
彼のヌーヴォーははっきり言ってかなり美味しいと思います。瓶はちょっとチャチですが、中身は本当にピカイチ!色合いは薄めだがエキスがしっかり出ていて旨みがバッチリ!華やかで自然なアロマが濃密に香る素晴らしいヌーヴォーでした。大手さんの輸入されるアイテムとは全く別物・・・。同じ名前を付けて欲しくない・・とさえ思ってしまいます。それに、2005年のモルゴン・コート・ド・ピイの美味しいことったら・・・、まあ、飲んでいない方が多いでしょうから、中々伝わらないと思いますが・・・。また、途中経過ですが、2012年物は、かなり良質な素晴らしいヌーヴォーになりそうだとのことです。
無農薬、天然酵母、二酸化硫黄無添加、ノンフィルターで醸され、最高のワインにするために考えられうる全てを行っているドメーヌです。今年はボジョレーの当たり年!いかがなワインに仕上がるのか、興味津々ですね。是非とも「フィリップ・パカレ」「シャソルネイ」との比較をしてみたい..と思っています。
味筋は、ミネラル感たっぷりのピュアで端正なすっきり系..とでも評しましょうか、日本酒で言えば、越の×梅 みたいな..感じです。ルロアやパカレが「プリムール」と言っていますがこちらは確実に「ヌーヴォー」で、比較的早く消費され、美味しく飲めることを目的にしています。ピュアなアロマを楽しむべきヌーヴォー・・・是非ご予約ください。
★ジャン・フォワヤール
7月10日と31日の雹の被害により、フルーリーは全滅…コースレットとピィは 50%がやられるような散々な状態の中、ヌーヴォーの畑はほとんど被害がなかった。7月31日は、夕方から突然空に真っ黒な雲が現れ、強風と共に親指大の雹とスコールのような集中豪雨が 15 分ほど続いた。道路は川のように水が流れ、雹が渦を巻く姿を見て、「今年はブドウが全滅か…」と一瞬ジャンも心が折れそうになったほど、凄まじい光景だったそうだ。しかし、雹を降らせた積乱雲が通ったルート外は、すぐ隣同士でも雹害を免れた畑もあった。ただ、その畑も6月以降の水不足が心配なところだ。
ヴェレゾンは7月26日前後から始まり、収穫は 9月5日前後を予定。ブドウの果汁を得るためにひと雨降ってほしいと願っていたところ、8月7日から天気が崩れはじめた。ここでしっかりとした雨を確保したいところだ。
■造り手 真正自然派ボジョレーの第一人者
Jean Foillard ジャン・フォワイヤール
1981年に代々続くドメーヌを継ぎ、ワイン造りを始める。マルセル・ラピエールに酸化防止剤非使用のワイン造りを伝授した醸造学者ジュール・ショヴェの弟子の一人。数ある弟子のなかで、ジャン・フォアイヤールこそショヴェの考え方にもっとも留意し我が物としている造り手であると思われている。
ボジョレー・ヌーヴォー
買いブドウでヌーヴォーを作る。92年にプリムールを少量つくったことがあるが、2002年から再びブドウを買ってつくりはじめた。
ブドウはMorgonとCorcelle(フォアイヤールの最上のキュヴェ Cote de Py コート・ド・ピイはここの村の畑)産。以前ビオで栽培していてしばらくビオの栽培をやめていた栽培家が、数年前から再びビオで栽培を始めた。その、ワインをつくることには興味がなく栽培だけを行う造り手からブドウを買っている。農薬については、極力使用せず、必要最低限にとどめている。
ドメーヌについて
栽培面積: total 7.5ha
一部は何代も続いた畑、一部借りている畑、一部はこの代で新たに購入した畑の7.5haからなる。
栽培:ビオの認証はとっていないが、自分が最上と信じる方法で栽培をしている。低収量で農薬や殺虫剤の使用をできるだけおさえ、自然な農法を心がけている。
醸造:セラーは空調で低温を保っている。補糖はせず、瓶詰めまでの過程で一切SO2を使用しない。コンクリートとステンレスタンクで発酵後、古樽で5月くらいまで熟成して、タンクでアソンブラージュする。通常のボジョレでは、清澄をせず、ノンフィルターで瓶詰め