アルフレッド・グラシアン
アルフレッド・グラシアン
フランス Alfred Gratien シャンパーニュ
◆◆ 今回は旧エチケットでGrand Cru の表記がまだ無いものです!商品名の(・グラン・クリュ)は、クレジットは有りませんが、基本的に前回のご紹介分と同じものと言う意味で付けています。ご了承くださいませ。
■エージェント情報
メゾンの創業者であるアルフレッド・グラシアン氏がエペルネに同社を設立したのは、1864年、氏が23歳の時のこと。また同じ年、アルフレッド氏はロワールのソミュールにもスパークリングワインの醸造所を設立するなど、企業家として意欲溢れるスタートを切りました。さらのその10年後、アルフレッド氏は新しいビジネス・パートナーとしてアルベール・ジャン・メイエ氏とタッグを組み、社名も「グラシアン・エ・メイエ」と変更しました。
その後、アルベール・ジャン・メイエ氏の子孫たちは、アルフレッド氏のワイン造りに対する哲学を継承し、エペルネ、ソミュールの二つの醸造所を発展させました。1905年より、代々アルフレッド・グラシアンのセラー・マスターを務めているのは、ガストン・ジェジェ氏を祖とするジェジェ家。ガストン氏が1905年にマスターとして就任した後、1950年には息子のシャルル氏が、そして1966年にはその息子のジャン・ピエール氏が3代目に就任したそう。現在セラー・マスターを務めるニコラ氏は、1990年にジャン・ピエール氏の下でワイン造りを開始し、2007年にマスターに就任したそうです。まさに父から子へと脈々と受け継がれた伝統と技術… それは100年以上の歴史を持つ、厳格かつ精微なものなのです。
アルフレッド・グラシアンが、契約したブドウ栽培農家から購入しているブドウのうち62%は、特級もしくは一級畑から収穫されたものだそう。また、これらの優良な栽培農家との関係をより強化することで毎年最高品質のブドウを確保すべく努めており、出来上がったシャンパーニュは栽培農家と一緒に試飲して品質のチェックを行っているとのこと。さらに二年に一度は、全ての栽培農家を招いて研修ならびに意見交換会を行うなど、常にさらなる高みを目指してシャンパーニュ造りに邁進しているということです!こちらは2007年ヴィンテージでパーカーポイントは90点!
●2007 Champagne (Grand Cru) Blanc de Blancs Brut
シャンパーニュ(・グラン・クリュ)・ブラン・ド・ブラン・ブリュット
【バレル・ファルメンテッドながらマロラクティック無しの(グラン・クリュ・)ブラン・ド・ブラン・ミレズィンメって・・もしかしたらとても想像し易い?】
え~・・ワインの仕入れとは中々に難しいもので、発注した本人は前と同じもの・・と言う認識で頼んだものですが、今回は昔のラベルで「Grand Cru の表記が無いミレジメ・ブラン・ド・ブラン」が届いてしまいました。仕入れの価格も同じ、エージェントさん(ブローカーさん)の表記も同じ(Grand Cru 表記は無し)でして、
「グラン・クリュの表記が有るのと無いのでは違う」
と言うシャンパーニュに対する認識を持ってない・・と思われますが・・
ところがアルフレッド・グラシアンでは、この品物は同一と見なしているようで、裏に記載しているバーコードも同じです。
つまり、Grand Cru の表記をちゃんとした新しいエチケットを作ったと言うこと・・かな?・・とも思うんですが、実は・・
「旧デザインでもGrand Cru 表記の有るエチケットが有る」
んですね~・・。それに、
「旧デザインでGrand Cru 表記の無いエチケット + ヴィンテージ表記の肩ラベルが無いタイプも有る」
んですね~・・。実に面倒ですね~・・。
まぁ、肩ラベルにヴィンテージ表記の無い旧デザインのものは、あくまでノン・ヴィンテージでしか無いとすべきでしょう・・実際には単一年度もののようですが・・。
今回ご紹介のGrand Cru 表記の無い旧デザインのミレジメ表記有りも、記載して無いものは名乗らず・・の原則から言えば「グラン・クリュでは無い」ことには成りますが、おそらくですが旧デザインものは、
1.ミレジメ表記肩ラベル無し グラン・クリュ表記無し
2.ミレジメ表記肩ラベル有り グラン・クリュ表記無し
3.ミレジメ表記肩ラベル無し グラン・クリュ表記有り
4.ミレジメ表記肩ラベル有り グラン・クリュ表記有り
が存在するようです。
今がちょうどその切り替えの境目のタイミングと言うことなんでしょう。
ただしロットは確実に違いますから、もし新しいエチケットのものをお持ちでしたら少なくとも、
「新旧デザインの味わいの違い」
が楽しめると言う・・非常にちっちゃな・・でも実はとても贅沢な・・楽しみが得られる訳ですね。何しろ同じ1997ヴィンテージですからね・・。
このような商品の切り替え時と言うのは、改めて内容を良くする・・と言うことも有るんですが、その逆も有ります。最初のうちはちょっと頑張り過ぎてしまってコストの高い商品だったものを、見栄えを良くしてコストを下げることも有ります。
まぁ、しょ~もないことでは有りますが、グラシアンのミレジメがリーズナブルに飲めますし、樽発酵のシャルドネの中でも「綺麗系」のシャンパーニュの味わいを知るにも良いかな・・と思います。是非ご検討ください。
以下は前回までご紹介していた「Grand Cru 表記有り」の1997ブラン・ド・ブランのレヴューです。
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久しぶりのアルフレッド・グラシアンです。しかもミレジメの1997年、グラン・クリュ100%でブラン・ド・ブランですが正規品では有りません。まぁ、正規ではこの価格は無理です。非常にリーズナブルですよね?
そもそもこのシャンパーニュは、かの「トゥール・ジャルダン」オファーものだそうで、
「牡蠣に合うシャンパーニュ」
として生まれたようです。
まぁ、そうじゃないとしてもですね・・このアルフレッド・グラシアンは、
「マロラクティックをさせない・・のに樽発酵」
「樽発酵・・だけれど古樽」
と言う変態ぶり(・・失礼)なんですよ。
なので、「牡蠣に合わせる」をモットーにしたとしても、グラシアン側としては、黒葡萄を排除し、さらに質の良いシャルドネのみを使用しブリュットに仕上げただけ・・とも言えます。
そのシャルドネは、コート・デ・ブランのル・メニル=シュール=オジュ、アヴィーズ、シュイィ、クラマン、オジュです。グラシアンと言えばキリリとしたフレッシュさの有る華やかな香りに、適度に酸化させた滑らかさが加わった感じです。グラシアンと言えばサロン寄りのフレッシュ系・・しかし、基本的にグラン・クリュのみのブラン・ド・ブランは無かったのが、グラン・メゾンの要求で造り始めた・・と言うところでしょう。昨今のRMのピュアなシャンパーニュに触発されてもきているのかもしれません。ボランジェやアラン・ロベールとは大きく違う方向性を持っていますが、適度な滑らかさ、リッチさも備わる・・そんな感じかと思います。アドヴォケイトは90点、タンザーさんは91点のようです。ミレジメだけに・・ベストなタイミングで飲むのは難しいかもしれませんが、グラン・メゾンの要求に応えたと言う牡蠣とのマリアージュは挑戦してみたいところです。
今回は少量ですので・・すみません、飲まずにプライス勝負です。是非ご検討くださいませ。
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