久し振りのラ・ターシュのご案内です。今回は1980年ものですから収穫から38年ですね。ベストな時期じゃないかと思います。
ラ・ターシュの説明はいらないですよね・・。勿論ですが名前も、アペラシオンもラ・ターシュです。カッコいいですよね~。
1980年のDRCは隠れたグレートイヤー・・と言う認識です。ラ・ターシュの1980年は飲んだ経験は無かったと思いますが・・いや、飲んだかもしれませんがリッシュブールの記憶が鮮明に残っていて・・凄かったですね。D.R.C.が完熟した時の物凄い芳香・・特に上の3つは半端ないって・・いや、そのフレーズを言いたかっただけですけどね。惜しかったですね~・・。
で、今回のラ・ターシュの出所は、散々ご案内させていただきましたが、ルフレーヴさんやラモネさんの古酒などをご案内させていただいた時と同じ、以前、ワインのエージェントさんをやられていた会社さんです。おなじみですよね。
まぁ、ルフレーヴやラモネのビアンヴィニュやバタールの古酒、そしてバロン・テナールのル・モンラッシェ古酒などをご案内させていただき、好評をいただきましたが、
「あのグループは冷蔵倉庫管理」
でしたので、白ワインは異常に若く健全、反面、赤ワインはトリートメントが掛かってしまってピンボケになったものと、滅茶苦茶美味しかったものの混在・・と言う感じでした。
今回のこのラ・ターシュ1980年は、社長さんのセラーに入っていたものです。・・そんな感じがしますでしょ?
肩ラベルの真ん中が破れて欠損していますね。セラーの棚から出す時、ついついやってしまいますよね。真横に引き出せば良かったものを、
「少し斜め上にひっぱり気味に持ち上げ引き出したため破れてしまった・・」
ことが伺えます。
色合いもやや淡い1980年ものの特徴が出ていますね。非常に官能的に見えます。澱下げをすると少し澱は出ますね。
キャプスュルはなんと・・しっかり回ります・・というか、動きます。締まりが甘い訳ではありません。この年代のD.R.C.はキャプスュルが固着しているものが多いです。液量もそろそろ収穫から40年、リリースから35年と言うことを考えると多い方じゃないかと思います。
ルロワのクレジットラベルも上部が欠損しています。セラーから出すときに引っ掛けた名残でしょう。
またエチケットも向かって左側に欠損が有りますが、これも左側を引っ掛けたのが判ります。
ボトルナンバーは841番と3桁ですね。若い番号です。
もう記憶が定かでは無いのでどうだったか・・と思うんですが、まだこのころのD.R.Cは樽寄せをしていなかったと思います。樽寄せと言うのは、熟成させたワインを一旦タンクなどに移し、品質を平均的にしてからボトル詰めをすることです。これについてはD.R.C.は評論家たちにかなりディスられてました。
「飲む度に味が違う!」
と言う訳です。
「・・それで良いんじゃないの?」
と思ってましたけどね。考え方次第です。ラ・ターシュはある程度の広さが有る訳ですからね。若干の差が出るのは仕方が無いことです。
で、社長さんのご厚意により、かなりリーズナブルにご案内しています。中身の状態は良いと思われますが、外観は今一つ・・では有ります。しかしこの年月を生き抜いてきた訳ですから、当然の勲章とも言えます。その辺りがご納得行かない方はスルーされてください。
また、供給者さんとしてもトラブルは望んでいませんので、非常にリーズナブルです。かなり昔に仕入れた残りのワインであるのでこの価格です。
それにいつも言っておりますのでご理解いただけるかと思いますが、リーズナブルだとは言え、高価なものには違いありません。しかし、中身の保証は出来ません。コルクを抜き、ワインを楽しむ権利を購入するのが高級ワインの世界です。
「飲んだら不味かったから金返せ・・」
とは、とんだ勘違いだとご理解くださいませ。レストランでソムリエさんが抜いたワインに「ノン!」と言うことは可能ですが、よほどの上客で無い限り、またそのお店の過分のご厚意が無い限り、そのワインの代金は支払いに載せられます。
40年近くも生きて来た稀有なブルゴーニュの最高ワインです。美味しく飲んであげて欲しいと思います。失敗を恐れずトライしていただきたいですが、やはり万全な準備の元、開けていただきたいものです。
外観から見る限りにおいて、中身は非常に良いコンディションに見受けられます。法外にリーズナブルです。このような価格で出てくることはもう無いでしょう。
ご購入いただいた際は上記をご納得いただき、ご注文されたものとさせていただきますのでご了承くださいませ。





