
今気づきました・・2022年もののこのアリゴテのレヴュー、書いてなかったんですね・・大変申し訳ありませんでした!・・飲んでます!・・なので、
「2022年も飲んだからテイスティングレヴューを書いたつもりになって超お薦めしていた!」
と、何とも情けない状況にたった今、気付いてしまいました。申し訳ありません!
ですがお客様から、
「いや~・・旨いですね~・・ブルゴーニュワインの鏡ですね・・ドラルシェは!」
とご感想をいただくので、
「そうなんですよ・・線の細い青りんごどころか、高質なメロンのニュアンスと複雑な印象、しかもフレッシュさを演出しながら複雑なニュアンスも出しているんですよ・・」
などと調子の良いことを言ってました。2022年もの、滅茶美味しかったです!
で、実は2022年ものの底が見えたので、多めに仕入れていたんですが・・それも無くなる前に・・インポーターさんには2023年が入って来まして、
「最後の2022年もの2ケース、いかがですか?」
と尋ねられたので、
「じゃぁ・・全部送って!」
と喜んで仕入れたところ・・到着したのがこの2023年もの・・。
「・・うにゃ?」
と・・(^^;;
「2022年ものを発送しなきゃならないのに・・どうしたら良いの?」
と、インポーターさんが週の仕事を終える金曜の夕方に・・大澤 誉志幸さんの「そして僕は途方に暮れる」の歌詞がリフレインしたんですね。

そんな極致の状態をギリギリに乗り越えて、全て完売した2022年・・とても旨かったんですが・・すみません・・
「2023年もの・・すっと2022年ものの横をハイスピードで追い越して行きました!」
とお伝えしなくてはいけません。申し訳ありません。
もう、この健康そうな色彩をまずご覧ください。活き活きとして、ほんのりと粘っていそうで、少し緑が入った黄色の少し濃い目の色彩が美しいです。
そして、高級シャルドネが持つ振る舞いと変わらない「細やかな仕草」を演出しつつ、まさに子供の頃の夢だった「デパートの生メロンジュース」がごとき、高質で節操を持ったアロマを振り撒き、まるでムルソーのように粘り、まるでピュリニーのように果実を放出してくれ、適度にふんわりと膨らみつつ・・
「長い余韻を感じさせ・・」
その余韻に浸れる、半端無いブルゴーニュ・アリゴテです!・・めっちゃ健康です!
そりゃぁ・・ギルベール・ジレのとんでもなく高いアリゴテは、もっと樽を使って造り込んだ凄い振る舞いをしますよ。でも・・あれは確かに超絶に旨いしまるでコシュ=デュリ的なポテンシャルですが、
「どこかしかめっ面をしながら飲んでいる自分がいる」
と感じるかもしれないじゃないですか。
しかしドラルシェのこの2023年のアリゴテ、そんなことをおくびにも感じさせずに、ニコニコしながら・・ポテンシャルの高さを高さとして感じる必要性を忘れて、
「美味しい白ワインの世界に浸れる!」
と言う利点と、
「超絶にリーズナブル・・何しろジレの五分の一の値段!」
で、実は素晴らしいポテンシャルを持つ葡萄由来の振る舞いに接していられる幸せを感じられるんですね。
是非飲んでみてください。とんでもなく楽しく美味しいワインです!・・超お薦めします!!
以下は以前のレヴューです。
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【知っている限り、ポテンシャルと価格を天秤にかければ「アリゴター」の物凄いメンバーの中でもトップクラス間違い無しです!・・パタイユ、マルトノ、アニェス・パケに加え、ニコラ・フォール、ダンジェルヴィーユ、そしてエマニュエル・ルジェまでの名前が・・!】
すみません・・入荷が遅れてまして、今のところ2022年もののテイスティングはまだなんですね。でも、
「2月18日(火)にアリゴター試飲会開催!」
と言うことで、急遽差し込ませていただいたのがこのマリウス(エチェンヌ)・ドラルシェのアルゴテです。
noisy もしばらく離れていたので人のことは言えませんが、ル・テロワールがまだ存在していた頃、ジャン・ラフェやギュファン・エナン(ヴェルジェ)に混じって、ひと際目立たない存在で、しかもテイスティングしてみると・・
「(・・うわっ・・)」
と、人に聞かれないように・・声を出さないように・・気付かれないようにして、こっそりと仕入れていたのがマリウス・ドラルシェなんですね。
コルトン=ルナルドやコルトン=シャルルマーニュは本当に素晴らしく、しかし派手さは無いので気付かない方が多かったんですね。その頃、ブルゴーニュ・アリゴテは日本には入っていなかったと思いますが、
「アリゴターの構成ドメーヌのひとつ」
にドラルシェが入っていると言うことで、何となく嬉しい気持ちの noisy です。
確かに、アリゴテの復権に大きく寄与したのはシルヴァン・パタイユだと思います。それは彼が持つ畑のバラエティによるものが多い訳です。他のドメーヌたちはむしろ、
「ブルゴーニュのど真ん中のアリゴテ」
ですから、マルサネの村名クリマ毎に仕込めるパタイユとは環境が異なるんですね。
なので、同じアリゴターのメンバーだとしても、そのドメーヌおのおので向き合い方も、仕上がりも大きく異なると思いますが、
「ドラルシェのアリゴテはリーズナブルな上に総合ポテンシャルが高い!・・そのコストパフォーマンスとポテンシャルの係数を出すと、おそらくドラルシェがトップ、もしくはトップクラス!」
に出る可能性が高いと認識しています。
まぁ・・パタイユのアリゴテ・クロ・デュ・ロワは素晴らしいですが、その分価格も高いです。リーズナブルながらシャルドネを超えるようなパフォーマンスさえ持っていると感じています。
テイスティングはこれからですが、アリゴター開催に間に合わないので取り敢えずのご案内です。どうぞよろしくお願いします。
以下は以前のレヴューです。
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【高質ブルゴーニュ・アリゴテ!!近年のそれは以前のものとは全く異なる超高質!シャルドネを上回る可能性さえ!・・滅茶安いです!超お買い得です。】

まだ在った・・!・・シャルドネでは無いが・・(^^;;
いや、ジャン=マルク・ブロカールのシャルドネ・ビオが凄く良い調子で売れてますが、やはりリーズナブルなブルゴーニュ・ブランを飲みたい、欲しい方は沢山いらっしゃり、需要は高いと実感しています。
しかしながら・・すでにA.C.ブルの相場は、
「安くても4千円から」
になっており、優秀さが周知されているドメーヌのものに至っては、その倍から・・と言う、長くリーズナブルなブルゴーニュワインの恩恵に預かって来た日本人にとっては、
「アンビリーバボー」
な価格に思えるに違いありません。
ですから、出来る限りのテイスティングをして商品開発をしている Noisy wine ですが、見る目が厳し過ぎるのか・・中々見つかりませんが、それでも先のジャン=マルク・ブロカールは千円台とは思えない出来で驚かせてくれると思います。ただし、あれはもう・・在庫限りになりますので・・通常は2千円台中~後半かと思います。
で、このエチェンヌ・ドラルシェ(マリウスさんちの息子さんの名前に変わったので)さんのアリゴテもまた、
「ブルゴーニュ・アリゴテの相場はすでに3千円超え」
ですから、どこからどうみてもリーズナブルでして、あとは
「品質が高ければ・・採用!」
と言うことになりますよね。

ブルゴーニュワインは高騰はしているんですが、決してネガティヴな側面だけじゃ・・無いんですね。
ブルゴーニュは畑が小さいですから・・特に高位のアペラシオンのものは、とんでもなく高くなっています。しかしながら良い面もありまして・・
「高く売れるようになると投資も出来、人も集められるようになり、より良い品質のものをリリースできる環境になった」
訳ですね。
ですから、20年前のアリゴテとは・・まったく異なる品質です・・これについてはもう、何度もアチコチのコラムで書かせていただいているので「耳タコ」かとは思いますが、まだ実感としては、
「・・アリゴテだからなぁ・・」
と下に見てしまうクセが有ると思われます。
黄色や白、そして緑のフルーツ、柑橘・・特徴とも言える青りんごは「ほんのり」・・だけ、黄色い幾つかのフルーツがより多くのパーセンテージを占めます。活き活きとしたアロマと張りのあるややボリューミーでネットリ感さえ感じられる出来で、しっとりとしつつも中域の押し出しと、高域まで伸びて行こうとするアロマと、口内での・・優しく突き抜けて行こうとするようなニュアンス、酸バランスの良さが感じられます。
もちろん余韻も良い感じに長めで、しかも・・
「シツコク無い」
のが・・良いんですね。
これ、税金を入れても2600円+αほどで買えるなら、絶対に在りです!・・マリウス・ドラルシェ、エチェンヌ・ドラルシェを知らない方には中々響かないとは思いますが、
「noisy も30年見て来た素晴らしい造り手さん」
であり、
「息子さんが継いで、よりナチュラルな栽培の効果が出てきている!」
と感じます。
ぜひとも飲んでみてください。超おいしい!・・しかもリーズナブル!どうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のレヴューです。
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【旧来よりの王道のブルゴーニュ・ブラン的味わい!か細さが無く中域に膨らみのある見事なアリゴテ!旨いです!】
2017年もの・・と言うことも有るのでしょうか。実に今飲んで良いタイミングかな・・と思える味わいです。
アリゴテは一般的に中域~高域に掛けて青っぽい柑橘、もしくは果実が感じられるものがほとんどですが、このアリゴテにも僅かに感じられるものの良く溶け込んでいて、中域から一体化しているような「ブリッブリさ」が感じられます。
線の細さは無く、中域が膨らんで見事です。トップノーズに僅かにバリック由来のトースト的なノーズが感じられますが、新樽は使って無いんですね。ドラルシェの樽の使い方としては、
「上級キュヴェ(の白)で使う」--->「下級キュヴェ(の白)で使う」
と言うようなパターンと思われ、コルトン=シャルルマーニュを持つコート・ド・ボーヌのドメーヌらしいローテーションです。この辺りは白が貴重なコート・ド・ニュイのヴァンサン・レディとは異なる使い回しと思われます。
色合いも黄色がそれなりにしっかりしていて、簡単にアリゴテだと判断出来るかな・・?と思えるほど、ふくよかでマッタリ、伸びが良いです。

ペルナンに有る畑だそうで・・ちょっと樹齢15年とは思えない「グラ」が有り、密度もしっかりしています。
価格もリーズナブルですし、
「適度に熟した白ワイン!」
として、これからの魚介の美味しい季節にもピッタリですし、春を迎えて温かくなって来た頃には、
「粘性の有る高級ワイン」
として、人を欺くにも良いかと・・(^^;;
いや・・ドラルシェのワイン、再びこのところずいぶんと飲ませていただきましたが、
「以前の技術も継承、ドメーヌの持っていたエレガントさもそれなりに見せつつも、熟度の高さと近代的な技術と感性で、膨らみとナチュラル感を得た」
みたいな感じです。
1990年台のドラルシェのワインは、色合いは濃く無く密度もそこそこで、時に不足感を感じることも有ったんですが、このところのテイスティング結果を見る限り、
「30年の時を経て世代交代の時期を迎え、取り組んできたビオロジックの結果が徐々に表れ、柔らかさと膨らみ、伸びやかさが増え、ピュアさとナチュラル感の両方がアップ!」
したと言えるかと思います。
ブルゴーニュワインがとんでもなく高価な時代になりつつ有りますが、そんな中で不足の無い、しかも将来性豊かなドメーヌになったと思います。エチェンヌ・ドラルシェ..見守っていきたいと思います。是非飲んでみてください!・・目から鱗が落ちるに違いありません。