
このショレの2017年・・・ちょっと心配だったんですよ・・。ルイ・シュニュは2000年過ぎ位から扱わせていただいてますので、どうしてもその頃のイメージが有って・・
「サヴィニー村名で・・この位なら、ショレならあんな位・・」
とイメージ出来てしまうんですね。
ですので、2015年頃のルイ・シュニュを考えれば全然大丈夫なはずなんですが、2010年頃に飲んだショレのイメージが結構に強烈で・・なので、
「・・ここは毎年のように少しずつ伸びて来ていたルイ・シュニュを信じよう・・」
と心に決め、オーダーさせていただいたんです。
なので、やはりルイ・シュニュのテイスティングでまず「いの一番」に口にしたのもこのショレ=レ=ボーヌです。もう・・ドキドキです。テイスティングで合格しないとお蔵入りになっちゃいますんで・・。
で、グラスに注いだ瞬間に・・
「・・あぁ・・良かった・・!」
どうでしょう?・・まぁ、アロマまでは判らないと思いますが、この色合いですよ・・。実に良い感じでしょう?・・サヴィニーV.V.ほどの深みは見えないものの、これで「ショレ」と言える人がいらっしゃるかどうか・・。2000年頃まででしたら色でそこそこは判ったんですけどね。

白っぽいミネラリティを多く含んだアロマには赤い苺がふんだんに・・チェリーも少し混じっています。
重量感はさほどないんですが、軽々しくはなく、中域から高域に掛けてのバランスが素晴らしいです。昔なら・・
「ちょっと酸っぱいかも・・」
と書いたと思いますが、酸っぱく無いですよ。滑らかな酸味が果実のリアルさを連れて来てくれます。まぁ・・日本のワインに慣れている方で外国産、特にフランス産の良いワインに慣れていないと・・少し酸っぱめに感じられるかもしれませんが、敢えて言葉にするレベルでは無いかと思います。
愛らしい感じの赤い果実と、縦伸びしてくる感じが活き活きとした味わいを助長していますし、特にBIOなどとは書いていませんが、以前に比較しますとナチュールっぽさを感じさせます。この辺りにもルイ・シュニュの成長ぶりが見えます。
ん?・・キャロリーヌに・・葡萄のように踏まれたい?・・それはちょっと変態、入っちゃってますよ。でもやはり、そうして造られたものって、人の温かさが感じられますよね。伸びやかで中軽量級です。だからこそ、
「ダルい重さを感じさせないピノ・ノワールの美味しさ」
が良く感じられると思います。是非飲んでみて下さい。「新しい発見」がきっとあるワインです。お勧めします!
以下は以前のA.C.ブルゴーニュ・ルージュのレヴューです。
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【サヴィニーの硬さを適度にソフトに、エレガントで綺麗なダレ無いチェリー風味が心地良いACブルです!お勧め!】
・・これで3年ものアイテムの写真が揃い踏みです・・。面白いでしょう?・・あ、コラムの文章を読まない方には意味は無いですけどね。
でも、これだけ違うと・・もし2013年ものと2014年ものを飲まれたいらしたのなら、
「・・なるほど・・2015年はそうなったか・・?」
と言うように想像できるんじゃないでしょうか?
・・そうなんですよ。この色合い通り・・あなたの想像通りの味わいになっていると思いますよ。より深い色合いですよね?・・そうなんです。とてもしっかりしています。その上で柔らかいです・・いや、サヴィニー的な硬質感はほんのり残っています。しかし、柔らかく成ったとは言え、昔のルイ・シュニュのワインは硬かったですからね。果実感が浅くて硬いと・・平板さが全面を覆ってしまいます。しかし、このところのルイ・シュニュのワインは、どんどんビオに移行しようとしていますから、畑の柔らかさが出てきているんでしょうし、それに連れて「深み」も出てきているんでしょう。
2013年は涼しい畑は厳しかったんですね。2013年ものにはそれが出ています。しかしそれはそれで超エレガントで美味かったですけどね。
2014年ものはもう・・絶妙な美味しさでした。ホノボノ系、シミジミ系と言いましょうか、女性バージョンのルイ・ユエラン的な美味しさです。
2015年ものはもう、しっかりルイ・ユエランしています。2014年もののルイ・ユエラン・バージョンと言って良いような仕上がりで、豊かさもほんのり乗った・・いや、そこはルイ・シュニュ的に・・ですが、今までで一番豊かなルイ・シュニュのACブルです。
読んでいらっしゃる方には、何を言ってるのか判らないかもしれませんが、
「一番豊かなルイ・シュニュのサヴィニー的ACブルの味わいは、サヴィニー的硬質感を残しつつも、旨味のエキスがしっかり出た、赤いチェリー感が心地良い、エレガントなピノ・ノワールの味わい」になっている・・と思ってください。
2014年ものも美味しかったですが、2015年もの、最高です!・・決して日和らない女性の強さも芯にあるかな・・と思います。是非ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【これは絶対に大ウケ間違い無い!高質新鮮なチェリーの風味がストレス無く昇ります!ルイ・ユエランの女性バージョン?!】

うわお!・・です。2013年ものもエレガントだしコクも備わり、実に旨いと思ったんですが・・2014年ものを飲んで・・ひっくり返りました!
こちらのACブルは、別に「BIO」を名乗ってはいないんですが、とてもナチュラルさの有るワインで、しかも非常にピュア・・そして、エレガンスはそのままに、濃密さ、凝縮度までアップしちゃったから・・非常に強力です!
2013年ものは、どこか桜っぽい花のニュアンスをわずかにトッピングしていましたが、2014年ものは完全なるチェリー!・・甘さに頼らない・・完全エキスのピノ・ノワールです。
そして、ルイつながりでルイ・ユエランの女性版とご紹介していますが、このピュアなチェリー感はルイ・ユエランには無い感覚ですね。サヴィニー辺りのワインですと、どうしても「平板」で「薄辛い」ワインになってしまうので、ついつい「甘さに頼った」構成になってしまうんですが、糖度がバッチリ出て、しかもビオアプローチをしながら根を地中深く張らせ酸と糖度とミネラリティを確保し、さらにはビオの大敵、揮発酸を寄せ付けずに「ピュアな姿を見せる」ワインに仕上げているのに・・ひっくり返った訳です。
このワインは非常に安いと言えます。味わいも文句無いです。ミネラル感も10年前のルイ・シュニュからは想像も出来ないほどアップしており、他のワインのテイスティングが待ち遠しくなりました!ぜひともこの素晴らしいワイン!・・ご検討くださいませ!素晴らしいです!
以下は2013年もの!この色合いを是非比べてみてください!!
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扱い始めた頃は余り反響の無かったルイ・ユエランですが、この何年かで皆さんの認知度も高まり、今ではACブルはnoisyの店のブルゴーニュランキングの片手に入るシェアを取るまでになってきました。
ルイ・ユエランのシミジミ系、エキス系の、言ってしまえば「やや脱力系」とも言える味わいの中には、
「見つけに行くとちゃんと存在しているのが判る」
部分が有って、飲み手の気分がワインを問い詰めたい、理解したい時にはそのように応対してくれ、また、ただただ寄り添っていて欲しい、そばにいて欲しいだけの時にも、何も邪魔せず、優しく微笑んでくれている親友のような味わいなのかなと・・思っています。
同じ「ルイ」とは付いても「ルイ・シュニュ」はコート・ド・ボーヌ」の「サヴィニー」ですから、大分味わいも異なって来ます。
このACブルも、何度飲んでも硬くてね・・しばらくの間、扱ってはいなかったんですよ。美味しくなるのに2年掛かるが、2年後にはエージェントさんは持ってない・・じゃぁ2年も数ケース、在庫しておけるか・・と言えば「無理!」ということになってしまう・・だから仕入れは厳しいと。 ところがです。2013年ものブルゴーニュをアレコレ扱いつつ、様々なテイスティングを重ねていると、ある傾向が見えて来ました。・・まぁ、何度も申し上げているのでお判りかと思いますが、
「良い造り手の2013年は、一般的に良いと言われるヴィンテージより旨い。今すぐ飲んでも旨い。」
と言うことなんですよね。
なので、
「・・・そうだ・・ルイ・シュニュ、買おう!」
JRのCFみたいなコピーですが、2013年のルイ・シュニュのA.C.ブルを仕入れて飲んでみたところ・・
「・・!・・まるでやや赤く淡いルイ・ユエラン!・・そしてフィネスがちゃんと有る・・女性版か?!」
と思えるような素晴らしい味わいだったんですよね。なので、ご案内することになったんです。
ある意味、ちょっとした驚きが有りました。サクラの花みたいなフレーヴァーはちゃんと果実として結実していたんです。ベリーというよりもチェリーっぽいです。外国産というより日本産・・山形産かな・・(^^
そしてしかも、硬くて香りの上がりのスピードが遅く、もしくは中々出てこなかったんですが、アロマは非常にピュア&ナチュラルでスピードもまるでビオ並のハイスピード!・・まったくモタモタしないんですよ。
硬くて平板だったアロマが自然になり、ちゃんとしたスピードも持っていると言うことは、「ちゃんとした自然派ワイン」と言うことになります。しかもピュアで揮発酸系のマイナス面を全く持っていないんです。
そ~なってくると、俄然良く感じられるのは・・判りますよね?・・非常にドライなのにミネラリティも「つやっつや」です。今まではそこから「薄辛く」なってしまうところが、エキスの旨みも「たっぷたぷ」。そしてテクスチュアも平板だったものが見事な幅・厚みと柔らかさが備わったものになっているんです。
「こりゃぁ・・旨い!」
と・・なっちゃいますよね~。
おそらくですが、BIOシリーズを始めたことも寄与しているのでしょう。もしくは、全ての畑をBIOに転換中なのかもしれません。なので、「フカフカの柔らかい土」を想像させるようなテクスチュアがちゃんと有るんです!
こりゃぁお勧めしなくちゃいかんぞ~!・・と、売れ筋のACブルにはいつも苦労しているので、嬉しい気持ちが沸いて来ました。是非飲んでみてください!写真をご覧いただくとお判りのように色も淡いですが、良い感じのエキスがしっかり有って充分過ぎる位の満足度です。一推しACブル!お勧めです!