ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ルイ・シュニュ

ルイ・シュニュ

フランス Domaine Louis Chenu ブルゴーニュ
● 2015年もの以来になるかと思います。ドメーヌ・ルイ・シュニュの2017~2018年もののご紹介をさせていただきます。

 2015年もの以降、正規代理店が変更になりました。まぁ、少し前から判っていたので、一番判りやすく先進的な「Bio」表示のサヴィニー=レ=ボーヌに絞ってご案内させていただいてました。女性らしい細やかな感性が、年を追う毎に少しずつワインの表情に映し出されていました。noisy も将来を期待している造り手さんです。

 しかし・・このブルゴーニュワインの世界的人気が災いしたのか価格も結構に上昇していまして、前のエージェントさんは・・結構に苦労していたようです。「もっと高くしたい」と姉妹に言われていたようで、noisy も期待のドメーヌだけに・・

「気持ちは判るけれど・・まだ・・サヴィニーやショレは日本では一段低く見られてしまうし・・」

と、扱いが無くなることに残念な気持ちでいました。

 翌年から新しい代理店が出来ましたので、続けて扱いたいと思っていたのですが・・

「・・た、高い・・(T.T 」

 そうなんですね・・ちょっと高過ぎて手が出ない・・しかも、このエージェントさんはワインが残るとディスカウントするんですね・・。まぁ、値付け自体も高いし、蔵出しも上がっている訳です。そうなってしまいますと、入荷直後はディスカウント無しですから・・厳しいんですよ。因みに上代は・・と言いますと、今回ご紹介のアイテムはこんな感じです。

2017 ショレイ・レ・ボーヌ・ルージュ・レ・ボーモン 750ML ¥4.000-
2017 サヴィニー・レ・ボーヌ・ルージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 750ML ¥4.900-
2018 サヴィニー・レ・ボーヌ・ルージュ・プルミエ・クリュ・オー・ジャロン 750ML ¥5.700-

 ショレはまぁ・・良いとしても5千円超えてのサヴィニーはちょっと厳しいですよね・・なので、

「ディスカウントになるのをヂッと我慢・・」

していた訳です。

 ですので、ようやく2017年ものと2018年ものを少々ご案内できるようになった訳です。

 早速飲ませていただきました!・・約4年ぶりのルイ・シュニュのテイスティングかと思います。(新しいエージェントさんは「ルイ・シェヌ」と読ませていますが、どこのワイン屋もルイ・シュニュのまんま・・何だかな・・ですが・・)

 いや~・・良いですね~・・繊細でピュア、マロをキツクはせずにフレッシュな果実の美味しさを残しつつ、しかし薄辛くならない程度の絶妙の掛かり具合!・・ちょっと心配していた・・いや、軽過ぎたら・・「軽過ぎ!」と書かなければならなくなってしまうので・・ショレ=レ=ボーヌ2017が、

「軽妙な美しい苺!・・ピュアで滑らか!・・実に良い!」

と、テイスティングしてホッとした訳です。

 そして実力のある定番サヴィニーV.V.は、ショレには無い低域からの盛り上がりに美しいバランス・・非常に美味しいですし、1級トップの2018レ・ゾー・ジャロンはちょっとシャンボールチックな白いミネラリティとエレガンス、繊細さがバッチリで、一推しを村名サヴィニーV.V.を争う結果になって、非常に嬉しいです!・・この辺は価格でお決め下されば・・と思います。

 そうそう・・価格ですよ・・かなりリーズナブルでしょう?2~3千円台で購入できる繊細でピュア、ナチュール感がほんのりの滑らかピノ・ノワールですので・・超お勧めです。久しぶりのルイ・シュニュです。是非飲んでみて下さい。


■エージェント情報
Louis Chenu(ルイ・シェニュ)フランス France / Bourgogne

◆ 色調は薄くてもいい、フィネスのサヴィニー
 サヴィニー・レ・ボーヌで最も軽やかで繊細な造り。樹齢の高まりと自然栽培によって以前よりも深みが出てきて、ア フターも非常に長い。新世代サヴィニー。

◇5代目姉妹
お馴染みの可愛らしいエチケットは「キャロリーヌ」「ジュリエッタ」姉妹がドメーヌを引き継ぎ作ったもので彼女達の友人がデザインした。

『当時は女性がドメーヌを仕切るなんて考えられなかったから多くの人達に反対された。エチケットも反 対された。ワインらしくない、と』

 2000年に妹のキャロリーヌがドメーヌに戻り、父親の手伝いをするようになり、遂にボトリングを決意する。それ以前は全て葡萄の段階で売っていた。「ルイ・シェニュ」の始まりは1914 年、初代「ルイ・シェニュ」がサヴィニー・レ・ボーヌの畑を購入したのが 始まり。その後、徐々に畑を買い足し、現在 10ha を所有している。

『典型的な葡萄栽培農家で父の葡萄は質が高く有名だった。父は葡萄栽培が好きだったが、妹はより個性を出せるワインを造りたかった』

 「キャロリーヌ」は醸造学校で勉強をした後、色々な造り手の下で働き、自分なりのワイン造りの理想を学んでいく。現在、ドメーヌは姉の「ジュリエッタ」が経営と経理を担当し、「キャロリーヌ」が栽培と醸造を担当。90歳を超える父親「ルイ・シェニュ」も現役で毎日畑に出ている。彼女達で5 代目。

『同じサヴィニーのシモン・ビーズの千砂さんには刺激を受けている。良き友人であり、お互いに高め合うライバルでもある』

◇ 畑の改良から始まった
 彼女達は2006年から本格的に畑の改造に取り掛かる。偉大なワインではなく、土地の個性を表現する ワインを造る為の決断だった。

『リュット・レゾネから進化し、一部の畑ではビオディナミも採用。より良い状態を目指しているが、急激な変化は畑を苦しめてしまう』

 除草剤、防虫剤は一切使用しない。化学薬品も完 全不使用で硫黄、銅の使用も減らしている。


 目指すのは完全な循環型有機栽培だが、時間をかけてゆっくりと畑を改善していて、その年、今の段階のベストを目指している。

『有機栽培への変更で収量は2/3程度まで減ったが、果実の熟度、酸の質、糖度は以前より高まり、 熟しても高い酸度が得られている』

 畑の状態も改善し、樹齢も高まっている。理想に近い状態。彼女達も1 年以上の経験をして醸造も安定してきて凄みが出てきた。


『サヴィニーの畑は樹齢 50~80年。ブルゴーニュでも樹齢40年以上なので自然と凝縮度が上がるし、表現力も増している』


◇ サヴィニーらしさを追求
 醸造は抽出を抑えたサヴィニーの繊細さを意識したスタイルで、以前の還元的なワインではなく、少しオープンな味わいに変化している。

『できる限り果実を優しく扱い、抽出はできる限り抑えている。これでサヴィニーの土地の個性が現れる。誰にも好まれるワインでなくていい。』

 収穫後、100%除梗して足で葡萄を潰し、10度以下に冷やして2 日間コールドマセラシオン。

『発酵前に低温でマセラシオンすることで高温での発酵を避ける事ができる。発酵温度が上がらないのでピュアな香と繊細さが残せる』

 完全に葡萄を潰さず、発酵させながら足でゆっくり潰していくことで発酵期間は長くなり、より多くの要素を得ることができると考えている。発酵温度が低く、長い発酵は彼女達の目指すピュアで繊細なサヴィニーの個性を忠実に表現できる。

『ピノ・ノワールの香は揮発的で高温の発酵で失われてしまう。果実そのものの香を残すこと、抽出を強くしないことで若い内から土地の味が出る。』

 発酵は野生酵母のみでステンレスタンク、ファイバー樹脂発酵槽を併用。発酵終了後にバリックに移して18 ヶ月以上熟成。

『熟成中も澱をできるだけ動かさない事で透明感のある伸びのあるワインに仕上がる。フィルターも一切使用しない。』

 苺やラズベリーの赤系果実の香が彼女達らしさだが、時間と共にブラックカラント、リコリスのような香も出てきて複雑。飲み飽きさせないワイン。

■ Savigny Les Beaune サヴィニーの色々な位置にある5区画の葡萄を使用することでサヴィニーそのものを表現。樹齢は30~60年。ルイ・シェニュらしい軽やかでフレッシュな 美味しさ。

■Savigny Les Beaune 1er Cru “Aux Clous” セルパンティエールとオー・ゲットに挟まれた畑で平 均樹齢は70年。一部90年の樹も残っている。凝縮感、深みは古樹ならでは。完全な南向き斜面で最も 完熟度が高い。


2017 Savigny-les-Beane Vieilles Vignes Rouge
サヴィニー=レ=ボーヌ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ルージュ

16708
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
サヴィニー=レ=ボーヌ
ドメーヌ・ルイ・シュニュ

■エージェント情報
 2010年時点で完全ビオロジー栽培5年目を迎えていた、サヴィニー村西側のドシュ・レ・ゴラルドのぶどうのみで造った作品です。
 0.9ha。樹齢約60年のVV。2~5回使用樽で熟成。ラベルに加えられた絵は、パリで活躍するかなり高名なイラストレーター、フレッド・ベルナールが特別に描いてくれたもの。氏はサヴィニー村の出身で、シュニュ姉妹の幼馴染なのだそうです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,250 (外税) 
【激旨です!・・2年ほどの熟成が深みと滑らかさを助長!・・中低域からの盛り上がり、中域のふくよかさが愛らしいベリー、チェリーをリアルに感じさせてくれます!赤主体のエレガントなジュヴレ風!?】
 これは今もう・・ベストじゃないでしょうか。2017年・・滅茶旨いです!

 そもそもはそんなに軽くも重くも無いワインなんですが、酸が出っ張りやすいサヴィニーをこれほど美しくまとめ上げているのは、やはり「時」なんでしょう。それに、

「キャロリーヌのおみ足に適度に潰された葡萄」

の・・扱い方なんでしょうね。

 2017年もヴィンテージ的には良い年でしたが、「BIO」の付いた2012年もののサヴィニーV.V.と是非色合いなど、比較してみて下さい。

「・・おっ?・・赤いだけじゃ・・無いよね・・?」

と思われると思います。

 そうなんですよ・・ちょっと暗い感じの赤が入っていて積層感が出ているのと、エッジにわずかにレンガ色が入って来ていると思うんですね。

 アロマも・・こちらはBIOマーク無しのキュヴェでは有りますが、十数年前のルイ・シュニュでは有り得ないほどに柔らかで、しかもスピードがアップしています。おそらく2年ほど瓶熟された感じになっていると思いますが、このアロマには、

「低温の漬け込みアロマ」

も混じりこんでいまして、より複雑なアロマを感じさせてくれます。

 思いっきりドライなんですが、締まった躯体ではあるものの、硬さは全然感じません。むしろこの位に締まった感じが残っている方が好ましいんじゃないかと思います。


 ジュヴレほどでは有りませんがほんのり鉄っぽく、ボーヌの複雑ではあるものの複雑に絡み合い過ぎて鈍重感が出てしまっているような鉄っぽさでも無く、軽やかさと適度な重厚さ、そしてベリーとチェリーで非常に美味しく飲めるんですね・・。

 これ・・ヴィンテージのお陰でしょうかね・・noisy的には、

「ルイ・シュニュの腕が上がった」

「一歩一歩改良して来た効果が出始めた」

と思いたいですね。


 2012年ものBIO の、ちょっと明るすぎる赤の色だと・・「安っぽいかなぁ・・」と思ってしまうかもしれませんが、このやや暗い赤には萌えてしまう方も多いんじゃないかと思います。

 何より・・

「3.250円!」

ですから・・はい。もはや村名など飲める価格では無い・・残念ながら!・・でも、

「飲んだら肯定感しかない!」

と思いますよ。


 そして、春を迎えて暖かさが安定してきたら、

「もうひと伸び有るはず!」

と思っています。妖艶さが出てくると踏んでます。是非飲んでみて下さい。超お勧め!旨いです!




 以下は2012年のサヴィニー=レ=ボーヌV.V. BIO の当時のレヴューです。
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【ニュースタイル!ルイ・シュニュの進化が始った?!】

 いや~・・もうこれは鉄板ですね。V.V.2012年は昨年もご紹介させていただきましたので2度目です。実はあのシャソルネイと同じ畑、ゴラルドなんですよね・・印象はだいぶ違いますが・。

 でもサヴィニー=レ=ボーヌとして話しをするとなると、どうにも無理が出てしまう・・むしろ、

「非常に良くできた村名ピノ・ノワール」

と言った方が、勘違いされないと思います。

 だってね・・例えばあのコサールのサヴィニーとも大きく違いますしね。コサールは基本過熟気味にした葡萄を二次発酵でコサール風に造り、大きさのある見事なサヴィニー・ゴラルドにしますが、ルイ・シュニュのこのBIOはぜんぜん違う。

 収穫はあくまで「ドンピシャ」のタイミングで行い、醸造も普通・・そして、果実味・果実酸の美しい、溌剌としつつも深くピュアな味わいのワインになる。

 つまり、畑での作業でほとんど決まってしまう・・あとは普通に仕込むだけ・・なんですね。

 コサールの畑の作業がどうのこうの・・と言うことでは無く、ルイ・シュニュのサヴィニーV.V.の畑の見事さ、仕立ての良さが伝わってくるんです。

 フカフカした柔らかい土・・しかし、土っぽさはまず感じず、赤い見事な果実そのものを感じさせる味わいです。 もう・・これを飲んでしまうと同じルイ・シュニュのBIOでは無い、普通の畑ものの若いのは・・ちょっと厳しいですね。硬くて平板さが鼻に付いてしまいます。それほどまでにこのBIOの良さが半端無い!

 まだ飲まれたことの無い方は、是非とも飲んでみてください。お奨めします!


 一方の1級オー・クルーですが、ビオでは無いキュヴェもさすがに格の違いを見せ付けます。複雑性とエレガンスがグググっと上がって来ます。今のところまだ飲めていないんですが、ビオに転向することによって生まれた利点をしっかり感じていただけるでしょう。そのうちに飲んで再度ご案内出来ればと思いますが、V.V.ビオを飲まれた方ならおそらく手を出しやすいんじゃないかと思います。ご検討くださいませ。




以下は以前のコメントです。
━━━━━
【ニュースタイル!ルイ・シュニュの進化が始った?!】

 エチケットの可愛さに浮かれて購入してしまいました・・・いや・・・嘘です。ルイ・シュニュの完全ビオによる栽培での新しい歩みと云うことで、個人的興味を抑えられず・・・購入しました。そして、自身で感じていることの正しさも、このワインの素晴らしさも、改めて感じる事ができました。

 まず、サヴィニーのピノと云うと、やや薄めの可愛らしい、やや硬いニュアンスの、そして桜の花っぽいニュアンスと言うか、果実よりは蕾か花と言った感じを持たれるかと思います。4~5年で完熟すると、桜餅のような・・・(^^;;味わいに、ベリーや色合いを赤くしたプルーンのようなニュアンスを持ってくる・・・そんなところでしょう。良く言えば可愛らしくエレガントで構造は深くなく、悪く言えば少々薄くて浅い・・と云うものです。

 でも一方で、通常の栽培からビオに転向すると、上手くいった場合は劇的に構造が深くなります。これはやはり、葡萄の根っこが地中の奥深くに入るからだと感じています。地表に根を伸ばしてしまうと、水っぽく、薄いものになります。

 ですので、ルイ・シュニュが2006年から一部の畑にビオに取り組み始めた事に、かなり興味を持っていました。リュット・レゾネから・・ビオです。この変化がどうかと云う事は、上記を読んでいただければ容易に想像いただけるでしょう。

 そして、先日テイスティングさせていただきました・・・。桜の花のように感じていたものは、しっかりと桜餅まで・・・(^^;;成長していました。もしくは少なくともその桜の花弁がとても肉厚になっていました。構造も実に深くなり、抜栓後の変化は、時系列でとても早いです。タイトな印象からどんどんと丸みを持って膨らんでくるんですよ!・・そして花は蕾に変化し、3日後にはなんとサクランボのように・・要は、淡い色合いのチェリーのようになっていました!いや~実に面白いし美味しいです!

 皆さんも、もしかしたら以前のオ・クルーをお持ちじゃないかな?と・・・もしそうなら、是非このBIOを一緒にお試しください。ユドロ=バイエのドミニク・グエンにも、是非BIOに挑戦していただいて、ルーミエさんを牛蒡抜き?していただきたい・・・そのようにも思う訳です・・。いや、ルーミエさんには何の因果も無いですが、BIOによる構造の深淵化を、皆さんにも理解していただいきたい次第です。

 まあ、こんなように書いてしまうと、
「美味しいんだかどうだか判らんじゃないか!」
とご批判をいただきそうでは有りますが、美味しいです。とてもドライで甘みもへったくれも無いです・・・ところが、その甘みゼロから徐々に甘みを感じ始めるんだから・・・ワインは面白い!是非飲んでみてくださいね。超お奨めです!

エージェント情報

2010年時点で完全ビオロジー栽培5年目を迎えていた、サヴィニー村西側のドシュ・レ・ゴラルドのぶどうのみで造った作品です。0.9ha。樹齢約60年のVV。2~5回使用樽で熟成。ラベルに加えられた絵は、パリで活躍するかなり高名なイラストレーター、フレッド・ベルナールが特別に描いてくれたもの。氏はサヴィニー村の出身で、シュニュ姉妹の幼馴染なのだそうです。
以前のBIO では無いオ・クルーのコメントです!
━━━━━
【2005年のオー・クルーはもう少し待ちましょう!】

 エレガントなルイ・シュニュの新しいヴィンテージです。アラン・ビュルゲほど、男臭くは無いにせよ、どこか通じるものが有るのは、滅茶苦茶ドライで、残糖のへったくれも感じさせない部分でしょうか?それだけに良くできているとドライ過ぎて、厳しく感じられるかもしれません。

 しかしながら、今回ご紹介のシュニュのどちらのワインもとても素晴らしいと思います。本来、ブルゴーニュのワインというものはこういうものです。ワイン自体は、人間が余計なコントロールをしようとしなければ、そのテロワール自体が造ってしまいますので、もしドライ過ぎる、と感じるのであれば、それは醸造に寄るものも有りますが、多くは畑が持つポテンシャルだと思います。人為的にやや糖分を残して甘く仕上げることも可能では有りますが、スティルワインの場合、やり方を間違えると悲惨な味わいに成りかねません。酢酸が出なかったとしてもボディを糖分に頼るのみで、一口は美味しいと感じるかもしれませんが、続けてはとっても飲んじゃいられません。

 2006年のACブルは、ややドライながらも薄い美しい旨みが有り、フラワリーでチャーミングなピノです。今はまだ「花」や「蕾」の段階であり、「果実」にまで成長はしていませんが、軽量級のエレガントさを感じさせ、美味しく飲めると思います。将来的には赤い小粒のチェリーをしっかり感じさせてくれる美味しいブルゴーニュに成長するでしょう。

 2005年のオー・クルーは、素晴らしかった2002年の再来を感じさせるものです。将来的にはチェリーやスミレを感じさせてくれる物質が、今はとことんまで凝縮しており、現在は鉄っぽさだけという表情になっています。はっきり言って、今飲むのはとてもツライ・・・状況です。しかしながら、このワインの将来は楽観できます。半年から1年の時が、かなり柔らかさを持ってきてくれるでしょう。そして、3年後からがベストでしょうか。10年に渡って美味しくいただけると思います。

 もしワインの構成や時間軸での変化に興味がありましたら、このページの一番下でご紹介している、2002年のアラン・ビュルゲと比べてみると結構面白いと思います。男っぽいビュルゲと美人姉妹のシュニュ・・・全く違うように見えて、かなりの共通点があり・・・、その上で全く違います。ワインって・・・、本当に楽しいですね!拡がりますよね。比べる、仕舞う、引き出してまた比べる・・・。訳がわからないと思いますが、そんな素晴らしい楽しみ方を、是非知ってほしいと願っています。飲んでみてください。


 飲めていないので以前のコラムから転載します。きっと美味しいはず・・・です。エキスの旨みが甘みへ、淡く花っぽいアロマがブルゴーニュ・ピノらしい妖艶なブケへ・・・変貌しているでしょう。


━━━━━
【こんなピノを求めていた!..そう思わせてくれるでしょう。一押しです。】

 「飲んでいて疲れるピノはもう飲みたくない!」
そう、思われているブル・ファンも多いと思われる今日この頃ですが、その筋でいくと本命と思われるドメーヌが登場しました。その名も「ルイ・シュニュ」、エチケットもなにかこう、訴えてくるものがありますよね。

 今回のオファーでは、サヴィニーVVのみが2001年、そのほかの1級畑ものが2002年となっています。年的な観点で見れば2002年が良いのですが、現在の状態は1年熟成が長い2001年サヴィニーVVが素晴らしいですね。まさに飲み頃です。

 2002年の各1級畑ワインは、2001年VVと比べるとやはり格上のポテンシャルを見せ付けますがやや若く、出来るならもう少し置いてから飲むのがベストでしょう。

 味筋は、上記でも書きましたが、自然さ、ナチュラルさが前面に出ていながらもビオ風の香りは無く、アタックはとても優しいです。流行の取って付けたような過剰な果実味は全く無く、優しく抽出した出汁味が効いて、塩加減がベストなお吸い物を飲んでいるような気にさえさせてくれるものです。アペラシオンの特徴でもあるスミレっぽい香り、金属系のミネラル香が時間の経過で幾重にも変化、複雑さを拡がらせて行きます。ジュヴレとヴォーヌ=ロマネを足して割ったようなアロマが拡がって行くんですね。とても美味しいサヴィニーです。是非とも飲んでください。

2002 サヴィニー=レ=ボーヌ プルミエ・クリュ・レ・ラヴィエール
 サヴィニーでも北側と南側では状況が違ってきます。村の中央部の平地を挟んで丘陵になっていますので、北側は東~南を向いています。このレ・ラヴィエールは北側にあり、オー・ヴェルジュレスに接する絶好のポジションに位置しています。(ちなみに今回もご紹介のシモン・ビスのオー・グラン・リアールはレ・ラヴィエールの下部の平地にあります)
 鉄分、泥土、石灰岩の土壌ですので、南側と比較すると、葡萄はより肥えて早く熟すのが特徴です。味わいはさすがトップのワインとしての堂々とした風格とフィネスを持ち、真ん丸とした葡萄エキスをたっぷり味あわせてくれます。薄めの透き通った色調からスミレやベリー、チェリー、プラム、ジビエ、石灰系ミネラルが華やかに香り、透明感を漂わせ、旨みの乗った味わいです。70年という古木の葡萄自体のポテンシャルでとても美味しく飲めてしまいます。勿論この先10年ほどは持つでしょう。最高に旨いです。

2002 サヴィニー=レ=ボーヌ プルミエ・クリュ・オー・クルー
 村の中央部北側に位置する1級畑オー・クルーです。とてもレ・ラヴィエールと似た雰囲気を持っていますが、ほんの少し軽くエレガント、スタイリッシュに感じます。その分、チェリーっぽいニュアンスが減り、スミレっぽい花のようなニュアンスが多くなります。どちらが良いかは好みの問題でしょう。これも旨い!

2002 サヴィニー=レ=ボーヌ プルミエ・クリュ・オー・ジャロン
 村の南側の傾斜地の一番標高が高い位置にあるオー=ジャロンです。こちらは砂質が強くなり日射も短いですから、葡萄の熟成に時間が掛かります。基本的な味筋は変わりませんが北側1級より軽快で、より繊細な表情を見せますが、これが結構良いですね。かなり詰まった感じがあるので熟成に一番向いているのは、実はこのオー・ジャロンかもしれません。直近で飲むには1時間位で飲みきると良いでしょう。その後は少し硬くなります。ま、もしくは半日掛けて飲んでみると..ん?そんなに気長に飲めるかよって?そりゃそうだ。

2001 サヴィニー=レ=ボーヌ ヴィエイユ・ヴィーニュ
 これだけが2001年で村名なんですが、もう単純に美味しいですね。今飲むなら一番美味しさがストレートに伝わってきます。もっとも深い構造はありませんが、ルイ・シュニュのワインを特徴的に表しているワインです。苺やチェリーの果実に動物香っぽさやキノコ、土といったブケが混じり結構複雑です。2002年よりも少し冷涼感が漂い、線が細いようにも思いますが、時間で徐々にボディが出てくると余韻もミネラリーに伸びてきます。
「ホント、こんなピノが飲みたかったんだよ」
と言って貰えると思います。(もう店頭では言われましたし..結構数が無くなってます)飲んでみてください。

 まあ、これほどチャーミングで愛らしく、飲むほどに惹きつける魅力のあるピノは久しぶりです。酸化のニュアンスの無い、美しい果実味をお楽しみください。いち押しです!