ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ヤン・ドゥリュー

ヤン・ドゥリュー

フランス Yann Durieux ブルゴーニュ
● ヤン・ドゥリューの最新作のベース・キュヴェとトップ・キュヴェをご案内させていただきます。

 トップ・キュヴェは2019年収穫のジャノです。2017年ものからこのジャノをテイスティングさせていただいておりますが、

「まさに最高傑作!」

と言い切れる凄い味わいです。

 あの何とも形容しがたい高質ワインならではの浮遊感と思しきニュアンスはまさに、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの最高峰とも感じます。そして物凄く純粋で、しかも、

「物凄い包容力!」

です。ぜひコラムをご覧ください。

 そしてベース・キュヴェは2020年もののラ・グゾットです。これはもう・・涼やかですし濃いとは余り思いませんが、物凄く凝縮しています。でも今から飲んでも美味しく行けてしまうんですね・・そして、こちらには揮発酸のニュアンスは無く、まさに本格派ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの味わいです。もっともこの先、休ませますと・・その未だ未開発の凝縮した部分が溶け込み、凄いことになると想像しています。

 どちらも限定になりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

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 ヤン・ドゥリューの新ヴィンテージです。「新」とは言っても結構に時間は経過しています。そしてnoisy はようやく・・

「ジャノ」

を飲むことが出来ました。・・なるほど・・そういうことかと・・少しヤン・ドゥリューを理解できたかと思っています。


 彼のワインは、

「頭で飲まず、心と身体で飲む・・」

 そうすると伝わってくるものが多いかな・・と思いました。

 何せ、超繊細ながら、あのロック親父の継承者・・みたいなものですから・・。

 今や大いに騒がれる存在になってしまったプリューレ・ロックですが、

「ロックの魂はこっちにある!」

と言わずにいられようか・・そんな感じがします。


 そしてジャノやPVを飲んで、

「ロックも、パカレも、ヤン・ドゥリューも・・同じライン上にいたんだ・・」

との思いを深くさせられました。ご検討くださいませ!



 以下は以前のレヴューです。
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 前回のご案内からさほど時間は経過していませんが、インポーターさんのお約束通り、今まででは考えられない数量が入って来た「ヤン・ドゥリュー」です。余りに少ないのはどうにもなりませんが、むしろ右から左に流すだけの商売ならそれも充分有りなのかもしれませんが、

「美味しいかどうかも、良いのかどうかも、どんな味わいなのかも、何も判らないまま・・」

 そんな状況に置かれたワインが勝手に独り歩きしてくれればそれでも良いのでしょうが、やはり「理解しようとすること」こそが今のような時代だからこそ、ワインを扱うものに求められているような気がします。お金だけ欲しくてやってる方はこんな業界に長居する必要などない訳ですから、とっとと投資などの世界へ移って稼いでほしいと思ってしまいます。インポーターさんもそう・・ただたまたま仕事だったからやっていらっしゃるのなら、向かないと思うので早めに転職された方が良いと思いますよ。

 で、ようやくある程度の数量をいただけました。8アイテムで82本、1アイテム平均10本です。そうは言いましても最低数が2本、最高が24本ですから、余り平均値には意味はないんですが、

「ずっと気になっているヤン・ドゥリューの今を知るべく、全アイテムテイスティング!」

を決行しました。・・まぁ、資金的には相当厳しいんですが、ここぞと言う時はしっかりやらないと・・。そして、少しだけヤン・ドゥリューの今が判ったような気がしています。


 基本的にはD.R.C 系の造りです。プリューレ・ロックにも近いですがやはりD.R.C.かな・・。ロックのクロ・ド・ベズのような「真っ赤」な感じは無く、言ってみるならクロ・デ・コルヴェの延長上でしょう。D.R.C.だとするなら仕上がりの味わい傾向はラ・ターシュでは無く、むしろロマネ=コンティ的です・・安い方で言えばエシェゾーでしょうが、パワフルなピノ・ノワールの表現では無く、エレガント系です。

 ですが・・もっとずっと自由です。自分の感性を頼りにワイン造りをしているような感じです。So2 はギリまで使いたくないのでしょう。全く使わないか?・・と問われればどうかと思いますが、

「So2?・・他の手段もあるでしょ。」

と言ってるような気もします。

 なので、アイテムによっては「揮発酸」も出ています。「検出限界」や「少な過ぎて判らない・・あるかもしれない」キュヴェも有ります。

 ですが、その「揮発酸の出たワイン」がまた・・実に魅力的なんですね。滅茶美味しいんですよ。表現も素晴らしい・・。魚介類とのマリアージュも素晴らしいんでビックリですし、合わせていくと、今まで気付かなかった一面さえ見せてくれます。

 そして、もしかしたらファーストノーズで一瞬、

「ん?」

と思ったとしても、グラス一杯飲み終えた頃には、全く気にならなくなっているでしょう。「揮発酸」は浮いておらず、完全にワインとシームレスに一体化していて、抜栓してもその量は増えることなく、むしろ徐々に減って行くんです。これにはちょっと驚きました。

 まぁ、noisy は基本的には「揮発酸の出たワイン」は好きではありません。しかし、完全シャットアウトでは無い・・その全体像をしっかり見ようとしています。その上で、

「駄目なものはどんなに足掻いてもダメ」

です。

 しかし、ちょっと出ているから・・と言って、その本質を見ずに拒否することは有りません。その上で、

「揮発酸の出たワインも表情の一部で有り、止まっていて一体化しているのなら問題無し」

とする場合が有ります。それがこのヤン・ドゥリュー(のワインの一部)なんですね。


 言ってみれば、

「完全に自由なD.R.C.」

のような方向性です。足の鎖を外し、手錠を壊して野に出た一人の栽培家、醸造家です。言ってしまえば・・かのジャン・イヴ・ビゾのエシェゾーの方が揮発酸はキツイです(ヴィンテージによりりますが・・)。

 そして、とことん、前向きですし、どこからか「ドクターX」のあの女優さん・・

「アタシ、失敗しないので・・」

 みたいな声も聞こえて来ます。


 その上で、実は滅茶苦茶・・繊細です。誤解を恐れずに言うなら、ロマネ=コンティの極一部分だけを切り取ってワインにしているような気さえします。なので、

「飲んでいて実に楽しい!」

ですし、実は酔い覚めが滅茶苦茶軽いです・・。


 そんな彼の白は・・実はビックリするほど健全です。「揮発酸」のニュアンスはほぼ無いんですよ。実に美しく、味わい深いです。「DH(デー・アッシュ)N.V.2015」なんぞ、ボトルを抱えて飲みたい位・・です。「マノン」も実に美味しい!ビックリしますよ。


 ですので、「役職」や「血筋」に拘らず、「その人のポテンシャル」を見る人事部長になったと思って・・(^^;; 是非飲んでみて欲しいと思います。個人的には、

「将来のブルゴーニュを背負って立つ一人」

だと思ってます。


 ですが、「揮発酸」にアレルギーの有る方、「ビオが嫌い」な方は無理することは有りません。価格はそれなりにしますし・・。ですが、

「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールがどこへ行くか?」

もしくは、

「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの真の姿とは?」

など、探求してみたい方は、ヤン・ドゥリューが最も適役だと思います。是非ご検討くださいませ。


■エージェント情報
 
「やっと充実したワイン造りが出来たと感じられたんだ」
と満面の笑みで語ってくれたのは2019年6月、猛暑のブルゴーニュで初めて会ったヤン ドゥリューの言葉です。この日はこれからリリースする予定の2017VTや過去のバックヴィンテージ含め20アイテム近い試飲をしながら、各キュヴェの特徴を本人から聞くという幸せな訪問をしていました。初めて会うヤンは話には聞いていましたが、会った瞬間に全開のオーラを感じる相当に”トンガッた”人。言葉の一つ一つにエモーショナルな波動が込められているかのように我々の心に突き刺さり、とは言え、ワイン以外の話しをする時は身重の妻を優しくフォローする良い夫な側面もある、実に人間らしい人でした。ワイン以外にもレースが趣味なヤン。BMWのM3で爆走するのが癒やしと語る眼は、まるでヤンチャな子供のようでした。(ちなみに訪問1周間前にBMW M3で爆走した為、免停になったそうです。)

 基本的には遅めのタイミングで収穫をするヤンは、多いと10ヶ国以上の季節労働者50~60人で行っていますが、例え季節労働者でもレベルの高い仕事をして欲しいと思っているため、仕事に見合った給料を払っているとの事。良い仕事をするために、眼に見えない所にも配慮を欠かさないヤン。そんな一つ一つの涙ぐましい努力の結晶である彼のワインから、今回は2017ヴィンテージのスタンダードアイテムに、バックヴィンテージも複数ご案内です。

【ヤン本人によるヴィンテージ解説】
2015
素晴らしいヴィンテージ!太陽の光をたっぷりと浴び、高い熟度と素晴らしい酸のバランスが取れていて、良い葡萄の収穫量も多く、良いワインが簡単に造れたヴィンテージです。

2016
とても悲しいヴィンテージ。霜、雹、湿度これらの影響によりミルデューが発生し、収穫量は考えられないほど少なかっですが、収穫された葡萄のクオリティが想像以上に高く、ワインが素晴らしいバランスに仕上がった年でもあります。最も豪華でグラマラスな品質を得られたヴィンテージのひとつ。

2017
とてもフレッシュな果実とスルスル飲める質感で飲みやすい良いヴィンテージ。1年を通じて良好な天候にも恵まれ、良い意味で畑に手を掛け過ぎなくて良かった。熟度はそれほど高くはありませんが、果実、酸のバランスが取れたワインで、今飲むのであればこのヴィンテージのバランスはかなりいい驚きを与えてくれると思います。


 以下は以前のコラム内容です。
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 久しぶりのご案内になったヤン・ドゥリューです。実は色々有りまして・・しばらく離れていました。

 ワイン業界を取り巻く環境もめまぐるしく変化しています。今まで普通に入っていたものが急に入らなくなったり、理解不能な位に値上げに成ったり、数量が極端に減ってしまったりしています。また現況は新型コロナウイルスの影響も有り、飲食店さんは売上的にはかなりの打撃を受けています。特に「ワインを一生懸命広めて来たお店」は、ランチ以外で頑張るしか無く・・もっとも、少人数で回していたお店は、存続については問題はないのかもしれませんが、モチベーション的には駄々下がりでしょう。

 ヤン・ドゥリュー...ご存じの方には、

「・・凄い可能性を感じる・・と言うか、素直に素晴らしい!」

と絶賛する方と、

「・・私にはちょっと・・」

とネガティヴに捉えてしまわれる方と、両方いらっしゃるでしょう。


 しかしながらそれでも、先進的なビオ・・それもブルゴーニュで・・下手をすれば「クリュ」「村名」の畑で、造っている生産者ですが、

「ワインなのか、ワインではないのか・・飲んでも良く判らない・・」

と言うような代物では有りません。


 ナチュラルワインの限界を攻めていながら、昔からのワインファンをも唸らせる魅力のあるピュアさを持っています。

 noisy も、彼のそのスタンスに好意を持ちながらも、余りの価格の高さと、テイスティングさえできないほどの数量しか割り当てが来ないことに嫌気が差し、しばらくの間離れることになってしまった訳です。

 今回も3アイテムのみ、4本、3本、3本で計10本と言うような非常に少量な数しか来ていませんが、それでも次回以降は

「テイスティング出来る位の量は保証する」

とのエージェントさんの言葉を信じ、取扱を再開させていただくことになりました。


 ですが、それでも3アイテムで10本中、価格の高い方を2本テイスティングしていますので、ほぼボランティアです。商売としますとまるで割に合いません。

 それでも・・・

「ブルゴーニュワインの将来を背負っている一人」

で有ることは間違い無いと感じています。


 プリューレ・ロックの品質を支えた一人としても有りますが、どんなワイン屋も、偉い資格保持者も、避けて通って来た「ブルゴーニュのビオに対する素直な印象の吐露」を、もし誰も行わないのであれば、非常に不幸なことになってしまうと憂いています。

 素晴らしいブルゴーニュワインだと感じました。それでも、全てのブルゴーニュワインファンに向けて、是非とも飲んでくれとは・・言いません。

「ブルゴーニュ新時代を見つめて行きたい!」

 そう思われる方でしたら、是非飲んでみていただきたいと思っています。


■エージェント情報

これぞブルゴーニュの真髄!思わずため息が出てしまう...ヤンドゥリューのご案内です。

「やっと充実したワイン造りが出来たと感じられたんだ」
と満面の笑みで語ってくれたのは2019年6月、猛暑のブルゴーニュで初めて会ったヤン ドゥリューの言葉です。この日はこれからリリースする予定の2017VTや過去のバックヴィンテージ含め20アイテム近い試飲をしながら、各キュヴェの特徴を本人から聞くという幸せな訪問をしていました。初めて会うヤンは話には聞いていましたが、オーラ全開の相当に”トンガッた”人。言葉の一つ一つにエモーショナルな波動が込められているかのように我々の心に突き刺さります。とは言え、ワイン以外の話しをする時は身重の妻を優しくフォローする良い夫な側面もある、実に人間らしい人でした。ワイン以外にもレースが趣味なヤン。BMWのM3で爆走するのが癒やしと語る眼は、まるでヤンチャな子供のようでした。(ちなみに訪問1周間前にM3で爆走した為、免停になったそうです。)

 基本的には遅めのタイミングで収穫をするヤンは、多いと10ヶ国以上の季節労働者50~60人で行っていますが、例え季節労働者でもレベルの高い仕事をして欲しいと思っているため、仕事に見合った給料を払っているとの事。良い仕事をするために、眼に見えない所にも配慮を欠かさないヤン。そんな一つ一つの涙ぐましい努力の結晶である彼のワインから、今回は3キュヴェのご案内です。


-----
 脅威の自然児が造るスーパー・ナチュールワイン!?が入荷です。今回は白ワインが2アイテム・・でも性格が全く異なる2アイテムでした!そしてそのどちらもが素晴らしい!非常に希少です。ブルゴーニュワイン・ファンは「シャルドネ・セレクスィヨン」を、ヴァン・ナチュールがお好きな方、もしくはブルゴーニュがお好きでヴァン・ナチュールもお好きな方は「シャルドネ・カ・ドー」を是非ともご注文ください!


 「マジっすか~!」
みたいなヘヴィ・メタぎんぎんなエチケットのやんちゃさ・・そして、飲んでみてビックリのアヴァンギャルドさと、捨ててはいけないものはしっかりと・・そしてそれをさらに磨きぬいていると言う、プロも認めざるを得ない味わいのワインをご紹介します。ヤン・ドゥリュー・・・お見知りおき下さい・・っても、このエチケットを観たら忘れられないですよね!


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

ポスト フィリップ パカレ!!
ポスト プリューレ ロック!!!
ブルゴーニュに次世代のスターが登場!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

(その良し悪しは別として)日本のワインシーンではもっとも話題にのぼる産地、ブルゴーニュ。

 素晴らしいテロワールの数々、素晴らしい造り手たち、高い評価に高いお値段…

 当然ながら新規就農の造り手にはハードルが高く、既存の生産者が切磋琢磨するなかで、なかなか若く有望な造り手が登場するには厳しい環境です。

“2010年ヴィンテージでデビューを果たし、あっという間にパリのカヴィストやソムリエたちの話題をさらったポスト フィリップ パカレ!!ポスト プリューレ ロック!!!間違いなしのブルゴーニュ自然派ワインのニュースターです!”

と興奮気味にヤン ドゥリューのワインをはじめて皆さんにご紹介してから早2年と少し。その間色々ありまして…ずいぶんご無沙汰になってしまいました。

 プリューレ ロックで働きながら、プライベートな時間を全て費やして自身の畑仕事もこなし、リスクの取りづらいブルゴーニュという土地で妥協のない「攻めた」ワイン造りに挑戦しているヤンドゥリュー。フランス国内をはじめ世界中でひっぱりだことなった彼ですが、そこに襲いかかったのが超低収量の年の連続。他のブルゴーニュの造り手たちと同様に少なすぎる収穫量に苦しめられます。
 特に自分自身のドメーヌをスタートさせてまもない財務基盤が弱いヤンにとっては、この収穫減はかなりの痛手でした。なんとかロックでの必死の仕事で生活の基盤をまかないながら、自身のワイン造りに対してもフル回転。そんな中でワインの品質に関わる以外の在庫管理や販売などの事務仕事の優先順位が下がり…、日本向けに予約していたワインを

「売っちゃった!」
との連絡が!!!!!
ということで丸々1年分のワインが日本未入荷となりました。

 その後も相変わらず低収穫量の年が続いている事もあって連絡の取りづらい状況が続いており、今後の入荷がどうなるかという不安は相変わらずなのですが、とりあえず引取りに成功した一部ワインをリリース致します!


 ということで、今回のリリースワインは2種類。
 まずは、ヤンの友人がビオロジックで栽培を手がける畑のブドウから造られたセレクションシャルドネ 2011!いわゆるネゴシアン ワインですが、キラキラしたミネラル感とストレートな果実味は、ザブルゴーニュ!という風情があり、と同時にヤンらしい深い深い純粋さを併せ持っています。

 続いては「カ ドー」という意味深(仏語でギフトを意味するカドーとほぼ同音)な名前のキュヴェ。シャルドネから造られるワインですが、セレクションとは打って代わり犬のプードルのようなもくもくした澱(おり)と濁りがあり、ただならぬ風貌。抜栓直後はわずかに還元的なニュアンスが感じられますが、スワリングによって出てくるナッツやアーモンド、ゴマといった種子系の香ばしいフレーバーとパイナップルや柑橘などの旨味感たっぷりの果実味!ブルゴーニュという枠組みを超越した非常に挑戦的なワインです!!! どちらのワインも日本への入荷自体は随分前なのですが、味わいのスタートラインに立てるようになるまでじーっくりと寝かせました。理想を言えばもう少し時間をかけて、さらなる飛躍を待ちたいところですが、このタイミングでもポテンシャルの片鱗は十分感じて頂けると思います。すぐに試してみたいという場合にはデキャンタージュをオススメ致します!

「ヤン ドゥリュー 生産者紹介」

 ヤン ドゥリューは、オート コート ド ニュイのエリアでニュイ サン ジョルジュとアロースコルトンの間に位置するヴィレ=ラ=フェイ村を中心にワイン作りに取り組む才能溢れた若きヴィニュロンです。

 2010年がデビューとなるヴィンテージで、3haほどの広さの畑から革命的なワインを生み出しています。また近年は、ビオロジックで栽培されたブドウを友人から買い付けることや、自身で畑を借りるなどもしてワインを造っています。

 ジュアリン ギュイヨの下で7年間ワイン造りを学び、その後、DRC社の共同経営者としても知られるアンリフレデリック ロック氏のドメーヌ プリューレ ロックで2008年から栽培を担当しています。

 彼は、自身のワインをリリースするようになってからもプリューレ ロックでの仕事を続けていて、ロックでの仕事を終えた後や休日などを利用してブドウを育て、ワイン造りに取り組む情熱ある生産者です。

 ヤン ドゥリューは、ブルゴーニュでも比較的注目されていない土地の中から、可能性を秘めたテロワールを発掘し、その土地で素晴らしいワインを生み出すことに情熱を注いでいます。

 「ブルゴーニュには、今評価されている区画以外にも誰も挑戦していないが素晴らしい可能性を秘めた土地、テロワールがある。私の人生はそういった土地を発掘し、素晴らしいワインを生み出すことです。」

 そんな彼のアンテナにキャッチされたのがオート コート ド ニュイという地域でした。オートコートという格下に見られがちなこの土地で、徹底的にテロワールの可能性を引き出し、従来の常識を凌駕するワインをファーストヴィンテージから生み出すことに成功したのです。

 その秘密はやはり栽培にありました。ロックで栽培を担当しているだけあって自然なアプローチでの栽培に習熟しており、さらには古き先達の話をよく聞き、実際の経験とも融合させて独自の栽培哲学を備えています。その実践の場が自身の畑です。
 収穫量を徹底的に抑える(最低でも25hl/haを超えないようにする)こと、丁寧にブドウが熟すように収穫を遅くすること、遅い収穫時期であっても過熟にならないように剪定の時期をギリギリまで遅らせブドウの生育サイクルを導くことなど、プリューレロックにおいてでさえリスクを考えて避ける方法であってもヤン ドゥリューは挑戦します。

 そして、最高のブドウを得てからの醸造に関してはいたってピュアそのもの。自然酵母での発酵、キュヴェのポテンシャルに応じた熟成期間を十分取り、瓶詰め時の亜硫酸の添加も原則行なわず、厳密な濾過もなし。ブルゴーニュワインという経済的に「守り」に入らざるをえないワインにおいては、かなり冒険的な挑戦です。


N.V.(2021) la Gouzotte Rouge V.d.F.Rouge
ラ・グゾット V.d.F.ルージュ

19282
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヤン・ドゥリュー

■ メディア情報
 2019年もの 92.3 Points Cellartracker
 2018年もの 91 Points Cellartracker
 2017年もの 92 Points Cellartracker

■エージェント情報
品種:ピノ・ノワール
 粘土石灰質のオート=コート・ド・ニュイの複数にまたがる区画から樹齢15〜20年のピノ・ノワールをキューヴタンクで発酵熟成させたキュヴェ。1ヶ月間のマセラシオン。グゾットとは、昔ブルゴーニュで収穫に使用していた器具のことで、引っ掛けて葡萄を収穫する道具の事。手頃に飲んでもらいたい、フルーティーなキュヴェとの位置づけと考えており、上級ラインのキュヴェを飲んで貰う前の、入門用ワインとしての意味合いで造られました。ヤン曰く「僕の名刺代わりだ」との事。
 淡いルビー色の外観。フレッシュなイチゴやラズベリー、さくらんぼの香りが立ち上ります。時間の経過とともに岩のようなミネラルを感じるチョークのニュアンスやロックっぽいシャンピニオン香も出てきます。とてもフレッシュかつエレガントな味わいで、今直ぐに飲むことも出来ます。フレッシュで活き活きした果実のニュアンスを楽しめる、キュヴェ名の通り、鋭く洗練されたワインです。
750ML 在庫  8   ご注文数   本
¥12,890 (外税) 
【うわおっ!・・2020年ものと見比べて「ドキッ」とされたでしょうか。濃さがここまで異なると同じワインとは思えませんが、ヴィンテージの背景をしっかり織り込んだ激エレガント系のピノ・ノワールです・・あのワインに激似??!】
 え~・・2020年ものの半分ほどの濃度じゃないかと思えるほどに、淡い色彩に見えて仕方が無いですが、2020年ものはある意味、めちゃ特殊ですし・・

「2021年ものも、とんでもなく特殊!」

で有ることは間違いありません。

 もっと言ってしまえば、

「2022年もののラ・グゾットを以てして、ラ・グゾット2020~2022三部作が完成!!」

と言うことになろうか・・と思うんですね。まだ2022年ものはリリースされていないとしても、

「これほどまでにヴィンテージをしっかり描いたピノ・ノワールは無いかも?」

と思わせる色彩です。


 そして・・色彩だけでは無く、この見事な味わいも同様です。

 アロマにはわずかに揮発酸の影に滲んでいますが、気にならない方は多いと思われるレベルです。めっちゃ気にする方には・・判るかなと。

 アロマはチェリー、そして何故か・・白い・・ナトリウムっぽい感じがするミネラリティを、とんでもない量で感じます。なので、ボディはそれなりに厚みが有り、少し太目です。

 しかし味わいは激的にエレガントで、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールらしい感覚です。

 PTGもそうなんですが・・と言いますか、PTGの方がそのものズバリです・・。

 なんの話か判らないと思いますが。。そうその昔、ピエール・ボージェと言うオーヴェルニュの生産者さんの「レトゥルディ」だったか・・本人が気に入らない出来だったので、ずっと仕舞い込んでいたのを新井順子さんが仕入れて持って来た赤ワインが有ったんですね。

「本人が気に入らないのなら・・美味しくなさそうだ・・」

と思ってテイスティングしたんですが、これがまためちゃリーズナブルでめちゃんこ美味しかった訳です・・なので、それなりに販売させていただきました。

 で、そのガメによるレトゥルディと・・もう少し瓶熟させると、ほぼ同様の味わいに仕上がるんじゃないかと感じた訳です。

 そう思って探してみましたよ・・そうしたら・・・在りました!・・掲載しますのでご笑読下さい。2006年の新着でのご案内でした。

---
【 これほどに芯から香るワインが今まであっただろうか!飲んでみてください!】
 
 同じワインを販売している方は多くいても、そのワインをどれだけ見つめる気があるかどうか、で大きな違いが有ると思っています。いや、むしろワインの方から語ってくれるので、その言葉に聴く耳を持っているかどうか..それがワイン屋の行く道..(お~い、かっこつけ~♪)

 そんなことは置いて本題にサクッと入りましょう。まさにべらぼうなワインです。だってね..

造った本人 --> 失敗作だから瓶詰めせずに放置
失敗作を輸入した人 -->酸化の進み具合が気になるし翌日まで持たないみたいだから安く紹介
(それでも 良い面が気になって仕方が無いらしい!)
偉そうに書いてる noisy --> こんなにべらぼうなワインにはそうは出会えないと絶賛

 三者三様ですよね。何が真実なのか確かめてみる気の有る方には、こんなに面白いワインは無いんじゃないかと思います。まあ、そうじゃなくてもですね、noisy が素晴らしい、と言ってるんだから騙されてみようよという、思わず noisy も涙ぐんでしまいそうなお方にも、きっと喜んでいただけると思います。

 で、ようやく 「べらぼう」 の意味に入るわけですが、まずその前に..
1.キャップシールが無い
2.瓶から見える色がロゼじゃ無いか、と思えるほど薄い。しかし、グラスに注ぐとそれほど薄くも無い。
3.腱鞘炎を患っている方、物書きのお仕事をされている方は、飲むのを止めた方が良いかもしれない

ということを申しておきましょう..(^^;;

 だってね、目茶苦茶香るんですよ、このワインは!凄いです。3日経ったって全然衰えないですよ。そもそも、ピエール・ボージェは、
「香水のようなワインを造りたい!」
と、常々言っているそうですから..その本人が失敗したと言ってるのがおかしいですよね。時間が経って良い成熟をして、そのように変化しつつあるのかもしれません。

 それに順子さんにしても、「説明書を読まれて納得した方だけお求めください」ですよ。決して本人は物凄く美味しいと思って買ったわけではなさそうで(そのように言っています)、酸化の具合が少し気になるけどそれなりに美味しく飲めるし..とのことらしいです。酸化のスピードがワインの年齢に対し速い、というのが気に入らないポイントなのだと思います。醸造家、ビオディナミスト?の立場からの見解と、ワインのみから情報を得るただの酒飲みとはおそらく少し感性が違うんでしょうね。それでも、
「グラスに注ぐともうしょっぱなから香りが立ち込め、香水のよう。これはかなりワインを飲んでいる人、それか全く飲んでいない人は美味しいと思うでしょう」
と、的確な評価をしていますし、個人的には美味しいと思うと言っています。

 物の見事にワイン中に香りを閉じ込めた、比較高めのアルコール分は、まさに香水のような存在になっています。葡萄のエキスを見事に抽出したエステルに変化していたのです。DRCのワインのように、エキスの塊と化したワインは、花のような果実のような、有機物と無機物の境にあるものの全ての香りを順番に振りまいているかのようです。味わいも見事、綺麗な輪郭を持ったシームレスなワインで、微細な表情を見せながら美しく収束して行き、いつまでもほのかな香りを漂わせるのです。実際、翌日も3日目も全く問題なく芳香を保っていました。仰天のブケです。

 だからね、結局グラスを持ち上げて、鼻で香りを大きく吸い込み、液体と共にさらに膨らませ、余韻を楽しみ、グラスをいつの間にか「くるん、くるん」と延々回し、そして..また鼻で香りを大きく吸い込み、液体と共にさらに膨らませ、余韻を...っていつまでやっとるんじゃ!誰か止めてくれ..という メビウスの帯に迷い込んだ出口の見えない状態?に陥るわけです。

 グラスを振るときと言うのは、香りが余り出てこない時と、とても香るワインに出会ったときに次の香りを要求して振ってしまう時が有ると思いますが、このレトゥルディの場合は全くの後者です。

 そう、あなたを「腱鞘炎の一歩手前」まで追い込むかもしれない、悪夢のようなワインです。ですからね、物書きの皆さんは万年筆を持てなくなってしまいますから、どうしても飲みたければグラスは左手で持ちましょう。そして、気は確かに持ち、決して我を忘れるような状況では飲まないようご注意ください。

 まあ、冗談のように聞こえるのでしょうが、かなり本気です。もっともDRCのように..とは言っても、樽の影響も無く、葡萄も違い、格の違いは存在します。しかし、大地のエキスをしっかりと葡萄に取り込み、葡萄のエキスを充分に取り込んだエステルには、似た雰囲気がプンプンします。そりゃ、格とすれば全く適いませんし、現状でやや暴れる部分も存在します。それでも良い部分が全てを覆い隠しています。そこに気がつく方は少ないはず..で、後は好みの問題オンリーです。

 という訳で、あ、そうそう、品種はガメイです。ガメイというよりは熟したピノ・ノワールにかなり近い。飲んだらおそらく ぶっ飛ぶ はずです。それに平気で10年以上は持っちゃうと思います。底知れぬパワーを持った「フランスのへそ」のワイン..騙されてみよう、真実の声を聞こうと思った方だけ..ご購入ください。その結果、騙されちゃったなと思うなら..御免なさいです。腱鞘炎にならぬように回しやすい慣れたグラスでお楽しみください。
「いつもより多めに回しております!」
と、染太郎師匠の声が聞こえてきました..ワインの名前は、「うかつな」という意味。noisy も レトルディな奴だろうか..超お奨めです!
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 まぁ・・ピエール・ボージェのワインはとんでもなく高くなってしまいましたし、いつの間にかインポーターさんにハブられていたので咎めたところ、仲が悪くなってしまったので喧嘩別れしました。あ、順子さんと喧嘩した訳じゃないですよ・・力じゃ勝てないですから・・はい。

 と言う訳で、noisy 的にはこの2021年ラ・グゾットの味わい、もしくはPTGの味わい(こっちの方がガメが入っているだけに近いですが)は、数年を経てピエール・ボージェのレトゥルディに近くなると踏んでいます。なので、少し瓶熟させて楽しむか、もしくは2020年もの、この先入荷するだろう2022年ものと比較してみると、

「ワインの成熟とヴィンテージの背景の違い」

等が良く判るんじゃないかと思います。ぜひご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【もっともリーズナブルなラインのラ・グゾットですが、2020年ものはピュアで超凝縮したエキスの滅茶複雑な表情!・・今飲んでもOKですが3年先も滅茶楽しみなピノ・ノワールです!】

 ヤン・ドゥリューを知るには最高のアイテムだと思います。そして、

「ヤン・ドゥリューが造った2020年もののピノ・ノワール」

と言う意味でも、非常に重要な指針となる指標的存在です。海外では2020年ものの中級キュヴェまで紹介はされていますが、日本ではこのラ・グゾットが初のお目見えです。

 ご存じの通り2020年ものは・・濃密ですよね・・ルジェさんもルーミエさんも・・濃かった!・・余りに美味しいルジェさんのパスグラも、2020年は・・

「どっひゃ~・・」

と驚くほどでした・・しかし、数年先にはきっと、

「あの濃度がこの美味しさに繋がっているんだ・・」

と理解出来る訳です。

 反対に言えば、エレガントな・・淡目の出来の年は、最初から滅茶美味しいんですね・・そのようなワインは。


 ラ・グゾットは、2017年のような年は淡く、しかしその分・・揮発酸は高めに出ます。2020年ものは飲んでみた感じ、

「揮発酸はほぼ無い」

です。非常にピュアです。

 しかしながら2020年的なコンプレッションされ、まだ拡がりを強く抑制されているようなニュアンスや、赤味よりもやや黒味がやや勝ったニュアンスも混じって感じられます。

 果皮の厚さ、果皮バランスの多さがワイングラスの写真からも見えますが、葡萄の質としましたら非常に優れているように見える美しい色彩です。



 ブラックチェリー、レッド・ベリー、レッド・カラントの適度に熟したアロマにオリーブ、そしてブラックペッパー、シナモン、ジンジャー..茶色の美しい土のニュアンスにほんのりモカ、複雑ですがバランスに優れています。酸は弱目かと思いきや、しっかり感じます。甘く無く、でもややジューシーで良くグリップし、僅かに濃い目の余韻を見せるピノ・ノワールでした。

 やはり2020年ものは揮発酸はほぼ無く、果皮が強い日照を得た結果生まれたスパイシーなニュアンスと、まだ開き切らない・・閉じたまま凝縮した部分がそれなりに存在しますが、

「今飲んでも充分旨い!」

とも言えるかと思います。

 その上で、その凝縮した果皮の圧縮された部分が崩れてエキスに溶け出した頃がピークで、おそらく2年ほど(2026年辺り)で到達するんじゃないかと想像しています。

 因みにグゾット= Gouzotte は Gousotte とも綴られますが、三日月状のナイフで選定などの使用されるヴィニュロンのツールです。ウィキペディアの海外版に在りましたので、コピー&ペーストで是非ご覧くださいませ。

https://fr.wikipedia.org/wiki/Gouzotte

 同時にご案内の「2019 ジャノ」の・・淡いながらも深淵な色彩とはだいぶ異なりますが、黒くて物凄く濃い訳では有りませんで、1枚目の写真など、ちょっとグッと来るものが有るんじゃないかと思います。

 価格もリーズナブルで寿命もかなり長いでしょう・・是非飲んでみてください。超お薦めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【ヤン・ドゥリューの名刺代わり!・・2017年ものよりも、彼の意識をより判りやすい出来だと思います!】

 もう、見るからに・・です。目に見えて「揮発酸」の存在が写っているかのような写真です。その意味では、昨年ご紹介させていただいた2017年ものよりも、

「揮発酸はたっぷり生成されている」

と言えると思います。

 なので、

「揮発酸に弱い方は・・」
「ノーマルなブルゴーニュ・ピノ・ノワールがお好きな方は・・」
「昔からワインを飲まれている方は・・」

「・・お控えいただいた方が良いと思います。」

と・・今までならそのように言ってきました。

 ですが2つの理由で、今回はそれを余り強く言わないようにします。

 その理由の一つ目は、昨年のヤン・ドゥリューの入荷分のピノ・ノワールの販売で、飲まれた感想をたずねると・・

「滅茶苦茶美味しかったです!」

と、全てのお答えが同じだったから・・です。

 勿論ですが、気に入らなかった方に聞いてない・・言ってないと言うのは有るかもしれませんが、結構な人数におたずねしたんですね。この方は古くから飲まれているから、きっと否定的な結果だろうと推測して、余りお渡ししたく無かった方からも、そのように言われましたのでビックリしてしまいました。

 2つ目の理由は、

「画像ではしっかり・・揮発酸が写っているように、それなりに揮発酸はあるんですが、そのレベルは・・実は結構低い!」

んです。だから・・揮発酸そのものさえ、感じられない方もそれなりの割合でいらっしゃるんじゃないかと思ったからです。それに、この揮発酸レベルでは、将来的には完全に溶け込んで判らなくなるだろう・・とも踏んだからですね。

 エッジにはオレンジさえ・・見えます。2018年ものですよ?・・。普通ならあり得ないですよね。揮発酸を生成した場合、こんな絵になることが結構にあります。そして何となくですが、グラスの色さえ少し曇らせたような成分が見える・・のがお判りでしょうか。

 しかし・・グラスを伝う何本かの長い足・・も見えますよね?・・粘性が高いので相当に熟度が高い・・でもアルコール分は13度で普通よりも低い位なんです。なので、これはアルコール度の高さだけによらないグラ・・と言うことになります。エキスが濃い・・と言うことでしょう。


 果実がちょっと熟し始めのようなアロマが混じります。ピュアな果実も有ればドライフルーツ化したものも混じります。果実の皮も有り、結構複雑性が高いです。中域は膨らみ、ここでちょっと気付くはずです。

「確かに揮発酸の気配はあるけれど・・全然普通に近い・・」

 そうなんですね・・で中盤以降、余韻には、確かに揮発酸生成で欠落した部分の味わいも有るんですが、付加された表情も多分に有って・・

「・・結構・・いいじゃん・・ナチュラルだし・・」

 と言うような印象に落ち着くんですよ。


 まぁ、ある意味「サン・スフル」でこれほど美しく仕上げるのは・・難しいんだろうなぁ・・と感じます。ロックの親父さんもやはり・・クロ・ド・ベズにさえSo2を入れたくなかったんだろうと思います。ヤン・ドゥリューもおそらくそうなんでしょう。だからこその・・

「名刺代わり」

だと気づきました。

 その名刺は・・

「毎年、印刷し直される!」

のでしょう。ご検討くださいませ。





 以下は2017年もののレヴューです。
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【本人曰く「名刺代わりのキュヴェ」!・・では有りますが、物凄くちゃんと出来過ぎていて名刺代わりになっているのかは疑問・・(^^;; 勿論、とても美味しいですよ!】

 黒みを帯びた赤果実、赤みの有る黒っぽい果実・・どちらもしっかり、ピュアに感じられる素晴らしいピノです。そしてナチュール度もしっかり!・・

「そうか・・ヤン・ドゥリューってこんな感じなんだ~!」

と素直に思っていただける方は非常に有難いですが、noisy 的 にはちょっと不満も有ります。

「確かにテート・デ・ポン(一番高いの)やPV (次に高いの)のニュアンスには近いけれど、それ以外のキュヴェには有って、このラ・グゼットには全く無いものが有るってのは・・名刺代わりになるの~?」

と思ってしまった部分も有るんですね。

 確かにこのラ・グゼットはとてもちゃんとしています。ですから、とても美味しいし精緻、美しいです。でも、

「・・・これには揮発酸は無いじゃないか!」

とも思ってしまう訳です。ですから、揮発酸の有るキュヴェの名刺はどこ?・・ってな訳ですね。


 いやいや、物足りないなどとは言いませんよ。揮発酸は、ワイン本来の表情をその生成量や残存酵素の量により、削ってしまいます。しかしながらヤン・ドゥリューのピノは、

「その削れ方がエグイほど少ない!」

のが特徴なんですね。

 そのうえで、

「この揮発酸は必要不可欠な表情でも有る」

とさえ感じていました。


 まぁ・・そんなことを言いましても、これよりも上級キュヴェにつきましては、

「こちらは検出限界に近い」

とか、「無い」とか書いていますが、本当に正確に言いますと・・どのキュヴェにも少なからずあることは有ります。言っちゃえばこのラ・グゼットにも有りますが、本当に検出限界なんですよね。

 なので、「無い」と感じてしまう訳です。でも実際にはほんの僅かに有り、ヤン・ドゥリューのピノのその割合は非常に少ない訳でして・・しかも完全に一体化しているか、これからの熟で一体化すると感じられる訳です。


 まぁ、オート=コートの比較若木で造られたキュヴェのようでして、2017年ものは偶然に生成が少なかったのかもしれません。実にピュアでちゃんとしています。ヤン・ドゥリューの他のキュヴェ同様に柔らかで白くふにゃふにゃしたミネラリティが顔全体に張り付いてくるかのようです。中域にはちゃんと膨らみが有って、余韻も美しい・・・

「言ってしまえばニコラ・フォールのピノに最も接近できるキュヴェ」

でも有ります。


 ブルゴーニュの次世代を担うはずの二人が、ニュアンスが近いキュヴェが有るとはいえ、それでも相当に異なる・・距離が有るとも感じています。

「ヤン・ドゥリューは最先端で有り最もクラシックで有り然児で有り反逆者で有り救世主で有る・・かもしれない」

 そう思わせてくれるのがヤン・ドゥリューのピノです。これが名刺だと言うなら名刺自体の出来は不完全だと・・ワインは上出来なんですけどね。是非飲んでみていただきたいと思います。ご検討くださいませ。