ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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etc.
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ジェローム・プレヴォー

ジェローム・プレヴォー

フランス Jerome Prevost シャンパーニュ
● アンセロム・セロスのセラーの片隅で醸造を始め、類稀なピノ・ムニエによるシャンパーニュを造りだしています。まだ知らない方なら、
「なんだ..ムニエか..」
と、落胆されるかもしれませんが、知らないことって恐ろしいと..いや、その方が幸せかもしれません。ムニエが持つ可能性を一番知っているのは..クリュッグかもしれません。
Jerome Prevost
ジェローム・プレヴォー

地区 モンターニュ・ド・ランス、グー村
造り手 ジェローム・プレヴォー

 フランスの北西8キロに位置するグー村は、モンターニュ・ド・ランス地区ひいてはシャンパーニュ地方で最も北に位置している。この村は二つの丘にはさまれて独自のクリマが備わっている。

 グー村にあるプレヴォーの畑は、記録によると900年代にすでにブドウが栽培されていたらしい。彼はこの畑の名をグー村近くにある修道院(レ・ベギーヌ派)の名からとっている。アヴィーズにある醸造学校で学んだプレヴォーは、1997年にジャーク・セロスのオーナー兼ワインメーカーであるアンセルムと出会い、品種、土壌を保証され、以来セロスのセラーでスタッフとして働きながら、自分のシャンパーニュを造っている(もともと自分のセラーは持っていなかった)。ビオディナミでピノ・ムニエのみを栽培し、醸造時には亜硫酸を使わない。1998年ヴィンテージを2001年1月に初リリース。

栽培:ビオディナミ
栽培品種 :ピノ・ムニエ、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネ
自社畑面積 :2.2ha
土壌:砂質だが、80センチメートル下にはもろく粉々にくずれやすい貝殻の化石層。海の土と山の土が入り混じり、数メートルおきに土質が変わる。
醸造:樽発酵/樽熟成を行っている。新樽率は10%にも満たないが、今後は増やしていく予定。
残りは1、2、3年使用の樽を使っている。醸造時には亜硫酸を添加せず。
ドサージュは行わない。

ワインに署名するのは大地 時の刻印の跡を探ろう。
650億年も前のこと、恐竜時代の終わりが、移行期にあたる。
海の水と、大地の水ともいうべき砂が生まれた。そして海水がひき、化石層と粘土層があらわれた。浜の上には、火打石の剥片が堆積された。これらが、礎になる物質である。そして人が姿をあらわした。
 そこに横たわる、保熱性があって、軟らかで、しなやかな大地の上に(人手をかける余地こそあったが)彼らは15世紀から、ブドウを植え始めた。粘土が築き、砂地が和らげ、火打石で愛撫されたワインのために。その大地が刻印をしたワインのために。



成熟度:継続のためのカギ 果皮の熟し具合を確認しながら、熟したブドウを摘む。果梗が熟し、酸が強すぎる懸念がなくなった頃合を見計らいつつ、ワインの本当の背骨とはミネラルであると考えながら。
 気圧式プレスを用い、放置式の軽いデブルバージュ(発酵前の澱下げ)と、退色しない程度の一回だけの亜硫酸添加(控えめに、5グラム/ヘクトリットル)。
 摘み取りが、主体的な参加を要する行為であることは、すぐさま納得がいくだろう。
このときヴィニュロンは、ブドウ果が十分に育ったと判断したあげく、果実を大地から切り離す決定を下すのである。
 たとえ、ブドウ果が置かれている状態が変わることになろうとも、この瞬間を統一ある契機として、すなわち、切り離されたブドウ果が環境を異にしただけで不変の命を保っていると看做しながら、生きていこうではないか。

品種:口に入れる前の味 用いられる品種は唯一、ピノ・ムニエ。ムイユフェールによれば、ムニエという名前が最初に言及されたのは16世紀にさかのぼり、1539年の「Ch-エティエンヌのブドウ園」にかかわる。
 その白い小麦粉を振ったような葉のせいで、「ムニエ」(粉屋)と呼ばれた。
 もうひとつの呼び名は「モリヨン・タコネ」で、これはムーア人の日焼けした浅黒い色を連想させる(F・ヴァウタツ)。
あるいは、成熟したときに示す、ピノ・ノワールよりも際立った青い色の果皮ゆえに「ブルー・ムニエ」と呼ばれたとか(G・シャッパ)。
 ひとは往々にして、恩知らずな視線をこの品種に投げかける。
シャルドネの雄弁さやピノ・ノワールの力強さを和らげる、緩衝材のようなブドウとして過小評価するのだ。
 しかし、内気さゆえに内部に閉じこもったかのように密集する、この小粒で果肉の多いブドウ果を観察すると、この品種だけを育てようという思いが湧き起こった。


注:クリックすると拡大します。官能的労働 生きている土。除草剤の不使用。地表まぢかに張る根に対するトラクターの効果、などなど。生地をこねるパン職人のように、土地を「こねる」ことの悦び。土は、掘り返しこそすれ、決して耕しはしない。土を、ヴィニュロンが歩きやすいようにすると同時に、やさしく土地に生命を授ける。つまるところ、土地に対する手入れとは、肉感的感性による行為であり、植物の内奥あるいは秘所(内密な部分)との直感的な交感であり、大地の再発見である。
 私たちのブドウ畑はまた、秋の終期に葉が落ちた後、深く耕される。冬の終わりからヴェレゾン(ブドウの色付き期)までの間に、三回から五回ほど雑草を取り除く。
  土に始まり土に終わる「地上労働」のかたわらで、植生サイクルをにらんだ「空気中の作業」――珪石(シリカ)とハーブティーの噴霧――が並行してすすめら れる。この仕事は、ブドウと造り手の双方にとって、いわば均衡の再恢復作業になるのである。この作業は、両者の本性から逸れる時間だが、忙しい日中を避け て朝早くあるいは日暮れ遅くに実行される。あげく私たちは、「密猟者もどきの造り手」とか「外道のヴィニュロン」呼ばわりされる始末。 そいつは、大いに結構!大地に係留されて 台木は、錨である。私たちのブドウ畑に初めて植樹したのは、1962年のこと。台木はクデールの「リパリア=ルペストリス3309」で、かつてシャンパーニュ地方では主流であったが、いまでは顧みられない。とって替わったのは、きわめて樹勢が強くて多収量の「41b」で、とりわけピノ・ムニエに用いられる。
 しかし、純粋で素直な素晴らしいワイン(C.ジョゲの「シノン・フラン・ド・ピエ」、D.ダグノの「キュヴェ・アステロイド」)を味わった結果、フラン・ピエ(台木を用いずに、直か植えするやり方)で植えつける試みが、私たちの珪質土壌の地でも進行中である。自由なワインのため、碇を上げよう。

自然なワイン(un vin de Nature)のための暗黙の了解
 醸造とは、交流・呼吸・開花・緩やかな成熟という、さまざまな活動と自己発展をとげる、一連の契機でなくてはならない。それを実現するためには、木製の繭(クリザリード)とも言うべき小樽(容量228リットル)が必要である。木と果実の取り合わせの妙は、暗黙の認知などではなく、明白な事実である。
 発酵は野生酵母によって自然発生的に始まり、その年の性質次第で、緩やかないし駆け足でもって進む。そして、春の終わりまで続く毎週の櫂入れ(バトナージュ)が、リズムを形づくる。
 私たちの「開放式セラー」(シエル・ウヴェール;「露天式」の意味)のなかで、おのずと冷気がワインのまわりを囲むようにして動く。6月にワインはビン詰めされる。その際の合言葉は、「まるごと」。いっさい手を加えずに生のまま(ア・クリュ)を保つため、清澄も濾過もされない。そこに、新たなエネルギーを注ぐ(プリーズ・ド・ムース;起泡用の糖分・酵母の添加)。あとは、カーヴ内にビンごと放置して、忘れ去るのみ。熟成に達したビンを引き上げ、空中でデゴルジュマン(澱引き)して、シロップをわずかに添加し(一本当たり2.5グラムのブドウ糖)、なるたけ自然の状態を志向しつづける。

ともに歩む
 製法の秘密を守ることが成功の要因である、とみなされているこの業界で、二人のヴィニュロンが協力することは、きわめて異例なことに属する。3年前からアンセルム・セロスは、心と精神を開いて私たちを導き、私たちの自発的な現場研修を見守ってくれた。彼の「仕草の文化」は、話に耳を傾け、忍耐し、希望を持つことであって、彼から学んだことは、最終的には次の言葉に尽きる。

もっともシンプルな行為のなかに常にユニークなものがある


N.V.(2018) Champagne la Closerie les Beguines Brut
シャンパーニュ・ラ・クロズリー・レ・ベギーヌ・エクストラ・ブリュット

16640
自然派
白 辛口
フランス
シャンパーニュ
モンターニュ・ド・ランス
ジェローム・プレヴォー
お一人様1本限定
お一人様1本限定
■エージェント情報
品種:Pinot Meunier 100%-->LC18は Meunier 94% Pinot Noir 2% Pinot Gris 2% Chardonnay 2%
植樹:1960年代
位置:標高120m、北、南
土壌:石灰砂質
木製の樽で醗酵
木製の樽で最低10カ月熟成
LC18 は2018年産80~90%、リザーヴ10~20% のようです。(by noisy)

 鮮やかな果実味がひしめくピノ・ムニエの堂々たる風格が現れるシャンパーニュです。偉大なセロスのスタイルに通じるピュアで繊細な味わいと男性的なボディと骨格を持ち合わせています。ラ・クロズリーという名前は語源的には外界から隔絶したい、そして自分たちの違いをはっきりさせたいという意思を表しています。それでもわたしたちも、取り巻かれているシャンパーニュの状況からまったく影響を受けないではいられないのです。

■注:降雪の影響が懸念されます。予定通り、もしくはご希望通りに出荷できない可能性が有ります。その際はご相談させていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。(凍結を防ぐためご了承を待たずにクール指定させていただく場合がございます。ご了承くださいませ。)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥12,900 (外税) 
【非常に希少なシャンパーニュになってしまったラ・クロズリー・レ・ベギーヌの2018です。】
 その昔は年に2度、

「・・もう勘弁して!」

と言いたくなるほど割り当てが有ったラ・クロズリー・レ・ベギーヌです。そもそも美味しく飲むには5年ほど育成する必要があるので、新発売当初は入荷即完売だったものが、4~5年経過すると飽和状態でブローカーにも流れる始末、膨大な在庫量を減らすべくヴィンテージを併記するようにして、価格も年毎にアップするように変更したら・・2年ほどでNoisy wine にとっての膨大な在庫も無くなりました。

 海外メディアの評価も高まり、ダフ屋さながらの買い占め屋の跋扈で、このラ・クロズリー・レ・ベギーヌも5万円もの価格で某ショッピングモールにも並んでいます。

 売れない時は大量に入荷、頑張って売って行くと値上げと入荷の減少、いずれ入って来なくなる・・の繰り返しで、何とも人の非情さを知る世界です。

 2018年もの・・と言いますか、ラベルに記載の「LC18」ものは、2018年産が90%、もしくは80%、それ以外がリザーヴ(貯蔵していた以前のキュヴェ)を加えています。プレヴォーもリザーヴを出来るようになった訳で・・感慨深いものも有ります。

 そして、今までは「ピノ・ムニエ100%」だった訳ですが、LC18 は、ムニエ94%にピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネを2%ずつセパージュしているようです。

 いわば、

「ピノ・ムニエ主体のピノ・ファミリーの北限シャンパーニュ」

ですね。

 入荷は6本のみですのでテイスティングもできませんでどうにもなりません。こうやって世のワイン屋はただどこかの軒下でボトルを並べているだけの・・いや、誰にとってもどうでも良い存在に落とされ落ちて行くんでしょうね。ご検討くださいませ。

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【人気も復活??noisy の店では半年近く切れたままでした!】

 ワインの流通とは面白いと言うか不思議と言うか、それなりに長くワイン屋人生を送っていたとしても何ともよく判らない部分が多いです。この7~8年を思い返してみても・・そう思います。

 あの、もう二度とあんな思いはしたくない!・・と今でも切に思う東北大震災の起きた後・・。2週間にも及ぶ「計画停電」と言う、まるでワイン屋殺しのような・・死刑宣告に近いような出来事も有りました。ちょうどまだ寒い時期で、気温も10度ほどでしたから、「仮設電源」を用意したりセラーから冷気が逃げないように工夫したりと不安ながらも忙しい時期でした。そして何よりも福島の発電所の爆発は恐ろしかった・・。都内に本社の有る会社も関西にその機能を移したり、外国人の友人たちは彼らの親たちの勧め・・いや、強制に近かったとは思いますが、勤めていた会社を辞め、本国に戻ることを余儀なくされていました。noisyも子供たちだけでも海外に逃がそうかと、真剣に考えたほどです。

 そんな・・商売さえできない時期は不安でしたし、ワインなど販売している場合じゃないぞ・・みたいな社会の見えない圧力がさらにそれを助長していたように思います。

 しかし1カ月も経った4月頃、そろ・・っと新着のご案内を出させていただきました。なるべく通常通りの世の中を装うことで、自分も含め、お客様にも安心感を持ってもらいたいこと・・そして何よりお客様の無事をその反応にて感じることが出来ると思ったからです。

「大丈夫だったですか?」

みたいな、それそのものの軽い言葉などは安易に発せないけれど、

「ワイン・・飲みましょうよ・・」

と言う、ワインファンならではの世界共通の言語を持つ仲間への励まし・・のつもりでしたが、反対にお客様からしっかり励まされていることに気付きました。

「・・はい・・これからはワイン、貯める一方じゃなく・・飲みます!それも高いものから順に!」

「・・そうですよね~・・いつ飲めなくなるか判らないですもんね~!」

 確かに地震の有った3月はもう・・どうにもならないほどの売り上げでしたが、4月以降は徐々に持ち直させていただき今が有ります。本当にありがとうございました。


 で、何を言いたいかと言いますと、そんな時期でも人々は「余裕・娯楽・ゆとり」が無いと中々生きられず、歯車のようでは有っても、遊びの無い歯車はすぐ欠けてしまうんだな・・と言うことが判ったと言うことなんですね。ワインはその部分にとても良く合う、グリースのようなものなのかもしれないと言うことです。


 さらに、大人気でご案内する毎に完売していたこのプレヴォーの素晴らしいシャンパーニュも、一巡したのかな?・・と思われる時期がしばらく続いていました。確かに素晴らしいシャンパーニュなのですが、本当に美味しく飲むには「リリースから5年ほど」貯蔵するのが良い・・と思われますし、お客様のセラーもちょうどその貯酒中で買い増すような状況になかったのかもしれません。

 なので、あれほどに発売即完売を繰り返していたプレヴォーのシャンパーニュの販売にも陰りが見えていました。


 しかしいつの間にか・・本当にいつの間にか、ポツポツとご注文が入り始め、山のようになっていた在庫が捌けてしまったんですね。本当に不思議です。

 勿論 noisy も手をこまねいていた訳では無く、それまでごっちゃにしていたヴィンテージを分け、ヴィンテージ毎にお買い求めいただけるように変更していました。それもちょっと面白かったのかもしれませんが、それにしても・・あれだけの在庫が短い期間の間いに無くなるとは・・不思議です。

 やはり力の有る本物のワインは、きっとお客様もそれに気付かれ、また飲みたくなるんじゃないかと思っています。

 今回はようやくの新ヴィンテージ、しかも数量は少ないですので、取り敢えず「飲まずに」ご案内させていただきます。是非ご検討いただけましたら幸いです。



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【やはり素晴らしい!プレヴォーの新ヴィンテージ、ノン・ヴィン表示ながら2013年ものです。!】

 このところ、ジェローム・プレヴォーのシャンパーニュの美味しさ、ポテンシャルの高さについては、もう皆さんには周知のこと・・と、さしたる文章も書かず、新しいヴィンテージが入荷しても以前のままにご紹介するのみになっていました。それでも3~4年ほど前まではご紹介とともに即完売で無くなっていたんですが、このところは随分と日持ちするようになってしまっていました。

 まぁ、残ったからと言って困るものでも無い・・と言うのは有りますが、過去のヴィンテージものの販売方法の方が今一つ、更新できていませんでした。お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、2008年もの辺りからのバックヴィンテージをようやくホームページで購入できるようにしたところ、やはり動きは速く、

「・・ある意味、皆さん、判っているのかな?」

と言うような気もしない訳ではありませんでした。熟したらかなり化けますし、しかも5年ほど経つと、ピノ・ムニエの果皮の持つ複雑性が開花、非常に美味しいんですね。


 しかしながら、バックヴィンテージがいつまでも有る訳ではなく、早々に無くなっていますが、実は・・

「2013年ものは速く飲んでもかなり旨い!」

です。


 今年の正月に、ラシーヌさんの新年会にお呼ばれした際、途中でサンリバティーの佐々木社長に拉致され・・(^^;; 都内で飲むことになりました。その際にもこのプレヴォーのクロズリー・ラ・ベギーヌの2012年を飲んだんですが、まぁ・・並みのシャンパーニュには無い表情の豊かさや、果皮の成分からにじみ出て来る美味しさに触れ、改めてプレヴォーの素晴らしさを再認識した訳です。

 なので、今回の2013年もののリリースの際には、是非飲みたいと意気込んでいました。


 いや・・どうでしょう?・・細やかな泡ですよね。口径の大きなブルゴーニュグラスを使用していて、このような写真が撮れる訳ですから、細やかでクリーミーなのは判りますし、非常に旺盛な泡です。泡が有って液の色合いが見えないので、寄った写真も撮りました。ピノ・ノワールともまた違う、ノーブルさを感じる色合いには、旺盛なガスが上がっているのがご覧いただけると思います。

 そのガスにも影響されていると思いますが、深遠なアロマはスピードを持ってノーズに飛び込んできます。非常にピュアでナチュラルなものです。

 アロマは複雑で、黒や赤、黄や白の果実や茶のイメージ・・、非常に目の細やかなミネラリティが織り込まれています。テクスチュアも滑らかで、中域の膨らみも見事。余韻は非常に長く、ノーズに再帰してくるフルーツのニュアンスも、あざとさの無いニュートラルなものです。

 まぁ・・とても美味しいです。以前なら、「5年待ってください」と書いたところですが、年々樹齢も上がっていることに加え、醸造技術の向上が著しいと思われます。フリーランの割合は異常に高く質良く、高質感がとても高いです。

 2016年の暮れからご案内し、大きな支持をいただいたマルゲのル・パルクは、粘土土壌に植わったシャルドネで、旨み成分が多く、柔らかで滑らかな泡質、高貴さから大ヒットしました。こちらも非常に美味しいシャンパーニュでした。

 しかしこのクロズリー・ラ・ベギーヌはピノ・ムニエです。方向性が全く違います。この存在感の大きさは、大地の恵みこそが、そしてそれを余すところなく昇華していることこそが素晴らしいと感じさせてくれる根拠で有り、非常に大きな構成です。複雑性は半端無く・・しかしややもするとその複雑性は、ごちゃごちゃしてしまって判り辛い味わいになってしまいがちですが、さして構えて飲まなくても、バランスの良さからその美味しさを甘受できると思うんですね。

 ヴィンテージ切り替え時には久しぶりに飲みましたが、やはり完成度が高く、またそのポテンシャルは年々上がっていることを思い知らされました。是非飲んで見てください。素晴らしいシャンパーニュ、孤高のピノ・ムニエ100%です。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
 昨年に届いたN.V.の2010にはLC11と入ってまして、エチケットを張り間違えたと連絡が有りました。で、今回のN.V.2011もしっかり・・LC11と入ってまして・・困っちゃいましたので、裏に自作のシールで区別することにしました!


以下は以前のコメントです。
━━━━━
 まあ、飲まなきゃならないシャンパーニュでは無いほどの素晴らしさをほこるラ・クロズリー・レ・ベギーヌでは有りますが、飲みたいシャンパーニュで有ることは間違い無いです。

 地震の影響で色々なことが流れてしまい、このプレヴォーを飲む機会も延期になってしまっています。申し訳有りません。しかし、3年置いたプレヴォーの美味しさを知っていれば、この希少なシャンパーニュをお勉強以外でさっさと栓を抜いてしまう方は少ないでしょう。

 希少なピノ・ムニエ100%のシャンパーニュですので、是非熟成させて、この美味しさ、素晴らしさを知っていただきたいと思います。ご検討くださいね。

注:なお、エチケットにはLC11と入っていますが、間違いなくN.V.(2010)です。
━━━━━
【やっぱり究極はムニエかもしれない!心より素晴らしいと思います.!】

 素晴らしいワインに出会った時、居住まいを直す・・というか、姿勢を真っ直ぐしてしまう・・いや、そう仕向けられるような気がします。

 ノン・ヴィンテージながら2006年のラ・クロズリー・レ・ベギーヌですが、しっかりとテイスティングさせていただきました。やっぱり旨いですね。

 ノン・ヴィンテージながら2006年・・というのは、ヴィンテージが若いので表記していないことに有ります。ですから、泡質が劣るんじゃないか・・・などと思われるかもしれませんが、
「実にクリーミー!」
なんです。最もガス圧はそれほど高い方では有りません。

 高質の北限ピノ・ムニエをピュアに醸造していますので、そのお姿が実に高貴で美しい・・・しかも、ムニエならではの「コク」「旨み」を持ち、緊張感と豊満さの両方を持ち合わせています。

 今飲んで素晴らしいか・・・と聞かれましたら・・・
「勿論、今飲んでも美味しい。素晴らしさも充分に伝わってくるので、飲んでもOK」
と答えるでしょう。

 でも、まだ旨みや表現の元になる要素のカプセルは破れていません。ですので、
「勿体無いかな・・」
という印象は残るかもしれません。

 セロス系のRMは、どうしても高価になってしまっていますが、それでもプレヴォーは何とかこの価格に留まっていてくれています。先行きは・・・どうなるのでしょうか、わかりませんが、リーズナブルに手に入れられる時に、少しでも保存していただければ・・・と思います。超お奨めのシャンパーニュ!一推しです!


以下は以前のレヴューより転載です。
━━━━━
 飲めないシャンパーニュになってしまっています。いや、むしろ飲むのが楽しみなシャンパーニュ・・・と言った方が良いかもしれません。noisyが感じるのは、その昔、ジャック・セロスがいた位置に、すっぽりとはまっているのがジェロム・プレヴォーだと言う事です。セロスだって、昔は全然売れませんでしたよ。旨い、旨い、と言い続けていたら、瞬間で無くなるようになり、いつの間にか高嶺の花になってしまいました。(今でもセロスは本当に旨い!)新着情報メールサービスメンバー様向け以外では中々販売不能なワインです。

 なお、以下は昔のコピーをそのまま掲載していますので、時系列がずれています。ご了承ください。

【ピノ・ムニエにとって最北の地の最高のピノ・ムニエ100%シャンパーニュ!素晴らしいです.】

 というキャッチコピーです。それだけの事は有ります..。noisy 一押しのシャンパーニュは、ピノ・ムニエのエキスが中心一点に凝縮された、たまげた味わいをしています。

 2000年ものを着いて2~3日で飲んでしまったら呆れられちゃいましたが、そうでもしない限り「わしらは飲めん」 のです..。
「何本くれるの?」
と、担当とのやりとりに必死さが滲んでいるのがお判り戴けるでしょうか?それほど貴重なシャンパーニュですが、2001年はプレヴォーに言わせると、
「グレートな2000年に比較すれば、若干弱めで飲み頃は早く来る」
そうで、有る意味で喜ばしいことかもしれませんね。

 で、今回の2004年ヴィンテージですが・・・物凄く凝縮しています。そして、ムニエ独特の果皮のニュアンス、ドライな旨みが詰め込まれています。

 し、か、し、です。今すぐに飲んでしまうのはちょっとお薦めできません。ガスはまだ落ち着いていないし、この稀有なシャンパーニュが持つ緊張感さえ閉じ込められています。どうしても飲みたい方は、モンラッシェグラスなどの開放型グラスで、ガスを飛ばしながら、スティルワインのようにして味わいを楽しんでみてください。このシャンパーニュがどれだけドライで、余計な化粧を施していないかを思い知るでしょう。そして、
「はやまった・・・」
と後悔するでしょう。

「じゃあ、美味しくなったころに買えばいいじゃん・・・」
と、思われるかもしれませんが、今までの新着で残ったことがほとんど無いんですね。これから、少しずつ量を造り始めるようですが、とても需給は逼迫していますので、飲める方はかなり少ないはずです。それに、できることならば、最低でも2007年の冬まで、飲むのを思いとどまって欲しいですし、さらに許されるならば2~3年、頑張って飲まないで欲しいんです。きっと、素晴らしいシャンパーニュに成長すると思います。だってね、2004年ものですよ・・・。まだ、どこのシャンパンハウスもリリースしていないんですから・・・。レコルタン・マニピュランで始めて間もない、資金の無いプレヴォーですから、是非ともその辺りは目を瞑っていただいて、大目に見て欲しいんですね。質から言えば、とっても安いと思います。是非とも1本はエージングさせて欲しいと思います。


ワイン王国から抜粋させていただきます。気持ちのこもった素晴らしい文章だと..思っています。
(ワイン王国2002年冬号:マイケル・エドワード著)

 耐寒性のピノ・ムニエこそ、この極北の地の厳冬を見事に耐え凌ぐ可能性がある品種なのである。そしてジェロームのシャンパーニュは、レ・ペギーヌ産のピノ・ムニエ100%から成るもので、まったくドザージュをしていない。それゆえコニサーは、ここ独特のテロワールから来るとてもオリジナルな風味を、出来るだけ自然な状態のままで堪能できるはずである。グーの土壌構成は特異で、石灰石や珪藻土(この土地に最も個性的な要素を与える)が混じるから、ワインに男性的なボディと骨格が生じるのである。
 これは、五感のどこからしてみても、引っ込み思案型のシャンパーニュではない。色調は、濃い麦わら色がかった生気ある黄金色で、シードルと似ていなくもない。しっかり昇り続ける泡は踊るようだが、かといって不作法に舞うわけではない。アロマはスパイシィで、魅力的な煙っぽさがある。快楽主義を匂わせる風味は、よだれを催されるほどで、かすかにアーモンドを思わせる熟果の味わいがある。そして、後口は印象的なまでに長い。これはまた、しぶといワインでもあって、ほとんどいかなる料理にも立ち向かえ、しかも負けそうにない。シャンパーニュ風ポトフには絶好の相性である。なにしろアヴィーズのアンセルム・セロスがなにくれなく注ぐ目のもとで、ナチュラルを旨として造られたシャンパーニュなのである。