【素晴らしく向上していました!・・ちょっとビックリです!】-----以前書いたこのワインのコラムです。エチケット等汚れ有り(Dirty Label)でのご案内です。

すみません・・ちょっと悲惨ですね。
2013年ものフィデルは、綺麗なものも有りますが、画像のように「表と裏」のラベルが逝ってます。キャプスュルも少し傷んでいるかもしれません。
壁に水分が有りそれが転写されてしまったようで、2013年ものはそれに気付かず・・しかも何故かボトルを回転させてしまったようです。
2011年ものフィデルは表のラベルは少し汚れのあるものも有りますがほぼ綺麗かと・・裏は少し汚れているのがほとんどです。綺麗なものも有りますが、すみません・・選べません。2011年のセニエは余り汚れていません。
2010年ものフィデルは裏ラベルのみ汚れが有ります。
今となっては非常に希少です。出て来ても相当高価に販売されていると思いますし、
「何と言っても若いヴェット・エ・ソルベが熟した状態」
です。どうぞよろしくお願いいたします。
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上の写真がN.V.2013年ものです。素晴らしい色合いですよね・・。官能的なピノ・ノワールの発色・・見事に出ていると思います。香りもすさまじくピュアで、健康的な美しい姿を想像させてくれるアロマでした。
中域も見事に拡がり、ノーズに抜ける僅かなスパイシーさ、ピノの見事な色合いを葡萄の樹になっているそのまんまの姿を想像させてくれます。余韻もナチュラルな柔らかさと共に感動的でした。
2012年までのキュヴェ・フィデルは、一皮剥けるまでに30分ほど掛かり、その間はやや閉じた感じで内向的でしたが、2013年のキュヴェ・フィデルは全くそんなイメージが無く、あっけらかんとした外向きさをみせてくれます。非常に良いと思います・・が、やはり数は出来なかったようで、非常に少ないです。
今回は2014年もののキュヴェ・フィデルも届いてしまいましたので一緒にご案内させていただくことになっちゃいました。
また、ピノ・ブランをジョージアのアンフォラで醸す非常に希少なキュヴェが2アイテム届いています。2本ずつしかないので・・飲めませんが、繊細なピノ・ブランのテクスチュアを壊さないのがアンフォラだ・・と言う考えから、「テクスチュール」と名付けたようです。また、同様な考えから造られたと思われる2007年のミレジムも届いています。
非常に数は少ないですが、是非ご検討いただければと思います。お勧めします!
以下は以前のコメントです。ご参考にされてください。
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【久しぶりに飲んでみました!ナチュラルさは誰にも負けない、エクストラなブリュットです!】
とてもナチュラルなシャンパーニュとして受け入れられてきたヴェット・エ・ソルベです。今回はレアなピノ・ブラン100%のキュヴェも入荷していますが、余りに少ないのでこちらは飲めず・・でも久しぶりにキュヴェ・フィデルを飲んでみました。
やはり「ナチュラル」と言う言葉が一番ですね。他の生産者が幾らナチュラル、ナチュールと言葉を重ねても、この部分ではヴエット・エ・ソルベには適わないでしょう。泡も非常に旺盛で、口径の大きいブルゴーニュグラスでいくら待っても、泡が消えず・・レンズを思いっきり寄せて下の方から液面を狙いました。
ピノ・ノワール(100%)の色合いが良く判るかと思います。非常にドライで、甘味は全く感じません。旺盛な泡はけっこう目の細やかなものです。ドライな中にピノ・ノワールの深い旨みが浮かんでくる・・そんな感じですね。
ノン・ヴィンテージですが2012年ものですから、やや若いですが、それでもいつもの年よりもこなれている感が有ります。本来なら収穫年から7年ほど経過すると、この手のノン・ドゼタイプはさらにバランスが取れてくると思います。なので、良いタイミングは2012年だと2019年から・・でしょうか。東京オリンピックには間に合うでしょう。
セニエ・ド・ソルベは2011年です。こちらは黒葡萄(ピノ・ノワール)をセニエ法で仕込んだロゼです。こちらも思いっきりドライでナチュラルな味わいです。今回はテイスティング無しです。
また、今回初めての入荷になりましたテクスチュールはピノ・ブラン100%と言う希少なワインです。まず見ないですよね・・ピノ・ブラン100%は・・。限定になりますのでお早めにどうぞ。
以下の文章は、以前のものを訂正したものです。
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【だいぶ成長してきているようです!】 ブログだったかツイッターだったかはハッキリ覚えていませんが、ちょっと面白いのを発見しました。まあ、ツイッターだったと・・思います。シャンパーニュばかりを凄い勢いで次々に開けられていらっしゃって、最後にはボランジェのV.V.F.まで・・・数本飲まれていました。量的にも、良く飲める方だなぁ・・・と言うのが素直な感想なんですが、飲まれていらっしゃるシャンパーニュが、ユリス・コランや、このヴエット・エ・ソルベ辺りから始まってたんですね。それでnoisyも興味を持った訳です。
ヴエット・エ・ソルベよりもユリス・コランが好みだと・・おっしゃってました。また、フランソワーズ・ベデルのコム・オートロフォワも旨いと・・。そして、普段ご自身が基準としていらっしゃる、あるシャンパーニュを飲まれて、
「あれ?いつものお気に入りのこれよりヴエット・エ・ソルベの方が全然旨い・・・なんで?」
と・・・(^^;; 疑問に思われているようでした。敢えてその基準銘柄は公開しませんが、結局釈然としないようで、V.V.F.まで開けてしまった・・という流れのようでした。
ちょっと判ったような気がするのは、ヴエット・エ・ソルベはやはり少し若いんですよね。でも、それを超えて持っている美しさも有るんです。ユリス・コランも美しいですが、ヴエット・エ・ソルベはワイン自体の大きさも持ちつつ、美しさも持っているんですね。そして若さがちょっと邪魔をする・・。けれど、比べてみたり、マリアージュをさせたりとしているうちに、自身の基準が美しさに磨かれて上がって行ってしまったのかな?と・・・勝手に想像してしまいました。
勿論、それは想像に過ぎません。その基準とされていらっしゃったシャンパーニュの調子が今ひとつだっただけ・・・という可能性も否定できません。でも、
「熟成という影響の大きい要素をまだ持ち合わせていない段階でのワインの評価は慣れていないと難しい」
ものです。特にシャンパーニュはその傾向がさらに大きくなりますし、上級キュヴェ、プレスティージュクラスになると余計です。スタンダードを造らない、もしくはそう言った区別を出来ない若手のレコルタン・マニピュランのシャンパーニュの評価には、充分に注意をして当たらないと我々でさえ迷うことが有る・・訳です。
で、今回ご紹介の分、ロゼtpブラン・ダルジル・マグナムだけがノン・ヴィンの2007年で、キュヴェ・フィデル、ブラン・ダルジルはノン・ヴィンの2008年です。圧倒的に若いことは理解いただけると思います。
でも、そんなことも理解しつつ、今回キュヴェ・フィデルとセニエ・ド・ソルベをテイスティングしましたが、ヴエット・エ・ソルベ/ベルトラン・ゴトロの成長を確信させてくれるものになりました。(ブラン・ダルジルは少なすぎて出来ませんでした。)
キュヴェ・フィデルはピノ・ノワール(ピノ・ファン)100%ですが、この2007年の出来が素晴らしいです。泡は旺盛で肌理が細かく、ピノの旨みとエレガンス、美しさがキラリと光って感じられる物です。この仕上がりなら、到着後少し休ませるだけでも、実に美味しく飲めるでしょう。勿論2~3年熟成させるとさらに味わいの押し出しと、ピノ由来の妖艶さも生まれてくると思います。これはかなりお奨めです。
ブラン・ダルジル は・・・・皆さんも飲んでみたいですよねぇ・・・。結構男前な味わいなんですよ・・、今までチラッと飲んでみた限りにおいては・・ですが。こちらは申し訳有りませんがお一人様1本限りでお願いいたします。
で、セニエ・ド・ソルベ ですが、これがちょっと凄いです。今までも結構赤ワインっぽいシャンパーニュ・ロゼだったんですが・・・
「お~い!・・・これはロゼじゃ無いだろ~!?赤ワインをシャンパーニュにしちゃってもいいのぉ~?」
と・・叫びたくなるような味わいなんですよね。・・・そう、色はしっかり濃いし、ピノの味とコクに・・・タンニンもそれなりに有るんですよ!それも思いっきりドライな味筋で泡もテクスチュア良くしっかり存在!・・noisyもこんなシャンパーニュのロゼは初めてです。どんな熟成を辿るのか・・今のところちょっと見えません。
「脂がシッカリ入った肉と合わせたら美味しいだろう・・」
などというシャンパーニュは、このセニエ・ド・ソルベをおいては絶対に無い!と断言できます・・・(今のとこ!)
そんな訳で、お料理の途中で泡ものが欲しくなる時って・・・あるでしょ?
・・あぁ~、でもこれから肉だしなぁ・・・どうしようも無いぞ・・・おっと、待てよ、セニエ・ド・ソルベの2006年が有ったんじゃなかったっけ? ピノの深みと、質の良いタンニンが、ジュヴレ=シャンベルタン、クロ・サン=ジャックの代わりをしてくれたら・・・そんな経験は中々出来ませんよ。ちょっと・・・いや、是非検討されてみてください。シャンパーニュの赤は、コトー・デュ・シャンプノワーズだけじゃ無かったと、感じていただけると思います。まあ、最もソムリエ試験には絶対出ません♪♪
以上3点、お奨めさせていただきますのでご検討よろしくお願いいたします。
P.S. 下の文を読んでいて思い出したのですが、我が愚息のことを心配してくださるお客様も多くいらっしゃってますので補足です・・・。どこかに書いたかもしれませんが、下のような経過を辿って、今年、ついに音楽専門学校に入ってしまいました。まあ・・好きに生きてくれて構わないんですが、苦労するぞ~!
以下は1年前のコラムのコピーです。お間違いの無きよう・・・
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【若いですが将来に期待!】------------------------------------------------------------------------------------------
・・・その少年は新聞配達をしていた。雨が強く降る日も風の日も、雪が積もっていようが自転車を押していた。通う高校までは1時間半以上もかかるというのに、午前3時過ぎには起きて眠くだるい体に鞭打って毎朝新聞を配るのだ。ただの一念だった。彼はエリック・クラプトンになりたかった。クラプトンのようにブルースを奏でたかったのだ。
高校2年生になる息子がいきなり、
「エレキが弾きたい・・」
と言い出したので、
「ん・・・?何だよ今さら・・・」
と返しました。
まあ、以前にも、
「せめてギター位弾けたほうがかっこいいんじゃない?」
などと振っていた訳ですが、
「ふん~・・・」
みたいなそんな気の無いニュアンスで、全く興味を見せませんでしたので、noisyにとっては青天の霹靂です。最も家に転がっていたエレキギターは、70年代のボロボロのストラトキャスターで、そのままの状態で弦を張って弾いたとしても数分後には弦が切れてしまうという・・・、フレットを打ち換えたり、アチコチ直さないとまともに弾けないような状態のものが1本だけでした。
「まあ、アコギ(アコースティック・ギター)を貸してやるからそれでも弾いてみて、才能があるかどうか自分で確かめてみたら?」
と、丸め込んでおきました。
当然ながら最初は全く弾けませんので、コードのF(判るかなぁ・・・)の押さえ方や、ストローク(右手の動かし方)などをレクチャーしましたが、何とかできるようになったので、
「後で働いて返せよ」
という約束で、最近とても安くなったギブソンのSGというエレキギターを購入しました。息子は気に入っているようです。
血は争えない、などと言いますが、先行きはどうなるのか判らないにせよ、noisy自身、四半世紀以上前にすっかり捨てたはずの音楽への気持ちが再び呼び起こされるようで、ちょっと複雑な気持ちです。
いずれにせよ、息子にとっては「数ある楽しい遊びのひとつに過ぎない」のかもしれませんが、将来的に何が結びつくのか、新たな境地に向かう出発点になるかもしれません。
シャンパーニュのレコルタン・マニピュランの多くも、親がヴィニュロンをしていたり、ワインに仕立てていたりしていたのがほとんどです。今回ご紹介のヴエット・エ・ソルベも、親を継いでRMになっています。そして、ジャック・セロスのアンセロム・セロスから多くのことを学び、自身のシャンパーニュの味わいを磨いています。
まあ、おそれ多くて不肖の息子とは比較には全くなりませんが、葡萄栽培農家を継いでRMへと転身するのは当然のようにも見えますし、ごく普通に簡単なことのようにも思えますが、実際はとても大変なことです。シャンパーニュの醍醐味は、
「時間が造る奇跡」
にある訳です。長い年月を掛けて磨き磨かれ、初めて優れたシャンパーニュに変身します。多くのメゾンは、企業連合に買収され、「ブランド」のひとつ、フラッグシップとしてのシャンパーニュになっています。長い年月が必要なシャンパーニュは在庫にそれだけ「膨大な資金」が要求されますから・・・。長く孤高の位置にいたクリュグ家でさえ、オーナー家としての尊重はされているものの、ブランドに買収されています。
ヴエット・エ・ソルベもそうですし、この下でご紹介するジェローム・プレヴォーも、そう言った事情は全く変わりません。ですから、貯酒する能力は全く無いのでノン・ヴィンテージ表記でデゴルジュ後にリリースしています。プレヴォーの場合、すでに評価が付いてきていますが、ヴエット・エ・ソルベはまだこれからです。今までにリリースされたワインが若いので、妥当な評価がされていないのが実情です。
しかし、入ってくる数量は年々厳しくなりつつあります。昨年までは何とか飲めてのご案内でしたが、今年度は今のところ飲めるような予定にはなっていません。(残るようなら考えますが・・)それに、シャンパーニュ南部のオーヴ産とは言え、セロス直伝ともいえるような、コシがあり、美しい旋律を奏でる味わいには感動させられます。
今、おそらくnoisy達は、新しい時代のシャンパーニュ生産者のスターたちが羽ばたきだす瞬間に生きているのでしょう。それは、ジェローム・プレヴォーもそうでした。かつてのアンセロムがそうだったように・・・そしてきっとヴィエット・エ・ソルベもです。
シャンパーニュの中心から外れた地域で、とてつもない大きさを持ちながら美しいワインにしあげています。きっと良い出来になったはずの2005年も・・・そうでしょう。noisyが見る自分の息子は、余りにも頼りなく、意気が足りませんが、それに少し近いような気持ちで、まだ若く熟成不足のシャンパーニュを見ていただければと思います。きっと3年後・・・、出来れば5~6年以上見守っていただければ、2000年代に「新しく素晴らしいRMの誕生の瞬間」にいたことを感じていただけると思います。
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上記は、昨年に書いたものをそのままコピーしましたので、若干現状と変わっている部分も有りますが、読み変えていただければと思います。
で、到着直後なので飲まない予定だったんですが、結局、2005年のブラン・ダルジルのマグナム以外は飲むことになりまして、この新着を出す前日にテイスティングしました。なかなか・・・良く出来ていたと思います。
●N.V.(2006)シャンパーニュ・キュヴェ・フィデル エクストラ・ブリュット ピノ・ノアール(ピノ・ファン)。濃密さを奥に閉じ込めた美しいシャンパーニュ。葡萄の全てをナチュラルにエキス化されたワイン。ドメーヌの看板ワイン。
ドライながらも、ピノ・ノワールの深遠さを持つ、コクの有る味わいです。一瞬、ロゼ?と見間違えるほどに、やや赤い色合いが入っています。ややマッタリとしたボディ感を柔らかな泡が颯爽と包んでいます。やはり少し早いですから、出来ることならばあと2~3年・・・寝かせてほしいところです。泡質も向上し、旨みや全体のバランスもかなり成長するはずです。
●N.V.(2006)シャンパーニュ・ブラン・ダルジル エクストラ・ブリュット シャルドネによるブラン・ド・ブラン。可憐さをみせるコート・デ・ブランのブラン・ド・ブランとは同軸上の対極。ねっとりとしつつも美しいシャンパーニュ。極少。
かなりドライで繊細な表情を見せるシャンパーニュです。キリリとして、物凄く柔らかいが、何か思いつめたような緊張感が有ります。何しろ何本も無いので・・・購入できなかったら申し訳ありません。こちらも3年ほどは置いて欲しいところです。飲めないことは無いですが、必ず深さが出てくるはずです。
●N.V.(2005)シャンパーニュ・ロゼ・セニエ・ド・ソルベ エクストラ・ブリュット ピノ・ファンをセニエして造られる淡い色合いのロゼ。キュヴェ・フィデルより果皮のニュアンスを強く感じさせる。少量。
こちらは結構、複雑性を感じさせてくれるポテンシャルの有るロゼでした。しかしながら到着直後ということも有ってか、ちょっとナーバスになっていたようですね。要素の一つ一つは素晴らしいんですが、バラけて感じられました。
お客様もシャンパーニュをnoisy から購入いただき、着いて休ませずに飲まれる場合も有るかと思いますが、やはり泡持ちのシャンパーニュこそは、しっかりと休めて飲むべきだと思います。まず、泡の質が違います。柔らかでクリーミーな部分が、休ませないと出てこないでしょう。それに上記のように、要素がバラバラになって感じられてしまうと思います。
こりらのロゼは、やっぱりあと2年ほど経ってからが良いでしょうね。とても少ないので・・、お早めにゲットしてください。