ドメーヌ・エマニュエル・ルジェ
エマニュエル・ルジェ
フランス Domaine Emmanuel Rouget ブルゴーニュ
● 2020年のドメーヌ・エマニュエル・ルジェをご紹介させていただきます。すでに2020年のパストゥーグランや白ワインはご紹介済みになっていますが、ご存じの通り収穫量が減っている3年続きの不作の「真ん中のヴィンテージ」です。
2020年ものも泣きたくなるような少なさでは有りますが、それでも来年の入荷を期待している2021年ものはさらにグッと少なくなります。お客様も・・
「目にしたところで完売だし、そもそも高いし・・」
とお嘆きでしょう。
それもそうなんですが手前味噌とお笑いでしょう・・ワイン屋も大変です。フィネスさんには本当に良くしていただいていますが、それでも入荷数が大幅に減っていますから・・Noisy wine のようなテイスティングを主にご紹介させていただいているお店は数が減ってテイスティングもし辛くなり、利益が増えずにその予算の捻出も難しくなって来ているんですね。何とかしないと・・と思っていますが、いかんせん・・手段が思い浮かびません。
2020年のエマニュエル・ルジェですが、ご本人さんたちはこのように言ってます。
2020年は春から暑く、夏になると物凄い熱風と猛暑に見舞われて畑は干からびてしまうような状態だった。葡萄の成長も非常に早く、9月初旬に収穫を行ったが乾燥によって果実のジュースが少なかったので収穫量も多くはなかった。アルコール度数が軒並み高めになっているが、いざ飲んでみるとアルコール感が強いといった印象はなく、たっぷりとした果実味が豊かなボリュームのある味わいではあるものの、酸味やフレッシュさとのハーモニーも感じられる。

左の写真は以前にご紹介させていただきました2020年のパスグラです。様々な想いを持って・・
「・・わおっ!」
と言葉が出て来ますよね。
本来なら少しでも上級キュヴェを開けてご紹介させていただくところですが、この数年はどうにもこうにも行かなくなってきておりまして、誠に申し訳ありません。
リアルワインガイドは3年ぶりにドメーヌを訪れ、現地テイスティングを敢行されました。
「申し訳なくてサンプル提供を申し出られなかった」
と言う言葉にも、様々な理由が有ると推測されます。勿論、この言葉はルジェさんだけでは無く、ルソーさん、ルーミエさんにも向けられたものです。
そしてその言葉が載せられているリアルワインガイド第81号には、久方ぶりの訪問テイスティングへの不安と、テイスティング出来たワインの素晴らしさも、驚くべき表現をされていました。
「正直A.C.ブルから100点を付けても良い」
と・・。
そして、あの神様が蘇らせたクロ・パラントー2020年には、
ポテンシャル100+↑ と言う・・noisy のような凡人には理解不能な評点が・・(^^;;
まぁ・・noisy もまた、リアルワインガイド創刊前、寿スタジオの時代からリアルワインガイドのあるべき姿、そしてテイスティングポイントの意味、ワインの説明じゃ無くてレヴューを書いてくれ・・との熱意を伝えてこられましたので、
「・・・100点法じゃ無かったんか~~い・・」
とは思ってしまいますが、言いたいことは何となく判る感じ・・つまり、
「訳が判らんほど旨い!」
と言うことなんでしょう。
残念ながら2020年もののエマニュエル・ルジェの大方のワインにレヴューは出来ませんが、コメントは出来るかと思っています。希少なワインです。どうぞよろしくお願いいたします。
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大変お待ちかねでした。2019年のエマニュエル・ルジェをご紹介させていただきます。
ブルゴーニュワインファンなら知らない者はモグリ・・と言われてしまうでしょう、伝説のアンリ・ジャイエを継承した甥のエマニュエル・ルジェです。
飲めていないのでおそらくで申し訳ありませんが、
「2019年のエマニュエル・ルジェは凄いに違いない」
と思わせるだけの・・今までの2019年もののブルゴーニュワインのテイスティング履歴が noisy には有ります。
しかしながら、海外メディアも同様かと思いますが、このところの新型コロナ禍の影響か評価も揃わず、2020年、2021年と続く大減産、また様々な世界情勢の変化により、
「価格は相当な値上げ」
になっていますし、
「入荷数量は今までの半分以下」
になってしまった現状が有ります。
それでもエマニュエル・ルジェのワインは、神様アンリ・ジャイエの継承者としても、クロ・パラントーの所有者としても、まだまだリーズナブルだと思わせるほど、ブルゴーニュワインの価格は高騰しています。
まぁ、もうお祭りのような感じになってしまうかなぁ・・と思います。景気の上がらない日本で、ある意味リーズナブルに、そして確実にエマニュエル・ルジェの新ヴィンテージをご紹介できることを素直に喜びたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
物凄い仕上がりでワインファンを狂喜させた2017年のドメーヌ・エマニュエル・ルジェでしたが、引退間近と予想されるエマニュエルの心を汲んだか・・のような2018年ものが到着です(一部2019年ものが有ります)。
実際のところ、noisy はまだ全く飲めてはいないのですが、希少なワインだけに安易に減らせない・・と言うことも有りますので難しいところでは有りますが、ニコラとエマニュエルは以下の様に2018年ものを総括しています。
「2018年は7月にニュイ=サン=ジョルジュの南の方で雹が降ったので、コート=ド=ニュイ=ヴィラージュやオート=コート=ド=ニュイで被害が出てしまったが、それ以外は病気などもなく、気温はとても高かったが比較的安定した天候だった。収穫量は多くないが葡萄はとても良く熟したので果実を噛んだようなピュアな果実味があり、アルコール度数は14℃と高めだが力強さと繊細さのハーモニーが抜群ですでに飲めるような味わい。
2005年や2009年、2015年も良いヴィンテージだったが、2018年ほどの丸みと調和は無かったので、2000年代で1番素晴らしいヴィンテージと言えるかも知れない。敢えて比較するなら1991年が近いだろう。
なるほど・・海外メディアからの(まだ僅かなものですが)情報も併せて考えると、2018年もののエマニュエル・ルジェは、
「長熟さ、長持ちするワインで有りながら、早めに飲んでもフルタイプで美味しい。ニュイ=サン=ジョルジュ近郊のワイン生産量は少なくなった。」
と言えるのかもしれません。
事実、非常に早い段階(まだ全然仕上がって無い状態)で評価した海外メディアの評点は凄い点を付けた2017年を超えることは無いものの、ほぼ製品に近い段階でテイスティングしたに違いない中~下級キュヴェはそこそこに評価が高い・・そんな傾向が有ると踏んでいます。
まぁ・・もはやエマニュエル・ルジェですから、ポイントが1点上がろうと下がろうと・・ほとんど関係は無いのかもしれません。それよりも2018年ものが日本国内でちゃんと販売されると言う事実に、感謝をしたいと思っています。
価格ですが、5%ほどは上昇しているようですが、上がっていないキュヴェも有ります。誰もが欲しい上級キュヴェは、上がってももう仕方が無いですよね。躊躇していると無くなってしまいますので、お早めにご決断くださいませ。
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今やブルゴーニュ随一のドメーヌとして称えられているエマニュエル・ルジェの2017年ものをご紹介させていただきます。(アリゴテ等は2018年です。)勿論、フィネスさんの輸入になります。
「43年間ワインを造っているが間違い無く1位の品質。」
とリアルワインガイドに語ったと言うことです。
ワインファンとて、造り手が引退前に「生涯で最高の出来だった」と語るワインを飲めることなど、考えられないほどの幸福でしょうし、それがブルゴーニュのトップ・ドメーヌであれば尚更ですよね。
さあ、この幸せにどっぷり浸からせていただきましょう!もう、エマニュエル・ルジェのワインは、下級クラスから上級クラスまで、何の差も無い仕上がりだと想像されます。あるのは「テロワールの差だけ」です・・まぁ・・価格もでしょうか・・(^^;;
noisy としましても、この幸せはお客様同士でもやはり分かち合っていただきたいと思いますので、気に入らない方もいらっしゃるかとは思いますが、「販売条件」を付けさせていただきましたので、
「写真の下の注意事項」
を必ず読み、ご理解の上、ご注文くださいませ。
今回は今までと若干異なります。
フィネスさんには大盤振る舞いをしていただきました。誠に有難うございます。noisy とて、お客様には出来うる限りリーズナブルに、コンディション良く、受け取っていただきたいと考えていますし、そうしますと如何に大盤振る舞いで多くいただけたとしましても、何十ケースも有る訳では有りません。
また、価格は決して高く無いと思いますので、販売直後にヤフオクなどに並ぶとか、転売されることを憂いています。申し訳ございませんが、「販売条件」につきましてはお守りいただくことを必須とさせていただき、
「販売条件のプラス条件は、フィネスさんのワインに限定」
とさせていただきました。
アイテムそれぞれに条件が異なっていますので、内容に従い、「Finness.shtml」の現在販売中のフィネスさんのワインをクリックし、各アイテムが掲載されたページに飛び、条件をクリアしてください。
さぁ、何か1本でも、エマニュエル・ルジェ自身が1位の出来と言う2017年のワインを楽しめるよう、お早めにご検討ください。
なお、今回は「第一弾」です。続けて「第二弾」も予定していますので、今回購入できなくても、きっと次の機会もあるはずです。今回は月末と言うことで・・何かと厳しいので不定期発行になり、またご予約と言うことにさせていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
2017年は早熟な年で4月の終わりにいくつかの区画で霜害が出てしまった。その後天候は回復して開花期は問題なく過ぎ、花ぶるいも僅かだった。夏は暑く乾燥して葡萄の成熟は順調に進み、2016年よりも3週間早い9月上旬に収穫を迎えることが出来た。葡萄はとても健康で選別も少しで済み、収穫量もまずまずだった。とても柔らかいヴィンテージで繊細でエレガント、チャーミングな魅力的な香り、口当たり同様に香りにもフルーツが溢れている。これだけ繊細なヴィンテージは過去を振り返っても思い当たらないほどで、ヴィラージュ物に関しては繊細さを損なわないために例年よりも新樽率を抑えめにしている。早くから飲むこともできるが、酸味もしっかりあるので熟成させることも出来るだろう。
■エージェント情報
あのアンリ ジャイエ氏を叔父に持つエマニュエル ルジェ氏は、偉大なる叔父からワイン造りを学びました。叔父の教えを尊重し、最高品質のものを造るという姿勢のエマニュエル氏のワインは、その外見とは裏腹に非常に繊細で芸術とも言える出来上がりになっています。
また、同じく叔父のジョルジュ ジャイエ氏の畑を分益小作してのワイン造りも行っています。2人のワインの違いはテロワールよりも樽の使い方にあり、畑の位置や耕作、醸造などはほぼ同じですが、ジョルジュ氏のワインは新樽が使われていません。
葡萄栽培に関してもアンリ ジャイエ氏の哲学を受け継ぎ、葡萄は出来るだけ自然な方法で育てること、葡萄の収穫は早すぎても遅すぎてもいけないので、その年にとって適切な収穫時期を見極めること、収穫量を厳しく抑制することを心掛けています。畑仕事を重視するルジェ氏の手は荒れてゴツゴツとしていて固く、まさに農民の手です。
収穫は全て手摘みで、
「ピノ ノワールのワインに葡萄の梗を入れるなど考えられない」
と言うエマニュエル氏は除梗を100%行っています。アルコール醗酵前に5~7日間低温浸漬をし、アロマとピノノワールの色を引き出します。アルコール醗酵にはコンクリートタンクを使い自然酵母で15~20日間行われ、約18ヵ月樽で熟成させてから軽めに清澄をし、フィルターにはかけずに瓶詰されます。
● 2020 Nuits-St.-Georges 【Special Set】
ニュイ=サン=ジョルジュ【フィネス】【スペシャル・セット】
● 2020 Vosne-Romanee【Spacial Set】
ヴォーヌ=ロマネ【フィネス】【スペシャル・セット】
【ジャン=マリー・ブーズロー・・エレガントでヴォルネイの雅さが素晴らしいのに、全く売れないので苦肉の策です。】
以前はそうでも無かったんですが、ご紹介の時期も有ったのでしょうか。ジャン=マリ・ブーズローのエレガントな赤ワインが余りにも売れず、白もさほど売れない状況に、
「やっぱりなぁ・・」
と何となく納得してしまっていますが、そんなことも言ってられないし、ワインは非常に素晴らしい・・味わいだけでなくコストパフォーマンスも良いのでセットを組ませていただきました。
なおジャン=マリ・ブーズローのコラムは以下のリンクをクリックしてご覧ください。セットになっていますので、リンク先でカートに入れないようにしてくださいね。最も・・
「ジャン=マリ・ブーズローのヴォルネイ2021が美味しそうなので2本欲しい!・・とおっしゃる方」
を排除する訳ではありません。

2021 ヴォルネイ ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー 750ML■セット内容
2020 ヴォーヌ=ロマネ ドメーヌ・エマニュエル・ルジェ 750ML 1本
2021 ヴォルネイ ドメーヌ・ジャン=マリー・ブーズロー 750ML 1本
の750ML 2本セットです。
以下はリリース時のこのワインのレヴューです。
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【以前のレヴューを掲載しています。】【バーガウンド 89~92 Points、ティム・アトキン 90 Points!】 だいぶ低調な海外メディアの評価ですが、低くとも93~94 Points辺りが正当なものじゃないかと思いますよ・バーガウンドはいつも2ポイントほど低く、ティム・アトキン氏はテイスティングのタイミングを間違えたのかと思っています。
以下は以前のレヴューです。
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【ポテンシャル96ポイントの村名ワインです!】 以下は以前のレヴューです。
非常に少ない、まぁ、ある意味ではこの村名で充分・・とも思えるルジェのワインです。リアルワインガイド的には
「今飲んで95 ポテンシャル96 飲みたい時が飲み頃」と、半端無いどころか、村名なのにグラン・クリュ同様の評価になっちゃってます。
アンリ・ジャイエのヴォーヌ=ロマネは女性的でしなやかで丸みの有る、ジャイエの中では優しい味わいでした。個人的な好みはニュイ=サン=ジョルジュ村名で、このワインがあればもう・・幸せ!・・と言う気持ちでした。90年代中頃以前のルジェなら、ジャイエに良く似た印象が有りました。
因みにヴィノスで92Pointsととても冷静で・・(^^;; この辺りは昔からのワインファンほど高いポイントを付けたくなるんじゃないかと予想しています。ご検討くださいませ。
● 2018 Vosne-Romanee 1er Cru les Beaumonts 【Spacial Set】
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ボーモン【フィネス】【スペシャル・セット】
【日本への入荷は少ない・・ルジェのアイテム中でも超レアものです。美味しいのに全く手を出していただけないアイテムとのセットです。】
昨今はユーロが強く円が弱い・・しかも政治の先行きも不透明、世界各地で争いが起き、世界の警察を標榜していた米国もその立場を放棄するんじゃないかと疑念を抱かざるを得ない状況です。結果的に円は強くならず・・いや、なりたくないからそうなっているとも言えますが、余計に弱くなってしまって結果、
「サラリーはあまり変わらず、物価は上がる」
みたいな状況に追い込まれている性か、
「物凄い美味しいワインが見つかったので是非!」
と言ったところで、中々動いてくれなくなっていると感じる今日この頃です。
なので、余りに美味しくてビックリしたピエール・エ・ルイ・トラペのポマール・ヴォームリヤンでは有るんですが、
「・・・残念ながら飲んでいただけない・・」
ので何とかしないと・・と言うことで、秘蔵のお宝を放出して何とか1本・・(T.T あ、売れないのは売れないんですが、飲んだらビックリすると思いますよ。なので購入出来た方は非常にラッキーだと思ってのご案内です。どうぞよろしくお願いします。
セットのワインにつきましては以下のリンクからどうぞ。

2022 ポマール・レ・ヴォムリヤン ピエール・エ・ルイ・トラペ 750ML■セット内容
2018 ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ボーモン エマニュエル・ルジェ 750ML 1本
2022 ポマール・レ・ヴォムリヤン ピエール・エ・ルイ・トラペ 750ML 1本
の750ML 2本セットです。
以下はリリース時のこのワインのレヴューです。
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【時に海外メディアではクロパラやエシェゾーを超える評価をされる1級レ・ボーモンです。】 例えばニール・マーチンさんなどは、2016年のレ・ボーモンにクロパラ以上の「96~98 Points」を与えていますから、よほどツボにはまったとしか考えられないんですが・・確かめてないので何も言えませんで残念です。
因みにティム・アトキンさんは2018年もののルジェには相当に厳しく、このレ・ボーモンも92 Points に過ぎません。ただ、他のテイスターの評価が見当たらないので・・すみません。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第69号は 今飲んで 98 ポテンシャル 99 飲み頃予想 飲みたい時が飲み頃!・・リッシュブール並みと言うことでしょうか。】 以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第61号は 今飲んで98 ポテンシャル 99~100 ← 点数も飲み頃予想も意味無し!】
おっと~・・来ましたね~・・ついにポテンシャル99~100 と、限り無く満点に近い・・ながらも「意味無し」が付いています。
実は noisy的には・・このエマニュエル・ルジェさんのレ・ボーモン、何度か飲んでいますが大当たりしたことは一度も無く、いつも何となく「?」マークを感じていたものです。やけに樽っぽかったり・・焦げ臭と言いますか、余り「らしくない」感じがして、
「良く判らんワインだなぁ・・」
と言う印象でした。
もっとも1990年中盤~2000年前後のルジェのワインに関しては、余り良い印象を持っていないので・・いや、勘違いされると困りますので言い訳しておきますが、決して悪くないんですよ。悪くは無いけれど、
「完璧だったアンリ・ジャイエを継いだエマニュエル・ルジェ」
と言う頭が元より有りますからね。より「疑念を持ちつつのテイスティング」になってしまっていたのかもしれませんけどね。
で、このような・・「100点」が付くのを目にすると、たかだかあれから十数年なのに隔世の感を得るような感じです。ご検討くださいませ。
● 2020 Echezeaux Grand Cru Domaine Georges Jayer【Spacial Set】
エシェゾー・グラン・クリュ・ドメーヌ・ジョルジュ・ジャイエ【フィネス】【スペシャル・セット】
【将来、「・・何だこりゃ~!!」と驚きを持って迎えられるに違い無い、モンスターな2020年もののエシェゾーです!】
昨今はユーロが強く円が弱い・・しかも政治の先行きも不透明、世界各地で争いが起き、世界の警察を標榜していた米国もその立場を放棄するんじゃないかと疑念を抱かざるを得ない状況です。結果的に円は強くならず・・いや、なりたくないからそうなっているとも言えますが、余計に弱くなってしまって結果、
「サラリーはあまり変わらず、物価は上がる」
みたいな状況に追い込まれている性か、
「物凄い美味しいワインが見つかったので是非!」
と言ったところで、中々動いてくれなくなっていると感じる今日この頃です。
なので、余りに美味しくてビックリしたピエール・エ・ルイ・トラペのポマール・ヴォームリヤンでは有るんですが、
「・・・残念ながら飲んでいただけない・・」
ので何とかしないと・・と言うことで、秘蔵のお宝を放出して何とか1本・・(T.T あ、売れないのは売れないんですが、飲んだらビックリすると思いますよ。なので購入出来た方は非常にラッキーだと思ってのご案内です。どうぞよろしくお願いします。
セットのワインにつきましては以下のリンクからどうぞ。

2022 ポマール・レ・ヴォムリヤン ピエール・エ・ルイ・トラペ 750ML■セット内容
2020 エシェゾー・グラン・クリュ・ドメーヌ・ジョルジュ・ジャイエ ドメーヌ・エマニュエル・ルジェ 750ML 1本
2022 ポマール・レ・ヴォムリヤン ピエール・エ・ルイ・トラペ 750ML 1本
の750ML 2本セットです。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャイエの名前が消えようとしている・・?】 え~・・リアルワインガイドにも掲載の無い、ジョルジュ・ジャイエ名のエシェゾーです。エマニュエル・ルジェのエシェゾーとほぼ同様ながら、新樽を使わないか、使用率が低いワインです。
昔は普通にジョルジュ・ジャイエがリリースしていたと思いますが、noisy が知っているのはアンリ・ジャイエがリリースしていた頃からのことです。なので今はルジェがリリースしているんですね。
これだけ神様だ~・・何だと、ジャイエの名前はワイン界に認知されている訳ですが、でも実は一方では、
「ジャイエ家の名前はワイン界から消えようとしている」
ことに気付いていらっしゃるでしょうか。
アンリ・ジャイエのワインもいずれ飲みつくされ、伝説となるに違い在りませんが、その頃にはもう・・ジャイエの名の付くワインがリリースされることは無いんじゃないかと推測しています。
アンリ・ジャイエの直系はルジェ家になり、セシル・トランブレイもジャイエを名乗っていません。ジュクリーヌ・ジャイエはジャン・グリヴォーに吸収されました。可能性が有るのはジャイエ=ジル位ですか。でもロベール・ジャイエ=ジルからジャイエ=ジルになったように、そのうちジャイエが消えるかもしれません。エージュラン=ジャイエはどうかな?・・とは思いますが・・。
なのでもう、半世紀後にはジャイエの名はワインの製品の名前としては、もう残ってないかもしれませんね。かのD.R.C.がリリースしているロマネ=サン=ヴィヴァンでさえ、昔は元所有者の「マレ=モンジュ」の名前を記載していましたが、今は・・ですよね。
言ってみればこのジョルジュ・ジャイエのエシェゾーは、アンリ・ジャイエの直系では無かったからこそ、分別する意味でも必要だった訳です。
勿論、歴史的にも、「新樽のアンリ、古樽のジョルジュ」と言う樽使いの違いも継承されています。そこにはリュシアン・ジャイエのエシェゾーの区画もあった訳ですが、今ではおそらく両方のエシェゾーに仲良く分配されているものと思います。(少なくともルジェのエシェゾーにはリュシアンの区画が入っています。)
そんな意味も込めて、「ジャイエ」のエチケット上のクレジットが有る貴重なワインなのかもしれません。エマニュエル・ルジェのエシェゾーが凄いのなら、ジョルジュ・ジャイエのエシェゾーが凄く無い訳が無い・・ですよね。是非ご検討くださいませ。
● 2021 Nuits-St.-Georges Magnumbottle
ニュイ=サン=ジョルジュ・マグナムボトル【フィネス】【販売条件付き】
【フィネスさんから分けていただきました。親父さんルジェ、入魂のヴィンテージ..2018年もののレアなマグナムです!】
アンリ・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュ村名は、本当にいつ飲んでも美味しかった・・まぁ・・リリース直後から余りに美味しいので、どんどん飲まれてしまったはずです。今回はエマニュエル・ルジェさんのマグナムで2021年のニュイ村名と2018年クロパラを分けていただきました。
まぁ・・いつもレアもののコラムでは、
「転売禁止!・・発見したらお取引停止」
と、見方によればかなりキツイことを書いているように見えるかもしれません。
しかしながらユリス・コランもそう・・言ってしまえばアルマン・ルソーも、そしてギルベール・ジレも転売を気にして、結局痺れを切らしてネット販売禁止とか、レストランオンリーとか・・言い始めた訳です。
ギルベール・ジレに関しては、Noisy wine もファーストヴィンテージでかなり分けていただけて拡売出来たと言うこともあり、昨年の2021年ものはかなりの数量をお分けいただけたんですね。
noisy も、ファーストヴィンテージの少ないワインを出来る限り開け、そのポテンシャルの凄さに驚き、お客様に・・
「半端無く素晴らしい生産者なので、騙されたと思って買ってください。」
と書いたはずなんですね。
ですがワイン屋の取り扱いとしますと、たった3年で超縮小することになってしまいまして・・種を撒いて目が出た・・ようやっと収穫できるかと思ったとたん・・非常に残念なことになってしまいました。
ルジェさんやルーミエさんはそんなことは言い出して無いと思いますが、
「転売の対策」
を口実にすることは可能ですから・・。
まぁ・・そうは言いながらも、noisy の裏ラベルが貼られたボトルが某国の転売ショップに並んでしまえば、「偉そうなことを言って・・」となってしまいますが、Noisy wine の手を離れた瞬間から、最終的にどこに並ぶかは・・選択できないですから、少なくともNoisy wine から出る時には、転売屋さんに行かないように気を付けるしかないんですね。
ですので、「転売禁止・・どうこう」はウザいかもしれませんが、最高の状態の至高のワインをリーズナブルに楽しむには、ボーダーレスの今の時代に必要不可欠なことになっています。
なお、ルジェさんのニュイ=サン=ジョルジュ・・お好みもあるかもしれませんが、非常に素晴らしいワインです。メディアがさして点を付けていないとしても・・です。マグナムには出来の良い樽が選ばれる確率が非常に高いです。どうぞよろしくお願いします。
以下はリリース時のこのワインのブティーユのレヴューです。
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【2018年もののニュイ=サン=ジョルジュ村名は超希少です!】
2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。
雹の影響で非常に少ない収穫になった村名ニュイ=サン=ジョルジュです。noisy も大好きなワインです。ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュ村名なんて・・今思い出しても・・驚きの味わいでした。ヴィノスが93ポイント付けていましたね。アドヴォケイトとバーガウンドが91ポイント、ティム・アトキン氏が90ポイントです。
【きっと・・物凄く素晴らしい仕上がりだと思います!】
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドはヴォーヌ=ロマネと同じ評価ポイントです!】
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村名でポテンシャル96点って!・・いや、アンリ・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュは100点だったと、noisy も言うかもしれません。
以下は以前のレヴューです。
リアルワインガイド第57号は、何と村名ニュイに村名ヴォーヌ=ロマネと同様の、「今飲んで95 ポテンシャル96 飲み頃予想 今~2045」と・・物凄い評価をしています。
リアルのレヴューをそっくり載せることは控えますが、長年に渡り・・noisy が言ってきたことと同じような意味合いのことが書かれています。つまり、noisy的な表現では有りますが・・
> 個人的にはアンリ・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュが大好きで・・とてもリーズナブルだったし、「完璧!」と思えるような・・そして「凄み」の備わったワインでした。その時と変わらない畑をルジェが耕作し、ワインにしていると思うと、時の流れを感じて感傷的になってしまいますね。
ん~!このワインも是非飲みたいですね・・。少ないので・・お早めにどうぞご検討ください!
● 2018 Vosne-Romanee 1er Cru Cros Parantoux Magnumbottle
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・クロ・パラントー・マグナムボトル【フィネス】【販売条件付き】
【超・・超激レア!・・ここで逢ったが・・ん年目??この先、まず出て来ないだろう最高評価の2018年もののクロパラのマグナムです!!】
色々在りまして、フィネスさんにお分けいただいた2018年もののクロパラ・マグナムです。この先、欲しいと思ったところで現物を探すことは困難を極めると思います。
価格も全然高くないです・・と言いますか、高くしてない・・(^^;; お客様にはそうは見えないかもしれませんが、2021年のクロパラのブティーユは新着価格で26万円・・倍にしても・・と言うことになります。マグナムは量はブティーユの倍ですが、価格はほぼ・・2.5~2.8倍くらいです。
因みにルジェさんのクロパラですが、アドヴォケイトもジャスパー・モリスさんも、満点は取ったこと無いんじゃないかなぁ?・・RVFの19.5/20 ≒ 99ポイント、アドヴォケイトは98ポイント、ジャスパーさんも98ポイントが最高だと思います。
ですが・・もう、あの官能さを多く含む香りに接した途端に・・参っちゃいますから、メディアのポイントどうこうじゃない、どうでも良いことなのかもしれません。
なお2018年は親父さんルジェが造った渾身のヴィンテージだと理解しています。ご検討くださいませ。
以下はリリース時のこのワインのブティーユのレヴューです。
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【激レアです!リアルワインガイド第69号は、何と100↑点!!】
←クロパラの畑
詳しくは他のコラム、もしくはリアルワインガイド第57号をご覧ください。おそらくエマニュエル・ルジェのクロ・パラントー史上、最高傑作となったと予想される希少なワインです。
勿論ですが高い評価をしているのはリアルワインガイドだけでは無くて、ティム・アトキン氏も97Pointsと言う高い評価をしていますし、辛口で有名な「la Revue du Vin de France」も19/20Pointsと、トラペのシャンベルタン2014年の19.5/20Pointsに続く評価です。
まぁ、この辺りの評価になってしまうと、100点でも96点でも・・noisy 的には同じ・・と考えています。ある人は96点を付けたとすると、
「96~100の最高レンジに値する最高品質のワインであると認めた」
と言うことで有って、あとは個体差とか、好みとかの避けられない事情により変わってしまうもの・・だと思います。
noisy も一人のワインテイスターとしてポイントを付けなければならない際に常々思っていることは、ワインが語って来る言葉を出来得る限り聞くことと、
「96~100、91~95 の評価ポイントのレンジを間違えないこと」
言い換えれば、
「96点以上か、91点以上か、90点を付けられるか・もしくはそれ以下か」
がまず第一で有り、そこから、
「96点以上なら・・何点なのか?」
のように考慮して行く感じ・・もしくは逆に、
「印象上は94点から95+点だが・・96点以上になる可能性は無いか?」
と再帰的に熟考する感じですね。
なので、96Points で有るとするなら、下から上げた・・95点から加算した可能性が多くなりますが、97点以上で有るならば、100点からの減点法になる可能性が高いかな・・とも思いますので、そうなると先ほどの個体差とか、環境とか人によっては好みとか・・が入った上での評点になるんじゃないかと思います。
つまらないことを書きましたが、このワインは是非ともnoisy も飲みたいものです。一生ものでしょう!ご検討くださいませ。
● 2022 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc 【Nouvelles Selections】
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン【ヌーヴェル・セレクション】【販売条件有り・発送開始日注意】
【エマニュエル・ルジェが思うニュイの白を表現していはずです!!】---以前のレヴューです。
少なくて飲めないニュイの白です。エマニュエルが思う白ワインの味わいを最も表現しているに違い無いワインです。今回は、いつか飲めるように取っておきたいなぁ・・と思っている次第です。最高の出来だと本人が言っている2017年ものですし・・ね。
● 2022 Bourgogne Hautes-Cotes de Beaune Blanc 【Nouvelles Selections】
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ボーヌ・ブラン【ヌーヴェル・セレクション】【販売条件有り・発送開始日注意】
【こちらはエマニュエル・ルジェが思う理想の白を表現していはずです!!】
ピノ・ノワールの聖地と言えばコート=ドール、コート・ド・ニュイ、そしてヴォーヌ=ロマネ・・・と言う流れは、誰もが認めるところでしょう。ヴォーヌ=ロマネに育ち、畑仕事から醸造を神様と呼ばれる男に師事し、そして今、引退を決意しながら「今までで第一位の品質」と2017年ものを言い切ったエマニュエル・ルジェです。
そんなエマニュエル・ルジェが、シャルドネの聖地が生む白ワインに、敬意を持っていないはずがないんですね。誰もが欲しいエマニュエル・ルジェのピノ・ノワールでは有りますが、
「エマニュエル・ルジェ本人のワインに対する考えや理解」
は、単にピノ・ノワールに留まるはずがない・・と思っています。
樽の使い方ひとつでピュアにも官能的にも仕上げられます。官能感の出を「時の流れ」に任せるのか、自身で手助けするのか・・でしょう?
ニコラ・ルジェのオート=コート・ド・ニュイも、当初のピュア一辺倒の造りから、エマニュエル・ルジェ風の官能感のあるものへ激変した訳ですが、それを単に「葡萄の樹の樹齢が上がった」とだけで片付けてしまえば、ワインの楽しみはそれなりに削がれてしまうんじゃないかとも思います。
是非、素晴らしい年の、そして終末が見えている造り手の全てを感じていただきたいと思います。
● 2022 Bourgogne Passe-tout-Grains 【Nouvelles Selections】
ブルゴーニュ・パストゥグラン【ヌーヴェル・セレクション】【販売条件有り・発送開始日注意】
【セラートラッカーがアベレージ90ポイントです!】
セラートラッカーは、ある意味、非常に公平な評価になっている可能性が有ります。最も、「自分の好み」と言う部分が強調される嫌いは有りますが、このパスグラ2018の90点と言うのは、非常に素晴らしいものだと思っています。
noisy にとっても非常に懐かしく、愛しいアイテムでも有ります。毎年数ケース、2千円台の販売価格だったことを思えば、今でも決して高くなってはいないと思える価格です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】
知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪 く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関してはまだ何とか3千円台を保っていますし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● 2022 Chorey-les-Beaune 【Nouvelles Selections】
ショレ=レ=ボーヌ【ヌーヴェル・セレクション】【販売条件有り・発送開始日注意】
【ニコラ・ルジェ・ルートのエマニュエル・ルジェ、ショレ=レ=ボーヌです。これは外観、中身とも全く同じかと思います。】・・以前のコメントを使用していますのでレヴュー内容は異なりますが今回はフィネスさんの輸入です。
ルートだけ異なりますが、以前のエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌと全く同様だと思います。エマニュエル・ルジェのサヴィニー=レ=ボーヌなどもそうですが、
「以前はニコラ名はフレッシュタイプ、エマニュエル名は滑らかタイプ」
と、区分けして考えていたものが、この2~3年でガラッと変わりました。差が無い・・と言う感じでしたので、
「・・そうか・・エマニュエル・ルジェの引退も近いな・・そして一本化するのかな・・・?」
と感じていたんですね。
なので、もう確実にエマニュエル・ルジェ自身はご隠居・総監督になる(なった?)のかと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【ニコラ・ルジェの事実上のトップ・キュヴェ?】 とても飲めないのですみません、以前のレヴューを掲載しています。

さすがにとても少ないショレ=レ=ボーヌについては、迂闊にも開ける訳にも行かず今のところ飲めておりませんで、左の写真は何とか飲んだ「オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ」ですのでお間違いの無きよう・・。
このニコラ・ルジェのショレ=レ=ボーヌにつきましては、さらに見ることの無いエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌ(メタヤージュのサヴィニー=レ=ボーヌでは無い)と、中身は全く同じものだと言うことですので、
「・・・ん・・やっぱり飲んでみたい・・」
とおっしゃるお客様も多いように思われます。
確かにベースのオート=コート・ド・ニュイも昨今は随分とエマニュエル・ルジェ風の柔らかく、ほんのりと温かみを感じる柔和な表情に、奥に隠し持ったナイフのようなヴォーヌ=ロマネ的スパイス感、官能感を見せて来ています。
ニコラ・ルジェがデビューした頃は、ニューウェーブと言うか、自然派的な「ナチュラル感」が結構に見えていて、ある種の「若さ」・・人間的若さとワインの熟度的な若さが同居しつつ、どこかエマニュエル・ルジェ的な部分を奥に持っていたと思いますが、この10年ほどの間に、若さが後退し官能感が前に出ていていると感じます。
まぁ、2000年頃のエマニュエル・ルジェは余り感心しないが、それ以降は皆さんもご存知の通りで、ニコラ・ルジェにバトンタッチすることを意識しだしたエマニュエル・ルジェのワインの進歩振りは素晴らしいものが有ります。
幾ら大叔父のアンリ・ジャイエを継承したエマニュエル・ルジェとは言え、その頃はまだ全然品物は有りましたし、noisy もベースのブルゴーニュ・パストゥグランなどは3ケースは割り当ててもらっていた頃です。御大ジャイエも引退したと言いながら、法的にドメーヌの名前を使えるギリギリまでドメーヌ・アンリ・ジャイエを名乗り、また、プレッシャーに押しつぶされていたのであろうエマニュエル・ルジェの代わり毎日に畑に立ち、醸造も手伝っていた頃です。
そんなこんなで現在のドメーヌ・エマニュエル・ルジェが有る訳ですが、ニコラ・ルジェへの継承がもう秒読み段階に入って来たのを裏付けるような味わいを、noisy もワインから感じ取っています。
人力を多く必要とするこのドメーヌも、偉大なクロ・パラントーだけに寄り掛かるだけではどうにもなりませんから、やはり拡張をしなければ雇い切れないし、ドメーヌの存続も厳しくなる訳で、この温暖化の時代には、やや冷涼で葡萄が熟し切らない畑だったアペラシオンに、その卓越した目が向いたのも正しい選択なのでしょう。
ある程度いただけるようになったら、是非とも飲んでみたいワインです。今回も残念ながら非常に少ない割り当て商品ですので、申し訳ありませんがお一人様1本限定、プラス他の条件無しのワイン1本とさせていただきます。ご検討くださいませ。
● 2022 Savigny-les-Beaune 1er Cru les Lavieres 【Nouvelles Selections】
サヴィニー=レ=ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・ラヴィエール【ヌーヴェル・セレクション】【販売条件有り・発送開始日注意】
【飲んでみてビックリした!・・と言う方が非常に多いのがこのラヴィエールです。】
滅茶苦茶旨かった~・・・とおっしゃる方の多いレ・ラヴィエールです。結構に皆さんはスルーしていたキュヴェじゃないでしょうかね・・。
因みにティム・アトキン氏は、あのヴォーヌ=ロマネ村名2018年、ニュイ=サン=ジョルジュ村名2018年よりも高い評価で、91ポイントでした・・。
「・・マジですか・・?」
と思ってしまうでしょう?
でもこれからはどんどんそんなことが多くなってくると思いますよ。飲まれるタイミングで相当に味わいも異なりますからね・・。ご検討くださいませ。希少です。
以下は以前のレヴューです。
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【是非想像してみてください。ルジェの至高のニュイ=サン=ジョルジュと同じ価格・・と言うことは?・・】
以下は以前のサヴィニー=レ=ボーヌのレヴューです!
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【エマニュエル・ルジェがメタヤージュで造る高質ワインです!】
このワインを扱うのは初めてです。最も飲んだことは有りますよ。かのアンリ・ジャイエも90年代前半頃造っていました・・と言っても、ほとんどの作業はエマニュエル・ルジェだったはずですが・・。いつ頃だったか判りませんが、アンリ・ジャイエのクレジットからエマニュエル・ルジェに変わっています。
そもそもこのサヴィニーの畑はアンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも所有はしておらず(今も変わっていなければ・・ですが)、ジャン・クロテさんと言う方の所有で、アンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも収穫折半(メタヤージュ)で販売していました。そのジャン・クロテさんのワインが稀に市場に出ることも有り、noisy が飲んだのはそちらですね。エチケットはエマニュエル・ルジェとそっくりのもの・・いや、同じでしょうが、畑名のレ・プランショと入っていたように思います。ドメーヌ・エマニュエル・ルジェの方は畑名は無いです。その頃はまだ5~6千円でしたので、非常にリーズナブルでした。
リアルワインガイドは第61号で、今飲んで93 ポテンシャル94 飲み頃予想 今 もしくは2025~2050年 と、飲み頃に含みを持った評価で・・・それでもポテンシャル94ポイントと、呆れるような高い評価をしています。
最も半値近くのコート・ド・ニュイ・ヴラージュにポテンシャル95ポイント付けていますから、少し霞んじゃいますかね。でも、おそらくですが、相当に凄い2015年もののエマニュエル・ルジェのワインに相対して、自身の感性が理性を超えてしまったのかな・・と思います。
その証拠にニュイ=サン=ジョルジュ村名、ヴォーヌ=ロマネ村名に今飲んで94点、ポテンシャル96点と、大物のグラン・クリュ並みの評価をしちゃってます。
まぁ、noisy の古くからのお客様は、「アンリ・ジャイエの94年村名ニュイ=サン=ジョルジュを飲み、余りの完璧さに一言も発声できなかった」と言うnoisy の言葉を聞いたことが有るかと思います。徳丸さんもそんな感じだったんじゃないかと・・想像しています。
・・・っと言うことはアンリ・ジャイエに似てきた・・と言うこと?・・いや、そんなはずは無い・・などと自問自答していますが、何せ飲まないと判りませんよね。
レアなワインです。お早めにご検討くださいませ。
● 2021 Nuits-St.-Georges Domaine Georges Jayer [Finesse]
ニュイ=サン=ジョルジュ・ドメーヌ・ジョルジュ・ジャイエ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【希少なジョルジュ・ジャイエのニュイ村名です!余り知られてはいないが、超熟で力強さとエレガントさが同居するワインです!】
新樽で仕上げるアンリ・ジャイエと、新樽を使用しないジョルジュ・ジャイエ・・昔からそのように感じていました。
早い段階から非常に美味しいアンリ・ジャイエの完璧な味わいに対し、むしろクラシックな美しさ、エキスの美味しさを感じるジョルジュ・ジャイエです。
耕作・醸造がアンリ・ジャイエからエマニュエル・ルジェにバトンタッチされましたが、90年代は・・
「ん・・?・・これって、ルジェの味筋じゃないよね?」
みたいな、何の証拠も無い、単なる憶測を、このジョルジュ・ジャイエを飲みながらしたものです。今となってはむしろ最先端な造り・・かもしれません。このところは飲めていませんのでコメントは控えますが、エマニュエル・ルジェのラインの中では非常にお買い得かと思います。
● 2021 Echezeaux Grand Cru Domaine Georges Jayer [Finesse]
エシェゾー・グラン・クリュ・ドメーヌ・ジョルジュ・ジャイエ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【以前のレヴューを掲載しています。】
【ジャイエの名前が消えようとしている・・?】
え~・・リアルワインガイドにも掲載の無い、ジョルジュ・ジャイエ名のエシェゾーです。エマニュエル・ルジェのエシェゾーとほぼ同様ながら、新樽を使わないか、使用率が低いワインです。
昔は普通にジョルジュ・ジャイエがリリースしていたと思いますが、noisy が知っているのはアンリ・ジャイエがリリースしていた頃からのことです。なので今はルジェがリリースしているんですね。
これだけ神様だ~・・何だと、ジャイエの名前はワイン界に認知されている訳ですが、でも実は一方では、
「ジャイエ家の名前はワイン界から消えようとしている」
ことに気付いていらっしゃるでしょうか。
アンリ・ジャイエのワインもいずれ飲みつくされ、伝説となるに違い在りませんが、その頃にはもう・・ジャイエの名の付くワインがリリースされることは無いんじゃないかと推測しています。
アンリ・ジャイエの直系はルジェ家になり、セシル・トランブレイもジャイエを名乗っていません。ジュクリーヌ・ジャイエはジャン・グリヴォーに吸収されました。可能性が有るのはジャイエ=ジル位ですか。でもロベール・ジャイエ=ジルからジャイエ=ジルになったように、そのうちジャイエが消えるかもしれません。エージュラン=ジャイエはどうかな?・・とは思いますが・・。
なのでもう、半世紀後にはジャイエの名はワインの製品の名前としては、もう残ってないかもしれませんね。かのD.R.C.がリリースしているロマネ=サン=ヴィヴァンでさえ、昔は元所有者の「マレ=モンジュ」の名前を記載していましたが、今は・・ですよね。
言ってみればこのジョルジュ・ジャイエのエシェゾーは、アンリ・ジャイエの直系では無かったからこそ、分別する意味でも必要だった訳です。
勿論、歴史的にも、「新樽のアンリ、古樽のジョルジュ」と言う樽使いの違いも継承されています。そこにはリュシアン・ジャイエのエシェゾーの区画もあった訳ですが、今ではおそらく両方のエシェゾーに仲良く分配されているものと思います。(少なくともルジェのエシェゾーにはリュシアンの区画が入っています。)
そんな意味も込めて、「ジャイエ」のエチケット上のクレジットが有る貴重なワインなのかもしれません。エマニュエル・ルジェのエシェゾーが凄いのなら、ジョルジュ・ジャイエのエシェゾーが凄く無い訳が無い・・ですよね。是非ご検討くださいませ。
● 2021 Cote de Nuits-Villages [Finesse]
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【オート=コートではありませんよ!!コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・・・・(準)村名格の上級キュヴェです!!】
とても飲めないのですみません、以前のニコラ・ルジェ時代のレヴューを掲載しています・・・ただし、その頃とは相当に違って来ていまして、正にエマニュエル・ルジェ風の官能感溢れるものになって来ています。


ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ=ヴィラージュは非常に少ないので、
「
お一人様1本限定」
にてお願い致します。他の生産者のワインも1本同時にお願い致します。
そんな訳なので、このアイテムは飲んでいませんが、ショレ=レ=ボーヌはどうかな?・・でもコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはエマニュエル・ルジェと中身は同じだそうです。
今回は2012年もの同様にオート=コート・ド・ニュイを飲んでみました。ショー村というのはニュイ・サン=ジョルジュの上方に有る村ですので、その間に位置する畑です。
いや~・・・飲んでみて思いました。
「・・・ルジェっぽい~!」
そう・・・何て言ったらよいのか・・ニコラ・ルジェのワインですから、ルジェっぽいと言われても困っちゃうでしょうね~。でも・・ルジェっぽいんですよ!温かみが有るというか、ヴォーヌ=ロマネっぽい酸の出方と言うか、ルジェの場合、強い酸味が余り無いですから・・アリゴテとかオート=コートの白とはだいぶニュアンスが違うんです。ピュアと言うより・・ルジェらしい・・それを強く感じます。
しかも2012年より何と色合いが濃い目で美しいんですね・・。どうなってるんですかね・・。
基本、ニコラの美しいハツラツとしたニュアンスを持っているんですが・・・あのエマニュエル・ルジェのクロ・パラの「ふにゃっとした襞が沢山有るエロティックな表情」もしっかり感じてしまうんですね~・・・。
ま、そんな表現をされても理解は難しいかもしれませんが、判る方には判る・・はずです。白ワインは余り二次発酵のニュアンスが無かったり、薄かったりするんですが、こちらはしっかり掛かってます。古樽を使用とのことで、その辺のニュアンスはバッチリなんですが、考えてみればクロパラで使った樽を使用してる可能性さえある訳ですから・・・
「クロパラが遠くに見える・・・」
と言うのも、まんざら嘘でも無いってことになりますよね?
ワインとしても非常に良く出来ています。ヴォーヌ=ロマネ的な柔らかな酸、そして皮革っぽいアロマも有ります。なので・・実に楽しいワインです・・・甥っ子oisy的にはどうだったのか判りませんけどね。
そんな訳で、この辺のワインはかなり興味が湧く要素を沢山持っていると思います。ご検討くださいませ。
● 2021 Chorey-les-Beaune [Finesse]
ショレ=レ=ボーヌ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
● 2021 Savigny-les-Beaune [Finesse]
サヴィニー=レ=ボーヌ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【以前のレヴューを掲載しています。】
【エマニュエル・ルジェがメタヤージュで造る高質ワインです!】
このワインを扱えたのは最近です。最も飲んだことは有りますよ。かのアンリ・ジャイエも90年代前半頃造っていました・・と言っても、ほとんどの作業はエマニュエル・ルジェだったはずですが・・。いつ頃だったか判りませんが、アンリ・ジャイエのクレジットからエマニュエル・ルジェに変わっています。
そもそもこのサヴィニーの畑はアンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも所有はしておらず(今も変わっていなければ・・ですが)、ジャン・クロテさんと言う方の所有で、アンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも収穫折半(メタヤージュ)で販売していました。そのジャン・クロテさんのワインが稀に市場に出ることも有り、noisy が飲んだのはそちらですね。エチケットはエマニュエル・ルジェとそっくりのもの・・いや、同じでしょうが、畑名のレ・プランショと入っていたように思います。ドメーヌ・エマニュエル・ルジェの方は畑名は無いです。その頃はまだ5~6千円でしたので、非常にリーズナブルでした。
リアルワインガイドは第61号で、今飲んで93 ポテンシャル94 飲み頃予想 今 もしくは2025~2050年 と、飲み頃に含みを持った評価で・・・それでもポテンシャル94ポイントと、呆れるような高い評価をしています。
最も半値近くのコート・ド・ニュイ・ヴラージュにポテンシャル95ポイント付けていますから、少し霞んじゃいますかね。でも、おそらくですが、相当に凄い2015年もののエマニュエル・ルジェのワインに相対して、自身の感性が理性を超えてしまったのかな・・と思います。
その証拠にニュイ=サン=ジョルジュ村名、ヴォーヌ=ロマネ村名に今飲んで94点、ポテンシャル96点と、大物のグラン・クリュ並みの評価をしちゃってます。
まぁ、noisy の古くからのお客様は、「アンリ・ジャイエの94年村名ニュイ=サン=ジョルジュを飲み、余りの完璧さに一言も発声できなかった」と言うnoisy の言葉を聞いたことが有るかと思います。徳丸さんもそんな感じだったんじゃないかと・・想像しています。
・・・っと言うことはアンリ・ジャイエに似てきた・・と言うこと?・・いや、そんなはずは無い・・などと自問自答していますが、何せ飲まないと判りませんよね。
レアなワインです。お早めにご検討くださいませ。
● 2021 Nuits-St.-Georges [Finesse]
ニュイ=サン=ジョルジュ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【希少なジョルジュ・ジャイエのニュイ村名です!余り知られてはいないが、超熟で力強さとエレガントさが同居するワインです!】
新樽で仕上げるアンリ・ジャイエと、新樽を使用しないジョルジュ・ジャイエ・・昔からそのように感じていました。
早い段階から非常に美味しいアンリ・ジャイエの完璧な味わいに対し、むしろクラシックな美しさ、エキスの美味しさを感じるジョルジュ・ジャイエです。
耕作・醸造がアンリ・ジャイエからエマニュエル・ルジェにバトンタッチされましたが、90年代は・・
「ん・・?・・これって、ルジェの味筋じゃないよね?」
みたいな、何の証拠も無い、単なる憶測を、このジョルジュ・ジャイエを飲みながらしたものです。今となってはむしろ最先端な造り・・かもしれません。このところは飲めていませんのでコメントは控えますが、エマニュエル・ルジェのラインの中では非常にお買い得かと思います。
● 2021 Vosne-Romanee [Finesse]
ヴォーヌ=ロマネ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
● 2021 Echezeaux Grand Cru [Finesse]
エシェゾー・グラン・クリュ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【以前のレヴューを掲載しています。】
【海外メディア情報ですみません・・アドヴォケイト 96Points、バーガウンド 95Points、ティム・アトキン93Points!】 2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。 飲めないのですみませんね・・減らしてしまったら怒られそうで・・
ティム・アトキンさんはかなり早いタイミングで評価が上がっていましたので、おそらく相当早い段階でのテイスティングだったのかと想像していますが、それが違っているとしても、他の評価機関よりも低過ぎる感じがします。アドヴォケイト、バーガウンドは共に2017年ものを超えた評価を出しています。
2018年ものは相当「持ちが良い」と思われます。もっともドメーヌでは、「すぐ飲んでも美味しい」とも言っているようですので・・悩ましいですね。
以下は以前のレヴューです。
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【脅威の満点ワインのマグナムです!激レア!】
←エシェゾーの畑
まぁ~・・リアルワインガイド第69号をご覧になられたリアルワインガイドファンの方で有れば、2017年のエマニュエル・ルジェはスルーする訳にはいかないと・・そんな気持ちを強くされたんじゃないかと思います。
何せこのエシェゾー2017年も「今飲んで100Points」「ポテンシャル100Points」「飲みたい時が飲み頃」と、2014年もの以降リアルワインガイド的にもルーミエさんのミュジニー以来の満点を奢っています。しかも2014年もののコラムの前文で、ルーミエさんの2005年ミュジニーのテイスティングの後、
「自分のワインの旅は終わったな・・」
と思われた・・が、しかし・・
のように感想を述べられています。
まぁ、文章をそのまま書き続けるわけには当然行きませんが、やはり・・・
「旅はまだ続いていた・・」
と言う本心を書かれていらっしゃるのでしょう。それだけのことがあったのだと・・。
ルジェのエシェゾーと言えば、元々はアンリ・ジャイエの畑でしたから、ジャイエのワインの中では特級リッシュブール、1級クロ・パラントーより格下で有り、下手をすれば1級ブリュレよりも下に見られる風でした。
しかしながら、ジャイエ一族の別のエシェゾー畑を90年代中盤以降から混ぜることにより、堂々たる風格を見せるようになっていた訳です。
一昨年に飲んだ(いや、飲ませてもらった・・が正しい)ルジェの1999年のエシェゾー・・いや、実際はコルクを抜いたら2000年だったんですが、中々に力強く、遠い昔にリアルワインガイドのテイスティングで出会った1999年ものの中身スカスカなイメージは、さほど無かったように思い出します。
しかし、同時に飲んだ(飲ませてもらった・・が正しい)御大アンリ・ジャイエの1999年の、余りのジャイエ風のパーフェクトさに、古き良き時代の記憶が一気に蘇り、ルジェとの差を感じたものです。
リアルワインガイド第57号の評価と言うのは、他でも書きましたが、そのような「唖然とさせられるような体験」の再現が徳丸さんにも起きたんだと感じていますし、おそらく noisy もその場にいたとするのなら、やはり同じように、
「100点でも200点でも・・」
と言うような気持ちになったんじゃないかと思うんですね。
やはりエマニュエル・ルジェは身体を悪くしていた期間が長く、一時は廃人同様・・などとの噂が流れていました。そんなエマニュエルを長く助けていたのは、実は御大のアンリ・ジャイエ自身で有り、
「アンリさん?・・今日も畑にいるよ~・・」
と、2000年頃に尋ねた方にご近所さんは応えてくれたそうです。
で、今は二人の息子さんがエマニュエルさんを一生懸命にサポートしていると伝えられますから、それが実を結んだのが2014年からのルジェのワインだと言えるでしょう。
非常に希少なワインです。ご検討くださいませ。
● 2021 Echezeaux Grand Cru Magnumbottle [Finesse]
エシェゾー・グラン・クリュ・マグナム【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【海外メディア情報ですみません・・アドヴォケイト 96Points、バーガウンド 95Points、ティム・アトキン93Points!】
2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。 飲めないのですみませんね・・減らしてしまったら怒られそうで・・
ティム・アトキンさんはかなり早いタイミングで評価が上がっていましたので、おそらく相当早い段階でのテイスティングだったのかと想像していますが、それが違っているとしても、他の評価機関よりも低過ぎる感じがします。アドヴォケイト、バーガウンドは共に2017年ものを超えた評価を出しています。
2018年ものは相当「持ちが良い」と思われます。もっともドメーヌでは、「すぐ飲んでも美味しい」とも言っているようですので・・悩ましいですね。
以下は以前のレヴューです。
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【脅威の満点ワインのマグナムです!激レア!】
←エシェゾーの畑
まぁ~・・リアルワインガイド第69号をご覧になられたリアルワインガイドファンの方で有れば、2017年のエマニュエル・ルジェはスルーする訳にはいかないと・・そんな気持ちを強くされたんじゃないかと思います。
何せこのエシェゾー2017年も「今飲んで100Points」「ポテンシャル100Points」「飲みたい時が飲み頃」と、2014年もの以降リアルワインガイド的にもルーミエさんのミュジニー以来の満点を奢っています。しかも2014年もののコラムの前文で、ルーミエさんの2005年ミュジニーのテイスティングの後、
「自分のワインの旅は終わったな・・」
と思われた・・が、しかし・・
のように感想を述べられています。
まぁ、文章をそのまま書き続けるわけには当然行きませんが、やはり・・・
「旅はまだ続いていた・・」
と言う本心を書かれていらっしゃるのでしょう。それだけのことがあったのだと・・。
ルジェのエシェゾーと言えば、元々はアンリ・ジャイエの畑でしたから、ジャイエのワインの中では特級リッシュブール、1級クロ・パラントーより格下で有り、下手をすれば1級ブリュレよりも下に見られる風でした。
しかしながら、ジャイエ一族の別のエシェゾー畑を90年代中盤以降から混ぜることにより、堂々たる風格を見せるようになっていた訳です。
一昨年に飲んだ(いや、飲ませてもらった・・が正しい)ルジェの1999年のエシェゾー・・いや、実際はコルクを抜いたら2000年だったんですが、中々に力強く、遠い昔にリアルワインガイドのテイスティングで出会った1999年ものの中身スカスカなイメージは、さほど無かったように思い出します。
しかし、同時に飲んだ(飲ませてもらった・・が正しい)御大アンリ・ジャイエの1999年の、余りのジャイエ風のパーフェクトさに、古き良き時代の記憶が一気に蘇り、ルジェとの差を感じたものです。
リアルワインガイド第57号の評価と言うのは、他でも書きましたが、そのような「唖然とさせられるような体験」の再現が徳丸さんにも起きたんだと感じていますし、おそらく noisy もその場にいたとするのなら、やはり同じように、
「100点でも200点でも・・」
と言うような気持ちになったんじゃないかと思うんですね。
やはりエマニュエル・ルジェは身体を悪くしていた期間が長く、一時は廃人同様・・などとの噂が流れていました。そんなエマニュエルを長く助けていたのは、実は御大のアンリ・ジャイエ自身で有り、
「アンリさん?・・今日も畑にいるよ~・・」
と、2000年頃に尋ねた方にご近所さんは応えてくれたそうです。
で、今は二人の息子さんがエマニュエルさんを一生懸命にサポートしていると伝えられますから、それが実を結んだのが2014年からのルジェのワインだと言えるでしょう。
非常に希少なワインです。ご検討くださいませ。
● 2021 Vosne-Romanee 1er Cru Cros Parantoux [Finesse]
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・クロ・パラントー【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
● 2019 Savigny-les-Beaune
サヴィニー=レ=ボーヌ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【以前のレヴューを掲載しています。】
【エマニュエル・ルジェがメタヤージュで造る高質ワインです!】
このワインを扱えたのは最近です。最も飲んだことは有りますよ。かのアンリ・ジャイエも90年代前半頃造っていました・・と言っても、ほとんどの作業はエマニュエル・ルジェだったはずですが・・。いつ頃だったか判りませんが、アンリ・ジャイエのクレジットからエマニュエル・ルジェに変わっています。
そもそもこのサヴィニーの畑はアンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも所有はしておらず(今も変わっていなければ・・ですが)、ジャン・クロテさんと言う方の所有で、アンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも収穫折半(メタヤージュ)で販売していました。そのジャン・クロテさんのワインが稀に市場に出ることも有り、noisy が飲んだのはそちらですね。エチケットはエマニュエル・ルジェとそっくりのもの・・いや、同じでしょうが、畑名のレ・プランショと入っていたように思います。ドメーヌ・エマニュエル・ルジェの方は畑名は無いです。その頃はまだ5~6千円でしたので、非常にリーズナブルでした。
リアルワインガイドは第61号で、今飲んで93 ポテンシャル94 飲み頃予想 今 もしくは2025~2050年 と、飲み頃に含みを持った評価で・・・それでもポテンシャル94ポイントと、呆れるような高い評価をしています。
最も半値近くのコート・ド・ニュイ・ヴラージュにポテンシャル95ポイント付けていますから、少し霞んじゃいますかね。でも、おそらくですが、相当に凄い2015年もののエマニュエル・ルジェのワインに相対して、自身の感性が理性を超えてしまったのかな・・と思います。
その証拠にニュイ=サン=ジョルジュ村名、ヴォーヌ=ロマネ村名に今飲んで94点、ポテンシャル96点と、大物のグラン・クリュ並みの評価をしちゃってます。
まぁ、noisy の古くからのお客様は、「アンリ・ジャイエの94年村名ニュイ=サン=ジョルジュを飲み、余りの完璧さに一言も発声できなかった」と言うnoisy の言葉を聞いたことが有るかと思います。徳丸さんもそんな感じだったんじゃないかと・・想像しています。
・・・っと言うことはアンリ・ジャイエに似てきた・・と言うこと?・・いや、そんなはずは無い・・などと自問自答していますが、何せ飲まないと判りませんよね。
レアなワインです。お早めにご検討くださいませ。
● 2019 Nuits-St.-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【以前のレヴューを掲載しています。】
【2018年もののニュイ=サン=ジョルジュ村名は超希少です!】
2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。
雹の影響で非常に少ない収穫になった村名ニュイ=サン=ジョルジュです。noisy も大好きなワインです。ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュ村名なんて・・今思い出しても・・驚きの味わいでした。ヴィノスが93ポイント付けていましたね。アドヴォケイトとバーガウンドが91ポイント、ティム・アトキン氏が90ポイントです。
【きっと・・物凄く素晴らしい仕上がりだと思います!】
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドはヴォーヌ=ロマネと同じ評価ポイントです!】
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村名でポテンシャル96点って!・・いや、アンリ・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュは100点だったと、noisy も言うかもしれません。
以下は以前のレヴューです。
リアルワインガイド第57号は、何と村名ニュイに村名ヴォーヌ=ロマネと同様の、「今飲んで95 ポテンシャル96 飲み頃予想 今~2045」と・・物凄い評価をしています。
リアルのレヴューをそっくり載せることは控えますが、長年に渡り・・noisy が言ってきたことと同じような意味合いのことが書かれています。つまり、noisy的な表現では有りますが・・
> 個人的にはアンリ・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュが大好きで・・とてもリーズナブルだったし、「完璧!」と思えるような・・そして「凄み」の備わったワインでした。その時と変わらない畑をルジェが耕作し、ワインにしていると思うと、時の流れを感じて感傷的になってしまいますね。
ん~!このワインも是非飲みたいですね・・。少ないので・・お早めにどうぞご検討ください!
● 2019 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
● 2019 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【以前のレヴューを掲載しています。】
【海外メディア情報ですみません・・アドヴォケイト 96Points、バーガウンド 95Points、ティム・アトキン93Points!】 2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。 飲めないのですみませんね・・減らしてしまったら怒られそうで・・
ティム・アトキンさんはかなり早いタイミングで評価が上がっていましたので、おそらく相当早い段階でのテイスティングだったのかと想像していますが、それが違っているとしても、他の評価機関よりも低過ぎる感じがします。アドヴォケイト、バーガウンドは共に2017年ものを超えた評価を出しています。
2018年ものは相当「持ちが良い」と思われます。もっともドメーヌでは、「すぐ飲んでも美味しい」とも言っているようですので・・悩ましいですね。
以下は以前のレヴューです。
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【脅威の満点ワインのマグナムです!激レア!】
←エシェゾーの畑
まぁ~・・リアルワインガイド第69号をご覧になられたリアルワインガイドファンの方で有れば、2017年のエマニュエル・ルジェはスルーする訳にはいかないと・・そんな気持ちを強くされたんじゃないかと思います。
何せこのエシェゾー2017年も「今飲んで100Points」「ポテンシャル100Points」「飲みたい時が飲み頃」と、2014年もの以降リアルワインガイド的にもルーミエさんのミュジニー以来の満点を奢っています。しかも2014年もののコラムの前文で、ルーミエさんの2005年ミュジニーのテイスティングの後、
「自分のワインの旅は終わったな・・」
と思われた・・が、しかし・・
のように感想を述べられています。
まぁ、文章をそのまま書き続けるわけには当然行きませんが、やはり・・・
「旅はまだ続いていた・・」
と言う本心を書かれていらっしゃるのでしょう。それだけのことがあったのだと・・。
ルジェのエシェゾーと言えば、元々はアンリ・ジャイエの畑でしたから、ジャイエのワインの中では特級リッシュブール、1級クロ・パラントーより格下で有り、下手をすれば1級ブリュレよりも下に見られる風でした。
しかしながら、ジャイエ一族の別のエシェゾー畑を90年代中盤以降から混ぜることにより、堂々たる風格を見せるようになっていた訳です。
一昨年に飲んだ(いや、飲ませてもらった・・が正しい)ルジェの1999年のエシェゾー・・いや、実際はコルクを抜いたら2000年だったんですが、中々に力強く、遠い昔にリアルワインガイドのテイスティングで出会った1999年ものの中身スカスカなイメージは、さほど無かったように思い出します。
しかし、同時に飲んだ(飲ませてもらった・・が正しい)御大アンリ・ジャイエの1999年の、余りのジャイエ風のパーフェクトさに、古き良き時代の記憶が一気に蘇り、ルジェとの差を感じたものです。
リアルワインガイド第57号の評価と言うのは、他でも書きましたが、そのような「唖然とさせられるような体験」の再現が徳丸さんにも起きたんだと感じていますし、おそらく noisy もその場にいたとするのなら、やはり同じように、
「100点でも200点でも・・」
と言うような気持ちになったんじゃないかと思うんですね。
やはりエマニュエル・ルジェは身体を悪くしていた期間が長く、一時は廃人同様・・などとの噂が流れていました。そんなエマニュエルを長く助けていたのは、実は御大のアンリ・ジャイエ自身で有り、
「アンリさん?・・今日も畑にいるよ~・・」
と、2000年頃に尋ねた方にご近所さんは応えてくれたそうです。
で、今は二人の息子さんがエマニュエルさんを一生懸命にサポートしていると伝えられますから、それが実を結んだのが2014年からのルジェのワインだと言えるでしょう。
非常に希少なワインです。ご検討くださいませ。
● 2022 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【ニコラ・ルジェのアリゴテ、オート=コートもかなりの旨さですが何故かエマニュエルばかりがモテる!・・ってアリゴテ、まだ造ってたの?】
エマニュエル・ルジェのアリゴテは少なすぎて飲めないんですが、ニコラ・ルジェのアリゴテを数年飲み続けていて思うことは、明らかに凝縮感が増し、ピュアさが全面に出ている・・と言う事ですね。ニコラのアリゴテはリーズナブルで非常に旨いです。畑はニコラがシャンボール近郊、エマニュエルがヴォーヌ=ロマネ近郊・・と言う事で違いますが、上質さはおそらく変わらないと思います。
そもそもニコラの方の情報ではアリゴテはクレマンにするからリリースしないんじゃなかったのかな?・・と思ったんですが、それはニコラ分だけなのでしょうか。
勿論ですが、オート=コートの白はかなり本格的です。
● 2022 Bourgogne Hautes-Cotes de Beaune Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ボーヌ・ブラン【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【こちらはエマニュエル・ルジェが思う理想の白を表現していはずです!!】---以前のレヴューです。
ピノ・ノワールの聖地と言えばコート=ドール、コート・ド・ニュイ、そしてヴォーヌ=ロマネ・・・と言う流れは、誰もが認めるところでしょう。ヴォーヌ=ロマネに育ち、畑仕事から醸造を神様と呼ばれる男に師事し、そして今、引退を決意しながら「今までで第一位の品質」と2017年ものを言い切ったエマニュエル・ルジェです。
そんなエマニュエル・ルジェが、シャルドネの聖地が生む白ワインに、敬意を持っていないはずがないんですね。誰もが欲しいエマニュエル・ルジェのピノ・ノワールでは有りますが、
「エマニュエル・ルジェ本人のワインに対する考えや理解」
は、単にピノ・ノワールに留まるはずがない・・と思っています。
樽の使い方ひとつでピュアにも官能的にも仕上げられます。官能感の出を「時の流れ」に任せるのか、自身で手助けするのか・・でしょう?
ニコラ・ルジェのオート=コート・ド・ニュイも、当初のピュア一辺倒の造りから、エマニュエル・ルジェ風の官能感のあるものへ激変した訳ですが、それを単に「葡萄の樹の樹齢が上がった」とだけで片付けてしまえば、ワインの楽しみはそれなりに削がれてしまうんじゃないかとも思います。
是非、素晴らしい年の、そして終末が見えている造り手の全てを感じていただきたいと思います。
● 2022 Bourgogne Passetoutgrains
ブルゴーニュ・パストゥグラン【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【・・いや~・・これはパスグラなんだろうか~・・(^^;;】

2018年物のルジェさんのパスグラは、ま~・・実にエロっぽくもエレガントで、思わずクラクラ来ちゃいましたよね。
「エマニュエル・ルジェ、パスグラで充分旨いじゃん・・」
と思っていただけたんじゃないかと思うんですね。大昔は普通に販売していたアイテムでした。ご案内をいただくと2ケース位仕入れて、無くなるとまた入れて・・を繰り返したと思います。別にそんなに滅茶苦茶引きが強い訳でも無く、かと言って売れない訳では無く・・でも、思い返してみると昨今のルジェさんのパスグラとはちょっと違って、もう少し酸がハッキリしていたように思います。
で、この色彩・・どうでしょう?・・凄いですね~~・・これ、パスグラの色彩なんでしょうか・・。半端無く・・濃い感じに見えると思いますし、実際に味わいは濃厚です。
飲んだタイミングにもよりますから一概には言えませんが、noisy 的には・・
「まだ仕上がり切っていない」
と思います。ちょうどガメとピノが混ざり合っていない感じ・・と言いますか、ちょっと喧嘩してる感じがしますから、もう少し寝かせることをお勧めします。

このところ多くの2020年ものをテイスティングさせていただいてますが、やはり、
「2020年ものはさっさと飲んでしまうことはお勧めできない」
と言うジャン=ニコラ・メオさんの言葉がいつも脳裏に浮かんできます。勿論、
「これは早くから飲んで良い・・」
と思えるワインも多く有ります。1級クラスの白は結構、今でも美味しく飲めてしまいますし、1級クラスの赤もアイテムによっては滅茶美味しかったりするんです。
しかもこのように、
「滅茶濃厚!」
な赤も有りますが、その豊富な果実のニュアンスで美味しく飲めてしまうのは・・間違いないにせよ、
「それだけじゃぁ・・つまらんでしょ?」
と思うんですよね。
で、noisy 的にはこのように結論付けることにしました。
「基本的に濃厚な2020年ものは短くとも3年間封印する!」
と。
その上で・・
「2020年ものは素晴らしく濃密な果実と、バランスの良い酸を得た奇跡的なヴィンテージである。」
と言うことですね。こんなヴィンテージは今まで無かったと思います。まぁ・・これから増えるかもしれませんが、
「奇跡的な少雨で実が超熟し、収穫前の奇跡的な恵みの雨で類い稀な酸バランスを得たヴィンテージ!」
です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【セラートラッカーがアベレージ90ポイントです!】 セラートラッカーは、ある意味、非常に公平な評価になっている可能性が有ります。最も、「自分の好み」と言う部分が強調される嫌いは有りますが、このパスグラ2018の90点と言うのは、非常に素晴らしいものだと思っています。
noisy にとっても非常に懐かしく、愛しいアイテムでも有ります。毎年数ケース、2千円台の販売価格だったことを思えば、今でも決して高くなってはいないと思える価格です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】
知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪 く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関してはまだ何とか3千円台を保っていますし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● 2022 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ【フィネス (ルジェはどれか1本限定)】
【以前のレヴューを掲載しています。】
【何と2018年ものは(注!)オート=コート・ド・ニュイ・ルージュでさえ・・アドヴォケイト&バーガウンドで89~91Pointsでした!】
まぁ・・ニコラ・ルジェ時代のオート・コート・ド・ニュイ・ルージュには91ポイントは付けなかったと思いますが、ドメーヌも上げ基調になってきますと、こんな風になってくるのでしょう。最もその頃よりも官能感が増した素晴らしい味わいになっていますが・・。お買い得だと思います。
なお、1年早いリリースなので・・評価を見つけるのはかなり難しいので、昨年ご紹介させていただいた2018年ものの評価を掲載させていただきました。
以下は以前のレヴューです。
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【ニコラ・ルジェのオート=コート赤もエマニュエル・ルジェに編入です!!確かに近年のオート=コートはエマニュエル・ルジェそのものの味わいでした!】
ニコラ・ルジェからエマニュエル・ルジェへ変更になったオート=コートです。エチケットが変更になると・・大きな変化が有りました。
オート=コートの赤も白も・・毎年最低2csほど入って来てたんですが、今回の赤は、「2本」です・・
なので、少なくとも 1/12 になってしまったんですね~・・。劇的ですね~。まるでドラマを観ているようですね~。
■noisy小劇場
「お代官様・・ついにこの越後屋も藩御用達の看板を上げさせていただくことになりました。なにもかもお代官様のお陰でございます~・・。御礼と言っては何ですが、当方の焼き煎餅をお持ちいたしました・・。」
「・・越後屋・・お前のところもその一件以来、随分と値を上げたのであろう?・・お主も・・悪よのぉ~」
「はっはっはっはっは・・」
てなもんですな。
でも2016年のオート=コートを飲まれた方なら、「この価格なら充分以上に見合っている」と思われるでしょう?・・実際余り変わってはいません。
しかしながら、昔から扱っていたワイン屋に行く量はnoisy 調べで 1/12 ですから、とてもテイスティングなどは出来ないし、ましてやプライスダウンなどはできないことになってしまいますね。
ご検討くださいませ。
● 2022 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン
【エマニュエル・ルジェが思うニュイの白を表現していはずです!!】

何故か写真の照度が不足気味に撮れてしまいまして、見た感じはちょっとショボくなってしまいました。申し訳ありません・・。ですが、しなやかさの見えるような濃くは無い、瑞々しい黄色で美しいです。
まぁ・・1週間に2度も新着を出させていただいておりまして、しょっちゅうお騒がせして申し訳ないと思うのですが、それでも1週に一度切りだと・・「その日はダメ」・・とおっしゃる方も多く、出来るだけバラかせて出したいところでは有るんですね。
でも週に一度の定休日(自分が休むのはもう十数年前に諦めました)に集中して書かざるを得ませんし、月曜にも新着を出すと言うことは・・新着を出した翌日は受注処理・発送処理・発送後処理などで一日潰れますから、全く休まないとしても残りの5日で全部コラムを書かなければいけない訳です。
しかし、コラム書きだけをやっていれば良いと言う訳には行かず様々な仕事に追われますから・・勿論、お店の方にいらっしゃってワインを購入してくださるお客様もいらっしゃれば、新着でご注文いただいたワインを取りにいらっしゃる方も・・タバコ1個お買い求めの方もいらっしゃいますから、
「現実には新着発行の当日にすべて書く」
と言うような、他人が聞いたらビックリするようなことを1年間通してやっている訳ですね。
ですから、漫画家の先生が原稿を飛ばすとか、行方が判らなくなるとか・・いや、誰とは言いませんが・・そんな先生方の気持ちも良~~く判る訳でして、くだらない文章をつらつらと書きなぐっているだけのワインのレヴューでは有りますが、
「・・なんでこんなに書いてるんだろう・・」
などと思うことも有る訳です。

しかしながら、インターネットにサイトを開いて早や28年、ネットショップを開いて・・あ、25周年ですね・・もやっていますと、
「イメージさえ掴めれば何とかなる」
ようにはなっていました。ですから、コラムを見直すことも余り無く・・酷い誤字脱字を見つけて直す位で、次から次へとコラムを書いていくわけです。ですので、
「日本で一番キーボードの表面を削っているワイン屋」
で有ることは間違い無いでしょう。
で、このワイン、久しぶりに飲めた訳ですね。以前はニコラ・ルジェの名前で出ていたワインと基本的には同じはずです。
しかしながらニコラ・ルジェ時代は、葡萄の樹齢や熟度の関係でしょうか、樽の掛け方が結構に異なるかと思います。以前はもっとピュアでフレッシュな味わいを強く感じました。ルジェ・ペール・エ・フィスになってからは・・
「何故か人気になってしまい」
しかも数が入って来ないので飲めないワインになってしまっていたんですね。2020年になってようやく飲めました。
ニコラ・ルジェ時代の瑞々しいニュアンスは残しながら、ほんのり僅かに樽の影響を受け、ニコラ・ルジェ時代を超えたリアルなフルーツ感、なめらかさとオイリーさ、そして官能的な表情を得たオート=コート・ド・ニュイになっています。アルコール分は14度、少し長めの熟成をさせても面白いと思います。ご検討いただけましたら幸いです。
● 2018 Vosne-Romanee 1er Cru Cros Parantoux 【Finesse】【Special Set】
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・クロ・パラントー【フィネス】【スペシャルセット】
【何と100↑!!】----- エマニュエル・ルジェ赤750ML 1本、シュヴィニー=ルソー赤 750ML 1本の2本セットです。
■ 【フィネス】スペシャル・セット
フィネスさんにご協力いただき、ドメーヌ・シュヴィニー=ルソーの良さを是非とも知っていただこうと企画したセットです。 セット対象のワインの詳細は以下をご覧ください。
● 2012 エシェゾー・グラン・クリュ シュヴィニー=ルソー 750ML
←クロパラの畑
詳しくは他のコラム、もしくはリアルワインガイド第57号をご覧ください。おそらくエマニュエル・ルジェのクロ・パラントー史上、最高傑作となったと予想される希少なワインです。
勿論ですが高い評価をしているのはリアルワインガイドだけでは無くて、ティム・アトキン氏も97Pointsと言う高い評価をしていますし、辛口で有名な「la Revue du Vin de France」も19/20Pointsと、トラペのシャンベルタン2014年の19.5/20Pointsに続く評価です。
まぁ、この辺りの評価になってしまうと、100点でも96点でも・・noisy 的には同じ・・と考えています。ある人は96点を付けたとすると、
「96~100の最高レンジに値する最高品質のワインであると認めた」
と言うことで有って、あとは個体差とか、好みとかの避けられない事情により変わってしまうもの・・だと思います。
noisy も一人のワインテイスターとしてポイントを付けなければならない際に常々思っていることは、ワインが語って来る言葉を出来得る限り聞くことと、
「96~100、91~95 の評価ポイントのレンジを間違えないこと」
言い換えれば、
「96点以上か、91点以上か、90点を付けられるか・もしくはそれ以下か」
がまず第一で有り、そこから、
「96点以上なら・・何点なのか?」
のように考慮して行く感じ・・もしくは逆に、
「印象上は94点から95+点だが・・96点以上になる可能性は無いか?」
と再帰的に熟考する感じですね。
なので、96Points で有るとするなら、下から上げた・・95点から加算した可能性が多くなりますが、97点以上で有るならば、100点からの減点法になる可能性が高いかな・・とも思いますので、そうなると先ほどの個体差とか、環境とか人によっては好みとか・・が入った上での評点になるんじゃないかと思います。
つまらないことを書きましたが、このワインは是非ともnoisy も飲みたいものです。一生ものでしょう!ご検討くださいませ。
● 2021 Ladoix Blanc
ラドワ・ブラン【フィネス】【ルジェはどれか1本】
【激エレガントな2020年村名ラドワ・ブラン!鄙びたコルシャル?・・オツな味わいのコルトン・ブラン?・・そこまで行かないにせよ、これはちょっとソソられます。】

良いですね~・・ちょっとエマニュエル・ルジェのワインとすぐに判るかどうか・・みたいな感じで受け取れると思います。結構にエレガントですし、優しく繊細です。
このワインは13度で仕上がっていまして・・あ、1級のレ・グレションも同様に13度ですので、その辺も有るかもしれません。ようやっとルジェ・ペール・エ・フィスの白、飲むことが出来ました。
ルジェのオート=コート白2種よりもエレガントだと感じます。樽もそれなりに掛けているので、近年の・・魔術に近い感じのするルジェっぽい樽使いが感じられます。
ここは・・実はニュイ=サン=ジョルジュから結構に近いです。コート・ド・ボーヌの入り口になるのがこのラドワですが・・こんな感じです。
■ 北から南へ
ニュイ=サン=ジョルジュ-->
プレモー=プリセ(これはA.C.ニュイ=サン=ジョルジュ)-->
コンブランシアン(コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ)-->
コルゴロワン(コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ)-->
ラドワ
まぁ、ニュイ=サン=ジョルジュの南のドンケツ、1級クロ・ド・ラ・マレシャル(J-F.ミュニエ所有)は実際はプレモー=プリセ村にありますが、そこからはどうでしょう4kmほどじゃないかと思いますが、そのラドワの入り口に有るのがこのワインでも使用される「ラ・ヴィーニュ・アダン」で、「レ・マドーヌ」もそのすぐ近くの並びに有ります。そのまま1.5kmほど進みますとラドワの村中に着きますが、右側を見上げると・・
ラドワ側の「レ・ヴェルジェンヌ」「レ・ロニェ」「レ・ロニェ・エ・コルトン」が見え、さらに・・
コルトン側の「レ・マレショード」「レ・ブレッサンド」「レ・ルナルド」「ル・コルトン」・・と言う、コルトンの壮絶なグラン・クリュが並んでいる訳です。
まぁ・・コルトンの丘・・と言うことになってますが、村から見るのであれば・・ほぼほぼ「ラドワ」なんですね。ですので、
「ラドワはボーヌの入り口でニュイ=サン=ジョルジュのほぼお隣で、秀逸がグラン・クリュを擁する村」
だと思っていることが肝要かと思います。まぁ・・もしA.C.コルトンがA.C.ラドワと言う名だったら・・ちょっと売れて無かったかもしれませんし、その昔コルトンの王、ルイ・ラトゥールが幅を利かせていましたから、アペラシオンがコルトンになったとも言えます。

因みに・・コンブランシアンやコルゴロワンは村の名前ですが、単独のアペラシオンが当てられておらず、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」と言うアペラシオンで、準村名になります。昨今はこのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュが馬鹿にできない美味しさですから、覚えておいてくださいね。
で、柑橘系の香りに僅かに軽い感じの石灰感、そこにルジェならではの樽の風味がわずかに乗り、柔らかで少しオイリー、それが徐々にほどけて行く・・崩壊して行く??感じが取れ、なんども色っぽいです。
ルジェの白も良いですね・・昨今はニュイのワインは高くなり過ぎてますから、ラドワやサヴィニー、ショレなど、少し日陰だったり平地に近かったりで今一つの評価の村名から美味しいワインも見つけたいと思います。でもルジェさんちでは・・安くはならないのは仕方が無いかな・・(^^;;
ただでさえ買い葡萄は厳しいですから、いずれ畑を購入する前段階かな・・と思っています。他の畑になるかもしれませんが、白ワインも造りたかったんでしょうね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【今、コルトンが熱い?!ついにエマニュエル・ルジェもコルトンに進出?コルトン、そしてシャルルマーニュを産出する3つの村のひとつ、ラドワのブランです!】
「ラドワ」の白です。1級の「グレション」と村名です。詳細は不明・・何と言ってもこのコロナ禍ですから、フィネスさんもフランスに飛べず、余り情報が無いようです。
そうは言っても入荷数も僅少ですから、何か情報が無いかと・・ネットを徘徊していましたら・・相当ウロウロした甲斐が有りましたよ。何と、左の写真を見つけました!・・
「2018 コルトン・ル・ロニェ・グラン・クリュ S.A.S.ルジェ・ペール・エ・フィス!」
何と・・メオ=カミュゼの銘酒と同じ畑です!・・いや、今回の入荷では無いですよ。あくまでネットで拾った画像です。なので、文字情報は全く在りませんが、
「D.R.C.に続いてルジェもコルトンに進出!」
が決定的になった訳ですね。
「・・それは果報!・・でも、今回のコラムとは関係ないんじゃ・・?」
と思われるかもしれませんが・・そうじゃないんですね~・・。
実はコルトンの「ロニェ」と言う畑は、「ラドワ」と言う村に有るんですね。セリニーも同様ですんで、「ラドワ=セリニー」と言われてます。
ラドワは、アロース=コルトンの北側に接していまして、ちょうど「ル・コルトン」「ルナルド」辺りと境界を分けた形で、「ヴェルジェンヌ」「ロニェ」がラドワ側に展開しています。コルトンの丘の北側部分です。そしてそのグラン・クリュを下側から抱くように幾つかの1級畑が存在し、その周りを村名畑が取り巻く・・そして、異なる丘の高い部分で東~南向きの畑が1級畑・・そんな感じなんですね。
で、グレションはそんな日照の良い畑のひとつで、将来は結構に有望なんじゃないかと思えるロケーションです。
D.R.C.もかのシャルルマーニュ大帝由来の畑からコルトン=シャルルマーニュを造り出しましたし、ルロワも随分前から「コルトン」をリリースしています。
まぁ、ちょっと儲かったから畑を買おう・・と思ってもこの時代、そう簡単には事は運ばない訳ですから、メタヤージュで始めて徐々に・・と言うスタンスが多いんじゃないでしょうか。
なので、この「コルトン・ル・ロニェ」を見ると、この白の二種の存在もまた、ちょっと違って見えてくるんじゃないかと思っています。
そして、ラドワ・・もしくはラドワ=セリニーはPKさんによると、
「コート・ド・ボーヌの忘れられたアペラシオン」
と言う言葉で紹介されているように、ほとんど知られていないんですね。なので、
「価格は・・安い」
です。
まぁ、「ル・ロニェ」のちゃんとした名前は、「ル・ロニェ・エ・コルトン」ですから、
「コルトンと言うアペラシオンは、本来ラドワに有った!」
訳で、某国の大統領さん風に言えば、
「アロース=コルトンに盗まれた」
とも言えなくもない訳でして・・いや、アロース側にもル・コルトンが有りますから・・と新大統領に言われてしまいそうでは有りますが、もし、同じような境遇だったモンラッシェ同様に、
「ラドワ=コルトン」
と名付けておけば、ルイ・ラトゥールの黄金時代に持て囃され、今はかなり状況が違ったのかもしれないですよね。そもそもコルトン=ルナルドは素晴らしい畑ですし、ル・ロニェ・エ・コルトンは地続きですから・・今のメオ=カミュゼのコルトンの不人気さは、この先も続くのかどうか・・などと考えてしまいます。
それでも、マダム・ルロワに注いでもらおうと待っていたのに、某エージェントのおじさんに注がれてしまったドメーヌ・ルロワの「コルトン」の素晴らしさは・・今も感覚として残っていますから、やはり「コルトン」と言うワインは素晴らしいポテンシャルを持っている・・そう思っています。
また、今回のラドワの2アイテムは数量が兎に角少ないのと、飲んでどうこう言うような状況なのかどうか・・判断が結構に難しいので、取りあえず・・販売させていただき、後に繋げようと思っています。ご検討くださいませ。
● 2021 Ladoix 1er Cru les Grechons Blanc
ラドワ・プルミエ・クリュ・レ・グレション・ブラン【フィネス】【ルジェはどれか1本】
【これは将来が楽しみ!・・ポテンシャル的にはグラン・クリュ昇格も有るか?・・】-----2020年もののレヴューを使用しています。

何しろnoisy も余り知らない畑でして・・そりゃそうです。ラドワ1級のレ・グレションと言われても、
「・・ん・・・そんな1級畑、有ったっけ?」
みたいな印象ものです。
そりゃ、あのレ・ロニェやヴェルジェンヌの東南下には幾つかの1級畑が有るのは知っていました。なので昨年、初リリースの時にどこだろうと・・探しましたが見当たらないんですよ。
で、よくよく探しましたら・・有りました。でも、村名でしかないんですね・・1級では無い。と言うことは、近年1級畑に昇格した・・と言うことだと思います。
で・・さらにGoogle マップでグリグリやりましたら・・
「なるほど~!」
ですよ。
ちょうどコルトンの丘を囲むようにラドワに有るレ・ロニェなどのグラン・クリュを名乗れる畑・・の、さらに北側の傾斜地だったんですね。google で畑を見ましたが、いや~・・健康そうで、畑の周りを樹が覆うような感じの傾斜地、中々に将来性の高い畑と見ました。

村名のラドワの、ちょっと鄙びた感じの色っぽさも、noisy的には実に魅力を感じたんですが、お客様はやはりこちらの・・
「柑橘果実がしっかり目に入り、石灰をさらに細かくしたような白っぽいミネラリティとガラスのように透明な・・言わば石英のようなミネラリティがふんだんに感じられる外交的な味わい」
がする1級グレションの方が、グイグイ引き寄せられるんじゃないかと思うんですね。
村名の方はここまで石灰や石英が顕著では無く、もう少し「茶」が入ったミネラリティ、表情ですが、こちらはやはりコルトン、コルトン=シャルルマーニュなどのグラン・クリュを囲む畑ですから・・より似た組成をしていると思います。
あ・・このレ・グレションの直近に、白のグラン・クリュ..つまりコルトン=シャルルマーニュを名乗れる畑が有るので、かなり石灰が強いと想像されます。
今飲んでも結構に旨いですし、数年~10年ほど寝かせても良いかと思います。
このラドワ・シリーズはぜひ続けて欲しいものですね・・ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【今、コルトンが熱い?!ついにエマニュエル・ルジェもコルトンに進出?コルトン、そしてシャルルマーニュを産出する3つの村のひとつ、ラドワのブランです!】
「ラドワ」の白です。1級の「グレション」と村名です。詳細は不明・・何と言ってもこのコロナ禍ですから、フィネスさんもフランスに飛べず、余り情報が無いようです。
そうは言っても入荷数も僅少ですから、何か情報が無いかと・・ネットを徘徊していましたら・・相当ウロウロした甲斐が有りましたよ。何と、左の写真を見つけました!・・
「2018 コルトン・ル・ロニェ・グラン・クリュ S.A.S.ルジェ・ペール・エ・フィス!」
何と・・メオ=カミュゼの銘酒と同じ畑です!・・いや、今回の入荷では無いですよ。あくまでネットで拾った画像です。なので、文字情報は全く在りませんが、
「D.R.C.に続いてルジェもコルトンに進出!」
が決定的になった訳ですね。
「・・それは果報!・・でも、今回のコラムとは関係ないんじゃ・・?」
と思われるかもしれませんが・・そうじゃないんですね~・・。
実はコルトンの「ロニェ」と言う畑は、「ラドワ」と言う村に有るんですね。セリニーも同様ですんで、「ラドワ=セリニー」と言われてます。
ラドワは、アロース=コルトンの北側に接していまして、ちょうど「ル・コルトン」「ルナルド」辺りと境界を分けた形で、「ヴェルジェンヌ」「ロニェ」がラドワ側に展開しています。コルトンの丘の北側部分です。そしてそのグラン・クリュを下側から抱くように幾つかの1級畑が存在し、その周りを村名畑が取り巻く・・そして、異なる丘の高い部分で東~南向きの畑が1級畑・・そんな感じなんですね。
で、グレションはそんな日照の良い畑のひとつで、将来は結構に有望なんじゃないかと思えるロケーションです。
D.R.C.もかのシャルルマーニュ大帝由来の畑からコルトン=シャルルマーニュを造り出しましたし、ルロワも随分前から「コルトン」をリリースしています。
まぁ、ちょっと儲かったから畑を買おう・・と思ってもこの時代、そう簡単には事は運ばない訳ですから、メタヤージュで始めて徐々に・・と言うスタンスが多いんじゃないでしょうか。
なので、この「コルトン・ル・ロニェ」を見ると、この白の二種の存在もまた、ちょっと違って見えてくるんじゃないかと思っています。
そして、ラドワ・・もしくはラドワ=セリニーはPKさんによると、
「コート・ド・ボーヌの忘れられたアペラシオン」
と言う言葉で紹介されているように、ほとんど知られていないんですね。なので、
「価格は・・安い」
です。
まぁ、「ル・ロニェ」のちゃんとした名前は、「ル・ロニェ・エ・コルトン」ですから、
「コルトンと言うアペラシオンは、本来ラドワに有った!」
訳で、某国の大統領さん風に言えば、
「アロース=コルトンに盗まれた」
とも言えなくもない訳でして・・いや、アロース側にもル・コルトンが有りますから・・と新大統領に言われてしまいそうでは有りますが、もし、同じような境遇だったモンラッシェ同様に、
「ラドワ=コルトン」
と名付けておけば、ルイ・ラトゥールの黄金時代に持て囃され、今はかなり状況が違ったのかもしれないですよね。そもそもコルトン=ルナルドは素晴らしい畑ですし、ル・ロニェ・エ・コルトンは地続きですから・・今のメオ=カミュゼのコルトンの不人気さは、この先も続くのかどうか・・などと考えてしまいます。
それでも、マダム・ルロワに注いでもらおうと待っていたのに、某エージェントのおじさんに注がれてしまったドメーヌ・ルロワの「コルトン」の素晴らしさは・・今も感覚として残っていますから、やはり「コルトン」と言うワインは素晴らしいポテンシャルを持っている・・そう思っています。
また、今回のラドワの2アイテムは数量が兎に角少ないのと、飲んでどうこう言うような状況なのかどうか・・判断が結構に難しいので、取りあえず・・販売させていただき、後に繋げようと思っています。ご検討くださいませ。
● 2021 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【以前のレヴューを掲載しています。】
【何と2018年ものは(注!)オート=コート・ド・ニュイ・ルージュでさえ・・アドヴォケイト&バーガウンドで89~91Pointsでした!】
まぁ・・ニコラ・ルジェ時代のオート・コート・ド・ニュイ・ルージュには91ポイントは付けなかったと思いますが、ドメーヌも上げ基調になってきますと、こんな風になってくるのでしょう。最もその頃よりも官能感が増した素晴らしい味わいになっていますが・・。お買い得だと思います。
なお、1年早いリリースなので・・評価を見つけるのはかなり難しいので、昨年ご紹介させていただいた2018年ものの評価を掲載させていただきました。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ニコラ・ルジェのオート=コート赤もエマニュエル・ルジェに編入です!!確かに近年のオート=コートはエマニュエル・ルジェそのものの味わいでした!】
ニコラ・ルジェからエマニュエル・ルジェへ変更になったオート=コートです。エチケットが変更になると・・大きな変化が有りました。
オート=コートの赤も白も・・毎年最低2csほど入って来てたんですが、今回の赤は、「2本」です・・
なので、少なくとも 1/12 になってしまったんですね~・・。劇的ですね~。まるでドラマを観ているようですね~。
■noisy小劇場
「お代官様・・ついにこの越後屋も藩御用達の看板を上げさせていただくことになりました。なにもかもお代官様のお陰でございます~・・。御礼と言っては何ですが、当方の焼き煎餅をお持ちいたしました・・。」
「・・越後屋・・お前のところもその一件以来、随分と値を上げたのであろう?・・お主も・・悪よのぉ~」
「はっはっはっはっは・・」
てなもんですな。
でも2016年のオート=コートを飲まれた方なら、「この価格なら充分以上に見合っている」と思われるでしょう?・・実際余り変わってはいません。
しかしながら、昔から扱っていたワイン屋に行く量はnoisy 調べで 1/12 ですから、とてもテイスティングなどは出来ないし、ましてやプライスダウンなどはできないことになってしまいますね。
ご検討くださいませ。
● 2021 Bourgogne Passetoutgrains
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【・・いや~・・これはパスグラなんだろうか~・・(^^;;】

2018年物のルジェさんのパスグラは、ま~・・実にエロっぽくもエレガントで、思わずクラクラ来ちゃいましたよね。
「エマニュエル・ルジェ、パスグラで充分旨いじゃん・・」
と思っていただけたんじゃないかと思うんですね。大昔は普通に販売していたアイテムでした。ご案内をいただくと2ケース位仕入れて、無くなるとまた入れて・・を繰り返したと思います。別にそんなに滅茶苦茶引きが強い訳でも無く、かと言って売れない訳では無く・・でも、思い返してみると昨今のルジェさんのパスグラとはちょっと違って、もう少し酸がハッキリしていたように思います。
で、この色彩・・どうでしょう?・・凄いですね~~・・これ、パスグラの色彩なんでしょうか・・。半端無く・・濃い感じに見えると思いますし、実際に味わいは濃厚です。
飲んだタイミングにもよりますから一概には言えませんが、noisy 的には・・
「まだ仕上がり切っていない」
と思います。ちょうどガメとピノが混ざり合っていない感じ・・と言いますか、ちょっと喧嘩してる感じがしますから、もう少し寝かせることをお勧めします。

このところ多くの2020年ものをテイスティングさせていただいてますが、やはり、
「2020年ものはさっさと飲んでしまうことはお勧めできない」
と言うジャン=ニコラ・メオさんの言葉がいつも脳裏に浮かんできます。勿論、
「これは早くから飲んで良い・・」
と思えるワインも多く有ります。1級クラスの白は結構、今でも美味しく飲めてしまいますし、1級クラスの赤もアイテムによっては滅茶美味しかったりするんです。
しかもこのように、
「滅茶濃厚!」
な赤も有りますが、その豊富な果実のニュアンスで美味しく飲めてしまうのは・・間違いないにせよ、
「それだけじゃぁ・・つまらんでしょ?」
と思うんですよね。
で、noisy 的にはこのように結論付けることにしました。
「基本的に濃厚な2020年ものは短くとも3年間封印する!」
と。
その上で・・
「2020年ものは素晴らしく濃密な果実と、バランスの良い酸を得た奇跡的なヴィンテージである。」
と言うことですね。こんなヴィンテージは今まで無かったと思います。まぁ・・これから増えるかもしれませんが、
「奇跡的な少雨で実が超熟し、収穫前の奇跡的な恵みの雨で類い稀な酸バランスを得たヴィンテージ!」
です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【セラートラッカーがアベレージ90ポイントです!】 セラートラッカーは、ある意味、非常に公平な評価になっている可能性が有ります。最も、「自分の好み」と言う部分が強調される嫌いは有りますが、このパスグラ2018の90点と言うのは、非常に素晴らしいものだと思っています。
noisy にとっても非常に懐かしく、愛しいアイテムでも有ります。毎年数ケース、2千円台の販売価格だったことを思えば、今でも決して高くなってはいないと思える価格です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】
知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪 く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関してはまだ何とか3千円台を保っていますし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● 2021 Bourgogne Hautes-Cotes de Beaune Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ボーヌ・ブラン
【こちらはエマニュエル・ルジェが思う理想の白を表現していはずです!!】---以前のレヴューです。
ピノ・ノワールの聖地と言えばコート=ドール、コート・ド・ニュイ、そしてヴォーヌ=ロマネ・・・と言う流れは、誰もが認めるところでしょう。ヴォーヌ=ロマネに育ち、畑仕事から醸造を神様と呼ばれる男に師事し、そして今、引退を決意しながら「今までで第一位の品質」と2017年ものを言い切ったエマニュエル・ルジェです。
そんなエマニュエル・ルジェが、シャルドネの聖地が生む白ワインに、敬意を持っていないはずがないんですね。誰もが欲しいエマニュエル・ルジェのピノ・ノワールでは有りますが、
「エマニュエル・ルジェ本人のワインに対する考えや理解」
は、単にピノ・ノワールに留まるはずがない・・と思っています。
樽の使い方ひとつでピュアにも官能的にも仕上げられます。官能感の出を「時の流れ」に任せるのか、自身で手助けするのか・・でしょう?
ニコラ・ルジェのオート=コート・ド・ニュイも、当初のピュア一辺倒の造りから、エマニュエル・ルジェ風の官能感のあるものへ激変した訳ですが、それを単に「葡萄の樹の樹齢が上がった」とだけで片付けてしまえば、ワインの楽しみはそれなりに削がれてしまうんじゃないかとも思います。
是非、素晴らしい年の、そして終末が見えている造り手の全てを感じていただきたいと思います。
● 2021 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン
【エマニュエル・ルジェが思うニュイの白を表現していはずです!!】

何故か写真の照度が不足気味に撮れてしまいまして、見た感じはちょっとショボくなってしまいました。申し訳ありません・・。ですが、しなやかさの見えるような濃くは無い、瑞々しい黄色で美しいです。
まぁ・・1週間に2度も新着を出させていただいておりまして、しょっちゅうお騒がせして申し訳ないと思うのですが、それでも1週に一度切りだと・・「その日はダメ」・・とおっしゃる方も多く、出来るだけバラかせて出したいところでは有るんですね。
でも週に一度の定休日(自分が休むのはもう十数年前に諦めました)に集中して書かざるを得ませんし、月曜にも新着を出すと言うことは・・新着を出した翌日は受注処理・発送処理・発送後処理などで一日潰れますから、全く休まないとしても残りの5日で全部コラムを書かなければいけない訳です。
しかし、コラム書きだけをやっていれば良いと言う訳には行かず様々な仕事に追われますから・・勿論、お店の方にいらっしゃってワインを購入してくださるお客様もいらっしゃれば、新着でご注文いただいたワインを取りにいらっしゃる方も・・タバコ1個お買い求めの方もいらっしゃいますから、
「現実には新着発行の当日にすべて書く」
と言うような、他人が聞いたらビックリするようなことを1年間通してやっている訳ですね。
ですから、漫画家の先生が原稿を飛ばすとか、行方が判らなくなるとか・・いや、誰とは言いませんが・・そんな先生方の気持ちも良~~く判る訳でして、くだらない文章をつらつらと書きなぐっているだけのワインのレヴューでは有りますが、
「・・なんでこんなに書いてるんだろう・・」
などと思うことも有る訳です。

しかしながら、インターネットにサイトを開いて早や28年、ネットショップを開いて・・あ、25周年ですね・・もやっていますと、
「イメージさえ掴めれば何とかなる」
ようにはなっていました。ですから、コラムを見直すことも余り無く・・酷い誤字脱字を見つけて直す位で、次から次へとコラムを書いていくわけです。ですので、
「日本で一番キーボードの表面を削っているワイン屋」
で有ることは間違い無いでしょう。
で、このワイン、久しぶりに飲めた訳ですね。以前はニコラ・ルジェの名前で出ていたワインと基本的には同じはずです。
しかしながらニコラ・ルジェ時代は、葡萄の樹齢や熟度の関係でしょうか、樽の掛け方が結構に異なるかと思います。以前はもっとピュアでフレッシュな味わいを強く感じました。ルジェ・ペール・エ・フィスになってからは・・
「何故か人気になってしまい」
しかも数が入って来ないので飲めないワインになってしまっていたんですね。2020年になってようやく飲めました。
ニコラ・ルジェ時代の瑞々しいニュアンスは残しながら、ほんのり僅かに樽の影響を受け、ニコラ・ルジェ時代を超えたリアルなフルーツ感、なめらかさとオイリーさ、そして官能的な表情を得たオート=コート・ド・ニュイになっています。アルコール分は14度、少し長めの熟成をさせても面白いと思います。ご検討いただけましたら幸いです。
● 2021 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【ニコラ・ルジェのアリゴテ、オート=コートもかなりの旨さですが何故かエマニュエルばかりがモテる!・・ってアリゴテ、まだ造ってたの?】
エマニュエル・ルジェのアリゴテは少なすぎて飲めないんですが、ニコラ・ルジェのアリゴテを数年飲み続けていて思うことは、明らかに凝縮感が増し、ピュアさが全面に出ている・・と言う事ですね。ニコラのアリゴテはリーズナブルで非常に旨いです。畑はニコラがシャンボール近郊、エマニュエルがヴォーヌ=ロマネ近郊・・と言う事で違いますが、上質さはおそらく変わらないと思います。
そもそもニコラの方の情報ではアリゴテはクレマンにするからリリースしないんじゃなかったのかな?・・と思ったんですが、それはニコラ分だけなのでしょうか。
勿論ですが、オート=コートの白はかなり本格的です。
● 2020 Echezeaux Grand Cru Domaine Georges Jayer
エシェゾー・グラン・クリュ・ドメーヌ・ジョルジュ・ジャイエ
【以前のレヴューを掲載しています。】
【ジャイエの名前が消えようとしている・・?】
え~・・リアルワインガイドにも掲載の無い、ジョルジュ・ジャイエ名のエシェゾーです。エマニュエル・ルジェのエシェゾーとほぼ同様ながら、新樽を使わないか、使用率が低いワインです。
昔は普通にジョルジュ・ジャイエがリリースしていたと思いますが、noisy が知っているのはアンリ・ジャイエがリリースしていた頃からのことです。なので今はルジェがリリースしているんですね。
これだけ神様だ~・・何だと、ジャイエの名前はワイン界に認知されている訳ですが、でも実は一方では、
「ジャイエ家の名前はワイン界から消えようとしている」
ことに気付いていらっしゃるでしょうか。
アンリ・ジャイエのワインもいずれ飲みつくされ、伝説となるに違い在りませんが、その頃にはもう・・ジャイエの名の付くワインがリリースされることは無いんじゃないかと推測しています。
アンリ・ジャイエの直系はルジェ家になり、セシル・トランブレイもジャイエを名乗っていません。ジュクリーヌ・ジャイエはジャン・グリヴォーに吸収されました。可能性が有るのはジャイエ=ジル位ですか。でもロベール・ジャイエ=ジルからジャイエ=ジルになったように、そのうちジャイエが消えるかもしれません。エージュラン=ジャイエはどうかな?・・とは思いますが・・。
なのでもう、半世紀後にはジャイエの名はワインの製品の名前としては、もう残ってないかもしれませんね。かのD.R.C.がリリースしているロマネ=サン=ヴィヴァンでさえ、昔は元所有者の「マレ=モンジュ」の名前を記載していましたが、今は・・ですよね。
言ってみればこのジョルジュ・ジャイエのエシェゾーは、アンリ・ジャイエの直系では無かったからこそ、分別する意味でも必要だった訳です。
勿論、歴史的にも、「新樽のアンリ、古樽のジョルジュ」と言う樽使いの違いも継承されています。そこにはリュシアン・ジャイエのエシェゾーの区画もあった訳ですが、今ではおそらく両方のエシェゾーに仲良く分配されているものと思います。(少なくともルジェのエシェゾーにはリュシアンの区画が入っています。)
そんな意味も込めて、「ジャイエ」のエチケット上のクレジットが有る貴重なワインなのかもしれません。エマニュエル・ルジェのエシェゾーが凄いのなら、ジョルジュ・ジャイエのエシェゾーが凄く無い訳が無い・・ですよね。是非ご検討くださいませ。
● 2020 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge Nouvelles Selections
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ【ヌーヴェルセレクション】
【何と2018年ものは(注!)オート=コート・ド・ニュイ・ルージュでさえ・・アドヴォケイト&バーガウンドで89~91Pointsでした!】
まぁ・・ニコラ・ルジェ時代のオート・コート・ド・ニュイ・ルージュには91ポイントは付けなかったと思いますが、ドメーヌも上げ基調になってきますと、こんな風になってくるのでしょう。最もその頃よりも官能感が増した素晴らしい味わいになっていますが・・。お買い得だと思います。
なお、1年早いリリースなので・・評価を見つけるのはかなり難しいので、昨年ご紹介させていただいた2018年ものの評価を掲載させていただきました。
以下は以前のレヴューです。
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【ニコラ・ルジェのオート=コート赤もエマニュエル・ルジェに編入です!!確かに近年のオート=コートはエマニュエル・ルジェそのものの味わいでした!】
ニコラ・ルジェからエマニュエル・ルジェへ変更になったオート=コートです。エチケットが変更になると・・大きな変化が有りました。
オート=コートの赤も白も・・毎年最低2csほど入って来てたんですが、今回の赤は、「2本」です・・
なので、少なくとも 1/12 になってしまったんですね~・・。劇的ですね~。まるでドラマを観ているようですね~。
■noisy小劇場
「お代官様・・ついにこの越後屋も藩御用達の看板を上げさせていただくことになりました。なにもかもお代官様のお陰でございます~・・。御礼と言っては何ですが、当方の焼き煎餅をお持ちいたしました・・。」
「・・越後屋・・お前のところもその一件以来、随分と値を上げたのであろう?・・お主も・・悪よのぉ~」
「はっはっはっはっは・・」
てなもんですな。
でも2016年のオート=コートを飲まれた方なら、「この価格なら充分以上に見合っている」と思われるでしょう?・・実際余り変わってはいません。
しかしながら、昔から扱っていたワイン屋に行く量はnoisy 調べで 1/12 ですから、とてもテイスティングなどは出来ないし、ましてやプライスダウンなどはできないことになってしまいますね。
ご検討くださいませ。
● 2021 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン【フィネス】【ルジェはどれか1本】
【リューディ・アン・シャンからの買い葡萄で造る希少なジュヴレ=シャンベルタンです!】
ん~・・さすがに2本だけ!・・2021年もの数がは本当に厳しいですね。それでも2020年ものを飲めていたので良かったと・・思っています。
2020年ものは超絶な印象を受けるほどの充実しマンモスさを伺わせつつも・・エレガントさを感じさせ、ルジェらしい官能さ、艶っぽさが魅力のすごいワインでした。
2021年ものはおそらく・・もう少し淡い印象を見せると思いますが、多くの2021年のジュヴレが・・
「まったく薄さを思わせない仕上がり」
でしたので、
「(ジュヴレ=シャンベルタンとして)ベストバランスに違いない」
と想像しています。
まぁ・・購入できる方は非常に限られますので・・申し訳ありません。販売条件分も忘れずにお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
【・・化け物級のジュヴレ=シャンベルタン!・・って何が化け物??】
いや・・長くワイン屋をやってますが、こんなの・・初の経験です。2020年・・ある意味では本当に奇跡のヴィンテージですし、アイテム毎に全く違うし、造り手でも、アペラシオンでも全く異なる訳でして、
「こんなの、飲んでみなきゃ絶対判らない!」
訳ですよ。
しかし販売側は飲みもしない、調べもしないで右から左で左団扇状態ですから・・。インポーターさんも多くはそうです。数が無いからと開けない訳ですね。だから何も判らないから、毎年リリース時に出している使い回しのテクニカルをそのまま掲載して受注して配送して・・はい、良かった・・次!です。いや、フィネスさんは違いますよ。キッチリ・・開けてます。凄いですね・・だから noisy もお零れに預かれる訳です。
色を見てみましょう・・。やや濃い目でしょうか。それでもパスグラのような「どっか~ん」と濃い感じには見えませんよね。しかし、何とも純粋なだけの色彩では無く、ちょっと何か薄いフィルムを通してみたような景色に見える気がします。
実はこれ・・アルコール分が15.5%なんです。ですから、グラスを伝う涙が・・滅茶苦茶に流れているのが見えるかと思います。上が先に撮ったもの、下がその次ですから、スワリングしないまでもグラスを横にして注いでますから・・時間差でここまではっきり涙が見えるのかと思います。
で・・そのアルコール分の強さなんですが・・正直に言って、
「実は実際飲んだ後もさほど強いとは思わなかった。」
んですね・・。これには noisy も驚きました。まぁ・・「検出器」なんてあだ名を(どんな意味?)付けられたことも有りますから、少し強いんだろうとは思っていました。でも普通に美味しいバランスでした。なので、
「どれどれ・・」
とエチケットのアルコール度を見て・・顎が外れました・・(^^

「・・マジか~・・」
です。
通常ですとINAO でも「ペケ」を言い渡しかねないアルコール度数ですが、2020年の特異な質だとして不問だったと思います。
しかしながらもっと驚くべきはそのバランスなんですよ。
今までのヴィンテージにおいて、このようにアルコール分の高いアイテムも有った訳です。そのようなワインをテイスティングしますと、酸が無く完全にアルコールが勝って果実を抑え込んでいる・・しかもバランスも味わいもイマイチ・・です。でもそんなワインも5年も経過するとそこそこ以上にバランスして来る・・
しかし、このルジェさんのジュヴレ(この下のレ・グレーヴもそうですが)は、
「最初からエレガントで美味しい!」
んですよ・・。アルコール分の高さが特に気にならない・・15.5度も有って・・ですよ?・・
ですので noisy も、今までの感覚を少々修正する必要に追い込まれてしまった訳です。単にアルコール分が高いからと言って、最初から敬遠してはいけない・・と言うことですね。大昔のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、
「アルコール分が出る イコール グレートワイン」
なんです。
しかし昨今の温暖化や異常気象で、ブルゴーニュワインはローヌ化するんじゃないかと懸念さえされるようになっています。
この村名ジュヴレですが・・「そんな懸念に一言申し上げる」的な分水嶺のワインじゃないかと思います。チェリーの良い感じの果実感、ルジェらしい突出しないミネラリティと色っぽいアロマ、樽使いの素晴らしさ、中域の膨れ具合の美しさ・・そして凄い伸びの良い味わい・・これは飲んでいただかなければ判らないでしょう。ただし入手可能なのは数人のみです・・すみません。安くは無いですが高く無いと思います。少なくとも、鈍重な村名ジュヴレでは有りません。ご検討くださいませ。
● 2020 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【以前のレヴューを掲載しています。】
【海外メディア情報ですみません・・アドヴォケイト 96Points、バーガウンド 95Points、ティム・アトキン93Points!】 2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。 飲めないのですみませんね・・減らしてしまったら怒られそうで・・
ティム・アトキンさんはかなり早いタイミングで評価が上がっていましたので、おそらく相当早い段階でのテイスティングだったのかと想像していますが、それが違っているとしても、他の評価機関よりも低過ぎる感じがします。アドヴォケイト、バーガウンドは共に2017年ものを超えた評価を出しています。
2018年ものは相当「持ちが良い」と思われます。もっともドメーヌでは、「すぐ飲んでも美味しい」とも言っているようですので・・悩ましいですね。
以下は以前のレヴューです。
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【脅威の満点ワインのマグナムです!激レア!】
←エシェゾーの畑
まぁ~・・リアルワインガイド第69号をご覧になられたリアルワインガイドファンの方で有れば、2017年のエマニュエル・ルジェはスルーする訳にはいかないと・・そんな気持ちを強くされたんじゃないかと思います。
何せこのエシェゾー2017年も「今飲んで100Points」「ポテンシャル100Points」「飲みたい時が飲み頃」と、2014年もの以降リアルワインガイド的にもルーミエさんのミュジニー以来の満点を奢っています。しかも2014年もののコラムの前文で、ルーミエさんの2005年ミュジニーのテイスティングの後、
「自分のワインの旅は終わったな・・」
と思われた・・が、しかし・・
のように感想を述べられています。
まぁ、文章をそのまま書き続けるわけには当然行きませんが、やはり・・・
「旅はまだ続いていた・・」
と言う本心を書かれていらっしゃるのでしょう。それだけのことがあったのだと・・。
ルジェのエシェゾーと言えば、元々はアンリ・ジャイエの畑でしたから、ジャイエのワインの中では特級リッシュブール、1級クロ・パラントーより格下で有り、下手をすれば1級ブリュレよりも下に見られる風でした。
しかしながら、ジャイエ一族の別のエシェゾー畑を90年代中盤以降から混ぜることにより、堂々たる風格を見せるようになっていた訳です。
一昨年に飲んだ(いや、飲ませてもらった・・が正しい)ルジェの1999年のエシェゾー・・いや、実際はコルクを抜いたら2000年だったんですが、中々に力強く、遠い昔にリアルワインガイドのテイスティングで出会った1999年ものの中身スカスカなイメージは、さほど無かったように思い出します。
しかし、同時に飲んだ(飲ませてもらった・・が正しい)御大アンリ・ジャイエの1999年の、余りのジャイエ風のパーフェクトさに、古き良き時代の記憶が一気に蘇り、ルジェとの差を感じたものです。
リアルワインガイド第57号の評価と言うのは、他でも書きましたが、そのような「唖然とさせられるような体験」の再現が徳丸さんにも起きたんだと感じていますし、おそらく noisy もその場にいたとするのなら、やはり同じように、
「100点でも200点でも・・」
と言うような気持ちになったんじゃないかと思うんですね。
やはりエマニュエル・ルジェは身体を悪くしていた期間が長く、一時は廃人同様・・などとの噂が流れていました。そんなエマニュエルを長く助けていたのは、実は御大のアンリ・ジャイエ自身で有り、
「アンリさん?・・今日も畑にいるよ~・・」
と、2000年頃に尋ねた方にご近所さんは応えてくれたそうです。
で、今は二人の息子さんがエマニュエルさんを一生懸命にサポートしていると伝えられますから、それが実を結んだのが2014年からのルジェのワインだと言えるでしょう。
非常に希少なワインです。ご検討くださいませ。
● 2020 Bourgogne Passe-tout-Grains
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【・・いや~・・これはパスグラなんだろうか~・・(^^;;】

2018年物のルジェさんのパスグラは、ま~・・実にエロっぽくもエレガントで、思わずクラクラ来ちゃいましたよね。
「エマニュエル・ルジェ、パスグラで充分旨いじゃん・・」
と思っていただけたんじゃないかと思うんですね。大昔は普通に販売していたアイテムでした。ご案内をいただくと2ケース位仕入れて、無くなるとまた入れて・・を繰り返したと思います。別にそんなに滅茶苦茶引きが強い訳でも無く、かと言って売れない訳では無く・・でも、思い返してみると昨今のルジェさんのパスグラとはちょっと違って、もう少し酸がハッキリしていたように思います。
で、この色彩・・どうでしょう?・・凄いですね~~・・これ、パスグラの色彩なんでしょうか・・。半端無く・・濃い感じに見えると思いますし、実際に味わいは濃厚です。
飲んだタイミングにもよりますから一概には言えませんが、noisy 的には・・
「まだ仕上がり切っていない」
と思います。ちょうどガメとピノが混ざり合っていない感じ・・と言いますか、ちょっと喧嘩してる感じがしますから、もう少し寝かせることをお勧めします。

このところ多くの2020年ものをテイスティングさせていただいてますが、やはり、
「2020年ものはさっさと飲んでしまうことはお勧めできない」
と言うジャン=ニコラ・メオさんの言葉がいつも脳裏に浮かんできます。勿論、
「これは早くから飲んで良い・・」
と思えるワインも多く有ります。1級クラスの白は結構、今でも美味しく飲めてしまいますし、1級クラスの赤もアイテムによっては滅茶美味しかったりするんです。
しかもこのように、
「滅茶濃厚!」
な赤も有りますが、その豊富な果実のニュアンスで美味しく飲めてしまうのは・・間違いないにせよ、
「それだけじゃぁ・・つまらんでしょ?」
と思うんですよね。
で、noisy 的にはこのように結論付けることにしました。
「基本的に濃厚な2020年ものは短くとも3年間封印する!」
と。
その上で・・
「2020年ものは素晴らしく濃密な果実と、バランスの良い酸を得た奇跡的なヴィンテージである。」
と言うことですね。こんなヴィンテージは今まで無かったと思います。まぁ・・これから増えるかもしれませんが、
「奇跡的な少雨で実が超熟し、収穫前の奇跡的な恵みの雨で類い稀な酸バランスを得たヴィンテージ!」
です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【セラートラッカーがアベレージ90ポイントです!】 セラートラッカーは、ある意味、非常に公平な評価になっている可能性が有ります。最も、「自分の好み」と言う部分が強調される嫌いは有りますが、このパスグラ2018の90点と言うのは、非常に素晴らしいものだと思っています。
noisy にとっても非常に懐かしく、愛しいアイテムでも有ります。毎年数ケース、2千円台の販売価格だったことを思えば、今でも決して高くなってはいないと思える価格です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】
知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪 く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関してはまだ何とか3千円台を保っていますし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● 2020 Beaune 1er Cru les Greves
ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・グレーヴ
【ボーヌ1級随一のエレガンスを持つレ・グレーヴをルジェが手掛けると・・こうなるんですね!・・旨い!】

こちらもジュヴレ=シャンベルタン村名同様に・・なんと15.5度です。パカレのアンディジェーヌのアペラシオン拒否は一体なんだったんだ?・・横断道路、みんなで渡れば怖くない・・的な判断なんでしょうか・・とさえ思ってしまいます。
しかしこのボーヌ・レ・グレーヴ・・おそらく砂地の影響だと思いますが、ボーヌの中庸よりも少し重い感じが無く、アロマが「すっ」と高域に抜けて行く感じがシャンボールっぽくも有り、またそれが高質な果実や花弁のリアリティさにつながるのでしょうか・・何とも心地良いんですね。
まぁ、皆さんは「ボーヌ」と言うと避けて通る訳ですが、このレ・グレーヴだけはちょっと周りと違うんですね。ボーヌの北側の1級畑には秀逸な畑が多めに存在しますが、中でもこのレ・グレーヴは、
「ボーヌ特有の土っぽさが無く、華やかさと軽妙さが有る畑」
なんですね。
先日ご案内させていただいたルイ・ジャドのクロ・デ・ズルシュルなどはもう少し黒い感じのする粘土由来の表情が多いので、言ってしまえば・・「相当違う」と思います。
で・・ルジェさんのネゴスのこのワインも、そんなテロワールをしっかり感じさせてくれながら、2020年ものが持つ特有のアルコール分も持ちつつ、シャンボール的な香水っぽさやテクスチュアの滑らかさも持っていると言う、実に不思議な・・いや、ちゃんとした・・(^^;; ワインに仕上がっているのが・・実に不思議なんです。

面白いのはジュヴレのコラムでも書かせていただきましたが、
「写真は事実を映し出す」
のでしょうか。やはり同様に薄いフィルムが掛かったような感じがして、幾分アルコール分が映っているかのようにも感じます。
色彩はそこまで濃くは無く、果実の充実さが見えますし、斜め横にしっかり伝っている太目の涙がまた・・なんとも充実した味わいを想像させてくれます。
いや・・これは旨いです。コート・ド・ボーヌのワインって、結構な重さを感じるものですが、軽妙・・と言いたくなるほど軽やかです。しかし「軽過ぎない」し、この充実した味わいとバランスにこそ、やはり・・
「ボーヌのテート・ド・キュヴェ」
たる畑のポジション..格を感じます。
因みに列挙してしまいますが、大昔からのボーヌ・テート・ド・キュヴェは以下のアイテムです。
◇クロ・ド・ラ・ムース
◇クロ・デ・ムーシュ
◇レ・ブレッサンド
◇レ・クラ
◇レ・グレーヴ
◇レ・マルコネ
◇シャン・ピモン
◇レ・フェーヴ
またこのワインは相当長く持つと思います。ボーヌの1級ワインが須らくこのような高質さを見せるのであれば、もっと人気になってしかるべきかな・・と思います。ご検討くださいませ。
● 2020 Cote de Nuits-Villages [Finesse]
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ【フィネス】
【オート=コートではありませんよ!!コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ・・・・(準)村名格の上級キュヴェです!!】
とても飲めないのですみません、以前のニコラ・ルジェ時代のレヴューを掲載しています・・・ただし、その頃とは相当に違って来ていまして、正にエマニュエル・ルジェ風の官能感溢れるものになって来ています。


ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ=ヴィラージュは非常に少ないので、
「
お一人様1本限定」
にてお願い致します。他の生産者のワインも1本同時にお願い致します。
そんな訳なので、このアイテムは飲んでいませんが、ショレ=レ=ボーヌはどうかな?・・でもコート・ド・ニュイ=ヴィラージュはエマニュエル・ルジェと中身は同じだそうです。
今回は2012年もの同様にオート=コート・ド・ニュイを飲んでみました。ショー村というのはニュイ・サン=ジョルジュの上方に有る村ですので、その間に位置する畑です。
いや~・・・飲んでみて思いました。
「・・・ルジェっぽい~!」
そう・・・何て言ったらよいのか・・ニコラ・ルジェのワインですから、ルジェっぽいと言われても困っちゃうでしょうね~。でも・・ルジェっぽいんですよ!温かみが有るというか、ヴォーヌ=ロマネっぽい酸の出方と言うか、ルジェの場合、強い酸味が余り無いですから・・アリゴテとかオート=コートの白とはだいぶニュアンスが違うんです。ピュアと言うより・・ルジェらしい・・それを強く感じます。
しかも2012年より何と色合いが濃い目で美しいんですね・・。どうなってるんですかね・・。
基本、ニコラの美しいハツラツとしたニュアンスを持っているんですが・・・あのエマニュエル・ルジェのクロ・パラの「ふにゃっとした襞が沢山有るエロティックな表情」もしっかり感じてしまうんですね~・・・。
ま、そんな表現をされても理解は難しいかもしれませんが、判る方には判る・・はずです。白ワインは余り二次発酵のニュアンスが無かったり、薄かったりするんですが、こちらはしっかり掛かってます。古樽を使用とのことで、その辺のニュアンスはバッチリなんですが、考えてみればクロパラで使った樽を使用してる可能性さえある訳ですから・・・
「クロパラが遠くに見える・・・」
と言うのも、まんざら嘘でも無いってことになりますよね?
ワインとしても非常に良く出来ています。ヴォーヌ=ロマネ的な柔らかな酸、そして皮革っぽいアロマも有ります。なので・・実に楽しいワインです・・・甥っ子oisy的にはどうだったのか判りませんけどね。
そんな訳で、この辺のワインはかなり興味が湧く要素を沢山持っていると思います。ご検討くださいませ。
● 2020 Nuits-St.-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ
【以前のレヴューを掲載しています。】
【2018年もののニュイ=サン=ジョルジュ村名は超希少です!】
2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。
雹の影響で非常に少ない収穫になった村名ニュイ=サン=ジョルジュです。noisy も大好きなワインです。ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュ村名なんて・・今思い出しても・・驚きの味わいでした。ヴィノスが93ポイント付けていましたね。アドヴォケイトとバーガウンドが91ポイント、ティム・アトキン氏が90ポイントです。
【きっと・・物凄く素晴らしい仕上がりだと思います!】
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドはヴォーヌ=ロマネと同じ評価ポイントです!】
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村名でポテンシャル96点って!・・いや、アンリ・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュは100点だったと、noisy も言うかもしれません。
以下は以前のレヴューです。
リアルワインガイド第57号は、何と村名ニュイに村名ヴォーヌ=ロマネと同様の、「今飲んで95 ポテンシャル96 飲み頃予想 今~2045」と・・物凄い評価をしています。
リアルのレヴューをそっくり載せることは控えますが、長年に渡り・・noisy が言ってきたことと同じような意味合いのことが書かれています。つまり、noisy的な表現では有りますが・・
> 個人的にはアンリ・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュが大好きで・・とてもリーズナブルだったし、「完璧!」と思えるような・・そして「凄み」の備わったワインでした。その時と変わらない畑をルジェが耕作し、ワインにしていると思うと、時の流れを感じて感傷的になってしまいますね。
ん~!このワインも是非飲みたいですね・・。少ないので・・お早めにどうぞご検討ください!
● 2020 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc Nouvelles Selections
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン【ヌーヴェルセレクション】
【エマニュエル・ルジェが思うニュイの白を表現していはずです!!】---以前のレヴューです。
少なくて飲めないニュイの白です。エマニュエルが思う白ワインの味わいを最も表現しているに違い無いワインです。今回は、いつか飲めるように取っておきたいなぁ・・と思っている次第です。最高の出来だと本人が言っている2017年ものですし・・ね。
● 2020 Bourgogne Aligote Nouvelles Selections
ブルゴーニュ・アリゴテ【ヌーヴェルセレクション】
【ニコラ・ルジェのアリゴテ、オート=コートもかなりの旨さですが何故かエマニュエルばかりがモテる!・・ってアリゴテ、まだ造ってたの?】
エマニュエル・ルジェのアリゴテは少なすぎて飲めないんですが、ニコラ・ルジェのアリゴテを数年飲み続けていて思うことは、明らかに凝縮感が増し、ピュアさが全面に出ている・・と言う事ですね。ニコラのアリゴテはリーズナブルで非常に旨いです。畑はニコラがシャンボール近郊、エマニュエルがヴォーヌ=ロマネ近郊・・と言う事で違いますが、上質さはおそらく変わらないと思います。
そもそもニコラの方の情報ではアリゴテはクレマンにするからリリースしないんじゃなかったのかな?・・と思ったんですが、それはニコラ分だけなのでしょうか。
勿論ですが、オート=コートの白はかなり本格的です。
● 2020 Nuits-St.-Georges Domaine Georges Jayer
ニュイ=サン=ジョルジュ・ドメーヌ・ジョルジュ・ジャイエ
【希少なジョルジュ・ジャイエのニュイ村名です!余り知られてはいないが、超熟で力強さとエレガントさが同居するワインです!】
新樽で仕上げるアンリ・ジャイエと、新樽を使用しないジョルジュ・ジャイエ・・昔からそのように感じていました。
早い段階から非常に美味しいアンリ・ジャイエの完璧な味わいに対し、むしろクラシックな美しさ、エキスの美味しさを感じるジョルジュ・ジャイエです。
耕作・醸造がアンリ・ジャイエからエマニュエル・ルジェにバトンタッチされましたが、90年代は・・
「ん・・?・・これって、ルジェの味筋じゃないよね?」
みたいな、何の証拠も無い、単なる憶測を、このジョルジュ・ジャイエを飲みながらしたものです。今となってはむしろ最先端な造り・・かもしれません。このところは飲めていませんのでコメントは控えますが、エマニュエル・ルジェのラインの中では非常にお買い得かと思います。
● 2020 Savigny-les-Beaune 1er Cru les Lavieres
サヴィニー=レ=ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・ラヴィエール
【飲んでみてビックリした!・・と言う方が非常に多いのがこのラヴィエールです。】
滅茶苦茶旨かった~・・・とおっしゃる方の多いレ・ラヴィエールです。結構に皆さんはスルーしていたキュヴェじゃないでしょうかね・・。
因みにティム・アトキン氏は、あのヴォーヌ=ロマネ村名2018年、ニュイ=サン=ジョルジュ村名2018年よりも高い評価で、91ポイントでした・・。
「・・マジですか・・?」
と思ってしまうでしょう?
でもこれからはどんどんそんなことが多くなってくると思いますよ。飲まれるタイミングで相当に味わいも異なりますからね・・。ご検討くださいませ。希少です。
以下は以前のレヴューです。
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【是非想像してみてください。ルジェの至高のニュイ=サン=ジョルジュと同じ価格・・と言うことは?・・】
以下は以前のサヴィニー=レ=ボーヌのレヴューです!
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【エマニュエル・ルジェがメタヤージュで造る高質ワインです!】
このワインを扱うのは初めてです。最も飲んだことは有りますよ。かのアンリ・ジャイエも90年代前半頃造っていました・・と言っても、ほとんどの作業はエマニュエル・ルジェだったはずですが・・。いつ頃だったか判りませんが、アンリ・ジャイエのクレジットからエマニュエル・ルジェに変わっています。
そもそもこのサヴィニーの畑はアンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも所有はしておらず(今も変わっていなければ・・ですが)、ジャン・クロテさんと言う方の所有で、アンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも収穫折半(メタヤージュ)で販売していました。そのジャン・クロテさんのワインが稀に市場に出ることも有り、noisy が飲んだのはそちらですね。エチケットはエマニュエル・ルジェとそっくりのもの・・いや、同じでしょうが、畑名のレ・プランショと入っていたように思います。ドメーヌ・エマニュエル・ルジェの方は畑名は無いです。その頃はまだ5~6千円でしたので、非常にリーズナブルでした。
リアルワインガイドは第61号で、今飲んで93 ポテンシャル94 飲み頃予想 今 もしくは2025~2050年 と、飲み頃に含みを持った評価で・・・それでもポテンシャル94ポイントと、呆れるような高い評価をしています。
最も半値近くのコート・ド・ニュイ・ヴラージュにポテンシャル95ポイント付けていますから、少し霞んじゃいますかね。でも、おそらくですが、相当に凄い2015年もののエマニュエル・ルジェのワインに相対して、自身の感性が理性を超えてしまったのかな・・と思います。
その証拠にニュイ=サン=ジョルジュ村名、ヴォーヌ=ロマネ村名に今飲んで94点、ポテンシャル96点と、大物のグラン・クリュ並みの評価をしちゃってます。
まぁ、noisy の古くからのお客様は、「アンリ・ジャイエの94年村名ニュイ=サン=ジョルジュを飲み、余りの完璧さに一言も発声できなかった」と言うnoisy の言葉を聞いたことが有るかと思います。徳丸さんもそんな感じだったんじゃないかと・・想像しています。
・・・っと言うことはアンリ・ジャイエに似てきた・・と言うこと?・・いや、そんなはずは無い・・などと自問自答していますが、何せ飲まないと判りませんよね。
レアなワインです。お早めにご検討くださいませ。
● 2020 Savigny-les-Beaune
サヴィニー=レ=ボーヌ
● 2020 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【以前のレヴューを掲載しています。】
【バーガウンド 89~92 Points、ティム・アトキン 90 Points!】
だいぶ低調な海外メディアの評価ですが、低くとも93~94 Points辺りが正当なものじゃないかと思いますよ・バーガウンドはいつも2ポイントほど低く、ティム・アトキン氏はテイスティングのタイミングを間違えたのかと思っています。
以下は以前のレヴューです。
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【ポテンシャル96ポイントの村名ワインです!】
以下は以前のレヴューです。
非常に少ない、まぁ、ある意味ではこの村名で充分・・とも思えるルジェのワインです。リアルワインガイド的には「今飲んで95 ポテンシャル96 飲みたい時が飲み頃」と、半端無いどころか、村名なのにグラン・クリュ同様の評価になっちゃってます。
アンリ・ジャイエのヴォーヌ=ロマネは女性的でしなやかで丸みの有る、ジャイエの中では優しい味わいでした。個人的な好みはニュイ=サン=ジョルジュ村名で、このワインがあればもう・・幸せ!・・と言う気持ちでした。90年代中頃以前のルジェなら、ジャイエに良く似た印象が有りました。
因みにヴィノスで92Pointsととても冷静で・・(^^;; この辺りは昔からのワインファンほど高いポイントを付けたくなるんじゃないかと予想しています。ご検討くださいませ。
● 2017 Echezeaux Grand Cru 【Finesse】Special Set
エシェゾー・グラン・クリュ【フィネス】スペシャル・セット
【こちらはリアルワインガイド第69号で 今飲んで100 ポテンシャル100 飲み頃予想 飲みたい時が飲み頃 ・・???】---ルジェ赤750ML 1本、C.ルソー赤750ML 1本の計2本セットです。
■ 【フィネス】スペシャル・セット
フィネスさんにご協力いただき、ドメーヌ・シュヴィニー=ルソーの良さを是非とも知っていただこうと企画したセットです。 セットのワインの詳細は以下をご覧ください。
● 2012 エシェゾー・グラン・クリュ シュヴィニー=ルソー 750ML まぁ、100点法ですから当然ながら100点が最高点です。はい・・誰かが飲ませてくれない限り、noisy は当分飲めないでしょう。最もリーズナブルな100点ブルゴーニュワイン・・なのでしょうね。
以下は以前のレヴューです。
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【脅威の満点ワインです!】
←エシェゾーの畑
まぁ~・・リアルワインガイド第61号をご覧になられたリアルワインガイドファンの方で有れば、2015年のエマニュエル・ルジェはスルーする訳にはいかないと・・そんな気持ちを強くされたんじゃないかと思います。
何せこのエシェゾー2015年も「今飲んで100Points」「ポテンシャル100Points」「点数も飲み頃予想も意味無し」と、前年の2014年ものに続きリアルワインガイド的にもルーミエさんのミュジニー以来の満点を奢っています。しかもコラムの前文で、ルーミエさんの2005年ミュジニーのテイスティングの後、
「自分のワインの旅は終わったな・・」
と思われた・・が、しかし・・
のように感想を述べられています。この続きが知りたい方は是非・・57号、61号をご購入くださいませ。
まぁ、文章をそのまま書き続けるわけには当然行きませんが、やはり・・・
「旅はまだ続いていた・・」
と言う本心を書かれていらっしゃるのでしょう。それだけのことがあったのだと・・。
ルジェのエシェゾーと言えば、元々はアンリ・ジャイエの畑でしたから、ジャイエのワインの中では特級リッシュブール、1級クロ・パラントーより格下で有り、下手をすれば1級ブリュレよりも下に見られる風でした。
しかしながら、ジャイエ一族の別のエシェゾー畑を90年代中盤以降から混ぜることにより、堂々たる風格を見せるようになっていた訳です。
一昨年に飲んだ(いや、飲ませてもらった・・が正しい)ルジェの1999年のエシェゾー・・いや、実際はコルクを抜いたら2000年だったんですが、中々に力強く、遠い昔にリアルワインガイドのテイスティングで出会った1999年ものの中身スカスカなイメージは、さほど無かったように思い出します。
しかし、同時に飲んだ(飲ませてもらった・・が正しい)御大アンリ・ジャイエの1999年の、余りのジャイエ風のパーフェクトさに、古き良き時代の記憶が一気に蘇り、ルジェとの差を感じたものです。
今回のリアルワインガイド第57号の評価と言うのは、他でも書きましたが、そのような「唖然とさせられるような体験」の再現が徳丸さんにも起きたんだと感じていますし、おそらく noisy もその場にいたとするのなら、やはり同じように、
「100点でも200点でも・・」
と言うような気持ちになったんじゃないかと思うんですね。
やはりエマニュエル・ルジェは身体を悪くしていた期間が長く、一時は廃人同様・・などとの噂が流れていました。そんなエマニュエルを長く助けていたのは、実は御大のアンリ・ジャイエ自身で有り、
「アンリさん?・・今日も畑にいるよ~・・」
と、2000年頃に尋ねた方にご近所さんは応えてくれたそうです。
で、今は二人の息子さんがエマニュエルさんを一生懸命にサポートしていると伝えられますから、それが実を結んだのが2014年、2015年のルジェのワインだと言えるでしょう。
非常に希少なワインです。ご検討くださいませ。
● N.V. Cremant de Bourgogne Blanc [Finesse]
クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブラン【フィネス】
【「おっ!?・・と驚く出来栄え!安易には言いたくないが、このレベルに達しないシャンパーニュは沢山有るぞ・・と思わせてくれます!】注:以前のレヴューを使用しています。

2014年ものを最後にブルゴーニュ・アリゴテ・レ・ジュヌヴレのリリースを止めてしまったニコラ・ルジェですが、この、
「ブラン・ド・ブランによる秀逸なクレマン」
を造るのが目的だった訳ですね。
でもその話を聞いたnoisyは、
「でもアリゴテを使ってクレマンを造るってことでしょ?・・それじゃぁ・・??」
と、その仕上がり予想にはかなり半信半疑・・と言うか、疑問だらけだったのを覚えています。
ニコラ・ルジェのブルゴーニュ・アリゴテ・レ・ジュヌヴレはかなり美味しかったですからね。秀逸だったと思いますが、それがクレマンにするたけにリリースを止めると言うことは、
「アリゴテでクレマンを造る」
と同義だと勘違いしていた訳です。実際にはシャルドネとアリゴテをセパージュしたものでした。
フィネスさんの試飲会でお披露目されたこのクレマン・ド・ブルゴーニュは、試飲に訪れたプロフェッショナルたちの評判も中々に良かったと聞きました・・noisy は毎日、パソコンの前でカチカチとキーボードを打ちながらの電話番、店番、掃除、片付けと、
「もっと働け~!」
とばかりに掛かってくるエージェントさんの売り込みを対応しつつ、
「今月こそは伺って良いですよね?」
「いつになったらお時間いただけるんでしょうか?」
と言うような恫喝にも似たアポイントをヒラリヒラリとかわすことに夢中でいるので、息子のギョーム君が来日しているからと言って、フラフラと都会に出かけることも出来ずにいた訳です。愚息はしっかり試飲会に出かけ、
「超背が高い!」
とギョーム君のことを評していましたが、このクレマン・ド・ブルゴーニュの出来が結構良かった・・と言う感想は、すっかり聞き漏らしていました。

クレマン・ド・ブルゴーニュとしますと4千円ですんで、結構なプライスだなぁ・・と感じます。
しかしながらイタリアの泡、秀逸な出来のフランチャコルタ辺りはもっと高いですからね。単純には比較できないかなぁ?・・とも感じています。
で、到着したばかりなんですが、テイスティングしなければならないアイテムが山脈のようになっていますし、仕入れなければならないアイテムも行列状態ですので、
「テイスティング時には泡質は度外視しないといかんかな・・」
と思いつつ、深夜のテイスティング・・まぁ、晩酌みたいなものですが真剣ですよ・・はい。
一枚目の写真をご覧ください。綺麗な泡ですよね・・。若干粒が揃っていないのは、落ち着いてないからです。でも、
「クレマンだとこんな写真は撮れない」
のが普通です。
グラスに注ぎ、カメラを用意し、ピントを合わせたりしている内に泡はしぼんでしまいます。泡質、持続性の良さを感じさせますよね。
二枚目の写真はその後、15~20秒位後の近接写真でかなり寄ったものです。色合いと泡が撮れるかな?と思って撮ったものですね。
泡は細やかですよね・・。クリーミーさ、持続性とも、並のクレマン級では有りません。
色合いはブラン・ド・ブラン・・・いや、あくまでシャンパーニュに準じた表現では有りませんが、アリゴテもシャルドネも白葡萄ですので、ワイン的な表現でのブラン・ド・ブラン(白葡萄による白ワイン)と言う意味です。何となく淡い緑が見えるような、黒葡萄が混じっていないのが判る色彩ですね。
アロマは・・これ、かなり良くて、スピードも有りつつ、ピュアなメロン的、青りんご的な果実が心地良いです。ガス臭さが無く上質です。
口に含むと、一般的なクレマンよりも泡が細やかで、中高域にポイント、もしくはピークが有る感じでしょうか。鈍重にならず、軽からず、とても良いバランスです。
また、非常にドライなんですが酸バランスも良く、旨味成分が良い感じに生成されています。これ、結構にこだわって造られた感じが伝わって来ますよ。余韻には高貴さもほんのりと漂います。シャンパーニュにはまず感じない「メロンっぽい香気成分」が良いですね。余韻も長く、しかも切れを感じさせながらのものでした。
さぁ・・美味しいとなるとボトルが空くのが早い最近の noisy家です。さっさと・・無くなってしまいました。いや、大変良いんじゃないでしょうか。
これから樹齢が上がって行くと、面白い存在になるかもしれません。シャンパーニュに匹敵する・・とかは安易には言いたく無いんですが・・エージェントさんは軽々しく言うのでいつも騙されてます・・超高質クレマン・ド・ブルゴーニュとしての道を昇って行って欲しいなぁと感じました。
非常に良いです。これが「ドメーヌ・エマニュエル・ルジェ」名で出たら・・すごい騒ぎになったはずですが、まぁ、今のうちかもしれません。ご検討くださいませ!
● 2020 Bourgogne Hautes-Cotes de Beaune Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ボーヌ・ブラン
【こちらはエマニュエル・ルジェが思う理想の白を表現していはずです!!】---以前のレヴューです。
ピノ・ノワールの聖地と言えばコート=ドール、コート・ド・ニュイ、そしてヴォーヌ=ロマネ・・・と言う流れは、誰もが認めるところでしょう。ヴォーヌ=ロマネに育ち、畑仕事から醸造を神様と呼ばれる男に師事し、そして今、引退を決意しながら「今までで第一位の品質」と2017年ものを言い切ったエマニュエル・ルジェです。
そんなエマニュエル・ルジェが、シャルドネの聖地が生む白ワインに、敬意を持っていないはずがないんですね。誰もが欲しいエマニュエル・ルジェのピノ・ノワールでは有りますが、
「エマニュエル・ルジェ本人のワインに対する考えや理解」
は、単にピノ・ノワールに留まるはずがない・・と思っています。
樽の使い方ひとつでピュアにも官能的にも仕上げられます。官能感の出を「時の流れ」に任せるのか、自身で手助けするのか・・でしょう?
ニコラ・ルジェのオート=コート・ド・ニュイも、当初のピュア一辺倒の造りから、エマニュエル・ルジェ風の官能感のあるものへ激変した訳ですが、それを単に「葡萄の樹の樹齢が上がった」とだけで片付けてしまえば、ワインの楽しみはそれなりに削がれてしまうんじゃないかとも思います。
是非、素晴らしい年の、そして終末が見えている造り手の全てを感じていただきたいと思います。
● 2020 Vosne-Romanee 1er Cru Cros Parantoux
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・クロ・パラントー
● 2020 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【以前のレヴューを掲載しています。】
【何と2018年ものは(注!)オート=コート・ド・ニュイ・ルージュでさえ・・アドヴォケイト&バーガウンドで89~91Pointsでした!】
まぁ・・ニコラ・ルジェ時代のオート・コート・ド・ニュイ・ルージュには91ポイントは付けなかったと思いますが、ドメーヌも上げ基調になってきますと、こんな風になってくるのでしょう。最もその頃よりも官能感が増した素晴らしい味わいになっていますが・・。お買い得だと思います。
なお、1年早いリリースなので・・評価を見つけるのはかなり難しいので、昨年ご紹介させていただいた2018年ものの評価を掲載させていただきました。
以下は以前のレヴューです。
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【ニコラ・ルジェのオート=コート赤もエマニュエル・ルジェに編入です!!確かに近年のオート=コートはエマニュエル・ルジェそのものの味わいでした!】
ニコラ・ルジェからエマニュエル・ルジェへ変更になったオート=コートです。エチケットが変更になると・・大きな変化が有りました。
オート=コートの赤も白も・・毎年最低2csほど入って来てたんですが、今回の赤は、「2本」です・・
なので、少なくとも 1/12 になってしまったんですね~・・。劇的ですね~。まるでドラマを観ているようですね~。
■noisy小劇場
「お代官様・・ついにこの越後屋も藩御用達の看板を上げさせていただくことになりました。なにもかもお代官様のお陰でございます~・・。御礼と言っては何ですが、当方の焼き煎餅をお持ちいたしました・・。」
「・・越後屋・・お前のところもその一件以来、随分と値を上げたのであろう?・・お主も・・悪よのぉ~」
「はっはっはっはっは・・」
てなもんですな。
でも2016年のオート=コートを飲まれた方なら、「この価格なら充分以上に見合っている」と思われるでしょう?・・実際余り変わってはいません。
しかしながら、昔から扱っていたワイン屋に行く量はnoisy 調べで 1/12 ですから、とてもテイスティングなどは出来ないし、ましてやプライスダウンなどはできないことになってしまいますね。
ご検討くださいませ。
● 2020 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【ある意味・・激レアです!】
2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。
入荷も少なく、ワイン屋は中々飲めないアイテムです。この価格帯は引く手数多でなかなか・・誰か飲ませてくれないでしょうかね・・。それともコラムごと、書いてくれると有難いんですが・・(^^;; その昔、インターネットを始めた頃は、そんな世の中になるとは思っていましたが、実際できるようになってしまうと・・セキュリティだとかの問題で、簡単には行かなくなってしまうんですよ。・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【脅威のポテンシャル92ポイント!激レアです!】
実は・・このワインはnoisy も飲んだことが無い・・です。なので何も言えない・・。リアルは凄い評価です。条件付きでフィネスさんのワインを何か1本、お買い上げください。
以下は以前のパストゥグランのコメントより
━━━━━
【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】
知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関しては余り値上がりしていませんし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● 2020 Chorey-les-Beaune [Finesse]
ショレ=レ=ボーヌ【フィネス】
【以前のレヴューを掲載しています。】
【ニコラ・ルジェ・ルートのエマニュエル・ルジェ、ショレ=レ=ボーヌです。これは外観、中身とも全く同じかと思います。】 ルートだけ異なりますが、以前のエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌと全く同様だと思います。エマニュエル・ルジェのサヴィニー=レ=ボーヌなどもそうですが、
「以前はニコラ名はフレッシュタイプ、エマニュエル名は滑らかタイプ」
と、区分けして考えていたものが、この2~3年でガラッと変わりました。差が無い・・と言う感じでしたので、
「・・そうか・・エマニュエル・ルジェの引退も近いな・・そして一本化するのかな・・・?」
と感じていたんですね。
なので、もう確実にエマニュエル・ルジェ自身はご隠居・総監督になる(なった?)のかと思います。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ニコラ・ルジェの事実上のトップ・キュヴェ?】 とても飲めないのですみません、以前のレヴューを掲載しています。

さすがにとても少ないショレ=レ=ボーヌについては、迂闊にも開ける訳にも行かず今のところ飲めておりませんで、左の写真は何とか飲んだ「オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ」ですのでお間違いの無きよう・・。
このニコラ・ルジェのショレ=レ=ボーヌにつきましては、さらに見ることの無いエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌ(メタヤージュのサヴィニー=レ=ボーヌでは無い)と、中身は全く同じものだと言うことですので、
「・・・ん・・やっぱり飲んでみたい・・」
とおっしゃるお客様も多いように思われます。
確かにベースのオート=コート・ド・ニュイも昨今は随分とエマニュエル・ルジェ風の柔らかく、ほんのりと温かみを感じる柔和な表情に、奥に隠し持ったナイフのようなヴォーヌ=ロマネ的スパイス感、官能感を見せて来ています。
ニコラ・ルジェがデビューした頃は、ニューウェーブと言うか、自然派的な「ナチュラル感」が結構に見えていて、ある種の「若さ」・・人間的若さとワインの熟度的な若さが同居しつつ、どこかエマニュエル・ルジェ的な部分を奥に持っていたと思いますが、この10年ほどの間に、若さが後退し官能感が前に出ていていると感じます。
まぁ、2000年頃のエマニュエル・ルジェは余り感心しないが、それ以降は皆さんもご存知の通りで、ニコラ・ルジェにバトンタッチすることを意識しだしたエマニュエル・ルジェのワインの進歩振りは素晴らしいものが有ります。
幾ら大叔父のアンリ・ジャイエを継承したエマニュエル・ルジェとは言え、その頃はまだ全然品物は有りましたし、noisy もベースのブルゴーニュ・パストゥグランなどは3ケースは割り当ててもらっていた頃です。御大ジャイエも引退したと言いながら、法的にドメーヌの名前を使えるギリギリまでドメーヌ・アンリ・ジャイエを名乗り、また、プレッシャーに押しつぶされていたのであろうエマニュエル・ルジェの代わり毎日に畑に立ち、醸造も手伝っていた頃です。
そんなこんなで現在のドメーヌ・エマニュエル・ルジェが有る訳ですが、ニコラ・ルジェへの継承がもう秒読み段階に入って来たのを裏付けるような味わいを、noisy もワインから感じ取っています。
人力を多く必要とするこのドメーヌも、偉大なクロ・パラントーだけに寄り掛かるだけではどうにもなりませんから、やはり拡張をしなければ雇い切れないし、ドメーヌの存続も厳しくなる訳で、この温暖化の時代には、やや冷涼で葡萄が熟し切らない畑だったアペラシオンに、その卓越した目が向いたのも正しい選択なのでしょう。
ある程度いただけるようになったら、是非とも飲んでみたいワインです。今回も残念ながら非常に少ない割り当て商品ですので、申し訳ありませんがお一人様1本限定、プラス他の条件無しのワイン1本とさせていただきます。ご検討くださいませ。
● 2020 Bourgogne Passe-tout-Grains Nouvelles Selections
ブルゴーニュ・パストゥグラン【ヌーヴェルセレクション】
【セラートラッカーがアベレージ90ポイントです!】
セラートラッカーは、ある意味、非常に公平な評価になっている可能性が有ります。最も、「自分の好み」と言う部分が強調される嫌いは有りますが、このパスグラ2018の90点と言うのは、非常に素晴らしいものだと思っています。
noisy にとっても非常に懐かしく、愛しいアイテムでも有ります。毎年数ケース、2千円台の販売価格だったことを思えば、今でも決して高くなってはいないと思える価格です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】
知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪 く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関してはまだ何とか3千円台を保っていますし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● 2020 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン
【エマニュエル・ルジェが思うニュイの白を表現していはずです!!】

何故か写真の照度が不足気味に撮れてしまいまして、見た感じはちょっとショボくなってしまいました。申し訳ありません・・。ですが、しなやかさの見えるような濃くは無い、瑞々しい黄色で美しいです。
まぁ・・1週間に2度も新着を出させていただいておりまして、しょっちゅうお騒がせして申し訳ないと思うのですが、それでも1週に一度切りだと・・「その日はダメ」・・とおっしゃる方も多く、出来るだけバラかせて出したいところでは有るんですね。
でも週に一度の定休日(自分が休むのはもう十数年前に諦めました)に集中して書かざるを得ませんし、月曜にも新着を出すと言うことは・・新着を出した翌日は受注処理・発送処理・発送後処理などで一日潰れますから、全く休まないとしても残りの5日で全部コラムを書かなければいけない訳です。
しかし、コラム書きだけをやっていれば良いと言う訳には行かず様々な仕事に追われますから・・勿論、お店の方にいらっしゃってワインを購入してくださるお客様もいらっしゃれば、新着でご注文いただいたワインを取りにいらっしゃる方も・・タバコ1個お買い求めの方もいらっしゃいますから、
「現実には新着発行の当日にすべて書く」
と言うような、他人が聞いたらビックリするようなことを1年間通してやっている訳ですね。
ですから、漫画家の先生が原稿を飛ばすとか、行方が判らなくなるとか・・いや、誰とは言いませんが・・そんな先生方の気持ちも良~~く判る訳でして、くだらない文章をつらつらと書きなぐっているだけのワインのレヴューでは有りますが、
「・・なんでこんなに書いてるんだろう・・」
などと思うことも有る訳です。

しかしながら、インターネットにサイトを開いて早や28年、ネットショップを開いて・・あ、25周年ですね・・もやっていますと、
「イメージさえ掴めれば何とかなる」
ようにはなっていました。ですから、コラムを見直すことも余り無く・・酷い誤字脱字を見つけて直す位で、次から次へとコラムを書いていくわけです。ですので、
「日本で一番キーボードの表面を削っているワイン屋」
で有ることは間違い無いでしょう。
で、このワイン、久しぶりに飲めた訳ですね。以前はニコラ・ルジェの名前で出ていたワインと基本的には同じはずです。
しかしながらニコラ・ルジェ時代は、葡萄の樹齢や熟度の関係でしょうか、樽の掛け方が結構に異なるかと思います。以前はもっとピュアでフレッシュな味わいを強く感じました。ルジェ・ペール・エ・フィスになってからは・・
「何故か人気になってしまい」
しかも数が入って来ないので飲めないワインになってしまっていたんですね。2020年になってようやく飲めました。
ニコラ・ルジェ時代の瑞々しいニュアンスは残しながら、ほんのり僅かに樽の影響を受け、ニコラ・ルジェ時代を超えたリアルなフルーツ感、なめらかさとオイリーさ、そして官能的な表情を得たオート=コート・ド・ニュイになっています。アルコール分は14度、少し長めの熟成をさせても面白いと思います。ご検討いただけましたら幸いです。
● 2020 Chorey-les-Beaune Nouvelles Selections
ショレ=レ=ボーヌ【ヌーヴェルセレクション】
【ニコラ・ルジェ・ルートのエマニュエル・ルジェ、ショレ=レ=ボーヌです。これは外観、中身とも全く同じかと思います。】・・以前のコメントを使用していますのでレヴュー内容は異なりますが今回はフィネスさんの輸入です。
ルートだけ異なりますが、以前のエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌと全く同様だと思います。エマニュエル・ルジェのサヴィニー=レ=ボーヌなどもそうですが、
「以前はニコラ名はフレッシュタイプ、エマニュエル名は滑らかタイプ」
と、区分けして考えていたものが、この2~3年でガラッと変わりました。差が無い・・と言う感じでしたので、
「・・そうか・・エマニュエル・ルジェの引退も近いな・・そして一本化するのかな・・・?」
と感じていたんですね。
なので、もう確実にエマニュエル・ルジェ自身はご隠居・総監督になる(なった?)のかと思います。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ニコラ・ルジェの事実上のトップ・キュヴェ?】 とても飲めないのですみません、以前のレヴューを掲載しています。

さすがにとても少ないショレ=レ=ボーヌについては、迂闊にも開ける訳にも行かず今のところ飲めておりませんで、左の写真は何とか飲んだ「オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ」ですのでお間違いの無きよう・・。
このニコラ・ルジェのショレ=レ=ボーヌにつきましては、さらに見ることの無いエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌ(メタヤージュのサヴィニー=レ=ボーヌでは無い)と、中身は全く同じものだと言うことですので、
「・・・ん・・やっぱり飲んでみたい・・」
とおっしゃるお客様も多いように思われます。
確かにベースのオート=コート・ド・ニュイも昨今は随分とエマニュエル・ルジェ風の柔らかく、ほんのりと温かみを感じる柔和な表情に、奥に隠し持ったナイフのようなヴォーヌ=ロマネ的スパイス感、官能感を見せて来ています。
ニコラ・ルジェがデビューした頃は、ニューウェーブと言うか、自然派的な「ナチュラル感」が結構に見えていて、ある種の「若さ」・・人間的若さとワインの熟度的な若さが同居しつつ、どこかエマニュエル・ルジェ的な部分を奥に持っていたと思いますが、この10年ほどの間に、若さが後退し官能感が前に出ていていると感じます。
まぁ、2000年頃のエマニュエル・ルジェは余り感心しないが、それ以降は皆さんもご存知の通りで、ニコラ・ルジェにバトンタッチすることを意識しだしたエマニュエル・ルジェのワインの進歩振りは素晴らしいものが有ります。
幾ら大叔父のアンリ・ジャイエを継承したエマニュエル・ルジェとは言え、その頃はまだ全然品物は有りましたし、noisy もベースのブルゴーニュ・パストゥグランなどは3ケースは割り当ててもらっていた頃です。御大ジャイエも引退したと言いながら、法的にドメーヌの名前を使えるギリギリまでドメーヌ・アンリ・ジャイエを名乗り、また、プレッシャーに押しつぶされていたのであろうエマニュエル・ルジェの代わり毎日に畑に立ち、醸造も手伝っていた頃です。
そんなこんなで現在のドメーヌ・エマニュエル・ルジェが有る訳ですが、ニコラ・ルジェへの継承がもう秒読み段階に入って来たのを裏付けるような味わいを、noisy もワインから感じ取っています。
人力を多く必要とするこのドメーヌも、偉大なクロ・パラントーだけに寄り掛かるだけではどうにもなりませんから、やはり拡張をしなければ雇い切れないし、ドメーヌの存続も厳しくなる訳で、この温暖化の時代には、やや冷涼で葡萄が熟し切らない畑だったアペラシオンに、その卓越した目が向いたのも正しい選択なのでしょう。
ある程度いただけるようになったら、是非とも飲んでみたいワインです。今回も残念ながら非常に少ない割り当て商品ですので、申し訳ありませんがお一人様1本限定、プラス他の条件無しのワイン1本とさせていただきます。ご検討くださいませ。
● 2020 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【ニコラ・ルジェのアリゴテ、オート=コートもかなりの旨さですが何故かエマニュエルばかりがモテる!・・ってアリゴテ、まだ造ってたの?】
エマニュエル・ルジェのアリゴテは少なすぎて飲めないんですが、ニコラ・ルジェのアリゴテを数年飲み続けていて思うことは、明らかに凝縮感が増し、ピュアさが全面に出ている・・と言う事ですね。ニコラのアリゴテはリーズナブルで非常に旨いです。畑はニコラがシャンボール近郊、エマニュエルがヴォーヌ=ロマネ近郊・・と言う事で違いますが、上質さはおそらく変わらないと思います。
そもそもニコラの方の情報ではアリゴテはクレマンにするからリリースしないんじゃなかったのかな?・・と思ったんですが、それはニコラ分だけなのでしょうか。
勿論ですが、オート=コートの白はかなり本格的です。
● 2020 Ladoix Blanc
ラドワ・ブラン
【激エレガントな2020年村名ラドワ・ブラン!鄙びたコルシャル?・・オツな味わいのコルトン・ブラン?・・そこまで行かないにせよ、これはちょっとソソられます。】

良いですね~・・ちょっとエマニュエル・ルジェのワインとすぐに判るかどうか・・みたいな感じで受け取れると思います。結構にエレガントですし、優しく繊細です。
このワインは13度で仕上がっていまして・・あ、1級のレ・グレションも同様に13度ですので、その辺も有るかもしれません。ようやっとルジェ・ペール・エ・フィスの白、飲むことが出来ました。
ルジェのオート=コート白2種よりもエレガントだと感じます。樽もそれなりに掛けているので、近年の・・魔術に近い感じのするルジェっぽい樽使いが感じられます。
ここは・・実はニュイ=サン=ジョルジュから結構に近いです。コート・ド・ボーヌの入り口になるのがこのラドワですが・・こんな感じです。
■ 北から南へ
ニュイ=サン=ジョルジュ-->
プレモー=プリセ(これはA.C.ニュイ=サン=ジョルジュ)-->
コンブランシアン(コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ)-->
コルゴロワン(コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ)-->
ラドワ
まぁ、ニュイ=サン=ジョルジュの南のドンケツ、1級クロ・ド・ラ・マレシャル(J-F.ミュニエ所有)は実際はプレモー=プリセ村にありますが、そこからはどうでしょう4kmほどじゃないかと思いますが、そのラドワの入り口に有るのがこのワインでも使用される「ラ・ヴィーニュ・アダン」で、「レ・マドーヌ」もそのすぐ近くの並びに有ります。そのまま1.5kmほど進みますとラドワの村中に着きますが、右側を見上げると・・
ラドワ側の「レ・ヴェルジェンヌ」「レ・ロニェ」「レ・ロニェ・エ・コルトン」が見え、さらに・・
コルトン側の「レ・マレショード」「レ・ブレッサンド」「レ・ルナルド」「ル・コルトン」・・と言う、コルトンの壮絶なグラン・クリュが並んでいる訳です。
まぁ・・コルトンの丘・・と言うことになってますが、村から見るのであれば・・ほぼほぼ「ラドワ」なんですね。ですので、
「ラドワはボーヌの入り口でニュイ=サン=ジョルジュのほぼお隣で、秀逸がグラン・クリュを擁する村」
だと思っていることが肝要かと思います。まぁ・・もしA.C.コルトンがA.C.ラドワと言う名だったら・・ちょっと売れて無かったかもしれませんし、その昔コルトンの王、ルイ・ラトゥールが幅を利かせていましたから、アペラシオンがコルトンになったとも言えます。

因みに・・コンブランシアンやコルゴロワンは村の名前ですが、単独のアペラシオンが当てられておらず、「コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」と言うアペラシオンで、準村名になります。昨今はこのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュが馬鹿にできない美味しさですから、覚えておいてくださいね。
で、柑橘系の香りに僅かに軽い感じの石灰感、そこにルジェならではの樽の風味がわずかに乗り、柔らかで少しオイリー、それが徐々にほどけて行く・・崩壊して行く??感じが取れ、なんども色っぽいです。
ルジェの白も良いですね・・昨今はニュイのワインは高くなり過ぎてますから、ラドワやサヴィニー、ショレなど、少し日陰だったり平地に近かったりで今一つの評価の村名から美味しいワインも見つけたいと思います。でもルジェさんちでは・・安くはならないのは仕方が無いかな・・(^^;;
ただでさえ買い葡萄は厳しいですから、いずれ畑を購入する前段階かな・・と思っています。他の畑になるかもしれませんが、白ワインも造りたかったんでしょうね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【今、コルトンが熱い?!ついにエマニュエル・ルジェもコルトンに進出?コルトン、そしてシャルルマーニュを産出する3つの村のひとつ、ラドワのブランです!】
「ラドワ」の白です。1級の「グレション」と村名です。詳細は不明・・何と言ってもこのコロナ禍ですから、フィネスさんもフランスに飛べず、余り情報が無いようです。
そうは言っても入荷数も僅少ですから、何か情報が無いかと・・ネットを徘徊していましたら・・相当ウロウロした甲斐が有りましたよ。何と、左の写真を見つけました!・・
「2018 コルトン・ル・ロニェ・グラン・クリュ S.A.S.ルジェ・ペール・エ・フィス!」
何と・・メオ=カミュゼの銘酒と同じ畑です!・・いや、今回の入荷では無いですよ。あくまでネットで拾った画像です。なので、文字情報は全く在りませんが、
「D.R.C.に続いてルジェもコルトンに進出!」
が決定的になった訳ですね。
「・・それは果報!・・でも、今回のコラムとは関係ないんじゃ・・?」
と思われるかもしれませんが・・そうじゃないんですね~・・。
実はコルトンの「ロニェ」と言う畑は、「ラドワ」と言う村に有るんですね。セリニーも同様ですんで、「ラドワ=セリニー」と言われてます。
ラドワは、アロース=コルトンの北側に接していまして、ちょうど「ル・コルトン」「ルナルド」辺りと境界を分けた形で、「ヴェルジェンヌ」「ロニェ」がラドワ側に展開しています。コルトンの丘の北側部分です。そしてそのグラン・クリュを下側から抱くように幾つかの1級畑が存在し、その周りを村名畑が取り巻く・・そして、異なる丘の高い部分で東~南向きの畑が1級畑・・そんな感じなんですね。
で、グレションはそんな日照の良い畑のひとつで、将来は結構に有望なんじゃないかと思えるロケーションです。
D.R.C.もかのシャルルマーニュ大帝由来の畑からコルトン=シャルルマーニュを造り出しましたし、ルロワも随分前から「コルトン」をリリースしています。
まぁ、ちょっと儲かったから畑を買おう・・と思ってもこの時代、そう簡単には事は運ばない訳ですから、メタヤージュで始めて徐々に・・と言うスタンスが多いんじゃないでしょうか。
なので、この「コルトン・ル・ロニェ」を見ると、この白の二種の存在もまた、ちょっと違って見えてくるんじゃないかと思っています。
そして、ラドワ・・もしくはラドワ=セリニーはPKさんによると、
「コート・ド・ボーヌの忘れられたアペラシオン」
と言う言葉で紹介されているように、ほとんど知られていないんですね。なので、
「価格は・・安い」
です。
まぁ、「ル・ロニェ」のちゃんとした名前は、「ル・ロニェ・エ・コルトン」ですから、
「コルトンと言うアペラシオンは、本来ラドワに有った!」
訳で、某国の大統領さん風に言えば、
「アロース=コルトンに盗まれた」
とも言えなくもない訳でして・・いや、アロース側にもル・コルトンが有りますから・・と新大統領に言われてしまいそうでは有りますが、もし、同じような境遇だったモンラッシェ同様に、
「ラドワ=コルトン」
と名付けておけば、ルイ・ラトゥールの黄金時代に持て囃され、今はかなり状況が違ったのかもしれないですよね。そもそもコルトン=ルナルドは素晴らしい畑ですし、ル・ロニェ・エ・コルトンは地続きですから・・今のメオ=カミュゼのコルトンの不人気さは、この先も続くのかどうか・・などと考えてしまいます。
それでも、マダム・ルロワに注いでもらおうと待っていたのに、某エージェントのおじさんに注がれてしまったドメーヌ・ルロワの「コルトン」の素晴らしさは・・今も感覚として残っていますから、やはり「コルトン」と言うワインは素晴らしいポテンシャルを持っている・・そう思っています。
また、今回のラドワの2アイテムは数量が兎に角少ないのと、飲んでどうこう言うような状況なのかどうか・・判断が結構に難しいので、取りあえず・・販売させていただき、後に繋げようと思っています。ご検討くださいませ。
● 2020 Ladoix 1er Cru les Grechons Blanc
ラドワ・プルミエ・クリュ・レ・グレション・ブラン
【これは将来が楽しみ!・・ポテンシャル的にはグラン・クリュ昇格も有るか?・・】

何しろnoisy も余り知らない畑でして・・そりゃそうです。ラドワ1級のレ・グレションと言われても、
「・・ん・・・そんな1級畑、有ったっけ?」
みたいな印象ものです。
そりゃ、あのレ・ロニェやヴェルジェンヌの東南下には幾つかの1級畑が有るのは知っていました。なので昨年、初リリースの時にどこだろうと・・探しましたが見当たらないんですよ。
で、よくよく探しましたら・・有りました。でも、村名でしかないんですね・・1級では無い。と言うことは、近年1級畑に昇格した・・と言うことだと思います。
で・・さらにGoogle マップでグリグリやりましたら・・
「なるほど~!」
ですよ。
ちょうどコルトンの丘を囲むようにラドワに有るレ・ロニェなどのグラン・クリュを名乗れる畑・・の、さらに北側の傾斜地だったんですね。google で畑を見ましたが、いや~・・健康そうで、畑の周りを樹が覆うような感じの傾斜地、中々に将来性の高い畑と見ました。

村名のラドワの、ちょっと鄙びた感じの色っぽさも、noisy的には実に魅力を感じたんですが、お客様はやはりこちらの・・
「柑橘果実がしっかり目に入り、石灰をさらに細かくしたような白っぽいミネラリティとガラスのように透明な・・言わば石英のようなミネラリティがふんだんに感じられる外交的な味わい」
がする1級グレションの方が、グイグイ引き寄せられるんじゃないかと思うんですね。
村名の方はここまで石灰や石英が顕著では無く、もう少し「茶」が入ったミネラリティ、表情ですが、こちらはやはりコルトン、コルトン=シャルルマーニュなどのグラン・クリュを囲む畑ですから・・より似た組成をしていると思います。
あ・・このレ・グレションの直近に、白のグラン・クリュ..つまりコルトン=シャルルマーニュを名乗れる畑が有るので、かなり石灰が強いと想像されます。
今飲んでも結構に旨いですし、数年~10年ほど寝かせても良いかと思います。
このラドワ・シリーズはぜひ続けて欲しいものですね・・ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【今、コルトンが熱い?!ついにエマニュエル・ルジェもコルトンに進出?コルトン、そしてシャルルマーニュを産出する3つの村のひとつ、ラドワのブランです!】
「ラドワ」の白です。1級の「グレション」と村名です。詳細は不明・・何と言ってもこのコロナ禍ですから、フィネスさんもフランスに飛べず、余り情報が無いようです。
そうは言っても入荷数も僅少ですから、何か情報が無いかと・・ネットを徘徊していましたら・・相当ウロウロした甲斐が有りましたよ。何と、左の写真を見つけました!・・
「2018 コルトン・ル・ロニェ・グラン・クリュ S.A.S.ルジェ・ペール・エ・フィス!」
何と・・メオ=カミュゼの銘酒と同じ畑です!・・いや、今回の入荷では無いですよ。あくまでネットで拾った画像です。なので、文字情報は全く在りませんが、
「D.R.C.に続いてルジェもコルトンに進出!」
が決定的になった訳ですね。
「・・それは果報!・・でも、今回のコラムとは関係ないんじゃ・・?」
と思われるかもしれませんが・・そうじゃないんですね~・・。
実はコルトンの「ロニェ」と言う畑は、「ラドワ」と言う村に有るんですね。セリニーも同様ですんで、「ラドワ=セリニー」と言われてます。
ラドワは、アロース=コルトンの北側に接していまして、ちょうど「ル・コルトン」「ルナルド」辺りと境界を分けた形で、「ヴェルジェンヌ」「ロニェ」がラドワ側に展開しています。コルトンの丘の北側部分です。そしてそのグラン・クリュを下側から抱くように幾つかの1級畑が存在し、その周りを村名畑が取り巻く・・そして、異なる丘の高い部分で東~南向きの畑が1級畑・・そんな感じなんですね。
で、グレションはそんな日照の良い畑のひとつで、将来は結構に有望なんじゃないかと思えるロケーションです。
D.R.C.もかのシャルルマーニュ大帝由来の畑からコルトン=シャルルマーニュを造り出しましたし、ルロワも随分前から「コルトン」をリリースしています。
まぁ、ちょっと儲かったから畑を買おう・・と思ってもこの時代、そう簡単には事は運ばない訳ですから、メタヤージュで始めて徐々に・・と言うスタンスが多いんじゃないでしょうか。
なので、この「コルトン・ル・ロニェ」を見ると、この白の二種の存在もまた、ちょっと違って見えてくるんじゃないかと思っています。
そして、ラドワ・・もしくはラドワ=セリニーはPKさんによると、
「コート・ド・ボーヌの忘れられたアペラシオン」
と言う言葉で紹介されているように、ほとんど知られていないんですね。なので、
「価格は・・安い」
です。
まぁ、「ル・ロニェ」のちゃんとした名前は、「ル・ロニェ・エ・コルトン」ですから、
「コルトンと言うアペラシオンは、本来ラドワに有った!」
訳で、某国の大統領さん風に言えば、
「アロース=コルトンに盗まれた」
とも言えなくもない訳でして・・いや、アロース側にもル・コルトンが有りますから・・と新大統領に言われてしまいそうでは有りますが、もし、同じような境遇だったモンラッシェ同様に、
「ラドワ=コルトン」
と名付けておけば、ルイ・ラトゥールの黄金時代に持て囃され、今はかなり状況が違ったのかもしれないですよね。そもそもコルトン=ルナルドは素晴らしい畑ですし、ル・ロニェ・エ・コルトンは地続きですから・・今のメオ=カミュゼのコルトンの不人気さは、この先も続くのかどうか・・などと考えてしまいます。
それでも、マダム・ルロワに注いでもらおうと待っていたのに、某エージェントのおじさんに注がれてしまったドメーヌ・ルロワの「コルトン」の素晴らしさは・・今も感覚として残っていますから、やはり「コルトン」と言うワインは素晴らしいポテンシャルを持っている・・そう思っています。
また、今回のラドワの2アイテムは数量が兎に角少ないのと、飲んでどうこう言うような状況なのかどうか・・判断が結構に難しいので、取りあえず・・販売させていただき、後に繋げようと思っています。ご検討くださいませ。
● N.V. Cremant de Bourgogne Blanc [Finesse]
クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブラン【フィネス】
【「おっ!?・・と驚く出来栄え!安易には言いたくないが、このレベルに達しないシャンパーニュは沢山有るぞ・・と思わせてくれます!】注:以前のレヴューを使用しています。

2014年ものを最後にブルゴーニュ・アリゴテ・レ・ジュヌヴレのリリースを止めてしまったニコラ・ルジェですが、この、
「ブラン・ド・ブランによる秀逸なクレマン」
を造るのが目的だった訳ですね。
でもその話を聞いたnoisyは、
「でもアリゴテを使ってクレマンを造るってことでしょ?・・それじゃぁ・・??」
と、その仕上がり予想にはかなり半信半疑・・と言うか、疑問だらけだったのを覚えています。
ニコラ・ルジェのブルゴーニュ・アリゴテ・レ・ジュヌヴレはかなり美味しかったですからね。秀逸だったと思いますが、それがクレマンにするたけにリリースを止めると言うことは、
「アリゴテでクレマンを造る」
と同義だと勘違いしていた訳です。実際にはシャルドネとアリゴテをセパージュしたものでした。
フィネスさんの試飲会でお披露目されたこのクレマン・ド・ブルゴーニュは、試飲に訪れたプロフェッショナルたちの評判も中々に良かったと聞きました・・noisy は毎日、パソコンの前でカチカチとキーボードを打ちながらの電話番、店番、掃除、片付けと、
「もっと働け~!」
とばかりに掛かってくるエージェントさんの売り込みを対応しつつ、
「今月こそは伺って良いですよね?」
「いつになったらお時間いただけるんでしょうか?」
と言うような恫喝にも似たアポイントをヒラリヒラリとかわすことに夢中でいるので、息子のギョーム君が来日しているからと言って、フラフラと都会に出かけることも出来ずにいた訳です。愚息はしっかり試飲会に出かけ、
「超背が高い!」
とギョーム君のことを評していましたが、このクレマン・ド・ブルゴーニュの出来が結構良かった・・と言う感想は、すっかり聞き漏らしていました。

クレマン・ド・ブルゴーニュとしますと4千円ですんで、結構なプライスだなぁ・・と感じます。
しかしながらイタリアの泡、秀逸な出来のフランチャコルタ辺りはもっと高いですからね。単純には比較できないかなぁ?・・とも感じています。
で、到着したばかりなんですが、テイスティングしなければならないアイテムが山脈のようになっていますし、仕入れなければならないアイテムも行列状態ですので、
「テイスティング時には泡質は度外視しないといかんかな・・」
と思いつつ、深夜のテイスティング・・まぁ、晩酌みたいなものですが真剣ですよ・・はい。
一枚目の写真をご覧ください。綺麗な泡ですよね・・。若干粒が揃っていないのは、落ち着いてないからです。でも、
「クレマンだとこんな写真は撮れない」
のが普通です。
グラスに注ぎ、カメラを用意し、ピントを合わせたりしている内に泡はしぼんでしまいます。泡質、持続性の良さを感じさせますよね。
二枚目の写真はその後、15~20秒位後の近接写真でかなり寄ったものです。色合いと泡が撮れるかな?と思って撮ったものですね。
泡は細やかですよね・・。クリーミーさ、持続性とも、並のクレマン級では有りません。
色合いはブラン・ド・ブラン・・・いや、あくまでシャンパーニュに準じた表現では有りませんが、アリゴテもシャルドネも白葡萄ですので、ワイン的な表現でのブラン・ド・ブラン(白葡萄による白ワイン)と言う意味です。何となく淡い緑が見えるような、黒葡萄が混じっていないのが判る色彩ですね。
アロマは・・これ、かなり良くて、スピードも有りつつ、ピュアなメロン的、青りんご的な果実が心地良いです。ガス臭さが無く上質です。
口に含むと、一般的なクレマンよりも泡が細やかで、中高域にポイント、もしくはピークが有る感じでしょうか。鈍重にならず、軽からず、とても良いバランスです。
また、非常にドライなんですが酸バランスも良く、旨味成分が良い感じに生成されています。これ、結構にこだわって造られた感じが伝わって来ますよ。余韻には高貴さもほんのりと漂います。シャンパーニュにはまず感じない「メロンっぽい香気成分」が良いですね。余韻も長く、しかも切れを感じさせながらのものでした。
さぁ・・美味しいとなるとボトルが空くのが早い最近の noisy家です。さっさと・・無くなってしまいました。いや、大変良いんじゃないでしょうか。
これから樹齢が上がって行くと、面白い存在になるかもしれません。シャンパーニュに匹敵する・・とかは安易には言いたく無いんですが・・エージェントさんは軽々しく言うのでいつも騙されてます・・超高質クレマン・ド・ブルゴーニュとしての道を昇って行って欲しいなぁと感じました。
非常に良いです。これが「ドメーヌ・エマニュエル・ルジェ」名で出たら・・すごい騒ぎになったはずですが、まぁ、今のうちかもしれません。ご検討くださいませ!
● 2020 Gevrey-Chambertin
ジュヴレ=シャンベルタン
【・・化け物級のジュヴレ=シャンベルタン!・・って何が化け物??】

いや・・長くワイン屋をやってますが、こんなの・・初の経験です。2020年・・ある意味では本当に奇跡のヴィンテージですし、アイテム毎に全く違うし、造り手でも、アペラシオンでも全く異なる訳でして、
「こんなの、飲んでみなきゃ絶対判らない!」
訳ですよ。
しかし販売側は飲みもしない、調べもしないで右から左で左団扇状態ですから・・。インポーターさんも多くはそうです。数が無いからと開けない訳ですね。だから何も判らないから、毎年リリース時に出している使い回しのテクニカルをそのまま掲載して受注して配送して・・はい、良かった・・次!です。いや、フィネスさんは違いますよ。キッチリ・・開けてます。凄いですね・・だから noisy もお零れに預かれる訳です。
色を見てみましょう・・。やや濃い目でしょうか。それでもパスグラのような「どっか~ん」と濃い感じには見えませんよね。しかし、何とも純粋なだけの色彩では無く、ちょっと何か薄いフィルムを通してみたような景色に見える気がします。
実はこれ・・アルコール分が15.5%なんです。ですから、グラスを伝う涙が・・滅茶苦茶に流れているのが見えるかと思います。上が先に撮ったもの、下がその次ですから、スワリングしないまでもグラスを横にして注いでますから・・時間差でここまではっきり涙が見えるのかと思います。
で・・そのアルコール分の強さなんですが・・正直に言って、
「実は実際飲んだ後もさほど強いとは思わなかった。」
んですね・・。これには noisy も驚きました。まぁ・・「検出器」なんてあだ名を(どんな意味?)付けられたことも有りますから、少し強いんだろうとは思っていました。でも普通に美味しいバランスでした。なので、
「どれどれ・・」
とエチケットのアルコール度を見て・・顎が外れました・・(^^

「・・マジか~・・」
です。
通常ですとINAO でも「ペケ」を言い渡しかねないアルコール度数ですが、2020年の特異な質だとして不問だったと思います。
しかしながらもっと驚くべきはそのバランスなんですよ。
今までのヴィンテージにおいて、このようにアルコール分の高いアイテムも有った訳です。そのようなワインをテイスティングしますと、酸が無く完全にアルコールが勝って果実を抑え込んでいる・・しかもバランスも味わいもイマイチ・・です。でもそんなワインも5年も経過するとそこそこ以上にバランスして来る・・
しかし、このルジェさんのジュヴレ(この下のレ・グレーヴもそうですが)は、
「最初からエレガントで美味しい!」
んですよ・・。アルコール分の高さが特に気にならない・・15.5度も有って・・ですよ?・・
ですので noisy も、今までの感覚を少々修正する必要に追い込まれてしまった訳です。単にアルコール分が高いからと言って、最初から敬遠してはいけない・・と言うことですね。大昔のブルゴーニュ・ピノ・ノワールは、
「アルコール分が出る イコール グレートワイン」
なんです。
しかし昨今の温暖化や異常気象で、ブルゴーニュワインはローヌ化するんじゃないかと懸念さえされるようになっています。
この村名ジュヴレですが・・「そんな懸念に一言申し上げる」的な分水嶺のワインじゃないかと思います。チェリーの良い感じの果実感、ルジェらしい突出しないミネラリティと色っぽいアロマ、樽使いの素晴らしさ、中域の膨れ具合の美しさ・・そして凄い伸びの良い味わい・・これは飲んでいただかなければ判らないでしょう。ただし入手可能なのは数人のみです・・すみません。安くは無いですが高く無いと思います。少なくとも、鈍重な村名ジュヴレでは有りません。ご検討くださいませ。
● 2019 Bourgogne Aligote Nouvelles Selections
ブルゴーニュ・アリゴテ【ヌーヴェルセレクション】
【ニコラ・ルジェのアリゴテ、オート=コートもかなりの旨さですが何故かエマニュエルばかりがモテる!・・ってアリゴテ、まだ造ってたの?】
エマニュエル・ルジェのアリゴテは少なすぎて飲めないんですが、ニコラ・ルジェのアリゴテを数年飲み続けていて思うことは、明らかに凝縮感が増し、ピュアさが全面に出ている・・と言う事ですね。ニコラのアリゴテはリーズナブルで非常に旨いです。畑はニコラがシャンボール近郊、エマニュエルがヴォーヌ=ロマネ近郊・・と言う事で違いますが、上質さはおそらく変わらないと思います。
そもそもニコラの方の情報ではアリゴテはクレマンにするからリリースしないんじゃなかったのかな?・・と思ったんですが、それはニコラ分だけなのでしょうか。
勿論ですが、オート=コートの白はかなり本格的です。
● 2019 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc Nouvelles Selections
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン【ヌーヴェルセレクション】
【エマニュエル・ルジェが思うニュイの白を表現していはずです!!】---以前のレヴューです。
少なくて飲めないニュイの白です。エマニュエルが思う白ワインの味わいを最も表現しているに違い無いワインです。今回は、いつか飲めるように取っておきたいなぁ・・と思っている次第です。最高の出来だと本人が言っている2017年ものですし・・ね。
● 2019 Chorey-les-Beaune Nouvelles Selections
ショレ=レ=ボーヌ【ヌーヴェルセレクション】
【ニコラ・ルジェ・ルートのエマニュエル・ルジェ、ショレ=レ=ボーヌです。これは外観、中身とも全く同じかと思います。】・・以前のコメントを使用していますのでレヴュー内容は異なりますが今回はフィネスさんの輸入です。
ルートだけ異なりますが、以前のエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌと全く同様だと思います。エマニュエル・ルジェのサヴィニー=レ=ボーヌなどもそうですが、
「以前はニコラ名はフレッシュタイプ、エマニュエル名は滑らかタイプ」
と、区分けして考えていたものが、この2~3年でガラッと変わりました。差が無い・・と言う感じでしたので、
「・・そうか・・エマニュエル・ルジェの引退も近いな・・そして一本化するのかな・・・?」
と感じていたんですね。
なので、もう確実にエマニュエル・ルジェ自身はご隠居・総監督になる(なった?)のかと思います。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ニコラ・ルジェの事実上のトップ・キュヴェ?】 とても飲めないのですみません、以前のレヴューを掲載しています。

さすがにとても少ないショレ=レ=ボーヌについては、迂闊にも開ける訳にも行かず今のところ飲めておりませんで、左の写真は何とか飲んだ「オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ」ですのでお間違いの無きよう・・。
このニコラ・ルジェのショレ=レ=ボーヌにつきましては、さらに見ることの無いエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌ(メタヤージュのサヴィニー=レ=ボーヌでは無い)と、中身は全く同じものだと言うことですので、
「・・・ん・・やっぱり飲んでみたい・・」
とおっしゃるお客様も多いように思われます。
確かにベースのオート=コート・ド・ニュイも昨今は随分とエマニュエル・ルジェ風の柔らかく、ほんのりと温かみを感じる柔和な表情に、奥に隠し持ったナイフのようなヴォーヌ=ロマネ的スパイス感、官能感を見せて来ています。
ニコラ・ルジェがデビューした頃は、ニューウェーブと言うか、自然派的な「ナチュラル感」が結構に見えていて、ある種の「若さ」・・人間的若さとワインの熟度的な若さが同居しつつ、どこかエマニュエル・ルジェ的な部分を奥に持っていたと思いますが、この10年ほどの間に、若さが後退し官能感が前に出ていていると感じます。
まぁ、2000年頃のエマニュエル・ルジェは余り感心しないが、それ以降は皆さんもご存知の通りで、ニコラ・ルジェにバトンタッチすることを意識しだしたエマニュエル・ルジェのワインの進歩振りは素晴らしいものが有ります。
幾ら大叔父のアンリ・ジャイエを継承したエマニュエル・ルジェとは言え、その頃はまだ全然品物は有りましたし、noisy もベースのブルゴーニュ・パストゥグランなどは3ケースは割り当ててもらっていた頃です。御大ジャイエも引退したと言いながら、法的にドメーヌの名前を使えるギリギリまでドメーヌ・アンリ・ジャイエを名乗り、また、プレッシャーに押しつぶされていたのであろうエマニュエル・ルジェの代わり毎日に畑に立ち、醸造も手伝っていた頃です。
そんなこんなで現在のドメーヌ・エマニュエル・ルジェが有る訳ですが、ニコラ・ルジェへの継承がもう秒読み段階に入って来たのを裏付けるような味わいを、noisy もワインから感じ取っています。
人力を多く必要とするこのドメーヌも、偉大なクロ・パラントーだけに寄り掛かるだけではどうにもなりませんから、やはり拡張をしなければ雇い切れないし、ドメーヌの存続も厳しくなる訳で、この温暖化の時代には、やや冷涼で葡萄が熟し切らない畑だったアペラシオンに、その卓越した目が向いたのも正しい選択なのでしょう。
ある程度いただけるようになったら、是非とも飲んでみたいワインです。今回も残念ながら非常に少ない割り当て商品ですので、申し訳ありませんがお一人様1本限定、プラス他の条件無しのワイン1本とさせていただきます。ご検討くださいませ。
● 2019 Bourgogne Passe-tout-Grains Nouvelles Selections
ブルゴーニュ・パストゥグラン【ヌーヴェルセレクション】
【セラートラッカーがアベレージ90ポイントです!】
セラートラッカーは、ある意味、非常に公平な評価になっている可能性が有ります。最も、「自分の好み」と言う部分が強調される嫌いは有りますが、このパスグラ2018の90点と言うのは、非常に素晴らしいものだと思っています。
noisy にとっても非常に懐かしく、愛しいアイテムでも有ります。毎年数ケース、2千円台の販売価格だったことを思えば、今でも決して高くなってはいないと思える価格です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】
知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪 く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関してはまだ何とか3千円台を保っていますし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● 2019 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge Nouvelles Selections
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ【ヌーヴェルセレクション】
【何と2018年ものは(注!)オート=コート・ド・ニュイ・ルージュでさえ・・アドヴォケイト&バーガウンドで89~91Pointsでした!】
まぁ・・ニコラ・ルジェ時代のオート・コート・ド・ニュイ・ルージュには91ポイントは付けなかったと思いますが、ドメーヌも上げ基調になってきますと、こんな風になってくるのでしょう。最もその頃よりも官能感が増した素晴らしい味わいになっていますが・・。お買い得だと思います。
なお、1年早いリリースなので・・評価を見つけるのはかなり難しいので、昨年ご紹介させていただいた2018年ものの評価を掲載させていただきました。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ニコラ・ルジェのオート=コート赤もエマニュエル・ルジェに編入です!!確かに近年のオート=コートはエマニュエル・ルジェそのものの味わいでした!】
ニコラ・ルジェからエマニュエル・ルジェへ変更になったオート=コートです。エチケットが変更になると・・大きな変化が有りました。
オート=コートの赤も白も・・毎年最低2csほど入って来てたんですが、今回の赤は、「2本」です・・
なので、少なくとも 1/12 になってしまったんですね~・・。劇的ですね~。まるでドラマを観ているようですね~。
■noisy小劇場
「お代官様・・ついにこの越後屋も藩御用達の看板を上げさせていただくことになりました。なにもかもお代官様のお陰でございます~・・。御礼と言っては何ですが、当方の焼き煎餅をお持ちいたしました・・。」
「・・越後屋・・お前のところもその一件以来、随分と値を上げたのであろう?・・お主も・・悪よのぉ~」
「はっはっはっはっは・・」
てなもんですな。
でも2016年のオート=コートを飲まれた方なら、「この価格なら充分以上に見合っている」と思われるでしょう?・・実際余り変わってはいません。
しかしながら、昔から扱っていたワイン屋に行く量はnoisy 調べで 1/12 ですから、とてもテイスティングなどは出来ないし、ましてやプライスダウンなどはできないことになってしまいますね。
ご検討くださいませ。
● 2019 Bourgogne Hautes-Cotes de Beaune Blanc Nouvelles Selections
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ボーヌ・ブラン【ヌーヴェルセレクション】
【こちらはエマニュエル・ルジェが思う理想の白を表現していはずです!!】
ピノ・ノワールの聖地と言えばコート=ドール、コート・ド・ニュイ、そしてヴォーヌ=ロマネ・・・と言う流れは、誰もが認めるところでしょう。ヴォーヌ=ロマネに育ち、畑仕事から醸造を神様と呼ばれる男に師事し、そして今、引退を決意しながら「今までで第一位の品質」と2017年ものを言い切ったエマニュエル・ルジェです。
そんなエマニュエル・ルジェが、シャルドネの聖地が生む白ワインに、敬意を持っていないはずがないんですね。誰もが欲しいエマニュエル・ルジェのピノ・ノワールでは有りますが、
「エマニュエル・ルジェ本人のワインに対する考えや理解」
は、単にピノ・ノワールに留まるはずがない・・と思っています。
樽の使い方ひとつでピュアにも官能的にも仕上げられます。官能感の出を「時の流れ」に任せるのか、自身で手助けするのか・・でしょう?
ニコラ・ルジェのオート=コート・ド・ニュイも、当初のピュア一辺倒の造りから、エマニュエル・ルジェ風の官能感のあるものへ激変した訳ですが、それを単に「葡萄の樹の樹齢が上がった」とだけで片付けてしまえば、ワインの楽しみはそれなりに削がれてしまうんじゃないかとも思います。
是非、素晴らしい年の、そして終末が見えている造り手の全てを感じていただきたいと思います。
● 2014 Vosne-Romanee 1er Cru Cros Parantoux 【Finesse】Special Set
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・クロ・パラントー【フィネス】スペシャル・セット
【何と100↑!!】----- エマニュエル・ルジェ赤750ML 1本、シュヴィニー=ルソー赤 750ML 1本の2本セットです。
■ 【フィネス】スペシャル・セット
フィネスさんにご協力いただき、ドメーヌ・シュヴィニー=ルソーの良さを是非とも知っていただこうと企画したセットです。 セット対象のワインの詳細は以下をご覧ください。
● 2012 エシェゾー・グラン・クリュ シュヴィニー=ルソー 750ML
←クロパラの畑
詳しくは他のコラム、もしくはリアルワインガイド第57号をご覧ください。おそらくエマニュエル・ルジェのクロ・パラントー史上、最高傑作となったと予想される希少なワインです。
勿論ですが高い評価をしているのはリアルワインガイドだけでは無くて、ティム・アトキン氏も97Pointsと言う高い評価をしていますし、辛口で有名な「la Revue du Vin de France」も19/20Pointsと、トラペのシャンベルタン2014年の19.5/20Pointsに続く評価です。
まぁ、この辺りの評価になってしまうと、100点でも96点でも・・noisy 的には同じ・・と考えています。ある人は96点を付けたとすると、
「96~100の最高レンジに値する最高品質のワインであると認めた」
と言うことで有って、あとは個体差とか、好みとかの避けられない事情により変わってしまうもの・・だと思います。
noisy も一人のワインテイスターとしてポイントを付けなければならない際に常々思っていることは、ワインが語って来る言葉を出来得る限り聞くことと、
「96~100、91~95 の評価ポイントのレンジを間違えないこと」
言い換えれば、
「96点以上か、91点以上か、90点を付けられるか・もしくはそれ以下か」
がまず第一で有り、そこから、
「96点以上なら・・何点なのか?」
のように考慮して行く感じ・・もしくは逆に、
「印象上は94点から95+点だが・・96点以上になる可能性は無いか?」
と再帰的に熟考する感じですね。
なので、96Points で有るとするなら、下から上げた・・95点から加算した可能性が多くなりますが、97点以上で有るならば、100点からの減点法になる可能性が高いかな・・とも思いますので、そうなると先ほどの個体差とか、環境とか人によっては好みとか・・が入った上での評点になるんじゃないかと思います。
つまらないことを書きましたが、このワインは是非ともnoisy も飲みたいものです。一生ものでしょう!ご検討くださいませ。
● 2014 Nuits-St.-Georges 【Finesse】Special Set
ニュイ=サン=ジョルジュ【フィネス】スペシャル・セット
【リアルワインガイドはヴォーヌ=ロマネと同じ評価ポイントです!】-----計2本セットです。
■ 【フィネス】スペシャル・セット
フィネスさんにご協力いただき、ドメーヌ・シュヴィニー=ルソーの良さを是非とも知っていただこうと企画したセットです。 こちらのセット対象のワインの詳細は以下をご覧ください。
● 2021 ヴォーヌ=ロマネ・レ・シャン・ド・ペルドリ シュヴィニー=ルソー 750ML リアルワインガイド第57号は、何と村名ニュイに村名ヴォーヌ=ロマネと同様の、「今飲んで95 ポテンシャル96 飲み頃予想 今~2045」と・・物凄い評価をしています。
リアルのレヴューをそっくり載せることは控えますが、長年に渡り・・noisy が言ってきたことと同じような意味合いのことが書かれています。つまり、noisy的な表現では有りますが・・
> 個人的にはアンリ・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュが大好きで・・とてもリーズナブルだったし、「完璧!」と思えるような・・そして「凄み」の備わったワインでした。その時と変わらない畑をルジェが耕作し、ワインにしていると思うと、時の流れを感じて感傷的になってしまいますね。
ん~!このワインも是非飲みたいですね・・。少ないので・・お早めにどうぞご検討ください!
● 2019 Echezeaux Grand Cru Domaine Georges Jayer
エシェゾー・グラン・クリュ・ドメーヌ・ジョルジュ・ジャイエ
【以前のレヴューを掲載しています。】
【ジャイエの名前が消えようとしている・・?】
え~・・リアルワインガイドにも掲載の無い、ジョルジュ・ジャイエ名のエシェゾーです。エマニュエル・ルジェのエシェゾーとほぼ同様ながら、新樽を使わないか、使用率が低いワインです。
昔は普通にジョルジュ・ジャイエがリリースしていたと思いますが、noisy が知っているのはアンリ・ジャイエがリリースしていた頃からのことです。なので今はルジェがリリースしているんですね。
これだけ神様だ~・・何だと、ジャイエの名前はワイン界に認知されている訳ですが、でも実は一方では、
「ジャイエ家の名前はワイン界から消えようとしている」
ことに気付いていらっしゃるでしょうか。
アンリ・ジャイエのワインもいずれ飲みつくされ、伝説となるに違い在りませんが、その頃にはもう・・ジャイエの名の付くワインがリリースされることは無いんじゃないかと推測しています。
アンリ・ジャイエの直系はルジェ家になり、セシル・トランブレイもジャイエを名乗っていません。ジュクリーヌ・ジャイエはジャン・グリヴォーに吸収されました。可能性が有るのはジャイエ=ジル位ですか。でもロベール・ジャイエ=ジルからジャイエ=ジルになったように、そのうちジャイエが消えるかもしれません。エージュラン=ジャイエはどうかな?・・とは思いますが・・。
なのでもう、半世紀後にはジャイエの名はワインの製品の名前としては、もう残ってないかもしれませんね。かのD.R.C.がリリースしているロマネ=サン=ヴィヴァンでさえ、昔は元所有者の「マレ=モンジュ」の名前を記載していましたが、今は・・ですよね。
言ってみればこのジョルジュ・ジャイエのエシェゾーは、アンリ・ジャイエの直系では無かったからこそ、分別する意味でも必要だった訳です。
勿論、歴史的にも、「新樽のアンリ、古樽のジョルジュ」と言う樽使いの違いも継承されています。そこにはリュシアン・ジャイエのエシェゾーの区画もあった訳ですが、今ではおそらく両方のエシェゾーに仲良く分配されているものと思います。(少なくともルジェのエシェゾーにはリュシアンの区画が入っています。)
そんな意味も込めて、「ジャイエ」のエチケット上のクレジットが有る貴重なワインなのかもしれません。エマニュエル・ルジェのエシェゾーが凄いのなら、ジョルジュ・ジャイエのエシェゾーが凄く無い訳が無い・・ですよね。是非ご検討くださいませ。
● 2019 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
● 2019 Vosne-Romanee 1er Cru Cros Parantoux
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・クロ・パラントー
● 2019 Chorey-les-Beaune [Finesse]
ショレ=レ=ボーヌ【フィネス】
【以前のレヴューを掲載しています。】
【ニコラ・ルジェ・ルートのエマニュエル・ルジェ、ショレ=レ=ボーヌです。これは外観、中身とも全く同じかと思います。】 ルートだけ異なりますが、以前のエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌと全く同様だと思います。エマニュエル・ルジェのサヴィニー=レ=ボーヌなどもそうですが、
「以前はニコラ名はフレッシュタイプ、エマニュエル名は滑らかタイプ」
と、区分けして考えていたものが、この2~3年でガラッと変わりました。差が無い・・と言う感じでしたので、
「・・そうか・・エマニュエル・ルジェの引退も近いな・・そして一本化するのかな・・・?」
と感じていたんですね。
なので、もう確実にエマニュエル・ルジェ自身はご隠居・総監督になる(なった?)のかと思います。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ニコラ・ルジェの事実上のトップ・キュヴェ?】 とても飲めないのですみません、以前のレヴューを掲載しています。

さすがにとても少ないショレ=レ=ボーヌについては、迂闊にも開ける訳にも行かず今のところ飲めておりませんで、左の写真は何とか飲んだ「オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ」ですのでお間違いの無きよう・・。
このニコラ・ルジェのショレ=レ=ボーヌにつきましては、さらに見ることの無いエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌ(メタヤージュのサヴィニー=レ=ボーヌでは無い)と、中身は全く同じものだと言うことですので、
「・・・ん・・やっぱり飲んでみたい・・」
とおっしゃるお客様も多いように思われます。
確かにベースのオート=コート・ド・ニュイも昨今は随分とエマニュエル・ルジェ風の柔らかく、ほんのりと温かみを感じる柔和な表情に、奥に隠し持ったナイフのようなヴォーヌ=ロマネ的スパイス感、官能感を見せて来ています。
ニコラ・ルジェがデビューした頃は、ニューウェーブと言うか、自然派的な「ナチュラル感」が結構に見えていて、ある種の「若さ」・・人間的若さとワインの熟度的な若さが同居しつつ、どこかエマニュエル・ルジェ的な部分を奥に持っていたと思いますが、この10年ほどの間に、若さが後退し官能感が前に出ていていると感じます。
まぁ、2000年頃のエマニュエル・ルジェは余り感心しないが、それ以降は皆さんもご存知の通りで、ニコラ・ルジェにバトンタッチすることを意識しだしたエマニュエル・ルジェのワインの進歩振りは素晴らしいものが有ります。
幾ら大叔父のアンリ・ジャイエを継承したエマニュエル・ルジェとは言え、その頃はまだ全然品物は有りましたし、noisy もベースのブルゴーニュ・パストゥグランなどは3ケースは割り当ててもらっていた頃です。御大ジャイエも引退したと言いながら、法的にドメーヌの名前を使えるギリギリまでドメーヌ・アンリ・ジャイエを名乗り、また、プレッシャーに押しつぶされていたのであろうエマニュエル・ルジェの代わり毎日に畑に立ち、醸造も手伝っていた頃です。
そんなこんなで現在のドメーヌ・エマニュエル・ルジェが有る訳ですが、ニコラ・ルジェへの継承がもう秒読み段階に入って来たのを裏付けるような味わいを、noisy もワインから感じ取っています。
人力を多く必要とするこのドメーヌも、偉大なクロ・パラントーだけに寄り掛かるだけではどうにもなりませんから、やはり拡張をしなければ雇い切れないし、ドメーヌの存続も厳しくなる訳で、この温暖化の時代には、やや冷涼で葡萄が熟し切らない畑だったアペラシオンに、その卓越した目が向いたのも正しい選択なのでしょう。
ある程度いただけるようになったら、是非とも飲んでみたいワインです。今回も残念ながら非常に少ない割り当て商品ですので、申し訳ありませんがお一人様1本限定、プラス他の条件無しのワイン1本とさせていただきます。ご検討くださいませ。
● N.V. Cremant de Bourgogne Blanc [Finesse]
クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブラン【フィネス】
【「おっ!?・・と驚く出来栄え!安易には言いたくないが、このレベルに達しないシャンパーニュは沢山有るぞ・・と思わせてくれます!】注:以前のレヴューを使用しています。

2014年ものを最後にブルゴーニュ・アリゴテ・レ・ジュヌヴレのリリースを止めてしまったニコラ・ルジェですが、この、
「ブラン・ド・ブランによる秀逸なクレマン」
を造るのが目的だった訳ですね。
でもその話を聞いたnoisyは、
「でもアリゴテを使ってクレマンを造るってことでしょ?・・それじゃぁ・・??」
と、その仕上がり予想にはかなり半信半疑・・と言うか、疑問だらけだったのを覚えています。
ニコラ・ルジェのブルゴーニュ・アリゴテ・レ・ジュヌヴレはかなり美味しかったですからね。秀逸だったと思いますが、それがクレマンにするたけにリリースを止めると言うことは、
「アリゴテでクレマンを造る」
と同義だと勘違いしていた訳です。実際にはシャルドネとアリゴテをセパージュしたものでした。
フィネスさんの試飲会でお披露目されたこのクレマン・ド・ブルゴーニュは、試飲に訪れたプロフェッショナルたちの評判も中々に良かったと聞きました・・noisy は毎日、パソコンの前でカチカチとキーボードを打ちながらの電話番、店番、掃除、片付けと、
「もっと働け~!」
とばかりに掛かってくるエージェントさんの売り込みを対応しつつ、
「今月こそは伺って良いですよね?」
「いつになったらお時間いただけるんでしょうか?」
と言うような恫喝にも似たアポイントをヒラリヒラリとかわすことに夢中でいるので、息子のギョーム君が来日しているからと言って、フラフラと都会に出かけることも出来ずにいた訳です。愚息はしっかり試飲会に出かけ、
「超背が高い!」
とギョーム君のことを評していましたが、このクレマン・ド・ブルゴーニュの出来が結構良かった・・と言う感想は、すっかり聞き漏らしていました。

クレマン・ド・ブルゴーニュとしますと4千円ですんで、結構なプライスだなぁ・・と感じます。
しかしながらイタリアの泡、秀逸な出来のフランチャコルタ辺りはもっと高いですからね。単純には比較できないかなぁ?・・とも感じています。
で、到着したばかりなんですが、テイスティングしなければならないアイテムが山脈のようになっていますし、仕入れなければならないアイテムも行列状態ですので、
「テイスティング時には泡質は度外視しないといかんかな・・」
と思いつつ、深夜のテイスティング・・まぁ、晩酌みたいなものですが真剣ですよ・・はい。
一枚目の写真をご覧ください。綺麗な泡ですよね・・。若干粒が揃っていないのは、落ち着いてないからです。でも、
「クレマンだとこんな写真は撮れない」
のが普通です。
グラスに注ぎ、カメラを用意し、ピントを合わせたりしている内に泡はしぼんでしまいます。泡質、持続性の良さを感じさせますよね。
二枚目の写真はその後、15~20秒位後の近接写真でかなり寄ったものです。色合いと泡が撮れるかな?と思って撮ったものですね。
泡は細やかですよね・・。クリーミーさ、持続性とも、並のクレマン級では有りません。
色合いはブラン・ド・ブラン・・・いや、あくまでシャンパーニュに準じた表現では有りませんが、アリゴテもシャルドネも白葡萄ですので、ワイン的な表現でのブラン・ド・ブラン(白葡萄による白ワイン)と言う意味です。何となく淡い緑が見えるような、黒葡萄が混じっていないのが判る色彩ですね。
アロマは・・これ、かなり良くて、スピードも有りつつ、ピュアなメロン的、青りんご的な果実が心地良いです。ガス臭さが無く上質です。
口に含むと、一般的なクレマンよりも泡が細やかで、中高域にポイント、もしくはピークが有る感じでしょうか。鈍重にならず、軽からず、とても良いバランスです。
また、非常にドライなんですが酸バランスも良く、旨味成分が良い感じに生成されています。これ、結構にこだわって造られた感じが伝わって来ますよ。余韻には高貴さもほんのりと漂います。シャンパーニュにはまず感じない「メロンっぽい香気成分」が良いですね。余韻も長く、しかも切れを感じさせながらのものでした。
さぁ・・美味しいとなるとボトルが空くのが早い最近の noisy家です。さっさと・・無くなってしまいました。いや、大変良いんじゃないでしょうか。
これから樹齢が上がって行くと、面白い存在になるかもしれません。シャンパーニュに匹敵する・・とかは安易には言いたく無いんですが・・エージェントさんは軽々しく言うのでいつも騙されてます・・超高質クレマン・ド・ブルゴーニュとしての道を昇って行って欲しいなぁと感じました。
非常に良いです。これが「ドメーヌ・エマニュエル・ルジェ」名で出たら・・すごい騒ぎになったはずですが、まぁ、今のうちかもしれません。ご検討くださいませ!
● 2019 Ladoix Blanc
ラドワ・ブラン
● 2019 Ladoix 1er Cru les Grechons Blanc
ラドワ・プルミエ・クリュ・レ・グレション・ブラン
【今、コルトンが熱い?!ついにエマニュエル・ルジェもコルトンに進出?コルトン、そしてシャルルマーニュを産出する3つの村のひとつ、ラドワのブランです!】

「ラドワ」の白です。1級の「グレション」と村名です。詳細は不明・・何と言ってもこのコロナ禍ですから、フィネスさんもフランスに飛べず、余り情報が無いようです。
そうは言っても入荷数も僅少ですから、何か情報が無いかと・・ネットを徘徊していましたら・・相当ウロウロした甲斐が有りましたよ。何と、左の写真を見つけました!・・
「2018 コルトン・ル・ロニェ・グラン・クリュ S.A.S.ルジェ・ペール・エ・フィス!」
何と・・メオ=カミュゼの銘酒と同じ畑です!・・いや、今回の入荷では無いですよ。あくまでネットで拾った画像です。なので、文字情報は全く在りませんが、
「D.R.C.に続いてルジェもコルトンに進出!」
が決定的になった訳ですね。
「・・それは果報!・・でも、今回のコラムとは関係ないんじゃ・・?」
と思われるかもしれませんが・・そうじゃないんですね~・・。
実はコルトンの「ロニェ」と言う畑は、「ラドワ」と言う村に有るんですね。セリニーも同様ですんで、「ラドワ=セリニー」と言われてます。
ラドワは、アロース=コルトンの北側に接していまして、ちょうど「ル・コルトン」「ルナルド」辺りと境界を分けた形で、「ヴェルジェンヌ」「ロニェ」がラドワ側に展開しています。コルトンの丘の北側部分です。そしてそのグラン・クリュを下側から抱くように幾つかの1級畑が存在し、その周りを村名畑が取り巻く・・そして、異なる丘の高い部分で東~南向きの畑が1級畑・・そんな感じなんですね。
で、グレションはそんな日照の良い畑のひとつで、将来は結構に有望なんじゃないかと思えるロケーションです。
D.R.C.もかのシャルルマーニュ大帝由来の畑からコルトン=シャルルマーニュを造り出しましたし、ルロワも随分前から「コルトン」をリリースしています。
まぁ、ちょっと儲かったから畑を買おう・・と思ってもこの時代、そう簡単には事は運ばない訳ですから、メタヤージュで始めて徐々に・・と言うスタンスが多いんじゃないでしょうか。
なので、この「コルトン・ル・ロニェ」を見ると、この白の二種の存在もまた、ちょっと違って見えてくるんじゃないかと思っています。
そして、ラドワ・・もしくはラドワ=セリニーはPKさんによると、
「コート・ド・ボーヌの忘れられたアペラシオン」
と言う言葉で紹介されているように、ほとんど知られていないんですね。なので、
「価格は・・安い」
です。
まぁ、「ル・ロニェ」のちゃんとした名前は、「ル・ロニェ・エ・コルトン」ですから、
「コルトンと言うアペラシオンは、本来ラドワに有った!」
訳で、某国の大統領さん風に言えば、
「アロース=コルトンに盗まれた」
とも言えなくもない訳でして・・いや、アロース側にもル・コルトンが有りますから・・と新大統領に言われてしまいそうでは有りますが、もし、同じような境遇だったモンラッシェ同様に、
「ラドワ=コルトン」
と名付けておけば、ルイ・ラトゥールの黄金時代に持て囃され、今はかなり状況が違ったのかもしれないですよね。そもそもコルトン=ルナルドは素晴らしい畑ですし、ル・ロニェ・エ・コルトンは地続きですから・・今のメオ=カミュゼのコルトンの不人気さは、この先も続くのかどうか・・などと考えてしまいます。
それでも、マダム・ルロワに注いでもらおうと待っていたのに、某エージェントのおじさんに注がれてしまったドメーヌ・ルロワの「コルトン」の素晴らしさは・・今も感覚として残っていますから、やはり「コルトン」と言うワインは素晴らしいポテンシャルを持っている・・そう思っています。
また、今回のラドワの2アイテムは数量が兎に角少ないのと、飲んでどうこう言うような状況なのかどうか・・判断が結構に難しいので、取りあえず・・販売させていただき、後に繋げようと思っています。ご検討くださいませ。
● 2019 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【何と2018年ものは(注!)オート=コート・ド・ニュイ・ルージュでさえ・・アドヴォケイト&バーガウンドで89~91Pointsでした!】
まぁ・・ニコラ・ルジェ時代のオート・コート・ド・ニュイ・ルージュには91ポイントは付けなかったと思いますが、ドメーヌも上げ基調になってきますと、こんな風になってくるのでしょう。最もその頃よりも官能感が増した素晴らしい味わいになっていますが・・。お買い得だと思います。
なお、1年早いリリースなので・・評価を見つけるのはかなり難しいので、昨年ご紹介させていただいた2018年ものの評価を掲載させていただきました。
以下は以前のレヴューです。
-----
【ニコラ・ルジェのオート=コート赤もエマニュエル・ルジェに編入です!!確かに近年のオート=コートはエマニュエル・ルジェそのものの味わいでした!】
ニコラ・ルジェからエマニュエル・ルジェへ変更になったオート=コートです。エチケットが変更になると・・大きな変化が有りました。
オート=コートの赤も白も・・毎年最低2csほど入って来てたんですが、今回の赤は、「2本」です・・
なので、少なくとも 1/12 になってしまったんですね~・・。劇的ですね~。まるでドラマを観ているようですね~。
■noisy小劇場
「お代官様・・ついにこの越後屋も藩御用達の看板を上げさせていただくことになりました。なにもかもお代官様のお陰でございます~・・。御礼と言っては何ですが、当方の焼き煎餅をお持ちいたしました・・。」
「・・越後屋・・お前のところもその一件以来、随分と値を上げたのであろう?・・お主も・・悪よのぉ~」
「はっはっはっはっは・・」
てなもんですな。
でも2016年のオート=コートを飲まれた方なら、「この価格なら充分以上に見合っている」と思われるでしょう?・・実際余り変わってはいません。
しかしながら、昔から扱っていたワイン屋に行く量はnoisy 調べで 1/12 ですから、とてもテイスティングなどは出来ないし、ましてやプライスダウンなどはできないことになってしまいますね。
ご検討くださいませ。
● 2019 Bourgogne Passe-tout-Grains
ブルゴーニュ・パストゥグラン【フィネス】【ルジェはどれか1本】
【セラートラッカーがアベレージ90ポイントです!】
セラートラッカーは、ある意味、非常に公平な評価になっている可能性が有ります。最も、「自分の好み」と言う部分が強調される嫌いは有りますが、このパスグラ2018の90点と言うのは、非常に素晴らしいものだと思っています。
noisy にとっても非常に懐かしく、愛しいアイテムでも有ります。毎年数ケース、2千円台の販売価格だったことを思えば、今でも決して高くなってはいないと思える価格です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
-----
【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】
知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪 く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関してはまだ何とか3千円台を保っていますし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● 2019 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【ニコラ・ルジェのアリゴテ、オート=コートもかなりの旨さですが何故かエマニュエルばかりがモテる!・・ってアリゴテ、まだ造ってたの?】
エマニュエル・ルジェのアリゴテは少なすぎて飲めないんですが、ニコラ・ルジェのアリゴテを数年飲み続けていて思うことは、明らかに凝縮感が増し、ピュアさが全面に出ている・・と言う事ですね。ニコラのアリゴテはリーズナブルで非常に旨いです。畑はニコラがシャンボール近郊、エマニュエルがヴォーヌ=ロマネ近郊・・と言う事で違いますが、上質さはおそらく変わらないと思います。
そもそもニコラの方の情報ではアリゴテはクレマンにするからリリースしないんじゃなかったのかな?・・と思ったんですが、それはニコラ分だけなのでしょうか。
勿論ですが、オート=コートの白はかなり本格的です。
● 2019 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン【フィネス】【ルジェはどれか1本】
【エマニュエル・ルジェが思うニュイの白を表現していはずです!!】---以前のレヴューです。
少なくて飲めないニュイの白です。エマニュエルが思う白ワインの味わいを最も表現しているに違い無いワインです。今回は、いつか飲めるように取っておきたいなぁ・・と思っている次第です。最高の出来だと本人が言っている2017年ものですし・・ね。
● 2019 Bourgogne Hautes-Cotes de Beaune Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ボーヌ・ブラン【フィネス】【ルジェはどれか1本】
【こちらはエマニュエル・ルジェが思う理想の白を表現していはずです!!】---以前のレヴューです。
ピノ・ノワールの聖地と言えばコート=ドール、コート・ド・ニュイ、そしてヴォーヌ=ロマネ・・・と言う流れは、誰もが認めるところでしょう。ヴォーヌ=ロマネに育ち、畑仕事から醸造を神様と呼ばれる男に師事し、そして今、引退を決意しながら「今までで第一位の品質」と2017年ものを言い切ったエマニュエル・ルジェです。
そんなエマニュエル・ルジェが、シャルドネの聖地が生む白ワインに、敬意を持っていないはずがないんですね。誰もが欲しいエマニュエル・ルジェのピノ・ノワールでは有りますが、
「エマニュエル・ルジェ本人のワインに対する考えや理解」
は、単にピノ・ノワールに留まるはずがない・・と思っています。
樽の使い方ひとつでピュアにも官能的にも仕上げられます。官能感の出を「時の流れ」に任せるのか、自身で手助けするのか・・でしょう?
ニコラ・ルジェのオート=コート・ド・ニュイも、当初のピュア一辺倒の造りから、エマニュエル・ルジェ風の官能感のあるものへ激変した訳ですが、それを単に「葡萄の樹の樹齢が上がった」とだけで片付けてしまえば、ワインの楽しみはそれなりに削がれてしまうんじゃないかとも思います。
是非、素晴らしい年の、そして終末が見えている造り手の全てを感じていただきたいと思います。
● 2018 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン
【エマニュエル・ルジェが思うニュイの白を表現していはずです!!】---以前のレヴューです。
少なくて飲めないニュイの白です。エマニュエルが思う白ワインの味わいを最も表現しているに違い無いワインです。今回は、いつか飲めるように取っておきたいなぁ・・と思っている次第です。最高の出来だと本人が言っている2017年ものですし・・ね。
● 2018 Bourgogne Hautes-Cotes de Beaune Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ボーヌ・ブラン
【こちらはエマニュエル・ルジェが思う理想の白を表現していはずです!!】
ピノ・ノワールの聖地と言えばコート=ドール、コート・ド・ニュイ、そしてヴォーヌ=ロマネ・・・と言う流れは、誰もが認めるところでしょう。ヴォーヌ=ロマネに育ち、畑仕事から醸造を神様と呼ばれる男に師事し、そして今、引退を決意しながら「今までで第一位の品質」と2017年ものを言い切ったエマニュエル・ルジェです。
そんなエマニュエル・ルジェが、シャルドネの聖地が生む白ワインに、敬意を持っていないはずがないんですね。誰もが欲しいエマニュエル・ルジェのピノ・ノワールでは有りますが、
「エマニュエル・ルジェ本人のワインに対する考えや理解」
は、単にピノ・ノワールに留まるはずがない・・と思っています。
樽の使い方ひとつでピュアにも官能的にも仕上げられます。官能感の出を「時の流れ」に任せるのか、自身で手助けするのか・・でしょう?
ニコラ・ルジェのオート=コート・ド・ニュイも、当初のピュア一辺倒の造りから、エマニュエル・ルジェ風の官能感のあるものへ激変した訳ですが、それを単に「葡萄の樹の樹齢が上がった」とだけで片付けてしまえば、ワインの楽しみはそれなりに削がれてしまうんじゃないかとも思います。
是非、素晴らしい年の、そして終末が見えている造り手の全てを感じていただきたいと思います。
● 2018 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【ニコラ・ルジェのアリゴテ、オート=コートもかなりの旨さですが何故かエマニュエルばかりがモテる!・・ってアリゴテ、まだ造ってたの?】
エマニュエル・ルジェのアリゴテは少なすぎて飲めないんですが、ニコラ・ルジェのアリゴテを数年飲み続けていて思うことは、明らかに凝縮感が増し、ピュアさが全面に出ている・・と言う事ですね。ニコラのアリゴテはリーズナブルで非常に旨いです。畑はニコラがシャンボール近郊、エマニュエルがヴォーヌ=ロマネ近郊・・と言う事で違いますが、上質さはおそらく変わらないと思います。
そもそもニコラの方の情報ではアリゴテはクレマンにするからリリースしないんじゃなかったのかな?・・と思ったんですが、それはニコラ分だけなのでしょうか。
勿論ですが、オート=コートの白はかなり本格的です。
● 2018 Bourgogne Passe-tout-Grains
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【セラートラッカーがアベレージ90ポイントです!】
セラートラッカーは、ある意味、非常に公平な評価になっている可能性が有ります。最も、「自分の好み」と言う部分が強調される嫌いは有りますが、このパスグラ2018の90点と言うのは、非常に素晴らしいものだと思っています。
noisy にとっても非常に懐かしく、愛しいアイテムでも有ります。毎年数ケース、2千円台の販売価格だったことを思えば、今でも決して高くなってはいないと思える価格です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】
知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪 く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関してはまだ何とか3千円台を保っていますし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● 2018 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【何と2018年ものは(注!)オート=コート・ド・ニュイ・ルージュでさえ・・アドヴォケイト&バーガウンドで89~91Pointsでした!】
まぁ・・ニコラ・ルジェ時代のオート・コート・ド・ニュイ・ルージュには91ポイントは付けなかったと思いますが、ドメーヌも上げ基調になってきますと、こんな風になってくるのでしょう。最もその頃よりも官能感が増した素晴らしい味わいになっていますが・・。お買い得だと思います。
なお、1年早いリリースなので・・評価を見つけるのはかなり難しいので、昨年ご紹介させていただいた2018年ものの評価を掲載させていただきました。
以下は以前のレヴューです。
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【ニコラ・ルジェのオート=コート赤もエマニュエル・ルジェに編入です!!確かに近年のオート=コートはエマニュエル・ルジェそのものの味わいでした!】
ニコラ・ルジェからエマニュエル・ルジェへ変更になったオート=コートです。エチケットが変更になると・・大きな変化が有りました。
オート=コートの赤も白も・・毎年最低2csほど入って来てたんですが、今回の赤は、「2本」です・・
なので、少なくとも 1/12 になってしまったんですね~・・。劇的ですね~。まるでドラマを観ているようですね~。
■noisy小劇場
「お代官様・・ついにこの越後屋も藩御用達の看板を上げさせていただくことになりました。なにもかもお代官様のお陰でございます~・・。御礼と言っては何ですが、当方の焼き煎餅をお持ちいたしました・・。」
「・・越後屋・・お前のところもその一件以来、随分と値を上げたのであろう?・・お主も・・悪よのぉ~」
「はっはっはっはっは・・」
てなもんですな。
でも2016年のオート=コートを飲まれた方なら、「この価格なら充分以上に見合っている」と思われるでしょう?・・実際余り変わってはいません。
しかしながら、昔から扱っていたワイン屋に行く量はnoisy 調べで 1/12 ですから、とてもテイスティングなどは出来ないし、ましてやプライスダウンなどはできないことになってしまいますね。
ご検討くださいませ。
● 2017 Emmanuel Rouget Vosne-Romanee 1er Cru les Beaumonts Special Set
エマニュエル・ルジェ ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ボーモン・スペシェル・セット
【フィネスさんセット!希少なルジェのレ・ボーモン2017年にダンジェルヴィーユ2017年カイユレ、シャーヴの2014年エルミタージュ・ブランの3本セットです。】

救済セットの2つ目は、本当に希少なんですよ・・ルジェの2017年レ・ボーモンです。
リアルワインガイドも99点と・・いや、そこは普通に100点で良くね?・・と、若者ぶって言いたくなってしまいますが、海外ではもう8万円以上の価格が当たりまえ・・日本はむしろ安いという、逆転現象が起きています。まぁ・・ルーミエさんのワインもそうなんですが、絶対に日本の方が安いですよ。
因みに2017年はルジェとしては最高の出来になったヴィンテージです。今となっては滅茶希少ですし、
「他に2本付いて・・ほぼ海外価格」
・・儲からない訳だと・・ちょっと思ってしまいました。

2017年のダンジェルヴィーユはヴォルネイ1級レ・カイユレです。なんで残っているのか不思議なワインです。なんでだろう・・教えてください。
因みにデカンターは95点で、下手をしますとルジェのレ・ボーモンよりも海外メディア評価が高いかも・・ですよ。ルジェの価格の半分・・でしょうか。でもそれもフィネスさん入れの価格で普通に付けた場合の・・が基本です。
ジャン=ルイ・シャーヴのエルミタージュ・ブラン2013年もセットにさせていただきました。またブルゴーニュのシャルドネとはニュアンスは異なりますが、ふくよかで分厚く、北ローヌの白としては酸の総量もバランスにも優れています。
こちらもアドヴォケイトが95ポイントと言うことで、フランスを代表するワインです。

あ、そうそう・・先だってご案内させていただきましたユベール・ラミーの2019年クリオ=バタール=モンラッシェですが、
「アドヴォケイトが選んだ2019年を代表するブルゴーニュワイン6本」
・・だったかな?・・6本だけ選ばれた中に、唯一の白ワインで選ばれていました。評点も100点に修正されたか、セレクトのイヴェント限定の評価なのかは判りませんが・・凄いですね~・・。2010年頃には考えられなかった出来事ですが、今となっては
「まぁ・・当然じゃない・・」
と、皆さんも思われるに違いないでしょう。
余りセットの販売はやりたくないんですが、色々と事情も有りまして・・申し訳ありません。どうぞよろしくお願いいたします。
● 2018 Chorey-les-Beaune [Finesse]
ショレ=レ=ボーヌ【ヌーヴェルセレクション】
● 2018 Chorey-les-Beaune [Finesse]
ショレ=レ=ボーヌ【フィネス】【ルジェはどれか1本】
【ニコラ・ルジェ・ルートのエマニュエル・ルジェ、ショレ=レ=ボーヌです。これは外観、中身とも全く同じかと思います。】・・以前のコメントを使用していますのでレヴュー内容は異なりますが今回はフィネスさんの輸入です。
ルートだけ異なりますが、以前のエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌと全く同様だと思います。エマニュエル・ルジェのサヴィニー=レ=ボーヌなどもそうですが、
「以前はニコラ名はフレッシュタイプ、エマニュエル名は滑らかタイプ」
と、区分けして考えていたものが、この2~3年でガラッと変わりました。差が無い・・と言う感じでしたので、
「・・そうか・・エマニュエル・ルジェの引退も近いな・・そして一本化するのかな・・・?」
と感じていたんですね。
なので、もう確実にエマニュエル・ルジェ自身はご隠居・総監督になる(なった?)のかと思います。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ニコラ・ルジェの事実上のトップ・キュヴェ?】 とても飲めないのですみません、以前のレヴューを掲載しています。

さすがにとても少ないショレ=レ=ボーヌについては、迂闊にも開ける訳にも行かず今のところ飲めておりませんで、左の写真は何とか飲んだ「オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ」ですのでお間違いの無きよう・・。
このニコラ・ルジェのショレ=レ=ボーヌにつきましては、さらに見ることの無いエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌ(メタヤージュのサヴィニー=レ=ボーヌでは無い)と、中身は全く同じものだと言うことですので、
「・・・ん・・やっぱり飲んでみたい・・」
とおっしゃるお客様も多いように思われます。
確かにベースのオート=コート・ド・ニュイも昨今は随分とエマニュエル・ルジェ風の柔らかく、ほんのりと温かみを感じる柔和な表情に、奥に隠し持ったナイフのようなヴォーヌ=ロマネ的スパイス感、官能感を見せて来ています。
ニコラ・ルジェがデビューした頃は、ニューウェーブと言うか、自然派的な「ナチュラル感」が結構に見えていて、ある種の「若さ」・・人間的若さとワインの熟度的な若さが同居しつつ、どこかエマニュエル・ルジェ的な部分を奥に持っていたと思いますが、この10年ほどの間に、若さが後退し官能感が前に出ていていると感じます。
まぁ、2000年頃のエマニュエル・ルジェは余り感心しないが、それ以降は皆さんもご存知の通りで、ニコラ・ルジェにバトンタッチすることを意識しだしたエマニュエル・ルジェのワインの進歩振りは素晴らしいものが有ります。
幾ら大叔父のアンリ・ジャイエを継承したエマニュエル・ルジェとは言え、その頃はまだ全然品物は有りましたし、noisy もベースのブルゴーニュ・パストゥグランなどは3ケースは割り当ててもらっていた頃です。御大ジャイエも引退したと言いながら、法的にドメーヌの名前を使えるギリギリまでドメーヌ・アンリ・ジャイエを名乗り、また、プレッシャーに押しつぶされていたのであろうエマニュエル・ルジェの代わり毎日に畑に立ち、醸造も手伝っていた頃です。
そんなこんなで現在のドメーヌ・エマニュエル・ルジェが有る訳ですが、ニコラ・ルジェへの継承がもう秒読み段階に入って来たのを裏付けるような味わいを、noisy もワインから感じ取っています。
人力を多く必要とするこのドメーヌも、偉大なクロ・パラントーだけに寄り掛かるだけではどうにもなりませんから、やはり拡張をしなければ雇い切れないし、ドメーヌの存続も厳しくなる訳で、この温暖化の時代には、やや冷涼で葡萄が熟し切らない畑だったアペラシオンに、その卓越した目が向いたのも正しい選択なのでしょう。
ある程度いただけるようになったら、是非とも飲んでみたいワインです。今回も残念ながら非常に少ない割り当て商品ですので、申し訳ありませんがお一人様1本限定、プラス他の条件無しのワイン1本とさせていただきます。ご検討くださいませ。
● 2018 Cote de Nuits Villages [Finesse]
コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ【フィネス】
【オート=コートではありませんよ!!コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・・・・(準)村名格の上級キュヴェです!!】
とても飲めないのですみません、以前のニコラ・ルジェ時代のレヴューを掲載しています・・・ただし、その頃とは相当に違って来ていまして、正にエマニュエル・ルジェ風の官能感溢れるものになって来ています。


ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュは非常に少ないので、
「
お一人様1本限定」
にてお願い致します。他の生産者のワインも1本同時にお願い致します。
そんな訳なので、このアイテムは飲んでいませんが、ショレ=レ=ボーヌはどうかな?・・でもコート・ド・ニュイ・ヴィラージュはエマニュエル・ルジェと中身は同じだそうです。
今回は2012年もの同様にオート=コート・ド・ニュイを飲んでみました。ショー村というのはニュイ・サン=ジョルジュの上方に有る村ですので、その間に位置する畑です。
いや~・・・飲んでみて思いました。
「・・・ルジェっぽい~!」
そう・・・何て言ったらよいのか・・ニコラ・ルジェのワインですから、ルジェっぽいと言われても困っちゃうでしょうね~。でも・・ルジェっぽいんですよ!温かみが有るというか、ヴォーヌ=ロマネっぽい酸の出方と言うか、ルジェの場合、強い酸味が余り無いですから・・アリゴテとかオート=コートの白とはだいぶニュアンスが違うんです。ピュアと言うより・・ルジェらしい・・それを強く感じます。
しかも2012年より何と色合いが濃い目で美しいんですね・・。どうなってるんですかね・・。
基本、ニコラの美しいハツラツとしたニュアンスを持っているんですが・・・あのエマニュエル・ルジェのクロ・パラの「ふにゃっとした襞が沢山有るエロティックな表情」もしっかり感じてしまうんですね~・・・。
ま、そんな表現をされても理解は難しいかもしれませんが、判る方には判る・・はずです。白ワインは余り二次発酵のニュアンスが無かったり、薄かったりするんですが、こちらはしっかり掛かってます。古樽を使用とのことで、その辺のニュアンスはバッチリなんですが、考えてみればクロパラで使った樽を使用してる可能性さえある訳ですから・・・
「クロパラが遠くに見える・・・」
と言うのも、まんざら嘘でも無いってことになりますよね?
ワインとしても非常に良く出来ています。ヴォーヌ=ロマネ的な柔らかな酸、そして皮革っぽいアロマも有ります。なので・・実に楽しいワインです・・・甥っ子oisy的にはどうだったのか判りませんけどね。
そんな訳で、この辺のワインはかなり興味が湧く要素を沢山持っていると思います。ご検討くださいませ。
● 2018 Nuits-St.-Georges Domaine Georges Jayer
ニュイ=サン=ジョルジュ・ドメーヌ・ジョルジュ・ジャイエ【フィネス】【ルジェはどれか1本】
【希少なジョルジュ・ジャイエのニュイ村名です!余り知られてはいないが、超熟で力強さとエレガントさが同居するワインです!】
新樽で仕上げるアンリ・ジャイエと、新樽を使用しないジョルジュ・ジャイエ・・昔からそのように感じていました。
早い段階から非常に美味しいアンリ・ジャイエの完璧な味わいに対し、むしろクラシックな美しさ、エキスの美味しさを感じるジョルジュ・ジャイエです。
耕作・醸造がアンリ・ジャイエからエマニュエル・ルジェにバトンタッチされましたが、90年代は・・
「ん・・?・・これって、ルジェの味筋じゃないよね?」
みたいな、何の証拠も無い、単なる憶測を、このジョルジュ・ジャイエを飲みながらしたものです。今となってはむしろ最先端な造り・・かもしれません。このところは飲めていませんのでコメントは控えますが、エマニュエル・ルジェのラインの中では非常にお買い得かと思います。
● 2018 Echezeaux Grand Cru Domaine Georges Jayer
エシェゾー・グラン・クリュ・ドメーヌ・ジョルジュ・ジャイエ【フィネス】【エマニュエル・ルジェはどれか1本限定】
【ジャイエの名前が消えようとしている・・?】・・以前のコメントを使用しています。
え~・・リアルワインガイドにも掲載の無い、ジョルジュ・ジャイエ名のエシェゾーです。エマニュエル・ルジェのエシェゾーとほぼ同様ながら、新樽を使わないか、使用率が低いワインです。
昔は普通にジョルジュ・ジャイエがリリースしていたと思いますが、noisy が知っているのはアンリ・ジャイエがリリースしていた頃からのことです。なので今はルジェがリリースしているんですね。
これだけ神様だ~・・何だと、ジャイエの名前はワイン界に認知されている訳ですが、でも実は一方では、
「ジャイエ家の名前はワイン界から消えようとしている」
ことに気付いていらっしゃるでしょうか。
アンリ・ジャイエのワインもいずれ飲みつくされ、伝説となるに違い在りませんが、その頃にはもう・・ジャイエの名の付くワインがリリースされることは無いんじゃないかと推測しています。
アンリ・ジャイエの直系はルジェ家になり、セシル・トランブレイもジャイエを名乗っていません。ジュクリーヌ・ジャイエはジャン・グリヴォーに吸収されました。可能性が有るのはジャイエ=ジル位ですか。でもロベール・ジャイエ=ジルからジャイエ=ジルになったように、そのうちジャイエが消えるかもしれません。エージュラン=ジャイエはどうかな?・・とは思いますが・・。
なのでもう、半世紀後にはジャイエの名はワインの製品の名前としては、もう残ってないかもしれませんね。かのD.R.C.がリリースしているロマネ=サン=ヴィヴァンでさえ、昔は元所有者の「マレ=モンジュ」の名前を記載していましたが、今は・・ですよね。
言ってみればこのジョルジュ・ジャイエのエシェゾーは、アンリ・ジャイエの直系では無かったからこそ、分別する意味でも必要だった訳です。
勿論、歴史的にも、「新樽のアンリ、古樽のジョルジュ」と言う樽使いの違いも継承されています。そこにはリュシアン・ジャイエのエシェゾーの区画もあった訳ですが、今ではおそらく両方のエシェゾーに仲良く分配されているものと思います。(少なくともルジェのエシェゾーにはリュシアンの区画が入っています。)
そんな意味も込めて、「ジャイエ」のエチケット上のクレジットが有る貴重なワインなのかもしれません。エマニュエル・ルジェのエシェゾーが凄いのなら、ジョルジュ・ジャイエのエシェゾーが凄く無い訳が無い・・ですよね。是非ご検討くださいませ。
● 2018 Savigny-les-Beaune
サヴィニー=レ=ボーヌ【フィネス】【エマニュエル・ルジェはどれか1本限定】
【エマニュエル・ルジェがメタヤージュで造る高質ワインです!】・・・以前のコメントを使用しています。
このワインを扱えたのは最近です。最も飲んだことは有りますよ。かのアンリ・ジャイエも90年代前半頃造っていました・・と言っても、ほとんどの作業はエマニュエル・ルジェだったはずですが・・。いつ頃だったか判りませんが、アンリ・ジャイエのクレジットからエマニュエル・ルジェに変わっています。
そもそもこのサヴィニーの畑はアンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも所有はしておらず(今も変わっていなければ・・ですが)、ジャン・クロテさんと言う方の所有で、アンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも収穫折半(メタヤージュ)で販売していました。そのジャン・クロテさんのワインが稀に市場に出ることも有り、noisy が飲んだのはそちらですね。エチケットはエマニュエル・ルジェとそっくりのもの・・いや、同じでしょうが、畑名のレ・プランショと入っていたように思います。ドメーヌ・エマニュエル・ルジェの方は畑名は無いです。その頃はまだ5~6千円でしたので、非常にリーズナブルでした。
リアルワインガイドは第61号で、今飲んで93 ポテンシャル94 飲み頃予想 今 もしくは2025~2050年 と、飲み頃に含みを持った評価で・・・それでもポテンシャル94ポイントと、呆れるような高い評価をしています。
最も半値近くのコート・ド・ニュイ・ヴラージュにポテンシャル95ポイント付けていますから、少し霞んじゃいますかね。でも、おそらくですが、相当に凄い2015年もののエマニュエル・ルジェのワインに相対して、自身の感性が理性を超えてしまったのかな・・と思います。
その証拠にニュイ=サン=ジョルジュ村名、ヴォーヌ=ロマネ村名に今飲んで94点、ポテンシャル96点と、大物のグラン・クリュ並みの評価をしちゃってます。
まぁ、noisy の古くからのお客様は、「アンリ・ジャイエの94年村名ニュイ=サン=ジョルジュを飲み、余りの完璧さに一言も発声できなかった」と言うnoisy の言葉を聞いたことが有るかと思います。徳丸さんもそんな感じだったんじゃないかと・・想像しています。
・・・っと言うことはアンリ・ジャイエに似てきた・・と言うこと?・・いや、そんなはずは無い・・などと自問自答していますが、何せ飲まないと判りませんよね。
レアなワインです。お早めにご検討くださいませ。
● 2018 Savigny-les-Beaune 1er Cru les Lavieres
サヴィニー=レ=ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・ラヴィエール
【飲んでみてビックリした!・・と言う方が非常に多いのがこのラヴィエールです。】
滅茶苦茶旨かった~・・・とおっしゃる方の多いレ・ラヴィエールです。結構に皆さんはスルーしていたキュヴェじゃないでしょうかね・・。
因みにティム・アトキン氏は、あのヴォーヌ=ロマネ村名2018年、ニュイ=サン=ジョルジュ村名2018年よりも高い評価で、91ポイントでした・・。
「・・マジですか・・?」
と思ってしまうでしょう?
でもこれからはどんどんそんなことが多くなってくると思いますよ。飲まれるタイミングで相当に味わいも異なりますからね・・。ご検討くださいませ。希少です。
以下は以前のレヴューです。
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【是非想像してみてください。ルジェの至高のニュイ=サン=ジョルジュと同じ価格・・と言うことは?・・】
以下は以前のサヴィニー=レ=ボーヌのレヴューです!
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【エマニュエル・ルジェがメタヤージュで造る高質ワインです!】
このワインを扱うのは初めてです。最も飲んだことは有りますよ。かのアンリ・ジャイエも90年代前半頃造っていました・・と言っても、ほとんどの作業はエマニュエル・ルジェだったはずですが・・。いつ頃だったか判りませんが、アンリ・ジャイエのクレジットからエマニュエル・ルジェに変わっています。
そもそもこのサヴィニーの畑はアンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも所有はしておらず(今も変わっていなければ・・ですが)、ジャン・クロテさんと言う方の所有で、アンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも収穫折半(メタヤージュ)で販売していました。そのジャン・クロテさんのワインが稀に市場に出ることも有り、noisy が飲んだのはそちらですね。エチケットはエマニュエル・ルジェとそっくりのもの・・いや、同じでしょうが、畑名のレ・プランショと入っていたように思います。ドメーヌ・エマニュエル・ルジェの方は畑名は無いです。その頃はまだ5~6千円でしたので、非常にリーズナブルでした。
リアルワインガイドは第61号で、今飲んで93 ポテンシャル94 飲み頃予想 今 もしくは2025~2050年 と、飲み頃に含みを持った評価で・・・それでもポテンシャル94ポイントと、呆れるような高い評価をしています。
最も半値近くのコート・ド・ニュイ・ヴラージュにポテンシャル95ポイント付けていますから、少し霞んじゃいますかね。でも、おそらくですが、相当に凄い2015年もののエマニュエル・ルジェのワインに相対して、自身の感性が理性を超えてしまったのかな・・と思います。
その証拠にニュイ=サン=ジョルジュ村名、ヴォーヌ=ロマネ村名に今飲んで94点、ポテンシャル96点と、大物のグラン・クリュ並みの評価をしちゃってます。
まぁ、noisy の古くからのお客様は、「アンリ・ジャイエの94年村名ニュイ=サン=ジョルジュを飲み、余りの完璧さに一言も発声できなかった」と言うnoisy の言葉を聞いたことが有るかと思います。徳丸さんもそんな感じだったんじゃないかと・・想像しています。
・・・っと言うことはアンリ・ジャイエに似てきた・・と言うこと?・・いや、そんなはずは無い・・などと自問自答していますが、何せ飲まないと判りませんよね。
レアなワインです。お早めにご検討くださいませ。
● 2018 Nuits-St.-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ【フィネス】【ルジェはどれか1本】
● 2018 Nuits-St.-Georges Magnumbottle
ニュイ=サン=ジョルジュ・マグナムボトル
【2018年もののニュイ=サン=ジョルジュ村名は超希少です!】
2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。
雹の影響で非常に少ない収穫になった村名ニュイ=サン=ジョルジュです。noisy も大好きなワインです。ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュ村名なんて・・今思い出しても・・驚きの味わいでした。ヴィノスが93ポイント付けていましたね。アドヴォケイトとバーガウンドが91ポイント、ティム・アトキン氏が90ポイントです。
【きっと・・物凄く素晴らしい仕上がりだと思います!】
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドはヴォーヌ=ロマネと同じ評価ポイントです!】
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村名でポテンシャル96点って!・・いや、アンリ・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュは100点だったと、noisy も言うかもしれません。
以下は以前のレヴューです。
リアルワインガイド第57号は、何と村名ニュイに村名ヴォーヌ=ロマネと同様の、「今飲んで95 ポテンシャル96 飲み頃予想 今~2045」と・・物凄い評価をしています。
リアルのレヴューをそっくり載せることは控えますが、長年に渡り・・noisy が言ってきたことと同じような意味合いのことが書かれています。つまり、noisy的な表現では有りますが・・
> 個人的にはアンリ・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュが大好きで・・とてもリーズナブルだったし、「完璧!」と思えるような・・そして「凄み」の備わったワインでした。その時と変わらない畑をルジェが耕作し、ワインにしていると思うと、時の流れを感じて感傷的になってしまいますね。
ん~!このワインも是非飲みたいですね・・。少ないので・・お早めにどうぞご検討ください!
● 2018 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【バーガウンド 89~92 Points、ティム・アトキン 90 Points!】
だいぶ低調な海外メディアの評価ですが、低くとも93~94 Points辺りが正当なものじゃないかと思いますよ・バーガウンドはいつも2ポイントほど低く、ティム・アトキン氏はテイスティングのタイミングを間違えたのかと思っています。
以下は以前のレヴューです。
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【ポテンシャル96ポイントの村名ワインです!】
以下は以前のレヴューです。
非常に少ない、まぁ、ある意味ではこの村名で充分・・とも思えるルジェのワインです。リアルワインガイド的には「今飲んで95 ポテンシャル96 飲みたい時が飲み頃」と、半端無いどころか、村名なのにグラン・クリュ同様の評価になっちゃってます。
アンリ・ジャイエのヴォーヌ=ロマネは女性的でしなやかで丸みの有る、ジャイエの中では優しい味わいでした。個人的な好みはニュイ=サン=ジョルジュ村名で、このワインがあればもう・・幸せ!・・と言う気持ちでした。90年代中頃以前のルジェなら、ジャイエに良く似た印象が有りました。
因みにヴィノスで92Pointsととても冷静で・・(^^;; この辺りは昔からのワインファンほど高いポイントを付けたくなるんじゃないかと予想しています。ご検討くださいませ。
● 2018 Vosne-Romanee 1er Cru les Beaumonts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ボーモン
【時に海外メディアではクロパラやエシェゾーを超える評価をされる1級レ・ボーモンです。】
2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。
例えばニール・マーチンさんなどは、2016年のレ・ボーモンにクロパラ以上の「96~98 Points」を与えていますから、よほどツボにはまったとしか考えられないんですが・・確かめてないので何も言えませんで残念です。
因みにティム・アトキンさんは2018年もののルジェには相当に厳しく、このレ・ボーモンも92 Points に過ぎません。ただ、他のテイスターの評価が見当たらないので・・すみません。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第69号は 今飲んで 98 ポテンシャル 99 飲み頃予想 飲みたい時が飲み頃!・・リッシュブール並みと言うことでしょうか。】
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第61号は 今飲んで98 ポテンシャル 99~100 ← 点数も飲み頃予想も意味無し!】
おっと~・・来ましたね~・・ついにポテンシャル99~100 と、限り無く満点に近い・・ながらも「意味無し」が付いています。
実は noisy的には・・このエマニュエル・ルジェさんのレ・ボーモン、何度か飲んでいますが大当たりしたことは一度も無く、いつも何となく「?」マークを感じていたものです。やけに樽っぽかったり・・焦げ臭と言いますか、余り「らしくない」感じがして、
「良く判らんワインだなぁ・・」
と言う印象でした。
もっとも1990年中盤~2000年前後のルジェのワインに関しては、余り良い印象を持っていないので・・いや、勘違いされると困りますので言い訳しておきますが、決して悪くないんですよ。悪くは無いけれど、
「完璧だったアンリ・ジャイエを継いだエマニュエル・ルジェ」
と言う頭が元より有りますからね。より「疑念を持ちつつのテイスティング」になってしまっていたのかもしれませんけどね。
で、このような・・「100点」が付くのを目にすると、たかだかあれから十数年なのに隔世の感を得るような感じです。ご検討くださいませ。
● 2018 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
● 2018 Echezeaux Grand Cru Magnumbottle
エシェゾー・グラン・クリュ・マグナムボトル
【海外メディア情報ですみません・・アドヴォケイト 96Points、バーガウンド 95Points、ティム・アトキン93Points!】
2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。 飲めないのですみませんね・・減らしてしまったら怒られそうで・・
ティム・アトキンさんはかなり早いタイミングで評価が上がっていましたので、おそらく相当早い段階でのテイスティングだったのかと想像していますが、それが違っているとしても、他の評価機関よりも低過ぎる感じがします。アドヴォケイト、バーガウンドは共に2017年ものを超えた評価を出しています。
2018年ものは相当「持ちが良い」と思われます。もっともドメーヌでは、「すぐ飲んでも美味しい」とも言っているようですので・・悩ましいですね。
以下は以前のレヴューです。
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【脅威の満点ワインのマグナムです!激レア!】
←エシェゾーの畑
まぁ~・・リアルワインガイド第69号をご覧になられたリアルワインガイドファンの方で有れば、2017年のエマニュエル・ルジェはスルーする訳にはいかないと・・そんな気持ちを強くされたんじゃないかと思います。
何せこのエシェゾー2017年も「今飲んで100Points」「ポテンシャル100Points」「飲みたい時が飲み頃」と、2014年もの以降リアルワインガイド的にもルーミエさんのミュジニー以来の満点を奢っています。しかも2014年もののコラムの前文で、ルーミエさんの2005年ミュジニーのテイスティングの後、
「自分のワインの旅は終わったな・・」
と思われた・・が、しかし・・
のように感想を述べられています。
まぁ、文章をそのまま書き続けるわけには当然行きませんが、やはり・・・
「旅はまだ続いていた・・」
と言う本心を書かれていらっしゃるのでしょう。それだけのことがあったのだと・・。
ルジェのエシェゾーと言えば、元々はアンリ・ジャイエの畑でしたから、ジャイエのワインの中では特級リッシュブール、1級クロ・パラントーより格下で有り、下手をすれば1級ブリュレよりも下に見られる風でした。
しかしながら、ジャイエ一族の別のエシェゾー畑を90年代中盤以降から混ぜることにより、堂々たる風格を見せるようになっていた訳です。
一昨年に飲んだ(いや、飲ませてもらった・・が正しい)ルジェの1999年のエシェゾー・・いや、実際はコルクを抜いたら2000年だったんですが、中々に力強く、遠い昔にリアルワインガイドのテイスティングで出会った1999年ものの中身スカスカなイメージは、さほど無かったように思い出します。
しかし、同時に飲んだ(飲ませてもらった・・が正しい)御大アンリ・ジャイエの1999年の、余りのジャイエ風のパーフェクトさに、古き良き時代の記憶が一気に蘇り、ルジェとの差を感じたものです。
リアルワインガイド第57号の評価と言うのは、他でも書きましたが、そのような「唖然とさせられるような体験」の再現が徳丸さんにも起きたんだと感じていますし、おそらく noisy もその場にいたとするのなら、やはり同じように、
「100点でも200点でも・・」
と言うような気持ちになったんじゃないかと思うんですね。
やはりエマニュエル・ルジェは身体を悪くしていた期間が長く、一時は廃人同様・・などとの噂が流れていました。そんなエマニュエルを長く助けていたのは、実は御大のアンリ・ジャイエ自身で有り、
「アンリさん?・・今日も畑にいるよ~・・」
と、2000年頃に尋ねた方にご近所さんは応えてくれたそうです。
で、今は二人の息子さんがエマニュエルさんを一生懸命にサポートしていると伝えられますから、それが実を結んだのが2014年からのルジェのワインだと言えるでしょう。
非常に希少なワインです。ご検討くださいませ。
● 2018 Vosne-Romanee 1er Cru Cros Parantoux
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・クロ・パラントー
【海外メディア情報のみですみません・・。アドヴォケイト97 Points、ヴィノス96 Points、バーガウンド93~96 Points、ティム・アトキン 94 Points!】
2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。 他の海外メディアが2017年ものの評価からさらに積み上げるか、同様かの評点を出しているのに対し、ちょっとへそ曲がりの傾向が見える?ティム・アトキン氏は94ポイントと下げ気味ですね。やはりテイスティングのタイミング(仕上がって無い時と、ほぼ仕上がった時、製品になってから・・と色々有ります。)で結構異なるように思えます。
このところのエマニュエル・ルジェのワインはnoisy もビックリするほどの妖艶さを持ち合わせていて、
「一嗅ぎしただけでノックアウト!」
とおっしゃる方が多いですよね。
やはりエルヴァージュ、樽の使い方、マロラクティックのやり方に秘訣が有りそうです。どのように「酸化をコントロール」するか・・なのかな?・・などと想像しています。まぁ・・それは今や下級クラスでも確認できますから、さっさとクロパラを開けてしまう方は少ないでしょう。
海外ではどんなに安くても税抜きで25万円です。単独だと「無いです」と言われるのがオチ?・・・もしくは30万円からでしょう。安いのは有難いです。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドは何と今飲んで 100↑ ポテンシャル 100↑ !!】 いや~・・凄いですね・・。アクセス集中にnoisywineのサーバーが耐えられるかどうか、大変に心配です。焦らず、でも確実にご注文ください。メンバー登録されて、メンバーログインしてからご注文いただきますと早いです。メンバー登録してもログインしなければ遅いです。また新着メンバー登録とメンバー登録を取り違えていらっしゃる方も多いのでご注意くださいね。
また申し訳ありませんがお約束事は必ずお守りくださるようお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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←クロパラの畑
【リアルワインガイドは何と今飲んで 100↑ ポテンシャル 100↑ !!】 詳しくは他のコラム、もしくはリアルワインガイド第61号をご覧ください。おそらくエマニュエル・ルジェのクロ・パラントー史上、最高傑作となったと予想される希少なワインです。
勿論ですが高い評価をしているのはリアルワインガイドだけでは無くて、アドヴォケイトも97~99Pointsと言う高い評価をしています。
まぁ、この辺りの評価になってしまうと、100点でも96点でも・・noisy 的には同じ・・と考えています。ある人は96点を付けたとすると、
「96~100の最高レンジに値する最高品質のワインであると認めた」
と言うことで有って、あとは個体差とか、好みとかの避けられない事情により変わってしまうもの・・だと思います。
noisy も一人のワインテイスターとしてポイントを付けなければならない際に常々思っていることは、ワインが語って来る言葉を出来得る限り聞くことと、
「96~100、91~95 の評価ポイントのレンジを間違えないこと」
言い換えれば、
「96点以上か、91点以上か、90点を付けられるか・もしくはそれ以下か」
がまず第一で有り、そこから、
「96点以上なら・・何点なのか?」
のように考慮して行く感じ・・もしくは逆に、
「印象上は94点から95+点だが・・96点以上になる可能性は無いか?」
と再帰的に熟考する感じですね。
なので、96Points で有るとするなら、下から上げた・・95点から加算した可能性が多くなりますが、97点以上で有るならば、100点からの減点法になる可能性が高いかな・・とも思いますので、そうなると先ほどの個体差とか、環境とか人によっては好みとか・・が入った上での評点になるんじゃないかと思います。
つまらないことを書きましたが、このワインは是非ともnoisy も飲みたいものです。一生ものでしょう!ご検討くださいませ。
● 2018 Ladoix Blanc
ラドワ・ブラン
● 2018 Ladoix 1er Cru les Grechons Blanc
ラドワ・プルミエ・クリュ・レ・グレション・ブラン
【今、コルトンが熱い?!ついにエマニュエル・ルジェもコルトンに進出?コルトン、そしてシャルルマーニュを産出する3つの村のひとつ、ラドワのブランです!】

「ラドワ」の白です。1級の「グレション」と村名です。詳細は不明・・何と言ってもこのコロナ禍ですから、フィネスさんもフランスに飛べず、余り情報が無いようです。
そうは言っても入荷数も僅少ですから、何か情報が無いかと・・ネットを徘徊していましたら・・相当ウロウロした甲斐が有りましたよ。何と、左の写真を見つけました!・・
「2018 コルトン・ル・ロニェ・グラン・クリュ S.A.S.ルジェ・ペール・エ・フィス!」
何と・・メオ=カミュゼの銘酒と同じ畑です!・・いや、今回の入荷では無いですよ。あくまでネットで拾った画像です。なので、文字情報は全く在りませんが、
「D.R.C.に続いてルジェもコルトンに進出!」
が決定的になった訳ですね。
「・・それは果報!・・でも、今回のコラムとは関係ないんじゃ・・?」
と思われるかもしれませんが・・そうじゃないんですね~・・。
実はコルトンの「ロニェ」と言う畑は、「ラドワ」と言う村に有るんですね。セリニーも同様ですんで、「ラドワ=セリニー」と言われてます。
ラドワは、アロース=コルトンの北側に接していまして、ちょうど「ル・コルトン」「ルナルド」辺りと境界を分けた形で、「ヴェルジェンヌ」「ロニェ」がラドワ側に展開しています。コルトンの丘の北側部分です。そしてそのグラン・クリュを下側から抱くように幾つかの1級畑が存在し、その周りを村名畑が取り巻く・・そして、異なる丘の高い部分で東~南向きの畑が1級畑・・そんな感じなんですね。
で、グレションはそんな日照の良い畑のひとつで、将来は結構に有望なんじゃないかと思えるロケーションです。
D.R.C.もかのシャルルマーニュ大帝由来の畑からコルトン=シャルルマーニュを造り出しましたし、ルロワも随分前から「コルトン」をリリースしています。
まぁ、ちょっと儲かったから畑を買おう・・と思ってもこの時代、そう簡単には事は運ばない訳ですから、メタヤージュで始めて徐々に・・と言うスタンスが多いんじゃないでしょうか。
なので、この「コルトン・ル・ロニェ」を見ると、この白の二種の存在もまた、ちょっと違って見えてくるんじゃないかと思っています。
そして、ラドワ・・もしくはラドワ=セリニーはPKさんによると、
「コート・ド・ボーヌの忘れられたアペラシオン」
と言う言葉で紹介されているように、ほとんど知られていないんですね。なので、
「価格は・・安い」
です。
まぁ、「ル・ロニェ」のちゃんとした名前は、「ル・ロニェ・エ・コルトン」ですから、
「コルトンと言うアペラシオンは、本来ラドワに有った!」
訳で、某国の大統領さん風に言えば、
「アロース=コルトンに盗まれた」
とも言えなくもない訳でして・・いや、アロース側にもル・コルトンが有りますから・・と新大統領に言われてしまいそうでは有りますが、もし、同じような境遇だったモンラッシェ同様に、
「ラドワ=コルトン」
と名付けておけば、ルイ・ラトゥールの黄金時代に持て囃され、今はかなり状況が違ったのかもしれないですよね。そもそもコルトン=ルナルドは素晴らしい畑ですし、ル・ロニェ・エ・コルトンは地続きですから・・今のメオ=カミュゼのコルトンの不人気さは、この先も続くのかどうか・・などと考えてしまいます。
それでも、マダム・ルロワに注いでもらおうと待っていたのに、某エージェントのおじさんに注がれてしまったドメーヌ・ルロワの「コルトン」の素晴らしさは・・今も感覚として残っていますから、やはり「コルトン」と言うワインは素晴らしいポテンシャルを持っている・・そう思っています。
また、今回のラドワの2アイテムは数量が兎に角少ないのと、飲んでどうこう言うような状況なのかどうか・・判断が結構に難しいので、取りあえず・・販売させていただき、後に繋げようと思っています。ご検討くださいませ。
● 2018 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【ニコラ・ルジェのオート=コート赤もエマニュエル・ルジェに編入です!!確かに近年のオート=コートはエマニュエル・ルジェそのものの味わいでした!】
ニコラ・ルジェからエマニュエル・ルジェへ変更になったオート=コートです。エチケットが変更になると・・大きな変化が有りました。
オート=コートの赤も白も・・毎年最低2csほど入って来てたんですが、今回の赤は、「2本」です・・
なので、少なくとも 1/12 になってしまったんですね~・・。劇的ですね~。まるでドラマを観ているようですね~。
■noisy小劇場
「お代官様・・ついにこの越後屋も藩御用達の看板を上げさせていただくことになりました。なにもかもお代官様のお陰でございます~・・。御礼と言っては何ですが、当方の焼き煎餅をお持ちいたしました・・。」
「・・越後屋・・お前のところもその一件以来、随分と値を上げたのであろう?・・お主も・・悪よのぉ~」
「はっはっはっはっは・・」
てなもんですな。
でも2016年のオート=コートを飲まれた方なら、「この価格なら充分以上に見合っている」と思われるでしょう?・・実際余り変わってはいません。
しかしながら、昔から扱っていたワイン屋に行く量はnoisy 調べで 1/12 ですから、とてもテイスティングなどは出来ないし、ましてやプライスダウンなどはできないことになってしまいますね。
ご検討くださいませ。
● 2018 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【ある意味・・激レアです!】
2018年のエマニュエル・ルジェはお一人様1本限定+販売条件になりますのでお守りいただきますようお願いいたします。
入荷も少なく、ワイン屋は中々飲めないアイテムです。この価格帯は引く手数多でなかなか・・誰か飲ませてくれないでしょうかね・・。それともコラムごと、書いてくれると有難いんですが・・(^^;; その昔、インターネットを始めた頃は、そんな世の中になるとは思っていましたが、実際できるようになってしまうと・・セキュリティだとかの問題で、簡単には行かなくなってしまうんですよ。・・お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【脅威のポテンシャル92ポイント!激レアです!】
実は・・このワインはnoisy も飲んだことが無い・・です。なので何も言えない・・。リアルは凄い評価です。条件付きでフィネスさんのワインを何か1本、お買い上げください。
以下は以前のパストゥグランのコメントより
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【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】
知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関しては余り値上がりしていませんし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● 2018 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【ニコラ・ルジェのアリゴテ、オート=コートもかなりの旨さですが何故かエマニュエルばかりがモテる!・・ってアリゴテ、まだ造ってたの?】
エマニュエル・ルジェのアリゴテは少なすぎて飲めないんですが、ニコラ・ルジェのアリゴテを数年飲み続けていて思うことは、明らかに凝縮感が増し、ピュアさが全面に出ている・・と言う事ですね。ニコラのアリゴテはリーズナブルで非常に旨いです。畑はニコラがシャンボール近郊、エマニュエルがヴォーヌ=ロマネ近郊・・と言う事で違いますが、上質さはおそらく変わらないと思います。
そもそもニコラの方の情報ではアリゴテはクレマンにするからリリースしないんじゃなかったのかな?・・と思ったんですが、それはニコラ分だけなのでしょうか。
勿論ですが、オート=コートの白はかなり本格的です。
● 2018 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン
【エマニュエル・ルジェが思うニュイの白を表現していはずです!!】
少なくて飲めないニュイの白です。エマニュエルが思う白ワインの味わいを最も表現しているに違い無いワインです。今回は、いつか飲めるように取っておきたいなぁ・・と思っている次第です。最高の出来だと本人が言っている2017年ものですし・・ね。
● 2018 Bourgogne Hautes-Cotes de Beaune Blanc
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ボーヌ・ブラン【フィネス】【エマニュエル・ルジェはどれか1本限定】
【こちらはエマニュエル・ルジェが思う理想の白を表現していはずです!!】
ピノ・ノワールの聖地と言えばコート=ドール、コート・ド・ニュイ、そしてヴォーヌ=ロマネ・・・と言う流れは、誰もが認めるところでしょう。ヴォーヌ=ロマネに育ち、畑仕事から醸造を神様と呼ばれる男に師事し、そして今、引退を決意しながら「今までで第一位の品質」と2017年ものを言い切ったエマニュエル・ルジェです。
そんなエマニュエル・ルジェが、シャルドネの聖地が生む白ワインに、敬意を持っていないはずがないんですね。誰もが欲しいエマニュエル・ルジェのピノ・ノワールでは有りますが、
「エマニュエル・ルジェ本人のワインに対する考えや理解」
は、単にピノ・ノワールに留まるはずがない・・と思っています。
樽の使い方ひとつでピュアにも官能的にも仕上げられます。官能感の出を「時の流れ」に任せるのか、自身で手助けするのか・・でしょう?
ニコラ・ルジェのオート=コート・ド・ニュイも、当初のピュア一辺倒の造りから、エマニュエル・ルジェ風の官能感のあるものへ激変した訳ですが、それを単に「葡萄の樹の樹齢が上がった」とだけで片付けてしまえば、ワインの楽しみはそれなりに削がれてしまうんじゃないかとも思います。
是非、素晴らしい年の、そして終末が見えている造り手の全てを感じていただきたいと思います。
● 2018 Bourgogne Passe-tout-Grains
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】

知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪 く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関してはまだ何とか3千円台を保っていますし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● 2017 Echezeaux Grand Cru Domaine Georges Jayer
エシェゾー・グラン・クリュ・ドメーヌ・ジョルジュ・ジャイエ
【ジャイエの名前が消えようとしている・・?】・・以前のコメントを使用しています。
え~・・リアルワインガイドにも掲載の無い、ジョルジュ・ジャイエ名のエシェゾーです。エマニュエル・ルジェのエシェゾーとほぼ同様ながら、新樽を使わないか、使用率が低いワインです。
昔は普通にジョルジュ・ジャイエがリリースしていたと思いますが、noisy が知っているのはアンリ・ジャイエがリリースしていた頃からのことです。なので今はルジェがリリースしているんですね。
これだけ神様だ~・・何だと、ジャイエの名前はワイン界に認知されている訳ですが、でも実は一方では、
「ジャイエ家の名前はワイン界から消えようとしている」
ことに気付いていらっしゃるでしょうか。
アンリ・ジャイエのワインもいずれ飲みつくされ、伝説となるに違い在りませんが、その頃にはもう・・ジャイエの名の付くワインがリリースされることは無いんじゃないかと推測しています。
アンリ・ジャイエの直系はルジェ家になり、セシル・トランブレイもジャイエを名乗っていません。ジュクリーヌ・ジャイエはジャン・グリヴォーに吸収されました。可能性が有るのはジャイエ=ジル位ですか。でもロベール・ジャイエ=ジルからジャイエ=ジルになったように、そのうちジャイエが消えるかもしれません。エージュラン=ジャイエはどうかな?・・とは思いますが・・。
なのでもう、半世紀後にはジャイエの名はワインの製品の名前としては、もう残ってないかもしれませんね。かのD.R.C.がリリースしているロマネ=サン=ヴィヴァンでさえ、昔は元所有者の「マレ=モンジュ」の名前を記載していましたが、今は・・ですよね。
言ってみればこのジョルジュ・ジャイエのエシェゾーは、アンリ・ジャイエの直系では無かったからこそ、分別する意味でも必要だった訳です。
勿論、歴史的にも、「新樽のアンリ、古樽のジョルジュ」と言う樽使いの違いも継承されています。そこにはリュシアン・ジャイエのエシェゾーの区画もあった訳ですが、今ではおそらく両方のエシェゾーに仲良く分配されているものと思います。(少なくともルジェのエシェゾーにはリュシアンの区画が入っています。)
そんな意味も込めて、「ジャイエ」のエチケット上のクレジットが有る貴重なワインなのかもしれません。エマニュエル・ルジェのエシェゾーが凄いのなら、ジョルジュ・ジャイエのエシェゾーが凄く無い訳が無い・・ですよね。是非ご検討くださいませ。
● 2017 Cote de Nuits Villages [Finesse]
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ【フィネス】
【オート=コートではありませんよ!!コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・・・・(準)村名格の上級キュヴェです!中身はエマニュエル・ルジェと同じものです!】
とても飲めないのですみません、以前のレヴューを掲載しています。


ショレ=レ=ボーヌとコート・ド・ニュイ・ヴィラージュは非常に少ないので、
「
お一人様1本限定」
にてお願い致します。他の生産者のワインも1本同時にお願い致します。
そんな訳なので、このアイテムは飲んでいませんが、ショレ=レ=ボーヌはどうかな?・・でもコート・ド・ニュイ・ヴィラージュはエマニュエル・ルジェと中身は同じだそうです。
今回は2012年もの同様にオート=コート・ド・ニュイを飲んでみました。ショー村というのはニュイ・サン=ジョルジュの上方に有る村ですので、その間に位置する畑です。
いや~・・・飲んでみて思いました。
「・・・ルジェっぽい~!」
そう・・・何て言ったらよいのか・・ニコラ・ルジェのワインですから、ルジェっぽいと言われても困っちゃうでしょうね~。でも・・ルジェっぽいんですよ!温かみが有るというか、ヴォーヌ=ロマネっぽい酸の出方と言うか、ルジェの場合、強い酸味が余り無いですから・・アリゴテとかオート=コートの白とはだいぶニュアンスが違うんです。ピュアと言うより・・ルジェらしい・・それを強く感じます。
しかも2012年より何と色合いが濃い目で美しいんですね・・。どうなってるんですかね・・。
基本、ニコラの美しいハツラツとしたニュアンスを持っているんですが・・・あのエマニュエル・ルジェのクロ・パラの「ふにゃっとした襞が沢山有るエロティックな表情」もしっかり感じてしまうんですね~・・・。
ま、そんな表現をされても理解は難しいかもしれませんが、判る方には判る・・はずです。白ワインは余り二次発酵のニュアンスが無かったり、薄かったりするんですが、こちらはしっかり掛かってます。古樽を使用とのことで、その辺のニュアンスはバッチリなんですが、考えてみればクロパラで使った樽を使用してる可能性さえある訳ですから・・・
「クロパラが遠くに見える・・・」
と言うのも、まんざら嘘でも無いってことになりますよね?
ワインとしても非常に良く出来ています。ヴォーヌ=ロマネ的な柔らかな酸、そして皮革っぽいアロマも有ります。なので・・実に楽しいワインです・・・甥っ子oisy的にはどうだったのか判りませんけどね。
そんな訳で、この辺のワインはかなり興味が湧く要素を沢山持っていると思います。ご検討くださいませ。
● 2017 Nuits-St.-Georges Domaine Georges Jayer
ニュイ=サン=ジョルジュ・ドメーヌ・ジョルジュ・ジャイエ
【希少なジョルジュ・ジャイエのニュイ村名です!余り知られてはいないが、超熟で力強さとエレガントさが同居するワインです!】
新樽で仕上げるアンリ・ジャイエと、新樽を使用しないジョルジュ・ジャイエ・・昔からそのように感じていました。
早い段階から非常に美味しいアンリ・ジャイエの完璧な味わいに対し、むしろクラシックな美しさ、エキスの美味しさを感じるジョルジュ・ジャイエです。
耕作・醸造がアンリ・ジャイエからエマニュエル・ルジェにバトンタッチされましたが、90年代は・・
「ん・・?・・これって、ルジェの味筋じゃないよね?」
みたいな、何の証拠も無い、単なる憶測を、このジョルジュ・ジャイエを飲みながらしたものです。今となってはむしろ最先端な造り・・かもしれません。このところは飲めていませんのでコメントは控えますが、エマニュエル・ルジェのラインの中では非常にお買い得かと思います。
● 2017 Chorey-les-Beaune [Finesse]
ショレ=レ=ボーヌ【フィネス】
【ニコラ・ルジェ・ルートのエマニュエル・ルジェ、ショレ=レ=ボーヌです。これは外観、中身とも全く同じかと思います。】・・以前のコメントを使用していますのでレヴュー内容は異なりますが今回はフィネスさんの輸入です。
ルートだけ異なりますが、以前のエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌと全く同様だと思います。エマニュエル・ルジェのサヴィニー=レ=ボーヌなどもそうですが、
「以前はニコラ名はフレッシュタイプ、エマニュエル名は滑らかタイプ」
と、区分けして考えていたものが、この2~3年でガラッと変わりました。差が無い・・と言う感じでしたので、
「・・そうか・・エマニュエル・ルジェの引退も近いな・・そして一本化するのかな・・・?」
と感じていたんですね。
なので、もう確実にエマニュエル・ルジェ自身はご隠居・総監督になる(なった?)のかと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【ニコラ・ルジェの事実上のトップ・キュヴェ?】 とても飲めないのですみません、以前のレヴューを掲載しています。

さすがにとても少ないショレ=レ=ボーヌについては、迂闊にも開ける訳にも行かず今のところ飲めておりませんで、左の写真は何とか飲んだ「オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ」ですのでお間違いの無きよう・・。
このニコラ・ルジェのショレ=レ=ボーヌにつきましては、さらに見ることの無いエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌ(メタヤージュのサヴィニー=レ=ボーヌでは無い)と、中身は全く同じものだと言うことですので、
「・・・ん・・やっぱり飲んでみたい・・」
とおっしゃるお客様も多いように思われます。
確かにベースのオート=コート・ド・ニュイも昨今は随分とエマニュエル・ルジェ風の柔らかく、ほんのりと温かみを感じる柔和な表情に、奥に隠し持ったナイフのようなヴォーヌ=ロマネ的スパイス感、官能感を見せて来ています。
ニコラ・ルジェがデビューした頃は、ニューウェーブと言うか、自然派的な「ナチュラル感」が結構に見えていて、ある種の「若さ」・・人間的若さとワインの熟度的な若さが同居しつつ、どこかエマニュエル・ルジェ的な部分を奥に持っていたと思いますが、この10年ほどの間に、若さが後退し官能感が前に出ていていると感じます。
まぁ、2000年頃のエマニュエル・ルジェは余り感心しないが、それ以降は皆さんもご存知の通りで、ニコラ・ルジェにバトンタッチすることを意識しだしたエマニュエル・ルジェのワインの進歩振りは素晴らしいものが有ります。
幾ら大叔父のアンリ・ジャイエを継承したエマニュエル・ルジェとは言え、その頃はまだ全然品物は有りましたし、noisy もベースのブルゴーニュ・パストゥグランなどは3ケースは割り当ててもらっていた頃です。御大ジャイエも引退したと言いながら、法的にドメーヌの名前を使えるギリギリまでドメーヌ・アンリ・ジャイエを名乗り、また、プレッシャーに押しつぶされていたのであろうエマニュエル・ルジェの代わり毎日に畑に立ち、醸造も手伝っていた頃です。
そんなこんなで現在のドメーヌ・エマニュエル・ルジェが有る訳ですが、ニコラ・ルジェへの継承がもう秒読み段階に入って来たのを裏付けるような味わいを、noisy もワインから感じ取っています。
人力を多く必要とするこのドメーヌも、偉大なクロ・パラントーだけに寄り掛かるだけではどうにもなりませんから、やはり拡張をしなければ雇い切れないし、ドメーヌの存続も厳しくなる訳で、この温暖化の時代には、やや冷涼で葡萄が熟し切らない畑だったアペラシオンに、その卓越した目が向いたのも正しい選択なのでしょう。
ある程度いただけるようになったら、是非とも飲んでみたいワインです。今回も残念ながら非常に少ない割り当て商品ですので、申し訳ありませんがお一人様1本限定、プラス他の条件無しのワイン1本とさせていただきます。ご検討くださいませ。
● 2017 Savigny-les-Beaune
サヴィニー=レ=ボーヌ
【エマニュエル・ルジェがメタヤージュで造る高質ワインです!】・・・以前のコメントを使用しています。
このワインを扱うのは初めてです。最も飲んだことは有りますよ。かのアンリ・ジャイエも90年代前半頃造っていました・・と言っても、ほとんどの作業はエマニュエル・ルジェだったはずですが・・。いつ頃だったか判りませんが、アンリ・ジャイエのクレジットからエマニュエル・ルジェに変わっています。
そもそもこのサヴィニーの畑はアンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも所有はしておらず(今も変わっていなければ・・ですが)、ジャン・クロテさんと言う方の所有で、アンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも収穫折半(メタヤージュ)で販売していました。そのジャン・クロテさんのワインが稀に市場に出ることも有り、noisy が飲んだのはそちらですね。エチケットはエマニュエル・ルジェとそっくりのもの・・いや、同じでしょうが、畑名のレ・プランショと入っていたように思います。ドメーヌ・エマニュエル・ルジェの方は畑名は無いです。その頃はまだ5~6千円でしたので、非常にリーズナブルでした。
リアルワインガイドは第61号で、今飲んで93 ポテンシャル94 飲み頃予想 今 もしくは2025~2050年 と、飲み頃に含みを持った評価で・・・それでもポテンシャル94ポイントと、呆れるような高い評価をしています。
最も半値近くのコート・ド・ニュイ・ヴラージュにポテンシャル95ポイント付けていますから、少し霞んじゃいますかね。でも、おそらくですが、相当に凄い2015年もののエマニュエル・ルジェのワインに相対して、自身の感性が理性を超えてしまったのかな・・と思います。
その証拠にニュイ=サン=ジョルジュ村名、ヴォーヌ=ロマネ村名に今飲んで94点、ポテンシャル96点と、大物のグラン・クリュ並みの評価をしちゃってます。
まぁ、noisy の古くからのお客様は、「アンリ・ジャイエの94年村名ニュイ=サン=ジョルジュを飲み、余りの完璧さに一言も発声できなかった」と言うnoisy の言葉を聞いたことが有るかと思います。徳丸さんもそんな感じだったんじゃないかと・・想像しています。
・・・っと言うことはアンリ・ジャイエに似てきた・・と言うこと?・・いや、そんなはずは無い・・などと自問自答していますが、何せ飲まないと判りませんよね。
レアなワインです。お早めにご検討くださいませ。
● 2017 Savigny-les-Beaune 1er Cru les Lavieres
サヴィニー=レ=ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・ラヴィエール
【是非想像してみてください。ルジェの至高のニュイ=サン=ジョルジュと同じ価格・・と言うことは?・・】
以下は以前のサヴィニー=レ=ボーヌのレヴューです!
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【エマニュエル・ルジェがメタヤージュで造る高質ワインです!】
このワインを扱うのは初めてです。最も飲んだことは有りますよ。かのアンリ・ジャイエも90年代前半頃造っていました・・と言っても、ほとんどの作業はエマニュエル・ルジェだったはずですが・・。いつ頃だったか判りませんが、アンリ・ジャイエのクレジットからエマニュエル・ルジェに変わっています。
そもそもこのサヴィニーの畑はアンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも所有はしておらず(今も変わっていなければ・・ですが)、ジャン・クロテさんと言う方の所有で、アンリ・ジャイエもエマニュエル・ルジェも収穫折半(メタヤージュ)で販売していました。そのジャン・クロテさんのワインが稀に市場に出ることも有り、noisy が飲んだのはそちらですね。エチケットはエマニュエル・ルジェとそっくりのもの・・いや、同じでしょうが、畑名のレ・プランショと入っていたように思います。ドメーヌ・エマニュエル・ルジェの方は畑名は無いです。その頃はまだ5~6千円でしたので、非常にリーズナブルでした。
リアルワインガイドは第61号で、今飲んで93 ポテンシャル94 飲み頃予想 今 もしくは2025~2050年 と、飲み頃に含みを持った評価で・・・それでもポテンシャル94ポイントと、呆れるような高い評価をしています。
最も半値近くのコート・ド・ニュイ・ヴラージュにポテンシャル95ポイント付けていますから、少し霞んじゃいますかね。でも、おそらくですが、相当に凄い2015年もののエマニュエル・ルジェのワインに相対して、自身の感性が理性を超えてしまったのかな・・と思います。
その証拠にニュイ=サン=ジョルジュ村名、ヴォーヌ=ロマネ村名に今飲んで94点、ポテンシャル96点と、大物のグラン・クリュ並みの評価をしちゃってます。
まぁ、noisy の古くからのお客様は、「アンリ・ジャイエの94年村名ニュイ=サン=ジョルジュを飲み、余りの完璧さに一言も発声できなかった」と言うnoisy の言葉を聞いたことが有るかと思います。徳丸さんもそんな感じだったんじゃないかと・・想像しています。
・・・っと言うことはアンリ・ジャイエに似てきた・・と言うこと?・・いや、そんなはずは無い・・などと自問自答していますが、何せ飲まないと判りませんよね。
レアなワインです。お早めにご検討くださいませ。
● 2017 Nuits-St.-Georges
ニュイ=サン=ジョルジュ
● 2017 Nuits-St.-Georges Magnumbottle
ニュイ=サン=ジョルジュ・マグナムボトル
【きっと・・物凄く素晴らしい仕上がりだと思います!】
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドはヴォーヌ=ロマネと同じ評価ポイントです!】
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村名でポテンシャル96点って!・・いや、アンリ・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュは100点だったと、noisy も言うかもしれません。
以下は以前のレヴューです。
リアルワインガイド第57号は、何と村名ニュイに村名ヴォーヌ=ロマネと同様の、「今飲んで95 ポテンシャル96 飲み頃予想 今~2045」と・・物凄い評価をしています。
リアルのレヴューをそっくり載せることは控えますが、長年に渡り・・noisy が言ってきたことと同じような意味合いのことが書かれています。つまり、noisy的な表現では有りますが・・
> 個人的にはアンリ・ジャイエのニュイ=サン=ジョルジュが大好きで・・とてもリーズナブルだったし、「完璧!」と思えるような・・そして「凄み」の備わったワインでした。その時と変わらない畑をルジェが耕作し、ワインにしていると思うと、時の流れを感じて感傷的になってしまいますね。
ん~!このワインも是非飲みたいですね・・。少ないので・・お早めにどうぞご検討ください!
● 2017 Vosne-Romanee Magnumbottle
ヴォーヌ=ロマネ・マグナムボトル
● 2017 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【ポテンシャル96ポイントの村名ワインです!】
以下は以前のレヴューです。
非常に少ない、まぁ、ある意味ではこの村名で充分・・とも思えるルジェのワインです。リアルワインガイド的には「今飲んで95 ポテンシャル96 飲みたい時が飲み頃」と、半端無いどころか、村名なのにグラン・クリュ同様の評価になっちゃってます。
アンリ・ジャイエのヴォーヌ=ロマネは女性的でしなやかで丸みの有る、ジャイエの中では優しい味わいでした。個人的な好みはニュイ=サン=ジョルジュ村名で、このワインがあればもう・・幸せ!・・と言う気持ちでした。90年代中頃以前のルジェなら、ジャイエに良く似た印象が有りました。
因みにヴィノスで92Pointsととても冷静で・・(^^;; この辺りは昔からのワインファンほど高いポイントを付けたくなるんじゃないかと予想しています。ご検討くださいませ。
● 2017 Vosne-Romanee 1er Cru les Beaumonts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ボーモン
【リアルワインガイド第69号は 今飲んで 98 ポテンシャル 99 飲み頃予想 飲みたい時が飲み頃!・・リッシュブール並みと言うことでしょうか。】
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第61号は 今飲んで98 ポテンシャル 99~100 ← 点数も飲み頃予想も意味無し!】
おっと~・・来ましたね~・・ついにポテンシャル99~100 と、限り無く満点に近い・・ながらも「意味無し」が付いています。
実は noisy的には・・このエマニュエル・ルジェさんのレ・ボーモン、何度か飲んでいますが大当たりしたことは一度も無く、いつも何となく「?」マークを感じていたものです。やけに樽っぽかったり・・焦げ臭と言いますか、余り「らしくない」感じがして、
「良く判らんワインだなぁ・・」
と言う印象でした。
もっとも1990年中盤~2000年前後のルジェのワインに関しては、余り良い印象を持っていないので・・いや、勘違いされると困りますので言い訳しておきますが、決して悪くないんですよ。悪くは無いけれど、
「完璧だったアンリ・ジャイエを継いだエマニュエル・ルジェ」
と言う頭が元より有りますからね。より「疑念を持ちつつのテイスティング」になってしまっていたのかもしれませんけどね。
で、このような・・「100点」が付くのを目にすると、たかだかあれから十数年なのに隔世の感を得るような感じです。ご検討くださいませ。
● 2017 Echezeaux Grand Cru
エシェゾー・グラン・クリュ
【こちらはリアルワインガイド第69号で 今飲んで100 ポテンシャル100 飲み頃予想 飲みたい時が飲み頃 ・・???】
まぁ、100点法ですから当然ながら100点が最高点です。はい・・誰かが飲ませてくれない限り、noisy は当分飲めないでしょう。最もリーズナブルな100点ブルゴーニュワイン・・なのでしょうね。
以下は以前のレヴューです。
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【脅威の満点ワインです!】
←エシェゾーの畑
まぁ~・・リアルワインガイド第61号をご覧になられたリアルワインガイドファンの方で有れば、2015年のエマニュエル・ルジェはスルーする訳にはいかないと・・そんな気持ちを強くされたんじゃないかと思います。
何せこのエシェゾー2015年も「今飲んで100Points」「ポテンシャル100Points」「点数も飲み頃予想も意味無し」と、前年の2014年ものに続きリアルワインガイド的にもルーミエさんのミュジニー以来の満点を奢っています。しかもコラムの前文で、ルーミエさんの2005年ミュジニーのテイスティングの後、
「自分のワインの旅は終わったな・・」
と思われた・・が、しかし・・
のように感想を述べられています。この続きが知りたい方は是非・・57号、61号をご購入くださいませ。
まぁ、文章をそのまま書き続けるわけには当然行きませんが、やはり・・・
「旅はまだ続いていた・・」
と言う本心を書かれていらっしゃるのでしょう。それだけのことがあったのだと・・。
ルジェのエシェゾーと言えば、元々はアンリ・ジャイエの畑でしたから、ジャイエのワインの中では特級リッシュブール、1級クロ・パラントーより格下で有り、下手をすれば1級ブリュレよりも下に見られる風でした。
しかしながら、ジャイエ一族の別のエシェゾー畑を90年代中盤以降から混ぜることにより、堂々たる風格を見せるようになっていた訳です。
一昨年に飲んだ(いや、飲ませてもらった・・が正しい)ルジェの1999年のエシェゾー・・いや、実際はコルクを抜いたら2000年だったんですが、中々に力強く、遠い昔にリアルワインガイドのテイスティングで出会った1999年ものの中身スカスカなイメージは、さほど無かったように思い出します。
しかし、同時に飲んだ(飲ませてもらった・・が正しい)御大アンリ・ジャイエの1999年の、余りのジャイエ風のパーフェクトさに、古き良き時代の記憶が一気に蘇り、ルジェとの差を感じたものです。
今回のリアルワインガイド第57号の評価と言うのは、他でも書きましたが、そのような「唖然とさせられるような体験」の再現が徳丸さんにも起きたんだと感じていますし、おそらく noisy もその場にいたとするのなら、やはり同じように、
「100点でも200点でも・・」
と言うような気持ちになったんじゃないかと思うんですね。
やはりエマニュエル・ルジェは身体を悪くしていた期間が長く、一時は廃人同様・・などとの噂が流れていました。そんなエマニュエルを長く助けていたのは、実は御大のアンリ・ジャイエ自身で有り、
「アンリさん?・・今日も畑にいるよ~・・」
と、2000年頃に尋ねた方にご近所さんは応えてくれたそうです。
で、今は二人の息子さんがエマニュエルさんを一生懸命にサポートしていると伝えられますから、それが実を結んだのが2014年、2015年のルジェのワインだと言えるでしょう。
非常に希少なワインです。ご検討くださいませ。
● 2017 Echezeaux Grand Cru Magnumbottle
エシェゾー・グラン・クリュ・マグナムボトル
【脅威の満点ワインのマグナムです!激レア!】

←エシェゾーの畑
まぁ~・・リアルワインガイド第69号をご覧になられたリアルワインガイドファンの方で有れば、2017年のエマニュエル・ルジェはスルーする訳にはいかないと・・そんな気持ちを強くされたんじゃないかと思います。
何せこのエシェゾー2017年も「今飲んで100Points」「ポテンシャル100Points」「飲みたい時が飲み頃」と、2014年もの以降リアルワインガイド的にもルーミエさんのミュジニー以来の満点を奢っています。しかも2014年もののコラムの前文で、ルーミエさんの2005年ミュジニーのテイスティングの後、
「自分のワインの旅は終わったな・・」
と思われた・・が、しかし・・
のように感想を述べられています。
まぁ、文章をそのまま書き続けるわけには当然行きませんが、やはり・・・
「旅はまだ続いていた・・」
と言う本心を書かれていらっしゃるのでしょう。それだけのことがあったのだと・・。
ルジェのエシェゾーと言えば、元々はアンリ・ジャイエの畑でしたから、ジャイエのワインの中では特級リッシュブール、1級クロ・パラントーより格下で有り、下手をすれば1級ブリュレよりも下に見られる風でした。
しかしながら、ジャイエ一族の別のエシェゾー畑を90年代中盤以降から混ぜることにより、堂々たる風格を見せるようになっていた訳です。
一昨年に飲んだ(いや、飲ませてもらった・・が正しい)ルジェの1999年のエシェゾー・・いや、実際はコルクを抜いたら2000年だったんですが、中々に力強く、遠い昔にリアルワインガイドのテイスティングで出会った1999年ものの中身スカスカなイメージは、さほど無かったように思い出します。
しかし、同時に飲んだ(飲ませてもらった・・が正しい)御大アンリ・ジャイエの1999年の、余りのジャイエ風のパーフェクトさに、古き良き時代の記憶が一気に蘇り、ルジェとの差を感じたものです。
リアルワインガイド第57号の評価と言うのは、他でも書きましたが、そのような「唖然とさせられるような体験」の再現が徳丸さんにも起きたんだと感じていますし、おそらく noisy もその場にいたとするのなら、やはり同じように、
「100点でも200点でも・・」
と言うような気持ちになったんじゃないかと思うんですね。
やはりエマニュエル・ルジェは身体を悪くしていた期間が長く、一時は廃人同様・・などとの噂が流れていました。そんなエマニュエルを長く助けていたのは、実は御大のアンリ・ジャイエ自身で有り、
「アンリさん?・・今日も畑にいるよ~・・」
と、2000年頃に尋ねた方にご近所さんは応えてくれたそうです。
で、今は二人の息子さんがエマニュエルさんを一生懸命にサポートしていると伝えられますから、それが実を結んだのが2014年からのルジェのワインだと言えるでしょう。
非常に希少なワインです。ご検討くださいませ。
● 2017 Vosne-Romanee 1er Cru Cros Parantoux Magnumbottle
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・クロ・パラントー・マグナムボトル
【激レアです!リアルワインガイド第69号は、何と100↑点!!】

←クロパラの畑
詳しくは他のコラム、もしくはリアルワインガイド第57号をご覧ください。おそらくエマニュエル・ルジェのクロ・パラントー史上、最高傑作となったと予想される希少なワインです。
勿論ですが高い評価をしているのはリアルワインガイドだけでは無くて、ティム・アトキン氏も97Pointsと言う高い評価をしていますし、辛口で有名な「la Revue du Vin de France」も19/20Pointsと、トラペのシャンベルタン2014年の19.5/20Pointsに続く評価です。
まぁ、この辺りの評価になってしまうと、100点でも96点でも・・noisy 的には同じ・・と考えています。ある人は96点を付けたとすると、
「96~100の最高レンジに値する最高品質のワインであると認めた」
と言うことで有って、あとは個体差とか、好みとかの避けられない事情により変わってしまうもの・・だと思います。
noisy も一人のワインテイスターとしてポイントを付けなければならない際に常々思っていることは、ワインが語って来る言葉を出来得る限り聞くことと、
「96~100、91~95 の評価ポイントのレンジを間違えないこと」
言い換えれば、
「96点以上か、91点以上か、90点を付けられるか・もしくはそれ以下か」
がまず第一で有り、そこから、
「96点以上なら・・何点なのか?」
のように考慮して行く感じ・・もしくは逆に、
「印象上は94点から95+点だが・・96点以上になる可能性は無いか?」
と再帰的に熟考する感じですね。
なので、96Points で有るとするなら、下から上げた・・95点から加算した可能性が多くなりますが、97点以上で有るならば、100点からの減点法になる可能性が高いかな・・とも思いますので、そうなると先ほどの個体差とか、環境とか人によっては好みとか・・が入った上での評点になるんじゃないかと思います。
つまらないことを書きましたが、このワインは是非ともnoisy も飲みたいものです。一生ものでしょう!ご検討くださいませ。
● 2017 Vosne-Romanee 1er Cru Cros Parantoux
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・クロ・パラントー
【リアルワインガイドは何と今飲んで 100↑ ポテンシャル 100↑ !!】
いや~・・凄いですね・・。アクセス集中にnoisywineのサーバーが耐えられるかどうか、大変に心配です。焦らず、でも確実にご注文ください。メンバー登録されて、メンバーログインしてからご注文いただきますと早いです。メンバー登録してもログインしなければ遅いです。また新着メンバー登録とメンバー登録を取り違えていらっしゃる方も多いのでご注意くださいね。
また申し訳ありませんがお約束事は必ずお守りくださるようお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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←クロパラの畑
【リアルワインガイドは何と今飲んで 100↑ ポテンシャル 100↑ !!】 詳しくは他のコラム、もしくはリアルワインガイド第61号をご覧ください。おそらくエマニュエル・ルジェのクロ・パラントー史上、最高傑作となったと予想される希少なワインです。
勿論ですが高い評価をしているのはリアルワインガイドだけでは無くて、アドヴォケイトも97~99Pointsと言う高い評価をしています。
まぁ、この辺りの評価になってしまうと、100点でも96点でも・・noisy 的には同じ・・と考えています。ある人は96点を付けたとすると、
「96~100の最高レンジに値する最高品質のワインであると認めた」
と言うことで有って、あとは個体差とか、好みとかの避けられない事情により変わってしまうもの・・だと思います。
noisy も一人のワインテイスターとしてポイントを付けなければならない際に常々思っていることは、ワインが語って来る言葉を出来得る限り聞くことと、
「96~100、91~95 の評価ポイントのレンジを間違えないこと」
言い換えれば、
「96点以上か、91点以上か、90点を付けられるか・もしくはそれ以下か」
がまず第一で有り、そこから、
「96点以上なら・・何点なのか?」
のように考慮して行く感じ・・もしくは逆に、
「印象上は94点から95+点だが・・96点以上になる可能性は無いか?」
と再帰的に熟考する感じですね。
なので、96Points で有るとするなら、下から上げた・・95点から加算した可能性が多くなりますが、97点以上で有るならば、100点からの減点法になる可能性が高いかな・・とも思いますので、そうなると先ほどの個体差とか、環境とか人によっては好みとか・・が入った上での評点になるんじゃないかと思います。
つまらないことを書きましたが、このワインは是非ともnoisy も飲みたいものです。一生ものでしょう!ご検討くださいませ。
● 2017 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【以前はニコラ・ルジェのアリゴテは、エマニュエル・ルジェのアリゴテとは違っていたんですが?】
エージェントさんのテクニカルを見ると、どうやら輸入元による違いは無いようですね。今はクレマンにする分を除いて、全て一緒にしているようです。
以下は以前のレヴューです。
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【ニコラ・ルジェのアリゴテ、オート=コートもかなりの旨さですが何故かエマニュエルばかりがモテる!】
エマニュエル・ルジェのアリゴテは少なすぎて飲めないんですが、ニコラ・ルジェのアリゴテを数年飲み続けていて思うことは、明らかに凝縮感が増し、ピュアさが全面に出ている・・と言う事ですね。ニコラのアリゴテはリーズナブルで非常に旨いです。畑はニコラがシャンボール近郊、エマニュエルがヴォーヌ=ロマネ近郊・・と言う事で違いますが、上質さはおそらく変わらないと思います。
親子の作品を飲み比べてみるのも面白いかもしれません。
勿論ですが、オート=コートの白はかなり本格的です。
● 2017 Bourgogne Passe-Tout-Grains
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【こちらは輸入元による差は基本的には無いでしょう・・つまり、中身は同じと言って良いかと・・でも?】
全くもって外観は昔からのルジェのパスグラです。・・ので、ニコラ・ルジェ・ルートとエマニュエル・ルジェ・ルートのものの差は無いように思います。
でも!・・フィネスさんのテクニカルでは2017年はピノ2:ガメ1でしたので・・今回分はヌーヴェルセレクションさん分ですが、ピノ50%:ガメ50%になってます。
まぁ、そんなことを突っ込んでもしょうがないので、問い合わせなどはしませんが、むしろその辺も「密やかな楽しみ」にされると面白いかと。
何せ「入荷1本」ですからね・・激レアでは有ります。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】
知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪 く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関してはまだ何とか3千円台を保っていますし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● 2017 Bourgogne Hautes-Cotes de Nuits Rouge
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ
【ニコラ・ルジェのオート=コート赤もエマニュエル・ルジェに編入です!!確かに近年のオート=コートはエマニュエル・ルジェそのものの味わいでした!】
ニコラ・ルジェからエマニュエル・ルジェへ変更になったオート=コートです。エチケットが変更になると・・大きな変化が有りました。
オート=コートの赤も白も・・毎年最低2csほど入って来てたんですが、今回の赤は、「2本」です・・
なので、少なくとも 1/12 になってしまったんですね~・・。劇的ですね~。まるでドラマを観ているようですね~。
■noisy小劇場
「お代官様・・ついにこの越後屋も藩御用達の看板を上げさせていただくことになりました。なにもかもお代官様のお陰でございます~・・。御礼と言っては何ですが、当方の焼き煎餅をお持ちいたしました・・。」
「・・越後屋・・お前のところもその一件以来、随分と値を上げたのであろう?・・お主も・・悪よのぉ~」
「はっはっはっはっは・・」
てなもんですな。
でも2016年のオート=コートを飲まれた方なら、「この価格なら充分以上に見合っている」と思われるでしょう?・・実際余り変わってはいません。
しかしながら、昔から扱っていたワイン屋に行く量はnoisy 調べで 1/12 ですから、とてもテイスティングなどは出来ないし、ましてやプライスダウンなどはできないことになってしまいますね。
ご検討くださいませ。
● 2017 Chorey-les-Beaune
ショレ=レ=ボーヌ
【ニコラ・ルジェ・ルートのエマニュエル・ルジェ、ショレ=レ=ボーヌです。これは外観、中身とも全く同じかと思います。】
ルートだけ異なりますが、以前のエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌと全く同様だと思います。エマニュエル・ルジェのサヴィニー=レ=ボーヌなどもそうですが、
「以前はニコラ名はフレッシュタイプ、エマニュエル名は滑らかタイプ」
と、区分けして考えていたものが、この2~3年でガラッと変わりました。差が無い・・と言う感じでしたので、
「・・そうか・・エマニュエル・ルジェの引退も近いな・・そして一本化するのかな・・・?」
と感じていたんですね。
なので、もう確実にエマニュエル・ルジェ自身はご隠居・総監督になる(なった?)のかと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【ニコラ・ルジェの事実上のトップ・キュヴェ?】 とても飲めないのですみません、以前のレヴューを掲載しています。

さすがにとても少ないショレ=レ=ボーヌについては、迂闊にも開ける訳にも行かず今のところ飲めておりませんで、左の写真は何とか飲んだ「オート=コート・ド・ニュイ・ルージュ」ですのでお間違いの無きよう・・。
このニコラ・ルジェのショレ=レ=ボーヌにつきましては、さらに見ることの無いエマニュエル・ルジェのショレ=レ=ボーヌ(メタヤージュのサヴィニー=レ=ボーヌでは無い)と、中身は全く同じものだと言うことですので、
「・・・ん・・やっぱり飲んでみたい・・」
とおっしゃるお客様も多いように思われます。
確かにベースのオート=コート・ド・ニュイも昨今は随分とエマニュエル・ルジェ風の柔らかく、ほんのりと温かみを感じる柔和な表情に、奥に隠し持ったナイフのようなヴォーヌ=ロマネ的スパイス感、官能感を見せて来ています。
ニコラ・ルジェがデビューした頃は、ニューウェーブと言うか、自然派的な「ナチュラル感」が結構に見えていて、ある種の「若さ」・・人間的若さとワインの熟度的な若さが同居しつつ、どこかエマニュエル・ルジェ的な部分を奥に持っていたと思いますが、この10年ほどの間に、若さが後退し官能感が前に出ていていると感じます。
まぁ、2000年頃のエマニュエル・ルジェは余り感心しないが、それ以降は皆さんもご存知の通りで、ニコラ・ルジェにバトンタッチすることを意識しだしたエマニュエル・ルジェのワインの進歩振りは素晴らしいものが有ります。
幾ら大叔父のアンリ・ジャイエを継承したエマニュエル・ルジェとは言え、その頃はまだ全然品物は有りましたし、noisy もベースのブルゴーニュ・パストゥグランなどは3ケースは割り当ててもらっていた頃です。御大ジャイエも引退したと言いながら、法的にドメーヌの名前を使えるギリギリまでドメーヌ・アンリ・ジャイエを名乗り、また、プレッシャーに押しつぶされていたのであろうエマニュエル・ルジェの代わり毎日に畑に立ち、醸造も手伝っていた頃です。
そんなこんなで現在のドメーヌ・エマニュエル・ルジェが有る訳ですが、ニコラ・ルジェへの継承がもう秒読み段階に入って来たのを裏付けるような味わいを、noisy もワインから感じ取っています。
人力を多く必要とするこのドメーヌも、偉大なクロ・パラントーだけに寄り掛かるだけではどうにもなりませんから、やはり拡張をしなければ雇い切れないし、ドメーヌの存続も厳しくなる訳で、この温暖化の時代には、やや冷涼で葡萄が熟し切らない畑だったアペラシオンに、その卓越した目が向いたのも正しい選択なのでしょう。
ある程度いただけるようになったら、是非とも飲んでみたいワインです。今回も残念ながら非常に少ない割り当て商品ですので、申し訳ありませんがお一人様1本限定、プラス他の条件無しのワイン1本とさせていただきます。ご検討くださいませ。
● 2017 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ
【脅威のポテンシャル92ポイント!激レアです!】
実は・・このワインはnoisy も飲んだことが無い・・です。なので何も言えない・・。リアルは凄い評価です。条件付きでフィネスさんのワインを何か1本、お買い上げください。
以下は以前のパストゥグランのコメントより
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【エマニュエル・ルジェのベースの味わいがここにあります!】
知らない方にとっては、
「クロパラ??・・・新種の鼠系の動物??それともクロレラ・アスパラの略??って、コラ!」
・・・みたいなノリは無理矢理こじつけているだけのノリツッコミ・・・では有りますが、知っている方なら、
「安かったら何とか・・・何とか手に入れて一度は飲んでみたい・・・」
と思わせるに違いないでしょう。例えそれが漫画やワイン屋の策略から捻じ込まれたホラ話に近いものから生まれた強迫観念に近いものじゃなかったとして も・・・。
もともとはヴォーヌ=ロマネ村の気高いグランクリュの上部に有る、半分キャベツ畑、半分荒地だったような土地を、神様と呼ばれた男が開墾し、リッシュ ブールよりも軽量ながらも秀逸過ぎるワインを生み出したことから始まっています。今では神様も元の世界へ戻られ、残された畑のほぼ半分を、甥っ子のエマ ニュエル・ルジェが造っている訳です。
しかしながらクロパラがどんなに優れたワインを生み出す畑だったとしても、神様はリッシュブールを愛されたのは紛れも無い事実・・・のように思います が、グラマラスなリッシュブールよりもややスタイリッシュなクロパラを日本人は愛すのでしょう。
神様はきっととても几帳面、もしくは完全主義者的な性格だったんじゃないかな?・・・対してルジェは結構細やかな神経も持ちつつも、大らかというか、悪く言えばズボラな部分も持ち合わせているように感じます。・・・・まあ、今までのワインを飲んでの印象です。
なお、このパストゥーグランに関しては余り値上がりしていませんし、とても滑らかで旨いのでお買い得だと思います。
● N.V. Cremant de Bourgogne Blanc Brut
クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブラン・ブリュット