◆飲めていないので以前のレヴューをそのまま流用しています。
ラ・カステッラーダのコンテナが着いたようです。非常に評判が良いので今回も頑張ってみました・・が、やはり人気のキュヴェは少ないですし、バックヴィンテージも発注数をかなり削られてしまいました。
今回は赤のメルロも有りますが、数量的に飲むのが厳しく、もし売れなかったら・・・次回にテイスティングして再度掲載いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。
ビオディナミコながらもビオ臭い感じはあまりしない・・でも、ニュートラル・・自然な酸化を許容している造り・・と感じられるラ・カステッラーダですが、今回のテイスティングは2008年のリボッラ・ジャッラです。
果皮浸漬からの色合いと思われますが、ややゴールドの強い色合いは、一見すると・・
「・・おい・・ソーテルヌかよ~!」
とも言いたくなるような官能さを併せ持った美しい色合いです。
多くのビオの生産者にあるような、「酢酸」「揮発酸」由来のアロマや味わいは有りませんので、
「ナチュラル感の強いピュアな味わい」
と言えば良いでしょうか。それでもフレンチの通常のシャルドネから言えば、かなり変わった風かもしれません。
それは自然で穏やかな時間経過での酸化は許容していること・・から生まれるのでしょう。決して嫌なものでは無く、むしろ慣れてしまうと、
「・・そう・・これが本当なのかもしれない」
とも思えてしまいます。
色合いの素晴らしさから、「物凄く饒舌なのでは?」と想い勝ちかもしれませんし、「・・甘いのかな?」と思われるかもしれませんが、穏やかな風情を醸しだした成年男性・・のような感じで、誠実で端正さが有り・・現実の世界にはnoisyを含めて余り存在しないかもしれませんね。
そして「非常にドライ」です。「甘さ」と言えるものはまず・・感じないでしょう。フレーヴァーは落ち着いたもの・・しかしその中には複雑微細で結構饒舌な要素が隠れていて、時折顔を出してくれます。基本はお茶、ハーブ、花、蕾と言った軽やかなものです。
マリアージュは非常に楽なワインだと思います。しかめっ面をしてワインと対話しながら飲むような感じでは有りませんが、ちゃんと問えば答えてくれるようなしなやかさも有ります。
まぁ・・ブルゴーニュ・シャルドネが基本でそれ以外は受け付けない!・・と言う方には、少し難しいかもしれませんが、ビオファン、自然派ワインファンで、繊細な味わいを好まれる方にはピッタリかと思います。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のコメントです。
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実を言うと、もしかしたら知っていらっしゃる方もおられるかもしれません。日本にいるワイン関係者の中で、ヴィナイオータさんの資料に書かれている「グラヴナー」さんのワインを販売した先駆けの一人でもあるのがnoisyだと・・・。まだグラヴナーさんが(その頃はグラヴネールと言ってたんですが・・)まだビオディナミに走る前のことでした
バリックを使い、物凄いワインをガンガン造ってました。長命でしたし、何よりフランスワインタイプのもの凄いワインでした。そんなグラヴネールさんのワインを、アドヴォケイトが
「マコン以下のしろもの・・」
と、酷い評価をしていたんですよ。なので、随分と噛み付いた覚えがあります。
そんなグラヴナーの弟子筋に当たるのがラ・カステッラーダです。今は離れてしまったようですが、どこかにグラヴナーのワインのニュアンスもあるように思います。
「今のグラヴナーって・・・大したこと、無いじゃん・・」
とおっしゃる方もおられるかもしれませんが、それは、まぁ・・・エージェントさんの責任ですね。はい。ちゃんと飲めたら味わいは全然違うと思いますよ。
今回は、ラ・カステッラーダの代表的なワイン3種をご紹介しますが、たった2本しか入荷が無かった2007ピノ・グリージョはテイスティングできませんでしたので悪しからず・・。
まずは
コッリオ・ビアンコ・デッラ・カステッラーダ2006です。シャルドネ、ソーヴィニヨン、フリウラーノの混譲です。2枚の写真は若干明るさが違うので判り辛いかもしれませんが、ビアンコの方がより黄色く、明るい色合いをしています。2006年ですから2014年の現在、収穫から8年経過していますが、非常にナチュラルです。

アルコール分は14度です。フランスのシャルドネからすると、0.5~1.5度位高い仕上がりですが、この僅かにアルコール分が高いククリで、非常に良いバランスをしています。むしろ、この位じゃないと全体的な印象が弱々しく感じられてしまうかもしれません。
香りは非常に高く、アロマティックです。白や黄色、オレンジの果実やドライフルーツ、ほんの僅かに蜜、紅茶など、非常に複雑です。ドライで中域もしっかり膨れ、余韻も長いです。
そして、身体に浸透してゆくと、そのナチュラルさに癒されているような気持ちになります。
しかしながら、フランスのシャルドネと比較するようなバランスでは無いです。飲み応えはたっぷりあるのに、何故かボトルが空いてしまっている・・・んですよ。
「あれ?・・・そんなに飲んだっけな?」
確かに、noisy の家には、仕事終わりの oisy もやってきて、一緒にテイスティングしていますが、日によっては2本持って帰ってますから、そんなに減るわけが無いのに、何故かこのワインは一日で飲み切ってしまいました。それほど、このワインがしなやかな対応力をも持っていることの証明にもなるかと思います。お勧めの1本です!
一方の
コッリオ・リボッラ・ジャッラ2006 ですが、こちらはアルコール分13度と、フランスワインとほぼ同じアルコール分です。若干「茶」もしくは「薄い「赤」が見える色合いです。一般にリボッラの場合は他の品種に比べ、熟す程度が僅かに劣るようで、糖分も少なくなるようです。仕上がったアルコール分が少ない分、コッリオ・ビアンコ・デッラ・カステッラーダよりも、よりしなやかさ、柔らかさを感じます。色合いの通り、少々茶を加えたようなニュアンスが入り、ダージリンっぽい風味が有ります。
甘みはほぼ無く、しっかりとドライながら、味わいの中に積層したものを感じます。ジューシーさは全く無いし、非常にドライなのに、エキス主体の旨みがあり、コッリオ・ビアンコ・デッラ・カステッラーダのように、身体にスムーズに浸透して行くのが判ります。非常に良いと思います。
有る意味、「ツマミを必要としないボーヌのシャルドネ」に対し、「
どんなツマミにもスムーズに対処し受け入れサポートしてくれるラ・カステッラーダ」といおう図式が成り立ちます。
おそらく、生系の魚にも対応しちゃうような、手の込んだ対応力が有り、当然ですが、ワインだけの単体での美味しさも感じさせてくれるワインです。
単体での美味しさ・・・と言う部分ではボーヌのシャルドネに一歩譲るかもしれませんが、その他の評価は非常に高い・・そう思うんですね。非常に美味しいと思います。是非、色々な食材と合わせていただけると、
「実は高級感もしっかり有るんだ!」
と言うことに気が付かれるかもしれません。お勧めします!是非飲んでみてください!決して変化球的、アヴァンギャルド的なビオではないです!
■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント

2006 Bianco della Castellada / la Castellada
凝縮感満載のイタリアワイン!
フリウリ辺りの(特にCOLLIOというDOC)ワインはミネラル、特にシャブリやブルゴーニュのように細かいミネラル(石灰系だと思う)ではなくて重くガシッっとした種類のミネラル(凝灰岩系だろうか)が豊富だと感じます。
ラ カステッラーダのワインはそれに負けないような果実の熟度がありバランスが取れているように感じます。このワインはコクがあり、ミネラルもがっちし、イタリアワイン好きにはたまらんはずです。僕自身、最近はフランスワインばかりで妙に懐かしい気持ちになりました。
柑橘やリンゴなどの様々なフルーツと花の香りとほのかなにシェリーのような香り。力強いだけでなく、くどくない渋さと旨みがたっぷり。余韻も長く、飲みごたえがあります。お肉のパスタから鶏肉ぐらいまでいけちゃいます。多分、白身のお肉のラグーソースの手打ちパスタが一番合います。僕的に。 2006 Ribolla Gialla / la Castellada
ミネラル満載?グッとくるドライ感。
リボッラジャッラ種のワインといえばピした酸にほのかな渋味を残している、軽めでドライな早飲みして美味しいという個人的なイメージ。しかしこのワインはラベルにリボッラ・ジャッラと書いてありますがそうのイメージを持って飲んだら味わいのギャップに戸惑ってしまいました。
全体のイメージは「グレープフルーツ」。グッと詰まった果実、アフターを渋味と旨みが伸びていき非常にドライな味わい。余韻に渋味と果実の凝縮感。充実したワインで満足できる一本です。ラ・カステッラーダのワインは安定してウマイ!。ターを渋味と旨みが伸びていき非常にドライな味わい。余韻に渋味と果実の凝縮感。充実したワインで満足できる一本です。ラ・カステッラーダのワインは安定してウマイ!。ターを渋味と旨みが伸びていき非常にドライな味わい。余韻に渋味と果実の凝縮感。充実したワインで満足できる一本です。ラ・カステッラーダのワインは安定してウマイ!。