【最もリーズナブルなビオのピノ・ノワールで、伸び伸びとした美しいディテールを楽しめるピュア&ナチュラル、クールでドライな見事な出来です!】

もう散々ご紹介させていただいてますからご存じの方も多いクロヴァロン、アリックスさんの「愛らしくも滅茶美しいピノ・ノワール」です。
南仏のピノ・ノワールで有りながらもブルゴーニュ的にタンニンが前に出ず、美しい酸の伸びやかさとバランスを感じさせてくれます。このところの対ユーロ安・・と言いますか、ほぼ主要通貨に対して全面安で20%以上ほども円は値下がりしていますから、若干の値上がりは致し方無いかと・・。まぁ、このご時世ですから、輸出で兵器産業が盛り上がっていたり、エネルギーや資源が豊かな国が有利なのは当然では有りますが、脅しと暴力、兵器で言うことをきかせることで為替が有利になってしまう・・そんな西側の経済システムも・・何だかなぁ・・と思ってはしまいます。
そんな中でド・クロヴァロンのベースのピノ・ノワール2020年は、いつもと同じように「可憐」で愛らしく、伸び伸びとしたアロマに赤果実とミネラリティ、優しい味わいを感じさせてくれました。
色合いは以前よりも赤々しくも酸っぱいバランスでは無く滑らかで、
「タンニン?・・どこに?」
と言いたくなるほど奥に潜んだタンニンのただずまいが、まるでブルゴーニュのピノ・ノワールのようにも感じさせてくれます。

もう、2千円台のまともなピノ・ノワールは希少になってきてしまいまして、今度・・定番で扱っていた「ロッシュ・ド・ベレーヌ」のA.C.ブルゴーニュ・ピノ・ノワール2017年もご案内させていただきますが、以前のようにほぼ2千円ではご提供は出来ません。上代は3800円だそうで・・「どっひゃ~・・」です。
おそらくですが2700~2800円位にはなると思われますので、明らかにこのド・クロヴァロンの価格が目立つようになるんじゃないかと思うんですね。
お母さんのカトリーヌさんがやっておられる時は、もう少し「より大きい構造のやや太目の味わい」だったように思いますが、娘さんのアリックスさんが指揮を執るようになってからは、より可憐に、伸びやかに、より赤くピュアに・・変化して来ているように感じます。
なので、ボリューム感を求められるのであれば「2019 レ・ポマレード」の方をお薦めしますが、エキス系の愛らしいピノ・ノワールをゆっくり味わいたいのであれば、この2020 ピノ・ノワールをお薦めします。旨いですよ・・冷ややかで美しい!是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【タイトに引き締まったボディ・ピュアな果実感が嬉しい南仏のピノ・ノワール!ちょっと驚きの仕上がりです!超お勧め!】
巷で評判になりつつある、カトリーヌ・ロックさんのピノ・ノワールをご紹介します。評判が良いと言うことは、商品の引きが強いと言うことになりますので、確保が中々難しい・・と言うことになり、御多分に漏れず・・
「割り当て->12本だけ」
です。
そう言われても飲んだことの無いワインを巷で評判が良いと言うだけで販売するほどnoisyは図太い神経を持ち合わせていないので、利益確保が難しい中・・今回分けていただいた3アイテムをテイスティングさせていただきました。
結果・・
「・・なるほどね・・」
と納得出来ましたのでご紹介させていただきます。
「ピノ・ノワール・ペイ・ドック2016年」が上の写真です。写真の大きさ以外は色味の調整、明るさなど、一切手を付けていませんが、存在感有りますよね。ここ2~3年、テイスティング時の写真を掲載するようになってから、多くの写真をアップしていますので、良くご覧いただいているお客様も、
「おっ?・・これは・・行けそうだ!」
とか、
「・・ん?・・色味の調整し過ぎじゃないの?」
位は判断できるようになられたんじゃないでしょうか・・(^^;;

まぁ、言ってしまえば、「下の写真の存在感の凄さ」が目立ってしまうと思いますが、一度そこは見ないでいただいて・・。
エージェントさんの説明では「ブルゴーニュ・スタイル」とのことで、皆さんもそれを期待されると思うんですね。
でも、全くのブルゴーニュそっくりなピノ・ノワールだとは言えませんので、勘違いしないように・・お願いいたします。
しかしながら、オックと言う南の地で、エキセントリックでド太く酸の弱い、温かい味わいの強いピノ・ノワール・・には、仕上がっておりませんで、そう言う意味合いでは確かに・・
「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールに寄ったエレガントさの有る暑苦しく無いピノ・ノワール」
と言えます。
ドライでふくよかで、非常にピュアです。ミネラリティの組成はブルゴーニュ的・・と言えるかもしれません。
この写真、全く調整していないのに美しいですよね。ビオ的なエキセントリックさは無く、デメテールの認証を取っているようですが、ピュアなベリー系の果実と適度な膨らみ、どこか数か所が尖がっているようなパレットを持たず、とても緩やかなカーブを持った心地良いパレットを描きます。
甘く無いのが良いですね。強さを持った糖度の高い葡萄は、アルコールに変化させると「ボリューム感・強さ」を生み、美しい酸のバランスを持てません。適度なタイミングで健康的な葡萄が収穫でき、しかもそれを丁寧に選択したが故の上品な仕上がりになっています。
受けるのも判るなぁ・・と言う印象です。価格もリーズナブルです。

「レ・ポマレード」は2014年、上級キュヴェです。美しいですね~!・・まさにブルゴーニュ的な彩色が見て取れます。美しいバランスの酸が見えてくるような写真じゃないかと思いますがいかがでしょう?
若い「ピノ・ノワール2016」に比較すると、やはりとても滑らかで、より美しい酸が嬉しいドライなピノです。
ドライだとは言っても、どこかアンリ・ジャイエ風なほんの僅かな甘味を感じる仕上がりで、テクニカルに寄りますと10日間の低温浸漬を施し、何と10ヘクトリットルと言う単位収穫量で造っているそうで・・
「なるほど・・それで質感も備わる訳だ・・」
こちらはよりブルゴーニュ的ですが、それでもブルゴーニュと同様に冷たい風情か?・・と言われると、そうでは無いですね。しかし、この位のレベルに仕上がるブルゴーニュワインも存在するとも思えますから、エレガントさに加えてのわずかなパワフルさも存在する・・と言うのが良いかと思います。
非常に好意的に思えてしまう味わいで、これならオックのピノ・ノワールも捨てたもんじゃないぞ・・と感じました。
勿論、果実はベリーやチェリーがピュアに香ります。とても良いバランスでした!
エージェントさんは次回も分けてくれると約束してくれましたので、これからも注意して見守りたいと思います。是非飲んでみてください!超お勧めです!