【だから~言ったじゃない・・!2000年のピノ、絶対美味しくなるって!1997年も完熟です!】
なんてことは、もう皆忘れちゃってるだろうし、今更そんなこと駄目押ししたところで、余り良い様には取られないとは思いつつも、ブルゴーニュ・ピノの本質に関わることなので、シツコク言いたい気持ちも判って欲しかったり・・・複雑な感じです。
ボーヌの中央西、ボーヌ・クシュリア1級の中の副区画、クロ・デ・クシュローの1997年です。同じくボーヌの南、ポマールとは接していないが比較近い位置に有る、ヴィーニュ・フランシュの副区画、クロ・デ・ズルスュルと共に、ルイ・ジャドの看板ワインのひとつでも有ります。タイプ的にはこの間ご紹介させていただいた、ルネ・ロスタンのコート・ブロンドとラ・ランドンヌのような関係でしょうか。少し乾いたミネラル分の多いエレガントなクロ・デ・クシュローに対し、クロ・デ・ズルスュルは豊かで優美なワインです。
例えば2000年のピノ・ノワールはみんなで跨いで通ったヴィンテージかと思います。
「薄い、硬い、安くない・・」
のはずでした。
でも、ちゃんとポテンシャルの有る畑は、ちゃんとなるんですね~!かえって余計な贅肉が付いていない性で、柔らかになってくると実に旨いんです!綺麗でエロティックに香り、テクスチュア滑らか、適度に膨らみ、余韻も綺麗なんです!それがブルゴーニュ・ピノ・ノワールの醍醐味じゃ無いですか!
今回の1997年ものも、リリース直後は「猫跨ぎ」とさえ言われたヴィンテージでした。が、リリースされて4年もすると、
「・・あれ?美味しいじゃん・・!」
みたいな状況になり、それまで積み上がっていた1997年ブルゴーニュの在庫が一気に無くなった・・と言うことが有りました。
ボルドーもブルゴーニュ赤も、レストランさんが良く購入していましたね。安くてエレガントで適度なコナレがマリアージュさせやすかったんだと思います。
しかも、今回ご紹介のプライス・・・目茶安いです。コンディションも悪くないですよ。是非・・ご検討ください。このワインはおそらく脚は早いんじゃないかなと思います!