
前にもお伝えしましたが、長く皆さんにご紹介させていただいてきました「白瀑・山本」シリーズの山本合名会社さんの限定酒は、このところ大人気になってしまいまして、本当に入手が困難になってきました。一度飲めば、とてもじゃないがスーパー・コンビニのお酒が買えなくなってしまう・・・と思いますし、情熱のこもった味わいに、きっと明日へのパワーを受け取られたことと思います。
で、この酵母の違いなんですが・・・、はっきり言いまして・・・
「全く性格が違う!」
と・・・ビックリされるんじゃないかな?と思いますが、物の見事に違う味わいを、山本さんちの「甘い白神山系伏流水」がまとめ上げているんですね。
皆さんもご存知かもしれませんが、もともと noisy は地酒をやっていましたので、本当は日本酒にも相当うるさい・・・んです。でも、狭くて意地の悪い世界が嫌になって飛び出してからもう相当長くになりますから、極一部の蔵元さんしか覚えていないでしょう。それに、蔵元さんもどんどん減り続けていますので、もう数百軒しか無いのではないかと思います。
山本さんは、まだお若い蔵元さんですが、とても情熱の有る方で、何としても素晴らしい日本酒を造りたい、そして蔵を、秋田を、業界を盛り上げて行きたい・・・そんな意気込みがストレートに感じられるお酒を造っています。当初はまだ粗さも有ったのですが、その粗さがまた良いエネルギーを持っていまして、オーラと言うか、ベクトルの向きと言うべきかは判りませんが、とても好意的に感じる雰囲気を持っています。
協会6号酵母は、通称「新政酵母」と言われ、秋田の新政さんで採取されたと言われる、歴史のある酵母です。これは、味わいの幅が広く、比較的酸味が柔らかい性質で、吟醸系の(いわゆるカプロン酸系の)香りは余り出ないタイプです。飲んでみますと、その性質がモロに出ていまして、充実した躯体ながらも柔らかで、飲み応えが有りつつも飲み疲れない辛口・・・日本酒好きが思わず「おぉ~!」と言ってしまいそうな味わいです。noisy的にもマイタイプ・・・素晴らしいと思います。
協会7号酵母は、通称「真澄酵母」と言われまして、長野の宮坂さんち、「真澄」の蔵から採取されたものとされています。真澄さんはお味噌でも有名ですからご存知の方も多いかと・・・そう、神州一味噌というブランドで全国に知られています。「しんしゅういち♪・・しんしゅういち♪・・・お、みお、つ、け♪」で関東の方ならお馴染みですよね。この酵母は発酵力に優れ、比較的吟醸の香りが出やすく、スタイリッシュなボディに仕上がる傾向に有ります。
まあ、敢えて言うならば、テクスチュア的には6号はヴォーヌ=ロマネ、7号はシャンボール=ミュジニーでしょうか・・・。(・・・ワインに例えても良いんかい??)
ホント、滅茶苦茶なご紹介で申し訳ないですが、こんな支離滅裂なご紹介をしても許されるのは、おそらくnoisyだけだと思います。(・・・誰もそんなことしようとは思わないでしょうし!)
簡単に言えば、味吟醸タイプの6号に、香り吟醸タイプの7号・・・日本酒通にはこれでほぼ通ると思いますが、それに白神山系の清冽に甘い水が入り、山本社長の情熱をプラスしたとお考えください。超お奨めの生原酒、原酒と言ってもそのアルコール分のやや高い部分など、全く感じないと思います。是非飲んでください。数は無いです。お奨めします!
注:
発送は状況によりましてはクール指定をお願いする場合があります。山本さんのラブレターです!