ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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2020 ボージョレ・ヌーヴォーご予約

2020 ボージョレ・ヌーヴォーご予約

フランス 2020 Beaujolais Nouveau Pre-orders ブルゴーニュ
◆2020年11月19日(木)解禁日お届け!自然派ボージョレ・ヌーヴォーのご予約を承ります!
 ワイングラスや熟成ヌーボープレゼントなど、特典が多数あります。勿論、解禁日にお届け可能!ご検討くださいませ。
 今年もヌーヴォーの季節がやってきました。毎年楽しみにされていらっしゃるお客様が多くいらっしゃる Noisy wine のヌーヴォー・・いつもありがとうございます。今年も noisy的なセレクトで自然派の重鎮を中心に、お奨めをご紹介させていただきます。

● 2020 ボージョレ=ヴィラージュ・プリムール 航空便 メゾン・ルロワ 750ML ¥4190
 高級ボージョレ・ヌーヴォーの代名詞と言っても良いのが「ルロワ」ですよね。プリムールとして「ボージョレ=ヴィラージュ」を毎年リリースしています。プリムールと言うのは「前売り」・・つまり、熟成させずに発酵・瓶詰が終わったら販売する
というスタイルです。リリース直後に飲めば「スッキリ」「カッチリ」ですが、数年寝かせてから飲むと「甘美」「ふっくら」な表情に激変します。ワインの醍醐味に通じますよね。
● 2020 ボージョレ・ヴァン・ド・プリムール 航空便 メゾン・フィリップ・パカレ 750ML ¥3100-
● 2020 ボージョレ・ヴァン・ド・プリムール (グリーン・レター) 航空便 メゾン・フィリップ・パカレ 750ML ¥3100-
 今や自然派の重鎮になったとも言えるフィリップ・パカレです。毎年安定したピュアな美味しさを感じさせてくれます。日本一売れている自然派ヌーヴォーでしょう!・・その結果が実力を反映しているように見えます。赤い「P P」のデザイン文字のエチケットと緑のものが有りますが、微妙な差こそあれ、さほど変わらないかと・・。それでも取扱のインポーターさんも異なりますので、流通などの違いも味わいに影響するかもしれませんね。
● 2020 ボージョレ=ヴィラージュ・プリムール 航空便 フレデリック・コサール・エ・ケヴィン・デコンブ 750ML ¥3100-
 フィリップ・パカレの対抗馬としますと、最有力者やはりこの人、ドメーヌ・ド・シャソルネイを率いるフレデリック・コサールでしょう。現在はボージョレの有力者(の息子さん?)、ケヴィン・デコンブと組んでのリリースです。ボージョレ・ヌーヴォーとしては重厚さも在り、複雑性も華やかさも備わる自然派王道の味わいかと思いますよ。
● 2020 ボージョレ・ヌーヴォー(シャトー・カンボン) / ラピエール・エ・シャヌデ 航空便 マルセル・ラピエール750ML ¥2490-
● 2020 ボージョレ・ヌーヴォー(シャトー・カンボン) 航空便 マルセル・ラピエール 750ML ¥2490-
 自然派ワインの父と称されたマルセル・ラピエールのヌーヴォーは、ピュアさとナチュラルさが拮抗する軽やかな美味しさを感じさせてくれます。左の写真は2013年もののラピエール・ヌーヴォーを2019年に開けた時のものですが、適度に熟したニュアンスが有ってとても美味しいですよ。「ヌーヴォーを熟成させるなんて・・」と思われるかもしれませんが、ちゃんとした造りのものをきちんとした保存環境におかれたものであれば10年以上に渡って向上して行きます。若い時の軽やかな美味しさも熟すと結構に官能的です。マルセルが亡くなられた後も、奥さんや息子さんが頑張って素晴らしいヌーヴォーに仕上げています。こちらも甥っ子のフィリップ・パカレと比較して欲しいですね。
● 2020 ボージョレ・ヌーヴォー 航空便 ドメーヌ・ジャン・フォワイヤール 750ML ¥2790-
「その年に飲んだヌーヴォーで一番美味しかったのは何?」
 と尋ねられた時、トップに上がる可能性の高いのが「ジャン・フォワイヤール」ですね。元々ボージョレのクリュの素晴らしい畑を持っており、ボージョレに根差した生活をしていますので、その影響が大きいのかもしれません。軽やかなだけではない、見事な「押し」の在る味わいです。
● 2020 ボージョレ・ヌーヴォー・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ドゥ・プリュス・ドゥ・ソワサント・ディザン 航空便ルー・デュモン 750ML ¥2890-
 日本人もフランスで大活躍していますから、「メゾン・ルー・デュモン」の仲田さんのヌーヴォーはブルゴーニュを多くラインナップしているメゾンならではの緻密さを感じる味わいで、日本人らしい細やかな気遣いがワインに現れていることと思います。こちらも非常に人気の高いヌーヴォーです。
● 2020 ボージョレ=ヴィラージュ・プリムール・ル・ポン・デュ・ディアブル 航空便 ジュンコ・アライ 750ML ¥2590-
 2009年からのボージョレ・ヌーヴォー参戦になる新井順子さん。彼女の本拠地ロワールとは違うものの、ロワールで慣れた品種ガメイですので、きっと素晴らしいヌーヴォーにしてくれると思いますよ。それにロワール主体のシャルドネ種による白のヌーヴォーも来年船便でリリースするようですよ。
 2020年の作柄は少しずつ情報が入っており、各ページで更新しています。Noisy wine 定番の生産者の力量を楽しみながら味わっていただきたいと思います。

◆特典その一!今年のボジョレー・ヌーヴォーの 解禁日は11月19日(木)
です。解禁日にお届けします。
(注:北海道・九州・離島に発送ご希望の方は、遅れる可能性が有りますことをご了承ください。交通事情やその他の出来事により遅れたり、最悪の場合は入荷が無いことも考えられます。)

◆特典その二!4本以上のご注文で送料無料!
 4本以上のご注文で送料サービスいたします。
(注:送料はお買い上げ商品計10.000円以下の場合には計算書で自動的に計上されてしまいますが、後ほどNoisy wine からのお見積書にて訂正します。また、クール指定料金は対象外ですが、その他は通常のサービス規定に基づきます。)

◆特典その三! ヌーヴォー類のご注文総額 ¥18.000 (外税)以上お買上げで シュピーゲラウのグラスをプレゼント!
■ 早期ご予約特別企画! 先着30名様にワイングラスをプレゼント!
 ヌーヴォー類のワインを合計で¥18.000 (外税)以上お買上げの方 先着 30名様にシュピーゲラウ 4510001 ヴィノ・グランデ・レッドワイングラスを1個プレゼントします。ご注文は早い方が良いですよ!
注3: 予定数に達し次第終了させていただきます。
 2020年ヌーヴォーご予約ページの商品代金の合計で¥18.000(外税)以上が対象です。また、数箇所に分けて配送をご希望の場合には対象外とさせていただきます。
 やや脚が長くスタイリッシュ、中位の大きさで、とても使いやすいグラスです。(写真をクリックすると販売ページに飛びます)

◆特典その四!ヌーヴォー類の総額¥25.000(外税)以上のご予約で熟成ヌーヴォーを1本プレゼント!
 アイテムはご指定できませんが、かなりお得な特典です!「ヌーヴォーは熟成しない?」の答えがここにあります。一度飲んでみてほしい・・・先着30名様限り!予定数に達し次第、この条件は終了しますのでご了承ください。

◆特典その五!ヌーヴォー類の総額¥25.000(外税)以上、かつヌーヴォー類12本以上のご注文でさらに1本当たり ¥100 引き!
 お近くの方とご一緒にまとめてご注文いただくとさらにお得!
:(値引き分は計算書には自動計算されませんが、後ほどNoisy wine からのお見積書にて訂正します)
 ということは、ヌーヴォーを12本購入するとグラスとワインが付いて 合計から¥1.200の値引きが有って、送料も掛からないし解禁日に届く..ということになりますね。うわお・・・大丈夫だろうか・・・。
以下はお約束ごととしてご了承ください。
 ご希望のワインの入荷が無かった場合には、代金をお返しいたします。出来る限りご希望の日程でお届けできるよう努力いたしますが、何らかの事情で遅れる場合も御座いますのでその際はご容赦下さい。ご注文いただける場合には、遅れることがあること、また入荷が無い場合の対処は返金によることをご了承いただくことを前提とさせていただきます。

【今年のヌーヴォーはどうなるでしょうか..】
 毎年のように、
「今世紀で最高の昨年の仕上がりを超える!」
などと喧伝されていましたが、何と今年は・・
「2020年のヌーヴォーは過去最高!」
と言われています。・・またです・・でも、どうやら本当にそのようですよ。
「今年は新型コロナの影響で先の読めない状況が続いていますので、2020年のヌーヴォーの扱いは無くなりました。」
と言うエージェントさんもいらっしゃいます。
 しかしながら2020年ものはヌーヴォーに限らず、ブルゴーニュは「歴史的なヴィンテージ!」になるとの前評判です。
 ボージョレ・ヌーヴォーやヴァン・ヌーヴォーをしっかり仕上げるのは、
1.力のある大量生産の大手の造り手
か、2.小規模生産者や自然派の造り手
のどちらかになるでしょう。
 当然ながら noisyとしましては、1の生産者のヌーヴォーは扱っていませんので、2の、
「純粋に2020年の新酒を味わい、このヴィンテージを楽しみ、このヴィンテージの出来を見る」
と言うことになります。まぁ・・大手さんと言うには中々難しい立場ですのでルロワは例外です。最高のヴィンテージになった・・らしい2020年、ぜひご自身でお確かめくださいませ。


マルセル・ラピエール

マルセル・ラピエール

フランス Marcel Lapierre ブルゴーニュ
● ブルゴーニュ自然派の大御所、故マルセル・ラピエールさんのヌーヴォーをご紹介します。
 ビオディナミらしいダイナミックさと、マセラシオン・カルボニックによる溌剌としたピュアなフレーバーを兼ね備えた、ボージョレらしい、ガメイらしいヌーヴォーに仕上がってくるものと思います。
 2010年のヌーヴォーが届く前でした。10月10日に亡くなられたブルゴーニュ自然派の開祖とも思われるマルセル・ラピエールさんですが、彼の遺したビオディナミの遺産は、フィリップ・パカレやジャン・フォワイヤールなど、多くのビオディナミストに受け継がれています。
 今日ではすっかり定着した感のある自然なワイン造りはマルセルが牽引したと言って間違いない。多くの造り手がマルセルから学びボジョレー地区だけでなく各地で自然なワイン造りが始まった。
 60歳という若さで亡くなってしまったマルセル。しかし、息子マチュ、そしてマルセル最愛の妻マリーが今年もヌーヴォーを造り上げる。
『マルセルのやってきたことは家族の生活の一部。私達にとって何も特別なことではない。今年もいつも通りに頑張る。でも特別な年ね。』
マリー・ラピエール
■古典的で旨味溢れるマルセル・ラピエールのヌーヴォー
 マルセル・ラピエールのヌーヴォーは全てカンボンの畑からの葡萄から造られる(野村ユニソン社輸入のものも同様)。更にはパカレのヌーヴォーも基本的にはカンボンの葡萄を使用し、パカレが醸造を担当している。テラヴェールが輸入するヌーヴォーはフランス国内でも流通する古典的な味わいを追及したヌーヴォー。一方野村ユニソン社のヌーヴォーはマセラシオンを短くした軽やかな味わいとなっている。



2020 Beaujolais Nouveau(Ch.Cambon) by Air Pre-orders
ボージョレ・ヌーヴォー(シャトー・カンボン) 航空便 ご予約

15437
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ボージョレ
マルセル・ラピエール

■ご予約販売です。2020年11月19日(木)以降のお届けになります。キャンペーン特集ページもぜひご覧ください。
 古典的な味わいを追及したヌーヴォーです!
写真は以前のものを加工しています。

 今日ではすっかり定着した感のある自然なワイン造りはマルセルが牽引したと言って間違いない。多くの造り手がマルセルから学びボジョレー地区だけでなく各地で自然なワイン造りが始まった。60歳という若さで亡くなってしまったマルセル。しかし、息子マチュ、そしてマルセル最愛の妻マリーが今年もヌーヴォーを造り上げる。『マルセルのやってきたことは家族の生活の一部。私達にとって何も特別なことではない』
/マリー・ラピエール

 気象の影響や醸造経過などの諸条件によりましては、ヌーヴォーの出荷が行われない場合も考えられます。万一お届けできない場合はご返金対応になりますのでご了承くださいませ。
750ML 在庫    ご注文数   本
¥2,490 (外税) 
【 ビオディナミの大御所のヌーボーです..】
 フィリップ・パカレの叔父に当たる、筋金入りのビオディナミスト、マルセル・ラピエールです。彼がモルゴンで造る「キュヴェ・マルセル・ラピエール」のような、風格や大きさを求めるものでは無く、チャーミングで伸びやか、素直な味わいが特徴です。

「おお、凄い!」

 ・・・みたいな大仰なワインでは有りませんが、ワイン本来の「楽しさ」「美味しさ」を感じていただけるもの・・・と思います。フィリップ・パカレのヌーヴォーとの比較も、きっと楽しいと思います。Noisy wine は、テラヴェールさんが輸入するトラディショナル・キュヴェと、野村ユニソンさん輸入の早くから美味しいタイプの両方を扱わせていただきます。なお数は余り無いのでお早めにお手当てくださいね。

■エージェント情報

◆2020年の生育状況(マリー・ラピエール)「過去最高のヌーヴォー」

 春先に季節外れの湿気が各地を襲い、ベト病に苦しめられる地域が多く見られたフランスですが、ヌーヴォーを届けてくれるボジョレー地区の多くは、その被害を最小限にとどめることができ、その後の暑い夏に恵まれて、しっかりと熟したブドウがたっぷり得られそうな優良な年になりそうです!

 モリース シネ氏のデザインのエチケットでお馴染みのラピエール&シャヌデのボジョレー ヌーヴォーですが、7月から8月と続く夏日の影響で、病害も見られず、完璧な状態で生育が進んでいます。
 ラピエール&シャヌデのボジョレー ヌーヴォーは、マリー ラピエールがオーナーを務めるシャトー カンボンの畑のブドウから造られます。シャトー カンボンの畑は、モルゴン村の南東、ベルヴィルの街にほど近い平坦なエリアに位置しています。モルゴンよりも肥沃な土壌を備えた畑からは、いきいきとした果実味と凝縮感のあるガメイが得られます。
 今年は、冬から春先にかけて雨に恵まれた影響で、地下に水分がしっかりとたくわえられており、その後の高温で乾燥した気候のなかでもブドウがすくすくと育っています。質的にも上質なものが期待できますが、収穫量的にも久しぶりの豊作となりそうで、造り手たちも思わずにっこり。
 収穫の時期も例年よりやや早めのタイミングとなりそうで、太陽のエネルギーがぎっしり詰まった密度のあるボジョレー ヌーヴォーをお届けできそうです。

「ここ数年難しいヴィンテージが続きました。今年は稀に見るポジティブな状態でブドウが成長し、最後の成熟期に入っています。今年は皆さんに喜んでもらえるヌーヴォーが造れると確信しております!あまり難しいことを考えずに、飲んだ瞬間に美味しい!と言って頂けるヌーヴォーが造れそうです。ぜひご期待ください。」
 マリー ラピエール


■ ■モルゴンにある代々続くラピエール家の畑とシャトー・カンボンの違いがよく解らないとのご指摘を多く頂いています。ご参照ください。

■シャトー・カンボンと英仏戦争

元々ラピエール家はモルゴンで代々続く生産者。蔵の近くの石碑にはマルセルの祖父の名前が刻まれているほど。マルセルは代々続く畑で仕事をしていましたが、縁があってシャトー・カンボンを購入する事になりました。マルセルが購入する前は様々なオーナーが所有していましたがそのポテンシャルの高さを知る度に「もっと良いぶどうそしてワインが出来る」との思いが強くなってきたそう。

 シャトー・カンボンの歴史は古く、歴史は英仏戦争時まで遡ります。当時、フランスを代表してイギリスとの和平交渉を担当する外交官であったジュール・カンボン(1845-1935)は「外交とは交渉であり交渉とは少なくとも相当分、取引である」という名言を残し、フランスの至る地方に「Rue de Cambon(カンボン通)」があるくらいフランスを支えた人物であった。このカンボン氏が最初のオーナー。その後数人のオーナーの手に渡り、1995年マルセルの元に。シャトー・カンボンにはシャトーのトレード・マークである方位磁針のマークがある。これは外交官のカンボン氏が東西南北世界中どこにでも情報受発信をするという意味で残したものであって外交官ならではの意味合いを持つ。

■「最初の一回以外ずっとタダ働きよ」/マリー・ラピエ-ル

 シャトー・カンボンの社長はマルセルの奥さんマリー・ラピエール。マリーはフランス北東部Metz出身。その昔、アルバイトでぶどうの収穫にマルセルの畑にやって来たのだそう。これが知合うきっかけ。

「初めての収穫の時だけバイト代を貰ったのに、マルセルと一緒のなってからはタダ働きよ!」

と笑うマリー。

 栽培、醸造はマルセルが行う。シャトー・カンボンは全部で14ha。生産量の60%がヌーヴォーになる。マルセル・ラピエールの名前で生産されるヌーヴォーは全てこのシャトー・カンボンの畑から生産される。収穫時期は朝7時30分から12時30まで、昼食後13時:30から17:30まで収穫が続く。何週間も朝、昼、晩一緒に過ごしていると毎年、マルセルとマリーの様にカップルが何組も出来上がるそう。

■プロ中のプロ軍団『ポベット』

毎年4チームの収穫グループで構成され、その中でも1チーム『ポベット』と呼ばれるプロ集団が存在する。普通の収穫人が1人300kg/日収穫するところを800kg/日のスピードで、しかも確実に良い葡萄だけを選果しながら行ってしまう。ポベット以外は学生や若者が中心。

 収穫したぶどうは小分けのコンテナに収め、冷蔵車で醸造所に運び込まれる。温度が高い年は一晩2~3℃の冷蔵庫でぶどうを12~15℃まで冷やす事によって雑菌の活動を抑える。発酵はシャトー・カンボン購入当初は以前のオーナーが所有していたコンクリートタンクを使用していたが、タンク内の雑菌によりワインが悪い影響を受けた。それ以来ポリカーボタンクで発酵を行っている。

■マルセル・ラピエール
 ワインは他のどんな酒とも違い、その土地に育った葡萄そのものが原材料になっている。精製された水を加えることも、別産地の小麦を加えることもない。恐らく古来のワインは葡萄100%であってタンニンや酸、発酵時に糖分を足したり、培養酵母が使われたりすることなど無かったはずである。

『その土地で、その 土地の自然環境を壊すことなく育てた葡萄を、その土地に息づく自然酵母によって発酵させ、余計なものを加えたり、余計と判断したものを引いたりすることな くボトルに詰め込む』

 そういう酒こそがワインなのだろう。近年の自然派ワインの盛り上がりはマルセル・ラピエールなくしてはありえなかった。アンリ・フレ デリック・ロック、フレデリック・コサール、マルク・アンジェリ、フィリップ・パカレ・・・。ボジョレー地区だけでなく多くの造り手達がマルセルの考え方 に賛同したし、その人柄に魅せられたと言う。マルセルはジュール・ショヴェ氏の最も近くにいた人物であり、最も多くを吸収したと言われる。

『ワインに対す るあらゆる化学を熟知することで、あらゆる化学から守る』

と言ったジュール・ショヴェ氏の教えに従い1981年より畑では科学的薬剤は一切排除され、必要
に応じて極僅かの植物由来の堆肥を撒くだけ。火山由来の花崗岩が堆積してできているカンボンの土壌は黒く拳大の岩が散らばっている。

 下草はある程度まで伸ばされ、刈り取られると土に帰される。樹齢も上がり、より一層葡萄果実はピュアさを増している。区画ごとに収穫された葡萄は木製の発酵槽に投入される。低い温度を確保されたセラー内ではコールド・マセレーションに近い状態に置かれ果実本来の繊細なアロマが抽出される。発酵は自然酵母のみでゆっくりと始ま
る。ここでは発酵による炭酸ガスを利用したセミ・マセラシオン・カルボニックが採用され、嫌気的環境下で人為的介入なく健全にワインへと変化していく。ラ
ピエールのワインは醸造過程での最適な判断によってしっかりとした"濃さ"と"フレッシュでスムースな飲み口"を両立させていると言える。これは長年醸造を繰り返してきた経験によるものなのだろう。明らかに近年のマルセル・ラピエールは更に純度が増してきている。

 ノンフィルターでできる限り少ないSO2添 加でボトリングされる。現在ではマルセルと息子マチューの2人で畑仕事から醸造までをこなしている。『自然派ワインの父』と称されるマルセル・ラピエール。飲めば皆が感じるであろうが彼等のワインには無理がない。作為がない。そして誰にとっても難しくない。単純な美味しさ、華やかさが鼻腔から口中からストレートに感じられる。果実の詰まったような"濃厚さ"を感じさせながらも、どこか"水"のように溶け込んでいってしまう"楽さ"がある。そして飲み終え た後にはこのワインでしか感じ得ない満足感で満たされることとなる。カンボンに育つ葡萄、ストレスのない醸造、そしてこの地に育ったヴィニュロン、全てが 揃ってテロワールなのかもしれない。

◇自然派ヌーヴォーの特色◇

★自然(環境)酵母だけで発酵させるので、様々な酵母が複雑な香りを醸し出します。しかし香りを調整するための酵母などを添加していないので、決して派手な香りではありません。

★自然(環境)酵母を発酵が終わるまで活かすため、発酵中は亜硫酸の添加をしません。

★亜硫酸を使わないので、空気に出来るだけ触れさせずに瓶詰めします。この為、発酵時に出た炭酸ガスがわずかにビン内に残っていますので、舌にピリピリ感じたり、液漏れしやすい状況になることがあります。

★フィルターを使っておりませんので、酒石や酵母などのオリが見られることがあります。(色も少し濁っている場合があります)

★飲めば飲むほど身体の中に旨味が広がり、スイスイ飲めてしまう自然な味わいです。