アルフレッド・グラシアン
アルフレッド・グラシアン
フランス Alfred Gratien シャンパーニュ
◆ 以前にご紹介させていただいたミレジメ・ブラン・ド・ブランは新エチケットでGrand Cru の表記の有るものでした!・・が、今回は同じ2015年ながら、「Grand Cru」表記の無いものです。
ですがグラシアン的には・・もしくはメディア評価的には・・「同じもの」と言う扱いのようで、
「ロット違い?」
なのかな?・・と思っています。
だって・・裏にあるバーコードが Grand Cru が入ろうが入るまいが・・
「同じ!」
可能性が大なんですね・・。
ついでにおそらく、ヴィンテージが違っても・・
「バーコードは同じ!」
と言う疑惑が!・・いずれ解明したいと思っています。
なので、今回はどうにか・・久しぶりにミレジメ・ブラン・ド・ブランをテイスティングさせていただきました!
いや~・・旨いです!・・言ってしまえば・・
「まさに王道のブラン・ド・ブランの味わい!」
です。詳細はコラムを是非ご覧ください。
また、今回はブリュット・ミレジメの2009年もご紹介させていただきます。
●2009 Champagne Brut Millesime
シャンパーニュ・ブリュット・ミレジメ
【こちらは2009年のミレジメ!・・おそらく飲み頃でしょう!デゴルジュマンは2021年6月です。】
昔はお付き合いの有ったエージェントさんがグラシアンを扱っていたので、普通に販売していました。すごくおいしいのにリーズナブルで、皆さんに喜んでいただいてましたが、そのエージェントさんは辞めてしまわれてからは、ブローカーから入れています。
シャンパーニュの仕入れは中々に難しく、実際に何度も入れてみないと判らないんですよ。
今はどんなエージェントさんも契約倉庫にお世話になっているはずです。自社倉庫は少ないはず・・。でも、契約倉庫にせよ自社倉庫でも、
「箱に入れたままいつまでも積んである」
のが現状でして、ご存じの通りこれだと1~2年でダメになっちゃいます。・・まぁ、ダメになると言う言い方は良く無いのかもしれませんが、「ダメになる確率が爆上がりする」のは間違い在りません。
なので、どんなにお高いシャンパーニュでもコルクが縮んでしまって酸化臭だけが強くなった変なアロマの飲み物を買わされる羽目になる確率が高いんですね。
できるだけ倉庫に入っている期間の短いシャンパーニュを仕入れ、店内でも出来る限り立てて保存するようにしていますが、それでも稀に上記のような味わいになってしまったシャンパーニュに出会ったり・・する訳で、
「長く倉庫に入っていたシャンパーニュより、デゴルジュからの期間が短いブローカーものの方が安心」
な場合も有る訳です。
また、シャンパーニュだけは・・スティルよりも低めの温度で保存が可能なので、最悪・・冷蔵庫での保存も行けるかな・・と思いますが、それでも3度以下が続くような冷蔵庫は厳しいですから、
「美味しいシャンパーニュを美味しく飲むのは結構にムズイ!」
と言うことになろうかな・・とも感じます。
「立てて保存して、温度は低めでもOK・・正規エージェント仕入だからと言っても長く横にされていたアイテムは・・」
と言うことですね。
久しぶりにグラシアンのブラン・ド・ブラン・ミレジメを飲ませていただきました。もう・・ノン・リキュールの自然派系、RMのシャンパーニュばかりを飲んでいた性でしょうか。なにかもう・・飲んでいたらいきなり時が20年以上も遡ってしまいまして、色々な思いとか、感情だとかを思い出してしまいました。
あいつとはくだらんことで喧嘩別れしちゃったなぁ・・とか、あんなに大変だったのに良くやったよなぁ・・など、どうでも良いことも、今でもどうにかしたいと思えるようなことさえも・・です。DRCのアソート、沢山買って売らないでおきゃぁ良かった・・とか・・(^^;;12本のアソートで20万での販売の時期さえ有ったんですから・・はい。
こちらはミレジメのブリュットで、シャルドネが65%、ムニエが20%、ピノ・ノワールが15%ほどのようです。結構にクリュグっぽい感じに仕上がっているように想像します。ご検討くださいませ。少量です。
以下は以前のレヴューです。
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【バレル・ファルメンテッドながらマロラクティック無しの(グラン・クリュ・)ブラン・ド・ブラン・ミレズィンメって・・もしかしたらとても想像し易い?】
アルフレッド・グラシアンには「キュヴェ・パラディ」と言う白、ロゼの上級キュヴェが有りますが、個人的にはブラン・ド・ブランのミレジメものが好きで、こちらばっかり仕入れています。中々残らないので、最近は飲む機会が無く、グレートイヤーの2008年は何とか飲みたいと思ってます。
何せアヴィーズ、クラマン、ル・メニル=シュール=オジュ、シュイィ、オジュのグラン・クリュ格付けのシャルドネのみを使用した樽発酵、ノン・マロラクティックのハツラツとしつつ精妙なブラン・ド・ブランです。
そもそも、あのトーゥル・ダルジャンの要求で、
「牡蠣に合わせるシャンパーニュ」
と言う難問?を解くべく開発されたのがこのブラン・ド・ブランなんですね。なので、化粧っ気は少なく、シャッキリ、スッキリ、しかもミネラリティはたっぷり・・と言う味筋です。樽発酵ですんで、その気になれば「深み」「構造」も実はちゃんと備わっていることに気付かれるでしょう。
今回もブローカー入れです。コンディションも問題の無いものと判断しています。また価格もとてもリーズナブルです。ご検討くださいませ。
以下は前年、2007年もののブラン・ド・ブラン・ミレジメのレヴューです。
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え~・・ワインの仕入れとは中々に難しいもので、発注した本人は前と同じもの・・と言う認識で頼んだものですが、今回は昔のラベルで「Grand Cru の表記が無いミレジメ・ブラン・ド・ブラン」が届いてしまいました。仕入れの価格も同じ、エージェントさん(ブローカーさん)の表記も同じ(Grand Cru 表記は無し)でして、
「グラン・クリュの表記が有るのと無いのでは違う」
と言うシャンパーニュに対する認識を持ってない・・と思われますが・・
ところがアルフレッド・グラシアンでは、この品物は同一と見なしているようで、裏に記載しているバーコードも同じです。
つまり、Grand Cru の表記をちゃんとした新しいエチケットを作ったと言うこと・・かな?・・とも思うんですが、実は・・
「旧デザインでもGrand Cru 表記の有るエチケットが有る」
んですね~・・。それに、
「旧デザインでGrand Cru 表記の無いエチケット + ヴィンテージ表記の肩ラベルが無いタイプも有る」
んですね~・・。実に面倒ですね~・・。
まぁ、肩ラベルにヴィンテージ表記の無い旧デザインのものは、あくまでノン・ヴィンテージでしか無いとすべきでしょう・・実際には単一年度もののようですが・・。
今回ご紹介のGrand Cru 表記の無い旧デザインのミレジメ表記有りも、記載して無いものは名乗らず・・の原則から言えば「グラン・クリュでは無い」ことには成りますが、おそらくですが旧デザインものは、
1.ミレジメ表記肩ラベル無し グラン・クリュ表記無し
2.ミレジメ表記肩ラベル有り グラン・クリュ表記無し
3.ミレジメ表記肩ラベル無し グラン・クリュ表記有り
4.ミレジメ表記肩ラベル有り グラン・クリュ表記有り
が存在するようです。
今がちょうどその切り替えの境目のタイミングと言うことなんでしょう。
ただしロットは確実に違いますから、もし新しいエチケットのものをお持ちでしたら少なくとも、
「新旧デザインの味わいの違い」
が楽しめると言う・・非常にちっちゃな・・でも実はとても贅沢な・・楽しみが得られる訳ですね。何しろ同じ1997ヴィンテージですからね・・。
このような商品の切り替え時と言うのは、改めて内容を良くする・・と言うことも有るんですが、その逆も有ります。最初のうちはちょっと頑張り過ぎてしまってコストの高い商品だったものを、見栄えを良くしてコストを下げることも有ります。
まぁ、しょ~もないことでは有りますが、グラシアンのミレジメがリーズナブルに飲めますし、樽発酵のシャルドネの中でも「綺麗系」のシャンパーニュの味わいを知るにも良いかな・・と思います。是非ご検討ください。
以下は前回までご紹介していた「Grand Cru 表記有り」の1997ブラン・ド・ブランのレヴューです。
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久しぶりのアルフレッド・グラシアンです。しかもミレジメの1997年、グラン・クリュ100%でブラン・ド・ブランですが正規品では有りません。まぁ、正規ではこの価格は無理です。非常にリーズナブルですよね?
そもそもこのシャンパーニュは、かの「トゥール・ジャルダン」オファーものだそうで、
「牡蠣に合うシャンパーニュ」
として生まれたようです。
まぁ、そうじゃないとしてもですね・・このアルフレッド・グラシアンは、
「マロラクティックをさせない・・のに樽発酵」
「樽発酵・・だけれど古樽」
と言う変態ぶり(・・失礼)なんですよ。
なので、「牡蠣に合わせる」をモットーにしたとしても、グラシアン側としては、黒葡萄を排除し、さらに質の良いシャルドネのみを使用しブリュットに仕上げただけ・・とも言えます。
そのシャルドネは、コート・デ・ブランのル・メニル=シュール=オジュ、アヴィーズ、シュイィ、クラマン、オジュです。グラシアンと言えばキリリとしたフレッシュさの有る華やかな香りに、適度に酸化させた滑らかさが加わった感じです。グラシアンと言えばサロン寄りのフレッシュ系・・しかし、基本的にグラン・クリュのみのブラン・ド・ブランは無かったのが、グラン・メゾンの要求で造り始めた・・と言うところでしょう。昨今のRMのピュアなシャンパーニュに触発されてもきているのかもしれません。ボランジェやアラン・ロベールとは大きく違う方向性を持っていますが、適度な滑らかさ、リッチさも備わる・・そんな感じかと思います。アドヴォケイトは90点、タンザーさんは91点のようです。ミレジメだけに・・ベストなタイミングで飲むのは難しいかもしれませんが、グラン・メゾンの要求に応えたと言う牡蠣とのマリアージュは挑戦してみたいところです。
今回は少量ですので・・すみません、飲まずにプライス勝負です。是非ご検討くださいませ。
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