判りやすいかと思います。シャサーニュの方がやや「白く」、ピュリニーの方がやや「黄色」が強いかと思います。もし可能でしたらムルソーのクロ・デュ・クロマンの写真とも見比べてみてください。明るさの補正はほぼ同じになるようにやっているつもりですが、テーブルクロスの色合いでご自身の目で補正されると良いかと思います。
海外テイスターさえ騙した・・?・・素晴らしいシャサーニュとピュリニーです。ご検討いただけましたら幸いです!滅茶安いと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【ニール・マーティン90~92、アラン・メドゥズ&ジャスパー・モリス89~91!質感高く大柄なピュリニー=モンラッシェ!旨いです!】
そりゃぁね、ルフェールやフォラティエールには勝てる訳無いですね。それは仕方が無い・・どちらもグラン・クリュ真っ青な出来ですから。
でもこのピュリニー=モンラッシェ村名、バシュレ=モノらしさをどこも削っていない、しかもそれら1級と全く同じライン上にある味わいなんですね。
ですから、黄色いフルーツ感が増し増し、バシュレ=モノらしい味幅がしっかり有る、ドライなピュリニーなんですね。
上値で言うと92ポイントクラスですから、1級クラスに肉薄している感じです。不足しているとするなら、ルフェールやフォラティエールが持つ優雅さだけ・・です。もうここは、畑の素性がモロに出て来てしまいますから・・。豊かさはそれら1級にはどうにも叶わないと思ってください。
でも、タイトな美味しさなら負けませんし、要素からの表情が出てくると・・ピュリニーらしい豪奢なフルーツが表に出て来ますよ。
なので、今飲んで美味しいのはそれら、1級畑の方です。こちらはもうちょい、寝かした方が良いでしょう。寒くなって来て、魚介類が美味しくなって来たこの冬には、だいぶ成長していると思いますよ。
そして(通常の保存温度の場合)15年間は美味しくいただけるでしょう。
何せこの色・・確実に黄色味が強くなっていますよね。熟度が高い葡萄ですが、酸がきっちり有りますので非常にバランスが良いです。上値92ポイントは伊達じゃない!・・と思います。ご検討くださいませ。非常に美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【この辺を飲むとラモネさんとの共通項が見当たっちゃいますね~・・!タンザーさんはピュリニー89~91ポイントと渋めの評価です。】

海外のメディア評価は、「シャサーニュ=モンラッシェ2017」については残念ながら見当たりませんでした・・美味しいのに・・ね。
少なくとも、「甘みにかまけた味わいの良くあるシャサーニュ」では有りません。非常にドライだが、良いシャルドネ特有の気品高い旨味成分を持つ見事な味わいです。
しかし、現状で滅茶存在感のあるムルソー・クロ・デュ・クロマン・・を飲んでしまうと、このタイミングでの抜栓はお勧めはできず、1~2カ月は休めて欲しいのが希望です。シャサーニュもピュリニーも・・です。少しだけ早いです。
上の写真がピュリニーです。ま~・・見分けがつかないですよ・・色などソックリです。
そして、どちらも・・何故かラモネさんを思い出してしまいます。何せ、両アイテム一緒に開けていますから、その「似ている」と思ってしまってからは、どうしても・・それが感覚から離れないんですね~。
しかしながら、ラモネさんのシャサーニュほど薄くは無く(・・語弊がありましたらお詫びいたします)、その飲んだニュアンスが似ている・・と言うことなんですよ。

左の写真はシャサーニュです。これは本当にソックリです。バシュレ=モノ兄弟のワインの方が充実しています。そして見事に「ハスキーな」シャサーニュらしさと、バシュレ=モノのワインが持つ華やかさが感じられます。
ピュリニーの方はやはり黄色いフルーツが強いです。そしてまさにピュリニーらしく、豪奢な味わいです。タンザーさんは上値で91ポイントですが、もう少し付けてもいいんじゃないかな?・・下値の89ポイントは余計でしょ・・と感じます。
いや、どちらも素晴らしいですが・・休養を上げてください。1~2カ月で良いです。それだけ時間があれば、しっかりとその姿を見ることが可能になっていると思います。
・・だとすると・・シャサーニュがお買い得では有りますね。もっとも、テロワールはしっかり出ていますんで、仮に同評価だとしても、そこから飲まれる方の好みが出て来ますんで、その辺りを是非お考えの上、
「2017年バシュレ=モノ、少なくともどれか1アイテムは是非!」
飲んでみていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2021 Chassagne-Montrachet
シャサーニュ=モンラッシェ
【2021年ものは非常に大柄!・・少なくとも80点台から下値を付けるというのは間違いでしょう!仕上がり待ち状態ですが、今飲んでも相当旨いです!】

2021年ものはサン=トーバン・アンルミイィが届きませんでした。余り情報が無い・・と言いますか、聞いたかもしれませんが覚えていないのかも・・(^^;; なんとなくですが、
「2021年はアン・ルミイィのリリース無し」
と聞いたようにも思います。すみません。
ですが・・超売れ筋の1級アン・ルミイィが無い・・と言うのは大きな痛手です。これが2ケース位入ってこそ・・何とかテイスティング代を捻出できる感じなんですね。2021年もののように、
「上が全く揃わない」
「上の数が無い」
と言う状況では、もう・・ぎゃふん・・と泣くしかありませんし、とても寂しい感じがします。
どうしてもメディアも・・
「ちゃんとポテンシャルを取りに行けばちゃんとある、もしくはこれから出てくるのは判るはず」
なのに、2021年のネガティヴ要素のイメージを引きずっているように思います。
「ちなみに・・80点台など有り得ない高尚な味わいに仕上がる」
ことは間違い在りません。・・A.C.ブルじゃないんだから・・。製品をテイスティングするのとバレルテイスティングは異なるとしても、ちゃんと仕事しないと・・。

ブリブリっとした果実がマンモスに感じられた2020年ものとは印象は幾分異なります。どちらかと言いますと、
「石灰系のとても細やかなミネラリティが膨大に溶け込んでいて、とても大きな構造の隅から隅までも埋め尽くしている」
状態から、
「黄色味を帯びたピュアな果実が徐々に増大して来る。」
段階まで来ており、そのミネラリティの膨大さに載って香って来るノーズの伸びやかさが素晴らしさを感じさせてくれています。
2021年ものは、2020年ものの膨大な果実の代わりに膨大なミネラリティを持ち、筋肉質な仕上がりになっていますから、
「いずれ2020年ものの様な果実の風味が出てくるが、基底となるミネラリティがふんだんにあるため、2020年ものよりも高域に伸びて行くニュアンスが強い」
と感じます。
なので、2020年ものと2021年ものの間にポイント的には大きな差は無い・・が、リリース直後の味わいは結構異なる・・が、瓶熟を終えると・・下手をすると2021年ものの方が出来が良かったと言うことになりかねないと感じます。
2020年ものには2021年ほどのミネラリティは無く、酸のレベルも幾分低いかと・・いや、ブリブリっとして美味しかったですけどね。2021年は非常に伸びて行きます・・素晴らしい出来!・・ぜひ飲んでみてください。超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【これは素晴らしいです!活き活きとして、丸々と膨らむほんのりねっとりなボディから黄色いフルーツと細やかなミネラリティ!村名で93ポイントはフロックじゃないです!】

素晴らしいです!・・って書きたかったんですが、前回新着時には書き切れずに残してしまったアイテムがこのシャサーニュ=モンラッシェ村名です。こんなに美味しい仕上がりならいつでも書ける・・と思っていたので最後の最後になってしまって・・気付けばもう午後10時でした。
2019年ものも素晴らしかったですが、2020年ものはその上を行きます。2019年もののこのシャサーニュ村名を飲まれた方は・・
「2020年も絶対に買いたい!」
と思われたに違いないので・・大変申し訳ありませんでした。
抜栓直後からの柔らかで、樽の要素を僅かに感じさせつつのエレガントなアロマがスピード感たっぷりに周りを埋め始めます。口入直後はそのふんわりと柔らかなアロマをノーズから含みながら、シャサーニュらしい白っぽい石灰感を舌先から感じながら・・しなやかに拡がって行くほんのりとオイリーなニュアンスを感じます。
しかしモロにシャサーニュらしい、その白っぽさとややタイトな飲み口は即変身しはじめ、やがてぶりぶりっとした黄色い果実、やや色を濃くしつつ、マッタリ感を強めて来ます。ムルソーのようなねっとり感では無く、ピュリニーっぽい果実感がしっかりな感じでしょうか。
バシュレ=モノの2020年のピュリニーも深み、繊細さも本当に素晴らしいので比較は微妙ですが、このシャサーニュ=モンラッシェはその繊細さを助長したような構成なんですね・・。なので、村名ピュリニーはピュリニーで間違い無いですが、村名シャサーニュの方は・・繊細さを持っているタイプのピュリニー..みたいな感覚で飲めてしまいます。滅茶美味しいです!

最近は・・シャサーニュもピュリニーも非常に高価です。シャサーニュの重鎮と言えば、あのラモネさんですが、ラモネさんの村名はちょっとタイト過ぎて造形が中々確認できない感じでしょう?・・熟すとそれなりに美味しくなってくるんですが、ディメンジョンをそのまま感じさせてくれるバシュレ=モノの村名がより美味しく感じられるかな・・と思っています。
2020年ものはラモネさんの村名の評価が出回っていないので判りませんが、2019年ものはあのSNSのセラートラッカーで91ポイントでした。バシュレ=モノの2019年はバーガウンド、ジャスパー・モリスさん共に「89~92ポイント」ですから・・まぁ・・ラモネさんと同じか、超えているか・・と言う感じでしょう。
2020年ものはその2019年ものを超えて来ていると noisy は判断しました。ジャスパー・モリスさんは2019年ものよりも上値で1ポイント積み上げ、93ポイントまで付けていますから、2019年ものの評点を覚えていらしての評点付けであるなら、彼もまた2019年もの以上の出来と判断したはずです。
まぁ、ピュリニー=モンラッシェ1級レ・ルフェールが圧巻な出来ですから流石に届かないとしても、村名シャサーニュとしますと相当に上位に来ていると思います。ただし、アレン・メドゥズさん、ニール・マーティンさんは2019年ものからわずかに評価下げに回っていますので、全てのテイスターがそう認めた訳ではありませんが・・。2020年ものは濃密で素晴らしいだけに、よほどバレルテイスティングが難しかったのかと・・そうじゃないと、
「普通、評価はこんなにバラバラにはならない」
ですよね。
色彩も2019年ものに比較しても黄色が強く、やや強めに樽を掛けても全くビクともしない果実の強さ、凝縮度が有ったのでしょう。
おそらく、
「最もリーズナブルな、何とかモンラッシェ!しかも評価は1級並み!」
です。是非お試しください。滅茶美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!本物!】
上の写真がシャサーニュ村名、下がピュリニー村名です。ジャスパー・モリスさんは、より価格の高い「ピュリニ=モンラッシェ」よりも1ポイント高い評価をしている「シャサーニュ=モンラッシェ村名」です。
ま・・気持ちは判るけどなぁ・・とも思いますが、2019年のシャサーニュ村名は、2018年ものに輪を掛けて素晴らしいです。某大ドメーヌ、ラ*ネさんのシャサーニュが薄い・・小さいと思ってしまうほど膨大です。まぁ、このタイミングではエレガントさはそちらが上だと思いますが、バシュレ=モノのシャサーニュが半端無いのはお判りいただけると思いますし、
「なんて言ってもこの価格が・・信じられない」
のは間違い無いでしょう。
あのアレン・メドゥズさんでさえ、「89~92ポイント + アウトスタンディング 」を付けていますから・・ちょっと村名クラスにそんなに付けちゃって良いの?・・それはあなたのペースでは無いんじゃない?・・と思ってしまいます。
通常良くあるタイプの「軽い」シャサーニュではありません。「きっちりぎっちり」と要素が有り、ミネラリティと果実感のバランスも素晴らしいシャサーニュです。
白っぽいミネラリティがたっぷり有って、しかも黄色中心の果実もたんまり有ります。果実がしっかりしていて逞しいので、一瞬「ピュリニーか?」と思わせる風でも有ります。

noisy 的にはそれでも・・ピュリニーが1ポイントほど上だと思いますよ。ピュリニーに関しては村名だけでは無く1級ルフェールも同じで、相当締まっていて各要素が簡単には飛び出してこれず、しかしバランスが素晴らし過ぎて、
「・・ん・これはそういうワインだ」
と勘違いしてしまっていると思います。
なので、シャサーニュは93ポイント、ピュリニーはポテンシャル94ポイントです・・noisyとしましては・・はい。今飲んでだと2ポイント下がりますが、今から飲んでも滅茶美味しいので、
「この状態でほとんど実力は見えている」
と思っちゃうんですね・・。・・あ、すみません・・また上から目線的に偉そうに書いてしまいました。リアルでしょっちゅうそんな書き方をしていたので、ついクセになっちゃってるんですね・・。
グラスの写真の色を見比べると、やはり判りやすいかと思います。シャサーニュの方がやや「白く」、ピュリニーの方がやや「黄色」が強いかと思います。もし可能でしたらムルソーのクロ・デュ・クロマンの写真とも見比べてみてください。明るさの補正はほぼ同じになるようにやっているつもりですが、テーブルクロスの色合いでご自身の目で補正されると良いかと思います。
海外テイスターさえ騙した・・?・・素晴らしいシャサーニュとピュリニーです。ご検討いただけましたら幸いです!滅茶安いと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【アラン・メドゥズは89~92ポイント!「・・一体、どうしちゃったの?」と思えるほどの高評価!・・白いフルーツ主体に輝く黄色のフルーツ!美味しいです!】
「Burghound Outstanding Top Value!!」
って書いてありましたよ。よっぽど気に入っちゃったんでしょうね・・メドゥズさん。
いつもはこんなに高いポイントは付けないんですけどね。
因みにピュリニー村名の方は89~91ポイントで、ピュリニーよりも評価が高いし、考えられないほどの価値!などと書いちゃってるんですね~。
もっと言ってしまうと、かのシャルパー・モリス氏は正反対。シャサーニュ村名は87~90ポイントで、ピュリニー村名が89~91ポイントです。ちょっと面白いでしょう?
「なんだ・・結局自分の好みで評価?」
と思われても仕方が無いですよね。・・noisyも気を付けよう・・。
今飲んでもかなり美味しいです。白いフルーツ主体ですね・・梨とか洋梨、リンゴ系・・非常に瑞々しいですよ。
こちらはもう、もしピュリニーとシャサーニュに迷うなら、
「早飲みOKのシャサーニュ 対 少し待った方が良いピュリニー」
か、
「白主体、黄色のトッピングのシャサーニュ 対 黄色主体、白のトッピングのピュリニー」
か、
「ナトリウム系の柔らかミネラリティ主体のシャサーニュ 対 カリウム系多めのミネラリティ主体のピュリニー」
などで・・お決めいただくのが良いかと思います。
価格はシャサーニュの方が安いんですが、昨年とまったく同じで「据え置き」です・・(T.T これだけテイスティングしますと、結構に厳しいので値上げしたいところでは有りますが、ここはグッと堪えて・・。
なお、シャサーニュ1に対しピュリニー2の入荷量ですので、シャサーニュは非常に少ないです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【この辺を飲むとラモネさんとの共通項が見当たっちゃいますね~・・!タンザーさんはピュリニー89~91ポイントと渋めの評価です。】
海外のメディア評価は、「シャサーニュ=モンラッシェ2017」については残念ながら見当たりませんでした・・美味しいのに・・ね。
少なくとも、「甘みにかまけた味わいの良くあるシャサーニュ」では有りません。非常にドライだが、良いシャルドネ特有の気品高い旨味成分を持つ見事な味わいです。
しかし、現状で滅茶存在感のあるムルソー・クロ・デュ・クロマン・・を飲んでしまうと、このタイミングでの抜栓はお勧めはできず、1~2カ月は休めて欲しいのが希望です。シャサーニュもピュリニーも・・です。少しだけ早いです。
上の写真がピュリニーです。ま~・・見分けがつかないですよ・・色などソックリです。
そして、どちらも・・何故かラモネさんを思い出してしまいます。何せ、両アイテム一緒に開けていますから、その「似ている」と思ってしまってからは、どうしても・・それが感覚から離れないんですね~。
しかしながら、ラモネさんのシャサーニュほど薄くは無く(・・語弊がありましたらお詫びいたします)、その飲んだニュアンスが似ている・・と言うことなんですよ。

左の写真はシャサーニュです。これは本当にソックリです。バシュレ=モノ兄弟のワインの方が充実しています。そして見事に「ハスキーな」シャサーニュらしさと、バシュレ=モノのワインが持つ華やかさが感じられます。
ピュリニーの方はやはり黄色いフルーツが強いです。そしてまさにピュリニーらしく、豪奢な味わいです。タンザーさんは上値で91ポイントですが、もう少し付けてもいいんじゃないかな?・・下値の89ポイントは余計でしょ・・と感じます。
いや、どちらも素晴らしいですが・・休養を上げてください。1~2カ月で良いです。それだけ時間があれば、しっかりとその姿を見ることが可能になっていると思います。
・・だとすると・・シャサーニュがお買い得では有りますね。もっとも、テロワールはしっかり出ていますんで、仮に同評価だとしても、そこから飲まれる方の好みが出て来ますんで、その辺りを是非お考えの上、
「2017年バシュレ=モノ、少なくともどれか1アイテムは是非!」
飲んでみていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【グラマラスなピュリニー=モンラッシェの個性をバシュレ=モノ的に表現した見事な味わいです!】
皆さんはやはり、シャサーニュとピュリニーが近いプライスなら・・
「そりゃぁ・・ピュリニーでしょ!」
と思うかもしれません。
やっぱり外向的ですしね~。柔らかいですし、愛想が良いですよね・・。シャサーニュは時折甘いですしね・・でもバシュレ=モノのワインは甘く無いですよ。
こちらのピュリニーもとても良い出来でした。ジョン・ギルマン氏は91+ ポイントだそうですよ。・・色んな意味でちょっと呆れちゃいましたけど・・。いや、高い評価をいただけたのは、自分のことのようにうれしいですけどね。
でも何でシャサーニュが90ポイントなの?・・と言う疑問は残りますね。ど~もその辺がアバウトなんですよね・・。そりゃ、2016年のシャサーニュは、確かに
「今は・・」
そうかも、それで良いかもしれませんけどね。でも、あと何年かしたら、完全に追い付く感じがします。
noisy 的には、シャサーニュ村名もピュリニー村名も、ほぼ同点かな・・。現状で近寄りやすい・・より外向的ピュリニーであって、ポテンシャルではシャサーニュは少なくとも追い付いています。なので、
「シャサーニュを選ぶか、ピュリニーを選ぶかは、そして、ムルソー1級のまん丸なミネラリティも素晴らしい(はずだ)からあなた次第!」
と言うことになっちゃいますね。
このピュリニー村名も素晴らしい出来でした。是非ご検討ください。素晴らしい色ですよね!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶ゴージャス!きっとピュリニーに抱くイメージそのままです!】
まぁ、これだけ水平でガンガン開けますと、色んな事に気付きます。バシュレ=モノらしい超高域の表現もそうです。結構難しいことをやってるのかな?・・単に畑の位置で発酵槽を変えてるだけじゃ無いよなぁ・・などもそうですが、何よりも・・一般に言うところの、
「テロワールが見事に違うことを見せつけている」
と気付かされます。
他のコラムでも書きましたが、マランジュ・フシェールとサン=トーバン・アン・ルミイィの、余りの色の違いもそうですが、これは完全に畑の個性でしょう。
豊かでゴージャスなムルソー・・って、ペリエール以外にも在ると思い出させてくれるのもクロ・デュ・クロマンです。これなんぞ、下手をすると「ムルソーと言わないかもしれない・・」シャルドネですが、モロに畑の個性、そのものです。
こちらは、根底に厳しいミネラリティを持つクロ・デュ・クロマンとも違うミネラリティ、そしてゴージャスさを見せます。ピュリニー=モンラッシェに抱くイメージはそのまま・・かと思いますが、柔らかくもやや引き締まっていて、ダラダラした感じが全く在りません。結構・・惜しい感じのピュリニーは、豊かで大らかだけど・・緩いですよね。ムルソーほどの硬い石のミネラリティでは無く、もう少し砕けて粉々になった、ややソフトで優しいニュアンスの有るミネラリティです。
感じられるフルーツも黄色が強く、しかも高質です・・実はこの上のクラスのピュリニー・レ・ルフェールが余りに凄いので、目立たない存在になってしまいガチでは有ると思うんですが、村名ピュリニーとするならば、これはかなり出来が良いと思います。
価格も6千円+α・・ですから、ユベール・ラミーの高級クラスのサン=トーバンと良い勝負です。質感高い果実感、ミネラリティ、エキス感ですから、かなりお買い得かと認識しました。
これも一推しです。全方位外交的美味しさです。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のピュリニー、シャサーニュのコラムから転載しています。
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【作風はラモネに似ている??繊細・ピュアな洗練されたシャルドネです!素晴らしいと思います!】
2011年ものはそれなりの数量を扱えたのですが、2012年はかなり厳しいです・・・。ACブル以外は数本ずつ、バタール、レ・フォラティエール、レ・ルフェールに至っては1本、2本・・です。
ACブルゴーニュや安くて美味しいマランジュの白はすでにご案内していますが、実は今回の上級キュヴェも同時に届いていたんですね。少なくとも上級キュヴェから1本はテイスティングしようと思って、シャサーニュをテイスティングしましたが、ご案内するのを今まで忘れていたんです。・・だって・・余りに少なくて、いつも忘れちゃうんですよ。
味わい的には2011年の路線をそのまま継承しており、何本か飲んだ感じでは、より凝縮感が増したかな?・・と言うイメージです。
で、この村名シャサーニュを飲んでみると、そう・・何かに、誰かのシャルドネに似た雰囲気が有る・・とずっと思っていたのが、判りました。
それは、あの偉大な・・「ラモネ」です。まぁ、違うっちゃぁ違うんですが、化粧っ気の無いピュアで若くピチピチとした味わいと柑橘系の派手さの無いフルーツ感、ほんのりとマッタリしたオイリーさなどがソックリ・・かもしれません。
このシャサーニュも、そう・・ラモネさんちのエチケットを見ながら飲んだら、全くその気になっちゃうんじゃないかと思います。ルフレーヴは有りえないし、ラフォンも無い、僅かにコシュ=デュリは掛かるかな?・・でもやっぱり似てるのはラモネだよな・・きっと、そう思っていただける高ポテンシャルな味わいです。
シャサーニュとしては全くシャバく無く、ドライでタイト、適度な膨らみを持っています。このシャサーニュに関しては、今飲んでもかなり旨いと思います。価格もリーズナブルですので是非・・ご検討くださいませ。 村名ピュリニー=モンラッシェは2012年は飲んでいませんが、村名シャサーニュほぼ同様の仕込みをしています。決して過熟させて糖分の多い葡萄だけを使用しよう、大柄に見せよう・・と言う意識は見られない造り手です。活き活きとした生命の息吹をそのままワインにしたような造りですので、ピュリニーが持つ「たっぷりとした果実味」を極自然に表現しているはずです。
1級ルフェールはムルソーの1級レ・シャルムの南に接するクリマですので、ムルソー的な大理石風ミネラリティを少し持ち、ピュリニーの豪奢な果実の風味も持つ、比較的リーズナブルなワインです。ムルソーを飲んでからピュリニーを飲むと、何故か緊張感が解れて「ほっ」としたりしますが、おおらかさと厳しさの両面を持つ味わいです。
1級レ・フォラティエールはもう・・皆さん、良くご存知の素晴らしいクリマですよね。大きさ、構造の深さ、とても立派な・・ピュリニーらしいワインかと思います。1級の中ではトップクラスです。
バタール=モンラッシェは、それでも0.5ヘクタール近く有るとのことで、物凄い財産ですね。DRCもバタールを0.6ヘクタールほど持っていて、数樽造ってネゴシアンに販売しています。飲みたいですがどうにもなりませんよね。
以上、是非ともご検討ください。
● 2022 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【すでに物凄く良いバランスに仕上がっています!滅茶美味しいです!エレガントながら中盤からしっかりとエキスの旨味を中低域かた押し上げてくれる充実したピノです!A.C.ブルだからこその奇跡!】

こんなピノ・ノワールなら毎日飲みたい!・・ときっと思っていただける、エレガントながらも非常に充実した味わいを・・すでに持っています。
香りの上がりのスピード感を持ちながら、ふんわりと赤く、やや軽やかな粘土のニュアンスを伝えてくれます。赤いチェリーにラズベリーの、誰もがうっとりする果実・・・出来としては完成度の高い村名並みと言って良いかと思いますが・・
「いや・・これはA.C.ブルだからこそ可能なバランスなのかも・・」
と思い直しました。
すなわち、ピュリニー=モンラッシェ村の下部の葡萄からの膨らみのある赤いエレガントな中~高域の表情を、サントネからはより中域に味幅を持たせる表情を、マランジュからは鉄っぽさの少ないジュヴレ的・・ポマール的な中低域にポイントのあるベースの表情を持って来ていると考えると、このバランスに優れた村名並みのピノ・ノワールの味わいになっていると合点が行きます。
「こりゃぁ・・メディアも相当高評価が出ているに違いない・・」
と調べてみますと、ジャスパー・モリスさん以外はレヴューは出てくるもののポイントが付いているものが中々見つからないんですね。
まぁ・・大抵の場合は、
「そこそこに旨いけれど点を付けるのは回避」
みたいな感覚だと思うので、noisy ほどは舞い上がってはいない・・と言うことなのかと思います。
なので、そのレヴューを翻訳してみました。ただし誰のレヴューかは秘密です。

「可憐な赤いベリー系の果実のアロマに、土や控えめなスパイスの香りが混じります。ジューシーで美味しく、丸みのあるフレーバーは、魅力的なエネルギー感を持ちながら、わずかに素朴なフィニッシュで十分な余韻をもたらし、必要に応じて3〜5年の保管をしても損の無いほどにしっかりしています。」
「ピュリニー下部、オート=コートの古い樹、マランジュ村の一部からそれぞれ3分の1ずつ。明るい中紫色、ジューシーなラズベリーの果実、澱引きでワインが開いた、とアレックスは言います。安易に飲んでも喜びが得られる。2025年~2028年から。」
「2022年のブルゴーニュ・ルージュには約25%の全房が含まれています。赤いチェリーとイチゴの果実を感じさせるブーケは、ほんの少し素朴なスタイルです。味わいはミディアムボディで、非常にしっかりとしたタンニンを持っています。少し厳格なブルゴーニュ・ルージュで、瓶内で1年間熟成させる価値があります。」
インポーターさんの(更新の無い?)テクニカルでは、ピュリニーが50%、サントネとマランジュが25%ずつになっていますが、レヴューでは単純に1/3ずつになっていますし、
「25%が全房発酵」
と言うのも「ミソ」でしょう。エレガントながら充実しているのは、全房の軽やかさと通常発酵の重量感のバランスが良いからだと思います。
また、
「素朴」
と言う言葉も出て来ますが 「a little earthy in style」の自動翻訳でして、実際には、
「ほんの少し土っぽい」
と言うことなのかと・・
しかしながら実際・・現状は、「土っぽいと言うよりも果実感にも寄与している赤い土壌」で、「土むさい」とはかけ離れたものかと思います。
また、上級キュヴェのマランジュV.V.赤にはタンニンを感じますが、こちらはすでに溶け込んでいて、タンニンに言及するのはお客様の勘違いを生むかと・・思いますし、
「厳格(strict)」
と言う表現も、
「2024年1月のテイスティングで書かれたレヴューで、1年後の現状では、もはやワイン自体の格を上げることに寄与して、すでに溶け込んでいる」
と申し上げておきましょう。
素晴らしい出来になった2022年のブルゴーニュ・ルージュです。A.C.ブルならではの・・アチコチブレンドが生んだ奇跡のバランスです。ご検討くださいませ。価格も非常に頑張っています!
【淡い色調ながらエキスは濃い!・・そして幾分成長不足ながら、チェリー&ベリー、そしてピノ・ファン的高貴なアロマも混じる素晴らしい出来です!】
ピュリニー産が3分の1、オート=コート産が3分の1、マランジュ産が3分の1になったとジャスパー・モリスさんは言っていました。なので、
「いつもの年よりピュリニー産(コート・ド・ボーヌ)が多い」
「サントネの葡萄(シャロネーズ)は無し」
で、
「オート=コート(多分オート=コート・ド・ボーヌ)が33%」
と言う、変則な広域のブルゴーニュ・ピノ・ノワールです。
ですが・・今までで一番、良い香りがします・・粒の小さなピノ・ノワールの、あの何とも言えぬ・・高貴に香る煙のようなニュアンス・・素晴らしいです。
比較するとマランジュ1級レ・フシェールのような構造の大きさは無いんですが、A.C.ブルとしては格別な大きさ、そしてアロマの素晴らしさ、酸の多様さからの複雑性の高さが感じられます。
ジャスパー・モリスさんは、
「口に含むと上品な果実味があり、後ろにある程度の重みがあり、ラズベリーやストロベリーの香りがあり、余韻は少しドライです。」
と言っていますが、たしかにその通りです。

ですがジャスパー・モリスさんがテイスティングされたのは 2022年10月のようですから、noisy のテイスティングはこの1月に入ってからですから1年以上も違うんですね。なので、
「その時よりはずっと仕上がっている」
のは間違いなく、より美味しく感じられる状態での・・現状です。
またオート=コートの葡萄はピノ・ファンだとも言っておりまして・・なるほど・・それでこの素晴らしいアロマか・・と納得が行きました。
結局2021年ものはサントネが全滅?・・なのか、まったく入って来ませんでしたし、少量造ったようですがマランジュ村名V.V.赤も無し、そしてサン=トーバン1級アン・ルミイィも無しと、バシュレ=モノの遅霜の被害が半端無かったと推測されます。せっかく芽吹いた芽が霜に当たって枯れてしまいますと、どうしようも無いんですね。noisy のような農業素人だと、
「二番芽で・・何とかならんか?」
と考えてしまいますが、二番芽が早々に出て、その後、如何に天候に恵まれようが・・ダメなんですね・・。
実は昨年、うちで育てているピノ・ファンがいつの間にか選定後の葡萄がどこにも見当たらなくなりまして・・一生懸命に探したところ・・・
「果梗だけが見つかった」
と言うショックな出来事が有りました。
「あまりの暑さに葡萄が自己保身のため、実から水分を得たためにそうなった」
と結論付けました。
で、その後に葉を少し切り、二番芽、三番芽と出ましたが・・まともには熟しませんでした。でも思ったよりは甘みは有りました・・一番芽が育っていなかった分、暑さが少しだけ引いた二番芽以降の実が育ったのかと思います。
ですから、如何に芽を少なくするかにだけ気を取られてしまうと、最悪の場合、その年はそこではワインを造れない・・と言うことになってしまう訳です。
そんな中で、ここまで仕上げることが出来たのは、ある意味奇跡なのでしょう。
非常にエレガントですが1級レ・フシェール同様にエキスが濃く、非常に美味しいです。お勧めします!ご検討くださいませ。
【・・これを飲んで「ボーヌだよね」と・・言えるでしょうか?過去一番、間違い無し!素晴らしい出来です!】
濃密な2020年ものに有って、これほどまでに激バランスの良い濃度、味わいを見せるのは・・むしろ、
「コート・ド・ボーヌ中心のセパージュだから無し得た!」
と言えるのかも・・しれません。
そして味わいは非常にドライですが薄辛くならず、ぷっくりと膨らんでくれますがエレガンスをしっかり感じさせてくれます。
2020年もののバシュレ=モノは、シャルドネが劇的に旨いのはむしろ当然であり、ピノ・ノワールが冷ややかさを失わないでエレガンスもしっかり持ち、その上での凝縮感が存在することに、むしろ驚きを感じます。
「・・一体・・どうやったのか?」
とさえ・・感じてしまった訳です。
このチェリーのフレーヴァーの心地良さ、バシュレ=モノならではの活きの良い酸、そして総体のバランスの良さは文句のつけようが無く、今飲んでも滅茶美味しいですし、10年以上の熟成にも当然のように耐えうる・・
「王道のピノ・ノワール」
と感じさせてくれます。

因みに色々調べたんですが、ジャスパーモリスさんの評価しか・・見当たりませんでした。
まぁ・・これをどう見るか・・ですが、
「87~89 ポイント」
と普通に見れば低調です。
ですがこれ、
「ジャスパー・モリスさんのA.C.ブルの評価とすると、相当に高い評価!」
なんですね。
ジャスパーさんは・・まぁ、想像では有りますが、アペラシオンに対しての評価の上限・・がご自身の中に存在し、滅多なことではそれを超えることが無いんです。ですから、地方名ワインの場合の上限は89ポイント・・と言うことだろうと思っています。
甘く無く、強すぎず(アルコール度13.5度)、エレガントでしっかりフレーヴァーが有って、でもそれだけで終わらない深さが有る素晴らしいA.C.ブルです。少ないですが・・是非飲んでみてください。
あ・・2020年のバシュレ=モノの赤・・物凄いことになってますので、他のコラムも是非お読みくださいね。よろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【バシュレ=モノのピノ・ノワールから目が離せなくなって来ました!・・リーズナブルさにも程が有ります・・】
重厚さとエレガンスをしっかり持った、素晴らしいピノ・ノワールです。
味わいの幅もしっかり持ちつつ、要素の複雑性と低域~高域までの伸びの良さ、そして何よりピノのエレガンスをちゃんと持って表現出来ています。2018/年もののその傾向をそのまま待っていましたが、2019年ものは・・残念ながら2018年もの以上の仕上がりです。
ベリーとチェリーのニュアンスをしっかり持ちつつ、低域からしっかり伸びてくれます。ほんのりとジュヴレ的な鉄っぽさも有りながら、石灰系ミネラリティもちゃんと同時に感じられます。
決して鈍重にならない・・素晴らしいピノ・ノワールだと感じました。
で・・思ったんですが、海外メディアもバシュレ=モノのピノ・ノワールをちゃんと評価し出しまして、Noisy wine 初登場の「マランジュ1級フシェール・ルージュ」にはなんと、
「軒並み93ポイント!」
と言う、マランジュじゃぁ見たことの無い・・と言おうか、有り得なかった出来事が起きちゃっています!
しかし確かにマランジュ1級も素晴らしいですが、noisy 的にはこのA.C.ブルと、マランジュ村名を高く評価したい!・・そう思っています。
美味しいですよ!・・そして何よりリーズナブルです!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【美味しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールの見本・・みたいな出来です!】
そもそもバシュレ=モノのワインに残糖感など感じたことはまず・・無いと思います。白も赤も・・です。勿論ですが計測しますと、どんなにドライに仕上がっていたとしても喰い切れなかった糖分が僅かに検出されるんですけどね。でも全く甘く無い・・見事にドライな味筋です。
このところは随分とナチュラルさも出て来たように感じるようになったバシュレ=モノのピノ・ノワールですが、So2の少なさか、醸造由来か、それとも畑の仕立て由来か?・・は、判断の難しいところでは有りますが、危険性を感じないナチュラル感は、飲んでいても楽しいですし、飲み終えてからも身体が非常に楽です。
何より・・味わいも見事でして、やはり村を超えてセパージュした設計通りの味わいがそれを可能にしているのかもしれません。
ふんわりと柔らかなアロマにはチェリーのノート、石灰、スパイス、中程度のボディにふっくらとした膨らみ、フレッシュさが僅かに感じられるマロの具合、余韻からノーズにブラックチェリーのアロマが還って来ます。この静かでチャーミングな少しすっと伸びて行く余韻は・・シャサーニュ赤かな・・と。
リーズナブルで旨い、質感高いA.C.ブルです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【非常に美味しいです!見事なバランス!バシュレ=モノらしいフレッシュさと滑らかさの競演の表現に磨きが掛かっています!】

非常にドライに仕上がったA.C.ブルです。シャサーニュ系のピノはやや甘みを感じるものが多いんですが、
「バシュレ=モノのA.C.ブル赤は滅茶ドライ!」
です。
しかもそれで旨味が無いかと言えば決してそうなってはおらず、キッチリと酸の旨味を感じさせてくれますし、コアが有る見事なバランスです。
ほったらかしなマロをやっているとは思えない、見事な「止め場所」のマロでも有ります。フレッシュさをほんの僅かに感じさせつつ、、テクスチュアの良さ、滑らかさ、柔らかさを出し、しかも襞から香ってくるかのような、ほんのりとした「艶」を感じさせてくれます。
これ、旨いです!どうしてもコート・ド・ニュイのピノばかりに行きたくなるのは判りますが、実はシャサーニュはピノ・ノワールの畑って多いんですね。
で、バシュレ=モノはこのA.C.ブル赤にはシャサーニュを使わず(使えず?)、非常に少ないピュリニーのピノを主体に果実を出し、サントネイの若々しさとフレッシュさ、マランジュの味幅の広さをセパージュしているのかもしれません。
前述のマロの件も、サントネイ系のマロは「そうなってしまう」から・・それがフレッシュさに出てくるのかもしれませんから、ドライに仕上げた時の旨味不足を、複数の畑をセパージュすることで構成しているのかもしれません。
いずれにしましてもベリー、チェリーの感じられる美味しいピノです。数は無いです。お早めにご検討くださいませ!一推しです!
以下は以前のレヴューです。
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【2016年もののネガティヴなイメージはゼロ!・・・2015年ものより濃密で大柄、素晴らしい仕上がりです!】
素晴らしい色合いですよね。目に見える情報だけでも、
「こりゃ、素晴らしいに違いない」
と思わせてくれます。
色合いの濃さもそう、透き通った具合からにじみ出てくる、見えない「裏にあるもの」の存在も伝わってくるかのように思います。
実際に飲んでみると非常に大柄で、シャサーニュ=モンラッシェ・ルージュをさらに巨大化したようなイメージです。
シャサーニュ=モンラッシェ・ルージュの多くは・・いくつかの生産者を除き、まず・・甘いです。柔らかいんですけどね・・ドライなことはまず無い。その甘さが、ピノ好きを避けさせるのかな・・とも思いますが、こちらはブルゴーニュ・ルージュながら、とてもドライでシャサーニュの存在が非常に大きい・・と思ってください。
ただし大柄なだけに、完全に仕上がっている状態・・とは言い難く、ただバランス的に、「美味しく飲める状態」では有ります。まだまだ伸びる余地が大きいです。
価格的にも、ACブルゴーニュ格とは言え、シャサーニュ村名の赤並みで、そうだと思えば非常にリーズナブルです。やや厚めの果皮の由来の、果皮の濃密さが、このワインの特徴でしょう。参考上代は何と、4300円・・まぁ、それだけの価値は有りますが、その価格じゃ買いませんよね~・・でも非常に美味しいと思います。アドヴォケイトのニール・マーティンさんは86-88Points 付けているようですが、このクラスのワインにこれほど付けるのは珍しい・・。非常に良く出来たニュイのACブルゴーニュに付く点です。ご検討くださいませ!
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【ワンクラス以上上のACブル!複数村の畑をブレンドすることによって、複雑で構造の大きなACブルゴーニュ・ルージュに仕上がっています!】
余りに2014年のバシュレ=モノがリーズナブルで、しかも高ポテンシャル、確実な成長が見え、飲んでいて楽しいので、2015年ものはピノ・ノワールも海外の評判が良い・・とのエージェントさんの話しを信じ、今までは避けて来た赤も仕入れてみました。
まぁ、ボーヌのピノ・ノワールはニュイに比べ、いや、一部の・・例えばヴォルネイ辺りの秀逸な畑を除けばやや酸の丸みに欠ける表情が有るのが普通かと思いますが、リーズナブルなクラスで上出来なものは、元々価格も安いし、残念ながら?、シャルドネへの転換が様々な理由によって出来ないことにより、樹齢も年々高くなり、しかし価格は為替の上げ下げ程度と言うことから、目の付け所で有るアイテムでも有ります。
もしフランスに自由に行けるような環境で、しかも、各ドメーヌ・メゾンに立ち入り、試飲出来るようであるなら、滅茶苦茶美味しくてリーズナブルなブルゴーニュ・ピノ・ノワールの独自キュヴェを開発する自信は有りますが、そんなことに時間を割く余裕も無いワイン屋でしかございませんで、そこは、
「数々のテイスティングをこなし、良いものに当たった時はここぞとばかりに押さえに掛かってご紹介する」
と言うスタンスで行くしかないんですね。
各言う内のドメーヌで有るバシュレ=モノでは有りますが、2015年ものは「数量が無く」、2014年もののように自由には仕入れが出来ない状況でして、仮に「かなり良いのでもっと押さえたい」と思っても、今回入って来た分がほぼ最終仕入れとなるのが残念では有ります。
サントネ産のピノ・ノワール25%、マランジュ産を25%、残りを何とピュリニー産を50%セパージュしたブルゴーニュ・ルージュです。
明るくハツラツとした赤基本の美しく、薄くも濃くも無い綺麗な色合いをしています。ほんのり野性味を持つチェリーと、ジュヴレ風のやや重みの有る鉄、金属、おだやかに香るスパイスが、このピノ・ノワールを象徴しています。
非常にドライながら、彼のシャルドネ同様に、まるで葡萄の弦を目前にしているかのような、そしてその匂いを嗅いでいるかのような、生き生きとした薄い緑の植生のアロマを感じます。
まろやかさの中に生命の息吹とも思える揺らぎを感じ、中域の膨らみも良く、終盤から余韻に掛けては、彼の2015年のシャルドネ同様に、
「マンモス・ミネラリティ」
を持った、ややソリッドさが有り、その素晴らしい果実を含んだミネラリティの還り香を感じさせてくれます。
また、例えば、ロッシュ・ド・ベレーヌのブルゴーニュ・ピノ・ノワールも美味しいですが、それには無い「大きさ」「構造の深さ」「存在感」が備わり、一クラス以上も上のワインで有ることも印象付けられるでしょう。
このバランスでもかなり美味しいんですが、しっかり休ませることで、この冬のブルゴーニュクラスのピノ・ノワールの新顔を飲んでみるには、余るほどの満足が得られるんじゃないかと思います。非常に美味しいと思います。新米の息子も、「何気にこれ、旨い」などと生意気なことを言っておりましたが、この存在感故のことでしょうか。少ないのでお早めに・・。
● 2022 Maranges Rouge Vieilles Vignes
マランジュ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【似ているとするならポマールでしょうか。中低域にポイントが有り、重量感と軽やかさのバランスが良い味わいの村名です!】

2022年A.C.ブルの現状のバランスが物凄く良いのと、2022年の1級レ・フシェールがすでに官能的な芳香を出しつつ旨味がしっかり乗った味わいなので、少し遅れを取っている感は有りますが、
「春頃には完全に仕上がる予定!」
と本人が言っておりますので・・(^^;;
なので、1級レ・フシェールほどの大物感は無いにせよ、A.C.ブルの村名感を超える充実したパレットを描いてくれます。
このマランジュは非常に面白い存在でして、
「実は・・コート=ドールにも畑の一部分が有る!」
んですね。
コート=ドールの南端はサントネと言われているんですが、実はそれは「正しくは無い」んです。
マランジュの1級レ・フシェールの畑の東部分を斜めに県の境界線が有りますので、1級レ・フシェールは部分的に2つの部分がコート=ドールなんですね。そしてその反対側の大部分がソーヌ・エ・ロワール県なんです。
なので、白ワインのコラムには書かせていただいたと思いますが、以前のバシュレ=モノのサントネにはマランジュ1級レ・フシェール白が混ぜられていた疑惑??が有ります。・・まぁ、混ぜられていても格落ちですし、コート=ドール側ですので何も問題は無いはずです。

粘土と言いますか、やや乾いた珪藻土的なニュアンスの混じった、少し軽やかな粘土です。実に美しい色彩には、すでにエッジにオレンジが見て取れるようですが、熟成はやや早いと思います。
ジュヴレと言うよりは・・鉄っぽさが無いので、ポマール的かな・・と感じます。ちょうど初期熟成の完成直前・・と言った感じの状況で、僅かにタンニンを感じます。
低域~中低域にポイントが有り、やや中域が膨らみ不足ですが、ここが・・この2025年の4月頃までには、ふっくらと膨らみを見せるようになるはずです。この季節、余りにワインが冷えてしまいますから・・どうしてもこの辺に不足感を感じる可能性が高まりますが、それ以降は全く問題無く、美味しくいただけるはずです。
因みに・・サントネにも有りますが、秀逸な畑で「レ・クロ・ルソー」と言う1級畑がサントネ西からマランジュ東に拡がっていまして、これが中々に良いワインになっています。
いや、なっています・・と言うのは少しどうかな?・・とも思います。良い葡萄が採れるんですが、生産者さんも良いのが判るだけに「リキ」が入り過ぎるのか、リキミを感じるワインがレ・クロ・ルソー、グラン・クロ・ルソー、プティ・クロ・ルソーには多いような感じを持っています。
抽出に拘らず軽やかに造れれば、非常に美味しいワインになると想像していますが・・。まぁ、このマランジュV.V.は、そんなレ・クロ・ルソーに似ているとも感じます。ぜひ飲んでみてください。お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【・・なんと格上の1級よりも高い評価って・・有りですか?・・まぁ滅茶美味しいですが・・】
マランジュ村名V.V.の赤です。すっごい・・美味しいです!・・2020年のバシュレ=モノは赤ワインも絶品でして、
「これらも過去最高、間違い無し!」
です。
しかも、コート・ド・ニュイが滅茶豊満な濃いスタイルになっているのに対し、物凄くエレガントながら適度に充実していると言う、エレガンスこそ第一義と言うブルゴーニュワインファンには持って来い!・・の姿をしています。
もしどこかにネガティヴなものが有るとするなら・・それはあなたの「既成概念」に違いありません。
「・・でも・・いくら言っても・・マランジュでしょ?」
と言う、それです。ま~・・noisy も良~~~く判ります。かつては・・
「マランジュの赤に美味しいもの無し!」
と言い切っていたぐらいですから・・。
ではまず、このマランジュV.V.を評価しているジャスパー・モリスさんは・・
「なんと、マランジュ1級よりも高い 90~92 ポイントを付けている!」
んですよ。

まぁ1級よりも高い評価をしている・・と言う点は置いておくにせよ、
「マランジュ村名に上値92点!」
ですよ?・・ね・・有り得ないでしょう?・・時代は常に・・動いているんですね。そう、もはやバシュレ=モノは時代を動かし始めているのかもしれません。
ダークチェリー、ラズベリーの深い果実の風味を漂わせる、比較大柄な味わいですが、その柄の大きさを埋め尽くす要素がしっかり存在しています。ジュヴレっぽいニュアンスですが、それほど鉄分は感じないものの、ジュヴレには余り使わない「エレガンス」と言う言葉を添えることが可能な仕上がりです。
たっぷりしていますがダレが全く無い引きしまった躯体、時間の経過でちょうど良い「ほぐれ方」をしてくれるワインで、濃度と味わいがマッチしている、2020年ものには余り出会わないスタイルです。
ゆっくり飲んでも良いし、スイスイも飲める・・そして徐々に黒っぽい果実も感じさせてくれますから、余り詳しくない方が飲まれれば・・
「・・マランジュって余り見ないアペラシオンだけど、美味しいんだね!」
と、思いっきり勘違いしてくれると思います。この色彩・・素晴らしいでしょう?・・滅茶安いと思います。是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
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【エレガントな・・バランスの凄く良いマランジュの赤って・・飲んだことあります?・・これとても素晴らしいと思います!】
美味しいと思いました・・すみません・・舐めてました。ここまで出来たんですね・・。
昔は、
「美味しいマランジュなんて存在しない!」
と言い切っちゃってました。反省してます・・でも、本当に美味しいんですよ、これ。
マランジュ1級フシェール・ルージュは、海外メディアが93ポイントも付けちゃいましたからね・・一生懸命に言わなくても、そこそこは判っていただけると思うんですが、言っておきますが、
「マランジュ1級赤とマランジュ村名赤は全然タイプが違う!」
んですね・・はい。
マランジュ1級赤は、重厚なタイプでジュヴレに似た感じ・・ソフトなジュヴレと言うようなイメージでしょうか。
一方、こちらの村名は・・エレガントタイプ。
サクッと軽く絞って葡萄の良い部分だけを使用・・力業を封じて、「出汁的な美味しさ」を追求した結果、「ピノ・ノワールの美をマランジュで表現出来た!」んじゃないかと・・noisy は踏んでいます。

上の写真は思いっきり寄ってみました。・・美しいでしょう?・・余計なことはしていないと思いますが、おそらくアンリ・ジャイエ風に
「低温浸漬」
をしているような感じを受けます。
ですが、そんな少しファットになるような味わいにはなっておらず、あくまでエレガントでエキスな味わいになっているのが不思議・・もしかしたらnoisy の分析がどこか間違っているかもしれません。
下の写真は引いて撮ったものですが、これだとちょっとつまらないですよね・・ゾクっとしない。なのですみません・・上の写真だけ見てください。そして是非、このエレガントなマランジュの美味しさを試してみて下さい。お勧めします!美味しいです。
以下は以前のレヴューです。
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【マランジュのピノ・ノワールの将来性を知ることが出来る1本です!】
これは困った・・何も情報が無い・・エージェントさんは資料も送ってくれないし、マランジュ1級赤の評価は散見されるものの、村名V.V.は全く出てこない・・しかも、マランジュ1級赤は、目を疑うかのような凄い評価・・・しかも、このマランジュ村名V.V.も相当美味しい・・どうしよう・・
まぁ、エージェントさんもサン=トーバン・アン・ルミイィの畑はヴォルネイ寄りのムルソー北側に在り・・なんて資料を平気で送って来てますから、頭から信じてしまうと色々問題も起きてしまいますし・・
困ったので何も書かない・・と言う訳には行かないのがワイン屋の辛いところですが、飲んでいれば少なくとも美味しいとか、好みに合わないとかは判る訳でして、20年前までは造り手関係の資料など、全く手に入らないのが普通でしたから、自分の思うところを何とか言葉にして伝えようとして来て今が有るんですね。
なので・・思い切って言ってしまいましょう。
「マランジュだと思わずに手を出してみて下さい!バシュレ=モノが造るピノ・ノワールだと思ってください!」
そうなんです。相当に良い出来でした。しかも何故か・・白よりもナチュラル感が有るんですね。柔らかでテクスチュアもしっとり。香りの上りも早いし・・ちょっとジュヴレ風でも有り、ポマール風でも有ります。
テクニカルが無いので想像ですが、全房も少々入っているかな?・・いないのかな?・・と言うようなニュアンスも有るんです。今までのマランジュのピノ・ノワールにあったネガティヴなニュアンスが無い・・。
そしてバシュレ=モノらしい躯体の大きさや構造の大きさはキッチリ有った上で、その内容を美しく埋めてくれる要素がしっかり有ります。
どうでしょうか?・・ジュヴレやポマールに近い感じのピノです。価格はA.C.ブル並みです。で、基本は減農薬かビオロジックですが、自然派的アプローチが増えて来ているのかもしれない・・そんなワイン、是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2022 Maranges 1er Cru la Fussiere Rouge
マランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ルージュ
【何と官能的なアロマでしょうか!・・良く熟した果実と、新樽由来か・・その妖艶なアロマが混じり、心を擽られる見事な出来です!】

これは素晴らしい!・・一発目の香りで・・グラっと来ます!何とも官能感がバッチリで、
「・・ルジェさん、いらっしゃいます?」
と言いたくなるようなエロティックなアロマが、ルジェさんよりもふんわり感と静かな迫力を持って立ち昇ります。
非常に良く熟していますが酸のレベルもしっかり在り、そのお陰でしょうか・・熟したチェリーの赤い感覚と僅かなカシスっぽい紫の凝縮した味わいが交互に感じられます。
中盤の膨らみもナチュラルで、余韻も非常に長いです。1級ワインですから・・1級畑としたら最安値でしょうか。
他のコラムでも書かせていただきましたが、この1級レ・フシェールは、知る人ぞ知る「面白い畑」です。サントネ、マランジュに跨るトップ・クリマ「レ・クロ・ルソー」に接し、また、4つの村にも接しています。
一つはサントネ・・実はサントネ村にもこの1級レ・フシェールは含まれています。そして、デゼ=レ=マランジュ、サンピニー=レ=マランジュ、シリリ=レ=マランジュの3つの交点が畑の真ん中に在り、またサントネとの接点を東側に持っています。
これで驚いてはいけません・・。その他の括りもあるんです。

1級レ・フシェールの東側と北側の二ケ所に、
「コート=ドール県に出っ張った部分」
が有り、その他の部分は全て、「何とか=レ=マランジュ」のあるソーヌ=エ=ロワール県なんですね。
なので、ある意味、
「ブルゴーニュのへそ」
と言える場所で、仕上がるワインには結構に複雑性を感じるものが多く、
「その複雑性が良い方向に出た場合、素晴らしいワインに仕上がる!」
んですが、多くのマランジュワインは、
「残念ながら造り手の思いを裏切る結果になっている」
とも思います。
ただし、少なくともこのバシュレ・モノだけは別格です。すでにサントネやマランジュの葡萄の扱い方を自分のものにしている・・と言えます。このマランジュ1級レ・フシェールも、
「今までもこれほどまでに官能的で素晴らしいワインに仕上がったのは初めて!」
と言えますが、全房と通常発酵、そして新樽の割合・・そして(畑のブレンド具合)などを、毎年のように変えて調整してきたスキルが有るからなのでしょう。ぜひ飲んでみていただきたい、素晴らしい出来です!どうぞよろしくお願いします。超お薦めです!
以下は以前のレヴューです。
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【ほんの少しだけ成長が遅れているのは感じますが、今飲んでも非常に美味しく・・素晴らしい仕上がりでした!】
これはもう・・一目瞭然、
「これほどまでに・・違うか!!」
と言葉が出てしまいますよね。
2020年ものは濃厚でしたが甘くは無く、酸も有って・・
「・・どうやって造ったの?」
とその手腕に驚くほどの仕上がりでした。
まぁ・・言ってみれば、
「2020年ものは鬼っ子」
的な存在です。面白いのは、Noisy wine にいらっしゃるお客様たちはほとんどが、
「・・濃いのは・・いまいち・・ね・・」
とおっしゃる方が多いんですね。
でも、濃くて果実的なワインの方が一般受けしているとお思いでしょう?・・ホント、不思議なんですが、濃いとイマイチなんですよ。
2021年ものはエレガントで伸びやかな美味しさをブルゴーニュ・ピノ・ノワールに求める人にとっては、まさに打ってつけのアイテムです。

2020年ものには似せても似つかぬ感じかと思います。2019年ものにミネラリティを何割か増し、色彩濃度を何割か削り、エキスの濃度は幾分増し・・みたいな感じなんですね。
そのエキスが完全には仕上がっていないため、「成長中」と言っています。昨年の2020年ものも、ほぼ同じタイミングで届きましたが、
「2020年ものはその濃度の深さですごく美味しく飲めてしまった」
だけで、2021年ものはその濃度の深さは無く、2020年ものと同様のエキスの仕上がり具合(成熟具合)のため、
「成長が幾分遅いと感じるだけ」
だと思います。
ほとんど意見が合わないヴィノスのニール・マーチンさんは、今まで同様に上値93ポイントと、珍しく noisy に近い意見です。ですが、ヴィノスは・・
「3年続けて上値93ポイントで下値91ポイント!」
と、ずっと同じなんですよ。
これはどう言う事か?・・まず色彩はそれぞれ全然違います。2019年は「中」、2020年は「強」、2021年は「弱」です。それなのに、「まったく同じ評価」なんですね。なので、
「それぞれ印象は異なるが、評価点とすればまったく同じ」
と言うことなんですね。
ある意味、それは正解だと思います。2021年のようなヴィンテージに、ちゃんとした造りが出来れば・・毎年同じような評価になるのは当たり前なのかもしれません。
今飲んでも充分に満足行く、素晴らしい出来です。もちろん・・少し置くだけでもだいぶ成長するでしょう。ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【言ってしまえば・・2019年と同様に上値93ポイントです!・・が・・それは有り得ないと感じます・・素晴らしい仕上がりでした!】
「この2020年ものが2019年ものと同じ・・なんて有り得ない!」
「2019年ものが93ポイントなら2020年ものはそれ以上!」
「・・と言うことは、2019年ものをもう少し低く評価するべきだったか、2020年ものをもっと高く評価すべき!」
と言いたくなる海外メディア勢の評点付けでした。彼らは自身の昨年の評価点、覚えていないんでしょうか。
明らかに2019年ものを超えていると思わせる素晴らしい出来の1級ラ・フシェール・ルージュです。そもそもマイナーなアペラシオンのマランジュですから、メディアの評価対象になることすら珍しい訳ですが、
「シャルドネで凄いワインを造り始めたバシュレ=モノを取材しない訳には行かない」
のも当然で、その行程で、
「マイナー・アペラシオンだけど見捨てられない良さに気付いた」
からこそ、この一連のマランジュ赤が評価されるようになったとも考えられます。

で、ジャスパーさんはこの1級ラ・フシェールよりも村名V.V.により高い評価をしていますが、まぁ・・仕方が無いか・・でもこれも微妙な部分は確かに存在しますが、
「noisy 的には、持っているエレガンス感、より格上感を無視するわけには行かない」
ので、
「確実に村名V.V.よりも出来は上なので評点も上!」
と申し上げておきたいと思います。気になる方は・・是非村名V.V.と1級ラ・フシェールの比較テイスティングなど・・してみられると面白いかと思います。
非常に精緻で細やか・・エレガンスをたっぷり感じる見事な出来です。村名V.V.同様にジュヴレっぽさを感じる味わいバランスをしていますが鉄っぽさは無く、もう少し白っぽい石灰がしっかり溶け込んでいるように感じますので、若干シャンボールにも近い感じです。
テクスチュアも滑らかでしなやか、それでいて果実がドライながらたっぷり・・です。まだ締まり気味ですが現状でちゃんと美味しく飲めてしまうバランスの良さを感じます。チェリー、ダークチェリー、ラズベリーのニュアンスに、ややハスキーなトーンのミネラリティが混じります。中域も適度に締まり、適度にほぐれる感じ・・余韻は確実に長い・・と言える見事なものです。
これ・・92か・・と思ってしまいましたが、そう付けるのなら2019年ものはその下だと・・言うことでしょう?
93ポイントを付けたヴィノス(ニール・マーティンさん?)と、いつもはもっと低い、そしてブルゴーニュ専門なのにブルゴーニュワインに厳しい評価のアレン・メドゥズさんの「92ポイント」には、ちょっと驚きました。
アレン・メドゥズさんなら89~90ポイント位でも仕方が無い・・そう思っているぐらいなのに、
「2019年ものが91ポイント、2020年ものが92ポイント!」
と、正しい判断をされているのには・・まぁ僭越ではありますが、拍手を送りたいと思います。
そもそもこの素晴らしい色彩をご覧になられて・・
「・・美味しくなさそう・・」
などと思うはずも無いでしょう?
「チェリー系の果実に石灰がしっかり!」
と写真から文字が見えてくるくらいだと思います。是非飲んでみてください!超お勧め!目から鱗の美味しさです。
以下は以前のレヴューです。
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【初登場のマランジュ1級赤に・・奇跡が起こった!?・・なんと、海外勢がこぞって93ポイントのマランジュ1級です!】
有り得ないことが起こりました。何とあの、コート=ドールの本当に南のドンケツの「マランジュ」になんと、
「93ポイント」
と言う、物凄い評価点が付いています。
それも1件じゃない・・複数件ですよ・・。評価文を見ていると、
「デリシャス!」
とか、
「 Perfectly ripe deep cherry-raspberry fruit with a long finish 」
とか・・本来、マランジュを形容するのには余り見たことの無いような文字が並んでいたんですね。
しかしながら、noisy がこれを発見したのはテイスティングが終わった後のことでしたから、
「お~・・なるほど・・そう評価するのね~・・」
と、非常に落ち着いていられた訳です。
やっぱり飲まなきゃ駄目ですよね・・ワイン屋は。そりゃ、味見もしない八百屋さんで美味しい野菜を売ってる訳が無いし、生産農家さんだってね・・自分で育てた野菜を食べない人はいないでしょうし・・。
で、このマランジュ1級ですが、村名とは違って、それなりに重厚に仕上げています。
通常マランジュは、無理に濃度を上げようとすると雑味が出てしまう感じを持っていますが、底を実にお上手に・・と言いますか、
「マランジュのピノの扱いが判った!」
んじゃないかと・・想像しています。
価格も非常にリーズナブルです。海外メディアも総出で評価しているマランジュ1級レ・フシェールV.V.ルージュ。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2022 Bourgogne Cote-d'or Blanc
ブルゴーニュ・コート=ドール・ブラン
【「・・うわ~っ」と・・思わず声が出る・・まさに「甘露!」と感じる見事な出来!・・過去一番、間違い無しのクラスを超えたムルソー的味わいです!】

テクニカルではピュリニー村の葡萄と言うことになっていまうが、どうやらピュリニー村から80%、シャサーニュ村から20%と言うブレンドで造られたA.C.ブル・ブランのようです。もちろん、A.C.ブルの畑なんでしょうが・・どうでしょうかね・・。
ここまでクオリティが高いとなりますと・・村名畑などの格落ちを・・
「収量が穫れた2022年ものは使用した疑惑」
が生まれてしまいます。
まぁ・・久しぶりに・・10年ぶりと言っていたかな?・・バシュレ・モノを仕入れられた友人も、余りに旨いので驚いていました。
黄色いフルーツと白いフルーツ、ほんのりと蜜を忍ばせたノーズにボリューミーなふっくらとしたノーズです。口に含むと黄色や白の果実感、充分に熟していてグラを感じさせる・・ねっとりとした味わいで、中低域に重心を持ちつつ、高域に向けて伸びて行く感覚です。
開けたては・・ドライで甘みも何も無く、しかし美しく仕上がった黄色いフルーツが強いニュアンスで・・
「ん・・ピュリニー村名・・少し若い感じ」
で、A.C.ブルを超えた格を感じさせてくれます。
ところが・・
まぁ・・何せ時間が無いものですから、仕入れた日に無理やりテイスティングする羽目になったので、ちょっと荒れていると判断したんですね。

なので、2日目、3日目とテイスティングを続けたんですが・・
「・・うわっ・・スッゴイ!」
もう・・「甘露!」と言う言葉しか出て来ません。
「とろん」としていて・・舌の上に真ん丸なパレットを濡らしながら・・甘美な甘みのエナジーを、しっとりと持続させるんですね。そこからノーズへ、黄色いフルーツのピュアなアロマと、白っぽい石灰的なミネラリティを還してくれますから・・
「止められない・・止まらない!・・」
と言う状況に追いやられてしまいます。
「これはもはや熟したムルソーそのものだろう!!」
と・・非常に驚かされました。
まぁ・・ラベルには「ブルゴーニュ」と書いてありますから、飲まれる方はご自身が持つ感覚のヒエラルキーで、
「A.C.ブルとして飲む」
と思うんですね。
しかしながら、開けたてはむしろムルソーとは思えず、やや瓶内熟成不足のピュリニーかシャサーニュ・・これでも随分格上に感じられるはずですが、1~2日ほどもそのままコルク逆刺しで置きますと、
「熟したムルソー、しかも南部!」
としか思えないような、豊富なミネラリティと果実の美味しさ、超甘美な味わいに驚かれると思います。
なので、飲まれるタイミングや環境で異なると思いますので、可能でしたら開けたては一杯だけ飲むつもりで楽しみ、そのまま行けると思えば飲み進め、甘美さが不足していると思ったら翌日、翌々日に再度楽しむ・・そんな飲み方が、これからしばらくの間(今は2025年1月30日)は良いかと思います。
2022年は収量も穫れ、熟した葡萄になったヴィンテージですから、A.C.ブルへの格下げ葡萄も増えたんじゃないかと予想した訳でして、
「過去最高間違い無し!・・ムルソー的甘露をじっくりと楽しめる、凄いA.C.ブル!」
です。ぜひ飲んでみてください!激お薦めです!価格も余り上がらないように頑張ってます!
P.S. セラー・トラッカーを見ていましたら、「92点」を付けていたレヴュワーさんがこんな文章を書かれていましたので勝手にご紹介させていただきます。Google 翻訳です。
素晴らしい香りの強さ、ワックスのような油っぽいタッチ、そして香り。
うわー、層状でリッチな味わい、芳醇でピリッとした味わい、エネルギーに満ちていて緊張感があり、本当に力強さが増し、長くクリーミーな余韻が続きます。素晴らしい。
以下は以前のレヴューです。
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【ピュリニー=モンラッシェ下方のA.C.ブルだけでなく、シャサーニュ=モンラッシェの葡萄も入れた・・と言うところがこのワインの味噌。高質で伸びやか!スーパーA.C.ブル・ブランです!】

例えばあの素晴らしいシャルドネ、ドミニク・ラフォンのA.C.ブルを彷彿させる・・まったく似ていませんが・・存在が・・(^^;;
まぁ、今になってもご案内出来ないドミニク・ラフォンのA.C.ブル・ブラン2020年と2021年・・残念ながら望みは薄いです。日本はあのBBR社が正規なんですが、余りに案内が来ないので電話してみると・・
「凶作で余り造れず、シャルドネはBBR本社分しか無いので日本に来ない」
とのこと。それが2020年ものの話しですから、さらに少ない2021年は絶望的です。
まさにムルソーそのものと言って良い素晴らしいワインで、3年ほど前に5千円ほどの価格ながら、皆さんには大いにご購入いただいたのを覚えています。一時は、
「A.C.ブルだけで400本」
も・・販売させていただきました。その時は豊作で日本に800本ほど入った・・と記憶していますが、今では0本ですから・・世の移り変わりと言いますか、天候も恨めしいです。
で、このバシュレ=モノの2021年A.C.ブルですが、やはり相当厳しかったようです。本来は、
「ピュリニー=モンラッシェ村のA.C.ブルの畑」
で造られる訳ですが、ジャスパー・モリスさんは、
「ピュリニーの下の畑が2/3、シャサーニュが1/3」
と書いています。

ま、ピュリニーの下の畑と言いますと普通にA.C.ブルですが、シャサーニュが1/3と言うのは・・どうなんでしょうね・・。
こういうのは屁理屈かもしれませんが、シャサーニュの持ち畑は村名畑で、A.C.ブルは持っていないはず・・ピュリニーはアチコチにお持ちですが・・。
なので、ワインの出来から言っても・・
「もしかしたらシャサーニュ=モンラッシェの格落ちが入っている?」
かもしれないと・・思っています。実は価格もそれを物語っているように思います。・・凄い値上がり具合なんです・・。
2020年ものを凌ぐような、密度が高く、色調もしっかりある仕上がりです。ミネラリティの量が半端なく、2021年もののバシュレ=モノのシャルドネに共通の、
「構造の大きさ」
を感じます。べらぼうに大きな空間を密度の高い要素が受け持っていて、まだ完全には膨らみ切らないものの、縦に伸ばした大きな葉巻型のパレットを描いてくれます。
ですから縦延び系でエキスが濃く、しかし甘くなく、シャサーニュ的な白さと薄い黄色が、時間の経過で強い黄色を感じさせてくれるんですね。
そして「緊張感」を持った味わいが、格の高さを感じさせます。・・もしかして・・今までで一番美味しいかも・・と思ってしまいました。
だって・・この色彩から物凄いミネラリティのアロマと、まだ完全には膨らまないものの黄色い柑橘果実がほんのりと感じられ、まさに
「モンラッシェの村の申し子」
みたいな気高いニュアンスを滲み出させてくれる訳ですから。
まぁ、やはりピュリニーには、あの「ルフレイヴ」が有る訳ですから、バシュレ=モノの大きな目標になっているのかと思います。現状すでに、バタール=モンラッシェや1級で、
「ルフレイヴと同じ評価」
は得ていますから、
「ぜひこのバシュレ=モノのA.C.ブルとルフレイヴの同年対決を」
やってみてください。なかなか面白い結果になるかもしれません。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【淡い色調ながらエキスは濃い!・・そして幾分成長不足ながら、チェリー&ベリー、そしてピノ・ファン的高貴なアロマも混じる素晴らしい出来です!】
素晴らしいです!・・でも普通に価格を付けると5千円オーバーなので・・いや、
「ここは入り口なんだから・・」
と、無理して4千円台に値付けしています。
まぁ・・ちんまいですが地道にこんな努力をしているものの、中々理解してくれないインポーターさんとか・・多いので・・いや、オルヴォーさんのことじゃありませんよ・・。大変良くしていただいておりまして、感謝感激雨あられです。
で、いつもながらに滅茶旨いです。数年前は・・
「フレッシュな酸が素晴らしい・・けど厚みが不足」
と感じていた訳ですよ。
しかしながらこの数年、
「・・えっ?・・すげ~旨いじゃん・・」
と思っていましたらいつの間にか・・
「ドメーヌ・ルフレイヴ・・・超えちゃった?・・かも・・」
とさえ思えるような評価が付いてきました。

まぁ、A.C.ブルはA.C.ブルとしての上限を持っているに違いないジャスパー・モリスさんの評価は低くても何とも思いませんが、そりれよりも・・
「アレン・メドゥズさんの91ポイントが嬉しい!」
ですね~・・やっとわかってくれましたかアレンさん!
この、ちょっとピュリニーの黄色い「ゴク味」を持った・・果実感たっぷりながら、ピュリニーの上級キュヴェにだけある繊細さもそこはかとなく感じさせてくれると言う・・
「A.C.ブルには思えないような振る舞い!」
こそ、バシュレ=モノの真骨頂です。しかも価格が安いんですから猶更・・でしょう?
まぁ、昨今の価格上昇は為替の影響が半分を占めますから、
「2015年当時の新着価格は3400円」
で、
「2020年で5500円」
は・・ねぇ・・と思いまして、何とか4千円台でご案内させていただきます。
飲んだらビックリの素晴らしいシャルドネ・・是非どうぞお楽しみくださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【まさにベイビー・ピュリニー=モンラッシェ!A.C.ブルゴーニュ・ブランとしてトップのポテンシャルと同等!・・是非ムルソー的味わいのドミニク・ラフォンと比較してみてください!滅茶苦茶美味しいです!】

ほぼ完璧です!・・見事な仕上がりです!・・肉襞さえ感じるアロマ、ミネラルをたっぷり含んだボリューム感溢れる柑橘系果実の滑らかで、しかもピュア・・新鮮な果実が実は毛羽だっている様にも感じられる繊細な表現・・。
アロマと味わいは一体化し、僅かにほんのりと新樽のナッティな・・香ばしさを含み、ピュリニーっぽい果肉を実際に噛んでいるかのよう感じさせてくれます。酸のバランスも素晴らしく、中域の膨らみと高域~超高域へと伸びて行こうとする非常に細やかなニュアンスが、またピュアに繊細に感じられます。
少し感じられるオイリーさがまた、高質感を持って感じられます。口内に存在しなくなってもまだ・・その「存在感」を長く漂わせてくれます!とても大きな構造を持って、しかも「粗」な部分、「too much」な部分が無いです。繊細一辺倒でもなく、パワフル過ぎることも無い・・どちらかと言えば要素が複雑にたっぷりあるので、力強いタイプでは有りますが、それを見事な「果実感」がくるんでいるように感じます。
いや~・・これは、滅茶美味しかった2018年ものを凌ぐ仕上がりで、健康美そのもの!・・と言いたくなる出来です。ビオでは有りませんが、テクスチュアはソフトでふんわり・・ピュリニーの超有名大ドメーヌの方がよっぽど硬いんじゃない?・・と思ってしまいました。
これは是非とも飲んでいただきたい・・と言うか、入荷数量は限定されていますので、どんなにお渡し出来たとしても30名ほどのお客様になってしまうと思いますが、
「通年販売したい!」
と駄々をこねたくなってしまう仕上がりです!
バシュレ=モノ・・・頑張って長く耐えつつも扱い続けていて良かった!・・と思った瞬間でした。
因みに2018年ものに続けて、あのブルゴーニュワインに超厳しいアレン・メドゥズさんは、
「Burghound Outstanding Top Value!」
・・つまり、
「バーガウンドが選んだ信じられないほどの価値あるワイン!」
と言いたいんだと思います。
アドヴォケイトも手放しで褒めているような文章ですし(評価点見当たらず)、ヴィノスも
「Meursault-like finish.Very fine!」
「ムルソーのようなフィニッシュ。素晴らしい!」
としています。是非飲んでみて下さい。一推しです!
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものA.C.ブル・ブランは非常にポテンシャル高いです!何故か人より低い評価点のアラン・メドゥズさんが90ポイント、付けてます!】
「Outstanding Sweet Spot!!」
だそうです・・。これはアラン・メドゥズさん、バーガウンドですね。なるほど・・スウィート・スポットとスウィートが掛かっているのかな?・・ちょっと良くは判りませんが。
アラン・メドゥズさんとヴィノスの誰かさんは87~89ポイントで同ポイントの評価点でした。これは本人たちは相当に高い評価をしたつもりの点なのでしょう。実際にはちゃんと飲んで点を付けたとしても、評価点は掲載しないのが・・A.C.ブルクラスに見られますしね。なので、相当に良いと思われた・・だけど、実際に点を高くしてしまうと、他のキュヴェとのバランスが取れなくなる恐れがある・・ので、言葉の方で調整したのかもしれませんね。・・いや~・・穿った見方をしてまして・・すみません。ライバル意識でもあるのかな?
非常にポテンシャル高いです。バシュレ=モノらしい、見事に大柄さのある味わいです。そして、上級キュヴェをそのまんまクラス下げしただけ・・つまり、全てのワインが同じライン上に有ることが見通せます。
ただし・・これはマイナスな見方では有りませんよ・・仕方のないことです。上級キュヴェにある「極楽感」と言うか「豪奢な感じ」は・・薄れてしまうんですね。質実剛健で有り、上から下まで一緒であることにより、こうなる訳です。
もし、このキュヴェだけを違うやり方にしたり、不足した部分を何かで補ってしまおうと繕えば、破綻が見えてくる訳ですね。
なので、これは非常に素晴らしいことです。すべてが一貫しているんです。
ですので、とてもポテンシャルが有り、今でも美味しく飲めますが、硬さが有る分、少しだけ・・落ち着くまで待つべきでしょう。この1カ月は手を付けず、暑さの落ち着いた10月から飲み始めましょう。そして、寒くなってきたころには、相当上昇しているはずです。
素晴らしい出来だと思います。下から上を見るのはやや難しいですが、この延長上にレ・ルフェールやレ・フォラティエール、バタール=モンラッシェが有ります。是非ご検討くださいませ。人気のA.C.ブル・ブランです!
以下は以前のレヴューです。
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【見事!!素晴らしいです!】
非常に優れています。バシュレ=モノらしい快活な味わいです。そして、非常に・・滑らかです。
新樽の使用率は20%ほどかと思いますが、
「樽のニュアンスが無い訳ではないが突出していない・・か気が付かない」
レベルなのに、
「新しい樽の使用による酸化の調整具合が絶妙」
で、
「それによって生まれるアロマと味わいが見事!」
だと言えるかと思います。
ピュリニー的な味わいで、「ブリブリっとした果実」が感じられます。あの、ジャスパー・モリス氏は何と、90ポイントも付けています!・・A.C.ブルにですよ?・・ピュリニー=モンラッシェ村名に90点・・では有りません。間違いなく、
「A.C.ブルに90ポイント!」
まぁ、よほど気に入ったのでしょう!・・noisy も何故か嬉しいですよ・・正直な人が増えて!
オルヴォーさんも、もし余ったらくれることになっていますが、それは、余らなかったらくれない・・と言うことなので、お早めに是非!相当に旨いです!超お勧め!
● 2022 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール
【なんと・・バタール=モンラッシェを超える評価を叩き出した脅威の1級レ・フォラティエール2022年です!】
ん~・・どうなんでしょ・・(^^;; まぁ・・そんなことも有るかと思います。
余りに美味しく感じたので、どんどん要素を取ろうとしてのめり込むと・・結構にドツボにハマるパターンかなぁ・・などと他人事のように想像していますが、
「・・あ、あれもある、・・そ、それも・・しかも凝縮していてバランス凄いし、今飲んでもすっげ~良い!」
なんて思ってしまいますと・・ね・・無いものまであると脳内で造り出しちゃうんですかね・・。何となくnoisy も身に覚えがあるような無いような・・。
ですがここは素直に、
「ニール・マーティンさんが上値97ポイントと多くのグラン・クリュさえも凌ぐ評価をしたレ・フォラティエール!」
と言うことにしておきたいと思います。
でもそれにしちゃぁ・・あれ程に素晴らしいレ・ルフェール2022の評価は渋いですが・・。どうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
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【2021年ピュリニー1級の最も高い評価に近いアイテムでしょう!レ・フォラティエール!・・希少です。】 ん~・・普通に飲めていたころが懐かしくなってしまうほど・・時間は流れていたんですね。毎日の仕事に追われているとあまり気付けませんが、バシュレ=モノと初めて出会ったころは、いずれ今のようになるだろうと・・予想してはいましたが、意外に早かったと・・思います。ユベール・ラミーも同様ですが・・。
良くも悪くもバシュレ=モノのワインはフレッシュさを感じさせピュアで、生き生きとした酸の柔らかさを秘めた味わい、大きな構造・・そして何より、
「起承転結」
をしっかり感じさせてくれるダイナミックさにあると感じています。
その中でもやはりこのレ・フォラティエールは・・いや、他のキュヴェも素晴らしく美味しいんですが、
「やはり・・凄い!・・このワインは違う」
と感じさせる質を持っています。
まぁ・・それに次ぐのはレ・ルフェールですが、こちらは比較果実がしっかり出るタイプ、レ・フォラティエールはミネラルぎっしりの完全エキスタイプです。ご予算が許せば購入すべきワインです。ご検討くださいませ。
◇2021 Leflaive Les Folatieres (4/2023)
92~95 Points Burghound Sweet Spot! Outstanding! Burghound (6/2023)
94 Points Vinous (1/2024)
92~93 Points Jasper Morris
◇2021 Bachelet-Monnot Les Folatieres (10/2022)
93~95 Points Vinous (1/2023)
91~94 Points Burghound Outstanding!Burghound(6/2023)
90~93 Points Jasper Morris
以下は以前のレヴューです。
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【2020年ものは2019年を超える出来だと確信しています!・・2020年ものは2019年ものと同じ・・はずが無い・・】 ま~・・ピュリニー1級ルフェールもサン=トーバン1級アン・ルミイィも、村名ピュリニーもシャサーニュも、
「王道のブルゴーニュ・シャルドネ街道を上昇しながらまっしぐら!」
と感じる2020年のバシュレ=モノですから、
「noisy が飲めなかったバタールと、このフォラティエールだけが2019年を超えられなかった」
などとはとてもじゃないが思えないので、
「過去最高間違い無し!」
と申し上げておきたいと思います。
そして、例のアレン・メドゥズさんは・・厳しいながらも流石でして、
「2019年ものに93ポイント、2020年ものに94ポイント」
と、やや低いながらもキッチリ・・評価されているのには驚きます。
フォラティエール・・・飲みたいですね~~・・。バシュレ=モノの二番目のワインですから・・非常に希少です。是非挑戦してみてください。因みに、
「ルフレーヴさんちのレ・フォラティエールの1/3の価格」
で、
「ルフレーヴさんと評価はほぼ同じ(ルフレーヴ2020年 95~96ポイント ジャスパー・モリス氏)」
です。
以下は以前のレヴューです。
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【間違いないでしょう!ジャスパー・モリス氏は上値96ポイントの・・凄いピュリニー1級です!】 すみません・・飲めていないので・・ちょっと、いや完全に予算オーバーです。以前は少しはサンプルをいただけたんですが、最近は・・なので、全部自腹なんですね・・。それが当然っちゃ当然なんですが、数の無い高価なアイテムを「えいやっ!」とばかり開ける訳にもいかず・・
でも、凄いピュリニー1級ルフェールを飲んでみれば、このフォラティエールも想像できるような気がしますし、
「1級で96点!」
は半端無いですよね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・今飲んでもこの美味しさに気付かぬはずがない!まさにシャルドネが生む甘露とも言うべき見事な味わいでした!】
めっちゃ美味しいです!美味しさとポテンシャルから言えば、この3倍の価格のワインを超えていると思います・・。ディテールも素晴らしいし、複雑性も、エレガンスも、質感も素晴らしい!狂喜乱舞の味わいです。だからみんな、ピュリニーのシャルドネって大好きになっちゃうんですよね。
ただし、1級のレ・ルフェールも、このフォラティエールには当然ながら及ばないとしても、素晴らしい美味しさだったので、どっちを選ぶかは悩むところでは有るかと思いますよ。
グラン・クリュ・モンラッシェが持つ偉大な緊張感までは持ち合わせてはいないが、その禿山の北側のレ・フォラティエールは、モンラッシェが持たない低域・中低域の押し出しの凄さとまろやかさを持っています。
「いつかやってみたい・・モンラッシェとフォラティエールのブレンド・・・」
などと、シャルドネファンが聞いたら卒倒しそうなことを考えたことが有りますが、それはパーフェクトなシャルドネに近いのではないか・・などとも考えていました。
無駄話しは置いておくとして、やはりこの素晴らしいフォラティエールは、さっさと飲むか・・いや、本当の美味しさの1/10位だとは思いますが、それでも滅茶苦茶美味しいですので・・もしくは、3~5年待つか・・でしょう。寿命としては20年でしょうか。完全に落ちるまでには40年は掛ると思いますけど。
因みにヴィノスが92~94、アラン・メドゥズが91~93、ジャスパー・モリスが91~94と言う評価の様です。noisy的には一番高いポイントにプラス1ポイントしたいですね。このワインは若飲みも楽しいですよ!是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリス氏95ポイント、アドヴォケイト誌92~94ポイント!これは間違いの無い確実過ぎる選択でしょう!】 残念ながら飲めないキュヴェです。非常に少ないです・・が、バシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつですから・・。
ジャスパー・モリス氏は95ポイント、付けてます。アドヴォケイトは92~94ポイントで、今までで最高か?と一瞬思ったんですが、2014年ものに92~95ポイントを付けていまして、結局「??」です。評価者が違うというのも有るかもしれませんが、リアルワインガイドのように「今飲んで点」「ポテンシャル点」では無いことを考えますと、先が読み切れず評価し切れていないのかもしれません。
noisy も出来るだけ開けるようにしていますが、流石にこの入荷数ですと・・ここまでが限界でした。
しかし、世界最高峰の「レ・フォラティエール」で有ることは間違いないでしょう。
因みにルフレーヴさんちのレ・フォラティエール2017年の評価は・・
96 points Decanter
92~94 points Robert Parker's Wine Advocate
93 points John Gilman
92 points Jasper Morris Inside Burgundy
91-93 points Vinous
90-93 points Allen Meadows - Burghound
と、デキャンター誌はバシュレ=モノを超える評価をしていますが、アドヴォケイト誌は同点、以外は上回っています。特にジャスパー・モリスさんは93ポイントですから・・はい。それにいつものことでは有りますが、アラン・メドーさんが90点からの下値が気になります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつです。レ・フォラティエールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。-----
【素晴らしいです!これは頭一つ抜け出してます!・・モンラッシェが持つ見事な造形をも感じます!】
いや~・・これは逸品ですね。数が無くて勿体無いんで、飲むかどうか迷ったんですが、これが家で開いてるってことが、今、noisy の一番の楽しみです。
2014年ものはアドヴォケイトでも92~95Pints と弾けてた評価でしたが、2015年ものはまだレヴューが届かず、アドヴォケイトの評価は判りません。
バタールのコラムでも書きましたが、noisy の信頼していないテイスター(平気でグランクリュの飲み頃期間を今から5~6年と書く方です)が92~94Points と評価していましたので、
「・・きっとそんなレベルじゃないんだろうなぁ・・」
と思ってます。
抜栓した瞬間から転げだすような「玉になったフルーツ感とアロマ」は、コンディションの良いモンラッシェを開けた時のようなニュアンスにそっくりです。モンラッシェの持つ独特の金属的ミネラリティだけが、やや違うミネラリティに置き換わっている印象で、テッカテカにコーティングされたその「玉」の滑らかさ、その「玉」からにじみ出てくるなんとも言えぬエキスからの味わい、アロマは、ワインの王を感じさせるものです。一般には「高質」と、簡単に言ってしまえますが、それでは中々伝わりませんよね。
この感覚は、さすがに他のキュヴェには無いですね。近いものは有っても、こんなにツルツルとした球体を感じさせてはくれません。
素晴らしいワインでした。この球体、玉の中に閉じ込められた見事な味わい・・楽しんでください。凄いです!
以下は以前のレヴューです。
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2021 Maranges 1er Cru la Fussiere Rouge
マランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ルージュ
【ほんの少しだけ成長が遅れているのは感じますが、今飲んでも非常に美味しく・・素晴らしい仕上がりでした!】

これはもう・・一目瞭然、
「これほどまでに・・違うか!!」
と言葉が出てしまいますよね。
2020年ものは濃厚でしたが甘くは無く、酸も有って・・
「・・どうやって造ったの?」
とその手腕に驚くほどの仕上がりでした。
まぁ・・言ってみれば、
「2020年ものは鬼っ子」
的な存在です。面白いのは、Noisy wine にいらっしゃるお客様たちはほとんどが、
「・・濃いのは・・いまいち・・ね・・」
とおっしゃる方が多いんですね。
でも、濃くて果実的なワインの方が一般受けしているとお思いでしょう?・・ホント、不思議なんですが、濃いとイマイチなんですよ。
2021年ものはエレガントで伸びやかな美味しさをブルゴーニュ・ピノ・ノワールに求める人にとっては、まさに打ってつけのアイテムです。

2020年ものには似せても似つかぬ感じかと思います。2019年ものにミネラリティを何割か増し、色彩濃度を何割か削り、エキスの濃度は幾分増し・・みたいな感じなんですね。
そのエキスが完全には仕上がっていないため、「成長中」と言っています。昨年の2020年ものも、ほぼ同じタイミングで届きましたが、
「2020年ものはその濃度の深さですごく美味しく飲めてしまった」
だけで、2021年ものはその濃度の深さは無く、2020年ものと同様のエキスの仕上がり具合(成熟具合)のため、
「成長が幾分遅いと感じるだけ」
だと思います。
ほとんど意見が合わないヴィノスのニール・マーチンさんは、今まで同様に上値93ポイントと、珍しく noisy に近い意見です。ですが、ヴィノスは・・
「3年続けて上値93ポイントで下値91ポイント!」
と、ずっと同じなんですよ。
これはどう言う事か?・・まず色彩はそれぞれ全然違います。2019年は「中」、2020年は「強」、2021年は「弱」です。それなのに、「まったく同じ評価」なんですね。なので、
「それぞれ印象は異なるが、評価点とすればまったく同じ」
と言うことなんですね。
ある意味、それは正解だと思います。2021年のようなヴィンテージに、ちゃんとした造りが出来れば・・毎年同じような評価になるのは当たり前なのかもしれません。
今飲んでも充分に満足行く、素晴らしい出来です。もちろん・・少し置くだけでもだいぶ成長するでしょう。ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【言ってしまえば・・2019年と同様に上値93ポイントです!・・が・・それは有り得ないと感じます・・素晴らしい仕上がりでした!】
「この2020年ものが2019年ものと同じ・・なんて有り得ない!」
「2019年ものが93ポイントなら2020年ものはそれ以上!」
「・・と言うことは、2019年ものをもう少し低く評価するべきだったか、2020年ものをもっと高く評価すべき!」
と言いたくなる海外メディア勢の評点付けでした。彼らは自身の昨年の評価点、覚えていないんでしょうか。
明らかに2019年ものを超えていると思わせる素晴らしい出来の1級ラ・フシェール・ルージュです。そもそもマイナーなアペラシオンのマランジュですから、メディアの評価対象になることすら珍しい訳ですが、
「シャルドネで凄いワインを造り始めたバシュレ=モノを取材しない訳には行かない」
のも当然で、その行程で、
「マイナー・アペラシオンだけど見捨てられない良さに気付いた」
からこそ、この一連のマランジュ赤が評価されるようになったとも考えられます。

で、ジャスパーさんはこの1級ラ・フシェールよりも村名V.V.により高い評価をしていますが、まぁ・・仕方が無いか・・でもこれも微妙な部分は確かに存在しますが、
「noisy 的には、持っているエレガンス感、より格上感を無視するわけには行かない」
ので、
「確実に村名V.V.よりも出来は上なので評点も上!」
と申し上げておきたいと思います。気になる方は・・是非村名V.V.と1級ラ・フシェールの比較テイスティングなど・・してみられると面白いかと思います。
非常に精緻で細やか・・エレガンスをたっぷり感じる見事な出来です。村名V.V.同様にジュヴレっぽさを感じる味わいバランスをしていますが鉄っぽさは無く、もう少し白っぽい石灰がしっかり溶け込んでいるように感じますので、若干シャンボールにも近い感じです。
テクスチュアも滑らかでしなやか、それでいて果実がドライながらたっぷり・・です。まだ締まり気味ですが現状でちゃんと美味しく飲めてしまうバランスの良さを感じます。チェリー、ダークチェリー、ラズベリーのニュアンスに、ややハスキーなトーンのミネラリティが混じります。中域も適度に締まり、適度にほぐれる感じ・・余韻は確実に長い・・と言える見事なものです。
これ・・92か・・と思ってしまいましたが、そう付けるのなら2019年ものはその下だと・・言うことでしょう?
93ポイントを付けたヴィノス(ニール・マーティンさん?)と、いつもはもっと低い、そしてブルゴーニュ専門なのにブルゴーニュワインに厳しい評価のアレン・メドゥズさんの「92ポイント」には、ちょっと驚きました。
アレン・メドゥズさんなら89~90ポイント位でも仕方が無い・・そう思っているぐらいなのに、
「2019年ものが91ポイント、2020年ものが92ポイント!」
と、正しい判断をされているのには・・まぁ僭越ではありますが、拍手を送りたいと思います。
そもそもこの素晴らしい色彩をご覧になられて・・
「・・美味しくなさそう・・」
などと思うはずも無いでしょう?
「チェリー系の果実に石灰がしっかり!」
と写真から文字が見えてくるくらいだと思います。是非飲んでみてください!超お勧め!目から鱗の美味しさです。
以下は以前のレヴューです。
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【初登場のマランジュ1級赤に・・奇跡が起こった!?・・なんと、海外勢がこぞって93ポイントのマランジュ1級です!】
有り得ないことが起こりました。何とあの、コート=ドールの本当に南のドンケツの「マランジュ」になんと、
「93ポイント」
と言う、物凄い評価点が付いています。
それも1件じゃない・・複数件ですよ・・。評価文を見ていると、
「デリシャス!」
とか、
「 Perfectly ripe deep cherry-raspberry fruit with a long finish 」
とか・・本来、マランジュを形容するのには余り見たことの無いような文字が並んでいたんですね。
しかしながら、noisy がこれを発見したのはテイスティングが終わった後のことでしたから、
「お~・・なるほど・・そう評価するのね~・・」
と、非常に落ち着いていられた訳です。
やっぱり飲まなきゃ駄目ですよね・・ワイン屋は。そりゃ、味見もしない八百屋さんで美味しい野菜を売ってる訳が無いし、生産農家さんだってね・・自分で育てた野菜を食べない人はいないでしょうし・・。
で、このマランジュ1級ですが、村名とは違って、それなりに重厚に仕上げています。
通常マランジュは、無理に濃度を上げようとすると雑味が出てしまう感じを持っていますが、底を実にお上手に・・と言いますか、
「マランジュのピノの扱いが判った!」
んじゃないかと・・想像しています。
価格も非常にリーズナブルです。海外メディアも総出で評価しているマランジュ1級レ・フシェールV.V.ルージュ。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2021 Bourgogne Cote-d'or Blanc
ブルゴーニュ・コート=ドール・ブラン
【ピュリニー=モンラッシェ下方のA.C.ブルだけでなく、シャサーニュ=モンラッシェの葡萄も入れた・・と言うところがこのワインの味噌。高質で伸びやか!スーパーA.C.ブル・ブランです!】

例えばあの素晴らしいシャルドネ、ドミニク・ラフォンのA.C.ブルを彷彿させる・・まったく似ていませんが・・存在が・・(^^;;
まぁ、今になってもご案内出来ないドミニク・ラフォンのA.C.ブル・ブラン2020年と2021年・・残念ながら望みは薄いです。日本はあのBBR社が正規なんですが、余りに案内が来ないので電話してみると・・
「凶作で余り造れず、シャルドネはBBR本社分しか無いので日本に来ない」
とのこと。それが2020年ものの話しですから、さらに少ない2021年は絶望的です。
まさにムルソーそのものと言って良い素晴らしいワインで、3年ほど前に5千円ほどの価格ながら、皆さんには大いにご購入いただいたのを覚えています。一時は、
「A.C.ブルだけで400本」
も・・販売させていただきました。その時は豊作で日本に800本ほど入った・・と記憶していますが、今では0本ですから・・世の移り変わりと言いますか、天候も恨めしいです。
で、このバシュレ=モノの2021年A.C.ブルですが、やはり相当厳しかったようです。本来は、
「ピュリニー=モンラッシェ村のA.C.ブルの畑」
で造られる訳ですが、ジャスパー・モリスさんは、
「ピュリニーの下の畑が2/3、シャサーニュが1/3」
と書いています。

ま、ピュリニーの下の畑と言いますと普通にA.C.ブルですが、シャサーニュが1/3と言うのは・・どうなんでしょうね・・。
こういうのは屁理屈かもしれませんが、シャサーニュの持ち畑は村名畑で、A.C.ブルは持っていないはず・・ピュリニーはアチコチにお持ちですが・・。
なので、ワインの出来から言っても・・
「もしかしたらシャサーニュ=モンラッシェの格落ちが入っている?」
かもしれないと・・思っています。実は価格もそれを物語っているように思います。・・凄い値上がり具合なんです・・。
2020年ものを凌ぐような、密度が高く、色調もしっかりある仕上がりです。ミネラリティの量が半端なく、2021年もののバシュレ=モノのシャルドネに共通の、
「構造の大きさ」
を感じます。べらぼうに大きな空間を密度の高い要素が受け持っていて、まだ完全には膨らみ切らないものの、縦に伸ばした大きな葉巻型のパレットを描いてくれます。
ですから縦延び系でエキスが濃く、しかし甘くなく、シャサーニュ的な白さと薄い黄色が、時間の経過で強い黄色を感じさせてくれるんですね。
そして「緊張感」を持った味わいが、格の高さを感じさせます。・・もしかして・・今までで一番美味しいかも・・と思ってしまいました。
だって・・この色彩から物凄いミネラリティのアロマと、まだ完全には膨らまないものの黄色い柑橘果実がほんのりと感じられ、まさに
「モンラッシェの村の申し子」
みたいな気高いニュアンスを滲み出させてくれる訳ですから。
まぁ、やはりピュリニーには、あの「ルフレイヴ」が有る訳ですから、バシュレ=モノの大きな目標になっているのかと思います。現状すでに、バタール=モンラッシェや1級で、
「ルフレイヴと同じ評価」
は得ていますから、
「ぜひこのバシュレ=モノのA.C.ブルとルフレイヴの同年対決を」
やってみてください。なかなか面白い結果になるかもしれません。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【淡い色調ながらエキスは濃い!・・そして幾分成長不足ながら、チェリー&ベリー、そしてピノ・ファン的高貴なアロマも混じる素晴らしい出来です!】
素晴らしいです!・・でも普通に価格を付けると5千円オーバーなので・・いや、
「ここは入り口なんだから・・」
と、無理して4千円台に値付けしています。
まぁ・・ちんまいですが地道にこんな努力をしているものの、中々理解してくれないインポーターさんとか・・多いので・・いや、オルヴォーさんのことじゃありませんよ・・。大変良くしていただいておりまして、感謝感激雨あられです。
で、いつもながらに滅茶旨いです。数年前は・・
「フレッシュな酸が素晴らしい・・けど厚みが不足」
と感じていた訳ですよ。
しかしながらこの数年、
「・・えっ?・・すげ~旨いじゃん・・」
と思っていましたらいつの間にか・・
「ドメーヌ・ルフレイヴ・・・超えちゃった?・・かも・・」
とさえ思えるような評価が付いてきました。

まぁ、A.C.ブルはA.C.ブルとしての上限を持っているに違いないジャスパー・モリスさんの評価は低くても何とも思いませんが、そりれよりも・・
「アレン・メドゥズさんの91ポイントが嬉しい!」
ですね~・・やっとわかってくれましたかアレンさん!
この、ちょっとピュリニーの黄色い「ゴク味」を持った・・果実感たっぷりながら、ピュリニーの上級キュヴェにだけある繊細さもそこはかとなく感じさせてくれると言う・・
「A.C.ブルには思えないような振る舞い!」
こそ、バシュレ=モノの真骨頂です。しかも価格が安いんですから猶更・・でしょう?
まぁ、昨今の価格上昇は為替の影響が半分を占めますから、
「2015年当時の新着価格は3400円」
で、
「2020年で5500円」
は・・ねぇ・・と思いまして、何とか4千円台でご案内させていただきます。
飲んだらビックリの素晴らしいシャルドネ・・是非どうぞお楽しみくださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【まさにベイビー・ピュリニー=モンラッシェ!A.C.ブルゴーニュ・ブランとしてトップのポテンシャルと同等!・・是非ムルソー的味わいのドミニク・ラフォンと比較してみてください!滅茶苦茶美味しいです!】

ほぼ完璧です!・・見事な仕上がりです!・・肉襞さえ感じるアロマ、ミネラルをたっぷり含んだボリューム感溢れる柑橘系果実の滑らかで、しかもピュア・・新鮮な果実が実は毛羽だっている様にも感じられる繊細な表現・・。
アロマと味わいは一体化し、僅かにほんのりと新樽のナッティな・・香ばしさを含み、ピュリニーっぽい果肉を実際に噛んでいるかのよう感じさせてくれます。酸のバランスも素晴らしく、中域の膨らみと高域~超高域へと伸びて行こうとする非常に細やかなニュアンスが、またピュアに繊細に感じられます。
少し感じられるオイリーさがまた、高質感を持って感じられます。口内に存在しなくなってもまだ・・その「存在感」を長く漂わせてくれます!とても大きな構造を持って、しかも「粗」な部分、「too much」な部分が無いです。繊細一辺倒でもなく、パワフル過ぎることも無い・・どちらかと言えば要素が複雑にたっぷりあるので、力強いタイプでは有りますが、それを見事な「果実感」がくるんでいるように感じます。
いや~・・これは、滅茶美味しかった2018年ものを凌ぐ仕上がりで、健康美そのもの!・・と言いたくなる出来です。ビオでは有りませんが、テクスチュアはソフトでふんわり・・ピュリニーの超有名大ドメーヌの方がよっぽど硬いんじゃない?・・と思ってしまいました。
これは是非とも飲んでいただきたい・・と言うか、入荷数量は限定されていますので、どんなにお渡し出来たとしても30名ほどのお客様になってしまうと思いますが、
「通年販売したい!」
と駄々をこねたくなってしまう仕上がりです!
バシュレ=モノ・・・頑張って長く耐えつつも扱い続けていて良かった!・・と思った瞬間でした。
因みに2018年ものに続けて、あのブルゴーニュワインに超厳しいアレン・メドゥズさんは、
「Burghound Outstanding Top Value!」
・・つまり、
「バーガウンドが選んだ信じられないほどの価値あるワイン!」
と言いたいんだと思います。
アドヴォケイトも手放しで褒めているような文章ですし(評価点見当たらず)、ヴィノスも
「Meursault-like finish.Very fine!」
「ムルソーのようなフィニッシュ。素晴らしい!」
としています。是非飲んでみて下さい。一推しです!
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものA.C.ブル・ブランは非常にポテンシャル高いです!何故か人より低い評価点のアラン・メドゥズさんが90ポイント、付けてます!】
「Outstanding Sweet Spot!!」
だそうです・・。これはアラン・メドゥズさん、バーガウンドですね。なるほど・・スウィート・スポットとスウィートが掛かっているのかな?・・ちょっと良くは判りませんが。
アラン・メドゥズさんとヴィノスの誰かさんは87~89ポイントで同ポイントの評価点でした。これは本人たちは相当に高い評価をしたつもりの点なのでしょう。実際にはちゃんと飲んで点を付けたとしても、評価点は掲載しないのが・・A.C.ブルクラスに見られますしね。なので、相当に良いと思われた・・だけど、実際に点を高くしてしまうと、他のキュヴェとのバランスが取れなくなる恐れがある・・ので、言葉の方で調整したのかもしれませんね。・・いや~・・穿った見方をしてまして・・すみません。ライバル意識でもあるのかな?
非常にポテンシャル高いです。バシュレ=モノらしい、見事に大柄さのある味わいです。そして、上級キュヴェをそのまんまクラス下げしただけ・・つまり、全てのワインが同じライン上に有ることが見通せます。
ただし・・これはマイナスな見方では有りませんよ・・仕方のないことです。上級キュヴェにある「極楽感」と言うか「豪奢な感じ」は・・薄れてしまうんですね。質実剛健で有り、上から下まで一緒であることにより、こうなる訳です。
もし、このキュヴェだけを違うやり方にしたり、不足した部分を何かで補ってしまおうと繕えば、破綻が見えてくる訳ですね。
なので、これは非常に素晴らしいことです。すべてが一貫しているんです。
ですので、とてもポテンシャルが有り、今でも美味しく飲めますが、硬さが有る分、少しだけ・・落ち着くまで待つべきでしょう。この1カ月は手を付けず、暑さの落ち着いた10月から飲み始めましょう。そして、寒くなってきたころには、相当上昇しているはずです。
素晴らしい出来だと思います。下から上を見るのはやや難しいですが、この延長上にレ・ルフェールやレ・フォラティエール、バタール=モンラッシェが有ります。是非ご検討くださいませ。人気のA.C.ブル・ブランです!
以下は以前のレヴューです。
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【見事!!素晴らしいです!】
非常に優れています。バシュレ=モノらしい快活な味わいです。そして、非常に・・滑らかです。
新樽の使用率は20%ほどかと思いますが、
「樽のニュアンスが無い訳ではないが突出していない・・か気が付かない」
レベルなのに、
「新しい樽の使用による酸化の調整具合が絶妙」
で、
「それによって生まれるアロマと味わいが見事!」
だと言えるかと思います。
ピュリニー的な味わいで、「ブリブリっとした果実」が感じられます。あの、ジャスパー・モリス氏は何と、90ポイントも付けています!・・A.C.ブルにですよ?・・ピュリニー=モンラッシェ村名に90点・・では有りません。間違いなく、
「A.C.ブルに90ポイント!」
まぁ、よほど気に入ったのでしょう!・・noisy も何故か嬉しいですよ・・正直な人が増えて!
オルヴォーさんも、もし余ったらくれることになっていますが、それは、余らなかったらくれない・・と言うことなので、お早めに是非!相当に旨いです!超お勧め!
● 2021 Maranges 1er Cru la Fussiere Blanc
マランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ブラン
【「マランジュ1級でここまで旨いとは!」と、確実に思っていただける見事な出来です!】

非常に些細な違いかとは思いますが、2020年ものと2021年もののこの1級レ・フシェール、どっちが美味しそうに映るでしょうか?
まぁ・・幾分ですが、以前よりも高解像度で写真を仕上げていますからその差も出て来るかもしれませんが、海外メディアが判断したような2ポイント下げ・・と言うことはちょっと有り得ません。少なくとも同等かな・・と見えますし、実際・・覚えている感覚からは同じように感じます。
ですがヴィンテージの特徴なのでしょうか。2021年ものはシャサーニュ村名同様にミネラリティが膨大でして、構造自体が大きく深いんですね。
2020年ものは良く熟れていて葡萄の熟度は高いんですが、若干、酸が弱めに出ましたから、構造の深さ・・と言いますか・・
「グラスの底が幾分上に来る」
感じがするんですよね。2021年ものの方がビッグで、しかもその大きな空間を埋め尽くそうと・・今、努力している最中・・と言った感じなんです。
ですから、黄色や白の果実もしっかり・・今は有ります。これからさらに充実して行くでしょう。
マランジュらしい・・単純な白っぽい石灰・・と言うよりは、もう少し緑っぽいようなミネラリティがほんのり感じられます。
軽やかさとどっしりとした・・でも嫌味にならない低域から、高域に向けてややスレンダーなボディを形成しながら昇華して行くようなニュアンスです。

ですから決して、2020年もののややグラマラス系で酸は比較大人しい味わいとは異なり、現状ややスレンダーだけれど構造自体が大きく、酸もしっかり在り、高域に伸びて消えて行く感覚は2020年ものを完全にしのぎます。
この1級レ・フシェールのルージュの方は、かなり高い評価が出ているんですが、このブランの方は91ポイント止まりでして・・
「・・えっ?・・」
と、思わず評価の対象を何度も見直してしまいました。赤も美味しいですが・・白は絶品!・・と言いたくなりますよ。価格はリーズナブルだしドライで甘くないがエキスの美味しさ自体、感動的です。
まぁ・・ワインも、どんなにドライに感じたとしても、若干の残糖は有るんですね。その残留糖度?を大きくしますと、ちょっとした欠点を隠すことも可能ですし、思いっきり頼ってしまうこともできます。
しかし・・そう言ったワインはエレガンス度を下げる方向に感じられますから、やはり・・かなりのドライに仕上げないと・・飲まれる方の評価は得られないでしょう。
このマランジュ1級レ・フシェール・ブラン、2020年ものとは異なるタイプです・・単純に言ってしまえば2020年ものは横への膨らみ、2021年ものは縦への伸びが特徴です。横への膨らみで酸が良く熟れていると、そこから縦には成長しないと思いますので、
「2021年ものは今も美味しく飲めるが、先行きは相当楽しみなワイン!」
と言えると思います。ぜひ飲んでみてください。非常に美味しいマランジュ・ブランです!
以下は以前のレヴューです。
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ん~・・ちょっとどうなんだろうと・・思っていらっしゃる方も多いんじゃないかと想像します。何せ・・
「マランジュの1級白が94ポイント!」
なんて言われましても・・ね・・何かピンと来ない方が結構いらっしゃるかもしれません。
ですがすでにバシュレ=モノのこのレ・フシェールを飲まれていらっしゃる方なら、
「いや、バシュレ=モノのマランジュ1級って、滅茶美味しいでしょ!」
となっているはずなんですね。
noisy にしましても、あのジャスパー・モリスさんが2020年ものレ・フシェールに94ポイントも付けるなんて・・
「・・大丈夫かぁ?」
と思ってしまったのは事実です。それよりもアン・ルミイィに93点って・・何だよ?・・と直接聞いてみたいところでもあります。
しかしこの潮流はジャスパーさんに留まらないんですね。ヴィノスの・・おそらくニール・マーティンさんも上値で93ポイント、付けていらっしゃいますから・・
「こんなに高いポイントは、本当にそう感じていないと付けられない!」

はずなんです・・ね。
「マランジュで94ポイント!」
これは本当に衝撃でした・・って、ついさっき知ったんですけど・・(^^;;
ムルソーのように滅茶豊満・・なスタイルでは・・有りません。どちらかと言うとモンラッシェ系の繊細なニュアンスを織り込んだようなスタイルです。ちょっと金属系のギラっとしたミネラリティも感じさせつつの白い石灰が多量に有り、感じられる果実も非常に小さく繊細です。
ただただ横に拡がるだけでなく縦の延びも素晴らしいです・・から、
「こんなに美味しいマランジュなんて飲んだことない・・」
と思われます。
まぁ・・経験の無い方にアピールするのは至難の業ですよね・・何せ・・知らないんですから。
でも、この繊細に織り込まれた織物生地のような緻密さは、きっと皆さんのイメージの中に有る「マランジュ」とはかけ離れたものかと思います。
もはや今までのイメージは捨てるしかないと思います。凄いシャルドネでした・・94点が妥当かどうかは別として・・(^^;; 滅茶お勧めします。是非飲んでみてください!
以下は以前のレヴューです。
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【シャサーニュ-->サントネ-->マランジュと南下!・・何とマランジュ1級がここまで美味しいとは!・・本格派高級シャルドネとしてのマランジュを是非お楽しみください!】
もうバシュレ=モノでは、本拠地である「マランジュ」の葡萄をどう扱ったら良いのか、スキルとして完成しているんじゃないかと思ってしまうほど、この1級フシェール・ブランは美味しいです。
むしろ白っぽい石灰系ミネラリティが多いので、コルトンやラドワのワインに似たニュアンスを感じます。そこに何となく「うす緑」のニュアンスを加えたミネラリティの感じがこのマランジュ1級のイメージかと思います。
ただし・・2019年に初めてnoisy wine に入荷した「赤のマランジュ1級」が、海外メディアで相当に持ち上げられています・・こちらについては是非コラムでご確認くださいね。
因みにこのマランジュ・フシェール・ブランは92~93ポイントほどの海外評価だと思われます。ちゃんと確認ができないのでそのような書き方になってしまっていますが、確実なところは、
「セラー・トラッカーの92ポイント」
と、
「ジャスパー・モリス氏の91ポイント」
なんですが、一部に93ポイント付いていると言う情報も有り、・・でもこれは赤の1級の方とごっちゃになっている可能性も有るので掲載しませんでした。
まぁ、海外メディアの情報は実はどうでも良く、この南の本当のドンケツにあるマランジュのワインを、noisy がお勧めする時代が来るとは・・noisy本人も、つい数年前までは思っていなかった訳です。
「どうせダメでしょ・・」
とタカを括っていた訳です。
しかしここまで本格的な仕上がりのマランジュに出会ってしまうと・・・しかも自身で良いと思って扱って来た造り手でもある訳ですから、認めない訳には行かなくなってしまうんですね。
「超明るいサントネ」とはまた違う、重量感がしっかり有るタイプで、「白っぽいチョーキーなミネラリティ」に「僅かに薄緑のミネラリティ」が差し込んだような複雑感が特徴です。
相当美味しいです!・・まぁ、2018年もののフシェールを飲まれた方はすでにご存じかと思いますが、またそこさえ超えて来たのが2019年!・・と思ってください。お勧めします!滅茶美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【コート=ドールの南端の奇跡のシャルドネです!】
まぁ・・ブルゴーニュファンがマランジュと聞いて良い顔が出来るのは、この「バシュレ=モノ」を知る人だけじゃないか?・・なんて思ってしまいます。それほどのポテンシャルと味わいと価格がミスマッチなアペラシオンはありません。
それに・・このレ・フシェールのコラムをご覧の皆さま、赤のコラムも是非ご覧くださいね。ニール・マーティンさんは、
「This comes highly recommended!」
と言いつつ、90~92ポイントも付けちゃってます。あの、人より低いポイントを付けるのが趣味なんじゃないのかな?と思えるようなアラン・メドゥズさんだって、赤のマランジュに89~91ポイントも付けちゃってますから・・はい。いや、あくまでそれはピノの話ですけどね。
で、この美しい淡い緑を取り込んだ黄色の素晴らしいレ・フシェールですが、非常に美味しいです。タイトさも有りますが柔らかなテクスチュアでも有り、今飲んで非常に美味しいです。
個人的にはやや珪藻土とか、花崗岩だとかのニュアンスが僅かに入って来ていると思いますが、凄い評価のムルソー・クロ・デュ・クロマンをほんのり小振りにしたくらいの仕上がりです。
海外メディア評価はヴィノスのものが見当たったんですが、ニール・マーティンさんか、ガローニさんか、タンザーさんのものかはハッキリしません。でも90ポイント付いていました。
noisy 的には91ポイントまで上値の余裕を持ちたいですね。オイリーさと味幅の広さに僅かにフレッシュさが混ざり、フルーツ感のたっぷりなニュアンスが非常に心地良いです。一昔前なら、noisy でさえ・・避けて通っていたアペラシオンでは有りますが、今は、
「リーズナブルなのにポテンシャルが有って美味しい素晴らしいアペラシオン」
と言うような言葉に近くなって来ています。
もっとも、これは優れた生産者のみに当てはまるもので、未だにどうにもこうにも評価し辛いワインが多いのも事実。なので、
「とりあえずバシュレ=モノのマランジュは別格!」
と覚えておいてください。お勧めします!超美味しい!・・・もしドミニク・ラフォンのA.C.ブルが無くなってしまったら、さらに大きさの在るこちらを飲んでみて下さい!
【バシュレ=モノを知るならこの1本!・・そしてマランジュの将来性をも知ることになります!】
いや~・・美味しいですね~・・ギリ5千円ですが、5千円でこれだけのパフォーマンスを経験できるなら、全くお買い得だというしか在りません。
元々はnoisy も、マランジュはあまり好きでは無く・・(すみません・・)、1級畑が出来たなんて聞いても余り興味も湧かず、でもテイスティングをすると、平板でエッジの利いた角で「グザリ」と刺される感じが何ともね・・嫌だったんですね。
なので、
「マランジュに旨いものなし」
などと平気で言ってました。
まぁ、さらに言ってしまえば、このバシュレ=モノのマランジュ1級フシェールにだって・・同じことを言っていたんです。
でも、・・この3年でしょうか。ま~・・大きく向上しましたよ。そして2017年ものですが、
「めちゃんこ美味しい!」
です。
前言を軽く翻してしまうnoisy もいけませんが、しかしそれは確実にこのワインが美味しくなった証拠でも有ります。
並みのコート・ド・ボーヌのシャルドネ、それも並みの1級じゃ勝てませんよ。そして「緑色」がしっかり感じられるこの独特の味わいは、他では中々出会えないミネラル感です。
しかし・・2017年ものは非常に少ない・・少ないのに飲んでしまったからさらに少ない・・それも価格を5千円にしようと無理をするから営業的にも厳しい・・ので、ホントは厳しいです・・(^^;; お早めにどうぞ・・嘘は付きません。
以下は以前のレヴューです。
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【唯一無二の個性!・・納得していただけるに違いない見事な味わいです!ジョン・ギルマン氏は何と90ポイント!】
マランジュの白ワインに90点オーバーが付くことになるとは、時代も変わったものだと思われるかもしれません。noisy だって・・そう思いますよ。長年ワインに携わる仕事をしながら、マランジュを美味しいと感じることになるとは・・この数年前までは思ってもいませんでした。
何せ、
「硬い、土ムサイ、苦い、垢抜けない、バランス悪い」
と、5拍子以上に良く無いポイントを上げられちゃうアペラシオンでした。ここマランジュまでくると、
「ブルゴーニュと言って良いのか?」
と思えるほど、違う個性とバランスを感じたものです。
しかしこのバシュレ=モノの1級ラ・フシェール・ブランと出会ってからは大分考え方が変わりました。だって・・美味しいので・・そうなっちゃいますよね。
個性が有っても、それを人間が良いと思えるベクトルに方向を持って行かない限り、「受けないワイン」になってしまう訳です。しかしながらバシュレ=モノのマランジュ1級レ・フシェールは、見事なバランスを得て、その個性を伸ばすことに成功したと言えます。
見事な淡い緑を持ったほんのり濃い目のイエローはセクシーです。ノーズもほんのりマッタリ、オイリーまでは行かない感じですが、王道のシャルドネの主張が感じられます。口に含むと中庸なボディ感から、様々なフルーツのアロマティックさと石灰感、やや緑色をした珪藻土のような・・しかし非常に美しいニュアンスが拡がります。余韻にかけてはバシュレ=モノらしい、ややタイトでビターなミネラリティと酸の織りなす複雑な味わい、そしてまたフルーツのアロマがノーズに抜けて行きます。旨いです!
そうは言っても・・だいぶ価格も上昇してしまいました。シャサーニュのラ・ロマネやアモー・ド・ブラニーの2016年ものの入荷は無く、もしかすると「造れなかった」のかもしれませんので、造り手的には緊急な状況だったのでしょう。
なので、noisy もこのキュヴェに関しましては、頑張って価格を付けています。飲んでいただきたい一心からです。マランジュの個性を引き出した素晴らしいワインだと思います。是非ご検討くださいませ!勧めです!
● 2021 Mersault Clos du Cromin
ムルソー・クロ・デュ・クロマン
● 2021 Puligny-Montrachet 1er Cru les Referts
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ルフェール
【ペリエール、シャルム、PMシャン・カネ・・めっちゃくっちゃ・・旨いです!・・ルフェールってこんなに美味しかったっけ??・・と、間違い無く思っていただけます!】---飲めなかったので以前のレヴューを使用しています。

無茶苦茶・・旨いです!・・美味しくない訳が無いか・・。2020年のバシュレ=モノの他のアイテムを飲めば、絶対にこのルフェールかフォラティエールが飲みたくなるはず・・です。それがマランジュにも言える訳ですから、
「2020年のバシュレ=モノ・・凄い!・・半端無い!」
と思っていただけると確信しています。
そもそもこのレ・ルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの南に接するピュリニーの1級畑ですから、レ・シャルムっぽさが有るのは当然とも言えます。
そして少しだけ離れていますが同様にムルソーのトップ・クリマ、「レ・ペリエール」の滅茶濃密な「蜜っぽいニュアンス」も持っていまして・・それぞれ1/3位ずつ感じられます。
で、残りの1/3なんですが・・これは人に寄るかもしれませんが、noisy 的にはムルソー=ペリエールの南に接している「ピュリニー=モンラッシェ1級シャン・カネ」だと・・そのもう密な黄色いフレーヴァー、精緻さだと思うんですね。
その3つの優れた畑のニュアンスを併せ持ったかのような振る舞いを完成度高く感じさせてくれるのが、
「2020年ピュリニー=モンラッシェ1級レ・ルフェール」
です。

もう言うことが無いほど素晴らしいです。濃密な黄色をシャリシャリっとしたミネラリティで溶かし込んだようにさえ・・見えます。
「これで95点・・?」
とは思いますが、上が有りますからね・・そこまでしか付けられないのでしょう。
因みにルフレイヴさんちのピュリニー=モンラッシェ1級レ・コンベット2020年には、ジャスパー・モリスさんは、
「92~93ポイント」
としています。レ・ルフェールの真上の畑です。
もっと因みますとジャスパー・モリスさんは、
「2020年のルフレーヴさんのバタール=モンラッシェに96~98ポイント」
としていまして、2020年のバシュレ=モノのバタール=モンラッシェの94~98ポイントとほぼ同様です。彼の評価が真っ当であるとするなら、
「バシュレ=モノはすでにドメーヌ・ルフレイヴとほぼ同格」
と言うことが出来ます・・
「・・一体いつの間にそうなった・・」
と思われるかもしれませんが、そう言うことなんです。滅茶安いでしょう?・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【肉厚で高質・・ものすごく贅沢をしている気分になります!滅茶美味しい!】
実に秀逸なピュリニー1級、レ・ルフェールでした・・素晴らしいです!
そもそもはこのルフェールは、レ・コンベットの東(下部)にあり、レ・コンベットの上がシャン・カネですので・・言ってしまえば、シャン・カネの真横北側がムルソー=ペリエール、レ・コンベットの真横北側がレ・シャルムの上部、ルフェールはレ・シャルムの中~下部に接している・・と言うロケーションでして、その性でしょうか・・
「ルフェールは評点が余り高くつかないのが相場」
な感じが有った訳です。まぁ、今でもそんな雰囲気は有ります。
ですがこのルフェールを飲みますと、ムルソーなニュアンスはむしろ全く無くて、果実が凝縮したような強い印象と・・悪く取らないでいただきたいのですが、一種のムスクっぽいようなアロマの延長上の素晴らしいフレーヴァーが有り、
「・・お~・・・・」
っと、ちょっと押し殺したような声を発してしまいそうになってしまいました。
相当に凝縮しつつも品位の高い味わいでして・・その上でバシュレ=モノの持ち味とも言えるフレッシュな魅力、ディテールが細やかに表現されているので、
「・・只者ではないぞ・・」
となってしまうんですね。
ジャスパー・モリスさんは上値で94ポイントを付け、アレン・メドゥズさんもモリスさんよりスコープを狭めた上で93ポイント + アウトスタンディングとかなりの評価をしています。モリスさんの下級キュヴェに対する評価はちょっとどうなんでしょ・・とは思いますが、このルフェールに対し、
「ア・ロング・グレイスフル・フィニッシュ。ミドルウェイト・プラス。ウィズ・エクセレント・バランス。」
には、まったくその通りだと思いますので・・何か不思議な感じがします。
素晴らしいピュリニー1級でした。今回はレ・フォラティエールとバタール=モンラッシェのテイスティングは出来ませんでした・・・予算オーバーでして・・すみません。
以下は以前のレヴューです。
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【これも滅茶苦茶美味しいです!気品ある黄色いフルーツがてんこ盛り!】
実はこの畑、ピュリニーではもっとも北の東側にある1級なんですね。
あのムルソー・シャルムと境界で接していますが・・
「どうしてこんなに違うのよ?」
と一瞬思うほど、ブリッブリな黄色の濃いフルーツに出会えるんですね。
例えばフィリップ・パカレも同じ名前のキュヴェを仕込んでいましたが、どちらかと言えばパカレはムルソー・シャルム風のイメージを感じさせていました。でもこの見事なルフェールに、そんなムルソーらしさは色濃く有りません。
むしろ、誰もが想像する・・
「ピュリニーらしいまっ黄色で豪奢なフルーツ!」
を、まったくそのまんまに・・いや、そこにバシュレ・モノらしい大柄さやフレッシュさを載せて、持って来てくれるんですね。
だからもう、今飲んでも滅茶美味しいです!全然硬いと思わせないです。・・いや、本当はまだ20%位の表情では有ると思いますよ。でも、たったそれだけの解放率でも、「素晴らしい!」と思える味わいなんですね。
因みにバタール=モンラッシェは飲めなかったらしい・・確かめてはいませんが、ジャスパー・モリス氏は91~94ポイントと言う評価ですから、ある意味、noisy が言っているように、フォラティエールと肉薄しているかのように思える評価です。
こんなワインはたっぷり抱えて、一年以上掛けて販売したいところでは有りますが・・
「・・そうは問屋が卸さない」
のがこの世界の掟。
なんとかキツネとタヌキの化かし合いを生き抜いてきたnoisy でさえ、どうにもならないことだらけで悶絶してしまいます。昨日も、ご来店のみのお客様にバシュレ=モノのフォラティエールとルフェールを3本ずつ・・とおっしゃられたのを、受ける訳には行きませんでした。本当に難しいです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【アドヴォケイト誌は92~94ポイントと、あのレ・フォラティエールと同評価!・・希少なバタール=モンラッシェ2017と1ポイント差です!】
飲めない3兄弟の1本です。テイスティングでの評価は、例え1ポイントでも異なれば、
「それは確実に違う」
と言う意思の表明です。
しかし、同じ評価とするならば・・アレコレプラスしたりマイナスしたりした結果として同じになった・・と言うことでして、一般的な畑の格から行けば「レ・フォラティエール」が上なのかな・・とされているように思いますが、ムルソー・レ・シャルムの真横のレ・ルフェールの検討は驚きでも有ります。
でも・・確かにこれ、滅茶旨いんですよね。2年ほど前にはバタール以外は全部飲めましたんで、
「レ・フォラティエールよりリーズナブルだけれど負けてない!」
のは確認済です。
ですので、ここはねらい目かな?・・と思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェの一つです。レ・ルフェールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2014年ものにアドヴォケイトは93~95Points 付けましたが、2015年ものはあっさり抜いたと思われます。これも一推し!】
「わ~お!」です。フォラティエールが無かったら、これがトップの出来!バランス最高です!
ムルソー・レ・シャルム・ドス(レ・シャルムの上側)に接するルフェールですので、レ・シャルムを4割、ピュリニー1級的要素6割と考えていただくと良いかな?・・ピュリニーにしてはとても硬質な、ややクリスタル的なツヤツヤ感、硬さを持つ味わいです。
果実の出方も同様に輝いていて、2015年のバシュレ=モノのパワフルさ、ミネラリティの膨大さが有りますので、構造の確かさと相まって、黄色の果実が輝いています。
アドヴォケイトが2014年ものに93~95Points も 付けましたし noisyも一推しにしましたので、昨年はあっという間に売れちゃいました。2015年はどうでしょうかね・・余りにフォラティエールが凄いので霞み気味では有りますが、この硬質さ故の美味しさはフォラティエールには有りません。
フォラティエールは「玉・球体」で、「レ・ルフェールはクリスタル柱」・・が判りやすい表現かもしれません。フォラティエールには届かないかもしれないが、この美味しさはレ・ルフェールにしか無いと申し上げておきたいと思います。
2015年のバシュレ=モノ、どのキュヴェも素晴らしいので困ってしまいますが、このルフェールをご選択になられても、
「お~!」
と・・声を上げていただけるかと思います。お勧めします!飲んでみてください!
以下は2014年以前のレヴューです!
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2021 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール
【2021年ピュリニー1級の最も高い評価に近いアイテムでしょう!レ・フォラティエール!・・希少です。】
ん~・・普通に飲めていたころが懐かしくなってしまうほど・・時間は流れていたんですね。毎日の仕事に追われているとあまり気付けませんが、バシュレ=モノと初めて出会ったころは、いずれ今のようになるだろうと・・予想してはいましたが、意外に早かったと・・思います。ユベール・ラミーも同様ですが・・。
良くも悪くもバシュレ=モノのワインはフレッシュさを感じさせピュアで、生き生きとした酸の柔らかさを秘めた味わい、大きな構造・・そして何より、
「起承転結」
をしっかり感じさせてくれるダイナミックさにあると感じています。
その中でもやはりこのレ・フォラティエールは・・いや、他のキュヴェも素晴らしく美味しいんですが、
「やはり・・凄い!・・このワインは違う」
と感じさせる質を持っています。
まぁ・・それに次ぐのはレ・ルフェールですが、こちらは比較果実がしっかり出るタイプ、レ・フォラティエールはミネラルぎっしりの完全エキスタイプです。ご予算が許せば購入すべきワインです。ご検討くださいませ。
◇2021 Leflaive Les Folatieres (4/2023)
92~95 Points Burghound Sweet Spot! Outstanding! Burghound (6/2023)
94 Points Vinous (1/2024)
92~93 Points Jasper Morris
◇2021 Bachelet-Monnot Les Folatieres (10/2022)
93~95 Points Vinous (1/2023)
91~94 Points Burghound Outstanding!Burghound(6/2023)
90~93 Points Jasper Morris
以下は以前のレヴューです。
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【2020年ものは2019年を超える出来だと確信しています!・・2020年ものは2019年ものと同じ・・はずが無い・・】 ま~・・ピュリニー1級ルフェールもサン=トーバン1級アン・ルミイィも、村名ピュリニーもシャサーニュも、
「王道のブルゴーニュ・シャルドネ街道を上昇しながらまっしぐら!」
と感じる2020年のバシュレ=モノですから、
「noisy が飲めなかったバタールと、このフォラティエールだけが2019年を超えられなかった」
などとはとてもじゃないが思えないので、
「過去最高間違い無し!」
と申し上げておきたいと思います。
そして、例のアレン・メドゥズさんは・・厳しいながらも流石でして、
「2019年ものに93ポイント、2020年ものに94ポイント」
と、やや低いながらもキッチリ・・評価されているのには驚きます。
フォラティエール・・・飲みたいですね~~・・。バシュレ=モノの二番目のワインですから・・非常に希少です。是非挑戦してみてください。因みに、
「ルフレーヴさんちのレ・フォラティエールの1/3の価格」
で、
「ルフレーヴさんと評価はほぼ同じ(ルフレーヴ2020年 95~96ポイント ジャスパー・モリス氏)」
です。
以下は以前のレヴューです。
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【間違いないでしょう!ジャスパー・モリス氏は上値96ポイントの・・凄いピュリニー1級です!】 すみません・・飲めていないので・・ちょっと、いや完全に予算オーバーです。以前は少しはサンプルをいただけたんですが、最近は・・なので、全部自腹なんですね・・。それが当然っちゃ当然なんですが、数の無い高価なアイテムを「えいやっ!」とばかり開ける訳にもいかず・・
でも、凄いピュリニー1級ルフェールを飲んでみれば、このフォラティエールも想像できるような気がしますし、
「1級で96点!」
は半端無いですよね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・今飲んでもこの美味しさに気付かぬはずがない!まさにシャルドネが生む甘露とも言うべき見事な味わいでした!】
めっちゃ美味しいです!美味しさとポテンシャルから言えば、この3倍の価格のワインを超えていると思います・・。ディテールも素晴らしいし、複雑性も、エレガンスも、質感も素晴らしい!狂喜乱舞の味わいです。だからみんな、ピュリニーのシャルドネって大好きになっちゃうんですよね。
ただし、1級のレ・ルフェールも、このフォラティエールには当然ながら及ばないとしても、素晴らしい美味しさだったので、どっちを選ぶかは悩むところでは有るかと思いますよ。
グラン・クリュ・モンラッシェが持つ偉大な緊張感までは持ち合わせてはいないが、その禿山の北側のレ・フォラティエールは、モンラッシェが持たない低域・中低域の押し出しの凄さとまろやかさを持っています。
「いつかやってみたい・・モンラッシェとフォラティエールのブレンド・・・」
などと、シャルドネファンが聞いたら卒倒しそうなことを考えたことが有りますが、それはパーフェクトなシャルドネに近いのではないか・・などとも考えていました。
無駄話しは置いておくとして、やはりこの素晴らしいフォラティエールは、さっさと飲むか・・いや、本当の美味しさの1/10位だとは思いますが、それでも滅茶苦茶美味しいですので・・もしくは、3~5年待つか・・でしょう。寿命としては20年でしょうか。完全に落ちるまでには40年は掛ると思いますけど。
因みにヴィノスが92~94、アラン・メドゥズが91~93、ジャスパー・モリスが91~94と言う評価の様です。noisy的には一番高いポイントにプラス1ポイントしたいですね。このワインは若飲みも楽しいですよ!是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリス氏95ポイント、アドヴォケイト誌92~94ポイント!これは間違いの無い確実過ぎる選択でしょう!】 残念ながら飲めないキュヴェです。非常に少ないです・・が、バシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつですから・・。
ジャスパー・モリス氏は95ポイント、付けてます。アドヴォケイトは92~94ポイントで、今までで最高か?と一瞬思ったんですが、2014年ものに92~95ポイントを付けていまして、結局「??」です。評価者が違うというのも有るかもしれませんが、リアルワインガイドのように「今飲んで点」「ポテンシャル点」では無いことを考えますと、先が読み切れず評価し切れていないのかもしれません。
noisy も出来るだけ開けるようにしていますが、流石にこの入荷数ですと・・ここまでが限界でした。
しかし、世界最高峰の「レ・フォラティエール」で有ることは間違いないでしょう。
因みにルフレーヴさんちのレ・フォラティエール2017年の評価は・・
96 points Decanter
92~94 points Robert Parker's Wine Advocate
93 points John Gilman
92 points Jasper Morris Inside Burgundy
91-93 points Vinous
90-93 points Allen Meadows - Burghound
と、デキャンター誌はバシュレ=モノを超える評価をしていますが、アドヴォケイト誌は同点、以外は上回っています。特にジャスパー・モリスさんは93ポイントですから・・はい。それにいつものことでは有りますが、アラン・メドーさんが90点からの下値が気になります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつです。レ・フォラティエールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。-----
【素晴らしいです!これは頭一つ抜け出してます!・・モンラッシェが持つ見事な造形をも感じます!】
いや~・・これは逸品ですね。数が無くて勿体無いんで、飲むかどうか迷ったんですが、これが家で開いてるってことが、今、noisy の一番の楽しみです。
2014年ものはアドヴォケイトでも92~95Pints と弾けてた評価でしたが、2015年ものはまだレヴューが届かず、アドヴォケイトの評価は判りません。
バタールのコラムでも書きましたが、noisy の信頼していないテイスター(平気でグランクリュの飲み頃期間を今から5~6年と書く方です)が92~94Points と評価していましたので、
「・・きっとそんなレベルじゃないんだろうなぁ・・」
と思ってます。
抜栓した瞬間から転げだすような「玉になったフルーツ感とアロマ」は、コンディションの良いモンラッシェを開けた時のようなニュアンスにそっくりです。モンラッシェの持つ独特の金属的ミネラリティだけが、やや違うミネラリティに置き換わっている印象で、テッカテカにコーティングされたその「玉」の滑らかさ、その「玉」からにじみ出てくるなんとも言えぬエキスからの味わい、アロマは、ワインの王を感じさせるものです。一般には「高質」と、簡単に言ってしまえますが、それでは中々伝わりませんよね。
この感覚は、さすがに他のキュヴェには無いですね。近いものは有っても、こんなにツルツルとした球体を感じさせてはくれません。
素晴らしいワインでした。この球体、玉の中に閉じ込められた見事な味わい・・楽しんでください。凄いです!
以下は以前のレヴューです。
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2021 Batard-Montrachet Grand Cru
バタール=モンラッシェ・グラン・クリュ
【2021年もののバシュレ=モノのバタールも、どうやら今のところはバタール=モンラッシェのトップ評価のようです。】
上値で98ポイントの素晴らしい評価が出ている2021年もののバタールです。ドメーヌ・ルフレイヴもほぼ同じ評価(ピュリニー=モンラッシェのコラムをご覧ください)で、ポール・ペルノーやマルク・コラン、バンジャマン・ルルーなどを抑えています。お馴染みフォンテーヌ=ガニャールもバタールを造っていますがまだ到着せず、しかし今のところの最高評価は・・
「ジョン・ギルマンさんの97ポイント」
でして、どうでしょうか・・ジャスパー・モリスさんの幅のある評価、「95~98 Points」とほぼ同様かもしれませんが・・。
そして・・まぁ・・何とかモンラッシェ、もしくはモンラッシェが有りますから、シャルドネの単独王者だとは言えないにせよ、バタール=モンラッシェとしますと・・最高のドメーヌだと認定されたという事なのでしょう。
価格も昔に比較しますと高いですがそれでもルフレイヴさんちの半額ですし評価もこのようですので、少なくともバタール=モンラッシェの造り手の代表の一人であることは間違いないと確信しています。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は以前のレヴューです。
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【メディア評価も上値98ポイントで2019年ものと同様の評価・・と言ってしまえばそれっきりですが、細かく見て行くと・・真実が透けて見えて来ます。】 少なくてどうにも飲めなくなったバタール=モンラッシェです。それでも上値98ポイントの庶子モンラッシェとしてはまだまだ激安だと言えるワインでしょう。
2019年ものと同様、最高評価は98ポイントですが、その評価を出したジャスパー・モリスさんは下値を下げています。おそらくバレルテイスティング時の「荒れ」を見てそのように評価したか・・と思います。
またヴィノスの・・おそらくニール・マーティンさんでしょうが、こちらは下値と上値を1ポイント、引き下げています。
そしてバーガウンドのアレン・メドゥズさんは、ニール・マーティンさんとは逆に、下値と上値を1ポイント、積み上げているんですね・・これってどう言うことでしょう?
noisy 的には、ほぼほぼ11本だったか、2020年のバシュレ=モノをテイスティングさせていただき、他のアイテムのメディア評価も見ながら考察してみますと、
「バシュレ=モノの2020年もののポテンシャルが2019年ものを下回ることはまず有り得無い!」
と判断しています。それほどまでに濃密で、美しい酸とそのバランス、豊かな表情をしているのが2020年ものですから、
「同じポイントは有り得ても下がることは無い」
んですね。
まぁ・・noisy の場合は製品をテイスティングしていますので、メディアさんたちのバレルテイスティングとは異なり、ある程度落ち着いた状態でテイスティング出来る訳でして、その辺では一日の長??・・が有ります。判断がより簡単な訳です。
ですので・・
「間違い無く2019年ものよりも上・・もしくは微妙に上」
の仕上がりでしょう。希少なワインです。是非ご検討くださいませ。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【わお!・・98点!】 すみません・・こちらも飲めていません。ですが、ついに上値は98ポイントに到達しています。昨年の2018年ものは97点でした・・もう100点までは待った無し!・・D.R.C.も真っ青?・・じゃ、バタール=モンラッシェを市販してよ・・って話しですね。まぁ・・どうせ飲めないですが・・数年先には、
「こんな価格で売られていたの?」
とビックリされるに違いないワインです。お早めにどうぞ。
以下は以前のレヴューです。
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【もちろん、バシュレ=モノのトップ・キュヴェです。日本への入荷は数えるほど!】 ジャスパー・モリス氏はBBR社を離れてしまったようでして、BBR社も扱っていたバシュレ=モノをテイスティングできなくなったようです。なので、2017年ものに97ポイント付けたのがおそらく彼にとって最後のテイスティング・・と言うことになろうかと想像しています。
2018年ものには、ヴィノスが93~95、アラン・メドゥズが92~94ポイントと言うのが見当たりました。・・まぁ、noisy的にこのアラン・メドゥズの評価は、バタール=モンラッシェは飲めていないとは言え、レ・ルフェール2018と同じ・・です。1級レ・ルフェール、滅茶美味しいですよ。バタールはそう簡単には栓を抜けないでしょうが、ルフェールなら・・このプライスですからね。
でもやはりバシュレ・モノのバタール=モンラッシェ、飲みたいですよね。素晴らしい2018の1級の2アイテムを飲めば、そこに心は動いてしまいます。
おそらくエージェントさんに6本入った位じゃないかと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに来た!ジャスパー・モリス氏97ポイント!!驚くほど長い後味・・だそうです!】 あ~・・ここでグラスの写真を出せたなら・・などと思ってしまいます。事実、バシュレ=モノのテイスティングは非常にエキサイトします。それもA.C.ブル・クラスから・・です。
インサイド・バーガンディ・コムを主宰するMWのジャスパー・モリス氏は97ポイントと大激賞・・最もA.C.ブルのシャルドネにも90ポイント付けていますから、よほど2017年もののバシュレ=モノが気に入ったんでしょう。
甘さに頼らず、本当に適切だと感じる程度の樽の関与のアロマ、漏れてくる柑橘果実、張力、オイリーさにも滲むフィネスなど、飲んでいて非常に楽しいです。
そして、あのアドヴォケイトも93~95ポイントと、ウィリアム・ケリー氏が評価しています。昨年の2016年ものが、ジョン・ギルマン氏の93ポイントでしたから、
「今までで最高の仕上がり!」
であることは間違い無いでしょう。
そして、他でも書きましたが、2017年ものバシュレ=モノは、
「ドメーヌ・ラモネを超えたかもしれない!」
と感じています。少なくとも1990年台のラモネは超えたと・・言えると思います。2013年のラモネのモルジョも旨かったですが、ラモネの至宝のひとつ、バタール=モンラッシェと是非とも比較して、その言葉の裏付けをしてみたいものです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつです。レ・フォラティエールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。-----
【素晴らしいです!これは頭一つ抜け出してます!・・モンラッシェが持つ見事な造形をも感じます!】
いや~・・これは逸品ですね。数が無くて勿体無いんで、飲むかどうか迷ったんですが、これが家で開いてるってことが、今、noisy の一番の楽しみです。
2014年ものはアドヴォケイトでも92~95Pints と弾けてた評価でしたが、2015年ものはまだレヴューが届かず、アドヴォケイトの評価は判りません。
バタールのコラムでも書きましたが、noisy の信頼していないテイスター(平気でグランクリュの飲み頃期間を今から5~6年と書く方です)が92~94Points と評価していましたので、
「・・きっとそんなレベルじゃないんだろうなぁ・・」
と思ってます。
抜栓した瞬間から転げだすような「玉になったフルーツ感とアロマ」は、コンディションの良いモンラッシェを開けた時のようなニュアンスにそっくりです。モンラッシェの持つ独特の金属的ミネラリティだけが、やや違うミネラリティに置き換わっている印象で、テッカテカにコーティングされたその「玉」の滑らかさ、その「玉」からにじみ出てくるなんとも言えぬエキスからの味わい、アロマは、ワインの王を感じさせるものです。一般には「高質」と、簡単に言ってしまえますが、それでは中々伝わりませんよね。
この感覚は、さすがに他のキュヴェには無いですね。近いものは有っても、こんなにツルツルとした球体を感じさせてはくれません。
素晴らしいワインでした。この球体、玉の中に閉じ込められた見事な味わい・・楽しんでください。凄いです!
以下は以前のレヴューです。
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2021 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【淡い色調ながらエキスは濃い!・・そして幾分成長不足ながら、チェリー&ベリー、そしてピノ・ファン的高貴なアロマも混じる素晴らしい出来です!】

ピュリニー産が3分の1、オート=コート産が3分の1、マランジュ産が3分の1になったとジャスパー・モリスさんは言っていました。なので、
「いつもの年よりピュリニー産(コート・ド・ボーヌ)が多い」
「サントネの葡萄(シャロネーズ)は無し」
で、
「オート=コート(多分オート=コート・ド・ボーヌ)が33%」
と言う、変則な広域のブルゴーニュ・ピノ・ノワールです。
ですが・・今までで一番、良い香りがします・・粒の小さなピノ・ノワールの、あの何とも言えぬ・・高貴に香る煙のようなニュアンス・・素晴らしいです。
比較するとマランジュ1級レ・フシェールのような構造の大きさは無いんですが、A.C.ブルとしては格別な大きさ、そしてアロマの素晴らしさ、酸の多様さからの複雑性の高さが感じられます。
ジャスパー・モリスさんは、
「口に含むと上品な果実味があり、後ろにある程度の重みがあり、ラズベリーやストロベリーの香りがあり、余韻は少しドライです。」
と言っていますが、たしかにその通りです。

ですがジャスパー・モリスさんがテイスティングされたのは 2022年10月のようですから、noisy のテイスティングはこの1月に入ってからですから1年以上も違うんですね。なので、
「その時よりはずっと仕上がっている」
のは間違いなく、より美味しく感じられる状態での・・現状です。
またオート=コートの葡萄はピノ・ファンだとも言っておりまして・・なるほど・・それでこの素晴らしいアロマか・・と納得が行きました。
結局2021年ものはサントネが全滅?・・なのか、まったく入って来ませんでしたし、少量造ったようですがマランジュ村名V.V.赤も無し、そしてサン=トーバン1級アン・ルミイィも無しと、バシュレ=モノの遅霜の被害が半端無かったと推測されます。せっかく芽吹いた芽が霜に当たって枯れてしまいますと、どうしようも無いんですね。noisy のような農業素人だと、
「二番芽で・・何とかならんか?」
と考えてしまいますが、二番芽が早々に出て、その後、如何に天候に恵まれようが・・ダメなんですね・・。
実は昨年、うちで育てているピノ・ファンがいつの間にか選定後の葡萄がどこにも見当たらなくなりまして・・一生懸命に探したところ・・・
「果梗だけが見つかった」
と言うショックな出来事が有りました。
「あまりの暑さに葡萄が自己保身のため、実から水分を得たためにそうなった」
と結論付けました。
で、その後に葉を少し切り、二番芽、三番芽と出ましたが・・まともには熟しませんでした。でも思ったよりは甘みは有りました・・一番芽が育っていなかった分、暑さが少しだけ引いた二番芽以降の実が育ったのかと思います。
ですから、如何に芽を少なくするかにだけ気を取られてしまうと、最悪の場合、その年はそこではワインを造れない・・と言うことになってしまう訳です。
そんな中で、ここまで仕上げることが出来たのは、ある意味奇跡なのでしょう。
非常にエレガントですが1級レ・フシェール同様にエキスが濃く、非常に美味しいです。お勧めします!ご検討くださいませ。
【・・これを飲んで「ボーヌだよね」と・・言えるでしょうか?過去一番、間違い無し!素晴らしい出来です!】
濃密な2020年ものに有って、これほどまでに激バランスの良い濃度、味わいを見せるのは・・むしろ、
「コート・ド・ボーヌ中心のセパージュだから無し得た!」
と言えるのかも・・しれません。
そして味わいは非常にドライですが薄辛くならず、ぷっくりと膨らんでくれますがエレガンスをしっかり感じさせてくれます。
2020年もののバシュレ=モノは、シャルドネが劇的に旨いのはむしろ当然であり、ピノ・ノワールが冷ややかさを失わないでエレガンスもしっかり持ち、その上での凝縮感が存在することに、むしろ驚きを感じます。
「・・一体・・どうやったのか?」
とさえ・・感じてしまった訳です。
このチェリーのフレーヴァーの心地良さ、バシュレ=モノならではの活きの良い酸、そして総体のバランスの良さは文句のつけようが無く、今飲んでも滅茶美味しいですし、10年以上の熟成にも当然のように耐えうる・・
「王道のピノ・ノワール」
と感じさせてくれます。

因みに色々調べたんですが、ジャスパーモリスさんの評価しか・・見当たりませんでした。
まぁ・・これをどう見るか・・ですが、
「87~89 ポイント」
と普通に見れば低調です。
ですがこれ、
「ジャスパー・モリスさんのA.C.ブルの評価とすると、相当に高い評価!」
なんですね。
ジャスパーさんは・・まぁ、想像では有りますが、アペラシオンに対しての評価の上限・・がご自身の中に存在し、滅多なことではそれを超えることが無いんです。ですから、地方名ワインの場合の上限は89ポイント・・と言うことだろうと思っています。
甘く無く、強すぎず(アルコール度13.5度)、エレガントでしっかりフレーヴァーが有って、でもそれだけで終わらない深さが有る素晴らしいA.C.ブルです。少ないですが・・是非飲んでみてください。
あ・・2020年のバシュレ=モノの赤・・物凄いことになってますので、他のコラムも是非お読みくださいね。よろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
-----
【バシュレ=モノのピノ・ノワールから目が離せなくなって来ました!・・リーズナブルさにも程が有ります・・】
重厚さとエレガンスをしっかり持った、素晴らしいピノ・ノワールです。
味わいの幅もしっかり持ちつつ、要素の複雑性と低域~高域までの伸びの良さ、そして何よりピノのエレガンスをちゃんと持って表現出来ています。2018/年もののその傾向をそのまま待っていましたが、2019年ものは・・残念ながら2018年もの以上の仕上がりです。
ベリーとチェリーのニュアンスをしっかり持ちつつ、低域からしっかり伸びてくれます。ほんのりとジュヴレ的な鉄っぽさも有りながら、石灰系ミネラリティもちゃんと同時に感じられます。
決して鈍重にならない・・素晴らしいピノ・ノワールだと感じました。
で・・思ったんですが、海外メディアもバシュレ=モノのピノ・ノワールをちゃんと評価し出しまして、Noisy wine 初登場の「マランジュ1級フシェール・ルージュ」にはなんと、
「軒並み93ポイント!」
と言う、マランジュじゃぁ見たことの無い・・と言おうか、有り得なかった出来事が起きちゃっています!
しかし確かにマランジュ1級も素晴らしいですが、noisy 的にはこのA.C.ブルと、マランジュ村名を高く評価したい!・・そう思っています。
美味しいですよ!・・そして何よりリーズナブルです!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【美味しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールの見本・・みたいな出来です!】
そもそもバシュレ=モノのワインに残糖感など感じたことはまず・・無いと思います。白も赤も・・です。勿論ですが計測しますと、どんなにドライに仕上がっていたとしても喰い切れなかった糖分が僅かに検出されるんですけどね。でも全く甘く無い・・見事にドライな味筋です。
このところは随分とナチュラルさも出て来たように感じるようになったバシュレ=モノのピノ・ノワールですが、So2の少なさか、醸造由来か、それとも畑の仕立て由来か?・・は、判断の難しいところでは有りますが、危険性を感じないナチュラル感は、飲んでいても楽しいですし、飲み終えてからも身体が非常に楽です。
何より・・味わいも見事でして、やはり村を超えてセパージュした設計通りの味わいがそれを可能にしているのかもしれません。
ふんわりと柔らかなアロマにはチェリーのノート、石灰、スパイス、中程度のボディにふっくらとした膨らみ、フレッシュさが僅かに感じられるマロの具合、余韻からノーズにブラックチェリーのアロマが還って来ます。この静かでチャーミングな少しすっと伸びて行く余韻は・・シャサーニュ赤かな・・と。
リーズナブルで旨い、質感高いA.C.ブルです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
-----
【非常に美味しいです!見事なバランス!バシュレ=モノらしいフレッシュさと滑らかさの競演の表現に磨きが掛かっています!】

非常にドライに仕上がったA.C.ブルです。シャサーニュ系のピノはやや甘みを感じるものが多いんですが、
「バシュレ=モノのA.C.ブル赤は滅茶ドライ!」
です。
しかもそれで旨味が無いかと言えば決してそうなってはおらず、キッチリと酸の旨味を感じさせてくれますし、コアが有る見事なバランスです。
ほったらかしなマロをやっているとは思えない、見事な「止め場所」のマロでも有ります。フレッシュさをほんの僅かに感じさせつつ、、テクスチュアの良さ、滑らかさ、柔らかさを出し、しかも襞から香ってくるかのような、ほんのりとした「艶」を感じさせてくれます。
これ、旨いです!どうしてもコート・ド・ニュイのピノばかりに行きたくなるのは判りますが、実はシャサーニュはピノ・ノワールの畑って多いんですね。
で、バシュレ=モノはこのA.C.ブル赤にはシャサーニュを使わず(使えず?)、非常に少ないピュリニーのピノを主体に果実を出し、サントネイの若々しさとフレッシュさ、マランジュの味幅の広さをセパージュしているのかもしれません。
前述のマロの件も、サントネイ系のマロは「そうなってしまう」から・・それがフレッシュさに出てくるのかもしれませんから、ドライに仕上げた時の旨味不足を、複数の畑をセパージュすることで構成しているのかもしれません。
いずれにしましてもベリー、チェリーの感じられる美味しいピノです。数は無いです。お早めにご検討くださいませ!一推しです!
以下は以前のレヴューです。
-----
【2016年もののネガティヴなイメージはゼロ!・・・2015年ものより濃密で大柄、素晴らしい仕上がりです!】
素晴らしい色合いですよね。目に見える情報だけでも、
「こりゃ、素晴らしいに違いない」
と思わせてくれます。
色合いの濃さもそう、透き通った具合からにじみ出てくる、見えない「裏にあるもの」の存在も伝わってくるかのように思います。
実際に飲んでみると非常に大柄で、シャサーニュ=モンラッシェ・ルージュをさらに巨大化したようなイメージです。
シャサーニュ=モンラッシェ・ルージュの多くは・・いくつかの生産者を除き、まず・・甘いです。柔らかいんですけどね・・ドライなことはまず無い。その甘さが、ピノ好きを避けさせるのかな・・とも思いますが、こちらはブルゴーニュ・ルージュながら、とてもドライでシャサーニュの存在が非常に大きい・・と思ってください。
ただし大柄なだけに、完全に仕上がっている状態・・とは言い難く、ただバランス的に、「美味しく飲める状態」では有ります。まだまだ伸びる余地が大きいです。
価格的にも、ACブルゴーニュ格とは言え、シャサーニュ村名の赤並みで、そうだと思えば非常にリーズナブルです。やや厚めの果皮の由来の、果皮の濃密さが、このワインの特徴でしょう。参考上代は何と、4300円・・まぁ、それだけの価値は有りますが、その価格じゃ買いませんよね~・・でも非常に美味しいと思います。アドヴォケイトのニール・マーティンさんは86-88Points 付けているようですが、このクラスのワインにこれほど付けるのは珍しい・・。非常に良く出来たニュイのACブルゴーニュに付く点です。ご検討くださいませ!
-----
【ワンクラス以上上のACブル!複数村の畑をブレンドすることによって、複雑で構造の大きなACブルゴーニュ・ルージュに仕上がっています!】
余りに2014年のバシュレ=モノがリーズナブルで、しかも高ポテンシャル、確実な成長が見え、飲んでいて楽しいので、2015年ものはピノ・ノワールも海外の評判が良い・・とのエージェントさんの話しを信じ、今までは避けて来た赤も仕入れてみました。
まぁ、ボーヌのピノ・ノワールはニュイに比べ、いや、一部の・・例えばヴォルネイ辺りの秀逸な畑を除けばやや酸の丸みに欠ける表情が有るのが普通かと思いますが、リーズナブルなクラスで上出来なものは、元々価格も安いし、残念ながら?、シャルドネへの転換が様々な理由によって出来ないことにより、樹齢も年々高くなり、しかし価格は為替の上げ下げ程度と言うことから、目の付け所で有るアイテムでも有ります。
もしフランスに自由に行けるような環境で、しかも、各ドメーヌ・メゾンに立ち入り、試飲出来るようであるなら、滅茶苦茶美味しくてリーズナブルなブルゴーニュ・ピノ・ノワールの独自キュヴェを開発する自信は有りますが、そんなことに時間を割く余裕も無いワイン屋でしかございませんで、そこは、
「数々のテイスティングをこなし、良いものに当たった時はここぞとばかりに押さえに掛かってご紹介する」
と言うスタンスで行くしかないんですね。
各言う内のドメーヌで有るバシュレ=モノでは有りますが、2015年ものは「数量が無く」、2014年もののように自由には仕入れが出来ない状況でして、仮に「かなり良いのでもっと押さえたい」と思っても、今回入って来た分がほぼ最終仕入れとなるのが残念では有ります。
サントネ産のピノ・ノワール25%、マランジュ産を25%、残りを何とピュリニー産を50%セパージュしたブルゴーニュ・ルージュです。
明るくハツラツとした赤基本の美しく、薄くも濃くも無い綺麗な色合いをしています。ほんのり野性味を持つチェリーと、ジュヴレ風のやや重みの有る鉄、金属、おだやかに香るスパイスが、このピノ・ノワールを象徴しています。
非常にドライながら、彼のシャルドネ同様に、まるで葡萄の弦を目前にしているかのような、そしてその匂いを嗅いでいるかのような、生き生きとした薄い緑の植生のアロマを感じます。
まろやかさの中に生命の息吹とも思える揺らぎを感じ、中域の膨らみも良く、終盤から余韻に掛けては、彼の2015年のシャルドネ同様に、
「マンモス・ミネラリティ」
を持った、ややソリッドさが有り、その素晴らしい果実を含んだミネラリティの還り香を感じさせてくれます。
また、例えば、ロッシュ・ド・ベレーヌのブルゴーニュ・ピノ・ノワールも美味しいですが、それには無い「大きさ」「構造の深さ」「存在感」が備わり、一クラス以上も上のワインで有ることも印象付けられるでしょう。
このバランスでもかなり美味しいんですが、しっかり休ませることで、この冬のブルゴーニュクラスのピノ・ノワールの新顔を飲んでみるには、余るほどの満足が得られるんじゃないかと思います。非常に美味しいと思います。新米の息子も、「何気にこれ、旨い」などと生意気なことを言っておりましたが、この存在感故のことでしょうか。少ないのでお早めに・・。
● 2020 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【・・これを飲んで「ボーヌだよね」と・・言えるでしょうか?過去一番、間違い無し!素晴らしい出来です!】

濃密な2020年ものに有って、これほどまでに激バランスの良い濃度、味わいを見せるのは・・むしろ、
「コート・ド・ボーヌ中心のセパージュだから無し得た!」
と言えるのかも・・しれません。
そして味わいは非常にドライですが薄辛くならず、ぷっくりと膨らんでくれますがエレガンスをしっかり感じさせてくれます。
2020年もののバシュレ=モノは、シャルドネが劇的に旨いのはむしろ当然であり、ピノ・ノワールが冷ややかさを失わないでエレガンスもしっかり持ち、その上での凝縮感が存在することに、むしろ驚きを感じます。
「・・一体・・どうやったのか?」
とさえ・・感じてしまった訳です。
このチェリーのフレーヴァーの心地良さ、バシュレ=モノならではの活きの良い酸、そして総体のバランスの良さは文句のつけようが無く、今飲んでも滅茶美味しいですし、10年以上の熟成にも当然のように耐えうる・・
「王道のピノ・ノワール」
と感じさせてくれます。

因みに色々調べたんですが、ジャスパーモリスさんの評価しか・・見当たりませんでした。
まぁ・・これをどう見るか・・ですが、
「87~89 ポイント」
と普通に見れば低調です。
ですがこれ、
「ジャスパー・モリスさんのA.C.ブルの評価とすると、相当に高い評価!」
なんですね。
ジャスパーさんは・・まぁ、想像では有りますが、アペラシオンに対しての評価の上限・・がご自身の中に存在し、滅多なことではそれを超えることが無いんです。ですから、地方名ワインの場合の上限は89ポイント・・と言うことだろうと思っています。
甘く無く、強すぎず(アルコール度13.5度)、エレガントでしっかりフレーヴァーが有って、でもそれだけで終わらない深さが有る素晴らしいA.C.ブルです。少ないですが・・是非飲んでみてください。
あ・・2020年のバシュレ=モノの赤・・物凄いことになってますので、他のコラムも是非お読みくださいね。よろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【バシュレ=モノのピノ・ノワールから目が離せなくなって来ました!・・リーズナブルさにも程が有ります・・】
重厚さとエレガンスをしっかり持った、素晴らしいピノ・ノワールです。
味わいの幅もしっかり持ちつつ、要素の複雑性と低域~高域までの伸びの良さ、そして何よりピノのエレガンスをちゃんと持って表現出来ています。2018/年もののその傾向をそのまま待っていましたが、2019年ものは・・残念ながら2018年もの以上の仕上がりです。
ベリーとチェリーのニュアンスをしっかり持ちつつ、低域からしっかり伸びてくれます。ほんのりとジュヴレ的な鉄っぽさも有りながら、石灰系ミネラリティもちゃんと同時に感じられます。
決して鈍重にならない・・素晴らしいピノ・ノワールだと感じました。
で・・思ったんですが、海外メディアもバシュレ=モノのピノ・ノワールをちゃんと評価し出しまして、Noisy wine 初登場の「マランジュ1級フシェール・ルージュ」にはなんと、
「軒並み93ポイント!」
と言う、マランジュじゃぁ見たことの無い・・と言おうか、有り得なかった出来事が起きちゃっています!
しかし確かにマランジュ1級も素晴らしいですが、noisy 的にはこのA.C.ブルと、マランジュ村名を高く評価したい!・・そう思っています。
美味しいですよ!・・そして何よりリーズナブルです!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【美味しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールの見本・・みたいな出来です!】
そもそもバシュレ=モノのワインに残糖感など感じたことはまず・・無いと思います。白も赤も・・です。勿論ですが計測しますと、どんなにドライに仕上がっていたとしても喰い切れなかった糖分が僅かに検出されるんですけどね。でも全く甘く無い・・見事にドライな味筋です。
このところは随分とナチュラルさも出て来たように感じるようになったバシュレ=モノのピノ・ノワールですが、So2の少なさか、醸造由来か、それとも畑の仕立て由来か?・・は、判断の難しいところでは有りますが、危険性を感じないナチュラル感は、飲んでいても楽しいですし、飲み終えてからも身体が非常に楽です。
何より・・味わいも見事でして、やはり村を超えてセパージュした設計通りの味わいがそれを可能にしているのかもしれません。
ふんわりと柔らかなアロマにはチェリーのノート、石灰、スパイス、中程度のボディにふっくらとした膨らみ、フレッシュさが僅かに感じられるマロの具合、余韻からノーズにブラックチェリーのアロマが還って来ます。この静かでチャーミングな少しすっと伸びて行く余韻は・・シャサーニュ赤かな・・と。
リーズナブルで旨い、質感高いA.C.ブルです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【非常に美味しいです!見事なバランス!バシュレ=モノらしいフレッシュさと滑らかさの競演の表現に磨きが掛かっています!】

非常にドライに仕上がったA.C.ブルです。シャサーニュ系のピノはやや甘みを感じるものが多いんですが、
「バシュレ=モノのA.C.ブル赤は滅茶ドライ!」
です。
しかもそれで旨味が無いかと言えば決してそうなってはおらず、キッチリと酸の旨味を感じさせてくれますし、コアが有る見事なバランスです。
ほったらかしなマロをやっているとは思えない、見事な「止め場所」のマロでも有ります。フレッシュさをほんの僅かに感じさせつつ、、テクスチュアの良さ、滑らかさ、柔らかさを出し、しかも襞から香ってくるかのような、ほんのりとした「艶」を感じさせてくれます。
これ、旨いです!どうしてもコート・ド・ニュイのピノばかりに行きたくなるのは判りますが、実はシャサーニュはピノ・ノワールの畑って多いんですね。
で、バシュレ=モノはこのA.C.ブル赤にはシャサーニュを使わず(使えず?)、非常に少ないピュリニーのピノを主体に果実を出し、サントネイの若々しさとフレッシュさ、マランジュの味幅の広さをセパージュしているのかもしれません。
前述のマロの件も、サントネイ系のマロは「そうなってしまう」から・・それがフレッシュさに出てくるのかもしれませんから、ドライに仕上げた時の旨味不足を、複数の畑をセパージュすることで構成しているのかもしれません。
いずれにしましてもベリー、チェリーの感じられる美味しいピノです。数は無いです。お早めにご検討くださいませ!一推しです!
以下は以前のレヴューです。
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【2016年もののネガティヴなイメージはゼロ!・・・2015年ものより濃密で大柄、素晴らしい仕上がりです!】
素晴らしい色合いですよね。目に見える情報だけでも、
「こりゃ、素晴らしいに違いない」
と思わせてくれます。
色合いの濃さもそう、透き通った具合からにじみ出てくる、見えない「裏にあるもの」の存在も伝わってくるかのように思います。
実際に飲んでみると非常に大柄で、シャサーニュ=モンラッシェ・ルージュをさらに巨大化したようなイメージです。
シャサーニュ=モンラッシェ・ルージュの多くは・・いくつかの生産者を除き、まず・・甘いです。柔らかいんですけどね・・ドライなことはまず無い。その甘さが、ピノ好きを避けさせるのかな・・とも思いますが、こちらはブルゴーニュ・ルージュながら、とてもドライでシャサーニュの存在が非常に大きい・・と思ってください。
ただし大柄なだけに、完全に仕上がっている状態・・とは言い難く、ただバランス的に、「美味しく飲める状態」では有ります。まだまだ伸びる余地が大きいです。
価格的にも、ACブルゴーニュ格とは言え、シャサーニュ村名の赤並みで、そうだと思えば非常にリーズナブルです。やや厚めの果皮の由来の、果皮の濃密さが、このワインの特徴でしょう。参考上代は何と、4300円・・まぁ、それだけの価値は有りますが、その価格じゃ買いませんよね~・・でも非常に美味しいと思います。アドヴォケイトのニール・マーティンさんは86-88Points 付けているようですが、このクラスのワインにこれほど付けるのは珍しい・・。非常に良く出来たニュイのACブルゴーニュに付く点です。ご検討くださいませ!
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【ワンクラス以上上のACブル!複数村の畑をブレンドすることによって、複雑で構造の大きなACブルゴーニュ・ルージュに仕上がっています!】
余りに2014年のバシュレ=モノがリーズナブルで、しかも高ポテンシャル、確実な成長が見え、飲んでいて楽しいので、2015年ものはピノ・ノワールも海外の評判が良い・・とのエージェントさんの話しを信じ、今までは避けて来た赤も仕入れてみました。
まぁ、ボーヌのピノ・ノワールはニュイに比べ、いや、一部の・・例えばヴォルネイ辺りの秀逸な畑を除けばやや酸の丸みに欠ける表情が有るのが普通かと思いますが、リーズナブルなクラスで上出来なものは、元々価格も安いし、残念ながら?、シャルドネへの転換が様々な理由によって出来ないことにより、樹齢も年々高くなり、しかし価格は為替の上げ下げ程度と言うことから、目の付け所で有るアイテムでも有ります。
もしフランスに自由に行けるような環境で、しかも、各ドメーヌ・メゾンに立ち入り、試飲出来るようであるなら、滅茶苦茶美味しくてリーズナブルなブルゴーニュ・ピノ・ノワールの独自キュヴェを開発する自信は有りますが、そんなことに時間を割く余裕も無いワイン屋でしかございませんで、そこは、
「数々のテイスティングをこなし、良いものに当たった時はここぞとばかりに押さえに掛かってご紹介する」
と言うスタンスで行くしかないんですね。
各言う内のドメーヌで有るバシュレ=モノでは有りますが、2015年ものは「数量が無く」、2014年もののように自由には仕入れが出来ない状況でして、仮に「かなり良いのでもっと押さえたい」と思っても、今回入って来た分がほぼ最終仕入れとなるのが残念では有ります。
サントネ産のピノ・ノワール25%、マランジュ産を25%、残りを何とピュリニー産を50%セパージュしたブルゴーニュ・ルージュです。
明るくハツラツとした赤基本の美しく、薄くも濃くも無い綺麗な色合いをしています。ほんのり野性味を持つチェリーと、ジュヴレ風のやや重みの有る鉄、金属、おだやかに香るスパイスが、このピノ・ノワールを象徴しています。
非常にドライながら、彼のシャルドネ同様に、まるで葡萄の弦を目前にしているかのような、そしてその匂いを嗅いでいるかのような、生き生きとした薄い緑の植生のアロマを感じます。
まろやかさの中に生命の息吹とも思える揺らぎを感じ、中域の膨らみも良く、終盤から余韻に掛けては、彼の2015年のシャルドネ同様に、
「マンモス・ミネラリティ」
を持った、ややソリッドさが有り、その素晴らしい果実を含んだミネラリティの還り香を感じさせてくれます。
また、例えば、ロッシュ・ド・ベレーヌのブルゴーニュ・ピノ・ノワールも美味しいですが、それには無い「大きさ」「構造の深さ」「存在感」が備わり、一クラス以上も上のワインで有ることも印象付けられるでしょう。
このバランスでもかなり美味しいんですが、しっかり休ませることで、この冬のブルゴーニュクラスのピノ・ノワールの新顔を飲んでみるには、余るほどの満足が得られるんじゃないかと思います。非常に美味しいと思います。新米の息子も、「何気にこれ、旨い」などと生意気なことを言っておりましたが、この存在感故のことでしょうか。少ないのでお早めに・・。
● 2020 Maranges Rouge Vieilles Vignes
マランジュ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【・・なんと格上の1級よりも高い評価って・・有りですか?・・まぁ滅茶美味しいですが・・】

マランジュ村名V.V.の赤です。すっごい・・美味しいです!・・2020年のバシュレ=モノは赤ワインも絶品でして、
「これらも過去最高、間違い無し!」
です。
しかも、コート・ド・ニュイが滅茶豊満な濃いスタイルになっているのに対し、物凄くエレガントながら適度に充実していると言う、エレガンスこそ第一義と言うブルゴーニュワインファンには持って来い!・・の姿をしています。
もしどこかにネガティヴなものが有るとするなら・・それはあなたの「既成概念」に違いありません。
「・・でも・・いくら言っても・・マランジュでしょ?」
と言う、それです。ま~・・noisy も良~~~く判ります。かつては・・
「マランジュの赤に美味しいもの無し!」
と言い切っていたぐらいですから・・。
ではまず、このマランジュV.V.を評価しているジャスパー・モリスさんは・・
「なんと、マランジュ1級よりも高い 90~92 ポイントを付けている!」
んですよ。

まぁ1級よりも高い評価をしている・・と言う点は置いておくにせよ、
「マランジュ村名に上値92点!」
ですよ?・・ね・・有り得ないでしょう?・・時代は常に・・動いているんですね。そう、もはやバシュレ=モノは時代を動かし始めているのかもしれません。
ダークチェリー、ラズベリーの深い果実の風味を漂わせる、比較大柄な味わいですが、その柄の大きさを埋め尽くす要素がしっかり存在しています。ジュヴレっぽいニュアンスですが、それほど鉄分は感じないものの、ジュヴレには余り使わない「エレガンス」と言う言葉を添えることが可能な仕上がりです。
たっぷりしていますがダレが全く無い引きしまった躯体、時間の経過でちょうど良い「ほぐれ方」をしてくれるワインで、濃度と味わいがマッチしている、2020年ものには余り出会わないスタイルです。
ゆっくり飲んでも良いし、スイスイも飲める・・そして徐々に黒っぽい果実も感じさせてくれますから、余り詳しくない方が飲まれれば・・
「・・マランジュって余り見ないアペラシオンだけど、美味しいんだね!」
と、思いっきり勘違いしてくれると思います。この色彩・・素晴らしいでしょう?・・滅茶安いと思います。是非飲んでみてください。
以下は以前のレヴューです。
-----
【エレガントな・・バランスの凄く良いマランジュの赤って・・飲んだことあります?・・これとても素晴らしいと思います!】
美味しいと思いました・・すみません・・舐めてました。ここまで出来たんですね・・。
昔は、
「美味しいマランジュなんて存在しない!」
と言い切っちゃってました。反省してます・・でも、本当に美味しいんですよ、これ。
マランジュ1級フシェール・ルージュは、海外メディアが93ポイントも付けちゃいましたからね・・一生懸命に言わなくても、そこそこは判っていただけると思うんですが、言っておきますが、
「マランジュ1級赤とマランジュ村名赤は全然タイプが違う!」
んですね・・はい。
マランジュ1級赤は、重厚なタイプでジュヴレに似た感じ・・ソフトなジュヴレと言うようなイメージでしょうか。
一方、こちらの村名は・・エレガントタイプ。
サクッと軽く絞って葡萄の良い部分だけを使用・・力業を封じて、「出汁的な美味しさ」を追求した結果、「ピノ・ノワールの美をマランジュで表現出来た!」んじゃないかと・・noisy は踏んでいます。

上の写真は思いっきり寄ってみました。・・美しいでしょう?・・余計なことはしていないと思いますが、おそらくアンリ・ジャイエ風に
「低温浸漬」
をしているような感じを受けます。
ですが、そんな少しファットになるような味わいにはなっておらず、あくまでエレガントでエキスな味わいになっているのが不思議・・もしかしたらnoisy の分析がどこか間違っているかもしれません。
下の写真は引いて撮ったものですが、これだとちょっとつまらないですよね・・ゾクっとしない。なのですみません・・上の写真だけ見てください。そして是非、このエレガントなマランジュの美味しさを試してみて下さい。お勧めします!美味しいです。
以下は以前のレヴューです。
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【マランジュのピノ・ノワールの将来性を知ることが出来る1本です!】
これは困った・・何も情報が無い・・エージェントさんは資料も送ってくれないし、マランジュ1級赤の評価は散見されるものの、村名V.V.は全く出てこない・・しかも、マランジュ1級赤は、目を疑うかのような凄い評価・・・しかも、このマランジュ村名V.V.も相当美味しい・・どうしよう・・
まぁ、エージェントさんもサン=トーバン・アン・ルミイィの畑はヴォルネイ寄りのムルソー北側に在り・・なんて資料を平気で送って来てますから、頭から信じてしまうと色々問題も起きてしまいますし・・
困ったので何も書かない・・と言う訳には行かないのがワイン屋の辛いところですが、飲んでいれば少なくとも美味しいとか、好みに合わないとかは判る訳でして、20年前までは造り手関係の資料など、全く手に入らないのが普通でしたから、自分の思うところを何とか言葉にして伝えようとして来て今が有るんですね。
なので・・思い切って言ってしまいましょう。
「マランジュだと思わずに手を出してみて下さい!バシュレ=モノが造るピノ・ノワールだと思ってください!」
そうなんです。相当に良い出来でした。しかも何故か・・白よりもナチュラル感が有るんですね。柔らかでテクスチュアもしっとり。香りの上りも早いし・・ちょっとジュヴレ風でも有り、ポマール風でも有ります。
テクニカルが無いので想像ですが、全房も少々入っているかな?・・いないのかな?・・と言うようなニュアンスも有るんです。今までのマランジュのピノ・ノワールにあったネガティヴなニュアンスが無い・・。
そしてバシュレ=モノらしい躯体の大きさや構造の大きさはキッチリ有った上で、その内容を美しく埋めてくれる要素がしっかり有ります。
どうでしょうか?・・ジュヴレやポマールに近い感じのピノです。価格はA.C.ブル並みです。で、基本は減農薬かビオロジックですが、自然派的アプローチが増えて来ているのかもしれない・・そんなワイン、是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2020 Maranges 1er Cru la Fussiere Rouge
マランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ルージュ
【言ってしまえば・・2019年と同様に上値93ポイントです!・・が・・それは有り得ないと感じます・・素晴らしい仕上がりでした!】

「この2020年ものが2019年ものと同じ・・なんて有り得ない!」
「2019年ものが93ポイントなら2020年ものはそれ以上!」
「・・と言うことは、2019年ものをもう少し低く評価するべきだったか、2020年ものをもっと高く評価すべき!」
と言いたくなる海外メディア勢の評点付けでした。彼らは自身の昨年の評価点、覚えていないんでしょうか。
明らかに2019年ものを超えていると思わせる素晴らしい出来の1級ラ・フシェール・ルージュです。そもそもマイナーなアペラシオンのマランジュですから、メディアの評価対象になることすら珍しい訳ですが、
「シャルドネで凄いワインを造り始めたバシュレ=モノを取材しない訳には行かない」
のも当然で、その行程で、
「マイナー・アペラシオンだけど見捨てられない良さに気付いた」
からこそ、この一連のマランジュ赤が評価されるようになったとも考えられます。

で、ジャスパーさんはこの1級ラ・フシェールよりも村名V.V.により高い評価をしていますが、まぁ・・仕方が無いか・・でもこれも微妙な部分は確かに存在しますが、
「noisy 的には、持っているエレガンス感、より格上感を無視するわけには行かない」
ので、
「確実に村名V.V.よりも出来は上なので評点も上!」
と申し上げておきたいと思います。気になる方は・・是非村名V.V.と1級ラ・フシェールの比較テイスティングなど・・してみられると面白いかと思います。
非常に精緻で細やか・・エレガンスをたっぷり感じる見事な出来です。村名V.V.同様にジュヴレっぽさを感じる味わいバランスをしていますが鉄っぽさは無く、もう少し白っぽい石灰がしっかり溶け込んでいるように感じますので、若干シャンボールにも近い感じです。
テクスチュアも滑らかでしなやか、それでいて果実がドライながらたっぷり・・です。まだ締まり気味ですが現状でちゃんと美味しく飲めてしまうバランスの良さを感じます。チェリー、ダークチェリー、ラズベリーのニュアンスに、ややハスキーなトーンのミネラリティが混じります。中域も適度に締まり、適度にほぐれる感じ・・余韻は確実に長い・・と言える見事なものです。
これ・・92か・・と思ってしまいましたが、そう付けるのなら2019年ものはその下だと・・言うことでしょう?
93ポイントを付けたヴィノス(ニール・マーティンさん?)と、いつもはもっと低い、そしてブルゴーニュ専門なのにブルゴーニュワインに厳しい評価のアレン・メドゥズさんの「92ポイント」には、ちょっと驚きました。
アレン・メドゥズさんなら89~90ポイント位でも仕方が無い・・そう思っているぐらいなのに、
「2019年ものが91ポイント、2020年ものが92ポイント!」
と、正しい判断をされているのには・・まぁ僭越ではありますが、拍手を送りたいと思います。
そもそもこの素晴らしい色彩をご覧になられて・・
「・・美味しくなさそう・・」
などと思うはずも無いでしょう?
「チェリー系の果実に石灰がしっかり!」
と写真から文字が見えてくるくらいだと思います。是非飲んでみてください!超お勧め!目から鱗の美味しさです。
以下は以前のレヴューです。
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【初登場のマランジュ1級赤に・・奇跡が起こった!?・・なんと、海外勢がこぞって93ポイントのマランジュ1級です!】
有り得ないことが起こりました。何とあの、コート=ドールの本当に南のドンケツの「マランジュ」になんと、
「93ポイント」
と言う、物凄い評価点が付いています。
それも1件じゃない・・複数件ですよ・・。評価文を見ていると、
「デリシャス!」
とか、
「 Perfectly ripe deep cherry-raspberry fruit with a long finish 」
とか・・本来、マランジュを形容するのには余り見たことの無いような文字が並んでいたんですね。
しかしながら、noisy がこれを発見したのはテイスティングが終わった後のことでしたから、
「お~・・なるほど・・そう評価するのね~・・」
と、非常に落ち着いていられた訳です。
やっぱり飲まなきゃ駄目ですよね・・ワイン屋は。そりゃ、味見もしない八百屋さんで美味しい野菜を売ってる訳が無いし、生産農家さんだってね・・自分で育てた野菜を食べない人はいないでしょうし・・。
で、このマランジュ1級ですが、村名とは違って、それなりに重厚に仕上げています。
通常マランジュは、無理に濃度を上げようとすると雑味が出てしまう感じを持っていますが、底を実にお上手に・・と言いますか、
「マランジュのピノの扱いが判った!」
んじゃないかと・・想像しています。
価格も非常にリーズナブルです。海外メディアも総出で評価しているマランジュ1級レ・フシェールV.V.ルージュ。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2020 Bourgogne Cote-d'or Blanc
ブルゴーニュ・コート=ドール・ブラン
【よりベイビー・ピュリニーらしさを深くした、ものの見事なA.C.ブル!・・これで良い・・充分と思っていただけるでしょう!】

素晴らしいです!・・でも普通に価格を付けると5千円オーバーなので・・いや、
「ここは入り口なんだから・・」
と、無理して4千円台に値付けしています。
まぁ・・ちんまいですが地道にこんな努力をしているものの、中々理解してくれないインポーターさんとか・・多いので・・いや、オルヴォーさんのことじゃありませんよ・・。大変良くしていただいておりまして、感謝感激雨あられです。
で、いつもながらに滅茶旨いです。数年前は・・
「フレッシュな酸が素晴らしい・・けど厚みが不足」
と感じていた訳ですよ。
しかしながらこの数年、
「・・えっ?・・すげ~旨いじゃん・・」
と思っていましたらいつの間にか・・
「ドメーヌ・ルフレイヴ・・・超えちゃった?・・かも・・」
とさえ思えるような評価が付いてきました。

まぁ、A.C.ブルはA.C.ブルとしての上限を持っているに違いないジャスパー・モリスさんの評価は低くても何とも思いませんが、そりれよりも・・
「アレン・メドゥズさんの91ポイントが嬉しい!」
ですね~・・やっとわかってくれましたかアレンさん!
この、ちょっとピュリニーの黄色い「ゴク味」を持った・・果実感たっぷりながら、ピュリニーの上級キュヴェにだけある繊細さもそこはかとなく感じさせてくれると言う・・
「A.C.ブルには思えないような振る舞い!」
こそ、バシュレ=モノの真骨頂です。しかも価格が安いんですから猶更・・でしょう?
まぁ、昨今の価格上昇は為替の影響が半分を占めますから、
「2015年当時の新着価格は3400円」
で、
「2020年で5500円」
は・・ねぇ・・と思いまして、何とか4千円台でご案内させていただきます。
飲んだらビックリの素晴らしいシャルドネ・・是非どうぞお楽しみくださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【まさにベイビー・ピュリニー=モンラッシェ!A.C.ブルゴーニュ・ブランとしてトップのポテンシャルと同等!・・是非ムルソー的味わいのドミニク・ラフォンと比較してみてください!滅茶苦茶美味しいです!】

ほぼ完璧です!・・見事な仕上がりです!・・肉襞さえ感じるアロマ、ミネラルをたっぷり含んだボリューム感溢れる柑橘系果実の滑らかで、しかもピュア・・新鮮な果実が実は毛羽だっている様にも感じられる繊細な表現・・。
アロマと味わいは一体化し、僅かにほんのりと新樽のナッティな・・香ばしさを含み、ピュリニーっぽい果肉を実際に噛んでいるかのよう感じさせてくれます。酸のバランスも素晴らしく、中域の膨らみと高域~超高域へと伸びて行こうとする非常に細やかなニュアンスが、またピュアに繊細に感じられます。
少し感じられるオイリーさがまた、高質感を持って感じられます。口内に存在しなくなってもまだ・・その「存在感」を長く漂わせてくれます!とても大きな構造を持って、しかも「粗」な部分、「too much」な部分が無いです。繊細一辺倒でもなく、パワフル過ぎることも無い・・どちらかと言えば要素が複雑にたっぷりあるので、力強いタイプでは有りますが、それを見事な「果実感」がくるんでいるように感じます。
いや~・・これは、滅茶美味しかった2018年ものを凌ぐ仕上がりで、健康美そのもの!・・と言いたくなる出来です。ビオでは有りませんが、テクスチュアはソフトでふんわり・・ピュリニーの超有名大ドメーヌの方がよっぽど硬いんじゃない?・・と思ってしまいました。
これは是非とも飲んでいただきたい・・と言うか、入荷数量は限定されていますので、どんなにお渡し出来たとしても30名ほどのお客様になってしまうと思いますが、
「通年販売したい!」
と駄々をこねたくなってしまう仕上がりです!
バシュレ=モノ・・・頑張って長く耐えつつも扱い続けていて良かった!・・と思った瞬間でした。
因みに2018年ものに続けて、あのブルゴーニュワインに超厳しいアレン・メドゥズさんは、
「Burghound Outstanding Top Value!」
・・つまり、
「バーガウンドが選んだ信じられないほどの価値あるワイン!」
と言いたいんだと思います。
アドヴォケイトも手放しで褒めているような文章ですし(評価点見当たらず)、ヴィノスも
「Meursault-like finish.Very fine!」
「ムルソーのようなフィニッシュ。素晴らしい!」
としています。是非飲んでみて下さい。一推しです!
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものA.C.ブル・ブランは非常にポテンシャル高いです!何故か人より低い評価点のアラン・メドゥズさんが90ポイント、付けてます!】
「Outstanding Sweet Spot!!」
だそうです・・。これはアラン・メドゥズさん、バーガウンドですね。なるほど・・スウィート・スポットとスウィートが掛かっているのかな?・・ちょっと良くは判りませんが。
アラン・メドゥズさんとヴィノスの誰かさんは87~89ポイントで同ポイントの評価点でした。これは本人たちは相当に高い評価をしたつもりの点なのでしょう。実際にはちゃんと飲んで点を付けたとしても、評価点は掲載しないのが・・A.C.ブルクラスに見られますしね。なので、相当に良いと思われた・・だけど、実際に点を高くしてしまうと、他のキュヴェとのバランスが取れなくなる恐れがある・・ので、言葉の方で調整したのかもしれませんね。・・いや~・・穿った見方をしてまして・・すみません。ライバル意識でもあるのかな?
非常にポテンシャル高いです。バシュレ=モノらしい、見事に大柄さのある味わいです。そして、上級キュヴェをそのまんまクラス下げしただけ・・つまり、全てのワインが同じライン上に有ることが見通せます。
ただし・・これはマイナスな見方では有りませんよ・・仕方のないことです。上級キュヴェにある「極楽感」と言うか「豪奢な感じ」は・・薄れてしまうんですね。質実剛健で有り、上から下まで一緒であることにより、こうなる訳です。
もし、このキュヴェだけを違うやり方にしたり、不足した部分を何かで補ってしまおうと繕えば、破綻が見えてくる訳ですね。
なので、これは非常に素晴らしいことです。すべてが一貫しているんです。
ですので、とてもポテンシャルが有り、今でも美味しく飲めますが、硬さが有る分、少しだけ・・落ち着くまで待つべきでしょう。この1カ月は手を付けず、暑さの落ち着いた10月から飲み始めましょう。そして、寒くなってきたころには、相当上昇しているはずです。
素晴らしい出来だと思います。下から上を見るのはやや難しいですが、この延長上にレ・ルフェールやレ・フォラティエール、バタール=モンラッシェが有ります。是非ご検討くださいませ。人気のA.C.ブル・ブランです!
以下は以前のレヴューです。
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【見事!!素晴らしいです!】
非常に優れています。バシュレ=モノらしい快活な味わいです。そして、非常に・・滑らかです。
新樽の使用率は20%ほどかと思いますが、
「樽のニュアンスが無い訳ではないが突出していない・・か気が付かない」
レベルなのに、
「新しい樽の使用による酸化の調整具合が絶妙」
で、
「それによって生まれるアロマと味わいが見事!」
だと言えるかと思います。
ピュリニー的な味わいで、「ブリブリっとした果実」が感じられます。あの、ジャスパー・モリス氏は何と、90ポイントも付けています!・・A.C.ブルにですよ?・・ピュリニー=モンラッシェ村名に90点・・では有りません。間違いなく、
「A.C.ブルに90ポイント!」
まぁ、よほど気に入ったのでしょう!・・noisy も何故か嬉しいですよ・・正直な人が増えて!
オルヴォーさんも、もし余ったらくれることになっていますが、それは、余らなかったらくれない・・と言うことなので、お早めに是非!相当に旨いです!超お勧め!
● 2020 Santenay Blanc
サントネ・ブラン
【ついにモンラッシェと同じ地層と言われるサントネ・ブランの本領を発揮しはじめた!?「格を身に着け始めたか」と思わせる出来栄えです!】

お客様には申し訳ないな・・と思ってはいるんですが、まぁ・・ Noisy wine でご紹介させていただいている造り手さんのワインが、為替とメディアで高く評価され始めたのがきっかけなのかどうかは判らないにしましても、
「どんどん価格が上がっている!」
んですね。おまけに・・入荷量が目に見えて減っている訳です。
それでも今のところは量が減ったとしても価格上昇で noisy も何とかなっている状況では有りますが、来年の2021年ものになりますとさらに減るのは決定事項・・戦々恐々としています。
しかしながらそれでもこのバシュレ=モノのサントネ・ブランのように、
「王道の味わいをさらに濃密に、美しく仕上げつつ、過去最高を更新し続けている!」
とテイスティングで感じさせてくれますと・・
「やってて良かった・・」
と思うんですね。
そもそもバシュレ=モノはリーズナブルで、活きが良くハツラツとしていて、将来性が見えたので扱わせていただいた訳ですから、
「毎年伸びて来てくれる!」
と言う現実を見て嬉しくない訳がありません。
ましてやこのワインは「サントネ」と言うアペラシオンで、決して特別にリーズナブルでも何でも無かった訳で、海外メディアの評価さえも低いことに、noisy も噛みついていた訳です。
ですがついに90点を付け、この2020年ものには・・
「91ポイント!」
まで付くようになったわけですから・・ようやく時代が追い付いてきたと感じています。・・まぁ・・
「テイスターのnoisy としては・・もっと付ける」
のは言うまでも有りません。

サントネはモンラッシェと同じ地層だと言われています。ですが、
「どう飲んでみても・・そんな感じはしない」
と言うのが今までだった訳ですね。
ですがこの2020年もの・・いや、2019年ものもその雰囲気は有りましたが、2018年ものまでの「ムルソー風」から「何とかモンラッシェ風」と言う感じに変化して来ました。パワフルさ、ねちっこさよりもエレガンスが出て来たんですね。
2020年ものは非常に出来が良いようでして、海外メディアも最高91ポイントまで付けていますが、まさにエレガンスを内包しつつ凝縮した要素を持った見事な味わいを見せてくれます。
開けたてはほんのりトースティな新樽由来のトップノーズ・・・いや、そもそもサントネに高級な新樽を使うなんて、昔は考えられなかった訳です。無かったわけではありませんが、そのトライをしたほぼすべてキュヴェが・・
「樽に負けて風味がしょんぼり」
になってしまっているのがオチだった訳です。
この2020年ものは、そのオークのニュアンスを5分も経たずに蹴散らし、そこから「シャサーニュ」っぽい白い石灰を中心としたモンラッシェ風の姿を見せてくれます・・と思いきや、即・・そこから「気品ある黄色いフルーツ」を感じさせる「ピュリニー」っぽいニュアンスに変貌しているのに気付かれるでしょう。
さらには、モンラッシェと名の付くワインが魅せる複雑性を感じさせる振る舞いにさえ変化してくれますから、
「・・あれ?・・これってサントネだよ・・ね?」
と。
「バシュレ=モノもここまで到達したか!」
と思わせてくれること必定です。他の造り手さんのサントネではまずあり得ない・・noisy が知っている限りでは・・です。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【「サントネ・ブランなんて所詮は・・」なんて思ってスルーしていたら美味しいものには当たらなくなってしまいます。この明るさ!、ミネラリティ、バランス、健康美、ピュアさに加えて「格」さえ感じます!】

素晴らしい「サントネ」村名です。残念なのは、noisy もまた、
「サントネのシャルドネがどのようなものなのか」
を正しく、判りやすいようにはお伝え出来ないことです。なのでやはりそこは、
「コート・ド・ボーヌの偉大なシャルドネとして」
と言う部分でしか評論できないのが申し訳ないです。
しかしながら、もはや「サントネ」はコート=ドールの南のドンケツ、二軍のワインでは無い・・と言いたいですね。だってこのサントネ・・
「ビックリするほど美味しい!」
です。
ピュリニー=モンラッシェに似たスタイルで非常にバランスが良いです。しかも、「果実感」がたっぷりで、とても明るく万人に微笑んでくれているような外向さが有ります。
ピュリニーのワインって、ムルソーのワインのように「しかめっ面」はしていないでしょう?・・いつもちょっと微笑んでくれているような感じじゃないですか?
でもちょっと・・
「ん・・ミネラリティは・・軽め?・・少なめ?」
特に村名クラスのピュリニーにはそう感じられることも有るかと思うんですね。
しかしながらこのサントネは決して「ミネラリティが少なめ?」などとは絶対に思わないはずです。それでいて、
「超明るいxxx!」
のような愛想の良さを感じます。その上で、
「コート・ド・ボーヌの有名村名クラスと同等」
と言える仕上がりをしています。
ユベール・ラミーだけじゃ無かった・・凄い成長を見せてくれています。もしかしたら、今飲んで一番美味しいとおっしゃる方が多いのはこのサントネかもしれないとも思っています。是非飲んでみて下さい。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【なんとヴィノスは2018年サントネ・ブランに90ポイントも!・・2017年ものはムルソー風でしたが、2018年はシャサーニュ風にランクアップ??】
美味しいです!・・バシュレ=モノらしい、すがすがしさが口内を押し広げるかのように入って来ます。そして、ほんのり滑らかでわずかなオイリーさと細やかな石灰、白いフルーツや柑橘フルーツ、瑞々しさが膨らみます。
2017年ものはオイリーさがもっと在ったように思いますが、2018年ものはそこはやや穏やかで、代わりにリアルなフルーツ感が増えた様に思います。
コート=ドールの南端はマランジュですが、その北がサントネでして、さらにその北がシャサーニュになります。サントネはシャサーニュ同様の地層が出ている畑が散見されるそうですので、味わいも似たようなニュアンスなるのかもしれません。以前は力のある生産者が育っていなかった性も在るのでしょうが、
「90ポイント!」
などと付くようなワインは、まず在りませんでしたし、何よりメディアのテイスターが余り行かなかったことも、知名度に欠ける存在になっていたのかもしれません。
価格的にもA.C.ブルゴーニュに毛の生えたようなものですが、
「図太いボトルに剥きやすい蝋封」
をしていますので、コストは結構に掛かっていることが判ります。
その90ポイントはヴィノスですが、こちらも誰の評価か今のところ不明です・・すみません。しかし、サントネのシャルドネにこれほどの評価が付けられるのは稀かと思いますが、個人的には・・やはりプラス1ポイントの余裕を見るべきかと思います。お勧めです!是非飲んでみて下さい!
以下は以前のレヴューです。
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【2017年ものもムルソー・スタイル!!・・(^^ この高質さからは、サントネイの白だとはきっと思わないでしょう!】
サントネイの白です。普通は余り・・皆さんも食指を伸ばさないでしょう。
でも、稀にサントネイでも優れた白は見当たります。ピュアでフレッシュ系に仕上げると、結構に美味しいです。
しかし、マロをして高級シャルドネにしようとして失敗するパターンがほとんどなんです。上手く立ち回らないとこうはならないんですね。
コート=ドールの南のドンケツにあるサントネイでは有りますが、このように上手に仕上げると非常に美味しいです。ムルソーの北側的な味わいですから、
「ムルソー・クロ・デュ・クロマン」
との共通項が結構に・・感じられます。
バシュレ=モノ・・来ちゃいましたか・・ね?・・後は余りに人気が出過ぎて価格が上がり過ぎないことを祈ります。是非飲んでみてください!
● 2020 Maranges 1er Cru la Fussiere Blanc
マランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ブラン
【マランジュの認識を変える凄いマランジュ!・・海外メディアの絶賛もあながち間違いではありません。なんと・・94ポイント!。。マジすか??】

ん~・・ちょっとどうなんだろうと・・思っていらっしゃる方も多いんじゃないかと想像します。何せ・・
「マランジュの1級白が94ポイント!」
なんて言われましても・・ね・・何かピンと来ない方が結構いらっしゃるかもしれません。
ですがすでにバシュレ=モノのこのレ・フシェールを飲まれていらっしゃる方なら、
「いや、バシュレ=モノのマランジュ1級って、滅茶美味しいでしょ!」
となっているはずなんですね。
noisy にしましても、あのジャスパー・モリスさんが2020年ものレ・フシェールに94ポイントも付けるなんて・・
「・・大丈夫かぁ?」
と思ってしまったのは事実です。それよりもアン・ルミイィに93点って・・何だよ?・・と直接聞いてみたいところでもあります。
しかしこの潮流はジャスパーさんに留まらないんですね。ヴィノスの・・おそらくニール・マーティンさんも上値で93ポイント、付けていらっしゃいますから・・
「こんなに高いポイントは、本当にそう感じていないと付けられない!」

はずなんです・・ね。
「マランジュで94ポイント!」
これは本当に衝撃でした・・って、ついさっき知ったんですけど・・(^^;;
ムルソーのように滅茶豊満・・なスタイルでは・・有りません。どちらかと言うとモンラッシェ系の繊細なニュアンスを織り込んだようなスタイルです。ちょっと金属系のギラっとしたミネラリティも感じさせつつの白い石灰が多量に有り、感じられる果実も非常に小さく繊細です。
ただただ横に拡がるだけでなく縦の延びも素晴らしいです・・から、
「こんなに美味しいマランジュなんて飲んだことない・・」
と思われます。
まぁ・・経験の無い方にアピールするのは至難の業ですよね・・何せ・・知らないんですから。
でも、この繊細に織り込まれた織物生地のような緻密さは、きっと皆さんのイメージの中に有る「マランジュ」とはかけ離れたものかと思います。
もはや今までのイメージは捨てるしかないと思います。凄いシャルドネでした・・94点が妥当かどうかは別として・・(^^;; 滅茶お勧めします。是非飲んでみてください!
以下は以前のレヴューです。
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【シャサーニュ-->サントネ-->マランジュと南下!・・何とマランジュ1級がここまで美味しいとは!・・本格派高級シャルドネとしてのマランジュを是非お楽しみください!】
もうバシュレ=モノでは、本拠地である「マランジュ」の葡萄をどう扱ったら良いのか、スキルとして完成しているんじゃないかと思ってしまうほど、この1級フシェール・ブランは美味しいです。
むしろ白っぽい石灰系ミネラリティが多いので、コルトンやラドワのワインに似たニュアンスを感じます。そこに何となく「うす緑」のニュアンスを加えたミネラリティの感じがこのマランジュ1級のイメージかと思います。
ただし・・2019年に初めてnoisy wine に入荷した「赤のマランジュ1級」が、海外メディアで相当に持ち上げられています・・こちらについては是非コラムでご確認くださいね。
因みにこのマランジュ・フシェール・ブランは92~93ポイントほどの海外評価だと思われます。ちゃんと確認ができないのでそのような書き方になってしまっていますが、確実なところは、
「セラー・トラッカーの92ポイント」
と、
「ジャスパー・モリス氏の91ポイント」
なんですが、一部に93ポイント付いていると言う情報も有り、・・でもこれは赤の1級の方とごっちゃになっている可能性も有るので掲載しませんでした。
まぁ、海外メディアの情報は実はどうでも良く、この南の本当のドンケツにあるマランジュのワインを、noisy がお勧めする時代が来るとは・・noisy本人も、つい数年前までは思っていなかった訳です。
「どうせダメでしょ・・」
とタカを括っていた訳です。
しかしここまで本格的な仕上がりのマランジュに出会ってしまうと・・・しかも自身で良いと思って扱って来た造り手でもある訳ですから、認めない訳には行かなくなってしまうんですね。
「超明るいサントネ」とはまた違う、重量感がしっかり有るタイプで、「白っぽいチョーキーなミネラリティ」に「僅かに薄緑のミネラリティ」が差し込んだような複雑感が特徴です。
相当美味しいです!・・まぁ、2018年もののフシェールを飲まれた方はすでにご存じかと思いますが、またそこさえ超えて来たのが2019年!・・と思ってください。お勧めします!滅茶美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【コート=ドールの南端の奇跡のシャルドネです!】
まぁ・・ブルゴーニュファンがマランジュと聞いて良い顔が出来るのは、この「バシュレ=モノ」を知る人だけじゃないか?・・なんて思ってしまいます。それほどのポテンシャルと味わいと価格がミスマッチなアペラシオンはありません。
それに・・このレ・フシェールのコラムをご覧の皆さま、赤のコラムも是非ご覧くださいね。ニール・マーティンさんは、
「This comes highly recommended!」
と言いつつ、90~92ポイントも付けちゃってます。あの、人より低いポイントを付けるのが趣味なんじゃないのかな?と思えるようなアラン・メドゥズさんだって、赤のマランジュに89~91ポイントも付けちゃってますから・・はい。いや、あくまでそれはピノの話ですけどね。
で、この美しい淡い緑を取り込んだ黄色の素晴らしいレ・フシェールですが、非常に美味しいです。タイトさも有りますが柔らかなテクスチュアでも有り、今飲んで非常に美味しいです。
個人的にはやや珪藻土とか、花崗岩だとかのニュアンスが僅かに入って来ていると思いますが、凄い評価のムルソー・クロ・デュ・クロマンをほんのり小振りにしたくらいの仕上がりです。
海外メディア評価はヴィノスのものが見当たったんですが、ニール・マーティンさんか、ガローニさんか、タンザーさんのものかはハッキリしません。でも90ポイント付いていました。
noisy 的には91ポイントまで上値の余裕を持ちたいですね。オイリーさと味幅の広さに僅かにフレッシュさが混ざり、フルーツ感のたっぷりなニュアンスが非常に心地良いです。一昔前なら、noisy でさえ・・避けて通っていたアペラシオンでは有りますが、今は、
「リーズナブルなのにポテンシャルが有って美味しい素晴らしいアペラシオン」
と言うような言葉に近くなって来ています。
もっとも、これは優れた生産者のみに当てはまるもので、未だにどうにもこうにも評価し辛いワインが多いのも事実。なので、
「とりあえずバシュレ=モノのマランジュは別格!」
と覚えておいてください。お勧めします!超美味しい!・・・もしドミニク・ラフォンのA.C.ブルが無くなってしまったら、さらに大きさの在るこちらを飲んでみて下さい!
【バシュレ=モノを知るならこの1本!・・そしてマランジュの将来性をも知ることになります!】
いや~・・美味しいですね~・・ギリ5千円ですが、5千円でこれだけのパフォーマンスを経験できるなら、全くお買い得だというしか在りません。
元々はnoisy も、マランジュはあまり好きでは無く・・(すみません・・)、1級畑が出来たなんて聞いても余り興味も湧かず、でもテイスティングをすると、平板でエッジの利いた角で「グザリ」と刺される感じが何ともね・・嫌だったんですね。
なので、
「マランジュに旨いものなし」
などと平気で言ってました。
まぁ、さらに言ってしまえば、このバシュレ=モノのマランジュ1級フシェールにだって・・同じことを言っていたんです。
でも、・・この3年でしょうか。ま~・・大きく向上しましたよ。そして2017年ものですが、
「めちゃんこ美味しい!」
です。
前言を軽く翻してしまうnoisy もいけませんが、しかしそれは確実にこのワインが美味しくなった証拠でも有ります。
並みのコート・ド・ボーヌのシャルドネ、それも並みの1級じゃ勝てませんよ。そして「緑色」がしっかり感じられるこの独特の味わいは、他では中々出会えないミネラル感です。
しかし・・2017年ものは非常に少ない・・少ないのに飲んでしまったからさらに少ない・・それも価格を5千円にしようと無理をするから営業的にも厳しい・・ので、ホントは厳しいです・・(^^;; お早めにどうぞ・・嘘は付きません。
以下は以前のレヴューです。
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【唯一無二の個性!・・納得していただけるに違いない見事な味わいです!ジョン・ギルマン氏は何と90ポイント!】
マランジュの白ワインに90点オーバーが付くことになるとは、時代も変わったものだと思われるかもしれません。noisy だって・・そう思いますよ。長年ワインに携わる仕事をしながら、マランジュを美味しいと感じることになるとは・・この数年前までは思ってもいませんでした。
何せ、
「硬い、土ムサイ、苦い、垢抜けない、バランス悪い」
と、5拍子以上に良く無いポイントを上げられちゃうアペラシオンでした。ここマランジュまでくると、
「ブルゴーニュと言って良いのか?」
と思えるほど、違う個性とバランスを感じたものです。
しかしこのバシュレ=モノの1級ラ・フシェール・ブランと出会ってからは大分考え方が変わりました。だって・・美味しいので・・そうなっちゃいますよね。
個性が有っても、それを人間が良いと思えるベクトルに方向を持って行かない限り、「受けないワイン」になってしまう訳です。しかしながらバシュレ=モノのマランジュ1級レ・フシェールは、見事なバランスを得て、その個性を伸ばすことに成功したと言えます。
見事な淡い緑を持ったほんのり濃い目のイエローはセクシーです。ノーズもほんのりマッタリ、オイリーまでは行かない感じですが、王道のシャルドネの主張が感じられます。口に含むと中庸なボディ感から、様々なフルーツのアロマティックさと石灰感、やや緑色をした珪藻土のような・・しかし非常に美しいニュアンスが拡がります。余韻にかけてはバシュレ=モノらしい、ややタイトでビターなミネラリティと酸の織りなす複雑な味わい、そしてまたフルーツのアロマがノーズに抜けて行きます。旨いです!
そうは言っても・・だいぶ価格も上昇してしまいました。シャサーニュのラ・ロマネやアモー・ド・ブラニーの2016年ものの入荷は無く、もしかすると「造れなかった」のかもしれませんので、造り手的には緊急な状況だったのでしょう。
なので、noisy もこのキュヴェに関しましては、頑張って価格を付けています。飲んでいただきたい一心からです。マランジュの個性を引き出した素晴らしいワインだと思います。是非ご検討くださいませ!勧めです!
● 2020 Saint-Aubin 1er Cru en Remilly
サン=トーバン・プルミエ・クリュ・アン・ルミイィ
【半端無く・・高質!・・繊細さと複雑さ、美しさの競演!!】

すみません・・これはお一人様1本限定です。半端無く旨い!・・まぁ、アン・ルミイィですから・・。
それでも海外メディアのテイスターさんたちは、未だに過去のアペラシオン評価に捕らわれているようでして、
「これほどまでに香しく凄いアロマを感じさせてくれる・・ポテンシャルの高いワインの本質で評価していない!」
とさえ・・思えてしまうほど評価が低いです。93点だそうです・・
ですが、お客様ももう皆さん、気付かれていらっしゃる通りです。このワインは・・
「途轍も無くリーズナブル!」
だから、
「高くなってしまうから・・うるさくしないで!」
と思われるかもしれません・・すみません。

まぁ、これ・・ドメーヌの出し値が低いんですよ。村名ムルソーの方が高いんですから・・いや、判りますよ・・そりゃぁ・・あの凄くグラマラスなボディのクロ・デュ・クロマンを飲んでしまうとクラクラしてしまうのは。
でもね・・この超繊細な凄いアロマは、どこか、シャンパーニュはコート・デ・ブランの凄い芳香を放つグラン・クリュの葡萄と同様じゃないの?・・などとさえ感じさせてくれる訳ですからね。
それに味わいもまた、果実一辺倒じゃない・・繊細かつ複雑・・それが見事に幾重にも織り込まれたような、上等な和服のようにさえ感じされる訳です。
ドメーヌ出しの価格を聞いて(知って)評価を付けてるのか・・と思ってしまうと残念ですが、
「・・それじゃぁ、ムルソー・クロ・デュ・クロマンとこのアン・ルミイィを比較テイスティングすれば良いじゃん?」
と思われるでしょう?
いや、だからnoisy はそれをやってるんですね・・だからこそ・・
「こっちが93点であっちが94点は有り得ない!」
と申し上げているんですね。
価格だけじゃない・・その本質の素晴らしさを言いたいです。
いや、勘違いして欲しくないのはクロ・デュ・クロマンを卑下しているんじゃないんです。あれが94点なら、このアン・ルミイィも同じかそれ以上に値するでしょう?・・と言うこと。
あ・・あんまり言ってはいけなかったんですね。すみません。素晴らしいワインです。お早めにどうぞお願いします。
以下は以前のレヴューです。
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【ベイビー・ベイビー=モンラッシェ!】
やはりモンラシェを見下ろす位置に存在するのがこのアン・ルミイィでは有りますが、何度も言ってますのでシツコイとは思われてしまうとしましても、
「・・っぽい・・」
と感じてしまいます。
しかも2019年もの、相当出来が良いので余計かもしれません。なので、「ベイビー・ベイビー=モンラッシェ」などと思わず思いつきで書いてしまいました。
しかしながら、やはりシュヴァリエのシャキシャキした感じにも似たような「時間」もあれば、クリオ=バタールの鈍い色の金属を感じさせる「時間」も有り、そこに深遠さのある見事な柑橘果実が感じられますので・・
「若いと判っていても・・実に旨い!」
と思わされてしまうんですね。
因みに海外メディアの評価も半端無いですよ。
■ジャスパー・モリス氏、ヴィノス(ニール・マーティン氏) 92~94ポイント
■アドヴォケイト 92ポイント
■アレン・メドゥズ 89~92ポイント
と言う感じですが、noisy がテイスティングさせていただいた感じから言えば、92ポイントでは低過ぎます。相当に密度が高い液体に出会えます・・飲まれるのでしたら時間を掛けてゆっくり・・楽しんでください。
おそらくですが追加できません。お早めにどうぞ・・。
「世界一ポテンシャルが高い+世界一値段が安い が最も釣り合ったワイン!」
がこれだと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【世の中で最もリーズナブルで、最も評価の高いサン=トーバンがこのバシュレ=モノのアン・ルミイィです!マンモス級のミネラリティに出会えます!】
noisy のお客様にはもう、確実な知名度を誇る「サン=トーバン1級アン・ルミイィ」です。
でも・・
「世の中で最もリーズナブルで、最も評価の高いサン=トーバンがこのバシュレ=モノのアン・ルミイィです!・・って、ユベール・ラミーのことじゃないの?」
・・まぁ、そうとも言えなくはないんですが、価格はやはりバシュレ=モノの方がリーズナブルなんですよ。
写真が余り上手く撮れてはいないんですが、非常に美しいゴールドな色合いです。ミネラリティも物凄く、目にも見えるんじゃないかと思えるほどです。
因みに、ニール・マーティンさんは91~93ポイント、ジャスパー・モリスさんは90~93ポイントです。例のごとく、アラン・メドゥズさんはそこから1ポイントマイナスしていただくとピッタリになります(90~92)。
で、この6千円代の価格ですから・・はい、前述の件はバシュレ=モノで間違い在りません。
そして、このアン・ルミイィと言う畑は「裏モンラッシェ」です。流石に偉大なモンラッシェほどの緊張感は漲りませんが、似たような感じに仕上がることが、昨今は多くなってきました。
まるで幅10センチほどしかない尾根をリュックを背負って一歩ずつ前に進むかのような・・感じでしょうか。
ですので、この2018年のアン・ルミイィも、今飲むのは結構に厳しいです。マンモス級のミネラリティが外界に出ようとしている要素の表情を閉じ込めているんですね。
なので、このキュヴェは3年寝かせてください。飲むかどうかはそれからでしょう。ニール・マーティンさんも、
「トップランクのアン・ルミイィに進化するはず」
と言っておりました。
ただし、やはり数が無いです。増やしようが無いので・・お早めにご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【人気のアイテムですが少なくて申し訳ありません・・お早めにどうぞご検討くださいませ。】 すみません・・2017年ものは天候の影響でサン=トーバンの生産量は非常に少なく、いつもなら二ケースはいただけるんですが・・飲めませんでした。
アドヴォケイト誌は90~92ポイント、エレガントで非常に余韻の長い素晴らしいワイン・・と評しています。
以下は以前のレヴューです。
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【めっちゃ美味しいです!ムルソー的な硬いミネラリティとピュリニー的な柔らかなミネラリティの競演!・・このキュヴェで充分かも!】

ア・ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は90ポイント、アドヴォケイトのニール・マーティン氏は88~90ポイントと、とてもアヴェレージの高い評価をいただいているようです。でも・・noisy 的にはもっと高いですが・・。
このアン・ルミイィはご存知の通り、あのモンラッシェのすぐ傍・・です。なので、
「やや繊細さを鈍感に」
「密度の高い味わいをやや緩慢に」
「フルーツの具象感をやや粗雑に」
(^^;;
すみません・・でもそうとしか言いようが無い。共通部分がモンラッシェと非常に有る畑なんですよ。
なので、プティ・プティ・モンラッシェ位に思っていただいて飲むには、このワインは最高なんじゃないかと思いますよ。
パカレのサン=トーバン1級を考えてみてください。1万円超えです。よっぽどバシュレ=モノの方がクオリティ高いかも・・と思ってます。価格は・・半分です。なので・・超お勧めです!この淡い緑が美しく透き通るシャルドネ、ぜひ飲んでみてください。お勧めします!
● 2020 Mersault Clos du Cromin
ムルソー・クロ・デュ・クロマン
【なんと村名で94ポイント!少しマッチョでオイリーな、ムルソーそのものの味わい・・旨いですが・・いや、アン・ルミイィより上ですかね・・(^^】

旨いです!・・ムルソー村名に求める最高値をしっかり感じさせてくれますから、そりゃぁ高い評価も付くでしょうし、94ポイントも判らなくも有りません。
でも・・
「94ポイントって・・それはアン・ルミイィの点じゃないの?」
と思ってしまうますよね。サン=トーバン・アン・ルミイィ1級よりもムルソー村名が上?・・いや、それは絶対無いでしょう。お客様を勘違いさせてしまうから・・勘弁してください。
滅茶美味しいです!それは間違い無いです。ヴォルネイを名乗れるムルソーの畑がちょうど途切れる位置、ムルソーの北側中腹に有る村名畑です。
こってりしていて・・ねっとり・・そのねっとりさの中に「甘み」さえ感じさせてくれるエキスの凝縮感が存在します。
そして強めの石灰・・と言いますか、大理石までちょっと届かない位の硬いミネラリティが潜んでいます。口内でぶわっと拡がってくる中域は低い位置から盛り上がってくるかのようです。勿論ですが、
「甘いと言っても糖分の甘さでは無い」
のは当然で、
「集中したエキスゆえ」
の結果です。

まぁ、この甘みさえ感じる集中したエキスの味わいを感じるのは、ムルソーの場合、北側が多いように思います。南側の標高の高い部分になりますとそれがもっと繊細になって来ますから・・まぁ、そちらは1級ですが、北側でもも少しヴォルネイに寄っていますと1級畑なんですね。
ですから、村の西側の「準一級」の畑同様に、このクロ・デュ・クロマンも北側の「準一級」と言って良いかもしれません。言ってみればあのダンジェルヴィーユさんの、
「ムルソー=サントノ1級」
に近い味わいなんですね。
繊細系のワインが多いバシュレ=モノのシャルドネ群に有って、おおらかさ、ゆったりさ、リッチさに長けるムルソーらしい味わいです。
まぁ・・何せ・・
「村名ムルソーで94ポイント!」
ですから・・凄いのは間違い在りません。是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【コント・ラフォンも真っ青?・・・って去年も書いてました・・ね・・。でもピュリニーとシャサーニュを差し置いて93ポイント付けたのは、なんとムルソーです!】
美味しいです・・バレルファルメンテッドなムルソーの美味しさは、やはり「止められない・・止まらない・・かっぱ・・せん」な感じになってしまうんですよね。
ほんのり漂う新樽のアロマ、少し粘っこいオイリーなアロマ、何となくすぐにもう分厚さを嗅ぎ分けさせられるほどのマッチョな要素のあるアロマ、熱量・・そしてくいッと口に含んだ瞬間に拡がる分厚い大理石風のミネラリティと黄色味の強い柑橘果実・・フルにドライなのにその厚みゆえか、甘みさえ感じさせられてしまう。ぷっくり膨れた中域からノーズに抜けて行く香りがまた素晴らしく、そのアロマを分析させられながら長い余韻が持続・・全く無くなってからもその余韻に漂いつつ、またグラスへノーズを・・。
と言うような循環作業を延々とやらされてしまう訳ですね。
まぁ、シャルドネで村名でムルソーで上値93点・・なんて滅多にお目に掛かれず、それでもついたとするならコシュ=デュリとコント・ラフォンしかいなかった訳でして、ムルソー好きのnoisy としましては、
「さもありなん」
と喜びたいところでも有ります。基本的には noisy はヴィノスとは余り相性が良く無いんですが、93ポイントには賛成です。(プラスは付けるかもしれませんが・・)
色合いも実に色っぽいですね・・。上から撮った2018年ものとは色相もちょっと違って見えますが、やはり2019年ものは健康的でピュア、色合いも非常に健全に見えます。
最近のコサール的な「ピュア一辺倒・・・余分な化粧は一切付けたくない」のも良いですが、育ってきた環境からなんでしょうか・・こんなバレルファルメンテッドなムルソーに気を惹かれてしまいます。今飲んでも滅茶苦茶美味しいです!アドヴォケイトは、This is a gastronomic wine from this early-ripening site nestled in the village of Meursault. などと書いてまして、一瞬「イラっ」としてしまいましたが、
「1937年と1998年に植樹」の超 V.V.の混ざった素晴らしいムルソー北部のクリマです。是非ご堪能くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【コント・ラフォンのムルソー並み!・・そこにバシュレ=モノらしい・・口内を押し広げるように膨らむ大きさとフレッシュさが還って来ます!】
「とっても・・1万以上はだせないけど、その下で滅茶おいしいシャルドネが飲みたい!」
そうでしょう・・。noisy が美味しい美味しい言うもんだから、世の中のピノ・ノワールファンがシャルドネファンに変身しはじめてます・・いや、そう思ってしまうほど白ワインが売れています。そうじゃなきゃ、税込5千円のドミニク・ラフォン、A.C.ブル白が200本も動きません。
もちろん、ドミニク・ラフォンのA.C.ブル2017や、メオ=カミュゼのオート=コート白2018は、驚くほどの美味しさですよね。5千円クラスではもう考えられないほどの美味しさです。
でももし先の1万円以内で・・と言うことでしたらどうでしょう?今ならこのクロ・デュ・クロマン2018年をお薦めします。でもきっとすぐ無くなってしまうので、また他の美味しいシャルドネを探す旅を続けることになってしまう訳ですが・・(^^;;
王道のムルソーを感じさせてくれる、ものの見事な「村名の」ムルソー、クロ・デュ・クロマンです。ドミニク・ラフォンさんの邸宅のすぐ傍に有ります。「ど真ん中」な感じのするムルソーです。
ムルソーは北が粘土質主体、南がハードな石灰質主体・・・と覚えて置いて良いと思います。ただしこれは北南方向です。
東西方向ですと、東が粘土質が多く成り、西がミネラリティの厳しい感じになりますし、東西は標高が関係しますから、より高いところになる西側が、より水分の低い痩せた土地と言うことになりますね。
なので、西南が最もミネラリティ豊かで厳しい感じになるんですが、そこが・・ペリエールです。
このクロ・デュ・クロマンは、そんなムルソーの「ど真ん中」を感じさせてくれる見事な味わいです。
オイリーで真ん丸でつるんとしてて甘美です・・つまり、滅茶美味しいんです。コント・ラフォンのムルソーにそっくり!・・いや、そこにバシュレ=モノらしい味幅の広いニュアンスがちゃんと入ります。
因みに、
ヴィノスのニール・マーティンさんは、92~94ポイント!・・です。 なので、アラン・メドゥズさんのバタール=モンラッシェと同じポイント・・。まぁ、実際はそんな訳は無いんですけどね。人による官能検査は結局そうなってしまう訳ですね。
今飲んで滅茶美味しいですが、ムルソーと言うアペラシオンですから芯にあるミネラリティは多く、長い寿命が想像されます。少なくとも30年は大丈夫だと思います。数が無いので・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【激うま!クロ・デュ・クロマン・・飲まないと後悔します!】
クロ・デュ・クロマン!・・素晴らしいです!呆れるほど・・今でも超旨い!・・
まぁ、確かにムルソー・ペリエールほどまでには昇華していないにせよ、むしろ、プティ・ペリエールと言いたくなるような見事な丸み、テクスチュアの滑らかさ、そしてブリッブリな果実が有ります。
これ、是非飲んで欲しい・・です!アドヴォケイトは89~91+と、もしかしたら低めに思えてしまうかもしれませんが、バタールでさえ 92~94 と言う評価しかしていませんので、アドヴォケイト的には妥当なものになっているんでしょう。
グラスをぶん回して・・楽しんでみてください。今飲んでも充分に納得できると思います。・・いや、飲み頃だなんて、絶対言いませんよ。「今飲んでも納得できる美味しさ!」です。ご堪能くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【2015年ものも美味かった!このキュヴェは上級キュヴェを喰う可能性が高いです!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
● 2020 Puligny-Montrachet
ピュリニー=モンラッシェ
【ジャスパー・モリスさんは、バシュレ=モノは完全にルフレイヴを超えたと・・言っているかのような94ポイントです!】

これも激旨です!・・グダっとした果実だけのピュリニーでは無く、繊細さを果実で表現できている見事なピュリニー=モンラッシェ村名でした・・。
そして、noisy も余り前以ては見ないようにしている海外メディアの評価ですが、
「なんとジャスパー・モリスさんは94ポイント!(・・マランジュ1級と同じ評価・・ですが・・)」
なんですね。
そして、ピュリニー=モンラッシェを代表する大御所としましては、最近はNoisy wine も止めてしまったあのスーパードメーヌ・・「ドメーヌ・ルフレイヴ」さんですよね?
そのスーパー・ドメーヌのピュリニー=モンラッシェ2020年には、彼は、
「92ポイント」
としているんですね・・
「・・えっ?・・バシュレ=モノのピュリニー村名だけじゃなくて、マランジュ1級より低いの?」
と・・思いません?

おまけにかのスーパードメーヌの村名は、万札2枚でも購入できないらしい・・凄いことになっちゃってますから、
「バシュレ=モノ..飲んでみようか・・」
と思っていただけるに違い無いんですね。
深みは有るけど・・ただ底が下にあって、そこを果実で埋めているだけ・・のピュリニーじゃ在りません。繊細で有り、構成も深く、しなやかさと豊満さを持ちつつエレガントでしっかりしたエキスを持っています。
今飲んでも滅茶美味しい!・・いや・・10年寝かしたらもっとおいしい!是非飲んでみてください!
「94ポイントの村名ピュリニーなんて・・そう簡単には見つからない」
はずです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!本物!】
上の写真がシャサーニュ村名、下がピュリニー村名です。ジャスパー・モリスさんは、より価格の高い「ピュリニ=モンラッシェ」よりも1ポイント高い評価をしている「シャサーニュ=モンラッシェ村名」です。
ま・・気持ちは判るけどなぁ・・とも思いますが、2019年のシャサーニュ村名は、2018年ものに輪を掛けて素晴らしいです。某大ドメーヌ、ラ*ネさんのシャサーニュが薄い・・小さいと思ってしまうほど膨大です。まぁ、このタイミングではエレガントさはそちらが上だと思いますが、バシュレ=モノのシャサーニュが半端無いのはお判りいただけると思いますし、
「なんて言ってもこの価格が・・信じられない」
のは間違い無いでしょう。
あのアレン・メドゥズさんでさえ、「89~92ポイント + アウトスタンディング 」を付けていますから・・ちょっと村名クラスにそんなに付けちゃって良いの?・・それはあなたのペースでは無いんじゃない?・・と思ってしまいます。
通常良くあるタイプの「軽い」シャサーニュではありません。「きっちりぎっちり」と要素が有り、ミネラリティと果実感のバランスも素晴らしいシャサーニュです。
白っぽいミネラリティがたっぷり有って、しかも黄色中心の果実もたんまり有ります。果実がしっかりしていて逞しいので、一瞬「ピュリニーか?」と思わせる風でも有ります。

noisy 的にはそれでも・・ピュリニーが1ポイントほど上だと思いますよ。ピュリニーに関しては村名だけでは無く1級ルフェールも同じで、相当締まっていて各要素が簡単には飛び出してこれず、しかしバランスが素晴らし過ぎて、
「・・ん・これはそういうワインだ」
と勘違いしてしまっていると思います。
なので、シャサーニュは93ポイント、ピュリニーはポテンシャル94ポイントです・・noisyとしましては・・はい。今飲んでだと2ポイント下がりますが、今から飲んでも滅茶美味しいので、
「この状態でほとんど実力は見えている」
と思っちゃうんですね・・。・・あ、すみません・・また上から目線的に偉そうに書いてしまいました。リアルでしょっちゅうそんな書き方をしていたので、ついクセになっちゃってるんですね・・。
グラスの写真の色を見比べると、やはり判りやすいかと思います。シャサーニュの方がやや「白く」、ピュリニーの方がやや「黄色」が強いかと思います。もし可能でしたらムルソーのクロ・デュ・クロマンの写真とも見比べてみてください。明るさの補正はほぼ同じになるようにやっているつもりですが、テーブルクロスの色合いでご自身の目で補正されると良いかと思います。
海外テイスターさえ騙した・・?・・素晴らしいシャサーニュとピュリニーです。ご検討いただけましたら幸いです!滅茶安いと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【ニール・マーティン90~92、アラン・メドゥズ&ジャスパー・モリス89~91!質感高く大柄なピュリニー=モンラッシェ!旨いです!】
そりゃぁね、ルフェールやフォラティエールには勝てる訳無いですね。それは仕方が無い・・どちらもグラン・クリュ真っ青な出来ですから。
でもこのピュリニー=モンラッシェ村名、バシュレ=モノらしさをどこも削っていない、しかもそれら1級と全く同じライン上にある味わいなんですね。
ですから、黄色いフルーツ感が増し増し、バシュレ=モノらしい味幅がしっかり有る、ドライなピュリニーなんですね。
上値で言うと92ポイントクラスですから、1級クラスに肉薄している感じです。不足しているとするなら、ルフェールやフォラティエールが持つ優雅さだけ・・です。もうここは、畑の素性がモロに出て来てしまいますから・・。豊かさはそれら1級にはどうにも叶わないと思ってください。
でも、タイトな美味しさなら負けませんし、要素からの表情が出てくると・・ピュリニーらしい豪奢なフルーツが表に出て来ますよ。
なので、今飲んで美味しいのはそれら、1級畑の方です。こちらはもうちょい、寝かした方が良いでしょう。寒くなって来て、魚介類が美味しくなって来たこの冬には、だいぶ成長していると思いますよ。
そして(通常の保存温度の場合)15年間は美味しくいただけるでしょう。
何せこの色・・確実に黄色味が強くなっていますよね。熟度が高い葡萄ですが、酸がきっちり有りますので非常にバランスが良いです。上値92ポイントは伊達じゃない!・・と思います。ご検討くださいませ。非常に美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【この辺を飲むとラモネさんとの共通項が見当たっちゃいますね~・・!タンザーさんはピュリニー89~91ポイントと渋めの評価です。】

海外のメディア評価は、「シャサーニュ=モンラッシェ2017」については残念ながら見当たりませんでした・・美味しいのに・・ね。
少なくとも、「甘みにかまけた味わいの良くあるシャサーニュ」では有りません。非常にドライだが、良いシャルドネ特有の気品高い旨味成分を持つ見事な味わいです。
しかし、現状で滅茶存在感のあるムルソー・クロ・デュ・クロマン・・を飲んでしまうと、このタイミングでの抜栓はお勧めはできず、1~2カ月は休めて欲しいのが希望です。シャサーニュもピュリニーも・・です。少しだけ早いです。
上の写真がピュリニーです。ま~・・見分けがつかないですよ・・色などソックリです。
そして、どちらも・・何故かラモネさんを思い出してしまいます。何せ、両アイテム一緒に開けていますから、その「似ている」と思ってしまってからは、どうしても・・それが感覚から離れないんですね~。
しかしながら、ラモネさんのシャサーニュほど薄くは無く(・・語弊がありましたらお詫びいたします)、その飲んだニュアンスが似ている・・と言うことなんですよ。

左の写真はシャサーニュです。これは本当にソックリです。バシュレ=モノ兄弟のワインの方が充実しています。そして見事に「ハスキーな」シャサーニュらしさと、バシュレ=モノのワインが持つ華やかさが感じられます。
ピュリニーの方はやはり黄色いフルーツが強いです。そしてまさにピュリニーらしく、豪奢な味わいです。タンザーさんは上値で91ポイントですが、もう少し付けてもいいんじゃないかな?・・下値の89ポイントは余計でしょ・・と感じます。
いや、どちらも素晴らしいですが・・休養を上げてください。1~2カ月で良いです。それだけ時間があれば、しっかりとその姿を見ることが可能になっていると思います。
・・だとすると・・シャサーニュがお買い得では有りますね。もっとも、テロワールはしっかり出ていますんで、仮に同評価だとしても、そこから飲まれる方の好みが出て来ますんで、その辺りを是非お考えの上、
「2017年バシュレ=モノ、少なくともどれか1アイテムは是非!」
飲んでみていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2020 Puligny-Montrachet 1er Cru les Referts
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ルフェール
【ペリエール、シャルム、PMシャン・カネ・・めっちゃくっちゃ・・旨いです!・・ルフェールってこんなに美味しかったっけ??・・と、間違い無く思っていただけます!】

無茶苦茶・・旨いです!・・美味しくない訳が無いか・・。2020年のバシュレ=モノの他のアイテムを飲めば、絶対にこのルフェールかフォラティエールが飲みたくなるはず・・です。それがマランジュにも言える訳ですから、
「2020年のバシュレ=モノ・・凄い!・・半端無い!」
と思っていただけると確信しています。
そもそもこのレ・ルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの南に接するピュリニーの1級畑ですから、レ・シャルムっぽさが有るのは当然とも言えます。
そして少しだけ離れていますが同様にムルソーのトップ・クリマ、「レ・ペリエール」の滅茶濃密な「蜜っぽいニュアンス」も持っていまして・・それぞれ1/3位ずつ感じられます。
で、残りの1/3なんですが・・これは人に寄るかもしれませんが、noisy 的にはムルソー=ペリエールの南に接している「ピュリニー=モンラッシェ1級シャン・カネ」だと・・そのもう密な黄色いフレーヴァー、精緻さだと思うんですね。
その3つの優れた畑のニュアンスを併せ持ったかのような振る舞いを完成度高く感じさせてくれるのが、
「2020年ピュリニー=モンラッシェ1級レ・ルフェール」
です。

もう言うことが無いほど素晴らしいです。濃密な黄色をシャリシャリっとしたミネラリティで溶かし込んだようにさえ・・見えます。
「これで95点・・?」
とは思いますが、上が有りますからね・・そこまでしか付けられないのでしょう。
因みにルフレイヴさんちのピュリニー=モンラッシェ1級レ・コンベット2020年には、ジャスパー・モリスさんは、
「92~93ポイント」
としています。レ・ルフェールの真上の畑です。
もっと因みますとジャスパー・モリスさんは、
「2020年のルフレーヴさんのバタール=モンラッシェに96~98ポイント」
としていまして、2020年のバシュレ=モノのバタール=モンラッシェの94~98ポイントとほぼ同様です。彼の評価が真っ当であるとするなら、
「バシュレ=モノはすでにドメーヌ・ルフレイヴとほぼ同格」
と言うことが出来ます・・
「・・一体いつの間にそうなった・・」
と思われるかもしれませんが、そう言うことなんです。滅茶安いでしょう?・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【肉厚で高質・・ものすごく贅沢をしている気分になります!滅茶美味しい!】
実に秀逸なピュリニー1級、レ・ルフェールでした・・素晴らしいです!
そもそもはこのルフェールは、レ・コンベットの東(下部)にあり、レ・コンベットの上がシャン・カネですので・・言ってしまえば、シャン・カネの真横北側がムルソー=ペリエール、レ・コンベットの真横北側がレ・シャルムの上部、ルフェールはレ・シャルムの中~下部に接している・・と言うロケーションでして、その性でしょうか・・
「ルフェールは評点が余り高くつかないのが相場」
な感じが有った訳です。まぁ、今でもそんな雰囲気は有ります。
ですがこのルフェールを飲みますと、ムルソーなニュアンスはむしろ全く無くて、果実が凝縮したような強い印象と・・悪く取らないでいただきたいのですが、一種のムスクっぽいようなアロマの延長上の素晴らしいフレーヴァーが有り、
「・・お~・・・・」
っと、ちょっと押し殺したような声を発してしまいそうになってしまいました。
相当に凝縮しつつも品位の高い味わいでして・・その上でバシュレ=モノの持ち味とも言えるフレッシュな魅力、ディテールが細やかに表現されているので、
「・・只者ではないぞ・・」
となってしまうんですね。
ジャスパー・モリスさんは上値で94ポイントを付け、アレン・メドゥズさんもモリスさんよりスコープを狭めた上で93ポイント + アウトスタンディングとかなりの評価をしています。モリスさんの下級キュヴェに対する評価はちょっとどうなんでしょ・・とは思いますが、このルフェールに対し、
「ア・ロング・グレイスフル・フィニッシュ。ミドルウェイト・プラス。ウィズ・エクセレント・バランス。」
には、まったくその通りだと思いますので・・何か不思議な感じがします。
素晴らしいピュリニー1級でした。今回はレ・フォラティエールとバタール=モンラッシェのテイスティングは出来ませんでした・・・予算オーバーでして・・すみません。
以下は以前のレヴューです。
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【これも滅茶苦茶美味しいです!気品ある黄色いフルーツがてんこ盛り!】
実はこの畑、ピュリニーではもっとも北の東側にある1級なんですね。
あのムルソー・シャルムと境界で接していますが・・
「どうしてこんなに違うのよ?」
と一瞬思うほど、ブリッブリな黄色の濃いフルーツに出会えるんですね。
例えばフィリップ・パカレも同じ名前のキュヴェを仕込んでいましたが、どちらかと言えばパカレはムルソー・シャルム風のイメージを感じさせていました。でもこの見事なルフェールに、そんなムルソーらしさは色濃く有りません。
むしろ、誰もが想像する・・
「ピュリニーらしいまっ黄色で豪奢なフルーツ!」
を、まったくそのまんまに・・いや、そこにバシュレ・モノらしい大柄さやフレッシュさを載せて、持って来てくれるんですね。
だからもう、今飲んでも滅茶美味しいです!全然硬いと思わせないです。・・いや、本当はまだ20%位の表情では有ると思いますよ。でも、たったそれだけの解放率でも、「素晴らしい!」と思える味わいなんですね。
因みにバタール=モンラッシェは飲めなかったらしい・・確かめてはいませんが、ジャスパー・モリス氏は91~94ポイントと言う評価ですから、ある意味、noisy が言っているように、フォラティエールと肉薄しているかのように思える評価です。
こんなワインはたっぷり抱えて、一年以上掛けて販売したいところでは有りますが・・
「・・そうは問屋が卸さない」
のがこの世界の掟。
なんとかキツネとタヌキの化かし合いを生き抜いてきたnoisy でさえ、どうにもならないことだらけで悶絶してしまいます。昨日も、ご来店のみのお客様にバシュレ=モノのフォラティエールとルフェールを3本ずつ・・とおっしゃられたのを、受ける訳には行きませんでした。本当に難しいです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【アドヴォケイト誌は92~94ポイントと、あのレ・フォラティエールと同評価!・・希少なバタール=モンラッシェ2017と1ポイント差です!】
飲めない3兄弟の1本です。テイスティングでの評価は、例え1ポイントでも異なれば、
「それは確実に違う」
と言う意思の表明です。
しかし、同じ評価とするならば・・アレコレプラスしたりマイナスしたりした結果として同じになった・・と言うことでして、一般的な畑の格から行けば「レ・フォラティエール」が上なのかな・・とされているように思いますが、ムルソー・レ・シャルムの真横のレ・ルフェールの検討は驚きでも有ります。
でも・・確かにこれ、滅茶旨いんですよね。2年ほど前にはバタール以外は全部飲めましたんで、
「レ・フォラティエールよりリーズナブルだけれど負けてない!」
のは確認済です。
ですので、ここはねらい目かな?・・と思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェの一つです。レ・ルフェールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2014年ものにアドヴォケイトは93~95Points 付けましたが、2015年ものはあっさり抜いたと思われます。これも一推し!】
「わ~お!」です。フォラティエールが無かったら、これがトップの出来!バランス最高です!
ムルソー・レ・シャルム・ドス(レ・シャルムの上側)に接するルフェールですので、レ・シャルムを4割、ピュリニー1級的要素6割と考えていただくと良いかな?・・ピュリニーにしてはとても硬質な、ややクリスタル的なツヤツヤ感、硬さを持つ味わいです。
果実の出方も同様に輝いていて、2015年のバシュレ=モノのパワフルさ、ミネラリティの膨大さが有りますので、構造の確かさと相まって、黄色の果実が輝いています。
アドヴォケイトが2014年ものに93~95Points も 付けましたし noisyも一推しにしましたので、昨年はあっという間に売れちゃいました。2015年はどうでしょうかね・・余りにフォラティエールが凄いので霞み気味では有りますが、この硬質さ故の美味しさはフォラティエールには有りません。
フォラティエールは「玉・球体」で、「レ・ルフェールはクリスタル柱」・・が判りやすい表現かもしれません。フォラティエールには届かないかもしれないが、この美味しさはレ・ルフェールにしか無いと申し上げておきたいと思います。
2015年のバシュレ=モノ、どのキュヴェも素晴らしいので困ってしまいますが、このルフェールをご選択になられても、
「お~!」
と・・声を上げていただけるかと思います。お勧めします!飲んでみてください!
以下は2014年以前のレヴューです!
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2020 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール
【2020年ものは2019年を超える出来だと確信しています!・・2020年ものは2019年ものと同じ・・はずが無い・・】
ま~・・ピュリニー1級ルフェールもサン=トーバン1級アン・ルミイィも、村名ピュリニーもシャサーニュも、
「王道のブルゴーニュ・シャルドネ街道を上昇しながらまっしぐら!」
と感じる2020年のバシュレ=モノですから、
「noisy が飲めなかったバタールと、このフォラティエールだけが2019年を超えられなかった」
などとはとてもじゃないが思えないので、
「過去最高間違い無し!」
と申し上げておきたいと思います。
そして、例のアレン・メドゥズさんは・・厳しいながらも流石でして、
「2019年ものに93ポイント、2020年ものに94ポイント」
と、やや低いながらもキッチリ・・評価されているのには驚きます。
フォラティエール・・・飲みたいですね~~・・。バシュレ=モノの二番目のワインですから・・非常に希少です。是非挑戦してみてください。因みに、
「ルフレーヴさんちのレ・フォラティエールの1/3の価格」
で、
「ルフレーヴさんと評価はほぼ同じ(ルフレーヴ2020年 95~96ポイント ジャスパー・モリス氏)」
です。
以下は以前のレヴューです。
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【間違いないでしょう!ジャスパー・モリス氏は上値96ポイントの・・凄いピュリニー1級です!】 すみません・・飲めていないので・・ちょっと、いや完全に予算オーバーです。以前は少しはサンプルをいただけたんですが、最近は・・なので、全部自腹なんですね・・。それが当然っちゃ当然なんですが、数の無い高価なアイテムを「えいやっ!」とばかり開ける訳にもいかず・・
でも、凄いピュリニー1級ルフェールを飲んでみれば、このフォラティエールも想像できるような気がしますし、
「1級で96点!」
は半端無いですよね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・今飲んでもこの美味しさに気付かぬはずがない!まさにシャルドネが生む甘露とも言うべき見事な味わいでした!】
めっちゃ美味しいです!美味しさとポテンシャルから言えば、この3倍の価格のワインを超えていると思います・・。ディテールも素晴らしいし、複雑性も、エレガンスも、質感も素晴らしい!狂喜乱舞の味わいです。だからみんな、ピュリニーのシャルドネって大好きになっちゃうんですよね。
ただし、1級のレ・ルフェールも、このフォラティエールには当然ながら及ばないとしても、素晴らしい美味しさだったので、どっちを選ぶかは悩むところでは有るかと思いますよ。
グラン・クリュ・モンラッシェが持つ偉大な緊張感までは持ち合わせてはいないが、その禿山の北側のレ・フォラティエールは、モンラッシェが持たない低域・中低域の押し出しの凄さとまろやかさを持っています。
「いつかやってみたい・・モンラッシェとフォラティエールのブレンド・・・」
などと、シャルドネファンが聞いたら卒倒しそうなことを考えたことが有りますが、それはパーフェクトなシャルドネに近いのではないか・・などとも考えていました。
無駄話しは置いておくとして、やはりこの素晴らしいフォラティエールは、さっさと飲むか・・いや、本当の美味しさの1/10位だとは思いますが、それでも滅茶苦茶美味しいですので・・もしくは、3~5年待つか・・でしょう。寿命としては20年でしょうか。完全に落ちるまでには40年は掛ると思いますけど。
因みにヴィノスが92~94、アラン・メドゥズが91~93、ジャスパー・モリスが91~94と言う評価の様です。noisy的には一番高いポイントにプラス1ポイントしたいですね。このワインは若飲みも楽しいですよ!是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリス氏95ポイント、アドヴォケイト誌92~94ポイント!これは間違いの無い確実過ぎる選択でしょう!】 残念ながら飲めないキュヴェです。非常に少ないです・・が、バシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつですから・・。
ジャスパー・モリス氏は95ポイント、付けてます。アドヴォケイトは92~94ポイントで、今までで最高か?と一瞬思ったんですが、2014年ものに92~95ポイントを付けていまして、結局「??」です。評価者が違うというのも有るかもしれませんが、リアルワインガイドのように「今飲んで点」「ポテンシャル点」では無いことを考えますと、先が読み切れず評価し切れていないのかもしれません。
noisy も出来るだけ開けるようにしていますが、流石にこの入荷数ですと・・ここまでが限界でした。
しかし、世界最高峰の「レ・フォラティエール」で有ることは間違いないでしょう。
因みにルフレーヴさんちのレ・フォラティエール2017年の評価は・・
96 points Decanter
92~94 points Robert Parker's Wine Advocate
93 points John Gilman
92 points Jasper Morris Inside Burgundy
91-93 points Vinous
90-93 points Allen Meadows - Burghound
と、デキャンター誌はバシュレ=モノを超える評価をしていますが、アドヴォケイト誌は同点、以外は上回っています。特にジャスパー・モリスさんは93ポイントですから・・はい。それにいつものことでは有りますが、アラン・メドーさんが90点からの下値が気になります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつです。レ・フォラティエールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。-----
【素晴らしいです!これは頭一つ抜け出してます!・・モンラッシェが持つ見事な造形をも感じます!】
いや~・・これは逸品ですね。数が無くて勿体無いんで、飲むかどうか迷ったんですが、これが家で開いてるってことが、今、noisy の一番の楽しみです。
2014年ものはアドヴォケイトでも92~95Pints と弾けてた評価でしたが、2015年ものはまだレヴューが届かず、アドヴォケイトの評価は判りません。
バタールのコラムでも書きましたが、noisy の信頼していないテイスター(平気でグランクリュの飲み頃期間を今から5~6年と書く方です)が92~94Points と評価していましたので、
「・・きっとそんなレベルじゃないんだろうなぁ・・」
と思ってます。
抜栓した瞬間から転げだすような「玉になったフルーツ感とアロマ」は、コンディションの良いモンラッシェを開けた時のようなニュアンスにそっくりです。モンラッシェの持つ独特の金属的ミネラリティだけが、やや違うミネラリティに置き換わっている印象で、テッカテカにコーティングされたその「玉」の滑らかさ、その「玉」からにじみ出てくるなんとも言えぬエキスからの味わい、アロマは、ワインの王を感じさせるものです。一般には「高質」と、簡単に言ってしまえますが、それでは中々伝わりませんよね。
この感覚は、さすがに他のキュヴェには無いですね。近いものは有っても、こんなにツルツルとした球体を感じさせてはくれません。
素晴らしいワインでした。この球体、玉の中に閉じ込められた見事な味わい・・楽しんでください。凄いです!
以下は以前のレヴューです。
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2020 Batard-Montrachet Grand Cru
バタール=モンラッシェ・グラン・クリュ
【メディア評価も上値98ポイントで2019年ものと同様の評価・・と言ってしまえばそれっきりですが、細かく見て行くと・・真実が透けて見えて来ます。】
少なくてどうにも飲めなくなったバタール=モンラッシェです。それでも上値98ポイントの庶子モンラッシェとしてはまだまだ激安だと言えるワインでしょう。
2019年ものと同様、最高評価は98ポイントですが、その評価を出したジャスパー・モリスさんは下値を下げています。おそらくバレルテイスティング時の「荒れ」を見てそのように評価したか・・と思います。
またヴィノスの・・おそらくニール・マーティンさんでしょうが、こちらは下値と上値を1ポイント、引き下げています。
そしてバーガウンドのアレン・メドゥズさんは、ニール・マーティンさんとは逆に、下値と上値を1ポイント、積み上げているんですね・・これってどう言うことでしょう?
noisy 的には、ほぼほぼ11本だったか、2020年のバシュレ=モノをテイスティングさせていただき、他のアイテムのメディア評価も見ながら考察してみますと、
「バシュレ=モノの2020年もののポテンシャルが2019年ものを下回ることはまず有り得無い!」
と判断しています。それほどまでに濃密で、美しい酸とそのバランス、豊かな表情をしているのが2020年ものですから、
「同じポイントは有り得ても下がることは無い」
んですね。
まぁ・・noisy の場合は製品をテイスティングしていますので、メディアさんたちのバレルテイスティングとは異なり、ある程度落ち着いた状態でテイスティング出来る訳でして、その辺では一日の長??・・が有ります。判断がより簡単な訳です。
ですので・・
「間違い無く2019年ものよりも上・・もしくは微妙に上」
の仕上がりでしょう。希少なワインです。是非ご検討くださいませ。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【わお!・・98点!】 すみません・・こちらも飲めていません。ですが、ついに上値は98ポイントに到達しています。昨年の2018年ものは97点でした・・もう100点までは待った無し!・・D.R.C.も真っ青?・・じゃ、バタール=モンラッシェを市販してよ・・って話しですね。まぁ・・どうせ飲めないですが・・数年先には、
「こんな価格で売られていたの?」
とビックリされるに違いないワインです。お早めにどうぞ。
以下は以前のレヴューです。
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【もちろん、バシュレ=モノのトップ・キュヴェです。日本への入荷は数えるほど!】 ジャスパー・モリス氏はBBR社を離れてしまったようでして、BBR社も扱っていたバシュレ=モノをテイスティングできなくなったようです。なので、2017年ものに97ポイント付けたのがおそらく彼にとって最後のテイスティング・・と言うことになろうかと想像しています。
2018年ものには、ヴィノスが93~95、アラン・メドゥズが92~94ポイントと言うのが見当たりました。・・まぁ、noisy的にこのアラン・メドゥズの評価は、バタール=モンラッシェは飲めていないとは言え、レ・ルフェール2018と同じ・・です。1級レ・ルフェール、滅茶美味しいですよ。バタールはそう簡単には栓を抜けないでしょうが、ルフェールなら・・このプライスですからね。
でもやはりバシュレ・モノのバタール=モンラッシェ、飲みたいですよね。素晴らしい2018の1級の2アイテムを飲めば、そこに心は動いてしまいます。
おそらくエージェントさんに6本入った位じゃないかと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに来た!ジャスパー・モリス氏97ポイント!!驚くほど長い後味・・だそうです!】 あ~・・ここでグラスの写真を出せたなら・・などと思ってしまいます。事実、バシュレ=モノのテイスティングは非常にエキサイトします。それもA.C.ブル・クラスから・・です。
インサイド・バーガンディ・コムを主宰するMWのジャスパー・モリス氏は97ポイントと大激賞・・最もA.C.ブルのシャルドネにも90ポイント付けていますから、よほど2017年もののバシュレ=モノが気に入ったんでしょう。
甘さに頼らず、本当に適切だと感じる程度の樽の関与のアロマ、漏れてくる柑橘果実、張力、オイリーさにも滲むフィネスなど、飲んでいて非常に楽しいです。
そして、あのアドヴォケイトも93~95ポイントと、ウィリアム・ケリー氏が評価しています。昨年の2016年ものが、ジョン・ギルマン氏の93ポイントでしたから、
「今までで最高の仕上がり!」
であることは間違い無いでしょう。
そして、他でも書きましたが、2017年ものバシュレ=モノは、
「ドメーヌ・ラモネを超えたかもしれない!」
と感じています。少なくとも1990年台のラモネは超えたと・・言えると思います。2013年のラモネのモルジョも旨かったですが、ラモネの至宝のひとつ、バタール=モンラッシェと是非とも比較して、その言葉の裏付けをしてみたいものです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつです。レ・フォラティエールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。-----
【素晴らしいです!これは頭一つ抜け出してます!・・モンラッシェが持つ見事な造形をも感じます!】
いや~・・これは逸品ですね。数が無くて勿体無いんで、飲むかどうか迷ったんですが、これが家で開いてるってことが、今、noisy の一番の楽しみです。
2014年ものはアドヴォケイトでも92~95Pints と弾けてた評価でしたが、2015年ものはまだレヴューが届かず、アドヴォケイトの評価は判りません。
バタールのコラムでも書きましたが、noisy の信頼していないテイスター(平気でグランクリュの飲み頃期間を今から5~6年と書く方です)が92~94Points と評価していましたので、
「・・きっとそんなレベルじゃないんだろうなぁ・・」
と思ってます。
抜栓した瞬間から転げだすような「玉になったフルーツ感とアロマ」は、コンディションの良いモンラッシェを開けた時のようなニュアンスにそっくりです。モンラッシェの持つ独特の金属的ミネラリティだけが、やや違うミネラリティに置き換わっている印象で、テッカテカにコーティングされたその「玉」の滑らかさ、その「玉」からにじみ出てくるなんとも言えぬエキスからの味わい、アロマは、ワインの王を感じさせるものです。一般には「高質」と、簡単に言ってしまえますが、それでは中々伝わりませんよね。
この感覚は、さすがに他のキュヴェには無いですね。近いものは有っても、こんなにツルツルとした球体を感じさせてはくれません。
素晴らしいワインでした。この球体、玉の中に閉じ込められた見事な味わい・・楽しんでください。凄いです!
以下は以前のレヴューです。
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2020 Chassagne-Montrachet
シャサーニュ=モンラッシェ
【これは素晴らしいです!活き活きとして、丸々と膨らむほんのりねっとりなボディから黄色いフルーツと細やかなミネラリティ!村名で93ポイントはフロックじゃないです!】

素晴らしいです!・・って書きたかったんですが、前回新着時には書き切れずに残してしまったアイテムがこのシャサーニュ=モンラッシェ村名です。こんなに美味しい仕上がりならいつでも書ける・・と思っていたので最後の最後になってしまって・・気付けばもう午後10時でした。
2019年ものも素晴らしかったですが、2020年ものはその上を行きます。2019年もののこのシャサーニュ村名を飲まれた方は・・
「2020年も絶対に買いたい!」
と思われたに違いないので・・大変申し訳ありませんでした。
抜栓直後からの柔らかで、樽の要素を僅かに感じさせつつのエレガントなアロマがスピード感たっぷりに周りを埋め始めます。口入直後はそのふんわりと柔らかなアロマをノーズから含みながら、シャサーニュらしい白っぽい石灰感を舌先から感じながら・・しなやかに拡がって行くほんのりとオイリーなニュアンスを感じます。
しかしモロにシャサーニュらしい、その白っぽさとややタイトな飲み口は即変身しはじめ、やがてぶりぶりっとした黄色い果実、やや色を濃くしつつ、マッタリ感を強めて来ます。ムルソーのようなねっとり感では無く、ピュリニーっぽい果実感がしっかりな感じでしょうか。
バシュレ=モノの2020年のピュリニーも深み、繊細さも本当に素晴らしいので比較は微妙ですが、このシャサーニュ=モンラッシェはその繊細さを助長したような構成なんですね・・。なので、村名ピュリニーはピュリニーで間違い無いですが、村名シャサーニュの方は・・繊細さを持っているタイプのピュリニー..みたいな感覚で飲めてしまいます。滅茶美味しいです!

最近は・・シャサーニュもピュリニーも非常に高価です。シャサーニュの重鎮と言えば、あのラモネさんですが、ラモネさんの村名はちょっとタイト過ぎて造形が中々確認できない感じでしょう?・・熟すとそれなりに美味しくなってくるんですが、ディメンジョンをそのまま感じさせてくれるバシュレ=モノの村名がより美味しく感じられるかな・・と思っています。
2020年ものはラモネさんの村名の評価が出回っていないので判りませんが、2019年ものはあのSNSのセラートラッカーで91ポイントでした。バシュレ=モノの2019年はバーガウンド、ジャスパー・モリスさん共に「89~92ポイント」ですから・・まぁ・・ラモネさんと同じか、超えているか・・と言う感じでしょう。
2020年ものはその2019年ものを超えて来ていると noisy は判断しました。ジャスパー・モリスさんは2019年ものよりも上値で1ポイント積み上げ、93ポイントまで付けていますから、2019年ものの評点を覚えていらしての評点付けであるなら、彼もまた2019年もの以上の出来と判断したはずです。
まぁ、ピュリニー=モンラッシェ1級レ・ルフェールが圧巻な出来ですから流石に届かないとしても、村名シャサーニュとしますと相当に上位に来ていると思います。ただし、アレン・メドゥズさん、ニール・マーティンさんは2019年ものからわずかに評価下げに回っていますので、全てのテイスターがそう認めた訳ではありませんが・・。2020年ものは濃密で素晴らしいだけに、よほどバレルテイスティングが難しかったのかと・・そうじゃないと、
「普通、評価はこんなにバラバラにはならない」
ですよね。
色彩も2019年ものに比較しても黄色が強く、やや強めに樽を掛けても全くビクともしない果実の強さ、凝縮度が有ったのでしょう。
おそらく、
「最もリーズナブルな、何とかモンラッシェ!しかも評価は1級並み!」
です。是非お試しください。滅茶美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!本物!】
上の写真がシャサーニュ村名、下がピュリニー村名です。ジャスパー・モリスさんは、より価格の高い「ピュリニ=モンラッシェ」よりも1ポイント高い評価をしている「シャサーニュ=モンラッシェ村名」です。
ま・・気持ちは判るけどなぁ・・とも思いますが、2019年のシャサーニュ村名は、2018年ものに輪を掛けて素晴らしいです。某大ドメーヌ、ラ*ネさんのシャサーニュが薄い・・小さいと思ってしまうほど膨大です。まぁ、このタイミングではエレガントさはそちらが上だと思いますが、バシュレ=モノのシャサーニュが半端無いのはお判りいただけると思いますし、
「なんて言ってもこの価格が・・信じられない」
のは間違い無いでしょう。
あのアレン・メドゥズさんでさえ、「89~92ポイント + アウトスタンディング 」を付けていますから・・ちょっと村名クラスにそんなに付けちゃって良いの?・・それはあなたのペースでは無いんじゃない?・・と思ってしまいます。
通常良くあるタイプの「軽い」シャサーニュではありません。「きっちりぎっちり」と要素が有り、ミネラリティと果実感のバランスも素晴らしいシャサーニュです。
白っぽいミネラリティがたっぷり有って、しかも黄色中心の果実もたんまり有ります。果実がしっかりしていて逞しいので、一瞬「ピュリニーか?」と思わせる風でも有ります。

noisy 的にはそれでも・・ピュリニーが1ポイントほど上だと思いますよ。ピュリニーに関しては村名だけでは無く1級ルフェールも同じで、相当締まっていて各要素が簡単には飛び出してこれず、しかしバランスが素晴らし過ぎて、
「・・ん・これはそういうワインだ」
と勘違いしてしまっていると思います。
なので、シャサーニュは93ポイント、ピュリニーはポテンシャル94ポイントです・・noisyとしましては・・はい。今飲んでだと2ポイント下がりますが、今から飲んでも滅茶美味しいので、
「この状態でほとんど実力は見えている」
と思っちゃうんですね・・。・・あ、すみません・・また上から目線的に偉そうに書いてしまいました。リアルでしょっちゅうそんな書き方をしていたので、ついクセになっちゃってるんですね・・。
グラスの写真の色を見比べると、やはり判りやすいかと思います。シャサーニュの方がやや「白く」、ピュリニーの方がやや「黄色」が強いかと思います。もし可能でしたらムルソーのクロ・デュ・クロマンの写真とも見比べてみてください。明るさの補正はほぼ同じになるようにやっているつもりですが、テーブルクロスの色合いでご自身の目で補正されると良いかと思います。
海外テイスターさえ騙した・・?・・素晴らしいシャサーニュとピュリニーです。ご検討いただけましたら幸いです!滅茶安いと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【アラン・メドゥズは89~92ポイント!「・・一体、どうしちゃったの?」と思えるほどの高評価!・・白いフルーツ主体に輝く黄色のフルーツ!美味しいです!】
「Burghound Outstanding Top Value!!」
って書いてありましたよ。よっぽど気に入っちゃったんでしょうね・・メドゥズさん。
いつもはこんなに高いポイントは付けないんですけどね。
因みにピュリニー村名の方は89~91ポイントで、ピュリニーよりも評価が高いし、考えられないほどの価値!などと書いちゃってるんですね~。
もっと言ってしまうと、かのシャルパー・モリス氏は正反対。シャサーニュ村名は87~90ポイントで、ピュリニー村名が89~91ポイントです。ちょっと面白いでしょう?
「なんだ・・結局自分の好みで評価?」
と思われても仕方が無いですよね。・・noisyも気を付けよう・・。
今飲んでもかなり美味しいです。白いフルーツ主体ですね・・梨とか洋梨、リンゴ系・・非常に瑞々しいですよ。
こちらはもう、もしピュリニーとシャサーニュに迷うなら、
「早飲みOKのシャサーニュ 対 少し待った方が良いピュリニー」
か、
「白主体、黄色のトッピングのシャサーニュ 対 黄色主体、白のトッピングのピュリニー」
か、
「ナトリウム系の柔らかミネラリティ主体のシャサーニュ 対 カリウム系多めのミネラリティ主体のピュリニー」
などで・・お決めいただくのが良いかと思います。
価格はシャサーニュの方が安いんですが、昨年とまったく同じで「据え置き」です・・(T.T これだけテイスティングしますと、結構に厳しいので値上げしたいところでは有りますが、ここはグッと堪えて・・。
なお、シャサーニュ1に対しピュリニー2の入荷量ですので、シャサーニュは非常に少ないです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【この辺を飲むとラモネさんとの共通項が見当たっちゃいますね~・・!タンザーさんはピュリニー89~91ポイントと渋めの評価です。】
海外のメディア評価は、「シャサーニュ=モンラッシェ2017」については残念ながら見当たりませんでした・・美味しいのに・・ね。
少なくとも、「甘みにかまけた味わいの良くあるシャサーニュ」では有りません。非常にドライだが、良いシャルドネ特有の気品高い旨味成分を持つ見事な味わいです。
しかし、現状で滅茶存在感のあるムルソー・クロ・デュ・クロマン・・を飲んでしまうと、このタイミングでの抜栓はお勧めはできず、1~2カ月は休めて欲しいのが希望です。シャサーニュもピュリニーも・・です。少しだけ早いです。
上の写真がピュリニーです。ま~・・見分けがつかないですよ・・色などソックリです。
そして、どちらも・・何故かラモネさんを思い出してしまいます。何せ、両アイテム一緒に開けていますから、その「似ている」と思ってしまってからは、どうしても・・それが感覚から離れないんですね~。
しかしながら、ラモネさんのシャサーニュほど薄くは無く(・・語弊がありましたらお詫びいたします)、その飲んだニュアンスが似ている・・と言うことなんですよ。

左の写真はシャサーニュです。これは本当にソックリです。バシュレ=モノ兄弟のワインの方が充実しています。そして見事に「ハスキーな」シャサーニュらしさと、バシュレ=モノのワインが持つ華やかさが感じられます。
ピュリニーの方はやはり黄色いフルーツが強いです。そしてまさにピュリニーらしく、豪奢な味わいです。タンザーさんは上値で91ポイントですが、もう少し付けてもいいんじゃないかな?・・下値の89ポイントは余計でしょ・・と感じます。
いや、どちらも素晴らしいですが・・休養を上げてください。1~2カ月で良いです。それだけ時間があれば、しっかりとその姿を見ることが可能になっていると思います。
・・だとすると・・シャサーニュがお買い得では有りますね。もっとも、テロワールはしっかり出ていますんで、仮に同評価だとしても、そこから飲まれる方の好みが出て来ますんで、その辺りを是非お考えの上、
「2017年バシュレ=モノ、少なくともどれか1アイテムは是非!」
飲んでみていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【グラマラスなピュリニー=モンラッシェの個性をバシュレ=モノ的に表現した見事な味わいです!】
皆さんはやはり、シャサーニュとピュリニーが近いプライスなら・・
「そりゃぁ・・ピュリニーでしょ!」
と思うかもしれません。
やっぱり外向的ですしね~。柔らかいですし、愛想が良いですよね・・。シャサーニュは時折甘いですしね・・でもバシュレ=モノのワインは甘く無いですよ。
こちらのピュリニーもとても良い出来でした。ジョン・ギルマン氏は91+ ポイントだそうですよ。・・色んな意味でちょっと呆れちゃいましたけど・・。いや、高い評価をいただけたのは、自分のことのようにうれしいですけどね。
でも何でシャサーニュが90ポイントなの?・・と言う疑問は残りますね。ど~もその辺がアバウトなんですよね・・。そりゃ、2016年のシャサーニュは、確かに
「今は・・」
そうかも、それで良いかもしれませんけどね。でも、あと何年かしたら、完全に追い付く感じがします。
noisy 的には、シャサーニュ村名もピュリニー村名も、ほぼ同点かな・・。現状で近寄りやすい・・より外向的ピュリニーであって、ポテンシャルではシャサーニュは少なくとも追い付いています。なので、
「シャサーニュを選ぶか、ピュリニーを選ぶかは、そして、ムルソー1級のまん丸なミネラリティも素晴らしい(はずだ)からあなた次第!」
と言うことになっちゃいますね。
このピュリニー村名も素晴らしい出来でした。是非ご検討ください。素晴らしい色ですよね!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶ゴージャス!きっとピュリニーに抱くイメージそのままです!】
まぁ、これだけ水平でガンガン開けますと、色んな事に気付きます。バシュレ=モノらしい超高域の表現もそうです。結構難しいことをやってるのかな?・・単に畑の位置で発酵槽を変えてるだけじゃ無いよなぁ・・などもそうですが、何よりも・・一般に言うところの、
「テロワールが見事に違うことを見せつけている」
と気付かされます。
他のコラムでも書きましたが、マランジュ・フシェールとサン=トーバン・アン・ルミイィの、余りの色の違いもそうですが、これは完全に畑の個性でしょう。
豊かでゴージャスなムルソー・・って、ペリエール以外にも在ると思い出させてくれるのもクロ・デュ・クロマンです。これなんぞ、下手をすると「ムルソーと言わないかもしれない・・」シャルドネですが、モロに畑の個性、そのものです。
こちらは、根底に厳しいミネラリティを持つクロ・デュ・クロマンとも違うミネラリティ、そしてゴージャスさを見せます。ピュリニー=モンラッシェに抱くイメージはそのまま・・かと思いますが、柔らかくもやや引き締まっていて、ダラダラした感じが全く在りません。結構・・惜しい感じのピュリニーは、豊かで大らかだけど・・緩いですよね。ムルソーほどの硬い石のミネラリティでは無く、もう少し砕けて粉々になった、ややソフトで優しいニュアンスの有るミネラリティです。
感じられるフルーツも黄色が強く、しかも高質です・・実はこの上のクラスのピュリニー・レ・ルフェールが余りに凄いので、目立たない存在になってしまいガチでは有ると思うんですが、村名ピュリニーとするならば、これはかなり出来が良いと思います。
価格も6千円+α・・ですから、ユベール・ラミーの高級クラスのサン=トーバンと良い勝負です。質感高い果実感、ミネラリティ、エキス感ですから、かなりお買い得かと認識しました。
これも一推しです。全方位外交的美味しさです。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のピュリニー、シャサーニュのコラムから転載しています。
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【作風はラモネに似ている??繊細・ピュアな洗練されたシャルドネです!素晴らしいと思います!】
2011年ものはそれなりの数量を扱えたのですが、2012年はかなり厳しいです・・・。ACブル以外は数本ずつ、バタール、レ・フォラティエール、レ・ルフェールに至っては1本、2本・・です。
ACブルゴーニュや安くて美味しいマランジュの白はすでにご案内していますが、実は今回の上級キュヴェも同時に届いていたんですね。少なくとも上級キュヴェから1本はテイスティングしようと思って、シャサーニュをテイスティングしましたが、ご案内するのを今まで忘れていたんです。・・だって・・余りに少なくて、いつも忘れちゃうんですよ。
味わい的には2011年の路線をそのまま継承しており、何本か飲んだ感じでは、より凝縮感が増したかな?・・と言うイメージです。
で、この村名シャサーニュを飲んでみると、そう・・何かに、誰かのシャルドネに似た雰囲気が有る・・とずっと思っていたのが、判りました。
それは、あの偉大な・・「ラモネ」です。まぁ、違うっちゃぁ違うんですが、化粧っ気の無いピュアで若くピチピチとした味わいと柑橘系の派手さの無いフルーツ感、ほんのりとマッタリしたオイリーさなどがソックリ・・かもしれません。
このシャサーニュも、そう・・ラモネさんちのエチケットを見ながら飲んだら、全くその気になっちゃうんじゃないかと思います。ルフレーヴは有りえないし、ラフォンも無い、僅かにコシュ=デュリは掛かるかな?・・でもやっぱり似てるのはラモネだよな・・きっと、そう思っていただける高ポテンシャルな味わいです。
シャサーニュとしては全くシャバく無く、ドライでタイト、適度な膨らみを持っています。このシャサーニュに関しては、今飲んでもかなり旨いと思います。価格もリーズナブルですので是非・・ご検討くださいませ。 村名ピュリニー=モンラッシェは2012年は飲んでいませんが、村名シャサーニュほぼ同様の仕込みをしています。決して過熟させて糖分の多い葡萄だけを使用しよう、大柄に見せよう・・と言う意識は見られない造り手です。活き活きとした生命の息吹をそのままワインにしたような造りですので、ピュリニーが持つ「たっぷりとした果実味」を極自然に表現しているはずです。
1級ルフェールはムルソーの1級レ・シャルムの南に接するクリマですので、ムルソー的な大理石風ミネラリティを少し持ち、ピュリニーの豪奢な果実の風味も持つ、比較的リーズナブルなワインです。ムルソーを飲んでからピュリニーを飲むと、何故か緊張感が解れて「ほっ」としたりしますが、おおらかさと厳しさの両面を持つ味わいです。
1級レ・フォラティエールはもう・・皆さん、良くご存知の素晴らしいクリマですよね。大きさ、構造の深さ、とても立派な・・ピュリニーらしいワインかと思います。1級の中ではトップクラスです。
バタール=モンラッシェは、それでも0.5ヘクタール近く有るとのことで、物凄い財産ですね。DRCもバタールを0.6ヘクタールほど持っていて、数樽造ってネゴシアンに販売しています。飲みたいですがどうにもなりませんよね。
以上、是非ともご検討ください。
● 2019 Maranges Rouge Vieilles Vignes
マランジュ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【エレガントな・・バランスの凄く良いマランジュの赤って・・飲んだことあります?・・これとても素晴らしいと思います!】

美味しいと思いました・・すみません・・舐めてました。ここまで出来たんですね・・。
昔は、
「美味しいマランジュなんて存在しない!」
と言い切っちゃってました。反省してます・・でも、本当に美味しいんですよ、これ。
マランジュ1級フシェール・ルージュは、海外メディアが93ポイントも付けちゃいましたからね・・一生懸命に言わなくても、そこそこは判っていただけると思うんですが、言っておきますが、
「マランジュ1級赤とマランジュ村名赤は全然タイプが違う!」
んですね・・はい。
マランジュ1級赤は、重厚なタイプでジュヴレに似た感じ・・ソフトなジュヴレと言うようなイメージでしょうか。
一方、こちらの村名は・・エレガントタイプ。
サクッと軽く絞って葡萄の良い部分だけを使用・・力業を封じて、「出汁的な美味しさ」を追求した結果、「ピノ・ノワールの美をマランジュで表現出来た!」んじゃないかと・・noisy は踏んでいます。

上の写真は思いっきり寄ってみました。・・美しいでしょう?・・余計なことはしていないと思いますが、おそらくアンリ・ジャイエ風に
「低温浸漬」
をしているような感じを受けます。
ですが、そんな少しファットになるような味わいにはなっておらず、あくまでエレガントでエキスな味わいになっているのが不思議・・もしかしたらnoisy の分析がどこか間違っているかもしれません。
下の写真は引いて撮ったものですが、これだとちょっとつまらないですよね・・ゾクっとしない。なのですみません・・上の写真だけ見てください。そして是非、このエレガントなマランジュの美味しさを試してみて下さい。お勧めします!美味しいです。
以下は以前のレヴューです。
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【マランジュのピノ・ノワールの将来性を知ることが出来る1本です!】
これは困った・・何も情報が無い・・エージェントさんは資料も送ってくれないし、マランジュ1級赤の評価は散見されるものの、村名V.V.は全く出てこない・・しかも、マランジュ1級赤は、目を疑うかのような凄い評価・・・しかも、このマランジュ村名V.V.も相当美味しい・・どうしよう・・
まぁ、エージェントさんもサン=トーバン・アン・ルミイィの畑はヴォルネイ寄りのムルソー北側に在り・・なんて資料を平気で送って来てますから、頭から信じてしまうと色々問題も起きてしまいますし・・
困ったので何も書かない・・と言う訳には行かないのがワイン屋の辛いところですが、飲んでいれば少なくとも美味しいとか、好みに合わないとかは判る訳でして、20年前までは造り手関係の資料など、全く手に入らないのが普通でしたから、自分の思うところを何とか言葉にして伝えようとして来て今が有るんですね。
なので・・思い切って言ってしまいましょう。
「マランジュだと思わずに手を出してみて下さい!バシュレ=モノが造るピノ・ノワールだと思ってください!」
そうなんです。相当に良い出来でした。しかも何故か・・白よりもナチュラル感が有るんですね。柔らかでテクスチュアもしっとり。香りの上りも早いし・・ちょっとジュヴレ風でも有り、ポマール風でも有ります。
テクニカルが無いので想像ですが、全房も少々入っているかな?・・いないのかな?・・と言うようなニュアンスも有るんです。今までのマランジュのピノ・ノワールにあったネガティヴなニュアンスが無い・・。
そしてバシュレ=モノらしい躯体の大きさや構造の大きさはキッチリ有った上で、その内容を美しく埋めてくれる要素がしっかり有ります。
どうでしょうか?・・ジュヴレやポマールに近い感じのピノです。価格はA.C.ブル並みです。で、基本は減農薬かビオロジックですが、自然派的アプローチが増えて来ているのかもしれない・・そんなワイン、是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2019 Maranges 1er Cru la Fussiere Rouge
マランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ルージュ
【初登場のマランジュ1級赤に・・奇跡が起こった!?・・なんと、海外勢がこぞって93ポイントのマランジュ1級です!】

有り得ないことが起こりました。何とあの、コート=ドールの本当に南のドンケツの「マランジュ」になんと、
「93ポイント」
と言う、物凄い評価点が付いています。
それも1件じゃない・・複数件ですよ・・。評価文を見ていると、
「デリシャス!」
とか、
「 Perfectly ripe deep cherry-raspberry fruit with a long finish 」
とか・・本来、マランジュを形容するのには余り見たことの無いような文字が並んでいたんですね。
しかしながら、noisy がこれを発見したのはテイスティングが終わった後のことでしたから、
「お~・・なるほど・・そう評価するのね~・・」
と、非常に落ち着いていられた訳です。
やっぱり飲まなきゃ駄目ですよね・・ワイン屋は。そりゃ、味見もしない八百屋さんで美味しい野菜を売ってる訳が無いし、生産農家さんだってね・・自分で育てた野菜を食べない人はいないでしょうし・・。
で、このマランジュ1級ですが、村名とは違って、それなりに重厚に仕上げています。
通常マランジュは、無理に濃度を上げようとすると雑味が出てしまう感じを持っていますが、底を実にお上手に・・と言いますか、
「マランジュのピノの扱いが判った!」
んじゃないかと・・想像しています。
価格も非常にリーズナブルです。海外メディアも総出で評価しているマランジュ1級レ・フシェールV.V.ルージュ。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2019 Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
【まさにベイビー・ピュリニー=モンラッシェ!A.C.ブルゴーニュ・ブランとしてトップのポテンシャルと同等!・・是非ムルソー的味わいのドミニク・ラフォンと比較してみてください!滅茶苦茶美味しいです!】

ほぼ完璧です!・・見事な仕上がりです!・・肉襞さえ感じるアロマ、ミネラルをたっぷり含んだボリューム感溢れる柑橘系果実の滑らかで、しかもピュア・・新鮮な果実が実は毛羽だっている様にも感じられる繊細な表現・・。
アロマと味わいは一体化し、僅かにほんのりと新樽のナッティな・・香ばしさを含み、ピュリニーっぽい果肉を実際に噛んでいるかのよう感じさせてくれます。酸のバランスも素晴らしく、中域の膨らみと高域~超高域へと伸びて行こうとする非常に細やかなニュアンスが、またピュアに繊細に感じられます。
少し感じられるオイリーさがまた、高質感を持って感じられます。口内に存在しなくなってもまだ・・その「存在感」を長く漂わせてくれます!とても大きな構造を持って、しかも「粗」な部分、「too much」な部分が無いです。繊細一辺倒でもなく、パワフル過ぎることも無い・・どちらかと言えば要素が複雑にたっぷりあるので、力強いタイプでは有りますが、それを見事な「果実感」がくるんでいるように感じます。
いや~・・これは、滅茶美味しかった2018年ものを凌ぐ仕上がりで、健康美そのもの!・・と言いたくなる出来です。ビオでは有りませんが、テクスチュアはソフトでふんわり・・ピュリニーの超有名大ドメーヌの方がよっぽど硬いんじゃない?・・と思ってしまいました。
これは是非とも飲んでいただきたい・・と言うか、入荷数量は限定されていますので、どんなにお渡し出来たとしても30名ほどのお客様になってしまうと思いますが、
「通年販売したい!」
と駄々をこねたくなってしまう仕上がりです!
バシュレ=モノ・・・頑張って長く耐えつつも扱い続けていて良かった!・・と思った瞬間でした。
因みに2018年ものに続けて、あのブルゴーニュワインに超厳しいアレン・メドゥズさんは、
「Burghound Outstanding Top Value!」
・・つまり、
「バーガウンドが選んだ信じられないほどの価値あるワイン!」
と言いたいんだと思います。
アドヴォケイトも手放しで褒めているような文章ですし(評価点見当たらず)、ヴィノスも
「Meursault-like finish.Very fine!」
「ムルソーのようなフィニッシュ。素晴らしい!」
としています。是非飲んでみて下さい。一推しです!
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものA.C.ブル・ブランは非常にポテンシャル高いです!何故か人より低い評価点のアラン・メドゥズさんが90ポイント、付けてます!】
「Outstanding Sweet Spot!!」
だそうです・・。これはアラン・メドゥズさん、バーガウンドですね。なるほど・・スウィート・スポットとスウィートが掛かっているのかな?・・ちょっと良くは判りませんが。
アラン・メドゥズさんとヴィノスの誰かさんは87~89ポイントで同ポイントの評価点でした。これは本人たちは相当に高い評価をしたつもりの点なのでしょう。実際にはちゃんと飲んで点を付けたとしても、評価点は掲載しないのが・・A.C.ブルクラスに見られますしね。なので、相当に良いと思われた・・だけど、実際に点を高くしてしまうと、他のキュヴェとのバランスが取れなくなる恐れがある・・ので、言葉の方で調整したのかもしれませんね。・・いや~・・穿った見方をしてまして・・すみません。ライバル意識でもあるのかな?
非常にポテンシャル高いです。バシュレ=モノらしい、見事に大柄さのある味わいです。そして、上級キュヴェをそのまんまクラス下げしただけ・・つまり、全てのワインが同じライン上に有ることが見通せます。
ただし・・これはマイナスな見方では有りませんよ・・仕方のないことです。上級キュヴェにある「極楽感」と言うか「豪奢な感じ」は・・薄れてしまうんですね。質実剛健で有り、上から下まで一緒であることにより、こうなる訳です。
もし、このキュヴェだけを違うやり方にしたり、不足した部分を何かで補ってしまおうと繕えば、破綻が見えてくる訳ですね。
なので、これは非常に素晴らしいことです。すべてが一貫しているんです。
ですので、とてもポテンシャルが有り、今でも美味しく飲めますが、硬さが有る分、少しだけ・・落ち着くまで待つべきでしょう。この1カ月は手を付けず、暑さの落ち着いた10月から飲み始めましょう。そして、寒くなってきたころには、相当上昇しているはずです。
素晴らしい出来だと思います。下から上を見るのはやや難しいですが、この延長上にレ・ルフェールやレ・フォラティエール、バタール=モンラッシェが有ります。是非ご検討くださいませ。人気のA.C.ブル・ブランです!
以下は以前のレヴューです。
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【見事!!素晴らしいです!】
非常に優れています。バシュレ=モノらしい快活な味わいです。そして、非常に・・滑らかです。
新樽の使用率は20%ほどかと思いますが、
「樽のニュアンスが無い訳ではないが突出していない・・か気が付かない」
レベルなのに、
「新しい樽の使用による酸化の調整具合が絶妙」
で、
「それによって生まれるアロマと味わいが見事!」
だと言えるかと思います。
ピュリニー的な味わいで、「ブリブリっとした果実」が感じられます。あの、ジャスパー・モリス氏は何と、90ポイントも付けています!・・A.C.ブルにですよ?・・ピュリニー=モンラッシェ村名に90点・・では有りません。間違いなく、
「A.C.ブルに90ポイント!」
まぁ、よほど気に入ったのでしょう!・・noisy も何故か嬉しいですよ・・正直な人が増えて!
オルヴォーさんも、もし余ったらくれることになっていますが、それは、余らなかったらくれない・・と言うことなので、お早めに是非!相当に旨いです!超お勧め!
● 2019 Santenay Blanc
サントネ・ブラン
【「サントネ・ブランなんて所詮は・・」なんて思ってスルーしていたら美味しいものには当たらなくなってしまいます。この明るさ!、ミネラリティ、バランス、健康美、ピュアさに加えて「格」さえ感じます!】

素晴らしい「サントネ」村名です。残念なのは、noisy もまた、
「サントネのシャルドネがどのようなものなのか」
を正しく、判りやすいようにはお伝え出来ないことです。なのでやはりそこは、
「コート・ド・ボーヌの偉大なシャルドネとして」
と言う部分でしか評論できないのが申し訳ないです。
しかしながら、もはや「サントネ」はコート=ドールの南のドンケツ、二軍のワインでは無い・・と言いたいですね。だってこのサントネ・・
「ビックリするほど美味しい!」
です。
ピュリニー=モンラッシェに似たスタイルで非常にバランスが良いです。しかも、「果実感」がたっぷりで、とても明るく万人に微笑んでくれているような外向さが有ります。
ピュリニーのワインって、ムルソーのワインのように「しかめっ面」はしていないでしょう?・・いつもちょっと微笑んでくれているような感じじゃないですか?
でもちょっと・・
「ん・・ミネラリティは・・軽め?・・少なめ?」
特に村名クラスのピュリニーにはそう感じられることも有るかと思うんですね。
しかしながらこのサントネは決して「ミネラリティが少なめ?」などとは絶対に思わないはずです。それでいて、
「超明るいxxx!」
のような愛想の良さを感じます。その上で、
「コート・ド・ボーヌの有名村名クラスと同等」
と言える仕上がりをしています。
ユベール・ラミーだけじゃ無かった・・凄い成長を見せてくれています。もしかしたら、今飲んで一番美味しいとおっしゃる方が多いのはこのサントネかもしれないとも思っています。是非飲んでみて下さい。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【なんとヴィノスは2018年サントネ・ブランに90ポイントも!・・2017年ものはムルソー風でしたが、2018年はシャサーニュ風にランクアップ??】
美味しいです!・・バシュレ=モノらしい、すがすがしさが口内を押し広げるかのように入って来ます。そして、ほんのり滑らかでわずかなオイリーさと細やかな石灰、白いフルーツや柑橘フルーツ、瑞々しさが膨らみます。
2017年ものはオイリーさがもっと在ったように思いますが、2018年ものはそこはやや穏やかで、代わりにリアルなフルーツ感が増えた様に思います。
コート=ドールの南端はマランジュですが、その北がサントネでして、さらにその北がシャサーニュになります。サントネはシャサーニュ同様の地層が出ている畑が散見されるそうですので、味わいも似たようなニュアンスなるのかもしれません。以前は力のある生産者が育っていなかった性も在るのでしょうが、
「90ポイント!」
などと付くようなワインは、まず在りませんでしたし、何よりメディアのテイスターが余り行かなかったことも、知名度に欠ける存在になっていたのかもしれません。
価格的にもA.C.ブルゴーニュに毛の生えたようなものですが、
「図太いボトルに剥きやすい蝋封」
をしていますので、コストは結構に掛かっていることが判ります。
その90ポイントはヴィノスですが、こちらも誰の評価か今のところ不明です・・すみません。しかし、サントネのシャルドネにこれほどの評価が付けられるのは稀かと思いますが、個人的には・・やはりプラス1ポイントの余裕を見るべきかと思います。お勧めです!是非飲んでみて下さい!
以下は以前のレヴューです。
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【2017年ものもムルソー・スタイル!!・・(^^ この高質さからは、サントネイの白だとはきっと思わないでしょう!】
サントネイの白です。普通は余り・・皆さんも食指を伸ばさないでしょう。
でも、稀にサントネイでも優れた白は見当たります。ピュアでフレッシュ系に仕上げると、結構に美味しいです。
しかし、マロをして高級シャルドネにしようとして失敗するパターンがほとんどなんです。上手く立ち回らないとこうはならないんですね。
コート=ドールの南のドンケツにあるサントネイでは有りますが、このように上手に仕上げると非常に美味しいです。ムルソーの北側的な味わいですから、
「ムルソー・クロ・デュ・クロマン」
との共通項が結構に・・感じられます。
バシュレ=モノ・・来ちゃいましたか・・ね?・・後は余りに人気が出過ぎて価格が上がり過ぎないことを祈ります。是非飲んでみてください!
● 2019 Maranges 1er Cru la Fussiere Blanc
マランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ブラン
【シャサーニュ-->サントネ-->マランジュと南下!・・何とマランジュ1級がここまで美味しいとは!・・本格派高級シャルドネとしてのマランジュを是非お楽しみください!】

もうバシュレ=モノでは、本拠地である「マランジュ」の葡萄をどう扱ったら良いのか、スキルとして完成しているんじゃないかと思ってしまうほど、この1級フシェール・ブランは美味しいです。
むしろ白っぽい石灰系ミネラリティが多いので、コルトンやラドワのワインに似たニュアンスを感じます。そこに何となく「うす緑」のニュアンスを加えたミネラリティの感じがこのマランジュ1級のイメージかと思います。
ただし・・2019年に初めてnoisy wine に入荷した「赤のマランジュ1級」が、海外メディアで相当に持ち上げられています・・こちらについては是非コラムでご確認くださいね。
因みにこのマランジュ・フシェール・ブランは92~93ポイントほどの海外評価だと思われます。ちゃんと確認ができないのでそのような書き方になってしまっていますが、確実なところは、
「セラー・トラッカーの92ポイント」
と、
「ジャスパー・モリス氏の91ポイント」
なんですが、一部に93ポイント付いていると言う情報も有り、・・でもこれは赤の1級の方とごっちゃになっている可能性も有るので掲載しませんでした。
まぁ、海外メディアの情報は実はどうでも良く、この南の本当のドンケツにあるマランジュのワインを、noisy がお勧めする時代が来るとは・・noisy本人も、つい数年前までは思っていなかった訳です。
「どうせダメでしょ・・」
とタカを括っていた訳です。
しかしここまで本格的な仕上がりのマランジュに出会ってしまうと・・・しかも自身で良いと思って扱って来た造り手でもある訳ですから、認めない訳には行かなくなってしまうんですね。
「超明るいサントネ」とはまた違う、重量感がしっかり有るタイプで、「白っぽいチョーキーなミネラリティ」に「僅かに薄緑のミネラリティ」が差し込んだような複雑感が特徴です。
相当美味しいです!・・まぁ、2018年もののフシェールを飲まれた方はすでにご存じかと思いますが、またそこさえ超えて来たのが2019年!・・と思ってください。お勧めします!滅茶美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【コート=ドールの南端の奇跡のシャルドネです!】
まぁ・・ブルゴーニュファンがマランジュと聞いて良い顔が出来るのは、この「バシュレ=モノ」を知る人だけじゃないか?・・なんて思ってしまいます。それほどのポテンシャルと味わいと価格がミスマッチなアペラシオンはありません。
それに・・このレ・フシェールのコラムをご覧の皆さま、赤のコラムも是非ご覧くださいね。ニール・マーティンさんは、
「This comes highly recommended!」
と言いつつ、90~92ポイントも付けちゃってます。あの、人より低いポイントを付けるのが趣味なんじゃないのかな?と思えるようなアラン・メドゥズさんだって、赤のマランジュに89~91ポイントも付けちゃってますから・・はい。いや、あくまでそれはピノの話ですけどね。
で、この美しい淡い緑を取り込んだ黄色の素晴らしいレ・フシェールですが、非常に美味しいです。タイトさも有りますが柔らかなテクスチュアでも有り、今飲んで非常に美味しいです。
個人的にはやや珪藻土とか、花崗岩だとかのニュアンスが僅かに入って来ていると思いますが、凄い評価のムルソー・クロ・デュ・クロマンをほんのり小振りにしたくらいの仕上がりです。
海外メディア評価はヴィノスのものが見当たったんですが、ニール・マーティンさんか、ガローニさんか、タンザーさんのものかはハッキリしません。でも90ポイント付いていました。
noisy 的には91ポイントまで上値の余裕を持ちたいですね。オイリーさと味幅の広さに僅かにフレッシュさが混ざり、フルーツ感のたっぷりなニュアンスが非常に心地良いです。一昔前なら、noisy でさえ・・避けて通っていたアペラシオンでは有りますが、今は、
「リーズナブルなのにポテンシャルが有って美味しい素晴らしいアペラシオン」
と言うような言葉に近くなって来ています。
もっとも、これは優れた生産者のみに当てはまるもので、未だにどうにもこうにも評価し辛いワインが多いのも事実。なので、
「とりあえずバシュレ=モノのマランジュは別格!」
と覚えておいてください。お勧めします!超美味しい!・・・もしドミニク・ラフォンのA.C.ブルが無くなってしまったら、さらに大きさの在るこちらを飲んでみて下さい!
【バシュレ=モノを知るならこの1本!・・そしてマランジュの将来性をも知ることになります!】
いや~・・美味しいですね~・・ギリ5千円ですが、5千円でこれだけのパフォーマンスを経験できるなら、全くお買い得だというしか在りません。
元々はnoisy も、マランジュはあまり好きでは無く・・(すみません・・)、1級畑が出来たなんて聞いても余り興味も湧かず、でもテイスティングをすると、平板でエッジの利いた角で「グザリ」と刺される感じが何ともね・・嫌だったんですね。
なので、
「マランジュに旨いものなし」
などと平気で言ってました。
まぁ、さらに言ってしまえば、このバシュレ=モノのマランジュ1級フシェールにだって・・同じことを言っていたんです。
でも、・・この3年でしょうか。ま~・・大きく向上しましたよ。そして2017年ものですが、
「めちゃんこ美味しい!」
です。
前言を軽く翻してしまうnoisy もいけませんが、しかしそれは確実にこのワインが美味しくなった証拠でも有ります。
並みのコート・ド・ボーヌのシャルドネ、それも並みの1級じゃ勝てませんよ。そして「緑色」がしっかり感じられるこの独特の味わいは、他では中々出会えないミネラル感です。
しかし・・2017年ものは非常に少ない・・少ないのに飲んでしまったからさらに少ない・・それも価格を5千円にしようと無理をするから営業的にも厳しい・・ので、ホントは厳しいです・・(^^;; お早めにどうぞ・・嘘は付きません。
以下は以前のレヴューです。
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【唯一無二の個性!・・納得していただけるに違いない見事な味わいです!ジョン・ギルマン氏は何と90ポイント!】
マランジュの白ワインに90点オーバーが付くことになるとは、時代も変わったものだと思われるかもしれません。noisy だって・・そう思いますよ。長年ワインに携わる仕事をしながら、マランジュを美味しいと感じることになるとは・・この数年前までは思ってもいませんでした。
何せ、
「硬い、土ムサイ、苦い、垢抜けない、バランス悪い」
と、5拍子以上に良く無いポイントを上げられちゃうアペラシオンでした。ここマランジュまでくると、
「ブルゴーニュと言って良いのか?」
と思えるほど、違う個性とバランスを感じたものです。
しかしこのバシュレ=モノの1級ラ・フシェール・ブランと出会ってからは大分考え方が変わりました。だって・・美味しいので・・そうなっちゃいますよね。
個性が有っても、それを人間が良いと思えるベクトルに方向を持って行かない限り、「受けないワイン」になってしまう訳です。しかしながらバシュレ=モノのマランジュ1級レ・フシェールは、見事なバランスを得て、その個性を伸ばすことに成功したと言えます。
見事な淡い緑を持ったほんのり濃い目のイエローはセクシーです。ノーズもほんのりマッタリ、オイリーまでは行かない感じですが、王道のシャルドネの主張が感じられます。口に含むと中庸なボディ感から、様々なフルーツのアロマティックさと石灰感、やや緑色をした珪藻土のような・・しかし非常に美しいニュアンスが拡がります。余韻にかけてはバシュレ=モノらしい、ややタイトでビターなミネラリティと酸の織りなす複雑な味わい、そしてまたフルーツのアロマがノーズに抜けて行きます。旨いです!
そうは言っても・・だいぶ価格も上昇してしまいました。シャサーニュのラ・ロマネやアモー・ド・ブラニーの2016年ものの入荷は無く、もしかすると「造れなかった」のかもしれませんので、造り手的には緊急な状況だったのでしょう。
なので、noisy もこのキュヴェに関しましては、頑張って価格を付けています。飲んでいただきたい一心からです。マランジュの個性を引き出した素晴らしいワインだと思います。是非ご検討くださいませ!勧めです!
● 2019 Saint-Aubin 1er Cru en Remilly
サン=トーバン・プルミエ・クリュ・アン・ルミイィ
【ベイビー・ベイビー=モンラッシェ!】

やはりモンラシェを見下ろす位置に存在するのがこのアン・ルミイィでは有りますが、何度も言ってますのでシツコイとは思われてしまうとしましても、
「・・っぽい・・」
と感じてしまいます。
しかも2019年もの、相当出来が良いので余計かもしれません。なので、「ベイビー・ベイビー=モンラッシェ」などと思わず思いつきで書いてしまいました。
しかしながら、やはりシュヴァリエのシャキシャキした感じにも似たような「時間」もあれば、クリオ=バタールの鈍い色の金属を感じさせる「時間」も有り、そこに深遠さのある見事な柑橘果実が感じられますので・・
「若いと判っていても・・実に旨い!」
と思わされてしまうんですね。
因みに海外メディアの評価も半端無いですよ。
■ジャスパー・モリス氏、ヴィノス(ニール・マーティン氏) 92~94ポイント
■アドヴォケイト 92ポイント
■アレン・メドゥズ 89~92ポイント
と言う感じですが、noisy がテイスティングさせていただいた感じから言えば、92ポイントでは低過ぎます。相当に密度が高い液体に出会えます・・飲まれるのでしたら時間を掛けてゆっくり・・楽しんでください。
おそらくですが追加できません。お早めにどうぞ・・。
「世界一ポテンシャルが高い+世界一値段が安い が最も釣り合ったワイン!」
がこれだと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【世の中で最もリーズナブルで、最も評価の高いサン=トーバンがこのバシュレ=モノのアン・ルミイィです!マンモス級のミネラリティに出会えます!】
noisy のお客様にはもう、確実な知名度を誇る「サン=トーバン1級アン・ルミイィ」です。
でも・・
「世の中で最もリーズナブルで、最も評価の高いサン=トーバンがこのバシュレ=モノのアン・ルミイィです!・・って、ユベール・ラミーのことじゃないの?」
・・まぁ、そうとも言えなくはないんですが、価格はやはりバシュレ=モノの方がリーズナブルなんですよ。
写真が余り上手く撮れてはいないんですが、非常に美しいゴールドな色合いです。ミネラリティも物凄く、目にも見えるんじゃないかと思えるほどです。
因みに、ニール・マーティンさんは91~93ポイント、ジャスパー・モリスさんは90~93ポイントです。例のごとく、アラン・メドゥズさんはそこから1ポイントマイナスしていただくとピッタリになります(90~92)。
で、この6千円代の価格ですから・・はい、前述の件はバシュレ=モノで間違い在りません。
そして、このアン・ルミイィと言う畑は「裏モンラッシェ」です。流石に偉大なモンラッシェほどの緊張感は漲りませんが、似たような感じに仕上がることが、昨今は多くなってきました。
まるで幅10センチほどしかない尾根をリュックを背負って一歩ずつ前に進むかのような・・感じでしょうか。
ですので、この2018年のアン・ルミイィも、今飲むのは結構に厳しいです。マンモス級のミネラリティが外界に出ようとしている要素の表情を閉じ込めているんですね。
なので、このキュヴェは3年寝かせてください。飲むかどうかはそれからでしょう。ニール・マーティンさんも、
「トップランクのアン・ルミイィに進化するはず」
と言っておりました。
ただし、やはり数が無いです。増やしようが無いので・・お早めにご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【人気のアイテムですが少なくて申し訳ありません・・お早めにどうぞご検討くださいませ。】 すみません・・2017年ものは天候の影響でサン=トーバンの生産量は非常に少なく、いつもなら二ケースはいただけるんですが・・飲めませんでした。
アドヴォケイト誌は90~92ポイント、エレガントで非常に余韻の長い素晴らしいワイン・・と評しています。
以下は以前のレヴューです。
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【めっちゃ美味しいです!ムルソー的な硬いミネラリティとピュリニー的な柔らかなミネラリティの競演!・・このキュヴェで充分かも!】

ア・ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は90ポイント、アドヴォケイトのニール・マーティン氏は88~90ポイントと、とてもアヴェレージの高い評価をいただいているようです。でも・・noisy 的にはもっと高いですが・・。
このアン・ルミイィはご存知の通り、あのモンラッシェのすぐ傍・・です。なので、
「やや繊細さを鈍感に」
「密度の高い味わいをやや緩慢に」
「フルーツの具象感をやや粗雑に」
(^^;;
すみません・・でもそうとしか言いようが無い。共通部分がモンラッシェと非常に有る畑なんですよ。
なので、プティ・プティ・モンラッシェ位に思っていただいて飲むには、このワインは最高なんじゃないかと思いますよ。
パカレのサン=トーバン1級を考えてみてください。1万円超えです。よっぽどバシュレ=モノの方がクオリティ高いかも・・と思ってます。価格は・・半分です。なので・・超お勧めです!この淡い緑が美しく透き通るシャルドネ、ぜひ飲んでみてください。お勧めします!
● 2019 Chassagne-Montrachet
シャサーニュ=モンラッシェ
【素晴らしいです!本物!】

上の写真がシャサーニュ村名、下がピュリニー村名です。ジャスパー・モリスさんは、より価格の高い「ピュリニ=モンラッシェ」よりも1ポイント高い評価をしている「シャサーニュ=モンラッシェ村名」です。
ま・・気持ちは判るけどなぁ・・とも思いますが、2019年のシャサーニュ村名は、2018年ものに輪を掛けて素晴らしいです。某大ドメーヌ、ラ*ネさんのシャサーニュが薄い・・小さいと思ってしまうほど膨大です。まぁ、このタイミングではエレガントさはそちらが上だと思いますが、バシュレ=モノのシャサーニュが半端無いのはお判りいただけると思いますし、
「なんて言ってもこの価格が・・信じられない」
のは間違い無いでしょう。
あのアレン・メドゥズさんでさえ、「89~92ポイント + アウトスタンディング 」を付けていますから・・ちょっと村名クラスにそんなに付けちゃって良いの?・・それはあなたのペースでは無いんじゃない?・・と思ってしまいます。
通常良くあるタイプの「軽い」シャサーニュではありません。「きっちりぎっちり」と要素が有り、ミネラリティと果実感のバランスも素晴らしいシャサーニュです。
白っぽいミネラリティがたっぷり有って、しかも黄色中心の果実もたんまり有ります。果実がしっかりしていて逞しいので、一瞬「ピュリニーか?」と思わせる風でも有ります。

noisy 的にはそれでも・・ピュリニーが1ポイントほど上だと思いますよ。ピュリニーに関しては村名だけでは無く1級ルフェールも同じで、相当締まっていて各要素が簡単には飛び出してこれず、しかしバランスが素晴らし過ぎて、
「・・ん・これはそういうワインだ」
と勘違いしてしまっていると思います。
なので、シャサーニュは93ポイント、ピュリニーはポテンシャル94ポイントです・・noisyとしましては・・はい。今飲んでだと2ポイント下がりますが、今から飲んでも滅茶美味しいので、
「この状態でほとんど実力は見えている」
と思っちゃうんですね・・。・・あ、すみません・・また上から目線的に偉そうに書いてしまいました。リアルでしょっちゅうそんな書き方をしていたので、ついクセになっちゃってるんですね・・。
グラスの写真の色を見比べると、やはり判りやすいかと思います。シャサーニュの方がやや「白く」、ピュリニーの方がやや「黄色」が強いかと思います。もし可能でしたらムルソーのクロ・デュ・クロマンの写真とも見比べてみてください。明るさの補正はほぼ同じになるようにやっているつもりですが、テーブルクロスの色合いでご自身の目で補正されると良いかと思います。
海外テイスターさえ騙した・・?・・素晴らしいシャサーニュとピュリニーです。ご検討いただけましたら幸いです!滅茶安いと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【アラン・メドゥズは89~92ポイント!「・・一体、どうしちゃったの?」と思えるほどの高評価!・・白いフルーツ主体に輝く黄色のフルーツ!美味しいです!】
「Burghound Outstanding Top Value!!」
って書いてありましたよ。よっぽど気に入っちゃったんでしょうね・・メドゥズさん。
いつもはこんなに高いポイントは付けないんですけどね。
因みにピュリニー村名の方は89~91ポイントで、ピュリニーよりも評価が高いし、考えられないほどの価値!などと書いちゃってるんですね~。
もっと言ってしまうと、かのシャルパー・モリス氏は正反対。シャサーニュ村名は87~90ポイントで、ピュリニー村名が89~91ポイントです。ちょっと面白いでしょう?
「なんだ・・結局自分の好みで評価?」
と思われても仕方が無いですよね。・・noisyも気を付けよう・・。
今飲んでもかなり美味しいです。白いフルーツ主体ですね・・梨とか洋梨、リンゴ系・・非常に瑞々しいですよ。
こちらはもう、もしピュリニーとシャサーニュに迷うなら、
「早飲みOKのシャサーニュ 対 少し待った方が良いピュリニー」
か、
「白主体、黄色のトッピングのシャサーニュ 対 黄色主体、白のトッピングのピュリニー」
か、
「ナトリウム系の柔らかミネラリティ主体のシャサーニュ 対 カリウム系多めのミネラリティ主体のピュリニー」
などで・・お決めいただくのが良いかと思います。
価格はシャサーニュの方が安いんですが、昨年とまったく同じで「据え置き」です・・(T.T これだけテイスティングしますと、結構に厳しいので値上げしたいところでは有りますが、ここはグッと堪えて・・。
なお、シャサーニュ1に対しピュリニー2の入荷量ですので、シャサーニュは非常に少ないです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【この辺を飲むとラモネさんとの共通項が見当たっちゃいますね~・・!タンザーさんはピュリニー89~91ポイントと渋めの評価です。】
海外のメディア評価は、「シャサーニュ=モンラッシェ2017」については残念ながら見当たりませんでした・・美味しいのに・・ね。
少なくとも、「甘みにかまけた味わいの良くあるシャサーニュ」では有りません。非常にドライだが、良いシャルドネ特有の気品高い旨味成分を持つ見事な味わいです。
しかし、現状で滅茶存在感のあるムルソー・クロ・デュ・クロマン・・を飲んでしまうと、このタイミングでの抜栓はお勧めはできず、1~2カ月は休めて欲しいのが希望です。シャサーニュもピュリニーも・・です。少しだけ早いです。
上の写真がピュリニーです。ま~・・見分けがつかないですよ・・色などソックリです。
そして、どちらも・・何故かラモネさんを思い出してしまいます。何せ、両アイテム一緒に開けていますから、その「似ている」と思ってしまってからは、どうしても・・それが感覚から離れないんですね~。
しかしながら、ラモネさんのシャサーニュほど薄くは無く(・・語弊がありましたらお詫びいたします)、その飲んだニュアンスが似ている・・と言うことなんですよ。

左の写真はシャサーニュです。これは本当にソックリです。バシュレ=モノ兄弟のワインの方が充実しています。そして見事に「ハスキーな」シャサーニュらしさと、バシュレ=モノのワインが持つ華やかさが感じられます。
ピュリニーの方はやはり黄色いフルーツが強いです。そしてまさにピュリニーらしく、豪奢な味わいです。タンザーさんは上値で91ポイントですが、もう少し付けてもいいんじゃないかな?・・下値の89ポイントは余計でしょ・・と感じます。
いや、どちらも素晴らしいですが・・休養を上げてください。1~2カ月で良いです。それだけ時間があれば、しっかりとその姿を見ることが可能になっていると思います。
・・だとすると・・シャサーニュがお買い得では有りますね。もっとも、テロワールはしっかり出ていますんで、仮に同評価だとしても、そこから飲まれる方の好みが出て来ますんで、その辺りを是非お考えの上、
「2017年バシュレ=モノ、少なくともどれか1アイテムは是非!」
飲んでみていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【グラマラスなピュリニー=モンラッシェの個性をバシュレ=モノ的に表現した見事な味わいです!】
皆さんはやはり、シャサーニュとピュリニーが近いプライスなら・・
「そりゃぁ・・ピュリニーでしょ!」
と思うかもしれません。
やっぱり外向的ですしね~。柔らかいですし、愛想が良いですよね・・。シャサーニュは時折甘いですしね・・でもバシュレ=モノのワインは甘く無いですよ。
こちらのピュリニーもとても良い出来でした。ジョン・ギルマン氏は91+ ポイントだそうですよ。・・色んな意味でちょっと呆れちゃいましたけど・・。いや、高い評価をいただけたのは、自分のことのようにうれしいですけどね。
でも何でシャサーニュが90ポイントなの?・・と言う疑問は残りますね。ど~もその辺がアバウトなんですよね・・。そりゃ、2016年のシャサーニュは、確かに
「今は・・」
そうかも、それで良いかもしれませんけどね。でも、あと何年かしたら、完全に追い付く感じがします。
noisy 的には、シャサーニュ村名もピュリニー村名も、ほぼ同点かな・・。現状で近寄りやすい・・より外向的ピュリニーであって、ポテンシャルではシャサーニュは少なくとも追い付いています。なので、
「シャサーニュを選ぶか、ピュリニーを選ぶかは、そして、ムルソー1級のまん丸なミネラリティも素晴らしい(はずだ)からあなた次第!」
と言うことになっちゃいますね。
このピュリニー村名も素晴らしい出来でした。是非ご検討ください。素晴らしい色ですよね!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶ゴージャス!きっとピュリニーに抱くイメージそのままです!】
まぁ、これだけ水平でガンガン開けますと、色んな事に気付きます。バシュレ=モノらしい超高域の表現もそうです。結構難しいことをやってるのかな?・・単に畑の位置で発酵槽を変えてるだけじゃ無いよなぁ・・などもそうですが、何よりも・・一般に言うところの、
「テロワールが見事に違うことを見せつけている」
と気付かされます。
他のコラムでも書きましたが、マランジュ・フシェールとサン=トーバン・アン・ルミイィの、余りの色の違いもそうですが、これは完全に畑の個性でしょう。
豊かでゴージャスなムルソー・・って、ペリエール以外にも在ると思い出させてくれるのもクロ・デュ・クロマンです。これなんぞ、下手をすると「ムルソーと言わないかもしれない・・」シャルドネですが、モロに畑の個性、そのものです。
こちらは、根底に厳しいミネラリティを持つクロ・デュ・クロマンとも違うミネラリティ、そしてゴージャスさを見せます。ピュリニー=モンラッシェに抱くイメージはそのまま・・かと思いますが、柔らかくもやや引き締まっていて、ダラダラした感じが全く在りません。結構・・惜しい感じのピュリニーは、豊かで大らかだけど・・緩いですよね。ムルソーほどの硬い石のミネラリティでは無く、もう少し砕けて粉々になった、ややソフトで優しいニュアンスの有るミネラリティです。
感じられるフルーツも黄色が強く、しかも高質です・・実はこの上のクラスのピュリニー・レ・ルフェールが余りに凄いので、目立たない存在になってしまいガチでは有ると思うんですが、村名ピュリニーとするならば、これはかなり出来が良いと思います。
価格も6千円+α・・ですから、ユベール・ラミーの高級クラスのサン=トーバンと良い勝負です。質感高い果実感、ミネラリティ、エキス感ですから、かなりお買い得かと認識しました。
これも一推しです。全方位外交的美味しさです。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のピュリニー、シャサーニュのコラムから転載しています。
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【作風はラモネに似ている??繊細・ピュアな洗練されたシャルドネです!素晴らしいと思います!】
2011年ものはそれなりの数量を扱えたのですが、2012年はかなり厳しいです・・・。ACブル以外は数本ずつ、バタール、レ・フォラティエール、レ・ルフェールに至っては1本、2本・・です。
ACブルゴーニュや安くて美味しいマランジュの白はすでにご案内していますが、実は今回の上級キュヴェも同時に届いていたんですね。少なくとも上級キュヴェから1本はテイスティングしようと思って、シャサーニュをテイスティングしましたが、ご案内するのを今まで忘れていたんです。・・だって・・余りに少なくて、いつも忘れちゃうんですよ。
味わい的には2011年の路線をそのまま継承しており、何本か飲んだ感じでは、より凝縮感が増したかな?・・と言うイメージです。
で、この村名シャサーニュを飲んでみると、そう・・何かに、誰かのシャルドネに似た雰囲気が有る・・とずっと思っていたのが、判りました。
それは、あの偉大な・・「ラモネ」です。まぁ、違うっちゃぁ違うんですが、化粧っ気の無いピュアで若くピチピチとした味わいと柑橘系の派手さの無いフルーツ感、ほんのりとマッタリしたオイリーさなどがソックリ・・かもしれません。
このシャサーニュも、そう・・ラモネさんちのエチケットを見ながら飲んだら、全くその気になっちゃうんじゃないかと思います。ルフレーヴは有りえないし、ラフォンも無い、僅かにコシュ=デュリは掛かるかな?・・でもやっぱり似てるのはラモネだよな・・きっと、そう思っていただける高ポテンシャルな味わいです。
シャサーニュとしては全くシャバく無く、ドライでタイト、適度な膨らみを持っています。このシャサーニュに関しては、今飲んでもかなり旨いと思います。価格もリーズナブルですので是非・・ご検討くださいませ。 村名ピュリニー=モンラッシェは2012年は飲んでいませんが、村名シャサーニュほぼ同様の仕込みをしています。決して過熟させて糖分の多い葡萄だけを使用しよう、大柄に見せよう・・と言う意識は見られない造り手です。活き活きとした生命の息吹をそのままワインにしたような造りですので、ピュリニーが持つ「たっぷりとした果実味」を極自然に表現しているはずです。
1級ルフェールはムルソーの1級レ・シャルムの南に接するクリマですので、ムルソー的な大理石風ミネラリティを少し持ち、ピュリニーの豪奢な果実の風味も持つ、比較的リーズナブルなワインです。ムルソーを飲んでからピュリニーを飲むと、何故か緊張感が解れて「ほっ」としたりしますが、おおらかさと厳しさの両面を持つ味わいです。
1級レ・フォラティエールはもう・・皆さん、良くご存知の素晴らしいクリマですよね。大きさ、構造の深さ、とても立派な・・ピュリニーらしいワインかと思います。1級の中ではトップクラスです。
バタール=モンラッシェは、それでも0.5ヘクタール近く有るとのことで、物凄い財産ですね。DRCもバタールを0.6ヘクタールほど持っていて、数樽造ってネゴシアンに販売しています。飲みたいですがどうにもなりませんよね。
以上、是非ともご検討ください。
● 2019 Mersault Clos du Cromin
ムルソー・クロ・デュ・クロマン
【コント・ラフォンも真っ青?・・・って去年も書いてました・・ね・・。でもピュリニーとシャサーニュを差し置いて93ポイント付けたのは、なんとムルソーです!】

美味しいです・・バレルファルメンテッドなムルソーの美味しさは、やはり「止められない・・止まらない・・かっぱ・・せん」な感じになってしまうんですよね。
ほんのり漂う新樽のアロマ、少し粘っこいオイリーなアロマ、何となくすぐにもう分厚さを嗅ぎ分けさせられるほどのマッチョな要素のあるアロマ、熱量・・そしてくいッと口に含んだ瞬間に拡がる分厚い大理石風のミネラリティと黄色味の強い柑橘果実・・フルにドライなのにその厚みゆえか、甘みさえ感じさせられてしまう。ぷっくり膨れた中域からノーズに抜けて行く香りがまた素晴らしく、そのアロマを分析させられながら長い余韻が持続・・全く無くなってからもその余韻に漂いつつ、またグラスへノーズを・・。
と言うような循環作業を延々とやらされてしまう訳ですね。
まぁ、シャルドネで村名でムルソーで上値93点・・なんて滅多にお目に掛かれず、それでもついたとするならコシュ=デュリとコント・ラフォンしかいなかった訳でして、ムルソー好きのnoisy としましては、
「さもありなん」
と喜びたいところでも有ります。基本的には noisy はヴィノスとは余り相性が良く無いんですが、93ポイントには賛成です。(プラスは付けるかもしれませんが・・)
色合いも実に色っぽいですね・・。上から撮った2018年ものとは色相もちょっと違って見えますが、やはり2019年ものは健康的でピュア、色合いも非常に健全に見えます。
最近のコサール的な「ピュア一辺倒・・・余分な化粧は一切付けたくない」のも良いですが、育ってきた環境からなんでしょうか・・こんなバレルファルメンテッドなムルソーに気を惹かれてしまいます。今飲んでも滅茶苦茶美味しいです!アドヴォケイトは、This is a gastronomic wine from this early-ripening site nestled in the village of Meursault. などと書いてまして、一瞬「イラっ」としてしまいましたが、
「1937年と1998年に植樹」の超 V.V.の混ざった素晴らしいムルソー北部のクリマです。是非ご堪能くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【コント・ラフォンのムルソー並み!・・そこにバシュレ=モノらしい・・口内を押し広げるように膨らむ大きさとフレッシュさが還って来ます!】
「とっても・・1万以上はだせないけど、その下で滅茶おいしいシャルドネが飲みたい!」
そうでしょう・・。noisy が美味しい美味しい言うもんだから、世の中のピノ・ノワールファンがシャルドネファンに変身しはじめてます・・いや、そう思ってしまうほど白ワインが売れています。そうじゃなきゃ、税込5千円のドミニク・ラフォン、A.C.ブル白が200本も動きません。
もちろん、ドミニク・ラフォンのA.C.ブル2017や、メオ=カミュゼのオート=コート白2018は、驚くほどの美味しさですよね。5千円クラスではもう考えられないほどの美味しさです。
でももし先の1万円以内で・・と言うことでしたらどうでしょう?今ならこのクロ・デュ・クロマン2018年をお薦めします。でもきっとすぐ無くなってしまうので、また他の美味しいシャルドネを探す旅を続けることになってしまう訳ですが・・(^^;;
王道のムルソーを感じさせてくれる、ものの見事な「村名の」ムルソー、クロ・デュ・クロマンです。ドミニク・ラフォンさんの邸宅のすぐ傍に有ります。「ど真ん中」な感じのするムルソーです。
ムルソーは北が粘土質主体、南がハードな石灰質主体・・・と覚えて置いて良いと思います。ただしこれは北南方向です。
東西方向ですと、東が粘土質が多く成り、西がミネラリティの厳しい感じになりますし、東西は標高が関係しますから、より高いところになる西側が、より水分の低い痩せた土地と言うことになりますね。
なので、西南が最もミネラリティ豊かで厳しい感じになるんですが、そこが・・ペリエールです。
このクロ・デュ・クロマンは、そんなムルソーの「ど真ん中」を感じさせてくれる見事な味わいです。
オイリーで真ん丸でつるんとしてて甘美です・・つまり、滅茶美味しいんです。コント・ラフォンのムルソーにそっくり!・・いや、そこにバシュレ=モノらしい味幅の広いニュアンスがちゃんと入ります。
因みに、
ヴィノスのニール・マーティンさんは、92~94ポイント!・・です。 なので、アラン・メドゥズさんのバタール=モンラッシェと同じポイント・・。まぁ、実際はそんな訳は無いんですけどね。人による官能検査は結局そうなってしまう訳ですね。
今飲んで滅茶美味しいですが、ムルソーと言うアペラシオンですから芯にあるミネラリティは多く、長い寿命が想像されます。少なくとも30年は大丈夫だと思います。数が無いので・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【激うま!クロ・デュ・クロマン・・飲まないと後悔します!】
クロ・デュ・クロマン!・・素晴らしいです!呆れるほど・・今でも超旨い!・・
まぁ、確かにムルソー・ペリエールほどまでには昇華していないにせよ、むしろ、プティ・ペリエールと言いたくなるような見事な丸み、テクスチュアの滑らかさ、そしてブリッブリな果実が有ります。
これ、是非飲んで欲しい・・です!アドヴォケイトは89~91+と、もしかしたら低めに思えてしまうかもしれませんが、バタールでさえ 92~94 と言う評価しかしていませんので、アドヴォケイト的には妥当なものになっているんでしょう。
グラスをぶん回して・・楽しんでみてください。今飲んでも充分に納得できると思います。・・いや、飲み頃だなんて、絶対言いませんよ。「今飲んでも納得できる美味しさ!」です。ご堪能くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【2015年ものも美味かった!このキュヴェは上級キュヴェを喰う可能性が高いです!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
● 2019 Puligny-Montrachet
ピュリニー=モンラッシェ
【素晴らしいです!本物!】

上の写真がシャサーニュ村名、下がピュリニー村名です。ジャスパー・モリスさんは、より価格の高い「ピュリニ=モンラッシェ」よりも1ポイント高い評価をしている「シャサーニュ=モンラッシェ村名」です。
ま・・気持ちは判るけどなぁ・・とも思いますが、2019年のシャサーニュ村名は、2018年ものに輪を掛けて素晴らしいです。某大ドメーヌ、ラ*ネさんのシャサーニュが薄い・・小さいと思ってしまうほど膨大です。まぁ、このタイミングではエレガントさはそちらが上だと思いますが、バシュレ=モノのシャサーニュが半端無いのはお判りいただけると思いますし、
「なんて言ってもこの価格が・・信じられない」
のは間違い無いでしょう。
あのアレン・メドゥズさんでさえ、「89~92ポイント + アウトスタンディング 」を付けていますから・・ちょっと村名クラスにそんなに付けちゃって良いの?・・それはあなたのペースでは無いんじゃない?・・と思ってしまいます。
通常良くあるタイプの「軽い」シャサーニュではありません。「きっちりぎっちり」と要素が有り、ミネラリティと果実感のバランスも素晴らしいシャサーニュです。
白っぽいミネラリティがたっぷり有って、しかも黄色中心の果実もたんまり有ります。果実がしっかりしていて逞しいので、一瞬「ピュリニーか?」と思わせる風でも有ります。

noisy 的にはそれでも・・ピュリニーが1ポイントほど上だと思いますよ。ピュリニーに関しては村名だけでは無く1級ルフェールも同じで、相当締まっていて各要素が簡単には飛び出してこれず、しかしバランスが素晴らし過ぎて、
「・・ん・これはそういうワインだ」
と勘違いしてしまっていると思います。
なので、シャサーニュは93ポイント、ピュリニーはポテンシャル94ポイントです・・noisyとしましては・・はい。今飲んでだと2ポイント下がりますが、今から飲んでも滅茶美味しいので、
「この状態でほとんど実力は見えている」
と思っちゃうんですね・・。・・あ、すみません・・また上から目線的に偉そうに書いてしまいました。リアルでしょっちゅうそんな書き方をしていたので、ついクセになっちゃってるんですね・・。
グラスの写真の色を見比べると、やはり判りやすいかと思います。シャサーニュの方がやや「白く」、ピュリニーの方がやや「黄色」が強いかと思います。もし可能でしたらムルソーのクロ・デュ・クロマンの写真とも見比べてみてください。明るさの補正はほぼ同じになるようにやっているつもりですが、テーブルクロスの色合いでご自身の目で補正されると良いかと思います。
海外テイスターさえ騙した・・?・・素晴らしいシャサーニュとピュリニーです。ご検討いただけましたら幸いです!滅茶安いと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【ニール・マーティン90~92、アラン・メドゥズ&ジャスパー・モリス89~91!質感高く大柄なピュリニー=モンラッシェ!旨いです!】
そりゃぁね、ルフェールやフォラティエールには勝てる訳無いですね。それは仕方が無い・・どちらもグラン・クリュ真っ青な出来ですから。
でもこのピュリニー=モンラッシェ村名、バシュレ=モノらしさをどこも削っていない、しかもそれら1級と全く同じライン上にある味わいなんですね。
ですから、黄色いフルーツ感が増し増し、バシュレ=モノらしい味幅がしっかり有る、ドライなピュリニーなんですね。
上値で言うと92ポイントクラスですから、1級クラスに肉薄している感じです。不足しているとするなら、ルフェールやフォラティエールが持つ優雅さだけ・・です。もうここは、畑の素性がモロに出て来てしまいますから・・。豊かさはそれら1級にはどうにも叶わないと思ってください。
でも、タイトな美味しさなら負けませんし、要素からの表情が出てくると・・ピュリニーらしい豪奢なフルーツが表に出て来ますよ。
なので、今飲んで美味しいのはそれら、1級畑の方です。こちらはもうちょい、寝かした方が良いでしょう。寒くなって来て、魚介類が美味しくなって来たこの冬には、だいぶ成長していると思いますよ。
そして(通常の保存温度の場合)15年間は美味しくいただけるでしょう。
何せこの色・・確実に黄色味が強くなっていますよね。熟度が高い葡萄ですが、酸がきっちり有りますので非常にバランスが良いです。上値92ポイントは伊達じゃない!・・と思います。ご検討くださいませ。非常に美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【この辺を飲むとラモネさんとの共通項が見当たっちゃいますね~・・!タンザーさんはピュリニー89~91ポイントと渋めの評価です。】

海外のメディア評価は、「シャサーニュ=モンラッシェ2017」については残念ながら見当たりませんでした・・美味しいのに・・ね。
少なくとも、「甘みにかまけた味わいの良くあるシャサーニュ」では有りません。非常にドライだが、良いシャルドネ特有の気品高い旨味成分を持つ見事な味わいです。
しかし、現状で滅茶存在感のあるムルソー・クロ・デュ・クロマン・・を飲んでしまうと、このタイミングでの抜栓はお勧めはできず、1~2カ月は休めて欲しいのが希望です。シャサーニュもピュリニーも・・です。少しだけ早いです。
上の写真がピュリニーです。ま~・・見分けがつかないですよ・・色などソックリです。
そして、どちらも・・何故かラモネさんを思い出してしまいます。何せ、両アイテム一緒に開けていますから、その「似ている」と思ってしまってからは、どうしても・・それが感覚から離れないんですね~。
しかしながら、ラモネさんのシャサーニュほど薄くは無く(・・語弊がありましたらお詫びいたします)、その飲んだニュアンスが似ている・・と言うことなんですよ。

左の写真はシャサーニュです。これは本当にソックリです。バシュレ=モノ兄弟のワインの方が充実しています。そして見事に「ハスキーな」シャサーニュらしさと、バシュレ=モノのワインが持つ華やかさが感じられます。
ピュリニーの方はやはり黄色いフルーツが強いです。そしてまさにピュリニーらしく、豪奢な味わいです。タンザーさんは上値で91ポイントですが、もう少し付けてもいいんじゃないかな?・・下値の89ポイントは余計でしょ・・と感じます。
いや、どちらも素晴らしいですが・・休養を上げてください。1~2カ月で良いです。それだけ時間があれば、しっかりとその姿を見ることが可能になっていると思います。
・・だとすると・・シャサーニュがお買い得では有りますね。もっとも、テロワールはしっかり出ていますんで、仮に同評価だとしても、そこから飲まれる方の好みが出て来ますんで、その辺りを是非お考えの上、
「2017年バシュレ=モノ、少なくともどれか1アイテムは是非!」
飲んでみていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2019 Puligny-Montrachet 1er Cru les Referts
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ルフェール
【肉厚で高質・・ものすごく贅沢をしている気分になります!滅茶美味しい!】

実に秀逸なピュリニー1級、レ・ルフェールでした・・素晴らしいです!
そもそもはこのルフェールは、レ・コンベットの東(下部)にあり、レ・コンベットの上がシャン・カネですので・・言ってしまえば、シャン・カネの真横北側がムルソー=ペリエール、レ・コンベットの真横北側がレ・シャルムの上部、ルフェールはレ・シャルムの中~下部に接している・・と言うロケーションでして、その性でしょうか・・
「ルフェールは評点が余り高くつかないのが相場」
な感じが有った訳です。まぁ、今でもそんな雰囲気は有ります。
ですがこのルフェールを飲みますと、ムルソーなニュアンスはむしろ全く無くて、果実が凝縮したような強い印象と・・悪く取らないでいただきたいのですが、一種のムスクっぽいようなアロマの延長上の素晴らしいフレーヴァーが有り、
「・・お~・・・・」
っと、ちょっと押し殺したような声を発してしまいそうになってしまいました。
相当に凝縮しつつも品位の高い味わいでして・・その上でバシュレ=モノの持ち味とも言えるフレッシュな魅力、ディテールが細やかに表現されているので、
「・・只者ではないぞ・・」
となってしまうんですね。
ジャスパー・モリスさんは上値で94ポイントを付け、アレン・メドゥズさんもモリスさんよりスコープを狭めた上で93ポイント + アウトスタンディングとかなりの評価をしています。モリスさんの下級キュヴェに対する評価はちょっとどうなんでしょ・・とは思いますが、このルフェールに対し、
「ア・ロング・グレイスフル・フィニッシュ。ミドルウェイト・プラス。ウィズ・エクセレント・バランス。」
には、まったくその通りだと思いますので・・何か不思議な感じがします。
素晴らしいピュリニー1級でした。今回はレ・フォラティエールとバタール=モンラッシェのテイスティングは出来ませんでした・・・予算オーバーでして・・すみません。
以下は以前のレヴューです。
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【これも滅茶苦茶美味しいです!気品ある黄色いフルーツがてんこ盛り!】
実はこの畑、ピュリニーではもっとも北の東側にある1級なんですね。
あのムルソー・シャルムと境界で接していますが・・
「どうしてこんなに違うのよ?」
と一瞬思うほど、ブリッブリな黄色の濃いフルーツに出会えるんですね。
例えばフィリップ・パカレも同じ名前のキュヴェを仕込んでいましたが、どちらかと言えばパカレはムルソー・シャルム風のイメージを感じさせていました。でもこの見事なルフェールに、そんなムルソーらしさは色濃く有りません。
むしろ、誰もが想像する・・
「ピュリニーらしいまっ黄色で豪奢なフルーツ!」
を、まったくそのまんまに・・いや、そこにバシュレ・モノらしい大柄さやフレッシュさを載せて、持って来てくれるんですね。
だからもう、今飲んでも滅茶美味しいです!全然硬いと思わせないです。・・いや、本当はまだ20%位の表情では有ると思いますよ。でも、たったそれだけの解放率でも、「素晴らしい!」と思える味わいなんですね。
因みにバタール=モンラッシェは飲めなかったらしい・・確かめてはいませんが、ジャスパー・モリス氏は91~94ポイントと言う評価ですから、ある意味、noisy が言っているように、フォラティエールと肉薄しているかのように思える評価です。
こんなワインはたっぷり抱えて、一年以上掛けて販売したいところでは有りますが・・
「・・そうは問屋が卸さない」
のがこの世界の掟。
なんとかキツネとタヌキの化かし合いを生き抜いてきたnoisy でさえ、どうにもならないことだらけで悶絶してしまいます。昨日も、ご来店のみのお客様にバシュレ=モノのフォラティエールとルフェールを3本ずつ・・とおっしゃられたのを、受ける訳には行きませんでした。本当に難しいです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【アドヴォケイト誌は92~94ポイントと、あのレ・フォラティエールと同評価!・・希少なバタール=モンラッシェ2017と1ポイント差です!】
飲めない3兄弟の1本です。テイスティングでの評価は、例え1ポイントでも異なれば、
「それは確実に違う」
と言う意思の表明です。
しかし、同じ評価とするならば・・アレコレプラスしたりマイナスしたりした結果として同じになった・・と言うことでして、一般的な畑の格から行けば「レ・フォラティエール」が上なのかな・・とされているように思いますが、ムルソー・レ・シャルムの真横のレ・ルフェールの検討は驚きでも有ります。
でも・・確かにこれ、滅茶旨いんですよね。2年ほど前にはバタール以外は全部飲めましたんで、
「レ・フォラティエールよりリーズナブルだけれど負けてない!」
のは確認済です。
ですので、ここはねらい目かな?・・と思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェの一つです。レ・ルフェールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2014年ものにアドヴォケイトは93~95Points 付けましたが、2015年ものはあっさり抜いたと思われます。これも一推し!】
「わ~お!」です。フォラティエールが無かったら、これがトップの出来!バランス最高です!
ムルソー・レ・シャルム・ドス(レ・シャルムの上側)に接するルフェールですので、レ・シャルムを4割、ピュリニー1級的要素6割と考えていただくと良いかな?・・ピュリニーにしてはとても硬質な、ややクリスタル的なツヤツヤ感、硬さを持つ味わいです。
果実の出方も同様に輝いていて、2015年のバシュレ=モノのパワフルさ、ミネラリティの膨大さが有りますので、構造の確かさと相まって、黄色の果実が輝いています。
アドヴォケイトが2014年ものに93~95Points も 付けましたし noisyも一推しにしましたので、昨年はあっという間に売れちゃいました。2015年はどうでしょうかね・・余りにフォラティエールが凄いので霞み気味では有りますが、この硬質さ故の美味しさはフォラティエールには有りません。
フォラティエールは「玉・球体」で、「レ・ルフェールはクリスタル柱」・・が判りやすい表現かもしれません。フォラティエールには届かないかもしれないが、この美味しさはレ・ルフェールにしか無いと申し上げておきたいと思います。
2015年のバシュレ=モノ、どのキュヴェも素晴らしいので困ってしまいますが、このルフェールをご選択になられても、
「お~!」
と・・声を上げていただけるかと思います。お勧めします!飲んでみてください!
以下は2014年以前のレヴューです!
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2019 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール
【間違いないでしょう!ジャスパー・モリス氏は上値96ポイントの・・凄いピュリニー1級です!】
すみません・・飲めていないので・・ちょっと、いや完全に予算オーバーです。以前は少しはサンプルをいただけたんですが、最近は・・なので、全部自腹なんですね・・。それが当然っちゃ当然なんですが、数の無い高価なアイテムを「えいやっ!」とばかり開ける訳にもいかず・・
でも、凄いピュリニー1級ルフェールを飲んでみれば、このフォラティエールも想像できるような気がしますし、
「1級で96点!」
は半端無いですよね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・今飲んでもこの美味しさに気付かぬはずがない!まさにシャルドネが生む甘露とも言うべき見事な味わいでした!】
めっちゃ美味しいです!美味しさとポテンシャルから言えば、この3倍の価格のワインを超えていると思います・・。ディテールも素晴らしいし、複雑性も、エレガンスも、質感も素晴らしい!狂喜乱舞の味わいです。だからみんな、ピュリニーのシャルドネって大好きになっちゃうんですよね。
ただし、1級のレ・ルフェールも、このフォラティエールには当然ながら及ばないとしても、素晴らしい美味しさだったので、どっちを選ぶかは悩むところでは有るかと思いますよ。
グラン・クリュ・モンラッシェが持つ偉大な緊張感までは持ち合わせてはいないが、その禿山の北側のレ・フォラティエールは、モンラッシェが持たない低域・中低域の押し出しの凄さとまろやかさを持っています。
「いつかやってみたい・・モンラッシェとフォラティエールのブレンド・・・」
などと、シャルドネファンが聞いたら卒倒しそうなことを考えたことが有りますが、それはパーフェクトなシャルドネに近いのではないか・・などとも考えていました。
無駄話しは置いておくとして、やはりこの素晴らしいフォラティエールは、さっさと飲むか・・いや、本当の美味しさの1/10位だとは思いますが、それでも滅茶苦茶美味しいですので・・もしくは、3~5年待つか・・でしょう。寿命としては20年でしょうか。完全に落ちるまでには40年は掛ると思いますけど。
因みにヴィノスが92~94、アラン・メドゥズが91~93、ジャスパー・モリスが91~94と言う評価の様です。noisy的には一番高いポイントにプラス1ポイントしたいですね。このワインは若飲みも楽しいですよ!是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリス氏95ポイント、アドヴォケイト誌92~94ポイント!これは間違いの無い確実過ぎる選択でしょう!】 残念ながら飲めないキュヴェです。非常に少ないです・・が、バシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつですから・・。
ジャスパー・モリス氏は95ポイント、付けてます。アドヴォケイトは92~94ポイントで、今までで最高か?と一瞬思ったんですが、2014年ものに92~95ポイントを付けていまして、結局「??」です。評価者が違うというのも有るかもしれませんが、リアルワインガイドのように「今飲んで点」「ポテンシャル点」では無いことを考えますと、先が読み切れず評価し切れていないのかもしれません。
noisy も出来るだけ開けるようにしていますが、流石にこの入荷数ですと・・ここまでが限界でした。
しかし、世界最高峰の「レ・フォラティエール」で有ることは間違いないでしょう。
因みにルフレーヴさんちのレ・フォラティエール2017年の評価は・・
96 points Decanter
92~94 points Robert Parker's Wine Advocate
93 points John Gilman
92 points Jasper Morris Inside Burgundy
91-93 points Vinous
90-93 points Allen Meadows - Burghound
と、デキャンター誌はバシュレ=モノを超える評価をしていますが、アドヴォケイト誌は同点、以外は上回っています。特にジャスパー・モリスさんは93ポイントですから・・はい。それにいつものことでは有りますが、アラン・メドーさんが90点からの下値が気になります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつです。レ・フォラティエールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。-----
【素晴らしいです!これは頭一つ抜け出してます!・・モンラッシェが持つ見事な造形をも感じます!】
いや~・・これは逸品ですね。数が無くて勿体無いんで、飲むかどうか迷ったんですが、これが家で開いてるってことが、今、noisy の一番の楽しみです。
2014年ものはアドヴォケイトでも92~95Pints と弾けてた評価でしたが、2015年ものはまだレヴューが届かず、アドヴォケイトの評価は判りません。
バタールのコラムでも書きましたが、noisy の信頼していないテイスター(平気でグランクリュの飲み頃期間を今から5~6年と書く方です)が92~94Points と評価していましたので、
「・・きっとそんなレベルじゃないんだろうなぁ・・」
と思ってます。
抜栓した瞬間から転げだすような「玉になったフルーツ感とアロマ」は、コンディションの良いモンラッシェを開けた時のようなニュアンスにそっくりです。モンラッシェの持つ独特の金属的ミネラリティだけが、やや違うミネラリティに置き換わっている印象で、テッカテカにコーティングされたその「玉」の滑らかさ、その「玉」からにじみ出てくるなんとも言えぬエキスからの味わい、アロマは、ワインの王を感じさせるものです。一般には「高質」と、簡単に言ってしまえますが、それでは中々伝わりませんよね。
この感覚は、さすがに他のキュヴェには無いですね。近いものは有っても、こんなにツルツルとした球体を感じさせてはくれません。
素晴らしいワインでした。この球体、玉の中に閉じ込められた見事な味わい・・楽しんでください。凄いです!
以下は以前のレヴューです。
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2019 Batard-Montrachet Grand Cru
バタール=モンラッシェ・グラン・クリュ
【わお!・・98点!】
すみません・・こちらも飲めていません。ですが、ついに上値は98ポイントに到達しています。昨年の2018年ものは97点でした・・もう100点までは待った無し!・・D.R.C.も真っ青?・・じゃ、バタール=モンラッシェを市販してよ・・って話しですね。まぁ・・どうせ飲めないですが・・数年先には、
「こんな価格で売られていたの?」
とビックリされるに違いないワインです。お早めにどうぞ。
以下は以前のレヴューです。
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【もちろん、バシュレ=モノのトップ・キュヴェです。日本への入荷は数えるほど!】 ジャスパー・モリス氏はBBR社を離れてしまったようでして、BBR社も扱っていたバシュレ=モノをテイスティングできなくなったようです。なので、2017年ものに97ポイント付けたのがおそらく彼にとって最後のテイスティング・・と言うことになろうかと想像しています。
2018年ものには、ヴィノスが93~95、アラン・メドゥズが92~94ポイントと言うのが見当たりました。・・まぁ、noisy的にこのアラン・メドゥズの評価は、バタール=モンラッシェは飲めていないとは言え、レ・ルフェール2018と同じ・・です。1級レ・ルフェール、滅茶美味しいですよ。バタールはそう簡単には栓を抜けないでしょうが、ルフェールなら・・このプライスですからね。
でもやはりバシュレ・モノのバタール=モンラッシェ、飲みたいですよね。素晴らしい2018の1級の2アイテムを飲めば、そこに心は動いてしまいます。
おそらくエージェントさんに6本入った位じゃないかと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに来た!ジャスパー・モリス氏97ポイント!!驚くほど長い後味・・だそうです!】 あ~・・ここでグラスの写真を出せたなら・・などと思ってしまいます。事実、バシュレ=モノのテイスティングは非常にエキサイトします。それもA.C.ブル・クラスから・・です。
インサイド・バーガンディ・コムを主宰するMWのジャスパー・モリス氏は97ポイントと大激賞・・最もA.C.ブルのシャルドネにも90ポイント付けていますから、よほど2017年もののバシュレ=モノが気に入ったんでしょう。
甘さに頼らず、本当に適切だと感じる程度の樽の関与のアロマ、漏れてくる柑橘果実、張力、オイリーさにも滲むフィネスなど、飲んでいて非常に楽しいです。
そして、あのアドヴォケイトも93~95ポイントと、ウィリアム・ケリー氏が評価しています。昨年の2016年ものが、ジョン・ギルマン氏の93ポイントでしたから、
「今までで最高の仕上がり!」
であることは間違い無いでしょう。
そして、他でも書きましたが、2017年ものバシュレ=モノは、
「ドメーヌ・ラモネを超えたかもしれない!」
と感じています。少なくとも1990年台のラモネは超えたと・・言えると思います。2013年のラモネのモルジョも旨かったですが、ラモネの至宝のひとつ、バタール=モンラッシェと是非とも比較して、その言葉の裏付けをしてみたいものです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつです。レ・フォラティエールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。-----
【素晴らしいです!これは頭一つ抜け出してます!・・モンラッシェが持つ見事な造形をも感じます!】
いや~・・これは逸品ですね。数が無くて勿体無いんで、飲むかどうか迷ったんですが、これが家で開いてるってことが、今、noisy の一番の楽しみです。
2014年ものはアドヴォケイトでも92~95Pints と弾けてた評価でしたが、2015年ものはまだレヴューが届かず、アドヴォケイトの評価は判りません。
バタールのコラムでも書きましたが、noisy の信頼していないテイスター(平気でグランクリュの飲み頃期間を今から5~6年と書く方です)が92~94Points と評価していましたので、
「・・きっとそんなレベルじゃないんだろうなぁ・・」
と思ってます。
抜栓した瞬間から転げだすような「玉になったフルーツ感とアロマ」は、コンディションの良いモンラッシェを開けた時のようなニュアンスにそっくりです。モンラッシェの持つ独特の金属的ミネラリティだけが、やや違うミネラリティに置き換わっている印象で、テッカテカにコーティングされたその「玉」の滑らかさ、その「玉」からにじみ出てくるなんとも言えぬエキスからの味わい、アロマは、ワインの王を感じさせるものです。一般には「高質」と、簡単に言ってしまえますが、それでは中々伝わりませんよね。
この感覚は、さすがに他のキュヴェには無いですね。近いものは有っても、こんなにツルツルとした球体を感じさせてはくれません。
素晴らしいワインでした。この球体、玉の中に閉じ込められた見事な味わい・・楽しんでください。凄いです!
以下は以前のレヴューです。
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2019 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【バシュレ=モノのピノ・ノワールから目が離せなくなって来ました!・・リーズナブルさにも程が有ります・・】

重厚さとエレガンスをしっかり持った、素晴らしいピノ・ノワールです。
味わいの幅もしっかり持ちつつ、要素の複雑性と低域~高域までの伸びの良さ、そして何よりピノのエレガンスをちゃんと持って表現出来ています。2018/年もののその傾向をそのまま待っていましたが、2019年ものは・・残念ながら2018年もの以上の仕上がりです。
ベリーとチェリーのニュアンスをしっかり持ちつつ、低域からしっかり伸びてくれます。ほんのりとジュヴレ的な鉄っぽさも有りながら、石灰系ミネラリティもちゃんと同時に感じられます。
決して鈍重にならない・・素晴らしいピノ・ノワールだと感じました。
で・・思ったんですが、海外メディアもバシュレ=モノのピノ・ノワールをちゃんと評価し出しまして、Noisy wine 初登場の「マランジュ1級フシェール・ルージュ」にはなんと、
「軒並み93ポイント!」
と言う、マランジュじゃぁ見たことの無い・・と言おうか、有り得なかった出来事が起きちゃっています!
しかし確かにマランジュ1級も素晴らしいですが、noisy 的にはこのA.C.ブルと、マランジュ村名を高く評価したい!・・そう思っています。
美味しいですよ!・・そして何よりリーズナブルです!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【美味しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールの見本・・みたいな出来です!】
そもそもバシュレ=モノのワインに残糖感など感じたことはまず・・無いと思います。白も赤も・・です。勿論ですが計測しますと、どんなにドライに仕上がっていたとしても喰い切れなかった糖分が僅かに検出されるんですけどね。でも全く甘く無い・・見事にドライな味筋です。
このところは随分とナチュラルさも出て来たように感じるようになったバシュレ=モノのピノ・ノワールですが、So2の少なさか、醸造由来か、それとも畑の仕立て由来か?・・は、判断の難しいところでは有りますが、危険性を感じないナチュラル感は、飲んでいても楽しいですし、飲み終えてからも身体が非常に楽です。
何より・・味わいも見事でして、やはり村を超えてセパージュした設計通りの味わいがそれを可能にしているのかもしれません。
ふんわりと柔らかなアロマにはチェリーのノート、石灰、スパイス、中程度のボディにふっくらとした膨らみ、フレッシュさが僅かに感じられるマロの具合、余韻からノーズにブラックチェリーのアロマが還って来ます。この静かでチャーミングな少しすっと伸びて行く余韻は・・シャサーニュ赤かな・・と。
リーズナブルで旨い、質感高いA.C.ブルです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【非常に美味しいです!見事なバランス!バシュレ=モノらしいフレッシュさと滑らかさの競演の表現に磨きが掛かっています!】

非常にドライに仕上がったA.C.ブルです。シャサーニュ系のピノはやや甘みを感じるものが多いんですが、
「バシュレ=モノのA.C.ブル赤は滅茶ドライ!」
です。
しかもそれで旨味が無いかと言えば決してそうなってはおらず、キッチリと酸の旨味を感じさせてくれますし、コアが有る見事なバランスです。
ほったらかしなマロをやっているとは思えない、見事な「止め場所」のマロでも有ります。フレッシュさをほんの僅かに感じさせつつ、、テクスチュアの良さ、滑らかさ、柔らかさを出し、しかも襞から香ってくるかのような、ほんのりとした「艶」を感じさせてくれます。
これ、旨いです!どうしてもコート・ド・ニュイのピノばかりに行きたくなるのは判りますが、実はシャサーニュはピノ・ノワールの畑って多いんですね。
で、バシュレ=モノはこのA.C.ブル赤にはシャサーニュを使わず(使えず?)、非常に少ないピュリニーのピノを主体に果実を出し、サントネイの若々しさとフレッシュさ、マランジュの味幅の広さをセパージュしているのかもしれません。
前述のマロの件も、サントネイ系のマロは「そうなってしまう」から・・それがフレッシュさに出てくるのかもしれませんから、ドライに仕上げた時の旨味不足を、複数の畑をセパージュすることで構成しているのかもしれません。
いずれにしましてもベリー、チェリーの感じられる美味しいピノです。数は無いです。お早めにご検討くださいませ!一推しです!
以下は以前のレヴューです。
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【2016年もののネガティヴなイメージはゼロ!・・・2015年ものより濃密で大柄、素晴らしい仕上がりです!】
素晴らしい色合いですよね。目に見える情報だけでも、
「こりゃ、素晴らしいに違いない」
と思わせてくれます。
色合いの濃さもそう、透き通った具合からにじみ出てくる、見えない「裏にあるもの」の存在も伝わってくるかのように思います。
実際に飲んでみると非常に大柄で、シャサーニュ=モンラッシェ・ルージュをさらに巨大化したようなイメージです。
シャサーニュ=モンラッシェ・ルージュの多くは・・いくつかの生産者を除き、まず・・甘いです。柔らかいんですけどね・・ドライなことはまず無い。その甘さが、ピノ好きを避けさせるのかな・・とも思いますが、こちらはブルゴーニュ・ルージュながら、とてもドライでシャサーニュの存在が非常に大きい・・と思ってください。
ただし大柄なだけに、完全に仕上がっている状態・・とは言い難く、ただバランス的に、「美味しく飲める状態」では有ります。まだまだ伸びる余地が大きいです。
価格的にも、ACブルゴーニュ格とは言え、シャサーニュ村名の赤並みで、そうだと思えば非常にリーズナブルです。やや厚めの果皮の由来の、果皮の濃密さが、このワインの特徴でしょう。参考上代は何と、4300円・・まぁ、それだけの価値は有りますが、その価格じゃ買いませんよね~・・でも非常に美味しいと思います。アドヴォケイトのニール・マーティンさんは86-88Points 付けているようですが、このクラスのワインにこれほど付けるのは珍しい・・。非常に良く出来たニュイのACブルゴーニュに付く点です。ご検討くださいませ!
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【ワンクラス以上上のACブル!複数村の畑をブレンドすることによって、複雑で構造の大きなACブルゴーニュ・ルージュに仕上がっています!】
余りに2014年のバシュレ=モノがリーズナブルで、しかも高ポテンシャル、確実な成長が見え、飲んでいて楽しいので、2015年ものはピノ・ノワールも海外の評判が良い・・とのエージェントさんの話しを信じ、今までは避けて来た赤も仕入れてみました。
まぁ、ボーヌのピノ・ノワールはニュイに比べ、いや、一部の・・例えばヴォルネイ辺りの秀逸な畑を除けばやや酸の丸みに欠ける表情が有るのが普通かと思いますが、リーズナブルなクラスで上出来なものは、元々価格も安いし、残念ながら?、シャルドネへの転換が様々な理由によって出来ないことにより、樹齢も年々高くなり、しかし価格は為替の上げ下げ程度と言うことから、目の付け所で有るアイテムでも有ります。
もしフランスに自由に行けるような環境で、しかも、各ドメーヌ・メゾンに立ち入り、試飲出来るようであるなら、滅茶苦茶美味しくてリーズナブルなブルゴーニュ・ピノ・ノワールの独自キュヴェを開発する自信は有りますが、そんなことに時間を割く余裕も無いワイン屋でしかございませんで、そこは、
「数々のテイスティングをこなし、良いものに当たった時はここぞとばかりに押さえに掛かってご紹介する」
と言うスタンスで行くしかないんですね。
各言う内のドメーヌで有るバシュレ=モノでは有りますが、2015年ものは「数量が無く」、2014年もののように自由には仕入れが出来ない状況でして、仮に「かなり良いのでもっと押さえたい」と思っても、今回入って来た分がほぼ最終仕入れとなるのが残念では有ります。
サントネ産のピノ・ノワール25%、マランジュ産を25%、残りを何とピュリニー産を50%セパージュしたブルゴーニュ・ルージュです。
明るくハツラツとした赤基本の美しく、薄くも濃くも無い綺麗な色合いをしています。ほんのり野性味を持つチェリーと、ジュヴレ風のやや重みの有る鉄、金属、おだやかに香るスパイスが、このピノ・ノワールを象徴しています。
非常にドライながら、彼のシャルドネ同様に、まるで葡萄の弦を目前にしているかのような、そしてその匂いを嗅いでいるかのような、生き生きとした薄い緑の植生のアロマを感じます。
まろやかさの中に生命の息吹とも思える揺らぎを感じ、中域の膨らみも良く、終盤から余韻に掛けては、彼の2015年のシャルドネ同様に、
「マンモス・ミネラリティ」
を持った、ややソリッドさが有り、その素晴らしい果実を含んだミネラリティの還り香を感じさせてくれます。
また、例えば、ロッシュ・ド・ベレーヌのブルゴーニュ・ピノ・ノワールも美味しいですが、それには無い「大きさ」「構造の深さ」「存在感」が備わり、一クラス以上も上のワインで有ることも印象付けられるでしょう。
このバランスでもかなり美味しいんですが、しっかり休ませることで、この冬のブルゴーニュクラスのピノ・ノワールの新顔を飲んでみるには、余るほどの満足が得られるんじゃないかと思います。非常に美味しいと思います。新米の息子も、「何気にこれ、旨い」などと生意気なことを言っておりましたが、この存在感故のことでしょうか。少ないのでお早めに・・。
● 2018 Maranges Rouge Vieilles Vignes
マランジュ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【マランジュのピノ・ノワールの将来性を知ることが出来る1本です!】

これは困った・・何も情報が無い・・エージェントさんは資料も送ってくれないし、マランジュ1級赤の評価は散見されるものの、村名V.V.は全く出てこない・・しかも、マランジュ1級赤は、目を疑うかのような凄い評価・・・しかも、このマランジュ村名V.V.も相当美味しい・・どうしよう・・
まぁ、エージェントさんもサン=トーバン・アン・ルミイィの畑はヴォルネイ寄りのムルソー北側に在り・・なんて資料を平気で送って来てますから、頭から信じてしまうと色々問題も起きてしまいますし・・
困ったので何も書かない・・と言う訳には行かないのがワイン屋の辛いところですが、飲んでいれば少なくとも美味しいとか、好みに合わないとかは判る訳でして、20年前までは造り手関係の資料など、全く手に入らないのが普通でしたから、自分の思うところを何とか言葉にして伝えようとして来て今が有るんですね。
なので・・思い切って言ってしまいましょう。
「マランジュだと思わずに手を出してみて下さい!バシュレ=モノが造るピノ・ノワールだと思ってください!」
そうなんです。相当に良い出来でした。しかも何故か・・白よりもナチュラル感が有るんですね。柔らかでテクスチュアもしっとり。香りの上りも早いし・・ちょっとジュヴレ風でも有り、ポマール風でも有ります。
テクニカルが無いので想像ですが、全房も少々入っているかな?・・いないのかな?・・と言うようなニュアンスも有るんです。今までのマランジュのピノ・ノワールにあったネガティヴなニュアンスが無い・・。
そしてバシュレ=モノらしい躯体の大きさや構造の大きさはキッチリ有った上で、その内容を美しく埋めてくれる要素がしっかり有ります。
どうでしょうか?・・ジュヴレやポマールに近い感じのピノです。価格はA.C.ブル並みです。で、基本は減農薬かビオロジックですが、自然派的アプローチが増えて来ているのかもしれない・・そんなワイン、是非飲んでみて下さい。お勧めします!
● 2018 Chassagne-Montrachet
シャサーニュ=モンラッシェ
【アラン・メドゥズは89~92ポイント!「・・一体、どうしちゃったの?」と思えるほどの高評価!・・白いフルーツ主体に輝く黄色のフルーツ!美味しいです!】

「Burghound Outstanding Top Value!!」
って書いてありましたよ。よっぽど気に入っちゃったんでしょうね・・メドゥズさん。
いつもはこんなに高いポイントは付けないんですけどね。
因みにピュリニー村名の方は89~91ポイントで、ピュリニーよりも評価が高いし、考えられないほどの価値!などと書いちゃってるんですね~。
もっと言ってしまうと、かのシャルパー・モリス氏は正反対。シャサーニュ村名は87~90ポイントで、ピュリニー村名が89~91ポイントです。ちょっと面白いでしょう?
「なんだ・・結局自分の好みで評価?」
と思われても仕方が無いですよね。・・noisyも気を付けよう・・。
今飲んでもかなり美味しいです。白いフルーツ主体ですね・・梨とか洋梨、リンゴ系・・非常に瑞々しいですよ。
こちらはもう、もしピュリニーとシャサーニュに迷うなら、
「早飲みOKのシャサーニュ 対 少し待った方が良いピュリニー」
か、
「白主体、黄色のトッピングのシャサーニュ 対 黄色主体、白のトッピングのピュリニー」
か、
「ナトリウム系の柔らかミネラリティ主体のシャサーニュ 対 カリウム系多めのミネラリティ主体のピュリニー」
などで・・お決めいただくのが良いかと思います。
価格はシャサーニュの方が安いんですが、昨年とまったく同じで「据え置き」です・・(T.T これだけテイスティングしますと、結構に厳しいので値上げしたいところでは有りますが、ここはグッと堪えて・・。
なお、シャサーニュ1に対しピュリニー2の入荷量ですので、シャサーニュは非常に少ないです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【この辺を飲むとラモネさんとの共通項が見当たっちゃいますね~・・!タンザーさんはピュリニー89~91ポイントと渋めの評価です。】
海外のメディア評価は、「シャサーニュ=モンラッシェ2017」については残念ながら見当たりませんでした・・美味しいのに・・ね。
少なくとも、「甘みにかまけた味わいの良くあるシャサーニュ」では有りません。非常にドライだが、良いシャルドネ特有の気品高い旨味成分を持つ見事な味わいです。
しかし、現状で滅茶存在感のあるムルソー・クロ・デュ・クロマン・・を飲んでしまうと、このタイミングでの抜栓はお勧めはできず、1~2カ月は休めて欲しいのが希望です。シャサーニュもピュリニーも・・です。少しだけ早いです。
上の写真がピュリニーです。ま~・・見分けがつかないですよ・・色などソックリです。
そして、どちらも・・何故かラモネさんを思い出してしまいます。何せ、両アイテム一緒に開けていますから、その「似ている」と思ってしまってからは、どうしても・・それが感覚から離れないんですね~。
しかしながら、ラモネさんのシャサーニュほど薄くは無く(・・語弊がありましたらお詫びいたします)、その飲んだニュアンスが似ている・・と言うことなんですよ。

左の写真はシャサーニュです。これは本当にソックリです。バシュレ=モノ兄弟のワインの方が充実しています。そして見事に「ハスキーな」シャサーニュらしさと、バシュレ=モノのワインが持つ華やかさが感じられます。
ピュリニーの方はやはり黄色いフルーツが強いです。そしてまさにピュリニーらしく、豪奢な味わいです。タンザーさんは上値で91ポイントですが、もう少し付けてもいいんじゃないかな?・・下値の89ポイントは余計でしょ・・と感じます。
いや、どちらも素晴らしいですが・・休養を上げてください。1~2カ月で良いです。それだけ時間があれば、しっかりとその姿を見ることが可能になっていると思います。
・・だとすると・・シャサーニュがお買い得では有りますね。もっとも、テロワールはしっかり出ていますんで、仮に同評価だとしても、そこから飲まれる方の好みが出て来ますんで、その辺りを是非お考えの上、
「2017年バシュレ=モノ、少なくともどれか1アイテムは是非!」
飲んでみていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【グラマラスなピュリニー=モンラッシェの個性をバシュレ=モノ的に表現した見事な味わいです!】
皆さんはやはり、シャサーニュとピュリニーが近いプライスなら・・
「そりゃぁ・・ピュリニーでしょ!」
と思うかもしれません。
やっぱり外向的ですしね~。柔らかいですし、愛想が良いですよね・・。シャサーニュは時折甘いですしね・・でもバシュレ=モノのワインは甘く無いですよ。
こちらのピュリニーもとても良い出来でした。ジョン・ギルマン氏は91+ ポイントだそうですよ。・・色んな意味でちょっと呆れちゃいましたけど・・。いや、高い評価をいただけたのは、自分のことのようにうれしいですけどね。
でも何でシャサーニュが90ポイントなの?・・と言う疑問は残りますね。ど~もその辺がアバウトなんですよね・・。そりゃ、2016年のシャサーニュは、確かに
「今は・・」
そうかも、それで良いかもしれませんけどね。でも、あと何年かしたら、完全に追い付く感じがします。
noisy 的には、シャサーニュ村名もピュリニー村名も、ほぼ同点かな・・。現状で近寄りやすい・・より外向的ピュリニーであって、ポテンシャルではシャサーニュは少なくとも追い付いています。なので、
「シャサーニュを選ぶか、ピュリニーを選ぶかは、そして、ムルソー1級のまん丸なミネラリティも素晴らしい(はずだ)からあなた次第!」
と言うことになっちゃいますね。
このピュリニー村名も素晴らしい出来でした。是非ご検討ください。素晴らしい色ですよね!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶ゴージャス!きっとピュリニーに抱くイメージそのままです!】
まぁ、これだけ水平でガンガン開けますと、色んな事に気付きます。バシュレ=モノらしい超高域の表現もそうです。結構難しいことをやってるのかな?・・単に畑の位置で発酵槽を変えてるだけじゃ無いよなぁ・・などもそうですが、何よりも・・一般に言うところの、
「テロワールが見事に違うことを見せつけている」
と気付かされます。
他のコラムでも書きましたが、マランジュ・フシェールとサン=トーバン・アン・ルミイィの、余りの色の違いもそうですが、これは完全に畑の個性でしょう。
豊かでゴージャスなムルソー・・って、ペリエール以外にも在ると思い出させてくれるのもクロ・デュ・クロマンです。これなんぞ、下手をすると「ムルソーと言わないかもしれない・・」シャルドネですが、モロに畑の個性、そのものです。
こちらは、根底に厳しいミネラリティを持つクロ・デュ・クロマンとも違うミネラリティ、そしてゴージャスさを見せます。ピュリニー=モンラッシェに抱くイメージはそのまま・・かと思いますが、柔らかくもやや引き締まっていて、ダラダラした感じが全く在りません。結構・・惜しい感じのピュリニーは、豊かで大らかだけど・・緩いですよね。ムルソーほどの硬い石のミネラリティでは無く、もう少し砕けて粉々になった、ややソフトで優しいニュアンスの有るミネラリティです。
感じられるフルーツも黄色が強く、しかも高質です・・実はこの上のクラスのピュリニー・レ・ルフェールが余りに凄いので、目立たない存在になってしまいガチでは有ると思うんですが、村名ピュリニーとするならば、これはかなり出来が良いと思います。
価格も6千円+α・・ですから、ユベール・ラミーの高級クラスのサン=トーバンと良い勝負です。質感高い果実感、ミネラリティ、エキス感ですから、かなりお買い得かと認識しました。
これも一推しです。全方位外交的美味しさです。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のピュリニー、シャサーニュのコラムから転載しています。
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【作風はラモネに似ている??繊細・ピュアな洗練されたシャルドネです!素晴らしいと思います!】
2011年ものはそれなりの数量を扱えたのですが、2012年はかなり厳しいです・・・。ACブル以外は数本ずつ、バタール、レ・フォラティエール、レ・ルフェールに至っては1本、2本・・です。
ACブルゴーニュや安くて美味しいマランジュの白はすでにご案内していますが、実は今回の上級キュヴェも同時に届いていたんですね。少なくとも上級キュヴェから1本はテイスティングしようと思って、シャサーニュをテイスティングしましたが、ご案内するのを今まで忘れていたんです。・・だって・・余りに少なくて、いつも忘れちゃうんですよ。
味わい的には2011年の路線をそのまま継承しており、何本か飲んだ感じでは、より凝縮感が増したかな?・・と言うイメージです。
で、この村名シャサーニュを飲んでみると、そう・・何かに、誰かのシャルドネに似た雰囲気が有る・・とずっと思っていたのが、判りました。
それは、あの偉大な・・「ラモネ」です。まぁ、違うっちゃぁ違うんですが、化粧っ気の無いピュアで若くピチピチとした味わいと柑橘系の派手さの無いフルーツ感、ほんのりとマッタリしたオイリーさなどがソックリ・・かもしれません。
このシャサーニュも、そう・・ラモネさんちのエチケットを見ながら飲んだら、全くその気になっちゃうんじゃないかと思います。ルフレーヴは有りえないし、ラフォンも無い、僅かにコシュ=デュリは掛かるかな?・・でもやっぱり似てるのはラモネだよな・・きっと、そう思っていただける高ポテンシャルな味わいです。
シャサーニュとしては全くシャバく無く、ドライでタイト、適度な膨らみを持っています。このシャサーニュに関しては、今飲んでもかなり旨いと思います。価格もリーズナブルですので是非・・ご検討くださいませ。 村名ピュリニー=モンラッシェは2012年は飲んでいませんが、村名シャサーニュほぼ同様の仕込みをしています。決して過熟させて糖分の多い葡萄だけを使用しよう、大柄に見せよう・・と言う意識は見られない造り手です。活き活きとした生命の息吹をそのままワインにしたような造りですので、ピュリニーが持つ「たっぷりとした果実味」を極自然に表現しているはずです。
1級ルフェールはムルソーの1級レ・シャルムの南に接するクリマですので、ムルソー的な大理石風ミネラリティを少し持ち、ピュリニーの豪奢な果実の風味も持つ、比較的リーズナブルなワインです。ムルソーを飲んでからピュリニーを飲むと、何故か緊張感が解れて「ほっ」としたりしますが、おおらかさと厳しさの両面を持つ味わいです。
1級レ・フォラティエールはもう・・皆さん、良くご存知の素晴らしいクリマですよね。大きさ、構造の深さ、とても立派な・・ピュリニーらしいワインかと思います。1級の中ではトップクラスです。
バタール=モンラッシェは、それでも0.5ヘクタール近く有るとのことで、物凄い財産ですね。DRCもバタールを0.6ヘクタールほど持っていて、数樽造ってネゴシアンに販売しています。飲みたいですがどうにもなりませんよね。
以上、是非ともご検討ください。
● 2018 Puligny-Montrachet
ピュリニー=モンラッシェ
【ニール・マーティン90~92、アラン・メドゥズ&ジャスパー・モリス89~91!質感高く大柄なピュリニー=モンラッシェ!旨いです!】

そりゃぁね、ルフェールやフォラティエールには勝てる訳無いですね。それは仕方が無い・・どちらもグラン・クリュ真っ青な出来ですから。
でもこのピュリニー=モンラッシェ村名、バシュレ=モノらしさをどこも削っていない、しかもそれら1級と全く同じライン上にある味わいなんですね。
ですから、黄色いフルーツ感が増し増し、バシュレ=モノらしい味幅がしっかり有る、ドライなピュリニーなんですね。
上値で言うと92ポイントクラスですから、1級クラスに肉薄している感じです。不足しているとするなら、ルフェールやフォラティエールが持つ優雅さだけ・・です。もうここは、畑の素性がモロに出て来てしまいますから・・。豊かさはそれら1級にはどうにも叶わないと思ってください。
でも、タイトな美味しさなら負けませんし、要素からの表情が出てくると・・ピュリニーらしい豪奢なフルーツが表に出て来ますよ。
なので、今飲んで美味しいのはそれら、1級畑の方です。こちらはもうちょい、寝かした方が良いでしょう。寒くなって来て、魚介類が美味しくなって来たこの冬には、だいぶ成長していると思いますよ。
そして(通常の保存温度の場合)15年間は美味しくいただけるでしょう。
何せこの色・・確実に黄色味が強くなっていますよね。熟度が高い葡萄ですが、酸がきっちり有りますので非常にバランスが良いです。上値92ポイントは伊達じゃない!・・と思います。ご検討くださいませ。非常に美味しいです!
以下は以前のレヴューです。
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【この辺を飲むとラモネさんとの共通項が見当たっちゃいますね~・・!タンザーさんはピュリニー89~91ポイントと渋めの評価です。】

海外のメディア評価は、「シャサーニュ=モンラッシェ2017」については残念ながら見当たりませんでした・・美味しいのに・・ね。
少なくとも、「甘みにかまけた味わいの良くあるシャサーニュ」では有りません。非常にドライだが、良いシャルドネ特有の気品高い旨味成分を持つ見事な味わいです。
しかし、現状で滅茶存在感のあるムルソー・クロ・デュ・クロマン・・を飲んでしまうと、このタイミングでの抜栓はお勧めはできず、1~2カ月は休めて欲しいのが希望です。シャサーニュもピュリニーも・・です。少しだけ早いです。
上の写真がピュリニーです。ま~・・見分けがつかないですよ・・色などソックリです。
そして、どちらも・・何故かラモネさんを思い出してしまいます。何せ、両アイテム一緒に開けていますから、その「似ている」と思ってしまってからは、どうしても・・それが感覚から離れないんですね~。
しかしながら、ラモネさんのシャサーニュほど薄くは無く(・・語弊がありましたらお詫びいたします)、その飲んだニュアンスが似ている・・と言うことなんですよ。

左の写真はシャサーニュです。これは本当にソックリです。バシュレ=モノ兄弟のワインの方が充実しています。そして見事に「ハスキーな」シャサーニュらしさと、バシュレ=モノのワインが持つ華やかさが感じられます。
ピュリニーの方はやはり黄色いフルーツが強いです。そしてまさにピュリニーらしく、豪奢な味わいです。タンザーさんは上値で91ポイントですが、もう少し付けてもいいんじゃないかな?・・下値の89ポイントは余計でしょ・・と感じます。
いや、どちらも素晴らしいですが・・休養を上げてください。1~2カ月で良いです。それだけ時間があれば、しっかりとその姿を見ることが可能になっていると思います。
・・だとすると・・シャサーニュがお買い得では有りますね。もっとも、テロワールはしっかり出ていますんで、仮に同評価だとしても、そこから飲まれる方の好みが出て来ますんで、その辺りを是非お考えの上、
「2017年バシュレ=モノ、少なくともどれか1アイテムは是非!」
飲んでみていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【グラマラスなピュリニー=モンラッシェの個性をバシュレ=モノ的に表現した見事な味わいです!】
皆さんはやはり、シャサーニュとピュリニーが近いプライスなら・・
「そりゃぁ・・ピュリニーでしょ!」
と思うかもしれません。
やっぱり外向的ですしね~。柔らかいですし、愛想が良いですよね・・。シャサーニュは時折甘いですしね・・でもバシュレ=モノのワインは甘く無いですよ。
こちらのピュリニーもとても良い出来でした。ジョン・ギルマン氏は91+ ポイントだそうですよ。・・色んな意味でちょっと呆れちゃいましたけど・・。いや、高い評価をいただけたのは、自分のことのようにうれしいですけどね。
でも何でシャサーニュが90ポイントなの?・・と言う疑問は残りますね。ど~もその辺がアバウトなんですよね・・。そりゃ、2016年のシャサーニュは、確かに
「今は・・」
そうかも、それで良いかもしれませんけどね。でも、あと何年かしたら、完全に追い付く感じがします。
noisy 的には、シャサーニュ村名もピュリニー村名も、ほぼ同点かな・・。現状で近寄りやすい・・より外向的ピュリニーであって、ポテンシャルではシャサーニュは少なくとも追い付いています。なので、
「シャサーニュを選ぶか、ピュリニーを選ぶかは、そして、ムルソー1級のまん丸なミネラリティも素晴らしい(はずだ)からあなた次第!」
と言うことになっちゃいますね。
このピュリニー村名も素晴らしい出来でした。是非ご検討ください。素晴らしい色ですよね!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶ゴージャス!きっとピュリニーに抱くイメージそのままです!】
まぁ、これだけ水平でガンガン開けますと、色んな事に気付きます。バシュレ=モノらしい超高域の表現もそうです。結構難しいことをやってるのかな?・・単に畑の位置で発酵槽を変えてるだけじゃ無いよなぁ・・などもそうですが、何よりも・・一般に言うところの、
「テロワールが見事に違うことを見せつけている」
と気付かされます。
他のコラムでも書きましたが、マランジュ・フシェールとサン=トーバン・アン・ルミイィの、余りの色の違いもそうですが、これは完全に畑の個性でしょう。
豊かでゴージャスなムルソー・・って、ペリエール以外にも在ると思い出させてくれるのもクロ・デュ・クロマンです。これなんぞ、下手をすると「ムルソーと言わないかもしれない・・」シャルドネですが、モロに畑の個性、そのものです。
こちらは、根底に厳しいミネラリティを持つクロ・デュ・クロマンとも違うミネラリティ、そしてゴージャスさを見せます。ピュリニー=モンラッシェに抱くイメージはそのまま・・かと思いますが、柔らかくもやや引き締まっていて、ダラダラした感じが全く在りません。結構・・惜しい感じのピュリニーは、豊かで大らかだけど・・緩いですよね。ムルソーほどの硬い石のミネラリティでは無く、もう少し砕けて粉々になった、ややソフトで優しいニュアンスの有るミネラリティです。
感じられるフルーツも黄色が強く、しかも高質です・・実はこの上のクラスのピュリニー・レ・ルフェールが余りに凄いので、目立たない存在になってしまいガチでは有ると思うんですが、村名ピュリニーとするならば、これはかなり出来が良いと思います。
価格も6千円+α・・ですから、ユベール・ラミーの高級クラスのサン=トーバンと良い勝負です。質感高い果実感、ミネラリティ、エキス感ですから、かなりお買い得かと認識しました。
これも一推しです。全方位外交的美味しさです。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のピュリニー、シャサーニュのコラムから転載しています。
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【作風はラモネに似ている??繊細・ピュアな洗練されたシャルドネです!素晴らしいと思います!】
2011年ものはそれなりの数量を扱えたのですが、2012年はかなり厳しいです・・・。ACブル以外は数本ずつ、バタール、レ・フォラティエール、レ・ルフェールに至っては1本、2本・・です。
ACブルゴーニュや安くて美味しいマランジュの白はすでにご案内していますが、実は今回の上級キュヴェも同時に届いていたんですね。少なくとも上級キュヴェから1本はテイスティングしようと思って、シャサーニュをテイスティングしましたが、ご案内するのを今まで忘れていたんです。・・だって・・余りに少なくて、いつも忘れちゃうんですよ。
味わい的には2011年の路線をそのまま継承しており、何本か飲んだ感じでは、より凝縮感が増したかな?・・と言うイメージです。
で、この村名シャサーニュを飲んでみると、そう・・何かに、誰かのシャルドネに似た雰囲気が有る・・とずっと思っていたのが、判りました。
それは、あの偉大な・・「ラモネ」です。まぁ、違うっちゃぁ違うんですが、化粧っ気の無いピュアで若くピチピチとした味わいと柑橘系の派手さの無いフルーツ感、ほんのりとマッタリしたオイリーさなどがソックリ・・かもしれません。
このシャサーニュも、そう・・ラモネさんちのエチケットを見ながら飲んだら、全くその気になっちゃうんじゃないかと思います。ルフレーヴは有りえないし、ラフォンも無い、僅かにコシュ=デュリは掛かるかな?・・でもやっぱり似てるのはラモネだよな・・きっと、そう思っていただける高ポテンシャルな味わいです。
シャサーニュとしては全くシャバく無く、ドライでタイト、適度な膨らみを持っています。このシャサーニュに関しては、今飲んでもかなり旨いと思います。価格もリーズナブルですので是非・・ご検討くださいませ。 村名ピュリニー=モンラッシェは2012年は飲んでいませんが、村名シャサーニュほぼ同様の仕込みをしています。決して過熟させて糖分の多い葡萄だけを使用しよう、大柄に見せよう・・と言う意識は見られない造り手です。活き活きとした生命の息吹をそのままワインにしたような造りですので、ピュリニーが持つ「たっぷりとした果実味」を極自然に表現しているはずです。
1級ルフェールはムルソーの1級レ・シャルムの南に接するクリマですので、ムルソー的な大理石風ミネラリティを少し持ち、ピュリニーの豪奢な果実の風味も持つ、比較的リーズナブルなワインです。ムルソーを飲んでからピュリニーを飲むと、何故か緊張感が解れて「ほっ」としたりしますが、おおらかさと厳しさの両面を持つ味わいです。
1級レ・フォラティエールはもう・・皆さん、良くご存知の素晴らしいクリマですよね。大きさ、構造の深さ、とても立派な・・ピュリニーらしいワインかと思います。1級の中ではトップクラスです。
バタール=モンラッシェは、それでも0.5ヘクタール近く有るとのことで、物凄い財産ですね。DRCもバタールを0.6ヘクタールほど持っていて、数樽造ってネゴシアンに販売しています。飲みたいですがどうにもなりませんよね。
以上、是非ともご検討ください。
● 2018 Puligny-Montrachet 1er Cru les Referts
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ルフェール
【これも滅茶苦茶美味しいです!気品ある黄色いフルーツがてんこ盛り!】

実はこの畑、ピュリニーではもっとも北の東側にある1級なんですね。
あのムルソー・シャルムと境界で接していますが・・
「どうしてこんなに違うのよ?」
と一瞬思うほど、ブリッブリな黄色の濃いフルーツに出会えるんですね。
例えばフィリップ・パカレも同じ名前のキュヴェを仕込んでいましたが、どちらかと言えばパカレはムルソー・シャルム風のイメージを感じさせていました。でもこの見事なルフェールに、そんなムルソーらしさは色濃く有りません。
むしろ、誰もが想像する・・
「ピュリニーらしいまっ黄色で豪奢なフルーツ!」
を、まったくそのまんまに・・いや、そこにバシュレ・モノらしい大柄さやフレッシュさを載せて、持って来てくれるんですね。
だからもう、今飲んでも滅茶美味しいです!全然硬いと思わせないです。・・いや、本当はまだ20%位の表情では有ると思いますよ。でも、たったそれだけの解放率でも、「素晴らしい!」と思える味わいなんですね。
因みにバタール=モンラッシェは飲めなかったらしい・・確かめてはいませんが、ジャスパー・モリス氏は91~94ポイントと言う評価ですから、ある意味、noisy が言っているように、フォラティエールと肉薄しているかのように思える評価です。
こんなワインはたっぷり抱えて、一年以上掛けて販売したいところでは有りますが・・
「・・そうは問屋が卸さない」
のがこの世界の掟。
なんとかキツネとタヌキの化かし合いを生き抜いてきたnoisy でさえ、どうにもならないことだらけで悶絶してしまいます。昨日も、ご来店のみのお客様にバシュレ=モノのフォラティエールとルフェールを3本ずつ・・とおっしゃられたのを、受ける訳には行きませんでした。本当に難しいです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【アドヴォケイト誌は92~94ポイントと、あのレ・フォラティエールと同評価!・・希少なバタール=モンラッシェ2017と1ポイント差です!】
飲めない3兄弟の1本です。テイスティングでの評価は、例え1ポイントでも異なれば、
「それは確実に違う」
と言う意思の表明です。
しかし、同じ評価とするならば・・アレコレプラスしたりマイナスしたりした結果として同じになった・・と言うことでして、一般的な畑の格から行けば「レ・フォラティエール」が上なのかな・・とされているように思いますが、ムルソー・レ・シャルムの真横のレ・ルフェールの検討は驚きでも有ります。
でも・・確かにこれ、滅茶旨いんですよね。2年ほど前にはバタール以外は全部飲めましたんで、
「レ・フォラティエールよりリーズナブルだけれど負けてない!」
のは確認済です。
ですので、ここはねらい目かな?・・と思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェの一つです。レ・ルフェールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2014年ものにアドヴォケイトは93~95Points 付けましたが、2015年ものはあっさり抜いたと思われます。これも一推し!】
「わ~お!」です。フォラティエールが無かったら、これがトップの出来!バランス最高です!
ムルソー・レ・シャルム・ドス(レ・シャルムの上側)に接するルフェールですので、レ・シャルムを4割、ピュリニー1級的要素6割と考えていただくと良いかな?・・ピュリニーにしてはとても硬質な、ややクリスタル的なツヤツヤ感、硬さを持つ味わいです。
果実の出方も同様に輝いていて、2015年のバシュレ=モノのパワフルさ、ミネラリティの膨大さが有りますので、構造の確かさと相まって、黄色の果実が輝いています。
アドヴォケイトが2014年ものに93~95Points も 付けましたし noisyも一推しにしましたので、昨年はあっという間に売れちゃいました。2015年はどうでしょうかね・・余りにフォラティエールが凄いので霞み気味では有りますが、この硬質さ故の美味しさはフォラティエールには有りません。
フォラティエールは「玉・球体」で、「レ・ルフェールはクリスタル柱」・・が判りやすい表現かもしれません。フォラティエールには届かないかもしれないが、この美味しさはレ・ルフェールにしか無いと申し上げておきたいと思います。
2015年のバシュレ=モノ、どのキュヴェも素晴らしいので困ってしまいますが、このルフェールをご選択になられても、
「お~!」
と・・声を上げていただけるかと思います。お勧めします!飲んでみてください!
以下は2014年以前のレヴューです!
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2018 Maranges 1er Cru la Fussiere Blanc
マランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ブラン
【コート=ドールの南端の奇跡のシャルドネです!】

まぁ・・ブルゴーニュファンがマランジュと聞いて良い顔が出来るのは、この「バシュレ=モノ」を知る人だけじゃないか?・・なんて思ってしまいます。それほどのポテンシャルと味わいと価格がミスマッチなアペラシオンはありません。
それに・・このレ・フシェールのコラムをご覧の皆さま、赤のコラムも是非ご覧くださいね。ニール・マーティンさんは、
「This comes highly recommended!」
と言いつつ、90~92ポイントも付けちゃってます。あの、人より低いポイントを付けるのが趣味なんじゃないのかな?と思えるようなアラン・メドゥズさんだって、赤のマランジュに89~91ポイントも付けちゃってますから・・はい。いや、あくまでそれはピノの話ですけどね。
で、この美しい淡い緑を取り込んだ黄色の素晴らしいレ・フシェールですが、非常に美味しいです。タイトさも有りますが柔らかなテクスチュアでも有り、今飲んで非常に美味しいです。
個人的にはやや珪藻土とか、花崗岩だとかのニュアンスが僅かに入って来ていると思いますが、凄い評価のムルソー・クロ・デュ・クロマンをほんのり小振りにしたくらいの仕上がりです。
海外メディア評価はヴィノスのものが見当たったんですが、ニール・マーティンさんか、ガローニさんか、タンザーさんのものかはハッキリしません。でも90ポイント付いていました。
noisy 的には91ポイントまで上値の余裕を持ちたいですね。オイリーさと味幅の広さに僅かにフレッシュさが混ざり、フルーツ感のたっぷりなニュアンスが非常に心地良いです。一昔前なら、noisy でさえ・・避けて通っていたアペラシオンでは有りますが、今は、
「リーズナブルなのにポテンシャルが有って美味しい素晴らしいアペラシオン」
と言うような言葉に近くなって来ています。
もっとも、これは優れた生産者のみに当てはまるもので、未だにどうにもこうにも評価し辛いワインが多いのも事実。なので、
「とりあえずバシュレ=モノのマランジュは別格!」
と覚えておいてください。お勧めします!超美味しい!・・・もしドミニク・ラフォンのA.C.ブルが無くなってしまったら、さらに大きさの在るこちらを飲んでみて下さい!
【バシュレ=モノを知るならこの1本!・・そしてマランジュの将来性をも知ることになります!】
いや~・・美味しいですね~・・ギリ5千円ですが、5千円でこれだけのパフォーマンスを経験できるなら、全くお買い得だというしか在りません。
元々はnoisy も、マランジュはあまり好きでは無く・・(すみません・・)、1級畑が出来たなんて聞いても余り興味も湧かず、でもテイスティングをすると、平板でエッジの利いた角で「グザリ」と刺される感じが何ともね・・嫌だったんですね。
なので、
「マランジュに旨いものなし」
などと平気で言ってました。
まぁ、さらに言ってしまえば、このバシュレ=モノのマランジュ1級フシェールにだって・・同じことを言っていたんです。
でも、・・この3年でしょうか。ま~・・大きく向上しましたよ。そして2017年ものですが、
「めちゃんこ美味しい!」
です。
前言を軽く翻してしまうnoisy もいけませんが、しかしそれは確実にこのワインが美味しくなった証拠でも有ります。
並みのコート・ド・ボーヌのシャルドネ、それも並みの1級じゃ勝てませんよ。そして「緑色」がしっかり感じられるこの独特の味わいは、他では中々出会えないミネラル感です。
しかし・・2017年ものは非常に少ない・・少ないのに飲んでしまったからさらに少ない・・それも価格を5千円にしようと無理をするから営業的にも厳しい・・ので、ホントは厳しいです・・(^^;; お早めにどうぞ・・嘘は付きません。
以下は以前のレヴューです。
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【唯一無二の個性!・・納得していただけるに違いない見事な味わいです!ジョン・ギルマン氏は何と90ポイント!】
マランジュの白ワインに90点オーバーが付くことになるとは、時代も変わったものだと思われるかもしれません。noisy だって・・そう思いますよ。長年ワインに携わる仕事をしながら、マランジュを美味しいと感じることになるとは・・この数年前までは思ってもいませんでした。
何せ、
「硬い、土ムサイ、苦い、垢抜けない、バランス悪い」
と、5拍子以上に良く無いポイントを上げられちゃうアペラシオンでした。ここマランジュまでくると、
「ブルゴーニュと言って良いのか?」
と思えるほど、違う個性とバランスを感じたものです。
しかしこのバシュレ=モノの1級ラ・フシェール・ブランと出会ってからは大分考え方が変わりました。だって・・美味しいので・・そうなっちゃいますよね。
個性が有っても、それを人間が良いと思えるベクトルに方向を持って行かない限り、「受けないワイン」になってしまう訳です。しかしながらバシュレ=モノのマランジュ1級レ・フシェールは、見事なバランスを得て、その個性を伸ばすことに成功したと言えます。
見事な淡い緑を持ったほんのり濃い目のイエローはセクシーです。ノーズもほんのりマッタリ、オイリーまでは行かない感じですが、王道のシャルドネの主張が感じられます。口に含むと中庸なボディ感から、様々なフルーツのアロマティックさと石灰感、やや緑色をした珪藻土のような・・しかし非常に美しいニュアンスが拡がります。余韻にかけてはバシュレ=モノらしい、ややタイトでビターなミネラリティと酸の織りなす複雑な味わい、そしてまたフルーツのアロマがノーズに抜けて行きます。旨いです!
そうは言っても・・だいぶ価格も上昇してしまいました。シャサーニュのラ・ロマネやアモー・ド・ブラニーの2016年ものの入荷は無く、もしかすると「造れなかった」のかもしれませんので、造り手的には緊急な状況だったのでしょう。
なので、noisy もこのキュヴェに関しましては、頑張って価格を付けています。飲んでいただきたい一心からです。マランジュの個性を引き出した素晴らしいワインだと思います。是非ご検討くださいませ!勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【このフシェールは他の畑とは見事に違う個性を持っています。美味しいマランジュはバシュレ=モノだけ?・・これは旨いです!】
美しい薄緑、僅かに乳白色が入ったかのようなミネラリティの組成、アロマを感じさせる、とてもバランス良く旨いマランジュ1級です。
そもそもnoisy自身、マランジュのワインには懐疑的で、特にピノ・ノワールには扁平な位置に重心が有り、今一つ美味しく無い・・と感じる場合ばかりで、余りご紹介する機会も無いアペラシオンであることは確かです。
むしろローヌのサン=ペレ辺りのミネラリティに近いようなニュアンスを感じるこのフシェールは、シャサーニュに似たニュアンスを感じさせるACブル、ACサントネとは、全く違ったアロマを感じさせます。緑色が有る程度しっかり入ったニュアンスなんですね。黄色に緑が入れば黄緑なんでしょうが、緑と黄色の両方を感じます。
それでいて、ブルゴーニュのシャルドネが持つ重心のベストな位置は同じで、腰高だったり、低過ぎて野暮ったくなることもなく、また非常にまろやかなテイストなのが特徴で、
「マランジュ1級ラ・フシェールと言うアペラシオンを見事に表現」
していると言えるでしょう。
そしてバシュレ=モノの他の2015年ものと同様に、マンモス・ミネラリティで、溢れんばかりのパワーが漲っています。
「エキスが非常に濃い」
です。
まぁ、2014年ものはかなりの本数、販売させていただきましたので、飲まれた方なら、2015年ものも飲みたいと思われているんじゃないかと思いますが、
「是非飲んでみてください!・・軽~く2014年を超えて来ますよ!」
と言っておきましょう。
唯一無二の個性とムッチリと詰まったエキスです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【呆れるほど美味しい!緑に輝く、何にも似ていないようで、何かに似ているような・・素晴らしいシャルドネです!アドヴォケイトも90~92Points!】
めっちゃ旨いです!・・まぁ、
「マランジュに旨いもの無し」
と言っていた noisy にとっては非常に唇が寒い訳ですが、飲んだら旨いものを駄目とは言えないんですよね・・。
で、左の写真もそうなんですが、是非、造り手紹介の部分の一番下の写真もご覧ください。左側がこのマランジュ1級フシェールで、左側がサン=トーバン1級アン・ルミイィです。
・・そう、明らかに違う色彩ですよね?
そうなんですよ。完全に「グリーン」の存在が大きい色調をしているんです。右のアン・ルミイィは美しいゴールド、もしくは黄色ですが、フシェールは緑の色が多く入っています。
実はこのマランジュ、サントネイの南に位置するアペラシオンでして、
「・・あれ?コート=ドールの南のどん尻がサントネイじゃないの?」
と思われるかもしれませんが・・それで正解です。単に丘が連続してなくて、サントネイで途切れた感じになってるんですね。
しかもアペラシオンが取れたのが1989年、それまでは「オート=コート・ド・ボーヌ」に過ぎなかったんです。
しかしながら現在は1級も存在するアペラシオンでして、大半が赤、シャルドネは少ないんですね・・。しかも、その畑の組成はコート=ドールと同様と言われているんですが・・
「少なくともこれほど緑が美しいシャルドネは滅多に無いぞ!」
と言えるかと思います。やはり・・ミネラリティの違いなんでしょうね・・。
非常にフラワリーで繊細なアロマです。高い周波数・・微細な部分まで、非常にリアルに表現出来ています。香りはスピードも速く、しかしまろやかです。僅かに蜜っぽく、シレックスっぽく、明らかにお隣のサントネイとも違う、シャサーニュとも違いアロマですが、とても心地良いものです。
テクスチュアもしなやかで滑らか、わずかにオイリーです。口蓋から鼻に抜けて行くときに感じるのは・・昨年もしっかり書いていましたが、「珪藻土的」なニュアンスと自身で認識しているもの・・これが緑っぽいと感じています。ボディも充実していて、ややマッタリとした余韻が長く続きます。
「ん~・・これは・・安いな~!」
と思えるポテンシャル高い味わいです。今飲んで充分旨いし、この先10年以上に渡って上昇し、その先10年間、美味しく飲めるでしょう。
まぁ・・何より驚いたのが、
「アドヴォケイトが 90~92Points と高い評価をしていること・・」
ですけどね・・
で、このマランジュは、
「バシュレ=モノの本拠地!」
だったんですね~・・なので、意地でも素晴らしいワインを造るでしょう。実際、非常に美味しいです!物凄く似ているワインが余り無いけど、何故かどんな有名シャルドネにも似ているようにも感じる、不思議なワインです。非常に旨いので・・価格的にも一推しにしたいと思います!・・いや、上のキュヴェも絶品ですけどね。お勧めします!
以下は以前のヴィンテージのマランジュ・レ・フシェールのレヴューです!
-----━━━━━━━━━
【これは・・でら旨!!】
いや~・・これは素晴らしいです・・・ちょっと高くなってしまったんですが、まさにブルゴーニュ・シャルドネの王道まっしぐら!
しかもそこにバシュレ=モノの・・
「脳裏に映像が浮かんできそうな」
と形容したい・・・
「元気ハツラツな葡萄の姿!」
が見えるんですね・・。
そして、樽の使用率は30%と高くないのに、樽使用の故の良さが出て来てるんですよ。わずかなナッティーさ、オイリーさを含み、蜜っぽいニュアンスの少し手前のニュアンスも非常に良く感じられます。
そして・・今飲んでもめちゃんこ美味しい!・・フレッシュさとねちっこさが有り、コート・ド・ボーヌ系のシャルドネならではと言えるような石灰系ミネラリティに加え、どこか薄緑系の・・・そう・・珪藻土的なニュアンスのものに、花崗岩的なミネラリティが混じりこむ・・かなり複雑性が有りつつも、飲みなれているブルゴーニュ・シャルドネのニュアンスが支配しているのが、肯定感を助長しているのかもしれません。
マランジュ1級どうこう・・は取り合えず忘れてください。
「旨いシャルドネを飲もう」
ただそれだけで・・・購入してみてください。目から鱗だと思います・・超お奨め!・・実はこれが一推しなんです・・すみません!
以下は2011年の時のコメントです!
-----━━━━━━━━━
【ピュアです!昔のコント・ラフォンの作風から樽の要素を大幅にマイナスしたエレガントな味わい・・・です!実に旨い!!】
大体にして、マランジュに1級が有った事すら知らなかった・・・それに、まず旨いマランジュを飲んでないので、このマランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ブランも、甥っ子oisyがエージェントさんのテイスティングで飲んでくるまでは、やはり手を出せませんでした。
いや、まだとても甥っ子oisy の感覚を信頼するには至ってはいないのですが、そうは言っても、美味しかったよとの言葉だったので、
「じゃ、確かめてみるか・・・」
という気になった訳です。まぁ、マランジュのルージュなら・・・まず手は出さなかったと思いますが、ブルゴーニュ・ブランやピュリニー・フォラティエールのナチュラルで極上の仕上がりを見れば、
「トライするだけの価値は有る」
と思えたからです。
そして、結果的に・・・
「こりゃいい。プルミエ・クリュを追加しただけのことは有る!」
と思った次第です。
ややライトなムルソー的な味わいで、そこに珪藻土的いな薄緑な土地のニュアンスを加えたような感じです。決して赤い土地の粘土のニュアンスではないことが、好感度になったとも言えます。
むしろ鉄火面的なマンモスミネラリティなムルソーより、ややソフトな分だけ、優しい味わいで、素直に美味しく飲めるんじゃないかと思います。
今飲んでもムルソー的に飲めて美味しく、4~5年先には、このマランジュ・ラ・フシェールの持つ、わずかな緑のニュアンスが花咲き、本質をさらけ出してくれるでしょう。
・・・あっ?・・何の因果かわかりませんが、上の写真のグラスには、何故か薄い緑の筋が2本入っているのに・・今気がつきました!・・・ワインから何かの知らせなのか、それとも写真を撮っているnoisyが反射しているだけなのか・・・でも緑の服なんぞ、持っていないし!
というわけで、とても美味しいマランジュ1級の白でした!お奨めします!飲んでみてください!
■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
maranges 1er cru la fussiere 2011 bachelet-monnot「力強くミネラリー、Oisyの一押し!」
この造り手は試飲会で全種類テイスティングしまして、さらにその後ピュリニー=モンラッシェ レ フォラティエール、マランジェ ラ フシェールと飲みましたが、出すところは出す、出さないところは出さないと畑ごとにキレのある味わいがすごく魅力的だなと感じます。
ピュリニーはちゃんと凛としていて、マランジュは力強い。特にこのマランジェは個人的にはかなり気に入っていて、試飲会で隣にあった同じバシュレ=モノのムルソーよりもオイリーで厚みがあるように感じ、間違えてムルソーの欄にコメントを書き入れてしまったほどです。(経験不足でなのもありますが…汗)
香りは、洋ナシ的、ナッツ、控えめにレモンの柑橘系。しかし結構ミネラリーなんでしつこくなり過ぎないです。
味わいは肉付きが良くまろやか。樽のニュアンスも感じ取れます。酸と果実味、ミネラルがたっぷりで構成が大きいと思います。余韻も長く、充実感に富んでいて嫌味がありません。
ピュリニーやシャサーニュに比べたらどこか素朴な雰囲気を持っていますが、これも良い!と思いますし値段的にかなり嬉しい。今飲んでもおいしいんですが2~3年寝かしても(もっと寝かしても良さそう)さらに良くなるんではなかろうかと思います。
● 2016 Puligny-Montrachet
ピュリニー=モンラッシェ
【グラマラスなピュリニー=モンラッシェの個性をバシュレ=モノ的に表現した見事な味わいです!】

皆さんはやはり、シャサーニュとピュリニーが近いプライスなら・・
「そりゃぁ・・ピュリニーでしょ!」
と思うかもしれません。
やっぱり外向的ですしね~。柔らかいですし、愛想が良いですよね・・。シャサーニュは時折甘いですしね・・でもバシュレ=モノのワインは甘く無いですよ。
こちらのピュリニーもとても良い出来でした。ジョン・ギルマン氏は91+ ポイントだそうですよ。・・色んな意味でちょっと呆れちゃいましたけど・・。いや、高い評価をいただけたのは、自分のことのようにうれしいですけどね。
でも何でシャサーニュが90ポイントなの?・・と言う疑問は残りますね。ど~もその辺がアバウトなんですよね・・。そりゃ、2016年のシャサーニュは、確かに
「今は・・」
そうかも、それで良いかもしれませんけどね。でも、あと何年かしたら、完全に追い付く感じがします。
noisy 的には、シャサーニュ村名もピュリニー村名も、ほぼ同点かな・・。現状で近寄りやすい・・より外向的ピュリニーであって、ポテンシャルではシャサーニュは少なくとも追い付いています。なので、
「シャサーニュを選ぶか、ピュリニーを選ぶかは、そして、ムルソー1級のまん丸なミネラリティも素晴らしい(はずだ)からあなた次第!」
と言うことになっちゃいますね。
このピュリニー村名も素晴らしい出来でした。是非ご検討ください。素晴らしい色ですよね!
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【滅茶ゴージャス!きっとピュリニーに抱くイメージそのままです!】
まぁ、これだけ水平でガンガン開けますと、色んな事に気付きます。バシュレ=モノらしい超高域の表現もそうです。結構難しいことをやってるのかな?・・単に畑の位置で発酵槽を変えてるだけじゃ無いよなぁ・・などもそうですが、何よりも・・一般に言うところの、
「テロワールが見事に違うことを見せつけている」
と気付かされます。
他のコラムでも書きましたが、マランジュ・フシェールとサン=トーバン・アン・ルミイィの、余りの色の違いもそうですが、これは完全に畑の個性でしょう。
豊かでゴージャスなムルソー・・って、ペリエール以外にも在ると思い出させてくれるのもクロ・デュ・クロマンです。これなんぞ、下手をすると「ムルソーと言わないかもしれない・・」シャルドネですが、モロに畑の個性、そのものです。
こちらは、根底に厳しいミネラリティを持つクロ・デュ・クロマンとも違うミネラリティ、そしてゴージャスさを見せます。ピュリニー=モンラッシェに抱くイメージはそのまま・・かと思いますが、柔らかくもやや引き締まっていて、ダラダラした感じが全く在りません。結構・・惜しい感じのピュリニーは、豊かで大らかだけど・・緩いですよね。ムルソーほどの硬い石のミネラリティでは無く、もう少し砕けて粉々になった、ややソフトで優しいニュアンスの有るミネラリティです。
感じられるフルーツも黄色が強く、しかも高質です・・実はこの上のクラスのピュリニー・レ・ルフェールが余りに凄いので、目立たない存在になってしまいガチでは有ると思うんですが、村名ピュリニーとするならば、これはかなり出来が良いと思います。
価格も6千円+α・・ですから、ユベール・ラミーの高級クラスのサン=トーバンと良い勝負です。質感高い果実感、ミネラリティ、エキス感ですから、かなりお買い得かと認識しました。
これも一推しです。全方位外交的美味しさです。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のピュリニー、シャサーニュのコラムから転載しています。
━━━━━
【作風はラモネに似ている??繊細・ピュアな洗練されたシャルドネです!素晴らしいと思います!】
2011年ものはそれなりの数量を扱えたのですが、2012年はかなり厳しいです・・・。ACブル以外は数本ずつ、バタール、レ・フォラティエール、レ・ルフェールに至っては1本、2本・・です。
ACブルゴーニュや安くて美味しいマランジュの白はすでにご案内していますが、実は今回の上級キュヴェも同時に届いていたんですね。少なくとも上級キュヴェから1本はテイスティングしようと思って、シャサーニュをテイスティングしましたが、ご案内するのを今まで忘れていたんです。・・だって・・余りに少なくて、いつも忘れちゃうんですよ。
味わい的には2011年の路線をそのまま継承しており、何本か飲んだ感じでは、より凝縮感が増したかな?・・と言うイメージです。
で、この村名シャサーニュを飲んでみると、そう・・何かに、誰かのシャルドネに似た雰囲気が有る・・とずっと思っていたのが、判りました。
それは、あの偉大な・・「ラモネ」です。まぁ、違うっちゃぁ違うんですが、化粧っ気の無いピュアで若くピチピチとした味わいと柑橘系の派手さの無いフルーツ感、ほんのりとマッタリしたオイリーさなどがソックリ・・かもしれません。
このシャサーニュも、そう・・ラモネさんちのエチケットを見ながら飲んだら、全くその気になっちゃうんじゃないかと思います。ルフレーヴは有りえないし、ラフォンも無い、僅かにコシュ=デュリは掛かるかな?・・でもやっぱり似てるのはラモネだよな・・きっと、そう思っていただける高ポテンシャルな味わいです。
シャサーニュとしては全くシャバく無く、ドライでタイト、適度な膨らみを持っています。このシャサーニュに関しては、今飲んでもかなり旨いと思います。価格もリーズナブルですので是非・・ご検討くださいませ。 村名ピュリニー=モンラッシェは2012年は飲んでいませんが、村名シャサーニュほぼ同様の仕込みをしています。決して過熟させて糖分の多い葡萄だけを使用しよう、大柄に見せよう・・と言う意識は見られない造り手です。活き活きとした生命の息吹をそのままワインにしたような造りですので、ピュリニーが持つ「たっぷりとした果実味」を極自然に表現しているはずです。
1級ルフェールはムルソーの1級レ・シャルムの南に接するクリマですので、ムルソー的な大理石風ミネラリティを少し持ち、ピュリニーの豪奢な果実の風味も持つ、比較的リーズナブルなワインです。ムルソーを飲んでからピュリニーを飲むと、何故か緊張感が解れて「ほっ」としたりしますが、おおらかさと厳しさの両面を持つ味わいです。
1級レ・フォラティエールはもう・・皆さん、良くご存知の素晴らしいクリマですよね。大きさ、構造の深さ、とても立派な・・ピュリニーらしいワインかと思います。1級の中ではトップクラスです。
バタール=モンラッシェは、それでも0.5ヘクタール近く有るとのことで、物凄い財産ですね。DRCもバタールを0.6ヘクタールほど持っていて、数樽造ってネゴシアンに販売しています。飲みたいですがどうにもなりませんよね。
以上、是非ともご検討ください。
● 2015 Puligny-Montrachet
ピュリニー=モンラッシェ
【滅茶ゴージャス!きっとピュリニーに抱くイメージそのままです!】

まぁ、これだけ水平でガンガン開けますと、色んな事に気付きます。バシュレ=モノらしい超高域の表現もそうです。結構難しいことをやってるのかな?・・単に畑の位置で発酵槽を変えてるだけじゃ無いよなぁ・・などもそうですが、何よりも・・一般に言うところの、
「テロワールが見事に違うことを見せつけている」
と気付かされます。
他のコラムでも書きましたが、マランジュ・フシェールとサン=トーバン・アン・ルミイィの、余りの色の違いもそうですが、これは完全に畑の個性でしょう。
豊かでゴージャスなムルソー・・って、ペリエール以外にも在ると思い出させてくれるのもクロ・デュ・クロマンです。これなんぞ、下手をすると「ムルソーと言わないかもしれない・・」シャルドネですが、モロに畑の個性、そのものです。
こちらは、根底に厳しいミネラリティを持つクロ・デュ・クロマンとも違うミネラリティ、そしてゴージャスさを見せます。ピュリニー=モンラッシェに抱くイメージはそのまま・・かと思いますが、柔らかくもやや引き締まっていて、ダラダラした感じが全く在りません。結構・・惜しい感じのピュリニーは、豊かで大らかだけど・・緩いですよね。ムルソーほどの硬い石のミネラリティでは無く、もう少し砕けて粉々になった、ややソフトで優しいニュアンスの有るミネラリティです。
感じられるフルーツも黄色が強く、しかも高質です・・実はこの上のクラスのピュリニー・レ・ルフェールが余りに凄いので、目立たない存在になってしまいガチでは有ると思うんですが、村名ピュリニーとするならば、これはかなり出来が良いと思います。
価格も6千円+α・・ですから、ユベール・ラミーの高級クラスのサン=トーバンと良い勝負です。質感高い果実感、ミネラリティ、エキス感ですから、かなりお買い得かと認識しました。
これも一推しです。全方位外交的美味しさです。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のピュリニー、シャサーニュのコラムから転載しています。
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【作風はラモネに似ている??繊細・ピュアな洗練されたシャルドネです!素晴らしいと思います!】
2011年ものはそれなりの数量を扱えたのですが、2012年はかなり厳しいです・・・。ACブル以外は数本ずつ、バタール、レ・フォラティエール、レ・ルフェールに至っては1本、2本・・です。
ACブルゴーニュや安くて美味しいマランジュの白はすでにご案内していますが、実は今回の上級キュヴェも同時に届いていたんですね。少なくとも上級キュヴェから1本はテイスティングしようと思って、シャサーニュをテイスティングしましたが、ご案内するのを今まで忘れていたんです。・・だって・・余りに少なくて、いつも忘れちゃうんですよ。
味わい的には2011年の路線をそのまま継承しており、何本か飲んだ感じでは、より凝縮感が増したかな?・・と言うイメージです。
で、この村名シャサーニュを飲んでみると、そう・・何かに、誰かのシャルドネに似た雰囲気が有る・・とずっと思っていたのが、判りました。
それは、あの偉大な・・「ラモネ」です。まぁ、違うっちゃぁ違うんですが、化粧っ気の無いピュアで若くピチピチとした味わいと柑橘系の派手さの無いフルーツ感、ほんのりとマッタリしたオイリーさなどがソックリ・・かもしれません。
このシャサーニュも、そう・・ラモネさんちのエチケットを見ながら飲んだら、全くその気になっちゃうんじゃないかと思います。ルフレーヴは有りえないし、ラフォンも無い、僅かにコシュ=デュリは掛かるかな?・・でもやっぱり似てるのはラモネだよな・・きっと、そう思っていただける高ポテンシャルな味わいです。
シャサーニュとしては全くシャバく無く、ドライでタイト、適度な膨らみを持っています。このシャサーニュに関しては、今飲んでもかなり旨いと思います。価格もリーズナブルですので是非・・ご検討くださいませ。 村名ピュリニー=モンラッシェは2012年は飲んでいませんが、村名シャサーニュほぼ同様の仕込みをしています。決して過熟させて糖分の多い葡萄だけを使用しよう、大柄に見せよう・・と言う意識は見られない造り手です。活き活きとした生命の息吹をそのままワインにしたような造りですので、ピュリニーが持つ「たっぷりとした果実味」を極自然に表現しているはずです。
1級ルフェールはムルソーの1級レ・シャルムの南に接するクリマですので、ムルソー的な大理石風ミネラリティを少し持ち、ピュリニーの豪奢な果実の風味も持つ、比較的リーズナブルなワインです。ムルソーを飲んでからピュリニーを飲むと、何故か緊張感が解れて「ほっ」としたりしますが、おおらかさと厳しさの両面を持つ味わいです。
1級レ・フォラティエールはもう・・皆さん、良くご存知の素晴らしいクリマですよね。大きさ、構造の深さ、とても立派な・・ピュリニーらしいワインかと思います。1級の中ではトップクラスです。
バタール=モンラッシェは、それでも0.5ヘクタール近く有るとのことで、物凄い財産ですね。DRCもバタールを0.6ヘクタールほど持っていて、数樽造ってネゴシアンに販売しています。飲みたいですがどうにもなりませんよね。
以上、是非ともご検討ください。
● 2018 Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
【2018年ものA.C.ブル・ブランは非常にポテンシャル高いです!何故か人より低い評価点のアラン・メドゥズさんが90ポイント、付けてます!】

「Outstanding Sweet Spot!!」
だそうです・・。これはアラン・メドゥズさん、バーガウンドですね。なるほど・・スウィート・スポットとスウィートが掛かっているのかな?・・ちょっと良くは判りませんが。
アラン・メドゥズさんとヴィノスの誰かさんは87~89ポイントで同ポイントの評価点でした。これは本人たちは相当に高い評価をしたつもりの点なのでしょう。実際にはちゃんと飲んで点を付けたとしても、評価点は掲載しないのが・・A.C.ブルクラスに見られますしね。なので、相当に良いと思われた・・だけど、実際に点を高くしてしまうと、他のキュヴェとのバランスが取れなくなる恐れがある・・ので、言葉の方で調整したのかもしれませんね。・・いや~・・穿った見方をしてまして・・すみません。ライバル意識でもあるのかな?
非常にポテンシャル高いです。バシュレ=モノらしい、見事に大柄さのある味わいです。そして、上級キュヴェをそのまんまクラス下げしただけ・・つまり、全てのワインが同じライン上に有ることが見通せます。
ただし・・これはマイナスな見方では有りませんよ・・仕方のないことです。上級キュヴェにある「極楽感」と言うか「豪奢な感じ」は・・薄れてしまうんですね。質実剛健で有り、上から下まで一緒であることにより、こうなる訳です。
もし、このキュヴェだけを違うやり方にしたり、不足した部分を何かで補ってしまおうと繕えば、破綻が見えてくる訳ですね。
なので、これは非常に素晴らしいことです。すべてが一貫しているんです。
ですので、とてもポテンシャルが有り、今でも美味しく飲めますが、硬さが有る分、少しだけ・・落ち着くまで待つべきでしょう。この1カ月は手を付けず、暑さの落ち着いた10月から飲み始めましょう。そして、寒くなってきたころには、相当上昇しているはずです。
素晴らしい出来だと思います。下から上を見るのはやや難しいですが、この延長上にレ・ルフェールやレ・フォラティエール、バタール=モンラッシェが有ります。是非ご検討くださいませ。人気のA.C.ブル・ブランです!
以下は以前のレヴューです。
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【見事!!素晴らしいです!】
非常に優れています。バシュレ=モノらしい快活な味わいです。そして、非常に・・滑らかです。
新樽の使用率は20%ほどかと思いますが、
「樽のニュアンスが無い訳ではないが突出していない・・か気が付かない」
レベルなのに、
「新しい樽の使用による酸化の調整具合が絶妙」
で、
「それによって生まれるアロマと味わいが見事!」
だと言えるかと思います。
ピュリニー的な味わいで、「ブリブリっとした果実」が感じられます。あの、ジャスパー・モリス氏は何と、90ポイントも付けています!・・A.C.ブルにですよ?・・ピュリニー=モンラッシェ村名に90点・・では有りません。間違いなく、
「A.C.ブルに90ポイント!」
まぁ、よほど気に入ったのでしょう!・・noisy も何故か嬉しいですよ・・正直な人が増えて!
オルヴォーさんも、もし余ったらくれることになっていますが、それは、余らなかったらくれない・・と言うことなので、お早めに是非!相当に旨いです!超お勧め!
以下は以前のレヴューです。
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【2016年のバシュレ=モノを知るには、まずこれを飲まないと!グイッと量も飲めるがバシュレ=モノらしい繊細な表現が詰まっています!】
想像力を働かせると「なるほど・・そういうことなのかもしれん・・」と素直に思える良い出来のACブルゴーニュ・ブランです。
やはりなんと言ってもピュリニーに有るACブルの畑由来の葡萄が基本・・に有るのでしょう。ピュリニーらしい大らかさと包容力に満ち、豊かさとスムーズな飲み口を感じさせてくれます。一つ上のクラスのサントネイ・ブランの出来が凄いので、少し霞んでしまいがちでは有るんですが・・サントネイ以上のキュヴェを飲まなきゃ良いです・・(^^;; そうすれば物凄く幸せです。
色合いも良いですよね。薄い緑が透けて見える素晴らしい映像です。この日は台風一過で余りに暑くて、しかもその日に到着したものをその日に飲んじゃってますから、その要素によるマイナス分を見てテイスティングをしなければいけないんですが、そんなことも忘れてしまうような優れたバランスでした。
ワインって面白いのは、畑の個性も有るにせよ、造り手の個性がそれを超えて見えるか?、もしくは超えずに見えるか・・もしくは全く見えて来ないか・・(^^;; ですよね。その辺の情報が伝わって来ないワインは、
「ちっとも面白くない」
か、
「痛んだワイン」
と言うことになります。
今さらながらに・・いや、何度も申し上げてすまないと思うんですが、本当に痛んだワインが多いです。その痛んだ味わいがワインの本当の味わいなんだと誤解されていらっしゃる方も多い・・。下手をすると、真逆に捉えてしまう方もいらっしゃいますから、その辺をどのように言葉にしたら良いのか、難しいところでいつも考えています。
やはり凝縮感から言えば2015年の方が上でしょう。しかし、畑の個性・・と言うか、このワインの個性と造り手の個性の両方のバランス、そしてワインとしてのバランスは2016年に軍配を上げたいと思います。
さすがのバシュレ=モノ、2016年もキッチリ仕上げて来ました。是非飲んでみていただきたい素晴らしいシャルドネです。バシュレ=モノのラインナップでは最もリーズナブルで最も朗らか、それだけに近寄りやすいスタイルです。是非飲んでみてください!超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【溢れ出るポテンシャル!漲るパワー!美しく伸びやかな薄緑の弦・黄色の果実!2015年のバシュレ=モノは、取り敢えずこれを飲むべし!】
いきなり来ました!2015年のACブルゴーニュは、もう・・ボトルの太さ、重さから言っても2千円のワインでは有り得ません。実際のところは三千円はするんですが、その威容なボトルはACブルとも思えない存在感です。
しかもその栓を抜けばもう・・飲まずとも判るでしょう。漏れ出るアロマの力強さ、生き生きとどこまでも伸びて行くような高域のアロマが唯モノでは無いと告げているかのようでした。
2014年のこのワインは、2013年までに感じた「微妙に薄いかな?」と言うものを打ち消す、非常にバランスの良いものでしたが、2015年ものは、そのレベルを大きく超越して来ました。
「この膨大なエネルギーを閉じ込めるべくのこのド太いボトル!」
と考えるのが良いかと思いますが、ハッキリ言って「驚きのレベル」です。
「・・またまた~・・そんなこと言って~・・売りたいがためでしょ~よ!」
と思われるかもしれませんが、これ以上はもう増えないんですよ。入荷は24本でストップです。たった24本のために(実際はもっと少ないです)、そんな大風呂敷は拡げられないですよ。その10倍有ったら考えるかもしれませんが・・ったって、そんなことをすればすぐにお客さん、離れちゃいますからね。
膨大なエネルギー・・と書きましたが、ミネラリティも半端ないです。なので、むしろそれがボトルの中に納まりきる、熟してまとまった表情を見せるまでには2~3カ月掛かるかもしれません。それでも、この若々しいエネルギーを、ネガティヴに受け取られる方は極少数派でしょう。
もし、
「最高の状態で飲みたい。直近の美味しさだけが欲しい」
とお考えなら、年末年始まで待つか、3年後から飲んで欲しいと思います。
これ、ピュリニー村の畑のようですが、ミネラリティはシャサーニュ風です。ポテンシャルもシャサーニュ村名並み、これ以下のシャサーニュ=モンラッシェは山ほど有ると思います。素晴らしいACブルでした!お早めに是非お試しあれ!・・そして是非上級キュヴェにもトライしてみてください・・と言うより、飲みたくなっちゃうでしょうけど!お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューです。
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【偉大な2014年ブルゴーニュ・シャルドネ!未来のブルゴーニュを牽引するのはバシュレ=モノ・・と思わせてくれる、ノーズまで華やかな逸品です!】
まずバシュレ=モノ2014年について最初にお伝えしたいことは、
「ユベール・ラミー2014年を美味しいと思った方なら必ず評価してくれるだろう。」
とnoisyは感じていること・・そして、
「ユベール・ラミーの太く滑らかで低重心な味わいともかなり違う味わい。」
ながらも、
「おそらくこの2つのドメーヌは将来のブルーニュ・シャルドネのシーンの主役足りえるだろう。」
と言うことなんです。
何しろ、購入したキュヴェのほとんど全てを飲んで確かめてますんで・・(^^;; 営業的には大赤字ですが、
それだけ力を注ぐだけの価値が有ると踏んでの大盤振る舞いです。是非とも何か1本でも・・飲んでみて欲しい・・暮れの押し詰まりに詰まった時期に、noisyなりに一生懸命、キーボードを叩いています。
このブルゴーニュ・ブランですが、
キャプスュルが巻かれた非常に太い、高級なボトルに入っています。外観からも手を抜いた感じが一切しない、妥協を許さない姿勢が見て取れます。
非常にミネラリティが高く、しかも低域から高域までバランスの良いミネラリティ・バランスです。果実感は、
「ユベール・ラミーが熟して凝縮していて低域から高域までしっかり出ている」
のとも違い、
「低域から超高域まで幅広い帯域を持つ果実感」
です。
低域の押し出しとクリーミーさがユベール・ラミーの表現であり、超高域のスパイシーさや植物表現のリアルさと言った、細やかなニュアンスと全体バランスがバシュレ=モノの表現と言えるでしょう。
このド太いブルゴーニュボトルに入ったACブルゴーニュ・ブランも、ピュリニーっぽい黄色のしっかりした色彩から、石灰系の細やかなミネラリティをたんまり持ち、黄色~白、そして僅かにオレンジの入った「ブリブリッ」と丸みの在る果実を、その冷ややかな酸と共に見事に表現しています。
何とか2千円代のACブルゴーニュ・シャルドネは言うに及ばず、4千円以上の高級なACブルゴーニュ・シャルドネ、もしくは村名シャルドネとも肩を並べられるようなポテンシャルが有ります。
敢えて言うならACブルゴーニュと言うカテゴリーで有ることが、他とは違う何か明らかな特徴を敢えて表現していない、出来ていないと言うに過ぎないでしょう。3千円のシャルドネで、これほどまでに華やかで、リアルな植物表現が出来るものはまず見当たらないです。
とても素晴らしい、リーズナブルで高精細な表現のシャルドネです。是非、バシュレ=モノのワインの取っ掛かりとしてお試しください。超お勧めします!
以下は以前ヴィンテージのコラムより転載しています。
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【次世代のブルゴーニュ・シャルドネのトップランナーが造った2013年は心底ピュア!!余分な虚飾を一切廃した純な味わいです!】
ん・・こうまで安定していると、「若手の期待の星」と一言で片付けてはいられないのかもしれないと思い始めています。ドメーヌでは無いので立場が違うとは言え、やはり期待の星と言われる「バンジャマン・ルルー」とは、スタイルが大きく異なっているし、バシュレ=モノもバンジャマン・ルルーも安定度はとても高い。
唐突に比較に出してしまったのでおそらくその意味するところも判らないと思うので申し訳ないんですが、結構、ここは重要な部分かな・・と思うので、書いておこうかなと。単にドメーヌとネゴスと言う問題だけでは無くて、ワインに対する考え方とか、生き方とかに関わっているような気がするんですね。
例えばバンジャマンの場合は、どのキュヴェを飲んでも、非常に濃密で深みが有って、また常に平均以上の仕上がりをしていると思う。いつ抜栓しても、置かれた状況でそれなりのパフォーマンスを期待出来、しかもそれを「さら~っ」とこなしてしまう、言ってみれば優等生的な美味しさ。
一方、このバシュレ=モノの場合は、決して濃密にはしない。方法は色々有るので、一概に「濃密さ」=「遅い収穫」と言う図式だけでは無いが、バシュレ=モノは、
「収穫のタイミング」=「美しい果実酸を達成するギリギリのタイミング」
なのであって、活き活きとした酸により生まれる華やかなアロマ、フレーヴァーを失うことを何より恐れているように感じられるんですね。
バンジャマンならもし同じ区画の収穫を、バシュレ=モノよりもよりずっと遅くするはず・・です。そして、より熟れた葡萄により、より豊かに、より濃密に、より若くから美味しいブルゴーニュワインにすると。
昨今の流れを見ると、やはりブルゴーニュワインは濃密さよりもブルゴーニュらしいエレガンスが求められているように思います。そして、短期的には美しい果実酸と活き活きとしたアロマで飲ませ、長期的には、熟成でほとんど失われるはずの、その若々しいニュアンスを醸造時に詰め込んでおこうと言う意思が見えるんですね。
モンラッシェとかバタールとかのグレートなワインの古酒・・20年以上も熟成した素晴らしいコンディションのものを飲まれた方なら、きっとお判りかと思います。
「ヴィンテージを考え合わせると異常なまでに若いと感じる美しさを持っている」
・・そうですよね?・・良いコンディションがその若さを感じさせてくれる部分も有りますが、その若さが最初から無ければ、20年後、30年後に感じる訳が無い・・
なので、このバシュレ=モノのシャルドネの造りこそが王道なのかな・・と思います。むしろ、ブルゴーニュ・シャルドネの素晴らしいクリュを持っているからこそ出来るのかも・・しれません。
そんな、王道のシャルドネを感じられるのがACブルゴーニュ・ブランです。開けたて・・これが非常に美味しいです。葡萄そのもののアロマティックさを感じているんじゃないか・・と思えるようなフレッシュさと、実に美しい・・みずみずしい、葡萄が雫で濡れたようなイメージが浮かんできます。酸度もしっかりです。ワイン初心者なら「酸っぱい」と言い出しかねませんが、少しでもシャルドネの美味しさに気付いた方なら、充分な酸度で過不足無し・・と思われるでしょう。
中域も見事に膨らんで、余韻も非常に長いです。ややネットリしていますが、オイリーとまでは言えない感じです。緑の若草、香草をエレガントにつややかに感じさせつつ、残像を消していきます。・・非常に良いですね。
ですが、抜栓後、半日以上経過したものも1カ月ほど前に飲んでいます・・これは結構硬かったです。なので、3時間ほどでは非常に美味しく飲めてしまうと思いますが、翌日に残したものはかなり硬いでしょう。もしボトル半分ほど残してしまったのなら、むしろコルクを逆刺しして3~5日ほど置いてしまった方が結果が良いと思います。2013年ものは2012年と同等、もしくは超える仕上がりです。ワインの密度も非常に高いです。
他にはシャサーニュ村名、ピュリニー村名などを飲んでいますが、今回のご案内には有りませんで・・すみません。しかし、ブルゴーニュ・ブラン同様・・・決して過熟させない美しい造りでした。
サン=トーバン・プルミエ・クリュ・アン・ルミイィ は、ご存知・・あのモンラッシェの真裏の畑です。今のところ飲めていませんが、おおきい期待の持てるアイテムです。
ムルソー・クロ・デュ・クロマン はヴォルネイに程近い位置、クロ・ド・ラ・バールやアン・ラ・バール、ラ・バール・ドゥスーの西(上部)にある村名リューディです。僅かに粘土のニュアンスのあるシャルドネで、粘性も有って、バシュレ=モノのような収穫タイミングですと、非常に面白い味わいになると思います。
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・アモー・デュ・ブラニー は、余り聞いた事が無いかもしれませんが、実はガレンヌ、ラ・トリュッフィエール、シャン=ガンに囲まれた1級畑です。ソリッドで薫り高いタイプのピュリニー1級です。
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ルフェール はアモー・デュ・ブラニーのように高い位置では無く、モロにムルソー・レ・シャルム(シャルム=ドスー)の南に接しています。ムルソー・シャルムの気品とピュリニー的寛容さ、明るさを持っています。
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール はもうご存知でしょう。非常にポテンシャルの高いピュリニー1級です。この下に2011年のテイスティングコメントを掲載していますのでご覧下さい。2013年ものは今のところ3本しか入荷が無いので・・飲めないかもしれません。世界で最もリーズナブル且つ高ポテンシャルのレ・フォラティエールと言えると思います。
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・ラ・ロマネ は、ラ・グランド・モンターニュとも名乗れる1級畑で、村の南上部に有ります。ヴァンサン・ダンセールのラ・ロマネが有名ですね。こちらも3本のみの割り当て品につき、飲めていません。
バタール=モンラッシェ・グラン・クリュ は1本だけいただけた、バシュレ=モノのトップ・キュヴェです。これだけは新樽100%とのことですんで、若いうちはもちろん・・樽は強いでしょう。飲んだことが無いので何ともコメントし辛いですが・・・飲まれたら是非ご感想をください。
今のところ4アイテムほどのテイスティングしか出来ていません。しかし、バシュレ=モノのスタイルは一貫しており、王道のシャルドネ造り、2013年はいつも通りの出来だが、より密度が高い、とても良い仕上がりかと思います。ご検討くださいませ。お奨めします!
以下は2012年ブルゴーニュ・ブランのご紹介文他です。
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【華やかです!繊細です!綺麗です!!】
やはり、この人はそうゆう人なのでしょう。絶対に過熟させない美しい酸の伸びやかさにたっぷりなミネラリティが無いと・・・
「そんなの、俺のワインじゃ無い!」
と思っているに違い有りません。
皆さんは勘違いされていらっしゃるかもしれないですが、多くの白ワイン・・特に頭に「駄」が付くワインほど、「酸が無い」です・・。偉大な白ワインほど豊かで多量な酸を沢山持っているんですね。勿論、ミネラリティも同様です。さらに勿論、「ありゃ良いというものでも無い」です。バランスよく持っていなければお話しにならんです。
そんな意味合いでは、コント・ラフォンの作風に、やはり非常に似通っていると思います。味わいは2011年よりも現状、「シャッキリ」した感じですが、時間の経過でどんどん丸さと旨みを積み重ねてゆくでしょう。ピュアでドライ、素晴らしいシャルドネです!お奨めします!
以下は2011年のコメントです!
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【ピュアです!昔のコント・ラフォンの作風から樽の要素を大幅にマイナスした味わい・・・です!実に旨い!!】
え・・体調悪いです・・久々に風邪をひいたようで、本来ならばリアルのテイスティングに出かけている時間に・・・書いてます。・・・リアルの皆さん、すみません!
無理をすれば渋谷まで行けるとは思うんですが、皆さんに風邪をお裾分けしてしまうと申し訳無いので、結局思い止まりました。熱っぽいし鼻は詰まっているし、鼻水も垂れてくるし・・・で、結局迷惑をお掛けすることになると。で、店に篭ってキーボードをカタカタやってる訳です。
消費税率の上げが有って、中々その後はスムーズに品物が入ってこないのも有りますが。そんな中では、前回のルモワスネ2000年キュヴェ・スペスィヤルが物凄い売れ行きでして、非常にありがたいです。
実際のところ、倍の価格出しても惜しくないと思えるような状態でして、一度飲まれた方のリピートが実に多い・・・。
前回も木曜日のリアルのテイスティングに行く前に追加して、
「さあ、これで大丈夫だろう・・」
と思ったんですが、たった二時間しかもたず・・
飲むタイミングと価格がピッタリ合ったドンピシャワインでしたんで、皆さんもきっと喜んでいただけることと思っています。
しかしながら、次のネタが無い・・・。どうしよ~と思っていたら、ロブレ・モノではなくてバシュレ=モノの案内が有りまして、
「騒がれ始めているような気配があるけど飲んだことないし・・・本拠がマランジュだし・・ん?・・でも価格も手頃で、ほほほ・・ルフェールにフォラティエールにバタールも造ってるのか・・じゃ、取り合えずACブルを購入して飲んでみようか・・」
そんな思考で購入したのがACブル・ブランです。で、写真をすっかり撮り忘れましたが・・これが旨かったので、上のキュヴェを購入する気になったんですね。
味わい的には、ムルソーとピュリニーの中間的なミネラリティ感覚。かなりしっかりしているが、ムルソーほどへヴィーでは無いし、ピュリニーほど軽く複雑では無い・・・しかし、非常に厚みのあるものです。
樽はほとんど気付かないほど・・です。バレル・ファルメンテーション(樽発酵)のはずなので、もっと樽っぽさが有るのかと思いきや、滅茶苦茶リアリティのある葡萄果汁由来そのものの味わいでした。樽による化粧っけの全く無い「すっぴん美人」なブルゴーニュで、中域が厚く、余韻もピュアさが長くたなびくので、
「お?これはこれは・・・」
と笑みが浮かんできます。味わいも、デリシャスリンゴ(古っ!)的までは行かない・・ピュリニーの村に入ったかどうかというようなニュアンスで、ムルソーにまだ足も残ってるよ?・・みたいな感じ。その辺もなかなかです。つまり、
「樽の無い昔のコント・ラフォン風に近い」
ニュアンスで、個人的には非常にポイントが高いと言えます。
マロラクティックのレベルも、とことんまでマロをやったと言うよりは、わずかに華やかな酸を感じる程度・・・いや、これは若い性かもしれませんが、へヴィーになり過ぎない、ちょうど良いレベルでした。今飲んでも旨いが、1年から2年寝かせると味わいが「グググッ」と乗ってくるだろうという雰囲気でした。かなりお奨めです!
トップ・キュヴェにはバタールが有りますが、そちらは少し値が張るので、2番目の1級フォラティエールに狙いをつけました。これもどうも成功のようです。何せ、フォラティエールとすると、価格が目茶安い!1万超えないのは有り難いところでしょう!
出来はかなりのものでした。こちらはACブルと比較すると樽の要素が絡んできますが、
「決して強くない・・・おそらくライトトーストの樽を一生懸命綺麗にして(水で何度も洗うとか・・・)使用したのかな?」
と想像させるもので、しかも今飲んでもかなり旨いんですよ!
甥っ子のoisy も、まぁグビグビに近いペースで飲んでしまうので、
「こら・・もっと味わって飲まんと!」
と制するほどでした。
分厚いボディにピュリニー・ならではの究極球体バランス、そしてフォラティエールらしい豪放さ。柑橘系果実がたっぷり、マッタリとして口内に留まり、少しずつ要素を拡げつつ放出してくれます。嬉しいことに現在は、時系列で開放方向に向かっているので、さらに美味しさがアップしてきます。
ACブルのような果実そのもののピュアさは半減しますが、高級シャルドネの品質感は、物凄いものが有ります。口内で転がしているとしっかり膨れ上がりますので、飲んでいて非常に嬉しいワインです。
そして重要なのは・・・
「作風自体はクラシックなものだが、実に洗練されていること。」
と、
「樽に頼らない・・むしろ樽の要素を付けたくないと考えているように思えるほど、ピュア&ナチュラルな味わい」
です。これはACブル・シャルドネにも言える、このバシュレ=モノの個性かと思います。ビオでは無いが、非常にナチュラル・・・しかもブルゴーニュ・シャルドネの旨さを充分に理解していて、それをワインにちゃんと生かしているんです。
現状、凄みを見るほどの成長はしていませんが、今飲んで非常に美味しいのと、将来性もバッチリで・・楽しみなグレート・シャルドネです。これは仕入れとくしかないでしょう!価格的も非常に安いと言えます!
もしかすると、もう少し買えるかもしれません。もし無くなっていたら・・お声掛けください。絶対損はしないフォラティエール!まだ若い造り手ですが、こりゃおじさんもちょっと驚きました。お勧めします!是非ご検討くださいませ!
● 2018 Santenay Blanc
サントネ・ブラン
【なんとヴィノスは2018年サントネ・ブランに90ポイントも!・・2017年ものはムルソー風でしたが、2018年はシャサーニュ風にランクアップ??】

美味しいです!・・バシュレ=モノらしい、すがすがしさが口内を押し広げるかのように入って来ます。そして、ほんのり滑らかでわずかなオイリーさと細やかな石灰、白いフルーツや柑橘フルーツ、瑞々しさが膨らみます。
2017年ものはオイリーさがもっと在ったように思いますが、2018年ものはそこはやや穏やかで、代わりにリアルなフルーツ感が増えた様に思います。
コート=ドールの南端はマランジュですが、その北がサントネでして、さらにその北がシャサーニュになります。サントネはシャサーニュ同様の地層が出ている畑が散見されるそうですので、味わいも似たようなニュアンスなるのかもしれません。以前は力のある生産者が育っていなかった性も在るのでしょうが、
「90ポイント!」
などと付くようなワインは、まず在りませんでしたし、何よりメディアのテイスターが余り行かなかったことも、知名度に欠ける存在になっていたのかもしれません。
価格的にもA.C.ブルゴーニュに毛の生えたようなものですが、
「図太いボトルに剥きやすい蝋封」
をしていますので、コストは結構に掛かっていることが判ります。
その90ポイントはヴィノスですが、こちらも誰の評価か今のところ不明です・・すみません。しかし、サントネのシャルドネにこれほどの評価が付けられるのは稀かと思いますが、個人的には・・やはりプラス1ポイントの余裕を見るべきかと思います。お勧めです!是非飲んでみて下さい!
以下は以前のレヴューです。
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【2017年ものもムルソー・スタイル!!・・(^^ この高質さからは、サントネイの白だとはきっと思わないでしょう!】
サントネイの白です。普通は余り・・皆さんも食指を伸ばさないでしょう。
でも、稀にサントネイでも優れた白は見当たります。ピュアでフレッシュ系に仕上げると、結構に美味しいです。
しかし、マロをして高級シャルドネにしようとして失敗するパターンがほとんどなんです。上手く立ち回らないとこうはならないんですね。
コート=ドールの南のドンケツにあるサントネイでは有りますが、このように上手に仕上げると非常に美味しいです。ムルソーの北側的な味わいですから、
「ムルソー・クロ・デュ・クロマン」
との共通項が結構に・・感じられます。
バシュレ=モノ・・来ちゃいましたか・・ね?・・後は余りに人気が出過ぎて価格が上がり過ぎないことを祈ります。是非飲んでみてください!
以下は以前のレヴューです。
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【2016年ものは何とムルソー・スタイル!!・・余りの旨さに思わずFace Bookで「美味ゃい・・美味ゃい!」と呟いて??しまいました!】
こりゃぁ・・今でも最高に美味いです!
「・・美味い白ワインは緑色が透けて見える・・」
などとnoisy は言っておりますが、この写真からはその淡い緑色が見えると思いませんか?・・いや、グラスの下に敷いてあるテーブルクロスの模様のことでは有りませんよ。ワイン自体の色合いに・・です。
2015年ものは、グラマラスで柔らかいシャサーニュ=モンラッシェ・ブランを速攻で想像させる見事な味わいだったんですが、2016年ものはムルソー・クロ・デュ・クロマンそっくり!ねっとり、マッタリとしつつも切れ上がりが有り、中域も見事に膨らみ、ムルソーのど真ん中っぽい、少量の粘土と多量の石灰が織りなすハーモニーに酷似しているように感じます。
そのねっとりさ、マッタリさから・・見事なエキスから・・ですが、熟したフルーツのニュアンスがバンバン出て来ます。バシュレ=モノらしいドライさのピュアさ、そしてビターなニュアンスが口内をくすぐってくれます。これ、最高に美味ゃい・・と思っちゃいました。
サントネイでこれほどに素晴らしいものにはそうは出会えないと思います。メディアもまだ目を付けていないキュヴェで、まず評価されていないでしょうが、2016年はシャサーニュ南部からサントネイにかけては、天候に恵まれたことも、このワインを助長させたのかもしれません。
今でも非常に素晴らしいです。・・もちろん、長くも持ちます。是非飲んでみてください。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【サントネーって・・忘れてください・・と思いたくなるような見事なシャサーニュっぷりです!旨い!】
ACブル・シャルドネの出来が半端ないのでおそらく霞んでしまうであろう、サントネの白ですが・・これも素晴らしいです。村名ワインたるポテンシャルはACブルを越えて来ます。
そのミネラリティの組成は2014年のコラムでも書きましたが、シャサーニュ村名そっくりで、もしブラインドテイスティングをしたなら、誰も「サントネ」とは言わないでしょう・・まぁ、そんな村を知らなきゃそもそも言わないでしょうけどね。
で・・
「ん?・・ACブルも、ACサントネもシャサーニュ村名並みなんて言っちゃって、シャサーニュ村名はど~すんのよ?」
と思われるかもしれませんが・・大丈夫です。
「・・だって、シャサーニュ村名、信じられない位に美味しいから!」
まぁ、シャサーニュはシャサーニュのコラムをご覧ください。
このサントネ・ブランですが、赤より白の方が良いワインに当たるのがサントネでは有りますが、かなり良い畑なんじゃないかと思うんですね。これほどまでに濃密で、ミネラリティも半端ないとすると・・サントネ1級並
みと言って良いかと思います。
シャサーニュ的なミネラリティの発露、黄色や白の果実・柑橘は、やはりACブル以上です。ここの表現の違いが価格にキッチリ現れており、また2014年のバランスの良さも良かったですが、溢れ出んばかりのポテンシャルをひけらかす2015年のブッチギリの美味しさも見事です。
是非飲んでみて欲しいと思います。ブルゴーニュ・シャルドネって、楽しいですね~!魚の美味しい季節、美味しいシャルドネは必需品です!超お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューです。
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【まるでシャサーニュ=モンラッシェ!若々しく華やか、充実した冷ややかな酸がリアルな果実を感じさせてくれます!】
noisy も初の扱いとなるバシュレ=モノのサントネイです。ご存知の通りサントネイは、シャサーニュ=モンラッシェの南に接するコート=ドールのどん尻に位置する村です。
で、おそらくですが・・ほぼ勘違いされていると思われるのが、実は生産されるワインのほとんどが「赤、ピノ・ノワール」で有って、「白、シャルドネ」は非常に少なく、古い資料では全体の1%と言われています。現状、赤ワイン全盛ですが、北隣のシャサーニュ村がシャルドネに切り替えて成功していることを考えれば、若干なりともそのパーセンテージは変わっているかもしれません。
しかし、やや大雑把な味わい・・もしくは、繊細だが薄い・・と思われるものが多いピノ・ノワールに対し、希少なシャルドネは、
「シャサーニュ=モンラッシェに似て素晴らしいものに当たる確率が高い」
のが事実です。
「サントネイは赤より白」・・と思っていると良いかもしれません・・まぁ、あくまで雑に言って・・です。
このサントネイ・ブランも1級では無く、ただの村名サントネイですが、上記のように基本、シャサーニュ=モンラッシェ・ブランに瓜二つのワインに仕上がります。
ACブルをやや大きくしたような構成で、林檎や梨、花梨と言ったフルーツのニュアンスです。非常に冷ややかな酸味をしっかり持ち、繊細で華やかなアロマです。果実味はたっぷり有り、釣り合うだけの見事な酸味、石灰系のミネラリティもしっかり有ります。
勿論全く甘く無いですが、薄辛いと言うようなポテンシャルの無い味わいでは無く、たっぷりしつつ、リアルなフルーツが持つ酸もしっかり有る・・と言う感じですね。
それは、
「もしユベール・ラミーだったら、こうは造らないだろうな~・・」
と言うのが良く判る味わいです。非常にハッキリしていて、滑らかさの中に沈没しない細やかで華やかな表現が有るんですよ。
これは、ワインが成熟して行く中では、非常に失われやすい、若々しく新鮮な表現です。この部分をたっぷり持っているのが「バシュレ=モノ」で有ると・・そしてその表現が年を追うごとに洗練されて来ていており、このリーズナブルなサントネイ・ブランは、非常に判り易く解説してくれているように思います。
アペラシオン的には認知度が低いサントネイですが、その分とてもお買い得です。是非ご検討くださいませ!
● 2018 Puligny-Montrachet 1er Cru les Folatieres
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール
【素晴らしいです!・・今飲んでもこの美味しさに気付かぬはずがない!まさにシャルドネが生む甘露とも言うべき見事な味わいでした!】

めっちゃ美味しいです!美味しさとポテンシャルから言えば、この3倍の価格のワインを超えていると思います・・。ディテールも素晴らしいし、複雑性も、エレガンスも、質感も素晴らしい!狂喜乱舞の味わいです。だからみんな、ピュリニーのシャルドネって大好きになっちゃうんですよね。
ただし、1級のレ・ルフェールも、このフォラティエールには当然ながら及ばないとしても、素晴らしい美味しさだったので、どっちを選ぶかは悩むところでは有るかと思いますよ。
グラン・クリュ・モンラッシェが持つ偉大な緊張感までは持ち合わせてはいないが、その禿山の北側のレ・フォラティエールは、モンラッシェが持たない低域・中低域の押し出しの凄さとまろやかさを持っています。
「いつかやってみたい・・モンラッシェとフォラティエールのブレンド・・・」
などと、シャルドネファンが聞いたら卒倒しそうなことを考えたことが有りますが、それはパーフェクトなシャルドネに近いのではないか・・などとも考えていました。
無駄話しは置いておくとして、やはりこの素晴らしいフォラティエールは、さっさと飲むか・・いや、本当の美味しさの1/10位だとは思いますが、それでも滅茶苦茶美味しいですので・・もしくは、3~5年待つか・・でしょう。寿命としては20年でしょうか。完全に落ちるまでには40年は掛ると思いますけど。
因みにヴィノスが92~94、アラン・メドゥズが91~93、ジャスパー・モリスが91~94と言う評価の様です。noisy的には一番高いポイントにプラス1ポイントしたいですね。このワインは若飲みも楽しいですよ!是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリス氏95ポイント、アドヴォケイト誌92~94ポイント!これは間違いの無い確実過ぎる選択でしょう!】 残念ながら飲めないキュヴェです。非常に少ないです・・が、バシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつですから・・。
ジャスパー・モリス氏は95ポイント、付けてます。アドヴォケイトは92~94ポイントで、今までで最高か?と一瞬思ったんですが、2014年ものに92~95ポイントを付けていまして、結局「??」です。評価者が違うというのも有るかもしれませんが、リアルワインガイドのように「今飲んで点」「ポテンシャル点」では無いことを考えますと、先が読み切れず評価し切れていないのかもしれません。
noisy も出来るだけ開けるようにしていますが、流石にこの入荷数ですと・・ここまでが限界でした。
しかし、世界最高峰の「レ・フォラティエール」で有ることは間違いないでしょう。
因みにルフレーヴさんちのレ・フォラティエール2017年の評価は・・
96 points Decanter
92~94 points Robert Parker's Wine Advocate
93 points John Gilman
92 points Jasper Morris Inside Burgundy
91-93 points Vinous
90-93 points Allen Meadows - Burghound
と、デキャンター誌はバシュレ=モノを超える評価をしていますが、アドヴォケイト誌は同点、以外は上回っています。特にジャスパー・モリスさんは93ポイントですから・・はい。それにいつものことでは有りますが、アラン・メドーさんが90点からの下値が気になります。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつです。レ・フォラティエールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。-----
【素晴らしいです!これは頭一つ抜け出してます!・・モンラッシェが持つ見事な造形をも感じます!】
いや~・・これは逸品ですね。数が無くて勿体無いんで、飲むかどうか迷ったんですが、これが家で開いてるってことが、今、noisy の一番の楽しみです。
2014年ものはアドヴォケイトでも92~95Pints と弾けてた評価でしたが、2015年ものはまだレヴューが届かず、アドヴォケイトの評価は判りません。
バタールのコラムでも書きましたが、noisy の信頼していないテイスター(平気でグランクリュの飲み頃期間を今から5~6年と書く方です)が92~94Points と評価していましたので、
「・・きっとそんなレベルじゃないんだろうなぁ・・」
と思ってます。
抜栓した瞬間から転げだすような「玉になったフルーツ感とアロマ」は、コンディションの良いモンラッシェを開けた時のようなニュアンスにそっくりです。モンラッシェの持つ独特の金属的ミネラリティだけが、やや違うミネラリティに置き換わっている印象で、テッカテカにコーティングされたその「玉」の滑らかさ、その「玉」からにじみ出てくるなんとも言えぬエキスからの味わい、アロマは、ワインの王を感じさせるものです。一般には「高質」と、簡単に言ってしまえますが、それでは中々伝わりませんよね。
この感覚は、さすがに他のキュヴェには無いですね。近いものは有っても、こんなにツルツルとした球体を感じさせてはくれません。
素晴らしいワインでした。この球体、玉の中に閉じ込められた見事な味わい・・楽しんでください。凄いです!
以下は以前のレヴューです。
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2018 Batard-Montrachet Grand Cru
バタール=モンラッシェ・グラン・クリュ
【もちろん、バシュレ=モノのトップ・キュヴェです。日本への入荷は数えるほど!】
ジャスパー・モリス氏はBBR社を離れてしまったようでして、BBR社も扱っていたバシュレ=モノをテイスティングできなくなったようです。なので、2017年ものに97ポイント付けたのがおそらく彼にとって最後のテイスティング・・と言うことになろうかと想像しています。
2018年ものには、ヴィノスが93~95、アラン・メドゥズが92~94ポイントと言うのが見当たりました。・・まぁ、noisy的にこのアラン・メドゥズの評価は、バタール=モンラッシェは飲めていないとは言え、レ・ルフェール2018と同じ・・です。1級レ・ルフェール、滅茶美味しいですよ。バタールはそう簡単には栓を抜けないでしょうが、ルフェールなら・・このプライスですからね。
でもやはりバシュレ・モノのバタール=モンラッシェ、飲みたいですよね。素晴らしい2018の1級の2アイテムを飲めば、そこに心は動いてしまいます。
おそらくエージェントさんに6本入った位じゃないかと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ついに来た!ジャスパー・モリス氏97ポイント!!驚くほど長い後味・・だそうです!】 あ~・・ここでグラスの写真を出せたなら・・などと思ってしまいます。事実、バシュレ=モノのテイスティングは非常にエキサイトします。それもA.C.ブル・クラスから・・です。
インサイド・バーガンディ・コムを主宰するMWのジャスパー・モリス氏は97ポイントと大激賞・・最もA.C.ブルのシャルドネにも90ポイント付けていますから、よほど2017年もののバシュレ=モノが気に入ったんでしょう。
甘さに頼らず、本当に適切だと感じる程度の樽の関与のアロマ、漏れてくる柑橘果実、張力、オイリーさにも滲むフィネスなど、飲んでいて非常に楽しいです。
そして、あのアドヴォケイトも93~95ポイントと、ウィリアム・ケリー氏が評価しています。昨年の2016年ものが、ジョン・ギルマン氏の93ポイントでしたから、
「今までで最高の仕上がり!」
であることは間違い無いでしょう。
そして、他でも書きましたが、2017年ものバシュレ=モノは、
「ドメーヌ・ラモネを超えたかもしれない!」
と感じています。少なくとも1990年台のラモネは超えたと・・言えると思います。2013年のラモネのモルジョも旨かったですが、ラモネの至宝のひとつ、バタール=モンラッシェと是非とも比較して、その言葉の裏付けをしてみたいものです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【希少なバシュレ=モノのトップ・キュヴェのひとつです。レ・フォラティエールはView From The Cellar のジョン・ギルマン氏は93Points!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。-----
【素晴らしいです!これは頭一つ抜け出してます!・・モンラッシェが持つ見事な造形をも感じます!】
いや~・・これは逸品ですね。数が無くて勿体無いんで、飲むかどうか迷ったんですが、これが家で開いてるってことが、今、noisy の一番の楽しみです。
2014年ものはアドヴォケイトでも92~95Pints と弾けてた評価でしたが、2015年ものはまだレヴューが届かず、アドヴォケイトの評価は判りません。
バタールのコラムでも書きましたが、noisy の信頼していないテイスター(平気でグランクリュの飲み頃期間を今から5~6年と書く方です)が92~94Points と評価していましたので、
「・・きっとそんなレベルじゃないんだろうなぁ・・」
と思ってます。
抜栓した瞬間から転げだすような「玉になったフルーツ感とアロマ」は、コンディションの良いモンラッシェを開けた時のようなニュアンスにそっくりです。モンラッシェの持つ独特の金属的ミネラリティだけが、やや違うミネラリティに置き換わっている印象で、テッカテカにコーティングされたその「玉」の滑らかさ、その「玉」からにじみ出てくるなんとも言えぬエキスからの味わい、アロマは、ワインの王を感じさせるものです。一般には「高質」と、簡単に言ってしまえますが、それでは中々伝わりませんよね。
この感覚は、さすがに他のキュヴェには無いですね。近いものは有っても、こんなにツルツルとした球体を感じさせてはくれません。
素晴らしいワインでした。この球体、玉の中に閉じ込められた見事な味わい・・楽しんでください。凄いです!
以下は以前のレヴューです。
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【濃密!繊細!ピュア!実に素晴らしいです!これは必飲!】
いや~・・この3品は絶品です!・・素晴らしいですね・・。確かに、6千円までのクラスのバシュレ=モノのワインも、優れたバランスとポテンシャルで旨いですが、9千円代の3アイテム、ラ・ロマネ、ルフェール、フォラティエールの甘露な味わいには適わないです。
もっともカミサンなどは、スイスイ飲めなくなるのが嫌なようで・・6千円台までのワインが好きなようですが、noisy としますと、
「ん~・・・そこは比べないで・・」
と思ってしまいます。もう、クラスが違っちゃう訳です。ほんの少量だけ口に含み、口内で転がすだけでもう・・美味しさに参ってしまいます。香りもホント素晴らしいです・・。
シャサーニュ=モンラッシェ・ラ・ロマネは、ラ・グランド・モンターニュに有るトップ・クリマです。非常に目の細やかな真っ白い石灰に、様々なミネラリティが交じり合って感じられます。やや赤みやオレンジ色を感じさせるほどの果実の風味も凝縮しています。僅かにネットリ・・ほんのりバニラ、繊細なスパイス。中域も密で、まだまだ開くとかのレベルでは無いにせよ、
「今でも最高に美味しい!」
と思えてしまいます。noisy的には 94~95Points ほども付けたいと思ってしまいます・・まぁ、実際、真剣にテイスティングするとなるとどうなりますかね・・でも94Pointsは固いところでしょう。シャサーニュ=モンラッシェの1級の中ではトップクラスです。

ピュリニ=モンラッシェ1級ルフェールは、もう真っ黄色に透明なミネラリティがガッチリと入った、モンスター級ミネラリティのワインです。クリスタルそのもの!・・と感じられると思いますよ。洋梨やバナナ、花梨などの黄色いフルーツが、クリスタルで作られ、冷やされた美しいカットのお皿に、てんこもりになっているのが見えるでしょう!
このルフェールは、ムルソー・レ・シャルムの下の畑の真南に接する畑ですが、今まで飲んだルフェールの中ではトップだと感じます。ここまでゴージャスさとミネラリティをしっかり持ちつつ、しかも下品にならずに美しくまとめ上げているルフェールに出会ったことが有りません。
アドヴォケイトは(91~93Points)と言う評価のようですが、これには疑問を感じます。・・んなことは無い・・。(92~95 Points)とするか、それに近ければ納得です。素晴らしい1級でした。

ピュリニー=モンラッシェ・レ・フォラティエールはもう・・極楽浄土です。圧倒的に早いです。でも、今飲んでも実に楽しいし旨い!この畑が皆さんに好かれるのも簡単に理解出来ます。
全方位に3Dで出っ張ってるのに、そこを頂点としての大きな球体なんですね~・・。フルーツもゴージャス!ミネラリティも多様で複雑ですが、余りに滑らかなので、反対にシンプルなんじゃないかとさえ感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
膨大な果実の風味とミネラリティ、そしてバシュレ=モノにしか出来ないような超高域の繊細な表情・・、非常に磨かれていて構造の大きなワインです。すべてを優しく抱擁してくれるような懐の深さが有ります。
若いですが、このフォラティエールで素材本位の美味しいフレンチが食べたくなりますね・・。間違い無い選択です。
因みにアドヴォケイトはこのフォラティエールに(93~95Points)付けています。noisy 的には、クラシック評価に足を引っかけるべきと思いますので(94~96Points)と行きたいところです。この評価はアドヴォケイト的なものと思っていただいて結構です。リアルワインガイド的な、今飲んで~ポテンシャルでも、結果的にはほぼ同様ですけどね。
この3アイテムは、本当にどれを飲んでもご満足いただけるでしょう。もしあなたが、
「美味しい、もしくは凄いシャルドネを飲んでみたい!」
と思われていらっしゃるのでしたら・・・
「これほどリーズナブルで凄いブルゴーニュ・シャルドネは他に存在しない!」とお勧めしましょう。
何故って、こんな価格で手に入るクラスのワインでは無いから・・です。
あの素晴らしいイヴ・ボワイエ=マルトノのムルソー・ペリエールも・・こんな価格だったんじゃないでしょうか。世の中にまだ存在する、もっとも低価格な、もっとも凄いシャルドネです。是非ともご検討いただきたいと思います。超一推しです!
● 2018 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【美味しいブルゴーニュ・ピノ・ノワールの見本・・みたいな出来です!】

そもそもバシュレ=モノのワインに残糖感など感じたことはまず・・無いと思います。白も赤も・・です。勿論ですが計測しますと、どんなにドライに仕上がっていたとしても喰い切れなかった糖分が僅かに検出されるんですけどね。でも全く甘く無い・・見事にドライな味筋です。
このところは随分とナチュラルさも出て来たように感じるようになったバシュレ=モノのピノ・ノワールですが、So2の少なさか、醸造由来か、それとも畑の仕立て由来か?・・は、判断の難しいところでは有りますが、危険性を感じないナチュラル感は、飲んでいても楽しいですし、飲み終えてからも身体が非常に楽です。
何より・・味わいも見事でして、やはり村を超えてセパージュした設計通りの味わいがそれを可能にしているのかもしれません。
ふんわりと柔らかなアロマにはチェリーのノート、石灰、スパイス、中程度のボディにふっくらとした膨らみ、フレッシュさが僅かに感じられるマロの具合、余韻からノーズにブラックチェリーのアロマが還って来ます。この静かでチャーミングな少しすっと伸びて行く余韻は・・シャサーニュ赤かな・・と。
リーズナブルで旨い、質感高いA.C.ブルです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【非常に美味しいです!見事なバランス!バシュレ=モノらしいフレッシュさと滑らかさの競演の表現に磨きが掛かっています!】

非常にドライに仕上がったA.C.ブルです。シャサーニュ系のピノはやや甘みを感じるものが多いんですが、
「バシュレ=モノのA.C.ブル赤は滅茶ドライ!」
です。
しかもそれで旨味が無いかと言えば決してそうなってはおらず、キッチリと酸の旨味を感じさせてくれますし、コアが有る見事なバランスです。
ほったらかしなマロをやっているとは思えない、見事な「止め場所」のマロでも有ります。フレッシュさをほんの僅かに感じさせつつ、、テクスチュアの良さ、滑らかさ、柔らかさを出し、しかも襞から香ってくるかのような、ほんのりとした「艶」を感じさせてくれます。
これ、旨いです!どうしてもコート・ド・ニュイのピノばかりに行きたくなるのは判りますが、実はシャサーニュはピノ・ノワールの畑って多いんですね。
で、バシュレ=モノはこのA.C.ブル赤にはシャサーニュを使わず(使えず?)、非常に少ないピュリニーのピノを主体に果実を出し、サントネイの若々しさとフレッシュさ、マランジュの味幅の広さをセパージュしているのかもしれません。
前述のマロの件も、サントネイ系のマロは「そうなってしまう」から・・それがフレッシュさに出てくるのかもしれませんから、ドライに仕上げた時の旨味不足を、複数の畑をセパージュすることで構成しているのかもしれません。
いずれにしましてもベリー、チェリーの感じられる美味しいピノです。数は無いです。お早めにご検討くださいませ!一推しです!
以下は以前のレヴューです。
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【2016年もののネガティヴなイメージはゼロ!・・・2015年ものより濃密で大柄、素晴らしい仕上がりです!】
素晴らしい色合いですよね。目に見える情報だけでも、
「こりゃ、素晴らしいに違いない」
と思わせてくれます。
色合いの濃さもそう、透き通った具合からにじみ出てくる、見えない「裏にあるもの」の存在も伝わってくるかのように思います。
実際に飲んでみると非常に大柄で、シャサーニュ=モンラッシェ・ルージュをさらに巨大化したようなイメージです。
シャサーニュ=モンラッシェ・ルージュの多くは・・いくつかの生産者を除き、まず・・甘いです。柔らかいんですけどね・・ドライなことはまず無い。その甘さが、ピノ好きを避けさせるのかな・・とも思いますが、こちらはブルゴーニュ・ルージュながら、とてもドライでシャサーニュの存在が非常に大きい・・と思ってください。
ただし大柄なだけに、完全に仕上がっている状態・・とは言い難く、ただバランス的に、「美味しく飲める状態」では有ります。まだまだ伸びる余地が大きいです。
価格的にも、ACブルゴーニュ格とは言え、シャサーニュ村名の赤並みで、そうだと思えば非常にリーズナブルです。やや厚めの果皮の由来の、果皮の濃密さが、このワインの特徴でしょう。参考上代は何と、4300円・・まぁ、それだけの価値は有りますが、その価格じゃ買いませんよね~・・でも非常に美味しいと思います。アドヴォケイトのニール・マーティンさんは86-88Points 付けているようですが、このクラスのワインにこれほど付けるのは珍しい・・。非常に良く出来たニュイのACブルゴーニュに付く点です。ご検討くださいませ!
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【ワンクラス以上上のACブル!複数村の畑をブレンドすることによって、複雑で構造の大きなACブルゴーニュ・ルージュに仕上がっています!】
余りに2014年のバシュレ=モノがリーズナブルで、しかも高ポテンシャル、確実な成長が見え、飲んでいて楽しいので、2015年ものはピノ・ノワールも海外の評判が良い・・とのエージェントさんの話しを信じ、今までは避けて来た赤も仕入れてみました。
まぁ、ボーヌのピノ・ノワールはニュイに比べ、いや、一部の・・例えばヴォルネイ辺りの秀逸な畑を除けばやや酸の丸みに欠ける表情が有るのが普通かと思いますが、リーズナブルなクラスで上出来なものは、元々価格も安いし、残念ながら?、シャルドネへの転換が様々な理由によって出来ないことにより、樹齢も年々高くなり、しかし価格は為替の上げ下げ程度と言うことから、目の付け所で有るアイテムでも有ります。
もしフランスに自由に行けるような環境で、しかも、各ドメーヌ・メゾンに立ち入り、試飲出来るようであるなら、滅茶苦茶美味しくてリーズナブルなブルゴーニュ・ピノ・ノワールの独自キュヴェを開発する自信は有りますが、そんなことに時間を割く余裕も無いワイン屋でしかございませんで、そこは、
「数々のテイスティングをこなし、良いものに当たった時はここぞとばかりに押さえに掛かってご紹介する」
と言うスタンスで行くしかないんですね。
各言う内のドメーヌで有るバシュレ=モノでは有りますが、2015年ものは「数量が無く」、2014年もののように自由には仕入れが出来ない状況でして、仮に「かなり良いのでもっと押さえたい」と思っても、今回入って来た分がほぼ最終仕入れとなるのが残念では有ります。
サントネ産のピノ・ノワール25%、マランジュ産を25%、残りを何とピュリニー産を50%セパージュしたブルゴーニュ・ルージュです。
明るくハツラツとした赤基本の美しく、薄くも濃くも無い綺麗な色合いをしています。ほんのり野性味を持つチェリーと、ジュヴレ風のやや重みの有る鉄、金属、おだやかに香るスパイスが、このピノ・ノワールを象徴しています。
非常にドライながら、彼のシャルドネ同様に、まるで葡萄の弦を目前にしているかのような、そしてその匂いを嗅いでいるかのような、生き生きとした薄い緑の植生のアロマを感じます。
まろやかさの中に生命の息吹とも思える揺らぎを感じ、中域の膨らみも良く、終盤から余韻に掛けては、彼の2015年のシャルドネ同様に、
「マンモス・ミネラリティ」
を持った、ややソリッドさが有り、その素晴らしい果実を含んだミネラリティの還り香を感じさせてくれます。
また、例えば、ロッシュ・ド・ベレーヌのブルゴーニュ・ピノ・ノワールも美味しいですが、それには無い「大きさ」「構造の深さ」「存在感」が備わり、一クラス以上も上のワインで有ることも印象付けられるでしょう。
このバランスでもかなり美味しいんですが、しっかり休ませることで、この冬のブルゴーニュクラスのピノ・ノワールの新顔を飲んでみるには、余るほどの満足が得られるんじゃないかと思います。非常に美味しいと思います。新米の息子も、「何気にこれ、旨い」などと生意気なことを言っておりましたが、この存在感故のことでしょうか。少ないのでお早めに・・。
● 2018 Mersault Clos du Cromin
ムルソー・クロ・デュ・クロマン
【コント・ラフォンのムルソー並み!・・そこにバシュレ=モノらしい・・口内を押し広げるように膨らむ大きさとフレッシュさが還って来ます!】

「とっても・・1万以上はだせないけど、その下で滅茶おいしいシャルドネが飲みたい!」
そうでしょう・・。noisy が美味しい美味しい言うもんだから、世の中のピノ・ノワールファンがシャルドネファンに変身しはじめてます・・いや、そう思ってしまうほど白ワインが売れています。そうじゃなきゃ、税込5千円のドミニク・ラフォン、A.C.ブル白が200本も動きません。
もちろん、ドミニク・ラフォンのA.C.ブル2017や、メオ=カミュゼのオート=コート白2018は、驚くほどの美味しさですよね。5千円クラスではもう考えられないほどの美味しさです。
でももし先の1万円以内で・・と言うことでしたらどうでしょう?今ならこのクロ・デュ・クロマン2018年をお薦めします。でもきっとすぐ無くなってしまうので、また他の美味しいシャルドネを探す旅を続けることになってしまう訳ですが・・(^^;;
王道のムルソーを感じさせてくれる、ものの見事な「村名の」ムルソー、クロ・デュ・クロマンです。ドミニク・ラフォンさんの邸宅のすぐ傍に有ります。「ど真ん中」な感じのするムルソーです。
ムルソーは北が粘土質主体、南がハードな石灰質主体・・・と覚えて置いて良いと思います。ただしこれは北南方向です。
東西方向ですと、東が粘土質が多く成り、西がミネラリティの厳しい感じになりますし、東西は標高が関係しますから、より高いところになる西側が、より水分の低い痩せた土地と言うことになりますね。
なので、西南が最もミネラリティ豊かで厳しい感じになるんですが、そこが・・ペリエールです。
このクロ・デュ・クロマンは、そんなムルソーの「ど真ん中」を感じさせてくれる見事な味わいです。
オイリーで真ん丸でつるんとしてて甘美です・・つまり、滅茶美味しいんです。コント・ラフォンのムルソーにそっくり!・・いや、そこにバシュレ=モノらしい味幅の広いニュアンスがちゃんと入ります。
因みに、
ヴィノスのニール・マーティンさんは、92~94ポイント!・・です。 なので、アラン・メドゥズさんのバタール=モンラッシェと同じポイント・・。まぁ、実際はそんな訳は無いんですけどね。人による官能検査は結局そうなってしまう訳ですね。
今飲んで滅茶美味しいですが、ムルソーと言うアペラシオンですから芯にあるミネラリティは多く、長い寿命が想像されます。少なくとも30年は大丈夫だと思います。数が無いので・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【激うま!クロ・デュ・クロマン・・飲まないと後悔します!】
クロ・デュ・クロマン!・・素晴らしいです!呆れるほど・・今でも超旨い!・・
まぁ、確かにムルソー・ペリエールほどまでには昇華していないにせよ、むしろ、プティ・ペリエールと言いたくなるような見事な丸み、テクスチュアの滑らかさ、そしてブリッブリな果実が有ります。
これ、是非飲んで欲しい・・です!アドヴォケイトは89~91+と、もしかしたら低めに思えてしまうかもしれませんが、バタールでさえ 92~94 と言う評価しかしていませんので、アドヴォケイト的には妥当なものになっているんでしょう。
グラスをぶん回して・・楽しんでみてください。今飲んでも充分に納得できると思います。・・いや、飲み頃だなんて、絶対言いませんよ。「今飲んでも納得できる美味しさ!」です。ご堪能くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【2015年ものも美味かった!このキュヴェは上級キュヴェを喰う可能性が高いです!】 バシュレ=モノの2016年ものの今年の到着は8月終盤と言う、とても中途半端な時期になってしまいましたので、すべてのテイスティングが終わらず、でもエージェントさんからは8月中に引き取って欲しい云云かんぬんで仕方なく・・無理して仕入れた訳ですが、さすがに10アイテム以上?もあるラインナップの全てを、たった6日間でテイスティングするには至りませんでした。
しかしながら2016年ものの傾向はしっかりと読め、グラマラスさも有りつつもちょうど良く、バシュレ=モノらしい、ほんのりビターさを感じさせるミネラリティがたっぷりな味わいに、
「2016年のシャルドネ、悪く無いどころか、かなり良いんじゃないのかな?」
などと感じ始めています。
例えばあのオーレリアン・ヴェルデのオート=コート白でさえ、たっぷりな味わいはシャルドネの個性をしっかり発揮しているように思いましたし、無駄の無さ、余分なものを感じさせないタイトな要素が、むしろ心地良さにつながっていると感じました。
このバシュレ=モノの2016年ものもまさにそんなイメージで、凝縮感そのものは2015年には及ばないかもしれないが、むしろ2016年ものの「リキミの無さ」がシャルドネの本質や畑の個性に迫りやすいかもしれません。
■2016 バタール=モンラッシェ・G.C.
トップ・キュヴェのバタール=モンラッシェも、まだリリース直後で評論家さんのコメントも余り見当たらないのですが、ジョン・ギルマン氏が94ポイントと評価しておりまして、2015年もので某評論家さんが94~95ポイントと評価しているのとほぼ同様・・誤解を恐れずに言ってみるとするなら、
「2016年ものはグレートな2015年ものと比較して、凝縮感で僅かに劣り、バランスと畑の個性で僅かに上回る」
と言うことが言えるかもしれません。noisy も中々飲めないが何とかして飲みたい!・・と思っているバタール=モンラッシェは2016年もの、たった2本の入荷です。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・フォラティエール
有り得ない美味しさの2015年レ・フォラティエールを飲んでしまえば誰もがまた、2016年ものも飲んでみたいと思うに違いありませんが、noisy のように、到着したらパカッと栓を抜ける立場の皆さんは中々そうは行かないかと思います。それでも下級クラスの素晴らしさが判ればまた、この1級レ・フォラティエールのリーズナブルさが判るでしょう。バタール=モンラッシェには手は出ないとしても、レ・フォラティエールならまだこのプライスで購入できます。ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、何とこの2016年レ・フォラティエールに93ポイントと、バタールと1点違いの評価ですから・・いや、レ・ルフェールも93点なんですけど・・ね。ここは外せないと思います・・エージェントさんには3ケースのみ、noisy も12本のみで終了ですので、余るようなら何とかテイスティングにこぎ着けたいと思っています。
■2016年 ピュリニー=モンラッシェ・P.C.レ・ルフェール
飲めていないので詳細には語れませんが、2015年ものまでは、素晴らしいけれどレ・フォラティエールには僅かに及ばない・・と感じていました。しかしヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は、レ・フォラティエールと同点の93Points と言う評価で、「ドメーヌでのテイスティング時期にはやや開かないレ・フォラティエールに対し、凄いアロマのレ・ルフェール!」と評しつつ同点・・と言う結果でしたので、
「・・そんなことも有るのか・・有るかも・・」
と、自身で結論出来ない状態を憂いています。こちらも「追加は絶対に不可!」と念を押されています。12本です。
■2016年 ムルソー・クロ・デュ・クロマン
2015年ものも最高に美味かったですね・・思い出します。僅かにねっとりとしつつほんのり色付いたフルーツがアロマティックに感じられ、バシュレ=モノらしい、ピュアなフルーツにも確実に存在する「ビターな味わい」、たっぷりなミネラリティに、のけぞりながら口内にへばりつく旨味の元を舌で嘗め回しつつ「美味い・・美味い・・」と・・。2016年ものもおそらく同様で、バランスはより中心に寄り、結果として良くなっているんじゃないかと想像しています。こちらはジョン・ギルマンさんの評価は見当たりませんでしたが、ピュリニー=モンラッシェ同価格帯ですから・・91Points ほどの評価になるかと思いますので、かなりリーズナブルでしょう。
2016年ものは量的にかなり少なく、いや、3年続きで減少したと言われていますから、我らの入手量も非常に限られ販売的にも厳しいです。しかし、生産者もまた同じで、ある程度造れたらしい2017年が売りに出されるまでは、綱渡り状態なのかもしれません。
そんな中でまだ値上げは大きく無く、バタール=モンラッシェは2015年ものと同じ価格です。是非この機会にご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【厳しいだけでは無い、とても豊かな面をみせてくれる非常にゴージャスなムルソーです!】
いや~・・これは旨い・・見事な村名リューディ、クロ・デュ・クロマンです。一般的に思われているであろうムルソーとは違うぞ!・・その上でかなり高質なバランスを見せているムルソーも有るんだぞ!・・と言うことを証明するワインでも有ります。
通常、noisy は、
「ムルソーは非常に厳しいミネラリティ、大理石にも例えられるものがたっぷり在るから・・」
と言う場合が多いんです。まぁ、そのようなアイテムの扱いが多いと言うことになりますね。レ・シャルムやジュヌヴリエール、そしてレ・ナルヴォーとかレ・ルージュとか・・です。
しかしながら、これらは皆、
「ムルソー村の南端、もしくは西に在る畑」
なんですよ。
でもそれだけじゃなくて北寄りの、ヴォルネイに近い部分の畑も有ります。アペラシオン的に言いますとヴォルネイ=サントノとかの1級畑では有りますが、ピノ・ノワールが多く植わっています。
ところがその近くにもちゃんとシャルドネが植わっていまして、
「ムルソー村南部のミネラリティも持ちつつ、やや赤い粘土のニュアンスも持つリューディも有る」
んですね。ご存知の方も多いと思いますが、有名なのは例えば、
「コント・ラフォンのクロ・ド・ラ・バール」
でしょう。
そんなクロ・ド・ラ・バールにも似た、非常に豊かでゴージャスな味わいなのに、
「何故か村名・・」
と言う畑なんですね。それがこの「クロ・デュ・クロマン」です。
粘性豊かでややオイリー、非常に複雑構成の表現なのに・・ひとつにまとまっています。たっぷりしていて、そのたっぷりさの中に、ムルソーが持つ厳しいミネラリティを含んでいるように見えるのは、勘違いされると困りますが・・ムルソー・ペリエール的でも有ります。・・いや、ペリエールまでは・・さすがに無いです。しかし、この豊かなバランスは素晴らしい!
そこにバシュレ=モノが得意とする超高域の表現が加わります。スパイス、フローラルなニュアンスが超精細です!・・滑らかさの中にちゃんと際立った表現が有るんですよ・・これは驚きです・・。
まぁ、何しろ村名ムルソーのリューディなのに、シャサーニュよりも高いんですから・・造っている本人だって、そこはちゃんと理解、判断しての価格付けです。
飲めば判りますが、これは明らかに1級並み・・と言って良いでしょう。白や黄色の表現に、オレンジや赤と言ったニュアンスをプラスしている高貴な粘土由来・・なのかな?・・と理解しています。
非常に高質です。是非とも飲んでみてください。超お勧め!旨いです!
● 2018 Saint-Aubin 1er Cru en Remilly
サン=トーバン・プルミエ・クリュ・アン・ルミイィ
【世の中で最もリーズナブルで、最も評価の高いサン=トーバンがこのバシュレ=モノのアン・ルミイィです!マンモス級のミネラリティに出会えます!】

noisy のお客様にはもう、確実な知名度を誇る「サン=トーバン1級アン・ルミイィ」です。
でも・・
「世の中で最もリーズナブルで、最も評価の高いサン=トーバンがこのバシュレ=モノのアン・ルミイィです!・・って、ユベール・ラミーのことじゃないの?」
・・まぁ、そうとも言えなくはないんですが、価格はやはりバシュレ=モノの方がリーズナブルなんですよ。
写真が余り上手く撮れてはいないんですが、非常に美しいゴールドな色合いです。ミネラリティも物凄く、目にも見えるんじゃないかと思えるほどです。
因みに、ニール・マーティンさんは91~93ポイント、ジャスパー・モリスさんは90~93ポイントです。例のごとく、アラン・メドゥズさんはそこから1ポイントマイナスしていただくとピッタリになります(90~92)。
で、この6千円代の価格ですから・・はい、前述の件はバシュレ=モノで間違い在りません。
そして、このアン・ルミイィと言う畑は「裏モンラッシェ」です。流石に偉大なモンラッシェほどの緊張感は漲りませんが、似たような感じに仕上がることが、昨今は多くなってきました。
まるで幅10センチほどしかない尾根をリュックを背負って一歩ずつ前に進むかのような・・感じでしょうか。
ですので、この2018年のアン・ルミイィも、今飲むのは結構に厳しいです。マンモス級のミネラリティが外界に出ようとしている要素の表情を閉じ込めているんですね。
なので、このキュヴェは3年寝かせてください。飲むかどうかはそれからでしょう。ニール・マーティンさんも、
「トップランクのアン・ルミイィに進化するはず」
と言っておりました。
ただし、やはり数が無いです。増やしようが無いので・・お早めにご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【人気のアイテムですが少なくて申し訳ありません・・お早めにどうぞご検討くださいませ。】 すみません・・2017年ものは天候の影響でサン=トーバンの生産量は非常に少なく、いつもなら二ケースはいただけるんですが・・飲めませんでした。
アドヴォケイト誌は90~92ポイント、エレガントで非常に余韻の長い素晴らしいワイン・・と評しています。
以下は以前のレヴューです。
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【めっちゃ美味しいです!ムルソー的な硬いミネラリティとピュリニー的な柔らかなミネラリティの競演!・・このキュヴェで充分かも!】

ア・ヴュー・フロム・ザ・セラーのジョン・ギルマン氏は90ポイント、アドヴォケイトのニール・マーティン氏は88~90ポイントと、とてもアヴェレージの高い評価をいただいているようです。でも・・noisy 的にはもっと高いですが・・。
このアン・ルミイィはご存知の通り、あのモンラッシェのすぐ傍・・です。なので、
「やや繊細さを鈍感に」
「密度の高い味わいをやや緩慢に」
「フルーツの具象感をやや粗雑に」
(^^;;
すみません・・でもそうとしか言いようが無い。共通部分がモンラッシェと非常に有る畑なんですよ。
なので、プティ・プティ・モンラッシェ位に思っていただいて飲むには、このワインは最高なんじゃないかと思いますよ。
パカレのサン=トーバン1級を考えてみてください。1万円超えです。よっぽどバシュレ=モノの方がクオリティ高いかも・・と思ってます。価格は・・半分です。なので・・超お勧めです!この淡い緑が美しく透き通るシャルドネ、ぜひ飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【次世代ブルゴーニュ・シャルドネを担うだろうユベール・ラミーとバシュレ=モノの接点!2014年ものはアドヴォケイトが何と・・92~94Points ってホント?】
まぁ・・このアン・ルミイィは、あのモンラッシェと地続き・・と言うか、真裏と言うか、同じ標高と言うか・・ただちょっとだけ西向きと言うだけで有って、土壌などはかなり似通っているんだろうと。少なくとモンラッシェとは言えずとも、その見事な味わいは、
「モンラッシェと書けないピュリニー!」
のようで有り、やや西向きの分、冷ややかさをまとうことが有る・・程度になってきていると思います。
勿論ですが、単にアン・ルミイィと言っても、そのある程度の広さの有る畑の中での違いさえも有る訳ですが、
「ん?・・じゃぁ、凄いって言ってるユベール・ラミーもアン・ルミイィを造ってるよね?」
と言うことに気付くわけでして、
「・・そうか・・じゃぁ、ユベール・ラミーとの違いも同じクリマで比較が出来るってことだ!」
と言うことなんですよね。
なので今から年明けのラミーの「密植系」高級シャルドネの到着が待ち遠しい訳なんですね~。
ただしですね・・ラミーのアン・ルミイィは高密植では無いにせよ「中密植」でして、価格もですね・・バシュレ=モノの販売価格よりも高い仕入れです・・
ある意味、
バシュレ=モノのサン=トーバン・アン・ルミイィは・・安過ぎです・・けどね。5千円しないんですから・・。
密度の高い、しかしクドくはならないエキスが美味しい、見事なピュリニー系味わいのシャルドネです。マランジュ・レ・フシェールの素晴らしい味わいは、むしろシャルドネ自体の美味しさを引き出したようなものですが、こちらのアン・ルミイィは、確実に「ピュリニー」を想像させます。
むしろ安価なピュリニーの、わざとらしさのある豊かな果実味・・では無くて、優れたピュリニーが持つ、筋肉質なコアを持ったものです。
シャリシャリっと音を立てそうな透明なミネラリティがたっぷり有り、黄色から白の果実、繊細で複雑なノーズ、中域もたっぷりで、キンキンに冷やしたバナナのようなフレーヴァー・・・モンキーバナナでしょうか、質感を高く保ったまま、シャキッとしたミネラリティを輝かせながらの余韻が有ります。そして長いです。
5千円クラスの高級シャルドネですが、どうでしょう・・これを超えられるのは難しいんじゃないかとさえ思えますが、それこそユベー・ラミーのサン=トーバン・クロ・デュ・メ2014年とは面白い勝負かな?と思いますよ。ホント、タイプが違うんですよ。繊細な表現の集合体で有るバシュレ=モノと、滑らかで押し出しがしっかり有るユベール・ラミー・・です。
これは売れると思うんですが、多分・・もう追加は出来ないと思います。ラッキーが有れば別ですが・・。これも超お勧めしたいところです。安いと思います。2014年ものですがアドヴォケイトも何をとち狂ったか・・92~94Points も付けちゃってます・・・何だかな~・・です。ご検討くださいませ!
● 2017 Bourgogne Blanc
ブルゴーニュ・ブラン
【見事!!素晴らしいです!】


非常に優れています。バシュレ=モノらしい快活な味わいです。そして、非常に・・滑らかです。
新樽の使用率は20%ほどかと思いますが、
「樽のニュアンスが無い訳ではないが突出していない・・か気が付かない」
レベルなのに、
「新しい樽の使用による酸化の調整具合が絶妙」
で、
「それによって生まれるアロマと味わいが見事!」
だと言えるかと思います。
ピュリニー的な味わいで、「ブリブリっとした果実」が感じられます。あの、ジャスパー・モリス氏は何と、90ポイントも付けています!・・A.C.ブルにですよ?・・ピュリニー=モンラッシェ村名に90点・・では有りません。間違いなく、
「A.C.ブルに90ポイント!」
まぁ、よほど気に入ったのでしょう!・・noisy も何故か嬉しいですよ・・正直な人が増えて!
オルヴォーさんも、もし余ったらくれることになっていますが、それは、余らなかったらくれない・・と言うことなので、お早めに是非!相当に旨いです!超お勧め!
以下は以前のレヴューです。
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【2016年のバシュレ=モノを知るには、まずこれを飲まないと!グイッと量も飲めるがバシュレ=モノらしい繊細な表現が詰まっています!】
想像力を働かせると「なるほど・・そういうことなのかもしれん・・」と素直に思える良い出来のACブルゴーニュ・ブランです。
やはりなんと言ってもピュリニーに有るACブルの畑由来の葡萄が基本・・に有るのでしょう。ピュリニーらしい大らかさと包容力に満ち、豊かさとスムーズな飲み口を感じさせてくれます。一つ上のクラスのサントネイ・ブランの出来が凄いので、少し霞んでしまいがちでは有るんですが・・サントネイ以上のキュヴェを飲まなきゃ良いです・・(^^;; そうすれば物凄く幸せです。
色合いも良いですよね。薄い緑が透けて見える素晴らしい映像です。この日は台風一過で余りに暑くて、しかもその日に到着したものをその日に飲んじゃってますから、その要素によるマイナス分を見てテイスティングをしなければいけないんですが、そんなことも忘れてしまうような優れたバランスでした。
ワインって面白いのは、畑の個性も有るにせよ、造り手の個性がそれを超えて見えるか?、もしくは超えずに見えるか・・もしくは全く見えて来ないか・・(^^;; ですよね。その辺の情報が伝わって来ないワインは、
「ちっとも面白くない」
か、
「痛んだワイン」
と言うことになります。
今さらながらに・・いや、何度も申し上げてすまないと思うんですが、本当に痛んだワインが多いです。その痛んだ味わいがワインの本当の味わいなんだと誤解されていらっしゃる方も多い・・。下手をすると、真逆に捉えてしまう方もいらっしゃいますから、その辺をどのように言葉にしたら良いのか、難しいところでいつも考えています。
やはり凝縮感から言えば2015年の方が上でしょう。しかし、畑の個性・・と言うか、このワインの個性と造り手の個性の両方のバランス、そしてワインとしてのバランスは2016年に軍配を上げたいと思います。
さすがのバシュレ=モノ、2016年もキッチリ仕上げて来ました。是非飲んでみていただきたい素晴らしいシャルドネです。バシュレ=モノのラインナップでは最もリーズナブルで最も朗らか、それだけに近寄りやすいスタイルです。是非飲んでみてください!超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【溢れ出るポテンシャル!漲るパワー!美しく伸びやかな薄緑の弦・黄色の果実!2015年のバシュレ=モノは、取り敢えずこれを飲むべし!】
いきなり来ました!2015年のACブルゴーニュは、もう・・ボトルの太さ、重さから言っても2千円のワインでは有り得ません。実際のところは三千円はするんですが、その威容なボトルはACブルとも思えない存在感です。
しかもその栓を抜けばもう・・飲まずとも判るでしょう。漏れ出るアロマの力強さ、生き生きとどこまでも伸びて行くような高域のアロマが唯モノでは無いと告げているかのようでした。
2014年のこのワインは、2013年までに感じた「微妙に薄いかな?」と言うものを打ち消す、非常にバランスの良いものでしたが、2015年ものは、そのレベルを大きく超越して来ました。
「この膨大なエネルギーを閉じ込めるべくのこのド太いボトル!」
と考えるのが良いかと思いますが、ハッキリ言って「驚きのレベル」です。
「・・またまた~・・そんなこと言って~・・売りたいがためでしょ~よ!」
と思われるかもしれませんが、これ以上はもう増えないんですよ。入荷は24本でストップです。たった24本のために(実際はもっと少ないです)、そんな大風呂敷は拡げられないですよ。その10倍有ったら考えるかもしれませんが・・ったって、そんなことをすればすぐにお客さん、離れちゃいますからね。
膨大なエネルギー・・と書きましたが、ミネラリティも半端ないです。なので、むしろそれがボトルの中に納まりきる、熟してまとまった表情を見せるまでには2~3カ月掛かるかもしれません。それでも、この若々しいエネルギーを、ネガティヴに受け取られる方は極少数派でしょう。
もし、
「最高の状態で飲みたい。直近の美味しさだけが欲しい」
とお考えなら、年末年始まで待つか、3年後から飲んで欲しいと思います。
これ、ピュリニー村の畑のようですが、ミネラリティはシャサーニュ風です。ポテンシャルもシャサーニュ村名並み、これ以下のシャサーニュ=モンラッシェは山ほど有ると思います。素晴らしいACブルでした!お早めに是非お試しあれ!・・そして是非上級キュヴェにもトライしてみてください・・と言うより、飲みたくなっちゃうでしょうけど!お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューです。
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【偉大な2014年ブルゴーニュ・シャルドネ!未来のブルゴーニュを牽引するのはバシュレ=モノ・・と思わせてくれる、ノーズまで華やかな逸品です!】
まずバシュレ=モノ2014年について最初にお伝えしたいことは、
「ユベール・ラミー2014年を美味しいと思った方なら必ず評価してくれるだろう。」
とnoisyは感じていること・・そして、
「ユベール・ラミーの太く滑らかで低重心な味わいともかなり違う味わい。」
ながらも、
「おそらくこの2つのドメーヌは将来のブルーニュ・シャルドネのシーンの主役足りえるだろう。」
と言うことなんです。
何しろ、購入したキュヴェのほとんど全てを飲んで確かめてますんで・・(^^;; 営業的には大赤字ですが、
それだけ力を注ぐだけの価値が有ると踏んでの大盤振る舞いです。是非とも何か1本でも・・飲んでみて欲しい・・暮れの押し詰まりに詰まった時期に、noisyなりに一生懸命、キーボードを叩いています。
このブルゴーニュ・ブランですが、
キャプスュルが巻かれた非常に太い、高級なボトルに入っています。外観からも手を抜いた感じが一切しない、妥協を許さない姿勢が見て取れます。
非常にミネラリティが高く、しかも低域から高域までバランスの良いミネラリティ・バランスです。果実感は、
「ユベール・ラミーが熟して凝縮していて低域から高域までしっかり出ている」
のとも違い、
「低域から超高域まで幅広い帯域を持つ果実感」
です。
低域の押し出しとクリーミーさがユベール・ラミーの表現であり、超高域のスパイシーさや植物表現のリアルさと言った、細やかなニュアンスと全体バランスがバシュレ=モノの表現と言えるでしょう。
このド太いブルゴーニュボトルに入ったACブルゴーニュ・ブランも、ピュリニーっぽい黄色のしっかりした色彩から、石灰系の細やかなミネラリティをたんまり持ち、黄色~白、そして僅かにオレンジの入った「ブリブリッ」と丸みの在る果実を、その冷ややかな酸と共に見事に表現しています。
何とか2千円代のACブルゴーニュ・シャルドネは言うに及ばず、4千円以上の高級なACブルゴーニュ・シャルドネ、もしくは村名シャルドネとも肩を並べられるようなポテンシャルが有ります。
敢えて言うならACブルゴーニュと言うカテゴリーで有ることが、他とは違う何か明らかな特徴を敢えて表現していない、出来ていないと言うに過ぎないでしょう。3千円のシャルドネで、これほどまでに華やかで、リアルな植物表現が出来るものはまず見当たらないです。
とても素晴らしい、リーズナブルで高精細な表現のシャルドネです。是非、バシュレ=モノのワインの取っ掛かりとしてお試しください。超お勧めします!
以下は以前ヴィンテージのコラムより転載しています。
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【次世代のブルゴーニュ・シャルドネのトップランナーが造った2013年は心底ピュア!!余分な虚飾を一切廃した純な味わいです!】
ん・・こうまで安定していると、「若手の期待の星」と一言で片付けてはいられないのかもしれないと思い始めています。ドメーヌでは無いので立場が違うとは言え、やはり期待の星と言われる「バンジャマン・ルルー」とは、スタイルが大きく異なっているし、バシュレ=モノもバンジャマン・ルルーも安定度はとても高い。
唐突に比較に出してしまったのでおそらくその意味するところも判らないと思うので申し訳ないんですが、結構、ここは重要な部分かな・・と思うので、書いておこうかなと。単にドメーヌとネゴスと言う問題だけでは無くて、ワインに対する考え方とか、生き方とかに関わっているような気がするんですね。
例えばバンジャマンの場合は、どのキュヴェを飲んでも、非常に濃密で深みが有って、また常に平均以上の仕上がりをしていると思う。いつ抜栓しても、置かれた状況でそれなりのパフォーマンスを期待出来、しかもそれを「さら~っ」とこなしてしまう、言ってみれば優等生的な美味しさ。
一方、このバシュレ=モノの場合は、決して濃密にはしない。方法は色々有るので、一概に「濃密さ」=「遅い収穫」と言う図式だけでは無いが、バシュレ=モノは、
「収穫のタイミング」=「美しい果実酸を達成するギリギリのタイミング」
なのであって、活き活きとした酸により生まれる華やかなアロマ、フレーヴァーを失うことを何より恐れているように感じられるんですね。
バンジャマンならもし同じ区画の収穫を、バシュレ=モノよりもよりずっと遅くするはず・・です。そして、より熟れた葡萄により、より豊かに、より濃密に、より若くから美味しいブルゴーニュワインにすると。
昨今の流れを見ると、やはりブルゴーニュワインは濃密さよりもブルゴーニュらしいエレガンスが求められているように思います。そして、短期的には美しい果実酸と活き活きとしたアロマで飲ませ、長期的には、熟成でほとんど失われるはずの、その若々しいニュアンスを醸造時に詰め込んでおこうと言う意思が見えるんですね。
モンラッシェとかバタールとかのグレートなワインの古酒・・20年以上も熟成した素晴らしいコンディションのものを飲まれた方なら、きっとお判りかと思います。
「ヴィンテージを考え合わせると異常なまでに若いと感じる美しさを持っている」
・・そうですよね?・・良いコンディションがその若さを感じさせてくれる部分も有りますが、その若さが最初から無ければ、20年後、30年後に感じる訳が無い・・
なので、このバシュレ=モノのシャルドネの造りこそが王道なのかな・・と思います。むしろ、ブルゴーニュ・シャルドネの素晴らしいクリュを持っているからこそ出来るのかも・・しれません。
そんな、王道のシャルドネを感じられるのがACブルゴーニュ・ブランです。開けたて・・これが非常に美味しいです。葡萄そのもののアロマティックさを感じているんじゃないか・・と思えるようなフレッシュさと、実に美しい・・みずみずしい、葡萄が雫で濡れたようなイメージが浮かんできます。酸度もしっかりです。ワイン初心者なら「酸っぱい」と言い出しかねませんが、少しでもシャルドネの美味しさに気付いた方なら、充分な酸度で過不足無し・・と思われるでしょう。
中域も見事に膨らんで、余韻も非常に長いです。ややネットリしていますが、オイリーとまでは言えない感じです。緑の若草、香草をエレガントにつややかに感じさせつつ、残像を消していきます。・・非常に良いですね。
ですが、抜栓後、半日以上経過したものも1カ月ほど前に飲んでいます・・これは結構硬かったです。なので、3時間ほどでは非常に美味しく飲めてしまうと思いますが、翌日に残したものはかなり硬いでしょう。もしボトル半分ほど残してしまったのなら、むしろコルクを逆刺しして3~5日ほど置いてしまった方が結果が良いと思います。2013年ものは2012年と同等、もしくは超える仕上がりです。ワインの密度も非常に高いです。
他にはシャサーニュ村名、ピュリニー村名などを飲んでいますが、今回のご案内には有りませんで・・すみません。しかし、ブルゴーニュ・ブラン同様・・・決して過熟させない美しい造りでした。
サン=トーバン・プルミエ・クリュ・アン・ルミイィ は、ご存知・・あのモンラッシェの真裏の畑です。今のところ飲めていませんが、おおきい期待の持てるアイテムです。
ムルソー・クロ・デュ・クロマン はヴォルネイに程近い位置、クロ・ド・ラ・バールやアン・ラ・バール、ラ・バール・ドゥスーの西(上部)にある村名リューディです。僅かに粘土のニュアンスのあるシャルドネで、粘性も有って、バシュレ=モノのような収穫タイミングですと、非常に面白い味わいになると思います。
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・アモー・デュ・ブラニー は、余り聞いた事が無いかもしれませんが、実はガレンヌ、ラ・トリュッフィエール、シャン=ガンに囲まれた1級畑です。ソリッドで薫り高いタイプのピュリニー1級です。
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ルフェール はアモー・デュ・ブラニーのように高い位置では無く、モロにムルソー・レ・シャルム(シャルム=ドスー)の南に接しています。ムルソー・シャルムの気品とピュリニー的寛容さ、明るさを持っています。
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・フォラティエール はもうご存知でしょう。非常にポテンシャルの高いピュリニー1級です。この下に2011年のテイスティングコメントを掲載していますのでご覧下さい。2013年ものは今のところ3本しか入荷が無いので・・飲めないかもしれません。世界で最もリーズナブル且つ高ポテンシャルのレ・フォラティエールと言えると思います。
シャサーニュ=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・ラ・ロマネ は、ラ・グランド・モンターニュとも名乗れる1級畑で、村の南上部に有ります。ヴァンサン・ダンセールのラ・ロマネが有名ですね。こちらも3本のみの割り当て品につき、飲めていません。
バタール=モンラッシェ・グラン・クリュ は1本だけいただけた、バシュレ=モノのトップ・キュヴェです。これだけは新樽100%とのことですんで、若いうちはもちろん・・樽は強いでしょう。飲んだことが無いので何ともコメントし辛いですが・・・飲まれたら是非ご感想をください。
今のところ4アイテムほどのテイスティングしか出来ていません。しかし、バシュレ=モノのスタイルは一貫しており、王道のシャルドネ造り、2013年はいつも通りの出来だが、より密度が高い、とても良い仕上がりかと思います。ご検討くださいませ。お奨めします!
以下は2012年ブルゴーニュ・ブランのご紹介文他です。
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【華やかです!繊細です!綺麗です!!】
やはり、この人はそうゆう人なのでしょう。絶対に過熟させない美しい酸の伸びやかさにたっぷりなミネラリティが無いと・・・
「そんなの、俺のワインじゃ無い!」
と思っているに違い有りません。
皆さんは勘違いされていらっしゃるかもしれないですが、多くの白ワイン・・特に頭に「駄」が付くワインほど、「酸が無い」です・・。偉大な白ワインほど豊かで多量な酸を沢山持っているんですね。勿論、ミネラリティも同様です。さらに勿論、「ありゃ良いというものでも無い」です。バランスよく持っていなければお話しにならんです。
そんな意味合いでは、コント・ラフォンの作風に、やはり非常に似通っていると思います。味わいは2011年よりも現状、「シャッキリ」した感じですが、時間の経過でどんどん丸さと旨みを積み重ねてゆくでしょう。ピュアでドライ、素晴らしいシャルドネです!お奨めします!
以下は2011年のコメントです!
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【ピュアです!昔のコント・ラフォンの作風から樽の要素を大幅にマイナスした味わい・・・です!実に旨い!!】
え・・体調悪いです・・久々に風邪をひいたようで、本来ならばリアルのテイスティングに出かけている時間に・・・書いてます。・・・リアルの皆さん、すみません!
無理をすれば渋谷まで行けるとは思うんですが、皆さんに風邪をお裾分けしてしまうと申し訳無いので、結局思い止まりました。熱っぽいし鼻は詰まっているし、鼻水も垂れてくるし・・・で、結局迷惑をお掛けすることになると。で、店に篭ってキーボードをカタカタやってる訳です。
消費税率の上げが有って、中々その後はスムーズに品物が入ってこないのも有りますが。そんな中では、前回のルモワスネ2000年キュヴェ・スペスィヤルが物凄い売れ行きでして、非常にありがたいです。
実際のところ、倍の価格出しても惜しくないと思えるような状態でして、一度飲まれた方のリピートが実に多い・・・。
前回も木曜日のリアルのテイスティングに行く前に追加して、
「さあ、これで大丈夫だろう・・」
と思ったんですが、たった二時間しかもたず・・
飲むタイミングと価格がピッタリ合ったドンピシャワインでしたんで、皆さんもきっと喜んでいただけることと思っています。
しかしながら、次のネタが無い・・・。どうしよ~と思っていたら、ロブレ・モノではなくてバシュレ=モノの案内が有りまして、
「騒がれ始めているような気配があるけど飲んだことないし・・・本拠がマランジュだし・・ん?・・でも価格も手頃で、ほほほ・・ルフェールにフォラティエールにバタールも造ってるのか・・じゃ、取り合えずACブルを購入して飲んでみようか・・」
そんな思考で購入したのがACブル・ブランです。で、写真をすっかり撮り忘れましたが・・これが旨かったので、上のキュヴェを購入する気になったんですね。
味わい的には、ムルソーとピュリニーの中間的なミネラリティ感覚。かなりしっかりしているが、ムルソーほどへヴィーでは無いし、ピュリニーほど軽く複雑では無い・・・しかし、非常に厚みのあるものです。
樽はほとんど気付かないほど・・です。バレル・ファルメンテーション(樽発酵)のはずなので、もっと樽っぽさが有るのかと思いきや、滅茶苦茶リアリティのある葡萄果汁由来そのものの味わいでした。樽による化粧っけの全く無い「すっぴん美人」なブルゴーニュで、中域が厚く、余韻もピュアさが長くたなびくので、
「お?これはこれは・・・」
と笑みが浮かんできます。味わいも、デリシャスリンゴ(古っ!)的までは行かない・・ピュリニーの村に入ったかどうかというようなニュアンスで、ムルソーにまだ足も残ってるよ?・・みたいな感じ。その辺もなかなかです。つまり、
「樽の無い昔のコント・ラフォン風に近い」
ニュアンスで、個人的には非常にポイントが高いと言えます。
マロラクティックのレベルも、とことんまでマロをやったと言うよりは、わずかに華やかな酸を感じる程度・・・いや、これは若い性かもしれませんが、へヴィーになり過ぎない、ちょうど良いレベルでした。今飲んでも旨いが、1年から2年寝かせると味わいが「グググッ」と乗ってくるだろうという雰囲気でした。かなりお奨めです!
トップ・キュヴェにはバタールが有りますが、そちらは少し値が張るので、2番目の1級フォラティエールに狙いをつけました。これもどうも成功のようです。何せ、フォラティエールとすると、価格が目茶安い!1万超えないのは有り難いところでしょう!
出来はかなりのものでした。こちらはACブルと比較すると樽の要素が絡んできますが、
「決して強くない・・・おそらくライトトーストの樽を一生懸命綺麗にして(水で何度も洗うとか・・・)使用したのかな?」
と想像させるもので、しかも今飲んでもかなり旨いんですよ!
甥っ子のoisy も、まぁグビグビに近いペースで飲んでしまうので、
「こら・・もっと味わって飲まんと!」
と制するほどでした。
分厚いボディにピュリニー・ならではの究極球体バランス、そしてフォラティエールらしい豪放さ。柑橘系果実がたっぷり、マッタリとして口内に留まり、少しずつ要素を拡げつつ放出してくれます。嬉しいことに現在は、時系列で開放方向に向かっているので、さらに美味しさがアップしてきます。
ACブルのような果実そのもののピュアさは半減しますが、高級シャルドネの品質感は、物凄いものが有ります。口内で転がしているとしっかり膨れ上がりますので、飲んでいて非常に嬉しいワインです。
そして重要なのは・・・
「作風自体はクラシックなものだが、実に洗練されていること。」
と、
「樽に頼らない・・むしろ樽の要素を付けたくないと考えているように思えるほど、ピュア&ナチュラルな味わい」
です。これはACブル・シャルドネにも言える、このバシュレ=モノの個性かと思います。ビオでは無いが、非常にナチュラル・・・しかもブルゴーニュ・シャルドネの旨さを充分に理解していて、それをワインにちゃんと生かしているんです。
現状、凄みを見るほどの成長はしていませんが、今飲んで非常に美味しいのと、将来性もバッチリで・・楽しみなグレート・シャルドネです。これは仕入れとくしかないでしょう!価格的も非常に安いと言えます!
もしかすると、もう少し買えるかもしれません。もし無くなっていたら・・お声掛けください。絶対損はしないフォラティエール!まだ若い造り手ですが、こりゃおじさんもちょっと驚きました。お勧めします!是非ご検討くださいませ!
● 2017 Santenay Blanc
サントネ・ブラン
【2017年ものもムルソー・スタイル!!・・(^^ この高質さからは、サントネイの白だとはきっと思わないでしょう!】

サントネイの白です。普通は余り・・皆さんも食指を伸ばさないでしょう。
でも、稀にサントネイでも優れた白は見当たります。ピュアでフレッシュ系に仕上げると、結構に美味しいです。
しかし、マロをして高級シャルドネにしようとして失敗するパターンがほとんどなんです。上手く立ち回らないとこうはならないんですね。
コート=ドールの南のドンケツにあるサントネイでは有りますが、このように上手に仕上げると非常に美味しいです。ムルソーの北側的な味わいですから、
「ムルソー・クロ・デュ・クロマン」
との共通項が結構に・・感じられます。
バシュレ=モノ・・来ちゃいましたか・・ね?・・後は余りに人気が出過ぎて価格が上がり過ぎないことを祈ります。是非飲んでみてください!
以下は以前のレヴューです。
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【2016年ものは何とムルソー・スタイル!!・・余りの旨さに思わずFace Bookで「美味ゃい・・美味ゃい!」と呟いて??しまいました!】
こりゃぁ・・今でも最高に美味いです!
「・・美味い白ワインは緑色が透けて見える・・」
などとnoisy は言っておりますが、この写真からはその淡い緑色が見えると思いませんか?・・いや、グラスの下に敷いてあるテーブルクロスの模様のことでは有りませんよ。ワイン自体の色合いに・・です。
2015年ものは、グラマラスで柔らかいシャサーニュ=モンラッシェ・ブランを速攻で想像させる見事な味わいだったんですが、2016年ものはムルソー・クロ・デュ・クロマンそっくり!ねっとり、マッタリとしつつも切れ上がりが有り、中域も見事に膨らみ、ムルソーのど真ん中っぽい、少量の粘土と多量の石灰が織りなすハーモニーに酷似しているように感じます。
そのねっとりさ、マッタリさから・・見事なエキスから・・ですが、熟したフルーツのニュアンスがバンバン出て来ます。バシュレ=モノらしいドライさのピュアさ、そしてビターなニュアンスが口内をくすぐってくれます。これ、最高に美味ゃい・・と思っちゃいました。
サントネイでこれほどに素晴らしいものにはそうは出会えないと思います。メディアもまだ目を付けていないキュヴェで、まず評価されていないでしょうが、2016年はシャサーニュ南部からサントネイにかけては、天候に恵まれたことも、このワインを助長させたのかもしれません。
今でも非常に素晴らしいです。・・もちろん、長くも持ちます。是非飲んでみてください。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【サントネーって・・忘れてください・・と思いたくなるような見事なシャサーニュっぷりです!旨い!】
ACブル・シャルドネの出来が半端ないのでおそらく霞んでしまうであろう、サントネの白ですが・・これも素晴らしいです。村名ワインたるポテンシャルはACブルを越えて来ます。
そのミネラリティの組成は2014年のコラムでも書きましたが、シャサーニュ村名そっくりで、もしブラインドテイスティングをしたなら、誰も「サントネ」とは言わないでしょう・・まぁ、そんな村を知らなきゃそもそも言わないでしょうけどね。
で・・
「ん?・・ACブルも、ACサントネもシャサーニュ村名並みなんて言っちゃって、シャサーニュ村名はど~すんのよ?」
と思われるかもしれませんが・・大丈夫です。
「・・だって、シャサーニュ村名、信じられない位に美味しいから!」
まぁ、シャサーニュはシャサーニュのコラムをご覧ください。
このサントネ・ブランですが、赤より白の方が良いワインに当たるのがサントネでは有りますが、かなり良い畑なんじゃないかと思うんですね。これほどまでに濃密で、ミネラリティも半端ないとすると・・サントネ1級並
みと言って良いかと思います。
シャサーニュ的なミネラリティの発露、黄色や白の果実・柑橘は、やはりACブル以上です。ここの表現の違いが価格にキッチリ現れており、また2014年のバランスの良さも良かったですが、溢れ出んばかりのポテンシャルをひけらかす2015年のブッチギリの美味しさも見事です。
是非飲んでみて欲しいと思います。ブルゴーニュ・シャルドネって、楽しいですね~!魚の美味しい季節、美味しいシャルドネは必需品です!超お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューです。
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【まるでシャサーニュ=モンラッシェ!若々しく華やか、充実した冷ややかな酸がリアルな果実を感じさせてくれます!】
noisy も初の扱いとなるバシュレ=モノのサントネイです。ご存知の通りサントネイは、シャサーニュ=モンラッシェの南に接するコート=ドールのどん尻に位置する村です。
で、おそらくですが・・ほぼ勘違いされていると思われるのが、実は生産されるワインのほとんどが「赤、ピノ・ノワール」で有って、「白、シャルドネ」は非常に少なく、古い資料では全体の1%と言われています。現状、赤ワイン全盛ですが、北隣のシャサーニュ村がシャルドネに切り替えて成功していることを考えれば、若干なりともそのパーセンテージは変わっているかもしれません。
しかし、やや大雑把な味わい・・もしくは、繊細だが薄い・・と思われるものが多いピノ・ノワールに対し、希少なシャルドネは、
「シャサーニュ=モンラッシェに似て素晴らしいものに当たる確率が高い」
のが事実です。
「サントネイは赤より白」・・と思っていると良いかもしれません・・まぁ、あくまで雑に言って・・です。
このサントネイ・ブランも1級では無く、ただの村名サントネイですが、上記のように基本、シャサーニュ=モンラッシェ・ブランに瓜二つのワインに仕上がります。
ACブルをやや大きくしたような構成で、林檎や梨、花梨と言ったフルーツのニュアンスです。非常に冷ややかな酸味をしっかり持ち、繊細で華やかなアロマです。果実味はたっぷり有り、釣り合うだけの見事な酸味、石灰系のミネラリティもしっかり有ります。
勿論全く甘く無いですが、薄辛いと言うようなポテンシャルの無い味わいでは無く、たっぷりしつつ、リアルなフルーツが持つ酸もしっかり有る・・と言う感じですね。
それは、
「もしユベール・ラミーだったら、こうは造らないだろうな~・・」
と言うのが良く判る味わいです。非常にハッキリしていて、滑らかさの中に沈没しない細やかで華やかな表現が有るんですよ。
これは、ワインが成熟して行く中では、非常に失われやすい、若々しく新鮮な表現です。この部分をたっぷり持っているのが「バシュレ=モノ」で有ると・・そしてその表現が年を追うごとに洗練されて来ていており、このリーズナブルなサントネイ・ブランは、非常に判り易く解説してくれているように思います。
アペラシオン的には認知度が低いサントネイですが、その分とてもお買い得です。是非ご検討くださいませ!
● 2017 Maranges 1er Cru la Fussiere Blanc
マランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ブラン
【バシュレ=モノを知るならこの1本!・・そしてマランジュの将来性をも知ることになります!】

いや~・・美味しいですね~・・ギリ5千円ですが、5千円でこれだけのパフォーマンスを経験できるなら、全くお買い得だというしか在りません。
元々はnoisy も、マランジュはあまり好きでは無く・・(すみません・・)、1級畑が出来たなんて聞いても余り興味も湧かず、でもテイスティングをすると、平板でエッジの利いた角で「グザリ」と刺される感じが何ともね・・嫌だったんですね。
なので、
「マランジュに旨いものなし」
などと平気で言ってました。
まぁ、さらに言ってしまえば、このバシュレ=モノのマランジュ1級フシェールにだって・・同じことを言っていたんです。
でも、・・この3年でしょうか。ま~・・大きく向上しましたよ。そして2017年ものですが、
「めちゃんこ美味しい!」
です。
前言を軽く翻してしまうnoisy もいけませんが、しかしそれは確実にこのワインが美味しくなった証拠でも有ります。
並みのコート・ド・ボーヌのシャルドネ、それも並みの1級じゃ勝てませんよ。そして「緑色」がしっかり感じられるこの独特の味わいは、他では中々出会えないミネラル感です。
しかし・・2017年ものは非常に少ない・・少ないのに飲んでしまったからさらに少ない・・それも価格を5千円にしようと無理をするから営業的にも厳しい・・ので、ホントは厳しいです・・(^^;; お早めにどうぞ・・嘘は付きません。
以下は以前のレヴューです。
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【唯一無二の個性!・・納得していただけるに違いない見事な味わいです!ジョン・ギルマン氏は何と90ポイント!】
マランジュの白ワインに90点オーバーが付くことになるとは、時代も変わったものだと思われるかもしれません。noisy だって・・そう思いますよ。長年ワインに携わる仕事をしながら、マランジュを美味しいと感じることになるとは・・この数年前までは思ってもいませんでした。
何せ、
「硬い、土ムサイ、苦い、垢抜けない、バランス悪い」
と、5拍子以上に良く無いポイントを上げられちゃうアペラシオンでした。ここマランジュまでくると、
「ブルゴーニュと言って良いのか?」
と思えるほど、違う個性とバランスを感じたものです。
しかしこのバシュレ=モノの1級ラ・フシェール・ブランと出会ってからは大分考え方が変わりました。だって・・美味しいので・・そうなっちゃいますよね。
個性が有っても、それを人間が良いと思えるベクトルに方向を持って行かない限り、「受けないワイン」になってしまう訳です。しかしながらバシュレ=モノのマランジュ1級レ・フシェールは、見事なバランスを得て、その個性を伸ばすことに成功したと言えます。
見事な淡い緑を持ったほんのり濃い目のイエローはセクシーです。ノーズもほんのりマッタリ、オイリーまでは行かない感じですが、王道のシャルドネの主張が感じられます。口に含むと中庸なボディ感から、様々なフルーツのアロマティックさと石灰感、やや緑色をした珪藻土のような・・しかし非常に美しいニュアンスが拡がります。余韻にかけてはバシュレ=モノらしい、ややタイトでビターなミネラリティと酸の織りなす複雑な味わい、そしてまたフルーツのアロマがノーズに抜けて行きます。旨いです!
そうは言っても・・だいぶ価格も上昇してしまいました。シャサーニュのラ・ロマネやアモー・ド・ブラニーの2016年ものの入荷は無く、もしかすると「造れなかった」のかもしれませんので、造り手的には緊急な状況だったのでしょう。
なので、noisy もこのキュヴェに関しましては、頑張って価格を付けています。飲んでいただきたい一心からです。マランジュの個性を引き出した素晴らしいワインだと思います。是非ご検討くださいませ!勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【このフシェールは他の畑とは見事に違う個性を持っています。美味しいマランジュはバシュレ=モノだけ?・・これは旨いです!】
美しい薄緑、僅かに乳白色が入ったかのようなミネラリティの組成、アロマを感じさせる、とてもバランス良く旨いマランジュ1級です。
そもそもnoisy自身、マランジュのワインには懐疑的で、特にピノ・ノワールには扁平な位置に重心が有り、今一つ美味しく無い・・と感じる場合ばかりで、余りご紹介する機会も無いアペラシオンであることは確かです。
むしろローヌのサン=ペレ辺りのミネラリティに近いようなニュアンスを感じるこのフシェールは、シャサーニュに似たニュアンスを感じさせるACブル、ACサントネとは、全く違ったアロマを感じさせます。緑色が有る程度しっかり入ったニュアンスなんですね。黄色に緑が入れば黄緑なんでしょうが、緑と黄色の両方を感じます。
それでいて、ブルゴーニュのシャルドネが持つ重心のベストな位置は同じで、腰高だったり、低過ぎて野暮ったくなることもなく、また非常にまろやかなテイストなのが特徴で、
「マランジュ1級ラ・フシェールと言うアペラシオンを見事に表現」
していると言えるでしょう。
そしてバシュレ=モノの他の2015年ものと同様に、マンモス・ミネラリティで、溢れんばかりのパワーが漲っています。
「エキスが非常に濃い」
です。
まぁ、2014年ものはかなりの本数、販売させていただきましたので、飲まれた方なら、2015年ものも飲みたいと思われているんじゃないかと思いますが、
「是非飲んでみてください!・・軽~く2014年を超えて来ますよ!」
と言っておきましょう。
唯一無二の個性とムッチリと詰まったエキスです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【呆れるほど美味しい!緑に輝く、何にも似ていないようで、何かに似ているような・・素晴らしいシャルドネです!アドヴォケイトも90~92Points!】
めっちゃ旨いです!・・まぁ、
「マランジュに旨いもの無し」
と言っていた noisy にとっては非常に唇が寒い訳ですが、飲んだら旨いものを駄目とは言えないんですよね・・。
で、左の写真もそうなんですが、是非、造り手紹介の部分の一番下の写真もご覧ください。左側がこのマランジュ1級フシェールで、左側がサン=トーバン1級アン・ルミイィです。
・・そう、明らかに違う色彩ですよね?
そうなんですよ。完全に「グリーン」の存在が大きい色調をしているんです。右のアン・ルミイィは美しいゴールド、もしくは黄色ですが、フシェールは緑の色が多く入っています。
実はこのマランジュ、サントネイの南に位置するアペラシオンでして、
「・・あれ?コート=ドールの南のどん尻がサントネイじゃないの?」
と思われるかもしれませんが・・それで正解です。単に丘が連続してなくて、サントネイで途切れた感じになってるんですね。
しかもアペラシオンが取れたのが1989年、それまでは「オート=コート・ド・ボーヌ」に過ぎなかったんです。
しかしながら現在は1級も存在するアペラシオンでして、大半が赤、シャルドネは少ないんですね・・。しかも、その畑の組成はコート=ドールと同様と言われているんですが・・
「少なくともこれほど緑が美しいシャルドネは滅多に無いぞ!」
と言えるかと思います。やはり・・ミネラリティの違いなんでしょうね・・。
非常にフラワリーで繊細なアロマです。高い周波数・・微細な部分まで、非常にリアルに表現出来ています。香りはスピードも速く、しかしまろやかです。僅かに蜜っぽく、シレックスっぽく、明らかにお隣のサントネイとも違う、シャサーニュとも違いアロマですが、とても心地良いものです。
テクスチュアもしなやかで滑らか、わずかにオイリーです。口蓋から鼻に抜けて行くときに感じるのは・・昨年もしっかり書いていましたが、「珪藻土的」なニュアンスと自身で認識しているもの・・これが緑っぽいと感じています。ボディも充実していて、ややマッタリとした余韻が長く続きます。
「ん~・・これは・・安いな~!」
と思えるポテンシャル高い味わいです。今飲んで充分旨いし、この先10年以上に渡って上昇し、その先10年間、美味しく飲めるでしょう。
まぁ・・何より驚いたのが、
「アドヴォケイトが 90~92Points と高い評価をしていること・・」
ですけどね・・
で、このマランジュは、
「バシュレ=モノの本拠地!」
だったんですね~・・なので、意地でも素晴らしいワインを造るでしょう。実際、非常に美味しいです!物凄く似ているワインが余り無いけど、何故かどんな有名シャルドネにも似ているようにも感じる、不思議なワインです。非常に旨いので・・価格的にも一推しにしたいと思います!・・いや、上のキュヴェも絶品ですけどね。お勧めします!
以下は以前のヴィンテージのマランジュ・レ・フシェールのレヴューです!
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【これは・・でら旨!!】
いや~・・これは素晴らしいです・・・ちょっと高くなってしまったんですが、まさにブルゴーニュ・シャルドネの王道まっしぐら!
しかもそこにバシュレ=モノの・・
「脳裏に映像が浮かんできそうな」
と形容したい・・・
「元気ハツラツな葡萄の姿!」
が見えるんですね・・。
そして、樽の使用率は30%と高くないのに、樽使用の故の良さが出て来てるんですよ。わずかなナッティーさ、オイリーさを含み、蜜っぽいニュアンスの少し手前のニュアンスも非常に良く感じられます。
そして・・今飲んでもめちゃんこ美味しい!・・フレッシュさとねちっこさが有り、コート・ド・ボーヌ系のシャルドネならではと言えるような石灰系ミネラリティに加え、どこか薄緑系の・・・そう・・珪藻土的なニュアンスのものに、花崗岩的なミネラリティが混じりこむ・・かなり複雑性が有りつつも、飲みなれているブルゴーニュ・シャルドネのニュアンスが支配しているのが、肯定感を助長しているのかもしれません。
マランジュ1級どうこう・・は取り合えず忘れてください。
「旨いシャルドネを飲もう」
ただそれだけで・・・購入してみてください。目から鱗だと思います・・超お奨め!・・実はこれが一推しなんです・・すみません!
以下は2011年の時のコメントです!
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【ピュアです!昔のコント・ラフォンの作風から樽の要素を大幅にマイナスしたエレガントな味わい・・・です!実に旨い!!】
大体にして、マランジュに1級が有った事すら知らなかった・・・それに、まず旨いマランジュを飲んでないので、このマランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ブランも、甥っ子oisyがエージェントさんのテイスティングで飲んでくるまでは、やはり手を出せませんでした。
いや、まだとても甥っ子oisy の感覚を信頼するには至ってはいないのですが、そうは言っても、美味しかったよとの言葉だったので、
「じゃ、確かめてみるか・・・」
という気になった訳です。まぁ、マランジュのルージュなら・・・まず手は出さなかったと思いますが、ブルゴーニュ・ブランやピュリニー・フォラティエールのナチュラルで極上の仕上がりを見れば、
「トライするだけの価値は有る」
と思えたからです。
そして、結果的に・・・
「こりゃいい。プルミエ・クリュを追加しただけのことは有る!」
と思った次第です。
ややライトなムルソー的な味わいで、そこに珪藻土的いな薄緑な土地のニュアンスを加えたような感じです。決して赤い土地の粘土のニュアンスではないことが、好感度になったとも言えます。
むしろ鉄火面的なマンモスミネラリティなムルソーより、ややソフトな分だけ、優しい味わいで、素直に美味しく飲めるんじゃないかと思います。
今飲んでもムルソー的に飲めて美味しく、4~5年先には、このマランジュ・ラ・フシェールの持つ、わずかな緑のニュアンスが花咲き、本質をさらけ出してくれるでしょう。
・・・あっ?・・何の因果かわかりませんが、上の写真のグラスには、何故か薄い緑の筋が2本入っているのに・・今気がつきました!・・・ワインから何かの知らせなのか、それとも写真を撮っているnoisyが反射しているだけなのか・・・でも緑の服なんぞ、持っていないし!
というわけで、とても美味しいマランジュ1級の白でした!お奨めします!飲んでみてください!
■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
maranges 1er cru la fussiere 2011 bachelet-monnot「力強くミネラリー、Oisyの一押し!」
この造り手は試飲会で全種類テイスティングしまして、さらにその後ピュリニー=モンラッシェ レ フォラティエール、マランジェ ラ フシェールと飲みましたが、出すところは出す、出さないところは出さないと畑ごとにキレのある味わいがすごく魅力的だなと感じます。
ピュリニーはちゃんと凛としていて、マランジュは力強い。特にこのマランジェは個人的にはかなり気に入っていて、試飲会で隣にあった同じバシュレ=モノのムルソーよりもオイリーで厚みがあるように感じ、間違えてムルソーの欄にコメントを書き入れてしまったほどです。(経験不足でなのもありますが…汗)
香りは、洋ナシ的、ナッツ、控えめにレモンの柑橘系。しかし結構ミネラリーなんでしつこくなり過ぎないです。
味わいは肉付きが良くまろやか。樽のニュアンスも感じ取れます。酸と果実味、ミネラルがたっぷりで構成が大きいと思います。余韻も長く、充実感に富んでいて嫌味がありません。
ピュリニーやシャサーニュに比べたらどこか素朴な雰囲気を持っていますが、これも良い!と思いますし値段的にかなり嬉しい。今飲んでもおいしいんですが2~3年寝かしても(もっと寝かしても良さそう)さらに良くなるんではなかろうかと思います。
● 2017 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ