ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ギイヤール

ギイヤール

フランス Domaine Guillard ブルゴーニュ
● 2021年のドメーヌ・ギイヤールのご紹介です。今回も2021年ものですので量は多くありませんが、

「質は最高!」

とテイスティングから判断させていただきました。A.C.ブルゴーニュ2021年、今でも滅茶素晴らしいです!・・これを飲めば2021年のギイヤールの出来が判ろうと言うものかと思います。

 2020年もののように濃い色彩では有りませんが、質感の高いピノ・ノワールに仕上がっています。またこの数年の間に得た、

「しなやかでふんわりとした柔らかな味わい」

を継承していますので、2021年的なエレガンスを合わせ、noisy 個人的にも素晴らしいワインに仕上がっていると確信しました。

 今飲んで良いのは、

・A.C.ブル
・村名ラ・プラティエールVV
・村名ルニアールVV

で、村名オー・コルヴェV.V. は飲めますが・・少し躊躇してください・・。

 また、1級のレ・コルヴォーは・・質感が滅茶素晴らしくポテンシャル高く、ゾゾゾっとさせてはくれますが、今飲むのは自重されることをお薦めします。そして価格も何とか、5桁を阻止しました。来年は無理かな・・と思います。

 いずれにしましても、エレガントさ、質感を合わせて過去最高、しかし総合ポテンシャルとしては2020年を超えられない・・そんなイメージです。それでもA.C.ブルであれほどに素晴らしいので、ぜひ飲んでみていただきたい!・・と思います。ご検討くださいませ。

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 2020年のドメーヌ・ギイヤールをご紹介させていただきます。「過去最高」は間違い無しの素晴らしいヴィンテージになりました!

 しかも、一般的にイメージされる濃厚濃密果実テンコ盛りなスタイルとは程遠い、

「フィネスたっぷりの激エレガント系!2020年ヴィンテージの膨大な熱量を複雑さへと変換したアルコール度13パーセントの液体!」

です。

 左の写真は1級レ・コルボーですが、実に美しい赤を基調とし、僅かに黒を感じさせます。

 そしてそのようなジュヴレを造ったのは「ドメーヌ・トラペ」ですが、トラペはビオですから・・可能だったと言えますが、じゃぁ・・ギイヤールはどうしてこの13パーセントの液体をエレガントに仕上げることが出来たのか・・と言う疑問も生まれて来ます。

 その辺りは推測ですが、各コラムに何となく書いていますので是非ご覧くださいませ。

 2020年のドメーヌ・ギイヤールは、ナチュール感を増大し、全く濃さを感じさせないフィネスたっぷり、エレガンスしっかりの素晴らしい出来です。今すぐ飲んで良いのは、

● 2020 A.C.ブルゴーニュ・コート=ドール
● 2020 A.C.ジュヴレ=シャンベルタン・ラ・プラティエール

です。勿論、素晴らしいポテンシャルを持っているのは1級レ・コルボーですし、次ぐのは村名オー・コルヴェです。軽やかなルニアールV.V.も素晴らしいです。どうぞよろしくお願いいたします。

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 2019年のギイヤールをご紹介させていただきます。いや!・・素晴らしいです!・・過去最高を宣言します!・・まぁ、今までも充分に旨かったんですが、実に深く、表情豊かに、完全エキス化された赤黒ブレンドの果実の味わいをジュヴレたっぷりに感じていただけます。

 そもそも何故これほどまでにリーズナブルでポテンシャル高いワインが騒がれないのか、不思議でしょうがないんですが、そうは言っても..A.C.ブルだけでも通常10ケースほどは販売しています。ただし数がそれなりに有ったヴィンテージの場合でして、少ない時はどうにもならず、昨年の2018年ものは7ケース程だったかと。

 2019年ものは上級キュヴェが少ないですので要チェックかと思いますが、

「2019年ものは、今、何を飲んでも美味しく飲めてしまう!」

素晴らしい状態です。

 A.C.ブルは村名並み、レニアールは..いつになく非常に複雑でポテンシャルを感じます。オー・コルヴェは「これ..村名ですか?」と言いたくなるほどの出来、レ・コルヴォー1級の緻密さと官能感には、マジ=シャンベルタン的要素がたっぷりで、硬く閉ざしたマジを開ける位なら、レ・コルヴォーがそれ以上の味わいを見せる・・と断言したくなりました。

 この何年かの間に以前の黒みの強い男性的な味わいから、赤い果実をたっぷり感じさせてくれるワインに変身していますので、是非もう一度飲んでみていただきたい、

「世界一リーズナブルでポテンシャルの高いジュヴレワイン!」

です。超お勧めします!

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 エージェントさんから新たな情報が無いので良くは判らないんですが、どうもギイヤールに大きな変化が有ったように感じた2018年をご紹介致します。・・・いや、あの人も、このドメーヌも変わった、大変化だと、最近は良く言っているので、

「変わった変わった詐欺疑惑?」

がお客様の中で蔓延しているんじゃないかと危惧している noisy ですが、いや~・・本当に・・

「ギイヤールが大変化!」

しちゃったんですね。


 で、どう変わったか・・ですが、それを言う前に、今まではどうだったか?・・を言わないといけないですよね。表面上は余り売れていないだろうと皆さんは思っていらっしゃったかもしれませんが、実は「それなり以上に」は売れていたんですよ。なので、「ちゃんと総括」しないといけないかと言う事でして、はい。

 2016年までのギイヤールは、超ドライでミネラリティも高く、赤果実も有るし赤くも見えるが味わいは黒っぽく、全体のトーンはややハードなものの、エキスが綺麗に出た素晴らしいものでした。ドライな中に余韻が比較的「ハッキリ」と長くたなびく感じです。

 相続がどうなるかが危ぶまれていますが情報も無く、これほどまでにリーズナブルで美味しいジュヴレをリリースしているのは、

「ハッキリ言ってギイヤールだけ」

です。

 そしてそれが変化し始めたのが2017年・・ちょっと、「おや?」と思ったのは覚えています。


 で、2018年ものですが・・

 これ・・ですよ。凄い色合いでしょう?・・

 今までの、どちらかと言えば「黒一色」に感じられるビターでハードボイルドな味わいが、柔らかなテクスチュアと赤いベリーな果実、ナチュールさが感じられる「ふんわり感」が漂っています。写真はジュヴレ村名のレニヤールですが、滅茶美味しいです!


 これ、一体どう言うこのなんでしょう?・・ミシェルさんがまだいつものようにやっていただけでは、こうはならないと思うんですね。

「・・これは・・若い娘でも入れたんじゃないか?」

 あ、いや、娘とは限らず男性かもしれませんが、今までの「ハッキリ、クッキリな味わい」なデジタリックなものから、ややフラクタル感みたいなものが加わった「アナログ」なものへと大きく変化しているんですね。

 しかも「ナチュール」なニュアンスも感じます・・いや、まったく危うさ、アヴァンギャルドさは無いですよ。

 ですのでこれは、

「上手く行ったのであれば、相続問題も解決か?」

「ふんわり感が心地良く、古典的な味わいから現代的な味わいへ?」

変わったと判断しています。・・いや、今のところ・・・(^^;;


 ですが、味わいは本当に依然と大きく異なりますので、飲まれたら驚かれるんじゃないかと思うんですね。この素晴らしい2018年ギイヤール、是非飲んでみて下さい。絶対に無くしてはいけないドメーヌだと思ってます!

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2017年のギイヤールをご紹介致します。2016年ものがま~・・非常に美味しくて、すぐ飲んでも良く、熟成させても間違い無い・・しかも以前のような「鉄仮面的な黒くドライな味わいからの内向的味わい」は無くなっていました。

 2017年はその延長上にあるとばかりに思ってテイスティングに臨んだんですが・・・

 確かに延長上に有りました。しかしながら、以前から延々と続いていたシャンボール的に硬さのあるテクスチュアは・・どのワインにも変化が見られ、柔らかさのあるボディに加え、テクスチュアには複雑性が紛れ込み、それが味わい深さに繋がっているのが感じられました。

 まぁ・・2016年ものも当初は良く売れたんですが、長く続いたのはA.C.ブルだけ・・後はしばらくして脱落していってしまいました。

 理解されるまでは時間が掛かりますよね。あのミュヌレ=ジブールでさえ売れませんでしたしね・・。

 ですのでシツコク・・滅茶美味しくて滅茶リーズナブルな、「ジュヴレの良心」とも言いたいギイヤールのワイン、お勧めしていきたいと思っています。むしろ相続がどうなっちゃうのか心配で・・これほどまでに良心的なドメーヌものは他には全く見当たらないので・・本当に心配です。


━━━━━
 年々素晴らしさを増してきたギイヤールの2016年ものをご紹介します!!

 本当に素晴らしいと思った2015年ものでしたし、皆さんのギイヤールに対する印象もだいぶ変化してきたのを肌で感じています。

 ところがですね・・2016年ものはもう、2015年を超えて来ちゃったんですね。ジュヴレは超難しかったはずの2016年ものですよ?・・多くの生産者が良くて例年並み、悪ければ少し落とした年ですが、

「タイトに締まった黒果実風味のビター味」

をすっかり脱却してしまい、

「まるでセラファンか?・・と感じてしまうような官能的なアロマと、セラファンが熟し始めの頃の滑らかさに、赤果実の美しいディテール、シルキーなテクスチュアと、それまでのビター感を抑えた長い余韻のエキス味」

になっていたんですね。

 そして、2016年ものが嬉しいのは、ACブル、ジュヴレ村名レニアールV.V.でその良さが充分判るんですよ。

 まぁ・・信じられないと思いますよ。でも本当です・・。良かったですね!・・リーズナブルなのに超高質です。是非ビックリしてください。


━━━━━
年々素晴らしさを増してきたギイヤールの2015年ものをご紹介します!!これはもう・・嬉しい驚きでも有ります!

 外国語の日本語訳と言うのは難しいもので、ギイヤールか、それともギヤールが正しいのか判りませんが、一応ギイヤールとさせていただきました。しなやかでささやかで心に染み入る味わいです。

 このギイヤール、皆さんは結構ご存知のようで・・・。某ワイン漫画で取り上げられ、凄い売れ行きをしたらしい・・・と、もっぱらの噂ですが、noisyのところにそのお流れが有ったとは、到底思えません。おかしいよなぁ・・・。googleでギイヤールを検索すると、何故かこのhpが二番目なのに・・!

■生産者紹介■
ギイヤールは、ジュヴレ・シャンベルタンに僅か5ヘクタール弱のみ所有する小規模ドメーヌで、ブルゴーニュ・ルージュ、ジュヴレ・シャンベルタン、ヴィエーユ・ヴィーニュ、1級畑レ・コルボーを造っています。彼の父はかつてピエール・ダモワで修行した人物で彼自身も物心ついた頃からワイン造りに関わってきました。(ピエール・ダモワ=シャンベルタン・クロ・デ・ベーズの1/3を所有する名門ドメーヌ)1952年には現在のドメーヌを立ち上げ、現在は二代目のミシェルに引き継がれています。平均樹齢は40年。中には樹齢70年以上のものも含まれています。収量は20~40hl/ha.です。
 (ミシェル・ギイヤール氏)
◆栽培・醸造◆ リュット・レゾネ。除草剤は使用していません。収獲後、100%除梗し、低温発酵。例年は12ヶ月の樽熟成ですが、2011年に関しては2010年同様、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後の瓶詰めとなりました。ノンフィルター。


2021 Bourgogne Cote-d'Or Rouge
ブルゴーニュ・コート=ドール・ルージュ

18665
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ギイヤール
2025/01/22(水)より出荷可能です。

◆◆◆ 2025/01/22(水)より出荷可能です。
■エージェント情報
ピノ・ノワール100%。収穫し除梗後、低温で5日間かけて発酵を行う。新樽30%で18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  6   ご注文数   本
¥4,190 (外税) 
【このところ毎年10ケース以上の販売を続けているギイヤールのA.C.ブルですが、やはり2021年というエレガントなヴィンテージの個性を見事にジュヴレ的な美味しさに仕上げています!・・しかもリーズナブルです!】
「流石だなぁ・・ギイヤール!」

と、思わず唸る仕上がりです。

 解けやすい黒系果実に芯には赤系果実が締まって存在、そのファーストノーズの中には・・と言うよりも、抜栓直後からピノ・ノワールならではの官能さを含んだアロマが部屋に漂い始めます。

 ちょっとメロンっぽい感じも含みつつの赤黒果実で、甘やかさも上がって来ます。しかし口に含むとしっかりドライ!・・ほんのりと酸化鉄っぽく、赤黒果実にミネラリティが混じります。

 2020年ものの果皮がブ厚い感じはだいぶ無く、しかしその分、ワイン自体の表現力と繊細さがしっかり伝わってくる感じです。

 ミシェル・ギイヤールさんはまるでぶれることが無く、少し無骨な男っぽくさえ感じるジュヴレ系 + エキス系の味わいを長年保ってきました。そしてこの数年は、その男っぽさはそのままに、

「柔らかさと膨らみ」

を加えていますから、このA.C.ブルクラスですと・・今飲んでも非常に美味しいと感じさせてくれます。

 2021年は、ジュヴレ=シャンベルタン村のワインには・・

「天の微笑みが有った」

と noisy は感じていまして、明らかに周りの村のワインよりも深みを感じる場合が多いように感じています。


 noisy も2021年もののブルゴーニュの作柄については、もう・・2021年の真夏には、

「今年(2021年)は最悪例年の90%減、良くて50~60%」

と言われてまして、さらには、

「葡萄が余り熟さないかもしれない」

と言うようなアナウンスが流れていたのを不安視していました。

 しかしながら・・実際にリリースされた実物を飲んでみると、

「・・全然大丈夫じゃないの・・」

と言う事実に出会った訳ですね。

 むしろこの・・エレガンスこそがブルゴーニュの命と言えますから、2020年もののパワフルなピノ・ノワールに対しての2021年もののエレガントでバランスの良い味わいに、

「・・そうそう・・ブルゴーニュ・ピノ・ノワールはこれで良いのよ・・」

と・・

「2021年ものブルゴーニュはまさに飲むべきエレガント・ピノ・ノワールのヴィンテージ!」

と言えます。

 現在、2021年もののギルベール・ジレをテイスティングしていますが・・もう・・驚かされるばかりの素晴らしさです。「凄い!」「・・どうしてこんなことが出来るの?」と・・思わずにはいられないほどなんですね。

 で、ギルベール・ジレは半端無いですが、ある意味彼のワインは・・「クラシカル」です・・そりゃぁそうです・・あのジャッキー・トルショをお手本としつつ、自身の感性とスキルをブラッシュアップし続けている訳ですから。

 なので・・このギイヤールのワインの味わいとも共通する部分が結構に感じられます。ぜひエレガントにまとまった素晴らしい出来のこの2021年A.C.ブル、頑張ってリーズナブルにご案内させていただきますので・・飲んでみて下さい。超お薦めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【2020年A.C.ブルゴーニュ・ピノ・ノワールでトップクラスにリーズナブルでジュヴレ村名クラス相当のポテンシャル持つのは間違い無し!・・2020年なのにエレガントで密度も高いです!】

 素晴らしいです!・・現在の状態でも相当楽しめる仕上がり具合です。しかも、

「村名相当!?」

とさえ思える見事なポテンシャルです!

 それに加え・・アルコール分は13パーセントでベストポジション。シミジミ系は通り越しボディもしっかり有るんですが、2020年ものに有りがちな・・

「トゥー・マッチな感覚」

はゼロ。むしろ・・


「2019年ものを思わせるような、すっと流れて行くスムーズな飲み口で有りながら、常に表情を出してくれる深い香りと味わい!」

をしています。

 ですから、「飲み口は2019年もの、深みは2020年もの」と言って良いと思われ、素晴らしかった2019年ものを超えて来たと感じました。


 自然派系風な柔らかさを感じさせるトップノーズには、低温漬け込み時のヨード系のアロマと鉄っぽさ、深いグリオットのアロマが混じります。

 この辺りはどうでしょうか・・2019年ものと同様のナチュール感に通じる感じがします。おそらくミシェル(と妹さんのオデットさん)は引退したかな?・・と思われるんですが・・何せ、

「数年前とは印象がだいぶ変わって来ており、ナチュール感、エキス感がかなり向上している!」

んですね・・。以前は、

「男っぽさの漂うビターなジュヴレ」

 みたいな感覚だったですが、「男っぽさ」と言うより女性っぽい感じがします。残党的な甘みをまるで残さないのは変わらないんですが、タイトなニュアンスが減り、そこに膨らみと優しさが備わり、ふんわりとした柔らかさが感じられるんですね。

 それに加え、アンリ・ジャイエのワインには必ず感じた「低温浸漬由来のヨード的なアロマ」が・・特にこの2020年ものには感じられるんですよ。

 このコラムの上にも掲載しているエージェントさんのテクニカルには、

「収穫し除梗後、低温で5日間かけて発酵を行う」

と有りますが、低温で5日間じゃぁ・・普通、アルコール発酵は終わりませんから、もしかすると5日間の低温浸漬か?・・とも思いますが、それって結構に長いんですね。なのでちょっと不明ではありますが、それが正しいとしますと・・もしかしますと「ギイ・アッカ」由来の秘伝の手法なのかもしれず、それをずっと守って醸造して来たことになります。

 それが自然派的なアプローチをする「誰か」によって、徐々にナチュール感を増長するように変わって来て、2019年、2020年とエレガントで密度も高く違和感やアヴァンギャルド感の無いナチュールな雰囲気を生んでいるのかもしれません。

 この辺りは、ギイヤールのドメーヌ承継が不安視されていたことも有りますから、

「どうやらドメーヌの承継は上手く行ったんじゃないか?」

とも想像出来るんですよね。


 で、この・・まさにブルゴーニュの優れたピノ・ノワール的な「グリオット」なチェリーのニュアンスがバリバリに香る見事なアロマ、ほんのりと黒味を帯びた赤いチェリーに鉄っぽさの入り混じる味わいは、

「A.C.ブルとしてはトップクラス!」

と言って良く、

「村名ジュヴレに匹敵しそうな出来!」

で有り、

「2020年ものとすると、トラペ同様に・・いや、以上にエレガントで濃さを感じさせない素晴らしいバランスのピノ・ノワール!」

だと確信しました。


 今飲んでも充分その美味しさ、ポテンシャルを確認出来ます。勿論10年間は良い状態を続けるでしょう。是非飲んでみてください。滅茶旨いです!







 以下は以前のレヴューです。
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【赤を積み重ねた官能を揺さぶる見事な・・ジュヴレ村名と間違えそうになるほどの完璧な出来です!】

 2015年以前のギイヤールのA.C.ブルなら、

「男性的で超ドライなハードタイプ」

的な印象を、どのようにお客様にお伝えするかと・・心を砕いていたと思います。ですが今は、

「..ん~~、男性的・・かぁ?」

と言わざるを得ない「しなやかさ」と「優しさ」を感じてしまいますし、何よりも・・

「黒果実が占めていたパーセンテージが赤果実と逆転」

している上に・・これはグレートイヤーの2019年だから..かもしれないんですが、

「少なくとも一般的なジュヴレ=シャンベルタン村名を超えるほどの見事な味わい」

だと感じてしまうんですね。

 むしろ昨今は、ブルゴーニュ的な美しい酸バランスを残すことに苦労する「温暖化」の時代に逆行するかのように、

「アルコール分13パーセントのエレガント、且つ、充実した果実酸バランス...からの果実味!」

が素晴らしいのは、ちょっと驚きです。こんなバランスで皆仕上げられるのなら、誰も苦労しないんじゃないかと感じます。

 2013年~2015年のグラスの写真も、やはり黒っぽいですよね。ビターな美味しさが有りつつも、やや遅めの収穫が伺われる内容だったかと思います。

 この何年かは・・そんな黒みは無くなり、赤いニュアンスが徐々に増大してきました。

「2019年ものは黒く見えるかもしれない?」

 ですが、これは違いますよ。凝縮感が凄いんですよ・・なので赤果実を積み重ねた結果として、この色彩になっていると思います。

 最強のA.C.ブル・・いや、最強のジュヴレ=シャンベルタンの造り手のA.C.ブルでしょう!・・もし出来ることなら・・失礼が無い場のお仲間のワイン会などで、ブラインドで出されると面白いかな・・と思います。是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴュー
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【「より赤みを増大し・・」と書いた2017年よりも、赤い果実がナチュラルにふんわりと感じられる・・あれ?ヴァン・ナチュールに仲間入り?などとも思ってしまう2018年ものです!】

 「変わった変わった詐欺」疑惑を晴らすためにも、お客様には是非飲んでいただかなければならないギイヤール2018年です。まぁ・・その「気」は2017年ものも有りましたし、言ってみればこの7~8年の間は、

「黒から赤への脱却」

がギイヤールのテーマだったのかもしれず、それが結実しただけで・・「若い娘疑惑」は noisy の邪推に過ぎないのかもしれません。

 しかし、A.C.ブル、村名レニヤール、村名コルヴォー、1級オー・コルヴェとテイスティングを勧めた訳ですが、

「もうA.C.ブルのテイスティングから超違和感がビシバシ!」

来てました。

 まぁ、このフレーズも他のドメーヌで使っちゃってますから詐欺疑惑を晴らすことにはならないとは思いますが、おそらくこれ以後のコメントも、以前のものとは大きく違うはずなので是非チェックしてみてください。(noisy は時間が無いので以前のものは読み返せませんが・・)

 赤~い果実がふっくらと、でもドライで全く甘く無く、透明感の高いミネラリティと共に感じられます。以前はこの段階でハードなテクスチュアとビターさが来ていたんですがそれは無く、むしろ接触感にグラディエーションが有って、そのハードさにたどりつけず、以前の黒さにもたどりつかない感じなのかもしれません。

 ほんのりジャミーで美しく、柔らかなアロマを口内から受け取りながら、ふんわり感を持ったまま余韻を迎えます。以前はここでもっと・・ハッキリとした感覚が有り、まるで硬筆でラインを描くかのような余韻だったものが、言ってみれば、

「毛筆で・・しかも(赤い)石墨で・・」

描いたような感じなんですね・・石墨って判りますでしょうか?・・ちょっと灰色が強い感じの墨です。黒くならないやつ・・。薄墨っぽいと言っても良いかもしれません。


 ここまで言えば、

「え?・・それってギイヤールのこと?・・嘘だぁ・・」

と、良くお飲みの方なら思わず口に出てしまうはず・・。そう・・だから・・


「変わった変わった詐欺」

は、事実無根・・現実なんですね。本当にギイヤールは変わったんです。

 価格は今まで通り・・滅茶リーズナブルです。それでもA.C.ブルはちょっとシャンボールっぽさのあるミネラリティを多く感じるかもしれません。是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【より赤みを増大し、ボディの柔らかさとしなやかなテクスチュアを得た村名ジュヴレ並みのA.C.ブルゴーニュです!】

 強烈にドライで黒みを多く持った果実が主体の味わいから、この2年ほどは「赤さ」が増えて来ていた・・実は隠れた人気商品、ギイヤールのブルゴーニュ・ルージュです。相当・・販売数は有ります・・知らない方はほとんど手を出されてませんが、飲まれた方のバックオーダーは凄いですよ。

 いつもの通り、ドライでエキスしっかり、ちょっとシャンボールっぽい硬さを持っている2017年・・だとばかり思ってテイスティングしましたら・・いや、「硬くない!」のにビックリしてしまいました。

 まさにジュヴレ村名的な大きさのある味わいは変わりないんですが、2016年までのつやつやに滑らかな、やや硬めのテクスチュアが、

「ソフトなボディに襞のある柔らかなテクスチュア!」

に変わっていたんですね!


「・・あれ・・随分また・・近寄りやすいスタイルになったと言うか、外交的になったんじゃない?」

とつぶやいてしまうほどでした。


 そう思って2016年もののグラスの写真を見ると・・確かにシャンボール的な顔をしているようにも見え、改めて2017年ものを見れば・・そう思いません?・・(^^;;


 これ、相当美味しいと思います。3千円ちょっとのA.C.ブルは、ここのところ大人気のユドロ=バイエ(・・エージェントさんもビックリしてますよ・・何が起こったかと・・)と人気を二分するんじゃないか?とさえ感じます。

 ただしこのギイヤールのA.C.ブルは、先にも書かせていただいたんですが、かなりの数を販売しています。美味しいから売れないはずが無い!・・と長く販売し続けたことがそんな結果になっているのかな・・と思います。もしまだ飲まれていなかったら、

「以前のギイヤールとはだいぶ変わっていますが」

非常に美味しいですので・・是非、飲まれてみて下さい。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【心より「美味い!」と言える素晴らしい仕上がり!・・この出来で2016年?・・しかも厳しかったはずのジュヴレ村・・?・・硬いヴェールをはぎ取るのに成功したギイヤール2016年はジャンプアップのヴィンテージです!】

 以前の写真、グラスをヴィンテージ毎に比較してみていただけたら一目瞭然でしょう。

 2014年までは黒み掛かり、透明なミネラリティが透けて見えるような写り方をしているはずです。2015年になり、赤みが黒みを覆うようになり、ピノ・ノワールが適正な時期に収穫されたことを伺わせる色合いをしています。・・まぁ、適正と言うよりは以前までよりも早いタイミングなのでしょう。

 2016年はどうでしょうか?・・単に収穫時期だけを想像するならば、むしろ2015年ものよりも「遅い収穫」を思わせる色合いです。単純明快な2015年の澄んだ色合いに比較しますと、もっと全然複雑な環境を経て来たことを伺わせます。そして「柔らかさ」や「シルキーさ」までも見せてくれているように思えないでしょうか?

 ま~・・驚きました。

「これがギイヤール・・なの・・?」

 ある意味、例えばセラファンを開けた時のような「ジュヴレのワインを想像させる深くもエロティックなアロマ」がスピードを持ってノーズへ飛び込んで来ます。

「・・えっ?」

と、もし2014年以前のギイヤールしか知らない方が飲まれたとしたら、驚き以外の何物でも無く、急いでグラスを傾けることでしょう。

 そして、柔らかく、ふっくらとしたその液体から、見事な膨らみと、滅茶シルキーな舌触り、ノーズに抜けて行く上質なピノ・ノワールならではの複雑かつ歓喜に結び付くに違いないエロティックな香りが抜け、ギイヤールならではの美味しい、ややビターに振った味わいを含んだ余韻に繋がって行きます。

 もう・・これは飲むしか無いです!・・これとこの上のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールは、今から飲んで絶品です。しかも価格も、これ以下のプライスはまともなワインなら全く見当たらないと言って良いほどの安値です。本当に有難い・・

「・・こんなに安くて良いの?」

と思わず言葉に出てしまうか、

「美味しい・・」

と言ってその後絶句したままになるか、

「まぁ・・こんなものだね。」

と強がるか・・(^^;


 どうしたいか、どうするかはあなた次第ですが、

「厳しかったはずの2016年を全く感じさせない見事な仕上がり!」

と言うことは、認めざるを得ないでしょう。


 2016年、ミシェル・ギイヤールは素晴らしいワインを生み出した・・それもギイヤールのワインの特徴・・とも言えた、やや硬い質を捨て去り、ビター感を抑え、ピュアでナチュラルな方向性を打ち出したと言えます。

 是非沢山飲んでくださいね。・・と言っても欲しいだけ、売りたいだけ買わせて貰えると言うものでも無いので、無くなってしまったら申し訳ありません。素晴らしいです!超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【この赤みの有る深い色合いに、2015年の出来の良さを見ることが出来ます!とても美味いです!】

 良いですよね~・・すでに官能感を出して来てくれそうな・・赤みを帯びた深い色合いをしています。

「ドライで美味いしリーズナブルなので是非!」

と言い続けてもう何年経つでしょうか。これほど力を入れてレヴューを書いても中々売れなかった造り手さんは・・いません・・(^^;;

 それでもとても美しい仕上がりだった2014年のこのワインは、今までに無いほどの売り上げを記録させていただきました。帰り注文も実際、とても多かったですし、エージェントさんの在庫が有るのを良いことに、追加追加で販売させていただきましたところ、結構な数字にようやくたどり着いた感じです。

 こちらもギイヤールの2015年、2014年の他のワインと同様、明らかに今までと違っています。見た目でそれは良く判ると思うんですね。


 しかしながら、ギイヤールのワインのスタイルが変わった訳では有りませんし、味筋も変わってはいません。

「・・ん?・・どう言うこと?・・」

と思われるかもしれませんが、それは非常に簡単・・。

「ヴィンテージの要素をギイヤールなりのスタイルで昇華した味わいに過ぎないから・・」

です。


 葡萄はより熟そう・・としたヴィンテージなのでしょう。そして実際、良い感じに熟度の高い葡萄が採れた・・すなわち、糖分が乗り、酸度も失わない良い葡萄を得る機会に恵まれた2015年と言うヴィンテージです。

 しかしながら、それをどう仕上げるのか・・が造り手の腕の見せ所です。勿論、葡萄の熟を見ながら

「いつ収穫するか?」

も、非常に重要なファクターです。


 フレッシュな葡萄が持つピノ・ノワール的な美しい酸を失わず、糖度の乗った葡萄を得るタイミングを知ることが必要です。

 2015年は過熟気味の葡萄を得た生産者が多く、単純に「酸不足」とは言えないものの、「仕上がりはちと甘い」と言う声も聞こえてきます。

 noisy 的には、それは2015年のスタイルで、柔らかい酸と凝縮感のあるヴィンテージ・・と言う理解ですし、それを収穫のタイミングで調整できた生産者は、アルコール分を高くすること無く・・つまり、ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なエレガントさを失わずにワインに仕上げられた・・と言うことなんですね。


 なので、ギイヤールのこのブルゴーニュ・ルージュもアルコール度13度にしっかり抑えられ、しかもまったくの、いつもの年と同じように「ドライ」で甘く無いです。熟の良い葡萄によって、厚みと果実感は高められ加えられこそすれ、失ったものは無いということかと思います。これって・・素晴らしいことだと思うんですけどね。

 ビターで男っぽく、ジュヴレそのものの味わいを感じさせてくれる、深い味わいのACブルゴーニュです。しかも価格はとてもリーズナブル!是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧め!旨いです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【なぜもっともてはやされないのかがnoisyには理解できない、素晴らしい造り手です。ドライ、エキシー、タイト、ほんのりビターな村名並みの味わいです。】

 知る人ぞ知るジュヴレの名手、ミシェル・ギイヤールの2014年が入って来ています。妹さんと一緒に細々とやっているそうで・・でも、後継者がいらっしゃらないとか。いつ終わってもおかしくないような状況だそうですが、ワインは年々、輝きを増しています。

 まぁ、一時は某ワイン漫画などに掲載された影響でもてはやされたようですが、余りに見る機会が無いのか、それともワイン屋も飲まない性なのか判りませんが、人気に火が付くところまでは行かないようです。

 それでもnoisy のところでは、そこそこな人気でして、特にこの「ジュヴレ=シャンベルタン村名」と言っても通ってしまいそうなポテンシャルの有る「ACブルゴーニュ」は、皆さんにかなり支持されていると理解しています。

 2013年らしいピュアな味わいが光った昨年ご紹介の2013年ACブルは、飲まれた方ならその思いっきりドライでエキシー、ピュアな味わい、しかも村名クラスのポテンシャルに驚かれたことでしょう。

 左の写真、いかがでしょうか。存在感が光る美しい色合いです。2014年は2013年の際立った美しさに加え、よりパワフルだが贅肉の無いタイトでビターな味わいです。2014年ならではの見事なバランスは、今飲んでも美味しさに翳りは有りません。充実していますし、何といっても・・何度も言いますが、「クラス越え」の美味しさが有ります。

 まぁ、まるで媚びてこないで剛健な躯体ですから、やや甘味が無いとダメな方には不向きなんでしょうが、やたらと愛想が良いと疲れますよね。ルイ・ユエランほどのシミジミ感では有りませんし、もちろん、果実味が爆発するようなアメリカ人向けの味わいでも有りません。

 しかし、ひとたびこの素直でピュア、ドライなピノ・ノワールに接すれば、おそらく多くの方の心に残るワインだと思うんですね。

 是非飲んでみてください。この先何年お届けできるか判らないミシェル・ギイヤールのワインです。・・ルイ・ユエランはね・・2015、2016年と入りませんし、2017年ものはこれから造る訳ですから、入るとも限らないんですよね。

 「ワインは一期一会」

とは良く言ったものだと思います。ご検討くださいませ。上級ワインは次回の新着にてご案内予定です。


 以下は2013年以前のコメントです。
━━━━━

【目茶美味しいです!紫の果実が艶々なテクスチュアで迎えてくれます!しかも価格も据え置きでリーズナブルです!】


 「こんなに素晴らしいのに・・何故か売れない!」

 と嘆いていたギイヤールですが、散々嘆き、ボヤキをやった性でお客様も・・

「noisy が可愛そうだから試してみるか・・」

等と思ってくれたかどうかは判りませんが、ものの見事に2012年ものは完売。しかも前のヴィンテージのアイテムもほぼ底をついた状況で、非常に有り難く思っているところです。


 しかしながら、何故毎年のように酒質が上がってきているのか、不明なんですよね・・。味わいを言葉にすると、以前とほぼ全く変わらないと思います。でも敢えて言うなら・・

「ピュアさが群を抜いて上がって来ている!」

と言えるかもしれません。


 根本的にギイヤールさんのワインは、

「全然土っぽく無い」

「赤みのニュアンスはほぼ無い」

「その代わりに紫のイメージが強い」

「ミネラリティが心地良く、非常にドライ」

 なんですね・・。これは、どのクラスのワインを飲んでも同様です。その上で、そこに畑の特徴が乗っかってくる・・と言えるでしょう。


 2013年のブルゴーニュ・ルージュですが、2012年も目茶美味しい・・と思ったものの、

「ん・・毎年更新して申し訳ないが2013年が最高!」

だと思います。


 上記に加えてとても緻密で伸びが良く、ピュアさが目に浮かんでくるようです。以前はドライさが目立ち、それが「硬さ」にも影響が有る感じで、

「・・少し鉄火面的で寄付けない感じを受けるかも・・」

と思っていた部分が大きいんですが、2011年ころから艶やかになりはじめ、エクストラ・ドライな中に甘美な旨みを感じるようになり・・2013年ものは、それが完成した・・と言う感じです。


 これほどのレベルで造れるのであれば、まだ飲めてないのでご紹介出来ないだろう・・1級のレ・コルボーの仕上がりも大いに期待できるところです。

 また、ギイヤールさんのACブルゴーニュ・ルージュは旨くて安いのでやはり人気が出てきたようで、基本、割り当てアイテムですので、noisy の今の在庫が無くなったら追加できるかどうかは微妙です。ルイ・ユエランのACブルゴーニュのように、他店さんが余り手を出していないようですと・・回ってくる数も多くなるんですけどね・・。今のうちだと思いますよ!

 紫のビターな美味しさがピュアに伸びやかに感じられる素晴らしいACブルです。是非飲んでみてください。非常に美味しいです!お勧めします!


2021 Gevrey-Chambertin la Platieres Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・ラ・プラティエール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

18664
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 国道74号線の東側の村名GC。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,850 (外税) 
【村名としてのジュヴレ=シャンベルタンの最安値!?・・今飲んでも滅茶美味しい、バランスに優れた見事な味わいです!】
 皆さんも多分ご存じの「プレソニエール」の北東にある「ラ・プラティエール」です。おそらく、ポテンシャルとアペラシオンで価格の指数にした場合、最も優れたものになるんじゃないかと思っています。

 ここはジュヴレ村名でも、最も東にある・・つまり「下部」にある畑ですので、昔ですと・・

「そんなに下部じゃ・・水ぶくれでロクなワインにならないんじゃない?」

みたいな印象も・・飲んでもいないのに思ってしまいがちなロケーションでした。

 ですが、勿論・・より上部の畑と比較しますと幾分シンプルにはなるのですが、飲んだらもう・・見事なジュヴレ=シャンベルタンですよ。

 この「赤み」が示す酸化鉄のニュアンスはノーズにも華やかさとして感じられますし、味わいの中にも、鈍重にならない・・幾分軽めで飲みやすいジュヴレとして、

「・・エレガントでめちゃ美味しいじゃん・・」

と感じていただけると思います。

 面白いのは価格も少し高い「ルニアール」の方が幾分複雑で重厚、より大きなパレットを描いてくれますが、飲まれるタイミングによってはこのラ・プラティエールの方に軍配を上げられる方もいらっしゃるかもしれない・・そう思える出来栄えです。

 2021年ものですから2020年ものとは結構に違って感じられます。2020年ものは濃密でしたから・・2021年ものはとてもエレガントで、

「むしろ表情をしっかり感じられる」

と言う点で、プラスポイントです。

 そして、2013年のような「激エレガントなヴィンテージ」よりは濃いので、

「薄旨」

と言い切るのは違うかな?・・と思うんですね。

 色合いを見比べていただきましても、そこまで淡くは無いでしょう?ちょうど良いエレガンスを得たヴィンテージかな・・と思います。

 そして価格も昨年ご案内の2020年ものより少しだけの値上げで済んでいますので、6千円台で買えるカリテプリな村名ジュヴレ=シャンベルタンとして、いかがでしょうか。もちろん熟成も可能ですので、10年ほど寝かせますと・・トロントロンになって官能さムンムンの素晴らしい味わいになると思います。ご検討くださいませ。超お薦めします!

 以下は以前のレヴューです。
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【わおっ!・・と言いたくなるような、まさに中低域がどっしりとした・・重心の低さが特徴のジュヴレ=シャンベルタンそのものの美味しさです!今飲んで良し!滅茶美味しいです!】

 旨いです!・・まさに村名ジュヴレそのものです。重厚で重心が低く、そこからなだらかに中域の膨らみを感じさせつつ、高域にブルゴーニュ的なスパイスを伸び伸びと感じさせてくれます。やや鉄っぽく、その重みも冴え冴えと感じさせてくれ、赤黒チェリーの美味しさをビターに・・と言うより、全く甘く無く、でもエキス感が味わいをナチュラルに拡げてくれる感じです。

 2019年ものも凄く美味しかったんですが、2020年ものは細やかな部分まで深みを感じさせてくれますから、これもまた2019年を超える仕上がりかと判断しています。

 面白いのは、近い価格帯のルニアールとの違いです。2019年までは・・

「そこまで大きくは変わらない・・」

とは思っていたんですね。


 ところが2020年ものは・・全くと言って良いほど違うんです。こちらのラ・プラティエールは、一言で言ってしまいますと「重厚」なスタイルでジュヴレを形容していますが、ルニアールの方は「軽妙」なスタイルなんですね。

 ですから、一般的に思い浮かべることが出来るジュヴレと言うことになりますと、このラ・プラティエールに軍配が上がってしまいます・・・より安いんですけどね。

 しかし、例えば優れたジュヴレの1級クラスやグラン・クリュ・クラスになってきますと、その重厚さに加えて、中域以上の部分の軽やかで多様な表情が必ずと言って良いほど求められる訳です。その辺を確かめたければ1級のレ・コルボーが判りやすいので是非ご検討ください。

 で、今飲んでも滅茶旨いんですよ・・。ルニアールの方は、

「只今急速に仕上げを完了中!」

みたいな状態でして・・まぁ、

「輸入されてから日が浅く、まだ落ち着き切ってはいない状態」

なんですね。ルニアールだけではなく、オー・コルヴェも、1級レ・コルボーも完全には落ち着いていないので、そちらをお求めの方は2週間ほど静置されることをお勧めします。何せ、船が着いたのが4月に入ってから・・先々週ですから・・13日(木)辺りに通関が切れたそうです。Noisy wine には先週の土曜日に入庫しまして、休む間もなく・・土曜日にA.C.ブルとこのジュヴレ=シャンベルタン・ラ・プラティエールをテイスティング、翌日曜日(昨日です・・)に村名ルニアール、村名オー・コルヴェ、1級レ・コルボーとテイスティングさせていただきました。物凄いハードスケジュールでは有りますが、のんびりやっていると・・

「連休がすぐそこまで来ている!」

ので・・はい。


 このラ・プラティエールは村名ジュヴレの中で最もリーズナブルですが、

「今飲んで一番美味しいのはこれ!・・もしくはA.C.ブル!」

と言うことになります。是非飲んでみてください。素晴らしいです!・・ナチュール感が板についてきた2020年、ドメーヌ・ギイヤールです!



 以下は以前のレヴューです。
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【これぞジュヴレ=シャンベルタンそのもののイメージに合致!・・2019年のプラティエールV.V.は複雑精緻なバランスの取れた逸品でした!】

 このラ・プラティエールV.V.は、しばらく扱ってこなかったんですね。その訳は、レニアールV.V.との微妙な価格差・・と言うだけです。近い価格で似たような・・なら、ラ・プラティエールV.V.はレニアールV.V.と取り間違えやすいので止めていたんです。

 まぁ、そんなことを言ってしまいますと、

「レ・コルボーとオー・コルヴェだって・・似てるじゃん・・」

と言われそうですが、あちらは1級と村名区画名付きですから・・と言い訳しておきます。


 それでも何故今更にラ・プラティエールV.V.を?・・と言うことなんですが・・それは、

「2019年のギイヤールが、どのキュヴェも余りに美味しかったから・・」

と言うことに尽きます。これほどまでにリーズナブルなのに1級でも1万円でお釣りが来ますし、村名はほぼ5千円台ですから・・今や絶滅危惧です。そんな訳で、

「・・そうだ・・ラ・プラティエールV.V.の2019年はどんな出来なんだろう?」

と思ってしまったら止まらず、結局発注させていただきまして、テイスティングさせていただきました。飲んで良かった!・・です。


 そもそもはここは、レ・コルヴォーV.V.やレニアールV.V.と同様、国道の東側にある畑なんですね。なので、似たような仕上がりになる・・と言う意識が noisy にも有りまして、差を余り見つけられない・・(^^;; ことが以前有った訳です。なので、

「どっちにしようか・・」

と思ってしまった部分も有るのかもしれません。


 南のレニアールと中央のラ・プラティエールと言うことになりますが、2019年のレニアールはバランスが抜群です。クラスも1つ、上でも良いんじゃないかと言う素晴らしい仕上がりです。

 面白いのはこの・・たった100円ほどしか仕入価格が変わらないラ・プラティエール。残念ながら、

「ポテンシャルはラ・プラティエールの方が上!・・より複雑性が高く、男っぽく、ジュヴレ=シャンベルタンらしい姿をアロマから余韻の最後まで感じさせてくれる」

んです。


 飲まれる人の好みにより、今飲むのはどっちが良いか・・判断の分かれるところだと思いますが、よりスタイリッシュなのがレニアール、より凝縮していて・・あ、人により「ムンムン系」と言う言葉を使われる方もいらしゃるかな?・・まさにジュヴレ!・・みたいにムンムンとその存在を強く感じさせてくれると思います。

 2014~2015年頃まではもっと硬質で、さらにドライで、黒っぽかったと思いますが、現在はアロマも含めて「しなやか」で優しさも感じさせてくれる見事な仕上がりです。

 これ、5千円ほどの村名だとは、なかなか思えないと思いますよ。素晴らしい仕上がりでした!今飲んでも美味しいですが10年後も楽しみなポテンシャル高いジュヴレです。ご検討くださいませ。


2021 Gevrey-Chambertin Reniard Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・ルニアール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

18663
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100% ジュヴレ=シャンベルタン村の南側に位置する区画の村名。素直で温かみのある酸を持つ。収穫し除梗後、低温で7日間かけて発酵を行う。新樽50%、18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  1   ご注文数   本
¥7,380 (外税) 
【2021年と言うヴィンテージのジュヴレ=シャンベルタンを見事に表現した、エキス系のふくよかで精密、エレガントなルニアールV.V.!・・滅茶美しい色彩で滅茶美味しいです!】
 いや~・・やっちまいました・・。毎晩セラーから1~4本ほど持ち出してテイスティングする訳ですが、ちょうど到着して疲れも取れたタイミングなので、この2021年のルニアールV.V.を持ち帰った・・つもりだったんですね。明日は2本か3本、持ち帰れば良いからと思って1本しか持ち帰らなかったのが大失敗。

 自宅に戻って・・さぁ・・2021年ルニアールV.V.と向かい合おうと思ってボトルを持ち上げると・・

「・・あ・・れ?」

 そうなんですね・・インポーターさんに2020年ものがまだ有ったので少し前に2020年ものを仕入れていまして、到着して隣のブロックに入っていた2021年と間違えて持って帰ってしまった訳です。

「・・やっちまった・・」

と思いましたが、もはや店に戻って取り換える気力などは無く、

「・・まぁ・・2020年ものの成長具合を見るのにちょうど良いかも」

と思いなおし、その日は2020年のルニアールを飲ませていただきました。

 ちょうどボディは膨らみを見せ始め、香りも良い塩梅になって来ましたが・・それでも少し閉じ気味では有りました。飲み進めるとルニアールの美しいボディがさらに膨らみ、そしてまた少し硬くなり・・と繰り返していました。これはこれで・・美味しいなと・・。

 そんな2020年ものとはまた印象がだいぶ異なる2021年ものです。

 1枚目の写真をご覧ください。

「めっちゃ美しい!」

と思いませんか?

 もはやこの色彩だとさらに上級キュヴェを想像させる美しい照りが感じられます。それに加え、やや真っすぐながら複数本、太めに落ちて行く涙も見受けられます。

 なので・・そういう出来のワインなんですね・・(^^;;

 まるで「圧を掛けずに」落としたかのような純粋な味わいです。赤いチェリーに少し黒いチェリーの純な味わい、ほんのりと鉄っぽいが酸化鉄はあまり感じられません。中域の膨らみも適度に在り、複雑性も出始めの感じ・・余韻も美しく長く・・実に心地良いです。

 ラ・プラティエールもバランス良く美味しいですが、ルニアールの方が頭一つ抜け出している感じで、「格」の違いを感じさせます。

 面白いですよね・・同じ「村名格」なのに価格差が有り、おそらく誰が飲み比べたとしても、

「・・ルニアールの方が上!」

と言うはずなんですね。

 と言うのも、ラ・プラティエールは美味しいですが描くパレットは比較してしまえばやや小さめです。やはり国道下の最下部と言う部分が影響しているのかもしれません。・・いや、ラ・プラティエールでジュヴレとして充分旨いと思いますよ。ですが、少し価格の高いルニアールには、その理由がちゃんとある・・と言うことなんですね。

 まぁ・・この美しい色彩をご覧になられれば、きっとグッと来るはずです。飲み頃とは言いませんが飲み始めても良く、少し時間を掛けつつ2021年と言うエレガントなヴィンテージと、

「1級プティ・シャペルから少しだけ下がった部分にあるルニアールV.V.」

をご堪能下さい。超お薦めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【激繊細系、高域の伸びが特性のレ・ルニアール!エレガントさにナチュール感が混じる、ほんのり漂う軽やかさが上級のジュヴレを思わせます!】

 A.C.ブルやラ・プラティエールのコラムでもかなり書いていますが、

「2020年のギイヤールは、よりナチュール感が増大!」

して来ています。おそらくですが・・ミシェルは引退されたか、監督業に専念されたか・・多分、子供さんかご親族の誰かがやっているように思います。

 そして、そんなナチュールな栽培が功を奏したのか、まぁ・・キュヴェ毎の表情が今まで以上に「クッキリ」と出て来ているのが凄く良く伝わってくるんですね。

 今まではどちらかと言いますと、

「黒のカーテン」

でピシャっと完全に見えないようにしていた部分も、色鮮やかな色彩を感じさせてくれますから・・

「透明のカーテン」

に付け替えたか、カーテンを外してしまって明け透けになったか・・そんな感じさえします。


 まるで1990年代の神様を思わせるようなヨード香、高質なグリオット・・新鮮なチェリーのアロマが滅茶心地良いです。

 ラ・プラティエールの重厚さに対照的な軽やかさを持ったハイトーンなアロマです。非常に心地良いです。


 中域は完全には出来上がってはいませんが、鮮烈な苺のようなニュアンスを感じさせつつノーズに抜けて行く辺りは、一時のプリューレ・ロックのクロ・ド・ベズを思い出させてくれます。余韻も軽やかで長く、スパイシーなニュアンスがノーズに還って来ます。

 こちらのラ・プラティエールは、まだやや船旅の疲れが残っているか、もしくは仕上がり切る少し前の状態と思われます。本当は今飲んで、2カ月後にもう一度飲まれると・・

「げげっ!・・そんなに・・変わるの?」

と驚いていただけるのは間違い無いんですが、流石にそれはワイン屋かレストランさんでも無いと出来ないですよね・・あ、ワイン屋は自分の商品に手は出さないのが普通か・・。

 ですから、1週間でも良いので少しだけ休養を与えてあげますと、この軽やかな羽を得たジュヴレに、

「しっかりとした低域・中域の押し出し、味幅が備わってくる」

「エキス感覚がビックリするほど充実してくる」

のを感じていただけると思います。


 2020年のルニアール、今まで以上に素晴らしいです!・・是非飲んでみてください(ちょっとだけ休めて・・)。超お勧めします!







 以下は以前のレヴューです。
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【村名ジュヴレと侮るなかれ!・・レニアールV.V.2019、半端無い出来です!これも過去最高間違い無し!】

 余りに素晴らしい出来の2019年A.C.ブルを飲んでしまったので、抜栓して香りを嗅ぐまでは「ドキドキ」していたレニアールV.V.2019です。・・あ、朝ドラ的には「ちむどんどん」でしょうか。

 しかしながら「むっちり」と膨張感のある官能をゆさぶる柔らかく高いアロマを嗅いで、凄く安心しました・・

「・・あ~・・良かった!」

と思いました。気品も有り、ほんのりナチュール的な膨らみが有ります。勿論、アヴァンギャルドには陥りませんのでピュアそのもの・・。

 しかしながら・・その心地良いアロマを感じながら、液体を含むと・・これがまた凄い!・・アロマこそがその液体の本質を語ると・・思っていますが、一点の綻び、緩さも感じない・・非常なる複雑なニュアンスがノーズと味蕾を埋め尽くしたんですね・・。しかも収束まで実に良い感じが長く持続します。

「うわ・・2019年は村名レニアールV.V.でここまで到達するのか・・」

と、嬉しい悲鳴を上げてしまいました。

 どちらかと言いますとこのレニアールは、美味しく飲めるんだけれど少し硬め・・なイメージが有りました。何しろいつもそのヴィンテージの最終に近い到着になるため、他の造り手よりも半年以上遅れて入荷、どうしても美味しく飲めるリリース直後の時間を削っている感覚が有ったんですね。

 ですが、2019年ものもおそらく同じなのでしょう。

 しかし、2019年ものは・・

「溢れんばかりのポテンシャルが有る!」

んですよ。

 それも「無理強い」とか、「力任せ」とかのパワーゲームとは真逆の感覚の中にそれを感じるんですね。


 ですから美味しく無い訳が無い!・・んです。これ、村名ジュヴレとしましたらもう・・相当に半端無い出来だと思うんですよね。

 2018年ものも超旨かったですが、2019年ものは「コーナーを曲がって鞭も入れずに一瞬で抜き去ったような駿馬」をイメージしてしまいました。しかも価格はこんな・・ですから、ちょっと人気のある生産者のジュヴレが3本買えてしまいますよね?

 やはりミシェルさんだけではなく、妹のオデットさんの存在が大きいような気がしています。凄くいい!・・これは是非とも飲んで欲しいジュヴレ=シャンベルタンです。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴュー
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【激旨です!・・ジュヴレのドシッとした重量感と、新たに得たリアリティの高い赤果実、ふんわり感、ナチュール感で納得していただけます!】

 実はこの左の写真も「色味調整無し」で掲載していますので、2017年までのものと比べてもむしろ、

「2018年の方が黒いじゃん!」

と思われるかもしれないんですね。でも、今の写真はどうしても調整しないと「緑が強めに出る」ので、今までは少し赤と青を足していたんです。でもそれをやると「なんだかなぁ・・伝えたいものが写らないんだよなぁ・・」みたいな写真になってしまうので、2018年のギイヤールのグラスの写真はすべて、やや緑を多いままにしています。

 で、このレニヤール(レニアール)・・凄い美味しいです!

 どうしても黒い果実とビターでハードな味わいがちょっと女性には厳しいかな?・・と思われる部分は有ったんですが、もうそこは完全にクリアしています。

 外向的に良く香る赤いベリーやぷっくらチェリーは、同様にドライですがビター感は抑えられ、ふんわりとした優しさに変化しています。だから・・・

「若い娘を引き込んだか?・・」

 みたいな言い方をしたんですが・・何となくイメージが沸くんじゃないでしょうか?

 いや、世界的にもこのとんでもなくリーズナブルな「レニヤール2018」を飲んでいただけましたら、全ての疑惑は晴れるはずです!兎に角、このレニヤール、もしくは同じく区画名付きの「オー・コルヴェ2018」が今絶妙に美味しいので、ぜひぜひお試しください。

 きっとドメーヌの相続も上手く行きつつあると安心していただけると思います!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【村名の出来の良さとリーズナブルさでは、今ではライヤールと両輪です!2017年ものは質感高いアロマと柔らかで複雑性のあるテクスチュアがソソリます!】

 ライヤールのニュイ=サン=ジョルジュ村名やヴォーヌ=ロマネ村名と張り合える見事な味わいなのがこれ、レニアールV.V.です。

 2016年ものは来た時から非常に美味しくて、しかも今までで最高の出来映え!・・と言い切ってしまえるようなポテンシャルを感じさせてくれました。

 ようやく2017年ものが届きました・・2016年ものも、もっと売れるはずだと思って頑張ったんですが、予想に反し、途中で止まってしまいました。安いんだけどなぁ・・。


 2017年ものは、ポテンシャルは2016年と同様と言って良いと思います。もしくは少し上かもしれません。香りの繊細さ、味わいの深さを考えてしまうと、0.5点ほど上げなくてはならないかもしれません。

 そのポテンシャルが上がった、もしくは複雑性が増えた分だけ、非常にスムースだったテクスチュア・・いや、むしろシャンボール的な硬さだった訳ですが、その硬い部分が「アロマ」の方へ変化したか?・・と思えるほど、気品と繊細さに溢れたアロマになっています。

 まぁ、ハーブなどと言ってしまうと、「臭いのか?それとも青っぽいのか?」と勘違いされる方も多そうですので使いたく無いんですが、言葉と言うのは良い意味で使う場合とそうで無い場合がありますので、前後関係から想像していただけると有難いんですが、中々上手く行きません。

 なので、「非常に良い意味で繊細さ、リアルさのあるハーブ」的なアロマに、ジュヴレの鉱物由来の「ジュヴレっぽいミネラリティ」が感じられる素晴らしい村名だと感じました。

 とても美味しいので是非飲んでみて下さい。・・やっぱり止まっちゃうかな?・・それは残念ですが、頑張って販売しますのでよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【レニアールV.V.史上、最高の仕上がりです!この柔らかくジュヴレそのもののテロワールを見事に伝えてくれる柔らかで官能的な味わいに是非触れてみてください!】

 どうでしょう?・・まるでACブルの写真の再現だと思わせるような色合いの違いがお判りでしょうか?

 良い色をしているでしょう?・・美味しく無い訳が無い!・・と、見る人が見ればお判りになるはずです。

「あのハードでややゴツゴツしたテクスチュアにビターな男っぽい味わいが特徴のギイヤールのジュヴレが・・これなの?」

・・全く正反対に近いと思っていただけるはず。


 なので、ハッキリ申し上げます。ACブルも滅茶苦茶旨いが・・

「最高です・・シルキーなタッチ、太さとエレガンス、エロスを含んだ複雑なノーズ、ジュヴレの要素を素直に表現してくれる柔らかで適度に膨らむボディ、ノーズに抜ける心地良い野性と知性、長く心地良いほんのりとビターな余韻。レニアール史上、最高傑作です!」

 そう・・テイスティングすれば、見事に判ります。・・いや、そんなの誰にだって判りますって。美味しいんだから・・美味しいと思ってしまうからです。


 でも、例年通りだからとテイスティングもせずにそのままご紹介せざるを得なかったりする場合も有りますよね。そうするともう、そんな違いなどには全く気付かず、大事なことを知らずに過ごすことになります。

 noisy も長年に渡りワインを飲んで来ていますし、人生の大半をワインと共に生きて来ました。今もそうですが、この歳になると何かとまぁ・・忙しいものです。この今のご時世は特に、

「売上至上主義」

ですから、途中の経過はすっ飛ばして、兎に角「利益」を上げろと、日本中どこへ行ってもそうなってしまった訳です。忙しない世の中です。


 ワイン業界は昔はもっとのんびりしていました。テイスティングに出かけることも、仕入れて休ませてテイスティングして、そしてようやく販売する・・と言うワイン屋の仕事と、エージェントさん、インポーターさんの「ダム」や「カヴィスト」としての役割も色褪せてしまいました。

 そもそもエージェントさんのテイスティングに出かけるにしても、遠くで開催されるような場合には中々出かけられない訳ですし、半日~一日潰してテースティングに出かけていては、とてもじゃないが店の売上をキープ出来ない訳ですね。そりゃぁ、東京に店が有り、東京のインポーターさんのテイスティングに出かけてテイスティングし、2~3時間で帰って来られる環境で有れば違うでしょう。

 でもそうだとしても、その僅かなグラスの中のワインで全てを理解するなんぞは、よほどの能力が無ければできないことです。

 noisy も、これだけ忙しい環境の中に身を置かざるを得なくなってしまいましたから、昨今は全くエージェントさんのテイスティングは行かないことにしています。

 でもそうなってくると「情報」が入ってこないんですね。良いとか悪いとか・・誰かが言ってくれないと判らない訳です。そもそも、入荷したことを教えてもらえないとすると、これはもう・・どうにもならない。これは実際に有った話しですよ。noisy は、まだ届いていないんだと思い込んでいた訳です。

 ましてや、それまで売れなかったアイテムでも、少し人気が出てくると・・昨今は平気で

「これは2本、それは3本、あれだけは最大で6本です。」

などと言われる始末ですし、リストには、

「ご注文が多数の場合は調整します」

と書かれていて、飲みもしないアイテムを想像だけで買え・・と言わんばかりです。テイスティングしても次の入荷は無い、しかもバラ数量だとするなら、ルーミエとかなら別ですが、それはもう仕入れられないことにもなってしまいます。

 なので、結局はそのようなアイテムは手放すしかないことになってしまい、

「売れるようになるまでは私の仕事。売れるようになったら徐々に入ってこなくなる。」

みたいな感じになってしまっています。


 リアルワインガイドで自然派をテイスティングして、あ、このアイテム、今年も良いな・・とか、初めて飲んだけどこれは買いかな・・と思ってオーダーしても、そんな状況なので、

「バラ数量ならうちは結構ですので他のショップさん分に回してください。」

と常々言うようになってしまいました。最近は慣れたもので、

「いつもすみませんね・・」

と、結局は買わないと言ってるのに謝られてしまいます・・何だかな~です。なので基本、昔からやっていてある程度理解しているアイテムで有ればバラでも仕入れ、新規で飲まずにはご紹介も出来ないアイテムはスルーする・・と言う感じでしょうか。



 まぁそれでも少なくとも、ご紹介させていただくアイテムはしっかりテイスティングをして皆さんを裏切らないようにしたいと思っています。

 なので、

「大したことは無いはずと思うが、そこまで言うなら騙されてみよう」

と思っていただけますと幸いです。超お勧め!・・滅茶苦茶旨いです!




 以下は以前のレヴューです。
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【最もリーズナブルなプライスの村名ジュヴレ=シャンベルタンながら、そのポテンシャルは高いです!今飲んでも美味しい!】

 ついに・・ギイヤールのレニアールも5千円を突破させざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。ほぼ5%の値上げですね。ずっと頑張っていたんですけどね・・5千円をこえないように。さすがに力尽きました。

 しかし、品質的には向上しています。2015年・・素晴らしい仕上がりです。2013年ものの写真が無いのが残念では有りますが、少なくとも2014年ものとの比較で・・

「・・おっ・・そんなに違うんだ・・」

と言うことはお判りいただけるかな・・と思います。


 より赤く、濃密で、グラデュエーションが良く判るかと思うんですね。透明感・・透明なミネラリティが全面を覆っている2014年に対し、果実感や官能感がその透明や半透明のミネラリティを抑え込んでいる画像です・・いや、少なくともnoisy にはそう見えます。

 やはり非常に充実していて、一発グラスを振ると、アロマがぶわっと拡がって放出されます。これまた非常にドライで全く甘く無く、ジュヴレ=シャンベルタンにしては珍しくしなやかなテクスチュアです。

 どちらかと言えばとても綺麗で美しいスタイルのジュヴレと言え、もう一つの村名のオー・コルヴェV.V.の、少しワイルド系に振れられたキャラクターとも違う面を見せてくれます。

 その分、マリアージュで暴れない・・と言うか、おしとやかな感じがしますし、いや、ジュヴレだったらもっと粗野で有って欲しい・・と言うような気持ちも有るかとも思います。ですがそれこそがこのレニアールのキャラで、それが良いんだよ・・と思っていただけましたら幸いです。

 ギイヤールのワインは、現地フランス以外の海外へは日本が多く、他国にはほぼ出回っていないようで評論家さんたちのリストには入っていないようです。その分、他のドメーヌのワインよりもリーズナブルで、適正な価格以上にリーズナブルなのかと想像しています。

 半面、余りマスコミに登場しませんので、お客様の「欲しい・飲んでみたい」欲求にもリスト入りしないのかな?・・とは思いますが、いずれ「最もリーズナブルなジュヴレ=シャンベルタン」だと言うことに気付かれるでしょう。

 とても良い出来だと思います。是非ご検討いただきたいワインです。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【今飲んでも素晴らしさが伝わって来ます!香り高く伸び良くドライ、滅茶美味しい中量級ジュヴレです!】

 ACブルも非常に旨いですが、この古木のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールも相当に旨いです。

 しかしながらこれだけお勧めしているギイヤールなのに、今一つ販売が振るわないんですね・・。ホント、不思議です。

 まぁ確かに「愛想の良さ」は、さして感じないですよね。めちゃくちゃドライですし、昔は少しハードなテクスチュアだったので、「しかめっ面」をしているように感じられたかもしれません。でも現在は、そんなハードボイルドを地で行くようなニュアンスは無くなり、襞の有るしなやかなテクスチュアと細やかな表情が感じられる素晴らしいジュヴレです。

 このレニアールは1級シャンピトノワ(プティ・シャペル)の下方に有り、接してはいないものの、ほんのりと似たようなニュアンスも有ります。ジュヴレらしい重厚なニュアンスを見せる・・と言うよりは、ジュヴレの中ではエレガント系で、ミネラリティの香り高く中量級のボディが特徴です。

 現状で非常に外交的なスタイルで、ACブルを高貴にしたようなニュアンスが感じられます。赤い果実に少し黒味が入った感じで、非常にエキシーです。甘味もへったくれも無いドライなスタイルなのに、キチッとした出汁系の旨みが有り、収束は美しく長いです。

 なんで売れないのか・・本当に不思議です。他のショップさんは安いんですかね~・・。noisy はそんなに取ってないんですが・・それに1本は必ず開けちゃってますから、ただでさえ経費が・・などと愚痴を言いたくなっちゃいます。

 まぁ・・例えば今ではもう無い・・やめてしまうとなったら物凄いことになっている「トルショ・マルタン」などは、似ているっちゃぁいるような気がしますが、ジャッキー・トルショは高収量で薄い旨みが早い熟を生み、エレガントで妖艶な美味しさを見せていた・・と思います。その代りに長い保存することと、良いコンディションを保つことが難しいワインになっていたと。それに比べればかなりの低収量で濃密ですから、マルタンのように熟成するには時間が掛かると言えるでしょうが、ポテンシャルは一体どう判断するの?・・と言う疑問も有ります。まぁ、美味しければ、好きならばそれで良いんですけどね。言ってみればトルショはルイ・ユエラン型なんですね。もっと突っ込めば、先代のデュジャックさんとか・・ですね。トルショよりは濃いですがローラン・ルーミエとか。ギイヤールもそのライン上には有りますが、そんなに薄く(緩く)は無いと言えます。しっかりと濃度が有った上でエレガントなんですね。

 このところのルイ・ユエランの売れ行きはビックリするものが有りまして、

「ん?・・そんなに隠れファンがいらしたのか!」

と今更ながらに感じています。それも、

「もう手に入らないかも・・」

と思われた結果なのかもしれませんが、このギイヤールのワインも、極一部の熱狂的なファンはいらっしゃるにしても、noisy のところでは数えられるほどです。

 ただし、こちらももう高齢でいらっしゃるし、後継ぎ問題が解決していないそうで、おそらく素晴らしい出来になっているであろう2015年は何とか届くか?・・と気を揉んでもいる・・しかし、さしては評判にならない・・と言うような難儀さも有ります。

 リーズナブルで、品質も他に負けないどころか、凌ぐものが有ると感じています。是非飲んでみてください!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【何とこの期に及んで5千円以下!しかも味わいはトップレベル!艶やかでドライ、エキスが美味しいジュヴレです!】


 村名のジュヴレです。どうです?・・紫がしっかりした色合いでしょう・・。でも以前は男っぽい超辛口な味わいでガッシリとした味わいが全面に出ていたんですが、シルキーさも旨みもちゃんと備わってきてるんですよ!

 とてもピュアで、ヴァン・ナチュールのナチュラルさとは違うナチュラルさ・・まぁ説明は難しいですが、危険なニュアンスを全く感じさせない無垢感のある自然さです。

 So2の使用量も年々減っているんじゃないかと思います。以前はもっと硬いだけだったんですが、テクスチュアこそシャンボールっぽい硬さも含むものだとしても、艶やかさピュアさが飛び抜けてきました。現状、ACブルほどの取っ付き易さには及んでいないんですが、今が6月として、暑さがピークを迎えるころには、ちょうど良い塩梅になっているものと想像されます。

 ACブルも非常に緻密ですがさすがにこちらは村名ですんでさらに凝縮感もプラスされます。むしろその感じが今の強い感じを助長しているので、2カ月ほどで馴染む・・と踏んだんですね。

 少し黒の入った紫の小果実が群生し、艶々と伸びやかで、しかも「思いっきりドライ」なのにエキスの旨みがしっかり有る、とても旨い村名ジュヴレです。価格も頑張ってます・・・5千円付けてないんですよね・・。利益的には少し厳しいんですが、それでもここは何とか是非とも飲んでいただこうと言う魂胆です。

 ブルゴーニュ好きが好む味わいです。最もシャンボール=ミュジニーのルイ・ユエランのような「石灰的ミネラリティで要素と要素を結び付けている」感じでは無く、しっかりジュヴレ=シャンベルタンした、「(黒や紫の)色のついた鉱物がその他の要素と要素を結び付けている」感じで、より「強さ」を感じるかと思います。勿論ですが20年は平気で持ちます・・が、是非飲んでみてください。素晴らしいジュヴレ=シャンベルタンです!


2021 Gevrey-Chambertin aux Corvees Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・オー・コルヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ

18662
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢66年/年産3600本。土深くて石灰質。熟した果実や黒果実の香りはこの畑のテロワールの印であり、ふくよかな口あたりで味わいに深みがあり、ミッドに肉質感がある。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  11   ご注文数   本
¥8,650 (外税) 
【めちゃ美味しいルニアールV.V.も、このオー・コルヴェV.V.には適いません。シルキー・テクスチュアと格上の複雑性で実力は1級並み!?・・超美しい系のジュヴレ村名です!】
 noisy がバンバンとワインを開け始めた頃は、このギイヤールのようなスタイルのブルゴーニュの生産者さんは多かったと・・思い出します。

 その頃はまだ noisy も若かったですし、ブルゴーニュワインも・・今のように温暖化の影響は受けておらず、それに、

「ブルゴーニュピノ・ノワールは10年に一度、完熟する」

などと言われていまして、だからこそ、メディアの「ヴィンテージ案内」は需要が有りましたし、リリースされるワインの出来を知りたいがために、

「アドヴォケイトやインターナショナルワインセラー、ワインスペクテイターなどの雑誌を取り寄せていた」

訳ですね。洋本ですから・・半年位経たないと届かないですし、横文字ですし・・なので、飛鳥出版さんの日本語版などと言うのも出ていまして、それらを購読しつつ、

「じゃぁ今度はルーミエさんのレ・ザムルーズを飲んでみるか?」

とか、

「そうか・・フェヴレはミュジニーも半樽、造っていたんだ・・何とか飲めないかなぁ」

などと想像を膨らませていたんですね。ずいぶんと勉強させていただきました。


 このオ・コルヴェV.V.ですが、面白いことに・・今回もご案内させていただいているラ・プラティエール(国道の東側)から・・

「600メートルほど西に登って行ったところにある村名畑!(国道の西側)」

なんですね。

 高度的には村の南端にある「マゾワイエール」「シャルム」とほぼ同じで、村の南側ですとグラン・クリュか1級と言うことになりますが、中心よりも北側なので・・村名に留め置かれている感じです。

 ですが、オ・コルヴェV.V.とラ・プラティエールV.V.の比較をしてしまいますと・・もはや、

「お話しにならないレベル」

かと・・。

 目の詰まり、エレガンスの素晴らしさ、複雑性、心地良い凝縮感・・もう全く「格上過ぎ」を感じます。

 精緻なチェリーにほんのり高級苺、チリチリとしてノーズに入って来る高質感の高いミネラル成分、肌理の超細やかな硬い石灰のニュアンスなど、ラ・プラティエールに無いものを書き出したら・・止まらなくなってしまいます。

「・・同じ村名で同じドメーヌで・・こうも違うのか!」

 知らない方が説明されながら飲まれたら、きっとビックリされることでしょう・・あ、いきなり思い出しましたが、もう30年も昔、お取引のあったレストランさんに頼まれ、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日にボージョレ・ヌーヴォーの説明をしてくれ・・と言われまして・・閉口しましたが承って出かけました。

 まぁ・・何を言えば良いのか、余り考えずに行ってしまったのですが、それでもいらしたお客様は noisy の他愛の無い話しに、いちいち頷いてくれまして・・

「あぁ・・良かった・・きっとヌーヴォーの売り上げにも寄与するんだろうなぁ・・」

などと思って下がりましたが、残念ながらまったく売り上げは伸びませんでした・・

 ヌーヴォーも新酒状態では無く、ある程度熟させますと・・ビックリするほど味わいが伸びますが、やはりこのオ・コルヴェV.V.も同様です。

 今でも美味しいですが、2020年もののようには行きませんで・・少し寝かし気味にして、ポテンシャルを引き出してから楽しむのが良いかと思います。面白いので、

「オ・コルヴェとラ・プラティエールの比較」


 以下は以前のレヴューです。
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【2020年的な濃密なスタイル・・は、全く見つけられません!・・が、やはり2020年の濃密さは精妙な複雑性に置換され、完熟期を待っているかのようです!】

 ポテンシャル高いです!ほぼ1級に近い感じです。1級レ・コルボーには届きませんが、滅茶複雑なニュアンスが奥の奥に鎮座しているのに、もしかしたら気付かれるかもしれません。

 やや「肉っぽく」て「精緻な鉄っぽさ」が有り、これだと将来は結構に官能さが出てくるんじゃないかと想像出来ます。そもそもこのオー・コルヴェは5月位の入荷の時でも、

「やや早い」

と言うことが多かったはずなんですね。2019年もののご紹介時もそのように書いたと思います。


 ですが、一般的な2020年ものの「滅茶濃密な果実のニュアンス」は無いです。全く無い・・その分、エレガンスが凄いです。何せ、

「アルコール分は13パーセント!」

です。

 下手をすると15パーセント以上出ているドメーヌはザラにいらっしゃるのが2020年です。むしろ、

「・・どうやったら・・アル分13パーセントなんて実現出来たのか?」

と思ってしまいますよ。これがジュヴレで出来たのは・・そう、ドメーヌ・トラペさんです。筋金入り、20年以上やっているコテコテのビオですよね・・?



 まぁ、ギイヤールがビオだとは言いません。ですが、この何年かの間で、間違い無く・・

「より自然派的な部分を増大して来た」

と言えるんじゃないかと思う訳です。


 新型コロナウイルス禍で人の往来に問題が出ましたから、エージェントさんも渡仏出来ずにどうにも情報が入って来ない訳ですね。

 ミシェル・ギイヤールはパソコンを持っていないのは有名な話しで、やりとりは「FAXのみ」だそうです。普段は畑に出てしまうので、電話もダメ。そして実はその唯一の通信手段のFAXも、

「普段は紙が入っていないことが多い」

そうで、

「自分が使うときに紙を補充する」

そうですので、ま~・・連絡が付かないドメーヌなんですね。しかも、玄関のドアは開いているが・・そもそもドアノブが無いとか言われてます。言われ放題って部分も有るのかもしれませんが、

「本人がニヤニヤしながらそう言った」

とされてますから・・はい。


 でもこの数年間、ドメーヌの継承者がいないことが問題になっていました。その答えをこの・・2020年ものが教えてくれたように思います。それに、

「是非この下の2013年~2015年頃までの写真と比較してみて!」

 いただけましたら、まぁ・・2013年は冷涼なヴィンテージでしたから弾くとしても、全くの違う色彩に驚かれることでしょう。


 2020年ものはほぼ1級感覚の出来のオー・コルヴェです。ちょっとマジっぽい感じもしますから、レ・コルボーにもちょっと雰囲気は似てるんですけどね。1カ月でも2カ月でも休養させていただけましたら、滅茶美味しく飲めるはずです。是非飲んでみてください。素晴らしい「準1級」です!





 以下は以前のレヴューです。
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【透明感のある脱力しつつも凝縮した見事な仕上がり!オー・コルヴェV.V.も過去最高でしょう!】

 何でしょうね・・コラムを書き始めて、過去のグラスの写真と2019年のそれを見比べる羽目になるんですが、2019年ものの見事な色彩を見てしまうと、2018年以前の写真が色褪せて見えてしまっているんですね。

 この見事なまでに集中したルビーは透明感と照りで凄いアピールをしていると・・・感じないでしょうか。2018年ものは少し上から撮ってはいますが、

「まだ子供?」

と口にしてしまいそうになります。

 重厚でいながら鈍重では無く、高い周波数の細やかな「揺れ」の中に複雑なアロマが潜んでいます。グラスを振ると・・

「これぞジュヴレ!」

と言いたくなるような存在感のある分厚いアロマが飛び出しますが、嫌味、リキミが全然無いんですね。そして、化粧をしている感じがしない・・嘘偽りのない、自身のどスッピンの姿をリアルに晒していることに気付きます。


 そもそもはギイヤールのワインは・・そんな味わいでは有った訳です。しかし「黒み」に寄った果実と、ビター感の強さと、幾分の硬さが・・近寄りがたい雰囲気を醸し出していた時期は有ったと思います。

 ですが、このオー・コルヴェV.V.2019年には、また全然違った意味で、似た雰囲気を感じます。それは、

「ポテンシャルが高い故に、今飲んでしまって良いのか感」

がするんですね。面白いのはレニアールV.V.2019年は、

「いや~・・これ、飲もうよ!」

と感じる訳です。でもオー・コルヴェV.V.2019年には、まぁ・・株で言うところの「先高感」でしょうか・・。それがするんですね。

 なので、すぐ飲むのは、今でも滅茶旨い「レニアールV.V.」にして、2~3年育てる予定で「オー・コルヴェV.V.」が良いと思います。

 ポテンシャル的には1~1.5ポイント、レニアールV.V.を凌ぐと思います。今飲んでポイントは同じ位・・ちょっとタイプが異なっていて、レニアールV.V.が幾分むっちりとゴム風船的で柔らかい感じがします。是非ご検討くださいませ。素晴らしい出来でした!



 以下は以前のレヴューです。
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【レニアール2018も滅茶美味しいですが、それを「すっ」と超えてくるのがオ・コルヴェ2018。この変革を是非チェックしてみてください!】

 ちょっと写真は「緑っぽい」ですがお許しください。その代わり、

「集中感は以前より増している!」

のは目に見えるんじゃないかと思います。

 その上で、以前のような「真っ黒さ」は無くなり、赤く美しいベリー、チェリーの果実に、細やかなニュアンスのアロマ・・グラン・クリュ近くの畑由来の微細なミネラリティの悪戯を分けていただけちゃうんですね。

 ですのでもう・・確かにレニアールは滅茶美味しいんですが、やはり国道西側のオー・コルヴェにはいつも適わないんです。

 緻密さと高貴さ・・それがオー・コルヴェに有ってレニアールには無い部分でしょうか。

 そして、何よりも・・ずっしりと重みのある2017年(実際には2016年?)までのこのワインとは異なり、むしろ「自然派ドメーヌ的」なふんわり感が有りますので、これはもう・・2018年ものは2017年ものを超えると判断して良さそうです。

 で、その比較をするならご紹介のタイミングも見ておかないといけないと思い、2017年ものをいつご紹介させていただいたかをチェックしてみました。そうしたら・・

「2017年ドメーヌ・ギイヤールのご紹介日は2020年5月28日!」

だったんですね~・・あれ?・・2018年ものの新着ご紹介日は・・今日は2021年5月27日ですから・・

「たった1日違い!」

です。


 ですので、輸入も、テイスティングも、ご紹介日も、ほとんと同じでこれほどまでに違う・・と言うことは、

「2018年ギイヤールは変わった!」

 のは事実だと言うことでしょう。


 細かいことでは有りますが、少なくとも「樽の使い方」はどんどん変わって来ていたと思っています。新樽は減っているはずで、しかも容易に酸化させないように補酒を頻繁にしている感じがします。そして、畑仕事にも変化が有りそうですね。このふんわり感・・是非お試しください!滅茶美味しいです!



 以下は以前のレヴューです。
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【旨い!近々に飲まれるならこのオー・コルヴェが白眉!クラス越えの味わいが楽しめます!】

 国道の東側にあるレニアールV.V.と、西側にあるオー・コルヴェV.V.。

 たった道一本を境にして、東と西では異なった評価になってしまいます。勿論ですが、東側より西側が高い評価になります。

 言ってしまえば、国道沿い南端の西側には、グラン・クリュのマゾワイエール(シャルム)が接していますから、テロワール的に細かなことを言わなければ、国道の西側は1級と特級のもの・・です。しかしながら、そこには、「村の中心」が有りますので、家屋や醸造所が並んでいる訳です。

 また地形的、地勢的に1級以上の畑に劣るから村名格になっていると言える訳ですね。惜しむらくは、国道を村の南の方に向かえば、傾斜が増えて来ます。オー・コルヴェの辺りは余り傾斜が無い・・なので、日当たりや水捌けにおいては、格上の畑ものには贖えない・・と言うことなのでしょう。

 しかしこのオー・コルヴェ2017年、実に美味しいです。鈍重にならない、エレガント系と言って良いスタイルです。2017年のギイヤールに共通な、柔らかなボディとしなやかなテクスチュア、そこにレニアールV.V.には見つけにく、「格上さ」が感じられます。

 時折言っていますが、人間、3本のワインを同時に飲めば、

「これが一番おいしい・・」

って、決めているものなんですね。

 なので、このレ・コルヴォーV.V.2017を飲まなければ、レニアールV.V.2017でたっぷり幸せになれます。今飲んで最高に美味しいのは、このレ・コルヴォーV.V.です。

 毅然と赤い果実の色合いです。昔はもっと黒かった・・今残っているグラス写真は2013年が最後ですが、2012年以前は真っ黒に近いイメージです。ここまで赤くなるとは・・と言うような感じもしますが、残糖感の無さは相変わらずで、酸のバランスで絶妙な旨味を生んでいます。

 美味しいです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしかった2015年を超える柔らかで緻密、シルキータッチ、官能感と構造の大きさに感動です!】

 あのタイトに締まり、黒々として、ビターながらも緻密な複雑性を見せていた2014年までのオー=コルヴェとは、見る影も無いほど異なる味わいです。

 何よりも・・

「愛想が良いのにポテンシャルが高い」

んですね。


 こちらはジュヴレの村名のリューディですが、事実上、「レニアールV.V.」よりも格上のアイテムです。

 余りに美味しいレニアールV.V.では有りますが、流石に・・流石にオー=コルヴェV.V. にはポテンシャルで劣ります。それはもう・・仕方が無いです。

 底辺から立ち昇ってくるかのような深くもノーズを抉ってくる凄みの有るアロマからして異なります。快活さに複雑性を載せてくるレニアールV.V.に対し、その存在感、表情のひとつひとつに快感が感じられます。

 2016年のギイヤールの特徴でも有ると感じられる、「赤みを帯びた色合い」はノーズや味わいにもそのまま表されていて、2015年もののコラムにも書いたように、

「シルキーなテクスチュア」

 その表現でさえ、数段上にランクアップしていると感じます。もうトップレベルのドメーヌと同レベルと言って良いでしょう。

 リーズナブルでそこそこに美味しい生産者・・と言うご理解で有ったと思いますが、もうこの2016年でそこは通り抜けた、新たな世界を切り開いたと言って良いと思います。

「・・でも・・これでグラン・クリュを持ってこれたらなぁ・・」

などと思ってしまいました。

 非常にリーズナブル且つ旨いワインです。是非飲んでみてください。超お勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい仕上がりの村名オー=コルヴェ!薫り高く緻密、シルキーなテクスチュアです!】

 このように毎年、グラスの写真をアップするようにしましたら、ま~・・面白いものですね。自分でもここまで違ったのかと・・(^^;; 全然違いますよね~・・毎年!・・同じワインですよ。しかも毎年、同じ場所で撮ってますから・・。敷物とか光源の加減だとかは違ってますけどね。

 冷ややかな2013年、ニュートラルな2014年、濃密な2015年・・です!



 ・・で終わりたいところですが・・やはり2015年ものは充実しています。2013年ものと2014年ものを1/3ずついただき、2014年ものを倍ほど凝縮させたものを1/3加えたような・・感じでしょうか。・・判り辛いですかね。

 香りの立ち、中域の膨らみ、ジュヴレ的な男っぽい表現に混じるシャンベルタン的柔らかさが非常に良いです。2015年の濃密さは表現において、より充実されたものに昇華しています。

 是非このリーズナブルな村名を飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【仄かで高貴なスパイス感!シャンボール的な白い石灰感!そこにジュヴレ的な表情が映り込みます!】

 非常に素晴らしいです。現状はやや硬さも有りますが、飲めないレベルでは有りません。

 むしろこのまだやや硬いニュアンスが、

「新鮮で美味しい焼き鳥、内臓肉にピッタリ!」

と感じられるような・・見事なマリアージュを見せるでしょう。見てください・・この素晴らしい照り・輝きの有る色合いを。素晴らしいでしょう?

 ギイヤールならではの完全発酵由来のドライさ、エキスたっぷりの旨さには、残糖も何の添加物さえもありません。そのドライなエキスからの旨みが、じわっと伝わってきて美味しい・・と感じさせてくれるんですね。

 なんだかんだ言っても、ここまでのドライなピノ・ノワールは、そうは無いんですよ。甘いのは嫌だと、完全にドライなのが良いと言いつつも、ドライ過ぎると気に入らないのでしょう?

 でもギイヤールさんちのジュヴレは、このオー・コルヴェもそうですが、徹頭徹尾ドライながら、その「ノー」と言ってしまうに違いないドライさなのに、きっちり旨みが感じられるんですね。


 そして仄かなスパイス感と、ジュヴレとしては異質とさえ思えるような白い石灰系のミネラリティがふんだんに存在し、その内側にジュヴレ的な要素が見え隠れしています。素晴らしいワインだと思います。

 最も、今でもそれなりに美味しく飲めますが、飲み頃は5年ほど経ってから・・でしょう。例えアドヴォケイトが5年以内に飲め・・と言ったとしても・・です。さすがにそんなことを言う方はもういらっしゃらないと思いますが、例えばギイダシェットとか、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン辺りでも15/20Points 位しか付かないんですね。それは実は変な話しでして、このポテンシャルならば15Points 止まりは有り得ないんですね。ホント、裏取引が有るんじゃないかと思っちゃいますよ。その位良い出来だと感じました。是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしく旨いのに何で売れんのかな・・さらに磨きが掛かっています!!素晴らしい!】

 村の中央部、下部に有るオー・コルヴェのヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)によるワインです。1級レ・コルボーの北に有りますので、エージェントさんの説明の「ラヴォーに隣接」と言うのは厳しく、「ラヴォーから下って来て村の中心を通り過ぎたところ」、もしくは、「トメーヌ・トラペの屋敷の横~上」・・と言うのが正しいです。

 味わいはやはりギイヤールらしい、全く甘みを残さないエキス化された見事な味わいです。色合いもどうでしょう?・・非常に美しい、やや暗めの赤紫をしています。ミネラリティもたっぷりで、年々、その生き生きとしたテクスチュアが増しており、こんなプライスでは申し訳無いよな・・・などと感じてしまいます。

 何せね・・1級のレ・コルヴォーなどはセラファンさんちの半額以下ですよ・・。まぁ、そこはマジ=シャンベルタンの真横ですから、マジっぽいスパイス感バッチリな良い畑なんですが、それでも7千円ほどですから・・。

 で、このリューディ・オー・コルヴェですが、今飲んで目茶旨いギイヤールのACブルとは違い、少し硬さも有ります。

 2016年6月の時点で、ACブルはその前まで閉じていたのが開き始めた感じです。しかしこちらのオー・コルヴェはまだ閉じ気味で、ややタイトさを感じさせます。

 勿論、飲めないほど硬い感じでは無く、溢れるポテンシャルの性で漏れてしまう部分だけでも美味しくいただける感じ・・・特にシャンボール系の滑らかなテクスチュアがお好きな方なら問題無いと言えるレベルです。

 同じ村名の区画もの、レニアールとの比較では、構造の深さ、黒味の有る果実の豊かさ、遅熟さ・ポテンシャルトータルで上なのがオー・コルヴェ、柔らかさや赤みの有る果実を感じさせる部分、早熟さにおいてはレニアールということになるかと思います。

 それにしても非常にリーズナブルです。難しいはずの2013年、見事なワインにしたと思います。是非ご検討くださいませ!


2021 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Corbeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・コルボー

18661
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール
2025/01/22(水)より出荷可能です。

◆◆◆ 2025/01/22(水)より出荷可能です。
■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢86年/年産3000本。グラン・クリュの“マジ・シャンベルタン”の北側に隣接する小さな区画。味わいの厚みは隣りの畑のマジ・シャンべルタンにも似たものがある。これがこの畑の特徴である。とても香りが強い印象。これがこのワインの個性です。ミルティーユ、カシス、黒スグリの味わいが表だっていて、長く続き、テクスチャーは滑らかで弾力(厚み)がある。シルクのような厚みとなめらかなテクスチャー。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  4   ご注文数   本
¥9,990 (外税) 
【日本で入手できるギイヤールの唯一の1級トップ・キュヴェです!・・流石の出来!!】
 素晴らしいです!・・この美しい色彩・・よほど選果を厳しくしないといけませんし、そもそもその葡萄が適度な熟度を得ていないと・・こんな色彩にはなりません。

 昔は今ほどブルゴーニュ・ピノ・ノワールは濃くなりませんでしたから、色彩を良く観れば・・様々な情報を得ることが可能だったと思います。2020年ものを観てみますとそこそこに濃度が有り、

「よくよく観ないと判らない」

と思うんですね。

 ですが反対に2021年ものはそこまで濃くは有りませんから、

「上品さ・・までアケスケに見える」

と感じます。

 さすがの1級畑を感じさせる素晴らしい仕上がりです。おそらくポイントを付けるとしますと、

「2020年ものの後塵を拝す」

ことになると思われますが、その差は0.5ポイントほど・・どんなに空いても1ポイントでしょう。

 ですが・・これは勘違いされやすいんですが、

「じゃぁ・・よりポイントの高い方を買おう」

と決め付けてしまうのは、どうかな・・合ってないんじゃないかと思うんですね。

 だって・・お客様は・・評価の高いワインを欲しいとは思っていらっしゃるのは判りますが、

「10年も待ってられないよ・・」

と言う「条件」とは合致しない訳です。

 なので、そのワインの上昇カーヴも想像に入れた上、また自身の好みも考えた上で選択されるのが良いと思うんですね。

 1級ジュヴレでこれほどまでに精緻、上品、複雑なエキス系の素晴らしいワインで、

「これほどまでに安いものは・・他には絶対に無い!」

と言えます。

 実際・・

「4桁を超えないように無理をしている」

んですね・・おそらくこのまま行きますと来年は5桁でしょう。国策がもう少し変わって、ユーロに対して円が強くなれれば別ですが・・。


 そして味わいは素晴らしいです!・・ただし現時点ではそのポテンシャルの20~30%ほどしか表情にしていない・・そんな感覚です。飲み始めに20%、ある程度時間が経過して30%ほどでしょう。

 果実表現も実に上品で高質です。ミネラリティも舌触りも余韻も・・絶品で美しいです。アロマも最高に美しい・・。でも、まだ硬いんですね・・

 少なくとも半年、置いてください。1年ほど経過しますと締まり始めると思いますので、その先は3年目位からなら良いかと思います。完熟はもう少し先で6年目以降でしょう。ぜひ飲んでみてください・・いや、仕入れておきましょう!

「・・最高にリーズナブルな、グラン・クリュ・マジ=シャンベルタン真横の1級!」

です。ぜひ花を咲かせてお楽しみくださいませ!



 以下は以前のレヴューです。
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【2020年ものは過去最高です!ただし、今すぐ開けるのは止めましょう・・最短では半年寝かせばOK!・・いまや完全消滅の万札で買えるニュイの1級ですが、ポテンシャルは下手なGCを凌ぎます!】

 そもそもジュヴレ=シャンベルタンはコート・ド・ニュイで一番人気が高いアペラシオンです。ヴォーヌ=ロマネも同様では有るんですが一番にはなれない・・その理由は・・おそらくですが、価格でしょう。Noisy wine の扱いには「ドメール・ライヤール」が有りますから、余りそんな風には感じないかもしれませんが、

「ヴォーヌ=ロマネ村名で数千円」

なんて、昔のネゴスもの以外じゃもはや有りません。そもそもジュヴレ=シャンベルタンだってそうです。この1級レ・コルボーも、この円安、エネルギー高の中でも税別ですが万札で買える訳です。コート・ド・ニュイでは今やどこのアペラシオンでも、

「1級で1万円以下」

は有り得ず、

「1級で2万円以下」

は凄く少なくニュイ=サン=ジョルジュかモレ=サン=ドニ辺りで何とか・・でしょう?その上、ちょっと名の売れたドメーヌだったらもう無理筋です。


 このレ・コルボー2020年も、

「一体どうやったらこんなにエレガンス度の高いフィネスバッチリなワインが出来るのか?」

と思えるほどの仕上がりで、一般的な2020年もののイメージは見事に有りません。甘い果実がテンコ盛り・・なんて全く無く、

「しなやかさのあるエキス濃度が自然感を持って高いだけ!」

です。アルコール分はやはり13度で最高のポジショニング、滅茶しなやかで繊細です。


 色彩は少し濃さそうに見えるでしょうか?2019年ものよりは僅かに濃いかもしれませんが、味わいは完全にエキス化されていますので、ドライで香しく、軽やかです。

 中域はまだしっかりは出て来ていませんが、アロマは素晴らしいです!・・さすが、


「マジ=シャンベルタンの真横!」


と言うロケーションをしっかり感じさせてくれます。

 エキスがアロマを放出して来ますので、マジ=シャンベルタンっぽく、またクロ・ド・ベズっぽい野生のニュアンスを感じさせてくれます。酒躯自体クロ・デ・ベズほど豊満じゃないのであくまでアロマの話しです。

 余韻と時を同じくしてノーズに戻ってくるアロマが最高に素晴らしい!・・スパイス感と言うとどうもネガティヴに捉えられる方もおられるように感じますが、決してそうでは無く、

「物凄くポジティヴな感覚」

で言っています。

 まぁ・・この「ぶっとい」、「縦横に走る」涙を是非ご覧ください。ちょっとやそっとじゃね・・このポテンシャルを最大限に開放なんてしてくれないんじゃないかと・・思うんですね。

 何しろ・・

「2020年もののマジ横の畑の1級の総エナジーをアルコール度13%の狭い空間に閉じ込めることに成功した凄い奴!」

 なんですよ。マジ=シャンベルタン同様位に思っていただいても良いんじゃないかと思える位です。ホント、そう思います。

 ですから、昨今・・と言いますか、例えば2019年もののこのワインは、

「アッという間に消えた!」

んですね。

 いつものように追加しようとエージェントさんに申し出たら・・

「すみません・・もう・・無いんです・・」

と。

 もうビックリです。いつもは少なくなったら買い足して、半年位は持ったんですね。2019年もののレ・コルボーなんぞ、おそらく新着で2回出来たかどうかで2ケースだけだったように思います。

 2020年ものはさらに少ないですから、

「お早めにゲットされ、最低半年以上休めてから楽しむ」

ことをお勧めします。

 ポテンシャルからしても非常にリーズナブルなので、今飲んでみて・・数年先に再び飲んでみることで、当初気付けなかった部分に目が、鼻が、舌が行くようになってくれると思います。是非飲んでみてください!・・日本に入って来ているドメーヌ・ギイヤールのラインナップの最高峰です!お勧めします!




【過去最高!素晴らしい存在感!・・硬いグランクリュを開ける位なら、この1級レ・コルボー2019を開けましょう!超激安だと思います!】

 これは・・飲んじゃいましょう!・・まぁ、決して安いワインでは無いのかもしれませんが、

「今飲んでも滅茶苦茶美味しい!」

ですよ。

 ジュヴレの気高いワインが持つ官能的なアロマと味わいを、柔らかに、精緻に感じさせてくれます。安い・・いや、村名クラスですと、ジュヴレらしい鉄っぽさは重々しさで現れて来ますが、上のクラスになってきますとそこには、官能感だったりエレガンスが感じられるようになります。その際たるものがクロ・サン=ジャックだったり、マジ=シャンベルタン、クロ・ド・ベズになってくるんですが、

「2019年もののレ・コルボーは、それらと密度でも負けてない!」

です。

 これはついつい・・飲んじゃいますね。それもグイグイとグラスを重ねる・・と言うよりも、少しずつ口に含み、その存在を確かめつつ少しずつ喉の奥に送り込み・・戻ってくるノーズへ抜けて行くアロマを確認する・・。

「その作業そのものが楽しい!」

と感じていただける、実にポテンシャル高いピノ・ノワールなんです。

 何度も書いていますのでサラッと行きますが、何しろマジ=シャンベルタンの真横ですから・・あ、このギイヤールもマジ=シャンベルタンをリリースしているそうですが、日本に入っているのかな?・・残念ながら noisy のところには入っていませんし、飲んだことも無い・・でも、このレ・コルボーとマジの両方を持っていると言うことも、このレ・コルボーの高い品質を助長することに繋がっていると感じます。

「もう匂って来そうな凄い色彩をしている!」

とは見えないでしょうか。この口内で膨張する、超肌理の細やかなビロードのテクスチュアが、口蓋内各所の味蕾を素晴らしいタッチで刺激してくれます。

 価格はもう・・良いんじゃないでしょうか。反対に、是非ご自身で飲まれて価格付けしていただきたいと・・思います。この2019年もののギイヤール、1級レ・コルボーを飲ませていただいて、凄く似ているなぁ・・と思った素晴らしい造り手がいました。まぁ、コルクの長さが違いますが・・(^^ 凄い味わいでした。超お勧めします!・・是非早々に1本、飲んで・・是非追加で買い占めてください!


 以下は以前のレヴューです。
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【きっとドメーヌの危機を乗り越えたはず!・・と気付かせてくれる見事なポテンシャルです!】

 ギイヤールのワインって、10年前はもっと色味も黒かったはずですよね?・・さすがにグラスの写真を撮り始めたのは何年か前なので・・もっと前から撮っておけば良かったと、今更ながらに残念に思っています。ワイン屋さんたちも、飲みに行っても自分たちやご一緒の写真は撮りたがるクセに、商売そのもののワインの写真は中々残さないんですよね。

 で、このコラムを書き終えたら新着を発行するんですが、ほんの少しだけ余裕が出来たので・・以前のこのコラムを少し読み返してみました。すると、やはり昨年ご紹介の2017年ものから、この2018年ものの変化を感じさせる部分が有りましたね。そもそも、お題目で、

「リリース直後から美味しかった2016年ものとは異なります」

って・・書いてました。

 それ、2018年ものもバッチリ当てはまってしまいます。ポテンシャルはたっぷりあり、少なくとも2~3年は置くべきなコンディションです。・・飲めちゃうんですけどね。

 2018年ものの他のキュヴェと同様に赤い果実・・チェリーが主体でほんのりベリーです。ミネラリティの複雑なアロマがポンポンと上がって来ます。柔らかさが以前と全く異なりますし、それがナチュール感をアップさせている感じです。

 やはりマジの畑と隣り合わせなポテンシャルの高さは隠せず、さりとてマジほどは洗練されていない感覚・・でも熟成を迎えると相当に近くなって行くような感じが受け取れます。

 8千円ですから・・これ。滅茶苦茶リーズナブルでしょう?・・3年置いたら飲んでみて下さい。相当美味しく育っているんじゃないかと思います。そして15年経ったら・・感動ものだと思います。ご検討くださいませ!超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【リリース直後から美味しかった2016年ものとは異なります。ポテンシャルが増えたこの2017年ものは、半年~2年ほど寝かせてください。】

 非常に細やかなスパイシーなアロマに精妙さが加わった、準特級並みの1級レ・コルボーです。いつも言い方で、コルヴォーとコルボーを区別するのが面倒では有ります・・が、マジ=シャンベルタンに接する1級畑ですんで、品物を間違える訳にはいきません。

 そしてマジはルショットとクロ・ド・ベーズに接する訳ですから・・その辺りの畑の配置を知っていれば、この1級レ・コルボー
ももっと人気になって良いんじゃないかと思うんですけどね。

 2017年のレ・コルボーは・・マジでマジっぽいです。やや痩せたクロ・ド・ベーズがマジの修飾子だとするなら、それを外すことは無いでしょう。

 しかしながら、マジほどまでにはグラン・クリュ感は持ち切れないのも事実・・やはりプティ・マジ=シャンベルタンかな・・と言うようなイメージになります。

 2017年のこのワイン、今は残念ながら閉じています。30分以上経過しないとソフトなタッチになって来ません。1時間近く経ってようやく、

「おっ、マジに近づいた!」

なんておやじギャグが出てくるようになります。

 ポテンシャル的には、プラスマイナス打ち消し合って2016年同様と判断します。非常にリーズナブルですし、赤い果実を得たギイヤールはとても魅力的ですので、是非・・少し待ちますが、飲んでみていただきたいと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【わお!!さすがのトップキュヴェ!!2016年に感じるかもしれない閉鎖感は全く有りません。高質感が緻密表情の襞から漏れて来ます!】

 素晴らしいです!・・こちらも他の2016年のギイヤールのワイン同様、柔らかでふっくら、シルキーなテクスチュアです。しかも、マジ=シャンベルタンに隣接していると言う、そんなイメージが飲むと浮かんでくるほどの個性を感じさせてくれます。

 飲ませてくれればね・・判るから・・ちゃんと書くんですけどね。いや、正確に言えば、飲める位買わせてくれれば・・でしょうかね。ブルゴーニュワインのテイスティングは、本当に厳しい時代になっちゃってますからね。

「noisyさん位になれば簡単にサンプル、貰えるんでしょ?」

と思われるかもしれませんが、別にサンプルをいただいている訳じゃ無いんですよ。ちゃんと購入しています。毎年購入しているアイテムは、ある意味、「信頼している造り手」ですから、その信頼を継続できるかどうかをチェックしていますし、どんな方向へ向かっているのかを見ている訳です。これが2本だ3本だ、6本しかないとかになると、開けるわけにはいかなくなってしまう訳です。

 2015年ものの1級レ・コルボーは、リリース直後から、ま~・・滅茶苦茶美味しくて・・お陰様で結構な本数を販売させていただきました。驚かれた方も多いと思いますよ。下手をすれば、

「著名大ドメーヌのACブルゴーニュの価格」

ですからね。それでマジ=シャンベルタンに隣接する1級レ・コルボーが買えちゃう訳ですから。


 で、飲んでも大したことが無いか?・・と言うと、これがまた素晴らしいし、2015年、2016年と、ホップ、ステップと・・ジャンプを待っているか、もしくはジャンプ中か?・・と言う状況だと思うんですね。

 確かに2014年まではややゴツゴツしていましたし、タイトに締まっていましたし、赤を覆いつくした黒果実が目立っていましたし、ビター感が少し強めと感じるようなニュアンスに取れました。それでも3~5年しますと柔らかいし官能的だし、素晴らしい美味しさだったんですが、

「リリースした年にすでに飲める!」

と言う、柔らかさや外交性が・・赤い果実と共にやって来た訳です。高質感の備わる素晴らしい味わいです。


 早めに飲まれる場合は、1~2週間、休ませてからにしてくださいね。しなやかな襞から感じられる高質感を損なわぬよう・・丁寧に扱ってください。そうすれば・・リーズナブルながらも高級ブルゴーニュワインの素晴らしさに触れることができると思います。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!これは頭抜けて美味い!こんなワインが埋もれていたなんて・・と感じていただけるでしょう!】

 それでも何とかACブルゴーニュだけは、それなりの数が流れて行くようになったギイヤールです。・・美味しいですよね?・・ビターな味わいの中に細やかなジュヴレ的表情の起伏が感じられる、今となっては非常にリーズナブルなピノ・ノワールです。

 他の村名ルニアール、村名オー=コルヴェも素晴らしいんですが、やはりこの1級レ・コルボーの素晴らしさは頭抜けていました。2015年的に良く熟した果実の深い味わいと、たっぷり存在するジュヴレ的なミネラリティが感じられます。

 しかも、これはまぁ・・人それぞれの感覚に由来するものなのでどうかとは思いますが、

「まったく甘く無いのがギイヤールのスタイル」

ですんで、2015年ものピノ・ノワールのネガティヴな側面として言われやすい、

「2015年ものは少し甘い・・」

と言うのは当てはまりません。


 しかも、この1級オー=コルヴェは、グラン・クリュ・マジ=シャンベルタンの北にモロに接する畑ですんで、マジ=シャンベルタンにソックリなんですね・・。マジの乾いたニュアンスをほんのりウェットにしたら、そのまんまマジ=シャンじゃ無いか?・・とさえ思ってしまいます。

 また、今飲んでも実に旨いです。抜栓した傍から、

「・・只者では無い」

と思わされてしまう複雑高貴なアロマが漂って来ます。村名コルヴェも薫り高いですが、この1級レ・コルボーは半端ないです。

 また、2015年ものはグレートイヤーたる素質を充分に持っていると感じます。それに、2015年ものは葡萄の熟度が高い性でアルコール分が高くなったワインも散見されますが、何とエレガンスを感じさせるにはドン・ピシャリの13%です。しかもこのワインは異常にリーズナブルです!

 この、非常に・・美しい色合いをご覧ください。判る方なら・・そそられる色合いだと思います。因みに色味の加工は一切していませんで、範囲を切り取り、大きさのみ調整しています。

 素晴らしいワインでした。「ブルゴーニュは高くなっちゃって・・」とお嘆きも判りますが、こんなリーズナブルでポテンシャルの非常に高いワインをお忘れでは無いかと・・。是非一度飲んでみて評価していただきたいと思います。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【2014年1級レ・コルボーはギイヤール史上最強、素晴らしいポテンシャルでした!】

 え~・・写真を2枚、掲載しちゃいました。素晴らしいポテンシャル!・・まさにマジ=シャンベルタンの真横・・・と言うようなニュアンスが漂って来ます。野性味の有るスパイシーさが香しいですし、乾いた大地の薫り、細やかな石灰感、複雑性とも、当然のように村名ジュヴレを大きく凌ぎますが、良く出来たマジ=シャンベルタンがそうであるように、まだ若い時期には飲み人を寄せ付けないような威圧感が感じられます。

 色合いは非常に美しいルビーです。色だけでもポテンシャルを訴えてきます。香りはハイな領域にアクセントが有ります。濃密なアロマでスピードも速い・・しかも官能感が備わります。色に続いてこの香りで、

「・・あぁ・・こりゃぁ良いワインだ・・」

と言うことが判るでしょう。


 味わいも非常に複雑性に長け、時間を掛けると少しずつベルベッティに成って来ますが、いかんせん、早いです。のんびりと飲むには良いですが、夕食に何時間も掛ける訳にもいかないですよね。

 2013年もののご紹介時には、

「最低1年は置いてください。」

としっかり・・書いて・・いましたね。


 売り手の気持ち的にはそれを繰り返したいところですが、残念ながらそんな心にも無いことは言えません。

「素晴らしい出来の2014年レ・コルボーは最低3年置いてください。」

と言いたいと思います。


 そう、2013年はエレガント系に仕上がり、その見事なバランスからふっくら感が出てくるのには最低1年が必要と判断しましたが、2014年ものは1年ではとてもじゃないが不足。2年目でどうにかなるかもしれないとしても、安全策は3年かと判断した次第です。

 まぁ、温度を下げたり(7度位まで)、そうかと思えばそこから17度位まで上げたり・・を何度か繰り返し・・・いや、その際にはもちろん澱引きしてデキャンタして・・ですよ。途中ではデキャンタの中でグルグルと振り回し、もしくは別のデキャンタ(ウルトラ・デキャンタがベスト)に移し替え・・また冷やして・・とかですね。そして、翌日、翌々日まで温度管理して・・。しかも翌日も同じことをやったりして・・。

 そうするとですね、実際に時が過ぎての熟成とは違った印象には成るんですが、かなり美味しく飲めるようになっていたりします。最もこのパワーゲームは失敗することも有ります・・タイミングが命ですから、飲む時にピークに持って行くのが難しいんですね。

 ただ、ポテンシャルが有って、比較的リーズナブルなワインは、ほぼ絶滅状態ですから、このような完全発酵、完全エキスの素晴らしいワインで色々と試されると、今まで見えなかった世界を覗くことが出来る・・・かもしれません。

 宜しければそんなことも頭の片隅にでも置いておいていただき、いつか思い出したら失敗覚悟でやってみるのも一興かと思います。是非このポテンシャル高い見事なジュヴレ・レ・コルボーをご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいポテンシャルです!・・さすがの1級!・・でも最低でも1年は置いてください。】


 グラン・クリュ・マジの区画の北に引っ付いた1級のレ・コルボーです。色を見るだけでもポテンシャルが匂ってくるような・・まぁ・・それなりのドメーヌなら悪いワインになるはずの無い区画ですが、やはりマジの様にタイトに仕上がることが多いのでしょう・・現状はやや硬さが見られます。

 でも解れてきますとスパイシーで野生の風味をトッピングした妖艶さも出てきて素晴らしい芳香になります。果実で言えば、ベリー系と言うよりも、ワイルドベリーと言いたくなるニュアンスです。

 色合いも濃く無く、薄く無く、中間的な感じです。非常にエキシーで、余分な贅肉を全く感じません。現状、硬めなので、ややほっそりとした体型からのスパイス感です。1年ほど経過して少し熟してくれば、現状やや細身のボディもグググっと膨らんでくるでしょう。中盤移行の余韻の美しさ、長さはもう、そのポテンシャルを充分に感じさせてくれる素晴らしいワインです。

 ギイヤールの他のコラムでも書きましたが、近年グングンとワインのピュアさ、美しさに磨きを掛けてきています。ノン・フィルターの効果でしょうか・・2009年頃までのギイヤールと比較すると、かなりの違いだと感じられます。価格も非常にリーズナブルで、今時マジの横の1級で・・こんなプライスです。5年寝かせるとかなり良くなりますが、真価を発揮するにはやはり7~10年必要でしょう。リーズナブルですがポテンシャルの高いワインです。是非ご検討くださいませ。


2020 Bourgogne Cote-d'Or Rouge
ブルゴーニュ・コート=ドール・ルージュ

17660
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
ピノ・ノワール100%。収穫し除梗後、低温で5日間かけて発酵を行う。新樽30%で18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,850 (外税) 
【2020年A.C.ブルゴーニュ・ピノ・ノワールでトップクラスにリーズナブルでジュヴレ村名クラス相当のポテンシャル持つのは間違い無し!・・2020年なのにエレガントで密度も高いです!】
 素晴らしいです!・・現在の状態でも相当楽しめる仕上がり具合です。しかも、

「村名相当!?」

とさえ思える見事なポテンシャルです!

 それに加え・・アルコール分は13パーセントでベストポジション。シミジミ系は通り越しボディもしっかり有るんですが、2020年ものに有りがちな・・

「トゥー・マッチな感覚」

はゼロ。むしろ・・


「2019年ものを思わせるような、すっと流れて行くスムーズな飲み口で有りながら、常に表情を出してくれる深い香りと味わい!」

をしています。

 ですから、「飲み口は2019年もの、深みは2020年もの」と言って良いと思われ、素晴らしかった2019年ものを超えて来たと感じました。


 自然派系風な柔らかさを感じさせるトップノーズには、低温漬け込み時のヨード系のアロマと鉄っぽさ、深いグリオットのアロマが混じります。

 この辺りはどうでしょうか・・2019年ものと同様のナチュール感に通じる感じがします。おそらくミシェル(と妹さんのオデットさん)は引退したかな?・・と思われるんですが・・何せ、

「数年前とは印象がだいぶ変わって来ており、ナチュール感、エキス感がかなり向上している!」

んですね・・。以前は、

「男っぽさの漂うビターなジュヴレ」

 みたいな感覚だったですが、「男っぽさ」と言うより女性っぽい感じがします。残党的な甘みをまるで残さないのは変わらないんですが、タイトなニュアンスが減り、そこに膨らみと優しさが備わり、ふんわりとした柔らかさが感じられるんですね。

 それに加え、アンリ・ジャイエのワインには必ず感じた「低温浸漬由来のヨード的なアロマ」が・・特にこの2020年ものには感じられるんですよ。

 このコラムの上にも掲載しているエージェントさんのテクニカルには、

「収穫し除梗後、低温で5日間かけて発酵を行う」

と有りますが、低温で5日間じゃぁ・・普通、アルコール発酵は終わりませんから、もしかすると5日間の低温浸漬か?・・とも思いますが、それって結構に長いんですね。なのでちょっと不明ではありますが、それが正しいとしますと・・もしかしますと「ギイ・アッカ」由来の秘伝の手法なのかもしれず、それをずっと守って醸造して来たことになります。

 それが自然派的なアプローチをする「誰か」によって、徐々にナチュール感を増長するように変わって来て、2019年、2020年とエレガントで密度も高く違和感やアヴァンギャルド感の無いナチュールな雰囲気を生んでいるのかもしれません。

 この辺りは、ギイヤールのドメーヌ承継が不安視されていたことも有りますから、

「どうやらドメーヌの承継は上手く行ったんじゃないか?」

とも想像出来るんですよね。


 で、この・・まさにブルゴーニュの優れたピノ・ノワール的な「グリオット」なチェリーのニュアンスがバリバリに香る見事なアロマ、ほんのりと黒味を帯びた赤いチェリーに鉄っぽさの入り混じる味わいは、

「A.C.ブルとしてはトップクラス!」

と言って良く、

「村名ジュヴレに匹敵しそうな出来!」

で有り、

「2020年ものとすると、トラペ同様に・・いや、以上にエレガントで濃さを感じさせない素晴らしいバランスのピノ・ノワール!」

だと確信しました。


 今飲んでも充分その美味しさ、ポテンシャルを確認出来ます。勿論10年間は良い状態を続けるでしょう。是非飲んでみてください。滅茶旨いです!







 以下は以前のレヴューです。
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【赤を積み重ねた官能を揺さぶる見事な・・ジュヴレ村名と間違えそうになるほどの完璧な出来です!】

 2015年以前のギイヤールのA.C.ブルなら、

「男性的で超ドライなハードタイプ」

的な印象を、どのようにお客様にお伝えするかと・・心を砕いていたと思います。ですが今は、

「..ん~~、男性的・・かぁ?」

と言わざるを得ない「しなやかさ」と「優しさ」を感じてしまいますし、何よりも・・

「黒果実が占めていたパーセンテージが赤果実と逆転」

している上に・・これはグレートイヤーの2019年だから..かもしれないんですが、

「少なくとも一般的なジュヴレ=シャンベルタン村名を超えるほどの見事な味わい」

だと感じてしまうんですね。

 むしろ昨今は、ブルゴーニュ的な美しい酸バランスを残すことに苦労する「温暖化」の時代に逆行するかのように、

「アルコール分13パーセントのエレガント、且つ、充実した果実酸バランス...からの果実味!」

が素晴らしいのは、ちょっと驚きです。こんなバランスで皆仕上げられるのなら、誰も苦労しないんじゃないかと感じます。

 2013年~2015年のグラスの写真も、やはり黒っぽいですよね。ビターな美味しさが有りつつも、やや遅めの収穫が伺われる内容だったかと思います。

 この何年かは・・そんな黒みは無くなり、赤いニュアンスが徐々に増大してきました。

「2019年ものは黒く見えるかもしれない?」

 ですが、これは違いますよ。凝縮感が凄いんですよ・・なので赤果実を積み重ねた結果として、この色彩になっていると思います。

 最強のA.C.ブル・・いや、最強のジュヴレ=シャンベルタンの造り手のA.C.ブルでしょう!・・もし出来ることなら・・失礼が無い場のお仲間のワイン会などで、ブラインドで出されると面白いかな・・と思います。是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴュー
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【「より赤みを増大し・・」と書いた2017年よりも、赤い果実がナチュラルにふんわりと感じられる・・あれ?ヴァン・ナチュールに仲間入り?などとも思ってしまう2018年ものです!】

 「変わった変わった詐欺」疑惑を晴らすためにも、お客様には是非飲んでいただかなければならないギイヤール2018年です。まぁ・・その「気」は2017年ものも有りましたし、言ってみればこの7~8年の間は、

「黒から赤への脱却」

がギイヤールのテーマだったのかもしれず、それが結実しただけで・・「若い娘疑惑」は noisy の邪推に過ぎないのかもしれません。

 しかし、A.C.ブル、村名レニヤール、村名コルヴォー、1級オー・コルヴェとテイスティングを勧めた訳ですが、

「もうA.C.ブルのテイスティングから超違和感がビシバシ!」

来てました。

 まぁ、このフレーズも他のドメーヌで使っちゃってますから詐欺疑惑を晴らすことにはならないとは思いますが、おそらくこれ以後のコメントも、以前のものとは大きく違うはずなので是非チェックしてみてください。(noisy は時間が無いので以前のものは読み返せませんが・・)

 赤~い果実がふっくらと、でもドライで全く甘く無く、透明感の高いミネラリティと共に感じられます。以前はこの段階でハードなテクスチュアとビターさが来ていたんですがそれは無く、むしろ接触感にグラディエーションが有って、そのハードさにたどりつけず、以前の黒さにもたどりつかない感じなのかもしれません。

 ほんのりジャミーで美しく、柔らかなアロマを口内から受け取りながら、ふんわり感を持ったまま余韻を迎えます。以前はここでもっと・・ハッキリとした感覚が有り、まるで硬筆でラインを描くかのような余韻だったものが、言ってみれば、

「毛筆で・・しかも(赤い)石墨で・・」

描いたような感じなんですね・・石墨って判りますでしょうか?・・ちょっと灰色が強い感じの墨です。黒くならないやつ・・。薄墨っぽいと言っても良いかもしれません。


 ここまで言えば、

「え?・・それってギイヤールのこと?・・嘘だぁ・・」

と、良くお飲みの方なら思わず口に出てしまうはず・・。そう・・だから・・


「変わった変わった詐欺」

は、事実無根・・現実なんですね。本当にギイヤールは変わったんです。

 価格は今まで通り・・滅茶リーズナブルです。それでもA.C.ブルはちょっとシャンボールっぽさのあるミネラリティを多く感じるかもしれません。是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【より赤みを増大し、ボディの柔らかさとしなやかなテクスチュアを得た村名ジュヴレ並みのA.C.ブルゴーニュです!】

 強烈にドライで黒みを多く持った果実が主体の味わいから、この2年ほどは「赤さ」が増えて来ていた・・実は隠れた人気商品、ギイヤールのブルゴーニュ・ルージュです。相当・・販売数は有ります・・知らない方はほとんど手を出されてませんが、飲まれた方のバックオーダーは凄いですよ。

 いつもの通り、ドライでエキスしっかり、ちょっとシャンボールっぽい硬さを持っている2017年・・だとばかり思ってテイスティングしましたら・・いや、「硬くない!」のにビックリしてしまいました。

 まさにジュヴレ村名的な大きさのある味わいは変わりないんですが、2016年までのつやつやに滑らかな、やや硬めのテクスチュアが、

「ソフトなボディに襞のある柔らかなテクスチュア!」

に変わっていたんですね!


「・・あれ・・随分また・・近寄りやすいスタイルになったと言うか、外交的になったんじゃない?」

とつぶやいてしまうほどでした。


 そう思って2016年もののグラスの写真を見ると・・確かにシャンボール的な顔をしているようにも見え、改めて2017年ものを見れば・・そう思いません?・・(^^;;


 これ、相当美味しいと思います。3千円ちょっとのA.C.ブルは、ここのところ大人気のユドロ=バイエ(・・エージェントさんもビックリしてますよ・・何が起こったかと・・)と人気を二分するんじゃないか?とさえ感じます。

 ただしこのギイヤールのA.C.ブルは、先にも書かせていただいたんですが、かなりの数を販売しています。美味しいから売れないはずが無い!・・と長く販売し続けたことがそんな結果になっているのかな・・と思います。もしまだ飲まれていなかったら、

「以前のギイヤールとはだいぶ変わっていますが」

非常に美味しいですので・・是非、飲まれてみて下さい。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【心より「美味い!」と言える素晴らしい仕上がり!・・この出来で2016年?・・しかも厳しかったはずのジュヴレ村・・?・・硬いヴェールをはぎ取るのに成功したギイヤール2016年はジャンプアップのヴィンテージです!】

 以前の写真、グラスをヴィンテージ毎に比較してみていただけたら一目瞭然でしょう。

 2014年までは黒み掛かり、透明なミネラリティが透けて見えるような写り方をしているはずです。2015年になり、赤みが黒みを覆うようになり、ピノ・ノワールが適正な時期に収穫されたことを伺わせる色合いをしています。・・まぁ、適正と言うよりは以前までよりも早いタイミングなのでしょう。

 2016年はどうでしょうか?・・単に収穫時期だけを想像するならば、むしろ2015年ものよりも「遅い収穫」を思わせる色合いです。単純明快な2015年の澄んだ色合いに比較しますと、もっと全然複雑な環境を経て来たことを伺わせます。そして「柔らかさ」や「シルキーさ」までも見せてくれているように思えないでしょうか?

 ま~・・驚きました。

「これがギイヤール・・なの・・?」

 ある意味、例えばセラファンを開けた時のような「ジュヴレのワインを想像させる深くもエロティックなアロマ」がスピードを持ってノーズへ飛び込んで来ます。

「・・えっ?」

と、もし2014年以前のギイヤールしか知らない方が飲まれたとしたら、驚き以外の何物でも無く、急いでグラスを傾けることでしょう。

 そして、柔らかく、ふっくらとしたその液体から、見事な膨らみと、滅茶シルキーな舌触り、ノーズに抜けて行く上質なピノ・ノワールならではの複雑かつ歓喜に結び付くに違いないエロティックな香りが抜け、ギイヤールならではの美味しい、ややビターに振った味わいを含んだ余韻に繋がって行きます。

 もう・・これは飲むしか無いです!・・これとこの上のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールは、今から飲んで絶品です。しかも価格も、これ以下のプライスはまともなワインなら全く見当たらないと言って良いほどの安値です。本当に有難い・・

「・・こんなに安くて良いの?」

と思わず言葉に出てしまうか、

「美味しい・・」

と言ってその後絶句したままになるか、

「まぁ・・こんなものだね。」

と強がるか・・(^^;


 どうしたいか、どうするかはあなた次第ですが、

「厳しかったはずの2016年を全く感じさせない見事な仕上がり!」

と言うことは、認めざるを得ないでしょう。


 2016年、ミシェル・ギイヤールは素晴らしいワインを生み出した・・それもギイヤールのワインの特徴・・とも言えた、やや硬い質を捨て去り、ビター感を抑え、ピュアでナチュラルな方向性を打ち出したと言えます。

 是非沢山飲んでくださいね。・・と言っても欲しいだけ、売りたいだけ買わせて貰えると言うものでも無いので、無くなってしまったら申し訳ありません。素晴らしいです!超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【この赤みの有る深い色合いに、2015年の出来の良さを見ることが出来ます!とても美味いです!】

 良いですよね~・・すでに官能感を出して来てくれそうな・・赤みを帯びた深い色合いをしています。

「ドライで美味いしリーズナブルなので是非!」

と言い続けてもう何年経つでしょうか。これほど力を入れてレヴューを書いても中々売れなかった造り手さんは・・いません・・(^^;;

 それでもとても美しい仕上がりだった2014年のこのワインは、今までに無いほどの売り上げを記録させていただきました。帰り注文も実際、とても多かったですし、エージェントさんの在庫が有るのを良いことに、追加追加で販売させていただきましたところ、結構な数字にようやくたどり着いた感じです。

 こちらもギイヤールの2015年、2014年の他のワインと同様、明らかに今までと違っています。見た目でそれは良く判ると思うんですね。


 しかしながら、ギイヤールのワインのスタイルが変わった訳では有りませんし、味筋も変わってはいません。

「・・ん?・・どう言うこと?・・」

と思われるかもしれませんが、それは非常に簡単・・。

「ヴィンテージの要素をギイヤールなりのスタイルで昇華した味わいに過ぎないから・・」

です。


 葡萄はより熟そう・・としたヴィンテージなのでしょう。そして実際、良い感じに熟度の高い葡萄が採れた・・すなわち、糖分が乗り、酸度も失わない良い葡萄を得る機会に恵まれた2015年と言うヴィンテージです。

 しかしながら、それをどう仕上げるのか・・が造り手の腕の見せ所です。勿論、葡萄の熟を見ながら

「いつ収穫するか?」

も、非常に重要なファクターです。


 フレッシュな葡萄が持つピノ・ノワール的な美しい酸を失わず、糖度の乗った葡萄を得るタイミングを知ることが必要です。

 2015年は過熟気味の葡萄を得た生産者が多く、単純に「酸不足」とは言えないものの、「仕上がりはちと甘い」と言う声も聞こえてきます。

 noisy 的には、それは2015年のスタイルで、柔らかい酸と凝縮感のあるヴィンテージ・・と言う理解ですし、それを収穫のタイミングで調整できた生産者は、アルコール分を高くすること無く・・つまり、ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なエレガントさを失わずにワインに仕上げられた・・と言うことなんですね。


 なので、ギイヤールのこのブルゴーニュ・ルージュもアルコール度13度にしっかり抑えられ、しかもまったくの、いつもの年と同じように「ドライ」で甘く無いです。熟の良い葡萄によって、厚みと果実感は高められ加えられこそすれ、失ったものは無いということかと思います。これって・・素晴らしいことだと思うんですけどね。

 ビターで男っぽく、ジュヴレそのものの味わいを感じさせてくれる、深い味わいのACブルゴーニュです。しかも価格はとてもリーズナブル!是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧め!旨いです!


 以下は以前のレヴューです。
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【なぜもっともてはやされないのかがnoisyには理解できない、素晴らしい造り手です。ドライ、エキシー、タイト、ほんのりビターな村名並みの味わいです。】

 知る人ぞ知るジュヴレの名手、ミシェル・ギイヤールの2014年が入って来ています。妹さんと一緒に細々とやっているそうで・・でも、後継者がいらっしゃらないとか。いつ終わってもおかしくないような状況だそうですが、ワインは年々、輝きを増しています。

 まぁ、一時は某ワイン漫画などに掲載された影響でもてはやされたようですが、余りに見る機会が無いのか、それともワイン屋も飲まない性なのか判りませんが、人気に火が付くところまでは行かないようです。

 それでもnoisy のところでは、そこそこな人気でして、特にこの「ジュヴレ=シャンベルタン村名」と言っても通ってしまいそうなポテンシャルの有る「ACブルゴーニュ」は、皆さんにかなり支持されていると理解しています。

 2013年らしいピュアな味わいが光った昨年ご紹介の2013年ACブルは、飲まれた方ならその思いっきりドライでエキシー、ピュアな味わい、しかも村名クラスのポテンシャルに驚かれたことでしょう。

 左の写真、いかがでしょうか。存在感が光る美しい色合いです。2014年は2013年の際立った美しさに加え、よりパワフルだが贅肉の無いタイトでビターな味わいです。2014年ならではの見事なバランスは、今飲んでも美味しさに翳りは有りません。充実していますし、何といっても・・何度も言いますが、「クラス越え」の美味しさが有ります。

 まぁ、まるで媚びてこないで剛健な躯体ですから、やや甘味が無いとダメな方には不向きなんでしょうが、やたらと愛想が良いと疲れますよね。ルイ・ユエランほどのシミジミ感では有りませんし、もちろん、果実味が爆発するようなアメリカ人向けの味わいでも有りません。

 しかし、ひとたびこの素直でピュア、ドライなピノ・ノワールに接すれば、おそらく多くの方の心に残るワインだと思うんですね。

 是非飲んでみてください。この先何年お届けできるか判らないミシェル・ギイヤールのワインです。・・ルイ・ユエランはね・・2015、2016年と入りませんし、2017年ものはこれから造る訳ですから、入るとも限らないんですよね。

 「ワインは一期一会」

とは良く言ったものだと思います。ご検討くださいませ。上級ワインは次回の新着にてご案内予定です。


 以下は2013年以前のコメントです。
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【目茶美味しいです!紫の果実が艶々なテクスチュアで迎えてくれます!しかも価格も据え置きでリーズナブルです!】


 「こんなに素晴らしいのに・・何故か売れない!」

 と嘆いていたギイヤールですが、散々嘆き、ボヤキをやった性でお客様も・・

「noisy が可愛そうだから試してみるか・・」

等と思ってくれたかどうかは判りませんが、ものの見事に2012年ものは完売。しかも前のヴィンテージのアイテムもほぼ底をついた状況で、非常に有り難く思っているところです。


 しかしながら、何故毎年のように酒質が上がってきているのか、不明なんですよね・・。味わいを言葉にすると、以前とほぼ全く変わらないと思います。でも敢えて言うなら・・

「ピュアさが群を抜いて上がって来ている!」

と言えるかもしれません。


 根本的にギイヤールさんのワインは、

「全然土っぽく無い」

「赤みのニュアンスはほぼ無い」

「その代わりに紫のイメージが強い」

「ミネラリティが心地良く、非常にドライ」

 なんですね・・。これは、どのクラスのワインを飲んでも同様です。その上で、そこに畑の特徴が乗っかってくる・・と言えるでしょう。


 2013年のブルゴーニュ・ルージュですが、2012年も目茶美味しい・・と思ったものの、

「ん・・毎年更新して申し訳ないが2013年が最高!」

だと思います。


 上記に加えてとても緻密で伸びが良く、ピュアさが目に浮かんでくるようです。以前はドライさが目立ち、それが「硬さ」にも影響が有る感じで、

「・・少し鉄火面的で寄付けない感じを受けるかも・・」

と思っていた部分が大きいんですが、2011年ころから艶やかになりはじめ、エクストラ・ドライな中に甘美な旨みを感じるようになり・・2013年ものは、それが完成した・・と言う感じです。


 これほどのレベルで造れるのであれば、まだ飲めてないのでご紹介出来ないだろう・・1級のレ・コルボーの仕上がりも大いに期待できるところです。

 また、ギイヤールさんのACブルゴーニュ・ルージュは旨くて安いのでやはり人気が出てきたようで、基本、割り当てアイテムですので、noisy の今の在庫が無くなったら追加できるかどうかは微妙です。ルイ・ユエランのACブルゴーニュのように、他店さんが余り手を出していないようですと・・回ってくる数も多くなるんですけどね・・。今のうちだと思いますよ!

 紫のビターな美味しさがピュアに伸びやかに感じられる素晴らしいACブルです。是非飲んでみてください。非常に美味しいです!お勧めします!


2020 Gevrey-Chambertin la Platieres Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・ラ・プラティエール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

17659
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 国道74号線の東側の村名GC。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,850 (外税) 
【わおっ!・・と言いたくなるような、まさに中低域がどっしりとした・・重心の低さが特徴のジュヴレ=シャンベルタンそのものの美味しさです!今飲んで良し!滅茶美味しいです!】
 旨いです!・・まさに村名ジュヴレそのものです。重厚で重心が低く、そこからなだらかに中域の膨らみを感じさせつつ、高域にブルゴーニュ的なスパイスを伸び伸びと感じさせてくれます。やや鉄っぽく、その重みも冴え冴えと感じさせてくれ、赤黒チェリーの美味しさをビターに・・と言うより、全く甘く無く、でもエキス感が味わいをナチュラルに拡げてくれる感じです。

 2019年ものも凄く美味しかったんですが、2020年ものは細やかな部分まで深みを感じさせてくれますから、これもまた2019年を超える仕上がりかと判断しています。

 面白いのは、近い価格帯のルニアールとの違いです。2019年までは・・

「そこまで大きくは変わらない・・」

とは思っていたんですね。


 ところが2020年ものは・・全くと言って良いほど違うんです。こちらのラ・プラティエールは、一言で言ってしまいますと「重厚」なスタイルでジュヴレを形容していますが、ルニアールの方は「軽妙」なスタイルなんですね。

 ですから、一般的に思い浮かべることが出来るジュヴレと言うことになりますと、このラ・プラティエールに軍配が上がってしまいます・・・より安いんですけどね。

 しかし、例えば優れたジュヴレの1級クラスやグラン・クリュ・クラスになってきますと、その重厚さに加えて、中域以上の部分の軽やかで多様な表情が必ずと言って良いほど求められる訳です。その辺を確かめたければ1級のレ・コルボーが判りやすいので是非ご検討ください。

 で、今飲んでも滅茶旨いんですよ・・。ルニアールの方は、

「只今急速に仕上げを完了中!」

みたいな状態でして・・まぁ、

「輸入されてから日が浅く、まだ落ち着き切ってはいない状態」

なんですね。ルニアールだけではなく、オー・コルヴェも、1級レ・コルボーも完全には落ち着いていないので、そちらをお求めの方は2週間ほど静置されることをお勧めします。何せ、船が着いたのが4月に入ってから・・先々週ですから・・13日(木)辺りに通関が切れたそうです。Noisy wine には先週の土曜日に入庫しまして、休む間もなく・・土曜日にA.C.ブルとこのジュヴレ=シャンベルタン・ラ・プラティエールをテイスティング、翌日曜日(昨日です・・)に村名ルニアール、村名オー・コルヴェ、1級レ・コルボーとテイスティングさせていただきました。物凄いハードスケジュールでは有りますが、のんびりやっていると・・

「連休がすぐそこまで来ている!」

ので・・はい。


 このラ・プラティエールは村名ジュヴレの中で最もリーズナブルですが、

「今飲んで一番美味しいのはこれ!・・もしくはA.C.ブル!」

と言うことになります。是非飲んでみてください。素晴らしいです!・・ナチュール感が板についてきた2020年、ドメーヌ・ギイヤールです!



 以下は以前のレヴューです。
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【これぞジュヴレ=シャンベルタンそのもののイメージに合致!・・2019年のプラティエールV.V.は複雑精緻なバランスの取れた逸品でした!】

 このラ・プラティエールV.V.は、しばらく扱ってこなかったんですね。その訳は、レニアールV.V.との微妙な価格差・・と言うだけです。近い価格で似たような・・なら、ラ・プラティエールV.V.はレニアールV.V.と取り間違えやすいので止めていたんです。

 まぁ、そんなことを言ってしまいますと、

「レ・コルボーとオー・コルヴェだって・・似てるじゃん・・」

と言われそうですが、あちらは1級と村名区画名付きですから・・と言い訳しておきます。


 それでも何故今更にラ・プラティエールV.V.を?・・と言うことなんですが・・それは、

「2019年のギイヤールが、どのキュヴェも余りに美味しかったから・・」

と言うことに尽きます。これほどまでにリーズナブルなのに1級でも1万円でお釣りが来ますし、村名はほぼ5千円台ですから・・今や絶滅危惧です。そんな訳で、

「・・そうだ・・ラ・プラティエールV.V.の2019年はどんな出来なんだろう?」

と思ってしまったら止まらず、結局発注させていただきまして、テイスティングさせていただきました。飲んで良かった!・・です。


 そもそもはここは、レ・コルヴォーV.V.やレニアールV.V.と同様、国道の東側にある畑なんですね。なので、似たような仕上がりになる・・と言う意識が noisy にも有りまして、差を余り見つけられない・・(^^;; ことが以前有った訳です。なので、

「どっちにしようか・・」

と思ってしまった部分も有るのかもしれません。


 南のレニアールと中央のラ・プラティエールと言うことになりますが、2019年のレニアールはバランスが抜群です。クラスも1つ、上でも良いんじゃないかと言う素晴らしい仕上がりです。

 面白いのはこの・・たった100円ほどしか仕入価格が変わらないラ・プラティエール。残念ながら、

「ポテンシャルはラ・プラティエールの方が上!・・より複雑性が高く、男っぽく、ジュヴレ=シャンベルタンらしい姿をアロマから余韻の最後まで感じさせてくれる」

んです。


 飲まれる人の好みにより、今飲むのはどっちが良いか・・判断の分かれるところだと思いますが、よりスタイリッシュなのがレニアール、より凝縮していて・・あ、人により「ムンムン系」と言う言葉を使われる方もいらしゃるかな?・・まさにジュヴレ!・・みたいにムンムンとその存在を強く感じさせてくれると思います。

 2014~2015年頃まではもっと硬質で、さらにドライで、黒っぽかったと思いますが、現在はアロマも含めて「しなやか」で優しさも感じさせてくれる見事な仕上がりです。

 これ、5千円ほどの村名だとは、なかなか思えないと思いますよ。素晴らしい仕上がりでした!今飲んでも美味しいですが10年後も楽しみなポテンシャル高いジュヴレです。ご検討くださいませ。


2020 Gevrey-Chambertin Reniard Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・ルニアール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

17658
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100% ジュヴレ・シャンベルタン村の南側に位置する区画の村名。素直で温かみのある酸を持つ。収穫し除梗後、低温で7日間かけて発酵を行う。新樽50%、18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,380 (外税) 
【激繊細系、高域の伸びが特性のレ・ルニアール!エレガントさにナチュール感が混じる、ほんのり漂う軽やかさが上級のジュヴレを思わせます!】
 A.C.ブルやラ・プラティエールのコラムでもかなり書いていますが、

「2020年のギイヤールは、よりナチュール感が増大!」

して来ています。おそらくですが・・ミシェルは引退されたか、監督業に専念されたか・・多分、子供さんかご親族の誰かがやっているように思います。

 そして、そんなナチュールな栽培が功を奏したのか、まぁ・・キュヴェ毎の表情が今まで以上に「クッキリ」と出て来ているのが凄く良く伝わってくるんですね。

 今まではどちらかと言いますと、

「黒のカーテン」

でピシャっと完全に見えないようにしていた部分も、色鮮やかな色彩を感じさせてくれますから・・

「透明のカーテン」

に付け替えたか、カーテンを外してしまって明け透けになったか・・そんな感じさえします。


 まるで1990年代の神様を思わせるようなヨード香、高質なグリオット・・新鮮なチェリーのアロマが滅茶心地良いです。

 ラ・プラティエールの重厚さに対照的な軽やかさを持ったハイトーンなアロマです。非常に心地良いです。


 中域は完全には出来上がってはいませんが、鮮烈な苺のようなニュアンスを感じさせつつノーズに抜けて行く辺りは、一時のプリューレ・ロックのクロ・ド・ベズを思い出させてくれます。余韻も軽やかで長く、スパイシーなニュアンスがノーズに還って来ます。

 こちらのラ・プラティエールは、まだやや船旅の疲れが残っているか、もしくは仕上がり切る少し前の状態と思われます。本当は今飲んで、2カ月後にもう一度飲まれると・・

「げげっ!・・そんなに・・変わるの?」

と驚いていただけるのは間違い無いんですが、流石にそれはワイン屋かレストランさんでも無いと出来ないですよね・・あ、ワイン屋は自分の商品に手は出さないのが普通か・・。

 ですから、1週間でも良いので少しだけ休養を与えてあげますと、この軽やかな羽を得たジュヴレに、

「しっかりとした低域・中域の押し出し、味幅が備わってくる」

「エキス感覚がビックリするほど充実してくる」

のを感じていただけると思います。


 2020年のルニアール、今まで以上に素晴らしいです!・・是非飲んでみてください(ちょっとだけ休めて・・)。超お勧めします!







 以下は以前のレヴューです。
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【村名ジュヴレと侮るなかれ!・・レニアールV.V.2019、半端無い出来です!これも過去最高間違い無し!】

 余りに素晴らしい出来の2019年A.C.ブルを飲んでしまったので、抜栓して香りを嗅ぐまでは「ドキドキ」していたレニアールV.V.2019です。・・あ、朝ドラ的には「ちむどんどん」でしょうか。

 しかしながら「むっちり」と膨張感のある官能をゆさぶる柔らかく高いアロマを嗅いで、凄く安心しました・・

「・・あ~・・良かった!」

と思いました。気品も有り、ほんのりナチュール的な膨らみが有ります。勿論、アヴァンギャルドには陥りませんのでピュアそのもの・・。

 しかしながら・・その心地良いアロマを感じながら、液体を含むと・・これがまた凄い!・・アロマこそがその液体の本質を語ると・・思っていますが、一点の綻び、緩さも感じない・・非常なる複雑なニュアンスがノーズと味蕾を埋め尽くしたんですね・・。しかも収束まで実に良い感じが長く持続します。

「うわ・・2019年は村名レニアールV.V.でここまで到達するのか・・」

と、嬉しい悲鳴を上げてしまいました。

 どちらかと言いますとこのレニアールは、美味しく飲めるんだけれど少し硬め・・なイメージが有りました。何しろいつもそのヴィンテージの最終に近い到着になるため、他の造り手よりも半年以上遅れて入荷、どうしても美味しく飲めるリリース直後の時間を削っている感覚が有ったんですね。

 ですが、2019年ものもおそらく同じなのでしょう。

 しかし、2019年ものは・・

「溢れんばかりのポテンシャルが有る!」

んですよ。

 それも「無理強い」とか、「力任せ」とかのパワーゲームとは真逆の感覚の中にそれを感じるんですね。


 ですから美味しく無い訳が無い!・・んです。これ、村名ジュヴレとしましたらもう・・相当に半端無い出来だと思うんですよね。

 2018年ものも超旨かったですが、2019年ものは「コーナーを曲がって鞭も入れずに一瞬で抜き去ったような駿馬」をイメージしてしまいました。しかも価格はこんな・・ですから、ちょっと人気のある生産者のジュヴレが3本買えてしまいますよね?

 やはりミシェルさんだけではなく、妹のオデットさんの存在が大きいような気がしています。凄くいい!・・これは是非とも飲んで欲しいジュヴレ=シャンベルタンです。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴュー
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【激旨です!・・ジュヴレのドシッとした重量感と、新たに得たリアリティの高い赤果実、ふんわり感、ナチュール感で納得していただけます!】

 実はこの左の写真も「色味調整無し」で掲載していますので、2017年までのものと比べてもむしろ、

「2018年の方が黒いじゃん!」

と思われるかもしれないんですね。でも、今の写真はどうしても調整しないと「緑が強めに出る」ので、今までは少し赤と青を足していたんです。でもそれをやると「なんだかなぁ・・伝えたいものが写らないんだよなぁ・・」みたいな写真になってしまうので、2018年のギイヤールのグラスの写真はすべて、やや緑を多いままにしています。

 で、このレニヤール(レニアール)・・凄い美味しいです!

 どうしても黒い果実とビターでハードな味わいがちょっと女性には厳しいかな?・・と思われる部分は有ったんですが、もうそこは完全にクリアしています。

 外向的に良く香る赤いベリーやぷっくらチェリーは、同様にドライですがビター感は抑えられ、ふんわりとした優しさに変化しています。だから・・・

「若い娘を引き込んだか?・・」

 みたいな言い方をしたんですが・・何となくイメージが沸くんじゃないでしょうか?

 いや、世界的にもこのとんでもなくリーズナブルな「レニヤール2018」を飲んでいただけましたら、全ての疑惑は晴れるはずです!兎に角、このレニヤール、もしくは同じく区画名付きの「オー・コルヴェ2018」が今絶妙に美味しいので、ぜひぜひお試しください。

 きっとドメーヌの相続も上手く行きつつあると安心していただけると思います!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【村名の出来の良さとリーズナブルさでは、今ではライヤールと両輪です!2017年ものは質感高いアロマと柔らかで複雑性のあるテクスチュアがソソリます!】

 ライヤールのニュイ=サン=ジョルジュ村名やヴォーヌ=ロマネ村名と張り合える見事な味わいなのがこれ、レニアールV.V.です。

 2016年ものは来た時から非常に美味しくて、しかも今までで最高の出来映え!・・と言い切ってしまえるようなポテンシャルを感じさせてくれました。

 ようやく2017年ものが届きました・・2016年ものも、もっと売れるはずだと思って頑張ったんですが、予想に反し、途中で止まってしまいました。安いんだけどなぁ・・。


 2017年ものは、ポテンシャルは2016年と同様と言って良いと思います。もしくは少し上かもしれません。香りの繊細さ、味わいの深さを考えてしまうと、0.5点ほど上げなくてはならないかもしれません。

 そのポテンシャルが上がった、もしくは複雑性が増えた分だけ、非常にスムースだったテクスチュア・・いや、むしろシャンボール的な硬さだった訳ですが、その硬い部分が「アロマ」の方へ変化したか?・・と思えるほど、気品と繊細さに溢れたアロマになっています。

 まぁ、ハーブなどと言ってしまうと、「臭いのか?それとも青っぽいのか?」と勘違いされる方も多そうですので使いたく無いんですが、言葉と言うのは良い意味で使う場合とそうで無い場合がありますので、前後関係から想像していただけると有難いんですが、中々上手く行きません。

 なので、「非常に良い意味で繊細さ、リアルさのあるハーブ」的なアロマに、ジュヴレの鉱物由来の「ジュヴレっぽいミネラリティ」が感じられる素晴らしい村名だと感じました。

 とても美味しいので是非飲んでみて下さい。・・やっぱり止まっちゃうかな?・・それは残念ですが、頑張って販売しますのでよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【レニアールV.V.史上、最高の仕上がりです!この柔らかくジュヴレそのもののテロワールを見事に伝えてくれる柔らかで官能的な味わいに是非触れてみてください!】

 どうでしょう?・・まるでACブルの写真の再現だと思わせるような色合いの違いがお判りでしょうか?

 良い色をしているでしょう?・・美味しく無い訳が無い!・・と、見る人が見ればお判りになるはずです。

「あのハードでややゴツゴツしたテクスチュアにビターな男っぽい味わいが特徴のギイヤールのジュヴレが・・これなの?」

・・全く正反対に近いと思っていただけるはず。


 なので、ハッキリ申し上げます。ACブルも滅茶苦茶旨いが・・

「最高です・・シルキーなタッチ、太さとエレガンス、エロスを含んだ複雑なノーズ、ジュヴレの要素を素直に表現してくれる柔らかで適度に膨らむボディ、ノーズに抜ける心地良い野性と知性、長く心地良いほんのりとビターな余韻。レニアール史上、最高傑作です!」

 そう・・テイスティングすれば、見事に判ります。・・いや、そんなの誰にだって判りますって。美味しいんだから・・美味しいと思ってしまうからです。


 でも、例年通りだからとテイスティングもせずにそのままご紹介せざるを得なかったりする場合も有りますよね。そうするともう、そんな違いなどには全く気付かず、大事なことを知らずに過ごすことになります。

 noisy も長年に渡りワインを飲んで来ていますし、人生の大半をワインと共に生きて来ました。今もそうですが、この歳になると何かとまぁ・・忙しいものです。この今のご時世は特に、

「売上至上主義」

ですから、途中の経過はすっ飛ばして、兎に角「利益」を上げろと、日本中どこへ行ってもそうなってしまった訳です。忙しない世の中です。


 ワイン業界は昔はもっとのんびりしていました。テイスティングに出かけることも、仕入れて休ませてテイスティングして、そしてようやく販売する・・と言うワイン屋の仕事と、エージェントさん、インポーターさんの「ダム」や「カヴィスト」としての役割も色褪せてしまいました。

 そもそもエージェントさんのテイスティングに出かけるにしても、遠くで開催されるような場合には中々出かけられない訳ですし、半日~一日潰してテースティングに出かけていては、とてもじゃないが店の売上をキープ出来ない訳ですね。そりゃぁ、東京に店が有り、東京のインポーターさんのテイスティングに出かけてテイスティングし、2~3時間で帰って来られる環境で有れば違うでしょう。

 でもそうだとしても、その僅かなグラスの中のワインで全てを理解するなんぞは、よほどの能力が無ければできないことです。

 noisy も、これだけ忙しい環境の中に身を置かざるを得なくなってしまいましたから、昨今は全くエージェントさんのテイスティングは行かないことにしています。

 でもそうなってくると「情報」が入ってこないんですね。良いとか悪いとか・・誰かが言ってくれないと判らない訳です。そもそも、入荷したことを教えてもらえないとすると、これはもう・・どうにもならない。これは実際に有った話しですよ。noisy は、まだ届いていないんだと思い込んでいた訳です。

 ましてや、それまで売れなかったアイテムでも、少し人気が出てくると・・昨今は平気で

「これは2本、それは3本、あれだけは最大で6本です。」

などと言われる始末ですし、リストには、

「ご注文が多数の場合は調整します」

と書かれていて、飲みもしないアイテムを想像だけで買え・・と言わんばかりです。テイスティングしても次の入荷は無い、しかもバラ数量だとするなら、ルーミエとかなら別ですが、それはもう仕入れられないことにもなってしまいます。

 なので、結局はそのようなアイテムは手放すしかないことになってしまい、

「売れるようになるまでは私の仕事。売れるようになったら徐々に入ってこなくなる。」

みたいな感じになってしまっています。


 リアルワインガイドで自然派をテイスティングして、あ、このアイテム、今年も良いな・・とか、初めて飲んだけどこれは買いかな・・と思ってオーダーしても、そんな状況なので、

「バラ数量ならうちは結構ですので他のショップさん分に回してください。」

と常々言うようになってしまいました。最近は慣れたもので、

「いつもすみませんね・・」

と、結局は買わないと言ってるのに謝られてしまいます・・何だかな~です。なので基本、昔からやっていてある程度理解しているアイテムで有ればバラでも仕入れ、新規で飲まずにはご紹介も出来ないアイテムはスルーする・・と言う感じでしょうか。



 まぁそれでも少なくとも、ご紹介させていただくアイテムはしっかりテイスティングをして皆さんを裏切らないようにしたいと思っています。

 なので、

「大したことは無いはずと思うが、そこまで言うなら騙されてみよう」

と思っていただけますと幸いです。超お勧め!・・滅茶苦茶旨いです!




 以下は以前のレヴューです。
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【最もリーズナブルなプライスの村名ジュヴレ=シャンベルタンながら、そのポテンシャルは高いです!今飲んでも美味しい!】

 ついに・・ギイヤールのレニアールも5千円を突破させざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。ほぼ5%の値上げですね。ずっと頑張っていたんですけどね・・5千円をこえないように。さすがに力尽きました。

 しかし、品質的には向上しています。2015年・・素晴らしい仕上がりです。2013年ものの写真が無いのが残念では有りますが、少なくとも2014年ものとの比較で・・

「・・おっ・・そんなに違うんだ・・」

と言うことはお判りいただけるかな・・と思います。


 より赤く、濃密で、グラデュエーションが良く判るかと思うんですね。透明感・・透明なミネラリティが全面を覆っている2014年に対し、果実感や官能感がその透明や半透明のミネラリティを抑え込んでいる画像です・・いや、少なくともnoisy にはそう見えます。

 やはり非常に充実していて、一発グラスを振ると、アロマがぶわっと拡がって放出されます。これまた非常にドライで全く甘く無く、ジュヴレ=シャンベルタンにしては珍しくしなやかなテクスチュアです。

 どちらかと言えばとても綺麗で美しいスタイルのジュヴレと言え、もう一つの村名のオー・コルヴェV.V.の、少しワイルド系に振れられたキャラクターとも違う面を見せてくれます。

 その分、マリアージュで暴れない・・と言うか、おしとやかな感じがしますし、いや、ジュヴレだったらもっと粗野で有って欲しい・・と言うような気持ちも有るかとも思います。ですがそれこそがこのレニアールのキャラで、それが良いんだよ・・と思っていただけましたら幸いです。

 ギイヤールのワインは、現地フランス以外の海外へは日本が多く、他国にはほぼ出回っていないようで評論家さんたちのリストには入っていないようです。その分、他のドメーヌのワインよりもリーズナブルで、適正な価格以上にリーズナブルなのかと想像しています。

 半面、余りマスコミに登場しませんので、お客様の「欲しい・飲んでみたい」欲求にもリスト入りしないのかな?・・とは思いますが、いずれ「最もリーズナブルなジュヴレ=シャンベルタン」だと言うことに気付かれるでしょう。

 とても良い出来だと思います。是非ご検討いただきたいワインです。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【今飲んでも素晴らしさが伝わって来ます!香り高く伸び良くドライ、滅茶美味しい中量級ジュヴレです!】

 ACブルも非常に旨いですが、この古木のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールも相当に旨いです。

 しかしながらこれだけお勧めしているギイヤールなのに、今一つ販売が振るわないんですね・・。ホント、不思議です。

 まぁ確かに「愛想の良さ」は、さして感じないですよね。めちゃくちゃドライですし、昔は少しハードなテクスチュアだったので、「しかめっ面」をしているように感じられたかもしれません。でも現在は、そんなハードボイルドを地で行くようなニュアンスは無くなり、襞の有るしなやかなテクスチュアと細やかな表情が感じられる素晴らしいジュヴレです。

 このレニアールは1級シャンピトノワ(プティ・シャペル)の下方に有り、接してはいないものの、ほんのりと似たようなニュアンスも有ります。ジュヴレらしい重厚なニュアンスを見せる・・と言うよりは、ジュヴレの中ではエレガント系で、ミネラリティの香り高く中量級のボディが特徴です。

 現状で非常に外交的なスタイルで、ACブルを高貴にしたようなニュアンスが感じられます。赤い果実に少し黒味が入った感じで、非常にエキシーです。甘味もへったくれも無いドライなスタイルなのに、キチッとした出汁系の旨みが有り、収束は美しく長いです。

 なんで売れないのか・・本当に不思議です。他のショップさんは安いんですかね~・・。noisy はそんなに取ってないんですが・・それに1本は必ず開けちゃってますから、ただでさえ経費が・・などと愚痴を言いたくなっちゃいます。

 まぁ・・例えば今ではもう無い・・やめてしまうとなったら物凄いことになっている「トルショ・マルタン」などは、似ているっちゃぁいるような気がしますが、ジャッキー・トルショは高収量で薄い旨みが早い熟を生み、エレガントで妖艶な美味しさを見せていた・・と思います。その代りに長い保存することと、良いコンディションを保つことが難しいワインになっていたと。それに比べればかなりの低収量で濃密ですから、マルタンのように熟成するには時間が掛かると言えるでしょうが、ポテンシャルは一体どう判断するの?・・と言う疑問も有ります。まぁ、美味しければ、好きならばそれで良いんですけどね。言ってみればトルショはルイ・ユエラン型なんですね。もっと突っ込めば、先代のデュジャックさんとか・・ですね。トルショよりは濃いですがローラン・ルーミエとか。ギイヤールもそのライン上には有りますが、そんなに薄く(緩く)は無いと言えます。しっかりと濃度が有った上でエレガントなんですね。

 このところのルイ・ユエランの売れ行きはビックリするものが有りまして、

「ん?・・そんなに隠れファンがいらしたのか!」

と今更ながらに感じています。それも、

「もう手に入らないかも・・」

と思われた結果なのかもしれませんが、このギイヤールのワインも、極一部の熱狂的なファンはいらっしゃるにしても、noisy のところでは数えられるほどです。

 ただし、こちらももう高齢でいらっしゃるし、後継ぎ問題が解決していないそうで、おそらく素晴らしい出来になっているであろう2015年は何とか届くか?・・と気を揉んでもいる・・しかし、さしては評判にならない・・と言うような難儀さも有ります。

 リーズナブルで、品質も他に負けないどころか、凌ぐものが有ると感じています。是非飲んでみてください!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【何とこの期に及んで5千円以下!しかも味わいはトップレベル!艶やかでドライ、エキスが美味しいジュヴレです!】


 村名のジュヴレです。どうです?・・紫がしっかりした色合いでしょう・・。でも以前は男っぽい超辛口な味わいでガッシリとした味わいが全面に出ていたんですが、シルキーさも旨みもちゃんと備わってきてるんですよ!

 とてもピュアで、ヴァン・ナチュールのナチュラルさとは違うナチュラルさ・・まぁ説明は難しいですが、危険なニュアンスを全く感じさせない無垢感のある自然さです。

 So2の使用量も年々減っているんじゃないかと思います。以前はもっと硬いだけだったんですが、テクスチュアこそシャンボールっぽい硬さも含むものだとしても、艶やかさピュアさが飛び抜けてきました。現状、ACブルほどの取っ付き易さには及んでいないんですが、今が6月として、暑さがピークを迎えるころには、ちょうど良い塩梅になっているものと想像されます。

 ACブルも非常に緻密ですがさすがにこちらは村名ですんでさらに凝縮感もプラスされます。むしろその感じが今の強い感じを助長しているので、2カ月ほどで馴染む・・と踏んだんですね。

 少し黒の入った紫の小果実が群生し、艶々と伸びやかで、しかも「思いっきりドライ」なのにエキスの旨みがしっかり有る、とても旨い村名ジュヴレです。価格も頑張ってます・・・5千円付けてないんですよね・・。利益的には少し厳しいんですが、それでもここは何とか是非とも飲んでいただこうと言う魂胆です。

 ブルゴーニュ好きが好む味わいです。最もシャンボール=ミュジニーのルイ・ユエランのような「石灰的ミネラリティで要素と要素を結び付けている」感じでは無く、しっかりジュヴレ=シャンベルタンした、「(黒や紫の)色のついた鉱物がその他の要素と要素を結び付けている」感じで、より「強さ」を感じるかと思います。勿論ですが20年は平気で持ちます・・が、是非飲んでみてください。素晴らしいジュヴレ=シャンベルタンです!


2020 Gevrey-Chambertin aux Corvees Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・オー・コルヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ

17657
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢66年/年産3600本。土深くて石灰質。熟した果実や黒果実の香りはこの畑のテロワールの印であり、ふくよかな口あたりで味わいに深みがあり、ミッドに肉質感がある。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  2   ご注文数   本
¥8,290 (外税) 
【2020年的な濃密なスタイル・・は、全く見つけられません!・・が、やはり2020年の濃密さは精妙な複雑性に置換され、完熟期を待っているかのようです!】
 ポテンシャル高いです!ほぼ1級に近い感じです。1級レ・コルボーには届きませんが、滅茶複雑なニュアンスが奥の奥に鎮座しているのに、もしかしたら気付かれるかもしれません。

 やや「肉っぽく」て「精緻な鉄っぽさ」が有り、これだと将来は結構に官能さが出てくるんじゃないかと想像出来ます。そもそもこのオー・コルヴェは5月位の入荷の時でも、

「やや早い」

と言うことが多かったはずなんですね。2019年もののご紹介時もそのように書いたと思います。


 ですが、一般的な2020年ものの「滅茶濃密な果実のニュアンス」は無いです。全く無い・・その分、エレガンスが凄いです。何せ、

「アルコール分は13パーセント!」

です。

 下手をすると15パーセント以上出ているドメーヌはザラにいらっしゃるのが2020年です。むしろ、

「・・どうやったら・・アル分13パーセントなんて実現出来たのか?」

と思ってしまいますよ。これがジュヴレで出来たのは・・そう、ドメーヌ・トラペさんです。筋金入り、20年以上やっているコテコテのビオですよね・・?



 まぁ、ギイヤールがビオだとは言いません。ですが、この何年かの間で、間違い無く・・

「より自然派的な部分を増大して来た」

と言えるんじゃないかと思う訳です。


 新型コロナウイルス禍で人の往来に問題が出ましたから、エージェントさんも渡仏出来ずにどうにも情報が入って来ない訳ですね。

 ミシェル・ギイヤールはパソコンを持っていないのは有名な話しで、やりとりは「FAXのみ」だそうです。普段は畑に出てしまうので、電話もダメ。そして実はその唯一の通信手段のFAXも、

「普段は紙が入っていないことが多い」

そうで、

「自分が使うときに紙を補充する」

そうですので、ま~・・連絡が付かないドメーヌなんですね。しかも、玄関のドアは開いているが・・そもそもドアノブが無いとか言われてます。言われ放題って部分も有るのかもしれませんが、

「本人がニヤニヤしながらそう言った」

とされてますから・・はい。


 でもこの数年間、ドメーヌの継承者がいないことが問題になっていました。その答えをこの・・2020年ものが教えてくれたように思います。それに、

「是非この下の2013年~2015年頃までの写真と比較してみて!」

 いただけましたら、まぁ・・2013年は冷涼なヴィンテージでしたから弾くとしても、全くの違う色彩に驚かれることでしょう。


 2020年ものはほぼ1級感覚の出来のオー・コルヴェです。ちょっとマジっぽい感じもしますから、レ・コルボーにもちょっと雰囲気は似てるんですけどね。1カ月でも2カ月でも休養させていただけましたら、滅茶美味しく飲めるはずです。是非飲んでみてください。素晴らしい「準1級」です!





 以下は以前のレヴューです。
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【透明感のある脱力しつつも凝縮した見事な仕上がり!オー・コルヴェV.V.も過去最高でしょう!】

 何でしょうね・・コラムを書き始めて、過去のグラスの写真と2019年のそれを見比べる羽目になるんですが、2019年ものの見事な色彩を見てしまうと、2018年以前の写真が色褪せて見えてしまっているんですね。

 この見事なまでに集中したルビーは透明感と照りで凄いアピールをしていると・・・感じないでしょうか。2018年ものは少し上から撮ってはいますが、

「まだ子供?」

と口にしてしまいそうになります。

 重厚でいながら鈍重では無く、高い周波数の細やかな「揺れ」の中に複雑なアロマが潜んでいます。グラスを振ると・・

「これぞジュヴレ!」

と言いたくなるような存在感のある分厚いアロマが飛び出しますが、嫌味、リキミが全然無いんですね。そして、化粧をしている感じがしない・・嘘偽りのない、自身のどスッピンの姿をリアルに晒していることに気付きます。


 そもそもはギイヤールのワインは・・そんな味わいでは有った訳です。しかし「黒み」に寄った果実と、ビター感の強さと、幾分の硬さが・・近寄りがたい雰囲気を醸し出していた時期は有ったと思います。

 ですが、このオー・コルヴェV.V.2019年には、また全然違った意味で、似た雰囲気を感じます。それは、

「ポテンシャルが高い故に、今飲んでしまって良いのか感」

がするんですね。面白いのはレニアールV.V.2019年は、

「いや~・・これ、飲もうよ!」

と感じる訳です。でもオー・コルヴェV.V.2019年には、まぁ・・株で言うところの「先高感」でしょうか・・。それがするんですね。

 なので、すぐ飲むのは、今でも滅茶旨い「レニアールV.V.」にして、2~3年育てる予定で「オー・コルヴェV.V.」が良いと思います。

 ポテンシャル的には1~1.5ポイント、レニアールV.V.を凌ぐと思います。今飲んでポイントは同じ位・・ちょっとタイプが異なっていて、レニアールV.V.が幾分むっちりとゴム風船的で柔らかい感じがします。是非ご検討くださいませ。素晴らしい出来でした!



 以下は以前のレヴューです。
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【レニアール2018も滅茶美味しいですが、それを「すっ」と超えてくるのがオ・コルヴェ2018。この変革を是非チェックしてみてください!】

 ちょっと写真は「緑っぽい」ですがお許しください。その代わり、

「集中感は以前より増している!」

のは目に見えるんじゃないかと思います。

 その上で、以前のような「真っ黒さ」は無くなり、赤く美しいベリー、チェリーの果実に、細やかなニュアンスのアロマ・・グラン・クリュ近くの畑由来の微細なミネラリティの悪戯を分けていただけちゃうんですね。

 ですのでもう・・確かにレニアールは滅茶美味しいんですが、やはり国道西側のオー・コルヴェにはいつも適わないんです。

 緻密さと高貴さ・・それがオー・コルヴェに有ってレニアールには無い部分でしょうか。

 そして、何よりも・・ずっしりと重みのある2017年(実際には2016年?)までのこのワインとは異なり、むしろ「自然派ドメーヌ的」なふんわり感が有りますので、これはもう・・2018年ものは2017年ものを超えると判断して良さそうです。

 で、その比較をするならご紹介のタイミングも見ておかないといけないと思い、2017年ものをいつご紹介させていただいたかをチェックしてみました。そうしたら・・

「2017年ドメーヌ・ギイヤールのご紹介日は2020年5月28日!」

だったんですね~・・あれ?・・2018年ものの新着ご紹介日は・・今日は2021年5月27日ですから・・

「たった1日違い!」

です。


 ですので、輸入も、テイスティングも、ご紹介日も、ほとんと同じでこれほどまでに違う・・と言うことは、

「2018年ギイヤールは変わった!」

 のは事実だと言うことでしょう。


 細かいことでは有りますが、少なくとも「樽の使い方」はどんどん変わって来ていたと思っています。新樽は減っているはずで、しかも容易に酸化させないように補酒を頻繁にしている感じがします。そして、畑仕事にも変化が有りそうですね。このふんわり感・・是非お試しください!滅茶美味しいです!



 以下は以前のレヴューです。
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【旨い!近々に飲まれるならこのオー・コルヴェが白眉!クラス越えの味わいが楽しめます!】

 国道の東側にあるレニアールV.V.と、西側にあるオー・コルヴェV.V.。

 たった道一本を境にして、東と西では異なった評価になってしまいます。勿論ですが、東側より西側が高い評価になります。

 言ってしまえば、国道沿い南端の西側には、グラン・クリュのマゾワイエール(シャルム)が接していますから、テロワール的に細かなことを言わなければ、国道の西側は1級と特級のもの・・です。しかしながら、そこには、「村の中心」が有りますので、家屋や醸造所が並んでいる訳です。

 また地形的、地勢的に1級以上の畑に劣るから村名格になっていると言える訳ですね。惜しむらくは、国道を村の南の方に向かえば、傾斜が増えて来ます。オー・コルヴェの辺りは余り傾斜が無い・・なので、日当たりや水捌けにおいては、格上の畑ものには贖えない・・と言うことなのでしょう。

 しかしこのオー・コルヴェ2017年、実に美味しいです。鈍重にならない、エレガント系と言って良いスタイルです。2017年のギイヤールに共通な、柔らかなボディとしなやかなテクスチュア、そこにレニアールV.V.には見つけにく、「格上さ」が感じられます。

 時折言っていますが、人間、3本のワインを同時に飲めば、

「これが一番おいしい・・」

って、決めているものなんですね。

 なので、このレ・コルヴォーV.V.2017を飲まなければ、レニアールV.V.2017でたっぷり幸せになれます。今飲んで最高に美味しいのは、このレ・コルヴォーV.V.です。

 毅然と赤い果実の色合いです。昔はもっと黒かった・・今残っているグラス写真は2013年が最後ですが、2012年以前は真っ黒に近いイメージです。ここまで赤くなるとは・・と言うような感じもしますが、残糖感の無さは相変わらずで、酸のバランスで絶妙な旨味を生んでいます。

 美味しいです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしかった2015年を超える柔らかで緻密、シルキータッチ、官能感と構造の大きさに感動です!】

 あのタイトに締まり、黒々として、ビターながらも緻密な複雑性を見せていた2014年までのオー=コルヴェとは、見る影も無いほど異なる味わいです。

 何よりも・・

「愛想が良いのにポテンシャルが高い」

んですね。


 こちらはジュヴレの村名のリューディですが、事実上、「レニアールV.V.」よりも格上のアイテムです。

 余りに美味しいレニアールV.V.では有りますが、流石に・・流石にオー=コルヴェV.V. にはポテンシャルで劣ります。それはもう・・仕方が無いです。

 底辺から立ち昇ってくるかのような深くもノーズを抉ってくる凄みの有るアロマからして異なります。快活さに複雑性を載せてくるレニアールV.V.に対し、その存在感、表情のひとつひとつに快感が感じられます。

 2016年のギイヤールの特徴でも有ると感じられる、「赤みを帯びた色合い」はノーズや味わいにもそのまま表されていて、2015年もののコラムにも書いたように、

「シルキーなテクスチュア」

 その表現でさえ、数段上にランクアップしていると感じます。もうトップレベルのドメーヌと同レベルと言って良いでしょう。

 リーズナブルでそこそこに美味しい生産者・・と言うご理解で有ったと思いますが、もうこの2016年でそこは通り抜けた、新たな世界を切り開いたと言って良いと思います。

「・・でも・・これでグラン・クリュを持ってこれたらなぁ・・」

などと思ってしまいました。

 非常にリーズナブル且つ旨いワインです。是非飲んでみてください。超お勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい仕上がりの村名オー=コルヴェ!薫り高く緻密、シルキーなテクスチュアです!】

 このように毎年、グラスの写真をアップするようにしましたら、ま~・・面白いものですね。自分でもここまで違ったのかと・・(^^;; 全然違いますよね~・・毎年!・・同じワインですよ。しかも毎年、同じ場所で撮ってますから・・。敷物とか光源の加減だとかは違ってますけどね。

 冷ややかな2013年、ニュートラルな2014年、濃密な2015年・・です!



 ・・で終わりたいところですが・・やはり2015年ものは充実しています。2013年ものと2014年ものを1/3ずついただき、2014年ものを倍ほど凝縮させたものを1/3加えたような・・感じでしょうか。・・判り辛いですかね。

 香りの立ち、中域の膨らみ、ジュヴレ的な男っぽい表現に混じるシャンベルタン的柔らかさが非常に良いです。2015年の濃密さは表現において、より充実されたものに昇華しています。

 是非このリーズナブルな村名を飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【仄かで高貴なスパイス感!シャンボール的な白い石灰感!そこにジュヴレ的な表情が映り込みます!】

 非常に素晴らしいです。現状はやや硬さも有りますが、飲めないレベルでは有りません。

 むしろこのまだやや硬いニュアンスが、

「新鮮で美味しい焼き鳥、内臓肉にピッタリ!」

と感じられるような・・見事なマリアージュを見せるでしょう。見てください・・この素晴らしい照り・輝きの有る色合いを。素晴らしいでしょう?

 ギイヤールならではの完全発酵由来のドライさ、エキスたっぷりの旨さには、残糖も何の添加物さえもありません。そのドライなエキスからの旨みが、じわっと伝わってきて美味しい・・と感じさせてくれるんですね。

 なんだかんだ言っても、ここまでのドライなピノ・ノワールは、そうは無いんですよ。甘いのは嫌だと、完全にドライなのが良いと言いつつも、ドライ過ぎると気に入らないのでしょう?

 でもギイヤールさんちのジュヴレは、このオー・コルヴェもそうですが、徹頭徹尾ドライながら、その「ノー」と言ってしまうに違いないドライさなのに、きっちり旨みが感じられるんですね。


 そして仄かなスパイス感と、ジュヴレとしては異質とさえ思えるような白い石灰系のミネラリティがふんだんに存在し、その内側にジュヴレ的な要素が見え隠れしています。素晴らしいワインだと思います。

 最も、今でもそれなりに美味しく飲めますが、飲み頃は5年ほど経ってから・・でしょう。例えアドヴォケイトが5年以内に飲め・・と言ったとしても・・です。さすがにそんなことを言う方はもういらっしゃらないと思いますが、例えばギイダシェットとか、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン辺りでも15/20Points 位しか付かないんですね。それは実は変な話しでして、このポテンシャルならば15Points 止まりは有り得ないんですね。ホント、裏取引が有るんじゃないかと思っちゃいますよ。その位良い出来だと感じました。是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしく旨いのに何で売れんのかな・・さらに磨きが掛かっています!!素晴らしい!】

 村の中央部、下部に有るオー・コルヴェのヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)によるワインです。1級レ・コルボーの北に有りますので、エージェントさんの説明の「ラヴォーに隣接」と言うのは厳しく、「ラヴォーから下って来て村の中心を通り過ぎたところ」、もしくは、「トメーヌ・トラペの屋敷の横~上」・・と言うのが正しいです。

 味わいはやはりギイヤールらしい、全く甘みを残さないエキス化された見事な味わいです。色合いもどうでしょう?・・非常に美しい、やや暗めの赤紫をしています。ミネラリティもたっぷりで、年々、その生き生きとしたテクスチュアが増しており、こんなプライスでは申し訳無いよな・・・などと感じてしまいます。

 何せね・・1級のレ・コルヴォーなどはセラファンさんちの半額以下ですよ・・。まぁ、そこはマジ=シャンベルタンの真横ですから、マジっぽいスパイス感バッチリな良い畑なんですが、それでも7千円ほどですから・・。

 で、このリューディ・オー・コルヴェですが、今飲んで目茶旨いギイヤールのACブルとは違い、少し硬さも有ります。

 2016年6月の時点で、ACブルはその前まで閉じていたのが開き始めた感じです。しかしこちらのオー・コルヴェはまだ閉じ気味で、ややタイトさを感じさせます。

 勿論、飲めないほど硬い感じでは無く、溢れるポテンシャルの性で漏れてしまう部分だけでも美味しくいただける感じ・・・特にシャンボール系の滑らかなテクスチュアがお好きな方なら問題無いと言えるレベルです。

 同じ村名の区画もの、レニアールとの比較では、構造の深さ、黒味の有る果実の豊かさ、遅熟さ・ポテンシャルトータルで上なのがオー・コルヴェ、柔らかさや赤みの有る果実を感じさせる部分、早熟さにおいてはレニアールということになるかと思います。

 それにしても非常にリーズナブルです。難しいはずの2013年、見事なワインにしたと思います。是非ご検討くださいませ!


2020 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Corbeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・コルボー

17656
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢86年/年産3000本。グラン・クリュの“マジ・シャンベルタン”の北側に隣接する小さな区画。味わいの厚みは隣りの畑のマジ・シャンべルタンにも似たものがある。これがこの畑の特徴である。とても香りが強い印象。これがこのワインの個性です。ミルティーユ、カシス、黒スグリの味わいが表だっていて、長く続き、テクスチャーは滑らかで弾力(厚み)がある。シルクのような厚みとなめらかなテクスチャー。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥9,480 (外税) 
【2020年ものは過去最高です!ただし、今すぐ開けるのは止めましょう・・最短では半年寝かせばOK!・・いまや完全消滅の万札で買えるニュイの1級ですが、ポテンシャルは下手なGCを凌ぎます!】
 そもそもジュヴレ=シャンベルタンはコート・ド・ニュイで一番人気が高いアペラシオンです。ヴォーヌ=ロマネも同様では有るんですが一番にはなれない・・その理由は・・おそらくですが、価格でしょう。Noisy wine の扱いには「ドメール・ライヤール」が有りますから、余りそんな風には感じないかもしれませんが、

「ヴォーヌ=ロマネ村名で数千円」

なんて、昔のネゴスもの以外じゃもはや有りません。そもそもジュヴレ=シャンベルタンだってそうです。この1級レ・コルボーも、この円安、エネルギー高の中でも税別ですが万札で買える訳です。コート・ド・ニュイでは今やどこのアペラシオンでも、

「1級で1万円以下」

は有り得ず、

「1級で2万円以下」

は凄く少なくニュイ=サン=ジョルジュかモレ=サン=ドニ辺りで何とか・・でしょう?その上、ちょっと名の売れたドメーヌだったらもう無理筋です。


 このレ・コルボー2020年も、

「一体どうやったらこんなにエレガンス度の高いフィネスバッチリなワインが出来るのか?」

と思えるほどの仕上がりで、一般的な2020年もののイメージは見事に有りません。甘い果実がテンコ盛り・・なんて全く無く、

「しなやかさのあるエキス濃度が自然感を持って高いだけ!」

です。アルコール分はやはり13度で最高のポジショニング、滅茶しなやかで繊細です。


 色彩は少し濃さそうに見えるでしょうか?2019年ものよりは僅かに濃いかもしれませんが、味わいは完全にエキス化されていますので、ドライで香しく、軽やかです。

 中域はまだしっかりは出て来ていませんが、アロマは素晴らしいです!・・さすが、


「マジ=シャンベルタンの真横!」


と言うロケーションをしっかり感じさせてくれます。

 エキスがアロマを放出して来ますので、マジ=シャンベルタンっぽく、またクロ・ド・ベズっぽい野生のニュアンスを感じさせてくれます。酒躯自体クロ・デ・ベズほど豊満じゃないのであくまでアロマの話しです。

 余韻と時を同じくしてノーズに戻ってくるアロマが最高に素晴らしい!・・スパイス感と言うとどうもネガティヴに捉えられる方もおられるように感じますが、決してそうでは無く、

「物凄くポジティヴな感覚」

で言っています。

 まぁ・・この「ぶっとい」、「縦横に走る」涙を是非ご覧ください。ちょっとやそっとじゃね・・このポテンシャルを最大限に開放なんてしてくれないんじゃないかと・・思うんですね。

 何しろ・・

「2020年もののマジ横の畑の1級の総エナジーをアルコール度13%の狭い空間に閉じ込めることに成功した凄い奴!」

 なんですよ。マジ=シャンベルタン同様位に思っていただいても良いんじゃないかと思える位です。ホント、そう思います。

 ですから、昨今・・と言いますか、例えば2019年もののこのワインは、

「アッという間に消えた!」

んですね。

 いつものように追加しようとエージェントさんに申し出たら・・

「すみません・・もう・・無いんです・・」

と。

 もうビックリです。いつもは少なくなったら買い足して、半年位は持ったんですね。2019年もののレ・コルボーなんぞ、おそらく新着で2回出来たかどうかで2ケースだけだったように思います。

 2020年ものはさらに少ないですから、

「お早めにゲットされ、最低半年以上休めてから楽しむ」

ことをお勧めします。

 ポテンシャルからしても非常にリーズナブルなので、今飲んでみて・・数年先に再び飲んでみることで、当初気付けなかった部分に目が、鼻が、舌が行くようになってくれると思います。是非飲んでみてください!・・日本に入って来ているドメーヌ・ギイヤールのラインナップの最高峰です!お勧めします!




【過去最高!素晴らしい存在感!・・硬いグランクリュを開ける位なら、この1級レ・コルボー2019を開けましょう!超激安だと思います!】

 これは・・飲んじゃいましょう!・・まぁ、決して安いワインでは無いのかもしれませんが、

「今飲んでも滅茶苦茶美味しい!」

ですよ。

 ジュヴレの気高いワインが持つ官能的なアロマと味わいを、柔らかに、精緻に感じさせてくれます。安い・・いや、村名クラスですと、ジュヴレらしい鉄っぽさは重々しさで現れて来ますが、上のクラスになってきますとそこには、官能感だったりエレガンスが感じられるようになります。その際たるものがクロ・サン=ジャックだったり、マジ=シャンベルタン、クロ・ド・ベズになってくるんですが、

「2019年もののレ・コルボーは、それらと密度でも負けてない!」

です。

 これはついつい・・飲んじゃいますね。それもグイグイとグラスを重ねる・・と言うよりも、少しずつ口に含み、その存在を確かめつつ少しずつ喉の奥に送り込み・・戻ってくるノーズへ抜けて行くアロマを確認する・・。

「その作業そのものが楽しい!」

と感じていただける、実にポテンシャル高いピノ・ノワールなんです。

 何度も書いていますのでサラッと行きますが、何しろマジ=シャンベルタンの真横ですから・・あ、このギイヤールもマジ=シャンベルタンをリリースしているそうですが、日本に入っているのかな?・・残念ながら noisy のところには入っていませんし、飲んだことも無い・・でも、このレ・コルボーとマジの両方を持っていると言うことも、このレ・コルボーの高い品質を助長することに繋がっていると感じます。

「もう匂って来そうな凄い色彩をしている!」

とは見えないでしょうか。この口内で膨張する、超肌理の細やかなビロードのテクスチュアが、口蓋内各所の味蕾を素晴らしいタッチで刺激してくれます。

 価格はもう・・良いんじゃないでしょうか。反対に、是非ご自身で飲まれて価格付けしていただきたいと・・思います。この2019年もののギイヤール、1級レ・コルボーを飲ませていただいて、凄く似ているなぁ・・と思った素晴らしい造り手がいました。まぁ、コルクの長さが違いますが・・(^^ 凄い味わいでした。超お勧めします!・・是非早々に1本、飲んで・・是非追加で買い占めてください!


 以下は以前のレヴューです。
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【きっとドメーヌの危機を乗り越えたはず!・・と気付かせてくれる見事なポテンシャルです!】

 ギイヤールのワインって、10年前はもっと色味も黒かったはずですよね?・・さすがにグラスの写真を撮り始めたのは何年か前なので・・もっと前から撮っておけば良かったと、今更ながらに残念に思っています。ワイン屋さんたちも、飲みに行っても自分たちやご一緒の写真は撮りたがるクセに、商売そのもののワインの写真は中々残さないんですよね。

 で、このコラムを書き終えたら新着を発行するんですが、ほんの少しだけ余裕が出来たので・・以前のこのコラムを少し読み返してみました。すると、やはり昨年ご紹介の2017年ものから、この2018年ものの変化を感じさせる部分が有りましたね。そもそも、お題目で、

「リリース直後から美味しかった2016年ものとは異なります」

って・・書いてました。

 それ、2018年ものもバッチリ当てはまってしまいます。ポテンシャルはたっぷりあり、少なくとも2~3年は置くべきなコンディションです。・・飲めちゃうんですけどね。

 2018年ものの他のキュヴェと同様に赤い果実・・チェリーが主体でほんのりベリーです。ミネラリティの複雑なアロマがポンポンと上がって来ます。柔らかさが以前と全く異なりますし、それがナチュール感をアップさせている感じです。

 やはりマジの畑と隣り合わせなポテンシャルの高さは隠せず、さりとてマジほどは洗練されていない感覚・・でも熟成を迎えると相当に近くなって行くような感じが受け取れます。

 8千円ですから・・これ。滅茶苦茶リーズナブルでしょう?・・3年置いたら飲んでみて下さい。相当美味しく育っているんじゃないかと思います。そして15年経ったら・・感動ものだと思います。ご検討くださいませ!超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【リリース直後から美味しかった2016年ものとは異なります。ポテンシャルが増えたこの2017年ものは、半年~2年ほど寝かせてください。】

 非常に細やかなスパイシーなアロマに精妙さが加わった、準特級並みの1級レ・コルボーです。いつも言い方で、コルヴォーとコルボーを区別するのが面倒では有ります・・が、マジ=シャンベルタンに接する1級畑ですんで、品物を間違える訳にはいきません。

 そしてマジはルショットとクロ・ド・ベーズに接する訳ですから・・その辺りの畑の配置を知っていれば、この1級レ・コルボー
ももっと人気になって良いんじゃないかと思うんですけどね。

 2017年のレ・コルボーは・・マジでマジっぽいです。やや痩せたクロ・ド・ベーズがマジの修飾子だとするなら、それを外すことは無いでしょう。

 しかしながら、マジほどまでにはグラン・クリュ感は持ち切れないのも事実・・やはりプティ・マジ=シャンベルタンかな・・と言うようなイメージになります。

 2017年のこのワイン、今は残念ながら閉じています。30分以上経過しないとソフトなタッチになって来ません。1時間近く経ってようやく、

「おっ、マジに近づいた!」

なんておやじギャグが出てくるようになります。

 ポテンシャル的には、プラスマイナス打ち消し合って2016年同様と判断します。非常にリーズナブルですし、赤い果実を得たギイヤールはとても魅力的ですので、是非・・少し待ちますが、飲んでみていただきたいと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【わお!!さすがのトップキュヴェ!!2016年に感じるかもしれない閉鎖感は全く有りません。高質感が緻密表情の襞から漏れて来ます!】

 素晴らしいです!・・こちらも他の2016年のギイヤールのワイン同様、柔らかでふっくら、シルキーなテクスチュアです。しかも、マジ=シャンベルタンに隣接していると言う、そんなイメージが飲むと浮かんでくるほどの個性を感じさせてくれます。

 飲ませてくれればね・・判るから・・ちゃんと書くんですけどね。いや、正確に言えば、飲める位買わせてくれれば・・でしょうかね。ブルゴーニュワインのテイスティングは、本当に厳しい時代になっちゃってますからね。

「noisyさん位になれば簡単にサンプル、貰えるんでしょ?」

と思われるかもしれませんが、別にサンプルをいただいている訳じゃ無いんですよ。ちゃんと購入しています。毎年購入しているアイテムは、ある意味、「信頼している造り手」ですから、その信頼を継続できるかどうかをチェックしていますし、どんな方向へ向かっているのかを見ている訳です。これが2本だ3本だ、6本しかないとかになると、開けるわけにはいかなくなってしまう訳です。

 2015年ものの1級レ・コルボーは、リリース直後から、ま~・・滅茶苦茶美味しくて・・お陰様で結構な本数を販売させていただきました。驚かれた方も多いと思いますよ。下手をすれば、

「著名大ドメーヌのACブルゴーニュの価格」

ですからね。それでマジ=シャンベルタンに隣接する1級レ・コルボーが買えちゃう訳ですから。


 で、飲んでも大したことが無いか?・・と言うと、これがまた素晴らしいし、2015年、2016年と、ホップ、ステップと・・ジャンプを待っているか、もしくはジャンプ中か?・・と言う状況だと思うんですね。

 確かに2014年まではややゴツゴツしていましたし、タイトに締まっていましたし、赤を覆いつくした黒果実が目立っていましたし、ビター感が少し強めと感じるようなニュアンスに取れました。それでも3~5年しますと柔らかいし官能的だし、素晴らしい美味しさだったんですが、

「リリースした年にすでに飲める!」

と言う、柔らかさや外交性が・・赤い果実と共にやって来た訳です。高質感の備わる素晴らしい味わいです。


 早めに飲まれる場合は、1~2週間、休ませてからにしてくださいね。しなやかな襞から感じられる高質感を損なわぬよう・・丁寧に扱ってください。そうすれば・・リーズナブルながらも高級ブルゴーニュワインの素晴らしさに触れることができると思います。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!これは頭抜けて美味い!こんなワインが埋もれていたなんて・・と感じていただけるでしょう!】

 それでも何とかACブルゴーニュだけは、それなりの数が流れて行くようになったギイヤールです。・・美味しいですよね?・・ビターな味わいの中に細やかなジュヴレ的表情の起伏が感じられる、今となっては非常にリーズナブルなピノ・ノワールです。

 他の村名ルニアール、村名オー=コルヴェも素晴らしいんですが、やはりこの1級レ・コルボーの素晴らしさは頭抜けていました。2015年的に良く熟した果実の深い味わいと、たっぷり存在するジュヴレ的なミネラリティが感じられます。

 しかも、これはまぁ・・人それぞれの感覚に由来するものなのでどうかとは思いますが、

「まったく甘く無いのがギイヤールのスタイル」

ですんで、2015年ものピノ・ノワールのネガティヴな側面として言われやすい、

「2015年ものは少し甘い・・」

と言うのは当てはまりません。


 しかも、この1級オー=コルヴェは、グラン・クリュ・マジ=シャンベルタンの北にモロに接する畑ですんで、マジ=シャンベルタンにソックリなんですね・・。マジの乾いたニュアンスをほんのりウェットにしたら、そのまんまマジ=シャンじゃ無いか?・・とさえ思ってしまいます。

 また、今飲んでも実に旨いです。抜栓した傍から、

「・・只者では無い」

と思わされてしまう複雑高貴なアロマが漂って来ます。村名コルヴェも薫り高いですが、この1級レ・コルボーは半端ないです。

 また、2015年ものはグレートイヤーたる素質を充分に持っていると感じます。それに、2015年ものは葡萄の熟度が高い性でアルコール分が高くなったワインも散見されますが、何とエレガンスを感じさせるにはドン・ピシャリの13%です。しかもこのワインは異常にリーズナブルです!

 この、非常に・・美しい色合いをご覧ください。判る方なら・・そそられる色合いだと思います。因みに色味の加工は一切していませんで、範囲を切り取り、大きさのみ調整しています。

 素晴らしいワインでした。「ブルゴーニュは高くなっちゃって・・」とお嘆きも判りますが、こんなリーズナブルでポテンシャルの非常に高いワインをお忘れでは無いかと・・。是非一度飲んでみて評価していただきたいと思います。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【2014年1級レ・コルボーはギイヤール史上最強、素晴らしいポテンシャルでした!】

 え~・・写真を2枚、掲載しちゃいました。素晴らしいポテンシャル!・・まさにマジ=シャンベルタンの真横・・・と言うようなニュアンスが漂って来ます。野性味の有るスパイシーさが香しいですし、乾いた大地の薫り、細やかな石灰感、複雑性とも、当然のように村名ジュヴレを大きく凌ぎますが、良く出来たマジ=シャンベルタンがそうであるように、まだ若い時期には飲み人を寄せ付けないような威圧感が感じられます。

 色合いは非常に美しいルビーです。色だけでもポテンシャルを訴えてきます。香りはハイな領域にアクセントが有ります。濃密なアロマでスピードも速い・・しかも官能感が備わります。色に続いてこの香りで、

「・・あぁ・・こりゃぁ良いワインだ・・」

と言うことが判るでしょう。


 味わいも非常に複雑性に長け、時間を掛けると少しずつベルベッティに成って来ますが、いかんせん、早いです。のんびりと飲むには良いですが、夕食に何時間も掛ける訳にもいかないですよね。

 2013年もののご紹介時には、

「最低1年は置いてください。」

としっかり・・書いて・・いましたね。


 売り手の気持ち的にはそれを繰り返したいところですが、残念ながらそんな心にも無いことは言えません。

「素晴らしい出来の2014年レ・コルボーは最低3年置いてください。」

と言いたいと思います。


 そう、2013年はエレガント系に仕上がり、その見事なバランスからふっくら感が出てくるのには最低1年が必要と判断しましたが、2014年ものは1年ではとてもじゃないが不足。2年目でどうにかなるかもしれないとしても、安全策は3年かと判断した次第です。

 まぁ、温度を下げたり(7度位まで)、そうかと思えばそこから17度位まで上げたり・・を何度か繰り返し・・・いや、その際にはもちろん澱引きしてデキャンタして・・ですよ。途中ではデキャンタの中でグルグルと振り回し、もしくは別のデキャンタ(ウルトラ・デキャンタがベスト)に移し替え・・また冷やして・・とかですね。そして、翌日、翌々日まで温度管理して・・。しかも翌日も同じことをやったりして・・。

 そうするとですね、実際に時が過ぎての熟成とは違った印象には成るんですが、かなり美味しく飲めるようになっていたりします。最もこのパワーゲームは失敗することも有ります・・タイミングが命ですから、飲む時にピークに持って行くのが難しいんですね。

 ただ、ポテンシャルが有って、比較的リーズナブルなワインは、ほぼ絶滅状態ですから、このような完全発酵、完全エキスの素晴らしいワインで色々と試されると、今まで見えなかった世界を覗くことが出来る・・・かもしれません。

 宜しければそんなことも頭の片隅にでも置いておいていただき、いつか思い出したら失敗覚悟でやってみるのも一興かと思います。是非このポテンシャル高い見事なジュヴレ・レ・コルボーをご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいポテンシャルです!・・さすがの1級!・・でも最低でも1年は置いてください。】


 グラン・クリュ・マジの区画の北に引っ付いた1級のレ・コルボーです。色を見るだけでもポテンシャルが匂ってくるような・・まぁ・・それなりのドメーヌなら悪いワインになるはずの無い区画ですが、やはりマジの様にタイトに仕上がることが多いのでしょう・・現状はやや硬さが見られます。

 でも解れてきますとスパイシーで野生の風味をトッピングした妖艶さも出てきて素晴らしい芳香になります。果実で言えば、ベリー系と言うよりも、ワイルドベリーと言いたくなるニュアンスです。

 色合いも濃く無く、薄く無く、中間的な感じです。非常にエキシーで、余分な贅肉を全く感じません。現状、硬めなので、ややほっそりとした体型からのスパイス感です。1年ほど経過して少し熟してくれば、現状やや細身のボディもグググっと膨らんでくるでしょう。中盤移行の余韻の美しさ、長さはもう、そのポテンシャルを充分に感じさせてくれる素晴らしいワインです。

 ギイヤールの他のコラムでも書きましたが、近年グングンとワインのピュアさ、美しさに磨きを掛けてきています。ノン・フィルターの効果でしょうか・・2009年頃までのギイヤールと比較すると、かなりの違いだと感じられます。価格も非常にリーズナブルで、今時マジの横の1級で・・こんなプライスです。5年寝かせるとかなり良くなりますが、真価を発揮するにはやはり7~10年必要でしょう。リーズナブルですがポテンシャルの高いワインです。是非ご検討くださいませ。


2019 Gevrey-Chambertin la Platieres Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・ラ・プラティエール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

16845
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 国道74号線の東側の村名GC。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,680 (外税) 
【これぞジュヴレ=シャンベルタンそのもののイメージに合致!・・2019年のプラティエールV.V.は複雑精緻なバランスの取れた逸品でした!】
 このラ・プラティエールV.V.は、しばらく扱ってこなかったんですね。その訳は、レニアールV.V.との微妙な価格差・・と言うだけです。近い価格で似たような・・なら、ラ・プラティエールV.V.はレニアールV.V.と取り間違えやすいので止めていたんです。

 まぁ、そんなことを言ってしまいますと、

「レ・コルボーとオー・コルヴェだって・・似てるじゃん・・」

と言われそうですが、あちらは1級と村名区画名付きですから・・と言い訳しておきます。


 それでも何故今更にラ・プラティエールV.V.を?・・と言うことなんですが・・それは、

「2019年のギイヤールが、どのキュヴェも余りに美味しかったから・・」

と言うことに尽きます。これほどまでにリーズナブルなのに1級でも1万円でお釣りが来ますし、村名はほぼ5千円台ですから・・今や絶滅危惧です。そんな訳で、

「・・そうだ・・ラ・プラティエールV.V.の2019年はどんな出来なんだろう?」

と思ってしまったら止まらず、結局発注させていただきまして、テイスティングさせていただきました。飲んで良かった!・・です。


 そもそもはここは、レ・コルヴォーV.V.やレニアールV.V.と同様、国道の東側にある畑なんですね。なので、似たような仕上がりになる・・と言う意識が noisy にも有りまして、差を余り見つけられない・・(^^;; ことが以前有った訳です。なので、

「どっちにしようか・・」

と思ってしまった部分も有るのかもしれません。


 南のレニアールと中央のラ・プラティエールと言うことになりますが、2019年のレニアールはバランスが抜群です。クラスも1つ、上でも良いんじゃないかと言う素晴らしい仕上がりです。

 面白いのはこの・・たった100円ほどしか仕入価格が変わらないラ・プラティエール。残念ながら、

「ポテンシャルはラ・プラティエールの方が上!・・より複雑性が高く、男っぽく、ジュヴレ=シャンベルタンらしい姿をアロマから余韻の最後まで感じさせてくれる」

んです。


 飲まれる人の好みにより、今飲むのはどっちが良いか・・判断の分かれるところだと思いますが、よりスタイリッシュなのがレニアール、より凝縮していて・・あ、人により「ムンムン系」と言う言葉を使われる方もいらしゃるかな?・・まさにジュヴレ!・・みたいにムンムンとその存在を強く感じさせてくれると思います。

 2014~2015年頃まではもっと硬質で、さらにドライで、黒っぽかったと思いますが、現在はアロマも含めて「しなやか」で優しさも感じさせてくれる見事な仕上がりです。

 これ、5千円ほどの村名だとは、なかなか思えないと思いますよ。素晴らしい仕上がりでした!今飲んでも美味しいですが10年後も楽しみなポテンシャル高いジュヴレです。ご検討くださいませ。


2019 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ

16827
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
ピノ・ノワール100%。 収穫し除梗後、低温で5日間かけて発酵を行う。新樽30%で18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,450 (外税) 
【赤を積み重ねた官能を揺さぶる見事な・・ジュヴレ村名と間違えそうになるほどの完璧な出来です!】
 2015年以前のギイヤールのA.C.ブルなら、

「男性的で超ドライなハードタイプ」

的な印象を、どのようにお客様にお伝えするかと・・心を砕いていたと思います。ですが今は、

「..ん~~、男性的・・かぁ?」

と言わざるを得ない「しなやかさ」と「優しさ」を感じてしまいますし、何よりも・・

「黒果実が占めていたパーセンテージが赤果実と逆転」

している上に・・これはグレートイヤーの2019年だから..かもしれないんですが、

「少なくとも一般的なジュヴレ=シャンベルタン村名を超えるほどの見事な味わい」

だと感じてしまうんですね。

 むしろ昨今は、ブルゴーニュ的な美しい酸バランスを残すことに苦労する「温暖化」の時代に逆行するかのように、

「アルコール分13パーセントのエレガント、且つ、充実した果実酸バランス...からの果実味!」

が素晴らしいのは、ちょっと驚きです。こんなバランスで皆仕上げられるのなら、誰も苦労しないんじゃないかと感じます。

 2013年~2015年のグラスの写真も、やはり黒っぽいですよね。ビターな美味しさが有りつつも、やや遅めの収穫が伺われる内容だったかと思います。

 この何年かは・・そんな黒みは無くなり、赤いニュアンスが徐々に増大してきました。

「2019年ものは黒く見えるかもしれない?」

 ですが、これは違いますよ。凝縮感が凄いんですよ・・なので赤果実を積み重ねた結果として、この色彩になっていると思います。

 最強のA.C.ブル・・いや、最強のジュヴレ=シャンベルタンの造り手のA.C.ブルでしょう!・・もし出来ることなら・・失礼が無い場のお仲間のワイン会などで、ブラインドで出されると面白いかな・・と思います。是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴュー
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【「より赤みを増大し・・」と書いた2017年よりも、赤い果実がナチュラルにふんわりと感じられる・・あれ?ヴァン・ナチュールに仲間入り?などとも思ってしまう2018年ものです!】

 「変わった変わった詐欺」疑惑を晴らすためにも、お客様には是非飲んでいただかなければならないギイヤール2018年です。まぁ・・その「気」は2017年ものも有りましたし、言ってみればこの7~8年の間は、

「黒から赤への脱却」

がギイヤールのテーマだったのかもしれず、それが結実しただけで・・「若い娘疑惑」は noisy の邪推に過ぎないのかもしれません。

 しかし、A.C.ブル、村名レニヤール、村名コルヴォー、1級オー・コルヴェとテイスティングを勧めた訳ですが、

「もうA.C.ブルのテイスティングから超違和感がビシバシ!」

来てました。

 まぁ、このフレーズも他のドメーヌで使っちゃってますから詐欺疑惑を晴らすことにはならないとは思いますが、おそらくこれ以後のコメントも、以前のものとは大きく違うはずなので是非チェックしてみてください。(noisy は時間が無いので以前のものは読み返せませんが・・)

 赤~い果実がふっくらと、でもドライで全く甘く無く、透明感の高いミネラリティと共に感じられます。以前はこの段階でハードなテクスチュアとビターさが来ていたんですがそれは無く、むしろ接触感にグラディエーションが有って、そのハードさにたどりつけず、以前の黒さにもたどりつかない感じなのかもしれません。

 ほんのりジャミーで美しく、柔らかなアロマを口内から受け取りながら、ふんわり感を持ったまま余韻を迎えます。以前はここでもっと・・ハッキリとした感覚が有り、まるで硬筆でラインを描くかのような余韻だったものが、言ってみれば、

「毛筆で・・しかも(赤い)石墨で・・」

描いたような感じなんですね・・石墨って判りますでしょうか?・・ちょっと灰色が強い感じの墨です。黒くならないやつ・・。薄墨っぽいと言っても良いかもしれません。


 ここまで言えば、

「え?・・それってギイヤールのこと?・・嘘だぁ・・」

と、良くお飲みの方なら思わず口に出てしまうはず・・。そう・・だから・・


「変わった変わった詐欺」

は、事実無根・・現実なんですね。本当にギイヤールは変わったんです。

 価格は今まで通り・・滅茶リーズナブルです。それでもA.C.ブルはちょっとシャンボールっぽさのあるミネラリティを多く感じるかもしれません。是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【より赤みを増大し、ボディの柔らかさとしなやかなテクスチュアを得た村名ジュヴレ並みのA.C.ブルゴーニュです!】

 強烈にドライで黒みを多く持った果実が主体の味わいから、この2年ほどは「赤さ」が増えて来ていた・・実は隠れた人気商品、ギイヤールのブルゴーニュ・ルージュです。相当・・販売数は有ります・・知らない方はほとんど手を出されてませんが、飲まれた方のバックオーダーは凄いですよ。

 いつもの通り、ドライでエキスしっかり、ちょっとシャンボールっぽい硬さを持っている2017年・・だとばかり思ってテイスティングしましたら・・いや、「硬くない!」のにビックリしてしまいました。

 まさにジュヴレ村名的な大きさのある味わいは変わりないんですが、2016年までのつやつやに滑らかな、やや硬めのテクスチュアが、

「ソフトなボディに襞のある柔らかなテクスチュア!」

に変わっていたんですね!


「・・あれ・・随分また・・近寄りやすいスタイルになったと言うか、外交的になったんじゃない?」

とつぶやいてしまうほどでした。


 そう思って2016年もののグラスの写真を見ると・・確かにシャンボール的な顔をしているようにも見え、改めて2017年ものを見れば・・そう思いません?・・(^^;;


 これ、相当美味しいと思います。3千円ちょっとのA.C.ブルは、ここのところ大人気のユドロ=バイエ(・・エージェントさんもビックリしてますよ・・何が起こったかと・・)と人気を二分するんじゃないか?とさえ感じます。

 ただしこのギイヤールのA.C.ブルは、先にも書かせていただいたんですが、かなりの数を販売しています。美味しいから売れないはずが無い!・・と長く販売し続けたことがそんな結果になっているのかな・・と思います。もしまだ飲まれていなかったら、

「以前のギイヤールとはだいぶ変わっていますが」

非常に美味しいですので・・是非、飲まれてみて下さい。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【心より「美味い!」と言える素晴らしい仕上がり!・・この出来で2016年?・・しかも厳しかったはずのジュヴレ村・・?・・硬いヴェールをはぎ取るのに成功したギイヤール2016年はジャンプアップのヴィンテージです!】

 以前の写真、グラスをヴィンテージ毎に比較してみていただけたら一目瞭然でしょう。

 2014年までは黒み掛かり、透明なミネラリティが透けて見えるような写り方をしているはずです。2015年になり、赤みが黒みを覆うようになり、ピノ・ノワールが適正な時期に収穫されたことを伺わせる色合いをしています。・・まぁ、適正と言うよりは以前までよりも早いタイミングなのでしょう。

 2016年はどうでしょうか?・・単に収穫時期だけを想像するならば、むしろ2015年ものよりも「遅い収穫」を思わせる色合いです。単純明快な2015年の澄んだ色合いに比較しますと、もっと全然複雑な環境を経て来たことを伺わせます。そして「柔らかさ」や「シルキーさ」までも見せてくれているように思えないでしょうか?

 ま~・・驚きました。

「これがギイヤール・・なの・・?」

 ある意味、例えばセラファンを開けた時のような「ジュヴレのワインを想像させる深くもエロティックなアロマ」がスピードを持ってノーズへ飛び込んで来ます。

「・・えっ?」

と、もし2014年以前のギイヤールしか知らない方が飲まれたとしたら、驚き以外の何物でも無く、急いでグラスを傾けることでしょう。

 そして、柔らかく、ふっくらとしたその液体から、見事な膨らみと、滅茶シルキーな舌触り、ノーズに抜けて行く上質なピノ・ノワールならではの複雑かつ歓喜に結び付くに違いないエロティックな香りが抜け、ギイヤールならではの美味しい、ややビターに振った味わいを含んだ余韻に繋がって行きます。

 もう・・これは飲むしか無いです!・・これとこの上のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールは、今から飲んで絶品です。しかも価格も、これ以下のプライスはまともなワインなら全く見当たらないと言って良いほどの安値です。本当に有難い・・

「・・こんなに安くて良いの?」

と思わず言葉に出てしまうか、

「美味しい・・」

と言ってその後絶句したままになるか、

「まぁ・・こんなものだね。」

と強がるか・・(^^;


 どうしたいか、どうするかはあなた次第ですが、

「厳しかったはずの2016年を全く感じさせない見事な仕上がり!」

と言うことは、認めざるを得ないでしょう。


 2016年、ミシェル・ギイヤールは素晴らしいワインを生み出した・・それもギイヤールのワインの特徴・・とも言えた、やや硬い質を捨て去り、ビター感を抑え、ピュアでナチュラルな方向性を打ち出したと言えます。

 是非沢山飲んでくださいね。・・と言っても欲しいだけ、売りたいだけ買わせて貰えると言うものでも無いので、無くなってしまったら申し訳ありません。素晴らしいです!超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【この赤みの有る深い色合いに、2015年の出来の良さを見ることが出来ます!とても美味いです!】

 良いですよね~・・すでに官能感を出して来てくれそうな・・赤みを帯びた深い色合いをしています。

「ドライで美味いしリーズナブルなので是非!」

と言い続けてもう何年経つでしょうか。これほど力を入れてレヴューを書いても中々売れなかった造り手さんは・・いません・・(^^;;

 それでもとても美しい仕上がりだった2014年のこのワインは、今までに無いほどの売り上げを記録させていただきました。帰り注文も実際、とても多かったですし、エージェントさんの在庫が有るのを良いことに、追加追加で販売させていただきましたところ、結構な数字にようやくたどり着いた感じです。

 こちらもギイヤールの2015年、2014年の他のワインと同様、明らかに今までと違っています。見た目でそれは良く判ると思うんですね。


 しかしながら、ギイヤールのワインのスタイルが変わった訳では有りませんし、味筋も変わってはいません。

「・・ん?・・どう言うこと?・・」

と思われるかもしれませんが、それは非常に簡単・・。

「ヴィンテージの要素をギイヤールなりのスタイルで昇華した味わいに過ぎないから・・」

です。


 葡萄はより熟そう・・としたヴィンテージなのでしょう。そして実際、良い感じに熟度の高い葡萄が採れた・・すなわち、糖分が乗り、酸度も失わない良い葡萄を得る機会に恵まれた2015年と言うヴィンテージです。

 しかしながら、それをどう仕上げるのか・・が造り手の腕の見せ所です。勿論、葡萄の熟を見ながら

「いつ収穫するか?」

も、非常に重要なファクターです。


 フレッシュな葡萄が持つピノ・ノワール的な美しい酸を失わず、糖度の乗った葡萄を得るタイミングを知ることが必要です。

 2015年は過熟気味の葡萄を得た生産者が多く、単純に「酸不足」とは言えないものの、「仕上がりはちと甘い」と言う声も聞こえてきます。

 noisy 的には、それは2015年のスタイルで、柔らかい酸と凝縮感のあるヴィンテージ・・と言う理解ですし、それを収穫のタイミングで調整できた生産者は、アルコール分を高くすること無く・・つまり、ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なエレガントさを失わずにワインに仕上げられた・・と言うことなんですね。


 なので、ギイヤールのこのブルゴーニュ・ルージュもアルコール度13度にしっかり抑えられ、しかもまったくの、いつもの年と同じように「ドライ」で甘く無いです。熟の良い葡萄によって、厚みと果実感は高められ加えられこそすれ、失ったものは無いということかと思います。これって・・素晴らしいことだと思うんですけどね。

 ビターで男っぽく、ジュヴレそのものの味わいを感じさせてくれる、深い味わいのACブルゴーニュです。しかも価格はとてもリーズナブル!是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧め!旨いです!


 以下は以前のレヴューです。
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【なぜもっともてはやされないのかがnoisyには理解できない、素晴らしい造り手です。ドライ、エキシー、タイト、ほんのりビターな村名並みの味わいです。】

 知る人ぞ知るジュヴレの名手、ミシェル・ギイヤールの2014年が入って来ています。妹さんと一緒に細々とやっているそうで・・でも、後継者がいらっしゃらないとか。いつ終わってもおかしくないような状況だそうですが、ワインは年々、輝きを増しています。

 まぁ、一時は某ワイン漫画などに掲載された影響でもてはやされたようですが、余りに見る機会が無いのか、それともワイン屋も飲まない性なのか判りませんが、人気に火が付くところまでは行かないようです。

 それでもnoisy のところでは、そこそこな人気でして、特にこの「ジュヴレ=シャンベルタン村名」と言っても通ってしまいそうなポテンシャルの有る「ACブルゴーニュ」は、皆さんにかなり支持されていると理解しています。

 2013年らしいピュアな味わいが光った昨年ご紹介の2013年ACブルは、飲まれた方ならその思いっきりドライでエキシー、ピュアな味わい、しかも村名クラスのポテンシャルに驚かれたことでしょう。

 左の写真、いかがでしょうか。存在感が光る美しい色合いです。2014年は2013年の際立った美しさに加え、よりパワフルだが贅肉の無いタイトでビターな味わいです。2014年ならではの見事なバランスは、今飲んでも美味しさに翳りは有りません。充実していますし、何といっても・・何度も言いますが、「クラス越え」の美味しさが有ります。

 まぁ、まるで媚びてこないで剛健な躯体ですから、やや甘味が無いとダメな方には不向きなんでしょうが、やたらと愛想が良いと疲れますよね。ルイ・ユエランほどのシミジミ感では有りませんし、もちろん、果実味が爆発するようなアメリカ人向けの味わいでも有りません。

 しかし、ひとたびこの素直でピュア、ドライなピノ・ノワールに接すれば、おそらく多くの方の心に残るワインだと思うんですね。

 是非飲んでみてください。この先何年お届けできるか判らないミシェル・ギイヤールのワインです。・・ルイ・ユエランはね・・2015、2016年と入りませんし、2017年ものはこれから造る訳ですから、入るとも限らないんですよね。

 「ワインは一期一会」

とは良く言ったものだと思います。ご検討くださいませ。上級ワインは次回の新着にてご案内予定です。


 以下は2013年以前のコメントです。
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【目茶美味しいです!紫の果実が艶々なテクスチュアで迎えてくれます!しかも価格も据え置きでリーズナブルです!】


 「こんなに素晴らしいのに・・何故か売れない!」

 と嘆いていたギイヤールですが、散々嘆き、ボヤキをやった性でお客様も・・

「noisy が可愛そうだから試してみるか・・」

等と思ってくれたかどうかは判りませんが、ものの見事に2012年ものは完売。しかも前のヴィンテージのアイテムもほぼ底をついた状況で、非常に有り難く思っているところです。


 しかしながら、何故毎年のように酒質が上がってきているのか、不明なんですよね・・。味わいを言葉にすると、以前とほぼ全く変わらないと思います。でも敢えて言うなら・・

「ピュアさが群を抜いて上がって来ている!」

と言えるかもしれません。


 根本的にギイヤールさんのワインは、

「全然土っぽく無い」

「赤みのニュアンスはほぼ無い」

「その代わりに紫のイメージが強い」

「ミネラリティが心地良く、非常にドライ」

 なんですね・・。これは、どのクラスのワインを飲んでも同様です。その上で、そこに畑の特徴が乗っかってくる・・と言えるでしょう。


 2013年のブルゴーニュ・ルージュですが、2012年も目茶美味しい・・と思ったものの、

「ん・・毎年更新して申し訳ないが2013年が最高!」

だと思います。


 上記に加えてとても緻密で伸びが良く、ピュアさが目に浮かんでくるようです。以前はドライさが目立ち、それが「硬さ」にも影響が有る感じで、

「・・少し鉄火面的で寄付けない感じを受けるかも・・」

と思っていた部分が大きいんですが、2011年ころから艶やかになりはじめ、エクストラ・ドライな中に甘美な旨みを感じるようになり・・2013年ものは、それが完成した・・と言う感じです。


 これほどのレベルで造れるのであれば、まだ飲めてないのでご紹介出来ないだろう・・1級のレ・コルボーの仕上がりも大いに期待できるところです。

 また、ギイヤールさんのACブルゴーニュ・ルージュは旨くて安いのでやはり人気が出てきたようで、基本、割り当てアイテムですので、noisy の今の在庫が無くなったら追加できるかどうかは微妙です。ルイ・ユエランのACブルゴーニュのように、他店さんが余り手を出していないようですと・・回ってくる数も多くなるんですけどね・・。今のうちだと思いますよ!

 紫のビターな美味しさがピュアに伸びやかに感じられる素晴らしいACブルです。是非飲んでみてください。非常に美味しいです!お勧めします!


2019 Gevrey-Chambertin Reniard Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・レニアール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

16828
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100% ジュヴレ・シャンベルタン村の南側に位置する区画の村名。素直で温かみのある酸を持つ。収穫し除梗後、低温で7日間かけて発酵を行う。新樽50%、18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,550 (外税) 
【村名ジュヴレと侮るなかれ!・・レニアールV.V.2019、半端無い出来です!これも過去最高間違い無し!】
 余りに素晴らしい出来の2019年A.C.ブルを飲んでしまったので、抜栓して香りを嗅ぐまでは「ドキドキ」していたレニアールV.V.2019です。・・あ、朝ドラ的には「ちむどんどん」でしょうか。

 しかしながら「むっちり」と膨張感のある官能をゆさぶる柔らかく高いアロマを嗅いで、凄く安心しました・・

「・・あ~・・良かった!」

と思いました。気品も有り、ほんのりナチュール的な膨らみが有ります。勿論、アヴァンギャルドには陥りませんのでピュアそのもの・・。

 しかしながら・・その心地良いアロマを感じながら、液体を含むと・・これがまた凄い!・・アロマこそがその液体の本質を語ると・・思っていますが、一点の綻び、緩さも感じない・・非常なる複雑なニュアンスがノーズと味蕾を埋め尽くしたんですね・・。しかも収束まで実に良い感じが長く持続します。

「うわ・・2019年は村名レニアールV.V.でここまで到達するのか・・」

と、嬉しい悲鳴を上げてしまいました。

 どちらかと言いますとこのレニアールは、美味しく飲めるんだけれど少し硬め・・なイメージが有りました。何しろいつもそのヴィンテージの最終に近い到着になるため、他の造り手よりも半年以上遅れて入荷、どうしても美味しく飲めるリリース直後の時間を削っている感覚が有ったんですね。

 ですが、2019年ものもおそらく同じなのでしょう。

 しかし、2019年ものは・・

「溢れんばかりのポテンシャルが有る!」

んですよ。

 それも「無理強い」とか、「力任せ」とかのパワーゲームとは真逆の感覚の中にそれを感じるんですね。


 ですから美味しく無い訳が無い!・・んです。これ、村名ジュヴレとしましたらもう・・相当に半端無い出来だと思うんですよね。

 2018年ものも超旨かったですが、2019年ものは「コーナーを曲がって鞭も入れずに一瞬で抜き去ったような駿馬」をイメージしてしまいました。しかも価格はこんな・・ですから、ちょっと人気のある生産者のジュヴレが3本買えてしまいますよね?

 やはりミシェルさんだけではなく、妹のオデットさんの存在が大きいような気がしています。凄くいい!・・これは是非とも飲んで欲しいジュヴレ=シャンベルタンです。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴュー
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【激旨です!・・ジュヴレのドシッとした重量感と、新たに得たリアリティの高い赤果実、ふんわり感、ナチュール感で納得していただけます!】

 実はこの左の写真も「色味調整無し」で掲載していますので、2017年までのものと比べてもむしろ、

「2018年の方が黒いじゃん!」

と思われるかもしれないんですね。でも、今の写真はどうしても調整しないと「緑が強めに出る」ので、今までは少し赤と青を足していたんです。でもそれをやると「なんだかなぁ・・伝えたいものが写らないんだよなぁ・・」みたいな写真になってしまうので、2018年のギイヤールのグラスの写真はすべて、やや緑を多いままにしています。

 で、このレニヤール(レニアール)・・凄い美味しいです!

 どうしても黒い果実とビターでハードな味わいがちょっと女性には厳しいかな?・・と思われる部分は有ったんですが、もうそこは完全にクリアしています。

 外向的に良く香る赤いベリーやぷっくらチェリーは、同様にドライですがビター感は抑えられ、ふんわりとした優しさに変化しています。だから・・・

「若い娘を引き込んだか?・・」

 みたいな言い方をしたんですが・・何となくイメージが沸くんじゃないでしょうか?

 いや、世界的にもこのとんでもなくリーズナブルな「レニヤール2018」を飲んでいただけましたら、全ての疑惑は晴れるはずです!兎に角、このレニヤール、もしくは同じく区画名付きの「オー・コルヴェ2018」が今絶妙に美味しいので、ぜひぜひお試しください。

 きっとドメーヌの相続も上手く行きつつあると安心していただけると思います!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【村名の出来の良さとリーズナブルさでは、今ではライヤールと両輪です!2017年ものは質感高いアロマと柔らかで複雑性のあるテクスチュアがソソリます!】

 ライヤールのニュイ=サン=ジョルジュ村名やヴォーヌ=ロマネ村名と張り合える見事な味わいなのがこれ、レニアールV.V.です。

 2016年ものは来た時から非常に美味しくて、しかも今までで最高の出来映え!・・と言い切ってしまえるようなポテンシャルを感じさせてくれました。

 ようやく2017年ものが届きました・・2016年ものも、もっと売れるはずだと思って頑張ったんですが、予想に反し、途中で止まってしまいました。安いんだけどなぁ・・。


 2017年ものは、ポテンシャルは2016年と同様と言って良いと思います。もしくは少し上かもしれません。香りの繊細さ、味わいの深さを考えてしまうと、0.5点ほど上げなくてはならないかもしれません。

 そのポテンシャルが上がった、もしくは複雑性が増えた分だけ、非常にスムースだったテクスチュア・・いや、むしろシャンボール的な硬さだった訳ですが、その硬い部分が「アロマ」の方へ変化したか?・・と思えるほど、気品と繊細さに溢れたアロマになっています。

 まぁ、ハーブなどと言ってしまうと、「臭いのか?それとも青っぽいのか?」と勘違いされる方も多そうですので使いたく無いんですが、言葉と言うのは良い意味で使う場合とそうで無い場合がありますので、前後関係から想像していただけると有難いんですが、中々上手く行きません。

 なので、「非常に良い意味で繊細さ、リアルさのあるハーブ」的なアロマに、ジュヴレの鉱物由来の「ジュヴレっぽいミネラリティ」が感じられる素晴らしい村名だと感じました。

 とても美味しいので是非飲んでみて下さい。・・やっぱり止まっちゃうかな?・・それは残念ですが、頑張って販売しますのでよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【レニアールV.V.史上、最高の仕上がりです!この柔らかくジュヴレそのもののテロワールを見事に伝えてくれる柔らかで官能的な味わいに是非触れてみてください!】

 どうでしょう?・・まるでACブルの写真の再現だと思わせるような色合いの違いがお判りでしょうか?

 良い色をしているでしょう?・・美味しく無い訳が無い!・・と、見る人が見ればお判りになるはずです。

「あのハードでややゴツゴツしたテクスチュアにビターな男っぽい味わいが特徴のギイヤールのジュヴレが・・これなの?」

・・全く正反対に近いと思っていただけるはず。


 なので、ハッキリ申し上げます。ACブルも滅茶苦茶旨いが・・

「最高です・・シルキーなタッチ、太さとエレガンス、エロスを含んだ複雑なノーズ、ジュヴレの要素を素直に表現してくれる柔らかで適度に膨らむボディ、ノーズに抜ける心地良い野性と知性、長く心地良いほんのりとビターな余韻。レニアール史上、最高傑作です!」

 そう・・テイスティングすれば、見事に判ります。・・いや、そんなの誰にだって判りますって。美味しいんだから・・美味しいと思ってしまうからです。


 でも、例年通りだからとテイスティングもせずにそのままご紹介せざるを得なかったりする場合も有りますよね。そうするともう、そんな違いなどには全く気付かず、大事なことを知らずに過ごすことになります。

 noisy も長年に渡りワインを飲んで来ていますし、人生の大半をワインと共に生きて来ました。今もそうですが、この歳になると何かとまぁ・・忙しいものです。この今のご時世は特に、

「売上至上主義」

ですから、途中の経過はすっ飛ばして、兎に角「利益」を上げろと、日本中どこへ行ってもそうなってしまった訳です。忙しない世の中です。


 ワイン業界は昔はもっとのんびりしていました。テイスティングに出かけることも、仕入れて休ませてテイスティングして、そしてようやく販売する・・と言うワイン屋の仕事と、エージェントさん、インポーターさんの「ダム」や「カヴィスト」としての役割も色褪せてしまいました。

 そもそもエージェントさんのテイスティングに出かけるにしても、遠くで開催されるような場合には中々出かけられない訳ですし、半日~一日潰してテースティングに出かけていては、とてもじゃないが店の売上をキープ出来ない訳ですね。そりゃぁ、東京に店が有り、東京のインポーターさんのテイスティングに出かけてテイスティングし、2~3時間で帰って来られる環境で有れば違うでしょう。

 でもそうだとしても、その僅かなグラスの中のワインで全てを理解するなんぞは、よほどの能力が無ければできないことです。

 noisy も、これだけ忙しい環境の中に身を置かざるを得なくなってしまいましたから、昨今は全くエージェントさんのテイスティングは行かないことにしています。

 でもそうなってくると「情報」が入ってこないんですね。良いとか悪いとか・・誰かが言ってくれないと判らない訳です。そもそも、入荷したことを教えてもらえないとすると、これはもう・・どうにもならない。これは実際に有った話しですよ。noisy は、まだ届いていないんだと思い込んでいた訳です。

 ましてや、それまで売れなかったアイテムでも、少し人気が出てくると・・昨今は平気で

「これは2本、それは3本、あれだけは最大で6本です。」

などと言われる始末ですし、リストには、

「ご注文が多数の場合は調整します」

と書かれていて、飲みもしないアイテムを想像だけで買え・・と言わんばかりです。テイスティングしても次の入荷は無い、しかもバラ数量だとするなら、ルーミエとかなら別ですが、それはもう仕入れられないことにもなってしまいます。

 なので、結局はそのようなアイテムは手放すしかないことになってしまい、

「売れるようになるまでは私の仕事。売れるようになったら徐々に入ってこなくなる。」

みたいな感じになってしまっています。


 リアルワインガイドで自然派をテイスティングして、あ、このアイテム、今年も良いな・・とか、初めて飲んだけどこれは買いかな・・と思ってオーダーしても、そんな状況なので、

「バラ数量ならうちは結構ですので他のショップさん分に回してください。」

と常々言うようになってしまいました。最近は慣れたもので、

「いつもすみませんね・・」

と、結局は買わないと言ってるのに謝られてしまいます・・何だかな~です。なので基本、昔からやっていてある程度理解しているアイテムで有ればバラでも仕入れ、新規で飲まずにはご紹介も出来ないアイテムはスルーする・・と言う感じでしょうか。



 まぁそれでも少なくとも、ご紹介させていただくアイテムはしっかりテイスティングをして皆さんを裏切らないようにしたいと思っています。

 なので、

「大したことは無いはずと思うが、そこまで言うなら騙されてみよう」

と思っていただけますと幸いです。超お勧め!・・滅茶苦茶旨いです!




 以下は以前のレヴューです。
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【最もリーズナブルなプライスの村名ジュヴレ=シャンベルタンながら、そのポテンシャルは高いです!今飲んでも美味しい!】

 ついに・・ギイヤールのレニアールも5千円を突破させざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。ほぼ5%の値上げですね。ずっと頑張っていたんですけどね・・5千円をこえないように。さすがに力尽きました。

 しかし、品質的には向上しています。2015年・・素晴らしい仕上がりです。2013年ものの写真が無いのが残念では有りますが、少なくとも2014年ものとの比較で・・

「・・おっ・・そんなに違うんだ・・」

と言うことはお判りいただけるかな・・と思います。


 より赤く、濃密で、グラデュエーションが良く判るかと思うんですね。透明感・・透明なミネラリティが全面を覆っている2014年に対し、果実感や官能感がその透明や半透明のミネラリティを抑え込んでいる画像です・・いや、少なくともnoisy にはそう見えます。

 やはり非常に充実していて、一発グラスを振ると、アロマがぶわっと拡がって放出されます。これまた非常にドライで全く甘く無く、ジュヴレ=シャンベルタンにしては珍しくしなやかなテクスチュアです。

 どちらかと言えばとても綺麗で美しいスタイルのジュヴレと言え、もう一つの村名のオー・コルヴェV.V.の、少しワイルド系に振れられたキャラクターとも違う面を見せてくれます。

 その分、マリアージュで暴れない・・と言うか、おしとやかな感じがしますし、いや、ジュヴレだったらもっと粗野で有って欲しい・・と言うような気持ちも有るかとも思います。ですがそれこそがこのレニアールのキャラで、それが良いんだよ・・と思っていただけましたら幸いです。

 ギイヤールのワインは、現地フランス以外の海外へは日本が多く、他国にはほぼ出回っていないようで評論家さんたちのリストには入っていないようです。その分、他のドメーヌのワインよりもリーズナブルで、適正な価格以上にリーズナブルなのかと想像しています。

 半面、余りマスコミに登場しませんので、お客様の「欲しい・飲んでみたい」欲求にもリスト入りしないのかな?・・とは思いますが、いずれ「最もリーズナブルなジュヴレ=シャンベルタン」だと言うことに気付かれるでしょう。

 とても良い出来だと思います。是非ご検討いただきたいワインです。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【今飲んでも素晴らしさが伝わって来ます!香り高く伸び良くドライ、滅茶美味しい中量級ジュヴレです!】

 ACブルも非常に旨いですが、この古木のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールも相当に旨いです。

 しかしながらこれだけお勧めしているギイヤールなのに、今一つ販売が振るわないんですね・・。ホント、不思議です。

 まぁ確かに「愛想の良さ」は、さして感じないですよね。めちゃくちゃドライですし、昔は少しハードなテクスチュアだったので、「しかめっ面」をしているように感じられたかもしれません。でも現在は、そんなハードボイルドを地で行くようなニュアンスは無くなり、襞の有るしなやかなテクスチュアと細やかな表情が感じられる素晴らしいジュヴレです。

 このレニアールは1級シャンピトノワ(プティ・シャペル)の下方に有り、接してはいないものの、ほんのりと似たようなニュアンスも有ります。ジュヴレらしい重厚なニュアンスを見せる・・と言うよりは、ジュヴレの中ではエレガント系で、ミネラリティの香り高く中量級のボディが特徴です。

 現状で非常に外交的なスタイルで、ACブルを高貴にしたようなニュアンスが感じられます。赤い果実に少し黒味が入った感じで、非常にエキシーです。甘味もへったくれも無いドライなスタイルなのに、キチッとした出汁系の旨みが有り、収束は美しく長いです。

 なんで売れないのか・・本当に不思議です。他のショップさんは安いんですかね~・・。noisy はそんなに取ってないんですが・・それに1本は必ず開けちゃってますから、ただでさえ経費が・・などと愚痴を言いたくなっちゃいます。

 まぁ・・例えば今ではもう無い・・やめてしまうとなったら物凄いことになっている「トルショ・マルタン」などは、似ているっちゃぁいるような気がしますが、ジャッキー・トルショは高収量で薄い旨みが早い熟を生み、エレガントで妖艶な美味しさを見せていた・・と思います。その代りに長い保存することと、良いコンディションを保つことが難しいワインになっていたと。それに比べればかなりの低収量で濃密ですから、マルタンのように熟成するには時間が掛かると言えるでしょうが、ポテンシャルは一体どう判断するの?・・と言う疑問も有ります。まぁ、美味しければ、好きならばそれで良いんですけどね。言ってみればトルショはルイ・ユエラン型なんですね。もっと突っ込めば、先代のデュジャックさんとか・・ですね。トルショよりは濃いですがローラン・ルーミエとか。ギイヤールもそのライン上には有りますが、そんなに薄く(緩く)は無いと言えます。しっかりと濃度が有った上でエレガントなんですね。

 このところのルイ・ユエランの売れ行きはビックリするものが有りまして、

「ん?・・そんなに隠れファンがいらしたのか!」

と今更ながらに感じています。それも、

「もう手に入らないかも・・」

と思われた結果なのかもしれませんが、このギイヤールのワインも、極一部の熱狂的なファンはいらっしゃるにしても、noisy のところでは数えられるほどです。

 ただし、こちらももう高齢でいらっしゃるし、後継ぎ問題が解決していないそうで、おそらく素晴らしい出来になっているであろう2015年は何とか届くか?・・と気を揉んでもいる・・しかし、さしては評判にならない・・と言うような難儀さも有ります。

 リーズナブルで、品質も他に負けないどころか、凌ぐものが有ると感じています。是非飲んでみてください!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【何とこの期に及んで5千円以下!しかも味わいはトップレベル!艶やかでドライ、エキスが美味しいジュヴレです!】


 村名のジュヴレです。どうです?・・紫がしっかりした色合いでしょう・・。でも以前は男っぽい超辛口な味わいでガッシリとした味わいが全面に出ていたんですが、シルキーさも旨みもちゃんと備わってきてるんですよ!

 とてもピュアで、ヴァン・ナチュールのナチュラルさとは違うナチュラルさ・・まぁ説明は難しいですが、危険なニュアンスを全く感じさせない無垢感のある自然さです。

 So2の使用量も年々減っているんじゃないかと思います。以前はもっと硬いだけだったんですが、テクスチュアこそシャンボールっぽい硬さも含むものだとしても、艶やかさピュアさが飛び抜けてきました。現状、ACブルほどの取っ付き易さには及んでいないんですが、今が6月として、暑さがピークを迎えるころには、ちょうど良い塩梅になっているものと想像されます。

 ACブルも非常に緻密ですがさすがにこちらは村名ですんでさらに凝縮感もプラスされます。むしろその感じが今の強い感じを助長しているので、2カ月ほどで馴染む・・と踏んだんですね。

 少し黒の入った紫の小果実が群生し、艶々と伸びやかで、しかも「思いっきりドライ」なのにエキスの旨みがしっかり有る、とても旨い村名ジュヴレです。価格も頑張ってます・・・5千円付けてないんですよね・・。利益的には少し厳しいんですが、それでもここは何とか是非とも飲んでいただこうと言う魂胆です。

 ブルゴーニュ好きが好む味わいです。最もシャンボール=ミュジニーのルイ・ユエランのような「石灰的ミネラリティで要素と要素を結び付けている」感じでは無く、しっかりジュヴレ=シャンベルタンした、「(黒や紫の)色のついた鉱物がその他の要素と要素を結び付けている」感じで、より「強さ」を感じるかと思います。勿論ですが20年は平気で持ちます・・が、是非飲んでみてください。素晴らしいジュヴレ=シャンベルタンです!


2019 Gevrey-Chambertin aux Corvees Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・オー・コルヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ

16829
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢66年/年産3600本。土深くて石灰質。熟した果実や黒果実の香りはこの畑のテロワールの印であり、ふくよかな口あたりで味わいに深みがあり、ミッドに肉質感がある。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,520 (外税) 
【透明感のある脱力しつつも凝縮した見事な仕上がり!オー・コルヴェV.V.も過去最高でしょう!】
 何でしょうね・・コラムを書き始めて、過去のグラスの写真と2019年のそれを見比べる羽目になるんですが、2019年ものの見事な色彩を見てしまうと、2018年以前の写真が色褪せて見えてしまっているんですね。

 この見事なまでに集中したルビーは透明感と照りで凄いアピールをしていると・・・感じないでしょうか。2018年ものは少し上から撮ってはいますが、

「まだ子供?」

と口にしてしまいそうになります。

 重厚でいながら鈍重では無く、高い周波数の細やかな「揺れ」の中に複雑なアロマが潜んでいます。グラスを振ると・・

「これぞジュヴレ!」

と言いたくなるような存在感のある分厚いアロマが飛び出しますが、嫌味、リキミが全然無いんですね。そして、化粧をしている感じがしない・・嘘偽りのない、自身のどスッピンの姿をリアルに晒していることに気付きます。


 そもそもはギイヤールのワインは・・そんな味わいでは有った訳です。しかし「黒み」に寄った果実と、ビター感の強さと、幾分の硬さが・・近寄りがたい雰囲気を醸し出していた時期は有ったと思います。

 ですが、このオー・コルヴェV.V.2019年には、また全然違った意味で、似た雰囲気を感じます。それは、

「ポテンシャルが高い故に、今飲んでしまって良いのか感」

がするんですね。面白いのはレニアールV.V.2019年は、

「いや~・・これ、飲もうよ!」

と感じる訳です。でもオー・コルヴェV.V.2019年には、まぁ・・株で言うところの「先高感」でしょうか・・。それがするんですね。

 なので、すぐ飲むのは、今でも滅茶旨い「レニアールV.V.」にして、2~3年育てる予定で「オー・コルヴェV.V.」が良いと思います。

 ポテンシャル的には1~1.5ポイント、レニアールV.V.を凌ぐと思います。今飲んでポイントは同じ位・・ちょっとタイプが異なっていて、レニアールV.V.が幾分むっちりとゴム風船的で柔らかい感じがします。是非ご検討くださいませ。素晴らしい出来でした!



 以下は以前のレヴューです。
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【レニアール2018も滅茶美味しいですが、それを「すっ」と超えてくるのがオ・コルヴェ2018。この変革を是非チェックしてみてください!】

 ちょっと写真は「緑っぽい」ですがお許しください。その代わり、

「集中感は以前より増している!」

のは目に見えるんじゃないかと思います。

 その上で、以前のような「真っ黒さ」は無くなり、赤く美しいベリー、チェリーの果実に、細やかなニュアンスのアロマ・・グラン・クリュ近くの畑由来の微細なミネラリティの悪戯を分けていただけちゃうんですね。

 ですのでもう・・確かにレニアールは滅茶美味しいんですが、やはり国道西側のオー・コルヴェにはいつも適わないんです。

 緻密さと高貴さ・・それがオー・コルヴェに有ってレニアールには無い部分でしょうか。

 そして、何よりも・・ずっしりと重みのある2017年(実際には2016年?)までのこのワインとは異なり、むしろ「自然派ドメーヌ的」なふんわり感が有りますので、これはもう・・2018年ものは2017年ものを超えると判断して良さそうです。

 で、その比較をするならご紹介のタイミングも見ておかないといけないと思い、2017年ものをいつご紹介させていただいたかをチェックしてみました。そうしたら・・

「2017年ドメーヌ・ギイヤールのご紹介日は2020年5月28日!」

だったんですね~・・あれ?・・2018年ものの新着ご紹介日は・・今日は2021年5月27日ですから・・

「たった1日違い!」

です。


 ですので、輸入も、テイスティングも、ご紹介日も、ほとんと同じでこれほどまでに違う・・と言うことは、

「2018年ギイヤールは変わった!」

 のは事実だと言うことでしょう。


 細かいことでは有りますが、少なくとも「樽の使い方」はどんどん変わって来ていたと思っています。新樽は減っているはずで、しかも容易に酸化させないように補酒を頻繁にしている感じがします。そして、畑仕事にも変化が有りそうですね。このふんわり感・・是非お試しください!滅茶美味しいです!



 以下は以前のレヴューです。
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【旨い!近々に飲まれるならこのオー・コルヴェが白眉!クラス越えの味わいが楽しめます!】

 国道の東側にあるレニアールV.V.と、西側にあるオー・コルヴェV.V.。

 たった道一本を境にして、東と西では異なった評価になってしまいます。勿論ですが、東側より西側が高い評価になります。

 言ってしまえば、国道沿い南端の西側には、グラン・クリュのマゾワイエール(シャルム)が接していますから、テロワール的に細かなことを言わなければ、国道の西側は1級と特級のもの・・です。しかしながら、そこには、「村の中心」が有りますので、家屋や醸造所が並んでいる訳です。

 また地形的、地勢的に1級以上の畑に劣るから村名格になっていると言える訳ですね。惜しむらくは、国道を村の南の方に向かえば、傾斜が増えて来ます。オー・コルヴェの辺りは余り傾斜が無い・・なので、日当たりや水捌けにおいては、格上の畑ものには贖えない・・と言うことなのでしょう。

 しかしこのオー・コルヴェ2017年、実に美味しいです。鈍重にならない、エレガント系と言って良いスタイルです。2017年のギイヤールに共通な、柔らかなボディとしなやかなテクスチュア、そこにレニアールV.V.には見つけにく、「格上さ」が感じられます。

 時折言っていますが、人間、3本のワインを同時に飲めば、

「これが一番おいしい・・」

って、決めているものなんですね。

 なので、このレ・コルヴォーV.V.2017を飲まなければ、レニアールV.V.2017でたっぷり幸せになれます。今飲んで最高に美味しいのは、このレ・コルヴォーV.V.です。

 毅然と赤い果実の色合いです。昔はもっと黒かった・・今残っているグラス写真は2013年が最後ですが、2012年以前は真っ黒に近いイメージです。ここまで赤くなるとは・・と言うような感じもしますが、残糖感の無さは相変わらずで、酸のバランスで絶妙な旨味を生んでいます。

 美味しいです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしかった2015年を超える柔らかで緻密、シルキータッチ、官能感と構造の大きさに感動です!】

 あのタイトに締まり、黒々として、ビターながらも緻密な複雑性を見せていた2014年までのオー=コルヴェとは、見る影も無いほど異なる味わいです。

 何よりも・・

「愛想が良いのにポテンシャルが高い」

んですね。


 こちらはジュヴレの村名のリューディですが、事実上、「レニアールV.V.」よりも格上のアイテムです。

 余りに美味しいレニアールV.V.では有りますが、流石に・・流石にオー=コルヴェV.V. にはポテンシャルで劣ります。それはもう・・仕方が無いです。

 底辺から立ち昇ってくるかのような深くもノーズを抉ってくる凄みの有るアロマからして異なります。快活さに複雑性を載せてくるレニアールV.V.に対し、その存在感、表情のひとつひとつに快感が感じられます。

 2016年のギイヤールの特徴でも有ると感じられる、「赤みを帯びた色合い」はノーズや味わいにもそのまま表されていて、2015年もののコラムにも書いたように、

「シルキーなテクスチュア」

 その表現でさえ、数段上にランクアップしていると感じます。もうトップレベルのドメーヌと同レベルと言って良いでしょう。

 リーズナブルでそこそこに美味しい生産者・・と言うご理解で有ったと思いますが、もうこの2016年でそこは通り抜けた、新たな世界を切り開いたと言って良いと思います。

「・・でも・・これでグラン・クリュを持ってこれたらなぁ・・」

などと思ってしまいました。

 非常にリーズナブル且つ旨いワインです。是非飲んでみてください。超お勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい仕上がりの村名オー=コルヴェ!薫り高く緻密、シルキーなテクスチュアです!】

 このように毎年、グラスの写真をアップするようにしましたら、ま~・・面白いものですね。自分でもここまで違ったのかと・・(^^;; 全然違いますよね~・・毎年!・・同じワインですよ。しかも毎年、同じ場所で撮ってますから・・。敷物とか光源の加減だとかは違ってますけどね。

 冷ややかな2013年、ニュートラルな2014年、濃密な2015年・・です!



 ・・で終わりたいところですが・・やはり2015年ものは充実しています。2013年ものと2014年ものを1/3ずついただき、2014年ものを倍ほど凝縮させたものを1/3加えたような・・感じでしょうか。・・判り辛いですかね。

 香りの立ち、中域の膨らみ、ジュヴレ的な男っぽい表現に混じるシャンベルタン的柔らかさが非常に良いです。2015年の濃密さは表現において、より充実されたものに昇華しています。

 是非このリーズナブルな村名を飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【仄かで高貴なスパイス感!シャンボール的な白い石灰感!そこにジュヴレ的な表情が映り込みます!】

 非常に素晴らしいです。現状はやや硬さも有りますが、飲めないレベルでは有りません。

 むしろこのまだやや硬いニュアンスが、

「新鮮で美味しい焼き鳥、内臓肉にピッタリ!」

と感じられるような・・見事なマリアージュを見せるでしょう。見てください・・この素晴らしい照り・輝きの有る色合いを。素晴らしいでしょう?

 ギイヤールならではの完全発酵由来のドライさ、エキスたっぷりの旨さには、残糖も何の添加物さえもありません。そのドライなエキスからの旨みが、じわっと伝わってきて美味しい・・と感じさせてくれるんですね。

 なんだかんだ言っても、ここまでのドライなピノ・ノワールは、そうは無いんですよ。甘いのは嫌だと、完全にドライなのが良いと言いつつも、ドライ過ぎると気に入らないのでしょう?

 でもギイヤールさんちのジュヴレは、このオー・コルヴェもそうですが、徹頭徹尾ドライながら、その「ノー」と言ってしまうに違いないドライさなのに、きっちり旨みが感じられるんですね。


 そして仄かなスパイス感と、ジュヴレとしては異質とさえ思えるような白い石灰系のミネラリティがふんだんに存在し、その内側にジュヴレ的な要素が見え隠れしています。素晴らしいワインだと思います。

 最も、今でもそれなりに美味しく飲めますが、飲み頃は5年ほど経ってから・・でしょう。例えアドヴォケイトが5年以内に飲め・・と言ったとしても・・です。さすがにそんなことを言う方はもういらっしゃらないと思いますが、例えばギイダシェットとか、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン辺りでも15/20Points 位しか付かないんですね。それは実は変な話しでして、このポテンシャルならば15Points 止まりは有り得ないんですね。ホント、裏取引が有るんじゃないかと思っちゃいますよ。その位良い出来だと感じました。是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしく旨いのに何で売れんのかな・・さらに磨きが掛かっています!!素晴らしい!】

 村の中央部、下部に有るオー・コルヴェのヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)によるワインです。1級レ・コルボーの北に有りますので、エージェントさんの説明の「ラヴォーに隣接」と言うのは厳しく、「ラヴォーから下って来て村の中心を通り過ぎたところ」、もしくは、「トメーヌ・トラペの屋敷の横~上」・・と言うのが正しいです。

 味わいはやはりギイヤールらしい、全く甘みを残さないエキス化された見事な味わいです。色合いもどうでしょう?・・非常に美しい、やや暗めの赤紫をしています。ミネラリティもたっぷりで、年々、その生き生きとしたテクスチュアが増しており、こんなプライスでは申し訳無いよな・・・などと感じてしまいます。

 何せね・・1級のレ・コルヴォーなどはセラファンさんちの半額以下ですよ・・。まぁ、そこはマジ=シャンベルタンの真横ですから、マジっぽいスパイス感バッチリな良い畑なんですが、それでも7千円ほどですから・・。

 で、このリューディ・オー・コルヴェですが、今飲んで目茶旨いギイヤールのACブルとは違い、少し硬さも有ります。

 2016年6月の時点で、ACブルはその前まで閉じていたのが開き始めた感じです。しかしこちらのオー・コルヴェはまだ閉じ気味で、ややタイトさを感じさせます。

 勿論、飲めないほど硬い感じでは無く、溢れるポテンシャルの性で漏れてしまう部分だけでも美味しくいただける感じ・・・特にシャンボール系の滑らかなテクスチュアがお好きな方なら問題無いと言えるレベルです。

 同じ村名の区画もの、レニアールとの比較では、構造の深さ、黒味の有る果実の豊かさ、遅熟さ・ポテンシャルトータルで上なのがオー・コルヴェ、柔らかさや赤みの有る果実を感じさせる部分、早熟さにおいてはレニアールということになるかと思います。

 それにしても非常にリーズナブルです。難しいはずの2013年、見事なワインにしたと思います。是非ご検討くださいませ!


2019 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Corbeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・コルボー

16830
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢86年/年産3000本。グラン・クリュの“マジ・シャンベルタン”の北側に隣接する小さな区画。味わいの厚みは隣りの畑のマジ・シャンべルタンにも似たものがある。これがこの畑の特徴である。とても香りが強い印象。これがこのワインの個性です。ミルティーユ、カシス、黒スグリの味わいが表だっていて、長く続き、テクスチャーは滑らかで弾力(厚み)がある。シルクのような厚みとなめらかなテクスチャー。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,200 (外税) 
【過去最高!素晴らしい存在感!・・硬いグランクリュを開ける位なら、この1級レ・コルボー2019を開けましょう!超激安だと思います!】
 これは・・飲んじゃいましょう!・・まぁ、決して安いワインでは無いのかもしれませんが、

「今飲んでも滅茶苦茶美味しい!」

ですよ。

 ジュヴレの気高いワインが持つ官能的なアロマと味わいを、柔らかに、精緻に感じさせてくれます。安い・・いや、村名クラスですと、ジュヴレらしい鉄っぽさは重々しさで現れて来ますが、上のクラスになってきますとそこには、官能感だったりエレガンスが感じられるようになります。その際たるものがクロ・サン=ジャックだったり、マジ=シャンベルタン、クロ・ド・ベズになってくるんですが、

「2019年もののレ・コルボーは、それらと密度でも負けてない!」

です。

 これはついつい・・飲んじゃいますね。それもグイグイとグラスを重ねる・・と言うよりも、少しずつ口に含み、その存在を確かめつつ少しずつ喉の奥に送り込み・・戻ってくるノーズへ抜けて行くアロマを確認する・・。

「その作業そのものが楽しい!」

と感じていただける、実にポテンシャル高いピノ・ノワールなんです。

 何度も書いていますのでサラッと行きますが、何しろマジ=シャンベルタンの真横ですから・・あ、このギイヤールもマジ=シャンベルタンをリリースしているそうですが、日本に入っているのかな?・・残念ながら noisy のところには入っていませんし、飲んだことも無い・・でも、このレ・コルボーとマジの両方を持っていると言うことも、このレ・コルボーの高い品質を助長することに繋がっていると感じます。

「もう匂って来そうな凄い色彩をしている!」

とは見えないでしょうか。この口内で膨張する、超肌理の細やかなビロードのテクスチュアが、口蓋内各所の味蕾を素晴らしいタッチで刺激してくれます。

 価格はもう・・良いんじゃないでしょうか。反対に、是非ご自身で飲まれて価格付けしていただきたいと・・思います。この2019年もののギイヤール、1級レ・コルボーを飲ませていただいて、凄く似ているなぁ・・と思った素晴らしい造り手がいました。まぁ、コルクの長さが違いますが・・(^^ 凄い味わいでした。超お勧めします!・・是非早々に1本、飲んで・・是非追加で買い占めてください!


 以下は以前のレヴューです。
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【きっとドメーヌの危機を乗り越えたはず!・・と気付かせてくれる見事なポテンシャルです!】

 ギイヤールのワインって、10年前はもっと色味も黒かったはずですよね?・・さすがにグラスの写真を撮り始めたのは何年か前なので・・もっと前から撮っておけば良かったと、今更ながらに残念に思っています。ワイン屋さんたちも、飲みに行っても自分たちやご一緒の写真は撮りたがるクセに、商売そのもののワインの写真は中々残さないんですよね。

 で、このコラムを書き終えたら新着を発行するんですが、ほんの少しだけ余裕が出来たので・・以前のこのコラムを少し読み返してみました。すると、やはり昨年ご紹介の2017年ものから、この2018年ものの変化を感じさせる部分が有りましたね。そもそも、お題目で、

「リリース直後から美味しかった2016年ものとは異なります」

って・・書いてました。

 それ、2018年ものもバッチリ当てはまってしまいます。ポテンシャルはたっぷりあり、少なくとも2~3年は置くべきなコンディションです。・・飲めちゃうんですけどね。

 2018年ものの他のキュヴェと同様に赤い果実・・チェリーが主体でほんのりベリーです。ミネラリティの複雑なアロマがポンポンと上がって来ます。柔らかさが以前と全く異なりますし、それがナチュール感をアップさせている感じです。

 やはりマジの畑と隣り合わせなポテンシャルの高さは隠せず、さりとてマジほどは洗練されていない感覚・・でも熟成を迎えると相当に近くなって行くような感じが受け取れます。

 8千円ですから・・これ。滅茶苦茶リーズナブルでしょう?・・3年置いたら飲んでみて下さい。相当美味しく育っているんじゃないかと思います。そして15年経ったら・・感動ものだと思います。ご検討くださいませ!超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【リリース直後から美味しかった2016年ものとは異なります。ポテンシャルが増えたこの2017年ものは、半年~2年ほど寝かせてください。】

 非常に細やかなスパイシーなアロマに精妙さが加わった、準特級並みの1級レ・コルボーです。いつも言い方で、コルヴォーとコルボーを区別するのが面倒では有ります・・が、マジ=シャンベルタンに接する1級畑ですんで、品物を間違える訳にはいきません。

 そしてマジはルショットとクロ・ド・ベーズに接する訳ですから・・その辺りの畑の配置を知っていれば、この1級レ・コルボー
ももっと人気になって良いんじゃないかと思うんですけどね。

 2017年のレ・コルボーは・・マジでマジっぽいです。やや痩せたクロ・ド・ベーズがマジの修飾子だとするなら、それを外すことは無いでしょう。

 しかしながら、マジほどまでにはグラン・クリュ感は持ち切れないのも事実・・やはりプティ・マジ=シャンベルタンかな・・と言うようなイメージになります。

 2017年のこのワイン、今は残念ながら閉じています。30分以上経過しないとソフトなタッチになって来ません。1時間近く経ってようやく、

「おっ、マジに近づいた!」

なんておやじギャグが出てくるようになります。

 ポテンシャル的には、プラスマイナス打ち消し合って2016年同様と判断します。非常にリーズナブルですし、赤い果実を得たギイヤールはとても魅力的ですので、是非・・少し待ちますが、飲んでみていただきたいと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【わお!!さすがのトップキュヴェ!!2016年に感じるかもしれない閉鎖感は全く有りません。高質感が緻密表情の襞から漏れて来ます!】

 素晴らしいです!・・こちらも他の2016年のギイヤールのワイン同様、柔らかでふっくら、シルキーなテクスチュアです。しかも、マジ=シャンベルタンに隣接していると言う、そんなイメージが飲むと浮かんでくるほどの個性を感じさせてくれます。

 飲ませてくれればね・・判るから・・ちゃんと書くんですけどね。いや、正確に言えば、飲める位買わせてくれれば・・でしょうかね。ブルゴーニュワインのテイスティングは、本当に厳しい時代になっちゃってますからね。

「noisyさん位になれば簡単にサンプル、貰えるんでしょ?」

と思われるかもしれませんが、別にサンプルをいただいている訳じゃ無いんですよ。ちゃんと購入しています。毎年購入しているアイテムは、ある意味、「信頼している造り手」ですから、その信頼を継続できるかどうかをチェックしていますし、どんな方向へ向かっているのかを見ている訳です。これが2本だ3本だ、6本しかないとかになると、開けるわけにはいかなくなってしまう訳です。

 2015年ものの1級レ・コルボーは、リリース直後から、ま~・・滅茶苦茶美味しくて・・お陰様で結構な本数を販売させていただきました。驚かれた方も多いと思いますよ。下手をすれば、

「著名大ドメーヌのACブルゴーニュの価格」

ですからね。それでマジ=シャンベルタンに隣接する1級レ・コルボーが買えちゃう訳ですから。


 で、飲んでも大したことが無いか?・・と言うと、これがまた素晴らしいし、2015年、2016年と、ホップ、ステップと・・ジャンプを待っているか、もしくはジャンプ中か?・・と言う状況だと思うんですね。

 確かに2014年まではややゴツゴツしていましたし、タイトに締まっていましたし、赤を覆いつくした黒果実が目立っていましたし、ビター感が少し強めと感じるようなニュアンスに取れました。それでも3~5年しますと柔らかいし官能的だし、素晴らしい美味しさだったんですが、

「リリースした年にすでに飲める!」

と言う、柔らかさや外交性が・・赤い果実と共にやって来た訳です。高質感の備わる素晴らしい味わいです。


 早めに飲まれる場合は、1~2週間、休ませてからにしてくださいね。しなやかな襞から感じられる高質感を損なわぬよう・・丁寧に扱ってください。そうすれば・・リーズナブルながらも高級ブルゴーニュワインの素晴らしさに触れることができると思います。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!これは頭抜けて美味い!こんなワインが埋もれていたなんて・・と感じていただけるでしょう!】

 それでも何とかACブルゴーニュだけは、それなりの数が流れて行くようになったギイヤールです。・・美味しいですよね?・・ビターな味わいの中に細やかなジュヴレ的表情の起伏が感じられる、今となっては非常にリーズナブルなピノ・ノワールです。

 他の村名ルニアール、村名オー=コルヴェも素晴らしいんですが、やはりこの1級レ・コルボーの素晴らしさは頭抜けていました。2015年的に良く熟した果実の深い味わいと、たっぷり存在するジュヴレ的なミネラリティが感じられます。

 しかも、これはまぁ・・人それぞれの感覚に由来するものなのでどうかとは思いますが、

「まったく甘く無いのがギイヤールのスタイル」

ですんで、2015年ものピノ・ノワールのネガティヴな側面として言われやすい、

「2015年ものは少し甘い・・」

と言うのは当てはまりません。


 しかも、この1級オー=コルヴェは、グラン・クリュ・マジ=シャンベルタンの北にモロに接する畑ですんで、マジ=シャンベルタンにソックリなんですね・・。マジの乾いたニュアンスをほんのりウェットにしたら、そのまんまマジ=シャンじゃ無いか?・・とさえ思ってしまいます。

 また、今飲んでも実に旨いです。抜栓した傍から、

「・・只者では無い」

と思わされてしまう複雑高貴なアロマが漂って来ます。村名コルヴェも薫り高いですが、この1級レ・コルボーは半端ないです。

 また、2015年ものはグレートイヤーたる素質を充分に持っていると感じます。それに、2015年ものは葡萄の熟度が高い性でアルコール分が高くなったワインも散見されますが、何とエレガンスを感じさせるにはドン・ピシャリの13%です。しかもこのワインは異常にリーズナブルです!

 この、非常に・・美しい色合いをご覧ください。判る方なら・・そそられる色合いだと思います。因みに色味の加工は一切していませんで、範囲を切り取り、大きさのみ調整しています。

 素晴らしいワインでした。「ブルゴーニュは高くなっちゃって・・」とお嘆きも判りますが、こんなリーズナブルでポテンシャルの非常に高いワインをお忘れでは無いかと・・。是非一度飲んでみて評価していただきたいと思います。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【2014年1級レ・コルボーはギイヤール史上最強、素晴らしいポテンシャルでした!】

 え~・・写真を2枚、掲載しちゃいました。素晴らしいポテンシャル!・・まさにマジ=シャンベルタンの真横・・・と言うようなニュアンスが漂って来ます。野性味の有るスパイシーさが香しいですし、乾いた大地の薫り、細やかな石灰感、複雑性とも、当然のように村名ジュヴレを大きく凌ぎますが、良く出来たマジ=シャンベルタンがそうであるように、まだ若い時期には飲み人を寄せ付けないような威圧感が感じられます。

 色合いは非常に美しいルビーです。色だけでもポテンシャルを訴えてきます。香りはハイな領域にアクセントが有ります。濃密なアロマでスピードも速い・・しかも官能感が備わります。色に続いてこの香りで、

「・・あぁ・・こりゃぁ良いワインだ・・」

と言うことが判るでしょう。


 味わいも非常に複雑性に長け、時間を掛けると少しずつベルベッティに成って来ますが、いかんせん、早いです。のんびりと飲むには良いですが、夕食に何時間も掛ける訳にもいかないですよね。

 2013年もののご紹介時には、

「最低1年は置いてください。」

としっかり・・書いて・・いましたね。


 売り手の気持ち的にはそれを繰り返したいところですが、残念ながらそんな心にも無いことは言えません。

「素晴らしい出来の2014年レ・コルボーは最低3年置いてください。」

と言いたいと思います。


 そう、2013年はエレガント系に仕上がり、その見事なバランスからふっくら感が出てくるのには最低1年が必要と判断しましたが、2014年ものは1年ではとてもじゃないが不足。2年目でどうにかなるかもしれないとしても、安全策は3年かと判断した次第です。

 まぁ、温度を下げたり(7度位まで)、そうかと思えばそこから17度位まで上げたり・・を何度か繰り返し・・・いや、その際にはもちろん澱引きしてデキャンタして・・ですよ。途中ではデキャンタの中でグルグルと振り回し、もしくは別のデキャンタ(ウルトラ・デキャンタがベスト)に移し替え・・また冷やして・・とかですね。そして、翌日、翌々日まで温度管理して・・。しかも翌日も同じことをやったりして・・。

 そうするとですね、実際に時が過ぎての熟成とは違った印象には成るんですが、かなり美味しく飲めるようになっていたりします。最もこのパワーゲームは失敗することも有ります・・タイミングが命ですから、飲む時にピークに持って行くのが難しいんですね。

 ただ、ポテンシャルが有って、比較的リーズナブルなワインは、ほぼ絶滅状態ですから、このような完全発酵、完全エキスの素晴らしいワインで色々と試されると、今まで見えなかった世界を覗くことが出来る・・・かもしれません。

 宜しければそんなことも頭の片隅にでも置いておいていただき、いつか思い出したら失敗覚悟でやってみるのも一興かと思います。是非このポテンシャル高い見事なジュヴレ・レ・コルボーをご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいポテンシャルです!・・さすがの1級!・・でも最低でも1年は置いてください。】


 グラン・クリュ・マジの区画の北に引っ付いた1級のレ・コルボーです。色を見るだけでもポテンシャルが匂ってくるような・・まぁ・・それなりのドメーヌなら悪いワインになるはずの無い区画ですが、やはりマジの様にタイトに仕上がることが多いのでしょう・・現状はやや硬さが見られます。

 でも解れてきますとスパイシーで野生の風味をトッピングした妖艶さも出てきて素晴らしい芳香になります。果実で言えば、ベリー系と言うよりも、ワイルドベリーと言いたくなるニュアンスです。

 色合いも濃く無く、薄く無く、中間的な感じです。非常にエキシーで、余分な贅肉を全く感じません。現状、硬めなので、ややほっそりとした体型からのスパイス感です。1年ほど経過して少し熟してくれば、現状やや細身のボディもグググっと膨らんでくるでしょう。中盤移行の余韻の美しさ、長さはもう、そのポテンシャルを充分に感じさせてくれる素晴らしいワインです。

 ギイヤールの他のコラムでも書きましたが、近年グングンとワインのピュアさ、美しさに磨きを掛けてきています。ノン・フィルターの効果でしょうか・・2009年頃までのギイヤールと比較すると、かなりの違いだと感じられます。価格も非常にリーズナブルで、今時マジの横の1級で・・こんなプライスです。5年寝かせるとかなり良くなりますが、真価を発揮するにはやはり7~10年必要でしょう。リーズナブルですがポテンシャルの高いワインです。是非ご検討くださいませ。


2018 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ

16040
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
ピノ・ノワール100%。 収穫し除梗後、低温で5日間かけて発酵を行う。新樽30%で18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,250 (外税) 
【「より赤みを増大し・・」と書いた2017年よりも、赤い果実がナチュラルにふんわりと感じられる・・あれ?ヴァン・ナチュールに仲間入り?などとも思ってしまう2018年ものです!】
 「変わった変わった詐欺」疑惑を晴らすためにも、お客様には是非飲んでいただかなければならないギイヤール2018年です。まぁ・・その「気」は2017年ものも有りましたし、言ってみればこの7~8年の間は、

「黒から赤への脱却」

がギイヤールのテーマだったのかもしれず、それが結実しただけで・・「若い娘疑惑」は noisy の邪推に過ぎないのかもしれません。

 しかし、A.C.ブル、村名レニヤール、村名コルヴォー、1級オー・コルヴェとテイスティングを勧めた訳ですが、

「もうA.C.ブルのテイスティングから超違和感がビシバシ!」

来てました。

 まぁ、このフレーズも他のドメーヌで使っちゃってますから詐欺疑惑を晴らすことにはならないとは思いますが、おそらくこれ以後のコメントも、以前のものとは大きく違うはずなので是非チェックしてみてください。(noisy は時間が無いので以前のものは読み返せませんが・・)

 赤~い果実がふっくらと、でもドライで全く甘く無く、透明感の高いミネラリティと共に感じられます。以前はこの段階でハードなテクスチュアとビターさが来ていたんですがそれは無く、むしろ接触感にグラディエーションが有って、そのハードさにたどりつけず、以前の黒さにもたどりつかない感じなのかもしれません。

 ほんのりジャミーで美しく、柔らかなアロマを口内から受け取りながら、ふんわり感を持ったまま余韻を迎えます。以前はここでもっと・・ハッキリとした感覚が有り、まるで硬筆でラインを描くかのような余韻だったものが、言ってみれば、

「毛筆で・・しかも(赤い)石墨で・・」

描いたような感じなんですね・・石墨って判りますでしょうか?・・ちょっと灰色が強い感じの墨です。黒くならないやつ・・。薄墨っぽいと言っても良いかもしれません。


 ここまで言えば、

「え?・・それってギイヤールのこと?・・嘘だぁ・・」

と、良くお飲みの方なら思わず口に出てしまうはず・・。そう・・だから・・


「変わった変わった詐欺」

は、事実無根・・現実なんですね。本当にギイヤールは変わったんです。

 価格は今まで通り・・滅茶リーズナブルです。それでもA.C.ブルはちょっとシャンボールっぽさのあるミネラリティを多く感じるかもしれません。是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【より赤みを増大し、ボディの柔らかさとしなやかなテクスチュアを得た村名ジュヴレ並みのA.C.ブルゴーニュです!】

 強烈にドライで黒みを多く持った果実が主体の味わいから、この2年ほどは「赤さ」が増えて来ていた・・実は隠れた人気商品、ギイヤールのブルゴーニュ・ルージュです。相当・・販売数は有ります・・知らない方はほとんど手を出されてませんが、飲まれた方のバックオーダーは凄いですよ。

 いつもの通り、ドライでエキスしっかり、ちょっとシャンボールっぽい硬さを持っている2017年・・だとばかり思ってテイスティングしましたら・・いや、「硬くない!」のにビックリしてしまいました。

 まさにジュヴレ村名的な大きさのある味わいは変わりないんですが、2016年までのつやつやに滑らかな、やや硬めのテクスチュアが、

「ソフトなボディに襞のある柔らかなテクスチュア!」

に変わっていたんですね!


「・・あれ・・随分また・・近寄りやすいスタイルになったと言うか、外交的になったんじゃない?」

とつぶやいてしまうほどでした。


 そう思って2016年もののグラスの写真を見ると・・確かにシャンボール的な顔をしているようにも見え、改めて2017年ものを見れば・・そう思いません?・・(^^;;


 これ、相当美味しいと思います。3千円ちょっとのA.C.ブルは、ここのところ大人気のユドロ=バイエ(・・エージェントさんもビックリしてますよ・・何が起こったかと・・)と人気を二分するんじゃないか?とさえ感じます。

 ただしこのギイヤールのA.C.ブルは、先にも書かせていただいたんですが、かなりの数を販売しています。美味しいから売れないはずが無い!・・と長く販売し続けたことがそんな結果になっているのかな・・と思います。もしまだ飲まれていなかったら、

「以前のギイヤールとはだいぶ変わっていますが」

非常に美味しいですので・・是非、飲まれてみて下さい。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【心より「美味い!」と言える素晴らしい仕上がり!・・この出来で2016年?・・しかも厳しかったはずのジュヴレ村・・?・・硬いヴェールをはぎ取るのに成功したギイヤール2016年はジャンプアップのヴィンテージです!】

 以前の写真、グラスをヴィンテージ毎に比較してみていただけたら一目瞭然でしょう。

 2014年までは黒み掛かり、透明なミネラリティが透けて見えるような写り方をしているはずです。2015年になり、赤みが黒みを覆うようになり、ピノ・ノワールが適正な時期に収穫されたことを伺わせる色合いをしています。・・まぁ、適正と言うよりは以前までよりも早いタイミングなのでしょう。

 2016年はどうでしょうか?・・単に収穫時期だけを想像するならば、むしろ2015年ものよりも「遅い収穫」を思わせる色合いです。単純明快な2015年の澄んだ色合いに比較しますと、もっと全然複雑な環境を経て来たことを伺わせます。そして「柔らかさ」や「シルキーさ」までも見せてくれているように思えないでしょうか?

 ま~・・驚きました。

「これがギイヤール・・なの・・?」

 ある意味、例えばセラファンを開けた時のような「ジュヴレのワインを想像させる深くもエロティックなアロマ」がスピードを持ってノーズへ飛び込んで来ます。

「・・えっ?」

と、もし2014年以前のギイヤールしか知らない方が飲まれたとしたら、驚き以外の何物でも無く、急いでグラスを傾けることでしょう。

 そして、柔らかく、ふっくらとしたその液体から、見事な膨らみと、滅茶シルキーな舌触り、ノーズに抜けて行く上質なピノ・ノワールならではの複雑かつ歓喜に結び付くに違いないエロティックな香りが抜け、ギイヤールならではの美味しい、ややビターに振った味わいを含んだ余韻に繋がって行きます。

 もう・・これは飲むしか無いです!・・これとこの上のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールは、今から飲んで絶品です。しかも価格も、これ以下のプライスはまともなワインなら全く見当たらないと言って良いほどの安値です。本当に有難い・・

「・・こんなに安くて良いの?」

と思わず言葉に出てしまうか、

「美味しい・・」

と言ってその後絶句したままになるか、

「まぁ・・こんなものだね。」

と強がるか・・(^^;


 どうしたいか、どうするかはあなた次第ですが、

「厳しかったはずの2016年を全く感じさせない見事な仕上がり!」

と言うことは、認めざるを得ないでしょう。


 2016年、ミシェル・ギイヤールは素晴らしいワインを生み出した・・それもギイヤールのワインの特徴・・とも言えた、やや硬い質を捨て去り、ビター感を抑え、ピュアでナチュラルな方向性を打ち出したと言えます。

 是非沢山飲んでくださいね。・・と言っても欲しいだけ、売りたいだけ買わせて貰えると言うものでも無いので、無くなってしまったら申し訳ありません。素晴らしいです!超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【この赤みの有る深い色合いに、2015年の出来の良さを見ることが出来ます!とても美味いです!】

 良いですよね~・・すでに官能感を出して来てくれそうな・・赤みを帯びた深い色合いをしています。

「ドライで美味いしリーズナブルなので是非!」

と言い続けてもう何年経つでしょうか。これほど力を入れてレヴューを書いても中々売れなかった造り手さんは・・いません・・(^^;;

 それでもとても美しい仕上がりだった2014年のこのワインは、今までに無いほどの売り上げを記録させていただきました。帰り注文も実際、とても多かったですし、エージェントさんの在庫が有るのを良いことに、追加追加で販売させていただきましたところ、結構な数字にようやくたどり着いた感じです。

 こちらもギイヤールの2015年、2014年の他のワインと同様、明らかに今までと違っています。見た目でそれは良く判ると思うんですね。


 しかしながら、ギイヤールのワインのスタイルが変わった訳では有りませんし、味筋も変わってはいません。

「・・ん?・・どう言うこと?・・」

と思われるかもしれませんが、それは非常に簡単・・。

「ヴィンテージの要素をギイヤールなりのスタイルで昇華した味わいに過ぎないから・・」

です。


 葡萄はより熟そう・・としたヴィンテージなのでしょう。そして実際、良い感じに熟度の高い葡萄が採れた・・すなわち、糖分が乗り、酸度も失わない良い葡萄を得る機会に恵まれた2015年と言うヴィンテージです。

 しかしながら、それをどう仕上げるのか・・が造り手の腕の見せ所です。勿論、葡萄の熟を見ながら

「いつ収穫するか?」

も、非常に重要なファクターです。


 フレッシュな葡萄が持つピノ・ノワール的な美しい酸を失わず、糖度の乗った葡萄を得るタイミングを知ることが必要です。

 2015年は過熟気味の葡萄を得た生産者が多く、単純に「酸不足」とは言えないものの、「仕上がりはちと甘い」と言う声も聞こえてきます。

 noisy 的には、それは2015年のスタイルで、柔らかい酸と凝縮感のあるヴィンテージ・・と言う理解ですし、それを収穫のタイミングで調整できた生産者は、アルコール分を高くすること無く・・つまり、ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なエレガントさを失わずにワインに仕上げられた・・と言うことなんですね。


 なので、ギイヤールのこのブルゴーニュ・ルージュもアルコール度13度にしっかり抑えられ、しかもまったくの、いつもの年と同じように「ドライ」で甘く無いです。熟の良い葡萄によって、厚みと果実感は高められ加えられこそすれ、失ったものは無いということかと思います。これって・・素晴らしいことだと思うんですけどね。

 ビターで男っぽく、ジュヴレそのものの味わいを感じさせてくれる、深い味わいのACブルゴーニュです。しかも価格はとてもリーズナブル!是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧め!旨いです!


 以下は以前のレヴューです。
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【なぜもっともてはやされないのかがnoisyには理解できない、素晴らしい造り手です。ドライ、エキシー、タイト、ほんのりビターな村名並みの味わいです。】

 知る人ぞ知るジュヴレの名手、ミシェル・ギイヤールの2014年が入って来ています。妹さんと一緒に細々とやっているそうで・・でも、後継者がいらっしゃらないとか。いつ終わってもおかしくないような状況だそうですが、ワインは年々、輝きを増しています。

 まぁ、一時は某ワイン漫画などに掲載された影響でもてはやされたようですが、余りに見る機会が無いのか、それともワイン屋も飲まない性なのか判りませんが、人気に火が付くところまでは行かないようです。

 それでもnoisy のところでは、そこそこな人気でして、特にこの「ジュヴレ=シャンベルタン村名」と言っても通ってしまいそうなポテンシャルの有る「ACブルゴーニュ」は、皆さんにかなり支持されていると理解しています。

 2013年らしいピュアな味わいが光った昨年ご紹介の2013年ACブルは、飲まれた方ならその思いっきりドライでエキシー、ピュアな味わい、しかも村名クラスのポテンシャルに驚かれたことでしょう。

 左の写真、いかがでしょうか。存在感が光る美しい色合いです。2014年は2013年の際立った美しさに加え、よりパワフルだが贅肉の無いタイトでビターな味わいです。2014年ならではの見事なバランスは、今飲んでも美味しさに翳りは有りません。充実していますし、何といっても・・何度も言いますが、「クラス越え」の美味しさが有ります。

 まぁ、まるで媚びてこないで剛健な躯体ですから、やや甘味が無いとダメな方には不向きなんでしょうが、やたらと愛想が良いと疲れますよね。ルイ・ユエランほどのシミジミ感では有りませんし、もちろん、果実味が爆発するようなアメリカ人向けの味わいでも有りません。

 しかし、ひとたびこの素直でピュア、ドライなピノ・ノワールに接すれば、おそらく多くの方の心に残るワインだと思うんですね。

 是非飲んでみてください。この先何年お届けできるか判らないミシェル・ギイヤールのワインです。・・ルイ・ユエランはね・・2015、2016年と入りませんし、2017年ものはこれから造る訳ですから、入るとも限らないんですよね。

 「ワインは一期一会」

とは良く言ったものだと思います。ご検討くださいませ。上級ワインは次回の新着にてご案内予定です。


 以下は2013年以前のコメントです。
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【目茶美味しいです!紫の果実が艶々なテクスチュアで迎えてくれます!しかも価格も据え置きでリーズナブルです!】


 「こんなに素晴らしいのに・・何故か売れない!」

 と嘆いていたギイヤールですが、散々嘆き、ボヤキをやった性でお客様も・・

「noisy が可愛そうだから試してみるか・・」

等と思ってくれたかどうかは判りませんが、ものの見事に2012年ものは完売。しかも前のヴィンテージのアイテムもほぼ底をついた状況で、非常に有り難く思っているところです。


 しかしながら、何故毎年のように酒質が上がってきているのか、不明なんですよね・・。味わいを言葉にすると、以前とほぼ全く変わらないと思います。でも敢えて言うなら・・

「ピュアさが群を抜いて上がって来ている!」

と言えるかもしれません。


 根本的にギイヤールさんのワインは、

「全然土っぽく無い」

「赤みのニュアンスはほぼ無い」

「その代わりに紫のイメージが強い」

「ミネラリティが心地良く、非常にドライ」

 なんですね・・。これは、どのクラスのワインを飲んでも同様です。その上で、そこに畑の特徴が乗っかってくる・・と言えるでしょう。


 2013年のブルゴーニュ・ルージュですが、2012年も目茶美味しい・・と思ったものの、

「ん・・毎年更新して申し訳ないが2013年が最高!」

だと思います。


 上記に加えてとても緻密で伸びが良く、ピュアさが目に浮かんでくるようです。以前はドライさが目立ち、それが「硬さ」にも影響が有る感じで、

「・・少し鉄火面的で寄付けない感じを受けるかも・・」

と思っていた部分が大きいんですが、2011年ころから艶やかになりはじめ、エクストラ・ドライな中に甘美な旨みを感じるようになり・・2013年ものは、それが完成した・・と言う感じです。


 これほどのレベルで造れるのであれば、まだ飲めてないのでご紹介出来ないだろう・・1級のレ・コルボーの仕上がりも大いに期待できるところです。

 また、ギイヤールさんのACブルゴーニュ・ルージュは旨くて安いのでやはり人気が出てきたようで、基本、割り当てアイテムですので、noisy の今の在庫が無くなったら追加できるかどうかは微妙です。ルイ・ユエランのACブルゴーニュのように、他店さんが余り手を出していないようですと・・回ってくる数も多くなるんですけどね・・。今のうちだと思いますよ!

 紫のビターな美味しさがピュアに伸びやかに感じられる素晴らしいACブルです。是非飲んでみてください。非常に美味しいです!お勧めします!


2018 Gevrey-Chambertin Reniard Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・レニアール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

16043
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100% ジュヴレ・シャンベルタン村の南側に位置する区画の村名。素直で温かみのある酸を持つ。収穫し除梗後、低温で7日間かけて発酵を行う。新樽50%、18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,350 (外税) 
【激旨です!・・ジュヴレのドシッとした重量感と、新たに得たリアリティの高い赤果実、ふんわり感、ナチュール感で納得していただけます!】
 実はこの左の写真も「色味調整無し」で掲載していますので、2017年までのものと比べてもむしろ、

「2018年の方が黒いじゃん!」

と思われるかもしれないんですね。でも、今の写真はどうしても調整しないと「緑が強めに出る」ので、今までは少し赤と青を足していたんです。でもそれをやると「なんだかなぁ・・伝えたいものが写らないんだよなぁ・・」みたいな写真になってしまうので、2018年のギイヤールのグラスの写真はすべて、やや緑を多いままにしています。

 で、このレニヤール(レニアール)・・凄い美味しいです!

 どうしても黒い果実とビターでハードな味わいがちょっと女性には厳しいかな?・・と思われる部分は有ったんですが、もうそこは完全にクリアしています。

 外向的に良く香る赤いベリーやぷっくらチェリーは、同様にドライですがビター感は抑えられ、ふんわりとした優しさに変化しています。だから・・・

「若い娘を引き込んだか?・・」

 みたいな言い方をしたんですが・・何となくイメージが沸くんじゃないでしょうか?

 いや、世界的にもこのとんでもなくリーズナブルな「レニヤール2018」を飲んでいただけましたら、全ての疑惑は晴れるはずです!兎に角、このレニヤール、もしくは同じく区画名付きの「オー・コルヴェ2018」が今絶妙に美味しいので、ぜひぜひお試しください。

 きっとドメーヌの相続も上手く行きつつあると安心していただけると思います!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【村名の出来の良さとリーズナブルさでは、今ではライヤールと両輪です!2017年ものは質感高いアロマと柔らかで複雑性のあるテクスチュアがソソリます!】

 ライヤールのニュイ=サン=ジョルジュ村名やヴォーヌ=ロマネ村名と張り合える見事な味わいなのがこれ、レニアールV.V.です。

 2016年ものは来た時から非常に美味しくて、しかも今までで最高の出来映え!・・と言い切ってしまえるようなポテンシャルを感じさせてくれました。

 ようやく2017年ものが届きました・・2016年ものも、もっと売れるはずだと思って頑張ったんですが、予想に反し、途中で止まってしまいました。安いんだけどなぁ・・。


 2017年ものは、ポテンシャルは2016年と同様と言って良いと思います。もしくは少し上かもしれません。香りの繊細さ、味わいの深さを考えてしまうと、0.5点ほど上げなくてはならないかもしれません。

 そのポテンシャルが上がった、もしくは複雑性が増えた分だけ、非常にスムースだったテクスチュア・・いや、むしろシャンボール的な硬さだった訳ですが、その硬い部分が「アロマ」の方へ変化したか?・・と思えるほど、気品と繊細さに溢れたアロマになっています。

 まぁ、ハーブなどと言ってしまうと、「臭いのか?それとも青っぽいのか?」と勘違いされる方も多そうですので使いたく無いんですが、言葉と言うのは良い意味で使う場合とそうで無い場合がありますので、前後関係から想像していただけると有難いんですが、中々上手く行きません。

 なので、「非常に良い意味で繊細さ、リアルさのあるハーブ」的なアロマに、ジュヴレの鉱物由来の「ジュヴレっぽいミネラリティ」が感じられる素晴らしい村名だと感じました。

 とても美味しいので是非飲んでみて下さい。・・やっぱり止まっちゃうかな?・・それは残念ですが、頑張って販売しますのでよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【レニアールV.V.史上、最高の仕上がりです!この柔らかくジュヴレそのもののテロワールを見事に伝えてくれる柔らかで官能的な味わいに是非触れてみてください!】

 どうでしょう?・・まるでACブルの写真の再現だと思わせるような色合いの違いがお判りでしょうか?

 良い色をしているでしょう?・・美味しく無い訳が無い!・・と、見る人が見ればお判りになるはずです。

「あのハードでややゴツゴツしたテクスチュアにビターな男っぽい味わいが特徴のギイヤールのジュヴレが・・これなの?」

・・全く正反対に近いと思っていただけるはず。


 なので、ハッキリ申し上げます。ACブルも滅茶苦茶旨いが・・

「最高です・・シルキーなタッチ、太さとエレガンス、エロスを含んだ複雑なノーズ、ジュヴレの要素を素直に表現してくれる柔らかで適度に膨らむボディ、ノーズに抜ける心地良い野性と知性、長く心地良いほんのりとビターな余韻。レニアール史上、最高傑作です!」

 そう・・テイスティングすれば、見事に判ります。・・いや、そんなの誰にだって判りますって。美味しいんだから・・美味しいと思ってしまうからです。


 でも、例年通りだからとテイスティングもせずにそのままご紹介せざるを得なかったりする場合も有りますよね。そうするともう、そんな違いなどには全く気付かず、大事なことを知らずに過ごすことになります。

 noisy も長年に渡りワインを飲んで来ていますし、人生の大半をワインと共に生きて来ました。今もそうですが、この歳になると何かとまぁ・・忙しいものです。この今のご時世は特に、

「売上至上主義」

ですから、途中の経過はすっ飛ばして、兎に角「利益」を上げろと、日本中どこへ行ってもそうなってしまった訳です。忙しない世の中です。


 ワイン業界は昔はもっとのんびりしていました。テイスティングに出かけることも、仕入れて休ませてテイスティングして、そしてようやく販売する・・と言うワイン屋の仕事と、エージェントさん、インポーターさんの「ダム」や「カヴィスト」としての役割も色褪せてしまいました。

 そもそもエージェントさんのテイスティングに出かけるにしても、遠くで開催されるような場合には中々出かけられない訳ですし、半日~一日潰してテースティングに出かけていては、とてもじゃないが店の売上をキープ出来ない訳ですね。そりゃぁ、東京に店が有り、東京のインポーターさんのテイスティングに出かけてテイスティングし、2~3時間で帰って来られる環境で有れば違うでしょう。

 でもそうだとしても、その僅かなグラスの中のワインで全てを理解するなんぞは、よほどの能力が無ければできないことです。

 noisy も、これだけ忙しい環境の中に身を置かざるを得なくなってしまいましたから、昨今は全くエージェントさんのテイスティングは行かないことにしています。

 でもそうなってくると「情報」が入ってこないんですね。良いとか悪いとか・・誰かが言ってくれないと判らない訳です。そもそも、入荷したことを教えてもらえないとすると、これはもう・・どうにもならない。これは実際に有った話しですよ。noisy は、まだ届いていないんだと思い込んでいた訳です。

 ましてや、それまで売れなかったアイテムでも、少し人気が出てくると・・昨今は平気で

「これは2本、それは3本、あれだけは最大で6本です。」

などと言われる始末ですし、リストには、

「ご注文が多数の場合は調整します」

と書かれていて、飲みもしないアイテムを想像だけで買え・・と言わんばかりです。テイスティングしても次の入荷は無い、しかもバラ数量だとするなら、ルーミエとかなら別ですが、それはもう仕入れられないことにもなってしまいます。

 なので、結局はそのようなアイテムは手放すしかないことになってしまい、

「売れるようになるまでは私の仕事。売れるようになったら徐々に入ってこなくなる。」

みたいな感じになってしまっています。


 リアルワインガイドで自然派をテイスティングして、あ、このアイテム、今年も良いな・・とか、初めて飲んだけどこれは買いかな・・と思ってオーダーしても、そんな状況なので、

「バラ数量ならうちは結構ですので他のショップさん分に回してください。」

と常々言うようになってしまいました。最近は慣れたもので、

「いつもすみませんね・・」

と、結局は買わないと言ってるのに謝られてしまいます・・何だかな~です。なので基本、昔からやっていてある程度理解しているアイテムで有ればバラでも仕入れ、新規で飲まずにはご紹介も出来ないアイテムはスルーする・・と言う感じでしょうか。



 まぁそれでも少なくとも、ご紹介させていただくアイテムはしっかりテイスティングをして皆さんを裏切らないようにしたいと思っています。

 なので、

「大したことは無いはずと思うが、そこまで言うなら騙されてみよう」

と思っていただけますと幸いです。超お勧め!・・滅茶苦茶旨いです!




 以下は以前のレヴューです。
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【最もリーズナブルなプライスの村名ジュヴレ=シャンベルタンながら、そのポテンシャルは高いです!今飲んでも美味しい!】

 ついに・・ギイヤールのレニアールも5千円を突破させざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。ほぼ5%の値上げですね。ずっと頑張っていたんですけどね・・5千円をこえないように。さすがに力尽きました。

 しかし、品質的には向上しています。2015年・・素晴らしい仕上がりです。2013年ものの写真が無いのが残念では有りますが、少なくとも2014年ものとの比較で・・

「・・おっ・・そんなに違うんだ・・」

と言うことはお判りいただけるかな・・と思います。


 より赤く、濃密で、グラデュエーションが良く判るかと思うんですね。透明感・・透明なミネラリティが全面を覆っている2014年に対し、果実感や官能感がその透明や半透明のミネラリティを抑え込んでいる画像です・・いや、少なくともnoisy にはそう見えます。

 やはり非常に充実していて、一発グラスを振ると、アロマがぶわっと拡がって放出されます。これまた非常にドライで全く甘く無く、ジュヴレ=シャンベルタンにしては珍しくしなやかなテクスチュアです。

 どちらかと言えばとても綺麗で美しいスタイルのジュヴレと言え、もう一つの村名のオー・コルヴェV.V.の、少しワイルド系に振れられたキャラクターとも違う面を見せてくれます。

 その分、マリアージュで暴れない・・と言うか、おしとやかな感じがしますし、いや、ジュヴレだったらもっと粗野で有って欲しい・・と言うような気持ちも有るかとも思います。ですがそれこそがこのレニアールのキャラで、それが良いんだよ・・と思っていただけましたら幸いです。

 ギイヤールのワインは、現地フランス以外の海外へは日本が多く、他国にはほぼ出回っていないようで評論家さんたちのリストには入っていないようです。その分、他のドメーヌのワインよりもリーズナブルで、適正な価格以上にリーズナブルなのかと想像しています。

 半面、余りマスコミに登場しませんので、お客様の「欲しい・飲んでみたい」欲求にもリスト入りしないのかな?・・とは思いますが、いずれ「最もリーズナブルなジュヴレ=シャンベルタン」だと言うことに気付かれるでしょう。

 とても良い出来だと思います。是非ご検討いただきたいワインです。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【今飲んでも素晴らしさが伝わって来ます!香り高く伸び良くドライ、滅茶美味しい中量級ジュヴレです!】

 ACブルも非常に旨いですが、この古木のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールも相当に旨いです。

 しかしながらこれだけお勧めしているギイヤールなのに、今一つ販売が振るわないんですね・・。ホント、不思議です。

 まぁ確かに「愛想の良さ」は、さして感じないですよね。めちゃくちゃドライですし、昔は少しハードなテクスチュアだったので、「しかめっ面」をしているように感じられたかもしれません。でも現在は、そんなハードボイルドを地で行くようなニュアンスは無くなり、襞の有るしなやかなテクスチュアと細やかな表情が感じられる素晴らしいジュヴレです。

 このレニアールは1級シャンピトノワ(プティ・シャペル)の下方に有り、接してはいないものの、ほんのりと似たようなニュアンスも有ります。ジュヴレらしい重厚なニュアンスを見せる・・と言うよりは、ジュヴレの中ではエレガント系で、ミネラリティの香り高く中量級のボディが特徴です。

 現状で非常に外交的なスタイルで、ACブルを高貴にしたようなニュアンスが感じられます。赤い果実に少し黒味が入った感じで、非常にエキシーです。甘味もへったくれも無いドライなスタイルなのに、キチッとした出汁系の旨みが有り、収束は美しく長いです。

 なんで売れないのか・・本当に不思議です。他のショップさんは安いんですかね~・・。noisy はそんなに取ってないんですが・・それに1本は必ず開けちゃってますから、ただでさえ経費が・・などと愚痴を言いたくなっちゃいます。

 まぁ・・例えば今ではもう無い・・やめてしまうとなったら物凄いことになっている「トルショ・マルタン」などは、似ているっちゃぁいるような気がしますが、ジャッキー・トルショは高収量で薄い旨みが早い熟を生み、エレガントで妖艶な美味しさを見せていた・・と思います。その代りに長い保存することと、良いコンディションを保つことが難しいワインになっていたと。それに比べればかなりの低収量で濃密ですから、マルタンのように熟成するには時間が掛かると言えるでしょうが、ポテンシャルは一体どう判断するの?・・と言う疑問も有ります。まぁ、美味しければ、好きならばそれで良いんですけどね。言ってみればトルショはルイ・ユエラン型なんですね。もっと突っ込めば、先代のデュジャックさんとか・・ですね。トルショよりは濃いですがローラン・ルーミエとか。ギイヤールもそのライン上には有りますが、そんなに薄く(緩く)は無いと言えます。しっかりと濃度が有った上でエレガントなんですね。

 このところのルイ・ユエランの売れ行きはビックリするものが有りまして、

「ん?・・そんなに隠れファンがいらしたのか!」

と今更ながらに感じています。それも、

「もう手に入らないかも・・」

と思われた結果なのかもしれませんが、このギイヤールのワインも、極一部の熱狂的なファンはいらっしゃるにしても、noisy のところでは数えられるほどです。

 ただし、こちらももう高齢でいらっしゃるし、後継ぎ問題が解決していないそうで、おそらく素晴らしい出来になっているであろう2015年は何とか届くか?・・と気を揉んでもいる・・しかし、さしては評判にならない・・と言うような難儀さも有ります。

 リーズナブルで、品質も他に負けないどころか、凌ぐものが有ると感じています。是非飲んでみてください!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【何とこの期に及んで5千円以下!しかも味わいはトップレベル!艶やかでドライ、エキスが美味しいジュヴレです!】


 村名のジュヴレです。どうです?・・紫がしっかりした色合いでしょう・・。でも以前は男っぽい超辛口な味わいでガッシリとした味わいが全面に出ていたんですが、シルキーさも旨みもちゃんと備わってきてるんですよ!

 とてもピュアで、ヴァン・ナチュールのナチュラルさとは違うナチュラルさ・・まぁ説明は難しいですが、危険なニュアンスを全く感じさせない無垢感のある自然さです。

 So2の使用量も年々減っているんじゃないかと思います。以前はもっと硬いだけだったんですが、テクスチュアこそシャンボールっぽい硬さも含むものだとしても、艶やかさピュアさが飛び抜けてきました。現状、ACブルほどの取っ付き易さには及んでいないんですが、今が6月として、暑さがピークを迎えるころには、ちょうど良い塩梅になっているものと想像されます。

 ACブルも非常に緻密ですがさすがにこちらは村名ですんでさらに凝縮感もプラスされます。むしろその感じが今の強い感じを助長しているので、2カ月ほどで馴染む・・と踏んだんですね。

 少し黒の入った紫の小果実が群生し、艶々と伸びやかで、しかも「思いっきりドライ」なのにエキスの旨みがしっかり有る、とても旨い村名ジュヴレです。価格も頑張ってます・・・5千円付けてないんですよね・・。利益的には少し厳しいんですが、それでもここは何とか是非とも飲んでいただこうと言う魂胆です。

 ブルゴーニュ好きが好む味わいです。最もシャンボール=ミュジニーのルイ・ユエランのような「石灰的ミネラリティで要素と要素を結び付けている」感じでは無く、しっかりジュヴレ=シャンベルタンした、「(黒や紫の)色のついた鉱物がその他の要素と要素を結び付けている」感じで、より「強さ」を感じるかと思います。勿論ですが20年は平気で持ちます・・が、是非飲んでみてください。素晴らしいジュヴレ=シャンベルタンです!


2018 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Corbeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・コルボー

16041
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢86年/年産3000本。グラン・クリュの“マジ・シャンベルタン”の北側に隣接する小さな区画。味わいの厚みは隣りの畑のマジ・シャンべルタンにも似たものがある。これがこの畑の特徴である。とても香りが強い印象。これがこのワインの個性です。ミルティーユ、カシス、黒スグリの味わいが表だっていて、長く続き、テクスチャーは滑らかで弾力(厚み)がある。シルクのような厚みとなめらかなテクスチャー。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,980 (外税) 
【きっとドメーヌの危機を乗り越えたはず!・・と気付かせてくれる見事なポテンシャルです!】
 ギイヤールのワインって、10年前はもっと色味も黒かったはずですよね?・・さすがにグラスの写真を撮り始めたのは何年か前なので・・もっと前から撮っておけば良かったと、今更ながらに残念に思っています。ワイン屋さんたちも、飲みに行っても自分たちやご一緒の写真は撮りたがるクセに、商売そのもののワインの写真は中々残さないんですよね。

 で、このコラムを書き終えたら新着を発行するんですが、ほんの少しだけ余裕が出来たので・・以前のこのコラムを少し読み返してみました。すると、やはり昨年ご紹介の2017年ものから、この2018年ものの変化を感じさせる部分が有りましたね。そもそも、お題目で、

「リリース直後から美味しかった2016年ものとは異なります」

って・・書いてました。

 それ、2018年ものもバッチリ当てはまってしまいます。ポテンシャルはたっぷりあり、少なくとも2~3年は置くべきなコンディションです。・・飲めちゃうんですけどね。

 2018年ものの他のキュヴェと同様に赤い果実・・チェリーが主体でほんのりベリーです。ミネラリティの複雑なアロマがポンポンと上がって来ます。柔らかさが以前と全く異なりますし、それがナチュール感をアップさせている感じです。

 やはりマジの畑と隣り合わせなポテンシャルの高さは隠せず、さりとてマジほどは洗練されていない感覚・・でも熟成を迎えると相当に近くなって行くような感じが受け取れます。

 8千円ですから・・これ。滅茶苦茶リーズナブルでしょう?・・3年置いたら飲んでみて下さい。相当美味しく育っているんじゃないかと思います。そして15年経ったら・・感動ものだと思います。ご検討くださいませ!超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【リリース直後から美味しかった2016年ものとは異なります。ポテンシャルが増えたこの2017年ものは、半年~2年ほど寝かせてください。】

 非常に細やかなスパイシーなアロマに精妙さが加わった、準特級並みの1級レ・コルボーです。いつも言い方で、コルヴォーとコルボーを区別するのが面倒では有ります・・が、マジ=シャンベルタンに接する1級畑ですんで、品物を間違える訳にはいきません。

 そしてマジはルショットとクロ・ド・ベーズに接する訳ですから・・その辺りの畑の配置を知っていれば、この1級レ・コルボー
ももっと人気になって良いんじゃないかと思うんですけどね。

 2017年のレ・コルボーは・・マジでマジっぽいです。やや痩せたクロ・ド・ベーズがマジの修飾子だとするなら、それを外すことは無いでしょう。

 しかしながら、マジほどまでにはグラン・クリュ感は持ち切れないのも事実・・やはりプティ・マジ=シャンベルタンかな・・と言うようなイメージになります。

 2017年のこのワイン、今は残念ながら閉じています。30分以上経過しないとソフトなタッチになって来ません。1時間近く経ってようやく、

「おっ、マジに近づいた!」

なんておやじギャグが出てくるようになります。

 ポテンシャル的には、プラスマイナス打ち消し合って2016年同様と判断します。非常にリーズナブルですし、赤い果実を得たギイヤールはとても魅力的ですので、是非・・少し待ちますが、飲んでみていただきたいと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【わお!!さすがのトップキュヴェ!!2016年に感じるかもしれない閉鎖感は全く有りません。高質感が緻密表情の襞から漏れて来ます!】

 素晴らしいです!・・こちらも他の2016年のギイヤールのワイン同様、柔らかでふっくら、シルキーなテクスチュアです。しかも、マジ=シャンベルタンに隣接していると言う、そんなイメージが飲むと浮かんでくるほどの個性を感じさせてくれます。

 飲ませてくれればね・・判るから・・ちゃんと書くんですけどね。いや、正確に言えば、飲める位買わせてくれれば・・でしょうかね。ブルゴーニュワインのテイスティングは、本当に厳しい時代になっちゃってますからね。

「noisyさん位になれば簡単にサンプル、貰えるんでしょ?」

と思われるかもしれませんが、別にサンプルをいただいている訳じゃ無いんですよ。ちゃんと購入しています。毎年購入しているアイテムは、ある意味、「信頼している造り手」ですから、その信頼を継続できるかどうかをチェックしていますし、どんな方向へ向かっているのかを見ている訳です。これが2本だ3本だ、6本しかないとかになると、開けるわけにはいかなくなってしまう訳です。

 2015年ものの1級レ・コルボーは、リリース直後から、ま~・・滅茶苦茶美味しくて・・お陰様で結構な本数を販売させていただきました。驚かれた方も多いと思いますよ。下手をすれば、

「著名大ドメーヌのACブルゴーニュの価格」

ですからね。それでマジ=シャンベルタンに隣接する1級レ・コルボーが買えちゃう訳ですから。


 で、飲んでも大したことが無いか?・・と言うと、これがまた素晴らしいし、2015年、2016年と、ホップ、ステップと・・ジャンプを待っているか、もしくはジャンプ中か?・・と言う状況だと思うんですね。

 確かに2014年まではややゴツゴツしていましたし、タイトに締まっていましたし、赤を覆いつくした黒果実が目立っていましたし、ビター感が少し強めと感じるようなニュアンスに取れました。それでも3~5年しますと柔らかいし官能的だし、素晴らしい美味しさだったんですが、

「リリースした年にすでに飲める!」

と言う、柔らかさや外交性が・・赤い果実と共にやって来た訳です。高質感の備わる素晴らしい味わいです。


 早めに飲まれる場合は、1~2週間、休ませてからにしてくださいね。しなやかな襞から感じられる高質感を損なわぬよう・・丁寧に扱ってください。そうすれば・・リーズナブルながらも高級ブルゴーニュワインの素晴らしさに触れることができると思います。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!これは頭抜けて美味い!こんなワインが埋もれていたなんて・・と感じていただけるでしょう!】

 それでも何とかACブルゴーニュだけは、それなりの数が流れて行くようになったギイヤールです。・・美味しいですよね?・・ビターな味わいの中に細やかなジュヴレ的表情の起伏が感じられる、今となっては非常にリーズナブルなピノ・ノワールです。

 他の村名ルニアール、村名オー=コルヴェも素晴らしいんですが、やはりこの1級レ・コルボーの素晴らしさは頭抜けていました。2015年的に良く熟した果実の深い味わいと、たっぷり存在するジュヴレ的なミネラリティが感じられます。

 しかも、これはまぁ・・人それぞれの感覚に由来するものなのでどうかとは思いますが、

「まったく甘く無いのがギイヤールのスタイル」

ですんで、2015年ものピノ・ノワールのネガティヴな側面として言われやすい、

「2015年ものは少し甘い・・」

と言うのは当てはまりません。


 しかも、この1級オー=コルヴェは、グラン・クリュ・マジ=シャンベルタンの北にモロに接する畑ですんで、マジ=シャンベルタンにソックリなんですね・・。マジの乾いたニュアンスをほんのりウェットにしたら、そのまんまマジ=シャンじゃ無いか?・・とさえ思ってしまいます。

 また、今飲んでも実に旨いです。抜栓した傍から、

「・・只者では無い」

と思わされてしまう複雑高貴なアロマが漂って来ます。村名コルヴェも薫り高いですが、この1級レ・コルボーは半端ないです。

 また、2015年ものはグレートイヤーたる素質を充分に持っていると感じます。それに、2015年ものは葡萄の熟度が高い性でアルコール分が高くなったワインも散見されますが、何とエレガンスを感じさせるにはドン・ピシャリの13%です。しかもこのワインは異常にリーズナブルです!

 この、非常に・・美しい色合いをご覧ください。判る方なら・・そそられる色合いだと思います。因みに色味の加工は一切していませんで、範囲を切り取り、大きさのみ調整しています。

 素晴らしいワインでした。「ブルゴーニュは高くなっちゃって・・」とお嘆きも判りますが、こんなリーズナブルでポテンシャルの非常に高いワインをお忘れでは無いかと・・。是非一度飲んでみて評価していただきたいと思います。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【2014年1級レ・コルボーはギイヤール史上最強、素晴らしいポテンシャルでした!】

 え~・・写真を2枚、掲載しちゃいました。素晴らしいポテンシャル!・・まさにマジ=シャンベルタンの真横・・・と言うようなニュアンスが漂って来ます。野性味の有るスパイシーさが香しいですし、乾いた大地の薫り、細やかな石灰感、複雑性とも、当然のように村名ジュヴレを大きく凌ぎますが、良く出来たマジ=シャンベルタンがそうであるように、まだ若い時期には飲み人を寄せ付けないような威圧感が感じられます。

 色合いは非常に美しいルビーです。色だけでもポテンシャルを訴えてきます。香りはハイな領域にアクセントが有ります。濃密なアロマでスピードも速い・・しかも官能感が備わります。色に続いてこの香りで、

「・・あぁ・・こりゃぁ良いワインだ・・」

と言うことが判るでしょう。


 味わいも非常に複雑性に長け、時間を掛けると少しずつベルベッティに成って来ますが、いかんせん、早いです。のんびりと飲むには良いですが、夕食に何時間も掛ける訳にもいかないですよね。

 2013年もののご紹介時には、

「最低1年は置いてください。」

としっかり・・書いて・・いましたね。


 売り手の気持ち的にはそれを繰り返したいところですが、残念ながらそんな心にも無いことは言えません。

「素晴らしい出来の2014年レ・コルボーは最低3年置いてください。」

と言いたいと思います。


 そう、2013年はエレガント系に仕上がり、その見事なバランスからふっくら感が出てくるのには最低1年が必要と判断しましたが、2014年ものは1年ではとてもじゃないが不足。2年目でどうにかなるかもしれないとしても、安全策は3年かと判断した次第です。

 まぁ、温度を下げたり(7度位まで)、そうかと思えばそこから17度位まで上げたり・・を何度か繰り返し・・・いや、その際にはもちろん澱引きしてデキャンタして・・ですよ。途中ではデキャンタの中でグルグルと振り回し、もしくは別のデキャンタ(ウルトラ・デキャンタがベスト)に移し替え・・また冷やして・・とかですね。そして、翌日、翌々日まで温度管理して・・。しかも翌日も同じことをやったりして・・。

 そうするとですね、実際に時が過ぎての熟成とは違った印象には成るんですが、かなり美味しく飲めるようになっていたりします。最もこのパワーゲームは失敗することも有ります・・タイミングが命ですから、飲む時にピークに持って行くのが難しいんですね。

 ただ、ポテンシャルが有って、比較的リーズナブルなワインは、ほぼ絶滅状態ですから、このような完全発酵、完全エキスの素晴らしいワインで色々と試されると、今まで見えなかった世界を覗くことが出来る・・・かもしれません。

 宜しければそんなことも頭の片隅にでも置いておいていただき、いつか思い出したら失敗覚悟でやってみるのも一興かと思います。是非このポテンシャル高い見事なジュヴレ・レ・コルボーをご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいポテンシャルです!・・さすがの1級!・・でも最低でも1年は置いてください。】


 グラン・クリュ・マジの区画の北に引っ付いた1級のレ・コルボーです。色を見るだけでもポテンシャルが匂ってくるような・・まぁ・・それなりのドメーヌなら悪いワインになるはずの無い区画ですが、やはりマジの様にタイトに仕上がることが多いのでしょう・・現状はやや硬さが見られます。

 でも解れてきますとスパイシーで野生の風味をトッピングした妖艶さも出てきて素晴らしい芳香になります。果実で言えば、ベリー系と言うよりも、ワイルドベリーと言いたくなるニュアンスです。

 色合いも濃く無く、薄く無く、中間的な感じです。非常にエキシーで、余分な贅肉を全く感じません。現状、硬めなので、ややほっそりとした体型からのスパイス感です。1年ほど経過して少し熟してくれば、現状やや細身のボディもグググっと膨らんでくるでしょう。中盤移行の余韻の美しさ、長さはもう、そのポテンシャルを充分に感じさせてくれる素晴らしいワインです。

 ギイヤールの他のコラムでも書きましたが、近年グングンとワインのピュアさ、美しさに磨きを掛けてきています。ノン・フィルターの効果でしょうか・・2009年頃までのギイヤールと比較すると、かなりの違いだと感じられます。価格も非常にリーズナブルで、今時マジの横の1級で・・こんなプライスです。5年寝かせるとかなり良くなりますが、真価を発揮するにはやはり7~10年必要でしょう。リーズナブルですがポテンシャルの高いワインです。是非ご検討くださいませ。


2018 Gevrey-Chambertin aux Corvees Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・オー・コルヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ

16042
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢66年/年産3600本。土深くて石灰質。熟した果実や黒果実の香りはこの畑のテロワールの印であり、ふくよかな口あたりで味わいに深みがあり、ミッドに肉質感がある。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,580 (外税) 
【レニアール2018も滅茶美味しいですが、それを「すっ」と超えてくるのがオ・コルヴェ2018。この変革を是非チェックしてみてください!】
 ちょっと写真は「緑っぽい」ですがお許しください。その代わり、

「集中感は以前より増している!」

のは目に見えるんじゃないかと思います。

 その上で、以前のような「真っ黒さ」は無くなり、赤く美しいベリー、チェリーの果実に、細やかなニュアンスのアロマ・・グラン・クリュ近くの畑由来の微細なミネラリティの悪戯を分けていただけちゃうんですね。

 ですのでもう・・確かにレニアールは滅茶美味しいんですが、やはり国道西側のオー・コルヴェにはいつも適わないんです。

 緻密さと高貴さ・・それがオー・コルヴェに有ってレニアールには無い部分でしょうか。

 そして、何よりも・・ずっしりと重みのある2017年(実際には2016年?)までのこのワインとは異なり、むしろ「自然派ドメーヌ的」なふんわり感が有りますので、これはもう・・2018年ものは2017年ものを超えると判断して良さそうです。

 で、その比較をするならご紹介のタイミングも見ておかないといけないと思い、2017年ものをいつご紹介させていただいたかをチェックしてみました。そうしたら・・

「2017年ドメーヌ・ギイヤールのご紹介日は2020年5月28日!」

だったんですね~・・あれ?・・2018年ものの新着ご紹介日は・・今日は2021年5月27日ですから・・

「たった1日違い!」

です。


 ですので、輸入も、テイスティングも、ご紹介日も、ほとんと同じでこれほどまでに違う・・と言うことは、

「2018年ギイヤールは変わった!」

 のは事実だと言うことでしょう。


 細かいことでは有りますが、少なくとも「樽の使い方」はどんどん変わって来ていたと思っています。新樽は減っているはずで、しかも容易に酸化させないように補酒を頻繁にしている感じがします。そして、畑仕事にも変化が有りそうですね。このふんわり感・・是非お試しください!滅茶美味しいです!



 以下は以前のレヴューです。
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【旨い!近々に飲まれるならこのオー・コルヴェが白眉!クラス越えの味わいが楽しめます!】

 国道の東側にあるレニアールV.V.と、西側にあるオー・コルヴェV.V.。

 たった道一本を境にして、東と西では異なった評価になってしまいます。勿論ですが、東側より西側が高い評価になります。

 言ってしまえば、国道沿い南端の西側には、グラン・クリュのマゾワイエール(シャルム)が接していますから、テロワール的に細かなことを言わなければ、国道の西側は1級と特級のもの・・です。しかしながら、そこには、「村の中心」が有りますので、家屋や醸造所が並んでいる訳です。

 また地形的、地勢的に1級以上の畑に劣るから村名格になっていると言える訳ですね。惜しむらくは、国道を村の南の方に向かえば、傾斜が増えて来ます。オー・コルヴェの辺りは余り傾斜が無い・・なので、日当たりや水捌けにおいては、格上の畑ものには贖えない・・と言うことなのでしょう。

 しかしこのオー・コルヴェ2017年、実に美味しいです。鈍重にならない、エレガント系と言って良いスタイルです。2017年のギイヤールに共通な、柔らかなボディとしなやかなテクスチュア、そこにレニアールV.V.には見つけにく、「格上さ」が感じられます。

 時折言っていますが、人間、3本のワインを同時に飲めば、

「これが一番おいしい・・」

って、決めているものなんですね。

 なので、このレ・コルヴォーV.V.2017を飲まなければ、レニアールV.V.2017でたっぷり幸せになれます。今飲んで最高に美味しいのは、このレ・コルヴォーV.V.です。

 毅然と赤い果実の色合いです。昔はもっと黒かった・・今残っているグラス写真は2013年が最後ですが、2012年以前は真っ黒に近いイメージです。ここまで赤くなるとは・・と言うような感じもしますが、残糖感の無さは相変わらずで、酸のバランスで絶妙な旨味を生んでいます。

 美味しいです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしかった2015年を超える柔らかで緻密、シルキータッチ、官能感と構造の大きさに感動です!】

 あのタイトに締まり、黒々として、ビターながらも緻密な複雑性を見せていた2014年までのオー=コルヴェとは、見る影も無いほど異なる味わいです。

 何よりも・・

「愛想が良いのにポテンシャルが高い」

んですね。


 こちらはジュヴレの村名のリューディですが、事実上、「レニアールV.V.」よりも格上のアイテムです。

 余りに美味しいレニアールV.V.では有りますが、流石に・・流石にオー=コルヴェV.V. にはポテンシャルで劣ります。それはもう・・仕方が無いです。

 底辺から立ち昇ってくるかのような深くもノーズを抉ってくる凄みの有るアロマからして異なります。快活さに複雑性を載せてくるレニアールV.V.に対し、その存在感、表情のひとつひとつに快感が感じられます。

 2016年のギイヤールの特徴でも有ると感じられる、「赤みを帯びた色合い」はノーズや味わいにもそのまま表されていて、2015年もののコラムにも書いたように、

「シルキーなテクスチュア」

 その表現でさえ、数段上にランクアップしていると感じます。もうトップレベルのドメーヌと同レベルと言って良いでしょう。

 リーズナブルでそこそこに美味しい生産者・・と言うご理解で有ったと思いますが、もうこの2016年でそこは通り抜けた、新たな世界を切り開いたと言って良いと思います。

「・・でも・・これでグラン・クリュを持ってこれたらなぁ・・」

などと思ってしまいました。

 非常にリーズナブル且つ旨いワインです。是非飲んでみてください。超お勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい仕上がりの村名オー=コルヴェ!薫り高く緻密、シルキーなテクスチュアです!】

 このように毎年、グラスの写真をアップするようにしましたら、ま~・・面白いものですね。自分でもここまで違ったのかと・・(^^;; 全然違いますよね~・・毎年!・・同じワインですよ。しかも毎年、同じ場所で撮ってますから・・。敷物とか光源の加減だとかは違ってますけどね。

 冷ややかな2013年、ニュートラルな2014年、濃密な2015年・・です!



 ・・で終わりたいところですが・・やはり2015年ものは充実しています。2013年ものと2014年ものを1/3ずついただき、2014年ものを倍ほど凝縮させたものを1/3加えたような・・感じでしょうか。・・判り辛いですかね。

 香りの立ち、中域の膨らみ、ジュヴレ的な男っぽい表現に混じるシャンベルタン的柔らかさが非常に良いです。2015年の濃密さは表現において、より充実されたものに昇華しています。

 是非このリーズナブルな村名を飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【仄かで高貴なスパイス感!シャンボール的な白い石灰感!そこにジュヴレ的な表情が映り込みます!】

 非常に素晴らしいです。現状はやや硬さも有りますが、飲めないレベルでは有りません。

 むしろこのまだやや硬いニュアンスが、

「新鮮で美味しい焼き鳥、内臓肉にピッタリ!」

と感じられるような・・見事なマリアージュを見せるでしょう。見てください・・この素晴らしい照り・輝きの有る色合いを。素晴らしいでしょう?

 ギイヤールならではの完全発酵由来のドライさ、エキスたっぷりの旨さには、残糖も何の添加物さえもありません。そのドライなエキスからの旨みが、じわっと伝わってきて美味しい・・と感じさせてくれるんですね。

 なんだかんだ言っても、ここまでのドライなピノ・ノワールは、そうは無いんですよ。甘いのは嫌だと、完全にドライなのが良いと言いつつも、ドライ過ぎると気に入らないのでしょう?

 でもギイヤールさんちのジュヴレは、このオー・コルヴェもそうですが、徹頭徹尾ドライながら、その「ノー」と言ってしまうに違いないドライさなのに、きっちり旨みが感じられるんですね。


 そして仄かなスパイス感と、ジュヴレとしては異質とさえ思えるような白い石灰系のミネラリティがふんだんに存在し、その内側にジュヴレ的な要素が見え隠れしています。素晴らしいワインだと思います。

 最も、今でもそれなりに美味しく飲めますが、飲み頃は5年ほど経ってから・・でしょう。例えアドヴォケイトが5年以内に飲め・・と言ったとしても・・です。さすがにそんなことを言う方はもういらっしゃらないと思いますが、例えばギイダシェットとか、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン辺りでも15/20Points 位しか付かないんですね。それは実は変な話しでして、このポテンシャルならば15Points 止まりは有り得ないんですね。ホント、裏取引が有るんじゃないかと思っちゃいますよ。その位良い出来だと感じました。是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしく旨いのに何で売れんのかな・・さらに磨きが掛かっています!!素晴らしい!】

 村の中央部、下部に有るオー・コルヴェのヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)によるワインです。1級レ・コルボーの北に有りますので、エージェントさんの説明の「ラヴォーに隣接」と言うのは厳しく、「ラヴォーから下って来て村の中心を通り過ぎたところ」、もしくは、「トメーヌ・トラペの屋敷の横~上」・・と言うのが正しいです。

 味わいはやはりギイヤールらしい、全く甘みを残さないエキス化された見事な味わいです。色合いもどうでしょう?・・非常に美しい、やや暗めの赤紫をしています。ミネラリティもたっぷりで、年々、その生き生きとしたテクスチュアが増しており、こんなプライスでは申し訳無いよな・・・などと感じてしまいます。

 何せね・・1級のレ・コルヴォーなどはセラファンさんちの半額以下ですよ・・。まぁ、そこはマジ=シャンベルタンの真横ですから、マジっぽいスパイス感バッチリな良い畑なんですが、それでも7千円ほどですから・・。

 で、このリューディ・オー・コルヴェですが、今飲んで目茶旨いギイヤールのACブルとは違い、少し硬さも有ります。

 2016年6月の時点で、ACブルはその前まで閉じていたのが開き始めた感じです。しかしこちらのオー・コルヴェはまだ閉じ気味で、ややタイトさを感じさせます。

 勿論、飲めないほど硬い感じでは無く、溢れるポテンシャルの性で漏れてしまう部分だけでも美味しくいただける感じ・・・特にシャンボール系の滑らかなテクスチュアがお好きな方なら問題無いと言えるレベルです。

 同じ村名の区画もの、レニアールとの比較では、構造の深さ、黒味の有る果実の豊かさ、遅熟さ・ポテンシャルトータルで上なのがオー・コルヴェ、柔らかさや赤みの有る果実を感じさせる部分、早熟さにおいてはレニアールということになるかと思います。

 それにしても非常にリーズナブルです。難しいはずの2013年、見事なワインにしたと思います。是非ご検討くださいませ!


2017 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ

15219
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
ピノ・ノワール100%。 収穫し除梗後、低温で5日間かけて発酵を行う。新樽30%で18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,380 (外税) 
【より赤みを増大し、ボディの柔らかさとしなやかなテクスチュアを得た村名ジュヴレ並みのA.C.ブルゴーニュです!】
 強烈にドライで黒みを多く持った果実が主体の味わいから、この2年ほどは「赤さ」が増えて来ていた・・実は隠れた人気商品、ギイヤールのブルゴーニュ・ルージュです。相当・・販売数は有ります・・知らない方はほとんど手を出されてませんが、飲まれた方のバックオーダーは凄いですよ。

 いつもの通り、ドライでエキスしっかり、ちょっとシャンボールっぽい硬さを持っている2017年・・だとばかり思ってテイスティングしましたら・・いや、「硬くない!」のにビックリしてしまいました。

 まさにジュヴレ村名的な大きさのある味わいは変わりないんですが、2016年までのつやつやに滑らかな、やや硬めのテクスチュアが、

「ソフトなボディに襞のある柔らかなテクスチュア!」

に変わっていたんですね!


「・・あれ・・随分また・・近寄りやすいスタイルになったと言うか、外交的になったんじゃない?」

とつぶやいてしまうほどでした。


 そう思って2016年もののグラスの写真を見ると・・確かにシャンボール的な顔をしているようにも見え、改めて2017年ものを見れば・・そう思いません?・・(^^;;


 これ、相当美味しいと思います。3千円ちょっとのA.C.ブルは、ここのところ大人気のユドロ=バイエ(・・エージェントさんもビックリしてますよ・・何が起こったかと・・)と人気を二分するんじゃないか?とさえ感じます。

 ただしこのギイヤールのA.C.ブルは、先にも書かせていただいたんですが、かなりの数を販売しています。美味しいから売れないはずが無い!・・と長く販売し続けたことがそんな結果になっているのかな・・と思います。もしまだ飲まれていなかったら、

「以前のギイヤールとはだいぶ変わっていますが」

非常に美味しいですので・・是非、飲まれてみて下さい。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【心より「美味い!」と言える素晴らしい仕上がり!・・この出来で2016年?・・しかも厳しかったはずのジュヴレ村・・?・・硬いヴェールをはぎ取るのに成功したギイヤール2016年はジャンプアップのヴィンテージです!】

 以前の写真、グラスをヴィンテージ毎に比較してみていただけたら一目瞭然でしょう。

 2014年までは黒み掛かり、透明なミネラリティが透けて見えるような写り方をしているはずです。2015年になり、赤みが黒みを覆うようになり、ピノ・ノワールが適正な時期に収穫されたことを伺わせる色合いをしています。・・まぁ、適正と言うよりは以前までよりも早いタイミングなのでしょう。

 2016年はどうでしょうか?・・単に収穫時期だけを想像するならば、むしろ2015年ものよりも「遅い収穫」を思わせる色合いです。単純明快な2015年の澄んだ色合いに比較しますと、もっと全然複雑な環境を経て来たことを伺わせます。そして「柔らかさ」や「シルキーさ」までも見せてくれているように思えないでしょうか?

 ま~・・驚きました。

「これがギイヤール・・なの・・?」

 ある意味、例えばセラファンを開けた時のような「ジュヴレのワインを想像させる深くもエロティックなアロマ」がスピードを持ってノーズへ飛び込んで来ます。

「・・えっ?」

と、もし2014年以前のギイヤールしか知らない方が飲まれたとしたら、驚き以外の何物でも無く、急いでグラスを傾けることでしょう。

 そして、柔らかく、ふっくらとしたその液体から、見事な膨らみと、滅茶シルキーな舌触り、ノーズに抜けて行く上質なピノ・ノワールならではの複雑かつ歓喜に結び付くに違いないエロティックな香りが抜け、ギイヤールならではの美味しい、ややビターに振った味わいを含んだ余韻に繋がって行きます。

 もう・・これは飲むしか無いです!・・これとこの上のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールは、今から飲んで絶品です。しかも価格も、これ以下のプライスはまともなワインなら全く見当たらないと言って良いほどの安値です。本当に有難い・・

「・・こんなに安くて良いの?」

と思わず言葉に出てしまうか、

「美味しい・・」

と言ってその後絶句したままになるか、

「まぁ・・こんなものだね。」

と強がるか・・(^^;


 どうしたいか、どうするかはあなた次第ですが、

「厳しかったはずの2016年を全く感じさせない見事な仕上がり!」

と言うことは、認めざるを得ないでしょう。


 2016年、ミシェル・ギイヤールは素晴らしいワインを生み出した・・それもギイヤールのワインの特徴・・とも言えた、やや硬い質を捨て去り、ビター感を抑え、ピュアでナチュラルな方向性を打ち出したと言えます。

 是非沢山飲んでくださいね。・・と言っても欲しいだけ、売りたいだけ買わせて貰えると言うものでも無いので、無くなってしまったら申し訳ありません。素晴らしいです!超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【この赤みの有る深い色合いに、2015年の出来の良さを見ることが出来ます!とても美味いです!】

 良いですよね~・・すでに官能感を出して来てくれそうな・・赤みを帯びた深い色合いをしています。

「ドライで美味いしリーズナブルなので是非!」

と言い続けてもう何年経つでしょうか。これほど力を入れてレヴューを書いても中々売れなかった造り手さんは・・いません・・(^^;;

 それでもとても美しい仕上がりだった2014年のこのワインは、今までに無いほどの売り上げを記録させていただきました。帰り注文も実際、とても多かったですし、エージェントさんの在庫が有るのを良いことに、追加追加で販売させていただきましたところ、結構な数字にようやくたどり着いた感じです。

 こちらもギイヤールの2015年、2014年の他のワインと同様、明らかに今までと違っています。見た目でそれは良く判ると思うんですね。


 しかしながら、ギイヤールのワインのスタイルが変わった訳では有りませんし、味筋も変わってはいません。

「・・ん?・・どう言うこと?・・」

と思われるかもしれませんが、それは非常に簡単・・。

「ヴィンテージの要素をギイヤールなりのスタイルで昇華した味わいに過ぎないから・・」

です。


 葡萄はより熟そう・・としたヴィンテージなのでしょう。そして実際、良い感じに熟度の高い葡萄が採れた・・すなわち、糖分が乗り、酸度も失わない良い葡萄を得る機会に恵まれた2015年と言うヴィンテージです。

 しかしながら、それをどう仕上げるのか・・が造り手の腕の見せ所です。勿論、葡萄の熟を見ながら

「いつ収穫するか?」

も、非常に重要なファクターです。


 フレッシュな葡萄が持つピノ・ノワール的な美しい酸を失わず、糖度の乗った葡萄を得るタイミングを知ることが必要です。

 2015年は過熟気味の葡萄を得た生産者が多く、単純に「酸不足」とは言えないものの、「仕上がりはちと甘い」と言う声も聞こえてきます。

 noisy 的には、それは2015年のスタイルで、柔らかい酸と凝縮感のあるヴィンテージ・・と言う理解ですし、それを収穫のタイミングで調整できた生産者は、アルコール分を高くすること無く・・つまり、ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なエレガントさを失わずにワインに仕上げられた・・と言うことなんですね。


 なので、ギイヤールのこのブルゴーニュ・ルージュもアルコール度13度にしっかり抑えられ、しかもまったくの、いつもの年と同じように「ドライ」で甘く無いです。熟の良い葡萄によって、厚みと果実感は高められ加えられこそすれ、失ったものは無いということかと思います。これって・・素晴らしいことだと思うんですけどね。

 ビターで男っぽく、ジュヴレそのものの味わいを感じさせてくれる、深い味わいのACブルゴーニュです。しかも価格はとてもリーズナブル!是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧め!旨いです!


 以下は以前のレヴューです。
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【なぜもっともてはやされないのかがnoisyには理解できない、素晴らしい造り手です。ドライ、エキシー、タイト、ほんのりビターな村名並みの味わいです。】

 知る人ぞ知るジュヴレの名手、ミシェル・ギイヤールの2014年が入って来ています。妹さんと一緒に細々とやっているそうで・・でも、後継者がいらっしゃらないとか。いつ終わってもおかしくないような状況だそうですが、ワインは年々、輝きを増しています。

 まぁ、一時は某ワイン漫画などに掲載された影響でもてはやされたようですが、余りに見る機会が無いのか、それともワイン屋も飲まない性なのか判りませんが、人気に火が付くところまでは行かないようです。

 それでもnoisy のところでは、そこそこな人気でして、特にこの「ジュヴレ=シャンベルタン村名」と言っても通ってしまいそうなポテンシャルの有る「ACブルゴーニュ」は、皆さんにかなり支持されていると理解しています。

 2013年らしいピュアな味わいが光った昨年ご紹介の2013年ACブルは、飲まれた方ならその思いっきりドライでエキシー、ピュアな味わい、しかも村名クラスのポテンシャルに驚かれたことでしょう。

 左の写真、いかがでしょうか。存在感が光る美しい色合いです。2014年は2013年の際立った美しさに加え、よりパワフルだが贅肉の無いタイトでビターな味わいです。2014年ならではの見事なバランスは、今飲んでも美味しさに翳りは有りません。充実していますし、何といっても・・何度も言いますが、「クラス越え」の美味しさが有ります。

 まぁ、まるで媚びてこないで剛健な躯体ですから、やや甘味が無いとダメな方には不向きなんでしょうが、やたらと愛想が良いと疲れますよね。ルイ・ユエランほどのシミジミ感では有りませんし、もちろん、果実味が爆発するようなアメリカ人向けの味わいでも有りません。

 しかし、ひとたびこの素直でピュア、ドライなピノ・ノワールに接すれば、おそらく多くの方の心に残るワインだと思うんですね。

 是非飲んでみてください。この先何年お届けできるか判らないミシェル・ギイヤールのワインです。・・ルイ・ユエランはね・・2015、2016年と入りませんし、2017年ものはこれから造る訳ですから、入るとも限らないんですよね。

 「ワインは一期一会」

とは良く言ったものだと思います。ご検討くださいませ。上級ワインは次回の新着にてご案内予定です。


 以下は2013年以前のコメントです。
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【目茶美味しいです!紫の果実が艶々なテクスチュアで迎えてくれます!しかも価格も据え置きでリーズナブルです!】


 「こんなに素晴らしいのに・・何故か売れない!」

 と嘆いていたギイヤールですが、散々嘆き、ボヤキをやった性でお客様も・・

「noisy が可愛そうだから試してみるか・・」

等と思ってくれたかどうかは判りませんが、ものの見事に2012年ものは完売。しかも前のヴィンテージのアイテムもほぼ底をついた状況で、非常に有り難く思っているところです。


 しかしながら、何故毎年のように酒質が上がってきているのか、不明なんですよね・・。味わいを言葉にすると、以前とほぼ全く変わらないと思います。でも敢えて言うなら・・

「ピュアさが群を抜いて上がって来ている!」

と言えるかもしれません。


 根本的にギイヤールさんのワインは、

「全然土っぽく無い」

「赤みのニュアンスはほぼ無い」

「その代わりに紫のイメージが強い」

「ミネラリティが心地良く、非常にドライ」

 なんですね・・。これは、どのクラスのワインを飲んでも同様です。その上で、そこに畑の特徴が乗っかってくる・・と言えるでしょう。


 2013年のブルゴーニュ・ルージュですが、2012年も目茶美味しい・・と思ったものの、

「ん・・毎年更新して申し訳ないが2013年が最高!」

だと思います。


 上記に加えてとても緻密で伸びが良く、ピュアさが目に浮かんでくるようです。以前はドライさが目立ち、それが「硬さ」にも影響が有る感じで、

「・・少し鉄火面的で寄付けない感じを受けるかも・・」

と思っていた部分が大きいんですが、2011年ころから艶やかになりはじめ、エクストラ・ドライな中に甘美な旨みを感じるようになり・・2013年ものは、それが完成した・・と言う感じです。


 これほどのレベルで造れるのであれば、まだ飲めてないのでご紹介出来ないだろう・・1級のレ・コルボーの仕上がりも大いに期待できるところです。

 また、ギイヤールさんのACブルゴーニュ・ルージュは旨くて安いのでやはり人気が出てきたようで、基本、割り当てアイテムですので、noisy の今の在庫が無くなったら追加できるかどうかは微妙です。ルイ・ユエランのACブルゴーニュのように、他店さんが余り手を出していないようですと・・回ってくる数も多くなるんですけどね・・。今のうちだと思いますよ!

 紫のビターな美味しさがピュアに伸びやかに感じられる素晴らしいACブルです。是非飲んでみてください。非常に美味しいです!お勧めします!


2017 Gevrey-Chambertin Reniard Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・レニアール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

15216
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100% ジュヴレ・シャンベルタン村の南側に位置する区画の村名。素直で温かみのある酸を持つ。収穫し除梗後、低温で7日間かけて発酵を行う。新樽50%、18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,350 (外税) 
【村名の出来の良さとリーズナブルさでは、今ではライヤールと両輪です!2017年ものは質感高いアロマと柔らかで複雑性のあるテクスチュアがソソリます!】
 ライヤールのニュイ=サン=ジョルジュ村名やヴォーヌ=ロマネ村名と張り合える見事な味わいなのがこれ、レニアールV.V.です。

 2016年ものは来た時から非常に美味しくて、しかも今までで最高の出来映え!・・と言い切ってしまえるようなポテンシャルを感じさせてくれました。

 ようやく2017年ものが届きました・・2016年ものも、もっと売れるはずだと思って頑張ったんですが、予想に反し、途中で止まってしまいました。安いんだけどなぁ・・。


 2017年ものは、ポテンシャルは2016年と同様と言って良いと思います。もしくは少し上かもしれません。香りの繊細さ、味わいの深さを考えてしまうと、0.5点ほど上げなくてはならないかもしれません。

 そのポテンシャルが上がった、もしくは複雑性が増えた分だけ、非常にスムースだったテクスチュア・・いや、むしろシャンボール的な硬さだった訳ですが、その硬い部分が「アロマ」の方へ変化したか?・・と思えるほど、気品と繊細さに溢れたアロマになっています。

 まぁ、ハーブなどと言ってしまうと、「臭いのか?それとも青っぽいのか?」と勘違いされる方も多そうですので使いたく無いんですが、言葉と言うのは良い意味で使う場合とそうで無い場合がありますので、前後関係から想像していただけると有難いんですが、中々上手く行きません。

 なので、「非常に良い意味で繊細さ、リアルさのあるハーブ」的なアロマに、ジュヴレの鉱物由来の「ジュヴレっぽいミネラリティ」が感じられる素晴らしい村名だと感じました。

 とても美味しいので是非飲んでみて下さい。・・やっぱり止まっちゃうかな?・・それは残念ですが、頑張って販売しますのでよろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【レニアールV.V.史上、最高の仕上がりです!この柔らかくジュヴレそのもののテロワールを見事に伝えてくれる柔らかで官能的な味わいに是非触れてみてください!】

 どうでしょう?・・まるでACブルの写真の再現だと思わせるような色合いの違いがお判りでしょうか?

 良い色をしているでしょう?・・美味しく無い訳が無い!・・と、見る人が見ればお判りになるはずです。

「あのハードでややゴツゴツしたテクスチュアにビターな男っぽい味わいが特徴のギイヤールのジュヴレが・・これなの?」

・・全く正反対に近いと思っていただけるはず。


 なので、ハッキリ申し上げます。ACブルも滅茶苦茶旨いが・・

「最高です・・シルキーなタッチ、太さとエレガンス、エロスを含んだ複雑なノーズ、ジュヴレの要素を素直に表現してくれる柔らかで適度に膨らむボディ、ノーズに抜ける心地良い野性と知性、長く心地良いほんのりとビターな余韻。レニアール史上、最高傑作です!」

 そう・・テイスティングすれば、見事に判ります。・・いや、そんなの誰にだって判りますって。美味しいんだから・・美味しいと思ってしまうからです。


 でも、例年通りだからとテイスティングもせずにそのままご紹介せざるを得なかったりする場合も有りますよね。そうするともう、そんな違いなどには全く気付かず、大事なことを知らずに過ごすことになります。

 noisy も長年に渡りワインを飲んで来ていますし、人生の大半をワインと共に生きて来ました。今もそうですが、この歳になると何かとまぁ・・忙しいものです。この今のご時世は特に、

「売上至上主義」

ですから、途中の経過はすっ飛ばして、兎に角「利益」を上げろと、日本中どこへ行ってもそうなってしまった訳です。忙しない世の中です。


 ワイン業界は昔はもっとのんびりしていました。テイスティングに出かけることも、仕入れて休ませてテイスティングして、そしてようやく販売する・・と言うワイン屋の仕事と、エージェントさん、インポーターさんの「ダム」や「カヴィスト」としての役割も色褪せてしまいました。

 そもそもエージェントさんのテイスティングに出かけるにしても、遠くで開催されるような場合には中々出かけられない訳ですし、半日~一日潰してテースティングに出かけていては、とてもじゃないが店の売上をキープ出来ない訳ですね。そりゃぁ、東京に店が有り、東京のインポーターさんのテイスティングに出かけてテイスティングし、2~3時間で帰って来られる環境で有れば違うでしょう。

 でもそうだとしても、その僅かなグラスの中のワインで全てを理解するなんぞは、よほどの能力が無ければできないことです。

 noisy も、これだけ忙しい環境の中に身を置かざるを得なくなってしまいましたから、昨今は全くエージェントさんのテイスティングは行かないことにしています。

 でもそうなってくると「情報」が入ってこないんですね。良いとか悪いとか・・誰かが言ってくれないと判らない訳です。そもそも、入荷したことを教えてもらえないとすると、これはもう・・どうにもならない。これは実際に有った話しですよ。noisy は、まだ届いていないんだと思い込んでいた訳です。

 ましてや、それまで売れなかったアイテムでも、少し人気が出てくると・・昨今は平気で

「これは2本、それは3本、あれだけは最大で6本です。」

などと言われる始末ですし、リストには、

「ご注文が多数の場合は調整します」

と書かれていて、飲みもしないアイテムを想像だけで買え・・と言わんばかりです。テイスティングしても次の入荷は無い、しかもバラ数量だとするなら、ルーミエとかなら別ですが、それはもう仕入れられないことにもなってしまいます。

 なので、結局はそのようなアイテムは手放すしかないことになってしまい、

「売れるようになるまでは私の仕事。売れるようになったら徐々に入ってこなくなる。」

みたいな感じになってしまっています。


 リアルワインガイドで自然派をテイスティングして、あ、このアイテム、今年も良いな・・とか、初めて飲んだけどこれは買いかな・・と思ってオーダーしても、そんな状況なので、

「バラ数量ならうちは結構ですので他のショップさん分に回してください。」

と常々言うようになってしまいました。最近は慣れたもので、

「いつもすみませんね・・」

と、結局は買わないと言ってるのに謝られてしまいます・・何だかな~です。なので基本、昔からやっていてある程度理解しているアイテムで有ればバラでも仕入れ、新規で飲まずにはご紹介も出来ないアイテムはスルーする・・と言う感じでしょうか。



 まぁそれでも少なくとも、ご紹介させていただくアイテムはしっかりテイスティングをして皆さんを裏切らないようにしたいと思っています。

 なので、

「大したことは無いはずと思うが、そこまで言うなら騙されてみよう」

と思っていただけますと幸いです。超お勧め!・・滅茶苦茶旨いです!




 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【最もリーズナブルなプライスの村名ジュヴレ=シャンベルタンながら、そのポテンシャルは高いです!今飲んでも美味しい!】

 ついに・・ギイヤールのレニアールも5千円を突破させざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。ほぼ5%の値上げですね。ずっと頑張っていたんですけどね・・5千円をこえないように。さすがに力尽きました。

 しかし、品質的には向上しています。2015年・・素晴らしい仕上がりです。2013年ものの写真が無いのが残念では有りますが、少なくとも2014年ものとの比較で・・

「・・おっ・・そんなに違うんだ・・」

と言うことはお判りいただけるかな・・と思います。


 より赤く、濃密で、グラデュエーションが良く判るかと思うんですね。透明感・・透明なミネラリティが全面を覆っている2014年に対し、果実感や官能感がその透明や半透明のミネラリティを抑え込んでいる画像です・・いや、少なくともnoisy にはそう見えます。

 やはり非常に充実していて、一発グラスを振ると、アロマがぶわっと拡がって放出されます。これまた非常にドライで全く甘く無く、ジュヴレ=シャンベルタンにしては珍しくしなやかなテクスチュアです。

 どちらかと言えばとても綺麗で美しいスタイルのジュヴレと言え、もう一つの村名のオー・コルヴェV.V.の、少しワイルド系に振れられたキャラクターとも違う面を見せてくれます。

 その分、マリアージュで暴れない・・と言うか、おしとやかな感じがしますし、いや、ジュヴレだったらもっと粗野で有って欲しい・・と言うような気持ちも有るかとも思います。ですがそれこそがこのレニアールのキャラで、それが良いんだよ・・と思っていただけましたら幸いです。

 ギイヤールのワインは、現地フランス以外の海外へは日本が多く、他国にはほぼ出回っていないようで評論家さんたちのリストには入っていないようです。その分、他のドメーヌのワインよりもリーズナブルで、適正な価格以上にリーズナブルなのかと想像しています。

 半面、余りマスコミに登場しませんので、お客様の「欲しい・飲んでみたい」欲求にもリスト入りしないのかな?・・とは思いますが、いずれ「最もリーズナブルなジュヴレ=シャンベルタン」だと言うことに気付かれるでしょう。

 とても良い出来だと思います。是非ご検討いただきたいワインです。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【今飲んでも素晴らしさが伝わって来ます!香り高く伸び良くドライ、滅茶美味しい中量級ジュヴレです!】

 ACブルも非常に旨いですが、この古木のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールも相当に旨いです。

 しかしながらこれだけお勧めしているギイヤールなのに、今一つ販売が振るわないんですね・・。ホント、不思議です。

 まぁ確かに「愛想の良さ」は、さして感じないですよね。めちゃくちゃドライですし、昔は少しハードなテクスチュアだったので、「しかめっ面」をしているように感じられたかもしれません。でも現在は、そんなハードボイルドを地で行くようなニュアンスは無くなり、襞の有るしなやかなテクスチュアと細やかな表情が感じられる素晴らしいジュヴレです。

 このレニアールは1級シャンピトノワ(プティ・シャペル)の下方に有り、接してはいないものの、ほんのりと似たようなニュアンスも有ります。ジュヴレらしい重厚なニュアンスを見せる・・と言うよりは、ジュヴレの中ではエレガント系で、ミネラリティの香り高く中量級のボディが特徴です。

 現状で非常に外交的なスタイルで、ACブルを高貴にしたようなニュアンスが感じられます。赤い果実に少し黒味が入った感じで、非常にエキシーです。甘味もへったくれも無いドライなスタイルなのに、キチッとした出汁系の旨みが有り、収束は美しく長いです。

 なんで売れないのか・・本当に不思議です。他のショップさんは安いんですかね~・・。noisy はそんなに取ってないんですが・・それに1本は必ず開けちゃってますから、ただでさえ経費が・・などと愚痴を言いたくなっちゃいます。

 まぁ・・例えば今ではもう無い・・やめてしまうとなったら物凄いことになっている「トルショ・マルタン」などは、似ているっちゃぁいるような気がしますが、ジャッキー・トルショは高収量で薄い旨みが早い熟を生み、エレガントで妖艶な美味しさを見せていた・・と思います。その代りに長い保存することと、良いコンディションを保つことが難しいワインになっていたと。それに比べればかなりの低収量で濃密ですから、マルタンのように熟成するには時間が掛かると言えるでしょうが、ポテンシャルは一体どう判断するの?・・と言う疑問も有ります。まぁ、美味しければ、好きならばそれで良いんですけどね。言ってみればトルショはルイ・ユエラン型なんですね。もっと突っ込めば、先代のデュジャックさんとか・・ですね。トルショよりは濃いですがローラン・ルーミエとか。ギイヤールもそのライン上には有りますが、そんなに薄く(緩く)は無いと言えます。しっかりと濃度が有った上でエレガントなんですね。

 このところのルイ・ユエランの売れ行きはビックリするものが有りまして、

「ん?・・そんなに隠れファンがいらしたのか!」

と今更ながらに感じています。それも、

「もう手に入らないかも・・」

と思われた結果なのかもしれませんが、このギイヤールのワインも、極一部の熱狂的なファンはいらっしゃるにしても、noisy のところでは数えられるほどです。

 ただし、こちらももう高齢でいらっしゃるし、後継ぎ問題が解決していないそうで、おそらく素晴らしい出来になっているであろう2015年は何とか届くか?・・と気を揉んでもいる・・しかし、さしては評判にならない・・と言うような難儀さも有ります。

 リーズナブルで、品質も他に負けないどころか、凌ぐものが有ると感じています。是非飲んでみてください!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【何とこの期に及んで5千円以下!しかも味わいはトップレベル!艶やかでドライ、エキスが美味しいジュヴレです!】


 村名のジュヴレです。どうです?・・紫がしっかりした色合いでしょう・・。でも以前は男っぽい超辛口な味わいでガッシリとした味わいが全面に出ていたんですが、シルキーさも旨みもちゃんと備わってきてるんですよ!

 とてもピュアで、ヴァン・ナチュールのナチュラルさとは違うナチュラルさ・・まぁ説明は難しいですが、危険なニュアンスを全く感じさせない無垢感のある自然さです。

 So2の使用量も年々減っているんじゃないかと思います。以前はもっと硬いだけだったんですが、テクスチュアこそシャンボールっぽい硬さも含むものだとしても、艶やかさピュアさが飛び抜けてきました。現状、ACブルほどの取っ付き易さには及んでいないんですが、今が6月として、暑さがピークを迎えるころには、ちょうど良い塩梅になっているものと想像されます。

 ACブルも非常に緻密ですがさすがにこちらは村名ですんでさらに凝縮感もプラスされます。むしろその感じが今の強い感じを助長しているので、2カ月ほどで馴染む・・と踏んだんですね。

 少し黒の入った紫の小果実が群生し、艶々と伸びやかで、しかも「思いっきりドライ」なのにエキスの旨みがしっかり有る、とても旨い村名ジュヴレです。価格も頑張ってます・・・5千円付けてないんですよね・・。利益的には少し厳しいんですが、それでもここは何とか是非とも飲んでいただこうと言う魂胆です。

 ブルゴーニュ好きが好む味わいです。最もシャンボール=ミュジニーのルイ・ユエランのような「石灰的ミネラリティで要素と要素を結び付けている」感じでは無く、しっかりジュヴレ=シャンベルタンした、「(黒や紫の)色のついた鉱物がその他の要素と要素を結び付けている」感じで、より「強さ」を感じるかと思います。勿論ですが20年は平気で持ちます・・が、是非飲んでみてください。素晴らしいジュヴレ=シャンベルタンです!


2017 Gevrey-Chambertin aux Corvees Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・オー・コルヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ

15217
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢66年/年産3600本。土深くて石灰質。熟した果実や黒果実の香りはこの畑のテロワールの印であり、ふくよかな口あたりで味わいに深みがあり、ミッドに肉質感がある。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,190 (外税) 
【旨い!近々に飲まれるならこのオー・コルヴェが白眉!クラス越えの味わいが楽しめます!】
 国道の東側にあるレニアールV.V.と、西側にあるオー・コルヴェV.V.。

 たった道一本を境にして、東と西では異なった評価になってしまいます。勿論ですが、東側より西側が高い評価になります。

 言ってしまえば、国道沿い南端の西側には、グラン・クリュのマゾワイエール(シャルム)が接していますから、テロワール的に細かなことを言わなければ、国道の西側は1級と特級のもの・・です。しかしながら、そこには、「村の中心」が有りますので、家屋や醸造所が並んでいる訳です。

 また地形的、地勢的に1級以上の畑に劣るから村名格になっていると言える訳ですね。惜しむらくは、国道を村の南の方に向かえば、傾斜が増えて来ます。オー・コルヴェの辺りは余り傾斜が無い・・なので、日当たりや水捌けにおいては、格上の畑ものには贖えない・・と言うことなのでしょう。

 しかしこのオー・コルヴェ2017年、実に美味しいです。鈍重にならない、エレガント系と言って良いスタイルです。2017年のギイヤールに共通な、柔らかなボディとしなやかなテクスチュア、そこにレニアールV.V.には見つけにく、「格上さ」が感じられます。

 時折言っていますが、人間、3本のワインを同時に飲めば、

「これが一番おいしい・・」

って、決めているものなんですね。

 なので、このレ・コルヴォーV.V.2017を飲まなければ、レニアールV.V.2017でたっぷり幸せになれます。今飲んで最高に美味しいのは、このレ・コルヴォーV.V.です。

 毅然と赤い果実の色合いです。昔はもっと黒かった・・今残っているグラス写真は2013年が最後ですが、2012年以前は真っ黒に近いイメージです。ここまで赤くなるとは・・と言うような感じもしますが、残糖感の無さは相変わらずで、酸のバランスで絶妙な旨味を生んでいます。

 美味しいです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしかった2015年を超える柔らかで緻密、シルキータッチ、官能感と構造の大きさに感動です!】

 あのタイトに締まり、黒々として、ビターながらも緻密な複雑性を見せていた2014年までのオー=コルヴェとは、見る影も無いほど異なる味わいです。

 何よりも・・

「愛想が良いのにポテンシャルが高い」

んですね。


 こちらはジュヴレの村名のリューディですが、事実上、「レニアールV.V.」よりも格上のアイテムです。

 余りに美味しいレニアールV.V.では有りますが、流石に・・流石にオー=コルヴェV.V. にはポテンシャルで劣ります。それはもう・・仕方が無いです。

 底辺から立ち昇ってくるかのような深くもノーズを抉ってくる凄みの有るアロマからして異なります。快活さに複雑性を載せてくるレニアールV.V.に対し、その存在感、表情のひとつひとつに快感が感じられます。

 2016年のギイヤールの特徴でも有ると感じられる、「赤みを帯びた色合い」はノーズや味わいにもそのまま表されていて、2015年もののコラムにも書いたように、

「シルキーなテクスチュア」

 その表現でさえ、数段上にランクアップしていると感じます。もうトップレベルのドメーヌと同レベルと言って良いでしょう。

 リーズナブルでそこそこに美味しい生産者・・と言うご理解で有ったと思いますが、もうこの2016年でそこは通り抜けた、新たな世界を切り開いたと言って良いと思います。

「・・でも・・これでグラン・クリュを持ってこれたらなぁ・・」

などと思ってしまいました。

 非常にリーズナブル且つ旨いワインです。是非飲んでみてください。超お勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい仕上がりの村名オー=コルヴェ!薫り高く緻密、シルキーなテクスチュアです!】

 このように毎年、グラスの写真をアップするようにしましたら、ま~・・面白いものですね。自分でもここまで違ったのかと・・(^^;; 全然違いますよね~・・毎年!・・同じワインですよ。しかも毎年、同じ場所で撮ってますから・・。敷物とか光源の加減だとかは違ってますけどね。

 冷ややかな2013年、ニュートラルな2014年、濃密な2015年・・です!



 ・・で終わりたいところですが・・やはり2015年ものは充実しています。2013年ものと2014年ものを1/3ずついただき、2014年ものを倍ほど凝縮させたものを1/3加えたような・・感じでしょうか。・・判り辛いですかね。

 香りの立ち、中域の膨らみ、ジュヴレ的な男っぽい表現に混じるシャンベルタン的柔らかさが非常に良いです。2015年の濃密さは表現において、より充実されたものに昇華しています。

 是非このリーズナブルな村名を飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【仄かで高貴なスパイス感!シャンボール的な白い石灰感!そこにジュヴレ的な表情が映り込みます!】

 非常に素晴らしいです。現状はやや硬さも有りますが、飲めないレベルでは有りません。

 むしろこのまだやや硬いニュアンスが、

「新鮮で美味しい焼き鳥、内臓肉にピッタリ!」

と感じられるような・・見事なマリアージュを見せるでしょう。見てください・・この素晴らしい照り・輝きの有る色合いを。素晴らしいでしょう?

 ギイヤールならではの完全発酵由来のドライさ、エキスたっぷりの旨さには、残糖も何の添加物さえもありません。そのドライなエキスからの旨みが、じわっと伝わってきて美味しい・・と感じさせてくれるんですね。

 なんだかんだ言っても、ここまでのドライなピノ・ノワールは、そうは無いんですよ。甘いのは嫌だと、完全にドライなのが良いと言いつつも、ドライ過ぎると気に入らないのでしょう?

 でもギイヤールさんちのジュヴレは、このオー・コルヴェもそうですが、徹頭徹尾ドライながら、その「ノー」と言ってしまうに違いないドライさなのに、きっちり旨みが感じられるんですね。


 そして仄かなスパイス感と、ジュヴレとしては異質とさえ思えるような白い石灰系のミネラリティがふんだんに存在し、その内側にジュヴレ的な要素が見え隠れしています。素晴らしいワインだと思います。

 最も、今でもそれなりに美味しく飲めますが、飲み頃は5年ほど経ってから・・でしょう。例えアドヴォケイトが5年以内に飲め・・と言ったとしても・・です。さすがにそんなことを言う方はもういらっしゃらないと思いますが、例えばギイダシェットとか、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン辺りでも15/20Points 位しか付かないんですね。それは実は変な話しでして、このポテンシャルならば15Points 止まりは有り得ないんですね。ホント、裏取引が有るんじゃないかと思っちゃいますよ。その位良い出来だと感じました。是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしく旨いのに何で売れんのかな・・さらに磨きが掛かっています!!素晴らしい!】

 村の中央部、下部に有るオー・コルヴェのヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)によるワインです。1級レ・コルボーの北に有りますので、エージェントさんの説明の「ラヴォーに隣接」と言うのは厳しく、「ラヴォーから下って来て村の中心を通り過ぎたところ」、もしくは、「トメーヌ・トラペの屋敷の横~上」・・と言うのが正しいです。

 味わいはやはりギイヤールらしい、全く甘みを残さないエキス化された見事な味わいです。色合いもどうでしょう?・・非常に美しい、やや暗めの赤紫をしています。ミネラリティもたっぷりで、年々、その生き生きとしたテクスチュアが増しており、こんなプライスでは申し訳無いよな・・・などと感じてしまいます。

 何せね・・1級のレ・コルヴォーなどはセラファンさんちの半額以下ですよ・・。まぁ、そこはマジ=シャンベルタンの真横ですから、マジっぽいスパイス感バッチリな良い畑なんですが、それでも7千円ほどですから・・。

 で、このリューディ・オー・コルヴェですが、今飲んで目茶旨いギイヤールのACブルとは違い、少し硬さも有ります。

 2016年6月の時点で、ACブルはその前まで閉じていたのが開き始めた感じです。しかしこちらのオー・コルヴェはまだ閉じ気味で、ややタイトさを感じさせます。

 勿論、飲めないほど硬い感じでは無く、溢れるポテンシャルの性で漏れてしまう部分だけでも美味しくいただける感じ・・・特にシャンボール系の滑らかなテクスチュアがお好きな方なら問題無いと言えるレベルです。

 同じ村名の区画もの、レニアールとの比較では、構造の深さ、黒味の有る果実の豊かさ、遅熟さ・ポテンシャルトータルで上なのがオー・コルヴェ、柔らかさや赤みの有る果実を感じさせる部分、早熟さにおいてはレニアールということになるかと思います。

 それにしても非常にリーズナブルです。難しいはずの2013年、見事なワインにしたと思います。是非ご検討くださいませ!


2017 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Corbeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・コルボー

15218
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢86年/年産3000本。グラン・クリュの“マジ・シャンベルタン”の北側に隣接する小さな区画。味わいの厚みは隣りの畑のマジ・シャンべルタンにも似たものがある。これがこの畑の特徴である。とても香りが強い印象。これがこのワインの個性です。ミルティーユ、カシス、黒スグリの味わいが表だっていて、長く続き、テクスチャーは滑らかで弾力(厚み)がある。シルクのような厚みとなめらかなテクスチャー。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,980 (外税) 
【リリース直後から美味しかった2016年ものとは異なります。ポテンシャルが増えたこの2017年ものは、半年~2年ほど寝かせてください。】
 非常に細やかなスパイシーなアロマに精妙さが加わった、準特級並みの1級レ・コルボーです。いつも言い方で、コルヴォーとコルボーを区別するのが面倒では有ります・・が、マジ=シャンベルタンに接する1級畑ですんで、品物を間違える訳にはいきません。

 そしてマジはルショットとクロ・ド・ベーズに接する訳ですから・・その辺りの畑の配置を知っていれば、この1級レ・コルボー
ももっと人気になって良いんじゃないかと思うんですけどね。

 2017年のレ・コルボーは・・マジでマジっぽいです。やや痩せたクロ・ド・ベーズがマジの修飾子だとするなら、それを外すことは無いでしょう。

 しかしながら、マジほどまでにはグラン・クリュ感は持ち切れないのも事実・・やはりプティ・マジ=シャンベルタンかな・・と言うようなイメージになります。

 2017年のこのワイン、今は残念ながら閉じています。30分以上経過しないとソフトなタッチになって来ません。1時間近く経ってようやく、

「おっ、マジに近づいた!」

なんておやじギャグが出てくるようになります。

 ポテンシャル的には、プラスマイナス打ち消し合って2016年同様と判断します。非常にリーズナブルですし、赤い果実を得たギイヤールはとても魅力的ですので、是非・・少し待ちますが、飲んでみていただきたいと思います。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【わお!!さすがのトップキュヴェ!!2016年に感じるかもしれない閉鎖感は全く有りません。高質感が緻密表情の襞から漏れて来ます!】

 素晴らしいです!・・こちらも他の2016年のギイヤールのワイン同様、柔らかでふっくら、シルキーなテクスチュアです。しかも、マジ=シャンベルタンに隣接していると言う、そんなイメージが飲むと浮かんでくるほどの個性を感じさせてくれます。

 飲ませてくれればね・・判るから・・ちゃんと書くんですけどね。いや、正確に言えば、飲める位買わせてくれれば・・でしょうかね。ブルゴーニュワインのテイスティングは、本当に厳しい時代になっちゃってますからね。

「noisyさん位になれば簡単にサンプル、貰えるんでしょ?」

と思われるかもしれませんが、別にサンプルをいただいている訳じゃ無いんですよ。ちゃんと購入しています。毎年購入しているアイテムは、ある意味、「信頼している造り手」ですから、その信頼を継続できるかどうかをチェックしていますし、どんな方向へ向かっているのかを見ている訳です。これが2本だ3本だ、6本しかないとかになると、開けるわけにはいかなくなってしまう訳です。

 2015年ものの1級レ・コルボーは、リリース直後から、ま~・・滅茶苦茶美味しくて・・お陰様で結構な本数を販売させていただきました。驚かれた方も多いと思いますよ。下手をすれば、

「著名大ドメーヌのACブルゴーニュの価格」

ですからね。それでマジ=シャンベルタンに隣接する1級レ・コルボーが買えちゃう訳ですから。


 で、飲んでも大したことが無いか?・・と言うと、これがまた素晴らしいし、2015年、2016年と、ホップ、ステップと・・ジャンプを待っているか、もしくはジャンプ中か?・・と言う状況だと思うんですね。

 確かに2014年まではややゴツゴツしていましたし、タイトに締まっていましたし、赤を覆いつくした黒果実が目立っていましたし、ビター感が少し強めと感じるようなニュアンスに取れました。それでも3~5年しますと柔らかいし官能的だし、素晴らしい美味しさだったんですが、

「リリースした年にすでに飲める!」

と言う、柔らかさや外交性が・・赤い果実と共にやって来た訳です。高質感の備わる素晴らしい味わいです。


 早めに飲まれる場合は、1~2週間、休ませてからにしてくださいね。しなやかな襞から感じられる高質感を損なわぬよう・・丁寧に扱ってください。そうすれば・・リーズナブルながらも高級ブルゴーニュワインの素晴らしさに触れることができると思います。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!これは頭抜けて美味い!こんなワインが埋もれていたなんて・・と感じていただけるでしょう!】

 それでも何とかACブルゴーニュだけは、それなりの数が流れて行くようになったギイヤールです。・・美味しいですよね?・・ビターな味わいの中に細やかなジュヴレ的表情の起伏が感じられる、今となっては非常にリーズナブルなピノ・ノワールです。

 他の村名ルニアール、村名オー=コルヴェも素晴らしいんですが、やはりこの1級レ・コルボーの素晴らしさは頭抜けていました。2015年的に良く熟した果実の深い味わいと、たっぷり存在するジュヴレ的なミネラリティが感じられます。

 しかも、これはまぁ・・人それぞれの感覚に由来するものなのでどうかとは思いますが、

「まったく甘く無いのがギイヤールのスタイル」

ですんで、2015年ものピノ・ノワールのネガティヴな側面として言われやすい、

「2015年ものは少し甘い・・」

と言うのは当てはまりません。


 しかも、この1級オー=コルヴェは、グラン・クリュ・マジ=シャンベルタンの北にモロに接する畑ですんで、マジ=シャンベルタンにソックリなんですね・・。マジの乾いたニュアンスをほんのりウェットにしたら、そのまんまマジ=シャンじゃ無いか?・・とさえ思ってしまいます。

 また、今飲んでも実に旨いです。抜栓した傍から、

「・・只者では無い」

と思わされてしまう複雑高貴なアロマが漂って来ます。村名コルヴェも薫り高いですが、この1級レ・コルボーは半端ないです。

 また、2015年ものはグレートイヤーたる素質を充分に持っていると感じます。それに、2015年ものは葡萄の熟度が高い性でアルコール分が高くなったワインも散見されますが、何とエレガンスを感じさせるにはドン・ピシャリの13%です。しかもこのワインは異常にリーズナブルです!

 この、非常に・・美しい色合いをご覧ください。判る方なら・・そそられる色合いだと思います。因みに色味の加工は一切していませんで、範囲を切り取り、大きさのみ調整しています。

 素晴らしいワインでした。「ブルゴーニュは高くなっちゃって・・」とお嘆きも判りますが、こんなリーズナブルでポテンシャルの非常に高いワインをお忘れでは無いかと・・。是非一度飲んでみて評価していただきたいと思います。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2014年1級レ・コルボーはギイヤール史上最強、素晴らしいポテンシャルでした!】

 え~・・写真を2枚、掲載しちゃいました。素晴らしいポテンシャル!・・まさにマジ=シャンベルタンの真横・・・と言うようなニュアンスが漂って来ます。野性味の有るスパイシーさが香しいですし、乾いた大地の薫り、細やかな石灰感、複雑性とも、当然のように村名ジュヴレを大きく凌ぎますが、良く出来たマジ=シャンベルタンがそうであるように、まだ若い時期には飲み人を寄せ付けないような威圧感が感じられます。

 色合いは非常に美しいルビーです。色だけでもポテンシャルを訴えてきます。香りはハイな領域にアクセントが有ります。濃密なアロマでスピードも速い・・しかも官能感が備わります。色に続いてこの香りで、

「・・あぁ・・こりゃぁ良いワインだ・・」

と言うことが判るでしょう。


 味わいも非常に複雑性に長け、時間を掛けると少しずつベルベッティに成って来ますが、いかんせん、早いです。のんびりと飲むには良いですが、夕食に何時間も掛ける訳にもいかないですよね。

 2013年もののご紹介時には、

「最低1年は置いてください。」

としっかり・・書いて・・いましたね。


 売り手の気持ち的にはそれを繰り返したいところですが、残念ながらそんな心にも無いことは言えません。

「素晴らしい出来の2014年レ・コルボーは最低3年置いてください。」

と言いたいと思います。


 そう、2013年はエレガント系に仕上がり、その見事なバランスからふっくら感が出てくるのには最低1年が必要と判断しましたが、2014年ものは1年ではとてもじゃないが不足。2年目でどうにかなるかもしれないとしても、安全策は3年かと判断した次第です。

 まぁ、温度を下げたり(7度位まで)、そうかと思えばそこから17度位まで上げたり・・を何度か繰り返し・・・いや、その際にはもちろん澱引きしてデキャンタして・・ですよ。途中ではデキャンタの中でグルグルと振り回し、もしくは別のデキャンタ(ウルトラ・デキャンタがベスト)に移し替え・・また冷やして・・とかですね。そして、翌日、翌々日まで温度管理して・・。しかも翌日も同じことをやったりして・・。

 そうするとですね、実際に時が過ぎての熟成とは違った印象には成るんですが、かなり美味しく飲めるようになっていたりします。最もこのパワーゲームは失敗することも有ります・・タイミングが命ですから、飲む時にピークに持って行くのが難しいんですね。

 ただ、ポテンシャルが有って、比較的リーズナブルなワインは、ほぼ絶滅状態ですから、このような完全発酵、完全エキスの素晴らしいワインで色々と試されると、今まで見えなかった世界を覗くことが出来る・・・かもしれません。

 宜しければそんなことも頭の片隅にでも置いておいていただき、いつか思い出したら失敗覚悟でやってみるのも一興かと思います。是非このポテンシャル高い見事なジュヴレ・レ・コルボーをご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいポテンシャルです!・・さすがの1級!・・でも最低でも1年は置いてください。】


 グラン・クリュ・マジの区画の北に引っ付いた1級のレ・コルボーです。色を見るだけでもポテンシャルが匂ってくるような・・まぁ・・それなりのドメーヌなら悪いワインになるはずの無い区画ですが、やはりマジの様にタイトに仕上がることが多いのでしょう・・現状はやや硬さが見られます。

 でも解れてきますとスパイシーで野生の風味をトッピングした妖艶さも出てきて素晴らしい芳香になります。果実で言えば、ベリー系と言うよりも、ワイルドベリーと言いたくなるニュアンスです。

 色合いも濃く無く、薄く無く、中間的な感じです。非常にエキシーで、余分な贅肉を全く感じません。現状、硬めなので、ややほっそりとした体型からのスパイス感です。1年ほど経過して少し熟してくれば、現状やや細身のボディもグググっと膨らんでくるでしょう。中盤移行の余韻の美しさ、長さはもう、そのポテンシャルを充分に感じさせてくれる素晴らしいワインです。

 ギイヤールの他のコラムでも書きましたが、近年グングンとワインのピュアさ、美しさに磨きを掛けてきています。ノン・フィルターの効果でしょうか・・2009年頃までのギイヤールと比較すると、かなりの違いだと感じられます。価格も非常にリーズナブルで、今時マジの横の1級で・・こんなプライスです。5年寝かせるとかなり良くなりますが、真価を発揮するにはやはり7~10年必要でしょう。リーズナブルですがポテンシャルの高いワインです。是非ご検討くださいませ。


2016 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Corbeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・コルボー

14285
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

◆◆◆2019年11月23日より出荷可能です。
■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢86年/年産3000本。グラン・クリュの“マジ・シャンベルタン”の北側に隣接する小さな区画。味わいの厚みは隣りの畑のマジ・シャンべルタンにも似たものがある。これがこの畑の特徴である。とても香りが強い印象。これがこのワインの個性です。ミルティーユ、カシス、黒スグリの味わいが表だっていて、長く続き、テクスチャーは滑らかで弾力(厚み)がある。シルクのような厚みとなめらかなテクスチャー。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,580 (外税) 
【わお!!さすがのトップキュヴェ!!2016年に感じるかもしれない閉鎖感は全く有りません。高質感が緻密表情の襞から漏れて来ます!】
 素晴らしいです!・・こちらも他の2016年のギイヤールのワイン同様、柔らかでふっくら、シルキーなテクスチュアです。しかも、マジ=シャンベルタンに隣接していると言う、そんなイメージが飲むと浮かんでくるほどの個性を感じさせてくれます。

 飲ませてくれればね・・判るから・・ちゃんと書くんですけどね。いや、正確に言えば、飲める位買わせてくれれば・・でしょうかね。ブルゴーニュワインのテイスティングは、本当に厳しい時代になっちゃってますからね。

「noisyさん位になれば簡単にサンプル、貰えるんでしょ?」

と思われるかもしれませんが、別にサンプルをいただいている訳じゃ無いんですよ。ちゃんと購入しています。毎年購入しているアイテムは、ある意味、「信頼している造り手」ですから、その信頼を継続できるかどうかをチェックしていますし、どんな方向へ向かっているのかを見ている訳です。これが2本だ3本だ、6本しかないとかになると、開けるわけにはいかなくなってしまう訳です。

 2015年ものの1級レ・コルボーは、リリース直後から、ま~・・滅茶苦茶美味しくて・・お陰様で結構な本数を販売させていただきました。驚かれた方も多いと思いますよ。下手をすれば、

「著名大ドメーヌのACブルゴーニュの価格」

ですからね。それでマジ=シャンベルタンに隣接する1級レ・コルボーが買えちゃう訳ですから。


 で、飲んでも大したことが無いか?・・と言うと、これがまた素晴らしいし、2015年、2016年と、ホップ、ステップと・・ジャンプを待っているか、もしくはジャンプ中か?・・と言う状況だと思うんですね。

 確かに2014年まではややゴツゴツしていましたし、タイトに締まっていましたし、赤を覆いつくした黒果実が目立っていましたし、ビター感が少し強めと感じるようなニュアンスに取れました。それでも3~5年しますと柔らかいし官能的だし、素晴らしい美味しさだったんですが、

「リリースした年にすでに飲める!」

と言う、柔らかさや外交性が・・赤い果実と共にやって来た訳です。高質感の備わる素晴らしい味わいです。


 早めに飲まれる場合は、1~2週間、休ませてからにしてくださいね。しなやかな襞から感じられる高質感を損なわぬよう・・丁寧に扱ってください。そうすれば・・リーズナブルながらも高級ブルゴーニュワインの素晴らしさに触れることができると思います。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!これは頭抜けて美味い!こんなワインが埋もれていたなんて・・と感じていただけるでしょう!】

 それでも何とかACブルゴーニュだけは、それなりの数が流れて行くようになったギイヤールです。・・美味しいですよね?・・ビターな味わいの中に細やかなジュヴレ的表情の起伏が感じられる、今となっては非常にリーズナブルなピノ・ノワールです。

 他の村名ルニアール、村名オー=コルヴェも素晴らしいんですが、やはりこの1級レ・コルボーの素晴らしさは頭抜けていました。2015年的に良く熟した果実の深い味わいと、たっぷり存在するジュヴレ的なミネラリティが感じられます。

 しかも、これはまぁ・・人それぞれの感覚に由来するものなのでどうかとは思いますが、

「まったく甘く無いのがギイヤールのスタイル」

ですんで、2015年ものピノ・ノワールのネガティヴな側面として言われやすい、

「2015年ものは少し甘い・・」

と言うのは当てはまりません。


 しかも、この1級オー=コルヴェは、グラン・クリュ・マジ=シャンベルタンの北にモロに接する畑ですんで、マジ=シャンベルタンにソックリなんですね・・。マジの乾いたニュアンスをほんのりウェットにしたら、そのまんまマジ=シャンじゃ無いか?・・とさえ思ってしまいます。

 また、今飲んでも実に旨いです。抜栓した傍から、

「・・只者では無い」

と思わされてしまう複雑高貴なアロマが漂って来ます。村名コルヴェも薫り高いですが、この1級レ・コルボーは半端ないです。

 また、2015年ものはグレートイヤーたる素質を充分に持っていると感じます。それに、2015年ものは葡萄の熟度が高い性でアルコール分が高くなったワインも散見されますが、何とエレガンスを感じさせるにはドン・ピシャリの13%です。しかもこのワインは異常にリーズナブルです!

 この、非常に・・美しい色合いをご覧ください。判る方なら・・そそられる色合いだと思います。因みに色味の加工は一切していませんで、範囲を切り取り、大きさのみ調整しています。

 素晴らしいワインでした。「ブルゴーニュは高くなっちゃって・・」とお嘆きも判りますが、こんなリーズナブルでポテンシャルの非常に高いワインをお忘れでは無いかと・・。是非一度飲んでみて評価していただきたいと思います。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2014年1級レ・コルボーはギイヤール史上最強、素晴らしいポテンシャルでした!】

 え~・・写真を2枚、掲載しちゃいました。素晴らしいポテンシャル!・・まさにマジ=シャンベルタンの真横・・・と言うようなニュアンスが漂って来ます。野性味の有るスパイシーさが香しいですし、乾いた大地の薫り、細やかな石灰感、複雑性とも、当然のように村名ジュヴレを大きく凌ぎますが、良く出来たマジ=シャンベルタンがそうであるように、まだ若い時期には飲み人を寄せ付けないような威圧感が感じられます。

 色合いは非常に美しいルビーです。色だけでもポテンシャルを訴えてきます。香りはハイな領域にアクセントが有ります。濃密なアロマでスピードも速い・・しかも官能感が備わります。色に続いてこの香りで、

「・・あぁ・・こりゃぁ良いワインだ・・」

と言うことが判るでしょう。


 味わいも非常に複雑性に長け、時間を掛けると少しずつベルベッティに成って来ますが、いかんせん、早いです。のんびりと飲むには良いですが、夕食に何時間も掛ける訳にもいかないですよね。

 2013年もののご紹介時には、

「最低1年は置いてください。」

としっかり・・書いて・・いましたね。


 売り手の気持ち的にはそれを繰り返したいところですが、残念ながらそんな心にも無いことは言えません。

「素晴らしい出来の2014年レ・コルボーは最低3年置いてください。」

と言いたいと思います。


 そう、2013年はエレガント系に仕上がり、その見事なバランスからふっくら感が出てくるのには最低1年が必要と判断しましたが、2014年ものは1年ではとてもじゃないが不足。2年目でどうにかなるかもしれないとしても、安全策は3年かと判断した次第です。

 まぁ、温度を下げたり(7度位まで)、そうかと思えばそこから17度位まで上げたり・・を何度か繰り返し・・・いや、その際にはもちろん澱引きしてデキャンタして・・ですよ。途中ではデキャンタの中でグルグルと振り回し、もしくは別のデキャンタ(ウルトラ・デキャンタがベスト)に移し替え・・また冷やして・・とかですね。そして、翌日、翌々日まで温度管理して・・。しかも翌日も同じことをやったりして・・。

 そうするとですね、実際に時が過ぎての熟成とは違った印象には成るんですが、かなり美味しく飲めるようになっていたりします。最もこのパワーゲームは失敗することも有ります・・タイミングが命ですから、飲む時にピークに持って行くのが難しいんですね。

 ただ、ポテンシャルが有って、比較的リーズナブルなワインは、ほぼ絶滅状態ですから、このような完全発酵、完全エキスの素晴らしいワインで色々と試されると、今まで見えなかった世界を覗くことが出来る・・・かもしれません。

 宜しければそんなことも頭の片隅にでも置いておいていただき、いつか思い出したら失敗覚悟でやってみるのも一興かと思います。是非このポテンシャル高い見事なジュヴレ・レ・コルボーをご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいポテンシャルです!・・さすがの1級!・・でも最低でも1年は置いてください。】


 グラン・クリュ・マジの区画の北に引っ付いた1級のレ・コルボーです。色を見るだけでもポテンシャルが匂ってくるような・・まぁ・・それなりのドメーヌなら悪いワインになるはずの無い区画ですが、やはりマジの様にタイトに仕上がることが多いのでしょう・・現状はやや硬さが見られます。

 でも解れてきますとスパイシーで野生の風味をトッピングした妖艶さも出てきて素晴らしい芳香になります。果実で言えば、ベリー系と言うよりも、ワイルドベリーと言いたくなるニュアンスです。

 色合いも濃く無く、薄く無く、中間的な感じです。非常にエキシーで、余分な贅肉を全く感じません。現状、硬めなので、ややほっそりとした体型からのスパイス感です。1年ほど経過して少し熟してくれば、現状やや細身のボディもグググっと膨らんでくるでしょう。中盤移行の余韻の美しさ、長さはもう、そのポテンシャルを充分に感じさせてくれる素晴らしいワインです。

 ギイヤールの他のコラムでも書きましたが、近年グングンとワインのピュアさ、美しさに磨きを掛けてきています。ノン・フィルターの効果でしょうか・・2009年頃までのギイヤールと比較すると、かなりの違いだと感じられます。価格も非常にリーズナブルで、今時マジの横の1級で・・こんなプライスです。5年寝かせるとかなり良くなりますが、真価を発揮するにはやはり7~10年必要でしょう。リーズナブルですがポテンシャルの高いワインです。是非ご検討くださいませ。


2016 Gevrey-Chambertin aux Corvees Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・オー・コルヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ

14284
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

◆◆◆2019年11月23日より出荷可能です。
■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢66年/年産3600本。土深くて石灰質。熟した果実や黒果実の香りはこの畑のテロワールの印であり、ふくよかな口あたりで味わいに深みがあり、ミッドに肉質感がある。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,750 (外税) 
【素晴らしかった2015年を超える柔らかで緻密、シルキータッチ、官能感と構造の大きさに感動です!】
 あのタイトに締まり、黒々として、ビターながらも緻密な複雑性を見せていた2014年までのオー=コルヴェとは、見る影も無いほど異なる味わいです。

 何よりも・・

「愛想が良いのにポテンシャルが高い」

んですね。


 こちらはジュヴレの村名のリューディですが、事実上、「レニアールV.V.」よりも格上のアイテムです。

 余りに美味しいレニアールV.V.では有りますが、流石に・・流石にオー=コルヴェV.V. にはポテンシャルで劣ります。それはもう・・仕方が無いです。

 底辺から立ち昇ってくるかのような深くもノーズを抉ってくる凄みの有るアロマからして異なります。快活さに複雑性を載せてくるレニアールV.V.に対し、その存在感、表情のひとつひとつに快感が感じられます。

 2016年のギイヤールの特徴でも有ると感じられる、「赤みを帯びた色合い」はノーズや味わいにもそのまま表されていて、2015年もののコラムにも書いたように、

「シルキーなテクスチュア」

 その表現でさえ、数段上にランクアップしていると感じます。もうトップレベルのドメーヌと同レベルと言って良いでしょう。

 リーズナブルでそこそこに美味しい生産者・・と言うご理解で有ったと思いますが、もうこの2016年でそこは通り抜けた、新たな世界を切り開いたと言って良いと思います。

「・・でも・・これでグラン・クリュを持ってこれたらなぁ・・」

などと思ってしまいました。

 非常にリーズナブル且つ旨いワインです。是非飲んでみてください。超お勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしい仕上がりの村名オー=コルヴェ!薫り高く緻密、シルキーなテクスチュアです!】

 このように毎年、グラスの写真をアップするようにしましたら、ま~・・面白いものですね。自分でもここまで違ったのかと・・(^^;; 全然違いますよね~・・毎年!・・同じワインですよ。しかも毎年、同じ場所で撮ってますから・・。敷物とか光源の加減だとかは違ってますけどね。

 冷ややかな2013年、ニュートラルな2014年、濃密な2015年・・です!



 ・・で終わりたいところですが・・やはり2015年ものは充実しています。2013年ものと2014年ものを1/3ずついただき、2014年ものを倍ほど凝縮させたものを1/3加えたような・・感じでしょうか。・・判り辛いですかね。

 香りの立ち、中域の膨らみ、ジュヴレ的な男っぽい表現に混じるシャンベルタン的柔らかさが非常に良いです。2015年の濃密さは表現において、より充実されたものに昇華しています。

 是非このリーズナブルな村名を飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【仄かで高貴なスパイス感!シャンボール的な白い石灰感!そこにジュヴレ的な表情が映り込みます!】

 非常に素晴らしいです。現状はやや硬さも有りますが、飲めないレベルでは有りません。

 むしろこのまだやや硬いニュアンスが、

「新鮮で美味しい焼き鳥、内臓肉にピッタリ!」

と感じられるような・・見事なマリアージュを見せるでしょう。見てください・・この素晴らしい照り・輝きの有る色合いを。素晴らしいでしょう?

 ギイヤールならではの完全発酵由来のドライさ、エキスたっぷりの旨さには、残糖も何の添加物さえもありません。そのドライなエキスからの旨みが、じわっと伝わってきて美味しい・・と感じさせてくれるんですね。

 なんだかんだ言っても、ここまでのドライなピノ・ノワールは、そうは無いんですよ。甘いのは嫌だと、完全にドライなのが良いと言いつつも、ドライ過ぎると気に入らないのでしょう?

 でもギイヤールさんちのジュヴレは、このオー・コルヴェもそうですが、徹頭徹尾ドライながら、その「ノー」と言ってしまうに違いないドライさなのに、きっちり旨みが感じられるんですね。


 そして仄かなスパイス感と、ジュヴレとしては異質とさえ思えるような白い石灰系のミネラリティがふんだんに存在し、その内側にジュヴレ的な要素が見え隠れしています。素晴らしいワインだと思います。

 最も、今でもそれなりに美味しく飲めますが、飲み頃は5年ほど経ってから・・でしょう。例えアドヴォケイトが5年以内に飲め・・と言ったとしても・・です。さすがにそんなことを言う方はもういらっしゃらないと思いますが、例えばギイダシェットとか、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン辺りでも15/20Points 位しか付かないんですね。それは実は変な話しでして、このポテンシャルならば15Points 止まりは有り得ないんですね。ホント、裏取引が有るんじゃないかと思っちゃいますよ。その位良い出来だと感じました。是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしく旨いのに何で売れんのかな・・さらに磨きが掛かっています!!素晴らしい!】

 村の中央部、下部に有るオー・コルヴェのヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)によるワインです。1級レ・コルボーの北に有りますので、エージェントさんの説明の「ラヴォーに隣接」と言うのは厳しく、「ラヴォーから下って来て村の中心を通り過ぎたところ」、もしくは、「トメーヌ・トラペの屋敷の横~上」・・と言うのが正しいです。

 味わいはやはりギイヤールらしい、全く甘みを残さないエキス化された見事な味わいです。色合いもどうでしょう?・・非常に美しい、やや暗めの赤紫をしています。ミネラリティもたっぷりで、年々、その生き生きとしたテクスチュアが増しており、こんなプライスでは申し訳無いよな・・・などと感じてしまいます。

 何せね・・1級のレ・コルヴォーなどはセラファンさんちの半額以下ですよ・・。まぁ、そこはマジ=シャンベルタンの真横ですから、マジっぽいスパイス感バッチリな良い畑なんですが、それでも7千円ほどですから・・。

 で、このリューディ・オー・コルヴェですが、今飲んで目茶旨いギイヤールのACブルとは違い、少し硬さも有ります。

 2016年6月の時点で、ACブルはその前まで閉じていたのが開き始めた感じです。しかしこちらのオー・コルヴェはまだ閉じ気味で、ややタイトさを感じさせます。

 勿論、飲めないほど硬い感じでは無く、溢れるポテンシャルの性で漏れてしまう部分だけでも美味しくいただける感じ・・・特にシャンボール系の滑らかなテクスチュアがお好きな方なら問題無いと言えるレベルです。

 同じ村名の区画もの、レニアールとの比較では、構造の深さ、黒味の有る果実の豊かさ、遅熟さ・ポテンシャルトータルで上なのがオー・コルヴェ、柔らかさや赤みの有る果実を感じさせる部分、早熟さにおいてはレニアールということになるかと思います。

 それにしても非常にリーズナブルです。難しいはずの2013年、見事なワインにしたと思います。是非ご検討くださいませ!


2016 Gevrey-Chambertin Reniard Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・レニアール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

14283
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100% ジュヴレ・シャンベルタン村の南側に位置する区画の村名。素直で温かみのある酸を持つ。収穫し除梗後、低温で7日間かけて発酵を行う。新樽50%、18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,650 (外税) 
【レニアールV.V.史上、最高の仕上がりです!この柔らかくジュヴレそのもののテロワールを見事に伝えてくれる柔らかで官能的な味わいに是非触れてみてください!】
 どうでしょう?・・まるでACブルの写真の再現だと思わせるような色合いの違いがお判りでしょうか?

 良い色をしているでしょう?・・美味しく無い訳が無い!・・と、見る人が見ればお判りになるはずです。

「あのハードでややゴツゴツしたテクスチュアにビターな男っぽい味わいが特徴のギイヤールのジュヴレが・・これなの?」

・・全く正反対に近いと思っていただけるはず。


 なので、ハッキリ申し上げます。ACブルも滅茶苦茶旨いが・・

「最高です・・シルキーなタッチ、太さとエレガンス、エロスを含んだ複雑なノーズ、ジュヴレの要素を素直に表現してくれる柔らかで適度に膨らむボディ、ノーズに抜ける心地良い野性と知性、長く心地良いほんのりとビターな余韻。レニアール史上、最高傑作です!」

 そう・・テイスティングすれば、見事に判ります。・・いや、そんなの誰にだって判りますって。美味しいんだから・・美味しいと思ってしまうからです。


 でも、例年通りだからとテイスティングもせずにそのままご紹介せざるを得なかったりする場合も有りますよね。そうするともう、そんな違いなどには全く気付かず、大事なことを知らずに過ごすことになります。

 noisy も長年に渡りワインを飲んで来ていますし、人生の大半をワインと共に生きて来ました。今もそうですが、この歳になると何かとまぁ・・忙しいものです。この今のご時世は特に、

「売上至上主義」

ですから、途中の経過はすっ飛ばして、兎に角「利益」を上げろと、日本中どこへ行ってもそうなってしまった訳です。忙しない世の中です。


 ワイン業界は昔はもっとのんびりしていました。テイスティングに出かけることも、仕入れて休ませてテイスティングして、そしてようやく販売する・・と言うワイン屋の仕事と、エージェントさん、インポーターさんの「ダム」や「カヴィスト」としての役割も色褪せてしまいました。

 そもそもエージェントさんのテイスティングに出かけるにしても、遠くで開催されるような場合には中々出かけられない訳ですし、半日~一日潰してテースティングに出かけていては、とてもじゃないが店の売上をキープ出来ない訳ですね。そりゃぁ、東京に店が有り、東京のインポーターさんのテイスティングに出かけてテイスティングし、2~3時間で帰って来られる環境で有れば違うでしょう。

 でもそうだとしても、その僅かなグラスの中のワインで全てを理解するなんぞは、よほどの能力が無ければできないことです。

 noisy も、これだけ忙しい環境の中に身を置かざるを得なくなってしまいましたから、昨今は全くエージェントさんのテイスティングは行かないことにしています。

 でもそうなってくると「情報」が入ってこないんですね。良いとか悪いとか・・誰かが言ってくれないと判らない訳です。そもそも、入荷したことを教えてもらえないとすると、これはもう・・どうにもならない。これは実際に有った話しですよ。noisy は、まだ届いていないんだと思い込んでいた訳です。

 ましてや、それまで売れなかったアイテムでも、少し人気が出てくると・・昨今は平気で

「これは2本、それは3本、あれだけは最大で6本です。」

などと言われる始末ですし、リストには、

「ご注文が多数の場合は調整します」

と書かれていて、飲みもしないアイテムを想像だけで買え・・と言わんばかりです。テイスティングしても次の入荷は無い、しかもバラ数量だとするなら、ルーミエとかなら別ですが、それはもう仕入れられないことにもなってしまいます。

 なので、結局はそのようなアイテムは手放すしかないことになってしまい、

「売れるようになるまでは私の仕事。売れるようになったら徐々に入ってこなくなる。」

みたいな感じになってしまっています。


 リアルワインガイドで自然派をテイスティングして、あ、このアイテム、今年も良いな・・とか、初めて飲んだけどこれは買いかな・・と思ってオーダーしても、そんな状況なので、

「バラ数量ならうちは結構ですので他のショップさん分に回してください。」

と常々言うようになってしまいました。最近は慣れたもので、

「いつもすみませんね・・」

と、結局は買わないと言ってるのに謝られてしまいます・・何だかな~です。なので基本、昔からやっていてある程度理解しているアイテムで有ればバラでも仕入れ、新規で飲まずにはご紹介も出来ないアイテムはスルーする・・と言う感じでしょうか。



 まぁそれでも少なくとも、ご紹介させていただくアイテムはしっかりテイスティングをして皆さんを裏切らないようにしたいと思っています。

 なので、

「大したことは無いはずと思うが、そこまで言うなら騙されてみよう」

と思っていただけますと幸いです。超お勧め!・・滅茶苦茶旨いです!




 以下は以前のレヴューです。
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【最もリーズナブルなプライスの村名ジュヴレ=シャンベルタンながら、そのポテンシャルは高いです!今飲んでも美味しい!】

 ついに・・ギイヤールのレニアールも5千円を突破させざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。ほぼ5%の値上げですね。ずっと頑張っていたんですけどね・・5千円をこえないように。さすがに力尽きました。

 しかし、品質的には向上しています。2015年・・素晴らしい仕上がりです。2013年ものの写真が無いのが残念では有りますが、少なくとも2014年ものとの比較で・・

「・・おっ・・そんなに違うんだ・・」

と言うことはお判りいただけるかな・・と思います。


 より赤く、濃密で、グラデュエーションが良く判るかと思うんですね。透明感・・透明なミネラリティが全面を覆っている2014年に対し、果実感や官能感がその透明や半透明のミネラリティを抑え込んでいる画像です・・いや、少なくともnoisy にはそう見えます。

 やはり非常に充実していて、一発グラスを振ると、アロマがぶわっと拡がって放出されます。これまた非常にドライで全く甘く無く、ジュヴレ=シャンベルタンにしては珍しくしなやかなテクスチュアです。

 どちらかと言えばとても綺麗で美しいスタイルのジュヴレと言え、もう一つの村名のオー・コルヴェV.V.の、少しワイルド系に振れられたキャラクターとも違う面を見せてくれます。

 その分、マリアージュで暴れない・・と言うか、おしとやかな感じがしますし、いや、ジュヴレだったらもっと粗野で有って欲しい・・と言うような気持ちも有るかとも思います。ですがそれこそがこのレニアールのキャラで、それが良いんだよ・・と思っていただけましたら幸いです。

 ギイヤールのワインは、現地フランス以外の海外へは日本が多く、他国にはほぼ出回っていないようで評論家さんたちのリストには入っていないようです。その分、他のドメーヌのワインよりもリーズナブルで、適正な価格以上にリーズナブルなのかと想像しています。

 半面、余りマスコミに登場しませんので、お客様の「欲しい・飲んでみたい」欲求にもリスト入りしないのかな?・・とは思いますが、いずれ「最もリーズナブルなジュヴレ=シャンベルタン」だと言うことに気付かれるでしょう。

 とても良い出来だと思います。是非ご検討いただきたいワインです。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【今飲んでも素晴らしさが伝わって来ます!香り高く伸び良くドライ、滅茶美味しい中量級ジュヴレです!】

 ACブルも非常に旨いですが、この古木のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールも相当に旨いです。

 しかしながらこれだけお勧めしているギイヤールなのに、今一つ販売が振るわないんですね・・。ホント、不思議です。

 まぁ確かに「愛想の良さ」は、さして感じないですよね。めちゃくちゃドライですし、昔は少しハードなテクスチュアだったので、「しかめっ面」をしているように感じられたかもしれません。でも現在は、そんなハードボイルドを地で行くようなニュアンスは無くなり、襞の有るしなやかなテクスチュアと細やかな表情が感じられる素晴らしいジュヴレです。

 このレニアールは1級シャンピトノワ(プティ・シャペル)の下方に有り、接してはいないものの、ほんのりと似たようなニュアンスも有ります。ジュヴレらしい重厚なニュアンスを見せる・・と言うよりは、ジュヴレの中ではエレガント系で、ミネラリティの香り高く中量級のボディが特徴です。

 現状で非常に外交的なスタイルで、ACブルを高貴にしたようなニュアンスが感じられます。赤い果実に少し黒味が入った感じで、非常にエキシーです。甘味もへったくれも無いドライなスタイルなのに、キチッとした出汁系の旨みが有り、収束は美しく長いです。

 なんで売れないのか・・本当に不思議です。他のショップさんは安いんですかね~・・。noisy はそんなに取ってないんですが・・それに1本は必ず開けちゃってますから、ただでさえ経費が・・などと愚痴を言いたくなっちゃいます。

 まぁ・・例えば今ではもう無い・・やめてしまうとなったら物凄いことになっている「トルショ・マルタン」などは、似ているっちゃぁいるような気がしますが、ジャッキー・トルショは高収量で薄い旨みが早い熟を生み、エレガントで妖艶な美味しさを見せていた・・と思います。その代りに長い保存することと、良いコンディションを保つことが難しいワインになっていたと。それに比べればかなりの低収量で濃密ですから、マルタンのように熟成するには時間が掛かると言えるでしょうが、ポテンシャルは一体どう判断するの?・・と言う疑問も有ります。まぁ、美味しければ、好きならばそれで良いんですけどね。言ってみればトルショはルイ・ユエラン型なんですね。もっと突っ込めば、先代のデュジャックさんとか・・ですね。トルショよりは濃いですがローラン・ルーミエとか。ギイヤールもそのライン上には有りますが、そんなに薄く(緩く)は無いと言えます。しっかりと濃度が有った上でエレガントなんですね。

 このところのルイ・ユエランの売れ行きはビックリするものが有りまして、

「ん?・・そんなに隠れファンがいらしたのか!」

と今更ながらに感じています。それも、

「もう手に入らないかも・・」

と思われた結果なのかもしれませんが、このギイヤールのワインも、極一部の熱狂的なファンはいらっしゃるにしても、noisy のところでは数えられるほどです。

 ただし、こちらももう高齢でいらっしゃるし、後継ぎ問題が解決していないそうで、おそらく素晴らしい出来になっているであろう2015年は何とか届くか?・・と気を揉んでもいる・・しかし、さしては評判にならない・・と言うような難儀さも有ります。

 リーズナブルで、品質も他に負けないどころか、凌ぐものが有ると感じています。是非飲んでみてください!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【何とこの期に及んで5千円以下!しかも味わいはトップレベル!艶やかでドライ、エキスが美味しいジュヴレです!】


 村名のジュヴレです。どうです?・・紫がしっかりした色合いでしょう・・。でも以前は男っぽい超辛口な味わいでガッシリとした味わいが全面に出ていたんですが、シルキーさも旨みもちゃんと備わってきてるんですよ!

 とてもピュアで、ヴァン・ナチュールのナチュラルさとは違うナチュラルさ・・まぁ説明は難しいですが、危険なニュアンスを全く感じさせない無垢感のある自然さです。

 So2の使用量も年々減っているんじゃないかと思います。以前はもっと硬いだけだったんですが、テクスチュアこそシャンボールっぽい硬さも含むものだとしても、艶やかさピュアさが飛び抜けてきました。現状、ACブルほどの取っ付き易さには及んでいないんですが、今が6月として、暑さがピークを迎えるころには、ちょうど良い塩梅になっているものと想像されます。

 ACブルも非常に緻密ですがさすがにこちらは村名ですんでさらに凝縮感もプラスされます。むしろその感じが今の強い感じを助長しているので、2カ月ほどで馴染む・・と踏んだんですね。

 少し黒の入った紫の小果実が群生し、艶々と伸びやかで、しかも「思いっきりドライ」なのにエキスの旨みがしっかり有る、とても旨い村名ジュヴレです。価格も頑張ってます・・・5千円付けてないんですよね・・。利益的には少し厳しいんですが、それでもここは何とか是非とも飲んでいただこうと言う魂胆です。

 ブルゴーニュ好きが好む味わいです。最もシャンボール=ミュジニーのルイ・ユエランのような「石灰的ミネラリティで要素と要素を結び付けている」感じでは無く、しっかりジュヴレ=シャンベルタンした、「(黒や紫の)色のついた鉱物がその他の要素と要素を結び付けている」感じで、より「強さ」を感じるかと思います。勿論ですが20年は平気で持ちます・・が、是非飲んでみてください。素晴らしいジュヴレ=シャンベルタンです!


2016 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ

14282
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
ピノ・ノワール100%。 収穫し除梗後、低温で5日間かけて発酵を行う。新樽30%で18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
注:2019年08月31日(土)より出荷可能です。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,250 (外税) 
【心より「美味い!」と言える素晴らしい仕上がり!・・この出来で2016年?・・しかも厳しかったはずのジュヴレ村・・?・・硬いヴェールをはぎ取るのに成功したギイヤール2016年はジャンプアップのヴィンテージです!】
 以前の写真、グラスをヴィンテージ毎に比較してみていただけたら一目瞭然でしょう。

 2014年までは黒み掛かり、透明なミネラリティが透けて見えるような写り方をしているはずです。2015年になり、赤みが黒みを覆うようになり、ピノ・ノワールが適正な時期に収穫されたことを伺わせる色合いをしています。・・まぁ、適正と言うよりは以前までよりも早いタイミングなのでしょう。

 2016年はどうでしょうか?・・単に収穫時期だけを想像するならば、むしろ2015年ものよりも「遅い収穫」を思わせる色合いです。単純明快な2015年の澄んだ色合いに比較しますと、もっと全然複雑な環境を経て来たことを伺わせます。そして「柔らかさ」や「シルキーさ」までも見せてくれているように思えないでしょうか?

 ま~・・驚きました。

「これがギイヤール・・なの・・?」

 ある意味、例えばセラファンを開けた時のような「ジュヴレのワインを想像させる深くもエロティックなアロマ」がスピードを持ってノーズへ飛び込んで来ます。

「・・えっ?」

と、もし2014年以前のギイヤールしか知らない方が飲まれたとしたら、驚き以外の何物でも無く、急いでグラスを傾けることでしょう。

 そして、柔らかく、ふっくらとしたその液体から、見事な膨らみと、滅茶シルキーな舌触り、ノーズに抜けて行く上質なピノ・ノワールならではの複雑かつ歓喜に結び付くに違いないエロティックな香りが抜け、ギイヤールならではの美味しい、ややビターに振った味わいを含んだ余韻に繋がって行きます。

 もう・・これは飲むしか無いです!・・これとこの上のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールは、今から飲んで絶品です。しかも価格も、これ以下のプライスはまともなワインなら全く見当たらないと言って良いほどの安値です。本当に有難い・・

「・・こんなに安くて良いの?」

と思わず言葉に出てしまうか、

「美味しい・・」

と言ってその後絶句したままになるか、

「まぁ・・こんなものだね。」

と強がるか・・(^^;


 どうしたいか、どうするかはあなた次第ですが、

「厳しかったはずの2016年を全く感じさせない見事な仕上がり!」

と言うことは、認めざるを得ないでしょう。


 2016年、ミシェル・ギイヤールは素晴らしいワインを生み出した・・それもギイヤールのワインの特徴・・とも言えた、やや硬い質を捨て去り、ビター感を抑え、ピュアでナチュラルな方向性を打ち出したと言えます。

 是非沢山飲んでくださいね。・・と言っても欲しいだけ、売りたいだけ買わせて貰えると言うものでも無いので、無くなってしまったら申し訳ありません。素晴らしいです!超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【この赤みの有る深い色合いに、2015年の出来の良さを見ることが出来ます!とても美味いです!】

 良いですよね~・・すでに官能感を出して来てくれそうな・・赤みを帯びた深い色合いをしています。

「ドライで美味いしリーズナブルなので是非!」

と言い続けてもう何年経つでしょうか。これほど力を入れてレヴューを書いても中々売れなかった造り手さんは・・いません・・(^^;;

 それでもとても美しい仕上がりだった2014年のこのワインは、今までに無いほどの売り上げを記録させていただきました。帰り注文も実際、とても多かったですし、エージェントさんの在庫が有るのを良いことに、追加追加で販売させていただきましたところ、結構な数字にようやくたどり着いた感じです。

 こちらもギイヤールの2015年、2014年の他のワインと同様、明らかに今までと違っています。見た目でそれは良く判ると思うんですね。


 しかしながら、ギイヤールのワインのスタイルが変わった訳では有りませんし、味筋も変わってはいません。

「・・ん?・・どう言うこと?・・」

と思われるかもしれませんが、それは非常に簡単・・。

「ヴィンテージの要素をギイヤールなりのスタイルで昇華した味わいに過ぎないから・・」

です。


 葡萄はより熟そう・・としたヴィンテージなのでしょう。そして実際、良い感じに熟度の高い葡萄が採れた・・すなわち、糖分が乗り、酸度も失わない良い葡萄を得る機会に恵まれた2015年と言うヴィンテージです。

 しかしながら、それをどう仕上げるのか・・が造り手の腕の見せ所です。勿論、葡萄の熟を見ながら

「いつ収穫するか?」

も、非常に重要なファクターです。


 フレッシュな葡萄が持つピノ・ノワール的な美しい酸を失わず、糖度の乗った葡萄を得るタイミングを知ることが必要です。

 2015年は過熟気味の葡萄を得た生産者が多く、単純に「酸不足」とは言えないものの、「仕上がりはちと甘い」と言う声も聞こえてきます。

 noisy 的には、それは2015年のスタイルで、柔らかい酸と凝縮感のあるヴィンテージ・・と言う理解ですし、それを収穫のタイミングで調整できた生産者は、アルコール分を高くすること無く・・つまり、ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なエレガントさを失わずにワインに仕上げられた・・と言うことなんですね。


 なので、ギイヤールのこのブルゴーニュ・ルージュもアルコール度13度にしっかり抑えられ、しかもまったくの、いつもの年と同じように「ドライ」で甘く無いです。熟の良い葡萄によって、厚みと果実感は高められ加えられこそすれ、失ったものは無いということかと思います。これって・・素晴らしいことだと思うんですけどね。

 ビターで男っぽく、ジュヴレそのものの味わいを感じさせてくれる、深い味わいのACブルゴーニュです。しかも価格はとてもリーズナブル!是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧め!旨いです!


 以下は以前のレヴューです。
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【なぜもっともてはやされないのかがnoisyには理解できない、素晴らしい造り手です。ドライ、エキシー、タイト、ほんのりビターな村名並みの味わいです。】

 知る人ぞ知るジュヴレの名手、ミシェル・ギイヤールの2014年が入って来ています。妹さんと一緒に細々とやっているそうで・・でも、後継者がいらっしゃらないとか。いつ終わってもおかしくないような状況だそうですが、ワインは年々、輝きを増しています。

 まぁ、一時は某ワイン漫画などに掲載された影響でもてはやされたようですが、余りに見る機会が無いのか、それともワイン屋も飲まない性なのか判りませんが、人気に火が付くところまでは行かないようです。

 それでもnoisy のところでは、そこそこな人気でして、特にこの「ジュヴレ=シャンベルタン村名」と言っても通ってしまいそうなポテンシャルの有る「ACブルゴーニュ」は、皆さんにかなり支持されていると理解しています。

 2013年らしいピュアな味わいが光った昨年ご紹介の2013年ACブルは、飲まれた方ならその思いっきりドライでエキシー、ピュアな味わい、しかも村名クラスのポテンシャルに驚かれたことでしょう。

 左の写真、いかがでしょうか。存在感が光る美しい色合いです。2014年は2013年の際立った美しさに加え、よりパワフルだが贅肉の無いタイトでビターな味わいです。2014年ならではの見事なバランスは、今飲んでも美味しさに翳りは有りません。充実していますし、何といっても・・何度も言いますが、「クラス越え」の美味しさが有ります。

 まぁ、まるで媚びてこないで剛健な躯体ですから、やや甘味が無いとダメな方には不向きなんでしょうが、やたらと愛想が良いと疲れますよね。ルイ・ユエランほどのシミジミ感では有りませんし、もちろん、果実味が爆発するようなアメリカ人向けの味わいでも有りません。

 しかし、ひとたびこの素直でピュア、ドライなピノ・ノワールに接すれば、おそらく多くの方の心に残るワインだと思うんですね。

 是非飲んでみてください。この先何年お届けできるか判らないミシェル・ギイヤールのワインです。・・ルイ・ユエランはね・・2015、2016年と入りませんし、2017年ものはこれから造る訳ですから、入るとも限らないんですよね。

 「ワインは一期一会」

とは良く言ったものだと思います。ご検討くださいませ。上級ワインは次回の新着にてご案内予定です。


 以下は2013年以前のコメントです。
━━━━━

【目茶美味しいです!紫の果実が艶々なテクスチュアで迎えてくれます!しかも価格も据え置きでリーズナブルです!】


 「こんなに素晴らしいのに・・何故か売れない!」

 と嘆いていたギイヤールですが、散々嘆き、ボヤキをやった性でお客様も・・

「noisy が可愛そうだから試してみるか・・」

等と思ってくれたかどうかは判りませんが、ものの見事に2012年ものは完売。しかも前のヴィンテージのアイテムもほぼ底をついた状況で、非常に有り難く思っているところです。


 しかしながら、何故毎年のように酒質が上がってきているのか、不明なんですよね・・。味わいを言葉にすると、以前とほぼ全く変わらないと思います。でも敢えて言うなら・・

「ピュアさが群を抜いて上がって来ている!」

と言えるかもしれません。


 根本的にギイヤールさんのワインは、

「全然土っぽく無い」

「赤みのニュアンスはほぼ無い」

「その代わりに紫のイメージが強い」

「ミネラリティが心地良く、非常にドライ」

 なんですね・・。これは、どのクラスのワインを飲んでも同様です。その上で、そこに畑の特徴が乗っかってくる・・と言えるでしょう。


 2013年のブルゴーニュ・ルージュですが、2012年も目茶美味しい・・と思ったものの、

「ん・・毎年更新して申し訳ないが2013年が最高!」

だと思います。


 上記に加えてとても緻密で伸びが良く、ピュアさが目に浮かんでくるようです。以前はドライさが目立ち、それが「硬さ」にも影響が有る感じで、

「・・少し鉄火面的で寄付けない感じを受けるかも・・」

と思っていた部分が大きいんですが、2011年ころから艶やかになりはじめ、エクストラ・ドライな中に甘美な旨みを感じるようになり・・2013年ものは、それが完成した・・と言う感じです。


 これほどのレベルで造れるのであれば、まだ飲めてないのでご紹介出来ないだろう・・1級のレ・コルボーの仕上がりも大いに期待できるところです。

 また、ギイヤールさんのACブルゴーニュ・ルージュは旨くて安いのでやはり人気が出てきたようで、基本、割り当てアイテムですので、noisy の今の在庫が無くなったら追加できるかどうかは微妙です。ルイ・ユエランのACブルゴーニュのように、他店さんが余り手を出していないようですと・・回ってくる数も多くなるんですけどね・・。今のうちだと思いますよ!

 紫のビターな美味しさがピュアに伸びやかに感じられる素晴らしいACブルです。是非飲んでみてください。非常に美味しいです!お勧めします!


2015 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Corbeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・コルボー

13653
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢86年/年産3000本。グラン・クリュの“マジ・シャンベルタン”の北側に隣接する小さな区画。味わいの厚みは隣りの畑のマジ・シャンべルタンにも似たものがある。これがこの畑の特徴である。とても香りが強い印象。これがこのワインの個性です。ミルティーユ、カシス、黒スグリの味わいが表だっていて、長く続き、テクスチャーは滑らかで弾力(厚み)がある。シルクのような厚みとなめらかなテクスチャー。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,200 (外税) 
【素晴らしいです!これは頭抜けて美味い!こんなワインが埋もれていたなんて・・と感じていただけるでしょう!】
 それでも何とかACブルゴーニュだけは、それなりの数が流れて行くようになったギイヤールです。・・美味しいですよね?・・ビターな味わいの中に細やかなジュヴレ的表情の起伏が感じられる、今となっては非常にリーズナブルなピノ・ノワールです。

 他の村名ルニアール、村名オー=コルヴェも素晴らしいんですが、やはりこの1級レ・コルボーの素晴らしさは頭抜けていました。2015年的に良く熟した果実の深い味わいと、たっぷり存在するジュヴレ的なミネラリティが感じられます。

 しかも、これはまぁ・・人それぞれの感覚に由来するものなのでどうかとは思いますが、

「まったく甘く無いのがギイヤールのスタイル」

ですんで、2015年ものピノ・ノワールのネガティヴな側面として言われやすい、

「2015年ものは少し甘い・・」

と言うのは当てはまりません。


 しかも、この1級オー=コルヴェは、グラン・クリュ・マジ=シャンベルタンの北にモロに接する畑ですんで、マジ=シャンベルタンにソックリなんですね・・。マジの乾いたニュアンスをほんのりウェットにしたら、そのまんまマジ=シャンじゃ無いか?・・とさえ思ってしまいます。

 また、今飲んでも実に旨いです。抜栓した傍から、

「・・只者では無い」

と思わされてしまう複雑高貴なアロマが漂って来ます。村名コルヴェも薫り高いですが、この1級レ・コルボーは半端ないです。

 また、2015年ものはグレートイヤーたる素質を充分に持っていると感じます。それに、2015年ものは葡萄の熟度が高い性でアルコール分が高くなったワインも散見されますが、何とエレガンスを感じさせるにはドン・ピシャリの13%です。しかもこのワインは異常にリーズナブルです!

 この、非常に・・美しい色合いをご覧ください。判る方なら・・そそられる色合いだと思います。因みに色味の加工は一切していませんで、範囲を切り取り、大きさのみ調整しています。

 素晴らしいワインでした。「ブルゴーニュは高くなっちゃって・・」とお嘆きも判りますが、こんなリーズナブルでポテンシャルの非常に高いワインをお忘れでは無いかと・・。是非一度飲んでみて評価していただきたいと思います。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【2014年1級レ・コルボーはギイヤール史上最強、素晴らしいポテンシャルでした!】

 え~・・写真を2枚、掲載しちゃいました。素晴らしいポテンシャル!・・まさにマジ=シャンベルタンの真横・・・と言うようなニュアンスが漂って来ます。野性味の有るスパイシーさが香しいですし、乾いた大地の薫り、細やかな石灰感、複雑性とも、当然のように村名ジュヴレを大きく凌ぎますが、良く出来たマジ=シャンベルタンがそうであるように、まだ若い時期には飲み人を寄せ付けないような威圧感が感じられます。

 色合いは非常に美しいルビーです。色だけでもポテンシャルを訴えてきます。香りはハイな領域にアクセントが有ります。濃密なアロマでスピードも速い・・しかも官能感が備わります。色に続いてこの香りで、

「・・あぁ・・こりゃぁ良いワインだ・・」

と言うことが判るでしょう。


 味わいも非常に複雑性に長け、時間を掛けると少しずつベルベッティに成って来ますが、いかんせん、早いです。のんびりと飲むには良いですが、夕食に何時間も掛ける訳にもいかないですよね。

 2013年もののご紹介時には、

「最低1年は置いてください。」

としっかり・・書いて・・いましたね。


 売り手の気持ち的にはそれを繰り返したいところですが、残念ながらそんな心にも無いことは言えません。

「素晴らしい出来の2014年レ・コルボーは最低3年置いてください。」

と言いたいと思います。


 そう、2013年はエレガント系に仕上がり、その見事なバランスからふっくら感が出てくるのには最低1年が必要と判断しましたが、2014年ものは1年ではとてもじゃないが不足。2年目でどうにかなるかもしれないとしても、安全策は3年かと判断した次第です。

 まぁ、温度を下げたり(7度位まで)、そうかと思えばそこから17度位まで上げたり・・を何度か繰り返し・・・いや、その際にはもちろん澱引きしてデキャンタして・・ですよ。途中ではデキャンタの中でグルグルと振り回し、もしくは別のデキャンタ(ウルトラ・デキャンタがベスト)に移し替え・・また冷やして・・とかですね。そして、翌日、翌々日まで温度管理して・・。しかも翌日も同じことをやったりして・・。

 そうするとですね、実際に時が過ぎての熟成とは違った印象には成るんですが、かなり美味しく飲めるようになっていたりします。最もこのパワーゲームは失敗することも有ります・・タイミングが命ですから、飲む時にピークに持って行くのが難しいんですね。

 ただ、ポテンシャルが有って、比較的リーズナブルなワインは、ほぼ絶滅状態ですから、このような完全発酵、完全エキスの素晴らしいワインで色々と試されると、今まで見えなかった世界を覗くことが出来る・・・かもしれません。

 宜しければそんなことも頭の片隅にでも置いておいていただき、いつか思い出したら失敗覚悟でやってみるのも一興かと思います。是非このポテンシャル高い見事なジュヴレ・レ・コルボーをご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいポテンシャルです!・・さすがの1級!・・でも最低でも1年は置いてください。】


 グラン・クリュ・マジの区画の北に引っ付いた1級のレ・コルボーです。色を見るだけでもポテンシャルが匂ってくるような・・まぁ・・それなりのドメーヌなら悪いワインになるはずの無い区画ですが、やはりマジの様にタイトに仕上がることが多いのでしょう・・現状はやや硬さが見られます。

 でも解れてきますとスパイシーで野生の風味をトッピングした妖艶さも出てきて素晴らしい芳香になります。果実で言えば、ベリー系と言うよりも、ワイルドベリーと言いたくなるニュアンスです。

 色合いも濃く無く、薄く無く、中間的な感じです。非常にエキシーで、余分な贅肉を全く感じません。現状、硬めなので、ややほっそりとした体型からのスパイス感です。1年ほど経過して少し熟してくれば、現状やや細身のボディもグググっと膨らんでくるでしょう。中盤移行の余韻の美しさ、長さはもう、そのポテンシャルを充分に感じさせてくれる素晴らしいワインです。

 ギイヤールの他のコラムでも書きましたが、近年グングンとワインのピュアさ、美しさに磨きを掛けてきています。ノン・フィルターの効果でしょうか・・2009年頃までのギイヤールと比較すると、かなりの違いだと感じられます。価格も非常にリーズナブルで、今時マジの横の1級で・・こんなプライスです。5年寝かせるとかなり良くなりますが、真価を発揮するにはやはり7~10年必要でしょう。リーズナブルですがポテンシャルの高いワインです。是非ご検討くださいませ。


2015 Gevrey-Chambertin aux Corvees Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・オー・コルヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ

13652
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢66年/年産3600本。土深くて石灰質。熟した果実や黒果実の香りはこの畑のテロワールの印であり、ふくよかな口あたりで味わいに深みがあり、ミッドに肉質感がある。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,440 (外税) 
【素晴らしい仕上がりの村名オー=コルヴェ!薫り高く緻密、シルキーなテクスチュアです!】
 このように毎年、グラスの写真をアップするようにしましたら、ま~・・面白いものですね。自分でもここまで違ったのかと・・(^^;; 全然違いますよね~・・毎年!・・同じワインですよ。しかも毎年、同じ場所で撮ってますから・・。敷物とか光源の加減だとかは違ってますけどね。

 冷ややかな2013年、ニュートラルな2014年、濃密な2015年・・です!



 ・・で終わりたいところですが・・やはり2015年ものは充実しています。2013年ものと2014年ものを1/3ずついただき、2014年ものを倍ほど凝縮させたものを1/3加えたような・・感じでしょうか。・・判り辛いですかね。

 香りの立ち、中域の膨らみ、ジュヴレ的な男っぽい表現に混じるシャンベルタン的柔らかさが非常に良いです。2015年の濃密さは表現において、より充実されたものに昇華しています。

 是非このリーズナブルな村名を飲んでみていただきたいと思います。お勧めします!是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【仄かで高貴なスパイス感!シャンボール的な白い石灰感!そこにジュヴレ的な表情が映り込みます!】

 非常に素晴らしいです。現状はやや硬さも有りますが、飲めないレベルでは有りません。

 むしろこのまだやや硬いニュアンスが、

「新鮮で美味しい焼き鳥、内臓肉にピッタリ!」

と感じられるような・・見事なマリアージュを見せるでしょう。見てください・・この素晴らしい照り・輝きの有る色合いを。素晴らしいでしょう?

 ギイヤールならではの完全発酵由来のドライさ、エキスたっぷりの旨さには、残糖も何の添加物さえもありません。そのドライなエキスからの旨みが、じわっと伝わってきて美味しい・・と感じさせてくれるんですね。

 なんだかんだ言っても、ここまでのドライなピノ・ノワールは、そうは無いんですよ。甘いのは嫌だと、完全にドライなのが良いと言いつつも、ドライ過ぎると気に入らないのでしょう?

 でもギイヤールさんちのジュヴレは、このオー・コルヴェもそうですが、徹頭徹尾ドライながら、その「ノー」と言ってしまうに違いないドライさなのに、きっちり旨みが感じられるんですね。


 そして仄かなスパイス感と、ジュヴレとしては異質とさえ思えるような白い石灰系のミネラリティがふんだんに存在し、その内側にジュヴレ的な要素が見え隠れしています。素晴らしいワインだと思います。

 最も、今でもそれなりに美味しく飲めますが、飲み頃は5年ほど経ってから・・でしょう。例えアドヴォケイトが5年以内に飲め・・と言ったとしても・・です。さすがにそんなことを言う方はもういらっしゃらないと思いますが、例えばギイダシェットとか、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン辺りでも15/20Points 位しか付かないんですね。それは実は変な話しでして、このポテンシャルならば15Points 止まりは有り得ないんですね。ホント、裏取引が有るんじゃないかと思っちゃいますよ。その位良い出来だと感じました。是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしく旨いのに何で売れんのかな・・さらに磨きが掛かっています!!素晴らしい!】

 村の中央部、下部に有るオー・コルヴェのヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)によるワインです。1級レ・コルボーの北に有りますので、エージェントさんの説明の「ラヴォーに隣接」と言うのは厳しく、「ラヴォーから下って来て村の中心を通り過ぎたところ」、もしくは、「トメーヌ・トラペの屋敷の横~上」・・と言うのが正しいです。

 味わいはやはりギイヤールらしい、全く甘みを残さないエキス化された見事な味わいです。色合いもどうでしょう?・・非常に美しい、やや暗めの赤紫をしています。ミネラリティもたっぷりで、年々、その生き生きとしたテクスチュアが増しており、こんなプライスでは申し訳無いよな・・・などと感じてしまいます。

 何せね・・1級のレ・コルヴォーなどはセラファンさんちの半額以下ですよ・・。まぁ、そこはマジ=シャンベルタンの真横ですから、マジっぽいスパイス感バッチリな良い畑なんですが、それでも7千円ほどですから・・。

 で、このリューディ・オー・コルヴェですが、今飲んで目茶旨いギイヤールのACブルとは違い、少し硬さも有ります。

 2016年6月の時点で、ACブルはその前まで閉じていたのが開き始めた感じです。しかしこちらのオー・コルヴェはまだ閉じ気味で、ややタイトさを感じさせます。

 勿論、飲めないほど硬い感じでは無く、溢れるポテンシャルの性で漏れてしまう部分だけでも美味しくいただける感じ・・・特にシャンボール系の滑らかなテクスチュアがお好きな方なら問題無いと言えるレベルです。

 同じ村名の区画もの、レニアールとの比較では、構造の深さ、黒味の有る果実の豊かさ、遅熟さ・ポテンシャルトータルで上なのがオー・コルヴェ、柔らかさや赤みの有る果実を感じさせる部分、早熟さにおいてはレニアールということになるかと思います。

 それにしても非常にリーズナブルです。難しいはずの2013年、見事なワインにしたと思います。是非ご検討くださいませ!


2015 Gevrey-Chambertin Reniard Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・レニアール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

13651
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100% ジュヴレ・シャンベルタン村の南側に位置する区画の村名。素直で温かみのある酸を持つ。収穫し除梗後、低温で7日間かけて発酵を行う。新樽50%、18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,250 (外税) 
【最もリーズナブルなプライスの村名ジュヴレ=シャンベルタンながら、そのポテンシャルは高いです!今飲んでも美味しい!】
 ついに・・ギイヤールのレニアールも5千円を突破させざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。ほぼ5%の値上げですね。ずっと頑張っていたんですけどね・・5千円をこえないように。さすがに力尽きました。

 しかし、品質的には向上しています。2015年・・素晴らしい仕上がりです。2013年ものの写真が無いのが残念では有りますが、少なくとも2014年ものとの比較で・・

「・・おっ・・そんなに違うんだ・・」

と言うことはお判りいただけるかな・・と思います。


 より赤く、濃密で、グラデュエーションが良く判るかと思うんですね。透明感・・透明なミネラリティが全面を覆っている2014年に対し、果実感や官能感がその透明や半透明のミネラリティを抑え込んでいる画像です・・いや、少なくともnoisy にはそう見えます。

 やはり非常に充実していて、一発グラスを振ると、アロマがぶわっと拡がって放出されます。これまた非常にドライで全く甘く無く、ジュヴレ=シャンベルタンにしては珍しくしなやかなテクスチュアです。

 どちらかと言えばとても綺麗で美しいスタイルのジュヴレと言え、もう一つの村名のオー・コルヴェV.V.の、少しワイルド系に振れられたキャラクターとも違う面を見せてくれます。

 その分、マリアージュで暴れない・・と言うか、おしとやかな感じがしますし、いや、ジュヴレだったらもっと粗野で有って欲しい・・と言うような気持ちも有るかとも思います。ですがそれこそがこのレニアールのキャラで、それが良いんだよ・・と思っていただけましたら幸いです。

 ギイヤールのワインは、現地フランス以外の海外へは日本が多く、他国にはほぼ出回っていないようで評論家さんたちのリストには入っていないようです。その分、他のドメーヌのワインよりもリーズナブルで、適正な価格以上にリーズナブルなのかと想像しています。

 半面、余りマスコミに登場しませんので、お客様の「欲しい・飲んでみたい」欲求にもリスト入りしないのかな?・・とは思いますが、いずれ「最もリーズナブルなジュヴレ=シャンベルタン」だと言うことに気付かれるでしょう。

 とても良い出来だと思います。是非ご検討いただきたいワインです。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【今飲んでも素晴らしさが伝わって来ます!香り高く伸び良くドライ、滅茶美味しい中量級ジュヴレです!】

 ACブルも非常に旨いですが、この古木のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールも相当に旨いです。

 しかしながらこれだけお勧めしているギイヤールなのに、今一つ販売が振るわないんですね・・。ホント、不思議です。

 まぁ確かに「愛想の良さ」は、さして感じないですよね。めちゃくちゃドライですし、昔は少しハードなテクスチュアだったので、「しかめっ面」をしているように感じられたかもしれません。でも現在は、そんなハードボイルドを地で行くようなニュアンスは無くなり、襞の有るしなやかなテクスチュアと細やかな表情が感じられる素晴らしいジュヴレです。

 このレニアールは1級シャンピトノワ(プティ・シャペル)の下方に有り、接してはいないものの、ほんのりと似たようなニュアンスも有ります。ジュヴレらしい重厚なニュアンスを見せる・・と言うよりは、ジュヴレの中ではエレガント系で、ミネラリティの香り高く中量級のボディが特徴です。

 現状で非常に外交的なスタイルで、ACブルを高貴にしたようなニュアンスが感じられます。赤い果実に少し黒味が入った感じで、非常にエキシーです。甘味もへったくれも無いドライなスタイルなのに、キチッとした出汁系の旨みが有り、収束は美しく長いです。

 なんで売れないのか・・本当に不思議です。他のショップさんは安いんですかね~・・。noisy はそんなに取ってないんですが・・それに1本は必ず開けちゃってますから、ただでさえ経費が・・などと愚痴を言いたくなっちゃいます。

 まぁ・・例えば今ではもう無い・・やめてしまうとなったら物凄いことになっている「トルショ・マルタン」などは、似ているっちゃぁいるような気がしますが、ジャッキー・トルショは高収量で薄い旨みが早い熟を生み、エレガントで妖艶な美味しさを見せていた・・と思います。その代りに長い保存することと、良いコンディションを保つことが難しいワインになっていたと。それに比べればかなりの低収量で濃密ですから、マルタンのように熟成するには時間が掛かると言えるでしょうが、ポテンシャルは一体どう判断するの?・・と言う疑問も有ります。まぁ、美味しければ、好きならばそれで良いんですけどね。言ってみればトルショはルイ・ユエラン型なんですね。もっと突っ込めば、先代のデュジャックさんとか・・ですね。トルショよりは濃いですがローラン・ルーミエとか。ギイヤールもそのライン上には有りますが、そんなに薄く(緩く)は無いと言えます。しっかりと濃度が有った上でエレガントなんですね。

 このところのルイ・ユエランの売れ行きはビックリするものが有りまして、

「ん?・・そんなに隠れファンがいらしたのか!」

と今更ながらに感じています。それも、

「もう手に入らないかも・・」

と思われた結果なのかもしれませんが、このギイヤールのワインも、極一部の熱狂的なファンはいらっしゃるにしても、noisy のところでは数えられるほどです。

 ただし、こちらももう高齢でいらっしゃるし、後継ぎ問題が解決していないそうで、おそらく素晴らしい出来になっているであろう2015年は何とか届くか?・・と気を揉んでもいる・・しかし、さしては評判にならない・・と言うような難儀さも有ります。

 リーズナブルで、品質も他に負けないどころか、凌ぐものが有ると感じています。是非飲んでみてください!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【何とこの期に及んで5千円以下!しかも味わいはトップレベル!艶やかでドライ、エキスが美味しいジュヴレです!】


 村名のジュヴレです。どうです?・・紫がしっかりした色合いでしょう・・。でも以前は男っぽい超辛口な味わいでガッシリとした味わいが全面に出ていたんですが、シルキーさも旨みもちゃんと備わってきてるんですよ!

 とてもピュアで、ヴァン・ナチュールのナチュラルさとは違うナチュラルさ・・まぁ説明は難しいですが、危険なニュアンスを全く感じさせない無垢感のある自然さです。

 So2の使用量も年々減っているんじゃないかと思います。以前はもっと硬いだけだったんですが、テクスチュアこそシャンボールっぽい硬さも含むものだとしても、艶やかさピュアさが飛び抜けてきました。現状、ACブルほどの取っ付き易さには及んでいないんですが、今が6月として、暑さがピークを迎えるころには、ちょうど良い塩梅になっているものと想像されます。

 ACブルも非常に緻密ですがさすがにこちらは村名ですんでさらに凝縮感もプラスされます。むしろその感じが今の強い感じを助長しているので、2カ月ほどで馴染む・・と踏んだんですね。

 少し黒の入った紫の小果実が群生し、艶々と伸びやかで、しかも「思いっきりドライ」なのにエキスの旨みがしっかり有る、とても旨い村名ジュヴレです。価格も頑張ってます・・・5千円付けてないんですよね・・。利益的には少し厳しいんですが、それでもここは何とか是非とも飲んでいただこうと言う魂胆です。

 ブルゴーニュ好きが好む味わいです。最もシャンボール=ミュジニーのルイ・ユエランのような「石灰的ミネラリティで要素と要素を結び付けている」感じでは無く、しっかりジュヴレ=シャンベルタンした、「(黒や紫の)色のついた鉱物がその他の要素と要素を結び付けている」感じで、より「強さ」を感じるかと思います。勿論ですが20年は平気で持ちます・・が、是非飲んでみてください。素晴らしいジュヴレ=シャンベルタンです!


2015 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ

13650
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
ピノ・ノワール100%。 収穫し除梗後、低温で5日間かけて発酵を行う。新樽30%で18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,180 (外税) 
【この赤みの有る深い色合いに、2015年の出来の良さを見ることが出来ます!とても美味いです!】
 良いですよね~・・すでに官能感を出して来てくれそうな・・赤みを帯びた深い色合いをしています。

「ドライで美味いしリーズナブルなので是非!」

と言い続けてもう何年経つでしょうか。これほど力を入れてレヴューを書いても中々売れなかった造り手さんは・・いません・・(^^;;

 それでもとても美しい仕上がりだった2014年のこのワインは、今までに無いほどの売り上げを記録させていただきました。帰り注文も実際、とても多かったですし、エージェントさんの在庫が有るのを良いことに、追加追加で販売させていただきましたところ、結構な数字にようやくたどり着いた感じです。

 こちらもギイヤールの2015年、2014年の他のワインと同様、明らかに今までと違っています。見た目でそれは良く判ると思うんですね。


 しかしながら、ギイヤールのワインのスタイルが変わった訳では有りませんし、味筋も変わってはいません。

「・・ん?・・どう言うこと?・・」

と思われるかもしれませんが、それは非常に簡単・・。

「ヴィンテージの要素をギイヤールなりのスタイルで昇華した味わいに過ぎないから・・」

です。


 葡萄はより熟そう・・としたヴィンテージなのでしょう。そして実際、良い感じに熟度の高い葡萄が採れた・・すなわち、糖分が乗り、酸度も失わない良い葡萄を得る機会に恵まれた2015年と言うヴィンテージです。

 しかしながら、それをどう仕上げるのか・・が造り手の腕の見せ所です。勿論、葡萄の熟を見ながら

「いつ収穫するか?」

も、非常に重要なファクターです。


 フレッシュな葡萄が持つピノ・ノワール的な美しい酸を失わず、糖度の乗った葡萄を得るタイミングを知ることが必要です。

 2015年は過熟気味の葡萄を得た生産者が多く、単純に「酸不足」とは言えないものの、「仕上がりはちと甘い」と言う声も聞こえてきます。

 noisy 的には、それは2015年のスタイルで、柔らかい酸と凝縮感のあるヴィンテージ・・と言う理解ですし、それを収穫のタイミングで調整できた生産者は、アルコール分を高くすること無く・・つまり、ブルゴーニュ・ピノ・ノワール的なエレガントさを失わずにワインに仕上げられた・・と言うことなんですね。


 なので、ギイヤールのこのブルゴーニュ・ルージュもアルコール度13度にしっかり抑えられ、しかもまったくの、いつもの年と同じように「ドライ」で甘く無いです。熟の良い葡萄によって、厚みと果実感は高められ加えられこそすれ、失ったものは無いということかと思います。これって・・素晴らしいことだと思うんですけどね。

 ビターで男っぽく、ジュヴレそのものの味わいを感じさせてくれる、深い味わいのACブルゴーニュです。しかも価格はとてもリーズナブル!是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧め!旨いです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【なぜもっともてはやされないのかがnoisyには理解できない、素晴らしい造り手です。ドライ、エキシー、タイト、ほんのりビターな村名並みの味わいです。】

 知る人ぞ知るジュヴレの名手、ミシェル・ギイヤールの2014年が入って来ています。妹さんと一緒に細々とやっているそうで・・でも、後継者がいらっしゃらないとか。いつ終わってもおかしくないような状況だそうですが、ワインは年々、輝きを増しています。

 まぁ、一時は某ワイン漫画などに掲載された影響でもてはやされたようですが、余りに見る機会が無いのか、それともワイン屋も飲まない性なのか判りませんが、人気に火が付くところまでは行かないようです。

 それでもnoisy のところでは、そこそこな人気でして、特にこの「ジュヴレ=シャンベルタン村名」と言っても通ってしまいそうなポテンシャルの有る「ACブルゴーニュ」は、皆さんにかなり支持されていると理解しています。

 2013年らしいピュアな味わいが光った昨年ご紹介の2013年ACブルは、飲まれた方ならその思いっきりドライでエキシー、ピュアな味わい、しかも村名クラスのポテンシャルに驚かれたことでしょう。

 左の写真、いかがでしょうか。存在感が光る美しい色合いです。2014年は2013年の際立った美しさに加え、よりパワフルだが贅肉の無いタイトでビターな味わいです。2014年ならではの見事なバランスは、今飲んでも美味しさに翳りは有りません。充実していますし、何といっても・・何度も言いますが、「クラス越え」の美味しさが有ります。

 まぁ、まるで媚びてこないで剛健な躯体ですから、やや甘味が無いとダメな方には不向きなんでしょうが、やたらと愛想が良いと疲れますよね。ルイ・ユエランほどのシミジミ感では有りませんし、もちろん、果実味が爆発するようなアメリカ人向けの味わいでも有りません。

 しかし、ひとたびこの素直でピュア、ドライなピノ・ノワールに接すれば、おそらく多くの方の心に残るワインだと思うんですね。

 是非飲んでみてください。この先何年お届けできるか判らないミシェル・ギイヤールのワインです。・・ルイ・ユエランはね・・2015、2016年と入りませんし、2017年ものはこれから造る訳ですから、入るとも限らないんですよね。

 「ワインは一期一会」

とは良く言ったものだと思います。ご検討くださいませ。上級ワインは次回の新着にてご案内予定です。


 以下は2013年以前のコメントです。
━━━━━

【目茶美味しいです!紫の果実が艶々なテクスチュアで迎えてくれます!しかも価格も据え置きでリーズナブルです!】


 「こんなに素晴らしいのに・・何故か売れない!」

 と嘆いていたギイヤールですが、散々嘆き、ボヤキをやった性でお客様も・・

「noisy が可愛そうだから試してみるか・・」

等と思ってくれたかどうかは判りませんが、ものの見事に2012年ものは完売。しかも前のヴィンテージのアイテムもほぼ底をついた状況で、非常に有り難く思っているところです。


 しかしながら、何故毎年のように酒質が上がってきているのか、不明なんですよね・・。味わいを言葉にすると、以前とほぼ全く変わらないと思います。でも敢えて言うなら・・

「ピュアさが群を抜いて上がって来ている!」

と言えるかもしれません。


 根本的にギイヤールさんのワインは、

「全然土っぽく無い」

「赤みのニュアンスはほぼ無い」

「その代わりに紫のイメージが強い」

「ミネラリティが心地良く、非常にドライ」

 なんですね・・。これは、どのクラスのワインを飲んでも同様です。その上で、そこに畑の特徴が乗っかってくる・・と言えるでしょう。


 2013年のブルゴーニュ・ルージュですが、2012年も目茶美味しい・・と思ったものの、

「ん・・毎年更新して申し訳ないが2013年が最高!」

だと思います。


 上記に加えてとても緻密で伸びが良く、ピュアさが目に浮かんでくるようです。以前はドライさが目立ち、それが「硬さ」にも影響が有る感じで、

「・・少し鉄火面的で寄付けない感じを受けるかも・・」

と思っていた部分が大きいんですが、2011年ころから艶やかになりはじめ、エクストラ・ドライな中に甘美な旨みを感じるようになり・・2013年ものは、それが完成した・・と言う感じです。


 これほどのレベルで造れるのであれば、まだ飲めてないのでご紹介出来ないだろう・・1級のレ・コルボーの仕上がりも大いに期待できるところです。

 また、ギイヤールさんのACブルゴーニュ・ルージュは旨くて安いのでやはり人気が出てきたようで、基本、割り当てアイテムですので、noisy の今の在庫が無くなったら追加できるかどうかは微妙です。ルイ・ユエランのACブルゴーニュのように、他店さんが余り手を出していないようですと・・回ってくる数も多くなるんですけどね・・。今のうちだと思いますよ!

 紫のビターな美味しさがピュアに伸びやかに感じられる素晴らしいACブルです。是非飲んでみてください。非常に美味しいです!お勧めします!


2014 Gevrey-Chambertin Reniard Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・レニアール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

12710
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100% ジュヴレ・シャンベルタン村の南側に位置する区画の村名。素直で温かみのある酸を持つ。収穫し除梗後、低温で7日間かけて発酵を行う。新樽50%、18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥5,250 (外税) 
【今飲んでも素晴らしさが伝わって来ます!香り高く伸び良くドライ、滅茶美味しい中量級ジュヴレです!】
 ACブルも非常に旨いですが、この古木のジュヴレ=シャンベルタン・レニアールも相当に旨いです。

 しかしながらこれだけお勧めしているギイヤールなのに、今一つ販売が振るわないんですね・・。ホント、不思議です。

 まぁ確かに「愛想の良さ」は、さして感じないですよね。めちゃくちゃドライですし、昔は少しハードなテクスチュアだったので、「しかめっ面」をしているように感じられたかもしれません。でも現在は、そんなハードボイルドを地で行くようなニュアンスは無くなり、襞の有るしなやかなテクスチュアと細やかな表情が感じられる素晴らしいジュヴレです。

 このレニアールは1級シャンピトノワ(プティ・シャペル)の下方に有り、接してはいないものの、ほんのりと似たようなニュアンスも有ります。ジュヴレらしい重厚なニュアンスを見せる・・と言うよりは、ジュヴレの中ではエレガント系で、ミネラリティの香り高く中量級のボディが特徴です。

 現状で非常に外交的なスタイルで、ACブルを高貴にしたようなニュアンスが感じられます。赤い果実に少し黒味が入った感じで、非常にエキシーです。甘味もへったくれも無いドライなスタイルなのに、キチッとした出汁系の旨みが有り、収束は美しく長いです。

 なんで売れないのか・・本当に不思議です。他のショップさんは安いんですかね~・・。noisy はそんなに取ってないんですが・・それに1本は必ず開けちゃってますから、ただでさえ経費が・・などと愚痴を言いたくなっちゃいます。

 まぁ・・例えば今ではもう無い・・やめてしまうとなったら物凄いことになっている「トルショ・マルタン」などは、似ているっちゃぁいるような気がしますが、ジャッキー・トルショは高収量で薄い旨みが早い熟を生み、エレガントで妖艶な美味しさを見せていた・・と思います。その代りに長い保存することと、良いコンディションを保つことが難しいワインになっていたと。それに比べればかなりの低収量で濃密ですから、マルタンのように熟成するには時間が掛かると言えるでしょうが、ポテンシャルは一体どう判断するの?・・と言う疑問も有ります。まぁ、美味しければ、好きならばそれで良いんですけどね。言ってみればトルショはルイ・ユエラン型なんですね。もっと突っ込めば、先代のデュジャックさんとか・・ですね。トルショよりは濃いですがローラン・ルーミエとか。ギイヤールもそのライン上には有りますが、そんなに薄く(緩く)は無いと言えます。しっかりと濃度が有った上でエレガントなんですね。

 このところのルイ・ユエランの売れ行きはビックリするものが有りまして、

「ん?・・そんなに隠れファンがいらしたのか!」

と今更ながらに感じています。それも、

「もう手に入らないかも・・」

と思われた結果なのかもしれませんが、このギイヤールのワインも、極一部の熱狂的なファンはいらっしゃるにしても、noisy のところでは数えられるほどです。

 ただし、こちらももう高齢でいらっしゃるし、後継ぎ問題が解決していないそうで、おそらく素晴らしい出来になっているであろう2015年は何とか届くか?・・と気を揉んでもいる・・しかし、さしては評判にならない・・と言うような難儀さも有ります。

 リーズナブルで、品質も他に負けないどころか、凌ぐものが有ると感じています。是非飲んでみてください!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【何とこの期に及んで5千円以下!しかも味わいはトップレベル!艶やかでドライ、エキスが美味しいジュヴレです!】


 村名のジュヴレです。どうです?・・紫がしっかりした色合いでしょう・・。でも以前は男っぽい超辛口な味わいでガッシリとした味わいが全面に出ていたんですが、シルキーさも旨みもちゃんと備わってきてるんですよ!

 とてもピュアで、ヴァン・ナチュールのナチュラルさとは違うナチュラルさ・・まぁ説明は難しいですが、危険なニュアンスを全く感じさせない無垢感のある自然さです。

 So2の使用量も年々減っているんじゃないかと思います。以前はもっと硬いだけだったんですが、テクスチュアこそシャンボールっぽい硬さも含むものだとしても、艶やかさピュアさが飛び抜けてきました。現状、ACブルほどの取っ付き易さには及んでいないんですが、今が6月として、暑さがピークを迎えるころには、ちょうど良い塩梅になっているものと想像されます。

 ACブルも非常に緻密ですがさすがにこちらは村名ですんでさらに凝縮感もプラスされます。むしろその感じが今の強い感じを助長しているので、2カ月ほどで馴染む・・と踏んだんですね。

 少し黒の入った紫の小果実が群生し、艶々と伸びやかで、しかも「思いっきりドライ」なのにエキスの旨みがしっかり有る、とても旨い村名ジュヴレです。価格も頑張ってます・・・5千円付けてないんですよね・・。利益的には少し厳しいんですが、それでもここは何とか是非とも飲んでいただこうと言う魂胆です。

 ブルゴーニュ好きが好む味わいです。最もシャンボール=ミュジニーのルイ・ユエランのような「石灰的ミネラリティで要素と要素を結び付けている」感じでは無く、しっかりジュヴレ=シャンベルタンした、「(黒や紫の)色のついた鉱物がその他の要素と要素を結び付けている」感じで、より「強さ」を感じるかと思います。勿論ですが20年は平気で持ちます・・が、是非飲んでみてください。素晴らしいジュヴレ=シャンベルタンです!


2014 Gevrey-Chambertin aux Corvees Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・オー・コルヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ

12711
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢65年/年産3600本。土深くて石灰質。熟した果実や黒果実の香りはこの畑のテロワールの印であり、ふくよかな口あたりで味わいに深みがあり、ミッドに肉質感がある。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,090 (外税) 
【仄かで高貴なスパイス感!シャンボール的な白い石灰感!そこにジュヴレ的な表情が映り込みます!】
 非常に素晴らしいです。現状はやや硬さも有りますが、飲めないレベルでは有りません。

 むしろこのまだやや硬いニュアンスが、

「新鮮で美味しい焼き鳥、内臓肉にピッタリ!」

と感じられるような・・見事なマリアージュを見せるでしょう。見てください・・この素晴らしい照り・輝きの有る色合いを。素晴らしいでしょう?

 ギイヤールならではの完全発酵由来のドライさ、エキスたっぷりの旨さには、残糖も何の添加物さえもありません。そのドライなエキスからの旨みが、じわっと伝わってきて美味しい・・と感じさせてくれるんですね。

 なんだかんだ言っても、ここまでのドライなピノ・ノワールは、そうは無いんですよ。甘いのは嫌だと、完全にドライなのが良いと言いつつも、ドライ過ぎると気に入らないのでしょう?

 でもギイヤールさんちのジュヴレは、このオー・コルヴェもそうですが、徹頭徹尾ドライながら、その「ノー」と言ってしまうに違いないドライさなのに、きっちり旨みが感じられるんですね。


 そして仄かなスパイス感と、ジュヴレとしては異質とさえ思えるような白い石灰系のミネラリティがふんだんに存在し、その内側にジュヴレ的な要素が見え隠れしています。素晴らしいワインだと思います。

 最も、今でもそれなりに美味しく飲めますが、飲み頃は5年ほど経ってから・・でしょう。例えアドヴォケイトが5年以内に飲め・・と言ったとしても・・です。さすがにそんなことを言う方はもういらっしゃらないと思いますが、例えばギイダシェットとか、ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン辺りでも15/20Points 位しか付かないんですね。それは実は変な話しでして、このポテンシャルならば15Points 止まりは有り得ないんですね。ホント、裏取引が有るんじゃないかと思っちゃいますよ。その位良い出来だと感じました。是非飲んでみてください。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしく旨いのに何で売れんのかな・・さらに磨きが掛かっています!!素晴らしい!】

 村の中央部、下部に有るオー・コルヴェのヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)によるワインです。1級レ・コルボーの北に有りますので、エージェントさんの説明の「ラヴォーに隣接」と言うのは厳しく、「ラヴォーから下って来て村の中心を通り過ぎたところ」、もしくは、「トメーヌ・トラペの屋敷の横~上」・・と言うのが正しいです。

 味わいはやはりギイヤールらしい、全く甘みを残さないエキス化された見事な味わいです。色合いもどうでしょう?・・非常に美しい、やや暗めの赤紫をしています。ミネラリティもたっぷりで、年々、その生き生きとしたテクスチュアが増しており、こんなプライスでは申し訳無いよな・・・などと感じてしまいます。

 何せね・・1級のレ・コルヴォーなどはセラファンさんちの半額以下ですよ・・。まぁ、そこはマジ=シャンベルタンの真横ですから、マジっぽいスパイス感バッチリな良い畑なんですが、それでも7千円ほどですから・・。

 で、このリューディ・オー・コルヴェですが、今飲んで目茶旨いギイヤールのACブルとは違い、少し硬さも有ります。

 2016年6月の時点で、ACブルはその前まで閉じていたのが開き始めた感じです。しかしこちらのオー・コルヴェはまだ閉じ気味で、ややタイトさを感じさせます。

 勿論、飲めないほど硬い感じでは無く、溢れるポテンシャルの性で漏れてしまう部分だけでも美味しくいただける感じ・・・特にシャンボール系の滑らかなテクスチュアがお好きな方なら問題無いと言えるレベルです。

 同じ村名の区画もの、レニアールとの比較では、構造の深さ、黒味の有る果実の豊かさ、遅熟さ・ポテンシャルトータルで上なのがオー・コルヴェ、柔らかさや赤みの有る果実を感じさせる部分、早熟さにおいてはレニアールということになるかと思います。

 それにしても非常にリーズナブルです。難しいはずの2013年、見事なワインにしたと思います。是非ご検討くださいませ!


2014 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Corbeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・コルボー

12712
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢86年/年産3000本。グラン・クリュの“マジ・シャンベルタン”の北側に隣接する小さな区画。味わいの厚みは隣りの畑のマジ・シャンべルタンにも似たものがある。これがこの畑の特徴である。とても香りが強い印象。これがこのワインの個性です。ミルティーユ、カシス、黒スグリの味わいが表だっていて、長く続き、テクスチャーは滑らかで弾力(厚み)がある。シルクのような厚みとなめらかなテクスチャー。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,750 (外税) 
【2014年1級レ・コルボーはギイヤール史上最強、素晴らしいポテンシャルでした!】
 え~・・写真を2枚、掲載しちゃいました。素晴らしいポテンシャル!・・まさにマジ=シャンベルタンの真横・・・と言うようなニュアンスが漂って来ます。野性味の有るスパイシーさが香しいですし、乾いた大地の薫り、細やかな石灰感、複雑性とも、当然のように村名ジュヴレを大きく凌ぎますが、良く出来たマジ=シャンベルタンがそうであるように、まだ若い時期には飲み人を寄せ付けないような威圧感が感じられます。

 色合いは非常に美しいルビーです。色だけでもポテンシャルを訴えてきます。香りはハイな領域にアクセントが有ります。濃密なアロマでスピードも速い・・しかも官能感が備わります。色に続いてこの香りで、

「・・あぁ・・こりゃぁ良いワインだ・・」

と言うことが判るでしょう。


 味わいも非常に複雑性に長け、時間を掛けると少しずつベルベッティに成って来ますが、いかんせん、早いです。のんびりと飲むには良いですが、夕食に何時間も掛ける訳にもいかないですよね。

 2013年もののご紹介時には、

「最低1年は置いてください。」

としっかり・・書いて・・いましたね。


 売り手の気持ち的にはそれを繰り返したいところですが、残念ながらそんな心にも無いことは言えません。

「素晴らしい出来の2014年レ・コルボーは最低3年置いてください。」

と言いたいと思います。


 そう、2013年はエレガント系に仕上がり、その見事なバランスからふっくら感が出てくるのには最低1年が必要と判断しましたが、2014年ものは1年ではとてもじゃないが不足。2年目でどうにかなるかもしれないとしても、安全策は3年かと判断した次第です。

 まぁ、温度を下げたり(7度位まで)、そうかと思えばそこから17度位まで上げたり・・を何度か繰り返し・・・いや、その際にはもちろん澱引きしてデキャンタして・・ですよ。途中ではデキャンタの中でグルグルと振り回し、もしくは別のデキャンタ(ウルトラ・デキャンタがベスト)に移し替え・・また冷やして・・とかですね。そして、翌日、翌々日まで温度管理して・・。しかも翌日も同じことをやったりして・・。

 そうするとですね、実際に時が過ぎての熟成とは違った印象には成るんですが、かなり美味しく飲めるようになっていたりします。最もこのパワーゲームは失敗することも有ります・・タイミングが命ですから、飲む時にピークに持って行くのが難しいんですね。

 ただ、ポテンシャルが有って、比較的リーズナブルなワインは、ほぼ絶滅状態ですから、このような完全発酵、完全エキスの素晴らしいワインで色々と試されると、今まで見えなかった世界を覗くことが出来る・・・かもしれません。

 宜しければそんなことも頭の片隅にでも置いておいていただき、いつか思い出したら失敗覚悟でやってみるのも一興かと思います。是非このポテンシャル高い見事なジュヴレ・レ・コルボーをご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいポテンシャルです!・・さすがの1級!・・でも最低でも1年は置いてください。】


 グラン・クリュ・マジの区画の北に引っ付いた1級のレ・コルボーです。色を見るだけでもポテンシャルが匂ってくるような・・まぁ・・それなりのドメーヌなら悪いワインになるはずの無い区画ですが、やはりマジの様にタイトに仕上がることが多いのでしょう・・現状はやや硬さが見られます。

 でも解れてきますとスパイシーで野生の風味をトッピングした妖艶さも出てきて素晴らしい芳香になります。果実で言えば、ベリー系と言うよりも、ワイルドベリーと言いたくなるニュアンスです。

 色合いも濃く無く、薄く無く、中間的な感じです。非常にエキシーで、余分な贅肉を全く感じません。現状、硬めなので、ややほっそりとした体型からのスパイス感です。1年ほど経過して少し熟してくれば、現状やや細身のボディもグググっと膨らんでくるでしょう。中盤移行の余韻の美しさ、長さはもう、そのポテンシャルを充分に感じさせてくれる素晴らしいワインです。

 ギイヤールの他のコラムでも書きましたが、近年グングンとワインのピュアさ、美しさに磨きを掛けてきています。ノン・フィルターの効果でしょうか・・2009年頃までのギイヤールと比較すると、かなりの違いだと感じられます。価格も非常にリーズナブルで、今時マジの横の1級で・・こんなプライスです。5年寝かせるとかなり良くなりますが、真価を発揮するにはやはり7~10年必要でしょう。リーズナブルですがポテンシャルの高いワインです。是非ご検討くださいませ。


2013 Gevrey-Chambertin aux Corvees Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・オー・コルヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ

3202
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢65年/年産3.600本。ラボ・サンジャックと隣接した畑。土深くて石灰質。熟した果実や黒果実の香りはこの畑のテロワールの印であり、ふくよかな口あたりで味わいに深みがあり、ミッドに肉質感がある。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,280 (外税) 
【素晴らしく旨いのに何で売れんのかな・・さらに磨きが掛かっています!!素晴らしい!】
 村の中央部、下部に有るオー・コルヴェのヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)によるワインです。1級レ・コルボーの北に有りますので、エージェントさんの説明の「ラヴォーに隣接」と言うのは厳しく、「ラヴォーから下って来て村の中心を通り過ぎたところ」、もしくは、「トメーヌ・トラペの屋敷の横~上」・・と言うのが正しいです。

 味わいはやはりギイヤールらしい、全く甘みを残さないエキス化された見事な味わいです。色合いもどうでしょう?・・非常に美しい、やや暗めの赤紫をしています。ミネラリティもたっぷりで、年々、その生き生きとしたテクスチュアが増しており、こんなプライスでは申し訳無いよな・・・などと感じてしまいます。

 何せね・・1級のレ・コルヴォーなどはセラファンさんちの半額以下ですよ・・。まぁ、そこはマジ=シャンベルタンの真横ですから、マジっぽいスパイス感バッチリな良い畑なんですが、それでも7千円ほどですから・・。

 で、このリューディ・オー・コルヴェですが、今飲んで目茶旨いギイヤールのACブルとは違い、少し硬さも有ります。

 2016年6月の時点で、ACブルはその前まで閉じていたのが開き始めた感じです。しかしこちらのオー・コルヴェはまだ閉じ気味で、ややタイトさを感じさせます。

 勿論、飲めないほど硬い感じでは無く、溢れるポテンシャルの性で漏れてしまう部分だけでも美味しくいただける感じ・・・特にシャンボール系の滑らかなテクスチュアがお好きな方なら問題無いと言えるレベルです。

 同じ村名の区画もの、レニアールとの比較では、構造の深さ、黒味の有る果実の豊かさ、遅熟さ・ポテンシャルトータルで上なのがオー・コルヴェ、柔らかさや赤みの有る果実を感じさせる部分、早熟さにおいてはレニアールということになるかと思います。

 それにしても非常にリーズナブルです。難しいはずの2013年、見事なワインにしたと思います。是非ご検討くださいませ!



2013 Gevrey-Chambertin 1er Cru les Corbeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・レ・コルボー

2888
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100%/樹齢86年/年産3000本。グラン・クリュの“マジ・シャンベルタン”の北側に隣接する小さな区画。味わいの厚みは隣りの畑のマジ・シャンべルタンにも似たものがある。これがこの畑の特徴である。とても香りが強い印象。これがこのワインの個性です。ミルティーユ、カシス、黒スグリの味わいが表だっていて、長く続き、テクスチャーは滑らかで弾力(厚み)がある。シルクのような厚みとなめらかなテクスチャー。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,650 (外税) 
【素晴らしいポテンシャルです!・・さすがの1級!・・でも最低でも1年は置いてください。】

 グラン・クリュ・マジの区画の北に引っ付いた1級のレ・コルボーです。色を見るだけでもポテンシャルが匂ってくるような・・まぁ・・それなりのドメーヌなら悪いワインになるはずの無い区画ですが、やはりマジの様にタイトに仕上がることが多いのでしょう・・現状はやや硬さが見られます。

 でも解れてきますとスパイシーで野生の風味をトッピングした妖艶さも出てきて素晴らしい芳香になります。果実で言えば、ベリー系と言うよりも、ワイルドベリーと言いたくなるニュアンスです。

 色合いも濃く無く、薄く無く、中間的な感じです。非常にエキシーで、余分な贅肉を全く感じません。現状、硬めなので、ややほっそりとした体型からのスパイス感です。1年ほど経過して少し熟してくれば、現状やや細身のボディもグググっと膨らんでくるでしょう。中盤移行の余韻の美しさ、長さはもう、そのポテンシャルを充分に感じさせてくれる素晴らしいワインです。

 ギイヤールの他のコラムでも書きましたが、近年グングンとワインのピュアさ、美しさに磨きを掛けてきています。ノン・フィルターの効果でしょうか・・2009年頃までのギイヤールと比較すると、かなりの違いだと感じられます。価格も非常にリーズナブルで、今時マジの横の1級で・・こんなプライスです。5年寝かせるとかなり良くなりますが、真価を発揮するにはやはり7~10年必要でしょう。リーズナブルですがポテンシャルの高いワインです。是非ご検討くださいませ。


2014 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ

12709
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
ピノ・ノワール100%。 収穫し除梗後、低温で5日間かけて発酵を行う。新樽30%で18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,990 (外税) 
【なぜもっともてはやされないのかがnoisyには理解できない、素晴らしい造り手です。ドライ、エキシー、タイト、ほんのりビターな村名並みの味わいです。】
 知る人ぞ知るジュヴレの名手、ミシェル・ギイヤールの2014年が入って来ています。妹さんと一緒に細々とやっているそうで・・でも、後継者がいらっしゃらないとか。いつ終わってもおかしくないような状況だそうですが、ワインは年々、輝きを増しています。

 まぁ、一時は某ワイン漫画などに掲載された影響でもてはやされたようですが、余りに見る機会が無いのか、それともワイン屋も飲まない性なのか判りませんが、人気に火が付くところまでは行かないようです。

 それでもnoisy のところでは、そこそこな人気でして、特にこの「ジュヴレ=シャンベルタン村名」と言っても通ってしまいそうなポテンシャルの有る「ACブルゴーニュ」は、皆さんにかなり支持されていると理解しています。

 2013年らしいピュアな味わいが光った昨年ご紹介の2013年ACブルは、飲まれた方ならその思いっきりドライでエキシー、ピュアな味わい、しかも村名クラスのポテンシャルに驚かれたことでしょう。

 左の写真、いかがでしょうか。存在感が光る美しい色合いです。2014年は2013年の際立った美しさに加え、よりパワフルだが贅肉の無いタイトでビターな味わいです。2014年ならではの見事なバランスは、今飲んでも美味しさに翳りは有りません。充実していますし、何といっても・・何度も言いますが、「クラス越え」の美味しさが有ります。

 まぁ、まるで媚びてこないで剛健な躯体ですから、やや甘味が無いとダメな方には不向きなんでしょうが、やたらと愛想が良いと疲れますよね。ルイ・ユエランほどのシミジミ感では有りませんし、もちろん、果実味が爆発するようなアメリカ人向けの味わいでも有りません。

 しかし、ひとたびこの素直でピュア、ドライなピノ・ノワールに接すれば、おそらく多くの方の心に残るワインだと思うんですね。

 是非飲んでみてください。この先何年お届けできるか判らないミシェル・ギイヤールのワインです。・・ルイ・ユエランはね・・2015、2016年と入りませんし、2017年ものはこれから造る訳ですから、入るとも限らないんですよね。

 「ワインは一期一会」

とは良く言ったものだと思います。ご検討くださいませ。上級ワインは次回の新着にてご案内予定です。


 以下は2013年以前のコメントです。
━━━━━

【目茶美味しいです!紫の果実が艶々なテクスチュアで迎えてくれます!しかも価格も据え置きでリーズナブルです!】


 「こんなに素晴らしいのに・・何故か売れない!」

 と嘆いていたギイヤールですが、散々嘆き、ボヤキをやった性でお客様も・・

「noisy が可愛そうだから試してみるか・・」

等と思ってくれたかどうかは判りませんが、ものの見事に2012年ものは完売。しかも前のヴィンテージのアイテムもほぼ底をついた状況で、非常に有り難く思っているところです。


 しかしながら、何故毎年のように酒質が上がってきているのか、不明なんですよね・・。味わいを言葉にすると、以前とほぼ全く変わらないと思います。でも敢えて言うなら・・

「ピュアさが群を抜いて上がって来ている!」

と言えるかもしれません。


 根本的にギイヤールさんのワインは、

「全然土っぽく無い」

「赤みのニュアンスはほぼ無い」

「その代わりに紫のイメージが強い」

「ミネラリティが心地良く、非常にドライ」

 なんですね・・。これは、どのクラスのワインを飲んでも同様です。その上で、そこに畑の特徴が乗っかってくる・・と言えるでしょう。


 2013年のブルゴーニュ・ルージュですが、2012年も目茶美味しい・・と思ったものの、

「ん・・毎年更新して申し訳ないが2013年が最高!」

だと思います。


 上記に加えてとても緻密で伸びが良く、ピュアさが目に浮かんでくるようです。以前はドライさが目立ち、それが「硬さ」にも影響が有る感じで、

「・・少し鉄火面的で寄付けない感じを受けるかも・・」

と思っていた部分が大きいんですが、2011年ころから艶やかになりはじめ、エクストラ・ドライな中に甘美な旨みを感じるようになり・・2013年ものは、それが完成した・・と言う感じです。


 これほどのレベルで造れるのであれば、まだ飲めてないのでご紹介出来ないだろう・・1級のレ・コルボーの仕上がりも大いに期待できるところです。

 また、ギイヤールさんのACブルゴーニュ・ルージュは旨くて安いのでやはり人気が出てきたようで、基本、割り当てアイテムですので、noisy の今の在庫が無くなったら追加できるかどうかは微妙です。ルイ・ユエランのACブルゴーニュのように、他店さんが余り手を出していないようですと・・回ってくる数も多くなるんですけどね・・。今のうちだと思いますよ!

 紫のビターな美味しさがピュアに伸びやかに感じられる素晴らしいACブルです。是非飲んでみてください。非常に美味しいです!お勧めします!

2013 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ

2882
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
ピノ・ノワール100%。 収穫し除梗後、低温で5日間かけて発酵を行う。新樽30%で18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,990 (外税) 
【目茶美味しいです!紫の果実が艶々なテクスチュアで迎えてくれます!しかも価格も据え置きでリーズナブルです!】

 「こんなに素晴らしいのに・・何故か売れない!」

 と嘆いていたギイヤールですが、散々嘆き、ボヤキをやった性でお客様も・・

「noisy が可愛そうだから試してみるか・・」

等と思ってくれたかどうかは判りませんが、ものの見事に2012年ものは完売。しかも前のヴィンテージのアイテムもほぼ底をついた状況で、非常に有り難く思っているところです。


 しかしながら、何故毎年のように酒質が上がってきているのか、不明なんですよね・・。味わいを言葉にすると、以前とほぼ全く変わらないと思います。でも敢えて言うなら・・

「ピュアさが群を抜いて上がって来ている!」

と言えるかもしれません。


 根本的にギイヤールさんのワインは、

「全然土っぽく無い」

「赤みのニュアンスはほぼ無い」

「その代わりに紫のイメージが強い」

「ミネラリティが心地良く、非常にドライ」

 なんですね・・。これは、どのクラスのワインを飲んでも同様です。その上で、そこに畑の特徴が乗っかってくる・・と言えるでしょう。


 2013年のブルゴーニュ・ルージュですが、2012年も目茶美味しい・・と思ったものの、

「ん・・毎年更新して申し訳ないが2013年が最高!」

だと思います。


 上記に加えてとても緻密で伸びが良く、ピュアさが目に浮かんでくるようです。以前はドライさが目立ち、それが「硬さ」にも影響が有る感じで、

「・・少し鉄火面的で寄付けない感じを受けるかも・・」

と思っていた部分が大きいんですが、2011年ころから艶やかになりはじめ、エクストラ・ドライな中に甘美な旨みを感じるようになり・・2013年ものは、それが完成した・・と言う感じです。


 これほどのレベルで造れるのであれば、まだ飲めてないのでご紹介出来ないだろう・・1級のレ・コルボーの仕上がりも大いに期待できるところです。

 また、ギイヤールさんのACブルゴーニュ・ルージュは旨くて安いのでやはり人気が出てきたようで、基本、割り当てアイテムですので、noisy の今の在庫が無くなったら追加できるかどうかは微妙です。ルイ・ユエランのACブルゴーニュのように、他店さんが余り手を出していないようですと・・回ってくる数も多くなるんですけどね・・。今のうちだと思いますよ!

 紫のビターな美味しさがピュアに伸びやかに感じられる素晴らしいACブルです。是非飲んでみてください。非常に美味しいです!お勧めします!

2013 Gevrey-Chambertin Reniard Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・レニアール・ヴィエイユ・ヴィーニュ

3164
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ギイヤール

■エージェント情報
 ピノ・ノワール100% ジュヴレ・シャンベルタン村の南側に位置する区画の村名。素直で温かみのある酸を持つ。収穫し除梗後、低温で7日間かけて発酵を行う。新樽50%、18ヵ月熟成。2010年以降、全てのキュヴェを18ヵ月間熟成させた後にノンフィルターで瓶詰め。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥4,990 (外税) 
【何とこの期に及んで5千円以下!しかも味わいはトップレベル!艶やかでドライ、エキスが美味しいジュヴレです!】

 村名のジュヴレです。どうです?・・紫がしっかりした色合いでしょう・・。でも以前は男っぽい超辛口な味わいでガッシリとした味わいが全面に出ていたんですが、シルキーさも旨みもちゃんと備わってきてるんですよ!

 とてもピュアで、ヴァン・ナチュールのナチュラルさとは違うナチュラルさ・・まぁ説明は難しいですが、危険なニュアンスを全く感じさせない無垢感のある自然さです。

 So2の使用量も年々減っているんじゃないかと思います。以前はもっと硬いだけだったんですが、テクスチュアこそシャンボールっぽい硬さも含むものだとしても、艶やかさピュアさが飛び抜けてきました。現状、ACブルほどの取っ付き易さには及んでいないんですが、今が6月として、暑さがピークを迎えるころには、ちょうど良い塩梅になっているものと想像されます。

 ACブルも非常に緻密ですがさすがにこちらは村名ですんでさらに凝縮感もプラスされます。むしろその感じが今の強い感じを助長しているので、2カ月ほどで馴染む・・と踏んだんですね。

 少し黒の入った紫の小果実が群生し、艶々と伸びやかで、しかも「思いっきりドライ」なのにエキスの旨みがしっかり有る、とても旨い村名ジュヴレです。価格も頑張ってます・・・5千円付けてないんですよね・・。利益的には少し厳しいんですが、それでもここは何とか是非とも飲んでいただこうと言う魂胆です。

 ブルゴーニュ好きが好む味わいです。最もシャンボール=ミュジニーのルイ・ユエランのような「石灰的ミネラリティで要素と要素を結び付けている」感じでは無く、しっかりジュヴレ=シャンベルタンした、「(黒や紫の)色のついた鉱物がその他の要素と要素を結び付けている」感じで、より「強さ」を感じるかと思います。勿論ですが20年は平気で持ちます・・が、是非飲んでみてください。素晴らしいジュブレ=シャンベルタンです!