【品切れしておりました「リパッソ」のヴァルポリがヴィンテージ変更で入荷です。非常にポテンシャル高いです!・・が、量的には非常に少ないです!】--以前のレヴューを使用しています。
何と2009年ものよりはリパッソで仕上げました。実にふくよかで複雑性に富み、色んな香りと味わいがします。
リパッソというのは、アマローネを絞った後の搾りかすが残る樽にヴァルポリチェッラを入れ、再度醸造したものを言います。
ですので、アマローネの搾りかすの糖分を加えて発酵したものになりますので、アマローネが持つ豊かなニュアンスが加えられ、大きな構成のワインになるんですね。
アマローネはアパッシメント(陰干しした葡萄)で造られますから、糖分も非常に高くなります。その残糖分が勿体無い・・・ので、下級のヴァルポリチェッラに使用します。それがリパッソしたヴァルポリチェッラです。
様々なドライフルーツのアロマティックな香り、味わいに、濃密さが加わります。普段はドライなラルコのヴァルポリチェッラですが、リパッソにしてからは僅かな甘みさえ感じますので、ロッソ・デル・ヴェロネーゼのパリオにも似たニュアンスです。非常に複雑性が高く旨いです!
思ったよりも黒くなく、美しい赤紫の色合いをしています。しっかりエキスが出ています!
少しだけ高くなりましたが、この豊かな味わいならご納得いただけるでしょう!お奨めします!是非飲んでみてください!
以下は以前のコメントです!
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【かなり複雑です!しかもバランスが滅茶苦茶良い! 】 前回はあまりに少なく、あっという間の完売でご迷惑をお掛けしました。ラルコの定番であるヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレです。
ようやく飲めたんですが、まあ、これは・・・素晴らしいの一言ですね。ヴァルポリチェッラの御大クインタレッリで働いていたのが良く判ります。このワイン、ワインのポテンシャルを拾える方なら、その能力が高い方ほど美味しいとおっしゃるに違い有りません。
まず、とても緻密に凝縮しています。凝縮しているとは言っても、甘いフレーヴァーが浮いている・・・アメリカン好みのこってり味では全く有りません。滅茶苦茶ドライで、果皮の周りのみの存在が凝縮している・・・という感じです。抜栓仕立てはやや硬めですが、10分もすると妖艶な感じに変化。ボディも膨らみ始め、赤、黒、茶、橙のフルーツや有機物が放出されてきます。余計な修飾物は一切身に付けていないのに、果てには何と、アマローネのような僅かな甘やかさを含んだドライフルーツのニュアンスまで、ハッキリと飛び出してきます。余韻も長く、後口も長く美しいです。
もし、アマローネ的に、豪勢な味わいを楽しみたければ、平底デキャンタに落として翌日、翌々日に楽しむのも、全く問題無いでしょう。そのレベルにおいては、だらしなく落ちてしまってダレダレになることは考えられません。
もしくは、リストランテさんのグラスワインにも面白い存在になってくれると思いますよ。毎日1本、開けてみてください。当日もの、2日目、3日目~7日目みたいな感じでお客様に提供されると・・・、
「えぇ~?同じワインなんですか?」
と、ビックリされると思いますし、喜んでいただけるに違いないです。そのくらいはへっちゃらで持ってしまいます。反対に言えば、開けたてでも充分に美味しいとは言え、ポテンシャルから言ってまだまだこれから・・という証明でも有りますね。
でも、開けたての美味しさは重要です。2005年のこのワインも届いているようですが、2004年に比べるとまだまだ硬すぎるようです。
プライスも極上、味わいも素晴らしいです。是非ともご検討くださいね。久々の、売れる価格帯のヴァルポリチェッラです。お奨めします!