ドメーヌ・ギィ・アミオ・エ・フィス
ギィ・アミオ・エ・フィス
フランス Domaine Guy Amiot et Fils ブルゴーニュ
● 秀逸なシャルドネを造り出すギイ・アミオです。まあ、ル・モンラッシェは仕方が無いにせよ、ドメーヌのトップワインは実質このレ・ドゥモワゼルです。しかも、早飲みが効くし結構熟成もしますので重宝です。そして何より・・・美味しいです。



■モンラッシェとドゥモワゼルを所有するシャサーニュの隠れたスター
ドメーヌ・ギィ・アミオ(以前のドメーヌ名はアミオ・ボンフィス)はシャサーニュ・モンラッシェに4代続く造り手で、3代目のギィに代わって、現在はふたりの息子、ティエリーとファブリスがもっぱらドメーヌの運営を取り仕切る。
珠玉のクリマ、特級モンラッシェを所有する造り手のひとりだが、その面積はわずか9a10ca。ふたつの区画をシャサーニュ側最上部にもつ。これは第一次大戦の後、初代アルセーヌ・アミオが買った区画であり、1920年にブドウが植えられた。ドメーヌはこの他にも、シャサーニュ・モンラッシェにマレシャル、ヴェルジェ、シャンガン、クロ・サン・ジャン、カイユレなど数々の1級畑を所有。
ピュリニー・モンラッシェには、モンラッシェとピュリニー・モンラッシェ1級カイユレに挟まれた、幻のような狭小の区画ドゥモワゼルも所有している。遅摘みによるリッチな味わいがこのドメーヌの特徴で、それぞれのクリマが本来持つミネラル感とともに荘厳な世界を提供してくれる。シャサーニュ・モンラッシェの造り手なだけにクロ・サン・ジャンやマルトロワなど赤ワインのラインナップも揃っており、同じクリマであれば赤のほうが2割近く安い一方、洗練された味わいに仕上がっており、お値打ち感が強い。
またドメーヌでは買いブドウながらクレマン・ド・ブルゴーニュの白とロゼも手がけている。これがラベルもお洒落で値段もこなれており、シャンパーニュでは気取り過ぎるが本格的な味わいを求める向きにおいて、ぴったりのスパークリングワインである。
● 2015 Puligny-Montrachet 1er Cru les Demoiselles
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ドゥモワゼル
【いつもプリップリ!冷ややかな柑橘や温かい地方の果実も感じられる、いつも享楽的なドゥモワゼルです。】
ん~・・どうでしょう・・。リアルワインガイド第60号は、2014年ものより少しダウンした評価をしていますね。この辺は好みかなぁ・・もしくは、何を物差しにするか、良しとするかで変わってくる部分かもしれません。
しかし、いつも美味しい・・いつ開けても良いと安心できるドゥモワゼルも、2015年ものは値上げが厳しいですね。もうこの辺りの希少な1級ものは、2万円台に突入するのも時間の問題なのかもしれません。noisy も飲めなくなって何年か・・まぁ、バックヴィンテージものなどが購入出来た時は飲んでいますが、2015年は優れた年だと思えるので飲まずとも仕入れられますが、2016年はどうしようか・・思案のしどころです。
プリップリの果実、ゴージャスな味わい、しかめっ面をして飲まないで済む・・?素晴らしく享楽的なピュリニー1級です。ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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【このドゥモワゼルが日本に入ってこなくなったら・・かなりの損失です!】
リアルワインガイドの今のところの最新号、第55号(2016/09/15発売)には、
「なんとこの銘酒が14年は入ってこない。<中略>嫌な予感よ、当たらないでくれ」
と、徳丸編集長も気にしていたワインです。
いや、遅れていただけでちゃんと来ましたよ・・と後で電話せにゃいかんかな?・・とも思うんですが、当然、もう知っているだろうな~と・・。リアルの場合は原稿の締め切りから発行まで約1カ月弱、何とか記事の差し替えが出来る期限はギリギリ2週間前ほどですから、その時間差で、「・・あちゃ~・・」と言うことも起きちゃうんですね。
因みにリアルワインガイドは93+ 94+ 2019~2045と、素晴らしい評価です。noisy も実は2011年もの以来のご紹介になったかな?・・と思いますが、、
「ん・・この価格なら納得!」
と思っていたものが、この何年かで、「どっひゃ~!」と言う位に上がってしまったので、2012、2013年とすっ飛ばしてしまったんですね。
2014年ものは納得行く価格になっていましたので扱うことにしました。
味わいの方は、
「ゴージャス!リッチ!な ピュリニー=モンラッシェ × 2 風果実味 + 気品!」
です。
ある種、ピクニックでル・モンラッシェ(禿山)のすそ野でその姿を眺めつつ、フルーツ満載のお弁当を食べてるような雰囲気でしょうか。
それに自然派と言ってもリュット・レゾネですので、ナチュラルなニュアンスはちょびっとだけ、非常にピュアなシャルドネです。
ちょっと休めれば、大体いつ飲んでもピュリニーのゴージャスな味わいを見せてくれるのが良いです。しかも、何故かまだ海外ではさほど注目されていないんですね・・。なので、こんなプライスでご案内が可能なんです。注目されちゃいますとシュヴァリエ並み・・のプライスに近くなってしまうでしょうから、この倍はするようになってしまうでしょう。
ただしこのワインは、シュヴァリエの下部でモンラッシェとレ・カイユレの間にある畑ですが、
「シュヴァリエらしいミネラリティは奥の方に・・・モンラッシェの果実感は超前面に」
あるような感じで、レ・カイユレが持つモンラッシェ同様の「若いうちの厳しさ」が余り感じられないのがちょっと不思議なんですね・・。超極楽シャルドネと言うべきスタイルです。
良い出来になったと思われる2014年のドゥモワゼルです。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のコラムより転載しています。
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【このワインだけは毎年買ってますが・・・やっぱりいつも残らないです・・・】
ギイ・アミオさんちは・・、ル・モンラッシェとこのドゥモワゼルを見たら・・・価格が良ければ買っておきましょう。まずル・モンラッシェは手に入らないでしょうが、ドゥモワエルは何故かそこまで引く手数多では無いようです。しかし、ピュリニーの、ピュリニーたる由縁、そして、1級の1級たる理由、特級のその理由など、感慨に耽りながら想像力を掻き立ててくれる・・掻き立たせられるシャルドネなんですね。まあ、下記を読んでいただいて飲んでいただければ、きっとそのようになってしまうでしょう。
2011年のコード・ド・ボーヌ・シャルドネは、悪くないと思いますよ。是非ご検討くださいね。お奨めします。
以下は以前のコラムより転載しました。
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【グレートながらも未だにリーズナブル!なんででしょうか??】
まずはちょっと説明しておきましょう。かのル・モラッシェは標高250~270m辺りの、ピュリニーとシャサーニュの村にほぼ半分にまたがって存在して います。その上部がシュヴァリエ=モンラッシェで、北側が1級のル・カイユレです。
ちょっと話が飛びますが、シュヴァリエ=モンラッシェとイコールで結んでいるのは、もともとはレ・シュヴァリエというリューディだからです。それをル・ モンラッシェにあやかって、繋げている訳です。意味が有るんですよ。だから=(イコール)、ハイフンは略さないようにしましょうね。
で、問題なノンはこのドモワゼル・・・。区画自体はル・カイユレの上部に有るんです。ということは、シュヴァリエ=モンラッシェの北隣ですよね。さらに は、このドモワゼルというリューディは、今ではシュヴァリエ=モンラッシェとして通っている方が大きいんです。すなわち、ルイ・ジャドとルイ・ラトゥール のシュヴァリエ=モンラッシェ・ドゥモワゼルがそうです。両社は裁判で散々ゴネて、シュヴァリエ=モンラッシェとして認めさせてしまったんですね。
また、ちょっと飛んででしまいますが、ル・カイユレの中にもクロ・デュ・カイユレという区画がありまして、この一部もシュヴァリエ=モンラッシェとして認められています。
今回ご紹介するのは、おそらく飲み頃だろうと思われる、とっても安価な1997年と、グレートイヤーと予想される2005年のドゥモワゼルです。実はど ちらも理由が有って飲んでいないんです。数は無いし、勿体無いし・・・せっかくなら美味しく飲みたい!と思うのが心情ではありますんで・・・。
「1997年ってオフじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、さにあらず・・・この年のボーヌのシャルドネは92年以来のグレートイヤーと言えるでしょう。
で、このギイ・アミオさんちのドゥモワゼルが何でこんなにリーズナブルなのか・・・という、とても難しい問題の謎解きなんですが、noisy が独断と偏見で思うには、
「若くても美味しく飲めてしまうから!」
だと思うんですね。ハッキリ言ってリリース時から美味しく飲めてしまうんです。果実味が豊かでとてもバランスが良い。当然ながら複雑な表情は出てこな い・・・。大抵、10年掛けて上昇してゆく1級、特級が多い中、安くて美味しいドゥモワゼルは、さっさと飲まれてしまって複雑性に掛けるんじゃないかと、 正当な評価をされていないと想像しています。
そうだなあ・・一皮剥けるまで待つ・・・それに尽きると思いますよ。周りはグラン・クリュとル・カイユレですから・・・、悪いわけが無いじゃ無いです か。何時飲んでも美味しく、熟成して感動させるワインになるんじゃないかと・・・理解しています。
さらに余計なことを因んでしまいますと、かのアドヴォケイトですが、この1997年のドゥモワゼルを93点と評価していました。まあ、点数はどうでも良いんです。ところが、Maturity 飲み頃を late と書いていたんです。つまり、
「もう終わったよ」
ということですね。
さらにところがです。少し前にアドヴォケイトのサイトが衣替えをしたんですが、なんとこの時に、上記のように変更になっていたんです ね!2001-2008 って成ってました・・・。ちょっとだけ間違いに気づいたのかな?どうでも良いことでは有りますが、こういった文章と言うのは記録に残ってしまいますの で・・・怖いですよね。リーズナブルで、とても美味しい可能性のある、ドゥモワゼルのご紹介でした。noisy も絶対に飲みたいです。
● 2014 Puligny-Montrachet 1er Cru les Demoiselles
ピュリニー=モンラッシェ・プルミエ・クリュ・レ・ドゥモワゼル
【このドゥモワゼルが日本に入ってこなくなったら・・かなりの損失です!】
リアルワインガイドの今のところの最新号、第55号(2016/09/15発売)には、
「なんとこの銘酒が14年は入ってこない。<中略>嫌な予感よ、当たらないでくれ」
と、徳丸編集長も気にしていたワインです。
いや、遅れていただけでちゃんと来ましたよ・・と後で電話せにゃいかんかな?・・とも思うんですが、当然、もう知っているだろうな~と・・。リアルの場合は原稿の締め切りから発行まで約1カ月弱、何とか記事の差し替えが出来る期限はギリギリ2週間前ほどですから、その時間差で、「・・あちゃ~・・」と言うことも起きちゃうんですね。
因みにリアルワインガイドは93+ 94+ 2019~2045と、素晴らしい評価です。noisy も実は2011年もの以来のご紹介になったかな?・・と思いますが、、
「ん・・この価格なら納得!」
と思っていたものが、この何年かで、「どっひゃ~!」と言う位に上がってしまったので、2012、2013年とすっ飛ばしてしまったんですね。
2014年ものは納得行く価格になっていましたので扱うことにしました。
味わいの方は、
「ゴージャス!リッチ!な ピュリニー=モンラッシェ × 2 風果実味 + 気品!」
です。
ある種、ピクニックでル・モンラッシェ(禿山)のすそ野でその姿を眺めつつ、フルーツ満載のお弁当を食べてるような雰囲気でしょうか。
それに自然派と言ってもリュット・レゾネですので、ナチュラルなニュアンスはちょびっとだけ、非常にピュアなシャルドネです。
ちょっと休めれば、大体いつ飲んでもピュリニーのゴージャスな味わいを見せてくれるのが良いです。しかも、何故かまだ海外ではさほど注目されていないんですね・・。なので、こんなプライスでご案内が可能なんです。注目されちゃいますとシュヴァリエ並み・・のプライスに近くなってしまうでしょうから、この倍はするようになってしまうでしょう。
ただしこのワインは、シュヴァリエの下部でモンラッシェとレ・カイユレの間にある畑ですが、
「シュヴァリエらしいミネラリティは奥の方に・・・モンラッシェの果実感は超前面に」
あるような感じで、レ・カイユレが持つモンラッシェ同様の「若いうちの厳しさ」が余り感じられないのがちょっと不思議なんですね・・。超極楽シャルドネと言うべきスタイルです。
良い出来になったと思われる2014年のドゥモワゼルです。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のコラムより転載しています。
━━━━━
【このワインだけは毎年買ってますが・・・やっぱりいつも残らないです・・・】
ギイ・アミオさんちは・・、ル・モンラッシェとこのドゥモワゼルを見たら・・・価格が良ければ買っておきましょう。まずル・モンラッシェは手に入らないでしょうが、ドゥモワエルは何故かそこまで引く手数多では無いようです。しかし、ピュリニーの、ピュリニーたる由縁、そして、1級の1級たる理由、特級のその理由など、感慨に耽りながら想像力を掻き立ててくれる・・掻き立たせられるシャルドネなんですね。まあ、下記を読んでいただいて飲んでいただければ、きっとそのようになってしまうでしょう。
2011年のコード・ド・ボーヌ・シャルドネは、悪くないと思いますよ。是非ご検討くださいね。お奨めします。
以下は以前のコラムより転載しました。
━━━━━
【グレートながらも未だにリーズナブル!なんででしょうか??】
まずはちょっと説明しておきましょう。かのル・モラッシェは標高250~270m辺りの、ピュリニーとシャサーニュの村にほぼ半分にまたがって存在して います。その上部がシュヴァリエ=モンラッシェで、北側が1級のル・カイユレです。
ちょっと話が飛びますが、シュヴァリエ=モンラッシェとイコールで結んでいるのは、もともとはレ・シュヴァリエというリューディだからです。それをル・ モンラッシェにあやかって、繋げている訳です。意味が有るんですよ。だから=(イコール)、ハイフンは略さないようにしましょうね。
で、問題なノンはこのドモワゼル・・・。区画自体はル・カイユレの上部に有るんです。ということは、シュヴァリエ=モンラッシェの北隣ですよね。さらに は、このドモワゼルというリューディは、今ではシュヴァリエ=モンラッシェとして通っている方が大きいんです。すなわち、ルイ・ジャドとルイ・ラトゥール のシュヴァリエ=モンラッシェ・ドゥモワゼルがそうです。両社は裁判で散々ゴネて、シュヴァリエ=モンラッシェとして認めさせてしまったんですね。
また、ちょっと飛んででしまいますが、ル・カイユレの中にもクロ・デュ・カイユレという区画がありまして、この一部もシュヴァリエ=モンラッシェとして認められています。
今回ご紹介するのは、おそらく飲み頃だろうと思われる、とっても安価な1997年と、グレートイヤーと予想される2005年のドゥモワゼルです。実はど ちらも理由が有って飲んでいないんです。数は無いし、勿体無いし・・・せっかくなら美味しく飲みたい!と思うのが心情ではありますんで・・・。
「1997年ってオフじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、さにあらず・・・この年のボーヌのシャルドネは92年以来のグレートイヤーと言えるでしょう。
で、このギイ・アミオさんちのドゥモワゼルが何でこんなにリーズナブルなのか・・・という、とても難しい問題の謎解きなんですが、noisy が独断と偏見で思うには、
「若くても美味しく飲めてしまうから!」
だと思うんですね。ハッキリ言ってリリース時から美味しく飲めてしまうんです。果実味が豊かでとてもバランスが良い。当然ながら複雑な表情は出てこな い・・・。大抵、10年掛けて上昇してゆく1級、特級が多い中、安くて美味しいドゥモワゼルは、さっさと飲まれてしまって複雑性に掛けるんじゃないかと、 正当な評価をされていないと想像しています。
そうだなあ・・一皮剥けるまで待つ・・・それに尽きると思いますよ。周りはグラン・クリュとル・カイユレですから・・・、悪いわけが無いじゃ無いです か。何時飲んでも美味しく、熟成して感動させるワインになるんじゃないかと・・・理解しています。
さらに余計なことを因んでしまいますと、かのアドヴォケイトですが、この1997年のドゥモワゼルを93点と評価していました。まあ、点数はどうでも良いんです。ところが、Maturity 飲み頃を late と書いていたんです。つまり、
「もう終わったよ」
ということですね。
さらにところがです。少し前にアドヴォケイトのサイトが衣替えをしたんですが、なんとこの時に、上記のように変更になっていたんです ね!2001-2008 って成ってました・・・。ちょっとだけ間違いに気づいたのかな?どうでも良いことでは有りますが、こういった文章と言うのは記録に残ってしまいますの で・・・怖いですよね。リーズナブルで、とても美味しい可能性のある、ドゥモワゼルのご紹介でした。noisy も絶対に飲みたいです。
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