
ん~・・これも一推しにしたいほど美味しい・・です。この何日かでかなりソフトになって来ているんだと思います。関東は南側では桜がほぼ満開ですが、春の訪れとともにワインも変化、また飲み人で有るワインファンの方々のバイオリズムも変わって来ている・・と言うことなのかと思います。
実は、前情報をエージェントさんの担当さんから頂いておりまして、「ムルソー系はまだ硬い」とのことだったので、とりあえず二の次・・と言う感覚だったんですね。なので、
「この旨さならボーヌ・クロ・デ・モンスニエール・ブランが一推しで決まり!」
と、ボーヌ・ブランを推すことにしたんですが、昨夜、このムルソーを飲んでみると・・こちらも滅茶苦茶旨いじゃないですか・・。
ボーヌの方はやはりムルソーっぽいとは言え、ボーヌ村系の白いミネラリティのエレガンスを持っています。でもこちらはやはり「ムルソー」ですから、その場所によってかなり・・味わいが異なる訳ですよ。
この「シャトー・ド・ラ・ヴェル」が有る場所は村の建物が集まっている中央から南に外れた位置にあり、丘の上でも無ければずっと下のレジョナルの畑でも無い、ほぼ中央に有ります。つまり、
「ムルソーのど真ん中」
なんですね。
で、ここは「ル・ヴィラージュ」と言われる畑です。・・まぁ、直訳すれば「村」と言う名前です。シャトー・ド・ラ・ヴェルと言うクロを持ったシャトーが有るので、「クロ・ド・ラ・ヴェル」と呼ばれているのでしょう。なだらかな斜面に有る、本当にムルソーの真ん中です。

写真はこのシャトー・ド・ラ・ヴェルです。
何しろ、ピノ・ノワールに適したヴォルネイを名乗るべき粘土質から、細やかな石灰系の白さを見せるミネラリティも有れば、ガラス系・ケイ素質の透明感を多く見せるミネラリティ、そして中央から南側の丘の上の大理石系の偉大感を見せつけるミネラリティまで存在しているムルソーです。そして、その「ど真ん中!」に有る畑なんですね~。
だから、上記のミネラリティをほぼ等分に持ち合わせたような豊満な味わいなんですよ。そして2014年の素性の良さがビシビシ伝わって来て、花や果実、蜜、木の実などの有機成分もガンガン来ますし、飲んでいて本当に楽しいワインに仕上がっているんですね~・・。
あ、ムルソーと言えば・・そしてシャトーと言えば、「シャトー・ド・ムルソー」と言う造り手のワインも有りますが、見栄え良く、しかもかなり安売りしていたとしても・・避けた方が無難です。美味しいと思ったことは一度も有りません。・・最も、大きく変われば別ですが、今のところその気配は無いです。
そんな安いだけ、名前だけのムルソーでは無く、本物の味わいを楽しめる素晴らしい出来でした!ベルトラン・ダルヴィオ・・まだちゃんと仕入れ始めて2~3年のお付き合いですが、良い年は間違い無いな・・と言うところまで確認出来たと思っています。非常に・・思いがけず、今飲んでも美味しい・・本格派でした。超お勧めします!!是非飲んでみてください。