
ずいぶんと前に入っていたんですが、イタリアンさんの押さえが外れたので(ようなので?)ご案内します。
元々クエンホフはイタリア北部、アルト=アディージェの品質的トップ生産者で、特にこのシルヴァーナーとフェルトリナーは、ミネラリティの豊かさと果実感、テクスチュアの柔らかさで大人気でした。
生産量が多く無く、また価格が一時的に上昇してしまった関係か、世の中に少々出回るようになりました。でも、他のワインの値上げ率に比べれば可愛いものですし、このところ・・と言うか、仕入れた頃は一時的にユーロが安かったのも関係したのでしょうか、3千円以下でのご案内が可能になっています。
とは言え、もう大分無くなってしまいまして、この先はどうなるか未定です。
シルヴァーナーは、ドイツワイン的な、中域がやや「抜けた」ような感覚・・これは正しいかどうかは別として・・では有りません。元々さほどはドイツワイン的に酸の鋭角さが出ない土地ですから、中域が厚く、柔らかな酸に感じられます。
白や黄色の果実、若い時分には花っぽいニュアンスに柑橘が混じり、ほんのわずかに蜜っぽさも載っています。ドライでピュアです。余韻も綺麗・・で、何より「質感」ですね。イタリアの白に出がちな粗野な部分が無く、上品でいて高質です。非常に良い出来だと思います。

フェルトリナー(ヴェルトリナー)はオーストリアの高貴種です。シルヴァーナーよりも太さが有り、良い感じに横への拡がりも持っています。ただだらしなく拡がるのではなく、そのエッジは丸く、マッタリとしています。
果実感はシルヴァーナーよりもやや黄色が強いように思います。熟れてくると暖かい地方の果実感も質感高く感じられます。2013年ですので、徐々にそのニュアンスが広がっていくかな・・と思います。
ただしこれらワインたち、リースリング・カイトン2015年を除くと、テイスティングをしたのは随分と前になっておりまして・・まぁ、テーブルクロスが前のものですからバレバレですよね。大分熟して来ていて、そのニュアンスが出てきているんじゃないかと想像しています。
いずれにしましても、価格帯を超えた「質感」を感じていただけると思います。少量になってしまいましたが・・お早めにご検討くださいませ!お勧めします!
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【きっと素材重視の美味しいイタリアンを食したくなりますよ!! 】 10年以上を掛けて・・・ようやっとここまで入荷数を増やしていただけました・・・。それに、フェルトリナーは昨年も入ってきましたが、ゲヴェやリースリングは2度目です。noisyも飲んだ事は無く、極一部のリストランテさんに行くだけだったと思います。
大変申し訳有りませんが、そんな状況ですので数量を守ってご注文ください。リーズナブルで高貴なアルト=アディジェの白です。どちらも超お奨めです!
P.S.今までの経験からシルヴァーナーとフェルトリナーは今からでもOKでしょう。リースリングは硬めだと思われますので、熟成させたほうが良いかと想像しています。
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【まだ飲んでいませんが素晴らしいはずです・・ 】 何しろ毎年の入荷最大本数が3本ほどという、べらぼうに少ないワインですので・・北海道の×ドラさんとか平塚の××専務のところのページには、残骸らしきものが残っています。
張り詰めたボディを見事に閉じ込めたエレガンスあるミネラル感が特徴です。アルト・アディジェはミネラル感は凄いんですが、そこにエレガンスを見出すことは少ないですね。おそらく地中深くの石灰的ミネラル分を葡萄の根が取り込むほど深く入り込まない、もしくは地表近くに無いのが原因で、普通の畑・樹では表層のナトリウム的なミネラルを多く取り込んでいるため・・と勝手に想像しています。ブルゴーニュの石灰とはかなり違うのが普通ですが、クエン・ホフは近いように感じました。
美味しい、美味しくないは2005年を飲んでないので判断できませんが、今まで何年か販売してきて、
「この間購入させていただいたクエン・ホフのワインって、もう無いですよね?」
と言わなかったお客様は今のところ一人もいません・・・(^.^;;
冗談に聞こえるかもしれませんが本当です♪♪な訳で、何も言わずに1本お買い上げされることをお薦めします。今までは極一部のワインショップとレストランに細々を販売されてきたワイン、そして、誰もがまた欲しがるワイン、それがクエン・ホフです。今回はなんと・・・12本も入荷いたしました・・。なんか、どこかのショッピングモールのしょうもない売り文句みたいで気に入りませんが、まだ飲んでいない以上、それしか言いようが無いのが現実です。変なご紹介ですがお薦めします。