ブジの赤は、モンターニュ・ド・ランスですから、おそらくピノ・ノワール100だろうと思いますが、ムニエが入っていないとも言い切れませんので悪しからず・・。何せ、36年も前のワインです。
で、味わいも確かめました。色は薄いです!実に繊細です!そして完全に熟しきっています・・・というよりも、ピークは過ぎているでしょう。それでも熟したニュアンスの深さは・・・滅茶苦茶古いボルドーを抜栓した時の感動に近いものが有ります。
味わいは結構美味しいです。しかし、凄みは全く有りません。とことんまで優しいニュアンスが続きます。深いが浅い・・・長いが短い・・・そんな両極を一緒に持っているように思います。
コルクを抜くときには、一気に抜かず、ゆっくりと様子を見ながら上げてください。最悪の場合は中に落として、拾うのが良いでしょう。茶漉しなども必要かもしれません。
誰にでもお奨めは致しませんが、本物の古酒に触れてみたいとか、シャンパーニュの赤の古酒に興味津々の方にいかがでしょうか。バタバタせぬよう、
「お正月に開けよう・・・」
「大事なお客様のときに・・・」
とかは止めたほうが無難です。弱くなった古酒のコルクを抜くのは、修行を積んでから・・・もしくは隠れて抜いてからにしてくださいね。針金なども用意しておいたほうが良いかもしれませんよ!
やっぱりこの古酒には、このグラスがベストですね!

ロブマイヤー バレリーナ ワイングラスIII