
彼のヌーヴォーははっきり言ってかなり美味しいと思います。瓶はちょっとチャチですが、中身は本当にピカイチ!色合いは薄めだがエキスがしっかり出ていて旨みがバッチリ!華やかで自然なアロマが濃密に香る素晴らしいヌーヴォーでした。大手さんの輸入されるアイテムとは全く別物・・・。同じ名前を付けて欲しくない・・とさえ思ってしまいます。それに、モルゴン・コート・ド・ピイの美味しいことったら・・・、まあ、飲んでいない方が多いでしょうから、中々伝わらないと思いますが・・・。また、途中経過ですが、かなり良質な素晴らしいヌーヴォーになりそうだとのことです。
無農薬、天然酵母、二酸化硫黄無添加、ノンフィルターで醸され、最高のワインにするために考えられうる全てを行っているドメーヌです。今年はボジョレーの当たり年!いかがなワインに仕上がるのか、興味津々ですね。是非とも「フィリップ・パカレ」「シャソルネイ」との比較をしてみたい..と思っています。
味筋は、ミネラル感たっぷりのピュアで端正なすっきり系..とでも評しましょうか、日本酒で言えば、越の×梅 みたいな..感じです。ルロアやパカレが「プリムール」と言っていますがこちらは確実に「ヌーヴォー」で、比較的早く消費され、美味しく飲めることを目的にしています。ピュアなアロマを楽しむべきヌーヴォー・・・是非ご予約ください。
★ジャン・フォワヤール
今年は雨が多く、収量的にはとても厳しい年となりそうだ。7 月も結局雨が止まず、しかも運悪く 2 台あるトラクターが 2 台ともエンジントラブルを起こしてしまい、その間のボルドー液の散布が遅れてしまったため、ミルデューや黒痘病がブドウの房に繁殖してしまった。急遽、季節労働者を増員し人海戦術で散布を行い、辛うじて今は繁殖を抑えているが、その間に受けた被害により少なくても 50%は減収になることは間違いないだろう…。
今年は我々のようなビオの畑だけでなく、除草剤や農薬で守られている畑も同等に病気の被害に遭っている。特に除草剤がほとんど効かないエリゲロンというキク科の雑草が今年は大量発生し、例えば私の隣人の畑はエリゲロンに埋め尽くされ、その上に病気が蔓延したためブドウが全滅した。今年は、そのような壊滅的な畑が除草剤や農薬を撒く生産者に多く見られるのが大きな特徴だ。
■造り手 真正自然派ボジョレーの第一人者
Jean Foillard ジャン・フォワイヤール
1981年に代々続くドメーヌを継ぎ、ワイン造りを始める。マルセル・ラピエールに酸化防止剤非使用のワイン造りを伝授した醸造学者ジュール・ショヴェの弟子の一人。数ある弟子のなかで、ジャン・フォアイヤールこそショヴェの考え方にもっとも留意し我が物としている造り手であると思われている。
ボジョレー・ヌーヴォー
買いブドウでヌーヴォーを作る。92年にプリムールを少量つくったことがあるが、2002年から再びブドウを買ってつくりはじめた。
ブドウはMorgonとCorcelle(フォアイヤールの最上のキュヴェ Cote de Py コート・ド・ピイはここの村の畑)産。以前ビオで栽培していてしばらくビオの栽培をやめていた栽培家が、数年前から再びビオで栽培を始めた。その、ワインをつくることには興味がなく栽培だけを行う造り手からブドウを買っている。農薬については、極力使用せず、必要最低限にとどめている。
ドメーヌについて
栽培面積: total 7.5ha
一部は何代も続いた畑、一部借りている畑、一部はこの代で新たに購入した畑の7.5haからなる。
栽培:ビオの認証はとっていないが、自分が最上と信じる方法で栽培をしている。低収量で農薬や殺虫剤の使用をできるだけおさえ、自然な農法を心がけている。
醸造:セラーは空調で低温を保っている。補糖はせず、瓶詰めまでの過程で一切SO2を使用しない。コンクリートとステンレスタンクで発酵後、古樽で5月くらいまで熟成して、タンクでアソンブラージュする。通常のボジョレでは、清澄をせず、ノンフィルターで瓶詰め