ボノー・デュ・マルトレイ
ボノー・デュ・マルトレイ
フランス Bonneau du Martray ブルゴーニュ
● かの「モンラッシェ」(何もつかない・・ね)に人気を奪われ、奪回は出来てないような感じのあるグラン・クリュ・コルトン=シャルルマーニュでは有りますが、やはりあの独特の石灰のニュアンスに様々なフルーツが匂い始める10~20年選手は、
「やっぱり稀有な・・素晴らしいシャルドネだな・・」
と感じてしまいますよね。
かなり昔飲んだルーミエの古いコルトン=シャルルマーニュ(実際はアン・シャルルマーニュの畑)が、見事に「赤い果実のニュアンス」と「官能さ」を醸し出していて、悦に入ったことも有りました。強さはもう無かった88年ものでしたが、余りの素晴らしさに・・・感動ものでした。
少し若く飲んでしまっても、硬い石灰の殻を破って時折顔を出す若いテカテカしたフルーツに喜びを見つけることも出来ますし、何より有名な造り手の「何とかモンラッシェ・プルミエ・クリュ・何とか」・・・よりも、リーズナブルな場合が多いのが嬉しいです。
このボノー・デュ・マルトレーはコルトン=シャルルマーニュを代表する造り手です。「ど真ん中!」なドメーヌ・・ですね。
●2011 Corton Charlemagne Grand Cru
コルトン=シャルルマーニュ・グラン・クリュ
【伝説のシャルルマーニュ大帝の畑を現在に伝える稀有な生産者の貴重なバックヴィンテージ!そろそろ飲んでも良い時期に入ってきたか?】
まあ、ブルゴーニュに詳しい方なら、全く説明のいらないワインです。シャルルマーニュ大帝の畑を現代にそのまま伝えたと言われるのが、このボノー・デュ・マルトレーのコルトン=シャルルマーニュです。この特級名を口にするのであれば、はやりこのマルトレーを飲んでいないといけない・・・ちゅう、訳ですね。
最も、現在では、コルトン=シャルルマーニュを造る最上の造り手は、コシュ=デュリ・・などとも揶揄されています。でも、高くて買えないし、飲めもしない・・・とすると、やっぱりマルトレーかルイ・ラトゥールか・・・ということになってしまうかもしれません。マルトレーのコルシャルは、しっかりした重量感と煌びやかさ、瑞々しくも深い味わいがあるものです。
2011年のコルトン=シャルルマーニュはリリースから5年弱、収穫から6年です。アドヴォケイトは93Pointsと言う評価ですが、noisyが全く評価していない某評論家なら「飲み頃はもう過ぎている」と言い出しかねませんが、ワインをちゃんと理解出来る方々なら、
「お~・・マルトレイのコルシャル6年ものか・・そろそろ・・何とか飲めるようになった位じゃないか~?」
と仰られるでしょう。
そして、飲めるタイミングになってきた偉大なシャルドネのプライスとして考えるなら、とてつもなくリーズナブル・・だと言うことに気付かれるでしょう。
もし、抜栓されてウンともスンとも言わない場合は、一旦、ワインの温度を下げ、また室内に戻して自然に上がるのを待つ・・・これは結構有効な場合が有りますのでお試しください。もしくは、
「果報は寝て待て・・」
とばかりに、グラスに入れたコルシャルが起きてくるのをじっくり待つ・・そんな贅沢な時間を過ごせるのが年末年始のお休みの楽しさとも言えるかもしれません。
まぁ・・色々と手をお考えの上、自己責任にて・・・(^^;; それでもだめならデキャンタでもなさってみてください。独特の石灰のニュアンスからの複雑な表情に恍惚とされるかと・・・思います。ご検討ください。
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