
勘違いされるかもしれませんが、現在の状態はまだそれなりに「ガス・泡」が有って、まだ暑さの残る季節に
「ベスト・マッチング!」
な味わいです。冷やし目にしても問題無いです。非常に果実味がしっかりしており、すりおろしたフレッシュな果実を口にしているかのような錯覚になります。
そう・・今飲んでそんな美味しさなんですが、実はポテンシャルもいつに無く・・高いです。
2013年ものは少し軽めで、ル・カノンが始まった時と同じような、設立当初に戻ったような、あっけらかんとした素直な美味しさでした。
今回の2014年は・・むしろ、2013年のエキス感を倍にしたような感じですので、濃密で甘くなく、表情も豊かに有って素晴らしい仕上がりでした!
この透明感のある美しい紫を見てください!・・そのまんま想像された味わいがしますよ・・。
果実感、少しタンニン、エキスがしっかり、余韻・キレも素晴らしいです。是非飲んでみてください!一押しです!
以下は以前のコメントです。
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数量限定になってしまったので、今のところテイスティングしていません。TV出演の効果は抜群と言うことでしょうか・・。
以下は以前のコメントを使用しています。
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【もう普通に旨い!】 デイリーに楽しむために造られたル・カノン・シリーズですが、カテゴリーをちょっと越えてしまったんじゃないかな?と思えるほど、充実した果実味が、充分な満足感を与えてくれます。
でも飲み残した場合に、翌日の酵母香、イースト香が強くなるのが若干気になったんですが、最近のル・カノン・ルージュでは大きく修正され、全く感じないようになっていました。素晴らしい!
ですが、温度変化に弱い可憐な酒質ですので、温度管理はしっかりしましょう・・。酵母の関係だと思いますが、コンディションが悪くなると、「ゆであずき」みたいなニュアンスが出てくることが予想されます。少なくとも、15度以下での保存をしていないようなお店では購入しない方が良いです。・・あ、スーパーさんはほぼ駄目ですし、一部のデパートさんも「XX電力の要請により」という表立った理由で電力使用を制限しちゃってる可能性が有りますので、ちゃんと調べてから購入しましょうね。
紫や、やや黒みのあるベリー、チェリーとスパイス。ジューシーだが甘さは抑えられ、凝縮感が強く優しく漂う。透明なミネラルの膜に包まれ、リッチでソフト。フルに近いボディと、輪郭の境界がハッキリした柔らかく冷たい酸味を均等に減らしながらの余韻が美しい。
はっきり言って、旨いです。口に含めば「にっこり」としてしまうでしょう。なかなかに素晴らしいと思います。是非是非、飲んでみてください。超お薦めいたします!
■大岡さんより
<ル・カノン・ルージュNV14>
冬は厳しい寒さもなく、葡萄の芽吹きも早かったです。春は乾燥して暖かく、開花も順調に進みました。病気も全くなく、楽な年かと思ったのですが、六月下旬から一気に天候が崩れ、雨続きで気温が下がり八月中旬まで不安定な天気が続きました。夏が寒かったせいで、葡萄の成熟が遅れ、結局例年通りの収穫となりました。八月後半からいままでの悪天候をとりもどすかのように晴天が続き、一気に葡萄が熟しました。結果として良いヴィンテージとなりましたが、九月の好天がなければ、かなり難しい年になっていたはずです。一喜一憂なヴィンテージですね。
醸造方法は例年通りですが、グルナッシュがかなり完熟していたので、このタンクの発酵がなかなか終わらず、通常三月に瓶詰めするところ、6月の瓶詰となりました。アルコール度数も例年より若干高めでボリュームがありますが、その分果実味も多いと思います。今年は食事と合わせたほうがいいかなと思います。果実味を楽しむ場合の飲み頃はすぐですが、妖艶さを求めるならば8-10年後が飲み頃でしょうか。発酵を終えてからすぐに瓶詰めしているのでガスが多いです。気になる場合はカラフに移してガスを飛ばしてからお楽しみください。