ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
ログイン  パスワード  
  
Stop! reload  2025.05.22 
Last Update 2025.05.22  


■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
頻繁なリロード禁止のお願い
 大変お世話になっております。切実なお願いです。
 ページのリロードが必要以上に行われるようになっています。サーバーへの過大な負荷でページ更新が滞る状況になっていますので、頻繁なリロードはお止めくださるようお願いいたします。
 また、「503 Server is busy」のエラードギュメントページが表示され、一定時間アクセスが制限される場合がございます。いずれ元に戻りますが、そのようなことにならないようお願いいたします。
詳細ページ
■新着情報メールサービスのご登録
 Noisy wine の新着情報メールサービスにご登録いただきますと、ご登録いただきましたメールアドレスに「タイムリーに」更新情報をお届けいたします。希少性のあるワインをご希望でしたら登録必須のサービスです。

■お届け情報他
 現在以下の宛先に対し新着情報メールをお届けするすることが出来ません。世界情勢を反映してか、各社様メールのフィルターを厳しくしています。申し訳ありませんが gmail.com や yahoo.co.jp (yahoo.comは厳しいです) などのフリーアドレスに変更をご検討の上、再登録をお願いいたします。不明な方は最下段中央の「e-mail to noisy」よりお問い合わせください。

■新着情報メール不達の宛先(新規登録も出来ません)
icloud.com nifty.com  me.com mac.com  hi-ho.ne.jp tiki.ne.jp  enjoy.ne.jp docomo.ne.jp  plala.or.jp rim.or.jp  suisui.ne.jp teabreak.jp outlook.com outlook.jp hotmail.co.jp hotmail.com msn.com infoseek.jp live.jp live.com
etc.
noisy のお奨め
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・レッドワイン 424ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い赤ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
 Spiegelau Grand Palais Exquisit 
シュピゲラウ・グランパレ・エクスクイジット・ホワイト 340ML
 軽くて薄くて香り立ちの良い白ワイン用グラスです。使い勝手良し!
Comming soon!
WEBの情報書込みもSSLで安心!


 Noisy Wine [NOISY'S WINE SELECTS] のサイトでは、全ての通信をSSL/TLS 情報暗号化通信し、情報漏洩から保護しています。
◆◆Twitter 開始のご案内

 時折、Twitter でつぶやき始めました。もう・・どうしようもなくしょうもない、手の施しようの無い内容が多いですが、気が向いたらフォローしてやってくださいね。RWGの徳さん、アルXXロのせんむとか・・結構性格が出るもんです。
https://twitter.com/noisywine

イル・マッロネート

イル・マッロネート

イタリア Il Marroneto トスカーナ
● 初の扱いになりますイル・マッロネートをご紹介します。充実しつつも精緻、ピュアな超高品質ブルネッロ・ディ・モンタルチーノです。今回はご用意できませんでしたが2010年のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・セレツィオーネ・マドンナ・デッレ・グラツィエはアドヴォケイト誌で100点満点を取ったそうです・・。

 ラシーヌさんの扱いなので、コンディションも抜群・・評価も高いと言うことで、noisyも黙っていられず、とっととテイスティングさせていただきました・・。

 意外や意外、濃厚なケーキのようなブルネッロかと思いきや、繊細で柔らかい味わいでビックリしました。そうですね・・あのソルデーラのような完全エキスな味わいに近くは有るかと思いますが、フカフカな畑を連想させてくれる柔らかなテクスチュアがだいぶ違うなと・・。

 久し振りに出てきた大物です。是非ご検討くださいませ!

Il Marroneto イル・マッロネート
オーナー: Alessandro Mori アレッサンドロ・モーリ
地域:Toscana
地区、村:Montalcino モンタルチーノ
醸造責任者 : Alessandro Mori アレッサンドロ・モーリ
コンサルタント:Paolo Vagaggini パオロ・ヴァガッジーニ
ホームページ:http://www.ilmarroneto.com/it/


【ドメ ーヌについて】
ドメ ーヌ創業年:1974年
ドメ ーヌ解説
歴史:イル・マッロネートは、モンタルチーノでも最も歴史あるワイン生産者10社の一つとされている。
 イル・マッロネートは、1974年に現所有者アレッサンドロ・モーリの父、ジュゼッペ・モーリによって購入されました。弁護士だった彼がそのブドウ畑の一角に初めて苗木を植えたときから、彼の二人の息子アンドレアとアレッサンドロの兄弟は、すぐに大きな興味を示しました。モーリ一家はこうして当時使用することのできたイル・マッロネートの小さな二部屋だけでワイン造りを始め、ワイン造りに必要な原料と、それに関わる大切な作業にたいして、日に日に情熱を傾けるようになっていったのです。

 イル・マッロネートは、この小さなステップを踏んだ後、進化を始めます。ワイナリーは大きくなり、父親とアンドレアは弁護士としてのキャリアの道を歩み続ける選択をしますが、アレッサンドロは、彼自身も同じ法律家の道を歩むものの、既に自分の全人生を映しださせていたワインの世界をどうしても投げ出すことができず、彼の大きなパッションを人生哲学にまで高めようと、イル・マッロネートとそのブルネッロの命の火を灯し続けていく決心をします。

 今日では、彼は大きな愛情、注意、情熱を傾けて、自らワイン造りを行っています。アレッサンドロが収穫からボトリングまで、まるで自分の創造物であるかのように、一日一日気を抜かずにワイン造りを行っていることは、彼のブルネッロを観察しながらゆっくりと味わい、あるいは彼のワインの語るのに耳を傾ければ、瞬時に理解できるはずです。彼のワインがもたらす情熱と歓喜には、並外れたものがあります。サンジョヴェーゼのみを栽培し、サンジョヴェーゼ100%で造り上げ、畑にはほとんど手をつけず、除草剤やその他の特殊な保護剤は一切使用しない。もととなる果実とその香りを引き出し、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産規則に課せられた4年間の木樽熟成においてその価値を失わず、その先もありのままの繊細でいて優雅な姿を保ち続ける力を持つワインがすきなのです。

 創設から30年以上を経た今日、イル・マッロネートは、モンタルチーノ(シエナ)で最も著名かつ重要で、地域内外でも良く知られたワイナリーの中でも、最も歴史のあるワイナリー10社の一つとされています。これはすべてアレッサンドロ・モーリが、自分の仕事に注いできた大きな情熱の成果といえるでしょう。イル・マッロネートのブルネッロは、伝統的なワインで、アリエやスラヴォニア産のオーク大樽で熟成され、モンタルチーノの伝統製法によって醸造されており、とてもエレガントで香りが豊かにしてクラシックであり、メディテーション(思索を凝らすこと)に適したワインとなっています。偉大なワインが掻き立てる大きな感動は、このワインが造られたときに与えられた愛情と手間暇によるものす。

造り手略歴:
AlessandroMori アレッサンドロ・モーリ
 アレッサンドロと彼のブルネッロとの間柄は、人とその人が造るワインの間に明確な線引きが出来ず、溶け合ったものになっています。おそらく彼らの場合、それは感情の共有、つまり人生の瞬間を共に生き、共有する方法でもって、互いの存在なしには生きていけないくらいまで相手の愛情を感じながら、対峙し、あるいは励まし合いながら、近づいて行ったのでしょう!
 アレッサンドロと彼のブルネッロが互いに有する情熱的な性格は、シンプルさの追求し続けながらも逆に複雑になり、心を開く時は握手を交わす時のようにフランクになり、グラスの中でゆっくり個性を広げるときは寛大にむかい、彼らの歴史と伝統の保護することには敏感かつ厳格になります。
 アレッサンドロは、畑からボトリングまで、彼のワインを生むための工程のいずれにおいても、愛情と注意を傾けるを怠りません。そして誰かが、彼のワインの飲み頃はいつかと聞くことがあったら、彼はこう答えるはずです。
『いつ飲むかが問題なのではなく、大切に扱って飲むことが大切なのです。このワインは、貴方に飲んでもらおうと、我慢強く何年も辛抱してきたのですから。』
 彼が間違っているなどと、どうして言えるでしょうか?

Lucia ルチア 
 企業経営の要としてルチアがいなかったら、アレッサンドロのクリエイティブな心は空を舞い現実世界に留まっていなかったことでしょう。なくてはならない協力者として、イル・マッロネートの運営を担当し、イタリア国内での営業担当としてもアレッサンドロの脇をしっかりと支えています。
 彼女のイル・マッロネートのワインに対する執着は、往々にして純粋な仕事としての領域を超えていることに表れているとおり、ワイナリーの仕事を旺盛かつ注意をもって取り組んでいます。

Maurizio マウリツィオ
 黒のサングラスにヘッドフォンをつけたマウリツィオは、表舞台に出ることはあまりありませんが、ワインの『構築』を見守り、日々オーガナイズしています。ワイナリーでその能力と経験を発揮し、黙々と立ち働く人。それがマウリツィオという人物であり、イル・マッロネートの各部屋とブルネッロの番人なのです。さて、一体彼の作業中のバックグラウンドミュージックは?

【醸造について】

 1246年に立てられた古い建造物にある二つの小部屋の中で1974年、イル・マッロネートの歴史が始まりました。モーリ一家はちょっとした遊び心とパッションから、古いマロン(栗)の乾燥室で自分たちのブルネッロを生産しようと考えたのです。生産本数はわずかでしたが、狙いは『ワイン造り』という文化の香りと味わいとを伝えることで、未だビジネスの領域には至っておらず、単に土地と伝統そして自然を見事な豊かさを表現することにありました。

 ところがこの『ワインと遊ぶこと』がその域を超えてしまいます。ワインへの深き情熱、これがアレッサンドロの選んだ道の標となったのです。彼は90年代、上辺だけで型どおりのロジックから抜け出し、論理的な原則に根ざした彼の理想を実現させようと、イル・マッロネートの醸造所を拡大する決心をします。が、実際にはその理想とは、かなりシンプル且つ直接的なもので、ワイン造りに必要な『良い実践方法』だったのです。

 広くそしてより厳密な用途を与えられた環境となった醸造所は、石の多い斜面にはめ込まれたように存在し、その内部にイル・マッロネートのブルネッロを辛抱強く熟成させているアリエ産やスラヴォニア産のオークの大樽、さらには奥に隠し持つ小さな心臓のように年代を経たボトルたちが、じっくりと時が過ぎていくのを待ちながら見守っています、辛抱強く。

『合田泰子のラシーヌ便り』no. 116http://racines.co.jp/?p=6724

 ラシーヌは設立以来、フリウリ=ヴェネツィア・ジューリアとピエモンテ地方のワイン開発に力を注いできましたが、同時にトスカーナの充実を心掛けてきました。トスカーナと言えば、まずジャンフランコ・ソルデラ氏=《カーゼ・バッセ》と仕事できる名誉にくらべられるものはありません。が、若き天才ジャコモ・マストレッタ氏=《ラ・ポルタ・ディ・ヴェルティーネ》に出会えたことは、これまた大きな喜びです。最晩年のジューリオ・ガンベッリの薫陶を受けたジャコモのワインは、すでにトスカーナの「新たな古典」であるといっても過言ではありません。
 加えて、2015年春のヴィニタリーでは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノのテイスティングに注力した結果、《イル・マッロネート》と《ライエッタ》があらたに陣容に加わりました。わけても1246年に建てられた荘重な建物のなかで造られるイル・マッロネートは、精妙な複雑さと重厚さを備えた、優雅なブルネッロです。

【追記】
 ヴィニタリーで初めてテイスティングした時には知らなかったのですが、イル・マッロネートはマドンナ・デッレ・グラツィエ2010がパーカー・ポイントで100点満点を取ったよしです。ワインの実力がありのままに評価されること自体は結構なことですが、世界中の人気が急上昇したため、アレッサンドロは各国のインポーターたちから毎日届くメイルの処理に追われているそうです。わたしたちは、そのような表面的な現象に惑わされることなく、妥協せずに我が道をゆくアレッサンドロとともに、堅実に歩みを続けたいと思っています。(2015.09.03)


【ワインについて】

Rosso di Montalcino - Ignaccio 2013ロッソ・ディ・モンタルチーノ イニャッチョ

土壌:多様なミネラルの混在する海洋性砂土
畑の標高:海抜 400 m
仕立て方法: コルドーネスペローナート
品種(パーセンテージ):サンジョヴェーゼ100%

<醸造>(共通)
醗酵容器: ステンレス槽で始めの2日間継続して撹拌。5から6時間で温度が33から34℃に上昇。
アルコール醗酵期間(日数)20から22日間
熟成容器: 2500Lのオーク樽
熟成期間: 8か月間熟成された後、ボトル内で6か月間熟成される。
総亜硫酸量(mg/L): 70mg/L
アルコール度数:14.3%

【このワインのコメント】
伝統的にはブルネッロを格下げして生まれたワインで、特徴はすべてブルネッロに似ているが、複雑さの点で違いがある。若いミニ・ブルネッロといったところで、他にはないフレッシュさとフルーティーな香りをもつ。シンプルでどんな料理にも合う。

Brunello di Montalcino - Il Marronetoブルネッロ・ディ・モンタルチーノ イル・マロネート

土壌:多様なミネラルの混在する海洋性砂土
畑の標高:海抜 400 m
仕立て方法: コルドーネスペローナート
品種(パーセンテージ):サンジョヴェーゼ100%

<醸造>(共通)
醗酵容器: ステンレス槽で始めの2日間継続して撹拌。5から6時間で温度が33から34℃に上昇。
アルコール醗酵期間(日数):11~12日間
熟成容器:2500Lのオーク樽
熟成期間: 39か月間熟成。ボトル内熟成の10か月も含めブルネッロとなるための熟成期間は5年間。
総亜硫酸量(mg/L): 122mg/L(2010) 78mg/L(2009) 115mg/L(2008)
アルコール度数:14.54% (2010) 14.57% (2009) 13.99% (2008)

【このワインのコメント】
エレガントで同時にしっかりとしたストラクチャーのクラシックなブルネッロ。醸造では可能な限りサンジョヴェーゼの香りを固定させ、畑のポジションによる特徴も感じられる。木樽で何か月を経てもフレッシュで香りが高く、フルーティーであり、木樽熟成の影響を受けていない。リラックスしたい時に味わえば素晴らしい。

Brunello di Montalcino 2009 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2009
 エレンガントでストラクチャーがあり、ブラックベリー、青い花、スパイスや皮革のようなアロマが展開する。野生のさくらんぼを思わせる強い風味に、地中海のハーブや、白コショウ、セージやミネラルのアクセントがあり、はっきりとしたタンニンが続く。これからの数年でさらに進化するだろう。2016年から2024年に飲み頃になる。
K.O. (Kerin O’Kneef credo) 92/100 ケリン・オキーフ(クレド誌)92/100


Brunello di Montalcino Selezione - Madonna delle Grazie 
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ セレツィオーネ マドンナ・デッレ・グラツィエ

土壌:多様なミネラルの混在する海洋性砂土 
畑の標高:海抜400 m
仕立て方法: コルドーネ・スペローナート
品種(パーセンテージ):サンジョヴェーゼ 100%
<醸造>(共通)
マセレーションの有無: あり
醗酵容器: アリエ産のオーク木桶
アルコール醗酵期間(日数)初めの2日間は完全静止状態、約5日後に30℃までゆっくり温度が上昇する。発酵は20から22日間続く
熟成容器:2500Lのオーク樽
熟成期間: 41か月熟成。ボトル内熟成の10か月も含めブルネッロとなるための熟成期間は5年間。
総亜硫酸量(mg/L): 104mg/L(2010) 112mg/L(2009) 79mg/L(2008)
アルコール度数:14.87% (2010)15.07% (2009)14.21% (2008)

【ワインまたは畑の名前の由来】:
 付近にある小さな教会マドンナ・デッレ・グラツィエ教会からその名の付いたイル・マッロネートの古い畑で収穫したブドウから特にセレクションしたもので生産する。オークの大樽で熟成される期間、その自然な香りは可能な限り木材の影響から守られる。サンジョヴェーゼの好ましさが偉大なワインの典型的な複雑さと融合し、大きな深みと強い印象をもったワイン。フルーティーで口中で大きなインパクトを持つ様々な香りをもち、メディテーションのためのクラシックなワイン。

【このワインのコメント】
Brunello di Montalcino Madonna delle Grazie. 2008
 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ―マドンナ・デッレ・グラツィエ2008

 この30年の情熱的な旅の締めくくりに、これほど素晴らしいものはない。比較的新しい収穫年だが、その若々しさの中にイル・マッロネートのもっとも感動を与える要素がすべて含まれているのが読み取れる。甘草などの根の類、『ネッビオレスカ』と呼ばれる薬草、森の茂み、線香のような『いにしえ』の感覚、ポプリ、そしてかすかに海を思わせる。特に外見は若者の輪郭思わせるが、猛々しく、深く刻み込まれ、鮮明な活力と広がりをもった繊維が見え隠れする。92
Tratto da una verticale di Paolo De Cristofaro su il Gambero Rosso dicembre 2013
ガンベロ・ロッソ誌2013年12月号、パオロ・デ・クリストファロの収穫年別評価より抜粋

2009 “Madonna delle Grazie” Brunello di Montalcino
『マドンナ・デッレ・グラッツィエ』ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2009

このゴージャスなワインは、2009年のような難しい収穫年でもトップクラスの生産者なら優れたワインを作られることを証明している。エレガントなスミレのブーケ、レッドベリーやスパイス、ほのかな新しい皮革の香りが広がる。フレッシュなブラック・チェリーとミント、甘草、芳香性ハーブやシナモンスパイスの風味が次々に押し寄せる。しっかりしたタンニンと長期熟成に適したストラクチャーを約束するフレッシュな酸味のパーフェクトなバランス。2016年から2024年に飲み頃となる。
Kerin O’Keefe (Wine Enthusiast) 94/100 5/1/2014
ケリン・オキーフ(ワイン・エンスーズィアスト誌)94/1005/1/2014



2009 Brunello di Montalcino Selezione Madonna delle Grazie
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・セレツィオーネ・マドンナ・デッレ・グラツィエ

11669
自然派
赤 辛口
イタリア
トスカーナ
モンタルチーノ
イル・マッロネート

■エージェント情報
土壌:多様なミネラルの混在する海洋性砂土 
畑の標高:海抜400 m
仕立て方法: コルドーネ・スペローナート
品種:サンジョヴェーゼ 100%
マセレーションの有無: あり
醗酵容器: アリエ産のオーク木桶
アルコール醗酵期間(日数)初めの2日間は完全静止状態、約5日後に30℃までゆっくり温度が上昇する。発酵は20から22日間続く
熟成容器:2500Lのオーク樽
熟成期間: 41か月熟成。ボトル内熟成の10か月も含めブルネッロとなるための熟成期間は5年間。
総亜硫酸量(mg/L): 112mg/L
アルコール度数:15.07%
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,500 (外税) 
【パオロ・ヴァガッジーニがセレツィオーネで2010年ものでついに100点!?・・残念ながら2009年はアドヴォケイトも評価無しだが・・?】
 パオロ・ヴァガッジーニ と言えば、カーゼ・バッセやチャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴーナで有名になったロベルト・チプレッソの後を受けて、あのラ・フィオリータで凄いブルネッロを造った凄腕エノロゴですよね。

 ラ・フィオリータのブルネッロも noisy は大好きで、あのエキス感と濃密な香りには感銘を受けていました。

 まぁ、流石にカーゼ・バッセ、ピッコロミーニではエノロジストをやってはいないとは言え、今ではもちろん、このイル・マッロネートでの「満点ゲーム」で有名とは言え、サリクッティもアゴスティーナ・ピエリも担当している(していた?)ミスター・ブルネッロの名前を争えるお方ですからね・・。

 そうは言っても、サリクッティのハードなエキス感、ピエリの先進感覚なブルネッロからは想像をはるかに超える味わいでした!・・旨かったわ~!


 そうなんですよ・・・エグイ角度で入ってくるアゴスティーナ・ピエリとは似せても似つかぬ・・。

 そして、サリクッティのような、かなりのインテリっぽさを感じさせるものとも全然違うんです。

 さらには、あの大御所、チプレッソもエノロゴしていたカーゼ・バッセの超絶エキスな味わいとも少し違う・・まぁ、チプレッソが担当していた頃のカーゼ・バッセはもっと濃厚だったと思いますけどね。
 普通に飲んだら・・サルヴィオーニをもっと自然派寄りにして畑の柔らかさをプラスした感じでしょうか?・・テクニカルを知らなければ、

「アッティリオ・パッリ?」

と言ってしまいそうなほど、サルヴィオーニ感が有ります。もっとも、先に書いたとおり、サルヴィオーニの方が若いうちは非常にタイトで、むしろ少し熟し始めたサルヴィオーニ・・と言うべきかもしれません。

 まぁ・・スイスイ飲んでしまいます・・目茶旨いです。濃密さも有りますが、基本、エレガント系でエキス系です。エキス系でもタイトな硬いタイプでは無く、非常に柔らかいです。

 ある意味、このタイプのブルネッロに高い点を付けることが出来たアドヴォケイトにビックリしています。もう読まなくなって随分経つし、かのPKさんもご隠居し、訳の判らんちんな某ブルゴーニュ担当も居なくなった今のアドヴォケイトのテイスターがどうなのかが判っていませんけど。

 非常に複雑なアロマはニュートラルでピュア、ノーズへスムースにストレス無く優しく、でも確実に入ってくる感じです。紅茶やカカオ、そしてメロン・・これが素晴らしい・・丸々とした立派な姿、でも決して、

「さぁ、もう食べないと腐っちゃうぞ!」

みたいな熟れ方じゃない・・ちょうどこれからドンピシャで食べて美味しい、ピュアさ、ナチュラルさに満ちたメロンです・・。中域は深く優しく、大きな構造を見せつつ膨らみます。エグミの無い、やさしい味筋で、果実や無機物、鉱物系かな・・感じさせつつの長い余韻・・そして優しいです。

 何度も申しますが、濃厚なタイプのブルネッロでは有りません。繊細複雑ですがエレガンスが有り、しかもしっかり丸みのある大きな果実を柔らかく感じさせてくれます。素晴らしいブルネッロでした!・・さすが100点を取るだけの素性は有ります。


 一方の・・こちらは普通のブルネッロ・ディ・モンタルチーノです。ヴィンテージはセレツィオーネ・マドンナ・デッレ・グラツィエが100点を取ったのと同じ2010年ものです。

 味筋は上記の2009年セレツィオーネ・マドンナ・デッレ・グラツィエとほぼ同様ながら、中域の膨らみ方がやや大人しく、ただエキス感はむしろこちらが強いかな?・・これ、かなりお買い得だと感じます。

 色合いは2009年セレツィオーネと同様ですがやや淡く、ソリッドなイメージを感じるかと思います。

 エキスの出方はブルゴーニュのピノ・ノワールに似た感じです。まぁ、こんな言い方をするとまた怒られちゃうかもしれませんが、セレツィオーネはアンリ・ジャイエ的な濃密果実味・・いや、けっしてイタリアワインとすると濃厚じゃ無いですよ・・でもアンリ・ジャイエ的です。

 で、こちらの2010ブルネッロは昨今リバイバルしている現代ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのエキス感の表情に似ているかな~・・と思うんですね。

 セレツィオーネのミネラル感は某大で非常に複雑、様々な要素をたっぷり持っていると感じますが、ブルネッロは似ているものの、様々な要素を平均的に、スタイリッシュに表現している・・と言えば良いでしょうか?


 その上で、素晴らしいブルネッロにnoisy が良く感じている「たっぷりメロンの極上の香り」がします・・。非常に旨いです。 これがこのプライスなら・・凄くお勧めです。ピッコロミーニのブルネッロも濃厚で旨いですが、そっちの「バターケーキ的濃厚さ」では無く、「自然な、有るがままの濃密さ」を感じさせてくれるワインでした。

 これならきっと納得していただけるでしょう。そして、おそらくいつ飲んでも美味しいはずです・・ここはオーナーである、アレッサンドロ・モーリさんの言葉がピッタリでしょう。