ドメーヌ・ロベール・シリュグ
ロベール・シリュグ
フランス Domaine Robert Sirugue ブルゴーニュ
 | ● 1998年ものより2004年まで、継続的に扱っていましたが、安くてそこそこ美味しくて、また、グラン=ゼシェゾーという素晴らしいワインが有って・・とても良かったんですが、リアルに取り上げられてからはnoisyの取り分がどんどん減ってしまい、2005年からはさらにヘソを曲げさせていただき、入荷が切れていました。 「まあ、noisy がやらなくても皆さんがやるので良いか・・」 みたいな部分が有りましたし、フリーだったグラン=ゼシェゾーがほぼ手に入らなくなったことが大きいです。それに、美味しいACブルゴーニュ・ピノ・ノワールも、リリース直後はちょっと硬く、平板に取られ勝ちな造りで、半年ほど寝かせると、味わいがグググっと乗ってくるという感じだったので、入荷後すぐに売りたいエージェントさんと、noisy の思惑が完全にかけ離れていたことも有ります。 |
2009vinを久しぶりに仕入れてみたんですが、いや~・・・2009年は凄く良かったです!・・・仕入れてないとは言え、noisyだって色々とチェックはしていますから、2005~2008年のシリュグがどんな状況だったかぐらいは理解しています。前述のように、
「まあ・・やっぱ最初は硬いよな・・」
と云う部分のネガティヴさは消せないものでした。
しかしながら2009年もの以降は、そんな当初の硬さ=ネガティヴさを打ち消して、ピュアな果実のニュアンスを、ヴォーヌ=ロマネらしい表現で、女性っぽい柔らかな表情で見せてくれました。
で、2013年なんですが、もうどうにもならない位に数が無いです。ブルゴーニュは24本・・・。なので、申し訳ないのですが、上は飲めず・。・のご案内になってしまいました。
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● 2013 Ladoix Buisson
ラドワ・ビュイッソン
【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲めません・・
ラドワは余り知られていないアペラシオンです。でも、あのカミュゼの素晴らしいコルトン=ロニェG.C.は、実はこの村の畑です。(アロース=コルトンとの境界に有ります。)このビュイッソンはもう少し北の方・・。ラドワがコート・ド・ボーヌの北の玄関口です。隠れた銘酒になる可能性は有りますし、何より、この「少し無骨さも感じられる」と言う冠詞が付くことが多いラドワのピノを、シリュグの柔らかさ、優しさの感じられる仕上がりと組み合わされると、かなり良いかもしれません。因みに2012年ものをリアルワインガイド第47号は9090+ 今~2028と評価しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2012年ものをリアルワインガイド第47号は90+91+ 2016~2036 の評価です。
いつもしなやかで美味しいヴォーヌ=ロマネ・・2012年ものをリアルワインガイド第47号は9091+ 2018~2038、ヴォーヌ=ロマネV.V.は90+ 92 2018~2040 と言う評価でした。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第47号では2012年ものを9294 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2012年ものはリアルワインガイド第47号で9496+ 2024~2055でした。
下級クラスが目茶美味しいのでおそらく良いヴィンテージになったと思える2013年のロベール・シリュグでした。是非ご検討くださいませ。
● 2023 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【アリゴテでここまで旨いなら、「白ワインはもうこれで良いでしょ!」と言っていただけると思います!】

素晴らしい出来です!・・アリゴテがどうこうと言うよりも、
「ブルゴーニュの白ワインとしての美味しさを目指したブルゴーニュ・アリゴテ」
と言えると思います。
「・・ん?・・どういうこと?・・判らないんだけど・・」
と言われると思うので説明をば・・
例えば、昨今凄いウケを得ているシルヴァン・パタイユを思い浮かべてみてください。彼のアリゴテはどちらかと言うと・・
「アリゴテとして、その畑のテロワールを具現化できるもの」
だと思うんですね。まぁ・・樹も古いし、良い畑にも植わっているし・・マルサネと言うアペラシオンだからこそ、また、生まれるべくして生まれたとも言えます。
シリュグのアリゴテは、どちらかと言いますと、
「ブルゴーニュの白ワインとして最高に美味しいものを」
と言うのがまず最初に有って、その上で、
「まぁ・・アリゴテ種の畑だけれど、ニュイの白として最高のものに仕上げたい。」
と言う意気込みも見られ、それが味わいに生きていると思う訳です。

ですから、素晴らしいアリゴテであるシルヴァン・パタイユのアリゴテ、もしくはクロ・デュ・ロワなどの単独畑のアリゴテは、飲めば、
「凄い!」
と感じると思うんですね。でもそれがアリゴテだと、おそらく判るんじゃないかと。
ですがシリュグのこの2022年アリゴテは、もしかしたら・・アリゴテだと判らずに飲んでしまう可能性も大きいと・・感じる訳です。
どこかシャルドネ的で・・青りんご青りんごしていないですし、酸も鋭角では無く鈍角で突出していませんが、滑らかでほんのりとオイリーなんですね。王道のシャルドネ=王道の白ワインが、ブルゴーニュの人々に植え付けられているはずの味わいを目指している・・そんな感じがします。
だって・・エチケットも・・ずっとこれですよ。しかもシリュグ家はヴォーヌ=ロマネが本拠です。ブルゴーニュの王道を目指している証拠・・そんな気もするんですね。エチケットの上の部分の紋章も、どこか・・昔のマレ・モンジュのロマネ=サン=ヴィヴァンのエチケットを彷彿させてくれます・・そうそう、DRCもマレ・モンジュのロマネ=サン=ヴィヴァンを買収してからも、マレ・モンジュのエチケットをそのまま使用していました。そして肩やエチケットの下にD.R.C.、ヴィレーヌ、ルロワのクレジットが有りました。そんなものがゴロゴロしていた30年前・・古き良き時代でした。
ですが、品質はもう・・現在には遠く及ばないと思います。この2022年のアリゴテの美味しさを知ったら驚くと思います。リーズナブルにご案内していますので、是非飲んでみて下さい。お薦めします。
以下は以前のレヴューです。
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【ゆったりと穏やかな雰囲気の中にある気品!・・雰囲気が最高です!質の良さがワインを包んでいる見事なアリゴテです!】
緊張感の漂う、凝縮して濃密なアリゴテも美味しいですよね。4~5年ほど熟成させて飲むと、
「シャルドネと区別できないほど!」
のエレガンス、複雑な表情を生むアリゴテも有ります。
しかしながら・・このブルゴーニュ・アリゴテ2022年はそんなタイプでは有りません。凝縮して濃密な・・例えばコシュ=デュリとか・・のものとは異なります。良いところ・・ルロワのアリゴテでしょうか・・(^^;;
でも・・いや、最近は飲んではいませんが、10年位前に5千円以下で販売させていただいた2007年のドメーヌ・ルロワのアリゴテよりも全然美味しいです・・(^^;;
そう思ってネットを検索してみましたら、高島屋さんで2015年のブルゴーニュ・アリゴテが7万円に消費税・・
「どっひゃ~!」
です。5千円でも高いと思って4千円台を付けて販売したのを何となく覚えていますから・・
「なんでブルゴーニュ・アリゴテが7万円?」
凄い世の中になってしまったようです・・売れるんですかね?・・と聞いてみたいものです・・あ、ドメーヌでは有りませんがルロワの2023年ボージョレ=ヴィラージュ・プリムール(ヌーヴォー)も¥5850(税別)で絶賛ご予約承り中ですのでどうぞよろしく。

非常に瑞々しいです。瑞々しく健康な葡萄の粒の真ん丸なニュアンスが、やや青りんごっぽさを持って飛び込んで来ます。
ふんわりとしつつ・・エレガントです。アルコール分は12%でやや大人しめですが、このソフトで高質なニュアンスが非常に素晴らしいです。
決して濃く無く、全く酸っぱく無く、饒舌さは無いものの全く寡黙では無く、品の良さ、質感、健康さが果実の美味しさと共に感じられるんですね。
決して眉をひそめながら、あれこれポテンシャルを取りながら飲む・・と言うスタイルでも大丈夫ですが、大らかさや豊かさがゆっくり、でも確実に伝わって来て、満足感に結び付く感じです。これが7万円だったらまったく不要ですが、4千円もしないなら・・
「滅茶苦茶お買い得!」
だと思います。彼女や奥さんとゆったりとした時間を過ごすのに、ピッタリの味わいです。
因みにこのブルゴーニュ・アリゴテも上代は千円以上高いです。ギリギリまで下げています・・是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【数は1/5でもグレートイヤーの呼び声高い2021年ものは、もはや青りんごと言うよりもぷっくりと柔らかさを増したような、適度に熟した高級メロン?・・相当旨いです!】

いつも上手く撮れないシリュグのアリゴテです。白地に細い黒文字と金文字・・これは最悪です。ちょっと緑に寄った色彩になっちゃってますが、普通に撮るとこうなっちゃうんですね。少しだけ赤を増やし、青をそれなりに減らしています。
「2021年ものの走りのワインを知る」
のにも凄く良いと思いました。
このところ2020年ものをずいぶんと飲ませていただいてますが、今までは・・
「ポテンシャルは2019年もの以上!・・でもまだ仕上がって無い・・」
と言うような自身のイメージをお伝えしてきました。
ところがですね・・2020年もののシリュグのA.C.ブルや村名ヴォーヌ=ロマネ、そしてV.V.は・・
「今飲んでも充分に行ける!」
バランスを持っているんですね。これにはちょっと驚きました。素晴らしいバランスをしています。
そして下級クラスのアリゴテやパスグラ・ロゼは2021年ものなんですが・・なんと、
「素晴らしい飲み口だった2019年ものをさらに昇華させたような見事な出来!」
と・・言ってしまって良いんじゃないか?・・とさえ思うんですね。

つまり、
「いつ飲んでも美味しい!と言えるような完璧に近いバランスを、2019年以上のポテンシャル持ちつつ実現しているのかもしれない!」
と思わせるような出来な訳です。
この2021年のアリゴテもまた、ま~・・アリゴテとは思えないような「ぷっくりと膨らんだボディ」を持っています。普通は結構にスレンダーでしょう?・・
アロマも青リンゴと言うよりも高質なメロン・・食べごろになるまで、ヘタが少し凹むまで熟させ、グダグダになる前のちょうど良いタイミングのメロンのような丸くなめらかで気品のあるアロマです。
アリゴテで気品..(^^;;
これはきっと飲まなきゃ判らないでしょうね。写真でも見えるかもしれませんが、
「グラスを伝う涙の太さ」
を見てください・・。・・有り得ないでしょう?
もちろん、オイリーさも有りの、滑らかさも有り、そして何といってもそのアロマのスピード感と膨らみですね。「尖がり感無し」です。滅茶美味しいアリゴテです。是非飲んでみてください。価格も・・本当はもっと上げたいんですが・・留まってます。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【アリゴテなのに・・実にソフトでフワフワなテクスチュアからこぼれる青リンゴ系のアロマ!・・このしなやかさとブルゴーニュ的エレガンスが素晴らしいです!】
そもそもアリゴテは、その強い酸味とソリッドさ、硬さが特徴でして、人に寄っては、
「酸っぱい白ワイン」
の代表格にもなっちゃっていると思うんですね。
それに加えて「多産種」ですから、放っておくと沢山実が出来てしまい、酸っぱいだけじゃなくてそに加えて、
「薄い味わい」
になってしまう訳です。
しかしながら、その「薄い味わい」は超古木だったり、収量を制限したりすれば大丈夫な訳ですし、強めの酸もきっちりマロラクティックすれば良いのは判っている訳ですよね。
でもそれが今まで中々出来なかったのは、他にも幾つか理由が有るにせよ、
「造っても儲からない」
ことが一番だったのでしょう。
世界中でワインが人気になっているのは、人口の多い中国人が飲み始めたことが大きな理由ですが、そもそも狭い畑しかないブルゴーニュワインが売れるようになり、例えアリゴテでも自身の手腕を発揮し、旨いワインにすればワインファンに喜んでもらえることが判ったからだと想像しています。
だって・・コシュ=デュリにしてもドヴネにしても、アリゴテだって・・飲みたいでしょう?
2019年ものも相当美味しかったですが、2020年ものはさらっと超えて来た感覚です。非常に滑らかでフワフワなテクスチュア、柔らかめの酸味は、ちょっとお高い高級リンゴを想像させます。アロマはやはり青りんごですね・・しかも、結構に高質・・。
飲んでいただけましたら、このプックリ膨れるボディの滑らかさ、果実感、高質感に驚かれると思います。是非ご検討くださいませ!相当旨いです。
以下は以前のレヴューです。
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【大きく変わったドメーヌ・ロベール・シリュグの先兵!ナチュラルでピュア、柔らかなテクスチュアを上品に、健康的に表現しています!】
今は2020年ですから、noisy が初めてインターネットにホームページを開いてから25年の月日が経っています・・そりゃぁアチコチが痛い訳だ・・(^^;;
もっとも1995年当時は、html言語は少しは知っていても自由自在になる訳でも無く、ましてや通信費が膨大ですから、いちいちページをアップしてから確かめる・・なんてことは出来ず、一度ネットに繋いだら目的のページに何とかたどり着き、ページをダウンロードしてからオフラインで見る・・なんてね・・。
「じゃぁアップロードしなくても同じじゃん!」
まぁ・・無駄なことを随分やったものです。電話代もX万円になってしまって・・バレて怒られたような記憶が有ります。
四半世紀も経過しますと状況、事情は相当に変化してしまいます。ネットのワイン屋としては相当な老舗では有りますが、
「noisy ?・・何それ?・・美味しいものなら一口もらおうか・・」
そんな落語のようなものでして、知る人ぞ知るがほとんど知られていないのが実情です。まぁ、自分自身は相当頑張ったつもりなんですけどね。
造り手さんたちもおそらく同じでしょう。四半世紀もやっていると、
「そろそろ・・引退も視野に入れんといかんかな~・・」
と思われるでしょう。子供もそれなりに大きくなっているはずですし、子供がドメーヌをやりたいと言えば継がせてやりたいと思うでしょう。
ましてブルゴーニュは田舎です、血縁、地縁が複雑に交錯しています。なので、
「ヴォーヌ=ロマネの生産者に留まらず、ブルゴーニュはかなりのドメーヌ同士が血縁関係にある」
と言え、歳が近いとなると話しも合うから仲も良いでしょうし、反対に世代が異なると、自分の引退以後のことも考え、兄弟の子とか、親類の子を継がせることも有るでしょう。
ドメーヌ・ロベール・シリュグは、ベルトー家、ジェルベ家とも仲が良いですから、ニコラ・フォールやアメリー・ベルトーともおそらく仲良くやっているはずです。そんな影響が目に見えて出て来たのが2018年ものだと・・noisy は考えている訳です。勿論それは2年ほど前から感じていましたが、それはこのアリゴテやロゼなどのベースのクラスで有り、A.C.ブルまでは行っていなかったことが、「激変」とまでは思えなかった理由でも有ります。
リキミのないフレッシュでピュア、エッジを感じさせないスムーズなアロマが心地良いです。もう・・数年前とは全然違います。パキパキ音がするんじゃないか?・・と思えるくらいのソリッドさを感じたことさえありますから・・はい。
酸のレベルは少し高目ですが、それはシャルドネと比較した場合で、アリゴテとしては低いです。なので、フレッシュさに加えて果実のリアルさを高めてくれているように思います。柑橘やハーブの心地良いアロマと、ミネラリティの高い味わいが特徴です。
非常に美味しいので・・これも飲んでみていただきたいですね。価格も頑張って出していますので、決して高く無いと思います。ロベール・シリュグ唯一の白ワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【げげ・・かなり・・素晴らしい!!酸っぱいだけのアリゴテじゃないぞ!ポテンシャルもかなり高いです!】
まぁ・・普通なら素通りするところです。数も無いのでさっさとね~・・と。
でも12本しかないのに・・飲んじゃいました・・ら
「げっ!旨い・・・」
ハッキリ言って・・ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテより旨いです!・・・まぁ、ドヴネよりは確実に落ちます・・(--
酸っぱいだけのアリゴテならね・・キールにして飲んでね・・とか書くんですけどね。
エージェントさんも実は期待していなかった・・と言うか、まぁ、品質定めが出来てないと言うか・・
まぁ、あまりその辺がお上手になられてしまうと、noisy の立つ瀬がどんどん削られてしまうので・・いいのよ、そのまんまで!・・ど~ぞ。
みずみずしく柑橘系の果実たっぷり、しかも、15分ほどでボディがブンブン膨らんでくる、目茶旨いアリゴテです。
コシュ=デュリにしてもアリゴテは目茶旨いですよね・・。ま、コシュ=デュリとは少しタイプが違いますんで、ドメーヌ・ルロワ系の味わいと思ってください。安くて旨い!売り切り仕舞いです!
● 2023 Bourgogne Passetoutgrain Pinot Noir (Rose)
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ピノ・ノワール(・ロゼ)
【2022年ものは別格??・・サーモン・ピンクのエレガントでエキスの集中した質の良い味わいが出た素晴らしいロゼです!】----激少につき飲めませんでした。以前のレヴューをそのまま掲載しています。

アリゴテとこのロゼは2022年ものですので、今回ご案内させていただく2021年ものとは別だとお考え下さい。
2022年のブルゴーニュは、どんなドメーヌも・・
「2022年は最高!」
と言っているようです。
彼らは何をして最高・・と言うか?・・と言う点に付きましては色々と微妙です。それは、
「必ずしも出来が最高!・・と言っている訳では無い」
場合も有るから・・です・・(^^;;
ですから、その辺はその造り手の背景をある程度知らないと断定しかねる訳ですね。
2016年頃から大きく変わり始めたロベール・シリュグですが、最大の功労は「D.R.C.と同じ選別機の導入」かもしれません。これにより腐敗果が無くなり、健全な果汁を得ることが出来るようになった訳です。

で、この2022年もののロゼですが・・滅茶苦茶健全で、エキスが充実していて瑞々しく、
「超健康で華やかなアロマが漂う」
ことに驚かれると思います。
そもそも2021年もののこのワインよりも色彩も濃い目でハッキリしているかと思います。価格も高いですが・・いや、本当は相当安くしているんですが・・こればかりは為替が滅茶悪いですからどうにもなりません。noisy も・・ベースのキュヴェはお客様が手を出しやすい価格にしたいと常々思っていますから、何とか頑張って価格を出しています。
フラワリーで伸びの良い、軽めの石灰とやや重めのベリーの果実が感じられます。充実したニュアンスも同時に嗅ぎ取れます。口に含むと快活で滑らか、ノーズへもその軽やかなアロマが飛び込んで来ます。
味わいはドライで甘く無く、しかし薄辛くはない・・ベストな感じです。アルコール分は13パーセントでベストな感じ。2021年のA.C.ブルよりも0.5%高いです。おそらくですが・・「価格差」はその0.5%分です・・いや、これ真面目な話です。余韻も実に心地良く、ふんわりとしつつ長く持続します。サーモンピンクなイメージが鼻に抜けて行きます。
出来は素晴らしいと思います。たまに造られるクロ・デ・ランブレイのロゼも美味しいですが・・あれも5千円以上くらいになっちゃいましたので・・仕方ないですね。
パストゥグランの格になっていますが、それしか名乗れない部分の葡萄を使用している性でしょう。飲んでみてください。非常に・・心地良いです!
以下は以前のレヴューです。
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【最高のアペリティフ!?・・軽やかさと優しいフレッシュさ、そして伸びやかで高質な味わい!2021年ものの素晴らしさを感じさせます!】
20年前はシリュグがこんなワインを造れるようになるとは・・思っていなかったですね。
ちょっと「心憎い」と思ってしまうほど、ツボにどう入ってゆくか・・みたいな部分を考えているんじゃないか・・みたいな、ほぼ完成形の美味しさを見せます。やや冷やし目でも味わいは沈まず、最高のアペリティフになるんじゃないかと思います。
色合いも実に美しいです!2020年ものは少しサーモンピンクっぽい感じでしたが、2021年ものはその中の「赤」が少しピンク掛かっていて、全体として「ピンク」なイメージを見せます。
香りの立ちは早く適度な膨らみを持っていますが、ブルゴーニュ・アリゴテほどの滑らかさ、優しさは無く、反対にやや「フレッシュさ」を多く持っています。もちろんですが、尖った感じは無く、ガジガジっとした雑さも無く、非常に上品です。
クイクイ飲めるんですが・・大抵の安いロゼは、後口がイマイチで薄辛く平板です。なのでその後は中々進まなくなってしまうんですが・・どうしたんでしょ、この2021年もののロゼは心憎いまでの出来栄えを見せて来ます。

このところの円安が進んだことで、対ユーロで15~20%のマイナスですから、少なくともその位の値上げは仕方が無いんですね。そこに、
「2021年ものの収穫減での値上げが相当な割合で入ってくる」
のが普通です。日本はガソリンなどの燃料が、さほどは上がってはいませんが、海外は本当にひどい・・リッター400円以上もするのはザラで、軽油はさらに高いそうです。世の中・・おかしくないですかね。
ですがこのロゼも20%以下の値上げで済んでいる・・と言いますか、Noisy wine も去年よりも利幅を相当に下げています。
入荷がたったの10本、そこからテイスティングで1本無くなったので販売は9本だけ・・さらに利率を下げてしまってますから、
「行って来いで・・全部販売しても利益無し」
です。下手すれば赤字ですが、何とか2021年ものの良さを知っていただこう・・来年につなげて行きたいというような思いが有ります。
これから物価も徐々に上がってくると思います。某国の中央銀行の頭取さんもどうやらお役を退かれるとのことで、ようやく公定歩合も弄られるような雰囲気になってきました。何とか日本の景気も頑張って上がるようにして欲しいものですが、noisy としましてはとにかく、
「2020年~2021年のブルゴーニュ!」
です。
何とか皆さんに喜んでいただけるように頑張りたいです。そこでこのシリュグの2021年..先取りで知るには最高の1本、いや、2021年ものを知るためのアペリティフとして・・いかがでしょうか!・・おあとがよろしいようで。
以下は以前のレヴューです。
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【実にピュアでふっくらと滑らか!・・パスグラなのに滅茶高質感たっぷりです!】
美味しいですね~・・シリュグの大変革、是非とも感じてください。
この手のロゼも、ごく稀には物凄い品質のものに出会う事も有りますが、大抵はあんまり美味しくないと思ってしまうようなペラペラな味わいのものが多いです。
フラワリーなアロマですが、良く熟した果実の風味も同時に感じられ、フレッシュさと熟度の高さが一体となった感じです。普通はもっとソリッドですよね。2020年ものの特徴なのか、シリュグのテクニック故なのかはまだ判りませんが、この
「熟度が高いのに新鮮さ、エレガントさをしっかり持っている」
のは、今回入荷の2019~2020年ものに共通しています。
おそらく醸造所の内容も相当に変わったと感じさせる素晴らしい出来でした・・あ、こちらは甘くはないですが、どこかサンソニエールの例のロゼにも似ているようなニュアンスでは有りますが、むしろこちらの方がミネラル感はよりしっかりしているんじゃないかと・・。相当美味しいです!是非飲んでみて下さい。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【桜色の少し淡く美しい色合い!でも芯はしっかりしています!2019年ものの走りだと思って下さい。】
ブルゴーニュのロゼは余り出回らないので結構・・人気なんです。そもそも余り見ないでしょう?相当昔ですが、クロ・デ・ランブレイが出した、おそらく上級キュヴェのセニエで造ったに違いないロゼの美味しさにひっくり返りましたが、こちらはそこまでなコンセプトでは無いにせよ、しっかり出来た、
「黒葡萄を白葡萄用の手順(に近い形)で仕込んだワイン」
です。
フラワリーで活き活きとしています。ボリューム感も適度に有ります。このロゼだけはアルコール分が14度で、ボディと芯を演出するために上げ気味にしたのかもしれません。そして余韻がまた・・いや、このロゼに限りませんが、長く持続する余韻が非常に瑞々しく潤いが有ります。もう・・普通に美味しいです・・が・・
「これ、10年位放りっぱなしにしておくと面白い結果が出そう!」
な顔をしていますんで、今飲んで良いですが、数年間寝かせると、奥にある官能的なニュアンスが出て来て楽しいとも思います。リーズナブルな価格で提供させていただきますので是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【数の無いパスグラのロゼです!ブルゴーニュ・ピノのロゼって、大当たりになる可能性有りです!】 少ないので飲まずに出します。ブルゴーニュ・パスグラのロゼは、上級キュヴェの果汁が入る可能性を残しているので・・滅茶美味しい場合が結構に有ります。
気軽にスイスイ飲めるのに・・アフターの気品に酔いしれる・・みたいな「美味しい思い」を経験したことが結構に有ります。ご検討くださいませ。
以下は初リリース時のレヴューです。
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【こちらも・・何故か旨い!・・でもアリゴテに比べるとほんの少しだけ飲み頃が先!】

我々にしてもそのようなことは往々にして有り、どうしても入ってきた価格に何%かを乗せて販売する・・ただそれだけのこと・・になってしまいがちな部分は存在します。
エージェントさんはどうしても・・そうなってしまいます。
しかし、ワイン屋としますとそれだけでは無い・・どうしても「品定め」と「価格決め」、もしくは「扱いの決定」をしなくてはならないんですね。
なので、エージェントさんはバイヤーさんの段階ではそれなりには考えたとしても、中々ね・・品定めは出来ないんですよね。
だから、自社のワインしか飲まない方々・・非常に多いですが、もう価格設定が酷いです。
「この出来でこの価格?・・無いでしょ。」
「こんなに素晴らしいのにこの価格?・・全部頂戴!」
・・これが出来ないとワイン屋商売、中々に辛いものになってしまう訳です。
初登場のパストゥグラン・ロゼです。何しろパストゥグランの畑ものですんで、全然期待してなかったんですが、結構これが旨いんですよ!
名前もパストゥグランですし、そんなに安くは無い・・いや、高くも無いんですが、やはり通常は素通りしたいところです。
でも、さすがシリュグと言うべき、素晴らしい仕上がりでした。30分ほどで大分出てきます。ボディが膨らんできて、桜っぽい、淡い、美しいロゼ色から、硬さが抜けて行きます。非常にしなやかになってきます。
エキスバッチリの味わいで、これは良いです。あと15分早く柔らかくなってくれるとね・・有り難いんですが、まぁ時間の問題でしょう。
桜の花、実、ベリー・・の果実感、透明感のあるミネラリティと非常に綺麗な仕上がりです。飲んでみてください。実は結構・・な推しです。数は全然無いです。ご検討くださいませ。
● 2022 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【質にこだわり始めた結果・・素晴らしいトータルなエレガンスを手に入れたパスグラ!どこかルジェを感じるのは何故?・・しかも最下級キュヴェは評価しないはずのジャスパーさんも、精一杯の87ポイントです!】

「全然違うよ~~!」
と言われるのは判っちゃいますが、底の部分で同質に近いものを感じてしまうんですね~・・いや、ルジェを感じるどうのこうの・・と言う部分の話しです。
だって、エマニュエル・ルジェのパスグラって最近、めっちゃ美味しいじゃないですか・・
「ルジェはパスグラで充分!」
なんて声もそこそこに聞きますよね。実際、エロいし完成度高いし・・あのアロマを一嗅ぎしたら・・やられてしまいますよね。2020年ものは物凄く濃かったですが。
で、この2022年もののシリュグのパスグラですが、まぁ・・全然違うっちゃぁ・・違うんですよ。そんなにエロさは無いしね・・。
ですが、淡いのにめちゃ冷ややかで、めちゃピュアで・・
「葡萄そのものの美しさとピュアさ、葡萄そのものの美味しさが凄く伝わって来る!」
訳です。
「・・またまた~~そんなこと言ったってパスグラに過ぎないでしょ?」
と思うでしょう?
でも、ルジェのパスグラは飲みたいでしょう?・・その辺、矛盾してませんか?

で・・ですよ。もしこのシリュグの2022年パスグラに、新樽を強めに掛けてエルヴァージュしたとすると・・どうなるでしょう?
「・・このパスグラを新樽強めに掛けると?・・」
そう・・かなりルジェさんのパスグラに近くなると思うんですね。
そもそも10年ほど昔のシリュグさんの下級キュヴェは、乾いて平たく・・飲みやすいが、半年~1年ほど寝かせると美味しくなってくる感じでした。
そして4年前から・・でしょうか、いきなり、
「あれ?」
です。凄い美味しくなったんですね。それは、それまでリリース直後は乾いていて平板だったものが、濡れて立体化し、見事な3Dの造形美を見せるようになった訳です。
そして2022年、冷ややかなニュアンスを手に入れ、その・・
「エレガントなブルゴーニュワイン!」
たる美しさを、ドメーヌ・ロベール・シリュグとして手に入れたと・・noisy は考えています。
noisy がルジェ的に感じたのは、おそらく低温発酵由来なんだろうと想像していますが、そもそもシリュグさんちもルジェさんちもジャイエさんちも凄く近い親戚同士ですから、
「(高く)売れるようになって、資本をしっかり投入できるようになった!」
ことと、
「次世代の若者同士が張り合って来て、それが良い方向に向かい始めた!」
と言うことでしょう。
ドメーヌ・エマニュエル・ルジェの二コラもそう、ドメーヌ・ニコラ・フォールの二コラも、ドメーヌ・ベルトー=ジェルベのアメリーも、そしてシリュグのアルノーも・・みんな歳の近いドメーヌのご当主、もしくは次期当主です。面白いのは、決して超絶に似ている訳じゃないのに、見ている方向は結構異なるはずなのに、皆伸びて来ているし、2022年ものは皆美味しい・・まだ飲んでいないドメーヌも有りますが、凄く良い方向に向かっています。
激エレガントなパスグラです。凄く好きなタイプ・・滅茶濡れて冷ややかです。飲んでみてください。超お薦めします!
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【「・・・2020年と同じワインなの?」と言われてしまいそうですが・・「はい」。でも滅茶エレガントで瑞々しい・・その筋の方には最高に美味しいと思っていただけるはずです!・・。】

例えばトラペの「ア・ミニマ」とか・・もう、凄い売れたんですよね。飲んだら皆、美味しいと言ってくださるんですよ。noisy もまた美味しいと思うけれど、本当にお客様がそう思ってくださるのか・・中々に判断できなかった訳です。
そもそもその頃は濃密なピノ・ノワールの方が「受けが良い」と思っていましたし、実際の販売の動きもその傾向が有ったはずです。
でもこの10年ほどでその傾向は相当に薄まりました。他のコラムでも書いてますが、ラマルシュなんて・・中々に買っていただけなかったんです。オート=コートは数ケースもセラーに積んで残ってました。2015年になったら・・いきなり、一気に無くなっちゃって本当にビックリしたものです。3千円ちょっとほどで、激エレガントなのにまったく不足感の無い味わいです。
トラペのア・ミニマはパストゥグランですからピノとガメがブレンドされています。
「・・パスグラかぁ・・」
とおっしゃる方が多い中、恐る恐るか・・飲んでいただけたお客様からの還り注文で、相当売れるようになったもので・・フィネスさんのK君もビックリしていましたっけ。
「・・まだ有りますよ・・」
と言っていただけて、結局残っている分を全部仕入れさせていただきました。
でもそれがですね・・そう出来たのは1年か2年の間だけでした。それ以降は何故か「ア・ミニマ」は人気商品になってしまいまして、最初の割り当てだけになってしまったんですね。

まぁ、繊細系で全く不足感が無いのはこの2021年のシリュグのパスグラも同様です。
質の良さが漂う・・ダイレクトに伝わって来ます。樽の関与はほぼ感じられず、また人的な関与さえほとんど感じません。この難しかったはずの2021年に、選別を厳しくし、全房を含み、果梗を多く使わないスタイルで、
「エレガントさ命!」
の素晴らしい味わいを生み出したと思われます。
他のコラムにも書きましたが、このような・・
「まるで赤ん坊のよう・・」
と感じさせるワインは、そうは多く有りません。
あの・・滅茶エレガントで美味かった2014~2016年頃までのフランソワ・ラマルシュのオート=コートも、それ以降は・・ヴィンテージの背景もあり、どんどん濃密になって行きました。
「・・ん~・・美味しいんだけど・・求めているのとは少し違うんだよなぁ・・」
と感じつつも飲んでいたんですが、ニコル・ラマルシュに名前が変更になった頃には、
「・・ちょっと・・濃い!」
と・・(^^;;
2020年のこのワインやA.C.ブルも濃かったですが、それでもスイスイと飲んでいて・・流れるような瑞々しい味わいでしたから、
「2020年ものはロベール・シリュグ最高のヴィンテージ!」
とさせていただいた訳ですね。
この2021年ものに関しましては、テイスティングできたアイテムが少ないことも有り、余り多くは言えませんが、
「ヴィンテージの背景を見事に描いた人的関与の感じられない激エレガントなブルゴーニュワイン!」
です。
価格も・・一生懸命に出しています。上代は千円以上高いので・・相当リーズナブルなはずです。まずは飲んでいただかないといけない・・と言う思いからです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今やシリュグのパスグラは、2000年代のシリュグのA.C.ブルを超えたと言って良いです。・・こんなにパスグラが美味しかったら・・どうしたら良い・・?】

激旨です!・・もはやA.C.ブルは昔の村名クラスの美味しさ以上(シリュグの場合は特に)、パスグラはA.C.ブルの美味しさに追いつき、追い越したんじゃないか・・とさえ思えるような、
「滅茶心地良い美味しさ!」
を感じさせてくれる素晴らしいワインに成長してしまいました!
何せシリュグのパスグラは、ピノ・ノワールの配合が多いのが特徴でして、通常は7割ほど・・まれにピノ100%の時も有ったほどの配合率の高さを誇ります。
こんなことを言いますと「散々持ち上げておいて梯子を外すの?」などと思われるかもしれませんが、2000年代はシリュグのA.C.ブルは、こんなに高質じゃなかったですよ。もっと「乾いていて」「硬くて」・・だから半年~1年は寝かせてから仕入れしていた位です。その頃になりますと条件をくれましたから、A.C.ブルでも千円台が可能だったんですね。
でも今やシリュグのA.C.ブルの標準小売価格は、
「5.500円」
です。
「・・どっひゃ~・・」
です。信じられない・・(^^;; まぁ、その分「質は物凄く上がっている」と言うことなんですね。
ですからこのパスグラはその少し後ころの価格と同様ですんで、さらにその頃よりも確実に「濡れて密度が高い味わい」ですから・・充分に納得いただけると思うんですね。

グラスの写真を是非ご覧ください。
「・・美しい色彩!」
でしょう?・・ガメで薄まった感じの味わいなんて、想像できないじゃないですか・・。
2019年ものや2018年ものの写真もございますんで、是非比較してみてください。より濃密で複雑そうな色彩をしていると思いませんか?
まぁ・・最近はnoisy も、お店にいらっしゃるブルゴーニュワインファンのお客様の普段飲みには、パスグラをお勧めしているのも有り、新着でも大いに押しているのも有りで、パスグラ人気が高まっているとヒシヒシ感じます。
シリュグさんのワインには、まぁ・・昔からのイメージも払しょくできずに有りまして、上級キュヴェは良いけれど下級キュヴェは1年落ちで・・と言うのが本人も拭いきれないので、ついつい毎年、開けてチェックをしている訳です。
そして・・
「なんだ・・相当旨いじゃん!」
と納得するんですね。
そろそろそれは卒業しないといけないかもしれません。
美味しさは価格以上!・・A.C.ブル以上にエレガントで精緻、ミネラリティもたっぷりな見事な出来です。
「パスグラじゃブルゴーニュの美味しさを堪能できない」
と思われていらっしゃる方こそ、この「酸っぱくない」「A.C.ブル以上」のパスグラを飲んでみていただきたいと思います。超お勧めします!非常にお買い得です!
以下は以前のレヴューです。
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【美味しいです!ガメのふんわり感+ピノ・ノワールの精緻さを上手に表現出来ています!】
見た感じ、ガメが入っているって判らないような美しいルビーな色合いですよね?
A.C.ブルは見た目、もう少し濃い目では有りますが、凄くピュアでまろやか、しかもマッチョさなど無い素晴らしい味わいですが、敢えて言うなら、
「ブルゴーニュらしいやや強めの酸の味わい」
は少ないと言え、一般的にはその方がウケが良いとは感じますが、「酸の美味しさ」と言う部分を好まれる方もいらっしゃるかと・・。
そんな向きには最高の選択になります。価格もよりリーズナブルですしね。
現在、パストゥグランとか、コトー・ブルギニヨンと言うクラスのワインは、以前のA.C.ブルゴーニュ・ルージュの立ち位置にビッチリと嵌っています。A.C.ブルゴーニュは品質がさらにアップし、以前の村名や準村名格のワインの品質に、より近くなったと感じます。
ですのでこのパストゥグラン・ルージュは、
「他のA.C.ブルと比較しても・・下手をすれば凌駕しているかも?」
と言えるかもしれないと思っています。トラペのア・ミニマも滅茶美味しいですよね?
この下部に、以前のヴィンテージのパスグラのグラスの写真が有りますので、是非2019年のルージュと比較してみて下さい。きっとこう思うはずです。
「(・・げっ!・・全然違うじゃん・・)」
薄くて酸っぱいパスグラでは有りません。充実した美味しさを感じさせてくれます。是非飲んでみて下さい。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しい!硬さの無くなったしなやかさが、果実本来の美味しさをスムースに感じさせてくれます!アロマもスピード早く、相当にナチュラルです!】
どうでしょう?・・この「潤い」を感じさせる見事な色合い!・・まるでしなやかささえも目に見えるようじゃないですか・・。
そうなんですよ・・2018年のロベール・シリュグは滅茶しなやかで、滅茶上品で、滅茶瑞々しいです!・・どれもこれも・・。
なので今まですと、一抹の硬さを感じながらも、
「おそらくお客様が飲まれる頃にはだいぶ柔らかさも出て来ているはず!」
と言う予想を胸において、レヴューを書いていた訳ですね。
そもそもシリュグさんちのワインが甘かったことは一度もないですから、残糖による滑らかさ、角を消した味わいにはならない訳で、そこに硬さが入ってくると・・年によっては、「しばらく置いた方が良い」と言う判断もあった訳です。
ですが2018年ものには、それは言わなくて良いし、しかもアルコール分は13度と・・理想の仕上がりです。
1/3ほど入ったガメのスタイリッシュさと、2/3のピノ・ノワールの質的な美味しさがちょうどバランスしているような感じで、実に旨いです。
グラスの写真も2014年まで遡れますから、是非比べてみて下さい。どれだけ違うか!・・目でも判ると思います。価格も出していますので非常にリーズナブルかと。是非飲んでみて下さい。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!今すぐ飲むならA.C.ブルより旨い!この瑞々しく美しい酸の余韻に触れてみてください!】
べらぼうに旨いです!・・ってパスグラでもそこそこの価格になってきてしまいましたが、この出来じゃ・・仕方が無いと思いますよ。薄くて平板で酸っぱいだけのパスグラじゃ在りません。
以前のA.C.ブルと比較しても、総合的にみて、全く劣らないと思います。味わいレヴューは・・以前とまったく同様のことを書いてしまったので・・消しちゃいました。以下の以前のレヴューをご参考にされてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【いや~・・これで充分!・・と思ってしまうに違いありません。温かみの有るヴォーヌ=ロマネ的味わいが、ややひんやりとした冷涼感に包まれています!】
美味しいですね~・・パキッとした硬さが有った・・むしろその硬さがシリュグのワインの特徴でも有った訳ですが、それが嘘のように、濡れて色っぽさと女性的な柔らかさを感じさせてくれます。
ACブルゴーニュよりも冷涼感が有り、その意味ではメオ=カミュゼのワインが持つエレガンスが見事な冷涼感にも相通じるものが有りました。
昨今の安価バージョンのブルゴーニュ・・・例えばコトー・ブルギニヨン、グラン・ドルディネール、パストゥーグラン、アリゴテの品質向上は凄いですよ。他のコラムでも書きましたが、
「狭い土地・畑でどうせ造るんだから、ブルゴーニュらしい品質の高いものを」
と言う認識なのでしょう。
もっとも、まだまだ意識の低い生産者もいますから、noisy が扱う様な造り手に限ったことでは有ります。
色合いもこれですよ?・・かなりのものでしょう?・・赤い小果実をイメージ出来、しかも骨格もしっかり、非常にドライながらも旨みがしっかり感じられ素晴らしく旨いです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は2014年、初登場時のパストゥーグランのレヴューです。
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【日本初上陸?!初めて飲みました!・・ガメイ1/3、ピノ・ノワール2/3が織りなすエレガンスに注目!】
「わおっ!」
な味わいです。素晴らしいと思います。ブルゴーニュ・ピノ・ノワールに負けてないどころか、
「ん~・・こっちの方が好きかも!」
と言わせられ兼ねないほど、中盤以降の立ち去る姿の美しさ、エレガンスが素敵です。
色合いも素晴らしいですよ。本当にACブルゴーニュに負けてないです。現時点の美味しさオンリーじゃACブルを喰っちゃうかもしれません。
上質なわずかにやや黒いチェリーな果実味(ベリーじゃ無い・・と言うことは、もっと濃いめ)を持ち、絶妙なバランスの中域、その膨らみ、フィネス有るミネラリティを振りまきつつ、柔らかな印象を感じさせる余韻。ドライで酸っぱく無い、見事な味わいでした。
実は時間が取れずにACブルと一緒にテイスティングしてますから、このポテンシャルの高さは身に染みて感じています。2014年の健康的で充実した味わいは、少しのガメが入ることによって、より高みへバランスを持って行ったようです。
このパストゥグランもどうやら初上陸でしょうか。是非お早めにどうぞ!リーズナブルです。そして、けっして「薄~い」「弱さを感じる」味わいでは有りません。お勧めします!
● 2022 Bourgogne Cote-D'or Pinot Noir
ブルゴーニュ・コート=ドール・ピノ・ノワール
【劇的に超エレガント!・・しかもバランス良くピュアで冷ややか!・・激旨いです!激推し!】

いつの頃からでしょうか。A.C.ブルが旨いと・・
「A.C.ブルって・・こんなに美味しかったっけ?」
と思い始めたのは?
この何年かだと思うんですね。それまで単に、
「アペラスィヨン・ブルゴーニュ・コントローレ」
だったものが、
「アペラスィヨン・ブルゴーニュ・コート=ドール・コントローレ」
になって、それが浸透して来たあたりからでしょうか。そして、ブルゴーニュ・パストゥグランがまた・・超絶に美味しくなって来ましたよね?・・ガメ嫌いの方は飲まれていないのかもしれませんが、
「濃く仕上がった年はパストゥグランが旨い!」
だったものが、
「いつ飲んでもパスグラがめちゃ旨い!」
に変わって来たような気がする訳です。言ってしまえば、それだけ気温上昇が続いていると言うことなのかもしれませんから、長雨とか遅霜などのマイナス要因が無いと、しっかり仕上がり過ぎると言うのも・・有るのかもしれません。

グラスを上から覗いても、しっかり持つ指が見える「淡い色彩」です。
ですが、非常に美しく優しく、そしてピュアな色彩をしています。
ヴォーヌ=ロマネ村名のコラムで、
「発酵温度がどうのこうの」
とシツコク書いてますので、ご興味が有る方がご覧ください。
ですが、
「このA.C.ブル・コート=ドールも、滅茶冷ややかでしっとり、激エレガントでバランスバッチリ!」
に仕上がっており、
「10年前にロベール=シリュグを飲まれて終わっている方が飲まれたとしたら、相当驚くに違い無い・・全然異なる質感」
ですし、
「4年前に飲んで、美味しくなったなぁ・・と思っていた方さえも、相当異なる質感に驚くのも間違い無い!」
と言っておきましょう。
昨年の2021年ものは、
「まるでフランソワ・ラマルシュの2014年のオート=コート」
と評しましたが、
「2022年ものは、そのしっとり感と冷ややか、ピュアな果実感に驚かされる!」
と言いたいと思います。細かいところを知りたい方は村名ヴォーヌ=ロマネを是非ご参考にしてください。
「今までと全然違う2022年ドメーヌ・ロベール・シリュグ!」
です。超お薦めします!お早めにどうぞ!
以下は以前のレヴューです。
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【激繊細系!・・往年の、滅茶旨かった頃のフランソワ・ラマルシュの2014~2015年オート=コート・ド・ニュイが彷彿される味わいです!】
何でしょう・・やはりヴォーヌ=ロマネのドメーヌだから・・なのかもしれません。バイアスが掛かっているとか・・刷り込みだとか言われそうですが、ニュイ=サン=ジョルジュからシャンボールまでの下の方の畑をブレンドするとヴォーヌ=ロマネになる・・みたいな?・・そんな感じなのかもしれませんが、それでもヴォーヌ=ロマネ的な酸の柔らかさや温かいバランス、繊細さやエレガンスを受け取っている気になるワインです。
2020年ものが
「滅茶濃いのに流れるような・・瑞々しい美味しさ」
を感じさせてくれたのに対し、色彩も滅茶淡く、アルコール分も12.5%と激繊細なピノ・ノワールなのに・・
「不足していると感じさせない・・2020年ものと異なるのは滅茶濃かったものが薄くなっただけ」
なんですね。
ですから、全く売れなかったフランソワ・ラマルシュの2014年とか、いきなり売れ始めた2015年とかのオート=コートとかなり似たニュアンスを感じさせてくれます。
そしておそらく2016年頃に導入したD.R.C.と同じ選別機の使用と、人の関与を出来得る限り減らして来たことが、この劇的にエレガントなヴォーヌ=ロマネ風のピノ・ノワールを生んだと・・感じさせます。

「・・高!」
と・・思われるかもしれません。確かに2020年ものからは相当上がっています。
ですが・・このプライスですとそうは思えないかもしれませんが、上代は7000円です・・(^^;; そんなに値引いちゃって大丈夫なの?・・と言うようなレベルです。しかも昨年までは有った「ケース価格」が無くなってますから、ワイン屋にとってはさらなる痛手です。
でも・・飲んでいただかなきゃ判らないじゃないですか。ロベール・シリュグは、
「以前とは全く違う、活き活きとして瑞々しい味わいを生む見事なヴォーヌ=ロマネのドメーヌになった!」
んですね。
noisy は昔、このワインを1500~1600円位で販売していました。リリース直後は硬くて香らず詰まらないので・・リリースから半年~1年後になって、条件をいただいて仕入れていました。
その頃は・・リリース直後は「ペタ~っ」としていて・・でも時間を置くよ膨らんで来て、ヴォーヌ=ロマネ的な部分が出始めて美味しくなるのが判っていた訳です。
なので、その頃とは全く違うのは歴然としています。エレガント系のブルゴーニュ・ピノ・ノワールが大好きなら、避けては通っちゃいけないワインだと思います。是非飲んでみてください。濃いのがお好きな方以外に滅茶、お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【「2020年ものから名称に「コート=ドール」が付いて格上になった」・・シリュグに限ってはそう思っていただいて良いようです!】
色合いが放つその存在感からして・・
「・・おっと・・ただ者じゃなさそう・・」
と思ってしまうんじゃないでしょうか。
赤を積層させたかのような濃密な色彩ながらもミネラリティが滲んできそうな・・ちょっと白っぽい感じが飛び出しているかのような見え方をしていませんか?
そしてグラスのどまんなかに走る太い涙。2019年ものがちょっと可愛そうになるくらい、何かが「違う」のは伝わってくるかと思うんですね。
2020年ものからブルゴーニュ・ピノ・ノワールはブルゴーニュ・コート=ドールと名称変更されました。
2018年頃からの質感のアップはお伝えしてきましたが、2019年ものも同様でした。しかし、2020年ものはそのヴィンテージ背景からでしょうか・・素晴らしい葡萄が収穫出来た性でしょうか、
「滅茶苦茶高質!」
です。
また、女性らしいしなやかさ、優しさを持ちつつも、確実に「格上感」をも感じさせてくれるんですね。
noisy 的にはやはり、「地球温暖化」の影響も有り得ると思っていますし、ヴィンテージの要素として、少雨で乾燥しつつ、しかし成長期の水分補給が上手く行った・・日照も確保できた等の要素が揃うと、
「A.C.ブルのブドウでも格上感の高いワインになる」
と言う見本なのかもしれません。

それに加え、この何年かで見せつけて来たドメーヌの凄い向上度が有ります。一時、リアルワインガイドはちょっと疑いを持っていたようで・・あまり良くない・・と言うようなイメージを持っていたようなんですが、ここへ来てその疑いも晴れると思いますよ。
まず、パスグラなどの下級キュヴェが滅茶美味しい・・コラムに書いた通りです。そしてA.C.ブルは価格は上がってしまいましたが、
「もはや10年前のシリュグのA.C.ブルとは、似せても似つかない!」
と言って良いほどの高上ぶりです。
しかも・・単に「濃い」とか・・じゃ無いんですよね。しっかりとエレガンスが有るし、ミネラリティの美しさ、そこから見せるワインの表情は極上・・です。
これが2020年で終らず、少なくとも2021年までは続くことは間違い無い・・でしょう?
そうなって来ますと今年、2022年ものがどんな出来になるのかで、このドメーヌ・ロベール・シリュグがどんな未来に向かって行くのか決まるんじゃないかと思うんですね。
すでに海外メディアも再評価を始めました。グラン=ゼシェゾー2019年は上値96ポイントと評価されています。2020年ものはまだ評価が見当たりませんが、少なくともそこは超えてくる・・もしくはビビッてしまって同じくらいの評価に留まることも有るかもしれませんが。
で、どんなワインを飲めば最近のロベール・シリュグが理解出来るか?・・と言うことになりますと、最低でもこのコート・ドールでしょうか・・ピノ100%ですから。出来ることならヴォーヌ=ロマネと言うことになりますが、だいぶお値段も張ってしまいますんで。
今までの「A.C.ブル」と同じだとは思わないで、是非この2020年ものを飲んでみてください。今でも飲めますよ・・美味しく。最も最高点はもっと先です。でも美味しく飲めますんで是非ご検討くださいませ。お勧めします!
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【このA.C.ブルより下だと思ってしまうグラン・クリュが存在するとさえ・・感じてしまうかもしれません!】
そんなことを言うとSNSで何を言われるか判ったもんじゃありませんが、だからって凹むようなnoisy じゃぁ・・ありません。
いや・・相当に良いです。A.C.ブルなんですが、かなり高質です。充実していますね・・。
ちょっと黒い高質な土のニュアンスと、僅かな・・リアルな赤いベリーを感じさせるアロマ、非常にドライですがエキスの旨味がバッチリ載っていて、果実酸のまろやかさをダイレクトに感じます。
一瞬、某グラン・クリュを想像させてくれましたが・・そうそう、そう言えばここの畑はそのグラン・クリュに滅茶近い・・(^^;; だから言わないでおきますね・・。判っちゃいますから・・。本当に、そのグラン・クリュは凄いものは滅茶苦茶凄いのに、酷いものは本当にスッカスカな感じなのも結構存在します。
酸の美しさと力強さは2018年に分が有り、濃密さ、精緻さ、柔らかさは2019年ものが完全にうっちゃってます。見た目でもその「柔らかなフカフカした美しい土」は判るかと思います。「黒い」部分は見え辛いですけど・・。
そして、非常に良く香ります。これは数年前のシリュグのワインには・・特に下級クラスには無かったものです。なので、
「高くなったのも仕方が無いと思ってしまう質感の高さ」
で相殺できると感じます。
非常に素晴らしいと感じました。これは是非・・飲んでみていただきたい!質感の高さを是非ご堪能ください!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来です!滅茶美味しい!しなやかでフカフカした柔らかなテクスチュア!上品で質の良さが漂う余韻!So2の少なさも!】
この20年間のシリュグのA.C.ブルで、一番美味しいと思います。見事です!・・何せパキパキ硬い部分がゼロですから・・質の良さ、上品さがモロに見えてしまいます。
反対に言えば、葡萄の質が良いからこそ、そのように仕上げることが出来たとも言えます。
2018年もののブルゴーニュワインは、本当にテイスター泣かせです。開けてみなければ・・飲んでみなければ何も判らないはず・・と感じます。
グロ・フレールは芯のしっかりした強いスタイル・・濃いと言うのではありません。そしてこのロベール・シリュグは滅茶エレガントで上品・・強さなどと言う言葉は全く出てくる下地が有りません。
因みに2017年のA.C.ブルの写真と比較してみると・・どうです?・・2017年ものも以前に比べれば美しさが前面に出た、好ましい仕上がりでした。が、2018年もののような「しなやかさ」「やわらかさ」「アロマのスピードの速さ」「瑞々しさ」の各レベルには程遠く及びません。
「こりゃぁ・・旨い!」
と言っていただけるはずです。
まぁ、敢えて言うなら・・勘違いされると困りますが、ラマルシュが持つ柔らかさに近いものが有ります。いや、ラマルシュはもっとずっと淡いです。でも「ドライさとふんわり感」は似通っているかも・・しれません。ラマルシュに比較すれば濃いですが、そもそもシリュグは濃い味わいでは有りませんし、強く無いですから・・はい。
アルノーや奥さんのソフィー、そしてニコラ・フォールやアメリー・ベルトーまで巻き込んだ若者たちの活躍が、この非常に・・非常に好ましい仕上がりの2018年ものロベール・シリュグの味わいに生かされている・・これを、「今までで最高!」と言えないでどうする?・・そう思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【万全の美味しさ!美しくヴォーヌ=ロマネ的フィネスに満ちています!】
少しだけタイトに締まっている現況ですが、時間の問題かと思います。しっかり休めてお楽しみください。
このところ思うのは、例えばグロ・フレールの最近のピノは、全くSo2を使わずに、ものすごく香るワインに仕上げています。
そこから言えば、このA.C.ブルはややタイトで、グロ・フレールのようには香らないんです。
しかし・・しかしですね・・
「じゃぁ、生成されてしまったSo2成分の量はどうなのよ?」
みたいな部分が有りましてね。
むしろリリース直後のこのタイミングだと、シリュグの方が少ないかもしれない・・と、noisy の身体が申しております。少しだけ締まってるのは消せないんですけどね・・。
とても良い仕上がりです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガントなエキス系、しかもヴォーヌ=ロマネ的な雰囲気も感じさせてくれます!】
ワインの美味しさは人それぞれ、その価値観も様々です。ある人はAと言うワインを素晴らしいと言うが、またある人はAと言うワインは美味しく無いと言う・・。
勿論、そのAと言うワインは同じ造り手の同じ年代の同じワインであるけれど、果たしてそのワインの味わいは同じものなのかどうか?・・非常に疑問に思えることも有ります。
例えば noisy の店では、商品の保存は勿論、お客様にそのワインが渡るまで・・発送にもたっぷり気を付けています。
しかし人により、その行為は「冗長」だったり、あるいは「不足」だったりする訳で、その行為を好意的に捉えていただけるお客様が今のnoisy のお客様でも有りますし、やや好意的では無くとも、何とか我慢出来る方がご注文をくださるんだと思うんですね。
なので、梱包が過剰だと思われる方は、「簡易梱包で」と通信欄で記載される方もいらっしゃいます。梱包は単に割れないだけでは無く、輸送中の様々な状況からの保護を意図していますから、冷え過ぎたり、温まってしまうことから出来る限り避けることを試みている訳です。運送会社との値上げ要請を含む様々なやり取りも、お客様のご存知無いことかと思いますが、
「単にA地点からB地点にワインを移動する」
と言うことが、如何に難しいことかを感じさせられます。
そのAと言うワインが、すべての方に出来るだけ良い状態で届けられてこそ、
「Aと言うワインは素晴らしい」
「Aと言うワインは美味しく無い」
と言う議論や比較がようやく成り立つわけですね。

このところは毎年のように、シリュグのACブルゴーニュが近年で最高・・と言って来ました。2015年は・・
「今までで最高です!」
・・(^^;;
ヴォーヌ=ロマネのワインを彷彿とさせる非常に柔らかで優しい酸のレベルに優しいスパイス感が漂い、赤や紫の果実や花、突出しないが見事なバランスのミネラリティが、非常にドライなのにそれを言葉にすることさえ忘れるような旨みのエキスが感じられます。当然ながら余韻の長さもしっかり有り、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言葉が出てしまうでしょう。
「・・あのガチガチに硬かったシリュグは一体どこに行ってしまったんだ?」
と思ってしまいます。
そして、決してリキュールなどの強さも感じさせない、実にエレガントな液体からのしなやか且つピュアなアロマが漂います。部屋の中もそんな心地良いアロマが残留しますから、ワイン好きにとっては最高のシュチュエーションでしょう。ワインが嫌いな方には単に「ワイン臭っさ~」で終わってしまうかもしれませんけどね。それだけ高級エステル化合物として、良い香りを放出している素晴らしいワインだと思います。是非飲んでみてください!ロベール・シリュグ、最高の出来になったと思われる2015年です!
以下は2014年の「万全」なACブルゴーニュのレヴューです。
━━━━━

2013年のしっかりエキスのブルゴーニュワインらしい味わいも見事でしたが、2014年はもう万全ですね。おそらくですが、
「いつ飲んでも美味しい!しかも飲むたびに少しずつ違う姿を見せてくれる!」
可能性が大な、素晴らしい仕上がりです。
以前の記事を読み返してみて気付きました。2009年ものだったか、それまでややクラシックで硬い味わいだったシリュグの下級クラスですが、驚くようなソフトなテクスチュアと伸びやかさを得ていたんですね。
時を同じくしてリアルワインガイド編集長の徳丸さんと、
「いや~・・シリュグのACブルにはぶっ飛びましたよ~・・」
と言うと、
「そうなんだよね~・・ガラッと変わってビックリした!」
みたいな会話を編集部でしたのを覚えています。
で先程、普段はあまり読まないエージェントさんの資料に目をやると、
「数年前からDRCが現在使用しているものと同じ選別機械を導入したことにより、ヴィンテージの出来に関わらず、雑味や青味のない甘く熟した果実だけを選別できるようになり、品質が飛躍的に向上しました。」
と有るじゃぁ無いですか。
ふむふむ・・なるほど・・選別を厳しくできるようになったのが、硬かった味わいをソフトに、ジューシーにしたのか・・と理解したんですね。
確かに、フーリエが2006年以降、劇的にトップに上り詰めたのとも、違う感覚を貰った訳です。ある程度の量を生産できるシリュグにとっては、高性能な選別機の存在の寄与は大きかったんでしょう。で、上記のような会話が成立したんですね。
2014年もの、凄く旨いです。パストゥグランも素晴らしいが、ACブルも素晴らしいです。幾分、今は締まっているとは言え、質の良い見事なフレーヴァーがすでに居座っていますし、ドライだけれどしっかり膨らみ、旨みも2013年もののように根底にたっぷり有るんです。なので、
「おそらく今までで最高のACブル!」
になったか、ほぼ同様の品質とさせていただきたいと思います。是非飲んでくださいね。超お勧め!美味しいです!
以下は以前のコメントです。
━━━━━

ホント、昔は硬いワインでね~・・90年台から2000年頃までは、到着しても仕入れず、半年から1年後にようやくロット条件付けてもらって・・販売していました。
1600円とか・・そんな感じだったと思いますよ。昔からのお客様はご存知なんじゃないかと思いますが。
2009年からは劇的にソフトになり、飲みやすく、しかもポテンシャルの感じられるワインに成りましたし・・
何と言ってもリアルの徳丸さんがね・・安くて旨いぞ~!と大宣伝しちゃいましたから・・
ある意味、noisy はそのアオリをモロに喰らって余り売れなくなっちゃいました・・残念~・・
そんなシリュグのエレガントなACブルも昨年までは何とか耐えて3千円を付けないようにと・・利益率を落としてまで頑張っていましたが、ど~もエージェントさんにはその気は無いようで・・2013年、ついに諦めました!・・・3千円超えです。
しかし、飲んでみれば非常に良く出来ています。やはりヴォーヌ=ロマネ近郊のワインらしく、
「低酸度」
「高密度」
な素晴らしい味わいをしています。
低酸度と言っても、他の村との比較として、少し低いということで、酸が不足しているということでは有りません。むしろそれが特徴・・酸っぱく刺すような酸は余り無い・・ということですね。
そしてやはりこの村特有の皮革のスパイシーなニュアンスが有り、これが熟成とともに複雑性を発揮してくれるわけです。
現状、少し早いとは言えますが、飲めないことは全く無いです。飲み進めて行くうちに徐々に解れてきて、滑らかさ、艶やかさを増してくる・・とお考えください。
何しろですね・・・ヴォーヌ=ロマネの造り手がACブルゴーニュを出す・・もしくはその下まで造る・・と言うのは少ないんですよ。希少な造り手です。そしてやはり良い造り手は大変な年でもキチンと仕上げてきますね!さすがでした。お奨めします!量は無いので・・お早めにご検討ください。
● 2022 Vosne-Romane
ヴォーヌ=ロマネ
【シリュグってこれほどに低温発酵だったでしょうか・・..エレガントで瑞々しく、細やかな表情にグッと来ます。ジェルベ家系でもベルトー家系でも無い..あの系統の雰囲気が出て来ました。】

いや~・・これを言って良いのかどうかと悩みましたが、抱え込んでいても仕方が無いので言ってしまいましょう。
「2022年もののロベール・シリュグは、改革を押し進めた結果、今までとはイメージが全然違うものになった!」
と感じています。
2018年ものを飲んだ時に、
「・・ずいぶん変わったなぁ・・」
と思ったものです。
それまでは、確かにトップキュヴェ2品はとても良かったですが、それ以外は・・どちらかと言えば、
「他と比べて比較的安いから・・」
と言う意味合いが強かったんですね。
年によって出来が良かったとかイマイチだとかは有っても、
「どちらかと言うとドライ(乾いた)液体の味わい」
で有り、濡れたテクスチュアとか・・そういうのとは全く逆のニュアンスを受けていました。言ってしまえば「高温発酵系」です。D.R.C.も結構にそうでしたが、エキスの集中度とその完成度が全く別次元で違いますから・・。

全房発酵はそれなりのパーセンテージでやっています。40~50%でしょう。そしてアイテムによってはセミMCも行っています。
ですが、2022年ものにつきましては、それまでの高温発酵系だと思えた味わいじゃぁ・・無いと思うんですよね。
しっとりとしていて、濡れていて少しも乾いていないんです。そしてどんなワインにも僅かに残る残糖分の組成ですね・・これがめちゃ冷ややかなんです。高温発酵系だとしますと、その残糖分も温かみを帯びて来ますが、
「ピュアな葡萄の美味しさ・・冷蔵庫に入れておいた葡萄を口にしたときの果糖のようなニュアンス!」
を強く感じるんです。
勘違いしないでいただきたいんですが、「甘い」と言っている訳では無いんですね。僅かに発酵しきれずに残っている部分の、その果糖分が「生」のように感じられる訳です。決して30度を大きく超えるような発酵には持ち込んでいない・・と。
シリュグ家はジェルベ家やベルトー家とも親類ですが、実は・・あのアンリ・ジャイエ御大の甥っ子だか姪っ子だか忘れましたが、シリュグ家に来ているんですね。なので当然、ルジェ家とも親類な訳です。
で、ジャイエ家、ルジェ家と言えば・・低温浸漬からの低温発酵・・まぁ、ジャイエ的な低温浸漬のニュアンスはほぼ無いんですが・・新樽もグラン=ゼシェゾー以外は100%では有りませんし・・でも、色彩からも、味わいからも明らかに以前よりも低温発酵に向かっているニュアンスを感じる訳です。

2枚目の写真は、左側がヴォーヌ=ロマネ村名、右側がA.C.ブルの2022年ものです。
こんな感じにちょっと暗めで見えます。濃さはヴォーヌ=ロマネが濃いのは当然ですが、「葡萄のピュアな色彩」が見て取れると思うんですね。これも低温で発酵させた時の特徴に思える訳です。
香りも低域から、ノーズにしっとりと冷ややかに大きなパレットを優しく描きます。ほんのりとスパイシーでチェリーやベリーが香り、ヴォーヌ=ロマネらしい高質な動物的ニュアンス、皮革のニュアンスも浮かんできます。
中域もしっとりとしていて、適度に膨らんでいるんですが・・グラデュエーションが凄くて、その輪郭はハッキリとしている訳でもなく、ふんわりとしています。余韻も冷ややかでしっとり長く・・実に良い感じです。
「これをして、今までと同じとは・・とても言えない!」
と言うのがnoisyの感覚です。大きく異なっている・・しかも良い方へ!
いや、低温発酵だから良いんだと言いたい訳ではありません。発酵温度だけでは無く、様々なアプローチが良い結果として味わいに現れて来ていると・・言いたいんですね。
ジャスパー・モリスさんはこの3年ほど、ロベール・シリュグに評点を出しています。この村名には、
「上値を1点積み上げて93ポイント!」
としています。
ジャスパーさんの場合は「2028年~2034年から飲み始めて良い」だと思いますので、あと4年ほど我慢せよと言うことなのでしょうが、いや・・noisyはそうは思いません。
「美味しければ今からでも良い訳ですから・・今から飲んで良し!」
だと思います。
まぁ・・もっと置けばまとまって来るのは間違いは無いでしょうが、2028年まで待つ必要はないかと。もし待つのであれば noisy的には2026年中まででしょうか。今、少し休めて飲んでいただきますと、
「醸造由来の情報が沢山詰まっている若い状態!」
ですし、
「今飲んでも今の美味しさは充分・・ちゃ充分!」
だと思います。リーズナブルだと思います。ジャスパーさんの村名での上値93ポイントは、決して低く無いと思います。ご検討くださいませ。超お薦めします!
以下は以前のレヴューです。
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【どうです?・・この見事に薄目のエレガントそうな色彩!・・正にヴォーヌ=ロマネど真ん中のエレガンス..素晴らしい質感を感じさせてくれます!】
色彩は2015年もの位・・でしょうか、もしくは2017年もの?・・そして、2018、2019、2020年と年を追う毎に濃くなり、
「2021年ものでど~んと・・薄くなった!」
のが良く判ると思います。
ジャスパー・モリス氏は余り高い評価では無い・・いや、本人として決してそんな意識では無いと思いますが、こうも言っていました。
「オー・レアは軽くて可愛らしくてスタイリッシュ、シャランダンは活力と密度、そして深みとタンニンが多い構造、レ・バローは最高の強度を持ちヒリヒリした余韻を持つ厳格なタッチが有る」
そうです・・何となく伝わって来ますよね。
noisy 的にはこのワイン、やはり2014~2015年もの頃のフランソワ・ラマルシュに似た味わいを強く感じました。似たような仕上げ方をしているのでしょうから・・ある意味、当然です。
そしてこのシリュグの改革は2016年頃から始まったということですから、
「まさにシリュグのワインの味わいが変化し始めた頃がそこ!」
と言うことが判ります。

非常にエレガントで、滅茶苦茶「質の良さ」が伝わって来ます。果梗を使って構造を太く大きくしよう・・などとは全く考えていないような・・エレガント主義です。葡萄の質の良さ、イコール、ワインで有ることが・・ダイレクトに伝わって来ます。
いや・・これ、相当旨いですよ。エレガント系のピノがお好きな方なら・・ハマってしまうでしょう。そして、下手に新樽のニュアンスを付けないピュアさも有って・・これは素晴らしいヴォーヌ=ロマネだと感じます。
そして・・このロベール・シリュグ..いや、実際に今やっているのは「アルノー」だと思いますが、
「ワインの出来は葡萄の出来。だから人為的関与は避け、また造り手の好みによる誘導さえ避け、そのヴィンテージにおけるワインを描くことに専念する!」
と言うタイプなのでしょう。
だからこそ、2020年は濃厚ながら質感の素晴らしさが伝わって来ますし、2021年激エレガントながら質感の良さを強く感じる訳ですね。
そしてちょっと驚いたのは、ジャスパー・モリスさんも・・こんな激エレガントなピノ・ノワールを評価するんだ・・と言うことです。今回のこの2021年ものの評価は・・ちゃんとしてるなぁ・・まぁ、微妙に採点は異なっても・・(^^;; と言う印象です。
エレガントだから美味しい・・んですね・・noisy はそう思います。今飲んでもこの質の良さはダイレクトに感じられるはずです。ジャスパーさんは2026年から・・と言っています。激少ないので・・是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【激ウマいです!・・2020年のシリュグの素晴らしさを堪能するのはこれ!】
旨いです!・・最高に旨い・・ついついグラスに手が伸びてしまいます。
一杯目は優しく、ピュアに立ち昇るアロマを楽しみながら、その整然と丸いパレットを美しく形作る見事な味わいに・・惚れ惚れとしつつ、おそらく・・あっという間に無くなってしまうと思います・・(^^;;
二杯目はしっかりポテンシャルを取ろうとして口内ですりつぶして口内中に回す訳ですが・・いや・・・「美味しい!」と言うのが先に来ちゃいますから・・飲みすぎちゃいますよ。
しっかりとした濃度が有るにも関わらず、全然「エグミ」も「シブミ」も「リキミ」も突出した部分が感じられず、ただただヴォーヌ=ロマネが持つ
「完璧なバランス!」
に酔いしれてしまう自分・・に気付く・・ような、そんな感じに陥ってしまいます。
「こりゃぁ・・シリュグもまた、2020年ものは金字塔だわな・・」
と思わざるを得ませんでした。

濃く見えるでしょう?・・
いや~・・飲んでいると、全く・・濃いなんて思いませんよ。
ついついグラスを重ねる「飲んべえ」に陥らされてしまう、大変危険な球体の飲み物です。
「いつ・・飲んで良いですか?」
と聞かれたら、
「!・・今でしょ!」
と・・(^^;
まだ落ち着いてもいないのでしょうが、この凄いバランスはぜひ確認していただきたいものです!・・金字塔万歳!超お勧めします。追加は無いです。すみません!
以下は以前のレヴューです。
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【圧巻の美、ヴィエイユ・ヴィーニュをエレガントにしただけ・・のイメージです!】
実は、V.V.と村名は同日のテイスティングです。村名からテイスティングを始め、柔らかな2019年ものの美味しさを堪能し、V.V.のテイスティングをしたところ・・余りの素晴らしさにビックリしました・・圧巻ですから・・本当に!
V.V.につきましてはコラムを見ていただくとして、
「・・これで村名ヴォーヌ=ロマネに戻ったらどうなるだろう?」
といたずらな心が生まれてしまったんですね。
そうやっても大丈夫なのは、超一流の造り手の証拠でも有ります。・・もっともV.V.と村名はどちらも村名ヴォーヌ=ロマネでは有るんですけどね。
で、やってみました・・そうしたら・・なんと、
「村名ヴォーヌ=ロマネの隙の無いエレガンスがクッキリと浮かんだ!」
んですね・・これにはさらにビックリしました。
時折、エージェントさんの資料には、ヴォーヌ=ロマネV.V.について、「グラン・クリュ並み」などと書かれていたんですが、
「・・おいおい・・マジすか・・」
とツッコミを入れてました。

確かに・・V.V.は、あのマルク・ロワのキュヴェ・アレキサンドリーヌのヴォーヌ=ロマネ版以上のショッキングな味わいです。と言いますか、ジャイエを彷彿させてくれます。
そんなに印象深いワインの後、この村名に戻って来てもまた、そのワインの素晴らしさを感じさせてくれる訳ですから・・本物だと確信した訳です。
勿論ですが、全てに隙の無いV.V.に対し、エレガンスに全く隙の無い村名・・と言うイメージですので、「 V.V. > 村名 」と言う構図は仕方が無いものです。
しかしながら、好みに拠っては、「V.V. < 村名 」 となる方もいらっしゃるんじゃないかと思うんですね。
それに加え、今飲んで、滅茶苦茶美味しいのは勿論V.V.です。村名は今も美味しいですが、2021年の11~12月位の方がさらに美味しいのは見えてしまいます。
まぁ、ご予算も有りますし、エレガント系が宜しい場合は村名、圧巻さを見てみたい方はV.V. とされてはいかがでしょうか。
いや~・・長かったですが、シリュグもここまで来た・・少し涙腺が緩んでしまいます。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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いや・・惚れ惚れする味わいでした。こんなに早くから美味しいとは・・ビックリです!
2017年ものの相当旨かったんですが2018年ものには叶わないですね。おそらくこのキュヴェも史上最高の仕上がりだと思いますよ。
色合いも是非比較してみてください。濃度が全然違いますから組成が全く異なる・・かと思いきや、決してそうでは無いんですね。2017年ものが持っている美しさ・・その延長上に、さらに柔らかさや上品さを加え、瑞々しさを思いっきり加えたのが2018年ものです。これほどに色合いが異なりますと、全く違うワインか、2013年ものとそれ以外を比較しているか?・・みたいな気になって来てしまいますよね?
しなやかで柔らかなタッチです。今までのシリュグのワインには無いニュアンスです。おそらく自然派的なアプローチも増え、醸造についても「選別」がキッチリできるようになったに違い在りません。なのでSo2も減らせる・・だから表情に曇りが無くなる・・ディテールが際立ってくるし、アロマはスムースに上がるようになる・・と言うことなのでしょう。
史上最高の出来で間違い無いでしょう。海外メディアもどの位の評価をするのか楽しみでは有りますが、そもそもシリュグさんのワインは、日本以外には余り輸出されていないようでして・・見当たらないんですね。
ですが、これほどまでに質が上がってくるとすると将来は判りませんよ。美味しいものは皆欲しい訳ですしね。今の内かもしれません。村名ヴォーヌ=ロマネとしても非常に安いと思います。超お勧めです!是非飲んでみて下さい。
なお、村名ヴォーヌ=ロマネV.V.ですが、引き取りが遅く成ったら・・減らされてしまいましたので飲めなくなってしまいました。申し訳ありません。ですが、V.V.では無いヴォーヌ=ロマネでこれだけの美味しさを見せていますので、間違いないと思います。こちらも是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶に純粋なピノ・ノワールです・・ちょっとビックリするはず!】

え~・・間違って2015年もののV.V.を開けてしまったので、急遽2017年のV.V.を飲みなおしたと言う暴挙でした。
で、この純粋さの系譜をしっかり確かめさせていただいたんですが・・すみません・・ちょっとトラブルが有りまして、内容を書いている時間が取れません。
後で書き足しますので・・。でも是非この「滅茶純粋な味わい」に触れてみていただきたい!・・と思っています。お勧めです!

純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】 なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2022 Vosne-Romane Vieilles Vignes
ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【少な過ぎて飲めないので・・でも、激繊細系のヴォーヌ=ロマネで有ることは間違い無いでしょう!】-----以前のレヴューを使用しています。
ジャスパー・モリス氏は91~93ポイント、飲み頃2026~2032年としています。noisy はこのV.V.までは手を出せませんで・・何せ、滅茶高くなったことと滅茶少なくなったこと・・で、導入のA.C.ブルやパスグラを今まで以上に利益率を下げてしまいましたので、流石にこれ以上は・・厳しいんですね。
ですが今回、2021~2022年もののシリュグのワインを飲ませていただき感じたのは・・やはり、
「2014~2015年頃のフランソワ・ラマルシュのワインに近似している!」
と言うことなんですね。
まぁ・・全房を取り入れ、D.R.C.と同じ選別機を使用し、馬での耕作、手作業で収穫・・と言う・・まさにD.R.C.並みのことをやっている訳ですから、ラマルシュにも、D.R.C.にも似て来て当たり前・・ですよね。
それにD.R.C.もグラン=ゼシェゾーを造り、1級プティ=モンも耕しています(単独で販売はしていない)から、
「D.R.C.の良いところを取り入れたい」
と思って色々とトライして来たのでしょう。
この何年かでガラッと変わった味わいは、その効果の表れだったと・・今になれば判ります。
濃密でながらサラッとした美味しさ、質の良さを見せつけた2020年ものとは打って変わって、
「エレガントな頃のめっちゃ良かったフランソワ・ラマルシュ風!」
は間違い無いと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・でもこちらは今は手を付けないでください!村名ヴォーヌ=ロマネから飲んでくださいね。】
2020年のシリュグは圧巻でした。このドメーヌの最高作になったことは間違いありません。
また2021年の下級キュヴェの美味しさにも驚きました・・そしてエレガンスも半端ないんです。下級キュヴェであれですからね・・上級キュヴェの2021年はもう・・数は全く無いにせよ、
「2021年もののシリュグはおそらく、とんでも無い出来!?」
じゃないかと想像されます。
で、このヴィエイユ・ヴィーニュです。圧巻です!・・
「あの・・ちょっとクロ=ヴージョと間違ってない・・か?」
みたいな凄いポテンシャルです。

ですが・・それだけ凄い・・圧巻さを見せつけられますと、2盃目はチビチビと行く感じになります。
そう・・膨らんでこないんですよ。仕上がってる感は有るんですが、まだ閉じています・・膨らみもちゃんと有るんですが閉じているんです。
なので、
「このV.V.は今飲んじゃいけない!」
です。
少なくとも2~3年は置いてください。先に手を付けるのは、今、滅茶旨い村名ヴォーヌ=ロマネです。ワインリポートの山本さんは92ポイントとされていますが、noisy的にはあと2ポイントまでは付ける可能性が有ります。・・だって・・凄いんです・・(^^;;
これはもう2021年ものが待ち遠しくなってしまいますよ・・まぁ、飲めなくはないので開けられても良いです。その「凄さ」が「エレガンスを押さえつけている感じ」が感じられると思いますよ。ご検討くださいませ。追加は無いです。
以下は以前のレヴューです。
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【凄い!・・シリュグもここまで来るとは!・・この「圧巻の美」・・ご堪能ください!】
パーフェクト!・・ヴォーヌ=ロマネ村名として・・それ以上の意味でも、完全な出来だと思えてしまう、凄い完成度のワインがこの2019年ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュです!滅茶苦茶美しいです!
果実のディテールが滅茶美しいです!・・時折使う、このフレーズを使わせていただこうかと・・(^^;;
「果皮と果汁の割合が変!」
です・・。滅茶、果皮の割合が多いんですよ。・・そう、だから、
「えっ?・・ミルランダージュ?・・じゃない?」
まさにそんな、花ぶるいワインのイメージなんです。
ですから、かの神様アンリ・ジャイエを感じさせてくれてしまうんですね・・。ちょっとうるうる来てしまいます。思わず、
「こりゃぁ・・相当・・旨いな・・」
と、独り言が出てしまいました。
このワインを飲んでしまうと、下のキュヴェには戻れないか・・と思いきや、全くそうじゃないんですよ。普通は上出来のワインの後に、その生産者の下のキュヴェを飲むと全然ダメだった・・となってしまうじゃないですか?
ところがですね・・例えばこのV.V.の後にヴォーヌ=ロマネ村名に戻ったんですが、むしろ村名の良さ、エレガンスが凄く良く判って、全く大丈夫なんですね。ラドワに戻っても、A.C.ブルに戻ってもです。ですから、
「全く一貫している」
と言えるんじゃないでしょうか。

余りに良かったので、接写の写真とほぼ全景のものを掲載させていただきました。
そうそう・・今はエキス系のエレガントなブルゴーニュワインが大受けですが、80年後半~90年代はそうじゃなかったですよね。アンリ・ジャイエもしっかり濃かったし、酸も柔らかでした。そして、翁はミルランダージュになるように仕向けていた・・そのために長い時間、畑に居た・・なんて分析も出来ちゃいます。
一枚目の写真の、「赤い色の美しさ」をご覧ください。・・圧巻でしょう?・・飲んだらもっとビックリですよ。これは是非とも・・いや、必ず飲んで欲しいと思ってしまいました!
今飲んでも滅茶苦茶美味しいです!
「シリュグもついにここまで来たか!」
2018年もののV.V.を飲まなかったことを後悔していますが・・もう仕方が有りません。お客様もこの「機」を見逃さないよう!・・お勧めいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものは飲めませんでした・・】
いや・・惚れ惚れする味わいでした。こんなに早くから美味しいとは・・ビックリです!
2017年ものの相当旨かったんですが2018年ものには叶わないですね。おそらくこのキュヴェも史上最高の仕上がりだと思いますよ。
色合いも是非比較してみてください。濃度が全然違いますから組成が全く異なる・・かと思いきや、決してそうでは無いんですね。2017年ものが持っている美しさ・・その延長上に、さらに柔らかさや上品さを加え、瑞々しさを思いっきり加えたのが2018年ものです。これほどに色合いが異なりますと、全く違うワインか、2013年ものとそれ以外を比較しているか?・・みたいな気になって来てしまいますよね?
しなやかで柔らかなタッチです。今までのシリュグのワインには無いニュアンスです。おそらく自然派的なアプローチも増え、醸造についても「選別」がキッチリできるようになったに違い在りません。なのでSo2も減らせる・・だから表情に曇りが無くなる・・ディテールが際立ってくるし、アロマはスムースに上がるようになる・・と言うことなのでしょう。
史上最高の出来で間違い無いでしょう。海外メディアもどの位の評価をするのか楽しみでは有りますが、そもそもシリュグさんのワインは、日本以外には余り輸出されていないようでして・・見当たらないんですね。
ですが、これほどまでに質が上がってくるとすると将来は判りませんよ。美味しいものは皆欲しい訳ですしね。今の内かもしれません。村名ヴォーヌ=ロマネとしても非常に安いと思います。超お勧めです!是非飲んでみて下さい。
なお、村名ヴォーヌ=ロマネV.V.ですが、引き取りが遅く成ったら・・減らされてしまいましたので飲めなくなってしまいました。申し訳ありません。ですが、V.V.では無いヴォーヌ=ロマネでこれだけの美味しさを見せていますので、間違いないと思います。こちらも是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶に純粋なピノ・ノワールです・・ちょっとビックリするはず!】

え~・・間違って2015年もののV.V.を開けてしまったので、急遽2017年のV.V.を飲みなおしたと言う暴挙でした。
で、この純粋さの系譜をしっかり確かめさせていただいたんですが・・すみません・・ちょっとトラブルが有りまして、内容を書いている時間が取れません。
後で書き足しますので・・。でも是非この「滅茶純粋な味わい」に触れてみていただきたい!・・と思っています。お勧めです!

純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】 なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2022 Vosne-Romanee 1er Cru les Putit Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【もはや1級レ・プティ=モンでもっともリーズナブルかと思いますが、下級キュヴェの伸長度を勘案すると、ジャスパー・モリスさんの評価は低いと・・思わざるを得ません。】
少なくて飲めない・・クロパラとオ・レイニョに挟まれた希少なリューディ、レ・プティ=モンです。言わずと知られたことですが、ジェルベ家とシリュグ家は近い親戚同士ですから、アメリー・ベルトーもニコラ・フォールも・・親類同士です。
で、ジェルベ家とベルトー家が最大の所有者であり、その他にはDRCが所有していてずっと販売していませんでした(1級に混ぜていたかも)が、2018年もの?からかリリースしているようです・・良くは知りませんが・・。
D.R.C.がリリースし始めたとなってくると、そりゃぁ・・人気も出ますよね。2015年ものなんて、Noisy wine の新着ではたったの12500円だった訳ですよ・・。2019年もの辺りになってようやっと陽の目が出だしたんですが、ジャスパー・モリスさんが評点を付け始めたのが最初で、それ以前はSNSのセラートラッカー位のものでした。
この価格でも相当安いはずです。お早めにどうぞご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリス氏は何と・・2019年ものよりも良いと・・しています!】
シリュグの秘宝とも言うべきレ・プティ=モンです。このワインを知っておられる方は必ずや欲しいと思っているはず・・ですが、ジャスパー・モリス氏はなんと・・
「2019年ものよりも良い!」
と判断している節が有ります。
2019年ものは「91~94ポイント」でしたが、2020年ものは「92~94ポイント」と言う評点なんですね。70%新樽、全房は40~50%だそうです。
そもそも・・このヴォーヌ=ロマネ上部の1級畑を持っているのは何軒も無く非常に希少だった訳ですが、まぁ・・今までが異常に安かったと思います。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【・・粘ったんですが滅茶減らされました。ワインリポートの山本さんは95ポイント!】
ここまで少ないのは初めてじゃないでしょうか。余りに少ないので、
「こんな半端な数じゃ扱えない!」
と粘ったんですけどね。どうにもならないようです。
まぁ、今まではそれほど人気の高いワインではないけれど、知っている方は「サクッ」と買われる方がそれなりにいらしたワインです。何せ、あのクロパラの真横ですからね・・。同様の冷涼さの中にエナジーを持った葡萄が出来る畑で、造り手それぞれの理解で自身の表現を出来るし、それにこたえてくれる優れた1級畑です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【すみません・・こちらも飲めませんでした・・以前のレヴューを掲載しています。】
【ドメーヌ・ロベール・シリュグの2枚目の看板です!2018年はおそらく相当に素晴らしいはず!WRの山本氏は94点と、グラン=ゼシェゾーの95点に肉薄!】
ん~・・これは飲みたかったなぁ・・いや、実際、2018年のシリュグがここまで良いとは思って無かったんですよ。嬉しい悲鳴では有るんですが、のんびりしていたので減らされてしまったキュヴェも有り、全く本意では無い状況なんですね。
元から良いと判っていれば、さっさと押さえに掛かるんですが、グラン=ゼシェゾーは雀の涙にもならないし、他は硬かったらどうしよう・・みたいな思いも有るし・・で。
しかしながら、2018年の他のキュヴェを見れば、もう二度と硬いシリュグには戻らないだろうと思います。そもそもこのシリュグさんちのプティ=モンは、ベルトー=ジェルベさんちのプティ=モンとニコイチだったのでしょうから・・ベルトー=ジェルベのプティ=モンとの比較は面白いんじゃないでしょうか?
大体にしてクロ・パラの真横の1級なんて・・もっと高くても納得していただけるんじゃないかとも思いますよ。現状から言えばむしろ安過ぎるかと。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第67号は、今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2040!ライターをされていた山本昭彦氏は94ポイント! 】
こちらも数が無く、飲めませんで申し訳ありません。かのクロ・パラントーとリッシュブールに接する素晴らしい畑です。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2022 Grands-Echezeaux Grand Cru
グラン=ゼシェゾー・グラン・クリュ
【2022年のシリュグは・・おそらく2018年から始まったと思われる改革の総仕上げ?・・下のキュヴェの素晴らしさを見ると、このトップキュヴェも相当期待できます!】
余りに素晴らしい2022年ヴォーヌ=ロマネでした。詳細は省かせていただきますが、
「5年前までとは雲泥の差!」
と感じます。
ただし、昔からこのグラン=ゼシェゾーに関しましては、
「他のキュヴェとは全く異なる出来」
でした。
おそらく非常に選別が厳しく、しかもセミMC系のエレガントな仕上がりを感じたものです。
ジャスパー・モリスさんも2022年もののこのトップ・キュヴェに対し、2021年ものから下値を1ポイント上げて来ています。noisy 的には、
「(このキュヴェより)下級キュヴェに感じる醸造温度の変化がこのキュヴェにももたらされているかは不明」
なので、ハッキリは申し上げられませんが、2022年と言うグレートイヤーと言われそうなヴィンテージに素晴らしい仕上がりをしていると予想されます。1本だけですので・・どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【ジャスパー・モリス氏は93~96 Points と2019年ものと同評価!・・2030~2038年と言う飲み頃判断です!】
ちょっと驚きですね。ジャスパー・モリス氏は2020年の評価は無し・・まぁ、コロナの影響で行けなかったのでしょうが、今回の2021年ものとグレートイヤーの2019年ものがポイント上、全く同評価なんですね。しかも飲み頃は2030年から2038年と、かなり詳細に突っ込んで評価しています。
またこの2021年のシリュグのグラン=ゼシェゾーは1.5樽のみ、100%新樽で全房発酵、しかし2016年からは果梗の主幹は除かれているとのことです。
まぁ・・このキュヴェに関しては全房で除梗で新樽100%はおそらくずっと昔からですが、0.13haしかないこの畑から1.5樽と言うことですから、まぁまぁ採れた方なんじゃないかと思います。
問題は、優れたヴィンテージである2019年ものとこの2021年ものが同評価で有る・・と言うことなんですね。noisy的には・・他のコラムでも書いていますが、D.R.C.と同じ選別機械を導入したことが、グランド・リュやラ・ロマネ、ロマネ=コンティとかなり近いニュアンスを得ることに成功した・・と言えるかと思うんですね。そもそもが収穫も機械では無く手作業でしたし・・おそらく2016年頃から選別機を導入、その結果として昨今のシリュグの・・何とも言えない柔らかく、ドライでジューシーな味わいが・・
「グラン=ゼシェゾーだけでなく、他のキュヴェも同様になった!」
と言えると思います。希少な逸品です。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年ものはジャスパー・モリス氏93~96ポイントと、ついに世界デビュー??非常に希少なグラン・クリュです!】
今まではリアルワインガイドが一時期評価していましたし、最近はワインリポートの山本さんが高い評価をされていらっしゃいますが、
「・・・ずっと長い間、海外メディアからは忘れられていたドメーヌ!」
と思うしかないほど、本当に目立たない造り手でした。もっともかのPKさんは三ツ星評価で、グラン=ゼシェゾーやプティ=モンを高く評価していました。
昔は・・もう何度も言ってますが、グラン=ゼシェゾーは飲んで販売していました・・安かったですし、質感が高く素晴らしかった割には誰も知らず、ケースで仕入れられたワインでした。
グラン=ゼシェゾーはその頃からずば抜けて良く、それに次ぐのがやはりプティ=モン..ヴォーヌ=ロマネV.V.はその次、ヴォーヌ=ロマネ以下はまぁまぁ・・A.C.ブルは1年ほど置いてからの方が硬さが緩んで来て美味しいので、その頃にヴォーヌ=ロマネ以下は手配する..みたいな感じだったと記憶しています。何せA.C.ブルは2002年ごろまでは千円台で販売出来た訳でして・・意外にも広いA.C.ブルの畑をお持ちなドメーヌなんですね。
このような時代になってしまいますと、
「日本発のブルゴーニュ情報で火が付く」
ような感覚が有り、このロベール・シリュグもいずれ・・とは思っていましたが、どうやら2019年ものから世界にも完全に広まったように思います。
まぁ・・グラン=ゼシェゾーですからね。知らない方にはエシェゾーもグラン=ゼシェゾーもミュジニーも..???...と言うことになるかもしれませんが、ある意味、
「偉大なヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュと壮大なアロマのシャンボール=ミュジニーのグラン・クリュを結ぶリューディ」
でも有ります。
このロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーを飲んでみるとそのことは充分に伝わってくると思います。・・また・・飲んで販売出来るような機会が訪れるとは考えにくいですが、
「グラン=ゼシェゾーも(ざっくりですが)大きく分けて2タイプ!ミュジニーを思わせるものとクロ=ヴージョを思わせるもの」
です。もちろん、その両方を感じさせるタイプも有りますが、noisy的にはロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーは、前者の雰囲気を結構に感じられるタイプと理解しています。その辺は何とか飲んでみていただいて感じてみて欲しいですね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【グラン=ゼシェゾー、ヴォーヌ=ロマネ村名、ラドワ村名、各1本、合計3本のセットです!】
いやはや・・凄い仕上がりの2019年ものロベール・シリュグでした。圧巻の美はヴォーヌ=ロマネV.V.で是非ご確認ください。1級プティ=モンも素晴らしいはずです。
今回も入荷が非常に少ないグラン=ゼシェゾーです。セットで申し訳ございません。
以下は以前のレヴューです。
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【超希少です!合計2本のセット価格です。】
大転換点となったに違い無い2018年もののドメーヌ・ロベール・シリュグ、トップ・キュヴェです。まぁ、そんな大それたことを言っておきながら・・なんですが、ある意味、このグラン=ゼシェゾーの姿をそのまま他のキュヴェに投影しているかのような味わいだと思っていただけると近いのではないか?と思っています。
このトップ・キュヴェの姿が有るからこそ、他のキュヴェの未来を想像しやすい・・そんな気がしています。購入できるかどうか・・は運次第かな?・・ご検討くださいませ。グラン・クリュ・グラン=ゼシェゾー1本とヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モン1本の2本セットです。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド67号は、今飲んで 93+ ポテンシャル 94+ 飲み頃予想 2022~2045!ライターをやられていた山本昭彦氏は96ポイントと弾けてます!】
まぁ・・noisyはどうせ飲めないので・・昔はいっぱい有ったんですけどね・・今回はそれでも今までの「倍」、いただきました。
グラン=ゼシェゾー1本とプティ=モン1本の小さなアソートです。可能なら他のキュヴェもよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2022 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【ゆったりと穏やかな雰囲気の中にある気品!・・雰囲気が最高です!質の良さがワインを包んでいる見事なアリゴテです!】

緊張感の漂う、凝縮して濃密なアリゴテも美味しいですよね。4~5年ほど熟成させて飲むと、
「シャルドネと区別できないほど!」
のエレガンス、複雑な表情を生むアリゴテも有ります。
しかしながら・・このブルゴーニュ・アリゴテ2022年はそんなタイプでは有りません。凝縮して濃密な・・例えばコシュ=デュリとか・・のものとは異なります。良いところ・・ルロワのアリゴテでしょうか・・(^^;;
でも・・いや、最近は飲んではいませんが、10年位前に5千円以下で販売させていただいた2007年のドメーヌ・ルロワのアリゴテよりも全然美味しいです・・(^^;;
そう思ってネットを検索してみましたら、高島屋さんで2015年のブルゴーニュ・アリゴテが7万円に消費税・・
「どっひゃ~!」
です。5千円でも高いと思って4千円台を付けて販売したのを何となく覚えていますから・・
「なんでブルゴーニュ・アリゴテが7万円?」
凄い世の中になってしまったようです・・売れるんですかね?・・と聞いてみたいものです・・あ、ドメーヌでは有りませんがルロワの2023年ボージョレ=ヴィラージュ・プリムール(ヌーヴォー)も¥5850(税別)で絶賛ご予約承り中ですのでどうぞよろしく。

非常に瑞々しいです。瑞々しく健康な葡萄の粒の真ん丸なニュアンスが、やや青りんごっぽさを持って飛び込んで来ます。
ふんわりとしつつ・・エレガントです。アルコール分は12%でやや大人しめですが、このソフトで高質なニュアンスが非常に素晴らしいです。
決して濃く無く、全く酸っぱく無く、饒舌さは無いものの全く寡黙では無く、品の良さ、質感、健康さが果実の美味しさと共に感じられるんですね。
決して眉をひそめながら、あれこれポテンシャルを取りながら飲む・・と言うスタイルでも大丈夫ですが、大らかさや豊かさがゆっくり、でも確実に伝わって来て、満足感に結び付く感じです。これが7万円だったらまったく不要ですが、4千円もしないなら・・
「滅茶苦茶お買い得!」
だと思います。彼女や奥さんとゆったりとした時間を過ごすのに、ピッタリの味わいです。
因みにこのブルゴーニュ・アリゴテも上代は千円以上高いです。ギリギリまで下げています・・是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【数は1/5でもグレートイヤーの呼び声高い2021年ものは、もはや青りんごと言うよりもぷっくりと柔らかさを増したような、適度に熟した高級メロン?・・相当旨いです!】

いつも上手く撮れないシリュグのアリゴテです。白地に細い黒文字と金文字・・これは最悪です。ちょっと緑に寄った色彩になっちゃってますが、普通に撮るとこうなっちゃうんですね。少しだけ赤を増やし、青をそれなりに減らしています。
「2021年ものの走りのワインを知る」
のにも凄く良いと思いました。
このところ2020年ものをずいぶんと飲ませていただいてますが、今までは・・
「ポテンシャルは2019年もの以上!・・でもまだ仕上がって無い・・」
と言うような自身のイメージをお伝えしてきました。
ところがですね・・2020年もののシリュグのA.C.ブルや村名ヴォーヌ=ロマネ、そしてV.V.は・・
「今飲んでも充分に行ける!」
バランスを持っているんですね。これにはちょっと驚きました。素晴らしいバランスをしています。
そして下級クラスのアリゴテやパスグラ・ロゼは2021年ものなんですが・・なんと、
「素晴らしい飲み口だった2019年ものをさらに昇華させたような見事な出来!」
と・・言ってしまって良いんじゃないか?・・とさえ思うんですね。

つまり、
「いつ飲んでも美味しい!と言えるような完璧に近いバランスを、2019年以上のポテンシャル持ちつつ実現しているのかもしれない!」
と思わせるような出来な訳です。
この2021年のアリゴテもまた、ま~・・アリゴテとは思えないような「ぷっくりと膨らんだボディ」を持っています。普通は結構にスレンダーでしょう?・・
アロマも青リンゴと言うよりも高質なメロン・・食べごろになるまで、ヘタが少し凹むまで熟させ、グダグダになる前のちょうど良いタイミングのメロンのような丸くなめらかで気品のあるアロマです。
アリゴテで気品..(^^;;
これはきっと飲まなきゃ判らないでしょうね。写真でも見えるかもしれませんが、
「グラスを伝う涙の太さ」
を見てください・・。・・有り得ないでしょう?
もちろん、オイリーさも有りの、滑らかさも有り、そして何といってもそのアロマのスピード感と膨らみですね。「尖がり感無し」です。滅茶美味しいアリゴテです。是非飲んでみてください。価格も・・本当はもっと上げたいんですが・・留まってます。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【アリゴテなのに・・実にソフトでフワフワなテクスチュアからこぼれる青リンゴ系のアロマ!・・このしなやかさとブルゴーニュ的エレガンスが素晴らしいです!】
そもそもアリゴテは、その強い酸味とソリッドさ、硬さが特徴でして、人に寄っては、
「酸っぱい白ワイン」
の代表格にもなっちゃっていると思うんですね。
それに加えて「多産種」ですから、放っておくと沢山実が出来てしまい、酸っぱいだけじゃなくてそに加えて、
「薄い味わい」
になってしまう訳です。
しかしながら、その「薄い味わい」は超古木だったり、収量を制限したりすれば大丈夫な訳ですし、強めの酸もきっちりマロラクティックすれば良いのは判っている訳ですよね。
でもそれが今まで中々出来なかったのは、他にも幾つか理由が有るにせよ、
「造っても儲からない」
ことが一番だったのでしょう。
世界中でワインが人気になっているのは、人口の多い中国人が飲み始めたことが大きな理由ですが、そもそも狭い畑しかないブルゴーニュワインが売れるようになり、例えアリゴテでも自身の手腕を発揮し、旨いワインにすればワインファンに喜んでもらえることが判ったからだと想像しています。
だって・・コシュ=デュリにしてもドヴネにしても、アリゴテだって・・飲みたいでしょう?
2019年ものも相当美味しかったですが、2020年ものはさらっと超えて来た感覚です。非常に滑らかでフワフワなテクスチュア、柔らかめの酸味は、ちょっとお高い高級リンゴを想像させます。アロマはやはり青りんごですね・・しかも、結構に高質・・。
飲んでいただけましたら、このプックリ膨れるボディの滑らかさ、果実感、高質感に驚かれると思います。是非ご検討くださいませ!相当旨いです。
以下は以前のレヴューです。
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【大きく変わったドメーヌ・ロベール・シリュグの先兵!ナチュラルでピュア、柔らかなテクスチュアを上品に、健康的に表現しています!】
今は2020年ですから、noisy が初めてインターネットにホームページを開いてから25年の月日が経っています・・そりゃぁアチコチが痛い訳だ・・(^^;;
もっとも1995年当時は、html言語は少しは知っていても自由自在になる訳でも無く、ましてや通信費が膨大ですから、いちいちページをアップしてから確かめる・・なんてことは出来ず、一度ネットに繋いだら目的のページに何とかたどり着き、ページをダウンロードしてからオフラインで見る・・なんてね・・。
「じゃぁアップロードしなくても同じじゃん!」
まぁ・・無駄なことを随分やったものです。電話代もX万円になってしまって・・バレて怒られたような記憶が有ります。
四半世紀も経過しますと状況、事情は相当に変化してしまいます。ネットのワイン屋としては相当な老舗では有りますが、
「noisy ?・・何それ?・・美味しいものなら一口もらおうか・・」
そんな落語のようなものでして、知る人ぞ知るがほとんど知られていないのが実情です。まぁ、自分自身は相当頑張ったつもりなんですけどね。
造り手さんたちもおそらく同じでしょう。四半世紀もやっていると、
「そろそろ・・引退も視野に入れんといかんかな~・・」
と思われるでしょう。子供もそれなりに大きくなっているはずですし、子供がドメーヌをやりたいと言えば継がせてやりたいと思うでしょう。
ましてブルゴーニュは田舎です、血縁、地縁が複雑に交錯しています。なので、
「ヴォーヌ=ロマネの生産者に留まらず、ブルゴーニュはかなりのドメーヌ同士が血縁関係にある」
と言え、歳が近いとなると話しも合うから仲も良いでしょうし、反対に世代が異なると、自分の引退以後のことも考え、兄弟の子とか、親類の子を継がせることも有るでしょう。
ドメーヌ・ロベール・シリュグは、ベルトー家、ジェルベ家とも仲が良いですから、ニコラ・フォールやアメリー・ベルトーともおそらく仲良くやっているはずです。そんな影響が目に見えて出て来たのが2018年ものだと・・noisy は考えている訳です。勿論それは2年ほど前から感じていましたが、それはこのアリゴテやロゼなどのベースのクラスで有り、A.C.ブルまでは行っていなかったことが、「激変」とまでは思えなかった理由でも有ります。
リキミのないフレッシュでピュア、エッジを感じさせないスムーズなアロマが心地良いです。もう・・数年前とは全然違います。パキパキ音がするんじゃないか?・・と思えるくらいのソリッドさを感じたことさえありますから・・はい。
酸のレベルは少し高目ですが、それはシャルドネと比較した場合で、アリゴテとしては低いです。なので、フレッシュさに加えて果実のリアルさを高めてくれているように思います。柑橘やハーブの心地良いアロマと、ミネラリティの高い味わいが特徴です。
非常に美味しいので・・これも飲んでみていただきたいですね。価格も頑張って出していますので、決して高く無いと思います。ロベール・シリュグ唯一の白ワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【げげ・・かなり・・素晴らしい!!酸っぱいだけのアリゴテじゃないぞ!ポテンシャルもかなり高いです!】
まぁ・・普通なら素通りするところです。数も無いのでさっさとね~・・と。
でも12本しかないのに・・飲んじゃいました・・ら
「げっ!旨い・・・」
ハッキリ言って・・ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテより旨いです!・・・まぁ、ドヴネよりは確実に落ちます・・(--
酸っぱいだけのアリゴテならね・・キールにして飲んでね・・とか書くんですけどね。
エージェントさんも実は期待していなかった・・と言うか、まぁ、品質定めが出来てないと言うか・・
まぁ、あまりその辺がお上手になられてしまうと、noisy の立つ瀬がどんどん削られてしまうので・・いいのよ、そのまんまで!・・ど~ぞ。
みずみずしく柑橘系の果実たっぷり、しかも、15分ほどでボディがブンブン膨らんでくる、目茶旨いアリゴテです。
コシュ=デュリにしてもアリゴテは目茶旨いですよね・・。ま、コシュ=デュリとは少しタイプが違いますんで、ドメーヌ・ルロワ系の味わいと思ってください。安くて旨い!売り切り仕舞いです!
● 2022 Bourgogne Passetoutgrain Pinot Noir (Rose)
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ピノ・ノワール(・ロゼ)
【2022年ものは別格??・・サーモン・ピンクのエレガントでエキスの集中した質の良い味わいが出た素晴らしいロゼです!】

アリゴテとこのロゼは2022年ものですので、今回ご案内させていただく2021年ものとは別だとお考え下さい。
2022年のブルゴーニュは、どんなドメーヌも・・
「2022年は最高!」
と言っているようです。
彼らは何をして最高・・と言うか?・・と言う点に付きましては色々と微妙です。それは、
「必ずしも出来が最高!・・と言っている訳では無い」
場合も有るから・・です・・(^^;;
ですから、その辺はその造り手の背景をある程度知らないと断定しかねる訳ですね。
2016年頃から大きく変わり始めたロベール・シリュグですが、最大の功労は「D.R.C.と同じ選別機の導入」かもしれません。これにより腐敗果が無くなり、健全な果汁を得ることが出来るようになった訳です。

で、この2022年もののロゼですが・・滅茶苦茶健全で、エキスが充実していて瑞々しく、
「超健康で華やかなアロマが漂う」
ことに驚かれると思います。
そもそも2021年もののこのワインよりも色彩も濃い目でハッキリしているかと思います。価格も高いですが・・いや、本当は相当安くしているんですが・・こればかりは為替が滅茶悪いですからどうにもなりません。noisy も・・ベースのキュヴェはお客様が手を出しやすい価格にしたいと常々思っていますから、何とか頑張って価格を出しています。
フラワリーで伸びの良い、軽めの石灰とやや重めのベリーの果実が感じられます。充実したニュアンスも同時に嗅ぎ取れます。口に含むと快活で滑らか、ノーズへもその軽やかなアロマが飛び込んで来ます。
味わいはドライで甘く無く、しかし薄辛くはない・・ベストな感じです。アルコール分は13パーセントでベストな感じ。2021年のA.C.ブルよりも0.5%高いです。おそらくですが・・「価格差」はその0.5%分です・・いや、これ真面目な話です。余韻も実に心地良く、ふんわりとしつつ長く持続します。サーモンピンクなイメージが鼻に抜けて行きます。
出来は素晴らしいと思います。たまに造られるクロ・デ・ランブレイのロゼも美味しいですが・・あれも5千円以上くらいになっちゃいましたので・・仕方ないですね。
パストゥグランの格になっていますが、それしか名乗れない部分の葡萄を使用している性でしょう。飲んでみてください。非常に・・心地良いです!
以下は以前のレヴューです。
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【最高のアペリティフ!?・・軽やかさと優しいフレッシュさ、そして伸びやかで高質な味わい!2021年ものの素晴らしさを感じさせます!】
20年前はシリュグがこんなワインを造れるようになるとは・・思っていなかったですね。
ちょっと「心憎い」と思ってしまうほど、ツボにどう入ってゆくか・・みたいな部分を考えているんじゃないか・・みたいな、ほぼ完成形の美味しさを見せます。やや冷やし目でも味わいは沈まず、最高のアペリティフになるんじゃないかと思います。
色合いも実に美しいです!2020年ものは少しサーモンピンクっぽい感じでしたが、2021年ものはその中の「赤」が少しピンク掛かっていて、全体として「ピンク」なイメージを見せます。
香りの立ちは早く適度な膨らみを持っていますが、ブルゴーニュ・アリゴテほどの滑らかさ、優しさは無く、反対にやや「フレッシュさ」を多く持っています。もちろんですが、尖った感じは無く、ガジガジっとした雑さも無く、非常に上品です。
クイクイ飲めるんですが・・大抵の安いロゼは、後口がイマイチで薄辛く平板です。なのでその後は中々進まなくなってしまうんですが・・どうしたんでしょ、この2021年もののロゼは心憎いまでの出来栄えを見せて来ます。

このところの円安が進んだことで、対ユーロで15~20%のマイナスですから、少なくともその位の値上げは仕方が無いんですね。そこに、
「2021年ものの収穫減での値上げが相当な割合で入ってくる」
のが普通です。日本はガソリンなどの燃料が、さほどは上がってはいませんが、海外は本当にひどい・・リッター400円以上もするのはザラで、軽油はさらに高いそうです。世の中・・おかしくないですかね。
ですがこのロゼも20%以下の値上げで済んでいる・・と言いますか、Noisy wine も去年よりも利幅を相当に下げています。
入荷がたったの10本、そこからテイスティングで1本無くなったので販売は9本だけ・・さらに利率を下げてしまってますから、
「行って来いで・・全部販売しても利益無し」
です。下手すれば赤字ですが、何とか2021年ものの良さを知っていただこう・・来年につなげて行きたいというような思いが有ります。
これから物価も徐々に上がってくると思います。某国の中央銀行の頭取さんもどうやらお役を退かれるとのことで、ようやく公定歩合も弄られるような雰囲気になってきました。何とか日本の景気も頑張って上がるようにして欲しいものですが、noisy としましてはとにかく、
「2020年~2021年のブルゴーニュ!」
です。
何とか皆さんに喜んでいただけるように頑張りたいです。そこでこのシリュグの2021年..先取りで知るには最高の1本、いや、2021年ものを知るためのアペリティフとして・・いかがでしょうか!・・おあとがよろしいようで。
以下は以前のレヴューです。
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【実にピュアでふっくらと滑らか!・・パスグラなのに滅茶高質感たっぷりです!】
美味しいですね~・・シリュグの大変革、是非とも感じてください。
この手のロゼも、ごく稀には物凄い品質のものに出会う事も有りますが、大抵はあんまり美味しくないと思ってしまうようなペラペラな味わいのものが多いです。
フラワリーなアロマですが、良く熟した果実の風味も同時に感じられ、フレッシュさと熟度の高さが一体となった感じです。普通はもっとソリッドですよね。2020年ものの特徴なのか、シリュグのテクニック故なのかはまだ判りませんが、この
「熟度が高いのに新鮮さ、エレガントさをしっかり持っている」
のは、今回入荷の2019~2020年ものに共通しています。
おそらく醸造所の内容も相当に変わったと感じさせる素晴らしい出来でした・・あ、こちらは甘くはないですが、どこかサンソニエールの例のロゼにも似ているようなニュアンスでは有りますが、むしろこちらの方がミネラル感はよりしっかりしているんじゃないかと・・。相当美味しいです!是非飲んでみて下さい。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【桜色の少し淡く美しい色合い!でも芯はしっかりしています!2019年ものの走りだと思って下さい。】
ブルゴーニュのロゼは余り出回らないので結構・・人気なんです。そもそも余り見ないでしょう?相当昔ですが、クロ・デ・ランブレイが出した、おそらく上級キュヴェのセニエで造ったに違いないロゼの美味しさにひっくり返りましたが、こちらはそこまでなコンセプトでは無いにせよ、しっかり出来た、
「黒葡萄を白葡萄用の手順(に近い形)で仕込んだワイン」
です。
フラワリーで活き活きとしています。ボリューム感も適度に有ります。このロゼだけはアルコール分が14度で、ボディと芯を演出するために上げ気味にしたのかもしれません。そして余韻がまた・・いや、このロゼに限りませんが、長く持続する余韻が非常に瑞々しく潤いが有ります。もう・・普通に美味しいです・・が・・
「これ、10年位放りっぱなしにしておくと面白い結果が出そう!」
な顔をしていますんで、今飲んで良いですが、数年間寝かせると、奥にある官能的なニュアンスが出て来て楽しいとも思います。リーズナブルな価格で提供させていただきますので是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【数の無いパスグラのロゼです!ブルゴーニュ・ピノのロゼって、大当たりになる可能性有りです!】 少ないので飲まずに出します。ブルゴーニュ・パスグラのロゼは、上級キュヴェの果汁が入る可能性を残しているので・・滅茶美味しい場合が結構に有ります。
気軽にスイスイ飲めるのに・・アフターの気品に酔いしれる・・みたいな「美味しい思い」を経験したことが結構に有ります。ご検討くださいませ。
以下は初リリース時のレヴューです。
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【こちらも・・何故か旨い!・・でもアリゴテに比べるとほんの少しだけ飲み頃が先!】

我々にしてもそのようなことは往々にして有り、どうしても入ってきた価格に何%かを乗せて販売する・・ただそれだけのこと・・になってしまいがちな部分は存在します。
エージェントさんはどうしても・・そうなってしまいます。
しかし、ワイン屋としますとそれだけでは無い・・どうしても「品定め」と「価格決め」、もしくは「扱いの決定」をしなくてはならないんですね。
なので、エージェントさんはバイヤーさんの段階ではそれなりには考えたとしても、中々ね・・品定めは出来ないんですよね。
だから、自社のワインしか飲まない方々・・非常に多いですが、もう価格設定が酷いです。
「この出来でこの価格?・・無いでしょ。」
「こんなに素晴らしいのにこの価格?・・全部頂戴!」
・・これが出来ないとワイン屋商売、中々に辛いものになってしまう訳です。
初登場のパストゥグラン・ロゼです。何しろパストゥグランの畑ものですんで、全然期待してなかったんですが、結構これが旨いんですよ!
名前もパストゥグランですし、そんなに安くは無い・・いや、高くも無いんですが、やはり通常は素通りしたいところです。
でも、さすがシリュグと言うべき、素晴らしい仕上がりでした。30分ほどで大分出てきます。ボディが膨らんできて、桜っぽい、淡い、美しいロゼ色から、硬さが抜けて行きます。非常にしなやかになってきます。
エキスバッチリの味わいで、これは良いです。あと15分早く柔らかくなってくれるとね・・有り難いんですが、まぁ時間の問題でしょう。
桜の花、実、ベリー・・の果実感、透明感のあるミネラリティと非常に綺麗な仕上がりです。飲んでみてください。実は結構・・な推しです。数は全然無いです。ご検討くださいませ。
● 2021 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【「・・・2020年と同じワインなの?」と言われてしまいそうですが・・「はい」。でも滅茶エレガントで瑞々しい・・その筋の方には最高に美味しいと思っていただけるはずです!・・。】

例えばトラペの「ア・ミニマ」とか・・もう、凄い売れたんですよね。飲んだら皆、美味しいと言ってくださるんですよ。noisy もまた美味しいと思うけれど、本当にお客様がそう思ってくださるのか・・中々に判断できなかった訳です。
そもそもその頃は濃密なピノ・ノワールの方が「受けが良い」と思っていましたし、実際の販売の動きもその傾向が有ったはずです。
でもこの10年ほどでその傾向は相当に薄まりました。他のコラムでも書いてますが、ラマルシュなんて・・中々に買っていただけなかったんです。オート=コートは数ケースもセラーに積んで残ってました。2015年になったら・・いきなり、一気に無くなっちゃって本当にビックリしたものです。3千円ちょっとほどで、激エレガントなのにまったく不足感の無い味わいです。
トラペのア・ミニマはパストゥグランですからピノとガメがブレンドされています。
「・・パスグラかぁ・・」
とおっしゃる方が多い中、恐る恐るか・・飲んでいただけたお客様からの還り注文で、相当売れるようになったもので・・フィネスさんのK君もビックリしていましたっけ。
「・・まだ有りますよ・・」
と言っていただけて、結局残っている分を全部仕入れさせていただきました。
でもそれがですね・・そう出来たのは1年か2年の間だけでした。それ以降は何故か「ア・ミニマ」は人気商品になってしまいまして、最初の割り当てだけになってしまったんですね。

まぁ、繊細系で全く不足感が無いのはこの2021年のシリュグのパスグラも同様です。
質の良さが漂う・・ダイレクトに伝わって来ます。樽の関与はほぼ感じられず、また人的な関与さえほとんど感じません。この難しかったはずの2021年に、選別を厳しくし、全房を含み、果梗を多く使わないスタイルで、
「エレガントさ命!」
の素晴らしい味わいを生み出したと思われます。
他のコラムにも書きましたが、このような・・
「まるで赤ん坊のよう・・」
と感じさせるワインは、そうは多く有りません。
あの・・滅茶エレガントで美味かった2014~2016年頃までのフランソワ・ラマルシュのオート=コートも、それ以降は・・ヴィンテージの背景もあり、どんどん濃密になって行きました。
「・・ん~・・美味しいんだけど・・求めているのとは少し違うんだよなぁ・・」
と感じつつも飲んでいたんですが、ニコル・ラマルシュに名前が変更になった頃には、
「・・ちょっと・・濃い!」
と・・(^^;;
2020年のこのワインやA.C.ブルも濃かったですが、それでもスイスイと飲んでいて・・流れるような瑞々しい味わいでしたから、
「2020年ものはロベール・シリュグ最高のヴィンテージ!」
とさせていただいた訳ですね。
この2021年ものに関しましては、テイスティングできたアイテムが少ないことも有り、余り多くは言えませんが、
「ヴィンテージの背景を見事に描いた人的関与の感じられない激エレガントなブルゴーニュワイン!」
です。
価格も・・一生懸命に出しています。上代は千円以上高いので・・相当リーズナブルなはずです。まずは飲んでいただかないといけない・・と言う思いからです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今やシリュグのパスグラは、2000年代のシリュグのA.C.ブルを超えたと言って良いです。・・こんなにパスグラが美味しかったら・・どうしたら良い・・?】

激旨です!・・もはやA.C.ブルは昔の村名クラスの美味しさ以上(シリュグの場合は特に)、パスグラはA.C.ブルの美味しさに追いつき、追い越したんじゃないか・・とさえ思えるような、
「滅茶心地良い美味しさ!」
を感じさせてくれる素晴らしいワインに成長してしまいました!
何せシリュグのパスグラは、ピノ・ノワールの配合が多いのが特徴でして、通常は7割ほど・・まれにピノ100%の時も有ったほどの配合率の高さを誇ります。
こんなことを言いますと「散々持ち上げておいて梯子を外すの?」などと思われるかもしれませんが、2000年代はシリュグのA.C.ブルは、こんなに高質じゃなかったですよ。もっと「乾いていて」「硬くて」・・だから半年~1年は寝かせてから仕入れしていた位です。その頃になりますと条件をくれましたから、A.C.ブルでも千円台が可能だったんですね。
でも今やシリュグのA.C.ブルの標準小売価格は、
「5.500円」
です。
「・・どっひゃ~・・」
です。信じられない・・(^^;; まぁ、その分「質は物凄く上がっている」と言うことなんですね。
ですからこのパスグラはその少し後ころの価格と同様ですんで、さらにその頃よりも確実に「濡れて密度が高い味わい」ですから・・充分に納得いただけると思うんですね。

グラスの写真を是非ご覧ください。
「・・美しい色彩!」
でしょう?・・ガメで薄まった感じの味わいなんて、想像できないじゃないですか・・。
2019年ものや2018年ものの写真もございますんで、是非比較してみてください。より濃密で複雑そうな色彩をしていると思いませんか?
まぁ・・最近はnoisy も、お店にいらっしゃるブルゴーニュワインファンのお客様の普段飲みには、パスグラをお勧めしているのも有り、新着でも大いに押しているのも有りで、パスグラ人気が高まっているとヒシヒシ感じます。
シリュグさんのワインには、まぁ・・昔からのイメージも払しょくできずに有りまして、上級キュヴェは良いけれど下級キュヴェは1年落ちで・・と言うのが本人も拭いきれないので、ついつい毎年、開けてチェックをしている訳です。
そして・・
「なんだ・・相当旨いじゃん!」
と納得するんですね。
そろそろそれは卒業しないといけないかもしれません。
美味しさは価格以上!・・A.C.ブル以上にエレガントで精緻、ミネラリティもたっぷりな見事な出来です。
「パスグラじゃブルゴーニュの美味しさを堪能できない」
と思われていらっしゃる方こそ、この「酸っぱくない」「A.C.ブル以上」のパスグラを飲んでみていただきたいと思います。超お勧めします!非常にお買い得です!
以下は以前のレヴューです。
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【美味しいです!ガメのふんわり感+ピノ・ノワールの精緻さを上手に表現出来ています!】
見た感じ、ガメが入っているって判らないような美しいルビーな色合いですよね?
A.C.ブルは見た目、もう少し濃い目では有りますが、凄くピュアでまろやか、しかもマッチョさなど無い素晴らしい味わいですが、敢えて言うなら、
「ブルゴーニュらしいやや強めの酸の味わい」
は少ないと言え、一般的にはその方がウケが良いとは感じますが、「酸の美味しさ」と言う部分を好まれる方もいらっしゃるかと・・。
そんな向きには最高の選択になります。価格もよりリーズナブルですしね。
現在、パストゥグランとか、コトー・ブルギニヨンと言うクラスのワインは、以前のA.C.ブルゴーニュ・ルージュの立ち位置にビッチリと嵌っています。A.C.ブルゴーニュは品質がさらにアップし、以前の村名や準村名格のワインの品質に、より近くなったと感じます。
ですのでこのパストゥグラン・ルージュは、
「他のA.C.ブルと比較しても・・下手をすれば凌駕しているかも?」
と言えるかもしれないと思っています。トラペのア・ミニマも滅茶美味しいですよね?
この下部に、以前のヴィンテージのパスグラのグラスの写真が有りますので、是非2019年のルージュと比較してみて下さい。きっとこう思うはずです。
「(・・げっ!・・全然違うじゃん・・)」
薄くて酸っぱいパスグラでは有りません。充実した美味しさを感じさせてくれます。是非飲んでみて下さい。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しい!硬さの無くなったしなやかさが、果実本来の美味しさをスムースに感じさせてくれます!アロマもスピード早く、相当にナチュラルです!】
どうでしょう?・・この「潤い」を感じさせる見事な色合い!・・まるでしなやかささえも目に見えるようじゃないですか・・。
そうなんですよ・・2018年のロベール・シリュグは滅茶しなやかで、滅茶上品で、滅茶瑞々しいです!・・どれもこれも・・。
なので今まですと、一抹の硬さを感じながらも、
「おそらくお客様が飲まれる頃にはだいぶ柔らかさも出て来ているはず!」
と言う予想を胸において、レヴューを書いていた訳ですね。
そもそもシリュグさんちのワインが甘かったことは一度もないですから、残糖による滑らかさ、角を消した味わいにはならない訳で、そこに硬さが入ってくると・・年によっては、「しばらく置いた方が良い」と言う判断もあった訳です。
ですが2018年ものには、それは言わなくて良いし、しかもアルコール分は13度と・・理想の仕上がりです。
1/3ほど入ったガメのスタイリッシュさと、2/3のピノ・ノワールの質的な美味しさがちょうどバランスしているような感じで、実に旨いです。
グラスの写真も2014年まで遡れますから、是非比べてみて下さい。どれだけ違うか!・・目でも判ると思います。価格も出していますので非常にリーズナブルかと。是非飲んでみて下さい。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!今すぐ飲むならA.C.ブルより旨い!この瑞々しく美しい酸の余韻に触れてみてください!】
べらぼうに旨いです!・・ってパスグラでもそこそこの価格になってきてしまいましたが、この出来じゃ・・仕方が無いと思いますよ。薄くて平板で酸っぱいだけのパスグラじゃ在りません。
以前のA.C.ブルと比較しても、総合的にみて、全く劣らないと思います。味わいレヴューは・・以前とまったく同様のことを書いてしまったので・・消しちゃいました。以下の以前のレヴューをご参考にされてください。
以下は以前のレヴューです。
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【いや~・・これで充分!・・と思ってしまうに違いありません。温かみの有るヴォーヌ=ロマネ的味わいが、ややひんやりとした冷涼感に包まれています!】
美味しいですね~・・パキッとした硬さが有った・・むしろその硬さがシリュグのワインの特徴でも有った訳ですが、それが嘘のように、濡れて色っぽさと女性的な柔らかさを感じさせてくれます。
ACブルゴーニュよりも冷涼感が有り、その意味ではメオ=カミュゼのワインが持つエレガンスが見事な冷涼感にも相通じるものが有りました。
昨今の安価バージョンのブルゴーニュ・・・例えばコトー・ブルギニヨン、グラン・ドルディネール、パストゥーグラン、アリゴテの品質向上は凄いですよ。他のコラムでも書きましたが、
「狭い土地・畑でどうせ造るんだから、ブルゴーニュらしい品質の高いものを」
と言う認識なのでしょう。
もっとも、まだまだ意識の低い生産者もいますから、noisy が扱う様な造り手に限ったことでは有ります。
色合いもこれですよ?・・かなりのものでしょう?・・赤い小果実をイメージ出来、しかも骨格もしっかり、非常にドライながらも旨みがしっかり感じられ素晴らしく旨いです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は2014年、初登場時のパストゥーグランのレヴューです。
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【日本初上陸?!初めて飲みました!・・ガメイ1/3、ピノ・ノワール2/3が織りなすエレガンスに注目!】
「わおっ!」
な味わいです。素晴らしいと思います。ブルゴーニュ・ピノ・ノワールに負けてないどころか、
「ん~・・こっちの方が好きかも!」
と言わせられ兼ねないほど、中盤以降の立ち去る姿の美しさ、エレガンスが素敵です。
色合いも素晴らしいですよ。本当にACブルゴーニュに負けてないです。現時点の美味しさオンリーじゃACブルを喰っちゃうかもしれません。
上質なわずかにやや黒いチェリーな果実味(ベリーじゃ無い・・と言うことは、もっと濃いめ)を持ち、絶妙なバランスの中域、その膨らみ、フィネス有るミネラリティを振りまきつつ、柔らかな印象を感じさせる余韻。ドライで酸っぱく無い、見事な味わいでした。
実は時間が取れずにACブルと一緒にテイスティングしてますから、このポテンシャルの高さは身に染みて感じています。2014年の健康的で充実した味わいは、少しのガメが入ることによって、より高みへバランスを持って行ったようです。
このパストゥグランもどうやら初上陸でしょうか。是非お早めにどうぞ!リーズナブルです。そして、けっして「薄~い」「弱さを感じる」味わいでは有りません。お勧めします!
● 2021 Bourgogne Cote D'or Pinot Noir
ブルゴーニュ・コート・ドール・ピノ・ノワール
【激繊細系!・・往年の、滅茶旨かった頃のフランソワ・ラマルシュの2014~2015年オート=コート・ド・ニュイが彷彿される味わいです!】

何でしょう・・やはりヴォーヌ=ロマネのドメーヌだから・・なのかもしれません。バイアスが掛かっているとか・・刷り込みだとか言われそうですが、ニュイ=サン=ジョルジュからシャンボールまでの下の方の畑をブレンドするとヴォーヌ=ロマネになる・・みたいな?・・そんな感じなのかもしれませんが、それでもヴォーヌ=ロマネ的な酸の柔らかさや温かいバランス、繊細さやエレガンスを受け取っている気になるワインです。
2020年ものが
「滅茶濃いのに流れるような・・瑞々しい美味しさ」
を感じさせてくれたのに対し、色彩も滅茶淡く、アルコール分も12.5%と激繊細なピノ・ノワールなのに・・
「不足していると感じさせない・・2020年ものと異なるのは滅茶濃かったものが薄くなっただけ」
なんですね。
ですから、全く売れなかったフランソワ・ラマルシュの2014年とか、いきなり売れ始めた2015年とかのオート=コートとかなり似たニュアンスを感じさせてくれます。
そしておそらく2016年頃に導入したD.R.C.と同じ選別機の使用と、人の関与を出来得る限り減らして来たことが、この劇的にエレガントなヴォーヌ=ロマネ風のピノ・ノワールを生んだと・・感じさせます。

「・・高!」
と・・思われるかもしれません。確かに2020年ものからは相当上がっています。
ですが・・このプライスですとそうは思えないかもしれませんが、上代は7000円です・・(^^;; そんなに値引いちゃって大丈夫なの?・・と言うようなレベルです。しかも昨年までは有った「ケース価格」が無くなってますから、ワイン屋にとってはさらなる痛手です。
でも・・飲んでいただかなきゃ判らないじゃないですか。ロベール・シリュグは、
「以前とは全く違う、活き活きとして瑞々しい味わいを生む見事なヴォーヌ=ロマネのドメーヌになった!」
んですね。
noisy は昔、このワインを1500~1600円位で販売していました。リリース直後は硬くて香らず詰まらないので・・リリースから半年~1年後になって、条件をいただいて仕入れていました。
その頃は・・リリース直後は「ペタ~っ」としていて・・でも時間を置くよ膨らんで来て、ヴォーヌ=ロマネ的な部分が出始めて美味しくなるのが判っていた訳です。
なので、その頃とは全く違うのは歴然としています。エレガント系のブルゴーニュ・ピノ・ノワールが大好きなら、避けては通っちゃいけないワインだと思います。是非飲んでみてください。濃いのがお好きな方以外に滅茶、お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【「2020年ものから名称に「コート=ドール」が付いて格上になった」・・シリュグに限ってはそう思っていただいて良いようです!】
色合いが放つその存在感からして・・
「・・おっと・・ただ者じゃなさそう・・」
と思ってしまうんじゃないでしょうか。
赤を積層させたかのような濃密な色彩ながらもミネラリティが滲んできそうな・・ちょっと白っぽい感じが飛び出しているかのような見え方をしていませんか?
そしてグラスのどまんなかに走る太い涙。2019年ものがちょっと可愛そうになるくらい、何かが「違う」のは伝わってくるかと思うんですね。
2020年ものからブルゴーニュ・ピノ・ノワールはブルゴーニュ・コート=ドールと名称変更されました。
2018年頃からの質感のアップはお伝えしてきましたが、2019年ものも同様でした。しかし、2020年ものはそのヴィンテージ背景からでしょうか・・素晴らしい葡萄が収穫出来た性でしょうか、
「滅茶苦茶高質!」
です。
また、女性らしいしなやかさ、優しさを持ちつつも、確実に「格上感」をも感じさせてくれるんですね。
noisy 的にはやはり、「地球温暖化」の影響も有り得ると思っていますし、ヴィンテージの要素として、少雨で乾燥しつつ、しかし成長期の水分補給が上手く行った・・日照も確保できた等の要素が揃うと、
「A.C.ブルのブドウでも格上感の高いワインになる」
と言う見本なのかもしれません。

それに加え、この何年かで見せつけて来たドメーヌの凄い向上度が有ります。一時、リアルワインガイドはちょっと疑いを持っていたようで・・あまり良くない・・と言うようなイメージを持っていたようなんですが、ここへ来てその疑いも晴れると思いますよ。
まず、パスグラなどの下級キュヴェが滅茶美味しい・・コラムに書いた通りです。そしてA.C.ブルは価格は上がってしまいましたが、
「もはや10年前のシリュグのA.C.ブルとは、似せても似つかない!」
と言って良いほどの高上ぶりです。
しかも・・単に「濃い」とか・・じゃ無いんですよね。しっかりとエレガンスが有るし、ミネラリティの美しさ、そこから見せるワインの表情は極上・・です。
これが2020年で終らず、少なくとも2021年までは続くことは間違い無い・・でしょう?
そうなって来ますと今年、2022年ものがどんな出来になるのかで、このドメーヌ・ロベール・シリュグがどんな未来に向かって行くのか決まるんじゃないかと思うんですね。
すでに海外メディアも再評価を始めました。グラン=ゼシェゾー2019年は上値96ポイントと評価されています。2020年ものはまだ評価が見当たりませんが、少なくともそこは超えてくる・・もしくはビビッてしまって同じくらいの評価に留まることも有るかもしれませんが。
で、どんなワインを飲めば最近のロベール・シリュグが理解出来るか?・・と言うことになりますと、最低でもこのコート・ドールでしょうか・・ピノ100%ですから。出来ることならヴォーヌ=ロマネと言うことになりますが、だいぶお値段も張ってしまいますんで。
今までの「A.C.ブル」と同じだとは思わないで、是非この2020年ものを飲んでみてください。今でも飲めますよ・・美味しく。最も最高点はもっと先です。でも美味しく飲めますんで是非ご検討くださいませ。お勧めします!
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【このA.C.ブルより下だと思ってしまうグラン・クリュが存在するとさえ・・感じてしまうかもしれません!】
そんなことを言うとSNSで何を言われるか判ったもんじゃありませんが、だからって凹むようなnoisy じゃぁ・・ありません。
いや・・相当に良いです。A.C.ブルなんですが、かなり高質です。充実していますね・・。
ちょっと黒い高質な土のニュアンスと、僅かな・・リアルな赤いベリーを感じさせるアロマ、非常にドライですがエキスの旨味がバッチリ載っていて、果実酸のまろやかさをダイレクトに感じます。
一瞬、某グラン・クリュを想像させてくれましたが・・そうそう、そう言えばここの畑はそのグラン・クリュに滅茶近い・・(^^;; だから言わないでおきますね・・。判っちゃいますから・・。本当に、そのグラン・クリュは凄いものは滅茶苦茶凄いのに、酷いものは本当にスッカスカな感じなのも結構存在します。
酸の美しさと力強さは2018年に分が有り、濃密さ、精緻さ、柔らかさは2019年ものが完全にうっちゃってます。見た目でもその「柔らかなフカフカした美しい土」は判るかと思います。「黒い」部分は見え辛いですけど・・。
そして、非常に良く香ります。これは数年前のシリュグのワインには・・特に下級クラスには無かったものです。なので、
「高くなったのも仕方が無いと思ってしまう質感の高さ」
で相殺できると感じます。
非常に素晴らしいと感じました。これは是非・・飲んでみていただきたい!質感の高さを是非ご堪能ください!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来です!滅茶美味しい!しなやかでフカフカした柔らかなテクスチュア!上品で質の良さが漂う余韻!So2の少なさも!】
この20年間のシリュグのA.C.ブルで、一番美味しいと思います。見事です!・・何せパキパキ硬い部分がゼロですから・・質の良さ、上品さがモロに見えてしまいます。
反対に言えば、葡萄の質が良いからこそ、そのように仕上げることが出来たとも言えます。
2018年もののブルゴーニュワインは、本当にテイスター泣かせです。開けてみなければ・・飲んでみなければ何も判らないはず・・と感じます。
グロ・フレールは芯のしっかりした強いスタイル・・濃いと言うのではありません。そしてこのロベール・シリュグは滅茶エレガントで上品・・強さなどと言う言葉は全く出てくる下地が有りません。
因みに2017年のA.C.ブルの写真と比較してみると・・どうです?・・2017年ものも以前に比べれば美しさが前面に出た、好ましい仕上がりでした。が、2018年もののような「しなやかさ」「やわらかさ」「アロマのスピードの速さ」「瑞々しさ」の各レベルには程遠く及びません。
「こりゃぁ・・旨い!」
と言っていただけるはずです。
まぁ、敢えて言うなら・・勘違いされると困りますが、ラマルシュが持つ柔らかさに近いものが有ります。いや、ラマルシュはもっとずっと淡いです。でも「ドライさとふんわり感」は似通っているかも・・しれません。ラマルシュに比較すれば濃いですが、そもそもシリュグは濃い味わいでは有りませんし、強く無いですから・・はい。
アルノーや奥さんのソフィー、そしてニコラ・フォールやアメリー・ベルトーまで巻き込んだ若者たちの活躍が、この非常に・・非常に好ましい仕上がりの2018年ものロベール・シリュグの味わいに生かされている・・これを、「今までで最高!」と言えないでどうする?・・そう思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【万全の美味しさ!美しくヴォーヌ=ロマネ的フィネスに満ちています!】
少しだけタイトに締まっている現況ですが、時間の問題かと思います。しっかり休めてお楽しみください。
このところ思うのは、例えばグロ・フレールの最近のピノは、全くSo2を使わずに、ものすごく香るワインに仕上げています。
そこから言えば、このA.C.ブルはややタイトで、グロ・フレールのようには香らないんです。
しかし・・しかしですね・・
「じゃぁ、生成されてしまったSo2成分の量はどうなのよ?」
みたいな部分が有りましてね。
むしろリリース直後のこのタイミングだと、シリュグの方が少ないかもしれない・・と、noisy の身体が申しております。少しだけ締まってるのは消せないんですけどね・・。
とても良い仕上がりです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガントなエキス系、しかもヴォーヌ=ロマネ的な雰囲気も感じさせてくれます!】
ワインの美味しさは人それぞれ、その価値観も様々です。ある人はAと言うワインを素晴らしいと言うが、またある人はAと言うワインは美味しく無いと言う・・。
勿論、そのAと言うワインは同じ造り手の同じ年代の同じワインであるけれど、果たしてそのワインの味わいは同じものなのかどうか?・・非常に疑問に思えることも有ります。
例えば noisy の店では、商品の保存は勿論、お客様にそのワインが渡るまで・・発送にもたっぷり気を付けています。
しかし人により、その行為は「冗長」だったり、あるいは「不足」だったりする訳で、その行為を好意的に捉えていただけるお客様が今のnoisy のお客様でも有りますし、やや好意的では無くとも、何とか我慢出来る方がご注文をくださるんだと思うんですね。
なので、梱包が過剰だと思われる方は、「簡易梱包で」と通信欄で記載される方もいらっしゃいます。梱包は単に割れないだけでは無く、輸送中の様々な状況からの保護を意図していますから、冷え過ぎたり、温まってしまうことから出来る限り避けることを試みている訳です。運送会社との値上げ要請を含む様々なやり取りも、お客様のご存知無いことかと思いますが、
「単にA地点からB地点にワインを移動する」
と言うことが、如何に難しいことかを感じさせられます。
そのAと言うワインが、すべての方に出来るだけ良い状態で届けられてこそ、
「Aと言うワインは素晴らしい」
「Aと言うワインは美味しく無い」
と言う議論や比較がようやく成り立つわけですね。

このところは毎年のように、シリュグのACブルゴーニュが近年で最高・・と言って来ました。2015年は・・
「今までで最高です!」
・・(^^;;
ヴォーヌ=ロマネのワインを彷彿とさせる非常に柔らかで優しい酸のレベルに優しいスパイス感が漂い、赤や紫の果実や花、突出しないが見事なバランスのミネラリティが、非常にドライなのにそれを言葉にすることさえ忘れるような旨みのエキスが感じられます。当然ながら余韻の長さもしっかり有り、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言葉が出てしまうでしょう。
「・・あのガチガチに硬かったシリュグは一体どこに行ってしまったんだ?」
と思ってしまいます。
そして、決してリキュールなどの強さも感じさせない、実にエレガントな液体からのしなやか且つピュアなアロマが漂います。部屋の中もそんな心地良いアロマが残留しますから、ワイン好きにとっては最高のシュチュエーションでしょう。ワインが嫌いな方には単に「ワイン臭っさ~」で終わってしまうかもしれませんけどね。それだけ高級エステル化合物として、良い香りを放出している素晴らしいワインだと思います。是非飲んでみてください!ロベール・シリュグ、最高の出来になったと思われる2015年です!
以下は2014年の「万全」なACブルゴーニュのレヴューです。
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2013年のしっかりエキスのブルゴーニュワインらしい味わいも見事でしたが、2014年はもう万全ですね。おそらくですが、
「いつ飲んでも美味しい!しかも飲むたびに少しずつ違う姿を見せてくれる!」
可能性が大な、素晴らしい仕上がりです。
以前の記事を読み返してみて気付きました。2009年ものだったか、それまでややクラシックで硬い味わいだったシリュグの下級クラスですが、驚くようなソフトなテクスチュアと伸びやかさを得ていたんですね。
時を同じくしてリアルワインガイド編集長の徳丸さんと、
「いや~・・シリュグのACブルにはぶっ飛びましたよ~・・」
と言うと、
「そうなんだよね~・・ガラッと変わってビックリした!」
みたいな会話を編集部でしたのを覚えています。
で先程、普段はあまり読まないエージェントさんの資料に目をやると、
「数年前からDRCが現在使用しているものと同じ選別機械を導入したことにより、ヴィンテージの出来に関わらず、雑味や青味のない甘く熟した果実だけを選別できるようになり、品質が飛躍的に向上しました。」
と有るじゃぁ無いですか。
ふむふむ・・なるほど・・選別を厳しくできるようになったのが、硬かった味わいをソフトに、ジューシーにしたのか・・と理解したんですね。
確かに、フーリエが2006年以降、劇的にトップに上り詰めたのとも、違う感覚を貰った訳です。ある程度の量を生産できるシリュグにとっては、高性能な選別機の存在の寄与は大きかったんでしょう。で、上記のような会話が成立したんですね。
2014年もの、凄く旨いです。パストゥグランも素晴らしいが、ACブルも素晴らしいです。幾分、今は締まっているとは言え、質の良い見事なフレーヴァーがすでに居座っていますし、ドライだけれどしっかり膨らみ、旨みも2013年もののように根底にたっぷり有るんです。なので、
「おそらく今までで最高のACブル!」
になったか、ほぼ同様の品質とさせていただきたいと思います。是非飲んでくださいね。超お勧め!美味しいです!
以下は以前のコメントです。
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ホント、昔は硬いワインでね~・・90年台から2000年頃までは、到着しても仕入れず、半年から1年後にようやくロット条件付けてもらって・・販売していました。
1600円とか・・そんな感じだったと思いますよ。昔からのお客様はご存知なんじゃないかと思いますが。
2009年からは劇的にソフトになり、飲みやすく、しかもポテンシャルの感じられるワインに成りましたし・・
何と言ってもリアルの徳丸さんがね・・安くて旨いぞ~!と大宣伝しちゃいましたから・・
ある意味、noisy はそのアオリをモロに喰らって余り売れなくなっちゃいました・・残念~・・
そんなシリュグのエレガントなACブルも昨年までは何とか耐えて3千円を付けないようにと・・利益率を落としてまで頑張っていましたが、ど~もエージェントさんにはその気は無いようで・・2013年、ついに諦めました!・・・3千円超えです。
しかし、飲んでみれば非常に良く出来ています。やはりヴォーヌ=ロマネ近郊のワインらしく、
「低酸度」
「高密度」
な素晴らしい味わいをしています。
低酸度と言っても、他の村との比較として、少し低いということで、酸が不足しているということでは有りません。むしろそれが特徴・・酸っぱく刺すような酸は余り無い・・ということですね。
そしてやはりこの村特有の皮革のスパイシーなニュアンスが有り、これが熟成とともに複雑性を発揮してくれるわけです。
現状、少し早いとは言えますが、飲めないことは全く無いです。飲み進めて行くうちに徐々に解れてきて、滑らかさ、艶やかさを増してくる・・とお考えください。
何しろですね・・・ヴォーヌ=ロマネの造り手がACブルゴーニュを出す・・もしくはその下まで造る・・と言うのは少ないんですよ。希少な造り手です。そしてやはり良い造り手は大変な年でもキチンと仕上げてきますね!さすがでした。お奨めします!量は無いので・・お早めにご検討ください。
● 2021 Vosne-Romane
ヴォーヌ=ロマネ
【どうです?・・この見事に薄目のエレガントそうな色彩!・・正にヴォーヌ=ロマネど真ん中のエレガンス..素晴らしい質感を感じさせてくれます!】

色彩は2015年もの位・・でしょうか、もしくは2017年もの?・・そして、2018、2019、2020年と年を追う毎に濃くなり、
「2021年ものでど~んと・・薄くなった!」
のが良く判ると思います。
ジャスパー・モリス氏は余り高い評価では無い・・いや、本人として決してそんな意識では無いと思いますが、こうも言っていました。
「オー・レアは軽くて可愛らしくてスタイリッシュ、シャランダンは活力と密度、そして深みとタンニンが多い構造、レ・バローは最高の強度を持ちヒリヒリした余韻を持つ厳格なタッチが有る」
そうです・・何となく伝わって来ますよね。
noisy 的にはこのワイン、やはり2014~2015年もの頃のフランソワ・ラマルシュに似た味わいを強く感じました。似たような仕上げ方をしているのでしょうから・・ある意味、当然です。
そしてこのシリュグの改革は2016年頃から始まったということですから、
「まさにシリュグのワインの味わいが変化し始めた頃がそこ!」
と言うことが判ります。

非常にエレガントで、滅茶苦茶「質の良さ」が伝わって来ます。果梗を使って構造を太く大きくしよう・・などとは全く考えていないような・・エレガント主義です。葡萄の質の良さ、イコール、ワインで有ることが・・ダイレクトに伝わって来ます。
いや・・これ、相当旨いですよ。エレガント系のピノがお好きな方なら・・ハマってしまうでしょう。そして、下手に新樽のニュアンスを付けないピュアさも有って・・これは素晴らしいヴォーヌ=ロマネだと感じます。
そして・・このロベール・シリュグ..いや、実際に今やっているのは「アルノー」だと思いますが、
「ワインの出来は葡萄の出来。だから人為的関与は避け、また造り手の好みによる誘導さえ避け、そのヴィンテージにおけるワインを描くことに専念する!」
と言うタイプなのでしょう。
だからこそ、2020年は濃厚ながら質感の素晴らしさが伝わって来ますし、2021年激エレガントながら質感の良さを強く感じる訳ですね。
そしてちょっと驚いたのは、ジャスパー・モリスさんも・・こんな激エレガントなピノ・ノワールを評価するんだ・・と言うことです。今回のこの2021年ものの評価は・・ちゃんとしてるなぁ・・まぁ、微妙に採点は異なっても・・(^^;; と言う印象です。
エレガントだから美味しい・・んですね・・noisy はそう思います。今飲んでもこの質の良さはダイレクトに感じられるはずです。ジャスパーさんは2026年から・・と言っています。激少ないので・・是非飲んでみてください。超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【激ウマいです!・・2020年のシリュグの素晴らしさを堪能するのはこれ!】
旨いです!・・最高に旨い・・ついついグラスに手が伸びてしまいます。
一杯目は優しく、ピュアに立ち昇るアロマを楽しみながら、その整然と丸いパレットを美しく形作る見事な味わいに・・惚れ惚れとしつつ、おそらく・・あっという間に無くなってしまうと思います・・(^^;;
二杯目はしっかりポテンシャルを取ろうとして口内ですりつぶして口内中に回す訳ですが・・いや・・・「美味しい!」と言うのが先に来ちゃいますから・・飲みすぎちゃいますよ。
しっかりとした濃度が有るにも関わらず、全然「エグミ」も「シブミ」も「リキミ」も突出した部分が感じられず、ただただヴォーヌ=ロマネが持つ
「完璧なバランス!」
に酔いしれてしまう自分・・に気付く・・ような、そんな感じに陥ってしまいます。
「こりゃぁ・・シリュグもまた、2020年ものは金字塔だわな・・」
と思わざるを得ませんでした。

濃く見えるでしょう?・・
いや~・・飲んでいると、全く・・濃いなんて思いませんよ。
ついついグラスを重ねる「飲んべえ」に陥らされてしまう、大変危険な球体の飲み物です。
「いつ・・飲んで良いですか?」
と聞かれたら、
「!・・今でしょ!」
と・・(^^;
まだ落ち着いてもいないのでしょうが、この凄いバランスはぜひ確認していただきたいものです!・・金字塔万歳!超お勧めします。追加は無いです。すみません!
以下は以前のレヴューです。
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【圧巻の美、ヴィエイユ・ヴィーニュをエレガントにしただけ・・のイメージです!】
実は、V.V.と村名は同日のテイスティングです。村名からテイスティングを始め、柔らかな2019年ものの美味しさを堪能し、V.V.のテイスティングをしたところ・・余りの素晴らしさにビックリしました・・圧巻ですから・・本当に!
V.V.につきましてはコラムを見ていただくとして、
「・・これで村名ヴォーヌ=ロマネに戻ったらどうなるだろう?」
といたずらな心が生まれてしまったんですね。
そうやっても大丈夫なのは、超一流の造り手の証拠でも有ります。・・もっともV.V.と村名はどちらも村名ヴォーヌ=ロマネでは有るんですけどね。
で、やってみました・・そうしたら・・なんと、
「村名ヴォーヌ=ロマネの隙の無いエレガンスがクッキリと浮かんだ!」
んですね・・これにはさらにビックリしました。
時折、エージェントさんの資料には、ヴォーヌ=ロマネV.V.について、「グラン・クリュ並み」などと書かれていたんですが、
「・・おいおい・・マジすか・・」
とツッコミを入れてました。

確かに・・V.V.は、あのマルク・ロワのキュヴェ・アレキサンドリーヌのヴォーヌ=ロマネ版以上のショッキングな味わいです。と言いますか、ジャイエを彷彿させてくれます。
そんなに印象深いワインの後、この村名に戻って来てもまた、そのワインの素晴らしさを感じさせてくれる訳ですから・・本物だと確信した訳です。
勿論ですが、全てに隙の無いV.V.に対し、エレガンスに全く隙の無い村名・・と言うイメージですので、「 V.V. > 村名 」と言う構図は仕方が無いものです。
しかしながら、好みに拠っては、「V.V. < 村名 」 となる方もいらっしゃるんじゃないかと思うんですね。
それに加え、今飲んで、滅茶苦茶美味しいのは勿論V.V.です。村名は今も美味しいですが、2021年の11~12月位の方がさらに美味しいのは見えてしまいます。
まぁ、ご予算も有りますし、エレガント系が宜しい場合は村名、圧巻さを見てみたい方はV.V. とされてはいかがでしょうか。
いや~・・長かったですが、シリュグもここまで来た・・少し涙腺が緩んでしまいます。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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いや・・惚れ惚れする味わいでした。こんなに早くから美味しいとは・・ビックリです!
2017年ものの相当旨かったんですが2018年ものには叶わないですね。おそらくこのキュヴェも史上最高の仕上がりだと思いますよ。
色合いも是非比較してみてください。濃度が全然違いますから組成が全く異なる・・かと思いきや、決してそうでは無いんですね。2017年ものが持っている美しさ・・その延長上に、さらに柔らかさや上品さを加え、瑞々しさを思いっきり加えたのが2018年ものです。これほどに色合いが異なりますと、全く違うワインか、2013年ものとそれ以外を比較しているか?・・みたいな気になって来てしまいますよね?
しなやかで柔らかなタッチです。今までのシリュグのワインには無いニュアンスです。おそらく自然派的なアプローチも増え、醸造についても「選別」がキッチリできるようになったに違い在りません。なのでSo2も減らせる・・だから表情に曇りが無くなる・・ディテールが際立ってくるし、アロマはスムースに上がるようになる・・と言うことなのでしょう。
史上最高の出来で間違い無いでしょう。海外メディアもどの位の評価をするのか楽しみでは有りますが、そもそもシリュグさんのワインは、日本以外には余り輸出されていないようでして・・見当たらないんですね。
ですが、これほどまでに質が上がってくるとすると将来は判りませんよ。美味しいものは皆欲しい訳ですしね。今の内かもしれません。村名ヴォーヌ=ロマネとしても非常に安いと思います。超お勧めです!是非飲んでみて下さい。
なお、村名ヴォーヌ=ロマネV.V.ですが、引き取りが遅く成ったら・・減らされてしまいましたので飲めなくなってしまいました。申し訳ありません。ですが、V.V.では無いヴォーヌ=ロマネでこれだけの美味しさを見せていますので、間違いないと思います。こちらも是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶に純粋なピノ・ノワールです・・ちょっとビックリするはず!】

え~・・間違って2015年もののV.V.を開けてしまったので、急遽2017年のV.V.を飲みなおしたと言う暴挙でした。
で、この純粋さの系譜をしっかり確かめさせていただいたんですが・・すみません・・ちょっとトラブルが有りまして、内容を書いている時間が取れません。
後で書き足しますので・・。でも是非この「滅茶純粋な味わい」に触れてみていただきたい!・・と思っています。お勧めです!

純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】 なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2021 Vosne-Romane Vieilles Vignes
ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【少な過ぎて飲めないので・・でも、激繊細系のヴォーヌ=ロマネで有ることは間違い無いでしょう!】
ジャスパー・モリス氏は91~93ポイント、飲み頃2026~2032年としています。noisy はこのV.V.までは手を出せませんで・・何せ、滅茶高くなったことと滅茶少なくなったこと・・で、導入のA.C.ブルやパスグラを今まで以上に利益率を下げてしまいましたので、流石にこれ以上は・・厳しいんですね。
ですが今回、2021~2022年もののシリュグのワインを飲ませていただき感じたのは・・やはり、
「2014~2015年頃のフランソワ・ラマルシュのワインに近似している!」
と言うことなんですね。
まぁ・・全房を取り入れ、D.R.C.と同じ選別機を使用し、馬での耕作、手作業で収穫・・と言う・・まさにD.R.C.並みのことをやっている訳ですから、ラマルシュにも、D.R.C.にも似て来て当たり前・・ですよね。
それにD.R.C.もグラン=ゼシェゾーを造り、1級プティ=モンも耕しています(単独で販売はしていない)から、
「D.R.C.の良いところを取り入れたい」
と思って色々とトライして来たのでしょう。
この何年かでガラッと変わった味わいは、その効果の表れだったと・・今になれば判ります。
濃密でながらサラッとした美味しさ、質の良さを見せつけた2020年ものとは打って変わって、
「エレガントな頃のめっちゃ良かったフランソワ・ラマルシュ風!」
は間違い無いと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・でもこちらは今は手を付けないでください!村名ヴォーヌ=ロマネから飲んでくださいね。】
2020年のシリュグは圧巻でした。このドメーヌの最高作になったことは間違いありません。
また2021年の下級キュヴェの美味しさにも驚きました・・そしてエレガンスも半端ないんです。下級キュヴェであれですからね・・上級キュヴェの2021年はもう・・数は全く無いにせよ、
「2021年もののシリュグはおそらく、とんでも無い出来!?」
じゃないかと想像されます。
で、このヴィエイユ・ヴィーニュです。圧巻です!・・
「あの・・ちょっとクロ=ヴージョと間違ってない・・か?」
みたいな凄いポテンシャルです。

ですが・・それだけ凄い・・圧巻さを見せつけられますと、2盃目はチビチビと行く感じになります。
そう・・膨らんでこないんですよ。仕上がってる感は有るんですが、まだ閉じています・・膨らみもちゃんと有るんですが閉じているんです。
なので、
「このV.V.は今飲んじゃいけない!」
です。
少なくとも2~3年は置いてください。先に手を付けるのは、今、滅茶旨い村名ヴォーヌ=ロマネです。ワインリポートの山本さんは92ポイントとされていますが、noisy的にはあと2ポイントまでは付ける可能性が有ります。・・だって・・凄いんです・・(^^;;
これはもう2021年ものが待ち遠しくなってしまいますよ・・まぁ、飲めなくはないので開けられても良いです。その「凄さ」が「エレガンスを押さえつけている感じ」が感じられると思いますよ。ご検討くださいませ。追加は無いです。
以下は以前のレヴューです。
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【凄い!・・シリュグもここまで来るとは!・・この「圧巻の美」・・ご堪能ください!】
パーフェクト!・・ヴォーヌ=ロマネ村名として・・それ以上の意味でも、完全な出来だと思えてしまう、凄い完成度のワインがこの2019年ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュです!滅茶苦茶美しいです!
果実のディテールが滅茶美しいです!・・時折使う、このフレーズを使わせていただこうかと・・(^^;;
「果皮と果汁の割合が変!」
です・・。滅茶、果皮の割合が多いんですよ。・・そう、だから、
「えっ?・・ミルランダージュ?・・じゃない?」
まさにそんな、花ぶるいワインのイメージなんです。
ですから、かの神様アンリ・ジャイエを感じさせてくれてしまうんですね・・。ちょっとうるうる来てしまいます。思わず、
「こりゃぁ・・相当・・旨いな・・」
と、独り言が出てしまいました。
このワインを飲んでしまうと、下のキュヴェには戻れないか・・と思いきや、全くそうじゃないんですよ。普通は上出来のワインの後に、その生産者の下のキュヴェを飲むと全然ダメだった・・となってしまうじゃないですか?
ところがですね・・例えばこのV.V.の後にヴォーヌ=ロマネ村名に戻ったんですが、むしろ村名の良さ、エレガンスが凄く良く判って、全く大丈夫なんですね。ラドワに戻っても、A.C.ブルに戻ってもです。ですから、
「全く一貫している」
と言えるんじゃないでしょうか。

余りに良かったので、接写の写真とほぼ全景のものを掲載させていただきました。
そうそう・・今はエキス系のエレガントなブルゴーニュワインが大受けですが、80年後半~90年代はそうじゃなかったですよね。アンリ・ジャイエもしっかり濃かったし、酸も柔らかでした。そして、翁はミルランダージュになるように仕向けていた・・そのために長い時間、畑に居た・・なんて分析も出来ちゃいます。
一枚目の写真の、「赤い色の美しさ」をご覧ください。・・圧巻でしょう?・・飲んだらもっとビックリですよ。これは是非とも・・いや、必ず飲んで欲しいと思ってしまいました!
今飲んでも滅茶苦茶美味しいです!
「シリュグもついにここまで来たか!」
2018年もののV.V.を飲まなかったことを後悔していますが・・もう仕方が有りません。お客様もこの「機」を見逃さないよう!・・お勧めいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものは飲めませんでした・・】
いや・・惚れ惚れする味わいでした。こんなに早くから美味しいとは・・ビックリです!
2017年ものの相当旨かったんですが2018年ものには叶わないですね。おそらくこのキュヴェも史上最高の仕上がりだと思いますよ。
色合いも是非比較してみてください。濃度が全然違いますから組成が全く異なる・・かと思いきや、決してそうでは無いんですね。2017年ものが持っている美しさ・・その延長上に、さらに柔らかさや上品さを加え、瑞々しさを思いっきり加えたのが2018年ものです。これほどに色合いが異なりますと、全く違うワインか、2013年ものとそれ以外を比較しているか?・・みたいな気になって来てしまいますよね?
しなやかで柔らかなタッチです。今までのシリュグのワインには無いニュアンスです。おそらく自然派的なアプローチも増え、醸造についても「選別」がキッチリできるようになったに違い在りません。なのでSo2も減らせる・・だから表情に曇りが無くなる・・ディテールが際立ってくるし、アロマはスムースに上がるようになる・・と言うことなのでしょう。
史上最高の出来で間違い無いでしょう。海外メディアもどの位の評価をするのか楽しみでは有りますが、そもそもシリュグさんのワインは、日本以外には余り輸出されていないようでして・・見当たらないんですね。
ですが、これほどまでに質が上がってくるとすると将来は判りませんよ。美味しいものは皆欲しい訳ですしね。今の内かもしれません。村名ヴォーヌ=ロマネとしても非常に安いと思います。超お勧めです!是非飲んでみて下さい。
なお、村名ヴォーヌ=ロマネV.V.ですが、引き取りが遅く成ったら・・減らされてしまいましたので飲めなくなってしまいました。申し訳ありません。ですが、V.V.では無いヴォーヌ=ロマネでこれだけの美味しさを見せていますので、間違いないと思います。こちらも是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶に純粋なピノ・ノワールです・・ちょっとビックリするはず!】

え~・・間違って2015年もののV.V.を開けてしまったので、急遽2017年のV.V.を飲みなおしたと言う暴挙でした。
で、この純粋さの系譜をしっかり確かめさせていただいたんですが・・すみません・・ちょっとトラブルが有りまして、内容を書いている時間が取れません。
後で書き足しますので・・。でも是非この「滅茶純粋な味わい」に触れてみていただきたい!・・と思っています。お勧めです!

純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】 なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2021 Chambolle-Musigny les Mombies
シャンボール=ミュジニー・レ・モンビエ
【超エレガントなシャンボール=ミュジニー村名!国道沿いの最下部にあるレ・モンビエから上品で美しい、そしてしなやかなシャンボールに仕上げました!】-----以前のレヴューを掲載しています。

今までで最高・・は当然ながらこの村名シャンボール(レ・モンビエ)にも当てはまります。これほどまでにしなやかで美しくとても上品で・・余韻の最後の最後まで瑞々しさが感じられたのは・・初めてです。
まぁ・・村名ヴォーヌ=ロマネより高い価格を付けていますので、造り手としてもそれだけ自信が在るから出来ることですよね。
ですが、今までこんなに柔らかく上品で、細かなディテールが伝わって来ることは・・リリース直後には有りませんでした。パッキパキでしたから・・あ、この下の以前のレヴューにも書いてますよね?
「2~3年置くべし」
と。
2018年ものも確かに2~3年寝かせるとさらに上昇するでしょう。しかしながら、以前のレヴューで2~3年と言っていたのは、理由が異なるんですね。単に、「硬いから」です。それが2018年ものではその硬い殻を除いてくれていますので、美しい躯体がクッキリハッキリ見ることが出来るんですね。
なので、今飲んでいただいても結構です。むしろこの素晴らしい果実を思わせる「瑞々しさ」は今の方が判ると思いますよ。
それに、
「村名シャンボールで1万オーバーは・・なぁ・・」
と思っていたので、意地で下げちゃってますので、非常にお買い得でも有ります(^^。
ただし・・間違えないように言わせていただきますが、元々シャンボール=ミュジニーは硬い質です。なので、村名ヴォーヌ=ロマネほどの柔らかさには届かないです。シャンボール=ミュジニーとしてはとても柔らかでとっつき安く、ミネラリティの美味しさをたっぷり感じられると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧め!
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド67号は 今飲んで 88+ ポテンシャル 89+ 飲み頃予想 今~2033!】 すみません・・こちらも少なくて飲めていません。ワインライターの山本昭彦さんは90ポイント付けています。
以下は以前のレヴューです。
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なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2021 Nuits-Saint-Georges aux Herbues Magnum
ニュイ=サン=ジョルジュ・オ・ゼルビュ・マグナム
【たったマグナム70数本ボトル詰めされたキュヴェです!】
それ以外は情報が有りません・・。すみません。シリュグさんちが持っているのは知っていましたが、余りに見ないので、ニコラ・フォールにでも行ってるの?・・などと思っていました。
どうやらマグナムのみ、70本強造ったようです。ほぼ半樽分ですね。ご検討くださいませ。
あまり関係ないですが、以下はニコラ・フォールの2017年のレ・ゼルビュのレヴューです。
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【2017年ものはおそらく健康的でピュアさ満載!?価格も実にリーズナブルです!】
実は皆さんが思っているよりもずっとレア・アイテムなのがこのニコラ・フォールです。日本では知名度がまだ高く無く、実際に飲まれた方が少ない状況の中で、ワイン屋レベルでは非常に希少で是非とも扱いたいアイテムなんですね。そして完全に割り当てアイテムです。
2016年まで、出来る限りテイスティングするようにしていたこのニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュですが、2017年ものは今のところテイスティングしておりません。
と言うか、もう信頼度が抜群なんですね。美味しく無い訳が無い・・そう感じてしまっています。
そうは言いつつも2017年ものはブルギニヨンをテイスティングしていますが、もしニコラ・フォールを知るためだけだったらコトー・ブルギニヨンで充分です。
複雑緻密なブルゴーニュワインの神秘的な部分に迫ろうと思うなら、このレ・ゼルヴュやアロース=コルトンを是非お試しください。
2016年ものの評価になりますが、ニュイ・ゼルヴュが92~93、アロース=コルトンが92~93+です。2017年もののリアルワインガイドでのご紹介はおそらく第66号になるかと思います。ご期待ください。
以下は以前のレヴューです。
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【2016年ながら全くネガティヴさ無し!DRC、P.パカレ、プリューレ=ロック、マルセル・ラピエールを足して4で割ったような・・ニュアンスです!】
世の中の「流行」とか「人気」と言ったものは、ほんの些細な出来事がきっかけになって起こる・・それが大衆に起こると「ブーム」と呼ばれるようになるのでしょう。
ワインの場合は狭い世界の中ですので、日本全国的な・・とかには中々ならないものですが、それでも何度かの、
「ワインブーム」
が起きています。ただしそれは、赤ワインのポリフェノールが身体に良い・・などと言う、味わいにはほとんど関係の無いものです。
このニコラ・フォールのワインも、テイスティングする前の段階においては、
「ん?・・DRCの元従業員でプリューレ・ロックで働いてる人の始めたドメーヌ?・・ただそれだけじゃぁね~・・眉唾だよね~・・」
と言うようなイメージで、ただそれだけの情報で仕入れて中身も確認せずに販売できるワイン屋さんたちのズ太い神経に、ただただ驚いたものです。
しかしながらテイスティングしてみますと、明らかに極上と言える出来栄えですので、他の始めたばかりのドメーヌたちと比較してもやや高めのプライスも充分以上に納得できるものだと確信しました。その上で新着でご案内したんですが・・
「・・ま~・・呆れるほど売れない・・」
と言う状況でした。
「こんなに旨いのに・・」
とは思ったものの・・
「ブルゴーニュファンは保守的だからなぁ・・」
と諦めていました。
多くのワインファンは、経験を積めば積むほど保守的になる傾向が有り、冒険をしない・・つまり、敢えて損をするかもしれないようなことをしたくない・・と言うような気持ちになられるようで、飲み始めて10年もすると、大御所狙い、もしくはどこかで大絶賛され興味を抱いた造り手限定・・になってしまいます。
このニコラ・フォールはまさにそれを地で行ったかのような造り手で、noisy が、幾ら素晴らしいよと言っても動かなかったブルゴーニュワインファンたちも、リアルワインガイド第58号で2014年もののレ・ゼルヴュが、
今飲んで92 ポテンシャル93飲み頃予想 今~2045と絶賛され、それが徐々に広まるにつれ、世の中から姿を消して行きました。noisy のところも長く残っていた白(これも美味いんですよ・・)までスッカラカンになり、世の無情と自身の力の無さ・・と言うか、まぁ信用度でしょうね・・改めて知ることになる訳です。
「何だかなぁ・・」
と言うようなある種の脱力感に支配されるような気持ちになります。
2016年のニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュは、2014年もののような濃密さまでは持ち合わせていないものの、やはり同様なD.R.C.やプリューレ・ロックに似たワイン的ニュアンスを多く持っています。決して薄く無く、バランスに優れ、ブルゴーニュの自然派的な健全さとピュアさに満ちています。
罰線直後は少し閉じこもり気味では有りますが、グラスを振っていると・・もしくは若干温度が上がってくるとどんどん元気になり、全房発酵由来風のナチュラルなアロマより、心地良い軽やかなスパイスとベリーやダークチェリーの果実感を見せます。
中域は適度な膨らみを持ち、余韻も軽やかで美しいです。中盤以降はやはりマルセル・ラピエールやフィリップ・パカレ、プリューレ=ロックに良く似た風ですが、それらより少しパワフルと言えますがDRCよりは少し弱い・・感じです。
しかしながらこの質感はそれらと同様のものを感じます。2016年的な・・と言うか、あくまで2016年を弱いヴィンテージだと決めつけた場合のイメージでは有りますが、ネガティヴに捉えられるほどのものは無く、エレガントでピュアな仕上がりを褒めるべきだと判断しました。
また、ニュイ=サン=ジョルジュのワインに在りがちな「土臭さ」は全く無い・・と言って良いレベルで、これからの瓶熟でさらなる高みへと昇る姿が素直にイメージされます。素晴らしい仕上がりでした。
まだまだ知名度は低いと感じますが、それでも一部のブルゴーニュ・ファンに認められて来ています。仕入れも非常に難しく、「完全に割り当て」状態に近くなっています。今回はA.C.アロース=コルトンの輸入も有ったのですが、割り当てになることと数が少ないことで、断りました。入れたら初めてのアイテムですので飲まなければならず、さりとて飲んだら利益率を心配するどころでは無くなりますし、1級では無く村名でニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュと同価格・・と言うことでしたので、扱いは次回以降に持ち越した次第です。
色合いも実に良いですよね~・・味わいも、フィリップ・パカレより安定していますし、時に平板で厚みの無い味わいに成ってしまう同クラスのパカレよりも旨いんじゃないかと思います。ご検討くださいませ。素晴らしいです!
以下は2014年もののレヴューです。
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【素晴らしいです!・・あのマルセル・ラピエールがニュイのワインを造ったら、きっとこうなるでしょう!!】

かの世界一のワイン、もしくはブルゴーニュワインのトップと言えばD.R.C.で有ることは、誰も疑わない衆知の事実でしょう。でも、D.R.C.の栽培はビオの思想が息づいており、厳密に言えばビオディナミでは無いとしても、ほとんどそれに近く、自然派ワインであることは意外に知られていないのかもしれません。
このニコラ・フォールのNSGレ・ゼルビュはヴォーヌ=ロマネ村に接するリューディです。ニュイの村がヴォーヌ=ロマネの村に食い込んだ形になっていまして、その形から言えば、ヴォーヌ=ロマネのアペラシオンでもおかしくは無いです。
そんな位置にありますんで、結構ヴォーヌ=ロマネ的でして、柔らかく強くない酸と穏やかなスパイス感がこのワインの特徴でしょう。
しかもワインのニュアンスが、まるでマルセル・ラピエールのモルゴン・・・しかもSo2無しのものに非常に似ており、
「ラピエールがニュイ、もしくはヴォーヌ=ロマネを造るとこうなる?」
と思えるようなニュアンスです。
何しろこのニコラ・フォールはD.R.C.に居て、辞めてプリューレ・ロックに居りますから、DRC的でも有り、ロック的でも有ると言えるかもしれません。
しかしDRCっぽくは有るものの、「凄み」までは備わらず、ロックも上出来の時は(つまり大将が口を出さなかった時は?)素晴らしいですが、結構不安定なヴィンテージも有りますので・・ なので、ラピエール的・・と言う判断なのかもしれません。
非常にナチュラルでピュアです。揮発酸などのアヴァンギャルドさは有りません。エレガンス有り、エッジに引っかかりの少なく滑らかです。さすがに早いかな?・・と思いますが、今でも結構に美味しく飲めてしまいました!
どうやら・・noisy が知らなかっただけ?・・なのかもしれません。ほぼ割り当て状態なのかな?・・ACブルはたったの数本です・・価格も決して高く無いと言えますので、ピノ・ノワール・ファンの方!・・是非ご検討くださいませ!かなり・・お奨めです!
● 2021 Vosne-Romanee 1er Cru les Putit Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【ジャスパー・モリス氏は何と・・2019年ものよりも良いと・・しています!】
シリュグの秘宝とも言うべきレ・プティ=モンです。このワインを知っておられる方は必ずや欲しいと思っているはず・・ですが、ジャスパー・モリス氏はなんと・・
「2019年ものよりも良い!」
と判断している節が有ります。
2019年ものは「91~94ポイント」でしたが、2020年ものは「92~94ポイント」と言う評点なんですね。70%新樽、全房は40~50%だそうです。
そもそも・・このヴォーヌ=ロマネ上部の1級畑を持っているのは何軒も無く非常に希少だった訳ですが、まぁ・・今までが異常に安かったと思います。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【・・粘ったんですが滅茶減らされました。ワインリポートの山本さんは95ポイント!】
ここまで少ないのは初めてじゃないでしょうか。余りに少ないので、
「こんな半端な数じゃ扱えない!」
と粘ったんですけどね。どうにもならないようです。
まぁ、今まではそれほど人気の高いワインではないけれど、知っている方は「サクッ」と買われる方がそれなりにいらしたワインです。何せ、あのクロパラの真横ですからね・・。同様の冷涼さの中にエナジーを持った葡萄が出来る畑で、造り手それぞれの理解で自身の表現を出来るし、それにこたえてくれる優れた1級畑です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【すみません・・こちらも飲めませんでした・・以前のレヴューを掲載しています。】
【ドメーヌ・ロベール・シリュグの2枚目の看板です!2018年はおそらく相当に素晴らしいはず!WRの山本氏は94点と、グラン=ゼシェゾーの95点に肉薄!】
ん~・・これは飲みたかったなぁ・・いや、実際、2018年のシリュグがここまで良いとは思って無かったんですよ。嬉しい悲鳴では有るんですが、のんびりしていたので減らされてしまったキュヴェも有り、全く本意では無い状況なんですね。
元から良いと判っていれば、さっさと押さえに掛かるんですが、グラン=ゼシェゾーは雀の涙にもならないし、他は硬かったらどうしよう・・みたいな思いも有るし・・で。
しかしながら、2018年の他のキュヴェを見れば、もう二度と硬いシリュグには戻らないだろうと思います。そもそもこのシリュグさんちのプティ=モンは、ベルトー=ジェルベさんちのプティ=モンとニコイチだったのでしょうから・・ベルトー=ジェルベのプティ=モンとの比較は面白いんじゃないでしょうか?
大体にしてクロ・パラの真横の1級なんて・・もっと高くても納得していただけるんじゃないかとも思いますよ。現状から言えばむしろ安過ぎるかと。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第67号は、今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2040!ライターをされていた山本昭彦氏は94ポイント! 】
こちらも数が無く、飲めませんで申し訳ありません。かのクロ・パラントーとリッシュブールに接する素晴らしい畑です。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2021 Grands-Echezeaux Grand Cru
グラン=ゼシェゾー・グラン・クリュ
【ジャスパー・モリス氏は93~96 Points と2019年ものと同評価!・・2030~2038年と言う飲み頃判断です!】
ちょっと驚きですね。ジャスパー・モリス氏は2020年の評価は無し・・まぁ、コロナの影響で行けなかったのでしょうが、今回の2021年ものとグレートイヤーの2019年ものがポイント上、全く同評価なんですね。しかも飲み頃は2030年から2038年と、かなり詳細に突っ込んで評価しています。
またこの2021年のシリュグのグラン=ゼシェゾーは1.5樽のみ、100%新樽で全房発酵、しかし2016年からは果梗の主幹は除かれているとのことです。
まぁ・・このキュヴェに関しては全房で除梗で新樽100%はおそらくずっと昔からですが、0.13haしかないこの畑から1.5樽と言うことですから、まぁまぁ採れた方なんじゃないかと思います。
問題は、優れたヴィンテージである2019年ものとこの2021年ものが同評価で有る・・と言うことなんですね。noisy的には・・他のコラムでも書いていますが、D.R.C.と同じ選別機械を導入したことが、グランド・リュやラ・ロマネ、ロマネ=コンティとかなり近いニュアンスを得ることに成功した・・と言えるかと思うんですね。そもそもが収穫も機械では無く手作業でしたし・・おそらく2016年頃から選別機を導入、その結果として昨今のシリュグの・・何とも言えない柔らかく、ドライでジューシーな味わいが・・
「グラン=ゼシェゾーだけでなく、他のキュヴェも同様になった!」
と言えると思います。希少な逸品です。お早めにご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【2019年ものはジャスパー・モリス氏93~96ポイントと、ついに世界デビュー??非常に希少なグラン・クリュです!】
今まではリアルワインガイドが一時期評価していましたし、最近はワインリポートの山本さんが高い評価をされていらっしゃいますが、
「・・・ずっと長い間、海外メディアからは忘れられていたドメーヌ!」
と思うしかないほど、本当に目立たない造り手でした。もっともかのPKさんは三ツ星評価で、グラン=ゼシェゾーやプティ=モンを高く評価していました。
昔は・・もう何度も言ってますが、グラン=ゼシェゾーは飲んで販売していました・・安かったですし、質感が高く素晴らしかった割には誰も知らず、ケースで仕入れられたワインでした。
グラン=ゼシェゾーはその頃からずば抜けて良く、それに次ぐのがやはりプティ=モン..ヴォーヌ=ロマネV.V.はその次、ヴォーヌ=ロマネ以下はまぁまぁ・・A.C.ブルは1年ほど置いてからの方が硬さが緩んで来て美味しいので、その頃にヴォーヌ=ロマネ以下は手配する..みたいな感じだったと記憶しています。何せA.C.ブルは2002年ごろまでは千円台で販売出来た訳でして・・意外にも広いA.C.ブルの畑をお持ちなドメーヌなんですね。
このような時代になってしまいますと、
「日本発のブルゴーニュ情報で火が付く」
ような感覚が有り、このロベール・シリュグもいずれ・・とは思っていましたが、どうやら2019年ものから世界にも完全に広まったように思います。
まぁ・・グラン=ゼシェゾーですからね。知らない方にはエシェゾーもグラン=ゼシェゾーもミュジニーも..???...と言うことになるかもしれませんが、ある意味、
「偉大なヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュと壮大なアロマのシャンボール=ミュジニーのグラン・クリュを結ぶリューディ」
でも有ります。
このロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーを飲んでみるとそのことは充分に伝わってくると思います。・・また・・飲んで販売出来るような機会が訪れるとは考えにくいですが、
「グラン=ゼシェゾーも(ざっくりですが)大きく分けて2タイプ!ミュジニーを思わせるものとクロ=ヴージョを思わせるもの」
です。もちろん、その両方を感じさせるタイプも有りますが、noisy的にはロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーは、前者の雰囲気を結構に感じられるタイプと理解しています。その辺は何とか飲んでみていただいて感じてみて欲しいですね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【グラン=ゼシェゾー、ヴォーヌ=ロマネ村名、ラドワ村名、各1本、合計3本のセットです!】
いやはや・・凄い仕上がりの2019年ものロベール・シリュグでした。圧巻の美はヴォーヌ=ロマネV.V.で是非ご確認ください。1級プティ=モンも素晴らしいはずです。
今回も入荷が非常に少ないグラン=ゼシェゾーです。セットで申し訳ございません。
以下は以前のレヴューです。
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【超希少です!合計2本のセット価格です。】
大転換点となったに違い無い2018年もののドメーヌ・ロベール・シリュグ、トップ・キュヴェです。まぁ、そんな大それたことを言っておきながら・・なんですが、ある意味、このグラン=ゼシェゾーの姿をそのまま他のキュヴェに投影しているかのような味わいだと思っていただけると近いのではないか?と思っています。
このトップ・キュヴェの姿が有るからこそ、他のキュヴェの未来を想像しやすい・・そんな気がしています。購入できるかどうか・・は運次第かな?・・ご検討くださいませ。グラン・クリュ・グラン=ゼシェゾー1本とヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モン1本の2本セットです。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド67号は、今飲んで 93+ ポテンシャル 94+ 飲み頃予想 2022~2045!ライターをやられていた山本昭彦氏は96ポイントと弾けてます!】
まぁ・・noisyはどうせ飲めないので・・昔はいっぱい有ったんですけどね・・今回はそれでも今までの「倍」、いただきました。
グラン=ゼシェゾー1本とプティ=モン1本の小さなアソートです。可能なら他のキュヴェもよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2012 Vosne-Romanee 1er Cru les Putit Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【リアルワインガイド第47号は 今飲んで92 ポテンシャル94 飲み頃予想2022~2040です!】
飲み頃になって来たと思われる、ワイン屋でも割り当てが少ない性で中々飲めない1級レ・プティ=モンです。昔はそれでもリーズナブルなワインだったんですが、この2012年もの辺りはすでに価格が上がって来ていました。
やはり・・このレ・プティ=モンは、グラン・クリュ・リシュブールの上部、クロ・パラの南部の両方に接する稀有な畑・・と言うことも有って、近年のブルゴーニュワインブームに乗り、ワインファンの興味を集めるヴォーヌ=ロマネ1級のひとつです。
因みに・・アン・オルヴォーやレ・ルージュと言った1級畑(この2つはグラン・クリュ・エシェゾーの部分も有ります)は、フラジェ=エシェゾーに有りますから、純粋なヴォーヌ=ロマネと言うことになりますと、数少ない1級畑でも有る訳です。
まぁ・・クロ・パラが片手の指を折るだけで飲めた時代にはそこまで人気を上がらなかった訳ですが、今やもう・・凄いことになって行く可能性も有ります。
因みに noisy もこのワイン、飲めていませんが、リアルワインガイド第47号によりますと、
「ヴァン・ド・ガルドだから飲み頃注意」
と言うことで、2022年~2040年と言う飲み頃期間を言っています。これはおそらくほぼ正確かと想像されますので、
「今、正に飲み頃に入った!」
と言えるかと思います。
リアルも上値94ポイント、セラートラッカーも93ポイント付けている2012年ものです。近年ものではほぼ上値94ポイント辺りが常のようです。
因みにアンリ・ジャイエのネタですが、今ではどうでしょう・・そろそろ、もしくはすでに終了かもしれませんが、誰もがグレートイヤーと目された1985年のクロ・パラントーは・・アドヴォケイトで91ポイントです。ジャイエのリシュブールは95ポイントだったか・・その辺り。D.R.C.はと言えば、ロマネ=コンティが100ポイント、ラ・ターシュが98ポイントと言う感じでした。
まぁ・・たった91ポイント?・・と思ってしまうかと思いますよね。それでもPKさんは、
「クロ・パラ半端無い!
って言ってましたが・・。
やはりこの頃はグラン・クリュの評価はそこそこだったとしても、1級になると基礎点が低く設定されているような感じで、むしろロマネ=コンティが100ポイントで満点取って・・ブルゴーニュワインが100ポイント取ったの?・・みたいな驚かれるような感じで、ボルドーとブルゴーニュでは最高点の設定が異なるんじゃないのか?・・と思っていた位でした。
希少なワインかと思います。状態も良いと判断しています。是非ご検討くださいませ。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲めません・・
ラドワは余り知られていないアペラシオンです。でも、あのカミュゼの素晴らしいコルトン=ロニェG.C.は、実はこの村の畑です。(アロース=コルトンとの境界に有ります。)このビュイッソンはもう少し北の方・・。ラドワがコート・ド・ボーヌの北の玄関口です。隠れた銘酒になる可能性は有りますし、何より、この「少し無骨さも感じられる」と言う冠詞が付くことが多いラドワのピノを、シリュグの柔らかさ、優しさの感じられる仕上がりと組み合わされると、かなり良いかもしれません。因みに2012年ものをリアルワインガイド第47号は9090+ 今~2028と評価しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2012年ものをリアルワインガイド第47号は90+91+ 2016~2036 の評価です。
いつもしなやかで美味しいヴォーヌ=ロマネ・・2012年ものをリアルワインガイド第47号は9091+ 2018~2038、ヴォーヌ=ロマネV.V.は90+ 92 2018~2040 と言う評価でした。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第47号では2012年ものを9294 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2012年ものはリアルワインガイド第47号で9496+ 2024~2055でした。
下級クラスが目茶美味しいのでおそらく良いヴィンテージになったと思える2013年のロベール・シリュグでした。是非ご検討くださいませ。
● 2021 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【数は1/5でもグレートイヤーの呼び声高い2021年ものは、もはや青りんごと言うよりもぷっくりと柔らかさを増したような、適度に熟した高級メロン?・・相当旨いです!】

いつも上手く撮れないシリュグのアリゴテです。白地に細い黒文字と金文字・・これは最悪です。ちょっと緑に寄った色彩になっちゃってますが、普通に撮るとこうなっちゃうんですね。少しだけ赤を増やし、青をそれなりに減らしています。
「2021年ものの走りのワインを知る」
のにも凄く良いと思いました。
このところ2020年ものをずいぶんと飲ませていただいてますが、今までは・・
「ポテンシャルは2019年もの以上!・・でもまだ仕上がって無い・・」
と言うような自身のイメージをお伝えしてきました。
ところがですね・・2020年もののシリュグのA.C.ブルや村名ヴォーヌ=ロマネ、そしてV.V.は・・
「今飲んでも充分に行ける!」
バランスを持っているんですね。これにはちょっと驚きました。素晴らしいバランスをしています。
そして下級クラスのアリゴテやパスグラ・ロゼは2021年ものなんですが・・なんと、
「素晴らしい飲み口だった2019年ものをさらに昇華させたような見事な出来!」
と・・言ってしまって良いんじゃないか?・・とさえ思うんですね。

つまり、
「いつ飲んでも美味しい!と言えるような完璧に近いバランスを、2019年以上のポテンシャル持ちつつ実現しているのかもしれない!」
と思わせるような出来な訳です。
この2021年のアリゴテもまた、ま~・・アリゴテとは思えないような「ぷっくりと膨らんだボディ」を持っています。普通は結構にスレンダーでしょう?・・
アロマも青リンゴと言うよりも高質なメロン・・食べごろになるまで、ヘタが少し凹むまで熟させ、グダグダになる前のちょうど良いタイミングのメロンのような丸くなめらかで気品のあるアロマです。
アリゴテで気品..(^^;;
これはきっと飲まなきゃ判らないでしょうね。写真でも見えるかもしれませんが、
「グラスを伝う涙の太さ」
を見てください・・。・・有り得ないでしょう?
もちろん、オイリーさも有りの、滑らかさも有り、そして何といってもそのアロマのスピード感と膨らみですね。「尖がり感無し」です。滅茶美味しいアリゴテです。是非飲んでみてください。価格も・・本当はもっと上げたいんですが・・留まってます。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【アリゴテなのに・・実にソフトでフワフワなテクスチュアからこぼれる青リンゴ系のアロマ!・・このしなやかさとブルゴーニュ的エレガンスが素晴らしいです!】
そもそもアリゴテは、その強い酸味とソリッドさ、硬さが特徴でして、人に寄っては、
「酸っぱい白ワイン」
の代表格にもなっちゃっていると思うんですね。
それに加えて「多産種」ですから、放っておくと沢山実が出来てしまい、酸っぱいだけじゃなくてそに加えて、
「薄い味わい」
になってしまう訳です。
しかしながら、その「薄い味わい」は超古木だったり、収量を制限したりすれば大丈夫な訳ですし、強めの酸もきっちりマロラクティックすれば良いのは判っている訳ですよね。
でもそれが今まで中々出来なかったのは、他にも幾つか理由が有るにせよ、
「造っても儲からない」
ことが一番だったのでしょう。
世界中でワインが人気になっているのは、人口の多い中国人が飲み始めたことが大きな理由ですが、そもそも狭い畑しかないブルゴーニュワインが売れるようになり、例えアリゴテでも自身の手腕を発揮し、旨いワインにすればワインファンに喜んでもらえることが判ったからだと想像しています。
だって・・コシュ=デュリにしてもドヴネにしても、アリゴテだって・・飲みたいでしょう?
2019年ものも相当美味しかったですが、2020年ものはさらっと超えて来た感覚です。非常に滑らかでフワフワなテクスチュア、柔らかめの酸味は、ちょっとお高い高級リンゴを想像させます。アロマはやはり青りんごですね・・しかも、結構に高質・・。
飲んでいただけましたら、このプックリ膨れるボディの滑らかさ、果実感、高質感に驚かれると思います。是非ご検討くださいませ!相当旨いです。
以下は以前のレヴューです。
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【大きく変わったドメーヌ・ロベール・シリュグの先兵!ナチュラルでピュア、柔らかなテクスチュアを上品に、健康的に表現しています!】
今は2020年ですから、noisy が初めてインターネットにホームページを開いてから25年の月日が経っています・・そりゃぁアチコチが痛い訳だ・・(^^;;
もっとも1995年当時は、html言語は少しは知っていても自由自在になる訳でも無く、ましてや通信費が膨大ですから、いちいちページをアップしてから確かめる・・なんてことは出来ず、一度ネットに繋いだら目的のページに何とかたどり着き、ページをダウンロードしてからオフラインで見る・・なんてね・・。
「じゃぁアップロードしなくても同じじゃん!」
まぁ・・無駄なことを随分やったものです。電話代もX万円になってしまって・・バレて怒られたような記憶が有ります。
四半世紀も経過しますと状況、事情は相当に変化してしまいます。ネットのワイン屋としては相当な老舗では有りますが、
「noisy ?・・何それ?・・美味しいものなら一口もらおうか・・」
そんな落語のようなものでして、知る人ぞ知るがほとんど知られていないのが実情です。まぁ、自分自身は相当頑張ったつもりなんですけどね。
造り手さんたちもおそらく同じでしょう。四半世紀もやっていると、
「そろそろ・・引退も視野に入れんといかんかな~・・」
と思われるでしょう。子供もそれなりに大きくなっているはずですし、子供がドメーヌをやりたいと言えば継がせてやりたいと思うでしょう。
ましてブルゴーニュは田舎です、血縁、地縁が複雑に交錯しています。なので、
「ヴォーヌ=ロマネの生産者に留まらず、ブルゴーニュはかなりのドメーヌ同士が血縁関係にある」
と言え、歳が近いとなると話しも合うから仲も良いでしょうし、反対に世代が異なると、自分の引退以後のことも考え、兄弟の子とか、親類の子を継がせることも有るでしょう。
ドメーヌ・ロベール・シリュグは、ベルトー家、ジェルベ家とも仲が良いですから、ニコラ・フォールやアメリー・ベルトーともおそらく仲良くやっているはずです。そんな影響が目に見えて出て来たのが2018年ものだと・・noisy は考えている訳です。勿論それは2年ほど前から感じていましたが、それはこのアリゴテやロゼなどのベースのクラスで有り、A.C.ブルまでは行っていなかったことが、「激変」とまでは思えなかった理由でも有ります。
リキミのないフレッシュでピュア、エッジを感じさせないスムーズなアロマが心地良いです。もう・・数年前とは全然違います。パキパキ音がするんじゃないか?・・と思えるくらいのソリッドさを感じたことさえありますから・・はい。
酸のレベルは少し高目ですが、それはシャルドネと比較した場合で、アリゴテとしては低いです。なので、フレッシュさに加えて果実のリアルさを高めてくれているように思います。柑橘やハーブの心地良いアロマと、ミネラリティの高い味わいが特徴です。
非常に美味しいので・・これも飲んでみていただきたいですね。価格も頑張って出していますので、決して高く無いと思います。ロベール・シリュグ唯一の白ワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【げげ・・かなり・・素晴らしい!!酸っぱいだけのアリゴテじゃないぞ!ポテンシャルもかなり高いです!】
まぁ・・普通なら素通りするところです。数も無いのでさっさとね~・・と。
でも12本しかないのに・・飲んじゃいました・・ら
「げっ!旨い・・・」
ハッキリ言って・・ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテより旨いです!・・・まぁ、ドヴネよりは確実に落ちます・・(--
酸っぱいだけのアリゴテならね・・キールにして飲んでね・・とか書くんですけどね。
エージェントさんも実は期待していなかった・・と言うか、まぁ、品質定めが出来てないと言うか・・
まぁ、あまりその辺がお上手になられてしまうと、noisy の立つ瀬がどんどん削られてしまうので・・いいのよ、そのまんまで!・・ど~ぞ。
みずみずしく柑橘系の果実たっぷり、しかも、15分ほどでボディがブンブン膨らんでくる、目茶旨いアリゴテです。
コシュ=デュリにしてもアリゴテは目茶旨いですよね・・。ま、コシュ=デュリとは少しタイプが違いますんで、ドメーヌ・ルロワ系の味わいと思ってください。安くて旨い!売り切り仕舞いです!
● 2021 Bourgogne Passetoutgrain Pinot Noir (Rose)
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ピノ・ノワール(・ロゼ)
【最高のアペリティフ!?・・軽やかさと優しいフレッシュさ、そして伸びやかで高質な味わい!2021年ものの素晴らしさを感じさせます!】

20年前はシリュグがこんなワインを造れるようになるとは・・思っていなかったですね。
ちょっと「心憎い」と思ってしまうほど、ツボにどう入ってゆくか・・みたいな部分を考えているんじゃないか・・みたいな、ほぼ完成形の美味しさを見せます。やや冷やし目でも味わいは沈まず、最高のアペリティフになるんじゃないかと思います。
色合いも実に美しいです!2020年ものは少しサーモンピンクっぽい感じでしたが、2021年ものはその中の「赤」が少しピンク掛かっていて、全体として「ピンク」なイメージを見せます。
香りの立ちは早く適度な膨らみを持っていますが、ブルゴーニュ・アリゴテほどの滑らかさ、優しさは無く、反対にやや「フレッシュさ」を多く持っています。もちろんですが、尖った感じは無く、ガジガジっとした雑さも無く、非常に上品です。
クイクイ飲めるんですが・・大抵の安いロゼは、後口がイマイチで薄辛く平板です。なのでその後は中々進まなくなってしまうんですが・・どうしたんでしょ、この2021年もののロゼは心憎いまでの出来栄えを見せて来ます。

このところの円安が進んだことで、対ユーロで15~20%のマイナスですから、少なくともその位の値上げは仕方が無いんですね。そこに、
「2021年ものの収穫減での値上げが相当な割合で入ってくる」
のが普通です。日本はガソリンなどの燃料が、さほどは上がってはいませんが、海外は本当にひどい・・リッター400円以上もするのはザラで、軽油はさらに高いそうです。世の中・・おかしくないですかね。
ですがこのロゼも20%以下の値上げで済んでいる・・と言いますか、Noisy wine も去年よりも利幅を相当に下げています。
入荷がたったの10本、そこからテイスティングで1本無くなったので販売は9本だけ・・さらに利率を下げてしまってますから、
「行って来いで・・全部販売しても利益無し」
です。下手すれば赤字ですが、何とか2021年ものの良さを知っていただこう・・来年につなげて行きたいというような思いが有ります。
これから物価も徐々に上がってくると思います。某国の中央銀行の頭取さんもどうやらお役を退かれるとのことで、ようやく公定歩合も弄られるような雰囲気になってきました。何とか日本の景気も頑張って上がるようにして欲しいものですが、noisy としましてはとにかく、
「2020年~2021年のブルゴーニュ!」
です。
何とか皆さんに喜んでいただけるように頑張りたいです。そこでこのシリュグの2021年..先取りで知るには最高の1本、いや、2021年ものを知るためのアペリティフとして・・いかがでしょうか!・・おあとがよろしいようで。
以下は以前のレヴューです。
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【実にピュアでふっくらと滑らか!・・パスグラなのに滅茶高質感たっぷりです!】
美味しいですね~・・シリュグの大変革、是非とも感じてください。
この手のロゼも、ごく稀には物凄い品質のものに出会う事も有りますが、大抵はあんまり美味しくないと思ってしまうようなペラペラな味わいのものが多いです。
フラワリーなアロマですが、良く熟した果実の風味も同時に感じられ、フレッシュさと熟度の高さが一体となった感じです。普通はもっとソリッドですよね。2020年ものの特徴なのか、シリュグのテクニック故なのかはまだ判りませんが、この
「熟度が高いのに新鮮さ、エレガントさをしっかり持っている」
のは、今回入荷の2019~2020年ものに共通しています。
おそらく醸造所の内容も相当に変わったと感じさせる素晴らしい出来でした・・あ、こちらは甘くはないですが、どこかサンソニエールの例のロゼにも似ているようなニュアンスでは有りますが、むしろこちらの方がミネラル感はよりしっかりしているんじゃないかと・・。相当美味しいです!是非飲んでみて下さい。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【桜色の少し淡く美しい色合い!でも芯はしっかりしています!2019年ものの走りだと思って下さい。】
ブルゴーニュのロゼは余り出回らないので結構・・人気なんです。そもそも余り見ないでしょう?相当昔ですが、クロ・デ・ランブレイが出した、おそらく上級キュヴェのセニエで造ったに違いないロゼの美味しさにひっくり返りましたが、こちらはそこまでなコンセプトでは無いにせよ、しっかり出来た、
「黒葡萄を白葡萄用の手順(に近い形)で仕込んだワイン」
です。
フラワリーで活き活きとしています。ボリューム感も適度に有ります。このロゼだけはアルコール分が14度で、ボディと芯を演出するために上げ気味にしたのかもしれません。そして余韻がまた・・いや、このロゼに限りませんが、長く持続する余韻が非常に瑞々しく潤いが有ります。もう・・普通に美味しいです・・が・・
「これ、10年位放りっぱなしにしておくと面白い結果が出そう!」
な顔をしていますんで、今飲んで良いですが、数年間寝かせると、奥にある官能的なニュアンスが出て来て楽しいとも思います。リーズナブルな価格で提供させていただきますので是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【数の無いパスグラのロゼです!ブルゴーニュ・ピノのロゼって、大当たりになる可能性有りです!】 少ないので飲まずに出します。ブルゴーニュ・パスグラのロゼは、上級キュヴェの果汁が入る可能性を残しているので・・滅茶美味しい場合が結構に有ります。
気軽にスイスイ飲めるのに・・アフターの気品に酔いしれる・・みたいな「美味しい思い」を経験したことが結構に有ります。ご検討くださいませ。
以下は初リリース時のレヴューです。
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【こちらも・・何故か旨い!・・でもアリゴテに比べるとほんの少しだけ飲み頃が先!】

我々にしてもそのようなことは往々にして有り、どうしても入ってきた価格に何%かを乗せて販売する・・ただそれだけのこと・・になってしまいがちな部分は存在します。
エージェントさんはどうしても・・そうなってしまいます。
しかし、ワイン屋としますとそれだけでは無い・・どうしても「品定め」と「価格決め」、もしくは「扱いの決定」をしなくてはならないんですね。
なので、エージェントさんはバイヤーさんの段階ではそれなりには考えたとしても、中々ね・・品定めは出来ないんですよね。
だから、自社のワインしか飲まない方々・・非常に多いですが、もう価格設定が酷いです。
「この出来でこの価格?・・無いでしょ。」
「こんなに素晴らしいのにこの価格?・・全部頂戴!」
・・これが出来ないとワイン屋商売、中々に辛いものになってしまう訳です。
初登場のパストゥグラン・ロゼです。何しろパストゥグランの畑ものですんで、全然期待してなかったんですが、結構これが旨いんですよ!
名前もパストゥグランですし、そんなに安くは無い・・いや、高くも無いんですが、やはり通常は素通りしたいところです。
でも、さすがシリュグと言うべき、素晴らしい仕上がりでした。30分ほどで大分出てきます。ボディが膨らんできて、桜っぽい、淡い、美しいロゼ色から、硬さが抜けて行きます。非常にしなやかになってきます。
エキスバッチリの味わいで、これは良いです。あと15分早く柔らかくなってくれるとね・・有り難いんですが、まぁ時間の問題でしょう。
桜の花、実、ベリー・・の果実感、透明感のあるミネラリティと非常に綺麗な仕上がりです。飲んでみてください。実は結構・・な推しです。数は全然無いです。ご検討くださいませ。
● 2020 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【今やシリュグのパスグラは、2000年代のシリュグのA.C.ブルを超えたと言って良いです。・・こんなにパスグラが美味しかったら・・どうしたら良い・・?】

激旨です!・・もはやA.C.ブルは昔の村名クラスの美味しさ以上(シリュグの場合は特に)、パスグラはA.C.ブルの美味しさに追いつき、追い越したんじゃないか・・とさえ思えるような、
「滅茶心地良い美味しさ!」
を感じさせてくれる素晴らしいワインに成長してしまいました!
何せシリュグのパスグラは、ピノ・ノワールの配合が多いのが特徴でして、通常は7割ほど・・まれにピノ100%の時も有ったほどの配合率の高さを誇ります。
こんなことを言いますと「散々持ち上げておいて梯子を外すの?」などと思われるかもしれませんが、2000年代はシリュグのA.C.ブルは、こんなに高質じゃなかったですよ。もっと「乾いていて」「硬くて」・・だから半年~1年は寝かせてから仕入れしていた位です。その頃になりますと条件をくれましたから、A.C.ブルでも千円台が可能だったんですね。
でも今やシリュグのA.C.ブルの標準小売価格は、
「5.500円」
です。
「・・どっひゃ~・・」
です。信じられない・・(^^;; まぁ、その分「質は物凄く上がっている」と言うことなんですね。
ですからこのパスグラはその少し後ころの価格と同様ですんで、さらにその頃よりも確実に「濡れて密度が高い味わい」ですから・・充分に納得いただけると思うんですね。

グラスの写真を是非ご覧ください。
「・・美しい色彩!」
でしょう?・・ガメで薄まった感じの味わいなんて、想像できないじゃないですか・・。
2019年ものや2018年ものの写真もございますんで、是非比較してみてください。より濃密で複雑そうな色彩をしていると思いませんか?
まぁ・・最近はnoisy も、お店にいらっしゃるブルゴーニュワインファンのお客様の普段飲みには、パスグラをお勧めしているのも有り、新着でも大いに押しているのも有りで、パスグラ人気が高まっているとヒシヒシ感じます。
シリュグさんのワインには、まぁ・・昔からのイメージも払しょくできずに有りまして、上級キュヴェは良いけれど下級キュヴェは1年落ちで・・と言うのが本人も拭いきれないので、ついつい毎年、開けてチェックをしている訳です。
そして・・
「なんだ・・相当旨いじゃん!」
と納得するんですね。
そろそろそれは卒業しないといけないかもしれません。
美味しさは価格以上!・・A.C.ブル以上にエレガントで精緻、ミネラリティもたっぷりな見事な出来です。
「パスグラじゃブルゴーニュの美味しさを堪能できない」
と思われていらっしゃる方こそ、この「酸っぱくない」「A.C.ブル以上」のパスグラを飲んでみていただきたいと思います。超お勧めします!非常にお買い得です!
以下は以前のレヴューです。
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【美味しいです!ガメのふんわり感+ピノ・ノワールの精緻さを上手に表現出来ています!】
見た感じ、ガメが入っているって判らないような美しいルビーな色合いですよね?
A.C.ブルは見た目、もう少し濃い目では有りますが、凄くピュアでまろやか、しかもマッチョさなど無い素晴らしい味わいですが、敢えて言うなら、
「ブルゴーニュらしいやや強めの酸の味わい」
は少ないと言え、一般的にはその方がウケが良いとは感じますが、「酸の美味しさ」と言う部分を好まれる方もいらっしゃるかと・・。
そんな向きには最高の選択になります。価格もよりリーズナブルですしね。
現在、パストゥグランとか、コトー・ブルギニヨンと言うクラスのワインは、以前のA.C.ブルゴーニュ・ルージュの立ち位置にビッチリと嵌っています。A.C.ブルゴーニュは品質がさらにアップし、以前の村名や準村名格のワインの品質に、より近くなったと感じます。
ですのでこのパストゥグラン・ルージュは、
「他のA.C.ブルと比較しても・・下手をすれば凌駕しているかも?」
と言えるかもしれないと思っています。トラペのア・ミニマも滅茶美味しいですよね?
この下部に、以前のヴィンテージのパスグラのグラスの写真が有りますので、是非2019年のルージュと比較してみて下さい。きっとこう思うはずです。
「(・・げっ!・・全然違うじゃん・・)」
薄くて酸っぱいパスグラでは有りません。充実した美味しさを感じさせてくれます。是非飲んでみて下さい。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しい!硬さの無くなったしなやかさが、果実本来の美味しさをスムースに感じさせてくれます!アロマもスピード早く、相当にナチュラルです!】
どうでしょう?・・この「潤い」を感じさせる見事な色合い!・・まるでしなやかささえも目に見えるようじゃないですか・・。
そうなんですよ・・2018年のロベール・シリュグは滅茶しなやかで、滅茶上品で、滅茶瑞々しいです!・・どれもこれも・・。
なので今まですと、一抹の硬さを感じながらも、
「おそらくお客様が飲まれる頃にはだいぶ柔らかさも出て来ているはず!」
と言う予想を胸において、レヴューを書いていた訳ですね。
そもそもシリュグさんちのワインが甘かったことは一度もないですから、残糖による滑らかさ、角を消した味わいにはならない訳で、そこに硬さが入ってくると・・年によっては、「しばらく置いた方が良い」と言う判断もあった訳です。
ですが2018年ものには、それは言わなくて良いし、しかもアルコール分は13度と・・理想の仕上がりです。
1/3ほど入ったガメのスタイリッシュさと、2/3のピノ・ノワールの質的な美味しさがちょうどバランスしているような感じで、実に旨いです。
グラスの写真も2014年まで遡れますから、是非比べてみて下さい。どれだけ違うか!・・目でも判ると思います。価格も出していますので非常にリーズナブルかと。是非飲んでみて下さい。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!今すぐ飲むならA.C.ブルより旨い!この瑞々しく美しい酸の余韻に触れてみてください!】
べらぼうに旨いです!・・ってパスグラでもそこそこの価格になってきてしまいましたが、この出来じゃ・・仕方が無いと思いますよ。薄くて平板で酸っぱいだけのパスグラじゃ在りません。
以前のA.C.ブルと比較しても、総合的にみて、全く劣らないと思います。味わいレヴューは・・以前とまったく同様のことを書いてしまったので・・消しちゃいました。以下の以前のレヴューをご参考にされてください。
以下は以前のレヴューです。
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【いや~・・これで充分!・・と思ってしまうに違いありません。温かみの有るヴォーヌ=ロマネ的味わいが、ややひんやりとした冷涼感に包まれています!】
美味しいですね~・・パキッとした硬さが有った・・むしろその硬さがシリュグのワインの特徴でも有った訳ですが、それが嘘のように、濡れて色っぽさと女性的な柔らかさを感じさせてくれます。
ACブルゴーニュよりも冷涼感が有り、その意味ではメオ=カミュゼのワインが持つエレガンスが見事な冷涼感にも相通じるものが有りました。
昨今の安価バージョンのブルゴーニュ・・・例えばコトー・ブルギニヨン、グラン・ドルディネール、パストゥーグラン、アリゴテの品質向上は凄いですよ。他のコラムでも書きましたが、
「狭い土地・畑でどうせ造るんだから、ブルゴーニュらしい品質の高いものを」
と言う認識なのでしょう。
もっとも、まだまだ意識の低い生産者もいますから、noisy が扱う様な造り手に限ったことでは有ります。
色合いもこれですよ?・・かなりのものでしょう?・・赤い小果実をイメージ出来、しかも骨格もしっかり、非常にドライながらも旨みがしっかり感じられ素晴らしく旨いです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は2014年、初登場時のパストゥーグランのレヴューです。
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【日本初上陸?!初めて飲みました!・・ガメイ1/3、ピノ・ノワール2/3が織りなすエレガンスに注目!】
「わおっ!」
な味わいです。素晴らしいと思います。ブルゴーニュ・ピノ・ノワールに負けてないどころか、
「ん~・・こっちの方が好きかも!」
と言わせられ兼ねないほど、中盤以降の立ち去る姿の美しさ、エレガンスが素敵です。
色合いも素晴らしいですよ。本当にACブルゴーニュに負けてないです。現時点の美味しさオンリーじゃACブルを喰っちゃうかもしれません。
上質なわずかにやや黒いチェリーな果実味(ベリーじゃ無い・・と言うことは、もっと濃いめ)を持ち、絶妙なバランスの中域、その膨らみ、フィネス有るミネラリティを振りまきつつ、柔らかな印象を感じさせる余韻。ドライで酸っぱく無い、見事な味わいでした。
実は時間が取れずにACブルと一緒にテイスティングしてますから、このポテンシャルの高さは身に染みて感じています。2014年の健康的で充実した味わいは、少しのガメが入ることによって、より高みへバランスを持って行ったようです。
このパストゥグランもどうやら初上陸でしょうか。是非お早めにどうぞ!リーズナブルです。そして、けっして「薄~い」「弱さを感じる」味わいでは有りません。お勧めします!
● 2020 Bourgogne Cote D'or Pinot Noir
ブルゴーニュ・コート・ドール・ピノ・ノワール
【「2020年ものから名称に「コート=ドール」が付いて格上になった」・・シリュグに限ってはそう思っていただいて良いようです!】

色合いが放つその存在感からして・・
「・・おっと・・ただ者じゃなさそう・・」
と思ってしまうんじゃないでしょうか。
赤を積層させたかのような濃密な色彩ながらもミネラリティが滲んできそうな・・ちょっと白っぽい感じが飛び出しているかのような見え方をしていませんか?
そしてグラスのどまんなかに走る太い涙。2019年ものがちょっと可愛そうになるくらい、何かが「違う」のは伝わってくるかと思うんですね。
2020年ものからブルゴーニュ・ピノ・ノワールはブルゴーニュ・コート=ドールと名称変更されました。
2018年頃からの質感のアップはお伝えしてきましたが、2019年ものも同様でした。しかし、2020年ものはそのヴィンテージ背景からでしょうか・・素晴らしい葡萄が収穫出来た性でしょうか、
「滅茶苦茶高質!」
です。
また、女性らしいしなやかさ、優しさを持ちつつも、確実に「格上感」をも感じさせてくれるんですね。
noisy 的にはやはり、「地球温暖化」の影響も有り得ると思っていますし、ヴィンテージの要素として、少雨で乾燥しつつ、しかし成長期の水分補給が上手く行った・・日照も確保できた等の要素が揃うと、
「A.C.ブルのブドウでも格上感の高いワインになる」
と言う見本なのかもしれません。

それに加え、この何年かで見せつけて来たドメーヌの凄い向上度が有ります。一時、リアルワインガイドはちょっと疑いを持っていたようで・・あまり良くない・・と言うようなイメージを持っていたようなんですが、ここへ来てその疑いも晴れると思いますよ。
まず、パスグラなどの下級キュヴェが滅茶美味しい・・コラムに書いた通りです。そしてA.C.ブルは価格は上がってしまいましたが、
「もはや10年前のシリュグのA.C.ブルとは、似せても似つかない!」
と言って良いほどの高上ぶりです。
しかも・・単に「濃い」とか・・じゃ無いんですよね。しっかりとエレガンスが有るし、ミネラリティの美しさ、そこから見せるワインの表情は極上・・です。
これが2020年で終らず、少なくとも2021年までは続くことは間違い無い・・でしょう?
そうなって来ますと今年、2022年ものがどんな出来になるのかで、このドメーヌ・ロベール・シリュグがどんな未来に向かって行くのか決まるんじゃないかと思うんですね。
すでに海外メディアも再評価を始めました。グラン=ゼシェゾー2019年は上値96ポイントと評価されています。2020年ものはまだ評価が見当たりませんが、少なくともそこは超えてくる・・もしくはビビッてしまって同じくらいの評価に留まることも有るかもしれませんが。
で、どんなワインを飲めば最近のロベール・シリュグが理解出来るか?・・と言うことになりますと、最低でもこのコート・ドールでしょうか・・ピノ100%ですから。出来ることならヴォーヌ=ロマネと言うことになりますが、だいぶお値段も張ってしまいますんで。
今までの「A.C.ブル」と同じだとは思わないで、是非この2020年ものを飲んでみてください。今でも飲めますよ・・美味しく。最も最高点はもっと先です。でも美味しく飲めますんで是非ご検討くださいませ。お勧めします!
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【このA.C.ブルより下だと思ってしまうグラン・クリュが存在するとさえ・・感じてしまうかもしれません!】
そんなことを言うとSNSで何を言われるか判ったもんじゃありませんが、だからって凹むようなnoisy じゃぁ・・ありません。
いや・・相当に良いです。A.C.ブルなんですが、かなり高質です。充実していますね・・。
ちょっと黒い高質な土のニュアンスと、僅かな・・リアルな赤いベリーを感じさせるアロマ、非常にドライですがエキスの旨味がバッチリ載っていて、果実酸のまろやかさをダイレクトに感じます。
一瞬、某グラン・クリュを想像させてくれましたが・・そうそう、そう言えばここの畑はそのグラン・クリュに滅茶近い・・(^^;; だから言わないでおきますね・・。判っちゃいますから・・。本当に、そのグラン・クリュは凄いものは滅茶苦茶凄いのに、酷いものは本当にスッカスカな感じなのも結構存在します。
酸の美しさと力強さは2018年に分が有り、濃密さ、精緻さ、柔らかさは2019年ものが完全にうっちゃってます。見た目でもその「柔らかなフカフカした美しい土」は判るかと思います。「黒い」部分は見え辛いですけど・・。
そして、非常に良く香ります。これは数年前のシリュグのワインには・・特に下級クラスには無かったものです。なので、
「高くなったのも仕方が無いと思ってしまう質感の高さ」
で相殺できると感じます。
非常に素晴らしいと感じました。これは是非・・飲んでみていただきたい!質感の高さを是非ご堪能ください!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来です!滅茶美味しい!しなやかでフカフカした柔らかなテクスチュア!上品で質の良さが漂う余韻!So2の少なさも!】
この20年間のシリュグのA.C.ブルで、一番美味しいと思います。見事です!・・何せパキパキ硬い部分がゼロですから・・質の良さ、上品さがモロに見えてしまいます。
反対に言えば、葡萄の質が良いからこそ、そのように仕上げることが出来たとも言えます。
2018年もののブルゴーニュワインは、本当にテイスター泣かせです。開けてみなければ・・飲んでみなければ何も判らないはず・・と感じます。
グロ・フレールは芯のしっかりした強いスタイル・・濃いと言うのではありません。そしてこのロベール・シリュグは滅茶エレガントで上品・・強さなどと言う言葉は全く出てくる下地が有りません。
因みに2017年のA.C.ブルの写真と比較してみると・・どうです?・・2017年ものも以前に比べれば美しさが前面に出た、好ましい仕上がりでした。が、2018年もののような「しなやかさ」「やわらかさ」「アロマのスピードの速さ」「瑞々しさ」の各レベルには程遠く及びません。
「こりゃぁ・・旨い!」
と言っていただけるはずです。
まぁ、敢えて言うなら・・勘違いされると困りますが、ラマルシュが持つ柔らかさに近いものが有ります。いや、ラマルシュはもっとずっと淡いです。でも「ドライさとふんわり感」は似通っているかも・・しれません。ラマルシュに比較すれば濃いですが、そもそもシリュグは濃い味わいでは有りませんし、強く無いですから・・はい。
アルノーや奥さんのソフィー、そしてニコラ・フォールやアメリー・ベルトーまで巻き込んだ若者たちの活躍が、この非常に・・非常に好ましい仕上がりの2018年ものロベール・シリュグの味わいに生かされている・・これを、「今までで最高!」と言えないでどうする?・・そう思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【万全の美味しさ!美しくヴォーヌ=ロマネ的フィネスに満ちています!】
少しだけタイトに締まっている現況ですが、時間の問題かと思います。しっかり休めてお楽しみください。
このところ思うのは、例えばグロ・フレールの最近のピノは、全くSo2を使わずに、ものすごく香るワインに仕上げています。
そこから言えば、このA.C.ブルはややタイトで、グロ・フレールのようには香らないんです。
しかし・・しかしですね・・
「じゃぁ、生成されてしまったSo2成分の量はどうなのよ?」
みたいな部分が有りましてね。
むしろリリース直後のこのタイミングだと、シリュグの方が少ないかもしれない・・と、noisy の身体が申しております。少しだけ締まってるのは消せないんですけどね・・。
とても良い仕上がりです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガントなエキス系、しかもヴォーヌ=ロマネ的な雰囲気も感じさせてくれます!】
ワインの美味しさは人それぞれ、その価値観も様々です。ある人はAと言うワインを素晴らしいと言うが、またある人はAと言うワインは美味しく無いと言う・・。
勿論、そのAと言うワインは同じ造り手の同じ年代の同じワインであるけれど、果たしてそのワインの味わいは同じものなのかどうか?・・非常に疑問に思えることも有ります。
例えば noisy の店では、商品の保存は勿論、お客様にそのワインが渡るまで・・発送にもたっぷり気を付けています。
しかし人により、その行為は「冗長」だったり、あるいは「不足」だったりする訳で、その行為を好意的に捉えていただけるお客様が今のnoisy のお客様でも有りますし、やや好意的では無くとも、何とか我慢出来る方がご注文をくださるんだと思うんですね。
なので、梱包が過剰だと思われる方は、「簡易梱包で」と通信欄で記載される方もいらっしゃいます。梱包は単に割れないだけでは無く、輸送中の様々な状況からの保護を意図していますから、冷え過ぎたり、温まってしまうことから出来る限り避けることを試みている訳です。運送会社との値上げ要請を含む様々なやり取りも、お客様のご存知無いことかと思いますが、
「単にA地点からB地点にワインを移動する」
と言うことが、如何に難しいことかを感じさせられます。
そのAと言うワインが、すべての方に出来るだけ良い状態で届けられてこそ、
「Aと言うワインは素晴らしい」
「Aと言うワインは美味しく無い」
と言う議論や比較がようやく成り立つわけですね。

このところは毎年のように、シリュグのACブルゴーニュが近年で最高・・と言って来ました。2015年は・・
「今までで最高です!」
・・(^^;;
ヴォーヌ=ロマネのワインを彷彿とさせる非常に柔らかで優しい酸のレベルに優しいスパイス感が漂い、赤や紫の果実や花、突出しないが見事なバランスのミネラリティが、非常にドライなのにそれを言葉にすることさえ忘れるような旨みのエキスが感じられます。当然ながら余韻の長さもしっかり有り、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言葉が出てしまうでしょう。
「・・あのガチガチに硬かったシリュグは一体どこに行ってしまったんだ?」
と思ってしまいます。
そして、決してリキュールなどの強さも感じさせない、実にエレガントな液体からのしなやか且つピュアなアロマが漂います。部屋の中もそんな心地良いアロマが残留しますから、ワイン好きにとっては最高のシュチュエーションでしょう。ワインが嫌いな方には単に「ワイン臭っさ~」で終わってしまうかもしれませんけどね。それだけ高級エステル化合物として、良い香りを放出している素晴らしいワインだと思います。是非飲んでみてください!ロベール・シリュグ、最高の出来になったと思われる2015年です!
以下は2014年の「万全」なACブルゴーニュのレヴューです。
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2013年のしっかりエキスのブルゴーニュワインらしい味わいも見事でしたが、2014年はもう万全ですね。おそらくですが、
「いつ飲んでも美味しい!しかも飲むたびに少しずつ違う姿を見せてくれる!」
可能性が大な、素晴らしい仕上がりです。
以前の記事を読み返してみて気付きました。2009年ものだったか、それまでややクラシックで硬い味わいだったシリュグの下級クラスですが、驚くようなソフトなテクスチュアと伸びやかさを得ていたんですね。
時を同じくしてリアルワインガイド編集長の徳丸さんと、
「いや~・・シリュグのACブルにはぶっ飛びましたよ~・・」
と言うと、
「そうなんだよね~・・ガラッと変わってビックリした!」
みたいな会話を編集部でしたのを覚えています。
で先程、普段はあまり読まないエージェントさんの資料に目をやると、
「数年前からDRCが現在使用しているものと同じ選別機械を導入したことにより、ヴィンテージの出来に関わらず、雑味や青味のない甘く熟した果実だけを選別できるようになり、品質が飛躍的に向上しました。」
と有るじゃぁ無いですか。
ふむふむ・・なるほど・・選別を厳しくできるようになったのが、硬かった味わいをソフトに、ジューシーにしたのか・・と理解したんですね。
確かに、フーリエが2006年以降、劇的にトップに上り詰めたのとも、違う感覚を貰った訳です。ある程度の量を生産できるシリュグにとっては、高性能な選別機の存在の寄与は大きかったんでしょう。で、上記のような会話が成立したんですね。
2014年もの、凄く旨いです。パストゥグランも素晴らしいが、ACブルも素晴らしいです。幾分、今は締まっているとは言え、質の良い見事なフレーヴァーがすでに居座っていますし、ドライだけれどしっかり膨らみ、旨みも2013年もののように根底にたっぷり有るんです。なので、
「おそらく今までで最高のACブル!」
になったか、ほぼ同様の品質とさせていただきたいと思います。是非飲んでくださいね。超お勧め!美味しいです!
以下は以前のコメントです。
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ホント、昔は硬いワインでね~・・90年台から2000年頃までは、到着しても仕入れず、半年から1年後にようやくロット条件付けてもらって・・販売していました。
1600円とか・・そんな感じだったと思いますよ。昔からのお客様はご存知なんじゃないかと思いますが。
2009年からは劇的にソフトになり、飲みやすく、しかもポテンシャルの感じられるワインに成りましたし・・
何と言ってもリアルの徳丸さんがね・・安くて旨いぞ~!と大宣伝しちゃいましたから・・
ある意味、noisy はそのアオリをモロに喰らって余り売れなくなっちゃいました・・残念~・・
そんなシリュグのエレガントなACブルも昨年までは何とか耐えて3千円を付けないようにと・・利益率を落としてまで頑張っていましたが、ど~もエージェントさんにはその気は無いようで・・2013年、ついに諦めました!・・・3千円超えです。
しかし、飲んでみれば非常に良く出来ています。やはりヴォーヌ=ロマネ近郊のワインらしく、
「低酸度」
「高密度」
な素晴らしい味わいをしています。
低酸度と言っても、他の村との比較として、少し低いということで、酸が不足しているということでは有りません。むしろそれが特徴・・酸っぱく刺すような酸は余り無い・・ということですね。
そしてやはりこの村特有の皮革のスパイシーなニュアンスが有り、これが熟成とともに複雑性を発揮してくれるわけです。
現状、少し早いとは言えますが、飲めないことは全く無いです。飲み進めて行くうちに徐々に解れてきて、滑らかさ、艶やかさを増してくる・・とお考えください。
何しろですね・・・ヴォーヌ=ロマネの造り手がACブルゴーニュを出す・・もしくはその下まで造る・・と言うのは少ないんですよ。希少な造り手です。そしてやはり良い造り手は大変な年でもキチンと仕上げてきますね!さすがでした。お奨めします!量は無いので・・お早めにご検討ください。
● 2020 Vosne-Romane
ヴォーヌ=ロマネ
【激ウマいです!・・2020年のシリュグの素晴らしさを堪能するのはこれ!】

旨いです!・・最高に旨い・・ついついグラスに手が伸びてしまいます。
一杯目は優しく、ピュアに立ち昇るアロマを楽しみながら、その整然と丸いパレットを美しく形作る見事な味わいに・・惚れ惚れとしつつ、おそらく・・あっという間に無くなってしまうと思います・・(^^;;
二杯目はしっかりポテンシャルを取ろうとして口内ですりつぶして口内中に回す訳ですが・・いや・・・「美味しい!」と言うのが先に来ちゃいますから・・飲みすぎちゃいますよ。
しっかりとした濃度が有るにも関わらず、全然「エグミ」も「シブミ」も「リキミ」も突出した部分が感じられず、ただただヴォーヌ=ロマネが持つ
「完璧なバランス!」
に酔いしれてしまう自分・・に気付く・・ような、そんな感じに陥ってしまいます。
「こりゃぁ・・シリュグもまた、2020年ものは金字塔だわな・・」
と思わざるを得ませんでした。

濃く見えるでしょう?・・
いや~・・飲んでいると、全く・・濃いなんて思いませんよ。
ついついグラスを重ねる「飲んべえ」に陥らされてしまう、大変危険な球体の飲み物です。
「いつ・・飲んで良いですか?」
と聞かれたら、
「!・・今でしょ!」
と・・(^^;
まだ落ち着いてもいないのでしょうが、この凄いバランスはぜひ確認していただきたいものです!・・金字塔万歳!超お勧めします。追加は無いです。すみません!
以下は以前のレヴューです。
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【圧巻の美、ヴィエイユ・ヴィーニュをエレガントにしただけ・・のイメージです!】
実は、V.V.と村名は同日のテイスティングです。村名からテイスティングを始め、柔らかな2019年ものの美味しさを堪能し、V.V.のテイスティングをしたところ・・余りの素晴らしさにビックリしました・・圧巻ですから・・本当に!
V.V.につきましてはコラムを見ていただくとして、
「・・これで村名ヴォーヌ=ロマネに戻ったらどうなるだろう?」
といたずらな心が生まれてしまったんですね。
そうやっても大丈夫なのは、超一流の造り手の証拠でも有ります。・・もっともV.V.と村名はどちらも村名ヴォーヌ=ロマネでは有るんですけどね。
で、やってみました・・そうしたら・・なんと、
「村名ヴォーヌ=ロマネの隙の無いエレガンスがクッキリと浮かんだ!」
んですね・・これにはさらにビックリしました。
時折、エージェントさんの資料には、ヴォーヌ=ロマネV.V.について、「グラン・クリュ並み」などと書かれていたんですが、
「・・おいおい・・マジすか・・」
とツッコミを入れてました。

確かに・・V.V.は、あのマルク・ロワのキュヴェ・アレキサンドリーヌのヴォーヌ=ロマネ版以上のショッキングな味わいです。と言いますか、ジャイエを彷彿させてくれます。
そんなに印象深いワインの後、この村名に戻って来てもまた、そのワインの素晴らしさを感じさせてくれる訳ですから・・本物だと確信した訳です。
勿論ですが、全てに隙の無いV.V.に対し、エレガンスに全く隙の無い村名・・と言うイメージですので、「 V.V. > 村名 」と言う構図は仕方が無いものです。
しかしながら、好みに拠っては、「V.V. < 村名 」 となる方もいらっしゃるんじゃないかと思うんですね。
それに加え、今飲んで、滅茶苦茶美味しいのは勿論V.V.です。村名は今も美味しいですが、2021年の11~12月位の方がさらに美味しいのは見えてしまいます。
まぁ、ご予算も有りますし、エレガント系が宜しい場合は村名、圧巻さを見てみたい方はV.V. とされてはいかがでしょうか。
いや~・・長かったですが、シリュグもここまで来た・・少し涙腺が緩んでしまいます。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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いや・・惚れ惚れする味わいでした。こんなに早くから美味しいとは・・ビックリです!
2017年ものの相当旨かったんですが2018年ものには叶わないですね。おそらくこのキュヴェも史上最高の仕上がりだと思いますよ。
色合いも是非比較してみてください。濃度が全然違いますから組成が全く異なる・・かと思いきや、決してそうでは無いんですね。2017年ものが持っている美しさ・・その延長上に、さらに柔らかさや上品さを加え、瑞々しさを思いっきり加えたのが2018年ものです。これほどに色合いが異なりますと、全く違うワインか、2013年ものとそれ以外を比較しているか?・・みたいな気になって来てしまいますよね?
しなやかで柔らかなタッチです。今までのシリュグのワインには無いニュアンスです。おそらく自然派的なアプローチも増え、醸造についても「選別」がキッチリできるようになったに違い在りません。なのでSo2も減らせる・・だから表情に曇りが無くなる・・ディテールが際立ってくるし、アロマはスムースに上がるようになる・・と言うことなのでしょう。
史上最高の出来で間違い無いでしょう。海外メディアもどの位の評価をするのか楽しみでは有りますが、そもそもシリュグさんのワインは、日本以外には余り輸出されていないようでして・・見当たらないんですね。
ですが、これほどまでに質が上がってくるとすると将来は判りませんよ。美味しいものは皆欲しい訳ですしね。今の内かもしれません。村名ヴォーヌ=ロマネとしても非常に安いと思います。超お勧めです!是非飲んでみて下さい。
なお、村名ヴォーヌ=ロマネV.V.ですが、引き取りが遅く成ったら・・減らされてしまいましたので飲めなくなってしまいました。申し訳ありません。ですが、V.V.では無いヴォーヌ=ロマネでこれだけの美味しさを見せていますので、間違いないと思います。こちらも是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶に純粋なピノ・ノワールです・・ちょっとビックリするはず!】

え~・・間違って2015年もののV.V.を開けてしまったので、急遽2017年のV.V.を飲みなおしたと言う暴挙でした。
で、この純粋さの系譜をしっかり確かめさせていただいたんですが・・すみません・・ちょっとトラブルが有りまして、内容を書いている時間が取れません。
後で書き足しますので・・。でも是非この「滅茶純粋な味わい」に触れてみていただきたい!・・と思っています。お勧めです!

純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】 なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2020 Vosne-Romane Vieilles Vignes
ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【素晴らしいです!・・でもこちらは今は手を付けないでください!村名ヴォーヌ=ロマネから飲んでくださいね。】

2020年のシリュグは圧巻でした。このドメーヌの最高作になったことは間違いありません。
また2021年の下級キュヴェの美味しさにも驚きました・・そしてエレガンスも半端ないんです。下級キュヴェであれですからね・・上級キュヴェの2021年はもう・・数は全く無いにせよ、
「2021年もののシリュグはおそらく、とんでも無い出来!?」
じゃないかと想像されます。
で、このヴィエイユ・ヴィーニュです。圧巻です!・・
「あの・・ちょっとクロ=ヴージョと間違ってない・・か?」
みたいな凄いポテンシャルです。

ですが・・それだけ凄い・・圧巻さを見せつけられますと、2盃目はチビチビと行く感じになります。
そう・・膨らんでこないんですよ。仕上がってる感は有るんですが、まだ閉じています・・膨らみもちゃんと有るんですが閉じているんです。
なので、
「このV.V.は今飲んじゃいけない!」
です。
少なくとも2~3年は置いてください。先に手を付けるのは、今、滅茶旨い村名ヴォーヌ=ロマネです。ワインリポートの山本さんは92ポイントとされていますが、noisy的にはあと2ポイントまでは付ける可能性が有ります。・・だって・・凄いんです・・(^^;;
これはもう2021年ものが待ち遠しくなってしまいますよ・・まぁ、飲めなくはないので開けられても良いです。その「凄さ」が「エレガンスを押さえつけている感じ」が感じられると思いますよ。ご検討くださいませ。追加は無いです。
以下は以前のレヴューです。
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【凄い!・・シリュグもここまで来るとは!・・この「圧巻の美」・・ご堪能ください!】
パーフェクト!・・ヴォーヌ=ロマネ村名として・・それ以上の意味でも、完全な出来だと思えてしまう、凄い完成度のワインがこの2019年ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュです!滅茶苦茶美しいです!
果実のディテールが滅茶美しいです!・・時折使う、このフレーズを使わせていただこうかと・・(^^;;
「果皮と果汁の割合が変!」
です・・。滅茶、果皮の割合が多いんですよ。・・そう、だから、
「えっ?・・ミルランダージュ?・・じゃない?」
まさにそんな、花ぶるいワインのイメージなんです。
ですから、かの神様アンリ・ジャイエを感じさせてくれてしまうんですね・・。ちょっとうるうる来てしまいます。思わず、
「こりゃぁ・・相当・・旨いな・・」
と、独り言が出てしまいました。
このワインを飲んでしまうと、下のキュヴェには戻れないか・・と思いきや、全くそうじゃないんですよ。普通は上出来のワインの後に、その生産者の下のキュヴェを飲むと全然ダメだった・・となってしまうじゃないですか?
ところがですね・・例えばこのV.V.の後にヴォーヌ=ロマネ村名に戻ったんですが、むしろ村名の良さ、エレガンスが凄く良く判って、全く大丈夫なんですね。ラドワに戻っても、A.C.ブルに戻ってもです。ですから、
「全く一貫している」
と言えるんじゃないでしょうか。

余りに良かったので、接写の写真とほぼ全景のものを掲載させていただきました。
そうそう・・今はエキス系のエレガントなブルゴーニュワインが大受けですが、80年後半~90年代はそうじゃなかったですよね。アンリ・ジャイエもしっかり濃かったし、酸も柔らかでした。そして、翁はミルランダージュになるように仕向けていた・・そのために長い時間、畑に居た・・なんて分析も出来ちゃいます。
一枚目の写真の、「赤い色の美しさ」をご覧ください。・・圧巻でしょう?・・飲んだらもっとビックリですよ。これは是非とも・・いや、必ず飲んで欲しいと思ってしまいました!
今飲んでも滅茶苦茶美味しいです!
「シリュグもついにここまで来たか!」
2018年もののV.V.を飲まなかったことを後悔していますが・・もう仕方が有りません。お客様もこの「機」を見逃さないよう!・・お勧めいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものは飲めませんでした・・】
いや・・惚れ惚れする味わいでした。こんなに早くから美味しいとは・・ビックリです!
2017年ものの相当旨かったんですが2018年ものには叶わないですね。おそらくこのキュヴェも史上最高の仕上がりだと思いますよ。
色合いも是非比較してみてください。濃度が全然違いますから組成が全く異なる・・かと思いきや、決してそうでは無いんですね。2017年ものが持っている美しさ・・その延長上に、さらに柔らかさや上品さを加え、瑞々しさを思いっきり加えたのが2018年ものです。これほどに色合いが異なりますと、全く違うワインか、2013年ものとそれ以外を比較しているか?・・みたいな気になって来てしまいますよね?
しなやかで柔らかなタッチです。今までのシリュグのワインには無いニュアンスです。おそらく自然派的なアプローチも増え、醸造についても「選別」がキッチリできるようになったに違い在りません。なのでSo2も減らせる・・だから表情に曇りが無くなる・・ディテールが際立ってくるし、アロマはスムースに上がるようになる・・と言うことなのでしょう。
史上最高の出来で間違い無いでしょう。海外メディアもどの位の評価をするのか楽しみでは有りますが、そもそもシリュグさんのワインは、日本以外には余り輸出されていないようでして・・見当たらないんですね。
ですが、これほどまでに質が上がってくるとすると将来は判りませんよ。美味しいものは皆欲しい訳ですしね。今の内かもしれません。村名ヴォーヌ=ロマネとしても非常に安いと思います。超お勧めです!是非飲んでみて下さい。
なお、村名ヴォーヌ=ロマネV.V.ですが、引き取りが遅く成ったら・・減らされてしまいましたので飲めなくなってしまいました。申し訳ありません。ですが、V.V.では無いヴォーヌ=ロマネでこれだけの美味しさを見せていますので、間違いないと思います。こちらも是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶に純粋なピノ・ノワールです・・ちょっとビックリするはず!】

え~・・間違って2015年もののV.V.を開けてしまったので、急遽2017年のV.V.を飲みなおしたと言う暴挙でした。
で、この純粋さの系譜をしっかり確かめさせていただいたんですが・・すみません・・ちょっとトラブルが有りまして、内容を書いている時間が取れません。
後で書き足しますので・・。でも是非この「滅茶純粋な味わい」に触れてみていただきたい!・・と思っています。お勧めです!

純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】 なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2020 Chambolle-Musigny les Mombies
シャンボール=ミュジニー・レ・モンビエ
【超エレガントなシャンボール=ミュジニー村名!国道沿いの最下部にあるレ・モンビエから上品で美しい、そしてしなやかなシャンボールに仕上げました!】・・・すみません、2018年もののレヴューです。

今までで最高・・は当然ながらこの村名シャンボール(レ・モンビエ)にも当てはまります。これほどまでにしなやかで美しくとても上品で・・余韻の最後の最後まで瑞々しさが感じられたのは・・初めてです。
まぁ・・村名ヴォーヌ=ロマネより高い価格を付けていますので、造り手としてもそれだけ自信が在るから出来ることですよね。
ですが、今までこんなに柔らかく上品で、細かなディテールが伝わって来ることは・・リリース直後には有りませんでした。パッキパキでしたから・・あ、この下の以前のレヴューにも書いてますよね?
「2~3年置くべし」
と。
2018年ものも確かに2~3年寝かせるとさらに上昇するでしょう。しかしながら、以前のレヴューで2~3年と言っていたのは、理由が異なるんですね。単に、「硬いから」です。それが2018年ものではその硬い殻を除いてくれていますので、美しい躯体がクッキリハッキリ見ることが出来るんですね。
なので、今飲んでいただいても結構です。むしろこの素晴らしい果実を思わせる「瑞々しさ」は今の方が判ると思いますよ。
それに、
「村名シャンボールで1万オーバーは・・なぁ・・」
と思っていたので、意地で下げちゃってますので、非常にお買い得でも有ります(^^。
ただし・・間違えないように言わせていただきますが、元々シャンボール=ミュジニーは硬い質です。なので、村名ヴォーヌ=ロマネほどの柔らかさには届かないです。シャンボール=ミュジニーとしてはとても柔らかでとっつき安く、ミネラリティの美味しさをたっぷり感じられると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧め!
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド67号は 今飲んで 88+ ポテンシャル 89+ 飲み頃予想 今~2033!】 すみません・・こちらも少なくて飲めていません。ワインライターの山本昭彦さんは90ポイント付けています。
以下は以前のレヴューです。
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なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2020 Nuits-Saint-Georges aux Herbues Magnum
ニュイ=サン=ジョルジュ・オ・ゼルビュ・マグナム
【たったマグナム70数本ボトル詰めされたキュヴェです!】
それ以外は情報が有りません・・。すみません。シリュグさんちが持っているのは知っていましたが、余りに見ないので、ニコラ・フォールにでも行ってるの?・・などと思っていました。
どうやらマグナムのみ、70本強造ったようです。ほぼ半樽分ですね。ご検討くださいませ。
あまり関係ないですが、以下はニコラ・フォールの2017年のレ・ゼルビュのレヴューです。
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【2017年ものはおそらく健康的でピュアさ満載!?価格も実にリーズナブルです!】
実は皆さんが思っているよりもずっとレア・アイテムなのがこのニコラ・フォールです。日本では知名度がまだ高く無く、実際に飲まれた方が少ない状況の中で、ワイン屋レベルでは非常に希少で是非とも扱いたいアイテムなんですね。そして完全に割り当てアイテムです。
2016年まで、出来る限りテイスティングするようにしていたこのニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュですが、2017年ものは今のところテイスティングしておりません。
と言うか、もう信頼度が抜群なんですね。美味しく無い訳が無い・・そう感じてしまっています。
そうは言いつつも2017年ものはブルギニヨンをテイスティングしていますが、もしニコラ・フォールを知るためだけだったらコトー・ブルギニヨンで充分です。
複雑緻密なブルゴーニュワインの神秘的な部分に迫ろうと思うなら、このレ・ゼルヴュやアロース=コルトンを是非お試しください。
2016年ものの評価になりますが、ニュイ・ゼルヴュが92~93、アロース=コルトンが92~93+です。2017年もののリアルワインガイドでのご紹介はおそらく第66号になるかと思います。ご期待ください。
以下は以前のレヴューです。
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【2016年ながら全くネガティヴさ無し!DRC、P.パカレ、プリューレ=ロック、マルセル・ラピエールを足して4で割ったような・・ニュアンスです!】
世の中の「流行」とか「人気」と言ったものは、ほんの些細な出来事がきっかけになって起こる・・それが大衆に起こると「ブーム」と呼ばれるようになるのでしょう。
ワインの場合は狭い世界の中ですので、日本全国的な・・とかには中々ならないものですが、それでも何度かの、
「ワインブーム」
が起きています。ただしそれは、赤ワインのポリフェノールが身体に良い・・などと言う、味わいにはほとんど関係の無いものです。
このニコラ・フォールのワインも、テイスティングする前の段階においては、
「ん?・・DRCの元従業員でプリューレ・ロックで働いてる人の始めたドメーヌ?・・ただそれだけじゃぁね~・・眉唾だよね~・・」
と言うようなイメージで、ただそれだけの情報で仕入れて中身も確認せずに販売できるワイン屋さんたちのズ太い神経に、ただただ驚いたものです。
しかしながらテイスティングしてみますと、明らかに極上と言える出来栄えですので、他の始めたばかりのドメーヌたちと比較してもやや高めのプライスも充分以上に納得できるものだと確信しました。その上で新着でご案内したんですが・・
「・・ま~・・呆れるほど売れない・・」
と言う状況でした。
「こんなに旨いのに・・」
とは思ったものの・・
「ブルゴーニュファンは保守的だからなぁ・・」
と諦めていました。
多くのワインファンは、経験を積めば積むほど保守的になる傾向が有り、冒険をしない・・つまり、敢えて損をするかもしれないようなことをしたくない・・と言うような気持ちになられるようで、飲み始めて10年もすると、大御所狙い、もしくはどこかで大絶賛され興味を抱いた造り手限定・・になってしまいます。
このニコラ・フォールはまさにそれを地で行ったかのような造り手で、noisy が、幾ら素晴らしいよと言っても動かなかったブルゴーニュワインファンたちも、リアルワインガイド第58号で2014年もののレ・ゼルヴュが、
今飲んで92 ポテンシャル93飲み頃予想 今~2045と絶賛され、それが徐々に広まるにつれ、世の中から姿を消して行きました。noisy のところも長く残っていた白(これも美味いんですよ・・)までスッカラカンになり、世の無情と自身の力の無さ・・と言うか、まぁ信用度でしょうね・・改めて知ることになる訳です。
「何だかなぁ・・」
と言うようなある種の脱力感に支配されるような気持ちになります。
2016年のニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュは、2014年もののような濃密さまでは持ち合わせていないものの、やはり同様なD.R.C.やプリューレ・ロックに似たワイン的ニュアンスを多く持っています。決して薄く無く、バランスに優れ、ブルゴーニュの自然派的な健全さとピュアさに満ちています。
罰線直後は少し閉じこもり気味では有りますが、グラスを振っていると・・もしくは若干温度が上がってくるとどんどん元気になり、全房発酵由来風のナチュラルなアロマより、心地良い軽やかなスパイスとベリーやダークチェリーの果実感を見せます。
中域は適度な膨らみを持ち、余韻も軽やかで美しいです。中盤以降はやはりマルセル・ラピエールやフィリップ・パカレ、プリューレ=ロックに良く似た風ですが、それらより少しパワフルと言えますがDRCよりは少し弱い・・感じです。
しかしながらこの質感はそれらと同様のものを感じます。2016年的な・・と言うか、あくまで2016年を弱いヴィンテージだと決めつけた場合のイメージでは有りますが、ネガティヴに捉えられるほどのものは無く、エレガントでピュアな仕上がりを褒めるべきだと判断しました。
また、ニュイ=サン=ジョルジュのワインに在りがちな「土臭さ」は全く無い・・と言って良いレベルで、これからの瓶熟でさらなる高みへと昇る姿が素直にイメージされます。素晴らしい仕上がりでした。
まだまだ知名度は低いと感じますが、それでも一部のブルゴーニュ・ファンに認められて来ています。仕入れも非常に難しく、「完全に割り当て」状態に近くなっています。今回はA.C.アロース=コルトンの輸入も有ったのですが、割り当てになることと数が少ないことで、断りました。入れたら初めてのアイテムですので飲まなければならず、さりとて飲んだら利益率を心配するどころでは無くなりますし、1級では無く村名でニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュと同価格・・と言うことでしたので、扱いは次回以降に持ち越した次第です。
色合いも実に良いですよね~・・味わいも、フィリップ・パカレより安定していますし、時に平板で厚みの無い味わいに成ってしまう同クラスのパカレよりも旨いんじゃないかと思います。ご検討くださいませ。素晴らしいです!
以下は2014年もののレヴューです。
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【素晴らしいです!・・あのマルセル・ラピエールがニュイのワインを造ったら、きっとこうなるでしょう!!】

かの世界一のワイン、もしくはブルゴーニュワインのトップと言えばD.R.C.で有ることは、誰も疑わない衆知の事実でしょう。でも、D.R.C.の栽培はビオの思想が息づいており、厳密に言えばビオディナミでは無いとしても、ほとんどそれに近く、自然派ワインであることは意外に知られていないのかもしれません。
このニコラ・フォールのNSGレ・ゼルビュはヴォーヌ=ロマネ村に接するリューディです。ニュイの村がヴォーヌ=ロマネの村に食い込んだ形になっていまして、その形から言えば、ヴォーヌ=ロマネのアペラシオンでもおかしくは無いです。
そんな位置にありますんで、結構ヴォーヌ=ロマネ的でして、柔らかく強くない酸と穏やかなスパイス感がこのワインの特徴でしょう。
しかもワインのニュアンスが、まるでマルセル・ラピエールのモルゴン・・・しかもSo2無しのものに非常に似ており、
「ラピエールがニュイ、もしくはヴォーヌ=ロマネを造るとこうなる?」
と思えるようなニュアンスです。
何しろこのニコラ・フォールはD.R.C.に居て、辞めてプリューレ・ロックに居りますから、DRC的でも有り、ロック的でも有ると言えるかもしれません。
しかしDRCっぽくは有るものの、「凄み」までは備わらず、ロックも上出来の時は(つまり大将が口を出さなかった時は?)素晴らしいですが、結構不安定なヴィンテージも有りますので・・ なので、ラピエール的・・と言う判断なのかもしれません。
非常にナチュラルでピュアです。揮発酸などのアヴァンギャルドさは有りません。エレガンス有り、エッジに引っかかりの少なく滑らかです。さすがに早いかな?・・と思いますが、今でも結構に美味しく飲めてしまいました!
どうやら・・noisy が知らなかっただけ?・・なのかもしれません。ほぼ割り当て状態なのかな?・・ACブルはたったの数本です・・価格も決して高く無いと言えますので、ピノ・ノワール・ファンの方!・・是非ご検討くださいませ!かなり・・お奨めです!
● 2020 Vosne-Romanee 1er Cru les Putit Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【・・粘ったんですが滅茶減らされました。ワインリポートの山本さんは95ポイント!】
ここまで少ないのは初めてじゃないでしょうか。余りに少ないので、
「こんな半端な数じゃ扱えない!」
と粘ったんですけどね。どうにもならないようです。
まぁ、今まではそれほど人気の高いワインではないけれど、知っている方は「サクッ」と買われる方がそれなりにいらしたワインです。何せ、あのクロパラの真横ですからね・・。同様の冷涼さの中にエナジーを持った葡萄が出来る畑で、造り手それぞれの理解で自身の表現を出来るし、それにこたえてくれる優れた1級畑です。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【すみません・・こちらも飲めませんでした・・以前のレヴューを掲載しています。】
【ドメーヌ・ロベール・シリュグの2枚目の看板です!2018年はおそらく相当に素晴らしいはず!WRの山本氏は94点と、グラン=ゼシェゾーの95点に肉薄!】
ん~・・これは飲みたかったなぁ・・いや、実際、2018年のシリュグがここまで良いとは思って無かったんですよ。嬉しい悲鳴では有るんですが、のんびりしていたので減らされてしまったキュヴェも有り、全く本意では無い状況なんですね。
元から良いと判っていれば、さっさと押さえに掛かるんですが、グラン=ゼシェゾーは雀の涙にもならないし、他は硬かったらどうしよう・・みたいな思いも有るし・・で。
しかしながら、2018年の他のキュヴェを見れば、もう二度と硬いシリュグには戻らないだろうと思います。そもそもこのシリュグさんちのプティ=モンは、ベルトー=ジェルベさんちのプティ=モンとニコイチだったのでしょうから・・ベルトー=ジェルベのプティ=モンとの比較は面白いんじゃないでしょうか?
大体にしてクロ・パラの真横の1級なんて・・もっと高くても納得していただけるんじゃないかとも思いますよ。現状から言えばむしろ安過ぎるかと。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第67号は、今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2040!ライターをされていた山本昭彦氏は94ポイント! 】
こちらも数が無く、飲めませんで申し訳ありません。かのクロ・パラントーとリッシュブールに接する素晴らしい畑です。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2020 Grands-Echezeaux Grand Cru
グラン=ゼシェゾー・グラン・クリュ
【2019年ものはジャスパー・モリス氏93~96ポイントと、ついに世界デビュー??非常に希少なグラン・クリュです!】
今まではリアルワインガイドが一時期評価していましたし、最近はワインリポートの山本さんが高い評価をされていらっしゃいますが、
「・・・ずっと長い間、海外メディアからは忘れられていたドメーヌ!」
と思うしかないほど、本当に目立たない造り手でした。もっともかのPKさんは三ツ星評価で、グラン=ゼシェゾーやプティ=モンを高く評価していました。
昔は・・もう何度も言ってますが、グラン=ゼシェゾーは飲んで販売していました・・安かったですし、質感が高く素晴らしかった割には誰も知らず、ケースで仕入れられたワインでした。
グラン=ゼシェゾーはその頃からずば抜けて良く、それに次ぐのがやはりプティ=モン..ヴォーヌ=ロマネV.V.はその次、ヴォーヌ=ロマネ以下はまぁまぁ・・A.C.ブルは1年ほど置いてからの方が硬さが緩んで来て美味しいので、その頃にヴォーヌ=ロマネ以下は手配する..みたいな感じだったと記憶しています。何せA.C.ブルは2002年ごろまでは千円台で販売出来た訳でして・・意外にも広いA.C.ブルの畑をお持ちなドメーヌなんですね。
このような時代になってしまいますと、
「日本発のブルゴーニュ情報で火が付く」
ような感覚が有り、このロベール・シリュグもいずれ・・とは思っていましたが、どうやら2019年ものから世界にも完全に広まったように思います。
まぁ・・グラン=ゼシェゾーですからね。知らない方にはエシェゾーもグラン=ゼシェゾーもミュジニーも..???...と言うことになるかもしれませんが、ある意味、
「偉大なヴォーヌ=ロマネのグラン・クリュと壮大なアロマのシャンボール=ミュジニーのグラン・クリュを結ぶリューディ」
でも有ります。
このロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーを飲んでみるとそのことは充分に伝わってくると思います。・・また・・飲んで販売出来るような機会が訪れるとは考えにくいですが、
「グラン=ゼシェゾーも(ざっくりですが)大きく分けて2タイプ!ミュジニーを思わせるものとクロ=ヴージョを思わせるもの」
です。もちろん、その両方を感じさせるタイプも有りますが、noisy的にはロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーは、前者の雰囲気を結構に感じられるタイプと理解しています。その辺は何とか飲んでみていただいて感じてみて欲しいですね。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【グラン=ゼシェゾー、ヴォーヌ=ロマネ村名、ラドワ村名、各1本、合計3本のセットです!】
いやはや・・凄い仕上がりの2019年ものロベール・シリュグでした。圧巻の美はヴォーヌ=ロマネV.V.で是非ご確認ください。1級プティ=モンも素晴らしいはずです。
今回も入荷が非常に少ないグラン=ゼシェゾーです。セットで申し訳ございません。
以下は以前のレヴューです。
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【超希少です!合計2本のセット価格です。】
大転換点となったに違い無い2018年もののドメーヌ・ロベール・シリュグ、トップ・キュヴェです。まぁ、そんな大それたことを言っておきながら・・なんですが、ある意味、このグラン=ゼシェゾーの姿をそのまま他のキュヴェに投影しているかのような味わいだと思っていただけると近いのではないか?と思っています。
このトップ・キュヴェの姿が有るからこそ、他のキュヴェの未来を想像しやすい・・そんな気がしています。購入できるかどうか・・は運次第かな?・・ご検討くださいませ。グラン・クリュ・グラン=ゼシェゾー1本とヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モン1本の2本セットです。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド67号は、今飲んで 93+ ポテンシャル 94+ 飲み頃予想 2022~2045!ライターをやられていた山本昭彦氏は96ポイントと弾けてます!】
まぁ・・noisyはどうせ飲めないので・・昔はいっぱい有ったんですけどね・・今回はそれでも今までの「倍」、いただきました。
グラン=ゼシェゾー1本とプティ=モン1本の小さなアソートです。可能なら他のキュヴェもよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2020 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【アリゴテなのに・・実にソフトでフワフワなテクスチュアからこぼれる青リンゴ系のアロマ!・・このしなやかさとブルゴーニュ的エレガンスが素晴らしいです!】

そもそもアリゴテは、その強い酸味とソリッドさ、硬さが特徴でして、人に寄っては、
「酸っぱい白ワイン」
の代表格にもなっちゃっていると思うんですね。
それに加えて「多産種」ですから、放っておくと沢山実が出来てしまい、酸っぱいだけじゃなくてそに加えて、
「薄い味わい」
になってしまう訳です。
しかしながら、その「薄い味わい」は超古木だったり、収量を制限したりすれば大丈夫な訳ですし、強めの酸もきっちりマロラクティックすれば良いのは判っている訳ですよね。
でもそれが今まで中々出来なかったのは、他にも幾つか理由が有るにせよ、
「造っても儲からない」
ことが一番だったのでしょう。
世界中でワインが人気になっているのは、人口の多い中国人が飲み始めたことが大きな理由ですが、そもそも狭い畑しかないブルゴーニュワインが売れるようになり、例えアリゴテでも自身の手腕を発揮し、旨いワインにすればワインファンに喜んでもらえることが判ったからだと想像しています。
だって・・コシュ=デュリにしてもドヴネにしても、アリゴテだって・・飲みたいでしょう?
2019年ものも相当美味しかったですが、2020年ものはさらっと超えて来た感覚です。非常に滑らかでフワフワなテクスチュア、柔らかめの酸味は、ちょっとお高い高級リンゴを想像させます。アロマはやはり青りんごですね・・しかも、結構に高質・・。
飲んでいただけましたら、このプックリ膨れるボディの滑らかさ、果実感、高質感に驚かれると思います。是非ご検討くださいませ!相当旨いです。
以下は以前のレヴューです。
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【大きく変わったドメーヌ・ロベール・シリュグの先兵!ナチュラルでピュア、柔らかなテクスチュアを上品に、健康的に表現しています!】
今は2020年ですから、noisy が初めてインターネットにホームページを開いてから25年の月日が経っています・・そりゃぁアチコチが痛い訳だ・・(^^;;
もっとも1995年当時は、html言語は少しは知っていても自由自在になる訳でも無く、ましてや通信費が膨大ですから、いちいちページをアップしてから確かめる・・なんてことは出来ず、一度ネットに繋いだら目的のページに何とかたどり着き、ページをダウンロードしてからオフラインで見る・・なんてね・・。
「じゃぁアップロードしなくても同じじゃん!」
まぁ・・無駄なことを随分やったものです。電話代もX万円になってしまって・・バレて怒られたような記憶が有ります。
四半世紀も経過しますと状況、事情は相当に変化してしまいます。ネットのワイン屋としては相当な老舗では有りますが、
「noisy ?・・何それ?・・美味しいものなら一口もらおうか・・」
そんな落語のようなものでして、知る人ぞ知るがほとんど知られていないのが実情です。まぁ、自分自身は相当頑張ったつもりなんですけどね。
造り手さんたちもおそらく同じでしょう。四半世紀もやっていると、
「そろそろ・・引退も視野に入れんといかんかな~・・」
と思われるでしょう。子供もそれなりに大きくなっているはずですし、子供がドメーヌをやりたいと言えば継がせてやりたいと思うでしょう。
ましてブルゴーニュは田舎です、血縁、地縁が複雑に交錯しています。なので、
「ヴォーヌ=ロマネの生産者に留まらず、ブルゴーニュはかなりのドメーヌ同士が血縁関係にある」
と言え、歳が近いとなると話しも合うから仲も良いでしょうし、反対に世代が異なると、自分の引退以後のことも考え、兄弟の子とか、親類の子を継がせることも有るでしょう。
ドメーヌ・ロベール・シリュグは、ベルトー家、ジェルベ家とも仲が良いですから、ニコラ・フォールやアメリー・ベルトーともおそらく仲良くやっているはずです。そんな影響が目に見えて出て来たのが2018年ものだと・・noisy は考えている訳です。勿論それは2年ほど前から感じていましたが、それはこのアリゴテやロゼなどのベースのクラスで有り、A.C.ブルまでは行っていなかったことが、「激変」とまでは思えなかった理由でも有ります。
リキミのないフレッシュでピュア、エッジを感じさせないスムーズなアロマが心地良いです。もう・・数年前とは全然違います。パキパキ音がするんじゃないか?・・と思えるくらいのソリッドさを感じたことさえありますから・・はい。
酸のレベルは少し高目ですが、それはシャルドネと比較した場合で、アリゴテとしては低いです。なので、フレッシュさに加えて果実のリアルさを高めてくれているように思います。柑橘やハーブの心地良いアロマと、ミネラリティの高い味わいが特徴です。
非常に美味しいので・・これも飲んでみていただきたいですね。価格も頑張って出していますので、決して高く無いと思います。ロベール・シリュグ唯一の白ワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【げげ・・かなり・・素晴らしい!!酸っぱいだけのアリゴテじゃないぞ!ポテンシャルもかなり高いです!】
まぁ・・普通なら素通りするところです。数も無いのでさっさとね~・・と。
でも12本しかないのに・・飲んじゃいました・・ら
「げっ!旨い・・・」
ハッキリ言って・・ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテより旨いです!・・・まぁ、ドヴネよりは確実に落ちます・・(--
酸っぱいだけのアリゴテならね・・キールにして飲んでね・・とか書くんですけどね。
エージェントさんも実は期待していなかった・・と言うか、まぁ、品質定めが出来てないと言うか・・
まぁ、あまりその辺がお上手になられてしまうと、noisy の立つ瀬がどんどん削られてしまうので・・いいのよ、そのまんまで!・・ど~ぞ。
みずみずしく柑橘系の果実たっぷり、しかも、15分ほどでボディがブンブン膨らんでくる、目茶旨いアリゴテです。
コシュ=デュリにしてもアリゴテは目茶旨いですよね・・。ま、コシュ=デュリとは少しタイプが違いますんで、ドメーヌ・ルロワ系の味わいと思ってください。安くて旨い!売り切り仕舞いです!
● 2020 Bourgogne Passetoutgrain Pinot Noir (Rose)
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ピノ・ノワール(・ロゼ)
【実にピュアでふっくらと滑らか!・・パスグラなのに滅茶高質感たっぷりです!】

美味しいですね~・・シリュグの大変革、是非とも感じてください。
この手のロゼも、ごく稀には物凄い品質のものに出会う事も有りますが、大抵はあんまり美味しくないと思ってしまうようなペラペラな味わいのものが多いです。
フラワリーなアロマですが、良く熟した果実の風味も同時に感じられ、フレッシュさと熟度の高さが一体となった感じです。普通はもっとソリッドですよね。2020年ものの特徴なのか、シリュグのテクニック故なのかはまだ判りませんが、この
「熟度が高いのに新鮮さ、エレガントさをしっかり持っている」
のは、今回入荷の2019~2020年ものに共通しています。
おそらく醸造所の内容も相当に変わったと感じさせる素晴らしい出来でした・・あ、こちらは甘くはないですが、どこかサンソニエールの例のロゼにも似ているようなニュアンスでは有りますが、むしろこちらの方がミネラル感はよりしっかりしているんじゃないかと・・。相当美味しいです!是非飲んでみて下さい。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【桜色の少し淡く美しい色合い!でも芯はしっかりしています!2019年ものの走りだと思って下さい。】
ブルゴーニュのロゼは余り出回らないので結構・・人気なんです。そもそも余り見ないでしょう?相当昔ですが、クロ・デ・ランブレイが出した、おそらく上級キュヴェのセニエで造ったに違いないロゼの美味しさにひっくり返りましたが、こちらはそこまでなコンセプトでは無いにせよ、しっかり出来た、
「黒葡萄を白葡萄用の手順(に近い形)で仕込んだワイン」
です。
フラワリーで活き活きとしています。ボリューム感も適度に有ります。このロゼだけはアルコール分が14度で、ボディと芯を演出するために上げ気味にしたのかもしれません。そして余韻がまた・・いや、このロゼに限りませんが、長く持続する余韻が非常に瑞々しく潤いが有ります。もう・・普通に美味しいです・・が・・
「これ、10年位放りっぱなしにしておくと面白い結果が出そう!」
な顔をしていますんで、今飲んで良いですが、数年間寝かせると、奥にある官能的なニュアンスが出て来て楽しいとも思います。リーズナブルな価格で提供させていただきますので是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【数の無いパスグラのロゼです!ブルゴーニュ・ピノのロゼって、大当たりになる可能性有りです!】 少ないので飲まずに出します。ブルゴーニュ・パスグラのロゼは、上級キュヴェの果汁が入る可能性を残しているので・・滅茶美味しい場合が結構に有ります。
気軽にスイスイ飲めるのに・・アフターの気品に酔いしれる・・みたいな「美味しい思い」を経験したことが結構に有ります。ご検討くださいませ。
以下は初リリース時のレヴューです。
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【こちらも・・何故か旨い!・・でもアリゴテに比べるとほんの少しだけ飲み頃が先!】

我々にしてもそのようなことは往々にして有り、どうしても入ってきた価格に何%かを乗せて販売する・・ただそれだけのこと・・になってしまいがちな部分は存在します。
エージェントさんはどうしても・・そうなってしまいます。
しかし、ワイン屋としますとそれだけでは無い・・どうしても「品定め」と「価格決め」、もしくは「扱いの決定」をしなくてはならないんですね。
なので、エージェントさんはバイヤーさんの段階ではそれなりには考えたとしても、中々ね・・品定めは出来ないんですよね。
だから、自社のワインしか飲まない方々・・非常に多いですが、もう価格設定が酷いです。
「この出来でこの価格?・・無いでしょ。」
「こんなに素晴らしいのにこの価格?・・全部頂戴!」
・・これが出来ないとワイン屋商売、中々に辛いものになってしまう訳です。
初登場のパストゥグラン・ロゼです。何しろパストゥグランの畑ものですんで、全然期待してなかったんですが、結構これが旨いんですよ!
名前もパストゥグランですし、そんなに安くは無い・・いや、高くも無いんですが、やはり通常は素通りしたいところです。
でも、さすがシリュグと言うべき、素晴らしい仕上がりでした。30分ほどで大分出てきます。ボディが膨らんできて、桜っぽい、淡い、美しいロゼ色から、硬さが抜けて行きます。非常にしなやかになってきます。
エキスバッチリの味わいで、これは良いです。あと15分早く柔らかくなってくれるとね・・有り難いんですが、まぁ時間の問題でしょう。
桜の花、実、ベリー・・の果実感、透明感のあるミネラリティと非常に綺麗な仕上がりです。飲んでみてください。実は結構・・な推しです。数は全然無いです。ご検討くださいませ。
● 2019 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【美味しいです!ガメのふんわり感+ピノ・ノワールの精緻さを上手に表現出来ています!】

見た感じ、ガメが入っているって判らないような美しいルビーな色合いですよね?
A.C.ブルは見た目、もう少し濃い目では有りますが、凄くピュアでまろやか、しかもマッチョさなど無い素晴らしい味わいですが、敢えて言うなら、
「ブルゴーニュらしいやや強めの酸の味わい」
は少ないと言え、一般的にはその方がウケが良いとは感じますが、「酸の美味しさ」と言う部分を好まれる方もいらっしゃるかと・・。
そんな向きには最高の選択になります。価格もよりリーズナブルですしね。
現在、パストゥグランとか、コトー・ブルギニヨンと言うクラスのワインは、以前のA.C.ブルゴーニュ・ルージュの立ち位置にビッチリと嵌っています。A.C.ブルゴーニュは品質がさらにアップし、以前の村名や準村名格のワインの品質に、より近くなったと感じます。
ですのでこのパストゥグラン・ルージュは、
「他のA.C.ブルと比較しても・・下手をすれば凌駕しているかも?」
と言えるかもしれないと思っています。トラペのア・ミニマも滅茶美味しいですよね?
この下部に、以前のヴィンテージのパスグラのグラスの写真が有りますので、是非2019年のルージュと比較してみて下さい。きっとこう思うはずです。
「(・・げっ!・・全然違うじゃん・・)」
薄くて酸っぱいパスグラでは有りません。充実した美味しさを感じさせてくれます。是非飲んでみて下さい。お勧めします。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しい!硬さの無くなったしなやかさが、果実本来の美味しさをスムースに感じさせてくれます!アロマもスピード早く、相当にナチュラルです!】
どうでしょう?・・この「潤い」を感じさせる見事な色合い!・・まるでしなやかささえも目に見えるようじゃないですか・・。
そうなんですよ・・2018年のロベール・シリュグは滅茶しなやかで、滅茶上品で、滅茶瑞々しいです!・・どれもこれも・・。
なので今まですと、一抹の硬さを感じながらも、
「おそらくお客様が飲まれる頃にはだいぶ柔らかさも出て来ているはず!」
と言う予想を胸において、レヴューを書いていた訳ですね。
そもそもシリュグさんちのワインが甘かったことは一度もないですから、残糖による滑らかさ、角を消した味わいにはならない訳で、そこに硬さが入ってくると・・年によっては、「しばらく置いた方が良い」と言う判断もあった訳です。
ですが2018年ものには、それは言わなくて良いし、しかもアルコール分は13度と・・理想の仕上がりです。
1/3ほど入ったガメのスタイリッシュさと、2/3のピノ・ノワールの質的な美味しさがちょうどバランスしているような感じで、実に旨いです。
グラスの写真も2014年まで遡れますから、是非比べてみて下さい。どれだけ違うか!・・目でも判ると思います。価格も出していますので非常にリーズナブルかと。是非飲んでみて下さい。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!今すぐ飲むならA.C.ブルより旨い!この瑞々しく美しい酸の余韻に触れてみてください!】
べらぼうに旨いです!・・ってパスグラでもそこそこの価格になってきてしまいましたが、この出来じゃ・・仕方が無いと思いますよ。薄くて平板で酸っぱいだけのパスグラじゃ在りません。
以前のA.C.ブルと比較しても、総合的にみて、全く劣らないと思います。味わいレヴューは・・以前とまったく同様のことを書いてしまったので・・消しちゃいました。以下の以前のレヴューをご参考にされてください。
以下は以前のレヴューです。
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【いや~・・これで充分!・・と思ってしまうに違いありません。温かみの有るヴォーヌ=ロマネ的味わいが、ややひんやりとした冷涼感に包まれています!】
美味しいですね~・・パキッとした硬さが有った・・むしろその硬さがシリュグのワインの特徴でも有った訳ですが、それが嘘のように、濡れて色っぽさと女性的な柔らかさを感じさせてくれます。
ACブルゴーニュよりも冷涼感が有り、その意味ではメオ=カミュゼのワインが持つエレガンスが見事な冷涼感にも相通じるものが有りました。
昨今の安価バージョンのブルゴーニュ・・・例えばコトー・ブルギニヨン、グラン・ドルディネール、パストゥーグラン、アリゴテの品質向上は凄いですよ。他のコラムでも書きましたが、
「狭い土地・畑でどうせ造るんだから、ブルゴーニュらしい品質の高いものを」
と言う認識なのでしょう。
もっとも、まだまだ意識の低い生産者もいますから、noisy が扱う様な造り手に限ったことでは有ります。
色合いもこれですよ?・・かなりのものでしょう?・・赤い小果実をイメージ出来、しかも骨格もしっかり、非常にドライながらも旨みがしっかり感じられ素晴らしく旨いです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は2014年、初登場時のパストゥーグランのレヴューです。
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【日本初上陸?!初めて飲みました!・・ガメイ1/3、ピノ・ノワール2/3が織りなすエレガンスに注目!】
「わおっ!」
な味わいです。素晴らしいと思います。ブルゴーニュ・ピノ・ノワールに負けてないどころか、
「ん~・・こっちの方が好きかも!」
と言わせられ兼ねないほど、中盤以降の立ち去る姿の美しさ、エレガンスが素敵です。
色合いも素晴らしいですよ。本当にACブルゴーニュに負けてないです。現時点の美味しさオンリーじゃACブルを喰っちゃうかもしれません。
上質なわずかにやや黒いチェリーな果実味(ベリーじゃ無い・・と言うことは、もっと濃いめ)を持ち、絶妙なバランスの中域、その膨らみ、フィネス有るミネラリティを振りまきつつ、柔らかな印象を感じさせる余韻。ドライで酸っぱく無い、見事な味わいでした。
実は時間が取れずにACブルと一緒にテイスティングしてますから、このポテンシャルの高さは身に染みて感じています。2014年の健康的で充実した味わいは、少しのガメが入ることによって、より高みへバランスを持って行ったようです。
このパストゥグランもどうやら初上陸でしょうか。是非お早めにどうぞ!リーズナブルです。そして、けっして「薄~い」「弱さを感じる」味わいでは有りません。お勧めします!
● 2019 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
【このA.C.ブルより下だと思ってしまうグラン・クリュが存在するとさえ・・感じてしまうかもしれません!】

そんなことを言うとSNSで何を言われるか判ったもんじゃありませんが、だからって凹むようなnoisy じゃぁ・・ありません。
いや・・相当に良いです。A.C.ブルなんですが、かなり高質です。充実していますね・・。
ちょっと黒い高質な土のニュアンスと、僅かな・・リアルな赤いベリーを感じさせるアロマ、非常にドライですがエキスの旨味がバッチリ載っていて、果実酸のまろやかさをダイレクトに感じます。
一瞬、某グラン・クリュを想像させてくれましたが・・そうそう、そう言えばここの畑はそのグラン・クリュに滅茶近い・・(^^;; だから言わないでおきますね・・。判っちゃいますから・・。本当に、そのグラン・クリュは凄いものは滅茶苦茶凄いのに、酷いものは本当にスッカスカな感じなのも結構存在します。
酸の美しさと力強さは2018年に分が有り、濃密さ、精緻さ、柔らかさは2019年ものが完全にうっちゃってます。見た目でもその「柔らかなフカフカした美しい土」は判るかと思います。「黒い」部分は見え辛いですけど・・。
そして、非常に良く香ります。これは数年前のシリュグのワインには・・特に下級クラスには無かったものです。なので、
「高くなったのも仕方が無いと思ってしまう質感の高さ」
で相殺できると感じます。
非常に素晴らしいと感じました。これは是非・・飲んでみていただきたい!質感の高さを是非ご堪能ください!
以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来です!滅茶美味しい!しなやかでフカフカした柔らかなテクスチュア!上品で質の良さが漂う余韻!So2の少なさも!】
この20年間のシリュグのA.C.ブルで、一番美味しいと思います。見事です!・・何せパキパキ硬い部分がゼロですから・・質の良さ、上品さがモロに見えてしまいます。
反対に言えば、葡萄の質が良いからこそ、そのように仕上げることが出来たとも言えます。
2018年もののブルゴーニュワインは、本当にテイスター泣かせです。開けてみなければ・・飲んでみなければ何も判らないはず・・と感じます。
グロ・フレールは芯のしっかりした強いスタイル・・濃いと言うのではありません。そしてこのロベール・シリュグは滅茶エレガントで上品・・強さなどと言う言葉は全く出てくる下地が有りません。
因みに2017年のA.C.ブルの写真と比較してみると・・どうです?・・2017年ものも以前に比べれば美しさが前面に出た、好ましい仕上がりでした。が、2018年もののような「しなやかさ」「やわらかさ」「アロマのスピードの速さ」「瑞々しさ」の各レベルには程遠く及びません。
「こりゃぁ・・旨い!」
と言っていただけるはずです。
まぁ、敢えて言うなら・・勘違いされると困りますが、ラマルシュが持つ柔らかさに近いものが有ります。いや、ラマルシュはもっとずっと淡いです。でも「ドライさとふんわり感」は似通っているかも・・しれません。ラマルシュに比較すれば濃いですが、そもそもシリュグは濃い味わいでは有りませんし、強く無いですから・・はい。
アルノーや奥さんのソフィー、そしてニコラ・フォールやアメリー・ベルトーまで巻き込んだ若者たちの活躍が、この非常に・・非常に好ましい仕上がりの2018年ものロベール・シリュグの味わいに生かされている・・これを、「今までで最高!」と言えないでどうする?・・そう思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【万全の美味しさ!美しくヴォーヌ=ロマネ的フィネスに満ちています!】
少しだけタイトに締まっている現況ですが、時間の問題かと思います。しっかり休めてお楽しみください。
このところ思うのは、例えばグロ・フレールの最近のピノは、全くSo2を使わずに、ものすごく香るワインに仕上げています。
そこから言えば、このA.C.ブルはややタイトで、グロ・フレールのようには香らないんです。
しかし・・しかしですね・・
「じゃぁ、生成されてしまったSo2成分の量はどうなのよ?」
みたいな部分が有りましてね。
むしろリリース直後のこのタイミングだと、シリュグの方が少ないかもしれない・・と、noisy の身体が申しております。少しだけ締まってるのは消せないんですけどね・・。
とても良い仕上がりです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガントなエキス系、しかもヴォーヌ=ロマネ的な雰囲気も感じさせてくれます!】
ワインの美味しさは人それぞれ、その価値観も様々です。ある人はAと言うワインを素晴らしいと言うが、またある人はAと言うワインは美味しく無いと言う・・。
勿論、そのAと言うワインは同じ造り手の同じ年代の同じワインであるけれど、果たしてそのワインの味わいは同じものなのかどうか?・・非常に疑問に思えることも有ります。
例えば noisy の店では、商品の保存は勿論、お客様にそのワインが渡るまで・・発送にもたっぷり気を付けています。
しかし人により、その行為は「冗長」だったり、あるいは「不足」だったりする訳で、その行為を好意的に捉えていただけるお客様が今のnoisy のお客様でも有りますし、やや好意的では無くとも、何とか我慢出来る方がご注文をくださるんだと思うんですね。
なので、梱包が過剰だと思われる方は、「簡易梱包で」と通信欄で記載される方もいらっしゃいます。梱包は単に割れないだけでは無く、輸送中の様々な状況からの保護を意図していますから、冷え過ぎたり、温まってしまうことから出来る限り避けることを試みている訳です。運送会社との値上げ要請を含む様々なやり取りも、お客様のご存知無いことかと思いますが、
「単にA地点からB地点にワインを移動する」
と言うことが、如何に難しいことかを感じさせられます。
そのAと言うワインが、すべての方に出来るだけ良い状態で届けられてこそ、
「Aと言うワインは素晴らしい」
「Aと言うワインは美味しく無い」
と言う議論や比較がようやく成り立つわけですね。

このところは毎年のように、シリュグのACブルゴーニュが近年で最高・・と言って来ました。2015年は・・
「今までで最高です!」
・・(^^;;
ヴォーヌ=ロマネのワインを彷彿とさせる非常に柔らかで優しい酸のレベルに優しいスパイス感が漂い、赤や紫の果実や花、突出しないが見事なバランスのミネラリティが、非常にドライなのにそれを言葉にすることさえ忘れるような旨みのエキスが感じられます。当然ながら余韻の長さもしっかり有り、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言葉が出てしまうでしょう。
「・・あのガチガチに硬かったシリュグは一体どこに行ってしまったんだ?」
と思ってしまいます。
そして、決してリキュールなどの強さも感じさせない、実にエレガントな液体からのしなやか且つピュアなアロマが漂います。部屋の中もそんな心地良いアロマが残留しますから、ワイン好きにとっては最高のシュチュエーションでしょう。ワインが嫌いな方には単に「ワイン臭っさ~」で終わってしまうかもしれませんけどね。それだけ高級エステル化合物として、良い香りを放出している素晴らしいワインだと思います。是非飲んでみてください!ロベール・シリュグ、最高の出来になったと思われる2015年です!
以下は2014年の「万全」なACブルゴーニュのレヴューです。
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2013年のしっかりエキスのブルゴーニュワインらしい味わいも見事でしたが、2014年はもう万全ですね。おそらくですが、
「いつ飲んでも美味しい!しかも飲むたびに少しずつ違う姿を見せてくれる!」
可能性が大な、素晴らしい仕上がりです。
以前の記事を読み返してみて気付きました。2009年ものだったか、それまでややクラシックで硬い味わいだったシリュグの下級クラスですが、驚くようなソフトなテクスチュアと伸びやかさを得ていたんですね。
時を同じくしてリアルワインガイド編集長の徳丸さんと、
「いや~・・シリュグのACブルにはぶっ飛びましたよ~・・」
と言うと、
「そうなんだよね~・・ガラッと変わってビックリした!」
みたいな会話を編集部でしたのを覚えています。
で先程、普段はあまり読まないエージェントさんの資料に目をやると、
「数年前からDRCが現在使用しているものと同じ選別機械を導入したことにより、ヴィンテージの出来に関わらず、雑味や青味のない甘く熟した果実だけを選別できるようになり、品質が飛躍的に向上しました。」
と有るじゃぁ無いですか。
ふむふむ・・なるほど・・選別を厳しくできるようになったのが、硬かった味わいをソフトに、ジューシーにしたのか・・と理解したんですね。
確かに、フーリエが2006年以降、劇的にトップに上り詰めたのとも、違う感覚を貰った訳です。ある程度の量を生産できるシリュグにとっては、高性能な選別機の存在の寄与は大きかったんでしょう。で、上記のような会話が成立したんですね。
2014年もの、凄く旨いです。パストゥグランも素晴らしいが、ACブルも素晴らしいです。幾分、今は締まっているとは言え、質の良い見事なフレーヴァーがすでに居座っていますし、ドライだけれどしっかり膨らみ、旨みも2013年もののように根底にたっぷり有るんです。なので、
「おそらく今までで最高のACブル!」
になったか、ほぼ同様の品質とさせていただきたいと思います。是非飲んでくださいね。超お勧め!美味しいです!
以下は以前のコメントです。
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ホント、昔は硬いワインでね~・・90年台から2000年頃までは、到着しても仕入れず、半年から1年後にようやくロット条件付けてもらって・・販売していました。
1600円とか・・そんな感じだったと思いますよ。昔からのお客様はご存知なんじゃないかと思いますが。
2009年からは劇的にソフトになり、飲みやすく、しかもポテンシャルの感じられるワインに成りましたし・・
何と言ってもリアルの徳丸さんがね・・安くて旨いぞ~!と大宣伝しちゃいましたから・・
ある意味、noisy はそのアオリをモロに喰らって余り売れなくなっちゃいました・・残念~・・
そんなシリュグのエレガントなACブルも昨年までは何とか耐えて3千円を付けないようにと・・利益率を落としてまで頑張っていましたが、ど~もエージェントさんにはその気は無いようで・・2013年、ついに諦めました!・・・3千円超えです。
しかし、飲んでみれば非常に良く出来ています。やはりヴォーヌ=ロマネ近郊のワインらしく、
「低酸度」
「高密度」
な素晴らしい味わいをしています。
低酸度と言っても、他の村との比較として、少し低いということで、酸が不足しているということでは有りません。むしろそれが特徴・・酸っぱく刺すような酸は余り無い・・ということですね。
そしてやはりこの村特有の皮革のスパイシーなニュアンスが有り、これが熟成とともに複雑性を発揮してくれるわけです。
現状、少し早いとは言えますが、飲めないことは全く無いです。飲み進めて行くうちに徐々に解れてきて、滑らかさ、艶やかさを増してくる・・とお考えください。
何しろですね・・・ヴォーヌ=ロマネの造り手がACブルゴーニュを出す・・もしくはその下まで造る・・と言うのは少ないんですよ。希少な造り手です。そしてやはり良い造り手は大変な年でもキチンと仕上げてきますね!さすがでした。お奨めします!量は無いので・・お早めにご検討ください。
● 2019 Ladoix Buisson
ラドワ・ビュイッソン
【チェリーな果実がたっぷり!・・ちょっとジュヴレっぽさもある素晴らしいラドワです!】

ようやく開けました・・。来たり来なかったり、断ったりも有ったでしょうか・・。
まぁ、マイナーなアペラシオンですので、皆さんもイメージが沸かないと思うんですね。
でもみて下さい、この色合い・・素晴らしいでしょう?
2019年のシリュグはアロマがスピード早くノーズに達し、しかもソリッドではなく「ふっくら」として、さらにピュア&ナチュラルです。一時は、
「・・ん~・・悪くないんだけど、So2・・多いかな・・」
などと思っていた時期も有ったはずなんですよね。この2019年ものにはそんなイメージは全く無く、ふんわり柔らかで、舌のエッジをジーンと痺れさせるようなエグミや渋みが無いのが特徴です。ヴォーヌ=ロマネV.V.なんぞ・・知らない人が飲んだらビックリするんじゃないかと思いますよ。
さすがに凄い出来のV.V.には及びはしないんですが、並みのジュヴレ村名は、この素晴らしいチェリーな果実ですんなり超えて来てしまう・・そんな感覚を得られる人もおられるんじゃないかと思います。
そもそもラドワって・・「ミネラルはそこそこあるけど平たくてちょっと硬すぎ」みたいなイメージは有るかもしれませんね・・コルトンが近いですしね。
ですが、エキスがきっちり有って、むしろコルトン系のタイトさよりも、ジュヴレ系の細かなミネラリティのバラエティ由来の複雑性を感じさせる味わいです。美味しいと思います。是非飲んでみて下さい!
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】 なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲めません・・
ラドワは余り知られていないアペラシオンです。でも、あのカミュゼの素晴らしいコルトン=ロニェG.C.は、実はこの村の畑です。(アロース=コルトンとの境界に有ります。)このビュイッソンはもう少し北の方・・。ラドワがコート・ド・ボーヌの北の玄関口です。隠れた銘酒になる可能性は有りますし、何より、この「少し無骨さも感じられる」と言う冠詞が付くことが多いラドワのピノを、シリュグの柔らかさ、優しさの感じられる仕上がりと組み合わされると、かなり良いかもしれません。因みに2012年ものをリアルワインガイド第47号は9090+ 今~2028と評価しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2012年ものをリアルワインガイド第47号は90+91+ 2016~2036 の評価です。
いつもしなやかで美味しいヴォーヌ=ロマネ・・2012年ものをリアルワインガイド第47号は9091+ 2018~2038、ヴォーヌ=ロマネV.V.は90+ 92 2018~2040 と言う評価でした。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第47号では2012年ものを9294 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2012年ものはリアルワインガイド第47号で9496+ 2024~2055でした。
下級クラスが目茶美味しいのでおそらく良いヴィンテージになったと思える2013年のロベール・シリュグでした。是非ご検討くださいませ。
● 2019 Chambolle-Musigny les Mombies
シャンボール=ミュジニー・レ・モンビエ
【超エレガントなシャンボール=ミュジニー村名!国道沿いの最下部にあるレ・モンビエから上品で美しい、そしてしなやかなシャンボールに仕上げました!】・・・すみません、2018年もののレヴューです。

今までで最高・・は当然ながらこの村名シャンボール(レ・モンビエ)にも当てはまります。これほどまでにしなやかで美しくとても上品で・・余韻の最後の最後まで瑞々しさが感じられたのは・・初めてです。
まぁ・・村名ヴォーヌ=ロマネより高い価格を付けていますので、造り手としてもそれだけ自信が在るから出来ることですよね。
ですが、今までこんなに柔らかく上品で、細かなディテールが伝わって来ることは・・リリース直後には有りませんでした。パッキパキでしたから・・あ、この下の以前のレヴューにも書いてますよね?
「2~3年置くべし」
と。
2018年ものも確かに2~3年寝かせるとさらに上昇するでしょう。しかしながら、以前のレヴューで2~3年と言っていたのは、理由が異なるんですね。単に、「硬いから」です。それが2018年ものではその硬い殻を除いてくれていますので、美しい躯体がクッキリハッキリ見ることが出来るんですね。
なので、今飲んでいただいても結構です。むしろこの素晴らしい果実を思わせる「瑞々しさ」は今の方が判ると思いますよ。
それに、
「村名シャンボールで1万オーバーは・・なぁ・・」
と思っていたので、意地で下げちゃってますので、非常にお買い得でも有ります(^^。
ただし・・間違えないように言わせていただきますが、元々シャンボール=ミュジニーは硬い質です。なので、村名ヴォーヌ=ロマネほどの柔らかさには届かないです。シャンボール=ミュジニーとしてはとても柔らかでとっつき安く、ミネラリティの美味しさをたっぷり感じられると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧め!
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド67号は 今飲んで 88+ ポテンシャル 89+ 飲み頃予想 今~2033!】 すみません・・こちらも少なくて飲めていません。ワインライターの山本昭彦さんは90ポイント付けています。
以下は以前のレヴューです。
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なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2019 Nuits-Saint-Georges aux Herbues Magnum
ニュイ=サン=ジョルジュ・オ・ゼルビュ・マグナム
【たったマグナム70数本ボトル詰めされたキュヴェです!】
それ以外は情報が有りません・・。すみません。シリュグさんちが持っているのは知っていましたが、余りに見ないので、ニコラ・フォールにでも行ってるの?・・などと思っていました。
どうやらマグナムのみ、70本強造ったようです。ほぼ半樽分ですね。ご検討くださいませ。
あまり関係ないですが、以下はニコラ・フォールの2017年のレ・ゼルビュのレヴューです。
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【2017年ものはおそらく健康的でピュアさ満載!?価格も実にリーズナブルです!】
実は皆さんが思っているよりもずっとレア・アイテムなのがこのニコラ・フォールです。日本では知名度がまだ高く無く、実際に飲まれた方が少ない状況の中で、ワイン屋レベルでは非常に希少で是非とも扱いたいアイテムなんですね。そして完全に割り当てアイテムです。
2016年まで、出来る限りテイスティングするようにしていたこのニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュですが、2017年ものは今のところテイスティングしておりません。
と言うか、もう信頼度が抜群なんですね。美味しく無い訳が無い・・そう感じてしまっています。
そうは言いつつも2017年ものはブルギニヨンをテイスティングしていますが、もしニコラ・フォールを知るためだけだったらコトー・ブルギニヨンで充分です。
複雑緻密なブルゴーニュワインの神秘的な部分に迫ろうと思うなら、このレ・ゼルヴュやアロース=コルトンを是非お試しください。
2016年ものの評価になりますが、ニュイ・ゼルヴュが92~93、アロース=コルトンが92~93+です。2017年もののリアルワインガイドでのご紹介はおそらく第66号になるかと思います。ご期待ください。
以下は以前のレヴューです。
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【2016年ながら全くネガティヴさ無し!DRC、P.パカレ、プリューレ=ロック、マルセル・ラピエールを足して4で割ったような・・ニュアンスです!】
世の中の「流行」とか「人気」と言ったものは、ほんの些細な出来事がきっかけになって起こる・・それが大衆に起こると「ブーム」と呼ばれるようになるのでしょう。
ワインの場合は狭い世界の中ですので、日本全国的な・・とかには中々ならないものですが、それでも何度かの、
「ワインブーム」
が起きています。ただしそれは、赤ワインのポリフェノールが身体に良い・・などと言う、味わいにはほとんど関係の無いものです。
このニコラ・フォールのワインも、テイスティングする前の段階においては、
「ん?・・DRCの元従業員でプリューレ・ロックで働いてる人の始めたドメーヌ?・・ただそれだけじゃぁね~・・眉唾だよね~・・」
と言うようなイメージで、ただそれだけの情報で仕入れて中身も確認せずに販売できるワイン屋さんたちのズ太い神経に、ただただ驚いたものです。
しかしながらテイスティングしてみますと、明らかに極上と言える出来栄えですので、他の始めたばかりのドメーヌたちと比較してもやや高めのプライスも充分以上に納得できるものだと確信しました。その上で新着でご案内したんですが・・
「・・ま~・・呆れるほど売れない・・」
と言う状況でした。
「こんなに旨いのに・・」
とは思ったものの・・
「ブルゴーニュファンは保守的だからなぁ・・」
と諦めていました。
多くのワインファンは、経験を積めば積むほど保守的になる傾向が有り、冒険をしない・・つまり、敢えて損をするかもしれないようなことをしたくない・・と言うような気持ちになられるようで、飲み始めて10年もすると、大御所狙い、もしくはどこかで大絶賛され興味を抱いた造り手限定・・になってしまいます。
このニコラ・フォールはまさにそれを地で行ったかのような造り手で、noisy が、幾ら素晴らしいよと言っても動かなかったブルゴーニュワインファンたちも、リアルワインガイド第58号で2014年もののレ・ゼルヴュが、
今飲んで92 ポテンシャル93飲み頃予想 今~2045と絶賛され、それが徐々に広まるにつれ、世の中から姿を消して行きました。noisy のところも長く残っていた白(これも美味いんですよ・・)までスッカラカンになり、世の無情と自身の力の無さ・・と言うか、まぁ信用度でしょうね・・改めて知ることになる訳です。
「何だかなぁ・・」
と言うようなある種の脱力感に支配されるような気持ちになります。
2016年のニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュは、2014年もののような濃密さまでは持ち合わせていないものの、やはり同様なD.R.C.やプリューレ・ロックに似たワイン的ニュアンスを多く持っています。決して薄く無く、バランスに優れ、ブルゴーニュの自然派的な健全さとピュアさに満ちています。
罰線直後は少し閉じこもり気味では有りますが、グラスを振っていると・・もしくは若干温度が上がってくるとどんどん元気になり、全房発酵由来風のナチュラルなアロマより、心地良い軽やかなスパイスとベリーやダークチェリーの果実感を見せます。
中域は適度な膨らみを持ち、余韻も軽やかで美しいです。中盤以降はやはりマルセル・ラピエールやフィリップ・パカレ、プリューレ=ロックに良く似た風ですが、それらより少しパワフルと言えますがDRCよりは少し弱い・・感じです。
しかしながらこの質感はそれらと同様のものを感じます。2016年的な・・と言うか、あくまで2016年を弱いヴィンテージだと決めつけた場合のイメージでは有りますが、ネガティヴに捉えられるほどのものは無く、エレガントでピュアな仕上がりを褒めるべきだと判断しました。
また、ニュイ=サン=ジョルジュのワインに在りがちな「土臭さ」は全く無い・・と言って良いレベルで、これからの瓶熟でさらなる高みへと昇る姿が素直にイメージされます。素晴らしい仕上がりでした。
まだまだ知名度は低いと感じますが、それでも一部のブルゴーニュ・ファンに認められて来ています。仕入れも非常に難しく、「完全に割り当て」状態に近くなっています。今回はA.C.アロース=コルトンの輸入も有ったのですが、割り当てになることと数が少ないことで、断りました。入れたら初めてのアイテムですので飲まなければならず、さりとて飲んだら利益率を心配するどころでは無くなりますし、1級では無く村名でニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュと同価格・・と言うことでしたので、扱いは次回以降に持ち越した次第です。
色合いも実に良いですよね~・・味わいも、フィリップ・パカレより安定していますし、時に平板で厚みの無い味わいに成ってしまう同クラスのパカレよりも旨いんじゃないかと思います。ご検討くださいませ。素晴らしいです!
以下は2014年もののレヴューです。
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【素晴らしいです!・・あのマルセル・ラピエールがニュイのワインを造ったら、きっとこうなるでしょう!!】

かの世界一のワイン、もしくはブルゴーニュワインのトップと言えばD.R.C.で有ることは、誰も疑わない衆知の事実でしょう。でも、D.R.C.の栽培はビオの思想が息づいており、厳密に言えばビオディナミでは無いとしても、ほとんどそれに近く、自然派ワインであることは意外に知られていないのかもしれません。
このニコラ・フォールのNSGレ・ゼルビュはヴォーヌ=ロマネ村に接するリューディです。ニュイの村がヴォーヌ=ロマネの村に食い込んだ形になっていまして、その形から言えば、ヴォーヌ=ロマネのアペラシオンでもおかしくは無いです。
そんな位置にありますんで、結構ヴォーヌ=ロマネ的でして、柔らかく強くない酸と穏やかなスパイス感がこのワインの特徴でしょう。
しかもワインのニュアンスが、まるでマルセル・ラピエールのモルゴン・・・しかもSo2無しのものに非常に似ており、
「ラピエールがニュイ、もしくはヴォーヌ=ロマネを造るとこうなる?」
と思えるようなニュアンスです。
何しろこのニコラ・フォールはD.R.C.に居て、辞めてプリューレ・ロックに居りますから、DRC的でも有り、ロック的でも有ると言えるかもしれません。
しかしDRCっぽくは有るものの、「凄み」までは備わらず、ロックも上出来の時は(つまり大将が口を出さなかった時は?)素晴らしいですが、結構不安定なヴィンテージも有りますので・・ なので、ラピエール的・・と言う判断なのかもしれません。
非常にナチュラルでピュアです。揮発酸などのアヴァンギャルドさは有りません。エレガンス有り、エッジに引っかかりの少なく滑らかです。さすがに早いかな?・・と思いますが、今でも結構に美味しく飲めてしまいました!
どうやら・・noisy が知らなかっただけ?・・なのかもしれません。ほぼ割り当て状態なのかな?・・ACブルはたったの数本です・・価格も決して高く無いと言えますので、ピノ・ノワール・ファンの方!・・是非ご検討くださいませ!かなり・・お奨めです!
● 2019 Vosne-Romane
ヴォーヌ=ロマネ
【圧巻の美、ヴィエイユ・ヴィーニュをエレガントにしただけ・・のイメージです!】

実は、V.V.と村名は同日のテイスティングです。村名からテイスティングを始め、柔らかな2019年ものの美味しさを堪能し、V.V.のテイスティングをしたところ・・余りの素晴らしさにビックリしました・・圧巻ですから・・本当に!
V.V.につきましてはコラムを見ていただくとして、
「・・これで村名ヴォーヌ=ロマネに戻ったらどうなるだろう?」
といたずらな心が生まれてしまったんですね。
そうやっても大丈夫なのは、超一流の造り手の証拠でも有ります。・・もっともV.V.と村名はどちらも村名ヴォーヌ=ロマネでは有るんですけどね。
で、やってみました・・そうしたら・・なんと、
「村名ヴォーヌ=ロマネの隙の無いエレガンスがクッキリと浮かんだ!」
んですね・・これにはさらにビックリしました。
時折、エージェントさんの資料には、ヴォーヌ=ロマネV.V.について、「グラン・クリュ並み」などと書かれていたんですが、
「・・おいおい・・マジすか・・」
とツッコミを入れてました。

確かに・・V.V.は、あのマルク・ロワのキュヴェ・アレキサンドリーヌのヴォーヌ=ロマネ版以上のショッキングな味わいです。と言いますか、ジャイエを彷彿させてくれます。
そんなに印象深いワインの後、この村名に戻って来てもまた、そのワインの素晴らしさを感じさせてくれる訳ですから・・本物だと確信した訳です。
勿論ですが、全てに隙の無いV.V.に対し、エレガンスに全く隙の無い村名・・と言うイメージですので、「 V.V. > 村名 」と言う構図は仕方が無いものです。
しかしながら、好みに拠っては、「V.V. < 村名 」 となる方もいらっしゃるんじゃないかと思うんですね。
それに加え、今飲んで、滅茶苦茶美味しいのは勿論V.V.です。村名は今も美味しいですが、2021年の11~12月位の方がさらに美味しいのは見えてしまいます。
まぁ、ご予算も有りますし、エレガント系が宜しい場合は村名、圧巻さを見てみたい方はV.V. とされてはいかがでしょうか。
いや~・・長かったですが、シリュグもここまで来た・・少し涙腺が緩んでしまいます。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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いや・・惚れ惚れする味わいでした。こんなに早くから美味しいとは・・ビックリです!
2017年ものの相当旨かったんですが2018年ものには叶わないですね。おそらくこのキュヴェも史上最高の仕上がりだと思いますよ。
色合いも是非比較してみてください。濃度が全然違いますから組成が全く異なる・・かと思いきや、決してそうでは無いんですね。2017年ものが持っている美しさ・・その延長上に、さらに柔らかさや上品さを加え、瑞々しさを思いっきり加えたのが2018年ものです。これほどに色合いが異なりますと、全く違うワインか、2013年ものとそれ以外を比較しているか?・・みたいな気になって来てしまいますよね?
しなやかで柔らかなタッチです。今までのシリュグのワインには無いニュアンスです。おそらく自然派的なアプローチも増え、醸造についても「選別」がキッチリできるようになったに違い在りません。なのでSo2も減らせる・・だから表情に曇りが無くなる・・ディテールが際立ってくるし、アロマはスムースに上がるようになる・・と言うことなのでしょう。
史上最高の出来で間違い無いでしょう。海外メディアもどの位の評価をするのか楽しみでは有りますが、そもそもシリュグさんのワインは、日本以外には余り輸出されていないようでして・・見当たらないんですね。
ですが、これほどまでに質が上がってくるとすると将来は判りませんよ。美味しいものは皆欲しい訳ですしね。今の内かもしれません。村名ヴォーヌ=ロマネとしても非常に安いと思います。超お勧めです!是非飲んでみて下さい。
なお、村名ヴォーヌ=ロマネV.V.ですが、引き取りが遅く成ったら・・減らされてしまいましたので飲めなくなってしまいました。申し訳ありません。ですが、V.V.では無いヴォーヌ=ロマネでこれだけの美味しさを見せていますので、間違いないと思います。こちらも是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶に純粋なピノ・ノワールです・・ちょっとビックリするはず!】

え~・・間違って2015年もののV.V.を開けてしまったので、急遽2017年のV.V.を飲みなおしたと言う暴挙でした。
で、この純粋さの系譜をしっかり確かめさせていただいたんですが・・すみません・・ちょっとトラブルが有りまして、内容を書いている時間が取れません。
後で書き足しますので・・。でも是非この「滅茶純粋な味わい」に触れてみていただきたい!・・と思っています。お勧めです!

純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】 なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2019 Vosne-Romane Vieilles Vignes
ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【凄い!・・シリュグもここまで来るとは!・・この「圧巻の美」・・ご堪能ください!】

パーフェクト!・・ヴォーヌ=ロマネ村名として・・それ以上の意味でも、完全な出来だと思えてしまう、凄い完成度のワインがこの2019年ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュです!滅茶苦茶美しいです!
果実のディテールが滅茶美しいです!・・時折使う、このフレーズを使わせていただこうかと・・(^^;;
「果皮と果汁の割合が変!」
です・・。滅茶、果皮の割合が多いんですよ。・・そう、だから、
「えっ?・・ミルランダージュ?・・じゃない?」
まさにそんな、花ぶるいワインのイメージなんです。
ですから、かの神様アンリ・ジャイエを感じさせてくれてしまうんですね・・。ちょっとうるうる来てしまいます。思わず、
「こりゃぁ・・相当・・旨いな・・」
と、独り言が出てしまいました。
このワインを飲んでしまうと、下のキュヴェには戻れないか・・と思いきや、全くそうじゃないんですよ。普通は上出来のワインの後に、その生産者の下のキュヴェを飲むと全然ダメだった・・となってしまうじゃないですか?
ところがですね・・例えばこのV.V.の後にヴォーヌ=ロマネ村名に戻ったんですが、むしろ村名の良さ、エレガンスが凄く良く判って、全く大丈夫なんですね。ラドワに戻っても、A.C.ブルに戻ってもです。ですから、
「全く一貫している」
と言えるんじゃないでしょうか。

余りに良かったので、接写の写真とほぼ全景のものを掲載させていただきました。
そうそう・・今はエキス系のエレガントなブルゴーニュワインが大受けですが、80年後半~90年代はそうじゃなかったですよね。アンリ・ジャイエもしっかり濃かったし、酸も柔らかでした。そして、翁はミルランダージュになるように仕向けていた・・そのために長い時間、畑に居た・・なんて分析も出来ちゃいます。
一枚目の写真の、「赤い色の美しさ」をご覧ください。・・圧巻でしょう?・・飲んだらもっとビックリですよ。これは是非とも・・いや、必ず飲んで欲しいと思ってしまいました!
今飲んでも滅茶苦茶美味しいです!
「シリュグもついにここまで来たか!」
2018年もののV.V.を飲まなかったことを後悔していますが・・もう仕方が有りません。お客様もこの「機」を見逃さないよう!・・お勧めいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものは飲めませんでした・・】
いや・・惚れ惚れする味わいでした。こんなに早くから美味しいとは・・ビックリです!
2017年ものの相当旨かったんですが2018年ものには叶わないですね。おそらくこのキュヴェも史上最高の仕上がりだと思いますよ。
色合いも是非比較してみてください。濃度が全然違いますから組成が全く異なる・・かと思いきや、決してそうでは無いんですね。2017年ものが持っている美しさ・・その延長上に、さらに柔らかさや上品さを加え、瑞々しさを思いっきり加えたのが2018年ものです。これほどに色合いが異なりますと、全く違うワインか、2013年ものとそれ以外を比較しているか?・・みたいな気になって来てしまいますよね?
しなやかで柔らかなタッチです。今までのシリュグのワインには無いニュアンスです。おそらく自然派的なアプローチも増え、醸造についても「選別」がキッチリできるようになったに違い在りません。なのでSo2も減らせる・・だから表情に曇りが無くなる・・ディテールが際立ってくるし、アロマはスムースに上がるようになる・・と言うことなのでしょう。
史上最高の出来で間違い無いでしょう。海外メディアもどの位の評価をするのか楽しみでは有りますが、そもそもシリュグさんのワインは、日本以外には余り輸出されていないようでして・・見当たらないんですね。
ですが、これほどまでに質が上がってくるとすると将来は判りませんよ。美味しいものは皆欲しい訳ですしね。今の内かもしれません。村名ヴォーヌ=ロマネとしても非常に安いと思います。超お勧めです!是非飲んでみて下さい。
なお、村名ヴォーヌ=ロマネV.V.ですが、引き取りが遅く成ったら・・減らされてしまいましたので飲めなくなってしまいました。申し訳ありません。ですが、V.V.では無いヴォーヌ=ロマネでこれだけの美味しさを見せていますので、間違いないと思います。こちらも是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶に純粋なピノ・ノワールです・・ちょっとビックリするはず!】

え~・・間違って2015年もののV.V.を開けてしまったので、急遽2017年のV.V.を飲みなおしたと言う暴挙でした。
で、この純粋さの系譜をしっかり確かめさせていただいたんですが・・すみません・・ちょっとトラブルが有りまして、内容を書いている時間が取れません。
後で書き足しますので・・。でも是非この「滅茶純粋な味わい」に触れてみていただきたい!・・と思っています。お勧めです!

純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】 なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2019 Vosne-Romanee 1er Cru les Putit Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【すみません・・こちらも飲めませんでした・・以前のレヴューを掲載しています。】
【ドメーヌ・ロベール・シリュグの2枚目の看板です!2018年はおそらく相当に素晴らしいはず!WRの山本氏は94点と、グラン=ゼシェゾーの95点に肉薄!】
ん~・・これは飲みたかったなぁ・・いや、実際、2018年のシリュグがここまで良いとは思って無かったんですよ。嬉しい悲鳴では有るんですが、のんびりしていたので減らされてしまったキュヴェも有り、全く本意では無い状況なんですね。
元から良いと判っていれば、さっさと押さえに掛かるんですが、グラン=ゼシェゾーは雀の涙にもならないし、他は硬かったらどうしよう・・みたいな思いも有るし・・で。
しかしながら、2018年の他のキュヴェを見れば、もう二度と硬いシリュグには戻らないだろうと思います。そもそもこのシリュグさんちのプティ=モンは、ベルトー=ジェルベさんちのプティ=モンとニコイチだったのでしょうから・・ベルトー=ジェルベのプティ=モンとの比較は面白いんじゃないでしょうか?
大体にしてクロ・パラの真横の1級なんて・・もっと高くても納得していただけるんじゃないかとも思いますよ。現状から言えばむしろ安過ぎるかと。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第67号は、今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2040!ライターをされていた山本昭彦氏は94ポイント! 】
こちらも数が無く、飲めませんで申し訳ありません。かのクロ・パラントーとリッシュブールに接する素晴らしい畑です。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2019 Grands-Echezeaux Grand Cru Set
グラン=ゼシェゾー・グラン・クリュ・セット
【グラン=ゼシェゾー、ヴォーヌ=ロマネ村名、ラドワ村名、各1本、合計3本のセットです!】
いやはや・・凄い仕上がりの2019年ものロベール・シリュグでした。圧巻の美はヴォーヌ=ロマネV.V.で是非ご確認ください。1級プティ=モンも素晴らしいはずです。
今回も入荷が非常に少ないグラン=ゼシェゾーです。セットで申し訳ございません。
以下は以前のレヴューです。
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【超希少です!合計2本のセット価格です。】
大転換点となったに違い無い2018年もののドメーヌ・ロベール・シリュグ、トップ・キュヴェです。まぁ、そんな大それたことを言っておきながら・・なんですが、ある意味、このグラン=ゼシェゾーの姿をそのまま他のキュヴェに投影しているかのような味わいだと思っていただけると近いのではないか?と思っています。
このトップ・キュヴェの姿が有るからこそ、他のキュヴェの未来を想像しやすい・・そんな気がしています。購入できるかどうか・・は運次第かな?・・ご検討くださいませ。グラン・クリュ・グラン=ゼシェゾー1本とヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モン1本の2本セットです。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド67号は、今飲んで 93+ ポテンシャル 94+ 飲み頃予想 2022~2045!ライターをやられていた山本昭彦氏は96ポイントと弾けてます!】
まぁ・・noisyはどうせ飲めないので・・昔はいっぱい有ったんですけどね・・今回はそれでも今までの「倍」、いただきました。
グラン=ゼシェゾー1本とプティ=モン1本の小さなアソートです。可能なら他のキュヴェもよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2012 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【しっとりと濡れた印象が出てきました!・・・2012年も旨いです!】

決して量は多くないんですが、このところグングンと美味しさを増しているロベール・シリュグの実情を見てみようとのことで、ACブルゴーニュとACヴォーヌ=ロマネをテイスティングしてみました。
ACブルはやや暗い赤色から、しっとりとしたテクスチュア、軽くクリア、とても緻密なミネラリティを持ち、ドライながらもソフトな酸味と、ヴォーヌ=ロマネっぽい気高さのあるワイルド感でとても美味しく飲めちゃいました。
勿論、少し早いニュアンスは有るにせよ、この時期にこれだけ飲めてしまうのは・・・シリュグさんの造りが、シットリ感のあるもの・・・濡れたニュアンスが増えてきたからかな?と思います。
以前は結構タイトでドライで、リリース直後は平板だったんですが、しっかりと縦構造を持ち、しかもシットリしているので、構造感でも楽しめてしまいます。しかもチェリーっぽいニュアンスとヴォーヌ=ロマネっぽい高級感も存在しますので、やや高くなったとは言え、納得の味わいかと思います!お奨めです!
村名ヴォーヌ=ロマネの方はさすが・・クラスの違いを感じさせます。
単に「スパイス」と言う言葉を使ってしまうと・・
「・・・臭いのか~?」

と思ってしまわれる方も多いので難しいんですが、ヴォーヌ=ロマネ的包容力を持った、非常に柔らかなスパイス感です。熟と共に皮革や獣香に変化して行きそうなスパイス感ですね。
そして荘厳さも奥にチラリチラリと見せつつ、今はややタイトですが、その分、高質さを漂わせています。シリュグさんのグラン=ゼシェゾーほどのビロード感のあるテクスチュアは無いんですが、それでも
「さすがヴォーヌ=ロマネ!」
と村の格を感じさせるワインです。
どちらも、
「2012年のブルゴーニュは???」
と当初にアナウンスされたような危うさは微塵も無く、非常に健康的で素晴らしい味わいでした。
ヴィンテージ的な仕上がり具合はむしろ良いんじゃないかと思います。
ブルゴーニュの造り手たちが声を揃えて
「グレートイヤーだった」
と言う時は、ほとんどの場合健康的に仕上がったが出来自体は「普通」で、むしろ・・・
「難しい年だった」
と言う年ほど、旨いワイン・・そしてテロワールの具現化が出来ているように思います。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。
非常に良いヴィンテージになったと思える2012年のロベール・シリュグでした。是非ご検討くださいませ。
● 2013 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
● 2013 Chambolle-Musigny les Mombies
シャンボール=ミュジニー・レ・モンビエ
● 2013 Vosne-Romane Vieilles Vignes
ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
● 2014 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
● 2014 Vosne-Romane Vieilles Vignes
ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2013年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2013年ものをリアルワインガイド第51号は89 91 2020~2035 の評価です。
いつもしなやかで美味しいヴォーヌ=ロマネ・・2012年ものをリアルワインガイド第47号は90 91+ 2018~2038、2013年ものをリアルワインガイド第51号は89+ 91+ 2020~2038と評価しています。
ヴォーヌ=ロマネV.V.はリアル第51号で2013年もの 89 92 2022~2042、リアル第47号で 90+ 92 2018~2040 と言う評価でした。ポテンシャル基礎点92ポイントの素晴らしい村名ヴォーヌ=ロマネです。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第51号では2013年ものを89 93 2023~2048、第47号では2012年ものを9294 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2013年ものはリアルワインガイド第51号で92 96 2025~2055、2012年ものはリアルワインガイド第47号で94 96+ 2024~2055でした。
2014年の下級クラスは、2013年のエキシーな味わいの上に、確実に清楚な果実の風味を溶け込ませた素晴らしい味わいでしたので、上級キュヴェも間違い無い味わいと想像しています。是非ご検討くださいませ。
● 2015 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【何とこの複雑精緻な村名ヴォーヌ=ロマネは、東西南北ブレンドの凄いワインだったんですね!今までで最高の仕上がりだと思います!】

2015年ものはヴィエイユ・ヴィーニュを造ったので、ACヴォーヌ=ロマネは2アイテムと言うことになっていますが、V.V.では無い方のヴォーヌ=ロマネをテイスティングさせていただきました。
2015年はアリゴテ、パストゥーグラン、ブルゴーニュ、ヴォーヌ=ロマネとテイスティングし時間切れになってしまった訳ですが、さすがにそれ以上テイスティングするとコスト割れしかねず、致し方無いところです。
まぁ、noisy のところはこのようにテイスティングのアイテムが多いですから、他のショップさんよりコスト高で有りますので生活は苦しい訳ですね・・。
エージェントさんもその辺を理解してくださるところと、「・・んなもん、勝手に飲みたいから飲んでるに過ぎんでしょ?」と言うような態度のところと両方です。人気が出たからとバラでしか送って来なくなったエージェントさんは当然後者でして、結構多いんですね・・。ワインの値上がりが続く中、中々に厳しい状況です。ただ、このロベール・シリュグに関しましては、余り値上がりしていません。
素晴らしいパストゥーグランとブルゴーニュを飲んだ後で、この村名ヴォーヌ=ロマネを飲むと、やはり「格の違い」をまざまざと見ることになるのと、
「ヴォーヌ=ロマネがコート・ド・ニュイのトップの生産地である」
ことを感じさせてくれます。

やはりそれは、ワインのバランスに有るのでしょう。何も突出していないのに、しっかり有って、その上でバランスをしていて、そのパレットや構造は他のアペラシオンよりも大きい・・ことに気付きます。
先だってもジャン=ルイ・ライヤールのヴォーヌ=ロマネを一推しにさせていただき、「理想のヴォーヌ=ロマネの姿」であると・・書かせていただきました。非常に旨いワインです。
似たようなタイプで有ることは間違い無いんですが、ライヤールのヴォーヌ=ロマネ2015が、一途な面を隠さないのに対し、シリュグのヴォーヌ=ロマネ2015は、柔らかで細やかな複雑性に富んでいます。おそらくその辺は、シリュグのヴォーヌ=ロマネが複数の区画をかなりブレンドしていることに由来し、このコラムの上の説明にある様に、オー・レア、レ・シャランダン、レ・バロー、オー・コムネ等の畑によります。
オー・レア、レ・ジャッキーネは南のニュイ=サン=ジョルジュ近く下部、レ・シャランダン、レ・ヴィニョーは北のヴージョ近く下部、レ・バローは西(上)のクロ・パラントゥーの上部、オー・コムネは中央部(東)の下部と、まぁ・・中央部はきら星の如きグラン・クリュが集まっていますから無理だとしても、
「ヴォーヌ=ロマネの東西南北ブレンド!」
が織りなす、正にヴォーヌ=ロマネの複雑精緻さを集めたもので出来上がっているんですね。これはある意味、非常に不可能なことをやってしまっている訳です。
この美しいルビーからのソフトでシルキーなテクスチュア、僅かに官能的なアロマがノーズに飛び込んできて、心がズキンっと痺れます。
「・・あぁ・・やっぱりヴォーヌ=ロマネ、好きだよなぁ・・」
と思わせてくれるでしょう。
シャンボール=ミュジニーの白くてツヤツヤとしたテクスチュアもそれなりに持ち、モレ=サン=ドニのワイルドなニュアンスをさらにエレガントさに磨きを掛けて持ち、ジュヴレの鉱物的なニュアンスも、さらに複雑精緻にして持っているような、そんな総合バランスに長けた素晴らしい味わいでした!
2015年のロベール・シリュグは、今までの集大成と言えるんじゃないかと思います。素晴らしい出来でした。是非とも飲んでみてください。超お勧めです!
● 2017 Chambolle-Musigny les Mombies
シャンボール=ミュジニー・レ・モンビエ
【リアルワインガイド67号は 今飲んで 88+ ポテンシャル 89+ 飲み頃予想 今~2033!】
すみません・・こちらも少なくて飲めていません。ワインライターの山本昭彦さんは90ポイント付けています。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2017 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【物凄くエレガントです!この淡い色合い・・見事に純な味わいです!】

純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【何とこの複雑精緻な村名ヴォーヌ=ロマネは、東西南北ブレンドの凄いワインだったんですね!今までで最高の仕上がりだと思います!】
2015年ものもヴィエイユ・ヴィーニュを造ったので、ACヴォーヌ=ロマネは2アイテムと言うことになっていますが、V.V.では無い方のヴォーヌ=ロマネをテイスティングさせていただきました。
2015年はアリゴテ、パストゥーグラン、ブルゴーニュ、ヴォーヌ=ロマネとテイスティングし時間切れになってしまった訳ですが、さすがにそれ以上テイスティングするとコスト割れしかねず、致し方無いところです。
まぁ、noisy のところはこのようにテイスティングのアイテムが多いですから、他のショップさんよりコスト高で有りますので生活は苦しい訳ですね・・。
エージェントさんもその辺を理解してくださるところと、「・・んなもん、勝手に飲みたいから飲んでるに過ぎんでしょ?」と言うような態度のところと両方です。人気が出たからとバラでしか送って来なくなったエージェントさんは当然後者でして、結構多いんですね・・。ワインの値上がりが続く中、中々に厳しい状況です。ただ、このロベール・シリュグに関しましては、余り値上がりしていません。
素晴らしいパストゥーグランとブルゴーニュを飲んだ後で、この村名ヴォーヌ=ロマネを飲むと、やはり「格の違い」をまざまざと見ることになるのと、
「ヴォーヌ=ロマネがコート・ド・ニュイのトップの生産地である」
ことを感じさせてくれます。

やはりそれは、ワインのバランスに有るのでしょう。何も突出していないのに、しっかり有って、その上でバランスをしていて、そのパレットや構造は他のアペラシオンよりも大きい・・ことに気付きます。
先だってもジャン=ルイ・ライヤールのヴォーヌ=ロマネを一推しにさせていただき、「理想のヴォーヌ=ロマネの姿」であると・・書かせていただきました。非常に旨いワインです。
似たようなタイプで有ることは間違い無いんですが、ライヤールのヴォーヌ=ロマネ2015が、一途な面を隠さないのに対し、シリュグのヴォーヌ=ロマネ2015は、柔らかで細やかな複雑性に富んでいます。おそらくその辺は、シリュグのヴォーヌ=ロマネが複数の区画をかなりブレンドしていることに由来し、このコラムの上の説明にある様に、オー・レア、レ・シャランダン、レ・バロー、オー・コムネ等の畑によります。
オー・レア、レ・ジャッキーネは南のニュイ=サン=ジョルジュ近く下部、レ・シャランダン、レ・ヴィニョーは北のヴージョ近く下部、レ・バローは西(上)のクロ・パラントゥーの上部、オー・コムネは中央部(東)の下部と、まぁ・・中央部はきら星の如きグラン・クリュが集まっていますから無理だとしても、
「ヴォーヌ=ロマネの東西南北ブレンド!」
が織りなす、正にヴォーヌ=ロマネの複雑精緻さを集めたもので出来上がっているんですね。これはある意味、非常に不可能なことをやってしまっている訳です。
この美しいルビーからのソフトでシルキーなテクスチュア、僅かに官能的なアロマがノーズに飛び込んできて、心がズキンっと痺れます。
「・・あぁ・・やっぱりヴォーヌ=ロマネ、好きだよなぁ・・」
と思わせてくれるでしょう。
シャンボール=ミュジニーの白くてツヤツヤとしたテクスチュアもそれなりに持ち、モレ=サン=ドニのワイルドなニュアンスをさらにエレガントさに磨きを掛けて持ち、ジュヴレの鉱物的なニュアンスも、さらに複雑精緻にして持っているような、そんな総合バランスに長けた素晴らしい味わいでした!
2015年のロベール・シリュグは、今までの集大成と言えるんじゃないかと思います。素晴らしい出来でした。是非とも飲んでみてください。超お勧めです!
● 2017 Vosne-Romane Vieilles Vignes
ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【滅茶苦茶に純粋なピノ・ノワールです・・ちょっとビックリするはず!】


え~・・間違って2015年もののV.V.を開けてしまったので、急遽2017年のV.V.を飲みなおしたと言う暴挙でした。
で、この純粋さの系譜をしっかり確かめさせていただいたんですが・・すみません・・ちょっとトラブルが有りまして、内容を書いている時間が取れません。
後で書き足しますので・・。でも是非この「滅茶純粋な味わい」に触れてみていただきたい!・・と思っています。お勧めです!

純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】 なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2017 Nuits-Saint-Georges aux Herbues M.G.
ニュイ=サン=ジョルジュ・オ・ゼルビュ マグナム
【たったマグナム70数本ボトル詰めされたキュヴェです!】
情報が有りません・・。すみません。シリュグさんちが持っているのは知っていましたが、余りに見ないので、ニコラ・フォールにでも行ってるの?・・などと思っていました。
どうやら2017年はマグナムのみ、70本強造ったようです。ほぼ半樽分ですね。ご検討くださいませ。
あまり関係ないですが、以下はニコラ・フォールの2017年のレ・ゼルビュのレヴューです。
━━━━━
【2017年ものはおそらく健康的でピュアさ満載!?価格も実にリーズナブルです!】
実は皆さんが思っているよりもずっとレア・アイテムなのがこのニコラ・フォールです。日本では知名度がまだ高く無く、実際に飲まれた方が少ない状況の中で、ワイン屋レベルでは非常に希少で是非とも扱いたいアイテムなんですね。そして完全に割り当てアイテムです。
2016年まで、出来る限りテイスティングするようにしていたこのニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュですが、2017年ものは今のところテイスティングしておりません。
と言うか、もう信頼度が抜群なんですね。美味しく無い訳が無い・・そう感じてしまっています。
そうは言いつつも2017年ものはブルギニヨンをテイスティングしていますが、もしニコラ・フォールを知るためだけだったらコトー・ブルギニヨンで充分です。
複雑緻密なブルゴーニュワインの神秘的な部分に迫ろうと思うなら、このレ・ゼルヴュやアロース=コルトンを是非お試しください。
2016年ものの評価になりますが、ニュイ・ゼルヴュが92~93、アロース=コルトンが92~93+です。2017年もののリアルワインガイドでのご紹介はおそらく第66号になるかと思います。ご期待ください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2016年ながら全くネガティヴさ無し!DRC、P.パカレ、プリューレ=ロック、マルセル・ラピエールを足して4で割ったような・・ニュアンスです!】
世の中の「流行」とか「人気」と言ったものは、ほんの些細な出来事がきっかけになって起こる・・それが大衆に起こると「ブーム」と呼ばれるようになるのでしょう。
ワインの場合は狭い世界の中ですので、日本全国的な・・とかには中々ならないものですが、それでも何度かの、
「ワインブーム」
が起きています。ただしそれは、赤ワインのポリフェノールが身体に良い・・などと言う、味わいにはほとんど関係の無いものです。
このニコラ・フォールのワインも、テイスティングする前の段階においては、
「ん?・・DRCの元従業員でプリューレ・ロックで働いてる人の始めたドメーヌ?・・ただそれだけじゃぁね~・・眉唾だよね~・・」
と言うようなイメージで、ただそれだけの情報で仕入れて中身も確認せずに販売できるワイン屋さんたちのズ太い神経に、ただただ驚いたものです。
しかしながらテイスティングしてみますと、明らかに極上と言える出来栄えですので、他の始めたばかりのドメーヌたちと比較してもやや高めのプライスも充分以上に納得できるものだと確信しました。その上で新着でご案内したんですが・・
「・・ま~・・呆れるほど売れない・・」
と言う状況でした。
「こんなに旨いのに・・」
とは思ったものの・・
「ブルゴーニュファンは保守的だからなぁ・・」
と諦めていました。
多くのワインファンは、経験を積めば積むほど保守的になる傾向が有り、冒険をしない・・つまり、敢えて損をするかもしれないようなことをしたくない・・と言うような気持ちになられるようで、飲み始めて10年もすると、大御所狙い、もしくはどこかで大絶賛され興味を抱いた造り手限定・・になってしまいます。
このニコラ・フォールはまさにそれを地で行ったかのような造り手で、noisy が、幾ら素晴らしいよと言っても動かなかったブルゴーニュワインファンたちも、リアルワインガイド第58号で2014年もののレ・ゼルヴュが、
今飲んで92 ポテンシャル93飲み頃予想 今~2045と絶賛され、それが徐々に広まるにつれ、世の中から姿を消して行きました。noisy のところも長く残っていた白(これも美味いんですよ・・)までスッカラカンになり、世の無情と自身の力の無さ・・と言うか、まぁ信用度でしょうね・・改めて知ることになる訳です。
「何だかなぁ・・」
と言うようなある種の脱力感に支配されるような気持ちになります。
2016年のニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュは、2014年もののような濃密さまでは持ち合わせていないものの、やはり同様なD.R.C.やプリューレ・ロックに似たワイン的ニュアンスを多く持っています。決して薄く無く、バランスに優れ、ブルゴーニュの自然派的な健全さとピュアさに満ちています。
罰線直後は少し閉じこもり気味では有りますが、グラスを振っていると・・もしくは若干温度が上がってくるとどんどん元気になり、全房発酵由来風のナチュラルなアロマより、心地良い軽やかなスパイスとベリーやダークチェリーの果実感を見せます。
中域は適度な膨らみを持ち、余韻も軽やかで美しいです。中盤以降はやはりマルセル・ラピエールやフィリップ・パカレ、プリューレ=ロックに良く似た風ですが、それらより少しパワフルと言えますがDRCよりは少し弱い・・感じです。
しかしながらこの質感はそれらと同様のものを感じます。2016年的な・・と言うか、あくまで2016年を弱いヴィンテージだと決めつけた場合のイメージでは有りますが、ネガティヴに捉えられるほどのものは無く、エレガントでピュアな仕上がりを褒めるべきだと判断しました。
また、ニュイ=サン=ジョルジュのワインに在りがちな「土臭さ」は全く無い・・と言って良いレベルで、これからの瓶熟でさらなる高みへと昇る姿が素直にイメージされます。素晴らしい仕上がりでした。
まだまだ知名度は低いと感じますが、それでも一部のブルゴーニュ・ファンに認められて来ています。仕入れも非常に難しく、「完全に割り当て」状態に近くなっています。今回はA.C.アロース=コルトンの輸入も有ったのですが、割り当てになることと数が少ないことで、断りました。入れたら初めてのアイテムですので飲まなければならず、さりとて飲んだら利益率を心配するどころでは無くなりますし、1級では無く村名でニュイ=サン=ジョルジュ・レ・ゼルヴュと同価格・・と言うことでしたので、扱いは次回以降に持ち越した次第です。
色合いも実に良いですよね~・・味わいも、フィリップ・パカレより安定していますし、時に平板で厚みの無い味わいに成ってしまう同クラスのパカレよりも旨いんじゃないかと思います。ご検討くださいませ。素晴らしいです!
以下は2014年もののレヴューです。
━━━━━
【素晴らしいです!・・あのマルセル・ラピエールがニュイのワインを造ったら、きっとこうなるでしょう!!】

かの世界一のワイン、もしくはブルゴーニュワインのトップと言えばD.R.C.で有ることは、誰も疑わない衆知の事実でしょう。でも、D.R.C.の栽培はビオの思想が息づいており、厳密に言えばビオディナミでは無いとしても、ほとんどそれに近く、自然派ワインであることは意外に知られていないのかもしれません。
このニコラ・フォールのNSGレ・ゼルビュはヴォーヌ=ロマネ村に接するリューディです。ニュイの村がヴォーヌ=ロマネの村に食い込んだ形になっていまして、その形から言えば、ヴォーヌ=ロマネのアペラシオンでもおかしくは無いです。
そんな位置にありますんで、結構ヴォーヌ=ロマネ的でして、柔らかく強くない酸と穏やかなスパイス感がこのワインの特徴でしょう。
しかもワインのニュアンスが、まるでマルセル・ラピエールのモルゴン・・・しかもSo2無しのものに非常に似ており、
「ラピエールがニュイ、もしくはヴォーヌ=ロマネを造るとこうなる?」
と思えるようなニュアンスです。
何しろこのニコラ・フォールはD.R.C.に居て、辞めてプリューレ・ロックに居りますから、DRC的でも有り、ロック的でも有ると言えるかもしれません。
しかしDRCっぽくは有るものの、「凄み」までは備わらず、ロックも上出来の時は(つまり大将が口を出さなかった時は?)素晴らしいですが、結構不安定なヴィンテージも有りますので・・ なので、ラピエール的・・と言う判断なのかもしれません。
非常にナチュラルでピュアです。揮発酸などのアヴァンギャルドさは有りません。エレガンス有り、エッジに引っかかりの少なく滑らかです。さすがに早いかな?・・と思いますが、今でも結構に美味しく飲めてしまいました!
どうやら・・noisy が知らなかっただけ?・・なのかもしれません。ほぼ割り当て状態なのかな?・・ACブルはたったの数本です・・価格も決して高く無いと言えますので、ピノ・ノワール・ファンの方!・・是非ご検討くださいませ!かなり・・お奨めです!
● 2018 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ
【2017年ものから見えて来ていた純で上品でエレガントさが2018年もので完結!?・・素晴らしいです!】

いや・・惚れ惚れする味わいでした。こんなに早くから美味しいとは・・ビックリです!
2017年ものの相当旨かったんですが2018年ものには叶わないですね。おそらくこのキュヴェも史上最高の仕上がりだと思いますよ。
色合いも是非比較してみてください。濃度が全然違いますから組成が全く異なる・・かと思いきや、決してそうでは無いんですね。2017年ものが持っている美しさ・・その延長上に、さらに柔らかさや上品さを加え、瑞々しさを思いっきり加えたのが2018年ものです。これほどに色合いが異なりますと、全く違うワインか、2013年ものとそれ以外を比較しているか?・・みたいな気になって来てしまいますよね?
しなやかで柔らかなタッチです。今までのシリュグのワインには無いニュアンスです。おそらく自然派的なアプローチも増え、醸造についても「選別」がキッチリできるようになったに違い在りません。なのでSo2も減らせる・・だから表情に曇りが無くなる・・ディテールが際立ってくるし、アロマはスムースに上がるようになる・・と言うことなのでしょう。
史上最高の出来で間違い無いでしょう。海外メディアもどの位の評価をするのか楽しみでは有りますが、そもそもシリュグさんのワインは、日本以外には余り輸出されていないようでして・・見当たらないんですね。
ですが、これほどまでに質が上がってくるとすると将来は判りませんよ。美味しいものは皆欲しい訳ですしね。今の内かもしれません。村名ヴォーヌ=ロマネとしても非常に安いと思います。超お勧めです!是非飲んでみて下さい。
なお、村名ヴォーヌ=ロマネV.V.ですが、引き取りが遅く成ったら・・減らされてしまいましたので飲めなくなってしまいました。申し訳ありません。ですが、V.V.では無いヴォーヌ=ロマネでこれだけの美味しさを見せていますので、間違いないと思います。こちらも是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【物凄くエレガントです!この淡い色合い・・見事に純な味わいです!】
純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【何とこの複雑精緻な村名ヴォーヌ=ロマネは、東西南北ブレンドの凄いワインだったんですね!今までで最高の仕上がりだと思います!】
2015年ものもヴィエイユ・ヴィーニュを造ったので、ACヴォーヌ=ロマネは2アイテムと言うことになっていますが、V.V.では無い方のヴォーヌ=ロマネをテイスティングさせていただきました。
2015年はアリゴテ、パストゥーグラン、ブルゴーニュ、ヴォーヌ=ロマネとテイスティングし時間切れになってしまった訳ですが、さすがにそれ以上テイスティングするとコスト割れしかねず、致し方無いところです。
まぁ、noisy のところはこのようにテイスティングのアイテムが多いですから、他のショップさんよりコスト高で有りますので生活は苦しい訳ですね・・。
エージェントさんもその辺を理解してくださるところと、「・・んなもん、勝手に飲みたいから飲んでるに過ぎんでしょ?」と言うような態度のところと両方です。人気が出たからとバラでしか送って来なくなったエージェントさんは当然後者でして、結構多いんですね・・。ワインの値上がりが続く中、中々に厳しい状況です。ただ、このロベール・シリュグに関しましては、余り値上がりしていません。
素晴らしいパストゥーグランとブルゴーニュを飲んだ後で、この村名ヴォーヌ=ロマネを飲むと、やはり「格の違い」をまざまざと見ることになるのと、
「ヴォーヌ=ロマネがコート・ド・ニュイのトップの生産地である」
ことを感じさせてくれます。

やはりそれは、ワインのバランスに有るのでしょう。何も突出していないのに、しっかり有って、その上でバランスをしていて、そのパレットや構造は他のアペラシオンよりも大きい・・ことに気付きます。
先だってもジャン=ルイ・ライヤールのヴォーヌ=ロマネを一推しにさせていただき、「理想のヴォーヌ=ロマネの姿」であると・・書かせていただきました。非常に旨いワインです。
似たようなタイプで有ることは間違い無いんですが、ライヤールのヴォーヌ=ロマネ2015が、一途な面を隠さないのに対し、シリュグのヴォーヌ=ロマネ2015は、柔らかで細やかな複雑性に富んでいます。おそらくその辺は、シリュグのヴォーヌ=ロマネが複数の区画をかなりブレンドしていることに由来し、このコラムの上の説明にある様に、オー・レア、レ・シャランダン、レ・バロー、オー・コムネ等の畑によります。
オー・レア、レ・ジャッキーネは南のニュイ=サン=ジョルジュ近く下部、レ・シャランダン、レ・ヴィニョーは北のヴージョ近く下部、レ・バローは西(上)のクロ・パラントゥーの上部、オー・コムネは中央部(東)の下部と、まぁ・・中央部はきら星の如きグラン・クリュが集まっていますから無理だとしても、
「ヴォーヌ=ロマネの東西南北ブレンド!」
が織りなす、正にヴォーヌ=ロマネの複雑精緻さを集めたもので出来上がっているんですね。これはある意味、非常に不可能なことをやってしまっている訳です。
この美しいルビーからのソフトでシルキーなテクスチュア、僅かに官能的なアロマがノーズに飛び込んできて、心がズキンっと痺れます。
「・・あぁ・・やっぱりヴォーヌ=ロマネ、好きだよなぁ・・」
と思わせてくれるでしょう。
シャンボール=ミュジニーの白くてツヤツヤとしたテクスチュアもそれなりに持ち、モレ=サン=ドニのワイルドなニュアンスをさらにエレガントさに磨きを掛けて持ち、ジュヴレの鉱物的なニュアンスも、さらに複雑精緻にして持っているような、そんな総合バランスに長けた素晴らしい味わいでした!
2015年のロベール・シリュグは、今までの集大成と言えるんじゃないかと思います。素晴らしい出来でした。是非とも飲んでみてください。超お勧めです!
● 2018 Chambolle-Musigny les Mombies
シャンボール=ミュジニー・レ・モンビエ
【超エレガントなシャンボール=ミュジニー村名!国道沿いの最下部にあるレ・モンビエから上品で美しい、そしてしなやかなシャンボールに仕上げました!】

今までで最高・・は当然ながらこの村名シャンボール(レ・モンビエ)にも当てはまります。これほどまでにしなやかで美しくとても上品で・・余韻の最後の最後まで瑞々しさが感じられたのは・・初めてです。
まぁ・・村名ヴォーヌ=ロマネより高い価格を付けていますので、造り手としてもそれだけ自信が在るから出来ることですよね。
ですが、今までこんなに柔らかく上品で、細かなディテールが伝わって来ることは・・リリース直後には有りませんでした。パッキパキでしたから・・あ、この下の以前のレヴューにも書いてますよね?
「2~3年置くべし」
と。
2018年ものも確かに2~3年寝かせるとさらに上昇するでしょう。しかしながら、以前のレヴューで2~3年と言っていたのは、理由が異なるんですね。単に、「硬いから」です。それが2018年ものではその硬い殻を除いてくれていますので、美しい躯体がクッキリハッキリ見ることが出来るんですね。
なので、今飲んでいただいても結構です。むしろこの素晴らしい果実を思わせる「瑞々しさ」は今の方が判ると思いますよ。
それに、
「村名シャンボールで1万オーバーは・・なぁ・・」
と思っていたので、意地で下げちゃってますので、非常にお買い得でも有ります(^^。
ただし・・間違えないように言わせていただきますが、元々シャンボール=ミュジニーは硬い質です。なので、村名ヴォーヌ=ロマネほどの柔らかさには届かないです。シャンボール=ミュジニーとしてはとても柔らかでとっつき安く、ミネラリティの美味しさをたっぷり感じられると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧め!
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド67号は 今飲んで 88+ ポテンシャル 89+ 飲み頃予想 今~2033!】 すみません・・こちらも少なくて飲めていません。ワインライターの山本昭彦さんは90ポイント付けています。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2018 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
【今までで最高の出来です!滅茶美味しい!しなやかでフカフカした柔らかなテクスチュア!上品で質の良さが漂う余韻!So2の少なさも!】

この20年間のシリュグのA.C.ブルで、一番美味しいと思います。見事です!・・何せパキパキ硬い部分がゼロですから・・質の良さ、上品さがモロに見えてしまいます。
反対に言えば、葡萄の質が良いからこそ、そのように仕上げることが出来たとも言えます。
2018年もののブルゴーニュワインは、本当にテイスター泣かせです。開けてみなければ・・飲んでみなければ何も判らないはず・・と感じます。
グロ・フレールは芯のしっかりした強いスタイル・・濃いと言うのではありません。そしてこのロベール・シリュグは滅茶エレガントで上品・・強さなどと言う言葉は全く出てくる下地が有りません。
因みに2017年のA.C.ブルの写真と比較してみると・・どうです?・・2017年ものも以前に比べれば美しさが前面に出た、好ましい仕上がりでした。が、2018年もののような「しなやかさ」「やわらかさ」「アロマのスピードの速さ」「瑞々しさ」の各レベルには程遠く及びません。
「こりゃぁ・・旨い!」
と言っていただけるはずです。
まぁ、敢えて言うなら・・勘違いされると困りますが、ラマルシュが持つ柔らかさに近いものが有ります。いや、ラマルシュはもっとずっと淡いです。でも「ドライさとふんわり感」は似通っているかも・・しれません。ラマルシュに比較すれば濃いですが、そもそもシリュグは濃い味わいでは有りませんし、強く無いですから・・はい。
アルノーや奥さんのソフィー、そしてニコラ・フォールやアメリー・ベルトーまで巻き込んだ若者たちの活躍が、この非常に・・非常に好ましい仕上がりの2018年ものロベール・シリュグの味わいに生かされている・・これを、「今までで最高!」と言えないでどうする?・・そう思います。是非ご検討くださいませ。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【万全の美味しさ!美しくヴォーヌ=ロマネ的フィネスに満ちています!】
少しだけタイトに締まっている現況ですが、時間の問題かと思います。しっかり休めてお楽しみください。
このところ思うのは、例えばグロ・フレールの最近のピノは、全くSo2を使わずに、ものすごく香るワインに仕上げています。
そこから言えば、このA.C.ブルはややタイトで、グロ・フレールのようには香らないんです。
しかし・・しかしですね・・
「じゃぁ、生成されてしまったSo2成分の量はどうなのよ?」
みたいな部分が有りましてね。
むしろリリース直後のこのタイミングだと、シリュグの方が少ないかもしれない・・と、noisy の身体が申しております。少しだけ締まってるのは消せないんですけどね・・。
とても良い仕上がりです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガントなエキス系、しかもヴォーヌ=ロマネ的な雰囲気も感じさせてくれます!】
ワインの美味しさは人それぞれ、その価値観も様々です。ある人はAと言うワインを素晴らしいと言うが、またある人はAと言うワインは美味しく無いと言う・・。
勿論、そのAと言うワインは同じ造り手の同じ年代の同じワインであるけれど、果たしてそのワインの味わいは同じものなのかどうか?・・非常に疑問に思えることも有ります。
例えば noisy の店では、商品の保存は勿論、お客様にそのワインが渡るまで・・発送にもたっぷり気を付けています。
しかし人により、その行為は「冗長」だったり、あるいは「不足」だったりする訳で、その行為を好意的に捉えていただけるお客様が今のnoisy のお客様でも有りますし、やや好意的では無くとも、何とか我慢出来る方がご注文をくださるんだと思うんですね。
なので、梱包が過剰だと思われる方は、「簡易梱包で」と通信欄で記載される方もいらっしゃいます。梱包は単に割れないだけでは無く、輸送中の様々な状況からの保護を意図していますから、冷え過ぎたり、温まってしまうことから出来る限り避けることを試みている訳です。運送会社との値上げ要請を含む様々なやり取りも、お客様のご存知無いことかと思いますが、
「単にA地点からB地点にワインを移動する」
と言うことが、如何に難しいことかを感じさせられます。
そのAと言うワインが、すべての方に出来るだけ良い状態で届けられてこそ、
「Aと言うワインは素晴らしい」
「Aと言うワインは美味しく無い」
と言う議論や比較がようやく成り立つわけですね。

このところは毎年のように、シリュグのACブルゴーニュが近年で最高・・と言って来ました。2015年は・・
「今までで最高です!」
・・(^^;;
ヴォーヌ=ロマネのワインを彷彿とさせる非常に柔らかで優しい酸のレベルに優しいスパイス感が漂い、赤や紫の果実や花、突出しないが見事なバランスのミネラリティが、非常にドライなのにそれを言葉にすることさえ忘れるような旨みのエキスが感じられます。当然ながら余韻の長さもしっかり有り、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言葉が出てしまうでしょう。
「・・あのガチガチに硬かったシリュグは一体どこに行ってしまったんだ?」
と思ってしまいます。
そして、決してリキュールなどの強さも感じさせない、実にエレガントな液体からのしなやか且つピュアなアロマが漂います。部屋の中もそんな心地良いアロマが残留しますから、ワイン好きにとっては最高のシュチュエーションでしょう。ワインが嫌いな方には単に「ワイン臭っさ~」で終わってしまうかもしれませんけどね。それだけ高級エステル化合物として、良い香りを放出している素晴らしいワインだと思います。是非飲んでみてください!ロベール・シリュグ、最高の出来になったと思われる2015年です!
以下は2014年の「万全」なACブルゴーニュのレヴューです。
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2013年のしっかりエキスのブルゴーニュワインらしい味わいも見事でしたが、2014年はもう万全ですね。おそらくですが、
「いつ飲んでも美味しい!しかも飲むたびに少しずつ違う姿を見せてくれる!」
可能性が大な、素晴らしい仕上がりです。
以前の記事を読み返してみて気付きました。2009年ものだったか、それまでややクラシックで硬い味わいだったシリュグの下級クラスですが、驚くようなソフトなテクスチュアと伸びやかさを得ていたんですね。
時を同じくしてリアルワインガイド編集長の徳丸さんと、
「いや~・・シリュグのACブルにはぶっ飛びましたよ~・・」
と言うと、
「そうなんだよね~・・ガラッと変わってビックリした!」
みたいな会話を編集部でしたのを覚えています。
で先程、普段はあまり読まないエージェントさんの資料に目をやると、
「数年前からDRCが現在使用しているものと同じ選別機械を導入したことにより、ヴィンテージの出来に関わらず、雑味や青味のない甘く熟した果実だけを選別できるようになり、品質が飛躍的に向上しました。」
と有るじゃぁ無いですか。
ふむふむ・・なるほど・・選別を厳しくできるようになったのが、硬かった味わいをソフトに、ジューシーにしたのか・・と理解したんですね。
確かに、フーリエが2006年以降、劇的にトップに上り詰めたのとも、違う感覚を貰った訳です。ある程度の量を生産できるシリュグにとっては、高性能な選別機の存在の寄与は大きかったんでしょう。で、上記のような会話が成立したんですね。
2014年もの、凄く旨いです。パストゥグランも素晴らしいが、ACブルも素晴らしいです。幾分、今は締まっているとは言え、質の良い見事なフレーヴァーがすでに居座っていますし、ドライだけれどしっかり膨らみ、旨みも2013年もののように根底にたっぷり有るんです。なので、
「おそらく今までで最高のACブル!」
になったか、ほぼ同様の品質とさせていただきたいと思います。是非飲んでくださいね。超お勧め!美味しいです!
以下は以前のコメントです。
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ホント、昔は硬いワインでね~・・90年台から2000年頃までは、到着しても仕入れず、半年から1年後にようやくロット条件付けてもらって・・販売していました。
1600円とか・・そんな感じだったと思いますよ。昔からのお客様はご存知なんじゃないかと思いますが。
2009年からは劇的にソフトになり、飲みやすく、しかもポテンシャルの感じられるワインに成りましたし・・
何と言ってもリアルの徳丸さんがね・・安くて旨いぞ~!と大宣伝しちゃいましたから・・
ある意味、noisy はそのアオリをモロに喰らって余り売れなくなっちゃいました・・残念~・・
そんなシリュグのエレガントなACブルも昨年までは何とか耐えて3千円を付けないようにと・・利益率を落としてまで頑張っていましたが、ど~もエージェントさんにはその気は無いようで・・2013年、ついに諦めました!・・・3千円超えです。
しかし、飲んでみれば非常に良く出来ています。やはりヴォーヌ=ロマネ近郊のワインらしく、
「低酸度」
「高密度」
な素晴らしい味わいをしています。
低酸度と言っても、他の村との比較として、少し低いということで、酸が不足しているということでは有りません。むしろそれが特徴・・酸っぱく刺すような酸は余り無い・・ということですね。
そしてやはりこの村特有の皮革のスパイシーなニュアンスが有り、これが熟成とともに複雑性を発揮してくれるわけです。
現状、少し早いとは言えますが、飲めないことは全く無いです。飲み進めて行くうちに徐々に解れてきて、滑らかさ、艶やかさを増してくる・・とお考えください。
何しろですね・・・ヴォーヌ=ロマネの造り手がACブルゴーニュを出す・・もしくはその下まで造る・・と言うのは少ないんですよ。希少な造り手です。そしてやはり良い造り手は大変な年でもキチンと仕上げてきますね!さすがでした。お奨めします!量は無いので・・お早めにご検討ください。
● 2018 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【滅茶美味しい!硬さの無くなったしなやかさが、果実本来の美味しさをスムースに感じさせてくれます!アロマもスピード早く、相当にナチュラルです!】

どうでしょう?・・この「潤い」を感じさせる見事な色合い!・・まるでしなやかささえも目に見えるようじゃないですか・・。
そうなんですよ・・2018年のロベール・シリュグは滅茶しなやかで、滅茶上品で、滅茶瑞々しいです!・・どれもこれも・・。
なので今まですと、一抹の硬さを感じながらも、
「おそらくお客様が飲まれる頃にはだいぶ柔らかさも出て来ているはず!」
と言う予想を胸において、レヴューを書いていた訳ですね。
そもそもシリュグさんちのワインが甘かったことは一度もないですから、残糖による滑らかさ、角を消した味わいにはならない訳で、そこに硬さが入ってくると・・年によっては、「しばらく置いた方が良い」と言う判断もあった訳です。
ですが2018年ものには、それは言わなくて良いし、しかもアルコール分は13度と・・理想の仕上がりです。
1/3ほど入ったガメのスタイリッシュさと、2/3のピノ・ノワールの質的な美味しさがちょうどバランスしているような感じで、実に旨いです。
グラスの写真も2014年まで遡れますから、是非比べてみて下さい。どれだけ違うか!・・目でも判ると思います。価格も出していますので非常にリーズナブルかと。是非飲んでみて下さい。お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶美味しいです!今すぐ飲むならA.C.ブルより旨い!この瑞々しく美しい酸の余韻に触れてみてください!】
べらぼうに旨いです!・・ってパスグラでもそこそこの価格になってきてしまいましたが、この出来じゃ・・仕方が無いと思いますよ。薄くて平板で酸っぱいだけのパスグラじゃ在りません。
以前のA.C.ブルと比較しても、総合的にみて、全く劣らないと思います。味わいレヴューは・・以前とまったく同様のことを書いてしまったので・・消しちゃいました。以下の以前のレヴューをご参考にされてください。
以下は以前のレヴューです。
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【いや~・・これで充分!・・と思ってしまうに違いありません。温かみの有るヴォーヌ=ロマネ的味わいが、ややひんやりとした冷涼感に包まれています!】
美味しいですね~・・パキッとした硬さが有った・・むしろその硬さがシリュグのワインの特徴でも有った訳ですが、それが嘘のように、濡れて色っぽさと女性的な柔らかさを感じさせてくれます。
ACブルゴーニュよりも冷涼感が有り、その意味ではメオ=カミュゼのワインが持つエレガンスが見事な冷涼感にも相通じるものが有りました。
昨今の安価バージョンのブルゴーニュ・・・例えばコトー・ブルギニヨン、グラン・ドルディネール、パストゥーグラン、アリゴテの品質向上は凄いですよ。他のコラムでも書きましたが、
「狭い土地・畑でどうせ造るんだから、ブルゴーニュらしい品質の高いものを」
と言う認識なのでしょう。
もっとも、まだまだ意識の低い生産者もいますから、noisy が扱う様な造り手に限ったことでは有ります。
色合いもこれですよ?・・かなりのものでしょう?・・赤い小果実をイメージ出来、しかも骨格もしっかり、非常にドライながらも旨みがしっかり感じられ素晴らしく旨いです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は2014年、初登場時のパストゥーグランのレヴューです。
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【日本初上陸?!初めて飲みました!・・ガメイ1/3、ピノ・ノワール2/3が織りなすエレガンスに注目!】
「わおっ!」
な味わいです。素晴らしいと思います。ブルゴーニュ・ピノ・ノワールに負けてないどころか、
「ん~・・こっちの方が好きかも!」
と言わせられ兼ねないほど、中盤以降の立ち去る姿の美しさ、エレガンスが素敵です。
色合いも素晴らしいですよ。本当にACブルゴーニュに負けてないです。現時点の美味しさオンリーじゃACブルを喰っちゃうかもしれません。
上質なわずかにやや黒いチェリーな果実味(ベリーじゃ無い・・と言うことは、もっと濃いめ)を持ち、絶妙なバランスの中域、その膨らみ、フィネス有るミネラリティを振りまきつつ、柔らかな印象を感じさせる余韻。ドライで酸っぱく無い、見事な味わいでした。
実は時間が取れずにACブルと一緒にテイスティングしてますから、このポテンシャルの高さは身に染みて感じています。2014年の健康的で充実した味わいは、少しのガメが入ることによって、より高みへバランスを持って行ったようです。
このパストゥグランもどうやら初上陸でしょうか。是非お早めにどうぞ!リーズナブルです。そして、けっして「薄~い」「弱さを感じる」味わいでは有りません。お勧めします!
● 2019 Bourgogne Passetoutgrain Pinot Noir (Rose)
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ピノ・ノワール(・ロゼ)
【桜色の少し淡く美しい色合い!でも芯はしっかりしています!2019年ものの走りだと思って下さい。】

ブルゴーニュのロゼは余り出回らないので結構・・人気なんです。そもそも余り見ないでしょう?相当昔ですが、クロ・デ・ランブレイが出した、おそらく上級キュヴェのセニエで造ったに違いないロゼの美味しさにひっくり返りましたが、こちらはそこまでなコンセプトでは無いにせよ、しっかり出来た、
「黒葡萄を白葡萄用の手順(に近い形)で仕込んだワイン」
です。
フラワリーで活き活きとしています。ボリューム感も適度に有ります。このロゼだけはアルコール分が14度で、ボディと芯を演出するために上げ気味にしたのかもしれません。そして余韻がまた・・いや、このロゼに限りませんが、長く持続する余韻が非常に瑞々しく潤いが有ります。もう・・普通に美味しいです・・が・・
「これ、10年位放りっぱなしにしておくと面白い結果が出そう!」
な顔をしていますんで、今飲んで良いですが、数年間寝かせると、奥にある官能的なニュアンスが出て来て楽しいとも思います。リーズナブルな価格で提供させていただきますので是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【数の無いパスグラのロゼです!ブルゴーニュ・ピノのロゼって、大当たりになる可能性有りです!】 少ないので飲まずに出します。ブルゴーニュ・パスグラのロゼは、上級キュヴェの果汁が入る可能性を残しているので・・滅茶美味しい場合が結構に有ります。
気軽にスイスイ飲めるのに・・アフターの気品に酔いしれる・・みたいな「美味しい思い」を経験したことが結構に有ります。ご検討くださいませ。
以下は初リリース時のレヴューです。
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【こちらも・・何故か旨い!・・でもアリゴテに比べるとほんの少しだけ飲み頃が先!】

我々にしてもそのようなことは往々にして有り、どうしても入ってきた価格に何%かを乗せて販売する・・ただそれだけのこと・・になってしまいがちな部分は存在します。
エージェントさんはどうしても・・そうなってしまいます。
しかし、ワイン屋としますとそれだけでは無い・・どうしても「品定め」と「価格決め」、もしくは「扱いの決定」をしなくてはならないんですね。
なので、エージェントさんはバイヤーさんの段階ではそれなりには考えたとしても、中々ね・・品定めは出来ないんですよね。
だから、自社のワインしか飲まない方々・・非常に多いですが、もう価格設定が酷いです。
「この出来でこの価格?・・無いでしょ。」
「こんなに素晴らしいのにこの価格?・・全部頂戴!」
・・これが出来ないとワイン屋商売、中々に辛いものになってしまう訳です。
初登場のパストゥグラン・ロゼです。何しろパストゥグランの畑ものですんで、全然期待してなかったんですが、結構これが旨いんですよ!
名前もパストゥグランですし、そんなに安くは無い・・いや、高くも無いんですが、やはり通常は素通りしたいところです。
でも、さすがシリュグと言うべき、素晴らしい仕上がりでした。30分ほどで大分出てきます。ボディが膨らんできて、桜っぽい、淡い、美しいロゼ色から、硬さが抜けて行きます。非常にしなやかになってきます。
エキスバッチリの味わいで、これは良いです。あと15分早く柔らかくなってくれるとね・・有り難いんですが、まぁ時間の問題でしょう。
桜の花、実、ベリー・・の果実感、透明感のあるミネラリティと非常に綺麗な仕上がりです。飲んでみてください。実は結構・・な推しです。数は全然無いです。ご検討くださいませ。
● 2014 Vosne-Romanee 1er Cru les Putit Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2013年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2013年ものをリアルワインガイド第51号は89 91 2020~2035 の評価です。
いつもしなやかで美味しいヴォーヌ=ロマネ・・2012年ものをリアルワインガイド第47号は90 91+ 2018~2038、2013年ものをリアルワインガイド第51号は89+ 91+ 2020~2038と評価しています。
ヴォーヌ=ロマネV.V.はリアル第51号で2013年もの 89 92 2022~2042、リアル第47号で 90+ 92 2018~2040 と言う評価でした。ポテンシャル基礎点92ポイントの素晴らしい村名ヴォーヌ=ロマネです。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第51号では2013年ものを89 93 2023~2048、第47号では2012年ものを9294 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2013年ものはリアルワインガイド第51号で92 96 2025~2055、2012年ものはリアルワインガイド第47号で94 96+ 2024~2055でした。
2014年の下級クラスは、2013年のエキシーな味わいの上に、確実に清楚な果実の風味を溶け込ませた素晴らしい味わいでしたので、上級キュヴェも間違い無い味わいと想像しています。是非ご検討くださいませ。
● 2019 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【大きく変わったドメーヌ・ロベール・シリュグの先兵!ナチュラルでピュア、柔らかなテクスチュアを上品に、健康的に表現しています!】

今は2020年ですから、noisy が初めてインターネットにホームページを開いてから25年の月日が経っています・・そりゃぁアチコチが痛い訳だ・・(^^;;
もっとも1995年当時は、html言語は少しは知っていても自由自在になる訳でも無く、ましてや通信費が膨大ですから、いちいちページをアップしてから確かめる・・なんてことは出来ず、一度ネットに繋いだら目的のページに何とかたどり着き、ページをダウンロードしてからオフラインで見る・・なんてね・・。
「じゃぁアップロードしなくても同じじゃん!」
まぁ・・無駄なことを随分やったものです。電話代もX万円になってしまって・・バレて怒られたような記憶が有ります。
四半世紀も経過しますと状況、事情は相当に変化してしまいます。ネットのワイン屋としては相当な老舗では有りますが、
「noisy ?・・何それ?・・美味しいものなら一口もらおうか・・」
そんな落語のようなものでして、知る人ぞ知るがほとんど知られていないのが実情です。まぁ、自分自身は相当頑張ったつもりなんですけどね。
造り手さんたちもおそらく同じでしょう。四半世紀もやっていると、
「そろそろ・・引退も視野に入れんといかんかな~・・」
と思われるでしょう。子供もそれなりに大きくなっているはずですし、子供がドメーヌをやりたいと言えば継がせてやりたいと思うsでしょう。
ましてブルゴーニュは田舎です、血縁、地縁が複雑に交錯しています。なので、
「ヴォーヌ=ロマネの生産者に留まらず、ブルゴーニュはかなりのドメーヌ同士が血縁関係にある」
と言え、歳が近いとなると話しも合うから仲も良いでしょうし、反対に世代が異なると、自分の引退以後のことも考え、兄弟の子とか、親類の子を継がせることも有るでしょう。
ドメーヌ・ロベール・シリュグは、ベルトー家、ジェルベ家とも仲が良いですから、ニコラ・フォールやアメリー・ベルトーともおそらく仲良くやっているはずです。そんな影響が目に見えて出て来たのが2018年ものだと・・noisy は考えている訳です。勿論それは2年ほど前から感じていましたが、それはこのアリゴテやロゼなどのベースのクラスで有り、A.C.ブルまでは行っていなかったことが、「激変」とまでは思えなかった理由でも有ります。
リキミのないフレッシュでピュア、エッジを感じさせないスムーズなアロマが心地良いです。もう・・数年前とは全然違います。パキパキ音がするんじゃないか?・・と思えるくらいのソリッドさを感じたことさえありますから・・はい。
酸のレベルは少し高目ですが、それはシャルドネと比較した場合で、アリゴテとしては低いです。なので、フレッシュさに加えて果実のリアルさを高めてくれているように思います。柑橘やハーブの心地良いアロマと、ミネラリティの高い味わいが特徴です。
非常に美味しいので・・これも飲んでみていただきたいですね。価格も頑張って出していますので、決して高く無いと思います。ロベール・シリュグ唯一の白ワインです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【げげ・・かなり・・素晴らしい!!酸っぱいだけのアリゴテじゃないぞ!ポテンシャルもかなり高いです!】
まぁ・・普通なら素通りするところです。数も無いのでさっさとね~・・と。
でも12本しかないのに・・飲んじゃいました・・ら
「げっ!旨い・・・」
ハッキリ言って・・ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテより旨いです!・・・まぁ、ドヴネよりは確実に落ちます・・(--
酸っぱいだけのアリゴテならね・・キールにして飲んでね・・とか書くんですけどね。
エージェントさんも実は期待していなかった・・と言うか、まぁ、品質定めが出来てないと言うか・・
まぁ、あまりその辺がお上手になられてしまうと、noisy の立つ瀬がどんどん削られてしまうので・・いいのよ、そのまんまで!・・ど~ぞ。
みずみずしく柑橘系の果実たっぷり、しかも、15分ほどでボディがブンブン膨らんでくる、目茶旨いアリゴテです。
コシュ=デュリにしてもアリゴテは目茶旨いですよね・・。ま、コシュ=デュリとは少しタイプが違いますんで、ドメーヌ・ルロワ系の味わいと思ってください。安くて旨い!売り切り仕舞いです!
● 2018 Vosne-Romane Vieilles Vignes
ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【2018年ものは飲めませんでした・・】

いや・・惚れ惚れする味わいでした。こんなに早くから美味しいとは・・ビックリです!
2017年ものの相当旨かったんですが2018年ものには叶わないですね。おそらくこのキュヴェも史上最高の仕上がりだと思いますよ。
色合いも是非比較してみてください。濃度が全然違いますから組成が全く異なる・・かと思いきや、決してそうでは無いんですね。2017年ものが持っている美しさ・・その延長上に、さらに柔らかさや上品さを加え、瑞々しさを思いっきり加えたのが2018年ものです。これほどに色合いが異なりますと、全く違うワインか、2013年ものとそれ以外を比較しているか?・・みたいな気になって来てしまいますよね?
しなやかで柔らかなタッチです。今までのシリュグのワインには無いニュアンスです。おそらく自然派的なアプローチも増え、醸造についても「選別」がキッチリできるようになったに違い在りません。なのでSo2も減らせる・・だから表情に曇りが無くなる・・ディテールが際立ってくるし、アロマはスムースに上がるようになる・・と言うことなのでしょう。
史上最高の出来で間違い無いでしょう。海外メディアもどの位の評価をするのか楽しみでは有りますが、そもそもシリュグさんのワインは、日本以外には余り輸出されていないようでして・・見当たらないんですね。
ですが、これほどまでに質が上がってくるとすると将来は判りませんよ。美味しいものは皆欲しい訳ですしね。今の内かもしれません。村名ヴォーヌ=ロマネとしても非常に安いと思います。超お勧めです!是非飲んでみて下さい。
なお、村名ヴォーヌ=ロマネV.V.ですが、引き取りが遅く成ったら・・減らされてしまいましたので飲めなくなってしまいました。申し訳ありません。ですが、V.V.では無いヴォーヌ=ロマネでこれだけの美味しさを見せていますので、間違いないと思います。こちらも是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【滅茶苦茶に純粋なピノ・ノワールです・・ちょっとビックリするはず!】

え~・・間違って2015年もののV.V.を開けてしまったので、急遽2017年のV.V.を飲みなおしたと言う暴挙でした。
で、この純粋さの系譜をしっかり確かめさせていただいたんですが・・すみません・・ちょっとトラブルが有りまして、内容を書いている時間が取れません。
後で書き足しますので・・。でも是非この「滅茶純粋な味わい」に触れてみていただきたい!・・と思っています。お勧めです!

純で艶っぽい・・ヴォーヌ=ロマネらしい温度感を持ったフィネス溢れるワインです。バランスも最高です!
ちょっとトラブルが有りまして・・コメントを書いている時間が無いので、後で書かせていただきます。滅茶美味しいので「超お勧め」です!
【ここから加筆しました!】
この、まだ夏の余韻が残る、ワイン消費には厳しい時期では有りますが、何故か非常に忙しいんですね。消費税増税関連も・・純然たる消費者の方々には想像もできない事象かもしれませんが、何かしらトラブルが有るものでして、謀殺されています。
そんな中、歴史あるワインのインポーターであるAMZ社の会長、松田豊さんが亡くなられました。知らせを聞いて「ドキッ」としたのは言うまでも有りません。余り体調が優れないようだとは聞いていたんですが、まさかこんなに早く逝かれるとは思いもよりませんでした。
先日、お別れに行ってまいりました。本当に小さくなられていて、涙がこぼれました。
AMZさんとのお付き合いは本当に古く、会社がまだ白金に有ったころからのお付き合いです。その頃はまだ noisy も若造でロクにワインを売る力も無く・・それでもお取引をお願いに電話をさせていただくと、後に「日・仏・英・伊4ヵ国ワイン用語集」を出版された三谷太さんが出られ、
「当社は高級ワインのみの扱いですが大丈夫でしょうか?」
と尋ねられたのを覚えています。そんな言葉に多少なりともビビりましたが、そんなことでちびっていたら先にも後ろにも動けないので、
「勿論です!」
と返答させていただき、お取引が始まったんですね。現フィネスさんの藤田さんがおられた富士発酵さんが会社をたたんでしまい、お取引をお願いする約束をしていたけれど連絡先が判らず出来なくなり・・と言うようなタイミングの後でした。
そもそもAMZさんの松田さんは、もともと・・大元のラック社にいらっしゃったはずで、ラック社も船会社の子会社だったと思います。その後はだいぶ変遷していますが、ブルゴーニュワインの販売に自信を持たれたんでしょう、独立されて会社を興され、今に至る訳です。
ある意味、日本のワインをここまで隆興させた第一世代の生き残りのお一人でいらっしゃいました。ここに至る道は平穏では無かったはずで、
「どうやってフランス国内と同じ状態でワインを輸入し日本国内でワインファンを増やして行くか?」
と言う、とんでもなく大きな命題に取り組まれたお一人です。
noisy も、折に触れてはAMZさんのワインテースティングにも出かけ、勉強させていただきました。海外からのゲストを招いてのテイスティング・・それこそアドヴォケイト誌のブルゴーニュ担当さんと会ったのも、確かそのテイスティングだったと思います。凄く勉強になりました。少なくとも、
「あ~・・有名なテイスターでもそんなレベルか・・」
とも思いましたし・・いや、偉そうな物言いでお気に障ったら大変申し訳ないですが・・
「少なくとも外人さんと日本人(自分)の感性は大きく異なる!」
と初めて認識できたわけです。そのテイスティングの後は、知り合い同士で大騒ぎでした。今の言葉で言うと、
「マジか・・あいつ!」
・・汚くてすみません・・。
まあ、それまでは、世界的に、一般的に「良い」と言われるワインが良いんだ・・と言うような、教え込まれるような生徒の立場でしかいられなかったものを、そこから一歩踏み出すことが出来た経験だったと思っています。
そんな、普通じゃ不可能な出会い、経験を多くさせてくださったんですね。本当に有難いと思っています。
そんなAMZ社が輸入し、ドル箱にもなったドメーヌがこのシリュグさんです。その昔は本当に知られていない造り手でした。90年台はフラッグシップの「グラン=ゼシェゾー」が全然売れず、
「noisy さん・・これ、買ってくれませんかね~・・」
と当時の担当のSさんにシリュグのグラン=ゼシェゾーをお願いされ、
「・・知らない生産者だし・・じゃ、ケースで買うからテイスティング出来る位、少し値引きしてよ・・」
みたいな話しをした覚えが有ります。
で、開けてみたらもう・・物凄く素晴らしいワインで、もう完全に舞い上がってしまいました。
A.C.ブルも良かったんですが、今とはだいぶ違って「硬い」タチで、10カ月ほど置くとしなやかになってくるので、リリース直後には仕入れずに、年が明けてからロット仕立てで仕入れてました。千円代でしたから・・そりゃぁそこそこ販売できましたよ。でも、何の因果かリアルワインガイドで大きく取り上げられるようになってからは、却ってやり辛くなってしまいました。
それでも今まで余り変わらなかったシリュグでは有りますが、2017年ものを飲むと、この何年かの変化が良く判ります。
そもそも、村名ヴォーヌ=ロマネにしても、また、ヴォーヌ=ロマネV.V.にしましても、今までよりも、
「色合いが相当に淡い!」
ですよね?
そして、実は間違えて2015年の村名V.V.も開けてしまったので、その変化が2015年頃からはじまっていたことにも気付きました。
「2015年と2017年の村名V.V.は、ものの見事に純な味わいと香りが同じ!」
なんですね。
余韻における「美しい水のニュアンスが長くたなびく」のが・・同じなんですよ。
で、これはどういうことかと言うと、
「So2の使用量が年を追う毎に減ってきている」
と言うことですね。
2015年時、出来の良い年でしたが、2017年ものに比較すると少し多めなんですね。2017年ものは非常に少なく、かつよりエレガントです。美しい水・・超美味しい水の余韻が全く同じと言うことは、余り変わっていないと言うことでは無く、So2使用量を減らせるような、より自然なアプローチを目指している・・と言うことなんだと感じることが出来ました。
非常にヴォーヌ=ロマネらしく判りやすい村名ヴォーヌ=ロマネと、上級キュヴェ、例えばグラン=ゼシェゾーとか、軽やかで超エレガントなプティ=モンに通じるような、収穫量の少なさ、選別の厳しさから来る高質感が感じられる村名ヴォーヌ=ロマネV.V.でした。熟したら非常に面白い存在になるんじゃないかと期待しています。
少し暗い内容の文章になってしまいましたが、先人たちの偉業、そして関わり合いも少しだけ知っていただければと思っています。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】 なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2018 Vosne-Romanee 1er Cru les Putit Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【ドメーヌ・ロベール・シリュグの2枚目の看板です!2018年はおそらく相当に素晴らしいはず!WRの山本氏は94点と、グラン=ゼシェゾーの95点に肉薄!】
ん~・・これは飲みたかったなぁ・・いや、実際、2018年のシリュグがここまで良いとは思って無かったんですよ。嬉しい悲鳴では有るんですが、のんびりしていたので減らされてしまったキュヴェも有り、全く本意では無い状況なんですね。
元から良いと判っていれば、さっさと押さえに掛かるんですが、グラン=ゼシェゾーは雀の涙にもならないし、他は硬かったらどうしよう・・みたいな思いも有るし・・で。
しかしながら、2018年の他のキュヴェを見れば、もう二度と硬いシリュグには戻らないだろうと思います。そもそもこのシリュグさんちのプティ=モンは、ベルトー=ジェルベさんちのプティ=モンとニコイチだったのでしょうから・・ベルトー=ジェルベのプティ=モンとの比較は面白いんじゃないでしょうか?
大体にしてクロ・パラの真横の1級なんて・・もっと高くても納得していただけるんじゃないかとも思いますよ。現状から言えばむしろ安過ぎるかと。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第67号は、今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2040!ライターをされていた山本昭彦氏は94ポイント! 】
こちらも数が無く、飲めませんで申し訳ありません。かのクロ・パラントーとリッシュブールに接する素晴らしい畑です。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2018 Grands-Echezeaux Grand Cru + Vosne-Romane 1er Cru les Putit Monts
Grands-Echezeaux Grand Cru + Vosne-Romane 1er Cru les Putit Monts
【超希少です!合計2本のセット価格です。】
大転換点となったに違い無い2018年もののドメーヌ・ロベール・シリュグ、トップ・キュヴェです。まぁ、そんな大それたことを言っておきながら・・なんですが、ある意味、このグラン=ゼシェゾーの姿をそのまま他のキュヴェに投影しているかのような味わいだと思っていただけると近いのではないか?と思っています。
このトップ・キュヴェの姿が有るからこそ、他のキュヴェの未来を想像しやすい・・そんな気がしています。購入できるかどうか・・は運次第かな?・・ご検討くださいませ。グラン・クリュ・グラン=ゼシェゾー1本とヴォーヌ=ロマネ1級レ・プティ=モン1本の2本セットです。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド67号は、今飲んで 93+ ポテンシャル 94+ 飲み頃予想 2022~2045!ライターをやられていた山本昭彦氏は96ポイントと弾けてます!】
まぁ・・noisyはどうせ飲めないので・・昔はいっぱい有ったんですけどね・・今回はそれでも今までの「倍」、いただきました。
グラン=ゼシェゾー1本とプティ=モン1本の小さなアソートです。可能なら他のキュヴェもよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2018 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【げげ・・かなり・・素晴らしい!!酸っぱいだけのアリゴテじゃないぞ!ポテンシャルもかなり高いです!】

まぁ・・普通なら素通りするところです。数も無いのでさっさとね~・・と。
でも12本しかないのに・・飲んじゃいました・・ら
「げっ!旨い・・・」
ハッキリ言って・・ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテより旨いです!・・・まぁ、ドヴネよりは確実に落ちます・・(--
酸っぱいだけのアリゴテならね・・キールにして飲んでね・・とか書くんですけどね。
エージェントさんも実は期待していなかった・・と言うか、まぁ、品質定めが出来てないと言うか・・
まぁ、あまりその辺がお上手になられてしまうと、noisy の立つ瀬がどんどん削られてしまうので・・いいのよ、そのまんまで!・・ど~ぞ。
みずみずしく柑橘系の果実たっぷり、しかも、15分ほどでボディがブンブン膨らんでくる、目茶旨いアリゴテです。
コシュ=デュリにしてもアリゴテは目茶旨いですよね・・。ま、コシュ=デュリとは少しタイプが違いますんで、ドメーヌ・ルロワ系の味わいと思ってください。安くて旨い!売り切り仕舞いです!
● 2018 Bourgogne Passetoutgrain Pinot Noir (Rose)
ブルゴーニュ・パストゥグラン・ピノ・ノワール(・ロゼ)
【数の無いパスグラのロゼです!ブルゴーニュ・ピノのロゼって、大当たりになる可能性有りです!】
少ないので飲まずに出します。ブルゴーニュ・パスグラのロゼは、上級キュヴェの果汁が入る可能性を残しているので・・滅茶美味しい場合が結構に有ります。
気軽にスイスイ飲めるのに・・アフターの気品に酔いしれる・・みたいな「美味しい思い」を経験したことが結構に有ります。ご検討くださいませ。
以下は初リリース時のレヴューです。
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【こちらも・・何故か旨い!・・でもアリゴテに比べるとほんの少しだけ飲み頃が先!】

我々にしてもそのようなことは往々にして有り、どうしても入ってきた価格に何%かを乗せて販売する・・ただそれだけのこと・・になってしまいがちな部分は存在します。
エージェントさんはどうしても・・そうなってしまいます。
しかし、ワイン屋としますとそれだけでは無い・・どうしても「品定め」と「価格決め」、もしくは「扱いの決定」をしなくてはならないんですね。
なので、エージェントさんはバイヤーさんの段階ではそれなりには考えたとしても、中々ね・・品定めは出来ないんですよね。
だから、自社のワインしか飲まない方々・・非常に多いですが、もう価格設定が酷いです。
「この出来でこの価格?・・無いでしょ。」
「こんなに素晴らしいのにこの価格?・・全部頂戴!」
・・これが出来ないとワイン屋商売、中々に辛いものになってしまう訳です。
初登場のパストゥグラン・ロゼです。何しろパストゥグランの畑ものですんで、全然期待してなかったんですが、結構これが旨いんですよ!
名前もパストゥグランですし、そんなに安くは無い・・いや、高くも無いんですが、やはり通常は素通りしたいところです。
でも、さすがシリュグと言うべき、素晴らしい仕上がりでした。30分ほどで大分出てきます。ボディが膨らんできて、桜っぽい、淡い、美しいロゼ色から、硬さが抜けて行きます。非常にしなやかになってきます。
エキスバッチリの味わいで、これは良いです。あと15分早く柔らかくなってくれるとね・・有り難いんですが、まぁ時間の問題でしょう。
桜の花、実、ベリー・・の果実感、透明感のあるミネラリティと非常に綺麗な仕上がりです。飲んでみてください。実は結構・・な推しです。数は全然無いです。ご検討くださいませ。
● 2017 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【滅茶美味しいです!今すぐ飲むならA.C.ブルより旨い!この瑞々しく美しい酸の余韻に触れてみてください!】

べらぼうに旨いです!・・ってパスグラでもそこそこの価格になってきてしまいましたが、この出来じゃ・・仕方が無いと思いますよ。薄くて平板で酸っぱいだけのパスグラじゃ在りません。
以前のA.C.ブルと比較しても、総合的にみて、全く劣らないと思います。味わいレヴューは・・以前とまったく同様のことを書いてしまったので・・消しちゃいました。以下の以前のレヴューをご参考にされてください。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【いや~・・これで充分!・・と思ってしまうに違いありません。温かみの有るヴォーヌ=ロマネ的味わいが、ややひんやりとした冷涼感に包まれています!】
美味しいですね~・・パキッとした硬さが有った・・むしろその硬さがシリュグのワインの特徴でも有った訳ですが、それが嘘のように、濡れて色っぽさと女性的な柔らかさを感じさせてくれます。
ACブルゴーニュよりも冷涼感が有り、その意味ではメオ=カミュゼのワインが持つエレガンスが見事な冷涼感にも相通じるものが有りました。
昨今の安価バージョンのブルゴーニュ・・・例えばコトー・ブルギニヨン、グラン・ドルディネール、パストゥーグラン、アリゴテの品質向上は凄いですよ。他のコラムでも書きましたが、
「狭い土地・畑でどうせ造るんだから、ブルゴーニュらしい品質の高いものを」
と言う認識なのでしょう。
もっとも、まだまだ意識の低い生産者もいますから、noisy が扱う様な造り手に限ったことでは有ります。
色合いもこれですよ?・・かなりのものでしょう?・・赤い小果実をイメージ出来、しかも骨格もしっかり、非常にドライながらも旨みがしっかり感じられ素晴らしく旨いです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は2014年、初登場時のパストゥーグランのレヴューです。
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【日本初上陸?!初めて飲みました!・・ガメイ1/3、ピノ・ノワール2/3が織りなすエレガンスに注目!】
「わおっ!」
な味わいです。素晴らしいと思います。ブルゴーニュ・ピノ・ノワールに負けてないどころか、
「ん~・・こっちの方が好きかも!」
と言わせられ兼ねないほど、中盤以降の立ち去る姿の美しさ、エレガンスが素敵です。
色合いも素晴らしいですよ。本当にACブルゴーニュに負けてないです。現時点の美味しさオンリーじゃACブルを喰っちゃうかもしれません。
上質なわずかにやや黒いチェリーな果実味(ベリーじゃ無い・・と言うことは、もっと濃いめ)を持ち、絶妙なバランスの中域、その膨らみ、フィネス有るミネラリティを振りまきつつ、柔らかな印象を感じさせる余韻。ドライで酸っぱく無い、見事な味わいでした。
実は時間が取れずにACブルと一緒にテイスティングしてますから、このポテンシャルの高さは身に染みて感じています。2014年の健康的で充実した味わいは、少しのガメが入ることによって、より高みへバランスを持って行ったようです。
このパストゥグランもどうやら初上陸でしょうか。是非お早めにどうぞ!リーズナブルです。そして、けっして「薄~い」「弱さを感じる」味わいでは有りません。お勧めします!
● 2017 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
【万全の美味しさ!美しくヴォーヌ=ロマネ的フィネスに満ちています!】

少しだけタイトに締まっている現況ですが、時間の問題かと思います。しっかり休めてお楽しみください。
このところ思うのは、例えばグロ・フレールの最近のピノは、全くSo2を使わずに、ものすごく香るワインに仕上げています。
そこから言えば、このA.C.ブルはややタイトで、グロ・フレールのようには香らないんです。
しかし・・しかしですね・・
「じゃぁ、生成されてしまったSo2成分の量はどうなのよ?」
みたいな部分が有りましてね。
むしろリリース直後のこのタイミングだと、シリュグの方が少ないかもしれない・・と、noisy の身体が申しております。少しだけ締まってるのは消せないんですけどね・・。
とても良い仕上がりです。是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【エレガントなエキス系、しかもヴォーヌ=ロマネ的な雰囲気も感じさせてくれます!】
ワインの美味しさは人それぞれ、その価値観も様々です。ある人はAと言うワインを素晴らしいと言うが、またある人はAと言うワインは美味しく無いと言う・・。
勿論、そのAと言うワインは同じ造り手の同じ年代の同じワインであるけれど、果たしてそのワインの味わいは同じものなのかどうか?・・非常に疑問に思えることも有ります。
例えば noisy の店では、商品の保存は勿論、お客様にそのワインが渡るまで・・発送にもたっぷり気を付けています。
しかし人により、その行為は「冗長」だったり、あるいは「不足」だったりする訳で、その行為を好意的に捉えていただけるお客様が今のnoisy のお客様でも有りますし、やや好意的では無くとも、何とか我慢出来る方がご注文をくださるんだと思うんですね。
なので、梱包が過剰だと思われる方は、「簡易梱包で」と通信欄で記載される方もいらっしゃいます。梱包は単に割れないだけでは無く、輸送中の様々な状況からの保護を意図していますから、冷え過ぎたり、温まってしまうことから出来る限り避けることを試みている訳です。運送会社との値上げ要請を含む様々なやり取りも、お客様のご存知無いことかと思いますが、
「単にA地点からB地点にワインを移動する」
と言うことが、如何に難しいことかを感じさせられます。
そのAと言うワインが、すべての方に出来るだけ良い状態で届けられてこそ、
「Aと言うワインは素晴らしい」
「Aと言うワインは美味しく無い」
と言う議論や比較がようやく成り立つわけですね。

このところは毎年のように、シリュグのACブルゴーニュが近年で最高・・と言って来ました。2015年は・・
「今までで最高です!」
・・(^^;;
ヴォーヌ=ロマネのワインを彷彿とさせる非常に柔らかで優しい酸のレベルに優しいスパイス感が漂い、赤や紫の果実や花、突出しないが見事なバランスのミネラリティが、非常にドライなのにそれを言葉にすることさえ忘れるような旨みのエキスが感じられます。当然ながら余韻の長さもしっかり有り、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言葉が出てしまうでしょう。
「・・あのガチガチに硬かったシリュグは一体どこに行ってしまったんだ?」
と思ってしまいます。
そして、決してリキュールなどの強さも感じさせない、実にエレガントな液体からのしなやか且つピュアなアロマが漂います。部屋の中もそんな心地良いアロマが残留しますから、ワイン好きにとっては最高のシュチュエーションでしょう。ワインが嫌いな方には単に「ワイン臭っさ~」で終わってしまうかもしれませんけどね。それだけ高級エステル化合物として、良い香りを放出している素晴らしいワインだと思います。是非飲んでみてください!ロベール・シリュグ、最高の出来になったと思われる2015年です!
以下は2014年の「万全」なACブルゴーニュのレヴューです。
━━━━━

2013年のしっかりエキスのブルゴーニュワインらしい味わいも見事でしたが、2014年はもう万全ですね。おそらくですが、
「いつ飲んでも美味しい!しかも飲むたびに少しずつ違う姿を見せてくれる!」
可能性が大な、素晴らしい仕上がりです。
以前の記事を読み返してみて気付きました。2009年ものだったか、それまでややクラシックで硬い味わいだったシリュグの下級クラスですが、驚くようなソフトなテクスチュアと伸びやかさを得ていたんですね。
時を同じくしてリアルワインガイド編集長の徳丸さんと、
「いや~・・シリュグのACブルにはぶっ飛びましたよ~・・」
と言うと、
「そうなんだよね~・・ガラッと変わってビックリした!」
みたいな会話を編集部でしたのを覚えています。
で先程、普段はあまり読まないエージェントさんの資料に目をやると、
「数年前からDRCが現在使用しているものと同じ選別機械を導入したことにより、ヴィンテージの出来に関わらず、雑味や青味のない甘く熟した果実だけを選別できるようになり、品質が飛躍的に向上しました。」
と有るじゃぁ無いですか。
ふむふむ・・なるほど・・選別を厳しくできるようになったのが、硬かった味わいをソフトに、ジューシーにしたのか・・と理解したんですね。
確かに、フーリエが2006年以降、劇的にトップに上り詰めたのとも、違う感覚を貰った訳です。ある程度の量を生産できるシリュグにとっては、高性能な選別機の存在の寄与は大きかったんでしょう。で、上記のような会話が成立したんですね。
2014年もの、凄く旨いです。パストゥグランも素晴らしいが、ACブルも素晴らしいです。幾分、今は締まっているとは言え、質の良い見事なフレーヴァーがすでに居座っていますし、ドライだけれどしっかり膨らみ、旨みも2013年もののように根底にたっぷり有るんです。なので、
「おそらく今までで最高のACブル!」
になったか、ほぼ同様の品質とさせていただきたいと思います。是非飲んでくださいね。超お勧め!美味しいです!
以下は以前のコメントです。
━━━━━

ホント、昔は硬いワインでね~・・90年台から2000年頃までは、到着しても仕入れず、半年から1年後にようやくロット条件付けてもらって・・販売していました。
1600円とか・・そんな感じだったと思いますよ。昔からのお客様はご存知なんじゃないかと思いますが。
2009年からは劇的にソフトになり、飲みやすく、しかもポテンシャルの感じられるワインに成りましたし・・
何と言ってもリアルの徳丸さんがね・・安くて旨いぞ~!と大宣伝しちゃいましたから・・
ある意味、noisy はそのアオリをモロに喰らって余り売れなくなっちゃいました・・残念~・・
そんなシリュグのエレガントなACブルも昨年までは何とか耐えて3千円を付けないようにと・・利益率を落としてまで頑張っていましたが、ど~もエージェントさんにはその気は無いようで・・2013年、ついに諦めました!・・・3千円超えです。
しかし、飲んでみれば非常に良く出来ています。やはりヴォーヌ=ロマネ近郊のワインらしく、
「低酸度」
「高密度」
な素晴らしい味わいをしています。
低酸度と言っても、他の村との比較として、少し低いということで、酸が不足しているということでは有りません。むしろそれが特徴・・酸っぱく刺すような酸は余り無い・・ということですね。
そしてやはりこの村特有の皮革のスパイシーなニュアンスが有り、これが熟成とともに複雑性を発揮してくれるわけです。
現状、少し早いとは言えますが、飲めないことは全く無いです。飲み進めて行くうちに徐々に解れてきて、滑らかさ、艶やかさを増してくる・・とお考えください。
何しろですね・・・ヴォーヌ=ロマネの造り手がACブルゴーニュを出す・・もしくはその下まで造る・・と言うのは少ないんですよ。希少な造り手です。そしてやはり良い造り手は大変な年でもキチンと仕上げてきますね!さすがでした。お奨めします!量は無いので・・お早めにご検討ください。
● 2017 Vosne-Romanee 1er Cru les Putit Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【リアルワインガイド第67号は、今飲んで 92 ポテンシャル 93 飲み頃予想 今~2040!ライターをされていた山本昭彦氏は94ポイント! 】
こちらも数が無く、飲めませんで申し訳ありません。かのクロ・パラントーとリッシュブールに接する素晴らしい畑です。
以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2017 Grands-Echezeaux Grand Cru + Vosne-Romane 1er Cru les Putit Monts
グラン=ゼシェゾー・グラン・クリュ + ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【リアルワインガイド67号は、今飲んで 93+ ポテンシャル 94+ 飲み頃予想 2022~2045!ライターをやられていた山本昭彦氏は96ポイントと弾けてます!】
まぁ・・noisyはどうせ飲めないので・・昔はいっぱい有ったんですけどね・・今回はそれでも今までの「倍」、いただきました。
グラン=ゼシェゾー1本とプティ=モン1本の小さなアソートです。可能なら他のキュヴェもよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
━━━━━
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2015 Vosne-Romanee 1er Cru les Putit Monts
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
● 2015 Bourgogne Aligote
ブルゴーニュ・アリゴテ
【昨年も同じ2015年をご案内させていただきましたが・・げげ・・かなり・・素晴らしい!!酸っぱいだけのアリゴテじゃないぞ!ポテンシャルもかなり高いです!】

非常に美味しいです!・・酸っぱく無いです!・・青りんごだけじゃ在りませんよ。昨今のブルゴーニュ・アリゴテの美味しさは、造り手たちの意識改革によるものでしょう。
つまり、「アリゴテ=チープなワイン」と言うものから、「アリゴテ=他の種と同じように偉大なブルゴーニュワイン」と言う意識変革から、アリゴテ種をちゃんと育成するようになった訳ですね。
だから、一見してアリゴテだと判るような、細身で酸っぱく安っぽい味わいじゃぁ無いんです。むしろニュイならこの方が美味しいんじゃないか?・・とさえ思ってしまいます。勿論ですが、何故か余り売れないラモネさんのアリゴテも、ちゃんと「ラモネのワインの味わい」になっていることに、まだ買い手たる飲み手たちが気付いて無いんじゃないかと思うんですね。
それこそ偉大なコシュ=デュリのアリゴテや、ドーヴネのアリゴテも・・・シャルドネ真っ青の素晴らしさです。彼ら彼女らの意識の高さが他のブルゴーニュの造り手たちに伝播して行ったと考えるべきでしょう。
二千円ちょっとのアリゴテがこれだけ美味しかったら・・充分じゃないでしょうか。お勧めします!是非飲んでみてください。昨年ご紹介させていただいたのと同じヴィンテージです。

昨年ご紹介させていただいたロベール・シリュグの2014年ブルゴーニュ・アリゴテを運良くゲット出来飲まれた方なら、
「2015年も必ずゲットしよう!」
と思われたはず・・です。
何故って・・非常にリーズナブルなプライスなのにピュアでスタイリッシュ、しかしフレッシュなだけで終わらない充実した構成を持っていることに簡単に気付かれたはずだから・・です。
このところのコート・ド・ニュイの各生産者のブルゴーニュ・アリゴテは、酸を強くし適当に仕上げてキール用に・・と言う意識から、ブルゴーニュ・アリゴテと言うカテゴリーのワインとしてのブルゴーニュらしさ、アリゴテとしての完成度を高める方向に来ていると思えます。数年前のアリゴテの平均的な味わいとは、かなり掛け離れた素晴らしさを見せてくれるんです。
青りんごや柑橘系フルーツがしっかりあり、適度な粘性を持ち、高級シャルドネの表情のような振る舞いも持ちつつ、全体的にはややスタイリッシュで、しかし中盤以降の表現もちゃんと持っている・・そこにブルゴーニュ・アリゴテらしい、やや太めの味わいを徐々に減衰させつつ、マッタリさとキレの良さを両立させているところに惚れてしまいます。結構饒舌なんですよ。下手をすればシャルドネより旨い!・・とおっしゃる方が出てくるんじゃないかと思います。
また、当然ながら樹齢に左右されると思いますが、比較的早めに変化してくれるのも、ドラマティックな展開を1本のワインに要求してしまうワインファンとすると嬉しい部分に違いありません。
「物凄く無いが凄く美味しい!」
このワインにはこの言葉がふさわしいと思います。やや多めにいただけましたがそれでも24本しか有りません。海外で人気が高いのも判る味わいでした!お早目ご検討くださいませ。超お勧めします!
以下は昨年2014年もののご紹介文です。
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まぁ・・普通なら素通りするところです。数も無いのでさっさとね~・・と。
でも12本しかないのに初ヴィンテージなので・・飲んじゃいました・・ら
「げっ!旨い・・・」
ハッキリ言って・・ドメーヌ・ルロワのブルゴーニュ・アリゴテより旨いです!・・・まぁ、ドヴネよりは確実に落ちます・・(--
酸っぱいだけのアリゴテならね・・キールにして飲んでね・・とか書くんですけどね。
エージェントさんも実は期待していなかった・・と言うか、まぁ、品質定めが出来てないと言うか・・
まぁ、あまりその辺がお上手になられてしまうと、noisy の立つ瀬がどんどん削られてしまうので・・いいのよ、そのまんまで!・・ど~ぞ。
柑橘系の果実たっぷり、しかも、15分ほどでボディがブンブン膨らんでくる、目茶旨いアリゴテです。
コシュ=デュリにしてもアリゴテは目茶旨いですよね・・。ま、コシュ=デュリとは少しタイプが違いますんで、ドメーヌ・ルロワ系の味わいと思ってください。安くて旨い!売り切り仕舞いです!
● 2015 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン
【いや~・・これで充分!・・と思ってしまうに違いありません。温かみの有るヴォーヌ=ロマネ的味わいが、ややひんやりとした冷涼感に包まれています!】

美味しいですね~・・パキッとした硬さが有った・・むしろその硬さがシリュグのワインの特徴でも有った訳ですが、それが嘘のように、濡れて色っぽさと女性的な柔らかさを感じさせてくれます。
ACブルゴーニュよりも冷涼感が有り、その意味ではメオ=カミュゼのワインが持つエレガンスが見事な冷涼感にも相通じるものが有りました。
昨今の安価バージョンのブルゴーニュ・・・例えばコトー・ブルギニヨン、グラン・ドルディネール、パストゥーグラン、アリゴテの品質向上は凄いですよ。他のコラムでも書きましたが、
「狭い土地・畑でどうせ造るんだから、ブルゴーニュらしい品質の高いものを」
と言う認識なのでしょう。
もっとも、まだまだ意識の低い生産者もいますから、noisy が扱う様な造り手に限ったことでは有ります。
色合いもこれですよ?・・かなりのものでしょう?・・赤い小果実をイメージ出来、しかも骨格もしっかり、非常にドライながらも旨みがしっかり感じられ素晴らしく旨いです。是非飲んでみてください。お勧めです!
以下は2014年、初登場時のパストゥーグランのレヴューです。
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【日本初上陸?!初めて飲みました!・・ガメイ1/3、ピノ・ノワール2/3が織りなすエレガンスに注目!】
「わおっ!」
な味わいです。素晴らしいと思います。ブルゴーニュ・ピノ・ノワールに負けてないどころか、
「ん~・・こっちの方が好きかも!」
と言わせられ兼ねないほど、中盤以降の立ち去る姿の美しさ、エレガンスが素敵です。
色合いも素晴らしいですよ。本当にACブルゴーニュに負けてないです。現時点の美味しさオンリーじゃACブルを喰っちゃうかもしれません。
上質なわずかにやや黒いチェリーな果実味(ベリーじゃ無い・・と言うことは、もっと濃いめ)を持ち、絶妙なバランスの中域、その膨らみ、フィネス有るミネラリティを振りまきつつ、柔らかな印象を感じさせる余韻。ドライで酸っぱく無い、見事な味わいでした。
実は時間が取れずにACブルと一緒にテイスティングしてますから、このポテンシャルの高さは身に染みて感じています。2014年の健康的で充実した味わいは、少しのガメが入ることによって、より高みへバランスを持って行ったようです。
このパストゥグランもどうやら初上陸でしょうか。是非お早めにどうぞ!リーズナブルです。そして、けっして「薄~い」「弱さを感じる」味わいでは有りません。お勧めします!
● 2015 Bourgogne Pinot Noir
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
【エレガントなエキス系、しかもヴォーヌ=ロマネ的な雰囲気も感じさせてくれます!】

ワインの美味しさは人それぞれ、その価値観も様々です。ある人はAと言うワインを素晴らしいと言うが、またある人はAと言うワインは美味しく無いと言う・・。
勿論、そのAと言うワインは同じ造り手の同じ年代の同じワインであるけれど、果たしてそのワインの味わいは同じものなのかどうか?・・非常に疑問に思えることも有ります。
例えば noisy の店では、商品の保存は勿論、お客様にそのワインが渡るまで・・発送にもたっぷり気を付けています。
しかし人により、その行為は「冗長」だったり、あるいは「不足」だったりする訳で、その行為を好意的に捉えていただけるお客様が今のnoisy のお客様でも有りますし、やや好意的では無くとも、何とか我慢出来る方がご注文をくださるんだと思うんですね。
なので、梱包が過剰だと思われる方は、「簡易梱包で」と通信欄で記載される方もいらっしゃいます。梱包は単に割れないだけでは無く、輸送中の様々な状況からの保護を意図していますから、冷え過ぎたり、温まってしまうことから出来る限り避けることを試みている訳です。運送会社との値上げ要請を含む様々なやり取りも、お客様のご存知無いことかと思いますが、
「単にA地点からB地点にワインを移動する」
と言うことが、如何に難しいことかを感じさせられます。
そのAと言うワインが、すべての方に出来るだけ良い状態で届けられてこそ、
「Aと言うワインは素晴らしい」
「Aと言うワインは美味しく無い」
と言う議論や比較がようやく成り立つわけですね。

このところは毎年のように、シリュグのACブルゴーニュが近年で最高・・と言って来ました。2015年は・・
「今までで最高です!」
・・(^^;;
ヴォーヌ=ロマネのワインを彷彿とさせる非常に柔らかで優しい酸のレベルに優しいスパイス感が漂い、赤や紫の果実や花、突出しないが見事なバランスのミネラリティが、非常にドライなのにそれを言葉にすることさえ忘れるような旨みのエキスが感じられます。当然ながら余韻の長さもしっかり有り、
「ん~・・美味しい!」
と素直に言葉が出てしまうでしょう。
「・・あのガチガチに硬かったシリュグは一体どこに行ってしまったんだ?」
と思ってしまいます。
そして、決してリキュールなどの強さも感じさせない、実にエレガントな液体からのしなやか且つピュアなアロマが漂います。部屋の中もそんな心地良いアロマが残留しますから、ワイン好きにとっては最高のシュチュエーションでしょう。ワインが嫌いな方には単に「ワイン臭っさ~」で終わってしまうかもしれませんけどね。それだけ高級エステル化合物として、良い香りを放出している素晴らしいワインだと思います。是非飲んでみてください!ロベール・シリュグ、最高の出来になったと思われる2015年です!
以下は2014年の「万全」なACブルゴーニュのレヴューです。
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2013年のしっかりエキスのブルゴーニュワインらしい味わいも見事でしたが、2014年はもう万全ですね。おそらくですが、
「いつ飲んでも美味しい!しかも飲むたびに少しずつ違う姿を見せてくれる!」
可能性が大な、素晴らしい仕上がりです。
以前の記事を読み返してみて気付きました。2009年ものだったか、それまでややクラシックで硬い味わいだったシリュグの下級クラスですが、驚くようなソフトなテクスチュアと伸びやかさを得ていたんですね。
時を同じくしてリアルワインガイド編集長の徳丸さんと、
「いや~・・シリュグのACブルにはぶっ飛びましたよ~・・」
と言うと、
「そうなんだよね~・・ガラッと変わってビックリした!」
みたいな会話を編集部でしたのを覚えています。
で先程、普段はあまり読まないエージェントさんの資料に目をやると、
「数年前からDRCが現在使用しているものと同じ選別機械を導入したことにより、ヴィンテージの出来に関わらず、雑味や青味のない甘く熟した果実だけを選別できるようになり、品質が飛躍的に向上しました。」
と有るじゃぁ無いですか。
ふむふむ・・なるほど・・選別を厳しくできるようになったのが、硬かった味わいをソフトに、ジューシーにしたのか・・と理解したんですね。
確かに、フーリエが2006年以降、劇的にトップに上り詰めたのとも、違う感覚を貰った訳です。ある程度の量を生産できるシリュグにとっては、高性能な選別機の存在の寄与は大きかったんでしょう。で、上記のような会話が成立したんですね。
2014年もの、凄く旨いです。パストゥグランも素晴らしいが、ACブルも素晴らしいです。幾分、今は締まっているとは言え、質の良い見事なフレーヴァーがすでに居座っていますし、ドライだけれどしっかり膨らみ、旨みも2013年もののように根底にたっぷり有るんです。なので、
「おそらく今までで最高のACブル!」
になったか、ほぼ同様の品質とさせていただきたいと思います。是非飲んでくださいね。超お勧め!美味しいです!
以下は以前のコメントです。
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ホント、昔は硬いワインでね~・・90年台から2000年頃までは、到着しても仕入れず、半年から1年後にようやくロット条件付けてもらって・・販売していました。
1600円とか・・そんな感じだったと思いますよ。昔からのお客様はご存知なんじゃないかと思いますが。
2009年からは劇的にソフトになり、飲みやすく、しかもポテンシャルの感じられるワインに成りましたし・・
何と言ってもリアルの徳丸さんがね・・安くて旨いぞ~!と大宣伝しちゃいましたから・・
ある意味、noisy はそのアオリをモロに喰らって余り売れなくなっちゃいました・・残念~・・
そんなシリュグのエレガントなACブルも昨年までは何とか耐えて3千円を付けないようにと・・利益率を落としてまで頑張っていましたが、ど~もエージェントさんにはその気は無いようで・・2013年、ついに諦めました!・・・3千円超えです。
しかし、飲んでみれば非常に良く出来ています。やはりヴォーヌ=ロマネ近郊のワインらしく、
「低酸度」
「高密度」
な素晴らしい味わいをしています。
低酸度と言っても、他の村との比較として、少し低いということで、酸が不足しているということでは有りません。むしろそれが特徴・・酸っぱく刺すような酸は余り無い・・ということですね。
そしてやはりこの村特有の皮革のスパイシーなニュアンスが有り、これが熟成とともに複雑性を発揮してくれるわけです。
現状、少し早いとは言えますが、飲めないことは全く無いです。飲み進めて行くうちに徐々に解れてきて、滑らかさ、艶やかさを増してくる・・とお考えください。
何しろですね・・・ヴォーヌ=ロマネの造り手がACブルゴーニュを出す・・もしくはその下まで造る・・と言うのは少ないんですよ。希少な造り手です。そしてやはり良い造り手は大変な年でもキチンと仕上げてきますね!さすがでした。お奨めします!量は無いので・・お早めにご検討ください。
● 2015 Chambolle-Musigny les Mombies
シャンボール=ミュジニー・レ・モンビエ
● 2015 Vosne-Romane Vieilles Vignes
ヴォーヌ=ロマネ・ヴィエイユ・ヴィーニュ
● 2014 Chambolle-Musigny les Mombies
シャンボール=ミュジニー・レ・モンビエ
● 2015 Grands-Echezeaux Grand Cru + Vosne-Romane 1er Cru les Putit Monts
グラン=ゼシェゾー・グラン・クリュ + ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モン
【リアルワインガイドの次号がこの15日に発売!!・・そこには評価も載るはずですが・・!】
なんとも悩ましい数量ですのでどうにもなりません。申し訳ない・・飲まずにご案内します・・。もっとも今月中旬、もうすぐ発売のリアルには、2014年ものを凌駕する評価で上がるものと確信しています。
シャンボールのレ・モンビエは、村中央部の下部、東側にある村名リューディです。こちらは到着直後、少し休ませて飲むか、2~3年置くと美味しいです。昔は安かったので随分と販売したものです・・・3000円しなかったから・・(^^;;因みに2014年ものをリアルワインガイド第55号は88+? 89+? 2018~2038 の評価です。
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・プティ・モンはリッシュブールの真上にある一級畑です。極端なことを言えばリッシュブールからリッチさを除去してエレガントさのみに振ったような冷涼さの有る風味で、エレガンスのみをみるとリッシュブール以上かもしれませんが、やはり総合バランスでは大きく下回ってしまいます。・・まぁ、これは仕方が無いんです。そのようになってしまうようになってるんですから・・。それでも軽やかでエレガントな風味はピカイチです。リアルワインガイド第55号では2014年ものを91+ 93+ 2022~2045 と非常に高い評価です。飲んでないのでこれ以上はコメントしません。
グラン=ゼシェゾーは・・すみません・・極少なのでアソートです。飲んだらビックリすると思います。DRC風では無いです。どこまでも薄赤く膨らむ雅な風船・・のような・・ワインです・・。判り辛いですよね~。でも素晴らしいグラン・クリュです。現在は購入できたらラッキーなレアなワインになっています。2014年ものはリアルワインガイド第55号で94~96 暫定点としていました。是非ご検討くださいませ。
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