【「良くも悪くもD.R.C.所有では無かったから1級畑のまま」・・それが真理と言えるように、ついにその本性を現し始めたようです!D.R.C.ラ・ターシュ・オ・ゴーディショの真上で、D.R.C.1級レ・ゴーディショにサンドイッチされた畑のポテンシャルがついに開花したヴィンテージか!?】

(左はティエリー・ヴィゴ=バトーのレ・ゴーディショ1990年の昔の写真です。)。その昔は正規品でご案内させていただいていたドメーヌ・フォレ・ペール・エ・フィスです。今回のご案内は並行輸入品ですが、非常に希少なヴォーヌ=ロマネの1級畑、レ・ゴーディショの2018年ものです。
ご存じのようにドメーヌ・フォレ・ペール・エ・フェスは、今はドメーヌ・デュ・コント・リジェ・ベレールがリリースしている珠玉の「ラ・ロマネ」を2006年まで栽培と醸造を任されていました。リジェ・ベレールがドメーヌ・フォレ・ペール・エ・フェスに栽培醸造を委託し、販売をブシャール・ペール・エ・フィスに委託していたんですね。
ドメーヌ・フォレはヴォーヌ=ロマネ近辺に、これまた珠玉のグラン・クリュやプルミエ・クリュを所有していますが、その中でもやはりこの・・
「1級レ・ゴーディショ」
こそ、珠玉の逸品と言えるでしょう。
このレ・ゴーディショこそ、
「ラ・ターシュに成りそこねた畑」
ですから、皆さんもきっとご存じのはず。ですが noisy としましては少なくとも2005年頃まではほぼフリーに仕入出来たワインでして・・何故って・・
「皆さん、余りブルゴーニュに血道を上げていなかった」
から、他のワイン屋さんもインポーターさんも、レ・ゴーディショだからと言って特別視していなかったんですね。
ですので、noisy としましては・・、このフォレも、マシャール・ド・グラモンも、ティエリー・ヴィゴ=バトーも、ニコラ・ポテルもかなりの部分、好きなように販売出来た時代が有った訳です。
そしてちゃんと飲んで・・(^^;; ご案内していたアイテムも有りますから・・はい。
フォレもそうですが、マシャール・ド・グラモンも、村名ヴォーヌ=ロマネや他のヴォーヌ=ロマネ1級を飲んでからレ・ゴーディショを飲むと、明らかにポテンシャルが段違いだと感じられたものです。この頃のフォレもグラモンも、希少な1級畑だから特に力を入れて造る・・みたいなことは全くしないで、
「他のワインと同様に普通に造っていた」
と思われます。それがグラン・クリュ畑になりますとリキは入っていたと思いますが。

(左は2007年のニコラ・ポテルのレ・ゴーディショです。昔の写真です。) なので、やはり「素性の良さ」として理解出来たと言うことなんですね。
で、この1級部分のレ・ゴーディショですが、ラ・ターシュ(ラ・ターシュ・オ・ゴーディショを含む)の周りの3カ所に分散して存在しています。
ひとつ目は、ラ・グランド・リュの下部、ロマネ=サン=ヴィヴァンの南に接する部分です。村名格の部分が少々あり、1級部分をマシャール・ド・グラモンがリリースしています。ラ・ターシュ並みな物凄いワインでは決して無いですが、軽やかでストレスの無い美味しいワインです。ちょっと昔のラマルシュに似ているかもしれません。
二つ目は中部、レ・マルコンソールの北、レ・ゴーディショ・オ・ラ・ターシュの南、本畑のラ・ターシュの西(上)に接した部分です。ここはトーマ・モワラールの地所だったんですが、デュジャックが買収し、マルコンソールにブレンドしているようです。
三つ目はレ・ゴーディショの最上部です。ここは・・フォレ・ペール・エ・フィスがほとんどを持っています。そしてその端に残った半端な部分をD.R.C.が持っているんですね。
旨い具合にGoogle map で写真を見ることが出来ます。ぜひコピー&ペーストでご覧ください。面白いですよ。(改行が入らないように全部をコピーしてURL蘭に張り付けてくださいね。)
https://www.google.com/maps/@47.1596469.4.9462373.3a.60.6y.104.97h.84.25t/data=!3m7!1e1!3m5!1sMOiLy_ZENkOUCW-fHopihg!2e0!6shttps:%2F%2Fstreetviewpixels-pa.googleapis.com%2Fv1%2Fthumbnail%3Fcb_client%3Dmaps_sv.tactile%26w%3D900%26h%3D600%26pitch%3D5.750833502190545%26panoid%3DMOiLy_ZENkOUCW-fHopihg%26yaw%3D104.9671528334623!7i16384!8i8192!5m1!1e3?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDMwNC4wIKXMDSoJLDEwMjExNDU1SAFQAw%3D%3D
PCの場合でおそらくですが、目の前に拡がっている部分はDRCの持ち畑、その右側がフォレ・ペール・エ・フィスの所有部分です。D.R.C.分は2カ所に分かれていますが、30アールほどあるフォレの所有部分に比べるとほんの少しです。
なので、D.R.C.のヴォーヌ=ロマネ1級にはこのレ・ゴーディショ1級がブレンドされている可能性が有ります。
マウスでグリグリしますと動けますんで、絶景をぜひご覧ください。左に動くと緑が一杯の・・春の写真でしょうか?・・右に行くと収穫後かな?・・ちょっと良く判りませんが、見た限りでは・・
「D.R.C.のレ・ゴーディショ1級も、フォレのものも・・全く同じに見える」
のが不思議です。ビオ系畑の典型的な仕立てのように見えます。

(左はマシャール・ド・グラモンとティエリー=ヴィゴの古い写真です。ヴィゴのレ・ゴーディショは最近は見ないので造っていないようです。) で、最近ですが・・フォレのレ・ゴーディショの評価がグングン上がっているんですね。2018年のこのワインには、バーガウンドのメドゥズさんが93ポイントとしています。壊れちゃったのか、本当に凄いことになったのか判りませんが、
「SNSのセラートラッカーが物凄い評価!・・2016年もの 94ポイント、2017年もの 95ポイント、2018年ものが評点は無く、2019年もの 96ポイント、2020年もの 96ポイント!」
と半端無いんですね。でも2021年ものは91ポイントと下がっているんですが・・
「2022年ものが・・なんと99ポイント!」
などとされていまして・・マジすか?・・と思っていたところ、すでに御大ジャスパー・モリスさんは2023年ものを飲んでいるようでして・・
「2023年ものを94~97 ポイント!」
としているんですね。
因みに・・リジェ・ベレールが1933年まで仕込んでいたラ・ターシュですが、
「1921年と1923年ものに96ポイント」
と言う記録が評価者不明でネットに出ています。
さらに因みますと、同じ年2018年もののD.R.C.のラ・ターシュは、
97~100 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
98 Points Tim Atkin
96 Points CellarTracker
ですので、
「セラートラッカーの平均点だと、2018年ラ・ターシュとフォレのレ・ゴーディショの2019年ものと2020年ものは96ポイントで同一評価」
と言うことになっちゃいます。
まぁ・・ヴィンテージの違いこそあれ・・期待できる評価だと思っちゃいますよね。
そもそもですね・・ブルゴーニュ専門家ながらいつも厳しいアレン・メドゥズ(バーガウンド)さんがこの2018年ものに上値93ポイントも付けた(のちに91~93 Points から 92 Points に変更したらしいですが)ことが、noisy の記憶に有って、たまたま並行もので出て来たこの2018年ものを見たら、思わずぽちっとしていまったんですね。
なので、
「最近の作のフォレのレ・ゴーディショは相当期待できる!」
と踏んでいます。
そもそもラ・ターシュを単品でゲット出来たとしても、少なくともこの10倍以上は確定する訳ですから、10分の1がこのプライスでレ・ゴーディショなら楽しめることは決定事項でしょう。
因みに、レ・ゴーディショの最上部ですので、表土が薄く石灰が強いです。ラ・ターシュは組成の異なる上部、中部、下部のブレンドが可能ですが、1級レ・ゴーディショでは不可能・・なので、熟成には時間は掛かるかなと思っています。この下は2018年のレ・ゴーディショをセラートラッカーでポイント付け無しのまま、2021年にレヴューされたものです。
「五香粉、ブルーベリー、チェリー、バラの花びらの官能的な香り。口に含むと甘美でクリーミー、しっかりとした基礎構造とディテールが感じられます。口の中で味わいが広がり、最後には広がります。まだ若いですが、時間が経つにつれて特別な味わいになるはずです。」
コンディションもチェックしました。色彩良く、液量たっぷり、キャプスュルも回ります。価格はギリギリまで下げていますので、申し訳ありませんが、ご購入はお客様責任にてお願いいたします。まぁ・・近年ものはブショネはまず無いですので安心、あとはどうやって飲むか・・でしょう。ご検討くださいませ。